持久走大会が苦手な娘。広汎性発達障害の娘は、幼稚園のころから走るのが苦手です。速く走ることも苦手ですが、長い距離走ることも大嫌い。小学生になってから、毎年のイベントである持久走大会では、毎回練習だけで憂鬱な気分になるようでした。Upload By SAKURA私たちも毎回、「ちゃんと最後まで走れるだろうか」と、胃がキリキリする思いで見守ってきました。持久走大会も今回で4回目。学年ごとに少しずつ距離が増えていくシステムで、1年生と2年生は距離も短くなんとか完走してきましたが、3年生は「完走できないのでは!?」と思うくらいギリギリの走りでした。Upload By SAKURA始まった持久走大会の練習。そして、今年度もやってきた持久走大会の練習。しかし、今年の娘は違いました。Upload By SAKURA毎年、練習であんなにひーひー言っていたのに...そんな娘の口から、『楽しい』という言葉が出るなんて!娘の目標は…私たちは、毎年娘が完走することしか考えておらず、娘がいつも一番最後にゴールすることを指摘したことはなかったのですが…Upload By SAKURA今まで、練習のきつさばかり言っていた娘から出た言葉とは思えないぐらい、前向きな発言でした。Upload By SAKURA目標を高く持つのはすばらしいことですが、娘の場合、目標通りにいかなかったときにパニックを起こすことがあります。学校でそうなるのは避けたいと思った私は、自分なりの目標でいいと話しました。それから娘は『今日も最後まで頑張ったよ。マイペースに走ったよ!』と、練習の報告をしてくれるようになりました。楽しみにしていた、持久走大会当日!しかし…そして、ついにやってきた持久走大会の当日。応援に行くね~!と見送ったのですが、天気が悪くなり、運動場の地面の状態が悪いことから、持久走大会は延期になりました。Upload By SAKURA帰宅した娘に、「今日、持久走大会なかったね。」と声をかけると…Upload By SAKURA持久走大会の延期が原因で、泣いてしまったというのです。突然の延期!そのとき娘は…娘の話と、先生の連絡帳から整理した話はこうでした。持久走大会の準備で、体操服に着替えていた子どもたち。そこへ先生がやってきて、持久走大会がないことが伝えられました。Upload By SAKURA半分着替えていた娘は、みんなの前で号泣。通常学級の先生は、突然泣き出した娘に驚いたそうです。おそらく娘は、あると思っていた持久走大会がなくなった...突然の予定変更にパニックを起こしたのでしょう。結局、持久走大会がなくなったことで、娘は通常授業を受けるため特別支援学級に移動。そこでも泣いていた娘に、特別支援学級の担任の先生から、延期になったことを説明され、ようやく泣き止んだそうです。Upload By SAKURA後日、持久走大会は行われ、娘は目標通りマイペースに完走してくれました。Upload By SAKURA他からはわかりにくい、娘の成長。毎年、きつくて練習を嫌がるんじゃないか...完走できるか...走りながら泣かないか...いろいろな心配をしていたのですが、今回はそのへんの心配は必要ありませんでした。3年生まであんなに走ることを嫌がっていた娘が、なぜ今回はこんなに前向きになれたのでしょう。走ること自体、好きにはなっていませんし、体力も走りを見た感じ、特別ついてはいません(笑)Upload By SAKURA私が思うに、何事にも「やだなー」から入ってたところが、「がんばるぞー!」に変わったところが大きいと思います。姿勢が前向きになったのかな?と感じます。順位は4年連続最下位ですし、走るのが速くなったというような目に見えてわかる大きな変化ではありませんが、私は、娘の劇的な成長だと感じました。前向きに頑張ろうと張り切るその姿に感動したのですが、その代わり、予想外のところで泣いてしまった娘。しかし、それもやる気の現れ!当日天気が微妙だったときは「今日はないかもしれないよ」という声かけをした方がいいと、私も一つ勉強になりました。のんびりマイペースな娘は、ゆっくりではありますが、一歩一歩進んでいます。5年生はどんな成長を見せてくれるのでしょうか。他の子と比べず、自分の中の目標を少しずつクリアしていってほしいと思っています。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年01月13日■ 前回 のあらすじ娘の発達には何か問題があると思い、まずは子育て相談室へ行くことに…。■相談室のスタッフから、想定外の言葉が…「普通」…?育児のプロに見てもらったら、何か道が開けると思っていただけに、何も答えが出なくてショックでした…。■「普通」という言葉に悶々とする日々突然、名前を呼んでも良いかと聞かれて驚きました。娘は「普通」で、私が考えすぎで育児ノイローゼになってしまったのかと、この頃が一番モヤモヤしていた時期です。さて、保育士さんの真意は一体…?あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。次回に続きます。【同じテーマの特集はこちら】 〜子どもの発達障害を知ろう、考えよう〜 【同じテーマの連載はこちら】 産後の話 この連載の全話を見る >>
2021年01月13日■ 前回 のあらすじ娘の「何か」が違う…。その「何か」の正体がわかりました。それは、私が娘に求められていないということ…■今思えば違和感の連続だった…抱っこどころか、触らせてももらえない私には、ほかのお母さんたちの話は理解しがたいものがありました…。■できることから始めよう!まずは子育て相談室へ娘の発達障害を疑い、ついに動き始めました。…とはいえ、まだ0歳の娘にしてあげられることは限られているので、ひとまず、子育て相談室へ相談に行ってみることにしました。次回に続きます。【同じテーマの特集はこちら】 〜子どもの発達障害を知ろう、考えよう〜 【同じテーマの連載はこちら】 産後の話 この連載の全話を見る >>
2021年01月12日「計画通り」はあり得ない。そもそも計画が立てられない!5秒後には違うこと考えているからUpload By 発達ナビ編集部牟田暁子編集長(以下――)双雲さん、ADHDの特性があるとお聞きしました。ご自身の特性について、教えてください。武田双雲さん(以下、双雲):じっとしていませんね、とにかく。それと、どこかに行こうと思っても、すぐ行方不明になります。なんでも衝動的にやるから、計画通りに物ごとが進んだことが人生一度もない。計画することが無理というか、計画したとしても5秒後に違うことをしてる。書道もお手本通りに書けないし、書こうとしても、二画目から違うことをやっちゃう。――お話を伺っている今もですか?双雲今は大丈夫、喋ってるからね。しゃべりながらめっちゃ動いてるでしょ。――それは、子どものころから今まで変わらず?双雲:変わらないですね。小学生のころ、授業中にカーテンが揺れているのを見て、カーテンとシンクロしてゆらゆら動いていたんです。風はまっすぐに吹いてくるのに、カーテンにぶつかると曲線になるのが不思議じゃないですか。だからカーテンの動きを真似て理由を考えていた。そうすると、「何をやってるんだ!」って先生に怒られて、「カーテンになってます」と答えたりしていました。――もっと小さいころは?双雲:幼稚園時代の記憶は一個もないですね。その瞬間の感情のまま動いてたんじゃないですかね。ひたすら明るい子だったらしいです。小学校5年生ぐらいまでは、記憶がないぐらい、多分、本当に楽しかったんだと思う。――そうですか。中学時代以降はどんな感じでしたか?双雲:高校でハンドボール部の試合の真っ最中に、「ああ、雲がきれいだなぁ」ってボーッと空見ていて、レギュラー外されたりだとか。一番怖い先輩に「何見てんだこの野郎!」ってからまれたときに、その人の目が茶色系であまりに綺麗で、「目がすっごく美しいです」って感動を伝えたら、気に入られたのか、何を言っても無駄だと思われたのかは分からないですが、それからもう全員に絡まれなくなっただとか、そんなことがありました。大学受験も、家庭教師と一緒に賭けみたいにして勉強したヤマが当たって、模試ではずっとE判定だった東京理科大学に受かっちゃった。運がいいんですよね。――学校を卒業されてからは企業勤めされていましたよね。双雲:そうです、NTTで2年半ぐらい法人営業やってました。もう、トラブルだらけでしたよね。上司にめちゃめちゃ怒られてましたから。今だから言えるけど、営業に行くと言って1人で海で遊んでたこともありました。でも、運だけはいいから、営業成績は後半でガーッと上がったりしているんです。たまたま出会った人と宇宙の話をしていたら気に入られて、その人が実は会社経営者だったので大きな仕事を受注できたりだとか。ただひたすらニコニコしているだけで、いろんな部署へフラフラ行くし、「報・連・相」もできないし、とにかくウロウロしてる。もう上司からしたら全く意味のわからないやつですよね。――ご退職され、書道家となった経緯を教えていただけますか?双雲:小さいころから書道をやっていたこともあって、簡単なメモ書きでも結構きれいな文字を書いていたんですよ。あるとき、同僚の名前を手書きで書いたら、その人がぽろぽろと涙して。「私は自分の名前が嫌いだったけれど、こんなにきれいに書いてもらうことができて、自分の名前が少し好きになれたように思う」と。そんな風に言われたら、うれしくて。それで、こんな風に喜んでもらえる仕事をしよう、書道の道に進もうと思って会社を辞めたんです。人に喜ばれることがなにより好きだったからだと思います。書道なら、喜ばせることができると。40歳のころ、「なんだ、ADHDって自分のことだった」と気づいたUpload By 発達ナビ編集部――ご自分に、ADHDの特性である多動性、衝動性があるんだなと気づいたのはいつごろですか?双雲:気づいたのは、40歳ごろかな。あるとき、スティーブ・ジョブスや偉人と言われてる人たちが、発達障害だったというニュース記事があって、「なんだそれ?」と思って調べたんです。そこではじめてADHDという言葉を知って、リンクにあったADHDチェックテストをやってみたけど……まず質問項目を読んでいられない。2問目から飽きちゃう(笑)。それで、書道教室の生徒さんに読み上げてもらったんです。口頭テストならできたので。そしたら、満点だったんですよ。妻はね、もっと前から気づいていたんですって。僕には内緒で。どうも困ることが多いからと、本を読んでいたそうです。――ADHDがあると気づいたことで、何か変わりましたか?双雲:変わったというか、僕はいろんな人から、「なんでそんなに執着がないの?」とか「そんなふうに明るくなりたい」というようなことをよく言われるんです。そこで逆に、興味がわいたんですよ。みんなはいろいろ深く考えてるのかも、って。それで、自分のことを研究してみた。自分とほかの人たちとのギャップを調べたんです。そしたら、どうも僕はポジティブらしいとわかったんです。なんか、やたらと感謝しまくって生きていると。それが普通だと思ってたんですけどね。繊細で、苦手なところからはひたすら逃げる。そういう意味ではネガティブUpload By 発達ナビ編集部――そこまでポジティブだと、苦手だなとか生きづらいなと感じたことはこれまでの人生ではない?双雲:いやいや、いっぱいありますから。敏感だから、自分と合わない人とかコミュニティからは一瞬にして逃げます。僕が合わないところにいても人に迷惑をかけるだけだし、落ち込むことが怖いので、動物的な感覚でそういう場所を避ける。そういう意味で、めっちゃネガティブですよ。ウロウロされると困る場所で僕がウロウロしちゃうと、みんな困るでしょ? だから、葬式も出たことがないんです。どうしても人に迷惑かけるのはわかっているので、人をすごく振り回して迷惑をかけるようなことはしないようにしています。暴れん坊ではないし、人に嫌われるようなことはできるだけしたくないと思っています。――気を遣っているんですね。双雲:小学5年生くらいのころから、友達や学校の先生とどんどん合わなくなっていったんですよね。高校3年生くらいまでが、人間界から離れていく感じだった。高校時代、最初は友達も僕を誘ってくれたんですよ、休日に街へ遊びに行くとか。でも僕、いなくなるんです毎回。僕が「きれいだなぁ」って、風に揺れる葉っぱを見てる間にみんないなくなっちゃう。そんな風だから、だんだん呼ばれなくなっていく。そうして、だんだん友達が離れていくっていうのを、もう何回も繰り返しているんです。嫌われているというよりも「もうあいつはいいや」「よくわからないやつだ」と思われるのが多いよね。みんなが離れていく夢、今でも見るんです。その時はつらいと思ってなかったけれど、今思うとたぶんつらかったんだと思います。1人で、友達をつくらずに、宇宙のことを考えていたから宇宙にのめり込めたんだと思う。――そういうネガティブな気持ちを、ご自分ではどう扱うんですか?双雲:ネガティブな感情が出たときも、「へー、自分はこういうときは怒るんだ」とか、「今、機嫌悪いんだ」とか、ちっちゃい自分が頭の上のあたりに浮かんでいて、自分を客観的に見ているんです。そいつが、僕を何のジャッジもせずにニコニコ見てくれる。自分を客観的に見る自分が、自分を全肯定してくれる。だから安心して怒れるし、安心して落ち込めるっていうか。そのおかげでかなり楽ですよ。ほめてほめてほめまくる両親に育てられ、ほめられネイティブになったUpload By 発達ナビ編集部――ご両親は、そんな双雲さんをどんなふうに育てられたんですか?双雲:とにかくほめまくるんです。「天才!」とか「すごかー!」しか言われない。今もそうですよ。もう、45歳なのに(笑)。会ったら1時間でも2時間でもずっと、さすがだ、すごいすごいって僕をほめ続けるんですよ。――それは嬉しいですよね。双雲:嬉しいもなにも、僕にとってはそれが普通のお父さんお母さん。これが日常で、「ほめられネイティブ」というか。