全国のCDショップ店員の投票で選出される『第14回CDショップ大賞2022』の授賞式が3月3日に開催。Official髭男dismの『Editorial』ならびに21世紀生まれのソロアーティスト・WurtSの『ワンス・アポン・ア・リバイバル』の2作品が大賞受賞作品<赤><青>として選出された。『CDショップ大賞』では、2019年より大賞を「何回でも聴きたい素晴らしい作品=#神アルバム(と呼べるようなスタンダードとなりうる作品)」<赤>、「新人の素晴らしいアルバム。受賞をきっかけにブレイクが期待される、お客様にお勧めしたい作品」<青>というふたつのコンセプトに基づいて選出している。今回大賞に輝いた2組のうち、Official髭男dism『Editorial』は<赤>、WurtS『ワンス・アポン・ア・リバイバル』は<青>での選出となった。Official髭男dism『Editorial』を選出したCDショップ店員は、「リード曲に6分のバラードをもってくる、かなり挑戦的なヒゲダンの最新作。『生と死と愛』をテーマにした大長編小説かのような聴きごたえのある1枚。聴きこむ毎に、コロナ禍でライブを始めとした活動を制限された2020年の伝えたい思いが、ひしひしと伝わってくる。収録曲順も秀逸で、『I LOVE...』『Universe』と多幸感溢れるヒゲダンPOPSが、アルバムを重たくさせないのも好き。ぜひCDで聴きこんで、彼らの髄所に散りばめられた思いや音を感じてほしい!」と称賛。なおOfficial髭男dismは前作『Traveler』でもCDショップ大賞<赤>を受賞しており、2作連続で大賞を受賞するのはバンドとしては史上初となる。そしてWurtS『ワンス・アポン・ア・リバイバル』に投票したCDショップ店員は、「口ずさみたくなるメロディとリフに、オルタナを中心としてEDMやディスコっぽい雰囲気を取り入れたサウンド、そのサウンドとのアンバランスが癖になる気だるい歌声に乗せて踏まれる遊び心ある韻、全ての音が相乗効果を生み出す、絵画のパズルを組み立てたような美しい作品。アルバムを通して多幸感に溢れており、若い世代から発信されながらもどこか懐かしさを感じることが出来、年代問わずおススメしたい1枚です。」とコメントしている。WurtS『ワンス・アポン・ア・リバイバル』ジャケットこのほか部門賞では、洋楽賞にマネスキン『テアトロ・ディーラ Vol.1』、クラシック賞に朴葵姫 『Le Départ』、ジャズ賞に挾間美帆 フィーチャリング デンマーク・ラジオ・ビッグバンド『イマジナリー・ビジョンズ』、歌謡曲賞に林部智史『まあだだよ』、ライブ作品賞に藤井風『Fujii Kaze "NAN-NAN SHOW 2020 " HELP EVER HURT NEVER』が選出された。また今年は該当年に特筆すべき活躍があったアーティストの作品に授与する特別賞が3年ぶりに復活し、YOASOBI『THE BOOK』『THE BOOK 2』の2作品が受賞した。今回の各受賞作品の紹介ならびに受賞アーティストのビデオメッセージなどが観れる授賞式の模様は、YouTubeで3月4日20時よりアーカイブ公開される。また3月5日21時からは地域ブロック賞アーティストによるオンラインライブが行われる予定だ。■Official髭男dism 藤原聡(Vo/Pf) コメント前作の『Traveler』から2作連続でのCDショップ大賞<赤>を受賞させていただきましたが、バンドとしては史上初ということ、本当にありがとうございます。CDショップの店員さんはバンドの魅力を伝える側にいる人たち、一緒に動いてくれている仲間だと思っていますし、そういう人たちがいいCDだったと言ってくれるようなものが2作連続で作れたことは誇るべきことなんじゃないかなと思っています。なので、全国のCDショップの店員さんにこの賞を捧げたいと思います。おめでとうございます!■WurtS コメントこのたび、CDショップ大賞<青>に選ばれて大変光栄です。昨年のTikTokで「分かってないよ」が拡散されて以降、テレビCMや雑誌、企業とのコラボなどによって順調にネットアーティストを抜け出す準備をしていました。そして配信だけでなく、今回のようなフィジカルの評価をいただくことができ、ついにアーティストとしての活動を進めていくスタートラインに立つことができました。WurtSの目標が音楽で持続的に社会問題へ支援する仕組みを考えることであり、これからはアーティストとしての評価から、表現者としての評価を目指すことになりそうです。ぜひ皆さんも、WurtSが目指す、大きなプロジェクトのゴール地点の一部始終をご覧ください■『第14回CDショップ大賞2022授賞式』アーカイブ公開期間:3月4日(金) 20:00~4月3日(日) 23:59MC:藤田琢己配信内容:全受賞作品の発表、受賞アーティストのビデオメッセージ、CDショップ店員応援コメント視聴URL:■『地域ブロック賞 SPECIAL LIVE』配信時間:3月5日(土) 21:00~(アーカイブ無し)視聴URL:『第14回CDショップ大賞2022』受賞作品『第14回CDショップ大賞2022』ロゴ【大賞作品<赤>】■Official髭男dism 『Editorial』【大賞作品<青>】■WurtS『ワンス・アポン・ア・リバイバル』【部門賞】■洋楽賞:マネスキン『テアトロ・ディーラ Vol.1』■クラシック賞:朴葵姫 『Le Départ』■ジャズ賞:挾間美帆 フィーチャリング デンマーク・ラジオ・ビッグバンド『イマジナリー・ビジョンズ』■歌謡曲賞:林部智史『まあだだよ』■ライブ作品賞:藤井風『Fujii Kaze "NAN-NAN SHOW 2020 " HELP EVER HURT NEVER』■特別賞:YOASOBI『THE BOOK』、YOASOBI『THE BOOK 2』【入賞】※アーティスト名50音順■Awesome City Club『Grower』■Official髭男dism『Editorial』■折坂悠太『心理』■カネコアヤノ『よすが』■KID FRESINO『20,Stop it.』■Creepy Nuts『Case』■クリープハイプ『夜にしがみついて、朝で溶かして』■Kroi『LENS』■グソクムズ『グソクムズ』■Saucy Dog『レイジーサンデー』■STUTS & 松たか子 with 3exes『Presence』■sumika『AMUSIC』■SUPER BEAVER『アイラヴユー』■ずっと真夜中でいいのに。『ぐされ』■NEE『NEE』■日食なつこ『アンチ・フリーズ』■NiziU『U』■Hakubi『era』■Hump Back『ACHATTER』■マハラージャン『僕のスピな☆ムン太郎』■millennium parade『THE MILLENNIUM PARADE』■YOASOBI『THE BOOK』■YOASOBI『THE BOOK 2』■WurtS『ワンス・アポン・ア・リバイバル』【地域ブロック賞】■北海道ブロック賞:KALMA『ミレニアムヒーロー』■東北ブロック賞:菅原信介 & 6th Generation『SUGAROKU』■関東ブロック賞:Kroi『LENS』■甲信越ブロック賞:youth『フロムユー』■北陸ブロック賞:プッシュプルポット『僕らのままで』■東海ブロック賞:Atomic Skipper『人間讃歌』■関西ブロック賞:YMB『トンネルの向こう』■中国ブロック賞:Rose One『さんかくえらぶはなし』■四国ブロック賞:みゆはん『かいこ』■九州ブロック賞:クレナズム『Touch the figure』■沖縄ブロック賞:MONGOL800『etc.works3』全日本CDショップ店員組合 オフィシャルサイト:
2022年03月04日お笑いコンビ・すゑひろがりず(南條庄助、三島達矢)が10日、大阪・なんばグランド花月で行われた「第七回上方漫才協会大賞」で大賞に輝いた。イベント後に取材に応じ、南條は「鼓を叩くのを忘れました。とにかく驚きました。青天の霹靂とはこのことだなと。(受賞は)ないと思っていたので」と心境を告白。「上方っていう名前がついた賞で、小鼓を持って漫才をするというのはなかなか評価はしていただけないものだと思い込んでいた。こんなに吉本は心が広い会社だとは思いませんでした」と喜んだ。三島も「僕もずっと足が震えていました。もし呼ばれたらこう言おうと思っていたことを全部忘れてしまいました」と心境を述べ、「こういう評価をしていただけることは自分の人生ではないと思っていたので、ありがたい気持ちです」と語った。そして、今後について南條は「漫才の賞をいただいたので、もっとテレビで漫才が披露できるようにネタ番組とかに出演させていただきたい」と希望。三島は「本当に偉大な賞をいただいたので、一つひとつの舞台をより大切にしていきたい」と気を引き締めた。なお、上方漫才協会会長の中田カウスは、すゑひろがりずについて「古いものを新しく見せるために相当に研究したと思う。これから先が楽しみです。絶対に生き残ってほしいコンビです」と期待を寄せた。「上方漫才協会大賞」は、大阪のお笑い芸能文化の継承と発展のため、若手芸人を育成しサポートしていく「上方漫才協会」主催の賞。過去に、第一回はアインシュタイン、第二回は吉田たち、第三回はトット、第四回は見取り図、第五回はミキ、第六回はミルクボーイが大賞を受賞した。今回の大賞には、昨年活躍したニューヨーク、オズワルド、空気階段、ニッポンの社長、ロングコートダディ、オダウエダなどがノミネート。各分野のプロデューサーが2021年に活躍した芸人を対象に推薦した53組の中から大賞1組が決定した。また、新人賞には、ドーナツ・ピーナツが選出された。ドーナツは、「新人賞に挑戦させてもらったのが3回目だったので、やっとやという気持ちでした。挑戦し続けてよかった」と話し、ピーナツも「僕も3回目だったのでやっとという思いはありました。おっしゃー! と思いました」と喜びを語った。
2022年01月12日毎年好き&気になるマンガを紹介してきた「ananマンガ大賞」、なんと今回で12回目!ここでは大賞作を発表します。年末年始にぜひとも読んでくださーい!ananマンガ大賞:『恋するMOON DOG』山田南平満月を見ると犬になっちゃう男の子?!ファンタジー、でもリアル。“これぞマンガ”な恋物語。現実ではありえない設定、だからこそ引き込まれる!大人の女性におすすめのマンガを紹介する「ananマンガ大賞」。ありがたいことに今年で12年目を迎えたこの企画。改めて大賞選考基準をご説明すると、(1)カッコいい男性が出てくること、(2)ラブストーリーであること、(3)現在連載中であること、(4)読んだあとに前向きな気持ちになれること。以上の4つと照らし合わせながら、編集部内のマンガ好きスタッフらが厳正に審査した結果、今年の大賞は山田南平さんの『恋するMOON DOG』を選出!電子雑誌「花ゆめAi」で連載中の、満月を見ると犬になっちゃう20歳の男子と、ちょっぴり年上のトリマーとして働く女性のラブストーリーです。リアル世界では絶対にない設定は、マンガだからこそ楽しめる物語!いったいどんな作品なの?4 つのポイントで解説。POINT1:ヒロイン・律歌とアキラの出会いは真夜中の路上。偶然飛び出してきたのは犬だったけど…?初対面なのに、やけに懐く&お行儀の良いドーベルマン。近くに落ちている脱ぎたての衣服も気になるが、律歌は「とりあえず捕獲して、飼い主に連絡しよう」と犬を連れて自宅へ帰り、鑑札と名札をチェックするが…。POINT2:なんとアキラは、人狼の犬版。満月を見るとドーベルマンに変身!犬の首輪に付けられた小さなペンライトのスイッチをオン。すると満月が映し出され、それを見た犬が、突然人間、しかも若い男子、そして裸に!!いろいろありえない!!が、律歌はペットとしてアキラ(犬)を飼うことに!?POINT3:大型犬のごとく甘えてくるアキラが、正直たまりません。犬好きでも犬好きじゃなくても、オチます。犬になったり人間になったりしながら、律歌と暮らすことになったアキラ。人間の姿をしているときにも、口元を舐めてきたり擦り寄ってきたりと、甘え方がほぼ犬。それがめっちゃかわいい…。犬好きの律歌は翻弄されまくり。POINT4:出てくる犬が、リアルかつかわいい!犬同士の会話も読みどころ!律歌の働く犬の美容院には、スピッツ、シェパード、ゴールデンなどさまざまな犬がご来店。犬同士の井戸端会議の場面が、とにかく愛らしい!犬にもこんな性格の違いがあるんだろうな…と、妙に納得してしまいます。山田南平先生に、受賞特別インタビュー!受賞の報告をさせていただきつつ、作品への思いや創作の裏話、そして犬への愛を聞かせていただきました!――まずは受賞の感想をどうぞ!山田:私の夫(マネージャー)から受賞を知らされました。あまりに驚いて、「え、anan?anan??」と何度も聞き返しました。――この作品は、とにかくアキラがカッコよくて魅力的です!!山田:ありがとうございます!アキラは設定上全裸になることが多いので、細マッチョの筋肉質体型にし、また“愛されることが仕事の家庭犬”的な愛され方に慣れている子で、“女の子の気持ちを完璧に酌める王子様”であることを目指しました。犬種をドーベルマンにしたのは、ヒロインを押し倒せるサイズの大型犬で、スリム体型、筋肉質なのがひと目で分かる短毛種、という条件から出てきた結果ですね。「犬のときも人間のときもカッコいい」と言ってもらえたことがあり、本当に嬉しかったです。――このお話はファンタジーですが、恋物語としてはリアル。そのバランスはどう考えていますか?山田:犬になる、という設定以外の部分のリアリティを大事にしています。主人公の部屋や職場、遊びに行くお店の様子など、見慣れた現実感をしっかり描くと、ありえないことが起きてもすんなり読んでもらえるような気がします。また4巻でアキラの体質に関して遺伝の話が出てくるのですが、そこは医学監修を入れてリアルな設定を用意しました。ファンタジーとリアルのメリハリがあればあるほど、意外と違和感が生まれにくいのかもしれません。とはいえ「なんでアキラは日本人なのに和犬じゃないの?」というような素朴な疑問も出てくると思いますが、そこは見逃してください(笑)。――価値観が変わる昨今、恋愛マンガのあり方も変化していると思いますが、マンガ家として、そのあたりはどう思われていますか?山田:ネットやSNSのおかげなのか、ここ10年の変化の流れは本当に大きく、良い方に進化しているのだと思っています。一方で、以前私が描いた作品を今読んでくれる若い読者さんにとっては、驚きも多いだろうと、申し訳なく思う部分もありますね…。この作品も、アキラが律歌に「俺の子どもを産んで」というセリフがあり、正直“今の時代にどうなんだ?”と思い悩んだのも事実です。だからこそ、その部分を慎重に扱いながら物語を紡ぎ、7巻で律歌とアキラが一つの答えを出したので、ぜひそこまで読んでもらいたいです。――またこの作品は、犬への愛が溢れているところも素敵です。山田:作品を描く上で、“犬を生き生き幸せそうに描くこと”を大事にしています。また、“一度飼うと決めた動物と最後まで暮らす大切さ”を伝えたい、という気持ちも込めています。私自身が小さい頃から犬好きなので、いつか犬がテーマの作品が描けたら、日本のペットを取り巻く状況を盛り込みたいと思っていたので、そんな要素も少しずつ入れています。男の子カッコいいな、恋愛物語がおもしろいな、と思って読んでいたら、ついでにペット業界の暗い部分の知識もつるっとのんじゃった…的なものを目指しているので、そういうところも感じ取っていただけると、作者としては嬉しいですね。この後の律歌の心情に関して、編集長とバトルを繰り広げた、思い出の場面。2話のアキラが迫るシーン。このあと律歌は拒絶しバスルームに逃げ込む。「律歌の心の動きに関して、編集長と闘ったのを覚えています。双方折れられず、友人のマンガ家・日高万里さんにネームを見せて泣きつきました。苦し紛れに描いた律歌のモノローグを日高さんが褒めてくれたのが嬉しかった」友人、読者、編集長が揃って大絶賛!描きながらご自身も涙ぐんだ名シーン。「犬化する俺の気持ちはわからない」とアキラに言われ、律歌が泣きながら啖呵を切る場面。「友人が“すごい良かった!”と連絡をくれたり、前述の編集長からも“本当に良い回で、完璧だった”と電話をいただいたり…。読者さんの反応も、連載中で一番良かったと言われ…。本当に描けてよかった」読者さんからもらって嬉しかったのは、「読後、彼氏をハグしたくなる」という感想。「〈ananマンガ大賞〉の選考基準に、“読んだあとに前向きな気持ちになれる”というものがあると伺い、この作品に対して、そう思っていただけたということがとても光栄です。頑張って描いてよかった!家族がいる人は家族を、犬や猫を飼っている人はぜひ彼らをハグしてほしいと思います」『恋するMOON DOG』トリマーの律歌(25)が出会った犬は、満月を見ると人間になる20歳の男子だった!「俺の番(つがい)になって」と迫る年下イケメンに律歌は翻弄されるが…。電子雑誌「花ゆめAi」にて連載中。1~7巻各693円/白泉社©山田南平/白泉社やまだ・なんぺい1991年デビュー。代表作に『紅茶王子』が。現在「金色のマビノギオン ―アーサー王の妹姫―」をアプリ「マンガPark」で連載中。※『anan』2021年12月29日‐2022年1月5日合併号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2022年01月01日Adoの「うっせぇわ」が、その年話題となった新語・流行語を決定する『2021 ユーキャン新語・流行語大賞』の大賞を受賞した。「うっせぇわ」はAdoが2020年10月にリリースしたメジャーデビュー曲で、同曲のMusic Videoとストリーミング累計再生数は4億を突破するなど社会現象となっている。先日、現代用語の基礎知識編集部調査をもとに『2021 ユーキャン新語・流行語大賞』のノミネート語30語が選出され、その中から選考委員会が選出した大賞10語に「うっせぇわ」が選ばれた。Ado「うっせぇわ」MV19歳の歌い手・Adoは『オリコン上半期ランキング2021』にて、ソロアーティスト初の受賞となるアーティスト別セールス部門「新人ランキング」1位に輝いた新世代のアーティスト。2月にリリースした「ギラギラ」、そして4月に配信した「踊」もそれぞれストリーミング総再生数1億回を突破し、10代ソロシンガー初となるストリーミング累計「1億回」再生楽曲3曲を保持している。なお2022年1月26日には初のCD作品となるアルバム『狂言』を発売予定。4月4日には自身初のワンマンライブ『喜劇』をZepp DiverCity(TOKYO)で行うことも決定している。■Ado コメントこんにちは、Adoです。“2021 ユーキャン新語・流行語大賞”に“うっせぇわ”が受賞したとお聞きして光栄な限りです。まさか流行語大賞に選ばれるなんて...びっくりです...これも楽曲を提供してくださったsyudouさん、MV・ジャケットを手掛けてくださったWOOMAさん、そして楽曲を聴いてくださった皆様のお陰です。これからも楽曲を大切に歌っていければと思っております。■「うっせぇわ」配信リンク:<リリース情報>Ado 1st Album『狂言』2022年1月26日(水) リリース●完全数量限定:フィギュア&書籍盤【CD+フィギュア+書籍+ハードカバーケース】価格:9,900円(税込)Ado『狂言』フィギュア&書籍盤ジャケットフィギュア:高さ16.5cmx幅7.5cmx奥行 4.5cm、台座付き書籍:イメージディレクターORIHARAによる画集を含む、 スペシャルコンテンツをフルカラーで、40ページを超えるボリュームで掲載。ハードカバーケース:高さ199mm x 幅150mm x 奥行20mmAdoフィギュア●初回限定:DVD&書籍盤【CD+DVD+書籍+ハードカバーケース】価格:4,400円(税込)Ado『狂言』DVD&書籍盤ジャケット※書籍とハードカバーケースは【完全数量限定:フィギュア&書籍盤】に付属のものと同じです●初回限定:ゆらゆらアクリルチャーム盤【CD+ゆらゆらアクリルチャーム】価格:3,300円(税込)Ado『狂言』ゆらゆらアクリルチャーム盤ジャケットゆらゆらアクリルチャーム:直径10.5cm●通常盤(初回プレス)【CD Only】価格:2,750円(税込)Ado『狂言』通常盤ジャケット【CD収録内容】※全形態共通「うっせぇわ」詞曲・編曲:syudou「レディメイド」詞曲・編曲:すりぃ「ギラギラ」詞曲・編曲:てにをは「踊」作編曲:Giga / TeddyLoid作詞:DECO*27※NHK総合『夜光音楽 ボカロP 5min.』テーマソング「夜のピエロ」詞曲・編曲:biz※ドラマ『初情事まであと1時間』オープニング主題歌「会いたくて」作詞・作曲:みゆはん編曲:みきとP※映画『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ファイナル』挿入歌「阿修羅ちゃん」詞曲・編曲:Neru※テレビ朝日系ドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』主題歌ほか新曲7曲【DVD収録内容】※DVD&書籍盤のみ■MV集(Ado副音声入り)「うっせぇわ」Movie:WOOMA「レディメイド」Movie:ヤスタツ「ギラギラ」Movie:沼田ゾンビ「踊」Illust:かゆかMovie:藍瀬 まなみ「夜のピエロ」Illust:ケイゴイノウエMovie:神宮司「会いたくて」Illust:チェリ子Movie Director:イノウエマナ「阿修羅ちゃん」Illust:寺田てらMovie:MONO-Devoid【初回生産分 封入特典】※全形態対象■ORIHARA作画による、オリジナル人狼カード1枚(5種類からランダム封入)5種類のカード:人狼 / 占い師 / 騎士 / 狂言者 / 市民■Ado初ライブのチケット最速先行抽選受付シリアルナンバー1st Album『狂言』予約リンク:■1st Album『狂言』特設サイト:<ライブ情報>Ado ワンマンライブ『喜劇』2022年4月4日(月) 東京・Zepp DiverCity(TOKYO)※開演時間、チケット料金などの詳細は後日発表Ado ワンマンライブ『喜劇』告知画像【チケット購入方法】Ado 1st Album『狂言』に封入されるシリアルナンバーを使って最速先行抽選受付にご応募下さい。ご当選者様のみチケットを購入することができます。※シリアルナンバー1つにつき1回のご応募が可能であり、お一人様何回でもご応募可能です。※1回のご応募につき、チケット2枚までご応募可能です。※チケットはご購入いただくもので、招待ではございませんのでご注意ください。その他応募に関する詳細は後日発表いたします。Ado初ライブ『喜劇』ティザー映像関連リンクAdo Twitter TikTok LINE YouTube ユニバーサルミュージック 公式ページ プロフィール
2021年12月01日ananトレンド大賞2021、CULTUREのトレンドとして、ここでは“シスターフッド”に注目!エンタメ業界でも注目が集まっている“シスターフッドもの”ですが、その由来と盛り上がりの背景を映画・海外ドラマ評論家の今祥枝さんに伺いました。シスターフッドが社会を動かすこともあります。「インフルエンサーのモデルや俳優がSNSで発信することが増え、シスターフッドが一つのトレンドになっています。元々は、’60年代に始まったウーマンリブ運動でよく使われていた言葉で、簡単に言うと女性同士の連帯や絆のこと。身近で感じる『これって変?』という違和感を解決するために女性同士が手を組み、問題解決に取り組む。男性が構築した社会では、女性の声はなかなか通りません。しかも女性の権利が脅かされることもあるけれど、大勢が連帯して声を上げることで社会を動かすこともできる。わかりやすい例が、2017年に始まった#MeTooムーブメントです。映画界の女性たちが連帯して、ハリウッドの悪しき慣習を変えた。以来、シスターフッドを扱った映画やドラマが次々に誕生。例えば『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』のように命懸けで権利を求める女性の闘いは本来のフェミニズム運動に通じるものがあります。でもZ世代のシスターフッドはもっとカジュアルで、『ベティ/スケート・キッチン』がおすすめ。女の子同士の連帯って大事だよねという精神を忘れずに、今ある権利を勝ち取ってくれた女性たちに思いを馳せてくれたらいい。それと、今後は男性のシスターフッド参加も重要でしょう。女の子だけでは世界は成り立たないわけで、男性も女性が抱える問題点や悩みと向き合うことで互いの理解が深まると思います」(今さん)今祥枝さんのおすすめ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』権利を手に入れるため。時には命を落とすことも!?アメリカ内戦によって誕生した全体主義国家ギレアド共和国に拉致され、妊娠・出産要員〈侍女〉となったジューンの闘いを描くディストピア(暗黒郷)物語。「権利を剥奪された女性たちがジューンに勇気をもらって、命懸けでレジスタンス活動をする姿は、かつてのフェミニズム運動と同じ。ただ内戦前のボストンでジャーナリストとして働いていたジューンは女性の権利を当然と思っていたので実際に闘い始めるのが遅く、第4シーズンでは14歳の少女からなじられもします」。シーズン1~4、Huluにて独占配信中©2021 MGM Television Entertainment Inc. and Relentless Productions LLC. All Rights Reserved.『ベティ/スケート・キッチン』ゆるくても繋がっているZ世代の絆が心地いい。ニューヨークに実在するガールズ・スケーター集団「スケート・キッチン」メンバーの日常を追うドキュメンタリー調の青春ドラマ。「スケボー界は、男性社会。女子一人でスケート・パークに行っても男の子の縄張りだから、なかなか入れない。でもスケボーを愛する女の子同士で行けば楽しく練習できる。スケボーを通じて深まる絆が尊いものに思えます。何かと闘うとか共闘するなんて意識はなくとも、Z世代のシスターフッドは自然体で成立するんです」。シーズン1&2U‐NEXTにて見放題で独占配信中©2021 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO(R) and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.『ミセス・アメリカ ~時代に挑んだ女たち~』女性の権利獲得運動がシスターフッドの原点。1970年代のアメリカでフェミニストによるERA(男女平等憲法修正条項)の議会通過を目指す運動が盛り上がる一方、伝統的な性別による役割分担を支持する主婦たちが反対運動をスタート。果たして女性の権利は?「グロリア・スタイネムやフィリス・シュラフリーが登場し、女性の連帯が簡単じゃないとわかります。と同時に男性が女性を分断させてきた戦略が苦々しい。女性を分断する圧力がどこからくるのかをいま一度考えさせるし、だからこそ女性たちの連帯が重要だと実感します」。配信再開待機中courtesy of mrsam_fxonhuluいま・さちえ映画・海外ドラマ評論家。数々の女性誌や文芸誌、WEBなどで独自の視点による作品評論やコラム、エッセイなどを執筆。『小説すばる』『日経エンタテインメント!』ほかで連載中。著書に『海外ドラマ10年史』(日経BP)。※『anan』2021年11月17日号より。取材、文・山縣みどり(by anan編集部)
