平成から令和を迎えた2019年は、みなさんにとってどんな年になりましたか?世界最大の映画の祭典「第91回アカデミー賞」作品賞にはヴィゴ・モーテンセン&マハーシャラ・アリの『グリーンブック』が輝き、ハリウッドで実写化された『名探偵ピカチュウ』の“しわくちゃピカチュウ”が日本でも注目を集めました。さらに「東京コミコン」にはクリス・ヘムズワースやジュード・ロウら豪華ゲストが来日、そしてホアキン・フェニックスの演技に感銘しリピーターが続出した『ジョーカー』の大ヒット、42年間永きに渡り紡がれてきた伝説と呼べる『スター・ウォーズ』シリーズがついに“完結”を迎えるなど、ふり返ると今年も多くの作品が公開されました。作品が持つ力や俳優の演技に心を動かされた人もいることでしょう。シネマカフェでは今年も映像に関わる方々に取材をしてきました。2019年に掲載したインタビューの中から、たくさんの方に読まれた人気記事をランキング形式で発表します!10位:フェリシティ・ジョーンズ『ビリーブ未来への大逆転』『博士と彼女のセオリー』ではアカデミー賞主演女優賞にノミネート。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は自身最大のヒット作となり、『ビリーブ未来への大逆転』を通してメッセージを語る。フェリシティ・ジョーンズの近年のフィルモグラフィーは、30代女優にとって理想的なものと言えるのではないか。「エンターテインメント性とクオリティの高さを求めていて、それが叶っている感覚もある」と自らも言い切る。9位:サム・ライリー『マレフィセント2』サム・ライリーはディズニー映画『マレフィセント』に出演。さらに5年後、その続編に出演して初来日を果たしたわけだが、こうなる現在を予期していた?と訊くと、「完全に“ノー”(笑)」。以前は「俳優が生涯の仕事になることすら想像していなかった」という。8位:デイジーリドリー『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』2015年に公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』以来、壮大なサーガの中心に身を置いてきたデイジーは「いまは満足した気持ち。すばらしい完結になったと自負している」と誇らしげだ。「そう思えることに、純粋に感謝したい。アイコニックな役柄だから、イメージの定着を心配してくれる声も聞くけど、レイを愛しているから気にならない。ただ、この5~6年は訓練、撮影、プロモーションとすべてが『スター・ウォーズ』を基準に動いていたから、それがなくなるのは奇妙だし、ほろ苦い気持ちもある」。7位:コリン・ファレル『ダンボ』「出演作を選ぶうえで最も大事なのは脚本。脚本がよくなければ、物語に共感を呼ぶ力がなければ、俳優としての好奇心は生まれない。どんなに監督が素晴らしくても」。こう率直に語る姿は、俳優生活約20年のほとんどを映画界の第一線で過ごしてきたコリン・ファレルらしいもの。ただし、「この作品にも、素晴らしい物語があった」の「この作品」が『ダンボ』となると、彼のイメージから少しそれるかもしれない。6位:ジョン・ボイエガ&オスカー・アイザック『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のプロモーションで、3人そろっての来日が初めて実現。ひと足先に取材部屋に入ったジョンは、遅れてやって来たオスカーに「おい、1分遅刻だよ。みんな待ってるんだから」と早速ツッコミ。ソファに並んで座る2人の距離も近い…というより、ほぼ密着!というわけで取材が始まる前から、仲の良さがダダ漏れです(笑)。5位:アンバー・ハード『アクアマン』マニッシュなファッションがとてつもなく格好よく、それでいて笑顔がとてつもなくキュート。『アクアマン』で演じた女性ヒーロー、メラの強さ、思慮深さに触れ、「彼女が物語を動かしているようなもの!(笑)」と茶目っ気たっぷりに言い放つ姿もまたとんでもなくチャーミングだが、実のところ、その言い分は正しい。アンバー・ハード演じるメラなくして、海底最強の男・アクアマンのヒーロー誕生譚は成り立たないのだから。「美しいだけで、騎士、ヒーロー、王子様に助けられるのがプリンセス。子どものころから、そんな物語にばかり触れてきた。すっごくつまらなかった(笑)。だから、私はずっと王子様になりたかった。男の子になりたかったわけじゃなくて。ただ、王子様の方が面白いことができそうだと思っていた」とも語るアンバー。だからこそ、「憧れの女性ヒーローも、物語の世界にはいなかった」と言い切る。4位:タロン・エジャトン&デクスター・フレッチャー監督『ロケットマン』彼なくして、ここまで胸に迫る作品になったか?答えは「ノー」だ。『ロケットマン』を観た誰もが、タロン・エジャトンとエルトン・ジョン役の幸せな出会いを実感すると思う。それを真っ先に予期したのは、監督のデクスター・フレッチャーだ。この素敵な主演俳優と監督がタッグを組むのは、『イーグル・ジャンプ』に続いて2度目。「あのときのタロンは全く使い物にならなかったけど(笑)」とジョークを飛ばすフレッチャー監督だが、その目には、隣にいるタロンへの愛が溢れている。3位:ウィル・スミス『アラジン』ディズニーが名作アニメを実写化した『アラジン』で、ランプの魔人ジーニーを演じるウィル・スミスが約1年半ぶりに来日。取材に応じ「青すぎるウィル・スミス」だと話題を呼ぶ“実写版ジーニー”について「あれは100%CG」と舞台裏を明かしてくれた。「アイコン的な役を演じるのは、ナーバスな気持ち。長年愛されるキャラクターを、誰かがぶち壊しにしてしまったら、僕だって怒りたくなるから。新しいジーニー像を生み出すのと同時に、ロビンへの敬意とオマージュを捧げたかった。その両立を目指した」。2位:ウィレム・デフォー『永遠の門 ゴッホの見た未来』ゴッホと絵画、ウィレム・デフォーと芝居。どちらも、美しい関係で結ばれている。「その通りだと言いたいところだけど。ただ、少し複雑なのは、そう言ってしまうと自分を評価することになりかねない。それは決して、健全ではないように思う」「とは言え、いまの僕は64歳で、かれこれ45年ほど芝居を続けてきた。なのに、芝居と美しい関係を結べていなかったら悲劇!こんなにも時間をかけてやってきたのに、間違った道だったとしたら最悪(笑)」。1位:ホアキン・フェニックス『ジョーカー』オスカー最有力の呼び声高き『ジョーカー』でホアキン・フェニックスは、何かにとりつかれたかのように、最強のヴィランに命を吹き込んだ。あえて言葉にすれば「悪魔的な神々しさ」。撮影中、ホアキンの中に宿っていたモノとは…?「仮に撮影中、自分自身と演じるキャラクターが“分離”する瞬間があるとすれば、それは満足な演技ができていない証拠かもしれない。両者の距離がゼロになり、焦点がバッチリ重なってこそ、最高の状態だと思うから。僕が何かすれば、そのキャラクターの言動になる…それが理想だね。だから、スタジオに役柄を置いてきたり、家に帰って脱ぎ捨てたりはしないんだ」「寝ている時間以外は、映画と演技について常に考え続けているのは確かだね」。1位はコメディアンを夢見るひとりの男・アーサーが映画史上最凶の悪役といわれる“ジョーカー”になるまでを見事演じきったホアキン・フェニックス。惜しくも来日は叶いませんでしたが、シネマカフェの電話インタビューに答えてくれました。2位は『永遠の門 ゴッホの見た未来』の演技により第91回アカデミー賞主演男優賞に初ノミネートされたウィレム・デフォー。3位は実写版『アラジン』でランプの魔人ジーニーを演じたウィル・スミスという結果。2020年も引き続き、シネマカフェではインタビューを通して作り手たちの作品への愛や自身の活動ついてのエピソード・撮影秘話などをお届けしていきます!(text:cinemacafe.net)
2019年12月29日クリステン・スチュワートがアメリカ文壇に彗星のごとく登場し、時代の寵児となった美少年作家を演じた『ふたりのJ・T・リロイベストセラー作家の裏の裏』。この度、一大スキャンダルを巻き起こした、“嘘に基づく”実話に迫った予告編が解禁された。“嘘のような本当の話”がいま、ここに紐解かれる!クリステンとローラ・ダーンの二大女優が豪華共演を果たし、時代の寵児となった1人の作家J・T・リロイの“真相”に迫っていく本作。この度解禁する予告編では、架空の作家J・T・リロイをつくり出したローラと出会ったサヴァンナ(クリステン)が、次第に自我に目覚め、J・Tと一体化していく様がスリリングかつドラマティックに描かれる。サヴァンナが女性と気づかれないよう、胸にさらしを巻き、美少年へと変貌を遂げるシーンも!カンヌをはじめ世界中を騙していく中で、やがて嘘がバレ、徐々に追い込まれてゆく“ふたりのJ・T・リロイ”。「もう演じるのは疲れた」と打ち明ける“操り人形”のめざめも収められ、見どころ満載の予告編となっている。『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』は2020年2月14日(金)よりシネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年11月26日ワイズ ピンク(Y’s Pink)とテンボックス(TENBOX)のコラボレーションアイテムが、2019年11月22日(金)に発売される。サンフランシスコ・テンダーロインのストリートがテーマ今回で3回目を迎えるワイズ ピンクとテンボックスによるコラボレーションでは、カリフォルニア州サンフランシスコ・テンダーロインのストリートがテーマ。ユニセックスで着用できるアウターやニット、シューズ、小物などを揃える。リバーシブル仕様のブルゾンブラックと玉虫色のリバーシブル仕様のブルゾンは、80年代のサーフウェアブランドにオマージュを捧げるデザイン。ワイズ ピンクやテンボックスのカラフルなロゴが、大胆にプリントされている。厚めの中綿入りで暖かく、気軽に羽織ることのできる1着だ。ダメージ加工ニットやリメイクパンツまた、ダメージ加工やユーズドの雰囲気を味わえるアイテムが印象的。ニットセーターは、リブ付近にのみ穴を開けて自然なダメージ感を演出。その他の部分にはあえて加工せず、着古していくことで経年変化を楽しめるデザインに仕上げている。フーディーは洗いをかけて生地端が擦り切れたように加工を施し、少しかすれたような色彩に。古着のワークパンツにヨウジヤマモト社のアーカイブファブリックを用いてパッチワークしたパンツは、1本ごとに風合いの異なる1点物のようなアイテムだ。ネオンカラーを配したスニーカーも深みのあるブラックのアッパーに、ピンク、イエローの蛍光カラーが映えるマジックテープ式のスニーカーには、80年代当時の雰囲気を演彷彿させる、コラボレーション・オリジナルのネームタグを装飾。目を引くポップなデザインに仕上げている。尚、イメージビジュアルには、ヒップホップユニット「ゆるふわギャング」のNENEとRyugo Ishidaを起用している。【詳細】ワイズ ピンク×テンボックス発売日:2019年11月22日(金)販売店舗:Y’s 全店舗、オンラインブティック・リバーシブル ブルゾン 87,000円・パンツ 36,000円 ※5サイズ展開。・セーター 46,000円・フーディー 26,000円・スニーカー 44,000円 ※サイズは23.0/24.0/25.0/26.0/27.0/28.0cm【問い合わせ先】ワイズ プレスルームTEL:03-5463-1540
