ジョー・ジョナスとトーマス・サドスキが『Devotion』に出演することになった。大型予算をかけた実話にもとづく戦争映画で、ほかにジョナサン・メジャーズとグレン・パウエルが出演する。舞台は朝鮮戦争。ふたりの若いパイロットは友情を築くが、そのうちひとりが敵に撃ち落とされてしまうという物語らしい。監督は『Sleight』(日本未公開)のJD・ディラード。撮影は来月、ジョージア州でスタートの予定。ジョナスの弟ニック・ジョナスは、昨年秋日本公開されたローランド・エメリッヒ監督の『ミッドウェイ』で戦争映画に初挑戦している。文=猿渡由紀
2021年01月13日神聖かまってちゃんが新曲「僕の戦争」を発表。神聖かまってちゃんの新曲「僕の戦争」アニメ「進撃の巨人」OPに2020年1月にリリースしたアルバム作品『児童カルテ』以来の作品となる、神聖かまってちゃんの新曲「僕の戦争」。本楽曲は、NHKのテレビアニメ「進撃の巨人」ザ ファイナル シーズンのオープニングテーマとなっており、神聖かまってちゃんが同アニメのテーマソングを担当するのは2017年に放送したシーズン2以来、2度目となる。「僕の戦争」は、メロやサビといったこれまでの楽曲の型を破り、カオティックなメロディで構成。どこか「進撃の巨人」の世界観を感じるような、神聖かまってちゃんらしい破天荒な一曲に仕上がっている。「進撃の巨人」原作者・諌山創コメント僕が大ファンである神聖かまってちゃんにOPをやっていただけて大変嬉しく思います。神聖かまってちゃんの楽曲は聞けば聞くほどハマってしまう楽曲が多いですが、『僕の戦争』もその一つで、想像の余地が多いことが魅力です。今回の曲も聞いていると神聖な気持ちになれます。想像力が刺激される大好きな曲です。神聖かまってちゃん・の子コメント「進撃の巨人」と「神聖かまってちゃん」この2つが持つ壮大な世界観は似た場所に位置しています。2期EDの「夕暮れの鳥」に引き続き、「僕の戦争」も双方が世界観を共有できました。なので、今回も神聖かまってちゃんの新たな作品を作るように作れました。いつも通り自宅で曲作りをしましたが、凄くイマジネーションが走りました。この曲を生み出せた事を誇りに思います。諫山先生をはじめスタッフ関係者一同に感謝いたします。フルになると日本語歌詞も出てきて曲全体としての世界がまた見えるはずなので、フルもよろしく。【詳細】神聖かまってちゃん「僕の戦争」配信日:2020年12月8日(火)※テレビサイズでの配信開始日。
2020年12月10日映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』が、2021年8月13日(金)に全国公開される。主演は、人気子役の寺田心。『妖怪大戦争』シリーズ、再び!1960年代に公開された全3部作をはじめ、2005年に神木隆之介主演でリメイクされた『妖怪大戦争』シリーズ。数々の妖怪たちが登場することでも人気を集めるヒット作品だが、『妖怪大戦争 ガーディアンズ』ではそんな妖怪たちも益々パワーアップ。誰もが知る有名妖怪はもちろん、映画オリジナルの妖怪、さらに世界中のモンスターも加わり、妖怪ワールドが拡大していく。主演・寺田心が、“世界を救う勇者”に?! - 主人公・渡辺兄古代の化石たちが1つに結集し、巨大な妖怪獣へと姿を変える。人間には天災にしかみえないが、妖怪たちは真相と行く末に気づけていた。そんな中選ばれるのは弱気な小学生の男の子。伝説の妖怪ハンターの血を継ぐ・渡辺兄(わたなべけい)だ。世界滅亡を食い止める“世界を救う勇者”に、突如選ばれてしまった彼が、妖怪たちと共にハラハラドキドキの大冒険へと繰り出していく。主人公の渡辺兄を演じるのは寺田心。寺田心からは、「僕はおばけとかそう言った類いのものが怖いので妖怪のあまりにリアルな作りと演技に撮影中はドキドキしっぱなしでした。また、初めてのアクションにも挑戦しています。いつも1人でする空想戦いごっこが生かされた様に思います。(笑)」と、微笑ましいコメントが到着。妖怪と共に成長していく少年を、等身大の姿で演じる寺田の演技に高い期待が募る。二大妖怪に杉咲花&大沢たかおまた主人公を導くことになる二大妖怪には、『楽園』『青くて痛くて脆い』の杉咲花や、『キングダム』の⼤沢たかおが、新キャストとして抜擢。日本を代表する人気俳優が扮する“妖怪姿”にも注目だ。狐⾯の⼥(杉咲花)妖怪たちとの⼤冒険に巻き込まれていく兄(けい)に厳しく接しつつ、も守ろうとする妖怪。隠神刑部(⼤沢たかお)⽇本妖怪界を⽀えるリーダーのひとりで狸の総師。“あの人気キャスト”も妖怪に主人公の兄が出会うことになる、“気の良い”新妖怪も見逃せない。大森南朋、安藤サクラ、大倉孝二、三浦貴大、大島優子の人気キャストが、衝撃の妖怪姿となって物語を彩る。争いを好まず人間との共生を受け入れる妖怪たちのリーダー・ぬらりひょん…大森南朋→妖怪たちのまとめ役ながら、ひょうきんでどこか頼りない面を持つ憎めない存在赤ん坊を抱いた女の妖怪・姑獲鳥(うぶめ)…安藤サクラ→とても愛情深く、冒険の中で出会った兄の弟の身を誰よりも案じている。真っ赤な顔と毛が目を引く猿の妖怪・猩猩(しょうじょう)…大倉孝二→なぜか和歌山弁を操り、ことあるごとにツッコミを入れる妖怪界きってのツッコミ役。真っ白な顔に高い鼻が特長の天狗(てんぐ)…三浦貴大→同じ種族の軍団を率いており、一見するとキレ者かと思いきや、実は抜けたところもあるというギャップが魅力。見ているだけで凍えそうなビジュアルながら、ハートは熱い雪女(ゆきおんな)…大島優子→雪女だけに“冷たい”男性が大好き。いつもつれない隠神刑部(いぬがみぎょうぶ/大沢たかお)に惚れ込んでいる。そのほか前作『妖怪大戦争』(05)にも出演した“妖怪”キャスト陣も『妖怪大戦争 ガーディアンズ』に出演。岡村隆史、遠藤憲一、石橋蓮司が参加するほか、角川歴彦と共に製作総指揮を務める荒俣宏も妖怪役で出演している。小豆洗い(あずきあらい)…岡村隆史→ひたすら風呂桶に入った小豆を水洗いしているだけの妖怪。穏やかな時はゆっくりと、興奮した時は高速で小豆を洗うのが特徴。夜道怪(やどうかい)…遠藤憲一→放浪する僧の姿をした、子供を連れ去ると言われる妖怪で、本作ではケイの弟・ダイを風呂敷で包み込み、妖怪の世界へと連れ去ろうとする。大首(おおくび)…石橋蓮司→妖怪の世界に迷い込んだケイの前に現れ、一吹きでケイを吹っ飛ばしてしまう、その名の通り巨大な生首の姿をした妖怪。雨降小僧(あめふりこぞう)…荒俣宏→世界妖怪会議“ヤミット”の議長にして、雨が降った時に現れる。議長にも関わらず会議中はずっと眠っている。数少ない人間キャストの面々も豪華。渡辺綱...北村一輝→ケイの先祖にあたる妖怪ハンター。伝説的な存在。渡辺礼香...松嶋菜々子→ケイの母。看護師として働きながらケイと弟ダイを優しく見守る。...猪股怜生→ケイの弟。無邪気な少年だが、ケイと共に“宿命の兄弟”として戦いに巻き込まれていく。老人...柄本明→突如現れた妖怪獣と最初に遭遇することとなる。三池崇史監督が続役なお監督は、2005年度版同様、三池崇史が続役。脚本は、『20 世紀少年』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『ドラゴンボール Z 神と神』、『MONSTERZ モンスターズ』、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の渡辺雄介が務める。映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』あらすじフォッサマグナに眠る古代の化石たちが1つに結集し、巨大な妖怪獣へと姿を変えた。向かう先は東京。人間には天災にしかみえないこの襲来に、妖怪たちだけが真相と行く末に気づけていた。このままでは世界が滅んでしまう。これを止められるのは、伝説の妖怪ハンターの血を継ぐ埼玉県・所沢市の小学生・渡辺兄。突然〈世界を救う勇者〉に選ばれた少年と、彼を巻き込んだ妖怪たちの大冒険が今始まる―作品詳細映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』公開時期:2021年8月13日(金)監督:三池崇史脚本:渡辺雄介出演:寺田心、杉咲花、猪股怜生、安藤サクラ、大倉孝二、三浦貴大、大島優子、赤楚衛二、SUMIRE、岡村隆史、遠藤憲一、石橋蓮司、柄本明、大森南朋、大沢たかお製作総指揮:角川歴彦、荒俣宏配給:東宝、KADOKAWA
2020年09月26日1968年からの三部作、2005年には当時11歳の神木隆之介を主演に迎え大ヒットを記録した『妖怪大戦争』が、16年の月日を経て『妖怪大戦争 ガーディアンズ』として公開されることが決定した。フォッサマグナに眠る古代の化石たちが1つに結集し、巨大な妖怪獣へと姿を変えた。向かう先は東京。人間には天災にしかみえないこの襲来に、妖怪たちだけが真相と行く末に気づけていた。このままでは世界が滅んでしまう。これを止められるのは、伝説の妖怪ハンターの血を継ぐ埼玉県・所沢市の小学生・渡辺兄。突然〈世界を救う勇者〉に選ばれた少年と、彼を巻き込んだ妖怪たちの大冒険が今始まる――。数奇な運命に導かれ世界の存亡をかけた戦いに挑む主人公・渡辺兄(わたなべけい)を演じるのはドラマ、CMなどで活躍する寺田心。監督は2005年版に引き続き三池崇史、脚本は『20世紀少年』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の渡辺雄介が担当する。映画公開の発表と共に解禁された劇中スチールには、迫りくる妖怪たちを背にまばゆく光る剣を抜く渡辺兄を演じる寺田心の姿が。巨大セットや最先端CGを駆使し誰もが知る有名妖怪を始め、映画オリジナルの妖怪、さらに今回は世界中のモンスターも加わり、パワーアップした妖怪ワールドが拡がる。寺田心コメント僕が演じた兄(けい)は小学5年生「クラスにこんな子いたな」と思える等身大の男の子です。そんな兄がひょんなことから弟を、日本を、救う妖怪達との大冒険が始まります。僕はおばけとかそう言った類いのものが怖いので妖怪のあまりにリアルな作りと演技に撮影中はドキドキしっぱなしでした。また、初めてのアクションにも挑戦しています。いつも1人でする空想戦いごっこが生かされた様に思います(笑)。前回の妖怪大戦争を観ていたので意識したのですが三池監督の丁寧なご指導もあり、僕は僕が感じた兄を演じられたと思います。皆さんも来年、ドキドキそしてハラハラな冒険を僕といっしょにしてみませんか?三池崇史監督コメント今、こんな世の中だから、『アマビエ』さんが永い眠りから目覚めてみんなの前にその姿を現した。必然です。人間と妖怪はそういう関係です。だから今、新たな『妖怪大戦争』が生まれるのも宿命なのです。神木隆之介から寺田心にバトンが繋がれた。これもおそらく妖怪たちのご指名です。ならば観るのは人間の務め、ということですね。さあ、妖怪たちからのメッセージに耳を傾けよう。追伸:え~と、出しちゃいけないでっかいヤツも暴れちゃうのでよろしく!さらに11月のところざわサクラタウンOPENに合わせ、映像作品、イベントなどが一堂に会する「妖怪大ヤミット」という企画もスタート。妖怪大ヤミットは映画『妖怪大戦争ガーディアンズ』に登場する、日本の妖怪や世界のモンスターが集まる“ヤミット”(=闇のサミット)になぞらえて命名。「妖怪大ヤミット」では、妖怪研究の第一人者・荒俣宏氏監修による展覧会「荒俣宏の妖怪伏魔殿2020」や「妖怪映画祭2020」などが予定されている。『妖怪大戦争ガーディアンズ』は2021年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年09月23日子役の寺田心が、映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』の主演を務めることが23日、明らかになった。同作は1968年からの3部作、2005年の平成版とヒットを記録した映画『妖怪大戦争』の令和版。フォッサマグナに眠る古代の化石たちが1つに結集し、巨大な妖怪獣へと姿を変え、東京を向かうという未曾有の事態に、妖怪ハンターの血を継ぐ埼玉県・所沢市の小学生・渡辺兄(寺田)が「世界を救う勇者」に選ばれ、妖怪たちとともに大冒険を繰り広げる。寺田は数奇な運命に導かれ世界の存亡をかけた戦いに挑む主人公・渡辺兄を演じ、監督は2005年版に引き続いて三池崇史が務める。脚本は『20世紀少年』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『ドラゴンボールZ 神と神』『MONSTERZ モンスターズ』『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の渡辺雄介、製作総指揮に角川歴彦と荒俣宏が名を連ねる。誰もが知る有名妖怪を始め、映画オリジナルの妖怪、さらに今回は世界中のモンスターも加わっていく。初解禁された劇中スチールには、迫りくる妖怪たちを背にまばゆく光る剣を抜く、凛々しい寺田の姿が。巨大セットや最先端CGを駆使し、妖怪たちには豪華キャストが集結、心揺さぶる少年の成長物語を繰り広げていく。11月には、「ところざわサクラタウン」OPENに合わせ、映像作品・イベントなどが一堂に会する「妖怪大ヤミット」という企画もスタート。妖怪大ヤミットは、2021年東京オリンピック・パラリンピックに合わせて開催される、“日本の美”を国内外へ発信する日本博にも選定されている。○寺田心 コメント僕が演じた兄(けい)は小学5年生「クラスにこんな子いたな」と思える等身大の男の子です。そんな兄(けい)がひょんなことから弟を、日本を、救う妖怪達との大冒険が始まります。僕はおばけとかそう言った類いのものが怖いので妖怪のあまりにリアルな作りと演技に撮影中はドキドキしっぱなしでした。また、初めてのアクションにも挑戦しています。いつも1人でする空想戦いごっこが生かされた様に思います(笑)。前回の妖怪大戦争を観ていたので意識したのですが三池監督の丁寧なご指導もあり、僕は僕が感じた兄(けい)を演じられたと思います。皆さんも来年、ドキドキそしてハラハラな冒険を僕といっしょにしてみませんか?○三池崇史監督 コメント今、こんな世の中だから、「アマビエ」さんが永い眠りから目覚めてみんなの前にその姿を現した。必然です。人間と妖怪はそういう関係です。だから今、新たな『妖怪大戦争』が生まれるのも宿命なのです。神木隆之介から寺田心にバトンが繋がれた。これもおそらく妖怪たちのご指名です。ならば観るのは人間の務め、ということですね。さあ、妖怪たちからのメッセージに耳を傾けよう。追伸:え〜と、出しちゃいけないでっかいヤツも暴れちゃうのでよろしく!
