皆さんは、子どもの言葉に感動した経験はありますか?今回は「両親を亡くし養子として育てられた少女」にまつわる物語とその感想を紹介します。イラスト:エトラちゃんは見た!正月の義実家で…事故で両親を亡くした幼い姪を養子に迎え、娘として育て始めた主人公と夫。数年後、そんな主人公一家が、正月を義実家ですごしていたときのことです。娘が生まれたばかりの義弟の息子を眺めていると…。義弟の嫁が「赤ちゃん可愛い?」と娘に聞きました。そして「他人の子より、お腹を痛めて産んだ子が1番可愛いんだよ」と教え始めたのです。主人公と夫はその発言に嫌な予感がして、止めようとしましたが…。心ない言葉出典:エトラちゃんは見た!幼い娘に向かって、心ない言葉をかけた義弟の嫁。家族は娘をかばって激怒しましたが…。娘は笑顔で「お空のパパとママもいるけど、今のパパとママは可愛いって毎日言ってくれるから寂しくない」と言ったのです。しっかり愛情を受けとってくれていた娘の一言に、主人公は涙するのでした。読者の感想養子にとった姪を我が子として育てるのは、幸せもありつつ不安もあったでしょう。そんななか、主人公と夫の愛情を素直に感じてくれていた娘の一言に涙が出ました。(30代/女性)娘がしっかり理解していて、主人公夫婦の愛情を受け止めているのが分かりますね。義弟の嫁の心無い言葉にはショックをうけました。(50代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(愛カツ編集部)
2024年02月07日■これまでのあらすじ恋人の太一と結婚が決まり、風花は結婚の準備中。しかし、そんな幸せなはずの時期に、太一が子どもの頃離婚し、最近冴子という女性と再婚したという義父に振り回されていた。ある日、義父が結婚祝いに風花たちを高級ホテルのレストランに招くが、お祝いの席で冴子は太一に「相続放棄をしてほしい」と言ってくる。受け入れる太一だったが、実は義父に82万円というお金を、風花に報告もせず渡していたことが発覚。それをキッカケにふたりは義父のお財布事情を疑い太一が義父の経営するゴルフ場を訪ねるが、そこには冴子がいて…。風花は、冴子にも義父とは別の思惑があるのではないかと勘繰るのだった。遺産相続の件といい、今回の養子縁組の件といい、わざわざ私と太一の目の前でお義父さんに大事な決断をさせようとする冴子さん。愛する冴子さんの頼みとはいえ、大事なひとり息子である太一との縁を気にしているお義父さんは、なかなか決断に踏み切れないでいるようです。冴子さんは優しそうな素振りをしながらも、ジワジワとお義父さんを追い詰めていきます。私たちの嫌な予感が当たっていないといいのですが…。次回に続く(全21話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています
2024年02月04日義母と子どもとともに従順な妻のアキを捨てた夫から、すべてを奪い返すまでの逆転劇。交際中からアキを都合よく扱い、アキが妊娠すると雲隠れしたナオヤ。しかしナオヤの母は、アキの子どもを産みたいという気持ちを優しく受け入れてくれます。義母の助けを借り、アキはナオヤと結婚することに。流れのまま結婚したものの、ナオヤよりも義母と過ごす時間に幸せを感じるアキ。ナオヤとの間には溝があり、いつしかナオヤは勝手に仕事を辞めて遊び歩くようになります。ナオヤを見限る決心をしたアキですが、ナオヤは話し合いにも応じず家を出て行ってしまったのでした。涙にくれたアキでしたが、これからも義母といっしょに住む決意をします。そんなアキに、義母は養子縁組を持ち掛けます。■前回のあらすじ義母もまたアキを娘のように思っていると言います。自分が亡くなった後、ナオヤが遺産をすぐに使い果たしてしまうのを心配した義母は、アキと養子縁組をすることを提案します。こうして義母と親子になった義母と息子と暮らしていくため、アキの決意無事に手続きを終え、晴れて法律上の親子に。またうっかりネガティブ発言が出たアキですが、義母と息子のためにも変わりたいと思う様になりました。次回に続く 「裏切り夫から全て奪ってやった話」(全104話)は21時更新!
2024年01月17日皆さんは、子どもの言葉に涙を流した経験はありますか?今回は「娘の一言」にまつわる物語とその感想を紹介します。イラスト:エトラちゃんは見た!幼なじみ夫婦の娘を養子に幼なじみと兄が結婚して、家族ぐるみの付き合いをしていた主人公。しかし兄夫婦は、娘を出産したあとに事故で亡くなってしまいます。主人公は夫と相談して残された娘を養子として迎え入れることを決め、愛情を注いで育てました。そしてある年の正月、主人公は義実家での集まりに参加することに。すると義弟の妻が、娘に向かって「他人の子」と言い放ったのです。周りは激怒して、義弟の妻を責めるのですが…。娘の一言出典:エトラちゃんは見た!娘は笑顔で「他人の子じゃないよ」と言ったのです。主人公は娘の言葉に救われ、涙を流したのでした。読者の感想大切に育てたその愛情が、主人公たちから娘にきちんと伝わっていたのですね。血の繋がりは気にせず、幸せに暮らしてほしいと感じました。(30代/女性)「他人の子じゃないよ」という娘の純粋な言葉に感動しました。これからも主人公の愛情をしっかりと感じながら、すくすくと成長してほしいです。(20代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(愛カツ編集部)
2023年12月26日兄弟が多いと性格や能力など、比べられることもありますよね。中には、他の兄弟を侮辱し一番優秀な子を養子に欲しいと言ってくる親戚もいて……。今回は、登録者数90万人超えの大人気Youtubeチャンネル「エトラちゃんは見た!」で配信された創作漫画動画『“お前の子を1人うちにくれ”と兄が……』の中から、話の展開を予想していただく漫画クイズをお届けします!三男が養子になったのは……子どものいない伯父夫婦の養子となった三男ヒイラギ。その後本家を乗っ取り、伯父夫婦の生活を最低限に管理しながら、自分自身も幸せな結婚生活を送っていますが……。ここでクイズです!伯父夫婦を極限まで追い詰めたヒイラギ。なぜそこまでしたのでしょうか?ヒントは、伯父夫婦の兄弟たちへの態度です……。伯父夫婦は……正解は、自分たち兄弟をペットのように扱っていたから!気に入った子どもは自分たちのお飾りにし、そうでない兄弟は侮辱する伯父夫婦に、憎しみを抱いていたヒイラギ。そのため、自ら伯父夫婦の懐に入り込み、内側から崩壊させようとしていたのでした。こんなときどうする?伯父夫婦の態度を見たら、誰でもいい気分はしませんよね。今回のヒイラギは、一見クールに見えていましたが、誰よりも兄弟のことを考え、大事にしていました。子どもたちをペットのように扱う伯父夫婦……、あなたならこんなときどんな対処をしますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@エトラちゃんは見た!)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年08月01日いくら親戚と言えども、自分の家族をバカにされたら頭にきますよね。中には、養子は優秀な子がいいと注文をつけてくる親戚もいて……。今回は、登録者数90万人超えの大人気Youtubeチャンネル「エトラちゃんは見た!」で配信された創作漫画動画『伯父夫婦に兄弟を奪われた話』の中から、話の展開を予想していただく漫画クイズをお届けします!伯父夫婦の養子となった三男ある日、子どものいない伯父夫婦から、兄弟の中で一人養子に来てくれと頼まれたカリンたち。はじめは次男のクロキが行く予定でしたが、三男ヒイラギの方が優秀と知り、養子をヒイラギに変え……。ここでクイズです!伯父夫婦の所有する土地や家屋を次々と売却させたヒイラギ。このあと一体どうなったでしょうか?ヒントは、伯父夫婦の描いていたものとは違う未来になりました……。復讐のため養子に……正解は、伯父夫婦の財産を掌握した!養子になった後、お見合い結婚をさせられたヒイラギ。しかし、妻が不貞を働くように仕向け、それを正当な理由として離婚したのでした。こんなときどうする?ヒイラギの言うことをいともあっさり聞くなんて、伯父夫婦はよほど信頼を置いていたのですね。今回のヒイラギは、適当なことを言って伯父夫婦をそそのかし、財産をすべて取り上げてしまいました。優秀な子を養子にしたがる伯父夫婦……、あなたならこんなときどんな対処をしますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@エトラちゃんは見た!)