中学生になって初めての中間テストが返ってきました。■子どもに合った勉強法とはふたりの勉強態度を見て、がんばればがんばっただけ結果につながるんだなと思った中間テストでした。怒られるのが怖くて隠されるよりは、自分が苦手なところをもう一回考えて次につなげていくほうが大事だもんね。わたしも勉強得意じゃなかったからえらそうに言える立場じゃないし、親子でやりやすい勉強方法を考えていかなきゃなと思ったよ。のまめは安心な点数だったけど、これまた「安心だわ」って放置せず、同じように考えていきたいと思っています。もちろん、わが家の場合の話なので、各ご家庭いろんな勉強方法があると思います。もしかしたら、がんばらなくてもいい点数をとれる子もその逆もいるのかもしれませんし、その家庭に合った勉強方法でやっていきたいですね。
2023年06月17日■前回のあらすじカウンセリングで自分だけが焦っていたのだと気づいた主人公(母)は、今度行き渋りがあったら休ませようと思うが、それ以降長女ゆいの行き渋りはなくなる。どうやらゆいはこの件で、「親に言ってもムダ」と思ったようで…。■思えば勉強が苦手だった…■でも私は…思い出してみると、ゆいはずっと勉強が苦手で…。しかし、学校から持ち帰ったテストやプリントを見ても私は、「困った子だねぇ」と言いながらもあまり気にしてこなかったのです。次回に続く「療育手帳を取得した話」(全38話)は12時更新!
2023年06月15日障害のある人から寄せられた50編の詩を紹介する第27回「NHKハート展」6月19日からNHKプラスクロスSHIBUYAにて開催Upload By 発達ナビニュース全国から寄せられた3,009編の詩の中から入選した50選の詩を展示する、第27回「NHKハート展」東京展が、2023年6月19日(月)~7月23日(日)まで東京都渋谷区にあるNHKプラスクロスSHIBUYAにて開催されます。障害のある人がつづった詩を紹介する展覧会「NHKハート展」は、障害のある人もない人も互いに理解しあい“共に生きる社会”の実現をめざして、1994年に始まりました。ハート展の詩から、障害のある人の思いを感じ、理解することで、多様な個性を認め合う社会への一助になる願いがこめられ、毎年開催されています。会場ではスペシャル企画として、女優の貫地谷 しほりさんや矢吹 奈子さん、声優の西山 宏太朗さん羽多野 渉さん、細谷 佳正さんによる朗読をお手持ちのスマートフォンとイヤホンで聴くことができます。さらに、2023年度のテーマソングであるケツメイシさんの「自分が思っていたよりも」が展覧会場で上映されています。たくさんの詩からさまざまな感性を感じる会場に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。■詳細日時:2023年6月19日(月)から7月23日(日)時間:10時00分~21時00分(※最終入場は20時30分まで)料金:無料会場:NHKプラスクロスSHIBUYA(東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア14F)主催:NHK、NHK厚生文化事業団、全国社会福祉協議会後援:内閣府※クリックすると、発達ナビのサイトから<NHKハート展>のページに遷移します。日本再上陸した「FOREVER 21」が障害者アーティストと学生の共創により生まれたアートでコラボTシャツを制作し5月8日より発売Upload By 発達ナビニュース人気ブランド「FOREVER 21」は、渋谷で暮らし・働く障害のあるアーティストと、渋谷で学ぶ学生が共に創り上げた文字や絵柄「シブヤフォント」を使用したコラボTシャツを5月8日(月)から発売します。「FOREVER 21」を運営するゲートウィンの親会社アダストリアでは、障害の有無、年齢、ジェンダーに関わらず、「すべての人がもっとファッションを楽しめる世の中を作りたい」と、インクルーシブな社会の実現を目指すプロジェクト「Play fashion! for ALL」を2020年より立ち上げ、「スタンダードを、変えていこう、広げていこう。」をコンセプトに、さまざまな立場の人の視点や想いを大切にした取り組みを実施しています。渋谷区内の障害のある方が描いた文字や絵から、専門学校桑沢デザイン研究所の学生がフォントやパターンデータを制作(2023年4月時点500種以上)し、それらを渋谷区公認のパブリックデータ「シブヤフォント」とし、誰でも利用できるよう公式サイトで公開しています。「FOREVER 21」を運営するゲートウィンの本社所在地である渋谷で生まれた「シブヤフォント」を使用することで、渋谷の新しいソーシャルアクションにつながり、個性や多様性を重要視する同社のコミュニケーションテーマに通ずると、今回のコラボレーションが実現しました。そして、こうして生み出された商品の売上の一部は、渋谷区内で暮らし・働く障害のある人の工賃向上に還元されます。今回のFOREVER 21のコラボTシャツ制作をきっかけに、「誰もが同じじゃない」という当たり前が受け入れられ、さまざまな人の個性や多様性、働き方が尊重されるインクルーシブな社会の実現に少しでも寄与したいと考えられています。■商品詳細①「F21XSF/CTST」フリーサイズ、3色展開【オフホワイト、イエロー、ブルー】¥3,850/税込②「F21XSF/BPTワイドT」フリーサイズ、2色展開【オフホワイト、ブラック】¥3,850/税込③「F21XSF/MERCIT」フリーサイズ、3色展開【オフホワイト、ブラック、イエロー】¥3,850 税込※クリックすると、発達ナビのサイトから<コラボTシャツ>のページに遷移します。視覚を用いずに対戦可能!6月2日発売「ストリートファイター6」のサウンドデザインにバリアフリーeスポーツePARAが協力Upload By 発達ナビニュース1987年に発売されてから、長期間にわたり人気を博している対戦型ゲーム格闘技「ストリートファイター」。2023年6月2日に発売された新シリーズ「ストリートファイター6」では、これまでのシリーズにはない新たな試みとして、視覚情報を用いずに対戦が可能となるさまざまなサウンドアクセシビリティが追加されています。本作のサウンドには、株式会社ePARAが協力し、障害当事者が主導して、サウンドに関する助言をレポート。株式会社ePARAは「本気で遊べば、明日は変わる。」を掲げ、年齢・性別・時間・場所・障害の有無を問わず、誰でも参加できる「バリアフリーeスポーツ」を提唱し、企画・運営・支援を行う企業です。また、「バリアフリーeスポーツ事業」に関連するさまざまな業務について、障害者に業務委託もしくは雇用の形式で参画する就労支援事業も展開。eスポーツを通じて誰もが輝ける社会づくりを目指し、障害当事者との共創を積極的に行っています。今後同社では、ブラインドeスポーツの探求と合わせて、視覚情報を一切使用せずに音声だけで状況を判断して戦うeスポーツイベント「心眼CUP」の開催や、ストリートファイター6の体験会などを企画予定。障害がある人もない人も誰もがeスポーツを楽しめる、「インクルーシブなゲーム世界」の発展が期待されています。※クリックすると、発達ナビのサイトから<バリアフリーeスポーツ>のページに遷移します。障害のあるアーティストの作品がカラフルなパッケージに!「アート&カカオ」第4弾、2023年6月1日より発売Upload By 発達ナビニュースウェルフードマーケット&カフェ「imperfect(インパーフェクト)」は、障害があるアーティストの所得支援を目指す「アートビリティ」と協業し、2022年9月からパッケージデザインに障害があるアーティストの作品を使用した「アート&カカオ」を発売。発売以降、人気を博した同シリーズの第4弾が2023年6月1日(木)より表参道店とECサイトにて発売しました。「アート&カカオ」シリーズ第4弾のパッケージデザインに使用されているのは、相田大希さんの「ふたつのパイン」。みずみずしい2つのパインが印象的なこの作品は、パイナップルが大好きな相田さんが、初めてカットされていない原型のパイナップルを買ってきた記念に描いたそうです。相田さんは作画にサインペンを使用し、独特の色の使い方や塗り方から描かれる作品は、不思議な力強さを感じます。また、imperfectでは「アート&カカオ」を通じて、森林の減少が進んでいるカカオの主要産地ガーナの、カカオを育てる森の保全にも取り組んでいます。相田さんが描くカラフルで躍動感があるパッケージと、森林保全につながるチョコレートは、夏のギフトにもピッタリではないでしょうか。■商品詳細商品名:アート&カカオ内容:クランチチョコレート3種類×3粒 計9粒 入り販売価格:1,800円(税込)場所:imperfect表参道および公式ECサイト( 東京都渋谷区神宮前4丁目12-10 表参道ヒルズ同潤館1F)※クリックすると、発達ナビのサイトから<アート&カカオ>のページに遷移します。「imperfect」公式サイト『ケーキの切れない非行少年たち』初ドラマ化―女子高生が子どもを産んで遺棄…現実にあった悲劇を描く-2023年6月20日(火)よる8:00~放送Upload By 発達ナビニュース児童精神科医として精神科病院や医療少年院に勤務してきた宮口幸治さんの著書でシリーズ累計150万部のベストセラーを記録する「ケーキの切れない非行少年たち」が、初めてドキュメンタリードラマ化され、2023年6月20日(火)午後8時よりNHK BS1にて放送されます。17歳の恵は、都内の公立高校に通っています。小学生のころから勉強が苦手で、友達もあまりおらず、高校では友達に認めてもらおうと万引きを繰り返してしまいます。そして、あるできごとが起き、子どもを妊娠。その結果、生まれてきた赤ちゃんを…。恵は女子少年院へ入所。そこに勤務する精神科医が、彼女のある特徴を発見します。それは「ケーキを3等分にできない」ということでした。実は、彼女のIQは76。知的障害(IQ70未満)ではないものの、平均値には及ばない“境界知能”に該当します。恵はその事実を誰からも気づかれず、どんなに頑張っても勉強ができないことを「やる気がない」と責められ続けてきました。平均的な知能の人たちのなかでもがき、叱咤され、そして誰からも援助を得られないまま、社会で一人取り残されてしまったのです。境界知能の人たちは、統計的に全人口の14%いるとされ、35人のクラスに5人いる計算です。「ケーキの切れない非行少年たち」は、認知のゆがみが引き起こす悲しみの連鎖を、フィクションではなく、現実に起きた出来事を元にして描いた物語です。さらに今作では、少年院のドキュメンタリー取材なども交えて放送。いま社会が向き合うべき”見えない問題″をより深く描く作品となっています。【放送予定】2023年6月20日(火) よる8:00~9:39 [NHK BS1]※クリックすると、発達ナビのサイトから<ケーキの切れない非行少年たち>のページに遷移します。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2023年06月14日もうすぐ中間テスト。英語に苦労する娘に母はどうだったかを聞かれ……。■母の英語のモチベーションは?初めての中間テストに向けてかんばってる。わたしの頃は、英語は中学スタートだったから、そもそものスタートラインが違うというか……で、教えられることがなんもないっす(苦笑)。筆記体が出てきたときはテンションあがったんだよ~。これ書けたらわたしかっこいい~!って思ってひたすら練習した記憶があるよ。今の子は勉強めっちゃがんばってるよね。すごいと思うわ。
2023年06月10日中3の次男は週2回学習塾に通っています塾には自習室があっていつでも自由に来て、学校の宿題をしたり自習をすることができるので、塾の先生には「なるべく毎日来てください」と言われているのですが…次男的にはちょっと面倒くさいらしい…気持ちは分かりますけど、もう受験生ですし、頑張って通ってほしい!!!塾には専用のカードリーダーがあって、入退室のときにチェックすることによって滞在時間がわかるシステムです。自習室に通い始めて数日・・・ だんだん…滞在時間が…減っている…???そしてとうとう‥‥1時間切りましたああ!!!!59分は短すぎるよ!と訴えて1時間半滞在することで決着がつきました。私も勉強は苦手だったので次男の気持ちはわかるけど、希望の高校に行くために頑張ってほしいですね~!
