ウーマンエキサイトがお届けする子育ての新着記事一覧 (335/341)
母乳育児をしているママのなかには、断乳のタイミングや方法で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。私の場合は、仕事復帰と保育園への入園を機に1歳3ヶ月で断乳しました。断乳に至った理由や、言いきかせの方法、断乳を実施した際の子どもの反応などを紹介します。■断乳を決めた理由息子は哺乳瓶が嫌いだったため、完全母乳で育てていました。断乳前の授乳は、寝かしつけのときと夜間のみ。昼間の外出時には授乳しなくても大丈夫だったものの、夜間授乳は3時間おき。授乳するまでは反りかえって泣いていて、「授乳=ねんね」の習慣がすっかりついてしまっていました。断乳を決めた理由は、私の仕事復帰と、それに伴って保育園に入園するためです。保育園では、「断乳しなくてもいい」と言ってくれたので、断乳するか夜間授乳を続けるか、とても悩みました。「子どもが一人歩きを始めてから断乳を」、「断乳ではなく、時間をかけて卒乳した方が良い」など、断乳に関してはさまざまな意見があります。それでも、断乳を決めた理由は2つあります。まずは、寝かしつけと授乳がセットになっていたので、「保育園で眠くなるたびに、母乳を思いだして泣いてしまうのではないか」と思ったこと。そして、仕事中の胸の張りが心配だったためです。■断乳決行日の決め方と、事前の言いきかせ断乳については、先輩ママでもある友人に相談していました。決行日は月末にしたのですが、その日に決めた理由は2つあります。1つ目は、断乳2日目が一番大変だと聞いていたので、2日目を夫の休みに合わせたこと。2つ目の理由は、3週間前から言いきかせを始めるためです。言いきかせというのは、カレンダーを見せながら「今日はこの日で、〇日におっぱいとバイバイするよ」と説明すること。毎日1回、朝の授乳前にしていました。「この日におっぱいとバイバイするから、それまでいっぱい飲んでね~」と。当時、まだほとんど話をしなかった息子は、じーっとカレンダーを見つめて話を聞いてくれていました。反応がないので理解してくれているか不安でしたが、しっかり理解してくれていたようです。■最後の授乳~断乳3日目前日の夜、最後の授乳を終え、いつも通りそのままスヤスヤと夢のなかへ。のどが渇いたときにそなえて、枕元に水を用意。夜中は、何度か起きて泣き、起きて泣きをくりかえしていましたが、胸のあたりをトントンしているうちに、再入眠。子どもなりに葛藤しているようでしたが、いつものように反りかえるようにして泣きわめくことはありませんでした。そして翌日から3日間、昼間はまったく母乳を欲しがりませんでした。ご機嫌に過ごす息子に、こっちが拍子抜けするほど。断乳開始後の3日間は、午前中に子育て広場などでたくさん遊ばせ、車のなかや抱っこひもでお昼寝をさせていました。お風呂は、断乳後の1ヶ月間、夫が担当してくれました。夜寝るときは、「どうやって寝たらいいのか」を息子自身が模索している様子でした。1日目は、私もどう寝しつけたら良いかわからず、赤ちゃんのときのようにひたすら抱っこ。当時息子は8kg以上あったので、とっても疲れたのを覚えています。2日目からは、トントンで寝かしつけるように。最初は少しぐずりましたが、意外とすんなり寝ついてくれました。■断乳のその後3日目以降も、何ごともなく断乳できた息子。完全母乳の割には、執着心もなく…。ちょっと寂しく思うくらいあっさり断乳ができました。断乳後1ヶ月以上たち、久しぶりに息子と入浴すると、私の胸をツンツン突いて大笑いしていました。子どもの性格や生活習慣、環境によっても断乳の方法やタイミングはさまざまでしょう。私と息子の場合は、言いきかせの期間を長くとったことと、家族の協力があったことが成功につながったのだと思います。
2016年06月10日子どもに授乳しているときは、本当に幸せな気持ちになりますよね。たくさん飲んでほしいと思うものの、いきなり「オエッ」とすることも。母乳が嫌いなのかと心配してしまいますが、そうではないようです。こうした授乳中にまつわる悩みについて調べてみました。■悩み1:授乳中に吐きそうになるママの乳首が固かったり、子どもの口に対して大きかったりすると、授乳中に子どもが嘔吐するような仕草を見せることがあります。オエッとしても、再びおっぱいを飲むようならとくに心配する必要はないようです。成長とともに改善されていきますが、授乳前に乳首を軽くマッサージするとおっぱいを飲みやすくなります。乳輪の張りも影響することがあるので、同時にほぐすといいようです。母乳の出が良すぎても、同様の仕草が見られることも。その場合は、授乳前に軽くしぼっておくといいですね。■悩み2:授乳後のゲップで嘔吐する赤ちゃんは母乳と一緒に空気を吸い込んでしまうので、授乳後には、背中をとんとんしてゲップをさせますよね。これをしないと、吐きやすくなってしまうのだとか。また、粉ミルクと比べると、母乳のほうがゲップをしにくいといわれています。1回の授乳で間にゲップを挟んだり、授乳後は縦に抱っこするようにすると、改善することも。母乳を少し吐いても、体重が増えていればそこまで気にする必要はないそうですが、なかなか増えない、減っている場合は、医師への相談が必要です。■悩み3:授乳中に寝てしまう授乳中に赤ちゃんが寝てしまうと、「母乳の出が悪い」といわれることがあります。体重がなかなか増えないときには母乳が足りない可能性がありますが、たくさん母乳が出るからすぐにおなかがいっぱいになって眠ってしまうこともあるのだとか。とくに出生体重が低い子は、成長するまで母乳をたくさん飲めないこともあります。もしも寝てしまっても無理に起こさなくてもいいようですが、授乳中は抱き方を変えてみたり、足をさわったりすると、眠らずに飲み続けてくれるそうです。初めての育児では心配事が尽きませんが、理由がわかれば安心できるのではないでしょうか。不安を抱えたままでは母乳の出にも影響してしまうので、早めに専門家へ相談するといいですね。
2016年06月10日これから長い雨の季節、梅雨がやってきます。大人でも気分が落ちこむことが多い梅雨の時期、子どもたちも外遊びができずグズグズ気味に。そこで今回は、エキサイトお悩み相談室の 岡本れい子(おかもとれいこ)先生 に、「梅雨を10倍楽しめる、子どもとのベストな過ごし方」を教えてもらいました。■梅雨を楽しむ! 雨の日の『外』遊び・長靴を履いて、水たまりジャブジャブ子どもは大きくなっても、水たまりのなかを歩きたがる習性があるようです。大きな水たまりを歩くと起こる波や、ピチャンと水がはねる感覚がおもしろかったりするのですね。「周りに人がいないか確認してからジャンプだよ!」と、小さなころから声かけすることで、人に迷惑をかけないように気をつけるというしつけもできます。・“雨の日に使うもの”で特別感を出す小さな子ども(主に未就学児)の場合は、頭に耳がついているカエルのレインコートや、頭の先がくちばしになっているようなヒヨコのレインコートなどでかわいさを演出してみましょう。傘にキャラクターの絵と耳がついていたり、動物の顔と耳がついていたりするものも喜びますよ。小学校2年生くらいになると「恥ずかしい」と思う子どもが増えてくるので、幼いころは、“雨の日に使うもの”で特別感を出すと、雨の日が楽しみになるメリットがあります。ただし、子どもは傘をふりまわしたり、ひっくりかえして遊んだりするので、“雨の日に使うもの”の危険性も留意しておくことが必要です。・傘袋の再利用で風船遊びを雨の日に出かけた際は、店舗の傘袋を捨てずに持ちかえってみましょう。使用後の傘袋を膨らませて、長細い風船をつくります。できあがった長細い風船は、チャンバラごっこやスターウォーズの真似ごとなど、子どものありあまっている体力を発散させるのに最適です。ビニールなので、お友だちやママに当たっても危険は少なく、子どもも楽しく遊べます。きつく結んでも空気が抜けてしまったり、穴が開きやすかったりという難点がありますが、雨の日だからこそできる遊びのひとつです。ただし、遊ぶ場所には注意が必要です。■梅雨を楽しむ! 雨の日の『室内』遊び・ビニール袋で楽器を作るシャカシャカ遊び子どもは工作が好きですよね。小学生以上になれば、ラキューやレゴ、プラモデルなどでも楽しめますが、未就学児の場合は粘土を使う、絵を描くのが精一杯ということも。そこで、ビニール袋に新聞や広告の細切りをたくさん入れて、シャカシャカ楽器をつくってみましょう。ハサミを使える子は細く切ってから、使えない年齢の子はビリビリに破いてからビニール袋に入れます。子どものストレス発散になるうえ、“音がなる”ということにとても喜びを感じるようです。もし、ご自宅に少し大きめのビーズなどあれば、ペットボトルに入れてキャップを締めるだけで、かわいい楽器の完成です。色を塗ったり、折り紙などを貼ったりしても楽しいですよ。・風船を使ってバレーボール子どもはもちろんのこと、親も楽しんでできる遊びです。ご兄弟がいればより楽しいかもしれませんが、ママと子どもの1対1でもいろいろなパターンで遊べます。風船を使うのでマンションでも下に響きませんし、テレビやガラスに当たっても割れる心配もありません。ただし、子どもが滑ってケガをしないよう、裸足にならせたり、周囲に物を置かないよう気をつけたりといった配慮は必要です。・親子でじっくり向きあえる時間を楽しむ雨だからこそ、子どもとふたり、DVD鑑賞や読みきかせ、カルタ、迷路などでじっくり向きあえる時間をつくりましょう。たとえば、図書館で昆虫や動物の本を借りて読んだあと、BBC放送のネイチャービデオを親子で見るのもおすすめです。子どもは弱肉強食の世界や、動物の赤ちゃんに対して興味を持ちます。そういったジャンルであれば、親も楽しく見ることができます。子どもとふたりで「わぁ、すごいね~。かわいいね!」など、感情の共有をしてみましょう。雨の日だからこそ、気をつけておきたいこと雨の日の楽しさだけではなく、命に関わることをきちんと教えておきましょう。たとえば、雷がなったとき、木の下での雨宿りはとても危険であるということ雨が降っているとき、または降ったあとの川には絶対に近づいてはいけない雨風が強いときは、看板の下や工事中のビルの下をなるべく通らない雨の日はイライラしている人が多いので、傘のしずくを人につけたりしないように注意することなど、その都度きちんと教えこんでいってあげてください。■ママの疲れを癒やすには?とにかく自分にご褒美を与えましょう。おいしいお酒をゆっくり飲むもよし、バブルバスに入ったりマッサージに行ったりするもよし。人としゃべることも大切ですので、親しい友人とお茶をするのもいいでしょう。「そんな時間がない!」という場合もあるかもしれませんが、そんなときは、子どもの小さいころの写真を見ると、心が落ちつき癒やし効果がありますよ。ジメジメした梅雨の長雨も、子どもとじっくり向きあえる大切な時間に変換したら、あっという間に梅雨が明けてしまいそう。子どもと一緒に“雨の日の思い出”をたくさんつくってくださいね。●取材協力:エキサイトお悩み相談室 岡本れい子(おかもとれいこ)先生
2016年06月09日子どもに絵本を読んでいるうちにグッときて、思わず涙ぐんでしまったことはありませんか? 「ママって泣き虫!」と、子どもから言われることもあるように、涙を誘うツボは大人のほうが多く持っているのかも…。そこで今回は 絵本ナビ の人気順に涙腺が思わずゆるむ「ママが泣ける絵本」をご紹介します。ハンカチの準備はよろしいでしょうか(笑)。■おへそのあな作:長谷川 義史/出版社:BL出版 「おへそのあな」(絵本ナビ紹介ページ) 世のママたちから「あの日の感動がよみがえる」と圧倒的な支持を集める1冊。お腹の中にいる赤ちゃんは産まれるその日まで、ママのおへそからみんなの様子を見ています。もうすぐ弟か妹が産まれてくるねと、この絵本を読み聞かせたことで、上の子がお腹の子どもに話しかけるようになったというママも。赤ちゃんからの最後のひとことが気になりますね。■おこだでませんように作:くすのき しげのり/絵:石井 聖岳/出版社:小学館 「おこだでませんように」(絵本ナビ紹介ページ) いつも怒られているぼくが何もいわないのは理由があるんだ。叱られて、怒られて、七夕の日に短冊にかいた「おこだでませんように」。どうしていつも怒られるようなことばっかりするの? と思ってしまう私も、子どもの立場になってみると「なんで怒られなきゃならないの?」と真逆の感想を抱くことにハッとさせられます。できなかったことじゃなく、どう思ったか、どう感じていたかを知ろうと思えるママになりたい! と強く思う秀作です。■100万回生きたねこ作・絵:佐野 洋子/出版社:講談社 「100万回生きたねこ」(絵本ナビ紹介ページ) 知っている人も多い、深く心に刺さるロングセラー。自分より大切なもの、その存在を持っていることこそが幸せだった、と気づける絵本です。人生とは、この絵本と同様、「本当の幸せとは何か」を探し続けることなのかもしれませんね。子どもが自分と同じ大人になっても、いつまでもそばに置いておきたい1冊です。 ■ちいさなあなたへ作:アリスン・マギー/絵:ピーター・レイノルズ/訳:なかがわ ちひろ/出版社:主婦の友社 「ちいさなあなたへ」(絵本ナビ紹介ページ) 子どもの成長はあっという間。毎日ぺったりとくっついていた赤ちゃん時代から、何でもひとりでできるようになり、そこからいつかは巣だっていく。ママ自身がそうだったように、子どももまた自分だけの道を歩いていきます。命の流れをシンプルに描いた様子は寂しいようで誇らしい! 感慨深い1冊です。■あかり作:林 木林/絵:岡田 千晶/出版社:光村教育図書 「あかり」(絵本ナビ紹介ページ) 家族の優しい時間に灯されてきた、あたたかいろうそくの灯。心を和ませる灯に見守られながら成長していく女の子。反比例するように小さく小さくなっていくろうそくに、なんともいえない切なさを感じながら、「ありがとう」とささやきたくなる1冊です。出産してから涙腺が弱くなった、とよく聞きますが、実際に私もそうなりました。命の尊さ、子どもの成長、幸せの存在…。絵本のことばはどれも優しく、あたたかいものばかりです。読み聞かせ中も「きょとん」としている、小さなお子さんをお持ちのママも、泣ける気持ちを子どもと共有できるようになるときが待ち遠しいですね。データ協力: 絵本ナビ
