NHK連続テレビ小説『なつぞら』で主演を好演した広瀬すずがコメディ作で初主演、そして2021年の大河ドラマ『青天を衝け』で主演を務める吉沢亮がまさかの存在感のない「ゴーストキャラ」を演じた、映画『一度死んでみた』が現在公開中だ。ソフトバンク「白戸家」シリーズなどを手がけ数々の賞を受賞、映画『ジャッジ!』で脚本も務めた澤本嘉光が脚本を手がけ、au「三太郎」、日野自動車「ヒノノニトン」、家庭教師のトライ「ハイジ」等話題のCMを数々世に送り出す浜崎慎治が映画初監督を務め、幅広い楽曲提供で知られる音楽クリエイターのヒャダインが劇伴・劇中曲を手がけた。それぞれのフィールドで活躍する3名が映画という場で集い、どのような化学反応が生まれたのか、今回は3人にインタビュー。広告と映画の制作の違いや、キャストへの印象など、話を聞いた。○■広瀬すずの歌に感じた”プロ”――今回浜崎監督が初映画ということで、主演の広瀬さんからは「撮り終わった時、どういう気持ちだったのか聞きたい」と伺っています。どんな思いがあったんですか?浜崎:そうなんですか!(笑) いかんせん初めての映画なので、必死で。終わったけど終わってないような感覚でもありました。CMだと1~2日で撮影することが多いですけど、映画となると期間も長いから、感動して泣いたりするのかなと思ったら、全然なかったですね。「そういう映画でもないな」と(笑)。広瀬さんも初コメディだったので、チャレンジする部分は多かったと思います。僕も初監督としてチャレンジでしたし、一緒に作っていけた感はすごくあり、撮り終えた時は「終わったな」という感じでした。澤本:それ、感想になってないよ(笑)――広瀬さんは、「大変なこともたくさんあっただろうし、映画のことは嫌いになってないかな?」と。浜崎:すごく楽しかったです! 何日もかけて「大人の文化祭だな」と思いました。――劇中では広瀬さんが歌も披露されていますが、音楽のプロであるヒャダインさんから見て、どんな印象でしたか?ヒャダイン:最初もらった資料の時から、どんどん上手くなって、すばらしいですよね。”歌う役”としてプロなので、本番までに仕上げてくるところに本気を感じました。ただ、前半の曲はうまく歌おうとしたらいけない曲なので、大変だったと思います。広瀬さんが率いる「魂ズ」が、「売れないデスメタルバンド」という設定だったので(笑)。それも、七瀬ちゃんというお嬢様が、グレてるつもりでデスメタルをやっていると思い込んでいるんだけど、ちゃんとできてないというところがいいんですよね。どちらかというとデスメタルというよりスラッシュメタルだから、そこも抜けてるかわいさがある(笑)――澤本さん、浜崎監督からは何かヒャダインさんへのリクエストは。浜崎:せっかくヒャダインさんにやっていただけるので、キャッチーで1回聞いたら耳から離れないようにお願いしました。それからすごいのは、打ち合わせでも「こうすると、どうですか」と話しているタイミングでもうできてることが多くて。お仕事がすごく早いんですよ。僕がしゃべってるうちに、もうヒャダインさんの中で答えが出てるのかな、と思うことが多かったです。ヒャダイン:……そうっすね(笑)浜崎:普通は「1回持ち帰らせてください」と言うのに、打ち合わせの時に大体できてるってすごくないですか!?ヒャダイン:打ち合わせしながら、大体脳内でスケッチはできていて。浜崎:あとは歌詞がちゃんときこえないと面白くない。今回は歌詞に乗せて七瀬の今まで生きてきたことを紹介するシーンだったので、難しいなと思ったんですけど、明確に聞こえて、そこはよかったなと。難しいところをなんなくこなしていただけたのがすごい。澤本:僕は演出面では浜ちゃんにお任せしていたんですが、音楽については「『スター・ウォーズ』のようにしてほしい」と言っていたんですよ。浜崎:言ってました!澤本:『スター・ウォーズ』って、最初から最後までずっと音楽が鳴っているじゃないですか。映画だと音楽をつけない方がいいシーンもあるかもしれないけど、僕たちの足りない分を全部ヒャダインさんに補ってもらおうということで、曲数も多かったですね(笑)ヒャダイン:「いっぱい曲をつけたい」という話は聞いてました。いっぱい使っていただいて、ありがたいなと思いました(笑)○■吉沢亮に感じた「文化系ぽさ」――澤本さんは普段は広告のクリエイティブ・ディレクターとして活躍されていますが、CMを作るときと、映画を作るときと、物語の構築などに違いはあったんでしょうか?澤本:何かやりたいことがあって、それに向かっていくという点では同じと言えば同じですね。あと僕は脚本を書くときに、最初はセリフだけで書いちゃうんです。CMって、ずっとセリフじゃないですか。そのまま映画を撮ると難しくなるので、そこからセリフを抜いていきます。抜いていっても全体のセリフの量はすごいんですけど、書き方から違ってるから分量が違うのかな、と思いました。――それぞれ異なったフィールドで活躍されている方が集まったので、互いにクリエイターとして「すごいな」と思うところもぜひ教えてください。ヒャダイン:僕も映画は好きでよく観るんですが、ポップの塊のような作品だなと思いました。テンポが悪い映画ってイヤになっちゃうんですけど、この映画はずっとテンポがいいからストレスがない。浜崎:澤本さんは昔からCMで一緒にやっているので、脚本を拝見した時に「好きなものが変わらないんだな」と思いました。小ネタが大好きだから、小ネタの集合がどんどん雪だるまみたいに積み重なり、最後にドーンと大きくなる。そこが、澤本さんのオリジナルな部分なのかと。澤本:恐縮です(笑)。CMをやっていると、少しずつ笑っていただいている間に、それが伏線になっていって、小ネタだと思ったものが最後響いてくる……みたいな展開は意識しているので、その手法を長編でやるとどうかな? という意識はありました。他にも、1シーンだけ出てくれてる方も、ただのカメオ出演じゃなくて。CMと同じで、短い秒数でも強い人が強いセリフ言えば効くんですよ。浜崎:そうなんですよね。澤本:長いセリフを言うよりそちらの方が印象に残るので、その感覚を目指したんですが、ちょっと多すぎたかもしれません(笑)浜崎:すごい方のシーンが、いっぱい記憶に残ってますよね(笑)ヒャダイン:あれ、夢だったのかな? みたいな(笑)澤本:ヒャダインさんの音楽も、すごく広告的なんですよね。企画を理解してそれに合わせてくれてるのと、つかみ方がすごくいいので、僕たちの中にヒャダインさんが加わってくれたことが力になっている。僕はヒャダインさんが動画サイトでゲーム音楽をやってる時からすごく好きだったので、会えて嬉しかったです。ヒャダイン:ありがとうございます。浜崎:ヒャダインさんって、誰に対しても会話ができるんですよね。音楽に詳しい人にも詳しくない人にも合わせられる。澤本:僕たちは編集したものに対して「こうでしょ」と言われると、「う〜ん」と思うことがありながらも解決策を探すけど、音楽家の方は「音楽をわかってないやつは何も言うな」という感じかと思っていたんです。でも、ヒャダインさんは「だったらこういうことですね」と理解してくださって、どんどん良くなっていくんですよ。ヒャダイン:もう、職業病ですよね(笑)澤本:全員、職業病(笑)ヒャダイン:相手だって、嫌がらせをしようと思ってリテイクを出してるわけではないので。感情がぐっとなることが無駄なのかな、というアンガーマネジメント的な感覚です。結果、そういう時って良くなるんですよ。浜崎:問題を解決することで良くなりましたね。ノイズを起こしてくれたことで良くなった体験があると、「これは、相手に悪気がないな。よくなるかも」と理解した方が早い。――そういう方が集まると、和やかに場が進みそうですね。今作では「歩く彫刻」と言われる吉沢さんが存在感のないゴースト社員役というところも話題ですが、なぜ吉沢さんをキャスティングされたんですか?澤本:松岡役はぜひ吉沢さんにしたかったんです。ものすごくかっこいいし、造形が素晴らしいけど、テレビなどの言動を見て、おそらくオタクなんだろうなと思って(笑)浜崎:確かにその感じはありますよね。澤本:根っこは文化系なのかなと(笑)。今回は顔面のムダづかい感がすごく良くて、浜ちゃんが上手に演出してくれました。浜崎:吉沢さんが1番「どう表現しようか」と考えてたと思うんですよね。でもメガネをかけてみたらハマりが良いし、もう歩き方や走り方からダメっぽい感じを出してくる。『キングダム』を見て、存在感に驚きましたもん。「同じ人!?」と思いました。澤本:撮影中に、吉沢さんのことを探してたもんね。浜崎:「いないな」と思って探してたら、隣にいたという事件があって(笑)。広瀬さんがいるから、「2人そろわないと回せないな……」と思って、助監督に「なんできてないの?」と言っていたら、ずっと隣にいたんです。ヒャダイン:僕、今考えたら、松岡だけテーマソングつくらなかったんですよ(笑)。こんなに真ん中にいるのに。浜崎:でも、存在感のないところが効いてますよね。――ちなみに吉沢さんは、浜崎監督に「初監督で、この役者厄介だな」と思った人を聞いてみたいと。浜崎:そんな人はいないです!(笑)ヒャダイン:真壁(刀義)さんとか大丈夫でしたか?(笑)浜崎:すごい優しい方ですよ(笑)。びっくりするくらい丁寧な方でした!■澤本嘉光1966年生まれ、長崎県出身。CMプランナー/クリエイティブ・ディレクター。東京大学文学部卒業後、電通に入社。ソフトバンク「白戸家」シリーズ、東京ガス「ガス・パッ・チョ!」シリーズ、トヨタ自動車「ドラえもん」シリーズ、家庭教師のトライ「ハイジ」など数々のヒットCMを担当。JAAAクリエイター・オブ・ザ・イヤー、カンヌ国際広告祭銀賞など国内外の受賞多数。東方神起などの楽曲の作詞のほか、T.M.Revolution『魔弾』・乃木坂46などのPV制作、コラム執筆、小説執筆など多方面で活躍。映画脚本は『犬と私の10の約束』(08)、『ジャッジ!』(14)に続き本作が3作目。■浜崎慎治1976年生まれ、鳥取県出身。CMディレクター。手掛けた主なCMにKDDI/au「三太郎」、日野自動車「ヒノノニトン」、家庭教師のトライ「ハイジ」、花王「アタックZERO」など。ACCグランプリ、ACCベストディレクター賞、広告電通賞優秀賞、ギャラクシー賞CM部門大賞など受賞多数。これまでに100作以上手掛けた「三太郎」シリーズはCM好感度5年連続1位。(CM総合研究所調べ。14-18年度)。本作が映画初監督作となる。■ヒャダイン1980年生まれ、大阪府出身。本名 前山田健一。音楽クリエイター。3歳の時にピアノを始め、音楽キャリアをスタート。作詞・作曲・編曲を独学で身につける。07年に本格的な音楽活動を開始。動画投稿サイトへ匿名のヒャダインとしてアップした楽曲が話題になり屈指の再生数とミリオン動画数を記録。本名・前山田健一での作家活動でも提供曲が2作連続でオリコンチャート1位を獲得。ヒット曲を量産し続け、アイドルソング、J-POP、アニメソング、ゲーム音楽など幅広い楽曲提供を行う。映画の劇伴音楽としては、『海月姫』(14)に続き本作が2作目。(C)2020松竹フジテレビジョン
2020年03月25日現在放送中の連続テレビ小説「スカーレット」のヒロイン・戸田恵梨香が、窪田正孝主演の次期連続テレビ小説「エール」のスタジオを訪れ、バトンタッチセレモニーが行われた。今回セレモニーが行われたセットは、1936年5月、夫婦となった裕一と音が暮らしている東京の一軒家の中庭。窪田さんは役衣装で登場した。今週、ついに最終回を迎える「スカーレット」。川原喜美子を演じた戸田さんは「まだ放送が続いているので、いまだに撮影が終わった感覚がないんですけれど、本当にかけがえのない、ぜいたくな時間を過ごせたんだなと改めて思います」とまだクランクアップした実感がない様子。残りの放送については「スカーレットも最終週をむかえておりますが、川原家のみんなが“生きる”ということにどういう風に向き合っているか、日常のいとおしさというものが皆さんに伝わったらいいなと思います」と話した。一方、音楽と共に生きた夫婦の物語を描き出す「エール」で、作曲家・古山裕一を演じる主演の窪田さんは「ヒロインの(二階堂)ふみちゃんといつも二人三脚で演じています。感情の起伏があるシーンなど、さまざまな場面がありますが、お互いに励まし合って、撮影をしています。新しいキャストの皆さんも増えてきて、どんどん新しい風を吹き込んでくださるので、現場はすごく楽しいです」と撮影の様子を明かす。また「作品を通して福島のすばらしさを全国の皆さんに知っていただきたいですし、物語では音楽を通して、音との夫婦関係や裕一に関わる人たちとの人間模様も見どころです」とアピールし、「幅広い世代の方に見ていただけたらうれしいです」と呼びかけた。さらに、今回も恒例のプレゼント交換を実施。ドラマゆかりの品として、戸田さんからはスカーレットの舞台である滋賀県信楽の特産品、信楽焼のオリジナル夫婦茶碗を、窪田さんからは福島県川俣産のスカーレット色のシルクのスカーフが贈られた。プレゼントを受け取った窪田さんは「すてきな信楽焼をいただいたので、さっそく(二階堂)ふみちゃんと一緒にお米を食べるシーンで使わせていただこうと思います。ありがとうございます」と喜び、戸田さんも「温かみも感じますし、やはり産地のものはいいなと思います。ちゃんと身につけて、一緒に生活したいと思います」とコメント。最後には戸田さんから窪田さんへバトンパスも行われ、セレモニーは幕を閉じた。連続テレビ小説「スカーレット」は3月28日(土)まで放送。連続テレビ小説「エール」は3月30日(月)より8時~NHK総合ほかにて放送開始。(cinemacafe.net)
2020年03月24日お笑いコンビのクワバタオハラ・くわばたりえ(43)が、3月22日放送の『サンデージャポン』(TBS系)に出演した。そこでの発言が物議を醸している。番組では新型コロナウイルス感染拡大に伴う、政府の緊急経済対策を特集。総額30兆円を超える対策の中で、現金給付やキャッシュレス決済によるポイント還元の拡充といった施策が検討されている。そのなかでも「国民1人あたりに10万円給付案」について焦点が当てられた。現在3児の母であるくわばたは「5人家族で50万円ですね」と司会の爆笑問題・田中裕二(55)から意見を求められた。すると「給付金で経済を回すなら旅行やショッピングする」と使途例を挙げた。いっぽうで「コロナで家を出るなと言われていて、結局使い道がない」とし、「貯金に回ったら意味がない」とコメントした。Twitterでは、くわばたに対する異論が続出している。《考え方が違うような… 家にいるようになって食費の負担が増えてる家庭、収入が減ってる人もいるんだよ》《出歩いて使えないではなく!私のまわりでもコロナの影響で収入が激減してる!払うものも払えない状態も…》《政府の経済対策が色々言われている中で、本当に困っている人達は、1万円でも現金支給されれば少しは助かる人達がいると思います》08年に世界経済を大きく揺るがしたリーマン・ショックでは、政府は「定額給付金」として1人当たり1万2,000円(65歳以上と18歳以下には2万円)を支給した。自民党の岸田文雄政務調査会長(62)は、同日放送の『日曜討論』(NHK総合)で「現金給付をはじめ、思い切った対策を考えなければならない。税金や社会保険料の延納や税金の減免、クーポンや商品券といった形も考えられる」とコメント。リーマン・ショック時を上回る経済対策の必要性を強調した。各紙によると、27日に予定されている2020年度予算が成立した後で本格的な議論が始まる見通しだという。果たしてどのような決定がなされるのだろうか――。
