2人目を希望するにあたり、上の子との年齢差や、自分と夫の年齢を考えてというのもありましたが、私たち夫婦にはもう1つ考えなければならないことがありました。それは、夫が持病で飲んでいる薬が妊娠に影響しないかどうかということでした。その悩みをどうやってクリアしたのか、私の体験談をお伝えします。 夫は「潰瘍性大腸炎」私の夫は潰瘍性大腸炎という病気を患っており、点滴と飲み薬で治療をしています。1人目出産後に治療薬が変わり、その薬が精子や赤ちゃんに影響を及ぼすおそれがあるというものでした。医師からは「妊娠希望の場合は事前に教えてください」と言われていました。 私も夫も早く2人目が欲しいと思っていました。その理由は、もし夫がこの先別の治療が必要になったときに、2人目を諦めなくてはならない場合もあると考えたからです。それなら今の段階できちんと今の薬の影響について知り、早めに妊娠を考えようと思いました。 夫の主治医と国立成育センターに相談夫の治療薬について、できる範囲で調べると、やはり「精子の動きが鈍くなったり数が減ることがある」「催奇形性(さいきけいせい/胎児に奇形が生じる危険性)の報告がある」という情報が出てきました。そこで夫は主治医に、私は国立成育医療センターの薬相談窓口に、妊娠に及ぼす薬の影響について相談しました。 結果はというと、「問題なし」ということはありませんでした。しかし、それぞれの話を聞き、リスクと2人目に対する夫婦の思いなどを踏まえ、「今の段階で妊活しよう」という結論に至ったのです。 妊活開始後3カ月で妊娠判明私のほうはというと生理不順のため、産婦人科に通院中でした。基礎体温をつけ、月に1回産婦人科を受診して生理に合わせて薬を飲むという治療を5年近く続けていました。結婚を機に、妊娠に向けて卵胞の大きさをみてタイミングを取る方法をおこなっていたのです。 そして、2人目希望のため再びタイミング法を開始。その結果、3カ月で妊娠することができました。そして、無事に出産することができて本当にうれしかったです。 幸いにも妊娠中の経過は順調でした。しかし、夫の治療薬の影響を専門家に相談したとはいえ、無事出産するまではずっと心の中に多少の不安がありました。しかし、相談した結果と私たち家族の未来についてきちんと夫婦で話し合えたことは、絆を深める貴重な時間となりました。著者:松裏幸恵二男(二卵性の双子)一女の母。薬剤師として働きながら子育てをしている。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月14日結婚して2年が過ぎ、そろそろ赤ちゃんがほしいと妊活に励んだものの、なかなか妊娠に至りませんでした。その後、妊活を5年ほど続けてようやく妊娠。不妊で悩んでいる方へ、いろいろと悩み苦しみ、最後はやっと笑顔になることができた私の経験談をお話ししたいと思います。 「不妊」とわかるまで結婚して2年が過ぎ、「そろそろ赤ちゃん欲しいね」という話を夫婦でしていました。「男の子がいいかなぁ」「女の子がいいかなぁ」など、のんきに話をしながら、1年か2年後には赤ちゃんを抱っこしている自分の姿を思い浮かべていました。 ところが、夫婦生活を続けても妊娠の兆候がなく、「夫婦生活があればすぐに妊娠する」と思っていた私にとっては驚きでした。それからは特に何かをすることもなく2年ほどが経ち、やっと訪れた産婦人科で不妊の事実を知ったのです。 私が実践した妊活の方法私がおこなった妊活の方法としては、まず基礎体温をつけ、排卵日前後に夫婦生活をもつようにしました。また、玄米や野菜、体を温める食材を使った食事に切り替えたり、腹巻きや靴下を着用し、なるべく体を冷やさないようにしました。 病院の検査では卵子が育ちにくい状態ということがわかり、排卵誘発剤を打ってもらいましたが体に合わず、私には無理だとあきらめました。鍼灸師の夫には、毎日婦人科系に効くお灸をしてもらいました。 やっと授かった命いろいろと努力をして、ようやく3年後に待望の赤ちゃんができたとわかったとき、うれしくて涙が止まりませんでした。 悩み苦しみ、夫にあたりちらし、それでもそんな私を夫は受け入れ、「焦っても仕方がないからゆっくり行こうよ」とブレーキをかけてくれました。 赤ちゃんを授かっても授からなくても、夫婦で楽しく暮らして行けたら最高じゃないかと気持ちを切り替えられたこと。私の妊活では、そこが一番良かったことなのではないかと感じています。著者:花田もえこ一男一女の母。現在は外資系の物流会社に勤務。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月10日正常な月経周期において、卵巣は卵胞期→排卵期→黄体期→卵胞期…というようなサイクルで変化をしています。「排卵期」は、よく耳にする「排卵日」とは違うのでしょうか?ここでは、排卵期についてくわしくご説明したいと思います。 排卵期とは排卵期を理解するには、まず正常な基礎体温の変化を知る必要があります。正常な基礎体温は低温相と高温相の2相性であることが原則です。低温相から高温相に移行する数日の間に排卵が起こっていると推測され、この数日間を「排卵期」といいます。 排卵期に起こる体の変化●基礎体温排卵期には、基礎体温が低温相から高温相に移行しますが、低温相と高温相との温度差が0.3℃以上、高温相への移行が3日以内であり、高温相が10日以上続くことが正常といわれています。 ●ホルモンの変化卵胞期に分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)によって、エストロゲンの分泌が促進され排卵期の前にピークとなります。また、排卵に向け、LH(黄体形成ホルモン)の分泌が上昇し、排卵期にはLHの分泌がピークとなり(LHサージ)排卵が起こります。 ●おりものの変化排卵期が近づくと、おりものの粘稠度が低下し、無色透明のおりものが増加します。 排卵期に出現する症状排卵期には、下腹部痛や腰痛、おなかの張り、乳房の張り、便秘・おりものの変化といった症状がみられる場合があります。また排卵にともない排卵痛が起こったり、卵巣出血がみられたりすることがあります。 〈排卵期にみられる症状〉・下腹部痛や張り感・腰痛・胸の張り・倦怠感・めまい・頭痛・眠気 排卵痛と排卵出血の症状と対処法排卵は、卵巣の中で卵胞が成熟し、卵巣の表面に突出して破裂し、卵巣の外に卵子が排出されることをいいます。その際に、痛みを感じることがあり、それを「排卵痛」といいます。 痛みに対しては個人差がありますが、痛みの程度はそれほど強くないとされているため、安静にすることで対処できます。 また、排卵の際に卵巣に傷がつき、卵巣出血が起こることがあります。卵巣出血は、排卵時に限らず排卵後から次の生理までの期間に起こりやすいとされています。また、性交後にも卵巣出血は起こりやすく、性交後の急激な下腹部痛は、卵巣出血が疑われます。 卵巣出血は、出血量が少なければ安静にすることで症状が収まりますが、痛みや出血がひどい場合は溜まった血を取り除く手術をおこなうこともあります。 排卵期の過ごし方排卵期はどのように過ごせばよいのでしょうか?排卵痛が気になる・排卵時の体調不良に悩んでいる方は、一度生活習慣を見直してみましょう。さらに妊娠を望む女性にとって排卵はとても重要です。 ●妊娠を目指している場合排卵期は自然妊娠をするにはベストな時期となります。妊娠を望んでいる場合は、この排卵期に積極的に性行為をおこなうようにしましょう。激しい性行為をしてしまうと、卵巣に傷がつき出血してしまうこともあるため注意が必要です。 ●体調不良や軽い排卵痛がある場合体の不調を改善するために、趣味やリフレッシュに励みましょう。軽い運動もおすすめですが、自分の体と相談しながらおこないましょう。また、体を温めてなるべく冷やさないようにすることも必要です。ストレスや体の不調を感じた場合は、無理せずに安静にしましょう。 まとめ排卵期には、下腹部痛や腰痛、おなかの張り、乳房の張り、便秘・おりものの変化、排卵痛や卵巣出血といった体のトラブルが生じる可能性があります。痛みや出血が出てしまった場合は、まずは体を休めましょう。症状が強い場合は、病院を受診することをおすすめします。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年05月09日28歳のときに不妊治療で第一子を授かり、出産した筆者。第一子である娘が1歳を過ぎたころから第二子の不妊治療を始めたのですが、治療を受けるなかで失敗したと思うことがいくつかあります。今回はその失敗体験を紹介します。 不妊治療の記録をすべて捨てた待望の第一子は、タイミング法を3回した後の人工授精3回目で授かりました。おなかの赤ちゃんは順調に育ってめでたく出産となったのですが、産後2カ月が経った後に急遽夫の転勤で引越しをすることに。 引越し後は見知らぬ土地で子育てをしながら片付けにハマり、勢い余って第一子の不妊治療に関する書類をすべて捨ててしまったのです。第二子の治療は引越し先の病院で受けたため、過去の資料が一切なくて困ったのを覚えています。 領収書の管理がいいかげん第一子の不妊治療では人工授精3回目で娘を授かることができたので、治療にかかる費用はそこまで高額にならず助成金の申請はおこないませんでした。 けれど、第二子の不妊治療では10回を超える人工授精をおこなっても子どもを授かることができませんでした。治療費も高額になったため助成金申請をしようとしたところ、領収書がいろいろな場所に保管してあったり日付通りでなかったりして大変な手間がかかり、領収書の管理はきちんとしておく必要があると痛感しました。 妊娠に対する考えが甘かった不妊治療当初から「自然妊娠をする確率はほぼゼロで体外受精でも難しい」 と先生から言われていましたが、娘を3回目の人工授精で授かったので次も思っているよりも簡単に妊娠すると考えていました。 ところが、人工授精12回、体外受精を1回おこなったものの未だに妊娠に至っていません。筆者も夫も年齢はどんどん高くなり、体も衰えていくなかでどこまで治療を続けるのかまだ決めていません。出費は増え続ける一方なので、子どもが授からなかった場合にいつ諦めるのかを考えなくてはならないなと思っています。 不妊治療をしていると、まだ見ぬ未来の赤ちゃんと会える日を楽しみに気持ちが前向きになる一方で、現実的に考えなくてはならないことがたくさんあり、気持ちが後ろ向きになることもあります。それでも、後悔のないように納得のいくまで治療に取り組んでいきたいです。