昨年、舞台『キングダム』で帝国劇場主演も務めた三浦宏規さん。佇まいに漂う清々しさと品は、クラシックバレエの素地にもあるのかも。今なお持ち続けるバレエ愛、そして演じるカラダについて話してくれた。ただ踊りたいから踊る。結局好きなんだと思います。近年はミュージカル作品への出演も多い。カラダだけでなく喉も使う舞台だ。日々の公演に向けコンディションはどう整えているのだろうか。「もともとは暴飲暴食タイプでした。食べたいときに食べて夜更かしして、寝たくなったら寝て、朝起きない。まあ、10代でしたからね(笑)。でも今は、夜は早めに寝て、朝きちんと起きるように心がけています。夕食は夜9時頃までに食べて、その後は寝るまで何も口にしない。逆に朝は、どんなに忙しくても何かひと口でも口にするようにしたり。規則正しい生活を心がけるようになったら、カラダが引き締まっただけでなく、カラダの調子も良く、メンタルも安定するようになりました」きっかけは、20代に入ってからカラダの変化を感じるようになったこと。「ミュージカルに出演するようになってから、どのくらいの時間に起きて、本番の何時間前にアップして、どれくらい前に食事を摂ったらいいのか、ずっと模索してはいたんです。ようやく掴めたかなっていうのがつい最近…今年の頭までやっていたミュージカル『赤と黒』の頃でした。本番が始まる4時間半前に起きて、2時間半前から2時間前までの間にごはんを食べて、30分前にアップを始める。そうしたらすごくいいパフォーマンスが発揮できたんです。しかも全然疲れないし」それも三浦さんにとっては、努力ではなく、いいパフォーマンスを見せるための当たり前のこと。「この仕事って、毎回評価されるわけで、それが次に繋がっていくものです。だからこそ、いつどんなときも不完全燃焼で終わりたくないし、『今日は調子が悪かったんで』なんて言い訳するのは自分が嫌。納得のゆくパフォーマンスができない言い訳を、コンディションのせいにはしたくないんです」持ち前の負けず嫌いと飽くなき向上心で、俳優として着実にキャリアを積み上げている。その三浦さんの真の武器は、自ら強い意志を持って芸の道を追究していける精神なのかもしれない。「僕、役者を始めてからの方が、ダンスが上手くなった気がするんですよ。ダンスから離れていた期間が長かったけれど、その間にいろんな人生経験を積んで多くのものを吸収して、ダンサーとして、エンターテイナーとして、表現者として、味も出せるようになったし、踊りの中に深いものを表現できるようになっている気がする。もちろんテクニックも大切だけど、そうじゃないところから培われてくるものもあるのかなと思っています」一度は封印したはずのバレエ熱。しかし近年、踊りたい欲が高まっているという。「2022年の舞台『千と千尋の神隠し』の公演期間中、本番が終わった後、劇場のリハーサル室に行ってひとりでバーレッスンしていました。完全にやりたくて、です。結局、踊りが好きなんですよ」みうら・ひろき1999年3月24日生まれ、三重県出身。3月に舞台『メディア / イアソン』、5月にミュージカル『ナビレラ』。7月に『BOLERO‐最終章‐』、8月には単独コンサートを予定。ジャケット¥11,280(エジュクロasclojapan@gmail.com)タンクトップ¥2,730パンツ¥9,100(共にホーリーインコードholyincodejp@gmail.com)靴¥83,600(シュガーヒル/林デザイン事務所 TEL:090・4737・1805)ネックレスは本人私物※『anan』2024年2月14日号より。写真・RYO SATOスタイリスト・ダヨシヘア&メイク・堤 紗也香取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2024年02月14日何気なくカメラの前ですっと立ってみせる。たったそれだけなのに、三浦宏規さんに目を奪われる。上げた腕は指先まで美しく、片足立ちでもカラダの重心はブレることがない。「ちょっと跳んでみましょうか」そう言って跳躍すれば、その軽やかさと空中姿勢の美しさ、高いジャンプに感嘆の声が上がる。仮面ライダーに憧れるように熊川哲也さんに憧れた。「5歳のときに熊川哲也さんのドキュメンタリーを見たんです。子供が仮面ライダーや戦隊モノに憧れるように僕は熊川さんに憧れて、これをやりたいって言ってバレエを始めました」当時、バレエを習う男子は珍しかったと思うのだけれど…。「バレエに興味のある同級生なんて、全然いなかったです。でも僕は、こんなにカッコいいのになんでみんな知らないんだろうって思っていたタイプ。『チャイコフスキー知らないの?』って、昨日レッスンで教わったことを学校で得意げに披露して、みんなにすごいって言わせたりしていました」バレエ熱は徐々に増してゆき、地元・三重のスクールでのレッスンに加え、約1時間をかけて名古屋のスクールにも通い、ほぼ毎日バレエレッスンという生活を送っていたそう。「でも全然嫌じゃなかったし、それを努力だと思ったこともなかったです。ただ、やりたいからやってるだけ。僕からしたら、お腹がすいたからごはんを食べるとか、綺麗にしたくてお風呂に入るとかと同じ。どんなに面倒くさくても、上手くなりたいんだから、そりゃやるでしょって感じです(笑)」その頃の夢は、熊川さんと同じように英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパル。それにはまず、コンクールでいい成績をおさめることが求められる厳しい世界。そんななか、三浦さんはレッスン中に脚を負傷してしまう。世界を目指すには、脚の怪我がネックになっていくかもしれない…。そう葛藤していたときに俳優という仕事に出合い、新たな道に進むことを選んだ。「正直、踊りは封印して芝居や歌をやっていくつもりでした。でもそこではなかなか勝負できなくて、唯一の武器が踊りだったので、必然的にそこを要求されることが多かったんです」三浦さんに注目が集まり始めたのは、16歳で出演した漫画『ONE PIECE』を題材にした20分程度のショー。声は声優の吹き替えだが、目の前を駆け回り躍動感溢れる“生のルフィ”の姿に釘付けになる観客が続出。翌年には、2.5次元ブームの火付け役となったミュージカル『テニスの王子様』で、作品屈指の人気キャラクター・跡部景吾を演じた。その後、ミュージカル『レ・ミゼラブル』でグランドミュージカルに進出すると、またたく間に多数の作品で主演を務めるまでに。バレエを基礎とした優雅な所作や颯爽とした佇まいで、舞台に上がればひときわ目を惹く。しかし逆に、「それが足枷になることもある」のだとか。「昨年、舞台『キングダム』で、主人公の信を演じましたが、これが野生児みたいなキャラクター。言ってみたら、バレエ的な動きなんてもっともいらないわけです。姿勢が良すぎるから、わざと猫背にしてみるんだけど、幼少期から身についているものってなかなか崩せないんですよね。ガサツに見えるよう研究してやっていましたが、慣れない動きでカラダへの負担が大きく、怪我しやすいので、結構苦労しました」それでも、身寄りのない貧しい奴隷から、不屈の精神と機敏さで国を支える武将を目指す青年・信を、軽やかな身のこなしとパッションとで泥くさく演じ、しっかりと実績に。そもそも、役の出自や感情を、言葉ではなくカラダや踊りで伝える表現は、幼い頃からずっとやってきたことだ。「たしかにずっとカラダでの表現と向き合ってきてはいるんですよね。どんな作品でも、役を立ち上げていくときには、基本的にまずどんな歩き方をする人なのかを考えるタイプですし」カラダの動きから役を構築していくというのは、バレエ出身者ならではの視点なのかもしれない。「昔から、歩き方や佇まいが美しいと言っていただくことが多かったんですが、さまざまな役をやっていくうち、美しいことが正解なのかと疑問を感じるようになりました。そこから、素敵だと思う役者さんの佇まいとか、動きに注目するように。僕が素敵だと思う役者さんはみなさん、歩くだけで、どんな出自でどんな人物なのかが見えるような表現をされる。自分もそうなりたいと意識するようになりました」みうら・ひろき1999年3月24日生まれ、三重県出身。3月に舞台『メディア / イアソン』、5月にミュージカル『ナビレラ』。7月に『BOLERO‐最終章‐』、8月には単独コンサートを予定。ジャケット¥11,280(エジュクロasclojapan@gmail.com)タンクトップ¥2,730パンツ¥9,100(共にホーリーインコードholyincodejp@gmail.com)靴¥83,600(シュガーヒル/林デザイン事務所 TEL:090・4737・1805)ネックレスは本人私物※『anan』2024年2月14日号より。写真・RYO SATOスタイリスト・ダヨシヘア&メイク・堤 紗也香取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2024年02月14日出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、他人のやる気を刺激する女性、「オープンチャットで決意表明する女」になりきり。身近な人に目標を伝えて自分を追い込んでみよう。最近、姿勢を改善したい、ゆるふわボディになりたいと思って、大人気の“ユミコア”のストレッチを始めました。オンラインレッスンやインスタライブを見たりと、すごく楽しんでいるのですが、どうしても面倒くさくなったりと心が折れることもあって…。そんな時、ユミコアをやっている人たちが集まるオープンチャットがあることを知ったので参加してみたところ、みんなが「昨日寝ちゃったので、朝10分だけやってみました」と報告し合ったり、「夏にビキニを着られる体になることが目標です」のような宣言をしていて、びっくり!まず、200人以上が見ている場所で目標を発表するのは、すごく勇気がいることですよね。しかも、誰か一人が決意表明すると、「私は1日10分やります」みたいに、他の人も続々と目標を発表していくんです。私は“ここで言うと絶対達成しなきゃいけないんじゃないか”というプレッシャーに駆られて、まだ言えていないけれど、そんなやりとりを見ているうちに、頑張ろう!という前向きな気持ちになれたんです。自分の宣言したことが、他の人のやる気を刺激するなんて、すごく素晴らしいことですよね。私のように、会ったことのない人がいるオープンチャットで宣言することはハードルが高いと感じる人も多いはず。まずは、友だちや身近な人に目標を宣言して、自分を追い込んでみましょう。きっと、会った時に「やってる?」と聞かれるので、“明日、あの人に会うからやっておくか…”という気持ちになれるはず。あとは、楽しい目標を決めて頑張るというのもいいですよね。ちなみに私の場合は、ディズニーランドに行っても疲れない体を作ることです(笑)。真の“ナツコアボディ”を目指して、頑張ります!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。バラエティ番組やCMで活躍中。2023年6月に第三子を出産。※『anan』2024年2月14日号より。写真・中島慶子イラスト・別府麻衣文・重信 綾(by anan編集部)
2024年02月13日ダンスや自身が制作したトレーニングのYouTubeチャンネルも人気の伊原六花さん。体づくりのトライ&エラーを経て、「今の体が好き」と語る伊原さんのボディメイク史に迫ります。理想の体型は、見た目にやわらかさを感じるボディシルエット。4歳からバレエを始め、その後ヒップホップ、ハウス、コンテンポラリーと多様なジャンルのダンスを習得。日本のみならず、世界からも注目された“バブリーダンス”を生んだ、登美丘高校ダンス部では、キャプテンを務めた。「実は運動は苦手なんですが、ダンスは運動だと思っていません」と言う伊原六花さんの、美しくしなやかなボディは、ダンスベースで作られたよう。放送中の朝ドラ『ブギウギ』では、初めてタップダンスにも挑戦した。「基礎はできているから…と思っていたら、タップは別物。頭ではわかっていても、正しいリズムで音を出せなくて、すごく難しいです。クランクインの4か月前からレッスンを始めてなんとか形になりましたが、大変でした。バレエもそうですが、積み重ねた筋肉の形やそれにより作られたボディライン、技術がないと踊れないタップに、ますます憧れが強くなりました」ダイエットとは無縁のように思われるが、芸能活動を始めるために5年前に上京すると、体重が5kg増えたそう。肌荒れもひどくなり、鏡を見るのも嫌になった時期があったと言う。「やせなきゃ、やせなきゃ…と焦っている時は、体重計の数字に一喜一憂していて。グルテンフリーやファスティングなどいろんなダイエット方法を試しましたが、正しいやり方じゃなかったのもあって全然体重が落ちなくて。空気で太ってるんじゃないかと思ったほど(笑)。ストレスからお菓子を食べて、を繰り返していました。でも、どうせやせないならもう好きなものを食べようと思ってからは、体重が落ち始めて。たぶん、“食べなくていいもの”は食べなくなったからだと思う」カリカリに細い体や、強い筋肉を持ったアスリート体型にも憧れたことはあったが、今の理想は、見た目にやわらかさを感じるボディシルエット。「ゴリゴリに筋トレをせずに、ストレッチやランニングなどの有酸素運動を多めに入れて、気長に体と向き合っていたら、この体型をキープできるようになりました」また、自分の体のことや、体調を崩すメカニズムなどがわかるようにも。「自分の体に興味を持つことはすごく大事。例えば、整体で体の歪みを正してもらうと、実は猫背で、それが頭痛にも繋がっているとわかりました。脇が凝りやすく、凝りを放置すると猫背になって呼吸が浅くなり、胃の位置が上がって気分が悪くなる。だから毎日脇をほぐして、不調を起こさないように気をつけています。糖分で太る人と、脂質で太る人がいますが、私の場合は後者。脂質を摂りすぎると肌荒れもするため、量を制限しています」YouTubeチャンネル「伊原六花のSTEP & GO」では、筋トレやストレッチ動画の人気も上々。「ダンス動画をあげたくて始めたんですが、ダンス部時代にやっていた筋トレを教えて、という声をきっかけに、筋トレ動画をあげるように。私自身も2本の腹筋が浮き出た“11字腹筋”を作りたくて。いろんな方法を試しながらダンス部時代の知識を生かして、いいとこ取りした筋トレ動画を作ったんですが、今はその自分の動画を見ながら、お風呂に入る前に筋トレをしています。それもストイックにではなく、下っ腹にお肉がついてきた時や、むくみが気になった時、大事な撮影の前にやる程度。実はこの撮影が決まってから、憧れのボディ企画に出られる!と毎日ストレッチと筋トレを頑張りましたが(笑)、基本は体のサインを受けたらやっています。すぐにやせなきゃ、とゴールを近くに置くのではなく、数か月かけてゆっくり取り組むことも、ダイエットを成功させるポイント。もう少しこうしたいという理想はまだありますが、動きやすいバランスを保てている今の体は割と好きです」経験から導き出した伊原流トレーニング法。脇と体の側面を一気に伸ばして血流促進。脚を大きく開いて両手を上げ、上半身を真横に倒すことで、体の側面を一気に伸ばす。「やわらかい筋肉を保つのが理想です」下半身や大きな筋肉を鍛えて冷えを改善。足を開いて立ち、両腕を胸の前でまっすぐ重ねたら、上半身を少し倒したままスクワットを。「正しい方法で下半身を引き締めます」開脚ストレッチで、股関節の柔軟性アップ。できるだけ大きく開脚をして、そのまま側面を伸ばすストレッチ。「股関節をやわらかくするには、体の側面の柔軟さが必要です」ヘルシーな食事やトレーニングは習慣に。「朝は季節のフルーツを種類豊富に食べてビタミン補給しています。豆乳ヨーグルトには、血糖値の上昇をゆるやかにするアガベシロップをかけるのが定番」「ほぼ毎日摂るのは、美肌キープのためのビタミンC。飲み始めてから体調が良くなった鉄分は、気になった時に。野菜不足を補いたい時は青汁ベースのグリーンサプリを」「寝る前のストレッチで使っているマッサージポール&ボール。もも前や背中など大きい筋肉は、振動させながらコロコロすると凝りがほぐれて筋肉がやわらかくなります」いはら・りっか1999年6月2日生まれ、大阪府出身。映画『リゾートバイト』ほか主演作多数。連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK)に出演中。ベアトップ¥13,200(ナイスナイス モーメント/ショールームリンクス TEL:03・3401・0842)シャツ¥61,600(メイメイジェイ)スパンコールスカート¥286,000(エリザベッタ フランキ) 共にエスケーシー TEL:06・6245・3171リング(ホワイトアゲート)¥69,300(ヒロタカ表参道ヒルズ TEL:03・3478・1830)リング(シルバー)¥36,300(ヒロタカ/ビームス 六本木ヒルズ TEL:03・5775・1620)トップス¥7,500パンツ¥16,800(共にルルレモン TEL:0800・080・4090)※『anan』2024年2月14日号より。写真・恒川修平(SIGNO)スタイリスト・ギブソン三浦真紀子ヘア&メイク・佐々木博美取材、文・若山あや(by anan編集部)