でも、家庭の外では、学校時代も会社でも、怒られたりしましたけどね。――そこまでほめられていたら、怒られても動じないんじゃないですか?双雲:根底のところで「これでいい」と思っているから、全く平気ですね。怒られても、その時は「怒られちゃったー、シューン…」となるんですけど、根っこが太いから大丈夫。自信があるというのとも違って、自己肯定感がすごく高くて自分が大好きなだけ。誰かと比べてすごいとか優れているとか、思ったことはないです。勝とうとも思ったことない、勝ち負けにそもそもこだわらないし。――誰かよりもすごいというよりは、自分は大丈夫、という感じですか?双雲:そう、自分は大丈夫。それは何とかなるから大丈夫、というのとも違って、もう絶対的なものですね。――こうして根っこがしっかりしたまま生きてこられたから、自分が輝ける道を見つけて、歩んでこられたんでしょうね。双雲:そうですね。発達障害の話って、凸凹の話じゃないですか。この凸凹が激しめで、凹の部分はドコーンと凹んでいて、どうやってもできないことがある。僕も、自分ができないほとんどのことは、全部周りの人がやってくれる。スケジュールや作品の管理は秘書がしてくれています。凹っている部分が激しいことを「発達障害」というのならば、そこを平均的にしていくことなんてできない。できるところを伸ばすしかない。必ずどこか、凸っているところがあるから、欠点を補おうとしない方がいいですよ。僕は、しゃべるか書くかだけしかしない。作品の制作だけ。将来のために頑張れ、はおかしい!双雲:今のこの武田双雲の基礎は、両親がつくってる。もう間違いなく、両親が「すごかー」と言い続けてきたことの賜物です。――今のご活躍ぶりは、すごいですもんね。双雲:いや、今みたいな活動をするずっと前から、生まれたときからですよ。ひたすらほめてくれるし、これまで怒られたことも注意されたことも一度もない。もちろん、「飛び出したら危なかばい!」とかはあったけれど。うちの両親は、僕に将来の話をしたことがまったくないんです。こういう大学に行けとか、こんな人間になって欲しいとかも言われたことがない。僕のことを信じ切っているんです。――「将来、幸せになってほしいから今頑張れ」などということも言われなかった?双雲:将来のために今頑張ろうって、矛盾だらけですよね。頑張れっていう漢字は、”頑なに張る”って書くんですよ。ピーンと張ってたら、すぐに切れちゃいそうじゃないですか。これでどうやってなりたい人になるの?って思う。将来のために今を犠牲にするなんて、おかしいって絶対。富士山を見て感動したときに、富士山にこうなって欲しいとか思わないでしょう?何分後に雪が降ってほしいとか思わないでしょ?それと同じ。両親も全く僕を変えようとしたこともないし、将来についての言葉を聞いたことは、一切ないですね。幸せは、今、この瞬間に感動し続けることしかないUpload By 発達ナビ編集部――ところで、「すぐに飽きてしまう」と言いながらも、書道だけはずっと続いているんですね。双雲:とにかく好きなんです。筆とか墨とかの道具、その匂い。書道の全部が好きなんです。好きなもので、人に喜んでもらえるとやっぱ一番続くじゃないですか。書道は、3歳からやっているからもう40年以上。唯一飽きないのが書道だけ。飽きっぽい僕がこれだけやってるから、相当好きなんだと思うんです。――好きなこと、飽きないことを見つけるって大事ですね。5秒後にはほかのこと考えちゃう双雲さんなのに、40年以上も。双雲:集中力が続くのは短いです。普通の書道家の方の100分の1くらいしかない。その代わり集中力は高いです。逆転の発想で、人が100時間集中して努力する分を、1分間に凝縮して、エネルギーがその100時間分にならないかと考えます。――なんだか宇宙的ですね。でもそのコツ、知りたいです!双雲:一番はね、感動することです、あらゆることに。自分の目が動いてることに感動して、生きてることに感動して、空気があることに、空に風に感動して、葉っぱの揺らぎに感動して、見境なく感動する。――そういった感動のエネルギーをためておくと、いざ書く、というときに出てくる?双雲:そうそう、だから書くそのときの心の動きだけじゃなくて、1回1回の感動を味わい尽くしてそれを繰り返すと、エネルギー値は高まります。見境なく感動することって、実は小学校低学年ころまではみんながやっていたことですよね。これは価値があるとかないとか、レッテルは貼らない、ジャッジもしない。見たもの感じたものすべてに感動していく。小さいころは、石ころを蹴るだけで楽しかったじゃない?落ち葉を見るだけでちょっとワクワクしたよね。そのときに、落ち葉という名前も知らなかった。大人になるといろんな思想や文脈が入り込みすぎちゃうけど、子どもってそういうことは思わない。そのまま大人になるのはまずいと思われるけれど、たまたま僕は発達できないまま、無邪気でいられたのが、今はアーティストとしてはそれがいいと言われる。僕は正しいわけじゃないんだけれど、共感してるくれる人が多い、ということなんだと思う。――今を感じて、感動し続けるんですね。双雲:大人になって、幸せを獲得するためにお金を稼いだり、人から評価をもらったり、いい大学に行ったり会社に就職したりということに、みんながいいというレッテルを貼っている。でも、もし収入・地位・名誉みたいなものを獲得するのが幸せになることなら、何も得てない子どもは不幸だということになってしまう。逆に、評価されてる人は皆、心が満たされているのかというと、満たされてないじゃないですか。社会的に大活躍している人が壮絶な精神病になったり自殺したりするでしょ、昔から。だから社会的評価とか実績とかは幻で、幸せとは関係ない。社会的評価や成功はゲームなんだというくらいに思っておけばいいんです。いつか幸せになる、は絶対ないです。今、石ころを見て幸せな方がいいじゃないですか。――ひとつひとつ今身の回りにある環境に感謝していくと、幸せになる、そういうことなんでしょうね。ひたすら「かわいい、大好き」と思って育てる。それが一番!Upload By 発達ナビ編集部―ー双雲さんご自身と似たようなタイプのお子さんを育ててる保護者へのアドバイス、ありますか?双雲:たとえば、とても真面目な「ちゃんとしなきゃ」と思ってる人が、ADHDのお子さんを持ったら大変なことだということはわかります。だって、全部裏切るもん。コントロールしようとしている人がいたら絶対コントロールできないし、「こうあってほしい」と思ったようには絶対ならないし。できれば、世間の指標ではないところで、ほめるっていうよりも、その子のことをすごく好きでいることが一番いいと思います。「かわいいかわいい」「大好き」っていうのが、一番いいと思います。――うちの子は、最重度の障害が心身ともにあるんです。でも、笑い上戸でいつも楽しそうで、「今、このとき」を全身で楽しんでいますね。双雲:お子さんには、劣等感ってある?――ない、でしょうね。うまく話すことができないので、音楽の授業でみんなが歌ってるのに自分は歌えなくて「つまんないの」くらいには思ってるみたいだけど。双雲:自分を客観的に見て、劣っていると思うようなことがないのはいいよね。――自分も子どももまるごと認めて、今を幸せに生きていくってことなんでしょうね。双雲:一緒にいて、楽しいっていうのが一番いいですよね。一緒にいる時間が好きとか、楽しいとか安心感があることがすべて。それだけでいいと思う。楽しいよね~って。さまざまな失敗談も朗らかに語り、他者との比較や勝ち負けは関係なく、ただただ「自分が大好き」と言い切る武田双雲さん。小さなころからご両親がどんなときも肯定し、賞賛してくれたことが、その自己肯定感につながっている様子が感じられました。多くの人を惹きつける書についても、「集中が続かないぶん、1分に100時間分のエネルギーを込める」と、ご自身にあった方法で熱量の高い作品を生み出し続けているようです。アートに活きる考え方から、あたたかな親子の関係まで、発達が気になる子と向き合うヒントもたくさん詰まったインタビューでした。取材・文:関川香織撮影:CowfilmsLITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年01月12日■ 前回 のあらすじ発達について悩む余裕もなく無事に1日を終わらせることしか考えられなくなってしまった私は、ついに体調を崩してしまい…■今まで感じていた違和感、その正体は…この何気ない光景で、点と線が繋がりました。「koto子には何かある!」その「何か」がハッキリした瞬間でした…。■最後のピース、それは…もちろん、赤ちゃんには生きるためのお世話をする母親が必要なことは分かってます。しかし、何気ない親子の姿を見て、ハッとしました。こんな風に、当たり前のように身を任せてもらったことなんてない…。koto子に対して感じていた「なんで?」「どうして?」は、ほとんど「拒否」から来ていると気付きました。母乳拒否や抱っこ拒否だけじゃない。目も合わない、微笑みもくれない、触らせてもくれない…。赤ちゃんが親を拒否する、なんてあり得ないと思っていたので、気付いたときは自分でも信じられませんでした。この日を境に、いろいろと世界が変わります。あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。次回に続きます。【同じテーマの特集はこちら】 〜子どもの発達障害を知ろう、考えよう〜 【同じテーマの連載はこちら】 産後の話 この連載の全話を見る >>
2021年01月11日みんなで海を楽しんだレンジャーたち、今回は個々に過ごしているようで...前回はみんなで海に遊びに行ったレンジャーたち、そういえばブラックの姿を最近見ていないようですが...趣味の「推し活」を楽しむグリーンUpload By 荒木まち子自身の講演会も!?「推し活」の幅が広い!Upload By 荒木まち子執筆後記子育ての大先輩、明石洋子さんも「エンタメは心の栄養」と仰っているように、持久走のような子育ての中では息抜きも大切ですよね。そのためにも新型コロナの終息を願いつつ...。(荒木まち子)LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年01月11日■ 前回 のあらすじエレベーターを待つ間はもちろん、エレベーターの中でさえ立ち止まることは許されず歩き続けることに…■ついに体が限界を迎えてしまう 体も心もボロボロで、子どもの発達が心配になったり、悩む余裕すらなくなってしまった私。気付けば、一日娘が泣き叫ばないようにすることしか考えられなくなっていました…。あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。次回に続きます。【同じテーマの特集はこちら】 〜子どもの発達障害を知ろう、考えよう〜 【同じテーマの連載はこちら】 産後の話 この連載の全話を見る >>
2021年01月10日■ 前回 のあらすじ信号という難関をクリアしたものの、最大の難関、ショッピングモールのエレベーターが待ち受ける…■エレベーターを待つ間の対策はお店の人やお客さんに迷惑がかからないよう、怪しまれないようにするのに必死でした。■エレベーターの中でさえも…やっとの思いで乗れたと思ったら、エレベーター内でも立ち止まることが許されず…!まさか、エレベータの中まで歩くなんて予想もしていませんでした。あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。次回に続きます。【同じテーマの特集はこちら】 〜子どもの発達障害を知ろう、考えよう〜 【同じテーマの連載はこちら】 産後の話 この連載の全話を見る >>
2021年01月09日発達障害がある人の「働く」を描いたコミックエッセイーー『発達障害で問題児でも働けるのはワケがある!』漫画家かなしろにゃんこ。さんの新刊『発達障害で問題児でも働けるのはワケがある!』は、ADHDと広汎性発達障害がある息子リュウ太さんが就職し、働き始めるまでを描いた作品です。小さなころからのりものが好きだったリュウ太さん。中学校卒業後は、自動車整備士の国家資格取得を目指して専修学校で学びます。現在は社会人として働くリュウ太さんですが、振り返ってみると、アルバイトや家庭でのお手伝いなど、社会人になる以前から「働く」ことの土台を積み上げてきていたのです。それぞれの経験を通して学んだことが、社会人生活にも活きているようです。全9話の体験談コミックに加え、各章末にはキャリアアドバイザー・石井京子さんの解説もついており、プロの視点からも働くことについて考えることができます。将来お子さんが「働く」ことを見据えて、どのような関わりをしていけるとよいか、ヒントが詰まった一冊です。感じ方や考え方は違っていい!「脳の多様性」に注目した『ニューロダイバーシティの教科書』「ニューロダイバーシティ」とは、neuro(脳・神経)とdiversity(多様性)をつないだ合成語で、「脳や神経、それに由来する個人レベルでのさまざまな特性の違いを多様性と捉えて尊重し、それらの違いを社会の中で活かしていこう」という考え方を含む言葉です。例えば本書の中では、自閉スペクトラム症の人の特性について、ニューロダイバーシティの視点から捉え直しています。また、生活の中で身近な「教育」「職場」「家庭」などにおいても、ニューロダイバーシティの視点で考え、よりその人の特性にあった環境を提供する必要性があることについても解説されています。その人の内側に存在する特性を正確に理解し、多様性に柔軟な環境づくりをしていくために必要な「ニューロダイバーシティ」の視点は、支援や教育に携わる人はもちろん、発達障害の当事者や家族も知っておきたいもの。本書を入門書として、手にとってみてはいかがでしょうか。学校や家庭で実践できるーー「ソーシャルスキルトレーニングの考え方とコツ」本書の著者は、星槎大学共生科学部の教授で特別支援教育・心理学を研究する西永堅さん。