4月21日、メイプル超合金・安藤なつ(43)がXを更新。子役出身の俳優・寺田心(15)とのツーショットを披露したが、その姿に驚きの声があがっている。安藤は《戸愚呂兄弟(寺田心兄)》と綴り、写真を投稿。安藤が寺田を担ぎ左肩に乗せるという、『幽☆遊☆白書』の戸愚呂兄弟を模したポーズを披露していた。実は17年4月にも、同じポーズで写真を撮っていた二人。当時9歳の寺田といえば子役として大ブレイクしていた頃で、軽々と持ち上げられていた。それから7年、寺田の身長もかなりに伸びているだけに、今回は安藤も重そうな表情を浮かべていた。そんな寺田の成長ぶりに、コメント欄では驚きの声があがっていた。《めっちゃ変わっててビックリ!》《寺田心兄のご成長ぶりのほうが気になっちゃって…》《心くんこんなデカくなったんだ》《心くんの成長ぶりにも驚いたけど安藤なつさんの変わらなさにも驚いた》《身長何センチだ??子役のイメージが自分の中で強すぎて、急成長した感です》昨年11月、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に出演した際に、「成長痛で足が痛い」と語っていた寺田。中学ではバスケ部に入部したといい、「もともと127センチで中学に入学して、バスケ部に入ってから身長が40センチ伸びて…」と身長が急に伸びたことを明かしていた。また「トレーニング」にもハマっているといい、昨年12月に出演した『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)では、鍛え上げた肉体を披露していた。今年の春、高校に入学した寺田。今後がますます楽しみだ。
2024年04月23日宝島社は8月12日、2013年にモデルとして活動を開始し、現在は女優として映画やドラマなどでも活躍する三戸なつめさんのフォトエッセイ『なつめろん』を発売しました。■トレードマークのぱっつん前髪に“おとなつめ”な表情で魅了!三戸なつめさんが芸能活動10周年の記念すべきアニバーサリーに出版したのは、撮り下ろし写真&書き下ろし原稿で構成する特別なフォトエッセイ。写真は彼女の思い出の地・台湾を舞台に、映画監督の枝優花氏が撮り下ろしました。表紙は、活動初期からトレードマークのぱっつん前髪でありながら、30代になった“おとなつめ”な魅力を映し出すドラマチックな一枚となっています。自筆エッセイでは、三戸のこれまでの歩みや仕事論、ライフスタイル、人生を楽しく生きるちょっとした工夫などを、本人の言葉でゆる~く執筆。さらに、最近のファッション事情や好きなもの、台湾撮影日記などを直筆イラストを交えながら届けます。大人の魅力が溢れる三戸さんをぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。■書誌概要三戸なつめフォトエッセイ『なつめろん』発売日:2023年8月12日定価:2,970円出版:宝島社Amazon販売ページ:(エボル)
2023年08月29日お笑いコンビ『メイプル超合金』の安藤なつさんが、2023年3月29日にブログを更新。国家試験の1つである、『介護福祉士』の資格試験に合格したことを明かしました。実は去年ほぼ初めての受験生しており、あれこれして一月末に介護福祉士の国家試験受けておりました。無事に合格致しました!お世話になりました皆様、心配して連絡くださった皆様ありがとうございました!これから少しずつ知識を広げられたらと思います。安藤なつオフィシャルブログーより引用介護福祉士の仕事内容は、身体が不自由な高齢者や障がいのある人などに対し、日常生活を過ごすうえでのサポートをすること。安藤さんは2022年の約1年間、ずっと試験合格に向けて勉強していたと振り返っています。猛勉強の末、介護福祉士の資格を取得した安藤さんにファンから祝福のコメントが上がりました。・おめでとうございます!お笑いタレントと介護福祉士の『二刀流』ですね!・国家試験に合格は簡単なことではないはず。仕事の合間を縫って頑張って勉強したんだろうなぁ!・自分も合格したのでお互いに「おめでとうございます」といいたいです!介護の仕事経験がある安藤さん。今後はお笑いタレントと介護福祉士の仕事を、本格的に両立させていくことでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年03月30日東ちなつの個展「ESSENTIAL」が、2022年11月16日(水)から11月26日(土)まで、恵比寿・ALにて開催される。東ちなつとは?東ちなつは、繊細な描線と甘いカラーリングによって、フェミニンなハピネスを描き続けている人気アーティスト/イラストレーターだ。他と類を見ない創作手法が特徴で、ドローイングとペインティングを軸に、シュガークラフトなど、平面と立体を行き来しながら独自の世界を表現している。過去には雑誌『SPUR』でグッチ(GUCCI)とのアートコラボレーションを手掛けたほか、ユニクロ(UNIQLO)のキッズTシャツもデザインするなど、多岐に渡るジャンルで活躍の場を広げている。新作アートなど、約50点の展示・販売「ESSENTIAL」は、そんな東ちなつが約4年ぶりに開く都内での個展だ。期間中は、丸型キャンバスを“ケーキ”に見立て、実際にケーキナイフやパレットナイフなど、製菓道具と画材を駆使して制作したという新作を中心に、「りぼんにお願い」挿画シリーズから自薦した原画も含め、約50点の展示・販売を行う。初の“トーストアート”展示も今回「ESSENTIAL」で初展示される、SNSで話題のトーストアートも必見。キャンバスに見立てた本物のトーストには、ファンシーなアニマルや、温かなニットのモチーフを砂糖細工などで表現。トーストであることを忘れてしまうほど、ロマンティックかつ繊細なアートに魅了される人も多いはずだ。なお展示期間中は、これまで東が制作したトーストをまとめたZINEも先行発売。こちらも合わせて是非チェックしてみて。【詳細】東ちなつ「ESSENTIAL」会期:2022年11月16日(水)~11月26日(土)会場:AL住所:東京都渋谷区恵比寿南3-7-17開館時間 : 12:00~19:00※最終日のみ~18:00。会期中は無休。※本会場での展示作品は、期間限定ECサイトでも公開し販売予定。※トーストアート(2点)は、食品につき展示のみ。非売品。
2022年11月18日株式会社サンリオより、サンリオ初となるリアル社員によるVtuber「なつめれんげ」が誕生しました。『サンリオ社員こそエンターテイメントであれ!』という思いから、時流に合わせ、サンリオ初のリアル社員Vtuberとしてデビューした「なつめれんげ」は、サンリオのマーケティング本部バーチャル課に所属する若手社員です。活動の場は主に「なつめれんげ」の公式YouTubeチャンネルと公式Twitterとなり、世界中のファンの皆様と交流します。Vtuberとして親しんでいただくべく、日々の仕事の話や、株式会社サンリオの最新情報のお届けやゲーム実況などを配信していく予定です。記念すべき初回配信は、★2021年10月15日(金)21:00~公式YouTubeチャンネルで配信いたします。★「なつめれんげ」からのコメント皆様、初めまして!株式会社サンリオ、マーケティング本部バーチャル課のなつめれんげと申します。本日、Vtuberデビューをする事が決まりました!緊張でいっぱいですが、とてもワクワクしています!サンリオのことを知らない人にはサンリオのことを知ってもらえるように、知っている人にはもっと好きになってもらえるように頑張りたいと思います!会社のあんな話やこんな話もしちゃうかも…?ゲームや歌、料理など、いろんなことにも挑戦してみたいと思いますので、応援よろしくお願いします!★なつめれんげ公式SNSアカウント公式Twitter 公式YouTube■サンリオリアル社員Vtuber 「なつめれんげ」プロフィール▲なつめれんげマーケティング本部バーチャル課の若手社員。サンリオの魅力を多くの人に知ってもらい、サンリオのキャラクターがより輝くことを目指して活動している。チャームポイントは3段のパンケーキ。「めれんげくん」と呼ばれる。特技はモノマネ、バイオリン、謎かけ、短歌。将来の夢はエンターテイナーになること。ドーキハチミツが大好きな妖精若手社員。配信のサポーター。めれんげくんの甘い匂いに誘われてサンリオに入社。ハチミツを摂取しすぎて、最近スーツのボタンが食い込み気味。(c)’21 SANRIO著作(株)サンリオ
2021年10月12日お笑いコンビ・メイプル超合金(安藤なつ、カズレーザー)が12日、都内で行われたLIFULL「しなきゃ、なんてない。アワード」に出席。年下の一般男性である夫と離婚調停中と報じられた安藤は、その件については何も語らなかった。LIFULLは、既成概念の枠を超え、多様な人の、多様な生き方をサポートしたいという想いから、「しなきゃ、なんてない。」というメッセージを2018年から掲げている。同アワードでは、既成概念にとらわれずさまざまな才能を発揮しているメイプル超合金と、結婚、子供、セクシュアリティについてカテゴライズされない生き方を発信し、2021年5月に出産を発表した最上もがを表彰した。安藤は「こんなありがたい賞をいただけてうれしいです」と喜び、オレンジと指定されたこの日の衣装について「とても華やかな気持ちです」とコメント。自身のポリシーを聞かれると、「買い物に行って裏に書いてあるカロリー表示を絶対見ないというのは死守しています」と述べ、「健康であればいいなとは思っているんですけど。自分はこの体型が嫌だとは1回も言ってない」と語った。安藤は2019年11月22日に介護職の年下男性と結婚。6月下旬に「デイリー新潮」で離婚調停中と報じられた。
2021年07月12日お笑い芸人「メイプル超合金」の安藤なつさん(40)が、2019年に結婚した一般男性と代理人を立てて離婚協議に入っていると明らかとなりました。また時を同じくしてフリーアナウンサーの小林麻耶さん(41)も夫で整体師のあきら。さん(37)とすでに別居しており、離婚協議が進んでいると一部で報じられています。安藤さんは結婚前に夫と会ったのは4回。小林麻耶さんは夫と知り合って2カ月で交際と同時のプロポーズだったことを過去に明かしています。最近は“交際0日婚”といった超スピード婚も増えつつあります。いっぽうで、スピード婚は離婚しやすいというイメージもあるものです。ただ当然、メリットもあります。スピード婚をしたら、全員が別れるというわけでもありません。では、その明暗を分けるものはいったい何なのでしょうか。■データでみるスピード婚と離婚率「スピード婚は離婚率が高い」多くの人が抱くイメージですが、裏づける研究データが2014年にアメリカから発表されています。エモリー大学の研究によると、交際の長さと離婚率には反比例の関係があるというのだ。交際期間1年未満で結婚したカップルは、1~2年を経て結婚したカップルよりも20%離婚率が高いとのこと。さらに3年以上交際して結婚したカップルと比較すると、離婚率は39%も高いそうです。この結果が、多くの人が言う「スピード婚はすぐ別れる」という裏づけになっているのかもしれません。ただこの研究には、もう1つ注目すべきデータが。それは年間2500ドル(日本円で約30万円)稼ぐカップルを基準としたとき、年間125000ドル(日本円で約1400万円)以上稼ぐ夫婦は離婚リスクが51%下がるというものです。芸能人のスピード婚だと金銭的に余裕がある方も多い分、一般的なスピード婚カップルよりも離婚率が低いという見方もできるかもしれません(逆に、男女どちらも稼いでいるから離婚しやすいという見方もできますが)。■スピード婚のメリットとは……こうしてデータと比較すると、一般的なスピード婚はリスクが高いと感じるかもしれません。しかしスピード婚は恋愛の熱量そのままに新婚生活をスタートできたり、結婚後に相手を知っていく楽しさがあったりします。また結婚に慎重になった結果、婚期を逃すという話は本当によく聞きます。どちらも一長一短。勢いがあったほうがいいのか、じっくり進んだほうが安心できるのか。その違いはありそうです。スピード婚は、結婚した後に相手を知っていくことになるわけです。これを刺激というメリットとして考えられるか、それとも“こんなはずじゃなかった”などデメリットとしてとらえるか。それによって、離婚の可能性も変わっていくかもしれません。またリスクを下げるために前もって意識的に相手を知ろうとしても、恋愛の熱量が高いときというのは相手を冷静に見られないもの。甘い時間が楽しすぎて、この先の生活や将来といった“地に足のついた話し合い”を忘れがちです。かつて夫婦カウンセリングを行う方に取材した際、「価値観を話すというのは仕事、お金、子供、実家とのつき合い方、暮らしなど、複数の項目を開示しあうことである」と教えていただきました。安藤さんのケースでは、夫と自分の金銭感覚の不一致が大きな原因として報じられました。収入差があったことは事前に分かっていたことです。生活に関するお金の取り決めだけでなく収入差や共有資産について、また不満があったときの再度のすり合わせ方について事前に話し合っていたら……。もしかすると、状況は変わっていたかもしれません。人も物も混ぜたりくっつけたりするのは簡単ですが、再度切り離すのは大変な労力が伴います。タイミングが重なった2つの離婚騒動。その結末はいったい、どうなるのでしょう。(文・おおしまりえ)
