「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)■Fさん(39歳・フリー編集者・0歳の女の子)の場合子どもを産むことで不安なのは、出産後の仕事復帰、仕事と子育ての両立について。フリーの私は産休をとると収入がゼロになるから、貯金を切り崩す日々が待っている……。それで、仕事に復帰できたとして、私の居場所はあるのだろうか。うーん、不安……。子どもがいなくたって、不安なのに……! そんなぶっちゃけた質問を、抜群のセンスで数々の書籍のヒットを飛ばしてきた、フリーランスの編集者Fさんにぶつけてみた。私は大学生の頃から彼女に憧れていてずっと尊敬している。Fさんは2016年6月に女の子を出産、SNSを見ていると仕事に復帰しているようだけど、どんな感じなのだろう。妊娠してることで仕事を減らしたくない「フリーだと急に『ここから休みます』ができないんだよね。だから徐々に仕事を減らしてた。復帰のことを考えるといろいろ怖くて、本当に近い人以外にはギリギリまで言えなかった。それに私は年齢も上になってきて、若い子たちとチェンジする時期でもあったの。だから、すごい不安だった。『子どもいるみたいだから』って遠慮されるのが本当に嫌で、取材も妊娠していることが分からないように、ダボダボした服で行ってた(笑)」以前、他の女性からも妊娠を言い出せなかったという話を聞いたことがある。みんな、ものすごく不安なんだ。私だけじゃないんだ。「妊娠中は頭がぼーっとしてきて、集中力がなくなってぜんぜん書けなくなった。アイデアとか求められてもなんにも浮かばなくて……。バリバリやってる人が周りにいるから、すごく焦ってドキドキしてくるし、あの時は孤独だったな……。身体が完全に戻ってきたなって感じがしたのは、子どもを産んで半年くらいたってからかな。いまは昼間は子どもを預けて、事務所を借りて仕事を再開したの。0歳児がそばにいると、横で寝てるだけで気になるし、電話もままならないし、相手にも気を使うし、集中力が切れるから、私は預けないと仕事は絶対に無理」うーーーん、妊娠中も出産後も仕事はかなり制限されるのだろう。仕事の内容や人によって違うと思うけど、これって精神的に辛くはないのかな。 「ただね、出産したら育児が本当に楽しい。楽しすぎて仕事したくないもん(笑)。こんなにかわいい時期に、仕事にすぐ戻るのもなあって思ったぐらい!」私は復帰のことを考えると不安に頭が支配されすぎていて、子どもといる時間の幸せや楽しさをまったく想像できていなかった。仕事だけが楽しいんじゃないんだ。いろんな楽しさがあるんだ。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年05月29日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)■「当たり前のように子どもが欲しい」Cちゃん(独身・38歳)の場合出版社勤務のCちゃんは、激務に追われながらも、ふんわりと人を包み込む優しさを持つ。友人思いで、私のこともよく気にかけては励ましてくれたり、会うたびに手土産を渡してくれたり、その気遣いにいつも癒されている。そんな彼女は「理由なんて考えたことないくらい当たり前のように子どもが欲しい」 と言う、かなり“子どもが欲しい”派。 私は昔から、「子どもが自然と欲しかった」という人に出会うたび、その気持ちが分からなくて、自分には母性みたいなものが欠如しているのだろうかとずっと悩んでいた。人と話していて、「子ども欲しいよね?」前提で話が進むたびに戸惑ったっけ。人間いろんな考え方があって当たり前だよなーと、むやみに悩まなくなったのは最近のことだ。「生命の最大の神秘、命を授かって産む、という体験をしてみたいのかもしれない。 好きな人の遺伝子も残したいし、子育てもしたい。子どもがいないと参加できない人生のイベントにも参加したいし、家族を増やしたい。好きな人ができると自然とその人の子どもが欲しいって思うよ」と、Cちゃんは言う。うーん、やはり私とは違うんだな。私は「子どもの面倒を見ることが苦手」だから、子育てには正直「辛そう」というイメージばかり。でも彼女は「子育てをしてみたい」と、かなりポジティブな感じ。その理由の一つが、「自分のための欲望みたいなものが年々少なくなってきてるから、 この先は誰かのために頑張りたい」からだと言う。誰かのために何かをしてあげたいなんて、私のような自分大好き、自分優先人間には、想像ができない。なぜこんなに、趣味や仕事の優先順位が一番になってしまったのか考えると、それはやっぱり、母の介護を20歳からずっとやっていることに繫がっていると思う。あの頃は、自分の時間がまったくない強烈な辛さがあった。いまはそのリバウンド中だから、好きな時にだらけて、遊んで、思いっきり仕事したいと思ってしまう。子育てにネガティブなイメージがあるのも、まだヘルパーさんがそんなに来なかった時代のかなり重労働な介護を思い出すからなのかもしれない(何度も腰を痛める、 夜中に何度も起きなければいけない、ちょっとでも遊んだら罪悪感が生まれるなどなど書ききれないほど)。もともと自己中という性格(昔から人によく言われる)なのも、 もちろん関係しているとは思うが……。Cちゃんにも、子どもを持つ友人のことをどう思うか聞いてみたら、「5年前なら『大変そ〜』と思っていただろうことも、いまはただただ、全てが羨ましく感じる」と言う。これがけっこうぐさりと刺さった。Cちゃんの5年前といえば33歳、ほぼいまの私の年齢だ。いま、私は子どもを持つ友人を見ると、「きっと幸せなんだろうな……。でも私に、あんな大変なことできるのかな〜」と、当時のCちゃんのような心境になる。でも、このまま5年たったら、 今度はその風景を羨ましく思うかもしれない。私はいま、子どもを欲しいという方向に心が傾いている。その理由の一つに、子どもを作らなかったらすごく後悔するんじゃないかという怖さがある。Cちゃんは、「私の場合は本当に子どもを諦めたら、初めて産まない人生の楽しみが見えてくるのかもしれないなあ。産んでも産まなくても、パートナーと一緒に決めたことなら、これが私たちの生き方、と思えるんだろうな」と言う。きっと人生どんな選択をしても、後悔や、人を羨ましく思う気持ちはずっとあるはずだ。でもどんな選択をしても、考えて悩んで決めて行動していけば、ちゃんと肯定できるようになると思うし、思いたい。母の介護に悩み苦しみながらも、ちゃんと介護をしたと胸を張って言えるいま、あの時代を素直に受け入れられているのと同じように。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年05月28日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)■「子どもは欲しいと思わない」Bちゃん(既婚・35歳)の場合ヘアメイクのBちゃんは、「子どもは欲しいと思わない。でも、絶対いらない! と キッパリ言える感じでもない」と言う。いつも攻めたファッションをしていて、年に6回は海外旅行に行ってるBちゃん。 趣味に生きていて、その姿が非常に魅力的な女性だ。そんな彼女が子どもを欲しくないと思う理由は、「そもそも子どもがそんなに好きではないし、自分の生活レベルやリズムが狂うのが嫌。経済的、体力的にも自信がない」だそう。「もし、子どもを産んでも働くと思う。きっと自分の時間が欲しくなるし、経済的にも働かなくてはいけない。『産んだらなんとかなるさ〜』って言ってる友人もいるけど、 彼女たちの子どもってまだそんなにお金のかからない小学生くらいだから、鵜吞みにできないしね」ああ、これ、これです。私も、子どもにかかる費用が3000万とかよく聞いて、 めちゃめちゃ不安に思ってる! 自分1人が生きるだけでも精一杯なのに。じゃあ「子どもを産んだ友人を見てどう思う?」と聞くと、「大人だけの時間がなかなか持てなくなるのか……って思ってしまう。自分が本当に行きたいところや食べたいものではなく、子どもの好きそうなほうを選ぶようになるのが、私の場合ストレスになりそう。ただ、みんな子どもはかわいいと言ってるので、産んだら変わるのかも、とも思うけど、試しに産んでみよっかな、とはできない」。ううーん、このBちゃんの気持ちは、かなり私にリンクするものがある。趣味が大事で、子どもがそもそもそんなに好じゃなくて、お金に不安があって……。でも自分の子どもはやっぱりかわいいんだよね? 子どもを産んだ友人は大変そうだけど、 すごく幸せそうに見えるしなあ、と気になっている感じ。私はいま、大好きな趣味があって、趣味に浸かっているその時間が最高に幸せ。 子育てに追われたら、この時間がなくなるかもと思うと、「やっぱり産まない人生の方が、自分には合っているのでは?」と思ってしまう。でも、子どもと趣味を両立させることだってできるかもしれない。子育てしながら、自分の趣味があってもいいんだもんね。どうしたら時間をうまく振り分けられるのか、自分の時間が作れるのか、その方法も考える意味がありそうだ。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年05月27日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)「そういえば、私の友達で子どもがいる人って少ないなあ」。子どもを欲しいかもと思ってから、ふとそんなことに気づいた。ええと……ここ5年間で仲良くしている女性が30人くらいいて、そのほとんどが子どものいない人(子どもがいる人は3人ぐらい)。飲み会や仕事で集まった時に、何度か子どもについて話したことはあるけど、そういえばお互いに本音はなかなか話せ なかった。彼女たちは、本当はどう思っているんだろう。思い切って、「子どもについて考えていることを良かったら聞かせてほしい。