紫綬褒章をはじめ数々の演劇賞を受賞しているケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA・56)。彼の戯曲を連続上演するシリーズ「KERA CROSS」の第一弾『フローズン・ビーチ』(7月31日~8月11日、東京・シアタークリエにて。以降、8月31日まで大阪、静岡、愛知、高知、高松でも公演)に出演する鈴木杏(32)は、子役の時代から芝居に魅了された実力派だ。「手を伸ばしても届きそうもない憧れの演出家や共演者、ハードルが高い戯曲……ワクワクしすぎて稽古が始まるまで台本を手に途方に暮れていたほどです(笑)」(鈴木・以下同)本作は、’87年から8年ごとの夏の日に焦点を当て、16年にわたる4人の女たちの心の内をあぶり出すミステリー・コメディ。複雑に絡み合ったそれぞれの運命が予期せぬ結末へと向かっていく、スリリングな会話劇だ。「私の役は、ブルゾンちえみさんが演じる友人・市子に振り回され、いろんな壁にぶつかりながら生きていく女性。自分というものが定まっていなくて、周りの人の支えがないとふわふわしてしまう。密室劇で、それぞれの本性がむき出しになっていくさまは激しいけれど、現実的だと思います」吸い込まれるような大きな瞳。32歳になり、最近、絵画を始めたという。「絵は安定剤みたいな感じです。写経に近いかな。生活の中の娯楽ってすべて女優という職業につながってしまう。本を読んでも演劇を見ても、感性の点で職業と切り離せなくなってしまって。だから絵を描くのは息抜きのようなものです」30代になって、“以前より楽になった”と語る。「無駄に頑張らなくなりました。20代は自分じゃないものになろうと必死だった。だから空回りしたり自分をイヤになったり……でも、そんな自分と向き合って生きていくんだなと悟ったときに、ダメな部分もあってもいいかな、と。すると、その時々に頑張りたいことに、肩に力を入れずに立ち向かえるようになったと思います。たとえば、『それ、できないんだよね』と正直に言うのが恥ずかしくなくなって」キャリアが長い彼女。KERAや演出の鈴木裕美とも10代で知り合ったそうだ。「安心できる親戚のおじちゃんとおばちゃんみたい(笑)。裕美さんは15歳の私を演劇の世界に引きずり込んでくれた大事な存在なんです。萎縮したり緊張したりすることなく、カッコつけずに思いっきりトライできそうです」
2019年08月05日舞台『フローズン・ビーチ』の公開初日会見が31日に東京・シアタークリエで行われ、鈴木杏、ブルゾンちえみ、花乃まりあ、シルビア・グラブが登場した。シアタークリエ連続上演シリーズ『KERA CROSS』の第1弾となる『フローズン・ビーチ』は、ケラリーノ・サンドロヴィッチが1998年に作・演出を担当し、劇団「ナイロン100℃」公演として新宿・紀伊國屋ホールで初演された。女性同士の心の機微を描く密室劇の傑作として第43回岸田國士戯曲賞を受賞したナイロン100℃の初期代表作とも言われている。大西洋とカリブ海の間に浮かぶリゾートアイランドにある別荘の一室で繰り広げる女たちの姿を描く。いつもと髪型&メイクが違うブルゾンは「そうなんです。女優やってます」と胸を張る。初舞台について「長い期間同じことを何回も練習したこともなかったし、セリフもこんなに長いことがなかったので、ふだんのブルゾンちえみとはキャラクターが違う。姿勢悪くなっちゃったりとか、太っちゃったりとか……それ(太るの)は関係ないけど、いい女感は、抜けてると思います」と明かした。ブルゾンの変化に、鈴木は「ありますあります。まず姿勢は変わっちゃいます」と同意し、シルビアも「高貴な役やってたら姿勢が良くなったり、逆に足元がだらしなくなったりとか、目つきが違うとか」と"女優あるある"という様子だった。女優・ブルゾンについて、鈴木は「最高です。演劇界で引っ張りだこになると思います」、花乃とシルビアも「チャーミング」と絶賛。鈴木が「繊細だし、でもエネルギーもあって、すごい素敵な女優さんだと思います」とさらに褒めると、共演者陣の言葉に「なにも出ねーぞ!」と牽制するブルゾン。また公演中に誕生日を迎えることから「祝ってもらおうなんて思ってないですけど、タイミングよく誕生日なんかはさんじゃって。新しい29歳の自分で、またパワーアップして舞台を迎えたい」と意気込む。誕生日プレゼントについては「もう買ってもらいました」というブルゾンは、鈴木が舞台で使う衣装のシャツを欲しがり、もらう予定だという。また「with B」の観劇予定について聞かれたブルゾンは、「それなんですよ! 今のとこ連絡きてないんですよ」と憤慨。花乃が「サプライズ」、鈴木が「誕生日じゃない?」と予想すると、ブルゾンは「そんなに気がきくやつらだと思ってます? これで来なかったらびっくりですよね」と苦笑する。「ノーwith B」とからかう鈴木だが、ブルゾンは「彼らの自主性に任せるため、様子見てます。一応やっぱ、私が頑張ってる姿は見とくべきだろって思ってますけどね」と語った。舞台『フローズン・ビーチ』は今後、7月31日~8月11日(8月5日は休演)に東京・シアタークリエ、8月16~18日に大阪・サンケイホールブリーゼ、8月21日に静岡・静岡市清水文化会館マリナート、8月23日に愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、8月28日に高知・須崎市立市民文化会館 大ホール、8月31日に高松・レグザムホール(香川県県民ホール)小ホールにてそれぞれ公演される。
2019年07月31日ドラマ『偽装不倫』で主演を務める女優・杏さんに、撮影の裏側について話を聞きました。嘘から始まる“ニセの不倫”。期間限定の恋の行方は?あの人が、連続ドラマに帰ってきた!7月10日にスタートしたばかりのドラマ『偽装不倫』で主演を務めるのは、杏さん。2015年放送の『花咲舞が黙ってない(第2シリーズ)』以来、約4年ぶりの連続ドラマ出演となる本作は、東村アキコさんの人気漫画を実写化した作品。「もともと東村先生の作品の大ファンで、ほとんどの作品を読ませていただいています。笑いの要素も多いですが、泣ける部分やグサッとくる台詞もあって。読むたびに、いろいろな感情を揺さぶられるところに魅力を感じます」今回の『偽装不倫』も、そんな東村ワールドを存分に感じられる作品に仕上がっているという。杏さんが演じるのは、婚活に疲れたアラサー独身女性の鐘子(しょうこ)。一人旅の途中で年下の男性と出会い、とっさに既婚者と偽ったことから、期間限定の恋を手に入れるというあらすじだ。「鐘子の行動には共感を持つというよりは“女友達が1人増えた”という視点で見ています(笑)。否定も肯定もせず、ただ見守ってあげたいような…。でも私が鐘子の立場だったら、嘘がバレない自信もないので、逆にそんな大胆な行動はできないはず。きっと、嘘をつき続けるのも体力がいることだと思うんです」独身なのに“既婚者”と嘘をつく鐘子とは逆に、夫がいながら本物の不倫をするのは姉の葉子。二面性のある難しい役どころを、こちらも2年ぶりに連続ドラマレギュラー出演となる仲間由紀恵さんが演じる。「仲間さんとは初共演なのですが、プライベートでは仲良くしていただいているので、今回姉妹役で共演できるのがとても嬉しいです。仲間さんも私も、それに葉子の夫役の谷原(章介)さんも子どもを持つ親なので、“不倫”のドロドロしたイメージとは裏腹に、いつも現場では子育てトークで盛り上がっています」最後に「撮影中の特に印象的だったエピソードは?」と聞いてみると、なんとも意外な返答が。「鐘子が一人焼き肉をするシーンで、エキストラの方が焼いていたホルモンが美味しそうだったので、『後でひとつ下さい!』と撮影の合間に約束したんです。でも冗談だと思われたのか、気づいたら全部なくなっていて…。翌日、家族で焼き肉屋に行ってリベンジしました(笑)。そんなふうに美味しそうな食のシーンが挟まれるのも、このドラマの隠れた見どころだと個人的には思っています。ぜひ注目してみてください!」『偽装不倫』「僕と不倫しませんか?」。婚活では失敗を繰り返していた鐘子だが、旅先でのふとした出会いから、なぜか年下のイケメン・丈(宮沢氷魚)に恋をしてしまい…。毎週水曜22:00~、日本テレビ系にて放送中。©日本テレビあん1986年4月14日生まれ。東京都出身。15歳の時にデビューし、女優として数々のドラマや映画、CM に出演。現在は、TBS系にて放送中のドキュメンタリー番組『世界遺産』にてナレーションを担当する。※『anan』2019年7月24日号より。写真・岡本 俊(まきうらオフィス)スタイリスト・中井綾子(crepe)ヘア&メイク・中野明海(air notes)インタビュー、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2019年07月18日7月12日に神奈川でプレビュー公演が開幕した、KERA CROSS第一弾『フローズン・ビーチ』。ケラリーノ・サンドロヴィッチが岸田戯曲賞を受賞した戯曲を、鈴木裕美が演出する。出演は、鈴木杏、ブルゾンちえみ、花乃まりあ、シルビア・グラブ。これから25日(木)に新潟公演のち、28日(日)に福島、31日(水)から東京・シアタークリエ、その後、大阪、静岡、愛知、高知、香川にて上演される。