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年04月29日結婚して2年、なかなか子宝に恵まれず2年間不妊治療に通い続け、2度の化学流産を経験。不安と喜びの妊娠期間を過ごし、やっと会えた息子。 次の日、小児科の先生から告げられた言葉は、出産したばかりの私にはあまりにも衝撃的でした。 念願の妊娠、出産! だけど……結婚後、なかなか子宝に恵まれず、不妊治療に通い始め、タイミング法をおこなっていましたが、2度のつらい化学流産を経験しました。「神様があきらなさい」と言っている、と本気で思っていました。 半分あきらめながらも治療を続け、超音波検査で赤ちゃんの入った袋が見えたときの感動は、今でも忘れられません。2回化学流産したこともあり、妊娠中はちゃんと育ってくれるか不安でしたが、特に問題なく順調に経過し、あっという間に出産のときを迎えました。 初めてのことでもうろうとしながらも無事に出産。夫も立ち会ってくれ、私たちにとって忘れられないものとなりました。病室に戻り2人で喜んでいたのですが、呼吸が安定しないため、保育器で様子を見ることになり、私も夫も不安でしたがそれ以上に生まれてきてくれてやっと会えた喜びのほうが大きく、次の日からの母子同室を楽しみにしていました。 ところが、次の日の朝、医師から「午前中いっぱい様子を見て、大学病院に転院するか決めます」と言われ、祈るような気持ちで午前中を過ごしました。息子に何が起こっているのか? どういう状況なのかわからず不安でいっぱいでした。お昼前、小児科の先生から告げられた言葉は、私たち夫婦にとって衝撃的なものでした。 大学病院で検査?「呼吸が安定しません。専門の所で見たほうが安心なので、今から転院しましょう。 それと、染色体異常の可能性があります。検査をしたほうがいいでしょう」 言葉が出ませんでした。昨日まで、生まれてきてくれたこと、不安だけど楽しみな育児。「早く抱っこしたい」と夫と2人で話していたのがなんだか夢のようでした。 それから、1時間もしないうちに救急車が来て息子は大学病院へ。夫も手続きのため、追いかけるようにして大学病院に行ってしまい、産婦人科の病院で部屋にひとり。あまりの展開に状況が飲み込めず、泣くことしかできませんでした。 しばらくして戻ってきた夫とは、何を話していいかもわからず、2人ともお互いに心配かけまいと「大丈夫、きっと大丈夫」と声を掛け合うしかできませんでした。 それから退院まで、できる限り搾乳して昼から夕方まで息子のいる大学病院に会いに行き、産婦人科に戻って休むを繰り返していました。 おっぱいは張って痛いのに、息子は側におらず他の人の赤ちゃんの声で眠れない……。入院中、先生やスタッフの皆さんはとても良くしていただいたのですが、ひとりで産婦人科に入院していることがとてもつらかったです。 検査結果は……息子より一足先に私が産婦人科を退院し、3日後に大学病院を息子が退院することに。 息子の退院の時点では、検査結果は出ておらず後日結果を聞きに行くことになりました。 初めての育児、丸1日を息子と初めて過ごすことに不安もありましたが、何より息子を抱きしめることができて、うれしかったです。 慣れない育児に悪戦苦闘しながら、毎日はあっという間に過ぎていき、息子が生まれて1カ月後、大学病院に検査結果を聞きに行く日が来ました。 夫婦2人とも眠れぬ夜を過ごしたかと思います。 結果は「21トリソミー(ダウン症候群)」でした。 先生がいろいろ説明してくれたことがほとんど耳に入らず、帰りの車の中では、ただぼんやり外を眺めていました。 本当に自分の息子がそうなのだろうか? 何かの間違いでは? そんなことを延々と考えていたような気がします。 息子はもう3カ月を迎えました。 正直、今でも結果を完全に受け入れることができているかは自分にはわかりません。ですが、800〜1000人に1人の確率でしか生まれない「ダウン症候群」。そんな息子に選ばれた私は、息子が教えてくれること、息子からしか学べないことがきっとあり、私しかできないことがきっとあると思い、毎日の子育てに奮闘しています。 涙が出ることもあるけれど、「私が今悩んでも不安が息子に伝わるだけ。息子が思い悩んだときに一緒に悩んで考えよう」と思い前向きに育児に取り組んでいます。 著者:塩田 沙織現在、3カ月の息子の育児に奮闘中。育休前は、介護福祉士として病院勤務。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月28日私が妊活に行き詰ったとき、友人に頼んだ3つのことがあります。ジンクスなので、信じるかどうかはその人の気持ちによりますが、私には友人の気持ちがうれしく、心の支えになりました。そんな3つのジンクスをご紹介します。 1.陣痛中に赤富士の絵を描いてもらう「陣痛中の妊婦さんに赤富士を描いてもらい、それを飾っておくと子宝に恵まれる」と聞いて、私も妊娠中の友人に頼みました。陣痛中に、赤のペンで富士山と太陽を描いてもらいました。 陣痛中に絵を描くなんて、とても大変ですよね。そのお願いを受け入れてくれた友人に感謝です。もらった赤富士は、寝室に飾っておきました。その後、私が妊娠し、出産するときには、妊活中の友人にも赤富士を描いてプレゼントしましたよ。 2.妊婦さんにおにぎりを握ってもらう「妊婦さんにおにぎりを握ってもらって食べると妊娠する」というジンクスです。飲食店で働いている友人が妊娠したとき、すぐに頼みに行きました。ランチに行ったときに頼んだので、妊娠中の友人は握ったおにぎりを注文したランチに添えてくれました。 その後、そのときに一緒にランチを食べた友人が先に妊娠し、その友人も私におにぎりを作って持ってきてくれました。友人の気持ちが私にとってはとてもうれしかったです。 3.妊婦さんの上をまたぐ「妊婦さんを仰向けに寝かせて、その上をまたぐと妊娠する」というジンクス。このジンクスを実行するときは、さすがに勇気が必要でした。「やろうよ!」と言ってくれた友人がいたのですが、人をまたぐなんて……と、ちょっと気が引けました。 でも結局は、その場にいた妊活中の女性みんなでさせてもらうことに。列になって妊婦さんをまたいでいくのはちょっと滑稽でしたが、みんな笑顔になれて楽しかったです。「やろうよ!」と言ってくれた友人に感謝です。 妊活をしていて、なかなか赤ちゃんを授からないと落ち込むこともあります。そんなときはちょっと気分を変えて、ジンクスなどを試してみるといい気分転換になると思いますよ。気になる方はぜひ試してくださいね。著者:藤川智子結婚前は小学校教員、現在は幼児への音楽教育を指導している音楽ママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月27日「2015年社会保障・人口問題基本調査」 によると、5.5組に1組の夫婦が不妊の検査や治療を受けたことがあるそうです。わが家もそのうちの1組で、筆者が27歳、夫が33歳のときに不妊治療を始め、約1年の治療期間を経て第一子を授かりました。今回は筆者と夫が不妊治療を始めたきっかけについてお伝えします。 今赤ちゃんができたら困る筆者が結婚したのは25歳のときで、就職して3年目の仕事もまだまだ半人前のころ。6歳年上の夫は早めに子どもが欲しかったようですが、筆者は 「まだ仕事がきちんとできないのに、今赤ちゃんができたら困るな……。あと2年くらい子どもは欲しくない」 と考えていました。 夫も筆者の考えを尊重してくれて、その間は妊娠しないようにしていましたが、そのころは 「子どもが欲しくなればいつでも妊娠できるだろう」 と軽く考えていました。 そろそろ赤ちゃんが欲しいと思ったら結婚して2年が経ったころ、筆者が仕事に少し慣れたこともあり 「そろそろ赤ちゃんが欲しいな……」 と思うようになりました。職場には妊娠して出産する女性もたくさんいたし、妊活を始めればすぐに子どもを授かるだろうと考えていたのです。 ところが、基礎体温をつけてタイミングを図ってもなかなか妊娠せず……。数カ月しても妊娠しなかったため、不妊治療のできる病院を調べて診察を受けることにしました。 自然妊娠する確率はゼロに等しいと言われてしまう生殖医療婦人科を受診し、血液検査や卵管造影などの検査を進めながらタイミング法での治療を始めました。しかしタイミング法を3度おこなっても妊娠しなかったため、人工授精での治療をおこなうことに。ところが、人工授精をするために精液を提出したところ、 「この数値だと自然妊娠する確率はゼロに等しいです。顕微授精でないと難しいでしょう」 と先生に言われたのです。 夫婦で治療の進め方を話し合った結果、顕微授精は高額になるということもあり、まずは人工授精に10回程度までチャレンジしてそれでもだめならば顕微授精にステップアップしようということになりました。 結局第一子は人工授精3回目で授かることができましたが、まさか自分たちが不妊治療をしないと子どもを授かることが難しいとは想像もしていませんでした。赤ちゃんが欲しいと思ってから早いうちに検査や治療を受けたことで、必要な治療が受けられたのはよかったと思っています。著者:沢田真紀子自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月25日2018年2月生まれの男の子を育てる母であり、内科医として働くめぐさん。ブログ「なんちゃって女医の育児日記」のなかから、妊活日記をお届けします! 最終話の今回は、誘発剤を飲みタイミングを計っためぐさんが、不安に耐えかねてフライング検査! 食あたり後、ついに妊娠検査薬。 過酷な状況を乗り越えてやってきてくれました!!排卵誘発剤を使用して、1度目のタイミングという想像もしていなかった順調さ。妊活開始から約1年ちょっとで妊娠となりました。 フライングもフライング(笑)。 検査薬というのは何を調べるのかというと、妊娠したら上昇するhCGというホルモンです。体内で濃度が上昇してくると尿中にそのホルモンが溢れてくるため、それを妊娠検査薬で測定します。 そしてもちろん、私もそうでしたが、みなさんが気になるのは“いつから検査薬が使えるのか”ですよね。 妊娠検査薬の“早期”のもの(生理予定日以降検査用)だと、hCGホルモンが尿中で25IU/l以上、普通のもの(生理予定日1週間以降検査用)だと尿中で50IU/l以上という濃度に達したときに陽性となります。では、いつ尿中でその濃度に達するのか。 実は尿中の25IU/lという数値を超えるのは、受精卵の着床後(妊娠2~3週ごろ・生理予定日の少し前)からと言われています。 そしてそこから一気に妊娠11〜12週ごろのピークの値へと近づくため、妊娠4週(生理予定の週)には、50IU/lを超えてきます。そのため早い人では、生理予定日を過ぎれば普通の検査薬でも陽性が出る可能性は、十分にあるということですね。ただ確実なのは生理予定日を1週間過ぎたころというわけです。 ということで、気になりすぎた私は、妊娠4週1日に普通の検査薬で検査しました。よかった、ちゃんと上がってて……。 その後、妊娠6〜7週ごろに産婦人科を受診し、無事に正常妊娠だと判断されました。こうして私は妊活を終え、無事に赤ちゃんを授かることができたのでした。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター めぐ2018年2月生まれの男児育児中の一児の母。内科医として日々働きつつ、Instagram・ブログで育児絵日記を掲載中。