2016年06月09日授かった瞬間から、おなかのなかで、腕のなかで…と、つねに一心同体で行動をともにするママと赤ちゃん。いつだってわが子はかわいいに決まっていますが、ふたりきりでずっと家のなか…では、さすがに煮詰まってきてしまいます。1ヶ月健診が終わったら、思いきっていろいろな場所にお出かけしてみましょう!■3ヶ月~ハーフバースデーまでは、児童館でママ友づくりに励むのが◎自治体の子ども支援制度が手厚くなってきたこのご時世。保健所や子育て支援センターで行われる出産前の「母親教室」も充実しています。でも、仕事やつわりで参加できなかったママも多いのでは…。そんなママにとっては、自治体の施設が「縁遠い場所」になってしまっているかもしれません。でも、1ヶ月健診が終わったら、ぜひ近所の児童館や子育てセンターに出かけてみてください。赤ちゃん用のスペースを設けているデパートなどとちがい、施設そのものがママと赤ちゃんのために整備されています。自宅と同じくらい、居心地のよさを感じるはずですよ。児童館では、手遊び歌やベビーマッサージなど、赤ちゃんとママが楽しくすごせるプログラムがあるのはもちろん、子どもの月齢が近いママ同士を集めた悩み相談会なども開催されています。状況が同じママとふれあう機会が増え、すぐに仲良くなることができます。この、一番大変な時期に出あうママ友との関係性はとっても濃厚。悩みを相談したり、グチを言いあったり、近所に頼れるママ友がいるのは、とっても心強いことですよ。■6ヶ月~1歳ごろは、ちょっとだけ冒険の時期児童館でわが子に幼なじみをつくってあげることができたら、ちょっとだけ距離を伸ばして、ベビールームなどが充実した商業施設や動物園へと出かけてみましょう。赤ちゃん連れOKの映画館や映画デーを設定しているシネコンも増えてきましたので、近所の映画館のホームページをチェックしてみると楽しいかもしれません。自分ひとりで赤ちゃんとおでかけするのはちょっと勇気が…というときは、ママ友と一緒に。トラブルだって楽しみながら乗りきれるはずです。なかでも、まだ歩けないお子さんとのお出かけスポットのイチ押しは、子どもと楽しめるカフェでおなじみのデイライトキッチン(渋谷)など、「子どものおもちゃや絵本がある、大人のための○○」です。あまり知られていませんが、新宿伊勢丹には、「cocoikuPARK(ココイクパーク)」という子どもとパパ、ママのためのワークショップコーナーがあります。3才以上なら子どもだけでも参加できるので、その間、ママはお買い物を楽しむことも。また、新宿の大塚家具には託児コーナーがあり、会員は買い物の際に無料で利用できます。ザ・コンランショップ新宿本店がある新宿パークタワーには、子どもの遊び場「OZONE キッズパティオ」が。平日は子どもと一緒に無料で使えるほか、土日祝日はプレイアテンダントが子どもの遊びをサポート(有料)。安心して、ゆっくり買い物できます。赤ちゃんとのお出かけは、夜にたくさん寝てもらえるよう、子どもをたくさん遊ばせるという意味でも大切ですが、それ以上に、半年間がむしゃらにがんばってきたママのストレス解消にもなります。■歩けるようになったら、ちょっといいレストランやホテルにも挑戦!1歳を過ぎ、歩けるようになったら、思いきって、いままで我慢してきた高級レストランやホテルのラウンジなどにも子連れで行ってしまいましょう!この時期のお子さんを席に座らせておくのは大変なことは百も承知ですが、何ごとも早め早めの経験が大切。そこがキチンとした場所であればあるほど、子どももその空気感を感じとり、お行儀よく振るまえるようになります。さまざまなホテルやレストランが子連れプランや特別席などを設けており、一流ホテルほど子ども歓迎ムードが強く、ホスピタリティもばっちりです。そのせいか、子連れのママ会をよく見かけます。同じ年のお友だちがお行儀よくしている姿を見て、子どもも自然とマナーを身につけるものです。筆者が最初に娘を連れてホテルのアフタヌーンティに出かけたときは、個室を指定して、ピクニックマットや音の出るおもちゃなどをママバッグにたんまり持ちこんで…とフル装備で出動していました。しかし、3ヶ月もしないうちに空間に慣れ、上質なキッズチェアに居心地良さそうに座っていてくれるようになりました(もちろん、ホテルのおいしいキッズメニューの力もあると思います!)。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、すぐにママ自身も十分にその空間を楽しみ、リフレッシュできますよ。そして最後に、本当に本当にひとりになりたくなったときがきてしまったら。シッターさんに頼むのはお金が高いし、義母にお願いするのは気がひける…。そんなときこそ、いつも利用している児童館や区や市が運営している公営の子どもセンターを頼ってみて。多くの施設でママのための「一時預かり」サービスを実施しています。地域によって多少の差はありますが、福祉の一環なので格安。筆者の居住エリアは日時指定の予約制で、1時間500円、最大4時間預かってくれます。お財布も心も気兼ねなく、ちょっとだけ気晴らしをする。それだけで、気持ちがリセットされ、愛情いっぱいにわが子と向きあう気持ちがよみがえってきますよ。子育てをしていて、気をつけたいのが「ひとりでがんばりすぎてしまう」こと。真面目で堅実なママほど、糸が切れやすくなってしまいます。ときには人を頼り、自分を甘やかしてあげることも大切です。(マムズラボ)
2016年06月08日息子が産まれて半年が過ぎ、本格的な冬がやってきた。そして、もうすぐクリスマスがやってくる。家族が増えて初めて3人で過ごすクリスマス。こんな時くらい、美味しいものを食べようと、近所のイタリアンのレストランを予約した。楽しみにしていたクリスマスを前に、わたしはその時期、年末にかけてやってくる〆切地獄に追われ忙しさから体調を崩し、うっかり風邪を引いてしまった。クリスマスを数日後に控えたこの時期に…まったく、なんてこった!その風邪は運悪く、息子にもうつってしまい、親子揃って体調が悪化。息子は咳が止まらず、ミルクを飲んでも吐いてしまうほどだ。体調が悪いと、ただでさえ大変な育児は更に重労働に感じるし、身体がいうことを聞かないのでわたしの機嫌も悪くなる。1年で最高に男女の仲が盛り上がるはずのクリスマスを前に、わたしたち夫婦の仲は険悪に。そして、息子の機嫌も最高潮に悪かった。できるだけ安静に過ごす数日を経て、ようやく体調も良くなり始めたクリスマス当日。親子揃ってまだ身体は本調子ではないけれど、せっかくの機会だ。クリスマスは予定通り美味しいものを食べて過ごしたい。家族水入らず、楽しい時間をすごそうじゃないの。息子へのクリスマスプレゼントは赤いニットのロンパース。さっそく着せてみると、似合うじゃないの!と、親バカっぷりを発揮。さっそくレストランへ。わたしたちも久しぶりにお洒落をして、美味しいフルコースをいただいた。まだまだ同じ食事をとれない生後7ヶ月の息子にはおっぱいをたらふくあげておく。お腹いっぱいになったからか、息子はすっかり眠りこけてしまった。久しぶりに夫婦で良い時間を過ごせ「あぁ、体調が戻って本当に良かった。やっぱり健康が一番だな~」なんて思いながら、わたしたち夫婦は良い気分になって店を後にした。「何か欲しいプレゼントはないの?」と、夫に聞かれたので「アクセサリーとか欲しいなあ」と答えた。普段あまり身につけない、キラキラとした光るものが急に欲しくなり閉店間際のデパートに飛び込み、売り場であれこれ見て回っていると、赤い石の入ったかわいらしいネックレスを見つけた。「お試しいただけますよ」と、店員さん。せっかくなので、つけてみようかな。とわたしがお願いすると、息子がムクッと起きだして咳き込み始めた。「ん? どうした? 大丈夫か~?」と、背中をさすり、声を掛けると突然「おえっ!」と、おっさんのような声が。なんと息子は店の前でさっき呑んだおっぱいをリバースし、買ったばかりの赤いニットのロンパースを真っ白に汚してしまったのだ。「わあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」慌てて自分の手を受け皿にし、汚物をさっと隠しながら「失礼致します~」と、わたしはすごい形相でトイレに走り去った。こうして家族3人、初めてのクリスマスは雪は降ってもいないのに“ホワイトクリスマス”になってしまい、ロマンチックの欠片もない聖なる夜を過ごすのだった。つづくvol.28 「歯が生えた! 激痛授乳の悲劇」をお届けします。
2016年06月08日夏休みに短期間の留学体験ができるサマースクールやサマーキャンプが、人気を集めています。前回の「 サイパン&グアム編 」に引き続き、今回も日本から近い国で参加できるサマースクール&キャンプをご紹介します。■4時間ちょっとのフライトで到着! 香港は英語を学ぶのにピッタリの場所今回のディスティネーションは日本からの飛行時間が4時間ちょっとで到着でき、時差もほとんどない香港。1997年までイギリス領だったため、2009年までイギリス教育システムを取り込んでおり、現在も英語を学ぶにはピッタリの場所のひとつです。■サマースクールに参加するのは地元っ子が多い夏休み期間、香港のサマースクールに参加する子どもの大半は、地元の学校に通学している子どもたちだそうです。インターナショナルスクールで学んでいる子どもたちは、母国への帰省や長期旅行などでサマースクールに参加する子どもは少ないのだとか。地元の子が多いとは言っても、中国へ返還される前まで、香港の公用語は英語と広東語でした。そのため、家庭でも両親とは英語と広東語の2ヶ国語を使用していることが多く、英語力はかなり高いです。「ネイティブの子どもが参加しないのなら、サマースクール参加する意味がないのでは?」と心配している親御さんもこれなら安心ですね。■「香港インターナショナルスクール」でみっちりアメリカン英語を学ぼう150年の間イギリスの統治下にあった香港ですが、現在、香港では「将来の就職に有利」という理由からアメリカ英語を学ぶのが流行中なのだそう。そんな人気のアメリカ英語が学べる学校がアメリカ合衆国ミズーリ州のルーテル教会が経営するミッションスクール、「香港インターナショナルスクール」です。緑豊かな香港南部に位置していて、勉強に適した環境で英語を学べるはずです。香港インターナショナルスクールのサマースクールは、コースだけでも10以上あり、7月11日~29日に開催される「セッション2」への参加締め切りが迫っているので(申込書締切り6月10日まで)、興味のある方はすぐに学校へ直接問い合わせてみましょう。・ 香港インターナショナルスクール 開催時間:9:00~(コースによって異なる)対象年齢:4歳~17歳(コースによって異なる)料金:コースによって異なるお申込み・お問い合わせ(※英語推奨):summerprogram@hkis.edu.hk tel.(852)3149-7837 ■生後3ヶ月から体験できるサマーキャンプ「Baby Buddies, Alison's Letterland」幼い子どものサマースクールやキャンプ参加で困るのが「まだ幼稚園には入れない下の子はスクールの間どうしょう。」ということ。できれば下の子もサマースクールに参加させたいところですが、年齢制限で受け入れてくれる学校や施設はなかなかありません。しかし、1996年オープンの老舗チャイルドセンター「Baby Buddies, Alison's Letterland」に、生後3ヶ月の乳幼児から受け入れてくれるサマーコースを見つけました。イギリス英語を教えてくれる同スクールは、親御さんを対象にしたワークショップなども頻繁に開催している教育熱心なスクール。こちらのサマースクールは参加期間も午前、午後の半日、もしくは終日…と時間も選べるだけでなく、最短1日もしくは半日から(生後3ヶ月~3歳児のクラスを除く)の短期参加も可能なようなので、長期滞在は難しいという方にもおすすめです。・ Baby Buddies, Alison's Letterland 開催時間:(午前の部)9:00~12:00/(午後の部)14:00~17:00(7月11日~8月12日)※年齢や期間によって異なりますので、詳細は直接お問い合わせください。対象年齢:生後3ヶ月~8歳料金:コースによって異なるため、直接お問い合わせください。お申込み・お問い合わせ(※英語推奨):Hotline.(852)2504 1978SMS/WhatsApp.(852)5188 0671もしくは コンタクトフォーム から ■体を動かしながら英語を覚える「ESF Sports Camps」通常の語学キャンプのほかに、スポーツをしながら英語を覚える英語キャンプや各種特化スポーツのクリニックコースがあるのが「ESF Sports and ESF Language & Learning」が主催するESFスポーツキャンプ&クリニックです。体操、水泳、サッカー、テニスなど、特定のスポーツに特化したクラスもあり、「机に座って勉強をするのは実は苦手」というお子さんにはピッタリのコースかもしれません。・ ESF Sports and ESF Language & Learning 開催時間:午前クラス 9:00~12:00/午後クラス 14:00~16:00対象年齢:2才~11才(マルチスポーツキャンプコース)※コースによって参加対象年齢が変わります。料金:HK$2,250~お申込み・お問い合わせ(※英語推奨):sports@esf.org.hktel.(852)2711 1280/fax.(852)2711 8007 教育熱心な親御さんが多いと言われる香港。今年の夏は、日本からも近い香港で英語と家族旅行を同時に満喫してみませんか?