ひと足先に開幕したプレビュー公演では、その丁寧に手がけられた作品に大きな拍手が起こった。【チケット情報はこちら】物語が起こるのは、大西洋とカリブ海の間に浮かぶリゾートアイランド。1987年にはようやく電話がひかれたばかりだった島の、海の音が聞こえる別荘に、女性達が集まってくる。別荘の持ち主である資産家・梅蔵の娘、萌(花乃)は心臓が弱い。その双子の妹・愛(花乃/二役)を訪ねてきた親友の千津(鈴木)とその友人の市子(ブルゾン)。ふたりはバカンスに来ているようでもあるが、なにやら思惑があるようで……。軽快な会話に、客席からは笑い声があがる。一見コメディだが、女達それぞれが不穏な思いを抱えている。みんなでリビングにいる時にはニコニコ笑っていても、誰かと誰かがふたりきりになると実は……と隠されていた思いが垣間見え、まるで覗き見しているような気持ちになる。そこに、遠出をしていたはずの萌と愛の義理の母・咲恵(シルビア)が予定より早く帰ってきたことで、それぞれの思惑が予想外の方向へ走り出す。5人の女はどうなっていくのか。1987年、1995年、2003年と、彼女たちの8年毎の変化を、観客は追っていくことになる。舞台中央に、大きなバルコニーがある。そこから聞こえる波の音、そしてブルーと白を基調にしたこぎれいな部屋が、カリブの海を思わせる。美しく落ち着いた場所だからこそ、女達の情念がコントラストとなり際立つ。また、場面が変わるごとにスクリーンに映し出される絵本のようなイラストも、彼女達の滑稽さとコミカルさをつのらせる。生々しい感情を抱えた登場人物たちが、愛しいキャラクターに思えてくる。4人の女優のバラバラな個性が、鈴木の丁寧な演出のうえで互いにぶつかり合う。動きだしてしまった運命は止められない。憎んだり、愛したり、心配したり、救われたりしながら交差する女達の16年はとてもスリリングで愛しい。いろんな面を持つ彼女達を見て、人間って面白いなと思えてくる、不思議で魅力的な舞台だ。撮影:桜井隆幸
2019年07月17日杏がパラサイトシングル女子を演じ、宮沢氷魚演じる帰国子女カメラマンと恋に落ちるドラマ「偽装不倫」が7月10日からスタート。4年ぶりの連ドラ主演となった杏さんと、宮沢さんの魅力。そして“新たな”ピンク髪イケメン、瀬戸利樹にも多くの注目が集まっている模様だ。本作は「東京タラレバ娘」「海月姫」など発表作が次々とドラマ化されヒットしてきた東村アキコの新作コミックをドラマ化。杏さん演じる濱 鐘子は、32歳。独身の派遣社員で家族と同居する“パラサイトシングル”。3年間婚活に励んだものの成果はなく自分が“絶望的に男にモテない”ことに気付く…というキャラクター。鐘子がおひとり様旅行のために乗った飛行機で出会うのが宮沢さん演じる伴野丈。丈はフリーのカメラマンで10歳のときからヨーロッパを転々、今はカメラマンとして世界中を飛び回る生活を送っているのだが突然日本に帰国、故郷の福岡に向かう機内で鐘子と出会う。また鐘子の姉で、鐘子とは対照的にキャリアウーマンで3年前にイケメン商社マンと電撃結婚、周囲からは幸せな結婚生活を送っているように見える吉沢葉子を仲間由紀恵が、葉子の夫・賢治を谷原章介が、葉子の年下不倫相手の年下男子・八神風太を瀬戸さんが演じる。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。1話では福岡行きの機内で鐘子と丈が出会い、鐘子は思わず既婚者だとウソをついてしまうのだが、丈は鐘子を食事に誘い2人は夜まで共に過ごす。ホテルへの道すがら丈から「僕と不倫しませんか?」と言われた鐘子はそのまま旅先限定の“偽装不倫”生活を送るのだが、東京への帰路、結婚指輪をホテルに置いてきたことに気付く。その頃丈も指輪の存在に気付く…という物語が展開した。杏さん演じる32歳、パラサイトシングル女子という鐘子に「私は根暗で馬鹿正直で1人で出かけるの好きだから鐘子には沢山共感できた」「婚活女子の心情とか悩みが的を得ていて共感しか無かった!」など“共感”の声を寄せる視聴者が続出。宮沢さんにも「背高くて目が綺麗え、かっこよすぎん??」「宮沢氷魚かっこいい惚れるわ」「素晴らしい才能の持ち主」など絶賛の声が集まる。また1話ではワンシーンのみの登場だったが風太役の瀬戸さんにも「瀬戸くんのピンク髪も似合ってるね」「ピンク髪……あぁ、趣味に刺さる」「ピンク髪であんな笑顔で…可愛いなぁ」など多数の反応が。ピンクヘアといえば1月クールの「はじこい」で横浜流星が演じた“ゆりゆり”が記憶に新しいが「ゆりゆりロスきた…」「ピンク髪はゆりゆり思い出す」といった声も多数。新たな“ピンク髪年下イケメン”の登場に再びざわめき出している模様だ。(笠緒)
2019年07月11日7月中旬から全国ツアーがはじまる舞台『フローズン・ビーチ』。1998年に発表されたケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の脚本を、鈴木裕美が演出。愉快で訳ありな“5人の女”によるサスペンスコメディだ。その公開稽古が行われた。【チケット情報はこちら】公開されたのは<第一場>。1987年の夏、千津(鈴木杏)と親友の市子(ブルゾンちえみ)は、双子の姉妹・愛と萌(花乃まりあ二役)の父親の別荘に来ていた。そこに、愛と萌の盲目の継母・咲恵(シルビア・グラブ)が予定より早く旅行先から帰ってくる……。継母のせいで母が死んだと思っている愛は、咲恵に苛立ちをぶつける。しかし当人はあっけらかんと笑い、ワインを飲んでいる。盲目の役のため、シルビアは焦点を合わせず少しずれた方へ顔を向けて話すが、コミュニケーションを自然に感じさせる。険悪なふたりに挟まれ、気をつかう千津。演じる鈴木杏は大きな目をキョロキョロと動かし、いたたまれなさと困惑がとても伝わる。一方の市子は、超マイペースで楽しそうだ。初舞台というブルゾンだが、緊張感はありつつも、細部まで真剣に気を配っているのが感じられる。不穏な空気が漂う……。演出の鈴木裕美は「誰かが誰かを殺そうと思ったりもする」とサスペンスフルな雰囲気を煽りつつ、「救ったり救われたりもする不思議な本。まずは出演者4人が面白い」と強く推した。KERA作品に2度の出演がある鈴木杏は「ケラさんの脚本はやっぱり大変。楽しみながら苦しんで、稽古するほど深まる」と感想を語る。ブルゾンちえみの演じる市子は真逆で「(市子は)ちょっとわけがわからない。論理的でなく、本能で動いている。でもけっこう憎めないんじゃないかな?」と愛着が湧いてきたようす。花乃まりあは、性格の違う双子をどう演じるのが楽しみだ。急きょ代役として遅れて参戦したが、「温かく迎えていただいて感謝」と安心した表情を浮かべる。座組についてシルビアは「和気あいあいとして体育会系の集まりのノリ。ずっと笑っている稽古場」と紹介した。演出の鈴木は「面白くするためなら何でもやります!みたいな4人が集まった。すでにファンの多い作品だけど、やっと自分たちの『フローズン・ビーチ』になってきた」と手応えを感じているようだ。上演は7月12日(金)神奈川でのプレビュー公演を経て、新潟・福島・東京・大阪・静岡・愛知・高知・香川を8月末にかけてめぐる。取材・文・撮影:河野桃子
2019年07月08日「新しい機材が増えたりといった、そういう現場の変化に時間の流れを少し感じます」4年ぶりの連続ドラマ出演について、そう感想をもらす杏(33)。目下、ドラマ『偽装不倫』(日本テレビ系にて7月10日22時スタート)の撮影に全力投球中だ。「やはり家庭を持つ身なので、以前よりも時間的な制約が生まれたのは事実。ですが、それでも一緒にやろうと言ってくださるみなさんに感謝しながら、膨大なセリフ量に負けじと楽しんでいます(笑)」原作は、東村アキコの新作漫画。独身、彼氏なしの派遣社員・濱鐘子(杏)は、ひとり旅で出会った年下のカメラマン・丈(宮沢氷魚)にとっさに“既婚者”と嘘をついてしまうが、思いがけず恋のチャンスが訪れて……。彼女が演じるヒロインの鐘子は、嘘から始まった恋を通して、“本当の幸せ”を探し求めるが、彼女自身、日常で感じる幸せとは?「家にいるときですね。家事などをひととおりすべて終えて、寝る前のちょっとひと息をつく瞬間に幸福感を味わっています」
