待望の妊娠でしたが、残念ながら流産してしまった私。その後の妊活や体の変化についてお伝えします。 流産してしまったけれど…諦めきれない!待望の妊娠でしたが、1度目は残念ながら流産してしまいました。とても悲しかったですが、どうしてもわが子に会いたい!という思いが強く、妊活再開を決意しました。元々クロミッドを服用して基礎体温を整えていたので、妊活再開にあたり再びクリニックを受診しました。 クロミッドを処方してもらい、排卵日を待っていました。いつもなら排卵痛後に高温期に突入しますが、いくら待っても高温期にならず……そのまま生理が来てしまいました。なんと流産後、クロミッドだけでは排卵することができず、無排卵月経となっていました。これにはとてもショックを受けました。 hCG注射に挑戦もうステップアップするしかないのかと思い先生に相談すると、hCG注射の提案をされました。排卵を起こしてくれる注射で、卵胞チェックをして排卵前に注射すると2~3日で排卵するとのことでした。 どんな方法でもちゃんと排卵させたい! その一心で注射をお願いしました。生理5日目にクロミッドを飲み、その後卵胞チェック。排卵直前を狙って何度か卵胞チェックをしました。そして排卵ギリギリのところでhCG注射を施行しました。筋肉注射ともあってとても痛かったです。 そして無事に排卵!どうか排卵しますように……!数日間ドキドキとしながら過ごしました。その結果……無事に排卵し、久しぶりに高温期に突入しました!! まだ妊娠したわけではないけれど、無事に排卵したことがとてもうれしかったです。それからクロミッド+hCG注射の治療を数回繰り返し、再び妊娠することができました。流産後は体調が変化しやすいと聞いてはいましたが、私の場合は悪い方へ傾いてしまいました。ですが、新たな治療方法と出合えたため、無事妊娠することができました。ひとりで悩まず、先生に相談し、自分に合った治療を探すことができてよかったと心から思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 著者:南野ふみ妊娠9カ月。不妊治療・流産を経て再び妊娠。
2020年03月29日初めてのタイミング指導でバッチリタイミング。長い14日を経て生理予定日を迎え、さらに数日経ち…… ついに出ました~~「妊娠検査薬」!!! 今までは排卵日特定に四苦八苦してたので「排卵検査薬」でしたが、今回は満を持しての登場「妊娠検査薬」!!! みんな大好きフライング検査のお時間です(笑)。 一応しっかりした判定をするために、使用は1週間後と書いてあるけれど、本当に妊娠してたら生理予定日くらいからうっすら線が出るらしいですね! あまりに薄すぎて余計そわそわしちゃうのあるあるだけど!それでも使わずにはいられないのよくわかります!次の日まで待つと生理が来るかもしれないなんて言わないで! だって一日一日が長いんですもん。ってことで私も高温期16日目にいそいそと使ってみました。 はたして結果は……。 第35話につづく 著者:イラストレーター 漫画家 まっふ令和元年5月1日生まれの男の子を子育て中の漫画家。多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を備忘録としてブログにのんびり4コマで更新中。ベビーカレンダーでは妊活中のお話「妊活レベル1 まっふの冒険記」を連載。息子とのお昼寝と一日の終わりにするゲームがなによりの至福。
2020年03月17日私は生理痛がひどく、生理周期も乱れ、精神的にも不安定でした。一つひとつちゃんと改善すればよかったのですが、ずっと後回しにしていました。心と体の負担でしかなかった生理が、女性として重要なことなのか今ならわかります。今回は、いざ子どもが欲しいと思ったときに悩んで自分の体と向き合った体験と、それまでの生理不順やなかなか妊娠が叶わなかった原因について紹介していきます。 腰にダンベルをぶら下げているような生理痛中学生のころからテニスに熱中していた私ですが、生理が来るとコートの端で休んでいました。腰から鈍痛がずっと続いている状態で重たく、運動なんてできなかったのです。今思えば薬を飲めばよかったのかもしれませんが、薬を飲むと癖になってしまうと思ったので我慢していました。ある日、友だちから「生理痛がひどいと子宮の病気があるかもしれないから病院に行ってみたら?」と言われたことがあります。しかし、すごく怖くて病院にはなかなか行けず……。 生理不順は当たり前…病気? ストレス?生理痛がひどいので、毎月生理が来るのが憂うつでした。しかし生理不順なので2、3カ月生理が来ないことはザラにあり、ひどいときは1年来ないことも……。当時はなぜ不順だったのかわかりませんでしたが、振り返れば学生時代から悩み事が多く、心理的な原因で来ないのではないかと思っていました。 肌荒れ、むくみ、イライラで情緒不安定に生理不順なので生理周期がわからないのですが、生理前は必ずと言っていいほど肌が荒れてイライラします。ちょっとしたことで泣きそうになるなど情緒が不安定でした。当時の彼氏にはこのことでかなり迷惑をかけてしまい、生理中も不安定な状態が続くのでとてもつらかったです。でもどう改善すればいいかわからず、イライラしないように生理中は好きなものを食べ、好きなことをして過ごしていました。 生理で悩んでいた原因は? 妊活で明らかに結婚をして3年目に、夫と子どもが欲しいと話していました。いざ妊活をしてみましたが、なかなかできず……。病院で検査したところ「多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)」とわかりました。排卵がうまくできていないことが原因で生理が来ず、生理不順だったことが判明したのです。不妊治療を始めるとき、先生から「体を冷やさず温め、ストレスを溜めないこと」と言われ、冷たいものをなるべく飲まないようにし、お風呂に浸かり、ホットヨガにも通うようにしました。 こんなに生理で苦しんでいたのに、一度も病院に行かなかったことを後悔しました。子どもが欲しいと思ったときにすぐ授かれず、不妊治療を経験したことで、もっと早めに病院に行っていればよかったと思いました。今では少しでも違和感があると病院に行くようにし、自分の体のことを後回しにしないようにしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:松丸りん0歳男児の母。陽気な夫と3人で田舎暮らし。出産、育児、子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年03月11日初めてのタイミング指導後、そわそわしながら時が来るのを待ち…… 長い14日間を経てついに生理予定日へ。 基礎体温を測り続け、高温期が続くと妊娠。それまでに急降下し、低温期に戻ったら「リセット」となり、また同じサイクルを繰り返します。 私は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)で低温期は果てしなく長いのですが、高温期は毎回14~15日間としっかり安定していたので、まだか、どうなのか、と静かに時を待ちました……。 高温期は時間や体調で14日を超えることもあるけれど、17日を超えたら割と濃厚らしいですね。 期待はするけど、生理が来そうな気もしてたし、妊娠初期症状との違いもわからないし、もうくるならくるで早くしてくれ! 的な気持ちでした。 この3日間は長い!!! 第34話につづく 著者:イラストレーター 漫画家 まっふ令和元年5月1日生まれの男の子を子育て中の漫画家。多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を備忘録としてブログにのんびり4コマで更新中。ベビーカレンダーでは妊活中のお話「妊活レベル1 まっふの冒険記」を連載。息子とのお昼寝と一日の終わりにするゲームがなによりの至福。
2020年03月10日27歳で結婚後、2年間妊娠できなかったので婦人科に通い始めました。タイミング法を6回、人工授精を6回しましたが妊娠しませんでした。半年ほど悩んだ末、体外受精専門の病院に転院。子宮鏡手術を経て、1回目の移植で妊娠できました。今回は、なかなか原因がわからなかった不妊治療の体験をお伝えします。 タイミング法・人工授精で結果が出ない結婚後すぐに「赤ちゃんに恵まれたらいいな」と思っていましたが、なかなか妊娠することができませんでした。不安に感じ、まだ20代でしたが、1度夫婦で検査を受けてみようと近くの婦人科を受診しました。その結果、各種の検査で夫婦ともに異常はなし。「タイミング法で解決するか」と楽観的にとらえていました。しかし、半年間試みましたが妊娠せず、人工授精にステップアップ。そして人工授精を6回しましたが、結果が出ませんでした。 体外受精へのステップアップを決断体外受精へステップアップする決断はなかなかできませんでした。そしてメンタル的にもPMS(月経前症候群)が悪化したり、友人の妊娠を喜べないなどの状態が続く時期だったと思います。決断のきっかけとなったのは実母からの一言でした。「どうしても子どもが欲しいなら、まずは1度、体外受精を試してみたら?」と背中を押してくれたのです。母の言葉で、まずはチャレンジしてみようと前向きになることができました。さらに同世代で3人の友人たちが先にステップアップして妊娠していく姿にも励まされました。 体外受精、そして妊娠・出産体外受精の専門病院に転院し、子宮鏡手術を経て体外受精をおこないました。1回目の採卵は仕事の繁忙期と重なってしまい、採卵できたのは2個。さらに受精もうまくいかず、移植できる受精卵が1個もない状態……。高額の費用をかけたにも関わらず、納得できない結果でした。2回目の採卵は仕事を休み、担当も院長先生を指名して調整し、5個の受精卵ができました。そして1個目の移植で妊娠でき、無事出産することができたのです。 赤ちゃんが欲しいなと思ってから出産に至るまで、約5年の月日がかかりました。ステップアップは経済的負担も身体的負担も大きいものでした。不妊原因のわからなかった私たちにとっては体外受精が解決策だったようです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:小川かなえ2歳の双子姉妹の母。東京郊外在住。元保育士、不妊治療を経て妊娠出産。子連れハイキングやキャンプなどアウトドアも再開。現在は親子の森のようちえんを運営し、地域や自然とともに子育てをしている。
2020年03月05日3カ月生理が来なかったので婦人科を受診。奇跡的に排卵直前の卵が見つかり、「今夜頑張って!」とタイミング指導を受けました。 「今夜頑張って!」とタイミング指導を受け、その夜はばっちりタイミングをとることができました! 今までの自己流で排卵検査薬等を使って予想していた排卵日とはわけが違う、エコーでちゃんと見てもらってのバッチリタイミング……! これはもう期待しかありません!! そして、その日から生理予定日までの14日間が長いこと長いこと。忙しくしていれば考えないで済んだかもしれなかったけど、丁度休み期間だったもので……ずっとカレンダーとにらめっこ状態でした。 生理前症候群と妊娠初期症状も似てますよね!いっぱい検索なんかしちゃって一喜一憂。でもこれ、ほんとあるあるですよね……。一日に何回熱測るねんみたいなw 初めてのタイミング指導、完全に浮かれてました。 第33話につづく 著者:イラストレーター 漫画家 まっふ令和元年5月1日生まれの男の子を子育て中の漫画家。多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を備忘録としてブログにのんびり4コマで更新中。ベビーカレンダーでは妊活中のお話「妊活レベル1 まっふの冒険記」を連載。息子とのお昼寝と一日の終わりにするゲームがなによりの至福。