めちゃくちゃプライベートなことを聞くので、もちろん答えなくてもいいからね」と何人かにメールしてみた。■「子どもが欲しい」Aちゃん(独身・30歳)の場合フリーのスタイリストのAちゃんは、「子どもが欲しい」と言う。Aちゃんは海外に渡り、超厳しい有名スタイリストの弟子を6年間やって、日本に戻ってから活躍しまくっている。そんな彼女は「子どもが好きで、家族が欲しい。友人が子どもを産んだ姿を見ると素直に羨ましいし、母親の顔になって子どものために人生を送るって素敵なことと思う」と、はっきりしている。私は自分の仕事に自信がないから、「子どもが生まれたら仕事をセーブしないといけないし、もしかしたらなくなるかもしれない」なんて思ってしまうけど、彼女は何年もかけて自分の仕事を確立させている。その自信が、「仕事がなくなる」という不安を吹き飛ばすのかもしれない。だから、こんなにはっきりと「子どもが欲しい」と言えるのかな。子どもができても働きたい? と聞くと、「もちろん」とのこと。 うーん。Aちゃんのおかげで、自分がいかに仕事に不安があるのか浮き彫りになったな。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年05月26日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)私が自分の未来について心配性になってしまうのには、理由があります。私の母親は40代で病に倒れ、私は20歳からずっと介護し続けてきました。母の家系は脳の病気が多く、母に一番似ている自分も急に難病にかかってしまうかもしれないと、半分くらい思っています。母が脳出血になった時に家族で唯一隣にいて、泣きながら救急車を呼んだ経験もきっとこの不安に深く繫がっているかもしれません。人生もいまがピークだと思ってて、良い未来があるかもしれないけどなんか想像の範囲内で、これから起こるかもしれない不調や嫌なことのほうがリアリティがあって、 身体が元気なうちに死んだほうが性格的にあってるなーなんて、バカな考えをすることもあったり。そんな私にとって姉の言葉は、かなりの衝撃でした。私の想像している未来はどんどん暗くなっていくイメージだったから、「え? 大好きな子どもといるために長生きしたい、それが幸せ、そんな未来があるの?」って。それは私が想像していた自分 の未来と真逆で。生きていることの1秒1秒が大切で、愛おしくて、過ぎ去るのが切なくなるなんて。 いまの私にはありえない。子どもって、そこまでなのか。そこまでの存在と暮らすのって、どんな感じなんだろう。……子ども、欲しいかもしれない.……。姉の発言を聞いて、初めて自分から子どもを欲しいと思ったのでした。まだ「かもしれない」という漠然な気持ちではあるけど、この気持ちとちゃんと向き合うことにしました。そうと決めたら、いろんな人の話を聞いてみたい。悩んでいる人、専業主婦の人、仕事をしながら子どもを育てている人、シングルマザーの人、子どもを持たない選択をした人.……。人生に正解なんかないと思うから、いろんな人の話を聞いて聞いて聞きまくって、 いま抱えてる不安をちょっとでも肯定できたらいいな。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年05月25日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)犬山紙子、 34歳。2014年8月32歳の時に同世代の夫・つるちゃんと結婚した。それからずーーーっと悩んでいることがある。いまは、非常に楽しい。私は小学生の頃から、「一生働きたいな。私が働いて、旦那さんが家事をやってくれるのがいいな」と夢見ていて、ラッキーなことにつるちゃんは、家事をするのを楽しいと、なんでもやってくれている。うん。この生活には心の底から満足しているんです。でもずっと、「子どもを持つかどうか」ってことをめちゃくちゃ悩んでいる。周りから「子どもはどうするの」なんて言われることも増えてきて、焦りもある。でも、自分の本当の気持ちが分からない。だって私、「うおーーー子どもが欲しい 」って思った瞬間が……、一度もないんです。いままでの人生、「漫画読みたい」「彼氏が欲しい」「美味しいご飯が食べたい」「お金が欲しい」「ちやほやされたい」みたいな欲求があって、そのために行動してきた。もともとニートだった私が、4年前、ブログをきっかけに『負け美女』という本を出すことになって、ありがたいことに執筆のお仕事も増えて、いまではテレビのコメンテーターもやらせてもらっている。なんとかいままで、自分のことは、辛くて逃げ出したいこともあるけど、とにかく必死に向かい合ってきました。けど、子どもに関してはそういう感じじゃない。「あれ? 年も年だし産むのならもう産んだほうがいいんじゃないの?」「いま、仕事もプライベートもめっちゃ楽しいから変わりたくない、いまのままでいたい」「でも、健康で仕事が充実してるいまが楽しいのは当たり前で、人生ずっとこのままという保障はない」「フリーだから、産休で仕事を休むとダイレクトに収入がなくなりそう、不安」「友達からは保育園に入れるのもすごく大変って言われる……」「でも、将来子ども産んどきゃ良かったって後悔するのも怖い」「でもでも、子ども産んだら自分の時間、なくなるんでしょ?」「でもでもでも、自分が将来、病気になっても、子どもがいてくれたらどれだけ心強いだろう」「でもでもでもでも、子どもが面倒見てくれるって考え方って、どうなの?」楽しいことよりも、ネガティブな考えがフワフワと現れてはどこかへ行っての繰り返し。目を閉じて老後を想像しても、孫に囲まれてニコニコしている自分は想像つかない。むしろじーさんばーさんで集まって、茶を飲みながら、めっちゃモンハンやってる場面ばっかり思い浮かぶ(これは老後の夢の一つ)。将来のことを考えるのは、実は、ものすごく不安です。だから、分かりもしない未来を想像して、自分勝手な意見で逃げてるだけなのかもしれない。適当な御託並べて、逃げて、逃げて、逃げて、酒吞んで、寝て、忘れて。そんなふうに毎日を過ごしていたある日、地元に帰った時に二人の子どもを持つ姉がこんなことをボソッと言った。「もっと早く産めば良かったなあ。そしたらこの子と一緒に過ごせる時間がもっと長 かったのになあ。自分が死ぬまでしかおられへんねんで。短すぎる」もしかしたらこの姉のセリフは、ドラマや小説なんかで言われていたりして、皆さんは聞いたことがある言葉かもしれない。でも、私にはすごく響いたのです。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年05月24日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)私は33歳の時に「子ども欲しいかもしれない、でもやっぱり子どもいな くてもいいかもしれない、どうしよう」と思い悩みはじめ、 歳で妊娠して「妊娠しながら仕事大変、どうしよう」とまた思い悩み、 35歳で子どもを産み「子ども産んだけど、どうしよう」とまだまだ思い悩みながら、たくさんの方にお話を聞きまくったり、アンケートをとったりしました。いろんな人の人生の話を聞いてそのことについて考えるのって、結局自分の人生に ついて考えることにつながって、自分の気づいてなかった感情や気持ちがどんどん整理されてゆくんですね。最初は参考になるといいな、偏りたくないなと思いながら聞いていたけど、自分のこれまでの人生や、いまの自分の気持ちと深く深く向き合うことになりました。だからといって、「子どもは産んだほうがいいよ!」とか、そういう答えがあるわけではありません。まあ、当たり前ですよね、子どもを持つか持たないかなんて人それぞれです。良い悪いなんてないものです。私自身、「ああ、この人の話を聞いたから子どもを産むぞ!」とはなっていないです。 子どもができるまでは「やっぱり子ども欲しくないかもしれない、だってお金も不安定だし、自分の時間が本当に大切だもの」って思ったり、「いや、でも子どもがかわいいってどれくらいかわいいのか知りたい」って思ったり、いったりきたりしていました。でも、たくさんの人のお話が「どうしよう」って立ち止まって悩んでいる気持ち を優しくほぐし、人生を一歩踏み出すのに必要な勇気をくれたのです。そして私は、「私は子どもを産むべきか、産まないべきか?」では なく、もっともっと大切なことが分かったのです。それは当たり前のようなことでいて、確信に変わった時に人生がパッと明るくなる ようなこと。なのでいまとってもホクホクしています。良ければ皆さんもぜひ最後までご覧ください。その大切なことは、どんな立場の人にも優しく平等に寄り添って、勇気をくれるものですから。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年05月23日こんにちわ。 我が家は子どもが3人いるんですけど、これは結婚当初から私が「子どもは3人欲しい」と希望していたからなんです。 しかし夫はというと「子どもは2人がいい」という希望でした。 3人欲しい私と、2人でいい夫との間で折り合いがつかないまま、なんとなく月日が流れ、次男も1歳半になった頃の話です。 ふとしたことがきっかけで折り入って話をする機会がやってきました!! その時の話を記録していたものがあったので、今日はそのお話を書いていきたいと思います。 ■「3人目が欲しい!」夫に切り出したタイミングこの日私たち夫婦は、ある会話をしていました。 きっかけは、大量にある布オムツのカバー。 次男の布オムツもほとんど使わなくなったので箱の中にしまったままだったんです。それを見つけた夫が、夫:「もう使わないんだったら捨てたら??」 と言ってきました。 私:「ちょとっ!! まだいるしっ!」 夫:「もういらんやろ」 私:「いや、まだ3人目への夢が!!」 