2019年11月16日“嘘に基づく”衝撃の実話を映画化したクリステン・スチュワート主演「Jeremiah Terminator LeRoy」(原題)の邦題を『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』として公開することが決定。併せて、日本版ポスタービジュアルが解禁となった。アメリカ文壇に彗星のごとく登場し、時代の寵児となった美少年作家J・T・リロイ。映画『サラ、いつわりの祈り』の原作者としても知られる彼は、2人の女性が創り上げた架空の人物だった!J・Tの分身を担ったサヴァンナは、なぜローラに言われるがまま数年間もJ・Tを演じ続けたのか…?本作は、実際に2000年代に一大スキャンダルとして報じられた驚くべき事件について、初めてJ・Tの分身を担ったサヴァンナの視点から映画化した作品。監督を務めたのは、ガス・ヴァン・サント製作総指揮の作品でデビューを飾った新鋭ジャスティン・ケリー。最初は小さな嘘だったが、何度も演じるうちに“架空”が“リアル”を超え、サヴァンナ自身もJ・Tと一体化していく。サヴァンナを演じたのは、『トワイライト』シリーズ、『チャーリーズ・エンジェル』のクリステン・スチュワート。ローラには『ジュラシック・パーク』『きっと、星のせいじゃない。』『スノー・ロワイヤル』のローラ・ダーン。さらに、『マーウェン』のダイアン・クルーガー、『ワン・デイ 23年のラブストーリー』のジム・スタージェス、『ラリー・フリント』のコートニー・ラヴらが脇を固める。今回解禁されたポスタービジュアルには、黒いハットとサングラスに身を包んだブロンズヘアのサヴァンナの姿が。その背後には、全く同じ格好のローラが横顔をのぞかせる。「操り人形のめざめ」というコピーには、ローラの操り人形に過ぎなかったサヴァンナがひとりで歩き出すスリリングでドラマティックな展開を期待させる。『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』は2月14日(金)よりシネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年11月12日ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンド『007 スカイフォール』『007 スペクター』を大ヒットさせたサム・メンデス監督による最新作『1917』(原題)が、2020年2月に全国公開されることが決定。併せて、驚愕の撮影手法が使われている本作のフィーチャレット映像と場面写真が解禁された。本作は、第一次世界大戦の”若きイギリス兵のある1日”を壮大なスケールと深いドラマで、リアルタイムに描き出したメンデス監督の渾身作。若きイギリス兵のスコフィールドとブレイクが、危険待ち受ける敵の陣地をぐぐり抜け、進軍する仲間と兄弟が所属する1,600人の友軍兵士たちの命を救うべく、一刻も早く“作戦中止”の重要な伝令のために立ち向かっていく。解禁された映像では、兵士たちの動き、さらに息づかい1つ1つを観客に体感してもらい、究極の没入感へ導くために敢行された驚愕の撮影について、メンデス監督は「撮影にはこの辺をカットしよう、あのシーンをなくそうなどの編集という魔法の切り札があるが、本作ではできない」ため「長回しの撮影にすべきと考え」その苦労を語った。アカデミー賞受賞の名撮影監督ロジャー・ディーキンス、主演のジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマンらからは、驚くべきことに屋外で順撮りされたため、「天候によって撮影が左右される」ことや「カメラを俳優のアクションにぴたりと合わせるため、また長回しにより照明を置くことができないこと」、さらにリアルタイムで描くため「映像に一貫性を持たせる必要があり、天候待ち」をしたことなど秘話が次々と語られ、監督は「撮影がいかに困難だったか、その苦労と努力が映像全てに集約されている」とコメントしている。さらに、メンデス監督は現地時間10月3日(木)に実施されたN.Y.コミコンに登壇し、「完璧に途切れなく物語を描くために、全てにおいて秒単位まで計算されるなど緻密な調整をした」とコメント。そのため、特にリハーサルについて「今までの過去のどの作品よりも時間を費やした」「自身のキャリアにおいて、最もエキサイティングな仕事だった」と大きな自信を覗かせていた。2人の若きイギリス兵には、ヴィゴ・モーテンセンの息子役を演じた『はじまりへの旅』やJ・A・バヨナ製作総指揮の『マローボーン家の掟』などのジョージ・マッケイと、「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズのトメン・バラシオン役のディーン=チャールズ・チャップマンというフレッシュな英国俳優を起用。そして、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロングらイギリスを代表する実力派俳優が脇を固める。『1917』(原題)は2020年2月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年10月25日ジェフリー・ディーン・モーガンが『Shrine』に主演することになった。これは同名のホラー小説を映画化するもので、プロデューサーにはサム・ライミも名を連ねる。監督、脚色はエヴァン・スピリオトプロス。モーガンが演じるのは、落ち目のジャーナリスト。ある時、東海岸の小さな街で、ある“ミラクル”を発見した彼は、それをキャリアの復活に利用する。しかし、その“ミラクル”には、恐ろしい側面もあった。撮影は来年2月にスタートの予定。モーガンは『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』『ウォーキング・デッド』などテレビドラマで主に活躍。映画の代表作には『ウォッチメン』などがある。文=猿渡由紀
2019年09月19日UK版「Harper’s Bazaar」の表紙を飾ったクリステン・スチュワートが、自身のセクシュアリティによってハリウッドで直面した問題について語った。「十分言われてきた。『悪いことは言わないから、女の子と手をつないで外を歩いたりしないで。そうすればマーベル映画にだって出演できるんだから』ってね。でも、べつにそんな人たちと一緒に働きたくないし」。クリステンは『トワイライト』で共演したロバート・パティンソンと交際中に、自身の主演映画『スノーホワイト』のルパート・サンダース監督と不倫関係に。その後は、セイント・ヴィンセント、歌手のSoKo、ステラ・マックスウェルと交際してきた。2017年には「サタデー・ナイト・ライヴ」で「私はすっごくゲイ」とカミングアウトもしている。カミングアウトしたのは「ただ単に、人生を楽しみたいだけ」とクリステン。「それに、(カミングアウトしないで)自分の生活を守ろうとすると、どんどんダメになっていっちゃう。たとえば、付き合っている人と一緒に外に出られないとか、インタビューを受けて話すことができないとかね」。「世界には私のことを嫌いな人がいる。女性とデートしている私のことがイヤという人たちね。私が自分のことをいわゆる“レズビアン”って定義しても、“異性愛者”と定義しても、嫌がる人がいる。それでも、人ってそういうことを知りたがるでしょ。何なのって感じ」と語った。クリステンは現在脚本家のディラン・マイヤーと交際中だ。(Hiromi Kaku)
2019年09月04日センサイ(SENSAI)が日本上陸。カネボウ化粧品のスーパープレステージブランドが、2019年9月4日(水)より順次、東京・伊勢丹新宿店と大阪・阪急うめだ本店を起点に国内展開をスタートする。欧州人気の日本ブランド「センサイ(SENSAI)」が逆輸入センサイ(SENSAI)は、1983年にカネボウ化粧品がスーパープレステージブランドとしてスタート。イギリス、フランスなどヨーロッパ圏内を中心に展開され、ロンドンの百貨店ハロッズ、パリのボン・マルシェ百貨店など、老舗高級百貨店で販売されてきた。2019年9月ついに日本での販売をスタートする。“幻”の小石丸シルクセンサイの核となるのは、その希少性から“幻のシルク”と呼ばれる小石丸シルク。現在、国内で養蚕を行えるのはわずか2ヶ所。その飼育の難しさから、限られた地域でしか生産されず、なかなか目に触れることが難しい。センサイでは、この小石丸シルクから抽出した小石丸シルクエキスを配合したスキンケア製品をバリエーション豊富に展開している。香水のように変化する香りまた、スキンケア製品の香りにも小石丸シルクのエッセンスをプラス。スキンケア製品でありながら、香りも大切にしていて、トップノートからミドル、ラストノートへと移り変わり、フレグランスのように変化する香調を楽しむことができる。“繭イメージ”のグラデパッケージパッケージも、小石丸シルクを象徴するデザインに。製糸用の代表的な繭と比べて小さく、発光するような奥深い艶を放つ小石丸シルクをパッケージデザインにも落とし込んだ。立体感のあるドレープ模様とグラデーションカラーで“幻のシルク”の姿を表現している。日本の植物を活かしたスキンケアまた、「センサイ(SENSAI)」は日本ブランドならではの観点で、日本の植物にも着目。米ぬか、桜、サトウキビなど、馴染みのある植物から得た素材をオートクチュールのように組み合わせて、こだわりのスキンケア製品を生み出している。国内展開は35品目75品種でスタート「センサイ(SENSAI)」の日本展開は、35品目75品種でスタート。幅広い展開アイテムの中から、スキンケア、ベースメイク、ポイントメイクの3カテゴリーからこだわりのものを厳選した。「センサイ(SENSAI)」の特徴1:W洗顔クレンジング・洗顔のW洗顔を「センサイ(SENSAI)」は提唱。日本人にとってはベーシックなケアのように映るが、センサイがスタートした欧州では、W洗顔の習慣がなかなか浸透しにくかった。そこで茶道になぞらえ“Saho”と名付けてスキンケアステップやメソッドを伝えた。次に使う化粧水や乳液をきちんと取り込める肌作りとして、きめ細やかなW洗顔の意義を唱えている。日本上陸に合わせてセンサイのラインナップの中から、5つのメイク落としと3種類の洗顔、さらにエキストラケアとしてピーリング パウダーを用意。クレンジング一つをとってみても、オイル、ミルク、ジェル、クリーム、部分用クレンジングと、異なるタイプのものを揃えているので、自分好みのアイテムに出会うことができそうだ。「センサイ(SENSAI)」の特徴2:“まるで繭”炭酸ムース化粧水多彩なラインナップの中でも注目は、繭を思わせる濃密泡の「センサイ AS マイクロ ムース トリートメント s」だ。日本上陸より一足早く発売されたドイツでは、大ヒットを記録。他ブランドがクリーム、美容液などで売上を伸ばすなか、化粧水で多くの女性たちを虜にした。「センサイ AS マイクロ ムース トリートメント s」は、化粧水のみずみずしさを保ちながら、美容液のような濃密なうるおいをあわせ持つ。繭を思わせる弾力のある泡は、くずれず、肌の上でハンドプレスすることで、ほどけるように崩れて、溶け込むように広がる。目指したのはシルク肌。うるおいと艶にあふれた健やかな肌へと整えていく。「センサイ(SENSAI)」の特徴3:化粧水+○○の2ステップケアセンサイが提唱するのは、2ステップケア。化粧水の後には、みずみずしい使用感の乳液か、濃厚なうるおいを感じさせるクリームどちらかをユーザーがセレクトできる。好みの使用感で選ぶのはもちろん、季節にあわせてアイテムをチェンジしてもOK。センサイ独自の栄養成分を含んだアイテムは、2ステップでも肌に行き渡らせ、浸透せさえしっかりと保湿させてくれる。【詳細】「センサイ(SENSAI)」発売日:2019年9月4日(水)取扱店舗:・伊勢丹新宿店2F住所:東京都新宿区新宿3丁目14-1・阪急うめだ本店2F住所:大阪府大阪市北区角田町8-7<アイテム例>・センサイ AS マイクロ ムース トリートメント s 90ml 18,000円+税・センサイ AS フルイド 80ml 18,000円+税・センサイ AS クリーム 40ml 18,000円+税【問い合わせ先】カネボウ化粧品TEL:0120-518-520