2019年07月08日日本テレビ系新水曜ドラマ「偽装不倫」で主演を務める女優の杏が、7月7日(日)放送の日本テレビ系「おしゃれイズム」にゲスト出演。5年ぶりの本番組出演となった杏さんの最新素顔を、ドラマで共演している女優の仲間由紀恵が明かすほか、様々なトークが展開される。雑誌「non-no」のモデルとして活動、さらに国内外でもモデルとして活躍すると2007年「天国と地獄」で女優とデビュー。「妖怪人間ベム」や「幽かな彼女」『真夏の方程式』などの作品を経て連続テレビ小説「ごちそうさん」にオーディションなしでヒロインに抜擢。人気シリーズとなった「花咲舞が黙ってない」の主演をはじめ『オケ老人!』などで活躍する杏さん。番組へは5年ぶりの登場となる杏さん。今回は新ドラマ「偽装不倫」で姉妹役共演を果たした仲間さんが、杏さんの謎に隠された子育て生活を明かすほか、ドラマの仕事現場に密着。宮沢氷魚とのキスシーンの前に一緒にした“アレ”とは!?また杏さん独自のアイディア必須グッズの数々が披露されるほか、月イチで遊びに行くという大御所女優が紹介する杏夫婦ならではのエピソードも。過去の出演からふり返る好みのタイプまで、杏さんの隠された素顔が紐解かれる30分になりそう。杏さんが主演を務め、仲間さんや宮沢さんが共演する新水曜ドラマ「偽装不倫」は、7月10日(水)22時~日本テレビ系にて放送開始。「東京タラレバ娘」「海月姫」などで知られる東村アキコの新作漫画をドラマ化。杏さんが演じるのは32歳、独身の派遣社員・濱 鐘子。両親と姉夫婦が住む二世帯住宅に同居する「パラサイトシングル」で「絶望的に男にモテない」ことに気づいてしまった鐘子は、宮沢さん演じる年下のフリーのカメラマン・伴野丈と出会い、“既婚者”だとウソをついてしまったことから“偽装不倫”の恋をはじめることになってしまう…というストーリー。仲間さんは鐘子の姉・吉沢葉子役で出演する。杏さんをゲストに迎える「おしゃれイズム」は7月7日(日)22時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年07月07日女優のシルビア・グラブが、2日に都内で行われた舞台『フローズン・ビーチ』の稽古場公開に登場し、鈴木杏、ブルゾンちえみ、花乃まりあ、鈴木裕美とともに取材に応じた。2005年に俳優の高嶋政宏と結婚し、おしどり夫婦としても知られるシルビア。6月26日に義父である高島忠夫さんが老衰で亡くなったことについて、「自分が子供の頃から見てた大大大スター。義理のお父さんでもありますが、業界での大先輩が1人いなくなったのはすごく寂しいことですし、当然家族としても寂しいところです」と心境を吐露する。「お顔を見たときにすごく穏やかな顔されてたので、『お疲れ様でした』と言いたいです」と様子を明かしたシルビアは、夫・政宏について聞かれると、「突然というわけではなかったので、心の準備はできてたのかなという様子でした」と説明する。義父との思い出について、シルビアは「初めて実家でご両親と会うときに、うつ病であまり人と会ってなかった時期なのに、パジャマから着替えて髪の毛をとかして私と会ってくれたらしいんです。家族の中で明るくなった瞬間があったのかなと思うと、すごく思い出深いです」と振り返る。「結婚式も来てくれたし、嬉しかったです。穏やかで朗らかで、なんでも受け止めてくれるようなお父さんでした」と故人を偲んだ。義理の母である寿美花代について聞かれると、「ずっと一緒にいたので、こちらも心配ですけど、大丈夫だと思います」ときっぱり。改めて「いろいろありがとうございました。そしてお疲れ様でした。I hope you have a wonderful after life.」とメッセージを送った。シアタークリエ連続上演シリーズ『KERA CROSS』の第1弾となる『フローズン・ビーチ』は、ケラリーノ・サンドロヴィッチが1998年に作・演出を担当し、劇団「ナイロン100℃」公演として新宿・紀伊國屋ホールで初演された。女性同士の心の機微を描く密室劇の傑作として第43回岸田國士戯曲賞を受賞したナイロン100℃の初期代表作とも言われている。大西洋とカリブ海の間に浮かぶリゾートアイランドにある別荘の一室で繰り広げる女たちの姿を描く。
2019年07月02日舞台『フローズン・ビーチ』の公開稽古が2日に都内で行われ、鈴木杏、ブルゾンちえみ、花乃まりあ、シルビア・グラブ、鈴木裕美が登場した。シアタークリエ連続上演シリーズ『KERA CROSS』の第1弾となる『フローズン・ビーチ』は、ケラリーノ・サンドロヴィッチが1998年に作・演出を担当し、劇団「ナイロン100℃」公演として新宿・紀伊國屋ホールで初演された。女性同士の心の機微を描く密室劇の傑作として第43回岸田國士戯曲賞を受賞したナイロン100℃の初期代表作とも言われている。大西洋とカリブ海の間に浮かぶリゾートアイランドにある別荘の一室で繰り広げる女たちの姿を描く。いつものメイクとの違いを指摘されたブルゾンは、「よく気づきました! ブルゾン感を残しつつ、ブルゾンでもいけないという」と苦労を明かし、本番では「これより薄くなるかもしれないけど、(稽古では)一応これくらいにしてみた」とメイクの塩梅について語る。さらに鈴木裕美は「稽古場にも、”ブルゾン”で来て、”ちえみ”で帰っていくときがある。仕事が終わってフルメイクでやってきて、すっぴんで帰っていくから、来たとき違う人」と笑い、鈴木杏は「こないだは、帰りの車の中でメイクを落としてた」と暴露した。舞台初挑戦となるブルゾンについて、鈴木杏は「なんとも言えない面白さがある。真剣にやってればやってるほど、面白すぎて破壊されちゃう。笑っちゃって稽古にならない瞬間があって、これをどうやって本番までに克服していけばいいのか」と課題を感じている様子。またブルゾンは、演出の鈴木裕美について「文字だけじゃ気づかないことがある。4人同時にガチャガチャやってることを読み解く、同時に大音量で演奏してるものの楽器を聞き分けてるというか」と驚きを表す。体調不良で降板となった朝倉あきの代役を務める花乃は、途中参加となったが「できるようになるまで絶対に続けてくださる方なので、正直に頑張りたいと思っています」と演出に感謝していた。「現在の点数は?」と聞かれたブルゾンは、「35億点……と言いたいところですけど、本番までに35億点になれるように頑張りたいです」と真剣に回答。周囲から「何点満点!?」とつっこまれていた。舞台『フローズン・ビーチ』は、7月12~14日(プレビュー公演)に神奈川・社のホールはしもと・ホール、7月25日に新潟・長岡市立劇場 大ホール、7月28日に福島・いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール、7月31日~8月11日(8月5日は休演)に東京・シアタークリエ、8月16~18日に大阪・サンケイホールブリーゼ、8月21日に静岡・静岡市清水文化会館マリナート、8月23日に愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、8月28日に高知・須崎市立市民文化会館 大ホール、8月31日に高松・レグザムホール(香川県県民ホール)小ホールにてそれぞれ公演される。
2019年07月02日ナンセンス・コメディをベースに、多様な作品を世に送り出してきた劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)。近年は『グッドバイ』『百年の秘密』など、現代文学ともいうべき厚みのある作品群も続々と発表、高い評価を得ている。そんなKERAが、1998年に主宰する劇団ナイロン100℃で上演し、第43回岸田國士戯曲賞を受賞した作品が『フローズン・ビーチ』だ。今回の再演は、シアタークリエ連続上演シリーズ「KERA CROSS」の第1弾。KERAと、演出を担当する鈴木裕美、そして出演者の鈴木杏、ブルゾンちえみ、朝倉あき、シルビア・グラブがそろった制作発表に足を運んだ。【チケット情報はこちら】物語は海外のリゾート地で展開。バカンスにやってきた千津(鈴木)と友人の市子(ブルゾン)は、島を開発している資産家の娘・愛(朝倉)の別荘を訪ねる。そこへ愛の父と、後妻の咲恵(グラブ)が旅行から帰宅。咲恵を憎む愛は、父の愛を独占する病弱な妹・萌(朝倉の2役)のことも気に入らない。そんななか、市子がはずみで愛をベランダから突き落としてしまう……。8年後、再び同じ別荘に集まった4人は、ある衝撃の事実を目の当たりにする。人物像を丁寧に描くことに定評のある鈴木裕美は、「(女優陣は)剛の者がそろっていて、絶妙な取り合わせ。一緒にKERAさんの世界に冒険できれば」と期待する。一方、映画・舞台ともに多くの賞を受賞している鈴木杏にとっても、ナイロン100℃の手練の女優陣が演じ、伝説となった本作は大きな挑戦のようだ。「読めば読むほど途方に暮れています(笑)。稽古場でとことん苦しんで、楽しんで、私たちの新しい『フローズン・ビーチ』をお届けしたい」と語った。これが初舞台で、鈴木裕美から「かなりの演劇少女で驚いた」と明かされたブルゾンは、「KERAさんの作品で、裕美さんの演出でと、本当に私でよかったんだろうかと思ってしまうのですが、今はもう100%の力でぶつかるしかないという気持ち。再演を楽しみにしている方たちの期待に応えたいです」と高揚した表情を見せた。また朝倉は、「私も作品に、共演の皆さんに立ち向かわなければと緊張していましたが、本読みを経て、自分に何が出来るのか見つけていきたいという気持ちに。今はとてもワクワクしています」と頼もしい発言。そして意外にもKERA作品初参加となるグラブは、「今回は(得意の)歌……ない、と(笑)。焦りしかないのですが、この年でこういう機会を与えていただくのは幸せなこと。なにより女性だけの4人芝居は最近では珍しいので、世の女性たち、ぜひ楽しみにしていてください!」と力強く語った。サブカルチャーの出自をもつKERAの作品が、日比谷の真ん中に位置するシアタークリエで上演されるのも今回が初めて。KERA は「信頼できる方とだったら、いつでもやります(笑)。今回は初演から21年経って、当時の“未来”が今ではどう映るのか、僕自身楽しみにしています」と言う。動き出した「KERA CROSS」に、今後も注目だ。7月12日(金)神奈川公演を皮切りに全国を巡演。取材・文/佐藤さくら