2024年02月13日ドラマ撮影期間など、多忙な時期も自分の体質と真摯に向き合って調整していく。山本舞香さんの、体をいたわりながら保つボディメンテナンス法を伺いました。女子高生、OL、刑事に忍者まで幅広い役柄を演じ分け、引く手あまたの俳優・山本舞香さん。等身大の表情や立ち居振る舞いで、トレンド服をまとったファッションモデルの仕事は、同世代からの支持も厚い。「ボディメイクは、できれば内側と外側から自然なもので整えたい。でもラーメンも大好き(笑)」。そんな飾らない発言はもちろん、滲み出る潔さや芯の強さが、人気の理由のひとつだといえるだろう。「理想の体は、BLACKPINKのリサ。ただ私は身長が低いし、太りやすい体質なので、自分にとって必要な、そして自分に合ったボディメイク法を選んでいます」ドラマや映画などの撮影期間中は、寝る時間もないほど忙しいため、体調管理は最も大事。そしてそれが、ボディメイクにもつながると言う。「この仕事をしている限り、生活が不規則になるのはしょうがないこと。その中でできることを続けています。例えば、現場のお弁当は栄養が偏りがち。また、冷たい食べ物を体に入れると、内臓が冷えて体が縮こまってしまうから、なるべく温かい野菜スープやお味噌汁を一緒に摂るようにしています。そもそも太る原因は食べすぎだとも思うんですが、撮影現場では食事を摂らないと、声も出なければ体も動かないし、頭も回りません。だから、食べすぎているなと思いつつも、しっかり食べちゃいます。ドラマの撮影中の今が、まさにそうなんですが(笑)。その代わり、休みの日に食事量を調整してトータルで帳尻合わせをしています」極度の冷え症だという山本さん。オフの日の食事は、温かいものを中心に必要なぶんだけ、と決めているよう。「冷えを感じる時は、鶏団子スープを作って食べることも。作る時のポイントは、鶏ひき肉にたくさんのおろし生姜と、おろしニンニクをちょっとだけ混ぜて丸めること。あとは煮るだけですが、鶏の出汁が効いているので、味付けは塩と鶏がらスープの素を少し入れるだけで美味しいです。生姜とニンニクのおかげで、体もポカポカしてきます」さらに酵素浴で、体の外からも冷え対策やメンテナンスを欠かさない。「知り合いの紹介で通い始めました。発酵したおがくずに、25分間目元まで埋まって体を温めるもの。最初は半信半疑でしたが、半年、1年と通ううちに内臓の冷えが改善され、自律神経が整って、気分がすっきりするようになりました。冷え対策だけではなく、デトックス目的や落ち込んでいる時にも行きます。おがくずは、手を加えて加熱しているわけではなく自然発熱で、自分の汗が栄養となってさらに発汗作用を促す効能もあるそうです。入る前に添加物フリーで、野菜やフルーツからできている酵素ドリンクを飲むことで、さらに効果が出やすくなるのですが、体の悩みはなるべくそういう自然由来の力で解消していきたい」幼少期から9年間、空手を習っていたり、中学時代はソフトボール部に所属するなどスポーツ少女。運動は得意なのだそう。「アクションシーンには空手の経験が生きているし、当時作られた体幹や筋肉は、撮影の合間など気がついた時にストレッチをしたり、椅子や壁を使った筋トレをしてキープしています。定期的に整体にも通い、体の歪みを正しているのですが、時間が取れるようになったら、キックボクシングやピラティスに通ってみたい。それから、ポールダンスは女性に必要な筋肉しかつかないと聞いてから、すごく興味があります。仕事現場で一緒になる人や、知り合いなど、いろんな人から情報をたくさん集めて、よさそうだったら実際に使ってみたり体験してみること。これも、自分に合った方法を見つけるための手段だと思っています」隙間時間のトレーニングで体メンテ中。股関節をやわらかくし下半身の冷えを解消。大きなパーツのストレッチは、血流を上げて冷えを改善する手っ取り早い手段。「気が向いた時や撮影の合間にやっています」肩や肩甲骨まわりをほぐすストレッチは一年中。美しい背中の理由はここに。「『家政夫のミタゾノ』に出ていた時に、松岡昌宏さん(TOKIO)がやっているのを見てやり始めました」体幹を強化し、美脚効果も狙える筋トレ。椅子があればできるお手軽な筋トレも活用。「両脚をそろえて上げて、キープするだけ。体幹や腹筋を鍛え、太ももの引き締めにも」冷えや疲れなど悩みに沿ったアイテムを選別。「水を飲むなら『プラズマ解離水』。細胞内に即浸透してデトックスを促すそうで、飲みやすいのでお気に入りです。家にはもちろん、移動車にもストックしています」「お風呂上がりの濡れた肌に、ユイル・アンティークのボディオイルとベビーオイルを混ぜて全身に塗っています。保湿効果もあるし、オイルで膜を張ることで冷え防止にも」「SNSで何度も目にするうちに、気になって購入した温熱枕。40°Cまで温度調節ができてタイマー付き。首を温められて気持ちいいし、気づいたら寝落ちしているほど!」やまもと・まいか1997年10月13日生まれ、鳥取県出身。ドラマ『Sister』や『今日からヒットマン』ほか出演作多数。出演するドラマ『闇バイト家族』(テレビ東京系)が放送中。ワンピース¥53,900(バレナ/三喜商事 TEL:03・3470・8232)リング¥16,280ドロップイヤーカフ¥11,880リングイヤーカフ¥15,180(以上ノウハウ/ノウハウ ジュエリー TEL:03・6892・0178)ブラトップ¥11,440スパッツ¥21,120(共にaloyoga/ブレステイキングbreathtaking2019@gmail.com)※『anan』2024年2月14日号より。写真・恒川修平(SIGNO)スタイリスト・上田リサヘア&メイク・北原 果(KiKi inc.)取材、文・若山あや(by anan編集部)
2024年02月11日外でのロケから始まったこの日の取材。歩きながらの撮影の合間、カメラマンに話しかけ、しばし楽しそうにカメラ談議に花を咲かせていた坂東龍汰さん。物おじせず人懐っこいキャラクターに、取材はほのぼのムードでスタート。――先ほどカメラマンと写真の話題で盛り上がっていましたが、カメラ、お好きなんですか?坂東龍汰さん(以下、坂東):そうなんです。自分でもよく撮ります。今日のカメラマンさんは、この間僕が撮影を担当した雑誌の同じ企画で撮っていらしたので、その話をしてました。――学生時代には映像を撮ったりもされていたそうで、そういうクリエイティブなことに興味が?坂東:写真には昔から興味があって。一眼レフを手に入れて人を撮ったりしているうちに映像に興味が湧いて、学生時代には映画を撮ったりもしていました。高校3年生のときの卒業制作では、クレイアニメを撮っていましたし。――ご家族もそういうクリエイティブなことがお好きなんですか?坂東:家族みんな好きですけど、父は昔、映画監督を目指してアメリカに渡ったり、アニメーションが好きで作っていたこともあるそうで、影響は絶対にあると思います。――学生時代にやった演劇がきっかけで俳優を目指したとか。坂東:もともとは人前に立ったりすることがすごく嫌だったんです。小4から、演劇塾っていう地元の小さい劇団みたいなところに入っていたんですが、ずっと“やらされている”感覚でした。それが中3くらいになってから変わってきて、ちょっと大きい役をやらせてもらったときに演劇の楽しさを知って。高校生のときに立った舞台で、感情が自分のコントロール外にあるみたいな瞬間があって、それがすごく気持ちよかったんです。死に物狂いでセリフを覚えたり、そのときの自分の限界までやって、アドレナリンが最大限に出たんだと思います。これまでスノーボードや歌、社交ダンスといろいろやってきて、それぞれに感動したり興奮したりする瞬間がありましたけど、その中で一番がお芝居だった。これで食べていけたら幸せだなと思ったんです。――俳優になられてからは映像作品が中心でしたが、いま控える舞台『う蝕』で、久しぶりに演劇の世界に戻ってきますね。坂東:2018年に出演した岩松了さん作・演出の『三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?』が、ほぼデビュー作みたいなもので、それ以来です。でも、舞台を避けていたわけではなくて、たまたまタイミングが合わなかっただけのこと。だから今回、機会をいただけたことが嬉しいです。と同時に、あまりに久しぶりだから大丈夫かなみたいな心配もあるんですけど…。――劇作は、現代の社会と絡めながら市井に生きる人々の心情を丁寧に描く横山拓也さん。演出は、社会的な作品を取り上げ、骨太な演出で見せる瀬戸山美咲さんです。坂東:この舞台をやるにあたって、横山さんの舞台『多重露光』と『モモンバのくくり罠』を拝見したんですが、どちらも観た後の満足感がすごかったです。とくに『モモンバ~』は、自分の境遇とリンクする部分があり、刺さりました。舞台では自給自足の暮らしを営む母親が出てきますが、僕の親も自給自足の生活をしようと北海道に来た人で、周りから見たらだいぶ変わっている家族だったから、共感する部分が多くて。会話劇でテンポよく進むけれど、緻密に計算された高度な作品だなと思いました。瀬戸山さんは『ある都市の死』を拝見して、いろんなアイデアを盛り込んで緻密にディレクションされているはずなのにすごく自由な感じがして、演劇を超えてアート作品に触れた感覚でした。そんなおふたりの世界を今度は自分が体現して届ける側になるわけですから、心して取り組まないとな、と思っています。――ちなみに坂東さんは、演出家の意向に寄せていくタイプですか。それとも自由にやりたい?坂東:どうだろう…演出家さんのやりたい方向性やテイストを、すごく感じようとするかもしれないです。現場には、自分がこうしたいっていうものは持っていきますけど、監督なり演出家さんがそれを求めているのかどうかはわからない。最初にそこを伺いながら、まずは自分のアイデアもぶつけてみることはしてますね。とはいえ、自分ひとりのアイデアだけでは到底辿り着けない場所があって。共演のみなさんや監督さんの言葉、脚本の中から、一生懸命ヒントを探っている感じです。坂東さんの出演する舞台『う蝕』は、2月10日(土)~3月3日(日)三軒茶屋・シアタートラムで上演されるほか、兵庫、愛知でも公演。劇作はiakuの横山拓也、演出にミナモザの瀬戸山美咲。共演は、近藤公園、綱啓永、正名僕蔵、新納慎也、相島一之。世田谷パブリックシアターチケットセンター TEL:03・5432・1515(10:00~19:00)ばんどう・りょうた1997年5月24日生まれ、北海道出身。2017年より活動をスタート。ドラマや映画で徐々に頭角を現し、‘22年の初主演映画『フタリノセカイ』で日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。2月9日公開の映画『一月の声に歓びを刻め』に出演するほか、4月には主演ドラマ『RoOT/ルート』(テレビ東京系)の放送が控える。コート¥85,800ニット¥50,600(共にMARGARET HOWELL)パンツ¥31,900(MHL.) 以上 MARGARET HOWELL/MHL. TEL:03・5785・6445ジャケット¥38,500(VETRA)スカーフ¥14,300(Fratelli Luigi)共にBshop TEL:03・5775・3266※『anan』2024年2月14日号より。写真・木村和平スタイリスト・李 靖華ヘア&メイク・後藤 泰(OLTA)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2024年02月10日“モノ”や“ヒト”とともに依頼人が抱える様々な事情を運ぶ「運び屋」なる仕事を描いたヒューマンストーリー『ハコビヤ』。今作で、洋食屋と運び屋、2つの顔を持つ白鳥剣(田辺誠一)の助手的存在となる天野杏奈を演じるのが影山優佳さんだ。剣と杏奈の微笑ましい凸凹バディぶりが見どころの一つだが、本人たちの関係性も実に和やかなよう。共演する皆さんの姿を見て、お芝居の面白さを実感。「私は田辺さんのお子さんより年下だそうで、『娘みたい』と言われました(笑)。優しく何でも受け止めてくださり、私にとっても田辺さんはお父さんのような頼もしい存在です」昨年、7年間所属していた日向坂46を卒業。今作はグループ卒業後初の連続ドラマとなる。共演者からは多くの刺激を受けたようで、芝居というフィールドへの意欲を燃やす。「皆さんが自分の役に向き合って大切に育てていっている姿を見て、これがお芝居の面白さだと実感しました。今回、監督から『最初のころは(剣と)ちゃんと会話をしないで』と言われて、そこがすごく難しかったです。剣さんと杏奈の噛み合わないコンビがだんだん噛み合っていく、その変化がうまく出ているか。出来上がったものはまだ見ていないので(取材時)、ご覧になる方にどう見えたか教えていただきたいです」好奇心旺盛な杏奈だが、影山さん自身も広い分野に興味を持ち掘り下げていく探究心豊かなタイプ。そんな影山さんが今、一番興味を持っていることとは…?「食べることが好きで、自炊はずっとやっています。何でも目分量で作ってしまいますね。最近よく作るのはアヒージョ。一通り食べ切ったあとに、油を熱して卵を入れてスフレみたいにしたりと、締めまでひとりで楽しんでいます(笑)」ドラマ25『ハコビヤ』洋食屋を営む剣(田辺)には「運び屋」というもう一つの顔が。洋食屋にバイトで雇ってほしいとやってきた杏奈(影山)は、運び屋業にも興味を持ち、手伝いたいと申し出るが…。毎週金曜24:52~テレ東系にて放送中。©「ハコビヤ」製作委員会かげやま・ゆうか2001年5月8日生まれ、東京都出身。おもな出演作に映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ファイナル』など。現在、ドラマ『春になったら』(フジテレビ系)にも出演中。※『anan』2024年2月7日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・加藤なお(ALCATROCK)ヘア&メイク・佐藤友梨(エムズアップ)インタビュー、文・野村 文(by anan編集部)