2019年09月02日映画監督スタンリー・キューブリックの没後20年を迎えた今年、知られざるキューブリック監督の総てを全く異なるアプローチから描いた2本のドキュメンタリー映画『キューブリックに愛された男』『キューブリックに魅せられた男』が、史上初のカップリング上映で11月に公開。この度、本作の第1弾予告編が到着した。専属ドライバーの目線で描く『キューブリックに愛された男』まず1作目『キューブリックに愛された男』は、キューブリック監督の専属ドライバーであったエミリオ・アレッサンドロの目を通して、奇妙な出会いや神経質なキューブリック監督の生活様式、動物に囲まれた穏やかな日常など、これまで描かれなかった姿が、2人の厚い友情と共に浮かび上がるハートフルな作品。第10回ローマ国際映画祭でも上映された。<ストーリー>エミリオ・ダレッサンドロはイタリア系の移民。元々は才能溢れるレーシング・ドライバーとして、将来を嘱望されていたが、いまはタクシー運転手として家族と平凡な生活を送っていた。1970年の雪の夜、ホークフィルムという会社からエミリオに「人ではなく、ある“モノ”を撮影スタジオに運んで欲しい」という奇妙な仕事の依頼がくる。そしてエミリオは、なんとか無事にスタジオまで送り届けた。後日、そのホークフィルムから「我が社の代表が挨拶したい」と連絡が入る。それがキューブリックとエミリオの出会いだった。レーサーとしての実績を知っていたキューブリックは、自分の専属運転手として雇いたいと申し出、エミリオは快諾。30年に渡る2人の奇妙な友情は、こうして始まるのだった…。俳優業からスタッフ側へ、レオン・ヴィターリの過酷な日々…『キューブリックに魅せられた男』一方の『キューブリックに魅せられた男』は、『バリー・リンドン』の出演をきっかけに、キューブリック監督に絶対的な忠誠を誓った若き俳優レオン・ヴィターリが、その後個人的なアシスタントに取りたてられ、無限とも思えるキューブリック監督の雑事に追われていく過酷な日々を、ライアン・オニール、R・リー・アーメイ、マシュー・モディーンら出演者を始めとする多彩な映画人たちの証言と共に描き出す作品。本作は、第70回カンヌ国際映画祭クラシック部門公式セレクション作品になった。<ストーリー>レオン・ヴィターリは有望な若手英国俳優。多感な時期に『2001年宇宙の旅』と『時計じかけのオレンジ』に衝撃を受けた、キューブリック監督の信奉者でもあった。その彼が全力で挑んだのが『バリー・リンドン』のオーディション。見事に合格し、撮影初日、初めて監督本人と会った瞬間「電流が走った」とレオン。撮影が進む中、監督の厳しい要求の数々にもこたえ、2人は次第に親交を深めてゆく。クランクアップの後、レオンの中に「キューブリックとまた仕事がしたい」という思いが高まり、有望視されていた俳優業からスタッフ側に転身。念願叶い『シャイニング』からキューブリック組に参加。ダニー少年役のキャスティングを任され、その子役の世話から演技指導までを手掛け、早くも監督の信頼を勝ち取る。そして、このときからキューブリックは身の回りに無数にある、ありとあらゆる細かい用事や仕事を彼に任せ始める。そして、監督から課せられるプレッシャーは次第に彼を肉体的、精神的に追い詰めていく…。予告編到着今回到着したのは、キューブリック監督作『2001年宇宙の旅』最新日本語吹き替え版のHAL 9000や、またヴィゴ・モーテンセンやコリン・ファースの吹き替えでも知られる木下浩之がナレーションを担当する予告編。天才キューブリックの異常なまでのこだわりを、30年も支え続けた2人の男、エミリオとレオンの姿や、生前のキューブリック監督の映像、キューブリック監督作品のメイキング映像などが映し出されている。スタンリー・キューブリック没後20年特別企画『キューブリックに愛された男』『キューブリックに魅せられた男』は11月1日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にてカップリング上映。(cinemacafe.net)
2019年08月19日「ジェシカ・ジョーンズ」でタイトルロールを演じたクリステン・リッターに第1子が誕生した。「E!News」などが報じた。父親は恋人でバンド「The War on Drugs」のフロントマン、アダム・グランデュシエル。赤ちゃんは男の子で7月29日に生まれ、ブルース・ジュリアン・ナイト・グラノフスキーと名付けられたという。(グラノフスキーはアダムの本当の姓)ジェシカは今年2月に行われたアカデミー賞授賞式で、膨らんだお腹を始めて披露。インスタグラムで「サプライズ!」と妊娠を報告していた。6月にはベビーシャワーを開催。「ジェシカ・ジョーンズ」共演者のキャリー=アン・モス、レイチェル・テイラー、エカ・ダーヴィルらが駆け付けた。お祝いのケーキは、ミュージシャンである恋人にちなんだ、レコードプレイヤーの形の凝ったものだった。「ジェシカ・ジョーンズ」はシーズン3にて終了することが決まったが、ジェシカ自身は前向き。「すべてのタイミングがパーフェクトすぎて、すごく恵まれていると思う」「母親というのはずっとなりたかったものの1つ。星のめぐりあわせが良かったという感じかな。本当にラッキーだと思うわ」と語っていた。(Hiromi Kaku)
2019年08月09日SCOOBIE DOが本日8月9日、モーション・ブルー・ヨコハマで「ニューアルバム発売記念『ハバナイステーション』」を開催する。ROCKとFUNKの最高沸点“Funk-a-lismo!”を貫く彼らは1995年に活動をスタート。2003年に1stアルバム『BREAK ROCK』を発表し、完全自主運営ながら現在まで第一線での活動を続けてきた。この夏もツアー「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」への参加など、充実した活動が予定されている。本日の公演は彼らにとって14枚目となるアルバム『Have A Nice Day!』のリリースに伴う特別なライブ。公式サイトの情報によれば、架空の音楽番組『ハバナイステーション』の公開収録のようなステージになるとのこと。「メンバー4人による最新型のファンクの形」と打ち出した新作がライブでどのように表現されるのかに注目したい。舞台のモーション・ブルー・ヨコハマは2017年と2018年の年末に好評を博した「あなたが決める!年忘れリクエスト・ベストテン!」の開催地であり、SCOOBIE DOにとって親交があるクラブだ。彼らのパフォーマンスを楽しめる、という意味においても貴重な機会となるだろう。10月からの全国ツアー「Funk-a-lismo! vol.12」を前に、気合い十分なSCOOBIE DOを上品な料理やドリンクとともに楽しもう。■公演情報SCOOBIE DO「ニューアルバム発売記念『ハバナイステーション』」日時:8月9日開場18:30/開演20:00場所:モーション・ブルー・ヨコハマ
2019年08月09日マーベル・スタジオの新作映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』が、2021年9月3日(金)に劇場公開される。MCU初のアジア系ヒーロー、“マスター・オブ・カンフー”シャン・チーこれまでアイアンマンやキャプテン・アメリカなど世界中の人々を魅了するヒーローを生み出してきたマーベル・スタジオから、アベンジャーズの系譜を受け継ぐ新たなヒーローが誕生。シャン・チーは、いわゆるスーパーマンライクな超常的な能力を持ち合わせているわけではないが、原作では卓越した武術と剣やヌンチャクなどの武器の扱い、そして“気”のコントロールで、超人的な敵ヴィランを多数打ちのめしている。『シャン・チー/テン・リングスの伝説』では、“マスター・オブ・カンフー”の異名を取る主人公シャン・チーと、彼の実の父親でもあるヴィランのフー・マンチュー(Fu Manchu)の戦いを描く。また同作は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でアジア系ヒーローが初めて主役となる作品でもある。過去のマーベル作品にも登場した「テン・リングス」の謎が明らかにタイトルにある「テン・リングス」は、「アイアンマン」シリーズや『アントマン』にも登場していた犯罪組織の名前。その犯罪組織を率いるのがシャン・チーの実父だ。その組織のもとで子供のころから苦しい修行の日々を送ってきたシャン・チーは、誰にも負けないほどの強さを手に入れ、“最強”の存在として組織の後継者になることを期待されていた。しかし、心の優しい彼は自ら戦うことを禁じ、自分の運命から逃げ出してしまう。過去の自分を捨てて、アメリカ・サンフランシスコにてホテルの駐車場係として暮らしていたシャン・チー。そんな中、悪に染まった父が伝説の腕輪「テン・リングス」を操り世界を脅かそうとし、シャン・チーは封印していた力をついに解き放つ。これまで深く描かれることのなかった「テン・リングス」の謎が説かれると同時に、新ヒーロー、シャン・チーの秘密も明らかとなる。公開された特報映像では、ホテルの駐車係として働きながら暮らしていた主人公:シャン・チーが、”ある出来事”をキッカケに世界を脅かす恐ろしい計画に巻き込まれていく様子が描かれている。自らの過去と向き合い、世界の未来をかけた戦いに挑んでいくシャン・チー。「運命からは逃れられない」と父親から息子のシャン・チーへと告げられる言葉に謎が深まる。そして彼を巻き込む恐ろしい計画の全貌とは?また、予告映像では、自らの宿命に抗おうとするシャン・チーが再び父のもとへと呼び戻される様子が描かれている。