2016年06月08日どうもこんにちは、栗生です。季節の変わり目ゆえか赤子が熱を出してしまい、久しぶりに小児科を受診してきました。小児科に行けば必ずと言っていいほど赤子の泣き叫ぶ声を聞くことになるのですが、我が家の赤子は泣き声が聞こえた途端緊張した面持ちになり、まだ何もされていないのに泣いてしまうこともしばしば。そういえば、産後すぐの赤ちゃんも、ほかの赤ちゃんに共鳴するかのように泣いていた気がします。私が出産した産院では、食事のときはダイニングルームに移動するのですが、そのとき赤子も一緒にベッドに乗せて移動します。ママたちが食事をしている間、壁際にずらりと並んだ新生児たち。そのうち1人が泣き出すと、ほかの子もザワ…ザワ…となり、つられ泣き。最初は「誰かな~」「うちかな~」「新生児の泣き声似てるね~」などと談笑しているのですが、泣きが本格的になってくると、お母さんがたは食事もそこそこに赤子のベッドを押して去っていくのでした。また、上の子が生まれて半年ほど経った頃、赤ちゃんがいる知り合いのお宅にお邪魔したときのこと。赤ちゃんはそれぞれ床に転がったり抱っこされたりして、おとなしくしていたのですが、一緒に写真を撮りましょー!と隣同士に並ばされた途端、片方がヘアー!と大泣き。それを見たもう片方もなんだかわからんがホゲアー!と泣き始め、大人たちはアラアラマアマアと言いながら各自赤子をあやしたのでした。赤ちゃんの泣きの連鎖、面白いですね。今日のカルタ「もらい泣き つられ泣き」
2016年06月08日ジメジメした梅雨の季節。どんよりとした日が続いて洗濯物は乾かないし、気分も落ち込み気味。でも一番困るのは、天気に関係なく元気いっぱいな子どもたちとどうやって過ごしたらいいのか、ということではないでしょうか。しかし、雨の日は子どもを教育するチャンス。室内でも室外でも、できることがたくさんあります。いくつかその例をご紹介しましょう。季節の変化を教えてあげる衣替えまず一つ目に子どもとやりたいこと、それは衣替えです。これまで着ていた長袖をたたんで、「また寒くなったら長袖を着ようね」と伝えましょう。また、衣替えは季節を教えてあげるタイミングにぴったり。「寒い季節はな~んだ?」と質問したり、「もうすぐ夏がくるから半袖を出そうね、ズボンは半ズボン!」「これを着ていっぱいお外で遊ぼうね」と季節が変わることに対する好奇心をくすぐってあげましょう。子どもがまだ小さくて洋服を畳むことができなくても、「長袖はこっち、半袖はこっち」と仕分けるだけならば1~2歳児からでもできます。ちなみに洗濯物も「ママが干すから、○○ちゃんはパタパタしてね」なんて言って、洋服をパタパタと広げる行為を子どもにお願いすると、「できたよ、ママ干して!」なんて喜んで洋服を渡してくれるはず。大人にしかできないと思われがちな家事ですが、やり方によってはママと一緒に過ごす遊びの一つに変わります。図鑑を見て本を読む楽しさを教える夏にはたくさんの草花が芽を出します。中には摘み菜といって食べられる草も。インターネットでなんでも調べられる時代ですが、ここは図鑑を用意してあげるのがポイントです。写真と本物を見比べてみる楽しさや次の季節がやって来る待ち遠しい気持ちを大切にし、晴れた日は実際に植物を見に行きましょう。図鑑で知った植物を見た時の喜びは「もっといろいろなことを知りたい」という子どもの前向きな心を育てます。着脱マスターになるための練習以前、「 1歳からスタートできる! 子どもが洋服を自分で着れるようにする方法 」でも紹介しましたが、梅雨の間にお着替えをマスターしてしまいましょう。まずはズボンから挑戦。月齢が低ければ低いほど大人のやることをよく見ていて「いつかやってやろう」という気持ちでいっぱいです。ただし、1つだけ大切なことがあります、それは楽しくやること。梅雨の時期はお部屋にこもりがちでついイライラしてしまいますが、それは大人も子どもも一緒。「お着替えできるようになったら、お外遊びももっと楽しいよ!」なんて言葉掛けを忘れずに。五感を刺激する雨のお散歩最後に、一番のおすすめはこれ。子どもは「雨が降ってるから、お気に入りのレインコートとレインブーツが着れる!」と喜ぶもの。雨が体にあたる感覚や濡れた地面を歩くことはとても刺激的で、五感をはぐぐむ大きなきっかけになります。もちろん、ママはちょっぴり大変かもしれませんが、子どもにとっては、雨の日のお出かけや誰もいない公園でたっぷり遊ぶことってとっても楽しいのですよ。いかがでしたか? 雨が降っているから何もできない、と考えるのではなく、雨の日にしかできないことを考えて子どもと向きあえば、できることはたくさんあります。みなさんも楽しんで雨の日を過ごしてくださいね。
2016年06月06日近年、義母が子育てに干渉してくることにストレスを感じるママが増えているようです。義母が子育てをしていた時代といまでは、育児に対する考え方や取りまく環境が大きく変わっていますので、世代間ギャップが生じてしまうのは仕方のないこと。問題は、どのように付きあっていくかです。そこで今回は、実際に「義母の子育て干渉」に悩んだママたちに話を聞かせてもらいました。体験談をもとに、子育てに干渉する義母とどのように付きあっていけば良いのかを考えてみましょう。■「抱きぐせがつく」と怒られた!「息子が産まれたばかりのころ、義母から頻繁に『抱きぐせがつくから、抱っこばかりしていてはダメだ』と怒られました。とりあえず義母の前ではできるだけ抱っこしないようにしてやり過ごしましたが、ストレスでした」(Hさん/29歳/主婦)たしかに、昔は赤ちゃんを抱っこしすぎると「抱きぐせがつく」とされていました。しかし、現在はむしろ、たくさん抱っこしてあげた方が良いと言われていますね。真っ向から義母の意見を否定すると、嫁姑の関係悪化につながることも。Hさんのように、義母の前では一応言うことを聞いているフリをするのは、賢い方法かもしれません。■勝手なことをしないで!「私は、半年くらいは母乳で育て、子どもが食べものに興味を持ちはじめたら離乳食を少しずつ…という考えでした。しかし、義母が『離乳食は早くはじめた方が良い!』と言って、ある日勝手に卵を食べさせようとしました。そのときに『アレルギーのこともあるし、子どもの食事には干渉しないで!』と少し強く言ってしまって…。しばらく、義母との関係がギクシャクしました」(Iさん/33歳/主婦)育児についての世代間ギャップはほかにもたくさんありますが、大切なのは「自分の子育てのやり方」について、きちんと義母に伝えておくことではないでしょうか。Iさんのケースなら、最初に「離乳食はゆっくり」と伝えて理解してもらっていれば、勝手に卵を与えようとしたり、関係が悪化したりすることは避けられたかもしれません。なかなか義母が自分の意見を受けいれてくれない場合は、育児セミナーなどで配布される資料や、最新の研究結果など、「ママ自身の意見」ではなく「専門家の意見」として伝える方法も効果的です。■心配しすぎる義母にウンザリ…「とにかく義母が心配性で、孫が産まれる前から育児書を読みあさり、産まれてからは『これ試してみて』『この症状に当てはまっている、病気では?』と、頻繁に連絡してくるので困っています」(Oさん/31歳/書店勤務)育児書を読みすぎて、結局何が良いのかわからない…という状態になるママは多いようですが、最近はその祖母バージョンもある様子。「大丈夫ですよ!」と聞きながしているだけでは、義母の不安が増してしまう可能性もあります。「じゃあ、私もその育児書を読んでみます」と一度意見を聞きいれてから、「どうやらちがうようです」と報告することで、義母を安心させてあげられると良いですね。このように、「義母の子育て干渉」が気になる場合には、まず「子育て」と「孫育て」がちがうものだということを知ってもらうことが大切です。たとえば、さいたま市が発行している「祖父母手帳」には、「昔といまの子育てのちがい」「親世代との上手な付きあい方」など、孫育てに関する情報がたくさん書かれています。こういった「孫育て」に関する資料を義母に読んでもらい、「子育て」と「孫育て」の領域のちがいを理解してもらえたら、義母の「干渉」は「心強いサポート」に変わるのではないでしょうか。
2016年06月05日現代のママはテンパって当たり前 夫は「ママの感性」を理解できない? ママを「支えてくれる人がいない」という大問題 の続きですママが子どもを叱りすぎてしまうのは、子育ての負荷が集中して追いつめられているから。「それは、現代の社会構造としての問題である」と言うのは、花まる学習会代表の高濱正伸さん。私たちは「そういう時代に、ママをやっている」ということを、きちんと意識する必要がある。引き続き、お話を伺った。■「心がけ」や「アドバイス」ではどうにもならない不安感 ―ついつい不安で、子どもに過度な干渉をしてしまうんです。高濱:「不安だ」と思っているのは、不安の方に気持ちが傾いている状態です。不安や恐れに気持ちがとらわれてしまっているときは、「心がけ」とか「アドバイス」などでは、どうにもならない心理状態になっているわけです。そんな心理状態の中で、「でも、この中で上手にやらないと」と思っていても、なかなかうまくはいきません。まずは、「不安だ」という気持ち自体を、何とかしないといけない。―ズブズブと蟻地獄に足をとらわれていくような不安感があります。高濱:いちばん効果があるのは、「いろんな人に支えられて、気遣ってもらっている」という感覚です。それがあれば、スッと「安心」の側に行ける。■ママを取り巻く環境の問題 ―支えてくれる、いろんな人…。そんな人間関係を持っていない人は、どうすればよいのでしょう?高濱:そもそも、30年前に孤独なお母さんに育てられた人が、お母さんになっているから、頼り方を知らないし、人を支える支え方も知らない、というのも仕方ありません。そういう頼り、頼られるというネットワークが、なかなかできていかないということが、問題なんですよね。大らかなボスママでもいればいいけれど、最近のボスママは、単に意地悪をするだけのような人もいます。友達の家に遊びに行くのにアポイントをとって、手土産を持っていかないと、ママ同士の会話で、「あの人は手ぶらで来るのよね」と言われてしまう時代ですから。―もはや、子どもの問題ではない気がしてきました。ママを取り巻く環境の問題?高濱:そうですよ。僕は塾を始めた当初、女性のことはまったくわかりませんでした。たとえば、塾の人間として「お姉ちゃんに、キツく言いすぎですよ」と保護者にお伝えしたとします。そのときは、「わかっているんです。本当にそうですよね! 気をつけます」と、本気で言っているのに、毎回、毎回、毎回(←力を込めて)、会うと注意をしたくなる。内心、「(塾の最初の拠点である)埼玉県のママ、みんな大丈夫なのかな?」と、思っていました(笑)。けれども、だんだん活動の範囲が広がっていき、「東京都のママもおかしい!?」「あれ? 神奈川県も!?」「日本全国!?」みたいになったときに、「これは現代の母の病なんだ」と今の日本全体が抱えている課題であることを悟りました。 ■ママが自分自身を大切にする ―そういう話を聞くと、「私だけではないんだ」と安心します。高濱:「なぜママたちがそうなってしまうのか?」という話ですよね。だから繰り返し言いたいです。「子どもを叱ってばかりいるのは、あなただけではないんですよ」ということ。そして、「ママというのは周囲の支えがないと、そうなってしまう生き物で、周囲の支えが期待できないのであれば、自分自身が意識して、自分で自分を支えていかないといけませんよ」と。―「良い母でいたい」と思うのであれば、まずは自分自身を大切に! ということですね?高濱:子どもにとっての最大の支援は、ママの心が安定していることです。「お母さんが仕事で忙しい」みたいなことは、子育ての障害にはなりません。むしろ「頑張っているお母さんが誇りだった」という話は、必ず働く母親の子どもから出てきます。子どもにとって、いちばんつらいことは、「ママが不安定でイライラしている」ということです。そこのところを肝に命じて、ママがニコニコできるような生き方を探してみてください。●何万人というママ達を相手にしてきた高濱さんに、「子どもを叱りすぎてしまうのは、あなただけではないのですよ」と言ってもらうと、「私だけではないんだ」と、ものすごくホッとした。これぞ、究極の「ママのニコニコカード」なのかもしれない。高濱さんの講演会が、「“おっかけ”をするママがいる」「講演のキャンセル待ち多数」なのがわかる気がした。●高濱 正伸(たかはま まさのぶ)花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。算数オリンピック委員会理事。保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30,000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。「情熱大陸」「カンブリア宮殿」など多数メディア出演もしている。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳なぞぺー』など、著書多数。