2023年06月10日公立中学の特別支援学級に進学。新生活、意外と大丈夫だったかも?ゆいが進学したのは地元の公立中学校です。小学校時代と顔ぶれはあまり変わらないのですが、それでも環境は大きく変わります。ゆいがストレスを強く感じて疲れてしまうのではないかと私は少し心配でした。入学前には通学路を確認したり、少しでもゆいの不安が軽減される工夫もしたりしました。ところが、意外なことに新生活が楽しかったようなのです。入学式の後、興奮気味に新しいクラスのことや先生のことなどを話してくれました。今のところ人間関係については特に困りごとはなく、毎朝元気に登校しています。多分、同じクラスに仲の良い子がいたことが安心材料になったのだと思います。その後も仲良しの友達経由でまた新しく友達ができているらしく、ひと安心しました。ときどき自宅にも友達を呼んで楽しくおしゃべりしているのを見ると、友達関係は今のところ上手くいっているのかなと思っています。でも、心配になることは、実はほかのところにありました。Upload By 吉田いらこ入学早々クラスのSNSグループチャットができ上がる中学の入学式でクラス発表がされた日、クラスのSNSグループが立ち上がりました。ゆいが通う中学校の生徒のスマートフォン所持率は9割を超えているそうです。ゆいも持っているので友達経由で招待してもらい、クラスのSNSグループに入りました。(私が中学生のころはまだ子どもが携帯電話をもつ時代ではなかったのでいろいろと衝撃ですが、親も時代に慣れていかないとと思っています…。)Upload By 吉田いらこクラスのSNSグループチャットは参加人数が多いのでタイムラインがものすごい速度で流れていて、朝起きるとトークの通知の数が大変なことになっています。タイムラインでは誰かが勉強の分からないことを相談したり、他愛もないことで笑いあったりしていて、ゆいもたまにスタンプを押したりしているようです。中学生がチャットツールを使うことに賛否はあると思います。けれど、場面寡黙の診断があるゆいは他人と対面して会話をすることが苦手なので、このような顔を見ずにできるコミュニケーションの方が話しやすいのでは、と思っています。Upload By 吉田いらここのまま楽しく便利に利用できていればよいのですが、今後なにかトラブルが起きるのでは…と保護者としては心配しています。ただ、こういった通信モノは大人になると必ず使うことになる可能性が高いので、今のうちにトラブルを「少しだけ」経験して勉強することも必要かも…と思うところもあり、これから慎重に様子を見ていきたいと考えています。執筆/吉田いらこ(監修:鈴木先生より)クラスでのSNSグループチャットは、まだ中学生のお子さんだとちょっとした言葉でも傷つくことも出てきやすいので、仲のいいお子さん同士ならいいにしても、クラス全員でとなると保護者の方の不安もあることでしょう。個人的にはクラスのSNSグループチャットは保護者同士に限るようにした方がいいのではないかと思ってはいますが、子ども同士が使う場合には、個人攻撃をしない、担任の先生がチェックするなど一定のルールをつくってから始められるといいですね。ほかにも、クラス全員という大きなグループではなく、クラス内の班ごとなど少人数に分けてやる方法もあるかと思います。スマートフォンをお子さんに渡すときに使い方や時間のルールを各ご家庭で決めることと同様に、クラスのSNSグループチャットにもルールづくりが大切なのではないでしょうか。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年06月09日お子さんの英語の授業を見たことがありますか?筆者は先日、授業参観で小学5年生の英語の授業を見学し、「子どもたちが当たり前のように英語を理解して、流暢に話している!」「記憶のなかの英語の授業と全然違う!」と驚愕しました。小学校3年生から英語の授業がスタートしているのは知っていましたが、「そこまで難しい内容ではないだろう」と思っていたのです。しかし、筆者の想像をはるかに超えるレベルの英文を、ほとんどの児童が「聞いて」「話して」いました。これは大変なことだ……わが子にも英語を勉強させなければ!そう考えた筆者(英語アレルギーあり)は、子どもと一緒に英語を勉強してみることにしました。授業参観で驚愕!親世代の英語の授業とまったく違うとにかく、授業の進め方が親世代とはまったく違いました。前を向いて座り、先生の読む英文をワンテンポおいてから繰り返す。そして黒板の英文や英単語をノートに黙々と書き写す。新出英単語は、10~20回ずつノートに練習をする……といった、約30年前の授業ではありませんでした。タブレットから流れる英会話を聞き、先生から簡単に説明を受け、「はい、それでは、たくさんの人に質問してみましょう!」という先生のかけ声で、一斉に席を立ち、たくさんのクラスメートと先ほどの英会話を何度も繰り返し使ってみる。先生の説明よりも、児童どうしで交わされる会話のほうが圧倒的に多い!そんな授業だったのです。この授業内容の大きな変化を、文部科学省検定教科書『Here We Go!』著者で英語教育のプロフェッショナル・太田洋氏は、「英語を『覚える』授業ではなく、『使ってみる』授業である点」が親世代との違いだと指摘しています。おうちのかた世代は、英単語や文法を「覚える」ことが中心の授業を体験したかたが多いのではないでしょうか。しかし、今では英語を「使える力」を身につけるために、「聞く」「話す」を中心とした授業が行われています。「自分ができること」など、子供たちが話したくなる身近な場面を設定して、その中で英語を使って「自分の考えや気持ちなどを伝えあう」ことを促す授業です。(引用元:ベネッセ教育情報|どうなっているの?5年生の「英語」 ~親世代とは大きく違う今の英語の授業~)※太字は編集部が施したそしてもちろん、成績評価の基準も大きく変わっています。太田氏によると、親世代のように、英単語や文法のペーパーテストの結果 “だけ” で評価されることはなく、「英語でコミュニケーションしようとする姿勢なども含めた総合的な評価」となるのだとか。具体的には以下のようなポイントが評価対象のようです。英語が全部聞き取れなくても、聞き取れた部分から推測して話の概要をつかもうとする姿勢わからない場合は、知っている英語で「もう一度言ってください」と伝えようとする力スピーチなどの発表や「パフォーマンステスト」(児童と先生とのやり取り)の結果 太田氏によれば、ゆくゆくは英語4技能5領域の力を身につけることが目標だそう。以下のとおり、それに向けた取り組みが小学校から始まっているわけです。社会がどんどんグローバル化していく中、知識に偏った英語力ではなく、高校卒業時までに「聞く」「話す(やりとり/発表)」「読む」「書く」の英語4技能5領域の力をバランスよく身につけることを目標にしています。(引用元:同上)※太字は編集部が施したなるほど、知識重視だった30年前の英語の授業とは、そもそものゴールが違うのですね。国の方針も、授業も、これだけ変わっているのだから、家庭学習も昔と一緒でいいわけがありません。では、英語を「使える力」を伸ばすには、どんな学習法がよいのでしょうか。「勉強する親の姿」を見せることが最高の家庭学習環境まずはわが子に英語に興味をもってもらわなければいけません。そこで、小学校教員の松尾英明氏が『「勉強しなさい」といい続けたら将来どうなる!?子どもの才能を摘まないために――』でくれたアドバイスに従い、「『勉強しなさい』という代わりに、子どもが勉強したくなるような環境をつくる」「勉強につながるようなものに触れる機会を増やす」「さまざまな教材を与える」から始めてみようと考えました。また松尾氏は、プレジデントオンライン『自ら机に向かう子の親が欠かさない習慣』記事でも、 “親自身が勉強をする姿” こそが、子どもにとって最高の家庭学習環境だと断言しています。そこで、まずは筆者自身が英語の勉強を再開してみることに。ちなみに筆者の英語を「使える力」は以下のとおり。中学、高校、大学と10年間英語を勉強したのに、いまも英語が話せない学生時代に記憶したはずの英単語もすっかり忘れている英文法すら忘れているので、ハイレベルな参考書は理解が難しい そこで、選んだ教材は、『本当はおもしろい中学英語』(明日香出版社)。著者は、東京言語研究所で2010年度理論言語学賞を受賞、英文法のプロとして研修や講演などでも活躍する時吉秀弥氏です。この教材を選んだ決め手は、「はじめに」の一文でした。この本は、英語を習いはじめた小学校高学年のみなさん、あるいは中学生のみなさんに、さらには大人になってもう一度英語を勉強してみようと一念発起しているみなさんに向けて、私が一生懸命書いたものです。(引用元:時吉秀弥(2023),『本当はおもしろい中学英語』, 明日香出版社.)※太字は編集部が施したなんと、「小学校高学年」にも「学び直しをする大人」にもぴったり!また、一番の気がかりだった英語レベルも、「英語の勉強開始から、中学2年の真ん中あたりで勉強する内容」とのこと。「これは親子一緒に勉強できるのでは!?」なんて、淡い期待を抱きつつ、親自身の英語学習をスタートしました。英語を声に出す “だけ” の超簡単英語学習スタート1. ソファーで『本当はおもしろい中学英語』を読む最初に「本書の使い方」から読み進めました。「よくわからないルールの丸暗記」はやめて、「こんな気持ちだからこの文法を使う」ということを理解していきましょうと書いてあります。何十回も英文をノートに書き写して、英文を “丸暗記” してきた学生時代はなんだったのか……。2. ASUKAⅬAアプリで音声を聞く→何回も声に出す書籍内に記載されたQRコードから、音声再生アプリ【ASUKALA】をダウンロード。その音声を聞いて、恥ずかしがらずにできるだけ音をまねて、声に出して何回も読みます。どうやら「何回も声に出す」ことがポイントのようです。ただ何回も英語を聞くよりも、「どうやったらこの音が出せるんだろう」と試行錯誤することで、音に対する注意が鋭くなり、その結果、より早く英語を聞いて理解できるようになるとのこと。子どもがこちらを見ていたので、興味を引くためにも、大きな声で何回も声に出しました。3. 練習問題を解くだけで英作文の能力もアップする!?単語を並べ替えて英文をつくったり、()内に単語を入れたりする練習問題で単元の復習をします。なんと、この練習問題を解くだけで「自分で英語の文をつくる能力が向上する」とのこと。せっかくなので、問題を解いているときも、英語を声に出してみました。このあたりで、子どもが「お母さん、英語の勉強しているの?」と寄ってきました。4. 英語学習ノートを用意。スキマ時間に中学英語を勉強おやつの時間、夕食の準備をする前、夕食後など、10~15分程度でもスキマ時間があれば、とにかく「声を出す」ようにしました。最初は遠巻きに見ていた子どもも、3日目にもなると、筆者の横に座り、『本当はおもしろい中学英語』をのぞき込んできます。しめしめ。ついでに「お母さんの頑張り」が可視化できるよう、ノートに学習した単元をメモしていきます。※スキマ時間の活用については、著者である時吉氏のYouTubeチャンネル「時吉秀弥のイングリッシュカンパニーch」内『4ヶ月でTOEIC800点台を取得した社会人のモチベーションの保ち方』を参考にしました。5. 小学生の子どものほうが英文法を理解できていた!5日目、ついに子どもが一緒に声を出し始めました。アプリの音声のあとで親子一緒に声を出すとどちらの声かわからなくなったので、別々に声を出してみたところ、子どものほうが上手に音声をまねできていました。また、本に書かれている文法についての説明も、子どものほうが理解するスピードが早いのです。そこで、子どもが本当に理解できているのかどうか知るために、練習問題勝負をもちかけてみました。結果は、親子ともに全問正解。子どもはわかったフリではなく、しっかり理解できていたようです。『本当はおもしろい中学英語』のポイントが50個にまとめられています。このイラストがとてもわかりやすい!先入観のない子どもは、英語を話す人のキモチがわかっていた!ちなみに、親子で理解に差が出たのは前置詞でした。「in」「at」「on」について、親は脳をフル回転させて説明文をインプットしていたのですが、子どもはなぜか「なんとなく感覚でわかる」と言うのです。これはもしや、時吉氏の書籍にあった「英語を話す人の心のしくみ」がわかっているということでは?この本は認知言語学(にんち・げんごがく)という学問を使って、それをできるだけていねいに説明しています。外国語を勉強することの一番の悩みであり、おもしろさでもあるのが、こうした「日本語とは違う、世界の見方」です。文法を単なる「わけのわからないルール」として丸暗記するのではなく、「なるほど!英語を話す人はこんなふうに考えるんだ、おもしろい!」と思って勉強してくれるといいなぁ、と思います。(引用元:時吉秀弥(2023),『本当はおもしろい中学英語』, 明日香出版社.)※太字は編集部が施したもしかしたら、丸暗記から英語学習をスタートさせた筆者よりも、「聞く」「話す」を中心とした授業で楽しく英語を学び始めた子どものほうが、「英語を話す人の心のしくみ」が理解しやすいのかもしれませんね。そしてこの2週間でわかったことがあります。どうやら子どもは英語が「嫌い」ではなく、「どちらかというと好き」だったのです。じつは筆者、自らの苦手意識から「子どもは英語が嫌いに違いない」と決めつけていたようでした。「英語を勉強しなさい!」なんて言わなくてよかった……つくづくそう思いました。前出の松尾氏も「『勉強しなさい』といわれた子どもが本当の意味でやる気を出して勉強をするという例は一度も見聞きしたことがない」と断言するくらいですから、もし「英語を勉強しなさい」と言っていたら、わが子は英語が嫌いになっていたでしょう。***筆者について言うと、『本当はおもしろい中学英語』を読み始めて3週間目になり、なんだか英語が好きになってきました。やはり、「何度も書き写さなくていい」「丸暗記しなくていい」というのがモチベーションを保つうえで大きなポイントとなっています。加えて、親子で英語を声に出すこと自体が、コミュニケーションにもなっていると気がつきました。いつの間にか手をつながなくなり、ひざに乗ってくることもなくなったわが子と、ソファでくっつきながら「His picture is on the wall.」と交互に発音をする――。「お母さん、リズムが変だよ」などと突っ込まれながらも、とても満たされた気持ちになっています。みなさんも、お子さんと一緒に英語学習をしてみませんか?親子で勉強するのもなかなか楽しいですよ。(参考)時吉秀弥(2023),『本当はおもしろい中学英語』, 明日香出版社.YouTube|4ヶ月でTOEIC800点台を取得した社会人のモチベーションの保ち方STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「勉強しなさい」といい続けたら将来どうなる!?子どもの才能を摘まないために――ベネッセ教育情報|どうなっているの?5年生の「英語」 ~親世代とは大きく違う今の英語の授業~ベネッセ教育情報|どうなっているの?5年生の「英語」~家庭での英語学習サポートのポイント~プレジデントオンライン|自ら机に向かう子の親が欠かさない習慣
2023年06月08日「絶対100%合格塾」に通っていた小学生のつむ田さんは、ある日、成績トップの良子ちゃんに悪口の手紙を書いた犯人にされてしまいます。泣きながら「自分じゃない」と否定するのですが、先生は信じてくれず……。そして、先生はつむ田さんに対して嫌がらせをするようになったのでした。以前お母さんに塾の先生のことを相談したつむ田さん。しかしお母さんがお父さんに相談すると、夫婦ゲンカに発展してしまうという事態に……。そのため、「もう誰にも言わない」と心に決めたつむ田さんは、先生の嫌がらせにも必死に耐え、つらい日々を送っていました。そんなある日、塾の廊下の貼り紙で自習室があることを知ったつむ田さん。廊下で会ったコワモテ先生に、声をかけられたことがキッカケで、自習室に足を運んでみることに。すると、そこでコワモテ先生に勉強を教えてもらうことになったのですが、次第に成績が上がっていったのでした。 後日、塾長がコワモテ先生を褒めている所に遭遇したオイカリ先生。「自分も褒めてほしい!」と塾長にアピールをするのですが、それは悪い方向にいってしまうのでした。 オイカリ先生はその件で気分を悪くしていたのですが、この後信じられない行動に出て……!? テストを返却する際、先生はひどい行動をして… 名前を呼ばれたので、前に出てテストを受け取ろうとしたつむ田さん。 すると、オイカリ先生はわざと手を滑らせ、テストは床へ…。 「悪い悪い、手放すの早かったわ」 「……私が拾います」 「いや、待て俺が……」 すると、落ちたテストを靴でぐしゃぐしゃと踏みつけたのです。 「せっかく満点だったのにごめんなー……」 悪意のある先生のひどい行為に、つむ田さんは心の中で悲しさと怒りが込み上げてきたのでした。 塾長に怒られて気分が悪かったため、つむ田さんに八つ当たりをしたオイカリ先生。せっかくつむ田さんが勉強を頑張って満点が取れたのに、これはあまりにもひどすぎますね……。生徒に嫌がせをして憂さ晴らしをするなんて、先生としてあるまじき行為なのではないでしょうか。著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ
