若手実力派の妻夫木聡と松山ケンイチが初共演を果たした映画『マイ・バック・ページ』の公開を前に、「青春の1ページをふり返る!酔いどれトークショー」と銘打ったイベントが都内劇場にて行われ、試写の上映前に、同作でメガホンを取った山下敦弘監督と出演者の長塚圭史、山内圭哉が登壇し、ビール片手に映画について熱いトークバトルを繰り広げた。原作は、文芸や映画評論・翻訳などを手掛け、幅広く活躍する川本三郎自らがジャーナリスト時代に経験した日々をつづった同名小説。1969年から1972年、反戦運動や全共闘運動が激しかった時代を背景に、激動の時代を駆け抜けた若者たちの青春を描いた衝撃と感動のドラマ。妻夫木さんは理想に燃える若きジャーナリスト・沢田を、松山さんは革命を目指す活動家・梅山を好演している。山下監督の進行でトークイベントは開始されたが、共に旧知の仲だという3人は、お酒を飲みながらざっくばらんに若い頃の思い出話に花を咲かせた。山内さんは、山下監督について「若い頃から知ってるけど、(今回は)大きな現場を回して、立派になったなあ」と感心しきり。以前山下監督の『リアリズムの宿』(’04)で主演している長塚さんも「今回は人の多さにびっくり。スタッフが同じで、みんな立派になったなあって…」と喜びをあらわにしていた。長塚さんと山内さんは劇中、共に当時の若者たちのカリスマでもある東大と京大の全共闘議長役を演じているのだが、自身の20代の頃についてふり返った。長塚さんは早大在学中になぜか学生運動によく誘われたというエピソードを披露。山内さんもバンド活動やら俳優業をしていた若い頃を楽しんでいた様子。山下監督は、すでに映画製作にいそしんでいたそうだが、女っけが全く無く、可哀想に思った知人が紹介してくれた女の子とデートしたものの、うまくいかなかったと切ない青春時代に思いを馳せていた。3人の楽しい話はつきなかったが、山下監督は映画について「厚みのあるキャスティングができた。全員が素晴らしい。演出に自身あり!」ときっぱり。長塚さんは「長い作品ですが、最後まで観ると“いい!”と思える。人間模様を観てほしい。現場の力が伝わってくる」と作品を熱くアピール。山内さんも「東日本大震災が起きて若い人も政治に関心を持って、世の中をどうにかしなければと思っている人もいると思うが、この時代(1969〜1972)に世の中を変えてやろうと思っていた人たちがいたということを知って欲しい」とそれぞれがこれから映画を観る観客に向けてメッセージを伝え、イベントを締めくくった。『マイ・バック・ページ』は5月28日(土)より全国にて公開■関連作品:マイ・バック・ページ 2011年5月28日より新宿ピカデリー、丸の内TOEIほか全国にて公開© 2011映画『マイ・バック・ページ』製作委員会■関連記事:玉木宏、大河ドラマ「平清盛」で源義朝役!早くも清盛にライバル心メラメラ!?逆境に強そうな俳優ランキング1位は水嶋ヒロ!結婚、独立…逆風でのパワーに共感監督×長塚圭史×山内圭哉が語る『マイ・バック・ページ』試写会に80組160名様ご招待“先輩”妻夫木が松ケンにダメ出し!奥田民生はマイペース舞台挨拶松山ケンイチ主演『うさぎドロップ』主題歌にPUFFY業界初、アニメ版も同楽曲使用
2011年05月17日映画『マイ・バック・ページ』の完成披露試写会が4月13日(木)、都内で開催され、主演の妻夫木聡、松山ケンイチに山下敦弘監督、主題歌を歌う「真心ブラザーズ」と奥田民生が舞台挨拶に登壇した。幅広い活躍を見せる文筆家の川本三郎が、記者時代に実際に関わったある事件を主軸に、1969年から70年代初頭の激動の時代のさなか、社会の変革を夢見る若者たちが理想を追い求め闘い、葛藤するさまが綴られる。妻夫木さんは「60年代を生きていない僕らが魂を込めて作りました。僕らにとって“真実”と思えるようなものができたと思う」と挨拶。松山さんも「いま、絶対に必要な作品。初号で観て本当に興奮して、すごい作品ができたと思った」と言葉に力を込めた。ジャーナリストの沢田を演じるにあたって「いまの時代の“真っ直ぐさ”と、この時代の”真っ直ぐさ”は質が違う。アプローチの段階で、(かつて川本さんが住んでいた)阿佐ヶ谷に行ってスーパーで野菜を買ったり、東大に行って安田講堂に触れたり、心で感じることを大事にした」と真摯に語る。2人は同じ事務所に所属しながらも本作で初共演。妻夫木さんは「(松山さんは)初めて会ったのは9年くらい前で、階段の隅で体育座りしてるような奴だった」と明かし、「もっと早くにとも思っていたけど、こうやって向き合って芝居ができる作品で一緒にできて楽しかった」と嬉しそう。一方の松山さんは「いまでもたまに体育座りしています(笑)」とおどけつつ、妻夫木さんについて「“普通”ということを演じさせたら妻夫木さんに勝てる人はいない。今回もすごかったです。うまく言えないけど…見てもらえれば分かります」と絶賛するも、“先輩”妻夫木さんからは「お前、話がザックリ過ぎなんだよ!」とダメ出しが…。この後、ボブ・ディランの名曲「My Back Pages」をカバーした主題歌を歌う真心ブラザーズと奥田さんが登場。奥田さんは、ちょっと困ったような表情で「映画で英語で歌ってますが…どうなんでしょうか。個人的には、(映画を観終わって流れる主題歌が)『おれかよ!』ってブルーになりました。でもボブ・ディランのいい曲なのでいいかと…」とユーモアたっぷりに語り、会場を笑いに包んだ。真心ブラザーズの桜井秀俊は「奥田民生の流暢な英語に“救われる”というか、肩の力が抜ける」とこれまた独特の言葉で絶賛。奥田さんは「日本人の人が聞いても外国の人が聞いても、何て言っているのか分からないと思う」とマイペースに飄々と語っていた。妻夫木さんが最後に「いまの時代にはない情熱を感じてもらえたら」と訴え、舞台挨拶は幕を閉じた。『マイ・バック・ページ』は5月28日(土)より新宿ピカデリー、丸の内TOEIほか全国にて公開。■関連作品:マイ・バック・ページ 2011年5月28日より新宿ピカデリー、丸の内TOEIほか全国にて公開© 2011映画『マイ・バック・ページ』製作委員会■関連記事:松山ケンイチ主演『うさぎドロップ』主題歌にPUFFY業界初、アニメ版も同楽曲使用『マイ・バック・ページ』山下監督があの青春映画の秘話披露カエラや沢尻が…妻夫木×松ケン共演映画主題歌で真心ブラザーズと奥田民生がB・ディラン名曲をカバー妻夫木&松ケンの新旧“大河コンビ”共演『マイ・バック・ページ』ビジュアル解禁森三中・黒沢と“夫婦”役の松山ケンイチ小雪との結婚の質問には…
2011年04月13日多くの映画ファンに惜しまれつつ、閉館が決まったミニシアターの雄・渋谷シネセゾンにて2月23日(水)、同館で大ヒットを記録した青春映画『リンダ リンダ リンダ』がクロージング特別上映された。上映前にはメガホンをとった山下敦弘監督がトークショーに登壇し、当時の思い出をはじめ、妻夫木聡&松山ケンイチ共演の最新作『マイ・バック・ページ』について語った。『リンダ リンダ リンダ』は学園祭を前に空中分解寸前だった女子高生バンドが、ペ・ドゥナ演じる韓国人留学生をメインボーカルに招き入れ、人気バンド「ザ・ブルーハーツ」のカバーに挑む青春ストーリー。当時の山下監督にとっては、初のメジャー規模での映画製作で「ブルーハーツに特別思い入れがあったわけではないし、いまの女子高生がブルーハーツを歌って面白くなるのかな…って、気持ち的には乗らなかった」。そんな後ろ向きな(?)山下監督の背中を押したのは、先輩にあたる熊切和嘉監督からの「でも仕事来てないんでしょ?断る理由もないじゃん。俺なら撮るけど」という言葉だったのだとか。一方、山下監督も映画『ほえる犬は噛まない』で主演を務めたペ・ドゥナに興味があったといい、「ダメ元でプロデューサーに話をしたら、意外や意外『それいいですね』って。ちょうど『子猫をお願い』のプロモーションで彼女が来日すると聞いて、慌てて会いに行きました」と舞台裏を披露。「急きょ主人公を韓国人に書き換えたが、ブルーハーツを日本人が歌うと“意味”がついちゃうし、結果的にすごく良かったですね」とペ・ドゥナの起用が、作品作りの大きな原動力になったと語った。キャストの大半はオーディションで決定。バンドメンバーには前田亜季、香椎由宇、関根史織(Base Ball Bear)が選ばれた。先日、香椎さんは第一子となる男児を出産したが、「いまやお母さんですもんね。当時は18歳で、何というか暗かった(笑)。物静かで独特な雰囲気が印象的でした」と山下監督もしみじみした表情だ。さらに同作にはブレイク前の松山ケンイチや小出恵介も出演。「まさかあんなに有名になるとは」とキャスティングした山下監督本人も驚きを隠せない様子だった。ちなみにオーディションには当時は無名に近かった木村カエラや『パッチギ!』に出演したばかりの沢尻エリカの姿もあり、「沢尻エリカは『10代でこのオーラかよ』って感じで、ものすごく怖かった」そうだ。そんな山下監督が、約3年ぶりにメガホンに取った最新作が『マイ・バック・ページ』だ。原作は映画評論をはじめ幅広い分野で活躍する川本三郎が、ジャーナリスト時代に経験した日々を綴った衝撃の同名ノンフィクション。理想に燃え、新聞社が発行する週刊誌編集部で働く記者・沢田(妻夫木さん)と、左翼活動家・梅山(松山さん)との出会いを軸に、反戦運動や全共闘運動に揺れた70年代の“熱”を活写する。「2人とも基本的には真面目」と主演俳優を語る山下監督。しかしタイプは対照的だといい「妻夫木くんは撮影前から役を作りこんでくれた。シナリオにもぎっしり書き込みがありますね。松山くんは『リンダ リンダ リンダ』以来、久しぶりだったけど、臨機応変で現場で役を作る柔軟性がある」。注目の初共演が生み出す化学反応も『マイ・バック・ページ』の大きな見どころとなりそうだ。『マイ・バック・ページ』は5月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:マイ・バック・ページ 2011年5月28日より新宿ピカデリー、丸の内TOEIほか全国にて公開© 2011映画『マイ・バック・ページ』製作委員会■関連記事:妻夫木×松ケン共演映画主題歌で真心ブラザーズと奥田民生がB・ディラン名曲をカバー妻夫木&松ケンの新旧“大河コンビ”共演『マイ・バック・ページ』ビジュアル解禁森三中・黒沢と“夫婦”役の松山ケンイチ小雪との結婚の質問には…妻夫木&松ケンが初共演ベトナム、全共闘の激動の時代を疾走!
2011年02月24日累計発行77万部の宇仁田ゆみによる同名人気漫画を映画化した『うさぎドロップ』の最新特報映像と、松山ケンイチ&芦田愛菜のキュートなポスタービジュアルが解禁!27歳の独身サラリーマンと6歳の少女の共同生活の一端が明らかに。亡くなった祖父の葬式の場で、祖父の隠し子である少女・りんを引き取ることを宣言した27歳で独身、彼女なしのダイキチ。その日から不器用な男としっかり者の少女のちぐはぐで、心温まる共同生活が描かれる。ダイキチを演じるのは、先日『GANTZ』が公開され、その後編となる『GANTZ:PERFECT ANSWER』、さらに妻夫木聡との共演作となる『マイ・バック・ページ』の公開も控える松山ケンイチ。今回到着した特報映像では、「おれんち、来るか?」と渋く(?)決めたかと思えば、鏡を見ながら「またカッコつけちゃったよ、おれ」と嘆く姿など不器用な男っぷりが満載!そして、独特の雰囲気を持った少女・りんを演じるのはドラマ「Mother」(日本テレビ)や映画『告白』などでの名演で、天才子役と名高い芦田愛菜ちゃん。松山さんと並んでごはんを食べる姿や、電車で松山さんにもたれかかって眠る姿などキュート!解禁となったポスターでも、愛らしい笑顔を見せてくれている。おんぶして、指切りして…と独身ながら、意外にも(?)イクメンぶりが板についている松山さん。いや、愛菜ちゃんのようなかわいい女の子が相手なら当然か?香里奈に桐谷美玲、池脇千鶴に木村了など豪華共演陣にも注目!『うさぎドロップ』は8月20日(土)より、全国にて公開。※こちらの特報映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:うさぎドロップ 2011年8月20日より全国にて公開© 2011『うさぎドロップ』製作委員会■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第11回) 家事に積極的に参加してくれそうな俳優は?