2020年09月23日おとな向け映画ガイド今週公開の作品から、期待以上に楽しめる3本をご紹介します。ぴあ編集部 坂口英明20/8/23(日)イラストレーション:高松啓二今週のロードショー公開は12本(ライブビューイング、映画祭企画を除く)。全国100スクリーン規模以上で拡大公開される作品は『青くて痛くて脆い』『事故物件 恐い間取り』の2本。中規模公開とミニシアター系の作品が10本。数は少ないですが傑作ぞろいです。今回はその中から3本を厳選して、ご紹介します。『ようこそ映画音響の世界へ』映画は、1970年代を境にまるで別ものになったのだ、と驚きを新たにするドキュメンタリーです。その理由は音の違い。映画は、映像と音=音響でできています。その音響の革命が、フランシス・フォード・コッポラやジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグなど、ニュー・ハリウッドの映画人登場とともに劇的に始まったのです。映画館のスピーカーもモノラルからステレオ、5.1サラウンドへ。効果音はよりリアルになり、ミキシングの技術も格段に進歩していきます。数年前、ジョン・ウィリアムズなど映画音楽の作曲家にスポットをあてた『すばらしき映画音楽たち』や、台湾で活躍する効果音の魔術師たちを描いた『フォーリー・アーティスト』(東京国際映画祭で上映)といった、映画と音についての秀逸なドキュメンタリーがありましたが、この作品は、VOICE(セリフ)、SOUND EFFECT(効果音)、MUSIC(音楽)と音響全体にスケールを広げ、その歴史をひもといています。豊富な映画のシーンやインタビュー映像、登場する映画人の豪華なこと! そして語られる映画制作の裏側の楽しいこと! 映画に明るい人にも、そうでない人にも、なるほどと思える知識とわくわく感をくれるはずです。映画は、その登場から科学技術の発展と無縁ではありません。でも、実は、ハイテクを駆使しながら、いまもアナログ技術があちらこちらで幅をきかせています。それを支えている技術者は「職人」といってもいい、愛すべき映画オタクたちです。かれらが語る映画の音秘話。例えば、『スター・ウォーズ』のチューバッカの声がどう生まれたか、『トップガン』のあのカッコよく響くジェット機の音は本当のところ……。この映画には映画人の創意と夢がつまっています。首都圏は、8/28(金)から新宿・シネマカリテ他で公開。中部は、9/18(金)から伏見ミリオン座で公開。関西は、8/28(金)からシネマート心斎橋で公開。『事故物件 恐い間取り』いわゆる不動産業界用語なんでしょうけど、タイトルがそそります。ググってみると、大都会の異次元世界が現出します。殺人、自殺、火災などによる死亡事故があったいわくつきの不動産。「心理的瑕疵あり物件」といわれるんだそうです。売れない芸人さんが、テレビ局の企画にのせられて、そんな物件に住んだところ、運良く? 不思議な現象がおき、彼は「事故物件住みます芸人」として売れてしまい……。松原タニシの体験実話本を、『リング』の巨匠中田秀夫監督が映画化したホラーです。タニシ(映画では山野ヤマメ)役を演じているのは亀梨和也。芸人役もホラー映画出演も初めてです。実直そうで、とても好感が持てます。関西のTV業界や、お笑いの世界が舞台。視聴率がとれれば、話題になれば、何だってOK、というぎりぎりの世界ですが、関西弁でやられると、ギャグとしか思えません。木下ほうかが演じるTV局のプロデューサーの、「何とか、何か(霊のようなものを)撮ってきてくれい。でもヤラセはあかんよ」という二枚舌にも笑えます。そしてなんといっても傑作なのは、江口のりこ扮する不動産屋さん。事故物件を並べ、「殺人、首吊……どれにします?」と事務的に薦める手際のよさやリアクションが実に堂に入っています。この絶妙なうさんくささは、ちょっと古いですが、伊丹十三の『お葬式』で江戸家猫八が演じた葬儀屋さんをほうふつとさせます。江口のりこ、『半沢直樹』での鮮やかな登場といい、出演するごとに存在感増しています。助演女優賞候補に一票! あ、1シーンの出演ですが、高田純次も最高。場をさらってくれる怪演技です。なんか、恐怖映画なのにオモロい映画の紹介みたいになってしまいましたが、実は、そうなのです。ヤマメと相方の中井(瀬戸康史)、そして霊が見えてしまう梓(奈緒)の三人に起こる怪奇現象は、恐い!けど笑える、けど恐い!というのがこの映画の醍醐味なのです。『オフィシャル・シークレット』2003年、イラクとアメリカや有志連合が戦ったイラク戦争。その勃発前夜のイギリスで起きた、国家機密漏洩事件を描いています。米英間の裏工作を暴露し、何とか戦争を避けたいと考えた勇気ある女性の実話です。ともすれば政治的主張が前面にでそうな題材ですが、ハラハラ・ドキドキのエンタテインメント性も満点。オススメの映画です。主人公のキャサリン(キーラ・ナイトレイ)は英国の諜報機関GCHQで働いています。といっても、中国語の書類を翻訳する地味な政府職員。ある日、GCHQに、アメリカの諜報機関NSAから、国連安保理の主要メンバーを盗聴するよう要請がメールで届きます。イラクに戦争を仕掛けたいアメリカが、安保理の多数派工作をするための超法規作戦。操作された情報で戦争がおきようとしている、そのことに義憤を感じた彼女は……。キャサリンの家庭環境、職場の雰囲気、彼女のリークを受けて記事にしたオブザーバー紙の内部事情などが巧みに織り込まれ、前半はサスペンス・タッチでテンポよく進みます。後半は意外な展開をみせる法廷ドラマ、息付く暇もありません。諜報機関のボスやマスコミ、老獪な検察官、弁護士など、彼女をとりまく人間模様の描き方もなかなか奥深く、謎めいています。
2020年08月23日イラク戦争開戦前、英米政府の不正行為を全世界にリークした女性を描いた、キーラ・ナイトレイ主演最新作『オフィシャル・シークレット』から、本編映像がシネマカフェに到着した。キーラ・ナイトレイ演じるキャサリンはイラク戦争を防ぐために政府の違法を告発するが、その願いもむなしく開戦。さらに、政府職員でありながら機密情報を漏洩した疑いで起訴されてしまう。窮地に陥ったキャサリンを救おうと動きだしたのは、レイフ・ファインズ扮する人権派弁護士のベン・エマーソン。今回到着した本編映像には、キャサリンとベンが初対面するシーンが収められている。弁護士事務所の階段を上がってくるキャサリンに、ジョン・ヘファーナン演じるスタッフのジェームズが挨拶をする。すると事務所の入口から威厳のある姿が登場し、彼がベンだと紹介される。事務所の部屋に通されたキャサリンはベンに根掘り葉掘り確認されるが、不躾な質問も飄々とした態度で聞いてくるベンにキャサリンは不信感を隠せない。極めつけに「君は情報漏えいによって国に対する忠誠を選んだ。政府や結婚生活や自分自身よりもね。失う物の方が大きい」と口にし、キャサリンが顔をしかめると、「これは褒め言葉だ」と称賛を送るベンだった。本作は実際の事件が基となっているため、ベンも当然実在の人物。敏腕弁護士として有名なベンについて、レイフがかなり個性的にキャラづくりをしているように思ってしまうが、監督は本人について「ベンは早口でとても知的に話すから、彼と会う時はいつも萎縮したよ」と語っており、レイフの演技も決して誇張ではないことを明かしている。以前に『ある公爵夫人の生涯』で、夫婦役として共演経験のあるキーラとレイフ。キーラは本作のレイフについて「ベンはとても重要な人物だけれど、何度も登場するわけではない。レイフのような人が演じることで、彼がどれだけ重要か分かる」とコメントしている。また、レイフも「彼女の演技は前回共演した時よりどんどん豊かになっていると思うよ。キャサリン・ガン役はとてもパワフルだし、裁判所のシーンでも素晴らしい演技をしていたね」とお互いを認め合っている。『オフィシャル・シークレット』は8月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オフィシャル・シークレット 2020年8月28日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開©2018 OFFICIAL SECRETS HOLDINGS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2020年08月19日名作の数々を平日午後にお届けする「午後のロードショー」、6月5日(金)本日はマット・デイモン主演のサスペンスアクション『グリーン・ゾーン』を放送する。ベン・アフレックと共に書き上げた脚本を映画化した『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』で、ベン・アフレックと共にアカデミー賞脚本賞を受賞、主演男優賞にもノミネートされたマット・デイモン。その後出演した『オーシャンズ11』『ボーン・アイデンティティー』がシリーズ化され世界的なスターになると、『インビクタス/負けざる者たち』でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネート。さらに火星でサバイバル生活する宇宙飛行士を演じた『オデッセイ』でもアカデミー賞、ゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされるなど、実力派俳優としての地位を確立した。そんなマット・デイモンがイラク戦争をめぐる陰謀に巻き込まれた特殊部隊員を演じた本作。共演は『バードマン』などのエイミー・ライアン、『トロイ』のブレンダン・グリーソン、『サブリナ』のグレッグ・キニアら。2003年3月19日、大量破壊兵器保持を理由にイラクに侵攻したアメリカを中心とする連合国軍は、圧倒的な軍事力でたちまち首都バグダッドを制圧した。米軍は旧共和国宮殿を中心に“グリーン・ゾーン”と呼ばれる安全地帯を構築、フセイン政権の残党狩りと大量破壊兵器捜索に全力を挙げる。大量破壊兵器捜索の任に当たる特殊部隊を率いるミラー上等准尉(マット・デイモン)は、軍情報部からの情報に従い破壊兵器があるとされる場所を何度か急襲するも、いずれも空振りに終わり、上からの情報に不信感を抱き始める。やはり新聞特派員デイン(エイミー・ライアン)、イラク担当のベテランCIAエージェント、ブラウン(ブレンダン・グリーソン)も同様に、政府高官パウンドストーン(グレッグ・キニア)からの特ダネ“マゼラン情報”に振り回されていた。ある日、捜索のため道路を掘っていたミラーは、声をかけてきたイラク人から、近所の屋敷で大物めいた怪しい人物が密会しているのを目撃したと告発を受け、現場へ直行。肝心の大物は取り逃がしてしまうが、拘束したその屋敷の主人の手帳から手がかりを発見する。しかしその手がかりをパウンドストーンに奪われてしまう…というストーリー。午後のロードショー『グリーン・ゾーン』は6月5日(金)13時35分~、テレビ東京で放送。(笠緒)
2020年06月05日キーラ・ナイトレイが主演、レイフ・ファインズ、マット・スミス、マシュー・グードなどイギリスの人気俳優と共に、イラク戦争を止めようとしたある女性の衝撃の実話を映画化した『オフィシャル・シークレット』。本日3月26日、キーラの誕生日を記念して新たな挑戦に臨んだ場面写真が一挙にシネマカフェに到着した。いまや名実ともに世界のトップスター女優となったキーラ・ナイトレイ。今年で35歳になり、プライベートでは2児のママでもある。子役からキャリアをスタートし、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』ではナタリー・ポートマン演じるパドメの影武者役に。『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』や『ラブ・アクチュアリー』(ともに’03)で世界的な人気と知名度を獲得した際には、驚くべきことにまだ17歳だった。本作で描かれる“キャサリン・ガン事件”は、ちょうどそのころに起きた出来事。イギリス出身だが、当時はハリウッド映画の撮影でアメリカにいることが多かったという彼女は、事件について「キャサリン・ガンのことは憶えていなかったんです。私は政治的な意識は強いほうなんが、当時はアメリカにいて、そしてアメリカではまったく報道されなかったから」とふり返る。さらに「だから、記憶にも残っていない現代史の重要な出来事に大きな興味を持ったのです。語るべき、そして表に出すべき重要な物語だと思いました」と出演を決めた経緯を語っている。彼女が演じるキャサリンは、国家機密をリークした女性諜報員。キーラが本作のような硬派なポリティカル・サスペンスに出演するのは珍しく、ラブストーリーや歴史劇、ドラマ映画の印象が強いこれまでのイメージを覆すものとなっている。化粧っ気も美しいコスチュームもないが、キャサリン本人と同様に、知的で強い信念を持つ彼女の凛々しい美しさと迫真の演技が、海外の映画評論サイトで絶賛されている。従来のイメージを捨て、新しい挑戦を続けるキーラの魅力をチェックしてみてほしい。『オフィシャル・シークレット』は5月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年03月26日映画『オフィシャル・シークレット』が、2020年8月28日(金)に公開される。主演はキーラ・ナイトレイ。2003年イラク開戦前夜の告発“キャサリン・ガン事件”『オフィシャル・シークレット』では、2003年イラク開戦前夜の英米政府を揺るがせた衝撃の事件を中心とした実話を描く。2003年、イラク戦争開戦に向け、米国と共同歩調を取る英国の諜報機関に勤務するキャサリン・ガンが、アメリカの米国家安全保障局から、イラクを攻撃するための違法な工作活動を促すそのメールを受けとったことから事件が始まる。彼女は強い憤りを感じ、その内容をリークする。当時の英米ニュース映像も後に“キャサリン・ガン事件”として世界中で大きな政治問題となった、1人の女性による告発を、それぞれの当事者の立場から描き、サスペンスタッチで心揺さぶる人間ドラマに仕上げた。作中には、イラク開戦当時のブッシュ大統領やブレア首相のニュース映像もふんだんに使われており、政治家1人1人の発言が人々の生命に関わるという歴史の検証でもある映画となっている。主演はキーラ・ナイトレイキャサリン・ガン(キーラ・ナイトレイ)イギリスの諜報機関GCHQ(英政府通信本部)で働く。2003年のイラク戦争前、米国の諜報機関NSAから、盗聴を要請するメールを受け取る。それはイラクを攻撃するための違法な工作活動だった。憤りを感じマスコミへのリークすると、それを機に起訴される。主人公のキャサリン・ガン役を演じるのは、『くるみ割り人形と秘密の王国』にも出演した、イギリスを代表する女優のキーラ・ナイトレイ。マーティン・ブライト(マット・スミス)イギリスの「オブザーバー」紙の記者。キャサリンのメールを記事化。彼の記事化にもかかわらずイラク戦争は開始されてしまう。演じるマット・スミスは TVシリーズ「ドクター・フー」、「ザ・クラウン」に出演している。ベン・エマーソン(レイフ・ファインズ)人権派の弁護士。キャサリンを救おうと立ち上がる。ベン・エマーソン役は『キングスマン:ファースト・エージェント』のレイフ・ファインズが演じる。そのほか、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』や「ダウントン・アビー」で知られるマシュー・グードなど、イギリスが誇る実力派俳優たちが脇を固める。監督はギャヴィン・フッド監督を務めたのは、『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』のギャヴィン・フッド。実際に“キャサリン・ガン事件”に関わった人々へのリサーチを根気よく重ね、重要な事実を正確に表現することを重視して制作に取り組んだ。ストーリー2003年のイラク戦争前。イギリスの諜報機関GCHQ(英政府通信本部)で働くキャサリン・ガン(キーラ・ナイトレイ)はある日驚きのメールを受け取る。盗聴を要請するそのメールの内容に憤りを感じたキャサリンは、元同僚の友人を訪ね、マスコミにリークしたいと相談する。2週間後、「オブザーバー」紙の記者マーティン・ブライト(マット・スミス)によってメールは記事化された。GCHQではリークした犯人探しが始まる中、キャサリンは自ら名乗り出る。しかし告発も空しくイラク侵攻は開始され、キャサリンは起訴された。人権派弁護士ベン・エマーソン(レイフ・ファインズ)らが彼女を救おうと立ち上がる。果たしてキャサリンの運命は…。詳細映画『オフィシャル・シークレット』公開時期:2020年8月28日(金) TOHO シネマズ シャンテほか全国公開監督:ギャヴィン・フッド出演:キーラ・ナイトレイ、マット・スミス、マシュー・グード、レイフ・ファインズ原題:OFFICIAL SECRETS2018年/イギリス/カラー/英語/112分/シネマスコープ/5.1ch/G配給:東北新社 STARCHANNEL MOVIES