2023年06月07日子ども乗せ自転車での事故ゼロを目指して活動する「おやこじてんしゃプロジェクト」(所在地:東京都千代田区、代表:宮本 直美)は、2024年4月に保育園入園を予定している親に向けて、「保活」のノウハウが学べる無料オンライン講座「はじめての保活を応援」を2023年6月21日(水)・7月26日(水)・9月13日(水)に開催します。子ども乗せ自転車ユーザーの7割が、入園のタイミングで子ども乗せ自転車を購入するため、自転車で安全に送迎するポイントをお伝えします。◆「おやこじてんしゃ勉強会」を同時開催◆本年4月から全ての自転車ユーザーに努力義務化されたヘルメット。当プロジェクトが本年2月に実施した調査では7割が「今後も着用しない」と答えました。着用しない理由として挙げられた内容と、それを補う商品などを紹介し、着用率向上につなげたいと考えています。保活講座「はじめての保活を応援」おやこじてんしゃ勉強会:中継タイム■3回シリーズでスムーズな保活を例年、保活は、役所などでの下調べ、気になる保育園を数園見学、10月に役所に書類を提出、翌年2月に結果発表、入園に向けの準備…の流れで進みます。希望の保育園に入れるかどうか、自分たちの生活にマッチする保育園を探せるか…。親にとっても、子どもにとっても長い時間(期間)お世話になる場所なので、悔いのない「保活」をすることが、復帰後の生活の質にかかわります。◆3回シリーズ:講座のテーマ◆【6月21日(水)】第1回:保活のはじめ方【7月26日(水)】第2回:保育園見学のポイント【9月13日(水)】第3回:提出直前最終チェック6月21日(水) 第1回:保活のはじめ方■タイムテーブル13:50~入室受付開始14:00~保活コンシェルジュが教える保活講座14:30~おやこじてんしゃミニ勉強会15:00 終了15:00~質疑応答&フリートーク(自由参加※)※チャットでのちょっとした質問に講師や関係者が答えます。■アーカイブ付だから安心3日間全てに参加できなくても大丈夫。お申込みいただいた方全員に、開催後アーカイブ動画のURLをお送りします。(参加者のお顔やお声は録画されません)■昨年度の実績昨年は約350人が参加。「オンライン講座は、赤ちゃんの生活リズムを崩さず情報収集できて嬉しい!」「子ども乗せ自転車のことを教えてくれる人ってなかなかいない。便利アイテムや交通ルールを知れて助かった。」「ほかの育休ママたちと不安の共有ができて、気持ちがラクになった!」などの声多数!■講師保活コンシェルジュとして育休ママ・パパに寄り添う活動をする水信 典子さん(葛飾区の子育て支援施設の職員でもあります)保活コンシェルジュとして育休ママ・パパに寄り添う活動をする水信 典子さん■イベント概要開催日: 2023年6月21日(水)・7月26日(水)・9月13日(水)時間はいずれの日も14:00~15:00※※13:50~入室開始会場 : オンライン会議システムZoomウェビナー参加費: 無料協力 : オージーケー技研株式会社株式会社オージーケーカブトヤマハ発動機販売株式会社おやこじてんしゃプロジェクトbyOGK出産準備・親子の学び場「ともえスクール」詳細 : ■申込・参加方法申込フォームよりお申込みいただくと、自動返信メールにて参加に必要な情報が届きます。 ■主催おやこじてんしゃプロジェクトbyOGK 「おやこじてんしゃプロジェクト」は、2013年の子ども乗せ自転車での死亡事故をきっかけに、全国の子育て期の起業・フリーランスママ2,000人が参加するコミュニティ「PowerWomenプロジェクト」が2013年にスタートした子ども乗せ自転車の安全運転を啓発する草の根運動です。利用者の意識が変わらなければ事故は減らないと考え、勉強会を開催してきました。2017年より本格的に始動し、2018年4月からオージーケー技研がメインスポンサーになりました。多くの自転車関連企業や自治体と連携し、子ども乗せ自転車を購入する全ての親が勉強会に参加できる環境をつくり、事故ゼロを目指します。■調査報告(2023年2月実施)\パパ・ママ意識調査/7割が「かぶらない」自転車ヘルメット着用努力義務って何のため? 大人の自転車ヘルメット着用調査■おやこじてんしゃプロジェクト概要団体名 : おやこじてんしゃプロジェクト代表 : 宮本 直美(PowerWomenプロジェクト代表)所在地 : 〒102-0084 東京都千代田区二番町5番地2麹町駅プラザ901(プロジェクト株式会社 内)設立 : 2015年4月事業内容: おやこじてんしゃ(子ども乗せ自転車)安全運転啓発活動 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月07日自閉スペクトラム症(ASD)とADHD(注意欠如・多動症)がある中学3年生発達障害の専門家が出会った発達が気になる子どもたちや、その保護者の抱えていたリアルな「困った!」をもとに、対応策などをドキュメントタッチで解説します。今回は、自閉スペクトラム症とADHDの診断がある中学3年生のエピソードです。県立高校への進学を希望しているものの、定期テストではケアレスミスが多く正解率が20%程度。わが子を心配して涙する母親に小児科医は…。Upload By 専門家体験談Upload By 専門家体験談Upload By 専門家体験談解説:定期診療の時間を、安心して相談できる機会にーー小児科医今回は、自閉スペクトラム症とADHDのある中学3年生のエピソードをもとにお届けしました。ひとり親家庭で保護者の方は仕事に追われ、パンパンの状態であることが診療時に伺えました。お子さまは、反抗はするものの根が優しく親思いであることが伝わってきましたので、親子の目標である「県立高校に合格する」ということを意識し、定期診療でさまざまなアドバイスを行いました。診療のポイントは大きく2つです。薬物治療ADHDの主な症状である多動性・衝動性、不注意に対して薬物治療を開始していましたが、薬を飲まないことが続いていました。そこで、服薬の負担を軽減するために1日2回から1日1回の治療薬に変更して様子をみました。学校や塾の先生への協力依頼先生で注意されてばかりだったり試験結果が思わしくなかったりすると、お子さまの自己肯定感が下がっていきます。「(小児科医と相談し、服薬もしながら勉強を頑張るので)応援団になってほしい」と伝えることで、少しでも環境を変えることを大切にしました。高校受験では、通塾されるお子さまも多いことと思います。学習内容や先生の指導がわが子にあっていないと感じたら、今回のケースのようにほかの塾に移ることで勉強しやすくなることもあるでしょう。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年06月06日「絶対100%合格塾」に通っていた小学生のつむ田さんは、ある日、成績トップの良子ちゃんに悪口の手紙を書いた犯人にされてしまいます。泣きながら「自分じゃない」と否定するのですが、先生は信じてくれず……。そして、先生はつむ田さんに対して嫌がらせをするようになったのでした。以前お母さんに塾の先生のことを相談したつむ田さん。しかしお母さんがお父さんに相談すると、夫婦ゲンカに発展してしまうという事態に……。そのため、「もう誰にも言わない」と心に決めたつむ田さんは、先生の嫌がらせにも必死に耐え、つらい日々を送っていました。そんなある日、塾の廊下の貼り紙で自習室があることを知ったつむ田さん。廊下で会ったコワモテ先生に、声をかけられたことがキッカケで、自習室に足を運んでみることに……。 すると、そこでコワモテ先生に勉強を教えてもらうことになったのですが、分からない所の理解が深まると、「勉強がすごく楽しい!」と思うようになり、次第に成績も上がっていったのでした。 そして後日、塾長がコワモテ先生を褒めている所をオイカリ先生が盗み聞きをしていたのですが……? 「本当にすごいです!」塾長がべた褒めする姿に嫉妬して… べた褒めする塾長に対し、「私は少し教えただけで……」と謙遜するコワモテ先生。 すると、そこにオイカリ先生が入り込んできました。 「塾長ぉ~つむ田なんですけど、僕のクラスの自慢の生徒で……。わたしも!教えてるんで、成績が上がって本当にうれしいです」 「え、でも君のクラスに行った後、成績少し下がっていたよね?君、関係なくない?」 オイカリ先生の言葉に疑問を感じた塾長は、バッサリとそう返したのでした。 つむ田さんに嫌がらせをしていたにもかかわらず、塾長の前では得点を稼ごうとするオイカリ先生。あまりにも虫がよすぎますよね。しかし、塾長はつむ田さんがどのタイミングで成績が上がったのかを把握していたため、オイカリ先生の騙されなくてよかったです。著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ
2023年06月01日長野市で若者の自立支援を行う「学び舎めぶき」(運営団体:一般社団法人世界マザーサロン、所在地:東京都新宿区新宿5-11-30-3F、代表理事:永井 佐千子)は、『勇気づけのいのち育てを考える』をテーマに、株式会社ウェルネスライフサポート研究所 代表 加倉井 さおりさん( )をお招きし、トークイベントを6月18日に長野県長野市生涯学習センターで行います。イベント詳細: ポスター1■学び舎めぶきとは一般社団法人世界マザーサロンが児童養護施設で定期的に料理教室等を開催する中で、社会に出てから行き詰ってしまっている若者が多いという現状を知り、自立についてもう一度考え、安心して過ごせる場を作りたいという思いで2021年12月に開所したのが「学び舎めぶき」です。5月現在40名を超える方が利用登録をされています。自立を目指し、色々な経験を積み重ねながら、就労につなげています。■今回のトークイベントについて日々の活動で大切にしていることは「言葉」。どのような言葉を使うかで、生き方は大きく変わります。誰もが安心して生きていける社会にするために、言葉の持つ力の大きさを改めて考えていく機会を作りたいと思い、全国で「勇気づけのいのち育て」をテーマに講演活動をされている加倉井 さおりさんをお招きし、トークイベントを開催します。*イベントの対象者子育て中の方、子どもの教育や支援に関わる方、保健師・介護士・看護師の方など。・子どもやパートナーがいつもイライラしている・子どもが自分のことを話さない・子どもの自己肯定感が低いと感じる・自分のこと、子どものことをいつも周りと比べてしまう・自分の気持ちを伝えることが下手・職場の人間関係に悩んでいる・支援の現場でどう相手と接して良いか分からなくなる■イベント概要タイトル:『誰もが安心して生きていける社会に』~勇気づけのいのち育てを考える~開催日時:6月18日(日) 10時~12時(受付 9:40~)会場 :長野市生涯学習センター第5学習室(〒380-0834 長野市大字鶴賀門御所町1271番地3 トイーゴウエスト3階)アクセス:JR線「長野」駅(善光寺口) 徒歩10分長野電鉄線「市役所前」駅 徒歩5分参加費 :2,000円(中学生以下無料)定員 :30名主催 :学び舎めぶき(運営:一般社団法人世界マザーサロン)詳細URL :学び舎めぶき 一般社団法人世界マザーサロン <第1部>「誰もが安心して生きていける社会に」~勇気づけのいのち育てを考える~株式会社ウェルネスライフサポート研究所代表 加倉井 さおり講演会<第2部>加倉井 さおり×永井 佐千子トークショー加倉井 さおりと学び舎めぶき代表 永井 佐千子が事前にお寄せいただいたお悩みにこたえます加倉井 さおり株式会社ウェルネスライフサポート研究所代表。保健師・心理相談員・ICP認定コーチ。健康教育を中心に保健師として18年間活動し、独立起業。メンタルヘルス・女性の健康・保健師向けの研修・講演を全国で行う。三兄弟の母&ダブルケアを経験。永井 佐千子一般社団法人世界マザーサロン/学び舎めぶき代表 2015年に世界マザーサロンを設立。オリジナルメソッド「心の木を育てよう」を柱に、子どもたちの自立支援活動だけでなく、お母さんたちの就業支援も行う。オンライン家庭教師MEBUKI、性教育勉強会、ヴィーガン子育てプロジェクトなども運営。一男一女の母。<お申込み方法>公式サイトURL : イベント詳細ページ: チケット販売ページ: ※イベント詳細ページからお申込みいただくか、チケット販売ページからチケットをご購入下さい。■会社概要団体名 :一般社団法人世界マザーサロン所在地 :〒160-0022 東京都新宿区新宿5-11-30-3F代表者 :代表理事 永井 佐千子設立 :2015年12月24日事業内容:・若者の自立支援「学び舎めぶき」・心の木を育てよう~「大丈夫!」と思える心を育むメソッド~・子どもの自立支援事業・心の木を育てる「オンライン家庭教師MEBUKI」・ヴィーガン子育てプロジェクト・性教育勉強会URL :学び舎めぶき 一般社団法人世界マザーサロン ヴィーガン子育て オンライン家庭教師MEBUKI 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月30日発達障害がある彼に恋をして感じた「人は分かり合えるのか?」という思いを映画にLITALICO発達ナビ牟田暁子編集長(以下――)はじめに、発達障害がある主人公をテーマにした映画を撮ろうと思った理由を 教えてください。葛里華監督(以下、葛):実は私、発達障害がある方に恋をした経験があるんです。最初はその人に発達障害があるとは知らなかったのですが、「あれ?」と感じることが多くなってきて…。彼のことが好きだから、何か共通の話題を探そうと一生懸命で。それで「中学時代は何の部活だったの?」と尋ねたら「中学には行っていなかった」と、会話が続かなかったり…。そんなとき、彼が「障害者手帳」(※編集部注:精神障害者保健福祉手帳)を持っているという話をしてくれて、そこではじめて「発達障害」という言葉を知りました。そして彼と過ごす中で「人って分かり合えるのかな」、「言葉ってとても無力だな」、「人って変わることができるのかな」などと考えさせられることがありまして、そういったことをいつか映画にしたいなと思っていたのが、大きな理由ですね。Upload By 発達ナビ編集部――恋をされていた経験があるんですね!映画の冒頭では、透の障害名を聞いてインターネットで検索をする春の姿があります。ですが、物語が進むにつれ、透そのものをみつめ、知りたいと願う一途な姿が描かれていきます。監督が伝えようとしているのは、その人そのものを見つめ、知りたいと思い、関係性を築く――その大切さではないかと感じました。また、映画のタイトルにある「はざま」という言葉、これは「グレーゾーン」を意味しているのか、それとも彼と透の間で揺れる春を意味していたのでしょうか。葛:いろいろな揺らぎを表現したかったというのもあります。また、今回の映画を撮るにあたって、何名もの発達障害当事者の方々に取材をさせていただいたのですが、みなさんのお話を聞く中で、診断「基準」に達していなくても、生きづらさを抱えている方が多くいらっしゃると感じました。確かに、基準があるから診断が出て、(周囲の理解が得られたり、環境調整がされやすくなることなどにより)生きやすくなる部分もあるとは思うのですが、かえってその基準がいろいろな生きづらさを生んでしまっている可能性もあるなとも…。そういった「はざま」の生きづらさも表現できたらいいなと思って、このタイトルにしました。当事者を取材、勉強会を重ね「もっともっと知っていかなければ」と強くした思い――なるほど。今、お話に出たように、当事者への取材や発達障害について勉強会をされたとうかがったのですが、これによって新たに感じたことはありましたか?Upload By 発達ナビ編集部宮沢氷魚さん(以下、宮沢):僕の身近な人に、発達障害の当事者の方がいるんです。僕はその彼を赤ん坊のときから知っていて、子どものころ学校でうまくいかなかったときや、居場所を見つけて楽しくやっていたとき、成長して自分の感情と体がちょっとアンバランスになってうまくコントロールができない瞬間とか、いいところも悪いところも全部見てきたので、発達障害についてそれなりに理解があるつもりでました。でも、勉強会やたくさんの当事者の方にお会いする中で、僕が知っていた部分というのはとても限られたものであるということが分かりました。発達障害と一言でいってもさまざまな特性があって、本当にさまざまな方々がいるんです。全然知らなかった、もっともっと知っていかなければという思いがとても強くなりました。また、この映画は2年前に撮影したものなのですが、今回公開するにあたって改めて勉強会をしたんです。なかなか1つの役でここまで時間をかけて学ぶということがなかったのでとても新鮮ですし、みなさんから教えていただいたこと、自分が学んできたことを、発達障害をよく知らない人へ伝えていけたらいいなと思っています。葛:透くんの設定をより固めていくために、たくさんの当事者の方に好きなものは何か、どういうときに落ち着くか、不安になるかといった、それぞれのパーソナルの部分をかなり取材させていただいたのですが、みなさん自然や光るもの、月、星が好きとおっしゃっていました。おそらく、人間と違って自然は見たそのままの情報を心に取り入れられるものだから、そういう部分に安らぎを感じられるのかなと改めて思ったので、劇中ではより一層光を意識した撮影をしましたね。