2020年03月24日長谷川博己(43)主演のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」第10話が3月22日に放送され、平均視聴率は16.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録した。初回は19.1%でスタートしたが、回を重ねるごとに数字が下落。第5話は13.2%となっていた。だがその後に盛り返し、第9話では15.0%。そして10話で1.5ポイントのアップとなり、同時間帯の横並び視聴率で1位を獲得した。「これまで、制作関係者からは『いったい、どこまで下がるんだ』といった不安も漏れてきていました。ようやく下げ止まりを見せたことで、安堵の声が上がっています」(テレビ局関係者)視聴率がアップした要因の1つと見られているのが、染谷将太(27)演じる織田信長の登場だ。長谷川演じる明智光秀が出会ったことによって、大きくその運命を狂わされることになる織田信長。光秀と染谷・信長が初対面と果たした第10話放送後、ネット上では《この信長像は今までありそうでなかった》《信長が凄い。秘めてる狂気感が凄い》《染谷さんが信長役で大成功ですね。威圧感が凄い》《8話までは、正直見続ける事を止めようかどうしょうかと思ったけど、9話10話での信長に、麒麟の楽しみができた》などと称賛の声があがっている。「童顔で丸顔の染谷さんはこれまでの信長像からはかけ離れており、当初は視聴者から『ミスキャストだ』といった声も聞こえてきていました。しかし彼は持ち前の演技力で信長の狂気を描き出し、一気に視聴者を引きつけたのです。新たな信長像に期待が高まっています」(テレビ誌記者)これから光秀と信長の関係が徐々に濃密になってくるだけに、視聴者もますます目が離せなくなりそうだ。
2020年03月24日三谷幸喜脚本・監督×香取慎吾主演によるAmazon Originalドラマシリーズ『誰かが、見ている』が、2020年秋にAmazon Prime Videoで独占配信されることが決定した。Prime Videoのプライム会員向けサービスが日本で開始して5周年を迎える2020年に配信される本作。三谷氏と香取のプロジェクトにAmazonが企画から参加し、製作する日本オリジナルドラマシリーズの記念すべき第一弾となる。2004年のNHK大河ドラマ『新選組!』をはじめ、2018年に上演された舞台『日本の歴史』など、大きな反響を得た魅力的な作品を創り出してきた2人が今回挑むのは“シットコム”。 “シットコム”とはシチュエーションコメディの略で、海外で親しまれているドラマジャンルであり、同じ舞台と主要キャストで繰り広げるコメディドラマの形式だ。三谷氏ならではの洒落た会話や、思いがけない仕掛けの数々が展開され、香取がその高い要求に応えていく。初回収録を終え、三谷氏は「17年前にやはりシットコムの『HR』をやって、またいつか香取さんとこのジャンルに挑戦したい、と思っていました。『日本の歴史』を終えた時、(香取に)『次は何をやるんでしたっけ?』と聞かれ『シットコムです!』と答えた。その時の香取さんのうれしそうな顔が印象的でした。シットコムは俳優としての柔軟性も含め香取さんにぴったりだなと思います。今まで僕の作品では“周りに振り回される香取慎吾”が多かったですが、今回は香取さんの方がみんなを振り回していくパターン。それもわくわくしています」とコメント。香取は「三谷さんとまたお仕事ができて本当に楽しかったです。難しいことへの挑戦でもありましたが、いつも現場は笑いに包まれていました。『どこから見ても、どこを見ても面白い、それがシットコムだ』と三谷さんが教えてくださったとおりの作品になっていると思います」と手応えを述べ、「Amazon Prime Videoで配信されるので、誰もが観たい時に観られるのはもちろんのこと、ぜひ皆さんに繰り返し何度でも見ていただき、笑顔になっていただけたら僕もうれしいです」とメッセージを寄せた。また、Amazon Prime Videoコンテンツ事業本部長の児玉隆志氏は「脚本家・演出家・映画監督としても幅広く活動されている三谷幸喜氏と、ミュージシャンやアーティスト、そして俳優としても活躍されている香取慎吾氏。そんな才能溢れるお二人と、『フルハウス』や『フレンズ』のような海外で親しまれているシットコムに挑戦できることを心よりうれしく思います」と喜び、「プライム会員の皆様のご愛顧のお陰で、Prime Video のプライム会員向けサービスを日本で開始してから5年を迎えます。2020年という節目の年にプライム会員の皆様に本作品をお届けできることが楽しみでなりません」と語っている。
2020年03月24日お笑いコンビ・サンドウィッチマンが3月20日、宮城県の航空自衛隊松島基地で行われた東京五輪の聖火到着セレモニーに出席した。ギリシャで採火された聖火が、式典後に「復興の火」として石巻市にある石巻南浜津波復興祈念公園の聖火展示会場へ運ばれた。そこで生じたハプニングを、見事カバーしたサンドウィッチマンの“神対応”が話題だ。同県出身で聖火リレー公式アンバサダーのサンドウィッチマンは、ランタンに納められた聖火をバスに乗って会場へ届けた。その聖火をスタッフらが展示用の聖火皿に移そうとしたが、強風が吹いていたため難航。ランタンの火が2度も消えてしまうというハプニングが起こった。そんななか、司会者が「サンドウィッチマンさんにお話を聞いてみましょう」と登場。「基地から聖火と一緒ですが、どんなお気持ちですか?」と問われた伊達みきお(45)は、「我々自身に燃え移らないか心配だった」と笑いを誘った。点火するまでの約25分間を、サンドウィッチマンがトークやコントで繋いだのだ。その後、伊達と相方・富澤たけし(45)はブログを更新。2人はハプニングの一部始終が、『ゴゴスマ』(CBCテレビ)で生中継されていたことを知らなかったと明かした。伊達は《まさか…あれが中継されていたとは。。。焦った焦った》と綴った。富澤も《は!?テレビで生中継!?聞いてないよ!?放送禁止用語とか言ってないよな!?おそらく大丈夫だと思いますが、長時間あの様子が流れていたと思うとゾッとしました…》と振り返った。そんなサンドウィッチマンに、《神対応さすが》《素晴らしい》と称賛の声が相次いでいる。「サンドウィッチマンさんは、11年に起きた東日本大震災直後にラジオ出演しました。バラエティ自粛ムードが漂うなか、被災者にどのようなメッセージを届けるか直前まで悩んだそうです。ですが、『俺たちの仕事は人を笑顔にさせること』と決意。ショートコントから開始したラジオは、とても喜ばれました。また2人が病院に出張ラジオ局を設けて、入院患者や家族の思いに耳を傾ける『病院ラジオ』(NHK)も好評。デリケートな場でも暗いムードを払拭できるのは、自らの立場を理解した上で人を思いやる姿勢の賜物でしょう」(テレビ局関係者)危急の場面で芸人の“プロ魂”を見せたサンドウィッチマン。ますます好感度を上げたようだ。
2020年03月22日これを見れば大喜び!わが家のイチオシを教えます新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごすことが多い今、テレビや映画を見ることも多いですよね。そこで、あんふぁんWebで「子どもが喜ぶおすすめの番組や映画」をリサーチ!笑えるもの、感動するもの、体を動かすものなど、いろいろな声が集まりました。親子で楽しいひとときが過ごせるといいですね。笑ってストレス発散しちゃいましょう■「おしりたんてい」です。低学年の小学生と幼稚園児の子どもがいますが、こちらを見るといつも笑ってます。笑うことで少しでもストレス発散になっているのかな?と思います。 (きなこもっちさん/41歳)■親ウケはよくないのを承知で、「クレヨンしんちゃん」 (NANAさん)■5歳の子どもは、「志村けんのバカ殿様」が大好きで、録画した物を何度も見て笑い転げています。何十年経っても、笑わせてくれるバカ殿様はすごすぎです! (チューリップさん/46歳)■ディズニーやジブリ映画は何十回も見ていますが、「ひつじのショーン」や「世界の果てまでイッテQ!」はばか笑いしています。 とくに、海外で知ってる英語でゴールにたどり着けるかというコーナーでのイメージポップ?でバカウケです。 (ロバさん/6歳)■「ボス・ベイビー」!! ムロツヨシがとてもおもしろい!! (なおさん/35歳)■「サバイバルファミリー」という邦画はこどもに大ウケでした。 ある日、突然電気が使えなくなり、日本大パニック。 笑える場面がとても多いのですが、いざという時にどうするか、役に立つ。こどもは家族の大切さも感じてくれたようです。 小日向さんや深津さんの演技力も光ります。 (haniさん)■「トムとジェリー」 (あいさん/33歳)■Eテレのビットワールド内の「あはれ!名作くん」がイチオシです!幼稚園児が見ても、中高生が見ても面白いです。もちろん大人も。YouTubeでも見られるので、ぜひ見てほしいです。 (ゲストさん)■MacやiPhoneやiPadなどのApple好きなのですが、昔Podcastで「セサミストリート」を見せてました。いまはYouTubeでセサミ以外にも色々見せてますが、Apple TV+の中に子供向けの「Appleオリジナル番組」があり、おすすめです。 Apple TVがあるかたは是非! (えりちさん/42歳)心が震える!感動の涙でリフレッシュ■「ソングオブザシー海のうた」です。年長の子どもが感動して最後まで見ていました。 そんな姿に感動です(涙)。(ゲストさん)■子どもが動物好きなら、「マリと子犬の物語」「ロック わんこの島」の2本はいかがでしょう?動物のかわいさだけでなく、新潟中越地震、三宅島の噴火がテーマにあり、未曽有の事態のときのペットとのかかわり方、家族の絆など親子で考えるきっかけにもなります。 (わんこさん/40歳)■やはりジブリ作品でしょう!「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」もいいですが、私が小学生の子どもと何度も見ているのは「千と千尋の神隠し」です。映像もストーリーも、何度見ても面白い! (ききとじじさん/38歳)■鉄板はやっぱりアンパンマンです。 何度も飽きないのかというくらい同じアンパンマンの映画を見ています。特にお気に入りは映画の「それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星」です。 (ことてつさん/39歳)■我が家では5歳の次男がハマっているのが、ドラえもんの映画シリーズですね。中でも、「南極カチコチ大冒険」「ひみつ道具ミュージアム」がお気に入りです。 (皇帝ペンギン2号さん/31歳)■ディズニー映画の「アナと雪の女王」「トイストーリー」。5歳くらいから夢中です。 (gorさん/8歳)歌ったり踊ったり、戦ったり!で楽しく■3歳と1歳半の娘がいます。 2人とも仲良く観れるのは「しまじろう」! 音楽に合わせて歌ったり踊ったりとても楽しそうです。私はその隙に家事をこなしています。 (haruhonaさん/30歳)■ノリの良い子ならNHKの「Eダンスアカデミー」。家にいるとついぼーっとテレビを眺めがちだけど、ノリで一緒にダンスに挑戦すれば、結構難しいダンスもあるから良い運動に☆ ノリの良くない子なら「ホームアローン」シリーズ。子供がいたずらを駆使して大人を倒す姿は誰でもウケるはず。 (まいくまさん/36歳)■ありますあります!わが家の6歳児と2歳児は、今「仮面ライダーウィザード」(2012年)にドハマり中。アマゾンプライムのおかげですー。 (りんたろうさん/32歳)投票期間/2020年3月4日〜18日<あんふぁんWeb編集部>
2020年03月21日3月20日から公開の映画『一度死んでみた』で存在感ゼロの“ゴースト”と呼ばれる男を演じた吉沢亮(26)。イケメンオーラを完全封印しての変身ぶりがすごいと話題だ。ヒロイン役には、朝ドラ『なつぞら』での共演も記憶に新しい広瀬すず(21)。父親が大嫌いな女子大生・七瀬(広瀬)は父・計(堤真一・55)の突然の死に戸惑うが、実は、“2日間だけ死んじゃう薬”を飲んだために仮死状態にあると聞かされる。ライバル会社の陰謀で計の命が危ないと知り、父の秘書の松岡(吉沢)と共に父を救うために立ち上がるが……。「彼女(広瀬)のコメディーのお芝居は面白いし、素敵だなあと思いました。キレたときの激しい顔とか、あそこまで振り切ってやれる人ってそういない。あらためて、素晴らしい女優さんだなあって思いました」(吉沢・以下同)映画で演じた松岡は酒に弱いが、吉沢自身はどうなのだろう?「お酒は普通に飲みます。ただ、松岡のように酒に酔って暴れるようなことはないです(笑)。僕は、酔うとちょっとおしゃべりになるくらいで、あまり変わらないと思います」劇中では若返りの薬が登場するが、本当にあったらほしい?「ほしいです。ただ、時も一緒に戻ればいいけど、周りはそのままで自分だけ若返るのはつらいだろうなと思います。今、若返ることができたら15歳くらいがいい。いちばん健康体だった気がするんです。最近はちょっとの運動じゃ脂肪が落ちないし(笑)」昨年の活躍が評価され、ブルーリボン賞など数々の賞を受賞した吉沢。「素直にうれしいです。俳優になって10年、今までやってきたことは間違ってなかったのかなあと少し安心しました。もちろん、賞をいただくために頑張っているわけではありませんが、役者としてどう思われているのか、あまり知る機会もないし。そういう意味でも、さらに上を目指すモチベーションになります」今年は自身が主演を務める’21年放送のNHK大河ドラマ『青天を衝け』の撮影も始まる。「勢いが落ちないように心がけたい」と意気込む吉沢だが、プライベートではインドア派を公言。これから迎える春に行きたい場所などあるのだろうか。「京都に行きたいです。レトロな雰囲気のおしゃれな喫茶店がたくさんあるでしょう。僕、そういうところに行くのが好きで、1日に4〜5軒回ります。で、ちょっと暇だなあと思ったら寺を見に行って、夜はおいしい日本食を食べる。冬の京都ではコッペガニ(ズワイガニのメス)がうまいんです。最近は行く時間がないですけど、桜が満開の季節にまた行きたいなあ」「女性自身」2020年3月24・31日合併号 掲載
