世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。今回は、投稿いただいた体験談から、旅先で乗ったバスに起きたハプニング……!?文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 22送迎バス恐怖度(P.N 春日・女性)これは数年前、私が和歌山に旅行に行った時のことです。夏休みを利用して、友達と二人で海に行こうという話になり、近場の関西圏の白浜というところに、2泊3日の予定で行くことにしました。当日、最寄り駅からホテルまでは送迎バスがあり、乗車時間まで待機をしていました。その日はとても暑かったので、大きな荷物を持ち汗だくでバスを待っている姿がかわいそうに見えたのか、運転手さんが「まだ時間には早いけど、乗ってください」と、声をかけてくれました。「よかった……!」私達は喜んでバスに乗り込みました。その時、なぜだかわかりませんが、運転手さんがしきりに私達の後ろをのぞきこんでいたのを覚えています。しばらくして出発時間になり、バスは目的地のホテルへと向かいました。バスは何か所かに寄りながら、最後に私達の泊まるホテルへ着くコースでした。たくさんのお客さんを乗せたバスは 1か所、2か所と止まるたびに、数名ずつお客さんを降ろしていきます。その後、バス内には私と友達だけになり、ようやくホテルへ到着しました。私たちが、運転手さんに「ありがとうございました」と元気にお礼を伝えてバスを降りようとすると…運転手さんが「あれ? お連れの方は?」私は「いますけど?」と友達と顔を合わせて笑いました。運転手「いや、もうひとりの方ですよ。 来られた時、3名でしたよね?」私達「いえ、2名ですよ」運転手「いいえ、もうひとりいましたよ、後ろのほうに」運転手さんは、誰を見たのでしょう…。知ってしまった犬養さんのつぶやき運転手さん、見ちゃったね……。霊って暗くて寂しいお墓みたいな場所にいるかと思いきや、真夏の満員バスの中にもいるのか~。お友達と旅行なんて楽しそうだから、霊も一緒に夏を満喫したかったのかも知れないね~。和歌山の白浜ってきれいな海と温泉があるリゾート地で、子どものころ夏休みに行ってたんだけど、ステキなところなんだよね~。そりゃぁ霊も一緒に憑いていきたいと思うよ、うんうん。霊はどこにでもいて、心の隙間に入り込みます。みなさま、ご用心して下さいね―――by犬養ヒロ
2019年08月23日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。今回は、投稿いただいた体験談から、祖母と寝ていた少女が、早朝に目にした不思議な光景……。文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 21最期の時恐怖度(P.N ザビの妻・女性)私が小学4年生の時に、父方の祖母が体調を崩してしばらく一緒に暮らしていた時の話です。おばあちゃん子だった私は、祖母と同じ部屋で寝起きしていました。 ある朝、早朝4時から5時頃に、すごい地震で目が覚めたました。地響きと共に、ドライアイスのように霧がモクモクと部屋中に立ち込めていて「火事?!」と、パニックになっていたら、目の前に突然! 祖母の母が現れたのです……!私にとってはひいおばあちゃんとなりますが、現れた曽祖母は、祖母の枕もとに座って祖母をじぃーっと見つめていて、「亡くなっているはずのひいおばあちゃんがなぜいるの?!」とビックリしました。曾祖母は、祖母の寝顔をひとしきり見つめた後、また霧と共に消えてしまいました…。祖母はそれからすぐに容態が急変し、ひいおばあちゃんが現れて二週間後に亡くなりました。私は亡くなる時はひとりだと思っていましたが、もしかすると‟一番想ってくれている人”が迎えに来てくれるのかな? と今は思っています。「自分の時は誰が迎えに来てくれるんだろう…」そう思うと、少し楽しみでもあります。知ってしまった犬養さんのつぶやき地響きと霧と共に…!! ひいおばあちゃんの現れ方がカッコイイ~!! やっぱりお迎えってあるんだねー。ご先祖様たちは一族みんなで、「あの世から自分の子孫たちを見守って応援してくれてる」っていうもんねぇ~。もしかしたら、ひいおばあちゃんはご先祖様みんなの代表で現れてくれたのかもしれないよねー。ご先祖様に見守られてるなら安心感があるけど、いったい何人ぐらいいるんだろうね…? もしトイレの中まで見守られてるんだったら、ちょっと嫌だな…。霊はどこにでもいて、心の隙間に入り込みます。みなさま、ご用心して下さいね―――by犬養ヒロ
2019年08月13日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。今回は、投稿いただいた体験談から、留守番をしていた少女が体験した奇妙な現象……。文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 20帰宅した母恐怖度(P.N とんぺいちゃん ・女性)自分がまだ子どもだった頃の出来事です。夕方、居間でテレビを観ていたら、母の車の音がしたので「あ、お母さんが帰って来た」と思い、そのままテレビを観てました。そして、いつものように母が玄関の引き戸をガラガラと開け、いつものように買い物袋をドサッとテーブルの上に置く、一連のルーティン音をハッキリ確認しました。そして「お母さん、おかえり~」と戸を開けると、 そこには母の姿はなく……、テーブルの上には買い物袋もなく……、引き戸も閉まったまま……。シンとした静寂だけがありました。「うそっ!!!???」と思い、すぐさま台所に居た祖母のもとへ走り、「お母さんは? 今帰って来たよね? 音がしたよね!?」そう祖母に話しかけたら祖母は、「へ? 何も聞こえんかったよ? まだ帰って来てないはずだけど?」と……。速攻、外へ母の車を確認しに走りましたが、そこには母の車も誰の車も無かったのです……。30年以上経った今でも、昨日のことのようにハッキリとおぼえています。知ってしまった犬養さんのつぶやき奇妙な話だね~。これぞ白昼夢か~。もしかしたら、次元がちょっぴり歪んじゃったのかも知れないよね~。そう言えば前に、うちでも似たようなことがあったんだけどね、子どもが学校から帰って来る時間帯に「ピンポーン」とチャイムが鳴るから、いつものように「おかえりー!」とドアを開けたら、誰もいないんだ…。その次の日も、その次の日も、そんな日が3日続いて、不思議な事もあるもんだ…と思っていたら、お隣のママさんが教えてくれたんだけど、近所の子どものいたずらで「ピンポンダッシュ」が流行っていたらしい。まさかお母さんもダッシュして……?? そんなに足の速いお母さんも怖いな……。霊はどこにでもいて、心の隙間に入り込みます。みなさま、ご用心して下さいね―――by犬養ヒロ
2019年08月04日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。今回は、投稿いただいた体験談から、アイロンがけ中の女性が目撃した不気味な物体のお話……。文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 19白い脚恐怖度(P.N りり ・女性)ある夏の暑い日のことです。エアコンもないなかでアイロンがけの苦行中……ふと上を向いて、ギョッとしました。前方にある白い空気清浄機の隣に、突如、白い脚(膝の少し上まで)が1本現れたのです!!その脚はものすごく大きく、すね毛は無く白くのっぺりしていました。大雑把な推定ですが、もし身体があるとすれば、身長2mを超えるくらいじゃないと大きさが合わない。どうしていいかわからず「見なかったことにしよう」とそのままアイロンを続行しようとしたのですが、そんなものを無視できるはずもなく……どうしてもその「1本脚」が気になって、思い切ってアイロンを置いて顔を上げて見てみると……。唐傘お化けのような「一本脚」は跡形も無く消えていました。 確かにそこに、ついさっきまであったのに…!? どう考えても、見間違えではないのです。あの白いのっぺりとした足の質感……例えるなら日が経ってない水死体のようだったと、と考えていたら、ふと、我が家の土地に以前住んでいたご家族に、入水自殺者がいたことを思い出しました。でも、以前住んでいたご家族の方に、そんな大きな体格の方はいなかったはずなのですが。知ってしまった犬養さんのつぶやき突然、そんな巨大な大根足が現れたら嫌だな~。でもこのお話は、なんだか前の住人と関係していそうな感じだよね……。水死体って膨張するらしいから、もしかしたら……ゾッ。でも、巨大な「激臭を放つオヤジの脚」とかじゃなかったからまだよかったのかもしれないよね……。夏の暑い日にアイロンかけながら、むわっと強烈な足臭なんて嗅がされたら、気絶でもしかねないもんねー。とにかく消えてくれてよかったよ~、うんうん。霊はどこにでもいて、心の隙間に入り込みます。みなさま、ご用心して下さいね―――by犬養ヒロ
2019年07月27日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。今回は、投稿いただいた体験談から、少女にだけ見えた恐怖の存在……。文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 18小人が襲ってくる…!恐怖度投稿者・ティアラさん・女性私は赤ちゃんの頃からの記憶があり、子どもの頃から他の人には見えないものが見えていました。不思議なものを見るたびに、「ホラッあそこにいるでしょ!?」と言っていたので、心配した母に神社に連れて行かれて祈祷されたこともあるのですが、宮司さまに「この子は悪魔が取り憑いているわけではなく、普通の人より勘が鋭く見えないものが見えているだけ」と言われたそうです。子ども時代に住んでいた家では、この世の者ではない悪霊のようなものが家に入ろうとしている影や音が聞こえていたため、たびたび夜中に起きてパニックになっていました。特に一番怖いのが、寝室の窓を開けようとしている小人のようなもの(私はゴブリンと呼んでいます)。それはかわいい感じではなく、恐ろしい形相で、寝室の窓を開けようと何匹も窓に張り付いているのです。私は必死で「ママ、アレ?? 小さなお爺さんみたいな人が窓を開けようとしてる!」「入って来てもいいの!? 無理矢理開けようとしていて怖い!!」と母に説明していました。部屋の下からミシミシ凄い音がしているときもあり、「ママ!! この音大丈夫なの!? 怖いよ!!」と、しょっちゅう泣き叫んでいました。母は私が騒ぐたびに、「大丈夫よ! 下で大きな音がするのは、お父さんが家に入ろうとしている怖いものをやっつけている音だから安心して寝なさい」とか、「窓を開けようとしても、鍵がかかっているから入れないから平気よ」 と言うのですが、寝室の窓の鍵のロックは今にも小人に開けられそうになっていて、私はもう「鍵が開きそう!! ママ!! 悪いお爺さん入って来るーっ!!」と大騒ぎして、最後は決まって「ギャーッ!!」と叫んで失神したようになって眠っていたそうです。私は自分が、「ギャーッ」と、叫んでいた所までは覚えています。でも、母は見えていないことに気付いてからは、また祈祷に連れて行かれたくないので、見てもあまり言わないようにしていました。知ってしまった犬養さんのつぶやき小人、怖っ…!! 家にいっぱい来られたら嫌だな~。しかも怖い顔のゴブリンって…見ただけで誰でもパニックになりそう~。もしそんなのが来たらどうしよう!? とりあえず家には侵入して欲しくないよね~。あなたならどうする?1.「勝手に入らないでくれませんか?」とお願いしてみる。2. 見なかったことにして寝る。3. 犬や猫に守ってもらう。4. 殺虫剤で撃退する。私なら咄嗟に4番を選んでしまいそう~。掃除機で吸ったら出てきそうだもんねー。ほうきで掃き出すのはどうだろう? もう来れないように家中に罠を仕掛けるといいかも!?あれ……? なんだかGが出た時の対処法に似ているな……。霊はどこにでもいて、心の隙間に入り込みます。みなさま、ご用心して下さいね―――by犬養ヒロ