彼を手塩にかけて育てた父親との葛藤のドラマにも注目だ。さらに、なんといっても度肝を抜くアクションシーンは必見。悪へ立ち向かう最強ヒーローたちが繰り広げる過激なバトルシーンが続々と登場する。登場人物(キャラクター)シャン・チー(シム・リウ/声:細谷佳正)最強ゆえに戦うことを禁じた新ヒーロー。一族に伝わる伝説の腕輪<テン・リングス>を受け継ぐ後継者として育てられ、最強の力を持ちながらも、自らの過去を封印した。主演としてシャン・チー役を務めるのは中国系カナダ人俳優のシム・リウ(Simu Liu)。シャーリン(メンガー・チャン/声:内田真礼)シャン・チーが父から逃れるためアメリカに渡ったことでひとり取り残され、自分自身を守るために心を閉ざし孤高の戦士となった妹。シュー・ウェンウー(トニー・レオン/声:山路和弘)シャン・チーの人生を大きく揺るがすことになる父。息子のシャン・チーを復讐のために最強の後継者として育て上げた、最凶の父親で犯罪組織のリーダー。ケイティ(オークワフィナ/声:ニケライ ファラナーゼ)偶然にもシャン・チーの正体を知ることになりながらも常に彼に寄り添い、自らも戦いに飛び込んでいく勇敢な相棒。監督は『ショート・ターム』のデスティン・ダニエル・クレットンまた、映画『ショート・ターム』を手がけるなど、マーベル作品の俳優陣とも繋がりの深いデスティン・ダニエル・クレットン(Destin Daniel Cretton)が監督を務める。作品情報『シャン・チー/テン・リングスの伝説』公開日:2021年9月3日(金)※7月9日(金)劇場公開より延期となった。原題:Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings監督:デスティン・ダニエル・クレットンキャスト:シム・リウ、トニー・レオン配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2019年07月25日シェイクスピアの「テンペスト」を“K.(串田版)”として串田和美が再構築する「K.テンペスト2019」が5月16日より開幕。演出・潤色・美術を手掛ける串田に話を聞いた。【チケット情報はこちら】2014年、2017年に続く三度目の上演となる本作は、串田が「この芝居は最初から決まっていることはなくて、ワイワイ話すなかでつくってきました。今回もそうやって話したい」と語るように、キャストと共に約6週間のワークショップ・創作期間を経てつくりあげる作品。話す内容は毎公演違うそうで、「今回は“許すってなんだろう”という話をしようかなと思っています。この作品でプロスペローは実の兄弟であるアントーニオに裏切られた復讐をしようとしているけれども、最後には許さなきゃいけない。じゃあ“許す”とか“謝る”ってなんだろうという話がしたい」と構想を語る。ベーシックなものとは違う、「出演者がお客さんと喋ったり、シェイクスピアの本を読んだりしているうちにだんだんお芝居になっていって、ときどきまたフッと喋っている状態に戻ったりするようなスタイル」(串田)で上演される本作は、広場で自由に演劇を観るようなカタチの場がつくられ、座る席も自由。これまでの手ごたえとしては、観客の「“こんなん“で”いいんだ” “これ“で”演劇なんだ”という反応」が印象的だったと串田は振り返る。「演劇が苦手な人って“理解できなかったらどうしよう”とか“あれ?みんな笑ってるけど…”とか、そういうのがあるでしょう。だけどそれは自由だし、なによりそこに“居合わせた”という感覚“で”いいんだってことを感じ取った人がたくさんいた。前回、僕の隣にいる人がそわそわしているから“どうしたの?”って聞いたら“なんだか嬉しい気持ちになって。なんでしょう、この気持ち!”って子供みたいになってて。嬉しかったな」と明かす。「演劇って、このごろは“商品をつくっているんだから”という意識が強い人も多いけど、すべて“作品”だし、僕は“作品”というより“事件”…小さなね、だといいなと思いながらつくっています」初めて観る人にとってはもちろん、新キャストが参加することで前作、前々作を観た人にとっても新しい体験となる。そんな本作は、5月19日(日)まで長野・まつもと市民芸術館 特設会場、5月22日(水)から26日(日)まで東京・東京芸術劇場 シアターイーストにて上演後、ルーマニアとセルビアを巡演。写真・文:中川實穗(なかがわみほ)
2019年05月17日ワイズ ピンク(Y’s Pink)とテンボックス(TENBOX)のコラボレーション第2弾が登場。2019年4月19日(金)より、Y’s一部店舗にて先行発売する。9つのポケットを配したシャツは、色・柄を10種類とバリエーション豊かに展開。パスポート、ペットボトル、サングラスなど旅先での携行品を収納できるような仕様になっており、テンボックスの“トラベル”の要素を表現している。また、脇下をファスナーで開閉できるベンチレーション機能や、ロールアップスリーブなど、機能的なディテールにも注目。アウターとして羽織って着用することも可能だ。今回のコラボレーションコレクションで印象的なのは、「有刺鉄線」柄。有刺鉄線を這わせたような模様のシャツやソックスをはじめ、有刺鉄線を1点1点手作業で入れ込んだアクリルキーホルダーも発売される。その他、バンダナモチーフのTシャツや、オリジナルのパイピングテープを内側に施したパンツなど、ジェンダーレスに着用できるラインナップを揃える。【詳細】ワイズ ピンク×テンボックス先行発売日:2019年4月19日(金)先行発売店舗:Y’s 表参道、Y’s 伊勢丹新宿店、Y’s 西武渋谷店、オンラインショップ※Y’s 表参道は、4月19日(金)はイベントのため15:00閉店※4月26日(金)~、Y’s各店舗で一部アイテムを展開予定。■価格例・ポケット シャツ 66,000円 ※色柄によって価格は異なる。・ポケット パンツ 44,000円・ソックス 3,800円・キーチャーム 7,200円・バンダナパターンTシャツ 18,000円【問い合わせ先】ワイズ プレスルームTEL:03-5463-1540
2019年04月22日本年度アカデミー賞にて作品賞を含むの計3部門を受賞、国内ではすでに興行収入18億を突破している話題作『グリーンブック』が、急遽吹き替え版を製作し、4月26日(金)より公開されることが分かった。今回吹き替え版では、ガサツで無教養だけれど人間的魅力に溢れるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)を、「亜人」佐藤役やアンディ・ガルシア、カート・ラッセル、ドニー・イェンの吹き替えなど、長年トップランナーとして活躍する大塚芳忠。インテリな黒人天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)を、「黒子のバスケ」「ユーリ!!! on ICE」などの人気アニメや、『ヴェノム』『ジャスティス・リーグ』では吹き替えで参加した諏訪部順一が吹き替えることが決定。アカデミー賞作品賞受賞『英国王のスピーチ』(’10)の最終興収18.2億円を公開7週目にして超えることとなり、アカデミー賞作品賞受賞作品としては、ここ15年で最高の興収を記録するなど大ヒットとなっている本作。ベテラン声優による吹き替え版でも軽妙なトークを満喫してみては?なお、この吹き替え版公開を記念して、大塚さんと諏訪部さん登壇予定の舞台挨拶も4月27日(土)に実施。4月18日(木)11時よりぴあプレリザーブにて抽選販売が行われる。『グリーンブック』は全国にて公開中。※吹き替え版は4月26日(金)より(cinemacafe.net)■関連作品:グリーンブック 2019年3月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.
2019年04月17日話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回はアカデミー賞で、作品賞、助演男優賞、脚本賞を獲得した『グリーンブック』を見てきました!■映画『グリーンブック』(TOHOシネマ日比谷ほか全国公開中)舞台は’62年のアメリカ。無教養でガサツだけど頼りがいのあるトニー(ヴィゴ・モーテンセン)は、天才肌で神経質な黒人ピアニストのドクター(マハーシャラ・アリ)の運転手として、アメリカ南部へ演奏ツアーに出ることに。このときにタイトルにもなった『グリーンブック』が登場。黒人が利用できる飲食店・ホテルなどが記載されているガイドブックで、人種差別が色濃く残る当時のアメリカでは、これを利用することで安全を確保することができたのです。2人の旅は、真逆な性格もあってどこかちぐはぐな始まりでしたが、しだいに友人として距離を縮めていきます。名優、ヴィゴ・モーテンセンもよかったけれど、ドクター役のマハーシャラ・アリの演技にも目がくぎ付けになりました。ただ神経質なだけではなく、戦災で、黒人社会にも居場所がない深い孤独を抱えるドクターを見事に体現していました。人種差別の実態はおそらくもっと根が深く複雑だと思いますが、知らない者に対して知ろうとする意欲を持つことで変われる、というシンプルなメッセージを受け取りました。むしろ距離を縮めたくないから知ろうとしないのかも、と思ったり。実話をもとにした映画というのが感動をさらに呼ぶ作品です。
2019年03月18日第91回アカデミー賞作品賞受賞作『グリーンブック』(公開中)を引っさげて初来日したピーター・ファレリー監督。これまで弟のボビー・ファレリー監督と共に、『メリーに首ったけ』(98)や『愛しのローズマリー』(01)などの爆笑コメディを手掛けてきたが、本作では実話を基にした痛快なアンサンブルドラマで、初のオスカー像を手にした。舞台は、人種差別が色濃かった1962年のアメリカ南部。ガサツで無教養だが、頼りになるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)が、インテリの黒人天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)のコンサートツアーで用心棒兼運転手を務め、交流を深めていく。タイトルは黒人用旅行ガイドブック「グリーンブック」を指す。○■弟ボビー監督がオスカー受賞を予言していた――アカデミー賞で作品賞、マハーシャラ・アリの助演男優賞、脚本賞の3部門に輝きました。弟のボビー・ファレリー監督も喜ばれたのでは?弟はすごく喜んでくれたよ。実は授賞式の6カ月前にボビーがこの映画を観てくれた時「この作品はたぶんオスカーを受賞するよ」と一番最初に言ってくれたんだ。その時は「お前は一体、何を言っているんだ?」と笑い飛ばしたんだけどね。――マハーシャラ・アリが、『ムーンライト』(17)に続き、2度目のアカデミー賞助演男優賞を受賞しました。アリからは受賞後、何か言葉はありましたか?マハーシャラもすごく喜んでくれた。でも、彼は賞を獲ることに重きをおいてないタイプの俳優だから、はしゃいだりはしていなかったよ(笑)。――「暴力では勝てないこともある。