2021年11月14日人に会えない寂しさやストレスが募った2021年。そんな私たちの一年に優しく寄り添ってくれたのは、小さくて愛おしい、さまざまなカタチの“もふもふ”でした!ananトレンド大賞2021、CULTUREのトレンドとして、ここでは癒しと愛が心に平和を導く“クリエイターが手がけるぬいぐるみの世界”をお届けします。安らぎを届けてくれる、“手作りもふもふ”の力。クリエイターが作る手作りぬいぐるみの人気が一気に盛り上がった今年。それを象徴しているのが、昨年ananに登場し、もふもふ好きの心を一気に奪ったJUNK FOOD OPERAの〈クオッカちゃん〉のマスコット版の発売。手作りゆえに数が少なく、“レアぬい”だった〈クオッカちゃん〉でしたが、店頭やネットで購入しやすいマスコット版が登場したことで、より多くの人の手に渡り、魅力が拡散。作家ぬいぐるみの人気を象徴する印象的な出来事でした。制作者のハタヤエリさん曰く、「今年に入り、思わぬ方の家にクオッカちゃんがいるのをSNSで何度も見かけました。制作を始めた頃には想像もつかなかったことがたくさん起こり、毎日びっくりしながら過ごした一年でした(笑)」コロナ禍2年目、制約の多い生活に疲れた人も多い年でしたが、ぬいぐるみが心を癒す役割を果たしていたのかも、という声も。「家にいる時間が長くなったことと、ぬいぐるみ人気の上昇は関係があるのかな、と思います」と言うのは、〈はずかしがりっこ〉を作るトモタworkさん。「よく“ぬいぐるみに癒される”と言われるのですが、私自身嫌なことがあったとき、もふもふの生地やぬいぐるみにふれると、少し心が和らぐ気がします」(空想アパートメント・カネヒラさん)今回紹介している作家の皆さんはいずれも、ツイッターなどSNSを通じて情報発信し、BASEなど個人で開設できるネットショップでぬいぐるみを販売。そういったウェブの仕組みを使い個人で発信&販売ができるのも、作家ぬいぐるみ人気が盛り上がった一因。「〈牛乳のぬいぐるみ〉を初めて作ったときにSNSに投稿したのですが、それをたくさんの方に話題にしていただき、皆さんぬいぐるみが大好きなんだなぁとびっくりしたのを覚えています」(求心フレンズさん)クリエイターの手で作り出されたかわいいぬいぐるみが、ネットを通じてたくさんの人に発見され、いろんな人の手に渡る。そして各地で、愛と癒しを生み出した、そんな2021年。「ネットを見ていると素敵なぬいぐるみ作家さんがたくさんいて、シンプルなデザインから手が込んだものまで、いろんなぬいぐるみが溢れていて嬉しくなります。このまま世の中がぬいぐるみに埋もれ、平和になればいいのに…と思います(笑)」(aska.さん)JUNK FOOD OPERAあのクオッカちゃんが小さくなってみんなの元へ!この夏発売された「クオッカちゃんわくわくおでかけマスコット」。各¥748(プレステージ)。一番右の〈あざらし(?)みたいな子〉は、「あざらしを作ろうと挑戦したら、不思議な生き物が爆誕…」とのこと。今後商品化の可能性も…。(JUNK FOOD OPERA@junkfoodopera)空想アパートメント今までにないモチーフたち、もはやこれは“もふもふアート”。「いったいこれは何…?」という困惑と、「でもかわいい…!!」という興奮に襲われる、空想アパートメントの作品。カネヒラさんが作る作品はモチーフがとにかくユニークで、左からスーパーコンピューター富岳、山、レモンの赤ちゃん、信楽焼のたぬき、BONSAI。11/13より大阪で個展を開催予定。(カネヒラ@simainusima)aska.すべて指でつまめるミニサイズ。上目遣いと前歯がチャーミング。手のひらにすっぽり収まる超絶ミニサイズのぬいぐるみを作るaska.さん。もともと主役より脇役やライバルに惹かれるタイプで、そんなモチーフがたくさん。実物の精巧さと愛らしさはため息ものです。左から、三角コーン、蛇口、木彫りの熊、張子虎、サインポール、タバコ。(aska.ちいさなぬいぐるみ作る人@tick_n_tack)求心フレンズまさかのビニール×もふもふ!つぶらな瞳の求心顔にきゅん。食べ物モチーフの作品が多い求心フレンズ。ビニールなどの異素材の組み合わせで、かわいさとおいしさを表現するところも個性的。左から、アメリカンドッグのぬいぐるみ、牛乳のぬいぐるみ、プロセスチーズのぬいぐるみ、鈴カステラのぬいぐるみ、ピスタチオのぬいぐるみ。(求心フレンズ@inutte_iina)トモタwork照れたような表情と仕草…。はずかしがりっこ大集合。手を顔に当てる仕草とはにかんだ表情がかわいすぎる、トモタworkさんのぬいぐるみ。ラッコのグルーミング動画に刺激され、創作を始めたそう。左から、「はずかしがりっこ ねずみ(gray)」「はずかしがりっこ りす(gray)」「はずかしがりっこ いぬくま(light brown)」「はずかしがりっこ いぬ(beige)」(トモタwork@tomotawork)※『anan』2021年11月17日号より。写真・内山めぐみ(by anan編集部)
2021年11月14日オンライン上で総当たり戦を行うバトルロイヤルゲーム、通称バトロワ。今年4月にアクティブユーザー数が合計1億人を突破したエレクトロニック・アーツ(EA)が作る『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』(以下『APEX』)は、いま最も勢いのあるバトロワゲームだ。モデルで『ZIP!』のお天気キャスターの貴島明日香さんも、実はゴリゴリのAPEXユーザー。APEXの大会を主催する、招待制ゲームルーム・『ボルトルーム』の土井さんと一緒に、その魅力について話してもらった。土井:『APEX』はいつからプレイされてるんですか?貴島明日香:去年の6月頃です。友達に「流行ってるからやろうよ」って誘われて。シーズン5からですね。バトロワが好きで、前は『コールオブデューティ』をやっていて。土井:ガチゲーマーですね(笑)。どんなところが好きですか?貴島:やっぱりキャラクターごとの特性ですよね。回復に特化したキャラがいれば、攻撃的なキャラもいる。どうやって使おうか、戦略を立てるのが楽しくて。普段はオクタンを使ってます。土井:だいぶ攻撃的ですね(笑)。前に出るタイプだ。貴島:出すぎって言われます(笑)。最初はブラッドハウンドっていう後衛が得意なキャラを使ってたんですけど、だんだん…。土井:スキルの違いが面白いですよね。場合によっては一気に敵を倒すこともできますし。貴島:バトロワは生き残りゲームだから、死んだらやり直しができない。だからいかに戦略を練るかが大事になってきますよね。土井:1対1じゃないから、弱い人でもワンチャン勝てることがある。反対に上手でも負けることがあるし、そこが面白いなと。貴島:絶妙ですよね。ギリギリ生き残ることもあれば、ギリギリ負けることもあるし。多分、体力が他のゲームと比べて多いんです。土井:それに尽きます。だからこそ考えながら戦わないと。貴島:押し引きがうまくないと勝てない。でも、長くても1マッチ20分くらいと時間もちょうどよくて。負けたら「次いこう、勝てるまでやろう!」って切り替えてずーっとプレイできちゃう。土井:アーマー(鎧)を割る音とか、音がクリアでいいんですよ。プレイ全体に爽快感がある。貴島:スカッとしますよね。土井:これだけ人気が出たのは、やっぱりコロナの影響が大きいと思うんです。家にいるようになって、みんながゲームを始めて。貴島:私も実際そうでした。ゲームはしていたけど、より加速して。土井:コミュニケーションツールとしての役割を担った点が特に大きかったと思います。他のバトロワ系のオンラインゲームは、ガチすぎて雑談できない。でも『APEX』は集中してる時間が短いので、家に帰って「誰かやっているかな?」ってログインしたら、ずっとお喋りできちゃう。貴島:本当にそうですね。だからステイホーム期間中、外に出るのが好きな友達は辛そうだったけど、私はゲームでずっと雑談して。土井:貴島さんは昨年から実況も始めましたよね。貴島:はい。小学生の頃からずっと実況動画を見てたんです。レトルトさんとかキヨさんとか兄者さん弟者さんとか…。まさか自分が配信する立場になるなんて。でも始めたらいろんな方が声をかけてくださって、嬉しいです。土井:大会にも出られていて。貴島:はい。すごく光栄です。『APEX』をプレイする「RAGE PARTY 2021」に出たことで、いろんな人に私が『APEX』をプレイしていると知ってもらえました。土井さんは大会を主催される側ですけど、大変じゃないですか?土井:いえいえ、簡単ではないけれど楽しいですよ。もともと、知り合いと戦ってみたくてマッチを主催できるカスタムコードをEAの方からいただいたんです。普通にゲームをすると、仲間になることはあっても、敵になることってないじゃないですか。貴島:なるほど!土井:それが動機なので、誰が誰とチームを組むかも僕が決めます。本配信はせずに個々の配信にお任せ。飲み会の幹事みたい(笑)。貴島:面白い!作ってらっしゃる服もかわいいんですよね。土井:ありがとうございます。僕はファッション業界の出身なので、オマージュで服を作って、友達にプレゼントしてたんです。そうしたら原宿の『GR8』が声をかけてくれて、販売をすることに。貴島:影響力が凄いです。土井:貴島さんの『APEX』愛がよくわかりました。貴島:これからも楽しく遊びたいです!実況もしますし、それを見て女の子のゲーマーが増えたら嬉しいですね。『Apex Legends』(エレクトロニック・アーツ)2019年2月から配信を開始したバトルロイヤルゲーム。18人の「レジェンド」からプレイするキャラクターを選び、1チーム3人のスクワッドまたは2人のデュオのいずれかで参加。最大60人がオンラインで同時に戦う。徐々に狭くなるフィールドで物資を補給しながら戦い、最後に残った1チームが勝利となる。アメコミのようなかっこいいキャラも魅力。基本プレイは無料。対応機種:PC(Origin、Steam)、PlayStation 4、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Xbox One、Nintendo Switchきじま・あすか『non-no』の専属モデルを務め、『ZIP!』(日本テレビ)にお天気キャスターとしてレギュラー出演中。最近ではYouTubeチャンネル「あすかさんち。」を開設。トップス¥19,800(FURFUR/FURFUR ラフォーレ原宿店 TEL:03・6804・3212)パンツ¥12,980(SNIDEL/SNIDEL ルミネ新宿2店 TEL:03・3345・5357)その他はスタイリスト私物どい2020年に招待制ゲームルームVAULT ROOMを立ち上げ、東京に2拠点、福岡に1拠点を構える。主催する大会では、VTuberから芸能人まで多くのゲーマーが参加する。※『anan』2021年11月17日号より。写真・五十嵐一晴スタイリスト、ヘア&メイク・橋本裕介取材、文・飯田ネオ(by anan編集部)
2021年11月14日日本の文化の発信拠点として海外からも注目される渋谷。そんな渋谷を描いたエンタメが話題になった2021年。物語の舞台としての渋谷について深く探っていきます。さまざまな文化を受け入れ日本のにぎわいの象徴に。主宰するストリーミングチャンネル「DOMMUNE」のスタジオを渋谷PARCO9階に構え、渋谷の街を3DCGで再現するオンラインスペース「バーチャル渋谷」にも携わる宇川直宏さん。コロナ禍をきっかけに渋谷について改めて考え、街の変遷をたどりながら、未来について考えていたのだとか。「ワイドショーの定点カメラで映し出されることも多く、通行人の数や交通量によって、その時の曜日や天気までもが想像できてしまうほど、街の“記号”としての役割を担うスクランブル交差点。僕は、あの場所は世界で最も有名な交差点のひとつだと確信しています。東京を訪れたことがない人は東京をイメージした時にまずあそこを思い浮かべるはずだし、海外の人たちにとっては、あの渋谷の人混みと竹下通りのにぎわい、そして山手線の満員電車が“東京=人が多い街”という印象を作っていますよね。つまり、渋谷は“日本のにぎわいの象徴”なわけです。東京オリンピックでインバウンドの方々がたくさん訪れることを想定し、渋谷の夜を活性化するための『ナイトタイムエコノミー構想』をはじめさまざまな計画が動いていましたが、コロナのせいで予定通りに進まなかったこともあり、2021年の渋谷にはポッカリと空洞化してしまっている部分が多かったのではないかと感じています」1970年代以降、気鋭のアパレルブランドが原宿エリアで活動し始めたことがアクセルとなって、最先端のファッションとカルチャーの街として急速に発展した渋谷。’80年代後半からは日本で最も豊富に中古レコードが集まる場所として国内外の音楽マニアを魅了し、その豊かな土壌から生まれた“渋谷系”と呼ばれる音楽ジャンルが一躍人気に。その後も、チーマーやギャル、原宿発の“カワイイ”イットガールなど、それぞれの時代を象徴するようなトレンドを形成してきた。「’70年代後半には、今のように若者でにぎわう以前の渋谷を舞台にした『赤い絆』というドラマが放送され話題に。’90年以降は『ガメラ3』や『凶気の桜』といったトレンドフィルムがたくさん渋谷で撮影されました。援助交際をする女子高生を描いた『ラブ&ポップ』やコインロッカーベイビーがテーマの『渋谷怪談2』など、当時の社会現象を取り入れている作品が多いのも特徴ですね。『凶気の桜』はセンター街にチーマーが主となった時代を描いていますが、その前後にはガングロギャルやパラパラを踊るギャル男たちの時代もあったりと、新たな文化圏の人が入り込んでは離れ、そのたびに街の印象が変わっているのを感じます。こんなにさまざまなカルチャーを担う人がコロコロと入り乱れて、その時どきのユースカルチャーの象徴となる場所って、他にないと思うんです。例えば、京都には歴史と伝統を背負った個性があるし、新宿も’60年代にはアングラな街のイメージが成立し、そこから現在まで大きく変わらずにいます。これは、他の都市は生活者によってイメージが形作られていく中、渋谷は観光客によって作られてきたから。海外や地方、都内の他の沿線から訪れる、渋谷を観光地としてリスペクトする人たちの欲望が渋谷という街を作ってきたんじゃないかなと思っています。つまり、観光客が求めるものがあるからこそ成立していたため、その人たちが来なくなると、渋谷は空のメディアになってしまうという…。でも、これは決してネガティブな意味ではなくて、渋谷はそうやって街に入ってくるものをどんどん吸収し、新たなカルチャーにしてきたんです。戦後に日本に集まったエンターテインメントのニューウェイブを常に塗り替えながら、最先端のものに更新してきたわけで。そういう入れ替え可能なメディアだからこそ、どんな物語の作品にも取り入れやすいのではないでしょうか」訪れた人々の記憶がこの街を形作っている。15年に公開されたヒット作『バケモノの子』はもちろん、今年話題となった『呪術廻戦』や『オッドタクシー』ではコロナ以前の渋谷のにぎわいが描かれているのも特徴で、いま見るとノスタルジーすら感じてしまう。「『呪術廻戦』で描かれた“渋谷事変”の舞台となる’18年は、オリンピックを控えた東京が再開発を最も頑張っていた時代です。『オッドタクシー』ではハロウィンの仮装やアイドルのライブなど、人が集まって楽しめる時代を描いていて。また、今年の夏にリリースされた『新すばらしきこのせかい』ではスクランブル交差点が舞台の象徴になっています。ゲームの中ではとにかく渋谷にたくさん人がいて、その雑踏の中で物語が展開されていくのですが、これは物理的に人が集まれなくなった渋谷をゲーム空間として体感できるようになっているんじゃないかなと。『バーチャル渋谷』に参加した時にも感じたのですが、渋谷は実際に訪れた人やこの街に憧れる人の“空間記憶”によって成り立っていると思うんです。その記憶の内容は人それぞれ違うけれど、なぜかみんなが渋谷への幻想を共有できてしまう。例えば、僕は『バーチャル渋谷』の世界を歩いていると、いまだに無意識のうちに’90年代に通っていたレコード屋へ行こうとしてしまう(笑)。そういう人々が持つ街への記憶が、渋谷を支えているんじゃないかなと思うんです。それに加えて、渋谷を舞台にした作品がたくさん作られたことによって、他の人が体験した記憶も共有しやすくなりました。そうやって、都市が持っている文化のアーカイブにアクセスしやすいところが、他にはないこの街のパワーだと思います。ただ、今後は観光客だけでなく生活者の文化をもっと取り込んでいく必要もあるのかなとも感じていて。コロナ以降の、人が集まれなくなってしまった渋谷がどのように作品の中で描かれていくのかをとても楽しみにしています」うかわ・なおひろ現代美術家、映像作家、VJ。映像やデザイン、文筆業や大学教授など、さまざまな領域で活動。2010年に日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」を開局。1枚目写真:『ラブ&ポップ』村上龍が1996年に発表した原作小説を、庵野秀明が実写映画化。トパーズの指輪に心惹かれたコギャルが、それを手に入れるために援助交際に走る様子を追う。監督が『新世紀エヴァンゲリオン』を完結させた直後に初めて制作した長編映画としても知られる。©1998ラブ&ポップ製作機構2枚目写真:『バケモノの子』2015年に公開された、細田守監督による長編アニメーション。人間界「渋谷」とバケモノ界「渋天街」という2つの世界を交錯させながら、孤独な少年とバケモノの交流や絆を描く。第39回日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞を受賞。©2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS※『anan』2021年11月17日号より。取材、文・大場桃果(by anan編集部)
2021年11月14日今年はどんなコト、モノが人気だったのか、そこにはどんな背景があったのか、カルチャー好きの「SHOWROOM」代表の前田裕二さんとフリーアナウンサー・宇垣美里さんの2人が考察。その魅力をたっぷり紹介します。今年はどんなカルチャーが人気だったのか。まずは、トレンドの動向にも敏感な「SHOWROOM」代表の前田裕二さんに、ご自身が注目したことについて伺うと、「個人的にインパクトが大きかったのは、韓国カルチャーです。昨年から『梨泰院クラス』や『愛の不時着』など、エンタメの勢いはすごいものがありましたが、今年も9月から配信が始まった『イカゲーム』(すべてNetflixオリジナルドラマ)が、Netflixで過去最高の視聴者数を記録。僕の会社でも、『smash.』でBTSのコンテンツを立ち上げ、その反響の大きさを実感しています。ただ、これは韓国カルチャーに限ったことではなく、今年のトレンド全般に言えることですが、ヒットするコンテンツに共通しているのは、“顧客目線”をこれでもかというくらいに徹底的にやりきっているところ。受け手の感動に関して半端じゃないくらい研究している。また、設定が小難しくなく、間口が広いこともポイントです。特にこの一年の映像作品やゲームのヒットにはこの傾向を顕著に感じます」人気の秘訣は、いかに「ハラハラドキドキ」をやりきるか。映像作品では、映画『東京リベンジャーズ』や、Netflixオリジナルドラマ『今際の国のアリス』など、「渋谷」を舞台にした映像作品が目立った一年に。「妻夫木聡さんが出演していて日本でもヒットした中国映画『唐人街探偵 東京MISSION』にも渋谷が出てきましたよね。私の大好きな漫画『GALS!!』は、渋谷のギャルの物語ですが、原作と東京ガールズコレクションがコラボするなど人気です。渋谷はこれまでも注目されてきた街ですが、今年はなぜかな…。『東京2020オリンピック・パラリンピック』が開催されて、東京に注目が集まり、なかでも渋谷は象徴的な街だからかもしれませんね。特に駅前のスクランブル交差点は、関西出身の私も上京する前から知っていましたし、海外でもあの光景を見れば東京だとわかる人は多いと思います。“画”としての強さが、選ばれる理由なのでは」(フリーアナウンサー・宇垣美里さん)また、渋谷の雑多なイメージが、今どきヒットする作品のムードにハマりやすいと、前田さんは感じている。「『今際の国のアリス』でいうと、登場人物が、歩きスマホをしたり、吸ったタバコを道にポイ捨てするんです。TVでは扱えないような表現ですよね。渋谷は、そんな一種の危うさや、社会的に必ずしも許容されがたい人間の業や荒削りさも内包されている街。ちょっとハラハラする街です。デスゲームを軸とした『イカゲーム』しかり、最近人気になるコンテンツに共通しているのは、共感できるベースシナリオの上に、ピュアなハラハラドキドキが乗ってくるところ。そういう刺激的な描写と相性がいい街なんですよね。僕は以前から、渋谷が併せ持つ危うさの側面と希望の側面という一見相反するエネルギー、いわば、どこかベンチャー的な性格が大好きです。大きなリスクを張って勝負しに来て、ぺしゃんこに潰されちゃうかもしれないけれど、一方で何かすごいことが起こりそうな、えも言われぬ期待もある。僕の会社も渋谷にありますが、そういう常にドキドキと向き合えるところに惹かれて、ベンチャーが多く集まるのかなと思います」今年はコロナ禍も2年目となり、カルチャーを摂取する場は家の中が基本という人も多かったはず。インドアな娯楽の代表格ともいえるゲームでは、バトルロイヤル系の『Apex Legends』や、宇宙を舞台にした人狼ゲーム『Among Us』など、前田さんの話ともつながるハラハラドキドキ系タイトルがトレンドに。「僕が今年よくやっていたのは、『グランド・セフト・オート V』という、プレイヤーが街で車を盗むなど、かなりの悪事を働くゲームで、現実の世界では体験しないことの連続です。ちょっと悪さをするとすぐ警察が追いかけてきますが、捕まらないように逃げるというハラハラを一瞬で味わえます(笑)。『Apex Legends』や『Among Us』はオンライン上でプレイヤーが殺し合うゲームですが、今はまったり楽しむということより、こうした現実とはかけ離れた刺激がバーチャル空間で求められていると感じます」(前田さん)その理由には、昨今のユーザー側の志向の変化が影響していると考えられるという。「ある大ヒットネット配信ドラマの脚本を友人が手がけていたのですが、物語の開始5分で“事件”を起こす、つまり早い段階で刺激を作ることを意識していたと言っていて、これは面白いと思いました。配信ドラマでは、映画館と違って、ドキドキしない単調な流れに直面すると視聴者がすぐに離脱できてしまうからです。サクッと体験できるインスタントな刺激を提供することが重要なのでしょう。1.5倍速での再生が増えているのも、サクサク進んでほしいからだと思います。これはゲームにも言えることで、ヒットゲームに共通することは、実況映えすること。つまり、プレイ実況動画がたくさん上がるゲームは流行ります。最近は面白い実況を見て、自分でもプレイするという人がかなりいると思いますが、では、どうやったらたくさんプレイされるか?それは、「リアクションがとりやすい」ことです。つまり、ここでもやはり“刺激”です。『うわあびっくりした!』などリアクションをとれないと実況が面白くならない。となると、必然的に刺激的な展開が次々起こるゲームがプレイされますよね。FPS系(プレイヤー視点のシューティングゲーム)の、人を銃で倒し、倒される世界はまさに刺激の巣窟です。また、今年人気を集めたのは、最後の一人になるまで殺し合うなど設定がシンプルで初心者でも入りやすい、かつAPEXなど初心者でも熟練者に勝ちやすいタイトルでした。これらのわかりやすく始めやすいゲームが、コロナ禍を機にゲームを始めたライトゲーマー層を多く取り込んだのだろうと思います」(前田さん)現実世界では癒しやエンパワーメントを感じたい!ほかにもカルチャー系で話題だったものといえば、ストップモーションアニメの『PUI PUI モルカー』が印象的。羊毛フェルトでできたモルモットの姿の車“モルカー”は、SNSで話題となり、日本はもちろん台湾など海外でも大人気に。「私が出演している『アフター6ジャンクション』のパーソナリティの宇多丸さんが、『PUI PUI モルカー』放送開始前の記念イベントに参加されていたこともあり、私も最初から見ていて大好きでしたが、まさかこれほどブレイクするとは!まずはもふもふと丸いフォルムがめちゃくちゃかわいいのと、トコトコした動き…。たまらないです!なのにストーリーにはシュールなところがあって。そこも含めて楽しめたのが、多くの人の心を掴んだ要因だったのではないでしょうか」(宇垣さん)もふもふしたフォルムで、かわいいだけじゃないというのは、個人のクリエイターが手がけ、販売すると争奪戦になるという一点もののユニークなぬいぐるみのブームにも共通する模様。「余白というか、突っ込みどころがあるというのも愛される理由だと思います。人は誰しも矛盾やいびつさを抱えながら生きていると思いますが、そんななか、剛速球ストレートど真ん中みたいな、ただ純粋にかわいいだけ、というキャラは、劣等感すら覚えてしまう。その点、たとえばモルカーの場合は、行動も良い意味でツッコミどころが多いですが、そもそも“モルモットが車になる”なんて、ある意味、設定が狂気じみているところがむしろいい(笑)。しかも、モルカーも最近流行りの韓国ドラマの主人公も、原則弱い人の目線に立って寄り添います。こうしたキャラクターが報われる過程で心打たれるし、共感できる。コロナ禍で弱い立場に置かれた人が多い今、優しい弱者の勝利に自分を投影しやすいのかもしれません」(前田さん)もふもふつながりでいうと、上野動物園に双子のパンダが生まれたことも話題に。「ぬいぐるみに触ったり、うちにはワンコがいるのでその子を抱っこしたり、もふもふに触れて癒されていますが、家で動物の赤ちゃんの動画を見ているだけでも、ほっこりできる。直接会いに行きづらい今、動物園の職員さんが以前にも増して動物の動画をネットで配信してくれるので、それを私のようにありがたく享受している人はたくさんいると思います」(宇垣さん)一方、エンタメ作品では、昨年、アカデミー賞4部門受賞した映画『パラサイト 半地下の家族』など、社会問題が盛り込まれた物語がヒットする傾向が続いているが、今年は女性たちが自らの生きづらさを解消するために連帯するシスターフッドもののドラマや映画が豊作だった一年でもある。