2011年02月21日第53回ブルーリボン賞の授賞式が2月15日(火)、都内で開催され主演男優賞の妻夫木聡、主演女優賞の寺島しのぶをはじめ、受賞者が一堂に会した。助演女優賞に輝いた木村佳乃が壇上で感極まって声を詰まらせる一幕も!例年、スポーツ新聞社7紙の映画担当記者で構成される「東京映画記者会」による日本国内で有数の歴史を持つ本映画賞。前年に主演男優賞&女優賞を受賞した2人が司会を務めることになっており、昨年『ディア ドクター』、『おっぱいバレー』でそれぞれ主演賞に輝いた笑福亭鶴瓶と綾瀬はるかの異色コンビが担当、絶妙なボケと突っ込みを見せつけた。なかなかVTRが始まらずに鶴瓶さんが「受賞者はこの方です」と数回繰り返したり、綾瀬さんが受賞者の妻夫木さんに「それではステージへどうぞ」と言ったときにはとっくに妻夫木さんはが壇上にいて「グダグダじゃないですか(笑)!」と突っ込まれたりと、ハプニング続きで会場は笑いに包まれた。作品賞から発表と授賞が行われるのが通例だが、主演男優賞の妻夫木さんと新人賞の生田斗真は現在、舞台公演中のため最初に登場。鶴瓶さんは『悪人』公開当時、映画を観てすぐに妻夫木さんに電話して感動を伝えたそうで、妻夫木さんは「鶴瓶さんからの電話は『飲みに行こう』だけなので、珍しかった」とふり返り、受賞については「嬉しいの一言です。初めて自分で『やりたい』とわがまま言って演じさせてもらい、印象深い作品です」と受賞を喜んだ。『人間失格』、『ハナミズキ』で新人賞に輝いた生田さんは、ジャニーズ事務所所属のタレントで初めてブルーリボン受賞の快挙。「賞は無縁だと思っていたので本当に感謝しています」と監督をはじめとするスタッフ、事務所関係者、ファンへの感謝を述べ「(ジャニーズの)ほかの人がやらなかったことを実践するという気持ちでいます!」とさらなる精進を誓った。助演男優賞を贈られた石橋蓮司は「役者稼業を半世紀以上やってきて初めて」のブルーリボン受賞。『今度は愛妻家』でオカマ役、『アウトレイジ』でやくざ役を好演したが「この歳で、もう真っ当な人間には戻れないな…と(苦笑)。異端の道を進む覚悟です!」と力強く語った。『告白』での過保護な母親役で新境地を開き、見事、助演女優賞を獲得した木村さんは涙をぬぐいつつ「映画に出たくてこの世界に入って…今日ほど嬉しい日はありません」と喜びを語った。鶴瓶さんから「かっこいいダンナさん(東山紀之)は何と?」と質問されると「喜んでくれました」と笑顔を見せた。主演女優賞は、先日授賞式が行われた毎日映画コンクールと同じく『CATERPILLARキャタピラー』の寺島さん。予算がないところから始まった作品であり、若松孝二監督からは当初から「寺島さんが映画祭で賞とって!」と脅迫(?)されていたそうだが、見事、ベルリン国際映画祭の最優秀女優賞を獲得。だが、小規模作品とあって国内の映画賞の受賞は予想していなかったそうで「想像していなかったので嬉しい!」と笑顔で語っていた。生田さんと同じく新人賞に輝いた桜庭ななみは着物姿で登場。鶴瓶さんからは「普段はボーっとしてるけど、演技させるとすごい!歌はちょっと…」と紹介された桜庭さんは笑顔で『最後の忠臣蔵』の監督・杉田成道や共演の役所広司、『書道ガールズ!!−わたしたちの甲子園−』で共演した成海璃子らの名前を挙げて感謝を口にした。監督賞は『川の底からこんにちは』の新鋭・石井裕也監督が受賞。監督は次回作撮影中で欠席となったが、本作主演の満島ひかりとの入籍に続いてブルーリボン受賞と絶好調!次回作も期待したいところ。そして、栄えある作品賞に輝いたのは松たか子主演で本屋大賞のベストセラーを映画化した『告白』。代表して来場した中島哲也監督は「現場でほとんど全員がインフルエンザにかかって、37人の子供たちのうち20人がいない日があったりして、普通の映画の倍くらい大変でした」と苦労を明かしつつも喜びに浸った。ちなみに、今週金曜日は日本アカデミー賞の授賞式も開催。本日の受賞者のほとんどが候補に入っているが、結果はいかに?第53回ブルーリボン賞受賞一覧作品賞:『告白』監督賞:石井裕也(『川の底からこんにちは』)主演男優賞:妻夫木聡(『悪人』)主演女優賞:寺島しのぶ(『CATERPILLARキャタピラー』)助演男優賞:石橋蓮司(『今度は愛妻家』、『アウトレイジ』)新人賞:生田斗真(『人間失格』、『ハナミズキ』)新人賞:桜庭ななみ(『最後の忠臣蔵』、『書道ガールズ!!−わたしたちの甲子園−』)外国作品賞:『第9地区』■関連作品:第9地区 2010年4月10日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 District 9 Ltd All Rights Reserved.最後の忠臣蔵 2010年12月18日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010「最後の忠臣蔵」製作委員会 書道ガールズ!!−わたしたちの甲子園− 2010年5月15日より新宿バルト9ほか全国にて公開© NTVハナミズキ 2010年8月21日より全国東宝系にて公開© 2010映画「ハナミズキ」製作委員会人間失格 2010年2月20日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開アウトレイジ 2010年6月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010『アウトレイジ』製作委員会今度は愛妻家 2010年1月16日より全国にて公開©2010 映画「今度は愛妻家」製作委員会CATERPILLARキャタピラー 2010年8月14日より公開© 若松プロダクション悪人 2010年9月11日より全国東宝系にて公開© 2010「悪人」製作委員会 川の底からこんにちは 2010年5月1日よりユーロスペースほか全国にて順次公開告白 2010年6月5日より全国東宝系にて公開© 映画「告白」フィルムパートナーズ■関連記事:毎日映画コンクール授賞式稲垣吾郎、極悪人役にSMAPメンバー「地が出てるね」毎日映画コンクールタキシードの稲垣吾郎に大歓声!三池監督は銀色ジャケットで登場2010年映画ファンが選ぶベストムービー洋画大作を抑えあの邦画がNo.1に輝く!日本アカデミー賞優秀作品を一挙上映!好きな作品を観られる鑑賞券を5組10名様プレゼント【シネマモード】2010年をふり返ってみれば…
2011年02月16日第65回毎日映画コンクールの授賞式が華やかなグリーンカーペットイベントに続いて開催され、各受賞者が壇上で喜びを語った。授賞式後には報道陣向けの会見の時間もとられ、極悪非道な殿様役で男優助演賞を受賞した稲垣吾郎(『十三人の刺客』)が“悪役への目覚め”を熱く語る一幕も!スポニチグランプリ新人賞を受賞した徳永えり(『春との旅』)は、壇上で過酷な撮影をふり返りつつ、小林政広監督に感謝の弁。さらに、共演者の仲代達矢とのエピソードとして「撮影が本当につらくて、この映画で女優をやめようかとも思うくらい追い詰められましたが、仲代さんが『君は女優らしくないし、華があるかないかで言ったらない!だからこそ女優を続けなさい』とおっしゃってくださった」と明かし、さらなる飛躍を誓った。同じく新人賞受賞の遠藤要(『イエローキッド』)は、両親の離婚や母の死を経て、荒れた生活を送っていたが、ある老人ホームで芝居を公演し、それがきっかけで俳優の道を志したと語り、自身が関わってきた多くの人々への感謝の言葉を述べた。女優助演賞の夏川結衣(『孤高のメス』)は「(成島出)監督がすごい思いを込めた作品であり、俳優、スタッフが同じ方向を向いてやることができた」と充実した表情で喜びのコメント。続いて、客席からの「おめでとう!」という大歓声を浴びつつ登壇した稲垣さんは「初めての極悪非道な役で、脚本読んでびっくりして『(周囲に)どう思われるかな?』と思ったんですが、三池監督からは『こんな楽しい役はないから、好きに気持ちよく演じて』と言われた」と明かし、最後に「毎日新聞、良い新聞!」と付け加え、会場の笑いを誘った。さらに式後の会見では、出演後の周囲の反応について「(SMAPの)メンバーには『地だね』と。香取くんには『素の吾郎ちゃんだね』とか、ひどいことを言われました」と苦笑い。とはいえ、役柄は気に入っているようで「いつもメンバーにいじめられて『お前はMだ』と言われてるんですが、Sの部分が出てきましたね」とノリノリ。今後もこうした悪役を演じたいと意欲的に語っていた。『キャタピラー』で女優主演賞を受賞した寺島しのぶは、本作の若松孝二監督を引き合いに「監督のような激動の人生を送れるかは分かりませんが、情熱は持ち続けたい」と力を込めた。そして『孤高のメス』で男優主演賞に輝いた堤真一は「こうした場にいると、日本映画の諸先輩方の思いがあって、自分はその上に立たせてもらっているんだということを改めて感じます。今後、もっと深く、愛情を持って、そして自分を磨いて映画に関わっていきたい」と真摯な表情で語り、会場の喝采を浴びた。そして、稲垣さん同様に「毎日新聞、良い新聞」と付け加え、再び会場は笑いに包まれた。映画界の発展に貢献した女優に贈られる田中絹代賞を受け取った江波杏子は、デビュー当時の17歳のときに、田中さんが監督を務めた『流転の王妃』の撮影現場に行ったという思い出を語り、大女優の名を冠した賞の受賞を喜んだ。そして、今年の本映画賞で、最高賞に当たる栄えある日本映画大賞に輝いたのは、妻夫木聡、深津絵里主演の『悪人』。壇上に上がった李相日監督は「役者を追い込み、彼らの力が大きな力になりました。全員で掴み取った作品なので、キャスト・スタッフを代表してこの賞をいただきます」と感慨深げにトロフィーを受け取り笑顔を見せた。毎日映画コンクール受賞一覧日本映画大賞:『悪人』日本映画優秀賞:『春との旅』監督賞:三池崇史(『十三人の刺客』)外国語映画ベストワン賞:『息もできない』男優主演賞:堤真一(『孤高のメス』)女優主演賞:寺島しのぶ(『キャタピラー』)男優助演賞:稲垣吾郎(『十三人の刺客』)女優助演賞:夏川結衣(『孤高のメス』)スポニチグランプリ新人賞:遠藤要(『イエローキッド』)/徳永えり(『春との旅』)田中絹代賞:江波杏子脚本賞:佐藤有記(『ヘヴンズ ストーリー』)撮影賞:近藤龍人(『海炭市叙景』)音楽賞:ジム・オルーク(『海炭市叙景』)美術賞:近藤成之(『武士の家計簿』)録音賞:中村淳(『十三人の刺客』)アニメーション映画賞:『カラフル』TSUTAYA映画ファン賞:『THE LAST MESSAGE 海猿』(日本映画部門)/『エクリプス/トワイライト・サーガ』(外国映画部門)特別賞:高峰秀子■関連作品:エクリプス/トワイライト・サーガ 2010年11月6日より丸の内ルーブルほか全国にて公開TM & © 2010 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.カラフル 2010年8月21日より全国東宝系にて公開© 2010森絵都/「カラフル」製作委員会 武士の家計簿 2010年12月4日より全国にて公開© 2010「武士の家計簿」製作委員会海炭市叙景 2010年11月27日より函館先行公開、12月上旬、渋谷ユーロスペースにて公開© 2010佐藤泰志/『海炭市叙景』製作委員会THE LAST MESSAGE海猿 2010年9月18日より全国東宝系にて公開© 2010 フジテレビジョン ROBOT ポニーキャニオン 東宝 小学館イエローキッド 2010年1月30日よりユーロスペースほか全国にて順次公開CATERPILLARキャタピラー 2010年8月14日より公開© 若松プロダクション孤高のメス 2010年6月5日より全国にて公開© 2010「孤高のメス」製作委員会ヘヴンズ ストーリー 2010年10月2日よりユーロスペース、10月9日より銀座シネパトスほか全国順次公開© 2010 ヘヴンズ プロジェクト十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会息もできない 2011年1月22日よりシネマライズにて期間限定公開春との旅 2010年5月22日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほか全国にて公開© 2010『春との旅』フィルムパートナーズ/ラテルナ/モンキータウンプロダクション悪人 2010年9月11日より全国東宝系にて公開© 2010「悪人」製作委員会■関連記事:毎日映画コンクールタキシードの稲垣吾郎に大歓声!三池監督は銀色ジャケットで登場【シネマモード】2011年、注目なのは誰?2010年映画ファンが選ぶベストムービー洋画大作を抑えあの邦画がNo.1に輝く!日本アカデミー賞優秀作品を一挙上映!好きな作品を観られる鑑賞券を5組10名様プレゼント【シネマモード】2010年をふり返ってみれば…