心の声:よし、今がチャンス!! この機会を逃すまじ!! 私:「あのさ、ちょっと折り入って話があるんだけど…」 夫:「…なに」(ごくりっ) 私:「あのさぁ…あのさ、あのさ… 今、本気で3人目が欲しいんねんけどっ! お願い! お願い! お願い!!」 (どんなお願い方法だよ!!! 必勝祈願か!!) 夫:「えぇ?!」 私:「違うねん! 秋ぐらいに…って思ってたけど、でたら春に欲しいなーーって思うようになってさ」 夫:「え?! 春に産みたいってこと?」 私:「違う。今、妊娠したいってこと」 夫:「でぇぇぇぇぇーーーーー!!!!」 出た! 妻の大暴走!しかしここから私の猛攻撃開始です!! 私:「お願いっ! お願いっ! お願いーーー!! 100万円あげるからっ!!」 夫:「はぁ? なにを言うてんねん無茶苦茶か!」 私:「お願い! お願い!!」 夫:「えぇーーー!? ちょっと考えさせて…」 私:「じゃぁ、わかった! 1週間考えて!!」 夫:「えぇ!? 1週間? 短かっ!!」 妻:「何よ! 1週間あれば十分でしょ」 夫:「はいはいわかったわかった…」(呆れモード) というわけで、まだ先かと思われた我が家の3人目会議が、妻の気分が変わったために予定より早めで大詰めに~~。 さて、この1週間で果たして吉と出るか、凶と出るか…。 いよいよ運命のとき。ついにやってきました! このあいだの土曜日!! 出張から帰ってきたばかりの夫をつかまえて聞きましたわ。 私:「1週間たったけど答えは出ましたか?」 夫:「…は? なにが?」 私:「……!? …なにがって…3人目どーすんのかって話やんか!!」 夫:「あぁ…忘れてた」 私:「ちょとっ! ちょとちょとちょとーーーーー!! 考えるって言ったのアナタじゃないの!!」 夫:「……そんな暇なかったし」 私:「はい、そんなん絶対ウソだし。考える暇がなかったんじゃなくて、考える気がなかったんでしょ」 夫:「ほんとだってー。じゃぁ、まぁ、……長男に聞いてみ」 おっとここで突然巻き込まれた長男(当時4歳) 私:「なんじゃそりゃ(爆)! 長男に聞いたら絶対欲しいって言うに決まってるやん」 夫:「分からへんやん。聞いてみ?」 私:「長男~~、もう1人、赤ちゃんがいたらいいなぁって思う?」 長男:「うん」 ほらーーーー!!!!(笑) 夫:「ぎゃっ!!!」はい、じゃぁ、いいってことだね! わーーいわーーい! 夫:「え、もうこれで決まりってことなん?」 私:「うん。だって長男がいいって言ったらいいんでしょ?」夫:「わぁーー…えぇ~~~…いいけどぉ~~。いいけどまた赤ん坊かぁーー…大変やぁーーん…」 私:「ちょっと!! なにが大変なんよっ! つわりで苦しむのも私だし、産むのも私なんだから別にあなた大変じゃないじゃん!!」 夫:「いやあーー、俺だって無言の圧力に耐えてるんだから」 私:「なによ。無言の圧力って!」 夫:「なんか感じるやん? ダラダラしてたら、明らかにイラついてる空気みたいなやつ?」 私:「そーーーお!? あたし、できるだけ自由にさせてあげてると思うけど!?」 夫:「そんなこと言ったってイライラしてるときとかあるもん。俺だって怯えながら寝てんねんからー」私:「知らないしっ! 勝手に怯えて寝てるだけやんっ! そんなにイライラしてないしっ!」 夫:「…まぁ、いいや。はいはい、いいよ」 やったーーーー!!! 私:「わーーーい! わーいわーいわーーーい!」 というわけで3人目を作る合意が得られました。パチパチパチ。 なんだかんだ言って、結局最初っから夫の答えは出ていたのだと思う。俺の嫁は譲らないところは譲らないとわかっていたのだと思います。 それだったら、一体なぜ、「ちょっと考えさせてくれ」と言ったのだろうか。とりあえず1回抵抗してみたかったのかな(笑) なにはともあれ、我が家の3人目の許可が下りました。 ■実際に三男が生まれると、夫は…はい、というわけでその1年後、めでたく三男が爆誕したのでございます。今となっては「三男が生まれてきてくれてよかった」とデレデレです。 めでたしめでたし~~~~。 ↑ウーマンエキサイトベストコミック大賞はこちらから!
2019年05月02日いよいよゴールデンウィークですね!10連休もあると必然的に外出も増えますよね。我が家の場合、どこかにお出かけすると、子どもの「買って買って攻撃」がすごいんです。そこで長男長女が小学生のころにやってみた「買い物予算」計画を紹介しようと思います。外出すると…こうなるわけで…そこでまずはお金を渡します。金額は500円とかでもOK!出かけた場所や滞在時間にもよりますよね今日1日のお菓子や飲み物などを、渡した千円で子どもが自分でやりくりするのです。大金をもらって興奮する長男長女!さてどうなるかな~?いつもは何を見ても「買って~ほしい~!」と言っていたのですが…おお~考えてる考えてる!いつもは値段なんて気にしないのに、いざ自分で買うとなると「これは高い」とか「本当に欲しいのはこれじゃないし~~」なんて考えています。結果、「買って攻撃」は一度もなかったです。長男も長女も千円未満しか使っておらず、残ったお金は貯金箱へいれていました。みなさんもこの方法、GW中にためしてみてはいかがですか?うちも次男次女にやらせてみようと思います。
2019年04月27日不妊治療を2005~8年に受けた中村こてつさんの体験談。お休み期間を経て、いよいよい移植へという時に「本当に私は子どもが欲しいの?」そんな心の葛藤が再燃します。本当に私は子どもが欲しいのか?新しい年を迎えました。予定では、1月半ばにリセットし、2月初旬に移植となります。「グレードの良い初期胚盤胞が3個あるので、そのうちの1個を移植することになります。」とドクター。写真を渡されました。凍結した受精卵の写真です。同じく顕微授精をした友人が、受精卵の卵の写真が可愛い! と言っていたので私も楽しみにしていました。が、いざ渡されてみると、その感情は湧かず…。だって、見た目干し梅みたいなのです(笑)(色は違いますが)。移植したら、だんだんと愛おしくなるのでしょうか。しかし、自分も昔はこんな姿だったんだなぁと思うと不思議でなりません。この干し梅が人間の形になっていくんだもんなぁ~。『イノチ』って本当に神秘的。単純に感動し、その日の受診は終了しました。…それから数日後、激しく気持ちが落ち込んでいる自分がいました。受精卵の写真を見たときに、嬉しい! かわいい! という気持ちは全くありませんでした。それに対して「やっぱり私は心底子どもが欲しいわけではないのでは…」という疑問が渦巻いて、そんな気持ちのまま移植を受けるなんて、やはりよくないのではないか…そう思うようになりました。でもこれは私1人の問題ではないし、そうそうゆっくりもしていられない…。ましてや1回で妊娠できると決まっているわけではないのだし…。でも無責任ではないだろうか、子どもに対して。将来、私は本当は欲しくなかったのよ。なんて子育てに対して言い分けを作らないだろうか…。そう考える一方で、何を甘えたことを言っているの? 本当は欲しいくせに。できなかったときのショックを小さくしようと、自分の気持ちをセーブしてるだけでしょう? 怖いだけでしょう? と怒る自分もいました。そうなのかなそうなのかな自分の気持ちが分かりませんでした。みんながいう「理屈じゃない子どもが欲しい気持ち」が私には湧き上がってこない。いや、気持ちはあるけど見ようとしていないのか。もうすぐリセット。そうしたら2月には移植。それまでに自分の気持ちを固めなければいけない…。落ち込んで、憤って、悩んで、焦っていました。※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年03月07日今や、“子どもがいない=欲しいけれど子どもができない”という人たちばかりではなく、子どもをあえて作らないという“選択子なし”の夫婦も多いものです。わが家もまさにそう。しかし、“選択子なし”夫婦を不自然だと感じる人たちも未だにいるようで、「どうして子どもを作らないの?」「子どもがいたら楽しいのに」「夫婦二人だけじゃ老後が寂しいよ」などと余計な言葉をかけてくることもあります。当人にしてみたら、まさに余計なお世話。夫婦の問題なので他人にとやかく言われる筋合いはありません。でも、あまりに周りが子どもを持たないことに対して過剰に反応してくると、「子どもがほしいと思わない私たちってそんなにおかしいのかな?」と思ってしまうことも……。女性のためのコミュニティサイト『ガールズちゃんねる』では、私と同じような不安を抱く女性が立てた『子供を作らなかった理由』というトピックスが盛り上がりを見せています。●計画的に子どもを作らなかった理由、その本音と建前とは?トピ主さんは、昔から子どもが欲しいという欲求がなかったとのこと。結婚しても子どもが欲しいと思わない自分に戸惑いを感じ、心療内科を受診したものの、心に変化は訪れず。夫婦で話し合い、計画的に子どもを作らなかったといいます。しかし、友人や知人には詮索されたくないため、表向きは「欲しいんだけど授からなくて」と言っているそうです。そんなトピ主さんは、病気などから諦めたということではなく、自分と同じように最初から計画的に子どもを作らなかった夫婦に対し、子どもを作らなかった理由について本音と建前を教えてほしいと呼びかけています。この呼びかけに対し、ポジティブな理由とネガティブな理由、両方の意見が続々と寄せられていました。●ポジティブな理由『単純に欲しいと思わなかったから。母親になる自分がイメージできなかった。けしてネガティブな発想ではないつもり』『夫婦二人で十分過ぎるほど楽しいから』『二人だけののんびりまったりした時間が好きだから』『単純にいらないから』『母親になりたいと思わなかった。今のところ私は間違っていなかったと言い切れる』『金持ち、高学歴ほど子どもを作らない』『いたらいたでいいけど別にいなくてもいいかなーと思って結局いない』『仕事や旅行に忙しくて子ども産んでる時間なんかなかった。