2016年06月05日トイレトレーニングをして日中はおむつが外れるようになっても、小さな子どもは「おねしょ」をしてしまうことがあります。成長とともになおるものですが、あまりにも長く続くと「小学校入学までになおるの?」と心配になるのではないでしょうか。昔は「親の育て方の問題」などといわれたものですが、これは誤っているのだとか。今回は、おねしょの原因について紹介します。■おねしょと夜尿症の違いまずは、おねしょと夜尿症の違いについて。どちらも寝ている間に尿をしてしまうことですが、年齢によって言い方が異なるようです。未就学児の場合は「おねしょ」、小学生以上は「夜尿症」というのだとか。おねしょをしなくなる年齢には個人差があり、年の近いきょうだいの場合は、上の子がおねしょをしていても、下の子はしないこともあります。「妹はおねしょを卒業したのに!」とママが感情的になると子どもがストレスを感じ、おねしょがなおらなくなることも。年齢にこだわりすぎず、その子に合わせたケアをしてあげましょう。ただし、「夜尿症」といわれる年齢になってもなおらないときには、原因をつきとめて改善へ導いてあげたほうが子どものためにもなります。■おねしょの原因が「ママ」にある場合もおねしょの原因は1つではなく、複数の要素から起きると考えられています。1.夜に抗利尿ホルモンの分泌が少ない尿は通常、昼に多く、夜は抗利尿ホルモンの分泌によって少なくなります。おねしょをしてしまう子は、このホルモンのリズムがまだ整っていないのかもしれません。2.膀胱の容量が小さく、尿をためることができない膀胱の成長の遅れがおねしょを引き起こすことも。年齢とともに成長しますが、おねしょを予防しようと昼間からこまめにトイレへ行くように促していると、膀胱が育たなくなることがあるようです。3.夜に水分や塩分を摂りすぎている寝る前にお茶などの利尿効果の高い飲みものをたくさん飲めば、おねしょをしやすくなるのは当然です。果物やゼリーなどの水分が多い食品にも要注意。また、塩分をとりすぎると体に水分を蓄積しやすくなるので、夕食の献立を見直しましょう。4.季節的な影響水分をたくさんとる夏や、汗をかきにくい冬にはおねしょをしやすくなります。また、体が冷えることでおねしょを誘発することもあるようです。5.ストレスの影響ストレスによって自律神経が乱れてしまうこともおねしょの原因に。いじめなどの悩みを抱えている可能性もあるので、心のケアもお忘れなく。6.膀胱や腎臓機能の異常尿に関する器官に問題がある場合も、おねしょをしやすくなります。小学校入学前になおらなければ、医師に相談してみましょう。食生活やトイレなどの習慣を見直すことで、改善できるケースは少なくないようです。とはいえ、きょうだいがいる場合は、おねしょをする子だけデザートにフルーツを与えないと不公平になります。その子に合わせた献立を考えてあげるといいかもしれませんね。■お泊り対策はどうすればいい?家族旅行のときには親がケアできますが、「お泊り保育」の場合は悩むところですよね。一時的に抑えるには、スプレー状の点鼻薬などもありますので、小児科医で相談してみましょう。ただし、子どもが薬を扱うには危険も伴います。家で練習することもできますが、保育士などにお任せするのが安心です。このとき、ほかの子はもちろん、ママたちにも聞かれないように相談したほうがいいでしょう。周囲の子がおねしょを卒業したと聞くと、焦ってしまうかもしれません。でも、手をかけて育児をできるのは今のうちだけ。「ママにお世話をさせてくれている」と思うだけでも、気が楽になりますよ。
2016年06月05日子どもが寝がえりをうつようになると、さまざまなクセが見られることがあります。寝相が悪い程度ならかわいいものですが、変な声を出したりすると心配してしまうはず。そんな眠りにまつわるクセについて紹介します。■寝相が悪い子どものころの私は寝相が悪く、母は布団から出ないように見張るのが大変だったそう。あまりにも動くので、部屋中に布団を敷いていたといいます。このように寝相が悪い赤ちゃんは多いですが、動くことで体の疲れをほぐす効果があるのだとか。とくに眠りが浅いときに見られるようです。また、寝ている間に脳が1日に起こったことを復習していて、その過程で体が動くともいわれています。ほかにも、暑さを感じているため、体を動かしながら熱を逃がしていることも。寝相が悪くても意味があることなので、心配し過ぎる必要はないかもしれませんが、寝冷えやケガには注意して。とくにベビーベッドに寝かせている場合は、柵などにぶつかりやすいので気をつけましょう。柵にマットなどをつけるといいのですが、寝ている子どもの顔にかからないよう、しっかり固定する必要があります。■寝ながらうなり声をあげる寝ているのに、体を動かしながらうなり声をあげる赤ちゃんもいるのだとか。明け方に見られる場合は眠りが浅いためであり、それ以外の場合は授乳や排便が近いのかもしれません。生後1カ月前後の子に見られることで、とくに心配しなくても大丈夫。うなり声が聞こえたら、抱っこしてあげると落ち着きやすくなります。■眠いときに体をかくようになったおもに1歳未満の子どもは、眠くなると体をかくことがあるようです。皮膚に異常がなければ単なるクセの可能性もありますが、赤ちゃんの手足は眠くなると温かくなり、そのせいでかゆみが発生していることも考えられます。自然となおることもあり、そのままにしても問題ないそう。ただ、爪で体を傷つけてしまう恐れがあるので、爪切りをして予防してあげましょう。赤ちゃんは成長のためにさまざまな行動をとるので、それがママの心配の種になることも。小さな変化も見逃さないことが大事ですが、あわてることなく対処する余裕も持ち合わせたいものです。
2016年06月05日赤ちゃんや小さい子どもの夜泣きがひどいとつらいですよね。毎晩毎晩わが子の泣き声で寝不足になってしまうママも少なくありません。「どうしたら寝てくれるの?」「いつになったら寝るの?」とイライラしてしまう前に、寝つきがよくなる方法を実践してみましょう。■寝る前の習慣を変えてみる子どもはなぜ夜泣きをするのでしょう。はっきりとは解明されていませんが、生活習慣の乱れや日中の大きな刺激、運動不足が原因のひとつといわれています。就寝前の習慣が原因になることも。寝る前に添い乳をして寝かせたり、音楽を聴かせながら寝かせたりすると、夜中睡眠が浅くなったときに「あれ、おっぱいがない!」「音楽が聴こえない!」と不安になるそうです。寝る前の習慣を変えてみると夜泣きが改善するかもしれません。■入浴は就寝時間の1時間前に子どもの寝つきをよくするためには、昼間の生活習慣も大切。親は早寝早起きを心がけましょう。夜ふかし、遅い起床はNGです。子どもの入浴は寝る1時間前に済ませることが理想的だと言われています。入浴で温まった体温が下がっていくにつれて眠くなるのがその理由だとか。ゆったり落ちついて睡眠に導くことが、夜泣き改善の一歩になるようです。昼間に興奮させすぎないことや、寝る前に遊ばないことも大切です。パパの帰宅時間が遅いと、つい寝入りばなに遊んでしまうことも。パパにも理解を得て、夜遅く帰宅したときは、かわいい寝顔をそっと見守ってもらうようにしましょう。■気持ちが落ちついてリラックスする食事を生活習慣だけでなく食事も気をつけてみてください。意外と知られていないのが、寝つきをよくする食材です。赤ちゃんの離乳食にぜひ取りいれてみてください。離乳食がはじまった赤ちゃんや小さい子どもにおすすめなのは、次の3つ。バナナチーズ、ヨーグルトみそ汁バナナはリラックス効果のあるカリウム、乳製品は神経を落ちつかせてくれるカルシウム、みそ(大豆)には、快眠を促すメラトニンが含まれています。食べやすくて栄養もあるので、積極的に食べさせてみるといいでしょう。かわいいわが子とはいえ、夜泣きは本当につらいものです。寝る前の習慣や昼間の生活習慣をふりかえり、リラックス効果のある食事を取りいれながら、夜泣きの改善に働きかけることをおすすめします。(marimari)
2016年06月04日現代のママはテンパって当たり前 夫は「ママの感性」を理解できない? の続きです「子育てをする上でもっとも大切なことは、ママの気持ちが安定していること」と言うのは、花まる学習会代表の高濱正伸さん。それができないのは、ママ自身の問題以前に、もっと大きな問題が背後にあるから。その構造を聞いて、「そうなのか」と、心がふっと楽になりました。■イライラしているママはあなただけではない ―「子どもにキツい言い方をしちゃう自分を止められない」と、みんなが思っている?高濱:そうです。こちら側から見ると、どのママも「あなたも、あなたも、あなたも、みんなイライラしています。だから、あなただけではない。大丈夫ですよ」と、言いたいです(笑)。本当に危ないです。ギリギリです。「キツい言い方をする自分を止められない」という状態のまんま、ママたちは生きている。「今、宿題を始めないと終わらないでしょ。そしたらアンタ泣くでしょ!」みたいな。日々こなさなければいけない段取りの中で、ママはギャーっとヒステリーになってしまう。―それは私のことですね(笑)。たしかに段取り、毎日大変です。高濱:毎日、学校の宿題をさせて、忘れ物させないようにして。ママも子どもも、そういう段取りの中で暮らさないといけない。そりゃ、大変ですよ。■ママを支えてくれる人がいない? ―どうすれば良いのでしょうね?高濱:今までお話ししてきたことの根っこには、「ママの孤独」という問題があります。核家族で「夫が働き、妻が家庭を守ることがスタンダード」という今の社会構造の中では、孤独なママが数多く出てきてしまいます。ママ1人が子育てを担うというのは、並々ならぬストレスです。この社会構造がわかって、「今の社会の構造的にママは孤独になりがちで、そうなると追い詰められてギャー、ギャー言ってしまう。そう思わないほうが奇跡なんだ」くらいに思えると、ママたちはふっと楽になれる。―私自身、ダメな母親だなぁと落ち込むことも多くて高濱:「古き良き母親像」みたいなものを、まだ、みんなどこかで背負っていますから。たとえば30年前は、「幼稚園のママが飲み会を開いている」などと言ったら、コメンテーターが「母として、何をやっているのだ!」みたいなことを平気でテレビで言っていました。そんな感じが、今でも皆さんの気持ちの上では残っている。その時代と比べて、社会の構造が変わったことをわかっていない。「いやいや、ママ、大変なんですよ。誰も支えがいないんですよ」ということを、世の中の人の大半がわかっていない。 ■「ちゃんとしよう」なんて思わなくていい ―まずは、ママたちが「古き良き母親像」を自分自身で振り切る必要があるということですか?高濱:まずはママが、自分自身の幸せを考えないといけません。 30年前、自分が育った時代の価値観を引きずって、「それと比べて自分は好きなことをやりすぎ?」などと思うかもしれませんが、そうではなくて、「子育てをとりまく状況が、本当に(力強く)まずいのですよ!」ということを強く言いたい。それを聞くと、お母さんは「あ、そっか」と、楽になる。「『私が悪いママなのかな?』と、ずっと思っていました」というママたちがたくさんいます。―「私は、ちゃんとやれない」「ちゃんとやれるママでいたい」という気持ちがあります。高濱:「ちゃんとしよう」なんて、思わなくていい。僕に言わせれば、「そう思っている時点で、すでに危ないですよ」という感じです。今の時代は、「ちゃんとできない私ということを気にしていられる余裕」を持てる状況ではないのですよ。―そう言われても、「できない私はダメ」と思う気持ちは、自分ではいかんともし難く…。高濱:僕もメディアを通じて、ガンガン言っていますからね。5年前のシビアさよりは、「わかっている人」は増えてきて、徐々に状況は変わってきていますが、「ママの孤独」「日本の子育て環境は、構造的に危ない」という、そこの根底の話はしっかり伝えていかないと。「ヒステリーを起こしてしまうのは、ママが孤独だからである」という視点に、とても驚いた。そんな時代に、「ママをやっていく」私たちは、どうすれば良いのだろう? 次回は、そんな「子育ての不安感」を払拭する方法について伺います。●高濱 正伸(たかはま まさのぶ)花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。算数オリンピック委員会理事。保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30,000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。「情熱大陸」「カンブリア宮殿」など多数メディア出演もしている。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳なぞぺー』など、著書多数。
