2010年に公開された『大奥』に続いて、今年12月に公開される新作映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』の新キャストがこのほど発表された。すでに出演が発表されていた堺雅人と菅野美穂と新たな“大奥”を描き出すキャストは、尾野真千子、柄本佑、要潤、市毛良枝、榎木孝明、由紀さおり、堺正章、宮藤官九郎、西田敏行。10月にはTVドラマも公開され、大きな注目を集めることになりそうだ。その他の情報『大奥』は、よしながふみの同名コミックを原作に、謎の疫病によって男女の立場が逆転してしまった江戸時代を舞台に女将軍を頂点とする“大奥”の人間模様を描く異色SF劇。続編は前作より前の時代の物語で、映画『大奥~永遠~』では、“生類憐みの令”で知られる五代将軍・綱吉(菅野)と、大奥総取締役の座を狙う謎の男・右衛門佐(えもんのすけ/堺)のドラマを描く。このほど発表された新キャストは、幕府の側用人として綱吉に仕える柳澤吉保役の尾野真千子、右衛門佐の部屋子として仕える秋本役の柄本佑、綱吉の父・桂昌院役の西田敏行、その配下で綱吉の側室でもある伝兵衛役の要潤、桂昌院と伝兵衛の対抗派閥である大奥の正室、信平役の宮藤官九郎ら。そのいずれもが演技派として主演を務めることも多い俳優たちだ。本作に登場する“大奥”は、将軍に仕える美しき男たちが3000人も揃う巨大な空間。栄華を極め、最盛期を迎えていた大奥を舞台に、世継ぎ作りに悩む女将軍の苦悩や、正室と側室の派閥争い、ひとりの男の出世にかける野望など、女と男の愛と欲望の物語が描き出される。映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』12月22日(土)全国ロードショーTVドラマ『大奥~誕生~[有功・家光篇]』10月 TBS 系列にてオンエア
2012年07月27日信州・まつもと大歌舞伎『天日坊(てんにちぼう)』が上演中の長野・松本市で、7月15日、中村勘九郎、中村七之助、中村獅童ら歌舞伎俳優と、演出の串田和美が市内から松本城まで人力車で練り歩く登城行列を行った。中村勘九郎チケット情報登城行列は「松本城市民ふれあい座」と題し、まつもと歌舞伎を盛り上げようと市民らが名乗りをあげ行われたイベント。この日、沿道には38,000人(主催発表)が集まり、市内の松本郵便局前から出発した俳優に、盛んに声援や拍手を送っていた。勘九郎らも市民からの熱烈な歓迎ぶりに満面の笑みを見せ、握手やサインにも気軽に応じていた。松本城本丸庭園内に設置された特設舞台前には5,000人の市民が詰めかけ、「おめでとう 六代目勘九郎襲名」のアドバルーンが上がると、壇上から勘九郎も「すごい」とびっくり。司会進行役の串田が「(六代目襲名後の)勘九郎さんではまつもと歌舞伎は初めてです」と紹介すると「串田さんに言われるまで気づきませんでした」と勘九郎はすっかり松本に馴染んだ様子で語った。七之助は「みなさまの温かさを身にしみて感じています。松本はみなさんが(自分達と)一緒に芝居をやっているという感じです、心からそう思っています」と挨拶。獅童は「歌ってもいいっすかー?」と会場を盛り上げるも「今日は止めときます」とトーンダウン。すかさず串田が「きっと千秋楽の舞台で歌うんだと思いますね」とフォローし笑いを誘っていた。信州・まつもと大歌舞伎は、2008年、2010年に続き今年で3回目。『天日坊』は、河竹黙阿弥が初期に書いたと言われる『五十三次天日坊』をもとに、人気脚本家の宮藤官九郎が渋谷・コクーン歌舞伎第十三弾に書き下ろした脚本での上演となる。ぴあの取材に応じたまつもと市民芸術館・芸術監督も務める串田は「観客や観客のいる街が一緒になって作る演劇がはっきり見えるのがすごい」と話す。また出演俳優が若いことや、宮藤の脚本目当てで「若い人たちがものすごく増えた」そうだ。串田は「歌舞伎の力って、古典だとかそういうのを超えて血の中にある芸能とかお祭りのようなもの。見た事がない人でも、知らない人でも騒ぎたくなっちゃう、知識と関係なく、ある敷居をとった時に突然自分たちのものになる。庶民が江戸時代に作った文化なんだなとここに来るとはっきりします」と力を込めて語った。公演は長野・まつもと市民芸術館主ホールにて7月18日(水)まで開催。
2012年07月17日爆走的かつ人情味あふれる笑いを繰り出す宮藤官九郎、待望の4年ぶりの監督最新作がついに解禁!『真夜中の弥次さん喜多さん』、『少年メリケンサック』に続いて3作目、オリジナル脚本で贈る監督作『中学生円山』で描かれるのは、団地を舞台にした、エッチな妄想で頭がいっぱいの中学生男子と謎のシングルファーザーの出会いの物語。本作で「SMAP」の草なぎ剛が宮藤作品初参加を果たすことが判明した。平凡な家庭と団地で暮らす中学2年生、思春期真っ盛りの主人公・円山克也は、あるエロイ目的のため日々、身体を柔らかくする「自主トレ」に精を出している。やがて限界まで背骨を折り曲げると妄想の世界にトリップしてしまうまでに。そんなある日、彼は団地に引越してきた謎のシングルファーザー、下井辰夫と出会う。妙に主婦の輪に溶け込み、仕事をしてる様子のない下井だったが、彼はなぜか自分だけが知ってるはずの「自主トレ」の存在を知っていたのだ。パニックに陥った克也は下井に近づこうとするが…。昨年、脚本を手がけ好評を博したドラマ「11人もいる!」では大家族の悲喜こもごもを描いた宮藤監督が、今度舞台として選んだのは、団地。『中学生円山』というタイトルが斬新すぎるが、物語のテーマが「家族」であることは前作からブレない。団地内の人間模様や克也とクラスメイトとの関係性にシニカルな視点を入れ、さらにCGやアクションを駆使して“バカバカしい妄想シーン”と“現実のドラマ”を織り交ぜながらも、浮き彫りするのは「なんでもない日常が一番幸せ」という家族の本質。「ひとことで言うなら団地を舞台にしたアクション映画」と本作を表す宮藤監督は「最も多感で傷つきやすく、かつアナーキーだった中学時代。その記憶を美化することなく、包み隠さず描いた青春映画が、この『中学生円山』です」と語る。謎の男・下井を飄々とした佇まいで演じるのは、宮藤監督と初タッグの草なぎ剛。監督からは「何しろ梅雨の撮影だし、まだ半分も残ってるし、油断は禁物です」との不安の声も聞こえるが、本人は「最初に本をいただいて読んだときはめちゃくちゃな内容で笑えました。しかし撮影をしていると、笑いの中にだんだんと人間の温かみが出てきて、奥深さが伝わってきました。宮藤監督はすごい面白い方なので、とにかく笑えます(笑)。一緒に楽しい時間を過ごしています。監督の世界観に応えるように頑張っていますので期待していて下さい」と自信をうかがわせる。「自主トレ」に勤しむ中学生・克也には、「11人もいる!」で空気の読めない四男の四郎役で存在感を発揮していた平岡拓真。草なぎさんと、30代のシングルファーザーと中学生男子の世代を超えた交流を鮮やかに演じる。さらに、克也の両親役、9時5時で働く平凡な父親に仲村トオル、韓流ドラマに熱を上げる母親には坂井真紀と、脇を固めるキャスト陣からも目が離せない。エロの目的のために勤しむ男子が謎のシングルファーザーから学ぶ、本当に大切なこととは…?『中学生円山』は2013年、全国にて公開。■関連作品:中学生円山 2013年、全国にて公開© 『中学生円山』製作委員会
2012年07月06日たった数分のなかで、自分をアピールしなければいけない就職面接。圧迫面接やフレンドリーな面接など、さまざまな面接がありますが、そこで出会う面接官によって会社の印象も変わるもの。そこで今回はマイナビニュース会員1,000人に、就職・転職活動で出会った忘れられない面接官とのエピソードを聞いてみました。調査期間: 2012/6/12~2012/6/15アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数:1,000件Q. 就職活動、転職活動をしたことがありますか?はい75.6%(756人)いいえ24.4%(244人)「はい」と答えた方に、印象に残っている面接官について聞いてみました。・のび太にとってドラえもんは善か悪か?という質問をしてきた早口な面接官(27歳/女性)深い質問ですね。直接仕事に関係してくるのかナゾですが、意外とこの質問でその人がどんな人間なのかわかるのかも。・犬を連れて面接に現れた女社長を見たことがあります。お互いに縁はなかったようですが…(37歳/男性)合否を判断するのは、まさか犬?!入社の必須条件は、犬好きな人……でしょうね。・感動した話をした時に、聞いていて私と一緒に泣きそうになっていた人事の不動産業界の女性(27歳/女性)涙もろいのか、感受性が強いのか。でも、悪い人ではなさそうですね。・ドイツ語をしゃべらされたが、「何を言っているかサッパリ分からないけどね」と返された(43歳/男性)それなら、それっぽく違う国の言語をしゃべっても感心されたかもしれませんね。・面接でどこがダメだったかを言ってくれた。また、これからの心構えを教えてもらえた(23歳/男性)言われた瞬間はショックでも、アドバイスしてくれる面接は自分のためにもなりますよね。不採用という通知だけ送られるよりいいかも。・女性の面接官にもっと化粧を濃くしろと言われた。確かにその人の化粧は濃かった(31歳/女性)面接はナチュラルメイクでとよく言われますが、社員のメイクの好みまで把握するのは無理ですもんね。・自分よりたどたどしい面接官(29歳/男性)自分も緊張しているのに、それ以上に緊張されたら…逆に自分がしっかりしなきゃって気持ちになっていいのかも。・「キリンを英語で言うとなんという?」という全く関係ない質問をしてきた人がいた(30歳/女性)英語力を試しているにしては、簡単な質問ですね。それか、とっさに聞かれて答えられるかどうか瞬発力を試しているのかもしれませんよ。・動物占いをしてきた(22歳/女性)ペガサスなら合格で、黒ヒョウなら不合格とかでしょうか。もし合否が占いで決まっていたら、自己アピールって一体…。・話し方や雰囲気がドSで「うちは厳しいよ?やってみる?」と言われた(29歳/男性)・ずっと窓を見ていた面接官がいた(24歳/男性)面接の最中も気まずいですが、入社した後のことを考えても不安になりますね。威圧的なのも嫌だし、無関心なのも困る。一緒に働く者として、こちらもしっかりと見極める目を持たないといけませんね。(文/こうのゆみこ)