2020年03月03日現在、生後8カ月になる娘の子育て中です。この子には姉がいました。結婚3年目でやっと授かった子どもは妊娠10カ月のときにおなかで突然亡くなり、不育症の診断を受けました。子どもの死を経験し、そこから這い上がって無事出産するまでの体験談です。 子どものことよりも仕事を優先してしまう自分結婚後、私はすぐに子どもが欲しいと思っていましたが、夫は妊活にあまり積極的ではありませんでした。お互いの考え方やタイミングが合わなかったこともあり、子どもを授かったのは結婚して3年後のことでした。 妊娠中はおなかの子どものことよりも仕事を優先してしまう自分がいました。職場で貧血で倒れることや、おなかが張ることがありましたが、「これくらい大丈夫」とおなかの子どもに言い聞かせていました。 職場の先輩が「ひとりの体じゃないんだよ」と声を掛けてくれても、妊娠の経過が順調だったこともあり、大分無理をしていたと思います。 胎動が感じられない臨月に入ったある日、おなかが張ったかと思うと、それから胎動を感じなくなったような気がしました。不安な気持ちのまま誰にも相談することができず、一晩過ごしました。そして、次の日の朝、かかりつけの個人病院の診療時間が始まるのを待って受診しました。 病院の診察台の上に横になったときには、すでにおなかの子どもの心臓は動いていませんでした。原因不明の突然死でした。私は事態を受け入れる間もなくそのまま市内の総合病院に運ばれ、陣痛促進剤とバルーンで陣痛を誘発して3日後、赤ちゃんを出産しました。 心も体も回復できないまま…医者からおなかの子どものことは説明されていたのに、産んだら本当は生きているんじゃないかと、出産するそのときまで私はどこかで期待していました。そして、動かない自分の子どもと対面するまで、私はひどい夢を見ているんだと思っていました。 現実を受け入れられないまま退院し、子どもの埋葬を済ませ、夫は仕事に戻っていきました。空っぽのおなかと残酷な現実に、私は何のために食べるのかわからなくなりました。そして、子どもと幸せそうに過ごす友だちを見るのがつらくて、部屋に引きこもっていました。体は軽くなったはずなのになぜか鉛のように重いのが不思議でした。 それでも仕事は待ってはくれませんでした。心も体もまったく回復していないのに、産休はあっという間に終わってしまったのです。1日のうちに気持ちがジェットコースターのように上がったり下がったりを繰り返し、自分の気持ちをコントロールすることがとても難しく思いました。仕事の帰り道、「ああ、こうやってうつになっていくのかな」とふと考えることもありました。目の前の仕事をこなし、忙しさに身を任せていたら月日は勝手に過ぎていきました。 2人目の妊娠もう一度、子どもが欲しいと思えるまで1年かかりました。友だちの何気ない言葉に励まされ、妊娠する決心ができました。子どもの死を経験するまでは、妊娠して出産するのは当たり前にできることだと思っていましたが、2人目の妊娠中は出産するそのときまでずっと不安がついてまわりました。 赤ちゃんの産声を聞いた瞬間は、感動し過ぎて涙は出ませんでした。前回の出産のときに全部流しきってしまったのかもしれません。出産は大変だけど、こんなに愛おしい気持ちになれるから、みんな頑張れるんだと思いました。温かく、必死に生きている赤ちゃんを見て、お姉ちゃんの分まで大切に育てようと心に決めました。 1人目のときも2人目のときも妊娠経過は順調で、今でも何が原因で亡くなったのか、どうして2人目の子は元気に生まれてきてくれたのか自分でもわかりません。それぞれの運命だったとしか……。ただ私が言えるのは子どもを亡くしたときにそこで諦めて立ち止まっていたら、今の子どもには一生会うことはなかったということです。つらいときは気持ちも目の前も真っ暗でしたが、自分の子どもを見たとき、自分はこの子に会うために生まれてきたんだと思えるくらい素晴らしい気持ちになりました。命の大切さ、命があることに感謝することの大切さを教えてくれたこのできごとは、私には必要な経験だったのかもしれません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:八代 華8カ月の娘と育休消化中。
2020年02月29日妊活中は妊娠に向けて適切な夫婦生活を営むことが重要ですが、同時に妊娠しやすいような体調管理をおこなうことも大切です。しかし、妊活中に運動してもいいものかどうか疑問を持つ人もいるかもしれません。そこで、妊娠に効果的な運動や運動するうえでの注意点、妊活中でも体に負担がかかりにくい運動について解説していきます。 妊娠しやすい体づくりとは、運動の効果とは妊活中はいつ妊娠に成功できるかわからないため、運動を避ける人も見受けられますが、実際には運動をしないことは逆効果と言えます。特に体が冷えやすい人や肥満気味の人、普段から歩くことをあまりしないという人は体を動かしておくといいでしょう。もちろん、できるところから少しずつでいいのです。今まで運動をまったくしてこなかったといっても、妊活中にいきなり無理な運動をする必要はありません。体に負担が少ない運動であることが妊活には大切だと言われています。 妊娠のタイミングは体質や夫婦生活の頻度など個人差はありますが、着床しやすい状態に卵巣を近づけておくことが大切です。そのためには、血流を良くしておくことが重要だとされています。血行促進を図るためには食事や睡眠などの生活習慣も影響しやすいものですが、適度に体を動かして血行を良くすることも怠ってはいけません。運動をすると体温が上昇します。筋肉量の増加が期待できるとともに、基礎代謝が上がり、余分な脂肪の燃焼へとつながります。基礎代謝を上げることは、妊娠しやすい体作りをするうえで大切なことです。血流が良くなっていると、妊娠してから赤ちゃんに栄養がいきやすくなるというメリットも期待できます。 妊娠した後は出産に備えて十分な体力も維持しておかなければなりません。出産には相当の体力が必要です。また、妊娠中は胎児が成長するにつれ、いつもはできていたことがなかなかできなくなることもあります。例えば衣服の着脱などがそうです。妊娠してから困らないためにも、肥満気味の人は妊娠する前にできるだけ体を絞っておくほうがいいでしょう。また、肥満の場合に心配されるのは産道が狭くなってしまうことです。陣痛が始まっても出産に時間がかかってしまうと赤ちゃんに危険が及ぶこともありますし、その分お母さんも体力を消耗します。妊活中から適度な運動を心がけておくことは、妊娠しやすい体をつくることはもちろん、快適な妊婦生活や順調な出産を迎えるうえでも大切なことなのです。 妊活中におすすめの運動妊活中にしておきたい効果的な運動とは、主に有酸素運動です。ダイエットや体力作りを目的に普段からウォーキングやヨガをおこなっている人はそのまま続けていくことで、妊娠しやすい体づくりが期待できます。妊娠しやすくなるように時間を長くするなどメニューを増やす必要は特にありません。 妊活に向けてこれから運動を始めるという人は、週末の余暇や通勤時間などを利用して、まずは歩いてみましょう。1日の目安量は30分程度です。歩くときには呼吸を意識し、できるだけ腕も大きく振るようにすると、全身が鍛えられます。歩幅も大きくなるように意識していくと骨盤の安定につながります。 また、ヨガはゆっくりした動きで呼吸を意識しながらできるため、基礎代謝のアップにつながりやすい運動です。スタジオに通う人もいますが、自分のペースで進めたい人は自宅でおこないましょう。レッスン用のDVDや動画サイトなどを利用すれば、慣れない人でもポイントを掴むことはできます。ダイエット効果を期待したいときにはホットヨガもいいかもしれません。ヨガはポーズによって効果がさまざまに分かれています。女性ホルモンのバランスを整えるポーズを集中的に取り入れるのも、妊娠に近づきやすいと言えます。妊活中の人や妊婦向けのヨガスタジオも増えているので、気分転換をしたいときや、妊活仲間・ママ友を作りたい人はスタジオに通ってみるのもいいでしょう。 そして、ストレッチも妊娠に効果的な運動の1つです。代謝をアップし、血行促進が期待できるというのも理由ですが、骨盤を矯正する効果が期待できます。仰向けに寝そべり、ゆっくり息を吐きながら両足をゆっくり左右に向けてウエストをねじってみましょう。個人差はありますが、骨盤の歪み改善などの効果が期待できます。ストレッチをおこなうのは入浴後が効果的と言われています。入浴で体温も上昇していますし、さらに血行促進も期待できるでしょう。ストレッチは1日10分程度でも十分です。なかなか時間が取れないときはヨガと一緒におこなってもいいかもしれません。大切なのは続けることです。楽しくできる範囲内での運動を心がけましょう。 妊活中に気をつけたい運動妊活中に心がけたいのは体に負担をかけずにできる有酸素運動を中心におこなうことです。妊活中はいつ妊娠してもおかしくはない状態のため、記録を競うような激しい競技運動などはやめるようにしましょう。球技のような体に衝撃が加わるような運動も妊活中には避けたいものです。しかし、体に負担がかかりにくい運動であればできる限り積極的におこなうほうが出産に向けての体力作りにも役立ちます。血行促進と基礎代謝アップ、そして体を温めることを頭に置いて、適切な運動を続けましょう。 運動後のケアも大切です。汗をかいたらそのままにせず、すぐに着替えることを怠ってはいけません。せっかく体が温まったのに汗で体が冷えてしまうことがあっては逆効果です。通勤時間などを利用してウォーキングをする場合には、勤務先に着替えを置いておくのもいいかもしれません。屋外で体を動かすときには動きやすい服装を心がけ、すぐに汗が拭けるようタオルを持参すると良いでしょう。 妊活中の運動は妊娠しやすい体づくりをすることだけが目的ではありません。精神をリラックスさせ、ストレスを解消することも目的の1つです。面倒に感じることや続けることが苦しいと感じるような運動は避けるようにしましょう。 まとめ妊娠しやすい体づくりをするうえで大切なのは血行促進を心がけることです。適度な筋肉量を維持するためにも、ヨガやウォーキングなどの有酸素運動で脂肪を燃焼させながら、代謝アップを図ることが必要と言えます。体を冷やしたり無理な運動をしたりしないよう注意し、自分のペースを大切にしながら、ときには気分転換を兼ねてジムやスタジオに通うのも良いでしょう。 監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。
2020年02月25日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは。妊娠を望む方たちのサポートをしているファミワンです。今回の担当は、ファミワンの生殖医療相談士・看護師の石橋です。看護師として不妊治療の現場で十数年働きながら、妊活を頑張られている夫婦のサポートをさせて頂いています。さて、今回のテーマは一番気になるけど中々聞けない「お金」のお話です。不妊の治療や検査は保険でできるものもありますが、自由診療となるものも多いため“不妊治療は高い“というイメージがあると思います。それが気になって実際に病院への受診を躊躇していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は不妊治療のお金のあれこれについて少しお話しさせて頂きますね。<検査費用>保険適用検査月経中のホルモン検査:1,500円〜2,00円子宮卵管造影検査:8,000円超音波検査:1,600円〜2,000円フーナーテスト:600円黄体期の検査(超音波+血液検査):4,000円自費検査血液型:1,000円〜2,000円感染症検査(B型肝炎・C型肝炎・梅毒・HIV):5,000円〜8,000円クラミジア検査:4,000円〜5,000円AMH(抗ミュラー管ホルモン):5,000円〜10,000円甲状腺ホルモン検査:3,000円〜4,000円風疹抗体検査:3,000円〜5,000円精液検査:3,000円〜8,000円これらは一部検査であり、全てではありません。また、全てが一例ですので各病院にて料金は異なります。病院によっては月経周期に関係なくできる自費の検査を、少しでもお得にできるようにとセットにしているところもあります。<治療に関わる費用>不妊治療にはタイミング療法・人工授精・体外受精があります。それぞれの治療内容により費用は大きく変わります。今回は、それぞれの治療の1周期にかかる費用をご紹介します。タイミング療法8,000円〜15,000円月経が開始してから、排卵が終わるまでに通常2〜3回の受診が必要となります。その間に、超音波検査や必要に応じて排卵誘発剤の内服や注射、排卵促進剤の注射などが必要となります。診療の回数や必要な薬剤によって費用は前後しますが、保険適用の治療なのでこれくらいの費用になることが一般的です。人工授精10,000円〜50,000円診療の回数や使用する薬剤はタイミング療法とほとんど変わりません。しかし人工授精は自費診療となるため、料金が高くなってきます。体外受精・顕微授精診察代:50,000円〜10,000円 採卵と移植又は凍結:200,000円〜600,000円月経が開始してから排卵誘発剤の注射や内服を開始します。診察は採卵が決まるまで3〜5回ほど必要でその都度、超音波検査やホルモン検査が必要です。誘発剤の注射も1回3,000円〜8,000円を平均10回ほど実施します。また、実際にこの診察料とは別に採卵から受精卵の凍結保存又は胚移植までの費用もかかります。それらをトータルすると高額な費用となります。体外受精や顕微授精は刺激方法や卵巣機能などにより大きく変動しますが、それでもやはり高額であることに間違いはありません。<不妊治療に関する助成金や医療費控除>これまでご紹介させて頂きましたが、不妊治療は高額になりがちです。そのため経済的にサポートする目的で助成金の制度があります。また不妊治療にかかった費用は医療費控除の対象になるため申請することで負担を少しでも軽くすることができます。