2016年06月04日子ども歓迎、ベビーカーも預かってくれる、さらには遊び場まで…。近ごろは、「子ども歓迎」のレストランが増えています。利用する側もつい甘えてしまいますが、最低限のマナーは心得ておきたいもの。飲食業に長く従事していた私の経験もまじえながら、NG例を紹介します。■ドリンクバーは1人ずつ頼むことドリンクバーを共有するファミリーは、意外と多いもの。子どもがひと口飲むくらいならいいのですが、何杯も飲むなら別途注文するべきです。ドリンクバーは1人1つ頼むもので、それ以外は「回し飲み」として店員から注意されることもあります。店によってはキッズ料金が設定されていますし、数百円程度ですからお金もそれほどかかりません。その費用をケチるママのなかには、注意すると逆ギレする人も…。そのやりとりを見た周囲の人からも白い目で見られますし、近所の人にその光景を見られる可能性もあります。「数百円すらケチる家庭」と思われては恥ずかしいですから、必要な人数分を注文するようにしましょう。一方、ドリンクバーには、ティーバッグ用にお湯だけいれられるようになっているものもありますが、調乳用にわざわざドリンクバーを注文してくれるママもいます。これはサービスとしてお出しできるので、遠慮なくスタッフに声をかけてください。こうした心配りができるママには、ほかの面でも手厚くサービスしたくなるものです。■おむつ交換はトイレで!ファミレスなどでは、利用時間によっては客が少なく、周囲に誰もいないこともありますよね。そうすると子どもが隣の席のソファで寝そべるなど、自由にふるまっていても注意しないママも…。これはもちろんNGですし、何よりも行儀がよくありません。子どもを自由にしておくと、熱い料理を持ったスタッフとぶつかってしまう危険性もあります。おしゃべりに夢中になって子どもをかまわないことを「放牧」と揶揄(やゆ)することもあるように、常識がないママだと思われてしまうわけです。また、たとえ周囲にほかの客がいなくても、客席でおむつ交換をするのは言語道断。信じられないかもしれませんが、混雑時でも「ファミレスならOK」と思うママは少なくないのです。こうした振るまいは子どもにも引きつがれ、マナーの悪い子に育ってしまいます。子どもは親の姿を見て育つもの。これは座敷席や個室席でも同様です。■喫煙者にも配慮を分煙が進んだいまでも、来店時に喫煙席しか空いていないこともあるでしょう。子どもがだだをこねる前に空いた席へつくこともありますが、その場合は周囲への配慮をお忘れなく。隣にファミリーがくれば、タバコの煙がそちらへ行かないように配慮してくれる人もいます。しかし、タバコが吸いたくてその店へ行く人もいますので、すべての人に同様のことを求めることは難しいものです。ここで露骨に嫌な顔をしたり、「タバコを控えて」なんていったりすると、トラブルに発展する可能性も。その店ではタバコを吸うことが認められているわけですから、煙を避けたいなら禁煙席が空くまで待つことをおすすめします。グルメサイトなどで「子ども歓迎!」と書かれていても、最低限の常識は守らなくてはなりません。こうしたことができないママが多いと、「子どもNG」という店が増えてしまう可能性もあります。キッズメニューのある店では1人1品頼むことが理想ですが、離乳食の持ちこみや親とシェアすることもありますよね。それを「当たり前」と思わず、店員に一声かけるようにするといいですね。店員だって人間ですから、ていねいな対応をしてくれる客には、いつも以上のサービスをしようと思うもの。私も離乳食期の子連れファミリーが「申し訳ないのですが…」と声をかけてくれたときには、持参したスプーンを汚さなくてすむようにキッズ用スプーンや食器を使ってもらいました。「客がえらい」という意識を捨て、ちょっとしたことわりを入れることで、よりよいサービスを受けられるでしょう。そのほうが快適だし、「お得」だと思いませんか?
2016年06月04日日々、成長していく子どもたち。少しずつ変わっていくのは、子どもだけではありません。母になったことで見えてくる風景、人のあたたかさ、人生の過酷さなど、さまざまな場面と感覚があります。歌人たちは母親になった「わたし」をどのように作品に投影しているのでしょうか。■かけがえのないこの一瞬が楽しい「マスクしたまま面接を受けし子が人は見た目じゃないよと言えり」俵万智(『短歌研究』2016年3月号)まだ幼いとばかりおもっていた子が、「人は見た目じゃないよ」と、まるで大人のような受け答えをしました。どう見ても外見は子どもなのに、中身はいったいどうなっているの。自分が知らないところで覚えてきた言葉をすました顔で話す子ども。たのもしく感じる反面、さみしくおもう気持ちの両方がうかがえます。「温めし牛乳を飲む子の頬ゆ仏陀の微笑(みせう)うかびては消ゆ」武下奈々子(『樹の女』)「頬ゆ」は「頬より」という意味です。作者はホットミルクを飲む子を見ながら、お釈迦様をおもいだしています。ういういしい母と子の姿は1枚の絵のようです。■いとしすぎるから心の奥で痛みを感じることも「幽門の閉じてしまいし子の身体われはからっぽになり抱いていたりき」江戸雪(『椿夜』)歌集『椿夜』によると、作者の子どもは生後1か月で幽門狭窄症の手術を受けたことがわかります。生まれたての子が背負う大きな病を、どのように受けとめたらよいのかわからなくなり、まるで自分の体内が空っぽになったように感じています。痛々しい作品です。「こわいのよ われに似る子が突然に空の奥処を指すことも」江戸雪(『椿夜』)子どもが自分に似ているのがこわい。素直で自然な心境を「空の奥処を指さすことも」という具体的な描写にたくしています。空の深い部分には、いったい何があるのでしょうか。平易なことばだけで構成されていますが、奥行きがありミステリアスな1首です。 ■子離れは自分自身を見つめるチャンス「いつよりか恥ずかしがらず髭を剃る息子がをりぬ五月の鏡」米川千嘉子(『あやはべる』)息子はもうすでに子どもではなく、大人の男性に近づきつつあるようです。堂々と髭をそっている姿は、母親にしてみると恥ずかしいようなこそばゆいような、独特の感覚をともなうものなのでしょう。しかし、「五月の鏡」とさわやかにうたい、変になまなましくならずに後味のよい作品になっています。「古代ガラスのあわいくすみが吸う光 母の時間の過ぎた青空」東直子(『歌壇』2015年12月号)現代のガラスとちがい、古代ガラスは透きとおっていません。淡くくすんでいることにより、反射する光が鋭くならず、まろやかに屈折します。育児から解放され、自分の時間が増えた日常を絶妙なことばで表現しました。「自分の歌集をまた熱心に読んでゐる 娘の気配がふとなくなれば」花山多佳子(『木立ダリア』)「歌つくるわれの背後に他人(ひと)の歌読みあげてゐる娘なりけり」花山多佳子(『胡瓜草』)この作者は、父・娘・自分自身の親子3代で歌人です。娘がいるときには短歌実作者ではなく、意識して母親の顔をしています。母と歌人のあいだを行ったり来たりする自意識を冷静に詠んでいるのが、この2首の見どころです。母になった「わたし」を見つけるのは甘酸っぱく、ちょっぴりせつない気持ちになります。けれども、それはさみしいのではなく、とても心地よい感覚なのかもしれませんね。
2016年06月04日今では珍しくなくなりましたが、それでもまだ「キラキラネーム」については賛否両論。子どもの友だちに多いからと安心していても、小学校受験などで不利になることもあるといわれています。このキラキラネームについて、教育の現場ではどのように思われているのでしょうか。小学校の先生たちに話を聞きました。■名前を覚えるのが大変!小学1~2年生を受け持つことが多い女性教諭は、新学期を迎える前に「正しい漢字と読み方を覚えるのが大変」といいます。「とくに低学年の子どもは、名前を間違えられることをとても嫌がります。まだ漢字を覚えていないので、名簿にもひらがなで名前が書いてあると思っている子も多いんですよ。間違えてしまったときに『先生なのにひらがなが読めないの?』と指摘されてしまったこともありました」また、読み間違いからいじめやからかいに発展することもあるので、春休み中に漢字の書き取りのごとく覚えるようにしているのだとか。彼女はキラキラネームをつけることに否定的ではないものの、「覚えやすい、書きやすい名前のほうが助かる」というのが本音だそうです。 ■偏見はよくないキラキラネームの子は悪ガキといわれることもありますが、「それは偏見だ」と語るのは、教師歴20年のベテラン男性教諭。周囲の大人がこうした先入観を持つことのほうが、子どもに悪影響を及ぼすといいます。「友だちとも仲良くしている子が多いですよ。たしかに想像できないような当て字もありますが、その名前には意味があります。これを知れば自分の名前に誇りをもてるし、親の愛情を感じられていいのではないでしょうか」最近では、「●●子」といった古風な名前が「シワシワネーム」といわれることもあるほどキラキラネームは一般的になり、名前だけでその子を判断することはできないそうです。■親に問題アリ!?30代の女性教諭は、キラキラネームの子どもに対して問題を感じたことはないものの、その親に対して警戒してしまうそうです。「言い方は悪いけれど、ちょっと変わった、こだわりが強い方が多いかもしれません。学芸会での配役や、運動会の種目に対してクレームをよこす、いわゆるモンスターペアレントが目立ちます。子どもは素直でいい子でも、親に対して注意するようにしています」もちろん、キラキラネームを名づけた親すべてがこのタイプではないけれど、先輩からも注意するようにいわれることがあるのだとか。世論だけでなく、教育現場でもキラキラネームは賛否両論。しかし、名づけられた子どもに対して批判的な意見はほとんどありませんでした。子どもが大きくなるまでに状況は変わるかもしれませんが、こうした現状も把握したうえで名前を考えていきたいですね。