2019年05月15日7月25日(プレビュー公演は7月12~14日)より公演される舞台『フローズン・ビーチ』の制作発表が13日、東京・日比谷シアタークリエで行われ、鈴木杏、ブルゾンちえみ、朝倉あき、シルビア・グラブ、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、鈴木裕美が出席した。シアタークリエ連続上演シリーズ『KERA CROSS』の第1弾となる『フローズン・ビーチ』は、ケラリーノ・サンドロヴィッチが1998年に作・演出を担当し、劇団「ナイロン100℃」公演として新宿・紀伊國屋ホールで初演された舞台。女性同士の心の機微を描く密室劇の傑作として第43回岸田國士戯曲賞を受賞したナイロン100℃の初期代表作とも言われている。その傑作が、人間群像を深く描き切る人気演出家・鈴木裕美の演出によって再演。大西洋とカリブ海の間に浮かぶリゾートアイランドにある別荘の一室で繰り広げる女たちの姿を描く。この日まで何日かにわたり本読みを重ね、数日前に配役が決まったというキャスト陣。千津役の鈴木杏は「まさか自分が『フローズン・ビーチ』の世界に入る日が来るなんて思ってもいなかったのですごく不思議な気持ちです。オリジナルキャストの女優さんの皆さんを尊敬してやまないので、すごく光栄であるのと同時に大きな挑戦だと思っています」と話し、「台本を読めば読むほど途方に暮れてしまって、泣き出してしまいそうなので、この作品でしか出会えないキャストの皆さんととことん苦しんでとことん楽しみ、私たちの見える新しい『フローズン・ビーチ』の景色を探したいと思っています」と意欲を見せた。本作で初舞台となるブルゾンちえみは、市子を演じる。「お話を聞いてシンプルにうれしくてワクワクしたのが一番最初でしたが、いろんな事を知れば知るほど『私で良かったのかな?』と思いました。生まれたての赤ちゃんに高級料理を食べさせるような有り難みが分かるのかという状況で贅沢だと思っています」と恐縮しきりだったが、「逆に知らない分、100%何も知らない状態でぶつかって行こうという気持ちなので、しがみついていきます。本当に頑張るしかないという感じですね」と意気込んだ。劇中ではブルゾンちえみ扮する市子に振り回される千津役の鈴木は、ブルゾンちえみの印象について「この人に頼って行こうと思えるぐらい頼りがいのある方なんです。どっしりと構えてくださる方で、鈴木裕美さんに怒られたらブルゾンさんの後ろに隠れようと思っています」と話し、朝倉も「本当にすごく素敵で可愛いんです」と称賛。するとブルゾンは「皆さんブルゾン推しで(笑)」と照れ笑いを浮かべながら「本当にネタの方で持ってきた刀で戦うしかないですね」と決意をにじませると、鈴木は「その強さってありますよね。1人で見られる、with bも含めて3人で見られる経験があれば、舞台でも全然大丈夫だと思いますよ」と太鼓判を押していた。舞台『フローズン・ビーチ』は、7月12~14日(プレビュー公演)に神奈川・社のホールはしもと・ホール、7月25日に新潟・長岡市立劇場 大ホール、7月28日に福島・いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール、7月31日~8月11日(8月5日は休演)に東京・シアタークリエ、8月16~18日に大阪・サンケイホールブリーゼ、8月21日に静岡・静岡市清水文化会館マリナート、8月23日に愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、8月28日に高知・須崎市立市民文化会館 大ホール、8月31日に高松・レグザムホール(香川県県民ホール)小ホールにてそれぞれ公演される。
2019年05月14日窪田正孝主演「ラジエーションハウス」の第3話が4月22日放送。今回は乳がん健診を巡るストーリーが展開する中、本田翼演じる杏を巡る窪田さん演じる唯織と鈴木伸之演じる辻村との恋の駆け引きも“開戦”。放射線科の“ラジエーションハウス”で働く、患者の病、ケガの根源を見つけ出す“縁の下のヒーロー”たちを描く本作。診療放射線技師・五十嵐唯織を演じる窪田さんのほか、ヒロインとなる放射線科医・甘春杏に本田さん、杏に想いを寄せる整形外科医・辻村駿太郎に鈴木さん。また新人放射線技師・広瀬裕乃に広瀬アリス、技師長・小野寺俊夫に遠藤憲一、黒羽たまきに山口紗弥加、軒下吾郎に浜野謙太、威能圭に丸山智己、悠木倫に矢野聖人、病院長の大森渚に和久井映見といったキャストが出演する。また今回はゲストに内山理名を迎えた。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。甘春総合病院に結婚を控えた女性誌編集者・葉山今日子が来院、マンモグラフィ検査を受ける。今日子は母と祖母がガンに罹患していることから毎年検査を受けていたが、彼女は日本人に多いデンスブレスト(乳腺密度が濃い)の女性だった。杏は病変が見つからないことから「異常なし」と診断結果を下すが、唯織は超音波検査を受けるよう伝える。一方、たまきも自らの胸のしこりに不安を感じ、裕乃のマンモグラフィー検査の練習台になる。撮影された画像には病変のような影が映っていた…というのが3話のストーリー。劇中のセリフでも語られたように11人に1人がなると言われる乳がんをテーマにした今回、視聴者からは「乳がんはホントに身近になりすぎて、明日は我が身だよなぁ」「身近なせいかフィクションとして割り切れない感じ」などの声が相次いで上がる。また杏に想いを寄せる唯織と辻村の三角関係にも進展が。杏に飲み物を渡そうと待ち伏せする唯織に気付いた辻村が、杏の腰に手を回しているように見せて“親密ぶる”シーンなど恋の駆け引きも本格化。これには「本田翼の腰に手当てるように見せかけて意地悪してるの可愛かった笑」「鈴木伸之めちゃくちゃマウントとってくるやん」などの反応や「さっさと本田翼ちゃんを獲り合って窪田くんと鈴木伸之が延々とバトルしろ!」など3人のラブストーリーに期待を寄せる視聴者からの声も。いよいよ本格化しそうな唯織、杏、辻村の恋のバトルにも注目したい。「ラジエーションハウス」は毎週月曜21時~フジテレビ系で放送中。(笠緒)
2019年04月22日今を生きる女性なら、いや、女性に限らず生きづらさを感じているなら、心に刺さるに違いない舞台が再演される。脚本は、この『母と惑星について、および自転する女たちの記録』で第20回鶴屋南北戯曲賞を受賞した蓬莱竜太。母と三姉妹の物語に込めた思いを聞いた。【チケット情報はこちら】物語の芽となったのは、脳裏に浮かんだ「三姉妹が異国で放浪している絵」だったそうだ。「じゃあ、なぜ彼女たちはさまよっているのか。きっと母親の遺骨を撒く場所を探すためで、だとするなら、大好きだった母ではなく、大嫌いな母なのではないか。そのほうが面白いと思ったんです」と蓬莱は言う。そうして生まれたのが、父親を知らず、母親らしい愛情を受けることなく育った三姉妹とその母の物語だ。毒母たる母親のもとで育った三姉妹には、“母”というものへの無意識の恐れがあり、女性としての人生に様々な迷いを抱いている。2016年の初演の舞台には、その切実さが生々しく、けれど美しく浮かび上がった。「栗山(民也)さんの演出によって、瞬間瞬間が美しく切り取られ、この戯曲をよりすばらしい世界へ押し上げてくれたなと思います」。再演では、三女に芳根京子、母にキムラ緑子の新キャストを迎え、次女の鈴木杏、長女の田畑智子が引き続き出演。「キャストが変わればまったく違う芝居になる」と蓬莱も期待する。それにしても、蓬莱はなぜ母と娘を書いたのか。「今の日本では、女性はいろんなものと戦っていて、戦わなきゃいけない量が男性より多い気がするんです。どう生きることが幸せなのかと、ファッションから結婚や出産まで、あらゆることが常に世の中から定義づけられていて。なかでも、子どもを産んで母になるということについては、産まないという選択を含め、女性が抱える大きなテーマだなというふうに感じるんですね。だから、今この日本で戦っている女性をそのまま舞台に乗せたいと思ったんです。タフさとユーモアを忘れずに戦っている女性たちへのリスペクトを込めて」もちろん、女性たちの苦しみを描いたからといって世の中がすぐに変わるわけではない。しかし、蓬莱は言う。「舞台上の彼女たちが前へ進もうとしている姿を体感して感動するだけで、きっと力になるんじゃないかなと思うんです。フィクションというのは作家が祈りを込められることが強み。そこにどんな祈りを込めるのか、そこにこそ僕が書く意味があると思っています」3月5日(火)に東京・紀伊國屋ホールで開幕したあと、高知、北九州、京都、豊橋、長崎と各地をめぐる。東京、高知、長崎公演はチケット発売中。北九州、豊橋公演は1月19日(土)午前10時、京都公演は1月27日(日)午前10時より一般発売開始。取材・文:大内弓子