助成金制度不妊治療や検査に関する助成金は3種類あります。不妊治療・検査の助成金検査やタイミング療法・人工授精までの治療に関する助成制度です。こちらは各市町村にて対象や助成額が異なるためお住いの自治体にご確認下さい。特定不妊治療助成金制度体外受精・顕微授精が対象となる助成金制度です。特定助成金制度は初めて助成を受けた日に女性の年齢が39歳までであれば通算6回受けることができ、40歳以上の場合は3回となります。女性の年齢が43歳以上の場合には対象となりません。また所得制限も設けられていますので、詳細は各自治体でご確認下さい。男性不妊治療(精巣内精子生検採取法等)に関わる医療費助成特定不妊治療(体外受精及び顕微授精)に至る過程の一環として行われる、精巣内精子生検採取法(TESE)、精巣上体内精子吸引採取法(MESA)、経皮的精巣上体内精子吸引採取法(PESA)、又は精巣内精子吸引採取法(TESA)の費用の一部が助成されます。但し、男性不妊単独での申請はできません。医療費控除不妊治療にかかった費用は医療費控除の対象になるため、所定の手続きをすることで所得税や住民税の負担を軽減できます。医療費控除の対象になるものには不妊治療の検査代、治療費、お薬代、不妊治療のための鍼治療やマッサージ代です。申請する場合には領収書が必要になるためしっかりと保管しておいてください。このようにいくつかの制度があるので、それぞれの制度を理解し申請をすることで負担を少しでも軽減して下さい。又、これら以外にも例えば妊娠を目指しているご夫婦の場合、風疹抗体検査やワクチンの接種なども助成制度を設けている自治体は多くありますので、こちらも一度確認することをお勧めします。さらに企業によっては、不妊治療の費用を援助してくれる会社もありますので、お2人の会社の制度を確認しても良いかもしれませんね。今回お伝えしたように、不妊治療にはお金がかかります。そのため、受診前から実際にどの程度の費用がかかるものなのか知り、お2人でどこまでの治療をどの程度行うのか、又治療費をどのように捻出するのかなど事前に話し合っておくと良いでしょう。実際にお金の事が心配で病院を受診できない方が多いこともデータによって判明しています。治療でどの程度の費用がかかるのか情報を得ることで、事前に話ができ、受診後の不安も多少軽減できるのではないかと思います。ただそれぞれの病院によって料金は異なるので、もう少し詳細に知りたい方はこれから通いたいと思われている病院へ直接聞かれることをお勧めします。病院側も情報提供として料金をお伝えできるように準備しているところも珍しくありませんし、聞くことは決して恥ずかしいことではなく治療をする上で必要な情報ですので遠慮せず聞いて下さい。お困りごとがありましたらお気軽に私たち ファミワン にご相談くださいね。*参考資料;NPO法人Fine 不妊治療と経済的負担に関するアンケート より
2020年02月21日「妊娠したい」と考えたとき、妊娠するということがこんなにも奇跡的なことだとは思っていなかった方も多くいらっしゃると思います。すんなり妊娠する方もいらっしゃる一方で、子どもが欲しくてもなかなかできない方もいます。自分は子どもを授かることができたけれど、友人にはなかなかできず、つらそうにしているとき、どのように接するのがベターなのでしょうか。 相手にとっては、どう言っても“わかりあえない人”自分の努力ではどうにもならないことが多々あるのが妊娠です。妊活中の方にとっては、頑張りがなかなか実を結ばず、悩ましい日々を送っていらっしゃる方も多くいます。そんな悩んでいる姿を見て、友人を励ましてあげたいという気持ちが湧き上がることもたくさんあるでしょう。 けれど、もしあなたにすでにお子さんがいたり、妊娠中だったりしたら、何を言っても多くの場合、相手は“あなたにはもう子どもがいるんだからいいじゃない”“妊娠できたあなたには私の気持ちはわからない”と少なからず思ってしまいます。 アドバイスはやめておいたほうがいいもし、あなたも妊活をして子どもを授かったとしても“こうしたらいいよ”というアドバイスはやめておいたほうがいいかもしれません。相手はあなた以上に自分の状況や体調を考えているはずです。考えていることにアドバイスされてしまうと、“そんなことわかっている”と思われたり、最悪の場合“なんて上から目線なの”と気分を害されてしまうこともあるかもしれません。 相手から、“あなたのときはどうだった?”と尋ねられれば、アドバイスとしてではなく、状況を説明するに留めましょう。妊活は時としてとてもセンシティブな問題です。人の神聖な領域に踏み込んでしまわないよう気を付けましょう。 話を聞くだけでOKどんなにあなたが親切心で心配していても、相手の状況を完全に理解することは不可能です。これは、妊活中に限らず、つらいときにその人とまったく同じ立場になるのは不可能なわけで、相手もあなたが心から心配してくれていることは理解しているでしょう。友人が悩んでいて話を聞いてほしそうであれば、助言などはしようとせず、ただ寄り添って話を聞いてください。それだけで、あなたの気持ちは相手に伝わるはずです。 友人が悩んでいるからといって、腫れ物に触るような対応も避けましょう。せっかく一緒にいるのであれば、楽しい時間をお互いに過ごせるようにすることが一番の励ましになるのではないでしょうか。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年02月16日妊活をおこなうにあたっては、女性だけでなく男性側の協力も必要だと言えます。なぜなら、妊娠できない原因は男性側にある可能性もあるからです。妊活がなかなかうまくいかない場合は、男性側の生活習慣や食事・サプリで摂取する栄養素を見直してみると良いでしょう。そこで、この記事では妊活に取り組んでいる人に向けて、男性不妊の概要と男性が気を付けたほうが良いことなどを紹介します。 男性不妊とは? 男性器と精子の役割妊娠するためには、女性の卵巣内にある卵子と男性器から放出される精子が出合わなければいけません。男性器は主に睾丸と陰茎から成り立っています。睾丸は男性の生殖腺であり、男性ホルモンや精子を作り出す器官です。作り出された精子は勃起した陰茎が射精をおこなったときに放出されます。陰茎は精子を女性の腟内に送り込むための交接器官の役目を持っているのです。 射精された精子は腟内を泳ぎながら卵管を目指します。一般的に一度の射精で数億もの精子が放出されますが、卵管にたどり着けるのはそのうちの100万分の1に過ぎません。つまり、精子に特段の異常がないケースでも卵子の周囲までたどり着けるのは、およそ100程度なのです。そのため、精子の動きが鈍かったり、精子数が少ない状態で射精したりすると、妊娠する確率はさらに低くなります。また、放出される精子は卵子に到達すれば必ず受精するというわけでもありません。 卵子に到達した精子は受精するために、卵子内に侵入を試みます。そのため卵子に近づくと先体反応と呼ばれる形状に変わらなければいけないのですが、うまく形状を変えられない奇形精子が多いと受精がスムーズにできません。精子は数が多ければ多いほど卵子まで到達する可能性は高くなりますが、質が悪いと結果的に受精できないケースもたくさんあるのです。無事に受精できた場合は、卵子はその他の精子を侵入させないために、卵子の殻を厚くします。そして卵子は雌性前核を形成し、雄性前核となった精子と一緒に細胞分裂を繰り返して子宮内膜に着床し、赤ちゃんになっていきます。 つまり、男性不妊と言われるものの症状は大きく分けて2つです。1つ目は精子が放出されない(作られない)症状で、「無精子症」や「乏精子症」などが挙げられます。2つ目は「精子無力症」などの精子の運動効率が悪い症状です。精子の数は正常な人と変わらないのですが、運動効率が悪いため卵子まで到達することができず、結果的に妊娠できません。これらの症状は造精機能障害と呼ばれ、ほとんどの男性不妊の原因です。造精機能障害は先天的に病気を持っている人もいますが、後天的になるケースもよくあります。後天的に発症するケースの原因は人それぞれ違いますが、ストレスやアルコール、喫煙といった生活習慣が大きな影響を与えているケースも珍しくありません。 妊活のために男性が気を付けたいこと先天的に造精機能障害にかかっている場合は、病院で治療を受ける必要があります。しかし、後天的に造精機能障害になった場合は生活習慣が影響しているケースも多いので、日常生活を見直すだけで症状が改善する可能性はゼロではありません。 男性不妊の原因となりやすい生活習慣で、まず挙げられるのは「喫煙」です。喫煙をするとニコチンの作用で血管が収縮し、脳や皮膚といったさまざまな場所で血流を悪化させます。結果的に男性の精子の運動効率を悪化させてしまう恐れが高くなるので、妊活中はできるだけ喫煙を控えたほうが良いでしょう。また、陰茎が勃起するためには、血液が陰茎に集まらなくてはいけません。喫煙をして血流が悪くなると、陰茎が満足に勃起しなくなる「ED(勃起不全)」にかかることもあるので気を付けましょう。 妊活のために男性が気を付けておきたい2つ目の項目は「過度なアルコールの摂取」です。実際に何人もの研究者がアルコールが精子に与える影響を取り上げており、過度なアルコールの摂取が悪影響を与えることを証明しています。適度な量ならばそれほど問題はありませんが、毎日飲むようだと精子の量が減ったり、質が悪くなったりするので週に2日程度は飲まない日を設定しましょう。なお、アルコールと同じ飲み物では、カフェインを豊富に含むコーヒーの悪影響を心配する人も多いでしょう。しかし、結論からいうとコーヒーが精子に悪影響を与えるという科学的な証拠は見つかっていません。むしろ、適度に飲むことでコーヒーに含まれる抗酸化作用でアンチエイジングには効果的です。飲み過ぎには注意しながら摂取してみると良いでしょう。 男性が気を付けておきたい最後の項目は「薬の影響」です。特に注意するべきなのは、ドラッグストアなどで販売されている男性用育毛剤だと言えます。男性の薄毛の原因の1つとして、男性ホルモンの影響が挙げられます。男性用育毛剤に含まれている「フィナステリド」という成分には、薄毛の原因となる男性ホルモンを押さえる働きがあるのです。しかし、睾丸では男性ホルモンと同時に精子も作っています。つまり、男性ホルモンを作る働きが鈍ることで、精子を作る働きも鈍ってしまうのです。結果的に精子の量が減ってしまい、妊活に影響が出るケースがあります。医師から薬を処方してもらうときはもちろん、市販の薬を購入するときも気を付けなければいけません。 妊活のためにサプリや食事などでとりたい栄養素は?脂質や糖質の多い食生活ばかりを送っていては、栄養バランスが崩れて精子の量や質に悪影響を与えます。ビタミンやたんぱく質なども含めたバランスの良い食生活を心がけましょう。妊活のために男性が食事やサプリで摂取しておきたい栄養素としては「オメガ3脂肪酸」が挙げられます。オメガ3脂肪酸はナッツや魚類に多く含まれ、良い精子を作るために効率良く働いてくれる栄養素です。また、海苔やわかめといった海藻類に多く含まれる「葉酸」は精子のDNAが損傷することを防いでくれる効果が期待できます。 そのほかにも、精子数の増加に役立つ「亜鉛」は貝類や牛肉からたくさん摂取することが可能です。具体的な料理名でいうと魚介類やナッツ、チーズなどがふんだんに使われる「地中海料理」は男性不妊に効果的だと言えます。魚介類を摂取することでオメガ3脂肪酸と葉酸、亜鉛のすべてを効率よく吸収できるので、普段は肉好きだという男性も妊活中は魚介類を中心とした食生活を送ってみましょう。ただし、共働き世帯など、日常生活で忙しい夫婦の場合は毎日手のかかる魚介類料理を作るのも大変です。そのようなときは、無理せずサプリで不足した栄養素を補うようにすると良いでしょう。 一方、精子量が減る食事として妊活中は敬遠しておいたほうが良い食事は、高脂肪の肉類やお菓子、加糖飲料が挙げられます。これらの食事をたくさん食べてしまうと、精子量の減少や活動効率の悪化といった妊活にとっては悪影響を与える可能性があるので、食べ過ぎには気を付けましょう。ただし、あまり我慢しすぎてストレスが溜まってしまうと、精子数や質に悪影響を与えるかもしれません。どうしても我慢できなかったときは無理せず食べて、足りない栄養素をサプリで補う方法を取り入れるのも方法の1つです。 まとめ男性不妊は後天的なものの場合、生活習慣が影響している可能性があります。喫煙や飲酒といった日常生活を見直して、妊活に取り組んでみるとよいでしょう。また、精子数の増加や活動効率を向上させるためには、葉酸や亜鉛といった栄養素を摂取すると効果的です。サプリや食事を見直して、妊活に励んでみてはいかがでしょうか。 イラスト/sawawa監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。