2020年03月01日『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』のキーラ・ナイトレイ主演最新作、戦争を止めようとした1人の女性の実話を描く『オフィシャル・シークレット』(原題:OFFICIAL SECRETS)の日本公開が決定。緊張感漂うポスタービジュアルと予告編も到着した。ストーリー2003年のイラク戦争前、英国の諜報機関GCHQ(英政府通信本部)で働くキャサリン・ガンは、ある日驚きのメールを受け取る。盗聴を要請するそのメールの内容に憤りを感じたキャサリンは、元同僚の友人を訪ね、マスコミにリークしたいと相談する。2週間後、英国「オブザーバー」紙の記者マーティン・ブライトによってメールは記事化。GCHQではリークした犯人探しが始まる中、キャサリンは自ら名乗り出る。しかし、告発も空しくイラク侵攻は開始され、キャサリンは起訴。人権派弁護士ベン・エマーソンらが彼女を救おうと立ち上がる――。政府 vs 告発者の真相を描くポリティカル・サスペンスイラク戦争でアメリカの不正行為を全世界にリークした女性を描いた『オフィシャル・シークレット』。1人の女性の告発が多くの勇気と行動を生み出したこの事件は、いまなお現代社会の警鐘となり続ける。世界中で後に“キャサリン・ガン事件”として大きな政治問題となった実話を、今作ではそれぞれの当事者の立場から描き、サスペンスタッチで心揺さぶる人間ドラマに作り上げた。また、イラク開戦当時のブッシュ大統領やブレア首相のニュース映像もふんだんに使われており、政治家ひとりひとりの発言が人々の生命に関わる、という歴史の検証でもある映画になっている。キーラ・ナイトレイ&レイフ・ファインズ、豪華俳優が出演キーラが演じるのは、主人公のキャサリン・ガン。この事件当時17歳であった彼女は、キャサリン・ガンのことを知らなかったというが、“表に出すべき真実である”と、今回これまでにない役どころに挑戦した。また、キャサリンの弁護士ベン・エマーソン役を、『ハリー・ポッター』『007』シリーズのレイフ・ファインズが演じるほか、「ドクター・フー」のマット・スミス、「ダウントン・アビー」のマシュー・グードが出演。監督は『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』のギャヴィン・フッドが務めた。日本版ポスタービジュアル&予告編公開決定と同時に到着したポスタービジュアルには、物語を動かす主要な3人が並び、「国家の嘘を暴く」という力強い決意の言葉が記され、本作の雰囲気を表す1枚に仕上がっている。予告編では、諜報員のキャサリンが違法なメールを受け取り、リークに踏み出すシーンから、法廷に立つまで、終始緊張感漂うシーンが映し出されていく。取り調べが続く中自ら名乗り出る場面、「機密法に背かなければ3万人が死ぬ」と訴える力強いシーンも確認することができる。『オフィシャル・シークレット』は5月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2020年02月27日ゆとり世代、さとり世代と婚活中の女性達の多くは、「競争」と言うものを苦手としている世代や、元々性格的に他人と争うことが苦手な「平和主義」な女性が多く存在します。え、私は違うよ!と思った方は是非とも下のチェックを確認してみてください。 実は、平和主義女性!?簡単チェックシート□ 他人と喧嘩や競争をするのが苦手□ 恋人がいる異性は、どんなに理想のタイプでも好きにならない□ 感情の起伏が少ない□ 優柔不断□ 自己肯定感が低い傾向にある上記の項目が1つでも当てはまる人は、「平和主義」の可能性があります。しかも、その平和主義が婚活の障害になってしまうことも…。2. 平和主義女性は、婚活パーティーや合コンには不向き平和主義女性は、いつもニコニコしているので友人や知り合いも多くいるため、合コンに誘われたり婚活に誘われたりするのではないでしょうか。でも、いまいち成果があがらないなぁと思っているのなら、それはあなたが「平和主義女性」だからです!「平和主義女性」は、一見すると男性からは好感を抱かれやすい傾向があります。しかし、友達や知り合いから「この人が好き!」と言われてしまうと「友人と争ってまでは…」とチャンスを逃しがちになってしまいます。これは、初対面の人にも適応されがちなので、婚活パーティーなどに参加しても「ガツガツするのはちょっと…」や「皆、すごいなぁ…」と勢いに負けて引いてしまう傾向にあります。3. 平和主義女性の婚活は、友人関係を排除した方が上手くいく平和主義女性は、男性受けはいいので婚活する場を変える事をオススメします。知り合いや友人がいる場所での婚活ではなく男性と1対1で出会えるものに変えていきましょう。オススメは、「婚活アプリ」や「結婚相談所」です。ここならば、他の女性が男性にアプローチをする姿を見ずに済みますし、また、自分が男性にアピールする姿も見られずにすみます。4. 自分の性格にあった場所で婚活をする平和主義というのは悪い事ではありません。ただ、婚活は将来のパートナーを探す行為なので、自分が気持ちよく活動できる場所を選んで活動するようにしましょう。それにより、前向きになることができ、新しい魅力を異性にアピールしやすくなります。
2020年02月21日ベトナム戦争での知られざる激戦を、オーストラリア映画界が総力を結集して、リアルかつ臨場感満載に描く本格戦争映画『デンジャー・クロース極限着弾』が公開決定。至近距離の激闘と、極限の救出劇を描く本作から予告編が解禁された。“デンジャー・クロース”とは「味方にも砲撃が届くほどの超至近距離での交戦」1966年8月18日、オーストラリア軍108人が南ベトナムの農園地帯“ロングタン”で、南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)2,000人と対峙した「ロングタンの戦い」。戦闘時間4時間に対して、1日の損失はオーストラリア軍ベトナム戦史上最大という過酷な戦いだったにも関わらず、50年ものあいだ封印されてきた伝説の戦闘といわれる。ハリー・スミス少佐(トラヴィス・フィメル)率いるD中隊は、オーストラリア軍司令部基地への迫撃の発射地点を突き止めるため偵察に向かう。第10、11、12の3小隊に分かれて前線を進む中、ロングタンで第11小隊がついに会敵。見晴らしが悪く、遮蔽物の少ない森林地帯を進む小隊に容赦ない機関銃掃射が浴びせられる。「敵が3方から接近!兵力は予想よりはるかに強大!」という通信兵からの必死の呼びかけに動揺する司令部基地。隊員たちは自らの命を顧みず、砲撃を受けても全くひるまずに向かってくるベトコン兵たちに驚愕の表情を浮かべる。さらに四方八方から銃撃を受ける絶体絶命の状況に追い込まれる。「この場所を 我々ごと 砲撃せよ」デンジャー・クロース要請!次々と現れる敵兵からの激しい銃撃、全く逃げ場のない極限下で、遂に味方の命を失いかねない危険なミッション「デンジャー・クロース」を申請する。目の前に着弾する砲撃が激しい爆発を起こす。D中隊を率いるスミス少佐は、「仲間がピンチだ。助けに行くぞ」と、敵に囲まれた危険地帯で孤立する11小隊の救助を決断。本部でも、応援の大隊を出撃させるか否かの決断が迫られていた。仲間を救うため、戦闘機がナパーム弾を投下、UH-1ヘリによる援護射撃、ジャングルでの激しい銃撃戦へと突入していく――。ベトコン兵2,000人に囲まれたオーストラリア軍はわずか108人。絶体絶命の救出劇は、この先どんな展開を迎えることになるのか?本編への期待が高まる映像となっている。『デンジャー・クロース極限着弾』は4月17日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年02月14日国や文化が変われば、社会における女性の立場も大きく異なるもの。そこで、3世代の女優の人生をもとにイランが抱える“闇”に迫る注目作『ある女優の不在』をご紹介します。今回は、その背景について、主演を務めたこちらの方にお話をうかがってきました。写真・大内香織(ベーナズ・ジャファリ)イランの人気女優ベーナズ・ジャファリさん!【映画、ときどき私】 vol. 280今回、劇中では本人役として出演しているジャファリさん。自殺をほのめかす女優志望の少女から“遺言動画”を受け取ったことがきっかけとなり、本作を手がけるジャファル・パナヒ監督とともに彼女を探す旅に出るところから映画は始まります。そこで、来日を果たしたジャファリさんに、フィクションでありながらドキュメンタリーの要素も含む本作の裏側とイランの俳優たちの知られざる現状などについて、語っていただきました。―まずは、この作品に出演することになった経緯を教えてください。ジャファリさんオファーを受けたのは、海外旅行から帰国して空港に到着した夜のことでした。編集の方から「パナヒ監督の映画に出ませんか?」とお電話をいただいたんです。そのときに、撮影のスケジュールを聞いたら、「明日からです」と言われて非常に驚きましたが、以前からパナヒ監督の作品に対しては尊敬の念を持っていたので、すぐに脚本を読み、次の日の朝には撮影に出ました。―かなり急展開な始まりだったのですね。とはいえ、準備期間もなく、しかも本人役での出演に対して躊躇することはなかったのでしょうか?ジャファリさん実は、こういった役を演じるのは、私にとっては初めてのことではありませんでした。まずは20年以上前に、イランで発生した大地震で被害を受けた遺跡でドキュメンタリーのような映画を撮ったときのこと。そこでは、崩壊した建物のなかにあった油と人のにおいが残っていた毛布を頭にかぶせられ、「自分自身を演じなさい」と監督に言われたこともありました。そのほかにも、女優が職業のキャラクターを演じたこともあったので、そういう意味でもいままで演じた役と今回の役はそこまでかけ離れたものだと感じることはなかったんだと思います。やりとりはすべて即興的に行われていた―なるほど。ちなみに、セリフに関しては、ほとんどがアドリブですか?ジャファリさん事前にもらっていた脚本には細かいセリフは書かれておらず、それぞれのシーンとポイントになる会話が書かれているだけでした。ただ、今回はパナヒ監督自身も本人役を演じていたので、現場で話し合って即興的なやりとりを一緒にしています。とはいえ、登場する村人たちは素人なので、彼らには「こういう話をしてほしい」と伝えたうえで考えながら作っていくという流れでした。―パナヒ監督といえば、イランを代表する監督のひとりでありながら、作品の内容が反政府的と見なされて2度の逮捕、さらには2010年から20年間にわたって映画製作・脚本執筆・海外旅行・ インタビューを禁止されています。それでも、映画作りを続けるパナヒ監督は映画界にとっても唯一無二の存在だと思いますが、ジャファリさんから見た印象は?ジャファリさん私が好きなのは、パナヒ監督の作品には、昔から女性を平等に見ている目線があるところです。彼は、女性に理不尽なことが起きていることを問題視して映画を作っているので、すごく尊敬していますし、学ぶことがたくさんある監督だと思います。―ただ、ジャファリさんはパナヒ監督の作品に出演したことで、イラン政府当局から呼び出されたそうですが……。ジャファリさん呼び出されたことは事実ですが、イランの俳優にとっては、あまり特別なことだとは感じていません。というのも、日本やほかの国とは違って、イランの俳優にはエージェントがいないので、すべて自分でやらなければいけないからです。もちろん、それによって今回のようなさまざまな対応や経済的なこと、契約のやりとりなど、すべてを自分でしなければいけないのは大変なことではありますが、その代わりに自由があります。つまり、どんなに小さな役でも、「脚本が素晴らしいから」とか「この監督の作品には絶対に出たいから」と思えば、何でも自分で決めることができるんです。しかも、イランでは男優よりも女優のほうがギャラが高いんですよ。イランでは女優のほうが自由がある―ハリウッドですら女優のギャラが男優よりも安いことがいまだに問題となっているだけに、それは驚きです。イランではなぜ逆なのですか?ジャファリさん私にも正確な理由やどのくらい違うのかについて、はっきりとはわかりませんが、それは女性に対する尊敬かもしれないですね。たとえば、女優は「このくらいだったら受けます」と自由に言うことができますし、同じレベルの俳優の場合、女優よりも男優のほうが安いというのが一般的です。―とはいえ、劇中でも描かれているように、イランでは女性が女優になることに対して、偏見があるようですが、ご自身も同じような経験をされたのでしょうか?ジャファリさん私が子どものころに「女優になりたい」と言ったとき、母はすごく怒っていましたが、いまはそういうことも少なくなってきていて、逆に親が子どもを俳優にさせたいと思って私に演技を教えてほしいと頼んでくることもあるほどです。