2011年02月08日妻夫木聡と松山ケンイチの初共演作で、実際に起こった事件を基に60年代から70年代を駆け抜けた若者たちの青春を切り取った『マイ・バック・ページ』。本作の主題歌として、ボブ・ディランの名曲「My Back Pages」を真心ブラザーズと奥田民生がカバーすることが決定した。本作は映画評論、翻訳、エッセイなど多岐にわたって活躍する川本三郎が、1969年から72年までのジャーナリスト時代を綴ったノンフィクション小説(平凡社刊)が原作。川本さん自身が深く関わることとなった実際に起きたある重大な事件を中心に、理想に燃えるジャーナリストと彼を挫折へと追い込んでいく左翼の活動家の若者の青春、闘争、葛藤が描かれる。原作のノンフィクション小説のタイトルの基になっているボブ・ディランの「My Back Pages」は、1964年に発表されたアルバム「Another Side of Bob Dylan」に収められた楽曲。「あのとき私はいまよりも老けていて、いまはあの頃よりずっと若い」など、特徴的な歌詞で広く支持を集める名曲で、ディラン自身の過去の闘争的な内面風景が反映させたとされる。これまでに多くのミュージシャンによってカバーされており、真心ブラザーズはすでに過去に一度、日本語の歌詞でカバー。そのときの楽曲は、ディラン自身が主演を務めた映画『ボブ・ディランの頭のなか』(’05)のオープニング・テーマとしてサウンドトラックにも収録されている。今回、本作の主題歌としてカバーするにあたり、奥田さんが英語の詞で、真心ブラザーズのYO-KINGが日本語の訳詞で歌い分けている。YO-KINGは今回の発表に際し「OT(※奥田民生)と真心で、ぐっとくるカバーやりました。英語と日本語の混合です。すばらしいです。泣けます。夢にでてきます。免疫が強まります。ご飯がおいしくなります。風邪をひかなくなります。早寝早起きになります。やせます。モテます。人気者になります。本当かな。なるかどうかは聴いてからのお楽しみ」というノリノリのコメントが到着。一方、奥田さんはひと言「まごころこめてやりました!」。主演の2人も主題歌を聞いて深く感じ入るところがあった様子。妻夫木さんは「ふり返る思い出たち。いいことも悪いことも、いまとなっては愛しい。人から人へと繋がる思い。心に響きました」、松山さんは「世界観にとてもあっていて素晴らしいです!とても光栄です!」とそれぞれ“真心×民生”バージョンの「My Back Pages」に対する感想を寄せてくれた。メガホンを握る山下敦弘監督からも「この曲を初めてスタジオで聴いた時、楽曲それ自体の感動はもちろんのこと、3年間いろんな葛藤を経て作ってきた『マイ・バック・ページ』という映画が奥田民生さんと真心ブラザーズさんたちに唄っていただいたことで、ようやく終わることができると確信し、監督としてひとり感動していました。僕の両肩に重くのし掛かっていた“1960年代”という荷物を降ろしていただいて本当にありがとうございました」と強い思いのこもったコメントが到着している。激動の時代の中を駆け抜け、理想に燃え、傷つき、もがく若者たちを優しく包みこむ「My Back Pages」。現代を生きる我々の胸にどのように響きわたるのか――?『マイ・バック・ページ』は5月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:マイ・バック・ページ 2011年5月28日より新宿ピカデリー、丸の内TOEIほか全国にて公開© 2011映画『マイ・バック・ページ』製作委員会■関連記事:妻夫木&松ケンの新旧“大河コンビ”共演『マイ・バック・ページ』ビジュアル解禁森三中・黒沢と“夫婦”役の松山ケンイチ小雪との結婚の質問には…妻夫木&松ケンが初共演ベトナム、全共闘の激動の時代を疾走!
2011年01月26日映画ファンの投票で2010年の“ベスト”を選出!ムービープラス、ユナイテッド・シネマおよびシネマカフェの3社共同による投票企画「ベスト・オブ・ベストアワード2010」の結果が発表され、洋画の大作を抑えて人気シリーズの第3弾『THE LAST MESSAGE海猿』がベストムービーに選ばれ、主演の伊藤英明もベストアクターの栄誉に輝いた。今年で第4回目を迎える「ベスト・オブ・ベストアワード2010」。興行収入ランキングや批評家の声だけでは測れない、映画ファンの声が反映されるアワードとして年々、注目を増しているが、今年も興味深い結果が。興行収入では『アバター』、『アリス・イン・ワンダーランド』、『トイ・ストーリー3』という3Dの洋画大作が100億円を突破したが、今回の投票ではこれらの作品を抑え、圧倒的な票数を集めて1位に輝いたのが『THE LAST MESSAGE海猿』。本作も3Dで製作され、興行収入80億円超えのヒットとなったが“ファンの満足度”という点で邦画の意地を見せつけた。2位にはレオナルド・ディカプリオ主演で、その謎めいた世界観が話題を呼んだ『インセプション』、3位には『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』が続いた。邦画は5位、6位、7位に『SP 野望篇』、『告白』、『大奥』がランクイン。12位の『悪人』も含め、話題の漫画、小説を映画化した作品が支持を得ていることが分かる。先述の『アバター』は8位、『アリス・イン・ワンダーランド』は9位で、公開時の話題性を考えると意外な結果に。ベストムービーでは惜しくも2位の『インセプション』だが、クリストファー・ノーラン監督が見事、ベストディレクターに輝いた。『海猿』シリーズを全編にわたって手がけてきた羽住英一郎監督が2位に、そして『アリス・イン・ワンダーランド』のティム・バートンが3位に入った。ベストアクター部門は『海猿』効果もあってか、ジョニー・デップ&レオ様というハリウッドスターを抑え、伊藤英明が受賞した。ここでも目立つのは日本人俳優陣。『SP』の岡田准一、『大奥』の二宮和也のジャニーズコンビが4位、5位にランクインし、妻夫木聡(『悪人』)、堺雅人(『武士の家計簿』)ら実力派の俳優陣も7位、8位に入っている。ベストアクトレス部門では『悪人』でモントリオール映画祭の最優秀女優賞に輝いた深津絵里が最も多くの支持を集めた。2位は『告白』の松たか子。この2人、今後の国内映画賞レースでも主演女優賞をめぐって激しい“戦い”を繰り広げることになりそうだ。『告白』に関しては、今年の日本代表作品としてアカデミー賞外国語映画賞での受賞にも期待が寄せられる。ランキングの詳細は「ベスト・オブ・ベスト アワード 2010」特集にて発表中。あなたのお気に入りは何位?「ベスト・オブ・ベスト アワード 2010」特集■関連作品:武士の家計簿 2010年12月4日より全国にて公開© 2010「武士の家計簿」製作委員会悪人 2010年9月11日より全国東宝系にて公開© 2010「悪人」製作委員会 大奥 (2010) 2010年10月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 男女逆転「大奥」製作委員会 告白 2010年6月5日より全国東宝系にて公開© 映画「告白」フィルムパートナーズSP 野望篇 2010年10月30日より全国東宝系にて公開© 2010「SP」プロジェクトチームハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 2010年11月19日より丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開© 2010 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights © J.K.R. Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and © Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.インセプション 2010年7月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reservedトイ・ストーリー3 2010年7月10日より全国にて公開© DISNEY/PIXARアリス・イン・ワンダーランド 2010年4月17日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reservedTHE LAST MESSAGE海猿 2010年9月18日より全国東宝系にて公開© 2010 フジテレビジョン ROBOT ポニーキャニオン 東宝 小学館■関連記事:英国アカデミー賞ノミネーション発表、『英国王のスピーチ』が最多14部門で候補に杏、ゴールデン・グローブ賞に感激!父・渡辺謙に続いて海外進出!?日本アカデミー賞優秀作品を一挙上映!好きな作品を観られる鑑賞券を5組10名様プレゼントディズニー×ゼメキスの魅惑のアトラクション『少年マイロの火星冒険記』予告編解禁マリオン・コティヤール、第一子の妊娠を発表
2011年01月21日妻夫木聡が石井克人監督と初タッグを組む映画『スマグラー』(仮題)の撮影現場がこのほど、初公開された。ドラマ化もされた「闇金ウシジマくん」などで知られる人気漫画家・真鍋昌平が2000年に発表した同名作品の映画化で、借金を抱えた役者志望のフリーター・砧涼介(妻夫木さん)が借金返済のため、死体や法律に触れるものばかりを扱う運び屋・スマグラー(smuggler=密輸業者、密入出者)のバイトを紹介され、死と隣り合わせの世界に踏み込む物語。スマグラーは砧を含む3人組で行動し、ほかに仕事を取り仕切る通称“ジョー”こと花園を永瀬正敏、花園と長く行動している相方の通称“ジジイ”を、石井作品常連の我修院達也。ほかに裏社会の女社長役に松雪泰子、やくざの田沼組組長の若妻役で満島ひかり、チャイニーズマフィアの最強の殺し屋・背骨役で安藤政信らが出演する。撮影は、11月から今月6日(月)までに、千葉・木更津市内を中心に関東近郊で行われた。撮影中盤の11月26日(金)、ロケ現場が初公開された。妻夫木さん、永瀬さん、満島さん、我修院さんが蕎麦屋で食事をするシーンを収録。蕎麦をすすりながら、「前向きに…」と更生への思いをにじませる妻夫木さん演じる砧に、永瀬さん演じるジョーが「どっちが前か分かっているのか!」とぶっきらぼうながら温かみを感じさせる言葉を浴びせる。さらに砧はジョーから七味唐辛子を大量投入されながら食べてむせる、という場面。何回目かのテストと本番を合わせて、妻夫木さんは相当量の蕎麦をキッチリ美味しそうにすすり、大量の唐辛子を躊躇せず摂ってむせる迫真の演技を繰り返した。撮影を終え、妻夫木さんは、念願の初タッグが実現した石井監督について「現実的ではない中に現実的なものがある。ならではの世界を確立している。コミカルでファンタジックで心にくる…いろんな要素のあるおもちゃ箱のような映画を作る人」と寸評。「頭の中は理解できないけど、石井監督というおもちゃ箱の中で、僕というおもちゃを遊んでもらっている感覚」と恍惚の笑み。石井監督は妻夫木さんについて「すごく細かいことに気づく人で、すっごい助かりますね」と温かい視線を送りながらお返しした。さらに妻夫木さんは、10年近くにわたる親交があるという永瀬さんについて「2002年のJRAのCMで共演させていただいて、その前から共通の知人がいて仲良くさせていただいていました。ちゃんと本編でやるのは初めてです。今回、最初に拷問シーンがあったりと順撮りじゃなくて大変でしたが、なーさん(=永瀬さん)との関係性があったからイメージしやすく、クリアできた」と全幅の信頼を寄せた。永瀬さんも「男気があって柔らかなナイスガイ。現場を引っ張っていく感じ」と愛らしそうに見つめ、さわやかな男の絆をうかがわせた。『スマグラー』(仮題)は現在、編集作業中。来秋全国にて公開。(text:Yoko Saito)■関連作品:スマグラー (仮題) 2011年秋、全国にて公開© 真鍋昌平・講談社/2011「スマグラー」製作委員会■関連記事:妻夫木、永瀬、満島らで漫画「スマグラー」映画化!松雪泰子のゴスロリ姿も!