2019年04月10日筆者は不妊治療をして娘を授かりました。現在は第二子妊娠のために再び不妊治療中です。今、娘は幼稚園に通っていますが、入園前は一緒に病院へ連れて行っていました。そこで子連れでの不妊治療の経験を元に筆者が考えた「子どもを抱えながら不妊治療に通いやすい病院の条件」をご紹介します。 子どもを連れて行きやすい雰囲気かどうか子連れで不妊治療に通える病院かどうかというのは1人目の不妊治療では考えなくていいことですが、第二子以降の不妊治療では重要だと思います。他の患者さんへの配慮で子連れでの来院を断る病院もあると聞いたことがあり、筆者は最初の予約の際に電話で確認をしました。また、子連れでの通院が可能であっても、子どもが遊ぶスペースやおもちゃがないこともあります。混んでいる病院であれば数時間待つこともあるので、子どもが飽きない工夫は必要だと思います。 託児の施設が近くにあるかどうか筆者が不妊治療に通う病院には、すぐ近くに病院が運営している託児所があるのですごく助かりました。空いているときの診察や注射のみの場合はあまり時間がかからないので一緒に通院することも可能ですが、人工授精や検査などで時間がかかるときは預かってもらえる場所があるというのはすごく便利です。また、病院の診察のための託児であれば通常よりも安く預かってもらえるという制度であったため、金銭的にも非常に助かりました。 家から近いかどうかこれは一人目の不妊治療の際にも大切な条件かもしれません。人工授精や体外受精などをおこなう場合は、朝早く病院に行かなければならないこともあります。筆者が体外受精をおこなったときには、深夜に排卵を促す注射を打ちに行かなくてはならないこともありました。治療の内容によっても通院の頻度は違いますが、子どもがいる場合は特に準備に時間がかかるため、家から病院が近いと通院をすることのストレスは少なく済んでいます。 いつか生まれてきてくれるわが子のためにと思っても、不妊治療に通うのは肉体的にも精神的にも金銭的にも負担がかかります。少しでも通院することに対するストレスを減らすことができれば、治療に対するモチベーションの維持もしやすいと思いました。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年04月09日2018年2月生まれの男の子を育てる母であり、内科医として働くめぐさん。ブログ「なんちゃって女医の育児日記」のなかから、妊活日記をお届けします! 9話目の今回は、めぐさんが妊活中に友人とごはんに行き、まさかのアレになって大後悔したお話。 一緒に行った友人はまったく同じ物を食べていながら、なんともなかったみたいです。 もしかしたらもう妊娠期に入っていて、免疫が落ちているところだったのかなぁ(泣)。私キャンピロバクターに弱いんです……。(食当たりは通算3度目)※キャンピロバクター……食中毒の原因となる細菌の一種 ちょうど着床の時期(受精から7〜10日で着床)だったので、本当に妊娠検査薬で確かめる日まで不安でたまりませんでした……。 妊娠の可能性のある人は、生ものじゃなくても火の通りが甘いものもほんとダメですね! いつもは大丈夫でも免疫が落ちている状態なので、本当にかかりやすいです。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター めぐ2018年2月生まれの男児育児中の一児の母。内科医として日々働きつつ、Instagram・ブログで育児絵日記を掲載中。
2019年04月09日2018年2月生まれの男の子を育てる母であり、内科医として働くめぐさん。ブログ「なんちゃって女医の育児日記」のなかから、妊活日記をお届けします! 8話目の今回は、めぐさんが妊活中に感じた“妊活あるある”をご紹介します。 あるあるじゃないかなと思っていますが、みなさんどうなのかな? ちなみに、私の妊娠超初期症状かなと思ったものは下腹部(恥骨のあたり)の張る痛み腰痛胸の張り頻尿でした。 しかし「これ妊娠な気がする!」と親に言っても「気のせいでしょ……」と相手にされず(笑)。 まぁ正直、生理前の兆候とほぼ一緒なので、なんとも言えないですよね! 実際妊娠していないときも、同じような症状あったし……。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター めぐ2018年2月生まれの男児育児中の一児の母。内科医として日々働きつつ、Instagram・ブログで育児絵日記を掲載中。
2019年04月08日2018年2月生まれの男の子を育てる母であり、内科医として働くめぐさん。ブログ「なんちゃって女医の育児日記」のなかから、妊活日記をお届けします! 7話目の今回は、排卵誘発剤を飲み始めためぐさんが、タイミングをとるために奮闘します。 私の使っていた排卵チェッカーは、デジタル式のため黒か白かしかなく、排卵が近づいているのかどうかもわからずとっても不安でした(泣)。 ちなみに最後に陽性になった日は、朝と晩の2回検査しています(笑)。 排卵チェッカーは、脳から出る排卵を促すホルモンのピークを検査しているものです。そのため、排卵チェッカーが陽性になってから、24〜36時間の間に排卵する可能性が高いそうです。 ちなみに卵子の寿命は排卵後1日と考えられており、受精能力は排卵直後が最も高く、以降次第に低下していきます。精子の寿命は射精後2〜8日、受精能力は数時間〜24時間程度と言われています。 ということで、私たちは陽性になった日からタイミングをとりました。 著者:イラストレーター めぐ2018年2月生まれの男児育児中の一児の母。内科医として日々働きつつ、Instagram・ブログで育児絵日記を掲載中。
2019年04月07日2018年2月生まれの男の子を育てる母であり、内科医として働くめぐさん。ブログ「なんちゃって女医の育児日記」のなかから、妊活日記をお届けします! 6話目の今回は、妊活で産婦人科に通い始めためぐさんが、処方された排卵誘発剤を飲むことになりました。 ということで、排卵誘発です。D5(月経開始から5日目)から「クロミッド」というお薬を使いました。 飲むことによる副作用はほとんどなく、まったく問題なかったのですが、その先のことを考えて不安になる私……(泣)。 幸いにも卵胞はすくすく成長していましたが、左右2個とも排卵準備OKの大きさにびっくり。クロミッドによる多胎妊娠(双子ちゃん以上)の可能性は、通常の人の4〜5倍のようです。(自然妊娠だと1%、内服していれば4〜5%) あとは排卵する信号がちゃんと出てくれるかという問題になりました。著者:イラストレーター めぐ2018年2月生まれの男児育児中の一児の母。内科医として日々働きつつ、Instagram・ブログで育児絵日記を掲載中。
2019年04月06日2018年2月生まれの男の子を育てる母であり、内科医として働くめぐさん。ブログ「なんちゃって女医の育児日記」のなかから、妊活日記をお届けします! 5話目の今回は、翌月も月経周期が短く、高温期(高温相)がなかっためぐさんは、ついに産婦人科を受診。 私はもともと月経困難症のため、低用量ピルを内服していましたが「無排卵性の月経異常も伴っているだろう」と言われていました。 無排卵性の月経異常は、挙児希望のない場合はホルモン剤(ピル等)、挙児希望のある場合は排卵誘発をして治療を試みるようです。(産婦人科ガイドラインより)※挙児希望……出産を望むこと そのため、結婚して挙児希望になった私は、排卵誘発をすることになったのです。著者:イラストレーター めぐ2018年2月生まれの男児育児中の一児の母。内科医として日々働きつつ、Instagram・ブログで育児絵日記を掲載中。
2019年04月05日2018年2月生まれの男の子を育てる母であり、内科医として働くめぐさん。ブログ「なんちゃって女医の育児日記」のなかから、妊活日記をお届けします! 4話目の今回は、排卵をしているかどうか不安だっためぐさんは、排卵チェッカーを購入しましたが、突如、体にある変化が……? この時点で妊活を始めて9カ月です。通常であれば月経周期は28〜30日であることが多く、高温期(高温相)は10日以上です。 私は月経周期がとにかく長かったので、タイミングもなかなかとれず、産婦人科受診をする前にと排卵チェッカーを買ったところで、月経周期が極端に短くなりました……。 とはいえ、ひと月だけであれば、ストレスなどの外的要因のためかもしれないと思い、この時点ではまだ産婦人科受診しておりません。 ただ、排卵してないのは確実だろうなぁと思っていました。妊娠ってしたいと思ったときに、すぐできるものじゃないんだなぁと、このときにつくづく実感しました。 著者:イラストレーター めぐ2018年2月生まれの男児育児中の一児の母。内科医として日々働きつつ、Instagram・ブログで育児絵日記を掲載中。
2019年04月04日2018年2月生まれの男の子を育てる母であり、内科医として働くめぐさん。ブログ「なんちゃって女医の育児日記」のなかから、妊活日記をお届けします! 3話目の今回は、基礎体温を測り始めためぐさん、なるべく正しく測るために夫に協力してもらうことに。 これだとまったく動かなくてよかったので(笑)。 しかし、前日に飲み会とかだと、体温は全然あてになりませんでしたね。夜更かししたりしてもなかなかでした。 低温期(低温相)のときにすごく高温の日があったり、逆に高温期(高温相)のときに低温の日があったり。 でもしばらく計測していると「ここは測定失敗したな」という日がわかるようになってきました。 最初の数カ月は慣れなくて、正しく測れているか不安でしたが、だんだんと慣れてきますよ。 著者:イラストレーター めぐ2018年2月生まれの男児育児中の一児の母。内科医として日々働きつつ、Instagram・ブログで育児絵日記を掲載中。
