通勤電車といえば、毎日同じ時間、同じ景色で何の変化もないと思いがちですよね?そこで、通勤電車でのある出会いによって平凡な日常が激変してしまう主人公を描いたスリリングな話題作『トレイン・ミッション』をご紹介します。今回は日本での公開を迎えるにあたって、本作に欠かせないこちらの方を直撃してきました。それは……。第一線を走り続けるリーアム・ニーソン!【映画、ときどき私】 vol. 150『96時間』シリーズや『フライト・ゲーム』などでも主演を務め、65歳のいまなおアクションスターとしても現役のリーアムさんに映画の裏側や俳優としての心構えについて語っていただきました。最初に脚本を読んだときの印象はいかがでしたか?リーアムこの作品に限らず、スリラーというのはどれもそうだけど、「よく考えたらちょっとこれは無理あるんじゃない?」みたいなことってあるよね。でも、そういうことを忘れて、ポップコーンを片手に物語を一緒に経験していくアトラクションのような作品として見事な形になっているなと思ったんだ。つまり、映画を観たあと家に帰って、ミルクでも飲もうと冷蔵庫を開けた瞬間、「あれ? あそこって……」と思うのはどんな映画にもつきものだけど、そんなことよりも楽しめる映画になっているんじゃないかなということだよ。それに今回は、僕が演じたマイケルとともにリアルタイムで観客がこの道のりを体験し、一緒に発見することが重要なところ。すぐに次の状況に放り込まれるから、それを分析する暇なんかないはずだよ。本作でもアクションシーンは見どころでしたが、どのようにして生み出されたのですか?リーアムこれまでに18本ほど一緒に映画を作っているスタントコーディネーターと今回も組み立てていったんだけど、ちょうどロンドンのスタジオが空いていたので、そこにテープで電車のなかを再現して、スタントチームとともに脚本に合わせたファイトシーンを考えたんだ。そこではご自身もアイディアを出されましたか?リーアム僕はほかのスタジオでも撮影があったので、撮影が終わる夜になってからスタントチームが考えたものを見せてもらって、「ここはいいね」とか「これは信ぴょう性がないかな」と提案しながら話し合っていったんだ。そうやってゆっくりとスタントマンたちとリハーサルをはじめていったんだよ。撮影中は毎晩そんなふうにファイトシーンを作っていたんだけど、ある程度できあがったら監督からOKをもらって、そこからリハーサルを何度も何度も繰り返す。そして、目隠ししてもできるくらいまでに仕上げていったんだ。では、撮影中に意識していたことは?リーアムカメラが回ったときに重要なのは、実際は目隠ししてもできるくらいなんだけど、それがあたかも初めて行われるかのようにやること。そして、本当に起きているんだというのを観客に見せなければいけないということだね。それが一番難しいところでもあるんだけど、そこが一番ワクワクするところでもあるんだ。ジャウム・コレット=セラ監督とは4度目のタッグとなりましたが、現場での様子は?リーアム僕は監督のことを100%信頼しているから、現場ではほとんど言葉を交わさなくてもいい関係なんだ。つまり、お互いに何を考えているのか読み取れるくらいの間柄で、素晴らしいダンスパートナーのような感じだね(笑)。僕たちはリハーサルをあまりしすぎないようにもしているから、ワンテイクで撮れることもあったくらいなんだ。気心知れた相手だからこそ、作品に盛り込んだ遊び心はありましたか?リーアム実は、今回はあんまりそういう遊び心を発揮する余地がないほど大変な撮影でもあったんだ。というのも、劇中で電車の設定は7両なんだけど、現場ではスタジオのなかに1~2両くらいしかなかったから、それをそれぞれの車両に合わせて毎回変えていかないといけなくて、美術部さんは本当に大変だったと思うよ。リーアムさんは、撮影中セットに行く前に毎朝ジムでトレーニングをして準備をしていたのだとか。それだけにスラッとしたかっこいい佇まいは、男性から見ても女性から見てもあこがれてしまうところ。鍛え上げられた肉体を維持されていますが、カラダづくりで続けていることはありますか?リーアム普段から体にいいことはちゃんとしているよ。家にも小さなジムスペースがあるからエクササイズのようなことは取り入れているし、パワーウォーキングも好きなんだ。当然、役者としては体調管理が欠かせないんだけど、特に主役を演じるときというのは、ほかのキャストやスタッフにとってもいいお手本であるべき。たとえば、時間に遅れないとか、病気にならないとか、休憩はちゃんと取るとか、自分がやらなければいけないことに対する肉体的な準備を怠らないとかなんだけど、そのためにはやっぱりスタミナは必要だよね。だから、水泳でも、ウォーキングでも、ジョギングでも何でもいいんだけど、それをキープすることはすごく重要だと思っているよ。だって、映画というのは製作費がすごくかかっているわけだから、それに対して責任を持たないとね!本作に出演している俳優陣からは、リーアムさんと共演できることが出演の決め手だったという声が多数あがったほど、誰からも尊敬されている存在のリーアムさん。ご自身の役者としてのモットーを教えてください。リーアムモットーというのは特にないかなぁ(笑)。でも、この仕事をできているということはとても恵まれていることだし、運がいいとも感じているよ。僕はアイルランドの小さな町の出身だから、もしそのまま残っていたら、仕事の選択肢というのはあまりなかったと思うんだ。だから、こんなふうに世界中を旅できるような仕事につけたこと、そして映画を作ることができるという幸せを決して忘れないでいようと心がけているよ。そういう思いがあるからこそ、一緒に働くキャストやスタッフと仲良くしたいと思うし、つねにこの仕事の素晴らしさを祝福するような気持ちでいたいんだ。だって、もし僕が現場で機嫌が悪くなったりしたら周りのみんなに対して失礼なことでしょ?そう考えると、こういうこと自体がモットーといえるのかもしれないね。インタビューを終えてみて……。今回はなんと13年ぶりの来日となったリーアムさんへの貴重なインタビューでしたが、誰もが引き込まれてしまうオーラとダンディさがとにかく印象的。どんなにスターになっても、主演としての現場でのあり方や感謝の気持ちを忘れない謙虚な思いが伝わってくるからこそ、世界中で愛され続けているのだと痛感しました。今後も次々と新作が控えているようなので、まだまだ若手には負けない魅力で楽しませてくれることは間違いなさそうです。一度乗り込んだら最後まで降りられない!通勤電車という日常空間が緊張感あふれる密室空間へと一変し、繰り広げられるのは二転三転するノンストップサスペンス。終点まで一気に駆け抜ける予想不可能な展開に、何度も息をのんでしまうはず。ぜひ、スクリーンで乗客の気分を体感してみて!ストーリーいつものように通勤電車で出勤するマイケル。ところがある日、60歳という定年間近にも関わらず、10年間務めてきた保険会社にリストラされてしまう。途方に暮れながらも帰りの電車に乗ったマイケルの頭のなかは、住宅ローンと息子の学費のことで頭がいっぱいだった。そんななか、見知らぬ女性が目の前に座り、乗客のなかから “ある人物” を探し出せば、10万ドルの報酬を払うと持ち掛けてくる。マイケルは元警察官としてのスキルを駆使しながら、わずか3つのヒントをもとに捜索を開始。しかし、そこには予想だにしていなかった陰謀が隠されていたのだった。絶体絶命のピンチに追い込まれたマイケルは、終点までに標的を見つけ出すことができるのか……?疾走感に包まれた予告編はこちら!作品情報『トレイン・ミッション』3月30日(金) 全国ロードショーTOHOシネマズ日比谷にて3月29日(木)特別先行上映!配給:ギャガ© STUDIOCANAL S.A.S.写真・大嶋千尋(リーアム・ニーソン)
2018年03月28日ハンサムなセットアップから可憐なレースを覗かせて。カジュアルなTシャツ+リネンスーツのシンプルなコーディネートに、レース素材を1枚重ねるだけで今年らしい表情に。指の先まで覆う着こなしがほどよくセクシー。シースルートップス¥17,000(アイレネ/ルシェルブルー TEL:03・3404・5370)Tシャツ¥7,000(タンタン/アダム エ ロペ TEL:0120・298・133)ジャケット¥120,000パンツ¥65,000(共にヒリヤー バートリー/ビオトープ TEL:0120・298・133)ピアス¥7,500パールチェーン¥11,500(共にマンデイ エディション/ジェムプロジェクター TEL:03・6418・7910)大胆なカラーブロックも、ライトな素材で抜け感を。裾がスカラップ状になったレースガウンは、鮮やかな発色のグリーンに一目惚れ。主張のある色同士の組み合わせでも、計算された肌見せによりトゥーマッチにならない。レースガウン¥128,000(タロウホリウチ/ヒラオインク TEL:03・5771・8809)キャミソール¥30,000(アカネ ウツノミヤ/ブランドニュース TEL:03・3797・3673)パンツ¥24,000ヘアバンド¥7,500(共にヴェニット/ハルミ ショールーム TEL:03・6433・5395)シューズ¥44,000(ネブローニ/アダム エ ロペ)ゴールド×ビビッドピンクを大人に着こなすなら。インパクトのある色同士は、色数を抑えるだけで洗練された印象に。一見個性的に思えるセットアップも、実はデザインはシンプル。丈感や股上の深さなど、さりげないこだわりを詰めることでモード感がアップする。ジャケット¥84,000パンツ¥32,200スニーカー¥30,000(以上ジュリアン デイヴィッド/ジュリアン デイヴィッド 神宮前ショップ TEL:03・5875・3144)トップス¥34,000(タロウホリウチ/ヒラオインク)イヤーカフ¥53,000バングル¥138,000(共にシャルロット シェネ/エドストローム オフィス TEL:03・6427・5901)同系色でまとめた、上級の異素材テクニック。ジャージー、レース、ニットの異素材アイテムが綺麗にまとまるのは、同系の色使いがポイント。ロングガウンとロングドレスのレイヤードも新鮮なうえ、ユニークなデザインのスカートがより立体感を生む。パンプスを合わせてとことん女性らしく仕上げて。ガウンコート¥17,000(アンティミテ/アンセミック TEL:03・6801・6096)レースドレス¥68,000(タロウホリウチ/ヒラオインク)スカート¥43,000(アカネ ウツノミヤ/ブランドニュース)シューズ、ピアスはスタイリスト私物ささき・のぞみ1988年2月8日生まれ。秋田県出身。女優として活躍するほか、ワンマイルウェア『アンティミテ』も手がける。4月20日スタートのNHKドラマ10『デイジー・ラック』に主演。※『anan』2018年4月4日号より。写真・Takanori Okuwaki(UM)スタイリスト・宮澤敬子(WHITNEY)ヘア&メイク・高橋里帆(Three PEACE)(by anan編集部)
2018年03月28日anan編集部表紙の晴れやかさと、緊張感と。春と秋の恒例、開運特集。表紙と巻頭特集を飾っていただくのは、今回ももちろん江原啓之さん。春、そして「愛」というテーマにぴったりの、印象的な和柄のお洋服でのご登場です。金×赤の華やかで伝統的な色合いの表紙は、書店でもきっとみなさんの目に留まると思いますので、ぜひお手にとってくださいね。今回は、付録のかわりに、特別企画として「祈念の手」ページが。これ、江原先生が撮影時に念を込めてかざした「手」を撮影したもの。このカットの撮影に移ると、表紙の晴れやかなカットを撮影しているときから、明らかにふっと空気の質が変わりました。普段は常に笑顔を絶やさず、こちらの「手でハートマーク作ってください!」なんてお願いにも笑いながら応じてくださるおちゃめな江原さん。「じゃ、念を入れますね」と一言おっしゃったのち、静かに目を瞑り、手のひらをカメラの前に出されたとたん、スタジオにすうっとした静寂が訪れたのです。撮影スタッフたちの笑い声もパっと止み、ただその緊張感と静かな心地良さに引き込まれる、そんなひとときでした。長年江原さんとご一緒されているヘアメイクさんが、「いま、念を込められましたね」とぽつり。はい、とんでもなくニブい、素人の私でも、はっきりと、言葉にできない何かを“感じ”ました。叶えたい願いがある、自分の中の誓いの気持ちを明らかにしたい、自分の心を見つめ直したい。そんなときにパワーをくれる、そんな「祈念の手」。写真を通して、みなさんにその念が伝わるはずです!(N)