2019年07月15日「彼女の嫉妬が怖い」という男性って結構いるんです。可愛いヤキモチと怖い嫉妬は男性にとっては全然別物のよう……。だって心配なんだもん!という女子の気持ちもわかるけど、男性が怖い!と引いちゃう「やりすぎな嫉妬」とは?■ 会社に電話「仕事のあと、軽く飲んでたら、上司から携帯に着信が。何か失敗した?と慌てて出たら『お前の彼女が、まだ仕事してます?って電話してきたぞ』って……。確かにLINEが来ても無視してたけど、僕たち一緒に住んでるんですよ。会社に電話ってやりすぎじゃないですか?みんなに『大変じゃん笑』って笑われるし、やりすぎだと思いましたね」(28歳・男性)仕事に、恋愛をはじめプライベートなことを持ち込むのを嫌う男性は多いです。このケースでは上司に理解があったので、からかわれることはなかったのは不幸中の幸い。でも、この彼は「見境がない」「メンヘラ?」「仕事を頑張っている俺の気持ちがわかってない」と思ったそう。いくら不安でも、男性の仕事の領域には立ち入らないのが鉄則です。■ 友人関係を把握したがる「彼女を友達に会わせると、めちゃめちゃ感じよくしてくれて鼻が高かった。だから、よく友達に紹介してました。でもそれは僕の友人関係を把握して浮気しにくくするためだったんですよ。『友達と飲んでる』といえば『誰?5分以内に店の名前と、その人と撮った画像送って』とか言ってくる。『◯◯くんは地味だし安パイ(安全パイの意)、△△くんは既婚だけどイケメンだしあんまり仲良くしないで』とか……うるさいよ!正直もう別れたい」(31歳・男性)このケースの彼女は、彼の男友達に実際に会って顔を見ておき、リアルタイムで一緒にいる写真を送らせる。そして、申告通りの場所にいるか、女が同席している気配はないか、チェックするのだとか。束縛のきつさにも震えますし、彼の友達を格付けするような言動もマイナスポイント。浮気防止という点では、「彼の男友達の前で感じよく振る舞う」だけの方が、よっぽど効果的だったかもしれません。■ LINE見るだけでもダメって声も「僕には確かに仲のいい女友達はいるけど、浮気と言えるようなことはしてない。でも、僕の彼女はすごく疑い深くて、僕が寝てる時、そーっと僕の手で指紋認証を解除しようとしてたことがあるのを知ってる。でも、そうやって携帯やLINEの中身を見たら、それはもうその時で終わりって思います。だって怖いじゃないですか、一切信用してない人間(僕)と付き合い続けようっていうその心が」(29歳・男性)上2つのケースを見て「私ならしない」「やりすぎ(笑)」と思った人の中にも、「携帯ならまあ見ちゃうかも」という人もいるのでは?しかし男性からは「LINEの盗み見だけでも、もう無理」「それをやったら終わりだよ」という声も多く聞かれます。先の2つのケースのような言動は、嫌ではあるけど堂々とやっているだけまだいい。でも携帯・LINEの盗み見は、「人権を無視している」「軽蔑する」と不評。気軽にやってしまいがちだけど、失うものは多いといえそう。■ 束縛は愛情じゃないちょっとしたやきもちは可愛い。けれど、周りの人を巻き込んだり、LINEチェックなど、いきすぎた束縛に走ってしまうと「やりすぎ」と思われることに。彼女という立場なら、何をしてもいいわけではありません。信頼関係を失わないようにしたいものです。(中野亜希/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2019年07月12日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。今回は、投稿いただいた体験談から、家にひとりでいるときに起きた不思議な体験……。文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 17霊の通り道知りたくない度P.N りり(仮名) (年齢 ヒミツ・女)の体験談以前から「?」と思う事がたまーに起きていたのですが、日中の在宅時の出来事です。PCで映画鑑賞中に、突然! ストーリーとは関連のない “寝息” が近くで聞こえ始めたので、ビクッとなりました! その時、家には私以外は誰もいませんでした。「聞き間違え? 何か別の音?」と思い、観賞中の映画をストップして、聞き耳を立てると、やはり “寝息” が聞こえてきます。 しかも、と~っても気持ちよさそうに寝ている寝息……。 しばらくすると、“寝息” は2分ほどで聞こえなくなりました。その2日後の夜中のことです。娘が就寝中、「誰かが部屋のドアを開けた」そうなのですが、家族に確認しても、誰も開けてないのです……。娘本人は「夢だったのかな? でも起きているつもりだったんだけど……。寝ぼけたのかな……?」と言っていました。そんな奇妙な出来事がいろいろ続いていて、怖いので知人(神事にかかわる家系の女性)に相談すると、「家に榊の木、植えてない?」と聞かれました。家には、神棚に供える榊の木を植えているのですが…、「家の裏にも榊の木、無い?」と聞かれたので、家の裏を見に行くと……、知らなかったのですが、小さくて細い榊の木がありました。知人は、私の家を知らないのに、「きっとね、通り道になってるんだよ。通るだけだから榊の木を月一くらいで清めておけば大丈夫だと思うよ」そう言って「塩と酒と米を少量撒く」という、清めの方法を教えてくれました。すぐお清めをしたので、もう当分怖い出来事は起こらないと信じたいです……。知ってしまった犬養さんのつぶやき霊が家の中を通り道にしてるってことー!? しかも家の中で“寝息”立てて寝てるって…! 夜中に“部屋のドアを開けた”のも霊の仕業だったら、もう同居状態になってるのかも!? それは困るよねー。やっぱり霊だからって、勝手に住みつくのは図々しいと思うわ~。せめて住むなら、家賃は払ってもらわないとー!この際しっかりお清めして追い出したほうがいいだろうね! 榊の木もてんこ盛りに植えとこ!! 図々しい霊でもわかるように「私有地につき、断固侵入お断り!」って看板出しておけばいいと思うよ!霊はどこにでもいて、心の隙間に入り込みます。みなさま、ご用心して下さいね―――by犬養ヒロ
2019年07月05日気になる人がいるけれど、中々一歩踏み出せない。そんなときは「吊り橋効果」を狙ってみませんか?さりげないデートの演出で、相手に「これって恋かな?」とドキドキしてもらうことができれば一歩前進です。気にかけてもらえれば後はこっちのもの。どんどんアプローチをかけて、恋人になれるように頑張っていきましょう!「吊り橋効果」とは誰もが一度は「吊り橋効果」という単語は聞いたことがあると思います。吊り橋を渡るときのように緊張感や不安を感じるシチュエーションでのドキドキを、そのとき一緒にいた相手への恋愛感情と錯覚・誤認する、という心理的な効果を吊り橋効果と呼びます。この心理を利用し、デートのときに心地よい緊張を作り出すことができれば、その緊張が「もしかしたら好きかも?」と、あなたに好意を抱くきっかけになるかもしれないのです。吊り橋効果の演出どきどきを共有したい!と思ってわざわざ二人で吊り橋があるようなスポットに行かなくても大丈夫です。遊園地でジェットコースターなどのスリルあるアトラクションを楽しんだり、おうちデートでホラー映画や恐怖を感じるような作品を選んでみましょう。しかし過度な恐怖心や緊張は、お互いに疲れてしまってデートが台無しになってしまう可能性があります。さりげなくリラックスできるような時間も組み込みながらデートを楽しんでみて下さい。デートが成功したあとは?吊り橋効果で自分に興味を持ってもらうのはいい方法ですが、興味を持ってもらえただけではその後の進展が見込めません。あくまで恋愛が始まるきっかけとして相手に自分自身への興味を持ってもらうことができたら、次はより仲良くなるための努力が必要です。素敵な相手と長く関係を続け恋人になりたいと願うのであれば、積極的に次のデートを計画する、気にかけてまめに連絡を取るなど相手に気持ちを伝える行動を取るようにしましょう。
2019年06月29日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。今回は、クリーニング店にかけた1本の電話から始まった不思議な体験……。文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 16電話対応知りたくない度(P.N かべすみママ 44歳・ 女)の体験談4年前に他界した母が、20年以上前に体験した不思議な話です。いつも利用していた個人経営のクリーニング屋さんへ母が電話をしたところ、クリーニング店の奥さまが電話に出たそうです。母が「後でお店へ伺いたいけど、まだお店開いてます?」と聞いたら、奥さまが「はーい。大丈夫ですよ!」と仰ったので、母がクリーニング店へ行ってみたところ……。お店はやっておらず、クリーニング店のご主人が晩酌中だったとのこと……。母がご主人に、「あら? 今日はお店お休みでした? さっき電話したら奥さまが電話に出て、お店やってるって聞いたけど?」と話したのですが、クリーニング店のご主人、キッと母を見返して、「誰が電話に出たって? うちの家内? そんなはずないよ。家内はこの間、亡くなったんだから!」と言ったそうです……。母は「確かにあの声は奥さんだったよ……」と何度も私に言っていました。まだ亡くなったばかりだったから、奥さまがお店にいてお仕事していたのかな? と思った私と母でした。知ってしまった犬養さんのつぶやきお仕事していたんだろうね……。もしかしたら、旦那さんだけにお店を任せておけないから、亡くなってもまだ「私が働かなきゃ!」って思っているのかも知れないね……。しかしこの奥さんは、働き者でえらいよねー。きっと生前もずいぶん働き者だったんだろうなぁ。ここはひとつ、残された旦那さんにしっかり頑張って働いてもらって、「あら、私が手伝わなくても大丈夫なのね」って、安心させてあげるといいかもしれないね。生きてるうちに「しっかり働いて」、死んだら「しっかり寝る」のがいい。寝ないでウロウロしてたら、他の人がビックリしちゃうからね。霊はどこにでもいて、心の隙間に入り込みます。みなさま、ご用心して下さいね―――by犬養ヒロ