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年07月13日「ゴイゴイスー」のギャグで知られる、お笑いコンビ『ダイアン』の津田篤宏さんの妻である、りえさんが、2023年6月22日にブログを更新。『養子の話』と題し、津田さんの本名が津田ではないことを、つづっています。ダイアン津田の本名は『津田』じゃなかったりえさんは、自身と津田さんが、りえさんの母方の祖母の養子になっていると説明。津田さんの本名は、実は『石村』なのだそうです。2006年に結婚した当時は、祖母の養子になるという考えはなく、2人の苗字は『津田』になっていました。しかし、その後妊娠した子供が男の子だと分かると、りえさんの祖母が「石村性が誰もいなくなるから継いでほしい」と提案。話し合いの結果、夫婦で祖母の養子になることを決めたのだといいます。りえさんが『津田』を名乗っていたのは、結婚してから1年半の間だけだったそうです。2023年6月現在も、お笑いタレント『津田篤宏』として活動している津田さん。りえさんは、祖母の養子になることを決めた津田さんについて、こんなふうに思いをつづっていました。津田性じゃなくなる寂しさは少しあったかもしれませんがお仕事は津田で続けさしてもらってるので本名をいうことの方がいまだに少ないかもしれません祖母の希望を聞いてくれて養子になってくれて一緒に住んでくれて…感謝していますダイアン津田嫁オフィシャルブログ「ごいごいすー!!な毎日」ーより引用津田さん自身も、バラエティ番組などで養子になったことを明かしており、ファンの間ではよく知られたエピソード。ですが、りえさんの視点から見た『養子の話』には「素敵」「なんかいいですね」とのコメントが寄せられました。また、津田さんの本名を初めて知ったという人たちからは「意外だ」と、驚く声も上がっています。・養子の話はよく聞いていましたが、妻の視点から聞くと、またなんかいいですね。・本名は『津田』じゃないんだ!びっくりしました。・ダイアンのファンならもちろん本名のことは知っているけれど、りえさんの想いが素敵。夫婦になるということは、家族としてともに人生を歩んでいくために、さまざまなことを決断しなければなりません。養子のエピソードからも、普段から津田さんとりえさんが、お互いを尊重し合って過ごしていることが伝わってきますね。[文・構成/grape編集部]
2023年06月24日親戚や兄弟夫婦から、「子どもを一人養子に欲しい」という話をされたらどうしますか?中には、自分たちの見栄のために、養子にする子どもを選ぶような人もいて……。今回は、登録者数90万人超えの大人気Youtubeチャンネル「エトラちゃんは見た!」で配信された『伯父夫婦に兄弟を奪われた話』の中から、話の展開を予想していただく漫画クイズをお届けします!養子に行くと言い出し……子どものいない伯父夫婦から、兄弟の中から養子に一人くれと言われたカリンたち。はじめはクロキの予定でしたが、突然優秀なヒイラギにしたいと言い出したため、ヒイラギは承諾したのですが……。ここでクイズです!「ちょっと考えがある」といって養子になったヒイラギ。10年後一体何をしたでしょうか?ヒントは、優秀だからこそできたことかもしれません……。養子となった後……正解は、本家を崩壊させた!伯父夫婦が所有する土地や家屋を、うまく話をして手放させたヒイラギ。さらに伯父夫婦の決めた人と結婚もしましたが、愛のない結婚で妻が散財し、それを理由に離婚できたのでした。こんなときどうする?伯父夫婦を追い詰めるために、10年もかけるとは、かなり用意周到な計画ですよね。今回のヒイラギは、自分や兄弟をモノ扱いし、バカにした伯父夫婦に目にもの見せました。自分たちの見栄のために養子が欲しいという伯父夫婦……、あなたならこんなときどんな対処をしますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@エトラちゃんは見た!)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年06月02日子どもがほしくて不妊治療をしていたけれど、授かることができなかったわが家。夫婦での話し合いの末、特別養子縁組の道に進むことを決めました。しかし、特別養子縁組は世間では少数派。子どもを迎える前にさまざまな不安や葛藤がありました。実際に迎え入れると……。 ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=“新しい家族のカタチ”について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声を紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。 会った瞬間にわが子を愛おしく思えた子どもを迎える前「血縁のない子を愛せるのか」と不安に思ったこともありました。しかし、あんなに心配していたことなのに子どもに会った瞬間、あまりのかわいさに血縁のことなんて全く気にしなくなったのです。日増しに愛おしくなるわが子。しかもその現象は、私だけではありませんでした。私の両親は反対こそしませんでしたが、特別養子縁組の道に進むと報告したとき、血縁についてはかなり心配していたようです。しかし、わが子を見た瞬間から、デレデレになった両親。血縁は関係なく子どもの存在自体が、みんなを笑顔にしてくれていると実感しました。 周りがすんなり受け入れてくれた「人と一緒」を好むこの日本において、子どもが好奇な目で見られるのではないかと心配で、特にママ友に特別養子縁組のことを言うのは憚られていました。しかし話のつじつまが合わなくなるので、思い切ってママ友に伝えてみたのです。すると「いーね! 自分の子にはかわりないもんね!」とこちらが拍子抜けするほど自然な反応で受け入れてくれました。現在は、特別養子縁組がメディアで特集されたり、多様性を尊重する時代に変化したりしていることで、特別養子縁組が世間に認められやすくなっているのだと感じています。世間が受け入れてくれていると分かるととてもうれしく思います。 同じ境遇の心強い仲間ができた特別養子縁組をしたことで、同じ境遇の方と出会う機会が増えました。定期的に会ったり連絡をとったりして交流しています。「真実告知すすんでる?」「ママ友や園に特別養子縁組のこと言った?」など悩みを共有したり励まし合ったりしています。この関係が子ども同士のつながりになれば、将来親に言えない養子特有の悩みを共有できる仲間になることもできると考えています。同じ境遇の仲間はとても心強くかけがえのない存在で、わが子も私も会うのが毎回楽しみで仕方ありません。 子どもを迎える前は、さまざまな不安や葛藤がありましたが、あのとき特別養子縁組の道に進むと決めたからこそ、現在は笑顔で毎日を過ごすことができています。特別養子縁組は子どものための福祉制度で、決して養親の利益のためのものではありません。それでもわが家に笑顔を運んでくれたコウノトリのような特別養子縁組制度に、感謝の気持ちでいっぱいです。著者:小野華特別養子縁組で子どもを迎えた一児の母。介護や福祉のジャンルを中心にライターとして活動中。