2018年03月27日言葉を使わず、気持ちを伝える女性はカッコいい。このあいだ、タクシーの中でおばあちゃんと電話で話してたんです。電話を切った後に運転手さんが外にある花を指し、「この花の花言葉って何だと思う?」と声をかけてきました。きっと、私のことを、おばあちゃんと仲のいい子なんだと判断し、そんな女性はきっと花言葉に詳しいはず、と思ったのでしょう。でも、私は答えられず、すごく悔しい思いをしました。「ここでサラッと答えられたら、いい女認定されるのに!」と…。というのも、花言葉を知っている人は、植物の知識が豊富で、お花との距離が近いと思うから。ふだんから花屋に行き、「シャクヤクの香りが一番好きだな」などと風流なことが言える。間違っても「あの、クリスマスの赤い花あるじゃん?」なんて、曖昧なことは言いません。それに、それぞれの花が持つ意味を知っていると、花束を贈るときに「この花言葉は、あの人にぴったり」と選ぶことができますよね。言葉を使わずに気持ちを伝えられる女性って、おしゃれだなと思いませんか?まずは、お花屋さんに足を運んで花を眺め、花を身近なものにするところからスタートしてみようと思います。通ううちに、それぞれの花の個性を知ることで興味がわき、自然と花言葉も覚えるはず。その次のステップとして、部屋に花を切らさないことを目標に掲げるのもいいかもしれません。植物をきちんとケアする女性は、育てる環境、つまり家の手入れも行き届いていて素敵なんです。ちなみに私は、このあいだ初めて観葉植物を買ったのですが、どんどん枯れてきています…(涙)。花よりも手入れが楽といわれている植物も枯らすことができるんだ…と、魔女になったような気分を味わっています。お花のことを知り、大事にできる女性を目指します!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くのバラエティ番組にレギュラー出演している。※『anan』2018年3月28日号より。写真・内山めぐみイラスト・別府麻衣文・重信 綾(by anan編集部)
2018年03月26日anan編集部 写真・八木咲NEWSの4人が『anan』の表紙に登場!作家・加藤シゲアキさんの小説新連載もスタートします。15周年を迎え、様々な活躍をされているNEWSの皆様。満を持して、4人が雑誌『anan』表紙に初登場いたします! 巻頭のグラビアインタビューでは、12ページのボリュームでお届けいたします。そして、デビュー以来、着実に魅力的な作品を発表してきた作家・加藤シゲアキさんの待望の新連載が始まります! タイトルは『ミアキス・シンフォニー』。各話が、短編としても読み応えのある物語ながら最終的にめくるめく展開になる予感……。加藤さんらしい、人の傷みに寄り添い、リアルな感情や行動描写で読むものの心をゆさぶる作品に、期待してください。初回は、合計8ページという大ボリュームの書き下ろし。スタートにあたり、加藤さんに、新作への意気込みを伺いました。「たくさんの方に愛読されている『anan』での連載はとても光栄です。連作短編小説を予定しています。『anan』だからこそ描けるような小説を作っていければと思っております。ミアキスというのは犬と猫の祖先と言われている動物で、そんなミアキスをあらゆる登場人物の分岐点に重ねながら、交響曲のような壮大な物語が描ければと思うと同時に、この作品が自分にとっても新たな分岐点となるよう願いを込めて、『ミアキス・シンフォニー』というタイトルをつけました。多くの方に楽しんでもらえるよう、精一杯頑張らせてもらえればと思います」初回以降は、不定期に掲載。掲載号は、ananweb、誌面にてお知らせいたします。
2018年03月26日“学生演劇”と聞いて、道徳めいた退屈なものだと思う人は少なくないんじゃないだろうか。そんなイメージを持つ人にこそ観てほしいのが、近年、気鋭の劇団として注目を集める「ロロ」の三浦直之さんが手掛ける『いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三高等学校(通称:いつ高)』シリーズ。上演時間60分。その前の10分間でセットを仕込む高校演劇のコンクールのルールに沿って上演されている公演だ。「何年か前から審査員として高校演劇を見るようになって、60分で上演できる既成の戯曲が少ないことを知ったんです。なかにはネットから拾ってきたような戯曲を使う学校もあるくらい。もっと彼らの選択肢を広げられないかと思ったんです」そこには三浦さん自身が「10代の頃に触れてきた映画や小説、アニメなどのさまざまなカルチャーに救われてきた」という自覚があるから。「もともと僕は映画が撮りたかったんです。でも例えば宇宙を舞台にしようとすると映画では尋常でないお金がかかりますよね。でも演劇だったらちょっとした言葉や空間のアイデアだけで、映画と同じスケール感を見せることもできる。空っぽの空間に窓枠を置くだけで内と外が区切られて、その脇に立つ人の目線ひとつで、窓の向こうの景色が見えてくる。少しの工夫で、観客の頭の中に目に見えるもの以上の世界を見せられる、演劇の原理的な面白さも立ち上げられたらと思っています」本シリーズは「連作短編小説のスタイル」で繰り広げられる連作群像劇。作品ごとに主人公を変え、さまざまな目線から、学校内で起きる出来事が紡がれていく。それは時にユーモラスに、時にセンチメンタルに。「高校演劇によくあるのが、葛藤を乗り越えて教訓めいたもので終わるパターン。でもそうじゃなくても演劇って立ち上げられるし、人の心を動かすことができるんです。僕は小説も好きなんですが、ただ人がいて、彼らが一緒の時間を過ごしているだけの様子を書き繋いだ小説に、僕自身が感動した経験があるんです」三浦さんが描き続けているのは“人と人との出会い”。「全然別のモノ同士が出会って物語が生まれる。演劇は、俳優や作り手と出会う場所。出会うことで何かが生まれるのって面白いですよね」みうら・なおゆき1987年生まれ。宮城県出身。’09年にロロを立ち上げ、全作品の脚本・演出を担当。’15年に『ハンサムな大悟』が岸田國士戯曲賞にノミネートされ注目を集める。3月23日(金)~31日(土)早稲田小劇場どらま館脚本・演出/三浦直之出演/板橋駿谷、亀島一徳、重岡漠、新名基浩一般3000円(当日3500円)、U‐25 2500円(当日3000円)、高校生以下無料※『anan』2018年3月28日号より。写真・村上未知インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年03月25日傘を手に、風に乗ってやってきた美人で、厳しいけれどユーモアがあって、時おり魔法も使うメリー・ポピンズ。バラバラになった家族の元へ子守としてやってきたメリーが活躍する『メリー・ポピンズ』は、ディズニー映画でお馴染みの人も多いはず。その名作が、ディズニーと、『レ・ミゼラブル』を手がけたキャメロン・マッキントッシュという、ミュージカル界きってのヒットメーカーの手によりミュージカルに。「チム・チム・チェリー」に代表される耳に残る名曲の数々に、ファンタジックでありながら大人の心にも刺さるストーリー。そして、古典バレエの傑作『白鳥の湖』を斬新にリプロダクトし、世界中を熱狂させたマシュー・ボーンが振付を担当。そんな話題性抜群のこのプロダクションは、’04年のロンドン初演から大評判に。’06年にはブロードウェイに上陸して約7年にわたるロングランを成功させている。その大ヒット作が、今回初の日本上陸!メリー役は、『ウィキッド』や『アイーダ』などの大作ミュージカルに主演してきた濱田めぐみさんと、近年ミュージカルにも活躍の場を広げた歌手の平原綾香さんがWキャストで演じる。***平原:私、子供の頃に“メリー・ポピンズごっこ”をしていたことがあるんですよ。傘をさしてちょっとした段差から飛び降りたりして。でも今回、出演することになって、彼女の職業もどんな人かも全然わかってなかったんだって思いました(笑)。濱田:名前は知っていても物語が繋がらないという人、きっと多いんじゃないかな。私が最初に映画を観たのは中学生くらいの頃。当時、勉強のためにミュージカル映画をいっぱい観ていたんですけれど、当時はそこまでハマるということもなくて…。平原:いま、大人になったからこそわかるし、泣ける部分がいっぱいある作品なのかもしれません。濱田:ドラマが単純じゃないので、登場人物たちのドラマやセリフが、自分自身の内面というか人生の中に刺さってくることが多いんです。平原:誰しも子供だった時代があるから、バンクス家の子供たち…ジェーンとマイケルの気持ちがわかる。でも、大人になっていろんな経験をしてきて、彼らの親…ジョージとウィニフレッドのもどかしさや悲しみもわかる。それぞれが葛藤しながら人生を生きているのがわかるんです。そんな彼らに対してメリーが、お説教するのではなく、さらりと大切なことを言うのもいいですよね。濱田:稽古場で自分の体を通してメリーの言葉を発してみると、大人たちと喋っている時にギクシャク感をすごく感じるんです。子供たちと喋っている時は感じないのに、ジョージやウィニフレッドは、メリーと対峙している時に警戒するというか緊張しているんです。それはたぶん、彼女がすべてを見透かしているから。その上で真実を突きつけてくるので、自分の心に嘘をついている人たちは目を見て話せないんだと思います。そんなメリーとして共演の方々とセリフをやり取りしていると、その役柄の先にある役者さん自身の心の奥にしまってあった子供の部分…純粋な部分に触れる瞬間もあって。演じていて、本当に不思議な役だなと。平原:演じる側も、歌の時もダンスの時も、そこに真実の心があるかどうか、つねに問われている気がします。「メリーはこういうものだ」と型にはめてしまった瞬間に、すぐに演出家に指摘されてしまうんです。濱田:言葉にできない部分を要求されるんですよね。今回は演出家が外国の方でしょ。言葉では微妙なニュアンスが伝わりづらいからこそ、真意をキャッチしようと嗅覚を研ぎ澄ましてやり取りするから、深い部分で通じ合えている気がして。平原:ただ、クリエイティブチームの要求が細かい(笑)。小指の動かし方にも決まり事が多くて大変です。濱田:演出家がセリフの語尾に書かれてる「~ね」や「~なの」のニュアンスの違いまで、逐一翻訳の方に確認してるくらい。この曲のこのタイミングで振り向きたいけれど日本語ではおかしくないか、とか。平原:それだけ繊細なものを大切にしている作品なんだと思います。濱田:たぶん、一度観たらやみつきになるんじゃないかな。見どころだらけの盛りだくさんな作品ですから。はまだ・めぐみ(写真・右)劇団四季在籍時から大作ミュージカルでヒロインを演じ人気を博す。近作に『メンフィス』『デスノート THE MUSICAL』『王家の紋章』『フランケンシュタイン』など。ひらはら・あやか(写真・左)2003年に『Jupiter』でデビュー、同曲で日本レコード大賞新人賞を受賞。’14年『ラブ・ネバー・ダイ』でミュージカル初出演を果たし、今作が3作目となる。厳格な銀行家のジョージと妻のウィニフレッドは、子守は人に任せっきりにしていた。家族がバラバラになったバンクス家に、空から子守役としてメリー・ポピンズがやってくる。3月25日(日)~5月7日(月)※3月24日(土)まではプレビュー公演渋谷・東急シアターオーブ出演/濱田めぐみ・平原綾香、大貫勇輔・柿澤勇人(共にWキャスト)ほかS席1万3500円A席9500円B席4000円*全て税込み(プレビュー公演は別料金)ホリプロチケットセンター TEL:03・3490・4949大阪公演あり。マシュー・ボーンの振付は美しくてドラマティック。(C)Disney/CML※『anan』2018年3月28日号より。写真・小笠原真紀取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年03月24日“自分に自信がある”と言い切る姿が清々しく、カッコいい野村周平さん。仕事と趣味の両方に邁進する日々のこと、そして、これからについて聞きました。――これから、やってみたいことはありますか?野村:今、僕にとって足りないのは“LA在住”という要素だけなので、これを実現したいですね。