2019年01月18日女優の杏が、輝く女性たちを表彰する「BVLGARI AVRORA AWARDS 2018」を受賞。12日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われたゴールデンカーペットセレモニーに登場した。同アワードは、創造力、知性、才能に満ちあふれ、多くの人々にインスピレーションを与える女性を表彰するもの。写真家・操上和美氏の推薦を受けて同アワードを受賞した杏は、「まさか私を選んでいただけるなんてって驚いたのですが、この賞にふさわしいように輝ける女性を目指して頑張っていきたいと思います」と決意を新たにした。杏は、2015年1月1日に俳優の東出昌大と結婚、2016年5月に第1、2子となる双子の女児を、2017年11月に第3子となる男児を出産し、3児の母に。この日は、大胆なスリットが入った黒いロングドレスで美脚をチラ見せし、変わらぬスタイルを披露した。そして、「こういった華やかな場所とギャップがある日々を過ごしています。だからこそ選んでいただいてうれしいですし、どちらも素晴らしいんだなと。華やかな場所に行く素晴らしさを実感しました」と話し、「久しぶりに高価なジュエリーを身につけさせていただいた。夜出かけることも少なくなっているのですごく楽しい」とにっこり。さらに、ジュエリーを「地球からの贈り物で、人が加工して一番素晴らしい形に磨き上げた芸術品」と表現し、「だからこそ身につけた人は、引っ張られるように美しくもなれるし、輝ける気がする」と魅力を語った。今年の「BVLGARI AVRORA AWARDS 2018」は、杏、AMBUSHデザイナーのYOON、女優の福島リラ、MIYAVIの母・石原裕子、宇宙飛行士の向井千秋、建築家の妹島和世、小説家・エッセイストの林真理子、有職彩色絵師の林美木子、指揮者の西本智実、音楽家のコトリンゴの10人が受賞。ゴールデンカーペットには、受賞者に加え、それぞれの推薦者やブルガリアンバサダーのKoki,、授賞式MC担当の中村アン、さらに、山田優、森星、マギー、西内まりやなど豪華な顔ぶれが華を添えた。
2018年12月13日10月23日の夕方、都内の自宅から出てきた東出昌大(30)・杏(32)夫妻。東出の両手は双子の子どもたち(2)としっかり繋がれ、杏の胸元には赤ちゃん(11カ月)の姿が。向かった先は、近くの青果店。店内で買い物をしていると、双子たちがぐずって寝転ぶ場面も。だが東出は優しく注意。怒鳴ったりせず娘を諭す姿を、店員も微笑ましく眺めていた――。今でこそ真面目なイメージの東出だが、結婚前は随分とやんちゃだったという。10月16日に放送された『チマタの噺』(テレビ東京系)で、こう語っている。「10代後半から20代前半は『お金が足りない』『頭が足りない』『お酒が足りない』っていう連中と日々、ドンチャンやって。クズみたいな掃き溜めみたいなところで生活していた」そんな彼を変えたのが、他ならぬ妻の杏だった。番組で東出は、彼女と出会って「だいぶ更生された」と語っている。2人が結婚したのは15年の元日。16年5月に双子が生まれ、17年11月には第3子が誕生した。ただでさえ子育てには苦労させられるのに、3人ともなればなおさらたいへんだろう。NPO法人「ぎふ多胎ネット」が16年に発表した「ぎふ多胎家庭白書」では、双子や3つ子らの家庭から150人にアンケートを実施。妊娠期のトラブル発生やそれに伴う夫の負担増などをもとに、「単胎妊娠と比べて予想できないほど生活を変えてしまう」との考察がなされている。また13年に厚生労働省が発表した人口動態調査によると、双子以上の多胎児の出生数は年間約2万人。比率は全体の1.94%。70年の1.05%からほぼ倍増しており、苦労の多い多胎の母は徐々に増えてきている。「杏さんは最初に生まれたのが双子ということで、苦労も多かったようです。新生児のころはおむつを1日10回ほど変えますが、それが2人。授乳もなんでもすべて2回繰り返さなくてはなりません。しかも今は3人ですから、もっとハードに。なかでも3人同時に寝かしつけることが難しいみたいで、1人が寝ても1人が起きてしまう。そのため杏さんは慢性的に睡眠不足状態で、少しでもタイミングがあれば眠れるようにアイマスクを使っていました」(前出・芸能関係者)実質、“オフなし”の毎日を送っている杏。だからこそ、東出の協力は必須だった。「杏さんは、育児に関して持論を持っています。それは『夫婦で協力しながらやっていくのがこれからのスタンダード』という考え。もともと東出さんは育児について理解がありましたが、杏さんは結婚当初からそうした考え方を“調教”してきたようです。その効果はてきめん。結婚3年になりますが、彼は率先して子育てをしています。たとえばお風呂は東出さんの担当。まず1人をお風呂に入れ、きれいにしてから杏さんに渡す。杏さんがその子の体をふいている間に、もう1人をいれるといった感じで連携はバッチリです。東出さんは料理も得意ですし、他にも積極的に妻をサポート。最近は『1カ月間、育児だけしたい』と漏らすほどになっているそうです」(前出・芸能関係者)冒頭の青果店からの帰り道でも、東出はイクメンぶりを発揮。片手で子どもを抱っこし、もう片方の手もしっかりと子どもとつないでいる。決して義務感ではなく、進んで育児を楽しんでいるのが伝わってきた――。
2018年10月31日グラビアアイドルの杉原杏璃が26日、自身のブログを更新し、20日に結婚したことを発表した。お相手は音楽出版会社の代表取締役の男性であることを明かし、「知人を介して知り合い、長い間友人として私を支えてくれていました」とのこと。さらに「彼の少年のような真っ直ぐな気持ちに寄り添うように、結婚を意識するようになり、本日こうして皆様にご報告できる事をとてもうれしく思っています」と喜びのコメント。そして、「16歳でこの世界に入り、今もこうしてお仕事を続けてこられているのは応援してくださるファンの皆さん、そしてスタッフの皆さんの支えがあってこそだと思っていま。本当に感謝の言葉しかありませんす」とファンとスタッフに感謝の気持ちを述べた。今後の仕事については、「今までと変わらず続けていく所存です」と明かし、「お仕事の面でも、女性としてもまだまだ未熟ですが、皆さんからご指導をいただき夫婦支え合って明るい家庭を築いていけたらと思っています」とした。ファンからも「ご結婚おめでとうございます」「末永くお幸せに」など、祝福の声が相次いでいる。
2018年10月26日NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』のヒロインをはじめ、活躍目覚ましい芳根京子が舞台に挑戦する。演目は、2016年に上演された『母と惑星について、および自転する女たちの記録』。脚本を手がけた蓬莱竜太が第20回鶴屋南北戯曲賞を受賞した珠玉作の待望の再演である。そこに新キャストとして加わる芳根。作品にまた新たな魅力を与えそうだ。【チケット情報はこちら】この舞台の登場人物は母と3姉妹の4人のみ。長女役の田畑智子、次女役の鈴木杏が初演から続投し、母親役のキムラ緑子、三女のシオ役の芳根が、新キャストとして出演することになる。芳根はまず、この少人数編成に心惹かれたのだという。「出演者が4人しかいないというのは、ちゃんと舞台を経験するにはすごくいい機会だなと思ったんです。演出の栗山(民也)さんにもきっとたくさんご指導いただけるのではないかなと思いますし。みなさんと一緒にひとつの作品を作る喜びもより感じられるのではないかなと思うんです」。芳根にとって舞台は、2015年の『幕が上がる』に続いて実はこれが2度目。高校演劇部を舞台にした前作は、映画からスタートしたこともあり、同年代の出演者たちと楽しく過ごしたという記憶が大きいらしい。「だけど、舞台を経験されている先輩方の話を聞くと、舞台ってもっと悩んでもがいて作り上げていくものじゃないかという気がして。楽しいだけじゃいけないんじゃないかと勝手に思い込んでしまっているところがあるんです。だから今回は、ちゃんと壁を乗り越えてやるぞと思っています(笑)」実際、壁は大きそうだ。「まずセリフ量がすごいんです。台本をいただいて蛍光ペンを引いてみたら、インクがなくなっちゃったほどでした(笑)。しかも、長崎弁なので大変だろうなと思います。でも、それだけセリフをいただけるのは幸せなこと。しっかりやっていきたいと思っています」。また、演じるのは、“母”というものに恐怖を懐き、ある大きな選択を迫られているという複雑な役どころ。「私自身も苦しむだろうなと思います。でも、その分いろんな景色が見えるだろうなと思うので、しっかり苦しみたいと思いますし。自分から出てくる感情を1回1回大切にしたいなと思います。1度完成した作品をやるのはプレッシャーがありますが、もう1度やる意味を感じていただけるように、みなさんが引き込まれるお芝居ができたらなと思っています」。映像でも瑞々しい演技を見せる芳根だ。ナマの舞台にさらに期待したい。公演は2019年3月5日(火)から26日(火)まで東京・紀伊國屋ホールにて。チケットは12月8日(土)より一般発売開始。取材・文:大内弓子