2019年06月28日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。今回は、真昼に起きた怪現象……。文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 15真昼の怪現象知りたくない度(P.N こぶたちゃん 47歳・女)の体験談今からもう15年ほど前になります。K県のアパートの2Fに主人と先代の猫1匹と住んでいました。ある日の午後、ふと畳の部屋を覗くと いつものように飼い猫が、畳んである布団の上にチョコンと乗って眠っています。何の気なしに猫の側へ近づいたその瞬間……!カーテンレールに掛けてあったハンガーが 突然ブルンブルンと揺れ始めたのです!!ガラス戸はしっかり閉まっていて、 鍵もかけたまんま。また地震でもなく、 とにかくハンガーだけがブルンブルンと勢いよく揺れていて……。私は茫然自失となり、立ちつくしたまま ハンガーが揺れるのをただ見つめていました…。結局20回程は揺れたと思います。ふと我に返り、とにかく猫をこの部屋から連れ出さないとと思い、慌てずに平然を装い、猫を抱っこして畳の部屋から出ました。窓の外はすごくお天気が良くて、それがなおいっそう、先ほどの不可思議現象を 際立たせていました……。知ってしまった犬養さんのつぶやきこれは、いわゆる「ポルターガイスト現象」だよね…! ハンガーが目の前でいきなり激しく揺れ出したりなんかしたら、実際には度肝が抜かれるぐらいビックリする体験だよね~~~!これがもし、夜中の丑三つ時に起こったんなら、近寄って欲しくないタイプの霊だろうねー。でも、このお話からはあんまり「怖さ」を感じないから、きっと自分がいることに気づいて欲しい「霊の自己アピール」で、悪意は無さそうに思うな~。猫がいつも通り気持ちよく寝てるなら大丈夫。ここだけの話、動物には霊が視えているからね…。霊はどこにでもいて、心の隙間に入り込みます。みなさま、ご用心して下さいね―――by犬養ヒロ
2019年06月19日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。今回は、これからの海水浴シーズンにゾッとする話……。文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 14水の底知りたくない度(P.N おたまじゃくし 主婦)の体験談20年前になるのですが―――私が小学生の頃、夏休みの間県に住む祖母の家に滞在していた時の話です。祖母の家のすぐ目の前はとても大きな湖があり、まるで海のようでした。姉と一緒にその湖で泳ぐことにしたのですが、夏休みなのに海と違い、たまに地元の人が通りがかるぐらいで他に泳いでいる人はいませんでした。姉と浮き輪を付けて湖に入ると、水が澄んでいてきれいで足もとで小さな魚が泳いでいるのが見えます。海と違って波がなく、海水ではなく真水なので水の中で目を開けることもできました。私と姉は、水が腰下ぐらいの浅いところで泳いで追いかけっこをしたりしていたのですが、泳いでいるうちに私は姉がいる水際のほうから離れたところまで来ていました。水辺が遠浅だったので安心していたのですが、急に水が深くなっている場所があり、気がつけば足が底に着かずに深くなっていました。さっきまで砂だった水の底は暗い緑色に変わっていて、うっそうとした森のように藻でいっぱいになっていたのです。「ここは深いから岸に戻ろう…!」そう思った時、藻が足首に触れました。その次の瞬間……!何かゾッとするぐらい冷たいものに足首を掴まれて、すごい力で水の中から引っ張られたのです…!水の中に引きずり込まれそうになった時、水の中で自分の足もとを見ると、藻の中からたくさん「人の手」が伸びているのが見えました。そして、恐ろしいことに、藻から伸びた一本の長い手が、私の足首を掴んでいたのです…!私は必死で「お姉ちゃんっ!!」と大声で叫びました!叫んだ瞬間、足首を掴んでいた手が緩んだので、水を蹴って姉のいるほうに行きました。もし浮き輪をしていなかったら、確実に溺れていたと思います。立てるところまで行くと、姉に「水から出よう!!!」と急いで姉の手を引っぱって岸に上がりました。そのことを姉に話すと「足に藻が絡まったんじゃないのー?」と、信じてもらえませんでしたが、後で見ると引っ張られたほうの足首がうっすらと赤くなっていました。その日の出来事を祖母に話すと、こっそり私に言いました。「昔から、この湖に来て入水自殺する人が後を絶たないんだけどね……死体が藻に絡まって見つからないんだよ。だから深いところには絶対に行っちゃぁいけないよ」それ以来、大人になった今でも海や湖が苦手です……。知ってしまった犬養さんのつぶやき浮き輪必須……!!地味にリアルで怖い話だな~。これは実際体験したらガクブルだよねー。もう足を掴んだのはお茶目な人魚ってことにしておこう。いやはや、竜宮城に連れて行かれなくて良かったよ!今年の夏は、混んでてもセーフティーガードがいる賑やかな海とかプールに行くことにするよ。乙女は日焼け止めも忘れずにネ!!手の跡も嫌だけど、シミができるのはもっと嫌だもんね!今年の夏も、Enjoy summer!霊はどこにでもいて、心の隙間に入り込みます。みなさま、ご用心して下さいね―――by犬養ヒロ
2019年05月14日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。今回は、木彫りのお守りにまつわる話……。文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 13木彫りのお守り知りたくない度(ゆりか 27歳・音楽関連)の体験談私が子どもの頃からずっと、実家では猫を飼っています。数年前のある日のことです。当時飼っていた猫が、玄関のドアからスルっと外に出てしまいました。いつもなら外に出てしまっても必ず家の周りにいて、すぐに帰って来るのですが、その日は姿が見えず、家族中で探してもぜんぜん見つからなかったんです。それから、4~5日後のことです。猫はまだ帰らず、みんなとても心配していました。そんな時、ふと見ると、なぜか玄関に続く廊下に掛けてあった木彫りの飾りが落ちていて、一部がまるで割られたみたいに不自然に欠けていました。「いつの間に落ちたんだろう……。今まで一度も落ちたことなかったのに」それはバリ島に行ったときに買った、わりと大きな木彫りの魔除けの顔で、しっかりと壁にかけられていたので、よほどの大地震でも起こらない限り、落ちるはずがないのです。「あーあ……気に入ってたのに。直せるかな~」と廊下に置いておきました。その翌日のことです。家の側面の玉砂利のところで、行方不明になった猫が倒れているのが見つかったのです……!「どうして…こんなところで…?」猫は死んでいて、その身体はすでに硬直していました。身体に傷は無く、田舎なので事故にあったとも思えません。死んだ原因はわからず、とてもかわいがっていた猫だったので、家族中が悲しみに沈みました。後日、猫の葬儀をして手厚く葬りました。葬儀を終えた後、猫が死んでいた場所にお花を置いていると、ふと気がつきました。猫が死んでいた場所は、木彫りの魔除けが掛かっていたところの、ちょうど正面だったのです。ただの偶然なのか気になって、調べてみると……。その飾りは「ボマ」というバリ島のヒンズー教の魔除けで、神聖な場所を守る役割があるとのことでした。その「ボマ」は遺体を火葬場まで運ぶための輿に付けるものでもあるそうです。そのとき、ふと思いました。「もしかしたら…、うちに何か悪い災いが起こるはずだったのかもしれない。猫は死んでしまったけれど、もしかしたら家族をボマが守ってくれたのかも知れない……」その木彫りの飾りは、いまでも実家に大切にとってあります。もう壁には掛けていませんが。
2019年05月05日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。今回は、天井にまつわる不思議な話……。あなたの家は大丈夫?文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 12天井に潜む者知りたくない度(P.N ゾンビちゃん 女 主婦)の体験談友人のT美が結婚して、子どもができたので新居を購入した。購入した家は築年数が20年越えの中古物件だったが、T美はその家がとても気に入った。T美夫婦がその中古の家に引っ越してからのことだ。その家に住み始めてからしばらくして、床の間がある部屋の天井の隅に、5㎝ぐらいの一枚の小さなお札が貼ってあることに気がついた。薄汚れて天井の木の色と同じ色になっているからわからなかったが、かなり年期が入っている。天井の埃を払おうとしただけで、はらりと剥がれて床に落ちた。「なんでこんなところにお札が? 古くて汚いから、何の効果も無いでしょ」T美はそう思って、そのままゴミと一緒に捨てた。その翌日から、不思議なことが起こった。その部屋でT美が昼寝をしていると、奇妙な夢を見た。あのお札が貼られていた天井の板を外して、黒い影のような人が逆さまになって頭だけ出して覗いているという夢だったのだが、あまりにもリアルな夢でビックリして目を覚ますと、じっとりと嫌な汗をかいていた。T美は「変な時間に寝ちゃったから、気味が悪い夢を見ちゃったのね」そう思って気にしないようにした。その翌日の昼間、T美が部屋の掃除機をかけている時だった。ふと見ると、あのお札が貼られていた場所の天井の板が10cmほどずれて、隙間が開いていたのだ。「何でこんなところが開いているの…」会社にいる夫にメールで聞いてみたが「知らない」という。天井の板は薄く、簡単に手で持ちあげることができた。T美は、「天井がが勝手に開いてるなんて気味が悪い…」と思いながら、転ばないように慎重に脚立に乗って天井の板のずれを直した。その時T美は妊娠7か月だったので、お腹の赤ちゃんのストレスになるようなことは極力考えたくなかった。しかし、その日の夜―――。T美が寝ていると突然、金縛りが起こったのだ。頭の中に金属音が響きだして、声が出せず体は動けなくなり、隣で寝ている夫に必死で助けを求めようとするが、身動きひとつできない……!そしてなぜか目をつぶっているはずなのに、T美の頭の中にあの床の間の天井の映像が映し出された。それが夢なのか現実なのかわからないままに、天井の板がズズズズズ……とゆっくりと動いて、その開いたほんの10㎝ほどの隙間からズルズル……と黒い影のような手が出てくるのが見えたのだ!その手は異様に長く、2本の手が出た後にぬぅっと頭が出たかと思ったら、何かを探しているようにギョロギョロと目玉を動かしていた。ズルズル……と今にも出てきそうだったその時―――ピクンとお腹の中で赤ちゃんが動いた。その瞬間……! 不思議なことが起こった。黒い影は一瞬で消え、金縛りが解けてT美はハッ! と目を開けた。床の間の天井を見ると、やはり隙間が空いていた。「今見たのは、夢なんかじゃない……!」T美は急いで夫を起こして、すぐに天井を閉めてくれるように頼んだ。寝ている所を叩き起こされた夫は、T美に言われるままに天井を閉めた。その日の朝、T美は近所の氏神様を祭っている神社に行ってお札をもらいに行き、家に戻るとすぐに、もともとお札が貼られていた同じ場所に貼った。それ以来、天井が開くことは無く金縛りにも一度もあっていないらしい。その後、無事に元気な子が生まれた。現在―――。T美は子守で忙しいので、天井にまだいるかもしれない霊のことなど、もはやどうでもいい様子だが、今でも天井にはしっかりとお札が貼られている。