2024年02月06日TikTokでバズった「すきっ!~超ver~」で知られる超ときめき 宣伝部。世界中で関連動画が増えていった当時を“部長”の辻野かなみさんはこう振り返る。国内外で活躍するももクロの後輩がかわいくて熱い新アルバムをリリース!下段左・辻野かなみさん、上段左・杏ジュリアさん、下段中央・坂井仁香さん、上段中央・小泉遥香さん、下段右・菅田愛貴さん、上段右・吉川ひよりさん。「“世界にときめきを届ける”をコンセプトに活動してきたので、ついにキターッ!って感じでした(笑)。海外ではフリフリの衣装を着た日本のアイドルが新鮮みたいです」ニューアルバム『ときめく恋と青春』には、グループの持ち味であるかわいさと熱さが詰まっている。「恋愛ソングも熱い青春ソングもどちらも聴いてほしい!努力しても上手くいかないことって誰にでもあるのかなって。私たちにもそういう経験があるので、頑張る方々の背中を押せるグループでありたいです」3rd Album『ときめく恋と青春』。【超宣伝盤(CD)】¥2,000【通常盤(CD)】¥3,000【恋盤/青春盤(CD+2DVD)】¥7,000【超恋盤/超青春盤(2CD+BD)】¥15,000超宣伝盤、通常盤以外には、ライブ音源CDやライブ映像DVDなどが付く。(avex)ちょうときめき せんでんぶ略称・とき宣。2015年に結成され、’20年に菅田さんが“入部”して現体制に。‘21年リリースの「すきっ!~超ver~」の関連動画の総再生回数は29億回を超えた。横アリ後の目標は「さいたまスーパーアリーナ」。辻野かなみ1999年6月2日生まれ、埼玉県出身。愛称「かなみん」。グループ最年長の“部長”を務める。「メンバーを引っ張るタイプではなく、見守る系の部長をやらせてもらってます。『ハピラブルー!』のMV撮影では、温泉付き旅館で1泊させてもらい、初めてあきちゃんと2人部屋に。コンビニで買ったうどんを食べたり、振り付けの練習動画を撮ったら、カメラの横のテレビにピンが合ってしまい隠しカメラ映像みたいになってしまったことも、楽しかったいい思い出です(笑)」杏ジュリア2004年1月15日生まれ、東京都出身。愛称「ジュリ」。バレエ歴10年のしなやかなダンスで魅せる。「遠くから見てもジュリアのダンスはわかると言っていただけます。モットーは“日々感謝”。アイドルになって5年。初めてステージに立った時のありがたみや、コロナ後、ファンのみなさんの声を聞けた時の喜びを忘れず頑張ります。アルバム収録曲の『Sora』という曲で、レコーディング後に初めて自分のパートを録り直すことに。レベルアップさせられてよかったです」坂井仁香2001年7月25日生まれ、神奈川県出身。愛称「ひとちゃん」。グループいちの高身長でスタイル抜群のセンター。「脚を褒めていただくことが多いです。モットーは“一生懸命”。私自身、一生懸命な人を応援したくなるので、リハから本番だと思って汗だくで頑張っています!MVの撮影現場は、差し入れのお菓子で大きなテーブルが埋まって天国でした。今回は3パターンの衣装でダンスシーンを撮るからいつもより体を動かすし、いっぱい食べてもいいかなって(笑)」小泉遥香2001年1月5日生まれ、埼玉県出身。愛称「おはる」。ボーカル力が高くフェイクパートを担当することが多い。「邦楽ロックやミュージカルが好き!アコースティックギターをYouTubeでライブ配信することも。『Sora』は、作曲の宅見将典さんがレコーディング現場でフェイクをやってみせてくださって。グラミー賞を受賞した方の後は緊張したんですけど、精一杯歌いました。後から、その時のマイクが超高級だったことがわかってびっくり!すべてが貴重な体験でした」菅田愛貴2004年12月20日生まれ、東京都出身。愛称「あきちゃん」。フレッシュな笑顔がチャームポイントのグループ最年少。「アニメ好きで、今は『HUNTER×HUNTER』とか長編アニメを1話から見返すことにハマっています。とき宣は、レコーディングでは1曲丸々歌って、後から歌割りが送られてくるんですね。私は、それを見るのがワクワクドキドキできるから好きなんです。今回のアルバムの中では『最上級にかわいいの!』で初めて歌い出しのパートをいただけて、嬉しいです」吉川ひより2001年8月12日生まれ、千葉県出身。愛称「ひよりん」。歌に定評がある。ベビーフェイスで中高生に見られることも。「22歳ですがまだまだツインテールをしていきます!もともと歌うことが好きでアイドルを目指して、かわいい系の曲が得意です。女の子のファンが多いのが私の自慢!応援してくださる方々のおかげでステージに立てていることは忘れたくないなって。アルバムのレコーディングは、喉には油がいいということで、ファミチキを食べて臨みました(笑)」※『anan』2024年2月7日号より。写真・KAZUYUKI EBISAWA(makiura office)取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2024年02月04日出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、内臓第一で食べ物を選ぶ女性、「自分の内臓を喜ばせたい女」になりきり。腸を休めることで体も心もヘルシーに!仲良しの滝沢カレンちゃんは、とにかく自分の内臓のことを一番に考えている人。腸揉みがすごく好きで、酵素風呂にも通っているそう。そして、食べるものを決める時には、自分が食べたいものより、内臓が何を食べたいかということを大事にしているのだそう。「内臓が喜んでいるイコール、私も喜べるんです」と話していて、さすが面白いことを言うなと。そう思いつつも、私は内臓のことを考えてごはんを食べたことがないし、なんなら酷使しちゃうことも多いので、少し反省しました。肌荒れなど、いろいろな悩みにも直結していますしね。振り返ってみると、カレンちゃんが冷たい飲み物や食べ物を口にしている姿は見たことがなく、それも内臓をいたわるためだったんだなと。『王様のブランチ』のロケで山芋の鍋を一緒に食べた時に、「内臓が喜んでいるのがわかります」と言っていたことも、すごくよく覚えています。たしかに、内臓が元気であれば免疫力が高まるし、健康になるなどいいことしかないですよね。そう、私は最近、酵素ドリンクを飲みながら行うファスティングに夫と一緒に挑戦をしてみました。すると、寝起きがすごく良くなったし、腸が活発に動いていることを実感。また、爽やかな気持ちにもなれました。脳が欲しがるものを思いっきり食べて満たされるのも幸せになれていいのですが、それと同じくらい、腸を休めることは大事なんだなと実感しました。自分の内臓をいたわる人になるためには、「ま(=豆)、ご(=ごま)、わ(=わかめ)、や(=野菜)、さ(=魚)、し(=しいたけ)、い(=芋)」という合言葉で知られるヘルシーで体に優しい食材を選んでみましょう。休肝日のように内臓を休ませる日を作ってみるのもよさそうです!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。バラエティ番組やCMで活躍中。2023年6月に第三子を出産。※『anan』2024年2月7日号より。写真・中島慶子イラスト・別府麻衣文・重信 綾(by anan編集部)
2024年02月04日王道大作から、シュールな作風のクセ強監督作品まで、出演作の幅広さはもちろん、演じる役も多種多様。アイドル時代のイメージにこだわらない活躍を見せる前田敦子さん。――最新作『一月の声に歓びを刻め』は、三島有紀子監督の実体験を元に、過去の性暴力による心の傷を描いた作品です。監督からオファーを受け、引き受けるか悩まれたそうですが、最終的に背中を押したのは何だったんでしょう?理由はすごくシンプルで、監督から求められていることに自分が応えられるかどうかでした。今回の作品は三島監督自身の体験を元にした話ですし、お引き受けするならばきちんと責任を持ってやりたい。でも、現実として私はいま子育て中で、子育てをしていると、どっぷり何かに入り込むということはなかなか難しい。そういう中で、自分が作品を背負えるのかというのが一番悩んだところです。――作品によって、プライベートも引っ張られてしまうとか…?いやっ…憑依型とかそういうわけではないですよ(笑)。でも、キャーキャー笑って楽しいねって言いながら、いきなり切り替えて演じられる役ではなかったです。しかも撮影は大阪で、1週間は家を離れなければいけない。撮影期間中は気分が落ちることもあるはずで、やらなきゃよかったと思いたくないし、無責任にやりたいとは言えず。でも、監督は私が答えを出すのを催促もせずに待ってくださり、ありがたかったです。――三島監督の作品、ということも大きかったのでしょうか。そうですね。監督がまっすぐ私に声をかけてくださったということがあります。あと以前から、監督から、企画が通ればご一緒したいと言っていただいている別の話があって。ここで密な関係を刻めたら、かねての夢が叶ったときにお互いにとって作品が一層いいものになるだろうという気持ちもありました。――出演を迷われたのも、引き受けられたのも、前田さんの仕事に向かう誠実さかなと感じます。長くこの世界でやってきているからだと思います。この仕事って正解がないから、キャリアを重ねても完全に納得できるものができるのかわかりません。ただ、作品をすごく愛している人の一生懸命な姿が、観る人の心を動かすってことありますよね。若い新人の子がキラキラしているのも、そこだと思うんです。技術の面では足りなくても、全身全霊でがむしゃらに頑張っている人が放つ輝きってあるんです。とはいえ、今の自分が新人の頃に戻れるわけではないし、同じようにはできません。でもそのぶん、確実に積み重ねてきた経験はあって、そのうえで、どれだけ作品に向き合うかで、伝わる熱量が変わってくるのかなと思っていて…今はそういう心境に来ている感じです。今、ひとりで子育てをしていることが、自分にとってプラスに働いているのかもと思うんです。もともと何かの責任を負うことが嫌いじゃないんでしょうね。どっちも責任があるから頑張れる、みたいな(笑)。――向き合うにはすごく苦しい役だったと思いますが、どんなことを考え演じられましたか?私が映画を好きなのは、監督が明確な正解を決めてくれるところです。とくに今回は監督の話でもあったので、三島さんがそこにいてくれれば、他の余計なことは考えないで済んだというか。監督自身、撮りたいものがすでに見えていたのか、まったく迷いなく、すごく緻密に考えてくださっていたので、それにただただついていった感じです。――演じていて、苦しくなる瞬間もありましたか?実際の現場で、監督が当時のことを話し涙を流されているときのほうが辛かったです。ただ、監督が語るときの雰囲気を掴み取らないと意味がない。映画はフィクションですけれど、お芝居は嘘なく、押し付けがましくなく観た方の心に響くものがあればいいな、どうやったらそれができるかなと、撮影中はずっと考えていました。――セリフよりも表情や佇まいで、汲み取る作品という印象でした。本作に限らず、演じるときはどんなことを考えられていますか?あまり緻密に積み上げていくタイプではないかもしれません。相手の方がいるものですし、現場に行って見えてくることも多いので。ただ、セリフを口にするのは現場に入ってからにしています。家で形にしてしまうと、そこから崩せなくなってしまうんです。そうなると気持ちがどっかに行ってしまって、言葉と心がチグハグになってしまう。だから、たとえば舞台みたいな場所はいまだに難しいなと思う。何回も何回も稽古を重ねるので、本番を迎える頃には自分の心が先に行ってしまって…。――この作品を経て、ご自身の中で変化はありました?そうですね…作品というより、監督が私と一緒に“れいこ”という役を生きようとしてくださっている感じがしました。監督と役の呼吸を合わせながら演じる、みたいな感覚が初めてで、こんな作り方もできるんだって。辛い内容の作品ではありますけれど、現場は終始あたたかかったです。映画『一月の声に歓びを刻め』は、北海道・洞爺湖、東京・八丈島、大阪・堂島の3つの島を舞台にした3つの物語で構成。前田さん演じるれいこは堂島編に登場。6歳のときに性暴力の被害に遭ったトラウマを抱えた女性の物語で、脚本・監督の三島有紀子の実体験がベースとなっている。2月9日より全国公開。まえだ・あつこ1991年7月10日生まれ、千葉県出身。2005年にAKB48オープニングメンバーオーディションを経て1期生としてデビューし、’12年の卒業まで絶対的エースとして数々のヒット曲に携わる。俳優としても、数々の映画や舞台、ドラマに出演。出演中のドラマ『厨房のありす』のほか、近作に映画『あつい胸さわぎ』、舞台『夜の女たち』など。ドレス¥38,500(jesh/ヴァレイ TEL:0745・31・5156)ピアス¥16,500(KAORU/KAORU ルミネ有楽町店 TEL:03・6269・9305)※『anan』2024年2月7日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・有本祐輔(7回の裏)ヘア&メイク・高橋里帆(HappyStar)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2024年02月03日「2.5次元」の世界を足掛かりに、活動の幅を広げている笹森裕貴さん。柔らかさと芯の強さが重なり合った表情を、写真家・金本凜太朗さんがビビッドに切り取ります。ミュージカル『刀剣乱舞』や『ブルーピリオド』The Stageなどで、頭角を現している笹森裕貴さん。優しい顔立ちからは意外なほど、快活でハキハキとした骨太な印象を受ける。「高校生の頃に雑誌のモデルをやっていたんですが、卒業するタイミングで、今の事務所から俳優のお話をいただきました。そのとき浮かんだのは、中学生のときに友だちのお父さんに見せられた映画『ゴッドファーザー』。自分もアル・パチーノみたいにやってみたい、って」その頃の自分のことを振り返りながら、「人生ナメすぎていたんですよね」と苦笑いを見せる。「幼稚園の年長から中学まで野球をやっていて、締め付けもあって厳しかった生活だったのが、高校に入って野球をやめてモデルを始めて、そこそこうまくいってたから、自分はなんでもできると思っていたんです。でも俳優の世界に来てみたら、演技のワークショップで怒られる日々。『お前は何がしたいの?』って言われたりもして。オーディションに行っても何も受からないし、台本をもらったら手が震えて声が出なくなるし。自分は何もできないんだってことを認めて、その悔しさからスイッチが一気に入りました」徐々に仕事が決まり始め、「初めて世間に認められたのかなと思った」のが、2019年のMANKAI STAGE『A3!』。「演出の松崎(史也)さんはテクニカルに指導してくださる方だし、共演もお芝居が好きな先輩方が多く、お芝居することが楽しいと改めて思えた現場です。ただ、役に感情移入しすぎて泣きそうになる瞬間も何度もあって…。そこで泣いてもお客さんは冷める気がして必死に堪えましたけど。“自分やってます”アピールみたいになりたくなかったんで」現在、漫画やゲームが原作の2.5次元舞台が活動の中心。「“2.5次元役者”と言われるのも嫌じゃないです。どんな作品でもどんな役でも、本気で向き合っているので。いろんな現場を経験すると、あと一歩のところで満足してしまう人に出会うこともあって、そういう姿を見ると自分が完璧主義な分、悔しくならないのかなって思っちゃいます」取材中、何度か口にした「悔しい」の言葉。それこそが笹森さんの強さであり、芝居にひたむきに向かう原動力だ。「何もできなくて、反骨心だけでやってきた感じですからね(笑)。自分はこんなに歌えないなとか、こんな動きできないなとか、ずっと周りが羨ましくて仕方なかったです。でも、ずっと自分がコンプレックスに感じていたことを褒めてくれた人がいて、そこから意識が少し変わりました。自分にないものを嘆くんじゃなく、自分の個性を認めてそこを伸ばしていこうと考え方を変えてから、自分が好きになりました」俳優になってからずっとコンプレックスだったのが声。「ちょっと掠れていて、スコンと抜ける綺麗な声ではないので、ずっと歌に苦手意識がありました。でも3年くらい前、とある歌唱指導の方に『声がいいんだから、それを伸ばしたら』と言われて。そこからはこの声で勝負しようと、ボイストレーニングに力を入れています」そしてこの先には、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の出演が控えている。ここまでの努力が実を結び、オーディションを経ての初のグランドミュージカル進出だ。「ここ数年、この声で勝負するということを目標にしてきて、それがグランドミュージカルに出るということだったので、決まったときは涙が出るくらい嬉しかったです」性格を自己分析すると「ビビりで結構面倒くさい」とか。「感情の起伏が激しくて、些細なことに一喜一憂してしまうんです。楽しいときはテンション高いけれど、時どきネガティブになってドーンと落ち込んだり。そのくせビビりで負けず嫌いだから、人前で恥ずかしいところを見せたくなくて強がったり…。だから作品に入るときに、誰よりも準備していったりするんですけれど。でも最近、それじゃ自分を信頼して期待してくれている人に対して失礼だなと思うようになりました。ファンの方もですし、おじいちゃんおばあちゃん、両親が僕の活躍を楽しみにしてくれているんで」ささもり・ひろき1997年6月21日生まれ、東京都出身。ミュージカル『刀剣乱舞』松井江役で注目される。出演するミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は5月16日開幕。ブルゾン¥51,700(コノロジカ HEMT PR TEL:03・6721・0882)その他はスタイリスト私物かねもと・りんたろう1998年生まれ、広島県出身。2020年に東京綜合写真専門学校卒業後、フリーに。Webや雑誌などの商業写真のほか、作家としても精力的に活動する。※『anan』2024年2月7日号より。写真・金本凜太朗スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・CHIHIRO(TRON)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2024年02月03日話題の映画『カラオケ行こ!』の大役の座をオーディションで射止めた、注目の新星・齋藤潤さん。少年らしさと大人びた静謐さが同居する16歳の素顔を、写真家・久野美怜さんが瑞々しく切り取った。現在上映中の映画『カラオケ行こ!』でメインキャストを務めるなど、いま注目を集める俳優の一人である齋藤潤さんの撮影は、夕暮れ時、緑深い公園で行われた。途中、猫を見つけると嬉しそうに駆け寄ったり、草の上に寝そべりながら「このまま寝ちゃいそうです…」と言うなど無邪気な振る舞いは16歳そのもの。でも、圧倒的な瑞々しさの中に、彼の内面によるものなのか、不思議な落ち着きが垣間見える。「誰かと自分を比べることはあまりよくないかもしれないけれど、僕は他の人よりとんがっているものがないんです。だから、特集のテーマが個性だと聞いてから自分の個性を考えていたんですけど、何も思い浮かばなくて…。あえて言うなら、平和主義の人。