この本では、「発達障害の子どもの特徴」や「必要なスキル」などを紹介したうえで、学校や家庭などで実践できるソーシャルスキルトレーニングの考え方とコツをまとめています。ソーシャルスキルトレーニング(SST)は、「あいさつをする」など、対人関係などで必要なスキルを身につける練習を指し、発達障害がある子どもたちへの効果的な支援方法です。本書はレイアウトも工夫されており、1項目見開き2ページで統一されています。ポイントが理解しやすく、支援者や保護者の方の最初の1冊にぴったりの入門書となっています。ぜひ手に取ってみてください。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年01月09日療育費や教材費、将来どうなる?発達障害の子どもがいる家庭が【気にしているお金】お金の気になることは、家庭によってさまざまです。日々の出来事から将来の心配まで、声をご紹介します。「服だけでなく教材にもこだわりがあります。合うものを探しているとどんどん出費がかさみます」「予定外の出費がたびたびあります。学習障害かも?と思いある検査をしたときは、保険適用外で3万円もしました」「集団の習いごとや塾に通っていても、やんわりと個別のほうが良いのでは、と言われて、高くなっていきます」「将来、うちの子がお金を稼げるようになるのか気になります」「家計のためにも小3になったら仕事復帰の予定でしたが、さまざまな送り迎えがあり、諦めました」無理だと思っていた貯金が実現!「発達障害とお金」の専門家に相談してみた日々忙しいなかで、お金や先々のことを考えるのはなかなか簡単ではありません。そういったときは、専門家に相談することも一つです。LITALICOライフには、発達障害とお金の両方の知識をもった専門家がいます。一緒に会話しながら、ご家庭の望むことや、子どものこれからについて、整理することができます。生活に実際変化がおきた、相談例を紹介します。Upload By LITALICOライフ【ご家庭のお悩み】「お店でお菓子やオモチャを欲しがられると、根負けして買ってしまいます。子どもはわがままになっていく気がするし、貯金もできません。」【整理したこと】相談では、家族がそれぞれどのような生活をしたいかを話しながら、人生に関わるお金を全体的に整理しました。すると、日々の出費を少し抑えることで、高校の教育費に余裕ができることがわかりました。【起きた変化】どうすればお菓子などを買わなくてよくなるか、一緒に考えました。子どもと良い関係をつくっていくことも考え、「節約ゲーム」を始めました。結果、これまでとても無理だと思っていた貯金ができるようになりました。(担当コンサルタント:山田遼平)Upload By LITALICOライフ【ご家庭のお悩み】「子どもが新しい習いごとを始めたいと言っています。でも、療育も含めれば既に2つしています。将来のことを思うと、いろいろな経験をさせてあげたいとも思いますが、きっと疲れてしまうし、お金もかかるので悩んでいます」【整理したこと】相談では、何のために習いごとをさせてあげたいか、といった親の想いから、さまざまな話をしました。それをふまえて、人生でどのようなことにお金を使う可能性があるか、一緒に整理しました。【起きた変化】先々に備えたい気持ちもありつつ、でもやっぱり今できることはしてあげたい、という親の想いが再認識できました。人生の全体を整理することで「習いごとに今使っていい金額」もわかり、前向きな決断ができました。(担当コンサルタント:加藤晋太郎)発達障害のある子とその家族。ライフプランニングではどんなことを整理してる?Upload By LITALICOライフ人生を広く見通して設計することを「ライフプランニング」と言います。発達障害の子どものいるご家庭は、ライフプランニングの際に、どんなことを整理しているのでしょうか。一例をご紹介します。どんな福祉サービス・社会資源を使うか住んでいる地域、家庭の年収、障害の度合いなどによって、利用できる福祉サービスや制度は変わってきます。実際に利用するかどうかも含め、それぞれのご家庭の決断があります。《例》・学校や園の「無償化」は使える?・特別児童扶養手当はもらえる?・障害基礎年金はもらえる?どんな進路を選ぶか住んでいる地域や子どもの特性・志向や、親の方針によって進路が変わってきます。《例》・療育や習いごとにどれくらいお金を使える?・私立受験をするとしないとでは、塾代なども含めてどれくらい変わる?どんな将来に備えるかご家庭によって、気になることはさまざまです。目の前が気になるご家庭もあれば、将来が気になるご家庭もあります。《例》・不登校や、予定外の進路になった場合・子どもが働けるかどうかわからない場合・親なきあとのお金の管理や住まい現実的なお金とあわせて、何を大切にしたいのか整理をしていきます。そうすることで、「ずっと迷っていたけど、やっぱり挑戦しよう」「このままでいいのかな、と悩んでいたこれをキッパリやめよう」と、今の決断の助けになることもあります。その家族にあった「ライフプランニング」のはじめ方がわかる!Upload By LITALICOライフLITALICOライフの保護者さま向け勉強会「発達障害のある子と家族のライフプランニング(全国版)」は、子どもの将来や自身の老後に漠然とした不安がある方や、子どもや家族の将来に必要な備えがどんなものか知りたい方向けの勉強会です。教育費や将来資金など、一般論ではなく、具体的な対策について専門スタッフがお話します。勉強会のあとに希望を出すと、専門スタッフと後日、個別で相談することもできます。【こんな情報がわかる!】・進路や就労、住まいのことなど、発達に特性のある子にあった環境選びや将来への備え・教育資金や保険の考え方LITALICOライフは、お子さまとご家族が「自分らしい人生」を歩んでいくために障害分野とファイナンス、その両方の専門家としてライフイベントやライフプランの見直しを相談できるパートナーです。社会資源やサービス・お金の知識といった幅広い内容を身につけることができる勉強会や、専門領域をもつコンサルタントとの個別面談・プランニングを提供しています。ぜひ皆さまにご活用いただきたいと思っています。
2021年01月08日■ 前回 のあらすじ娘が泣き止む唯一の方法を発見!しかしそれはとても壮絶なもので…■赤信号で立ち止まるのを避けるために…目的地があるわけではないので、とにかく信号が青になっている方へ歩き続けました。一瞬でも立ち止まったら大号泣することを考えたらヒヤヒヤしてしまいます…。■次々と襲い掛かる難関…雨や雪の日、真夏はデパートやショッピングモールの中へ避難。しかし、ここでも立ち止まるわけにはいかない!エレベーターを待たずに乗る方法とは一体…!?あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。次回に続きます。【同じテーマの特集はこちら】 〜子どもの発達障害を知ろう、考えよう〜 【同じテーマの連載はこちら】 産後の話 この連載の全話を見る >>
2021年01月08日2歳、玄関のドアを開ける...?常に全力で興味に向かって突っ走るハル。ついに2歳にして「玄関のドアは、あの取っ手のところを下げれば開くらしい」と認知したようです。すごいですね…興味による観察力は!療育にもそのくらい関心を示してほしかったよ、お母さんは!でもお外は魅力的なものがたくさんありますもんね。当たり前のようにドアノブを下げて出て行こうとするので、連れ戻し…隙をついては再びドアノブへ…それを連れ戻し…という無限ループの日々が始まりました。Upload By bethハルはお外で″○○がしたい″というよりは、あたたかい日差しやそよそよ吹く風を感じたり、歩くこと、木に触れること、水を見ること、葉っぱが揺れるのを見ること、そんなことが好きなように見えました。大変な日々のなかでも、そんなハルを見ていると、ああ近所でも世界ってこんなに綺麗だったんだな…なんて思ったりもしました。Upload By bethもちろんすぐに対策も行い、別の鍵をドア上部に取りつけました。絶対に届かない位置に付けてひと安心…。最初のうちは開かなくて諦めていましたが、安心したのも束の間。なんと大人の胸の高さほどの下駄箱にのぼり、新しい鍵も開けられるようになってしまったのでした…(白目)。下駄箱の上には物を置いたり足場をなくしたりもしましたが、1cmの幅が空いていればそこに、つま先立ちをするのでした…。そして、その高さの家具にも平気でのぼれるようになり、実家の小さめ冷蔵庫やピアノの上にもしょっちゅうのぼりたたずんでいて、即降ろしまたのぼり即おろし…としていました。ちなみに平家だったので、窓からも出られるようになったときは、チックショォと叫びました。窓ロックもつけましたが、どえらい不便だったのでした…。Upload By beth1番最初に出て行ったとき。ハルの目的は何だったか、どう連れ戻したかなどちょっともう思い出せません。(1番大変だった時期って記憶が薄いんです…。はは…いや笑えません)連れ戻すために慌てて飛び出すと、家の前の路地で、たんぽぽを吹いていました。別次元を生きてるのか?と思うほど、こちらの焦りに反してゆったり過ごしているハル。「1人で家を出てはいけない」、このひとつを教えることが、危険を伝えることが、とてつもなく困難で途方に暮れそうになりました。Upload By bethもちろん、1人で出すわけにはいかないので、出て行こうとするたびに慌ててついて行くのですが、そんなことがもう一日中なんです…週7なんです。何一つできない、ひとときも寛げないという毎日にだんだん心がささくれていきました。そして体調を崩す日もとても多くなりました。そんなときに、隣の家に住むじいじが…!ハルのことをめちゃくちゃ可愛がってくれたじいじ。ボルダリングをやっているなどアクティブなじいじは、ハルをよく遠くまで散歩に連れて行ってくれました。救世主のような存在でした。Upload By beth早めに覚えた話し言葉はやっぱり...!そういうわけで、いつでもお外に行きたいハル。「さんぽおそといってちます」この言葉たちはおかげで早めに覚えました笑。2歳前だったかと思います。そう、ハルは、言葉が出る時期は意外と早かったのでした。「あらもうお喋りできるの〜?」なんて言われたりして。あの時期は、それが少し誇らしかったりして。ただ、11歳になった今でも、会話ができません。あのときと違うことは、子どもを自慢に思うことも不安の材料にすることも、あまりしなくなったことかもしれません。3人子どもがいますが、どの子もそうです。幼い旅人今にして思えばあのころ、言葉やセリフのインプットに興味があって、要求に使っていたように思えます。でも問いかけに答えるとか、相槌を打つとかは、一切なかったです。会話には反応せず、言いたいときにアニメのセリフを言い、歌いたいときに歌い、欲しいものがあれば自分でとり、行きたいところがあれば自分で行き(new!)。そう、お外に行きたければ悪びれずフラリと出ていき。自由気ままなお人でございました。Upload By beth次回は、気まぐれな小さな旅人との旅について描きたいと思います。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年01月08日■ 前回 のあらすじ延々と泣き続ける原因として、抱っこヒモが合わないのかと思い、色々な種類のものを試してみたけれど…■娘が泣き止むたったひとつの方法とは…その後、koto子が泣き止む唯一の方法を発見!それは何かというと…その頃の1日のスケジュールは… 一秒でも立ち止まるとギャン泣きしてしまい吐くまで大騒ぎするので、何がなんでも歩き続けなければなりませんでした。飲まず食わずで歩き続けても、街には「難関」がいくつも待っていました…。そのひとつが…今思えば、赤ちゃんの頃から多動の片鱗を見せていました。あちこちで待ち受ける難関、どうする赤信号…!あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。次回に続きます。【同じテーマの特集はこちら】 〜子どもの発達障害を知ろう、考えよう〜 【同じテーマの連載はこちら】 産後の話 この連載の全話を見る >>