2019年04月28日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。今回は、ドアスコープにまつわる恐怖……。あなたの家のドアは大丈夫?文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 11ノックする男知りたくない度(かとりせんこう 女 会社員)の体験談Y美がそのアパートに引っ越したのは、就職が決まったので、会社にほど近い場所に住んだほうが通勤が楽だと思ったからだ。都心に近いのに、築年数が古いせいか周辺アパートより家賃が割安だったところが気に入ったらしい。Y美の部屋は2階の一番端の日当たりの悪い部屋だったが、どうせ昼間は仕事でいないので、そんなことは気にならなかった。住んでしばらくは、何事も無く普通に暮らしていた。住み始めて1か月目のことだった。夜9時頃だろうか。Y美が部屋で、チューハイを片手にコンビニで買ったサラダを食べながら、テレビを見ていた時だった。「コンコン」部屋のドアをノックする音が聞こえた。「誰よ、こんな時間に」と思ってドアののぞき窓を見ると、誰も映っていない。ドアを少し開けて廊下のほうを覗き込むと、顔は見えなかったが、帽子をかぶったトレンチコート姿の男が隣の部屋をノックしているのが見えて、そのままそっとドアを閉めた。「なんだ、お隣か。こんな時間に訪問するなんて非常識な」きっと新聞の勧誘か何かだろうと思った。しかし隣が留守だったのか、しばらくするとY美の部屋のドアをノックする音が聞こえた。「コンコンコン」今度は本当に自分の部屋のドアを叩いているが、ドアまで行って勧誘を断るのは面倒くさかったので居留守をしていると、しばらくしたら諦めたのか、音は止んだ。その次の日の夜の事だった。「コンコンコン」またノックの音が聞こえる。どうやらまた隣の部屋をノックしているみたいだ。「チャイムがあるんだから、ノックしないで鳴らせばいいのに……」と、Y美は不愉快に思った。しばらくすると、やっぱりお隣が留守だったのか、今度はまた自分の部屋のドアがノックされた。なんてしつこい勧誘だ。どんな奴か見てやろうと、ドアスコープに目を近づけて外を覗いた。おかしな事に、真っ暗で何も映っていない。そしてまた、「コンコンコン」とドアを叩く音がした。Y美は思った。「わかった! 勧誘の奴、指でドアスコープを押さえてるんだ!」そう思ったので、腹が立ったY美は「しつこいですよ! うちはお断りなんで!」そう文句を言いながらドアを開けると、あの帽子を被ったトレンチコートを着た男が立っていたのだが、その顔を見て愕然となった。その男には顔がなかった。正確には顔の部分が真っ黒のブラックホールのように影になっていて、目や鼻や口というパーツが何もついていなかったのだ。それを見たY美は咄嗟に今まで感じたことのない危険を感じて、反射的に素早くドアを閉めて鍵をかけた。ドアを閉めることに成功はしたが、たった今自分が目にしたものへの恐怖で心臓は早鐘のように打ち、手が震えていた。今、自分の見たものは何だったのかわからないが、ひとつだけわかったことがあった。アイツはY美の部屋のドアスコープを指で押さえていたのではなかった。ドアをノックしながら、ドアスコープを反対側から覗いていたのだ……!「コンコンコン」またドアがノックされて、Y美はすくみ上った。とてももう一度、ドアスコープを覗く気にはなれない。きっと覗いたら、また真っ暗な事は簡単に予想が付いた。「コンコンコン」「コンコンコン」「コンコンコン」しばらくドアはノックされていたが、放っておいたら音は止んだ。きっと諦めたんだろう。30分ほど経っただろうか、勇気を出して恐る恐るドアスコープを覗いてみると、今度こそ、外には誰もいなかった。翌日、ゴミを出しに行く時に隣の部屋の人に会ったので、「夜に新聞か何かの勧誘の人が来てドアをノックされませんか?」とそれとなく聞いてみた。そうしたら、信じられないことに、「そんな人は今まで来たことがない」と答えたのだ。隣の家の人も夜は部屋の中にいるはずなのに、なぜノックの音が聞こえていないんだろう…?その後も時々、ドアをノックする音がしているそうだが、Y美はその部屋に2年暮らし続けている。初めは吃驚したが、今では実害も無いので無視しているらしい。「事情はわからないけど、きっと顔が無いから家に帰れなくて、ずっと自分の家を探して彷徨ってる幽霊だと思うわー」と、今ではすっかり慣れっこで気にもならないのか、他人事のようにY美は言った。
2019年04月20日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。今回は、ラブホテルにまつわる恐怖……。文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 10ラブホテル知りたくない度(肉団子 男 会社員)の体験談友人Aが昔、付き合っていた彼女とラブホテルに行った時の話です。その日、Aはまだ付き合って日が浅いR香とデートを楽しんでいた。レストランで食事した後、もっとたっぷり楽しむために、飲み屋街の外れにあるラブホテル通りに向かったらしい。金曜日の夜だったせいか、どこも満室だったのだが1部屋だけ空いている部屋があった。二人ともワインを少し飲んでいるせいか、酔いも手伝ってお互いに気持ちが盛り上がっていたので、今夜はたっぷりと楽しむ気満々だった。部屋の内容なんてどうでもいい。Aの頭の中は、これから繰り広げるであろう情事についての楽しい妄想でいっぱいだった。フロントでルームキーを受け取るとR香と手をつないで部屋に向かった。部屋について、ドアを開けた途端、一瞬、湿気ったカビ臭い匂いがした気がしたが、次の瞬間には鼻が慣れたのか気にならなかった。部屋に入るとベッドの周りの壁が一面赤色で、雰囲気はなかなか悪くない。SMを連想させる部屋でAのテンションが上がった。さっそくR香を裸にしてに襲いかかりたい気持ちになったが、ガツガツした男だと思われたくないので、ひとまずは「一緒に入る?」と、お風呂に誘ってみた。R香は恥じらっているのか、「私は後でいい……」と言った。オレの前で裸になるのが恥ずかしいんだろう、かわいい奴だ。どうせ後から全身隅々観察させてもらうんだが。Aはそう思って顔がニヤつくのを隠すために、風呂場へ向かった。風呂場はわりと広めで大人っぽく、全面真っ黒のタイルだった。ボタンを押すと自動で浴槽にお湯が溜まるらしい。すぐに湯が溜まった。Aはウキウキと服を脱いで、浴室のシャワーの蛇口をひねった。今日は1日中外を歩いたし、これからRと楽しむんだから念入りに洗っておかなきゃな。と、シャワーを浴びながら思った。頭を濡らして、シャンプーが終わった時だった。下を向いてシャワーの水で頭を洗い流していると、背後に人の気配を感じた。「R香も入るのー?」R香は答えず、「ちゃぽん……」と、湯船の中で音がした。R香の奴、さっき風呂に誘ったは時は恥じらっていたけど、気が変わって一緒に入りたくなったんだな。Rが本当はHが好きな女だということは知っている。普段は大人しいタイプだけど、ベッドの中ではけっこういやらしい声を出すからな……。そんなことを思いながら、顔をあげて目の前の鏡を見ると、湯船の中に、顔の半分までお湯につかってこちらを見ているR香が映っていた。…だが、よく見るとそれはRではなく、酷く痩せた知らない女だった。その湯舟は透明な湯のはずなのに、赤い血で染まっているように見えた。その女と目が合った瞬間、Aは全身の血がサーーーーーーーッと引くのがわかった。知らない女が湯船の中にいる。できれば目の錯覚であって欲しかったが、その女のは目の前にいて、その目を見れば、ひと目でこの世の人間ではないとわかった。恐らく、この部屋で何かがあって、死んだのだろう。もしかしたら、この部屋の雰囲気からして、行き過ぎた酷いプレイが行われたのかも知れない。そんなどこから来たのかわからない根拠の無い想像が、なぜか一瞬頭の中にリアルに浮かんでゾッとした。Aは恐怖に襲われながらも裸で浴室から飛び出して、濡れた身体を拭きもしないで、とにかく大急ぎで服を掴んで着ながら、「R香!この部屋ヤバイ! 今すぐ出よう!」と、叫んだ。しかし、また返事は無かった。赤い部屋の中に、R香の姿は無かったからだ。その時、ようやくAは気がついた。R香が部屋の中に入った途端、何か様子がおかしかったのは、恥じらっているからではなかったのだ。恐らくR香は部屋に入ってすぐ、あの女の霊に気がついて、Aを見捨てて逃げたのだ……!Aはその後、ひとりでそのホテルを出て終電に乗るために駅に向かった。髪の毛から水が滴っていたが、その水には少し涙も混じっていたかもしれない……。その後AはR香とそのまま破局し、Aは未だに彼女がいない。今では飲み屋の女の子に「あの時、お風呂にいた女の人と付き合えばよかったかなー」と、あまり笑えない話をネタにして口説いているが、まだ誰も一緒にラブホテルに行ってくれる人がいないらしい。
2019年04月12日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。今回は、ナースコールにまつわるゾッとするお話……。文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 8ナースコール知りたくない度(P.N ナースの妹もナース 女 看護士)の体験談看護士の姉が、若かった頃の話です。入院している患者さんに、若くてイケメンの男性入院患者がいたそうです。毎日毎日顔を合わせているうちに、徐々に親しくなり「彼女がぜんぜんお見舞いに来ないけどフラれたの~?」とか、冗談を言い合うぐらいに仲良くなったそうです。姉は美人でサッパリした性格なのでよくモテていましたが、勤め先の病院で患者さんとの恋愛なんてありえないので、その男性患者のことも恋愛の対象としては全く考えていませんでした。でも、その男性患者には恋人がいなかったので、いつも姉の顔を見る度「退院しても会いに来ていい?」とか、「病気が治ったら一緒にどこか行こうよ」と、冗談っぽく笑いながら言ってきて、姉も「退院したらね~」と軽くあしらっていたそうです。姉曰く、本当にちっとも気が付かなかったそうです。いつの間にかその患者が姉に恋愛感情を抱いていたということに…。そんなある日、姉が出勤するとその男性患者の病室がキレイに片付けられていました。予定よりも早く退院したのかと思って先輩に聞くと、「あなたが休んでいる間に容体が急変して、発作を起こして夜中に亡くなったのよ。まだ若いし男前だったのに気の毒よねぇ」つい先日まで、あんなに元気だったのに……。まさか亡くなるなんて……。その患者が亡くなってから数日後、姉の身の回りでおかしなことが起こり始めました。夜勤の時、ずっと後ろから誰かに見られているような、人の視線を感じるらしいのです。でも振り向いても誰もおらず、仕事中なので気にしないようにしていました。そんなある夜のこと。夜中にナースコールが鳴ったので病室にかけつけると……そのベッドは空きになっていて誰もおらず、そこはあの男性患者が生前に使っていたベッドでした。「誰もいないのに、なぜ……?」誰もいないはずのベッドのナースコールが鳴るなんて。壊れているはずはないし……。同じことが、夜勤の度に起こりました。いつも決まって鳴るのは、夜中の三時で、それは偶然なのかあの男性患者が亡くなった時間でした。そんなある夜勤の日、またナースコールが鳴ったので見に行くとその日は様子が違っていました。ベッドの横に、亡くなったはずの男性患者が下を向いて立っていたのです……!「ヒ…ッ!」驚いて姉が立ちすくんでいると、その男性患者がゆっくりと顔をあげ、「……治ったから……一緒に行こう……」笑いながらユラユラと近付いてきたそうです。そして姉の目の前に来たかと思うと、ぎゅうっと、急に胸が苦しくなって、息が詰まりそうになったのです…!「……一緒に……一緒に……」どんどん息が苦しくなっていくので、これはマズいと思い、「……無理!! あなた死んでるから無理!!」力を込めてそう言い返しました。すると、フッと呼吸が楽になり、その患者は一瞬悲しそうに顔を曇らせたかと思うと、すぅーっと消えたそうです。それ以後、夜勤の時に視線を感じることもナースコールが鳴ることも、一度も無くなりました。そんなことがあった姉ですが、「その患者さんはお気の毒だけど、こっちは仕事だからしつこくされてもねぇ~」そう言いながら煎餅をバリバリ食べていて、逞しいなと思いました……。