基本的に人と戦いたくないし、誰かと意見が違って話し合いになったとしても、どちらかが折れなきゃ終わらない。それなら最初からやめておこう、と思うんです。一歩引いた目で、客観的に見ている感じなのかも。ただ、お仕事をする上での“この役を掴み取りたい”という気持ちは、誰にも負けないという強い自信を持っています」そんな今の自分の性質を大事にしていきたいとも話す。「自分とは違う負けず嫌いの人に嫉妬していたこともありましたけど、人それぞれに“その人の形”があるから。自分の形を大切にしながら磨けるものを磨いて、仕事などで良い方向に生かしていきたい。そして、出来上がった僕の形にハマってくださる方が多ければいいなとも思っています。もちろん、直したいところや、嫌だなと思うところはたくさんあります。たとえば、よく電車で寝ちゃって乗り過ごしたりとか(笑)。内面的なことで言うと、すぐ諦めたくなったり、心が折れやすいところ。仕事で落ち込んだ時は、一度、自分が将来的になりたい姿を浮かべて、“こんなところでつまずいていちゃダメだ”“やるしかない”と気持ちを立て直すようにしています。好きな食べ物とかで回復できる人ではないし、自分を甘やかすと、また同じことでつまずいちゃうと思うので。って、こんなふうに言ってますが、本当にできているのかどうかはわからないですけど(笑)」俳優の仕事を志したきっかけは、「映画『キングダム』を観てスクリーン側に立って感動を与えたいと思ったこと」。映画『カラオケ行こ!』では、その願いを叶えている。「嬉しい気持ちが一番ですが、不思議な感覚になることも多いです。撮影の頃の僕は、今より演技経験が少なかったので、山下敦弘監督と芝居についていろいろなことを話しました。(綾野)剛さんは、主人公同士として一緒に歩んでくださいました。僕が何度やってもできなかった芝居に対して、『こうやってみたら、ちょっと掴めるんじゃない?』と提案をいただいたりもして。おふたりがずっと隣にいてくださったから、撮影を乗り越えることができました」今作は、齋藤さん演じる中学生の岡聡実が、綾野剛さん演じるヤクザの成田狂児に頼まれて、カラオケボックスで歌唱指導をすることになるというユニークな物語。「聡実と狂児の関係は、カラオケをするたびに少しずつ変化していくのですが、時々、急にぎゅっと近づくことも。そうした二人の距離感はもちろん、登場する全キャラクターに強い個性と魅力があるので楽しめるはずです。僕が一番好きなのは、ヤクザたちが聡実に歌を披露するシーン。撮影の段取りを確認している時は、めちゃくちゃ面白くて、お腹を抱えて笑ってしまいました(笑)。役を演じていると、どの役にも自分との共通点があるなと感じるし、向き合っていくうちに自分の性格みたいなものが見えてくることもあります。聡実の場合は、合唱部の部長や狂児に歌を教える立場としての責任感が、映画の主人公を務めるという僕のプレッシャーみたいなものと大きく重なっていたように思います」歌が好きなところも、聡実と齋藤さんの共通点の一つ。「僕、無意識で歌う癖があるんです。現場とかで周りの人から、『その歌好きなの?』と聞かれて、『何か歌っていましたか?』と返すことがよくありまして…。僕はいいですけど、他の人からすると結構、いい迷惑ですよね(笑)」さいとう・じゅん2007年6月11日生まれ、神奈川県出身。岡聡実を演じる映画『カラオケ行こ!』が全国公開中。出演する映画『瞼の転校生』が3月2日から全国公開される。ユーズドのコート¥22,000シャツ¥4,290(共に原宿シカゴ 下北沢店 TEL:03・3419・2890)パーカ¥12,100(チャンピオン/チャンピオン ブランドハウス シブヤ トウキョウ TEL:03・5962・7600)その他はスタイリスト私物くの・みれい1996年6月18日生まれ、東京都出身。SIGNO所属。フィルムでの撮影を得意とし、幻想的でエモーショナルな世界観が特徴的。個展も開催している。※『anan』2024年2月7日号より。写真・久野美怜(SIGNO)スタイリスト・高橋正典ヘア&メイク・伏屋陽子(ESPER)取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2024年02月03日強みは“普通”。自らをそう表現する綱啓永さんは、めきめきと頭角をあらわす注目の若手俳優。そんな彼の等身大の姿を写真家・Yuji Watanabeさんが丁寧に、柔らかく切り取ります。冬の柔らかな陽だまりに包まれ、飾ることなくカメラの前へ。今回のテーマ・等身大の綱啓永さんがそこにいた。「さすがに少しはかっこつけましたけど(笑)、今日はキメキメな感じではなく撮ってもらえて嬉しかったです。僕は顔もナチュラルだし、俳優として“普通”という自覚があるんです。この世界にいると個性的な人が多いので、自分の中に変わっているところはないか、探してみたんですけどね。探して探して、でも見つからなかった。しばらく個性がないことがコンプレックスだったんですけど、ある時、“普通”の人が少ないからこそ、それが強みになると気づいたんです。色でいうと僕は白。白はどんな色にも染まれるから、役の幅を狭めないことは俳優としていいことだなって」その言葉通り、知名度を上げたドラマ『君の花になる』ではボーイズグループのメンバー、『恋愛のすゝめ』では秀才の高校生役と、幅広い役を演じる俳優に。連続ドラマ初単独主演だった『恋愛のすゝめ』の現場は不安が大きかったそう。「なにせ“普通”ですし、自分は真ん中にいる人間じゃなくて、周りで支えるポジションのほうが合っているんじゃないかってどこかで思ってて。でも、現場に入ったら毎日が山場。とにかく必死だったので、そんな不安はすぐにかき消せたくらい、毎日が充実していました。現場の空気って、座長によってすごく変わるんです。参考にさせてもらったのは、『ばらかもん』で一緒だった杉野遥亮さん。子供がたくさん出てくるドラマだったんですけど、子供たちにも、役にも、真摯に向き合う杉野さんの姿を見て『この座長のために何かできることはないか』って思ったんですよね。そんなふうに思わせてくれる座長はすごく素敵ですし、座長を務めるからには、僕にも必要なことだと感じました」ドラマ『君の花になる』で誕生した8LOOMで大きな注目を集めるなど、その勢いは増すばかり。「いま、6年目なんですけど、やっと本当の意味で、役者人生のスタートラインに立てたのかなと。当たり前のことなんですけど、ここまで真面目にやってきた自分を褒めてあげたいです。僕は遅咲きのタイプなんですよね。普段から仲の良い前田拳太郎、日向亘、樋口幸平とか、僕より歴が浅くて活躍している仲間には『いいな。すごいな』って、直接言ってます(笑)。最近、年下と共演することが多くて、映画『恋わずらいのエリー』の主演の宮世琉弥もそう。今回、僕はヒロインの友達に片想いする役だったので、遠くない将来、恋愛作品の主軸になれたらなって思いました」同世代や年下の活躍を羨ましいと素直に口に出せるのは、今の自分自身に自信を持てているからなのでは。「そんなことはないです。パブリックイメージは明るく陽気な人だと思うんですけど、自信家の反対の…“自信がない家”です(笑)。『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』グランプリという、ある意味戦いで初めて勝てたあの経験で、前向きに考えるようにはなったんですけど、根はネガティブです。続けられた理由は、やっぱり演じることが楽しいから。撮影って緻密で地味な作業の積み重ねなんです。1日かけて撮っても、使われるのは1分ということも。地味な作業は好きじゃなかった僕が、こうして続けられているくらいお芝居には魅力があるし、喜んでくれる人のおかげ。ファンの人は、僕が生きているだけで嬉しいとまで言ってくれるんです。そういう人がいなかったら僕は頑張れない。みなさんには感謝しないといけないし、感謝したいです」ファンへの思いを素直に口にする熱い一面も。これから力を入れたいことを尋ねても、それは変わらない。「映画にたくさん出たいですね。映画館のスクリーンのサイズで僕を観られるのが、みなさん嬉しいらしくて。そして、アカデミー賞を取る!言霊です。でも、お芝居のレベルはまだまだ…。内田有紀さんに『本番が始まったら、全部捨てる』とアドバイスをいただいたんですけど、どうしても考えちゃうんです。全部捨てて、もっとナチュラルに役を生きられるようにならないと。今年は勝負の年だと思っています」つな・けいと1998年12月24日生まれ、千葉県出身。2018年、ドラマ『文学処女』でデビュー。2月10日から舞台『う蝕』が始まる。出演映画『恋わずらいのエリー』は3月15日公開。IDリング(薬指)¥8,800SIGNETリング(人差し指)¥16,500(共に20/80)共にHEMT PR TEL:03・6721・0882シャツ¥28,600(ディガウェル/ディガウェル 1 TEL:03・5722・3392)ベスト¥39,600レザーパンツ(参考色)¥176,000(共にサブレーションズsublations.cs@one-five.jp)その他はスタイリスト私物ユウジ・ワタナベNY留学中に写真を学ぶ。2012年よりフランスに拠点を移し、現在は東京とパリをベースに活動。イタリアの『VOGUE』などで、幻想的な写真を撮り続けている。※『anan』2024年2月7日号より。写真・Yuji Watanabeスタイリスト・井田信之ヘア&メイク・牧野雄大(vierge)取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2024年02月02日出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、ネガティブな自分も認められる女性、「受け入れてから解き放つ女」になりきり。嫌なことは、気持ちが安定している時に考えて。この間、お世話になっている鍼の先生から、「嫌なことやモヤモヤすることがあった時に、すぐ、“どっか行け!”と思ってないですか?」と言われました。まさに、私はそういうタイプ。早く忘れたいのに、“こういうことがあったな”と何度も思い出して、ネチネチ考えてしまいます。そのことを伝えると、「“嫌なことを考えるのが好きなんだな”と一回受け入れた上で解き放つといいんじゃないですか?」と言われました。最初は驚いたのですが、確かにそうかもなと。これまで、自己啓発本を読んだり、嫌なことを手放そうと頑張っていたのですが、なかなかうまくいかず…。そうではなく、悩みたいと思って悩んでいるのかもしれないと気づき、実際にそういう自分を受け入れてみると、モヤモヤすることが減りました。さらに、自分が悩むのは暇な時だとわかり、嫌なことを考え始めた時は、「暇だからだな~」と割り切ることもできるように。自分とは違う視点からのアドバイスをもらうことは、気持ちが楽になるし、すごく大事だと思いました。そう、『10人のお坊さん』という、重たいテーマに関して10人のお坊さんが説法やアドバイスをするというTV番組をよく見ていますが、誰一人として同じ意見がないんです。いろいろな考え方があるからこそ面白いし、自分が腑に落ちる考えに出合うことが大事なんだと感じられるので、すごくおすすめです。まずは、嫌だと思うことを受け入れることが第一歩。晴天の日や、朝日を浴びながら、バスタイムなど、自分がリラックスしたり、気持ちが安定している時を選んで、モヤモヤすることを考えてみるようにしましょう。眠る前や雨の日などネガティブな方向に引っ張られやすいタイミングは、できるだけ避けると安心です!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。バラエティ番組やCMで活躍中。2023年6月に第三子を出産。※『anan』2024年1月31日号より。写真・中島慶子イラスト・別府麻衣文・重信 綾(by anan編集部)
2024年01月28日かわいく、明るく、そしてとびきりクールに。シャッターが切られるたびにがらりと表情を変える関水渚さん。ときにはジョークで周りを和ませる、そんな様子に飾らないキャラクターもにじみ出て…。近年立て続けにドラマや映画に出演し、昨年は大河ドラマでも幅広い世代に印象を残した次世代ヒロインは、美貌だけでなく内面もまた極めつきに素敵です。――清楚な雰囲気からクールな表情まで…幅広い表現のなかでもお茶目な一面が魅力的でした。関水渚さん(以下、関水):ありがとうございます(笑)。それは直近に撮影したコメディドラマ『婚活1000本ノック』の影響かもしれません。私はヒロインを煽るライバル役で、鏡の前で「いかにウザい表情をつくるか」の練習をしていたので、クセのある仕草や話し方が残ってるんです。…あ、水いただいていいですか?(ごくごく)…ああ、おいしい。――そもそも関水さんは「ホリプロスカウトキャラバン」を機にデビューされたと伺いましたが。関水:そうなんです。“キャラバン”に出たのは17歳のときだったんですけど高校が芸能活動禁止だったので、活動を始めるのは高校卒業後になりました。石原さとみさん出演の月9『リッチマン、プアウーマン』にあこがれて「いますぐに俳優になる!」って思っていたけど、両親に「いまの学校を出てからでも遅くはないんじゃない?」とアドバイスを受けて。――どんな高校生でしたか?関水:野球部のマネージャーをやってました。野球部の子が「マネージャーやってくれない?」って言うから私もノリで「やるわ!」って始めたら…けっこう忙しかったですね。日曜から土曜まで練習があって…、あ、それ毎日だ(笑)。でもあの日々のおかげで一人っ子の私は同世代の男子との接し方を学んだ気がします。「男の子同士で盛り上がってるときはほっとく」…とか。男女問わず同級生はいい子たちばかりで、いまは一緒に卒業できてよかったと思います。このあいだも街でばったり会って急きょお茶したし…(笑)。――素敵な高校生活ですね。ちなみに趣味はウィンドサーフィンと聞きましたが、その頃から?関水:ウィンドサーフィンは父の影響で3年前に始めました。サーフボードみたいなものの上に帆を立てて、その上で体の重心を移動させながら前に進むスポーツで。すっごく技術が必要で、簡単には上達しません。海にボチャンすることもしょっちゅうですよ。落ちそうなときほど、海面にクラゲがいっぱい見えて「落ちたら刺されて腫れる~!」って。だから作品に入ってるときは控えますけど、トビウオが跳ねる姿や、太陽の光で海がキラキラするのをボードの上から見ると「自然より美しいものはないな」って実感します。――お父さんと一緒に海に行くことはないんですか?関水:行きたいです!私は父が大好きなので。でもいま父は難しい試験に向けて勉強中なんですよ。このあいだもテレビで見た素敵なお店に誘ったら「いまは試験勉強を悔いなくやり切りたいから」って断られました。「一応私、一人娘なんですけど…(笑)」って思いつつ、自分も父みたいに、目標に対して全力でありたいです。実は不器用で負けず嫌い。仕事も趣味も“コソ練”派。――2024年は新春から出演作が目白押しですが、忙しいなかで日々全力を尽くすために心がけていることはありますか。関水:一つ一つの役に、最大限の時間を取ることです。忙しいからってその役に本気で向き合わなかったら後悔するのは自分。だけど忙しいときこそ睡眠時間も大事にしたいので、覚え方そのものを工夫しています。私は音で覚えるのが得意なので、一度台本を音読して録音したものをイヤホンで聴いて覚える。繰り返し聴くことで、自分の言葉としてセリフを言えるようになるまで、体に染み込ませる!――近道はないんですね。関水:ないですねえ…。私ほんとに不器用で、一個のことしかできないから。だけど澄ました顔で「できてますけど?」って言いたいほうだから、いつも“コソ練”してます!(笑)最近は陶芸にハマってて、その腕前を上げる練習として絵をコソ練してます。絵のセンスを磨くことで、配色とか造形も上達する気がして…。だけど絵を描き始めると没頭しちゃうので、これもオフの日限定です。――お仕事が最優先事項?関水:はい。友達とお茶してるときも何か思いつくと「ごめん!」って急に台本を引っ張り出してメモしたりしちゃいます(笑)。そんなかんじで作品中は常に脳の片隅に仕事があります。お芝居の中で俳優さんとぶつかり合って心がふるえる瞬間も、プロの大人たちが真剣になって準備している学園祭みたいな現場の空気も大好き!――確かに“祭り”ですよね。関水:いやほんと、そうなんですよ!みんなで汗水たらして一つのものを作るのが最高に楽しくて。――それほどのめり込むまでには、悩んだ時期もありましたか。関水:…そうですね。自分を追い込みすぎて、ゼリーくらいしか喉を通らなくなったり、大きな賞をいただいてもプレッシャーに感じてしまったりした時期もありました。そのなかで仲村トオルさんと共演させていただいた2021年のドラマ『八月は夜のバッティングセンターで。』は、私が変わる節目になった作品です。私の役は、心理的な原因で投げられなくなり、部活に行けなくなってしまったピッチャーで、バッティングセンターでアルバイトをしている「舞」、トオルさんはそこによく来る謎の「おっさん」(笑)。でも、野球から逃げ回ってた舞がもう一度野球と向き合おうというなかで、そのトオルさんの言葉の一つ一つが胸に響きました。なかでも「じゃ、もう野球やらなくていいんだな?」と言われたシーンでは、舞と自分の境遇が重なって、自分だけのものじゃない涙がこぼれました。最終回、野球ボールに書いてあった「臆せず前へ」というトオルさんの字が忘れられません。これからの私の俳優業に向けての言葉のようにも感じて、いまも大切にしています。末澤誠也さんと関水さんによるW主演のMBSドラマ特区『彼女と彼氏の明るい未来』は毎週木曜24:59~MBS 毎日放送で絶賛放送中(放送地域により曜日や時間が異なる)。超ネガティブ男子が最愛の彼女の驚愕の過去を知ったら…?絶望から始まる、ちょっとブラックなラブコメディ。見逃し配信は「TVer」にて。せきみず・なぎさ1998年6月5日生まれ、神奈川県出身。「第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でファイナリストに選ばれたことを機にデビュー。放映中のW主演ドラマ『彼女と彼氏の明るい未来』のほか、ドラマ『婚活1000本ノック』(フジテレビ系、毎週水曜22:00~)にも出演。目標は「王道恋愛ドラマのヒロインになること」。トップス¥38,800スカート¥58,300(共にミランニ/ドレスアンレーヴ TEL:03・5468・2118)イヤリング¥1,980バングル¥2,090(共にゴールディ TEL:0120・390・705)ブーツはスタイリスト私物※『anan』2024年1月31日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・後藤仁子ヘア&メイク・井手真紗子インタビュー、文・大澤千穂(by anan編集部)