2022年05月20日不妊治療で悩んだ末、特別養子縁組で子どもを迎えることにしたはるさん(@haru25_s)。生後5日目の娘さんを家族に迎え、現在は、はるさん、旦那さん、娘さんの3人家族。今、子どもを迎えて子育てに奮闘しつつ幸せいっぱいな日々を過ごしています。しかし、特別養子縁組ならではの日常生活の困りごとや悩みもあると言います。そのリアルな日常をお話ししてくれました。 ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=“新しい家族のカタチ”について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声を紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。 特別養子縁組とは特別養子縁組制度とは、さまざまな理由で実親と暮らすことができない子どもを自分の子どもとして迎え入れる制度のこと。新たな養親子関係を築き、温かい家庭環境の中でその健全な養育を図ることを目的としています。家庭裁判所の審判によって法的にも親子関係を結ぶため、子どもが生涯にわたり安定した家庭を得ることができます。 はるさんのきっかけはるさん夫婦はもともと妊娠の可能性が低かったことから、結婚後すぐに不妊治療をスタートしました。しかし、3回顕微授精にトライしたものの、3回とも着床せず……。3回目の結果を聞いたとき、夫婦で話し合いをして、養子縁組にシフトすることにしました。そして、生後5日目の女の子を家族に迎え入れることになったのです。 特別養子縁組のリアル特別養子縁組で子どもを迎えた家族には、日常生活でちょっと戸惑うこともあるそうです。はるさんはこんなことを話してくれました。 「どこの産院で産みました?」というなにげない質問に困惑 はるさんは、初めて会った人、関係の浅い人に、どこまで話したらいいのか悩んだことがあるそうです。「娘の定期健診で病院に行ったとき、戸惑うことがありました。待ち時間に、隣に座っていた初めて出会ったママさんとお互いの赤ちゃんの月齢などについて、会話をしました。そしてそのママから『どこの産院で産みました?』と聞かれたのです。特別養子縁組で娘を授かったことを人に隠すつもりはありませんでした。しかし、このママさんは今日会ったばかりの人。こういう場合にも本当のことを言った方が良いのかと悩みました。ひとまず『県外なんです』と回答したところ、今度は『里帰り出産ですか?』という質問がきてしまいました。私の実家は県内。しかもすぐ近くだったんです」 このとき、「実家はどちらですかと聞かれたらどうしよう……」「このままでは話のつじつまが合わなくなってしまう」「この親子がご近所さんで、ゆくゆく娘とこのママのお子さんが仲良くなったら……」 そんなことがはるさんの頭の中をめぐったそうです。 「そして意を決して、『特別養子縁組なのでこの辺の産院ではないんですよー』と軽く答えました。すると相手のママさんはいっきに表情が固くなってしまって。でも無理もないですよね。ビックリされたんだと思います。いつか何かのご縁でつながることがあるかもと思って事実を伝えてしまいましたが、結果的に相手のママさんを困らせてしまいました。 そのあとは、こういうときはどういう対応が正しいんだろうかと悩みました。けれど、娘のためにも堂々としていたいし、それに、近所の病院だったこともあり、いつどうこの方とつながるか分からない。やっぱり嘘はつかなくてよかったと思っています」 最近は芸能人などの特別養子縁組の公表などもありますが、まだまだ日本では特別養子縁組の利用は少なく、相手のママさんも想像していなかったのかもしれませんね。 「特別養子縁組や里親であることがさらっと言えるぐらい、世の中で一般的なことになればいいな」とはるさんは改めてそう願ったと言います。 真実告知のタイミングは突然やってくる!?子どもには自分の出自を知る権利があります。「真実告知」とは、子どもに、生んでくれた人がいること、生んでくれた人にはいろいろな事情があって育てられないこと、自分たち養親が家族となることを心から望んで迎え入れたという真実を伝えること。子どもの生い立ちを親子で受け止めていくための行いでもあります。 「告知というと1回かな? と思いがちですが、年齢に合わせて伝えていくんです。私たちも何度も何度も折にふれて娘の成長に合わせた表現で伝えています。」とはるさん。 「物心つく前から、真実告知に関する絵本を読み聞かせたり、地図を見せて『〇〇ちゃんはここで生まれたんだよ。』『△△ママ(実母さんのお名前)から生まれたんだよ』と伝えてきました」 しかし、娘さんからある日突然「〇〇は△△ママから生まれたー?」と聞かれたときは焦ったと言います。 「朝、園へ自転車で送迎中だったのもあって、内心、『え? 今その話? どうしよう、この忙しい朝に……。なんて言おう!』と……。そして迷った末、「うん、そうだよー♡」とだけ答えて、その日の夜にゆっくり話しをしました。自分たちから伝えるときは準備しているので落ち着いて伝えられますが、娘から突然聞かれて答えるというのは戸惑ってしまって。それからは、『こう言われたらこう言おう』と夫婦でシュミレーションをしたり、ひとりで練習したりしています」 はるさんは、娘さんが話したいとき、聞いてきたときにしっかり伝えられるように準備をしておくことも、特別養子縁組で子どもを迎えた親の役割だと実感したそうです。 「なんで言ってしまったの?」と実母から責められて…はるさんは、もともと知り合いには事実を伝えたいと考えていました。しかし、両親に反対されてしまって正解がわからず悩んだ時期もあったそうです。周りにどう伝えるか。これは特別養子縁組で子どもを迎えた多くのママパパたちが悩むことなのかもしれません。 「私は特別養子縁組は悪いことではないのだから、もともと隠すことではないと考えていました。隠すことは娘を否定することになってしまうのではないかと思っていたのもあります。実家の近所の方に『どこで産んだの?』と聞かれたのをきっかけに、特別養子縁組で迎えたことを話しました。すると、それを知った私の両親が、『どうして話したの? 娘ちゃんのことを考えたの?』と言うのです。私はなんで隠さないといけないの? と思い、とてもショックでした」 そうしてはるさんは、義両親にも意見を求めてみましたが両親と同じ意見でした。 はるさんは「隠したり嘘をつくことで娘があとから困ることになるのではないか。悪いことでも恥ずかしいことでもないのになぜ隠さなくてはいけないのか。自分の考えは間違っているのか?」と、とてもモヤモヤしたそうです。 しかし、仲の良い園のお友だち家族に、娘さんのことを話したとき、このモヤモヤは晴れたと言います。 「仲が良くなるにつれて、話のつじつまが合わなくなってくるので、思い切って話してみました。すると、『特別養子縁組の家族初めて知った! 身近にいるんだね!』『話してくれてありがとう。娘ちゃんがそっくりだからビックリした!』など、どの家族もとても自然に受け入れてくれました。そしてその後も何も変わらず接してくれています」 この経験から、やっぱり勇気をもって伝えてよかったと思っているそうです。 「娘には自分に自信と誇りを持って生きてほしい。でももしも将来、娘が傷つくことがあったら、いっしょに悩んで進んでいきたい」そうはるさんは言います。 「親に捨てられてかわいそうに…」悪気はないのだろうけれど娘さんを特別養子縁組で迎えたばかりのころ、生まれて間もない赤ちゃんの娘さんを見て、「親に捨てられてかわいそうに……」と言った方がいたそうです。 「特別養子縁組の考え方やイメージは人それぞれだから、このように思う人がいることは理解できます。けれど、私は『娘は幸せな子ども』だと考えているんです。実母さん、つまり娘を生んだママは、娘のことを想って、娘が幸せになる方法を選択しました。娘は、実母さんからも、育ての親である私と夫やその家族からも、愛されている。たくさんの方の愛に包まれた幸せな子だと思っています。実母さんは娘を捨てたわけじゃない。愛しているからこその選択だったはずです」 娘さんのごっこ遊びには、2人のお母さんが登場するそうです。「あなたには2人のお母さんがいるのよ。産んでくれたお母さんと育ててくれるお母さんよ」娘さんはごく自然なこととして受け止めているのですね。 「娘自身が『たくさんの人に愛されて私は幸せだ』と考えられるようになってくれたら、こんなにうれしいことはありません。他人がどう思おうと、娘がそう思えるような子育てをしていきたいと思います」 覚悟を決めて特別養子縁組を選んだはるさん。生後5日目で迎えた娘さんは現在未就学児で、すくすくと元気に育っているそうです。日々、悩むことはあるけれど、「正解は自分の心が決めるもの」。そう考えながら、はるさんは幸せな気持ちで子育てを楽しんでいます。 出典:厚生労働省「子供を育てたいと願う人へ特別養子縁組制度」政府広報オンライン「すべての子どもが健やかに育つ環境を。特別養子縁組制度をご存じですか?」今、家族のカタチは多様化しています。特別養子縁組や里親もその1つ。一人ひとりにあった「家族のカタチ」「多様な幸せ」が実現しやすい社会になりますように。 はるさんはInstagramから特別養子縁組について世の中の人に知ってもらいたいと、発信されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
