『プーシキン美術館展―旅するフランス風景画』とは?【女子的アートナビ】vol. 108この展覧会では、ロシアを代表する美術館のひとつ、プーシキン美術館のコレクションから選び抜かれたフランスの風景画65点を紹介。モネやセザンヌ、ルソー、さらに美術史に名を遺すクロード・ロランなど17世紀から20世紀までの傑作が勢ぞろい。神話の物語や美しいパリの街並みなどの名画を見ながらフランスを旅するように楽しむことができます。スペシャルサポーターは水谷豊さん!同展のスペシャルサポーターは、俳優の水谷豊さん。音声ガイドのナビゲーターも担当された水谷さんがプレス内覧会に出席され、展覧会の見どころなどを語りました。まず、展覧会を見ての感想を問われると、「今回はテーマがフランス風景画ということで、どの絵も本当にすばらしく絵の中に引き込まれていくようで、旅しているような気分を味わえました」と回答。続いて、2つの作品についてコメントされました。クロード・モネの初来日作品《草上の昼食》、実物はいかがでしたか?水谷さん写真で見るのとは全然違いましたね。学芸員の方から知識を教えていただき絵の見方も変わったのですが、これがモネの青春時代の作品ということで、若い時から才能が花開いていたことがわかります。すばらしいです。《草上の昼食》は画家が26歳のときに描いた作品。学芸員の大橋さんのお話では、当時モネはまだたくさんのモデルを雇うことができなかったので、恋人のカミーユにいろいろな服を着せてポーズをとってもらい、いくつかスケッチを描いてから組み合わせて作品を制作したとのこと。この絵に登場する女性はすべてカミーユではないかと考えられているそうです。特にお気に入りの作品は?水谷さんいろいろありましたが、おもしろかったのはアンリ・ルソーの《馬を襲うジャガー》です。ルソーはパリにいて、植物園で熱帯植物を観察しながらジャングルに思いをはせてこの絵を描いたのですが、想像でここまで描けるのかというほどすばらしい作品です。われわれも(俳優というのは)妄想するのが仕事ですが(笑)、不思議なオーラがある作品です。ルソーは税関職員として働きながら絵を描いていた日曜画家。専門的な美術教育を受けていない彼の作品は批判されることもありましたが、ピカソやアポリネールなどからは高く評価されていました。特に南国のジャングルを描いた絵を多く残しています。最後に、水谷さんからメッセージ水谷さん名作と呼ぶのにふさわしい、たくさんの作品が東京都美術館にそろいました。訪れた人を世界の旅に連れて行ってくれる作品が集まっていると思います。僕は旅の案内人として関わらせていただき光栄です。たくさんの人にこの感動を味わっていただきたいです。ちなみに、水谷さんがナビゲーターとして出演されている音声ガイドも聞いてみたのですが、作品の背景や画家についての説明などもわかりやすく、展覧会の感動がより深くなる内容でした。そして、『相棒』ファンが喜ぶあの名セリフも入っています。ガイドは最後の最後までぜひ聞いてみてください。また、会場には作品と一緒にパリの地図なども掛けられ、どのあたりを描いた絵なのかがわかるようになっています。パリを訪れたことがある人はもちろん、行ったことがなくてもイメージすることができ、作品鑑賞がより楽しくなりますよ。フランスを旅する気分を味わえる展覧会は7月8日まで。Information会期:~7月8日(日)休室日:月曜日時間:9:30~17:30※金曜日は20時まで※入室は閉室の30分前まで会場:東京都美術館料金:一般 1600円/大学生・専門学校生1300円/高校生800円/中学生以下無料公式サイト:上野の東京都美術館で開催中の『プーシキン美術館展』に行ってきました。フランス風景画の名作が集まるこの展覧会では、俳優の水谷豊さんが音声ガイドを担当。プレス内覧会にも出席され、見どころを語ってくれました。
2018年04月28日4月28日29日30日、東京文化会館で「上野の森バレエホリデイ」が開催される。 敷居が高いイメージのバレエを身近に感じてもらうため、バレエにまつわる様々な企画が催される本イベント。 15を超える親子で楽しめる企画(有料、要予約の企画もあり)があるので、朝から夕方まで1日上野で楽しめるのが魅力。 記者おすすめの企画は、野外の特設会場でプロのダンサーの舞を目の前で観られる「ダンス&クリエーション」、バレリーナ達の最先端ファッションが観賞できるファッションショー「バレエ・ウェアコレクション2018」、バレエをキーワードに、小物やウェアのお店が出店する「バレエマルシェ」、そして、初の試みである「バレエホリデイ プロジェクションマッピング」(28日夜のみ予定)。 東京文化会館の向いにある国立西洋美術館の壁に映し出されるのは、同館所蔵のエドガー・ドガの絵画から飛び出した踊り子が舞うチャイコフスキー3大バレエ。 夕刻の闇に、美しい音楽と共に現れる幻想的なアートの世界は圧巻。短編なので、飽き易い子供とも一緒に観賞できそうだ。 子供も大人も楽しく芸術を体感できる「上野の森バレエホリデイ」。今日からスタートです!