2018年10月19日ナイロン100℃主宰のケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)が、劇団外における演劇活動の場として2001年にスタートしたKERA・MAP。その新作、#008『修道女たち』の東京公演初日を約1か月後に控えた稽古場を訪れた。【チケット情報はこちら】稽古9日目を迎えた取材日、鈴木杏らキャストが手にしていたのは作・演出を手がけるKERAが前日まで執筆していたという追加台本。本読みにあたって、KERAは「転調に次ぐ転調」とこのパートが担う目的や伏線を説明する。巡礼に訪れた“修道女たち”を迎え入れる村の女・オーネジー役を演じる鈴木杏は、子どものような幼さが残るキャラクターをあどけない声色で造形。台本から顔を上げ、緒川たまき演じる友人役のシスター・ニンニに笑いかける場面も見受けられた。無邪気なオーネジーに対する修道女たちは、トーンを抑えた静かな演技で応戦。しかし、禁欲的で制約の多い聖職者が集まる場に似つかわしくない刺激的なセリフがオーネジーから放り込まれると、修道女に扮する緒川、KERA演出を初めて受ける伊勢志摩、ナイロン100℃の松永玲子と犬山イヌコ、ともに彼の作品へ出演経験のある高橋ひとみと伊藤梨沙子の6人も読みながら思わず笑ってしまう和やかなひと幕が。KERA作品の持ち味であるコメディの中で、シュールでナンセンスな筋運びや言葉選びは今回も大いに炸裂。修道女たちが滞在する、雪深く静謐で厳かな山荘を舞台にした劇空間とのギャップが楽しめるだろう。見学して感じたのは、キャストによる提案力の高さだ。立ち稽古でKERAが「距離があるというか……サバサバしすぎている気がするんだよね」と指摘すると、すぐさま反応したのが鈴木杏。「オーネジーはどんな印象を持っていたんでしょうか?」と物語に直接描かれていない背景についてKERAに意見を求め、回答を参考にセリフの抑揚や表情、動きに反映させる。他のキャストも、ある小道具を置く場所について「窓辺は盗まれそう」「暖炉に置くのは?」と積極的に意見を出し合い、全員一丸となって作品づくりに取り組んでいる印象を受けた。公演は10月20日(土)から11月15日(木)まで東京・下北沢本多劇場にて。その後、11月23日(金・祝)・24日(土)に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、12月1日(土)・2日(日)に福岡・北九州芸術劇場 中劇場で上演される。チケット発売中。取材・文:岡山朋代
2018年10月09日今年、ナイロン100℃での『百年の秘密』、『睾丸』という2本の劇団公演に続いて、KERA・MAPでも新作を発表するケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)。しかも『修道女たち』というタイトルには、何とも言えない魅惑的な響きが…。そこで出演者のひとりである鈴木杏とともに、現段階での構想、作品への想いを聞いた。【チケット情報はこちら】前作『睾丸』における学生運動のように、KERAの頭の中には創作の題材になりそうなキーワードが、常にぼんやりとストックされているという。その中から今回“修道女”を選び出した理由を問うと、「毎度ながら直感なんですよね」とKERA。「リサーチしてここを目指す、というのではなく、知らない町に行って、何があるかわからないままうろうろしながら、どれだけ面白いものや心打つもの、美しいものを発見出来るのか、みたいな。とてもリスキーではありますけど、その方が思いもよらぬものを手に入れられたりするんです」と、これまでの評価の高さに裏打ちされた自信を覗かせる。秀作が続くKERAだが、前作から3か月での新作発表は近年まれに見るハイペース。「モチベーションはものすごく高いですよ。スタッフやキャスト、もちろん自分のためにも、絶対に納得のいくものをつくりたいと思っていて。いつにも増して頑張りたい気持ち」と語気を強めるも、すぐ「まぁ頑張りゃいいってわけでもないけどね」と照れ笑いを浮かべる。鈴木は、2014年のナイロン本公演『社長吸血記』以来、KERA作品への参加は今回が2度目。前作について「KERAさんとの最初のお仕事が劇団公演の客演だったというのは、ものすごく確かな入口で。劇団の内部に入れたことはとても興味深く、面白い日々でした」と振り返る。さらに今回のオファーについては、「また声をかけて頂けたのは、素直に嬉しいです。KERAさんのホンが出来上がりながら、稽古しながら、本番になるっていうのは、どことも違う、すごく特殊な時空。あの感覚をもう一度味わえると思うとワクワクします」と顔をほころばせる。「神を信じる者が神の不在に直面する、そうした局面を描くのが好き」とKERAが語るように、これまでのKERA作品にも聖職者は何度か登場している。とはいえ現在KERAの頭の中にあるのは、「豪雪によって山荘に閉じ込められた、巡礼に来た修道女たち」という設定くらい。内容についてはKERA自身、「僕もまだ知らない」と笑う。まさに神のみぞ知る『修道女たち』の全貌。それが明らかになる開幕を心待ちにしたい。公演は10月20日(土)より東京・本多劇場にて開幕。その後、兵庫、福岡と各地を巡る。東京・兵庫公演はチケット発売中。福岡公演は9月30日(日)より一般発売。取材・文:野上瑠美子
2018年09月26日世界最大級の音楽ストリーミングサービス、Spotifyの有料プレミアムプラン「Spotify Premium」を紹介する初のCMが4月29日まで、関東地区の地上波テレビで放映されている。今回出演者として起用されたのは、音楽好きとして知られ、自身もアーティストとして楽曲をリリースしたこともある女優の杏。日頃馴染みのある曲ばかり聴いてしまい、最近新しいお気に入りに出会えていないと感じていた杏が、新しいことにチャレンジするのにぴったりなこの季節に、初回登録3ヶ月間100円で始められる「Spotify Premium」を試してみるというストーリーになっている。また、「ファミリープラン」編では家族とも懐かしい音楽の話で盛り上がるという杏が、最大で家族6人までお得に利用できるSpotify Premiumの「ファミリープラン」を紹介している。「新生活・3 ヶ月 100 円」編15秒「新生活・杏さん春のプレイリスト」編15秒「ファミリープラン」編15秒なお、今回のCM出演について、杏は「以前から利用させていただいていたSpotifyのCM出演のお話をいただき嬉しく思います。私にとって忙しい毎日の中で気分を切り替えたり、気持ちを盛り上げたりするのに音楽は欠かせません。Spotifyではシーンに合わせた豊富なプレイリストからその時の気分にぴったりな音楽を簡単に見つけられますし、Spotify Premiumなら移動中などオフライン環境でも利用しやすいので、とても重宝しています」とコメントしている。また、2週間限定で杏がセレクトしたプレイリストも現在公開中。合わせてチェックしてみよう。(※1〜10曲目が杏による選曲)
2018年04月18日女優の杏が25日、東京・八重洲ブックセンター本店で行われたJ-WAVE『BOOK BAR』(毎週土曜 22:00~22:54)の書籍発売記念公開収録イベントに、大倉眞一郎とともに登場した。J-WAVE『BOOK BAR』の書籍発売記念公開収録イベントに登場した杏、大倉眞一郎(左から)2008年に番組がスタートしてから10年間、同番組のナビゲーターを務めている杏と大倉眞一郎。彼女たちが番組内で紹介してきた1,000冊以上の作品の中から、50冊を厳選してまとめた 『BOOK BAR お好みの本、あります。』(1,500円税抜き 新潮社刊)が2月27日に発売される。この日は同書の発売を記念した公開収録が行われ、リスナー60人の前で杏と大倉が登場。同番組の歩みやオススメの本についてなどを語った。収録後には報道陣向けの会見が行われ、同番組としては初めての公開収録に杏は「10年間ラジオをやってきましたが、こうしてイベントをするのは初めてでした。リスナーの皆さんとお会いする機会も初めてですごく楽しかったし、もうちょっと話したかったと思うぐらい楽しい時間となりました」と笑顔を見せた。同番組から生まれた書籍『BOOK BAR お好みの本、あります。』については「最近は"活字離れ"という言葉も聞かれますが、やっぱり本って読んだら損は絶対にないと思います。この本を読めば、どんな方でも1冊は必ず引っ掛かるものがあると思いますので、まずは読んでいただいて本との出会いを紡いでいただけたらと思います」とアピールした。第3子出産後初めて公の場に登場した杏。「今は紙を持っていると破られちゃうので、破られないものを混ぜていかないと読書のペースが保てません。色々と工夫が必要ですね。どうしても親が持っているモノを1回は手に持ってみたいという感じがあるみたいです」と母親の顔を見せた。また、2016年に公開された初めての主演映画『オケ老人!』で、共演した左とん平さんが24日、心不全で死去。「まだ実感がないです」と信じられないようで、「すごく可愛がってくださって、映画の中では皆さんと和気あいあいとさせていただきました。リラックスしたムードを作っていただきましたね」と在りし日の思い出話も。また、日本テレビ系『花咲舞が黙ってない』で親子役として共演した大杉漣さんの話題となり、「報道で知りました。一回親子役をやるとえも言われぬ親しみがあるので、まだ受け入れられないですね」と衝撃を隠しきれない様子だった。