2012年06月23日歌舞伎俳優の・中村勘九郎、中村七之助、中村獅童が出演する「渋谷・コクーン歌舞伎第十三弾『天日坊(てんにちぼう)』」の公開稽古が6月14日、東京・渋谷Bunkamuraシアターコクーンで行われた。コクーン歌舞伎『天日坊』チケット情報本作は、河竹黙阿弥が1854年に書いた『天日坊』をもとに、人気脚本家の宮藤官九郎が新たに脚本を執筆。それを串田和美の演出・美術により、実に150年ぶりに現在の歌舞伎として上演するもの。物語はふとした野心から将軍・源頼朝の落胤になりすました法策=後の天日坊(勘九郎)を軸に展開。悪事を重ねながら鎌倉を目指す法策は、旅の途中で出会った盗賊・地雷太郎(獅童)とその妻・お六(七之助)から思いもよらぬ自分の運命を知ることになる。宮藤の書いたセリフには「マジかよ」などの現代語と黙阿弥の七五調が混在し、その状態をさらにセリフでつっこんだりと、飽きさせない工夫が随所にある。また黙阿弥お得意の因果話に加え、化け猫退治や東海道への旅など盛りだくさんの要素をわかりやすくまとめている。串田の美術は整ったものではなく、手作り感を生かしたようなセット。衣裳やかつらは今までの歌舞伎で見慣れたものとはひと味違うデザインで面白い。音楽は歌舞伎で使う下座音楽は使わず、全編トランペットとエレキギター、ベースを使用。トランペットの音色と法策の心情がシンクロするような場面もあり、従来の歌舞伎では見られない新しい演出効果になっていた。この日の稽古前には会見も行われ、勘九郎、七之助、獅童と串田が登壇。勘九郎は「父(勘三郎)が18年前にコクーン歌舞伎を始めた時は“勘九郎”でしたから、その名でここに立てることはプレッシャーもあり、誇りに思っています」と挨拶。弟の七之助も「うちの父が『面白い!出来てるじゃん』って言ってました」と父・勘三郎も驚いたことを明かした。これを受け串田も「稽古場でやけに笑う人がいるな~、誰だよ」と勘三郎が様子を見に来たときのエピソードを披露。また、獅童は「僕は盛り上げ役ですから」と謙遜しながらも「七之助さんと毎日一緒にご飯を食べて、恋愛や芝居の悩みを相談してます。人生ってのは楽しいですよ」と話し、場を和ませていた。東京公演は同所にて6月15日(金)から7月7日(土)まで上演される。その後、「信州・まつもと大歌舞伎『天日坊(てんにちぼう)』として長野・まつもと市民芸術館主ホールにて7月12日(木)から18日(水)まで開催。チケットはいずれも発売中。
2012年06月15日臨場感のある演出や新しい趣向を取り入れ、毎回話題となっている「コクーン歌舞伎」。これまでも本火、本水、泥沼を使う演出や、椎名林檎の音楽、いとうせいこうのラップといった、従来の歌舞伎にはなかった要素が演劇的興奮を高め、多くの観客に支持されてきた。第13弾となる今年、河竹黙阿弥原作の『天日坊』を、人気脚本家・演出家の宮藤官九郎の脚本で上演する。『天日坊』は黙阿弥の初期の作品で、ふとした野心から将軍・源頼朝の落胤になりすました天日坊が、東海道を下る途中、出会った盗賊夫婦によって思いもよらぬ自分の素性を知ることになるという話。化け猫退治や盗賊たちの活躍も描かれ、当時の世相ともマッチし大当たりをとった舞台。幕末に初演されてから実に約150年ぶりの上演となる。4月27日、制作発表会見が行われ、出演の中村勘九郎、中村獅童、中村七之助と、演出・美術の串田和美、宮藤が登壇した。天日坊を演じる勘九郎は「初演からコクーン歌舞伎を支え、闘ってくれている串田監督、そして宮藤さんとご一緒出来るのは凄く嬉しいです。本当に賛否両論、大嵐の作品になると思いますが、それを楽しんでやりたいと思います」と挨拶。もうひとりの“カンクロウ”である宮藤は「今日は“カンクロウさん”と言われても、あっ俺じゃないなと思い、不思議な感じです」と場を和ませ、続けて「今回は150年位演じられていない歌舞伎が原作なので、これはいいなと。駄目だったら(原作の)黙阿弥のせいにできるなと(笑)。良いところは『そこ、僕変えたんです!』と言えるし」と相変わらずの宮藤節で笑いを誘った。コクーン歌舞伎に9年ぶりの参加となる獅童は「(今までは)現場で叱ってくれた勘三郎さんがいらっしゃいませんが、僕らの世代で引っ張って行かなくてはいけない。なんとしても面白くしたいと思います」と意気込みを語った。宮藤が初監督した映画『真夜中の弥次さん喜多さん』に出演経験のある七之助は「16歳で初めてコクーン歌舞伎に出させていただいた時に、手取り足取り教えてくださった串田さんと、映画でずっと一緒だった宮藤さん、ふたりの育ての親に囲まれてとても楽しみです」と話していた。「渋谷・コクーン歌舞伎第十三弾『天日坊(てんにちぼう)』」は6月15日(金)から7月7日(土)東京・シアターコクーンにて開催。チケットは発売中。また、「信州・まつもと大歌舞伎『天日坊(てんにちぼう)』は7月12日(木)から18日(水)まで長野・まつもと市民芸術館主ホールにて上演される。チケットは5月5日(土・祝)より一般発売開始。
2012年05月01日東京・渋谷の劇場、シアターコクーンで1994年からほぼ毎年開催されている『コクーン歌舞伎』。第13弾となる今年は、幕末に初演されて以来、実に145年ぶりとなる河竹黙阿弥原作の『天日坊』を上演する。脚本は人気脚本家の宮藤官九郎が担当。襲名後、初の『コクーン歌舞伎』に出演する中村勘九郎が、4月某日、都内でインタビューに応えた。渋谷・コクーン歌舞伎第十三弾「天日坊(てんにちぼう)」チケット情報物語はふとした野心から将軍頼朝の落胤になりすました法策(後に天日坊)を軸に展開する。悪事を重ねながら鎌倉を目指す旅の途中で、盗賊地雷太郎とその妻お六と出会い、思いもよらぬ自分の運命を知った法策。天下を狙い、若者たちが壮大な野望と純粋な希いを胸に疾駆する様を描いたもの。黙阿弥の処女作と言われている作品。勘九郎はタイトルロールの天日坊を演じる。宮藤の書いた脚本を読んだ勘九郎は「凄いですよ」と一言。「原作も面白いですけど、長いんでね。そこを宮藤さんが上手くまとめて、さらに宮藤さんの息吹満載になっています」。宮藤の脚本といえば、絶妙なセンスのセリフ回しも持ち味。「黙阿弥の精神や言葉のチョイス、勢いがプラスアルファされていて、かっこいいですよ、むちゃくちゃだけど(笑)。セリフも『マジかよ』とか出てきます。黙阿弥の魂を宮藤さんが『こういうことなんじゃねぇの?』って見せてくれた感じです」。勘九郎は勘太郎時代に宮藤が初めて歌舞伎の脚本を手がけた『大江戸りびんぐでっど』(2009年12月・歌舞伎座)にも出演しているが、『天日坊』は「もっとぶっ飛んでいる」そうだ。台本を読んだ父・勘三郎の「大変そうだね。大丈夫なの?」という感想を聞いて「うちの父が不安がるほどなのでこれは面白いぞ」と確信したそう。「賛否両論の嵐になると思います。でも僕は、これが歌舞伎かって問われても歌舞伎だって言いますよ。黙阿弥が生きていた時代はこれを“現代劇”として親しんでいた。七五調だって、日本人のリズムに合ったセリフをどうやったらかっこよくしゃべれるかを、黙阿弥も考えてこうなったんだと思います」。黙阿弥と宮藤は、生きている時代が違うだけで作家としての精神は同じ。だから固定観念に「囚われちゃいけない」と話す。とはいえ、演じる側にとってのハードルも高そうだ。「この台本をどう表現するか、感覚を研ぎ澄まして稽古をしないと」。『天日坊』のキャストは、勘九郎のほか、中村獅童、中村七之助ら次代の核となる若手歌舞伎俳優と、演出家で俳優の白井晃や大人計画の近藤公園といったジャンルを超えた個性豊かな俳優たちが揃う。観客の反応も気になるところだが、勘九郎は「喜んでいる顔や困惑している顔が見たい」と話す。「最近は何も考えずに観る人も多いと思います。考えなくてもいい芝居も多い。でも、悩んで観たほうが絶対面白いと思いますよ。よく判らなかったけど、何で涙が出るんだろうとか」。ふたりの“カンクロウ”がタッグを組み“みたことない歌舞伎”に挑戦する『コクーン歌舞伎』に期待したい。公演は6月15日(金)から7月7日(土)シアターコクーンで開催。チケットは4月22日(日)より発売開始。
2012年04月20日金城武が天才捜査官に扮したミステリー映画『捜査官X』が21日(土)から日本公開される前に、ピーター・チャン監督が来日し、インタビューに応じた。その他の写真『捜査官X』は、現場で得た数々の証拠と、医学や武術の知識を高速で処理し、脳内で事件当時の様子を再構築する“脳内捜査”を得意とする捜査官シュウ(金城)が、田舎の村で起こった不可解な事件に挑むアクション・ミステリー。『ラブソング』や『ウィンター・ソング』など数々のヒット作を手がけたチャン監督の新作は、デジタル技術を駆使した最新の映像表現と、伝統的な武侠活劇の要素が融合した作品だ。「企画の段階から、科学や医学、力学の要素を作品の“原動力”にしたいと思っていました。中国・香港の伝統的な映画はすでにたくさんありますから、私が撮る以上は何か斬新な表現がなければならないと思いました」。その一方で、本作ではアクションや武侠の要素も存分に描かれている。当代きってのアクション俳優ドニー・イェンが華麗なアクションを披露すれば、『片腕ドラゴン』シリーズのジミー・ウォング、『レディークンフー激闘拳』のクララ・ウェイら往年の名優たちも顔を揃える。「現在、アメリカで全盛期と同様のウェスタン映画を撮るのは無理でしょう。ジャンルとして終焉を迎えてしまったからです。しかし、中国・香港映画は様々なジャンルの映画が作られながらも、その根底にはいつも“アクション”と“武侠”の要素があり、伝統が受け継がれてきました。だからこそ、このような表現が可能になったのです」。さらにチャン監督は、作品に大きな謎を込めたようだ。「映画の中でシュウと(ドニー・イェン演じる)ジンシーが橋の上で語りあうシーンがあります。私はここが物語の核心だと思っています。私は世の中のすべての出来事は互いに関連しており、ある事件が起こったとき、そこにいた傍観者は実は事件の“共謀者”だったということがあると思っています。この世には善人と悪人がいるわけじゃない。すべては影響しあっているのです。“善”とは、そして“悪”とは一体、何なのでしょうか?」。謎解き、豪快なアクション、そして哲学的な問いかけが描かれる『捜査官X』。本作の上映時間は115分だが、上映後もじっくりと“脳内”で考え、想いをめぐらせることのできる作品に仕上がっているようだ。『捜査官X』4月21日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