2018年04月28日六本木ヒルズ・森美術館15周年記念展「カタストロフと美術のちから展」が2018年10月6日(土)から2019年1月20日(日)まで開催される。これまで森美術館は、2003年の開館記念展で“幸福”をテーマにした「ハピネス」展、10周年を迎えた2013年の“愛”に注目した「LOVE展」といった具合に、節目となる年において全人類にとって普遍的なテーマを掲げ、展覧会を開催してきた。そして15周年を記念して開催する今回は、あえて“カタストロフ”つまりは大惨事をテーマとし、今日の国際社会における美術の役割を問う。現代美術のスーパースターから注目の若手作家まで、社会の変革を目指す美術作品を紹介一般的に、アーティストが社会に介入し、彼らの作品や活動を通して社会に変革をもたらそうとすることを「ソーシャリー・エンゲイジド・アート」と呼び、近年日本でも注目を集めている。本展では、現代美術が秘めている「社会をよりよくする可能性」に着目。宮島達男やオノ・ヨーコによる鑑賞者参加型の作品をはじめとする社会的メッセージが込められた美術作品を多数紹介し、美術と社会のつながりを考察していく。そのほか参加アーティストも多彩な顔触れだ。現代美術界で最も権威ある祭典「ヴェネチア・ビエンナーレ」や「ドクメンタ」への参加経験をもつトーマス・ヒルシュホーン、アイザック・ジュリアン、畠山直哉、宮本隆司といったベテラン作家、ストリート・アート界のスターであるスウーン、注目若手勢として加藤翼や平川恒太ら国内外を問わず幅広いジャンルの作家が集う。また日本初公開となる作家としてヒワ・Kやヘルムット・スタラーツも参加する。風化させぬよう、あの大惨事について考える――問題が山積の現代社会における美術の役割を問う中、最も大きな出来事として、2011年に発生した東日本大震災を取り上げる。日本社会だけでなく日本の現代美術界にも大きな影響を与えた東日本大震災は、今でも復興が思うように進まないなど多くの問題を抱えている一方、私たちの震災体験や記憶は風化しつつある。今回は、この議論を再燃させるべく、震災を契機に制作されたChim↑Pom、トーマス・デマンド、池田学など約10作家の作品も紹介する。開催概要カタストロフと美術のちから展会期:2018年10月6日(土)~2019年1月20日(日)場所:森美術館住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー開館時間:10:00~22:00 火 10:00~17:00※いずれも閉館時間の30分前まで。会期中無休。入館料:一般 1,800円、学生(高校・大学生) 1,200円、子供(4歳~中学生) 600円、シニア(65歳以上) 1,500円※本展のチケットで展望台 東京シティビューにも入館可(スカイデッキを除く)【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2018年04月21日「ルーベンス展ーバロックの誕生」が、2018年10月16日(火)から2019年1月20日(日)まで上野・国立西洋美術館にて開催される。「ルーベンス展ーバロックの誕生」は、バロック様式が栄えた17世紀ヨーロッパを代表する画家、ペーテル・パウル・ルーベンスの作品を展示する。また本展は、彼の作品に大きな影響を与えたといわれる"イタリア美術"との関わり合いにもフォーカス。古代彫刻や16世紀のイタリアの芸術家の作品、そして同時代以降のイタリア・バロックの芸術家たちの作品が併せて展示され、ルーベンスがイタリアのバロック美術から何を学んだのか、また、その後のイタリア美術界にどのような影響を与えたのかを、作品を通して感じることができるのだ。ルーベンス晩年の裸婦表現に大きな影響を与えたティツアーノ作品の模写である《毛皮をまとった婦人像》をはじめ、愛娘を描いた肖像画《クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像》や、多くの描き直しが見られ構成に注力したであろう《パエトンの墜落》など数多くの作品が来日。作品は「1章 ルーベンスによる古代美術とイタリア美術の学習」から「7章 神話の叙述」までの全7章構成で展示される。イタリア芸術家の作品とともにジャンルごとの細分化をすることで、ルーベンス作品のルーツから表現の幅広さ、宗教画などテーマ性の強い作品においての彼の考え方などを分かりやすく紹介している。さらに、日本ではアニメ『フランダースの犬』で一躍有名となった聖母大聖堂の《キリスト昇架》、《キリスト降臨》、《聖母被昇天》を4Kカメラで撮影し、原寸大に近い大きさで展示。国立西洋美術館内ロビーにてネロとパトラッシュが最期に見た景色を完全再現する。【詳細】「ルーベンス展ーバロックの誕生」開催期間:2018年10月16日(火)~2019年1月20日(日)開催場所:国立西洋美術館住所:東京都台東区上野公園7-7開館時間:9:30〜17:30(金曜、土曜日は20:00まで。ただし11/17は17:30まで)※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日(ただし12/24、1/14は開館)、12/28~1/1、1/15チケット:当日券 一般 1,600円(1,400円)/大学生 1,200円(1,000円)/高校生 800円(600円)※()内は団体料金(20名以上)※中学生以下無料※心身に障害のある人とその付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳を提示)【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2018年04月15日上野風月堂から期間限定「ゴーフレーシュ 抹茶」が登場。2018年4月15日(日)から、上野風月堂本店にて販売される。「ゴーフレーシュ」は、生ゴーフルの様なもちっとした食感の生地にクリームを挟んだ、上野風月堂本店限定のスイーツ。店舗のオープンキッチンで、職人が1枚1枚生地を焼き上げ、濃厚なクリームをサンドした"できたて"が提供される。新しく限定発売される「ゴーフレーシュ 抹茶」には、京都の宇治抹茶を使用。ホワイトチョコレートに生クリームと抹茶パウダーを混ぜたなめらかな口当たりのガナッシュを、抹茶を練り込んだもちもちの生地でサンドした。宇治抹茶の芳醇な香りとほろ苦い風味を贅沢に楽しむことができる。【詳細】上野風月堂「ゴーフレーシュ 抹茶」300円(税込)発売日:2018年4月15日(日)販売場所:上野風月堂本店住所:東京都台東区上野1-20-10TEL:03-3831-3106