2010年12月21日先日発表された第34回日本アカデミー賞で優秀助演女優賞(『悪人』)を受賞した満島ひかりが12月19日(日)、東京・タワーレコード新宿店で行われた「モテキ」DVDボックスの発売イベントに、脚本と演出を手掛けた大根仁監督と共に出席した。満島さんは今年10月、主演作『川の底からこんにちは』のメガホンをとった石井裕也監督との結婚を発表したばかり。結婚後、公の場に登場するのはこれが初めてで、会場もどこか祝福ムード。さらに、実弟で俳優の満島真之介がサプライズ登場し、ファンを沸かせた。金なし夢なし彼女なし…そんな29歳派遣社員の藤本(森山未來)が突然訪れた“モテ期”に浮かれ、やがて現実の厳しさと向き合う姿を描いた本ドラマ。原作は販売部数150万部を突破する久保ミツロウの同名コミックで、野波麻帆、松本莉緒、リリー・フランキー、菊地凛子ら共演陣も豪華な作品だ。満島さんが演じるのは、恋愛にあきらめを覚え始めているサブカル系女子の中柴いつか。ドラマの中では人気バンド「神聖かまってちゃん」の楽曲をカラオケで熱唱するシーンがあり、ファンの間では語り草になっている。「あのシーンは本当に大変だった。4〜5回は撮り直して、声が出なくなった」と満島さん。その熱い姿に、現場で見守っていたリリーさんは「若い子の本気っていいねぇ」と号泣していたんだとか。一方、大根監督にとってもこのシーンはかなり重要だったといい、「あの熱唱シーンを狂ったように歌える人がいいなと思って、満島さんにお願いした」。初めて向き合った“女優・満島ひかり”に「もう動物なんですよ。点取り屋のフォワードみたいに、いい意味で現場をかき回してくれた。おかげで、いつかちゃんは原作を超えたキャラになった」と最敬礼だった。会場の男性ファンからは「男は結婚してもモテたいと思う。女性はどうなんですか?」と質問が。満島さんは「あんまりモテようとしない方がいいですよ。好きな人に愛された方が幸せだと思います。私?私は一人で十分」と満面の笑みで幸せのおすそ分け。そして、タワーレコードでお買い物中(?)だった弟の真之介さんをステージに呼び寄せ、自己紹介させると「うちの弟です。ぜひよろしくお願いします」と深々と頭を下げながら、ちゃっかり弟をPRしていた。「モテキ」DVDボックスは発売中。<レンタル>Vol.1〜Vol.4レンタル中<セル>「モテキ」DVD-BOX発売元・販売元:東宝価格:15,960円(税込)発売中■関連作品:川の底からこんにちは 2010年5月1日よりユーロスペースほか全国にて順次公開悪人 2010年9月11日より全国東宝系にて公開© 2010「悪人」製作委員会■関連記事:釜山の観客の熱烈歓迎に深津絵里「クセになりそう!」『悪人』凱旋初日深津「妻夫木さんの賞でもある」妻夫木は感涙深津絵里、モントリオール映画祭で最優秀女優賞!「全てのスタッフにいただいた賞」『悪人』にモントリオール喝采!妻夫木聡&深津絵里も現地の反応に感激『悪人』の李相日監督がハンディカムCMを演出!真夏の大騎馬戦を珠玉のドラマに
2010年12月20日ゲゲゲの女房で人気が沸騰した向井理さんが第1位耳かきは自分でする派ですか?それとも、やってもらう派ですか?最近では耳エステといったものも登場し、リラクセーションの一つとしても人気があるようですね。お店で耳かきをお願いするとあまりの気持ちのよさに、うとうと眠ってしまう客も少なくないそうです。そこで女性508人にアンケート!耳かきをしてもらいたい著名な日本の芸能人を教えてもらいました。>>男性編も見るQ.耳かきをしてもらいたい著名な日本の芸能人を教えてください(複数回答)1位向井理18.1%2位福山雅治7.9%3位生田斗真7.5%4位水嶋ヒロ7.1%5位櫻井翔6.5%5位妻夫木聡6.5%※敬称略■向井理さんに耳かきしてほしい……・「丁寧な作業を黙々としてくれそう」(27歳/公益法人/企画開発)・「声が好きなので、ささやきながらしてほしい」(26歳/卸/仕入)・「優しそう。包み込んでくれる感じ」(25歳/医療/その他)・「人に耳かきされるのは怖いけど、向井さんなら任せられそう」(26歳/IT/プログラマー)・「知的な会話を楽しみつつ、癒やされそうだから」(29歳/人材紹介/経営・コンサルタント)■福山雅治さんに耳かきしてほしい……・「なんかとりあえず触ってほしい」(27歳/精密機器/秘書・アシスタント)・「優しい声で、耳かきをしながらささやいてほしい」(27歳/教育関連/サービス)・「大河ドラマの『龍馬伝』で着物が似合っていたから、ぜひ着物を着て耳掃除をしてほしい」(23歳/小売/マーケティング)■生田斗真さんに耳かきしてほしい……・「恥ずかしがらずに耳かきを頼めそう。そして心地がよさそう」(25歳/その他)・「生田斗真さんにされることは何でもうれしい」(26歳/精密機器/営業)・「大好きなので」(29歳/化学/物流)■水嶋ヒロさんに耳かきしてほしい……・「カッコイイから」(22歳/金融/秘書・アシスタント)・「器用そう」(29歳/卸/総務)・「優しそうだから」(27歳/医療/専門職)■櫻井翔さんに耳かきしてほしい……・「優しくしてくれそうだから」(27歳/食品/総務)・「大きな耳をしているのでうまそう」(25歳/金融/金融専門職)・「正確そうだから」(26歳/精密機器/営業)■妻夫木聡さんに耳掃除してほしい……・「優しそう。今日あった出来事などを話ながらやってくれそう」(28歳/自動車関連/営業)・「優しそうだし、ちゃんとやってくれそう」(25歳/機械/販売)・「癒やされそう」(25歳/医療/サービス)総評1位は数々のヒットドラマに立て続けに出演し、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』では村井茂(水木しげる)を好演してファン層を広げた「向井理」さんでした。20代女性にも大人気。「優しそう。包み込んでくれる感じ」という声に代表されるように、彼の優しい雰囲気にひかれた女性が多いようです。耳は繊細な部分ですから、丁寧にケアしてほしいですよね。女性編で特徴的だったのは、単に耳かきをしてもらうだけでなく、会話も楽しみたいという声が多かったことです。好きな俳優さんと二人きりの時間を共有したいということでしょうか。想像するだけで、顔がほころんできますね。調査時期:2010年10月21日~11月5日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性508名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【コラム】やり過ぎは危険!?正しい耳かきの方法って?【ランキング女性編】フェロモンを感じる芸能人ランキング大好きなあのイケメンが出演する映画情報をチェック!完全版(画像などあり)を見る
2010年12月07日妻夫木聡と松山ケンイチの初共演映画『マイ・バック・ページ』の公開が来年5月28日(土)に決定し、ポスタービジュアルが解禁された。映画評論家としても名高い川本三郎が、「朝日ジャーナル」(朝日新聞社刊/1992年休刊)の記者時代の実体験を綴ったノンフィクション小説を映画化した本作。1960年代後半――若者を中心に社会を変革しようという“熱”が高まりを見せていた激動の時代に、立場の異なる2人の男が出会い、そこからある重大事件が引き起こされていくさまが描かれる。新聞社が発行する週刊誌に籍を置く記者の沢田を妻夫木さんが、そして沢田に接触する謎の活動家・梅山を松山さんが演じる。今回、到着したポスターでは、中心に「その時代、暴力で世界は変えられると信じていた」というコピーが。カメラと“戦斗(戦闘)宣言”、そしてヘルメットという2人のそれぞれの立場を感じさせるアイテムを隔てて、鋭い視線を別々の方向に向ける妻夫木さん、松山さんの表情が印象的な仕上がりとなっている。松山さんはまもなく公開の『ノルウェイの森』で、本作と同じ時代を生きる学生を演じているが、今回は理想を掲げ、武器をとり行動する活動家の役。ポスター、そして劇中写真でも『ノルウェイの森』のワタナベ役とは全く違った空気感を醸し出している。はからずも昨年(「天地人」)と再来年(「平清盛」)のNHK大河ドラマの主演の2人が共演することになった本作。ベトナム戦争や全共闘などで大きく揺れ動く60年代、70年代を2人はどのように歩み、何を追い求めるのか――?『マイ・バック・ページ』は2011年5月28日(土)より新宿ピカデリー、丸の内TOEIほか全国にて公開。■関連作品:ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョンマイ・バック・ページ 2011年5月28日より新宿ピカデリー、丸の内TOEIほか全国にて公開© 2011映画『マイ・バック・ページ』製作委員会■関連記事:ブロガー、twitterユーザー限定『ノルウェイの森』特別試写会に40名様ご招待【シネマモード】唯一無二の村上ワールドを描く、『ノルウェイの森』松山ケンイチ『ノルウェイの森』撮影中に「凛子さんを思わずハグしました」松山ケンイチ監督の美的演出に学ぶ「貴族っぽくやってくれ」『ノルウェイの森』音楽の「レディオヘッド」ジョニー、松山ケンイチを「完璧」と絶賛
2010年11月26日つい先ごろTVドラマ化された「闇金ウシジマくん」(小学館刊)で知られる漫画家・真鍋昌平の初期の連載作品「SMUGGLER(スマグラー)」が妻夫木聡主演で、石井克人監督の手で映画化されることが明らかになった。11月1日にクランクインした本作。原作は2000年に3か月にわたって「アフタヌーン」(講談社刊)で連載された。主人公は役者になる夢に挫折し、その場しのぎで暮らすフリーターの砧涼介。誘われるままに儲け話に乗って、逆に借金を背負うことになった彼が、日給5万円の高額の運送屋のバイトをすることに。初仕事で涼介が運ぶことになったのは、なんと死体!“スマグラー”と呼ばれるこの運び屋の仕事は、危険な荷物の運搬だった。たった一度のミスが命取りになる、死と隣り合わせの世界にいることを知る涼介だったが…。『鮫肌男と桃尻女』での鮮烈な長編デビューを飾って以来、常にその独自のエンターテイメント性が高い評価を受け、観客はもちろん、多くの映画人の支持を集めてきた石井克人がアクの強いキャラクターたちが織りなす強烈な物語を実写化。ハイスピードカメラを駆使した迫力のアクション演出とその映像美に注目が集まる。NHK大河ドラマ「天地人」に続き、今年は映画『悪人』が高い注目を浴びた妻夫木さんが、夢をあきらめ無為に生きる若者・涼介を演じる。生死に関わるトラブルに直面した彼が、わずかに芽生えた周囲の人間との絆をきっかけに、ある“奇跡”を生み出すが、その爽快感、カタルシスを妻夫木さんが体現!妻夫木さんからは「『鮫肌男と桃尻女』を観て以来、石井克人作品の世界観の大ファンです。今回、一緒に作品作りをしていて、『楽しい!』そのひと言です。一日一日が過ぎるたびに終わりが近づいてしまうことが悲しいくらい。クランクイン前日は緊張して寝不足で初日を迎えましたが、撮影のテンポにも慣れ、いまは監督の『素晴らしい!』の一言をもらえるよう全力で楽しんじゃってます。僕の演じる役柄は、ニートやフリーターが多い中、夢があるけど何をしていいか分からない若者を代表するような男です。撮影は中盤ですが、手応えはめちゃめちゃあります!確実に面白い作品になると思います。期待していてください!」との力強いコメントが到着した。さらに、涼介の周囲の個性的な人物を演じる共演陣にも豪華な面々が!“スマグラー”の仕事を取り仕切る無口な男で、新人の涼介に対し表面上は冷たく接しつつも、突き放すことなく見守る花園丈を演じるのは、『毎日かあさん』での元妻・小泉今日子との共演が話題を呼んでいる永瀬正敏。松雪泰子が裏社会でヤクザや金貸しの便利屋として稼ぐ女社長・山岡有紀を演じる。ちなみに今回到着した写真でも分かるように、山岡のファッションはゴスロリ系!松雪さんが劇中、どのようにゴスロリ衣裳を着こなしているのか、いまから楽しみだ。さらに、ヤクザの組長の妻で、見た目と裏腹に繊細で賢い一面を持つ田沼ちはるに、いま最も勢いのある女優のひとり、満島ひかりが扮する。ほかに、花園とは長い付き合いのスマグラーの仲間の“ジジイ”こと塚田を我修院達也、伝説の殺し屋“背骨”を安藤政信、さらには小日向文世、高嶋政宏、阿部力など、個性派、実力派俳優陣がズラリ。この面々が奏でるのはハーモニー?それとも…。撮影は12月上旬まで行われる予定。映画『スマグラー』(仮題)は2011年秋、全国にて公開。© 真鍋昌平・講談社/2011「スマグラー」製作委員会■関連作品:スマグラー (仮題) 2011年秋、全国にて公開© 真鍋昌平・講談社/2011「スマグラー」製作委員会