2012年04月18日金城武が天才捜査官に扮したミステリー映画『捜査官X』の公開記念イベントが12日に都内で行なわれ、ますだおかだの岡田圭右が登場した。その他の写真本作は、現場で得た数々の証拠と、医学や武術の知識を高速で処理し、脳内で事件当時の様子を再構築する“脳内捜査”を得意とする捜査官シュウ(金城)が、田舎の村で起こった不可解な事件に挑むアクション・ミステリー。劇中で金城が着用した衣装を借り、捜査官になりきって登場した岡田は「この服は襟元に金城って書いてあるんだよ」とうれしそう。さらに「金田一春彦じゃなくて、古く言えば金田一耕助のような謎を解くミステリーで、現代風にアレンジした最新テクノロジーを駆使した表現方法で謎を解く。風貌とはひと味違う天才ぶりで新しい」と言い、さらに事件現場にいた穏やかな職人を演じたドニー・イェンを「片田舎というシチュエーションで、ドニーちゃんの物語る表情は光り輝くものがある。素晴らしい名優」と語った。その後は「そもそも私には縄が絡まっている。“お笑い界の団子結び”と言われている」と暴走トークを展開。最後にヒット祈願として“X”を使ったギャグ「捜査官Xならぬ、僕はお笑い捜査官ダメェ~」を披露し、「開演ガラガラ」と持ちネタでしめくくった。『捜査官X』4月21日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
2012年04月12日金城武が独創的な捜査手法を駆使する捜査官に扮した奇想天外なミステリー『捜査官X』が21日(土)から日本公開される。本作には金城だけでなく、アジアのアクション映画ファンにはたまらない“伝説の名優”たちが顔をそろえている。その他の画像『捜査官X』は、現場で得た数々の証拠と、医学や武術の知識を高速で処理し、脳内で事件当時の様子を再構築する“脳内捜査”を得意とする捜査官シュウ(金城)が、田舎の村で起こった不可解な事件に挑むアクション・ミステリー。本作は金城扮する捜査官と、事件の容疑者である穏やかな職人ジンシー(ドニー・イェン)の息つまる駆け引きと、ふたりのドラマが大きな見どころだが、アジア映画ファンにとってたまらないポイントになっているのが、名優ジミー・ウォングの出演だ。ウォングは『片腕ドラゴン』、『片腕ドラゴン対空飛ぶギロチン』や『吼えろ!ドラゴン 起て!ジャガー』『新座頭市 破れ!唐人剣』など多くの作品に出演し人気を集めるも、近年は実業家として活動していた。本作はウォング13年ぶりの銀幕復帰作となる。ウォングのほかにも、『レディークンフー激闘拳』のクララ・ウェイも出演。ふたりとも劇中でドニー・イェンと華麗なバトルシーンを披露しており、本作は謎の深まるミステリー劇だけでなく、伝説の名優のアクションも堪能できる作品に仕上がっている。『捜査官X』4月21日(土) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー
2012年04月11日前回好評だった「教習所で教官にイラッ! 免許のためには我慢するしかない?」で寄せられた教習官との思い出。今回はマイナビニュース読者が教官に言われてショックを受けた一言を見ていきます!調査期間:2012/1/4~2012/1/9アンケート対象:マイナビニュース会員 女性のみ有効回答数 498件(ウェブログイン式)●免許が取れたことを報告したら「絶対取れないと思ってた!」それでも先生か!(福岡県/女性/25歳)教えながらそんなこと思われていたなんて!でもせっかく取ったのですから、おめでとうぐらいは言ってほしいものです。●坂道発進で苦戦している時に「こんなこともできないなんてどうしようもない」と言われたこと。(東京都/女性/22歳)坂道発進はマニュアル車で難しいと言われるポイントの一つ。もっとあたたかいまなざしで見てほしいですね。●真剣に運転している時に、頭で考えるクイズを出す教官。エジプトのピラミッドに眠っている王様の名前を当てるのに「フグの濁点とって逆から読むと?」と言われて、頭がグチャグチャになったことがある。答えはクフ王です(兵庫県/女性/24歳)このクイズに何の意味が!!?と思いつつ、必死に運転しつつむげにもできない状況。教官の趣味でしょうか……。ただ、想像すると少し和んでしまいます。すみません。●初日に、特に何も説明されずに、初めてハンドルを握った私に対して「そんな(ハンドルの)持ち方をしていたら、指が吹っ飛ぶぞ」と言われた。意味がわからない。(愛知県/女性/29歳)どのような状況下で指が吹っ飛ぶのか、詳しく聞いてみたい気もしてしまうこのハードボイルドさ。車に乗るからには常に最悪の状況を想定しろ!ということでしょうか……●前に障害物があるから避けるのはわかってるのに、やたらと「そこ避けて」と言われて、避けて通った後に「ほら僕のおかげでちゃんと走れたでしょ」「君1人だったらちゃんと運転できたかどうか」と言われてイラっとした。(愛知県/女性/31歳)きっと自分の存在意義みたいなものを再確認してほしかったのですね。●独り言みたいに「あ~違うよな~」とか言ってくる。神経ピリピリした!!(埼玉県/女性/27歳)ぐ、具体的に指示が欲しい!雰囲気で伝えようとするの、やめてください……。●「君、僕のこと嫌いだろう?僕も君のこと嫌いだよ」と言われました。こんな人に教わらないといけないとは!!(東京都/女性/35歳)これは車内が気まずい雰囲気でいたたまれない!もっとさらっとビジネスライクにいきたいものですね。●サイドミラーをわざと隠して「何かおかしくない?」と聞いてきたのがうざかった。(熊本県/女性/28歳)●「だからだめなんだよ!!」だからってなんだよ!!って思いました(笑)(神奈川県/女性/23歳)●「みんなに笑われてるよ」と言われた。(北海道/女性/26歳)もはやいじめの域ですよ、教官!!いかがでしたか?あんまり気にしすぎない方がいいかも、と思いつつ、やっぱり一生懸命やっている時に言われたらへこんでしまうかもしれません。皆さんにはこんな体験、ありますか?(マイナビニュース編集部)
2012年03月22日1982年にシングル『私の16才』でデビューを飾り、今年で30周年を迎える小泉今日子。これを記念し、デビュー日にあたる3月21日(水)にベスト盤『Kyon30~なんてったって30年!~』が発売される。ジャケットの画像を見る今回のベストには、小泉今日子に縁のある著名人30名が選曲した30曲を収録。また、160ページに及ぶ雑誌スタイルのブックレットとして書店でも販売を行う。ブックレットの中身には、選者のコメントと全曲の歌詞、30周年のお祝いメッセージが懐かしい写真とともに綴られており、さらにファン、スタッフ、友人から寄せられたメッセージも掲載される。表紙&巻頭では、デビュー時からレコーディングしてきたビクタースタジオで撮り下ろしロケを敢行。そのほか「髪型で振り返る小泉今日子30年ヒストリー」なども盛り込まれた豪華仕様となっている。■30名の選曲者(50音順)蒼井優/浦沢直樹/大根仁/大森南朋/川勝正幸/川上未映子/宮藤官九郎/ケラリーノ・サンドロヴィッチ/小林武史/斉藤和義/スチャダラパー/高橋盾/高見沢俊彦(THE ALFEE)/田中裕二(爆笑問題)/土屋アンナ/堤幸彦/TOKYO No.1 SOUL SET/とんねるず/長澤まさみ/永瀬正敏/蜷川実花/平井堅/藤井隆/藤原ヒロシ/細野晴臣/マツコ・デラックス/YOU/横山剣(クレイジーケンバンド)/よしもとばなな/リリー・フランキー■小泉今日子/『Kyon30 ~なんてったって30年!~』初回生産限定盤CD2枚組+ブックレット3900円※Kyon30は「キョンサンジュウ」と読みます。収録曲<CD disc 1>01. 私の16才02. まっ赤な女の子03. 半分少女04. 艶姿ナミダ娘05. 渚のはいから人魚06. The Stardust Memory07. 魔女08. なんてったってアイドル09. 夜明けのMEW10. 木枯しに抱かれて11. 水のルージュ12. 連れてってファンタァジェン13. 快盗ルビイ14. Fade Out15. CDJ<CD disc 2>01. 学園天国02. この涙の谷間03. 見逃してくれよ!04. あたしのロリポップ05. No No No06. 丘を越えて07. あなたに会えてよかった08. 優しい雨09. やつらの足音のバラード10. My Sweet Home11. 月ひとしずく12. for my life13. Innocent Love14. 小泉今日子はブギウギブギ15. 虹が消えるまで
2012年02月06日アジアのみならず、ハリウッドでもその活躍の場を広げる台湾出身のスター、金城武のファン待望の最新作『捜査官X』がこの春、日本で公開されることが決定した。ウォン・カーウァイの『恋する惑星』(’94)で一躍脚光を浴びて以来、記録的な大ヒットを遂げたジョン・ウー監督の超大作『レッドクリフ』では諸葛孔明を演じるなど、日本でも圧倒的な人気を集めるアジアスターの一人である金城武。2009年に日本公開された『ウォーロード/男たちの誓い』以来約3年ぶりの待望の日本公開作となる本作は、中国の山村を舞台に、2人の無法者が不可解な死を遂げた強盗事件の真相に迫っていくミステリー。金城さんは、タイトルロールの“捜査官X”こと主人公・シュウ(Xu)を演じる。男前なルックスを封印するような、丸ぶちのメガネと帽子を着用したユニークな風貌が目を引くが、飄々とした装いと振る舞いは日本の名探偵・金田一耕助を彷彿とさせる?また、風貌とは裏腹にずば抜けた彼の脳内推理も見どころで、現場に残されたわずかな物証をも見逃さない眼力の鋭さ、人体構造から武術まで、あらゆる分野に精通した博識ぶりを披露する。そんな金城さんと演技合戦を交わすのは、アジアを代表するアクションスター、ドニー・イェン。シュウの前に巨大な謎として立ちはだかり、クライマックスではカンフー映画ファンも興奮する荒技&神業を惜しげもなく連発している。さらに、ドニー扮するリウの妻役には、『ラスト、コーション』での大胆な演技で脚光を浴びたタン・ウェイなど、アジア屈指のスターが揃っているのも見逃せない。キャストをまとめ舵を取るのは、『ラヴソング』(’97)、『ウィンター・ソング』(’05)のピーター・チャン監督。『ウォーロード/男たちの誓い』に続き、再び金城武とタッグを組み、ミステリー&アクションという対極的なジャンルの融合に挑戦し、ダイナミックなエンターテインメントを完成させた。これまでの役とはまた一味違う“天才捜査官”という役柄で、聡明で知的な魅力を放つ金城さんがどんな推理を見せてくれるのか?本作で見せる新たな一面に注目したい。『捜査官X』は4月21日(土)より新宿ピカデリーにて、G.W.、全国にて公開。■関連作品:捜査官X 2012年4月21日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011 We Pictures Ltd. Stellar Mega Films Co., Ltd. All Rights Reserved.