2021年01月07日集団の中で”すぐに見つけられる”わが子の姿Upload By 丸山さとこ個別の声掛けでなければ「自分に向かって話しかけられていること」に気付きにくく、更に共同注視が苦手なコウは集団行動で遅れがちです。毎年、担任の先生には『指示が通りにくいときは、お手数おかけして申し訳ございませんが個別の声掛けをお願いします』と伝えています。そんな彼の行動は、小学校に入学してからは更に目立つようになりました。授業中の遅れは勿論のこと、授業参観や運動会などのイベントのときは『ウチの子だけ違うことしてるな~』『隣の子が突っ込んでくれてるけど全然分かってないな…!』とドキドキすることもしょっちゅうです。Upload By 丸山さとこおかげさまで、「子どもがたくさんいて息子がどこにいるか分からない~!」と困ることはなく、運動会でもバッチリ動画を撮ることができていました。そんなコウの様子を見ていて気になる気持ちはゼロではありませんが、先生からのフォローの多い保育園でもずっと同じ状態だったため『今日も通常運転だなぁ…』という感じで改めて気にしたことはありませんでした。そんな私でしたが、”学校でのイベント中のコウ”に対して、特に印象的だった思い出が2つあります。どちらも1年生の運動会のときのことです。呼んでも来ないわが子が1人で踊る姿を見ながら…コウが通っている小学校の運動会では、午前のプログラムが終わると、保護者が各学年の日よけテントまで子どもを迎えに行きます。Upload By 丸山さとこ周りの子どもや大人達がどんどんいなくなってもコウは親を探すことなく、呼びかけにも気づかないまま1人夢中で踊っていました。最後の1人になったコウに大声で呼びかけてもやはり反応はなかったので、「スミマセーン、失礼しまーす…」とポールを越えて日よけに入り、コウの肩を叩いて「ごはんだよ」と知らせました。周りに誰もいないことを何も気にしていないコウに「今日のお弁当は卵焼きとブロッコリーと菜飯のおにぎりがあるよ」と好物があることを伝えると、彼は「へー、そうなんだー」と笑顔で興味なさそうに答えながらフラフラと明後日の方向に歩いていきました。Upload By 丸山さとこ肩を持って誘導しながら夫が待つ日よけのところまで歩く中で、『あぁ、確かに、コウは周りの子とは違うの分かるな。発達障害なんだな』と思いました。嫌とか、さみしいとか、頑張ろうとか…などの気持ちはなく、ただただ事実として静かにそう思ったことを覚えています。もしかしたら、あのとき、私はコウの障害を改めて受容したのかもしれません。Upload By 丸山さとこ次回は、「思い出深い運動会での出来事その2」となる、『午後の運動会でダンスを見終わった夫の一言に驚いた話』を書いていきます。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年01月07日2021年がスタートしましたね!新年あけましておめでとうございます。Upload By SAKURA昨年は、世界的に大変な1年でしたね。子どもたちの学校の休校・休園も多く、いつもよりたくさん子どもたちと向き合った1年でした。自宅で過ごすことも多く、イベントもほとんどない年でしたが、例年より1年が過ぎるのがとても早かったです。気がつけば、広汎性発達障害の娘は、あと数か月で小学5年生になります。Upload By SAKURA小学1年・・・2年・・・3年・・・4年・・・と、ちゃんと経験してきているのに、何年生かを、飛ばしたんじゃないかと思うくらいあっという間でした。春には5年生になる娘。目標を聞いてみると...また一つ学年が上がる娘に、今年(5年生)の目標を聞いてみました。Upload By SAKURA心理テストの本で「真面目じゃない」と出てしまったことが、ショックだったようでした。しかし、娘は昔から超がつくほど真面目。その特性上、ルールはきちんと守るし、妥協や変更もなかなか受け入れられないタイプです。私は、逆にもっと融通の利くようになってくれたら、本人的にも楽なのに・・・と思っていました。Upload By SAKURA優しくなりたいなんて...私があーさんを見習って、優しくなりたいと思っているぐらい、もう十分優しい!!Upload By SAKURA特に思いつかなかった娘。しばらく考えてみるというので、私は5年生になってから聞いてみようとそのまま保留にすることにしました。そして数日後...娘が決めた目標は!?Upload By SAKURA小学校生活も残り2年。中学生になる日も近づいてきました。5年生、6年生は、中学に目標を置いた学校生活になってくるでしょう。今まで難しかったことにも少しずつチャレンジして慣れてもらいたいし、自分でできることも増えていってほしい!娘が5年生になったら新しいことにチャレンジできるように、私も受け入れ態勢を整えて、サポートしていきたいと思います。Upload By SAKURAちなみに私の目標は、引き続き現状維持!健康面に気をつけつつ、コラムを通して、娘の成長や試練、私の思いなど、皆さまにお届けできたらいいなと思っています。今年も引き続きよろしくお願いいたします。Upload By SAKURALITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年01月06日■ 前回 のあらすじ産後すぐから、少しでも触るたびに泣き叫ぶ娘に違和感を覚えます。自分はダメな母親なんだと思い始め…■もしかして抱っこ紐が合わない?藁にもすがる思いで様々な抱っこ紐を試しましたが、どれを使ってもこの世の終わりかのように泣き続ける娘…。「9割の赤ちゃんが泣き止む!」の文字に希望をいだき、泣き止まなかった時の悲しみといったら…!しかしこの後、ひとつだけ…koto子が泣き止む方法を発見しました!あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。次回に続きます。【同じテーマの特集はこちら】 〜子どもの発達障害を知ろう、考えよう〜 【同じテーマの連載はこちら】 産後の話 この連載の全話を見る >>
2021年01月06日こんにちは!オシャレに夢中な多動っ子の娘をもつ母、kotoです!現在、未就学児の娘は、得意なことと苦手なことの高低差が激しい自閉症スペクトラムです。注意欠如多動性障害でもあり、破天荒な毎日を過ごしています。産まれてからの娘のkoto子の様子はというと…、発育に遅れはありませんでしたが、私は生後半年ほど経った頃から何かあるのでは…と思っていました。今思えば母親の勘ってやつでしょうか…。その確信に至るまで、そして療育に通って成長していく私たち親子の記録を綴っていこうと思います!■出産後すぐに感じた違和感…これが産後すぐに感じた違和感…。当時まだ0歳だったので、周りからは「普通だよ」「大丈夫だよ」と言われ続けましたが、そうは思えない出来事の連続だったのです。■我が子に拒否されている?私はダメな母親なの?当時は「発達障害」「感覚過敏」なんて言葉すらあまり知らない時期…。母親を拒否する赤ちゃんなんて聞いたことがなかったので私の接し方がダメなんだと自分を責め続ける日々が続きました…。あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。次回に続きます。【同じテーマの特集はこちら】 〜子どもの発達障害を知ろう、考えよう〜 【同じテーマの連載はこちら】 産後の話 この連載の全話を見る >>
2021年01月05日切り替えが苦手で集団行動が遅れがちUpload By スガカズ長男はWISC-IVの結果で処理速度が低いことがわかっています。また、注意散漫、過集中といった特性もあり、学校で次の行動に移るときに時間がかかります。なかなか次の行動に移れないとき(特に教室を移動する授業)は、クラスメイトや先生が声をかけてくれることがあるのだそうです。学校で見かけた長男とクラスメイトのトラブルUpload By スガカズ1年前のある日、私は当時小3だった次男の忘れ物を届けに学校へ行きました。すると廊下で小6の長男がクラスメイト2人となにやら揉めていました。クラスメイトに何か言われており手をひっぱられています。長男は何も言わず泣きそうになりながら拒んでいました。体操服に着替えていること、授業の始まりを知らせるチャイムが鳴っていたことから、「長男の行動が遅れているからクラスメイトが呼びに来たんだな」と理解しました。長男は次の行動に移るときに無理やり促されるのを嫌います。私はクラスメイトとのやりとりを見て「長男にとって大事な経験だ。今私が間に入るよりも、後で話を聞いてアドバイスした方が冷静に話し合える」と思い、後ろ姿を見つめていました。「病気(障害)だから仕方ない」長男の発言に腹を立て…Upload By スガカズ放課後、長男が帰ってきたので私は廊下でのやりとりについて聞きました。概ね私の予想通りで、体育館に行く途中で考えごとをしていたそうで動きが止まっていたそうです。長男がなかなか動こうとしないので、クラスメイトが「早く来て!」「遅い!」と強い口調で促していたそうです。「それは大変だったね。注意されていたとき、あなたはどんな気持ちになったの?」と聞くと、「オレは、できることとできないことの差がハッキリしている。だけどクラスの女子が無理やりオレをひっぱって連れて行こうとしたんだ」「オレ、病気だから行動がゆっくりでも仕方ないのに!」と怒り口調で答えました。私は長男が強めに促されてイヤだった気持ちは理解しますが、「仕方ない」という言葉に腹が立ち、思わず長男を叱ってしまいました。「障害だからいいでしょ」と許してもらおうとしたり、「仕方ない」からといって諦めたりするのは間違っていると思います。大事なのは、「障害に対して自分がどう向き合えばいいか」「言ってくれた相手とトラブルにならないためにどうしたらいいか」を考えて行動することだと言いました。このとき長男は「言われたのは自分の方なのに」と納得した様子ではありませんでした。どうすれば分かってもらえるのか?と考えたときに、長男に促す側の気持ちを体験してもらうことだと思いました。無視されたり開き直られたらどんな気持ちになる?Upload By スガカズUpload By スガカズその日の夜、きょうだいが全員そろったときに長男に話しかけられました。私は話しかけられていることを理解していましたがそれに反応せず、きょうだいの相手をしていました。何度も何度も話しかけていたのに長男は無視されたので、私に怒りました。怒っている長男に対して私は、「今、どんな気持ち?」と聞きました。子どもたちに話しかけられても対応できないときに「ごめんね」「ちょっと待ってね」「〇〇の後話きくね」と言うように私は気をつけていること、「〇〇だから仕方ないでしょ」という風に言ってないこと、もし「仕方ないでしょ」と言われたり無視されたらどんな気持ちになる?と長男に言いました。「…イヤな気持ちになる…」と長男は答えました。クラスメイトが声をかけてくれる(行動を促してくれる)のはありがたいことで、その行動に対して何も言わずに嫌がったり怒ったり「病気だから仕方ない」と言うのは間違っているともう一度言いました。Upload By スガカズその後聞いていなかったときや無意識で起こったことに「ごめん!」というセリフが出たり言葉で説明したりする場面が見られるように。私は素直に反応してくれたことが嬉しくて「気づいてもらえてお母さんうれしいよ」と言いました。もちろんすべてが好ましい反応にはなりませんが、気をつけようと思い言葉に出すことは、より良い生活を行うために必ず必要になってくることで、一歩前進したと言えます。中1の現在、できないことに対して「自分で解決策を考える」姿も…Upload By スガカズ中1になった現在は、どうしてもできないことに対して、考える場面も見られます。できない理由を言葉にして、私にお願いすることもあります。「どうしたらいいのか分からない」と、そのままにしてしまう場面も沢山ありますが、自分の障害を「仕方ない」と諦める前に、人に相談したり自分なりの案を試してほしいと思います。
2021年01月04日新年あけましておめでとうございますUpload By 発達ナビ編集部新年あけましておめでとうございます。編集部一同、2021年が皆さまにとって素晴らしい一年となることを願っております!2020年、発達ナビはさまざまな取り組みを行ってきました。1月には、さまざまなコラムをさがしやすく、必要な情報に出あいやすくなるよう、サイトのリニューアルを行いました。また、4月には発達ナビPLUSがプレリリース。以前より「専門家に相談したい」「東京だけでなくさまざまな場所でイベントやセミナーを行ってほしい」といったご要望を多数お寄せいただいていました。新型コロナの影響でオフラインでの相談やセミナーの参加が難しくなる中、オンラインでの専門家への相談や勉強会に参加ができ、またご家庭でも活用できる特別支援教材のご提供をスタートさせました。秋以降は、当事者を取材する連載などもスタート。知りたいテーマとして多かった「かんしゃく」の特集も組みました。12月からは、多様な進路について取り上げる取材企画もスタートしています。2021年3月には、発達ナビのユーザーさま向けオンラインフェスタも開催予定です。たくさんの方にご参加いただき、楽しんでいただけるよう準備を進めているので、楽しみにお待ちくださいね!皆さまのご意見、発達ナビとの関わりをコラムに!発達ナビは、皆さまのパートナーとして、2021年もお役に立つ情報を届けてまいります。より使いやすく、皆さまにとってなくてはならない存在となれるよう、2021年も進化していく所存ですので、ぜひ今年も発達ナビをご活用ください。1月26日は発達ナビの5歳の誕生日です。この日を記念して、ユーザーの皆さま参加型のコラムもリリースさせていただきたいと考えています!「発達ナビと出合って変わったこと」「こんな風に使っています」「こんな機能があったらうれしいな」発達ナビを活用いただくことで変わったこと、変わるといいなと思っていることをぜひお寄せください!いただいたエピソードやご意見は、5周年記念コラムでもご紹介させていただければと考えています。アンケートを実施しますので、ぜひご協力ください。