尊厳で戦うんだ」とドクター・シャーリーの言葉が印象的でした。ドクター・シャーリーをどのように描こうと思ったのですか?本作では、ドクターがいかに品格があったのかを見せたかった。彼は本当に勇敢な人だった。NYやヨーロッパを回れば、差別なんて受けないし、ギャラだって高い。でも、彼は自分の意志で何かを変えようとして、南部を回ることにした。ジョン・F・ケネディやマーティン・ルーサー・キングと同じように、世の中に正しい変化をもたらさなければいけないという考え方の持ち主だったんだ。○■主演ヴィゴ・モーテンセンの役作り――ヴィゴ・モーテンセンも14kg増量してイタリア系用心棒になりきるという驚異の役作りが話題になりました。ヴィゴは超イケメンだから、ちょっとくらい太っただけだとわかりづらいし、カッコいいままでしょ。実は今回、ヴィゴは14kgどころじゃなく、20kg以上増量しているよ。――それはすごいですね! ファレリー監督の方から「太ってほしい」とリクエストしたのですか?いや。逆に僕は「そんなに太る必要はないよ。スーツでぽっちゃりしているように見せればいいから」と言ったんだ。そしたらヴィゴが「いやいや、僕は脂肪を感じたいんだ。どんな重量感なのかがわかったら、キャラクターに入りやすいから」と自分から率先して肉体改造をしてくれたよ。――『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』(11)のオスカー女優、オクタヴィア・スペンサーが製作総指揮として参加されています。彼女にとてもサポートを受けたそうですが、具体的なエピソードを聞かせてください。彼女はプロデューサーとしてどっしりと構えてくれていて、スタジオ側ともめ事が起こった時も、一緒に戦ってくれた。そういう場合、オクタビアが出てくれると、必ず勝てるんだ。――たとえばどういうもめ事が起こったのですか?ある時、スタジオがタイトルを変えたいと言ってきた。「『グリーンブック』はアメリカ人ですら知っている人がほとんどいないから、『ルール・オブ・ザ・ロード』のようにわかりやすいものにした方がいい」と。でも、僕は、ちょっとありきたりな響きのタイトルだと感じて嫌だった。スタジオ側は「絶対に変えよう」と強く言ってきたけど、その時、オクタヴィアが、「タイトルは『グリーンブック』でいきます」とキッパリ言い切ってくれた。彼女は、業界でとてもリスペクトされる存在だから、彼女の鶴の一声で、『グリーンブック』のままで行くことができたんだ。○■名作誕生につながる!? オープンな編集室――あなたはこれまでの作品で、ハンディキャップを持った人々をはじめ、マイノリティの人たちを積極的に登用してきました。弱者を同等の目線で描き、ユーモアで包み込んできましたが、彼らを描く上で心がけていることはありますか?僕は、もともと彼らを特別な目で見ていないし、何よりも大切にしているのはキャラクターなんだ。つまりコメディを描くことが一番大事なのではなく、笑いというのはあとからついてくるものだ。なによりも心がけていることは、登場人物を好きになってもらうこと。キャラクターが愛されなければ、僕の映画は成立しない。――映画監督の仕事のなかで、一番楽しいのはどの作業ですか?一番楽しいのは、編集作業で、一番大変なのは脚本作りだ。脚本は何もないところから始めるわけだから。もちろん撮影も楽しいし、いい脚本なら数倍楽しくなる。ただ、編集作業が面白いのは、パズルのピースが全部揃った段階で、それをつなげて1つの作品にしていく点だ。音楽をつけるとぱっと華やぐし、いい作品に仕上がると、本当にいい気分になれる。――編集作業は1人でこもって行うのですか?僕の編集室には、いつだって誰でも入れるよう、オープンにしてあるんだ。だから、スタッフやキャストだけではなく、友達もやってきて、好きに観てもらっている。人に観せて、そこで笑いが起きなければ、編集のやり直しだ。すなわち彼らの反応を見るわけだ。――なるほど、完成までに何人もの厳しい目が入るから、最終的におもしろい作品になるんですね。効果音のつけ方1つで、笑いが起きたり起きなかったりするからね。たとえば、『ジム・キャリーはMr.ダマー』(94)で、ジェフ・ダニエルズの顔に雪の玉が当たるシーンは、15種類くらいの効果音を試して、ようやくみんなが笑う音を見つけたんだ。――オスカーを手にしたことで、監督として心境の変化などはありましたか? 今後の作風に、影響は出そうでしょうか?いや、全く変わらないと思う。僕はオスカーが獲りたくて『グリーンブック』を作ったわけじゃなく、ストーリーに惚れ込んだから撮っただけだし。今後も自分の心に対して正直に、自分がやりたいものを撮っていこうと思っている。■プロフィールピーター・ジョン・ファレリー1956年12月17日、アメリカ合衆国生まれの映画監督、脚本家、プロデューサー、小説家。弟のボビーと共にファレリー兄弟として『ジム・キャリーはMr.ダマー』(94)、『メリーに首ったけ』(98)、『ふたりの男とひとりの女』(00)、『愛しのローズマリー』(01)などのコメディ映画で人気を博す。『グリーンブック』はピーターが単独で監督し、第91回アカデミー賞で見事作品賞、マハーシャラ・アリの助演男優賞、脚本賞の3部門に輝いた。
2019年03月16日1978年1月にスタート、時代を彩る歌手が多く出演し、最高視聴率41.9%を記録した音楽番組『ザ・ベストテン』がライブとして復活する『ザ・ベストテンライブ2019』。4月から5月にかけて全国3都市で開催される同公演、東京公演の最終追加ゲストとして、斉藤由貴の出演が決定した。【チケット情報はこちら】斉藤は『卒業』で歌手デビュー。その後は歌手と女優として幅広く活躍。2017年に公開した是枝裕和監督作品映画『三度目の殺人』ではブルーリボン賞助演女優賞を受賞。日本演劇界にとってはなくてはならない存在に。今回、デビュー曲『卒業』のほかにもヒット曲を披露する予定。世良公則、中村あゆみ、鬼龍院翔、島津亜矢、水谷千重子、そして斉藤由貴と豪華ラインナップに加え、司会は友近、TBS石井アナウンサーが務める。ミラーゲートなど当時のセットも再現し、期待の高まるステージとなりそうだ。■ザ・ベストテンライブ2019【大阪公演】日時:4月5日(金)開場18:15/開演19:00会場:オリックス劇場(大阪府)ゲスト:杉山清貴 / 中村あゆみ / 三浦祐太朗 / 水谷千重子 / 伊原六花 / アカネキカク(登美丘高校ダンス部OG)司会:友近 / 福島暢啓(MBSアナウンサー)【愛知公演】日時:5月24日(金)18:15開場/19:00開演会場:愛知県芸術劇場大ホール(愛知県)ゲスト:稲垣潤一・世良公則・水谷千重子司会:友近 / 石井亮次(CBCアナウンサー)【東京公演】5月26日(日)開場16:15/開演17:00会場:中野サンプラザホール(東京都)ゲスト:鬼龍院翔(ゴールデンボンバー) / 斉藤由貴 / 島津亜矢 / 世良公則 / 中村あゆみ / 水谷千重子司会:友近 / 石井大裕(TBSアナウンサー)全席指定:7,800円(税込)
2019年03月12日アナ・ケンドリックとブレイク・ライブリーという美しいふたりが競演することで話題の映画『シンプル・フェイバー』。本作では、本年度アカデミー賞作品賞受賞作『グリーンブック』にも出演するリンダ・カーデリーニが、全く別の顔を見せていることが分かった。華やかなふたりのキャストに目が惹かれる本作だが、脇を支えるキャストには『クレイジー・リッチ!』のヘンリー・ゴールディングほか、アカデミー賞にて作品賞をはじめとする3部門を受賞した『グリーンブック』に出演するリンダ・カーデリーニの姿も。『グリーンブック』ではヴィゴ・モーテンセン演じるトニーの妻・ドロレスを演じているリンダ。黒人の天才ピアニスト、ドクター・シャーリーの南部ツアーに運転手として同行する夫の身を案じながらも、純粋に愛しぬく美しき妻を演じ、観客のハートをじんわりと温かくさせている。ところが、本作ではブレイク演じるエミリーに執着し続ける売れない画家・ダイアナ役に。劇中ではナイフを取り出し、酒を瓶から直飲みするといった荒れた姿を見せ、まさにドロレス役からは想像できない様を披露する。本作について「とてもサスペンス要素に富んでいて、次に何が起きるか脚本のページをめくる手がとめられなかった」とリンダ。「これは面白いものになると思ったわ」と語っている。海外ドラマ「ER 緊急救命室」やホークアイの妻役を演じた『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』などで活躍し、今後は主演を務めるホラー映画『ラ・ヨローナ~泣く女~』の日本公開が5月に控えるなど、バラエティに富んだ作品で様々な顔を見せる彼女に、いまこそ注目だ。『シンプル・フェイバー』は3月8日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グリーンブック 2019年3月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.シンプル・フェイバー 2019年3月8日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2019年03月10日第91回アカデミー賞作品賞を受賞した『グリーンブック』(公開中)で初来日したピーター・ファレリー監督が4日、ザ・リッツ・カールトン東京で開催された緊急来日記者会見に登壇。アカデミー賞授賞式前から本作の作品賞とマハーシャラ・アリの助演男優賞受賞を予想していたという俳優の伊藤健太郎も登壇し、ファレリー監督と共に鏡開きを行った。本作の舞台は、まだ差別が色濃く残っていた、1962年のアメリカ南部。ここでコンサートツアーをすることになった黒人の天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)と、彼の用心棒兼運転手を務める、粗野で無教養な男、トニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)との旅を描く。作品賞、助演男優賞のほか、脚本賞の計3部門を受賞した本作は、3月1日より公開され、公開4日間で28万人を動員し、興行収入は3.4億円を超えるメガヒットとなった。MCの「作品賞受賞、おめでとうございます」という呼び掛けで拍手に包まれたファレリー監督は「アリガト!」とピースサイン。「昨晩、青山牛彩で鉄板焼きをいただきましたが、人生最高のお食事でした」とご満悦だった。『メリーに首ったけ』(98)や『愛しのローズマリー』(01)など、コメディの名手として知られるファレリー監督だが「本作は、これまで僕が作ってきた作品とは少しタイプが違う。僕はコメディが大好きだから、これからも作っていきたい。本作は、たまたま聞いた話に惚れ込み、心に従って作ったんだ」とコメント。さらに「出会いは偶然で、この実話を初めて聞いた時、これは絶対に映画として作らなければいけないと思った。恐ろしいまでの人種差別が盛り込まれていて、それは我々の今日の世界にも共通するものだったし、我々の心にも響くと思ったから」と本作を手掛けた動機について語った。続いて、本作のオスカー受賞を確信していたという伊藤健太郎が登場し、監督とハグ。伊藤は受賞について「単純に直感です。観ていてすごくすてきな映画だと思いましたし、マハーシャラ・アリさんの演技も良かったから、絶対獲るんだろうなと思って。僕の中では何の不思議もなかったです。めちゃくちゃうれしいです」と喜んだ。また、伊藤が作品についていくつか監督に質問したあと、ファレリー監督からも伊藤に「あっという間にスーパースターになったんですよね。どんな気持ちですか? (日本)アカデミー賞の新人賞を受賞したんですよね」と逆質問が入る。伊藤は「自分でもびっくりしてます。まだ、追いついてないですね」と笑いながらたじろぐ。また、ハリウッドについては「いつか行ってみたい。役者というお仕事をさせていただいている上で、目標でもあったりするので」と言うと、ファレリー監督は「まずは行ってしまえってことで。いつか僕と一緒にお仕事をしてください」とラブコール。さらに監督が伊藤について「映画スターらしさをすごく感じます」と言うと、伊藤は「そうですか!? うれしいな。あまり言われたことがないので」と目を輝かせた。舞台挨拶では、伊藤からファレリー監督へ、グリーンのはっぴが手渡された。ファレリー監督はさっそくはっぴを着用すると「着心地がいい。普段も着たい」と言いながら、伊藤と一緒に笑顔で鏡開きを行った。