2019年04月05日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 8リサイクルショップ知りたくない度(P.N おてもやん 女 会社員)の体験談私の友達のK子の話です。K子は独り暮らしのOLで、いつも金欠だった。会社が私服勤務なので、それなりにファッションにも気を遣わなくてはならず、安月給なのに服代にお金がかかるのが悩みだった。できるだけバーゲンでバッグや靴を買うようにしていたが、ちょっとセンスの良い物を買うとお金はすぐに消えていった。そんなK子が、ちょっと前に流行ったとはいえ、高価そうなブランド服を着ていたりする。おしゃれになった理由を聞くと、「新品の服を買うと高いけど、近所に大きなリサイクルショップができて、すごく安いのよー!」と、嬉しそうに言った。もともと買い物が好きなK子はすっかりその店が気に入って、頻繁に通うようになり、服は全てその店で買うようになった。ある時、K子はその店でとても気に入ったワンピースを見つけた。ちょっと古いけれど、状態はいい。着てみると、黒色だから痩せて見える。値段もお買い得価格。すっかり気に入って、そのワンピースを購入した。家に帰ってそれを着て、鏡の前に立ってみると、K子にとても似合っているように思えた。明日さっそく、会社に着て行こう。K子はいい買い物ができて、すっかりご機嫌だった。翌日、その服を着て会社に行くと、心なしか周囲の人に見られている気がする。きっと似合っているのだろう。会社のトイレに行ったときに鏡に映る自分を見てにっこりした。K子は帰宅してからも、そのワンピースを脱ぐ気にならなかった。脱ごうとするのだが、なぜか脱いだ途端に無性に着たくなるのだ。なんだか、このワンピースを着ていると心が落ち着く。食欲も全然わかない。鏡に映る自分をうっとりと見つめながら、「ずっと着ていたい……」とK子は思った。K子は次の日もそのワンピースを着て会社に行った。その次の日も、その次の日も、着て行った。その後、K子は会社に行かなくなった。K子が長い間無断欠勤をしているので、心配した会社の人が実家に連絡したらしい。K子のアパートに様子を見にやってきた母親は、鏡の前でボ――――ッとうつろな目で座っている娘を見て、ギョッとした。「K子ッ……、喪服を着て何やってるの……!」K子に駆け寄った母親は、鏡に映る娘を見て、恐怖で心臓が止まりそうになった。その鏡にはK子ではなく、髪は抜けて歯はボロボロの骨と皮しかない知らない女が映っていたのだ。その女が母親を見てニヤッと笑ったかと思うと、K子が焦点の合わない目で、口をパクパクして言った。「この子のお葬式はまだだよ……」それはK子の声ではなく、この世のものとは思えないような低いしゃがれた声だった。それはほんの一瞬の出来事で、次の瞬間には普通の鏡に戻っていた。K子は精神が弱っていたので、母親に病院に連れて行かれた。その後、母親は気味が悪いので、その服を近所の神社に持って行ってお炊き上げをしてもらった。その服を火の中に放り込むと異様なほどに真っ黒な煙がもうもうと立ち上り、やがて灰になった。K子はその服を脱いでから、すぐに体重も戻って元気になったが、その数日間のことはよく覚えていないそうだ。現在は、実家に戻って近所の制服がある会社に勤めているので、リサイクルショップには行っていないらしい。
2019年03月29日LINEは大好きな彼にいつでも気軽にメッセージやスタンプを送ることができて便利ですよね。とはいえ、何も考えずに思いつくままにLINEをしていると「これはヤバい…」と彼を怖がらせてしまっているかもしれません。あなたは男性にこんなLINEを送っていませんか?放置は許さない!しつこい返信催促LINEこっちから連絡したのにちっとも返信が来なかったり、既読にすらならなかったりすると、つい不安になってしまいますよね。そんなとき、「今何してるの?」「なんで返信してくれないの?」と連続でメッセージを送りつけてしまうのは危険です。彼がスマホを見たときに、返信を催促するメッセージが山ほど並んでいたら、怖くてどう返信していいかわからなくなってしまうでしょう。私はこんなに怒ってるの!怒りの長文LINE彼に対して不満がたまっているとき、スマホ画面の上から下まで文字がびっしりの長文LINEを送りつけていませんか?LINEでは表情や声のトーンが伝わらないですし、一方的にこちらの言い分だけを一気に送ることできるので「私はこんなに怒ってるよ!」という思いを伝えようとして、文章が長くなってしまいがちです。しかし、長文LINEはパッと見たときにまず「何だこれ…」と恐怖を感じますし、長々と一方的に責め立てられては彼も疲れてしまいます。これでは彼も返信するのが億劫になってしまうかもしれません。私の悩みを聞いて!病んでる系LINE「つらいから話を聞いてほしい…」「どうせ私なんて…」と気持ちが沈んでいるとき、彼から優しい言葉がほしくて、頻繁に悩み相談のLINEを送っていませんか?たまに相談するだけとか、小さな悩みであれば、彼も頼られて嬉しいかもしれません。ですが、あまりにも頻繁に相談LINEが送られてきては、「またきた…」と彼もさすがにうんざりしてしまうでしょう。また、相談内容が重すぎると、彼が引いてしまう可能性もあるので注意しましょう。送る前に一度、落ち着いて内容を見直してみて!いかがでしたか?彼に「これはヤバい…」と思われるようなLINEを送ってはいないでしょうか。気軽にメッセージを送れるのがLINEの利点ですが、すぐに送る前に、一度落ち着いて内容を見直してみましょう。相手の都合を無視した内容になっていませんか?同じメッセージが人から送られてきたら、自分はどう思うでしょうか?衝動的に送ったLINEで彼との仲を壊してしまわないよう、くれぐれも気をつけてくださいね。
2019年03月27日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 7会社に出る霊知りたくない度(P.N カツ男 会社員)の体験談友人のKが転職して、とある企業で働き始めた。その会社は小さくて古い建物ではあったが、一応自社ビルらしい。入社してしばらく経つが、周りの同僚はみな親切で上司も口うるさくない。残業も無いし快適な環境で、いい会社に入れたと喜んでいた。数か月後、上司から初めて残業を頼まれた。その仕事はどうしてもその日のうちに片付けなくてはならなかった。他には誰も残業ができる人はいないらしく、新人のKが断れるはずがない。特にこれと言って断る理由も無かったKは、快く引き受けた。時計の針が9時を指していたが、Kは会社に残って薄暗い社内でひとりで作業をしていた。夜の社内はやたら静かで「今日は、他の部署の人もみんな帰っているのかな?」と、思った。夜の10時を過ぎた頃だった。ようやく仕事を済ませた時、遠くのほうで「カツーン、カツーン……」と、女性がヒールを履いて歩いているような足音が小さく聞こえた。「やっぱり他の部署でも、残業してる人いたんだ」と、Kは思った。帰り支度を済ませて廊下に出ると、非常用の蛍光灯以外は消灯されていてびっくりするほど暗かった。「さすがに暗い夜の会社はいい気がしないな」早く帰宅しようと思い、出口の方向に向かうと……「カツ―ン、カツ-ン」同じフロアに人はいないのに、どこからか、また自分以外の足音が聞こえる。「別のフロアから聞こえるのか……?」なんだか気味が悪い。しかも奇妙なことに、Kが歩き出すと、「カツン、カツン、カツン」さっきより足音が大きくなった。「え……?こっちに向かって来てる?」そう思った時、「カツ、カツ、カツ、カツ、カツ」足音はさっきより早くなって近付いてきた。Kはゾッとして、速足で出口に向かった。するとその足音も……「カツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツ」速くなって追いかけて来たのだ!他には誰もいないのに、足音は異様な速さでどんどん近づいて来る。「誰かが追いかけてきている……!」足音はとうとうKに追いついて来て、背後まで迫ってきた。急に足音が止んだので、恐る恐る後ろを振り返ると……誰もいなかったので、ほっと胸をなでおろしたのだが、廊下の窓に映った自分の姿を見て、心臓が凍りついた。ボサボサの長い髪、薄汚れた衣服、ボロボロのヒールを履いた女が自分の背中にしがみついていたのだ。どう見ても普通の人間ではなく、見開かれた眼は血走り、半分が飛び出している。「ひぃぃぃーーーーっ!!!」その女と目が合った瞬間、Kは恐怖のあまり気を失った。それからどのくらいの時間が経ったのか、「……大丈夫ですか?」見回りに来た管理会社の人に揺り起こされた。長い時間が経ったように思ったが、実際にはほんの数分しか経っていなかった。管理人さんに自分に起こった出来事を話すと、「このビル、夜は出るって噂なんで早く帰ったほうがいいですよ……」と、数年前にこのビルで自殺があったことを教えてくれた。聞けば、会社の同僚に虐められて毎日残業させられていた女性社員が、社内で首を吊って死んでいたことは社員全員知っているという。そんな事件があったので、現在は残業が少なくなっているそうだ。もしかしたらその霊は未だに成仏できなくて、誰かと一緒に自分も帰りたかったのかも知れないが……「しかしアイツら、それを知ってて俺に残業させたのか」そんな目に遭ったKだが、今も逞しく同じ会社に務めている。勤務条件に不満はないしせっかく入った会社で、転職するのももったいないと思ったらしい。この残業の時に起こったことは、自分だけの胸にしまっているそうだ。「もうすぐ会社に新人が来るから親切にしなくちゃな。すぐに辞められちゃ困るもんな」Kは待ち遠しそうにつぶやいた。
2019年03月23日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 6エレベーターの女知りたくない度(P.N ピョン吉 男 会社員)の体験談友人Eの住むマンションは9階建てで、その上のR階は屋上になっている。ある雨の夜、仕事が残業でマンションに帰り着くころには夜の0時近かった。エレベーターは誰かがこんな雨の日に屋上に行ったのだろうか、R階で止まっていた。ボタンを押すと、9…8…7…とエレベーターが降りてきた。Eがいる1階に降りてきたが、当然こんな時間だから人は乗っていなかった。目の前で、ゆっくりとドアが開いた。雨だから、エレベーターの中の床が濡れていた。Eはエレベーターに乗り込んで、自宅階の9のボタンを押した。扉が閉まったのだが、エレベーターの中は、今までに嗅いだことの無い腐敗臭のような鼻をつく嫌なにおいがする。この異臭を体内に入れたく無いと思ったEは、思わず口もとを手でおさえた。エレベーターが1…2…ゆっくりと動き出したのだが、ふと正面の扉を見ると、Eは恐怖で固まった。扉の透明のガラス部分に、口元を手で押さえている自分の姿が映っていたのだが、その後ろに人が立っていたのだ。正確にはそれは、この世の人ではなかった…。それは黒い服を着た髪の長い女で、Eの真後ろにピッタリと張り付くようにして立っていた。髪から覗くその顔は、半分が何かに押しつぶされたように潰れていて、頭部の一部が欠損していた。Eは恐怖で心臓が止まりそうになった。絶対に振り向いたらダメだと、強く思った。一刻も早くエレベーターから出たかったが、身体がこわばり動くことができなかった。Eの部屋は9階。いつもなら、ものの1分もかからずに着くはずなのに、果てしなく遠く感じた。恐怖で目をそらすことも、唾をのむことさえもできない。その女が崩れた顔で、嬉しそうに笑っているように思えた。「早く9階に着いてくれ……!」心の中で必死で祈った。エレベーターが…3…4…階を通り過ぎた。とにかく今すぐに、エレベーターから降りたい。エレベーターは5階を過ぎた。9階で止まって扉が開いたら、一目散に走って部屋に逃げ込もう。そう思ってじっと気を失いそうな恐怖に耐えた。6…7…8…やっと扉が開く。「9階に着いた……!!!」と思ったら……! エレベーターはどうした事かそのまま通り過ぎ……屋上のR階に着いた。R階で止まると、ゆっくりと扉が開いた。屋上は真っ暗で雨が降っていて、当然誰もいなかった。「誰もいないのに、なぜR階に……?」もう恐ろしさでパニックになりそうだったが、あの背後にいた女がいなくなっている事に気が付いた。急いでエレベーターの扉を閉めて9階のボタンを押した。とにかく、今すぐこの場から離れなくてはいけないと思った。9階のランプがついて、ドアが閉まった。エレベーターがゆっくりと下へと動き出した時に、扉のガラスの向こうの屋上のフェンスの前に、あの女が立っているのが見えた。その時Eは、すぐに理解した。「ああ、あの女はここで飛び降りて死んだんだ……」あの女を屋上に残したまま、エレベーターは今度はまっすぐに9階に着いた。扉が開くと、Eは走って部屋に帰った。後ろで、勝手にエレベーターがまた屋上に上って行ったが、Eは振り返って確認はしなかった。数日後、Eはそのマンションを引っ越した。それからしばらくして、そのマンションで住人が飛び降り自殺があったことを噂で聞いた。雨の降る夜だったらしい。「あの女に呼ばれたんだ……」Eはそう言っている。