――そうしたシーンが、映画の中でも描かれていましたね。私の娘は、自閉スペクトラム症ではありませんが、重度の障害があります。娘も動物とか自然が大好きですね。おそらく、監督がおっしゃるように、見たまま、嘘偽りがないから好きなんだと思います。Upload By 発達ナビ編集部目の前にあるものに100%気持ちが乗る透のようにありたい――お二人にとって印象的だったシーンを教えていただけますか?宮沢:予告にもある、雨に打たれながら透くんが「雨だ!」ってはしゃいでいるシーンですね。透くんは、自分が好きなもの、木に対してもそうなんですが、楽しいと思ったことに対して、100%気持ちが乗る瞬間がたくさんあるんです。目の前にあるものをあれだけ純粋に楽しめて、それを春ちゃんに共有したいという思いが真っすぐで、自分もそうありたいなと思えたシーンでした。 僕は大人になってから、そういう感覚がどんどんなくなっていってしまって、外に出て雨が降っていたら、傘忘れたどうしようってネガティブになってしまうんですけど(笑)。でも、透くん は後先考えずにその雨という大好きな瞬間を楽しめて、それがとても魅力的だなと思いました。Upload By 発達ナビ編集部葛:私もこの雨のシーンは好きです。あと、劇中で透くんが春ちゃんに「あるもの」を渡すシーンがあるんですが、それがとても好きでこだわって撮りました。ありのままの透くんが好きだった春ちゃんに違う気持ちが芽生えてくるシーンなのですが、これは透くんと春のコミュニケーションの方法が違うからこそ生まれたシーンかもしれないと思います。このシーンの透くんの笑顔が、本当に最高なんです。――確かに最高の笑顔でした。この映画は、宮沢さん自身も審査員として参加された「感動シネマアワード」の大賞を受賞された作品で、最初から透くん役は宮沢さんというイメージで当て書きされたと伺っています。宮沢さんを主人公にと思われた理由を教えていただけますか?葛:私が恋をした方や、ほかに出会ってきた発達障害当事者の方々に共通していると感じているのは、みんなとても純粋でまっすぐだということです。宮沢さんは、とても澄み渡った演技されて、その雰囲気が画面越しにも伝わってくる方です。あと、クールでかっこいいのに笑うとクシャっとなって、無邪気なかわいらしい印象に変わります。透くんをそんな純粋で透明感のあるキャラクターにしたら、みなさんにその魅力が伝わるのではないかと思ったので、この宮沢さんのイメージからキャラクターをつくって、脚本を仕上げていきました。Upload By 発達ナビ編集部――本当に透くんは引き込まれる、魅力あふれるキャラクターでした。では、宮沢さんが審査員としてこちらの作品がいいなと思ったポイントはどちらですか?宮沢:本当にたくさんの作品をご応募いただいて、どの作品を映画化しても面白くなったと思うんですが、最終的に残った作品を改めて全部読ませていただいたとき、特別にいいなと思ったのが「はざまに生きる、春」でした。作品とキャラクターへ対する愛情がすごくて、この思いを絶対映画化すべきだと感じましたね。まだ葛さんにお会いする前でしたし、どういう方かも知らなかったのですが、この人の作品は信用できると確信できました。役者として、このように選ぶところから関わらせてもらっているので、僕にとっても思い入れが強い作品です。ストッパーをかけないと話し続けてしまうところは透くんと近いものがある――こちらの作品には透さん以外にも発達障害の当事者が登場します。また春自身も周りから理解されない“こだわり”を持っていました。障害のあるなしにかかわらず、みななにかしらのこだわりがあるのではないかと思うのですが、宮沢さんにもなにかこだわりはありますか?Upload By 発達ナビ編集部宮沢:ありますね。僕は川が好きで、大学の卒業論文のテーマが「東京都の川の環境変化」だったくらいなんです。川の話になると、自分で強制的にストッパーをかけないと話し続けてしまうので、そういうところは透くんと似ています。透くんはペットボトルも好きなんですが、その話をしているときもただ話しているのが楽しいわけではなくて、ペットボトルがすごい理由を伝えて、相手に分かってほしいという思いがおそらく強いと思うんです。「このすごさが分かりますか」という。僕もそうで、自分が話している時間は別にそんな好きではなく、話して相手に理解してもらえた瞬間に1番喜びを感じます。そういうところは、透くんと近い物を感じましたね。――川がお好きなんですね。どのような川が好きなんですか?渓流でしょうか?宮沢:もちろん、渓流釣りもするので山の方の綺麗な美しい川も大好きだし、それはそれで良さがあるんですけど、 より好きなのは、身近にある神田川とか隅田川とか、住宅街を流れている小さな川です。普段見ているけれど、あまりみんなが関心のない川が(笑)。理解することは先だったとしても、まずはみなさんに知ってもらいたい――最後に、LITALICO発達ナビの読者へ、メッセージをお願いします。Upload By 発達ナビ編集部宮沢:現在、発達障害の当事者の方々はマイノリティ、つまり少数派として分けられてしまっていると感じています。そんな今、僕は発達障害を知ろうとするだけでも、世界にとって前向きなことだと信じています。知らないというのは、1番怖いことです。たとえ理解することがまだ「その先」だったとしても、まずはみなさんに知ってもらいたいと思います。もしかしたら、この作品によって突然大きく何かが変わることはないかもしれないけれど、ちょっとでもみなさんの中に発達障害という言葉だけでも残ってもらえれば、この作品をつくった意義があると思っています。ぜひご覧いただいて、みなさんに感じていただきたいです。葛:宮沢さんが言ってくださったように、たくさんの人に届いて、その人たちの気持ちや考え方が少しでも変わるきっかけになったらうれしいですね。また、今悩んでいたり、困っている人がこの作品を見て、「こういう道もあるのかな」、「こういう形もあるのかも」と思って、心が少しでも明るい方へ変わっていってくだされば、1番いいなと思います。――ありがとうございました。「はざまに生きる、春」上映情報Upload By 発達ナビ編集部5月26日(金)より全国ロードショー仕事も恋もうまくいっていない雑誌編集者の小向春(小西桜子さん)は、取材で「青い絵しか描かない」こだわりをもつ画家・屋内透(宮沢氷魚さん)と出会い、純粋な透に強く惹かれていきます。この透の魅力は、自閉スペクトラム症の特性からくるものでもありました。空気ばかり読み続けてきた春は、嘘がつけない透へどんどん思いを募らせていくのですが、やがて「誰かの気持ちを汲み取る」ことが苦手な透に振り回されるようになり、思い悩むようになります。二人は分かり合うことができるのか、人と人とのはざまを飛び越え、春へと踏み出す姿を描く純愛物語です。監督・脚本:葛里華出演:宮沢氷魚、小西桜子配給:ラビットハウス※ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから映画『はざまに生きる、春』公式サイトに遷移しますインタビュー:牟田暁子撮影/タムラケンジ
2023年05月26日フォレスト出版株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役:太田 宏)は、『学校や塾へ行かずに、いかにして4人の子どもたちは独学力を身につけたのか?』(著者:内藤 浩哉)を2023年5月22日に発売いたします。 学校や塾へ行かずに、いかにして4人の子どもたちは独学力を身につけたのか?■小中高、1日も学校にも塾へも行かなかった4人の子の驚異の独学力とは?本人の意志で、1日も学校へ行かなかった4人の子どもたち。両親はその意志を尊重しつつ、アドバイスや手助けはすれど、あえて子どもたちに「教育」する気はなし。住んでいるところは最寄り駅まで10キロ、コンビニまではクルマで20分という田舎。このような環境だと、同世代と比較して勉強が遅れたり、最低限の教養や社会性さえも身につかないのではないか――?誰もがそう思うことでしょう。ところが、4人の子どもたちは同世代を圧倒的に凌駕する教養や自ら学ぶ姿勢を身につけていました。本書では、その秘密を著者である父親がつまびらかにしています。さらに著者(父)の原稿に対して、著者の妻ナナ、そして4人の子ハル・ナツ・アキ・フユ(父以外はすべて仮名)のコメントを入れながら構成しました。この家族の現在進行系の経験は、思いがけず「経済」「地域」「親の学歴」格差を乗り越えるためのヒントを私たちに教えてくれます。■学校へ行かずに、こんな子に育ちました。◎中1でラテン語とタミル語を自ら学び始める。◎小学校高学年頃から読書は文学全集も。◎2年足らずの高校の勉強で旧帝国大学A判定。◎「NHKラジオ基礎英語」で全員英検2級合格。◎テレビ、漫画、ゲーム、スマホよりも本が好き。...etc.◆著者プロフィール内藤 浩哉大阪府生まれ、京都大学卒業。1992年、新天地を求めて京都府内の唯一の「村」南山城村の童仙房(標高500メートルにある集落)に移住。結婚後、2000年に第1子が誕生。地元小学校に通わせるつもりだったが、統廃合で長距離登校が余儀なくされた状況下、子ども本人の意思もありホームスクーリングを行うことに。後に誕生した第2~4子もそれに倣い、現在まで誰一人、小中高に通うことなく16年間以上ホームスクーリングを実践している。けっして現在の義務教育や学校教育へ対する不満からではなく、子どもたちの意思と環境の変化による成り行き上の結果だった。そして思いがけず、完全ホームスクーリングでも驚異的な教養と生きる力、自ら学ぶ姿勢を身につけられるという貴重な実例をもたらした。ウェブサイト「誰でも独学ねっと( )」を運用。◆もくじまえがき 「経済」「地域」「親の学歴」格差は乗り越えられる第1章 どうすれば子どもが「教わらずに学べる」ようになるのか?第2章 「昔話の読み聞かせ」が驚異的な読解力を育てる第3章 徹底した「書き写し」で学力をみがく第4章 田舎でスタートした4人の子のホームスクーリング第5章 ハルとナツ、完全独学で挑む京大受験第6章 「独学の力」とホームスクーリングあとがき 教育格差をなくして、あたたかく支え合う世の中を◆書籍概要書名 : 学校や塾へ行かずに、いかにして4人の子どもたちは独学力を身につけたのか?著者 : 内藤 浩哉ページ数: 240ページ価格 : 1,760円(税込)出版社 : フォレスト出版株式会社ISBN : 978-4866802305発売日 : 2023年5月22日URL : ◆会社概要商号 : フォレスト出版株式会社所在地 : 〒162-0824 東京都新宿区揚場町2-18 白宝ビル7F設立年月日: 1996年4月1日代表取締役: 太田 宏業務内容 : 出版物の企画・制作及び販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月22日ちひろさんは、夫であるひさしとの子どもを授かるため妊活中。ある日、産婦人科の検診から帰ると、自宅で不倫をしているひさしの姿が……! しかも相手の女性は、中学のときの同級生・かおりだったのです。自宅で夫の不倫を目撃したちひろさんは、夫と不倫相手のかおりを残して家を飛び出しました。ひさしはちひろさんを追いかけもせず、かおりのところへ戻ります。今日のところは帰ってくれというひさしに、かおりは「このまま別れたらいいんじゃない?」と今後も不倫関係を続ける気でいました。妻が妊活中ということをかおりに隠すひさしは「考えておく」とだけ返事をし、2人はキスをして別れるのでした。 青春時代の妻と夫は、自然と互いに惹かれ合い…私と夫は、中学の同級生でした。これといってとりえのない私たちでしたが、勉強を通して自然と仲良くなっていきました。 中学生時代のひさしは一緒に図書館で勉強するだけでも綿密な計画を立て、ちひろさんに道順まで事前に案内するなどマメな性格。当日も「ちひろさんを待たせたくない」と待ち合わせ時間より前に到着していました。ちひろさんはそんなひさしに惹かれ、同じ高校へ進学することに。 無事合格した2人は互いに想いを伝え合い、付き合い始めます。大学では別々の道に進み、社会人になってますます会えない日々が続きますが、ひさしはどんなに忙しくても記念日を大切にし、ちひろさんは私たち2人なら大丈夫だと確信。 数年後、ひさしからプロポーズされたちひろさん。母子家庭で育ってきたちひろさんは、夢だった幸せな結婚生活をスタートさせるのでした。 不倫をするような夫とは思えない過去のひさし。真面目でやさしくて気遣いもできる理想の男性ですよね。ちひろさんもそんな夫だからこそ信頼して結婚を決めたはず。 過去の幸せな思い出があるぶん、夫の裏切りを知ったときのショックは計り知れません。ひさしには築き上げてきたちひろさんとの日々を思い出して、自分の過ちを認めてほしいですね。著者:マンガ家・イラストレーター 3cha
2023年05月13日サカイクでは『あなたが変われば子どもは伸びる! 池上正コーチングゼミ』でお馴染み、池上正コーチによる親子サッカーキャンプを開催しています。次回の開催は7月1〜2日・箱根で行われます。池上コーチによる親子サッカーキャンプでは、池上さんによるサッカー指導に加え、保護者のお悩み相談に答える懇親会も開催。オンザピッチ、オフザピッチともに、たくさんの気づきや学びが得られると、参加者のみなさんから大好評です。そこで今回は、キャンプに参加した経験を持つタカシマさんに話をうかがいました。「キャンプに参加して、サッカーの本当の意味を知り、人生が変わった」と話すタカシマさんが得た気づきとは?(取材・文鈴木智之)■親子キャンプに参加した理由タカシマさんの息子さん、ユウトくんは小学2年生。池上キャンプに参加したのは1年生のときでした。お母さんによると「もともと、人見知りをしない性格」だそうで、「ユウトが知らない世界があるよ。新しいお友達やコーチとの出会いは楽しみだね」と提案したところ、すぐに「行きたい!」と言ったそうです。「池上キャンプに参加する前、小学1年生のときに、サカイクのキャンプに参加させたことがありました。箱根で行われたのですが、東京駅まで送って行って、そこからキャンプ参加者だけでバスに乗って行きました。私は子どもが一人でできないとは思ってはいなくて、知らないだけだと思っているんですね。だから、その世界を知ってほしいと思って、前向きな言葉で誘導していったら『行きたい!』と即答でした(笑)」お母さんは「小学1年生だから、できないだろうと決めつけるのではなく、人としてどうかを見ているので、この子だったら一人で参加しても大丈夫だろうと思いました」と、当時を振り返ります。その後、池上キャンプの存在を知り、春と夏の2度参加しました。参加する理由が「私自身、サッカーの勉強がしたかったのと、子どもとの接し方を知りたかったから」と言います。 「1回目は主人とユウトが参加しました。2回目は主人が仕事の都合で行けなくなり、『池上さんの話を聞いて、すごく勉強になったから、絶対に行ったほうがいい。人生変わるよ』と言われたので、私が行くことにしました」お母さん自身、ユウトくんのお兄ちゃんのサッカーに関わる中で、指導者の声かけや接し方について、「その声かけで、子どもたちが楽しくサッカーができて、成長できるのだろうか」と疑問に持つことがあったそうです。「疑問は浮かぶのですが、その答えがわかりませんでした。どのチームを見ても、高圧的な指導をする人が多くて、自分の子どもをそういうチームには入れたくないなと思っていたんです」 そのようなモヤモヤを抱いて池上キャンプに参加したところ「子どもたちへの接し方も、サッカーに対する考え方も、一気に視界が開けた」と、大きな刺激を受けたと言います。■サッカー(スポーツ)の本質を学び、成功体験を通して成長した「まず池上さんは『サッカーは遊びの延長だ』みたいな感じでおっしゃって。遊びなんだから、キックもきれいなフォームで蹴る必要ないよ、ゴールができれば何だっていいんだよという感じだったんですね。そこで、私が今まで感じた違和感は、そこにあったんだ!と気がつきました」池上さんの指導に触れ、新たな視点と、それまで探してきた「答え」の一端を知ることができたタカシマさん。キャンプに参加して「サッカーは自分らしさを出せるスポーツ、個性を活かせるスポーツなんだ」と感じたそうです。ユウトくんも、キャンプに行く前と後では、プレー中、味方にかける声の内容が変わったそうで、「プレー中、ポジティブな声かけをするようになった」と言います。「池上キャンプに参加する前は、チームメイトに対して、積極的に声をかけるタイプではありませんでした。でもキャンプに行って、自分らしくやっていいんだと自信を持ってからは、周りの子を見ながら、声を出してコミュニケーションをとるようになりました」池上キャンプでは「大人対子ども」のサッカーの試合をすることがあり、そこで子どもたちは「声をかけて一致団結しないと、大人には勝てないぞ」と感じたそうです。「そういう状況で声を出すようになり、子どもチームが点を取れるようになってきたんです。そのような経験を経て、声を出すことも大事なんだと感じたのかもしれません」■保護者の考え・行動がお子様の行動に影響するお母さん自身、池上さんとの対話で勉強になることもたくさんあったようです。「たとえば食事について、どんなものを食べさせればいいですか? と聞いたら『お母さんが作ったご飯であればなんでもいいですよ』とか、チーム選びも『練習が終わって、すぐ家に帰ってきて、お母さんのご飯を食べられるところがいい』とか、トータルで見てアドバイスをくれるんです」お兄ちゃん、ユウトくんと、子どもたちとともにサッカー人生を歩む中で、お母さんは「子どものサッカーは、親がどう考え、行動するかが影響する」と言います。「親がたくさん練習させたいと思って、本人が良ければ練習量も増えますし、親がそんなにやらなくてもいいんじゃない? と思えば、練習量が減ったりするわけです。周りを見ると、長時間練習している子が多いので、ユウトにもそうさせた方がいいのかなと思うこともあります。でも、池上さんの話を聞く中で、いやそれは違うなと本質に立ち返ることができるので、自分にとって考え方の軸になっています」池上さんに出会って、サッカーや子育てに関して、大きな影響を受けたと話す、お母さん。 池上キャンプに参加して「ユウトはサッカーの楽しさを知ったと思いますし、私自身もいわゆる一般的なサッカーの考え方ではなく、サッカーの本当の意味を知って、人生が変わった気がします」と話してくれました。新たな視点を獲得することができ、抱えている悩みを解消するヒントが得られる池上キャンプ。興味のある方は、ぜひ参加してみてください。きっと親子ともども、思いがけない発見があるはずです。【7月1〜2日箱根】池上正コーチによる親子サッカーキャンプ>>