2019年03月05日第91回アカデミー賞作品賞を受賞した『グリーンブック』(公開中)を引っさげ、ピーター・ファレリー監督が初来日し、3日に東京・TOHOシネマズ日比谷で開催された舞台あいさつに登壇。女優でピアニストの松下奈緒が、花束を手に駆けつけた。最後にファレリー監督が観客に向かって『グリーンブック』とタイトルコールをするところを、『Shoplifters』という『万引き家族』(公開中)の英題を元気よく叫び、会場を爆笑の渦に包んだ。『メリーに首ったけ』(98)や『愛しのローズマリー』(01)など、コメディの名手で知られるファレリー監督だけに、このおちゃめなジョークには会場も大ウケ。さらに監督は「僕は『万引き家族』が大好きなんだ。まだ、観てない人は観たほうがいい」とプッシュして、会場を沸かせた。『グリーンブック』の舞台は、まだ差別が色濃く残っていた、1962年のアメリカ南部。コンサートツアーをすることになった黒人の天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)と、彼の用心棒兼運転手を務める、粗野で無教養な男、トニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)との旅を描く。作品賞のほか、マハーシャラ・アリの助演男優賞、脚本賞の計3部門を受賞した。ファレリー監督はオスカーなどの賞レースを振り返り「いろいろたくさんのことがあって、すごいとしか言いようのない経験だった。僕は、今まで手掛けてきたのがコメディばかりだったから、賞レースに絡んだことなんてなかったから。起きたことすべてが自分にとってもサプライズだった」と感慨深い表情を見せた。今回、初来日となった監督は、日本について「本当にすごくすてきな美しい国。洗練されていて、とてもワクワクする国だ」とリップトーク。以前に来日したことのある、弟のボビー・ファレリー監督からは「食べ物がめちゃくちゃおいしいから、すべて食べつくせ!」と言われたそうで「あと、日本のウィスキーもぜひ試せと言われたよ」と笑顔で語った。梅の花束を手に登場した松下は、監督と笑顔でハグをしたあと、物語を褒め称え「音楽もすばらしく、心に響いてくるものがありました。2時間くぎづけになりました」と絶賛。さらに、劇中のバーで、ジャズのセッションが始まるシーンについて「あのシーンはピアノを弾く者としてすごく楽しいシーンでした。音楽が人と人をつないでくれる感じがしました」と大興奮し、監督にいくつか質問もしていった。ファレリー監督は、松下について「大変美しい方」と称えたあと、「質問もすてきなものばかり。お会いできて光栄です」と喜んだ。
2019年03月04日第91回アカデミー賞授賞式が2月25日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、作品賞にピーター・ファレリー監督の『グリーンブック』が輝いた。■「トロント国際映画祭の観客賞=アカデミー賞確実」説を立証!第91回アカデミー賞では作品賞をはじめ、主演男優賞(ヴィゴ・モーテンセン)、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)、脚本賞、編集賞の5部門にノミネートされ、3部門に輝いた。近年、アカデミー賞を占う上で最も注目されるトロント国際映画祭で、最高賞にあたる観客賞を受賞したのを皮切りに、賞レースを席巻した本作。第76回ゴールデン・グローブ賞で作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、助演男優賞、脚本賞の最多3部門を受賞し、PGA(アメリカ映画製作協会)でも作品賞に輝いていた。ちなみに、この数年だけでも『スリー・ビルボード』(第90回アカデミー賞2冠)、『ラ・ラ・ランド』(第89回アカデミー賞6冠)、『ルーム』(第88回アカデミー賞主演女優賞)、『それでも夜は明ける』(第86回アカデミー賞作品賞含む3冠)などが、トロント国際映画祭で観客賞に輝いている。■『グリーンブック』ってどんな映画?1962年、イタリア系白人運転手トニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は用心棒の仕事を失い、黒人の天才ジャズピアニストであるドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)の運転手として雇われることに。あえて黒人差別が根深いアメリカ南部でコンサートツアーを敢行するドクター・シャーリーとともに、衝突しながら旅を続け、不思議な友情を育んでいく。実話をもとに、主人公トニー・リップ(本名はトニー・バレロンガ)の実の息子が製作・脚本を手掛け、『メリーに首ったけ』で知られるファレリー兄弟の兄、ピーター・ファレリー監督がメガホンをとった。タイトルの『グリーンブック』とは、当時の黒人が安全に旅をするために欠かせなかった、黒人向け旅行ガイドブックのこと。■受賞コメント「ありがとう!この物語は、まさに愛を描いています。伝えたいのは、いろいろな違いがあったとしても、お互いに愛し合うことができる。そして、わたしたちがみんな、同じ人間だということです。何より、(主演男優賞候補になった)ヴィゴ・モーテンセンなくして、この映画は存在しませんでした。この映画があること、賞を受賞したことも、彼のおかげなのです。」『グリーンブック』は3月1日(金)から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グリーンブック 2019年3月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.
2019年02月25日「第91回アカデミー賞」の授賞式が25日(現地時間24日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックが主演男優賞を受賞した。同作で、クイーンのボーカルであるフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックが受賞。スピーチでは「信じられない。みなさん大好きです。すべてに感謝です」と喜びを爆発させた。主演男優賞は、ラミ・マレックのほか、『バイス』のクリスチャン・ベイル、『アリー/スター誕生』のブラッドリー・クーパー、『永遠の門 ゴッホの見た未来』のウィレム・デフォー、『グリーンブック』のヴィゴ・モーテンセンがノミネートされていた。WOWOWプライムでは、2月25日21時から「第91回アカデミー賞」授賞式の字幕版を放送。(C)2018 Twentieth Century Fox
2019年02月25日第91回アカデミー賞授賞式が2月25日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『グリーンブック』のマハーシャラ・アリが助演男優賞を受賞した。同賞に輝くのは、第89回の『ムーンライト』に続いて2度目となる。■本作のために、短期間でピアノをマスター本作でアリが演じたのは、実在した天才黒人ピアニストのドクター・シャーリー。「本物の音楽を知るミュージシャン」を演じるため、短期間でピアノをマスターし、劇中でも感動的な演奏を披露した。また、高級マンションに暮らす富裕層でもあるシャーリーが「黒人でもなく白人でもなく…どう生きるのが正解だ?」と葛藤する姿をエモーショナルに演じきった。第76回ゴールデン・グローブ賞で助演男優賞に輝いていた。アリは現在公開中のSF超大作『アリータ:バトル・エンジェル』で、荒廃した下層世界の支配者で、主人公アリータの“破壊”を目論むベクターを演じているほか、長編アニメーション賞に輝いた『スパイダーマン:スパイダーバース』にも声の出演をしている。■『グリーンブック』ってどんな映画?1962年、イタリア系白人運転手トニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は用心棒の仕事を失い、黒人の天才ジャズピアニストであるドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)の運転手として雇われることに。あえて黒人差別が根深いアメリカ南部でコンサートツアーを敢行するドクター・シャーリーとともに、衝突しながら旅を続け、不思議な友情を育んでいく。実話をもとに、主人公トニー・リップ(本名はトニー・バレロンガ)の実の息子が製作・脚本を手掛け、『メリーに首ったけ』で知られるファレリー兄弟の兄、ピーター・ファレリー監督がメガホンをとった。タイトルの『グリーンブック』とは、当時の黒人が安全に旅をするために欠かせなかった、黒人向け旅行ガイドブックのこと。■受賞コメント「ありがとう。(自身が演じた天才ピアニスト)ドクター・シャーリーに感謝します。彼の人生のエッセンスを、自分の中に取り込みながら、彼の生きた証を表現したかった。パートナーであるヴィゴ・モーテンセン、リーダーシップを発揮してくれたピーター・ファレリー監督にも感謝したいです。そして、常に私を前向きに応援してくれた祖母にも感謝です」。第91回アカデミー賞では作品賞をはじめ、主演男優賞(ヴィゴ・モーテンセン)、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)、脚本賞、編集賞の5部門にノミネートされている。『グリーンブック』は3月1日(金)から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グリーンブック 2019年3月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.