2019年04月03日2018年2月生まれの男の子を育てる母であり、内科医として働くめぐさん。ブログ「なんちゃって女医の育児日記」のなかから、妊活日記をお届けします! 2話目の今回は、「まずは基礎体温をつけなきゃ!」と、基礎体温計を買っためぐさんですが……? 本当にお恥ずかしい……。 しかし基礎体温は、本当に悩み多き分野ですよね。とにかく、ちゃんと測るのが難しい。慣れるまで少し時間がかかるので、妊活しようと思う前から始めていてもいいんじゃないかなぁと個人的に思います。自分の健康状態の確認にもなりますし。著者:イラストレーター めぐ2018年2月生まれの男児育児中の一児の母。内科医として日々働きつつ、Instagram・ブログで育児絵日記を掲載中。
2019年04月02日2018年2月生まれの男の子を育てる母であり、内科医として働くめぐさん。ブログ「なんちゃって女医の育児日記」のなかから、妊活日記をお届けします! 1話目の今回は、もともと月経困難症だっためぐさんが妊活を始めたきっかけについて。 ここから、妊活開始です。 私は4年ほど低用量ピルを内服していたので、妊娠もしなければ、自分の排卵能力もわからず、突如、不安になりました。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター めぐ2018年2月生まれの男児育児中の一児の母。内科医として日々働きつつ、Instagram・ブログで育児絵日記を掲載中。
2019年04月01日こんにちは。ぶーこの母です。皆さんは妊活前に、夫婦で話し合いをしましたか?我が家は、結婚式が終わってから妊活をしようと決めていたので、式が終わったタイミングで妊活をスタートしました。その際に色々と話し合いをしたので、今回はどんなことを話したのかご紹介します。ざっと妊娠の仕組み解説からスタート!え!?そんなとこから!?っと思ったあなた!そうです。こんなとこからスタートしました。笑妊娠に至るまでの仕組みって、案外知らない男の人も多いようで・・。オットもその1人だったので、我が家はここからスタートしました。詳しく説明しても頭に入らないそうなので、大事なとこだけ簡単に説明するのがポイントです。人数や出産後のこと妊活中お互いフルタイムで働いていたので、出産後の私の仕事はどうするか話し合いました。また、子供は何人欲しいか、出産したらしばらくは実家に帰ったほうが良いかなど、おもに出産した後についてのお話をしました。しかし・・・妊活をはじめて半年、まわりの友達はどんどん妊娠していく中、我が家はまだ授かることができずにおりました。そこでまた話し合ったことは・・・。どのくらいできなかったら病院へいくかもしこのまま授かる事ができなければ、どちらかに何か原因があるのでは・・?と不安になり、病院で診てもらおうということに。経験豊富な頼れる先輩に相談し、オットの意見も尊重しながら、あと半年頑張ってもダメなら病院へ行こう!となりました。どのステップまでいくか我が家の場合は、第1段階のタイミング法、それから人工受精までは考えていましたが、現段階ではそれ以上は考えておりませんでした。その時になれば、また改めて考え話し合うということに。色々と不安もありましたが、なるべく明るく、大丈夫きっとできる!とプラスに考えながら話すようにしました。先を見据えた話し合いでお互いを知る!我が家の場合ですが、こうして話し合いをすることによって、お互いの妊活に対する思いを知る事ができ「私はこうしたいのに!」というストレスを最小限にする事ができました。また、先を見据えた計画を立てることで安心して妊活に挑むことができたような気がします。●ライター/ぶーこ
2019年02月13日いよいよ妊婦さんとしての日々が始まり、出産の日を迎えたこてつさん。最後に改めて、3年間の治療を振り返って感じたことを綴っています。不妊治療を2005~8年に受けた中村こてつさんの体験談。最終回です。妊娠から出産までの日々2009年7月20日。干し梅のような姿だった透明の卵が、人間の赤ちゃんとしてこの世に現れました。4回目の移植で妊娠した私は、不妊治療中にもそうであったように、ネット検索魔に変身。妊娠中にとったほうがいいサプリメント、カフェインはどこまで摂取していいのか、おすすめ食材・おすすめしない食材、体重の増加について怒られないようにする方法(笑)、妊娠線の出ない方法、安産のためにやらねばならない運動など、ありとあらゆる方法を調べました。コーヒーを飲み過ぎではととがめるオットと険悪な雰囲気になったり、栄養士さんの話を聞いてから昆布やいりこでだしをとるようになったり、黒酢たくさん飲んだりしました。安産のためにとにかく歩こう! と愛犬と一緒に散歩しまくり、10km近く歩く日もありました。頭でっかち、おなかでっかちな妊婦になりました(笑)。 妊娠5カ月になってから周囲の人には伝えました。それまでは「何があるかは分からないから」とずっと秘密にしていました。マイナートラブルはあるものの妊娠経過は順調。力を合わせて産道をくぐり抜け、産声をあげる我が子と対面することを何度も想像し、安産に向けて毎日毎日歩きました。出産予定日。うんともすんともいいません。そのまま予定日を1週間超過しようかというとき陣痛がきました。陣痛は進みが遅く、徐々にひどくなる痛みに2日間耐え抜きました。子宮口がやっと全開近くになり、最後は先生におなかを押さえつけられながらいきんだものの…生めませんでした。不妊治療(特に体外受精・顕微授精など)で妊娠した子は「貴重児」と呼ばれていました。万が一のことがあったとき次の妊娠が難しい、妊娠するまでにかなりの労力を費やしている、という理由からそう呼ばれるようです。そのほか、不育症であった、流産・死産の経験がある、なども貴重児と分類されるとのこと。初めから帝王切開をすすめられるケースもあったと聞いています。バースプランを決めるとき、なるべく普通分娩で生みたいと言いました。さんざん人工的な不妊治療をしてきたのだから、出産くらいは自然な形で普通に生みたいと思っていました。だけど、自然に生むことが普通? 治療中も初めは「できれば自然に」と考えていました。自然=普通? なんで普通になりたいんだろう、私。…普通って、なんだっけ? 数人がかりでサポートされながらいきんだ後、帝王切開を提案されました。「せっかく不妊治療してまで授かった命だからこそ、最後の最後でリスクを背負うことはないよ」。先生が言いました。このまま頑張れば普通分娩で生めるかもしれないけれど、万が一のために帝王切開で安全に取り出したほうがいいとのことでした。手術が決まるとあれよあれよと準備が進み、私は手術台の上で張りつけの状態に。始まって数分、泣き声が聞こえました。「へその緒が2重巻きで回旋異常だったよ。だから出てこられなかったんだねぇ」と先生。あー、そうだったんだ~。帝王切開でよかった…無事でよかった…。出産くらいは普通がいい。そう思っていた気持ちはなくなっていました。(この後しばらくして、「おっぱいくらいは普通にあげたい!」となるのですが…こりない私。苦笑)視線の先に、助産師さんに体を拭かれながら泣きじゃくる声と我が子の足が見えました。まだ手術台に張りつけにされたままの私の手に頭が触れるよう、計測等をすませた赤ちゃんを連れてきてくれました。その頭は、まだシットリ湿っていました。「久しぶり~」心の中で声をかけました。なぜ「久しぶり」かというと、0.1mmの受精卵以来の再会だったから。こうして私の不妊治療は幕を閉じました。自分の中のさまざまな気持ちに苦悩し、はいつくばって進むような日々。夫婦で本音をぶつけ、泣いたり、笑ったりした日々。いろいろなことを知り、いろいろなことを感じました。女性として生む・生まないを真剣に考えること。子どもがいることだけで幸せか不幸せかは決まらないこと。自分の体を知ること。家族の体を知ること。心と体はつながっていること。妊娠は思い通りにならないこと。自分の気持ちを奮起させて挑戦すること。失敗が続くとどんどん落ち込むこと。周囲の何気ない一言に疲弊すること。人の感じ方は自分の感じ方と違うこと。赤ちゃんはキラキラしていること。他人を妬む私がいること。平静を装う私がいること。他人のことは他人のことだと割り切ること。流れに身をまかせること。命が止まること。悲しみは他人と比べるものではないこと。夫婦にとって一番大切なこと。自分の心を掘り下げてみること。自分を認めてあげること。想像力を持って思いやる心、人も自分も大切にする生き方。3年間の不妊治療の体験を通して知りました。はっきりと思います。私には必要なプロセスだったと。そして時々、妄想します。不妊治療に挑んだけれど、結局子どもを持たなかった私の人生を。その人生を生きている私も、きっと幸せであるだろうと。※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2019年01月23日陽性判定が出て、妊娠が判明。悪阻も始まり、正式に不妊治療クリニックを卒業する日を迎えました。不妊治療を2005~8年に受けた中村こてつさんの体験談。初めて見る赤ちゃんの心拍4回目の移植で陽性判定をもらい、3日後再受診しました。HCG(※)=394。※=ヒト絨毛性ゴナドトロピン。妊娠中に産生されるホルモン。前回の78より増えているので、とりあえず安心とのことです。ネットでいろいろ検索していたので、この数値だと双子ちゃんではないだろうなぁと分かりました。2個移植したのだから、両方とも育ってほしかったのが本音でしたが。さらに1週間後、超音波で胎嚢の確認をしました。胎嚢はしっかりと映っていました。胎嚢の中にペコペコ動くものあり。 心拍でした。 初めて見る心拍に「ほ~、これが…」と感心します。 少し前から悪阻も始まっていました。 ずっと船酔いのような感じです。 匂いにも敏感になりました。ネギ、玉ねぎなどの匂いがダメでした。 あと、口臭が…。オット&愛犬の口臭に毎回「ウッ」。 隣で寝ていると、寝息がこちらまで漂ってきて「ウッ」。 オットは悲しそうでした。心拍を確認してから1週間後、8週目の診察へ。 頭と体の区別がついていました。 体の丸いポチポチは手足だと説明されました。 芋虫みたいだったのに、人間らしくなってきたね。 身長1.65cm。 軽くなったと思った悪阻はなかなか完全にはなくならず、たまに横になることもありました。 出産予定日が決定。そして初めての母子手帳数日後、出血があり、心配になって受診するも、子宮内に血の塊が残っているのが原因とのことで、赤ちゃんもしっかり見えているし、大丈夫と言われ安心しました。