2010年11月25日村上春樹のベストセラーを映画化した『ノルウェイの森』の完成披露会見が11月23日(火・祝)、東京・新宿区の早稲田大学大隈講堂で行われ、主演の松山ケンイチ、ヒロインの菊地凛子、共演の水原希子、トラン・アン・ユン監督らが出席した。親友を自殺で失った悲しみを抱えた大学生のワタナベ(松山さん)が、親友の恋人だった直子(菊地さん)に惹かれて深い関係になる一方、大学で知り合った緑(水原さん)にも心揺れる姿を描く物語。松山さんは「言葉で言い尽くせないすごい作品ができました。お芝居も、自分たちで言うのもなんですが完璧です」と仕上がりに自信。一方でベトナム出身、フランス育ちで国際的評価の高いトラン・アン・ユン監督との初手合わせをふり返り「草原で直子と寝転ぶシーンで転がってみたら、『いや違うんだ、そういう自然さは必要ない。貴族っぽくやってくれ』と言われ、貴族か…と。その後、かろうじてOKをもらいました」と苦笑いしつつも「そういう美が溢れています」と監督のスタイリッシュなセンスに感銘を受けた様子。「自然にやるだけではだめ。例えば吐くシーンで、監督は『普通に吐くな。吐くならきれいに吐けよ』と。そういうことはいままで全く考えずに演技してきたので、教えられました」と収穫を口にした。一方、オーディションでワタナベの先輩・永沢役を得た玉山鉄二は「オーディションではいつも妻夫木聡、玉木宏に負けてきて、8年ぶりくらいのオーディションで受かり、こんな大きな作品に出られた。ハンカチ王子じゃないけど、俺、何か持っているな、と思いました」と喜色満面。直子役を監督に自らのビデオを送るなどし熱望して得た菊地さんは「私はどちらかと言えば、何か持っているというより、自分から掴みにいく、持ちに行くタイプ。監督が『イメージが違う』と言っても、いや、そんなことないって言うしつこさがあり、『役をくれるんですか?くれないんですか?』って聞いたりしましたし」。共演陣と会場の笑いを誘っていた。『ノルウェイの森』は12月11日(土)より全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン■関連記事:松山ケンイチ『ノルウェイの森』撮影中に「凛子さんを思わずハグしました」『ノルウェイの森』音楽の「レディオヘッド」ジョニー、松山ケンイチを「完璧」と絶賛『ノルウェイの森』ポスターに松山ケンイチのラブシーン!愛と涙の公募コピーも発表高良健吾、今度は鈴木杏とW主演!中上健次の最後の長編『軽蔑』が映画化森三中・黒沢と“夫婦”役の松山ケンイチ小雪との結婚の質問には…
2010年11月23日映画『悪人』がモントリオール世界映画祭に続き、釜山国際映画祭(PIFF)にも登場!10月11日に主演の妻夫木聡、深津絵里、李相日監督が来場しての舞台挨拶が行われた。すでに香港、台湾、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ブルネイなどアジア各国での配給が決定し、ハリウッドからのリメイクのオファーが届くなど、その注目はすでに世界規模。この日は、釜山で最大級のキャパシティを誇る大映シネマ(Daeyoung Cinema)にて上映および舞台挨拶が開催された。妻夫木さんは『ジョゼと虎と魚たち』やドラマ「オレンジデイズ」などで韓国での人気に火がつき、日韓合作の『ノーボーイズ、ノークライ』への出演もあって韓国にもファンが多い。拍手と歓声に包まれて登場すると「アンニョンハセヨ!妻夫木聡です。みなさんにお会いできて光栄です」と韓国語で挨拶。そして「モントリオールで、『悪人』で韓国に来れたらいいね、と話していたのですが、こうやって実際に釜山に来られて嬉しいです」と笑顔を見せた。深津さんも「アンニョンハセヨ。李監督、妻夫木さんと、こうやってみなさんにお会いできたこと、『悪人』を韓国のみなさんに観てもらったこと、そして大好きな韓国料理をいただけるなんて、本当に素敵な日となりました」と語り声援を浴びた。さらに舞台挨拶の後、興奮冷めやらぬまま妻夫木さんらは本映画祭の象徴でもあるPIFF広場に設置された屋外ステージに上がり、2,000人を超えるファンの前に登場。「『春の雪』以来2度目の釜山ですが、韓国に来てこうやってみなさんにパワーをもらうと嬉しいですし、もっともっと頑張らなければと思います」(妻夫木さん)、「こんなにみなさんから温かい目で見つめられると、ちょっとクセになるくらい嬉しいです。またみなさんに映画を観てもらえるよう、いい作品を作ってまた釜山にうかがいたいと思います」(深津さん)とそれぞれ喜びと感謝を口にした。李監督は観客からの「日本と釜山の観客の違いは?」との質問に「日本の観客はこんなに騒ぎません(笑)」と改めて韓国のファンの熱気を強調。「すごい熱烈すぎてクラクラするのですが、韓国での公開が決定したら、『悪人』をぜひみなさん観て下さい」と呼びかけた。釜山国際映画祭は10月15日(金)まで開催。『悪人』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:悪人 2010年9月11日より全国東宝系にて公開© 2010「悪人」製作委員会 第15回釜山国際映画祭 [映画祭]■関連記事:宮崎あおい&大竹しのぶに韓国人ファン熱狂「ステキ!」、「カワイイ!」と声援安藤政信が釜山登場!米中合作アクションコメディで天才料理人を熱演『悪人』凱旋初日深津「妻夫木さんの賞でもある」妻夫木は感涙深津絵里、モントリオール映画祭で最優秀女優賞!「全てのスタッフにいただいた賞」『悪人』にモントリオール喝采!妻夫木聡&深津絵里も現地の反応に感激
2010年10月13日第34回モントリオール世界映画祭で深津絵里が最優秀女優賞を受賞した映画『悪人』の初日舞台挨拶が9月11日(土)、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた。深津さんがトロフィーを手に凱旋の挨拶。主演の妻夫木聡は感激の涙をこぼした。同作は、北九州の地方都市を舞台に、携帯電話の出会い系サイトで知り合った女性を殺してしまった孤独な若者(妻夫木さん)が、その後に同じサイトで知り合った女性(深津さん)と愛し合い、罪の意識に苛まれながら逃避行する姿を描く物語。原作は同作は芥川賞作家、吉田修一の同名小説。同映画祭に参加していた深津さん、妻夫木さん、李相日監督は、8日(水)の帰国後、ファンの前に初登場。先にマイクを持った妻夫木さんは「ハァーッ」と5、6回大きなため息をついてから、「この日のために全てを捧げてきた。自分にとって転機になった作品。いろんなことに新しく挑戦し、ありのままの自分でやった」と話し、途中、何度も涙を拭った。トロフィーを握りしめつつ深津さんは「みんなで戦った証で、思いがけないご褒美をいただいたような感じです。出来過ぎたすごい初日で、これ以上何かあったらバチが当たっちゃうんじゃないかと思います」とはにかみ、「妻夫木さんと2人でひとつになり、深く繋がっていた。妻夫木さんが見せる芝居が私に伝わっていたので、妻夫木さんの賞でもあります」と強調。妻夫木さんの涙には「同じ気持ちでしたが、年上なのでグッとこらえないと、と思って我慢しました」と温かい笑顔を向けた。一方、演出について李監督は、「ただひとつ、生身であるということでした。演技のひとつ先、役になってしまっているところまで行ってもらった。役者さんひとりひとりが役を演じるというより、人間としてそこにいるように」と言い、「それが海外の人の胸を突き刺した結果が賞につながった」としみじみ語っていた。挨拶には、ほかに満島ひかり、柄本明、樹木希林ら出席した。『悪人』は全国東宝系にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:悪人 2010年9月11日より全国東宝系にて公開© 2010「悪人」製作委員会■関連記事:深津絵里、モントリオール映画祭で最優秀女優賞!「全てのスタッフにいただいた賞」『悪人』にモントリオール喝采!妻夫木聡&深津絵里も現地の反応に感激『悪人』の李相日監督がハンディカムCMを演出!真夏の大騎馬戦を珠玉のドラマに妻夫木聡は自称“仕事人”「仕事ください」妻夫木聡らが日本代表に声援!…も、樹木希林は「サッカーは頭の細胞に悪そう!」
2010年09月11日モントリオール世界映画祭で『悪人』(李相日監督)に出演している深津絵里が最優秀女優賞を受賞した。本作は吉田修一の同名小説の映画化作品で、ある殺人事件を巡る被疑者、被害者、その遺族、被疑者の家族などの姿を通して、真の“悪人”とは何者かを問いかけるドラマ。深津さんは、妻夫木聡演じる殺人犯・祐一に付き添い、逃避行を繰り広げる女性・光代を演じており、全編にわたって九州の方言での演技で、官能シーンにも果敢に挑戦している。妹と二人暮らしで紳士服量販店に勤め、ほとんど地元の街から出たことのない、どこか垢抜けない女。そんな彼女が出会い系サイトを通じて祐一と出会い胸を躍らせるも、突如、彼から殺人を犯したという告白を受け、彼の逃避行に付き従う。登場からラストまで、揺れ動く心情を繊細に表現。北米の地でも高い評価を受け、見事、最優秀女優賞に輝いた。日本映画の同映画祭における受賞は2008年の『おくりびと』の最優秀作品賞と『誰も守ってくれない』の脚本賞(君塚良一)、2009年の『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』の監督賞(根岸吉太郎監督)に続き3年連続。また同最優秀女優賞の日本人受賞は1983年の『天城越え』における田中裕子の受賞以来の快挙となる。授賞式で壇上に上がった深津さんは「ありがとう、メルシーボク。私がここで手にしている賞は『悪人』という作品を作った全てのスタッフにいただいた賞だと思っています。本当に嬉しいです。日本にいるキャスト、スタッフのみんなにこの喜びを伝えたいです。ありがとうございました」と挨拶。授賞式後にコメントを求められた際も「監督の演出がなければあの演技はできなかったと思うし、(相手が)妻夫木さんでなかったら獲れなかった賞だと思います」と謙虚に監督と共演の妻夫木さんへの感謝を口にした。李相日監督は「役者の力を見せつけられた。全員で勝ちとったと思います」と語り、妻夫木さんも「夢のような感じがします。僕らの熱が伝わったと思います。深津さんがいたからこそ、高め合って、支え合って撮影できた。なにか家族が賞を獲ったような気がします」と喜びを語った。『悪人』は9月11日(土)より全国東宝系にて公開。今後、国内の賞レースでも注目を集めそうだ。■関連作品:悪人 2010年9月11日より全国東宝系にて公開© 2010「悪人」製作委員会■関連記事:『悪人』にモントリオール喝采!妻夫木聡&深津絵里も現地の反応に感激『悪人』の李相日監督がハンディカムCMを演出!真夏の大騎馬戦を珠玉のドラマに妻夫木聡は自称“仕事人”「仕事ください」妻夫木聡らが日本代表に声援!…も、樹木希林は「サッカーは頭の細胞に悪そう!」