2024年01月27日出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、素晴らしい挨拶ができる女性、「光栄ですと言う女」になりきり。人の言葉遣いや挨拶を意識的に聞いておこう。湘南のショッピングモールで、一日消防署長イベントをやった時のこと。私のほかに、「湘南江の島海の女王&海の王子コンテスト」で選ばれた海の女王がゲストで来ていました。イベントには消防車が来たり、心臓マッサージの実演などが行われ、最後に司会の方から「今日はいかがでしたか?」と感想を問われたんです。私は「本当に楽しかったです!消防士の方々、いつもありがとうございまーす!」みたいな感じで終わったのですが、海の女王は「この度は」から始まり、「素晴らしい機会に恵まれて光栄です」と、催し物にふさわしい言葉を述べていました。まさに、正式なコメントとはこのことだなと。イベントが始まる前に海の女王とは結構仲良く話していたのですが、その時はいい感じにフランクで、「緊張します」「何を言えばいいかわからないです」と言っていたくせに(笑)、いざマイクを向けられると、素晴らしい言葉遣いができる。やっぱり海の女王に選ばれる人はちゃんとしてるんだと感心しました。アスリートの方も、きちんとした言葉遣いをされる方が多いですよね。なんで自分はそういうことが言えなかったんだろうと後悔。この反省を踏まえて、「嬉しいでーす!」などと感情をそのまま口に出さず、いい具合にコントロールした言葉選びが完ぺきにできる人になりたい、教養と知識と常識を蓄えたいと、心から思いました。彼女のような挨拶ができるようになるためには、目上の人に対して失礼にならない言葉をストックしておくことが大事。「上から失礼いたします」とか、いつ、どこで覚えたの?と思うのですが(笑)、普段から他の人の言葉遣いや、イベントでの挨拶を意識的に聞いて覚えておくと、いざという時に焦らず、活用できそうです!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。バラエティ番組やCMで活躍中。2023年6月に第三子を出産。※『anan』2024年1月24日号より。写真・中島慶子イラスト・別府麻衣文・重信 綾(by anan編集部)
2024年01月21日『真夏のシンデレラ』などの話題作をはじめ、昨年は7本のドラマと2本の映画に出演。コミカルなストーカーやシングルマザーなど、インパクトある役柄を演じることも多い、仁村紗和さん。現在放送中のドラマプレミア23『SHUT UP』(テレ東系)では、民放連続ドラマの初主演を務めている。――今作は、仁村さん演じる主人公の田島由希、川田恵(莉子)、工藤しおり(片山友希)、浅井紗奈(渡邉美穂)の4人が、共に学生寮で暮らす中で巻き起こる“衝撃のクライムサスペンス”です。オファーを受けた時の気持ちを教えてください。仁村紗和さん(以下、仁村):“クライムサスペンス”の中に、復讐劇もあれば4人の友情もあり、社会問題も取り上げている、ぎゅっと内容の濃いドラマです。明るいテーマではないですが、いろんな要素がある物語に主演でお声かけいただいて、やりがいは絶対にあると思いました。挑戦させていただけて、嬉しいです。――やはり主演は、目指すところでもあったのでしょうか。仁村:それが今まで、主演をやりたいという気持ちはそこまで強くなくて。むしろ主人公の脇で、のびのびとお芝居をさせてもらうのが好きでもあったんです。でもどんな立ち位置でも、役者としてやるべきことは何も変わらないですから。由希という人物像にブレない軸を持ちつつ、みんなが気持ちよくお芝居ができるように風通しのいい現場になるといいと思っています。――仁村さん、莉子さん、片山さん、渡邉さんの全員が、それぞれ初共演だそうで。コミュニケーションで大切にしていることは?仁村:とくに肩肘張らずに、ありのままの私でいることと、もうひとつ大事にしているのが、おやつの差し入れをすること。寮の撮影をする時はテラスがあるので、駄菓子を毎日買ってそこに置いています。――なぜ駄菓子を?仁村:『真夏のシンデレラ』で共演した森七菜ちゃんが、それをしてくれていて、すごく楽しかったんです。高級フィナンシェでもいいけど、手を出すのに気を使われそうで。でも“おやつカルパス”ならパパッと3つぐらい取れるし、「これ懐かしいね」という会話も自然と生まれるので、いいコミュニケーションツールです。――なるほど。4人集まると、撮影の合間も賑やかそうですね。仁村:同世代ではないし、莉子ちゃんなんて8歳も年下だけど、初共演とは思えないぐらいの仲の良さ。5秒おきに話すテーマが変わるような、女子トークのテンポでしゃべり続けています。美味しいラーメン屋ある?おすすめの皮膚科教えて。喉のケアにいい飴ちゃんあるよ~って感じ(笑)。でもみんなおしゃべり好きなのは、よかった。そうそう私、全員からいじられキャラになっているんです。――そうなんですか?仁村:私の言葉選びが変らしくて、例えば撮影の合間に寝ていた渡邉美穂ちゃんに「ぴーすかぴーすか寝てるん?」って聞いたら「“ぴーすかぴーすか”ってなんですか?」って返されて。「人っこ一人いなかった」とか「知らなんだ」と言えば、そんな言葉使わないって全員からいじり倒されるんです。ちなみに私たちは、莉子ちゃんが一人っ子で、あとは全員3人きょうだいの末っ子。だからみんなマイペースで我が道をいく感が強いんですが、不思議な化学反応が起こって協調性が生まれているんです。だいたい末っ子3人がわちゃわちゃしているところに、莉子ちゃんが辛辣なツッコミをして場が収まるというパターン(笑)。――チームワークがよくて、お芝居の相性もよさそうです。仁村:そうなんです。寮での生活感を出すために、このソファにはいつもみんなどうやって座っているんだろうとか、暖簾はどうくぐる?など、みんなで話し合って研究したりも。監督は、とにかくリアルを求める方でもあるので。――裏話を聞いてなおさら、今後もドラマを見るのが楽しみになりました。この作品を通して、どんなことを伝えたいですか?仁村:差別や貧困、生理の話、“パパ活”“性的同意”なんて言葉も出てきて、現代人のリアルをテーマにもしています。こんな世の中に生きる若者は大変だからこそ、先を見抜く目や力を持たなければいけないし、自分の感情を表現しなければいけない。その大切さみたいなものが伝わると嬉しいです。今の選択や判断で、運命は変えられると思う。――『SHUT UP』は4人の運命が少しずつ変わっていく物語。仁村さんご自身は“運命”についてどのように捉えていますか?仁村:運命ってなんでしょうね。私は、今を重ねて未来ができていると思うので、漠然と先のことを考えて不安になったり、起こってもいないことで悩むのはやめようと思って生きてきました。それでももし悩んだら、目の前の人や仕事を大事にしていけば、道は繋がっていくと思っていて。だから今の選択や判断で、運命は変えられると思います。それに何か目標を掲げるというよりは、コツコツ生きて、ひとつひとつ積み上げていった結果、大きな何かになっているというほうが自分に合っているんです。――先ほど撮影をしている時、仁村さんを中心に和やかな雰囲気で、笑いもあって楽しそうだったので、すごく腑に落ちました。ところで、芸能界に入るまではやりたいことがたくさんあったそうですね。仁村:はい。動物が好きだから動物に関わる仕事に興味があったり、航空券の発券をスムーズにしてくれる空港のグランドスタッフさんに憧れたり。ずっとダンスを続けているんですが、ダンスで食べていけたらいいなとも思っていて、高校時代の進路希望には“ダンサー”と書いていました。体を使って表現するお芝居も、ダンスに通じるところはありますけど。――芸能界入りしたのは、スカウトでしたね。仁村:はい。地元の大阪から代々木公園のフェスに遊びに行った高2の時に、原宿で。それを受けたのも、ダンスを活かせるかもしれないと思ったからでしたけど。――怖さとかはなかったんですか。仁村:若い時は、無敵モードがあったんです。今はもう無敵ではないですけど…(笑)。若ければ失敗しても許されるし、むしろいろんな失敗をしたほうがいいと思っていました。失うものが何もなくて、着の身着のまま大阪から上京して。…というのは嘘で、ぬいぐるみを全部持ってきたので、だいぶ大荷物でした(笑)。でもマインドは、着の身着のままの強さがあったと思います。事務所に入ると映像の仕事が多くて、自然とお芝居の道に。ダンスをやっていたから人に見られることが苦ではなかったし、意外と順応性は高いのかも。由希、恵、しおり、紗奈の大学生4人が、学生寮で貧しい共同生活をしていたある日、恵の妊娠が発覚。友人を傷つけた男への復讐を企てるが、それは思わぬ方向へ…。そして性暴力事件にたどり着くという“クライムサスペンス”。ドラマプレミア23『SHUT UP』は毎週月曜23:06~テレ東にて放送中。第7話は、1月22日放送。にむら・さわ1994年10月13日生まれ、大阪府枚方市出身。2014年に芸能界入りし’15年俳優デビュー。’22年に主演を務めたNHK夜ドラ『あなたのブツが、ここに』で注目を集め、昨年はドラマ『美しい彼 シーズン2』『わたしのお嫁くん』『真夏のシンデレラ』、映画『658km、陽子の旅』など多数の映像作品に出演。モデルとしても活躍する。※『anan』2024年1月24日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2024年01月20日新ドラマ『アイのない恋人たち』に出演する、福士蒼汰さんと岡崎紗絵さんにインタビュー!その時代が直面する社会問題をテーマに、ドラマ『ハケン占い師アタル』や『となりのチカラ』などのヒット作を生み出してきた脚本家・遊川和彦さん。新ドラマ『アイのない恋人たち』では、“自分が望むような自分”になれずに行き詰まった、アラサー男女7人を描く。人を愛することで、人生や自分自身を変えていくというラブストーリーだ。福士蒼汰さん(以下、福士):数々の名作を生み出してきた遊川さんがこんなに可愛いラブストーリーを書かれているのが印象的でした。7人のいろんな恋愛事情をどうやって書き分けているのだろう、もしかしたらこういう友達がいるのかな…と遊川さんへの関心が湧いてしまって。お話し好きな方なので、今度お会いしたら聞いてみようと思います。岡崎紗絵さん(以下、岡崎):そうなんですか?私はまだお会いしていなくて。(※取材時、11月末時点)福士:話が止まらない方です。「俺、喋っちゃうからさ~。でも今日は喋らないようにするよ」と話した5分後には話し始めていました(笑)。岡崎:私が台本を読んでまず思ったのは、繊細なニュアンスがすごくうまく描かれているということでした。読みながら、もうその情景が映像でイメージできるぐらい面白くて、一気に読み終えました。それぞれのキャラクターもすごく濃いので、この7人が実際に集まったらどうなるんだろう、という興味が止まらなくなったんです。――今作で、福士蒼汰さんは売れない脚本家・久米真和を、岡崎紗絵さんはブックカフェを経営する今村絵里加を演じている。福士:夢に向かうことで自分を正当化しようとしている真和は、自分はみんなとは違う、と自らを棚にあげて人を遠ざけているような人。“一番未熟な長男”のようなイメージです。そんな言い方しなくても…という発言をしてしまう人なので、なるべく嫌われるように演じたいと思っています(笑)。岡崎:絵里加も、他人や家族との距離感を詰められない女性です。結婚には縁がないと思っていて、一人で生きていくと決めているようにも見えますが、でも心の底では誰かと繋がっていたいと思っていて。そんな絵里加に共感するところは、衝動的ではなく、何か考えを持って行動するところかな。福士:いろんな考えを持って生きている7人には、僕たちだけではなく見ている方にとっても、どこかリアルに映る部分があるのかも。岡崎:そう思います。生き方や悩みの違う7人が交わることで生まれる変化や成長は、視聴者の方にも共感していただける気がします。――自分のペースや生活を大事にしているキャラクターを演じる二人。それぞれ、プライベートでゆずれないものはあるのだろうか。岡崎:朝はヘルシーなものを食べること。例えばコーヒーにオーツミルクを入れて飲んだり、なるべく野菜やフルーツを食べるようにしていて。あと最近、発酵玄米を始めました。福士:大変じゃないんですか?岡崎:発酵させるために3~4日放置できるので、全然大変じゃなくて。むしろ楽で、ラッキーなんです(笑)。福士:そうなんだ。僕は、毎日じゃないけどジムに行くことかな。筋肉を鍛えていると、体も心もすごく気持ちよくなるんです。だから行けない日が続くと、頭がグーッて締め付けられるような感覚になってしまって。ちなみに腰、お尻、腿裏を鍛えるトレーニングが好きで、昨日もやってきました。今の体の仕上がりは…理想の10%ぐらいかな(笑)。ドラマ『アイのない恋人たち』脚本家・遊川和彦によるオリジナル作品で、2024年の東京を舞台に恋愛偏差値が低いワケありアラサーたちが織りなす不器用な恋愛模様を描く。1月21日より毎週日曜22:00~、朝日放送テレビ・テレビ朝日系にて放送。ふくし・そうた1993年5月30日生まれ、東京都出身。近年の主な出演作に、ドラマ『弁護士ソドム』『大奥』など。『THE HEAD Season2』では、念願の世界進出を果たした。W主演映画『湖の女たち』が2024年5月公開予定。セットアップ(JUNOJUNO/JUNO 恵比寿店 TEL:03・5778・3031)パールネックレス¥2,024,000※掲載時点の価格(TASAKI TEL:0120・111・446)おかざき・さえ1995年11月2日生まれ、愛知県出身。2012年、雑誌『Seventeen』(集英社)のモデルオーディションを経て、モデルデビュー。俳優としても活躍中で、主演ドラマ『花嫁未満エスケープ』ほか多数出演。ドレス(ソフィーエトヴォイラトウキョウ TEL:03・5928・4122)ピアス¥586,300リング、右手¥348,700左手¥286,000ブレスレット¥869,000※すべて掲載時点の価格(以上TASAKI)※『anan』2024年1月17日号より。写真・内山めぐみスタイリスト・髙橋美咲ヘア&メイク・佐鳥麻子(福士さん)サイオチアキ(Lila/岡崎さん)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2024年01月17日出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、優先順位を理解している女性、「その場をハンドリングする女」になりきり。現場の状況を見極めて一番いい判断をしよう。オムツのウェブCMをやらせてもらった時、当然ながら撮影現場には赤ちゃんが。そばに女性が立っていたので「お母さんですか?」と聞くと、「あ、ベビーハンドラーです」と。初めて聞くのでどんなお仕事なのかと尋ねると、赤ちゃんをご機嫌にするというものでした。実際、赤ちゃんが怖いくらい見事にハンドリングされていてびっくり…!顔をカメラに向ける時は、好きなおもちゃを持って興味を引く。カメラさんの邪魔になるといけないから、絶妙に写り込まないキワの部分で戦っていて、本当にすごい、面白い!と感動しました。もちろん、オッケーが出ます。また、撮影が続き、お昼寝の時間と重なって赤ちゃんが眠そうにしていたことも。すると、「寝ますよ。撮影変更!」と言って撮影の順番を変えていて。赤ちゃんだけでなく現場のハンドリングもしているのか、すごい影響力…!とまた感動。この現場で何より大事なのは、赤ちゃんが機嫌よくいることだと理解し、常に最善策を考えて行動しているわけです。実際、彼女のおかげで現場は円滑に進んでいきました。話を聞くと、もともとメイクの仕事をしていて、CMの現場で赤ちゃんをあやしていたところ、その場にいたベビーハンドラーさんにスカウトされて今の仕事を始めたとのこと。メイクの仕事は続けていて、この日の現場では、私の夫役の方のメイクも担当してました。彼女のようなすごい人になるには、“何を一番優先すべきか”ということを理解しているのはもちろん、それを周囲の人にハッキリと伝えられる強い気持ちを持つことが大事。今回の現場でも効率より赤ちゃんの状態を優先した結果、スムーズでした。その時どきの状況をしっかりと観察して、ベストな判断ができるといいですよね!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。バラエティ番組やCMで活躍中。2023年6月に第三子を出産。※『anan』2024年1月17日号より。写真・中島慶子イラスト・別府麻衣文・重信 綾(by anan編集部)