でも全く後悔してないや。産んでたら今の生活は出来てないから』など、トピ主さんと同じように「特に子どもが欲しいと思わなかったから」という人が多いようです。確かに、仕事や趣味が充実していたり、夫婦二人だけで十分楽しかったりすると、子どもの必要性を感じなくなってしまうケースも多いんですよね。お金も時間も自分のために使えるため、子どもを産まなかったことに後悔していないという意見も多数ありました。●ネガティブな理由『母親になる自信がなかった』『「赤ちゃん」や「子ども」が好きではないから。友達の子どもでもかわいいと思いませんし…』『親の愛情知らない。だから子どもに愛情のかけ方分かんない。なので産まない』『金銭面が不安で。生まれてきた子どもに不自由な思いをさせたくなかった』『自分の子どもにまでブスで苦労する人生を味あわせたくなかった』『優れた遺伝子を持たない自分が子どもを産むと、子どもに地獄を見せてしまうことになる』『日本に生まれても年寄りにたかられて、税金払っていかなきゃで可哀想だから』など、ネガティブな理由から子どもを作らなかったという人も少なくありませんでした。建前では「子どもが欲しいと思わない」と言っていても、実は本音は「子どもが嫌い」という人も多いようです。しかし、この本音を言ってしまうと人格を否定されてしまう恐れもあるので、なかなか言えませんよね……。----------計画的に子どもを作らなかった理由は、人それぞれ。前向きな理由の人もいれば、そうではない人もいます。けれど、どちらであれ子どものいない夫婦に共通している思いが、「いい加減、子なし叩きはやめてほしい」「自分の人生なのだから、自分で自由に選択させてほしい」ということです。個人的にも、日本の将来や人口問題を考えると多少「申し訳ないな」という気持ちもありますが、子どもを持たないという選択を認め、尊重してもらえる世の中に早くなってほしいなと思います。●文/パピマミ編集部●モデル/ゆみ
2017年07月30日押しつけは良くないと分かっていても、子どもを育てていると「こういう職業に就いて欲しい」という思いは必ず出てきますよね。公務員、大企業の社員、医者、弁護士etc……できれば安定して生活ができるような職業に就いてほしいものです。しかし、一部では“芸能人になってほしい”と思う親もいます。芸能界といえば派手できらびやかなイメージがある一方で、競争の激しい“過酷な世界”という側面もありますよね。まさに一か八かのギャンブル的選択と言えます。そこで今回は、子どもを芸能人にするメリット・デメリットについて現役パパママからお話しを聞いてみました!●子どもを芸能人にするメリット3つ●(1)お金持ちになれる『アホっぽい意見かもしれませんが、やはり芸能人になって売れたらお金持ちになれるというメリットがあると思います。今時の売れっ子子役の年収は億を越えるらしいので、正直芸能人にしたい親の気持ちは分かる』(32歳女性/3歳女児のママ)たしかに芸能人になったら“お金が儲かる” というイメージはありますね。下世話な話ではありますが、“子どもがお金持ちになったら自分にも恩恵がある”と思っているパパママも少なくないのかもしれません。●(2)有名になれる『親としてはやっぱり子どもを自慢したいもの。芸能人になってくれれば、世間から憧れの的として注目されるし、何より自分の子どもが人気者っていう状況が親としてはうれしい』(36歳男性/5歳・8歳男児のパパ)どんな親でも自分の子どもはかわいいものです。その子どもが有名になって活躍してくれれば親としては鼻が高い ですよね。テレビで子どもの活躍をチェックできるというのも利点の一つです。●(3)普通じゃできない経験ができる『芸能界にはさまざまな分野を極めた人たちがたくさんいるから、その世界で仕事をすることで貴重な経験ができる と思う。普通じゃまず体験できないことだし、いずれ芸能界引退するにしても将来のためになると思う』(29歳ママ/5歳女児のママ)芸能界は言ってみれば“ある分野を極めたトップレベルの人”が多く活躍する世界なので、一緒に仕事をしていく中で大切なことをいろいろ学べそうですよね。そこで得た知識や経験は、芸能界を引退したとしても普通の仕事で活かすことができそうです。●子どもを芸能人にするデメリット●(1)批判の的になる『昔と違って今はネット社会だから、表舞台に立つ人間は必ず批判される 。ネットの書き込みを見て自殺した芸能人もいるし、自分の子どもにそんなツラい思いをさせたくない。普通が一番』(35歳女性/6歳男児のママ)近頃は芸能人のちょっとした失言や行動で過剰なほど叩かれますから、親としては心配になりますよね。有名になればなるほどその度合いは強まるので、ある程度の心の強さを持っていないと芸能人として活躍することは難しいのかもしれません。●(2)失敗したら転落人生を歩みそう『華やかなイメージのある芸能界だけど、実際は売れなくて転落人生を歩んだ人も多い と思う。とくにアイドルをやっていた子たちは悲惨。薬漬けになっていたりヤクザみたいな人と付き合ったりしているのを見ると、芸能界って本当に怖いなって思う』(28歳女性/0歳女児のママ)たしかに一時は大人気だった芸能人でも、その後の人生を見てみると悲惨な状況に陥っているように見えるケースは少なくないですよね。とくに子役で若いうちに売れた人なんかは、売れなくなって周囲から見放されたときのダメージが大きいと言います。浮き沈みの激しい業界だからこそ、精神的に不安定になりやすいのかもしれません。----------いかがでしたか?子どもを芸能人にしたいかどうかは、人それぞれ異なる意見を持つようです。もしも子どもが「芸能界に入りたい」と言ってきたり、親自身が芸能界に入れたいと思っていたりする場合は、その先にあるメリット・デメリットをしっかりと見極めてから決めるようにしたいですね。●文章/パピマミ編集部
2016年06月25日育児に遅れと混乱が生じてる !!
ムスメちゃんとオコメちゃん
うちの家族、個性の塊です
私は夫の転勤先だったイギリスで長男を妊娠・出産しました。日本にいた私の母は、海外で初めての出産となった私を心配し、1カ月間イギリスの自宅へサポートしに来てくれることに。私は家事や初めての育児を母に手伝ってもらいうれしかったのですが、夫は母との慣れない同居生活にストレスがたまったようで……。唐突に始まった新生児と母との生活母がイギリスに到着した次の日に、私は長男を出産。イギリスでは出産翌日の退院が一般的で、翌日から生後1日目の新生児と、母との同居生活が始まりました。同居生活が1週間ほど経過したころ、明らかにイライラしている夫に気づいた私。 聞くと、夫は母との慣れない同居生活に気疲れしていました。また、長男にイギリス流のお世話をする私たちに対し、母が良かれと日本流のアドバイスをすることにも、強くストレスを感じていたとのこと。 実際私も、「このアドバイスは違うな」と思うことはありました。夫は我慢してくれていたのですが、私は長男のお世話による寝不足で疲れすぎていて、解決を先延ばしにしてしまったのでした。 無言で出ていった夫…同居から約2週間たった週末の朝、何気なく夫に育児用ミルクのあげ方をアドバイスしていた母。すると母に注意され明らかにムッとした様子の夫は、バタン!とドアを閉め、無言で家を出て行ってしまいました。私は夫の行動にショックを受けながらも、母に今まで夫が抱えていた気持ちを打ち明けることに。 母は「私も口を出しすぎかもと思っていたの、ごめんね」と理解してくれました。夫は夕方に「友人と出かけている。夜に帰る」とやっと連絡をくれ、20時ごろ落ち着いた様子で帰宅。 その後私たちは、母に「アドバイスはうれしいが、私たちはイギリスの方法で長男を育てたい」と伝えました。私たちの気持ちを尊重してくれた母は「イギリスの方法で一緒に頑張ろう」と言ってくれ、以降、母と私たちは穏やかな雰囲気で過ごすことができました。 私は初の出産や長男のお世話に気を取られ、プチ家出させるほど夫を追い詰めてしまいました。他人同然の私の母との同居に戸惑う夫への気遣いが足りなかったと反省しています。家族といえども、気持ちをしっかり言葉に出して伝えることの大切さを、改めて実感した出来事でした。 著者:濱田よし
2024年05月05日主人公・はるかさんは、フルタイムで働きながら3歳の娘・かのんちゃんを育てるワーママです。地元を離れて結婚したこともあり、近くに友だちがいないことが悩みのタネ……。そんなある日、地元の友人・りささんから電話がかかってきました。りささんは地元で就職・結婚し、かのんちゃんより1歳上の女の子・ゆずきちゃんを育てているママです。そんなりささんが夫の転勤ではるかさんの家の近くに引っ越してくることになったのですがーー。カフェで話そうと友人を誘うと… 誰も知り合いがいない土地に友人がいるという心強さ再確認する、はるかさんとりささん。早速休日に遊ぶ計画を立てはじめました。 りささんは、手作りのお弁当を持ち寄ってピクニックをしようと言いますが、金曜日は残業が多いはるかさんは、お弁当を用意する余裕がありません。 盛り上がっていた休日の約束でしたが、はるかさんは急に不安になったのでした。 お弁当を持ち寄ってシェアを提案されましたが、各自自分たちの分を持参すれば、はるかさんも無理をせずに済みます。お互いに負担がかからないようにして一緒に遊べると良いですね。 著者:マンガ家・イラストレーター 神谷もち