2016年06月04日6月1日に、1月4日から続いていた第190回通常国会が、150日間の会期通りに閉会したのと合わせて、安倍総理は来年4月に予定されていた、消費税10%への増税を延期することを表明しました。2年前の2014年4月に、5%から8%へ増税して、一気に家計が窮屈になった記憶があるだけに、「増税延期はありがたい」と思った人も多いのでしょうか。私自身も、家計を預かる主婦として、「来年4月にまた増税!?」と思うと、財布の紐は固くなるし、来年4月以降は、なお「買い控え」すると思ってきたので、ひとまずはあと3年半、増税の心配がないことはありがたいと思うのが、正直な気持ちです。増税延期でリーマン・ショック級の世界経済の悪化?そもそも来年4月の増税も、当初は昨年1月に行うはずでしたが、2014年の11月に1年半の延期を決めました。その時にはいかなる理由や条件もなしに、2017年4月には必ず増税すると安倍総理が表明して、それを争点に、延期表明の一か月後、2014年12月に衆議院の解散総選挙が行われました。増税するまでの間に、経済状況を良くして、国民生活が増税に堪えうるようにするというのが、いわば「選挙公約」だったわけです。公約ではありませんでしたが、もし増税を再び延期する場合は、「リーマンショック級の世界経済の悪化」や「東日本大震災並みの自然災害」が条件だと国会で答弁してきました。来年の増税を判断するのに、この二点を判断基準にしてきたのは、次ような経緯からです。今回の総理の記者会見では、現在の状況が「リーマンショック級の世界経済の悪化」や「東日本大震災並みの自然災害」にぴったりと当てはまるとはいっていません。あくまでも、今の日本の経済状況、国民生活の現実をみた上での「新しい判断」であると強調しました。公約違反の批判は覚悟の上、今回の増税再延期の判断をしたことについて、参議院選挙で国民の信を仰ぎたいというのが、安倍総理の意向です。一方、野党の民進党も増税延期を主張し、国会の終盤で「増税延期法案」を提出しましたが、安倍総理に対しては、経済状況が改善されていないということへの失政と公約違反を批判。これから参院選挙でもそこを格好の攻撃材料にしていく戦略です。参院選挙、私たちはどこを見て選べばいい?実際に、日本の経済状況は、世界の他の国と比べてもあまりよくありません。私たちにはあまり実感がない数値ですが、四半期ごとにでるGDPでは、今年1-3月期(速報値)は、前期比0.4%増でしたが、その前の期である、2015年10-12月期は前期比1.1%減。政府目標は年率で2%なので、目標到達はしてないという状況です。ただ、リーマンショックの時は、7.2%減、東日本大震災の時は2.6%減ですから、確かにリーマンショック級、あるいは東日本大震災並みの経済状況の失速とは言い切れませんね。このあたりが、増税延期を判断するのに迷う点であったことは確かでしょう。しかし、昨年の実質賃金は、前年に比べて0.9%減、今年4月の2人以上世帯の消費支出も前年同月に比べて0.4%減、3月は5.3%減でした。賃金が増えないのだから、支出も増えないのも当然ですが、一方で「買うものがない」という声も大きく聞こえることも事実です。つまり、経済や産業の根本的な構造改革をしない限り、景気も、国民生活もよくならないのです。そのためには、あと10ヶ月後に増税をするのには、あまりにもリスクが高いと、私自身も思います。改革・改善を行いながら経済を強くするには、もう少し時間が必要です。消費税の増税は、民主党政権だった2012年6月26日に、「社会保障と税の一体改革」として、関連8法が成立をして決まりました。その中には、「社会保障制度改革推進法」や「年金機能強化法」の他にも、「子ども・子育て支援法」や「改正認定こども園法」など、私たちにも関係のある法整備も行われていたのですが、その目的は、「社会保障の機能強化と制度維持、その財源確保」というものでした。少子高齢社会である日本は、これから必要な社会保障費は益々増えていきます。ただ、だからといって、財源のためにひたすら増税していくということでよいわけはありません。根本的な社会保障制度全体の改革が必要です。参院選挙では、各党、各候補者がその点において、どのように考えているかをぜひ判断の一つにしてみてください。
2016年06月03日現代のママはテンパって当たり前 の続きです「ママがテンパってしまうのは、当たり前のこと」。そうおっしゃるのは、花まる学習会代表の高濱正伸さん。そんなママたちへの最高の処方せんは、周囲の人に話を聞いてもらったり、アイドルを追っかけたりといった「ママのニコニコカード」を増やすこと。でも、ママになると「自分が楽しむ」ということに、どこか罪悪感もある…。■今、もっとも大切なことは「ママの気持ちが、安定していること」 ―ママになると「子どもを差し置いて自分が楽しむ」ということに、どこか罪悪感があります。高濱:今、もっとも大切なことは、「ママの気持ちが、安定していること」ですよ。今のママたちの置かれている状況は、本当に危ないんです。僕は「国家レベルで、対策を講じなければ危ない」というレベルの深刻さだと思っています。そんな深刻な危うさに、当のママ自身が気づいていない。もちろん、夫も、その親世代である、今の60代、70代も気がついていない。そんな状況の下、ママ「だけ」に全面的に子育てを任せていたらいっぱいいっぱいになって、ママたちが怒鳴ってばかりいるのも当然です。■最近の子育て環境の危険性 高濱:僕は、「今の子育ての環境の危険性」ということを強くお伝えしたいのです。ここ50年くらいで子育て環境は激変した。そこまでは、赤ちゃんは、家族や地域のスターで、常に周囲にママ以外の大人の手があった。それが核家族になり、ママは孤立してしまったのです。―長い歴史の中で、この50年間の子育て環境に異変が起きていると?高濱:そうですね。だからこそ、「ママという生き物は、わが子のことになると理性がふっとんでしまう」という意識を、子育てを取り巻く環境にいる全員で共有していかないといけない。夫たちが、その意識を共有できていないのも大きな問題です。「自分の母親は、あんなに頑張っていたし」と良妻賢母幻想、専業主婦幻想みたいなものを持っている人は、今でも多いですから。かく言う私も、結婚する時に妻に「仕事をやめてくれ」と言ったので、本質的には変わりませんけれど(笑)。 ■ママがどれくらい追いこまれているか、夫はまだ知らない ―高濱さんもプライベートではそうだったこともあると伺い、妙に安心しました。高濱:私は教育の仕事をしているので、「何で、今のママたちは、こんなにイライラしているのかな?」と、ジャングルを分け入るように見ていって、やっとわかりました。普通の男性だったら見えませんよ。だから「家の仕事は、お前の仕事だろう」くらいのことを、平気で言ってしまう夫がたくさんいるわけです。ママがどれくらい追いこまれているかが、夫がわかっていない。男は、「ママの感性」が今ひとつ、ピンときていません。ガーッと、ものすごく心配になっちゃう感じとかね。そうなってしまっている妻に対して、「大丈夫じゃん?」と、軽く言ってしまう。そうしたチグハグが積み重なって、もともと危ない状況のママが、余計に追いこまれてしまう。「夫がいること自体がストレス」みたいなママが出てくる。そこが教育者側からすると、壁ですね。―壁というのは?高濱:健全な子育てを阻害する障壁です。「夫は何もわかってくれない」と追いこまれてしまっているママたちがたくさんいるということがね。子どもにイライラしてしまうのは、私だけのせいではないのかも…。次回は、さらに話の核心に迫ります。●高濱 正伸(たかはま まさのぶ)花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。算数オリンピック委員会理事。保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30,000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。「情熱大陸」「カンブリア宮殿」など多数メディア出演もしている。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳なぞぺー』など、著書多数。
2016年06月03日お子さんに習い事、させていますか? 今やおけいこ事は、ピアノやスイミングにサッカー、習字に英会話などバラエティに富んでいます。学校では経験できないことや、+αの経験をさせてあげたい、と思うのは親なら自然なこと。でも、そんなおけいこ事について悩みを抱えている人も多くいるようです。ある調査機関が行ったアンケート結果をもとに「悩めるおけいこ事情」について紹介しましょう!■子どもの習い事に関する悩み1位は「費用」アクサダイレクト生命がおこなった「第3回子どものおけいこ事に関する調査」(※)によれば、子どものおけいこ事に関する悩みとして57.9%の人が「費用がかさむ」ことをあげています。次いで「付き添いや送迎が面倒」が48.9%、「車がないと送迎が難しい」が17.9%と続き、「親同士の付き合いが面倒」と感じる人も13.6%と4位につけています。ひとつのおけいこ代だけで5,000~7,000円程度かかってしまうのでわが家も「1つは習わせてあげたいけど、2つは難しいなぁ」というのが本音です。「子どもが好きなこと」ではなく、「入会金や手数料が少ないもの」「発表会や自宅で購入する必要がないもの」などを親目線ですすめてしまう… という人も少なくないのではないでしょうか。 ■おけいこ費用、どうやりくりする?毎月必ず必要になるおけいこ費用、どうやりくりしている人が多いのでしょうか?「お子さまのおけいこ費をねん出するための工夫」として最も多かったのは「食費の切り詰め」で39.3%、次いで「レジャー費の見直し」が18.6%という結果に。驚くべきは「自分の小遣い減額」という人が18.3%、「自分がパートに出る」という人が14.6%も…! 自分が働く、あるいは自由になるお金を減らしてもいいから子どもの教育に力を注ぎたい、と考える妻が多いことが明らかになりました。一方、「夫にお弁当を持たせる」は12.1%、「夫の小遣い減額」は7.3%と控えめ。大黒柱である夫に無理を強いることは極力避けている人が多いことが伺え、妻から夫への愛情も感じられる結果となりました。■子どものおけいこ、見直すきっかけは? 「お子さまのおけいこ事を継続する・しないを見直すきっかけ」で最も多かったのは「費用」で63.4%、次いで「お子さま自身の興味・関心の有無」が60.3%、「送迎にかかる時間」が38.7%、「お子さまへの適性」が35.3%と続いています。継続して通わせるかどうかは、子どもの「続けたい」という気持ちを確認することと同じくらい、費用の面も重視している人が多いようです。また少数ではありますが「お子さまの時間のなさ、疲労感」をあげる人や「お子さまのお友達との関係」という意見もあり、見直しの理由は様々のようです。わが家では風邪をひきやすい息子に、この春からスイミングに通わせはじめました。「泳ぐのは好きでも嫌いでもない」という本人の言葉に心配していましたが、スタートしてみると意外と楽しんでいるよう。親の誘導で決定した習い事もやってみて好きになることもあるようです。もっと上手になりたいと思えれば、学校とはまた違う世界が広がるのかもしれませんね。参考/・「第3回子どものおけいこ事に関する調査」(アクサダイレクト生命)
2016年06月03日毎日、子どもを叱ってばかり。「何で私、こんなに余裕ないんだろう…」。そう思っているのは、あなただけではありません! 「ママたちがテンパってしまうのは、当たり前のことなのですよ」と言うのは、花まる学習会代表の高濱正伸さん。お話を聞くだけで、「そうか、私だけではないんだ」と、心がスッと楽になるはずです!(取材・文:楢戸ひかる)■ベストを尽くしたいのが、「ママという生き物」 ―私は3人の男児を育てているのですが、日々「私の子育て、これで大丈夫?」と、常にどこかで不安です高濱:「ママという生き物」は、どうしても子育てに「正解」を求めてしまいます。うちの社員でも、仕事のときは大らかなアドバイスができていたのに、こと「わが子」となると、全然違いますよ。―さまざまな知識があり、勉強をされている方でも、そうなんですね。高濱:わが子となると、想いがあふれてしまうのでしょうね。想いがあふれてしまうということは、人間なら誰しも経験があると思います。たとえば、「恋をして、失恋しました。でも、諦めきれない」みたいな感じです。「ベストを尽くしてあげたい、最高のものを提供してあげたい」という気持ちが抑えられないのは、それが「想い」だからです。■テンパって当たり前 ―子どもに対しての感情は、恋愛感情と一緒ということでしょうか?高濱:そうです、一緒ですよ。だから、なかなか止めようがないのです。「ママとは本来、そういう生き物なんだ」ということを、まず知って欲しいですね。今までは、ママたちの横に「ゆりかご軍団」(実家の母や近所のおばちゃんなど、子育て経験のある人たち)がいて、「わかる、わかる」、「大丈夫、大丈夫よ」と言い続けてくれることで、やっとママたちはニュートラルな気持ちになれたものです。―ゆりかご軍団がいない今は、テンパって、当たり前。それが、現代のスタンダード?高濱:私がお伝えしたいのは、「イライラしてしまうのは、ママが至らないということでは全然ないよ」ということです。だから、僕は常々、「ママは、自分の母親や姉妹、夫など、周囲の人に話を聞いてもらって、ガス抜きをしなさい」と、言っています。 ■ママは「自分に甘くていい」 ―そういう相手がいない人は、どうすれば良いですか?高濱:それは現代の課題ですよね。そういう人は、何でもいいんです。ヨガでも、お買い物でも、自分がそれをやっているときには、ありのままの自分でいられる、優しくなれる、大らかでいられる、そんなものを見つけてください。エピソードで具体的にお話ししたほうがわかりやすいですね。たとえば、パート先で突然、周囲の人から、「Happy Birthday to you♪」と歌を歌ってもらって、ちょっとしたプレゼントをもらった日は、絶対に子どもに対して優しくできる、みたいなね。人から気にしてもらったり、心配してもらったり、愛してもらったり。そういうのを、ちょっとでも受けるとママも楽になる。―自分も含め、日々、いっぱいいっぱいの気持ちでいるママは多いです。高濱:本当にそうですよ。わが子の生活を回す段取りで、精一杯ですから。しかし、「自分に優しく!? それどころではない!」ということになってしまうと、どんどん悪循環に陥ってしまいます。―この問題はかなり深刻ですね。高濱:僕は「ママのニコニコカード」と呼んでいますけれど、スポーツでもいいし、おしゃべりでもいいし、買い物でもいい。アイドルなんて、そのためにいる存在だから(笑)。とにかく「ママがニコニコできること」を探してみてください。そうは言っても、ママは「自分が楽しむ」ということに、どこか罪悪感もある…。そして、そんな気持ちのママに追いうちをかけるものもある。次回は、「夫は『ママの感性』を理解できない?」です。●高濱 正伸(たかはま まさのぶ)花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。算数オリンピック委員会理事。保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30,000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。「情熱大陸」「カンブリア宮殿」など多数メディア出演もしている。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳なぞぺー』など、著書多数。