2024年01月15日大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で鮮烈な印象を残し、「いま最も信頼する俳優のひとり」と脚本の三谷幸喜さんからも言われる柿澤勇人さん。その三谷さんの新作を前に、今の想いを聞いた。史実をなぞりながらも、歴史上の人物を独自の解釈を加えて多面的に描き出し話題を呼んだ三谷幸喜さん脚本の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。本作で、苦悩する若き将軍・源実朝を演じ、大きな注目を浴びた柿澤勇人さん。劇団四季でまたたくまに主役の座を手にし注目を集めたかと思えば、その地位をあっさりと辞して外の世界へ。ミュージカルにとどまらず、蜷川幸雄さんや三谷幸喜さんの舞台のほか、近年は映像でも活躍。その一方で、歌舞伎の音楽を担う清元の家に生まれ、幼い頃から伝統芸能にも触れて育つなど多面的な経歴を持つ人。――現在稽古中の舞台は、三谷幸喜さん作・演出『オデッサ』です。三谷さんとの舞台は、2019年の『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』が初めてでしたが、あらためて三谷作品の魅力はどこに感じられているんでしょうか。三谷さんは基本的に、脚本を役者にあて書きされるスタイルですが、それゆえにどのキャラクターを見てもすごく生き生きとしている印象があります。僕が以前演じたシャーロック・ホームズは、セリフの分量も多いし、板の上に立っている時間が本当に長い(笑)。役者としては過酷ですが、人が集まったりいなくなったりするたびに、人間関係が変化していくのが面白いですよね。ただ前回は、世界的に有名なキャラクターだっただけに、役の手がかりになるものも多かったんです。(ベネディクト・)カンバーバッチのドラマも参考にさせてもらいました。――今回の役にも、柿澤さんのキャラクターが反映されている?今回、鹿児島弁と英語っていう、僕がなじみのない言葉で芝居をしているので、はたしてセリフをちゃんと言えているのかもよくわかってないんです(笑)。鹿児島弁ひとつとっても、イントネーションやアクセントが標準語と全然違うので、ついそこに囚われてしまって。シャーロックのときはつねに動いていて、10秒以上じっとしていてはいけない役で、身体的な面ですごくエネルギーが必要とされたんです。でも今回は、とにかく頭をフル回転させなきゃいけない。三谷さんとは映像を含めてこれが3作目ですが、どの作品も大変です(笑)。――三谷作品というとコメディのイメージですが、今回の宣伝ビジュアルを見るとミステリアスな雰囲気の作品なのかなと思いますが。みなさんにひとつ言いたいのは、このチラシのことは全部忘れてほしい(笑)。この撮影の段階では台本は完成していなかったので、役の表情とか、まだわからなかったですからね。――ではやはりコメディ?シリアスな場面もたくさんありますが、笑えるシーンもたくさんちりばめられています。あと今回、英語で話す部分は字幕が出るとのことですが、オーソドックスな感じにはたぶんならないだろうと。僕もまだ話を聞いただけですが、そこも作品のひとつのピースになる気がします。そういう意味でも、誰も今までに観たことのない舞台になるはずです。でも話の内容は全然難しくない。それぞれがそれぞれの想いで、嘘をついたり取り繕ったり、芝居したり、そんなモーメントがいっぱいちりばめられていて、何度も観たくなる作品になっていると思います。――柿澤さんといえばやはり『鎌倉殿の13人』のお話も伺いたくて。当時、登場回が放送されるたび実朝が話題になり、トレンド入りしたりしていましたが、ご本人はどう思われていたんですか?これまで舞台を多くやってきている僕からすると、お客さんの反応が直接わかる舞台と違って、映像作品は全然わからない。でも、鎌倉での交通パレードに出させてもらったときに、僕のことなんか誰も知らないだろうと思っていたのに、たくさんの人が集まってくれて、僕を役名で呼んでくれて、大河ドラマってすごいんだなって思いましたし、三谷さんの書いたドラマってやっぱり多くの人に刺さるんだなと思いました。これまで外で声をかけられるなんてことがほとんどなかったので、ほぼ初めての経験だったんですよね。――もちろん脚本も素晴らしかったですが、それに応えられるだけの役者さんたちが集まっていたというのもあったと思います。あの作品はどんな役だろうと、全員が全員一本ちゃんと筋が通った人として描かれていて、演出の方々も台本から役をいかに膨らませていくかを考えているという、とても幸せな現場でした。だからこちらも絶対に役をまっとうしたいと思ったし、みなさんが思い描く理想にまずきちんと到達して、それを超えるものにしたいと思っていたんです。――シャーロックでも、いろんな資料を参考に役作りされていたとのことですが、実朝もですか?めちゃくちゃ膨大に資料があったわけではないので、逆にラッキーだったのかもしれないです。複数ある資料の中から、三谷さんが描いている実朝に近いと僕が感じたものを取捨選択して、役の中に取り入れたりしていました。三谷幸喜作・演出の舞台『オデッサ』は、東京芸術劇場プレイハウスにて現在上演中~ 1月28日(日)まで。共演に、宮澤エマ、迫田孝也。テキサスで旅行中の日本人が殺人事件の容疑で勾留されたことから始まる、通訳を介し繰り広げられる会話バトル。大阪、福岡、宮城、愛知でも公演あり。ホリプロチケットセンター TEL:03・3490・4949(土・日・祝日を除く11:00~18:00)かきざわ・はやと1987年10月12日生まれ、神奈川県出身。2007年に劇団四季の研究所に入所。退団後は舞台、映画、ドラマと幅広く活躍。主な出演作にミュージカル『ジキル&ハイド』や大河ドラマ『鎌倉殿の13人』などがある。5月には彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd第1弾『ハムレット』のタイトルロールを務める。ブルゾン¥69,300(トゥモローランド TEL:0120・983・522)ニット¥35,200(ジョゼフ オム/オンワード樫山 お客様相談室 TEL:03・5476・5811)その他はスタイリスト私物※『anan』2024年1月17日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・五十嵐堂寿ヘア&メイク・松田蓉子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2024年01月13日出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、出産・産後で出会ったいい女を実演。今回は、臨場感のある話をする女性、「ホヤホヤの気持ちで話せる女」になりきり。起こった出来事を感情と一緒に記憶しよう。この間、初めて子どもの運動会に行きました。というのも、コロナ禍に出産しているため、そうしたイベントごとの経験がなかったんです。長女と次女が参加したのですが、見ていると、いろいろな感情が湧いてきました。後日、ママ友さんと立ち話をしている時に運動会の話になったのですが、いろいろな思い出が蘇ってきて「あの時はああだったね」「こういうこともあったね」と大盛り上がり。年長さんクラスで行われたリレーで、アンカーを務めて負けた女の子が手で顔を覆いながら泣いていたのですが、6歳でも悔しくてこんなに泣くんだ!と胸を打たれてしまって。その話をしながら、気がつくとふたりとも泣いていました。あの時の感情がそのまま戻ってきて、フレッシュな涙が流れるという経験ってなかなかないし、すでに終わっていることなのに、感情が高ぶってホヤホヤの気持ちで話せるというのは、すごく素敵なことだと思いました。しかも、怒ったエピソードをそういうふうに話す経験はあったのですが、感動したエピソードでというのは、本当に珍しいなと。また、気持ちが入っている話は臨場感があって、聞いていても心地がいいということにも気づかされました。自分の子どもではないけれど、一生懸命な気持ちが伝わってきて、その子を抱きしめたい気持ちに。それを、ママ友という共有できる存在がいることも嬉しかったです。過去のことをホヤホヤの気持ちで話すためには、その時、その場所で芽生えた感情をしっかり覚えておくことが大事。起こったことだけでなく、気持ちを伴った記憶になっているからこそ、臨場感ある話ができるはず。「この時、こういうことがあって、こう思ったんだよね」というところまで話すと、話に厚みも出るはずです!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。バラエティ番組やCMで活躍中。2023年6月に第三子を出産。※『anan』2024年1月3日‐10日合併号より。写真・中島慶子文・重信 綾(by anan編集部)
2024年01月06日出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、出産・産後で出会ったいい女を実演。今回は、場の空気をよくしようとする女性、「“質問がある人”と聞かれて最初に手を挙げる女」になりきり。一番最初に切り出す人は勇気があってすごい!とある企業で、入社1~2年目の営業職の方に、コミュニケーション術を話すトークショーが開催されました。相手の心を開く話し方などを話した後に質問コーナーがあったのですが、一人の女性が「はい!」とすぐに手を挙げてくれました。それが、「私の同期が好きな人と山登りに行くのですが、何を差し入れしたらいいと思いますか?」という内容だったんです。会社のイベントだし、これまでに話してきたことに何にも関係ないなと思ったものの、この場でそんな質問をできる勇気がすごい。営業職にぴったりの人ですよね。私は婚活パーティでの話をし、結局、「水です」と答えました。すると、次の方は、「いま好きな人がいるんですけど、どうすれば落とせますか?」と続き、さらに、「ネタの練習はどうされていますか?」という質問も。その方は、お客さんへの対応の練習をしているけど言葉が出てこないという真面目な相談でしたが、きっと、一番最初に手を挙げた人の質問が、かわいい内容だったからこそ、みんなが手を挙げやすい空気ができたし、和やかなコーナーになったと思うんです。すごく度胸がいることだし、たとえばカラオケでも、1番目に歌う人が偉い感じってありますよね。上司もいる中で、“いいことを聞かなきゃ”のように構える人が多いからこそ、本当にすごいなと思いました。最初に質問できる人になるには、誰も質問をしなかった時の場の空気をどうにかしたい、救いたいというポジティブな気持ちを持つことが必要なのでは。以前、そうした状況に陥った時、普段はやらないのに手を挙げて質問をしたところ、「こんなに意欲のある人は初めてです」と褒められたことも。場をいい空気にするために、一歩踏み出してみましょう!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。バラエティ番組やCMで活躍中。今年6月に第三子を出産。※『anan』2023年12月27日号より。写真・中島慶子文・重信 綾(by anan編集部)
2023年12月26日若手俳優の男女8人が、共同生活を送りながら男女ペアで6つの恋愛ドラマの主演をかけてオーディションに挑む!しかもドラマには、毎回キスシーンが…。そんなNetflixのリアリティシリーズ『韓国ドラマな恋がしたい』に出演している山下リオさん。追い込まれた状況での優しさにいつも以上にキュンとしました。「このシリーズのことは、以前から知っていました。『恋愛ドラマな恋がしたい in NEW YORK』に出ていた方と帰国直後に現場で一緒になって、『キスとか恋愛とかいいじゃ~ん』なんて冷やかしていたんです(笑)。そのオファーがまさか自分にくるとは!驚きましたが、新しいお仕事に挑戦したいタイミングだったこともあり、すぐに心を決めました」今シリーズの舞台は韓国。共同生活を送る俳優陣は、韓国と日本の俳優8人。韓国人俳優の一人が日本語を話せるものの、そのほかのメンバーは相手の国の言葉をほとんど理解することができない。日常会話は、スマホアプリの翻訳機能でのやり取りだ。「直接会話はできなくても、それでかなりコミュニケーションはとれていたと思いますよ。でも、みんなと打ち解けられるようになったのは、共同生活を始めて半月以上経ってから。最初にペアを組んだ男性以外の異性と話すのは、自分のパートナーにも、ほかの女子メンバーにも悪い気がして…」この番組のキモは、男女ペアになって、ドラマ主演のためのオーディションに挑むこと。オーディションは6回あり、ペア決めは男性が話し合って女性を選ぶなど、毎回方法はさまざま。それによって、誰が誰のことを気になっているのかも浮き彫りになり、回を追うごとにメンバーの感情が揺さぶられていく様子が伝わってくる。「私は仕事と恋愛を分けて考えてきたタイプ。キスシーンもたくさん演じてきましたし、演技の恋が本気に変わるなんて、あり得ないって思っていたんです。でも今回は、恋愛リアリティ番組ということで、せっかくなので恋をしたいとも思っていました。それにいつもなら相手役の俳優さんと撮影が終わったら現場で別れるのに、ここでは共同生活をしているので、家に帰っても一緒。オーディションに受からないなどそれぞれ追い込まれることもあるなか、自分を飾る余裕がなく、本質的な部分が出やすい状況ではあったというか…。そういう時のふとした気遣いや優しさに、普段以上にキュンとしたところはあると思います」これまで「空気を読んで行動することが多かった」という山下さんが自分の殻を破り、恋模様に波乱(!?)を起こす展開にも要注目。また、今作は韓国の人気ドラマを手がけたスタッフなど韓国クルーがドラマ制作を担当しているのも大きな見どころ。いま勢いのある韓国エンタメの制作現場とは?「監督から裏方さんまでチームの連携がきっちりとれている。無駄な動きがなく、圧倒されるほどでした。でも、“演じる”という部分では日本と変わらず、私が感情に乗り切れなかったと思うところは監督も同じように気づいてくださるなど、言語が違っても通じ合える。海外作品への挑戦も遠いことではないと感じられました」この番組に出演して得られたことは、さまざまあるという。「女子メンバーとは役を掴むうえでも恋愛でも、時にライバルに。でも、そうならざるを得ない状況はお互いに理解していたので、負の感情は抱かなかったし、むしろ素の自分を見せ合ったことで、今もみんなで遊ぶほどの仲になれました。視聴者の方々には、私たちのリアルな人間くささを楽しんでいただけたらと思います(笑)」『韓国ドラマな恋がしたい』恋愛リアリティ番組『脱出おひとり島』『あいの里』を送り出してきたNetflixが、『恋愛ドラマな恋がしたい』シリーズのABEMAとタッグを組み制作。韓国ソウルを舞台に、若手俳優の男女8人が演技に恋に奮闘する姿を、スタジオMCの近藤春菜さん、あ~ちゃん、福徳秀介さん、小森隼さん、谷まりあさんが見守る。韓国男性のアツさも。最終回は12月26日配信。全12話。