2023年05月12日幼少期からつらいことばかりだったという、さつきさん。成績に厳しい家庭に育ち、実父・実母との関係も普通ではありませんでした。幼少期には寝かしつけ中に父から体を触られ、14歳になったころにはその父から性的暴行を受けてしまいます。 絶対3位以内に入らないと成績が下がってしまったことを責められ、父から性的暴行を受けたさつきさん。そのとき母親は見て見ぬふりをしていました。 もうこんなつらい思いをしたくないと、さつきさんは一生懸命に勉強をがんばるのですが……。 ※以下、性被害に関する描写がありますので、つらくなってしまう方はご注意ください。 成績が落ちると父から何をされるかわからないため、必死で勉強する、さつきさん。そんなさつきさんを見て、父はうれしそうにさつきさんの肩を抱き、スキンシップ。さつきさんの成績はどんどん上がりましたが、父におびえて過ごす日々が続きます。 ◇◇◇ 親が自分の子どもに対して「成績優秀でいてほしい」「スポーツが得意であってほしい」など希望をいだくことはよくあることかもしれません。しかし、さつきさんの父親のように恐怖で支配することは絶対にしてはいけないですよね。 本体なら1番の味方であるはずの親が信用できないということほど、つらいものはありません。さつきさんが、心から信頼できる、味方になってくれる人と出会えるよう願いたいですよね。 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年05月11日小さいころは育てやすく、発達も月齢相当だったもともとおとなしく、育てやすかったゆい。発達も月齢相当で、乳幼児健診で何かを指摘されることはありませんでした。そんなゆいですが、小学2年生の後期からだんだんと勉強が苦手になってきたようでした。けれど私は「勉強が苦手だけど元気に成長しているし、それでいいや!」と、そんなに気にしていませんでした。きっかけは小学4年生のクラス替え。知り合いが誰もおらず…ゆいから笑顔が減ったと感じたのは、小学4年生になってからです。親しい友達とクラスが離れ、初めて知り合いが誰もいないクラスになったのです。私も最初は残念だと思いましたが、そのうち新しい友達ができるだろうと考えていたのです。けれど、ゆいに新しい友達はできませんでした。自分から話しかけることができないゆいは、誰かが声をかけてくれるのを待っているうちに1人になってしまったのです。特に嫌がらせをされているわけではなく、ただ親しい友達がいないだけの状態でした。Upload By 吉田いらこ私は子どもの友達づくりに親が介入するなんて変だし、人間関係は本人が自力で世界を広げていくことが当たり前だと思っていました。ゆいには「勇気を出して声をかけてみたら」なんて、今思えばアドバイスにもならないことしか言っていませんでした。(それができればとっくにやっている…)。そして「いつか新しい友達ができて、楽しく登校するようになるのでは」と、期待していました。しかし、学校に行っても特に楽しいこともないうえに、勉強もだんだんと苦手なものが増えてきて、ゆいにとって学校はとてもつらい場所となっていきました。私と言えば、学校の授業に苦戦しているゆいを塾に行かせることしか思いつかず…。そのような日々のなか、学校の先生から専門機関で発達検査を受けることを提案されました。小学5年生のクラス替えでは…Upload By 吉田いらこ先生と面談し、専門機関での受診を勧められたのが小学4年生の3学期、そして小学5年生のときに軽度知的障害、ASD、場面緘黙と診断されました。その後、小学5年生のクラス替えでは、仲良しだった友達と再び同じクラスになることができました。多分先生が配慮してくれたのではないかと思っています。その友達を介して、ゆいにも新しい友達ができました。以前の私は「友達づくりは自分から話しかけないといけない、自分で克服していかないと」と考えていました。でも、友達を増やすきっかけを学校側がつくってくれた結果、ゆいは学校生活が楽になりました。今は、私の考えが凝り固まっていたなと反省しています。そして先生方が力を尽くしてくださったことを感謝しています。Upload By 吉田いらこ執筆/吉田いらこ(監修:初川先生より)ゆいちゃんが友達作りに苦戦したエピソードと母としての半生的な思いのシェアをありがとうございます。この4月にもお子さんがクラス替えを経験した読者の方は多くいらっしゃると思いますが、まだ年度が始まってひと月というこの時期はお子さんの友達作りに関して不安に思っている保護者の方もいらっしゃることと思います。「友達づくりは本人が自力でするもの」、その通りではあります。ただ、友達づくりに限らず何か新しいことを始めるとき、それが成就するには土台としてその環境がその子にとって安心安全であることが前提にはなります。内気なタイプのお子さんや新しい環境に慣れるのに時間がかかるお子さんだと、友達づくりに時間を要するかもしれません。ですが、それが達成されていくのは、その環境がそのお子さんにとって安心安全だと感じられているからだと思います。安心安全というのは、単に危険がない(例えば、いやがらせされるなど)ということだけではなく、学校という場を考えると、授業場面での参加状況(つまり、授業が「わかる」や楽しいと感じられるか)も大きな要素の1つになりえます。ゆいちゃんは場面緘黙の診断も下りたとのことですが、ベースには「不安」があるとも捉えることができます。友達づくりそのものに苦手さがもともとあったとしても、そこに挑めるかどうかは環境による影響もあるのではと感じます。授業の理解度や友だちの会話のペースの速さなどでお子さんがつまずいていないか確認してみるのも1つです。また、友達づくりを頑張ろうとしてもきっかけがないと難しく感じる子もいます。「1人でいる」ことを周りがどう理解するかによるボタンの掛け違いもあるかもしれません(周りが「あの子は1人でいるのが好きなのかな」と思っているけれど、本人は「1人でいるのがとてもつらい」など)。お子さんがどう感じているかは家で話すことの方が多いと思いますので、担任の先生にそのあたりを伝えてみるのも1つあると思います。お子さんが安心して学校で過ごせるように、(何かをお願いするということではなく)お子さんの苦戦の状況を担任の先生と共有・相談するのはぜひ試みていただければと思います。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年05月09日「絶対100%合格塾」に通っていた小学生のつむ田さんは、ある日、成績トップの良子ちゃんに悪口の手紙を書いた犯人にされてしまいます。泣きながら「自分じゃない」と否定するのですが、先生は信じてくれず……。そして、先生はつむ田さんに対して嫌がらせをするようになったのでした。以前お母さんに塾の先生のことを相談したつむ田さん。しかしお母さんがお父さんに相談すると、夫婦ゲンカに発展してしまうという事態に……。そのため、「もう誰にも言わない」と心に決めたつむ田さんは、先生の嫌がらせにも必死に耐え、つらい日々を送っていました。そんなある日、塾の廊下の貼り紙で自習室があることを知ったつむ田さん。廊下で会った知らない先生に、「勉強が好きなら、頑張ってみてもいいんじゃない?」と声をかけられたことが後押しとなり、自習室に足を運んでみることに……。 すると、そこで先生に勉強を教えてもらうことになったのですが、分からない所の理解が深まると、「勉強がすごく楽しい!」と思うようになって……? 勉強を教えるのがじょうずな先生のお陰で、勉強が楽しくなって… 「先生すごい! 魔法みたい!」 先生の教え方のうまさに感動するつむ田さん。 「別に先生ならこれくらいできて普通だよ。受け持ちの生徒からはそんなこと言われたことないし……」 「先生……すごいのにね」 先生のことを褒めながらも、つむ田さんは次の問題を解き始めることに。 そしてこの日以降も自習室で勉強するという習慣は続き、いつの間にかつむ田さんの頑張りは成績にも反映されるようになったのです。 「いやーコワモテ先生が自習室で教えている生徒のつむ田! 最近本当にすごいですね!」 「ここまで結果が出るなんて私も鼻が高い!」 すると、隠れながらも2人の会話を盗み聞きするオイカリ先生の姿が……! (くそぉーコワモテの野郎、塾長からベタ褒めだと?1人で得点稼ぎやがって……) 塾長に褒められているコワモテ先生に対して、オイカリ先生は心の中で怒りを爆発させるのでした。 自習室での頑張りが、成績にも反映されるようになったつむ田さん。勉強は本人のやる気はもちろん大事ですが、教え方がうまい先生に教わるというのも1つの成績アップの秘訣なのかもしれませんね。コワモテ先生と自習室で勉強をする機会に恵まれ、本当によかったです。著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ
2023年05月08日子どもの成長の速度はそれぞれ違うとわかっていても、ついほかの子と比べてしまうものです。特に近年では早期教育に力を入れている保護者も多いため、勉強でもスポーツでも、まわりと比べて「うちの子、ちゃんとついていけるかな」と不安になる方も多いのではないでしょうか。早いうちから本格的な学びの機会を与えることは悪いことではありませんが、親の熱量と子どもの成長速度は必ずしも一致しないようです。今回は、「先伸びする子」と「後伸びする子」の特徴や、親としての心構えについて考えていきます。行きすぎた「先取り教育」に注意!子どもが勉強嫌いになるかもまだまだ小さい子どもなのに、「これくらいは入学前にできるようにならなきゃ」と、ひらがなや数字を覚えさせようと必死になる保護者は年々増えているようです。むしろ最近では、「小学校に入ってから覚えればいい」とのんびり構えている人のほうが少ないかもしれません。その背景には、小学校受験をする家庭が増加したことや、早期教育をすすめるメディアや専門家が発信する情報を目にしやすくなったことなど、さまざまな要因が考えられます。玉川大学教授の大豆生田啓友氏も、「『入学前にこれができないと困る』という情報におどらされ、事前準備を子どもに強いる親が多い」ことに触れ、「それがむしろ学びへの意欲を失わせる心配がある」と危惧しています。なぜなら、「これができないとダメ」と怒られてばかりいると、子どもはいまの自分のままではダメだと感じ、自己肯定感が低下すると同時に学習意欲が育まれなくなってしまうから。勉強に対して、「つらいこと」「つまらないこと」という先入観が植えつけられると、進級・進学してからもなかなか「勉強っておもしろい!」とは感じられなくなってしまうのだそう。また、小学校入学前から文字や数をマスターしていたら、最初のうちは「自分はほかの子よりも優秀だ」と自信をもてるかもしれません。先取り学習のおかげで、小学校高学年くらいまではまわりから「頭がいいね!」ともてはやされることもあるでしょう。しかし大豆生田氏によると、それぐらいの差はすぐに縮み、いつの間にか追い越されるケースもよくあるとのこと。先取り学習をしている子のなかには「学校の授業は簡単すぎて退屈」と感じる子もいるようで、その場合、徐々に勉強への意欲は削がれ、いつのまにか難しくなっていく授業についていけなくなってしまうのです。そして「優秀な自分」という自己イメージから抜け出せず、失敗を恐れて挑戦することを避けるようになってしまうことも……。親としても、わが子が「先伸び」してくれると、早い段階で安心感を得られるかもしれません。しかし、まわりの子よりも優秀な状況というのは、永遠に続くわけではないのです。むしろ最初はのんびりしていても、中学、高校へと進むにつれてぐんぐん能力を伸ばすほうが、長い目で見ると期待できるのではないでしょうか。「先伸び」で得られる安心感は一時的。「後伸び」の素地を育てよう!子どもが「先伸び」するか「後伸び」するか、親の思い通りに導くことは容易ではありません。ですが、些細なきっかけやなにげない対応次第で、「子どもが自ら伸びる力」を育むことはできます。発達心理学を専門とするお茶の水女子大学名誉教授の内田伸子氏が行なった調査では、小学校の教育を先取りして文字を教えたり、計算をやらせたりしている保育園・幼稚園に比べ、子どもの自発的な遊びを大事にしている自由保育の園のほうが語彙の得点が高いという結果が出たそうです。また、後伸びする子の特徴として、幼少期に「思い切り遊んだ経験」や「好きなことに集中して取り組んだ経験」があることがわかっています。内田氏は、「遊びを通して意欲や探求する喜びを味わったことが、その後の学力の向上にもつながっている」と述べ、それは結果的に「自主性」「創造性」「好奇心」「向上心」といった、あらゆる能力を育む土台となっていることを指摘しています。難関中学受験専門塾、希学園の学園長・黒田耕平氏によると、「この子は伸びる」と感じるのは、「何事にも粘り強く取り組む姿勢をもってる子」なのだそう。また、首都圏トップクラスの難関校合格率を誇る進学塾VAMOS代表の富永雄輔氏は、「成長する子の共通点は『負けず嫌い』」だと断言しています。これらのことからも、後伸びする子=最後まで諦めない子、であることが読み解けると同時に、そういった要素を育てることが「後伸び」につながるのだとわかります。さらに教育評論家の親野智可等氏は、後伸びの素地をつくる「好きなことに打ち込む夢中体験」がもたらすメリットとして、「親子関係がよくなる」ことを挙げています。その理由は、好きなことをやらせてくれる親に対して、子どもが感謝の気持ちをもつようになるから。そして親も、頑張っている子どもを認め、ほめることが多くなり、ほめられた子どももまた、勉強やお手伝いなども頑張ろうと思うのです。このように、子どもの「後伸び力」を引き出す過程で得られるメリットは計り知れません。むしろ「後伸び」目当てではなくても、さまざまな能力を伸ばすサポートをした結果、子どもが自分で伸びる力を身につけられるのは嬉しいことですよね。子どもが「後伸び」する親の心がけ3つわが子が「後伸び」するように、親はどのようなことを心がければよいのでしょうか。ここでは3つのポイントを提案します。1. 子どもが熱中しているときは見守りに徹する前述したように後伸びには「幼少期の熱中体験」が欠かせません。中学受験のプロとして知られる教育家の小川大介氏は、「後伸びする子は自分の世界を深めていく心のエネルギーが強い。そのエネルギーを生み出すのは、幼いときに好きなことを好きなだけやった経験」だと述べています。そこで重要なのは、「なにをするか」ではなく、「なにかに熱中すること」なのだそう。前出の黒田氏は、後伸びのベースとなる好奇心や粘り強さを育むには「子どもを『大人の枠』にはめようとせずに、子どもが興味や関心をもったことに没頭する様子を温かく見守ってあげられるかどうかにかかっている」と述べています。大人から見れば無駄だと思うことであっても、まずは熱中して取り組むという経験そのものが集中力の源となるのだそう。その集中力こそが、いずれ勉強に向けられるようになるのです。2. たくさんの体験をさせてあげる子どもとは本来、好奇心のかたまりです。その好奇心を大切に伸ばしてあげることで、いずれ人生における大きな挑戦や決断にも影響を及ぼすでしょう。だからこそ、「子どもの『なぜ?』に『忙しい』『そんなこと知っても賢くならない』『そんなことより勉強しなさい』など、疑問を断ち切ってしまうと興味の芽を摘み取ってしまう」と黒田氏が指摘するように、親の対応が問われるのです。親野氏は、「川にたくさんの “くい” を立てておくと、いろいなものが引っかかる。勉強もそれと同じで、“知識のくい” をたくさん立てておくと新しい知識を吸収しやすくなる」と述べています。知識が増えるということは、学力向上に直結します。親野氏によると、中学・高校で学力が伸びる子は、小学校のときにさまざまな体験をしているのだそう。博物館や自然学習など、子どもの興味に合う本物体験ができる環境を用意してあげましょう。3. 親子の信頼関係をしっかりとつくる前出の内田氏は、「子どもの主体性を大事にする大人の関わり方が子どもを伸ばす」とし、「幼児期から自分で考える力や課題を解決する力、答えのない問題に挑戦する心、つまりは『自律的な思考力』を育むことが将来の学力につながる」と結論づけています。それは決して難しいことではありません。内田氏が提案する親子の関わり方とは、子どもとの触れ合いを大切にし、楽しい経験を共有する、というシンプルなものです。大事なのは、子どもの主体性を尊重すること。その子自身の進歩を認め、ほめてあげましょう。そして、先回りして答えを与えないことや、何かを言うときは禁止や命令ではなく、提案で伝えることも忘れずに。そうすることで、子どもは「お母さん・お父さんに怒られるから言わないでおこう」「どうせダメって言われるからやめておこう」と諦めることなく、自分の意見を親に伝えられるようになります。それが結果的に親子の信頼関係につながっていくのです。***「子育てに『もう遅い』はありません」とは内田氏の言葉です。年齢関係なく、自分から率先して学ぶ意欲があれば、それは後伸びだと言えるのではないでしょうか。目の前のわが子の成長を実感することも大事ですが、長い目で見て成長を期待する心の余裕をもちたいですね。(参考)FQ Kids|入学前の過剰な予習は逆効果!?「あと伸びする力」をつける自己肯定感の育て方とは?國學院大学メディア|幼児期に、後伸びする力を育てよう朝日新聞EduA|何歳からでも遅くない!自学自習でできる子どもに育つ環境づくりを内田伸子さんに聞くNHK 生活情報ブログ|“遊ぶ子は賢くなる”調査まとまる東洋経済オンライン|成績がぐんと伸びる子が持っている2つの「力」ダイヤモンドオンライン|話題の塾講師が語る「成長する子の最大の共通点」とは?日経xwoman|中学受験をせずに後伸びする子の共通点とはSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|“後伸び”する子としない子の違い。成長後に学力が急伸する幼少期の過ごし方