2019年03月15日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 5チェーンメール知りたくない度(P.N タタリちゃん 女性 出版業)の体験談昔、「不幸の手紙」というものがありましたが、それと同様に「チェーンメール」というものがあることを知っていますか?最初の発信者はわからないが、どこからか回ってくる。内容は、「このメールを3日以内に3人の人に回さなければ、あなたは不幸になります」これは、出版社で編集の仕事をする知人のIさんが新卒で入社した時に起こった話です。ある日会社に行くと、自分宛に新着メールが届いていました。差出人の名前は、Iさんの名前。はじめは、エラーで自分のメールが戻ってきたのかな? と思ったが、開封すると……、「あなたは祟られました。災いが起こります」「祟りから逃れたければ、3日以内に3人の人にこのメールを転送すること」その時は、それほど気にすることもなく、きっと新手のスパムメールなんだろうと思い、すぐに削除しました。その翌日のことです、同じように会社に出勤してPCを起動すると、また自分宛に自分の名前で新着メールが届いてました。開封すると……。「あなたは祟られました。災いが起こります」「祟りから逃れたければ、2日以内に3人の人にこのメールを転送すること」……と書かれていました。2日も連続で届くと悪戯にしてはたちが悪い。ご丁寧に「あと残り2日」になってるし。会社のメールはセキュリティがしっかりしているはずなのになぜ……。それでもIさんは「チェーンメールなんて、バカバカしい!」と、気にしないようにして、削除しました。3日目会社に出勤して、「まさか、もう来ないだろう……」と、恐る恐るPCの電源を入れると……。「あなたは祟られました。災いが起こります」「祟りから逃れたければ、今日中に3人の人にこのメールを転送すること」と書かれていました。Iさんはゾッとしました。「今日中にって……気持ち悪い!」悪質にもほどがある。「祟られる覚えなんかないんだよ、バーカ!」Iさんは心の中でそう言って、すぐさまメールを削除し、仕事をすることにしました。Iさんの仕事は忙しいので、その日に片付かなかった仕事は、いつも自宅に持ち帰ります。その日も仕事を持ち帰ることになりました。Iさんが帰宅してから、仕事をしようと自宅のノートパソコンを開けた時、夜の0時を過ぎていました。ノートPCにメールの新着通知が届いていました。見ると、自分の名前で自分宛のメールが届いています。まさか、あのチェーンメールが自宅のPCのメールにも……? 会社とは全然関係のない個人のメールアドレスなのに同じメールが……?これはもうおかしい。チェーンメールが流行っているのか?いったい誰の嫌がらせ……!?怖々メールを開くと……。いきなり! 画面一面が真っ赤になってPCが固まりました。「何これ!? 気持ち悪い……!」ゾッとしてすぐにPCを閉じました。もう仕事する気もすっかり失せて、とにかくベッドで布団を被って、何も考えずに寝ようと思いました。その時です。ピロローン携帯にメールが届く音がしました。こんな時間に誰からだろうと思ったら……Iさんは携帯を見て縮み上がりました。あて先を見ると、自分からでした。一体どうやって携帯に……!?プライベートなアドレスは親しい人にしか教えていないのに。震える手で、開封すると……本文は白紙で、何も書かれていませんでした。Iさんが会社の出勤途中に車に跳ねられたのは、その翌日のことです。命に別状はありませんでしたが、全治1か月の怪我で入院しました。Iさんは退院後、すぐに自宅のPCと携帯を処分して買い替え、それ以降おかしなことは起こっていないそうです。Iさんは何かに祟られていたのでしょうか? 真相はわかりません。Iさんの事故とあのメールが関係しているとは思いたくはないのですが……。
2019年03月08日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 4嫉妬深い女知りたくない度★★☆【秋田県・ちーとす 男性 会社員】の体験談あなたはこの世に、「呪い」というものが実在すると思いますか…?友人のAは昔、粘着質なタイプのU子と付き合っていた。U子は付き合ってすぐにでもAと結婚したがっていたが、U子は異常なまでに独占欲が強いタイプでAの行動をすべて把握しておかないと気がすまず、酷く嫉妬深い性格の女だった。そんな性格に嫌気がさして、Aは付き合って3か月でU子と別れた。その後AはU子のことなどすぐに忘れて、明るくて友人の間でも性格がいいと評判のR子さんという新しい彼女を作った。AとR子さんは仲睦まじく、結婚するのが時間の問題だということは、周囲の目から見ても明らかだった。異変は、AとR子さんが結婚して、新居に住んだ頃から起こり始めた。聞けば、R子さんが家の中でひとりでいる時に、人の気配を感じると言い出したらしい。R子さんが夕食を作っている時に、背後に女の霊が立っていたと言うのだ。そのしばらく後、R子さんが妊娠していることがわかった。その時から、家の中で霊を見る頻度は、昼夜関係なく増えていったらしい。その女の霊は、振り向けばいつも背後にいて、恨めしそうな目でR子さんを睨んでいるというのだ。その恐怖とストレスは相当なものだったが、R子さんはAに心配をかけないよう気にしないようにしていたという。そんなある日のこと、R子さんが階段を下りようとしていた時…。その女の霊に背中を押されたという。R子さんは階段から落ちて、お腹の子を流産した。その悲しみは深く、明るかったR子さんから笑いが消えた。おかしなことはそれだけではなかった。その後もR子さんには霊が見えているのか、突然家の中で何もない場所に向かって「許して! 許して!!」と、錯乱して叫ぶようになったそうだ。Aが仕事に行っている間、ひとりで家で過ごすうちにR子さんは、ついに精神のバランスが崩れてしまい、普通の生活が送れなくなった。今、R子さんは、精神病院に入院しているらしい。Aはそんな怪奇現象が起こる原因がずっと解らなかったが、ふと急に嫉深かったU子のことを思い出したという。Aは今、U子がどうしているのかすごく気になったので、共通の知り合いに連絡をとって、U子のことを聞いてみると…U子はAと別れてすぐ交通事故にあって長い間入院しており、ちょうどAとR子が結婚した後に、容体が悪化して亡くなったらしい。U子が亡くなってから何十冊もの日記帳が見つかったのだが、ページを開くと…許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。全てのノートが真っ黒になるほど「許せない」という文字でびっちりと埋め尽くされていたのだが、亡くなる一日前の最後のページには「許さない」…とひと言だけ書かれていたらしい。それを聞いたAは、U子が酷く嫉妬深い女だったことを思い出した。まさか……U子は別れた後も、Aに執着していたのだろうか。偶然なのか、U子の亡くなった日はR子が流産した日だったそうだ。もしもU子の仕業だったなら、子どもとR子を狙ったというのか……?Aは今、R子さんがいない家でひとりで暮らしている。でも、常に背後に人がいるような気がして、ひとりで暮らしている気がしないという。もしかして……邪魔者のR子さんを追い出したのだろうか?この話は実話なんだけど、読んでも呪われないから安心してね。
2019年03月01日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 3深夜のコンビニ知りたくない度★★☆【P.N チバにゃん・女・会社員】狭いアパートの一室で、独り暮らしをしています。その日は会社の棚卸作業で遅くなり、帰宅する頃には夜の11時を過ぎていました。帰宅前、お腹が空いたので帰り道にあるコンビニに寄りました。買い物を済ませて店を出る時、突然、軽いめまいがしました。「ちょっと疲れがたまっているのかな……?」家に着くと、さっきまでの食欲はどこかに失せていて、それよりも身体がどっと疲れていることに気がつきました。「今夜はもう、さっさと入浴して早く寝よう」と思いました。シャワーを浴びている間のことです。「……?」なぜか急に、人に見られているような視線を感じました。でも浴室は狭いユニットバスで、換気扇がひとつあるだけで窓はありません。「気のせいか……」でもふと見ると、浴室のドアがほんの少し開いていました。「あれ? しっかり閉めたと思ったのにな……」その時はそれほど気にしませんでした。その夜のことです。深夜2時頃だったでしょうか。寝室で寝ていると目が覚めたのですが、「何これ…これって金縛り!?」そう思って、何とか身体を動かそうとしましたが、どう頑張っても身体を動かすことができません。そんな状態でベッドで横たわっていると、浴室の方から「カチャ…」と、また浴室のドアの開く小さな音が聞こえたのです。そしてその後……「ミシッ…」「ミシッ…」とまるで人が歩き回っているような床がきしむ音が聞こえてきました。それからしばらくして、足音は寝室の前で止まったかと思うと、「カチャ…」ドアを開く音がしました。「ドアが開いた…!誰かが入って来る…!!」心の中で悲鳴をあげました。恐怖は頂点にまで達していました。あまりの怖さに、目を開けることができません。「怖い怖い怖い…!」目を閉じたまま身動きもできず、何者かが部屋中を歩き回る足音を恐怖に震えながら聞いていました。どのぐらいそうしていたのでしょうか、しばらくすると足音が聞こえなくなりました。「いなくなった…??」「今何時なんだろう? 早く朝が来てほしい……!」足音もしなくなったので、もう大丈夫だと思いました。恐る恐る、そっと、目を開けて見ると…「…!!」この世の者では無い何かが、私の顔をじぃぃぃぃぃぃっと覗き込んでいたのです……!その顔は真っ黒で、目しかありませんでした。私はそのまま気を失ったのか、次に目を覚ました時には朝になっていました。部屋には誰もいませんでしたが、気味の悪いことに、部屋中の床が誰かが水浸しの足で歩き回ったかのように濡れていました。そのことを、霊感が強い友だちに話すと、「すぐに近くの神社でお札もらって、玄関に貼るように」と、言われました。そして、「深夜のコンビニやファミレスには、人淋しい霊が集まりやすいので、あまり遅い時間には行かないほうがいい」と、言われました。言われたとおりに、すぐにお札を貼りました。それ以来、金縛りにもあっておらず、家の中で変な事も起こっていません。今思えば、もしかするとあの夜は、よくない霊が家までついて来てしまったのかも知れません……。みなさまも、深夜の外出時にはどうぞお気をつけください。