前回とそんなに変わっていませんでしたが、今回は見ているときに動きました(!)。首をカクカクっと左右に振っていました。ベテランお笑い芸人さんのモノマネのような感じ(笑)。おいおい、動くとちょっとかわいいじゃないか。9週の診察。身長2.62cm。順調とのことで、今日は背骨が見えました。 内診後、ドクターが「7月12日だね」と言いました。 とうとう出産予定日が決まりました。「今週中に生む病院を決めて、来週予定している10週の診察後、転院しましょう」と提案されました。 「転院までに母子手帳をもらっておいてください」とも言われました。 …スゴイ。 ここまで来ました。 自分が母子手帳を持つなんて。 オットに母子手帳をもらえると伝えると「そっか~、そうなのか~」と感慨深げです。 自分たちの生活に縁のなかった事が次々とやってきます。 浮かれるというより、なんということだ…という気持ちでいっぱいです。 10週目の診察。これをクリアすると、不妊治療クリニックは卒業です。ドキドキしながら内診へ向かいます。赤ちゃんは、手をバタバタさせながら元気に動いていました。指を確認しました。マンガみたいな短い指。「今日でおしまいです、お疲れさまでした」とドクター。最後にしてはあっけない終わり方です。待合室でオットに報告メールを打ちます。「順調だったよ。とうとう卒業だよ。」と打とうとしたら、「とうとう」のところで急に胸がつまって涙が出そうになりました。必死に我慢しました。3年という月日が長いのか短いのか、よく分かりません。しかし、この3年間、夫婦でさまざまな感情を持ち寄って、話し合い、ぶつかり合い、理解し合ってきたことは事実です。失敗するたびに凹み、考え、立ち上がり、また挑んだことも事実。自分で自分の気持ちをこんなにも深く考えた出来事はこれまでの人生にありませんでした。私は、私をほめようと思います。まだまだ先は長いけれど、とりあえず卒業おめでとう。よく頑張ったぞ、私(…と、オット。笑)。 3年通った不妊治療クリニックを卒業しました。※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2019年01月09日3回目の受精卵移植失敗の後、心理カウンセリングを受けたことにより、新たな心持ちになれたこてつさん。4回目の移植に臨みました。不妊治療を2005~8年に受けた中村こてつさんの体験談。4回目の受精卵移植を行いましたカウンセリングを受けた後日、4回目の移植をしました。前回のように管が子宮に入らないなどのトラブルはなく、スムーズに終わりました。今回も2個移植で、受精卵(1)はグレードBB、受精卵(2)は「収縮中」。当時、担当してくださった培養士さん曰く、胚盤胞は収縮と拡張を繰り返しながら大きくなっていくとのこと。収縮したまま移植した卵は、時間がたてば普通の卵と同じようになるかもしれないし、ならないかもしれない。すでに移植して子宮の中なので見ることはできない、などの説明を受けました。そっか~…。残りの凍結卵は1回分です。それは今回のものよりも状態は良くないとのこと。グレードは関係ないというけれど、やっぱり気にしてしまいます。とりあえず、今回のものが着床してくれるよう、今は卵の持つ力を信じよう。その後、黄体補充の注射をして帰宅しました。4回目ともなると心穏やかに…待てるわけもなく、そわそわしながら迎えた判定日前日。夕方に出血しました。少量でしたが、見た瞬間ガーンとなって、冷静ではいられなくなりました。またか。なんで私だけ。そんな思いがグルグルと頭の中をかけめぐります。油断すると涙が出そうになりました。腹痛もありました。生理痛とにている痛み…。今までの移植でホルモン補充をやめる前にリセットすることは一度もなかったので、心の準備もできていませんでした。飲み会だったオットが帰ってきて、出血があったことを説明したら我慢できなくなって涙が出ました。そのまま翌朝になり、重い気持ちでクリニックへ。診察室に呼ばれ、ドクターから妊娠判定の結果が言い渡されました。 結果は「陽性」。え? 前日、リセットと思って泣いたはずが…。…そうか、よくよく考えたら着床出血とも考えられるんだよね。陰性続きで、まさか自分が妊娠するとは考えられずパニックになってしまい、その可能性を微塵も思い出しませんでした…(苦笑)。すっかり出血は生理だと思っていたオットも「ええっ!!」とビックリしていました(笑)。出血はこの時期よくあることだそうです。HCG(※)=78。まだ胎嚢すら見えません。次回は3日後、HCGがググっと上がっていなければなりませんが、今の時期はどうなるにしても卵の力次第。再び、妊娠しました。自分の中では、喜びもあるし、戸惑い・ためらいもあります。それは、妊娠で得るものもあるけれど、失うものもあるから。カウンセリングで教えてもらえていたので穏やかに受け止められました。どっちも自分の本当の気持ち。でも、それでいいんだよね。それが今の私。I'm OK. I'm OK.※=ヒト絨毛性ゴナドトロピン。妊娠中にのみ産生されるホルモン。※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年12月26日3回目の受精卵移植失敗後、心理カウンセリングを受けたこてつさん。深い自己分析をすることで、治療に対する意識にも新たな発見があったようです。不妊治療を2005~8年に受けた中村こてつさんの体験談。心理カウンセリングで見えてきた「自分の本音」前回のカウンセリングの続きです。姉弟間の関係で、両親から「必要とされていない感」をずっと感じていた私…。 高校での部活の話もしました。私はキャプテンでしたが、監督は厳しく、何かあると「お前にその資格はない!」とすぐにキャプテンを交代させられました。しかも私は上手いほうではなく、キャプテンなのに補欠というポジション。プレイが上手くないうえに、部員を力強く引っ張ることもできず、「監督は別の人に本当はキャプテンになってほしいんだろうな…」と、劣等感と自分が必要とされていない感を強く感じていました。実際、両親や監督がそんな風に思っていたわけではないのかもしれません。でも、私の受け取り方はそうであったことは事実。ずっと自分を必要としてくれる人、愛情に飢えていたのかもしれません。そんな中、オットに出会いました。年が一回りも離れたオットに対して、私はとても安心感を持ちました。自分に自信がないから、同年代と付き合うことはありませんでした。「若い」分、捨てられないはずという歪んだ考えがあったのです。愛情に飢えていた分、オットと出会ったことで今までの人生を『生き直して』いるのかもしれませんね、と心理士さんが言いました。だから、すごく2人の生活が幸せで、満足している。そんな中に、「赤ちゃん」という存在がやってきたら? オットはその子をとても愛するだろう。そしたら私は? 私の幸せな生活が壊れてしまう? せっかく私を必要としてくれる人が現れたのに…。…心理士さんは教えてくれました。妊娠することで喜びや希望を得る反面、失うものもある、と。それは、2人の楽しい生活だったり、経済的な余裕であったり、好きに人生を謳歌できる自由であったり。それを「喪失」と言うのだそう。「喪失」という言葉は「毎周期、妊娠できなかったときに感じる気持ち」としても以前学んでいました。でも、妊娠した場合も、喪失を感じるとは…。だから私は妊娠できたとき、激しく動揺し、怖かったのかもしれません。だから私は子どもを強く求めないのかもしれません。心理士さんから言わせれば、私が生まれて育ってきた環境を考えると、そういった思考になることは当たり前のことであるとのこと。妊娠して流産して、気付くことができたことは、かえって良かったのかもしれないと。ずっと、嫌われないように、丸く収まるように、気付かないうちに自分を犠牲にしてきたことも多かったのでは?あなたは他人にはOKを出すけど、自分自身にはOKを出さない人。他人にNOを出すことに罪悪感を感じる人なのでは? と聞かれました。本当にその通りです。だからイヤなことがあっても「でも、これがあるからいいか~」と、別の良い面でカバーしてイヤなことを放置してしまう。 イヤなことはイヤだなと感じることも必要。「○○がイヤだ~っ!」と思っていいんですよ、そこに罪悪感を感じる必要はないんですよ、と心理士さんは続けます。 良い面でイヤな面を隠すことは、見えなくなるだけで結局解決してはいないのです。争い事は嫌い。だから少しくらい自分が不満でも丸く収まるほうがいい。そうやって首尾よく生きてきたのに、不妊治療を始めたときに、頭では分かっているのに、心がついていかなかったのでしょう。初めて「なんだかイヤだな」とモヤッと思い、そこから矛盾を感じました。 「この時点で気付けたことは幸いだった。OKだった」と言われました。今後どうしていけばいいかには、まず自分をほめましょう。自分にOKを出しましょう、と。思考をプラスに変えていくことは、とても大事だと気づかされました。自分でも薄々感じていましたが、私はかなりのマイナス思考らしいです。それを隠したいので、反動でおちゃらけているのです、いつも。寝る前に、今日1日を振り返り、あんなことをした、これができた、OK! OK! よくやった自分! と、ほめることから始めてみてはと提案されました。寝る前に1日を振り返るのは私の癖です。けれども、今までは振り返って「あぁ言わなきゃよかった~」とか「あの行動はまずかったな…」など反省と後悔ばかりしていました。まったく真逆のことをしていたようです…(苦笑)。自分で自分にOKを出す。これまで30年間、マイナス思考で生きてきているから、案外難しい…。でも、過去と他人は変えられないけれど、自分は変えられるのだ…。それから「矛盾していると感じたままの治療には、旦那さんを理由にしてもいいんですよ」と言われました。「オットが欲しがっているから」と旦那さんのせいにしちゃえばいいんですよ、と。今まで私は、それは責任転嫁・罪悪だと感じていたのです。そっか、そういう理由があってもいいのか…。心にストンと落ちるものを感じました。40分の予定が結局、1時間30分くらい話しました。話しているうちにモヤッと感じていることが形になってきて、自分というものが少し理解できて、カウンセリングを受けてすごく良かったと思いました。心理士さんは、最終的に「今日は悩みはないんだけど~」と世間話に来てくれるのが理想。とおっしゃっていました。人に話すことって大事なんだなあとすごく感じました。このカウンセリングのおかげで、これまでとは少し違った心持ちで4回目の移植を受けられそうな気がしました。※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年12月12日3回目の受精卵移植が失敗。