2021年01月01日勉強が得意ではないいっちゃんと得意なタケル1歳の頃から絵を描き、歌をつくってきたいっちゃん…。いわゆる「お勉強」はあまり好きではありません。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロ対してタケルは小学校では「ハカセ」と呼ばれていたようなタイプ。Upload By 寺島ヒロ小さい頃からなんでも記憶するのが得意で、中高生向けのビジネスプランの大会やゲーム大会でも良い成績を残してきました。テストの結果などでいい成績を残すことは、進学を考えるうえで大変重要。実際、タケルは1年の1/3以上遅刻をしていましたが、テストの点数でカバーして大学の推薦を出してもらえたこともあるのです。体調不良や粗大運動の困難さえも「理屈を勉強して、対処すればなんとかなる!」と力技で乗り切ってきたタケル。そんなタケルにとって、いっちゃんは大変頼りなく、心配な妹のようです。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロ睡眠障害がふたりの勉強時間を阻む!しかし…睡眠障害もあるいっちゃん、お兄ちゃんとなかなか時間が合いません。お兄ちゃんも決して暇ではないので、自分のもろもろの用事を済ませてからいっちゃんに声をかけるのですが、そのときにいっちゃんが暇とは限らないわけです。普段のいっちゃんは、すごい集中力で何かつくっているか、寝ているかのどちらか。ちょうどいいタイミングで声をかけるのは大変です。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロそれはともかく...。全速力で走って倒れるような毎日ですが、充実した生活を送るいっちゃんを見ていると「学校の勉強は大事!今やっていることをすぐにやめて、お兄ちゃんと勉強しなさい。」と言いにくいんですよね。絵を描いている時や音楽の打ち込み(最近『GarageBand』を使うようになりました)をしているときには、普段全く人の顔色を見ないお兄ちゃんも話しかけることをためらいます。それほどの集中力なのです。寝ているときにはたまに起こそうと努力していますが…起こそうとして起きるならそもそもこんな苦労はしないのです。どうにもできないなら活かせない?いっちゃんのそんな状況を見て、「そこまで好きなら、例えば絵や音楽を専門にする学校に行けばいいのでは?」と言ってくださる方もいます。しかし、どんな学校であろうと基本的には登校せねばなりません。それに、いわゆる「芸術系の学校」は朝から晩まで絵を描いたり、歌を歌っているイメージがありますが、実際のところは普通教科にプラスして実技があるという感じです。実習などに時間を取られる分、リベラルアーツな科目の時間は凝縮されており、1回休むと大きく点数を削られます。私も芸術系の学校出身なのですが、私の行っていた学校は授業を2回休むとアウト、1年分の単位が出ませんでした。私も睡眠障害があったので、しばしば朝の授業に間に合わず、留年もしています。単位取得の難しさを考えると積極的に勧める気にはなれないというのが正直なところ。では、どうするか…?実のところ、まだこれといった結論は出ていません。ただ、どんなところでもいいから入れそうな高校に在籍し、18歳にこだわって高卒の資格を取得することを目指すのは、なんとなくいっちゃんには合わないような気がします。元々中学校からはみ出しているので、いれものを用意すればそれに合うように収まるということもないでしょう。オンライン授業やリモートワークが急速に普及したこの一年で、「何がなんでも朝起きて登校、出勤すべし!」という圧力を、以前に比べて明らかに感じなくなってきました。来年ではないかもしれませんが、登校をせずに高校で学べる日も遠からずくるかもしれません。そう考えると無理に中学を卒業したらすぐ次の学校へ入れる必要も、もしかしたらないのかも…と思えてきました。のんびり…とは、さすがにいきませんが、社会情勢も見ながら、いっちゃんが納得する道を焦らず探っていけたらと思う今日この頃です。Upload By 寺島ヒロ焦らない焦らない。これも親修行…。
2020年12月31日放課後等デイサービス歴3年目。広汎性発達障害の娘は、小学4年生。小学2年生から、放課後等デイサービスに通っています。通い始めた当初は、娘と同じように特性のある子たちとの間で、トラブルもありました。しかし娘も、もう通い始めて3年目。お友達それぞれの特性も理解し、にぎやかな教室にも慣れて、楽しく過ごせるようになりました。Upload By SAKURA仲良くする方法がわからない子に対して、理解を示せるようになった娘。放課後等デイサービス通う子の中に、娘のことを好きでいてくれる男の子がいます。その子は、娘と仲良くしたい!という気持ちがあるのですが、その方法がわからず、娘を風船でポンポンと(軽く)叩いたり、大きい声で驚かせたりしています。Upload By SAKURA最初のころは嫌がっていた娘ですが…Upload By SAKURA先生から何度も説明され、その子の苦手をしっかり理解できるようになったのでした。そのとき私は、自分が中学生のときのことを思い出しました。中学時代、特別支援学級にいた男の子のこと。当時、私が通っていた中学校には、特別支援学級があり、さまざまな事情を抱えている子が在籍していました。その中に、すれ違う子すれ違う子にじゃんけんを求める、中学2年生の男の子がいました。Upload By SAKURAある日、男の子が投げかける「じゃんけんぽん!」に偶然当たった私。Upload By SAKURA男の子のじゃんけんに応じると、男の子は大笑いして喜んでいました。それからというもの、私を見かけると、その子はじゃんけんを求めてくるようになりました。Upload By SAKURAじゃんけんから始まったことが…「じゃんけんぐらい、なんでもない」と思った私は、毎回応じていました。しかし…だんだん男の子が距離をつめてくるようになり、私の髪の毛を引っ張るようになりました。「痛い!やめて!」と言ったのですが、なかなか伝わらず、最終的にはじゃんけん自体がなくなり、私を見かけると走ってきて、ただ髪を引っ張ったり、頭を叩いたりしてくるようになりました。Upload By SAKURA私が原因かもしれない。どんどんエスカレートしていく行動・・・。当時いつも一緒に行動していた友達に、先生に相談することを勧められましたが、私は迷いました。そもそも私がじゃんけんに反応してしまったことがいけなかったんじゃないかと、思っていたからです。当時の私の感覚としては、「目をつけられてしまった…」という感情が近かったと思います。Upload By SAKURAしばらくは我慢していたのですが、一緒にいた友達とも揉めるようになってしまったため、結局、特別支援学級の先生に相談することにしました。Upload By SAKURAそれから、先生はその男の子に付き添うようになり、私に向かって走ってこようとする男の子を制止してくれるようになりました。Upload By SAKURAそれからしばらくすると、男の子は私を見かけてもそばに来なくなり、そのまま私は卒業しました。あのとき、私がすべきだった行動。もしかしたら…娘の放課後等デイサービスの子と同じように、あの男の子も、私と仲良くしたいという気持ちがあったんじゃないだろうか…。じゃんけんを返してもらえて嬉しかったから、もっと仲良くしたいと思ってくれていて…でも仲良くする方法がわからなくて、髪を引っ張ったり、頭を叩いたりしてしまったのではないだろうか。そう思うと、私が特別支援学級の先生に相談して、急に私との接点がなくなってしまった男の子は、ショックな気持ちでいたのではないか。Upload By SAKURA当時の私には、そこまでの知識はなく、なんで急にこんなことをしてくるようになったのか…と思っていました。娘が、放課後等デイサービスの子にしたように理解してあげて、放課後等デイサービスの先生が説明したようにちゃんと話せばよかったのか…今でも後悔している出来事です。あのときの男の子に、謝ることはできませんが、あのときできなかった行動を、今はしていきたいと思っています。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2020年12月30日発語がなかった息子3歳6ヶ月、少しずつ成長中Upload By かさはらあやこ現在、3歳6ヶ月の息子は、先月から〝音の模倣〟をするようになりました。おうむ返しではありますが、一生喋らないのではないかと思っていた息子の口から単語が出たり、歌ったりすることは信じられないようなことで、それがとても嬉しく、次は何を喋るのだろうとわくわくしている自分がいます。まだ3歳。でも、ここまでの日々も長い道のりでしたUpload By かさはらあやこ息子が2歳を過ぎたころ...発達障害について特に勉強することもなく、息子が知的障害を伴う自閉症であることなど想像もしていなかった私は、自治体のガイドラインに沿って息子を療育に通わせていました。1歳5ヶ月から個別や集団のデイサービスに通っていることで安心し、〝これから喋れるようになるし、発達障害って最近よく聞くけど、個性だし、少し生きにくいかもしれないけど、早めに療育をしているから大丈夫!そもそも発達障害じゃないかもしれないし!〟と思っていました。当時は特性が急激に増え、何度注意しても同じことを繰り返すので厳しく叱るせいか、走り回る、ぐるぐる回る、などの〝常同行動〟やツバをわざと出すような行為が多く見られたり、顔をしかめるチックのような症状がありました。急に始まった癇癪をイヤイヤ期がきたと勘違いし、躾をしなければいけないという焦りからいつもイライラしていました。周囲から『療育手帳』の話を聞くようになっても、療育に通う際に必要な受給者証と同じようなものだろうと聞き流し...耳に入ってくる頻度が多くなってきたという理由で調べて、はじめて「ん?知的障害?ん?うちの子が?」となり、ようやく気づくことができました。障害があると理解したことで、息子への接し方や、躾をしなければと焦っていた自分の気持ちに変化がありました。例えば、歩きながらごはんを食べたり、椅子に立って食べたりしても、感情的に叱ることはなくなりました。(危険があるときは未だに叱ります。)それからは、常同行動や1日5回は起こしていたパニックも徐々に減り、ツバを出すような行為はなくなり、外出時には振り払われていた手も、3歳になるころには繋いで歩けるようになりました。『スキンシップ』と『夜泣き』に大きな変化がUpload By かさはらあやこ3歳ごろには大きく成長を感じる点が二つありました。まず一つ目はスキンシップです。基本的にスキンシップを嫌がり、抱っこをしてものけぞったり、蹴られたり。身体を預けてくるようなことはせず、求めてくることもありませんでした。今でも嫌がることはありますが、それでも2歳のころよりは触ったり、抱き締めたりすることへの拒絶は少なくなったように思います。たまに甘えてくるようなこともあったり、療育の先生には手を広げて抱っこを求めたり‼︎二つ目は夜泣き。産まれてから3年間、毎日のことだったので本当に辛く、3歳を過ぎても続くようであれば投薬も考えていましたが、3歳を機にピタリとなくなりました。今では季節の変わり目や刺激が強かったあとなど、たまに乱れてしまうこともありますが、だいぶ安定しています。進んだり戻ったり...一歩ずつの成長を見守りたいUpload By かさはらあやこその他にも、コップやフォークが使えるようになった、蛇口をひねって水を出せるようになったなど、成長はたくさんありましたが、食べられるものは減ったり、使えていたフォークを使わなくなったり、自分でコップを持たなかったり…進んで戻っての成長です。次の一年、これから4歳半までの間にどんな成長が見られるのか。見逃さないよう、しっかり記録していきたいと思います。いつも全力で支えてくださる先生たち成長を見守ってくださっている皆さまコラムを読んでくださっている皆さま今年一年、本当にお世話になり、ありがとうございました。感謝してもしきれません。2歳半から3歳半…これでもか!!というほど涙を流した一年でしたが、私も親として少しでも成長できるよう精進する所存ですので来年も何卒よろしくお願いいたします!皆さま時節柄お忙しいとは存じますが、お体を大切に、どうぞ良いお年をお過ごしください。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2020年12月29日発達が気になる子の就園。サポートは受けられる?出典 : 発達が気になる子どもが保育園や幼稚園に入園する際、集団生活についていけるかどうか、お友達と関われるかどうかなど、不安に思うこともあるかもしれません。また、園生活が始まってから、気になる様子が見られ始めるという場合もあります。就園前や就園してから、必要な配慮を依頼することはできるのでしょうか。また、発達が気になる子どものサポート制度はあるのでしょうか。幼稚園や保育園では「障害児保育」を実施していたり、「加配」の先生をつけられたりする場合があります。このコラムでは、そうした制度について解説します。特別な配慮が必要な子どもを受け入れる基準は、自治体や園によってさまざまです。例えば、以下のような基準があります。・障害者手帳の保持者・特別児童扶養手当対象者・医師等による診断を受けていることなど例えば東京都練馬区では、(1)申込みに必要な書類一式、(2)『心身状況表』、(3)『主治医等見解書』、(4)身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳等を所持している場合は、障害の程度が分かるページのコピーの提出が必要です。入園に関すること(練馬区)ほかにも市区町村独自の基準を設けているところがあるので、詳細はお住まいの自治体に問い合わせて確認する必要があります。また、園ごとに受け入れ人数が決まっていることも多いです。希望する場合は、申し込み期日などを確認しておきましょう。「加配制度」とは、他児と同じように保育園の生活を送ることが難しい子に大人がつき、生活面や集団参加をサポートしてくれる制度のことです。保護者からの申請によって加配をつけられる園が全体の約4割、申請がなくても保育所独自に加配を行っているケースが2割程度あります。また、私立の園では自治体の補助金等による加配を実施している割合が高くなります。補助金をどのように分配して使用するかは園によって異なるため、私立の園では公立の園と比べ、申請を出しても加配をつけられないケースが多いようです。公立・私立問わず、申請を出しても加配をつけられるかどうか、どのような配慮を受けられるかどうかは園によって異なります。加配を申請する際はまず園に問い合わせて、今まで加配制度を利用した子がいたかどうか、その際はどのような配慮を行なっていたかなど確かめると良いでしょう。保育所における障害児保育に関する研究報告書(みずほ情報総研)埼玉県 私立幼稚園等特別支援教育費補助金加配の先生とは?出典 : 加配の先生とは具体的に、どのような支援をしてくれるのでしょうか。詳しく説明します。加配の先生は配慮の必要な子どもに対して、それぞれのケースにあわせた支援を行います。具体的には、以下のようなサポートがあります。