2024年05月05日1番上の子が小学校に上がる6歳のときのお話です。小学校の入学準備で、コップ入れや体操服入れや上靴入れや手提げバックなどを手作りで用意することになりました。失礼じゃない?そこに、裁縫が得意なお母さんがいらして、そちらのお母さんに「うちの子の分も作ってもらえないか?」と尋ねるお母さんがいらしてびっくりしました。裁縫上手なお母さんは「生地を用意してくれれば作りますよ」とおっしゃっていました。有料でなら分かりますが、善意ではさすがにできないと思いました。 ◇ ◇ ◇ こんなことを頼む人がいることにびっくりしましたが、いろんな人がいることを学びました。私は人の時間を奪うような頼み事はしないように気をつけたいと思いました。 作画/まげよ著者:加藤里美30代、16歳、14歳、13歳の三兄弟の母です。アパレルパート勤務。
2024年05月05日長男が保育園に通っていたときのことです。長男が喧嘩をしてしまったお友だちのママに、取り急ぎLINEで謝罪をしたところ、数日たっても返事が来ません。返信もしたくないぐらいに怒っているのだろうかと、私はとてもショックでした……。 お友だちとの喧嘩の謝罪保育園で長男と仲の良いお友だちがいたのですが、時々喧嘩に発展してしまうことがありました。その日は、お友だちの手を払ったときに自分の手が思い切りお友だちに当たってしまい、頬にうっすらとあざができてしまったとのこと。 もうお友だちは保育園から帰ってしまっていたので、「今度直接謝罪をさせてください。本当に申し訳なかった」という内容のLINEをママ宛にすぐに送りました。しかし、何日待っても返事はきません。私は、もしかして思ったよりお友だちのけががひどく、返事もしたくないのかなどと考えてしまい、とてもショックでまた心配でした。 既読スルーだった意外な理由数日後、お友だちのママにばったり会えたのですが、目が合うなりすぐ、「本当にごめんなさい!」と言われ、思ってもいなかった状況に驚いてしまいました。その後続けてLINEを返せなかった理由を話してくれました。 そのママは、昔から片頭痛がひどく、日によってはテレビや携帯の光で吐いてしまうほどで、私からLINEが届いた日のあたりは特につらくて、数日寝込んでいたとのこと。 それから日が経ってしまったので、直接謝ろうと思い、時間があるときに待ち伏せをしてくれていたそうです。お友だちのあざもすぐ治ったようで、私もようやく直接謝罪ができてほっとしました。 返信が来なくて心配でしたが、私が送ったLINEはお友だちのママに気を遣わせてしまっていたようです。不安な日々を送るくらいなら、保育園のお迎え時間などを合わせて直接会ったり、またはお手紙を書いて保育園のロッカーなどに入れておいたりすることもできたかなと、あとから気付きました。直接会って話すことの大切さも実感し、便利なLINEにばかり頼っていたことを反省した出来事でした。 著者:朝嶋 なみか
2024年05月05日女の子が遊んでいると、ワンコ達が女の子のもとにやってきました。ゴロゴロしているうちに、一緒にお昼寝がしたくなってきた女の子。ワンコ達をどんな風にお昼寝に誘うのかな? ご機嫌なユウちゃん♪ パパと一緒に遊んでいたユウちゃん。ニコニコでご機嫌ですね♪ サンがやってきたよすると、そこへサンがやってきました! 一緒にお昼寝がしたくなってきたのか、近づいてきたサンにお昼寝用の毛布を使って欲しいようです。 「サン、はいどうぞ〜」と、毛布をかけてあげようとしています♪ しかし、どうやらサンは毛布はいらなかったようで逃げられてしまいました…。このやりとりもユウちゃんは面白かったようで、ニッコニコです♡ 「楽しそう…」と眺めていたのは!?そこへ…どうやら、ユウちゃんとサンのやりとりを見ていた様子のゴン。 自ら、毛布を持ってユウちゃんのもとに参上です(笑)何かを訴えていますね♪ 一緒にお昼寝したいな♪ ユウちゃんのすぐそばに寝てみます♪毛布もしっかり持っていますよ! そして、ユウちゃんもトランポリンの上でお昼寝モードに… サンも来たよ! サンもユウちゃんの近くに再び来てくれました!みんなでお昼寝するのかな? やっぱり毛布をかけてあげたい!すると… やっぱり毛布をかけてあげたくなったユウちゃん。ムクっと立ち上がり、毛布の準備です♪ それを見ているサン…(笑) 一緒にねんねしよー♪ サンに「一緒にねんねしよ♪」と再び毛布をかけえあげるユウちゃん。どうしても毛布をかけてあげたいんですね♡ ちょっぴり毛布の気分ではなかったようなサン。でも、ユウちゃんの愛情はたっぷりと受け取ってくれましたよ♪ ゴンにも♡ 更に、ゴンにも毛布をかけてあげるようです♪ ゴンにも愛情たっぷりのハグ付きです♡ゴンとサンのことが大好きなのが、こちらにも伝わってきますね。 元々、毛布をかけてもらいたかったゴンは毛布にも大喜びです! みんなで仲良くお昼寝だ♪ 毛布もかけたし、みんなで一緒にお昼寝ができそうかな?たっぷり遊んだので、みんなでたくさんお昼寝ができそうだね♡ YouTube「ゴンとサン」では他にも癒される動画がたくさんアップされていますよ。 ユウちゃんとラブラドールレトリバーのゴンとサンはいつも仲良し!どの動画もとっても可愛いですよ。3姉妹の微笑ましいやりとりはぜひYouTube(@gontosan)でご覧くださいね。※赤ちゃんが動物と触れ合う際には、必ず近くで大人が見守るようにしましょう。 画像提供・協力/ゴンとサン
2024年05月05日私の娘は小学3年生。思春期なのか最近は妙に秘密主義……。私が何か尋ねても、言葉をにごしてさっといなくなってしまいます。私の古いタブレットや衣類、化粧品などがなくなることもしばしば。うまくやっているつもりですが、娘が持ち出していることはわかっています。 お年頃で大人の使うものに興味を持つ気持ちは理解できますが、一度娘に話を聞く必要がありそうです。娘をリビングに呼び、きちんと顔を突き合わせ話し合うことにしました。ブラジャーが欲しいワケいくら家族でも、持ち主に断りもなく私物を持ち出すのは問題ではないか。欲しいものがあるのならちゃんと相談するようにと伝えると、娘は素直に謝ってくれました。 しかしそのすぐ後、娘は意を決したようにブラジャーを買ってと言い出したのです。私は予想外のお願いに驚くばかり……。 娘はまだブラジャーをつけるほど体が発達していません。とはいえ、すでにクラスの友だちの中にはブラジャーをつけている子がいるのかもしれません。もしかしたらそのことでからかわれているのかも……と思うといたたまれなく、次の休みに娘と一緒に買い物に出かけました。 娘の隠しごと下着売り場に着くと、娘は大人用のブラジャーを持ってきて、それを買ってほしいと懇願しました。私はびっくりし、こんな大きいものは娘に合わないと言ったのですが、まったく引き下がりません。 大人サイズのブラジャーを娘が使うとは思えません。ものがものなので私が「買わない」と言い張ると、ついに娘が折れて衝撃の告白をしてきたのです。 娘の話を聞いた私は、その足で近所にある家を訪ねることにしました。そこは昔、私の幼馴染が住んでいた家。彼女とは小学校低学年まで仲良く過ごしていましたが、ある日お父さんが事故に遭って他界。それをきっかけに、全寮制の学校へ転校したと聞きました。 しかし、その家からは紛れもなく大人になった幼馴染が出てきたのでした。 幼馴染の秘密実は彼女は転校などしておらず、彼女のお母さんが娘を心配するあまり、彼女を外に出すのをやめたというのです。うっかり外に行かせて、お父さんと同じように事故に遭ってしまったら……。彼女のお母さんが心配する気持ちもわかります。しかし、これはあまりに極端です。 彼女はお母さんを拒むことはせず、この20年間ずっと引きこもり生活をしてきたのでした。それでも心のどこかで「このままではいけない」と思っていた彼女。お母さんの目を盗んでコンビニに出かけていたとき、娘と出会い親しくなったのだそうです。 時が小学生で止まっていた彼女は、娘に心を開き、いろいろな話をしてくれたよう。娘は彼女の境遇に同情し、できることは協力しようと考えて私の私物を持ち出していたのでした。子育てに心配はつきものでも…そこまで話を聞いたら、私も黙ってはいられません。行政のサポートをフル活用し、彼女の社会復帰を手助けしました。今は彼女の強い意志もあり、少しずつ社会復帰への道を歩んでいます。 娘が事故にでも遭ったら……。幼馴染のお母さんのように、不安に思うことは私にもあります。それでも私は娘を信頼し、彼女が自分の人生を歩いていく姿を温かく見守り続けたいと思っています。 子育てに心配はつきもの。成長に戸惑うこともあれば、不安になることもあるでしょう。しかし、いずれは子どもも大人になり親の手を離れます。その日まで、適切な距離で見守っていきたいですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年05月05日年長の4月から新たな場所で療育スタート!Upload By プクティわが家の長男は4歳(年中)の時に軽度の知的発達症(知的障害)と診断され、夏頃から療育を受けていました。診断後に転園した保育園には療育施設が併設されていましたが、そちらには空きがなかったので順番待ちをしつつ、もともと通っていた施設で療育を続けていました。新年度になったタイミングで、保育園併設の施設に空きが出たので、年長の4月から新たな療育がスタートしました。その療育施設では「生活クラス」という身の回りのことに関して集団で練習するクラスに入りました。療育は週に2回、朝10時からお昼ごはんをはさんで午後2時までです。療育がある日も、朝保育園に連れて行けばそのまま先生が療育のクラスへ連れていってくれるので、帰りも通常通り保育園に迎えに行くだけで良く、非常に助かりました。ただ、通い始めの最初の2ヶ月間だけは、親も一緒に通所しないといけないという決まりがありました。療育の時間を嫌がる長男。つい口を出したくなった時、先生が……Upload By プクティ親子通所が始まると、普段は私と2人きりで過ごす機会があまりないせいか、長男はとてもうれしそうでした。つい甘えたくなってしまうらしく、療育が始まると何度も私のところへ来ようとしました。その都度先生に止められては癇癪を起こす……ということを繰り返し、全く療育に集中できていないようでした。