2018年04月15日フランスの風景画のコレクションが一堂に来日17世紀から20世紀の風景画が来日します。神話の物語や古代への憧憬、あるいは身近な自然や大都市パリの喧騒、果ては想像の世界に至るまで、描かれた時代と場所を軸にフランス近代風景画の流れをご紹介します。様々な情景を舞台にした風景画は、その土地のにおいや太陽の煌めき、風にそよぐ木々や街のさざめきをも感じさせてくれます。クロード・モネ《草上の昼食》1866年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.なかでも、注目は初来日となるモネの『草上の昼食』。同時代の人物たちとみずみずしい自然の風景が見事に調和しています。印象派の誕生前夜、26歳となる若きモネの魅力溢れる作品です。ほかにもロラン、ブーシェ、コロー、ルノワール、セザンヌ、ゴーガン、ルソーらの作品が集います。初夏の上野で、巨匠たちが愛した光と色彩が躍る美しい風景を巡る「旅」を体感できます。展示構成第1部「風景画の展開クロード・ロランからバルビゾン派まで」1章近代風景画の源流/2章自然への賛美第2部「印象は以後の風景画」3章大都市パリの風景/4章パリ近郊--身近な自然へのまなざし5章南へ—新たな光と風景/6章海を渡って/想像の世界宗教画の背景として描かれていた風景でしたが、17世紀のオランダにおいて「風景画」として独立したカテゴリーになります。フランスの画家たちも次第に関心をしめし、イタリアで目にした古代の移籍や旅先の風景を描くようになります。19世紀に入ると、身近な自然を愛したバルビゾン派の画家たちが人気になります。そして19世紀半ばからは「パリ大改造」が行われ、街並みが大きく変わりました。印象派の画家たちは生まれ語ったパリを歩き、都市の情景を数多く描きます。さらに鉄道網の発達にともない、郊外や南仏の風景を描き、さらには海を渡って、想像の世界へと広がりました。『庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰』ムーラン・ド・ラ・ギャレットはパリのモンマルトルにあったダンスホール。喧騒から少し離れた木陰で楽し気に語らう男女5人が描かれています。後ろ姿の女性はルノワールのお気に入りのモデル・ニ二。その後ろから顔をのぞかせているのは画家のモネです。ピエール=オーギュスト・ルノワール《庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰》1876年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.『サント・ヴィクトワール山、レ・ローヴからの眺め』エクス・アン・プロヴァンスの近くにあったセザンヌの家の近くから見ることができた。この山はセザンヌが主題にしたモチーフのひとつで、30点以上の油絵と多数の水彩画にしています。ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山、レ・ローヴからの眺め》1905-06年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.『マタモエ、孔雀のいる風景』1891年、ゴーガンはタヒチ島へ赴きます。タヒチ語のマタモエの意味は議論されてきましたが、ゴーガンはフランス語では「死」というタイトルをつけました。文明化されたヨーロッパ人としての自身の死を示していたと考えられています。ポール・ゴーガン《マタモエ、孔雀のいる風景》1892年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.『馬を襲うジャガー』アンリ・ルソーの作品は熱帯のジャングルを舞台にしたものが多数あるが、実際に南国に行ったことはなく、パリの植物園でスケッチしたさまざまな植物を組み合わせて、幻想的な風景を作りあげました。アンリ・ルソー《馬を襲うジャガー》1910年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.展覧会概要会期:2018年4月14日(土)~7月8日(日)会場:東京都美術館企画展示室(東京・上野公園)休室日:月曜日※ただし、4月30(月)は開室開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)夜間開室:金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、朝日新聞社、テレビ朝日、BS朝日、プーシキン美術館、ロシア連邦文化省お問い合わせ先:TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)大阪会場会場:国立国際美術館(大阪・中之島)会期:2018年7月21日(土)~10月14日(日)主催:国立国際美術館、朝日新聞社、BS朝日、プーシキン美術館、ロシア連邦文化省
2018年04月12日松坂屋上野店開業250周年記念フェアが2018年3月28日(水)より開催される。250周年記念"大人のお子様ランチ"「お子様ランチ」発祥の店とされる松坂屋上野店では、デパートのレストランでお子様ランチを楽しんだあのワクワク感をもう一度味わいたい大人たちのために、特別に"大人のお子様ランチ"を用意。プレートには、今も昔も変わらずに愛され続ける洋食の定番メニューがゴージャスに盛り付けられた。大人だけでなく、子供にも「250周年記念お子様ランチ」を提供。こちらは子供に人気のオムライス、ハンバーグ、スパゲティーに加え、デザートにはプリン、おもちゃのおまけがついたスペシャルバージョンだ。昇降機ガール復活松坂屋上野店で誕生した、日本で初めてのエレベーターガール「昇降機ガール」が4月7日(土)、8日(日)の2日間限定で復活。当時着用していた制服を再現した衣装で、目的の階まで案内してくれる。