2019年02月25日いよいよ来週に迫ったアカデミー賞授賞式。主要5部門の中で作品部門賞の次に注目されていると言ってもよい主演男優賞の行方を分析してみた。最初は優勢だったこの男優だけど…『アリー/ スター誕生』がヴェネチア映画祭で豪華デビューを飾った時点でのブラッドリー・クーパーは飛ぶ鳥をも落とす勢いだった。だが、その時期にPRの一環として行われたNYタイムズ紙のインタビューでレポーターに高飛車な態度をとったことから彼女の逆鱗に触れ、その一部始終が公になった頃からブラッドリーの株が急下降し始めた。アカデミー賞を受賞できるか否かは、PR合戦の占める部分も大きいと言われているので、大切な時期におけるブラッドリーのこの態度は大きく裏目に出てしまったようだ。また、作品公開のタイミングが早めで、アカデミー投票期間までには投票者たちの熱も冷めてしまったという部分もある。これらのことを踏まえてみると、今回ブラッドリーが主演男優賞を受賞する確率は、かなり低いと言われている。PRの予算とアカデミー賞の関係PRが要のアカデミー賞において大きく遅れを取ってしまっているのが『永遠の門ゴッホの見た未来』のウィレム・デフォー。低予算の秀作というのは、なかなか宣伝費までは手が回らない場合が多く、この作品もその典型のようだ。いくら良い作品でもアカデミー有権者に見てもらえなければ意味がない。この点については『グリーンブック』のヴィゴ・モーテンセンも似ている。映画の評判の良さは口コミで伝わり、ヴィゴの好演についてもノミネーションを受けるまでに広まっているのだが、ノミネーションからのラストスパートにおける予算のかけ方が『ボヘミアン・ラプソディ』と比べると比較にならない。演技の良さとPR作戦の完全融合『バイス』に関しては、政治がエンタメ化しているアメリカで、悪名高き元副大統領チェイニーを、あのバットマンことクリスチャン・ベイルがまるでチェイニーの分身になったかのように演じあげていると大評判になった。実在の大物を演じているという点では全く互角の立ち位置なのが、クイーン伝説のボーカリストだったフレディ・マーキュリーを演じて主演男優賞候補となったラミ・マレックだ。彼の変貌度もハンパではなく、役者魂の熱さが感じられる。アカデミー賞候補になってからの『ボヘミアン・ラプソディ』にかけられたマーケティング費用はその露出度から察するにかなりの額になっているだろう。ただ、本作の監督ブライアン・シンガーのセクハラ問題などの悪評がどれだけラミの受賞に影を投げかけるかが懸念される。しかしながら作品部門の受賞はともかく、主演男優としてのラミの功績は監督の愚行には影響されないのではと筆者は踏んでいる。この前哨戦映画賞を見れば受賞者がわかる?先日発表されたSAGアワード(全米映画俳優組合賞)の結果は、アカデミー賞と非常に密接な関係にあると言われている。アカデミー賞の投票権を有するアカデミー会員の絶対数は俳優たちが占めているからである。主演女優賞においては7年連続でSAG主演女優部門の受賞者と一致しているし、主演男優賞においては過去15回中14回一致という的中率。今年のSAG主演男優賞受賞者はラミ・マレックだった。アカデミー賞でもラミが栄冠を手にすることが出来るだろうか。結果は2月24日(日本時間25日)に発表だ。(text:Akemi K. Tosto)(text:明美・トスト/Akemi Tosto)■関連作品:アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLCボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Foxグリーンブック 2019年3月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.バイス 2019年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.永遠の門ゴッホの見た未来 2019年、全国にて公開予定© Walk Home Productions LLC 2018
2019年02月22日アメリカ・ロサンゼルスで開催される世界最高峰の映画の祭典「第91回アカデミー賞授賞式」が、日本時間の2月25日(月)にWOWOWで生中継。昨年に引き続き、女優、モデル、歌手と幅広く活躍するすみれがレッドカーペット・レポーターに就任し、現地入りする。レディー・ガガのコメントは「絶対ゲットします!」「レポーターとして、もっとレベルアップしたいと思っています」と意気込みを語ってくれたすみれさん。昨年は初チャレンジながら、大女優のウーピー・ゴールドバーグへのインタビューに成功するなど、大きな結果を残したが、当の本人は「反省することばかり。事前に準備し過ぎてしまって、いざスターを目の前にすると、パッと頭が真っ白になってしまったことも」とふり返る。そして「レッドカーペットの上は戦場です!」とも。「現地には映画ファン、そして各国から来ているメディアがたくさんいて、一言で表せばカオス(笑)。お目当てのスターに取材をしたくても、担当のパブリシストさんに『あなたは、後で』って怒られてしまったり…。でも、そこで引き下がらず、こちらもアグレッシブに攻めていこうと思います。まずは、私自身がリラックスして、相手に対してオープンに接することができればいいですね」今年、いちばん取材したいのは『アリー/スター誕生』で主演女優賞候補にあがるレディー・ガガ。「絶対ゲットします!」と気合いが入る。日本映画『万引き家族』『未来のミライ』の受賞に期待!今年のアカデミー賞では、日本から是枝裕和監督の『万引き家族』が外国語映画部門、細田守監督の『未来のミライ』がアニメ長編映画部門にそれぞれノミネートされ、大きな話題に。すみれさんも「ファッションもそうですけど、いま、日本の文化が本当に海外で人気ですし、いままで以上に、日本映画に注目が集まるとうれしいです。日本映画ではありませんが、(候補にあがる)『犬ヶ島』も日本が舞台のアニメですもんね。すごいことだと思います」と日本勢の飛躍に期待を寄せる。すみれさんが最も注目しているのは、主演男優賞。今年は本命不在、例年以上のデッドヒートが繰り広げられており、特に目が離せない部門だ。20キロ増量し実在の米副大統領を演じたクリスチャン・ベイルについては「予告編で彼の姿を見たんですが、まったく誰だか分からなかった!」と目を白黒。ガガ主演の『アリー/スター誕生』がお気に入りだといい、当然、監督も務めたブラッドリー・クーパーは外せない。「ヴィゴ・モーテンセンは『ロード・オブ・ザ・リング』の頃から大ファン。今回、候補になった『グリーンブック』も難しい役どころを、彼なりにカッコ良く演じているし、日本でも大ヒットした『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックさんもすばらしかった…」その悩める気持ち、よーく分かります!女優として「一歩一歩頑張っていきたい」今回はレポーターとして、アカデミー賞のレッドカーペットに立つすみれさんだが、サム・ワーシントンと共演した『アメイジング・ジャーニー神の小屋より』でハリウッド映画デビューを飾るなど、自身も女優として活躍がめざましい。それでも「女優というお仕事は、本当に難しいです」と身を持って経験した苦労をしみじみと語る。「アメリカの大学で演技を学んでいましたし、小さい頃から歌やピアノ、それに歴史の勉強なども重ねてきました。ただ、俳優を目指す人たちは良くも悪くも“オラオラ”って感じでアグレッシブに頑張る人ばかり。ライバルが多すぎますからね(笑)。私自身は日本人ということで、差別を受けることもありました。もちろん、ショックでしたが、それくらい厳しい世界なんだなと。だからこそ、私も女優として経験を積み重ねて、一歩一歩頑張っていきたいです。いつかはレッドカーペットで、取材“される”側になりたいと思っています」。第91回アカデミー賞授賞式は2月25日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催。この模様は、同日8時30分~WOWOWプライムにて生中継(2か国語版・同時通訳)、21時~字幕版がWOWOWプライムにて放送される。(text: Ryo Uchida/photo:You Ishii)
2019年02月20日第91回アカデミー賞授賞式まで残すところあとわずかとなった。上限10作品まで選出が許されている作品部門賞の候補だが、今年は計8本。ズバリ、どの作品がオスカー像をモノにするか?日本でも大ヒット! 『ボヘミアン・ラプソディ』まずは、世界中で大ヒット御礼中の『ボヘミアン・ラプソディ』。伝説的ロックバンドの「クイーン」のボーカリストで、45歳のときにエイズでこの世を去ったフレディ・マーキュリーの激しくも切ない半生を描いたロック・エピック。アカデミー賞が興行収入に比例した結果であればオスカー像の行方を占うのは簡単だが、受賞への道のりには様々な障害物が横たわっているのがアカデミー賞レースだ。現在この人気作品は監督ブライアン・シンガーのセクハラ疑惑のせいで、監督の愚行とは全く無関係な映画自体が不公平な色眼鏡で見られている。スキャンダルに敏感なアカデミー賞なだけに、本作の作品賞は危ぶまれている。実話を基にした社会派の2作品役作りが話題に『バイス』クリスチャン・ベイルがチェイニー副大統領になりきった政治ドラマ『バイス』は、ゴールデングローブ賞をはじめ、軒並み主要カテゴリーでの映画賞を受賞し話題となっている。アカデミーが好きな文芸大作といったジャンルではないものの、出演者それぞれの演技は素晴らしく、作品賞も含めて何部門で受賞するか、授賞式当日の行方が楽しみ。冗談のような実話『ブラック・クランズマン』スパイク・リー監督作品『ブラック・クランズマン』は70年代始め、実際に行われた冗談のようなおとり捜査が舞台となる。米国で黒人人権問題が頂点に達していたころ、黒人の刑事が白人至上主義団体KKKの実態を探るためのおとり捜査を提案する。周囲の反対を押し切って、白人になりすましてKKKの責任者に電話をかけて入団を取り付けたかと思うと、現場潜入は相棒の白人刑事にまかせるという大胆すぎる潜入操作を開始する、というお話。映画の舞台から現在まで50年近くの時が経っているにもかかわらず、いまだに社会の根底にくすぶる人種差別問題は70年代以来あまり変わっていないことが見て取れる。もし本作が作品賞を受賞したら大変なニュースになるだろう。人気俳優×世界的歌姫で話題沸騰『アリー/ スター誕生』人気アクターのブラッドリー・クーパーが主演・監督でミュージック界の女王レディー・ガガが往年のクラシック映画リメイクに挑戦するということで公開前からかなりの話題をさらっていた『アリー/ スター誕生』。ブラッドリー演ずるロックスターのジャクソンが、ツアー途中に立ち寄ったバーで出会ったガガ演じるウエイトレスのアリー。その美貌のみならず類まれな彼女の歌唱力に惚れ込み、恋に落ちるとともに彼女を育成することになるが、2人の幸せは束の間。アリーがスターダムを駆け上っていくのに反比例するかのようにアルコールに溺れ自己破壊の道を辿るジャクソン。2人の行く手には悲しい結末が待っているわけだが、この悲恋の物語はこれまでにも2回映画化されている名作。巷ではガガとブラッドリーの歌曲賞受賞はほぼ確実とうわさされているが、リメイク作品である映画自体の作品賞受賞は果たしていかに?女の闘いを滑稽に描く『女王陛下のお気に入り』『女王陛下のお気に入り』の舞台となるのは1708年英国。アン女王の統治下にあったイギリスはフランスとの戦争に明け暮れていたが、宮廷はといえば女王の幼なじみから側近に成り上がったサラが政治を牛耳っていた。病気がちで世嗣ぎもいない女王は、政治にほとんど興味を失い、ゲームと贅沢に明け暮れていた。そんなある日、サラの従姉妹アビゲールが職を求めて訪ねてくる。ギャンブル中毒の父親のせいで貧乏の奈落に貶められていたアビゲールは、従姉妹のサラを差し置いてでも自分の地位奪回のチャンスを狙っていた。自分の地位に驕り高ぶっていたサラは、一瞬の隙を突かれてアビゲールに女王の寵愛を奪われる。醜い女の争いの行方には何があるのか?ドロドロとした女のバトルを滑稽に描いて注目を集めているが、主演アン女王を演じたオリヴィア・コールマンの怪演は特筆に値するものの、本作を作品として『ROMA/ローマ』や『グリーンブック』と比べた場合、特にノリに乗っている『ROMA/ローマ』を尻目にオスカー像を得られるかどうかが見ものだ。大本命はこの3作品!アメコミ映画初の快挙なるか『ブラックパンサー』そして、最終オスカー争いはこの3作品に焦点が集まると見ている。