「私も今年、『17歳の瞳に映る世界』や『モロッコ、彼女たちの朝』『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』などシスターフッドが感じられる作品をたくさん観ました。私はシスターフッドものが好きで以前からよく観ていましたが、最近は作品数が増えているなと思います。『#MeToo』運動からの価値観のアップデートが目覚ましく、幸せな関係性の象徴として描かれてきた恋愛も、今はそれだけがすべてではないということが浸透し始めているからかもしれませんね。女性同士の連帯からは、すごくエンパワーメントされますし、女性特有の辛い現実があるからこそ、シスターフッドものが響くところはあると思います」(宇垣さん)「それこそ優しい弱者の勝利ではないですけど、難局を乗り越えるために弱い立場の人同士が手を取り合うのは、現実でもフィクションでも今の時代、とても必要とされている。それに、愛のカタチは恋愛だけじゃないという価値観は、確かに広がっていますよね。世の中には男女の恋愛ありきという風潮に息苦しさを感じている人もいて、そういう人たちが生きやすい社会にしたいと活動する人が増えると、そこを目掛けてコンテンツを作る人も多くなる。シスターフッドのような作品は、今後ますます増えていくと思います」(前田さん)まえだ・ゆうじ1987年生まれ、東京都出身。「SHOWROOM」代表。日本テレビ系『スッキリ』火曜コメンテーター。著書『メモの魔力 The Magic of Memos』(幻冬舎)がロングヒット。愛読者による“メモ魔会”も開かれている。うがき・みさと1991年4月16日生まれ、兵庫県出身。フリーアナウンサー。TBSラジオ『アフター6ジャンクション』火曜パートナー。『週刊プレイボーイ』(集英社)などでコラムを連載中。著書に『愛しのショコラ』(KADOKAWA)ほか。ニット¥35,200ワンピース¥39,600(共にドレステリア/ドレステリア 京都店 TEL:075・211・0213)ネックレス¥20,900リング¥18,700(共にココシュニック TEL:03・5413・5140)クオーツリング¥19,580(ステラハリウッド TEL:03・6805・0390)シューズ¥56,100(ザ・グランドインク〈ロランス〉/ザ・グランドインク TEL:03・6712・6062)※『anan』2021年11月17日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・滝沢真奈(宇垣さん)ヘア&メイク・山下智子(宇垣さん)取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2021年11月13日女子高生にスポットが当たり、日本を盛り上げた’90年代のギャル文化が再びトレンドに!ルーズソックス人気の復活など注目トピックを紹介。なぜ今、ギャルがブームなの?見られてなんぼのギャル精神が、求められている。【解説】社会学者・栗田宣義さんいつの時代も、流行は25~32年周期で繰り返します。というのも、平均して30歳前後で子どもを産む女性が多く、その子どもは、母親世代のトレンドの影響を自然と受けます。しかも、当時流行っていたアイテムは見慣れないものになっているから、かわいいと同時に新鮮だと感じ、再びトレンドになるのです。今のギャルカルチャーも同様で、前回のブームから26年くらい経ち、ルーズソックスなどが新鮮なアイテムに。ただ、ルーズソックス、ガングロ、ド金髪というギャルの要素を全て取り入れた当時のオールギャルとは違い、ルーズソックスだけなど、パーシャル(部分的)ギャルなのが特徴です。また、景気の落ち込みやコロナ禍など、暗い話題の多い今だからこそ、原色のファッションなど、ギャル特有の明るいカルチャーを求めるトレンドもあると思います。さらに、コロナ禍でなかなかバイトができずお小遣いが減り、ファッションにお金を使えない若者も多いですが、そこに、お金をかけずに創意工夫でなんとかかわいく見せるギャルのマインドがハマった部分も大きいのでは。1袋50円くらいのカラービーズを買ってデコレーションし、創意工夫をこらして作るんですからね。こうした高いクリエイティビティが生まれたことは、日本の近代史上、稀なことなんです。また、インターネットやSNSが当たり前に存在する今の若い人は、“誰かに見られている感”が強くあり、窮屈に感じている人も多いですよね。でも、その見られていることを逆手に取ったのがギャル世代。人の視線を意識し、注目を集めようとして、彼女たちのファッションやパフォーマンスは進化しました。その“見られてなんぼ”という強いマインドこそが、今の若い女性が欲しているものであり、ギャルカルチャーがリバイバルしている本当の理由だとも思います。ただ、今のところ、以前のような大規模なブームにはならないと考えています。それは、ギャルカルチャーを盛り上げ、支えるために使えるお金が昔と比べて社会に少ないこと。また、以前のギャルは“生きていくために必要だから”と是が非でも投資をしたけれど、今の若い女性にとってのギャルカルチャーはあくまで選択肢の一つであり、大きな投資をしないと思うからです。ですが、ギャルは戦後、ごく普通の女子が、ごく普通の遊び方をするなかで自分の自由空間を作った初めての世代。それは特筆すべき重要なことで、今回のリバイバルが、またそういう側面を持ってくれたら嬉しいなと思います。バブルの崩壊までは、お金を持っている中高年のおじさんが社会の主役で、女性が彼らの後ろにいるようなカルチャーでしたが、’90年代のギャルの登場以降、女性が表に出て、消費やストリート文化の主体などが女性の時代へと切り替わりました。実際、2004~’05年あたりで日本の景気が上向きになったのは、ポストギャル世代のおかげといえます。そういう点においてもギャルの存在は大きいし、今回のブームによって、もう一度日本の経済が上向きになるといいなと思っています。女子高生のトレードマーク、ルーズソックスが今、人気です。ギャルの代名詞でもあったコギャル(=女子高生のギャルのこと)の、マストアイテムといえば、ルーズソックス。100cm前後もある丈の長いソックスを、ボリュームを持たせて履くのがトレンドに。120cmを超えるスーパールーズなるものも登場した。それが今年、またしてもブームになっているという。インスタグラムで「#ルーズソックス」と検索すると、約3万件もの投稿があり、短い制服のスカートに合わせた当時のギャルを思わせる着こなしをしている人もたくさん。一方で、日常使いというより、ディズニーランドに行ったときや学校の行事の日など、少しスペシャルな日に履いているところが今の特徴のよう。また、ストリートなウェアに合わせたりと、ファッションアイテムの一つとして取り入れているケースも。黒やパープルなど白以外のカラーを履いている人も多かった。このままルーズソックス文化が根付くのか、注目です。今年、『タビオ』からリバイバルとして発売された、リブタックのルーズソックス。オフホワイトのほか黒など全4色展開。丈は約37cm。各¥1,100(タビオ TEL:0120・315・924)今年の足元は、厚底&ロングブーツがトレンドに。ギャルのカリスマといえば、1995年にソロデビューを果たした安室奈美恵。細眉やチェック柄のミニスカートなど数多くのトレンドを生み出し、彼女のスタイルを真似する人を指す“アムラー”という言葉も誕生した。15~20cmの高さを誇る厚底のロングブーツもその一つで、厚底サンダルとともにギャルの間で大ブームとなった。ソールはトゥとかかとがセパレートしているものと一体化しているタイプがあり、歩きにくさゆえ転倒する人も多かったという。そんな厚底アイテムの人気が、再び高まっている。この秋冬シーズンには、多くのブランドから膝丈のロングブーツが発売。ギャルだけでなく、カジュアルなどさまざまなコーディネートに合わせる提案もされている。また、マーク・ジェイコブスやシモーネ・ロシャなどハイブランドのランウェイにも、厚底アイテムが登場して話題に。当時、次第にソールは分厚くなっていったが、果たして今回は…!?上段右・レースアップのスニーカーソールブーツ¥11,000(jouetie)中・シモーネ・ロシャのブーツ。左・マーク・ジェイコブスも厚い!ギャルに愛されたブランド『LOVE BOAT』が復活!1994年に誕生し、ギャル御用達のブランドとして愛された『LOVE BOAT』。「ラブボ」とも呼ばれ、ギャルのみならず、当時の女子たちはみんな、そのアイテムやショッパーを欲しがったもの。2014年に惜しまれながらブランドを終了していたが、この度、『アベイル』で扱うブランド『シュリーブ』とのコラボレーションにより復活!この嬉しいニュースに、胸を熱くした人も多いのでは。第1弾アイテムとして登場したのがロングスリーブTシャツとトレーナーで、当時と変わらないロゴがワンポイントになっている。また、みんながこぞって使っていた折り畳みミラーも、抽選によるプレゼントが行われた。第2弾のアイテムも待ち遠しいところ!右・多くのギャルが愛用していた折り畳みミラー。下・ロングスリーブTシャツ各¥1,650(SUREVE×LOVE BOAT/イーカムグループ TEL:050・3529・4545)アイテムなどの詳細は、インスタグラム(@sureveofficial)でチェックを。伝説のギャル雑誌『egg』のガチャ登場!1995年に創刊し、リアルなギャルの姿をとらえ、発信してきた雑誌『egg』。2014年に休刊するも、「web版egg」として復活した。そんな『egg』のガチャが来年1月に登場!気になる中身は、エグモ(eggモデル)がプリントされた缶バッジや、ブリテリさんをはじめ、平成を彩った伝説のエグモの表紙をアクリルキーホルダーにしたものなど。令和と平成のギャルたちを揃えると、バイブス、テンアゲ~!「egg×MIXカプセル」は来年1月に全国のカプセルトイコーナーで発売。1回¥300。平成から受け継がれるギャル魂を感じるアイテムばかり。ギャルを描いた名作「GALS!!」が大ヒット中。1999年から2002年まで『りぼん』にて連載された、藤井みほな先生が手がける漫画「GALS!」。“渋谷最強のギャル”といわれた主人公・寿蘭と、その友人である星野綾、山咲美由の3人を中心に家庭問題の解決や成長を描き大ヒット。そして、2019年には続編「GALS!!」がスタート。新しい読者も獲得し、熱い支持を集めている。しかも今年は、「東京ガールズコレクション」とのコラボレーションが実現。アパレルやアクリルスタンドなどのアイテムが登場、また、11月13日から漫画の舞台でもある渋谷でポップアップショップが開催される。ハイテンションながら心に染みる、ギャルの生き様が詰まった今作。作品とイベントの両方を楽しんで。©藤井みほな/集英社くりた・のぶよし甲南大学文学部教授。主に美容化粧服飾と流行、女性誌などを研究している。『メイクとファッション 美容化粧服飾の戦略と呪縛』(晃洋書房)など、著作多数。※『anan』2021年11月17日号より。写真・Fujifotos/アフロIMAXtree/アフロ(by anan編集部)
2021年11月13日ニューノーマルな暮らしが定着していく中で、身近なファッションにも“変化”を感じた人は多いはず。そこで2021年のヒット服を、“ファッション愛”に溢れる『BEAMS』プレスの萩原聡子さんに語ってもらいました。ヒット服を着たのは、俳優として映画やドラマなど、数多くの作品に出演する佐久間由衣さんです。ananトレンド大賞2021、ここでは顔まわりに華やぎを添えるマスク時代の救世主トップス“襟コンシャスブラウス”に注目!襟コンシャスブラウス襟のバリエが増えたことで幅広い世代に浸透。「『BEAMS』にはたくさんレーベルがあるのですが、その中でも1位2位を争うトレンドキーワードが『襟コンシャスブラウス』。今年の着こなしに、欠かせない存在だと思います」そう語ってくれたのは『BEAMS』プレスの萩原聡子さん。人気の理由はマスクやオンライン会議など、新しい生活様式が大きく関わっているよう。「こんなに襟コンシャスブラウスがヒットしたのは、まずはオンラインでのやり取りが多く、存在感のある襟が画面上でのアピールポイントになるところだと思います。対面の場合もマスクで顔が半分隠れてしまっているので、顔まわりに華やかさを足すのに活躍しますよね。数年前から襟コンシャスブラウスはあったのですが、最近は大人の女性に受け入れられるデザインが豊富なのも特徴です。例えば右のブラウスは丸い襟ではなくシャープに尖っていたり、中央のブラウスはケープカラーだったり、どちらも甘すぎないデザインが支持されている印象。実際に30代前後のお客様を中心に、多くご購入いただいています」(萩原さん)大人女子にオススメのシャープな三角襟。スカートでフェミニンに合わせても、甘くなりすぎない。ブラウス¥12,100(レイ ビームス/レイ ビームス 新宿 TEL:03・5268・2191)スカート¥28,600(RHC/RHC ロンハーマン TEL:0120・008・752)パンプス¥52,800(ジェーン スミス/UTS PR TEL:03・6427・1030)ほどよいカジュアル感がプラスされるケープカラー。ブラウス¥16,500(アールビーエス/レイ ビームス 新宿)パンツ¥35,200(キャバン/キャバン 代官山店 TEL:03・5489・5101)イヤカフ¥26,400リング¥39,600(共にルフェール/UTS PR)重ね着にもぴったりなフリルのスタンドカラー。これからの季節にも活躍間違いなし。ブラウス¥16,500ニットジャケット¥37,400(共にソブ/フィルム TEL:03・5413・4141)デニムパンツ¥12,800(ローラス/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム TEL:03・3401・5001)ソックス¥3,520(パンセレラ/シップス プライマリー ネイビー レーベル TEL:03・3561・0552)サンダル¥31,900(ダブルスタンダードクロージング/フィルム)さくま・ゆい俳優として映画やドラマなど、数多くの作品に出演。現在放送中のTBSドラマ『最愛』にも出演中。初の写真集『佐久間由衣写真集 SONNET 奥山由之撮影』(マガジンハウス)が発売に。はぎわら・さとこ『BEAMS』プレス。『Ray BEAMS』『BeAMS DOT』など、レディースブランド内のカジュアル部門のプレスを担当。私服では、ヴィンテージアイテムを取り入れることも多いそう。※『anan』2021年11月17日号より。写真・今城 純スタイリスト・渡邉恵子(KIND)ヘア&メイク・秋鹿裕子(W)取材、文・広田香奈(by anan編集部)
2021年11月12日今年も自分にとって過ごしやすい空間作りがトレンドの一つに。なかでも、みんなが気になっていたものを傾向の分析とともに紹介します!ananトレンド大賞2021、ここでは“リラックスチェア”に注目。リラックスチェア眺めていても気分がいい。寛ぎ時間のパートナー。家で快適に過ごしたいというニーズが高まり、ゆったり座れる1人用のリラックスチェアの人気が右肩上がり。古くから愛される名作椅子や気鋭のデザイナーズチェアなどバリエーションは多彩。リラックスチェアに魅せられた一人、インテリアスタイリストの石井佳苗さんはデザイン性の高さ、見た目以上に軽く移動がしやすいものがオススメ、と言う。「大きなソファと違って置き場所や向きを変えやすいので、テレビを見たり、ベランダ越しに外を眺めたり、気分や用途によって自由に楽しめる。座る場所が変わると目に映る風景が変わり、自分の部屋が新鮮に感じられますよ」(石井さん)紹介してくれたのは一人暮らしでも取り入れやすい5つのタイプ。近代家具デザインを代表するデザイナー、ボーエ・モーエンセンが手がけたロッキングチェアは、後ろ姿や座面のアームまで計算し尽くされた美しいデザインが印象的。「重厚感のあるロッキングチェアに比べて軽快さがあり、モダンな家にも取り入れやすい。ゆらゆら前後に揺れるので、リラックス時間にぴったりですね」ふかふかのクッションの座面が気持ちよさそうな〈アクメファニチャー〉のイージーチェアは土台と本体がセパレートになっていて好みの角度に調節できる。「シートをフラットに置けば昼寝もできそう。お揃いのオットマンを合わせると足を伸ばせます。〈カール・ハンセン&サン〉のキューバチェアは360度どこから見ても美しいシルエット。背もたれと座面に施されたコットンウィービングテープが洗練された雰囲気を醸してくれます。ラタン素材の『クライトン』はリラックスムード満点。布製のソファと違って、汚れたらサッと拭けるので手入れもしやすいです。〈イデーショップ〉の『コヴェント ラウンジチェア』は背もたれとシートが格子状になっていて透け感があり、丸いフォルムのおかげで部屋の印象が柔らかくなります。横顔や後ろ姿も美しい椅子は部屋の中心に置いてもいいし、座らずに眺めるだけでもいい。いずれも10万円前後で購入できるので“いつか名作家具が欲しい”と思っていた人も挑戦しやすい。寛げるいい椅子が一つあると家にいる時間がもっと好きになるし、インテリアに対する意識もアップします。そこから自分らしい快適な家づくりの楽しさが広がっていきますよ」FDB moblerのロッキングチェア¥127,600(グリニッチ代官山 TEL:03・6416・5650)ウールブランケット¥30,800(CHICORACAO/グリニッチ代官山)ボーダードレス¥28,600(LENO/GOOD STANDING TEL:03・6447・2478)ソックス¥5,280(Corgi/TheTastemakers & Co. TEL:03・5466・6656)インパクトのあるデザインながら部屋になじみやすい色と素材。WICKERのイージーチェア¥72,000※ベースが上下逆になっております。(ジャーナルスタンダードファニチャー・アクメファニチャーシブヤ TEL:03・5728・5355)ウールブランケット¥30,800(CHICORACAO/グリニッチ代官山)CUBAチェア¥90,200(カール・ハンセン&サン フラッグシップ・ストア東京 TEL:03・5413・5421)コヴェント ラウンジチェア¥74,800(イデーショップ 自由が丘店 TEL:03・5701・7555)クライトン¥59,800(キビロイ TEL:03・6380・9941)ニットカーディガン¥46,200スリーピングシャツ¥25,300パンツ¥23,100(以上LENO/GOODSTANDING)ソックス¥5,280(Corgi/TheTastemakers & Co.)ウールスリッパ¥6,050(TheTastemakers & Co.)その他はスタイリスト私物いしい・かなえインテリアスタイリスト。衣食住のライフスタイル提案など、暮らしにまつわるスタイリングを手がける。昨年、オンラインのインテリア講座「Heima Home Design Lesson」をスタート。※『anan』2021年11月17日号より。写真・兼下昌典スタイリスト・野崎未菜美石井佳苗ヘア&メイク・外山友香(mod’s hair)モデル・TSUGUMI(donna)取材、文・浦本真梨子撮影協力・渋谷南人(by anan編集部)
2021年11月12日マリトッツォなど、クリーミー系の洋菓子が日本スイーツ界を席巻。ananトレンド大賞2021、フードのトレンドとして“映えクリーム”に注目します。映えクリームシンプルで馴染みのある素材でおいしさを追求。背徳感すら感じさせる、たっぷりの生クリームや、泡のようにふわふわなメレンゲを使った繊細なスイーツが今年はトレンド入り。特に「マリトッツォ」は、日本スイーツ界に彗星の如く現れ、一大ブームに。その理由をスイーツコーディネーターの下井美奈子さんが考察。「何といっても丸くてコロコロとしたルックスの愛らしさが大ヒットした要因でしょう。ローマ発祥の洋菓子ですが、ブリオッシュ生地のパンに生クリームを挟んだだけという、シンプルな構成で比較的作りやすいため、レシピが一気に流通。素材の安心感も相まって、幅広い層に受け入れられたように感じます」(下井さん)マリトッツォに続き、デコレーションが簡単なのに、映える見た目を演出できる各国の伝統菓子がじわじわと話題に。「メルベイユは北フランスとベルギーのフランドル地方で生まれたメレンゲ菓子。カンノーリは、筒状のサクサク生地の中にリコッタチーズのクリームをたっぷり詰めたイタリアのシチリア発祥のお菓子。どちらも上質な素材の味わいが際立ち、来年以降も注目を集めると思います」1、フランスの人気店がアジア初進出。現地のレシピを再現したメルベイユ 各¥320は、メレンゲ生地をホイップクリームで覆い、細かいチョコレート片をまぶしたスイーツ。(オー・メルベイユ・ドゥ・フレッド TEL:03・5579・8353)2、マリトッツォ モンテビアンコ 1個¥756~(季節限定)は、濃厚なマロンペーストとパリパリ食感の「カダイフ」をトッピング。いがぐりをイメージした見た目のインパクトにもそそられる、秋らしい一品。(マンダリン オリエンタル 東京 TEL:0120・806・823)3、カンノーリ 1個¥800。イタリアで7年間お菓子作りを学んだパティシエの代表作。イタリア産リコッタチーズを使ったクリームはコクがありながらもほのかな酸味が。(リートゥス TEL:03・6275・2797)しもい・みなこスイーツコーディネーター。メディアでスイーツ情報を紹介するほか、商品開発など、幅広く活躍する。鎌倉下井お菓子教室スタッフ。All Aboutスイーツガイド。※『anan』2021年11月17日号より。写真・山口 明スタイリスト・野崎未菜美取材、文・鈴木恵美撮影協力・UTUWAAWABEES(by anan編集部)
2021年11月11日ananトレンド大賞2021。フードのトレンドとして、ここでは“台湾ストリートフード”に注目!レトロかわいいにハマる人続出!?台湾ストリートフード現地のローカル感満載。屋台の味をとことん追求。2年前は日本から1年間に約200万人が訪れていたほど、“近くておいしい”観光地として人気を博していた台湾。その後、新型コロナの影響で旅が叶わない日々が続くが、台湾好きフードライターの藤森陽子さんは、今の日本グルメ界で、台湾のストリートフードが大きな盛り上がりを見せていると語る。「社会現象にもなった数年前のタピオカブームもあり、日本での台湾グルメの認知度がさらに上昇したと思います。その後も豆花、台湾カステラなど専門店のオープンが続き、台湾の日常食が日本でも定着し、広く親しまれるように。台湾フードへの日本人の経験値が上がったことで、雰囲気だけの“台湾風”では満足されなくなってきた。そんな背景とコロナ禍もあり、台湾を愛する日本人が現地に思いを馳せて、ローカルの味を真摯に追求した新店舗が続々登場するという、うれしい現象が起こっています。どの店も日本人にグッとくる“レトロかわいい台湾らしさ”をオシャレに表現していて、そんな演出の巧みさも含め、台湾ストリートフード人気を高めていると思います」(藤森さん)1、豚の角煮を蒸しパンで挟んだ自家製台湾バーガー¥540。台湾のローカルな世界観を再現した空間やメニューが話題に。(合作社Instagram:@gassakusya.jp)2、台湾グルメにハマり、台湾中を食べ歩いて現地の味を探求し尽くした店主の唐澤千帆さんが腕を振るう。豚皮と干し海老で出汁をとり、豚バラ肉に干しシイタケを加えてゆっくり煮込んだ魯肉飯(煮卵付き)[TAKE OUT]¥918(帆帆魯肉飯Instagram:@funfunluroufan)3、江戸川橋の台湾料理店『フジコミュニケーション』の姉妹店。右・鹽酥鶏¥700は、屋台フードを代表するスパイシーな鶏のから揚げ。左・自家製パイナップルケーキ 1個¥250。(also TEL:03・5615・9969)4、台湾夜市の定番、中が空洞で新食感のサツマイモボールの専門店。地瓜球 16個袋入り¥620(台湾地瓜球専門店 東京QQ球Instagram:@tokyoq.q.q)ふじもり・ようこフードライター。台湾茶にハマったことを機に台湾に通い続け、渡台歴40回以上。『BRUTUS』『anan』『Hanako』等の台湾特集を担当。現地の屋台フード巡りを待ちわびる日々。※『anan』2021年11月17日号より。写真・山口 明スタイリスト・野崎未菜美取材、文・鈴木恵美撮影協力・UTUWAAWABEES(by anan編集部)
2021年11月11日ananトレンド大賞2021。フードのトレンドとして、ここでは“新感覚フルーツスイーツ”に注目します!新感覚フルーツスイーツ果物の見た目と味わいを生かす、プロの技が光る。ここ数年続いているフルーツサンドブームは、2021年も加速中と語るのは、専門店からデパ地下、地方の名店、コンビニまで、古今東西のスイーツに奔走し続ける、ぼる塾の田辺智加さん。「旬の果物を挟んだカラフルなフルーツサンドは、さまざまなお店やコンビニでよく見かけるようになりましたし、今年も専門店のオープンが相次いでいて、さらに大きな話題を集めています。その人気を追うように、いま爆発的な盛り上がりを見せているのがフルーツ大福です。見た目は馴染みのある大福のフォルムですが、実は中には宝石のように美しい果物が丸ごと入っているという、ギャップ萌えに虜になる人が続出しています。みんな、ギャップに弱いですからね~」フルーツ大福から派生し、白あんと果物をわらび餅で包んだフルーツわらび餅専門店『まるさんかじつ』が今年オープンしたことも、新感覚フルーツスイーツが躍進を遂げた理由のひとつだとか。「看板商品の『ポモドーロわらび餅』がユニーク。高糖度トマト『OSMICトマトPremium』を使用し、老舗ピッツェリア『ラ・ピッコラ・ターヴォラ』監修のもと完成したコラボ商品だそうです。素材ありきのスイーツ作りが、まさに今のトレンド!」青果店が手がけるフルーツスイーツにも外れなしと、田辺さんは豪語する。「目利きのプロが全国各地から厳選した旬の果物ずくめで、鮮度もピカイチ。徹底した品質管理のもと作られているので、絶対に間違いないですよね。それに果物って高級品だから、たくさん買えないけど、青果店のフルーツスイーツって、さまざまな種類の果物をミックスしているものが多いので、一個でたくさんの果物を楽しめて、満足度が高い。こんなふうにフルーツスイーツの魅力は、パッと目を引くビジュアルはもちろんのこと、生産者と、パティシエや青果店のプロなど、一流たちの繊細な技術とセンスが合わさり、極上の逸品に昇華されている点だと思います。今後も味わったことのないような新感覚のアイテムが増えていきそうで、ますます目が離せません」1、ふわふわの食パンと無添加の自家製生クリームを使ったフルーツサンド・みかん¥850、シャインマスカット¥1,200(季節限定)。(haluuuInstagram:@haluuu__official)2、創業200年を誇る老舗和菓子店『鹿島菓匠 丸三老舗』がプロデュース。上・ポモドーロわらび餅¥540は、高糖度トマトと白あんをわらび餅とバジルで包み込み、オリーブオイルをかけていただく人気No.1メニュー。中央・マスカットわらび餅¥486(季節限定)は、茨城県産のシャインマスカットが香る。下・洋なしわらび餅¥432(季節限定)は、フランス原種の珍しい品種「マルグリットマーリラ」を使用。(まるさんかじつInstagram:@03kajitsu)3、季節ごとに品種が異なるいちごを、練りたての求肥で包み込んだいちご大福 1個¥390~。常時2~3種類のいちご大福のほか、季節限定のフルーツ大福も。(いちご大福と茶菓の店 あか TEL:03・5724・3182)4、甘さ控えめのゼリーで旬の果物を優しく包み込んだ自家製フルーツポンチ 各¥980(シェフズマルシェ TEL:03・6451・0075)5、生フルーツゼリー 各¥420。主役の果物を全力で引き立てるゼリーの繊細さに感動。内容は日替わり。(ヤマナカヤ TEL:03・3721・2766)6、右・メロンババロア¥918は、カスタードクリームの優しい甘みが際立つババロアの上に、丸くくり抜かれたメロンが。左・フルーツみつ豆¥864は、旬の果物、寒天、赤エンドウマメが三位一体。(檸檬屋 TEL:052・261・6222)7、芸能人の差し入れ御用達として知られる、生ドライフルーツ彩り5種セット¥5,000(綾farm TEL:03・6263・9739)たなべ・ちか芸人。女性お笑いカルテット「ぼる塾」のメンバー。芸能界の新スイーツ女王に君臨。初書籍『あんた、食べてみな! ぼる塾 田辺のスイーツ天国』(小社刊)が発売中。※『anan』2021年11月17日号より。写真・山口 明スタイリスト・野崎未菜美取材、文・鈴木恵美撮影協力・UTUWAAWABEES(by anan編集部)