それは、そのほうが子どもが幸せになれると思っている人や、本当は自分が俳優になりたかったけどなれなかったから子どもにその夢を託した人が増えてきているからだと思います。―ということは、この映画で描かれているような状況は少なくなってきていると。ジャファリさん私はそう感じてはいますが、もうひとつの理由は、映像が身近なものになったからかもしれません。いまはデジタルの世界になったことで、人々は簡単に自分の映像を撮ったり、見て楽しんだりできるようになりましたよね?それによって、昔のように映像に出ている人たちと自分たちとのギャップが狭くなっているんだと思います。ただ、こういう人たちが増えていくと、「私たちのように俳優として長年やってきた人間たちはどうなってしまうんだろう」という不安も感じているところです。そういう意味では疑問もたくさんありますし、この状況がいいのかどうかも、いまはわかりません。実際、本作に出てくるマルズィエは、「女優になりたい」というよりも、「有名になりたい」ほうのタイプだと私は思っています。デジタル化によって感じている危機とは?―つまり、デジタル化が進んだことによって、「役者になりたい」ではなく、「有名になりたい」と思っている若者が増えているように感じているということですか?ジャファリさんそうですね。なので、私は演技を教えている生徒には、「自分が映画のポスターに載ったりすることは、忘れてください」と必ず伝えています。こういったことは、いまの若者の性格なのか、それとも自信のなさからきているものなのか、私にもわかりませんが、彼らは自分の映像を見ることに満足し、自分自身を示す場所を探しているのかもしれません。たとえば、「俳優としてもっとうまくなりたい」とか「もっと高いハードルを超えて俳優として世界に出ていきたい」という思いがあれば別ですが、「有名になるために俳優になりたい」と俳優を軽く見ている人がいるのなら、それは違うと思っています。―村の人々が芸術を軽視するようなシーンは劇中でも見られましたが、映画には作品を通じて現状を訴えたり、変えたりする力があると思っています。ご自身が女優として伝えていきたいと考えていることは?ジャファリさん私が女優である意味のひとつは、自国の文化を紹介すること。それは、映画の内容としてだけではなく、私の生き方や仕草、服装などでも見せることができると思っています。私は海外の映画祭に自分の作品が出ることを目指しているところもありますが、それは国外の人たちにイランの文化や考え方を知ってほしいからです。そうやってほかの国の女優や女性たちとコミュニケーションを取れることはうれしいことですし、私もイランの女性としての在り方について話せることが喜びであり、願いでもあります。なので、私は単なる“お飾り女優”にはなりたくないですし、ただきれいなドレスを着て映画祭のレッドカーペットを歩きたいとは思いません。それよりも、いろいろな国の女優が集まったときには、それぞれの文化や考え方について話し合い、これから自分たちの国の映画界をどうするべきか、といった会話をすることのほうが私は好きなんです。ただ、ほかの国から学んだことを自国の女性たちに伝えたいと思っても、私ひとりの力では難しいので、それには政府の力が必要だと考えています。テクノロジーに頼らず自分の生き方を選ぶべき―素晴らしいお考えだと思います。では、最後にananwebの女性読者へ向けてもメッセージをお願いします。ジャファリさん1980年代に起きたイラン・イラク戦争のときには、『おしん』が何度も放送されていたので、私にとって日本人女性というと、いまだにおしんのイメージしかないんですよね(笑)。なので、いまの日本の女性たちについてはあまりわからないですし、女性と男性をわけて話したくないというのもあるので、全体に向けてお話することになりますが、日本は文化が豊かな国で、とても品の高い国民性だと感じています。そして、ひとつのことをきちんと対応してから次のことへ向かう姿勢は、いろいろなことを一度にしようとしてしまう私にとっては、尊敬しているところでもありますね。なぜなら、水でも同じところに一滴一滴落とし続ければ、石にも穴を開けることができますから。日本人にはそういった素晴らしい精神があるので、私が何かをアドバイスできる立場ではないと感じています。ただ、テクノロジーがどんどん進化するなかで、それに食われてしまっている部分もあると思うので、そこに関しては抵抗したほうがいいかもしれませんね。自分たちの豊かな文化があることは忘れてはいけないですし、そこから学ぶこともたくさんあるので、テクノロジーに頼るのではなく、できるだけ自分なりの生き方を選んでいったほうがいいとは思っています。インタビューを終えてみて……。映画の雰囲気とは異なる魅力をまとっているジャファリさん。政府当局に呼び出されても動じることのない芯の強さと信念の高さを持ち合わせており、カッコイイ佇まいには思わずしびれてしました。本作で見せる圧倒的な存在感もお見逃しなく!観客に問いを投げかけ続ける必見作!現代を生きるイランの女性たちが味わっている苦しみや葛藤に、同じ女性としてさまざまな感情が湧き上がる本作。イランの名匠が危険を冒してでも描きたかった女性たちの姿と、映画に対する情熱をぜひ受け取ってみて。ストーリーイランの人気女優ジャファリのもとにある動画メッセージが届く。そのなかでは、見知らぬ少女マルズィエが女優になる夢を断たれたことに絶望し、自殺を試みていたのだった。あまりにも深刻な内容にジャファリは衝撃を受け、友人で映画監督のジャファル・パナヒ監督とともに、イラン北西部の村へと向かうことを決意する。そこで待ち受けていたものとは……。心をかき乱される予告編はこちら!作品情報『ある女優の不在』12月13日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開配給:キノフィルムズ©Jafar Panahi Film Production
2019年12月11日アーロン・エッカートが『Ambush』に主演することになった。ベトナム戦争を舞台にしたアクションスリラーで、エッカートは、戦争の行方を左右する極秘情報を取得する任務を背負わされた特殊部隊のリーダーを演じる。監督、脚本はマーク・アール・バーマン。撮影は来年1月にスタートの予定。エッカートの最新作は、現在アメリカで上映中の『ミッドウェイ』。こちらは第2次大戦を舞台にしたアクションスリラーで、監督はローランド・エメリッヒ。共演はウディ・ハレルソン、デニス・クエイド、エド・スクレイン、豊川悦司、浅野忠信ら。日本では来年秋に公開される。文=猿渡由紀
2019年11月19日トム・ホランドが、坊主頭になった。イラク戦争から帰還した元衛生兵を演じる『Cherry』(原題)のための役作りとみられている。退役軍人のアクティヴィストが、ツイッターに退役軍人のための医療センターを訪れたトムの動画を投稿。(現在は削除)そこに坊主頭のトムが映っていたのだ。ソニー対マーベル&ディズニーのスパイダーマン「MCU離脱問題」が解決し、ファンが胸をなでおろしたのもの束の間、トムの衝撃的な丸刈り姿に様々な反響が寄せられた。「トム・ホランドの美しい髪よ。安らかに眠れ。残念だわ」、「うちの子になんてことしてくれるの」という悲しみの声や、「これは間違いなくエミネムでしょう」、「若い頃のジャスティン・ティンバーレイクみたい」、「(アニメキャラの)カイユーみたい」とそっくりさんを挙げる声など。俳優の“毛”問題はいつも注目の的で、今年4月には「ゲーム・オブ・スローンズ」のジョン・スノウ役から解放されたキット・ハリントンが、あのトレードマークのひげを全てそり落として大不評を買った。同月、ジェイソン・モモアも環境問題に取り組む活動の一環で、広告動画の中でひげをそり、ツルツルのほっぺを披露。ファンは悲しみに暮れるも、ジェイソンの行動を評価した。ティモシー・シャラメは来月配信開始となるNetflixの『キング』でマッシュルームヘアになり、ファンを驚かせたが、それがいい具合に伸びて出演したグレタ・ガーウィグ版の『若草物語』では“パーフェクト”な髪型が称賛されている。(Hiromi Kaku)
2019年10月09日宮沢りえが1988年に公開された実写版『ぼくらの七日間戦争』で女優デビュー&初主演を飾った“中山ひとみ”役として、アニメ映画『ぼくらの7日間戦争』に出演していることが分かった。1985年から絶え間なくシリーズ出版が続き、累計発行部数は2,000万部を突破する物語を、アニメ映画化する本作。宮沢さんが演じた主人公・中山ひとみが廃工場に立てこもり、大人たちをやっつけた少年少女たちの“七日間戦争”から30年ほどの時が流れた2020年の北海道が舞台となり、原作のスピリットを受け継いだ新たなストーリーがアニメーション映像によって展開。北村匠海と芳根京子という、日本を代表する若手実力派俳優2人が初共演・W主演を果たす。宮沢さんといえば、『たそがれ清兵衛』『父と暮せば』『紙の月』『湯を沸かすほどの熱い愛』で日本の各映画賞において主演女優賞を総なめにしてきた実力派。今回、その華々しいキャリアをスタートさせた女優デビュー&初主演作品の『ぼくらの七日間戦争』で演じた中山ひとみの約30年後のキャラクターを演じることになった。中山ひとみは、実写映画『ぼくらの七日間戦争』で仲間たちを鼓舞して大人たちに反抗した学級委員で、戦車とともに「七日間戦争」のアイコンとなり、「ぼくら」ファンの心に深く強く刻まれている。2020年のひとみはどんな姿をしているのか?新しい「7日間戦争」に向き合う少年少女たちとの交流はあるのか?期待が高まる。宮沢さんは、「ささやかな出演ですが、中山ひとみ役として参加させていただきました。私のデビュー映画『ぼくらの七日間戦争』が当時観てくださった方の記憶に刻まれたように、時代を超えて新たに息吹を与えられたアニメーション『ぼくらの7日間戦争』も皆さんの心を揺さぶる事が出来ます様に。是非映画館の大画面でお楽しみ下さい」とコメント。また、本作の監督を務めた村野佑太は、宮沢さんの起用について「原作でも映画でも、大人達はインチキなだけではない存在でした。そこには必ず子どもの味方に立ってくれる、大人側の良心を映し出した素敵な女性の姿がありました。かつての映画で中山ひとみを演じられた宮沢りえさんが、まさにそういった役柄で『7日間戦争』に戻って来てはくれないだろうか…それは脚本段階からの一番の関心ごとでした」と明かす。「快諾してくださった宮沢さんは、実写とアニメの垣根を越えて、時代を越えて、中山ひとみとしてスクリーンに戻ってきます。時代が変わり子ども達を囲む環境に変化が訪れたとしても、きっと変わらぬ何かがあるはずーーー決して色褪せない永遠の少女像である中山ひとみは、それを誰よりも説得力のある言葉で伝えてくれます。そしてそれこそが、『7日間戦争』から『七日間戦争』へ贈る最大限の敬意になると考えています」と、監督は思いを込めてコメントしている。『ぼくらの7日間戦争』は12月13日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ぼくらの7日間戦争(2019) 2019年12月13日より全国にて公開©2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会
2019年09月30日若手俳優の北村匠海と芳根京子が、2,000万部を発行するベストセラー小説「ぼくらの七日間戦争」シリーズのアニメ映画『ぼくらの7日間戦争』の声優に決定。初共演でW主演を務める。ストーリーいつもひとりで本ばかり読んでいる鈴原守。片想いの相手は、お隣に住む幼なじみの千代野綾。しかし綾は、1週間後に議員である父親の都合で東京へ引っ越すことを迫られていた。「せめて、17歳の誕生日は、この街で迎えたかったな」。やり場のない綾の本音を聞き、守は思い切って告げる。「逃げましょう……っ!」。綾の親友・山咲香織をはじめ、明るく人気者の緒形壮馬、ノリのいい阿久津紗希、秀才の本庄博人までもがこの逃避行に加わり、駆け落ちを夢見ていた守は拍子抜けするが、特別な夏の始まりには違いなかった。もはや観光施設にも使われていない古い石炭工場を秘密基地に、ただ7日間、大人から隠れるだけのバースデー・キャンプ。それは、少年たちの精一杯の反抗。だがその夜、工場に潜んでいたタイ人の子どもマレットと出会ったことで、事態は想像もしなかった方向へ。不法滞在で入国管理局に捕らわれかけていたところを間一髪助けると、はぐれた家族を探しているのだと打ち明けられた。2日目の朝、今度は武装した入国管理局の職員が、マレットを連れ去りにハンマーを振りかぶり工場へ突入。守は、仲間たちの協力のもと、敵の撃退作戦を決行する――!鈴原守役に北村匠海学校では目立たない本作の主人公・守を演じるのは、『君の膵臓をたべたい』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞、『春待つ僕ら』「グッドワイフ」などに出演し、アニメ映画に初出演した『HELLO WORLD』も公開中の北村さん。おとなしく、学校ではいつも一人で本を読んでいる守。歴史マニアで戦術に詳しく、同じ趣味を持つ仲間が集うチャットが唯一の拠り所だ。隣の家に住む幼なじみ・千代野綾に密かな想いを寄せているが、学校でしゃべることはほとんどない。千代綾役に芳根京子守が片想いする本作のヒロイン・綾役には、連続テレビ小説「べっぴんさん」のヒロインを務め、「海月姫」「TWO WEEKS」『累 -かさね-』『居眠り磐音』などメインキャストでの出演が続く芳根さん。守のクラスメイトにして幼なじみの綾は、育ちのいいお嬢様で、文化祭のミスコンで優勝するほどの美人。しかしお高くとまらず、誰に対しても心優しい性格。17歳の誕生日を迎える1週間前、地方議員の父親の都合で強制的に東京に引っ越しさせられることになってしまう。初共演! 印象は…「声で引き込む力のある方」「とにかく多才」アニメ好きを公言し、オファーの前から原作を読んでいたという北村さんは「10代特有の悶々した感情を代弁してもらっている感覚で読んでいたので、今回オファーいただいた時に迷わず『ぜひ、やりたいです』と言わせて頂きました」と言い、芳根さんも「たくさんの方に愛されている作品にこうして携われることが出来て嬉しいです」と参加への喜びを述べる。また、今回初共演となるお互いの印象について、「本番に入る前に声を聞いた時、声で引き込む力のある方だと思いました」(北村さん)、「北村さんは、とにかく多才だな、と思いました。お芝居やられて、歌もやられて、声のお仕事まで!」(芳根さん)とお互いべた褒めした。さらに原作は、それぞれの時代に沿った共感できるストーリーが大きな魅力のひとつ。北村さんは「原作はその当時の学生運動とかバックボーンがあるなかで、今回の彼らの“戦争”は現代的でもありながら、この世代の繊細な“吐き出せない想い”を描いていると思います。最後の最後には大きな玉手箱がありますし…!読んでいて本当にワクワクする脚本でした」と現代版にアップデートされた本作について明かしている。今回、この2人の起用理由について、KADOKAWAは「大人に戦争を仕掛ける”という物語に現実的な説得力を持たせられる俳優さんに守と綾を託したいと思っていました。北村さんと芳根さんなら、これまでの出演作を拝見してきた中で、心に想いを秘める繊細さと大胆な行動力の相反する要素を持ち、守と綾の真意を理解して声を吹き込み、誰もが応援したくなるキャラクターにしてくださると思いオファーした」と明かし、「リハーサルではお二人のあまりのフィット感にスタッフ全員が驚きました」とコメントしている。豪華声優陣が脇を固める!さらに、人気アニメ作品に出演する声優陣の出演も明らかに。「HUNTER×HUNTER」「俺物語!!」の潘めぐみ、「七つの大罪」「Free!」の鈴木達央、「PSYCHO-PASS サイコパス」「おそ松さん」「亜人」の櫻井孝宏。そのほか、大塚剛央、道井悠、小市眞琴も参加する。『ぼくらの7日間戦争』は12月13日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ぼくらの7日間戦争(2019) 2019年12月13日より全国にて公開©2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会