2016年06月02日妊娠中から少しずつ親になっていくママと違い、突然目の前に現れた小さな我が子に、戸惑う「新米パパ」は多いようです。「接し方がわからないから…」と、我が子と距離を置いてしまうパパも少なくありません。しかし、そんな新米パパに対して、「もっと育児に参加してよ!」と強制したり、「何やってんの!」と失敗を責めたりするのは逆効果。かえって育児から遠ざけてしまうかもしれません。そこで今回は、ママたちの体験談をもとに、新米パパに育児参加してもらうためのコツについて考えてみたいと思います。■「見ておくよ」って言ったのに…「ショッピングモールで夫が『俺が子ども見とくよ』と言ってくれたので、私は一人で買い物へ。待ち合わせ場所のキッズコーナーに行ってみると、夫はベンチに座って携帯ゲームに夢中。子どもは隣のお店に入って商品で遊んでいました」(Kさん/32歳/不動産)ここで「全然見ていないじゃない!」と感情的になってしまっては、夫がヘソを曲げてしまう可能性も。まずは一言、「おかげで買い物できたよ、ありがとう」とお礼を言えると良いですね。ただ、これでは安心して子どもを任せられないので、「ちゃんと見ていてほしい」とも伝えておきたいところ。そんなときは、子どもの成長を夫婦で実感し、感動を分かち合う言い方が効果的です。「好奇心旺盛で、一人で動き回れるようになったんだね。もう目が離せないね」と、子どもの成長をよろこびつつ、「目を離してはいけない」ということも、しっかり伝えられるように工夫してみましょう。■わからないなら聞いて!「私がお風呂に入れた子どもの体を、夫が拭いてくれるというので任せたら、やり方がわからなかったのかオロオロしていました。結局、私がお風呂から出るまで濡れたまま放置。できないならせめて、私を呼んでくれたら良かったのに…」(Sさん/29歳/主婦)「できないなら、やるって言わないでよ!」と言いたくなりますが、ここで怒ってしまうと、パパのヤル気を削いでしまいそう。育児の経験・知識は、たいていの場合はママの方が豊富。ママにとっては当たり前でも、パパは「知らない、わからない」というケースは案外多いので、はじめてのことをお願いするときには、できるだけ具体的に、やり方や注意点を伝えるように心がけましょう。パパ一人に任せる前に、まずはママがやっているところを見てもらって、やり方を伝えておくのも良いですね。■まさかの逆ギレ?「息子が産まれたばかりのころ、夫の抱き方が少し危なっかしかったので『それじゃ危ないよ』と注意したら、『うるさい! 俺はちゃんと気をつけて抱いてる!』と夫が怒りだしました。それからしばらく、夫は息子に近寄らないようになってしまい…。私の言い方が悪かったのでしょうか?」(Tさん/28歳/公務員)パパは「自分の抱き方を否定された」と感じたのかもしれません。新米パパの慣れない手つきは見ていて心配になりますが、まずは褒めてあげることが一番です。「やっぱりパパの方が、手が大きいから安心するみたいね」と褒めてから、「もうちょっと、こうすると手が疲れにくいよ」とさりげなくコツを伝えると、パパの受ける印象は大きく変わるはず。新米パパにイラッとする瞬間もあるとは思いますが、「パパの育児参加」を促したいなら、そこはちょっとだけ我慢が必要。少しずつ育児に参加してもらえるように、言い方を工夫したり、感謝の気持ちを伝えたりしながら、まずは簡単なことからお願いしてみてはいかがでしょうか?
2016年06月02日「中高一貫校で、のびのびと思春期を過ごしてもらいたい」「内気な性格で内申点が心配だから、学力だけで判断してくれる私立中学も視野に入れたい」など。わが子を地元の公立中学ではなく、私立中学に通わせたいと考える親は少なくありません。中学受験をするなら、それなりの対策が必要です。私立に行きたいのか、公立がいいのか、小学生の本人には判断がつけられませんから、親がわが子の資質を見極めてあげる必要がありますよね。でも、どうやって? そこで、わが子の中学受験を経験された先輩ママふたりにお話を伺いました。■私立中学のメリットは?まずは、私立中学のメリットを聞きました。ひとり目は、損愛保険会社にお勤めのBさん。中学1年生女の子のママです。ご本人も中学受験の経験者だそう。「夫も私立の中高一貫校出身です。だから、娘が生まれたときから中学は私立、という選択肢が漠然と頭のなかにありました。決め手となったのは、地域の公立中学の評判があまりよくなかったことですね。私学は、それぞれ教育に関する考え方の打ちだしがあり、それに共感した家庭の子どもが通っています。また、通っているうちに、子どもの考え方や発想の生みだし方も似てくる。家族や友だちと話が合いやすいというのは大きなメリットだと思います」中学2年生の息子さんがいるCさんも、「中学受験をさせる家庭は、教育に対する考え方が似ていると思います」と言います。「子どもにしても“勉強して当たり前”という感覚が身についている。そういうお友だちと生涯を通して付きあえるというのはメリットですよね。うちの子は、わりと周囲の環境に流されやすいタイプ。わが家では、いいお友だちと出会えそうな場所として、私立中学を選択しました」(Cさん)■受験勉強をスタートさせたのはいつごろ?では、いつごろから中学受験の対策を始めたのでしょうか。高学年から、というのが一般的なようですが…。「わが家の場合、3年生の終わりの春休みに大手の中学受験塾に通わせました。でも、授業についていけず、4年生の春には別の塾へ。ひとクラスあたりの人数が多い塾は娘に合わないようだったので、最終的には少人数制の個人塾を選びました。6年生の追いこみの時期になると、土日はお弁当を持って塾に通い、塾が終わると家庭教師にも来てもらって勉強漬け。そのおかげで普通の成績だった娘の成績はメキメキとあがり、学校の通知表もオール5になりました」(Bさん)Cさんも、正式な入塾は3年生の終わりの春休みだったといいます。「ただ、早くから塾というものに慣れさせたほうがいいと思い、その塾が小学低学年を対象に行っていた1日体験講座や、理科実験プログラムに2年生のころから参加させていました。先生とも顔なじみになり、親身になってくださったので、息子も居心地がよかったようです」■志望校選びのポイント「やはり、子どもと学校の相性は大切ですよね」というのはCさん。「少なくとも中高6年間は通う場所です。大学の付属校に入学し、エスカレーター式で大学まで進学すれば10年間ですから、そこが本人の学生生活のメインになります。その学校の建学精神や校風がわが子と合っているのか、は熟考しました」(Cさん)退学率も調べたそう。「万が一、学校の勉強についていけなかった場合、どういうフォローをしてくれる学校なのかを親が事前に知っておくことは大切だと思います」(Cさん)Bさんは、自宅から1時間以内で通える範囲の私学の学園祭や体育祭を娘さんとめぐり、本人が行きたいと思った学校を志望校に決めたそうです。「娘が選んだ学校は5つありました。受験日が重なってしまったので、実際に受験をしたのは、そのうちの2校です。どちらも合格をいただくことができましたが、最終的に本人がより入学したい学校を選びました。学校生活は充実しているようです。同級生のお友だちも、口をそろえてこの学校に通ってよかったと言っています」(Bさん)子どもの資質を見極めるのと同時に大切なのは、本人の意見を尊重すること。子どもの「これから」を考えるにあたって、心に留めておきたいことですよね。(マムズラボ)
2016年06月02日いつの時代も子どもたちに愛され続ける「はたらく乗り物」。電車や工事車両などシリーズ化された乗り物絵本は本屋さんでも大人気! たくさんの種類があるので「どれを選べばいいの?」と悩んでしまうママもいますよね。そこで、編集部イチオシの「男の子が大好きな乗り物絵本」をご紹介! 見たことのない、わくわくする景色を楽しめるものや、生活を便利にする、はたらく車たちのリアルな描写など、存分に乗り物が楽しめる絵本を厳選してお届けします。■おでかけ版 新幹線のたび with English作・絵:コマヤスカン/出版社:講談社 「おでかけ版 新幹線のたび with English」(絵本ナビ紹介ページ) 青森から鹿児島まで、はるかちゃんとお父さんの日本縦断の旅にお供できる1冊。まるで新幹線の車窓風景のように、地形や山々、湖、半島などが解説付きで楽しめます。旅行が難しいときには旅行した気分になれますし、子連れ旅行のガイドブックにもおすすめです!■しんかんせんでいこう 日本列島 北から南へ作・絵:間瀬 なおかた/出版社:ひさかたチャイルド 「しんかんせんでいこう 日本列島 北から南へ」(絵本ナビ紹介ページ) 北海道から九州までつながった新幹線! この絵本では、はじめから読むと北海道→九州、おわりから読むと九州→北海道と、どちらから読んでもつながるように書かれており、出発地の異なる2通りの新幹線の旅を楽しむことができます。新幹線だけでなく、各地の在来線や私鉄まで細かく描かれている、電車好きにはたまらない絵本です。■どうろこうじのくるま作・絵:こわせ もりやす/出版社:偕成社 「どうろこうじのくるま」(絵本ナビ紹介ページ) はたらく車好きの子どもにとって、車には「まえ」「うしろ」「よこ」と、それぞれ違った魅力があるようです。アームの先についた「バゲット」や「うんてんせき」「ナンバープレート」など役割の説明もあり、正確に描かれた車体がとてもクールでかっこいい! と、ママたちからも高い評価を得ているようです。 ■くうこうで はたらくくるま作・絵:こもり まこと/出版社:教育画劇 「くうこうで はたらくくるま」(絵本ナビ紹介ページ) 飛行場には飛行機だけでなく、給油車にトーイングカー、空港バスなど、たくさんのはたらく車がいます。こうしたはたらく車のサポートがあってこそ、飛行機も安全に飛び立つことができるんだ、と学ぶことができますね。パイロットを目指すお子さんにもぴったりです!■おやすみ、はたらくくるまたち文:シェリー・ダスキー・リンカー/絵:トム・リヒテンヘルド/訳:福本 友美子/出版社:ひさかたチャイルド 「おやすみ、はたらくくるまたち」(絵本ナビ紹介ページ) 乗り物好きな子どもを興奮させることなく眠りへと誘う「おやすみ絵本」。昼間は元気に働く車も、日が沈むころには仕事を終え、お気に入りのぬいぐるみを抱っこして、布団をかけてスヤスヤ…。「僕(私)と同じように車たちも眠るんだ!」と驚く子どもに、ほっこりさせられるかも。優しいタッチのイラストと、眠りにつこうとする車たちの様子に自然と眠気をさそわれる… そんな1冊となっています。今回ご紹介した乗り物が登場する絵本には、子どもの好奇心を刺激する内容がたくさん盛り込まれています。好きなものを楽しみながら、自然と知識が身につくのは親としても喜ばしいことですよね。細かな部分がわかりやすいように描写を繊細にしたり、あらゆる角度からの表情をとらえてみたり、絵本を読んだ後で乗り物が「もっと好きになる」お子さんも少なくないはず! 乗り物好きになる最初の絵本にもおすすめです。データ協力: 絵本ナビ