2023年05月08日恐れていたことが起きた入学式Upload By カタバミまちゃは年長のときに特別支援学校にするか特別支援学級にするかで迷いましたが、特別支援学級に入れることにしました。入学式の当日。会場の体育館には、新一年生になった子どもたちとその親御さんと先生たちが集まっていました。まちゃはマスクを嫌がり、隣について下さった先生がマスクをつけようとするたびに、静かな体育館の中で「ちゃうよー!」と叫んでいました。ほかの新1年生が起立したりお辞儀したりする中で、まちゃは飽きたとき用にと持たせた絵本を読み、周りと一緒に行動しようという意思は全く感じられません。絵本に飽きるとイスからずり落ちて床に寝そべって何やらしゃべっていました。まちゃは未就学のときに療育園に通っていて、私は何度もマジックミラー越しに見学をしましたが、ここまで周りとは別の行動をしている姿を見たことはなく、私は入学式で特別支援学級に入れた選択は間違っていたのかもと思いました。ショックで行事はこれから全て欠席させようかと思ったほどです。それから、まちゃはひどい偏食で療育園の連絡帳に「食べた給食は米3粒」と書かれたこともあり心配していました。特別支援学級での初めての給食は大泣きしてしまいほとんど食べなかったそうです。特別支援学級に入学し、どうなることかと思ったけれどUpload By カタバミまちゃは多分同学年の中でも自宅が1番遠く、学校まで30分ほど私と一緒に歩くのですが、毎日嫌がらずに黙々と登校しました。毎日1時間目の授業は広い校庭で行う体育なので、運動が大好きなまちゃはそれが楽しみで通えていたのかもしれません。まちゃの好きな動物の絵本や絵カードも担任の先生が揃えてくださり、平仮名や数字の課題が終わったら見ても良いことにしてくれました。初日は大泣きだった給食ですが、翌日からは個々人に応じて量も変えて下さったので、偏食なまちゃがほぼ毎日給食を完食することができました。まちゃが好きな図工の時間も多く、描いた絵を教室に積極的に貼ってくださいました。夏休み前の先生との面談で私は「入学式はびっくりしました」と明るく話せました。担任の先生は「まちゃくんはとても成長しました」と仰ってくださいました。ほかにも畑での水やりが上手だとか、通常学級との合同の授業も特に嫌がらず大人しく受けていると報告してくださいました。クラスメイトはまちゃと似たタイプの、周りの人への興味が薄いお子さんが揃ったとのことで、静かで勉強しやすい環境が整っているとも聞きました。小学校への行き渋りは全くありませんでした。2学期からの教室のメンバー変更。クラスメイトからの指摘がストレスにUpload By カタバミ2学期に入り、ほかのクラスの先生が長期でお休みをされる関係で、1クラスの人数が増え、まちゃはほかの学年の児童と同じクラスで勉強することになりました。1週間程してから、通っていた放課後等デイサービスの方から「まちゃくんが今まで見たことがない様子になっています。特別支援学級やご家庭に何か変化はありましたか?」と聞かれました。今までトイレで失敗することはなかったのですが、トイレは空いているのに室内で急に笑いながら排尿したとのことでした。「錯乱状態、パニックです」と言われてしまいました。ちなみに自宅では変わった様子はありませんでした。すぐに小学校の担任の先生に相談したところ、新しく同じ教室になったお子さんが切り替えが苦手なまちゃに「もうやめなきゃダメだよ」とよく指摘していて、まちゃは嫌がっていたとのこと、クラスの人数が増えたことで担任の先生が以前よりまちゃへの対応ができなくなり、補助の先生にまかせていることの2つが思い当たるとのことでした。担任の先生は「すぐに対応します」と言ってくださいました。先生はまちゃを急かすお友達の席とまちゃの席をなるべく遠くにして、できるだけ担任の先生がまちゃと一緒にいてくれるようにしてくださったそうです。まちゃは放課後等デイサービスでもすぐに落ち着き出したと報告されました。1年生終盤。3学期で急に変化が見られるようにUpload By カタバミ3学期の終わりの修了式でまちゃは、人でいっぱいの体育館で30〜40分、周りの様子を見て一緒にお山座りをし、一緒に立ってお辞儀もしていたそうです。私が教室を覗いたとき、苦手だと聞いていたお友達の体操服を着るお手伝いをしていてびっくりしました。自宅では教えていないのに、急にお父さんの飲んだお酒の缶を潰して缶ゴミを入れる袋に入れてくれたり、タオルを畳んでしまってくれるようになりました。放課後等デイサービスに持たせたお弁当箱を「出して」とお願いしたら蓋も開けて、カトラリーも全部出して、たまに洗ってくれるようになりました。偏食のまちゃは、好きな食べ物は独り占めしていました。これまで好きな物を誰かに分けると怒っていたのに、「私も食べたい!」とお姉ちゃんが言うと食べるのをピタッと止まり、分けても怒らないようになりました。食べられる物もかなり増えました。周りを見て行動できるようになったようです。表情も反応もとても増えて、公園に行ってもほかのお子さんを避けなくなりました。発語はそれほど増えていませんし、平仮名はまだ1文字ずつ繰り返して覚えている段階ですが、1年間でだいぶ成長を感じられるようになりました。執筆/カタバミ(監修:新美先生より)入学当初の混乱から、さまざまな工夫を経て、環境にも慣れて、急成長していく1年間を振り返って教えて下さりありがとうございました。どの環境を選んでも、入学当初はお子さんにとって大きな環境の変化で、不安が大きいものです。慣れない環境では気持ちが落ち着かずそわそわして、普段はしないような行動に出ることがあります。行動自体に翻弄されず「慣れてないから不安なんだな」と理解して対応していけるとよいですね。学校生活では、本人が学校に来るモチベーションが持てるような随所に配慮していただけて、行き渋りなく通えているというのは何よりでした。様子の変化に、放課後デイの方が気づいてくださり、学校との連携がとれたのも素晴らしいですね。学校での不安やストレスが、学校ではそのまま出ないで、放課後の情緒や行動の変化に現れることもよくあります。その場だけで判断せず、本人の生活の場の関わる方たちが連携して、環境調整に動いてもらえる体制は理想的だと思いました。本人にとって、ストレスがある状況が続くと、成長が止まってしまったり退行したりしているように感じる時期もあるのですが、環境に慣れて、活動の中で自信がついてくると、一気にさまざまなことができることようになるということもよく経験します。ストレスが少なく心のゆとりが出てくると、自立できる場面が増えたり、他者への興味が増えて良い関わりができるようになるということもありますね。まちゃくんにとって良い環境が整って、本来持っている力を十分に発揮する姿を見られるのは、親御さんも関わる先生方もとてもうれしいですよね。良いお話を聞かせていただきありがとうございました。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年05月07日「絶対100%合格塾」に通っていた小学生のつむ田さんは、ある日、成績トップの良子ちゃんに悪口の手紙を書いた犯人にされてしまいます。泣きながら「自分じゃない」と否定するのですが、先生は信じてくれず……。そして、先生はつむ田さんに対して嫌がらせをするようになったのでした。以前お母さんに塾の先生のことを相談したつむ田さん。しかしお母さんがお父さんに相談すると、夫婦ゲンカに発展してしまうという事態に……。そのため、「もう誰にも言わない」と心に決めたつむ田さんは、先生の嫌がらせにも必死に耐え、つらい日々を送っていました。そんなある日、塾の廊下の貼り紙で自習室があることを知ったつむ田さん。 廊下で会った知らない先生に、「勉強が好きなら、頑張ってみてもいいんじゃない?」と声をかけられたことが後押しとなり、自習室に足を運んでみることにしたのですが……? 自習室に入ると、この前の先生と2人きりで… 「へぇー、来たんだ。みんな全然来なくて貸切だから、そこ座りなよ」 言われるがままに席に座ると、ひとまず問題を解き始めることに……。 しかし、分からなくってしまうと、手が止まってしまったつむ田さん。 先生はそんなつむ田さんに厳しい言葉を言ってきました。 「手止めないよ。分からないとこはすぐ聞きなよ。何しに来たか考えな。君は勉強しにここに来たんだでしょ?」 その言葉に一瞬たじろいでしまったものの、先生の解説をちゃんと聞いていると、つむ田さんの心境に変化が……! (めちゃくちゃ分かりやすい……!勉強がすごくすごく楽しい!) いつの間にか「勉強が楽しい」と、思うようになっていたのでした。 この先生は見た目は少し強面で、ときどき厳しい発言をしますが、つむ田さんが分からないところを丁寧に解説してくれるので、本当はやさしい先生なのかもしれませんね。つむ田さんが「勉強を楽しい!」と思えるようになってよかったです。著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ
2023年05月06日「絶対100%合格塾」に通っていた小学生のつむ田さんは、ある日、成績トップの良子ちゃんに悪口の手紙を書いた犯人にされてしまいます。泣きながら「自分じゃない」と否定するのですが、先生は信じてくれず……。この件をお母さんに電話で共有してしまったのでした。後日、先生とお母さんは面談をすることになったのですが、説明を聞いていると、どれも先生の推測ばかりで、決定的な証拠がないことに気付きます。「先生とお話しして娘の言うことを信じようと決めました」そう言うと、メモのコピーを受け取って、その場を後にしたのでした。その夜、帰宅した夫にお母さんは塾での一件を話すと、今通っている塾をやめたほうがいいのでは? と相談。しかし、次第に塾代のことで言い合いになり、夫婦ゲンカに発展したのです。 その様子をじっと見ていたつむ田さんは、「もう何があってもお母さんには言わないようにしよう」と決意。 実際は先生から意地悪をされていたのですが、これ以上事を荒立てないようにと、そのことは誰にも言わず、自分の心にしまい込んで我慢していたのでした。 廊下で考え込んでいると、知らない先生が話しかけてきて… 「そこにいつまでいるの?そこにこれ貼りたいからどいてくれる?」 「あ、ごめんなさい……」 そう言って顔をあげると、つむ田さんが知らない先生でした。 「先生が貼った紙を見てて。自習室なんてあったんですね」 「あー前からあったけど。君もそんなに成績が気になるなら、学校が終わったら自習室でわかんないところ、質問してみたら?」 しかし、もしかしたら自習室には、オイカリ先生がいるかもしれないという不安が頭をよぎったつむ田さん。 「えーっと……」 「別に勉強が嫌いなら来なくていいよ。でも好きなら、頑張ってみてもいいんじゃない?」 つむ田さんが言葉に詰まっていると、先生はそうに言ってきたのでした。 つむ田さんが自習室のお知らせを見ていると、突然声をかけてきた先生。キリッとした顔立ちとハッキリ物事を言うタイプの先生なので、"少し怖そう……"という印象を持ってしまいましたが……。ただ、「勉強が好きなら頑張ってみてもいいんじゃない?」と、生徒を励ますような言葉をかけているので、悪い先生じゃない気がしますね。著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ
2023年05月05日こんにちは❤︎akaneです。今月はもうすぐ8歳になる二年生の長男と、4歳の年中さんの長女の習い事事情をご紹介させていただきます❤︎〜ECCで遊び感覚で英語に触れる時間〜年中の秋から続けているECC。インターナショナルや、ネイティブの先生でやらせたい、、っと思っていた英語でしたが、当時は下の娘もまだ小さく送迎が大変だったため、近所のECCを選び少しでいいので英語と触れ合う時間を作りたいなと思いはじめました。同学年のお友達と2人という少人数だった為、先生も子供たちのペースに合わせながら授業を進めてくれて本人も楽しく通っていました!年中の頃からしっかりホームワークもあったので、毎日CDやDVDをみながら英語を耳にする時間を作り、勉強感覚ではなく遊び感覚で取り組めているのが今も続けられてるポイントです!一年に一回ネイティブの先生とのスピーキングテストや、ペーパーテストもありしっかり実力が伸びているのか確認もできるので、親としてはそれもありがたいポイント。一年生になった時に、同じ小学校の子が入ってきてくれたので、今はその子たちと学校から直接ECCに行って楽しく授業をうけてきています❤︎ホームワークは今も変わらずあるので、毎日娘も一緒にみながら単語を言ったり、踊ったり歌ったり、、兄妹で取り組んでくれています。本格的な英語の勉強!!とまでは行きませんが、確実に単語の量は覚えているし、ここから少しずつ文法等も自ら使えるようになってくれたら嬉しいな、と思っています❤︎英語は嫌いになってほしくないので、今はまだ遊びの延長感覚で続けてくれたらいいな。っと願います!〜オススメポイント〜▪︎遊び感覚で勉強が出来る!▪︎ホームワークもあるので毎日自宅で英語に触れることが出来る!▪︎年に一回テストがあるので、伸び代がわかる!〜お習字は字が綺麗になるだけじゃない!集中力も身につき一石二鳥!〜大人になった今でも、字の綺麗な人には本当に私自身も憧れているので、息子には是非やって欲しい!と思い年長さんになったころから始めたお習字教室。未就園児の一年はひらがな帳で硬筆をメインにご指導していただきました。何度も何度も丸がもらえるまで書き直すことは5.6歳の子供にはとても大変なことでしたが、その分集中力もつき、回数を重ねるごとに帰れる時間も早くなってきました。小学生になったタイミングで協会に入会し、毎月毛筆と硬筆を提出し添削してもらうようになりました。1年間ひらがな帳でみっちり練習したこともあり、とても良いペースで進んでくれ、一年たった今硬筆毛筆共に4級まで進むことができています!こんな感じで書いては先生に直してもらい、また書いて、、と何度も何度も繰り返してその月の提出作品を書き上げるので、本当に集中力が必要になります。作品を作り上げるのに自然と集中力が身につくのは本当にありがたいし、とてもいいことだと思います。こんなふうに書いていても、普段のノートの字はびっくりするくらい汚いので、、笑そこもどうにかならないもかな、、っと思いますが、、。男の人で字が綺麗な方は、本当に素敵なことだと思うので、高校生くらいまで続けてくれたら嬉しいな、、っと密かに思っています❤︎〜オススメポイント〜▪︎集中力が高まる!▪︎鉛筆の持ち方から綺麗になる!▪︎進級ごとに字を書くことに自信がつく!〜塾では学校とは違う内容も!少しずつ受験モードに〜中学受験に向け、少しずつ取り組むのもいいかな?と思い、1年生になるタイミングで入会した進学塾。正直まだ早い、、なんて思いながら始めた塾でしたが、学校の勉強とはまた違った応用問題等にもチャレンジできて、自分の得意不得意がわかったのがとても良いと思いました。本人の中でも算数が楽しい!算数が好き!という考えに代わり、今では応用問題も投げ出さず最後までやり切る努力を見せてくれるようになりました❤︎低学年のうちは宿題量も少なく、授業も週一なので負担も少ないので通いやすいです!テストも年に数回あるので、場慣れにもいい経験にもなるのはもちろん、テストの結果や順位でさらにモチベーションが上がるのも本当に家庭学習だけじゃ得られないものだと思っています。テスト前の勉強のサポートは親も必須で大変ではありますが、以前は解けなかった問題が溶けるようになっていたり、成長を見るのはとても楽しいですし、本人も頑張ってくれているので、引き続き息子のペースでやっていけたらいいなと思っています。〜オススメポイント〜▪︎学校の授業に不安な抵抗が無くなる!▪︎学習習慣がしっかりと定着する!▪︎応用問題を解いたり、テストの結果で勉強への意欲が上がる!兄妹で習える!計算力upにはそろばんが最適❤︎息子が1何歳になった頃、計算力を上げるために公文かそろばんに行かせたいな。と思い体験に行きました。どちらも体験したのですが、そろばんの体験時に一緒に付き添いで行った娘がそろばんにどハマりしてしまい、、笑先生からの一押しもありその場で兄妹で入会することにしました。一緒に入会しても、それぞれのペースで進めるので息子は息子のテキストを、娘も幼児用のテキストから開始して毎日コツコツ進めていきました!我が家は毎朝学校と幼稚園に行く前に15〜20分ほどの短い時間ですが、朝勉の時間作っています。朝は暗記物より計算がいいと聞くので、そろばんは朝勉にピッタリ❤︎そうやって毎日コツコツ続けて、もうすぐ習い始めて一年経ちます。息子は珠算、暗算共に5級をチャレンジ中!娘は珠算7級、暗算6級にチャレンジ中です!年少のころからそろばんのおかげで、大きな数にも抵抗なく取り組むことができ、確実に計算のスピードも上がりました!通っているお教室がスピードを重視する教室なので、この他にもフラッシュ暗算やスピード検定など様々なコンテンツを受けることができ、他の子達と競い合うことで、さらにやる気が出ている気がします。また、そろばんは級が上がるごとに賞状も貰えるので、なかなかもらう機会がない子供達はとても嬉しいようで、貰った賞状をファイルに入れるのも楽しみの一つになっています❤︎まだまだ始めたばかりなので、これからも兄妹で一緒に頑張って行けたらいいなと思います❤︎〜オススメポイント〜▪︎計算スピードが早くなる!▪︎暗算力がとにかくつく!▪︎大きな数の計算に抵抗が無くなる!▪︎数字が好きになる!特に長男は結果が目に見えてわかるからこそ、継続して頑張れてるようです。2人ともまだまだやりたい習い事が沢山あるので、少しずつまた体験等に行って、本人たちのやる気を形にしてあげれたらなと思っています。一週間が7日じゃ足りない、、笑子供達も頑張っているので、私も引き続きサポートを頑張っていきます❤︎
