くらし情報『『銀河ヒッチハイク・ガイド』『ギャラクシー・クエスト』… 驚きが詰まった宝箱のようなSF映画』

2021年9月10日 17:15

『銀河ヒッチハイク・ガイド』『ギャラクシー・クエスト』… 驚きが詰まった宝箱のようなSF映画

宇宙で銀河ハイウェイのバイパスを造るにあたり、その計画地上にあった地球が破壊されるところからストーリーは始まる。英国に暮らすアーサーは、間一髪で、実は宇宙人だったという友人に助けられ、宇宙をヒッチハイクで放浪することになり…。

実に英国的な、詩や紅茶、哲学にまつわるエピソードやギャグ満載で、楽しいのだが、ほとんどがばかばかしい。ある意味、最新技術の大いなる無駄遣いでできている。(失礼!)でも、これは本作を愛する私からの最大限の賛辞だ。SFにつきものの特撮では、ブルーバックやグリーンバックで、何もなく、誰も居ないのに真剣に戦ったり、笑ったりする。実にばかばかしい。でも、それでいいのだ。
ばかばかしいことを本気でやる。これは創作における原点であり必要なことなのだと感じさせるのが本作なのだ。お気に入りのパートは、イギリス・ジョークにさんざんお付き合いした後の、1時間20分あたりからのくだり。惑星を制作する会社で、地球の制作を担当したビル・ナイ演じる案内役が登場するエピソードが実に独創的で楽しい。冒頭のイルカの歌は、人類の変わらぬ愚かさをおちょくっている感じがして、実はけっこう胸に刺さる。

今後も、過去の作品に影響を受けた名作が、数え切れないほど登場することだろう。

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