2020年03月21日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】最近、大切な母を亡くしました。この2年間は寝たきりで…意思疎通もできない状態でした。そうなる前は多少の認知症があったものの、まだ会話はできていました。ある日、肺炎にかかり命の危険もあったので、何とか生き延びてもらいたいと胃ろうおよび器官切開を選択したんです。その結果が2年間の寝たきり状態で。生きる屍のようでした。母が亡くなった今、2年前の私の選択が果たして正しかったのか、繰り返し自問自答しています。このような状態になるなら、そのまま逝かせてあければよかったなと…。でも、あの時点でそういう選択ができたかどうか。私の判断は間違っていたのでしょうか?(57歳・主婦・女性)【回答】間違っていません。過ぎたことはすべてベストチョイスだったのです。私は看護師なのでいろいろ拝見してきましたけれど、つくづく「人の寿命は決まっている」と思うのです。現代医学の粋を尽くして治療をしても効なく逝ってしまった人もいれば、すべての治療をやめて「このまま逝きます」と言って何年も生きた人もいました。たぶん、私たちは生まれたときに、「〇年〇月〇日まで」と決められているのでしょうね。だからお母様は、胃ろうだとか気管切開だとかに関係なく、その日までこの世にいらっしゃるお約束だったのだと思います。それは、私たちたかだか人間ごときに、伸ばしたり縮めたりできるものではないのですよ。なにをどうしようと、その日と決まっていたことなのです。だから、あなたのせいではないし、間違っていたということもありません。ところでお母様、今ごろどうしていらっしゃるでしょうね。つかいきったからだをお脱ぎになって、さぞかし身軽になっていらっしゃることでしょう。「あ、今、近くにいるな」ってお感じになることなんてないですか。私の夫は9年前に逝きましたが、しばしば「ハエ」になって会いに来てくれるんですよ。「ハエ」ってところがあれですけれど、ま、そのへんはご愛敬で。あなたの周りにもいらしていませんか、お母様が。2年前の選択が正しかったかどうかなんて自問自答を繰り返すより、お顔を上げて周りを見ていただきたいわ。きっとお母様からのメッセージが届いているはずなんですけどねえ。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK総合『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS系『グッとラック!』(火曜)にコメンテーターとして出演する。4月1日よりニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務めることが決定。
2020年03月20日NHK 連続テレビ小説『なつぞら』で主演を好演した広瀬すずがコメディ作で初主演、そして2021年の大河ドラマ『青天を衝け』で主演を務める吉沢亮がまさかの「存在感のないゴーストキャラ」を演じた、映画『一度死んでみた』が20日より公開される。ソフトバンク「白戸家」シリーズなどを手がけ数々の賞を受賞、映画『ジャッジ!』で脚本も務めた澤本嘉光氏が脚本を手がけ、au「三太郎」、日野自動車「ヒノノニトン」、家庭教師のトライ「ハイジ」等話題のCMを数々世に送り出す浜崎慎治氏が映画初監督を務めたことでも話題を呼んでいる同作。売れないデスメタルバンドのボーカルで、いまだ反抗期中の野畑七瀬(広瀬)は、「2日間だけ死んじゃう薬」を飲んだ製薬会社を経営する父親・計(堤真一)を救うために、計の秘書で、”ゴースト社員”と呼ばれている松岡(吉沢)とタッグを組む。『なつぞら』では幼なじみを演じ、お茶の間を涙させた2人だが、今作では2人ともはじけた姿に!? バディとなった広瀬と吉沢に、作品の話を聞いた。○■『なつぞら』の前に撮っていた『一度死んでみた』――事前に伺っていたところだと、『なつぞら』の撮影があってから、『一度死んでみた』の撮影に入り、さらに終わった後『なつぞら』……と今作が挟まれていたそうですね。役柄の違いや、違う作品で続けて共演した印象をぜひ教えてください。吉沢:1カ月間『なつぞら』の撮影に入った後に今作の撮影に入りました。しかも僕は、そのうち3日間くらいしかすずちゃんとのシーンがなかったので、最初はむしろ『一度死んでみた』の印象の方が強かったんです。そこから『なつぞら』に戻ったから、『なつぞら』の方が大変でした(笑)。『一度死んでみた』のインパクトが強くて、『なつぞら』のなっちゃんという純粋無垢な女の子を、純粋無垢な目で見られないということはありました。広瀬:私も、なつがピュアな女の子だからこそ、「天陽くーん!」といかなきゃいけないのに、もう「『一度死んでみた』で、あの顔もこの顔も見られてるな……」という恥ずかしさはあって(笑)。戻ってから2カ月くらいの『なつぞら』は、ピュアなシーンが多かったので、「どうしようかな」と思っていたところもありましたが、私は髪を染めたり、おさげをつけたりと、見た目から違ったので、切り替えはしやすい方だったかもしれません。――全然違う役で、互いに違う姿を見ていたと思うのですが、役者としての幅広さは感じましたか?吉沢:広いです。広瀬:(笑)吉沢:どちらかというと、なっちゃんのようなすずちゃんの方が、印象としては強いと思うんですけど、逆に七瀬のように爆発してるすずちゃんは意外だと思うし、僕も初めて見た時は結構怖かったです(笑)。「こんな顔もできるの!?」みたいな。コメディ初挑戦と言いつつ、全然そんな感じもしないし、弾けてるし面白いし、「役者さんってすごいな!」と思いました(笑)。広瀬:私は極端な役だったので……吉沢くんが演じた松岡と天陽くんは、どちらも落ち着きがある役なのに、こんなに生き方が違って、対面した時に感じる音も違ったので、「役者さんってすごいな」って(笑)。同じことを思ってました。すごく刺激的でした。――au「三太郎」のCMなども手掛けられている浜崎監督が初監督ということで、普段の映画の現場と違いはありましたか?広瀬:確かに、普段の映画の現場よりもちょっとCM要素があるようなところはありました。いろんなテイクを重ねてパターンをとってみたり、監督が「OK!」と言ってくれるけど、さらに何パターンか撮ったりもして、繋がって完成するまで、どのリアクションが使われたのかわからなかったので、独特な現場だなと思いました。でも、監督は楽しそうだったのでよかったです。吉沢:ワンカットにかける感覚が、CMぽい。映画って、最終的につながって観る印象がありますけど、この映画はワンカットに全力で笑いを入れるというか、「1回で絶対笑わせてやる」みたいな気持ちを感じました。こちらもそういう思いがあったし、監督も求めてくれる感じが、CMぽくて、普通の映画とは違うなというイメージがありました。――吉沢さんはコメディもたくさんされてますが、コメディ初挑戦の広瀬さんへのアドバイスは?吉沢:ないです!(笑)広瀬:欲しかったなあ(笑)吉沢:完璧でした(笑)――ちなみに、浜崎監督への取材もあるんですけど、お二人から何か聞いてみたいことがあればぜひ……広瀬:え〜なんだろう? 「全部撮り終わった日、どういう気持ちでしたか?」と聞きたいです。初の長編映画だったし、映画の事、嫌いになってないかな? 私は楽しかったけど、大変だと思うこともたくさんあると思うんです。特に私のクランクアップの日は、「あと○分で撮りきらなきゃ!」と時間に追われてたようで、話す機会がなかったから、聞いてみたいです。吉沢:僕は……「初監督で、この役者厄介だな」と思った人は誰でしたか? と(笑)。――たくさんの役者さんが出られてましたもんね(笑)。厄介という観点でなく、吉沢さんの印象に残ったのはどなたでしたか?吉沢:やっぱり、リリー(・フランキー)さんです。堤さんとリリーさんの絡みが本当に面白かったし、映画の完成を見ても安心感が凄かったです。○■「普通にできる」状態が一番いい――作中で、七瀬は父親に反抗していましたが、お二人にも反抗していた時期やこじらせていた時期はあったんですか?広瀬:自分でも「反抗期が来そうだな」と、なんとなくわかっていたんですけど、私は中2のときからお仕事を始めて東京に通っていたので、両親のサポートがないと生活できない状況で、反抗期がなかったような気がします。でも、七瀬のように、父への当たり方はちょっとすごかったかもしれません……(笑)。溜まったところを父にぶつけて、母は味方につけるみたいな、セコいことをしてました。吉沢:男4人兄弟なんですけど、多分誰も反抗期来てないです。親がめっちゃくちゃ怖かったので(笑)。――今作には「2日間だけ死んじゃう薬」が出てきましたが、「こんな薬があったらいいな」という薬はありますか?吉沢:15歳くらいの時に戻る薬かな。体調とか完璧だと思うんです(笑)。広瀬:(笑)。吉沢:今はお酒とかで内臓がやられてる感じもあるんですけど(笑)、15歳くらいとか、運動しなくても体つきもちゃんとしてるし、あれくらいの時の代謝や、内臓の健康状態に戻したいなというのはあります。広瀬:私はなんだろう……太らない薬!吉沢:それは最高だね。広瀬:毎日ラーメンとかお寿司とか食べたいけど、「やめよう」と思うのがもはやストレスだから。ちょっとずつ食べればストレスにならないダイエットとかが、もうストレスなんです(笑)。もう、何にも気にしなくていい薬が欲しいです。――改めて、お二人が演技で最も大事にしてること、意識してることはなんですか?吉沢:手を抜かない、かな。何が正解なのかはわからないので、とにかくいろんなパターンの演技を撮るけど、どこが使われてもいいように、全力で。もしもカメラ前で手を抜いてたらすごく気持ち悪いし、常にその瞬間の全力でやる。当たり前のことだし、意識もしないくらいにやってると思います。広瀬:私も似ているけど、気持ち悪さを残さない。全シーン、スッキリしたいんですよ。もちろん、理解できるまでには時間がかかるので、監督に相談することもあります。勢いでやると、完成を見た時に「恥ずかしー!」となっちゃう。そうならないためには、出すものは全部出したいし、「違う」という時は直感的にわかるので、監督にも言いに行きます。時間が大丈夫だったら「もう1回だけお願いします」と言ったり。ちょっとでも残ると気持ち悪いので。――ちなみに、今回の作品の中で「出し切った」と思うシーンはどこでしたか?広瀬:2人で「行くぞ! ネコタヌキ!」「ニャー!」と言い合うシーンは、よかったなあと思いました。いい意味で力が入っていなくて、「普通にできる」というのが、気持ち悪いのがない状態なんです。セリフも長くてやりとりも面白かったし。吉沢:あそこは、俺もよかったです。楽しかったです。「お芝居してるな」という感じがあった。広瀬:そうかも。吉沢:他のシーンはふざけてるというか、くだらないやりとりが多かったので(笑)。そのシーンもやりとり自体はくだらないんですけど、間やトーンを意識しながら、すごい気持ち良くできて、僕も印象に残ってます。■広瀬すず1998年6月19日生まれ、静岡県出身。主な映画出演作に『海街diary』(15)、『ちはやふる』シリーズ(16,18)、『四月は君の嘘』、『怒り』(16)、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』、『三度目の殺人』、『先生!、、、好きになってもいいですか?』(17)、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』、『ラプラスの魔女』(18)、『ラストレター』(20)など。 ヘアメイク:河北裕介 スタイリスト:丸山晃■吉沢亮1994年2月1日生まれ、東京都出身。主な映画出演作に『リバーズ・エッジ』 (18)、『キングダム』(19)、『空の青さを知る人よ』(19/声)など。公開待機作に『青くて痛くて脆い』(8月28日公開)、『東京リベンジャーズ』(10月9日公開)、『さくら』(秋公開)がある。 ヘアメイク:小林正憲(SHIMA) スタイリスト:九(Yolken)
2020年03月20日「新しい地図」の稲垣吾郎(46)が3月18日、「スカーレット」と題して約2カ月ぶりにブログを更新。稲垣はNHK連続テレビ小説『スカーレット』で、主人公・川原喜美子(戸田恵梨香)の長男・武志(伊藤健太郎)の主治医・大崎茂義を演じている。そんな稲垣に、新たなファンが急増しているようだ。《ドラマ「スカーレット」ご好評いただいております。大崎医師役を演じさせていただき、改めて朝ドラの影響力というものを実感》と切り出した稲垣は、続けて《クリーニング屋さんで一緒に順番待ちをしていた近所のおばちゃん(恐らく?)に、「大崎先生、いつも観てるわよ、武志やきみちゃんをしっかり支えてあげてね」》との声をかけられたと明かした。稲垣が“朝ドラ”に出演するのは89年の『青春家族』(NHK)で阿川大地役を演じて以来、31年ぶり。SMAPとしてCDデビューする前のことだった。稲垣はそのことにも触れ、《自分を取り囲む世界はガラリと変わり、いつのまにか「大地君」という人物でこの世に認知されていることへの不安や違和感。。》と吐露。続けて《しかしそれが別の人格を行き来できる密かな愉しみに変わり演じる喜びを覚え、生涯の生業にすることを心に誓い今に続いている》と綴った。「『青春家族』はSMAP全員でオーディションを受け、稲垣さんが合格。稲垣さんは同作品で俳優デビューを果たし、“一人の役者”として評価されたことが大きく影響しているそうです。グループ解散後は『新しい地図』を結成し、SNSや動画など新たな分野にも挑戦。そのなかで実感した変化は、ファンから“生の声”が届くことだそうです。また稲垣さんは、『再び朝ドラに!』という目標を抱いていました。これまでと異なる環境下で実現させたことで、『自分のイメージをアップデートしたい』と意気込んでいました」(テレビ局関係者)そんな稲垣のブログには、600件以上ものコメントが寄せられている。《今までとは全然違う層の方たちに吾郎さんの魅力が届いているようで、朝ドラすごいな~と、ただのファンも感じています》《人生初のドラマが朝ドラ『青春家族』で新しい地図を広げて初のドラマが『スカーレット』で!縁を感じますね》《約30年の時を経て、オーバーラップする朝ドラの吾郎さん。これからの役者人生も素敵なものになりますように》数多く寄せられるエールに、稲垣自身も変化を実感しているだろうーー。