回を重ねるごとに気持ちが凹む。そこで、心理士さんにカウンセリングを受けたこてつさん。そこで納得のいく分析をしてもらい…。不妊治療を2005~8年に受けた中村こてつさんの体験談。心理カウンセリングを受けました3回目の受精卵移植が失敗に終わってから3日後。生理がきました。4回目の移植に向けて始動です。子宮内膜をふかふかにすべく、内服薬を飲み始めます。めそめそしている暇もない(苦笑)。でも、それくらいがちょうどいいかな…。前回の卵も「いい卵」と言われていました。その前も。その前も。子宮内膜も問題なく厚くなりました。それなのに、どうして上手くいかないのか。まだ3回しか移植していないのに、そんなことを考えるのは気が早いのでしょうか。1度は着床しているわけだし、回数をこなすしかないのかな。人工授精のときもそうだったけれど、回を重ねるごとに凹み方が激しくなります。この頃、心理士によるカウンセリングを受けました。病院と提携した先生だけど、希望がない限りクリニックには内容を伝えないとのことでした。40代くらいの女性の心理士さんでした。悩みというわけではないけれど…と自分の今の気持ちをポツポツと話しました。…なぜ自分が子どもが欲しいのか理由がないまま、すごく欲しいと思えないのに治療に通っている、それは矛盾しているのではと思う。前回、妊娠できたときにヤッタ! というよりどうしよう…という動揺の気持ちが大きかった。結局流産して、とても悲しい気持ち。欲しくないわけではない、生まれたらきっとかわいい。子どもを求める気持ちが100%ないのは、夫婦2人でも充分楽しいのに、その生活を否定するような気がするのかもしれないと思っている…。などなど、会話を挟みながら話しました。心理士の先生はそれを聞きながら、「今まで達成感を感じたことがないのでは?」と私に聞きました。たしかに、それはありました。成功したことでも何かしら後悔・反省点を見つけて、いつまでもマイナスな方にウジウジ考え続けるタイプです…自分に設定するハードルが高いのか、低いはずなのに高く見えてしまっているのか、どちらにしろ自分を過小評価してしまうところがあるようですねぇと先生。それを言われて、それなら思い当たることがあると自分の家庭環境を話しました。私は、姉・姉・私・弟の4姉弟です。両親は男児を切望していて、男の子が生まれるまで生み続けるつもりだったと冗談交じりに聞いたことがあります。加えて姉から、弟が生まれたとき母は泣いて喜んでいた、と聞きました。「あれ? じゃあ三女の私って残念な子…? ハズレだった?」 ずっとそんな気持ちを心の中に持っていました。「必要とされていない感」をすごく感じていました(だいぶ後に、そうではなかったと誤解は解けましたが)。それを聞くと先生は納得したようで、「きょうだい葛藤」という言葉を教えてくれました。生まれたポジションによって感じる私のような気持ちを、そう呼ぶのだそうです。長子は長子なりに、末子は末子なりに、間の子は間の子なりに、いろいろな葛藤があるそうです。長子は初めての子だからかわいがられる、末子はやはり一番小さいからかわいい。そんな中、中間子は、親になんとか注目されようと目立ちたがり屋だったり、変な子と言われるタイプが多いとのこと。当たっています(笑)。そして、よっぽど秀でた才能(一般的に認められる、勉強やスポーツなど)がない場合、「褒められた」と感じることが少ないそうです。カウンセリングは続きます。※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年11月28日葉酸サプリって効果あるの?妊活中や妊娠中に服用を推奨されている葉酸サプリメント。でも本当に効果があるのか、心配になりますよね。そこで、葉酸サプリの効果についてこれからご紹介します。葉酸サプリの効果を理解して、楽しく妊娠の知識を増やしていきましょう。目次そもそも葉酸とは?葉酸が妊活・妊娠に効果がある理由妊活中の男性も葉酸を摂りましょう葉酸サプリは必要なのか?葉酸サプリが妊活中に効果的な3つの理由赤ちゃんの神経管閉鎖障害を防ぐ1日の葉酸摂取量をクリアできる葉酸サプリは早めに摂ることが大切葉酸サプリは妊娠中でも効果アリ!妊娠してからでも全く遅くない葉酸の効果を実感したいなら「ベルタ葉酸」葉酸サプリの過剰摂取に注意まとめそもそも葉酸とは?葉酸とは、ビタミンB群が配合された栄養素です。1941年に、ほうれん草から発見されています。体に必須の栄養素であり、ブロッコリーのような緑葉野菜や鳥レバーのような肝臓系にも含まれています。まずは、葉酸が妊活中や妊娠中に飲む理由をご説明します。●葉酸が妊活・妊娠に効果がある理由なぜ葉酸が妊活や妊娠に効果があるのか。それは、妊活中の女性や妊娠初期の女性に葉酸の栄養素が欠乏する傾向があるからです。厚生労働省の調査によると、妊娠する1ヶ月前から妊娠3ヶ月までは、1日に400μg(マイクログラム)の葉酸摂取を推奨しています。ちなみに、一般の成人は200μgが推奨量です。つまり、葉酸は積極的に摂らなければいけない栄養素だということです。●妊活中の男性も葉酸を摂りましょう葉酸を摂った方がいいのは、女性だけではありません。妊活を控えている男性も推奨されています。というのも、子どもを授かるためには、2人の協力が大事だからです。女性だけが身体に気を使っても、男性が無頓着では効果は半減してしまいます。子どもが産まれない原因が、男性にもあることを理解しておきましょう。男性向けの葉酸サプリは売られていないのも事実ですが、夫婦一緒に飲める葉酸サプリも販売されています。ぜひ、試してみてください。●葉酸サプリは必要なのか?葉酸が、妊活中や妊娠中の女性に必要であり、妊活をしている男性にも必要だと説明してきました。ここまでの説明で、「葉酸の入った食品を食べよう」と意識していただけたと思います。そして「じゃあ葉酸サプリはいらなくない?」とも思いますよね。その答えは、Noです。なぜなら葉酸サプリメントは、食品に含まれている葉酸とは構造が違うからです。食品からでも葉酸は摂取できますが、食品に含まれている葉酸よりも安全性に優れていて、体内での葉酸利用率が85%。日本より医療技術が進んでいる欧米では、葉酸サプリの摂取を呼びかけているほどです。葉酸は、サプリメントから摂取することが大切なのです。葉酸サプリが妊活中に効果的な3つの理由葉酸サプリには、栄養素を補うだけでなく、いろんな効果があります。妊活中に葉酸を飲むことにどんな効果があるのか、これからご紹介していきます。●赤ちゃんの神経管閉鎖障害を防ぐ厚生労働省の調査では、1日に400μgの栄養素を摂取することを推奨しています。その主な理由は、「神経管閉鎖障害」を予防するためです。この病気は、産まれてくる胎児に発症しやすい先天的な病気です。欧米ではこの病気の研究が進んでいて、葉酸の摂取で予防できることがわかっています。もちろん葉酸の不足だけが病気の原因ではありません。しかし、リスクを減らしたほうがいいですよね。この病気を防ぐためにも、妊娠を控えている女性は葉酸を摂っておいて損はありません。●1日の葉酸摂取量をクリアできる先ほどもお話しした通り、葉酸の1日の摂取量の目安は1日400μg。この量を食品だけで摂るのは骨が折れます。毎日、ブロッコリーやほうれん草、レバーなどをお腹いっぱい食べるのは現実的はありませんよね。それに妊活中や妊娠中は、整理で体調を崩したり、つわりで食事が喉を通らなくなったりします。その点、サプリメントが便利です。というのも、食事が摂れないときでも、葉酸を手軽に摂取できるからです。他に服用している薬と一緒にでも飲めれば、忙しい生活を送っている女性でも助かるのです。●葉酸サプリは早めに摂ることが大切「葉酸サプリの効果はわかったけど、いつから摂ればいいの?」冒頭で説明した通り、厚生労働省は妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月までを推奨しています。まずは、この期間の摂取を心がけてみてください。サプリメントは、すぐに効果が出るわけではありません。長期間摂取することが前提です。葉酸サプリを販売している各企業も同じことを言っています。つまり、葉酸サプリはいつから摂っても問題ありません。ただし、早ければ早いほど得られる恩恵は大きくなっていきます。体に必要な栄養を補ってくれるわけですから、早いに越したことはないですよね。葉酸サプリは妊娠中でも効果アリ!妊活を意識せず食事にも気を使わなかったけれど妊娠をした女性は、「妊娠してからも葉酸を飲んだほうがいいの?」と思われるかもしれません。今まで葉酸の効果を説明してきた通り、葉酸サプリはいつから摂っても問題ありません。妊娠して3ヶ月未満であれば、まずは試してみてください。●妊娠してからでも全く遅くないもちろん、妊娠してから3ヶ月以上経っていても試す価値はあります。葉酸が、妊活中や妊娠中しか必要のない栄養素であれば、妊娠してから摂取しても遅いと言えるでしょう。しかし、葉酸は人間の体に必須の栄養がギッシリ詰まっています。一般の成人でも1日200μgが必要だと言われていますから、妊娠中の女性が摂取しないわけにはいきませんよね。むしろ葉酸サプリは、妊娠中から読む人の方が多いと言っても過言ではないでしょう。●葉酸の効果を実感したいなら「ベルタ葉酸」でもどの葉酸サプリメントを選べばいいの?と思われたら、「ベルタ葉酸」がおすすめ。他にも良いサプリメントはありますが、葉酸の効果を実感したり妊活や妊娠初期の悩みや心配を解消したいのであれば「ベルタ葉酸」がいいです。なぜなら、ベルタ葉酸は妊活中や妊娠中の女性に寄り添うサービスを提供しているからです。葉酸サプリって効果あるの?と思ったら、まずどうしますか?実際に使っている人や販売している人に尋ねみたくなりますよね。生の声は貴重です。ベルタ葉酸を販売している株式会社ビーボは、お客様に寄り添うためにカスタマーサービスへ力を入れています。ベルタ葉酸を購入すると、商品の使い方や扱い方を説明してくれたり妊活中や妊娠中の女性の悩みを解決に導いてくれるカスタマーが専属で付いてくれます。ネットだけでは決してわからない生の情報が得られるはずです。まずは、質問してみるのもいいかもしれませんね。●葉酸サプリの過剰摂取に注意今まで葉酸サプリの良い効果を紹介してきました。ただし、1つだけ注意点があります。それは、サプリメントの過剰摂取です。過ぎたるは及ばざるが如しで、摂り過ぎは逆効果でしかありません。野菜が健康に良いからと言って、毎日1キロ分の野菜を摂るのは逆効果な気がしますよね。同じように、葉酸を摂り過ぎると、次のような症状が発症します。喘息 手足のしびれ 認知症のリスクこの3つが主な症状です。葉酸サプリを摂取していて、この症状が出てたら気をつけてください。お医者さんに相談するのも賢い選択です。ぜひ、用法用量を守って、正しく服用してくださいね。まとめ葉酸サプリって効果あるの?この疑問は解決できたでしょうか。葉酸サプリメントは、妊活中の女性や妊娠初期の女性に、必須の栄養素を補ってくれます。産まれてくる赤ちゃんの先天的な病気の予防にもなりますし、母子の健康状態を維持にもつながります。妊活中の男性も飲むべき栄養素です。ぜひ、検討してみてください。