上野公園を和装で歩くツアーを実施桜が咲く上野恩賜公園を和装で歩きながら、江戸について学ぶことができる「上野を和装で学ぶツアー」が開催。イベントは、江戸に詳しすぎるタレント「お江戸ル」こと堀口茉純によるガイドと、東叡山寛永寺の長臈・浦井正明による特別講演の二部構成。また、着物はレンタル、着付け共に無料で行うことが出来る。浮世絵を描いた純金の大判・小判を発売歌川広重の名所江戸百景「下谷広小路」をモチーフにした純金製の大判・小判が登場。ここでしか手に入れることが出来ない特別な一枚だ。シャンシャンのクリアファイルプレゼントもまた、3月28日(水)から4月10日(火)の期間中、松坂屋上野店とパルコヤの両館でそれぞれ1レシート税込1,000円以上の買い物をすると、オリジナルのシャンシャンクリアファイルをプレゼント。無くなり次第終了となるので、気になる人は早めに足を運んでみて。【詳細】松坂屋上野店250周年記念フェア開催期間:2018年3月28日(水)~4月10日(火)開催場所:松坂屋上野店住所:東京都台東区上野3丁目29番5号■250周年記念お子様ランチ提供期間:2018年5月31日(木)まで提供店舗:松坂屋上野店本館7階 お好みダイニング カトレヤ価格:250周年記念お子様ランチ 880円、大人のお子様ランチ(各日限定10) 2,100円■昇降機ガール復活!開催日:2018年4月7日(土)、8日(日)開催時間:各日11~17時■上野を和装で学ぶツアー開催日:2018年4月7日(土)・8日(日)開催時間:各日13:40~15:40募集人員:抽選で各日50名料金:無料3月24日(土)18時までホームページにて申し込み受付。■浮世絵純金大判・小判価格:大判(100g) 1,000,000円、小判(25g) 270,000円■シャンシャンクリアファイルプレゼント開催期間:2018年4月10日(火)まで配布場所:松坂屋上野店本館1階案内所、パルコヤ 3階連絡通路前
2018年03月23日上野にある子連れのお出かけスポットといえば、上野動物園ですよね!しかし、上野公園内には他にも子どもと一緒に楽しめるスポットがたくさんあるんです。今回は、子どもだけではなく大人も一緒に楽しめる、少しアカデミックな雰囲気のおすすめスポットをご紹介します!上野・御徒町おすすめスポット1/国立科学博物館スタート地点はJR上野駅の「公園口」から!公園口を出たら、東京文化会館を左手に見ながら上野公園内へ。一つ目の角を右に曲がると、現れるのは、最初のおすすめスポット、「国立科学博物館」です。常設展の入口はこちらです。スロープやエレベーターもあり、ベビーカーでも安心して入館することができます。入館料は大人が620円。65歳以上の方と18歳未満の方は、証明書を提示すれば無料で入館できます。内部はとても広く、地球館と日本館の二つに分かれていて、レストランもあります。さらに、当日なら再入場も可能。1日過ごすことができます。特に、動物のはく製は毛並みもよく、まるで生きているみたいに感じます。こんなに素晴らしい展示を安価で観られるのは、国立の博物館ならではですよね。「博物館を楽しめる年齢は、小学生以上かな?」と思っていたのですが、よちよち歩きの小さな子供たちも、みんな楽しそうに過ごしていました!そして、子連れの国立科学博物館で外してはいけないのが、こちら!「親と子のたんけんひろばコンパス」です。コンパスは、4歳から6歳の子どもと保護者を対象にした、遊んで学べる展示室。実際に触れる展示を使って、遊びながら知的好奇心を養うことができます。大人気の「コンパス」。入場するには、当日の朝から配布される入室整理券が必要です。この日は平日の昼過ぎでしたが、すでに配布は終了していました。「コンパス」前にはコインローカーやベビーカー置き場が設置されていて、荷物を預けて身軽に遊ぶことができます。<国立科学博物館>東京都台東区上野公園7-20国立科学博物館を後にし、次のおすすめスポットはこちらです。上野・御徒町おすすめスポット2/国際子ども図書館科学博物館を出て歩くこと数百メートル。黒田記念館の隣にある、「国際子ども図書館」です。「レンガ棟」1階には、児童書を9,000冊もそろえた「子どものへや」があります。光がまんべんなく入るように明るく設計された部屋の中には、靴を脱いで本を読むことができるスペースも。もちろん、おむつ替え用の部屋や軽食を取れるベンチもあり、小さな子供と一緒でも安心して利用できるように配慮されています。<国際子ども図書館>東京都台東区上野公園12-49上野・御徒町おすすめスポット3/BURGER&PUBシュッシュポポン次はJR山手線に乗って一駅、「御徒町」へ。訪れたのは、御徒町駅から徒歩1分、「吉池本店ビル」8階にある、「BURGER&PUBシュッシュポポン」。こちらのお店は、店内を走り回る「Nゲージ」を見ながら食事を取ることができる「鉄道カフェ」なんです。このように、席の真横や目の前を電車が通り過ぎて行きます!席には広めの4人掛けのソファ席とカウンター席があり、どの席に座っても電車を目の前で見られる造りになっています(※窓の向こうには御徒町駅があり、下を覗くと本物の電車を見ることもできます)。平日の昼過ぎに訪問すると待たずに入店でき、しかも好きな席を選ぶことができました!もし時間に余裕があるならランチタイムを外して行くと、好きな電車を見ながらゆっくりできると思います。キッズメニューも、子供心を刺激する新幹線プレートで提供されます。大人のランチメニューはこんな感じ。平日のランチはドリンク付きで1,000円です。今回はプレミアムチーズバーガーランチを頼みました。注文時には焼き加減も聞いてくれます。ただの鉄道カフェかと思っていたら、本格派のハンバーガーが出てきてびっくり!味もパティが肉厚ジューシーで、とっても美味しかったです。店内の半分はファミリー層で、少しざわついた感じなのもまた子連れには過ごしやすく嬉しいですよね。親子でゆっくり食事を楽しむにはおすすめのお店ですね。<BURGER&PUBシュッシュポポン>東京都台東区上野3-27-12吉池本店ビル8階いかがでしたか?今回は、上野・御徒町スポットをご紹介しました。上野動物園や上野公園の王道スポットもいいですが、たまにはこんな遊び方もいいですよね。上野には親子で楽しめる場所がいっぱいあります。今度の週末は、ぜひ上野にお出かけしてみてはいかがですか?