2021年11月10日家で過ごす時間が多かった2021年。私たちの生活はどのように変化したのか。衣・食・住に美容&健康という身近な観点からトレンドを読み解き、振り返ります。未曽有の事態から新しい楽しみが誕生!2021年はどんな年だったかと聞かれたら、ほぼすべての日本人が“コロナ”という言葉を思い浮かべるはず。お話を伺った事業構想大学院大学学長の田中里沙さん、明治大学政治経済学部准教授の飯田泰之さん、エッセイストの犬山紙子さんも、そろって新型コロナウイルスのインパクトを、2021年一番のトピックに挙げた。「いつもは年始にその一年の計画を立てると思いますが、今年はそれができませんでした。親しい人に会えない、遠くへ出かけることができないなど、思い通りにならないことばかり。そんな中、外出できないことで増えた時間を使って何かを始めようとした人も多い年でした。実際に本学でも、入学希望者が大幅に増えたんです。特に地域活性化やSDGsなど、社会課題に目を向ける院生が増えました」(田中さん)一方飯田さんは、パンデミックをきっかけに浮き彫りになった“意見の相違”が、今年は印象的だったそう。「“もっと自粛したほうがいい”という声に対して“そこまで我慢しなくていい”という人がいたり、ワクチンにも様々な意見があったり。大変な時期だから一致団結して解決策を探ったほうがいいと分かっていても、議論ばかりを戦わせてしまう状況に。来年はコロナが沈静化するだろうし、意見の対立も落ち着くことを願っています。また、逆境を乗り越え、新たに生まれたビジネスも要チェック。たとえば人気の出張シェフが、解禁になったホームパーティやBBQで大活躍するのでは、などと予測して楽しみにしています」(飯田さん)「2021年は心も体も内に籠もる年でした。その分、部屋を過ごしやすく模様替えしたり、ベランピングみたいな新しい楽しみが生まれるなど、おうち生活を豊かにする側面もあったと思います。来年こそはパンデミックが落ち着いて、もっとワクワクすることが増えるはず。我慢していたメイクに気合を入れたり、出番のなかったおしゃれ着を満喫したり。心も体もハッピーな年になることを期待しています」(犬山さん)【FOOD】家での食事を楽しく美味しくするお取り寄せや食材店に熱視線!外食する機会が減ってしまった分、おうちごはんを充実させようとあの手この手のサービスが登場。「自炊が辛くてウーバーイーツがないと生きていけない!なんて人が増えましたね。あとは、バラエティ豊富な冷凍食品をお取り寄せできるサービス『旬をすぐに』もおすすめ。国産の食材を使い、安心安全な食を目指しているそうです。ほかにもイタリアの珍しい食材を扱う『イータリー』も店舗が増え、輸入食品のお店『カルディ』が再注目されるなど、おうちごはんにまつわるものが人気でした」(犬山さん)一方ダメージが目立った外食産業でも、一部で新しい営業形態を模索する動きが。「私が注目しているのは、今までのお客さんが離れてしまった夜のお店です。地方の小都市に住む私の知人は、潰れてしまったスナックを買い取って、メニューやサービスを一新。ターゲットを今までの男性客から女性客に変えて再スタートをしたそうです。女性が気軽に飲みに行けるお店がまだまだ少ない地域もあるので、早速注目されています。そのうち都内でも、これまでにないターゲットに着目した夜のお店が出てくるかもしれません」(飯田さん)【LIFE STYLE】お部屋緑化計画がトレンド。郊外へ移住する動きも。インテリアは、居心地のよさをアップさせるアイテムが人気に。「不安を癒したい、増えたおうち時間を快適にしたいと、家に緑を置くのが流行りました。みんな、少しでも自然に触れたいという気持ちがあったのでしょうね。雑草栽培キットなるものまで登場したんですよ。私も観葉植物を増やしました。あとは快適な椅子や寝具も居心地よい住まい作りを受けて人気でしたね」(犬山さん)住まいそのものについては、都心を離れて郊外へ移る動きが。「満員電車の辛さや通勤時間のムダに気づき、自然豊かな地方に移住する人も増えました。地域活性化プロジェクトでは、若手人材の参画によって賑わいが。新しい教育を目指す学校が地域にできて、子育て世代の移住者も目立ちます」(田中さん)「近年は仙台や広島など地方の大都市が人気でしたが、最近では、もう少し規模の小さい都市部の人気が上昇中。県庁所在地や地域の中心都市は繁華街がひとつある感じで、東京より居心地のよいサイズ感だと言う人も。小さすぎる街だと女性の働き口など受け皿がなかったりするのですが、その点でも中規模都市への注目は高まるでしょう」(飯田さん)【FASHION】トップスコンシャスな服でオンライン映えを意識。2021年は、ファッショニスタにとって受難の年。おしゃれをして出かける機会が激減した。「近所にお出かけするとき、バッタリ誰かに会っても見苦しくない動きやすい服、という意味で“3(スリー)マイルウェア”なるものが流行りましたね。フォーマルな服を着る機会はないけど、可愛いリラックスウェアは、家にいても気分を盛り上げるアイテムとして人気だったようです」(田中さん)「オンライン会議対策に、トップスコンシャスな服がトレンドに。可愛い襟の服や、取り外しできる付け襟、パフスリーブなど袖に特徴のある服が売れていたようです。あと今年は、SDGs意識の高まりが顕著だったことも象徴的。アパレル業界は、全産業の中で二酸化炭素排出量が第2位。なので、いかに環境によい業界へとシフトしていくかが問われているのです。消費者の間にも、SDGsに力を入れているブランドを応援する人が増えているとか。そういった背景があり、サステナブルな服作りをする『GANNI』が人気で、メルカリの9月の月間利用者数は2000万人超え。世界中から集めた古着を扱う『DEPT』をはじめ、古着も再流行していると感じます」(犬山さん)【BEAUTY&HEALTH】目元を強調するメイクやお部屋エクササイズが話題に。今年流行ったコスメといえば、カラーアイライナーや眉ものなど。ヘルスケアの面では“おうちジム”なる言葉も浸透した。「2020年はマスク不足でしたが、今年はマスクのバリエーションが増えましたね。顔の下半分が隠れるので、メイクは目元中心。マスクの下は肌が荒れてしまって困る、という声も多かったです。コスメ業界はリップが不調だけど、敏感肌用スキンケアの需要が伸びたそうです」(田中さん)「通勤が減ったしお出かけしないし、運動は不足しますよね。自宅用のエアロバイクやトランポリンなど、家の中での運動が流行るのも当然です。あとは、ダイエット記録アプリ『あすけん』も話題でした。クイズ王・古川洋平さんがこのアプリやリングフィットなどを利用して、48kgの減量に成功したそうです。あとは、コロナ疲れの影響でメンタルヘルスへの関心も高まりました。“ご自愛”や“マインドフルネス”“ボディポジティブ”という言葉もトレンドに。ボディポジティブは体のことですが、欠点ごとありのままの自分を受け入れよう、自分をもっと大切にしようというムードが高まったのは、今年の大きな成果だと思います!」(犬山さん)田中里沙さん事業構想大学院大学学長。広告会社勤務後、広告・マーケティングの専門雑誌『宣伝会議』編集長に。「クールビズ」「2020エンブレム」など国や地域の審議会委員のほか、情報番組コメンテーター等も務める。2016年より現職。飯田泰之さん明治大学政治経済学部准教授。総務省の「自治体戦略2040構想研究会」に参加したり、政府政策会議の委員を務めるほか、報道番組のコメンテーターとしても活躍。『日本史に学ぶマネーの論理』(PHP研究所)など著書多数。犬山紙子さんエッセイスト。本誌にて「SanPaKuちゃんのわがまま気まま愛のRoom」を連載中。コメンテーターとしても活躍。著書に『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』(扶桑社)。※『anan』2021年11月17日号より。イラスト・黒猫まな子取材、文・風間裕美子(by anan編集部)
2021年11月10日「ウェルネスキーワード2021」なども女性向けのライフスタイル情報誌『anan』の「No.2273」が発売中である。表紙は男性アイドルグループの嵐のメンバーで、司会者、俳優としても活躍している相葉雅紀さん。価格は700円となっている。今号では『anan』恒例の「カラダにいいもの大賞 2021」を発表。今の健康トレンドがわかる「ウェルネスキーワード2021」や、姿勢の乱れによる首、肩、腰の不調を改善する「楽々2ステップメソッドで解消!」などのページを掲載する。編集部が試して選んだアイテムたち『anan』では、毎年の恒例企画として編集部が試して選んだアイテムを紹介する「カラダにいいもの大賞」を発表しており、今年はリモートワークなどによる姿勢の悪化、マスク疲れなどに悩む人が増えていることからも注目企画である。「カラダにいいもの大賞 2021」では、3つの突起により首や肩、背中のコリ、全身の疲労感、目の疲れ、胃の不快感、手の疲れ、呼吸器系のトラブルに対応するツボを刺激するアイテムのほか、フェイスラインの美しさと健康のために舌の筋肉を鍛えるアイテムを紹介する。また、腸を整える糸寒天や、手や足の指に巻き付けて刺激することで姿勢改善、カラダの可動域が変化するというアイテムなどが掲載されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※カラダにいいもの大賞2021/相葉雅紀 - anan (アンアン) - すべての女性の好奇心に応えるウィークリーマガジン - マガジンハウス
2021年11月10日毎年の恒例企画「カラダにいいもの大賞」の季節が到来!2021年anan「カラダにいいもの大賞」で準グランプリを獲得したアイテムとは!?2021年anan「カラダにいいもの大賞」準グランプリフロアフロス スタートアッププラークの取れ方で効果歴然。繊維総数656本の“超”歯間フロス。歯周病は、歯の周りの歯茎(歯肉)や歯を支える骨などが溶けてしまう病気。聞いただけで恐ろしいですが「高齢者がなるもの」と決めつけているなら、それ、誤解です。実は、30歳以上の約8割がかかっているともいわれるほどの国民病。歯磨き後の歯ブラシに血がついていたり、寝起きの口の中がネバネバしていたり、口臭を指摘されたことがある人は要注意。悪化すると全身様々な病気の原因にもなるので、定期的に歯科医院でチェックし、進行を食い止めましょう。一方で歯周病の原因となる歯垢(プラーク)を日々除去することも大事。そこで役立つのが、歯周病予防のために作られた、イタリア生まれの初心者用フロスです。歯と歯の間や歯茎の中にいる細菌、そして細菌の温床となる歯垢をごっそり絡め取るため、1本のフロスは超極細の384本の繊維に272本のマイクロファイバーをプラス。そのおかげで歯に差し込む時は細く、唾液の水分や摩擦によって、柔らかな繊維がふわっと広がるので、フロスが当たって歯茎が痛い、なんてことがありません。初心者向きに色付きなので、取れた歯垢が見やすく、歯間ケアをやり遂げた達成感も得られます。歯ブラシでの歯磨きだと3~4割もあるといわれる磨き残しを、フロスで徹底的に取り除きましょう。フロアフロス スタートアップ¥880オーラルケア TEL:0120・500・418※『anan』2021年11月10日号より。写真・多田 寛スタイリスト・仮屋薗寛子文・板倉ミキコ(by anan編集部)
2021年11月04日体調をケアする毎日が続きますが、皆さんいかがお過ごしですか?毎年の恒例企画「カラダにいいもの大賞」の季節がやってきました。2021年anan「カラダにいいもの大賞」で見事グランプリに輝いたのは…!?2021年anan「カラダにいいもの大賞」グランプリmano OMUSUBIこれ1つで、全身フルメンテ!3種の突起で芯まで響くツボ刺激。セルフケアの大切さを痛感する今日この頃。当然、様々なケアグッズが市場に溢れ返り、玉石混交の体をなしています。カラダにいいもの、良品ハンターとしての目を鍛え続けて早8年。その選択眼にも自信が出てきた我らスタッフ一同が「これぞ大賞~」と唸ったのが、手のひらサイズのこちら。商品の副題は、「鍼灸師が本気で開発したツボ押し」です。名前の通り、オムスビのような三角形を2つ繋げた形状。弊誌ではこれまで、テニスボールを2つ繋げたものを使い、筋膜はがしやコリほぐしを提唱したことはありますが、あの原理と同じです。でも、球形と三角形ではツボやコリへのアプローチの力が明らかに違います。そして、ただの三角形ではなく、3か所の頂点がそれぞれ異なる形状をしていて、部位に合わせて選べるのもポイント。グ~ッと強めの刺激を与えられるシャープな突起は、顔や手足のツボをピンポイントに、広めの平面で刺激する突起は骨盤や頭に、ちょっと小さめの平面の突起は、首や背中、腰に、といった具合です。さらに、実際背中側に当ててみたり、握ってみて「なるほど~」と感心したのは、突起間の幅が異なることの意味。下の3つ並べた写真をご覧ください。幅の違いがあることで掴みやすくなり、背骨を挟んで骨のキワを攻めることもできるのです。安定した三角形でゴム製なので、フローリングの床でも転がらず、押しにくい背中側のツボ、足裏などにも心地よい刺激をグイグイ与えられます。開発者である鍼灸師の石垣英俊さんは「プロに頼らずとも、疲れないカラダを維持できる方法を身につけてほしい」とセルフケア法を伝え続けてきました。普段自分も使えるものを作ろうと、紙粘土や木材で試作を繰り返し、プロの手技に近い刺激を与えてくれる硬さと形が完成したのです。疲れを溜めないカラダ作りには、日中の緊張を上手に解放することが大事。オムスビ片手に日々を過ごせば、疲れ知らずのカラダがあなたのものに!三角形の突起の形、突起間の幅が違う。肺兪(はいゆ):呼吸器系のトラブルげき門(もん):胃の不快感、手の疲れ晴明(せいめい):目の疲れ湧泉(ゆうせん):全身の疲労感天柱(てんちゅう):首、肩、背中のコリmano OMUSUBI各¥3,630神楽坂ホリスティック・クーラ TEL:03・3269・8785トップス¥7,500レギンス¥14,200(共にルルレモン TEL:0800・080・4090)※『anan』2021年11月10日号より。写真・多田 寛スタイリスト・仮屋薗寛子ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ)モデル・メイ・パクディ文・板倉ミキコ(by anan編集部)
2021年11月03日女優の上白石萌音が11日、都内で行われた高橋書店「第25回 手帳大賞 発表表彰式」に登壇し、名言大賞のプレゼンターを務めた。「手帳大賞」は、手帳をもっと身近に感じてほしい、手帳は毎日の暮らしに役立つ存在であってほしいという想いから生まれた「言葉」と「アイデア」のコンテスト。イベントでは、名言大賞、商品企画大賞の両部門が発表・表彰された。名言大賞のプレゼンターとして、2022年版「手帳は高橋」のイメージキャラクターに抜てきされた上白石が登壇。ライトブルーのワンピース姿で登場し、「高橋書店さんのブルーをイメージして着て参りました」と笑顔を見せた。名言大賞の審査員として作家の角田光代氏、コピーライターの牧野圭太氏、歌人の薮内亮輔氏も登壇しており、上白石は「言葉のスペシャリストであるお三方の手前、とても恐れ多いのですが、私も小さい頃から本を読むことや言葉がすごく好きで大切にしてきたので、応募してくださった皆様やご覧いただいている皆様と同じ視点で楽しませていただきたいと思います」と恐縮しながらあいさつした。また、「手帳大賞」について、「いろいろなところで目にしていたのですが、まさか携われるようになるとは思ってなかったので、とてもうれしく思っています」とコメント。ファイナリスト32作品が紹介されると、笑顔を見せながら“名言”を楽しんだ。そして、「気を抜くと泣いてしまいそうですね。すごく温かくて優しくて真っすぐで、改めて言葉っていいなってすごく実感しています」としみじみ。「全然難しい言葉を使ってないのにハッとさせられますし、名言って生もうと思って生まれるものじゃないんだなと感じました。日常のふとした瞬間とか、心の動きとか、柔軟な発想で出てきた言葉はすごく、何にも勝るんだなと感じました」と語った。今年の名言大賞は、37歳・仲程雄平さんの「地面が満開になったね!」に決定。自転車をこいで息子を保育園に送っていた頃、桜並木の道を通りかかったときに後部座席に座る息子が言った言葉だという。大賞を発表した上白石は「なんだか幸せの見つけ方を教えてくれる言葉だなと思いました。息子さんの感性の豊かさも素敵ですし、周りの大人の方の接し方も素敵なんだろうなと想像しました」と感想を述べた。さらに、「本当に素敵な言葉ばかりで、こんな素敵な言葉が生まれているというのがすごくうれしいですし、それを素敵だなと思われて応募された皆様の気持ちも素敵だと思いますし、それを称える賞自体も素敵だなと思いました。一生覚えておきたい言葉がたくさんありましたし、私も日常に潜む名言を探していきたいと思いました。すごく心が洗われて豊かになりました」と語った。
2021年10月11日anan創刊50周年から始まった都市型フェス「anan FES」。2021年は11月6日(土)に「anan FES 2021」を開催することが決定しました。ananのイベント、今年もやります!『anan FES』は2020年に創刊50周年を記念して始まったanan主催のイベントです。昨年はSnow Man&SixTONES、松任谷由実、 林真理子、白石麻衣、YOASOBIなど豪華な受賞者のAWARDの他、多彩なゲストとともにカルチャー、 ファッション、ビューティなどをテーマにさまざまなステージを展開、大きな話題を呼びました。今年のAWARD受賞者は?ステージではどんなことを?ananのInstagramでも話題。ananにご登場するかたたちにも愛されているパンダのぬいぐるみと同様の「ananパンダぬいぐるみ2021」も販売予定です。“すべての⼥性の、いま好きなこと。”を集結させたイベント。ぜひお楽しみに。※イベント情報は随時こちらでお知らせします。『anan FES 2021』公式サイト
2021年09月28日’90年代より、雑誌『anan』に恋愛特集や「一人で生きる方法」「運のつかみ方」などのテーマで多くのエッセイを寄稿している、エッセイスト酒井順子さん。『anan』創刊から2000号までを分析した1年半の連載を1冊にまとめた書籍「ananの嘘」の文庫版が出版された機会に、いままでとこれからの『anan』についてうかがいました。『anan』の創刊から今まで歩んできた道とは?2017年3月にマガジンハウスより刊行された酒井順子さんの著書『ananの嘘』。1970年の『anan』創刊から2016年に迎えた2000号までを振り返り徹底検証した人気連載のまとめです。それに書き下ろしを加えて再構成された文庫版が出版されました。著者の酒井さんに、日本の雑誌カルチャーや女性の価値観の変遷、さらにananが読者とともに悩み葛藤しながら歩んできた歴史について、うかがいました。初期のananは過激だった!?編集部とにかく驚くのが、創刊当時のananの尖りっぷりです。酒井さん’70年代には、ヌードのお見合い写真を掲載したり、セックスに開放的な企画など、「既成概念にとらわれない」、「タブーに挑戦したい」という姿勢で、我が道を歩んでいました。すでにある権威に反発するという時代を表していた雑誌がanan。男性に対しても、「簡単には従わない」「媚びない」など、声を高々と上げて突っ走っていました。編集部時代の流れに乗って尖っていたananに、迷いが生じた時代もあったということですが。酒井さんそれは70年代半ば、いち早くニュートラ(ニュー・トラディショナル)というモテファッションを紹介したことから始まりました。ニュートラをリセ(リセエンヌ、フランスの女子学生風スタイル)の対抗概念として扱い、モテ路線と非モテ路線を並走させることに。両者の間でananは悶々とするのですが、’80年代になると、ananはニュートラに別れを告げ、リセを選んだのです。つまり、男のために生きるか、自分のために生きるかの分かれ道で、「自分のために生きる」という選択をしたということ。これは後の読者にも大きな影響を与える出来事でした。編集部モテを求めるのはやめようと決めたはずのananですが、彼氏が欲しくないわけでも、結婚をしたくないわけでもない…と、悩み続けているうちに、だんだんと時代は変わり、スローライフの’00年代へと突入したというわけですね。’00年代になると、占いやスピリチュアルが登場編集部不景気の大変な時代で、コロナ禍でもないのに「おこもり」というキーワードが出てきたころ。「カフェでまったり」や「節約はしっかり」「スローライフとスローラブ」など、ananはそれまでと同じ雑誌とは思えないほどの変貌ぶりを遂げました。酒井さん皆がギラギラしていたバブルが終わって人々の気が抜け、本当は色々な欲望があるのに、欲望を充足させにくくなってきたころだと思います。例えばセックスしたいという欲望があっても、現実で充足させるのは難しいから妄想で解決する、などのスキルが開発されることになりました。そのころ、恋愛や結婚観も迷走。「鍛えれば絶対強くなるのが恋愛力」などの恋愛企画に、読者は惑わされていました。ニュートラとの決別時、モテのために生きるのはやめようと決めたけれど、とはいえやっぱり恋愛も結婚もしたいと揺れ動くanan。読者と一緒に迷っている姿こそ、ananの魅力だと思います。編集部仕事でも恋愛でも、努力だけではどうしようもない部分がある。そんなジレンマを抱えているとき、江原啓之さんにご登場いただいています。酒井さん江原さんが頼りにされているのは、見えない部分が見えた気持ちにさせて、救ってくれるから。バブル崩壊後、自分ではどうしようもない不景気の中で、それでも何かを掴みたいと思っている読者にとって、スピリチュアルな世界や占いは、ホッとできる逃げ場になりました。誰にも言うことができない悩みでも、ananの占い特集は答えをくれますし、時には親や友達も言ってくれない厳しいアドバイスを、江原さんはくれるわけですよね。仕事も結婚もどうしていいかわからない、と迷子になっている女性たちにとって、占いやスピリチュアルは、心の拠りどころになっているのでしょう。ananがついた“嘘”を楽しんだ読者たち酒井さんananは、「おしゃれグランプリ」という企画で様々な地方の読者のファッションを競わせたり、’80年代には「ハウスマヌカン」(洋服店販売員のこと)やスタイリストなどのカタカナ職業を猛プッシュして、読者にもそう言った仕事を勧めたりしてきました。そうかと思えば路線変更し、「やっぱり結婚したい」と言い出すなど、読者に対して「こうしたほうがいい!」とアグレッシブな提案を次々としてきました。創刊当時から、ananが振る色々な旗を見て、「こんな服を着ればいいのね」とか、「私もハウスマヌカンになりたい」とか、「結婚しようかな」などと、真剣に考えた読者が多かったと思います。ananによって人生が変わった人もいたはずですが、アンアンが「こっちにおいで」と先導していた方向は、必ずしも正しかったとは限りません。でも、今と違って他の情報源があまりなかった時代、ananの発売日を楽しみにしていた読者は多かったことでしょう。その時代を生きた女性たちは、ananに振り回され、騙されることもまた楽しかったのだろうな…と言うことで、「ananの嘘」というタイトルなのです。これからもananは、時代に沿った道を進むのか!?編集部最近では、「高めよう!免疫力」や「半径2メートルのライフスタイル」など、このご時世ならではのタイトルが並んでいます。酒井さん東日本大震災のときでもコロナ禍でも、その環境下でどうやって充実した毎日を過ごそうかと考えているのがanan。何十年も経ち、コロナを知らない若者が現在の企画を見たら、不思議に思うかもしれませんね。即時性のある対症療法的な企画は、雑誌、それも週刊誌ならではのものです。ananが50年もの間、愛され続けているのには、週刊誌ということも大きいのではないかと思います。雑誌は、書籍のようにずっと残るものではないからこそ、その時々の時代にマッチしたことを全力で伝える、刹那的な部分が魅力です。特にananは、すぐに次の号が出る週刊誌だからこそ、セックス特集や読者ヌードの企画など、世間を驚かせるような企画ができるのかもしれません。それはモテとは直結しない、いばらの道かもしれないけれども(笑)、それも自ら選んだ道。編集部創刊当時とは打って変わり、ネットなどの情報が入るようになった昨今。これからのananはどうなると思いますか。酒井さん創刊当時のananからは、社会を変えていこうという気持ちが溢れていました。今も、社会の変革期。女性達の視線を社会的な問題に向けるような特集は、実はananのお家芸です。ファッションの特集や、紙の雑誌だからこそじっくり楽しむことができるグラビア記事の中に、社会的意義を持つ特集も混じると言う硬軟取り混ぜた雑誌作りが、最もananらしいのかもしれませんね。酒井順子(さかい・じゅんこ)1966年、東京都生まれ。高校在学中に雑誌「オリーブ」でコラムの執筆を始め、大学卒業後は広告代理店に勤務。その後、執筆に専念し、2003年に発表した『負け犬の遠吠え』では婦人公論文芸賞、講談社エッセイ賞を受賞。近年の著書に『子の無い人生』『男尊女子』『源氏姉妹』『家族終了』『ガラスの50代』『処女の道程』などがある。温かいツッコミを入れつつ、時代背景と特集内容からananの歴史を分析した「ananの嘘」は、アンノン族、ニュートラなど懐かしい言葉が頻出する、親子で楽しめるエッセイでもあります。ぜひ手に取って、過去のananへタイムトリップしてみてください。Information『ananの嘘』 ¥880/マガジンハウス(酒井順子 著)購入はコチラからどうぞ。写真・山本嵩、文・三谷真美