2022年04月30日妊活したけれど、なかなか子どもを授からないあきママさん夫婦。早く子どもを授かりたくて、特別養子縁組の手続きも同時に進めておくことに。妊活して1年経った頃、無精子症であることがわかった夫は、妻のあきママさんに精子提供を受けることを勧めます。あきママさんはトラブルを防止するため、夫の考えを書面に残したいと言って書き始めました。そして、次に、あきママさんは夫にお金のことを話します。すると夫は……。 夫のお願いに、妻は…※個人間での精子提供・人工授精は経歴詐称や感染症、生まれた子の将来に、近親婚などのリスクがあります。 夫以外の人に精子を提供してもらうことについて、夫が承諾したことを書面に残しておきたいと言い出したあきママさん。つらつらと、メモし始めました。 そして次に、お金の話をし始めます。 説明をいていた夫は聞くのもつらくなり、「わかったよ。かかった分をその都度報告してほしい。」と言いました。 あきママさんは「私、超ステキな彼氏ができたよ!!ってなすくんに言って、ホテル代をもらうってこと? 正気?」と詰め寄ります。 それを聞いた夫は断固拒否。 二ヤリとしながら、だからお小遣いを値上げしてくれたらいいとあきママさんが言うと、今度は夫はあることをお願いしてきました。 それは、 「もしも俺よりその彼氏を好きになってしまったとしても、ちゃんと俺のところに帰ってきてね!」 というなんとも切実なお願いでした。 するとあきママさんは、 「絶対帰ってくるって言ってあげたいけど!! 恋は人をくるわせるからー!!」 と、正直に言ってしまいます。 「えーーーーじゃあダメだよ! 今までの話全部なし!! なしなし!!」 と夫。 お小遣いの値上げも、彼氏を作る話も、一気に流れたのでした。 ◇◇◇ あきママさんが彼氏を作る話はここでなくなりましたが、あきママさん夫婦は、AID(無精子症のカップルだけが受けられる第三者の精子を利用する人工授精)については、実際には選択肢のひとつとして考えていたそうです。夫婦の話題に上ることも多かったとか。不妊に悩む夫婦は年々増加しているといわれています。そして、子どもを授かる方法は多様になってきました。それだけに起こりうるトラブルもさまざま。しっかりと情報収集をして知識を深めておきたいですね。 ※本記事の内容は、個人の主観が含まれており、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:マンガ家・イラストレーター あきママ
2022年04月23日妊活したけれど、なかなか子どもを授からないあきママさん夫婦。早く子どもを授かりたくて、特別養子縁組の手続きも同時に進めておくことに。かつて、妊活中に無精子症がわかった夫は、精子提供サイトを見つけるとあきママさんにこういう方法もありじゃないかと勧めました。「他人の子を妊娠してもいいの?」と乗り気ではなさそうだったあきママさんですが、しばらく考えた結果、「じゃあ私、彼氏作ってもいーい?」と突拍子もないことを言い出します。あきママさんの真意とは……!? 突拍子もないことを言い出した妻…「私にとって理想の精子提供ってなんだろう。」 と考えてみたあきママさん。 「私の幸せのために協力したい、と思ってくれる方から精子を提供してもらえたらいいな。ということは、相手は私のことを好きっていうことになるのかな。私もできることなら好きな人の子どもを授かりたいし……。」 そんな風に思ったことから、「私、彼氏作ってもいーい?」と、夫に質問したのでした。 さらに、あきママさんは理想の精子提供者について、妄想をふくらませます。 夫は、「あきちゃんが子どもを授かるために彼氏を作りたいなら、応援するよ。」と目に涙をためて言いました。そして条件も突き付けます。 ※個人間での精子提供・人工授精は経歴詐称や感染症、生まれた子の将来に、近親婚などのリスクがあります。 他の人からの精子提供を受けるなら、その提供者とは両想いになる必要がある、だから、彼氏を作らないと実現しない、と言い出したあきママさん。 「ちょっと何言ってるのか分かんない」と夫は混乱します。 しかし、考えた結果、夫は愛する妻が、子どもを授かるためなのだから仕方がないと、涙目になりながら承諾してくれました。 けれど、「もし子どもができても、俺の子だとだまして欲しい」と言います。 「そんなことはできない」とあきママさん。 そんな不安定な夫を見てか、あきママさんは夫に「私が精子提供を受けるのがOKなら、そのことを書面に残して欲しい」と言いました。 もし離婚することになったとき、「俺の子じゃねーし!」などと言われて養育費トラブルなどに発展しないようにしたい、というのがあきママさんの目的のよう。 「言わないよ!!」 ますます追いつめられてショックを受ける夫をよそに、「公正証書ってやつ?」と、とっても冷静なあきママさんなのでした。 ◇◇◇ 特別養子縁組制度を進めるに至るまで、こんなふうにして、あきママさんとなすびさん夫婦は、「精子提供」についても議論していたのですね。なすびさんから勧めたものの、なすびさんはあきママさんの意見に引き気味の様子です。ご夫婦の両方が、心から納得のいく道が見つかるといいですね。 ※本記事の内容は、個人の主観が含まれており、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:マンガ家・イラストレーター あきママ
2022年04月21日「特別養子縁組への道」第11話。妊活してもなかなか子どもを授からないあきママさん夫婦。早く子どもを授かりたくて、特別養子縁組の手続きも同時に進めておくことに。そして時は夫が無精子症と診断を受けたころにさかのぼります。ある日、夫は精子提供のサイトを見つけてきました。しかし、妻、あきママさんの反応はとても冷ややか。そして、話を聞いたあきママさんはある質問を夫に投げかけました。夫は思わず固まってしまいます。あきママさんの質問とは……? 「特別養子縁組への道」第11話 ※「スワイプ」とあるけれど、次のページを見てね。 ※あくまでも作者のイメージです。※個人間での精子提供・人工授精は経歴詐称や感染症、生まれた子の将来に近親婚などのリスクがあります。※現在、日本産科婦人科学会は「非配偶者間人工授精(AID)」は登録した施設のみで実施することを認めています。 ※誤)見た方がいいんじゃない??→正)みた方がいいんじゃない?? ある日、夫のなすびが、精子提供を斡旋する民間サイトを見つけてきました。 浮かれるなすびと対照的に、冷ややかなあきママさん。サイトに対して、信用できるのかと懐疑的になっています。いろいろと不安な点を挙げました。 それでも、「絶対に子どもが欲しいならチャレンジしてみたほうがいいんじゃないか」と夫は言います。 するとあきママさんは言いました。 「じゃあさ、私、彼氏作ってもいーい??」 妻からの思いもよらない質問に、夫は固まってしまいます。あきママさんはなぜそんなことを言い出したのでしょうか。次回、夫にその真意を語ります……。 ※本記事の内容は、個人の主観が含まれており、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター あきママ
2022年04月19日「特別養子縁組への道」第10話。妊活してもなかなか子どもを授からないあきママさん夫婦。1日も早く子どもを授かりたくて、特別養子縁組の手続きも同時に進めておくことにしました。時は不妊治療の病院を訪れたときにさかぼのります。夫の検査の結果、無精子症であることを医師に告げられたあきママさん、家に戻って夫にそのことを伝えました。すると夫は無表情で……!? 「特別養子縁組への道」第10話 不妊治療の病院で、夫が無精子症であることを知ったあきママさん。 自宅に戻って、夫のなすびにそのことを伝えました。 そして、無精子症には、大きく分けて、精子はいるけど出てこないか、精子を作る力が弱いかないかの、2つのパターンがあること。泌尿器科に行って検査してくださいと言われたことも説明しました。 夫を気遣い、あえて淡々と伝えたあきママさん。 夫の冷静な反応に、少し困惑しつつも、 「私は今回結果が分かってよかったよ。やっと次に進める今の気分は超ハッピー」 と伝えました。 「あきちゃんがそれでいいならいいけど」 と夫。 このことが、あきママさんたち夫婦が特別養子縁組を視野に入れるきっかけになるのでした。 次回、夫が精子バンク提供サイトを見つけてきます。すると、思いもよらぬ反応があきママさんから返ってきて……!? ※本記事の内容は、個人の主観が含まれており、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:マンガ家・イラストレーター あきママ