2010年09月07日8月下旬より開催中のモントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に出品されている映画『悪人』の公式記者会見ならびにプレミア上映が9月5日(現地時間)に開催され、妻夫木聡、深津絵里、李相日監督が出席した。トロント国際映画祭と並び、北米最大規模を誇る同映画祭。近年、ここで最高賞を獲得した『おくりびと』がアカデミー賞外国語映画賞を獲得したこともあり、高い注目を集めている。昨年は『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』で根岸吉太郎監督が監督賞を受賞しており、日本映画への期待度も高い。本作は吉田修一の同名長編小説を原作に、ある殺人事件とそこに関わる人々を通じて“悪”という存在の本質をあぶりだしていく。朝9時から行われたプレス用の試写会は800を超える席全てが埋まる盛況ぶりで、会見でも脚本や演出面にまつわる質問が次々と飛び出した。また、同日の夜のプレミア上映では、上映後にスタンディング・オベーションがわき起こり、ロビーに残った観客が監督に質問をぶつけるなど大盛況だった。監督は「モントリオールの人々は映画を愛し、映画がないと生きていけない人たちと聞いています。『悪人』が素晴らしい薬になることを祈っています」とコメント。妻夫木さんはモントリオールに来るのは初めてです。こういった機会に恵まれて感謝しています。この『悪人』というのは僕自身、原作を読んで自らやりたいなと思って志願してきた作品で、僕の役者人生の中では特別な作品だと思っています。僕自身、俳優をやり始めて13年目ですが、いま自分にできる全てを出し尽くしたと思います。その想いというのが、日本の方だけでなく、こうやってモントリオールの方々にも触れていただけるということがまたさらに嬉しいことです。この作品は、人としてどうあるべきかということを問いただしている作品だと思います。日本の人たちだけでなく世界の人に対しても同じことだと思うし、僕らが普遍的に考えていかなければいけないことだと思っています。少しでもそういったことを感じてもらい、自分自身自問自答していただければ嬉しいなと思います」と現地の人々の反応に触れた喜び、そして作品への思いを語ってくれた。深津さんも「まさか去年の冬に撮影しているときに、この作品が海を越えると思っていなかったので、いまここでご挨拶していることが夢のような瞬間です。このお話は九州に住む、ごくごく普通の人間たちに起こる物語です。それが、ここ海を渡ったみなさまの胸にどのように届くのか、いまとても不安ですが、少しでも多くの方に観ていただきたいと思える、そんな作品に私自身出会えたので、世界の方々に観ていただける機会ができてとても嬉しいです」と胸の内を明かした。なお、授賞式はまもなく、日本時間7日(火)午前10時から開催される。『悪人』は9月11日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:悪人 2010年9月11日より全国東宝系にて公開© 2010「悪人」製作委員会■関連記事:深津絵里、モントリオール映画祭で最優秀女優賞!「全てのスタッフにいただいた賞」『悪人』の李相日監督がハンディカムCMを演出!真夏の大騎馬戦を珠玉のドラマに妻夫木聡は自称“仕事人”「仕事ください」妻夫木聡らが日本代表に声援!…も、樹木希林は「サッカーは頭の細胞に悪そう!」
2010年09月07日『フラガール』で日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめとする数多くの映画賞を受賞し、芥川賞作家・吉田修一の長編小説を実写化した『悪人』がまもなく公開となる李相日監督が、このほどソニーのデジタルビデオカメラ「ハンディカム」のCMの演出を手がけ、先日よりオンエアされている。李監督といえば、深みのある映像と人間に寄り添い、内面を掘り下げる描写が高い評価を得ており、独特の美を感じさせる映像世界を支持するファンも多い。ぴあフィルムフェスティバルでグランプリをはじめ4部門を受賞し、その後も原作・村上龍×脚本・宮藤官九郎の『69 sixty nine』に『スクラップヘブン』などを経て2006年、『フラガール』でその才能が一般の人々にも知られるところに。まもなく公開となる『悪人』では妻夫木聡、深津絵里ら実力派俳優をキャストに迎え、吉田修一の最高傑作との呼び声の高い長編小説の映像化に挑んでいる。そんな李監督が今回、「一生忘れられない運動会」をテーマに山口県の宇部市とソニーが協力する形で開催された、地元の小学生たちによる「大騎馬戦」の模様をCMに収めた。CMの撮影は8月上旬、2日間にわたって行われ、宇部市内の全21区の小学生たちとその父兄が集結。連日の猛暑というかなり過酷な状況の中でも子供たちは元気いっぱいで、拡声器を使って説明するスタッフを圧倒するほど!李監督は子供たちに優しく語りかけ、じっくりとコミュニケーションをとりながら撮影を進めていく。騎馬戦は各校区対抗で行われ、カメラが回っていようとひとたび“戦い”が始まれば子供たちの表情は真剣そのもの。周囲の応援の声にも思わず力がこもる。そして、2日間にわたる撮影、および大騎馬戦が終わった頃には、校区の違う子供たちもすっかり打ち解けた様子を見せ、子供たちにとってまさに「一生忘れられない」経験になったよう。今回のCMでは、一組の女の子たちの騎馬に焦点を当て、彼女たちが男の子を相手にしてもひるむことなく奮闘する様子、ハンディカムを手に、女の子を懸命に応援する家族の姿が映し出される。残念ながら女の子は、相手の大将騎馬に帽子を取られてしまうが、最後には必死に戦った達成感を伴った爽やかな笑顔を見せる。さらに、この30秒のTVCMに加え、李監督は7分に及ぶ“ディレクターズカット版”を制作。CMにも登場する女の子が弟と交わしたある約束を軸にストーリーは展開。騎馬戦での女の子の躍動、その裏にある、大将の兜をプレゼントするという弟との約束、姉の活躍に心躍らせる弟、そして戦いを終え、喧騒が去ったグラウンドに残された女の子たちの心温まるある“仕掛け”――。セリフらしいセリフを用いることなく、かけがえのない夏の思い出、そして過ぎ行く季節の寂しさを描き出し、これぞ李相日!という珠玉のドラマに仕上げている。子供たちの躍動をつぶさに捉え、その興奮を描き出した美しき映像――『悪人』とはまた違ったテイストの李作品を堪能してみては?TVCMは全国(一部のぞく)にてオンエア中。ディレクターズカット版はWEB限定でソニー“ハンディカム”公式サイトにて公開中。ソニー“ハンディカム”「一生忘れられない運動会」大騎馬戦篇公式サイト■関連作品:悪人 2010年9月11日より全国東宝系にて公開© 2010「悪人」製作委員会■関連記事:妻夫木聡は自称“仕事人”「仕事ください」妻夫木聡らが日本代表に声援!…も、樹木希林は「サッカーは頭の細胞に悪そう!」
2010年09月01日映画『悪人』のジャパン・プレミアが8月2日(月)、東京国際フォーラムで行われ、主演の妻夫木聡、共演の深津絵里、李相日監督らが出席した。芥川賞作家・吉田修一の同名ベストセラー小説を原作に、殺人を犯した土木作業員の男・祐一(妻夫木さん)と、何も知らずに祐一と知り合い、愛し合ってしまった光代(深津さん)の、刹那的な愛と逃避行を通じ、真の悪人とは何者かを問題提起する物語。吉田さんが李監督と共同脚本を務めた。数日前に、8月26日(木)から9月6日(月)までカナダで開催される第34回モントリオール世界映画祭のワールドコンペティション部門への出品決定が発表されたばかりで、妻夫木さんは「結果がどうであれ、世界の人に観てもらえることが単純に嬉しい」。深津さんも「一人でも多くの人に観てもらいたい作品だと思っていたので、海外の人に観ていただける機会をいただけて、おっきな喜びを感じます」と改めてコメント。映画『フラガール』が第79回アカデミー賞外国語映画賞の日本作品代表に選出された経験のある李監督は「賞はみずもの。欲張るとよくないと『フラガール』のときに思った」とシニカルな調子で話した。一方で、タイトルにちなみ、それぞれが自身を「○人」と評するお題が出され、妻夫木さんは「仕事人」と書いたボードを掲げ、「本当は(主演した大河ドラマ)『天地人』と書きたかったんですが、李監督にブッ飛ばされそうなので」とトボケつつ「仕事人だと思っているので、仕事ください。結構、休みが多いんです」と無邪気に“就活”。深津さんは「凡人」と書いて「演じてなければ凡人、役に満たされているようなもの。趣味のないつまらない人間なんです」と照れ笑い。祐一の祖母役の樹木希林は「生辛人(いきづらいひと)」と読み上げ、「見たままです」と自嘲気味。李監督は「極悪人」と書きこみ「この作品でいろんな人にいろんな辛い思いをさせたので」と苦笑いだった。ほかに、祐一に殺されるOL・佳乃役の満島ひかり、佳乃の父親役の柄本明が出席した。『悪人』は9月11日(土)より全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:悪人 2010年9月11日より全国東宝系にて公開© 2010「悪人」製作委員会■関連記事:妻夫木聡らが日本代表に声援!…も、樹木希林は「サッカーは頭の細胞に悪そう!」
2010年08月02日映画『シュアリー・サムデイ』に出演している岡村隆史の劇中の写真が到着!本編映像と共に併せて解禁となった。高校時代に起こした事件をきっかけに、うだつのあがらない日々を過ごす5人の男たちが、人生の一発逆転を狙って立ち上がり、奮闘する姿を描いた青春群像劇。小出恵介を筆頭に、勝地涼、鈴木亮平、ムロツヨシ、綾野剛が3億円と女を探して奔走するのだが、この5人に加え、監督・小栗旬の下に集った豪華共演陣も話題に。ヒロインを小西真奈美が、さらに上戸彩、井上真央、大竹しのぶに妻夫木聡、竹中直人、阿部力など主演級の俳優たちがずらりと顔を揃えている。岡村さんもそんな豪華共演陣のひとり。今回、演じているのは“やっさん”という名のホームレスと思しき男。ヤクザの亀頭(吉田鋼太郎)らの追跡を受け、5人が全力で逃走するシーンで、白髪の長髪姿で道の真ん中をリヤカーを引いて歩き、5人の逃走をアシスト(?)している。ちなみに、やっさん、このシーン以外でもあちこちで登場し、意外に重要な役割を果たしているので乞うご期待!『シュアリー・サムデイ』は7月17日(土)より全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY特集special interview『シュアリー・サムデイ』■関連作品:シュアリー・サムデイ 2010年7月17日より全国にて公開© 2010「シュアリー・サムデイ」製作委員会■関連記事:小出恵介最初で最後の「巧 with シュアリー・スターズ」ライヴで「燃え尽きた」小栗旬監督&キャスト勢揃いインタビュー 撮影も青春『シュアリー・サムデイ』Part.1小栗旬初監督作品『シュアリー・サムデイ』オリジナルグッズを3名様プレゼント売り切れ御免!『シュアリー・サムデイ』キャラマグネットのガチャガチャ登場小栗旬初監督作初披露に「ヤバい、初めて感じてきちゃった!」
2010年07月13日映画『悪人』の完成報告会見が6月24日(木)、都内ホテルで行われ、主演の妻夫木聡をはじめ、深津絵里、岡田将生、満島ひかり、樹木希林、原作者の吉田修一らが出席。李相日監督に対し登壇陣から次々に「しつこい!」とのコメントが浴びせられるひと幕があった。吉田さん自らが「代表作」と語るベストセラー小説の映画化作品で、ある殺人事件を軸に、その犯人と彼を愛した女、被害者、被害者の父に犯人の祖母、事件の鍵を握る大学生など複数の人間のドラマが入り乱れ、人々の内にある“悪意”、真の“悪人”の姿があぶり出される。妻夫木さんは本作への参加について「原作を読んでこの役を『やりたい』と純粋に思えて、映画化の権利がどうなってるか確認してもらった」と明かし、その思い入れの強さをうかがわせた。祐一は土木作業員ということで「実際に作業員のバイトしてみたり、ひとりで(物語の舞台の)長崎に行ったりもした。“良いこと”や“悪いこと”って自分でそう思っていても、実はそうじゃないこともあるし、理屈じゃない。その狭間にいるヤツが(自らが演じた)祐一。役を通じて自分と向き合い、自分を知りたかった」と熱い思いを吐露した。深津さんは「過酷な撮影で、あまり記憶がない(苦笑)」と撮影の凄まじさを感じさせるコメント。3度目の共演となる妻夫木さんについては「演じることにマジメで素直で温かい」と好印象のようで、これには妻夫木さんも「感無量」と笑顔を見せた。岡田さんはこれまでとは毛色の違う、“悪”を感じさせる役柄に「まさかこういう役が来るとは思ってませんでしたが、どこかで待っている自分がいた」と語り、監督の演出について「確かにしつこかった」と明かした。「原作をすんなり読めずに気持ち悪くなって吐いたりした。“素敵な意味で”吐き気がし、心がえぐられるような作品」と語った満島さんも「監督のしつこい演出に悩まされました。毎日、実家に帰りたくなった」と監督への苦情(?)を告白した。音楽を担当した久石譲も「(監督は)そこまでやるか?というほどしつこく粘る」と苦笑交じりに明かし、すっかり“しつこい男”のレッテルを貼られた李監督も「何と言ってよいのか…」と苦笑を浮かべていた。ユーモラスなコメントで会見を盛り上げたのは樹木希林。“日本を代表するキャスト、スタッフ”という宣伝文句に「触れ込みばかりで、どうかな?ということも多いんですが…今回は実際にその通りです」と語ったかと思えば、タイトルと監督名だけを聞いて本作への出演を決めたというエピソードについて尋ねられ「留守電とFAX。いつも、それだけで決めてます」とサラリ。さらに「プロデューサーから『群像劇なので予算がない』って散々言われて、群像劇だから予算がないってどういうこと?と思ってたんですが、(完成した作品の)出来が良かったみたいで、こんな立派なホテルで会見開けて。ギャラも、消費税分もついてきて」と内幕を暴露し会場の笑いを誘った。さらに、本日の深夜にサッカー日本代表がグループリーグ突破を懸けてデンマークと戦うことについて、妻夫木さんらほかのキャスト陣からは激励のメッセージが語られる中、樹木さんだけは「あんな固そうなボールがぶつかって、頭の細胞に悪いんじゃないかと。孫には(サッカーを)させたくない、と思ってます」ととぼけた口調で語り、再び会見場は笑いに包まれた。『悪人』は9月11日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:悪人 2010年9月11日より全国東宝系にて公開© 2010「悪人」製作委員会