2020年03月19日連続ドラマW『オペレーションZ~日本破滅、待ったなし~』に出演する草刈正雄さんに、役への思いを聞きました。役者人生約50年で、初めての総理大臣役に挑戦!ananを見て「わ~懐かしいなぁ」と目を細めた草刈正雄さん。「僕が17~18歳の時にインタビューを受けたことを覚えていますよ。確かananが創刊間もないころだったんじゃないかな?おしゃれな雑誌でセンセーショナルでした」今年創刊50周年だということを伝えると「僕もデビュー50周年、一緒ですね」と、なんとも嬉しい偶然!草刈さんといえば、そのスタイルのよさと甘いマスクでモデルとしてデビューすると、役者としてもチャンスを掴み、第一線で活躍し続けてきた。最近では朝ドラ『なつぞら』でヒロインのおじいさんを演じ、物語のキーパーソンとして話題になったが、連続ドラマW『オペレーションZ~日本破滅、待ったなし~』では初の総理大臣役に挑戦するという。「(映画『記憶にございません!』の)官房長官から、今度は総理大臣ですからね。昇格しました(笑)」原作は、社会の光と闇に切り込む経済小説家・真山仁さん。膨大な借金を持つ日本の財政問題をテーマに、草刈さん演じる総理大臣の江島隆盛が精鋭の官僚4人を集めて、一般会計の歳出を半分にする目的で特命プロジェクトを実行するという物語。「役作りというものは普段からあまりせず、台本が自然と教えてくれるものだと思っています。ただ今回は、物語に緊張感を覚えたし、政治にまつわる専門用語がたくさんあるうえ、セリフの量が多くて難しかった。セリフを覚えるためによく行くスタバに今回も通いながら、終始台本を抱えて、時間があればセリフを覚えないと間に合わなくて…。最初は慣れなくて、徹夜もしたぐらい。この緊張感を早く面白がれるようになりたかったし、難しいセリフが快感になればいいと思っていました。難しいセリフをスムーズに言えると、その音を発する自分をかっこよく感じることがあって、快感を味わう役者は僕だけではないはず(笑)」江島については、「自分とは似ているところがひとつもない」と言う。「猪突猛進で、『真田丸』で演じた真田昌幸のような部分も持っている。成功させるためならどんな手でも使う、というようなある種の下品さを持つ男です。突き進むタイプの江島に比べて僕は弱いですからね、すぐに意見も変えるし。でも全然違うから、演じるのが楽しいんです」江島が立ち上げた特命プロジェクトの官僚を演じるのは、溝端淳平さんや高橋メアリージュンさんなど。自身の若いころと重ねて、今の若い役者たちについて聞いてみた。「自由でナチュラルで、そしてお芝居も達者。僕らが若造の時は、カチカチだったし、そういうしっかりしたお芝居を求められたものです。昔は若いと怒られてばっかりだったけど、でも時代は変わりましたね」国債の積み上げなど多くの問題を国が先送りしているというドラマのテーマにちなみ、草刈さんが先送りにしていることはあるのか伺うと。「う~ん…健康診断かな。この現場が終わったら行かないと(笑)」連続ドラマW『オペレーションZ~日本破滅、待ったなし~』歳出を半分にするための特命プロジェクトを立ち上げた江島。その行方は…。出演は草刈正雄、溝端淳平、高橋メアリージュン、宅間孝行ほか。WOWOWにて毎週日曜22:00~放送中(全6話)。くさかり・まさお1952年9月5日生まれ、福岡県出身。1970年に資生堂専属モデルとなりその後、役者に。『義経』『篤姫』『真田丸』などNHK 大河ドラマには7 回出演。朝ドラ『なつぞら』(NHK)ほか代表作多数。同局『美の壺』ではレギュラーで案内役を務める。グレースーツ¥49,000(MEN’S BIGI/メンズビギ TEL:03・5428・0378)その他はスタイリスト私物※『anan』2020年3月25日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・九(Yolken)ヘア&メイク・横山雷志郎(Yolken)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2020年03月19日妃白ゆあがNHKカルチャーに登場!2020年7月18日(土)、NHK文化センター柏教室において、1日講座『娘役流 おめかしハーフアップとポイントメイク』が開催される。講師は、元宝塚歌劇団娘役・妃白ゆあが務める。同講座では、ちょっとしたお出かけやパーティーなどに使えるヘアアレンジをレクチャー。いつものアレンジに少し手を加えて、お出かけを楽しくする方法を紹介する。開催時間は13:00から14:30まで。受講料はNHKカルチャー会員が3,700円(税込み)、一般が4,200円(税込み)。持ち物は卓上鏡(1つは大きめのもの、2つ用意できれば尚可)、アイシャドウ(濃い色が入っているもの)、アメリカピン、ヘアワックスとヘアスプレー、髪飾り(付けたいものがあれば)。NHKカルチャーのウェブサイトにて、申し込みを受け付けている。問い合わせはNHK文化センター柏教室(電話番号:04-7148-1711)まで。宙組と星組で活躍した妃白ゆあ妃白ゆあ(ひしろゆあ)は1988年4月16日生まれ。滋賀県出身。2006年に宝塚歌劇団に入団し、宙組「NEVER SAY GOODBYE」で初舞台を踏む。その後、星組に配属され、「ロミオ&ジュリエット」「オーシャンズ11」「風と共に去りぬ」などに出演。2016年に退団し、女優として活躍している。(画像は妃白ゆあオフィシャルブログより)【参考】※NHKカルチャー※妃白ゆあオフィシャルブログ※妃白ゆあオフィシャルインスタグラム※ヴォーカル株式会社
2020年03月19日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「指定感染症」です。過度に怖がらず、みんなで、変わらぬ日常を送る訓練を。昨年12月に中国の武漢から発生した、新型コロナウイルスによる感染症。日本政府は1月28日に政令を出し、「指定感染症」に定めました。感染症は、感染症法により、危険度によって5つに分類されています。風しんやインフルエンザは五類。マラリア、デング熱は四類、コレラ、細菌性赤痢は三類、SARS、MERS、結核が二類。深刻な被害をもたらすエボラ出血熱、ペストは一類です。新しい感染症に関しては、検証するまでに時間がかかります。そのため、国が患者に対して入院勧告などができるよう、暫定的に「指定感染症」に定めるのです。今回の新型肺炎は、最初にリスクはそれほど高くないといった情報が流れ、WHOも緊急事態宣言を一度見送ってしまい対応が遅れました。実際には、潜伏期間が予想以上に長く、保菌者でも症状が出ない場合があり、そこから感染が広がることがわかりました。感染者はいま(3月6日現在)南極を除く全大陸で見つかっています。中国は強硬策をとり、武漢を封じ込めました。僕は2月末に、元医療ジャーナリストの武漢市民に、ネットを通じて直接話を聞きました。武漢では隔離生活が続いており、粉ミルクなどのモノの調達が厳しくなってきているとのこと。その方の親戚は5人が感染。そのうちガンの持病があった50代の女性1人が死亡しましたが、健康だった30代のいとこ2人は、入院もせず、薬の投与もなく回復しているそうです。WHOと中国の専門家は、2月20日までに感染した患者5万5924人を対象に共同で調査を行いました。それによると、死亡した患者は2114人で致死率は3.8%。ただし、重症化するのは60代以上の持病のある人で、約8割の人の症状は比較的軽く、肺炎の症状が出ない場合もあると報告されました。手洗いをしっかり行い、よく食べよく寝て、免疫をつけておけば必要以上に怖がることはないと思います。今回、多くの企業がテレワークなどを実施しました。これを機に普段から、家にいながら仕事ができる訓練をしておくとよいと思います。日本は災害国ですから、何が起きても日常を過ごせる強い社会を作りましょう。ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)公開中。※『anan』2020年3月25日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年03月18日2年前の2018年にスタートした、ギタリスト荘村清志のスペシャル・プロジェクト「デビュー50周年特別公演」がいよいよ大団円を迎える。Vol.4の今回は、大友直人指揮東京都交響楽団との共演によるロドリーゴの「アランフェス協奏曲」を中心に据えた豪華なプログラムが用意され、50周年記念の最後を飾る素敵なステージに華を添える。その中身はといえば、モーツァルトのオペラ「皇帝ティートの慈悲」序曲を皮切りに、ロドリーゴの代表作「あるき貴紳のための幻想曲」&「アランフェス協奏曲」のほか、cobaの「ギター協奏曲」世界初演まで行われるという、なんとも盛り沢山な内容だ。しかも会場は、日本最高峰のステイタスを誇るサントリーホールとなれば、ギターファンならずとも気になるところ。ピアノと並んで最も身近な楽器ギターの奥深さを、“ギター界のレジェンド”のステージで堪能したい。●公演概要3月29日(日)サントリーホール「荘村清志 スペシャル・プロジェクト vol.4デビュー50周年特別公演」●荘村清志(ギター)荘村清志は実力、人気ともに日本を代表するギター奏者として近年ますます充実した活動を展開している。2017年から20年にかけてギターの様々な可能性を追求する「荘村清志スペシャル・プロジェクト」(全4回)に取り組んでいる。第1回は17年にさだまさしと、第2回は18年6月(いずれも東京オペラシティコンサートホール)にcoba、古澤巌、錦織健と共演し、ジャンルの垣根を越えたコラボレーションが話題となった。本年はデビュー50周年に当たり全国各地でリサイタルを行っている。9歳からギターを始め、父・荘村正人と、後に小原安正に師事する。1963年、来日した巨匠ナルシソ・イエペスの歓迎演奏会で氏に認められ、翌年スペインに渡りイエペスに師事。同時期にスペインに滞在していた岩崎洋に音楽理論も学ぶ。1967年イタリア各地で18回、翌1968年にはミラノなど22都市でリサイタルを開き、各地で好評を博す。帰国後、1969年の日本デビュー・リサイタルで、「テクニック、音楽性ともに第一人者」との高い評価を得る。1971年にイタリアで開かれた世界青少年協会国際フェスティヴァルに日本代表ギタリストとして参加し、この成功により北米各都市で28回にのぼる公演を開き、国際的評価を確実なものにする。1974年にはNHK教育テレビ「ギターを弾こう」に講師として出演し、一躍、日本全国にその名と実力が知られることになった。1977年と1980年に再びスペインに渡り、イエペスのもとでさらに研鑚を積み、ヨーロッパ各地でコンサート活動を行なう。以後、リサイタルや、日本の主要オーケストラとの共演で活躍を続けている。99年マルク・グローウェルス(フルート)、2001年グローウェルスと、インマ・ゴンザレス(カスタネット)との共演、2004年女優の岸田今日子とのコラボレーションによる《ギターと朗読の庭》のツアーを行い、カステルヌオーヴォ=テデスコの「プラテーロとわたし」をメインにした内容が好評を博す。05年にはCD《郷愁のショーロ》をリリース、アコーディオンのシュテファン・フッソングをゲストに、猿谷紀郎の委嘱新曲と新アレンジを含む意欲的なアルバムで、東京や大阪で記念コンサートを開催するなどギターの魅力をさまざまな形で伝えている。07年にはNHK教育テレビ「趣味悠々」に講師として登場し、改めて日本ギター界の第一人者としての存在を強く印象づけた。08年ミラノ弦楽合奏団の日本ツアーにソリストとして参加。同年ビルバオ交響楽団の定期演奏会に出演。《アランフェス協奏曲》を録音09年にCDをリリース、また同団との日本ツアーを行い好評を博した。14年デビュー45周年を記念して東京にて大友直人指揮東京都交響楽団と協奏曲3曲を演奏。2015年10月にはイ・ムジチ合奏団と共演、レコーディングを行い、ジュリアーニ、ヴィヴァルディのギター協奏曲を含むアルバムが16年1月にリリースされた。現代のギター作品を意欲的に取り上げるだけでなく、日本人作曲家に多数の作品を委嘱、初演するなど、ギターのレパートリー拡大にも大きく貢献している。特に武満徹には74年に「フォリオス」、93年に「エキノクス」を委嘱、77年荘村のために編曲された「ギターのための12の歌」を初演・録音、96年には「森のなかで」を全曲初演している。16年は武満徹没後20年に際し、同氏のギター曲を各地で演奏し好評を得た。現在、東京音楽大学客員教授。
2020年03月18日ダイエット・コレステロール担当医の新刊3月11日、毎日1杯飲むだけでやせられるという出汁を紹介している新刊『毎日1杯、体すっきり! 不調も治る! やせる出汁』が発売された。著者は福岡県みやま市の工藤内科副院長で、ダイエット・コレステロール外来を担当している工藤孝文氏である。同書にはかつお節や煮干しなど、4つの材料だけで作ることができる「やせる出汁」を掲載。A4判で64ページ、TJMOOKとして宝島社から880円(税別)の価格で発売中である。材料はかつお節・煮干し・刻みこんぶ・緑茶だけ福岡大医学部卒の工藤孝文氏は、アイルランド、オーストラリアへの留学経験があり、専門は糖尿病、高血圧、ダイエット治療などで、現在は工藤内科の副院長を務めている。同氏はNHK「ガッテン!」、日本テレビ系「世界一受けたい授業」などのテレビ番組の出演でもよく知られている。また、『毎朝こんぶ茶を飲んだら2週間で3kgやせた』や『医者の新常識 病気にならない最高の食べ方』などの一般向け書籍も多数著している。新刊ではかつお節と煮干し、刻みこんぶ、緑茶というこれだけの材料で作ることができる「やせる出汁」を紹介。この出汁により、やせるだけでなく、肥満やお通じ、高血圧など、体の不調の改善効果も期待できるという。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※毎日1杯、体すっきり! 不調も治る! やせる出汁 - 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル
2020年03月18日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優、モデルのMIOさんです。「姉妹で性格は全然違う!と言われます」と話すMIOさんの魅力に迫りました。双子にしかできない演技でインパクトを与え続けたい。双子の妹、YAEさんと共に小学生の時にデビュー。朝ドラ『半分、青い。』のツインズ役やKINCHO「ゴンゴン」CMの個性的なダンスが印象に残っている人も多いはず。「シンクロすることでインパクトを出せるのは、双子ならではの強み。でも実際は、発言がかぶったりすることは少ないんです(笑)」。最近では生瀬勝久さん演出の舞台に双子の子供役で出演した。「観ている人が楽しそうだと、私も楽しくなれる。お客さんと一緒に作り上げる感覚が忘れられません。またすぐにでも舞台に立ちたい!」プライベートでコスプレに初挑戦!コスプレ好きの友人に触発されて。ラム&レムという双子のキャラです。学びが多かった舞台『グッドバイ』。毎公演変化があるのが面白かった。“舞台はナマモノ”という言葉に納得。『ひぐらしのなく頃に』グッズを集めています舞台版に出演して以来ハマってます。再アニメ化されるのが楽しみ!ミオ1995年生まれ。伊藤園「お~いお茶 ほうじ茶」、富士通エフサス「TIME CREATOR」“時計うさぎツインズ篇”CMに出演中。最新情報はInstagram(@mio_abp)でチェック。※『anan』2020年3月18日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2020年03月17日「あなたほど寡黙で芯の強い女優を私は知らない」。松本潤主演『ナラタージュ』(2017)の大ヒット舞台挨拶の際、行定勲監督からサプライズで送られた手紙にはそう書かれていたという。確かにそのとおり。柔らかで、可憐で、愛らしいルックスの裏側にある熱く、揺るぎない女優魂をすでに私たちはよく知っている。それでいて、ときには親友のように見守りたくなる親しみやすさと等身大感。「ひよっこ」のみね子、「中学聖日記」の聖(ひじり)、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の音(おと)、『映画 ビリギャル』のさやか…などなど、女優・有村架純はつい役名で呼びたくなる、そんな役柄に数多く出会ってきた。今年でデビュー10周年。文字通り老若男女、幅広い世代からの支持を集め、実力を兼ね備えた国民的女優のひとりとなった有村さんに、いま改めて迫った。「あまちゃん」から『映画 ビリギャル』で人気を不動のものに1993年2月13日生まれ、兵庫県伊丹市出身。現在27歳。2010年にドラマ「ハガネの女」で女優デビューし、2013年に放送されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で小泉今日子が演じるヒロインの母・天野春子の青春時代を演じてブレイクした。