2022年04月15日「特別養子縁組への道」第9話。妊活するもなかなか子どもを授からないあきママさん夫婦。1日も早く子どもを授かりたく、特別養子縁組の手続きも同時に進めておくことにしました。そして時は、妊活を始めて1年たったころにさかのぼります。1年間タイミング法でトライしても妊娠しないため、不妊治療の病院へ。まずは、夫の精子を提出します。そして、待つこと3時間……。名前を呼ばれ、ドキドキしながら診察室へ向かうあきママさん。まさか、医師から衝撃の事実を伝えられるとは、このときは知る由もありませんでした……。 「特別養子縁組への道」第9話 ※WHOは、正常な精子数の範囲を1ml当たり1500万個から2億5千万個としています。 1年間タイミング法を試すも妊娠しなかったあきママさんは、不妊治療の病院へ行きました。受付で夫の精子を提出し、待合室で3時間待ちました。 平日の昼間でも混んでいる状況を見て、不妊治療に通う人の多さを実感します。 そしてようやく名前が呼ばれると、「卵管造影検査」をすると思っていたあきママさんは、痛いのかなとドキドキ……。 しかし、診察室で医師から告げられたのは、夫、なすびの精子の検査結果でした。 「精子がですね、0匹という結果が出たんですね。」 一瞬、頭が真っ白になるあきママさん。冷静になり、 「1匹もいないんですか?」 と聞くと 「そうです。いわゆる無精子症です。」と医師は説明しました。 こうして、卵管造影検査などのあきママさんの検査は、夫の詳しい検査を終えてからおこなうことになりました。 次回、あきママさんは、夫、なすびにこの事実を伝えますが……!? ※本記事の内容は、個人の主観が含まれており、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:マンガ家・イラストレーター あきママ
2022年04月13日「特別養子縁組への道」第8話。時は妊活初期にさかのぼり、あきママさんが子作りデーだと夫を誘ったときのこと。「風邪ぎみだから」「薬を飲んだから」などと言って拒否する夫。次の月もまた、「今日もダメ」だと断ってきました。「まさかまた先月に引き続き風邪ひいたとか、薬を飲んだとか言うわけ?」そう、あきママさんが迫ると夫はワケを話し始めました。果たして、夫が拒否した理由とは!? 「特別養子縁組への道」第8話※似顔絵プレゼントクイズは実施していません。 ※イラストは作者のイメージです。 ※誤)タイミング方→正)タイミング法 このときの夫は、まだ、自分の精子についてなにも把握していなかったのです……。 ◇◇◇ 前回、子作りデーを拒否た夫。その理由はなんと、「素手でワックスがけをしたから」というものでした。 あまりにも慎重すぎる夫の姿勢に、「ボケー!」 怒るあきママさん。 そして、あきママさんは、夫に「私の卵が老けていくんだよ」と諭します。夫は納得し、それからは夫婦で真面目にタイミング法での子作りに励むも、1年間妊娠することはありませんでした。 次回、不妊治療の方針を決め直すために、検査を受けることにしました。あきママさんは、痛そうな卵管造影検査に覚悟をするのですが、なんとそこであることがわかります。そのあることとは……!? ※本記事の内容は、個人の主観が含まれており、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:マンガ家・イラストレーター あきママ
2022年03月31日「特別養子縁組への道」第7話。前回、実際に養子縁組で子どもを授かったというリスナーさんからDMが届き、候補の斡旋団体が見つかったと喜んだあきママさん。そして時は妊活初期に遡ります。「今日は子作りデー。」夫に伝えると、夫はあらゆる理由をつけて拒んできました。ショックを受けるあきママさん。しかし、夫は翌月も……。 「特別養子縁組への道」第7話 夫がその日、子作りができないと言った理由はなんでしょう。 ◇◇◇ 今日は子作りの日。あきママさんは夫を誘いますが、夫は「風邪薬を飲んだから、子どもに悪い影響があるかもしれない」と言って、拒否しました。慎重な夫。 そしてその次の月も。今度は薬を飲んだわけではないが、あることをしてしまったからだと言って夫は断ってきました。 今度はなに!? 夫のしてしまったこととは……!?次回、明らかに! ※本記事の内容は、個人の主観が含まれており、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:マンガ家・イラストレーター あきママ
2022年03月30日「特別養子縁組への道」第6話。特別養子縁組の斡旋団体について、ライブ配信にて情報を求めるも、なかなか信ぴょう性のある情報が得られないと悩んでいたあきママさん。ある日、リスナーさんから1通のDMが届きました。それは、実際に民間団体で養子縁組をしてお子さんを授かったという体験者からのメッセージでした。さっそく、その方が書いているブログを見てみることに。すると……!? 「特別養子縁組への道」第6話 ※誤)半年くらい出来ました→正)半年くらいで来ました あきママさんのライブ配信のリスナーさんからDMが届きました。 そこには、養子縁組で子どもを授かったことが書かれていました。さらに、里親の研修や面談をして登録をしてから、半年ほどで子どもを迎えることができたと言います。2~3年ぐらい待つと思っていたあきママさんはビックリ。 さっそく夫に報告し、不妊治療中はお申込みができないため、不妊治療をやめたときの、最後の砦として候補の団体にすることに。 ひとつ団体の候補が決まって、前進を感じたあきママさん。改めて、情報をくれたリスナーさんやSNSで情報提供を呼びかけることができる今の時代に感謝します。 そして未来のわが子へ、 「私がきっと幸せにしてあげるからね」 そう、誓うのでした。 次回は、妊活を始めたばかりの頃のあきママさんとなすびさん夫婦のやりとりをご紹介! なぜか、夫は子作りデーをあれやこれや理由をつけて拒んで……!? ※本記事の内容は、個人の主観が含まれており、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:マンガ家・イラストレーター あきママ
2022年03月29日「特別養子縁組への道」第5話。前回、多額の借金を抱えてしまった夫に、「自己破産を選ぶなら他の人の子どもを産みます」と爆弾発言をしたあきママさん。しかしその後「私も一緒に頑張るからできるだけふんばろう」と夫を励まします。そしてライブ配信でお金を稼ぎ、情報収集!すると、ある日ライブのリスナーさんからDMが届きます。固まるあきママさん。そのメッセージとは……!? 「特別養子縁組への道」第5話 ※AIDとは夫以外の第三者から提供された精子で人工授精をおこなう方法のことです。精子の提供を受けなければ妊娠できないと医師が判断した場合に、受けることができます。 あきママさんは、自己破産になるかもと弱音を吐いていた夫を、「お金のことは一緒に頑張ろう。できるだけふんばろう。」と励まします。 こうして、借金を返しながら特別養子縁組を目指すミッションが始まりました。 そして里親研修の開催を待ちながら、ライブ配信を再開し、お金を稼ぐあきママさん。ライブ配信では特別養子縁組に関して多くの情報が寄せられました。 でもなかなか、信ぴょう性のあるものが見つかりません。 ……とそんなことを思っていたところ、ある日、1人のリスナーさんからDMが届きました。なんと、実際に民間の団体で養子縁組をしてお子さんを授かったと言いますす。しかもブログも書いている! DMを読んで固まるあきママさん……! 次回、あきママさんはリスナーさんのブログを読んで……!? ※本記事の内容は、個人の主観が含まれており、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:マンガ家・イラストレーター あきママ
2022年03月28日「特別養子縁組への道」第4話。あきママさんは不妊治療と特別養子縁組の準備に集中しようとしていた矢先、夫が多額の借金を抱えてしまったことがわかりました。夫はあきママさんに「自己破産になるかもしれない。むしろその方がラクかも……」と言い出します。すると、特別養子縁組をするのに不利になるのではと考えたあきママさんは、思わず夫のなすびさんに……!? 「特別養子縁組への道」第4話 ※実際には里親登録の条件に自己破産経験の有無はありません。ただし、「経済的に困窮していないこと」という条件があります。 ※戸籍に自己破産したことが記載されることはありません。 フランチャイズ契約で出店を出そうとしていた夫のなすびさん。結果的に多額の借金を抱えてしまいました。 「自己破産になるかも……。むしろ、その方が借金生活よりもラクかもしれない」と夫。 するとあきママさんは「それはダメーーー!」 と断固反対! 養子縁組をするのに、きっと不利になるだろうと考えたのです。 さらにあきママさんは言いました。 「自己破産するなら、別の人の子どもを産みます」 衝撃を受ける夫……。 次回、「別の人の子どもを産む」とまで言われた夫は……!? ※本記事の内容は、個人の主観が含まれており、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:マンガ家・イラストレーター あきママ