2018年03月13日上野動物園の人気者シャンシャン(香香)、初の本格撮りおろし写真集『こんにちは! シャンシャン』が2018年2月23日(金)に発売される。上野動物園で29年ぶりに一般公開された赤ちゃんパンダ・シャンシャン。2017年12月の一般公開では、抽選制で観覧者を募り、応募倍率が最大約140倍という圧倒的ブームを巻き起こした。その後、2月になってからは整理券配布による先着順にて公開。今もなおその人気は変わらない。『こんにちは! シャンシャン』では、誕生から2000日以上上野動物園に通い続ける、上野パンダウォッチャーの高氏貴博が撮影した写真を収録。一般公開でシャンシャンを見ることができなかった人には待望の写真集だ。ピンクがかったフワフワの毛並み、そしてお母さんのシンシンに甘える様子など、今しか見ることができない貴重な瞬間をおさめている。なお、新米パパ&ママの写真や中国のパンダ研究施設で誕生した赤ちゃんパンダの写真、『図解なんかへん な生きもの』の著者・ぬまがさワタリの描きおろしイラストなども収録されている。【詳細】書籍『こんにちは! シャンシャン』定価:本体1280円+税発売日:2018年2月23日判型:A5判ページ数 : 127P
2018年02月26日上野風月堂より、銀座木村屋總本店との初のコラボレーション商品「あんぱんプティゴーフル」が登場。2018年2月19日(月)から、上野風月堂本店及び全国の百貨店・量販店にて発売される。今回登場する「あんぱんプティゴーフル」は、上野風月堂と銀座木村屋總本店が、新たな東京土産を誕生させるべく、両社の伝統と技術を融合させた商品。上野風月堂伝統の“はさみ焼き”技法で焼きあげた丸いウエハースの間に、銀座木村屋總本店の代表商品「酒種 桜(桜あんぱん)」をイメージしたクリームをサンド。クリームに、餡子パウダーや酒かす、塩漬けにした桜のパウダーを加え、「酒種 桜」の独特な甘さや風味をプティゴーフルで表現した。1枚ずつ個包装のため、持ち運びやお土産としても便利な新しい東京土産だ。【詳細】あんぱんプティゴーフル発売日:2018年2月19日(月)価格:10袋入 594円(税込)/20袋入 1,080円(税込)発売場所:上野風月堂本店、全国百貨店、量販店※店舗によっては、商品の取扱いがない場合あり。※商品の発売時期は、店舗により異なる【問い合わせ先】株式会社 上野風月堂TEL:0120-336-758
2018年02月17日展覧会「ミケランジェロと理想の身体」が、2018年6月19日(火)から9月24日(月・休)まで、東京・上野の国立西洋美術館にて開催される。ミケランジェロをはじめ、ルネサンスと古代ギリシャ・ローマの芸術作品約50点集結ミケランジェロ・ブオナローティは、彫刻、絵画、建築の各分野で名をなし“神のごとき”と称されたイタリア・ルネサンスの芸術家だ。多彩な分野にわたるミケランジェロ作品の中でも注目したいのは、ミケランジェロ芸術の神髄である彫刻。「ミケランジェロと理想の身体」では、世界に約40点しか現存しないミケランジェロの大理石彫刻のうち、傑作《ダヴィデ=アポロ》が日本初公開となる。その他、ルネサンスと古代ギリシャ・ローマの大理石およびブロンズ彫刻、壁画、油彩、素描、陶器など、日本初公開を含む作品約50点が集結する。様々な切り口から男性美の表現を捉えるとともに、ミケランジェロに影響を与えた古代作品、そしてミケランジェロから影響を受けたルネサンスの作品を紹介。古代とルネサンス期における理想の身体美の表現に迫る。日本初公開 《ダヴィデ=アポロ》日本初公開となる《ダヴィデ=アポロ》は、そのモチーフが聖書の英雄ダヴィデか、ギリシャの神アポロか解釈の分かれる彫刻作品。両者とも必殺技を飛び道具としているが、作品の飛び道具の正体は明かされないままとなっている。《ダヴィデ=アポロ》に見られる身体の重心を片側にかけた体勢の「コントラポスト」は、古代ギリシャ彫刻の古典的なポーズ。しかし、重心と動きを対角線上に表現する古代の規範とは逆に、重心を置く足、動きのある腕はどちらとも左側となっている。大きく振り上げた左腕によって上半身がねじれ、前に右足を突き出して身体全体で螺旋を描く。頭から足元にかけての緩やかなS字カーブのような造形が、しなやかな美しさを表している。制作途中でミケランジェロがフィレンツェを離れ、あとに残された《ダヴィデ=アポロ》。表面に残された無数のノミ跡が、ミケランジェロの彫刻技法の秘密を物語る。「どんな石の塊も内部に彫像を秘めている。それを発見するのが彫刻家の仕事だ」と語ったミケランジェロにとって、彫られるべき内部の像は、すでに彫り出されていたのかもしれない。未完なのか、実は既に完成しているのかも、謎のままだ。詳細ミケランジェロと理想の身体会期:2018年6月19日(火)~9月24日(月・休)会場:国立西洋美術館(東京・上野公園)住所:東京都台東区上野公園7-7休館日:月曜日、7月17日(火)ただし、7月16日(月・祝)、8月13日(月)、9月17日(月・祝)、9月24日(月・休)は開館時間:9:30~17:30(金、土曜日は21:00まで)※入館は閉館の30分前まで観覧料:一般 1,600(1,400)円、大学生 1,200(1,000)円、高校生 800(600)円、中学生以下無料※()内は前売りおよび20名以上の団体料金※前売券は2018年3月21日(水・祝)から6月18日(月)まで、展覧会公式サイト、主要プレイガイドにて販売(手数料が発生する場合あり)。国立西洋美術館では、開館日のみ、2018年6月17日(日)まで販売※心身障害者および付添者1名は無料(入館時に障害者手帳を提示)