このあいだ10日間くらい行ってきたんですけど、着いた瞬間に「ここが故郷だ」って感じがしました(笑)。街が自由だし、人がそれぞれ自立していて人間らしく生きている感じがする。一度訪れたら、また行きたいと思わせる魅力的な空気があるんです。だから、いつかはLAに住めるようになるために頑張ってます。まずは、NYとLAに半年ずつでいいので留学してみたいですね。やっぱり、東京のようにコンクリートが多いNYは、ストリートが好きと言うからには、見ておかないといけない場所と思っています。――では、俳優としては?野村:ジャッキー・チェンの映画『プロジェクトA』のような、アクション作品に出てみたいです。以前、中国映画のアクションシーンの練習風景を見学しに行ったことがあるのですが、みんな、とにかく負けん気が強い。ストレッチのときからバク転をしたりと、出演者同士が競い合っているんですよ(笑)。いいなって憧れました。僕も中国の血が4分の1入っているし、それを生かさない手はないと思っています。あとは、映画やドラマ業界全体が、新しいものを作るときに、あまり苦情に耳を傾けすぎず、いい声を聞くようになればいいなと。クリエイターの可能性を広げるような、もう少し自由な表現があってもいいんじゃないかと思うんです。――それは、勇気がいることだと思います。野村:僕自身に対しても、SNSやネット上ではネガティブな意見もあるかもしれません。でも、それを恐れてはいないですね。毎日街に出て、友だちや先輩など生身の人間と会って、好きなことを必死でやっているから気にならないのかもしれません。――野村さんはよく、自分に自信があるとおっしゃっていますが、そういうところに理由があるのでしょうか。野村:それもありますけど、だって、やっていることがカッコいいじゃないですか?(笑)俳優で、スケボーやBMXを真剣にやっているし、ハーレーにまで乗っていますからね。――とてつもなく強いカードが揃っていますね(笑)。野村:でも、そんなことを言いながらですが、本当に自分に自信があるのかと言われたら、そうでもないんです。過信していることもわかっているし、そうして自信を持っておかないと、すべてがダメな方向に進んでいく気がするから。だから取りあえず、自信満々でいっとこうという気持ちはあります。言霊じゃないですけど、「自分ってカッコいい」と声に出して言っていたら、気分が上がるじゃないですか。…たぶんまだ、自分がいる世界に困惑しているところもあるんです。芸能界の友だちが少ないし、自分が業界の雰囲気に振り回されているなと感じることも多いです。バラエティ番組などでいじられたときも、「これは本気?それともネタなのかな?」と悩んだりしますから。本当はもっとうまく立ち振る舞えるようになりたいし、ストレートじゃなく生きたいけど、できない。どうしても、思ったことが顔に出てしまうんです。素直なんですね(笑)。大ヒットシリーズの3作目にして完結編となる映画『ちはやふる ―結び―』(小泉徳宏監督)が現在、全国公開中。野村さん演じる真島太一は、想いを寄せる幼なじみ・綾瀬千早(広瀬すず)らと瑞沢高校かるた部で活躍する一方、受験を前に部活と学業の両立に悩み始めて…。コーデュロイジャケット¥32,000(AURALEE/AURALEETEL:03・6427・7141)スウェット¥12,000(Bronze/PROVTEL:03・6447・0660)※『anan』2018年3月28日号より。写真・森滝 進(まきうらオフィス)スタイリスト・猪塚慶太ヘア&メイク・NORIインタビュー、文・重信 綾
2018年03月22日春らしいさまざまな質感のピンク、ヘルシーな色気を纏うコーラル、洗練された大人の女性を演出するブラウン…。華やかな“モテリップ”のトレンドカラーを、女優・杉咲花さんが美しく纏います。唇一つで、恋のスピードもグッと加速!ぷっくりした立体感。みずみずしい“発色ピンク”「甘さと色気が共存するピンクは、唇の輪郭に沿って塗り、品よく仕上げて。肌はノーチークで抜け感を」(ヘア&メイクアップアーティスト・河北裕介さん)果実みたいにフレッシュな発色。【ジルスチュアートフォーエヴァージューシーオイルルージュ グロウ 09】“高ツヤスムースオイル”配合で、スチームケアしたあとのようになめらかな唇に。「あどけなさ、プルンと感、ロングラスティングで、デートにぴったり。気分が上がるルックスも◎」(ヘア&メイクアップアーティスト・河嶋希さん)。「立体感が出て色づきもよく、ジューシーで近づきたくなる唇に」(美容エディター&ライター・石橋里奈さん)。¥2,800(ジルスチュアートビューティ)※モデル使用色花びらのように、可憐なピンクリップ。【アナ スイリップスティック F F300】密着効果の高いワックスが唇にフィットし、むっちりとした女っぽいリップを叶える。「輪郭をとらず内側に濃いめにのせ、指でなじませると、すっぴんぽい血色感のあるモテ唇が完成」(美容エディター&ライター・古屋美枝さん)。「見たままの発色、フィット感、質感で、ひと塗りでも完成度の高いリップに」(ヘア&メイクアップアーティスト・井上祥平さん)。¥2,800(アナ スイ コスメティックス)イノセントな唇で、守りたい欲を刺激。【カネボウモイスチャールージュ 09】自然な血色を演出するレッドパール配合。見たままの色が唇で再現され、素肌を美しく引き立てる。「少し青み寄りの落ち着いたベビーピンク。清楚で純真なイメージの口元になります」(トータルビューティプロデューサー・猪熊真理子さん)。「万人ウケの華やかな愛されピンクは、上品なツヤ感も出て、大人かわいい唇に」(美容エディター&ライター・松下侑衣花さん)。¥3,500(カネボウ化粧品)素の唇にそっと近づく“ローマットピンク”「輝きを抑えたピンクは、指でポンポンとぼかしながらつけてみて。自然と熱を帯びたようなナチュラルな血色に」(河北さん)上質な発色で、あか抜けた顔に。【シャネルルージュ ココ リップブラッシュ 416】オイル配合のジェルベースで、にごりのないツヤが持続。官能的なビビッドピンク。「春の花が咲いたように、華やかなピンクにひと目ぼれ。唇を主張しつつ、上品な発色はさすが」(コスメコンシェルジュ・垰智子さん)。「ふっくらした立体感のあるツヤで、誰でも簡単に美人になれる、定番にしたい逸品」(ヘア&メイクアップアーティスト・KUBOKIさん)。¥3,900(シャネル)※モデル使用色エフォートレスな質感で旬の口元に。【THREEリリカルリップブルーム 01】グロッシーでもドライでもないテクスチャーが唇と一体化。「潤いを残しつつ、唇にピタッと吸いつく感じがお気に入り。すっぴん風メイクにもピッタリ」(ヘア&メイクアップアーティスト・イワタユイナさん)。「キスしたら気持ちよさそう~!塗った感覚を忘れるほどナチュラルなつけ心地で、生っぽい質感に。おしゃれな色気も」(美容エディター&ライター・鵜飼香子さん)。¥3,500(THREE)多幸感溢れるピンクが恋を後押し。【ルナソルエアリーグロウリップス 02】ソフトグロウな質感で、縦ジワの目立たないつるんとした唇に。「大人でも無理なく使えるホットピンクで、幸せ顔に。セミマットで、落ち着いた雰囲気も漂います」(美容エディター&ライター・北川真澄さん)。「自分の血色かのような、ナチュラルな色とツヤ感が。その名の通り、エアリーなつけ心地もクセになりそう」(美容エディター&ライター・古屋美枝さん)。¥3,000(カネボウ化粧品)杉咲 花さん女優。確かな演技力と存在感で、ドラマや映画で活躍。1st写真集『ユートピア』(東京ニュース通信社)が3/24に発売。4月スタートのドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)に主演。河北裕介さんヘア&メイクアップアーティスト。ひとりひとりの顔立ちを生かし、美しさを引き出す卓越したセンスのメイクで、多くの女優やモデルから支持を集める。近著にe-MOOK『河北メイク』(宝島社)。ラップロングワンピース¥6,944(H&M/H&M カスタマーサービスTEL:0120・866・201)シャツワンピース¥46,000(ニアー ニッポン/ニアーTEL:0422・72・2279)※『anan』2018年3月28日号より。写真・竹内裕二(BALLPARK/杉咲さん)田村昌裕(FREAKS/商品)スタイリスト・木津明子ヘア&メイク・河北裕介文・安田光絵(by anan編集部)
2018年03月21日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回はモデル、女優の黒木麗奈さんです。スレンダーボディで人々を魅了。美脚は憧れの菜々緒さん並み!身長172cm、スタイル抜群の黒木さん。モデルになることを幼い頃から夢見ていたそう。「小学生の時、母と行った東京ガールズコレクションがきっかけ。大歓声を浴びてランウェイを歩いている菜々緒さんに憧れて、モデルを目指すようになりました」。その後、今の事務所から4回(!)もスカウトを受けてデビュー。「演技レッスンで悪女役をやって楽しかったです。女優活動も幅を広げていきたい!」。ご家族の反応は?「お父さんも女性誌を見てくれているみたい(笑)。それが励みになっています」学校の友達と漫画を貸し借りしています!Sっ気のあるいじわるな男の子が出てくる漫画にキュンキュンしてます!たこやきが大好物なんです!銀だこが一番好き。大好きなマヨネーズを3周くらいかけて食べます(笑)。一人暮らしを夢見てニトリで家具を物色。家具を見て新生活を妄想。特にキッチンコーナーでテンションが上がる!くろき・れな2000年生まれ。’18年、17代目三愛水着楽園イメージガールに就任。関西コレクション、超十代、TGCなどへの出演も決まり、さらに注目を集める。Instagramは@rena__1126※『anan』2018年3月28日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2018年03月21日女優の川栄李奈さんが旬のメイクにチャレンジ。ハッピーなモテフェイスを作って、自分の魅力を開花させましょう!23歳になり、オトナのピンク使いを研究してます。カレから“ちょっと拝借”したようなスカイブルーのオーバーシャツに身を包んだ、川栄李奈さん。目元から唇まで、淡いピンクで揃えたほんのり甘くて春らしいメイクも、シャツの爽やかさと相まって川栄さんの肌の透明感やピュアな魅力を引き立てる。「ピンクは以前から大好きな色。今でもプライベートでのメイクによく使います。最近、気になっているのは今回も使ったような、薄いピンク。周囲から『ピンクつけてる?』と思われるくらいさりげない発色で、甘くなりすぎないところがいいなと思ってます」物心がついた頃から、メイクに興味津々。高校生からAKB48時代、女優となった今ではドラマ撮影のメイクも自身で行っているそう。そんな筋金入りのメイクラバー・川栄さんだけど、年齢や仕事が変わっても変わらないメイクのこだわりが“アイライン”にある。「私、すっぴんの顔がとにかく薄いんです!結構しっかりメイクしても、良くも悪くもナチュラルにしか見られない……(笑)。だから、アイラインは絶対引きます。でも、昔よりは目立たせない。仕込むように引いて、ナチュラルに落とし込みます」上まつげの生え際を埋めるように黒のペンシルアイライナーを使って目頭〜中央に極細ラインを引いたら、黒のリキッドアイライナーにチェンジし、目尻よりも長めにアイラインを延長させるのが、川栄流。あえてラインを太くしないことで二重の幅が強調され、目ヂカラが自然に高まるという。「メイク情報はインスタでチェックすることが多いかな。#メイク、#グロスとかで検索していますよ。百貨店のコスメカウンターに行って、いろいろ試すのも大好き」春は始まりの季節。自分の顔や生活、カレとの仲…etc、少しでもマンネリを感じたら、川栄さんのようにメイクを柔軟に更新すると、いいことあるかも!かわえい・りな女性アイドルグループ「AKB48」を2015年に卒業後、女優へ転身。さまざまな役を演じきる表現力が評価され、女優歴3年ながらドラマや映画、舞台、CMに至るまで、多くの話題作に出演している。シャツ¥40,000(ダブリューエムダブリューエム/ビームス ウィメン 渋谷TEL:03・3780・5501)その他はスタイリスト私物※『anan』2018年3月28日号より。写真・土屋文護(TRON)スタイリスト・壽村太一ヘア&メイク・犬木 愛インタビュー、文・北川真澄(by anan編集部)