2022年03月27日「特別養子縁組への道」第3話。前回、赤ちゃんポストを設置する施設で説明を受け、見学をさせてもらったあきママさんとなすびさん夫婦。やさしい看護師さんたちに出会い、こういうところで養子を斡旋してもらいたいなと思いつつ、他の団体もリサーチすることに。そんなある日、洗面所で脱力しきって倒れ込む夫を発見。ただごとではない雰囲気。「何!?どうしたの!?」駆け寄るあきママさんに、夫から衝撃の告白が……! 「特別養子縁組への道」第3話 そんな風に思っていた矢先、ある日突然、夫のなすびが……!! なすびを問いただした。すると…… 夢だった女優を諦めてから始めたライブ配信。楽しくて1日中配信して、妊活はおざなりになっていました。そんなことを振り返り、あきママさんは、もう、子どもを迎えることに集中しよう、ライブ配信は今回で終わりにしようと決意します。 そんな矢先、夫のなすびが自宅で脱力して倒れていました! なんだかただごとではない雰囲気。 「何!?どーしたの!?」 と駆け寄るあきママさん。 「ごめん、俺どうしよう……。」 と涙目の夫。 問いただすと、なんと、夫は、多額の出店費用を払ってフランチャイズ契約をしてお店を作ったが、その事業本部が倒産して借金だけが残ってしまった、と言います。 ショックをうけるあきママさん……。夫婦はまさかの、大借金生活へ!!! 次回、夫は自己破産するのがいいんじゃないかと言い出して……!? ※本記事の内容は、個人の主観も含まれており、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じ専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:マンガ家・イラストレーター あきママ
2022年03月26日「特別養子縁組への道」第2話。夫の無精子症がわかり、不妊治療とともに特別養子縁組で親になるための準備を進めるあきママさんとなすびさん夫婦。児童相談所に連絡をして面談を受けました。そして今度は、民間の斡旋団体や施設を検討することに。さっそく、「赤ちゃんポスト」のある大きな病院へ行ってお話を聞いてみることにしました。果たして、今回は……!? 「特別養子縁組への道」第2話 ※「こうのとりのゆりかご」とは、慈恵病院が運営する「赤ちゃんポスト」のこと。子どもを自分では育てられない場合に、赤ちゃんの緊急避難場所として、一時的に預けられるところです。 慈恵病院で説明を受け、見学させてもらったあきママさんとなすびさん。実際に「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を見て、赤ちゃんを預けにきたママの心情を思い、なんだか胸が痛くなりました。そして、やさしい看護師さんや職員さんたちに出会い、こういうところで斡旋してもらえたらいいね、と、夫婦で話し合いました。 順調に知識を増やしているあきママさん。次は他の団体もリサーチすることにします。 しかし、次回、夫なすびの身に、身の毛がよだつような事件が!! その事件とは……!? ※本記事の内容は、個人の主観も含まれており、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:マンガ家・イラストレーター あきママ
2022年03月25日「特別養子縁組への道」第1話。夫のなすびさんに無精子症が発覚し、不妊治療と並行して養子縁組に向けて手続きを進めていくことにしたあきママさんとなすびさん。とにかく早く子どもを育てたい! そう思い、不妊治療だけ頑張るのではなく里親になる準備も進めておいた方が良いだろうと考えたのです。しかし、なかなか思うようには進まなくて―!?あきママさんご夫婦の特別養子縁組計画のリアルな体験をマンガで紹介します! 「特別養子縁組への道」第1話 ※特別養子縁組=実父母との親族関係が消滅し、育ての親が親権を持つ制度のこと が、しかし……。 そして、なんと! 里親登録を受けるのに必要な、最初の面談(兼ガイダンス)の予約ができたのです。 ※ここで言う「里親登録」とは「養子縁組里親登録」のこと 夫、なすびさんに無精子症が発覚し、不妊治療と並行して特別養子縁組の手続きも進めることにしたあきママさんご夫婦。 ネットで方法を調べ、まずは児童相談所に連絡をしました。そして、面談の日程が決まりました。 あきママさんとなすびさんは、気合を入れて面談に向かいました。無事、面談を終え、次の研修は2カ月後! と意気込むあきママさん。「最短で里親登録を取って、来年か再来年には親になりたいな!」と最初の1歩を踏み出せたことを喜びます。 が、しかし!! その後コロナウイルスの感染拡大によって、研修は予定どおりおこなわれず……。前途多難を予感させるスタートなのでした。 次回、児童相談所ではなく、民間の団体の斡旋を検討してみることにしたあきママさん。「赤ちゃんポスト」を設置している民間施設へ向かいました。すると……!? ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター あきママ
2022年03月24日カンヌ国際映画祭に出品され、8分間におよぶスタンディングオベーションを浴びた『ブルー・バイユー』。この度、映画のテーマとなっている韓国の国際養子縁組の問題に触れた30秒予告編が解禁された。ジャスティン・チョン監督が国際的な養子縁組で起こってきた問題を、韓国人コミュニティを通して知ったことがきっかけとなり作られた本作。本作の主人公アントニオは、韓国に生まれ、1988年に3歳で養子としてアメリカに渡ってきた。このような国境を越えて行われる養子縁組を国際養子縁組と呼ぶ。早川眞一郎(専修大学法科大学院 教授)によれば、統計上、韓国は1953年から2010年までで総計16万人余りの国際養子を送り出しており、特に1970年頃からその数が急増し、1985年頃には年間8,000人を超える勢いに。2005年頃まではコンスタントに年間2,000人を超えていたが、2005年以降は世界的にもその数がぐっと減少してきているという。国際養子縁組が行われてきた背景には、先進諸国では養子をとりたいと願う養親希望者の数に比べて養子になる子どもが少なすぎ、発展途上国では養親を必要とする子どもが多いのにもかかわらず、自国内では十分な数の養親希望者を見つけることができないという事情があった。国際養子として新しい国にやって来た子どものなかには、先進国の豊かな社会の中で養親の愛情に恵まれて幸福に育った子も多かっただろうが、アントニオのように悲惨な人生を送ることになった子も少なからずいた。もともと国際養子縁組は、ひとつ間違えば、子どもの人身売買になりかねない危険な制度であった。1980年代には国際社会において、このような国際養子縁組の危険性が強く自覚され、これに対処する取り組みがなされ、その結果、1993年にハーグ国際私法会議という組織によって「国際養子縁組に関する条約」が作成された。この条約は、国際養子として他国に養子として送られる子どもたちが危険に巻き込まれることなく、安心して安全に暮らすことができるように、様々なルールを定めたもの。この条約の加盟国は、厳格な手続きを経て国際養子縁組を実施しなければならないことになっている。もし仮に、アントニオが韓国からアメリカに国際養子として渡ったときにこの条約が存在していて、韓国とアメリカの両国ともにその加盟国であったならば、アントニオの悲劇はおそらく回避されていたのかもしれない。『ブルー・バイユー』は2月11日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブルー・バイユー 2022年2月11日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2021 Focus Features, LLC.