2023年04月27日社会変化や少子化などにより、大学を取り巻く環境はいま、過渡期にあります。そのなかで受験のあり方も変化しており、入試に必要な能力は、学力だけではなくなってきたようです。今回は、現代の大学入試に求められる新たな能力3つについて考えてみました。どうやら、この “3つの力” は幼少期に育てておいたほうがよさそうです。入学者の半数以上が「旧AO入試・旧推薦入試」で合格!現代の大学入試では、学力で判断する「一般選抜」よりも、面接・小論文・ディスカッションなどで能力や適性を評価する「総合型選抜(旧AO入試)」と、高校からの推薦を受けて出願する「学校推薦型選抜(旧推薦入試)」が増えているのをご存じでしょうか。文部科学省による令和3年度国公立私立大学入学者選抜実施状況調査によると、「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」による合格者が入学者の半数以上となっているのです。総合型選抜の対策を得意とする早稲田塾の執行役員・中川敏和氏は、今後はもっと総合型選抜を取り入れる大学が増えていくとし、その理由を以下のように分析しています。「大学側は、将来社会に影響を与えてくれるような人材を育成したいと考えています。そのため受験合格をゴールとするのではなく、大学入学をスタートと捉え、志や夢を追求できる学生を欲しているのです。学力試験に重きを置いた一般選抜のペーパーテストでは、そのような学生を見極めることが難しいため、総合型選抜が取り入れられるようになりました」(引用元:東洋経済オンライン|一般選抜入試枠が減っていく!?大学が旧AO入試「総合型選抜」を選ぶ背景)とはいえ、親御さんのなかには「総合型選抜は勉強が苦手な人が受けるもの」というイメージをもっている人もいるでしょう。しかし中川氏によると、「総合型選抜=学力不足の生徒向け」ではないとのこと。総合型選抜は「ほぼ面接で決まるのでは?」とも思われがちですが、近年では面接だけでなく、小論文や教授とのディスカッションなどが増えているため、総合型選抜で合格する学生には幅広い能力が求められているよう。たとえば、小論文は「考えを文章に落とし込むスキル」が不可欠ですし、ディスカッションについても「特定の分野への深い理解と考察力」が必要になるからです。では、これからの大学受験を考えた場合、子どもにはどんな力をつけておけばよいのでしょう?次項で詳しく説明します。これから必要になる「本当の頭のよさ」とは――21世紀型教育機構理事の石川一郎氏は著書『いま知らないと後悔する2024年の大学入試改革』のなかで、2024年以降の大学入試で必要になる「本当の頭のよさ」とは、思考力・判断力・表現力であり、「人間にしかできない能力」だと断言しています。思考力・判断力・表現力は、2020年に改訂された新学習指導要領にも「生きる力」として明記されていることから、やはり今後の大学入試にはこの3つの力が必要となってくるのでしょう。石川氏は、それぞれの能力を以下のように説明しています。思考力あれこれ考える力課題を解決する力判断力こうだと決める力正しい情報を的確に見極める力表現力さまざまなものをアウトプットする力自分の考えを相手に的確に伝える力 2020年以前の「あらかじめ『正解』があり、暗記したり、演習したりを繰り返すことでテストの点数を伸ばすこと」ができた学びのスタイルとは、だいぶ変わってきたようです。石川氏はこの変化の背景にあるのは、インターネットの存在だと見ています。インターネットがあれば情報はいくらでも入手できる時代なので、「知識習得よりも、学びを解決策に生かす力」つまり、思考力・判断力・表現力が必要になってきているのだそう。では、思考力・判断力・表現力はいつ伸ばしていけばいいのでしょう?文部科学省の資料では、幼児教育にて「思考力、判断力、表現力等の基礎」を育み、小学校以上で「思考力、判断力、表現力等」を育成すると書かれています。どうやら、幼少期のうちが勝負のようです。次項では子どもの思考力・判断力・表現力を伸ばすために、家庭でできることをまとめました。専門家がすすめる方法をさっそく見ていきましょう。1.「思考力」をつける方法津田塾大学総合政策学部長で哲学者の萱野稔人氏は、日本の教育現場に子どもたちの「考える力」を伸ばす方法論が欠けていることを指摘しています。そこですすめるのが、哲学の基本的思考を応用した「思考の3点セット」。以下の3つの問いを繰り返せば、子どもの考える力をぐんと伸ばすことができるとのこと。問1:「なぜ?」「りんごはなぜ赤いの?」「冬はなぜ寒いの?」などを子どもに聞いてみてください。ポイントは、最初の「なぜ?」に対してひとつの答えで終わらせないこと。子どもが「~~だから」と答えたら「ではなぜ~~なの?」と、「なぜ?」を繰り返して疑問を掘り下げてみましょう。萱野氏は、この習慣が “考えるためのよいトレーニング” になると話していますよ。問2:「それってそもそもどういうこと?」萱野氏は、物事を「なるべく短い言葉で答えられるように徹底的に考える」スキルも重要視しています。お子さんに「それってそもそもどういうこと?」「ひとことで言うと?」と聞いてみてください。萱野氏が「じつはかなり高度な知的作業」と言うように、物事を短い言葉でまとめることは大人でもなかなか難しいのではないでしょうか?この習慣が定着すれば、「物事の本質や要点を理解する力がどんどん伸びていく」そうですから、ぜひ試してみましょう。問3:「どうやったらいいの?」「どうやったらいいの?」という問いかけも、子どもの考える力を伸ばします。たとえば、サッカーの試合で負けてしまったとき、「どうしたら勝てたと思う?」と思案を促すのです。問題点を洗い出し、具体的な対策に自力でたどり着けたら言うことなしですが、萱野氏は「子どものアウトプットに過剰な期待をしないこと」と指摘します。「アウトプットしようとする習慣をつけさせることが重要」なのです。2.「判断力」をつける方法教育研究家の西村則康氏は、判断力のない子どもについて「自分で決める」という機会が不足していると指摘します。親の先回りはもちろんのこと、「親が決めたことを子どもが実行するだけ」という行動も判断力が育たない原因なのだそう。そこで、以下のような「決める実体験」をすすめています。方法1:おもちゃの貸し借り友だちに「貸して」と言われたときに、「言われたとおりに貸す」「貸さずにそのまま遊び続ける」。お子さんはどちらのタイプでしょう?「素直に貸してあげる」ことが正解ではありません。西村氏によると、どちらの選択も子どもにとっては「決める実体験」。口を出したくなる気持ちをぐっと抑えて、子どもが判断するのを待ちましょう。方法2:買い物「1個ずつ買うと安いけど、たくさん買うとどうかな。どれを買ったらいい?」と子どもに決断の機会を与えてみましょう。計算ができない場合は、「どちらがおいしそうか」といった判断でもOKです。選んだ理由も聞いてみてくださいね。ほかにも、「赤と青、どちらがいい?」「どうしたい?歩きたい?」と、日常生活の些細なことでも子どもに決めてもらう習慣をつけましょう。西村氏は「幼児期に判断する練習」をさせると判断力が鍛えられると話していますよ。3. 「表現力」をつける方法ライフコーチのボーク重子氏は、グローバル社会では「自信をもって自分の考えを表現し、他人との意見交換から学ぶ」ための自己表現力がとても重要だと語ります。自己表現力はコミュニケーションにも欠かせない能力です。ボーク氏が子育てをするなかで実践した「親子の会話で表現力を伸ばす方法」をふたつご紹介します。方法1:夕食でのプレゼンタイムボーク氏の家庭では、夕食時に家族全員が1~2分ずつ話す時間を設けていたそう。内容はどんなことでもOK。ただし必ず「5W1H(いつ、誰が、どこで、なにを、なぜ、どのように)」を盛り込み、プレゼンという意識をもたせることに留意したと言います。もし、どれかが抜けていたら、「誰と?」「いつ?」など質問をしていたそう。「必要な要素を網羅しつつ1~2分に話をまとめるというのは、想像以上に頭を使うもの」とボーク氏。表現力アップのために、ぜひ夕食時のプレゼンタイムを取り入れてみてくださいね。方法2:月1回の3分間スピーチ“夕食プレゼン” の次のステップとしてボーク氏がすすめるのが「3分間スピーチ」です。欲しいものを買ってもらうための交渉の場にしてもよし、自分の興味のあるテーマについて熱弁を振るうのもよし、スピーチのテーマは自由。“夕食プレゼン” との違いは、聞く人を惹きつけるための工夫を凝らして話をすること。また聞く側も同調するだけでなく、ときには「そうは思わないな」など、別の視点からの意見を出すことも大事だと言います。そうすることで、より深い思考力や客観性が育まれるとのこと。3分間スピーチに、親子で挑戦してみてはいかがでしょう?***前出の石川氏は、新しい大学入試に向けた親の心構えとして、以下のようなアドバイスをしています。小学校、中学校、高校の教育が変わり、大学入試の中身が変わり、日本の教育はいよいよ本気で変わろうとしています。でも、本当に変わるには、親世代の偏差値重視の価値観を取り除かなければなりません。わが子に幸せな人生を望むのであれば、まずは親御さん自身が新しい教育の中身を知り、理解することです(引用元:日経xwoman|小学生のうちは「勉強嫌いにさせない」が最も大事に)「大学がゴールではない」と最近よく耳にしますが、思考力・判断力・表現力は大学受験だけでなく、社会に出てからも必要な力です。3つの力を幼少期からしっかり育んであげたいですね。(参考)AERA dot.|高校必修になった「探究学習」とは?大学入試への活用や、学習塾の専用講義も登場東洋経済オンライン|一般選抜入試枠が減っていく!?大学が旧AO入試「総合型選抜」を選ぶ背景文部科学省|「思考力・判断力・表現力等」についての整理のイメージ文部科学省|令和4年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要文部科学省|学校・家庭・地域が力をあわせ、社会全体で、子どもたちの「生きる力」をはぐくむために〜新学習指導要領スタート〜ダイヤモンドオンライン|2024年の大学入試改革で必要とされる「頭のよさ」とは日経xwoman|小学生のうちは「勉強嫌いにさせない」が最も大事にSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|哲学で子どもの「考える力」を伸ばす(前編)――津田塾大学総合政策学部学部長 哲学者・萱野稔人先生インタビューpart1STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|哲学で子どもの「考える力」を伸ばす(後編)――津田塾大学総合政策学部学部長 哲学者・萱野稔人先生インタビューpart2KIDSNA STYLE|「決められない子」にしないために。これからの時代に必要な判断力とはSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|“AIに勝つ力”は学校教育では育たない。親にしか伸ばせない子どもの「7つの力」STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|グローバル社会を生き抜く「プレゼン力」は自信から生まれるーー全米最優秀女子高生の母・ボーク重子さんインタビューpart2
2023年04月25日自閉症息子の就学相談。通級指導教室、特別支援学級どっちがいい?わが家の小3の息子は5歳で自閉スペクトラム症(ASD)、小2でADHD(注意欠如・多動症)の診断を受けました。今は通常学級に在籍しながら通級指導教室に通っています。息子は小さなころから基本的にはおとなしい性格でしたが、こだわりが強く、一旦こだわりが出てしまうと癇癪に繋がってしまうタイプです。幼稚園に通っていたころは、友達からからかわれることもありましたが、当時はからかわれていること自体に気づいてなかったのか、本人的には楽しく通っていました。そして年長になり就学相談の時期に…。すでに自閉スペクトラム症の診断を受け、療育には通っていたので私は息子の就学先を「通常学級在籍で通級指導教室に通う」と「特別支援学級在籍」で悩んでいました。Upload By ユーザー体験談特別支援学級のほうが手厚い支援を受けられる?通常学級在籍は周りの友達に影響されて成長できるかも…。私の中でどちらにしたら良いのか希望はなかなか決まらないまま、就学相談で息子は発達検査、行動観察、グループ観察などを受け、11月になり教育委員会からの結果は…。通級指導教室と判定されて。母の気持ちは…教育委員会からの結果は「通級指導教室判定」でした。息子の場合は「知的障害特別支援学級は、IQが入級基準以上のため対象外」「集団観察のときにおとなしく、問題がないと思われた」ようですが「自閉スペクトラム症の診断はあり、療育に通っている」という部分で、通級判定につながったようです。その判定を聞いて、母である私はホッとしました。私だけでは、息子にはどんな支援が必要なのかが判断しきれず、悩むばかりで息子の進学先を決められなかったからです。子どもの発達に詳しい職員や、専門家の方々がそう判断してくれる進路ならと、心強いものがありました。夫や親戚たちにも伝えたところみんな口を揃えて「良かった!」と言っており、「4月から通級指導教室で頑張っていこう」という気持ちで息子の就学問題は一旦解決をしました。Upload By ユーザー体験談入学後、うれしい配慮を感じながらも問題も出てきて…そして入学後、通常学級在籍ですが担任の先生が配慮をしてくださり、息子の席は一番前、周りには息子がよそ見をしていたら声をかけてくれそうなしっかりしている子どもたちを配置してくれました。しかし、新たな悩みも…。通級指導教室へは毎週2コマ授業を途中で抜けていくのでクラスメイトから「なんでいなくなるの?」「どこに行っているの?」と聞かれることがしばしばありました。しかしまだ小1ということもあり息子自身もなぜ行くのかよく分かっていないので「なんでだろうね~」とうまく答えられなかったようです。Upload By ユーザー体験談その様子を見ていた先生がある日私に「こんなことが多くなってきたので、ちゃんとクラスのみんなに伝えたほうが良いかもしれません」と相談をしてくれました。みんなに説明して変な風に思われないかな?と正直怖い気持ちもありました。ですが、息子のことを理解もしてほしい…悩みましたが先生とも話し合い、朝の会のときにクラスのみんなに伝えよう、という話になりました。クラスメイトに通級指導教室へ通っている理由を説明。みんなの反応は?そして朝の会の当日…息子は自分で通級指導教室に通っている理由を言いました…が、まだ幼いということもあり、なぜ自分が通っているのかよく分かっていない息子。