癇癪を起こす長男への対応に、先生が苦労している様子が伝わって、私は焦ってつい長男に声をかけてしまいました。Upload By プクティしかし、先生との信頼関係を築くためにも、私からは長男に声を掛けたり手を出したりせず見ていてほしいと言われ、私はただただ泣く長男を見ていることしかできず、心が痛みました。療育はなかなかハード……内容は?Upload By プクティ療育の内容は、朝の支度から始まり、朝の会、その後リズム体操などで身体を動かしたり、天気が良い日には散歩に出掛けて公園で遊んだり。帰ってきても分刻みのスケジュールで、私も一緒になって遊んだり先生方の準備を手伝ったりとなかなかハードでした。親子通所にて得たものUpload By プクティそんなハードな親子通所でしたが、嫌なことと葛藤しながらも先生と頑張る長男の姿や、野菜嫌いなのに給食を完食するなどの成長が見られたこと、先生方が子ども達に対して決して怒らず、できるまで何度でもあきらめず向き合う姿勢や、声の掛け方を学べたことなど、得たものは非常に多かったです!療育で学んだことを夫と共有することで、夫婦共に家庭での長男への向き合い方も変わってきて、療育に通う前より穏やかに過ごせるようになりました。2ヶ月間の親子通所は、長男にとってだけではなく、保護者である私にとっても、本当に貴重な体験でした。執筆/プクティ(監修:森先生より)「ついつい手を差し出したくなるのを、ぐっとこらえて見守る」というのは、口で言うのは簡単ですが、実はとっても難しいことですよね。お子さんを思うあまりに先回りして手伝ってあげたくなるのが親心ですが、そうしてしまうと結果的にお子さんの成長の機会を奪ってしまうことになりかねません。プクティさんのように、怒らず、あきらめずに辛抱強くお子さんに向き合えると大変素晴らしいですね。親がどんどん手伝ってしまうのではなく、お子さんが「自立した大人になる」ためのサポートをしていくことに徹することができると、お子さんもぐんぐん成長していきます。療育は適切な接し方も学べて、親としての成長も期待できるのです。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
2024年05月05日息子が泣き出すと、わが家のパパはいつもママ任せにして「おっぱい欲しがってるよ!」と言っていました。しかし、あることをきっかけにパパの固定概念が崩れたのです。今回はそのときのことをお伝えします。 産後は疲れやすさと寝不足で体がクタクタ息子はとてもかわいくて、ずっと見ていても飽きません。しかし、産後の体はとても疲れやすく、自分でもコントロールができないほど心まで不安定になっていきました。 おむつ替えや授乳に抱っこ、前かがみの姿勢を1日に何度も繰り返し、腰も首もガチガチ。息子がやっと寝て「さぁ休もう」と思ったらまた泣いてしまう……の繰り返しでクタクタでした。 赤ちゃんが泣く理由はたくさんある!生後3カ月ごろ、赤ちゃんが泣く理由として「おなかが空いた」「おむつを替えてほしい」などがあることは、わが家の新米パパも理解していたようです。中でも、おっぱいを与えると高確率で泣きやむと思っていた夫は、息子が泣くたびに「おっぱいだって!」と言い、すぐに私に抱っこを交代させようとしていました。 立って抱っこしてほしいとか、他にも理由があることを伝えても、夫には「ママじゃないと泣きやまない」という固定概念があって困りました。 おばあちゃんが抱っこしたら泣き止んだ実母や義母が息子に会いに来たときのことです。実母や義母が大泣きしている息子を抱いて、少し揺れながら室内を歩いているとピタッと泣きやみ、気持ち良さそうに眠りについていました。 その様子を見た夫が「あ、泣きやんだ……」とひと言。ママ以外の人に抱っこされて泣きやむ息子を見て、「おっぱいだけが理由じゃないんだ……」と、やっと理解してくれたのです。 パパはイクメンに、息子はパパっ子になってくれた!「赤ちゃんは、ママのおっぱいのにおいに安心する」という話を聞いた夫は、「それなら俺のにおいにも慣れたら安心するかな?」と、冗談まじりにも積極的に関わりを持つようになってくれました。すると、意思表示をし始める月齢の時期には、息子のほうからパパを求めるようになっていったのです。 その後、息子は夫が帰宅すると、かすかに聞こえるドアの音にもすぐ反応して、玄関まで出迎えるようになりました。さらに、初めて覚えた言葉も「パパ」で、どんどんパパっ子になっていきました。 息子が泣いたとき、少し見ていることもできなかった夫がイクメンになったのは、「ママじゃなきゃダメ!」という固定概念にとれわれなくなったことがきっかけでした。 イラストレーター/ムチコ著者:高橋四葉4児の母。自然分娩2回、帝王切開2回を経験。現在子育てに奮闘しながら自身の体験をもとにした記事を執筆中。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年05月05日私は保育士をしています。年長さんのクラス担任をしていたとき、子どもたちに「先生のおなかには、赤ちゃんがいます」と伝えました。すると、ひとりの女の子から核心をついた言葉が返ってきて……。大笑いした出来事です。 妊娠を子どもたちに伝えると…「いま、先生のおなかには赤ちゃんがいます。2人目の赤ちゃんになります」と年長さんの子どもたちに伝えました。 すると、ひとりの女の子から「上の子どももまだ小さいのに大変じゃん。でも出産はできるだけ若いうちの方が良いみたいだからね〜」と言われました。 年長さんなのに、おばあちゃん?のような発言。まさかそんな言葉が返ってくるとは思わず、大笑いしました。 ◇ ◇ ◇ 子どもって周りの大人が話していることを、意外とよく聞いて覚えていますよね。言葉本来の意味はわからなくても、ニュアンスで何となく理解していることも。なるべくお手本になれるよう、言動には気をつけたいですね。 イラスト/あやこさん著者:こんりんご
2024年05月05日息子の制服のシャツをクリーニングに出した。日々洗濯はしているけれど、シャツの色が白ということもあってかどうしても細かいシミや家庭では落ちない汚れが気になる…、のでここはプロに頼むことにした。ご近所のクリーニング屋さんマダムからのありがたいお言葉です。小学生は汚して当たり前!特に袖の汚れなんか勉強を頑張ってる証拠なんだから!とおっしゃっていた。息子が小学生になってから幼稚園のときと違い、まぁ本当に手首周りが汚れる。新品のシャツも1日で袖がビンテージ。袖が汚れるから勉強のときは腕をまくってくれとお願いしても、本人が「嫌だ」と言ったらもうそこで望みは絶たれてしまうのがさ…、悲しい…。そんな袖汚れに心底うんざりしてたところに「小学生の袖汚れは勉強を頑張っている証拠!」と言ってもらえて、ちょっと息子のシャツ汚れに対する見方が変わった。ちなみにこのクリーニング屋さんのマダムもお子さんが小学生の時やはり制服の汚れに悩まされていたみたい。でも子育てがひと段落して、こうしてクリーニングに出された小さい制服を見ると「子どもも頑張ってるなぁ…」としみじみ思うようになったんだって。やっぱりいつなんどきも先輩ママの発言は心に刺さるザマス。
2024年05月05日娘が2歳になる春、私たち夫婦は家の購入を考え始めました。義父母にその報告をすると、信じられない申し出があったのです。義父母との距離感を考え直した体験談です。マイホームの購入を検討家の購入を考え始めたのは、娘が2歳になるころのこと。結婚して5年目、2人暮らしなら問題なく暮らしていた2DKのアパートも、娘が成長するにつれどんどん手狭になってきていました。「そろそろ一戸建ての購入を考えよう!」と夫婦の意見は一致しました。 私の両親は隣の市に住んでいて、将来的には通いで老後をサポートするつもりでした。私たちが家の購入を考えていることを伝えると、「○○(娘)のために、頑張れ!」と喜んでくれました。 そこまではよかったのですが、問題は県外に住む夫の両親です。夫は長男でしたが、私の地元に進学して就職、結婚し、拠点を移したのです。こちらで家を購入するとなると、「家やお墓はどうなる?」、「老後はどうするの?」という話も出ないとは限りません。 義父母のどちらかがひとりになったら、わが家に呼び寄せることもあるかもしれない。そんなことも考えてはいましたが、まだ2人は若いのでそこまで切羽詰まった問題ではないはず。義父母に「こちらで家を建てようと思っている」と伝えると、拍子抜けするほどあっさり賛成してくれました。 新居の計画を進めるなか、義父母が訪ねてきて…それからは、土地探し、住宅メーカー、展示場めぐりなど忙しい日々が続きました。ようやく住宅メーカーが決まり、家の設計相談にかかるころ、アパートに義父母が訪ねてきました。 「楽しみねぇ。素敵な家になるでしょうね。○○ちゃん、いいわねー。大きなおうちに住めるのねぇ」。 娘に猫なで声で語りかける義母。嫌な予感しかしませんでした。「まさか、今さら同居の申し出か!?」と内心、身構えた私。しかし、続く彼らの言葉は私の予想をはるかに超えたものだったのです。 「私たちは、いずれ今の家を二世帯にリフォームするつもりだった。君たちは、そのうちこちらに戻ってくると思っていたからね。しかし、君たちがこの地に家を建てるのなら、その意思を尊重するつもりだ」。 ゴクリと唾をのみ、続きを待ちます。 「実は今、義妹の結婚話が進んでいる。義妹は私たちと一緒に住んでもいいと言っている。だから、義妹夫婦のために二世帯住宅を準備するつもりだ」。 ずいぶん急展開だなと思いましたが、私たちに口を出す権利はありません。とうに家を出て独立しているわけだし……。そう思った直後、ついに信じられないひと言が。 「そこでだが、大おばあちゃんを君たちの家で同居させるわけにはいかないだろうか」。 「……はい?」。