2018年03月21日写真を撮られている最中、「僕、カッコいいでしょ?(笑)」と、冗談ぽく笑いながらカメラマンに尋ねる姿がチャーミングだった野村周平さん。場の雰囲気を和ませ、盛り上げる明るさとパワーを持っている。彼が真島太一役として出演する映画『ちはやふる ―結び―』は、“競技かるた=百人一首”に情熱を懸ける高校生の青春を描いた、大ヒットシリーズの完結編。作品への思いやプライベートについて、インタビューしました。――いよいよ、最後です。野村:前作の『ちはやふる ―下の句―』の舞台挨拶のときにサプライズで、続編の製作が決まったことを知りました。(広瀬)すずが隣で喜んで泣いているのを見て、“よかったね”とは感じながらも、また、あのハードなかるたをやるのか…とも思いました。そのくらい、かるたって想像以上に疲れるし、しんどいんです。それに年齢的にも、そろそろ高校生役はキツいかもしれないなとも思いましたね。でも、実際に撮影が始まって制服を着てみたら、まだ似合っていたので安心しました(笑)。童顔だからなのか、ハマったと思います。学生役は今しかできないことなので、求められる限りは、やりたいなと思っています。――演じる真島太一は、好意を持つ綾瀬千早の願いを叶えるため、一緒にかるた部を作ります。野村:大切な人のために何かしたいという気持ちはわかるし、実際に行動を起こすことも、僕も太一と同じようにするとは思います。でも、本当はやりたくないっていう気持ちが、顔に出てしまうと思う(笑)。めちゃくちゃ楽しくなさそうにやるだろうから、相手にもバレてしまうはず。思ったことを我慢できないんですよ。もし、逆の立場だったら、僕のことを思ってくれる気持ちは嬉しいけど、楽しくないなら無理はしないでほしいかな。申し訳ないじゃないですか。――競技かるたの最高峰に君臨する周防久志名人(賀来賢人)は、絶対的な存在です。そういう人に会ったことはありますか?野村:どちらかというと、絶対的だと思っていたものが違ったと感じた経験のほうが多いような気がします。周りの影響を受けやすいので、新しく友だちができたりして環境が変わることで価値観も変わるんです。そういう意味では、自分だけが絶対的な存在かもしれません。――今作で太一は、かるたを続けるか、受験に集中するために部活をやめるか葛藤します。ちなみに野村さんは、俳優になる覚悟を決めるまでに迷いはありましたか?野村:仕事を始めてからしばらくはありました。事務所の人から大学に行ったほうがいいと勧められたこともありましたし、進学しようかとも考えたけれど、やっぱり行きたくなくて…。そのときに俳優をやっていこうと決めたんです。やめようと思ったことも、何度もあります。そのときは周りに流されてばかりいて、自分というものがなかった。お芝居をしていても、自分がいいと思う先輩の芝居を真似しているだけだったりして…。そうして、このままではダメだと気づいたときに、プライベートに目を向けるようにしたんです。――それは、なぜでしょう?野村:お芝居を好きになるにはどうすればいいかと考えたときに、自分が好きなものがなぜ好きなのか、その理由を見直してみようと思ったんです。僕はスケボーが好きなんですけど、それは、自分のスタイルでやっていることで、誰にも流されていないものだから好きなんだなって気づきました。じゃあ、芝居での自分の好きなスタイルは何だろうと考えてみたら、カッコつけるのをやめて、自分が楽しいと思うような話し方をすることだった。その結果、こんな感じになっているんですけどね(笑)。そのうち、だんだんと作品に出させていただくようになり、友だちから「見たよ!」と言われるのが嬉しくて、今に至ります。――インスタグラムを見るとスケボーをしている写真や動画がたくさんアップされてますよね。野村:真剣にやっています。俳優は仕事で、スケボーやBMXは本気の趣味ですね。仕事はきちんとするから遊ぶときは遊ばせてほしいなと。でも、スケボーをしている姿を動画に撮られるのが好きなので、映像に映りたいとか、カッコよく魅せたいと思っている点では、演技もスケボーも一緒ですね。演技もスケボーのワザも「できるようになりたい」と思って諦めずに努力する。うまくできないと悔しくて腹が立つし、その怒りは、納得がいくまで練習をしてクリアすることでしか、解消できないんです。――スケボーもですが、野村さんの生活にはストリートカルチャーの要素が色濃く感じられます。以前、雑誌で「ストリート系の服を着るならカルチャーを理解した上で着ないと、嘘っぽくなってしまう」と話していましたが…?野村:僕は、スケボーをするからこの服、このブランドというふうにアイテムを選ぶんです。やっぱり、背景にあるカルチャーを知ってから着たいという気持ちがあるし、リアルが大事だから。たとえば『シュプリーム』を着ている人に「スケボーやるんだ?」と聞くところから話が広がっていったりもする。服で話せることってあると思うんです。もちろん、自分以外の人が何を着ていても、気にしないですからね!「スケボーしないのに、なんで着てるんだよ!」とか、そんなことを思ってるわけではないです(笑)。ファッションは自由ですから。――音楽もお好きですよね。野村:ヒップホップはずっと好きですが、最近はテクノも聴き始めました。YMOがカッコいい。もともと日本の‘70~‘90年代の曲が好きで、自分で調べたり、友だちに教えてもらったりして細野(晴臣)さんや山下達郎さんを聴いているうちに辿り着きました。中森明菜さんやチェッカーズも好きですね。メロディがいいし、歌詞が直球だし、気分が上がる。バラードや切ないミュージックじゃないのにラブソングを歌っていたりするのもカッコいいです。それに、欧陽菲菲さんの「ラブ・イズ・オーヴァー」のように、カラオケで歌っていて気持ちがいい曲もいい。楽しく歌ったり、踊ったりできるのっていいじゃないですか。キャッチーな曲、大好きです。大ヒットシリーズの3作目にして完結編となる映画『ちはやふる ―結び―』(小泉徳宏監督)が現在、全国公開中。野村さん演じる真島太一は、想いを寄せる幼なじみ・綾瀬千早(広瀬すず)らと瑞沢高校かるた部で活躍する一方、受験を前に部活と学業の両立に悩み始めて…。コーデュロイジャケット¥32,000(AURALEE/AURALEETEL:03・6427・7141)スウェット¥12,000(Bronze/PROVTEL:03・6447・0660)※『anan』2018年3月28日号より。写真・森滝 進(まきうらオフィス)スタイリスト・猪塚慶太ヘア&メイク・NORIインタビュー、文・重信 綾
2018年03月20日連載スタートはなんと今から約50年前!!それなのにドラえもんのひみつ道具には2018年の今見ても、夢と未来を感じさせるようなワクワク感があります。ドラえもん好きのサバンナ高橋茂雄さんが、未来を感じるひみつ道具を解説します!ドラえもんが大好きな芸人として知られる、サバンナの高橋茂雄さん。ひみつ道具の中には、“リアルな未来”を感じるものがいくつもあると言います。「ひみつ道具って、“あると便利”というタイプと、“おもちゃっぽいもの”の2通りがあると思うんですが、僕が欲しいと思うのは、便利系ですね。やっぱり藤子・F・不二雄先生が考えるひみつ道具は、科学を超えたところにあるというか、今でも届かない“未来”な感じがやはりする。とはいえ、ドローンはタケコプターに近いし、自動翻訳機なんかは、ほん訳コンニャクに相当接近してます。最近のテクノロジーの進化で、昔読んでいたときに比べたら、ものすごく現実味が出てきたと思います。時空を超えないタイプのひみつ道具だったら、いつか本当に作れるのでは!? それこそ病気が治るひみつ道具を作ってもらって150歳まで長生きし、いろんなひみつ道具が出来上がるのを見届けたいです(笑)」タケコプター記念すべき第1話に登場するひみつ道具。気軽に空を飛べる道具で、時速80kmで連続8時間の運転が可能。体のどこにでも装着できるのが便利。充電式というシステムを’69年に描いていた藤子先生の未来志向に驚かされます!「一人で飛んでるときに、スマホみたいに充電が切れたら大変!(笑)ドラえもんと共に使いたい。」(高橋さん)1巻「未来の国からはるばると」(P.19)よりどこでもドアその名の通り、ドアを開くだけで思い浮かべた場所どこにでも行ける扉。ドアノブに意思読み取りセンサーがついている。曖昧なことを考えながら開くと、とんでもない場所に飛ばされる危険も。「どんなに科学と化学が発展してもこれは作れないだろうな…。未来を超えたところにある道具だと思う。」(高橋さん)12巻「ゆうれい城へ引っこし」(P.162)より強力うちわ風神エアコンの代わりに使ううちわとしてドラえもんが出した道具。「両手に持ってあおげば上手く飛べるかも?」というのび太の発想から、その方法で空を飛ぶ〈バタバタヒラヒラ〉という遊びが生まれた。「ヨットに乗って風を受けて旅をするときに、超便利。電気を使わないので、エコな時代にはいい道具。」(高橋さん)デンデンハウスカタツムリ型の1人用住居で、中は四次元空間で適度な広さで、空調も万全、快適空間のもよう。お尻に装着し、完全に入ったり半身を出したり。入ったままの移動も。「子供時代、おかんに怒られたとき避難したかった(笑)。すごく丈夫らしいのでシェルター的に便利。」(高橋さん)9巻「デンデンハウスは気楽だな」(P.143)よりコンピューターペンシルコンピューター内蔵で、使う人が寝ていても問題を解いてくれるペン。勉強にも仕事にも対応。マンガでは、普段勉強ができないジャイアンがテストで使い、逆に親に「不正をしたな」とバレるオチが。「“ズルしちゃダメだ”と使わないのび太は偉かった。ひみつ道具のそういう側面、リアルで好き!」(高橋さん)桃太郎印のキビダンゴ人間以外の動物であればなんでも、これを食べさせると言うことを聞くようになる。のび太がたまたま落とした一つを恐竜が食べ、すっかり言うことを聞くようになる、というエピソードが。「これは今の科学を持ってすれば、作れるような気が…。飼い主を認識してくれる餌、出ないかなぁ。」(高橋さん)タイムマシンのび太の机の引き出しに直結し、時間も場所も自由に行き来できる乗り物。ただ、行った先で、歴史や未来を変えるような言動はダメ。タイムパトロールに逮捕される。「個人的には歴史的な事件の写真を撮りに行きたい。でも撮った写真を人に見せちゃダメなんですよ。」(高橋さん)1巻「プロポーズ作戦」(P.144)よりムードもりあげ楽団その人の今の気分に合わせて曲を演奏してくれ、その気持ちをより高めてくれる楽団。楽しいときはより楽しく、でも落ち込んでいるときはより落ち込むので、要注意。「これを引き連れてバラエティに出演したい。出演者も視聴者も楽しい、アゲアゲの番組ができますよ。」(高橋さん)ポラロイドインスタントミニチュアせいぞうカメラ撮影し現像すると、撮ったものがミニチュア立体になって出てくるカメラ。表面だけでなく、中に含まれているものまで再現されているところは、さすがに3Dプリンターでも叶わないポイント。「将来実現できるんじゃないかと思うひみつ道具の一つ。科学者の皆さん、頑張ってください~!」(高橋さん)石ころぼうしこれをかぶると、人々から石ころのように扱われる、という帽子。見えてはいるものの、何をしても周りの人から気にされなくなるが、同時に誰からも構われないという寂しさも感じる。「小さい頃も欲しかったけど、正直今も欲しい。街を歩いても気づかれないって芸人には最高(笑)。」(高橋さん)ほん訳コンニャクこれを食べると相手の国の言葉が日本語に聞こえ、こっちの日本語が相手の国の言葉になって口から出る。宇宙人、動物、ロボットの言葉も翻訳可能。映画『のび太の日本誕生』では味噌味も登場。「言葉の違う人と通訳なしで喋るって全人類の夢。翻訳機械は作られているので、もうすぐ叶うかな。」(高橋さん)たかはし・しげお芸人。お笑いコンビ、サバンナのボケ担当。昨年公開された映画に引き続き、新作『映画ドラえもん のび太の宝島』で、史上初の2作連続声優を務める。ドラえもん 全45巻 各410円(小学館)アニメもかわいいけれど、原作の絵もキュート。読むと幼い頃にタイムスリップして、胸がキュン。てんとう虫コミックス『ドラえもん』1~45巻 各429円(藤子・F・不二雄/小学館)『映画ドラえもん のび太の宝島』、ただいま公開中!映画シリーズ第38作は、スティーブンソンの名作児童文学『宝島』をモチーフとした物語。