2018年11月21日3回目の受精卵移植の結果が判明。その後、治療仲間と飲みに出かけ、占い師さんにも占ってもらったところ…。不妊治療を2005~8年に受けた中村こてつさんの体験談。3回目の移植判定結果が判明。3回目の移植の判定を聞きにいきました。結果、見事に陰性。HCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン。早期の妊娠検査に用いられる)=2以下…望みなし、と自分でも思いました。今回もいい卵だったんだけどね~、とドクター。次回も2個移植になるでしょうとの話を受けて退室します。その後、看護師さんと別室でお話。自分の中では次の周期からまた移植準備に入ろうと決めていたので、特に話すこともないかな~と思っていたのですが「残念でしたね、いい卵だったのに、ねー。」なんて優しく言われると涙が…。少し泣いて、確率から言って4、5回は挑戦して、悩むのはそれからにしたいと思います、と伝える。今日から薬を飲まなければ、2~3日後に子宮はリセットする予定です。そうしたら、また一から内膜作り。とりあえず、やれるところまではやるつもり…でも…どこまでやればいいんだろう。頑張っても報われないこともある、ということをヒシヒシと感じつつありました。オットが帰宅しました。今回も、2人でヤケ酒を飲みに行くことに。その前にギューと抱きしめてもらって、ひと泣きしました。愛犬がそのまわりをうれしそうにウロウロするので、笑ってしまいました。しばらく泣いて、もう大丈夫。また明日から、頑張りましょう。とりあえず、今は、前進あるのみ。それから後は、そのときになってから、また考えよう。4回目の移植に向けて、治療仲間と3人で飲みに行きました。その飲み会の帰り、酔った勢いもあり、人生で初めて手相を見てもらいました。占い師さんは街角に座っていた着物の女性。治療仲間みんなが見てもらいました。みんな聞きたいことはひとつ!(笑)「今後、子宝に恵まれるか」3人が3人とも同じことを聞いて、占い師さんはどう思っただろう(笑)。結果、3人とも「できない相ではない」とのこと。焦らずリラックスして。と、皆言われました。そりゃ、分かってるけどさ(笑)。「(当時)結婚8年目です」と言うと、そんなにできないなら神様におはらいをしてもらうのも手かも、とも言われました。高度生殖医療をしてもまだできない。と愚痴ると、排卵にもタイミングがあるから数うちゃあたるというものでもないです的なことを言われました。ん? この占い師さん意味分かってる? 適当なこと言ってない? 疑いの目を向ける私(笑)。 そのほか気をつけることとして、言葉に注意と言われました。特に目上の人に対して気をつけなければ、災いを招きかねないそうで、人相(口)を見てもそういう相が出ているもよう。それは私がしゃくれているからですか?(受け口です…笑)たしかに、自分でも口は悪いと思います。言ってしまって後悔、ってことがよくあります…。そのほかにも、親を大事に、夫と仲良く。占い師さんを疑わず(あ、これは言われてないです~笑)。当たり前のことが大事なようです。そうしたら、いつか私のところには赤ちゃんがきてくれるのだそうです。今はこんな占いも信じたい気分です。※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年11月14日こんにちは、こじらせ美容オタク家のともです。待てど暮らせど私たち夫婦にだけ赤ちゃんはやってこない…という気分になってしまう妊活中。終わりのない迷路にハマってしまった ようで、心が折れてしまいそうになることも。そこでそんな妊活中に気が楽になったエピソードを妊活中・妊活を終えたママたちに聞いてみることに。自然妊娠にこだわることをやめたどこかで壁を作っている「自然妊娠」 という言葉。自然妊娠にこだわりすぎていた女性はそのこだわりを捨てたことで妊娠したとのこと。『なかなか子どもを授からず30過ぎてからはタイミング法をトライ。しかしそれでもダメでついに35歳に突入。そんな時母から「体外受精してみれば?」 と勧められた。早い方がいい、と自然妊娠へのこだわりを捨てて体外受精にステップアップ』(30代女性/一児のママ・産休中)自分の後に結婚したのに、その友人たちから次々と妊娠報告。一人だけ置いていかれている気分になってしまうのは妊活中によくあること。その上周りの友人が皆自然妊娠しているのを目の当たりにしていると「自然妊娠するのが当たり前」 と思い込んでしまうことも。またその当たり前が「自然妊娠じゃなきゃダメだ」という縛りを自分の中で作ってしまうこともあるのです。タイミング法も失敗続きなのに、体外受精に踏み出せないと35歳という壁を感じる年齢にいつの間にか達してしまいます。自然妊娠にこだわり続けると、妊娠率は年齢と共に低下してしまうのです。医療の発達した現代は選択肢があるのは幸運なこと。その恩恵を受けるのは何も間違っていません。体外受精は確かに金銭的な負担はありますが、どうしても欲しいというのであればステップアップしてみても。夫からの言葉で楽になる妊活は一人ではできません。夫との二人三脚で頑張るもの。そんな夫に救われたという女性 たち。『結婚4年目の現在も全く妊娠する気配すらない。そんな時旦那から「子どもがいるから幸せ、じゃなくて、二人でも幸せって思えることがまず一番大事 」と言われ、毎日ヒステリックになっていた自分に気付いた。その日から笑顔で過ごすことの方を優先している』(40代女性/会社員)『「世界で一番愛しているのは妻であって、まだ産まれてきてない子どもじゃない。だから今目の前にいる愛しい人が側いるだけで充分」との夫からの言葉。肩の力が抜けたのか、その後すぐに妊娠したのにはびっくり』(30代女性/一児のママ)生理がくるたびに悲しい気持ちになり「私は女として機能してないのかな? 」と自己嫌悪に陥ることも。また「自分のせい?」と夫に対しても申し訳ない気持ちになってしまったり…。いろんな意味で妊活中は情緒不安定になりがちです。そんな時に夫からの優しい言葉はなによりの救いに。初心を思い出させてくれる「子どもが欲しくて結婚したのではなくて幸せになるために結婚した」という想いは二人共同じなはず。それなのに子どもを授かることに必死になりすぎて全然幸せではない、では本末転倒 なのです。また「夫のためにも自分を大切にしよう」と不必要に自分を責めることもやめられます。夫の優しい言葉で子どものいない人生でもいる人生でもどっちでも幸せだな、と思えるようになりその後に妊娠したというママも。妊娠に執着しすぎるのは逆によくないよう。辛い気持ちを思いっきり吐き出してみる辛い時は辛い気持ちを発散しましょう。抑え込むのではなく、ただ辛いと自分を慰めてあげる状況を作ってあげることで楽になったという話も。『不妊治療中に病院で仲良くなった友人。お互いなかなか授からず「でもウチら大変な不妊治療、頑張ってるよね 」と褒め合いっこ』(20代女性/美容部員)『ダメだった時は、我慢せず声をあげておもいっきり泣く。気持ちを発散させることでその後ポジティブな気持ちで頑張ろうと思える』(30代女性/金融)同じ妊活で頑張っている友人との会話は心をほぐしてくれます。妊活の辛さは当事者でないとなかなか他人にはわかってもらいにくいのです。自然妊娠した友人からは「私なんて大丈夫と思っていた日にできちゃって、予定外でさー」なんてサラリと言われるだけで傷つくことも。不妊治療中は孤独で誰からも褒めてもらえない寂しさもあるけれど、共感し合える人と時間を共有するだけで大きな励み に。同じ苦労をしている者たちで集まって話すとそれだけで辛さも半分になったような気分に。またそういう友人がいなくとも、悲しい時は思いっきり泣いたり、夫に愚痴ったりと気持ちを押し殺さず発散させることは重要。辛い時は辛いで大丈夫、と現状を否定せず受け入れることで、次へのポジティブな気分を引き出してくれます。ふさぎ込みがちになってしまう妊活中だからこそ、リセットする方法を実践してみてはいかがでしょうか?気持ちの持ち方を変えることで妊活に悔いなく取り組みたいですね。●ライター/とも●モデル/杉村智子
2018年07月03日こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。妊活をして、めでたく妊娠ということになれば、うれしさもひとしおですね。しかし、同じように妊活中の仲間がいる場合、うれしい反面「伝えた方がいいのか」 、「言わない方がいいのか」 と悩んでしまうことも少なくありません。そのような状況になった際、どのようにすればよいのか、波風を立てずにするための伝え方を経験者の1人としてお話ししたいと思います。妊活仲間で最初に妊娠をしたとき著者も最初の子の時、妊活をしていました。その頃、同じ時期に妊活をしていたのは著者を含め、3人でした。食生活や体調の整え方などさまざまなことを語り合っていたのです。「同じ時期に妊娠したら、同級生になれるね。」 などと話し合っていました。ところがその翌月、著者の妊娠が発覚しました。主人と大喜びをしたのはつかの間、すぐに不安がわき起こりました。「2人に何て言おう…」です。著者は妊活仲間に入って日が浅かったこと、仲間の1人は不妊治療がうまくいかなかったと悲しんでいた矢先のことでしたので、かなり気まずさがありました。つわりがひどかったため、休むことが続き、もう隠しておけないと思いました。なので、出社した際に、先に妊活仲間に「ごめん、妊娠した。」 とはっきり自分の口から告げました。妊活仲間だった2人は、少しの沈黙の後に「おめでとう、謝らないでよ。」と笑顔で言ってくれましたが、やはり気まずさを感じていたようです。その後、妊娠のことは極力話さないでいました。聞かれたときにだけ手短に答える程度にしておきました。なぜなら、彼女たちは妊娠できない自分を責めたり不甲斐なく思ったりしているかもしれないと感じていたからです。職場では妊娠していることをそれほど態度に出さないようにしました。大事なことは…妊娠の報告を伝える時に重視したい点は、相手の気持ちを思いやること です。