理解がなかなか追いつかない私に、話を続ける義父。 「祖母と同居というのは、義妹たちにとって重荷だろう。幸い、大おばあちゃんは君たちのことを気に入っている。そうしてくれれば、君たちの家の資金援助もできる限りのことをするよ」。 ちょっと待ってほしい。この人は何を言っているのだろう? どうして新居に祖母を引き取らないといけないの? すると、大きく頷く義母の顔が見えました。そこで私は悟ったのです。 義父母の思惑義母は大好きな娘と(その夫と)同居できるから、そりの合わない姑をこの機会に追い出したいのです。でもそれはあんまりというもの。決して義祖母が嫌いというわけではありませんが、私たちにお世話を頼むというのは筋違いです。 あまりに唐突な申し出に鼻白んだものの、かえって冷静になり、「無理です」「私には大おばあちゃんのお世話はできません」「別に援助はいりませんから」を繰り返し、お引き取り願いました。夫があまり驚いていないことも私には驚きでした。 夫は「ダメ元で言いだしただけだよ。あんまり気にするな」と言いましたが、「いや、気になるわ!」と内心思っていました。結局、新築したわが家には夫と私と娘で入居。義父母の二世帯住宅には、両親と若夫婦が入りました。義祖母は古いかつての家にそのままいます。 それ以来、私にとって義父母は怖い存在です。夫の嫁になら何を頼んでもいい。義祖母のお世話もしてもらおう。そんなふうに考えていることを知って本当に衝撃でした。夫の両親とはいえ、引き受けられることとそうでないことがあります。今後はその境界線を守りながら接していこうと思ったのでした。 著者:青山 桜中学生女子と小学生男子、2児の母。ひっそりと在宅ワークをしながら、育児、介護、日常エッセイを執筆。
2024年05月05日ネットを見ていると、ケンカ後に指輪がなくなっていたという著名人のニュースを知ったさやこさん。それを見た瞬間、「そういえば……」とご自身が指輪をなくしたときの記憶がフラッシュバックしたのです。その出来事は、娘が生後6カ月のときに起こりました。娘と一緒に寝ているとき、手がモゾモゾされる感覚を覚えたさやこさん。朝起きると、つけていたはずの指輪がなくなっていたのです。焦ったさやこさんは、すぐに周囲に落ちていないか探すのですが……? 「指輪がない!」焦り出すママ。慌てて周囲を探すも… (え?どゆこと?あのモゾモゾしたの夢じゃなかった?) さやこさんは冷静に考え始めると、夫のしわざではないかという結論にたどり着きました。 (とりあえず聞いてみよう) 夫に連絡をすると、夫からは「知らんよ」という返信が……。 (娘が誤飲したかもしれないのに、悠長なこと言ってられるか!) ひとつの可能性として、娘が指輪を誤飲したかもしれないと考えていたさやこさんは、慌てて病院に連絡したのでした。 夫の悠長な返信を見て、"やっぱり夫のしわざではないか?"という疑いの気持ちが膨らみながらも、もしものことを考えて病院に連絡したさやこさん。病院で検査受ければ誤飲の有無はわかると思うのですが、娘さんが誤飲してないことを願います。 ※家の中には乳幼児が誤って飲んだり食べたりするかもしれない、危険な物がたくさんあります。また、直径39mm以下の物は赤ちゃんの口に入るため、誤飲の原因に。触られて困る物は高いところに置く、ボタンや硬貨・電池など口に入りやすい物を出したままにしないなど、整理整頓とこまめな掃除で誤飲を防ぎましょう。 著者:マンガ家・イラストレーター さやこ
2024年05月05日私は28歳の主婦。夫と幸せに暮らしています。夫の協力もあって、子どものころからの夢だったカフェを昨年開く事ができました!最近は常連のお客さんも増えてきて、順風満帆な日々を過ごしていると思っていたのですが、なんだか最近夫の態度がそっけない……!?夫の様子がなんだか変……最近、夫の帰りは遅く、週末も出張で留守にする事が多いのです。以前は夜遅くまでリビングで一緒に過ごしていたのに、今ではスマホを見ながら適当に相槌を打ち、さっさと寝室へ入ってしまいます。 そんなある日、お店のスタッフが週末夫を映画館で見かけたという話が。その日は出張に行っていた日。これは怪しい……! 夫が会社の部下と不倫! 離婚へ……勇気を出して夫に聞いてみると、「まだ恋愛ごっこ? お前と話しているとイライラすんだよな」と信じられない言葉が! 浮気しているのではと問い詰めると、「バレてるなら仕方ない。実は、会社の部下の20代前半の女と不倫してる」とペラペラ話しだしました。 そして「若い子はかわいいし、お肌もピチピチ♪ あいつと結婚するから、お前とは離婚な」と急な離婚宣言! さっさと荷物をまとめて出て行ってしまい、サイン済みの離婚届が送られてきました。 再構築は無理だと悟った私は離婚届にサインし、あっけなく離婚が成立。意気消沈してしまった私は、お店を閉めることにしました。 お客さんの元カノが、元夫の不倫相手!?お店の最終日、1人の男性がやってきました。どうやら以前元カノと来たことがあるらしく、そのコーヒーの味が忘れられなかったとのこと。私はその男性と話をしながら、最後のコーヒーを淹れました。 話を聞いていくと、その男性の元カノの名前と、元夫の不倫相手は同じ名前。結婚の日取りまで決めていたのに会社の上司と浮気して捨てられたとのこと。そこで私はこの男性の元カノは、元夫が不倫していた女と同一人物だと気づいたのです。 あまりの偶然に驚きましたが、話を聞いてもらってスッキリ。まだお店は次の買い手がついていない状態だったので、またコーヒーを飲みにきてもらうことにしました。 少しずつ元気を取り戻した私は、お店を再開することに。そして数カ月後、元夫と浮気相手が血相を変えてお店に飛び込んできました! 自分勝手な2人はお互いに噓をついていた!「突然慰謝料請求なんて、どういうつもりだよ!」と問い詰めてきます。すっかり目が覚めた私は、正々堂々と2人に慰謝料を請求することに決めたのです。 そして、結婚式のキャンセル料や新居の費用を全部立て替えていたお客さんの男性も、元カノに慰謝料を請求していました。 元夫は「この男とは遊びでちょっと付き合っただけって言ってたじゃん」と大慌て。元カノも「あなたお金持ちじゃないの? このカフェだって俺の店だって言ってたじゃない?」と。どうやら2人ともお互いに嘘をついていたようです。 その後、私たちは無事2人から慰謝料をゲット。2人は不倫がバレて会社に居づらくなり退職したものの、再就職先も決まらずに支払いが滞り、苦しい日々を過ごしているのだとか。自分勝手な行動ばかりを繰り返した2人。自業自得ですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年05月05日私は、産後は産前とはまったく体型が変わってしまいました。全体的にぶよぶよになった感じです。そんな産後の体型変化について、夫にからかわれ悔しい思いをしたことがあります。夫から言われて嫌だったこと、それにどう対処したのかお話しします。 おっぱいが垂れた産後娘を産む前まで知らなかったことはたくさんありますが、産後の体型変化はその中の1つです。おなかがしわしわになる、腰回りが太くなるといった一般的なことはわかっているつもりでしたが、こんなにも胸が垂れるとは知りませんでした。 私は母乳の出が悪く、そのため授乳していないときでも、とにかく多く母乳をとろうとおっぱいを揉みしだいて搾乳していました。それが原因なのか、娘が生まれて半年経つころには、おっぱいは伸びきり下に大きく垂れてしまったのです。 夫に言われた「おっぱい垂れたね」垂れたおっぱいを見るにつけ、きれいじゃないな、以前の体とは全然違うな……と自分でも思っていました。それと同時に、これは自分が一生懸命育児を頑張っている証拠だとポジティブにも捉えていました。 そんなある日、娘と夫と一緒に海へ遊びに行ったところ、水着姿の私を見て夫が笑いながら私にこう言ったのです。「おっぱい垂れたね」と。 夫の言葉に激怒その言葉に私は激怒。たしかにおっぱいは垂れました。きれいとは言い難いかもしれません。ですが、これは昼夜問わず一生懸命私が育児に取り組んだ結果でもあります。自分よりもとにかく家族と娘の幸せを考え、自分のことは二の次にしてきました。 それがいいか悪いかは置いておいて、一番の理解者であってほしい夫にそう言われ、とても嫌な気分になったのです。私の怒りに夫は平謝り。夫は軽い冗談で言ったそうですが、次また同じことを言ったら離婚する!と言い渡してその場はおさまりました。 ひとりの時間をくれた夫夫はその出来事で何か考えるところがあったようです。それ以来、夫は積極的に娘を預かり、私が美容院やピラティスに行く時間を作ってくれるようになりました。 私の状態といえば髪はぼさぼさ、肌はボロボロ、ネイルなんてもってのほか……だったので、正直この夫の態度の変化はとてもうれしかったです。なにより、ひとりの時間ができたことで、少し余裕をもって娘や夫と向きあえるようになりました。 「おっぱい垂れたね」という夫の心無い言葉。とても嫌な気持ちにはなりましたが、結果として夫も私の努力に敬意を払ってくれるキッカケとなりよかったと思っています。娘が5歳になり少し育児に余裕がでてきた今、もっと最初から夫に助けを求めていれば……と反省もしています。ひとりの時間も家族の時間も大切に、これからも育児に励んでいきたいです。 作画/キヨ 著者:レイトン 愛加 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年05月05日大学で出会い結婚した私たち。私の彼への第一印象は正直「クールでとっつきにくそう」でした。しかしその第一印象とは裏腹に、彼の意外な一面が見えてきて……。私の予想を超えた彼の仰天エピソードをお話しします。 学生時代に見た彼の意外な一面私と夫が出会ったのは大学1年生のときです。出会った当初は口数も少なかったため、私から夫への第一印象は正直「クールでなんだかとっつきにくそう」というものでした。