2021年07月03日お笑いコンビ・メイプル超合金の安藤なつ(40)が離婚調停中であると、6月29日に「デイリー新潮」が報じた。19年11月22日の“いい夫婦の日”に、介護職の一般人男性・Aさんと入籍した安藤。結婚してまだ1年7カ月ほどしか経っていないというのに、一体何があったのだろうか。ネットでは波紋が広がっている。記事によるとAさんが誰かと食事に出かける際、「あなたに何かあったら不安」との理由でAさんと食事する相手の連絡先を教えるよう求めていたという安藤。だがAさんがそれを拒むと、安藤が不機嫌になることもあったと伝えられている。安藤の夫に対する“束縛”だけでなく、金銭面でも衝突があったようだ。安藤は昨年1月に配信された、米国アーティスト・Lizzo(リゾ)の楽曲「トゥルース・ハーツ」の日本版MVにAさんと一緒に出演している。本作の出演料はAさんにも支払われるはずだったが、なかなかその気配がなかったという。そのことをAさんが切り出すと安藤は怒り出し、金銭の代わりに“お食事券”を渡してきたとも報じられている。またAさんに収入を明かさなかったという安藤だが、離婚の引き金になったのも金銭面でのやりとりだったようだ。夫婦で折半した車検費用が余ったことをAさんが伝え忘れると、安藤は激昂し離婚話に発展。今年5月にも、安藤が「一回離婚して、お互い好きだったらまた再婚しよう」とAさんに告げたというのだ。■「意外すぎる」「仲が良さそうだったのに」入籍当時、6歳年下のAさんを《とても頼りがいのある、そして私の仕事を理解してくれる素敵な方》とブログで讃えていた安藤。昨年8月『なんでこの人と結婚したんですか?』(フジテレビ系)に出演した際も、Aさんがインタビューに応じるなど夫婦円満な様子だった。「Aさんと安藤さんは、“ぽっちゃり好きな人が集まるイベント”で出会いました。安藤さんにも20年以上の介護経験があり、共通の話題で意気投合したようです。その後Aさんは北陸から上京し、出会って3カ月で2人は結婚しました。Aさんは番組で、安藤さんについて『節約して自立した生活を送る姿が良かった』『最後の恋愛になるかな』と語っていました。昨年2月から夫婦で暮らし始めたそうですが、安藤さんもAさんについて『価値観が似ている』『けんかも特にしない』とメディアの取材で語っていました。世間的にも仲睦まじい夫婦関係を築いているように映っていたので、安藤さんに“モラハラ疑惑”が浮上したのは意外ですね」(芸能関係者)夫婦円満で知られていたはずが、思わぬ“モラハラ疑惑”が浮上した安藤。ネット上ではその意外性に驚く声が相次いでいる。《えー安藤なつさん…記事が本当だとすると。。。モラハラ妻ってこと?意外すぎるわ》《安藤なつさんの件が本当なら、それはモラハラ&経済的DVよ…。結婚というか、もはや誰かと一緒に暮らしていくことに全く向いてないじゃんね。安藤さんの方にも言い分がかなりありそうだけども》《安藤なつさん!離婚するの?あんなに仲が良さそうだったのに!》「デイリースポーツ」によると、安藤の所属事務所は「現在、離婚調停中であることは事実です」と認めたという。果たして、安藤が真相について語ることはあるのだろうか。
2021年06月30日2020年9月20日、バラエティ番組『バナナマンのせっかくグルメ!!』(TBS系)に、お笑いコンビ『メイプル超合金』の安藤なつさんが出演しました。放送後、安藤さんの番組内での行動について、一部から「がっかりした」「二度と出演しないで」などと非難の声が上がり、安藤さんは自身のTwitterで謝罪する事態に。しかし、この謝罪に「謝ることじゃない」と、安藤さんを擁護する声が続々と寄せられています。安藤なつが謝罪した、番組内の行動とは?安藤さんは番組内で、アイドルグループ『日向坂46』の丹生明里さんと、佐々木美玲さんとともに、老舗寿司店を訪問。名物『伊達巻き』を食べるために訪れたのですが、店に到着した時間帯が遅かったこともあり、一人前しか残っていませんでした。そこで、3人はじゃんけんをして勝った人が食べることにしたのです。すると、安藤さんがじゃんけんに勝利。『伊達巻き』をひと口食べた安藤さんは…。何これ、本当に感動してる!めちゃくちゃうまい!バナナマンのせっかくグルメ!!ーより引用感想を聞いて「おいしそう!」と悶える丹生さんと佐々木さんを前に、安藤さんは残りを一気に頬張りました。その後、安藤さんのTwitterアカウントに一部から非難の声が…。・少しもあげないんですね。そういうのってお笑いなら許されるんですか?・がっかりしました。もう出演しないでほしいと思った。・強欲。二度と出ないでくれ!非難を受け、安藤さんは自身のTwitterアカウントで、番組内の行動を謝罪したのです。自分のしたことで不快な気持ちにさせてしまった皆様、ごめんなさい。今後このようなことがないように気を付けます。— 安藤なつ(メイプル超合金) (@mapleandonatsu) September 20, 2020 安藤なつの謝罪に、擁護の声が続々一連の出来事に対し、ファンや番組視聴者から擁護の声が続々と寄せられています。・「じゃんけんで勝った人が食べよう」とルールを決めて勝った人が食べた。別におかしなことはしていないと思います。非難する人がおかしい。・番組を楽しく拝見させていただきました!安藤さんが謝ることなんて何もなかったと思いますよ。・一部の非難に付き合っていたら、身が持たないと思います。気にすることなく頑張って!応援しています。また、「安藤さんもプライベートだったら分けてあげたと思うよ」という声も上がっていました。近年、問題となっている芸能人への誹謗中傷。出演者の言動について非難する前に、番組上の演出なのではないかと、一度考えてみるべきなのかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2020年09月21日オランダの絵本作家ディック・ブルーナさんが描くうさぎの女の子「ミッフィー (うさこちゃん)」が誕生して65周年を記念してスタートしたファッションプロジェクト、「はいけい、ディック・ブルーナ」。Illustrations Dick Bruna(C)copyright Mercisbv, 1953-2020 www.miffy.com「ミツカルストアオンライン」にて5月1日より先行発売後、即完売の商品が出るほどの反響に。この話題のプロジェクトから<なつ>のコレクションを発表いたします。<なつ>は絵本「うさこちゃんとうみ」でミッフィーが着ていたブルーのしましまのワンピースをイメージしたボーダーのワンピースと、普段のコーディネートにとりいれやすいボーダーのカットソーです。<なつ>コレクションは6月19日14時よりミツカルストアオンラインにて先行発売予定です。また、<はる>コレクションは大変多くの反響をいただき、最終の予約受付を6月1日正午より開始いたします。ぜひこの機会をご利用ください。特設ページURL ◆「なつ」・・シーズンコレクション。お日様の下が似合うアイテムです。Illustrations Dick Bruna(C)copyright Mercisbv, 1953-2020 www.miffy.com「なつ」ワンピースしましま青(1サイズ)9,700円+税Illustrations Dick Bruna(C)copyright Mercisbv, 1953-2020 www.miffy.com「なつ」Tシャツしましま赤、青(1サイズ)7,200円+税◆展覧会限定商品※今後展覧会の開催にあわせて販売絵本『うさこちゃんのてがみ』から、「え」は正面にミッフィーが手紙を書いているイラストをプリント、裏は首元にオランダ語の絵本のタイトルが。「ししゅう」は胸元にミッフィーのイラストを刺繍し、バックには絵本『うさこちゃんのてがみ』よりオランダ語のことばがプリントされています。Illustrations Dick Bruna(C)copyright Mercisbv, 1953-2020 www.miffy.comIllustrations Dick Bruna(C)copyright Mercisbv, 1953-2020 www.miffy.com【展覧会会場限定商品】<ぜろ>Tシャツ え/ししゅう 各3,900円+税デザイナー:村中研志郎(五月一日デザイン事務所)<プロフィール>アパレルブランドのデザイナーを経て独立。現在大分竹田市を拠点として、オリジナルブランド「MAYFOOL」ほか複数ブランドのデザインを担当【販売場所、販売スケジュール】◆ミツカルストアオンライン6月19日(金)14:00~*6/18特設ページ更新◆ミツカルストア×アシッドギャラリー店舗6月25日以降順次展開渋谷店(渋谷パルコ4F・ポートパルコ内)池袋店(池袋パルコ1F・ポートパルコ内)名古屋店(名古屋パルコ東館地下1F)静岡店(静岡パルコ1F)大阪店(ルクアイーレ2F)広島店(広島パルコ本館1F)福岡店(福岡パルコ1F・ポートパルコ内)◆「誕生65周年記念ミッフィー展」今後の開催にあわせて展開予定。※会場によっては、お取り扱いのない商品もございます。■展覧会基本情報「誕生65周年記念ミッフィー展」主催:朝日新聞社企画協力:ディック・ブルーナ・ジャパン、Mercisbv協力:福音館書店、講談社※諸事情により、開催日程が変更や延期、または開催が中止となる場合がございます。最新の情報は展覧会公式サイト()にてご確認ください。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年06月02日お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーと安藤なつが5日、都内で行われた「耳と陶片ピアスのマッチング”おみみあい”オープニングイベント」に登場。“いい夫婦の日”の11月22日に介護職の年下男性と結婚した安藤は、「サイズがなさすぎて…」と指輪のない左手を見せて笑いを誘った。安藤は、司会者から「おめでとうございます」と祝福され、「ありがとうございます」と感謝。相方のカズレーザーは「“令和の奇跡”と言っても過言ではない。サッカー日本代表がブラジルを倒したときくらいの大逆転劇ですよ」と表現し、安藤は「そんなに!?」と驚きつつ、「そうですね」と納得した。出会いは「8月の終わりくらい」とのこと。「スピード婚させていただきまして、とんとん拍子にお付き合いさせていただいて、プロポーズもしていただいて、運命でしかないと思いました」と言い、「露天風呂に入りながら『一生一緒にいよう』って言われました」とプロポーズの言葉も明かした。結婚指輪は「サイズがなかった。物理的な問題ですから」とサイズの問題でまだないそうで、「こうやりたかったです」と“エア指輪”ポーズを披露。「サイズがなさすぎて、時間がかかっちゃうっていうことで、エアですいません。せっかくカシャカシャ(撮影)してもらっているのに申し訳ない」と謝り、「まだ実感がなくて。一緒に住んでいないので。指輪もないし。感覚がないです」と打ち明けた。佐賀県は、ひとりひとり異なる耳の形に合わせ、自分と相性の良い佐賀のやきもののかけら(陶片)のピアスをマッチングする、耳と陶片ピアスのマッチングイベント“おみみあい”を、12月5日~7日の3日間限定で東京・渋谷のOPENBASE SHIBUYAで開催する。オープニングイベントには、メイプル超合金とモデルのNikiが登場。安藤とNikiが“おみみあい” を体験し、自分にぴったりのピアスをつけた姿を披露した。
2019年12月05日お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーと安藤なつが5日、都内で行われた「耳と陶片ピアスのマッチング”おみみあい”オープニングイベント」に、モデルのNikiとともに登場。カズレーザーが、安藤の結婚について「“令和の奇跡”と言っても過言ではない」とコメントして笑いを誘った。「いい夫婦の日」の11月22日に、介護職の年下男性と結婚したことを発表した安藤。冒頭のトークで、司会者から「おめでとうございます」と祝福されると、「ありがとうございます」と感謝した。そして、司会者が「うれしいですよね? カズレーザーさんも」と振ると、カズレーザーは「そうですよね。“令和の奇跡”と言っても過言ではない。サッカー日本代表がブラジルを倒したときくらいの大逆転劇ですよ」とコメント。安藤は「そんなに!?」と驚きつつ、「そうですね」と納得していた。佐賀県は、ひとりひとり異なる耳の形に合わせ、自分と相性の良い佐賀のやきもののかけら(陶片)のピアスをマッチングする、耳と陶片ピアスのマッチングイベント“おみみあい”を、12月5日~7日の3日間限定で東京・渋谷のOPENBASE SHIBUYAで開催する。オープニングイベントでは、安藤とNikiが“おみみあい” を体験し、自分にぴったりのピアスをつけた姿を披露した。