2021年06月21日ananの大人気企画「猫さま大賞」。今回は「美猫賞」をご紹介します。正統派の美猫さまに加えて旬な“あざとかわいい”にゃんこを増量してお届け。美猫賞【もなか】まだ5か月の子猫ながら、上目遣いのおねだりポーズをマスター。もう無敵です!審査員のひとこと薄色の茶トラさん!お鼻も薄ピンクで美猫ですね~。人だったら、淡い=儚いでモテ決定~!羨ましい!(Cat’s ISSUEディレクター・太田メグさん)【ゆずりは】澄んだ美しいブルーの瞳が印象的。「おやつまだ~?」の顔だそうですが、断れませんよね。審査員のひとことわだかまりや迷い、悩みを全部話したくなるのは、アクアマリンの癒しパワー。浄化が得意なヒーラーキャットさま!(占術研究家、心理テストクリエーター・章月綾乃さん)【つなちゃん】アンニュイに丸まりながらちらりと。毎朝、目の前にこんな白いもふもふがいたら寝坊しそう。【Kai】「え、グラビアっぽく?」。カメラを見る眼差しには、そこはかとなくセクシーさも漂ってます。【リリ】真っ白でふわふわな被毛に映える、ピンクのお鼻とオッドアイ。この美しさは、ホント尊い!【シエル】「花より猫でしょ、そうでしょ!」とおすましポーズ。はい、もちろんです。シエルさまが一番です。【とまと】お腹をくるりと見せて、短い手でにゃ~ん。自分のかわいさをわかっているあざとさですね。【どらまる】小首を傾げながら、きゅるんとした目でこちらをじーっと。小悪魔感ハンパないです!【雨】廊下に落っこちながら、体を張った(?)色仕掛けでかまってアピール。無視できないですよね、これ。【レモン】この憂いを帯びた感じ、けしからんです。ほっとけなさ満点で、人間だったらきっとモテ系…。※『anan』2021年6月23日号より。文・野尻和代(by anan編集部)
2021年06月17日2年ぶりにインスタグラム上で募集した『anan猫さま大賞 2021』は、なんと1万2000以上の投稿をいただき大盛況!厳正なる審査の末に栄冠を勝ち取った、グランプリを受賞した猫さまを発表します。グランプリおまめさんさままんまる顔と白いあごひげに釘付けです!まんまるフェイスと白いあごひげを見せつける、ローアングルのド迫力写真。さらに、畳み掛けるような大仏顔とごめん寝の合わせ技、審査員たちのハートをわしづかみにしたおまめさんさま。相当なおもしろ系かと思いきや、素顔は超ツンデレ女子だとか。甘えてきたと思ったら、スルリと逃げる…って小悪魔の典型じゃないですか!抱っこが大キライで顔がムギューッと。「せっかくのぴえん顔が台無しじゃないのー!」何か達観しているかのような微笑…大仏様的ありがたさが漂うお写真。得意技、ごめん寝。飼い主さんがたくさんのストック写真から厳選しただけあって、お見事。審査員のひとこと溢れ出る重厚感。顎と胸元の白が大御所の風格。並大抵のことでは動じなさそう。悩みがある時は相談に行きます。(モデル、文筆家・小谷実由さん)/あごだけ見てると白ひげだけど、胸元開くとピカーッと光るクリオネがいますね!香箱座りも立派!(Cat’s ISSUEディレクター・太田メグさん)/福々としたフォルム。豊かなマズルと自由自在なおひげアンテナ、おおらかさのなかに厳しさを秘めた太古の神のようなニャン相。(占術研究家、心理テストクリエーター・章月綾乃さん)/白ネクタイに主張強めのマズル。思わず笑顔になりました!ありがとうございます!(お太りさま猫・ぐっぴーの飼い主・さきともさん)/ありがたさと大迫力!どすこい感がたまらないですね。(フォトグラファー・山口 明さん)※『anan』2021年6月23日号より。文・野尻和代(by anan編集部)
2021年06月16日2021春anan「カラダにいいもの大賞」を発表!見事グランプリに輝いたのは…!?2021春anan「カラダにいいもの大賞」グランプリ『リフレリング』指圧力が5倍にパワーアップ!?セルフリフレクソロジーの実力派。だるい、痛い、重い…。肩や首、腰などカラダのパーツの不調が続けば、メンタルのコンディションまで下がってしまうもの。リモートワークによる運動不足、パソコンやスマホの使いすぎで、全身にガタがきている現代人に必要なのは、疲労を溜めずに日々解消すること。そこで、長年セルフケアグッズに触れてきた、我々“カラダにいいもの”スタッフが2021年春の大賞に推すのがこちら。写真を見て「これが?」と目を点にした方も多いでしょう。でも「これが!」なんです。筋肉のコリや疲労は、溜めずに都度解消することが大事。セルフケアグッズには使いやすさが一番求められます。そこを踏まえて改めてこちらのリフレリングをご覧あれ。指にはめ、狙うポイントを突起で押すだけの実にシンプルな仕様です。リングのフィット感と突起の形状、硬さが絶妙で、試しに手の甲側にあるツボ“合谷”を押してみると、今まで指で押していた感覚とは違う「ツボを捉えた!」という実感が得られます。大した力も入れていないのに、ここまでピンポイントに刺激できるなんて、小さいくせに画期的な器具。足の脛や腕の骨際の腱を刺激するのにもぴったりです。さらに、頭の重みを使って後頭部を刺激すれば、頭がスッキリ、目はパッチリ!持ち運びもしやすいから、仕事中でもサッと出して使えるのもうれしい。親指にぴったりな大サイズと、そのほかの指にちょうどいい小ぶりなサイズの2個セット。親指と人差し指にはめて、ツボや筋を挟んでマッサージするのもオススメの使い方。とにかく、今期の大賞は満場一致でリフレリングに決定です。こんな声も…・ネイルをしていても、狙った場所に心地よい圧をかけられます。(29歳・美容ライター)・疲れたらサッと出して刺激すれば気分爽快。ポーチの必需品です。(32歳・金融)指にはめて押すだけ!指に装着しやすいサンダルのような形状。リングに隙間があるので、多くの指にフィット。指の腹がしっかり密着するよう局面形状になっていて、圧がかけやすい仕様。頭皮にツボに首筋に眉毛まわりにこめかみに手や足裏の反射区にも。リフレリング¥660イイダモールドTEL:0296・22・7256ブラ¥7,500(ルルレモン TEL:080・0080・4090)※『anan』2021年4月14日号より。写真・多田 寛スタイリスト・仮屋薗寛子ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ)モデル・メイ・パクディ文・板倉ミキコ(by anan編集部)
2021年04月11日単に“好き”“素敵”とは違い、セクシュアルに惹きつけられてしまう強力な魅力のことを人は色気と呼ぶ。そんな男性の色気について、今、ananの読者世代が思うこととはいったい。内面や仕草、表情など、色気に関するアンケートと、その分析から解き明かします。アンケートから浮かんだ“色気”の最新イメージ。Q.色気のある男性は好きですか?はい…74%、いいえ…26%“色気”といっても、その言葉の輪郭はぼんやりとして捉えづらい。そこで、女性が男性のどこに色気を感じるのか探るべく、20~30代の女性141人にアンケートを実施。その結果を公認心理師の山名裕子さんに分析してもらった。まず、そもそも色気のある男性が好きかどうか聞いたところ、74%と多くの人が「はい」という回答に。「とはいえアンケートを丁寧に見てみると、その対象はいわゆる“フェロモン系の男性”ではなさそう。人の心理には、自分に足りない部分を補う人に強く惹かれるという傾向がありますが、何に対して“足りていない”、ひいては色気と感じるかは、時代や社会的な背景の影響を受けやすいんです」色気のある男性像がどう変化しているのか詳しく見ていこう。Q.男性のどんなところに色気を感じますか?(複数回答)雰囲気…67%、仕草…37%、表情…28%、顔立ち…28%、声…28%、話し方…26%、背格好…18%、人生経験…10%、ファッション…8%「雰囲気」と回答した人ガツガツしている感じがなく話しやすいのに、ミステリアスな要素も兼ね備えている人が素敵。(28歳・サービス業)特別何かをしているわけではないけれど、肌や口元がきれいで清潔感がある人には色気を感じる。(32歳・公務員)「仕草」と回答した人スポーツをした後にドリンクを勢いよく飲み、口元を素手で拭き取る仕草に心を掴まれた。(34歳・飲食系)男性が何かを考え込んでいる時の仕草が好き。計画通りに作業が進まなくても内容を頭で整理して、臨機応変に対応できているとさらにグッとくる。(26歳・商社)「表情」と答えた人くしゃっとした笑顔を見せたかと思えば今度は真剣な表情に。そんな表情の豊かさやギャップに色気が宿る気が。(31歳・看護師)会話の最中に照れたのか、はにかんだように笑った表情に心がくすぐられた。普段キリッとしているから余計にそう思ったのかも。(23歳・出版)昨今の色気は、その人の雰囲気から滲み出るように。「顔立ち」や「背格好」といった見た目を抑え、色気を感じる上位に挙がったのが、「雰囲気」など個々の資質に関わるところ。「色気は、その人の経験や育った環境によって培われるもの。つまり、内面から滲み出るところが大きいんです。また、『雰囲気』をはじめ『仕草』や『表情』には動きが伴います。人は、静止状態よりも動きに注目しやすく、記憶に残りやすい。そういう意味で、この3つに色気を感じる人が多いのだと思います」Q.どんな内面の人に色気を感じますか?心に余裕がある人…58%、クールですべてを見せない人…20%、ギャップを感じさせる人…10%、謙虚で恥じらいのある人…6%、真っすぐで熱い人…5%、その他…1%「心に余裕がある人」と回答した人女性が重い荷物を持っていた時に無意識に手助けできる人は素敵だと思う。優しさから垣間見える、力強さに胸が高鳴る。(34歳・パート)仕事などで失敗して落ち込んでいる部下や同僚に、すかさずフォローを入れられる人。見ていないようでしっかり見てくれているのだと、その優しさにドキッとする。(27歳・福祉系)会話の中で「さんはどう思う?」「どこに行きたい?」「今日は何があったの?」など、相手の意見を聞いたり、気遣ったりできる人。具体的な行動よりも、精神的な余裕に色気が宿る気がする。(29歳・自営業)「クールですべてを見せない人」と回答した人性的なフェロモンをあからさまに出しているというよりは、何か心の内に秘めているものが色気となり、漂うのだと思う。(32歳・経営者)「ギャップを感じさせる人」と回答した人普段みんなといる時には、わいわいとにぎやかな人が、二人きりになるとしっとり落ち着いたテンションに。そんな雰囲気のギャップを目にすると、色気を感じずにはいられない。(28歳・PR)不安定な世の中だからこそ、大人の余裕や受容力を求める傾向に。内面の色気としては「心に余裕のある人」が最多。それを感じるのは、誰かをケアしたり、気遣ったりしている姿など。「心の余裕は、その人が経験的に身につけた自信や受け止める力の表れ。今は何かと不安定な時代なので、安心感を求める心理が働き、それを満たしてくれる相手に魅力を感じるのでしょう。また、ストレスフルな世の中で、誰かを気遣える余裕がある人は多くないもの。そんな希少性にも惹かれるのでは」Q.どんな表情に色気を感じますか?真剣な眼差し…45%、はにかむ笑顔…27%、切なげな表情…14%、イタズラな微笑み…12%、その他…2%笑顔から真剣な表情へ。色気は緩急から生じるもの。色気を感じる表情の最多は「真剣な眼差し」だが、単なる真剣な眼差しではない様子。「ずっと真剣ということではないはず。普段は和やかなのに、仕事では真剣だったりする、そのギャップにドキッとするのでしょう。人には、緩急に心揺さぶられる心理があり、それが色気につながると考えられます」また、2番目に多かった「はにかむ笑顔」に関しては、「恥じらいも色気の要素。大笑いよりは風情がありますからね」Q.どんな仕草に色気を感じますか?腕まくりをする仕草…29%、ネクタイを締める、緩める仕草…24%、車を運転する姿…21%、髪の毛をかきあげる仕草…12%、その他…14%その他の意見ジャケットをサッと羽織る姿。(25歳・不動産業)本を読んでいる時にページをめくる仕草。(34歳・保育士)フルーツなど、素手で物を食べる仕草。(24歳・看護師)気だるげに首を傾けながらスマホをいじっている仕草が好き。(23歳・出版)ピアスを着脱している仕草。そんな時に上目遣いで見上げられたりするとたまらない。(29歳・ネイリスト)鏡を見ながらヘアセットしたりスキンケアしている姿。(36 歳・金融系)パソコンのキーボードを叩いている姿。(27歳・派遣)自分にはない力強さを感じる仕草に惹かれるよう。上位には「腕まくりをする仕草」や「ネクタイを締める、緩める仕草」など、いわば王道の仕草がランクイン。他の項目ではあまり重視されていなかった“男性性”が支持される結果に。「色気のある男性の定義は、一昔前と比べて多様になってきていると思います。ただ、生物学的なところで言うと、力強さといった男性性は、自分との違いという意味でも女性の心が動くポイント。その心理が仕草の回答に表れたのかなと思います」山名裕子さん公認心理師。2013 年、臨床心理士の資格を取得。「やまなmental care office」でカウンセリングを行う。著書に『幸せを引き寄せる「口ぐせ」の魔法』(ダイヤモンド社)など。※このアンケートは、20~30代(未婚・既婚問わず)の働く女性100人と、anan総研メンバー41人を対象に行いました。※『anan』2021年3月31日号より。イラスト・山中玲奈取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2021年03月24日2/24(水)発売のanan2239号『モテコスメ大賞』の表紙は日向坂46のみなさん。表紙撮影のエピソードを紹介します。日向坂46の背中を後押しする、おひさま以外の存在とは!?今回表紙に登場&特集全体にわたり、ナビゲーターを務めてくれた、日向坂46の皆さん。元欅坂46の妹分「けやき坂46」(通称:ひらがなけやき)としてスタートをし、約3年の紆余曲折を乗り越え、晴れて「日向坂46」としてデビュー。いまではテレビで見ない日はないという躍進ぶりです。そんな彼女たちがこれまでも、そしてもいまも心の支えにしているもの、それはおひさま(=ファン!)というのは言わずもがなですが、陰で支えていたもののひとつにコスメがあったということが今回あらためて判明。というのも、特集に合わせ、各メンバーにメイクのこだわりや、肌との向き合い方をヒアリングしたところ、見えてきたのは、ファンのため、さらに言うなら自分をアップデートさせていくための、コスメの力を借りてのひたむきな努力。今回の撮影中もみんな他のメンバーが使っているコスメに興味津々。齊藤京子さんとのツーショット撮影中、加藤史帆さんはずっと齊藤さんの頭皮のニオイを嗅ぎながら、使っているシャンプーを聞き出したり、インタビューを受けているコスメ初心者の河田陽菜さんの横では小坂菜緒さんが聞き耳を立てつつ、河田さんが商品名が出てこないのをうまくアシストするなんて場面も。誰の影響を受けているか、誰が憧れか……インタビューに登場するコスメを介し見えてくる、メンバー同士の関係性にも注目です!そして今回日向坂46が参加する4日間にまたがる撮影すべてに立ち会わせてもらいましたが、どの現場でもメンバーが必ず帰り際に挨拶に来てくれ、その際感想まで伝えてくれることにも感動を。なかでもヘアケア企画に登場してくれた潮紗理菜さん、高瀬愛奈さんの2人は女性誌の撮影が初めて、というので撮影中は一切見せなかった“緊張”と「ヘアケアを普段頑張っているから、ヘアケア企画に呼ばれてうれしかった」なんて話を笑顔で明かしてくれたりも。休養中の宮田愛萌さんも参加してくれたアンケートにも必ずみんな最後に一言添えてくれて、いろいろな苦難を乗り越えてきたグループだからこそ醸し出せる絆や謙虚さを感じた撮影でもありました。(YN)
2021年02月23日anan創刊50周年の感謝を込めて、編集部から、ananに関わりの深いかたや「時代を象徴するスター」たちへ、感謝を込めて“金のパンダ”を贈りました。その2日目の様子を全文レポートでお届けします。神崎恵さん、バービーさん、前田裕二さん、YOASOBIさん、白石麻衣さんが登場!anan編集部さまざまなジャンルで活躍する、時代の先駆者たちanan創刊50周年にして、初開催となったanan AWARD。2020年11月8日(日)に渋谷で行われた授賞式に続き、2020年11月18日(水)、『anan AWARD 2020トレンドカルチャー』を神崎恵、バービー、前田裕二、YOASOBIが、『anan AWARD 2020 ミューズ』を白石麻衣が受賞しました。受賞式の模様、受賞者たちの言葉、全てをご紹介します。※2020年11月8日(日)のanan AWARD授賞式の模様はコチラから。【開催概要】名称:第1回anan AWARD開催場所:渋谷ストリーム ホール 6階 (東京都渋谷区渋谷3-21-3)開催日:11月18日(日)主催:SHIBUYA SCRAMBLE FESTIVAL 2020 実行委員会 / 株式会社マガジンハウス特別協賛:渋谷スクランブルスクエア【出演者】中井美穂(なかいみほ):当AWARDのMCを担当。東京都出身。フリーアナウンサー、タレント。元フジテレビアナウンサー。神崎恵(かんざきめぐみ):美容家。独自の美容法はもちろん、そのマインドやライフスタイルにも注目が集まり、多数の雑誌連載を抱える。初のボディ本『神崎CARE』(ワニブックス)が発売中。バービー:お笑いコンビ「フォーリンラブ」のボケ担当。エシカルな活動でも注目され、異色の芸人として活躍。TBSラジオ『週末ノオト』でナビゲーターを務める。2020年2月、下着メーカー「ピーチ・ジョン」からアンダー90サイズのブラジャーを商品化し話題に。前田裕二(まえだゆうじ):「SHOWROOM」代表。著書『メモの魔力-The Magic of Memos-』(幻冬舎)が、‘19年ビジネス書年間ランキング1位を獲得。『スッキリ』(日本テレビ系)火曜コメンテーターなど、その発言力が注目を集め、メディアでも活躍。YOASOBI(よあそび):コンポーザーのAyase、ボーカルのikuraからなる、「小説を音楽にするユニット」。2019年11月に公開された第1弾楽曲「夜に駆ける」は、各種配信チャートで1位を席巻し、さらにストリーミング総再生回数は2億回を突破。原作小説の書籍化や電子コミック化も発表し、ますます展開の幅を広げている。白石麻衣(しらいしまい):1992年8月20日生まれ、モデル、女優。『白石麻衣 乃木坂46 卒業記念メモリアルマガジン』(講談社)が好評発売中。オフィシャルインスタグラムは@m.shiraishi.official「ご挨拶」司会・中井美穂中井:本日は第1回anan AWARDをご視聴いただきましてありがとうございます。1970年に創刊し、2020年、50周年を迎えたananは、現在の日本のL判女性誌の雛型となった、日本で初めてのオールグラビアのライフスタイル女性誌です。これまで「すべての女性の、いま好きなこと」をテーマに、常にその時代の女性の気持ちに寄り添い、流行、ファッション、気分を追いかけながら、時のスターの方々を取材してきたananが創立50周年を記念して立ち上げたanan AWARD。ムーブメントの先駆けになった人、時代の象徴となった人、モノ、コトに、時代を象徴するスターとしての感謝を込めて、anan AWARDを贈呈します。第1回anan AWARDは、先日11月8日と、本日の2日間にわたって各賞を発表しております。11月8日には、『anan AWARD 特別賞』『anan AWARD 50th大賞』『anan AWARD 2020大賞』を発表いたしました。本日は『anan AWARD 2020トレンドワード』『anan AWARD 2020トレンドカルチャー』、そして『anan AWARD 2020 ミューズ』を発表いたします。申し遅れました、本日の司会を務めさせていただきますアナウンサーの中井美穂です。どうぞよろしくお願いいたします。『anan AWARD 2020トレンドワード』anan編集長・北脇朝子中井:それでは、さっそく発表を始めていきましょう。まずは2019年から2020年の1年間、約50本近い特集のなか、大変反響のあった言葉やタイトルの数々、その中から時代の気持ちとリンクし、潜在的であったトレンドが顕在化し、そこからムーブメントになっていったトレンドワードをご紹介していきます。ここからはanan編集長の北脇朝子さんにご登場していただいて、トレンドワードを生み出した特集についての裏話なども伺っていきたいと思います。それでは、anan編集長の北脇朝子さんです。どうぞステージにお向かいください。(拍手)中井:anan編集長の北脇朝子さんです。北脇:よろしくお願いいたします。中井:編集長は落ち着いていらっしゃるように見えますけれども、実は、意外と緊張されるタイプなんですよね。まず、配信をご覧いただいている皆さんに北脇さんからご挨拶をいただきたいと思います。よろしくお願いします。北脇:本日もお集まりくださいましてありがとうございます。anan AWARDは先日、大賞の発表をさせていただきましたが、本日、また様々なトレンドで話題になった方々を発表していきたいと思います。よろしくお願いいたします。中井:よろしくお願いいたします。今回はanan AWARDの「トレンドワード」というカテゴリになるわけですけど、それでは早速発表していきたいと思います。「トレンドワード」、まずひとつめは2019年の9月4日号に登場した「相性(バディ)」という言葉なんですが。北脇:そうですね。ananは「相性(バディ)」特集を長年させてきていただいたんですけれども、やっぱり2人の関係性というのは、自分投影もできますし、切磋琢磨しながらいろんなドラマを見せてくださる方に共感したり、応援したりするなかで、いろんな表現があると思うんですよ。例えば仲間とか、カップルとか、ペアとか。そのなかで、バディという言葉って、すごくカッコいいというか、今の時代を表す、お互いが共感し合って成長していくということを表す言葉ですよね。もともとずっと昔から使われている言葉ですけれども、改めて、例えば男と男であったり、男女であったり、仲間であったりするなかでの共感性があって、お互いに刺激し合える関係性というのがすごく今の時代を表しているのではないかなと思って。「相性」と書いて、2人の関係性に特化した特集を、この時させていただいたんです。表紙に出ていただいた方も、実際、グループでありながら2人の仲の切磋琢磨の形があって、すごく共感性があるおふたりにご登場いただいたこともあり、発売前にすごく話題になり、実際に書店から本が消えるという現象が起こりました。ちょうどこの時って、「チーム」とか「ワンチーム」の言葉が流行って、すごくよいタイミングではあったんですけれども、やっぱりこの「相性(バディ)」、2人の関係の中の物語っていうのも非常に増えてきて。本当にいま「相性(バディ)」ものってものすごく増えてますけど、ちょっと早く特集させていただいたかなっていうのはananとしては本当に良かったなって思っています。中井:私がいつもすごいなと思うのは、表紙の方のお名前の下にちょっとしたコピーが入るじゃないですか。ここがね、「宿命のふたり」っていうコピーなんですよ。そこが、なんて上手いんだろうと思いました。北脇:いやもう、ハマったなと思って(笑)。中井:まずひとつ目が「相性(バディ)」。モノクロページの特集とかも、本当によくできていて、それはやっぱりひとつの見応えであると。北脇:古今東西の歴史もそうですし、いろんなところ、いろんな関係性で、いろんな形の2人が織りなす物語を、皆さんが意識的にも無意識的にも見ていらっしゃいますよね。その中に共感とか、応援とか自己投影とかができるっていうのが面白いところかなと思っています。中井:さあ、それでは続いて参りましょう。続いては2019年11月20日号に登場した「体内美容」という言葉です。美しい腸と書いて、「美腸」とか「美肌」はよく言われますけど、あとは「血管力」とか「デトックス」とか、そういった言葉が並びますね。北脇:実は昔からananではこういった特集をさせていただいていて。今まさに、健康に関して皆さん気をつけていらっしゃる中で、カラダの中からちゃんとキレイに、きちんとしたいっていう意識がすごく高まっているなかで、この時も特集させていただきました。ずっと特集させていただいた中で、より注目を浴びるきっかけになった時期だったのかなって思います。やっぱり皆さん、ちゃんと自分のカラダをケアしなきゃ、無茶をしないなかでどうできるか、という考えがちょうどこの頃から浸透していって。まさにこの中に「腸活」とか「血管力」とか、ひとつひとつのカラダの中のことをきちんと見直したいっていうニーズが高まった段階の、この特集でした。中井:だって表紙が体内美容レシピで、この腹筋と胸筋を見せられるっていうのは、なかなかのものですよ。北脇:カラダの中からも外からもカッコよく、キレイになる、っていうのも表紙とタイトルですごく注目を集めた。ありがたいことに完売して。表紙も素晴らしかったです。中井:右上に岸優太さんのお名前がありますね。その下に、「やみつき天然素材」(笑)。北脇:そうですね(笑)。彼はお料理がすごく上手な方で、それですごく親和性が高かったかなと思っております。中井:さあそれでは続いて3つ目にまいりましょう。3つ目は2020年8月26日号に登場した「美容男子」です。美容に関しては、本当にボーダーレスな時代になりましたねぇ。北脇:そうですね。もうずっと美容の特集は女性がカバー(表紙)で、美容は女性のもの、っていうのも変ですけど。いまや男性も当たり前のようにスキンケアをし、当たり前のようにメイクをする時代になってきていて、本当にカッコよくあるために男性の皆さんが気をつけているなかで、今年はそれが特に顕在化したのかなって思っております。で、本当に話題になりまして。中井:『モテコスメ大賞』特集ですねからね。これ。北脇:男性が表紙を飾ってくださったのは初めてで、出演してくださった渡辺翔太さんご自身が非常に美容に詳しい方で、カッコよくいらっしゃるための美容であるってことも含めてすごく時代にマッチした方が現れたなって。時代の中で走っているなかで、こういう方が出てくるんだなと、すごく思った特集でもあります。