2012年01月26日2月より六代目中村勘九郎襲名披露興行を行う中村勘太郎が都内で取材会を行い、現在の心境を語った。襲名興行は2月に東京・新橋演舞場にて、3月に東京・浅草の平成中村座で上演後、主要都市を回る。新橋演舞場二月大歌舞伎<中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露>チケット情報「演舞場と中村座で襲名興行ができるのは、なんだか勘九郎らしいですね。父が19歳の時から夢見て建てた中村座で初の襲名ができる。うれしいですね」と勘太郎。父・勘三郎が勘九郎時代に築いてきた功績は数限りない。1994年よりほぼ毎年、若者の街渋谷で『コクーン歌舞伎』を上演。また、現代の作家に新作歌舞伎を創って欲しいという思いから、串田和美、野田秀樹、渡辺えり、宮藤官九郎などに演出や執筆を依頼し新たなファンを掘り起こした。2000年には中村座にゆかりある浅草に仮設劇場を建て、“平成中村座”として公演を行った。その後この一座は日本国内のみならず、世界各地で上演を行っている。そんな勘九郎の名を継ぐ重責については「とりあえず怖い」と話す。「やっぱり戦ってきた名前ですから。(中村座やコクーンでの上演は)歌舞伎を愛してもらいたい、色々な人に知ってもらいたいって。危機感をずっと持っていたんでしょうね。お客様が入ってくれなきゃ話にならないですし。ただ、新しいことをするとよく思わない人もいますよ。いいものをすることによって戦うというか。熱い魂を持って戦ってきた名前ですね」12月の中村座は勘太郎として最後の舞台出演になる。「今月はいい最後を迎える事ができるんじゃないかな。『積恋雪関扉』の関兵衛は今までの役者人生の中で一番苦心した役ですね。演じた者にしかわからない苦しみや疲れがあります。勘太郎という名前で関兵衛をやらせてもらい、偉大なる先輩方が愛した役で、同じ疲れを自分自身で体感でき、歌舞伎ってこういう楽しさもあるんだなと思いました」今年は震災はもちろん、長男の誕生、父の病気、祖父(七代目中村芝翫)の逝去と勘太郎にとっても大きな出来事が続いた。「すごい年になっちゃいましたね。(父の代役を務めた際)命を削ってでもやりますと言ってたら、本当にそれぐらい大変でした(笑)」2月興行では『土蜘』の僧智籌と、『河内山』松江出雲守、『春興鏡獅子』の弥生での出演が決定している。「『土蜘』は、今まで中村屋にあまり縁のなかった役ですが楽しいです。弥生は、祖父(七代目中村芝翫)と1対1でずっと稽古をやってました。父も祖父もすごく大事にしています。おじいちゃま(十七代目中村勘三郎)も。全員の血が入っているから大切にしなければと思いますね。3人とは体型が違うので、当時振り付けられた踊りをどうこの身長で踊るかですね」襲名興行まであと僅か。「今月の“勘太郎”最後をまずは楽しみたいです。襲名はお祭りですからね。お客様にも楽しんで頂いて、一緒に祝って欲しいです」。公演は2月2日(木)から26日(日)まで新橋演舞場で上演。その後、3月平成中村座、9月に大阪・松竹座、10月に名古屋・御園座、12月に京都・南座、2013年2月に博多・博多座で上演される。
2011年12月22日ASIAN KUNG-FU GENERATIONのフロントマン、後藤正文が『ぴあ』誌で1年間(2010年5月から2011年5月まで)にわたって掲載した連載『ゴッチ語録AtoZ』を書籍化、アジカン初となるベスト・アルバム『BEST HIT AKG』のリリースと同日、1月18日(水)に発売する。ASIAN KUNG-FU GENERATIONの公演情報2004年から2005年に“ロック”をテーマに五十音順でアーティストや曲などをとり上げた『ゴッチ語録』(2006年3月書籍化)の続編。音楽にとどまらず、様々な視点で現在と未来、社会を見つめる後藤の想いが綴られている。震災以降、社会活動にも力を注ぎ、Twitterでの発言でも注目を集める中、2011年11月には“未来を語ろう”をテーマに新聞も創刊し、編集長も務める後藤。そんな彼が、いちミュージシャンとして、いち表現者として何を想い、何を語ったのか。書籍化にあたり、“音楽とことば”をテーマに、宇多丸&Mummy-D(RHYMESTER)、“表現と手段”をテーマに、宮藤官九郎、“音楽と笑いとメディア”をテーマに、有田哲平(くりぃむしちゅー)を迎えての豪華対談3本も新たに収録した。なお、ASIAN KUNG-FU GENERATIONは2月22日(水)・23日(木)に日本武道館、2月26日(日)に大阪城ホールで公演を予定。チケットの一般発売は1月21日(土)10:00より。また一般発売に先駆けて、チケットぴあではインターネット先行抽選プレリザーブを12月15日(木)11:00まで受付。■『ゴッチ語録AtoZ』後藤正文:著1月18日(水)発売1260円四六判176ページぴあ刊★ぴあBOOK SHOPで予約をされたお客様に先着で、『ゴッチ語録AtoZ』の帯で使用している及川正通氏によるゴッチのイラストを使用したブックマークをプレゼント。詳細は、ぴあBOOK SHOPまで
2011年12月15日宮藤官九郎と夏川結衣が夫婦役で共演する舞台、M&Oplaysプロデュース『アイドル、かくの如し』が12月8日、東京・本多劇場で開幕した。『アイドル、かくの如し』チケット情報この作品は劇作家、演出家、俳優、映画監督と様々な顔を持つ岩松了が脚本と演出を担当する新作舞台。また、夏川は初舞台となる。物語は古賀(宮藤)と祥子(夏川)夫婦が経営する弱小芸能事務所を舞台に展開する。所属タレントのくらら(上間美緒)が人気アイドルとなり、上昇気流に乗り始めていた矢先、くららがスキャンダルに巻き込まれてしまう。稼ぎ頭のアイドルの危機という事務所はじまって以来の大ピンチの中、かかわる人々の個人的窮地が錯綜し、そこに群がる人々の思惑と夫婦の愛の源流が明るみになってくる……。初日前日の12月7日、出演の宮藤、夏川がそれぞれ心境を語った。「こんなに出番が多いのも、こんなに喋るのも、こんな二枚目の役もたぶん初です。僕のビジュアルがお気に召さない方は、脳内で誰か他の男性に変換しながらご覧いただくと、すんなり楽しめると思います。岩松さんにまだ一度も怒られてないのが不安ですが、夏川さんとの夫婦間に不安はないです。まだ嫌われてはいないはずです。たぶん。では劇場でお待ちしています」(宮藤) 。「今回初舞台で、稽古の時から何もかもが新鮮。毎日とても勉強になります。岩松さんのもとで1か月稽古をしてきて、今は自分なりにやることはやったという気持ちです。本番では、その成果を全てお見せしたいと思います。岩松さんの作品に登場する人物は、どの役もとても人間的で必ずチャーミングな部分を持っています。見ていてキュンとしてしまうのですが、それが岩松さんのすごいところ。それぞれの役に込められた愛情を感じていただけたらと思います」(夏川)。公演は同劇場で12月29日(木)まで上演。その後、大阪、福岡、愛知と各地を回る。チケットは一部を除き発売中。
2011年12月09日『舞妓Haaaan!!!』、『なくもんか』で宮藤官九郎とタッグを組み、笑い&涙ありの心温まるコメディを手がけてきた水田伸生監督が、今度は「女たちの綱引き」をテーマに映画化!NHKで放送されていた連続ドラマ「おひさま」で“朝のヒロイン”となった人気女優、井上真央を主演に迎え、綱引きを通して、女として妻として母として人生に奮闘する女性たちの悲喜こもごもを描く『綱引いちゃった!』が2012年に公開されることが決定した。学校の運動会の種目として定番の「綱引き」だが、実は第1回オリンピックギリシャ大会から戦前まで、正式オリンピック種目として続けられていたスポーツというのはご存知だろうか?さらに、女子綱引きの世界大会では日本チームがチャンピオンであり、ごく普通の主婦たちによりチームが結成されていた。女性の社会進出など珍しい時代背景で、そんな彼女たちの奮闘が笑いと涙と共に描かれる。その綱引きチーム「つなむすめ」のキャプテンを務める大分市役所広報課の職員・西川千晶役に抜擢されたのが、井上さん。お堅く真面目なのにどこか笑える要素をもった女性をチャーミングに演じる。そして、千晶の母親で廃止寸前の給食センターの職員・西川容子役に松坂慶子、「つなむすめ」のコーチで自身も男子綱引きチームに所属する熊田公雄役に玉山鉄二が扮する。玉山さんは、シイタケ農家で働き、熱血でまっすぐな空気の読めない田舎育ちの男性という役どころに。半年間にわたりヒロインを務めた「おひさま」では、戦中を強く明るく生き抜く女性教師を演じた井上さんにとって、全く異なる役どころへの挑戦となりそうだが、「太陽の陽子を卒業し、綱引きに精魂そそぐ大分の綱娘となります。昭和の世界から“闘魂”、“喜劇”という一転した新しい世界に行けることがいまからとても楽しみです。綱引きは運動会以来なので不安もありますが、綱に魂を込め、躍動感あふれる作品になるよう頑張ります!」と強い意気込み。本作でこれまでに見たことのない天然ぶりを見せてくれそうな松坂さんは、「コメディを演じることは実はとても難しいのですが、水田監督の緻密に計算された的確な演出で大船に乗った気分で演じています」とのこと。松坂さんも劇中で、井上さんたちと一緒に綱引きをするそうで、練習に励んでいるという。「彼女たちとのガールズトークは本当に楽しくて、高校生に戻った気分で撮影に臨んでいます。娘役の真央ちゃんは、最近の出演作品の日本的なしっとりしたイメージとは異なった、アクティブでかわいい真央ちゃんです。そんな真央ちゃんはとても新鮮で素敵で、これからの撮影が本当に楽しみです」と井上さんとの和気あいあいとした撮影風景がうかがえる。そして、2年ぶりの監督作となる水田監督は、井上さんをヒロインに迎え、「井上さんは芯の通った役から複雑な役まで、さらにはコメディセンスもある、振り幅の大きい演技のできる、この世代では稀有な存在。軽やかにカラッと笑えるコメディ作品を目指していますが、井上さんはまさに打ってつけ。観客のみなさんは魔法にかかったように主人公・千晶と一緒に物語を同時体験してもらえると思います」と自信をうかがわせるコメント。さらに、「撮影現場は、私の憧れの存在でもある松坂慶子さんを始めとする個性的なキャスト陣のアンサンブルで笑いが絶えません。『綱』は『絆』とも言えます。いまの世相の中で、心を一つにして頑張る女性たちの姿を観て、笑って、そして何か一つ心に残るものを感じてもらえたら幸いです」とメッセージを贈る。今回、水田監督とタッグを組み、脚本を手がけるのは『パッチギ!』、『フラガール』で2年連続日本アカデミー賞最優秀脚本賞(共同脚本)を受賞した羽原大介。さらに、ほかのキャスト陣には浅芽陽子、西田尚美、渡辺直美、風間杜夫など個性あふれる面々が集結し、11月1日より大分全面協力のもと、もちろん全キャストが「オール大分弁」で、大分ロケによる撮影をスタートさせている。果たして、どんな“綱引き”大会が繰り広げられるのか?さらに、キャスト陣の大分弁による掛け合いにも注目したいところ。『綱引いちゃった!』は2012年、公開予定。■関連作品:綱引いちゃった! 2012年、全国にて公開