2019年02月22日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 2コックリさんに憑かれた子知りたくない度★★☆【真紀さん(仮名)・30歳】私が小6の頃、忘れられない怖い体験をしました。当時、学校では「コックリさん」が流行っていました。私は参加していなかったのですが、数人の女子が休み時間になると集まって、「コックリさん」をしていました。いつも質問には「はい」「いいえ」と答えが返ってきていたのですが、その日だけは違っていました。何を聞いても、答えは「殺す」だったのです。コックリさんに帰ってくれるようにお願いしても、答えは「殺す」で、途中で怖くなった子が、10円玉から手を放してしまいました。コックリさんをしている子の中に、霊感があると言われていたU子が参加していました。その後、授業中にU子の様子がおかしくなりました。急にガタガタと震えはじめて、「寒い、寒い」というのです。U子は先生に保健室に連れて行かれ、そのまま帰宅しました。そんなことがあった、その日の夕方の事です。U子から電話がかかってきました。電話に出た途端、「怖い…! 殺される!!」そう言って切れました。私は学校でコックリさんをしたことを思い出して、「自己暗示にかかってしまったのかも…大丈夫かな?」と気になっていたんですが、その翌日、U子は学校を休んでいました。学校の帰り道に、気になったのでU子の家の前を通ってみると…、家の中から、U子の叫ぶ声が聞こえました。明らかに声の様子がおかしいので、そっと玄関の引き戸の隙間から覗くと…U子が奇声を発しながら、四つん這いになって暴れている姿が見えたのです…!目は吊り上がり、まるで別人のように髪の毛を振り乱していて、獣のように見えました。その子のお母さんが体を押さえつけて、必死でU子を取り押さえているその様子は、異様な光景でした。見てはならないものを見てしまった…! まだ子どもだった私は、怖くなって家に逃げ帰りました。その後、一週間するとU子は普通に何事もなかったかのように登校して来たのですが、休んでいた間のことを、何も覚えていないそうです。他の子から聞いた話によると、U子はあのコックリさんをした日から様子がおかしくなり、親戚に霊能者がいたので御祓いしてもらったそうです。そんなことがあったからか、学校では「コックリさん」は禁止になりました。こっくりさんをすると、悪い霊に憑りつかれることがよくあるそうですが、おかしくなっていた時のU子の顔は、まるでキツネのお面のようでした。
2019年02月15日世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。文・イラスト 犬養ヒロ【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 1神社の黒い影知りたくない度★★☆【たぬぽん(仮名) 女 25歳】私が小学生の頃、家からほど近い場所に裏山があり、その山の中に小さな神社がありました。小さな山なので、神社までは家から10分ほど歩けば辿り着きます。いつも学校から帰ると、友達数人と鬼ごっこをしたりして遊んでいました。ある日のこと、友だちのひとりK子が山の中を探検に行こうと言いだしました。神社から先へは朱色の柵を超えて行かなければなりません。裏山は日が当たらず、昼間でも薄暗いので奥に入ったことはありませんでした。「奥へ行くのはやめようよ」と言っても、K子は聞きません。「ちょっとだけ行ってみようよ! ちょっとだけだから!」柵をよじ登って越えると、落ち葉がたくさん積もっていました。みんなでザクザクと落ち葉を踏みながら進んでいきました。山の中は薄暗く、空気もひんやりしていたのを覚えています。10分ぐらい歩いたのでしょうか、山の中は木と落ち葉ばかりで他には何もありません。人の気配が全く無く、陰気な雰囲気の場所なので私は「もう帰りたいな」と思っていました。その時、先頭を歩いていたK子が、急に反対に向いて引き返し始めました。K子は明らかに様子がおかしく、顔が青ざめています。そして震える声で、「みんな、神社に戻ろう」と言いました。「どうしたの?」「いいから、早く」K子が早歩きで、ひとりで歩き出したので、みんなが神社の方に引き返して歩き出すと…背後の方から、ガサガサと落ち葉の音がしました。振り向くと誰もいません。気のせいかと思って、みんなで歩き始めると、今度はさっきよりも近くでガサ、ガサ、ガサと落ち葉を踏む音がしたのです。後ろには、誰もいないのに? 振り返っても、やはり誰もいません。その時、ひきつる声でK子が叫びました。「ついてきた…!!!」K子は、隣にいた私の手を掴んで走り出し、みんなも怖くなって走り出しました。すると、背後からガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサ足音も走って来るのです…!!「早く!!」K子が叫びました。一瞬、K子に引っ張られた時に、視界の隅に黒い人影がすごい速さで追いかけて来る姿が見えた気がしました…!「きゃあああーーーー!!!」「早く! 早く!!」「待ってー!!」もうみんな、恐怖で気が気ではありません。どれぐらい走ったでしょうか、もう必死で走ったので息が苦しくて、声も出せません。あわや、もう足音に追いつかれる…! というところでやっと出口の柵まで戻ってくると、運の良い事に、ちょうどあった木の切り株を踏み台にしてみんなで柵をよじ登りました。柵の中に戻ると、追いかけてきていた足音は止まりました。気がつけば、いつの間にかあたりはすっかり暗くなっていて「早く帰ろう!!」みんなと別れ、家に帰ると7時を過ぎていて、母さんにこっぴどく叱られました。翌日、K子に裏山で見た黒い人影の話をしようとすると、「話してたら、来るかもしれないから言いたくない…!」すごく怯えた様子で、何も話してくれませんでした。お母さんに、その時の裏山で起こった足音の話をすると、昔、あの山で遊んだ子どもがそのまま帰らなくなったという話を母が子どもの頃に、祖母から聞かされたことがあるそうです。あの追いかけてきた足音と、何か関係があるのでしょうか。もし、あの影に追いつかれていたら…?裏山の奥でそんなことがあってから、みんな怖くなり、誰も神社では遊ばなくなりました。裏山には近寄らないほうがいい気がするので、それ以来、一度も行っていません。
2019年02月08日“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。〜「mihoさん 40歳」のお悩み〜はじめまして。 いつも、男性目線の感じ方を解りやすく、直球なコラムを楽しく、興味深く、参考にさせてもらっています。 さて、今回の相談です。今、私には、“好きだ”とお互いに言っていないのに、体の関係がある男性がいます。同じ職場の者同士のため、相手の仕事ぶりや性格は知るところなのですが、はっきりと好意のある言葉をかけてくれず、ヤキモキしています。その方は、9才歳上で離婚経験があります。 奥様とは、生活習慣や考え方の不一致が原因で別れたそうで、女性に対して慎重になっているのかなあ…と考えています。私も若くありませんから、遊ばれているのか、本気で付き合っていくつもりなのか、言葉で安心したいのですが、失うのが怖くて尋ねられません。こちらから、好きなアプローチが強くても重たがられてはいけないと、心理的なブレーキがかかってしまいます。 どうしたら、男性の曖昧な関係でよしとする気持ちを変えられるでしょうか?アドバイスをお願いします。〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜この手の相談ってホント多くて、頻繁にこの問題について考えていますが、「そういうものだと思うしかない」というのが、まず最初の答えです。20代くらいの女子が同様の質問をしたら「彼からLINEの返信が返ってきません」とか「既読スルーされます」という相談になるのだけれど、とにかく男が適量と思われる量の言葉を使わないことに不安を覚え、それをどうにかしたいと思って悩んでいる女性でこの世は溢れている!女性はなにが楽しくてあんなにたくさんおしゃべりするのだろう「男性はなぜ言葉を上手に使わないのだろう」という女性が抱く疑問と、「女性はなにが楽しくてあんなにたくさんおしゃべりするのだろう」と男が抱く疑問って、根本のところでおなじなんですよね。つまり、そこからは「それはそういうものだ」という視点が抜け落ちているということです。男はなぜ口数が少ないのか?(=女性はなぜおしゃべり好きなのか)という問いに、おそらく心理学は何らかの理由を述べているのかもしれないですね。でもそれは「それだけのこと」です。たとえば、心理学が「男はもともとシャイだからです」という答えを出しているとして、あなたはその答えを聞いて満足しますか?きっとしないですよね。それは「一般的な理由」であって、あなたが欲しいのは、あなた方だけの理由と解決法ですもんね。2種類の男がいます男には2種類いて、それは言葉を適切に使える人と使えない人です。これは若い頃からほぼ一貫して変わらないその人の性質です。20歳くらいでよくしゃべる男は40歳になっても50歳になってもよくしゃべるし、反対に20代から無口な男は40歳になっても50歳になっても無口です。あなたの彼は若い頃から女性に対して無口だったはずです。だから今さらその性格を変えろと言われても無理です。ちなみに男だって、女性に対して「どうしてそんなにずっとしゃべってるの?」と思うことがあるんですよ。でもそういう女性って、それこそ小学生くらいからすごくよくしゃべる子だったわけで、「今さらそれを言ってもしかたない」んですよね。相談の本質って、彼が無口だというところにはないではどうすればいいのかといえば、カップルでお互いにちょうどいいと思える量の会話ができる「関係」になればいいわけです。「彼が無口で、しかもわたしからは彼に今後のことを怖くて聞けない」じゃなくて、彼が無口なら無口なりに、あなたが今後のことを彼に聞けるような関係になればいいということです。と、ここまで読んでお気づきかもしれませんが、あなたの相談の本質って、彼が無口だというところにはないんですよね。ましてや、彼の「曖昧でよしとする性格」を変えるとコトがまるく収まるわけでもないんですよね。冒頭に書いた若い女子のLINE問題も、あなたの問題も、根本は「ふたりでしっくりくる関係になっていない」ところにあります。愛ってホントは「ふたりで実際にやったこと」がすべてではどうすればしっくりくる関係になるのかといえば、その答えの1つは、パラドックス的に「カップルでたくさんおしゃべりしよう」ということなわけですが!他に答えがあるとすれば、無口なままでいいので、ふたりで一緒になにかをすることでしょうね。小旅行でもいいので彼とどこかに行くとか、そういうことをすること、つまりふたりの「歴史」をつくること(ふたりだけの経験を積み重ねること)です。無口でも仲睦まじいカップルって、ふたりだけの歴史をつくっているカップルなんですよね。もう若くないから、なにかと怖いというのはよく理解できるけど、怖くても怖くなくても、また、彼が無口であっても饒舌でも、ふたりでふたりだけの歴史をつくることはできますよね。彼が無口だとあなたは物足りなさを覚えるかもしれないけど、愛ってホントは「ふたりで実際にやったことがすべて」だから。(ひとみしょう/作家)