2022年02月03日不妊治療の保険適応化が注目される一方で、「特別養子縁組」をテーマにした映画が話題だ。“それでも授からなかった”夫婦の選択肢としても、理解を広めるべき制度といえようーー。「コロナ禍にあっても、実親さんからの相談はあとを絶ちません。この10年を振り返ってみて、実親さんの赤ちゃんが生まれなかった月は一度もないですから」そう語るのは、今年設立10周年を迎えた「特定非営利活動法人NPO Babyぽけっと」の会長を務める岡田卓子さん。特別養子縁組をあっせんする民間団体で、子どもを産んでも育てられない親と、望みながらも子どもを授かれない親との橋渡しを行っている。「特別養子縁組でお子さんを迎えたいという場合、方法は2つ。都道府県が設置する児童相談所に登録するか、うちのような民間事業者に仲介してもらうか。また、その両方に登録することもできます。児童相談所と民間との違いは、子どもの年齢です。当会があっせんするお子さんは、新生児や0歳児がほとんど。それに対し、児童相談所は原則として15歳未満の子どもを対象にしているため、たとえば10歳の養子を受託する場合もあるということです」現在、Babyぽけっとのような養子縁組あっせん事業者(養子縁組あっせん事業許可証があるもの)は、全国に20団体(2020年10月1日現在、厚生労働省調査)。ここ数年は、年間500〜600件前後の縁組が成立しているという。「当会は年間約50件、これまでには約490人のお子さんの縁組を仲介しました。これも、実親さんの産前産後をサポートする母子寮があること、また、特別養子縁組にご理解くださる病院が年々増えつつあることが要因だと思います」この日は、Babyぽけっとが主催する“養親同士の交流会”。仲介するだけに終わらず、成長していく子どもと養親をサポートする目的をになっているが、会場には、特別養子縁組で授かった2人の子どもと参加する夫婦の姿があった。「申し込んでから約2カ月で、該当する子どもがいると知らせがきました。以前、児童相談所に里親登録したときは1年近く音沙汰がなかったので、ずいぶん早いなと。実際に子どもを迎えた瞬間は、感動と、うれしさと、10年以上の不妊治療の記憶がいっぺんに押し寄せてきて……その後は、子どもとの生活が始まってからは、食事をして、お風呂に入って、というなんでもない日常に涙がこぼれます」この夫婦のように、2人目の養子を迎える養親も多いというが……。「上の子が大きくなったとき、身内に同じ境遇の理解者がいたら心強いだろうなあ、と思って。それは、下の子にも同じことです」また、Babyぽけっとでは、子どもが未就学のうちに、生みの親が別にいることを告げる「真実告知」の重要性を説いている。「それを考えると、やはり不安です。きちんと話そうとは決めていますが、子どもたちがどんなふうに受け入れてくれるだろうかと……」(夫48歳、妻47歳の夫婦)公開中の映画『朝が来る』は、特別養子縁組をテーマに、こういった民間事業者の取り組みを紹介している。岡田代表は今作に全面協力しているが、それも、特別養子縁組制度をもっと世間に広めていく必要性を感じているからだ。「実親さんの事情の多くは、非常に劣悪なものです。性暴力など望まない妊娠で悩み抜いた末に産み、かといって育てない決断に病院の対応は冷たく……それでも、子どものことを考えればこそ、特別養子縁組を選択する。彼女たちは決して無責任なわけではなく、勇気ある決断をした親なのです。養親さんには、実親さんの壮絶な闘い、葛藤もすべて知ってもらったうえで、覚悟をもって引き受けてもらいます。特別養子縁組は、親のためではなく、子どもが親を見つけるための制度だからです。日本はこの分野の後進国で、妊婦にいちばん身近な医療現場でさえ、養子縁組を考える妊婦を受け入れないところも多い。私たちはめげずに活動していくしかないけれど、この日本でも、特別養子縁組がもっと世の中に受け入れられて、いつか“特別”の字が取れる日がくることを願っています」「女性自身」2020年11月10日号 掲載
2020年10月30日7月、米オクラホマ州のローカル局KFORが、1人の孤児を取材した。6年前からグループホームで暮らす9歳のジョーダンくん。以前は弟も別のホームにいたが彼だけ養子縁組が成立し、現在は会う機会が激減してしまったという。インタビュアーが「広い世界のどこかに行けるとしたら、どこに行きたい?」と聞くと、「養子縁組パーティーかな」と笑い、「3つの願い事をするとしたら?」という問いには「家族がほしい、家族がほしい、家族がほしい!僕の願いはこれだけなんだ」と答える。ジョーダンくんは家族を熱望しているのだ。「僕は、ただママやパパと呼べる家族がほしい。ママだけでも、パパだけでもいい。そこは気にしていないよ。いつでも相談できる人がいるってことが大切なんだ。いつか誰かが僕を選んでくれたらいいな」ジョーダンくんがそう語るインタビューが放送されると、オクラホマ州福祉局のパーマネンシー・プランニング担当者のもとに、全国各地から5千件もの養子縁組申請が届いたとFOX4が報じた。パーマネンシー・プランニングとは、里子と里親という一時的な関係ではなく、子どもと養育者の永続的な親子関係を構築するプログラムのこと。ジョーダンくんを担当するケースワーカーのクリストファー・マーロウさんは現在、全ての申請書に目を通し、ジョーダンくんの“家族”を選定する段階に入っているという。ジョーダンくんの弟ブレイソンくん1人だけが養子となり、兄弟が引き離されてしまったことにひどく心を痛めていたマーロウさんは、「本当にワクワクしていますよ。今回のことが、この子の家を見つけるための突破口となることを心から期待しています」と話している。
2020年08月18日“特別養子縁組”という制度をみなさんはご存知ですか?昭和62年に成立した、法的に実親子同様になる養子縁組制度です。 事情があって育てられないママと、子どもが欲しくても授かれないママ(夫婦)をつなぐ画期的な制度です。※子どもは6歳まで、養親の年齢は26歳以上という条件がありますが、2019年に法改正が為され子どもの年齢が15歳まで引き上げられます。 私も取材するまで詳しくわかっていなかったことがわかっていくにつれて、ぜひたくさんの方に知っていただきたいと強く思い、この制度や取り組みについて少しご紹介します。 育て親にあたる養親(ようしん)研修の場を覗いてみましょう東京の代々木駅前の弊社イベントスペースにて、2019年6月25日(火)の朝10時前に、6組の夫婦が集まり、これから赤ちゃんを迎える夫婦のための養親教室がおこなわれました。その一部をご紹介いたします。 ▲最初は緊張気味の参加者 スタートの10時には、目を輝かせている6組の夫婦があつまり、司会の一般社団法人アクロスジャパンの山岸さんの「おはようございます!」という声で教室がスタートしました。 アクロスジャパンは厚生労働省および東京都から養子縁組民間あっせん機関助成事業者として認定されている許可団体です。アクロスジャパンの特徴は、産婦人科や弁護士などとの強い協働により、専門家が制度や仕組みの説明をおこない、丁寧にサポート、フォローしている点とのことで、今回の講師も現役の助産師の方が2名、認定カウンセラー1名、代表の小川多鶴さんからの構成で、大変楽しく、実践的なお話でした。 ▲代表の小川多鶴さんは、2006年よりアメリカ、カリフォルニア州に在するハーグ認定団体で、養子縁組コーディーネーター、理事を経て、2009年に帰国、アクロスジャパンを設立。ソーシャルワーカー、オンラインセラピストでもあり、自身も養子縁組にて息子を迎えています。 赤ちゃんの育児のコツや特徴、家屋の準備、抱っこの仕方、沐浴、スリングの使い方などの実践を学んでいきました。実際に妊娠、出産される夫婦だと妊娠期間の8カ月間に徐々に準備をしていくことを、短期間で身につけるために真剣な眼差しで話を聞いていました。 ▲現役助産師さんの声に聞き入る参加者 講師の山岸さんからは、「とにかく赤ちゃんとの時間を楽しんでください。基本的なお世話をし、夜泣きへの対応もし、赤ちゃんとの相互交流もしながら、ご夫婦が楽しみ、親になっていくことが一番大切なことです。 実際には、養親で赤ちゃんを受け入れたママにも、子育てがしんどくなったり、産後うつが起こることだってあります。産後うつって、出産におけるホルモンの影響だけではないのですよ。迷いなくヘルプサインを出しながら、心から子育てを楽しんでくださいね。」というメッセージが印象的でした。普段から助産師として活動する経験を、うまく、わかりやすく、そして優しく参加者の方に説明していました。参加者がお帰りの際には、みなさん自信がついた笑顔に変わっていたように見えました。 養親になるための「養子縁組」には2通りの方法があるんですさて、今回の養親学級は、「特別養子縁組」といって、法律にのっとって手続きをする方法です。赤ちゃんが生まれた後、赤ちゃんは一旦、実親さんの戸籍謄本に載りますが、家庭裁判所にて家事審判が確定した後、養親夫婦の戸籍に移管されます。この時点で養親夫婦にとって、赤ちゃんは実親子とまったく同じ法制度に守られ養育されていき、同時に実親と赤ちゃんの親子関係が断絶されます。 一方、もう一つは「普通養子縁組」です。赤ちゃんは養親との間に法律上の親子関係は成立しますが、実親との親子関係が解消されるわけではなく、普通養子縁組によって養子となった赤ちゃんは、2組の親を持つことになります。