2011年11月04日松尾スズキ率いる大人計画の約1年半ぶりの本公演が決定した。タイトルは『ウェルカム・ニッポン』。詳細は後日の発表になるが、松尾のほかに、向田邦子賞を受賞し現在脚本を担当するドラマ『11人もいる!』(テレビ朝日系)が放映中の宮藤官九郎、高視聴率をマークし社会現象にもなったドラマ『マルモのおきて』(フジテレビ系)に主演した阿部サダヲら、劇団メンバーが勢ぞろいする。2010年の『母を逃がす』以来の本公演とあって、演劇ファンの熱い視線が注がれそうだ。出演は阿部サダヲ、宮藤官九郎、伊勢志摩、顔田顔彦、宍戸美和公、宮崎吐夢、猫背椿、皆川猿時、村杉蝉之介、田村たがめ、荒川良々、近藤公園、平岩紙、松尾スズキほか。公演は、東京が2012年3月16日(金)から4月15日(日)に下北沢 本多劇場、大阪が4月18日(水)から22日(日)にシアター・ドラマシティにて。チケットは1月下旬に一般発売を予定している。
2011年10月28日映画『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』が現在、全国の劇場で公開中だが、本作で善なる金属生命体“オートボット”を率いている司令官オプティマス・プライムがこのほどインタビューに応じ、映画が世界的なヒットを記録した理由や、日本のファンの印象について語ってくれた。その他の写真謎の金属生命体“トランスフォーマー”を率いて、人類と新たな故郷・地球のために死闘を繰り広げてきたオプティマス司令官。日本では公式Twitterを通じて、日本のファンたちと交流。さらには大阪と東京を自動車の状態(ビークルモード)でパトロールし、多くのファンを喜ばせた。世界興収が10億ドルを突破し、日本でも興行収入ランキングで上位をキープ。先ごろ、国内の興収が40億円を超え、シリーズ最高のヒットとなった本作。オプティマス司令官は成功の理由を「宇宙規模で展開される物語のスケール感が高い評価に結びついた要因のひとつと言えるだろう。また本作を観て気がついた者も多いだろうが、この映画は80年代のアニメと共に育った長年のファンの、ファンによる、ファンのための映画でもある」と分析。「長く愛され続けている原作を最大限に尊重したスタッフの情熱が多くの仲間に届いた結果がこの成功につながったと私は見ているよ」。Twitterを通じた活動は先月末でいったん休止された(よって、本インタビューは8月末に実施された)が、更新中はフォロワーがひと夏で1万を突破。毎日、熱狂的な書き込みが司令官のもとに寄せられた。「Twitterで多くの仲間と直接話すことができたことは、我々オートボットにとっても大きな収穫だった。いったん、Twitterから離れる決心をしたわけだが、いざ離脱してみると、日本の仲間と交流出来ないことがこれほどさみしい気持ちになるものとは、私自身も驚いているところだよ。数えきれないほど多くのメッセージをもらったが、女性からのメッセージに過激なものが多かったようだ。我々の仲間は男性が多いと思っていたので、女性ファンがたくさん集まってきたのはかなり意外だったな」。マイケル・ベイ監督が手がけた高密度な展開と、完成度にこだわり抜いた3D映像はフォロワーからも好評で、中には繰り返し劇場に足を運んだ観客もいたようだ。ちなみに、オプティマス司令官は2回目に本作を観賞する際のポイントについて「我々オートボットの表情を見てくれ。激しい展開の中で見落とされがちだが、我々も悩み、傷つき、答えを探しだそうとする姿が収められているはずだ。ただの金属やロボットではない“感情をもった金属生命体”として受け止めてもらえれば幸いだ。随所に仕込まれたオマージュネタも探してみるといい」と述べ「まだ映画を観賞していない方々は、この戦いを見逃さないでほしい。我々には君たちの加勢が必要なのだ!」とメッセージをおくった。『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』公開中
2011年09月12日公開中の映画『忍たま乱太郎』主演の加藤清史郎が、劇中で母親役を演じた檀れいが及川光博と入籍したことを受けてお祝いのメッセージを発表!“母ちゃん”の新たな門出を祝福した。清史郎くんが発表したコメントは以下の通り。映画の中でのぼくの母ちゃんが結婚したと聞いてビックリしました。しかもぼくが初めてセリフを言ったドラマで一緒だった及川さんがだんなさんと聞いて2倍ビックリです!!本当におめでとうございます!!檀さんは昨夜、自身の公式サイトにて、及川さんと連名で7月27日(水)に入籍したことを報告。2009年のドラマ「相棒」(テレビ朝日)のスペシャル版で、大学時代の恋人という関係で共演したことがきっかけで交際がスタートした。及川さんの公式サイトでは「互いに人生の半分ほどを生きて、いよいよ後半戦に突入…そんなタイミングでのめぐり逢いに、運命的な引力を感じました。やがてそれはゆっくりと確信に変わっていき、“結婚”という選択肢を意識せざるを得なくなりました。二人で慎重に考え、話しあって辿り着いた結論です」と結婚に至るまでの思いを明かしている。先日公開した映画『忍たま乱太郎』に、檀さんは主人公・乱太郎(清史郎くん)の“母ちゃん”役で出演。中村獅童演じる乱太郎の父と共に、貧しいながらも温かい家庭を築き、乱太郎に深い愛情を注ぐ母親を演じている。また、清史郎くんと及川さんは、直接の共演シーンはないものの宮藤官九郎脚本のドラマ「ぼくの魔法使い」(日本テレビ)にそれぞれ出演しており、その後も及川さんが主要キャストのひとりを演じた「マンハッタンラブストーリー」(TBS)に清史郎くんも出演するなどしていた。『忍たま乱太郎』は公開中。■関連作品:忍たま乱太郎 2011年7月23日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011 実写版「忍たま乱太郎」製作委員会■関連記事:『ハリポタ』V2でシリーズ1,000億超えか?全米ではあのアメコミ映画が1位になでしこJAPAN安藤梢の祝福に、加藤清史郎「金メダル獲りたい」宣言加藤清史郎インタビュー『忍たま』で夢が叶った!大人顔負けのちびっこ忍者参上三池監督が語る『忍たま』見どころは松方×平幹二朗の特殊メイクガチバトル!忍たまたちが大暴れ!『忍たま乱太郎』試写会に10組20名様をご招待
2011年07月28日人気俳優の竹野内豊が、来年5月に公開される主演映画『大木家のたのしい旅行新婚地獄篇』でコメディに初挑戦することが分かった。本作は、野間文芸新人賞、三島由紀夫賞、ギャラクシー賞に、演劇界の芥川賞とも言われる岸田國士戯曲賞など文学および演劇界で次々栄誉を獲得し、三谷幸喜や宮藤官九郎に続く新しい才能との呼び声が高い人気劇作家・前田司郎の同名小説が原作。いま、映像化を熱望する声が最も多い、前田作品初の映画化となる。“新婚なのに倦怠期”の大木夫妻がひょんなことから1泊2日の“地獄旅行”に出かけることに…。旅先で出会う奇妙な人々や、2人の間に起こる不可思議な出来事を通じ、2人が“愛”と“情熱”を取り戻していくというストーリー。現在放送中の“月9”枠のドラマ「流れ星」(フジテレビ)に主演し、映画『太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男−』が来年2月に公開を控えるなど、多忙を極める竹野内さんだが、本作では、これまで演じてきた役柄とは全くタイプの異なる、夫の大木信義を演じる。そして、新妻・咲役を演じるのは、コミカルからクールまで、幅広いジャンルをこなす女優、水川あさみ。2人の脇を固めるのは、樹木希林に片桐はいり、荒川良々、そして柄本明といった豪華な面々。樹木さんの見せるお芝居に「芝居と言えどついつい本気で笑ってしまった」という竹野内さん。大木夫妻の地獄旅行がいかに楽しいかがうかがえる!?硬派な役柄を演じることが多かった竹野内さんだが撮影をふり返り「樹木希林さんや柄本明さん、荒川良々さんなど、個性が強めな方とご一緒だったので、自分自身も楽しんで演じることができた」とコメント。また「色々な表現方法を学ばせていただいた」とコメディ初挑戦となった本作で俳優人生の新たな境地を開いたようだ。水川さんは、竹野内さんとの共演について、「いままでの竹野内さんの“クールでかっこいい”というイメージとは真逆の、“ノブ”という役をどう演じるのかなと、とても楽しみでした。どちらかというと、普段の竹野内さんは、実は“ノブ”に近いんじゃないでしょうか(笑)。どんな風に打っても予想外に楽しく打ち返してくれました」と語っており、撮影を楽しんだ様子。果たしてどんな旅が2人を待ち構えているのか?『大木家のたのしい旅行新婚地獄篇』は2011年5月、新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:大木家のたのしい旅行新婚地獄篇 2011年5月、新宿バルト9ほか全国にて公開© 映画「大木家のたのしい旅行新婚地獄篇」製作委員会
2010年12月14日映画『ゲゲゲの女房』の初日舞台挨拶が11月20日(土)、東京・新宿の新宿武蔵野館で行われ、W主演の吹石一恵、宮藤官九郎、鈴木卓爾監督が出席した。漫画家、水木しげるの妻・布枝さんが綴った自伝エッセイを基に、水木夫妻(宮藤さん、吹石さん)の馴れ初めから貧しい時代を生きていく姿を描く物語で、NHKの朝の連続テレビ小説に続く映像化。客席から「ふっきー!」の声を浴び、吹石さんは「出産というより、自分の子供が成人するような気持ち」と照れ笑いし、「いままで出演させていただいた中で、一番プロモーションをがんばった映画。100件以上取材を受けました。それだけ注目されていて、またメールをいただいたりするので、みなさん楽しみにしていてくれているんだろうなと思いました」と手応え。“ゲゲゲ”ブームの中で初日を迎えたことに「TVとかから『ゲゲゲ…』って聞こえてくると、ピッと反応しちゃいますね」と笑った。宮藤さんは「僕はプロモーションがんばっていないので、『ゲゲゲ…』って聞こえてきても、ああ、僕じゃない方だって思っていました」と持ち前の飄々とした調子。「台本を読んでいても、(水木さんが)脈絡なく『ワハハッ』って笑っているんです。でもドキュメンタリーの資料とかを見ると、確かに脈絡なく笑っている。あ、こんな感じでいいのかな?と思いました」と役作りを語った。一方、本作のテーマのひとつ、信じることについて撮影中の様子を聞かれ、吹石さんは「布枝さんの言葉で『これほど努力しているのだから、世間に認められないまま終わるはずがない。水木さんの背中を信じていた』ってあるんですけど、それは宮藤さんも同じ。宮藤さんの背中を信じていました」。宮藤さんは「じゃ、僕もキレイなことを言いますと…」と照れつつ、「監督を信じていました。指示が的確だったので。でも吹石さんに厳しくて、それに耐えてる吹石さんはすごいなと思った」と“妻”を称えた。締めで、初日を祝い鬼太郎の着ぐるみが登場し、水木さんの故郷・鳥取県の名産品、らっきょうの甘酢漬けを3人にプレゼント。宮藤さんはパッケージに真剣に見入り「カレーにいいですね。『中村屋』も近いし。持っていったら嫌がられるでしょうけど」とやっぱり飄々と喜んでいた。『ゲゲゲの女房』はヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ゲゲゲの女房 2010年11月20日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 水木プロダクション/『ゲゲゲの女房』製作委員会■関連記事:【シネマモード】女は強い!映画の中でも…吹石一恵&宮藤官九郎“夫婦”が登壇!ゲゲゲの女房ってどんな人?