その直後から、「スターマン・この星の恋」「弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」「MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~」など話題のドラマに立て続けに出演、「失恋ショコラティエ」(2014)では主演の松本さんの妹で三角関係に悩む女子大生・まつりを演じた。2014年10~11月には「ジャンヌ・ダルク」で舞台に初挑戦した。そして躍進の年、2015年を迎える。金髪やホットパンツ姿でイメージを一新し、ベストセラー小説「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」を原作にした『映画 ビリギャル』に主演、女優としてさらに評価を高めることに。同作は興収28億円を超える大ヒットとなり、中国、韓国などでも公開。有村さんは第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞と新人俳優賞に選ばれ、福士蒼汰との共演作『ストロボ・エッジ』と合わせて第58回ブルーリボン賞主演女優賞を受賞。この2作のヒット映画と、月9「ようこそ、わが家へ」や連続ドラマ初主演となったWOWOW連続ドラマW「海に降る」などによりエランドール賞新人賞も受賞した。特に、ブレイク以前から連続ドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」に起用されており、完結編の『劇場版 SPEC ~結~』(2013)まで出演。「スターマン」でも組んだ堤幸彦監督については「やはり“思いきり”が大事だなと、堤監督の作品で学びました」と語っており、「最初はいっぱいいっぱい」だったものの「それから色々な経験を経て、堤監督から学んだことを出しながら、自分の中でも伸び伸びできるように」なってきたと当時のインタビューで語っている。いまからは考えられない⁉︎オーディションに落ち続けた下積み時代2016年1月期には「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(いつ恋)で高良健吾と初の月9主演を務め、翌2017年度前期放送の「ひよっこ」では2度目の“朝ドラ”にしてヒロインに抜擢され、2年連続で紅白歌合戦の司会を担当。さらに、『僕だけがいない街』『アイアムアヒーロー』『何者』『3月のライオン』『関ヶ原』『ナラタージュ』『コーヒーが冷めないうちに』などヒット映画に出演してきた。その駆け抜け方は怒涛のごとくといっていいほど。同世代に菅田将暉や神木隆之介、福士さんらがひしめく中、実力派若手女優としてメキメキと力をつけてきた。『フォルトゥナの瞳』(2019)では、「SPEC」シリーズや「11人もいる」『3月のライオン』と共演してきた神木さんと4度目の共演にして初めて恋人同士を演じたことも話題に。『かぞくいろ -RAILWAYS わたしたちの出発-』では喪失感を抱えた“母親”役にも挑戦した。知名度や人気が上がるにつれて明らかになったのが、学生時代からアルバイトをしながら女優を目指し、デビュー当時は何度もオーディション落選を経験していたという下積み時代。『映画 ビリギャル』公開時に行われた現役女子高生限定のイベントでは、「(芸能界に)入る前の事務所のオーディションも落ちてるし、事務所に所属してからもことごとく(映画やドラマの)オーディションで落ちてました。すごく落ち込みますよ。自分をどうやったら目に留めてもらえるのか?」という驚きのエピソードを告白。「でもこれが自分なので、どう自分を伸ばすかを考えました」と明かしていた。そして、「『これでダメなら、大学に進学しよう』と思っていた時期にオーディションに受かったのが、いまの事務所に入るきっかけでした。最終的に自分を支えたのは、小さな頃から抱いていた『お芝居をしたい』という気持ちを信じることだったんです」(『ビリギャル』インタビュー)と、自身を支えた夢への思いを語っていた有村さん。『ビリギャル』や「いつ恋」「ひよっこ」などで見せてきた、ひたむきで、真面目で、一途な主人公の姿はそんな有村さん自身に重なって見える。スタジオジブリの『思い出のマーニー』(2014)では、ヒロインのひとりであるマーニー役で声優に挑戦。その際も、「デビュー当初に一度、ジブリ作品のオーディションを受けたことがあったんです。その時は残念ながら落ちてしまったので、『今度こそ!』という思い」があったそうで、念願のジブリ声優で好演。その後、『くるみ割り人形』や『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』でも声優をつとめ、さらに『駅までの道をおしえて』では主人公の少女(新津ちせ)の10年後に扮してモノローグを担当した。“かぐちゃん”はじめ、CM女王として活躍観る者の共感を呼ぶ有村さんは、CM界でも大活躍。2019年末にメディアの調査・分析を行う「ニホンモニター」が発表した「2019女性タレントCM起用社数ランキング」によれば、起用社数は12社にのぼり、広瀬すず、白石麻衣、齋藤飛鳥と同率2位。とりわけ、2015年1月1日からスタートしたau「三太郎」シリーズでの、桃太郎(松田翔太)と“夫婦”のかぐや姫役でもおなじみ。“かぐちゃん”には鬼嫁疑惑(!?)があり、桃太郎は日ごろ尻に敷かれている…という見方が一般的、そんなドSなところも有村さんの日ごろのイメージとのギャップで人気となっている。しかも、菜々緒が姉・乙姫、川栄李奈が妹・織姫と最強の3姉妹で、ママは池田エライザ扮する親指姫だ。2017年からスタートしたWOWOWのCMでも、飄々とした柳楽優弥に何かと振り回される(?)役柄も、新しいCMが公開されるたび「可愛い」と評判を呼んでいる。また、リクルート「ホットペーパービューティー」のCMでは、『映画 ビリギャル』で“母子”役を熱演し、「中学聖日記」や『コーヒーが冷めないうちに』でも共演してプライベートでも親交がある吉田羊と息の合ったやりとりを見せている。かつての有村さんを彷彿とさせる、7歳年下の浜辺美波とは「JA共済」のCMで姉妹役に。ライフアドバイザーとして働いている姉と大学生の妹という設定で、おそろいのTシャツを着たバージョンのCMでは、初共演とは思えないほどの仲のよさが画面からも伝わってくる。「いつ恋」の後半のごとく、世話を焼く側となった(?)有村さんと浜辺さんが共演するドラマや映画をぜひ観てみたいところだ。お茶の間に鮮烈な衝撃「あまちゃん」(2013)宮藤官九郎が脚本を手がけた朝ドラ「あまちゃん」。ヒロイン・天野アキ役でオーディションを受け、選ばれたのは能年玲奈(現・のん)だったが、有村さんが若き天野春子で出演することに。芸能界に入って4年目で出会った当たり役だ。その春子はとにかく田舎がキライで大都会・東京でアイドルになることに憧れ、母の反対を押し切って家出同然で上京する。「アイドルになって大きく羽ばたいてやる」と、1980年代当時に流行した“聖子ちゃんカット”で登場した有村さんの、その勢いと輝きは鮮烈だった。一度はクランクアップしたものの、好評を受けて最終週の大事な局面でドラマチックな的で再登場!さらに宮藤さん監修・選曲、小泉今日子や薬師丸ひろ子の楽曲も入った80年代ヒット曲集「春子の部屋~あまちゃん 80’s HITS~」ではジャケット写真にも起用された。最強女優戦隊の健気なグリーン『女子ーズ』(2014)桐谷美玲がレッド、藤井美菜がブルー、高畑充希がイエロー、山本美月がネイビー、そして有村さんが売れない劇団員の“グリーン・緑山かのこ”という最強の女子戦隊。「まつエク行きたい」など女子ならではの用事が優先されつつ、“表の顔”の仕事との両立に悩み、戦隊モノあるあるを取り入れた福田雄一監督ワールドの中で懸命に弾けた。桐谷さんは翌年『ヒロイン失格』が大ヒット、高畑さんも朝ドラ「とと姉ちゃん」ヒロインに起用されるなど、それぞれ躍進のきっかけ(!?)となることに。同世代からの支持を集める『ストロボ・エッジ』(2015)2014年ブレイクランキング俳優部門・女優部門それぞれ1位に選ばれた福士さんと最強カップルに。“壁ドン”ほか、バックハグ以上にドキドキする(?)、男子の大きめパーカーの袖を後ろからまくってもらう“袖クル”という新パターンも誕生し、好きな人の肩にもたれかかって居眠りする“肩ズン”も話題となった。駅のホームで何かと“事件が起こる”本作で告白したりされたり、「わかってるよ!」とひとり叫ぶシーンや、壮大な花火を背後にセリフがない中で切ない感情を表現する有村さんの繊細な演技が注目された。「あまちゃん」では直接絡みはなかったが、今作で4度目の共演となった福士さんは「今まで以上に有村さんの中にある演技への“熱さ”も感じた気がした」とシネマカフェのインタビューでふり返っている。ギャルの一念発起を熱演『映画 ビリギャル』(2015)金髪、へそ出しのホットパンツ姿で「ガン見しすぎじゃね?」と登場する姿はインパクト大。そのビジュアルとは裏腹に、高校2年生にして学力は小学4年生レベルのギャル・さやかが慶應大学現役合格という無謀ともいえる目標に向かって、家族と、仲間と七転八倒しながら挑戦する姿が笑いと涙を誘った。ギャル語や名古屋弁にも挑み、一度こうと決めたときの精神力と、周囲の思いを受けとめ真価を発揮していくさまは幅広い層からの支持を集めた。伝説級の月9「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(2016)高良さんや「AAA」西島隆弘、仲良しの高畑さんら気鋭の若手キャストが熱演を見せる中、「約4か月、大恋愛しました」とクランクアップ後の思いを当時のブログに語っていた有村さん。都会の片隅で暮らす、それぞれに寂しさや痛みを抱えた6人の20代を描いた青春群像ラブストーリーは、朴訥な“引っ越し屋さん”高良さんとのやりとり、すれ違いを続ける2人の恋が主題歌を担当する手嶌葵の儚い歌声も相まって観る者を夢中にさせた。先日の有村さん27歳の誕生日は、高畑さんと森川葵にもお祝いしてもらった様子。今作・第一部の完結編、“芋煮会”はそこでも話題にのぼるほどの伝説級。降りしきる雨が印象的『ナラタージュ』(2017)『陽だまりの彼女』以来4年ぶりに恋愛映画に臨んだ松本さん演じる高校教師・葉山に思いを寄せ続け、再会後にその思いがさらに激しく燃え上がる、という大学生・工藤泉を熱演。かつて居場所のなかった自分を救ってくれた葉山先生には、妻がいるという許されない恋…。シャワールームでのずぶ濡れハグをはじめ、本格的なラブシーンに初挑戦し、ひたむきに役と向き合った有村さんは、冒頭の行定監督の言葉を引き出すことに。釜山国際映画祭でも上映され、有村さんは「マリ・クレールアジアスターアワード」を受賞。日常を大切に昭和を駆け抜ける「ひよっこ」(2017)戦後の高度経済成長期、日々変わりゆく日本の中で変わらない人情をベースに、微笑ましい日常に寄り添った群像劇。実在した人物でも偉人でもなく、“金の卵”として東京に集団就職した谷田みね子が、まだまだひよっこながら一歩ずつ成長していく姿を丁寧に描いた今作で、「あまちゃん」の“夏ばっぱ”こと宮本信子らベテランと、今作から躍進した佐久間由衣や泉澤祐希、伊藤沙莉、松本穂香、竹内涼真、磯村勇斗らに囲まれ、常にヒロインとして周囲を照らし続けた。神木隆之介に激情をぶつける…『3月のライオン』(2017)主人公・桐山零を演じた神木さんの再現度もさることながら、「前編」「後編」2部作で登場人物たちのそれぞれの心情もつぶさに描いた今作。「いつか演じてみたい」と『ストロボ・エッジ』のインタビューで語っていたような、「人をもてあそんじゃうような悪女」とまではいかないものの、プライドが高く、将棋の才能により父(豊川悦司)から特別扱いされる零に複雑な感情を抱き、父の弟子であるプロ棋士の後藤(伊藤英明)と不倫を続ける姉・香子は確かにこれまでにない役。初の教師役で禁断の恋「中学聖日記」(2018)「ひよっこ」以来の連ドラ出演、民放での連ドラ単独主演作で選んだのは、制服姿からの卒業であり、なんと10歳年下の中学生の教え子に恋してしまうという教師の役。1年にわたるオーディションから選ばれた新星・岡田健史の真っさらで真っ直ぐな演技は役柄とも重なり、劇中と同様、回を追うごとに成長していく彼を受けとめ続けた有村さんの女優としての度量も見せつけた。また、美しいキスシーンやハラハラさせるラブストーリーのみならず、教師という仕事にひたむきに向き合う姿も胸を打つことに。今作も、うわさや他人の目、先入観、偏見と闘い、そんな社会に一石を投じる“勇者”たちの物語だった。新境地に挑んだ連続ドラマW「そして、生きる」(2019)劇場版も公開『ナラタージュ』「いつ恋」の坂口さんと再共演、「ひよっこ」『阪急電車片道15分の奇跡』の岡田惠和によるオリジナル脚本、『君の膵臓をたべたい』の月川翔監督が連続ドラマ初演出という豪華な組み合わせ。全編6K収録を行い、4K・HDR(ハイダイナミックレンジ)版は、復興しつつある気仙沼の風景から海外ロケのフィリピン、焚き火が照らし出す告白に至るまで見応えある映像美を生み出した。演じたのは、幼い頃に両親を亡くした主人公・瞳子。地元・盛岡ではポスターなどに起用される劇団員で、オーディションに落ち続ける中で震災が起き、ボランティアで坂口さん演じる清隆と出会う、という役どころ。震災を通じた経験をはじめ、現代で生きていくことの痛みをすくい上げ、「生きるって何だろう」と問いかける今作は有村さんにとっても、坂口さんにとっても新境地となった。次回作は菅田将暉&「いつ恋」坂元裕二との再タッグこの冬公開映画『花束みたいな恋をした』は、「いつ恋」脚本家・坂元裕二のオリジナル脚本、監督は『映画 ビリギャル』の土井裕泰と、有村さんの新たな魅力を開花させてきたスタッフとのタッグ。そして『何者』でも共演した菅田さんとあれば、期待値が上昇しっぱなし。さらに、4月には「坂元裕二 朗読劇2020」にも参加することが発表されている。柳楽優弥&三浦春馬と共演、戦時下の若者描く「太陽の子」柳楽さんと三浦春馬が兄弟役となり、2人が密かに思いを寄せる女性を有村さんが演じるNHKの国際共同制作ドラマ「太陽の子」が8月15日に放送される。大戦末期、核分裂のエネルギーを使った新型爆弾を作ることを命じられた研究者(柳楽さん)らの苦悩を描く青春群像劇。「サンダンス・インスティテュート/NHK賞2015」でスペシャルメンションを贈られた黒崎博(「ひよっこ」)が作・演出。イ・チャンドン監督の「バーニング」やHIKARI監督の「37セカンズ」と同様、長編映画『太陽の子』(公開日未定)も制作され、テレビドラマ版とは違った視点で描かれるという。そんな有村架純が“撮休”の日に何する…?薄幸で運命に翻弄されるヒロインでもない、よく転ぶドジっ子でもない、“素”の女優・有村架純が急に撮影がお休み=撮休になり「さて、何しよう?」と様々な休日を過ごしていくオムニバスストーリー。WOWOW初参加の是枝裕和監督をはじめ、『愛がなんだ』の今泉力哉監督、星野源のMVを手掛けるディレクター・山岸聖太や、『ウルトラミラクルラブストーリー』「バイプレイヤーズ」の横浜聡子監督、是枝監督が総合監修したオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一編を手がけた津野愛監督ら、これまで組んだことのないクリエイター陣とのタッグで、また新たな姿を見せてくれること間違いなし!デビュー10周年にして、今作で初めて出会えそうなNEW・有村架純には、早くも「楽しみすぎる」「生きててよかった」といった期待の声が上がっている。有村さんの進化は、まだまだ止まらない。(text:Reiko Uehara)■関連作品:フォルトゥナの瞳 2019年2月15日より全国東宝系にて公開Ⓒ2019映画「フォルトゥナの瞳」製作委員会劇場版 そして、生きる 2019年9月27日よりイオンシネマ板橋、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開Ⓒ2019 WOWOW