2018年02月26日女優・杏が、シリーズ第30弾『それいけ!アンパンマンかがやけ!クルンといのちの星』の主人公を演じることが決定。さらに、「アンジャッシュ」の2人もゲスト声優として参加することが明らかに。今年のアンパンマンは、ゲスト声優を迎えたことにより「アン・アン・アン」と見事に三拍子が揃った。30周年の節目となる本作は、テレビアニメの第1話に登場し、アンパンマン誕生のきっかけとなる“いのちの星”が映画のストーリーに大きく関与。アンパンマンとばいきんまんの関係性をクルンの視点で描き、子どもたちには“愛”と“勇気”を、大人には“喜び”と“希望”を映画を通して伝える。そして今回の主人公“クルン”役を、3児の子を持つ母でもある女優の杏さんに決定。アニメ声優としては『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』に次ぐ2回目となり、結婚・出産以来初めてのアニメ映画参加となる。杏さんは、「アンパンマンを見た子どもの反応を見て、改めてアンパンマンの持つ力、メッセージ性を感じました。大人たちが子どもたちに夢や希望を与えたいという思いで作られているのだな、それに加わることができてとても光栄だな、と思いました」と今回の参加を喜び、「みてくださるお子様の中には、これから言葉を覚える段階の子も多くいるかと思います。なるべく聞こえやすく、耳に入りやすく、あたたかさを感じられるような声をお届けできればと思います」と意気込みを語っている。さらに、「アンジャッシュ」の2人も揃って参加が決定。今作でアンパンマンワールドを襲う大事件の原因を作り出す、ばいきんまんの操るメカ“だだんだん”を渡部建、“ゴロンゴロ”を児嶋一哉が演じる。渡部さんは「僕自身も観ていた国民的アニメなので大変感激しました。大学受験中に腰を悪くして長期入院していて、志望校も落ちまくって、絶望しているときに、アンパンマンのマーチでとても励まされました」と思い出をふり返り、児嶋さんも「お話いただきビックリしてますが、大変光栄です。アンが付いてる名前からオファーいただいたと聞いて、覚え辛い名前で苦労してましたがコンビ名をアンジャッシュにして初めていいことがありました」とコメントしている。『それいけ!アンパンマンかがやけ!クルンといのちの星』は6月30日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年02月22日テキスタイルデザイナー・鈴木マサルの展覧会「鈴木マサルのテキスタイル展 - 目に見えるもの、すべて色柄 - 」が、2017年12月9日(土)から2018年1月14日(日)まで、福岡・三菱地所アルティアムで開催される。自身のブランド「オッタイピイヌ(OTTAIPNU)」に加え、マリメッコなど国内外のメーカーやブランドでもデザインを手がけている鈴木マサル。鮮やかで奥行きのある色彩、そしてユーモア溢れるモチーフとダイナミックな構図がもたらす不思議な世界観にファンも多く、2012年からは各地で展覧会を開催し、好評を博している。福岡では初開催となる本展では、展覧会タイトルにもある"目に見えるもの、すべて色柄”をテーマに、彼がこれまでに発表してきたテキスタイルや傘、ラグ、ファブリックパネルなど、約100点の作品を展示。四方の壁、床、空間の全てが、鈴木マサルの色と柄で埋め尽くされる。なお、会期序盤には、デザインジャーナリストの高橋美礼を聞き手に迎えたトークショー、テキスタイルでオリジナル缶バッジを作るワークショップが開催されるほか、併設ショップ内ではオッタイピイヌのアイテムや書籍も販売する。【開催概要】「鈴木マサルのテキスタイル展 - 目に見えるもの、すべて色柄 - 」開催期間:2017年12月9日(土)〜2018年1月14日(日)※12月31日(日)、1月1日(祝)は休館日会場時間:10:00〜20:00入場料:一般 400(300)円、学生 300(200)円、高校生以下 無料※( )内は前売り料金/チケットぴあ・10名以上の団体料金※アルティアムカード会員・三菱地所グループ CARD(イズムカード)会員無料※再入場可■トークショー日時:2017年12月16日(土)時間:開場 13:45〜、開演 14:00〜 およそ90分会場:セミナールームA(イムズ 10F)参加費:500円 ※入場料は別途定員数:60名(自由席・要予約)予約TEL:092-733-2050(アルティアム)※予約開始は12月1日(金)より■ワークショップ日時:2017年12月17日(日)受付時間:13:00〜15:00会場:会議室(イムズ 8F)講師:鈴木マサル参加費:1つ 800円 ※限定100個(無くなり次第終了)※混雑状況によって、整理券を配布する場合あり
2017年11月10日女優・杏(31)と俳優・東出昌大(29)夫妻に第3子となる長男が誕生していたことが分かったと各スポーツ紙が報じている。今月上旬に出産し、母子ともに健康だという。 ふたりは’15年1月1日に結婚。翌年5月に第1子、第2子となる双子の女児が誕生している。そして今年3月には杏の妊娠が判明。事務所は妊娠を認めたものの、出産時期については明かしていなかった。 夫婦にとってはじめての男の子誕生のニュースにネットでは「(双子と)年子だなんて子育て大変そう。尊敬する!」「相変わらず仲良さそうでよかった」「どっちに似てもモデル体型のイケメンだね」というコメントがあがっている。
2017年11月08日新国立劇場の2017/2018シーズン演劇公演『トロイ戦争は起こらない』が10月5日に開幕した。栗山民也を演出に迎え、鈴木亮平に一路真輝、鈴木杏、谷田歩ら実力派キャストが、フランス近代演劇の金字塔といわれるジロドゥの傑作に挑む!初日直前の稽古場の模様をレポートする。舞台『トロイ戦争は起こらない』チケット情報外交官でもあったジロドゥが第二次世界大戦開戦の4年前、ナチスが台頭する社会情勢の中で執筆した本作。トロイの木馬で知られるトロイ戦争の開戦をなんとか回避しようと奔走するトロイの将・エクトールの姿を通じ、戦争を繰り返す人間の愚かさ、哀しみをあぶりだしていく。勇将と名高いエクトールだが、この物語で求められるのは“武”ではなく“智”であり言葉の力。栗山はジロドゥの戯曲について「英語のような論理性ではなく、モノローグとダイアローグが混在し、詩のよう」とその難しさを語るが「俳優の肉体を通すことで、その言葉が独特のリズムを持ち、物語を転がしていく」とも。鈴木は自らの大きな体躯を道具とし、言葉を共鳴させながら、戦争回避のための言葉を力強く繰り出していく。だが、その重い言葉の数々が目の前の人々の心に響かないところが、人間の愚かさであり、本作の面白さ。戦争の原因は美女。エクトールの弟、トロイ王子・パリスがギリシャの王妃・エレーヌにひと目ぼれし、誘拐したことから一触即発の状態に陥るが、エクトールの父である王をはじめ、男たちはみなエレーヌに入れあげ「ギリシャにエレーヌを返すべき」というエクトールの言葉に耳を貸さず、「戦うべし」と勇ましい言葉ばかりを並べる。“国難”を前に、略奪愛&不倫で始まり「名誉は守られたのか? それとも一線を越えたのか?」と騒ぎ立てるさまは、まさに現代のどこかの国の状況そっくりである。開戦か否かでいきり立つ男たちと対照的な女たちの姿も印象的。エクトールの妻で、彼を深く愛し信じる強い妻・アンドロマックを演じる鈴木杏、彼の妹で男たちを醒めた目で見つめるカッサンドルを江口。エクトールの母で戦争の愚かさとそれを望む男たちの醜悪さを鋭く指摘するエキューブを三田。栗山が「みんな動物的(笑)! 主張が体に満ちていて、それを相手にぶつけ、関係性が変化していく」と語るように、女優陣の寸鉄人を刺すような鋭いセリフの応酬は大きな見どころ。中でも圧巻は、栗山が「ファムファタール」と語る絶世の美女で、一路演じるエレーヌ。白鳥に化けたゼウスと人間の間に生まれただけあって、終始、何とも言えぬ不思議な浮揚感を身にまとい、男たちを虜にし、グイグイと言葉で切り込んでいくエクトールの攻勢をひらりとかわす。クライマックスはエクトールと谷田演じるギリシャの将・オデュッセウスの会談。共に戦いを望まぬ知将ふたりの話し合いが、なぜ、その後10年に及ぶ戦争へと繋がってしまうのか…? 栗山が「実に演劇的な仕掛けになっている!」と語る終幕の演出を含め、最後の最後まで目が離せない。公演は10月22日(日)まで東京・新国立劇場にて上演中。兵庫公演あり。取材・文・撮影:黒豆直樹