2019年12月05日お笑いコンビ・メイプル超合金の安藤なつ(38)が“いい夫婦の日”の11月22日に結婚したことを、自身のブログとツイッターで発表した。お相手は年下で介護職をしている一般人男性。安藤なつは《いい夫婦の日ですね》と題したブログに《とても頼りがいのある、そして私の仕事を理解してくれる素敵な方です。互いに支えあっていけたら良いなと思っております》とコメント。ツイッターには1700件ものお祝いのリプライが集まった。そんなおめでたいニュースに、メイプル超合金の相方カズレーザー(35)はある意外なものを祝福。安藤の結婚報告ツイートの後に《そんなことよりセガ・サターン25周年》と、家庭用ゲーム機セガ・サターンについて祝いの言葉を寄せている。突飛な相方の言葉に、爆笑のコメントや微笑ましいといった感想が寄せられた。《めでたいな。でもおめでとうだけど、カズレーザーに本当笑わせてもらった》《セガが一番美味しい思いしてる説ある》《なっちゃんおめでとうございます!カズさんなりのお祝いの言葉だね(笑)》株式会社セガゲームスの公式アカウントも《メイプル超合金 安藤なつさん、ご結婚おめでとうございます!》とコメント。意外な祝福の連鎖が話題を呼んでいる。いい夫婦の日、まだまだお祝いムードは続きそうだ。
2019年11月22日お笑いコンビ・メイプル超合金の安藤なつが「いい夫婦の日」の22日、オフィシャルブログを通じ、一般男性との結婚を報告した。安藤は「いい夫婦の日ですね。」と題し、「この度、令和元年11月22日の本日、お付き合いさせていただいておりました一般男性の方と入籍しました事をここに御報告させていただきます」と発表。「年下の介護職をしている、とても頼りがいのある、そして私の仕事を理解してくれる素敵な方です」とお相手の魅力を伝え、「これから二人で新しい人生をスタートさせますが、互いに支えあっていけたらよいなと思っております」と抱負をつづった。安藤は今年6月3日に都内で開催された「HEAVEN Japan」のイベントにウェディングドレス姿で出席。「初めてのウェディングドレスです。結婚する前に着ると行き遅れると言いますが、もう行き遅れているので大丈夫かと。結婚させてください! 今年中にお願いします」とアピールし、「新しい元号で結婚したいというのがありました。本当にいなくて、どうすればいいんですか? 本当に今年中に結婚したいんです。公の場で募集って出来ないんですかね? 本当に焦ってます!」と話していた。
2019年11月22日「なつを演じる広瀬すずさんはじめ、『なつぞら』では、さまざまな人物が生き生き描かれていて。日本のアニメーション黎明期の、当時の活気にあふれた現場を思い出しますね」そうほほ笑みながら語るのは、NHK連続テレビ小説『なつぞら』で、アニメーション時代考証を務める小田部羊一さん(83)だ。宮崎駿、高畑勲とともに『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』に参加し、キャラクターデザイン・作画監督を務めた小田部さん。アニメ界の“レジェンド”とも言える人物だ。小田部さんは’59年、東京藝術大学卒業後、なつが勤めていた「東洋動画」のモデルになった「東映動画(現・東映アニメーション・’55年発足)に入社。在学中、日本初の長編カラーアニメーション映画『白蛇伝』(’58年)を見たのがきっかけだった。’63年、すでに先輩として東映動画に在籍し、『白蛇伝』の製作にも参加していた奥山玲子さんと社内結婚。この奥山さんこそ、『なつぞら』のヒロイン・なつという人物設定のヒントとなった女性だ。ドラマで見た“おなじみのシーン”も、小田部さんは「もちろん社内で見た光景ですよ」とうれしそうに明かす。「なつの服装を見て、先輩アニメーターの下山さん(川島明)が彼女をスケッチしていましたよね。奥山も、毎日違った服で出勤するほどの“おしゃれ好き”でした。先輩の大塚康生さんが、こっそり奥山の絵を描いていましたよ」奥山さんとの結婚のきっかけは、社内のイベントでの社交ダンス。「ダンスしているときに、つい彼女の手を握っちゃったんだよね。それでいつの間にか付き合っていて……気が付いたら子どもができていた。宮崎駿も、高畑勲も、みんな社内結婚なんです。奥山の“元カレ”も同じ職場。結婚式にも来ました(笑)」劇中では、なつと坂場一久(中川大志)、三村茜(渡辺麻友)と下山の職場結婚と、子育ての様子が描かれている。奥山さんと小田部さん夫婦も、共働きで子育てに奮闘したという。「いちばん大変だったのは、僕が東映動画を退所した’74年ごろ。僕は『アルプスの少女ハイジ』、奥山は東映で『アンデルセン童話にんぎょ姫』の作画監督として製作に参加していました。僕は夜通し作業をして、朝に家に帰り、小学生の息子にごはんを食べさせて。奥山は朝から仕事に出かけるという、昼夜交代の子育て生活が続きましたね」’07年、おしどり夫婦に突然の別れが訪れる。「奥山は、故郷の仙台に暮らす母のお見舞いを懸命に行っていました。その疲れもあったのか、風邪をこじらせて肺炎になって。病院では『風邪』と言われたのですが、高熱が下がらず、みるみる弱ってしまい……入院から5日で逝ってしまったんです」それから10年後、’17年6月に小田部さんは大病を患い緊急入院。入院生活は5カ月にもおよんだ。「医師からは『もうダメだ』と言われて、息子は葬儀の準備をしていたほどだったんです。それでも、なんとか生き延びることはできましたが、リハビリをしないと歩くことができませんでした」退院から数日後、NHKの担当者が「アニメーション黎明期の世界を描きたいので、当時の話を教えてください」と訪ねてきた。「もちろん、そのときに奥山の話もしました。僕がいまでは自分の足で歩けるようになったのは、きっと『このドラマを、ちゃんと見届けるのよ』という奥山の導きだったのかもしれないね」
2019年09月27日いよいよ『なつぞら』も残すところあと2話。ヒロイン・なつの設定のヒントとなった女性は、その晩年をどう過ごしたのか。夫だけが知る、“もうひとつのなつぞら”。「なつを演じる広瀬すずさんはじめ、『なつぞら』では、さまざまな人物が生き生き描かれていて。日本のアニメーション黎明期の、当時の活気にあふれた現場を思い出しますね」そうほほ笑みながら語るのは、NHK連続テレビ小説『なつぞら』で、アニメーション時代考証を務める小田部羊一さん(83)だ。宮崎駿、高畑勲とともに『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』に参加し、キャラクターデザイン・作画監督を務めた小田部さん。アニメ界の “レジェンド” とも言える人物だ。小田部さんは’59年、東京藝術大学卒業後、なつが勤めていた「東洋動画」のモデルになった「東映動画(現・東映アニメーション・’55年発足)に入社。在学中、日本初の長編カラーアニメーション映画『白蛇伝』(’58年)を見たのがきっかけだった。’63年、すでに先輩として東映動画に在籍し、『白蛇伝』の製作にも参加していた奥山玲子さんと社内結婚。この奥山さんこそ、『なつぞら』のヒロイン・なつという人物設定のヒントとなった女性だ。劇中では、なつと坂場一久(中川大志)、三村茜(渡辺麻友)と下山の職場結婚と、子育ての様子が描かれている。奥山さんと小田部さん夫婦も、共働きで子育てに奮闘したという。「いちばん大変だったのは、僕が東映動画を退所した’74年ごろ。僕は『アルプスの少女ハイジ』、奥山は東映で『アンデルセン童話にんぎょ姫』の作画監督として製作に参加していました。僕は夜通し作業をして、朝に家に帰り、小学生の息子にごはんを食べさせて。奥山は朝から仕事に出かけるという、昼夜交代の子育て生活が続きましたね」なつと一久も、小学生の娘・優を育てながら、自身らが制作する子ども向けテレビアニメ『大草原の少女ソラ』を成功させるため走り続けた――。劇中で『ソラ』が放送されたのは’74~’75年のことであるが、奥山さんは、その後どのように過ごしていったのだろうか。「僕たち夫婦は、『あんていろーぷ』という名義で、映画『龍の子太郎』(’79年)にキャラクターデザイン・作画監督で参加しました」’85年からは、夫婦で東京デザイナー学院アニメーション科の講師を務めた。そして同年、東映動画時代の同期だった池田宏さんから、小田部さんに「任天堂に来ないか」とオファーが来る。「『アニメーションのノウハウをゲームに取り入れたい』と。僕はゲームをしないし、オファーに躊躇していましたが、奥山が『やってみれば?』と背中を押してくれました。妻がそう言ってくれなかったら、まったく違う人生になっていたかもしれない」そこから20年、小田部さんは週に1度、京都にある任天堂本社に足を運び、大人気ゲーム「スーパーマリオ」シリーズのキャラクターデザインや、「ポケットモンスター」シリーズのアニメーションを監修し続けた。奥山さんは、’90年代からは銅版画家としても活動した。「アニメーション以外にも、奥山はたくさんの表現の手段を持っていました。文章を書くのも好きで、デザイナー学院の講師としては、生徒に対して何か気づいたらすぐに手紙を書いていて。教え子たちにも慕われていたようですよ」だが、’07年、おしどり夫婦に突然の別れが訪れる。「奥山は、故郷の仙台に暮らす母のお見舞いを懸命に行っていました。その疲れもあったのか、風邪をこじらせて肺炎になって。病院では『風邪』と言われたのですが、高熱が下がらず、みるみる弱ってしまい……入院から5日で逝ってしまったんです」それから10年後、’17年6月に小田部さんは大病を患い緊急入院。入院生活は5カ月にもおよんだ。「医師からは『もうダメだ』と言われて、息子は葬儀の準備をしていたほどだったんです。それでも、なんとか生き延びることはできましたが、リハビリをしないと歩くことができませんでした」退院から数日後、NHKの担当者が「アニメーション黎明期の世界を描きたいので、当時の話を教えてください」と訪ねてきた。「もちろん、そのときに奥山の話もしました。僕がいまでは自分の足で歩けるようになったのは、きっと『このドラマを、ちゃんと見届けるのよ』という奥山の導きだったのかもしれないね」そして『なつぞら』がきっかけとなり、奥山さんの原画の画集をつくることにも。「資料を探していたら、作品をつくるため、彼女が構想を描いていた絵がいっぱい出てきたんです。奥山はいつも、アイデアが内側から湧きあがってくるような人だったことを思い出しました」『なつぞら』が終わっても、奥山さんと小田部さんの“共同作業”は、いつまでも続く――。
2019年09月27日ザ・なつやすみバンドが本日9月24日、ビルボードライブ東京で「『Terminal』リリース記念 夏のしおりツアー2019」を行う。ザ・なつやすみバンドは、MC.sirafu(スティールパン、トランペット)、村野瑞希(ドラム)、高木潤(ベース)によって「毎日が夏休みであれ!」という信念のもとに結成された。昨年10周年を迎えた彼らは、最新アルバム『Terminal』をリリースするなど精力的な活動を続けている。本日の公演はインディーズ作品としては異例の大ヒットを記録したデビューアルバム『TNB!』の再現と初期の楽曲で構成した1stステージと、は新作に収録されているものをはじめとした楽曲で構成される2ndステージの2部制。しかもビルボードライブ東京への出演も初、という特別なライブだ。全国でおこなわれるリリースツアーでも異色となる本公演、ライブハウスとはまた違ったステージをお見逃しなく。■公演情報「ザ・なつやすみバンド『Terminal』リリース記念夏のしおりツアー2019」会場:ビルボードライブ東京・1stステージ『TNB! 』再現プラスα開場17:30/開演18:30・2ndステージ 『Terminal』リリース記念ライブ開場20:30/開演21:30サービスエリア6,500円カジュアルエリア5,500円(1ドリンク付き)