のび太たちは、ノビタオーラ号で宝島を見つける冒険に出る。全国東宝系で公開中。(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2018※『anan』2018年3月21日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2018年03月19日昨年は『Family Song』が大ヒット。不思議な世界観のMVが話題になった。3度目の紅白出場も果たし、老若男女を虜にした星野源さん。「“無理をしない”というのが去年のテーマだったんです(笑)。無理をしそうになったら抑えて、あえて頑張らないようにしていたんですが、なんだかそれもつまらなくなってしまって…」仕事が大好きな星野源さん。音楽、俳優、文筆業とどの分野においても活躍めざましく、ものづくりには人一倍のこだわりもあるため、“無理をしない”ということを意識的にしないと、身がもたないのだ。そんななか、ある曲の制作がなかなか進まなかった。「秋以降、いろいろ行き詰まってしまって、これはなにか変えなきゃと思いました。守りに入って我慢するのではなく、もっと能動的になろうと決めたんです。思い切り遊ぶとか、未来を切り開くモードに切り替えるとか。そうしたら、年末に曲がすぐにできました」それが11枚目のシングル、どどどど……の『ドラえもん』だ。現在公開中の『映画ドラえもん のび太の宝島』の主題歌である。心がスキップするようなイントロ。子供のように手足をバタバタさせて踊りだしたくなる開放感あふれる曲だ。星野さんは今回、『映画ドラえもん』史上初めて、主題歌と挿入歌の両方を担当した。「劇中に流れる『ここにいないあなたへ』は、物語に沿った歌にしたので、主題歌は少し冒険して、『映画ドラえもん』のシリーズ全体を感じるものにしたいと考えました。タイトルもストレートに『ドラえもん』にできたら、すごく面白いなと思いついたんです」スーパーアイデアマン・星野源。普通なら思いつかない、思いついても“許可が下りないだろう”と敬遠してしまうようなことも、大胆にやってのけてしまう。これまでもラジオやテレビ、MVなど様々な場で、既成概念をぶち壊す、それもあり!?と驚く企画を実現させてきた。面白さの純粋な欲求が周囲の人間を台風のように巻き込んでいくのだろう。「のび太は、早撃ちと早寝の特技はあるけど(笑)、特別頭がいいわけでも強いわけでもない。『ドラえもん』はごく普通の子供たちが、未来では落ちこぼれのドラえもんと冒険をします。何者でもない自分も仲間に入れてもらえたような気がして、そういうところが小さいころから好きだったんです」そして、星野さんもこの歌で手招きする。一緒に冒険しよう何者でもなくても世界を救おう…と胸はずむ音にのせて。星野さんが物心ついたころにはすでにあり、いまなお続いている「ドラえもん」シリーズ。物語の舞台設定も、登場人物たちの性格も子供からお年寄りまで、みんなが知っている。「日本人のほぼ100%の人たちに知られていますよね。こんな漫画はほかにないと思います。藤子・F・不二雄先生(以下、藤子先生)の想像力が生み出した世界を見て、『こんな未来になったらいいな』とみんなが思った。それって、藤子先生が僕らの未来を作っているのと同じだと思うんです」そんな原作者の背中も見えてくるような歌にしたかった。歌詞には、藤子先生が自らの作風を称した「すこしふしぎ(SF)」や、5人のメインキャラクターの気質もワードに入れ込んでいる。間奏にはおなじみの「ぼくドラえもん」のフレーズを潜ませるなど、楽しい仕掛けがふんだんに。次世代に繋がる、わくわくした未来を届けている。ほしの・げん1981年生まれ、埼玉県出身。AB型。2010年1stアルバム『ばかのうた』でソロデビュー。最近の主な出演作品にドラマ『プラージュ』『コウノドリ』など。公開中の『映画ドラえもん のび太の宝島』の主題歌・挿入歌を担当。11枚目のシングル『ドラえもん』が好評発売中。ニットパーカ¥15,000(TOMORROWLAND tricot/TOMORROWLAND TEL:0120・983・522)ニットガウン¥42,000(YASHIKI/alpha PR TEL:03・5413・3546)シャツ¥15,000(AUGUSTE‐PRESENTATION PajamaLook/F.I.T)『映画ドラえもん のび太の宝島』、ただいま公開中!星野源さんが主題歌と挿入歌を担当した、ドラえもんの映画シリーズ第38作は、スティーブンソンの名作児童文学『宝島』をモチーフとした物語。大人が観ても感動できると、全国東宝系で好評公開中。(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK2018※『anan』2018年3月21日号より。写真・大辻隆広(go relax E more)スタイリスト・TEPPEIヘア&メイク・高草木 剛(Vanites)取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年03月19日どこか懐かしいようなシティポップ的楽曲で、幅広い世代で話題を呼んでいるYogee New Wavesがついにメジャーデビュー。思わずサビを口ずさみたくなる、新世代のシティポップバンド。角舘:昨年、夏と冬に合宿をして、曲を作ったよね。練習したり、サッカーしたり、ドッジボールしたり。竹村:ドッジしたなあ。角舘:夕陽の時間が心地よくて(笑)。――まるで映画を観ている気分になれるロマンティックな歌詞が印象に残りますが、どのように生まれる?角舘:基本的に歌詞は実体験を元にしていて。俺の身に起こるようなことは誰にでもあるっていうか、本質的なことではあると思うんで。それを探っていって言葉にしています。上野:このe.p.の「Bluemin’ Days」の言葉とメロディのコンビネーションもすごくいいなと思ってて。ヨギーの曲は歌詞がすっと入ってくる。角舘:曲を作るときはいつも、歌詞が先はあんまりなくて、メロディが先か、一緒に出てくることが多いですね。サビの♪花束をあげようの言い方の感情でメロディって変わってくるじゃないですか。この曲は、確か同時に出てきましたね。実はヨギー、ラブソングしか歌ってないです。――では、皆さんが春に聴きたいラブソング、教えてください!角舘:東京スカパラダイスオーケストラの「花ふぶき~愛だろ、愛っ。~」。愛だろ、愛っ、と最初に言うだけで、あとはインストなんですよ。竹村:僕はくるりの「春風」。粕谷:そういえば、こないだメンバーみんなでThe xxのライブに行ったんですけど。最高でしたね。あれはラブソングだなと思うのが、「I Dare You」。春かどうかは難しいけど、最近聴いた曲の中で、すげー愛のある曲だなと。――まだみなさんを知らない読者のために、メンバーを一言で表すと?竹村:上野くんは完全に大型犬。日本家屋の縁側の下で寝ているゴールデンレトリバー。角舘:わかるわー。かすちゃんは東南アジアのギラギラした目をした犬。粕谷:ぼんちゃん(竹村)は室内犬かな。豆柴。竹村:それって見た目の情報じゃん。粕谷:お互いそうじゃん。健悟は、デカいプードル。角舘:勝手に自分でビーグル犬だと思ってた。飼おうと思ってたし。竹村:(スマホで検索して)ラージプードル、デカっ!角舘:何、この話!(笑)3rd e.p.『SPRING CAVE e.p.』【初回限定盤CD+DVD】¥2,300【通常盤CD】¥1,500(ビクターエンターテインメント カラフルレコーズ)3/21からアジア4都市&全国ツアーも開催。ヨギー ニュー ウェーブス左から、上野恒星(B)、竹村郁哉(G)、粕谷哲司(D)、角舘健悟(V&G)。2013年に結成し、‘17年1月から現メンバーに。昨年はフェスにも多数参加し、映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』の主題歌「SAYONARAMATA」でも話題に。※『anan』2018年3月21日号より。写真・松本昇大(by anan編集部)
2018年03月19日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優・福地桃子さんです。何にでも感動できる“初心”をいつまでも大事にしたい。今年公開の『あまのがわ』では、映画初出演にして主演を務める。「一人の女の子の心の成長を描いたストーリー。屋久島の自然の中での撮影で、共演者やスタッフの方と密にコミュニケーションをとることができ、役とともに私自身も成長できました。今は初めてのことだらけで、ひとつひとつのできごとに感動できる。この初心をずっと持ち続けたいです」。福地さんの父親は、俳優の哀川翔さん。「父とはお仕事の話はあまりしません。どちらかというと釣りに誘われたりするほうが多いですね(笑)」物心ついた時から釣りをしています。これは子供の頃にとった魚拓。釣り堀デートとか楽しそうですよね!人の日常が垣間見えるエッセイが好き。さくらももこさんがお気に入り。日常って、特別じゃなくても面白い!金沢旅行で出合った、猫のいる喫茶店。友人とふらりと入ったお店。話し好きなおばちゃんにも癒された~。ふくち・ももこ1997年生まれ。2016年、ドラマ『潜入捜査アイドル・刑事ダンス』(テレビ東京)で本格的にデビュー。主演映画『あまのがわ』(古新舜監督)は今年下半期に公開予定。※『anan』2018年3月21日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2018年03月19日オネエ系映画ライター・よしひろまさみちさんの映画評。今回は『リメンバー・ミー』です。よ~く考えよ~家族は大事だよ~♪大人号泣のピクサー最新作よ!!ピクサー・アニメーション・スタジオ(以下ピクサー)の映画って、いつもニクイわ~。だって、毎回大泣きさせられるんだもの!大のオトナがハンカチしぼれるくらいに泣けるアニメーションばかり作るって、どんだけ天才ぞろい!ということで、またも号泣してしまった最新作『リメンバー・ミー』のリー・アンクリッチ監督に聞いちゃった!「この作品の舞台・メキシコの“死者の日”は、以前から興味があったんだよ。日本のお盆のように伝統的な風習なのに音楽に彩られた娯楽的なお祭りだから、音楽的な物語を作れるんじゃないかって思って。リサーチしてみると、死者の日は“家族にとって重要なイベント”だと分かった。それでこの作品を、“音楽の持つパワーと家族の絆”を描く映画にしようと決めたんだ」そうなの。日本のお盆やお彼岸と同じように、家族でご先祖をお迎えしたりお参りするのが、メキシコの「死者の日」。それが舞台だから、日本人だったら映画が始まって一瞬で共感&世界観に没入しちゃうって仕掛け。しかも監督が「一度聴いたら忘れられない」って言う主題歌を作ったのは、あの“アナ雪”のレリゴーの作詞作曲家・ロペス夫妻!「いまでも朝、目が覚めたら、つい口ずさんでしまうほど」と監督が言う通り、春はこの曲で決まりね。で、肝心のストーリーなんだけど、老若男女号泣必至なの。音楽を禁じられた家で育ったものの、音楽に天才的な才能を持つミゲル少年が、死者の日にあの世でご先祖さんに赦しをもらおうとする冒険モノ。これを観て「ご先祖さんは大事だよ〜♪」って思わない人はいない、家族の絆を再確認できるお話よ。「あの世ではミゲルのからだが次第に透けて見えるようになるんだけど、『千と千尋の神隠し』から着想を得た。あの世での時間制限があることで、展開が読めない感動的な物語になったと思うよ」と監督。まさに〜!し・か・も。ミゲルが憧れてやまない重要キャラのデラクルスは、アメリカンドリームを体現した人として出てくるんだけど、クリエイターの中にもアメリカンドリームをつかんだ女子がいるの。それがこのアートワークを描いたアナ・ラミレスちゃん。メキシコ出身ってことで招かれた女子スタッフなんだけど、彼女のアートワークは作品の随所に活かされてるばかりじゃなくて、この作品の公式絵本まで手がけちゃったほど。物語の感動だけじゃなく、夢のある裏話まであるなんて、どんだけピクサーすげーのよ!アメリカンドリームをつかんだアナちゃんのアートワーク(音楽を禁じる家訓を作ったイメルダひいひいおばあちゃん)。彼女のアイデアはカワイイ系デザインでほとんど採用。才能アリ!リー・アンクリッチ監督1967年、オハイオ州生まれ。『トイ・ストーリー2』(‘99)、『ファインディング・ニモ』(‘03)で共同監督を務めた後、‘10年の『トイ・ストーリー3』で初の単独監督を務める。日本語吹き替え版のミゲル役は奇跡の歌声と評されるシンデレラボーイ・石橋陽彩くん。マジでめっちゃ歌ウマなので、吹き替え版も必見。字幕版とあわせて2度オイシイ作品よ。3月16日より全国ロードショー。(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.※『anan』2018年3月21日号より。インタビュー、文・よしひろ まさみち(オネエ系映画ライター)(by anan編集部)