2019年09月25日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「戦争遺跡」です。戦争の恐ろしさを忘れず次世代に伝える努力を。8月15日に74回目の終戦記念日を迎えますが、戦争体験者が高齢となり年々減っていき、戦争を後世に伝えていくことが難しくなってきています。戦争遺跡をどうやって残していくかがいま、ひとつの焦点になっています。広島県の原爆ドームは、核兵器の脅威を伝えるものとして、1996年に世界文化遺産に登録されました。また、同県の大久野島には旧陸軍の毒ガス製造所がありました。自治体はその歴史を残そうとしています。鹿児島県奄美諸島にはトーチカや高射砲台の跡が残り、地元の人々が戦争の記憶を残すための観光資源として守ろうと、掘り起こし作業を進めています。しかし、東京には、戦争の歴史に触れられる施設がけっして多くはありません。ドイツのベルリンには、街の中心にナチスドイツの秘密警察「ゲシュタポ」の本部だった建物が残され、写真資料館になっています。また、ブランデンブルク門の隣には、ユダヤ人を虐殺した証に石棺をイメージしたモニュメントが建てられ、過去の過ちを忘れぬようにしています。それでも、ドイツ人の知人は「私たち30~40代は、まだ祖父母や両親から直接戦争の体験談を聞けたから伝えられます。でも、次の若い世代は聞く機会もないため実感が持てず、戦争はひとつの物語にすぎなくなるでしょう」と話していました。2012年にドイツで『帰ってきたヒトラー』という小説がベストセラーとなりました。’15年には映画化され大ヒット。ヒトラーが現代にタイムスリップするというコメディなのですが、街頭で民衆と接する場面は実はノンフィクション。まだドイツにシリア難民が流入する前ですが、そのときすでに移民に対する不満の声が上がっていました。この作品は、国民がまた英雄的な存在を望む状況に陥っていることに、警鐘を鳴らしたのです。イタリアでリメイクされ、日本では9月に『帰ってきたムッソリーニ』というタイトルで公開されます。生活に不満が募れば、排外主義やナショナリズムの台頭に火がつきかねません。戦争遺跡を残し、その惨禍を伝えない限り、あっという間に時代が後戻りしかねないことに、危機感を抱いたほうがよいと思います。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年8月14日‐21日合併号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年08月13日「戦争はどうしてするの?」、「平和ってなに?」と子どもに聞かれたら、どう答えますか?知っているようで知らない、説明できるようで、きちんとした説明ができない難しい問題。夏休みは終戦記念日があり、広島と長崎の平和セレモニーが行われるなど、“平和”について考えるよいチャンス。この機会に親子で“平和と戦争”がテーマの絵本を開いてみませんか。平和と戦争、何が違うのだろう?「へいわとせんそう」たにかわしゅんたろうぶんNoritake え(ブロンズ新社)導入は、まずこの1冊から。谷川俊太郎さんの短い文章に、Noritakeさんのモノクロのシンプルな絵。「へいわのボク、せんそうのボク」、「へいわのかぞく、せんそうのかぞく」、見開きに対比の絵が描かれています。文と絵のシンプルさゆえに、何度か読み返すうちにおのずと違いはどこだろう? と意識しはじめます。後半の「みかたのかお、てきのかお」、「みかたのあさ、てきのあさ」、「みかたのあかちゃん、てきのあかちゃん」はどちらも同じ絵です。人はみな同じ世界に生きている、敵も味方も本来は同じ人間だよと教えてくれる絵本でした。戦争って、具体的にどんなこと?わたしの「やめて」文・自由と平和のための京大有志の会声明書【こども語訳】絵・塚本 やすし(朝日新聞出版)戦争って何だろう?を考えるきっかけに、この本はいかがでしょう。『せんそうは「ぼくがころされないようにさきにころすんだ」というだれかのいいわけではじまります』この文章にドキッとした私。日頃、あえて触れない部分をはっきりと表現しています。戦争は人間の体だけではなく、精神にも深い傷を負わせること、また生きる場所や考える自由まで奪ってしまうことが分かりやすく、鋭く伝わってきます。『せんそうははじまるとだれにもとめられません』という衝撃的なフレーズや、最後に描かれた子どもたちが『やめて』と叫ぶ絵からも、“戦争は絶対にダメ”という強いメッセージが。最初の青い地球の絵と、最後の子どもたちの絵は、どちらも守らなければならない大切なもの。私たち大人が日頃からしっかりと考え、ダメなことはダメと伝えることも大切だと考えさせられる本でした。忘れてはならない、原爆投下のことも「ピカドンたけやぶ」はらみちを作・絵(岩崎書店)地元の図書館で見つけた、少し古びた絵本。出版されたのは1983年と書いてあります。もしかすると娘たちは“ピカドン”が何のことか分からないかもしれないと思い、手に取りました。実話を元に描かれた本で、竹やぶに残った防空壕からお話が始まります。戦争を経験した竹やぶが擬人化され、原爆投下後に防空壕に逃げた人々、死んでいく人々、生き残った人々の様子を、お母さんのように包み込みながら見ています。『たけやぶはかなしくてかなしくてこえをふりしぼりなきつづけました。そのなみだがまっくろいあめになりました』竹やぶの涙が黒い雨で表現され、見ていると大きくて深い悲しみがあふれてきます。最近は戦争のリアルな表現が避けられがちですが、この本はリアルさも残しながら表現はやさしい。しっかりと子どもに伝わる内容になっています。出版社によると売り切れで再販の予定はないようですが、図書館で検索すれば見つかるかもしれません。平和ってどんなことだろう?イメージしてみよう「へいわってどんなこと?」浜田桂子(童心社)「おなかが空いたらご飯が食べられ、みんなと一緒に勉強ができ、みんなの前で大好きな歌を歌える、思いきり遊べて、ぐっすり眠れる」今の私たちには当たり前すぎて、そうでないことをイメージすることすらできないかもしれません。実際に戦争や紛争の渦中にいる人たちは、この普通の生活がままならない。絵本を見てから、娘たちに「キャンプで水や電気を使わないこととは違うんだよ。家族が殺され、毎日の生活が不安と恐怖でいっぱいなんだよ」と話し、親子でイメージしてみることにしました。ちょうど少し前にテレビ番組で、レバノンの難民の生活を見たり、祖父から疎開の話しを聞いたことがあったので、「同じ子どもなのに、かわいそう…」と小2の娘。イメージしてみることも大切だなと思いました。最後に書かれた「ぼくがうまれてよかったっていうこと」「きみがうまれてよかったっていうこと」「そしてね、きみとぼくは友だちになれるっていうこと」というメッセージが胸に響きます。祖父から学童疎開について話を聞いている子どもたち私たちにできること、それは戦争を知り、平和とはどういうことかを知ること。同じ地球にある他の国や他民族の人たちを知り、友達になること。それが戦争をしない道に繋がっていくのです。戦争経験者世代が少なくなった今、今度は私たち親世代が伝える番です。親も子どもと一緒に学び、各家庭で平和を考えることからスタートしたいですね。<文・写真:ライター林未香>=======読者限定RIZAPトライアルモニター募集中!「シェイプアッププログラム」を4万9800円(4回・税別)でお試し。さらにモニター謝礼として1万円のキャッシュバック!さらにモニター終了者から抽選でクオカード3000円分を100人にプレゼント。さらに本コースへの入会金5万円無料。店舗により受け入れ制限がかかる場合が想定されますのでお早めにお申し込みください。申し込みはこちら ⇒申し込み〆切:2019年8月31日(土)・
2019年08月01日アイドルグループ・Kis-My-Ft2の北山宏光が、舞台『THE NETHER(ネザー)』で主演を務めることが14日、明らかになった。ジェニファー・ヘイリーによる同作は、英国The Royal Court Theatreで上演されると、批評家たちから絶賛され、2015年のローレンス・オリヴィエ賞では作品賞を含め4部門にノミネート(舞台装置で最優秀賞)された。「ネザー/NETHER」と呼ばれるインターネット上の仮想空間で犯罪を取り締まっている捜査官・モリス(北山)を主人公に、「人の欲望の暴走」と「倫理の危うさ」という普遍的な問題を、たった5人の登場人物で鮮やかに描く。日本版の上演台本・演出を手がけるのは、振り込め詐欺、原発事故、イラク戦争など、目の前にある現実を描いてきた瀬戸山美咲。#MeToo運動やLGBTといった、性自認や性的指向に着目し、主人公の性別を女性から、あえて性的なことに恐怖心や嫌悪感を抱く男性にすることで、人間と人間の物語として再構築する。2017年の『あんちゃん』以来2年ぶりの舞台出演となる北山は、欲望渦巻くネット上の仮想空間を捜査する捜査官役を演じる。中村梅雀、シライケイタ、平田満といったキャリアと実力を揃えた面々が揃った。東京公演は東京グローブ座にて10月11日~11月2日、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて11月7日~11月10日。○瀬戸山美咲(上演台本・演出) コメント人間は肉体と心を持つ限り、「満ち足りなさ」や「寂しさ」を感じてしまう……。この作品はインターネット上の犯罪をサスペンスフルに描きながら、そういった人間の普遍的な姿を描いています。また、テクノロジーと倫理、仮想空間での表現の自由など、今、私たちが直面している様々な問題が盛り込まれている戯曲です。とても刺激的なキャストが揃いました。みんなで化学反応を起こしながら、人間の本質に迫っていきたいと思います。○北山宏光 コメント初めてお話をいただいた時、その世界感と内容に最初は戸惑いました。ただ台本を読みこんでいくと、これは現実でも起こりうる可能性もある話だし、社会的なメッセージが込められていて、非常に楽しみになってきました。表現するのには、まだまだ未知数な部分もありますが、良いチャレンジになると思っています。共演者の方々も、大先輩ばかりで、生半可な気持ちでは到底、太刀打ちができないので、ちゃんとしがみつき、自分の中でも成長できる舞台にしたいです。○中村梅雀 コメント芸歴55年目にして、出演者が少人数のお芝居に出るのは初めてです。海外作家の作品も数えるほどしか出演していませんが、今回の【バーチャルと現実の世界を行き来する物語】がどんな舞台になるのか、今からとても楽しみです。立派な仕事をしても、家族が居ても、どうにもならない心の歪みや孤独を抱えてしまう人間の、デリケートでチャーミングな深層心理に迫る面白い作品です。是非、沢山の方々に観ていただきたいです。○シライケイタ コメント命の根源や生きることの本質を問い、生きるって何だろうと感じさせるようなこの作品に、俳優として参加できることを、本当に嬉しく思います。最近は脚本や演出をする機会が多く、久々に出演のみに集中する作品になるので、とても楽しみにしています。今をときめく北山さんや大先輩方とともに、良い作品を作っていきたいと思います。○平田満 コメントこのような視点の作品をあまり観たことがなかったので新鮮な気持ちで台本を読みました。仮想空間というのは、僕にはあまり馴染みのない世界ではありますが、この作品の世界観や人間関係を、どれだけリアルに感じられるものなのかがとても興味深く、その中でシムズという役にチャレンジできることにやりがいを感じています。キャストの皆さんや演出の瀬戸山さんと一緒になって、今まで観たことがない、やったことがない演劇になればいいなと思います。