2019年09月24日広瀬すず(21)がヒロインをつとめたNHK朝ドラ『なつぞら』。その打ち上げが8月27日、都内のホテルで行われた。開場時間の17時30分に姿を見せた広瀬は、全身黒のドレスで決めたシックないでたち。集まったスタッフらと笑顔で挨拶を交わしていた――。朝ドラといえば、これまで多くのヒロインたちがその重圧と闘ってきた。常に高視聴率であることを求められる精神的なプレッシャー、そして撮影が半年間に及び体力的にもハードなことで知られている。今回も例外ではなかった。「ラストシーンの撮影は7月初旬に行われる予定でしたが、ことごとく天候に恵まれず断念。ディレクターに雨男と呼ばれる人がいて『このまま撮影できなかったら……』と不安の声も上がっていました。結局、スケジュールが決まったのは8月中旬。そのシーンだけのために北海道へと渡り、なんとか事なきを得たんです。またクランクアップの日にはNHK放送センターが停電になり、2時間近くも撮影がストップ。撮影が終わったのは日付が変わってからでした。座長の広瀬さんも気が気ではなかったでしょうね」(NHK関係者)今作は歴代ヒロインたちが多数出演していたが、そうした豪華共演陣も姿を見せ始めた。『ひまわり』(96年度前期)の松嶋菜々子(45)に『純ちゃんの応援歌』(88年度後期)の山口智子(54)、『どんど晴れ』(07年度前期)の比嘉愛未(33)などの顔ぶれがズラリ。だがいっぽう、広瀬の父親役をつとめた内村光良(55)の姿は最後まで見られなかった。「内村さんは仕事のため、残念ながら欠席でした。ただ、代わりにサプライズのビデオメッセージを寄せてくれたんです。『翌日にお笑いライブがあって。そのゲネプロ真っ最中なので、打ち上げに参加できませんでした』と挨拶。続けて『打ち上げ、朝まで続けてよ!』と開会宣言すると、会場は一気に沸きました。内村さんは1次会の最後にもVTR出演。娘役の広瀬さんに『長い間、本当にお疲れ様でした』とねぎらうと、会場はしんみりムードに。父からの言葉に、広瀬さんは感極まっているようでした」(前出・NHK関係者)『なつぞら』といえば、内村の「なつよ、」というナレーションが有名だった。打ち上げで最後に届いた父からの言葉に、広瀬も感無量だっただろう。20時半ごろに会場から出演者たちが出てくると、そのまま近くのホテルで行われた2次会へと移った。「2次会では激辛シュークリームを当てる“ロシアンシュークリーム”や、『なつぞら』をお題とした“お絵描き対決”などのゲームが行われました。終盤になると、再び広瀬さんが登壇。彼女の指名で夫役の中川大志さん(21)や育ての母役の松嶋さんも壇上に上がると、会場が拍手に包まれていました」(前出・NHK関係者)そんな熱気に満ちた2次会も23時すぎに終了。だが内村の「朝まで続けて!」というメッセージどおり、宴はまだまだ終わらない。一行は3次会会場であるカラオケ店へ。「深夜にもかかわらず広瀬さんや山口さん、松嶋さんも顔を出していました。それだけ、ドラマに対する思い入れが強かったということでしょうね。カラオケでは、広瀬さんが『欅坂46』の曲を熱唱していました。驚いたのは、山口さんが歌に合わせてノリノリで踊っていたことです。ドラマのなかでもダンスを披露していた山口さんですが、キレのある踊りは健在!会場は最後まで活気にあふれていました」(前出・NHK関係者)ドラマでは、なつの兄の育ての親として関係の深い役柄を演じていた山口。彼女の“応援ダンス”を受けながら、広瀬たちの熱唱は続いた。夜も深まり続々と共演者たち帰宅するなか、広瀬は名残り惜しかったのだろうか。結局、午前3時過ぎまで会場に残っていた。
2019年09月04日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第4回目に登場するのは、NHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』や『凪のお暇』などのドラマでも活躍している女優・歌手の水谷果穂さん!写真・大内香織葛藤を乗り越えた歌手活動【音楽通信】vol.4現在放送中のNHK連続テレビ小説『なつぞら』で夢見る女の子・三橋佐知子役、そして『凪のお暇』でクラブ通いをするパフォーマー・エリィ役を演じている水谷果穂さん。女優としてだけでなく、8月28日に1stアルバム『深呼吸』をリリースし、歌手としてもフレッシュな風を吹かせてくれています。歌手活動から趣味の“紙集め”のことまで、お話をうかがいました。ーー『ananweb』初登場なので、デビューの頃から振り返らせてください。水谷さんは2013年にテレビCMでデビューされていますが、女優を目指しているなかで、歌うことも好きだったのでしょうか。もともと歌うことは好きでした。小さい時はアニメやアイドルが好きだったので、まねっこして歌っていました。ーーアイドルというと?幼稚園ぐらいのときはミニモニ。が流行っていて、教室でミニモニ。の曲を歌ったり踊ったり、楽しかったです。ーーではいま、好きな女優や歌手のかたはいますか。女優さんだと、綾瀬はるかさんがすごく好きです。どんな役柄でも演技がすばらしくて、あこがれています。ーー透明感のある雰囲気は、綾瀬さんも水谷さんも同じ感じがします。いえいえ。昨年、綾瀬さんとドラマで共演することができて(TBS系『義母と娘のブルース』)、またすごく好きになりました。ーーそうなのですね。歌手でいいなと思う人はいますか。歌を始めたときに、ZARDさんの歌がわたしの声にも合うんじゃないかというアドバイスがあって、練習曲として歌っていました。ZARDの坂井泉水さんが好きですね。ーー現在21歳ということで、20歳を過ぎて心境の変化はありましたか。以前と比べると、少しずつ余裕が出てきました。歌を始めたころは、まず声が出るのか、ステージに立つときは人前でちゃんと歌えるのかという、自分との葛藤があって。そこを乗り越えての歌手活動だったので、いまよりもうワンステップ多かったんです。やっていくうちに、だんだんと葛藤がなくなってきて、いまはダイレクトに歌いたいものにチャレンジできるようになりました。歌いながら歌詞が入ってくる感覚がわかるようになったのが、変わったところかなと思います。ーー歌いながら歌詞が自然と体に入ってくるというのは、うまく葛藤を乗り越えたのですね。不安が少しずつなくなってきているので、それがこれからもっとなくなってくると、よりいっそう人前で歌うのも楽しくなってくる感じがしています。1stアルバムはもっと聴きたい大好きな1枚ーー今回、1stアルバム『深呼吸』をリリースされますが、歌ってみての手応えはいかがでしたか。本当にとても納得のいく感じで、自分自身でももっと聴きたいなと思うくらい、大好きな1枚です。ーー自信作ということですね。はい。——きれいな声で、表現力豊かに歌われていますが、ご自身のなかで歌いやすかった曲や難しかった曲はありましたか。歌いやすくて、曲調や歌詞も好きで、レコーディングも楽しかったのは「あしあと」「明日への扉」ですね。すごく好きな曲です。その逆に、難しかった曲は「気まぐれ王子様」。アルバムの収録曲のなかでは、雰囲気の異なる曲でした。ーー「気まぐれ王子様」は少し変わったメロディラインの面白い曲ですよね。そうですね。ずんちゃかちゃん という感じで(笑)。これまでもライブでは披露していて、楽に歌っていた曲なんですけど、いざレコーディングになると「どうやって歌おう」「この歌い方だと幼くなりすぎるかな」と考えて、いろいろ試しながら歌いました。ーーそれぞれの曲でストーリーが違いますが、歌詞の世界に入り込んで歌うのでしょうか。はい。そのまま等身大で歌うときもあるし、過去の思い出や記憶を頼りに歌うときもあるし、ほんとにもう、それぞれですね。ーーリードトラックの「朝が来るまで」が主題歌となっているドラマ(テレビ東京系 ドラマBiz『リーガル・ハート〜いのちの再建弁護士〜』)も拝見しましたが、こうしたタイアップの曲は、ドラマを意識して歌うのでしょうか。そうですね。主題歌になるということで、どこか迫力というか、優しさと力強い部分をうまく出せたらいいなと。ドラマの温かさや強く生きていく感じと合うようにイメージして歌いました。ーーさらにこの「朝が来るまで」は、ピアニストの清塚信也さんが弾くピアノバージョンも収録されていますね。ピアノバージョンのほうは、清塚さんのピアノの横で、同時にわたしが歌うというレコーディング方法でした。「自由に歌って大丈夫」と言ってくださったので、アイコンタクトで歌い始めました。1発録りだったので、より気持ちがのってきてのびのびと歌わせていただき、すごく楽しかったです。ーーちょっとライブ感があったんでしょうか。はい。ライブ感もスタジオの空気感もそのまま収録されています。ーー同じ曲ですが、どちらも全然違うアレンジで楽しめますね。ピアノバージョンは曲の世界に浸ることができるので、すごく好きです。「紙」を集めるのが趣味ーー歌手としてもご活躍中ですが、女優としても現在NHK連続テレビ小説『なつぞら』と『凪のお暇』の2本のドラマにご出演中ですね。両方ともまったく違うタイプの女性を演じていらっしゃいます。けっこうそのふたつの役が対照的で、『なつぞら』は監督から「(役作りをしすぎずに)なるべくそのままのほうがいい」とアドバイスをもらいました。その逆に『凪のお暇』のほうは、普段しゃべっているスピードとは違うスパッとした強さを求められるので、どちらも違いを出しながらがんばっています。ーー女優としての声の出し方と、歌手としての声の出し方では、違うところがありますか。実は、歌うときもお芝居のときも、発生練習は同じなので、共通してやっています。声出しするのとしないのとでは、全然違いますね。ドラマの前は家で発声練習をやっていたり、歌のときも事前にやっていたりします。お休みの日にずっとひとりでいるとしゃべらなくなるので、発声練習をしておいて、声をならすようにしています。ーー休みの日はしゃべらないということですが、どのように過ごしていますか。家にいることが多いですね。もともとそんなに遊びに行ったりしないので、どちらかというと、インドアなタイプです。ーーでは自宅にいるときにする趣味があったら教えてください。趣味としては、紙をずっと集めてるんです。この間は、「紙博」というたくさんの紙が集まるイベントに行きました。定期的に行く雑貨屋さんがあって、紙を見に行くことも。ーーなぜ紙を好きになったのですか。うすっぺらいものをとっておくのが昔から好きなんです。小さいときは便箋の最後の1枚をずっと取って置いていて、そいういうことの延長線上ですね。封筒なども好きで、とくに銀行の封筒が好きです。それを公言していたら、地方に行かれたファンの方が珍しい封筒を送ってくれることもあります。ーーファンの方の間ではメジャーな話なんですね。(笑)はい(笑)。「紙博」に行くと、同じように紙好きな方がすごくいっぱいいます。私が知らないような専門用語というのかな……紙の名前を言いながら、「これいいよね」「廃番になってるよ」とか話しているのを見ていて、楽しい!ーー紙が好きというのはいいですね。では紙以外のことで、普段されている美容法などはありますか。毎日、お風呂上がりにスキンケアをしています。化粧水系のパックをしてから、ボディクリームをぬって、パックをはずしてからもう一度化粧水をぬっています。効率もよくて気に入ってやっていますね。共感してもらえる曲を歌っていきたいーーでは今後、アルバムを出されてからは、ライブの予定は?11月3日に東京のライブハウス「月見ル君想フ」でワンマン・ライブがあるんです。アルバム・リリースのイベントはちょくちょくあるんですけど、11月のライブはしっかりとワンマンで歌うものになります。ーー直接ファンの方と触れ合う機会は、なかなかないですよね。そうですよね。歌をやっていないときは、写真集のイベントがファンの方にお会いできる貴重な機会でしたが、いまは歌のイベントなど、会える場が増えました。ーー歌手としての今後の目標があれば教えてください。今回、ドラマの主題歌も歌わせてもらえて光栄でした。今後もそういうチャンスがあればどんどんやっていきたいですし、これからもいろいろな新しい曲にチャレンジしていって、共感してもらえる曲を歌っていきたいです。取材後記きらきらとした瞳を輝かせながら、まっすぐにこちらを見つめながらインタビューに応えてくれた水谷果穂さん。女優としての表現力が、歌手としても豊かな歌声として発揮されている1stアルバムには、21歳の水谷さんの魅力がぎっしりと詰まっています。まずは1stアルバムをチェックしてみてくださいね。「朝が来るまで」Music Video水谷果穂 PROFILE1997年11月3日、静岡県生まれ。2013年4月にTVCMで芸能界デビューし、7月にテレビドラマ『リアル脱出ゲーム 密室美少女』(テレビ東京系)でドラマデビュー。2017年7月に主演短編映画『明日、アリゼの浜辺で』の主題歌である1stシングル「青い涙」で歌手デビューし、新人としては異例のチャート初登場6位を記録する。女優としては『ブラックペアン』(TBS系)ほか数々の作品に出演。2018年3月から1年間、『Going! Sports&News』(日本テレビ系)でお天気キャスターにも挑戦。2019年現在、NHK連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合 月〜土午前8:00)、『凪のお暇』(TBS系 金曜午後10時)に出演中。「1stアルバム『深呼吸』発売記念イベント」を8月28日・31日、9月 1日に東京と大阪で実施。22歳の誕生日となる11月3日(日)には、東京のライブハウス「月見ル君想フ」でワンマン・ライブを開催する。InformationNew Release『深呼吸』1.朝が来るまで2.君のステージへ3.あしあと4.恋のレシピ5.いつだって6.ナナイロ7.青い涙8.スプラウト9.気まぐれ王子様10.タカラモノ11.空想トレイン12.明日への扉13.朝が来るまで(Piano Session version)(通常盤)8月28日発売WPCL-13081¥3,000(税別)