2010年11月20日女性が強くなったと言われて久しい日本。日本男児よりも草食系が増えれば、大和撫子よりも肉食系女子が増えるのが自然の摂理なのでしょうか。この世界は、互いに補い合って生きています。つまり、誰かが強くなければならないのですから。こんな傾向は、日本だけにとどまらないのも面白いところ。世界を見渡せば、ふがいない男性を尻目に活躍する強い女性が目立ちます。でも、男性が幅を利かせていた時代から、強い女性はおりました。そして、強さの種類も実に様々。近頃、男たちの時代を支え、新しい時代を切り拓いてきた強い女性たちに、映画界でも光が当てられています。例えば『アメリア永遠の翼』。日本ではあまり知られていませんが、アメリカでは史上最も有名なアメリカ人として必ず名前が挙がる、アメリア・イヤハートの実話を基にした映画です。彼女は、女性として初めて大西洋を横断した伝説の飛行士。時は1920年代。まだ、飛行機に乗ることが一般的でなかった時代、しかも女性飛行士など珍しい時代に第一線で活躍したアメリアですが、その勇気と楽天的な性格、そして困難にも決してくじけず立ち向かう強さに、時代を超えて共感する人は多いようです。特に、愛する人と出会ったことで、空で夢を追うことと、結婚して地上で暮らし続けることをどう両立させるか悩む彼女の姿を、自分と重ね合わせる現代女性も多いことでしょう。大西洋単独横断、大陸横断、太平洋横断など数々の新記録を打ち立てた彼女ですが、空での冒険の途中には、孤独と死の恐怖と戦っていたといいます。そんなとき、支えとなっていた夫の愛に応えるかのように、彼女は最後の冒険として最大の夢であった世界一周飛行に出ることを決意するのですが、残念ながら、周知の事実となっているように、彼女はその旅に出て、そのまま行方不明となっています。そんな彼女の謎にも迫る本作は、人間らしく、女性らしく生きながらも、既成概念に縛られることなく人生を駆け抜けたアメリアの強さを、同じ女性として誇らしく感じさせてくれます。そんなアメリアとは違った形で、女性らしい強さで愛を貫いた人もいます。良く知りもしない人とのお見合い結婚が普通だった時代に、お見合いの5日後に結婚し、極貧生活の中で無名時代から漫画家・水木しげるを支え続けた妻・布枝。赤の他人だった2人が、どのように本物の夫婦となっていたかを、彼女の自伝的エッセイを基に描いた映画が『ゲゲゲの女房』です。恋愛感情はおろか、情すら芽生えさせる前に、夫婦となるなんて、いまではなかなか考えられませんが、苦労の中でも、ささやかな喜びを共有し、互いを受け入れ、信じ合うことができるようになるなんて、やはりこれは愛のひとつの形。夫婦愛という前に、人間愛なのかもしれません。漫画を描くことしかできない収入の少ない夫を、日本を代表する人物へと無事に成長させたのも、自分の人生を投げることなく受け入れ続けた妻の強さの賜物。自分の置かれた境遇にひたすら文句を言うことは簡単ですが、布枝さんの生き様を見ていると、やはり人生は自分次第なのだなと感じられるのです。もちろん、夫婦は二人三脚。でも、2人の生活をどう生きるかは、まずは自分の心の持ちようから始まるはず。水木しげる氏の才能を開花させたのは、妻である布枝さんの賢さと強さでしかなかったのだなと思うのです。たとえ自分に何かを形にする才能がなくても、自分を生かす術は見つかるものなのかもしれません。かつて日本の良妻賢母がそうであったように、縁の下の力持ちに徹する、それが性に合っているという人がいてくれてこそ、この世は回っていくのでしょう。今日ご紹介した2作は、自分らしい強さを全く正反対のスタイルで貫いた女性の物語。あなたは、どちらの女性に共感するでしょう。もしかすると、いずれの生き方にも、思い切り共感できるかもしれませんね。(text:June Makiguchi)■関連作品:ゲゲゲの女房 2010年11月20日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 水木プロダクション/『ゲゲゲの女房』製作委員会アメリア永遠の翼 2010年11月27日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© Twentieth Century Fox■関連記事:夢と希望を乗せて大空へ羽ばたけ『アメリア永遠の翼』試写会に10組20名様ご招待H・スワンクが最も有名なアメリカ人女性パイロットに!『アメリア』予告編到着吹石一恵&宮藤官九郎“夫婦”が登壇!ゲゲゲの女房ってどんな人?
2010年11月17日歌舞伎座の改修に伴うさよなら公演において、最も高い注目を集めた作品のひとつ、宮藤官九郎作・演出による『大江戸りびんぐでっど』がシネマ歌舞伎としてスクリーンに登場!その予告編が到着した。江戸の街に出現したぞんびを“派遣社員”として人間の代わりに働かせるという、奇抜なアイディアで注目を浴びた本作。劇作家、脚本家、映画監督として日本のエンターテイメント界の先頭を走り続ける宮藤官九郎が脚本、演出を担当し、これまで歌舞伎を見たことのない若い層も歌舞伎座を足を運び、連日大盛況となった。衣装を人気スタイリスト・伊賀大介、道具幕デザインをしりあがり寿が担当するなど各界の才能が歌舞伎座に集結!流行りのネタからヒップホップまでも加え、歌舞伎に新しい息吹を吹き込んだ。今回到着した予告編からも、その異色ぶり、そして何より役者たちの楽しげな様子が伝わってくるはず!上演当時、どうしてもチケットが取れずに涙を呑んだ…という人も多いが、大きなスクリーンで楽しめるシネマ歌舞伎にいよいよこの異色作が登場!『大江戸りびんぐでっど』は10月16日(土)より東劇ほか全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:大江戸りびんぐでっど 2010年10月16日より東劇ほか全国にて公開© 松竹株式会社
2010年09月14日『フラガール』で日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめとする数多くの映画賞を受賞し、芥川賞作家・吉田修一の長編小説を実写化した『悪人』がまもなく公開となる李相日監督が、このほどソニーのデジタルビデオカメラ「ハンディカム」のCMの演出を手がけ、先日よりオンエアされている。李監督といえば、深みのある映像と人間に寄り添い、内面を掘り下げる描写が高い評価を得ており、独特の美を感じさせる映像世界を支持するファンも多い。ぴあフィルムフェスティバルでグランプリをはじめ4部門を受賞し、その後も原作・村上龍×脚本・宮藤官九郎の『69 sixty nine』に『スクラップヘブン』などを経て2006年、『フラガール』でその才能が一般の人々にも知られるところに。まもなく公開となる『悪人』では妻夫木聡、深津絵里ら実力派俳優をキャストに迎え、吉田修一の最高傑作との呼び声の高い長編小説の映像化に挑んでいる。そんな李監督が今回、「一生忘れられない運動会」をテーマに山口県の宇部市とソニーが協力する形で開催された、地元の小学生たちによる「大騎馬戦」の模様をCMに収めた。CMの撮影は8月上旬、2日間にわたって行われ、宇部市内の全21区の小学生たちとその父兄が集結。連日の猛暑というかなり過酷な状況の中でも子供たちは元気いっぱいで、拡声器を使って説明するスタッフを圧倒するほど!李監督は子供たちに優しく語りかけ、じっくりとコミュニケーションをとりながら撮影を進めていく。騎馬戦は各校区対抗で行われ、カメラが回っていようとひとたび“戦い”が始まれば子供たちの表情は真剣そのもの。周囲の応援の声にも思わず力がこもる。そして、2日間にわたる撮影、および大騎馬戦が終わった頃には、校区の違う子供たちもすっかり打ち解けた様子を見せ、子供たちにとってまさに「一生忘れられない」経験になったよう。今回のCMでは、一組の女の子たちの騎馬に焦点を当て、彼女たちが男の子を相手にしてもひるむことなく奮闘する様子、ハンディカムを手に、女の子を懸命に応援する家族の姿が映し出される。残念ながら女の子は、相手の大将騎馬に帽子を取られてしまうが、最後には必死に戦った達成感を伴った爽やかな笑顔を見せる。さらに、この30秒のTVCMに加え、李監督は7分に及ぶ“ディレクターズカット版”を制作。CMにも登場する女の子が弟と交わしたある約束を軸にストーリーは展開。騎馬戦での女の子の躍動、その裏にある、大将の兜をプレゼントするという弟との約束、姉の活躍に心躍らせる弟、そして戦いを終え、喧騒が去ったグラウンドに残された女の子たちの心温まるある“仕掛け”――。セリフらしいセリフを用いることなく、かけがえのない夏の思い出、そして過ぎ行く季節の寂しさを描き出し、これぞ李相日!という珠玉のドラマに仕上げている。子供たちの躍動をつぶさに捉え、その興奮を描き出した美しき映像――『悪人』とはまた違ったテイストの李作品を堪能してみては?TVCMは全国(一部のぞく)にてオンエア中。ディレクターズカット版はWEB限定でソニー“ハンディカム”公式サイトにて公開中。ソニー“ハンディカム”「一生忘れられない運動会」大騎馬戦篇公式サイト■関連作品:悪人 2010年9月11日より全国東宝系にて公開© 2010「悪人」製作委員会■関連記事:妻夫木聡は自称“仕事人”「仕事ください」妻夫木聡らが日本代表に声援!…も、樹木希林は「サッカーは頭の細胞に悪そう!」