私と先生が渡したメモをそのまま読んでいましたが、本人の口から言うことが重要だと思ったので、そこは良かったと思います。そのあと先生が「みんなはガヤガヤしてるところで疲れちゃうことはない?」「〇〇くん(息子)はみんなよりそういう部分を感じやすいから少し離れて違う場所で勉強をしているんだよ。」とフォローしてくださったことで、クラスメイトたちも理解をしてくれたようです。その後は通級指導教室に行くときも「なんで?」と聞く子どももいなくなり、「いってらっしゃい!」と明るく送ってくれるようになりました。小3になった今は通級仲間もできて「自分だけじゃない」と安心して学校生活を楽しんでいるようです。Upload By ユーザー体験談しかし、また別の問題も出てきて…友達関係はうまくいっていますが、小3になるとどんどん勉強も難しくなり、通級で支援を受けていてもついていけなくなることが増えてきました。宿題の量も増え、終わらず癇癪を起こしてしまい、私も息子もイライラ…これでは良くないと特別支援学級への在籍移動を担任に相談しましたが、「特別支援学級は今これ以上人数を増やせない」「空きができても、息子さん以上に支援の必要な子どもが優先になってしまう」と断られてしまいました。もちろんその部分の優先順位は理解しています。ですが、それが息子が特別支援学級に入れない理由になってしまうのはまた違う問題になってきます。小学生のうちに、改めて在籍級について悩むことになるとは…通級指導教室に通えば一安心という訳ではありませんでした。今も担任や校長先生たちを交えてどのような形が一番息子に良いのかを話し合っています。これからもたくさん悩むこともあるだろうけど、先生方や息子の意見も聞きながら息子に合った環境を模索していければと思っています。イラスト/keikoエピソード提供/かけうどん(監修:鈴木先生より)「指導」と言う言葉はどうしても上から目線になってしまいがちなのでやはり「支援」という言葉にした方が私はいいと常々思っております。どちらにしても支援が必要なお子さんなので、ご本人や親御さんの意見を伺いつつ学期ごとにあるいは日ごとに変えられるような柔軟性が必要だと思います。今の制度では年度初めに決めたら1年間はそのままで行くことが多いようです。通級か在籍かを議論する特別支援教育委員会では有識者も含めて個人個人について話し合いますが、あくまでも紙の上での話だけであり、みんなが実際に本人の姿を見ているわけではありません。主治医の意見書などはなく、IQテスト中心に話が進んでいることが多く、実際に通ってみないと分からないのが現状です。どちらにするかは親御さんが決めることで、教育委員会の指示に従う義務はないのです。事務的な手続き優先ではなく、子どもファーストの考えを持って対応できる学校環境が望ましいのです。また、通級などで途中退席する子どももいることを事前に担任がみんなに分かりやすく説明して周知しておく必要があります。そうすれば「なんでいなくなるの?」ではなく、「頑張ってね」という言葉が必然的に同級生から出るはずです。隠さずにみんなで支援していく空気が必要なのではないでしょうか。毎年同じようなお子さんはいるので教員は先のことを見据えて早めにみんなと共有すべきだったのです。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年04月23日日本の若者は、先進諸外国に比べて、自己肯定感が低いというデータがあります。『子ども・若者白書』(平成26年版/内閣府)によると、日本の若者(13歳~29歳)で、自分自身に満足していると答えた人の割合は、アメリカ(86.0%)、イギリス(83.1%)、フランス(82.7%)、ドイツ(80.9%)、スウェーデン(74.4%)、韓国(71.5%)に対し、わずか45.8%にとどまりました。そこでサカイクでは、サッカークラブやコーチの関わりが子どもに与える影響について調査しました。令和4年度 全国学力・学習状況調査 調査結果資料【全国版/小学校】における設問に対し、東京都大田区で活動する大森FCの選手85名に回答してもらい比較したところ、全国調査に比べ、自己肯定感がとても高いという結果が出ました。「自分には、よいところがあると思いますか」への回答「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」で79.3%出典:令和4年度 全国学力・学習状況調査 調査結果資料【全国版/小学校】同じ質問の大森FCの回答「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」で100%、「どちらかといえば、当てはまらない」「当てはまらない」という回答は無かった強豪クラブによくある、所属選手がJクラブへと移籍する際の、自己肯定感の重要性とは?(取材・文:鈴木智之写真提供:大森FC)写真提供:大森FC<<前編:スポーツの特性やコーチの関わり方が子どもの自己肯定感や幸福度にどの程度影響するのか【サカイク調査結果】サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■大森FCに所属することで感じる、自己肯定感の高まり本田さん大森FCは親身になってくれるというか、コーチ陣の雰囲気が温かいと感じます。練習試合に行くとよくわかるのですが、いまだにコーチが怒鳴ったり、人格否定するような言葉をかけるチームはたくさんあります。もちろん、大森FCのコーチもただ優しいだけでなく、指導として必要なときは厳しく言ってくれますが、愛ある指導というか、感情的にダメだと怒ったり、怒鳴るようなことはありません。それも、子どもたちの自己肯定感を高めることにつながるのかなと思います。だから、コーチのことが好きで、サッカーも嫌いにならずにやっていけているのではないでしょうか。周りの子のレベルが高くて、たくさん要求されて上手くプレーができなかったり、コーチが厳しすぎて自分が出せずに、サッカーが嫌いになるという話を聞くこともありますが、うちの子がそうならずに、楽しみながらも厳しく、上を目指して頑張れているのは、コーチのおかげもあると思います。西川さんコーチが作る雰囲気もそうですし、子ども同士が、お互いの良いプレーを言い合うことが多いんです。「お互いの良いところを言い合ってみよう」と言ったら、ポンポン出てくると思います。スタメンの子もサブの子もいる中で、互いにそれぞれの良さがわかっているんですよね。サッカー面で良いところを言う子もいれば、「この子はポケモンカードをいっぱい持っていてすごい」とか(笑)、サッカーだけに拘らない価値観を共有しながら、サッカーをすることができる環境って、なかなかないんじゃないかなと思います。子どもが子どもらしくいられて、なおかつサッカーも楽しめるのが良いところだと思います。小島代表サッカーだけに集中させないというか、いろんな価値観を持っていいよという雰囲気づくりは意識しています。たとえば、Jクラブに行けるかもしれない子がいた場合、無条件に行かせてあげるのではなく、コーチ陣でミーティングをして、「その選手はJクラブに行ったとして、自己肯定感を感じることができるか」については、結構話し合います。自分よりも上手な子がいる中へ入っていくことで、その選手の自己肯定感は高まるのか。それとも自信をなくしてしまい、自己肯定感が下がるのか。子どもの性格や状態によっては「いまは止めておいたほうがいい」と言うこともあります。当然、選手の自己肯定感が高く、失敗から学ぶことができる状態であれば、何も問題はありませんが、レベルの高い環境に行くことで、自信をなくして、つらくて心が折れてしまうこともあります。それであれば、良い状態になってから移籍しても遅くはありません。そこは、その選手の人生に関わることなので、選手とも保護者とも、コーチともたくさん話をして決めて頂いています。大事なのはチームが強くなることよりも、大森FCに関わるみんなが成長することであり、サッカーが生きがいになること。そのためには、選手もスタッフも保護者も、みんなでチームとしてやらないといけません。コーチ同士も結構な量で話をしていますし、クラブの価値観を共有することで、子どもたちの中にちょっとずつ伝播していってくれたらと思っています。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■子どもが失敗したときの、自己肯定感を損なわない接し方写真提供:大森FC本田さんできなかったことを責めると、自己肯定感が高まらないと思うので、サッカーにしても勉強にしても、できなかったことに対して、「こういうところがいけなかったから、こういう結果になったね」と話をするようにしています。上手くいったとき、成功したときは、「勉強なりサッカーを毎日やったから、こういう良い結果になったね」と、しつこいぐらいに言います。たとえば、セレクションがあるからリフティングを頑張ろう。朝練を一ヶ月間やろうと言って、実際にやって良い結果が出たときに「毎日頑張ったから、この結果になったんだよ。自分の努力でそうなったんだよ」というような声をかけます。成功も失敗も「原因があって、結果があるんだよ」と伝えることが大事だと思っています。その中で、失敗だけを指摘するのではなく、次に繋げられるような声かけを心がけています。そうすると「やればできる、やらなかったらできないんだ」ということが理解できるかなと思うのです。「自分は何をやってもできない」と感じてしまうのが、一番怖いことなので「やればできる」「やったからできた」「やらないとできない」という気持ちを忘れないような接し方を心がけています。それが自信につながり、「自分はできるんだ」という自己肯定感につながるのだと思っています。西川さんうちの子は3月生まれなので、「みんなはもうできるのに、自分はできない」というところからのスタートでした。そこでまずは「できないならできないでいい。できない自分を受け止めよう」という話をしました。そして「できないことで、何が嫌だったの?」と、彼の気持ちを言語化するようにしました。「何でもかんでもみんなと同じにできるようにならなくていいよ」「自分がやりたい道をみつければいいよ」という話をしました。それが自己肯定感につながるのかはわかりませんが、長い目で見てあげることも大事なのかなと思います。小島代表大森FCには「ローカルヒーローズ」という言葉があります。地域のヒーローという意味で、三笘薫選手や久保建英選手のように、地域から世界へ羽ばたいていけばいいねと。そこを目指して育成する中で必要なのは、その選手が持っている武器です。キックが強い、足が速い、性格が明るいなどなんでもいいのですが、その武器を発揮してチームに貢献できたときに、自己肯定感は高まるのではないでしょうか。一方で、自分にはこれができない、この選手はここが足りないと、「足りないもの探し」をすると、いつしか自信は失われていきます。そもそも、足りないものに目を向けていてもキリがありませんよね。できなかったことよりも、できることに目を向けて、その選手の特徴や個性、武器を軸に、問いかけをするようにしています。「キミのこの部分、めちゃくちゃ良いね!」というように認めてあげることで、自己肯定感も高まっていくのではないでしょうか。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年04月17日主人公の加奈子は夫・圭太と小学4年生の息子・想太の3人家族。結婚後は夫のモラハラ発言に悩まされる日々を送っていました。そんなある日、夫に内緒で買った宝くじの当せん結果をこっそりと確認。すると自分の持っていた宝くじの番号が、3億円の当せん番号と一致したのです! 番号の確認が済むと、冷静になった加奈子。心の中で、「このお金はあの人に渡さない」と静かに決意するのでした。あるとき、息子の想太にゲームソフトを買ってあげた加奈子の母親に対して、「せっかく塾に通わせて、勉強させているのに邪魔しやがって」と愚痴を言い始めた夫。 加奈子は、母の好意に対して「邪魔しやがって」と言われたことに、カチンときてしまいます。しかし反論すると、「お前みたいに勉強できない子になったらどうすんだよ」と言われてしまって……。 人を見下す発言を連発する夫。イラ立った妻は? 「なんでそこに私を出すの?!わざわざ口に出して言わなくてもいいでしょ?!」 悪意のある発言にイラ立ちを覚えた加奈子。 「もちろんやりすぎはダメだけど、きちんと管理してあげれば……!」 「それがお前にはできてないだろ。昔からろくに勉強してこなかったやつが、想太に正しいレールを敷いてあげられるの?」 「うちは母子家庭でお金もなかったから……!!」 「それ、言い訳だよ」 反論される度に、夫は加奈子を追いつめるような発言を返し続けたのでした。 ◇◇◇ どこか上から目線の夫の発言が気になりますね。「息子には勉強ができる子になってほしい」と普通に言えばいいのに、「お前みたいになったらどうするんだよ」と妻を引き合いに出すところに、どことなく悪意を感じてしまいましたが……。皆さんはどのように感じましたか? 著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち
2023年04月10日主人公の加奈子は夫・圭太と小学4年生の息子・想太の3人家族。結婚後は夫のモラハラ発言に悩まされる日々を送っていました。そんなある日、夫に内緒で買った宝くじの当せん結果をこっそりと確認。すると自分の持っていた宝くじの番号が、3億円の当せん番号と一致したのです! 番号の確認が済むと、冷静になった加奈子。心の中で、「このお金はあの人に渡さない」と静かに決意するのでした。さかのぼること1年前――。息子のクラスメイトのママたちに、当たると評判の宝くじ売り場を教えてもらった加奈子。 宝くじの話でママたちはすごく盛り上がっていたのですが、加奈子が「うちは旦那が厳しくて買えないかなー」と返すと、2人とも「えっ!?」と、すごく驚いた表情を浮かべたのでした。 「邪魔しやがってって何!?」夫の言い方にカチンときて… 加奈子の母親がゲームソフトを買ったことに対して激怒する夫。 「せっかく塾にも通わせて……勉強させてるのに邪魔しやがって……!!」 「邪魔ってそんな言い方……!!お母さんは想太のために……!」 「違う。なんでこっちに何の相談もなく物を買い与えるんだって話!!」 すると、夫の指摘に対して、「今度会ったときに言っておく」と返答します。 2人の会話はこれで終わるかと思いきや、まだ夫の愚痴は続きます。 「お前と違ってこっちは働いてて疲れてんの」 「お前みたいに勉強できない子になったらどうすんだよ」 明らかに悪意のある言葉を加奈子に対して言い放ったのでした。 ◇◇◇ この夫から発せられる言葉は配慮に欠けており、第三者が聞いていても腹立たしく思ってしまいましたが、皆さんはどう感じましたか? ゲームソフトを買ってくれたお母さんに対しても「邪魔しやがって」と言ったり、妻に対しても侮辱的な発言をしたり……。いくら夫婦の会話であっても、もう少し思いやりを持って発言してほしいものですね。著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち
2023年04月08日「絶対100%合格塾」に通っていた小学生のつむ田さんは、ある日、成績トップの良子ちゃんに悪口の手紙を書いた犯人にされてしまいます。泣きながら「自分じゃない」と否定するのですが、先生は信じてくれず……。この件をお母さんに電話で共有してしまったのでした。後日、先生とお母さんは面談をすることになったのですが、説明を聞いていると、どれも先生の推測ばかりで、決定的な証拠がないことに気付きます。「先生とお話しして娘の言うことを信じようと決めました」そう言うと、メモのコピーを受け取って、その場を後にしたのでした。その日、つむ田さんが帰宅すると、お母さんは先生との面談の様子を説明。さらに先生への不信感から「あの塾やめない?」と提案するのですが、つむ田さんは塾をやめることを拒否したのです。 その夜、帰宅した塾の一件を夫に相談することに。しかし、次第に夫婦で言い合いになると、夫婦ゲンカに発展してしまって……!? 塾の件で言い争う2人。その姿をじっと娘が見ていて… 次第にエスカレートしていくお父さんとお母さん。 「そんな言い方しなくても」 「あーーーっ! くそっ!ビールがまずくなる!」 「働いても働いても塾代にばっか消えて俺の楽しみは毎日のビールしかない!あいつ女だろ! 勉強して何になるんだ!金が勿体ないんだよ」 堪忍袋の緒が切れたとばかりに、これまでの不満をぶちまけたお父さん。 「これ以上ピーピー言うなら、中学受験は辞めさせるからな!」 「大きな声出さないで!つむちゃんが起きちゃうでしょ」 2人のやり取りをつむ田さんは冷静にじっと見ていたのでした。 感情的になり、発言がヒートアップしていったお父さん。「あいつ女だろ! 勉強して何になるんだ」「地頭が悪いんだから、無駄になるだけだ」など、娘の悪口のようにもとれる発言をしていたのが気になりましたが……。この会話をつむ田さんが聞いていたと知っていたら、お父さんの発言は変わっていたのでしょうか。著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2023年04月08日子育て楽じゃありません
良妻賢母になるまでは。
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々