2020年03月17日RADWIMPSが3月18日、BD&DVD『ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019』を発売する。昨年、映画『天気の子』の音楽を担当して注目を浴びたRADWIMPS。先日は「第43回日本アカデミー賞」で最優秀音楽賞に選出、東日本大震災の災地復興への想いを込めた新曲『世界の果て』を公開した。さらにボーカルの野田洋次郎がNHK連続テレビ小説『エール』で音楽家として出演することも発表となり、話題に欠くことがない。BD&DVD『ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019』は昨年8月29日に行われた、横浜アリーナ公演の模様を収録。『泣き出しそうだよ feat.あいみょん』を含む本編23曲に加え、ドキュメント映像と『グランドエスケープ feat.三浦透子』『IKIJIBIKI feat.Taka』『TIE TONGUE feat.Miyachi, タイタン・ゾンビーズ』を含んだ内容となっている。ドキュメント映像は、11箇所20公演を駆け抜けたツアーのリハーサルやバックステージ、各公演でゲスト参加したアーティストとの交流の様子など、メンバーの素顔が垣間見れるオフショット満載。RADWIMPSのライブの熱気をぜひ映像で楽しもう。■リリース情報BD/DVD『ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019』3月18日(水)発売収録内容:<本編>01. Anti Anti overture02. tazuna03. NEVER EVER ENDER04. ギミギミック05. カタルシスト feat.タイタン・ゾンビーズ06. 万歳千唱07. 謎謎08. アイアンバイブル feat.タイタン・ゾンビーズ09. I I U10. そっけない11. 洗脳12. PAPARAZZI〜*この物語はフィクションです〜13. おしゃかしゃま14. DARMA GRAND PRIX15. TIE TONGUE feat.タイタン・ゾンビーズ16. 泣き出しそうだよ feat.あいみょん17. IKIJIBIKI18. 君と羊と青19. いいんですか?20. 愛にできることはまだあるかい-ENCORE-01. 正解02. DADA03. 会心の一撃<特典映像>01. IKIJIBIKI feat.Taka02. TIE TONGUE feat.Miyachi, タイタン・ゾンビーズ03. グランドエスケープ feat.三浦透子04. Documentary of ANTI ANTI GENERATION TOUR
2020年03月17日本誌連載「社会のじかん」でもお馴染み。NHKを退局後、フリージャーナリストとして、世界を飛び回りニュースを届けている堀潤さん。素顔は現場が大好きな生粋のテレビマンでした。朝の報道番組の放送直後に即刻成田に向かい、香港日帰り取材なんていうのもお手のもの。市民投稿型ニュースサイト「8bitNews」をベースに、あらゆるメディアを使い、独自のニュースを発信し続けているジャーナリストの堀潤さん。このたび、2本目の映画『わたしは分断を許さない』が公開された。シリア、パレスチナ、朝鮮半島、香港、福島、沖縄を5年かけて追ったドキュメンタリーである。――進行中の社会問題を映画にしようと思ったのはなぜですか?いま起きている社会課題の根本には「分断」があると気づいたんです。映画ならば、尺も潤沢に使えますし、刹那的なわかりやすさを追求しなくてもいい。また、映画をもとに観客のみなさんと対話をしたいと思ったんですね。――堀さんは、去年から全国のギャラリーで、取材してきた写真や映像を公開して、観客と積極的に交流の場を作っておられますね。みなさん、「本当のことが知りたい」と思っていらっしゃるようで、とくに若い方がたくさん来てくださいました。これまでのニュースは、誰がどういう意図で出しているのかわからないのが当たり前でした。でも、いまはどういう思考を持った人が切り取ったニュースなのか、そういうトレーサビリティ(追跡可能性)のあるものが求められているのではないか。誰もがどこでも発信できる時代だからこそ、ものすごく泥くさいリアルな現場を、目の前で握るお寿司のように直接手渡す方法に価値があるんじゃないかと思いました。――『わたしは分断を許さない』は、香港の民主化デモ、沖縄の基地問題、ガザ地区の難民、原発後の福島など、それぞれでも一本の映画が撮れるくらい濃い内容が、ランダムに構成されているのが斬新でした。たいていのドキュメンタリーはひとつの現場に迫りますが、そうでなければいけない理由はありませんよね?ニュースも、日本のものと海外ニュースを分けがちですが、どちらも同時代に起きている。個人にフォーカスしてみれば、異なる環境の出来事も共感できます。「別のもの」という思い込みが分断を生み、そこから差別や排斥が生まれて、自分には関係のない問題と放置されてしまいます。映画をきっかけに、そういうことに気づける場を作りたいと思いました。時間も場所もバラバラな事柄が並ぶSNSのタイムラインのような感覚で編集したんです。――堀さんはNHKの採用試験でも、これからはメディア発信のニュースと個人発信の双方向が大事になると提案なさったそうですね。20年前ですね(笑)。デジタル放送時代は、放送局と個人が双方向にやりとりすれば、プロパガンダに加担することなく、誠実な報道ができると主張しました。僕はいま、『モーニングCROSS』(TOKYO MX)や『JAM THE WORLD』(J‐WAVE)などの自分の番組では、スタジオに対して異を唱えるような意見がSNSに上がれば、積極的に紹介するようにしています。――否定されることに怖さはないのですか?ないですね。メディアのなかに個人の意見が流れたら楽しいじゃないですか。小さいころに漫画誌やラジオ番組に投稿した原体験もベースになっています。誰かに何か言われて心がざわつくのは、その意見に核心を突かれているからなんですよね(笑)。被害者側にいることには敏感でいられるけれど、加害者側にいる感覚は自分では気づくことが難しい。自分も誰かの脅威になっているかもしれないという目線がない限り、分断は生まれ続けるだろうと、世界各地を訪ね歩いて気づきました。何事も、両極端の意見を比べてみないと真実は認識できないと思います。――堀さんはジャーナリストとして活躍される一方で、ワークショップや著書を通して、発信者の育成も積極的になさっています。それは単純に、僕一人ですべての現場をカバーするのが無理だからです。仲間を増やしたいんです。災害取材などは顕著ですが、写真1枚、たった一言でもいいので、SOSの出し方を知っておけば、きっと誰かが助けに来てくれます。そういう信頼感を作ることが現代の報道の役割なんじゃないかと考えています。――堀さんは、「使命」を感じて、活動をなさっているのですか?使命感はないですね(笑)。ただ、受信料で育てていただいたので、世に還元したいという思いはあります。NHKは視聴率や営業利益を気にせず必要な現場に駆けつけることができました。いまでも自分のことを「フリーの公共放送人」と言っています。僕の取材スタンスは何も変わっていません。――災害や貧困、弾圧など、目を覆いたくなるような現場にたくさん行かれています。しかも、「(国や地域など)大きな主語ではなく、小さな主語で真実を捉えよう」と、堀さんは渦中の個人に迫った取材をしています。悲惨な現実にしんどくなることはないのでしょうか。もちろん、なりますよ。映画も泣きながら編集していました。辛いから、「もっと何かいい解決法があるんじゃないか」と、次の現場に出かけているのだと思います。でも、どこの現場でも、課題解決を模索し奮闘している人がいらっしゃいます。映画に出てくる、北朝鮮やパレスチナも地域に根ざしたNGOの方々と一緒だったから入ることができました。ジャーナリストでは入れてもらえなかったと思います。僕は「GARDEN」という会社でNGOの発信を支援する活動を行っているので、一緒に行くことができました。――なるほど!テレビマンとして、まだ誰も見たことのない、最前線の映像を見せたいという思いもあります。内戦の映像や、アフリカの開発途上国で起きていることなどは日本のニュース番組では、なかなか取り上げられません。でも、それは作り手がそこに価値を見出していないだけ。それならば僕が腕まくりして、みんなが関心ないと思われている映像をクローズアップしてやろう!と思いました。実際に訪ねて回ると、ニュースの宝庫なんですよ。――ニュースのネタを見つけたときが一番高揚しますか?はい。「オレの現場、キター!」と思いながらやっています(笑)。月~金曜は朝7時から『モーニングCROSS』のMCを務めながら、映画『わたしは分断を許さない』の編集直前まで、激化する香港の民主化デモの取材に日帰りで出かけていた。「日帰りで行けるとわかったら行かないわけにはいかないですよね。魚がいると知っているのに漁に出かけない漁師さんと同じですから」。映画はポレポレ東中野にて公開中。3月14日以降、全国順次公開。公開を支援するクラウドファンディングは3月25日まで受付中。最新刊『わたしは分断を許さない 香港、朝鮮半島、シリア、パレスチナ、福島、沖縄。「ファクトなき固定観念」は何を奪うのか?』(実業之日本社)では、映画に出てくる分断問題にも触れている。ほり・じゅん1977年生まれ、兵庫県出身。2001年にNHKに入局。’12年にドキュメンタリー映画『変身 Metamorphosis』を製作したのち、’13年に独立。自ら立ち上げた市民投稿型ニュースサイト「8bitNews」を拠点に報道活動を行う。’17年に株式会社「GARDEN」を設立。著書に『SNSで一目置かれる 堀潤の伝える人になろう講座』など。※『anan』2020年3月18日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年03月16日俳優の小越勇輝が、今秋公開の『人狼ゲーム デスゲームの運営人』で映画初主演を務めることが16日、明らかになった。同シリーズで、男性主演は今回が初となる。小越は、ミュージカル『テニスの王子様 2ndシーズン』(10~14)で注目を集め、『弱虫ペダル』(16~17・BSスカパー!)で連続ドラマ初主演。近年は『腐女子、うっかりゲイに告る。』(19・NHK)、『コーヒー&バニラ』(19・MBS)、『FLY! BOYS,FLY! 僕たち、CAはじめました』(19 カンテレ・フジテレビ系)などのドラマに出演している。映画『人狼ゲーム』は、2013年公開の桜庭ななみ主演にはじまり、これまで土屋太鳳、桜庭ななみ、浅川梨奈、武田玲奈らが主演に起用されたことから、若手女優の登竜門とも称される人気シリーズ。また、仲野太賀、森川葵、佐久間由衣、加藤諒といった脇を固める俳優陣も出演を経て活躍の場を広げている。本作では、ネット上や拉致によって集められた参加者が命がけで人狼ゲームに挑み、その勝敗は富裕層による非合法な賭場の対象となっている。小越演じる正宗はその現場で働く「運営人」の一人。いつものように参加者を選び、機材のチェックをしていると、自分が過去に家庭教師バイトとして教えたことのある女子高生・夏目柚月が参加していることを知って絶望するが、「彼女を救いたい。運営本部に殺されていもいい」と決意。他の運営人や観客に気づかれず、「特定の参加者」を勝利に導くことは可能なのか。参加者側と運営側、二重構造の頭脳戦が展開する。監督は、小説・コミカライズ累計150万部を誇る「人狼ゲーム」シリーズ原作のほか、数々のライトノベルを世に送り出してきた川上亮氏。「人狼ゲーム」の全てを知り尽くした川上氏自ら原作・脚本を執筆し、本作で監督デビューを飾る。人気シリーズに抜てきされた小越は、「映画『人狼ゲーム』、何作も続いているこの作品に参加できること、その作品で主演を務めさせて頂けること、とても幸せです」と喜び、「僕自身が映画初主演、運営側にスポットが当たる、男性が主演を演じるのは初めて、と初が沢山の今作、ドキドキとわくわくとそれ以上に背負うもの、プレッシャーを凄く感じています」と本音を吐露。その上で、「自分一人だけが頑張る、作る作品ではないので、背負うものは背負いながらも川上監督をはじめ、スタッフの皆さん、キャストの皆さんと力を合わせて、心のキャッチボールをしながら、自分たちにしかできない今回の人狼ゲームを表現できたらと思います」と意気込み、「今作は今まで触れられてこなかった運営側がフォーカスされます。人狼ゲームをやっている側の緊迫感ももちろん ですが、初めて触れられる主催者側の緊張感、人間模様を感じてもらえたらと思います。正宗として心のひだを敏感にこの作品に挑んでいきますので、楽しみにして頂けると幸いです」と呼び掛けている。■川上亮監督本作は「違法ギャンブルの対象となっている殺戮『人狼ゲーム』の運営側の下っ端が参加者の中に知っている相手を見つける、彼女を勝たせるためにほかの運営人たちと観客たちをあざむいてゲームの流れを操作しようと奮闘する」という非常にアクロバティックな内容です。僕自身がいわゆる「デスゲームもの」大好きな人間なのですが、そんな自分が心から「好きだ!」「観たい!」と思える要素をこれでもかとそれでいて破綻のないように詰めこみました。気に入っている点はふたつ。ひとつ目はもちろん複雑に入り組んだ物語展開です。主人公の正宗は論理的な思考と泥臭い手段を用い、ヒロインにルールを破らせることで「彼女がルールを守った上で勝つ」可能性を上げようとします。ちょっとなにを言っているかわからないかもしれませんが、百聞は一見にしかず。参加者側と運営側、二重構造の頭脳戦にぜひ震えてください。ゾクゾクするような興奮を味わってください。ふたつ目は主人公である正宗の状況と行動、そして想いから生まれる「切なさ」です。彼はその少女と過去にほんの少しの間、一緒に過ごしたことがあるだけです。彼女が彼のことを覚えているかどうかすら定かではありません。それでも彼は彼女のために命を賭けます。それが彼にとって必要なことだから……。主人公とヒロインが最初から最後まで顔を合わせることがない(かもしれない)、これはそんな物語です。ぜひ彼に共感してください。全編にわたって胸を締めつけられてください。こんな無茶苦茶な主人公の心理に、主演の小越勇輝さんは素晴らしい説得力を与えてくださっています。説教くさいテーマを語るつもりはありません。この作品は時代を描こうとしているわけでも人を描こうとしているわけでもありません(観た方がなにかを感じとってくださったなら、もちろんそれはうれしいですが)。ただひたすらエンタメを追求した結果がここにあります。見終わったあとにただ一言、「あーおもしろかった」とつぶやいていただけたなら幸いです。(C)2020「人狼ゲーム」製作委員会