2010年06月24日かわいくて凛々しい演技派女優に絶賛の嵐!主役級の俳優・女優がズラリと顔をそろえる。豪華なキャスティングでおなじみのNHK大河ドラマ。主人公役が発表されるたびに、「イメージにぴったり!」、「この人で大丈夫?」など、あちこちで話題になるのもお約束です。それでは、2000年以降の大河ドラマで、20代の女性がハマリ役だと考えるのは、どの作品のどの役者なのでしょうか?548名に聞いてみました。>>男性編も見るQ.2000年以降に放映された大河ドラマで主役を演じた俳優・女優のうち、一番配役がよかったのは?(単一回答)1位宮崎あおい……『篤姫』天璋院(篤姫)役42.7%2位福山雅治……『龍馬伝』坂本龍馬役18.8%3位香取慎吾……『新選組!』近藤勇役8.0%4位妻夫木聡……『天地人』直江兼続役6.4%5位唐沢寿明……『利家とまつ~加賀百万石物語~』前田利家役6.0%■宮崎あおいの「篤姫」がよかった!派は……・「あどけない篤姫がだんだん大人の女性に成長していく過程を、見事に演じきっていたから」(27歳/医薬品/営業)・「大河に興味を持つきっかけとなった作品。やっぱり同世代の女優さんが出るといい!」(23歳/医療/その他)・「若いのに演技力がある。篤姫の芯の強さをよく表現できていた」(25歳/福祉/その他)■福山雅治の「坂本龍馬」がよかった!派は……・「少しイケメンすぎる気もしたけど、案外ハマってる」(24歳/金融/金融系専門職)・「カッコよくてお芝居も上手。意外性のある配役だけど、合ってると思います」(29歳/建築/設計)・「画期的な人選だと思う。大河ドラマの視聴者層が変わったはず!」(29歳/旅行/サービス)■香取慎吾の「近藤勇」がよかった!派は……・「いつもの香取くんとは違う、シリアスな演技が光ってました」(27歳/IT/SE)・「近藤勇の暑苦しい感じが出ていてよかった」(23歳/IT/プログラマー)・「親しみやすい雰囲気で、新選組を身近に感じられたから」(28歳/金融/秘書・アシスタント)■妻夫木聡の「直江兼続」がよかった!派は……・「直江兼続の誠実な人柄が、妻夫木さんのイメージにぴったりでした」(24歳/自動車関連/秘書・アシスタント)・「若いころも年を重ねた後も、違和感なく演じていたから」(23歳/食品/販売)・「泣き方も上手だし、忠義心にあふれる熱い人物を好演していた」(25歳/マスコミ/クリエイティブ)■唐沢寿明の「前田利家」がよかった!派は……・「唐沢さんの前田利家がカッコよくて、普段はドラマを見ないのにハマってしまった」(23歳/アミューズメント/サービス)・「唐沢寿明は時代劇向けの顔だと思う」(25歳/商社/総務)・「演技もよかったし、配役もイメージ通りだった」(25歳/金融/サービス)総評女性から圧倒的な支持を集めたのは、『篤姫』の宮崎あおい。少女時代から晩年までを演じきった演技力が高く評価され、「話題になっただけあって面白かった」との声が多く寄せられました。事実、『篤姫』の関東地区での年間平均視聴率は24.5%と、2000年以降の大河ドラマではナンバーワン。ちなみに2位以下も、平均20%代の高視聴率を記録している作品が多く、主人公を演じる役者さんへの好感度が、作品そのものへの評価にも影響していることがうかがえます。 (文・武政ふゆ)※宮崎あおいの「崎」は、正しくは「山へんに立と可を合せたもの」調査時期:2010年4月21日~4月28日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性548名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【女性編】ハマった「月9」ドラマランキング【女性編】日曜日の夜にしていることランキング一度ハマると抜け出せない!中毒性の高い海外ドラマランキング完全版(画像などあり)を見る
2010年05月27日同性をも魅了する、イケメンすぎる幕末偉人老若男女を問わず、幅広い世代に愛されているNHKの大河ドラマ。毎週楽しみにしているという人はもちろん、普段はドラマに興味がない人でも、「今どんな大河ドラマをやっていて、誰が主人公を演じているか」くらいは不思議と知っていますよね。そんな国民的番組の主役を任されるのは、役者さんにとっても名誉なこと。今回は「2000年以降の大河ドラマで一番いいと思った主人公の配役」について、186名の20代男性に聞きました。>>女性編も見るQ.2000年以降に放映された大河ドラマで主役を演じた俳優・女優のうち、一番配役がよかったのは?(単数回答)1位福山雅治……『龍馬伝』坂本龍馬役26.3%2位宮崎あおい……『篤姫』天璋院(篤姫)役25.8%3位香取慎吾……『新選組!』近藤勇役8.6%3位唐沢寿明……『利家とまつ~加賀百万石物語~』前田利家役8.6%5位妻夫木聡……『天地人』直江兼続役7.5%■福山雅治の「坂本龍馬」がよかった!派は……・「福山らしさを出しつつも、龍馬のイメージをよく演じている」(26歳/機械/マーケティング)・「演技がいいし、方言もうまい」(22歳/ソフトウェア/プログラマー)・「行動力があって、思い切りのいいイメージが龍馬にぴったり」(23歳/運輸/営業)■宮崎あおいの「篤姫」がよかった!派は……・「大奥を仕切る強い女性を、表現力豊かに演じきったのがスゴイ」(27歳/精密機器/営業)・「大河ドラマが盛り返したのも、この女優の功績が大きいと思う」(24歳/福祉/サービス)・「容姿も演技も、宮崎あおいのすべてが好き!」(25歳/商社/営業)■香取慎吾の「近藤勇」がよかった!派は……・「最初はイメージと違う気がしたけど、意外とカッコ良かった」(29歳/小売/販売)・「口にこぶしを入れるシーンを再現できていたから」(26歳/教育関連/営業)・「近藤勇らしからぬところが逆によかった」(27歳/教育関連/その他)■唐沢寿明の「前田利家」がよかった!派は……・「もともと好きな俳優だし、役もハマっていたから毎週楽しく見ていた」(23歳/小売/販売)・「唐沢寿明の変わらない姿と演技力に魅力を感じる」(24歳/IT/経営・コンサルタント)・「数ある大河ドラマの中でも、一番しっくりくる配役だったと思う」(23歳/広告/営業)■妻夫木聡の「直江兼続」がよかった!派は……・「堂々とした演技がよかった」(26歳/卸/総務)・「イメージにピッタリで、ハマり役だったと思う」(26歳/印刷/営業)・「妻・お船とのすばらしい夫婦愛に感動した」(23歳/官公庁/サービス)総評男性から「もっともハマり役」と評されたのは、『龍馬伝』の福山雅治。配役が発表された当初は、「イケメンすぎるのでは?」という声もあったものの、今では多くの人が、俳優・福山雅治と坂本龍馬のイメージを違和感なく重ね合わせているようです。印象的だったのは、「とにかくカッコいいから好き」と、その男ぶりに心奪われている男性が多かったこと。眉目秀麗な「福山龍馬」は、女性だけでなく男性のハートをもがっちりとつかんだようです。(文・武政ふゆ)※宮崎あおいの「崎」は、正しくは「山へんに立と可を合せたもの」調査時期:2010年4月21日~4月28日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:男性186名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】ハマった「月9」ドラマランキング【男性編】日曜日の夜にしていることランキング一度ハマると抜け出せない!中毒性の高い海外ドラマランキング完全版(画像などあり)を見る
2010年05月27日妻夫木聡と松山ケンイチが、来年公開されるW主演映画『マイ・バック・ページ』で初めて共演することが明らかになった。本作は文芸・映画評論、翻訳にエッセイなど多岐にわたって活躍している川本三郎が、自身が新聞社に入社していた1969年から72年のジャーナリスト時代の経験を綴った同名ノンフィクションの映画化作品。理想に燃え、新聞社が発行する週刊誌編集部で働く記者・沢田(妻夫木さん)。激動する時代の中で、彼は活動家の取材を続けていたが、ある日、梅山(松山さん)と名乗る男から接触を受ける。「銃を奪取し武器を揃えて、われわれは4月に行動を起こす」と語るその男に疑念を感じながらも、沢田は不思議な親近感と同時代感を覚えていく…。監督を務めるのは『天然コケッコー』、『松ヶ根乱射事件』などで注目を浴び、30代前半にしてその卓越した演出力が高い評価を受ける山下敦弘。ジャーナリストとして時代の最前線で“いま”に葛藤する主人公・沢田役の妻夫木さんは「『どこにもない何か』に自分の存在価値を求めようとした時代。ただ通り過ぎていくいまのこの時代に、少しでも足跡が残せたらいいなと思っています。 そして、念願の山下組。現場で松山くんと共に、僕らの『時代』を描ければと考えています」とコメント。“赤邦軍”のリーダー・梅山(本名・片桐)を演じる松山さんも「とても特異、異質な役なので演じるのがとても楽しみです。観客のみなさんを楽しませる演技ができればと思っています。山下監督や妻夫木さん、スタッフ、キャストのみなさんと必ず最高の作品を作ります。楽しみにしていて下さい」と意気込みを語っている。さらに、川本さんからは「外にはベトナム戦争があり、内には反戦運動や全共闘運動があった。物情騒然たる時代だった。そして若者たちが、たった一つの不正にも身を震わせた。自分のことよりも世界のことを考えようとした。ジャーナリストも傍観者ではいられなかった。あの時代に生まれていなかった監督の山下敦弘さんと脚本の向井康介さんが私の挫折の物語に興味を持ってくれた。若い人たちがあの頃の青春をどうとらえるのか。暗い過去とまた向き合うことになる。身が引き締まる思いがする」と映画化に際してコメントが寄せられた。共演陣には忽那汐里、石橋杏奈、中村蒼、長塚圭史、三浦友和といった豪華な顔ぶれが並ぶ。理想に燃えるジャーナリストと彼を挫折へと追い込んでいく左翼学生。現代人が忘れてしまった“熱”を持った男たちの戦い、葛藤、叫びは我々に何を問いかけるのか?『マイ・バック・ページ』は2011年全国にて公開。■関連作品:マイ・バック・ページ 2011年、全国にて公開
2010年05月13日人気絶頂の俳優・小栗旬が初めて“監督”としてメガホンを握った『シュアリー・サムデイ』のポスター画像が解禁となった。小出恵介に勝地涼、鈴木亮平、ムロツヨシ、綾野剛という物語の中心を担う5人の“男子”が配置されたこちらのポスター。小出さん以外の4人は驚いたような困惑したような表情を浮かべているが、物語とどのような繋がりがあるのか?本作は、小栗さんが自ら原案を脚本家の元に持ち込み、試行錯誤の末に脚本に落としこみ、リアル(現実)とファンタジー(理想)を融合させたスタイリッシュな物語を作り上げた。“いつかきっと”という思いを持ちつつも平凡な日々を繰り返す5人の男子高校生たちがある日、狂言で学校爆破の騒ぎを起こそうとするが、なぜか本当に校舎を吹き飛ばしてしまったことから思わぬ大騒動に…。想いを寄せる女性を誘拐され、巨額の借金を背負い、命まで狙われる事件に巻き込まれるハメに陥る。5人は一発逆転を目論み、最後の作戦を企てるのだが…。ちなみに、今回解禁となったポスターと同じデザインのチラシの裏面には、工事現場を思わせるような黄色と黒のストライプの模様が施され、出演者の名前が羅列されているのだが、一番目立つ中央の部分には白地で大きく「大人立入禁止。」との文字が…。果たしてこれは何を意味するのか?上記の5人のほかにヒロインとして小西真奈美が出演するほか、妻夫木聡、竹中直人、笹野高史、岡村隆史に大竹しのぶ、原日出子、上戸彩、井上真央など超豪華メンバーが共演陣として顔を揃えるが、彼らはどのようにストーリーに関わってくるのか?立入禁止の“大人”とは誰のことなのか?公開まで5か月弱、ますます目が離せない!『シュアリー・サムデイ』は7月17日(土)より全国にて公開。■関連作品:シュアリー・サムデイ 2010年7月17日より全国にて公開© 2010「シュアリー・サムデイ」製作委員会■関連記事:小栗旬初監督作引っさげ北海道に!ゆうばり国際映画祭ラインナップに注目小栗旬初監督映画ヒロインは小西真奈美!小出恵介の初恋の人を演じる2010年はバンドブーム再到来?小栗旬、初監督作品は旬な5人が高校バンドマンに