2019年08月30日東京の中央線西荻窪駅から徒歩3分。信用金庫のビルの4階に「ササユリカフェ」はある。白で統一された店内は清潔感にあふれ、半アーチ形の天井もオシャレだ。テラス席には色とりどりの花が咲き乱れ、見上げれば青い空。そこは、空の広さと風を感じる居心地のよい場所だった。店内のテーブルには、放送中のNHK連続テレビ小説『なつぞら』(月〜土)の台本がうずたかく積まれている。この店のオーナー・舘野仁美さん(58)は、『なつぞら』のアニメーション監修だ。朝ドラ100本目の本作は、戦災孤児の奥原なつ(広瀬すず)が、北海道の酪農一家に愛情深く育てられ、やがてアニメーターを目指して上京。日本アニメの黎明期を支える女性に成長していく物語。オープニングのタイトルバックは、朝ドラ史上初の全編アニメーション。その肝となる監督・原画・作画監督を担当した刈谷仁美さん(22)を発掘し、抜擢したのも、舘野さんだった。「刈谷さんは、もともとカフェのお客さんだったんですよ」と、舘野さんは目を細めた。「卒業制作もここで構想を練っていました。ヒロイン・なつもドラマ劇中でよくやっていたように、刈谷さんもこのカフェで、身ぶり手ぶりで手足の動きを確認しながら、絵コンテを描いていたんです」舘野さん自身、宮崎駿監督率いる「スタジオジブリ」で27年間働いた、ベテランアニメーターだ。ジブリを退職した年に、貯金と退職金を注ぎ込んでオープンしたこのカフェを、訪ねて来たのがNHKの制作統括・磯智明さんだった。’17年10月のことだと磯さんは振り返る。「アニメの歴史に沿ったさまざまなタイプのアニメーションを、柔軟に作り分けられる人がいないと、このドラマは成立しません。ところが、大手の制作会社を当たってみると、どこも2〜3年先まで予定が埋まっていたんです」そこで、舘野さんの著書『エンピツ戦記誰も知らなかったスタジオジブリ』(中央公論新社)を読んでいた磯さんは、舘野さんに白羽の矢を立てたのだ。「舘野さんなら、日本のアニメ制作の歴史を肌で知っている。アニメ業界にも顔もきく。『うん』と、引き受けてもらうまでは帰らないという決意でした」『なつぞら』には、日本アニメ界の伝説のアニメーターを思わせる人物が何人も登場する。なつの才能をいち早く見抜いた仲努役の井浦新さんはこう話す。「舘野さんからは、仲のキャラクターの参考となった森康二さん(アニメの神さまと呼ばれ、『白蛇伝』の作者)のお話をたくさんうかがいました。森さんの次の世代に、高畑勲さん、宮崎駿さんがいて、舘野さんはその次の世代。『どれだけ私たちが森さんのことを信頼し、好きだったか』というお話を聞いて、役作りにもすごく生かせたんです」井浦さんは「高畑勲展」(東京国立近代美術館)にも足を運んだ。「高畑さんの仕事を見て、『そうか、ドラマで言ったら、高畑さんは坂場一久(中川大志)のような人か〜』と(笑)。高畑さんは絵を描かないので、高畑作品の原画マンたちの原画や絵コンテが展示されているんです。そのなかに舘野さんの名前もあり、うれしくなってしまいました」舘野さんは’60年12月13日、福島県南相馬市生まれ。高校卒業後、上京しデザイン専門学校のアニメーション科に。卒業後は小さなスタジオに入り、仕事の初歩を教わった。1年ほどでフリーになり、個人外注の仕事をもらって自宅で動画を描き始めた。「動画1枚160〜180円でしたね(苦笑)。30分で1枚描けるものもあれば、群衆シーンなどが来ると何時間もかかる。家から仕送りしてもらっていた時期もあります。下井草のアパートも、友人とのルームシェアでした」アニメーターの作画担当には、基本となる絵を描く原画マンと原画と原画をつなぐ絵を指定された枚数で描き、動いているようにみせる“中割り”の作業をする動画マンがいる。個人外注は動画の仕事だったが、続けるうちに欲も出てきた。「もっと勉強しないとダメだ」と、つてをたどって、大塚康生さんに会い、テレコム・アニメーションフィルムの入社試験を受けた。大塚さんは東映動画時代、宮崎さんを育てた人だ。入社試験の面接官は大塚さん、高畑勲さん、宮崎さんと、そうそうたるメンバーだ。テレコムには入社できたが、そこで自分の限界を感じてしまう。「私には、原画は難しいかなと。テレコムには、絵のうまい人ばかりいます。私は動画をきちんとやることだけで精いっぱいだな、とひしひし感じていました」舘野さんは23歳になっていた。次の目標は“一流の動画マン”。動画マンの先輩から、叱られ、直されたりしながら、辛抱強く動画の腕を磨くうち、先輩女性アニメーターから声がかかった。「今度、私、『となりのトトロ』という作品の動画チェックをやるんだけど、補佐やらない?」’87年、動画をチェックする動画チェッカーとして、スタジオジブリの『トトロ』班に参加。これは線の美しさや動き方をチェックして、よくないところは描き直し、作品のクオリティを高める仕事だ。以後、数々のジブリ名作アニメに携わり、宮崎さん、高畑さんという巨匠の作品づくりを目のあたりにすることになった。「宮崎さんは、誰よりも仕事をする。有言実行で、怒ると怖いけど、自分の家の周りのゴミは拾うし、ぜいたくしない。深酒もしない。本当に人として尊敬できます」舘野さんは、ジブリの制作部門解散を機に、’14年12月、退職。これまでとは全く別の道を歩もうと開いたカフェだったが、店でアニメの展示や個展などを開くうち、アニメファンや制作者、アニメーターを目指す若者たちが集まってくるようになっていた。磯さんが『なつぞら』の台本を抱えてやってきたのは、そんなタイミングだった。「絵コンテを描いてほしい」「監督をお願いしたい」「タイトルバックだけでも」と、熱心に通ってくる磯さんに、舘野さんの心が動いた。「最初は、辞退したんです。ただ、私には原画は描けないけれど、制作を請け負って、演出、原画、動画、美術、仕上げ、撮影と、ふさわしい人を集めたら、素敵なものができるかもしれないというふうに考えるようになりました。新しい才能を見つけて、アニメの世界に入れてあげられたらいいな。そういう形のアニメーションへの恩返しもあるのかなって、いまは思っています。アニメーション監修なんて、考えもしなかったけれど、ジブリで体験したことが、全部、肥やしになっていたんだなぁって」刈谷さんの仕事を見て、舘野さんは思う。「とても素敵な絵コンテや原画を描いてきてくれて。手だれの完璧さはないけれど、とても若々しい。その危うさも魅力です。ジブリのころは、完璧さを求めてキリキリしたけれど、いまでは細かいところにこだわりすぎない豊かさを、私が逆に気づかされました。完成品はとても心ひかれるものになりました」舘野さんは、アニメーター役の俳優たちの技術指導も担当した。鉛筆の持ち方、線の引き方、紙を指でパラパラとめくって、動画の動きを確認する練習もした。「広瀬さん(なつ役)は集中力のある方で、仕事が丁寧で線がきれいでした。線には人が出るんです」磯さんは言う。「宮崎駿さんのような天才アニメーターを頂点に、1つのチームでアニメーションを作るやり方もあります。でも、個性的なアニメーターが集まって、それぞれの適材適所を見極め、面白いものを作っていくやり方もあると思います。そういう新しい可能性を舘野さんが中心となって切り拓いてくれたら、日本アニメの未来は、もっと素敵なものになると思います」周囲の期待は大きいが、舘野さんは謙虚だ。「もしかしたら、『なつぞら』は今までの苦労に対する私へのご褒美なのかな。『もう一度、アニメの現場に戻ってごらん』ってアニメの神様が言ってくれたのかな。ご褒美って、忘れたころにやってくるのかもしれませんね」宮崎さんや鈴木敏夫プロデューサーは、『なつぞら』を見てくれているのだろうか?「ご覧になっているかわかりませんが、怒っていなければうれしいです」
2019年08月16日東京の中央線西荻窪駅から徒歩3分。信用金庫のビルの4階に「ササユリカフェ」はある。店内のテーブルには、放送中のNHK連続テレビ小説『なつぞら』(月〜土)の台本がうずたかく積まれている。この店のオーナー・舘野仁美さん(58)は、『なつぞら』のアニメーション監修だ。朝ドラ100本目の本作は、戦災孤児の奥原なつ(広瀬すず)が、北海道の酪農一家に愛情深く育てられ、やがてアニメーターを目指して上京。日本アニメの黎明期を支える女性に成長していく物語。オープニングのタイトルバックは、朝ドラ史上初の全編アニメーション。その肝となる監督・原画・作画監督を担当した刈谷仁美さん(22)を発掘し、抜擢したのも、舘野さんだった。「刈谷さんは、もともとカフェのお客さんだったんですよ」と、舘野さんは目を細めた。「卒業制作もここで構想を練っていました。ヒロイン・なつもドラマ劇中でよくやっていたように、刈谷さんもこのカフェで、身ぶり手ぶりで手足の動きを確認しながら、絵コンテを描いていたんです」舘野さん自身、宮崎駿監督率いる「スタジオジブリ」で27年間働いた、ベテランアニメーターだ。ジブリを退職した年に、貯金と退職金を注ぎ込んでオープンしたこのカフェを、訪ねて来たのがNHKの制作統括・磯智明さんだった。’17年10月のことだと磯さんは振り返る。「アニメの歴史に沿ったさまざまなタイプのアニメーションを、柔軟に作り分けられる人がいないと、このドラマは成立しません。ところが、大手の制作会社を当たってみると、どこも2〜3年先まで予定が埋まっていたんです」そこで、舘野さんの著書『エンピツ戦記誰も知らなかったスタジオジブリ』(中央公論新社)を読んでいた磯さんは、舘野さんに白羽の矢を立てたのだ。「舘野さんなら、日本のアニメ制作の歴史を肌で知っている。アニメ業界にも顔もきく。『うん』と、引き受けてもらうまでは帰らないという決意でした」舘野さんは’60年12月13日、福島県南相馬市生まれ。高校卒業後、上京しデザイン専門学校のアニメーション科に。卒業後は小さなスタジオに入り、仕事の初歩を教わった。1年ほどでフリーになり、個人外注の仕事をもらって自宅で動画を描き始めた。「動画1枚160〜180円でしたね(苦笑)。30分で1枚描けるものもあれば、群衆シーンなどが来ると何時間もかかる。家から仕送りしてもらっていた時期もあります。下井草のアパートも、友人とのルームシェアでした」アニメーターの作画担当には、基本となる絵を描く原画マンと原画と原画をつなぐ絵を指定された枚数で描き、動いているようにみせる“中割り”の作業をする動画マンがいる。個人外注は動画の仕事だったが、続けるうちに欲も出てきた。「もっと勉強しないとダメだ」と、つてをたどって、大塚康生さんに会い、テレコム・アニメーションフィルムの入社試験を受けた。大塚さんは東映動画時代、宮崎さんを育てた人だ。入社試験の面接官は大塚さん、高畑勲さん、宮崎さんと、そうそうたるメンバーだ。テレコムには入社できたが、そこで自分の限界を感じてしまう。「私には、原画は難しいかなと。テレコムには、絵のうまい人ばかりいます。私は動画をきちんとやることだけで精いっぱいだな、とひしひし感じていました」舘野さんは23歳になっていた。次の目標は“一流の動画マン”。動画マンの先輩から、叱られ、直されたりしながら、辛抱強く動画の腕を磨くうち、先輩女性アニメーターから声がかかった。「今度、私、『となりのトトロ』という作品の動画チェックをやるんだけど、補佐やらない?」’87年、動画をチェックする動画チェッカーとして、スタジオジブリの『トトロ』班に参加。これは線の美しさや動き方をチェックして、よくないところは描き直し、作品のクオリティを高める仕事だ。以後、数々のジブリ名作アニメに携わり、宮崎さん、高畑さんという巨匠の作品づくりを目のあたりにすることになった。「宮崎さんは、誰よりも仕事をする。有言実行で、怒ると怖いけど、自分の家の周りのゴミは拾うし、ぜいたくしない。深酒もしない。本当に人として尊敬できます」宮崎さんは仕事に対して非常に厳しかった。「アニメーターの勘は、ものの観察から生まれる」「自分の目で見たもので描け」宮崎さんの言葉は簡潔に本質をついたものだったが、聞く人にとって理解が及ばないことも多々あったという。たとえば『魔女の宅急便』のとき。動物の絵が上手な原画マンの絵を見て、宮崎さんが怒りだした。「俺が言ったのと違うだろう!」何がどう違うのか、舘野さんにはさっぱりわからない。ところが、その数年後、奈良に社員旅行に行ったときのこと。猿沢池のほとりで、降りてくる鳥を見ていた宮崎さんが、こうつぶやいた。「おまえ、下手だねぇ。飛び方、間違ってるよ」そのとき、舘野さんはハタと気づいた。「本物の鳥に『飛び方下手』って言っていて、ただのリアルじゃダメなんだ。リアルのなかにもうまい、下手があったんだ、と」“ジブリのこころ”は、そんなふうに体験を通して、ゆっくりと舘野さんのなかに染み込んでいった。30代になると、動画チェックだけでなく、「カット出し」も任された。複数の動画マンに、担当するカットを振り分ける仕事だ。舘野さんは効率よく仕事を回すために、スタッフの技術力を考慮して、適任者に振り分けた。