2020年03月16日波瑠と成田凌が映画初共演、「同期のサクラ」「家政婦のミタ」の遊川和彦が脚本・監督を務める『弥生、三月-君を愛した30年-』。この度、遊川監督が「彼女でないと、この役は成立しなかった」と語る杉咲花の場面写真がシネマカフェに到着した。杉咲さんが演じるのは、弥生(波瑠)と太郎(成田凌)の親友であり、太郎に密かに想いを寄せつつも素直になれない2人の関係を見守っている渡辺サクラ。そんなサクラは、若くして病気で亡くなってしまうが、生前、2人に向けてあるメッセージを残す。そして2人が人生につまずいてしまったとき、30年の歳月を超えてそのメッセージが届き、背中を押してくれる、2人にとって大切な存在だ。今回解禁となった画像は、ニット帽をかぶり、太郎のサッカーの試合を弥生と観戦しにきたカットや、制服姿が初々しいカット。サクラを演じた杉咲さんといえば、話題のドラマや映画への出演が途切れず、今年9月28日よりスタートするNHK連続テレビ小説「おちょやん」でヒロイン役を演じるなど、その高い演技力が評価されている。本作の遊川監督とは、主演ドラマ「ハケン占い師アタル」(’19)でタッグを組んでおり、そんな彼女のことを、監督は「杉咲さんとは、以前にやらせてもらったことがあるので、その時から素晴らしいなと思っていました。彼女は本当に大人なので、フォローしてくれて、助かっています。芝居も素晴らしいですし、彼女でないと、この役は成立しなかったと思います」と絶賛。さらに役柄についても、「サクラは、透明感・説得力が大事になってきて、その上普通が必要になってくるので、彼女でしか考えられなかったです、期待以上でしたね」とコメント。杉咲さんは“声だけ”の難しい芝居も見事に演じきっており、監督の厚い信頼も納得の演技を見せている。『弥生、三月-君を愛した30年-』は3月20日(金・祝)は全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:弥生、三月 -君を愛した30年- 2020年3月20日より全国東宝系にて公開©2020「弥生、三月」製作委員会
2020年03月15日坂口健太郎が映画単独初主演を務め、ヒロインとして永野芽郁が出演する『仮面病棟』が公開中だ。知念実希人によるベストセラー小説を実写化した同作では、鉄格子で閉ざされた元精神科病院で医師・速水(坂口)が、ピエロの仮面をつけた凶悪犯に追い詰められる。負傷して運び込まれた美少女・瞳(永野)や職員、患者とともに監禁された速水が、現状を打破するために奮闘する姿は緊迫感溢れ、先の見えない展開にドキドキする物語となっている。今回は、坂口&永野にインタビュー。作中の姿とは一転、まるで兄妹のようにナチュラルな2人に、互いの印象や、作品の見どころについて話を聞いた。○■ピエロ映画が来ている…?――お二人は2015年に公開された『俺物語!!』以来の共演となりますが、相手役と聞いた時にどのようなことを感じましたか?永野:嬉しかったです。私は脚本をいただくと共に「坂口さんが主演」というお話を聞いて、緊迫感があって精神的にも大変な作品だろうとは思ったんですけど、純粋に「坂口さんが主演ならぜひやりたい」と思いました。坂口:ありがたいお言葉です。永野:『俺物語!!』が終わった後も、CMの撮影が一緒だったり、ドラマの撮影が隣のスタジオだったりと、ご挨拶する機会もあって、ずっと勝手にお兄ちゃんみたいな人だと思っていたので、失礼かもしれないけど、緊張感がまったくなく……。坂口:(笑)永野:純粋に、一緒にできるのが嬉しいという気持ちだけでした。――『俺物語!!』の時から、緊張感はない間柄だったんですか?永野:基本的に誰にも緊張感を与えない方なんです。坂口:いやもう、みんなピリピリしてますから!(笑)永野:うそつけ!(笑)――坂口さんは、永野さんと共演と聞いていかがでしたか?坂口:『俺物語!!』では、がっつり2人一緒のシーンはなかったんですけど、現場にいた時の姿を見ていたし、本当に妹のような感じだったので、また彼女と一緒にお芝居できるのが楽しみでした。クランクイン前から、大変そうな現場だと思ってたんですよ。ずっと密室での撮影だし、張り詰めたシーンも多いけど、一緒にできるならぜひ、という感じでした。――作品を観た時に、互いに「こういうところが良かった、印象的だった」というシーンを教えてください。坂口:僕が好きなシーンは、もう最後の最後。瞳が目線をバッとあげるところが好きです。永野:言ってくれていましたね。坂口:あそこ、すごい好きなんですよ。永野:私は、自分が撮っていないシーンもいっぱいあったので、出来上がった本編を観て純粋に「こうなってたんだ」と楽しむことができました。坂口さんが謎に迫っていくシーンの表情も好きでしたね。――永野さんはピュアな役も似合うけど、意思の強い役も素敵だと前から思っていたんですが、この映画でもそういう面が見れたのかなと思いました。坂口:意外と、ありますよね。共演して思いました。ピュアでふわっとしててかわいらしいところもあるんですけど、もうちょっと男前な部分がある。そうなんですよ、永野芽郁は!永野:ありがとうございます(笑)。たぶん、皆さんが思うよりも、ガサツなんだと思います。もうちょっと、ざらざらした感じ。坂口:イメージって周りが作るものでもあるから、難しいよね。でも、今までみたことのない姿も見れるんじゃないかなと思います。永野:思います!――坂口さんは、永野さんのどんな部分に対してそう思ったんですか?坂口:自分で思っている瞳像がありつつも、ちゃんと現場の状態を察知してくれる方でした。なるべく穏やかにはいようと思ってるけど、どうしても現場がピリピリもすることもあると思うのですが、僕が見れる範囲から出てしまったところをケアしてくれたりもして、すごく頼り甲斐がありました。――ちなみに、最近”ピエロ映画”が来てるな……みたいなところも感じるのですが。坂口:『JOKER』あって、『IT』があって。――『ハーレイ・クイン』(映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』)もあって。永野:たしかに(笑)坂口:今回は、ピエロのディテールがすごく秀逸だと思いました。まっすぐの髪で、左の口角が上がっている姿は、今まで見たことのないピエロ像だな、と。台本の段階では、表情が出なくて、動きで見せなければいけないだろうから、大変そうだと思っていたんですけど、実際現場では、片方からは笑ってるように見えるし、もう片方からは怒ってるように見える。絵として面白いですよね。ただ、夜の病院やピエロというモチーフで、怖いイメージを持ってしまう方もいると思うんですけど、メインは謎解きだと思って演じていたので、怖がらずに観に来ていただければ嬉しいです。○■互いに謎に思うことは――謎が多く出てくる作品ですが、互いに謎なことはありますか?永野:ありますか?坂口:僕にはあるでしょ? 僕ってミステリアスだから……。永野:わかんないからって、そうやって人に振るのはだめですよ(笑)。じゃあ……どのタイミングで服の買い物に行ってますか? すごく忙しそうだけど、お洋服が好きだから。坂口:改めて行くことはなくなったかも。仕事が終わって、「あの店が近いから寄って帰ろう」というくらい。昔の方が色んな服を着たいと思ってたけど、丸くなってきた。今日は、赤いズボンにピンクのダウンを着てきたけど(笑)永野:ちょっとまだ尖ってますね(笑)坂口:でも、自分の好きなもの、着ていてストレスないものが決まってきました。永野さんの謎は……休みの日は、大体おうちにいると言うじゃないですか。服とかはいつ買ってるんですか?2人:(笑)永野:私はもう、服を買うために頑張って働いてるんです。本当に。ファッションが好きすぎて、そのために仕事を頑張ってるんですよ! なので、しょっちゅう服を買っています。なんなら今日も、このあと買いに行くし。坂口:じゃあさ、1回だけしか着ない服とかもあるでしょ?永野:あります。そういう時は、周りにいる、メイクさんや友達にあげたり、母親ともサイズ感が一緒なのであげたり。できるだけ多めに着たいなとは思うんですけど、着回し力がないもので、ワンパターンでしか着れないんですよね。気を遣わせてしまうかもしれないから、「これ、1回着たんだけど……」と言って渡します。坂口:僕も、タンブラーをもらいましたよ。永野:タンブラーは使ってないやつです!(笑)坂口:アイスコーヒーが好きなので、『仮面病棟』の撮影でアイスコーヒーをずっと飲んでたら、「どうぞ」って。永野:おそろいにしました!坂口:ありがとうございます。永野:アイスコーヒーがぬるくなると、嫌じゃないですか。ずっと冷たいままで飲んでいてほしいなと思って、あげました。色違いで2つ買ったら、好きな方を選べるかなと思って。どっちにしたんでしたっけ?坂口:あれ、白?永野:あれ、私、どっちでしたっけ?(笑)坂口:クリーム色とこげ茶の……。永野:違います、白と黒です。坂口:いや、それはいいじゃん!(笑)永野:全然違う、黒とこげ茶はちがう!!(笑)坂口:いやいや!永野:黒と白です!坂口:……黒と白でした(笑)――本当に兄妹みたいですね。今回は北九州で1カ月撮影をされていたということですが、互いに新たな発見はありましたか?坂口:意外と、あれなんですよね。意外とさ……意外と、あれだよね(笑)永野:(笑)坂口:前からこんな感じだから、あまり新しい発見と言えるものがなくて(笑)永野:なんでも話しちゃうんです。でも、私はありましたけどね!坂口:お先にどうぞ永野:いいですか? ちゃんと考えといてくださいね?(笑) 今まで、坂口さんや鈴木亮平さんとお食事に行く時は、お二人とも未成年の私に気を遣って、お酒を飲まないでいてくださってたんですけど、今回の撮影では、私が20歳になったので、乾杯したんですよ。初めてお酒を飲む姿を見るじゃないですか。その時に、スリッパが脱げてました(笑)坂口:どういうこと!? 俺、知らないんだけど!永野:室内で、スタッフさんたちもいて、みんなスリッパを履いてたんですよ。解散する時に、エレベーターまで歩いていた坂口さんのスリッパが脱げて、「俺、酔ってるかも」って。スリッパが脱げてから何歩か歩いて、「脱げてる」とおっしゃってたから、「脱げてますよ」と(笑)。坂口:それ、全然覚えてないな……。永野:すっごい面白かったです。嬉しかったなあ。初めて酔っている姿を見て、「お兄ちゃんが酔ってる~!」って。坂口:俺は新しい発見……なんだろう。永野:捻り出してください!坂口:ちょっと時間が空いた時に、ラーメンを食べてました。それが発見かわかりませんが、「おいしかった~!」と帰ってきてました。永野:普通!!(笑)■坂口健太郎1991年生まれ、東京都出身。2014年、映画『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』で俳優デビュー。『64 -ロクヨン- 前編/後編』(16年)で、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞、第41回エランドール賞新人俳優賞を受賞。主な映画出演作は『ヒロイン失格』『俺物語!!』(15年)、『ナラタージュ』(17年)、『今夜、ロマンス劇場で』(18年)、『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』(19年)など。本作が映画単独初主演作となる。■永野芽郁1999年生まれ、東京都出身。2009年女優デビュー。15年に映画『俺物語!!』でヒロインに大抜擢され話題となり、『ひるなかの流星』(17年)で映画初主演を果たす。18年にはNHK連続テレビ小説『半分、青い。』で注目を浴び、エランドール賞新人賞を受賞。その他、ドラマ『3年A組 -今から皆さんは人質です-』(19年)、映画『君は月夜に光り輝く』(19年)など話題作に出演し、『ニノ国』(19年)ではアニメ映画で初声優を務める。
2020年03月14日NHK総合では、新たなミニ番組「ごちそう男子」が3月23日(月)より放送スタート。村上虹郎、三浦翔平らの“食べる”様子を切り取っていく。本番組は、カロリーたっぷりで背徳感あふれる料理を、わしわしと食べ尽くしていく男性のその尊さを、様々な角度から数台のカメラでじっくり見つめる…グルメエンターテインメントミニ番組。初回は、「この世界の片隅に」『ディストラクション・ベイビーズ』の村上さんが登場。ラーメン、ギョーザ、半チャーハンを食らう。「美味しそうに食べることには自信がありますが」と言いつつも、「見られながら食べるのは難しいです」と話す村上さん。また「自分が食事をする”画“があまり世間に出ていないので、何を食べているかわからない、イメージがわかないと言われますが、意外と…食べますよ!」とアピールした。続く第2回は、先日『魔女見習いをさがして』「M 愛すべき人がいて」と話題作への出演が決定した三浦さんが、特大ヒレかつ定食を食べる。「カメラが回っている中、無音でひたすら食べるのは初めて!」という三浦さん。「今日は(とんかつを)ガッツリ食べました!ハイカロリーって美味しいですね…!」と感想を語っている。「ごちそう男子」は3月23日(月)~NHK総合にて放送スタート。(cinemacafe.net)
2020年03月13日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】新型コロナウイルスによる商品不足に母親が敏感になりすぎて困っています。マスクやトイレットペーパーが品薄状態になっているのを見て心配になったようで、何軒もお店をはしごしていました。使うぶんだけ買ってくればいいのですが、「またいつ無くなるかわからないから」と必要以上の量を買いだめ、お米や缶詰の備蓄までどんどん増やしていく始末……。毎日落ち着かない様子で、母親の相手をするのにも疲れてきました。(36歳・会社員・女性)【回答】やらせてあげておいたらいいじゃないですか。お母さまの思うように。報道をご覧になってご存じのとおり、今回の新型コロナウイルスは高齢者のほうがリスクが高いのですよ。お若いあなたよりお母さまのほうが切実な問題なのです。昭和生まれの方というのは備蓄しておくことで多大なる安心を得ます。私の両親も同じです。加えて、この日々の報道。煽られないでいるほうがむずかしいです。トイレットペーパーも、マスクも、お米も、すぐ腐ってしまうものではありませんから、事態が無事収束したあとにでも、ゆっくり消費していけるでしょう。それに、まだ先は見えていませんからね。これからますます事態が悪化し、最悪のシナリオにならないともかぎりません。そうなれば、お母様が心血を注いで集めてくださった物資が大いに役立ちます。そうです。すべてはそうなのです。アリとキリギリスです。夏の間、せっせと働いて食料を運び込んでいたアリさんを、キリギリスはせせら笑って見ていました。食料のない冬なんて来るはずがないってね。でも、冬は来ました。食料をためていなかったキリギリスは瀕死の状態に。優しいアリさんに食料を分けてもらえなければ、助からなかったのです。キリギリスはお礼にバイオリンを演奏しましたが、あなた、バイオリンは弾けますか?とはいえ、多くのアリさんが買いだめをして、いろんなものの需要と供給のバランスがくずれてしまうのは、たしかにいただけませんね。お母さまには、ほどよいアリさん行動をお願いしましょうか。そのためにはまず、お母様の話を聞くことです。どんな苦労をして重いお米を運んできたのか。トイレットペーパーひと袋買うのにどれくらい並んだのか。まずはその労力と功績を十分にたたえます。そして最後に、遠慮がちに「でも、やり過ぎはよくないよ。お母さんの身体も心配だし。無理して感染しちゃったら元も子もないしね」と言うのです。だいたい10分聞いて30秒話す程度。そのくらいを意識してお伝えしてみてください。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK総合『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS系『グッとラック!』(火曜)にコメンテーターとして出演する。4月1日よりニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務めることが決定。「女性自身」2020年3月24・31日合併号 掲載