2019年07月14日アニメ映画『ぼくらの7日間戦争』が、2019年12月13日(金)に全国公開される。宗田理のベストセラー『ぼくらの七日間戦争』が再びスクリーンへ「ぼくら」シリーズの第1作『ぼくらの七日間戦争』は、1985年に刊行され、これまで多くの読者をとりこにしてきた宗田理の書き下ろし小説。親や教師からの管理教育に反抗し、廃工場に立てこもって大人たちをやっつけた少年少女たちの“七日間戦争”は、中高生を中心に人気を呼んで大ベストセラーを記録。また1988年には宮沢りえ主演で実写映画化されたほか、TM NETWORKが歌う主題歌「SEVEN DAYS WAR」もまた、その人気に拍車をかけた。あれから30年。「ぼくら」シリーズの累計発行部数は、2,000万部を突破した。それを企画の発端とし、91歳となった今なお現役でシリーズの新作を書き続けている宗田理が、シリーズのテーマである「大人への挑戦」と「ユーモラスな戦い」を描くことを条件に再映画化を快諾。昭和の名作実写映画が、アニメーション映画として再びスクリーンに蘇ることとなった。舞台は2020年にアニメ映画『ぼくらの7日間戦争』は、原作のスピリットを受け継ぎながらも、少年少女たちの“七日間戦争”から30年ほどの時が流れた2020年の北海道が舞台。主人公はいつも一人で本ばかり読んでいる鈴原守。幼馴染の千代野綾に片思いしているが、綾は父親の転勤の都合で東京に引っ越してしまうことに。“17歳の誕生日はこの街で迎えたい”という綾の願いを叶える為、守やその仲間たちは綾を連れて、古い石炭工場を秘密基地に7日間を過ごすことになる。大人に隠れる為だけに企画したバースデー・キャンプ。しかし守たちは、工場に潜んでいたタイ人の子供・マレットと出会うことで、その運命は思いもよらない方向へと動きだすー。キャラクター/声優キャスト物語を彩る個性豊かなキャラクターを紹介。主人公の守に『君の膵臓をたべたい』『君は月夜に光り輝く』の北村匠海、ヒロイン役の綾に、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」や『累-かさね-』の芳根京子が声をあてるほか、実写映画の『ぼくらの七日間戦争』で女優デビュー&初主演を飾った宮沢りえが、“2020年の中山ひとみ”役として当時とキャラクターを演じるなど、豪華な声優キャストにも注目だ。鈴原守(声:北村匠海)主人公の高校二年生。おとなしく、学校ではいつも一人で本を読んでいる目立たない存在。歴史マニアで、戦術に詳しく、同じ趣味を持つ仲間が集うチャットが唯一の拠り所となっている。隣の家に住む幼馴染の千代野綾に片想いしているが、学校で喋ることはほぼない。千代野綾(声:芳根京子)主人公・守のクラスメイトかつ、幼馴染。育ちの良いお嬢様で、文化祭のミスコンで優勝するほどの美人だが、お高く留まらず、誰に対しても心優しい少女。17歳の誕生日を迎える1週間前に、父の仕事の都合で強制的に東京に引っ越しさせられることになってしまう。※写真左から山咲香織(声:潘めぐみ)守たちのクラスメイト。陸上部で活躍する、曲がった事の大嫌いな体育会系少女。親友の綾のことをいつも気にかけている。父親は建築会社の社長。緒形壮馬(声:鈴木達央)守たちのクラスメイト。ノリが軽く、クラスの中心的な存在で、女子からもモテる。「面白そうじゃん!」と守たちのバースデーキャンプにも参加することに。阿久津紗希(声:道井悠)守たちのクラスメイト。物事を深く考えず、ノリだけで生きているような少女。「パーッと盛り上げよ♪」と、綾の誕生日を祝うため、バースデーキャンプに参加する。<その他メインキャラクター>中山ひとみ(声:宮沢りえ)かつて大人たちを相手に“七日間戦争”を耐え抜いた人物。本作で繰り広げられる新しい“7日間戦争”にどのように関わっていくか要注目だ。本庄博人(声:大塚剛央)守たちのクラスメイト。幼馴染の紗希に無理やりバースデーキャンプに連れてこられた為、乗り気ではない。マレット(小市眞琴)守たちより先に石炭工場に潜んでいた、11歳のタイ人の子供。不法滞在の摘発から逃げる際にはぐれてしまった家族を探している。本多政彦(櫻井孝宏)綾の父の秘書。一見やる気がなさそうに仕事をこなすが、実は頭の切れる男。監督は村野佑太、脚本は『コードギアス』の大河内一楼監督を務めるのは、テレビアニメ「ブレイブビーツ」で監督デビューし、「ドリフェス!」などの話題作を手がけてきた村野佑太。本作が映画デビュー作となる。脚本は、映画『ブレイブストーリー』『コードギアス』などのアニメ大作を執筆してきた大河内一楼が手掛ける。過去に映画脚本を書いたこともある原作者・宗田も、“ワクワクする”と期待を寄せる仕上がりになっているという。実績のあるアニメストリーテラーと新鋭の監督が率いる制作チームによって原作のスピリットを受け継いだ、新たなストーリーが紡がれる。<ストーリー>いつもひとりで本ばかり読んでいる、鈴原守。片思いの相手は、お隣に住む幼馴染の千代野綾。しかし綾は、一週間後に議員である父親の都合で東京へ引っ越すことを迫られていた。「せめて、17歳の誕生日は、この街で迎えたかったな」。やり場のない綾の本音を聞き、守は思い切って告げる。「逃げましょう……っ!」。綾の親友・山咲香織をはじめ、明るく人気者の緒形壮馬、ノリのいい阿久津紗希、秀才の本庄博人までもがこの逃避行に加わり、駆け落ちを夢見ていた守は拍子抜けするが、特別な夏の始まりには違いなかった。もはや観光施設にも使われていない古い石炭工場を秘密基地に、ただ7日間、大人から隠れるだけのバースデー・キャンプ。それは、尐年たちの精一杯の反抗。だがその夜、工場に潜んでいたタイ人の子供・マレットと出会ったことで、事態は想像もしなかった方向へ向かう。丌法滞在で入国管理局に捕らわれかけていた所を間一髪助けると、はぐれた家族を探しているのだと、守たちに打ち明けた――。2日目の朝、今度は武装した入国管理局の職員が、マレットを連れ去りにハンマーを振りかぶり工場へ突入してきた。 守は、仲間たちの協力のもと、敵の撃退作戦を決行する!【詳細】『ぼくらの7日間戦争』公開日:2019年12月13日(金)原作:宗田理『ぼくらの七日間戦争』(角川つばさ文庫・角川文庫/KADOKAWA刊)監督:村野佑太脚本:大河内一楼キャスト:北村匠海 芳根京子、宮沢りえ(特別出演)、潘めぐみ、鈴木達央、大塚剛央、道井悠、小市眞琴、櫻井孝宏キャラクター原案:けーしんキャラクターデザイン:清水洋制作:亜細亜堂配給:ギャガ KADOKAWA製作:ぼくらの7日間戦争製作委員会
2019年06月14日菅田将暉が稀代の天才を演じ、山崎貴が監督を務める『アルキメデスの大戦』。この度、戦火が激しくなる中、菅田さん演じる主人公が数学を駆使して戦争を止めようとする姿をとらえたド迫力の最新予告映像が公開された。「ドラゴン桜」で一世を風靡した三田紀房による同名漫画を山崎監督が映画化、最新のVFX技術を駆使して史上最大の戦艦・大和をスクリーンに蘇らせた。この度、解禁となった予告映像は飛び交う砲弾や戦闘機などド迫力の戦闘シーンとともに、菅田さん演じる天才数学者・櫂 直(かい ただし)、山本五十六役を演じる舘ひろし、櫂を慕う美しき財閥令嬢・尾崎鏡子役の浜辺美波、櫂と行動をともにする将校・田中役の柄本佑、櫂と対立する戦艦大和の設計者・平山役の田中泯ほか、笑福亭鶴瓶、小林克也、小日向文世、國村隼、橋爪功といった豪華キャスト陣の全員の出演シーンも公開。山崎監督が徹底的にリサーチを重ね、完全再現を目指して描いた“戦艦大和”と、まさにその“沈没寸前”の瞬間も映し出されている。中でも注目なのは、戦艦大和を「計りたい」という菅田さん演じる櫂直の天才、かつ変人ぶり。「数学には世界を変える力がある!」と言い放つ櫂直は、果たして戦争を止めることができるのか!?さらに、菅田さんと舘さんの姿が大きく写し出された本ポスタービジュアルも初解禁。メジャーを手に、鋭く、真っ直ぐな眼差しで見つめる櫂直、そして堂々たる敬礼を見せる山本五十六の姿は対照的。そして海上に浮かぶ戦艦大和の全貌。大和建造計画に立ち向かう2人の男の活躍に期待せずにはいられないビジュアルとなっている。『アルキメデスの大戦』は7月26日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アルキメデスの大戦 2019年7月26日より全国東宝系にて公開Ⓒ2019映画「アルキメデスの大戦」製作委員会Ⓒ三田紀房/講談社
2019年05月17日フェイクニュースが蔓延し、メディアに対する信頼度も揺らぎつつある現代。そんななか、アメリカ政府による “巨大な嘘” が引き起こした歴史的な事件の真相を描いた話題作がいよいよ公開となります。その作品とは……。知られざる実話『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』!【映画、ときどき私】 vol. 2212001年9月11日。アメリカで同時多発テロが発生し、ジョージ・W・ブッシュ大統領はテロとの戦いを宣言する。その後、アメリカは大量破壊兵器保持を理由にイラク侵攻へと突き進もうとしていた。そんななか、新聞社ナイト・リッダーの記者たちはある驚きの事実を突き止める。それは、イラクが破壊兵器を保有している証拠はなく、アメリカ政府が情報をねつ造し、操作しているというものだった。真実を伝えるために、奮闘する4人の記者たち。ところが、傘下の新聞社に記事の掲載を拒否され、孤立してしまうことに……。アメリカ人のみならず、世界中の人々にとっても忘れることのできない9.11アメリカ同時多発テロやイラク戦争。現実とは思えないような映像の数々と緊迫した情勢に固唾を飲んでニュースを見ていたという人も多いはず。本作では、その裏に隠された驚きの事実が明らかになっていますが、このテーマへ長年情熱を注いできたこちらに方にお話を聞いてきました。それは……。出演・監督・製作を務めたロブ・ライナー監督!ライナー監督といえば、不朽の名作として愛され続けている『スタンド・バイ・ミー』で知られているアメリカの巨匠。今回は、ナイト・リッダーのワシントン支局長役として出演も果たしていますが、本作を手がけたきっかけや日本の観客へ伝えたい思いを語ってもらいました。―念願の初来日となりましたが、これまで日本に対してはどのような印象をお持ちでしたか?監督日本は『スタンド・バイ・ミー』がアメリカに次ぐ大ヒットとなっていたから、僕も前から来たいとずっと思っていたんだけど、なかなかチャンスがなかったんだ。でも、観客のみなさんが作品のことを本当に大切に思ってくれているのは伝わっていたよ。だから、日本にはほかの国よりも通じる部分があるだろうと興味を持っていたんだ。今回は取材の前から日本に滞在しているんだけど、おいしいものをたくさん食べたり、最高の時間を過ごしているよ!『スタンド・バイ・ミー』は大人になるための通過儀礼―いまお話にもあったように、『スタンド・バイ・ミー』は日本でも絶大な人気を誇っている1本。監督にとっても、ご自身に一番近い作品だそうですが、その理由をお聞かせください。監督僕の父カール・ライナーは、俳優としても監督としてもアメリカでは知られていることもあり、「有名人の息子」として父と比べられてしまうことが続いていたんだ。そんななか、自分のパーソナリティや感受性を純粋に表現し、初めて自分らしい作品を作ることができたのが『スタンド・バイ・ミー』。しかも、それが周りから評価されたことによって、父とは別のひとりの人間として認められたというのもすごく大きかったかな。当時すでに30代だったけれど、登場人物の少年たちと同じように、僕にとっても“大人になるための通過儀礼”という意味があったと思うよ。―その後、『恋人たちの予感』や『最高の人生の見つけ方』などのヒット作を数々生み出していますが、今回取り組んだのは社会派の作品。2003年から映画化を考えていたそうですが、原動力となっていたのはどのような思いですか?監督もともとアメリカがイラクに侵攻することになった過程にとても心が乱されていたんだ。ベトナム戦争に続いて、自分の生涯でまさか2度もアメリカが嘘の情報によって戦争をすることになるなんて思いもしていなかったからね。また同じことが起きていたからこそ、「これは映画にしなきゃいけない」という気持ちになったんだ。いかに真実が届いていないかを感じた―そのなかでも、今回登場する4人の記者にフォーカスしたのはなぜですか?監督どういう物語にするかというのがなかなか見えないまま数年が経過してしまったんだけれど、そんなときにホワイトハウス報道官だったビル・モイヤーズのドキュメンタリーを見て、ナイト・リッダーの記者たちの存在を初めて知ったんだ。そこで、いかに一般市民に真実が届いていないのか、そして政府が説明責任を問われることなくいかに自分たちの好きなようにしているのか、というのを強く感じたよ。彼らは市民に真実を届けようとしたけれど、当時の政権のプロパガンダのなかでどうしても届けることができなかった。それを知ったときが、この作品の入り口が見えた瞬間となったと言えるんじゃないかな。だから、僕にとっては「自由で独立したメディアなくして民主主義は成立しない」というのがこの作品のテーマでもあるんだ。―では、実際の出来事を映画化するときには、どんなことに気をつけていますか?監督歴史的な事件を取り上げるうえで重要なのは、なるべく正確に描くこと。最近は、本よりもテレビや映画から歴史を知る人も増えているからこそ、映画の作り手としては、そういう責任を感じているよ。真のコラボレーションをすることができた―今回はナイト・リッダーの記者の方々の協力なくしては描けない部分も多かったと思いますが、どのようなやりとりがありましたか?監督脚本を書いている段階から、彼らは本当に密に関わってくれたよ。それだけでなく、4人とも撮影現場に毎日来てくれて、「これは正確だ」とか「僕はこういうことはしないよ」といったアドバイスをその場でどんどんしてくれたんだ。そういう意味でも、「今回は真のコラボレーションだった」と言えるんじゃないかな。もし、作品を見てすごくリアルだったと感じてもらえるのなら、それは彼らのおかげだよ。いままさにインターネットの力を実感しているところ―この作品には、「政府や権力の影響を受けない報道をどのように手に入れていくか」というメッセージを込めているそうですが、いまはインターネットの発達もあり、正しい情報を得るのが難しい時代でもあります。私たちはどういう意識を持つことが必要だとお考えですか?監督難しい質問だよね。というのも、「インターネットの持つ力は、我々の想像を遥かに超えている」というのをいままさに知りつつある段階だといえるから。たとえば、マーク・ザッカーバーグが作ったFacebookは、人と人がもっとコミュニケーションを取りやすいようにと、「いいことに使って欲しい」という思いで作ったもの。にもかかわらず、それがいかに悪用できるかということは、みなさんも目の当たりにしているんじゃないかな?―確かに、日本でもそういう部分を実感している人が多いと思います。監督あとは最近で言うと、トランプの大統領選やプーチン大統領の介入によるイギリスのEU離脱問題もいい例だと思うよ。つまり、誤った情報や嘘は簡単に広げられるということ。とはいえ、フェイクニュースか誠実なニュースかをどう見極められるのか、これは容易なことではないんだ。いますぐに答えの出せない問題と直面している―では、監督なりのアドバイスがあればお願いします。監督たとえば、オンラインであれば見出しを含め、テキストや画像をどう切り取るかでいくらでも印象操作ができるよね。だから、何らかの形で全員が知恵を合わせて、いい形でインターネットの力を使えるようにしないといけないと考えているよ。たとえば、素晴らしいジャーナリストたちがインターネット上で新しいニュース機関のようなものを独立して作って、そこからニュースを発信していってもらえたらいいんじゃないかな。ただし、そこには収益性はないかもしれないけれど……。なぜなら、インターネットの場合は、収益性を望んでしまうと、クリック数やいいねの数ですべてを計られてしまい、結果的に「収益を上げるためにこういうふうに見せよう」ということになり、誠実さから遠ざかってしまうからね。これはすぐに答えが出せないことだし、アドバイスをするのは難しい問題だと思っているよ。他人事では済まされない現実と向き合う私たちにはまだまだ見えていないことがいかに多いかを思い知らされる本作。ジャーナリズムの意義や真実を知ることの重要性、そして信念を貫くことの大切さをそれぞれが感じるはず。こんな時代だからこそ、過去の出来事から改めて考える必要がありそうです。真に迫る予告編はこちら!作品情報『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』3月29日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー配給:ツイン© 2017 SHOCK AND AWE PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED. .