2010年09月01日7月22日(木)、開催中のぴあフィルムフェスティバルにて映画『ゲゲゲの女房』の特別上映が行われ、上映前に主演の吹石一恵、宮藤官九郎、鈴木卓爾監督が登壇した。本作は、「河童の三平」、「悪魔くん」、「ゲゲゲの鬼太郎」など名作漫画を世に送り出してきた漫画家・水木しげるの妻・布枝の自伝を基に、2人の結婚生活を描いたヒューマンドラマ。しげるのことをよく知る間もなく結婚し、思い描いていたものとはかけ離れた底なしの貧乏生活に困惑する布江。それでも互いを想い、支え合う2人の間には強い絆が生まれていく――。主演の吹石さんは「水木しげるさんに比べ、マスコミや世間への露出が多い方ではなかったので、ご健在でいらっしゃる布枝さん自身を演じることに関して特に大きなプレッシャーはありませんでした」とこれまで様々な役柄を演じてきた経験からか、余裕のコメント。しげるを演じた宮藤さんは「役作りにあたって、実際の奥様や、娘さんから『水木しげるは肩の力が抜けている人だから、リラックスして演じて下さい』と言われ、少し肩の力が抜けました」とこちらもリラックスして役に臨んだ様子。また、宮藤さんとの共演について聞かれた吹石さんは「出会って5日で結婚をした夫婦のぎこちなさを生み出すためにも、宮藤さんとは休憩中も少し離れるなどして、役作りをしたりもしました」と告白。一方の宮藤さんは、「しげるさんご本人ともお会いしてお話させていただきましたが、『映画は儲からないだろう、映画は儲からないだろう』と独特のねぎらいを下さいました(笑)」と水木さんとの出会いの秘話を明かしてくれた。これまで水木しげるを影で支えてきた妻・布枝さんにスポットを当てた本作。成功者の影に、支える者あり。誰もが知っている「ゲゲゲの鬼太郎」などの人気漫画も、その裏側に隠された苦労や原点を知ると、いままでとは違った目線で楽しむことができるかも?『ゲゲゲの女房』は2010年11月、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。■関連作品:ゲゲゲの女房 2010年11月、全国にて順次公開© 水木プロダクション/『ゲゲゲの女房』製作委員会
2010年07月22日宮藤官九郎が黒澤明を語る――。一見、意外なシチュエーションに見えるが、宮藤さんに言わせると黒澤作品は「ある意味、かなりパンク」であり、自身の手による舞台やドラマ作品において、多大なる影響を受けたという。特に、宮藤さんが愛してやまない作品が、黒澤監督が還暦を迎えた1970年に公開された、黒澤監督にとって初のカラー作品『どですかでん』。山本周五郎の「季節のない街」(新潮文庫刊)を原作に、とある町のはずれに暮らす人々の姿を、知的障害を持つ“六ちゃん”を中心に描き出す。日本映画専門チャンネルでは、「メモリーズ 我が心の黒澤明」と題して、生誕100周年を迎えた黒澤明について、ゲストがその思いを語る特別番組を放送中。7月は宮藤さんが先述の『どですかでん』をテーマに黒澤明の“凄まじさ”を語る。放送を前に、宮藤さんに話を聞いた。まずは単刀直入に、映画人・黒澤明の魅力とは?宮藤さんは「いびつでどこか壊れてる感じ」とまさに“パンク”な要素を挙げる。「『用心棒』から『椿三十郎』、比較的新しい作品で言うと『影武者』とか王道の娯楽映画を撮ってて、ああいうのはすごく“男子”の合戦願望とか、戦いたい欲望みたいなものを満たしてくれる部分があって、それはそれで好きです。でも、それとはまた違うタイプの作品、例えば『どん底』とか『羅生門』とか…すごく好きですね。どこか歪んでる…例えば『用心棒』の出だしの(居酒屋の親父役の)東野英治郎さんのセリフの聞き取れなさとか。説明してるセリフなのに聞き取れないってすごいなぁって。何となくは分かる。『この人、すごく怒ってる』ってことは分かるんだけど、とか。そういう部分での、『いいや、聞こえなくて』みたいな感じがすごく好きです。それは、黒澤さんの中でわりと最後まで一貫してそうだったのかな。『まあだだよ』もある意味、壊れてる映画ですからね。結局、猫が居なくなって、帰ってきたという話かって(笑)。そういうところもすごい好きですね。なんか、冷めてるのか、客観性がないのか、計り知れないんですよ」。続いて話題は黒澤映画の影響を受けた上での宮藤さんの創作について。黒澤作品に限らず、過去の様々な作品から多大なる影響を受けてきたという宮藤さん。これまで手がけてきた舞台、ドラマや映画においても“オマージュ”と見受けられる部分も多々あるが、宮藤さんは、他人の技術や手法をどのように自らの作品に取り込んでいくのか?「僕は結構、すぐやっちゃいます(笑)。見えるところ、見えないところ含めて。いま、自分が好きなもの、世の中でどうのっていう以前に、自分の中で勝手に気になっているものを入れることもあるし、それこそ『どですかでん』のようにずっと好きなものを入れちゃうときもあるし。正直、周囲が知ってるか知らないかも関係ない。少しでも周囲を気にすると、大抵は失敗するんです。演出のときも、『どですかでん』のあの感じでお願いします、っていうのはわりとすぐ言っちゃうんですよ。あと、多いのは『爆裂都市 BURST CITY』。そこで『ゴッドファーザー』みたいに、とか言えればいいんですけどね(苦笑)。最近、怖いのは自分で気づかずに自分の作品をマネしてることがあるとき。それ『マンハッタンラブストーリー』のあれだよね?とか、それって『キャッツアイ』のあれだねとか言われて『あぁ、それもうやってたね。どうりで面白いと思った』って(笑)」。余談だが、宮藤さんの脚本・演出による刑事ドラマ「うぬぼれ刑事」がまもなくスタートするが、これまで、いろんなメディアでビートたけし主演の刑事ドラマ「刑事ヨロシク」への愛を訴えてきた宮藤さん。もしかしたら随所にオマージュも…?オマージュという言葉が出てきたところでもう一問。監督としてであれ、脚本家としてであれ、もしも好きな黒澤作品を自身の解釈でもう一度作り直せるとしたら?「リメイクは相当、難しいですよね、そのまま作るにしろ、思い切り変えるにしろ。『隠し砦の三悪人』を『スター・ウォーズ』に変換したというのがすごいし(※『スター・ウォーズ』はこの作品を元に着想されており、アンドロイドのC-3POとR2-D2のコンビも本作の人物をモチーフにしている)、『用心棒』に自分の解釈を入れて西部劇にした(※セルジオ・レオーネ監督『荒野の用心棒』)っていうのが凄まじいことですよね。自分でやるなら、全く違うエピソードで『どですかでん』作ってみるのとかはいいかも。(オリジナル同様に)“どですかでん”って言ってる登場人物はいるけど、全く別の話とかね。やっぱり黒澤映画は好きな人が多いだけに難しい。僕にとってはせいぜい飲み屋の話題で“いま、『七人の侍』やるなら誰で作るか”とかで…(笑)」。1998年に黒澤監督が亡くなったとき、宮藤さんは「もう、芝居の仕事はしてましたね」という。さらに「亡くなられたってことも驚きましたが、88歳という年齢にもびっくりしたのを覚えています」とも。黒澤監督をはじめ、この世代の“巨匠”たちのバイタリティに改めて感服したようにこう続ける。「新藤兼人さんとかもすごいですよね。僕、新人監督として“新藤兼人賞”いただいて、授賞式でお会いしたんですが、そのときで90歳は超えてらして、挨拶で『映画の95%は脚本です!』っておっしゃってました。(一昨年、亡くなった)市川崑監督も、すごい量のタバコ吸ってて、でも九十幾つまで映画撮り続けて。すごいですよね」。映画の話が続くうちに、“監督”としての本性、映画を撮りたいという願望がどうにも隠せずにニョッキリと顔を出してきたようだが…。「いや、やりたいとは言ってるんですけどね。もちろん、それだけじゃやらしてもらえない。『じゃあ書いてください』と。当然ですね(笑)。まぁ多分、自分で書くんだと思いますが」。飄々というか、ノラリクラリと言うべきか…。とは言え、最近観たというある映画を引き合いにこんな言葉も。「韓国の『息もできない』っていう映画がすごい面白くて。元々、監督ではなく役者さんが、どうしてもやりたいっていうことで始めて、途中でお金がなくなって、家を売ったりして作ったと。そういう話は観た後に聞いたんですけど、やっぱり強い思いによって撮られた映画っていうのはそれだけすごいパワーがあるんだなと思った。だからって家は売らないですけど(笑)。そういう人がドーンってああいう傑作を作っちゃうわけで、僕みたいに『次どうする?』ってを考えてること自体が不純なのかな、とも思って。『あ、これ映画になるんじゃないか?』っていう感じが早く来ないかな、と思って待ってます。なかなかそれが来ないんですが(笑)」。(photo:Ryusuke Suzuki)「メモリーズ 我が心の黒澤明」は日本映画専門チャンネルにて放送。※初回放送は7月3日(土)15:40〜日本映画専門チャンネル公式サイト■関連作品:少年メリケンサック 2009年2月14日より全国にて公開© 2009「少年メリケンサック」製作委員会■関連記事:国内賞レースも本格化『ヴィヨンの妻』『沈まぬ太陽』など日本アカデミー賞最多受賞DVD発売記念クドカン&「少年メリケンサック」メンバーから特別メッセージ到着!ユースケ、宮崎あおいの「胸の感触が忘れられない」主役を差し置きまたも独壇場宮藤官九郎の衝動!「子供以下のおっさん見て、若い人がどう思うか興味ありますね」クドカン、宮崎あおいからのチョコにほのかな期待「もらえなかったら悲しい…」
2010年07月02日人気脚本家、宮藤官九郎が手掛ける7月期TBS系ドラマ「うぬぼれ刑事」の制作現場会見が6月29日(火)、横浜市青葉区の緑山スタジオで行われ、主演する人気グループTOKIOの長瀬智也、共演の生田斗真、ヒロイン役の中島美嘉らが出席した。クドカンが刑事ドラマにオリジナルで初挑戦。長瀬さん扮する超恋愛体質で、容疑者に毎回、恋をして「結婚してくれるなら逮捕しない」とプロポーズしてはフラれる“うぬぼれ刑事”と、彼を取り巻く個性的なうぬぼれ男たちのおかしな毎日を描く、サスペンスあり恋愛ありのコメディ。長瀬さんと連続ドラマ初共演を果たす生田さんは、うぬぼれ刑事の行きつけのバーに集う男5人組“うぬぼれ5”のひとり、うぬぼれ俳優・本城役で「僕はすっごいヘタクソな田村正和さんみたいな芝居をしています」。同じくうぬぼれ5のひとりでうぬぼれカメラマン役のお笑いコンビ「おぎやはぎ」の矢作兼は「衣裳合わせで、女にモテたい男が着そうな服をいろいろ着せてもらったんですけど、ほとんど僕の私服みたいだった。台詞も僕が言ったことあるんだけど、みたいなのばっかり。僕、うぬぼれてました、スミマセン」となぜか反省。関係者と取材陣の笑いを誘った。宮藤さんは、うぬぼれをテーマにしたことについて「最近、最初から『どうせ俺なんて…』っていう人が多いけど、うぬぼれていた方が楽しいと思うし、見ていてもうぬぼれている人の方が面白い。楽しいものが作りたいなぁと思って」と説明。西田敏行の「リスクの大きいドラマですけど、成功したら我々に素晴らしい喜びが返ってくる」という言葉に、肩を揺らして笑っていた。「うぬぼれ刑事」は7月9日(金)より放送開始(金曜22:00〜放送/初回は15分拡大)。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:人間失格 2010年2月20日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開■関連記事:ベルリン“銀”の快挙の寺島しのぶ、大阪で会見「ヤッター!」生田斗真歓喜の涙「幸せです」初主演映画『人間失格』初日前夜に舞台挨拶『人間失格』荒戸監督インタビュー「生田斗真?50年に一人だね、モノが違うのさ」押切もえ、いまもだめんず好き!?「太宰大好き。守ってあげたい」生田斗真との絡みに豪華女優陣から黄色い声、続々? 『人間失格』完成披露