Netflixシリーズ「韓国ドラマな恋がしたい」独占配信中やました・りお1992年10月10日生まれ、徳島県出身。10代からCMやファッション誌のモデルとして活動。代表作は連続テレビ小説『あまちゃん』や、映画『寝ても覚めても』など。今回参加した女性メンバーの中では最年長で、大のお酒好き。ワンピース¥60,500ピアス¥42,900(共にハイク/ボウルズ TEL:03・3719・1239)右手のリング¥18,040左手のリング¥13,750(共にバルブス/ズットホリック)ブーツ¥50,600(オールセインツ/エイチスリーオーファッションビュロー TEL:03・6712・6180)※『anan』2023年12月27日号より。写真・吉松伸太郎スタイリスト・仮屋薗寛子ヘア&メイク・北 一騎(Permanent)取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2023年12月24日いま注目を集める俳優の一人、古川琴音さんが、『みなに幸あれ』でホラー映画に初出演。今作でタッグを組んだ下津優太監督と、作品の魅力や演技のことなど語り合いました。映画『みなに幸あれ』が切り拓く新しいJホラーの世界。――下津監督は、今作『みなに幸あれ』が商業映画監督デビュー作です。なぜホラーというジャンルを選ばれたのでしょうか。下津:そもそもになりますが、KADOKAWAが主催する日本ホラー映画大賞に今作の前身となる短編作品を応募したところ大賞をいただき、その副賞として長編化することに。コンペがあったのが大きいですが、日本のホラー映画というと、清水崇監督と中田秀夫監督というツートップの方々がいて。また、ホラーは言葉がなくても伝わるので、一番世界に出ていきやすいといわれているジャンルでもあり。お二人を超えること、そして世界でお仕事ができることを目指した、という感じです。――古川さんはホラー初出演です。古川:割とホラー映画を観ていて、結構好きなんだなと思っていたので、本当に楽しみにしていました。台本を読むと楽しみな気持ちが増幅(笑)。後味が悪い不気味さが、他ではあまり感じたことがないもので、なんか新しいなと。根底にある“誰かの不幸の上に、誰かの幸せは成り立っている”というテーマも、現実と少しリンクしていて、いろいろ考えさせられました。下津:始まりは「地球上感情保存の法則」という都市伝説で。この世の家畜や動物などを殺すことで地球上に負の感情がたまり、それにより人間は負の行動を起こしてしまう。幸せな人と不幸な人の数を足すと0になるという内容ですが、もし本当ならば、意図的に不幸な人を作り出せば幸せを得ることができる、という設定のもとに作りました。古川さんがおっしゃったように、映画を観ていると、“こいつら気持ち悪い”って思うけど、ふと立ち止まって考え直すと、僕たちもこういうふうに生きてるかもしれないなと思うはず。古川:自分ごととしてとらえられる、身近な怖さですよね。下津:動物を食べるのをやめろというわけではなく、辛い現実を受け入れていくことの大切さがテーマです。たとえばいじめは悲しいし絶対にダメなことだけど、残念ながら、なかなかなくならない。「いじめは存在してはいけない」という理想を掲げすぎたために、いじめが隠蔽されることがあると思っていて。辛い現実が存在することをきちんと受け入れた上で理想を描き続けることが大事だなと。――完成した作品を観た感想を教えてください。古川:台本を読んだ時は怖いと思ったけど、映像で見ると、こんなにめちゃくちゃでカオスな映画だったんだ、と。楽しかったです。下津:気持ち悪い映画ですね。後味が悪そうで、やっぱり悪い(笑)。――演じる上で大事にされたことは何ですか?古川:監督がフレッシュな反応を大切にされているように感じて。リハーサルをあまり重ねず、サプライズ的な演出もたくさんありました。部屋の一角を隠した布をめくるシーンがあるんですけど、めくったところに何があるのかを本番まで見せてもらえなかったり…。お芝居をする時は、相手の反応を受けてから自分の反応を出すので基本、少しラグがあるんですけど、めくった瞬間に叫び声が何より最初に出て。あ、これが自然な反応なんだとびっくりしました。何か気になった時に質問をすることはあったんですけど、「わからないまんまやってください」と言われたのが、印象に残っています。下津:本当に古川さんだからできたことです。今回は時間がなく、ほとんどがワンシーンワンテイクで進めていって。だから、感覚的な部分を共有できていたのは大きかった。自分のビジョンを持って現場に入られて、これこれ!と思う演技を毎回してくださるんです。変な言い方ですけど、これが本物の俳優なんだなと感じました。古川:よかったです…!私は監督の長編1作目に出られたことがよかったなと思っています。多分、監督は、いろいろ実験をしながら撮影していたと思うんです。きっと、これから作品を撮っていくにつれて、いろいろな制約がかかり、できなくなることもあると思うので、貴重な体験をさせてもらえたなと。大変なこともあったんですけど、すごく楽しかったです。――キャスティングはどうされたんですか?下津:ほとんど、撮影をした福岡県在住のキャストさんでやらせていただいて。おばあちゃん役の方は、本当に演技初挑戦というくらいだったんです。素人感って一番難しくて、なかなか出せないものですから、そこを生かしながらやっていきました。古川:「こんな感じでいいのかしらね」っておっしゃっていて。下津:ははは。古川:でも、そのよくわかっていなさも不気味で。セリフで怖がらせようとか、何の邪心もなくて、すごくいいなって思いました。各々の自由なタイミングでセリフを言っていて、なんなら、「あ、次、私だっけ」みたいなこともあって(笑)。それゆえに生まれる微妙なバランスみたいなものが不気味さに繋がると思ったので、私もお芝居をしないようにしようと思っていました。と言いつつも、物語を引っ張っていくのは主人公の自分なので、ある程度の感情の運びというのは考えてくるんですけど。現場では自分のイメージを超えてくるものがたくさんあったので、結果的に、ほとんど何も考えずにやっています。――普段は演技経験の豊富な役者さんとの共演がほとんどだと思いますが、やはり違うものですか?古川:いつもは自然にお互いの呼吸を合わせていたりと無意識のコミュニケーションをしているんですけど、そうしたテンポを超えた何かを出せるのが、経験がない方の強みなんだと感じました。下津:結果的にうまく転んでよかったなと思います。『みなに幸あれ』看護学生の孫(古川琴音)は、ひょんなことから田舎に住む祖父母のもとへ。はじめは家族水いらずで楽しく過ごすも、家に“何か”がいることに気づき、追い込まれていく。“誰かの不幸の上に、誰かの幸せは成り立っている”というテーマが根底に流れる作品。「日本ホラー映画大賞」大賞受賞作品の映画化第1弾。清水崇監督が総合プロデュースを担当。2024年1月19日から全国の劇場で公開される。ふるかわ・ことね1996年10月25日生まれ、神奈川県出身。2018年デビュー。NHK特集ドラマ『アイドル』や、NHK大河ドラマ『どうする家康』、映画『偶然と想像』『スクロール』など、数々の作品に出演して話題を呼んでいる。ぼたんを演じる『幽遊白書』(Netflix)が現在配信中。出演映画『言えない秘密』が2024年夏に公開される。ドレス¥96,800(3.1 Phillip Lim/3.1 フィリップ リム ジャパンcustomercare@31philliplim.co.jp)ネックレス、ショート¥74,800ロング¥100,100(共にe.m./イー・エム アオヤマ TEL:03・6712・6797)しもつ・ゆうた1990年11月9日生まれ、福岡県出身。CMやMVの企画・監督をする傍ら、映画の制作を行う。これまでに「ショートホラーフィルムチャレンジ」大賞、「第1回YouTubeホラー映画祭」特別賞など、コンペティションでの受賞歴多数。『みなに幸あれ』は上海国際映画祭をはじめ、さまざまな国際映画祭に出品されている。※『anan』2023年12月27日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・伊藤信子ヘア&メイク・伏屋陽子(ESPER)インタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年12月23日ドラマ『となりのナースエイド』に出演する川栄李奈さんと高杉真宙さん。本作の魅力から、過去にハマったテレビドラマ、注目のエンタメまで伺いました。川栄李奈さんと高杉真宙さんが挑む、めくるめく医療エンタメ。――それぞれどんな役柄を演じるのか教えてください。川栄李奈さん(以下、川栄):私が演じる桜庭澪は、ナースエイドという、医療行為は行えないのですが、患者さんと一番近い距離でおむつ交換や入浴の介助などをする看護助手です。とにかく医療が好きな、パワフルで前向きなキャラクターですね。高杉真宙さん(以下、高杉):僕は天才外科医、やらせてもらってます(笑)。医療に関しては超一流で近寄りがたいんだけど、プライベートはダメダメ。このキャラクターも作品全体も、コメディとシリアスな部分が混在しているところが魅力ですね。――放送作家・オークラさんの脚本を読んだ感想は?川栄:病院を舞台にしたお仕事ドラマかなと思ったら、1話の後半から2話にかけてミステリー要素が入ってきて。物語の波が大きくて、引き込まれました。高杉:波が大きいがゆえに、見てる人を戸惑わせるかもしれないんですけど、僕はそれでいいと思ってて。今は、リアルであることがいいという風潮が強いですけど、必ずしもそうでなくてもいいんじゃないかと。展開に翻弄されながら、楽しんでほしいですね。川栄:オークラさんはコントを書いていらっしゃるから、テンポが絶対に大事になってくる掛け合いが多いのも、らしいなって。高杉:この取材の前にあった川栄さんとの本読みで、テンポがすごくきれいだと思った。川栄:そもそも、オークラさんが書くセリフが言いやすいんです。――ドラマを見られるプラットフォームが増えた今だからこそ、テレビで放送されるドラマを作るよさをどう感じますか。川栄:私は子供の頃から毎朝、新聞のテレビ欄をチェックするくらい、テレビっ子だったんです。ドラマを楽しみに生きてるみたいな(笑)。家族も好きだったので、家族団欒、気軽に見られるのがテレビドラマのよさなのかなって。高杉:家族しかり、いろんな層に届くことに、テレビドラマの価値があるのかなって思いますね。川栄:たくさんのドラマの中から見てもらうためにも、まずは“気になるドラマ”にならないと。高杉:演者は、いいものを作ること以外は、こうやって作品のよさを伝えることしかできないから。そこは精一杯頑張りたい。――同世代のお二人なので、学生時代に流行ったドラマも共通かと思うんですが。高杉:小さい頃から、朝起きたらアニメをつけて、学校から帰ってきて寝るまでずっとアニメで…。川栄:『ごくせん』とか流行ったよね?『ROOKIES』とかめちゃくちゃ盛り上がったじゃん。高杉:『ROOKIES』は地元で唯一、自分から観に行った映画だけど、ドラマを見てなかったから全然わからなかった(笑)。でも、山下智久さんと堀北真希さんの『クロサギ』は、母親に「見せて」って泣いて懇願したくらいハマった!悪が悪を倒す構図がアニメみたいで、面白かったな。川栄:私が人生で一番面白いと思ったのは『ヤンキー母校に帰る』。熱い思いを持った先生がグレた子を更生させる物語に、子供ながらに感動したな。――最近、注目しているエンタメはありますか?川栄:共演した高校生から「ニュースもTikTokで見てる」って聞いて、チェックするようになりました。ニュースにも字幕がついてるし、コンパクトでわかりやすいですね。公式TikTokで“主題歌踊ってみた”とかやってるドラマも多いですし、若い子たちは、そこから入ってドラマを見てくれるのかなって。注目してるエンタメは?高杉:これからの話になっちゃうけど、美術館や博物館に行きたいとは思ってる。川栄:願望で答えるのは、ちょっとずるくない!?高杉:“注目してるエンタメ”という質問の答えにはなってる!YouTubeで、美術は時代背景がわかると楽しいみたいなショート動画が流れてきて、作品に込められていることを知りたいと思いつつ、まだ行けてないです(笑)。『となりのナースエイド』大学付属病院に新たに配属された新米ナースエイド・桜庭澪は、患者ファースト。一方で、天才外科医の竜崎大河は技術至上主義。事あるごとに揉める二人だが、患者を救いたい思いを共有し、距離を縮めていく。やがて、澪の隠された正体が明らかに。原作は現役医師でもある知念実希人による同名小説。1/10より毎週水曜22時~、日本テレビ系にて放送。かわえい・りな1995年2月12日生まれ、神奈川県出身。NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』ヒロイン出演をはじめ、数々のドラマ、映画、舞台に出演。来年3月11日より上演される舞台『千と千尋の神隠し』に主演のひとりとして参加。3月15日公開の映画『変な家』、6月14日公開の『ディア・ファミリー』など予定。ブラウス¥90,200(トリー バーチ/トリー バーチ ジャパン TEL:0120・705・710)スカート¥22,000(ラコステ/ラコステお客様センター TEL:0120・37・0202)シューズ¥23,980(スタッカート/バロックジャパンリミテッド TEL:03・6730・9191)ピアス¥48,400ハートリング¥37,400リング¥80,300(以上アリータ/ブルーベル・ジャパン TEL:03・5413・1050)たかすぎ・まひろ1996年7月4日生まれ、福岡県出身。2009年にデビューし、‘13年、『仮面ライダー鎧武/ガイム』でブレイク。ドラマ『賭ケグルイ』(MBS)、『PICU 小児集中治療室』(フジテレビ)、映画『東京リベンジャーズ』シリーズなど、数々の話題作に参加。来年の大河ドラマ『光る君へ』には、紫式部の弟・藤原惟規役で出演。シャツ¥41,800(エイク/エイクショップinfo@eyck-tokyo.jp)その他はすべてスタイリスト私物※『anan』2023年12月27日号より。写真・KAZUYUKI EBISAWA(makiura office)スタイリスト・武久真理江(川栄さん)菊池陽之助(高杉さん)ヘア&メイク・KUMI(Lodge coop/川栄さん)堤 紗也香(高杉さん)取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2023年12月23日人間の負の感情から生まれる呪いと、それを祓う呪術師との戦いを描いた同名漫画を舞台化した『舞台「呪術廻戦」』。昨年初演され、そのビジュアルで大きな話題を呼んだのが、三浦涼介さん扮する五条。生身の人間が演じるライブ感を大事にしている現場だなと感じます。「もともと兄が原作のファンでしたし、同じ業界にもファンの多い作品ですから、最初はすごくドキドキでした。だからビジュアルが解禁されて、周りから好意的な反応をいただいて、最初の一歩で背中を押してもらえたような気がしました」役柄としては主人公の虎杖(いたどり)たちが在籍している東京都立呪術高等専門学校の教師だが、「自分が勉強させてもらうことが多かった」と語る。「経験豊富な方々ばかりで、集中力がすごいんです。とくに虎杖役の佐藤(流司)さんは求められていることをキャッチする能力が素晴らしいし、体も動く。しかも、いい意味で原作に縛られすぎず、ライブ感をとても大事にされている。当初は原作に忠実にと思っていたけれど、生身の人間が演じるからこその心の部分を大切にしていいんだなと」ただ、それでもやはりキャラクターとして、押さえておかなくてはいけない大事なポイントがある。「自分も原作を読んでファンになったからこそ、ここはこうあってほしいとか、ここは絶対に決めてほしいというポイントがあって、そこは意識しています。五条って適当な感じが面白いんですよね。上の人間に対しての口のきき方も失礼なんだけれど嫌みな感じはなく、何だか許せてしまう。彼自身が持っているチャーミングさが出ればと思っています」一方、三浦さん自身は「考えすぎてしまうタイプ」なのだとか。「だから五条さんに関しては、普段よりも役を決めていかずに、その場で受けたものを大事にするようにしています。ただ役の反動からか、適当な役をやっているときほど、部屋の掃除をいつも以上に几帳面にやってしまうことはあるかも(笑)」今回は「京都姉妹校交流会」と「起首雷同」の2つの物語が上演。「ひとりひとりのキャラクターだけでなく、家族愛とか兄妹愛も描かれていて、ワンシーンだけでも観る価値があるエピソードがちりばめられています。純粋に観て楽しい作品になっているのではと思います」『舞台「呪術廻戦」―京都姉妹校交流会・起首雷同―』虎杖(佐藤)を亡くした呪術高専は、伏黒(熊沢)や釘崎(山口)らが姉妹校交流会に向け特訓に励む日々。