2018年02月17日世界各地の美術館から作品を集結企画展「ルドン―秘密の花園」を開催中の「三菱一号館美術館」(東京都千代田区)内にあるミュージアムショップ「Store 1894」では、会期中ヨーロッパで見つけたこだわりのチョコレートを販売しています。2018年2月8日(木曜日)にスタートした「ルドン―秘密の花園」は、幻想的な内面世界に目を向けた特異な画業で現在も世界中の人の心を魅了するオディロン・ルドンの作品およそ90点を展示する企画展。ルドンが描いた花や植物に焦点を当てた前例のない展覧会となっており、オルセー美術館やニューヨーク近代美術館といった世界各地の美術館に収蔵されている作品を鑑賞できます。ショップのみの利用も可能「Store 1894」で販売されているチョコレートはダイアナ妃も愛したチョコレートの名店「PRESTAT(プレスタ)」のトリュフチョコ(3402円)、美しい自然に囲まれたフランス中部の小さな農家で手作りされている「CHOC’FLEUR(ショックフルール)」(756円から2592円)など。チョコレート以外にも展覧会グッズや三菱一号館美術館のオリジナルグッズを中心に、世界中から集めた上質な商品をとりそろえています。営業時間は10時から18時。美術館の鑑賞券がなくても利用可能です。企画展「ルドン―秘密の花園」ならびにチョコレートの販売は2018年5月20日(日曜日)まで。毎月第2水曜日の17時以降「アフター5女子割」で当日入館料が一律1000円となります(女性限定)。(画像はプレスリリースより)【参考】※三菱地所株式会社のプレスリリース/PR TIMES※三菱一号館美術館
2018年02月16日下田海中水族館とポーラ美術館は、初のコラボレーションとして、エミール・ガレ(Emile Galle)の作品世界を生き物を通して楽しめるキャンペーン企画「エミール・ガレの世界 箱根の森と下田の海」を3月17日から7月16日まで開催する。エミール・ガレ 花瓶「海馬」 1901-1903年北澤美術館19世紀後半から20世紀初頭に活躍したフランスのガラス工芸作家、エミール・ガレは、“森”を生命の象徴と捉え、植物学や生物学の知識を駆使して植物や昆虫を作品に多く取り入れた他、生命の源である“海”に深い関心を寄せ、クラゲやタツノオトシゴなど海の生き物をテーマにした作品も制作。今回、「エミール・ガレ 自然の蒐集」展を開催するポーラ美術館と、同じく富士箱根伊豆国立公園内に位置している下田海中水族館が、箱根の“森”と下田の“海”という豊かな自然の中で、より親しみをもってガレの作品世界を楽しめるよう初のコラボレーションを実施する。 期間中、下田海中水族館では、魚類・海藻類の特別展「19世紀の芸術家 エミール・ガレが愛した海」を開催し、ガレが魅了され、自身の芸術様式の着想源でもある“海”と、そこに生きる生物の世界を5つの水槽で表現。ポーラ美術館の協力による水槽の装飾やライティングで作品をイメージしたり、海藻やタツノオトシゴをはじめとした魚類によって、エミール・ガレの世界観を感じることができる。ポーラ美術館では、同水族館監修のもと、海の生物モニターコーナーや音声ガイドなどで作品に表現された海の生物の生態を紹介するコンテンツを展開。遊歩道・風の遊ぶ散歩道では、ブナ・ヒメシャラが群生する国立公園の中、野鳥たちのさえずりや、時折姿を見せる小動物を愛でながら、箱根の豊かな自然を楽しめる。身近な自然への興味をきっかけに美術の世界に触れ、新たな発見への出会いを目指した本企画。春休みから海の日を含む初夏にかけて、エミール・ガレと海をキーワードに水族館と美術館の新しい鑑賞体験に出会えるはずだ。なお、会期中の2館共通サービスとして、どちらかの施設の入館券の半券を提示すると入館料が割引になる他、5月3日には来館者全員にオリジナル缶バッジをくじ引き形式でプレゼント。美術館には水族館の、水族館には美術館の缶バッジもそれぞれ紛れており、引き当てると該当館の招待券がもらえる。【イベント情報】エミール・ガレの世界 箱根の森と下田の海会期:3月17日~7月16日「19世紀の芸術家 エミール・ガレが愛した海」展会場:下田海中水族館内「シーパレス」特別展コーナー住所:静岡県下田市3丁目22-31料金:大人2,000円(1,700円)、4歳〜小学生1,000円(850円)※()内はポーラ美術館入館券(半券)を提示した場合の割引料金「エミール・ガレ 自然の蒐集」展会場:ポーラ美術館時間:9:00〜17:00(最終入館は16:30)住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285料金:大人1,800円(1,600円)、大学生・高校生1,300円、小・中学生700円※()内は下田海中水族館入館券(半券)を提示した場合の割引料金
2018年02月09日「だまし絵(トロンプ・ルイユ)」で知られる20世紀を代表する奇想の版画家、マウリッツ・コルネリス・エッシャーの生誕120年を記念し、東京・上野の森美術館では「ミラクル エッシャー展 奇想版画家の謎を解く8つの鍵」を、6月6日から7月29日まで開催する。《相対性》 1953年 All M.C. Escher workscopyright © the M.C. Escher Company B.V. - Baarn Holland. All rights reserved. www.mcescher.comコンピュータのない時代に版画で制作された緻密かつ独創的で“ミラクル“な作品は、数学者や建築家といった幅広い専門家やクリエイターをはじめ、今もなお多くの人々を魅了し続けている。本展では、世界最大級のエッシャーコレクションを誇るイスラエル博物館から選りすぐりの約150点を日本初公開。