しかし実際話してみるとやさしくて穏やかな人だということがわかり、互いに惹かれあった私たちは付き合うことになりました。 それからしばらくしたある日のこと、夫が突然、動画サイトにアップされている赤ちゃんの動画を私に見せてきて「ねえ、この赤ちゃん見て。めちゃくちゃかわいいでしょ」と言ってきたのです。 たしかにその赤ちゃんがかわいいのは間違いなかったのですが、赤ちゃん好きな男子大学生もいるのだなあと少し驚いたのを覚えています。 今思えば子ども好きの片鱗は、このときから見えていたのです。取り上げたスマホに映っていたのは…月日は流れ私たちは結婚し、夫の仕事も忙しくなってきたときのことです。夜のくつろぎタイムに、夫はイヤフォンをしてスマホで何かを見ながらニヤニヤしているではありませんか。 何かいやらしい動画でも見ているのではないかと疑った私は「ちょっと何見てんの!」と夫のスマホを覗き見ると……。そこに映っていたのはまたもやかわいい赤ちゃんの動画! そう、第一印象こそクールだった夫は無類の子ども好きだったのです。 理由を聞くと、中学生のときに行った保育実習で子どもたちのかわいさに触れ、子ども好きになったということでした。一度は保育士を志したこともあるぐらい子どもが好きだというのです。 初めてなのに…そして一番驚いたのは、私が長男を妊娠しているときに、夫が動画サイトにアップされている赤ちゃんの沐浴動画を何十回も見ては、沐浴のシミュレーションをしていたことです。 そのおかげで長男を出産後、入院中の沐浴練習では初めての沐浴でワタワタする私をよそに、夫はテキパキと沐浴をして「お父さん完璧ですね」と助産師さんに褒めてもらっていました。 第一印象はクールでまさか子ども好きだとは思わなかった夫ですが、現在は子ども好きな雰囲気が漂っているのか、わが子を連れて公園に行くとよその子からも慕われている様子。公園にいる子どもともよく一緒に遊んでいます。 そしてどんなに仕事が忙しくて疲れていても、帰ってきてからはわが子たちの写真や動画はもちろん、他人の赤ちゃんの動画も欠かさず見て癒されているようです。第一印象は当たるとよく言いますが、今回は夫の意外な一面を知られたエピソードでした。 原案・文/今岡めい作画/村澤綾香 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 村澤綾香
2024年05月05日里帰り出産をした私は、産後は両親のもとで生活していました。そして生後1カ月を過ぎたころ、息子に出始めた乳児湿疹。母は湿疹を見るたびに、「こんなになってかわいそうねぇ」と特に深い意味もなく言うので、その言葉を聞くたびに悲しい気持ちになりました。子どものことについて言われる何気ない言葉で、こんなに悲しい気持ちになるのかと自分でもびっくりした体験談です。乳児湿疹ができた息子息子も無事生まれ、特にトラブルもなく1カ月健診を終えたころでした。息子の顔に赤くプツプツとニキビのような湿疹が出始め、あっという間におでこ全体から頭皮、頬にも広がっていきました。念のため小児科で診てもらいましたが、乳児湿疹ということで塗り薬をもらって様子をみることになったのです。 育児書にもよくあることだと書いてあり、おそらく一時期的なものだろうと思い、小児科で聞いたケアをしっかりしながらなるべく気にしないように息子に接していました。 「かわいそう」という母の言葉がつらいしかし、息子の乳児湿疹はなかなかよくなりません。母は「こんなになっちゃってかわいそうねぇ」、「かわいそうに。早くよくなったらいいのにねぇ」と何気なく息子に声をかけます。それを毎日聞いていると、私はだんだん気持ちが沈んでいき……。 別に深い意味もないし、つい言ってしまうんだろうとわかっていました。確かに湿疹が出てかわいそうと感じる気持ちは自然なのかもしれません。それはわかっているのですが、私の気持ちはどんどん悲しくなっていきました。そしてついに「かわいそうって言わないで!」と母に怒鳴ってしまったのです。 息子への言葉は何十倍もつらく感じた母は「ごめんね。もう言わないようにするね」と、気をつけて言葉を選んでくれるようになりました。「かわいそう」という言葉を聞かなくなると、私のつらく沈んだ心もだんだん軽くなり、乳児湿疹をひどく気にすることはないなという気持ちになっていったのです。 息子に向けられる「かわいそう」という言葉は、私にとって本当に悲しくつらい言葉でした。自分に直接向けられる言葉よりも、何十倍も心にグサッと刺さったのです。何気ない言葉だと理解していても、こんなに悲しい気持ちになるのかと自分でもびっくりしました。 初めての育児で手探り状態だった中、乳児湿疹が出て困惑していたところに、息子に向けられた「かわいそう」というネガティブな言葉。それがこんなにも心を乱して悲しくなるなんて思いもしませんでした。子どもに向けられる言葉によって、これほど親が動揺するなんて……と初めて知った出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/manami.koiso著者:山下 ひいこ1児の母。看護師・鍼灸師の資格を持ち、逆子治療やマタニティケアなどを行っている。自身の経験を生かし、不妊や妊娠・育児に関する体験談を中心に執筆活動を行う。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年05月05日イヤイヤ期真っ最中の娘を育てながら、正社員として働くりささんは、現在第2子を妊娠中。平日はワンオペ育児でヘトヘトでした。さらに妊娠4カ月を迎えて会社の上司に報告をしたところ、参加していたプロジェクトのメンバーからも外されてしまいました。そして休日は義実家で家事を押し付けられ、まったく休む暇がありません。自由気ままに過ごす夫が羨やましく思え、りささんは夫に「入れ替わりたい」と非現実的なことを言ってしまいました。すると、なんと本当に入れ替わってしまい、夫はりささんとして過ごすことに。覚悟を決めたものの、ひどいつわりに耐えながらの家事や育児は想像以上に大変でした。そんななか、初めて参加したママ友会。しかし、自分勝手なママ友の発言に我慢できず、夫はつい言い返してしまいました。保育園に預けられ、習い事をしていない娘を「かわいそう」だと決めつけたママ友の発言が、りささんの頑張りを否定するものだと感じた夫は、その場でママ友に言い返してしまいました。すると、まわりはドン引き……。でも、1人のママ友から「驚いたけど、スッキリした」と言われ、夫は救われたような気になったのでした。仕事も子育ても全力ですごい! ママ友からワンオペがつらくないかと聞かれた夫。どうやら、りささんは以前からこのママ友に、いろいろと話していたよう。「うちの旦那は家事育児を実際に1人でやってないから、いざというときどうしていいかわからない」というママ友の言葉が、夫の過去の自分の姿と重なってしまいます……。 そこで思い切って、友だちの立場から見ると、りささんがどんな風に見えるかと聞いてみました。ママ友は「仕事も子育ても全力で頑張っていてすごい」と言ってくれたあと、母親も亡くなっていて夫も忙しい状況を「頼れるところがあるのか心配」と続けました。 思い返してみると、娘が産まれたときも、自分は何もせずにただ会社に行っていただけだった……と申し訳ない気持ちになった夫。そして、この前の事故に遭って旦那の意識が戻っていないため、次の出産はさすがに義実家のお世話になろうと思っていると話すと、ママ友はそんな状況であることを隠していたことに驚いていました。 りささんは、夫が思っていたとおり、友だちから見てもとても頑張り屋さんだったようですね。ただ、頼れるところがないというのは、たしかに心配です。またママ友も言ってように、妻と夫での家事・育児の認識が違うというご家庭も多いのではないでしょうか。みなさんは、夫婦間で認識の差があった際、どのように解決しますか? 著者:マンガ家・イラストレーター しろいぬしろ 著者:原作者 中澤夕美恵
2024年05月04日結婚10年を迎える夫婦に訪れた離婚危機。離婚すべきか、我慢すべきか、そもそも離婚して生活できるのか―。さまざまな思いが交差するお話です。妻の留守中を狙って荷物を運び出し、不倫相手の家に転がり込んだ夫。「女たちで解決してくれないかな」と身勝手なことを考えていた夫に、実母から呼び出し電話が!実家に帰ると、両親と妻のほか、兄と兄嫁までズラリと勢ぞろい! すでに妻・景子さんから事の顛末を聞かされている両親と兄・兄嫁は、そろって夫のことを問い詰め始め…。 娘より不倫相手を取る夫に、義兄夫婦からまさかの提案!? 義父も義母も、離婚して景子さんと結菜ちゃんが家族でなくなってしまうことには大反対でした。それでも、不倫相手の言いなりになって娘を手放そうとする夫に、義姉が「人として最低のことをしている」「妻子を捨てて家を出て、戻らない父親をどう思っているでしょうね」と言うと、青ざめる夫。景子さん自身も、娘よりも不倫相手を選ぼうとしている夫に、嫌気がさしました。土下座をして謝るように促す義父でしたが、義姉は「それは酷。景子さんは早く離婚をした方がいい」と言い、続けて「最善策を思いついた」「離婚したら、結菜ちゃんは私たちが引き取って養子にする」と、まさかの提案をしてきたのです。 子どもは手放したくないと言いながらも、不倫相手が「子どもが苦手」と言えば、子どもを手放すことを決断してしまう夫。景子さんも「どうしてこんな人と結婚しちゃったんだろう」と言っていますが、本当に信じられませんよね。こうなると、どんなことがあったって、夫とは復縁できませんし、夫に子どもを渡す選択なんて絶対にできませんよね。 紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2024年05月04日