2020年02月07日息子が1歳を過ぎ、そろそろ2人目を考えるようになったころ、正直そんな余裕がないくらい育児に悩まされていました。でも、年の差が近いきょうだいが欲しい気持ちはあります。理想は2歳差でした。今回は、私の2人目妊活エピソードをお伝えします。 そろそろ2人目を考えなければ…当時、息子は1歳3カ月。夜泣きはひどく、1時間以上まとまって眠ることが少ない状況でした。出産してから1年以上も睡眠不足が解消されていません。 そんななか、そろそろ2人目を考えるタイミングに。息子と同い年の子どもを持つママは次々と妊娠していきました。2歳差を好むママが多かったように思います。私もそうだったので、焦りを感じていました。 2歳差が理想だけど、もう半年もない!2歳差の子を産むには、いつまでに妊娠すれば間に合うのだろうと計算したところ、息子が1歳11カ月になるころには妊娠をしている必要があるとわかりました。本格的に妊活を開始したのは息子が1歳6カ月ごろ。もう半年もありません。 また、「女の子」が欲しかったため、産み分けにもチャレンジ。基礎体温表や排卵検査薬を使い、計画的に妊活をしました。ところが思うように妊娠できませんでした。 焦れば焦るほど妊娠できない年の差を意識するがゆえに、妊娠できないことに焦りを感じました。あっという間に息子は2歳になり、2歳差は不可能に。息子が2歳になってから妊娠し、年の差は3歳になりました。 2歳差が理想だった理由は、学校の卒入学が重ならないなど、メリットを感じていたからです。でも、今振り返れば、年の差はそこまで気にする必要はなかったかもしれません。 2人目は欲しいけれど、思うように妊娠できないと悩む方もいると思います。今振り返ると、あまり構えすぎないことも妊活するうえで大切だったかもと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2020年02月02日漠然と自然妊娠できるだろうと思っていた私ですが、30代後半になり焦り始め、不妊治療に踏み切りました。幸い、夫も協力してくれたのでありがたかったです。いつまで治療が続くのか……という不安もありつつ、治療と向き合った私の体験談をお伝えします。 不妊治療を開始不妊治療は約1年だったのですが、はじめは、「どうして私ばっかり痛い思いをしないといけないの?」とイライラすることもありました。でも、「どうしても赤ちゃんが欲しい!」という強い思いがあったので、妊娠するまで頑張ろうと決意していました。 子宝神社にお参りはじめは、人工授精。毎月のようにタイミングをとりながらおこなっていましたが、なかなか妊娠に至らず、焦りを感じ始めていました。 そんなあるとき、マタニティ雑誌で子宝神社の記事を見て、これは神頼みするしかない! と思い、「夫婦木神社」へ行ってみました。 そこは、なかなか妊娠に辿り着けなかったけれど、お参りしたら授かることができた!という方がたくさんいるという名所でした。 最後の人工授精私たち夫婦は、6度目の人工授精で最後にして、体外受精にステップアップしようかと話していました。でも、体外受精は痛く、つらいという話を聞くので、できれば避けたい思いもあり、悩んでいました。 ところが、最後と思っていた6度目の人工授精でなんと大成功! ついに赤ちゃんを授かることができました。本当にうれしかったです。夫婦木神社へのお参りが功を奏したのかな、と思いました。 今では息子も生後6カ月になり、毎日元気に過ごしています。かわいいわが子に出会えて幸せです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:松浦理恵6カ月の息子の母。現在、専業主婦で子育て奮闘中。
2020年01月30日気付いたら妊活を始めて1年が経過。診断を受けたわけではありませんが、「不妊」の領域に……。 ってことで婦人科への通院を決意しました! ちょっと理由はあれですが、家から近いって大事だと思うんです!まさにクリニック~って感じのキレイで最先端の機器が揃っている病院に通院を決めました。 ちなみに隣の市までいけば不妊治療で結構有名な病院があります。すぐに子どもが欲しいなら、そっちの病院の先生はプロだからそっちのほうがいいよと言われたのですが、もう1つこの病院にしようという理由がありまして……。それは後々お話しようと思います。 第25話につづく 著者:イラストレーター 漫画家 まっふ令和元年5月1日生まれの男の子を子育て中の漫画家。多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を備忘録としてブログにのんびり4コマで更新中。ベビーカレンダーでは妊活中のお話「妊活レベル1 まっふの冒険記」を連載。息子とのお昼寝と一日の終わりにするゲームがなによりの至福。
2020年01月07日赤ちゃんが欲しい……! そう願い、不妊治療の末、念願の赤ちゃんを授かったママたちの妊活成功体験談を4つご紹介します。 タイミング療法ですぐに妊娠!結婚して3年目から基礎体温をつけ出しましたが、なかなか子宝に恵まれず、産婦人科を受診しました。夫婦共に特に問題はないとのことで、タイミング療法の指導のもと、すぐに妊娠できたのには驚きました。自分でココ! と決めてた日はどうも違っていたみたいです……。悩まれている方は専門家に話を聞くのも手かと思います。(ゆうこさん) 1回目の人工授精で成功しました5年前、結婚して3年ほどタイミングで頑張りましたがなかなか恵まれず、産婦人科を受診。検査の結果、夫の精子の運動率、数にやや問題があることが判明。なのですぐに人工授精に踏み切ると、1回目でみごと妊娠に至りました。 治療自体より自分たちで頑張っていた何年間のほうが言い合いになったり大変でした。やはり専門の機関で診てもらうのが一番いいなと感じます。現在、息子は4歳。毎日元気に幼稚園に通っています。苦しんだ何年間かがあったから命の大切さ、子どもを授かることの奇跡をありがたく思っています。(はっちんさん) 体外受精に移行しようと休職したら…27歳で結婚、半年後から子どもが欲しいと思いながら、数カ月できなかったところで病院に行き始めました。最初は産婦人科の個人病院に数カ月通い、タイミングをやりながら卵管造影等をしました。問題はないのに妊娠に至らず、数カ月で不妊専門の大学病院へ転院。その後、すぐに人工受精を開始。2回目の後、私が数カ月海外に出ており中断、帰国後また開始して計4回までおこないました。 それでもうまくいかなかったため、体外受精に移行しようと会社を休職することを決め、その間の気休めに行った5回目の人工受精でまさかの妊娠。わたしも夫もなんで!? という感じでした。 いま思うと、やはり仕事を一旦休み、ストレスから解放されたことと、体外受精で頑張ればいいから今週期はつなぎで……と思っていたのがよかったのか、と思っています。何をすれば結果が出る、という保証のない不妊治療。それでもやはり心のゆとりをもつことが、とても大事だったんだと今は思います。まだ安定期にも入れていない私ですが、今はこの命を大事に信じていきたいです。(kosukeさん) 夫の無精子症判明から7カ月で授かりました結婚後1年、2人とも20代で普通に夫婦生活を持っていたのになかなか妊娠せず、念のためということで夫婦2人で検査を受けることに。私には特に問題なく、そこで夫の不妊、無精子症が判明しました。自然妊娠は無理なので、妊娠を希望するなら、精巣を切り開いてわずかにいるかもしれない精子を探して採取するという「MD-TESSE」という手術を受けるしか方法がない、と言われました。 予期せぬ突然の申告で頭の中は真っ白でした。それから「MD-TESSE」の手術日が4カ月後に決まりました。しかし、その間は高額な医療費の捻出の事やもし精子が採取できなかった場合、今後どうしていくかなど、何度となく話し合いを重ねたり、責任を感じた夫は離婚の話も切り出してきたり、本当にどんよりした日々を送りました。 そしてとうとう迎えた手術日。待合室で待っていると、看護師さんが「元気な精子が見つかりましたよ!」と声をかけて下さり、涙が一気に溢れました。それと同時に、絶対に私が彼をパパにしてあげなきゃ、と強く思いました。 それからは今度は体外受精のため着々と私の採卵手術の準備が始まり、つらい注射&薬漬けの末無事採卵手術を終え、良好胚も4つできました。ホルモン補充周期後、そのうちの一つを移植し、見事に一度目で妊娠しました。 夫の無精子症判明から妊娠までわずか7カ月、先生も看護師さんも、本当に奇跡ですね、と一緒に喜んでくださいました。良い病院や家族・周りの人たちの理解やサポートなしではここまで順調に来れなかったと思います。そして何より、苦難を乗り越え私たちのところに来てくれた赤ちゃんにも感謝でした。今、妊娠9カ月、早ければ来月にはこのミラクルベイビーに会える予定です。(れれさん) 不妊治療の末、待望の赤ちゃんを授かったママたちの声をまとめてご紹介しました。先輩ママたちの体験談が、少しでもベビ待ちママさんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2020年01月06日赤ちゃんが欲しい……! そう願い、不妊治療の末、念願の赤ちゃんを授かったママたちの妊活成功体験談を4つご紹介します。 タイミング指導で見事、妊娠!体力がある20代に子どもを産みたかったのですが、基礎体温をつけてみても、排卵検査薬を使ってみても授かることができず婦人科を受診しました。私も夫も何の問題もありませんでしたが、卵管造影検査後のタイミング指導で妊娠に至りました。詰まりが取れて妊娠しやすくなると聞いていたときは嘘かと思いましたが、無事妊娠に至りました。病院で検査すると原因があるのか、実際に排卵しているかどうかがわかるので、行ってよかったと思っています。(コリラックマ♪さん) 不妊治療が苦になり、うつ状態に……結婚する前から生理不順などあり、夫婦で検査したところ異常はなし。でもなかなか妊娠しなかったためタイミングを3年おこないました。当時まだ不妊治療専門病院が少なかったので、注射のため会社帰りに2時間かけて毎日通院していました。帰省しても会社でも妊娠しないことについて言われ、病院でもいろいろあり、軽いうつのような症状が出て、結局何もかも途中で放り投げてしまいました。 それから10年後、近所に高額ですが評判のいい専門病院があることを知り、通院することに。高齢なこともあり顕微授精をすすめられ、治療期間は1年半、一回の治療で数十万のお金が本当に羽が生えたみたいにとんでいき……ウン百万円もかけて、何も残らないのだろうかと思うと正直怖かったです。採卵4回、5回目の移植で39歳で初妊娠、40歳で出産しました。(はなるんさん) 処女でセックスなし! でも授かりました!処女で結婚、未完成婚だった私たち夫婦は人工授精を選択しました。しかし共働きで単身赴任だったため、排卵日に合わせて毎月トライというのが困難に。そんなとき思いついたのがセルフ人工授精(シリンジ法)です。病院の先生に相談してさっそくチャレンジ。すると、2回目で妊娠。奇跡だと思いました。 セックスすらできなかった私が本当に出産できるのか、正直怖かったけれど、出産は案外スルッと終わり、振り返ってみると単身赴任で過ごしたつわりの時期が一番つらかったかもしれません。(bluetreeさん) 1人目は自然妊娠、その後異常が続々と判明……1人目は23歳のときに自然妊娠。離乳して生理が再開し、夫が7つ年上で実家の仕事をゆくゆくは継ぐこともあり、「まだ時間と体力のあるうちに次を」と考えて、基礎体温や排卵検査薬などを使いトライしましたが、なかなか授からず。 そうこうしているうちに2年が過ぎたので自力では難しいと思い、産婦人科を受診。いろいろ検査した結果、高プロラクチン血症、多嚢胞性卵巣が判明。その他、卵管造影検査をしてみると両卵管狭窄、と次々と異常が! 自覚症状がなかったのでここまでだとは……。自力じゃとても妊娠なんて無理な状態でした。 その後、ホルモンを整えるお薬と卵管を通す処置、基礎体温と毎月の卵巣の超音波検査、フーナーテスト、タイミング指示で1年程経過したころ、無事2人目を授かることができました。 高校生のころから母乳のような分泌物が出たり(乳腺科で診てもらいましたが血液検査などなく、体質と言われ、治療もなし)、最初の妊娠で初期流産を経験していたので、もしかしたらホルモン値異常など、もともと要因があったのかもしれません。3人目が欲しくて、今回も生理不順でまた治療に行かないといけないかなぁ~と思っていたところ、自然妊娠し、今は3人目妊娠中です。(cowboyママさん) 不妊治療の末、待望の赤ちゃんを授かったママたちの声をまとめてご紹介しました。少しでもベビ待ちさんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 【関連記事】・妊娠検査薬はいつから使える?どれがいい?妊娠検査薬のすべてを徹底解説!