まさに今、そういう方々が続々と出ていらっしゃって、メンズの美容特集は当たり前に組まれる時代になってきて、それが、男性も女性も、女性がメイクのことを仰ってくれたり、男性がメイクのことを仰ってくれたり、男女一緒に共感できるっていうのが、すごく今の時代の新しさだなっていうふうに感じます。中井:さあ、そして最後は、2020年10月21日号に登場した「半径2メートル」というトレンドワードです。北脇:これはもうおわかりのように、みなさんも今年はすごく見られた言葉だと思うんですけれども、まさにソーシャルディスタンスではあるんですが。今のこのコロナ禍の時代で、自分の周囲とか、2メートル以内に気をつけながら暮らしているなかで、これは秋に出させていただいたんですけれども、その生活様式に慣れてくる、っていうよりちゃんとそこと向き合っていくというところで。その2メートルの距離のなかで、ちゃんと快適に過ごすということに焦点を当てて特集させていただいたんですけれども、人との距離感であるとか、暮らしの中の距離感を表すワードとして、ソーシャルディスタンスの距離を敢えて使わしていただきました。そこもすごく今の時代にマッチして、皆さん共感してくださって。この表紙に出てくださったSexy Zoneの皆さんも、ちょうど4人から5人に戻られるタイミングで出てくださったのも、そのお互いの関係性とか距離感の物語とマッチしていて、すごく素敵な特集の一冊になったんじゃないかなと思っております。中井:そうですよね。この帰ってくる場所っていうサブタイトルが小さく載っているんですけど、あぁそうだったんだ、っていうのと、私たちの時代だったら、これ、四畳半って言われてた時代ですよね(笑)。四畳半のライフスタイルを、どう美しくするかっていう、時代から考えたらコロナのことがあったとはいえ、「半径2メートルのライフスタイル」っていうのがこの時代なんだなぁって。北脇:そこをみなさんがどう快適に自分の中のいい距離感で暮らすかっていうことが、今まさに皆さんの課題でもあり、自分たちの課題なのかなって思っております。中井:ということで『anan AWARD 2020トレンドワード』を発表させていただきました。こうしてみるとananというのは本当に時代を映す鏡でもあるし、新しいカルチャーを見つけていく雑誌、提案していく雑誌でもあるんですね。北脇:そうありたいと思います。この時代のなかで、今みんなが思っていることとか悩んでいることであったり、素敵でありたいと思うことを、キーワードとともに顕在化するような。より良くなるためのことをいつも追求していきながら、そのいろんなムーブメントの種とか気持ちを顕在化できるような、そこのお手伝いをできる特集、雑誌だったらいいなと思っています。中井:いろんな気づきが毎回ananによって与えられているなという気がいたします。北脇編集長と共に『anan AWARD 2020 トレンドワード』を発表させていただきました。北脇編集長でした。ありがとうございました!北脇:ありがとうございました。『anan AWARD 2020トレンドカルチャー』神崎恵、バービー、前田裕二、YOASOBI中井:さあ、それでは続けてまいりましょう。続いては、ananの特集誌面に多くご登場いただいて、今の時代に合った仕事、恋愛、ライフスタイル、エンターテインメントについての新しい考え方や切り口を提案してくださった方々にお贈りする『anan AWARD 2020トレンドカルチャー』の発表です。受賞されたのはこちらの4組です。(映像『anan AWARD 2020トレンドカルチャー』神崎恵、バービー、前田裕二、YOASOBI)中井:『anan AWARD 2020トレンドカルチャー』1人目は神崎恵さんです。神崎恵さんは美容家としてスキンケアやメイク、ボディケアのテクニックから精神面での自分磨きまで力強くユニークなメッセージを発信。女性たちから圧倒的な支持を得ています。常に時代のトレンドに自らの個性をプラスしてアップデートし続ける姿は、女性はいくつになっても、自分らしく、可愛らしく輝き続けられる、ということを私たちに教えてくれています。また、今年は女優としてドラマでも初主演するなど、新しいことにチャレンジし続ける姿からも目が離せません。ananでは『色気を呼ぶ女の育て方』『ミューズの美乳論』など数多くの企画で独自の美容論を展開。いつも読者の“美”へのモチベーションを大きく高めてくださっています。これらの活動を称え、『anan AWARD 2020トレンドカルチャー』を贈ります。おめでとうございます。(拍手)中井:では続きまして、『anan AWARD 2020トレンドカルチャー』お2人目はバービーさんです。バービーさんは自分のサイズにフィットするブラがないという多くの女性に共通する悩みと向き合い、自ら企画を持ち込み、2020年2月、アンダー90サイズのブラジャーを商品化。このことは女性たちに今ある自分のカラダをいたずらに他者と比べることなく誇り慈しむという意識を与えてくれました。また、故郷・北海道栗山町の地域再生活動など、芸人としての顔とは別の社会貢献活動や発言でも注目を集めていらっしゃいます。ananの誌面では2020年4月1日発売の『今、私たちにできること』特集、9月9日発売の『美乳強化塾』特集にご登場いただきまして、多くの反響を呼びました。これらの活動を称え、『anan AWARD 2020トレンドカルチャー』を贈ります。おめでとうございます!(拍手)中井:さあ『anan AWARD 2020トレンドカルチャー』3人目は前田裕二さんです。時代を捉える独自の視点と、それを伝える鮮やかな表現力で存在感を放つ新時代の実業家、前田裕二さん。代表を務める会社「SHOWROOM」においては、旧来のエンターテインメントに新しいテクノロジーを掛け算し、アジアから世界中に夢中を届けるという経営理念を掲げ、その実現を目指し、日夜情熱を注がれています。またその本質を見抜く分析力やコメント力にも定評があり、コメンテーターとしても引っ張りだこ。ananでも誌面には多数ご登場いただいており、その登場回数はこの2年間で実に8回。もはや今を語るのに欠かせない人となりました。これらの活動を称え、『anan AWARD 2020トレンドカルチャー』を贈ります。おめでとうございます!(拍手)中井:『anan AWARD 2020トレンドカルチャー』4組目はYOASOBIさんです。コンポーザーのAyaseさん、ボーカルのikuraさんからなる小説を音楽にするユニット、YOASOBI。小説によって縦横無尽に変化する独自の世界観は楽曲、ミュージックビデオさらにはコミックや実写映画などアーティストとしての枠組みを超えて広がり、デビュー1年を待たずしてJ-POPシーンに革新的な布石を打ち込みました。ananでは9月16日発売の『言葉のチカラ』特集にご登場いただき、多面的に言葉を扱うおふたりならではの奥深い音楽の可能性を提示してくれました。私たちの予想を超えた新たな一面を見せてくださるおふたりの活動を称え、『anan AWARD 2020トレンドカルチャー』を贈ります。なお、YOASOBIのおふたりはご都合により本日は欠席なさっていらっしゃいます。中井:それではこちらにお越しくださいました3名の皆さまにお話を伺ってまいります。まず、神崎恵さんから今のお気持ちをお聞かせください。神崎:はい。とてもとても、本当に嬉しく思います。今年はですね、本当に色々なことが変わりまして、私自身、ふと立ち返り、自分のこれからだったり、今までのことを考えた年だったんですね。そんな中で、考えたり悩んだりした一年だったので、こうしてこんな素晴らしい賞をいただけて本当に嬉しく思っております。ありがとうございました。中井:今日も素敵なドレスで。コンセプトはあるんですか? 今日これを着よう! っていう。神崎:今日はですね。私が美容の仕事をしているものですから、肌がキレイに見える色をということでスタイリストの方が選んでくださいました。中井:今日も素敵でいらっしゃいます。それでは神崎さんにとってananというのはどんな存在ですか?神崎:そうですね。物心ついた時から私もananをずっと読んできたんですけれども、やはりいつの時代も女の子が、本当は気になっているけど聞けないことだったり、本当はここどうなの? っていうところを、まっすぐに教えてくれる本だったので、それが今も変わりなく、実際今も、私も読んで、本当になるほどね、って思うこともありますし、いつも勇気をくれたり背中を押してくれたり、先輩のような存在だなと思っております。中井:今後チャレンジしてみたいことは、どんなことがありますか?神崎:やはりこの一年、美容というものが女性にとって、ここまで勇気をくれる、力をくれるというものなんだなというのを私自身実感しましたので、それを変わりなく皆さんにお伝えできたらなと思っております。それに加えて、やはりこう、何かを成し遂げる気持ち良さというのを、今年私自身が感じたことがありまして、来年は、何年かかかってやっと実現できるような目標を立てまして、それに向かって頑張ろうと決心したところです。中井:素敵ですね。すぐにわかるんですか? 来年になったら。神崎:何年かかかるので、それが実現したらご報告したいなと思っています。中井:そのチャレンジし続ける姿を、また追いかけさせていただきたいと思います。神崎恵さんです。ありがとうございました。(拍手)中井:では、続いてバービーさんにお話を伺います。バービーさんも今日はキラッキラですね。バービー:ねー。本当に輝いちゃってますね。申し訳ない! イメージとしては日本のテイラー・スウィフト? そこらへんをイメージしたんですけれども、ドレッシーな場でもいかようにでも、ヒップの美しさと脚を広げられるパンツスーツを、意識して履いてきました。中井:やっぱり全然負けてないのがすごいですね! そのキラキラに、ご本人のキラキラが。バービー:絶対に着てやるぞっていう自信だけはあります。中井:そこ! 大きいですね。さあ、いま受賞なさったお気持ちをお願いいたします。バービー:いやまさか1年前はこんなことになるとは思ってなくて、私も激動の一年だったんですけど。ちょうど1年ぐらい前に、土屋太鳳ちゃんのモノマネをして、はしゃいだ勢いでアキレス腱を切って、それをきっかけにしていろんなことが巻き起こったこの激動の一年だったんですけど、まさかこういう賞をもらえるなんて思っていなかったので、とっても嬉しいです。今まで、お下劣芸人一強でやってきましたので、まさかこんな別の形で別の人の笑顔が見られるなんて思ってなかったですね。中井:はい。バービーさんにとってananってどんな存在ですか?バービー:私、学生の時に、プロフィール帳みたいなところに、anan の連載を持つことが夢だって書いたことがあるんですよ。だからそれぐらい、私にとっては憧れの雑誌だったんですけど、私は書くことでいろいろ目標を達成していくっていうのがルーティンでよくやっていたんですけど、それだけは叶っていない夢ですね。中井:でもここでかなり言ったので、ねえ。バービー:大人の顔をじっと見ておきますね?中井:(笑)バービー:あと、今回この私が色々お仕事させてもらうようになってから、いま紹介してくださった以外に、もう1件仕事させてもらっているので、計3回くらいananさんでは一緒にさせてもらったんですけど、今年はハジメさんと4回しか会っていないので、あと1回くらいでハジメさんと並ぶくらいananさんにはお世話になったなっていう感じがしてます。中井:さあ、そのブラジャーを手掛けられたことで大変話題にもなりましたし、すごく美しい姿も見せていただきましたが、次にこれをやってみたいっていうことはありますか?バービー:私はどうしてもインドネシアの歌姫になりたくてですね。中井:インドネシアの歌姫!?バービー:はい。これはずっと前から言っているんですけど、いま失笑が起こったように、誰も本気にしてくれないという。YouTubeにも載せているんですけど、一番動画再生回数が低くて、これ、来年は必ず実現したいなと思っています。中井:はい。楽しみにしております。ありがとうございました。さあそして、続いて前田裕二さんです。前田さんは、衣装はどうですか? 一応聞いておきます(笑)。前田:本当に年に一度か二度くらいしかフォーマルな格好をしないので、とてもフレッシュな気持ちでここに立っております。中井:とてもお似合いになっていらっしゃると思います。受賞の感想からお聞かせください。前田:ありがとうございます。まずは、驚き、喜び、そして感謝の3つの感情が大きくあります。このような栄えある賞をいただき、バービーさん、神崎さん、そしてYOASOBIさんと一緒にこの場に立たせていただいているという事、これ自体まず、すごく驚きと喜びが大きいんですけれども。それに加えて、今年一年通じて特に感じたことは、どう考えても「自分の実力以上の成果が出ている」という事に対する、圧倒的な感謝でした。例えば、今8回って聞いて僕も驚いたんですけれども、なぜ何度もananさんに取材いただけるかというと、毎回その取材いただいた記事が、ちゃんと皆さんに届いていて、ネット上でちゃんと話題になっていたりとか、拡散されていたりするっていうことがあると思うんです。それは、もう明確に、僕の発信を応援してくださるコミュニティがあり、そこに、本当に僕と同等以上に、前田裕二の活動を広げていきたいと思ってくださる方がいて。それこそ自分の出している本も65万部を超えてみたいなところまできたんですけれど、本当だったら、自分の実力だとどんなにやっても、せいぜい5万部、10万部だろうなって本気で思うところを、もっと全然高いところに連れていってくださったのは、自分の周りにいつもいてくれる温かい皆さんのおかげだなというのを、心底感じました。それがいちばんの感想です。中井:そんな前田さんいま注目しているものって何かありますか?前田:今日はたまたまYOASOBIさんがいらっしゃらないんですけれども、「ネットアーティスト」ですね。中井:ネットアーティスト!前田:たぶん、これはすごく面白い現象で、実は1億回再生されているミュージックビデオなのに、一般には知らない人もいる。この現象がすごく面白くて。それこそYOASOBIさんの「夜に駆ける」が1億回再生されている裏側には何があるんだろうか? などと、現象の背景を考察することが個人的にも好きなんですけれども。例えば「夜に駆ける」っていう歌だと、「タナトスの誘惑」っていうストーリーが裏側にあって、そのストーリーって明確に“死”をテーマにしていて、いまこの時代に、“死”をテーマにした歌が1億回再生されるこの日本。これってやっぱなんか、コロナ禍がおきたことと、人の死生観の変化という視点で、非常に考えさせられるところがあるなと。こういうことを考えるのが最近一番好きです。中井:なるほど、このコロナ禍になって人々がどうしてもそこを意識せざるを得ないと…。そこに注目をしていらっしゃるという。今これを聞いて「じゃあ見てみよう」って新しく出会える人もいるかもしれないですね。今後のananに期待されること、教えていただけますか?前田:2つあります。1つはananならではのケミストリー。ここじゃなきゃ実現しない人同士のコラボや化学反応、あるいは、人と珍しいテーマとの掛け算、ってけっこうあるような気がしてまして。たとえば、関ジャニ∞の大倉くんとのコラボは、大変印象深かったです。僕もずっとプライベートでお話する機会は多かったんですけれども、こうやってオフィシャルな場で、しかも「色気」について語るっていう時間をいただいて。こういう掛け算、ananでしか見られない化学反応をたくさん見ていきたいというのが1点ですね。2つ目は、ネットコミュニティ。ananってやっぱりリアルな雑誌なわけですけれども、僕らが得意にしているようなネットの領域にこのコロナ禍においては、どんどん進んでいかなきゃということを、たぶん編集の皆さんも考えていらっしゃると思うんですけど。例えば、オンラインサロンのようなコミュニティをネット上に作って、みんなで創りあげるananみたいな挑戦も仕掛けていけると、ananのもつ影響力がますます広がってものすごく面白いことになりそうだなあ、と思います。中井:はい。ありがとうございます。もしかしたら来年あたり、ここで言ってたことが実現しましたね、ってことになるかもしれない。前田:ですね。楽しみにしています。中井:はい。ありがとうございます。前田裕二さんでした。さあ、そしてYOASOBIのおふたりからはメッセージをお預かりしております。こちらの映像をご覧ください。(YOASOBIさんの映像)Ayase:この度、こんな光栄な賞をいただけるということで、嬉しいです。ありがとうございます。ikura:ありがとうございます。Ayase:『anan AWARD 2020トレンドカルチャー』、この賞ができて初めてのということで、本当に光栄の限りです。ありがとうございます。もう怒涛の一年でしたね。ikura:そうですね。もういろんなことがあって。Ayase:必死に振り落とされないように、しがみついて一個一個のことに真摯に向き合って頑張っていこうという一年だったので、その中で光栄な賞をいただけて、本当にありがとうございます。YOASOBIは2020年は本当にいただけるお話だったりとか、変わっていく変化にもただついていくだけで必死で、って感じだったので、2021年は自分たちからもさらにどんどん発信していくっていう力を広げていってもっと自分たちにしかできないことを追求できたらいいなと思っております。ikura:新しい挑戦も色々していきたいですね。ananさん50周年ということで、私たちYOASOBIはデビュー1周年なので、本当に大先輩ということで、実際雑誌に掲載させていただいた時も、すごく嬉しい気持ちでいっぱいだったので、これからもananさんとYOASOBIも一緒に歩んでいけたら嬉しいなと思います。Ayase:2021年も、ぜひ僕ら頑張っていきますので、一緒にananの歴史が増えていくのとともに、僕らもいい歴史を創っていけたらいいなと思っているのでよろしくお願いします!ikura:またananさんに伺わせていただくことがあれば、ぜひぜひ呼んでください!(以上、YOASOBIさんの映像)中井:はい。YOASOBIのおふたりからのメッセージをご覧いただきました。ありがとうございました。さあそれでは最後に、配信をご覧の皆さまに、おひとことずついただいていきたいと思います。まず、神崎恵さんからお願いいたします。神崎:はい。配信をご覧くださっている皆さま、初めまして、神崎恵です。私はいつも美容の仕事をしてますので、やっぱり美容のお話になってしまうんですけれども、美容の仕事をしていると、女性って色々やらなければいけないことが多くて、本当に大変な生き物だなと毎日思っているんですけれども、それでもそんな中、美容というものは毎日を鮮やかにしたり、楽しくしたり、時に自由にしたりしてくれるものだなぁ、と思っています。なので、何かと雑音が多い“今”ですけれども、やはり自分を楽しんで自由を勝ち取って生きていけるように、これからも美容というものを味方につけて、その方法だったり、っていうのをお伝えしていければなと思っています。みんなで円陣を組んで楽しんでいけるようなね、女ってなかなかやりがいがあるというか、そういうところをみんなで楽しんでいければなと思っております。今日は本当に素晴らしい賞をいただきましてありがとうございました。中井:ありがとうございます。(拍手)中井:では続いてバービーさん、お願いします。バービー:はい。私は今いろんなジャンルで活動させてもらっているんですけど、原動力はすべて、ワクワクするっていうのを基準にいつも動いています。だから、少しでも皆さんにワクワクしてもらえるようなことが提供できたらな、きっかけづくりができたらなと思って、2年前から「ワクワククリエイター」を自称しております。引き続き「ワクワククリエイター」を名乗りながら、これからは「ラブクラスター」としても生きていこうかなと思っているので、そういったものを皆さんに発信できたらなと思っています。中井:ありがとうございます。(拍手)中井:それでは、前田裕二さん、お願いします。前田:今日もすごいTwitter上で、この配信を見ます! って言ってくださっている方が多くて、そういった方々が見に来てくださっているんだなと思うと、あまり緊張せず、いつも通りの自分で、大変心強い気持ちでここに立てることに本当に感謝します。お忙し時間に、見てくださってありがとうございます。そして初めて見ましたよという方は、前田と申します。僕がananという文脈で皆さんにお伝えしたいのは、僕がananに気づかされたというか、anan きっかけで、よりやるようになったことが「世の中の現象とド真面目に向き合う」ということ。これを、すごく意識的にやるようになったんですね。なんでマイメロちゃんが、こんなにみんなを支えているのか、っていう記事のテーマがあったんですけれども。これは、普段は絶対考えない(笑)。マイメロが現象とわかっていても、スルーしてしまう。マイメロちゃんのツイートを最初から最後まで全部見返すなんて、ananの取材機会がないと、ずっとやらなかったかもしれない。なんとなくマイメロちゃんってこう、可愛いし、ひらがなでツイートしてて癒されるなぁ、というぐらいしか思ってなかったんですけれども。ここまでマイメロが多くの人の心を支えているのは何でだろうか、という揺るぎない世の現象を、本当に超ド真面目に考える時間をいただいて、自分なりの視点を深めることができて。そしてそこから抜き取ったことが、自分の人生に今、とても生きているので、そういった旅をこれからもanan、そしてご覧の皆さんと楽しんでいけたらいいなと思っています。SNS中心に僕はかなり皆さんとよく絡んだりして、インタラクティブに会話していますので、こんなことを分析してほしいとか、こんな現象が起きてますよ、ってことがあったら、ぜひ教えてほしいなと思います。この度は、貴重な賞を本当にありがとうございました。(拍手)中井:ありがとうございました。以上、『anan AWARD 2020トレンドカルチャー』の発表でした。受賞者の皆さま、本当におめでとうございました。これからさらに活躍を期待しております。ありがとうございました。『anan AWARD 2020ミューズ』白石麻衣中井:それでは続いてまいりましょう。続いては、ananにご登場いただく女性の中で、その年、もっとも読者の憧れと共感を集め、この先の活躍にもますます期待のかかる方にお贈りする『anan AWARD 2020ミューズ』の発表です。受賞されたのはこの方です。(映像『anan AWARD 2020ミューズ』白石麻衣)中井:受賞されました白石麻衣さんです。おめでとうございます!(拍手)中井:さあそして、50年もananのキャラクターとして愛されておりますananパンダが金のパンダをお持ちしましたので、どうぞお受け取りください。おめでとうございます。ポーターのananパンダありがとうございました! ちょっと痩せ気味だけど大丈夫かな?中井:白石麻衣さんですが、国民的アイドルグループ「乃木坂46」の顔として、その圧倒的美しさと、抜群の親しみやすさで女性も憧れ、共感を抱く新しいアイドル像を切り開きました。すべての人に夢と憧れを与える女性アイドルとしてのストイックな姿勢は、男女問わず多くの人々の胸を打ち、支持を集め、今や時代のミューズ的存在に。ananの表紙にもこれまでに「乃木坂46」として3回、ソロでのご登場3回と、近年のananの表紙を飾った女性として最多のご登場をいただいております。コロナ禍の中で卒業公演が延期になるなどの状況下でも、YouTubeチャンネルの解説、女優業への積極的なチャレンジなど活動の幅を広げながらトップアイドルからさらなる進化を遂げようとしている姿勢に共感を込めて『anan AWARD 2020ミューズ』をお贈りします。なお、白石さんは来週11月25日に発売のananでも表紙を飾っていらっしゃいます。後ほどその映像、写真などもご覧いただければと思います。それでは、お話を伺わせていただきます。まず、受賞の感想からお聞かせください。白石:はい! 白石麻衣です。記念すべき創刊50周年という年に、このような素敵な賞をいただけたことを本当に嬉しく思います。ありがとうございます。中井:今日はグリーンのロングドレスですけれども、今お召しになってみて、どんなお気持ちですか?白石:すごく背筋が伸びますし、色の入った素敵なドレスを着て、またひとつ大人になった気持ちです。中井:とても素敵でいらっしゃいます。創刊50周年を迎えたanan、白石さんにとってはananってどんな雑誌、どんな存在ですか?白石:ananさんはメイクやファッション、そしていろんなトレンドの時代を彩るアイコン的な存在だって思っております。中井:乃木坂46でも、単独でも、非常に多く表紙を飾っていただいています。さまざまな企画にもご登場いただいたのですが、いちばん思い出に残った企画ってなんですか?白石:本当にたくさんの企画に出させていただいて、思い出はたくさんあるんですけれども、先日しいたけ.さんの占い特集で、いろいろ診ていただいて、思い出に残る一日になりました。中井:しいたけ.さんってイラストじゃないですか。ご本人はどんな人?白石:でも、あのイラストの感じでした! メガネをかけていらっしゃって、素敵な方でした。中井:素敵な方でしたか。いろいろ新しい自分も発見されました?白石:そうですね。いろいろ診ていただいたんですけれども、カラー診断もしていただき、こういう感じなんだなと! 私にとっても当たっているところがあったり、発見があったり、すごく楽しい撮影でした。中井:それが11月25日発売のanan、いま表紙が映っていますが、乃木坂46卒業後、初の表紙となりました。この日の表紙の撮影はどうでしたか?白石:すごくリラックスして撮影できましたし、撮影したファッションのカラーも、私の診断カラーをちょっと取り入れて、お洋服も決めていただいたので、ぜひたくさんの方に見ていただけたら嬉しいなと思います。中井:はい。今日お見せになっていらっしゃる表情とか、雰囲気とまた全然違う感じの表情ですけれども、楽しかったんですか?白石:楽しかったですねー!中井:卒業されてからおひとりでというのは、何か特別なものがありますか? それともあんまり変わらないですか?白石:寂しい気持ちはたくさんあるんですけれども、すごくメンバーからもたくさん背中を押されて、パワーをもらったので、これからソロになっても頑張っていける気がします。中井:1か月経ちましたが、これからどんなことにチャレンジしてみたいですか?白石:そうですね。今後はモデル業だったり、女優業だったり、いろんなジャンルに挑戦していけたら嬉しいなと思います。中井:そういった姿を見せていただけることを楽しみにしています。それでは最後にananの読者の皆さまに、ひとことメッセージをお願いいたします。白石:はい。今回このような素敵な賞をいただけたことを本当に嬉しく思います。ありがとうございます。今後ともひとりの女性として美しくいられるようにananさんと共に頑張っていけたらいいなと思います。今日は本当にありがとうございました。中井:ありがとうございました。『anan AWARD 2020ミューズ』を受賞されました。白石麻衣さんでした。おめでとうございました。そしてありがとうございました!白石:ありがとうございました!(拍手)中井:さあ皆さま、本日は第1回anan AWARDをご視聴いただきまして、誠にありがとうございました。創刊50周年を迎えましたananではこれからも、「すべての女性の、いま好きなこと」をテーマに、時代の女性の気持ちに寄り添い、流行、ファッション、そして気分を追いかけていきたいと思います。皆さまどうぞ、これからのananにもご期待いただきたいと思います。本日はご視聴いただきましてありがとうござました。