「それがうまくいっていないと、動画チェックの段階で、修正箇所が増えてしまうんです」チェックした動画は仕上げに回り、そこで彩色をして、背景と一緒に撮影。編集、音響を入れると、アニメーションが完成する。動画チェックの仕事が遅れると、後に続く作業が滞る。完璧主義の舘野さんは、ささいなミスも直したいが、時間は限られている。そのうえ、動画スタッフのリーダー的な役割を担っていた彼女は、多方面からせっつかれ、いつもピリピリしがちだった。「遅れると、最終的な部署の人に『動画のせいでスケジュールが遅れた』って言われたこともあって。原画の方の中にものんびり仕事をしている人がいるんですよね」思い余って、その原画マンに注意すると、「生意気な女」「感じ悪い」という視線が飛んでくる。「遅れがちな原画の人には、制作が注意してくれたらいいのに、気を使ってハッキリ言えないんですよ。中間管理職の悲哀です(苦笑)」’88年の『トトロ』以降、数年ごとに新作を公開していたジブリ。公開する年の正月が明けると、舘野さんはフル回転。食事はおにぎりなどでササッと済ませ、トイレ以外はずっと仕事。そんな日々が公開直前まで続いた。’98年、父親が余命宣告を受け、夏休みに帰省した舘野さんはそのまま看病に当たった。舘野さんは『ホーホケキョとなりの山田くん』(’99年)の動画チェックを辞退して、帰省していたが、父親を看取って、10月半ばに仕事に復帰した途端、鈴木敏夫プロデューサーに呼び出された。「『山田くん』の動画チェックをお願いします。そしてこの作品を終わらせてください」制作は、遅れに遅れていた。「絶対に、公開予定に間に合わない」と、誰もが思っていた。舘野さんは自分を奮い立たせた。「間に合わせることができたら、私の勝ちだ」遅い人のカットを取り上げ、別の人を指名するなど、徹底的に仕事の手順を見直した。クビを覚悟で、言いにくい人にも厳しいことを言いまくった。風当たりはそれまで以上に強かった。「『また、あの生意気な女が』と思った人もいたでしょう。きつかった。苦しくて、独りぼっちだと思っていたら、父がヘリコプターで助けにきてくれる夢を見ました」過酷だった『山田くん』の仕事から解放されたとき、舘野さんは、「お話ししたいことがあります」と、宮崎さんにお願いした。制作期間中にため込んでいたうっぷんについて話しているうちに、抑えていた感情があふれ出し、涙が止まらなくなってしまった。すると、宮崎さんは、ズボンのポケットからハンカチを出し、そっと差し出してくれたのだった。その後も、宮崎さんは『風立ちぬ』(’13年)まで、動画チェックを舘野さんに依頼し続けた。舘野さんは、ジブリの制作部門解散を機に、’14年12月、退職。『エンピツ戦記』は、退職後の彼女がジブリの広報誌に寄せた、ジブリでの27年間の回顧録をまとめた著書。連載のきっかけをくれた鈴木プロデューサーからは、「『私は宮崎駿のせいで結婚できませんでした』という書き出しではじめてください」と依頼された。その連載がはじまることについて、宮崎さんはこんなことを言っていたという。「舘野さんはずっと下級管理職として耐えてきた人です。涙あり、歯ぎしりあり。舘野さんのなかには恨み節が渦巻いているんです」面と向かって褒めなくても、宮崎さんにはわかっていた。舘野さんの頑張りを。アニメーションに対する真っすぐな愛情を——。カフェをオープンしたときも、「4階で飲食業は厳しいし、家賃も高いから、やめなさい」と、言いながらも、お祝いにオリーブの木を1鉢、贈ってくれた。「宮崎さんが『たくさん実りますように。元気に育ちますように』と、念を込めてくださって。そうしたら、ほかの方から頂いた2つの鉢より元気なんですよ」
2019年08月16日NHK連続テレビ小説「なつぞら」に出演中の山田裕貴が8月13日、アメーバオフィシャルブログと自身のInstagramに中川大志との“#新郎ショット”を公開、ファンからは「美しすぎ」「ヤバ過ぎるツーショット」「さいっっこう!!!」といった声が相次いでいる。朝ドラ通算100作目となる本作では、ヒロインの奥原なつ(広瀬すず)の北海道の親友・小畑雪次郎を山田さんが、なつの職場・東洋動画で出会った演出家・坂場一久を中川さんが演じている。8月10日(土)放送の第19週・第114回には、なつと坂場、なつと姉妹のように育ってきた夕見子(福地桃子)と雪次郎の合同披露宴が北海道・十勝で行われ、話題となった。そして、13日に更新したSNSで山田さんは、「『 #なつぞら 』#新郎ショット」と綴り、タキシード姿の中川さんと紋付羽織袴姿の自身の2ショットを初公開。2枚目の写真では、「#カッコつけたらぶれました」「ぼくは二枚目になれなかった(笑)。だじゃれ。」と茶目っ気たっぷりなコメント。確かに、2枚目の写真では山田さんのキメ顔がぶれ気味…。この投稿にファンは「かっこいいー」「男前なお二人様」「美しすぎ」「シンプルにかっこいい」「イケメンボーイズ!!」「さいっっこう!!!」「ヤバ過ぎるツーショット」「ぶれてもかっこいい」などの声が殺到。さらに、山田さんのお茶目なだじゃれに、「だじゃれかわいい」「ダジャレ~(笑)いつも笑わせてくれてありがとうございます!」「上手いこと言うねぇ 座布団3枚!!」といったコメントも寄せられている。連続テレビ小説「なつぞら」は毎週月~土曜日8時よりNHK総合ほかにて放送中。※全156回(text:cinemacafe.net)
2019年08月14日広瀬すずが主演を務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」に出演する中川大志が8月12日、アメーバオフィシャルブログと自身のInstagramを同時に更新。先週話題を呼んだ“なつ”と“坂場”の結婚式のオフショットを広瀬さんへの想いとともに公開、ファンから「お似合い」「とっても素敵な結婚式」といった称賛と祝福メッセージが続々、中には「本当かと思った」という声も届いている。広瀬さん演じるなつがアニメーターとして働く東洋動画で出会った、“イッキュウさん”こと演出家・坂場一久を演じている中川さん。第19週・第114回では、なつと坂場、そして、なつと姉妹のように育ってきた夕見子(福地桃子)と雪次郎(山田裕貴)の合同披露宴が北海道・十勝で行われ、多くのファンを喜ばせたばかり。中川さんは自身の投稿で、広瀬さんへの想いを「同い年の役者として、心から尊敬する人。こうしてまた、なつぞらで共演出来た事が何より嬉しいです」と綴り、白無垢姿の広瀬さんとともにタキシード姿での仲睦まじい“坂場夫妻”の結婚式オフショットを初公開。彼らの新生活のスタートに、「明日から、また始まります。ここからです。どうか。よろしくお願いしまーーーす」と呼びかけた。この投稿にファンは、「本当に結婚して欲しい!ってくらい大好きな二人」「2人のコンビが大好き」「尊敬出来る関係っていいなぁ」「かっこいいし可愛い」「大志くんカッコよすぎ」「めちゃくちゃお似合い」「最高すぎます」と称賛する声や、2人の結婚式シーンに「感動のシーンでした」「新婚生活楽しみ~」「なっちゃんとイッキュウさんに幸あれ!」「とっても素敵な結婚式でした」「なっちゃん一久さんご結婚おめでとうございます」と感動と祝福のメッセージが殺到。そのほかにも、「中川さんの演技もとても素敵ですよ!」「いっきゅうさんが回を重ねるごとに魅力的になっていきます」などの声や、2人の結婚式写真公開に「本当に結婚したのかと思いました!」や「婚約発表かと思って心臓止まるかと思った」と驚いた様子の声も相次いでいる。連続テレビ小説「なつぞら」は毎週月~土曜日8時よりNHK総合ほかにて放送中。※全156回(text:cinemacafe.net)
2019年08月13日現在放送中の連続テレビ小説「なつぞら」に出演する俳優・山田裕貴が、自身のブログに広瀬すずと中川大志との3ショット写真をアップ。ファンから「かっこいい」「良い写真」などと喜びの声が上がっている。ドラマでは、広瀬さん演じるなつの大親友・小畑雪次郎を好演する山田さんが、昨日6日、「『 #なつぞら 』#雪次郎 北海道に戻り久しぶりの #雪月 でございますご来店です...」というタイトルでブログとSNSも更新。第102回(7月27日放送)で演劇を捨て、菓子職人になるために帯広に戻った雪次郎と、なつと坂場(中川さん)とのオフショットを公開した。これに、ファンは「雪次郎くんは、前よりも菓子職人姿が、しっくりと板に付いていて、かっこいいです」「やっぱり似合うね 菓子職人の姿」「お帰りなさい」「成長した十勝農業高校のみなさんがみれて、元気が出ました~」「雪次郎ロスだったのでまた雪月でしっかり働く姿を見れてホッとしました」「仲良しなのが伝わっくる」などと反応。さらに、ハッシュタグで「#柄本佑 さん」「#仙道敦子 さん」「#冨田望生 ちゃん」「#板橋駿谷 さん」と添え、5ショットも公開されている。広瀬さん主演の朝ドラ通算100作目となる「なつぞら」は、大森寿美男のオリジナル作品。戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロインの奥原なつ(広瀬さん)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻・富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父・泰樹(草刈正雄)に育てられ、高校卒業後に上京、アニメーターとして瑞々しい感性を発揮していく姿を描く物語。連続テレビ小説「なつぞら」は毎週月~土曜日8時よりNHK総合ほかにて放送中。※全156回予定(cinemacafe.net)
2019年08月07日NHK連続テレビ小説『なつぞら』(毎週月~土曜8:00~)で柴田家の長女・夕見子を好演している女優の福地桃子が19日、札幌ドームで行われた北海道日本ハムファイターズ対千葉ロッテマリーンズ戦のファーストピッチセレモニーに登場した。今週放送の『なつぞら』では、北海道大学に通っていた夕見子(福地)が、突然、恋人の高山(須藤蓮)とともに上京。東京で暮らすなつ(広瀬すず)のもとにやってきて、大学を辞めて高山と一緒に東京で暮らしていくと言い張り、なつらを困らせるという“夕見子週”だった。そして今朝の放送では、駆け落ちの限界に気付いた高山と夕見子が、口論の末に破局。そこへ夕見子を迎えに北海道からやって来た泰樹(草刈正雄)が現れ、普段人に弱さを見せない夕見子が、泰樹の胸で涙するというシーンが放送された。ファーストピッチセレモニーでは、ドームの大型ビジョンに夕見子の駆け落ちストーリーがダイジェストで紹介された後、泰樹(草刈)からの「夕見子、はやく北海道に帰ってこい!」というオリジナルの力強い呼び掛けが。すると泰樹の声に導かれるように、夕見子(福地)が「じいちゃん、帰ってきたよ!」と登場。駆け落ちから無事札幌に帰還した夕見子の登場に、スタンドの観客が大きな拍手で迎え入れた。人生初のマウンドに立った福地の投球はおしくもワンバウンドとなったが、そのピッチングに歓声が。無事セレモニーを終えた福地は「ファーストピッチが決まってから今日まで、時間があれば練習をしてきました」と打ち明け、ノーバン投球にならなかったことがよほど悔しかったのか「また機会をいただけるのなら、次こそは」と夕見子さながらの負けん気を見せ、再チャレンジを誓った。また背番号が100であったことについては「『なつぞら』(が朝ドラ)100作目ということで背番号100にしました」と説明し、「北海道に帰ってこられて、ドラマの世界と現実が重なって、とてもいい経験をさせていただきました」と夕見子らしく北海道愛をアピールした。なお、19~21日の3日間、札幌ドーム内には『なつぞら』に関する等身大パネルや出演者の衣装などが展示された特設ブースも設置されている。(C)NHK