2016年06月02日どうもこんにちは、栗生です。1歳4ヶ月になる我が家の赤子は食欲旺盛。なんでも自分でやりたいお年頃ということもあり、私の手からスプーンを奪い取って、意欲的に口に運びます。それはいいのですが、とにかくご飯粒やおかずの食べこぼしが、そこらじゅうに飛び散るのが少し面倒なことも。それが1歳児という生き物なので、まあそういうものだと諦めて、母は飯粒を拾うわけです。しかし、拾いきれなかった米粒が、気がつくとベランダや布団の上など、もうそれ圏外でしょ?というようなところにも落ちてるんですよね。先日なんて、衣替えで出してきた夏物衣料にまでこびりついてたんですよ。刺繍だかスパンコールだかのごとく、さも「元からついてましたよ~」というような顔をして。1歳児の飯粒の拡散力は半端ないな~なんて思った次第です。でも、おかしい。去年の夏、今の1歳児は0歳だったはず。離乳食も初めていない月齢です。じゃあ、どうしてここに…? と考えて凍りつきました。私の口からこぼれ落ちて、夏の間ずっと服にこびりついてた…そういうことなのかと。いや~、怖いですね~。以上、初夏のプチ怪談でした。今日のカルタ「飯粒が、いたるところに落ちている」
2016年06月01日もうじきやってくる梅雨の季節。洗濯物は乾かないし、家の中はジメジメ…と、ちょっと憂鬱な時期ですね。そして、雨の日に小さな子どもを連れておでかけをするのは、これまた大変。思いもよらない事故やトラブルが起こることもあるようです。そこで今回は、実際にママたちが経験した雨の日のおでかけトラブルをご紹介。梅雨の季節に突入する前に、どのような注意が必要なのか考えておきましょう。■あわや大惨事!「かなり雨が降っていたのですが、せっかくの休日ということで3歳の息子と一緒に歩いて買い物にでかけようとしました。息子はレインブーツを履いておでかけするのがうれしかったようで、私より先に一人で外に出ようとして玄関先で滑って転倒。幸いケガはなかったものの、かなり派手に転んだのでヒヤッとしました」こちらは、IT関連企業で働くママ、Jさんの体験談。大人にとっては鬱陶しいだけの雨でも、いつもと違う風景にはしゃいでしまう子どもは多いので注意が必要ですね。まずは、「雨の日は足元が滑りやすくなるから危険だ」ということを、しっかり子どもにも教えておくこと。レインコートのフードで視野が狭くなったり、慣れないレインブーツで歩きにくかったりするので、「雨の日は普段より注意しておでかけしないといけない」ということを、おでかけ前に子どもに伝えておきましょう。■まさか倒れるとは…「雨があがったので、自転車に子どもを乗せてスーパーへ。駐輪場に自転車を停めて子どもを降ろして店の入り口へ向かおうとしたとき、きちんと停めたはずの自転車が倒れました。前輪が側溝のフタにのっていたため滑ったようで…。もう少しで子どもに自転車が当たって、大ケガをさせるところでした」これは、30代の専業主婦Hさんの体験談です。きちんと停めた自転車が倒れるなんて、普段ならなかなか考えられないこと。しかし、雨の日は滑りやすくなっていますので、側溝のフタなどの滑りやすい場所への駐輪は避ける、子どもを降ろしたら自転車から少し離れた場所で待機させるなど、注意しないといけません。■レインカバーの注意点「雨の日に、ベビーカー&レインカバーでおでかけして、出先で濡れたレインカバーの処理に困ったことがあります。ショッピングモールに行ったのですが、店に入ってカバーを外して、『この濡れたカバーをどうしよう?』と…。とりあえず、しっかり水分を切ってからたたんでカバンに入れましたが、おかげでカバンの中はジットリ。こんなことなら、抱っこ紐にしておけば良かったと後悔しました」最後は、不動産会社勤務のSさんの体験談。レインカバーは便利ですが、お店などに入るときは困りますね。ベビーカー&レインカバーでおでかけするときは、濡れたカバーを一旦入れておけるように、ビニール袋などを持参するようにしましょう。また、濡れたカバーをつけたままお店などに入ってしまうと、床が濡れて危険です。カバーを外さないのであれば、入店前にカバーの水気を払って、タオルなどでしっかり拭いておくことをお忘れなく。危険の多い雨の日は、できれば家でおとなしくしておきたいところですが、そうとばかりも言っていられません。雨の日の子どもとのおでかけには危険やトラブルがつきもの。まずはそれを肝に銘じて、おでかけ前の準備、そして出先での行動には十分注意しましょう。
2016年05月31日■梅雨の季節は梅の季節今年も梅雨のシーズンがやってきます。梅雨は、「梅仕事」の季節でもありますね。この時期に旬を迎える「梅」は、梅干しや梅酒、シロップやジャムなど、いろいろ活用できて重宝です。毎年、自家製の梅干しや梅酒などを漬ける方も多いかもしれません。私が、ぜひともマスターしたいことのひとつに「梅干し作り」があります。わが家では毎年、祖父母が梅干しを作っていました。ご近所の方が分けてくださったお庭の梅の実を、庭先に広げたゴザの上に干し、畑のわきで育てた赤しそと一緒に漬け込むのが、わが家伝統のレシピ。祖父母が作る真っ赤な梅干しは、「保存が効くように」と、かなり塩分が強いのですが、その少々強めの塩気とキュッとした酸っぱさが、私の中での「梅干しの味」の基準となっています。90歳になる祖父が元気なうちに、おじいちゃんの梅干しレシピを教わって、娘と一緒に梅仕事を楽しみながら、その味を受け継いでいけたら…と、思い描いています。■梅には、酸性に傾いた体を整える効能が梅は、「医者いらず」と言われるほど、体に良い効能がたくさんあります。なんといっても、梅の特徴である酸味は、クエン酸などのさまざまな有機酸によるもので、疲労回復などに効果的です。また、果物の中でも、梅は栄養価がとても高く、タンパク質、カルシウム、カリウム、鉄などのミネラルや、ビタミンA・B1・B2・Cなども豊富。エネルギー代謝を高めるほか、老化防止や抗酸化作用、生活習慣病の予防などにも効果が期待できます。 ほかにも、ごはんやパンといった主食、肉や魚、お酒など、ふだん酸性に偏りがちな食事に対して、アルカリ性である梅は、体のバランスを整えるのによい食材といえます。小さな一粒に、たくさんの栄養や効能がぎゅっと詰まっていて、「医者いらず」と呼ばれるのも納得です。特にこれからの暑い季節には、さっぱり酸味のある梅が食欲を増し、胃の消化機能を助ける働きもしてくれます。梅干しなどは殺菌作用もあって、子どものお弁当にも加えてあげたいひと品ですね。梅は、青いうちは梅酒に、少し黄色く色づいてきたら梅干しに、完熟のものは梅ジャムに…と、熟し加減によって違った味わいが楽しめます。その時々の梅の様子を見ながら、子どもと一緒にいろいろな梅仕事をしてみるのもいいですね!
2016年05月31日母になって、人生で初めて保護者という立場になり最も驚いた事は地方自治体からやってくる定期予防注射の種類とその数。1歳になるまでに受けた方が良いとされる予防注射の種類はなんと4種類以上もあり、それぞれ2本、3本と定期的に打ち続ける必要がある。そのどれもがあまり馴染みのない名前…。例えば「ヒブ」や「ロタ」解説には初めて見る病原菌の名前ばかりが登場し、わたしはまるで高校受験で元素記号を暗記する学生のような気分になった。最初「ヒブ」と聞いたとき、わたしはハブやマムシの一種かと思った。そして、「ロタ」はロリータの省略系のようなサウンドで、どちらも何を予防するものなのか説明を読まなければ全く分からない名称。わたしが幼かったころには聞いた事もない病原菌の数々に、本当にこの注射は必要なのだろうか?という考えも出てくる。できることなら風邪すらも引かぬような丈夫な身体になってほしいと願うけれど、あの小さな身体に何本も注射を打つなんて大丈夫なんだろうか…。きっと母になったばかりの女性なら、同じ気持ちを持った事があるに違いない。この注射一本、わたしの選択で、わが子の人生を左右する事になるかもしれないと、この決断をとてもとても重荷に感じた。両親にも相談をし、悩みに悩んだあげく、結局わたしは無料で受けられる予防接種を4本受ける事にした。病院の窓口で受付を済ませ、息子の名前を問診票に記入する。初めての予防接種、息子はいつもと変わらない様子。先生を前にしても、わたしの膝の上で安心しているようだ。これから痛い注射を打たれる事を知らず、かわいそうにのお。「はい~腕を出してくださいねぇ。ちょっとチクッとしますよ~。」と、先生。この感じ、幼少期を思い出す。小学生のころ、わたしは注射が大嫌いだった。今度は自分の番でなく、息子の番。わたしにも守りたい存在が出来たということか! あぁ、感慨深い。先生が注射をチクンと息子の腕に刺す。なんともなかったようなボーッとした表情でいた息子だけれど、数秒すると痛みにやっと気付いたのか「びえ~ん」と泣き出した。やっぱり、痛いよなあ…。すぐさま抱き上げ、頭をなでてやるとすぐに泣き止む息子。母という存在は、こどもにとって大きな安心材料になるのだなぁと感じた。病院を出ると、外はお天気が良く気持ちのよい風が吹いていた。息子のやわらかな髪がふわふわと揺れる。わたしはその髪をなでながら、この子が大人になるまでに、わたしはあと何回この子の人生の選択をお手伝いするのだろう。と、ぼんやりと近い未来のことを考えるのだった。つづく次回は「息子、初めて風邪を引く」をお届けします。
2016年05月30日週末や夏休みに子どもを連れてお出かけしたいけれど、水族館やテーマパークに出かけるたびにかかる出費が痛い…。今回は、そんなママたちのお悩みを解消する、お金をかけずに遊べるスポットを紹介します。お金のかからない遊び場というと、すぐ思い浮かぶのは児童館や図書館ですが、ほかにも次のようなスポットがあります。■大学ちょっと意外かもしれませんが、じつは大学でも、子どもが参加できる体験イベントが開かれています。赤ちゃんや小学校入学前の小さな子どもがいるママには、教育学部の幼児教育課程や保育士養成コースを設置している大学・短期大学が狙いめ。これらの施設では、遊びの広場や読み聞かせ、工作教室、コンサートなどの親子向けイベントを定期的に行っていることが多く、アカデミックな雰囲気の中でのびのびと遊びながら、学生との交流も楽しめます。小学生以上なら、さらに選択肢は広がります。特に夏休みには、全国の大学で、大学や学部の特徴を活かした子ども向け、親子向けイベントや公開講座が盛りだくさん。たとえば、理系の大学では、科学教室やプログラミング体験、ラジオやロボットづくり、農学部や農業大学では牧場体験や野菜の食べ比べ、音楽大学では楽器の演奏…というように、子どもの興味や将来の夢に合わせて選べるのがうれしいポイントです。イベントによっては参加費や材料費がかかるものもありますが、ほとんどが無料もしくは低料金。詳しくは、近場の大学のサイトをチェックしてみましょう。 ■工場見学全国のさまざまな企業が無料での工場見学を実施していますが、親子で参加するなら、グリコ、明治、森永製菓、森永乳業といった製菓メーカーの工場見学がおすすめです。おなじみの商品の製造過程が身近で見られる上、お土産がもらえたり、試食できたりする場合もあり、子どもは大喜び。小学生以上なら、社会科見学としても最適です。工場見学は予約制になっている場合が多いので、行ってみたい人は、企業のサイトなどで予約方法をチェックして、早めに申し込みを。■フリーマーケット子どもが3、4歳以上になると、もれなく始まるおねだり攻撃。特に、おしゃれに目覚めた女の子の場合、洋服に靴、小物にヘアアクセサリーとほしがるアイテムも幅広く、デパートや衣料品店に行く度にため息をついているママも多いのではないでしょうか。とはいえママだって、たくさんのファッションアイテムが欲しい女心は十分に理解できるはず。できることなら、いろいろ揃えてあげたいですよね。そこでおすすめなのが、フリーマーケット。無料ではありませんが、ブランド物の子ども服が数百円程度でゲットできることも。2,000~3,000円あれば、十分にお買い物欲を満たせるでしょう。子どもが保育園や学校に行かない休日は、食費やおやつ代などの生活費も増えがち。ママの工夫と情報収集でレジャー費用を上手に節約して負担を減らしながら、今だけの思い出をたくさんつくってあげましょう。
2016年05月29日育児に遅れと混乱が生じてる !!
距離感ゼロの義母
PUKUTY(プクティ)只今育児奮闘中!