2020年12月25日anan創刊50周年の感謝を込めて、anan初のアワードを発表したこの日。編集部から、ananに関わりの深いかたや「時代を象徴するスター」たちへ、感謝を込めて“金のパンダ”を贈りました。その様子を全文レポートでお届けします。anan編集部時代を象徴するスターたちが集結。anan創刊50周年にして、初開催となる記念すべきanan AWARDが、2020年11月8日(日)に渋谷で開催されました。ananと深い縁のある方、“時代の顔”としてムーブメントの先駆けや時代の象徴となった方を表彰する本アワードで、『anan AWARD 特別賞』に黒柳徹子さん、『anan AWARD 50th 大賞』に松任谷由実さんと林真理子さん、『anan AWARD 2020 大賞』にはSixTONESとSnow Manと、錚々たる面々が受賞しました。授賞式の模様、受賞者たちのお言葉を約20,000字のレポートにしてお届けします。【開催概要】名称:第1回 anan AWARD開催場所:渋谷ストリーム ホール 6階 (東京都渋谷区渋谷3-21-3)開催日:11月8日(日)主催:SHIBUYA SCRAMBLE FESTIVAL 2020 実行委員会 / 株式会社マガジンハウス特別協賛:渋谷スクランブルスクエア【出演者】中井美穂(なかいみほ):当AWARDのMCを担当。東京都出身。フリーアナウンサー、タレント。元フジテレビアナウンサー。黒柳徹子(くろやなぎてつこ):東京都出身。日本にテレビが誕生した1953年からNHK専属テレビ女優となり、以降テレビドラマや演劇に加え、司会者、タレント、エッセイストなどとして幅広く活躍。トーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)は放送45年目となる大人気番組。林真理子(はやしまりこ):1954年生まれ、山梨県出身。コピーライターとして活躍後、エッセイスト、作家に。第94回直木賞を受賞。著書『西郷どん!』は’18年NHKの大河ドラマに。’20年、菊池寛賞を受賞。また同年、「同一雑誌におけるエッセー最多掲載回数」でギネス世界新記録に認定。松任谷由実(まつとうやゆみ):東京都出身。1972年にシンガーソングライターとしてデビューし、2020年12月1日に、39枚目のオリジナルアルバム『深海の街』をリリース。SixTONES(ストーンズ):ドラマで共演した6人で2015年に結成。2019年8月にCDデビューを発表。2020年1月22日にSnow Manと共にデビュー。・ジェシー:1996年6月11日生まれ、東京都出身。O型。・田中樹(たなかじゅり):1995年6月15日生まれ、千葉県出身。B型。Snow Man(スノーマン):アクロバットやダンススキルを駆使したステージが注目を集める9人組グループ。2020年1月22日にSixTONESと共にデビュー。・岩本照(いわもとひかる):1993年5月17日生まれ、埼玉県出身。A型。・ラウール:2003年6月27日生まれ。東京都出身、A型。鉄尾周一(てつおしゅういち):株式会社マガジンハウス取締役 編集局担当。元anan編集長「ご挨拶」司会・中井美穂中井:皆さま、本日は第1回anan AWARDをご視聴いただきましてありがとうございます。1970年に創刊し、2020年に50周年を迎えたananは、現在の日本のL判女性誌のひな型となった、日本で初めてのオールグラビアのライフスタイル女性誌です。これまで「すべての女性の、いま好きなこと」をテーマに、常にその時代の女性の気持ちに寄り添い、流行、ファッション、気分を追いかけながら、時のスターの方々を取材してきたananが、創刊50周年を記念して立ち上げたanan AWARD。ムーブメントの先駆けとなった人、時代の象徴となった人、モノ、コトに、時代を象徴するスターとしての感謝を込めて、anan AWARDを贈ることとなりました。申し遅れました、本日の司会を務めますアナウンサーの中井美穂です。どうぞよろしくお願いいたします。「ご挨拶」 anan元編集長・鉄尾周一中井:それではまず初めに、株式会社マガジンハウス取締役編集局担当、anan元編集長の鉄尾周一よりご挨拶を申し上げます。それでは鉄尾さん、よろしくお願いいたします。鉄尾:本日は、anan 50周年記念anan AWARDをご視聴いただき、ありがとうございます。マガジンハウスの鉄尾と申します。1970年3月に創刊したanan は、女性がその時代にいちばん心をときめかせるトレンドをキャッチして、anan ならではのスタイルで50年間編集してきました。創刊当初は、最先端のファッションを紹介する雑誌として、高田賢三さんや川久保玲さんなど、超一流のデザイナーに登場していただき、日本の女性のオシャレのイメージを大きく変える、モードな雑誌としてスタートしました。その後、1980年代になりますと、新しい女性のライフスタイルを次々と紹介していきます。なかでも、当時としては画期的な「女性がひとりで旅をする」という旅行の楽しみ方を紹介し、全国でanan 片手に旅する女性が急増し、アンノン族という言葉を生むほどのムーブメントが生まれました。1990年代になると、占い、ダイエット、恋愛など、それまでの雑誌では取り上げられたことはない斬新なテーマを次々に特集し、なかでも『SEXでキレイになる』は、女性が人前で語ることをはばかられていたセックスを初めて大胆に取り上げ、大きな話題になり、その後、その年のセックス特集では誰が脱いで表紙になるのか、今でも多くの読者の関心を集め続けています。多くの人気スターの方々が、続々anan に登場してくださるようになったのは2000年代にかけてのことです。当時の人気ナンバーワンのスターが誌上でバッサリ髪を切ったり、セクシーなスタイルで登場したり、はたまたダイエットに挑戦したり、意外な組み合わせで登場してくださったりしました。なかでは、ananで初めて対談したビッグカップルが、そのことをきっかけに結婚したというようなニュースもありました。創刊当時のファッショナブルなanan 、ニュートラなanan 、旅のanan 、そして1990年代以降のスターのanan 、スピリチュアルなanan 、セックスのanan 、読者の方はそれぞれ、anan と過ごした時代によってanan に対する印象は違っているかもしれません。でもそれは、それだけanan が長い歴史の中で、その時どきの読者が何を期待しているのかに真摯に応えてきたしるしなのかもしれません。anan は現在、週刊誌として年間約50冊を発行、年間発行部数は1,000万部を超えています。毎号今いちばん人気のスターの方々に登場していただき、次の号は誰が、どんな特集で表紙になるのか、毎週、発売日前々週の月曜日に配信するSNSをきっかけに大きな話題になっています。 おかげさまで今年は完売号が続出。週刊誌としては、極めて異例の重版ラッシュ、一種の社会現象になりながら売り上げを伸ばし、50周年イヤーは、まさに何度目かの黄金時代を迎えていると言ってもいいかもしれません。これもひとえに、ananに登場してくださるスターの方々や、ananに関わってくださる関係者のみなさま、そして何よりananを心待ちに、楽しみにしてくださっている読者の方々のおかげです。この場をお借りして感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。本当にありがとうございます。今後とも、「すべての女性の、いま好きなこと」に寄り添い、毎号サプライズと感動をもって編集していくつもりです。次なる60周年、そして、ちょっとばかり先の話になりますが、100周年に向けまして、編集部一同、マガジンハウス全社をあげて、ananを盛り上げてまいります。今後とも何卒ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。本日はanan 50周年のイベントをご視聴いただき、誠にありがとうございました。(拍手)中井:ありがとうございました。鉄尾周一より、皆さまへご挨拶でした。「anan創刊50周年について」 anan編集長・北脇朝子中井:それでは、続きましてananの現在の編集長であります、北脇朝子さんをステージにお呼びしまして、ananの50周年についてのお話を伺わせていただきます。北脇編集長、どうぞステージにお越しください。(拍手)中井:北脇朝子編集長です。北脇:よろしくお願いいたします。中井:実は、北脇さんと私は長年のお友達なのですが、こうして公の場所で話をするのは照れますね。せっかくですから、今日ご視聴いただいている皆さまに、編集長としてのご挨拶をお願いしたいと思います。北脇:本日はご視聴いただきましてありがとうございます。anan 50周年、駆け抜けてまいりました。本当に長い雑誌の歴史のなかで50年続けてこられたっていうのは貴重なことだなと思っております。まさにananは週刊誌で、今を生きている雑誌だと思います。今後とも頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。中井:ありがとうございます。創刊当時のananのことって何か聞いてますか?北脇:昔すぎて伝説みたいになっているんですけれど…。ちょうどこのサイズのオールカラー雑誌は日本になかったので、印刷所の方にその機械をつくってもらった、っていうエピソードがありまして、このサイズのグラビア雑誌ってなかったんだっていうのを逸話として聞いて、なるほどと思った記憶があります。中井:その時代って、まだこの大きさの女性誌がなかったんですね。とても意外な話だなと思います。いま鉄尾さんがいろいろお話ししてくださいましたけど、数多くの名物特集がananにはありました。北脇さんは名物特集と聞いたら何を思い出しますか?北脇:それこそ読者のときに見ていたことで言うと、やっぱり「好きな男」特集は自分もファンとして見ていたこともあって、anan で撮影されている方ってほんとにかっこよく登場されるので、一読者としてすごくときめきながら拝見していました。中井:私は街中スナップですね。今はもうそれだけで一冊、雑誌ができるくらいですけど、当時はなかったですもんね。全国まわって、すごいオシャレな人がいっぱいいるんだなって思ったり。北脇:そうですね、スナップ特集もありましたね。中井:あとは占いですかね。北脇:そうですね。本当に文字がみっちり書いてあるので、読み込んで一喜一憂してた記憶がありますね。中井:思い出に残っている企画と言われたら何を思い出しますか?北脇;やっぱりananといえば、皆さんが素敵に鍛えたカラダを、ご披露していただく特集が多いんですけれども、一読者として見ていたときに、これってどうやって撮影しているんだろうっていうのを、ドキドキしながら拝見していて、自分が担当させていただくようになって、撮影をするようになって、こうやって撮影するんだ…。っていうのをしみじみ見ていたことが印象深いですね。中井:北脇さんが編集長になってから、人間じゃない表紙、猫の特集とかすごい人気ですよね。北脇:そうですね(笑)。いまコンテンツとしてアニメーションとかも人気ですので、特集して表紙を飾り、すごく反響をいただいたりしています。中井:『にゃんこLOVE』はすごい人気なんですよね。北脇:そうですね。その当時、発売日に店頭からなくなってしまって、編集部でも何が起こっているんだろうと思いながら…。すごく人気だったのを覚えています。中井:あとやっぱりエンターテインメントのものが多くなったという印象があります。北脇:旬な方が、旬のタイミングでご登場いただいた時の反響が本当にすごくて。それってやっぱり今の時代のSNSとか、皆さんの声の強さもすごくあると思うんですけど、それを雑誌に反映させていただいて、この方がこのタイミングでこの特集で! っていう時に、発売前になくなってしまうとか、予約だけで品切れになってしまうような現象というのは、今の時代だからなのかな、と思っています。本当にたくさんのスターの方に出ていただいていること、そして本当に今だ! っていう時に出ていただいていることって、本当にありがたいなと思っています。中井:男性の表紙が多いには多いんですけど、女性の表紙も印象的なものが多いですよね。私はやっぱり田中みな実さんは衝撃だったんですよね。北脇:そうですよね。私も実際に撮影前に打ち合わせさせていただいた時に、あまりにもストイックなことに感動しまして、素晴らしい方だなと思って。撮影の時にいろいろご自身でもアイデアを出されていて素晴らしいなと思いました。中井:あそこからやっぱりみな実さんは、本当に女性にとっての憧れの人になっていったのかなと。北脇:女性にとってターニングポイントになるような特集とか、カタチを作らせていただいているのは、すごく媒体としてありがたいなと思っております。中井:ずっと表紙の写真を皆さんにご覧いただいておりますけれども、この半世紀の流れというのを見ても時代がわかりますし、いま現在を見ても、表紙ってすごく重要ですね。北脇:そうですね。私もこの50周年を担当させていただいて、やっぱり創刊当時の表紙、あと週刊誌で一冊一冊がその時その時の時代を現す撮影をさせていただいているので、それが毎週であり、それが1年であり、50年でありっていう単位で見ていくと、すごくその時代を表しているっていうのがanan の面白さだなと思っていて。やはりその時の旬な方が、この特集で! っていうのがanan のダイナミズムなのかなと思い、それを心掛けております。それを俯瞰で見た時に歴史が、時代が見えてくるっていうのが面白い雑誌だなと、そうであろうと思って編集しております。中井:タイトルのつけ方も、本当に歴代の編集長カラーがものすごく出てますけど、北脇さんはやっぱりキャッチーな言葉がすごく多いのかなと。北脇:ありがとうございます(笑)。いつも悩みながらつけさせていただいていて、登場いただく方のイメージと特集を寄り添わせながら何本も考えて、その方をちゃんと後押しできるというか、応援するメッセージがキャッチのなかに入っていくような言葉、それをちゃんと写真に載せて伝えていくっていうことをananとしては心掛けております。中井:最後になりましたけれども、これからのanan も楽しみにしております。北脇:すみません。グダグダですよね(笑)。中井:もういいんですか(笑)。最後にメッセージとかないんですか!? 編集長ですから(笑)。北脇:はい(笑)。50周年イヤー、こういう時代のなかですけれども、駆け抜けております。「すべての女性の、いま好きなこと」を追いかけながら、これからもがんばっていきたいと思いますので、ぜひこれからもよろしくお願いいたします。ありがとうございます。中井:ありがとうございました。北脇朝子編集長でした。『anan AWARD特別賞』黒柳徹子中井:さて、本日お届けしている第1回anan AWARDは、『anan AWARD特別賞』、『anan AWARD 50 th大賞』、そして『anan AWARD 2020大賞』を発表してまいります。まずは、anan の創刊に大きな影響を与えた方にお贈りするこちらの賞の発表です。(映像『anan AWARD特別賞』黒柳徹子)中井:『anan AWARD特別賞』は黒柳徹子さんです。ananの創刊直前に、創刊スタッフの耳に入ってきた。“アンアン”という言葉の響き、それは黒柳徹子さんが訪れたロンドンにいたモスクワ動物園のパンダ、アンアンの名前でした。大のパンダ好きの徹子さんが、この時のことをお話になったことがananという誌名の誕生の大きなきっかけとなりました。だから、ananのキャラクターアイコンは創刊当時からパンダのマークなんですね。おかげさまでananはパンダのように可愛く、刺激的な雑誌として知られるようになり、半世紀たった今、誰もが名前を知っている日本の女性誌の代名詞に成長しました。この素晴らしい名前のヒントをくださった生みの母として、半世紀以上にわたるご活躍の中、今なお『徹子の部屋』を中心としたテレビ番組、また、舞台の活動も精力的にされ、私たちに常に刺激を与え続けてくださる存在、まさに日本のカルチャー、エンターテインメント界の母と言えるのではないでしょうか。今回、anan AWARDの発足に際し、多くの感謝を込めて、特別賞を贈らせていただきます。残念ながら、本日黒柳さんはこちらの会場にお越しいただくことはできませんでしたが、メッセージ映像をお預かりしております。ご覧ください。(黒柳徹子さんのメッセージ映像)皆さまこんにちは。黒柳徹子です。『anan AWARD 特別賞』をいただきました。ありがとうございます。そして、こんな素敵な金色のパンダもいただきました。こんな嬉しいことはありません。本当に嬉しいです。さて、『anan AWARD 特別賞』というものはどういうものかというと、それはananを大好きで、いつもananを読んでいるということもありますけれども。元々、ananという本ができる時、みんながどういう雑誌にしようかなと考えている時に、私がちょうどイギリスに行きまして、イギリスのチチという雌のパンダのところに、アンアンというロシアから男のパンダの子が結婚しに来ていた。その結婚は結局うまくいかなかったんですけれども。そのアンアンが来ていたという話を私がすごい勢いで話してましたら、皆さまがそこでお聞きになって「うーん、本の題名は“アンアン”がいい!」ということになりましたのが、そもそもananという本の題名になったの。だから雑誌にパンダの絵が描いてあるんですよ。どういう関係があるかとお思いでしょ、皆さん。あそこにパンダの絵が描いてあるのはそういうロシアのアンアンの、とっても素敵なアンアンでしたけど、雄のパンダのお話から出たことなんです。50周年を記念し、50年雑誌を続けるということは素晴らしいことだと思います。常に新しいことを発見して、そこにお載せになって50年。本当におめでとうございます。50年ということで、このanan AWARDをいただいたことになるんですけれども、毎年、色んなことでアワードができるんだと思いますけれども、皆さまが素晴らしいご活躍をされることを心から祈っています。まあ100年長生きするかたはもしかしたらanan の編集部にいらっしゃるかもしれませんよね。常に新しく皆さまがいろんなことに興味をお持ちになって、また、読者の方でもこういうのが欲しいなと思って一生懸命活躍しようという方がいらっしゃるかもしれない。そういういろんな面白いことを考えると、これから先、本当に私もワクワクしながらananのいく末を見守りたいと思っています。anan AWARDスタート!(以上、黒柳徹子さんのメッセージ映像)中井:ありがとうございます。『anan AWARD特別賞』に輝きました黒柳徹子さんのメッセージでした。『anan AWARD 50 th大賞』林真理子中井:さあ、続いては創刊50周年、記念すべき初のアワードである今年、半世紀のエンターテインメントの歴史を見つめる中で、長い間人々の絶大な支持を受け続け、エターナルに「すべての女性の、いま好きなこと」を体現してくださっている方。そして、anan 誌面においても多くの機会で読者を励まし、刺激し続けてくださっている方に、50周年の顔としての『anan AWARD 50 th大賞』を贈らせていただきます。この『anan AWARD 50 th大賞』はおふたりに贈らせていただきます。まず、おひとり目はこの方です!(映像『anan AWARD 50 th大賞』林真理子)中井:『anan AWARD 50 th大賞』。1人目は林真理子さんです。林さんは直木賞をはじめ、本年の菊池寛賞などの文学賞や、一昨年には紫綬褒章も受章されるなど、文字通り日本の女流作家の第一人者でいらっしゃいます。anan においては連載エッセイ、『マリコ・ストリート』スタート以来、35年間連載を継続中です。途中何度かのタイトル変更を経て、現在は『美女入門』として、巻末ページの連載を続けていただいており、これは日本における作家の方の最多連載の記録となっております。恋愛、ダイエット、ファッション、メイク、取りあげられる話題は毎週さまざまですが、語られる視点は一貫して読者と同じ視点です。多くの読者の興味や願望の対象に、いち早く身を挺してトライされるフットワークの軽さ、共感性の高さは、今なお“ananを後ろから開かせる女”として人気を誇っています。作家活動の偉大な功績に加え、anan連載において、長年にわたって読者に共感と勇気を与えていただいたことに対し、感謝を込めて『anan AWARD 50 th大賞』を贈呈いたします。林さんからもメッセージ映像をお預かりしております。ご覧いただきましょう。(林真理子さんのメッセージ映像)林:この度は、思いがけない賞をいただきまして、本当に嬉しいです。私、もうずっとダラダラダラダラ書いているだけなのに、こんなに素晴らしい賞をいただいていいのかと思って…。この金色に輝くパンダ。いま持っている手も震えています。やっぱりオシャレですよね、ananってこういうトロフィーも。50周年っていうと、ひとりの男の人、女の人が中年になる年、半世紀です。どれだけお役にたったか、私は本当に自信がなかったんです。本当に書かせていただいてありがとう、続けさせていただいてありがとうという気持ちでいっぱいなのに、なんとananからこんな素晴らしい賞をいただきまして、もう本当にありがとうございますとしか言いようがありません。このパンダを、今日はずっと抱いておうちに帰りたいと思います。私もこれから頑張ります。本当にありがとうございます。anan 50周年、本当におめでとうございます。私も45年という長い間、エッセイを書かせていただいて本当に光栄に思っております。モノを書く人間にとって、ananにコラムを持つということが、どんなに大きく、すごいことだっていうことを普通の読者の方々はわからないと思いますけれども、実力があるっていうことと、何より旬の人間だということを認めていただいているということだと思います。私はずっと書き続けて、もういい歳をしたおばさんになってきましたけれども、ananからご用命をいただいているということは、何より嬉しく誇りに思っております。これからもananが、ますます発展し続けて、多くの女性の憧れの雑誌であり続けることを祈っています。私もそこの書き手として、いつまでもご用命いただければと思っておりますが、年齢的にどうなるかわかりませんけれども、ご用命がある限りは頑張って書かせていただきたいと思います。いつもanan が届けられるたびに、華やかな雑誌に1ページ持っていることの嬉しさはずーっと持ち続けています。このような素晴らしいパンダちゃんをいただきまして嬉しいです。本当におめでとうございました。(以上、林真理子さんのメッセージ映像)中井:林真理子さんでした。ありがとうございました。『anan AWARD 50 th 大賞』松任谷由実中井:それでは続けてまいりましょう。『anan AWARD 50 th 大賞』。2人目はこの方です。(映像『anan AWARD 50 th 大賞』松任谷由実)中井:松任谷由実さんです。松任谷由実さんは、言わずもがなの日本におけるポップシーンのミューズのレジェンドです。デビューから48周年、常に女性たちの共感を集める楽曲を提供してきた、その偉大すぎるアーティストとしてのご活躍で、日本の女性アーティストとしての代表的な存在です。anan には70年代からの初登場以来、毎年のようにご登場いただき、時のスタイリスト、メイクアップアーティストの方々との誌上における刺激的でクリエイティブな共演で、日本の女性誌のファッションカルチャーのひとつの形を牽引しました。かつ、インタビューページでは、頼れる先輩として、恋愛や仕事、生き方などさまざまなテーマで、読者への愛あふれるアドバイスをいただいてまいりました。偉大なエンターテイメント、カルチャーの先輩として、エターナルな憧れの女性として、感謝を込めて『anan AWARD 50 th大賞』を贈らせていただきます。もちろん、金のパンダを贈呈させていただきます。そして、本日はなんと松任谷由実さんにこちらの会場にお越しいただきました。どうぞ拍手でお迎えください。松任谷由実さんです。(拍手)中井:はい。それでは金のパンダをお持ちください。(松任谷さんが金のパンダを手に取る)中井:いいですねぇ。しばらくそこでお写真を撮らせていただきます。中井:はい。よろしいでしょうか。ありがとうございます。初の『anan AWARD 50 th大賞』の感想をお聞かせいただくんですが、それではお椅子に座っていただいてから伺わせていただきたいと思います。いかがですか。松任谷:もうめちゃくちゃ嬉しいです。中井:このパンダ、ご覧になったのは初めてでしたっけ。松任谷:初めてです。中井:どうですか。金のパンダ。松任谷:目が…。目も金色なので…。パンダじゃないといえばパンダじゃ…(笑)中井:(笑)松任谷:でも愛らしいです。近くで見ても愛らしいです(笑)。中井:おうちにあるたくさんのトロフィーのなかに、このanan パンダも入れていただけると。松任谷:この先、何か成功することがあったら、(目を)マーカーで黒く入れたいと思います。(会場が笑いに包まれる)松任谷;それじゃ達磨みたいじゃないですかね(笑)。中井;そう達磨ね(笑)。でもいろんな使い方をしていただいて、anan パンダ。クリエイティブに遊んでいただければと思うんですけれども…。松任谷さんは、この50周年を迎えましたanan なんですが、ロングインタビューによると、デビュー前からanan をご覧になっていたということがわかったわけですけど。松任谷:そうですね。シンガーソングライターとしてデビューする少し前に創刊されたと思います。その時はね、なんか日本っぽくなくてステキだなーっていう印象がありました。中井:由実さんに…。あ、由実さんって失礼ですね。松任谷:いやいや、いいですよ。中井;ユーミンに登場していただいた時って、anan って今は、みんなタレントさんが出る時もヘアメイクさんとか、スタイリストさんとかつくのが当然の時代ですけれども、その時は皆さんご自身でスタイリングされたりしてたんですか?松任谷:そうです。スタイリストって職業も、ヘアメイクって職業もなかった頃です。中井:1978年に、最初にユーミンに登場していただいたんですが、その後にもたくさんのファッションの特集や、読者の相談にものっていただきました。印象に残っている撮影のエピソードなどはありますか?