2020年01月02日私が不妊治療を始めたのは28歳。周りの人には「まだ若いんだから焦らなくても……」と言われることもありましたが、私が不妊治療に踏み切った理由、そして不妊治療の経過をお伝えします。 自己流でタイミングをとってみるも…私が結婚したのは27歳のときでした。1つ年上の彼と1年間同棲し、結婚式と同時に入籍。結婚式後すぐに新婚旅行も済ませ、もういつ妊娠してもいい! と結婚当初から思っていました。 自己流でタイミングをとってみたものの、妊娠せず半年が過ぎました。このままだとただ時間だけが過ぎていってしまいそうで、焦りの気持ちが出てきました。ですが、焦っていたのは私だけで、夫はいつか妊娠するだろうとのほほんとしていました。 産婦人科医に相談したところ…産婦人科医に相談したところ、まだ結婚して1年も経っていないことや年齢からしても、急がなくていいんじゃない? と言われました。 しかし私は早く赤ちゃんに会いたかったのです。今のままではまだ見ぬ自分の赤ちゃんとの距離がまったく縮まらない感覚があり、焦りの気持ちが強くなっていました。また、年齢が上がるにつれて妊娠率が低下することも知っています。できることをしていきたいと先生に訴えたところ、検査をおこないながら、タイミングをみていこうということになりました。 卵管造影検査、精液検査、フーナーテストをおこない、どの検査も問題なし。あとはタイミングが合えば妊娠できるかな? と言われ、半年が経過しました……。 不妊治療専門病院へ!結婚して1年が過ぎ、もうしばらくタイミング法を続ける選択肢もありました。しかしもっとできることをやっていきたいと考え、不妊治療専門病院へ。 不妊の原因ははっきりしませんでしたが、体外受精に進むことになりました。不妊治療費は跳ね上がりましたが、夫も赤ちゃんを迎えにいこうという気持ちで快く賛成してくれました。 自然周期メインの施設でしたので、1周期で1つ採卵・移植をしていきました。すぐには妊娠できず、数回採卵・移植を繰り返し、妊娠することができました。妊娠経過は順調で、元気な女の子を出産しました。 振り返ってみて、私は自分の焦りに向き合い、治療を進めたことに満足しています。治療中は不安に押しつぶされそうになることもありました。しかし不妊治療を視野に入れたとき、自分の人生の一部と捉え、後悔しないように治療を始めるタイミングや進め方を夫や主治医と相談してよかったと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:金子ゆかこ6カ月の女の子の母。職業は助産師。現在育休中であるため、娘と一緒だから経験できることを求めてアクティブに出かけている。
2019年12月30日妊娠・出産は病気ではないといいますが、何が起こるか予測できないというのも事実です。母子ともに健康で、より安心・安全に出産を終えたい! という方も多いことでしょう。今回は、より安心した環境で産みたい! ということで産院を選んだママたちの体験談をご紹介します。 私は、お医者さんが4人常勤でいらっしゃる産婦人科を選びました。緊急帝王切開になったとき、お医者さんがひとりだと大きな病院へ移らないといけないことがあるからです。よかったのは、ひとりの先生ではなく2人の先生に健診をしてもらっていたので、いろいろな見解を聞けたことです。少し2人の意見が違うと悩んでしまうこともありましたが、そのときは院長先生に質問して答えていただいていました。逆子が治らず、予定帝王切開でしたが、2人の先生が執刀してくださり、安心して産むことできました。 1人目のときは、自分が生まれた産婦人科で私も産みたい! と思い、地元の個人病院に迷わず決めました。しかし切迫早産になり1カ月入院……。2人目のときは、何かあったら心配なので夫と話し合い、総合病院を希望しました。 大きい病院は子どもや自身に何かあったときに、すぐに対応してもらえるので安心感があります。2人目の子どもが生まれてすぐに異常が見つかり、緊急手術になりました。術後はNICUに入院になったのですが、自分も同じ病院に入院しているので毎日退院するまでいつでも見に行くことができました。大きい病院で産んでよかったと思いました。 無痛分娩にしようと思い病院を探していましたが、無痛分娩に反対の夫が、産婦人科医と小児科医(NlCU勤務経験者)と助産師が分娩に立ち会う病院を探してきました。出産に医師が2人立ち会うことや、母体は産婦人科医、子どもは小児科医が診てくれ、子どもは生まれたときからその後成長していってもずっとその先生に診てもらえるので、すべて理解してくれているという安心感で選びました。 不妊治療後の妊娠だったこともあり、少しのトラブルにも安心して対応してもらえるように、NICUがある周産期母子医療センターに指定されている病院を選びました。 1人目は何かあったらいけないからと思い、総合病院へ行くことにしました。大きな病院だったので、産婦人科の外来と検査室が離れており、その結果、尿検査とか血液検査とか2階へ行ったり1階へ行ったりと、後期のおなかが大きくなった状態での移動ははきつかったです。 無痛分娩を希望していたため病院の選択肢は狭かったのですが、妊娠確定をもらった婦人科で何件か紹介してもらい、そのなかから決めました。家から一番近い病院は、妊娠2カ月時に連絡しましたが、すでに満員で受けつけてもらえませんでした。結局、家から車で1時間弱かかる病院に決めたのですが、大きな病院で小児科が有名だったので、もしもの時の安心感もあり、ここにしてよかったと思っています。 安心できる環境を重視して産院を選んだママたちの体験談をご紹介しました。医師が多い、小児専門医がいるなどの理由から総合病院を選ぶママも多いようです。みなさんは産院選びの際、何を重視しましたか?イラスト:(c)chicchimama
2019年12月26日夫婦2人とも健康なら、子どもは自然と授かるもの…とは限りません。今や約6組に1組のカップルが不妊( 日本産科婦人科学会「不妊症」より )といわれています。「もしかして不妊かも?」「2人目がなかなかできない…」「夫は大丈夫かな?」と感じたら、まずは専門医に相談してみてはいかがでしょうか?今回は日本にわずか800人弱しかいない日本生殖医学会認定生殖医療専門医でもある、 桜十字渋谷バースクリニック 院長 井上治先生に、不妊やその治療、不妊につながる生活習慣についてうかがいました。教えてくれたのは…桜十字渋谷バースクリニック院長 井上治先生医学博士。2005年、福岡大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院産婦人科医局入局。東京歯科大学市川総合病院をへて、2018年、桜十字渋谷バースクリニック院長に就任。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、日本生殖医学会認定生殖医療専門医、母体保護法指定。 >>桜十字渋谷バースクリニック 公式サイト ■女性の加齢と妊娠率の関係とは?最近の不妊治療の傾向「幅広い年齢の方が受診されますが、最近は、結婚間もない若い方が早めに受診されるケースも増えましたね。妊活して2~3カ月とか、まだ妊活もやっていないけれど『心配だから…』と来院される方もいます(井上先生)」井上先生は、若い方の受診増加傾向について、不妊治療に関する正しい情報が認知され、子どもが欲しい方の意識の高まりが影響しているのではないかと分析します。「以前は、40歳を越えても治療さえすればすぐ妊娠できると思われて来院される方が多かったんです。でも、女性の場合、加齢によって妊娠が難しくなるというのはデータ(下記グラフ参照)でも顕著に表れています。そういった情報が認知されて『何か不妊の原因があるなら、先に治療してしまおう』と考え来院される方が多くなっているのでしょう(井上先生)」受診する年齢の目安は?グラフでもわかる通り、不妊治療をしていても35歳を境に、妊娠率の低下は加速します。「35歳がひとつの目安となります。日本産科婦人科学会では、『妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、1年以上妊娠しないもの』を不妊と定義づけています。これは、排卵検査薬などを使って排卵があることを確認し、一番妊娠しやすい日に性交するタイミング療法を取り入れての1年です。しかし、妊娠には加齢が大きく影響しますので、当院では、35歳以下なら1年、35歳以上なら6カ月、40歳を越えている方なら、できればすぐにでも受診していただきたいと考えています(井上先生)」。■最近よく聞く不妊の原因は?最近は、「2人目不妊」という言葉がよく聞かれるようになりました。「1人目はスムーズに自然妊娠できたのに、2人目がなかなかできない…」。その原因について、井上先生に伺いました。「2人目ということで当然、お母さんの年齢が上がっていますから、1人目の時より妊娠しづらくなります。女性の場合は、加齢による子宮筋腫や腺筋症なども増加します。また、授乳中は妊娠しにくいことも挙げられるでしょう。男性の加齢も影響します。それに加え、育児で忙しく、なかなかタイミングをとるのが難しいのではないでしょうか。2人目だから不妊になるというわけではなく、加齢と育児による忙しさが原因だと思います(井上先生)」若い男性の不妊傾向も一方、最近の不妊の傾向として、男性が原因というケースが増えているそうです。「最近は、最初から夫婦そろって検査にいらっしゃる方が増えていますが、男性側に不妊原因があるというケースが増えているように感じます。環境ホルモンの影響などといわれていますが、若い男性で精液所見が悪い方も散見されます。逆に、女性の不妊傾向は今も昔もあまり変わりません。しかし、ご夫婦両方を検査しても、実ははっきりとした不妊の原因がわからないというケースが多いです。その場合は、治療をステップアップしていくことになります(井上先生)」■あなたは大丈夫? 不妊リスクチェック実は、日常生活で何気なくやっていること、あまり気にしていない症状が、不妊の遠因になっているかもしれません。不妊に少なからず影響しているといわれる項目を、男女それぞれ井上先生に挙げていただきました。1つでも当てはまれば、不妊のリスクがあります。この中で、当てはまるものはありますか?【女性の不妊リスクチェックテスト】□1. 年齢が35歳以上□2. たばこを吸っている□3. 仕事や育児で忙しい□4. 運動不足□5. 生理不順□6. 不正出血や生理時の出血が多い【男性の不妊リスクチェックテスト】□1. 年齢が35歳以上□2. たばこを吸っている□3. 仕事で忙しく、睡眠時間が短い□4. 運動不足□5. サウナに頻繁に入る□6. 携帯電話をズボンのポケットに入れたり、ノートパソコンを膝の上にのせて作業する□7. 自転車やオートバイに乗ることが多い女性の不妊リスクチェック解説1.~4.は男女共通となります。「2. 喫煙」や、「4. 運動不足」は、万病の元といわれており、不妊にもつながります。また、「3. 忙しい」は、妊娠しやすい日に性交するタイミングがなかなか合わせられないことが不妊原因と考えられます。「女性の『5. 生理不順』は、排卵日の予測が難しいため。タイミング療法を取り入れるには、まず生理周期を整える必要があります。また、『6. 不正出血や生理時の出血が多い』というのは、筋腫といった別の病気が隠れている可能性があるためです(井上先生)」男性の不妊リスクチェック解説一方、男性の「5. サウナに頻繁に入る」、「6. 携帯電話をズボンのポケットに入れたり、ノートパソコンを膝の上にのせて作業する」「7. 自転車やオートバイに乗ることが多い」が不妊の遠因となるかもしれないことに、驚いた人も多いのではないでしょうか。「男性の精子は熱や圧迫に弱いんです。ある研究によると、サウナや熱を発する携帯電話・ノートパソコン、サドルによる圧迫が精子に悪影響を及ぼす結果が出ています。精子はとても弱く、Wi-Fiにも影響されるという研究結果もあるくらいです。最近は、精子をチェックできるアプリもありますから利用してみるのもいいですね(井上先生)」■「妊娠できるかな…」まずは気軽に受診を不妊治療には健康保険が適用にならない治療もあるため、高額となってしまう検査や治療があります。しかし、所得や年齢、回数などに制限はあるものの、2004年から特定不妊治療には国からの助成が受けられるようになりました。また、自治体でも助成金を給付しているところがあり、ハードルの高かった不妊治療が身近になってきました。初診の内容は?「当院は7~8割の方が不妊治療は初めてという患者さんなので、まず最初は希望をお聞きします。検査ご希望か、タイミング指導だけか、1人ひとりに合わせた治療をします。ただ、何か問題があって妊娠ができない場合もありますので、検査をされたほうが安心だと思います。初診時には、基礎体温表をつけているかどうか、排卵検査薬(排卵アプリ)を使っているかどうかなどをお伺いします。それも、つけていれば・使っていればなお良いくらいのお話なので、必須ではありません。まずは、ご相談にいらしてください(井上先生)」「子どもは欲しいけれど、妊娠できるかどうか」といった漠然とした不安を抱えながら年齢を重ねるのは、妊娠率を下げることにつながります。少しでも不安があるようなら、まずは専門医に相談してみてはいかがでしょうか? 井上先生が院長を務める 桜十字渋谷バースクリニック のご紹介JR渋谷駅より徒歩約5分の好立地に、2018年開業した渋谷エリア唯一(※)の不妊治療専門クリニック。日本生殖医学会認定生殖医療専門医である井上治院長をはじめ、体外受精を数多く手掛けるクリニックで経験を積んだ培養室長など高い技術を持った医師・スタッフがそろい、胚(受精卵)へのストレスを最小限にした最新型培養器「タイムラプス」や培養液の工夫、卵子凍結技術の向上など、ソフトとハード両面で患者さんを支えています。※2019年12月現在【住所】東京都渋谷区宇田川町3-7 ヒューリック渋谷公園通りビル4階( Google Map )※JR山手線 渋谷駅 ハチ公口 徒歩5分/東京メトロ 渋谷駅 6番出口 徒歩4分【診療日】月~土 ※水土午後・日祝休診( 詳細はこちら )【TEL】03-5728-6626 渋谷バースクリニックを公式サイトで見る イラスト:グラハム子[PR]医療法人社団 東京桜十字