2018年12月22日読者の皆さまにはまだ引っかからないニュースかもしれないけれど、先日、「女性たちの間でグレイヘアというスタイルが広まりつつある」という記事を見ました。年を重ねた女性たちが白髪染めをやめて地毛のままでいるというムーブメントが少しずつ広がっているようです。そういえば本屋でもグレイヘアのスタイルブックが平積みになっていたし、そこに登場する女性たちはいずれも個性が際立っていて素敵だったし、いいじゃんいいじゃん…と私は思ったのです。しかしその記事を読み進めていくと、「んん?」と思う箇所にぶち当たりました。それは、女性のグレイヘアに否定的な男性の意見。曰く「主張が強い女性という感じがして怖い」「自分が男性として見捨てられた気がして寂しい」…。そろそろ総白髪にさしかかろうという年齢になってもまだ「主張が強い女はうんぬん」て声に遭遇しなくちゃいけないのか…あほくさ! 同じグレイヘアの男性を見ても、素敵だと思いこそすれ誰もそんなこと言わないのになー。「主張する女、強い女は怖い(=モテない)」という言葉はみなさんご存知の通り、若い頃から女子たちに五月雨式に降りかかる呪いです。服装や髪型、はっきりものを言うこと…その程度ですぐに「怖そう」というレッテルを貼られがち。さまざまなメディアやシーンで「だからこそ女は優しくやんわりと、男性を立ててうまく操縦しながら生きましょう」とずっと言われ続けてるんですけど、もういい加減やめてよくないすか?これに忖度するの。「物言いや自己主張がガンガンに強い人は怖い」ってのは分かります。でもそれは男女関係なく「人として、キャラとして怖い」って話ですよね。でも、男だと「頼もしい」が、女だと「おっかない」になるみたいなの、もう勘弁です。好き嫌いの話なら個人が思う分にはいいんですけど、それをあまねく女性に吹き込まないでほしいよね。世の中には「女性は俺より弱くあってほしい」という男性がそんなたくさんいるの?マジで?女が下になることでやっと保てる男のアイデンティティなんて羽毛じゃないですか。羽毛の軽さ。吹けば飛ぶ。それを保護してあげる必要なくない…?そういう男性はこの世界の片隅でお好きにやって頂いて、女子のみなさんは決してそれを「男性の総意」「世の真理」とは思わないようにしましょう。もちろん「威圧的、高飛車」みたいなのは男女問わずよくないけど、これからの世の中、なるべく心身ともに「強い女」である方がいいと私は思います。自分のためにも、パートナーのためにも、社会のためにも。そして「女は弱い方がいい」と思ってる男よりも「強い女がいい」と思ってる男を探しましょう。大丈夫、そういう男性は意外とたくさんいるから。弱いふりして男に庇護されて生きられた時代は、とうに終わった気がします。男だって決して強い生き物じゃないってことは、みんなうすうす気付いてるはず。これからは男女助け合ってサバイブしていく時代。ならば片方が弱った時、もう片方ががっちり支えられないと困りますよね。飲み会で一方的には話しまくらない方がいい。でも男性を立てるために「そうなんだーすごーい」という役割におさまる必要はない。年長者を敬い、彼らに可愛がられることは悪くない。でも彼らの「若い女は無知」という思い込みに合わせる必要はない。バリバリ稼ぐ男を支えるというのもアリだ。でも「私は彼に比べて大したことないし」と思ってしまうのは大きな間違い。周囲をなごやかにするのも大切なこと。でも空気読みすぎて「NO」を引っ込めるのはやりすぎ。人の気持ちを考えられる優しい女は貴重だ。でもあなたを大切にしていない人に尽くすのは時間のムダだ。自分と、大事な人を守る。それは時に「怖い」と言われることもあるだろうけど、知ったこっちゃありません。卑怯なもの、ナメてくるもの、よこしまなものをはねのけるためにも、女はちょっとくらい怖くてナンボですわ。強くたって、しっかり者だって、時に怖くたって、男を褒めて2人で笑いあって幸せになることは十分できます。愛嬌も可愛げも両立できます。見た目はふんわり柔らかでも、噛んだらしっかり芯がある。そんな絶妙な焼き加減の女でいきましょうぜ。
2018年11月19日夏になったばかりの頃…。イチコに謎の変化が現れました。やめてー! お母さん怖い話苦手ー!小学生の頃は花子さんにも赤いマントにもめっちゃ怯えてたー!!怖いのも嫌ですが、トイレの度に着いて行くのもめんどくさい…何とか1人で行ってくれないかなぁと思っていました。そんなときに…「恐竜に守ってもらおう作戦」、あえなく失敗。結局ほぼ毎回トイレに着いて行っています。涼しくなったら怖くなくなるかなぁ…なんて思いつつ、今のところその兆候はまったく見られません。トイレが寒く(?)なる冬までには克服してー!
2018年10月15日フジテレビ系で毎年夏に放送されている「ほん怖」が今年も「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2018」として8月18日(土)今夜オンエア。神木隆之介、菜々緒、葵わかな、今田美桜らバラエティに富んだ豪華かつ旬なキャストたちの織りなす夏の恐怖が楽しめる。1999年から放送がスタートしたオムニバス形式の実録心霊ドラマである本作。今回も番組ではお馴染みの俳優・稲垣吾郎をナビゲーターに迎えて、日本中から届いた実際に起きた心霊現象や不思議な体験を忠実にドラマ化する。『君の名は。』などの神木さんと「おっさんずラブ」の好演も記憶に新しい内田理央の共演でおくる「見えない澱」は、佐々木裕介(神木さん)が勤める不動産屋にある日、大学時代の同級生・真梨恵(内田さん)が訪ねてきて、和哉(岡山天音)と一緒に住む物件を探して欲しいと依頼されることから始まる。和哉の条件に見合う物件が見つからず、とうとう和哉は裕介に事故物件の紹介を依頼するのだが、そこは以前クローゼットの中で男が首を吊っていた物件。それから数か月後、裕介を訪ねてきた真梨恵はやつれ、和哉の様子に異変を感じていた…というストーリー。“悪女キャラ”で人気の菜々緒さん主演でおくる「毟り取られた居場所」は、病院で看護師として働く村田久美子(菜々緒さん)が主人公。黒竹の植木鉢を大事にしている入院患者に病室への持ち込みが禁止されているため手放すよう説得する久美子だが、彼女も黒竹に何か奇妙なものを感じ惹かれていってしまう…というストーリーで、「花のち晴れ」でブレイクした飯豊まりえ、小野武彦らと共演する。朝ドラ「わろてんか」や『青夏きみに恋した30日』の葵わかな主演、こちらも「花のち晴れ」でブレイクした今田美桜の共演による「姿見」は、ファミレスでバイトを始めた近藤萌絵(葵さん)がバイト先で同い年の藤本裕子(今田さん)と知り合い姿見をプレゼントされるのだが、ある夜、萌絵が寝ていると部屋にあった姿見に異変が起こって…というもの。『君の膵臓をたべたい』などの桜田通も出演する。「ガンバレルーヤ」よしこ、まひるが出演する「ナニワ心霊道」は、よしこさんがまだ芸人としての仕事がなくスナックでアルバイトをしていたときの出来事を描く。桐山漣、余貴美子らも出演。『honey』などの平祐奈主演「迷い道に憑く女」は、平さんが親の転勤で田舎に引っ越したばかりの女子高生・金子初美を演じ、新しい土地に馴染めない初美が、いつもと違う道を行こうとして山道に迷い込んでしまうと、髪の長い女が不気味に近づいてきて…というストーリー。北村一輝、吉田羊の共演による「果てからの念波」は会計士を営む中井俊英(北村さん)がリサイクルショップで年代物の短波ラジオを購入、家に帰り短波ラジオをつけると「う、う、う、」と人のうめき声のような不気味な音が聞こえてきて…という物語。また、いま話題の映画『カメラを止めるな!』の監督家族3人が、映画と同じ父・母・娘という家族設定のまま「ほん怖」へ出演している。『カメラを止めるな!』と「ほん怖」とのコラボレーションもお楽しみに。「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2018」は8月18日(土)21時~フジテレビ系で放送。(笠緒)■関連作品:カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール
2018年08月18日フジテレビ夏の風物詩「ほんとにあった怖い話」が、今年も放送されることが決定。さらに、俳優・神木隆之介が2004年1月放送の「深夜の鏡像」以来、本番組に14年ぶりに出演することが明らかになった。毎回様々なキャストが出演する、オムニバス形式の実録心霊ドラマを放送する本番組。実際に起きた心霊現象や不思議な体験を忠実に再現した恐怖VTRを見たナビゲーターの稲垣吾郎や“ほん怖クラブ”のメンバーたちが、スタジオで怖さを吹き飛ばすおまじないを唱えるのが定番となっている。今回神木さんが出演するのは「見えない澱」。入社3年目の不動産会社に勤める佐々木裕介役を神木さんが演じ、裕介の同級生・井口真梨恵が、駒田和哉と一緒に住む物件を探して欲しいと訪ねてくるところから物語が始まる。物件探しが難航する中、和哉は裕介に事故物件の紹介を依頼し…というあらすじ。本番組を毎年見ていると話す神木さんは、「夏と言えば『ほん怖』ですよね。14年前に出演しその時以来になるので、今回お話を伺った時、とてもうれしかったです」と喜び、“怖い話”は苦手な人も多いが、神木さんは「以前は怖かったのですが、好きになりました。友達の家で毎年怖い話を見たり聞いたりする恒例の会があり、楽しいと思えるようになりました。最近では、『着信アリ』を見ました」とコメント。また今回自身が出演するストーリーについては、「たしかに怖いのですが、背筋が凍るような怖さではなく、恐怖と現代社会の中にある小さな隙間を描いていて、見終わった後誰しもが考えさせられる話だなと思いました」と明かし、実際に演じてみて「闇を見ている時にまばたきをしてはダメと言われたのが辛かったです。役的には、身近にこういう人いるなという親近感が大事だったので、役を作るというよりは日常だと思って自然に演じました」と苦労した点についても語っている。なお、神木さんのほかにも、内田理央と岡山天音が物件を探している同級生役で出演する。■ストーリー不動産会社に勤める佐々木裕介(神木さん)。入社して3年目、ようやく仕事にも慣れてきたある日、裕介の大学時代の同級生・井口真梨恵(内田理央)が不動産屋を訪ねてくる。真梨恵は、同じく大学時代の同級生・駒田和哉(岡山天音)と一緒に住む物件を探して欲しいという。和哉からの家賃や駅近といった条件に見合う物件がなかなか見つからず、とうとう和哉は裕介に事故物件の紹介を依頼する。和哉と、事情を知らない真梨恵は、その物件を気に入り住み始める。その部屋は、以前クローゼットの中で男が首を吊っていたのだった。数か月たったある日、裕介を訪ねてきた真梨恵はやつれていて、和哉の様子に異変を感じていた…。土曜プレミアム「ほんとにあった怖い話 -夏の特別編2018-」は8月18日(土)21時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2018年07月24日