2017年10月06日女優・杏が、TBSで毎週日曜日に放送している番組「世界遺産」のナレーターを10月放送回から担当することが決定。また番組の音楽は大橋トリオが担当することが分かった。1996年4月に放送開始され、今年で22年目となる「世界遺産」。番組の取材力や、最新の技術を駆使して撮影された映像の美しさが高い評価を受けており、ギャラクシー賞やATP賞など映像に関わる賞だけではなく、2003年にはグッドデザイン賞を受賞している。そんな本番組が、10月1日(日)放送からリニューアル!最新の技術を駆使して撮影された世界各地の美しい映像に、杏さんのナレーションと大橋さんの音楽をのせて放送する。歴史好きで知られる杏さんは、今回本番組のナレーションを担当することについて、「光栄だなと感じるとともに大変うれしく思います。主役はあくまでも世界遺産ですので、あまり邪魔にならない、かつ、世界遺産の魅力を最大限に引き出せるようなナレーションを目指しています」と意気込み、「ご覧になっている方々に『ここに行きたい』と思っていただけたら、うれしいです」とコメント。また、数々の映画やドラマ、CMなどの音楽制作を手掛ける大橋さんは、「番組側からのオーダーである“ファミリー感”“明るく色彩ある楽器編成”“ポップスさ”をまとめるのに時間がかかりましたが、『音楽で世界を平和にしたい』という私の大テーマと共通するところもあり、ある意味いままでと変わらない大橋トリオとしてのポップミュージックをつくるように心がけました」と曲に込めた思いを明かしている。なお、リニューアル初回と翌週の10月1日(日)と8日(日)は、奈良・和歌山・三重の3県にまたがる世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を2週にわたって放送する。「世界遺産」は毎週日曜18時~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2017年09月19日グラビアアイドルの今野杏南がこのほど、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD&ブルーレイ『あんな夢、こんな恋~Anna Konno Final Image』(ともに発売中 各4,104円税込 発売元:ラインコミュニケーションズ)の発売記念イベントを行った。グラビアアイドルの登竜門「日テレジェニック2012」に選ばれてから、雑誌のグラビアやテレビなどで一躍人気グラビアアイドルとなった今野杏南。2014年には自ら執筆した官能小説『撮られたい』を発表するなど、グラビア以外の活躍も目立っている。そんな彼女のDVDラストとなる今作は、今年5月に沖縄で撮影。2日間というタイトなスケジュールで悪天候と過酷な条件も、最後のDVDに相応しい大胆ショットを惜しげもなく披露している。今野は「設定は特になく、チャプターごとにストーリーがある感じとなっています。看護婦さんになったりベビーシッターになったり水泳の先生になったりと、色んな設定があります」と最新作を紹介。「今回初めて長ズボンを穿いたんですが、意外に『イイね!』と言われたしエロいと思います」と自信をのぞかせて、「ナース服のシーンやビスチェのシーンなどは妖艶さが出ていて、エッチになってますよ(笑)。もう大人なので、大人のセクシーさは出せたと思います」と最後のDVDに満足げだった。同じグラドルの安枝瞳や森下悠里がラストグラビアを宣言して結婚を発表(森下は結婚を発表した後にグラビア卒業を宣言)したが、今野も結婚が理由でラストDVDと思いきや、「(周囲から)結婚するの? って結構言われるんですけど、全然ないので(笑)。本当、羨ましい限りですよ」と寂しげな表情も、本当の理由を「28歳になり、ちょっと区切りをつけたいというか、気持ちに変化が出てきました。自分の中で一歩先に進みたい思いがありました」と赤裸々に告白し、「お芝居をずっとしたかったので、これからはお芝居のお仕事を頑張りたいです。今は日々勉強です」と今後は女優に転身することも明かしていた。今野杏南(こんの あんな)1989年6月15日生まれ。神奈川県出身。O型。身長156cm。スリーサイズはB88・W59・H83。中学3年生時にテレビ東京で放送された『シブスタ』のコーナー『フェロモン中学生』に出演したのを機に芸能界デビュー。2011年から本格的にグラビアアイドルとして活動をスタートさせる。2012年にはグラドルの登竜門的ミスコン『日テレジェニック2012』に選出されて一躍人気グラドルに。グラビア以外では映画『みんな!エスパーだよ!』に出演するなど、女優としても活躍中。特技は官能小説を書くこと、フットサル。趣味は官能小説を読むこと、舞台鑑賞。
2017年09月02日この秋で20周年を迎える新国立劇場のシーズン最初を飾るのは、フランス近代演劇の巨匠、ジャン・ジロドウの『トロイ戦争は起こらない』。1935年に書かれて以来、世界中で上演が続く不朽の名作だ。歴史に名高いトロイ戦争の直前、戦争を止めたいトロイの英雄エクトールは、開戦派の父や弟の説得に奔走、ギリシャの知将オデュッセウスとの会談に臨む。古代の物語に題材を借りて、戦争を起こす人間の愚かさや、避けられない運命を描く。7月29日に行なわれた制作発表会見では、鈴木亮平、一路真輝、鈴木杏、谷田歩、三田和代が出席、それぞれの想いを語った。新国立劇場演劇『トロイ戦争は起こらない』チケット情報トロイの王子で、国一番の英雄であるエクトールを演じる鈴木亮平は「僕は世界遺産が大好きで、トロイ遺跡も世界遺産です。大好きな分野の物語だ!と思っていましたが、台本を読むと、とても現代的で、戦争を起こす人間の愚かさが深く描かれています。ジロドウは外交官でもあり、情報局長官も務めた人で、戦争の裏側も知っていたはず。どんな思いを込めたのか稽古の中から見つけていきたい」と抱負を語る。エクトールの弟パリスに誘拐されて、戦争の原因ともなるギリシャの王妃エレーヌには一路真輝。「初めてのフランス戯曲で、新しい挑戦ができるのはうれしいことです。エレーヌは絶世の美女と言われていて、私でいいのかしらと思いましたが、三田和代さんが、スタートラインはみんな一緒と言ってくださったので、勇気をもらいました」と笑顔を見せた。エクトールの妻で、平和を望んでいるアンドロマックには鈴木杏。「台本を読んだときは、戦争が題材で、胸が苦しくなるように感じましたが、クスッと笑えるような部分もあって、ウィットに富んだ面白い作品だと思いました。言葉が詩のように美しく素晴らしいので、みなさんの声で作品が立ち上がってくるのが楽しみです」まずは、名前を覚えなきゃと、笑いを誘った。トロイの王妃でエクトールとパリスの母、エキューブを演じるのは三田和代。「皮肉やエスプリのきいたことばかり言う女性。戦争にはもちろん反対で、エレーヌに魅了されてしまっているトロイの男たちには辛辣だし、戦争の悲惨さをちゃんとわかっている人物。いわゆる“お母さん”らしくはないですが、初めてのキャラクターでとても新鮮に感じています」と、取り組みがいを語った。ギリシャ一の知将オデュッセウスを演じるのは谷田歩。「戦争が始まると策を弄するのですが、本当は戦争をしたくなかったのではないかと思います。エクトールとの話し合いでは、その思いが読み取れますね。どちらも戦争を望んでいなくて、開戦の運命に挑戦しようとするところが、醍醐味だと思っています」戦争と平和というシリアスな物語でありながら、夫婦や恋人、家族といった日常につながるような要素もたくさんある。演出の栗山民也は、丁寧に細部を掘り起こし、頼もしいキャストと共にヴィヴィッドなドラマを見せてくれるに違いない。公演は10月5日(木)に東京・新国立劇場 中劇場にて開幕。取材・文:沢 美也子
2017年07月31日新国立劇場が30代の演出家たちを迎えて送る「かさなる視点―日本の戯曲の力―」。若手の演出家が昭和30年代の近代戯曲に取り組むシリーズのフィナーレを飾るのは、次期新国立劇場演劇芸術監督に就任が決定している小川絵梨子による田中千禾夫の長編戯曲『マリアの首-幻に長崎を想う曲-』。4月中旬、その稽古場を訪ねた。舞台『マリアの首-幻に長崎を想う曲-』チケット情報作品の舞台は終戦後、原爆によって被爆した長崎。無惨に破壊された浦上天主堂の側で暮らす人々を、三人の女性を主軸に描く。昼は看護婦、夜は娼婦として働く鹿(鈴木杏)。とある恨みを胸に秘めながら原爆症の夫の世話をしている忍(伊勢佳世)。鹿と忍とともに病院に勤める静(峯村リエ)。浦上天主堂マリア像の残骸を保存しようと行動する女たちと、それを取り巻く男たちの、か弱くも力強く生きようとする姿を描いた、昭和34年初演の名作である。稽古場の扉を開けると、まず大掛かりな舞台美術が組まれているのが目に飛び込んできて、作品のスケールの大きさを予感させる。続いて、壁一面に貼られた長崎の浦上天主堂にまつわる資料。昨年の秋に、小川が長崎を訪れて撮った写真も貼られている。現存する被爆のマリアの写真もあった。長崎の方言の表や、当時のキリスト教者の習慣を書いた紙など、稽古場を挙げて全員が歴史や宗教の勉強に取り組みながら作品づくりをしていることがわかる。演技の方向付けを俳優とともに探りながら、戯曲の解釈についての俳優からの質問に丁寧に答える小川。「今この場で起こってることを重視してほしい。想像と体感の両方に演技の軸を置くことが大事」と忍役の伊勢にかけていた言葉が印象的だった。小川は自らも舞台上にあがり、近い距離感で俳優に動きの指示を与える。舞台に寝転がってみせたり、表情ゆたかにくるくると立ち回る様子を見て俳優陣からは時に笑いもこぼれる。鹿の台詞がキッカケで、舞台美術が回り、転換する場面があるのだが、これまで数々の舞台で磨かれてきた鈴木の声は深く重く響き、本作を支える大きな柱としての存在感を感じた。筆者が訪れた稽古時間には、三人の女性のひとり、峯村リエの出番はなかったが、献身的で寡黙な中にも深い情熱を持つ役どころを彼女がどう演じるのか、他の出演者を見ながら想像と期待が膨らんだ。小川に、本作のテーマのひとつである「母性」にどうアプローチしていくか質問すると「母性もそれを突き放した冷たさも表れている。その葛藤を丁寧に描きたい」と答えてくれた。公演は5月10日(水)から28日(日)まで東京・新国立劇場 小劇場にて。取材・文:落 雅季子
2017年04月27日