2019年12月25日呼吸を感じたり、確認したことはありますか?自然過ぎて考えたことがないのではないでしょうか。実際呼吸に意識を向けてみると、意外と浅いものです。深い呼吸はお腹まで入りますが、イメージしにくいかもしれませんね。 実は呼吸と体はとても密接な関係、そしてとても大きないい作用があるんです。今回はその「呼吸」についてお伝えしますね。 呼吸を変えると心も体も変化する自律神経のはたらきの中で唯一、自分の意思でコントロールできたり、影響を与えたりできるのが「呼吸」です。「気持ち」と「呼吸」は同じ方向を向いています。気持ちが呼吸に影響を与えるように、呼吸が気持ちに影響を与えることができます。意識的に穏やかな呼吸をすれば、心は落ち着いてきます。心が落ち着けば体もゆるみ、血液や酸素、栄養も体のすみずみまでいきわたらせるようになってゆきます。 【いい呼吸がもたらす体と心への効果】・内臓のはたらきが活発になる・筋肉がほぐれて血流がよくなる・酸素が手足の末端まで届けられ、冷えが改善する・女性ホルモンの分泌が促される・免疫力が高まる・心が穏やかになる そもそも呼吸とは?「呼吸」とは、「自律神経」の一部です。自律神経は、血流、体温調節、内臓の働き、ホルモン分泌など健康を維持するために働く、縁の下の力持ちのような神経で、「交感神経」と「副交感神経」ふたつの種類があります。交感神経はがんばるぞ!というやる気の源になりますが、ストレスを強く感知すると、戦うか、逃げるかの反応を引き起こし、興奮状態になります。一方の副交感神経は、リラックスした状態で活性化します。 今は便利になった反面、膨大に溢れる情報やスマホに自分自身が支配されて、ホッとする時間を確保することもむずかしい「交感神経優位の生活」になりやすい傾向があります。睡眠不足や緊張を伴う仕事が長く続いたり、人間関係で悩んだり、妊活が思うように進まなくてイライラが募っているうちに、交感神経はさらに優位になります。日中の活発に活動するときにはたらく交感神経と、リラックス状態のときにはたらく副交感神経のふたつの神経は、お互い綱引きのようにバランスを取り合いながら健康を維持しているのです。 『質のいい呼吸』は体と心をよい状態にする焦ったり、緊張したり、イライラしたりすると、呼吸は速く、浅くなることを感じた経験があるかもしれませんね。反対にリラックスしているときの呼吸は安定し、ゆったり吸って吐いてを繰り返します。そのリラックスした呼吸が増えてゆくと、体の緊張がほぐれ、赤ちゃんを迎える体の状態も次第に良くなってゆくのです。 呼吸を整えるだけ、たったそれだけのことですが、意外と難しいものです。ですが、無理せず少しずつ意識してゆけば呼吸の質は変化し、身心ともに健やかになってゆきます。それでは「質のいい呼吸」に向けて練習してみましょう。 呼吸の質を変えてみましょうため息のすすめ自然にため息が出るときは緊張があるとき。呼吸は浅く、体は酸素を欲しがっています。ため息は「ため息をつくと幸せが逃げる」と聞いたことがあるかもしれませんが、あまり良いイメージではないかもしれませんね。でも体にとってはいいことなので、積極的にため息をつくことをおすすめしたいです。私はそんなとき人のいないところに行って、大げさにため息をついて気持ちを落ち着かせています。よかったら試してみてくださいね。 気分を切り替える腹式呼吸お腹に両手を当てて背筋を伸ばします。1.ろうそくの火を消すときのようにふぅーーーーと吐き出し、これ以上吐けないところまで吐き切ります。だんだんお腹がぺったんこになるのが感じられたら正解です。2.鼻からゆっくりと息を吸います。鼻の近くにある空気を吸うイメージをすると分かりやすいかもしれません。だんだんお腹がふっくらしてきます。3.1、2を交互に繰り返します。【ポイント】・慣れるまでは静かな場所で行いましょう・吸う息は吸い過ぎず、吐く息をしっかり吐くとスムーズに行いやすいです・呼吸意外のことが気になってしまうかもしれません。気になることが浮かんだら深く考えないで、呼吸に意識を戻します。反れたら戻す。反れたら戻す。そのうち自然に集中できるようになります・慌てず、焦らず、毎日ほんの少しの時間でもいいので、ご自分の呼吸を観察する時間を作りましょう。おやすみ前に行うと眠りに入りやすくなります・慣れてきたら、細く、長く、深く、ご自分にとって「心地いい呼吸」を見つけてゆきましょう 呼吸は心や体とつながっているんですね。安定した呼吸をマスターしてくると、ふだん呼吸の中で浅くなっているとき、止めている瞬間に気づけるようになります。浸透した頃には呼吸が変わり、心も体も変わってゆきますので、楽しみながら心地いい呼吸を見つけてゆきましょう。 著者:ライター NPO法人Fine認定ピア・カウンセラー 渡邉雅代神奈川県生まれ。妊活ヨガセラピスト (全米ヨガアライアンスRYT200・NPO法人Fine認定ピア・カウンセラー)不妊体験者を支援するNPO法人Fineスタッフ。妊活向けヨガ、不妊ピア・カウンセリングなど妊活の「心」と「体」の両面からサポートしている。
2019年12月17日妊娠を望む女性にとって、重要なバロメーターとなるのが「生理」です。生理は女性の体が妊娠に適した環境になっていることを示す大切な現象です。そのメカニズムを理解するのは、妊活にとって必要不可欠なことです。そこで、今回は生理が起きる仕組みをはじめ、妊娠との関係性や妊娠しやすいタイミングなどについて紹介していきます。 生理はなぜ起きる?「生理」とは、定期的にやってくる経血の排出現象のことです。約28日に1回起きるのが一般的ですが、個人差も大きく、必ずしも28日周期と決まっているわけではありません。まず、女性の下腹部には左右に卵巣があります。この卵巣から約1カ月に1個だけ成長した卵子が飛び出してくるのです。このころ、子宮では子宮内膜という赤ちゃんのベッドのような組織が作られています。 卵巣から飛び出した卵子は、卵巣と子宮をつなぐ卵管という組織の中で精子を待ちます。侵入してきた精子が卵子と出合い、無事に受精すれば赤ちゃんのもととなる受精卵の誕生です。ただし、この段階ではまだ妊娠は成立していません。受精卵は子宮の中へと移動し、フカフカに成長した子宮内膜へと根を下ろします。これを着床といい、無事に着床した段階でようやく妊娠が成立するのです。 妊娠した場合はそのまま赤ちゃんが子宮の中で成長しますが、卵子と精子が出合わなかったり、受精しても残念ながら着床に失敗してしまったりするケースもあります。この場合、赤ちゃんのために厚く成長した子宮内膜は必要なくなります。受精卵は着床しやすいように新しいフカフカのベッドで迎える必要があるため、不要になった子宮内膜は一度排出しなければなりません。 このときに排出される子宮内膜こそが、生理の経血の主な成分です。受精卵が着床しなかったことを察知した体は、子宮を収縮させて子宮内膜を剥ぎ取ります。そして、卵子や血液、そのほかの組織などと一緒に体外へ排出して生理を起こすのです。 生理不順の放置は厳禁! 妊娠と生理周期の深い関係女性の体は、ホルモンバランスにしたがって一定の生理周期を繰り返しています。「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」という4つの期間があり、約28日で1サイクルを終えるのが一般的です。なぜ生理周期が妊娠と深く関わっているかというと、この4つの期間がそれぞれきちんと成立していることが妊娠には不可欠だからです。 卵胞期は、1カ月に1個放出する卵子を成長させるための期間です。生理が終わった後から7~10日程度続きます。この期間は卵胞ホルモンの分泌量が増加し、子宮内膜が厚くなっていきます。代謝が上がってお肌の調子も良くなります。排卵期は、その名の通り卵巣から卵子が排卵される時期のことです。精子の寿命は72時間程度ありますが、卵子の寿命はたった24時間しかありません。このタイミングで精子と卵子が受精し、着床までこぎつけると妊娠が成立します。黄体期は、受精した場合に備えて妊娠の準備を進める期間です。 主に黄体ホルモンの働きによって子宮内膜は着床に適した状態に変わっていきます。代謝も下がって体内に水分を貯めこみやすくなります。この時期になると、月経前症候群など不快な症状が出始めるケースも多いです。黄体期は14日程度続きますが、妊娠が起こらないと黄体ホルモンと卵胞ホルモンの分泌が減少して月経(生理)が始まります。月経期(月経期間)は3~7日程度です。 妊娠するためには、排卵されてから卵子の寿命が尽きる24時間以内に、精子と受精させなければなりません。つまり、自分の排卵期がいつごろなのかを予測し、それに合わせて精子を体内でスタンバイさせておく必要があるのです。そのためには、安定した生理周期を維持することが欠かせません。生理不順だと排卵期の見極めが非常に難しくなるため、妊娠の可能性が低くなってしまいます。さらに、ホルモンバランスが乱れ、正常に排卵が起こらないケースもあります。なかなか妊娠しない場合は生理不順になっていないか振り返り、周期の安定化に努めましょう。 生理周期の乱れは、ストレスや栄養バランスが崩れること、体の冷え、急激な体重減少などが原因で起こります。また、過度な肥満や急激な体重増加も生理周期の乱れる原因となることがあります。そのため、定期的に運動したり、好きな音楽を聴くなどしてストレスを発散することを意識しましょう。さまざまな栄養素を含んだ食事を摂るように心がけることも大切です。しかし、十分な休養と栄養をとり、規則正しい生活を心がけても生理不順が続くようであれば、何かしらの疾患が原因の場合もあるので、病院へ早めに受診しましょう。 妊娠しやすい時期はいつ? 生理前? それとも生理後?生理周期についての項でも解説したとおり、妊娠するためには卵子と精子がタイミングよく出合う必要があります。そして、排卵から14日ほどで次の生理が起きることを考えると、生理前に性行為をしてもすでに卵子の寿命が尽きている可能性が高いです。つまり、妊娠はしにくいでしょう。 一方、生理後はどうでしょうか。精子の寿命は72時間ほどあるため、体内である程度排卵を待つことができます。排卵期の予測がつけば、その付近を狙って精子を待たせておくと妊娠の可能性は高まります。 ただし、あまりに早すぎても排卵前に精子の寿命が尽きてしまうので注意が必要です。生理周期が28日間で安定している人の場合、排卵は生理の開始から14日目に起きる場合が多いです。この場合、だいたい11~14日目を狙うと精子と卵子が元気に出合う可能性が高く、妊娠しやすいといえるでしょう。もちろん、排卵のタイミングや精子の寿命には個人差があるため、それでなかなか妊娠しない場合には、産婦人科で診察を受けて相談するほうが良いでしょう。 まとめ妊娠を望むなら、生理や生理周期の仕組みを知り、排卵のタイミングを掴むことが大切です。また、排卵期の予測には安定した生理周期が欠かせないため、生理不順が続く場合は早めに婦人科を受診するなどして治療しましょう。また、生理前よりも生理が終わってしばらくしてから挑戦したほうが妊娠しやすいです。妊活にストレスは大敵なので、焦らずゆっくり取り組んでいきましょう。 <参考>・株式会社メディックメディア『病気がみえる Vol.9 婦人科・乳腺外科 第3版』 監修者:医師 産婦人科医 福岡 正恒 先生京都大学医学部卒。同大学院修了後、京都大学助手、講師を経て、平成11年より産科婦人科福岡医院院長。京都大学在職中は、婦人科病棟や産科病棟などを担当。またこの間、英国エジンバラ大学・生殖生物学研究所に留学。日本産科婦人科学会・産婦人科専門医、京都大学医学博士。
2019年12月13日初めての出産前はとても不安で、インターネットで体験レポなどを読み漁っていました。そんな私が妊娠中におこなっていたことをご紹介します。 気分転換も兼ねて、毎日運動私は極度の怖がり&痛がりのため、臨月に入るころは心配で毎晩インターネットで出産について調べていました。里帰り出産ということもあり、夫と離れていたことから、より一層不安になっていました。 いかに安産で出産できるかを考え、自分の動ける範囲で気分転換も兼ねて毎日運動していました。お風呂に入っているときには壁に手をあてスクワットをら30セット、どこに行くにも歩く! 1日1時間以上は歩いていたと思います。歩くコースも自分が飽きないように途中スーパーや書店に入り、店内を散策する。これを毎日繰り返していました。 あるとき、珍しく夫が連休を取れたので私の実家に来ることになり、毎日お風呂で 「パパがこの日に来ることになったから、この日の朝に出てくる準備を始めたら長くパパと一緒にいられるよ~」とおなかの中の赤ちゃんに声をかけていました。 おなかの張りが…そして出産予定日2日前。いつも通り夜に運動しようと思っていたらいつもより重い腰痛があり、もしや? と思っていたらおなかの張りが10分間隔に! 痛みはあまりなかったものの産婦人科へ電話しました。「すぐに来てください」とのことで入院グッズを持って産院へ! 夫が来る前日だったので、念のため夫にも電話しました。 いざ内診すると子宮口は2cm弱。痛みもさほどなく、前駆陣痛だろうとのことで自宅待機になりました。夫も新幹線で飛んできましたが、まだまだやわ~と2人でのんびりしていました。 初産なのにスピード安産!そして出産予定日前日。昼過ぎからおなかの痛みが前日より強くなり、痛いときに動いたほうが良いと友人から聞いていたのでひたすらスクワットをしていました。すると夕方、痛みが3分間隔になり産院へ。 産院で診察すると、子宮口3cm。1時間後に再度内診すると5cmに! 「産院を歩き回って!」と先生に言われ、夫と一緒に15分歩き回っているといきみたい感覚になり、そのまま分娩台へ。子宮口が15分で8cmまで開いており、助産師さんが慌てて準備してくれていたところ、ものの5分で子宮口全開へ! 分娩室に入ってたった20分でわが子は出てきてくれました。 初産でここまでのスピード安産は珍しいとのこと。毎日運動していたのがよかったのかもしれません。 赤ちゃんに伝わっていた!また、ありがたいことに、毎日おなかに声を掛けていた希望通りの日に赤ちゃんは生まれてきてくれました。おなかの中にいても赤ちゃんに伝わっているんだなぁとうれしかったです。そしてなんといっても、スピード安産だったおかげで産後も体が痛い! ということもほとんどなく、元気に退院できました。 妊娠中、体が重く動きづらいこともありましたが、動けるときにしっかり動いておいてよかったと改めて思いました。出産時間が短かったことで、体の負担も少なくすみ、体力回復もかなり早かったです。また、おなかの赤ちゃんに話しかけてコミュニケーションをとったこともよかったと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:梯 みどりひな祭りの夜に元気な男の子を出産。怖がり痛がりのアラサーママ。