2010年02月24日映画を宣伝するにあたって「ベストセラー小説の映画化」という言葉のならびは少なからず注目される要素だろう。けれど原作が面白ければ面白いほど映画化のハードルは当然高くなり、観客にとってがっかりな結果を招くことも多い。まもなく公開される『ゴールデンスランバー』と『パレード』もベストセラーを映画化した話題作。この2作はどうなのか?中村義洋監督、行定勲監督という日本映画界をリードするヒットメイカーの2人が挑んだ作品を比べてみたい。まずは『ゴールデンスランバー』。伊坂幸太郎作品はとにかく映像化の対象になることが多く、中村監督にとっては『アヒルと鴨のコインロッカー』、『フィッシュストーリー』に続く3度目の伊坂作品の映画化。物語は堺雅人演じる宅配ドライバーの青柳が身に覚えのない首相暗殺の犯人にされ、ひたすら逃亡するというサスペンス。原作者が「ハリウッド的なエンターテイメントを目指した」というだけあって、爆破シーンあり逃走劇ありの大作に仕上がっている。けれど、アメリカ映画であれば激しい逃走シーンが見どころとなるところを、なぜ青柳は追われているのか?ではなく、なぜ青柳は逃げられるのか?という人間の純粋さや生きることに焦点をあてているのがこの作品の面白さ。肉体的な強さゆえに生き延びたのではなく、人として純粋だから生き延びた──この描き方は中村監督ならではと言えるだろう。行定勲監督が映画化を望んだのは吉田修一の小説「パレード」。伊坂幸太郎ほどではないが、大沢たかお&中谷美紀主演の『7月24日通りのクリスマス』など映像化は多く、今年は本作のほかに妻夫木聡の主演で『悪人』も公開予定の人気作家だ。本作『パレード』の舞台は、何の接点もない若者たちがルームシェアする2LDKのマンション。先輩の彼女の恋をしてしまった大学生、人気俳優と付き合っているフリーター、酒癖の悪いイラストレーター、映画会社に勤めるジョギングを欠かさない男、謎の金髪の美少年…といった輩がひとつ屋根の下で暮らしている設定とくれば、男女のお気楽な恋愛事情のドラマか?と思われがち。しかし、この映画で描かれるのは人間の本質、人間の孤独、理解と矛盾、そして犯罪──意外にもダークなテーマが潜み、派手な仕掛けはないが、要所要所でドキッ、ゾクッとさせられる。また、行定監督が「キャスティングそのものが演出かもしれない」と言うように、主役級の若手俳優5人の共演も見どころだ。この2本のベストセラー小説の映画化は、あなたを満足させる?それとも落胆させる?(text:Rie Shintani)■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会パレード 2010年2月20日より渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 映画『パレード』製作委員会■関連記事:現代の若者の内に宿る“モラトリアム”『パレード』試写会に10組20名様ご招待2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!堺雅人があったかコタツに思いを馳せる一方、竹内結子は脚露出の薄着に震える!誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント堺雅人が語る太宰、そして『人間失格』――。「近代文学と“再会”できました」
2010年01月28日小栗旬の初監督作品として注目を浴びる『シュアリー・サムデイ』のヒロイン役を小西真奈美が演じることが発表された。これまで、男性キャストのみが発表されており、女性キャストが明らかになったのはこれが初めて。映画の公開初日も7月17日(土)に決定した。本作は、小栗さんが自身と高校時代の仲間たちとの絆をテーマに書き上げたプロットを基に、4年の歳月を経て製作された。主要男性キャストは、小出恵介、勝地涼、綾野剛、鈴木亮平、ムロツヨシ。この5人が演じるのは“いつかきっと”という思いを持ちつつも平凡な日々を繰り返す高校生。ある日、狂言で学校爆破の騒ぎを起こすことを企てるが、なぜか本当に校舎を吹き飛ばしてしまったことから思わぬ大騒動に…。想いを寄せる女性を誘拐され、巨額の借金を背負い、命まで狙われる事件に巻き込まれるハメになる。その小出さん扮するタクミの初恋の女性こそが、小西さんの役どころ。個性派揃いのバンドマンである5人と小西さんがどのように絡んでいくのか?そして、“監督”小栗旬が小西さんをどのように演出したのか?またひとつ、本作の注目すべき点が。また、小西さん以外の女性キャストとして、大竹しのぶ、原日出子、上戸彩、井上真央が出演することも併せて発表された。すでに発表されている男性共演陣も妻夫木聡、竹中直人、笹野高史、岡村隆史、阿部力、津田寛治などなど超豪華!どのような作品に仕上がっているのか完成が待たれる。このたび、本作の特報も到着!「おれたちは人生の絶頂とどん底を味わった」、「バカで最強だったおれたちを取り戻す」といった言葉と共に、青春の疾走感あふれる映像が展開されている。『シュアリー・サムデイ』は7月17日(土)より全国にて公開。こちらの予告編は、MOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:シュアリー・サムデイ 2010年7月17日より全国にて公開© 2010「シュアリー・サムデイ」製作委員会■関連記事:2010年はバンドブーム再到来?小栗旬、初監督作品は旬な5人が高校バンドマンに
2010年01月13日映画『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』の初日舞台あいさつが10月10日(土)、東京・TOHOシネマズ シャンテで行われ、主演の松たか子、浅野忠信が夫婦愛について語った。今年生誕100年を迎えた文豪・太宰治の同名短編小説をベースに太宰の他作品の要素も盛り込んだオリジナルストーリーで、借金を重ね、愛人と心中未遂を起こすなど破滅志向のある小説家・大谷(浅野さん)と、彼を逞しく支え続ける妻・佐知(松さん)の夫婦愛を描く。第33回モントリオール世界映画祭で最優秀監督賞を受賞している本作。夫の浮気に耐える佐知の生き方について、司会のフジテレビ軽部真一アナウンサーから感想を求められた松さんは「特にお薦めはしません。人それぞれの人生があり幸せがあると思いますし、みなさんが嫌な思いをしなくてもいい。無理に押し付ける気はさらさらないです」と苦笑い。観客の笑いを誘いつつ「当たり前のことですが、自分なりの幸せを考えるきっかけになれば」と上手にまとめた。隣で肩を揺らして笑っていた浅野さんは、大谷の生き方について「さらさらお薦めできないです」と観客を盛り上げながら、「男としてこういうことをしてみたくなることはある、と共感できましたが、こんなに大っぴらにできるのかな?と思うことが多々ありました。こっちかこっちと、どちらか選ばないといけない状況に立たされたとき、大谷は大体危ない方を選ぶんです。それをあるときはやってみるべきなのかな?と思いました」と浮気願望(?)を口にした。一方、大谷の愛人・秋子を演じた広末涼子は劇中で見せる自身の丸メガネ姿に「丸メガネが色っぽいと言われたんですけど全然理解できなくて…。堤(真一)さんがそう言ったんですが…」と首を傾げ、堤さんに問いかけ。観客、共演陣らが爆笑する中で堤さんは「深い意味はなかったんですよ、役の雰囲気がよく出ていて素敵だなーって」と釈明し、「日常から女性に丸メガネをかけさせているということではない?」という軽部アナのツッコミに「そういう趣味ではないです」と汗を拭う一幕も。ほかに、佐知に好意を寄せる青年・岡田役の妻夫木聡は「本当にピュアな青年で、そこをどう出したらいいかと考えて、子犬のようなイメージで演じました。キャンキャン鳴く感じですね」。佐知が働く飲み屋の女将・巳代役の室井滋は「根岸(吉太郎)監督から『東北の出身という設定なのでなまってもらいたい』と言われ、なまったら『なまり過ぎです』と言われました」。巳代の夫・吉蔵役の伊武雅刀は「根岸監督と二十何年ぶりに2本目の仕事をしましたが、この監督は粘る!」と、それぞれに撮影をふり返った。最近、太宰の墓参りをしたという根岸監督は「墓の中から、おれをダシに賞が獲れてよかったなという声が聞こえたので、すみませんと謝ってきました」と朗らかに語っていた。『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』は全国東宝系にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜 2009年10月10日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビジョンパパドゥ新潮社日本衛星放送■関連記事:【どちらを観る?】太宰のイメージを裏切る二作『ヴィヨンの妻』&『パンドラの匣』変わりやすい?女心と秋の空vol.1『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』松たか子、夫婦像について意味深な感想「常識で線を引かずに自由でいいかも」『ヴィヨンの妻』モントリオール監督賞受賞で浅野忠信、松たか子からも喜びの声が到着根岸吉太郎監督『ヴィヨンの妻』がモントリオール映画祭で監督賞受賞!
2009年10月10日昨年『おくりびと』がグランプリを制し、アカデミー賞に向けた前哨戦としても注目を浴びるようになった、国際映画祭の最高峰のひとつ、モントリオール世界映画祭。8月27日(現地時間)より開催されていた、今年で第33回目を迎える本映画祭にて、ワールド・コンペティション部門に出品されていた、根岸吉太郎監督作『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』が最優秀監督賞を獲得した。日本文学史の代表的作家・太宰治の遺した数々の作品の中でも、異彩を放つ恋愛小説を原作に、松たか子と浅野忠信を主演に迎えて夫婦の愛を綴った本作。ほかにも広末涼子、妻夫木聡、堤真一といった豪華俳優陣が根岸監督の下、華麗な競演を遂げている。授賞式の壇上に立った根岸監督は、フランス語で「メルシー・ボク(=ありがとうございます)、メルシー・ボク、メルシー・ボク、メルシー・ボク、メルシー・ボク。何度お礼を言っていいかわかりません。モントリオールと言う映画が大好きな人々の映画祭でこの映画の第一歩を歩むことができました。本当にありがとうございます」と興奮を隠しきれない様子で感謝のコメント。さらに、「個人で撮った賞ですが、日本映画全体の名誉だと思っています。自分の名前が呼ばれたときは、自分の名前ってフランス語っぽいなぁ(笑)と感じていました。地味な演出の作品なので、賞を獲れるなんて思っていませんでした。この映画の東洋的なニュアンスをきちんと読みとってもらえて大変嬉しく思います」と並々ならぬ喜びを表した。今後の賞レース、さらに日本への凱旋も楽しみな『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』は10月10日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜 2009年10月10日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビジョンパパドゥ新潮社日本衛星放送■関連記事:『ヴィヨンの妻』モントリオール監督賞受賞で浅野忠信、松たか子からも喜びの声が到着ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!松たか子×浅野忠信『ヴィヨンの妻』がモントリオール出品で、太宰イヤーを飾る!
2009年09月08日モラハラ夫図鑑
婚約者は既婚者でした
うちのママは過保護なの?