婿養子や、相続対策のための孫を養子にするケースがこれにあたります。 ▲特別養子縁組の件数は増えている 特別養子縁組は、近年は年間500件を超えてきており、平成30年(2018年)の法律改正により、正式に民間あっせん機関による紹介が実施されましたので、今後はさらに増加傾向をたどるでしょう。その法律により認定された民間あっせん機関は、2019年現在、日本全国に19団体しかありません。 1 北海道 医療社団法人弘和会 森産科婦人科病院 2 茨城県 特定非営利活動法人 NPO Babyぽけっと 3 埼玉県 医療法人きずな会 さめじまボンディングクリニック 4 埼玉県 一般社団法人 命をつなぐゆりかご 5 東京都 認定特定非営利活動法人 環の会 6 東京都 一般社団法人 アクロスジャパン 7 東京都 社会福祉法人 日本国際社会事業団 8 東京都 特定非営利活動法人 フローレンス 9 東京都 一般社団法人 ベアホープ 10 滋賀県 医療法人青葉会 神野レディスクリニック 11 奈良県 特定非営利活動法人 みぎわ 12 和歌山県 特定非営利活動法人 ストークサポート 13 山口県 医療法人社団諍友会 田中病院 14 札幌市 医療法人明日葉会 札幌マタニティ・ウイメンズホスピタル 15 神戸市 公益社団法人 家庭養護促進協会神戸事務所 16 岡山市 一般社団法人 岡山県ベビー救済協会 17 広島市 医療法人 河野産婦人科クリニック 18 熊本市 医療法人聖粒会 慈恵病院 19 熊本市 医療法人社団愛育会 福田病院 地域連携室 特別養子縁組部門 特別養子縁組についての詳細条件等は厚生労働省の「特別養子縁組制度について」をご覧ください。 不妊治療の先として検討してもらいたいアクロスジャパンの小川さんより、「やはり赤ちゃんは、家庭という場所で育つことが大変重要だと考えています。養親となる方には、不妊治療を継続するうえでの選択肢の一つとして、ぜひ特別養子縁組という制度についても知っていただき、検討していただくこともおすすめしたいのです。 今は、養親も育休で会社を休めるよう制度改定もされました。特別養子縁組制度をもっともっといろいろな方に知っていただき、特別養子縁組制度を利用した、幸せな家庭を作るきっかけのお手伝いができれば。」とのことでした。 一方、赤ちゃんを育てられないママも相談を!ここのところ虐待のニュースが耐えませんが、様々な理由で赤ちゃんを育てられなくなるママもこの制度については、ぜひ知っておいてもらいたいのです。 特別養子縁組は、何らかの事情があって、どうしても赤ちゃんを育てることができなくなったママにとっても救いの制度なんです。 厚生労働省のポスターをご覧ください。 制度の改定や、社会状況の変化により、特別養子縁組という仕組み、制度がどんどん変化してきました。また、それに関わる専門家も増えてきました。今回取材させていただいたアクロスジャパンさんは、妊娠したけどどうしても育てることが難しい妊婦さんや、家庭を必要とする子どもの養親さんとなりたいご夫婦への育成事業に力をいれていらっしゃるようで、養親実習に実際参加し、研修の充実さを見させていただきました。産婦人科さんが妊婦さんにおこなう母親学級の内容と比べても、より具体的で詳しく、実践的だと思いました。小川代表がおっしゃっているように、よりたくさんの幸せな家庭を作れる仕組みをうまく活用していく世の中になっていけばと思います。
2019年08月02日『司法統計年報』によると、特別養子縁組の成立件数は増加傾向にあり、’10年の325件から、’15年には1.7倍の544件に伸びている。こうしたニーズを察知し、新規参入を試みる事業者のなかには、あえて議論を呼ぶようなやり方をするケースも。 大阪市から8回の行政指導を受けた、「インターネット赤ちゃんポスト」のサイトでは、《中絶を考えられている方へ「産んでくれたら最大200万円相当の援助」があります》《【新規募集】H29年7月頃出産予定ベビーの特別養子縁組里親募集》という見出しに、実親の居住地や国籍、年齢、健康保険の有無を掲載するなどして、インターネット上で赤ちゃんや養親の募集を行っている。 大阪市こども青少年局子育て支援グループにこのことを聞いてみると、「法に触れることではありませんが『赤ちゃん=200万円』という印象を与えるので、ウェブサイト上から文言を削除してくださいと、行政指導をしています」とのことだった。 サイトを運営するNPO法人・全国おやこ福祉支援センター代表理事の阪口源太氏は、本誌の取材にこう答えた。 「“人身売買”と誤解される表現をしていますが、それによって何人もの女性が人工中絶をやめているんです。私としては“赤ちゃんが死ねばよかったのか”と反論したい」 心配されるのはこのような文言を見てお金欲しさに出産する女性が出てくることだが……。 「女性はそれほど馬鹿じゃない。みな妊娠することのリスクを知っていると思います。そもそもこの金額は、最大で200万円の援助が受けられるというものです。相談にくるのは、夜のお仕事をしている女性が多い。彼女たちはおなかが目立つ妊娠6カ月くらいから生後2カ月くらいまで働けません。つまり半年ほどの生活費のサポートが必要なのです」 月に15万〜20万円の生活費、養子縁組を成立させるための弁護士費用、マタニティ用品の購入、体調が悪いときの健診にはタクシー代もかかる。 「また運営費として50万円をいただくと、だいたい1回の養子縁組に200万円くらいはかかります。ただし、事務仕事をされて、体調がよくて臨月まで働けるような人ならば、その分、生活援助の金額は少なくなります」 養親候補者はオリジナルのマッチングアプリに登録し、個人情報を打ち込むと点数化される。さらにメールやLINEでやり取りをして、養親候補への家庭訪問は最低限、一度はしているという。その判断基準は−−。 「客観的エビデンスしか信じません。人間性などは、それを判断する人間の主観によってまちまちですから。最も“見える”のは資産や収入。持ち家なのか、職場はどこなのか、収入はいくらなのかということ。社会的信用と収入は比例することが多い。(養親になる基準は)審査という意味では、銀行の融資に近い部分があります」 悪質な違法業者を増やしてはならないと国も重い腰を上げた。昨年12月、養子縁組をあっせんする民間事業者を規制する法案が可決。法律が施行されるまでの約2年間で、具体的な内容が議論されるという。 何より、いちばん大切なのは赤ちゃんの“将来の幸せ”。そのためのルール作りは社会の責任ではないだろうか。
2017年03月23日歌手のマドンナが、新たに迎えた双子を含めた養子の子供たちの家族写真をお披露目した。今月、マラウイ共和国から4歳の双子の女の子エステルちゃんとステラちゃんを養子として迎えたマドンナは、すでに以前養子として家族に加わっている11歳のデヴィッド君とマーシーちゃんを合わせた4人が写った写真をインスタグラムに投稿。「パジャマゲームがスタートしたわ。そして家で愛の革命もスタートよ!」とコメントした。マドンナは先日、すでにエステルちゃんとステラちゃんがおそろいのアディダスのジャージを着た姿の写真を投稿し、約900万人のフォロワーたちに新しい家族を紹介している。最近マラウイの孤児院を訪れていたマドンナは、他にも野原でしゃがみながら子供たちと遊ぶ自身の写った写真をインスタグラムに投稿し、「アフリカが恋しい」とコメントしている。そんなマドンナは、すでに2人の養子をマラウイから迎えているため、通常3カ月から7カ月を要するという養子の許可が下りるまで今回は2週間もかからなかったと報じられていた。(C)BANG Media International
2017年02月25日マドンナがマラウイから双子を養子に迎えることを認め、写真をインスタグラムに公開した。マドンナは、青いワンピースを着た女の子2人と手をつないで歩いている写真をインスタグラムにアップ、「マラウイから双子の姉妹を養子に迎える手続きが完了したことを、正式に認めることができるようになりました。彼女たちが家族に加わるのが嬉しくてたまりません。実現に力を貸してくれたマラウイの方々すべてに深く感謝します」とコメント。生活環境が変わる双子のために、メディア側にプライバシーの尊重を訴え、「友人たちや家族、私のチームにも、サポートと愛をありがとう」と結んだ。マドンナは実子2人(20歳の娘ローデス・レオンと16歳の息子ロッコ・リッチー)のほかに、マラウイからの養子2人(16歳の息子デヴィッド・バンダと11歳の娘マーシー・ジェームズ)を育てていて、2006年には慈善団体「レイジング・マラウイ(Rasing Malawi)」を設立し、マラウイの孤児や恵まれない 子どもたちを支援する慈善活動を行っている養子に迎えたのは4歳のエステレ(Estere)とステル(Stelle)。マドンナはインスタグラムにもう1枚、子ども2人が笑顔で走っている写真をアップし、「エステレとステルが生後5日から4年間暮らしたホーム・オブ・ホープ(HOH)には650人の孤児がいます」「私が息子のデヴィッドとそこで出会って以来、レイジング・マラウイは10年以上にわたってHOHに協力しています。ボランティアや寄付をご希望の方はRasing Malawi.orgを検索してみてください」と支援を呼びかけた。(text:Yuki Tominaga)
2017年02月10日