2019年11月29日私は2年半の妊活の末に、第一子である娘を授かりました。通院しながらタイミング法や人工授精にトライしましたが、最終的には33歳のときに自然妊娠。 妊活中は、SNS上で同じ境遇の人たちと励まし合いながら過ごしました。その一方で、子どもが欲しくてできないことや不妊治療のことは、それ以外の誰にも話さないと決めました。 その上で、妊活中の人間関係はどうだったのか、子どもに関して言われたことなどをご紹介します。 話さないと決めた理由不妊は私の中でとてもデリケートな問題でした。かつての自分がそうだったように、経験がない人には渦中にいる者の気持ちはとても理解できないだろうと思ったのです。当事者の自分でさえ、妊娠できないことのあまりのつらさに戸惑っていました。経験がない人からの励ましも慰めもアドバイスも欲しくないと思ってしまい、とにかく触れてほしくなかったのが誰にも話さないと決めた一番の理由です。その代わり、私が妊活中であることを知らずに「子どもは早いほうが良いよ」などと言ってくる人がいることについては、「知らないのだから仕方ない」と諦めることにしました。 親や親族との関係私の実家も夫の実家も遠方なので、頻繁に会う機会もなかったのは幸いかなと思います。会ったときも子どもについて触れることはなく、静かに見守る姿勢だったのはありがたかったです。両家に孫はなく、みんな待ち望んでいたと思います。せめてぬか喜びをさせないようにと、誤解を招くような発言はしない、妊婦に見えそうな服は着ない、など密かに気をつかっていました。 難しい30代の友人関係30代の女の友人関係は、ただでさえとても難しいものだと思います。独身・既婚、子どものあり・なしで環境が大きく変わるため、今まで通りの付き合いも難しくなっていました。結婚以来、なんとなく友人と疎遠になるタイミングだったこともあり、妊活中も積極的に会おうとはしませんでした。意外と手強いのが独身の友人で、サラッと「子どもは欲しいの?」と突っ込まれることがありましたが、「あんまりそういうことは聞かないほうが良いよ」などと答えていました。今思えば、その返答で察してくれていたかもしれないと思うと恥ずかしいです。でも「欲しい」と答えていたら「作らないの?」と返されるだろうし、いまだに正解がわからずモヤモヤします。 職場の人との関係職場は男性が多く、そんなにフランクな仲ではなかったのですが、個人的なことはほとんど聞かれないので気楽でもありました。一度飲み会の席で「子どもは作らないの?」と聞かれたことがありました。「まあそのうち」など適当に流しましたが、不意打ちのダメージは大きかったです。 通院するときは、仕事が終わってから診察に向かいました。ところが人工授精では、急に「明日の朝に人工授精をしよう」と決まることがあります。そうなると仕事を遅刻しなければならず、不妊治療のことは職場には一切話していないので、「猫を病院に連れて行く」と嘘をついて遅刻していました。その罪悪感と、効果の出ない人工授精に打ちひしがれることもありました。 誰にも話さないと決めたのは、例えば、独身の友人に話したとして、その独身の友人が結婚して私より先に妊娠したとしたら、私もやり切れないし、友人のほうが申し訳なく思うだろうという理由もありました。今になれば、そこまで先回りしなくてもと思う部分があるのも本音です。でもそれは、2人の子どもを育てている今だからこそ言えること。当時の記録を読んでいると、正解が見えず苦しくなります。難しい問題と向き合い続けたのだなと、妊活中の自分を素直に労いたいと思います。 著者:ひらたかおる二児の母。趣味はメルカリと写真。自分の備忘録と、いつか誰かの役に立つことを願って妊活中からブログを続けている。2018年から、自身の妊活や子育てでの経験をさらに活かすべくライターとして活動している。
2019年11月23日1人目を妊娠しているときから、「子どもは2人欲しいよね」と夫婦の意見は一致。ですが1人目を不妊治療で授かったので、「2人目不妊になるのでは?」と心配に……。なぜなら1人目ができるまでに、3年かかっていたからです。1人目が落ち着いたら……と、そのときの私はのんびり考えていられませんでした。そのような状況で2人目を授かり、私が感じたことをお伝えします。 2人目不妊を想定して早めに妊活を開始1人目は不妊専門の病院に3年通い続けて、妊娠した経験があります。そのため、子ども同士の年の差を気にしていられませんでした。2人目も不妊となると、1人目を連れて頻回に病院に通わなければいけません。薬の副作用で思うように体が動かないことも……。万が一の事を考えると、私は1日でも早く妊娠できる体に整える必要があると考え、30歳で2人目の妊活をスタート。産後6カ月目のとき生理が再開したので基礎体温の測定を開始して、安定するのを待ちました。そして1人目が生後10カ月のころに断乳をして、葉酸摂取を開始したのです。 予想に反して2人目はすぐに妊娠!結果、1人目を妊娠するまでに3年かかったのですが、2人目は妊活を開始して2カ月で妊娠しました。一番心配していた不妊問題もあっさり解決して、私たち夫婦は晴れて年子を授かることができました。年子は大変だな……と思いましたが、子育てが落ち着いたら早めに再就職をしなければいけなかったので、早々に子宝に恵まれてよかったと一安心! 不妊治療には高額な治療費がかかるため、その分を教育費に回せられると考えると安心できました。 1人目に対してフォローしたこと子育ては1人だけでも十分大変ですが、子ども同士の年齢が近ければより手がかかるかもしれない、と感じていた私。早々に2人目を考えていたこともあり、1人目には自分でできることはなるべく自分でさせるようにしていました。 自分でごはんを食べる・簡単な脱ぎ着はもちろん、外では抱っこを極力せず「赤いボールまで歩こう!」「あっちにワンワンがいるよ! 見に行こう!」と声掛けをして、歩くことの楽しさを子どもに感じてもらえるよう工夫をしました。しかし1人目も1歳6カ月で、まだまだ甘えたい時期だったと思います。寂しい思いをさせないために、2人目の授乳中も1人目を一緒に抱っこをしたり、2人目が寝ているときは1人目との時間をたっぷりつくるよう意識しました。 私の場合は「不妊」の可能性があったため、2人目はかなり焦って妊活をしました。そのため子ども同士の年齢差も考慮できず、1歳6カ月差に……。ですが常にライバルであり心強い仲間になった子どもたちを見て、今は年子で本当によかったなと思っています。 著者:太田 いこ岡山県在住、年子姉妹の母。フルタイムで働きながらライターとしても活動中。主に、不妊・育児・ママ友などのテーマで記事を執筆している。
2019年11月22日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは。妊娠を望む方たちのサポートをしている、ファミワンです。今回の担当は、ファミワンの公認心理師・臨床心理士の戸田です。妊活や性にまつわる、心や人間関係のお悩みを専門にお仕事をしています。ファミワンにはセックスに関するお悩みも多く寄せられます。「性欲がわかない」「痛い」「気持ちよくない」「最後までできない」など、ご相談内容は様々です。セックスが上手くいかない原因を「愛情がないから」「パートナーが本気で妊活しようと思っていないから」と、精神論だけで理解しようとする方も多いようです。しかしセックスの問題は、身体(性機能)の知識をもって、行為の仕方を工夫することで改善できる場合があります。セックスは身体を使ったコミュニケーションです。正しい知識を持って楽しんでいただくために、セックスについて何回かに分けてお伝えしようと思います。今回は、セックスの基本のキ、性欲のお話しです。■人間の性反応には段階がある人間がロマンティックな気分になってセックスをするとき、身体にはどのような変化が起きているかご存知ですか?1960年代から発表されたいくつかの研究で、人間の性反応には次のような段階があると言われています。欲求期…性的なイメージがわいて性的な行為をしたくなる。興奮期…性欲がわいた結果、女性は膣が濡れる・男性は勃起するなど身体が反応する。プラトー期…興奮が高まり、女性は膣壁が厚くなる・男性はカウパー液が出るなど、オーガズムに至るまでの身体の準備が整う。オーガズム期…快感の絶頂期で、女性は腟が収縮し、男性は射精する。この段階のどれか一つでもうまくいかないと、心も体も満たされないセックスになってしまいます。ご覧のように、性欲はこの中で最初の段階です。よく「セックスを楽しむにはムード作りが大切」と言われるのは、ムードを作って性欲がわいた状態からでないと、興奮期・プラトー期・絶頂期の段階まで身体が反応しにくいからなのです。■性欲がわきにくい要因女性の性欲を減少させる要因として、次のようなことが言われています。・生活上のストレス・精神的ストレス・テストステロンやエストロゲンなどのホルモン異常・抗うつ薬、抗てんかん薬、経口避妊薬など薬の作用・セックスの頻度が少ない・セックスに対する嫌悪感や不安感男性の場合も同じように、ストレスやホルモン(テストステロン)の減少、薬の作用、セックスへの不安感などで性欲がわきにくくなります。ホルモン異常がある場合は、ホルモン補充療法が適応になる場合があります。また、セックスに対する嫌悪感や不安感が非常に強い場合は、専門家による精神療法・カウンセリングが適応となります。何かの疾患で治療中・服薬中の方は、そのお薬が性欲や妊娠に影響するか、主治医に確認しながら妊活を進めてくださいね。■性欲を高めるコミュニケーションセックスを楽しむためには性欲を高める必要があるわけですが、排卵日だけ都合良く性欲を高めることはできません。脳は欲求を学習します。性欲を高まりやすくするには、普段からロマンティックなやりとりや接触をして、脳に性欲を学習させる必要があります。国内の研究報告によれば、日本人はパートナー同士でどのようなセックスをしたいか、どのような手順でどこをどのように刺激してほしいか、などを伝え合うコミュニケーションが不足していると言われています。「痛みを感じても、性感が得られなくても、そのことを相手に打ち明けられない」「ヒントを与えられることなく相手を満足させなければいけないと思っている」など、セックスについて言葉にしにくいことも、セックスの満足度を低下させてしまうと言われています。あなたは、ご自分やパートナーの性感帯をご存知ですか?性感帯は、耳、耳たぶ、唇、首筋、乳首、わき、背中、性器、肛門周囲、太ももの内側、膝頭、足の指などと言われています。個人差はありますが、ご自身の性感帯をどのように刺激されると気持ち良いか、言葉に出してパートナーさんに伝えてみてください。性交渉の時だけでなく、普段のスキンシップで「頭を撫でてほしい」など伝えてみるのも良いですし、「どこを触られたら気持ちいい?」と聞いてみるのも良いですね。自分がどのようにされたいかを相手に伝えるためには、自分で自分の身体を知る必要がありますよね。そのために、マスターベーションを楽しむことをお勧めします。マスターベーションに抵抗感をお持ちの女性は少なくありませんが、性の問題の専門家達はマスターベーションをとても重要なものだと考えています。心と体の健康のためにも、マスターベーションはたくさんして良いと推奨されています。マスターベーションで自分の外性器を見たり触ったりすることで、どの部位をどのような方法、強さで刺激すると一番気持ち良いのか知ることができます。セックストイなどを使ってみるのも良いですね。妊活コンシェルジュ「 ファミワン 」では、性のお悩みにもお応えします。ご気軽にご利用ください。
2019年11月18日不妊治療は、精神的にも時間的にも経済的にも大変なもの。私の場合、まずは地元の産婦人科に通い、そこから大きな病院に転院しました。通院自体も大変なうえに服薬に複数の検査……。しかし、その終わりが来たのは突然でした。そんな私の不妊治療体験談をお伝えします。 赤ちゃんはそのうち授かるものだと思っていた……結婚3年目にして赤ちゃんを授からない私に、母が「それは不妊だよ」と言いました。当時、恥ずかしながら私自身は焦ってもおらず、のんびりと構えていたのですが、このことを機に少し考えるようになりました。 そこで、地元の産婦人科へ行ったのが不妊治療の始まりでした。最初はタイミング療法で「問題がなければすぐにできる」と言われたものの、結局半年経っても赤ちゃんを授かりませんでした。そして、医師に「うちよりも検査が充実した病院に行ったほうがいいね」と、地元で一番大きな病院を紹介されたのです。 通院と検査と服薬の日々不妊治療専門の病院に毎月車で通い、タイミング療法に加えて、私と夫の生殖機能検査、毎月の服薬に卵巣の確認、人工授精……。これらを何度か実施しましたが、半年以上経っても、一向に赤ちゃんを授かる気配がなく、少し疲れてきたころでした。 医師から「子宮卵管造影検査をしてみないか」と打診を受けて、これを実施。しかし、その直後も妊娠はできず、ゴールの見えない治療にあきらめかけ、熱心に取り組めなくなってしまいました。 久しぶりの“治療をしなかった”月に通院している病院が諸事情で1週間ほど休診になったことがあるのですが、折しも私のスケジュールとぴったり合致してしまい、そこで久々の「服薬も検査も何もしない月」ができてしまいました。 次の通院のために記していた基礎体温がなかなか下がらず、まさかと思って妊娠検査薬を用いてみたところ、なんと陽性! そのときに宿ってくれた赤ちゃんは、結果、私たちの子どもとして生まれてきてくれることになったのです。 とはいえ、私としては治療が無意味だったわけでなく、服薬や基礎体温の管理で「妊娠しやすい体」になっていたのかもという印象でした。そして、久々の「服薬も検査も何もしない月」に、気負わずリラックスしていたこともよかったのかもしれません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:半田あきら一児の母で専業主婦。家事や子育てのかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年11月03日当時、36歳で未婚だった私。結婚・妊娠に焦りはあったものの、婦人科健診もほとんど受けていませんでした。 婦人科健診で病気が見つかったそんななか、お付き合いしている方とそろそろ結婚という話になり、婦人科健診を受けることに。すると卵巣嚢腫、そして、子宮筋腫がボコボコあり、一刻も早く手術することになりました。 そして、どうにか無事に手術も終わり、結婚して子どもができればと思っていたのですが、なかなか妊娠できませんでした。 検査を受け、妊活をスタート!ようやく不妊治療も視野に入れ、病院に通い始めたのが39歳のときでした。当時の私は、まったく知識がなく、体外受精などをおこなえばすぐに妊娠するだろうと思っていました。しかし、ようやく自分自身の置かれている状況がわかってきて、どうしてもっと早く病院に行っておかなかったんだろうと後悔に打ちひしがれていました。 夫婦それぞれ検査を受け、幸い問題はなかったため、タイミング法から始めました。しかし、そんな簡単には妊娠できず……。 気分転換に近場の旅行へそんななか、自分の年齢もタイムリミットが近づいているので、次のステップへと進む話がありました。そのとき、大した大きさではないものの、子宮筋腫を取ったほうがいいという話があり、腹腔鏡手術をして取ることにしました。 その後、次のステップに進む前に、夫婦で気分転換に近場の旅行に行くことになり、その月は不妊治療をお休みして1カ月後に再開することになりました。 自然妊娠できてよかったところが、その気分転換がよかったのか、手術がよかったのか、その後まもなく自然妊娠することができました。妊娠したのは40歳、出産は41歳のときでしたが、高齢でも自然妊娠できたことが、本当にうれしく、感謝しています。 不妊治療中は、終わりが見えなくて本当につらかったですが、もっと若いときにちゃんと病院に行って体を診てもらっていたら、もう少し苦労しなくていいこともあったのではないかと思います。 また、出産のトラブルの可能性も増えたり、40歳に入ってからの高齢出産はリスクがあることを知り、早めに病院へ行っておけばよかった、と感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:高橋えみ1児の母親。育休中。