2018年03月18日岡崎体育の「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「サウンドトラック」です。僕の母親がイージーリスニング好きで、『image』シリーズをずっと買っていたんです。リラクシング系、癒し系の音楽を集めたオムニバスアルバムです。小学生時代、僕もそれにどハマりしてずっと聴いていたのが、サウンドトラックを嗜む入り口だったのかなと思います。『image』といえば“情熱大陸のメインテーマ”です。僕にとってはこの曲は『image』シリーズを象徴するような曲で、いちばん気に入ってよく聴いてました。その主旋律は葉加瀬太郎さんのバイオリン。でも、そこであえて主旋律とは全然違うギターの音だけ聴き込んで、家にあったミニギターを抱えて一緒に弾いている真似をしたりしてましたね。あと記憶にあるのは、袴田吉彦さんが声優として主人公の吹き替えをされていたディズニーのアニメ映画『ダイナソー』。はじめて映画館で買ってもらった映画のサントラはこれだと思います。このアルバムの8曲目くらいに、木の上で生活している猿たちがむっちゃ踊りだすっていうのがテーマの曲があって。アップテンポなその曲が大好きで、この曲も猿になりきって踊りながら聴いたりしていました。だから僕にとってサントラは、その世界に没入して“なりきれる”楽しさがある音楽なんですよね。大人になってもサントラはそういう聴き方ができる音楽だと思います。歌モノ聴いて気分を上げるっていうのもいいですが、ピアノだけのエレジーな感じの曲とかをプレーヤーで流して電車に乗っていると、あたかも自分が物語の主人公になったような気分に浸れる。僕の最新アルバムにも「電車で聴くと映画の主人公になれる曲」というのがあるので、ぜひ試してみてほしい。めっちゃ、気分いいですから。そんな僕ですから、自分でサントラ作ってみたいという思いがあります。…ここで、ずっと温めているアイデアを発表していいですか?まだ、レコード会社にも話してないのにええのかな。てか、言って真似されたらイヤやな。ここで言っておけば真似されないか。あのですね、架空の映画のサントラ集を作っています。主題歌とか挿入歌とかもちゃんと作って、本格的に。最終的には、ポスターとかチラシも作って、予告編くらいまでは作ってみたいですね。…あ、でも、もちろん、ほんまの映画のサントラのオファーもお待ちしています!おかざき・たいいくNHK Eテレ『天才てれびくんYOU』に出演中。全国6会場7公演、ワンマンツアーが3/25・仙台を皮切りにいよいよスタート!※『anan』2018年3月21日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年03月17日ネット上に存在する最大の仮装通貨、「ビットコイン」。夢があるけど失敗も全部含めて楽しい!昨年末頃から芸人さんの間で広まった仮想通貨ブーム。その先駆者の一人が、自称「仮想通貨芸人」のハニートラップ・梅木一仁さん。ビットコインなど仮想通貨での投機を、いち早く始めていた。「昨年の2月くらいかな。先輩芸人のガリガリガリクソンさんに、『仮想通貨が絶対にくる!』と、すすめられて一緒に始めたのは。それで当時、1枚6円くらいだった『リップル』と『ネム』を15万円分買ったら即10倍に。でも、株をやっていた感覚から、これ以上はないと踏んで売ってしまったんです。そのあとぐんぐん上がって、結局50倍くらいになって。このあり得ない伸び幅は、仮想通貨ならではやな、と。取り損ねたのに150万円って、スゴイでしょ」初っ端から仮想通貨の恩恵を受けた梅木さん。ところが最近、何やら“怪しい仮想通貨”に手を出して、20万円が2日で1万2000円になるという大暴落も…!「『上がるから』という情報が嘘やったんです(汗)。仮想通貨のシステムは信頼できるけど、何があるかわからないのも本当で。いろんな意味でセキュリティの意識は必要です。お金の管理はとくにそう。僕は仮想通貨をUSBで保管したり、ペーパー化してハッキング対策をしています。仮想通貨は自己責任。楽しむために自分のお金は自分で守る。これが鉄則です」そしてイチオシの仮想通貨を聞いて挙がったのが、「ニューロメーション」。人工知能系の仮想通貨で、ロシアなど海外の取引所でしか買えないものだとか。「最低でも600倍になると聞いて、サラ金から借りて60万円ぶち込みました。来年には3億6000万円ですよ!夢があるのはこういう無名の銘柄。ただ、初心者は大ケガをしないためにも、ビットコインみたいに人気も安心感もある銘柄から始めて、仮想通貨に慣れるのがおすすめ。まずは1万円とか、なくなっても諦められる金額から。少額でも大化けするのが仮想通貨の醍醐味だし、値動きのドキドキ感はけっこう楽しいですよ。僕は60万が消えないように、切実に祈るのみですが(笑)」ハニートラップ梅木さん近日、「梅木カブチェンコ」名義で仮想通貨の歌をリリース予定。ツイッターに最新情報やおすすめの銘柄情報も。@honeytrap_umeki※『anan』2018年3月21日号より。写真・中島慶子イラスト・3rdeye取材、文・熊坂麻美(by anan編集部)
2018年03月17日‘17年は、小田和正や奥田民生らが楽曲をリアレンジ&リプロデュースしたアルバムをリリースし、対バンツアーも敢行。また、山崎まさよしらオフィスオーガスタ所属のアーティストからなるスペシャルユニット「福耳」の一員としてシングルをリリースするなど<交流試合>が多かった印象のスキマスイッチ。“等身大でありたい”という今の僕たちがしっかり入っています。15周年を迎える今年は一転、2人組であるスキマスイッチをストレートに打ち出した、3年ぶりのオリジナルアルバム『新空間アルゴリズム』をリリースした。今作で二人が掲げたテーマは“原点回帰”だ。「昨年、たくさんの刺激をもらっていたからこそたどり着けた答えだと思います。もう15年もやっているわけで、テクニックや理論先行で楽曲を作ることもできるし、最近はそういう玄人的な追求を詰め込みすぎて、聴き手のことを置きざりにしているんじゃないかと思う瞬間もあった。でも、それよりも今大事なのは、もっと純粋なものなんじゃないかと感じて。原点に立ち返ってみようと二人で話したんです」(大橋)「今回のアルバムは、こういうメロディいいよねとか、こういう歌詞を入れたいとか、二人で徹底して話し合いをしましたね。顔をつき合わせてデモからじっくりと作っていく感覚は、デビュー当時を思い出すものがありました」(常田)スキマスイッチの強みである、爽快感溢れるポップネス。それを存分に味わいつつ、ドラマティックなメッセージソングやピアノと歌だけのシンプルで美しいバラードなど、彼らの円熟味に泣かされる楽曲も多数。「僕たちはこれまでも、“自分たちの身の丈に合う、等身大の歌を歌おう”と決めていて。その範囲が、年齢や経験を重ねるごとに広がっていると思うんですよね。今回のアルバムのひとつの要であるバラード曲『未来花(ミライカ)』。この曲の<僕は死ぬまでいったい何回隣に居るあなたの名前を呼べるのだろう>なんて、20代の時には思いつかない歌詞だし、歌っても説得力が出なかったと思う。今の僕たちだからこそ歌える歌、それがこのアルバムにはしっかり入っています」(大橋)「今回のアルバムの成果は、そういう今のスキマスイッチの可能性を改めて感じることができたことなんじゃないかと思います。二人になった時、こんなに面白いんだって心の底から思えた。レコーディングでも、毎日、笑っていて。出前なにとる?とか話し合うだけでもすごく楽しかったです(笑)」(常田)アルバムの最後に収録された「リアライズ」の歌詞は、「ここからなんだ」で終わる。「率直なメッセージすぎて照れくさいとも思ったんですけど、まだまだ楽しんでできそうだぞ、と。そういうことですよね」(常田)「今まで、“スキマではエレキギターを使わない”とか、縛りを作っていた。でも、今作でそういうこだわりがなくても自分たちらしさが出せるんだって気付けた。15年続けたことでカラーが自然とついたんです。これからその自由の中で何をするか、自分たちも楽しみですね」(大橋)7th Album『新空間アルゴリズム』【初回限定盤CD+DVD】¥3,700DVDにはシングル曲のビデオクリップやライブ映像、インタビューを収録。【通常盤CD】¥2,950(オーガスタレコード/ユニバーサルミュージック)大橋卓弥(右)、常田真太郎(左)。ソングライター2人のユニット。2003年デビュー。代表曲に『奏(かなで)』『全力少年』など。4月からアルバムを引っさげ全国ツアーがスタートする。※『anan』2018年3月21日号より。写真・小笠原真紀文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年03月17日出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、草原で穏やかな心を手に入れる「マザー牧場に行く女」になりきり。いい女は自分の心を癒す場所を知っている。みなさんはマザー牧場に行ったことがありますか?私は何度か訪れていますが、そこで見かける人たちはみんな、穏やかに見えるんです。そもそも、「休日に牧場に出かけていく」という行動をする人に、悪い人のイメージがあまり湧かないのは私だけではないはず。青々と広がる草原の中で羊の大群が走るショーを見ながら、拍手をして笑っているうちに、きっと日頃のストレスなどでトゲトゲした心は洗われていくに違いありません。もしかしたら、イライラしていると動物に気づかれて、怯えられたり、威嚇されたりと攻撃を受ける可能性もあるので、自然と穏やかな心になるのかもしれませんね。また、乳搾り体験を通じて、乳製品ができる工程や大変さを知ることで、“なんでバターってこんなに高いの!?”という文句も出てこなくなる。と、マザー牧場には穏やかな心になる要因がたくさんあるんです。そして、広い草原の中で写真を撮れば、“私ってちっぽけな存在なんだな”と気づき、“大地よ、自然よ、生き物よ…。みんなで仲良くしよう”という寛大な気持ちになれそうです。そんなふうに、自分の心を自分でご機嫌にできる場所を知っている女性は素敵だと思いませんか?もちろん、実際にマザー牧場に行ってみることがベストです。でも、ハードルが高ければ、天気を意識することから始めてみるのはどうでしょうか。“こんないい天気の日には、草原に行ったら気持ちいいだろうな…”と思いを馳せるだけでも、気持ちがスッとするはず。あとは、お気に入りの草原が映ったポストカードを買って、眺めたり、イメージトレーニングをするのもいいかもしれません。草原はもちろん、心を癒してくれる“ポストカード映え”する風景を探せる人を目指したいですね~。よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くのバラエティ番組にレギュラー出演している。※『anan』2018年3月21日号より。写真・内山めぐみイラスト・別府麻衣文・重信 綾(by anan編集部)