松任谷:そうですね。ファッションっていうより読み物のページのほうが印象が強いので。anan の撮影はどれもファッションの場合はワクワクして出かけた覚えがありますけど、さきほどもご紹介いただきましたが、今回はどんなスタイリストさんかしらとか、いつもしていただいているヘアメイクさんにせっかくanan なんだから私も冒険してみようとか、新しい出会いがあって、それを楽しみに出かけていきました。読み物としてね…いいですか言っちゃって。中井:大丈夫です。松任谷:読み物として、長らく「贅沢なおやつ」というページをさせていただいて、4人でリレー式だったんですけど。他の方のものも参考にしたり、いまだにファンでいるスイーツもありますし、自分にとってスイーツが生活の中ですごく大事だなっていうのをその時期にしみじみ感じました。中井さんから教えていただいたパニエ。中井:はい。美味しいですよね。松任谷:青山のパイ生地の…。中井:そうなんですよ。あそこでしか売ってないっていう。嬉しいです。松任谷:昨日も食べました。中井:ほんとですか! これは宣伝になってアレですけど。『フランセ』っていうお店で。お店も素敵なんですよね。松任谷:そうなんですか。私は実際行ったことがなくて、フレンチカンカンみたいなイラストがね、缶に描いてあって、なんでかしらと思ったら、パイがスカートの形をしているんですよね。中井:そうなんですね!松任谷:パニエって、スカートを膨らますなかにペチコートのようなことを言うんですけれど、サクッとしているんだけど、空気を含んだ。めちゃくちゃ美味しいですね。中井:嬉しいです。召し上がっていると聞いただけでも嬉しいです。今年の3月4日発売号が、anan 創刊50周年の記念の特別号だったんですね。そこでユーミンが何を仰ってたかというと、時代とともに変わっているように見えるのは現象として表に見える部分だけであって、目に見えない部分というのは、むしろ変わっていないっていう、本質を変えないために表を変えているんじゃないかって仰ってたのがすごく印象的だったんですけれども。anan の本質っていうものをユーミンさんはどう見ていらっしゃるのかなと。松任谷:今でもパイオニア精神に満ち溢れていると思います。そういうのはすぐ真似されちゃうんですよ。だから一見表面では、すぐ当たり前になってしまうんだけど、持続可能なんですよね、自分が生み出した、開拓したものは。なぜなら姿勢が変わらないから、次の新しいものを見つけることができるので、真似されたら次に行けばいいっていうフットワークの軽さとエネルギーがananには未だに感じられます。他社の話になっちゃうと問題あるかな…。初期の頃に、アンノン族っていう言葉が、もう死語ですけど。中井:軽井沢にね。ananかnon-noを持っていく女の人たちのことを、よくアンノン族と言いましたけど。松任谷:anan とnon-no。2大雑誌だったんですけど、当然anan が先駆的で、後からのnon-noは、その分発行部数は多かった。やっぱりパイオニアっていうのは、そこに行くためのエネルギー、取材の煩雑さとか、まだやっていない所に行くわけですから、そこにすごくエネルギーを使うわけですよ。ひとつ雛型があるところを後からする分にはその分セーブできるでしょ。私は自分の姿勢としても、断然anan だったので。ごめんなさい(笑)中井:でも、全然個性が違う雑誌ですものね。アンノン族ってひとことにまとめてましたけど、読んでる側からすると、全く違う雑誌の個性だったのになと思います。可愛らしいものが好きなファンと、エッジイなanan という違いが随分あったと思います。これからのanan にユーミンは何を求めますか?松任谷:この姿勢をずっと貫いてほしいなと思います。今まで社会現象を起こすような特集が何回もされてきましたけど、そういう号ってあるだけでわかるんですよね。宣伝で煽られて、ってことでなく、口コミとかの前から、表紙が発光しているんですよ。その見えないはずなんだけれど、感じるオーラみたいなものを追求していってほしいなと思います。中井:すごく嬉しいと思います。いま編集に携わっている人たちにとっての大きな道標になっていくのかなと思いました。そして12月1日にユーミンさん、アルバムが発売になります。4年ぶりで通算39枚目となるアルバム『深海の街』。どんなアルバムになりそうですか?松任谷:ずばりコロナ。2020年という世界史に残る未曾有の年に、絶対リリースしたかった内容です。自分のために歴史に残る年を記録しておきたかった。キャッチコピーは「愛しか残らない〜深い海の底で僕たちは気づいたんだ」という。ビジュアルは海底で潜水服を着た男女が抱き合っているものです。いろんなタイプの曲が入っていますが、私自身このコロナ期にほぼ全編自宅録音だったんですよ。中井さん、家に遊びにいらしたことありますよね。中井:おじゃましたことあります。えー! 自宅で、ですか? 全編?松任谷:ホームスタジオって聞くと、マンションの一室で打ち込みしているようなイメージがあるかもしれませんが、大間違い。リリースできるまでのクオリティのものができるスタジオが自宅にあります。プロデューサーである主人と、ステイホームの間中、レコーディングしてました。だからその1コマ1コマが刻みつけられてて、あぁ、その時を思い出すアルバムだなと思います。何を感じてほしいかと言うと、先ほどのanan の話と一緒なんですけど、キャリア48年だけれど、この後に及んでなお、音楽的成長、新しい詩の世界とか、その伸びしろを貪欲に追求するというエネルギーを感じてもらえたら嬉しいなと思います。中井:ありがとうございます。いま、こうしてユーミンのそばにいるだけでエネルギーのおこぼれをいただいている感じがします。松任谷:5000円いただきます!(笑)中井:5000円っていう値段設定はどこからでてきたんですか?(笑)松任谷:なんとなく(笑)。中井:12月1日に『深海の街』というアルバムが発売されます。本当にアルバムジャケットから心を鷲掴みにされますが、いまのお話を聞いたらさらに、私たちも2020に聴くべきアルバムだなという気持ちになってまいりました。それでは、本日配信で皆さまこの様子をご覧いただいているんですが、ユーミンからメッセージをいただけますでしょうか。松任谷:えー、これからもanan よろしくお願いいたします!中井:いいですね(笑)。 短い! そしてストレートなコメントをいただきました。ありがとうございました。『anan AWARD 50 th大賞』を受賞されました松任谷由実さんでした!中井:ありがとうございました。場の空気っていうのがこんなにも一瞬にして、わぁっと変わっていくのは、本当にさすがだなと思いますし、いつになっても憧れの、本当に、素敵な素敵な女性でいらっしゃるなということを痛感いたしました。ありがとうございました。『anan AWARD 2020大賞』SixTONES&Snow Manさあ、それでは、続けて参りたいと思います。続いては、anan 50年の歴史の中で、初めてAWARDを立ち上げた年の、映えあるAWARD大賞、『anan AWARD 2020大賞』の発表です。2020年の時代の顔の頂点、週刊誌として、毎週様々な時代のスターと、旬のトレンドを捉えているananだからこそわかる2020年。最高で最大に話題となったスターの方へ贈呈させていただきます。(映像『anan AWARD 2020大賞』SixTONES&Snow Man)(田中樹さん、ジェシーさん、ラウールさん、岩本照さんが登場)中井:ありがとうございます。皆さん勢揃いしていただきました。それでは、50年前からananのキャラクターになっているananパンダより、「金のパンダ」を皆さまに、お手渡しすることができませんので、持ってまいりますので、ひとつずつ選んでください。岩本:(金のパンダを手にとる)ラウール:(金のパンダを手にとる)ジェシー:(ananパンダを掴もうとする)中井:ジェシーさん違います。田中樹:(金のパンダを手にとる)中井:はい。ananパンダ。ありがとうございます。それでは、改めてご紹介させていただきましょう。『anan AWARD 2020大賞』を受賞されました、SixTONESよりジェシーさん、田中樹さん、そしてSnow Manより、岩本照さん、ラウールさんです。ようこそお越しくださいました。4人:よろしくお願いいたします。中井:よろしくお願いいたします。中井:さあ、皆さんのことはよくご存じでいらっしゃるかと思いますけれども、ここで少しだけご紹介させていただきます。SixTONESの皆さまは、2020年1月22日にデビュー。デビューシングル『Imitation Rain/D.D.』は、たちまちミリオンを突破。デビュー前からいち早くYouTubeにて専門チャンネルを開設。デジタル発信アーティストとして、様々なパフォーマンスを披露しています。新人離れしたアーティスト性の高いスタイリッシュなパフォーマンスも常に話題的です。現在進行形で快進撃を続けていらっしゃり、日本中に幅広くムーブメントを巻き起こしている、まさに、2020年の顔といえる存在。SNSやデジタルを駆使したアーティストとしての活動は、ニュースターとしてトレンドの象徴ともいえる存在です。ananでは2019年3月27日発売の『色気の法則』で表紙に初登場。同じ年の12月17日発売の『熱狂の秘密』特集と合わせて表紙にご登場していただいた号が、2号連続で重版となる人気ぶりでした。2020年1月22日には、Snow Manの皆さまとともに、デビュー当日にanan史上過去最多の15人によるワンショット表紙を飾っていただきました。「クローズアップ」連載ページでのメンバーの皆さんのソロでのご登場も常に話題になる中、2020年7月22日『チャージ&デトックスレシピ』特集の表紙登場も完売となっています。これまで表紙にご登場いただいた号は、いずれも完売です。来週11月11日、ご自身のサードシングル発売日の同日に『とっておきの贈り物』特集で4度目の表紙を飾っていただいております。ありがとうございます。そして、Snow Manの皆さんです。Snow Manの皆さまは2020年1月22日にデビュー。デビューシングル『D.D./Imitation Rain』はたちまちミリオンを突破。コロナ禍においても常にYouTubeやSNSで日本中に元気と夢を与え続けています。現在進行形で、日本中に幅広くムーブメントを巻き起こしており、新しい様式に合ったアーティストとしての活躍を牽引。10月7日に発売された2ndシングル『KISSIN’MY LIPS/Stories』もミリオンを突破。冠番組も2021年元日、全国放送が決定され、まさに破竹の勢い、今年のニュースターとしてのトレンドの象徴ともいえる存在です。ananでは2019年6月26日発売の『Nextジェネレーション2019』特集に初の表紙でご登場となりました。予想を上回るあまりの人気に重版となっています。その後50周年のスタート号である2020年1月8日発売の『時代を創る』特集で再び表紙に登場してくださっています。さらに2020年1月22日デビュー同日には、SixTONESの皆さんと共に、anan表紙誌上過去最多の15人で表紙を飾っていただきました。「クローズアップ」連載ページでのメンバーの皆さまソロでのご登場も常に話題になる中、渡辺翔太さんが表紙を飾った8月19日発売の『モテコスメ大賞』特集ではボーダーレスな時代のなかで『コスメ大賞』特集初の男性でのソロの表紙となり、非常に話題となりました。anan50周年史上で初めて発売前に重版になるほどの人気を博しました。2020年10月7日、2ndシングル同日発売の『愛される男たち』も発売後、即完売となりました。現在、「滝沢歌舞伎ZERO 2020 The Movieの軌跡」で短期集中連載中です。メンバーの皆さまには毎週ご登場いただいておりまして、こちらも話題となっています。長い間お付き合いいただきありがとうございました。改めて『anan AWARD 2020』大賞の受賞、誠におめでとうございます!4人:ありがとうございます!中井:さあ、それでは喜びの声をお二方に聞いていきたいと思います。まずはジェシーさんから大賞受賞の感想をお願いいたします。ジェシー:はい。ジェシーのSixTONESです。田中:逆!ジェシー:あ、逆でしたね。すみません。SixTONESのジェシーです。今年デビューして、いきなりこういう賞をいただけることにとても感謝しております。今後もいろいろな賞をいただけるように頑張っていきたいと思います。応援のほどよろしくお願いいたします。中井:ありがとうございます。それでは続いて、ラウールさんお願いいたします。ラウール:はい。僕たちがこういう〇〇大賞みたいなものを受賞するっていうことを想像していなかったので、とても嬉しいです。それと、Snow Manが、Snow Manとして表紙を飾るたびにファンの方がすごく盛り上がってくれて、それこそこの前だと、渡辺が表紙をやったときも、メンバーの中でもananの表紙をひとりでやっているってすごいことだよね、ってことで話題になりまして、本当にこういう賞をいただけてとても嬉しいです。中井:ありがとうございます。先ほど皆さまに登場していただいて、撮影のようなスタイルでこちらまで上がってきていただきました。その時に撮影した写真をここで一緒に見て感想を伺っていこうと思います。本当にもう出来上がっているんですか? そういう時代なの? まずはこちらから、1枚目です。(登場時に撮影された写真が投影される)中井:ジェシーさん、田中さん、どうですか?ジェシー:すごーい! 可愛いですね。田中:可愛いとは思わないですね!ジェシー:あ、カッコイイです。言葉を間違えました。田中:すごいね。こんな…。でも、まだやっぱり若干緊張してますね。ジェシー:してるね。でもそれがまた可愛いですね。田中:可愛いって…。ずっと間違ってる。カッコイイです。ジェシー:(笑)中井:こういう大賞の発表の時に撮影も一緒にやるって斬新ですよね。ジェシー:初めてですね。田中:なかなかない経験ですね。中井:ねぇ。じゃあ皆さんリハーサルで入れられて立ち位置とか…。ジェシー:そうですね。確認させていただいたんですけど。中井:すごい。どうでした?ジェシー:普段やる僕たちのライブよりも緊張しましたね。中井:またちょっと狭い感じのところなのでね。ジェシー:でもよかったです。田中:カッコよく撮っていただいて。中井:よかったです。それでは、続いてこちら見てみましょう。2枚目です。(2枚目の写真)ラウール:どこ見てるんですか、僕…。大丈夫かなぁ。堂々としてたつもりなんですけど。岩本:カッコイイよ。ラウール:ありがとうございます。(笑)岩本:こうやってすぐ撮っていただいたのが見られる時代なんですね。ラウール:ほんとキレイに撮っていただいてありがとうございます。岩本:ありがとうございます。中井:おふたりの個性の違いも出ているかと思います。さあ続いてはこちらです。3枚目。(3枚目の写真)中井:これは今すぐ表紙に…っていう感じの写真ですね。ジェシー:今すぐ表紙に! お願いします! いますぐ!4人:(笑)田中:今すぐには無理だよ(笑)。中井:これは、ポーズは?ジェシー:自由です。田中:特に決まりはなく、その場の雰囲気でやらせていただきました。中井:あれですね。正面向きの方と、やや斜めっていう方に分かれていますけれども。田中:3人がすごく身長大きくて僕がちょっと小さく見えるのが…。ジェシー:逆に目立つからいいじゃない(笑)。中井:いろんな意見がありますけれども、すごいですね、これ。撮っていただいたのがカメラマンの森山将人さんという方で、皆さんの表紙をいつも…。岩本:はい。ジェシー:お世話になっております。中井:実際に撮影しているフォトグラファーが、本日もご登壇の撮影をしていただいたということなので、皆さんにとってはいつもお世話になっている…。ジェシー:そうですね。何度も何度もカッコよく撮っていただいているので。田中:ありがとうございます。ジェシー:そろそろこっちから写真撮ってあげたいなって。田中:逆。撮らなくていい。そういうシチュエーションないから! カメラマンさんが撮られるシチュエーションないから!中井:なんかこう4人で並ぶのって、すごいいいですね! すごく新鮮なんですよね。なかなか4人で、ってないというか。ジェシー:確かに、僕たちも新鮮ですね。ラウール&岩本:そうですね。田中:SixTONES、Snow Manのメンバー全員15人で、っていうことはよくあったんですけど、この4人っていうのは、なかなかないですね。中井:そうですね。楽しいですか? 大丈夫ですか?田中:もちろんです。久々にSnow Manのメンバーと会えたので。中井:それでは皆さんにお話を伺わせていただきますが、まず、ジェシーさんから、今年一年のSixTONESの活動を振り返ってみて、どうですか?ジェシー:そうですね。1月22日にデビューさせていただいて、シングルも11月11日に3rdシングルが出て、こんなにスピードが速くていいのかなっていうぐらいビックリしていています。SixTONESは音楽をメインに考えていまして、やっぱりJr.の時はなかなか世の中に僕たちの楽曲を披露することは少なかったんですけれども、デビューしたことによって、いろいろな人に僕たちの音楽とパフォーマンスが伝えられる一年になったので、先輩たちにも後輩たちにも負けないように、今後も最強なSixTONESを見せていきたいと思います。中井:岩本さんは?岩本:そうですね…。本当にいろんな経験をさせていただきました。初めてジャニーズでデビューコンサートを配信っていうのも初めてですし、僕たちSnow Manは“初”ってつくものを取りにいきたいって思いがみんなあるので。メンバーの渡辺が、発売前に重版、初じゃないですか。本当に自分のことのようにメンバーみんなで盛り上がりましたし、これからもたくさんの“初”を。でも僕たちだけで取れるものではないので、改めてファンの皆さんの力や、目に見えない力の感謝の気持ちを持てた一年だったかなと思います。中井:はい。ありがとうございます。皆さんはYouTubeやSNSなどでエンターテインメントを発信されていらっしゃいますよね。田中さんはYouTubeでメンバーの皆さんと一緒にカッコイイところとコミカルなところ、両面を出しているかと思います。田中:はい。限りなく素に近く、ナチュラルでいようっていうのは、心がけているというか、自然とそうなっていったんですけど。だいたい僕たちの動画っていうのは10分前後のものが多いんですけど、その動画でさえ数時間撮影するぐらい、自分たちも予想できなかったぐらい盛り上がってしまって。だいたい僕たちのYouTubeの撮影は“時間が押す”っていうぐらい、毎回気付いたら楽しんでしまっていて、お仕事として皆さんに僕たちの良さを届けるっていうことはもちろんなんですけど、僕たちが心がけている、自分たちがまず一番楽しむっていうことを実践しながらできているなと思いますね。中井:“ステイホーム”中は皆さんのYouTubeやSNSにとっても励まされたという声も多く聞かれました。ラウールさんにお伺いしたいんですが、ファンの皆さんとのSNSを通じた交流、どういうふうに思っていますか?ラウール:僕たちもYouTubeとWeiboをやっているんですけど、動画をあげたり写真をあげたりする度に、皆さんのリアクションが返ってくるという感覚がすごく新鮮で、それこそいま、直接会えない時期だからこそ、その言葉に励まされるというか、その言葉を見て力が出るっていう環境がものすごくありがたいことだなって思います。中井:ありがとうございます。さあここからはananのお話を伺っていきますが、田中さんにとってananってどんな存在ですか?田中:僕たちが初めてSixTONESとして表紙をやらせていただいたのは、ジャニーズJr.の時になるんですけれども、僕たちがジャニーズJr.の時といったら先輩方が表紙で、セクシーな、大人な表紙を飾るイメージがあったので、それをJr.の僕たちがやらせていただけるということで、少し、大丈夫なのかなって不安に思ったりしたんですけれども。表紙を飾らせていただいて、ありがたいことに、皆さんのお力添えもあり、重版になったということで、そこで一安心したというか。さらに僕たちがそこで頑張るぞと新たに決意を固めて、勢いが加速するきっかけにもなったので、今度11月11日3rdシングルの発売のタイミングでも表紙を飾らせていただきますし、毎回いいタイミングで表紙をやらせていただいたりするので、すごくありがたく思っております。中井:はい。岩本さんはどうですか?岩本:はい。自分たちの知らない自分たちっていうのを、ananさんには引き出していただいているなって印象です。撮影をさせていただいている時から、仕上がって見た時に、このメンバーってこんな表情するんだっていう、自分たちでも新たな発見をするぐらい、新しい一面を引き出していただいているなって思います。中井:いま田中さんから11月11日にananの表紙に出ますっておっしゃてましたけれども、撮影はどんな感じだったかっていうのを、ジェシーさん。ジェシー:撮影は、僕たち、カッコつけてと言われても笑っちゃうんですよね。そこを我慢して、めっちゃカッコつけて挑んだんですけれども。本当にいつもananさんの撮影で、いまイワモっちゃんも言ったんですけど、違う自分たちを出せるので、そこはまた経験だったり、学ぶこともあって、いつもいろいろカッコつけるんですけど、そのライティングとか状況によって、また違う顔が出せているのかなっていう。それでまたファンのみんなが喜んでくれるので、まずファンの皆さんが何か感じてくれることがあれば、僕たちは嬉しいので、今後もやっていきたいですね。中井:Snow Manの皆さまは12月4日、主演映画『滝沢歌舞伎ZERO 2020 The Movie』の全国ロードショーを控えております。そんな中でのananの連載なんですが、岩本さん、どんな作品になっているか教えていただけますか?岩本:『滝沢歌舞伎ZERO 2020 The Movie』はですね。映画でもなく、舞台でもない、をコンセプトにした究極の和のエンターテインメントです。新橋演舞場で撮影させていただいたシーンもあるんですけれども、今まで『滝沢歌舞伎ZERO』をご覧になっていただいた方、そうでない方が、劇場に足をお運びいただいて、家族とか、友達と観ていただいて、僕たちのエネルギーっていうのを存分に味わってほしいなと思います。中井:本当に想像を絶するエネルギーを、観ているこちらが受け取ることのできる素晴らしい舞台だと思います。ありがとうございます。それでは最後になりますが、記念事業初の『anan AWARD 2020大賞』を受賞されたSixTONES、Snow Manの皆さんを代表してお二人から一言ずついただきたいと思います。それでは田中さんからいただきましょう。田中:本当にこのような賞をいただけて、他のメンバーとも、まずこの話を聞いた時にみんなで喜びあったりとかして。嬉しいのはもちろんなんですけど、すごく光栄な賞をいただいて改めて、今の時代の顔だけでなく、何年経っても、その時の時代の顔と言っていただけるように、身を引き締めて、ファンの方と一緒に手を取り合って、チームSixTONESこれからも精進していきたいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。中井:熱いメッセージをいただきました。ありがとうございます。では、続いて岩本さんお願いいたします。岩本:本当にこのananさんの記念すべき日に、初っていう賞をいただいたのは、またSnow Manが初をとることができたのは、本当に支えてくださっているファンの皆さまのおかげです。5年後、10年後、また第何回、となった時に、またこうしてSnow Manが来られるように、ファンの皆さんと共に、これからの時代を駆け抜けたいなと思います。ありがとうございました。中井:ありがとうございます。残念ながらお時間が来てしまいました。『anan AWARD 2020大賞』を受賞されましたSixTONESよりジェシーさん、田中樹さん、Snow Manより岩本照さん、そしてラウールさんでした。皆さま本当にありがとうございました。4人:ありがとうございました!中井:皆さま本当にありがとうございました。四人四様ですね。すごく楽しい会になりました。本日は第1回anan AWARDをご視聴いただきましてありがとうございました。創刊50周年を迎えたananでは、これからも「すべての女性の、いま好きなこと」をテーマに、時代の女性に寄り添い、流行・ファッション・気分を追いかけてまいります。皆さんどうぞこれからのananにもご期待ください。本日はお付き合いいただきましてありがとうございました。
2020年12月25日新年の挨拶の代わりとなる年賀状。近年では、メールや『LINE』で年賀状の代わりに挨拶をする人も多く、減少傾向にあるそうです。しかし、年賀状ならではのやりとりや、つながりがあるため、あえてハガキで挨拶をするという人もいるでしょう。自閉症の息子から届いたラブレター2020年12月16日、年賀状印刷などを運営する株式会社グリーティングワークスが年賀状のエピソードを募集した『年賀状思い出大賞』を発表しました。約900件の応募の中から選ばれたのは、自閉症の息子から届いた年賀状のエピソード。元日の朝、母親が年賀状を取りに行くと養護学校に通う息子から封書が届いており…。寝坊した元旦の朝、ポストに年賀状を取りに行くと、私への一通の封書が届いていた。息子が通う養護学校からの手紙だった。息子は自閉症。人と関わることが苦手だ。「大好きだよ」と彼に伝えると「そうだったんだ」という応えが毎回返ってくる……。だから、毎日毎日その言葉を伝えた。封書を開けると、一枚の年賀状が出てきた。墨をたっぷり付けた太い筆で書かれた文字は、ハガキからはみ出していて、すぐには読めなかった。同封されていた先生のメッセージを読むと、国語の時間に取り組んだ年賀状作りで、息子はハガキに「海」の一文字を書いたとのことだった。「海は好きなの?」と尋ねると、いつもの無表情な顔で「だってお母さんがいるから」と応え、「海」の文字の「母」という部分を指差した。その瞬間、私は真冬なのに身体中が一変に温かくなったことを思い出す。十二年前の忘れられない年賀状は、十八歳の息子からのラブレター。自閉症の息子から元日に届いたのは、年賀状という名のラブレター。『海』という文字の中に、『母』の漢字を見つけた息子は、ハガキに大きく『海』と書いたのです。きっと、元日の朝から母親の心は温かくなり、息子の想いに包まれたことでしょうね。このエピソードは、ショートムービーでも公開されています。審査員からは「親子の愛情が素直に伝わる作品」と称賛の声が寄せられていました。年賀状のいいところは、直筆だからこそ想いが十分に伝わるところでしょう。2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で、人に会うこともままならない日々が続きました。しばらく会っていない人に、年賀状で想いを伝えてみてはいかがですか。[文・構成/grape編集部]
2020年12月20日