・身辺自立の支援例えば食事でスプーンやフォークをうまく使えない場合や自分でトイレに行けない場合などに、サポートを行います。加配の先生と家庭で連携しながらトイレトレーニングを行い、オムツを卒業できたという声もあります。・お友達との関わりや集団参加をサポートうまく友達と遊ぶことができずトラブルになってしまうときや、集団参加が苦手で周囲の子と同じように行動できないときなど、加配の先生が介入してサポートします。友達と遊ぶときのルールや声かけの仕方など隣について教えることで、少しずつ自分の力で関わったり集団参加できるようになっていけるケースが多くあります。・保護者とのコミュニケーション子どもの発達や家庭での関わりなど、保護者は子育てについてさまざまな不安を抱えていることも多いでしょう。そんなとき、担任の先生のほか、加配の先生に相談できることがあります。客観的なアドバイスを受けられることで保護者が状況を整理できたり、悩みに寄り添ってもらえる安心感があるでしょう。また、多くの自治体では発達支援に理解の深い専門家が施設を巡回しており、加配の先生は専門家の助言にもとづいた支援を行っています。加配の先生は、子どもの数に対してどの程度ついてくれるのでしょうか。半数近くの自治体で、具体的な基準は決まっていません。「障害の程度を問わず一律の配置基準を設けている」という自治体もあれば「障害の程度により基準が異なる」という自治体もあります。障害の程度を問わず一律の基準を設けているところだと、「3人もしくは2人に保育士1人」という基準を定めている自治体の割合が多く、約3割の市区町村では子どもとマンツーマンになるよう基準を定めています。申請方法や費用は?出典 : 公立の園には多くの場合加配制度があり、私立の場合も自治体から補助金を受けて実施している場合があります。自治体によって補助額は異なるため、自治体ごとに確認する必要があります。加配を支援する補助金には、「療育支援加算」と「障害児保育加算」があります。「療育支援加算」は障害児保育を行う園に適用され、「障害児保育加算」は小規模保育、事業所内保育、家庭的保育といった地域型保育を支援します。なお、加配制度を利用するのに保護者の自己負担はありません。加配制度の申請方法は、自治体によって異なります。ここでは一例として、とある自治体における申請方法を記載します。①診察予約②診察・相談・書類申請③書類発行具体的な申請方法については、お住まいの自治体に問い合わせて確認してみてください。小学校でも加配制度を利用できる?出典 : 加配制度を利用して園に通い、卒園後に小学校でも同じようなサポートを受けることはできるのでしょうか。小学校で配慮を受けるには、特別支援学級や特別支援学校に通うという選択や、通常学級に在籍しながら通級や特別支援教室を利用して必要な支援を受けるという選択があります。ほかにも、通常学級で個別のフォローを受けられる場合があり、フォローする大人は「加配」「補助教員」「支援員」「民間ボランティア」など、呼び方や役割が少しずつ異なります。例えば授業に集中しにくい子に付き添って声かけをしたり、友だちとコミュニケーションを取るのが難しい子の仲立ちをしたり、LDのある子に代読や代筆をする、と言った形で、学習や集団生活のサポートを受けることができます。ただし自治体で人員と予算を検討するため、親が加配の希望を伝えても難しい場合があります。逆に親が希望を出さない場合でも、学校判断で申請されることもあります。自治体によって手厚い人員が確保できる場合とそうでない場合があるため、差があるのが現状です。また、放課後や土曜日など家庭保育が難しい場合に子どもを預かる「放課後児童クラブ」においても、厚生労働省の出しているガイドラインで「配慮を要する児童を可能な限り受け入れに努めること」という記載があるものの、加配制度の有無や基準は各自治体に委ねられています。放課後児童クラブ運営指針解説書(厚生労働省)支援をうまく活用して、お子さまの発達をサポートしよう出典 : 配慮の必要な子どもをサポートする制度には、事業所に通って日常生活の自立支援や機能訓練を受けられる「児童発達支援」や、園や学校に支援員が訪問して集団生活への適応をサポートする「保育所等訪問」もあります。医療機関や療育センター、市町村の保健センターなども、園と連携をとって必要な配慮についてアドバイスをしてくれる場合があります。園の外の支援も、うまく利用してみてください。まとめ障害や特性があり特別な配慮が必要な子どもは、加配制度を利用することができます。ただし、利用できる基準や申請方法等は自治体によって大きく異なるため、必ずお住まいの自治体に問い合わせてみてください。まずは、かかりつけ医や療育の先生に相談してみても良いでしょう。児童発達支援や保育所等訪問など他のサービスも利用しながら、お子さまの園・学校生活をサポートしていきましょう。
2020年12月28日発達ナビPLUS会員の”うちの活用術”をお届け!「ほっとして泣いてしまいました…」「目から鱗でした!」「2~3回読み返しました!」などの反響を多数いただいている発達ナビPLUSの個別ケース相談。発達ナビPLUSでは、お子さまやご家庭の個別の状況を踏まえて、個々の困りの原因分析と適切な手立てを回答する個別ケース相談に加え、視聴し放題のオンライン勉強会、子育てヒント動画、ダウンロードし放題の特別支援教材といったサービスが毎月自由に使えます。今回は、発達ナビPLUSを利用中の保護者さま2名それぞれの使い方や使ってみての声をご紹介します。※匿名性を担保するため、一部の内容や流れは改変しておりますのであらかじめご了承ください。オンライン勉強会の動画をパートナーにも見せたことで、子どもへの接し方の共通認識にUpload By 発達ナビ編集部● 佐藤さま(仮名)【お子さま】小学2年生/通級利用/放課後等デイサービス利用【発達ナビPLUS入会当初のお悩み】・宿題に一人で取り組めない・やりたくないことがあると癇癪に・物を投げる、妹への暴言、他害も・親のアドバイスを受け入れない-発達ナビPLUSをご利用いただくきっかけは?夏ごろから、学校への行き渋りが出てきて不登校気味になっていました。家にいても、妹にあたったり、部屋を荒らしたりと…特に宿題など勉強を一人でやらず、教えようとすると対処ができないほど暴れていました。放課後等デイサービスは週1回利用しているのですが、あまり頼るところが分からず…それがきっかけでした。-発達ナビPLUSはどのように活用していますか?最初にオンライン勉強会に参加しました。こちらは、顔出しもないので気軽に参加しやすく、事前に質問を送って当日の講義で答えてくれるのも嬉しかったです。心理士の先生の「癇癪、暴言、自傷、他害との付き合い方・接し方」では、この時期、発達に特性がある子が心と体のバランスを取ることの難しさや、課題の具体的な理由分析、いくつかの対応方法まで学べました。特に良かったのは、パートナーにもオンライン勉強会の過去動画で同じ内容をみてもらったことで、子どもへの対応について共通認識を持てたことです。視聴後に接し方のスタンスを話し合い、夫婦でお互いによくなかったこと、これから実施することを決めてチャンレジしています。参加したことで、学習障害の可能性も感じ、個別ケース相談で相談することにしました。自分たちだけでがんばらない!具体的な提案と寄り添った回答に自信を取り戻せました!Upload By 発達ナビ編集部-個別ケース相談の申し込みはどうでしたか?書くことがそこまで得意ではないのですが、相談フォームに質問項目が整理されていることで、状況を整理する良いきっかけになりました。-専門家からの回答はどうでしたか?まず量にびっくりしました(笑)。思ったより細かい内容で、夫婦で2~3回読み返しました。自分たちがしてきたことで子どものためになっていた対応とその理由も具体的に説明いただき、ほっとして泣いてしまいました…ねぎらいの言葉もありがたかったです。なんというか、優しかったですね。思いがけない子どもの特性など新しい気づきもありました。本人も自覚してない感じで、こっちで気づくきっかけがもらえたのは本当によかったです。できないところばかりに目がいきがちですが、得意なところもあることが分かり、今までの方法では学習を無理強いさせていたかもしれないと気づかされました。子どもの認知の特性と理解のしやすさについて、いくつかの仮説とそれぞれの手立てをいただいたので、より合った方法をこの後の1ヶ月試してみたいです。また、放課後等デイサービスや教育機関への相談の仕方、助けてもらえる福祉・教育の範囲を初めて理解したので、今までより見通しがたって気持ちが楽になりました。抱え込まずに頼れる部分は頼っていこうと思っています。-今後はどのように発達ナビPLUSを活用していきますか?今回は学習について個別ケース相談をしましたが、学習面以外でも色々な分野に関して相談できるとわかったので、来月にきょうだい間のトラブルに関して相談したいと思います。頼れる人がいない…近所からの苦情がこないかおびえる日々Upload By 発達ナビ編集部● 新田さま(仮名)【お子さま】年中/診断なし/児童発達支援利用【発達ナビPLUSに入会当初のお悩み】・こだわりが強い・思い通りにならないと癇癪を起こす・幼稚園で暴れることもある・偏食がひどい-発達ナビPLUSをご利用いただくきっかけは?子どものこだわりが強く、思い通りにならないとすぐに癇癪を起こします。登園してすぐにすべり台で遊ばないと気がすまず、やることの順番が変わると大癇癪。また、その日の予定が少しでも変わったときも泣いて大暴れし、園に行けないこともしばしばあります。偏食もひどく、食べられるものが2~3種類しかないため、毎日の食事作りが苦痛でした。児童発達支援の先生には相談できる時間がなく、話せたとしても立ち話で10分程度。あれもこれも聞ける余裕はありません。頼れる人が他にいればよいのですが、パートナーは単身赴任で家におらず、家のことはすべて自分でやらなければならない状況です。最初は必死にサポートしていましたが、最近は疲れ果ててしまい、子どもが激しく泣いても何もせず立ち尽くしてしまいます。ただ子どもの声でいつかご近所から苦情がくるかもしれないと思いますし、やっぱり何とかしなければとは思うのですが、解決の糸口など見つけるすべもなく…憂鬱でたまりませんでした。そんなときに、見つけたのが発達ナビPLUSでした。心理士の方やOT・STといろいろな専門家の先生方に相談できることが決め手でした。もらった仮説から分かった…癇癪の原因は過敏さだったUpload By 発達ナビ編集部-発達ナビPLUSはどのように活用していますか?元々人と話すのが苦手だったので対面だと聞き忘れてしまったり、言われたことをメモできなかったりしていたので、個別ケース相談をすぐに使わせていただきました。-専門家からの回答はどうでしたか?保護者の私へのいたわりの言葉をかけてくださったことに感謝します。いつも「何とかしなければ」で頭がいっぱいだったのですが「頑張りすぎるくらい頑張っている」という一文に、救われました。児童発達支援以外にも、使える福祉支援が複数あることは知りませんでした。さっそく教えていただいた具体的なサービスについて区役所に利用を問い合わせてみます。アドバイスにあった、癇癪の原因の分析のしかたはとても参考になりました。確かに妹の泣き声や小さい子の声で耳を押さえて辛そうにしています。相手が嫌い、の意思表示かなと思っていたので、苦しさまで想像が及びませんでした。いただいた仮説から、冬服になってから服を着るのを嫌がるのも、感覚の過敏さかもしれないと思い、機嫌の悪い日に着ていた服を交換したら拍子抜けするほどすんなり着替えてくれました。でも本人も何が苦しいのか自覚できてなさそうなので、引き続き様子を見て相談させてください。偏食と予定の見通しの付け方についても、いただいた提案を早速試してみたいと思います。子どもの味方でもありつつ「私のサポーター」としての言葉で返してくださるのが嬉しいです。【無料】体験会で、お得なクーポンGET!Upload By 発達ナビ編集部発達ナビPLUSでは、無料のサービス体験会を随時開催しています。個別ケース相談の回答例や、オンライン勉強会の一部を視聴するなど、詳しくサービスについてご理解いただくことができます。チャットでスタッフに質問することもできます!さらに、オンライン体験会にご参加いただいた方には、初期コンテンツ利用料が【 50%OFF 】のクーポンをプレゼント中!イラスト:かなしろにゃんこ。