2019年03月28日アカデミー賞に輝いた『スポットライト 世紀のスクープ』や巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督×メリル・ストリープ×トム・ハンクスの『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』、ジェシカ・チャステイン主演により映画ファンの話題をさらった『女神の見えざる手』など、政治とスキャンダルが絡み合った“実話”の映画化には近年、熱い視線が注がれている。情報が操作されフェイクニュースが蔓延、もはや何を信じていいか分からない――。そんな現代に警鐘を鳴らすべく、“いまだからこそ”観てもらうべきと信念ほとばしる作品が2019年も続々公開を控えている。膨大で緻密なリサーチを重ねることで作り上げられたリアリティ、人気実力派俳優たちの渾身の演技は胸に迫ること間違いなし。話題の3本をピックアップした!■『フロントランナー』裏切ったのはマスコミか、国民か、それとも彼自身か――2月1日(金)より全国にて公開1988年、米国大統領選挙。コロラド州選出のゲイリー・ハート(ヒュー・ジャックマン)は46歳の若さで最有力候補=“フロントランナー”に躍り出る。知性とカリスマ性を兼ね備えた彼は、ジョン・F・ケネディの再来として大衆に愛され、当選は確実視されていた。しかし、マイアミ・ヘラルド紙の記者が掴んだ“ある疑惑”が一斉に報じられると、事態は一変。勝利を目前にして、ハートの築き上げた輝ける未来は一気に崩れ去る…。あの日、一体何が起きたのか――。『グレイテスト・ショーマン』の大ヒットも記憶に新しいヒューが、これまで演じたことのない複雑なキャラクターを熱演。選挙キャンペーンスタッフ、報道の信念をもったジャーナリスト、特ダネが欲しい記者、ハートの妻と娘、12人の視点で描かれるドラマは、圧倒的なスピード感と臨場感で観客を当時の現場に引きずり込む。監督は『マイレージ、マイライフ』でアカデミー賞監督賞と脚本賞にノミネートされたジェイソン・ライトマン。前作のシャーリーズ・セロン主演『タリーと私の秘密の時間』から一転、スキャンダル報道の真実に迫るサスペンスドラマを描く。■『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』真実は、誰のためにあるのか――3月29日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開2002年、ブッシュ米大統領は、イラクが核兵器をはじめとする大量破壊兵器を開発及び保持していると非難。アメリカ国内でも愛国心が強まり、イラクへの侵攻が始まろうとしていた。地方新聞社を傘下に持つナイト・リッダー社ワシントン支局で働く記者ジョナサン・ランデーとウォーレン・ストロベルは、政府の発する情報に疑問を持ち、証拠を探り真実を暴こうと取材を続けていく。『スリー・ビルボード』でアカデミー賞にノミネートされたウディ・ハレルソン、『X-MEN』「ウエストワールド」のジェームズ・マースデンほか、トミー・リー・ジョーンズ、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ジェシカ・ビールら人気実力派キャストの共演が実現。『スタンド・バイ・ミー』をはじめとする数々の名作を世に送りだしてきたロブ・ライナーが監督を務め、自身もナイト・リッダー社ワシントン支局長として出演。「イラク戦争開戦時から構想していた」というライナー監督渾身の1作となっている。■『バイス』アメリカ史上最強で最凶な副大統領の裏側を描く仰天の実話!4月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開クリスチャン・ベイル主演×アダム・マッケイ監督×ブラッド・ピット製作の『マネー・ショート 華麗なる大逆転』チームが再集結。体重を約20キロ激増したベイルは、ディック・チェイニーの20代から70代までを見事ななりきりぶりで熱演する。チェイニーの妻リン役には『メッセージ』『アメリカン・ハッスル』のエイミー・アダムス、ラムズフェルド国防長官役に『フォックスキャッチャー』『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のスティーブ・カレル、ブッシュ大統領役に『スリー・ビルボード』のサム・ロックウェルとアカデミー賞常連の実力派キャストが共演。ワイオミングの田舎の電気工から“事実上の大統領”に上り詰め、アメリカを自在に支配し、米史上最も権力を持ったチェイニー副大統領。その前代未聞の裏側を描いた社会派エンターテインメントは、本年度アカデミー賞で作品賞など8部門にノミネートされている。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フロントランナー 2019年2月1日より全国にて公開バイス 2019年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.
2019年02月02日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「米中貿易戦争」です。自国産業を守るはずが、自らの首を絞める結果に。いま、アメリカと中国の貿易戦争が激しくなっています。アメリカの貿易赤字を解消し、経済を立て直したいと考えているトランプ大統領は、最大の貿易赤字を出している中国に対して関税を引き上げることにしました。これに対し、報復措置として、中国側もアメリカに高い関税をかけ、競争はエスカレート。11月末の米中首脳会談で進展がなければ、アメリカは、中国からの全輸入品にさらに制裁関税をかけると発表しました。自動車でも、農産物でも、海外からの輸入品が安く手に入るようになれば、国内産のものは競争に負け、売れなくなってしまいます。そうならないよう、自国の産業を守るために、輸入品に関税をかけるのです。トランプ大統領は、自身の支持層でもあるドメスティックな企業を守ると約束し、TPPやNAFTAなど、関税をなくして人やモノが自由に行き来する「自由貿易」の流れから真逆の方向に向かいました。しかし、現代はグローバル社会です。すべてを自国でまかなえた時代はそれでよかったのですが、いまやドメスティック産業も、部品など、一部は輸入に頼っています。国産車が輸入車に負けないようにと関税をかけたつもりが、国産車を作るための原材料や部品は実は輸入しており、それらが関税により高額になったため、製品の価格も上げざるを得なくなり、結果売れない。というようなことが様々な産業で起きてしまったのです。GDP1位と2位のアメリカと中国が貿易摩擦により国内経済がひっ迫すれば、世界経済も低迷します。ドルやユーロが不安定になれば、安定している円が買われる。すると、輸入品は安く手に入りますが、輸出は厳しくなる。輸出産業に頼る日本経済は冷え込んでしまうのです。日本はいま、自由貿易を推進していますが、安倍政権を応援する保守層には、いまのアメリカ同様に、国内にだけ目を向けた政策を望む声もあがっています。しかし、日本こそ、自国内だけでは商売が成り立ちません。トランプの関税政策は、中間選挙前の人気とりと捉える意見もあります。選挙が終わった今後、方向転換も考えられますから、目が離せません。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2018年11月21日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年11月14日編集部:学研キッズネット編集部酷暑だった夏が過ぎ、秋らしい季節になりました。8月といえば、原爆投下や終戦記念日など、73年前の戦争を思い起こさせる事柄が多いように思います。けれども、今年の夏を振り返ってみると、あまり戦争のことを考えなかったな、と感じました。自分自身が子どもの頃は、戦争を扱ったドラマやニュース、ドキュメンタリーも多く、8月ともなればずいぶんそういったものを見聞きしたものです。飛行機の轟音や花火の破裂音にさえ戦争を思い起こし、おびえていた時期もありました。今の子どもたちには、「戦争」に対してそこまでの印象はなさそうです。戦争が遠くなった。それは日本が戦争に巻き込まれていない期間が長くなったことを示している。平和だということだ。でも本当にそれでよいのだろうか。そんなふうに思っていたときに、「いわさきちひろ生誕一〇〇年」というポスターの文字が目に飛び込んできました。あどけないタッチの絵で知られる「いわさきちひろ」。生誕100年ということは、26歳で終戦を迎えたことになります。豊かな色彩で子どもを描き、数々の名作をのこしたちひろは、実は「平和」に対して深く心を寄せた人でもありました。もし今、ちひろが生きていたら、この世の中をどのような思いで眺め、子どもたちにどんなメッセージを投げかけるのでしょうか。「ちひろ美術館・東京」で広報を担当する高津つぐみさんに話を聞きました。お話を聞いた高津つぐみさん画家になる前に、反戦への強い思いがあった――ちひろさんの娘時代は戦時中だったと思うのですが、どのような生活を送っていたのでしょうか。高津:ちひろは女学校の教師の母と陸軍で建築技師をしていた父との間に生まれた3人姉妹の長女です。生まれは福井県武生(現・越前市)ですが、その後、娘時代の大半を東京で過ごしています。山の手のお嬢様として豊かな生活を送っていましたが、高等女学校(今でいう高校)に入学した年に満州事変※が起こり、長い戦争が始まることになりました。※満州事変……満州(今の中国東北区)でおきた日本軍と中国軍との武力衝突。実質的には日本軍による中国への侵略戦争。じつは女学校在学中に岡田三郎助さんという洋画家に弟子入りしたり、両親にないしょで女子美術専門学校(現・女子美術大学)の願書を取り寄せたりと、絵に対する情熱はかいま見せているのですが、当時は女性が絵描きをやるなんてとんでもない、ということで、両親に反対されてあきらめています。同じころ、書道を習い始め、こちらはのちに人に教えるほどの腕前になったようです。その後、両親の勧めるままに結婚して満州・大連(現・中国遼寧省大連市)にわたります。夫の自死という形で結婚は幕を閉じ、再び東京の実家に戻ります。そこでまた絵筆をにぎることになるのですが、その矢先に太平洋戦争が始まります。「ぜいたくは敵だ」などと言われ、町から色彩も自由も失われていくのをちひろは目の当たりにしているんですね。教師だった母はそのころは大日本連合女子青年団という団体で、日本から満州の開拓団へ「大陸の花嫁」※を送り出す仕事に就いています。その関係で、ちひろも妹たちといっしょに満州へ渡ります。やがて九死に一生を得て終戦直前に帰国したちひろは、東京で空襲に遭い、家を焼け出されました。そして両親の実家がある長野で終戦を迎えます。※「大陸の花嫁」……日本が満州を開拓するために送り込んだ10代の少年たちの結婚相手として大陸に送られた10代の少女たちのこと。戦前戦中は、比較的恵まれた環境にいることも多かったちひろの生活が一変したのは敗戦からでした。疎開先の長野で、東京に出て絵の勉強を続けたいという思いを募らせるのと同時に、ちひろはこの地で聴いた日本共産党の講演会によって、なぜこのような戦争が起こったのかを知ります。また戦争に反対したために牢に入れられたり殺されたりした人たちがいたということもはじめて耳にし、大きな感銘を受けています。一方で国策に従って精力的に動いていた母や、軍に属して航空燃料の工事建設を行なっていた父のこと、何も知らずに暮らしていた自分のことを振り返って、加害者の側にいたことを反省し、「二度と戦争を起こしてならない」という強い気持ちをもつようになります。自ら日本共産党に入党したのもこの時期でした。ちひろは戦争について知ることで、今までの自分の生き方を模索しながら折り合いをつけていったのだと思います。戦後、疎開先で書いていた日記を読むと、ちひろの葛藤が見てとれ、戦争が人生のターニングポイントになったことがわかります。――絵描きになる前の「いわさきちひろ」に、そのような原点があったのですね。高津:ちひろは晩年このように言っています。「青春時代のあの若々しい希望を何もかもうち砕いてしまう戦争体験があったことが、私の生き方を大きく方向づけているんだと思います。平和で、豊かで、美しく、可愛いものがほんとうに好きで、そういうものをこわしていこうとする力に限りない憤りを感じます。」(いわさきちひろ1972年)ベトナム戦争の中にいる子どもたちを描いた『戦火のなかの子どもたち』(左・岩崎書店1973年)と、広島で被爆した子どもたちが体験をつづった作文や詩に絵をつけた『わたしがちいさかったときに』(童心社1967年)子どもは未来の象徴――その後、東京で画家になるのでしょうか。高津:単身で上京してしばらくは、絵の勉強をしながら新聞社で「絵も描ける記者」として挿し絵や広告、ポスターなどを手がけていました。その後、アンデルセンの童話の紙芝居制作をきっかけに絵筆一本で身を立てられるようになります。たくさんのデッサンを重ねたちひろですが、描きたいものは風景より人間、特に子どもというのは当時からの変わらない姿勢です。紙芝居で画家としての評価を得たちひろは、子どもの本の世界で活躍の場を広げていきます。