2010年06月29日ネクターを自動販売機で見かけるとつい買ってしまうんです。とろりとした口当たりといい、濃厚な桃の風味といい……。高価な桃を食べたときとまでは言わないまでも、ここまでお手軽に「桃欲」を満たせる飲みものもないなあと思ってます。1964年の発売開始から今年で46周年を迎えたネクター。製造元の不二家さんに思いの丈をぶつけてみました。――ネクター好きっす(回し者じゃないですよ……)「ありがとうございます。桃を丸ごと裏ごししているからこそ作り出せるトロトロの果肉感はネクター独特のもの。いまだに多くのファンの方々からお便りをいただきます。特に30代40代には根強いネクターファンが多く、"思い出の味"と言ってくださる方もいるんです(広報担当者、以下同)」――思い出の味、なんだかいい響きですね「炭酸飲料や果汁の少ない清涼飲料が多かった時代に、果汁30%以上を含むネクターの味は斬新でした(注釈:当時は缶切りもついていた!)。また、巨人入団ですったもんだがあった江川投手を初めてCMで起用したのもネクターでした。ちなみに名前の由来はギリシャ語のネクタル。『神々の飲みもの』という意味で、ギリシャ神話でも不老不死の飲みものとして登場するんですよ」――ほー。まさか、ご長寿県での売れ行きが好調だったりということは?「特にないですね(笑)。ただ、昨年秋に実施したキャンペーンの応募率だと、多い方から関東(東京、神奈川、千葉、埼玉)→大阪→北海道→愛知→兵庫→広島→福岡の順でした。不思議だったのは、各都道府県から多かれ少なかれ応募があったにも関わらず、福井県だけは応募者が一人……。理由はわかりませんが」――うーん、なんででしょうね。福井県の皆さま、もしよければなぜネクターをあまり飲まないのか教えてください。――そのほか、各地方独特の違いはありますか?「関西ではネクターではなく、ネクターミックスがよく売れます。もともと、関西はミックスジュースの人気が高いですし、文化的背景も影響しているようです。また、最近ではテレビで芸人さんが紹介したことから、料理の隠し味としても人気が高まっています。宮藤官九郎さんが脚本した映画『なくもんか』でも、作中に登場する『秘伝のハムカツソース』にネクターが使われました。居酒屋チェーンのカクテルにもよく使われていますよ」――知らないことばかりでした。ありがとうございました!ちなみに缶に入ったネクターは自動販売機などで見かけるものの、ペットボトルに入ったものはなかなか見かけない。もしやペットボトルバージョンは生産が少ないのか?と思ったら、確かに缶に比べて数は少ないが、ちょっとだけ高価な「ネクタープレミアム」というラインナップを中心に販売を行っているそうだ。ちなみにネクターはサッポロ飲料と販売委託契約を交わしているため、サッポロ系の自動販売機で売られていることが多い。また、コンビニでの露出は少な目だが、理由はいろいろと大人の事情が絡んでいる、とでもお伝えしておきます。なんにせよ、ファンとしてはもっといろんなところで、ネクターが買えたらいいのになあと思うだけなんだけど!(根岸達朗/プレスラボ)不二家ネクターって人によって好き嫌いが分かれる飲みものでもありますよね【関連リンク】ミニストップの「イートイン」スペースがなんか気になる気になりませんか、あのスペース同じ商品なのに150円から80円まで。自動販売機の値段の謎に迫るこちらは自販機の謎を明かしますファミレスのドリンクバー、どれだけ飲めば元を取れるの?大人のたしなみ講座ワインレッスン毎日のことだからうれしいワンコインランチ
2010年04月05日昨日閉幕した第2回沖縄国際映画祭で主演映画『ゼブラーマンゼブラシティの逆襲』(三池崇史監督)が初披露された俳優、哀川翔が3月26日(木)、宜野湾市内のホテルでインタビューに応じ、同作に込めた思いを語った。冴えない小学校教師が、憧れていた「白黒つけるぜ」が決めゼリフの特撮TV番組のヒーロー“ゼブラーマン”に扮し宇宙生物と戦う姿を描いたアクションドラマの第2弾。第1弾は2004年に哀川さんの主演100本目として監督・三池崇史、脚本・宮藤官九郎とのコラボレーションで誕生し、シマウマをモチーフにした唯一無二の奇抜なヒーローぶりで人気を呼んだ。今回の続編は昨年の哀川さんの俳優デビュー25周年記念作。テーマの1つは「善と悪」で、象徴的に黒ゼブラ、白ゼブラが入り乱れた戦いが展開。自身は、自分の中の善と悪を“アニキ”の愛称に相応しい大人の心構えで上手くコントロールしている様子だ。「“悪”の部分って、日常をちゃんとしていくと出ないうちに終わっちゃう。多分、早寝早起きしていたら悪が出ずに終わるだろうと。だから早寝早起きして十何年経ちますけど、悪はほとんど出ていない。人間の中の善悪って51対49ぐらい、僅差で善が勝っているから仕事ができると思っている。それを早寝早起きにしたら悪が出ずに終わってしまう。そういうことじゃないかと思います。誰にでも悪の部分ってあると思うけど、それ出さなかったら普通に暮らしていけるんだなって」。続編といっても別作品を思わせるほどの過激な内容。撮影はワイヤーアクション中心で、全体の3分の2、延べ約200時間と前作以上にハードな内容をこなした。「三池監督が死ねばいいのに…なんて思ったりね(笑)。でも過酷な現場ほどいい作品ができる。過去の例で『あれキツかったな〜』っていうのがあると、いいのができているんですよ。だから『こりゃ、いいのができるぞ!』と思いながらやっていましたね」。劇中の強敵として新キャラクター、黒ゼブラ&ゼブラクイーン(仲里依紗)が登場。哀川さんは、本格アクション初挑戦となった仲さんを上手に“エスコート”して、見ごたえ十分の壮絶なバトルを展開した。「歌とか踊りと違って、殺陣は(人同士が)絡むじゃないですか。そこにはテクニック、秘技があるんですよ。これはみなさんにはお話することはできませんけど(笑)。相手が空回りしないやり方とかもあって、お互いに戦い合うシーンだから最大限に力を引き出したいじゃないですか。あそこには秘技25周年の集大成が出ていますよ(笑)」。三池監督とは本シリーズ以外にも映画『DEAD OR ALIVE』シリーズなどコラボが多く、好相性を活かして映画ファンを喜ばせてきた。「三池監督が『右に走れ!』と言えば、右に目一杯突き抜けることしか考えてない。現場に立ったらテーマは三池さんを笑わすこと。『クスッ』と笑い声が聞こえたら、よし!やり切った!シーンとしたらやべぇな、みたいな。監督が笑えばこっちの勝ちですよ。今回の勝負?うーん、五分五分かな(苦笑)。三池さん、走りまくってますよ、ひたすら俺は追いかけている。そんな感じですね」。さらなる続編の可能性については「『3』?ないです」とキッパリ言い切るが…。「あそこまでやりきっちゃってますから。クドカンも三池さんも『白黒つける、絶対決着をつけてやる』って感じで挑んでいますから。自分は前回から白黒つけて進んでいましたから自分の中では完全燃焼している訳です。多分ないでしょう、って前回も言っていました(笑)」。ところで、沖縄と本シリーズには意外な接点があったという。「沖縄は泡盛美味いし、泡盛とコラボしようかと言ってるんです。新里酒造っていうところに島旨(シマウマ)って泡盛があるのよ。工場まで行ったら、何じゃこれ?シマウマあるじゃん、みたいな。で、美味い。だからそれにコーヒー豆入れて、シマウマコーヒー焼酎作ろうぜ!って。結構美味しかったよ。ラベルがシマウマなのよ、飲んでみて」。昨年、25周年を迎え30周年、40周年…へ向けて全力疾走中。今後の抱負も「走る」ことだ。「とりあえず60(歳)までは走ろうと思っているんですね。一気に25年、26年来ましたから、あと10年、11年は走ろうと。60過ぎたら趣味に走ろうかなと、カブトムシ三昧、釣り三昧。沖縄には、どうしても獲りたいマルバネクワガタってのがいるんですよ。聞いたことない?おかしいな、そりゃ(笑)」。(photo/text:Yoko Saito)沖縄国際映画祭現地レポート■関連作品:ゼブラーマンゼブラシティの逆襲 2010年5月1日より全国にて公開© 2010「ゼブラーマン2 ゼブラシティの逆襲」製作委員会第2回沖縄国際映画祭 [映画祭] 2010年3月20日よりカウントダウンイベント開始、24日から28日まで映画祭開催■関連記事:【沖縄国際映画祭】黒沢かずこ主演『クロサワ映画』2冠!即興の歌で喜び表現【沖縄国際映画祭】キム兄、鈴木杏樹の天然トークに苦笑い【沖縄国際映画祭】ロバート秋山竜次、出演場面13秒の映画で舞台挨拶【沖縄国際映画祭】間寛平、イランから衛星中継でギャグ3連発【沖縄国際映画祭】ナベアツの晴れ舞台でケンコバ暴走挨拶
2010年03月29日モラハラ夫図鑑
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