2020年12月27日北海道放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawaディードジュニア札幌では、「未来につながる成長体験を」をコンセプトに、中学生~18歳前後の発達障害のあるお子さんで自身の特性を生かしたい方、不登校の方などを対象として、就職や進路実現の準備をサポートする放課後等デイサービスです。「生きる力」につながる3つの力、「はたらく」「くらす」「つくる」の力を伸ばす豊富なプログラムがあり、グループ会社でのさまざまな就業体験もできます。挑戦の先には失敗もありますが、失敗しても次に向けて一緒に考えて支援するスタッフがいます。スタッフや仲間、学校や社会とつながりながら、成長し合い、自立をめざせる場です。北海道の放課後等デイサービスをもっと見る福島県放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawaユニバーサルプレイス きっずでは、就学児が学校授業終了後や長期休暇中に生活能力の向上のために必要な訓練や、社会との交流の促進など多様なメニューを設け、ご本人の希望を踏まえたサービスを提供しています。家庭や学校をイメージした環境の中で療育をし、お子さん自ら自分で考え行動する主体性・自主性を尊重しながら、見守る支援を大事にしています。またお休みの日には外出やイベント等様々な体験をし、保護者様サポートとして定期的な面談や交流会等を開催しています。福島県の放課後等デイサービスをもっと見るUpload By minami.shiozawaユニバーサルプレイスりとるは、未就学児を対象に、日常生活における基本的動作や知識や技能の習得や、または集団生活への適応のための療育や生活の自立の為の支援を行っています。特別支援学校や保育士等、経験豊富なスタッフが日々自身も勉強しながらお子さまの個性や特性に合わせ、できる事やりたい事を支援する中で、自己肯定感を育みます。事業所のこだわりは、発達期から積極的に色々な事にチャレンジし、就労まで一貫して療育が行えるという「将来を見据えた支援」です。福島県の児童発達支援事業所をもっと見る東京都放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawaピースホームタウン駒沢では、運動をメインとし、理学療法士と作業療法士が作成した運動療育のプログラムを用意しています。まずは基礎的な身体作りを行い、脳の発達を促す運動を取り入れることで身体能力や運動神経を向上させることを目指します。また、落ち着きのなさ、動作のぎこちなさなどの発達の遅れの問題に対し、感覚統合の考え方をもとにした運動も取り入れています。その他充実したプログラムでお子さんの「できる!」を増やせるようにスタッフが精いっぱいサポートします。東京都の放課後等デイサービスをもっと見る神奈川県放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawaシュウエール 宮前区平第2では小2・小3を中心とした「コミュニケーション能力の向上」と「学習の支援(主に授業の補習)」を、子どもたちの様子を見ながらサポートしています。ソーシャルスキルトレーニングでは、数名のグループを作り、コミュニケーションカードゲーム等で自分の意見を発表します。学習面では毎日少しずつスモールステップで進め、少しでも出来るようになった事をほめて自信につなげてあげる事が大切です。なのでシュウエール 宮前区平第2では、お子さんが学校で習った事の理解度を把握し、つまずいている部分を見極め、前の学年との関連があればそこに戻ってあげるといった工夫を行います。熱心なスタッフがお子さんについて精一杯サポートします。Upload By minami.shiozawaシュウエール等々力緑地は学習塾運営の指導ノウハウを生かし、学習支援を中心に療育を行っている事業所です。障害特性に合わせた、読み聞かせやワーク、語彙力を高めるゲームなど、楽しみながら学習の習慣が身につくよう支援するとともに、学校授業の補習・進学アドバイス等も行います。その他にも、サーキットトレーニングなどの運動や、コミュニケーション能力向上を目指したソーシャルスキルトレーニングなど、様々な療育プログラムを実施し、興味と関心の幅を広げていきます。できる楽しさを大事にしながら、経験豊富なスタッフがお子さんに合わせてサポートします。Upload By minami.shiozawaきっずあいらんど港南台教室では、学校の宿題への取り組み・個別プログラム・運動プログラム等を行っています。運動プログラムでは、「36の動作」を基本に、お子さんの興味・関心を引きながら、バリエーションを豊富にした運動サーキットに挑戦し、今できることを伸ばし、「またやりたい」とより楽しく活動ができるように楽しみながらからだを動かしていきます。お子さんが、幼児から中高生になるまで一貫して療育ができる多機能型施設となっており、一人ひとりの成長を観察して療育方針を決定、社会性や協調性を培っていくことを目的としています。Upload By minami.shiozawa放課後等デイサービス ハミングバード荏田西では、広い庭で野菜やハーブを育てる体験や、生き物を飼育し共存の仕方を学ぶなど、自然や生き物と関わる中で、季節を感じながらゆったり・じっくり自分と向き合う時間を作りつつ、お子さんの感受性やコミュニケース力を身につけられるよう支援しています。他にも学習が不安なお子さんのために、宿題学習を始め、プリント課題にも取り組み、成績向上を目指しサポートしています。セラピードッグと楽しい時間を過ごしながら、経験豊富なスタッフが支援します。神奈川県の放課後等デイサービスをもっと見る神奈川県児童発達支援事業所Upload By minami.shiozawaヨリドコロ横浜妙蓮寺では、「アートデザイン療育」という正解不正解のない色彩をベースとしたカリキュラムを通し、子どもたちの表現力や創造力を養い、無限の可能性を引き出していくサポートをしています。また、毎回のおやつ作りでは、実際に食材に触れ、楽しみながら食材を切ったり、焼いたり飾り付けたりと、食べる事への興味関心を作るきっかけとなっています。お子さんの現状をしっかりと把握したうえで、「現段階でのお子さんの成長にとって何が一番良いのか」をご家族と一緒に追求し、楽しく個性を伸ばせる環境作りを心がけています。神奈川県の児童発達支援事業所をもっと見る埼玉県放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawa放課後等デイサービスぱすてるでは、運動療育、買い物体験や調理実習、遠出の外出等、幅広く支援・体験ができる場を提供しています。その中でも最新の支援として、VRを活用した発達支援プログラムがあります。ソーシャルスキルトレーニングをより実践に近い状態で体験することができ、効果的な療育をすることができます。喜びや達成感をみんなで共有できる支援を行い、お子さんの「楽しい!」「またやってみたい!」を大事にしながら子どもたちの可能性を引き出し、将来に繋がるような支援をスタッフ全員で提供していきます。埼玉県の放課後等デイサービスをもっと見る千葉県児童発達支援事業所Upload By minami.shiozawaてらぴあぽけっと柏教室は、2021年2月にオープンする新しい事業所です。ABAを取り入れた個別療育を行っており、お子さんの発達段階に合わせて「たくさん・小さく・確実に」を心掛けています。発達段階に合わせた825項目からなるプログラムから、日々目標達成できるようスモールステップでのプロセスを見つけ、その日一緒になるセラピストがマンツーマンでお子さんの成長を見守ります。小集団活動も取り入れ、教室外・ご家庭でも養育に役立てられるよう、保護者との連携をとりながら、日々研修に励んでいるセラピストがサポーしています。千葉県の児童発達支援事業所をもっと見る大阪府放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawa放課後等デイサービスKurumiでは、主に4つのプログラムからお子さんに応じた支援を行っています。学習では宿題を中心にサポート、運動では筋トレ、ストレッチ、生活では制作活動を通して療育を通して見通しを持つことや、集中力、創造力を養います。社会では集団の中で大事になってくるソーシャルスキルトレーニングやジョントレーニング等、ルールや気遣い等を学びます。子ども一人一人の個性やニーズを的確に把握し、主体性と自己肯定感を尊重し、成長や学びにつながる活動から達成感と満足感が得られるような療育に取り組んでいます。大阪府の放課後等デイサービスをもっと見る福岡県放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawa療育支援エフ原北教室では、お子さんの将来の可能性を広げ、しっかりとした就労や自立した生活をイメージし学齢期からの積み上げを目的とした療育を行います。具体的には、個別のカリキュラムのもと、テキストやタブレットを使い、将来の就労スキルのベースになる脳機能向上のトレーニングとソーシャルスキルトレーニングを行うことで、学校生活での困りごとや将来の不安を解消していきます。苦労する場面、身に付きにくい能力も熟知した経験豊富なスタッフがお子さんをしっかりとサポートします。福岡県の放課後等デイサービスをもっと見る「もっと施設の情報を詳しく知りたい!」「見学をしてみたい!」と思ったら、WEBからもお問い合わせが可能です。施設情報ページでは、掲載されている施設の情報を地域ごとに検索して見ることができますよ。
2020年12月26日本人の様子に変化はない様だけど…発達障害の長男が、クラス全員の前で障害告知をした…!?私はその情報を長男のクラスメイトのママ友から聞き、驚きました。学校から帰ってきた長男に「(ママ友からの情報だと)脳に病気があるってクラスのみんなに言ったの?」と聞くと、「うん。(話の流れで)仕方なかったんだよ。」と答えました。長男が言うには、授業中にインタビューがあったので答える形で言ったのだそう。このとき私は、「障害の説明は人への伝え方が難しいから、今はお母さんと長男の2人だけの秘密だよと伝えておけばよかった」と後悔をしました。Upload By スガカズ傷ついている訳ではなさそうですが、周りの反応などもっと詳しく知る必要があると思い担任の先生に電話することにしました。電話口の先生に電話した理由を説明すると、「ああ、あのときのことですね」と起こったことを話してくれました。ルールを守って正直に答えた「脳に病気がある」Upload By スガカズ道徳で「隣同士でインタビューし合ってクラスのみんなの前で発表する」という時間がありました。そこで隣の子に「何で長男くんは工作が上手なの?」と質問された様です。インタビューのルールはと言うと…・質問される人は正直に話す・質問する人は、される人が嫌がる質問をしないUpload By スガカズ長男は「ADHDだから工作が好き」という考えから「ボク、脳に病気があるんだ」と答えた様です。質問される人(長男)は正直に話したし、内容が嫌だと感じなかった(障害に対して肯定的だった)のだから、インタビューのルールを守ったということになります。「脳に病気がある」という少し過激な言葉に私は冷や汗をかきましたが…。Upload By スガカズUpload By スガカズ発表の日、「目の力が周りの人より強い」、「工作が好きで気になってすぐに次の行動にうつれない」、他にも「工作をすると頭がスッキリして先生の話が頭に入りやすい。だから、遊んでいる様に見えるけど実は自分なりの勉強方法」だと説明しました。クラスメイトは長男の説明を真面目に聞いてくれていた様です。Upload By スガカズ発表後の学校での様子にクラスメイトのやさしさや本人の成長を感じ…Upload By スガカズ私は先生の話を聞いて、「発表という授業の一環で公表したから、良かったのかもしれないな」と思いました。続けて先生は発表した後の様子についても教えてくれました。・クラスメイトは長男をからかったりしなかった・クラスメイトは長男の行動(授業中の工作)の理由を知って納得してくれた・発表の後、長男からクラスメイトに話しかける回数が増えた・おまけに授業中に工作をする回数が減ったこれには非常に驚きました。今まで人に話しかけることが本当に少なくて、授業中の工作もなかなかやめられなかったのに…。自分の言葉でクラスメイトに説明したという経験が、成功体験につながったのです。繊細な話だから、成功体験が続くとは限らないUpload By スガカズ今回のことは結果オーライでした。また似た様な状況になったとして結果が同じとは限りません。私は先生との電話を切ってから長男に伝えました。・自分の病気(障害)は、場所や言い方で結果(聞いた人の感情)が変わってくる・世の中は色んな立場で色んな考え方の人がいる・今回は良い結果だったけど、次回も同じとは限らない・今はそこまで考えるのは難しいから自分からは言わないようにしよう・特別支援教室や担任の先生は障害を良く知っているし話してもOKと言いました。長男は「わかった」と短く返事をしました。その後小学校生活を送る中で生徒に直接伝えることがなかった様です。その代わり先生とは時々障害について話すことがあった様です。Upload By スガカズ大好きな校長先生とも、自分の障害について話をしたと語ってくれました。この出来事は、将来他のきょうだいに(当事者の次男含む)説明するときの参考になりました。次回は、障害告知してさらにその後(小6)の気持ちの移り変わりや、現在(中1)本人はどう感じているのかお話したいと思います。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2020年12月26日子どもが勉強を嫌がるのには理由がある?一緒に目的を整理する勉強を補ってくれる塾ですが、発達障害のある子の場合、自分に合った学習環境・方法を見つけにくいことがあります。まずは何のために塾に通うのか、整理してみるのも一つです。以下は、発達障害の子どもがいるご家庭が塾に通う目的の一例です。・授業に遅れているので、その遅れを取り戻したい・本人に合った勉強方法がわからないので、それを見つけたい・家で集中がなかなかできないので、勉強する習慣を身につけたい・受験の対策をしたい子どもが勉強をしたがらないのは、もしかすると勉強が嫌なだけではないかもしれません。学校で教わった方法がどうしてもしっくりこない、学校ではみんなができているのに自分だけ理解ができず自信を失ってしまった、勉強をする必要がさっぱりわからない、鉛筆の触感が合わない、誘惑が多く集中できない、など嫌だと思う理由があるかもしれません。勉強を嫌がっている場合は、まずは勉強の何が嫌なのか聞いてみても良いかもしれません。20~50名の大人数クラスから、個別指導、家庭教師。どんな学習スタイルが合う?Upload By LITALICOライフ塾によっても学習スタイルはさまざまです。独自の取り組みをしている塾もあるため、あくまでも目安にはなりますが、子どもに合いそうな学習スタイルを考えるときの参考にしてみてください。■集団授業(大人数)1クラス20~50名で、主な目的は受験です。受験合格に必要なペース配分がわかりやすく、周囲と刺激を受け合う・影響を与え合うことができます。