2019年07月19日NHK連続テレビ小説「なつぞら」に中川大志に続いて染谷将太が登場し、「アニメーション編」が俄然活気を帯びてきた。特に染谷さん演じる大型新人・神地が、次々と湧き出るアイディアをサラサラッと絵にしていく様子は「次元が違う」「インパクト強い」などの声を集めてトレンド入りを果たし、早くも視聴者を魅了している。さらに彼らだけではなく、いま大注目の若手女優たちが脇を固め、物語を締めていることに称賛の声が上がっている。中川&染谷ら加入で「アニメーション編」に新風「なつぞら」は広瀬すずがヒロインを務める朝ドラ通算100作目。戦争で両親を亡し、北海道・十勝で酪農を営む柴田家に引き取られた奥原なつが高校卒業後に上京、日本のアニメーション草創期に女性アニメーターとして活躍していく姿が描かれる。「LIFE!~人生に捧げるコント~」やCMの“細杉くん”などで振り幅の広さを見せる中川さんは、絵は描けないがアニメーションへの思い入れが強く、理屈っぽくて不器用な東洋動画スタジオの監督見習い・坂場一久を演じており、どうやらなつとの間に恋が生まれそうな予感?また、染谷さんが演じる神地航也の加入で、坂場となつ、麻子(貫地谷しほり)らが手掛ける短編アニメ「ヘンゼルとグレーテル」が大きく動き出した。抜群の画力と、柔軟で大胆な発想の持ち主で「面白い!」を連発する染谷さんはハマリ役で、「『バクマン。』の新妻エイジみたい」との声も上がる中、まさしく新風を呼び込んでいる。東洋動画は実在の東映動画(東映アニメーション)をモデルにしているが、坂場は故・高畑勲監督、神地は宮崎駿監督をモチーフにした人物らしい。清原果耶、圧倒的存在感で魅了「姉には会いたくないんです…」そんな中、5歳で生き別れたなつの妹・千遥が第14週(7月1日~6日)に登場、ひとり北海道の柴田牧場を訪れるエピソードが描かれた。誰が演じるのか注目を集めていた18歳になった千遥役は、なんと事前の告知がなく、ドラマ内で若手実力派・清原果耶であることが明かされると大きな話題に。清原さんといえば、2015年に朝ドラ「あさが来た」で女優デビュー。映画『3月のライオン』や『ちはやふる-結び-』『愛唄 -約束のナクヒト-』などほか、『新聞記者』の藤井道人監督×山田孝之プロデュースの『デイアンドナイト』では陰のある役柄で鬼気迫る演技を披露。昨年の初主演ドラマ「透明なゆりかご」では小さな命と真摯に向き合う看護師見習いの主人公を熱演し、高い支持を集めた。そんな清原さんが演じる千遥が突然、柴田牧場を訪ねてくるが、姉のなつ(広瀬さん)や兄の咲太郎(岡田将生)には「会いたくない」という。なつは柴田家、咲太郎は亜矢美(山口智子)のもとで育てられている間、千遥は東京の置屋で女将・光山なほ子(原日出子)の養女となっていたというが…。ある事情を抱える千遥を演じた清原さんの、ただうなづいたり、うつむいたりするだけで抑えた感情が見えてくる繊細な演技、電話の会話だけでホロホロと涙を流す姿などには「素晴らしすぎる」「演技うますぎる」など絶賛の声が続出。結局、急きょ東京から北海道に向かったなつたちと13年ぶりの再会を果たすことなく再び姿を消してしまった千遥には、ロスの声も上がっている。公式サイトのインタビューによれば、実際に撮影現場でも広瀬さんや岡田さんと顔を合わせることをしなかったという清原さん。「オンエアはあえて見ないようにしていました」と言い、「どのような生き方をしていたか、私自身も知らない方が、千遥としてピュアに演じられると思ってそうしたんです。さらに、スタッフの皆さんに配慮していただいて、現場でも広瀬さんと岡田さんにはまだ会っていないんです。たとえ舞台裏だとしても、会ってしまったら演技の臨場感が薄れてしまうのではないかと思ったので、会わないように調整していただきました」と、その役作りを明かす。“姉”広瀬さんとは『ちはやふる -結び-』で先輩・後輩として共演しており、「頼りになる力強くて優しいお姉ちゃんという印象があります」(同インタビュー)とも語っていただけに、2人の対面も見たかったような…。1週間だけの登場ながら、十分すぎるほどの余韻を残してくれた清原さん。 今後ますます引っ張りだこになるに違いない。福地桃子の夕見子が再登場!「もっと普通を疑え、なつ」再会直前で姿を消してしまった千遥と入れ替わるように帰ってきたのが、柴田家の長女・夕見子だ。久しぶりに現れたかと思えば、「女は働いて飯を作り、男は座って飯を待つ。(この家は)相変わらず遅れている」とズバッと言い放ち、“夕見子節”を炸裂させた。思えば、次女の明美(平尾菜々花)が千遥に見せた、なつや柴田家一同が写った写真は、そもそも夕見子が当時の女子としては珍しく北海道大学に現役合格したときに新聞が取材に訪れ、撮ってもらったものだ。夕見子はそんな事情を聞きながら、千遥の“決断”について「仕方ない」というなつたちに、それは自分の意志によるものなのか疑問を投げかけ、母(松嶋菜々子)の価値観にも苦言を呈し、まるでウーマンリブの先駆け的存在のよう。「見てて気持ちいい」「進学してパワーアップしてる」「モヤってたことを夕見子が斬っていくスタイル良い」などの声が上がっている。そんな夕見子を好演して話題となっているのが、朝ドラ初出演の福地桃子。2016年に女優デビューし、映画『あまのがわ』『あの日のオルガン』、ドラマ「チア☆ダン」などに出演してきたが、今作で演じた夕見子の率直で聡明な物言いが視聴者の心をつかんで大人気に。ドラマの舞台が東京・新宿に移ると“夕見子ロス”の声が相次ぎ、第53話(5月31日放送)、東洋動画に入社が決まったなつに長距離電話で祝福を贈るシーンに登場するとトレンド入り、6月には“合格”した北海道大学の学園祭にも呼ばれた。7月19日(金)には、札幌ドームで行われる北海道日本ハムファイターズ戦のファーストピッチセレモニーに登場予定という。そんな福地さん演じる夕見子が、「あんたが絵描きになるのも必然だったんだね」となつに言うのだから、納得せざるを得ない。しかも、第16週(7月15~20日)のサブタイトルは「なつよ、恋の季節が来た」だが、夕見子にも恋の季節が!?「俺のスカート、どこ行った?」に出演していた須藤蓮が登場することが分かっている。伊原六花はあの学校のOG!「モモッチって呼んで」東洋動画で仕上げ課に配属されたなつの隣の席にいたのが、“半年”先輩の森田桃代。セル画の彩色について質問を投げかけるなつに、逐一応じてくれる明るく優しい先輩で、「慣れたらモモッチって呼んで」と自ら言うのが可愛いと評判となった。桃代は高校卒業後、絵が好きという理由だけで、漫画映画のことは全く知らずに東洋動画に入社。いまでは、千遥のことや天陽(吉沢亮)のことでモヤるなつが「モモッチと話していると気が楽になる」とこぼす親友となっている。演じているのは、“バブリーダンス”で有名になった大阪府立登美丘高校の元キャプテン、伊原六花。2018年に「チア☆ダン」でドラマデビューを果たし、今回、朝ドラに初出演。4月からドラマシリーズが放送&配信され、劇場版が現在公開中のタイムスリップ恋愛ファンタジー『明治東京恋伽』では主演をつとめている。「親しみあるモモッチを演じたい」と事前に語っていた伊原さんだが、そのフレッシュでナチュラルな演技は注目を集めており、アニメ映画「わんぱく牛若丸」の完成慰労会では仕上げ課女子による「お祭りマンボ」を披露し、“バブリーダンス”時代を彷彿とさせるひと幕も。彼女の屈託のない明るさや鋭い分析眼が、なつ&坂場の恋を盛り上げることになりそう!?渡辺麻友&大原櫻子らにも注目なつと同じ下山(川島明)班のアニメーターで、おっとりとした“メガネ女子”三村茜を演じているのが、朝ドラ初出演の渡辺麻友。繊細な絵作りが評価されて、なつより一足先にアニメーターとなり、次第に漫画映画の面白さにひかれていくという役どころ。「AKB48」卒業後、女優としてミュージカル版「アメリ」や福田雄一演出「シティ・オブ・エンジェルズ」、時代劇ドラマなどに出演してきた渡辺さんだが、今作ではアイドルオーラを封印。個性派揃いの東洋動画アニメーターの中で、一番落ち着いていて、時々、突拍子もないアイデアを出す天才肌のなつたちとはまた違う味わいを出している。モチーフとなったのは、後に宮崎監督夫人となる大田朱美さんといわれており、染谷さん演じる神地と何かが起きるのか期待大。さらに、千遥の一件で北海道に帰省したなつと対面を果たしたのが、天陽(吉沢さん)の結婚相手・山田靖枝。青年団の演劇を手伝っていたときに、舞台美術を担当した天陽と知り合ったという。天陽の兄・陽平(犬飼貴丈)から結婚したとは聞いていたものの、天陽から「やっちゃん」と呼ばれ、彼が絵を描くことも大事に思っている靖枝に、なつは内心複雑な様子。天陽の紹介も「東京で兄貴と一緒に漫画映画を作ってる、あのなっちゃん」と、ちょっと含みのある言い方に聞こえたのは気のせいか。その靖枝役を演じるのは大原櫻子。吉沢さんとは『カノジョは嘘を愛しすぎてる』やドラマ「水球ヤンキース」で共演経験があり、広瀬さんとはファンも認める仲の良さで知られ、広瀬さん主演『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』では主題歌と挿入歌を担当した。今後も登場機会はあるのか、注目だ。また、青年団の演劇を主催していると久々に名前が出たのが、十勝農業高校のよっちゃんこと居村良子だ。演じるのは、『チア☆ダン』や『SUNNY 強い気持ち・強い愛』でも広瀬さんと共演している富田望生。「3年A組―今から皆さんは、人質です―」も記憶に新しいが、千遥役の清原さんとはNetflix「宇宙を駆けるよだか」で体が“入れ替わってしまう”関係を演じており、こちらにも縁が。一方、新宿には、中村屋をモデルにした「川村屋」のウエイトレス・三橋佐知子役として、「とと姉ちゃん」や「メゾン・ド・ポリス」でも注目を集めた水谷果穂が出演。疎開中に空襲で両親を亡くした、なつと同じ戦災孤児で元ルームメイトだ。そして第88話(7月11日放送)で「声優のプロダクション」をつくると宣言した咲太郎(岡田さん)が引き入れるのが、役者に“転身”した小畑雪次郎(山田裕貴)と土間レミ子。レミ子はクラブ「メランコリー」の歌手・煙カスミ(戸田恵子)の付き人だったが、雪次郎とともに劇団「赤い星座」に入団。咲太郎に好意を寄せている。演じるのは、「オフィス3○○」や「唐組」などの舞台経験も豊富な藤本沙紀。好きなことのために、どんなときでも一生懸命なレミ子の存在はいいアクセント。咲太郎が設立するのは「青二プロダクション」がモデルではないかという声が上がっており、亀山蘭子(鈴木杏樹)や雪次郎と声優の仕事をしていくことになりそうだ。(text:Reiko Uehara)
2019年07月13日現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』で注目の福地桃子さん。オーディションの舞台裏や役作りについて話してくれました。連続テレビ小説『なつぞら』で注目の的に!「5人きょうだいの末っ子として育ち、私はいつも姉や兄から刺激を受ける存在で、自分から何かを発信することがあまりなかったんです。そんな自分を変えたくて、きっかけを探していました。そんな時、女優さんだったら人の言葉を借りて、自分を表現できるようになるんじゃないかと思ったんです」こうして女優の道を歩み始めた福地桃子さん。現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』では、ヒロインと姉妹のように育つ柴田夕見子を演じて、一気に脚光を浴びた。「朝ドラのオーディションに挑戦したのは、実はこれが3回目。初めてオーディションを受けた時、お芝居だけじゃなくて、その人の人間性まで見られている…というか、知ろうとしてくださるような作り手の熱量や、朝ドラ独特の緊張感を肌で感じて。その時に、私はこのハードルをクリアしたいと思うようになりました。『なつぞら』は、私自身の母方の祖母が北海道に住んでいることもあって、最初から少し運命的なものを感じていたんです」念願叶ってオーディションに合格。しかし、自分自身とまるで共通点のない夕見子というキャラクターを理解するのに、最初は時間がかかったそう。「でも、夕見子の本当の優しさに気がついた時、今までの自分とは違う考え方をもらえたような気がしたんです。台本を読んでいても、夕見子の言葉が自分に一番突き刺さって(笑)。昔の自分にも、夕見子みたいにもっと主張すればいいのにって言ってあげたいくらいお手本のような人です。自分にない要素をたくさん持っている役を演じることって、本当に刺激的…。この感覚を忘れてはいけないなと思いました。自分とかけ離れた役はまだ他にもいっぱいあると思うので、今後もこんなふうに自分の視野を広げてくれるような役に出会いたい。そして、常にその役に対して好奇心を持ち続けたいです」Q 特技は?肩もみ。ドラマ『チアダン』の撮影中、体育大卒で体に関して詳しい(土屋)太鳳ちゃんにも褒めてもらいました。Q 好きな作品は?映画『おおかみこどもの雨と雪』。子供ってかわいい、家族っていいなとピュアな気持ちで観られます。サントラも好き。Q 休日の過ごし方は?自分で車を運転して遠出をします。兄が住んでる葉山のほうまで行ったり、この間は友達と箱根に日帰り旅行をしました。Q 今ハマっていることは?料理が好きです。自分で真鯛を釣って、母に捌き方を教えてもらいながら、カルパッチョを作ったこともあります。ふくち・ももこ1997年10月26日生まれ、東京都出身。過去の出演作は映画『あの日のオルガン』など。現在は連続テレビ小説『なつぞら』に出演中。ワンピース¥57,000(プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ/イッセイ ミヤケ TEL:03・5454・1705)トップス¥20,000(ラインヴァンド/エムエイティティ)リング¥7,000(ノーカ TEL:03・5948・6841)ピアス¥82,500(ヤム)※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・武久真理江ヘア&メイク・ヒラガフミコ取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年06月25日井浦新主演『嵐電』(鈴木卓爾監督)の評判がいい。嵐電とは京都の西を走る路面電車。