2018年03月16日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「食品ロス」です。無意識の習慣が食品ロスを加速させています。まだ食べられるのに捨てられてしまうという、食品ロスの問題。日本では1年に約621万tの食べ物が廃棄されているといわれています。これは日本人1人当たり、お茶碗1杯(約136g)のご飯を毎日捨てているという計算。世界の恵まれない地域や難民のみなさんへの食料援助量が年間約320万tですから、その倍近くを廃棄しているというのは胸が痛みますね。食品ロスが生まれる一番の問題は「3分の1ルール」です。これは、食品流通業界の商慣習で、加工食品の製造日から賞味期限までを3等分して、最初の3分の1がお店への納品期限、次の3分の1を店頭での販売期限とするというもの。その期限を過ぎると返品や破棄されます。これには、私たち消費者の責任もあります。店頭で賞味期限を見比べて、古いものから買えばいいのに、つい日付が先のものを手にとってしまいますよね。そうすると、販売期限の切れた売れ残りが出て、廃棄処分になってしまうのです。農林水産省の統計によると、食品ロスの半分は家庭から出ており、約302万tの食料が廃棄されているそうです。また、そのなかには手付かずの食品が約2割含まれ、うち4分の1は、賞味期限内にもかかわらず捨てられているんです。残りの半分は製造業や小売店、外食産業から出ています。政府は、売れ残りや、製造・加工・調理の際に生まれた食品廃棄物を、家畜の飼料や熱エネルギーとして再利用する取り組みを推進しています。また「フードバンク」という取り組みもNPO団体を中心に行われています。これは、食べられるけれど、印刷ミスなど規格外で流通にのらない商品、賞味期限が1か月以上ある加工食品などを預かり、児童擁護施設などの福祉施設、ホームレス支援団体の炊き出しなど、食べ物に困っている人のために使うというもの。最近では、「TABETE」という、売れ残りそうな食品を引き取るフードシェアリングサービスも実験的に開始されました。食品ロスは、私たちの意識で減らすことができます。食品を買いすぎないこと、冷蔵庫の中をまめに点検するのも無駄をなくす方法ですね。堀潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2018年3月21日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年03月15日昨年、登美丘高校ダンス部から火がついた、『ダンシング・ヒーロー』のリバイバルブーム。’80年代にその曲を歌っていたのが荻野目洋子さん。時を超えて今再び輝く、魅力の秘密に迫ります。――自分にとって大事な曲が、バラエティ的な“ネタ”になることに抵抗はないのですか?荻野目:抵抗感?全然ないです(笑)。――なんとおおらかな…。荻野目:もちろん私自身は真面目にやってるんですよ。でも、どうしてだかネタにされやすいんですよね(笑)。当時もとんねるずさんが番組のコントで使ってくださいましたし、ナインティナインの岡村さんが『めちゃイケ』で、「俺はダンシング・ヒーローになりたいんや!」とか叫んで下さったり。なんでしょう、いじりやすいんですかね。でも基本的には、楽しければいいんじゃないかと思うんです。――エンターテインメントになっていればいいということですか?荻野目:そうですね。私の中では、エンターテインメントって、楽しいものなんです。演る側はもちろん、見ている方に楽しんでもらうのが基本だと思っていて。そういう意味で言うと、人を笑わせることができる芸人さんという仕事は、本当にすごいですよね。そんななかで、人を楽しませる材料の一つとしてこの曲を取り上げてくれたのは、本当に嬉しかったんですよ。登美丘高校と共有し合えた、“熱い部活魂”とは。――登美丘高校ダンス部の生徒さんたちは、荻野目さんのお嬢さんと同世代くらいかと思うんですが、共演はいかがでしたか?荻野目:パフォーマンスはもう、プロ顔負け…というか、プロも見惚れる。年末にレコード大賞で共演したんですが、大勢のタレントさんから「一緒に写真を」と言われてて、それを見て、「分かる、分かる!」って思ってました。――年齢を超えた共通点的なものはありましたか?荻野目:あの部活は、OBのakaneコーチという方が指導をされているんですが、それはそれは厳しいんです。ただ、だからこそのあの高いパフォーマンスが完成するわけで。コーチと生徒の間には、大きな信頼があるのを感じます。今の学生に、こんな熱い気持ちの人たちがいることには、すごく驚かされました。実は私は中学のときに卓球部で、そこのコーチも、それはそれは厳しい人だったので、akaneコーチのビシバシ言うあの感じ、すごく分かるんです(笑)。“これこれ~!私もそういうなかで卓球やってた~!”って、部活魂に火がついてしまった。――そんな熱い部活魂に囲まれてパフォーマンスするのは…。荻野目:全然違和感なく(笑)。懐かしくて嬉しくて。本当に楽しかった。うちの娘も部活をやってるんですが、ああいう気持ちを持ってくれないかなぁって思いました。おぎのめ・ようこ1968年生まれ、千葉県出身。小学生時代に素人のど自慢番組に出演し、それをきっかけにスカウトされ、芸能界に。’84年にソロ歌手としてデビュー。翌年7枚目のシングルとしてリリースした『ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)』が大ヒット。’01年に高校時代の同級生、元プロテニスプレーヤーの辻野隆三氏と結婚。3女の母。※『anan』2018年3月21日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)ヘア&メイク・くや ちひろ(SAYA LABO)(by anan編集部)
2018年03月15日人は誰もが、大なり小なり秘密を抱えながら生きているもの。そこで今回は、ある秘密の告白が引き起こした事件を描いたこの春注目のサスペンス映画をご紹介します。それは……。注目の知的ミステリー『修道士は沈黙する』!【映画、ときどき私】 vol. 149ドイツの高級リゾート地として知られるハイリゲンダム。まもなく世界経済に多大な影響を与えるであろう国際的な会合が行われようとしていた。そんななか、会議前夜に開催される夕食会のゲストとして招かれていたのは、イタリア人修道士のロベルト・サルス。各国の大臣と著名人たちによる楽しい宴は過ぎていった。会食後、サルスは天才的エコノミストであり国際通貨基金の理事を務めるダニエル・ロシェ専務理事に呼び出され、告解をしたいと打ち明けられる。ところがその翌日、ロシェは死体となって発見されるのだった。はたして、自殺か、他殺か?そして、沈黙を貫くサルスは、殺人事件の容疑者として疑いをかけられることに……。そこで今回は、謎と疑惑が渦巻くスリリングな世界観を見事に作り出したこちらの方に、物語の真相に迫るべく、お話を聞いてきました。その方とは……。イタリアの鬼才ロベルト・アンドー監督!映画監督としてだけでなく、オペラや舞台の演出、さらには小説の執筆など、あらゆる分野で評価の高いアンドー監督ですが、本作のテーマや制作に込めた思いについて語ってもらいました。主演のトニ・セルヴィッロさんとパリで散歩中にこの物語が生まれたそうですが、どんなことを話されましたか?監督トニと会って話をしたとき、実はすでに漠然としたアイディアみたいなものはあったんだ。それというのは、権力者たちと修道院という世界の外で生きている人間とのありえないような出会いについてのスリラーにしたいということ。そんなことをトニと話しているうちにだんだんと発展していって、「じゃあ一緒にやろう」という話になったんだ。だから、その時点で主人公の修道士を彼が演じることも決まっていたよ。トニ・セルヴィッロさんといえばイタリアが誇る名優ですが、監督から見た魅力はどんなところですか?監督彼はもともと舞台で活躍していたので、映画俳優として有名になって成功を収めたのはすごく遅かったんだ。だから、最初は主役ではなく脇役だったんだけど、それが徐々に頭角を現していって、いまではイタリアの映画俳優としても舞台俳優としてもトップクラスの存在で、海外でも非常に愛されているよね。そんな彼の魅力というのは、いかにも人生をしっかりと生きてきたような過去を感じさせる深みのある顔。「もしかしていろいろな大変な思いをしてきたかもしれない」ということを想像させるんだけど、それと同時に知性もあるし、何かを隠しているようなミステリアスな印象も観客に抱かせることができるんだ。そういう意味でも、この修道士という役は非常にぴったりだったし、沈黙を通じて語ることができる稀有な役者だとも思っているよ。今回、本作の重要なカギをにぎっているのは、日本ではあまりなじみのない「告解」という言葉。キリスト教のいくつかの教派において、罪のゆるしを得るのに必要な儀礼のことを指しています。では、この題材にしようと思った理由は何ですか?監督いまの時代というのは、SNSにしてもそうだけど、すべてがオープンにされている時代だと思うんだ。そういう意味でも “秘密の領域” というのがなくなってきていると感じていたから、告解ということを考えたんだよ。この場合、権力者が秘密を暴かれない唯一のシチュエーションであり、プライバシーが守られる場所。しかも、修道士と権力者というのは、こういう機会がなければ出会う可能性がないんじゃないかな。脚本を作り上げるうえで、こだわった描写はありますか?監督やはり一番気をつけたのは、ストーリーにおけるスリラーとリアリズムのバランス。つまり、「リアリスティックでありながらイマジネーションな要素が徐々に出ていく」というバランスにすごく気をつけていたんだよ。監督が思う告解の持つ意味とは?監督本来、告解というのは教会と信者との絆。実際には信者がいろいろな罪を神父に打ち明けるんだけれど、神父はその秘密を絶対に守らなければいけないし、そのうえで許しを与えるかどうかというのを決めるんだ。この映画のなかでは、国際通貨基金のトップであるロシェも許しを得たいと思って告解をするわけで、それがされるかどうかというところが作品のキーポイントでもあるんだよ。ちなみに、監督も告解をされたことはありますか?監督僕自身もカトリックの洗礼を受けたので、子供の頃は何年間か告解をしていたことはあるよ。なぜなら、キリスト教の信者は若い頃から大人になっても、日曜日になるとその週の罪を告解することが慣例になっているからなんだ。それでは最後に、本作を通じて日本の観客に伝えたいメッセージをお願いします。監督この作品というのは、楽しめる映画であり、驚くことのできる映画でもあり、そしてサスペンスでもあるんだ。そのなかで、非常に魅力的で謎めいている人物にも出会うことができるから、この映画ではいままでの僕たちとはまったく違う考え方を持っている人間というのを知ることができるんじゃないかな。そして最後に、彼はある謎を残して去っていくんだけれど、ぜひそこも味わって欲しいなと思っているよ。一瞬たりとも緊張が解けない!「知的でスタイリッシュな異色のミステリー」といわれている本作は、大人こそが味わうことのできる極上の一本。世界各国の実力派俳優が集結して繰り広げられる心理合戦とともに、じっくりと堪能してみては?息をのむ予告編はこちら!作品情報『修道士は沈黙する』3月17日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー配給:ミモザフィルムズ©2015 BiBi Film-Barbary Films
2018年03月15日2年前に上演され、大好評だったあの舞台が帰ってきた!皆川猿時さんと荒川良々さんという芸達者2人組が、次々とあぶない目に遭う、くだらなくもおもしろいこの舞台「さらば!あぶない刑事にヨロシク」。二人があぶない目に多々遭うので、それをゲラゲラ笑ってください。演出を手がける細川徹さんは、題材は本当にバカバカしいが、この二人との仕事は戦いに等しいと語ります。「二人は本当に芝居が上手い。例えば“あぶない”と一口に言っても、“ドーベルマンが迫ってくるあぶない”と、“銃口を向けられるそれ”は、異なる“あぶない”ですよね。そのニュアンスの違いを、コントにせずに、セリフの中にこまやかな感情を落として、芝居として出せるんですよ。そんな実力派の二人だからこそ僕も緊張感がありまして。稽古初日に台本を全部書き上げて持っていったんですが、演じてもらったら役者のおもしろさに負けてまして…。すぐに全部書き直しました(笑)」前回と比べ、あぶなさはより一層強くなっているそう。「この二人って、すごく強い人に見えるじゃないですか。肉体的に強そうだから、少々のあぶない目に遭ってもかわいそうに見えないんですよね。舞台上では、ひどい目に遭えば遭うほどおもしろくなる。だから『あぶない刑事にヨロシク』の世界観は、この二人じゃないと成立しないんです。本家の舘ひろしさんと柴田恭兵さんがスズメバチに2回も刺されたら、かわいそうじゃないですか……って、いや、意外とイケますね、カッコよくあぶない目に遭ってくれる気がしてきた(笑)。でもたぶん、村杉蝉之介さんは刺されたら死ぬと思うし、池津祥子さんは、刺されないように立ち回るタイプだと思います。皆川さんと荒川くんが、あぶない目に遭っても大丈夫に見えるのは、スターだからだってことにしておきましょう(笑)」今回も、前回好評だった、観客全員がクラッカーを鳴らして皆川さんを殺す、というような、観客参加型のタイミングも何回かあるそう。どんな“あぶない”が出てくるのか、お楽しみに~!3月16日(金)~4月1日(日)下北沢・本多劇場作・演出/細川徹出演/皆川猿時、荒川良々、池津祥子、村杉蝉之介、近藤公園、上川周作、早出明弘、本田ひでゆき(本田兄妹)、河原雅彦全席指定5800円(税込み)大人計画TEL:03・3327・4312(月~金曜11:00~19:00)ほそかわ・とおる脚本家、演出家、映画監督。1971年生まれ、東京都出身。‘16年には映画『オケ老人!』を監督。映画、アニメ、ドラマ、ラジオなど、幅広く活躍中。※『anan』2018年3月21日号より。写真・土佐麻理子(by anan編集部)