理由は、相手に劣等感を抱かせないためと、怒りや憎しみといった感情を持たせないためです。自分が望む物を手に出来ないのに、他の人が手に出来ているという状況を目の当たりにすると、劣等感を抱いてしまうことがあります。その際に、「どうして自分には…」 という感情がわき起こり、怒りや悲しみといった感情を持ちます。これはどのような場合にも感じるものです。妊娠という授かり物に関しては、自分を責めてしまうことに繋がります。「自分は妊娠できないかもしれない」という恐怖、周りからの視線や言動など多くを感じるためにです。だから、伝えるときは相手の気持ちを思いやることを優先させましょう。そして、おめでた報告は、できるだけ自分の口からすることをおすすめ します。人づてに聞くことほどつらく不安に感じることはないからです。「隠された」 と憤慨する場合もあるでしょう。手放しに大喜びしたい気持ちを抑えて、「妊娠した」という事実を伝えることがポイントです。おめでた報告の伝え方おめでた報告で注意したいのが伝え方です。相手は、自分が妊娠できない不甲斐なさと、悲しみや不安が入り混じっている状態です。ですから、「妊娠した」という事実のみ を伝えて、余計なことはなるべく言わないようにした方がよいでしょう。NGワードを紹介します。・「つわりがひどくて大変」・「大丈夫だよ、みんなもすぐできるって」・「私はこういう風にしてみたよ。試してみて」・「いざ妊娠すると思うように動けないよ」これらの言葉は、どれも自慢している ようにしか聞こえないと思った方がいいでしょう。妊娠した事実のみを話したら、後は相手が聞いてきたことにだけ答えるようにした方がいいです。相手からの質問であれば、「妊娠をひけらかしている」とはとられず、波風が立ちにくくなるからです。----------以上いかがだったでしょうか?妊娠はおめでたいことですが、妊娠を望んでいるのにできないと感じている人にとっては、本当につらいことです。家に帰って泣いている人 も実際にいます。(妊活仲間だった1人が最近になってそう話してくれました。)だから、相手の気持ちを思いやり、聞かれたことにだけ答えるようにすることで乗り越えられると思います。妊娠中は、不安な気持ちが強いと体調を崩しやすくなります。だから余計に思いやりと余計なことを言わないことが自分自身をも助けることになると考えてください。【参考書籍】人間関係の心理と臨床監修:高橋正臣●ライター/桜井涼●モデル/杉村智子
2018年06月01日こんにちは。ママライターのマエジマシホです。赤ちゃんを授かるための活動を「妊活」と呼びますね。妊活の最も難しいポイントのひとつ は、「結果が出ないとき、区切りをどこに設定するか」です。妊活を続ければ必ずいつかは赤ちゃんを授かることができる、という保証があるわけではありません。妊活を続ければ続けるほど経済的負担も増えます。今回は、筆者の経験も踏まえて「妊活の区切りのつけ方」 について述べていきます。夫婦が同じ目標を持てなくなった妊活におけるひとつの区切り、つまりゴールの考え方としては、「夫婦、またはパートナー同士が同じ目標を持てなくなったとき」があります。筆者が積極的な妊活をやめたのは40歳になったときでした。筆者はまだ子供を授かることをあきらめきれないでいたのですが、主人と考え方が分かれてしまった のです。主人は筆者の年齢が40代になったことで、妊娠することもこれからの子育ても負担が大きいと考えたようで「もう(子どもは)無理だね」と言われました。筆者と主人の場合、身体的に問題があったのは筆者のほうでした。筆者がその気になれば積極的な妊活を続けることは不可能ではなかったでしょう。しかし、妊活においてパートナーの協力は必要不可欠 です。タイミング法でも人工授精でもそれ以外の方法でも、独りで妊活はできません。その現状があるとき、パートナーと同じ方向を向いて進めない現状では、妊活に区切りをつけるしかありませんでした。それまで同じ方向を見ていた夫婦が、同じ目標に向かって進めなくなったとき、ひとつの区切りとして妊活をやめるタイミングかもしれないですね。産む立場の女性の年齢高齢出産といわれる35歳を超えても妊活を続けようとする場合、40歳がひとつの区切り になるのではないかとおもいます。20歳で子どもを産むことができる人に比べたら2倍も年齢を重ねているわけです。年齢を経るごとに女性の身体は妊娠する能力が落ちることは妊活をしたことのある方ならすでにご存じでしょう。妊活をしている女性の中には「40歳にならないうちに妊娠したい」と考えている人は少なくないのではないでしょうか。その状況にあって妊活の結果が出ないまま40歳を迎えたとき、筆者は妊活に「疲れている自分」 に気がつきました。結果が出ない「戦い」に費やすお金やエネルギーや時間について疑問に感じることが増えてきました。妊活のために病院に通うことが心身ともに負担 になっていたことに気がついたのです。40歳になる前ですら結果の出なかった妊活が、今後結果を出すことができるのだろうかと毎日のように考えていました。これでは妊活を続けること自体が苦痛でしかありませんよね。妊活を続けることそのものに疑問を感じることが増えてきたら、妊活を終えるひとつのタイミングを迎えているといえるでしょう。ずるずると惰性で治療を続けることだけはお金も時間も無駄にするだけなので避けるべきですね。----------以上、いかがでしたでしょうか。家庭のあり方は千差万別です。子どもがいようといまいと、一人っ子だろうと4人の子どもがいようと、その家庭ごとのあり方を誰も否定はしない でしょう。時折、無責任な政治家が「産めよ増やせよ」という趣旨のことを発言して世間の批判を浴びていますが、それこそ余計なお世話です。子どもがいようといまいと、夫婦が幸せならばそれで良い はずです。子どもがいない夫婦に対して、他人は面白おかしく勝手なことをいうかもしれません。しかしそれは、子どもがいては味わえない「自由さ」や「経済的負担の軽さ」などへの妬みの裏返しとも考えられます。自分と配偶者なりの家庭の形を夫婦で描いていけば、他人から何をどう言われても一切気にすることはないでしょう。「他人の家庭のことにまで首を突っ込む暇な人」くらいに考えて、雑音は聞き流しましょう ね。●ライター/マエジマシホ●モデル/杉村智子
2018年05月25日こんにちは、こじらせ美容オタク家のともです。「なんで自分ばかり」「どうして自分だけ妊娠できないの?」とつ自分を責めたり他人を羨んだりしがちの妊活中。不妊治療の辛さもそうですが、つい精神的にもネガティブに陥ってしまいます。その上妊活はいつまで続くかわからないため、息抜きは必須。ママがストレスまみれ…では上手くいくことも上手くいかなくなってしまうのです。そこでポジティブになれるような妊活を楽しむ方法 を、妊活中や妊活経験がある女性に聞いてみました。毎日お風呂に入る『毎晩お風呂は夫が帰宅するまで待って、必ず一緒に入るようにしていました。お風呂でイチャイチャしながら一日の出来事を話すことでラブラブ度もアップ。』(20代女性/二児のママ)『入浴剤を使ったりと、お風呂グッズは大活躍。妊活前は「お風呂は面倒くさい…」とシャワーだけの日も多かったけれど、今は「今日はどの香りにしよう」と湯船につかるのが楽しみの一つに』(30代女性/会社員)「温活」という言葉もあるように、体を温めることは女性の身体にとってとても重要 なこと。体温を上げると妊娠力も高まります。そして手軽で簡単な方法と言えばお風呂。お風呂の時間を「楽しい時間」に 代えてしまえばこっちのもの。夫と一緒に入ったり、入浴剤のバリエーションを増やしてみるだけで特別な空間に。生薬エキス入り、バスソルト、ハーブ入浴剤…と日替わりで体を温める効果を謳っている入浴剤をチョイスするのも楽しいですよね。食塩と炭酸ガスが温浴効果を高める「きき湯」はコスパもよくてオススメです。ただ入るだけでなく一工夫するだけで楽しくリラックスもでき体もポカポカをキープ。授かる美味しいレシピの研究『基本のことだけど妊娠するためには栄養バランスは必須だと思っていた。旬の食材を使って料理するだけで栄養はたっぷり。特に根菜中心の料理は体も温まり妊娠力もアップ』(30代女性/美容師・一児のママ)『妊活のためにコンビニを一切やめ、ついでに皿もお洒落なものに買い替えカフェの真似をしてウチカフェに。どう美味しくて見栄えもするレシピを作れるか考えるのが日課になった。妊活楽しいじゃんって思える時』(30代女性/自営)美味しいものを食べると幸せになれる…というのは妊活中でなくても同じ。「妊活のために作るご飯」という考えでなく「美味しいご飯が妊活に役に立った」 というレシピを研究してみましょう。見栄えがよいカフェ風の料理をテーブルに並べるだけでテンションも上がります。デザートは目にも楽しい涼し気な果物を使ったプルプルゼリー。夕飯は鉄や亜鉛が豊富なラム肉のバルサミコソースのステーキ…と、代謝もあがるヘルシー肉をたっぷり使うと巡りのよい体に。また冷や奴にタレにつけたニラをのせるだけでも彩り豊でスタミナ満点。美味しくてお洒落なレシピを食べるだけで授かり体質へ導いてくれる のです。もっとやる気を出すならSNSを活用して料理好きの仲間と繋がるのもいいでしょう。「妊活だから」と固執せず「健康によい美味しいものを楽しく食べよう」と意識するといいよう。可愛いお守りグッズを集める『困った時の神頼み…ということで、神社巡りやネットやショップで購入したお守りグッズを集めている。子宝に恵まれるパワーストーンはカラフルで可愛い。またぬいぐるみのかたちをしたお守りもあって選ぶだけで幸せに。』(20代女性/メーカー勤務)やはり妊娠はタイミングが大事…つまり運気を上げることも同じくらい大事 なのです。そしてせっかくなら楽しみながら運気を上げたもの勝ち。今は乙女心をくすぐるような可愛すぎる縁起のいい子宝お守りグッズもたくさん 販売されています。選ぶだけでも興奮して、ついつい買いすぎてしまうことも…。購入した人が実際に子宝に恵まれたという噂のお守りもあり要チェック。また夫とお揃いにしてみるとカップル気分が再燃 しちゃうかも?----------以上、いかがでしたでしょうか。妊活は辛いもの…と悲壮感に浸っていてはもったいない。ポジティブになれるところはポジティブに、楽しめることは楽しんで。それが妊活の成功の鍵 かもしれません。妊娠力アップのためにも楽しく妊活は乗り切りたいですね。●ライター/とも(こじらせ美容オタク家)●モデル/貴子
2018年05月24日ムスメちゃんとオコメちゃん
猫の手貸して~育児絵日記~
うちはモフモフ暮らし