実際にありそうで現実には存在し得ない《相対性》などの代表作の他、初期の作品や木版、直筆のドローイングなどから、エッシャーが唯一無二と評される作品を生み出す過程をの「科学」「聖書」「風景」「人物」「広告」「技法」「反射」「錯視」といった「8つのキーワード」を通じて紐解く。《メタモルフォーゼⅡ》(部分) 1939-40年 All M.C. Escher workscopyright © the M.C. Escher Company B.V. - Baarn Holland. All rights reserved. www.mcescher.com一番の目玉作品は、のちにエッシャーの代表的な構図の原点となる「メタモルフォーゼ」シリーズから、エッシャー自身による貴重な初版プリントの幅4mにも及ぶ超大作《メタモルフォーゼⅡ》。デジタル時代の今だからこそ感じられる、版画にこだわり続けたエッシャーの偉業。東京で約12年ぶりとなる大規模展覧会に、ぜひ足を運んでみては。【展覧会情報】生誕120年 イスラエル博物館所蔵 ミラクル エッシャー展 奇想版画家の謎を解く8つの鍵会期:6月6日~7月29日会場:上野の森美術館住所:東京都台東区上野公園1-2
2018年01月17日「パンダ写真展」が、松坂屋上野店で2018年1月10日(水)から30日(火)まで開催される。上野動物園でパンダの赤ちゃん「シャンシャン(香香)」が公開され、パンダフィーバーに湧いている上野の街。松坂屋上野店では、「パンダ写真展」と題し、パンダの写真約60枚を展示する。会場には「シャンシャン」の記録写真をはじめ、プロの写真家や日本パンダ保護協会の会員による、愛情あふれるパンダの写真が集結する。さらに、パンダグッズ約200点を集めた限定ストアも。“パンダキャラクターの元祖”と呼ばれる内藤ルネが生んだ「ルネパンダ」のぬいぐるみやスマホケース、チャームの他、日本パンダ保護協会おすすめの各種グッズなどが販売される。上野動物園でシャンシャンに会ったあとに、ぜひ足を運んでみてはいかがだろう。【詳細】■パンダ写真展期間:2018年1月10日(水)〜30日(火)会場:松坂屋上野店 本館1階北口アーケード住所:東京都台東区上野3-29-5■パンダ 期間限定ストア期間:2018年1月10日(水)〜16日(火)会場:松坂屋上野店 本館1階 北口イベントスペース住所:東京都台東区上野3-29-5グッズ価格例:ぬいぐるみ 4,860円、チャーム 1,728円、iPhoneケース 1,944円、スマホリング 1,728円※価格は税込
2018年01月13日三鷹の森ジブリ美術館は、短編アニメーション映画『毛虫のボロ』を、映像展示室「土星座」にて2018年3月21日(水・祝)より上映する。あわせて美術館2階ギャラリーでは、関連展示も行う。宮崎駿が長年あたためていた“虫の目から見た世界”を描く企画が発端となり完成した『毛虫のボロ』。宮崎駿にとっては2013年の映画「風立ちぬ」公開以降、初となる映像作品となる。物語の主人公は、草むらのなか、夜が明ける前に卵からかえった一匹の毛虫だ。名前はボロ。そんな彼が、毛虫の仲間たちや外敵が行き来する世界へと踏み出していく。 なお、三鷹の森ジブリ美術館のみで上映されるオリジナル短編アニメーションとしては10本目。絵の描かれたガラス板を重ねて作った、奥行きのある世界をのぞいて楽しむ展示物「パノラマボックス」のひとつとしても紹介している。【詳細】短編アニメーション映画「毛虫のボロ」上映公開日:2018年3月21日(水・祝)場所:三鷹の森ジブリ美術館 映像展示室「土星座」住所:東京都三鷹市下連雀1-1-83※ジブリ美術館の入場は日時指定の予約制。※3月入場分のチケットは2/10~発売。原作・脚本・監督:宮崎駿 時間:14分20秒 ©2018 Studio Ghibli
2018年01月12日2013年公開の長編アニメーション『風立ちぬ』以降、スタジオジブリの宮崎駿監督が初めて手がける映像作品「毛虫のボロ」が、三鷹の森ジブリ美術館の映像展示室「土星座」にて3月21日(水・祝)より上映されることが分かった。宮崎監督が、原作・脚本・監督を務める本作。物語の主人公は、草むらのなか、夜が明ける前に卵からかえった毛虫のボロ。初めて見る朝陽はとてもまぶしくて、世界はおいしそうな空気にあふれいた。ボロはボロギクの根元に降り立ち、毛虫の仲間たちや外敵が行き来する世界へと踏み出す。本作は、宮崎監督が映画『風立ちぬ』公開以降初めて手掛けた映像作品であり、ジブリ美術館だけで上映されるオリジナル短編アニメーションとしては10本目。宮崎監督は、“虫の目から見た世界”を描く企画を長年あたためていたそうだ。既に、ジブリ美術館では、絵の描かれたガラス板を重ねて作られた奥行きのある世界をのぞいて楽しめる展示物“パノラマボックス”のひとつで、「毛虫のボロ」を紹介している。2013年公開の長編アニメーション『風立ちぬ』で、長編映画の制作から引退することを正式に発表した宮崎監督。だが、その後2017年5月には、宮崎駿監督の新作長編アニメーション映画制作のためのスタッフ(新人)募集を開始するなど、本格的な始動が心待ちにされている。なお、三鷹の森ジブリ美術館の入場チケットはすべて日時指定の事前予約制となっており、従来の一般販売は、毎月10日に翌月分のチケットをローソンにて日にち&入場時間別に選択して購入するというもの。3月入場分のチケットは、2月10日(土)より発売が開始される。短編アニメーション映画「毛虫のボロ」は、三鷹の森ジブリ美術館内「土星座」にて3月21日(水・祝)より上映。(text:cinemacafe.net)