北野白梅町駅から出る北野線と四条大宮駅から出る嵐山本線が、帷子ノ辻駅で一本になり嵐山まで行く。風光明媚な嵐山、映画撮影所や映画村、京都最古の寺・広隆寺、世界文化遺産の仁和寺など観光名所がたくさんある電車の沿線を旅する者とそこで生活する者の一瞬とも永遠とも言える不思議な邂逅を描く、鑑賞後の余韻が深過ぎる映画。井浦が演じる平岡衛星は嵐電にまつわる不思議話の取材に訪れたノンフィクション作家。彼が取材の途中、出会った8ミリで嵐電を撮る少年・有村子午線(石田健太)と、修学旅行中に子午前に一目惚れして追いかける津軽から来た女子高生・北門南天(窪瀬環)、撮影所のそばのお弁当屋さんで働く地元の女性・小倉嘉子(大西礼芳)と京都に撮影に来た若手俳優・吉田譜雨(金井浩人)。彼らを乗せて嵐電は走る。通常の線路だけでなく不思議な時空までも……。京都で俳優として仕事をしたことははじめて、と映画に関するインタビューで語っている井浦。だが、井浦新は京都に縁がある(はず)。2015年には下鴨神社を撮影した写真展を下鴨神社で行っていたし、大河ドラマ『平清盛』(12年)では戦に敗れ京都を追われる悲劇の人・崇徳院を演じている。崇徳院に関しては京都とは相性が良いとは言えないのかもしれないが、北野線の仁和寺は崇徳院に関わりのある寺である。『嵐電』で彼が御室仁和寺駅に行かないことが惜しくもあり、意味深でもあり。○人間の肉体と精神のありようを演じるまた、『嵐電』と同じく京都造形芸術大学が制作に関わっている映画『彌勒 MIROKU』(林海象監督 13年)にも出番はかなり少ないが鬼の役で出ている。怨霊になる人とか鬼とかこれまで京都に関する映画ではいささか情念あふれる役をやってきた井浦新が、『嵐電』ではアウトドアファッションに身を包んだ自然体な四十代のおじさん役だ。映画の中で高校生に「おじさん」と呼ばれているが、少年性を失わない素敵なおじさんだからご安心を。なお、手帳とペン以外の服や靴や持ち物は私物だそうだ。底冷えのする冬の京都にやって来た衛星がアパートを借りて取材していると、妻・斗麻子(劇団・地点の安部聡子)と京都に来た思い出が蘇る。斗麻子は旅先で寝込んでしまい衛星は看病していた。無理に立ち上がろうとする妻に介添する井浦新の口調や仕草にほっこりするも、その妻との関係に謎が……。衛星が京都に来たわけは……。この謎をどう解釈していいものか思案に暮れる。この映画は、理屈で考えられない部分が多く、その分、自由に妄想を膨らませることができる。井浦新の居住まいが、見た人にどうにでも解釈できるような透明感を保っている。とはいえ決してふわふわした感じはなく、ちゃんと地に足つけて現実を生きている人間に見える。にもかかわらず、ある瞬間、透明になるような、あの世の人なのかこの世の人なのかわからなくなる。何を食べたらそんな半透明な人になれるのか。映画の謎以上に気になってならない。でもそれこそが人間なのかもしれない。それまで生きていた人がある瞬間、消えてなくなる。命とはそういうもの。そして思い出には実体はないが、像としていつまでも残る。そんな人間の肉体と精神のありようを井浦新が演じている。○優秀な「ご奉仕系俳優」井浦新はかつてARATA という名で活動していた。02年ARATA 時代、松本大洋の漫画の映画化『ピンポン』のスマイル役のメガネ男子っぷりが受けてブレイクしたが、そのまま、いわゆるイケメン街道を走らず、若松孝二作品などの商業映画とは趣を異にする作品に出た。それこそNHKの大河に出ても壮絶なメイクで怨霊を演じたことも挑戦的だった。とはいえ、その同じ年、月9『リッチマン、プアウーマン』(12年)でIT起業家を演じるなどもしていた。崇徳院とベンチャー起業家を同じ年にやっていたかと思うと、やはりあの世とこの世を行き来しているなあと思う。ARATAから井浦新になったのもその年、若松監督の『11・25自決の日三島由紀夫と若者たち』で三島由紀夫を演じたことがきっかけだった。あの世とこの世の半透明感が顕在化したのは、IT 実業家、三島由紀夫、崇徳院を同じ年にやった12年が大きかったのではないだろうか(『三島由紀夫〜』の撮影は11年)。2012年の“いま”を生きる人物と、すでに亡くなった、でも生きてたときに強烈な意思をもった人物の思想をこの身に宿したときに。その後、映画『悼む人』(15年)では新興宗教の教祖という、まさにあの世なのかこの世なのかわからない人物を演じて、「僕を愛しているなら殺して」と石田ゆり子(演じる信者)に迫っていた。このように俗世間にまみれた役とどこか超越した役を交互に演じたり、自身のファッションブランドを立ち上げたり、『日曜美術館』で司会をやったり、とらえどころのない存在感を醸してきた井浦新だったが、もともとスマイルのとき発揮された女子の心をわしづかむポテンシャルを存分に発揮したのが、連ドラ『アンナチュラル』(18年)。変わり者の解剖医・中堂系でセカンドブレイク。でもやっぱりいわゆるイケメン枠には収まらず、解剖台の上で眠る姿、舞う雪の中佇む姿に、やはりあの世の者かこの世の者かわからない、どちらにもいけない宇宙にさまよっているようなそんな孤独が胸に強く刺さってきた。現在、『平清盛』と同じチーフプロデューサー磯智明が手がける朝ドラ『なつぞら』に名アニメーター・仲努役で出演中。こちらはこちらで、四六時中絵を描いている職人のリアリティーをみごとに演じている。ぶ厚いメガネをかけた瞳の表情、机に向かって根を詰めて描くときの丸めた背中、どうしてこんなに実際にいる人みたいになれるのだろう。憑依型俳優という言葉があるが、井浦新はほんとうに恐れも欲もすべて放棄して自分の肉体に役の魂を期間限定で貸すことのできる俳優のように思う。別の人格が井浦新の肉体と肉声を自由に支配するのでまるで違う佇まいや声になる。「コミックシーモア」という電書コミックのCMで、女性にかしずくどMの男を、なんのてらいもなく自然に演じている姿も注目に値するが、井浦新とは、このキャラのようにすべてを作品に委ねることのできる極めて優秀なご奉仕系俳優なのに違いない。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP』 など。5月29日発売の蜷川幸雄『身体的物語論』を企画、構成した。
2019年06月04日4月からスタートしたNHKの連続ドラマ小説『なつぞら』。戦災孤児のなつというヒロインが、十勝で育ち、やがて日本初の女性アニメーターになるまでを描いている。そのなつが父の戦友に連れられて家族となる柴田家には、なつと同じ年の夕見子という長女がいた。新たに家族となる家に同じ年の同性がおり、諍いが怒る作品は多々あるが、本作ではどう描かれているだろうか。【なつと夕見子、2人の全く違う女性像が一つの家に同居する】『なつぞら』の夕見子は、同い年のなつが家にやってきてすぐの2話では、自分の洋服を貸してあげることに渋い顔をし、母親に向かって「それは大事にしているものだから絶対にやりたくない」「ずるい」と泣いて訴える。なつは家においてもらっているという負い目があるため、酪農を手伝い家族の中での優等生になっていく。しかし、このドラマでは二人の関係性は徐々に変わっていく。第4話では、夕見子が父・剛男から「父親が戦争で死んだのが、たまたまなつの父親であっただけで、自分が死んでもおかしくない。だから夕見子となつが入れ替わる可能性だってある」と説かれて、夕見子はなつを受け入れる決心をするのだ。二人の性格はまったく違う。なつは、境遇からどうしても健気に生きるしかないが、夕見子は自尊心が高く、冷静な目線を子供のころから持っている。大人同士の農協をめぐる諍いでも、思ったことははっきり言う。そんな竹を割ったような性格だからこそ、時にはなつにするどい指摘をしながら、姉妹のように暮らしている。【“家に縛られない姉妹役”という新しい女性像】やがて成長したなつは牛の世話をしてきたことから農業高校に、夕見子は進学を考えて普通科のある高校に通うように。高校卒業を間近に控えると、なつは絵の道を頭の中でちらつかせながらも、家の仕事を続けるか考えていたときに、祖父から血のつながらない兄との結婚によって、後継ぎになってほしいと言われるのだ。歴史ドラマであれば、誰が家を継ぐか、選ばれるかということで争いが起こるものだが、『なつぞら』の夕見子となつの間ではそれは起こっていない。なぜなら、夕見子が、家に縛られるのをもっとも嫌がっているキャラクターになっているからだ。もしかすると夕見子は、なつが家族の期待に沿う方向で生きているからこそ、自分は家に縛られず勉強に道を見つけることで、同じ土俵で比べられることを回避しているのかもしれない。もしかしたら、お互いが自浄作用でまったく別の生き方を求めているのだろうかとも思えてくる。だが、夕見子とてなつを家に縛りたいわけではない。ときおり、「あんたにだって人生選ぶ権利はあるんだからね」「やるなら自分のためにやんなよ、じいちゃんのためとかごまかしてないでさ。それなら私も応援してやる」となつを励ますことがあるのだが、そんな夕見子の言葉を受けて、なつの人生が今後どんな風にアニメーターという選択へと向かっていくのかが気になるところである。【『獣なれ』、『ガガガ』でも描かれる“立場の違う女性たちがお互いを理解し合う”道 】最近は『なつぞら』以外にも、まったく交わらなさそうな女性同士、いわばこれまでのドラマでは、いがみ合ってしまいそうな女性たちであっても、お互いの誤解が解ければ、いがみあう必要がないと描かれている作品が多いと感じる。例えば、去年放送された『獣になれない私たち』(日本テレビ系)では、当初はヒロイン(真面目なOL)と、その彼氏の元彼女(引きこもりニート)は、相いれない関係性のように見えていたが、実は彼氏の存在によって、同じように前に進めなくなっていた者同士だとわかり、シンパシーが生まれ急接近する。また、今年放送の『トクサツガガガ』(NHKドラマ10)では、ヒロインの職場にいるぶっきらぼうな同僚が、実は単にアイドルオタクであることを隠そうとしているがために、同じオタクでもスタンスが違うからと敬遠していただけとわかり、やはり友情をはぐくみ始めるという描写があった。これらの作品の女性たちは、今までであれば、恋愛や趣味・仕事へのスタンスの違いだけが強調されていて、歩み寄ることはないまま終わっていたのかもしれない。しかし、昨今は、それぞれのキャラクターが、価値観に違いがあることを自覚している。自分の価値観を口にしてわかり合えば、決して仲たがいする必要がないのだとわかる。現在、放送中の『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)などにしても、ワーキングマザーであれ、独身者であれ、正規社員であれ、派遣社員であれ、それぞれの事情や働き方に対する考えの違いで分断させられる必要はないというメッセージを感じる。これからのドラマには、こうした視線のものが少しずつ増えていくのではないだろうか。(文:西森路代)【PROFILE】西森路代(にしもり みちよ)ライター。1972年愛媛県生まれ。大学卒業後、テレビ局でのOL時代を経て上京。編集プロダクション勤務、ラジオディレクターを経てフリーライターに。俳優や監督へのインタビューやテレビ、映画についてのコラムを主に執筆。現在、朝日新聞、TVBros.などで連載を持つ。
2019年05月16日連日、視聴率20%台をキープして絶好調の連続テレビ小説『なつぞら』(NHK系)。96年の『ひまわり』でヒロインを演じた松嶋菜々子(45)は今回、広瀬すず(20)の“育ての母”柴田富士子役を演じている。今作は山口智子(54)、小林綾子(46)、比嘉愛未(32)ら、かつての朝ドラヒロインが集結していることでも話題だ。ドラマ関係者はこう語る。「特に松嶋さんは元ヒロインの方々によく声をかけています。お互いの近況報告をされているそうですよ。最近の松嶋さんはオフの日になると中国古典書道の教室に通っていて、目を輝かせて中国書道の魅力について語っているそうです」松嶋がハマっている中国書道とは普通の書道と何が違うのか。「もともとの漢字の字の変遷をよく理解して、さまざま書体で書く技術を重んじている書法のことです。新しく学ばれる大人の女性が増えています」(書道教室スタッフ)松嶋はなぜ、中国書道の虜になったのだろうか。「2015年に放送されて主演したスペシャルドラマ『レッドクロス~女たちの赤紙』(TBS系)のロケで1カ月程中国に滞在したことがそのきっかけだそうです。様々な中国文化に触れて、その歴史の深さに興味を持つようになったとか。ようやく2人の子育てがひと段落したことで、仕事や自分の趣味に費やす時間ができ、ずっと習いたかった中国書道の教室に通い始めたそうです。あわせてスポーツジム通いは出産後から欠かさず続けており、今も時間を見つけては週2回必ずトレーニングしているそうです」(NHK関係者)なつがアニメなら、「富士子」は書に夢中だった!
2019年05月12日兄の連れてきた婚約者は…
いきすぎた自然派ママがこわい
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