■集団授業(小人数)1クラス4~20名で、受験や学校の授業の補習が主な目的です。大人数のクラスに比べると指導に関する個別相談がしやすく、勉強のフォローが手厚いこともあります。■個別指導生徒は1~3人で、個別に対応してくれます。主な目的は受験や学校の授業の補習です。時間割やカリキュラムをオーダーメイドできることもあり、周りのペースを気にすることもありません。合理的配慮は集団に比べれば頼みやすくなりますが、実際の対応は担当スタッフによりさまざまです。■家庭教師主な目的は受験や学校の授業の補習です。家にまで来てくれるため、外出や送迎の必要がありません。合理的配慮を頼みやすく、教師を選べることもあります。■発達支援系発達障害への専門知識を持ったスタッフが対応してくれる可能性が高いです。目的も本人に合った勉強方法を探す、ソーシャルスキルの獲得など、特性への配慮があります。これらはあくまでも一例です。子どもによっても環境や方法には相性があります。実際には、見学や体験をすることで総合的に判断することが大切です。交通手段や週何回通うかも大事さいごに、現実的な交通手段や、週何回行くかといった頻度によっても、塾の選び方は変わります。例えば保護者による送り迎えが必要かどうかです。必要な場合は、保護者もさまざまな予定があるなか、送り迎えの時間を調整する必要があります。保護者の車などで遠くまで通える場合は、立地はそこまで気にしなくても良いかもしれませんが、子どもが一人で徒歩や自転車で通う場合は、家の近くが安心です。定期的に通う場合は、通いやすさも大切です。子どもだけではなく、保護者にとっても無理をしない選択が大切です。監修:髙橋 基(株式会社LITALICOライフライフコンサルタント。元・学習塾の教室長、1000人以上の受験指導経験あり)“うちの子”に合った学習環境の探し方は?ここまで、塾に通う目的や学習スタイルについてご紹介しました。塾だけではなく学校選びについても、現実的な交通手段や相性、教育費などが関わってきます。何を目的に、どんな環境づくりをしていくのか、考えるのは簡単なことではありません。LITALICOライフでは、子どもの特性や保護者の想いに合わせた学校の選び方を、最新の事例をまじえながら勉強会でお伝えしています。勉強会参加後に希望を出すと、後日、個別で相談をすることもできます。家族にとってどのような選択が良いのか、相談経験豊富なスタッフに話しながら一緒に整理していくことができますので、ぜひ勉強会参加後に相談を希望してみてください。私立中学受験の情報や塾選び、いま準備しておきたいことが勉強会でわかる!Upload By LITALICOライフLITALICOライフの保護者さま向け勉強会「中学受験という選択」は、発達障害のある子に合った私立中学やかかる費用について知ることができる勉強会です。進学先が公立中学でいいのか迷っていたり、既に私立受験をすると決めている方にとって、今知りたい情報から将来に繋がる情報まで、ギュっとまとめてお話ししています。【中学受験のこんな情報がわかる!】・中学校の選択肢・私立中学の特長・中学受験のスケジュール・志望校の選び方・塾活用のポイント・私立中学の学費や塾代、ほか受験にかかる費用など一番大切なことは、子どもにとって合う環境を見つけることです。中学受験・塾選びはその一つです。2020年12月現在は「東京版」「神奈川版」となっていますが、全国から参加・相談を希望することができます。【高校受験】が気になる方は…⇒『よくわかる「高校受験」』LITALICOライフは、お子さまとご家族が「自分らしい人生」を歩んでいくために障害分野とファイナンス、その両方の専門家としてライフイベントやライフプランの見直しを相談できるパートナーです。社会資源やサービス・お金の知識といった幅広い内容を身につけることができる勉強会や、専門領域をもつコンサルタントとの個別面談・プランニングを提供しています。ぜひ皆さまにご活用いただきたいと思っています。
2020年12月25日親はもううんざり!同じDVDだけ見る息子Upload By かなしろにゃんこ。わが家の息子リュウ太はADHDと広汎性発達障害があります。好きになったものはマニアックに追い求める特性があり、そのせいでしょうか?幼少期から同じDVDをくり返し毎日見る!というルーティンぶりに母は少し(いや…だいぶ)うんざりしたのでした。歩きはじめて軽くダンスができる程度になった1歳から、大好きな電車の歌と映像がいっぱい入ったDVDを見ては、TVの前でリズムをとって踊っていました。「運動にもなるしね!」と思い、そのDVDをくり返し見せていました。最初の3か月はよかったのですが…………。2年経過した3歳になっても「電車のお歌の見る!」と要求します。「今日は見ません」と拒否すると、この世の終わりかってくらいに「見る――――うぎゃぁぁぁ――――」とエグイ駄々こねが始まるため、「金切り声を聞くぐらいならDVDを見せよう!」と折れるのでした。自分弱っ!Upload By かなしろにゃんこ。私は「エー―――また!?もう聴き飽きたよ~」と違うDVDも用意して、他のものも見ようと促すのですが、ダメでした。違うDVDを見た後に、やはりお気に入りのDVDを見るのです。私の中に同じものをくり返し見たいリピート願望がないので、息子のこの欲求が謎でした。このころはまだ息子が発達障害であると気がついていないので、普通飽きるよね?見飽きてイヤになるよね?と息子の行動を不思議がる程度でした。およそ1000回近い視聴、しかし息子は平気なのです。そのこだわりは小学生になっても、そして大人になっても...?Upload By かなしろにゃんこ。小学生になっても好きな番組の好きな回をくり返し見ていました。「同じものばかり見て飽きないの?」と聞いてみると、「好きだから飽きないよ!何度見ても楽しさは変わらないから」ということです。私の子どもの頃と違ってアニメも映画もたくさんの種類があるから選び放題なのに、もっといろいろな作品に触れてほしいと思ってしまいますが...Upload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。22歳となった今でも毎日同じ番組を見ます。ここ数年、飛行機事故の原因を究明するメーデーという番組をくり返し見ています。自動車整備士の仕事をしているので、飛行機であっても事故原因が気になるそうで、全シーズン全話を制覇しています。「1回目では専門用語などわからなかったことがあったけれど、2回目、3回目と繰り返すことで理解ができるようになってくるんだよ。それに日課になっちゃってるんだよね」と言います。それは小さかったときに見ていたアニメなども同じようで、見る度に何か発見があるそうです。「冒険して刺激を得るのもイイけど、だいたいは安定した楽しさがほしいんだよね。同じものを見ているときは癒しに近い感覚なんだよね」とも言うリュウ太。安定かー、変わらない安らぎがイイのですね!変わらない安らぎを求める息子、なんと某アイスショップでも!?Upload By かなしろにゃんこ。安定といえば某アイスチェーン店でトリプルアイスフェアをしていた際に、友人は3種類のアイスを楽しむ中、リュウ太だけはそのアイスショップに行く度に絶対頼む好きなフレーバーを3つのっけて味わい、友人はポカーン……だったそうです。「なぜ他の味を楽しまないの?」とリュウ太に聞いたら「他の味はどうでもいい、オレが好きな味だけを3つ食べたかった」と言いました。うーん変わった子、でもコレがリュウ太の普通!こんなところがおもしろい子だと思いました。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2020年12月25日「最近、筋肉ついてきたでしょ?」と得意げなコウだけど…?Upload By 丸山さとここのごろ少しだけ”人に見られること”を理解するようになってきたコウは、寝癖を直そうとしたり「どう?筋肉ついてきた?」と力こぶをつくったりしています。「腕や足の形がいいねと褒められたから磨いてた!どう?つるつるでしょ?」とお風呂場で体に磨きをかけるなど、コウなりに美意識が高まっているようです。(脱毛するレベルで磨いていたので、「肌のためにも、磨くのは週に1回やさしくね」と指導し、保湿の仕方を教えました)まだ今は”自分が意識した瞬間だけ”気にしている状態なので、朝に鏡で見た寝癖は直っていても帽子による癖はそのままだったりしています。Upload By 丸山さとこ「僕の指の形ってどう思う?」と聞く一方で絵具などの汚れは落としきれていなかったり、先の欠けた爪がそのままになっていたりと、『そこを気にするのならば、他にも気にするところがあるのでは!?』と感じることもしばしばです。”周りの意見”とどう付き合う?小学5年生として、そろそろ思春期に入る年齢のコウです。周囲の子ども達が”見られる自分”や”身だしなみ”を気にするようになり、コウも指摘を受けることが増えました。Upload By 丸山さとこ寝癖がついていること、肌着や下着がはみ出していることなどの”身だしなみ”の指摘の他、学年があがるにつれてファッションについても「その組み合わせ変だよ」 「今日の上着かっこいいね」など色々なコメントをもらってくるようです。重ね着もシャツインも苦手!感覚過敏なASD息子のために、母が買いそろえているものとは…!?周りの意見を聞く中で、コウも少しずつ「こういうところを人は見ているんだな」ということを学んでいっているようです。今後、人からの意見で自信がつくこともあれば、傷ついたり自信を無くしたりすることもあるだろうと思います。その中で「自分は人からこう見られるんだ」「人から〇〇って見られたいな」と意識することと、「人から□□って見られるけれど僕はこのままでいいな」と判断することのバランスを、彼なりに試行錯誤していってくれるといいなと思っています。Upload By 丸山さとこLITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2020年12月24日思春期の娘。声かけをすると…広汎性発達障害の娘は、小学4年生。思春期真っただ中で、一段と扱いにくくなっています。声をかけても返事をしなかったり、一対一の説明(説得)も真剣に聞いてくれなくなったり…Upload By SAKURA声かけをしても、「わかってる!」の一言。わかっているなら…と声かけをしなかったら、そのまま忘れているパターンばかり…。Upload By SAKURA療育グッズをつくってみても…娘の生活の補助にと、今まで使っていた療育グッズも、効果が薄くなり…Upload By SAKURA新たな困りごとが発生して、新しく療育グッズをつくっても…Upload By SAKURA見てくれないことも多くなりました。「私がもっとこういう言い方をすれば…」「違う療育グッズをつくってみたら…」と、試行錯誤してみても、まったくうまくいかない日々。娘の特性を受け入れていても、きついものはきつい。私が娘と歩んだ療育生活も、もう7年目。これが思春期ゆえの反抗だということも、中には、娘の特性からどうしても難しいということがあることも、私はすべて理解しています。Upload By SAKURAわかっていても、娘とうまくいかないことが、とっても苦しくなってしまいます。私の中の、揺るがない療育の軸。どうしたらいいんだろう・・・そう自分の中で考えていると、私の中で、療育の揺るがない軸になっている強い私が出てきます。Upload By SAKURAそして、「受け入れる」「娘のペースを大事に」「これは特性、個性」という、今までの経験で積み重ねてきた、考え方を出し…最終的に「仕方ない」という言葉を突きつけるのです。強い自分が、時に自分を苦しめる。私は、娘と向き合ってきた時間が長い。娘の特性に対して、「仕方ない」という結論しかないのは、わかっているのです。しかし、娘とのやりとりでうまくいかないことが続いて悩み始めると、この「仕方ない」という言葉が私の思考を覆い、悩むことも、泣き言を言うことさえもできない状況になります。Upload By SAKURA私の中のこの軸は、悪者ではなく、私が娘と共に歩んできた中で培ってきたもの。この軸のおかげで、いろんなことを乗り越えてこられた部分もあります。いつもならこの軸は、頼りになる存在。迷ったとき、「よし!」と思える基盤です。しかし、私自身がそれ以上に弱くなってきたり、娘とうまくいかない状況が辛く、苦しくなったりしてしまうのです。そんなとき、この揺るがない軸は、私の弱音にストップをかけ、モヤモヤしているのに、悩むというところまでいかせてもらえない…。そんな状況が、逆に辛くなり、頭を抱えてしまうことがあります。あえて弱い私を出し、夫に聞いてもらう。そんなとき私は自分の中で弱音を吐かず、あえて口に出し、夫に思いのたけを聞いてもらうことにしています。Upload By SAKURA私自身が十分過ぎるほど理解している、『受け入れる』『仕方ない』『頑張る』という言葉は、言わないで…と前置きをし、娘に対して言えない言葉や、私の中のどす黒い感情を聞いてもらいます。Upload By SAKURA夫は私の話をすべて肯定しながら聞いてくれます。自分の中でストップがかかって、吐けなくなっている弱音を、夫に聞いてもらい、受け入れてもらうと、自然とすっきりすることができます。私は、定期的にこの方法でリフレッシュしています。Upload By SAKURA療育は、山あり谷あり。娘の発達障害を受け入れてる私ですが、娘とぶつかって、泣き言を言いたくなることも、頭を抱えることもあります。きっと、こういうことの繰り返しをしながら、娘と一緒に時を重ねていくのでしょう。Upload By SAKURA弱音は吐きつつ、マイペースに進んで行きたいと思います。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2020年12月23日