2020年03月13日空気の冷たい2月の午前8時過ぎ、都内で小型犬の散歩をしている男性の姿があった。長谷川博己(43)だ。この日の彼は、ロングのダウンコートに大きなマスクを着用。寒さやウイルスから、しっかりと体を守っている。表情は終始、うつむき気味。左手は腰に当てて歩いている。その姿はまるで、腰に差した刀のつばに触れる武士のようだった――。現在、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で主役の明智光秀を演じている長谷川。撮影以外でもすっかり役に入り込んでいる様子だが、視聴率はかんばしくない。「初回は、視聴率19%超えの好スタートを切りました。しかし2月9日放送ではまさかの急落。前週より2.6ポイントも下落し、13%台となっています。3月には15%まで復活したものの、予断を許さない状況です」(芸能関係者)沢尻エリカ(33)の逮捕による降板騒動を乗り越えた矢先、今度は新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた。さらに、視聴率も急落……。暗雲立ち込めるなか、現場の雰囲気も消沈気味だという。「NHKとしても対策を徹底していて、少しでも熱がある人は出社停止。現場も大勢のスタッフが出入りするため、できるだけ接触を避けるように伝えています。そのため、密な連携を取ることが難しくなってきています。世間では次々とイベントが中止になっていますし、ロケ場所にも制限が出かねません。『このまま撮影は進められるのか……』と心配の声も上がっています」(NHK関係者)そんなムードを一変させたのが、座長である長谷川の“粋な計らい”だった。「長谷川さんがマスクや消毒液を現場に差し入れして、みんなの前で『こんなときだからこそ、一丸となって乗り越えましょう!』と呼びかけたんです。沢尻さんの逮捕で再撮することになったときも、彼の激励で現場の団結はより強くなりました。今回も長谷川さんの一言で、現場の士気は急上昇。新型コロナウイルスの流行によって、在宅率が高まっている状況ですからね。今こそ放送を通じて、視聴者に元気を与えたい。そんな思いで、撮影にも熱が入ってきています」(ドラマ関係者)長谷川の“男気”により、再びよみがえった大河。視聴率もこのままV字回復となるか。「女性自身」2020年3月24・31日合併号 掲載
2020年03月13日お笑いコンビ・ハリセンボンの近藤春菜が、ディズニー/ピクサー最新作『2分の1の魔法』(近日公開)で、内気な少年・イアンと陽気な兄・バーリーを愛する優しい母・ローレル役の日本語版声優を務めることが11日、明らかになった。近藤は「予告編を観て、誰よりもローレルに似ていると思っていたので、自分がやりたいという気持ちがありました。決まった時はとてもうれしかったです!」と喜びのコメント。なお、ドラマなどでも活躍している近藤だが、女優としても声優としても母親役は初めて。本作の日本語吹替版は、主人公のイアン役を志尊淳、兄のバーリー役を城田優が担当しているが、イアンとバーリーの母・ローレル役に近藤が決定。働き者でユーモアに溢れた性格のローレルは、夫を亡くしてから女手ひとつで心から愛する息子たちを育て、性格が全く違う2人の息子に惜しみなく愛を注いでいる。時に勇敢に家族を守るため立ち向かうローレルは、2人の物語に深く関わる重要なキャラクターであり、兄弟の“絆”が描かれる本作において、兄弟を家族の愛で包み込む大きな存在として描かれている。ローレルは生前の夫から、イアンが16歳になった時に2人に渡して欲しいと、プレゼントを預かっていた。それは“1日だけ亡き父が復活できる魔法の杖”。生まれる前に亡くなった父に一目でいいから会いたいと願うイアンは魔法で父を蘇らせようとするが、失敗して身体の半分の“足だけ”の姿で蘇らせてしまう。イアンとバーリーは父を完全に復活させるための旅に出るのだが、息子たちがいなくなったことに気づいたローレルは2人の後を追うことに…。近藤はお笑い芸人として活動しながら、バラエティ番組や朝の情報番組でMCを務めるなど幅広く活躍。女優としてはNHKの連続テレビ小説『花子とアン』や大河ドラマ『西郷どん』、フジテレビの実写ドラマ版『サザエさん』では花沢さん役、実写ドラマ版『まるまるちびまる子ちゃん』ではみぎわさん役など、国民的に愛される作品に出演している。近藤は「『2分の1の魔法』の予告編を観て、誰よりもローレルに似ていると思っていたので、自分がやりたいという気持ちがありました。決まった時はとてもうれしかったです!」と大喜び。志尊が演じるイアン、プライベートでも仲が良い城田が演じるバーリーの母親役を演じることについて「イアンとバーリーはまさに志尊さんと城田さんにぴったりな役柄でした! 私も二人が演じる兄弟のお母さん役を演じ、家族の一員になれたことがうれしかったです」と話した。また、「ローレルは、優しくて勇敢ですごく素敵なお母さんで、演じていてあたたかい気持ちになりました」と語り、「相手を思いやる2人の絆に“無償の愛”を感じたし、素敵な家族だなと胸を打たれました。ラストシーンはめちゃくちゃ感動しました」と本作への溢れる思いを明かした。さらに、日本語版キャストとして豪華ベテラン声優陣が参加。イアンとバーリーの旅に重要な役割を果たすことになる勇敢な女性・マンティコア役は、舞台を中心に活躍する浦嶋りんこ、不気味な質屋の店主・グレックリン役は、『プロメア』でルチア・フェックス役を演じた新谷真弓、亡き父の大学時代の友人・ガクストン役は、ピクサー作品には欠かせない丸山壮史、そして、フェンウィック役は、『銀魂』の長谷川泰三役や『ONE PIECE』のサカズキ(赤犬)役などで知られる立木文彦が務めた。(C)2020 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2020年03月12日歌手の城南海(きずき・みなみ)が、ディズニー実写映画『ムーラン』(5月22日公開)の日本版主題歌「リフレクション」を歌うアーティストに決定した。奄美民謡「シマ唄」をルーツに持つ城は、鹿児島県奄美大島出身の30歳。NHK大河ドラマ『西郷どん』(2018)の劇中歌と大河紀行テーマをはじめ、これまで数々のドラマ主題歌や、舞台で圧巻の歌声を披露してきたが、洋画の主題歌を担当するのは今回が初めてとなる。ディズニー映画の主題歌に抜てきされ「夢が叶って本当にうれしかった!」という城は、「ふるさとから出てきて、東京に住んで十数年。なかなか自分らしくいられない時や、本当の自分ってなんだろう、と考えることがすごくあった。そんな自分と歌詞を重ね合わせながら、ムーランの姿も重ねて歌いました」と主題歌「リフレクション」の歌詞に共感し、思いを込めて歌ったという。「リフレクション」は1998年公開のアニメーション版『ムーラン』の主題歌としてクリスティーナ・アギレラが歌唱し、当時から根強いファンを持つ名曲。「自分らしくありたい」と思う一方で、愛する家族や故郷のために自分を男と偽り、国の命運をかけた戦いへ出ることを決意するムーランの心情と葛藤を歌い上げる、切なくも壮大なバラードだ。日本版の訳詞も担当した城は「私らしい訳詞にしたいなぁと最初に思いました。月を見上げるのが好きなのですが、月は光と闇の狭間にあるので、表と裏、“本当の自分”と“偽りの自分”というものを月にも感じて、歌詞のはじまりは月から景色を描いていきました。ムーランの思いを、ムーランになりきって書きましたが、“私を生きる”というワードがポイントです。ムーランの願いを書きました」と説明。また、歌詞が自然になるように「もともとの英語版の母音をイメージし、“Ah”で伸ばすところは“アー”で同じ母音にして伸ばしたり、そういう所も意識しながら書きました」と繊細な工夫をしたことを明かした。本作のオリジナル版では、アニメーション版と同じくクリスティーナ・アギレラが再び「リフレクション」を歌唱。アギレラの歌を聞いた城は「すごくパワフルでアニメーション版よりもパワーアップしていて今回の実写版『ムーラン』にぴったりだと思いました。『私も負けないぞ!』と思いました!」と語った。なお、ウォルト・ディズニー・ジャパンは、城の起用理由を「リフレクションは“本当の自分でありたい”というメッセージが込められた歌。一つ一つの言葉を丁寧に伝えることができるアーティストである城さんは、圧倒的歌唱力と幅広い層への親しみやすさを持ち合わせており、全国にリフレクション旋風を巻き起こしてくれるはず!」と明かしている。ディズニー・アニメーションの傑作『ムーラン』の主人公として全世界で愛されてきた少女ムーランの物語を実写映画化した本作は、感動のドラマとスペクタクルな戦いのシーンが織りなすファンタジー・アドベンチャー。愛する父の身代わりとなり、男性と偽って兵士となったムーランは、家の守り神である“不死鳥”に見守られながら、厳しい訓練と努力を重ね、驚くべき戦闘能力を開花させていく。闘いの日々の果てに、彼女を待ち受ける運命とは? そして、“本当の自分”と“偽りの自分”の間で葛藤する彼女が最後に下す決断とは…?(C)2020 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2020年03月12日ディズニー・アニメーションのヒロインのイメージを変えたといわれる『ムーラン』。その実写版が、5月22日(金)全国公開される。この度、日本版の主題歌アーティストが城南海(きずき・みなみ)に決定。ディズニー音楽の名曲 『リフレクション』を歌うことになる鹿児島県奄美大島出身の城は、奄美民謡『シマ唄』をルーツに持つシンガー。NHK大河ドラマ『西郷どん』の劇中歌と大河紀行テーマをはじめ、これまで数々のドラマ主題歌や、舞台で圧巻の歌声を披露してきたが、洋画の主題歌を担当するのは今回が初めてとなる。ディズニー映画の主題歌に抜擢され「夢が叶って本当に嬉しかった!」という城は、「ふるさとから出てきて、東京に住んで十数年。なかなか自分らしくいられないときや、本当の自分ってなんだろう、と考えることがすごくあった。そんな自分と歌詞を重ね合わせながら、ムーランの姿も重ねて歌いました」と、『リフレクション』への共感を語った。『リフレクション』は、1998年公開のアニメーション版『ムーラン』の主題歌として、クリスティーナ・アギレラが歌唱し、当時から根強いファンを持つ曲。“自分らしくありたい”と思う一方で、愛する家族や故郷のために自分を男と偽り、国の命運をかけた戦いへ出ることを決意するムーランの心情と葛藤を歌い上げる、切なくも壮大なバラードだ。城は、そんなムーランの複雑な心境が反映された歌詞の日本版の訳詞も担当した。「私らしい訳詞にしたいなあと、最初に思いました。月を見上げるのが好きなのですが、月は光と闇の狭間にあるので、表と裏、“本当の自分”と“偽りの自分”というものを月にも感じて、歌詞のはじまりは月から景色を描いていきました。ムーランの思いを、ムーランになりきって書きましたが、“私を生きる”というワードがポイントです。ムーランの願いを書きました」と、歌詞制作への想いについて述べた。また、歌詞が自然になるように、「もともとの英語版の母音をイメージし、“Ah”で伸ばすところは“アー”で同じ母音にして伸ばしたり、そういうところも意識しながら書きました」と、繊細な工夫を明かしている。本作のオリジナル版では、アニメーション版と同じくクリスティーナ・アギレラが再び『リフレクション』を歌唱するが、アギレラの歌を聞いた城は、「すごくパワフルでアニメーション版よりもパワーアップしていて、今回の実写版『ムーラン』にぴったりだと思いました。“私も負けないぞ!”と思いました!」と、楽曲への自信と意気込みを見せた。ウォルト・ディズニー・ジャパンは城について、「リフレクションは“本当の自分でありたい”というメッセージが込められた歌。一つひとつの言葉を丁寧に伝えることができるアーティストである城さんは、圧倒的歌唱力と幅広い層への親しみやすさを持ち合わせており、全国にリフレクション旋風を巻き起こしてくれるはず!」と、起用理由を明かしている。『ムーラン』5月22日(金)全国公開
2020年03月12日女優の波瑠が11日、都内で行われたコーエーテクモゲームスのダーク戦国アクションゲーム『仁王2』完成発表会に竹中直人とともに出席した。コーエーテクモゲームスは、PlayStation 4用のゲームソフトであるダーク戦国アクション『仁王2』を3月11日より発売開始。同ゲームは全世界で300万を超えるセールスを記録した『仁王』の第2弾となるもので、主人公と行動をともにする"木下藤吉郎"は竹中直人、同ゲームのオリジナルキャラクターである妖怪ハンター"無明"(むみょう)は波瑠が声を担当している。ゲームの仕事はほとんどしてこなかったという波瑠は「声を当てる難しさもありますし、テレビや映画よりもゲームは世界観があるので、それを私が壊してしまわないか不安でした」とオファー時の心境を明かし、「収録では色んな新しい体験があって、とても新鮮で楽しかったです」と満足げ。竹中は、1996年のNHK大河ドラマ『秀吉』、2014年の『軍師官兵衛』で豊臣秀吉を演じており、「とても光栄なことです。まさかまた秀吉を演じられるとは思わなかったので驚きでしたね」と話しつつ、「役によって演じやすいとかやりやすいとかはないですね。ただ監督の指示に従うだけなので」と語った。また、前作『仁王』をプレーしたこともあるという波瑠は、ガチなゲーマーであることを告白。「基本的に忙しくなければ(ゲームは)日課です。ゲーム友だちがいっぱいいて、スイッチを入れたら誰が今このゲームを遊んでいるかが分かるんです。仕事終わりに仲間が絶対にいるバーに行く感じをゲームでやっている感覚ですね。友だちと話しながらゲームをするのが好きなんですよ」という波瑠に対して竹中は「波瑠が部屋でゲームをしている姿が想像できない」と驚いた表情だった。戦場での緊張感と強敵を倒す達成感が得られる同ゲーム。それにちなみ、「これまでに最も緊張した瞬間は?」という問いにNHK連続テレビ小説『あさが来た』での出来事を上げた波瑠は「ヒロインのオーディションは書類選考から面接2回、最後に撮影みたいな最終審査がありました。結果待ちというところで、『もう一度審査したいから大阪に来てくれ』と言われて、何をやるんだろうと思ったら『あなたがヒロインですので』と。記者会見のために呼ばれたんです(笑)」と振り返りながら、「(記者会見の前日に)喋ることを考えてと言われ、あの時は何が何だか分からず、パニックになるぐらい緊張しましたね」と懐かしそうだった。
2020年03月11日