やがて絵が「文章の説明」ではなく、絵を主体に展開する絵本の制作に乗り出すことになります。それが至光社の「感じる絵本」シリーズです。「感じる絵本」シリーズのなかの2冊。『あかちゃんのくるひ』(左・1970年至光社)と『ことりのくるひ』(1972年至光社)――わたしたちになじみ深いちひろさんの絵ですね。高津:ちひろは自分の描く子どもの絵に「いつも、夢のようなあまさが、ただよう」とし、「実際、私には、どんなにどろだらけの子どもでも、ボロをまとっている子どもでも、夢をもった美しい子どもに、みえてしまうのです」と言っています。――それはちひろさんの絵を見ていると、本当に伝わってきますね。高津:そうですよね。ちひろの描く子どもの絵を見ていると、子どもの本当にありのままの無邪気な姿が伝わってきて、悪いことができなくなる感じがします。子どもって未来の象徴ですよね。子どもが子どもらしくいることができる、それこそが「平和」であり、ちひろの願いであるように思います。平和のために、美術館だからこそできることをしていきたい――今、戦争の影が薄くなりすぎているのではないか、という思いがあるのですが、「ちひろ美術館」として、「平和」に対してどのように関わっていきたいと考えていますか。高津:美術館だからこそできることをしていきたいと考えています。美術館は文化を提供する場です。戦時中に美しいものが華美だと禁じられたように、豊かな文化は平和な社会でなければ花開かないものだと思います。平和のために取り立てて何かを主張する、という方法ではなくて、豊かな文化をより多くの人に共感してもらう努力をして、「平和」に向き合っていきたいです。――では、もしちひろさんが生きていたら、社会や子どもたちに対して、どのようなメッセージを投げかけると思いますか。高津:ちひろは生涯、一貫して「絵描き」であり続けた人だと思うので、今の時代にあっても絵描きとしてできることを探したと思います。なので、生きていたときと変わらず、「子どもや弱い立場の人が傷つく戦争をしないでほしい」という平和への想いを自身の言葉や絵を通して伝えようとしたのではないでしょうか。子どもたちに対しては、のびのびと健やかに育ってほしいというでしょうね。美術館だからこそできるやり方で、平和な社会を実現していきたいと話す高津さん高津:わたしの大好きな「ささやかな絵本の絵描きなのである」というちひろの文章があるんです。これが、子どもたちへのメッセージになるのではないでしょうか。ささやかな絵本の絵描きなのである私が力がなくて無力なとき(いつもそうなのだろうけれど)、人の心のあたたかさに本当に涙ぐみたくなる。この全く勇ましくも雄々しくもない私のもって生まれた仕事は絵を描くことなのだ。たくましい、人をふるいたたせるような油絵ではなくて、ささやかな絵本の絵描きなのである。そのやさしい絵本を見たこどもが、大きくなってもわすれずに心のどこかにとどめておいてくれて、何か人生のかなしいときや、絶望的になったときに、その絵本のやさしい世界をちょっとでも思いだして心をなごませてくれたらと思う。それが私のいろんな方々へのお礼であり、生きがいだと思っている。ちひろ最晩年の手帳より(1973年)いわさきちひろ『ラブレター』(講談社、2004年)より抜粋いわさきちひろチューリップとあかちゃん1971年――今日はありがとうございました。いわさきちひろ生誕一〇〇年を機に開かれている「Life展」。いわさきちひろが大切にし、描いてきた「Life」――いのち、生命、人生、生活など――をテーマに、さまざまな分野で活躍する作家たちがコラボレートした展覧会で、「ちひろ美術館・東京」と「安曇野ちひろ美術館」において開催されています(2018年3月~2019年1月)。わたしが「ちひろ美術館・東京」へ取材に行ったときは、インタラクティブアート※の分野で活躍するアートユニットplaplaxといわさきちひろの〈あそぶ〉子どもの作品がコラボレートした〈あそぶplaplax〉展が開催されていました(10月28日まで)。※インタラクティブアート……参加型・体験型の作品。plaplaxは、ちひろさんの絵や画材などをモチーフにいろいろな遊びのしかけを施しています。絵本とあそびが融合した「絵本を見るための遊具」(plaplx撮影:森本菜穂子)。海辺を走る登場人物といっしょにわたしたちもあそぶことができる「画机の上のあそび場」(plaplx)。机の上の画材は、ちひろさん愛用の品をかたどったもの。絵の具をさわると……、クレヨンをさわると……、ラジオをさわると……?指でそっとさわると、美しい音とともに、ちひろさんの絵の世界が広がる引きも切らずに入ってくる老若男女のお客さんたちは、いわさきちひろの絵画を眺めながら絵の中に描かれた子どもと同じようなあどけない顔つきになり、plaplaxの作品の前では触ったり、のぼったり、ステップを踏んだりしながら「あそんで」います。ほかの作家の手が加わることで、ちひろ作品の魅力がより輝いて見えながら、その輝かせ方に、コラボレートした作家の方々のゆるぎない個性が感じられるという、不思議な展覧会でした。日本が戦争へと突き進んでいくなかで娘時代を過ごし、命のはかなさ、平和な生活のもろさを心身に刻みつけた画家、いわさきちひろ。「ちひろ美術館」で親子で作品を鑑賞しながら、戦争と平和について親子で考えるきっかけにしてはいかがでしょうか。いわさきちひろ生誕一〇〇年サイト施設情報ちひろ美術館・東京住所:東京都練馬区下石神井4-7-2電話:03-3995-0612入館料:大人800円高校生以下無料開館時間:午前9時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(祝休日は開館、翌平日休館)冬期休館2/1~2/28、年末年始休業12/28~1/1交通:西武新宿線上井草駅より徒歩7分安曇野ちひろ美術館住所:長野県安曇郡松川村西原3358-24電話:0261-62-0772入館料:大人800円高校生以下無料開館時間:午前9時~午後5時休館日:第2・4水曜日(祝休日は開館、翌平日休館)冬期休館12/17~2月末交通:JR大糸線信濃松川駅より2.5km長野自動車道安曇野I.C.より30分学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2018年09月25日舞台『ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル 〜スプーン一杯の水、それは一歩を踏み出すための人生のレシピ〜』の公開ゲネプロが行われ、尾上右近、篠井英介、南沢奈央、葛山信吾、鈴木壮麻、村川絵梨、陰山泰が登場した。同作は『イン・ザ・ハイツ』のキアラ・アレグリア・ヒュディス作で、2012年にピューリッツァー賞戯曲賞を受賞した。イラク戦争の帰還兵であるエリオット(尾上)と、その産みの母でコカイン中毒者の集まる掲示板を運営するオデッサ(篠井)、現実とインターネット上の世界が交錯していく。初の現代劇挑戦となる右近は、「ゲネプロという経験もほとんど初めてで、緊張といろんな意識が混ざって、正気の沙汰じゃなく、精神状態としては完全にオーバードーズ」と苦笑。「今の自分の中でできる感情というものを乗せて踏み出して明日を迎えたい」と意気込んだ。歌舞伎では「型に守られ、初役でも先輩に教わることができるし、型が洗練されている」が、今回は「お稽古をしながらすり合わせてぶつけあわせ、自分の型を作っていく」点に難しさを感じているという。今回母親役の篠井が女方として出演することから、右近は「初めての現代劇で、お母さんが女方というのは、安心材料です」と感謝した。南沢は「最初に台本を読んだ時は面白いと思ったけど、読めば読むほどどうなんだろうと謎が生まれてきた」と稽古を振り返る。「ディスカッションしながら理解して演じられた」と周囲に感謝し、右近も「台本の内容をみんなで考えるのも、初めての経験。南沢さんとはずっと一緒にいる役なので、一緒に踏み出したい」と語った。インターネットが題材となるが、右近は「たくさん宣伝してください! 噂もどんどん立ててもらったほうがいい。役者なんだから」と器の大きさを見せる。南沢も「この舞台が盛り上がれば」とクチコミにも期待を寄せた。東京公演は紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて7月6日〜22日、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて8月4日。
2018年07月05日東京・原宿にあるギャラリーThe Massでは、フラワーアーティストの東信が率いるAMKK(東信、花樹研究所)との企画「戦争と花」を7月20日から8月15日まで開催。© Bernie Boston / The Washington Post / Getty Images / Kyodo News「AMKK」は、フラワーアーティスト・東信による、花と植物を題材とした実験的なクリエイションを展開していく集団。その活動は、花・植物のみが有しているもっとも神秘的な形を見つけ、芸術的レベルに変換し表現する事で、植物の存在価値を高める活動を行う。本展覧会は「戦争と花」をテーマとし、7~8年ほど前から東信らによって集められた「戦争」と「花」をめぐるイメージを基礎として、国際的な写真家集団であるマグナム・フォト、報道写真の膨大な蓄積を持つ朝日新聞フォトアーカイブ、共同通信イメージズらの協力も得て収集した、戦争を題材とした様々な切り口の写真を展示する。人は生まれてから死ぬまでの間、祝いの花から励ましの花、弔いの花や祈りの花など、人生の様々な場面で花と寄り添って生きてきた。美しく咲き誇る花の姿に、そして儚く短い花の命に、人は言葉に出来ない感情や願い、慈しみを託して花を捧げる。それは「戦争」という人類の最も醜悪な歴史の一幕においても垣間見れる行為。今回、この「戦争」と「花」という一見相反する要素を一つのレンズの中で繋ぎ合わせた数々の写真作品を通じて、戦争と向き合い、一人でも多くの人々、とりわけ若い世代の人々にも平和への思いを深く思慮する機会として欲しいとの考えで開催される。【展覧会情報】戦争と花会期:7月20日〜8月15日会場:The Mass住所:東京都渋谷区神宮前5-11-1時間:12:00〜19:00定休日:火、水曜日(8月14日、15日は特別開館)
2018年07月05日「米国と中国による貿易戦争が始まれば、日本は大きな影響を受けます。最悪のケースを想定した場合、サラリーマンのボーナスが3〜4%下がることが予想されます。またリストラや、給与カットなど、家計への影響も大きいでしょう」 米中が“開戦”すれば、日本の家計を直撃すると警鐘を鳴らすのは、第一生命経済研究所・首席エコノミストの永濱利廣さん。 いま、米国と中国が、貿易関税を巡る“制裁”&“報復”合戦で火花を散らしている。そもそもの発端は、3月1日、米国が鉄鋼、アルミニウムに高関税をかけると発表したことに始まるーー。 3月23日、実際に米国が関税を引き上げると、すぐに中国が“報復措置”を発表。4月2日に、フルーツ類や豚肉などの128品目、30億ドル(約3,200億円)相当の米国からの輸入品の関税が引き上げられた。 翌3日、今度は米国が中国の知的財産権侵害に対する“制裁措置”として、500億ドル(約5兆3,000億円)相当の中国製品(情報・通信機器、ハイテク製品など)、1,333品目に25%の追加関税をかけると発表した。すぐさま中国も、同額の追加関税を米国製品に課すと対抗を宣言。 これに激怒したトランプ大統領は、中国製品に対して、さらに1,000億ドル(約10兆7,000億円)規模の追加関税を検討すると発表した。米国がすべて実施すれば、計1,500億ドル。中国からの総輸入額(約5,000億ドル)の3割強となる。 トランプ大統領と習近平国家主席という2人の“独裁者”の意地の張り合いで、いつ米中貿易戦争が勃発してもおかしくない状況になった。 「私の試算では、仮に米国と中国2国間すべての貿易に関税10%が上乗せされた場合、日本のGDPは1.4%押し下げられます。これが米中貿易戦争で考えられる最悪のシナリオです」(永濱さん・以下同) “100年に1度の経済危機”といわれた’08年のリーマン・ショックで、日本のGDPは約6%下がった。この直後、国内では失業者があふれ、公園に派遣村などができたことは、まだ記憶に新しい。仮に日本のGDPが1.4%下がった場合、その数値は当時の3分の1。このときと比べれば、影響は小さく見えるが……。 「リーマン・ショックの影響からここまで立ち直れたのは、日銀の金融緩和の効果などで円安株高になったからです。だが、すでに日銀はやれる手はほとんどやり尽くしたので、今後これ以上の金融緩和をやることは難しい。つまり米中貿易戦争が起きた場合、日銀には使えるカードが残っていない。それだけに日本が受けるダメージは、リーマン・ショック以上に長引く可能性がある」 リーマン・ショックの翌年、サラリーマンのボーナスは10%以上下がり、以前の水準に回復するのに約6年かかった。永濱さんは、米中貿易戦争の最悪のケースで、ボーナスの下がり幅もその3分の1ほどと試算しているが、今回は回復までにもっと時間を要すると分析している。
2018年04月20日