紹介するまでもない『ブラックパンサー』は、マーベルのスーパーヒーローもの。とはいえ、その中に現代の排他的な政治の様相や人種差別などをさりげなく盛り込んだストーリーはほかのアクションヒーローものとは一線を隔ている。過去には大人気の『スターウォーズ』や『ET』ですら作品賞を取れずアクションやSFに冷たいと言われ続けているアカデミーだ。もしも『ブラックパンサー』が作品賞を受賞したら、やっとアカデミーにも新時代が訪れたと言える大ニュースとなる。笑いと感動のロード・ムービー『グリーンブック』『グリーンブック』は、去年のアカデミー助演男優賞受賞者マハーシャラ・アリとヴィゴ・モーテンセン共演の人間ドラマ。昔あった『ドライビング・ミス・デイジー』のドライバーを白人にしてミス・デイジーを黒人ミュージシャンにした感じといえば見ていない方にも分かりやすいだろうか。筆者の周囲でこの映画を見て気に入らなかったという人は1人もいないことから考えて、これがアカデミーの投票にも当てはまればこの作品がオスカーを手にする事態も十分ありえる。各地の映画賞を席巻『ROMA/ローマ』だが今年いちばんの強豪は『ROMA/ローマ』だ。とにかく「旬」という言葉がピッタリの映画だ。トランプ政権になってから、不法入国・滞在などの問題から不当な扱いを受けているメキシコ。その国出身の監督アルフォンソ・キュアロンが自分の生い立ちをもとに、メイドの視点から描いたポエムのような映画で、主人公にはメキシコ原住民の新人女優を起用して白黒で撮影敢行という、アカデミー賞受賞のために作られたような“芸術”映画である。現在の風向きから言うと『ROMA/ローマ』が作品賞を受賞する公算が高い様相だが、本作は外国語映画賞候補にもなっていることから、作品賞でも受賞したら前代未聞の大ニュースになる。今年も最後まで目が離せないアカデミー賞となりそうだ。(text:Akemi K. Tosto)(text:明美・トスト/Akemi Tosto)■関連作品:ブラックパンサー 2018年3月1日より全国にて公開© Marvel Studios 2017 MARVEL-JAPAN.JP/blackpantherアリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLCボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox女王陛下のお気に入り 2019年2月15日より全国にて公開(C)2018 Twentieth Century Foxグリーンブック 2019年3月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.ブラック・クランズマン 2019年3月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C)2018 FOCUS FEATURES LLC, ALL RIGHTS RESERVED.バイス 2019年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.Netflixオリジナル映画「ROMA/ローマ」 2018年12月14日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング開始
2019年02月12日1978年1月にスタート、時代を彩る歌手が多く出演し、最高視聴率41.9%を記録した音楽番組『ザ・ベストテン』がライブとして復活する『ザ・ベストテンライブ2019』。4月から5月にかけて全国3都市で開催される同公演の追加ゲストとして、東京公演に鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)、大阪公演にバブリーダンスで話題になったアカネキカク(登美丘高校ダンス部OG)の出演が決定した。【チケット情報はこちら】今月発売になるドラマ主題歌の新曲『ガガガガガガガ』が話題のゴールデンボンバー、ボーカルの鬼龍院翔。ライブでは大ヒット曲『女々しくて』以外にもザ・ベストテン当時にヒットした曲も歌唱予定。アカネキカク(登美丘高校ダンス部OG)は荻野目洋子の『ダンシングヒーロー』で踊るバブリーダンスが日本中を沸かせた2017年組が出演する。2組はベストテン名物スポットライトとして登場する。また、新たに今回大阪公演の司会にMBSアナウンサー福島暢啓の出演が決定。MBSきっての歌謡曲に精通しているアナウンサー。出演する水谷千重子ともレギュラーで共演しており、なお一層盛り上がるステージになりそうだ。チケットの一般発売に先駆けて、ぴあではWEB抽選先行プレリザーブを実施中。受付は2月13日(水)午前11時まで。■ザ・ベストテンライブ2019【大阪公演】日時:4月5日(金)開場18:15/開演19:00会場:オリックス劇場(大阪府)ゲスト(五十音順):杉山清貴 / 中村あゆみ / 三浦祐太朗 / 水谷千重子 / アカネキカク(登美丘高校ダンス部OG)司会:友近 / 福島暢啓(MBSアナウンサー)【愛知公演】日時:5月24日(金)18:15開場/19:00開演会場:愛知県芸術劇場大ホール(愛知県)ゲスト(五十音順):稲垣潤一・世良公則・水谷千重子ほか司会:友近・石井亮次(CBCアナウンサー)【東京公演】5月26日(日)開場16:15/開演17:00会場:中野サンプラザホール(東京都)ゲスト(五十音順):鬼龍院翔(ゴールデンボンバー) / 島津亜矢 / 世良公則 / 中村あゆみ / 水谷千重子司会:友近 / TBSアナウンサー全席指定:7,800円(税込)2月16日(土)午前10時よりチケットぴあにて一般発売。
2019年02月08日映画『グリーンブック』が、2019年3月1日(金)より全国の劇場で公開される。ヴィゴ・モーテンセン×マハーシャラ・アリ、実話に基づくヒューマンドラマ『ジム・キャリーはMr.ダマー』『愛しのローズマリー』『メリーに首ったけ』など、数々のコメディ映画で知られるファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリー監督が手掛ける本作は、『はじまりへの旅』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたヴィゴ・モーテンセンと、『ムーンライト』でアカデミー賞最優秀助演男優賞に輝いたマハーシャラ・アリの2人を主演に迎えて贈る、実話に基づいた物語。天才黒人ピアニストと粗野で無教養のイタリア系ドライバー、対照的な2人の旅路を描く黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに旅に出たのは、黒人差別が残る南部でのコンサートツアーを計画する天才黒人ジャズピアニストのドン・シャーリーと、彼がツアーのために雇った粗野で無教養のイタリア系ドライバーのトニー・リップ。何もかも正反対で異なる世界に住む2人の“壮大なズレ”に笑い、やがて知るツアーの本当の目的に胸が熱くなるヒューマンドラマだ。「グリーンブック」とは?タイトルにも据えられている「グリーンブック」とは、1936年から1966年までに毎年出版されていた、黒人を受け入れてくれるビジネスやサービス機関のリストが記載された旅行ガイドブックのこと。ニューヨーク出身のアフリカ系アメリカ人で郵便配達員をしていたヴィクター・ヒューゴー・グリーンが作成したもので、当時車で移動する黒人たちにとって欠かせないツールになっていたという。第91回アカデミー作品賞を受賞第91回アカデミー賞では、作品賞、脚本賞(ニック・バレロンガ、ブライアン・カーリー、ピーター・ファレリー)、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)を受賞。惜しくも受賞は逃したが、主演男優賞(ヴィゴ・モーテンセン)、、編集賞(パトリック・J・ドン・ヴィト)もノミネートされていた。計5部門にノミネートされ、3部門で受賞した。ゴールデン・グローブなど数々の賞を受賞『グリーンブック』はアカデミー賞以外にも数々の賞を受賞。2018年のトロント国際映画祭では、2015年『ルーム』、2016年『ラ・ラ・ランド』、2017年『スリー・ビルボード』に続き、最高賞となる観客賞を受賞。第76回ゴールデン・グローブ賞では、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞の全5部門にノミネートされ、ミュージカル・コメディ部門の作品賞、脚本賞、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)の3冠を獲得した。また、第30回全米製作者組合賞(PGA)では、作品賞を受賞している。あらすじ時は1962年。ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は腕っぷしはもちろんハッタリも得意で、ガサツで無学だが、家族や周囲から愛されていた。ある日、トニーは「神の域の技巧」を持ち、ケネディ大統領のためにホワイトハウスで演奏したこともある天才ピアニスト、ドン・シャーリー(マハーシャラ・あり)のコンサートツアーの運転手として雇われる。まだまだ人種差別が根強く残る時代になぜか、黒人にとって制約と危険の多い南部を目指すシャーリー。粗野で無教養なイタリア系用心棒と、インテリな天才黒人ピアニストという何もかも正反対な二人が、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、ツアーへと旅立った――。【作品情報】映画『グリーンブック』公開日:2019年3月1日(金)監督:ピーター・ファレリー『メリーに首ったけ』『愛しのローズマリー』出演:ヴィゴ・モーテンセン『イースタン・プロミス』、マハーシャラ・アリ『ムーンライト』、リンダ・カーデリーニ『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』原題:『GREEN BOOK』© 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.
2019年01月25日1978年1月にスタート、時代を彩る歌手が多く出演し、最高視聴率は41.9%を記録した音楽番組『ザ・ベストテン』が今年、ライブとして復活。4月から5月にかけて、東京・大阪・愛知の3会場で行われる。【チケット情報はこちら】当時ベストテンに出演したアーティストはもちろん、旬のアーティストもベストテン名物のスポットライトとして登場。ミラーゲートなど当時のセットも再現し、2019年新しいライブショーが誕生する。大阪会場には今年、杉山清貴&オメガトライブで全国ツアー開催中の杉山清貴や、翼の折れたエンジェルで10週連続チャートインを果たした中村あゆみ、伝説の歌手山口百恵を母に持つ三浦祐太朗が出演。愛知会場には『銃爪』で年間ベストテン1位を獲得している世良公則、秋元康作詞の「ドラマティック・レイン」でベストテン入りした稲垣潤一。東京会場は世良公則、中村あゆみのほかに、スポットライトとして昨年の紅白歌合戦で歌唱した中島みゆきの『時代』が大きな話題となった島津亜矢。そして全会場に芸能生活50周年、自身が開催するライブは即完売が相次ぎ、今年明治座で初座長公演に挑む水谷千重子が出演。また、今後追加ゲストの発表も予定されており、各会場バラエティーに飛んだアーティスト達が集まってザ・ベストテンに花を添える。MCを担当するのは芸人界一のエンターテイナー友近と各局の人気アナウンサー達。アーティスト達とのトークも見どころ。一般発売に先駆けて、現在チケットぴあでは最速先行予約を実施中。受付は2月4日(月)午後11時59分まで。■ザ・ベストテンライブ2019【大阪公演】日時:4月5日(金)開場18:15/開演19:00会場:オリックス劇場(大阪府)ゲスト(五十音順):杉山清貴 / 中村あゆみ / 三浦祐太朗 / 水谷千重子ほか司会:友近【愛知公演】日時:5月24日(金)開場18:15/開演19:00会場:愛知県芸術劇場大ホール(愛知県)ゲスト(五十音順):稲垣潤一 / 世良公則 / 水谷千重子ほか司会:友近・石井亮次(CBCアナウンサー)【東京公演】5月26日(日)開場16:15/開演17:00会場:中野サンプラザホール(東京都)ゲスト(五十音順):島津亜矢 / 世良公則 / 中村あゆみ / 水谷千重子ほか司会:友近全席指定:7,800円(税込)2月16日(土)午前10時よりチケットぴあにて一般発売。
2019年01月23日