迎えた当日、五条(三浦)から驚きの発表が――。12月15日(金)~31日(日)東京・天王洲 銀河劇場2024年1月6日(土)~14日(日)兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobe原作/「呪術廻戦」芥見下々(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)脚本/喜安浩平演出/小林顕作構成補佐/伊藤マサミ(進戯団 夢命クラシックス)出演/佐藤流司、泰江和明、山口乃々華、高月彩良、定本楓馬、寺山武志、南誉士広、立道梨緒奈、小柳心、梅津瑞樹、久家心、長谷川愛、竹内夢、塩田康平、平湯樹里、陰山泰、北村海、益川和久、小貫莉奈、青柳塁斗、三浦涼介ほか※泰江和明休演につき熊沢学が代演S席/S席サイドシート1万1000円A席(3階席)/A席サイドシート9000円ほか©芥見下々/集英社・舞台「呪術廻戦」製作委員会みうら・りょうすけ1987年2月16日生まれ、東京都出身。2002年デビュー。最近の主な出演作に、ドラマ『顔だけ先生』、舞台『オイディプス王』など。来年には舞台『儚き光のラプソディ』への出演も控える。※『anan』2023年12月20日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・村瀬昌広インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2023年12月20日注目の若手ガールを紹介するananのイットガール。ここでは、俳優の鈴木梨央さんに注目!物心がついた頃から、演じることに夢中です。芸能活動を始めたのは5歳の時。「ドラマが大好きで、セリフを暗記しては好きなシーンを再現して遊んでいました。芦田愛菜さんの演技を見た時に、私もテレビに出たいと強く思ったんです。人見知りで泣き虫でしたが、挑戦したいと母に必死に伝えたのを覚えています」12月15日公開のアニメーション映画『屋根裏のラジャー』は、想像の友達“イマジナリ”を題材にしたストーリー。鈴木さんはその物語の中心となる少女、アマンダを演じる。「私より9歳ほど下の年齢の役なので、自分が幼い頃の出演作を見返して、子供らしい表現を探りました。思い返せば、小さい頃ドラマごっこをしていた時、想像の相手役がいたんです。私にとっては、それがイマジナリーフレンドだったのかも!」サラダ作りにハマっています。野菜に合わせたチーズを入れてみたり。ドレッシングも手作りします。アロマキャンドルで睡眠前にリラックス。お気に入りはバニラ系。薄明かりのなか香りに包まれたら、もうぐっすり。大人な部屋を目指してインテリアを改造。コンクリート風のシートとフロアライトを導入したら、落ち着く空間に。すずき・りおNHK大河ドラマ『八重の桜』、ドラマ『Woman』など数々の話題作に出演。2024年4月26~28日上演の舞台『新生!熱血ブラバン少女。』への出演が決定している。※『anan』2023年12月20日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2023年12月20日出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、出産・産後で出会ったいい女を実演。今回は、共感できる相手がいる女性、「一緒にごほうびの会を楽しむ女」になりきり。好きなものを発信してごほうび仲間を見つけて。子どもが通っている保育園の近くにカラオケ店があって、2か月に一度くらいのペースで、保育園のママ友さんと集まっています。お互いに子どもを連れていき、ごはんを食べたり、カラオケをしたり。お祭り会場にあるような大きい滑り台などの遊具やおもちゃが充実しているので子どもたちも楽しく遊べるし、座席ではなくフラットシートな点も、すごくありがたいです。そこで、「今週も頑張ったね」とお互いをねぎらい合うのが本当に癒しの時間に。何回も、「お疲れ~!」と乾杯したくなります(笑)。子どもたちが同じ年齢なので、ぶつかる壁が似ていて、悩みを共有できることが多く、“うちも同じことがあったよ”と共感し合うことで、すごく気持ちが楽になります。彼女は、その日の夜ごはんを前日の夜に用意しておくタイプで、私は、その日の朝に作るタイプ。ごほうびの会の日は用意しなくていいので、お互いにバタバタして夜ごはんの準備ができなそうな時を狙って開催することも。そういう決め方ができるのも、似た境遇であったり、お互いの状況を理解しているからこそ。開催スケジュールが決まった瞬間からとにかく楽しみで、いろいろなことが頑張れる。私にとってはごほうびのような日になっています。私だけではなく、相手のママ友さんもごほうびだと思っていて、同じ温度感で喜んでくれていることもすごく嬉しいです!一緒にごほうびの会ができる人になるためには、身近に、ごほうびだと思うものの感覚が似ている人を探してみるのがいいと思います。自分にとって嬉しい食べ物が焼き肉だとしたら、喜んでくれそうな人を見つけて誘ってみる。逆に、「私はタイ料理が好き!」のように発信しておくと、声をかけられやすくもなるはずです。よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。バラエティ番組やCMで活躍中。今年6月に第三子を出産。※『anan』2023年12月20日号より。写真・中島慶子文・重信 綾(by anan編集部)
2023年12月19日日曜朝のテレビ画面いっぱいに広がるビッグボディ。ロバートの秋山竜次さんとアルコ&ピースの平子祐希さんが、体格ブラザーズとして自慢の体躯で笑いを生み出している。鍛えたりシェイプアップする代わりに、気の向くままに食べて寝る。そんな二人の体からは、ありのままのボディを全肯定してくれる、ポジティブなパワーが放たれていました。体格ブラザーズ(ロバート・秋山竜次×アルコ&ピース・平子祐希)――今回、「バランスバストのつくり方。」特集に合わせて、素晴らしいバストをお持ちの体格ブラザーズのお二人に登場いただきました。リュウ(秋山竜次):(シガールを葉巻のように指に挟んで)すみません、これ、やりながらでいいですか?ユウ(平子祐希):(ケータリングのおにぎりを手にとって)みなさんもね、食べながらやりましょう。――召し上がってください。さっそくですが、お二人はバストを仕上げるために何かされていますか?ユウ:「仕上げる」っていうのは何か作為的な言い回しだね。ちょっと乱暴だよな(おにぎりを食べる)。リュウ:今、答えが出てるじゃないか。どんなときも食い続けてゴロゴロして、ジムにも通わず欲望のままに生きる。それが良いバストが仕上がる秘訣なのかもしれねぇな。ユウ:だから、貪りが足りてないよね。バストっていうのは貪りが育むものなんだ。仕上げるとか鍛えるとか、俺らに言わせるとちゃんちゃらおかしいわけよ。リュウ:バストってのは脂肪も大事だからな。バキバキに鍛えて胸筋をつけるんじゃなく、人間らしい脂肪がある程度乗ってないと。――「鍛える」や「痩せる」ではなく、「体格」をポジティブワードとして使われているところにオリジナリティを感じます。「体格ブラザーズ」という名前を手に入れたとき、どう思われましたか?リュウ:自然と引き寄せられたんだろうね。普段は別のグループに属している俺たちがひょんなことから一緒になって、「おぉ、体格似てるなぁ。どういう食生活?同じじゃないか。年齢?同じじゃないか。通ってきたカルチャーは?同じじゃないか。兄弟じゃねぇか!」で、体格ブラザーズ結成さ。そう書けよ。――はい。ユウ:たまたま俺ら二人にそういう名称がついたのであって、これを読んでいる人たちには気づいてほしい。個々に異なっているけれど誰もが体格を持ち合わせて生きていて、何かを貪ってどこかに怠惰があって、必ず共通項がある。なりたいんだったら、お前らも明日から体格ブラザーズであり体格シスターズなんだよ(2つ目のおにぎりを食べる)。リュウ:これが俺たちのマジの姿なんだ。食いたいがままやってきた二人が出会ったら、メディアさんがそれを映像として映してくれて、そのうち反響が出てきてよ。今じゃ街で「体格ブラザーズだ」って言ってくる人も増えた。不思議なもんだよな。ユウ:シェイプアップだの筋トレだのがこれだけはやっている中で、言ってみれば反動分子だったんだ。地下で力を蓄えていたのが今こうして地上に出てきて、おたくらがそれをカメラで追っている。体格ブラザーズってのは現象なんだ。時代が生み出した化け物だよ。リュウ:すごいぜ、このユニットは。――お互いの体格で好きなポイントはありますか?リュウ:そりゃああるよ。ユウって、ラグビーをやっていた体がベースなんだよね。その上に脂が乗っかってる。ラグビーをやり続けたんじゃなくて、その後にダラダラした生活を送ったのが全部出てるっつうか。ユウ:ラグビーをやめ続けたらこうなれるね(サンドイッチを食べる)。リュウ:「いや、ラグビーやめたなぁ!」って感じ。昔の体が下に透けて見えるのがいいよ。ユウ:俺は「体格」って漢字を象形文字に戻したらグニャ~ッと曲がっていってリュウの体になるんじゃねぇかなって思ってるよ。昔の中国で漢字を考えた偉い学者さんたちがいるとしたら、リュウのような体の持ち主を描写して「体格」って文字をつくったんだと思う。それぐらいオリジンだよね。リュウ:言いすぎだよ。ありがとうな。俺は銭湯でおっさんに「体格いいなぁ!」って言われたくて生きているから、「体格」イコールこの体っていうのは嬉しいよ。鍛えている人のことも「体格がいい」って言うけど、やっぱり風格がないとダメなんだ。「格」って文字があるんだから。それってつまり、ほどよく腹が出て脂が乗った恰幅の良さなんだよ。――秋山さんの「体モノマネ」のように、芸人さんにとって体格はひとつの武器になると思います。体格と笑いの関係をどう捉えていますか?ユウ:体格の膨らみって表現方法の膨らみでもあるのよ。ガリガリにできること、筋肉質にできること、そのすべてを賄えるのが体格なわけでしょ。だからオールマイティのジョーカーみたいなものだよね。リュウ:最初っから体格があれば、カメラマンさんになんとか頑張ってもらって細く見せることもできる。捏造はいくらでもできるんだよ。でも痩せているやつを太らすのは嘘くせぇんだ。ユウ:体の横をパテで埋めてデカくするわけにもいかないだろ。リュウ:ただ、俺もまだ体格に憧れていない時代はあったよ。「細いラインがモテるんじゃないか」と思って、デビューして数年は着替えるときも腹を極力隠していた。腹なんて見せていじられたくないって思ったさ。ションベンくせぇよな。今は1秒でいいから服を脱がしてほしいよ。ユウ:昔は青くさかったね。俺も肌の露出は極力控えて雰囲気をつくって、空気感を重んじるコントをつくり続け、その結果あえいであえいで。リュウ:空気感に憧れて、いつまでもニン(※外見や人柄まで含めた「その人らしさ」のこと)に合ってないことをしてるやつを見ると思うよな。「一発、体見せりゃいいのによ」って。そうするとリミッターがぶっ壊れるから。――最後に、読者へのメッセージをお願いします。リュウ:やっぱり俺たちを見て思ってほしいよね。「あ、体格って活かせるんだ」って。彼氏や旦那さん、お父さんの腹を見て「だらしない体だな」って思っている人もいるかもしれないけど、一つ見方を変えればとてつもない武器になるわけだからな。痩せさせたら「なんだかつまらない」って後悔するときがくるぜ?ユウ:今これを読んでいる細いやつ、鍛えすぎて悩んでるやつ、俺らはすべての人に門戸を開いてる。誰しもが、体格ブラザーズセピアなんだ。君たちの挑戦を、俺たちはいつだって待ってる。リュウ:腹と腹でぶつかろうじゃねぇか。読者のみなさん、体格に関するお悩み、そして水回りのことは体格ブラザーズに…。リュウ・ユウ:(同時に)お任せください。/お任せあれ。リュウ:「ください」で来いよ。それは“勘定奉行”なんだよ。ユウ:「お任せあれ」は“勘定奉行”の専売特許ではないから。リュウ:あとお前、取材の間にケータリング何個食った!?5個!?ユウ:あー、おいしかった。ごちそうさまでした。体格ブラザーズ日曜朝の情報番組『シューイチ』のコーナー企画として結成された、ロバートの秋山竜次さんとアルコ&ピースの平子祐希さんによる体格ユニット(番組内での互いの呼び名は「リュウ」と「ユウ」)。食べて寝てお風呂に入って、“体格”を“仕上げ”ていくのがコンセプト。最近は行政とのコラボやアジア進出を狙うなど、体格も活動も幅を広げている。『シューイチ』は毎週日曜7:30~10:25、日本テレビ系で放送中(「体格ブラザーズ」は不定期放送)。あきやま・りゅうじ(写真左)1978年生まれ、福岡県出身。お笑いトリオ、ロバートのボケ担当。『キングオブコント2011』王者。ソロとしての活動に「ロバート秋山のクリエイターズ・ファイル」など。自称・市民プール愛好家。ネックレス¥22,000(マリハ TEL:03・6459・2572)その他はスタイリスト私物ひらこ・ゆうき(写真右)1978年生まれ、福島県出身。お笑いコンビ、アルコ&ピースのボケ担当。高校のラグビー部時代は東北選抜に選出され強化指定選手として活躍。愛妻家としても知られる。相方の酒井健太と共にサウナ好き。ネックレス¥18,700(マリハ)その他はスタイリスト私物※『anan』2023年12月13日号より。写真・森山将人(TRIVAL)スタイリスト・鹿野巧真ヘア&メイク・坂西 透取材、文・斎藤 岬撮影協力・BACKGROUNDS FACTORY(by anan編集部)
2023年12月13日超エリート高校生が校則で禁じられた“恋愛”に挑む姿を描くドラマ『恋愛のすゝめ』。名門進学校の創設以来の天才・鳳(おおとり)啓介を演じる綱啓永さんは、本作が連ドラ単独初主演。このタイミングで主演できたことがベストだったと今は思います。「主演をやらせていただけると聞いた時は、すごく光栄なのと同時に驚きもありました。舞台『タンブリング』でご一緒した中屋敷(法仁)さんが脚本を担当される繋がりもあって決まったと思うので、今までの努力が実ったと感じる瞬間でしたね」人生を勉強に捧げてきた役柄と自身では似ている点がほとんどなく、アプローチに苦戦したそう。「ただ、鳳啓介は常に全力な人間なので、この役を一生懸命演じていれば勝手に彼になっていくことに気づいたんです。なので、考えすぎて毎日頭が痛くなるくらい熱を込めてやらせてもらっています。頭がいい役だから、知らない単語が台詞にめっちゃ出てくるんですよ。全部調べたんですが、今までで一番ウィキペディアを使っているかも(笑)。長台詞も多く普段の覚え方が通用しなかったので、ボイスレコーダーに録音して、普段は音楽を聴く時間を台詞覚えに当てています。実は昨年撮影した映画も台詞量が半端なく、そこを乗り切った時に“俺は無敵だ!”と思ったんです。なのに、今回新たな壁が現れて…。それもなんとか乗り越えて“もう俺に怖いものはない”と思っているけれど、きっとまたこれを超えるものが現れるんでしょうね(笑)」今回“勉強の天才”を演じている綱さんに、自身は何の天才だと思うかを尋ねてみると意外な答えが。「“普通”の天才かな。何をしても中の上くらいなんですよ。わりとなんでも器用にできるけど、極めることがないから勝てはしないんです」デビュー6年目。着実にステップアップしているように見える俳優人生も決して順調ではなかったと語る。「たくさんの壁を経験しましたし、周りに恵まれている人も多いから、自分がスムーズに進んできたとは思いません。でも逆に、このタイミングで初主演ができたのは、自分にとってベストだったのかなって。ある程度経験してから臨むことができてよかったと思えるようになりました」初の座長を経験し、さらなる成長を遂げた綱さんの次の目標は?「ドラマだと、いつかゴールデンタイムでも主演ができたら嬉しいですね。成長の通過点としてやってみたいなって思います。そして、今回精神的にしんどい時に共演者の方が支えてくれているので、今後は僕も周りの方を支えていきたいです」『恋愛のすゝめ』厳格な進学校に通うカリスマ生徒会長(綱啓永)が、“恋愛”という難問に挑む異色ラブコメ。主人公の学友を演じる一ノ瀬ワタルやひょっこりはんなど、ユニークな共演陣も話題に。毎週火曜24時58分~、TBS系にて放送中。つな・けいと1998年12月24日生まれ、千葉県出身。2017年に第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストにてグランプリを受賞し、俳優として活躍。出演映画『違う惑星の変な恋人』が’24年1月26日に公開予定。衣装協力・ヴィクティムワンスリー コンパウンド フレーム※『anan』2023年12月13日号より。写真・Nae.Jayスタイリスト・三宅 剛ヘア&メイク・牧野裕大インタビュー、文・真島絵麻里(by anan編集部)
2023年12月12日夫婦の危機
セレブ婚で変わってしまった親友
義父母がシンドイんです!