2019年10月30日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは。妊娠を望む方たちのサポートをしている、ファミワンです。今回の担当は、ファミワンの公認心理師・臨床心理士の戸田です。妊活や性にまつわる、心や人間関係のお悩みを専門にお仕事をしています。妊活中の夫婦のお悩みで特に多いのが、「妊活に対する夫婦間の温度差」です。妊活は夫婦で一緒にしていくものです。足並みをそろえて取り組むためには、心と情報を準備してから話し合うことが大切です。今回は、夫婦の気持ちを理解し合って妊活するためのポイントをお伝えします。相談者:夫は妊活のことをよくわかっていないのか、妊活について話そうとしても「それでいいんじゃない?」と丸投げ。私だけが子どもを欲しがっているの?と不安になります。戸田:妊活に対する夫婦の温度差を感じる場合、意思確認や情報共有が不足していることが多いようです。「子どもが欲しい」という思いだけではなく、夫婦で話し合ってほしい3つのポイントをご紹介します。■どうして子どもが欲しいのか整理する夫婦で話し合う前にまず考えてみてほしいのは、「どうして子どもが欲しいのか」という自分自身の気持ちや考えです。妊活を始めるときに「そろそろ子どもが欲しいよね。妊活はじめようか」「そうだね」というやり取りをされる方は多いと思います。でも実は、子どもが欲しい思いの背景には人それぞれ違いがあります。たとえば「不妊治療を受けてでも子どもが欲しい」人と、「自然に授かるなら子どもが欲しいけど不妊治療はしたくない」人では、妊活のスタンスが違ってきます。このような違いを知らないまま妊活を進めると、後になって夫婦の温度差を感じることになります。ですから、「こう思うから子どもが欲しい」と伝え合っておくことがとても大切です。事前に、夫婦それぞれが気持ちや考えを整理する時間を作ってみてください。こんなふうに書き出してお互いに見せ合ってみましょう。お互いの妊活に対する気持ちが見えてくるのではないでしょうか。・二人と血の繋がっている子どもを産んで家族になりたい・女性として生まれたからには子どもを産んでみたい・パートナーに子どもを抱かせてあげたい・パートナーが欲しがっているから子どもが欲しい・子どもができたらこんな家族になりたい■妊活の情報をリサーチして共有する妊活の知識量は人によって差があります。あなたは知っていて当然だと思うようなことでも、パートナーさんは知らないかもしれません。例えば、年齢によって受診するタイミングや推奨される妊活方法は違いますね。そのことを知らないでいると、こんなやり取りが起きるかもしれません。妻「1年たっても自然に授からなかったから受診してみようかな」夫「病院なんか行かなくても、自然に任せればいいんじゃないの?」妻(自然に任せてなかなかできないから受診したいって言ってるのに!本気で子どもがほしいと思ってるの?)これは知識があれば避けられるすれ違いです。妊活の知識は夫婦で共有し、いつでも見返して確認できるようにまとめておきましょう。調べておいてほしいのは次のようなことです。・年齢別の妊娠率、流産率・受診のタイミング・タイミング法、人工授精など妊活の種類と説明・受診した場合の検査の種類や費用このとき、知識を「教える人」と「教わる人」という関係になると、その後の妊活でもこの関係が続きます。一緒に調べて教え合う協力関係を作っておきましょう。■妊活の方法を具体的に相談するお互いの気持ちを確認し、情報共有ができたら、妊活の方法を夫婦で具体的に相談しましょう。妊活にもいろいろな方法があり、夫婦によってかけられる費用や時間も違います。自分たちの妊活スタイルを話し合ってみてください。例えばこのようなことを話し合えるといいですね。・排卵日の時期・タイミングを合わせるために夫婦で工夫できること・不妊治療を受けるならどのステップまで考えるか・受診せず自然妊娠にこだわりたい・排卵日以外にもセックスがしたい夫婦も別々の人間ですから、意見が違っても当然です。意見が違う背景には、「どうして子どもが欲しいのか」という気持ちや、妊活の知識の差があります。お互いを理解してから、夫婦で一緒に妊活できるといいですね。ファミワンはみなさんの妊活を応援しています。妊活コンシェルジュ 「ファミワン」 では、基本無料で受診の目安や病院選びの相談にもお応えしますので、ご気軽にご利用ください。ライター:公認心理師・臨床心理士 戸田
2019年10月17日妊娠を希望しているけれど、生理不順で妊娠のタイミングをとるのが難しいと感じている人は、もしかすると多嚢胞性卵巣症候群かもしれません。あまり聞きなれない病名かもしれませんが、妊娠をすることと深い関わりがある疾患です。今回は、多嚢胞性卵巣症候群による妊娠への影響や治療法などについてお話ししていきたいと思います。 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは?多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、20〜30人に1人の女性に見られ、排卵障害を起こす疾患です。排卵が起こらないのは、排卵に関連のある2つの女性ホルモンのアンバランスや卵巣内の男性ホルモンが多いことが原因とされています。 通常、排卵には脳から出される黄体化ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)という2つのホルモンが関わっています。しかし、PCOSでは、この2つのホルモンのバランスが崩れて、黄体化ホルモンばかりが過剰に分泌されるため、排卵がうまくおこなわれません。また、血糖値を下げる作用のあるインスリンも多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に関連しており、血液の中にインスリンが多く含まれている状態ですと男性ホルモンが増加します。男性ホルモンが過剰に作られると、卵胞の成長を妨げたり、卵巣の外の膜を厚くして、排卵の起こりにくい状態にします。身体的には体毛が濃い、ニキビがよくできるといった症状が特徴です。その他に、順調だった生理が不順になった場合や生理周期が35日以上と長い人、肥満などの症状がある人は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を疑います。 こうした症状はいくつか複合的に見られる人もいれば、排卵障害以外の症状があきらかでない人もいます。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の確定診断をするときには、血液検査と卵巣の超音波検査が必要です。超音波で卵巣を見ると、卵巣の外側に10mm程度の卵胞がぐるりと一周並んでネックレスのようになっています。卵子が十分に成長できないので、排卵されずに卵巣の中で卵胞が連なっているのです。血液検査では、血液中の男性ホルモンが基準値よりも高く、黄体化ホルモンの値が卵胞刺激ホルモンよりも高いことで診断することができます。 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の妊娠への影響は?多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、排卵の起こりにくい状態なので、妊娠には大きな影響があります。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は早ければ10代のうちから発症している可能性あります。発症して間もないうちは排卵障害もそれほど進んでいないので、自然妊娠も可能ですが、年数重ねるごとに排卵障害が進んでいくので自然妊娠は難しくなります。症状に気づいて早めに治療を受けることができれば、妊娠の可能性は高くなります。 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)では、排卵に問題があることが多いため、排卵を誘発させていく治療をしていきます。その他には、体外受精が行われます。 1)排卵誘発剤を使うクロミフェンという排卵誘発剤を内服することで、約50%に排卵の効果が現れます。排卵誘発剤の内服による効果がない場合は、注射によるゴナドトロピン療法という排卵誘発剤を使います。 卵巣には成長できずにいる卵胞がたくさん待機しているので、排卵誘発剤の注射によってたくさんの卵胞が1度に成長することがあります。そのため、1度に複数の卵子が排卵される可能性があり、多胎妊娠のリスクが高くなります。 また、たくさんの卵胞が大きくなると、卵巣が大きく腫れておなかに水が溜まる卵巣過剰刺激症候群を引き起こしてしまう恐れがあります。そのため、内服や注射による治療で排卵がうまくいかないときには、手術や体外受精をすすめられることがあります。 2)卵巣に小さな穴をいくつか開ける手術をする卵巣に穴を開けることで、自然な排卵を促すことになり、排卵誘発剤の効果も得られやすくなります。手術となると恐怖感がありますが、腹腔鏡を使った手術なので、傷は小さいです。さらに手術がうまくいけば自然な排卵が復活するので、排卵誘発剤のデメリットである卵巣過剰刺激症候群や多胎妊娠のリスクもありません。ただし効果は、半年~1年程度で、手術前の状態に戻ってしまうデメリットがあります。 3)糖尿病の薬を使うインスリン分泌に異常がある人には、糖尿病の治療薬のメトフォルミン(メルビン、グリコラン)が排卵しにくい状態を改善することが期待できます。インスリンの分泌量を抑えることで、卵巣内の男性ホルモンの分泌も減少し、排卵しやすくなるのです。 4)体外受精をおこなう排卵誘発剤や手術の効果があまりない場合には、医師から体外受精の話があるかもしれません。体外受精であれば、排卵誘発剤を使っても、多胎妊娠などのリスクを減らすことができます。 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は予防できる?多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は初潮からずっと生理不順である人が多く、体質や環境などが原因であると指摘されていますが、はっきりとした原因は不明です。一般的な遺伝性のある疾患とも異なるため、予防策はありません。しかし、肥満である場合は、減量することにより月経不順の改善が認められているので、適度な運動やバランスの良い食事などに気をつけていくと良いでしょう。 まとめ生理不順など多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の症状が当てはまるのであれば、早めに産婦人科で検査をしてもらいましょう。妊娠を希望している場合はもちろん治療が必要ですが、治療せずに長期間放置すると、まれに子宮内膜にがん化のような異常が起こることがあります。生理不順を軽く見ずに、しっかりと治療しましょう。 監修者:医師 産科婦人科福岡医院院長 福岡 正恒 先生京都大学医学部卒。同大学院修了後、京都大学助手、講師を経て、平成11年より産科婦人科福岡医院院長。京都大学在職中は、婦人科病棟や産科病棟などを担当。またこの間、英国エジンバラ大学・生殖生物学研究所に留学。日本産科婦人科学会・産婦人科専門医,京都大学医学博士
2019年10月10日妊活するために始めたこと、3つ目は…… 妊活の基本中の基本の基礎体温ですね。(うまいこと韻をふんだった。チェケラッ) これ、何度寝てしまって計測し直したことか……! 実は、基礎体温だけはなぜか前から計測しておりました。ホント、何きっかけかは全然思い出せないんですけど、2年前くらいからの記録が残ってましたね。 そして、突如似てるなーと思って入れた“ラジオ体操”ネタ。これマイナーネタだったらすみません……! 小学生のころ、朝公園で開催される集団ラジオ体操に参加するとカードにスタンプを押してもらえて、毎日貯めて最後までいくと「がんばったで賞」みたいな感じでご褒美(お菓子?文房具?)がもらえたのですが、その感覚を伝えたかった……! 基礎体温にご褒美はないですけどね。 第11話につづく 著者:イラストレーター 漫画家 まっふ令和元年5月1日生まれの男の子を子育て中の漫画家。多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を備忘録としてブログにのんびり4コマで更新中。ベビーカレンダーでは妊活中のお話「妊活レベル1 まっふの冒険記」を連載。息子とのお昼寝と一日の終わりにするゲームがなによりの至福。
2019年10月01日猫の手貸して~育児絵日記~
うちはモフモフ暮らし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々