2018年03月14日今どきの女子的新生活とはどんな暮らし?家電コーディネーターの戸井田園子さん、世代・トレンド評論家の牛窪 恵さん、二子玉川蔦屋家電の方々に、スマートで快適な最先端の暮らしについてお話を伺いました。週末はしっかり遊びたいから、毎日の家事は溜めません。充実した生活の決め手は分散家事にあり。「少し前までは家事は土日にまとめてという人が多かったようですが、充実した生活のためには家事を溜めないほうがラクと、皆が気付き始めたのです。1~2分でもさっと掃除できるスティッククリーナーなど、分散家事に繋がる家電がヒットしています」(戸井田園子さん)モノを持っている=豊か、という価値観はもうおしまい!今は必要な時に必要な分だけ借りる時代に。「『airCloset』をはじめとするレンタルファッションや『STYLICS』などのレンタル家具サービスが普及。また車に続き、『メルチャリ』というシェア自転車のサービスも。これらを賢く利用して、モノを持たない身軽な暮らしを選ぶ人が急増中」(牛窪恵さん)健康も快適も美も。最新家電で手に入れます。最新家電を使ったおうち美容が女子の新常識。「サロンに週1回通う時間を作るより、自宅でやれば回数も増えるので効果も上がる。今は自己投資できる余裕のある女性が増えたことで美容家電業界も活性化し、商品のクオリティ自体がアップ。サロンに近い効果が得られるものも増えてきました」(戸井田さん)「好きなアロマが楽しめるのはもちろん、光触媒フィルターで除臭もできるアロマディフューザー」(二子玉川 蔦屋家電・宗像早苗さん)。空気中のにおい成分を光触媒により除臭し、きれいな空気で好みのアロマオイルの香りを拡散する。couca 全3色¥21,800(ロキテクノマーケティングTEL:0120・665・399)戸井田園子さん家電コーディネーター。インテリアコーディネーターを経て独立。家電の豊富な知識を生かし、雑誌やテレビ、All Aboutの家電ガイドとしても活躍中。牛窪 恵さん世代・トレンド評論家。『ホンマでっか!?TV』(CX系)などで活躍。近著に『「おひとりウーマン」消費! 巨大市場を支配する40・50代パワー』がある。二子玉川蔦屋家電の方々“ライフスタイルを買う家電店”をテーマに、専門知識を有するコンシェルジュが生活に合わせた商品を提案する。こじま・ふじこ1993年12月16日生まれ。NHK連続テレビ小説『ひよっこ』の寮長、秋葉幸子役を務め話題に。初主演映画『馬の骨』が今年初夏公開予定の他、3月24日配信スタートdTVオリジナルドラマ『配信ボーイ~ボクがYouTuberになった理由~』にも出演するなど期待が集まる。カーディガン¥33,000(フィーニーTEL:03・6407・8503)オールインワン¥21,000(ピルグリム サーフ+サプライTEL:03・5459・1690)タンクトップ¥6,000(フィルメランジェ)ブレスレット 上と同じネックレス¥25,000(共にイディアリズムサウンド)めがね¥28,000(バディオプティカル/ハウス/バディオプティカルTEL:06・6147・8834)ソックス¥1,800(レイ ビームス/ビームス ウィメン 渋谷)※『anan』2018年3月21日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・武政ヘア&メイク・田中宏昌(Allure)モデル・小島藤子取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2018年03月14日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の伊原六花さんです。日本で一番有名なダンス部キャプテンがデビュー!“バブリーダンス”で脚光を浴びた登美丘高校で、キャプテンを務めた伊原さん。「紅白歌合戦が最後の活動でした。日々練習に明け暮れ、夏休みになると毎日9時間踊りっぱなし。頑張ってきたかいがありました!4歳の時にバレエを始め、その頃から体で表現することが大好き。思っていること、感じていることを、言葉を使わずに表すことに、喜びを感じるんです」。この春高校を卒業し、本格的に芸能界へ。「部活で得た精神力や体力、表現力は私の財産。今の目標は、ミュージカルに出ることです」食べるのも作るのも好きなんです。お菓子作りが趣味。友達の誕生日にはケーキを焼いてプレゼントします。家の近所の癒しスポット。桜がきれいな地元の池。学校帰りによく自転車で走った思い出の場所!山田悠介さんの怖い小説にハマり中。部活をやっている時は読む時間がなかったので、最近一気読みしています。いはら・りっか1999年生まれ。大阪府立登美丘高校ダンス部でレコード大賞やNHK紅白歌合戦に出演。初代「センチュリー21ガール」に選ばれ、7月にはCMデビューを果たす。※『anan』2018年3月14日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2018年03月13日「anan」2094号3/14水曜日発売「最先端の暮らし。」特集、表紙には星野源さんが登場。今回の表紙撮影の様子を紹介します。anan編集部その存在感に癒されつつ…。星野源さんのお部屋妄想が楽しめます今号の表紙は、いま『映画ドラえもん のび太の宝島』の主題歌、その名も「ドラえもん」が話題の星野源さん! 「どどどどどどどどどっど~♪」がすっかり頭から離れない担当です。さて今回は“最先端の暮らし”というテーマに合わせてお部屋をスタイリングしたなかに星野さんに入っていただきました。ラジオやCDプレーヤーなど、置いてある小物に興味を示された星野さん。インテリアスタイリストの作原文子さんにいろいろと質問をされていました。そして小道具として用意したドラえもんのマンガを読みふける場面も。ちなみに何枚かの写真にギターが写っているのですが、こちらはなんと、ご本人の私物! 貴重なものをお持ちいただき、ありがとうございました。インタビューの際、こちらがなにか質問をすると、言葉を選びながら誠実にお話をしてくださった星野さん。初めてのひとり暮らしの思い出について伺うと、「つらかった記憶しかないです」との回答(!)。お金を稼ぐ大変さが身に染みたとのこと。それがいまや、引く手あまたの才能あふれるアーティストに。でも「生活」を大事にしている星野さんだからこその、地に足のついた感じがみんなに愛されているのかも。そんな印象を受けました。星野さんの生活をのぞき見している気分になれるグラビアに癒されつつ、毎日きちんと「生活」していきましょう!(G)
2018年03月13日「anan」2095号3/20水曜日発売「春のモテコスメ大賞」特集、表紙には竹内涼真さんと川栄李奈さんが登場。今回の表紙撮影の様子を紹介します。anan編集部竹内涼真さんともしも一緒に暮らしたら…。いま注目の俳優、竹内涼真さんがananの表紙に初登場! モテコスメ特集でのご登場、ということもあり、表紙はカップル写真で(これまでの表紙がすべてカップル写真ということもあり)という中、お相手はじゃあ誰に? という難題に。スタッフと打ち合わせた結果、最近、実力派女優として注目度の高い川栄李奈さんに白羽の矢が当たりました。早速、オファーしたところ、ご快諾!今回のテーマは、”同棲したてのカップル”。インテリアのスタイリストさんとじっくりカップルの設定相談をしつつ、部屋のイメージをかためていきました。彼か彼女、どっちの部屋に転がり込んだイメージ? 二人はどこで出会った設定? つきあってどのくらい? 彼はどんな仕事をしている? など、細かく設定していって、行き着いた部屋が写真の通りです。ちなみに彼は社会人2~3年目。そろそろ仕事にも慣れてきて、休日はレコードを聴いたり、読書したり、散歩が趣味。そんな彼の家に彼女が転がり込んで…。という仮設定をたててみました。迎えた撮影日。朝から春の陽射しがスタジオに降り注ぐ中、インテリアチームは部屋を作るべく、せっせと家具や小物を搬入。部屋ができあがったと同時にパジャマ姿の竹内涼真さんが登場。「わー、スゴイですね。ホントの部屋みたいですね」と感心してくださいました。そして最初のカットは朝、ベッドでの目覚めのシーン。挨拶直後にお二人に密着していただくカットという無茶ぶりをしたものの、撮影中に二人で小声で何かを話して、笑ったり…。その初々しさが同棲したてのカップル感を醸し出せたような気がします。表紙のカットは最終シーンで撮影。すっかり打ち解けた様子で、川栄さんのほっぺにキス。そのカットは誌面に掲載していますので、ぜひご確認を。そんなこんなで読者のみなさんが竹内さんと同棲したら…と妄想できるようなフォトストーリーができあがりました。ちなみにお二人の身長差は約33cm。キッチンでのシーンに少女マンガのような身長差を感じるカットもありますので、お楽しみに。(K)男性の部屋っぽくダークトーンのインテリア。実際、竹内さんが住んでそうな部屋ですよね。竹内涼真さんからのメッセージはこちら!
2018年03月13日出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、ひと味違った視点から人を観察している女になりきり。お気に入りの色は会話のネタにもぴったり。誕生日に、「夏子っぽい色だと思って選んだよ」と、プレゼントを渡してくれた女性に出会ったことがあります。そのときに、“私らしい色って何だろう?”と考えました。その人がくれたのは暖色系のアイテムだったので、初めは名前に「夏」という字があるからかなと思ったけれど、次第に自分が黄色や赤、オレンジなどの服を着ていることが多いのに気づきました。実は、好きな色はネイビーなんです。だけど、無意識に身につけているのは暖色系でした。その瞬間、“この人、私のことを色で見ていたんだ…!”と驚きました。以前、体の不調や気持ちを気遣ってくれる人はいい女という話をしましたが、お気に入りの色に気づいてくれる人もなかなかの観察力ですよね(もしかしたら、色=オーラに見えるのかも…!?そんなミステリアスなところも素敵…!)。人の好きな色を見抜く技を身につけると、プレゼント選びが楽になりそう。「あの人は寒色が多いから、こっちだな」とジャッジができるし、相手にも喜んでもらえるはず。ファンの方からいただくお手紙も、暖色系のペンで書いてくださっている方が多く、私のことを知ってくださっているんだなと嬉しくなります。好きな色を見極めるためには、まず、相手の身につけているアイテムを注意深く見てみるのはどうでしょうか。それが難しい場合は、「好きな色は何?」と、ズバリ聞いてみるのもいいかもしれません。最初は「色を聞くなんて不思議な子だな…」と思われるかもしれないけど、意外な色があがってきたら「え~、何で好きなんですか?」と盛り上がるだろうし、子どもの頃にしたような無邪気な会話に、ほんわかすることができると思うんです。私も、周りの人に聞いてみたいと思います!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くのバラエティ番組にレギュラー出演している。※『anan』2018年3月14日号より。写真・内山めぐみイラスト・別府麻衣文・重信 綾(by anan編集部)
2018年03月12日