2018年01月09日12月17日まで上野の森美術館で開催されていた「怖い絵」展が惜しまれながら閉幕しました。週末ともなると2時間待ちはザラという盛況ぶりで、普段あまり美術館に足を運ばない若者層にも支持され、結果として来場者数41万人超(東京に先んじて開催された兵庫では27万人超)を記録。まさに2017年は「怖い絵」ブームの1年となりました。この展覧会の元になったのは、作家でドイツ文学者である中野京子さんの大ベストセラー「怖い絵」シリーズです。今回は、シリーズの魅力をひも解くとともに、展覧会で展示された絵画の見どころを解説するガイドブック『怖い絵のひみつ。「怖い絵」スペシャルブック』(角川書店)をご紹介します。シリーズを読んだことがある人もない人も、魅惑の世界に触れてみて!想像の羽を広げてつづられた絵画エッセイフィレンツェを旅行した際、友人に「絶対に観るべき!」と言われてウフィツィ美術館へ行きました。当時、「ちょっと難しそう……」と、西洋絵画鑑賞に苦手意識があった私。ところが、ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」や、レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」など、「美術の教科書で見たことがある!」という超有名絵画を目にしてミーハー心に火が付き、テンション急上昇。本当に楽しかった!そのとき、「本物に触れるってやっぱり大切ね」と実感したのと同時に、絵が描かれた時代背景(西洋史)や、西洋絵画とは切り離せない宗教について理解していなければ、100%楽しむことは難しいとも思ったのでした。なかなか勉強する機会に恵まれなかったのですが、数年前に中野京子さんの「怖い絵」シリーズと出合いました。発売から今年で10年を迎える大人気シリーズです。手にした当初は、「絵が怖いってどういうこと?」「ホラーやオカルトの類?」と、若干怪しんだのですが、ページを開いたとたん、すぐに夢中に!世界史や美術史が苦手な私にもわかりやすく、何より文章が読みやすくおもしろい。これまで散々目にしてきた、「何年生まれの画家で、○○派に属しており……」といった教科書的解説とは対極にある、想像の翼を広げてつづられた魅惑の絵画エッセイだったのでした。本書の中で中野さんはこうつづっています。特に伝えたかったのは、これまで恐怖と全く無縁と思われていた作品が、思いもよらない怖さを忍ばせている驚きと知的興奮である従来の絵画鑑賞は、知識のない状態で絵の前に立ち、そこから何かを「感じる」ことが大切だと考えられてきました。けれど、中野さんはその既成概念に対し、高らかにNOを突き付けたのです。十分な知識と情報があるうえで鑑賞したほうが何倍も楽しむことができるはず、と。その革命的ともいえる発想からこのシリーズが生まれたのです。まさしく、コロンブスの卵です。一見すると普通の絵でも……じつはかなり怖い!元来、人間は怖いものに心を奪われがちです。私も小学生のころ、友だちと一緒にキャーキャー騒ぎながら心霊写真を眺めたし、大学生になるとイベント的に病院やマンションなどの廃墟めぐりもしました。それはまさに「怖いもの見たさ」という表現がぴったり。恐怖とは角度を変えれば極上のエンターテインメントになり、人を夢中にさせるのでしょう。中野さんが紹介している絵も、一見すると怖さのかけらもないように見えます。たとえば、シリーズが誕生するきっかけになったという「処刑台に連行されるマリー・アントワネット」(ジャック=ルイ・ダヴィッド)。タイトルは衝撃的ですが、絵自体に「怖さ」はありません。ところが、中野さんの手にかかるとこの絵が意味することの本質が浮き彫りになり、じわじわと恐怖がわきあがってくるのです。かつて「ロココの女王」と呼ばれ、美しい肖像画の数々で知られるアントワネットの愕然とするような姿。この絵が衝撃的なのは、栄枯盛衰を突きつけられるからというより、反王党派で王の処刑に賛成票を投じたダヴィッドの悪意を感じさせられるからです。つくづく怖いことだと感じました。(本文より)「処刑台に連行されるマリー・アントワネット」の隣のページに、バラ色に頬を染めたアントワネットの美しい肖像画が掲載されているのですが、とても同一人物とは思えません。その対比により、ダヴィッドの絵の怖さがいっそう増すのでした。上質なミステリを読んでいるような気分に「怖い絵」展で展示されていた絵のなかで、私がとくに興味を持ったのは「切り裂きジャックの寝室」(ウォルター・リチャード・シッカート)でした。ダークな色合いの薄暗い(薄気味悪い)部屋。ロンドンの貧民街で実際に起こった猟奇連続殺人事件の犯人、切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)が住んでいた家の寝室が描かれたもの。といっても切り裂きジャックは捕まっておらず、当然、犯人が誰なのかはわかりません。それなのになぜ犯人の寝室を描くことができたのか?じつはこの絵を描いたシッカートこそ「真犯人だ!」という説を、7億円という私財を投入して捜査したアメリカ人ミステリ作家のパトリシア・コーンウェルが主張しているのだそうです。イギリスのみならず世界中の人が注目した殺人事件の詳細、画家の生い立ち、さらにはコーンウェルが書いた本に至るまで。中野さんは探偵よろしく徹底的に調べ上げ、丁寧な筆致でつづります。そして、最後の答えは私たち読者に委ねてくれるのです。おかげで、絵がトリックとして使われた上質のミステリを読んだような気分に浸れたのでした。知らぬ間に知性と教養が身についている!本書の巻末には、「あの名画はどこにある? 世界『怖い絵』MAP」と称し、展示された絵が所蔵されている美術館が掲載されています。イギリス、フランスの各地、さらにはアメリカ東海岸。こんなにたくさんの場所から、東京(そして兵庫)へ絵が集まってきたのかと思うと感慨深いものがあります。この展覧会を開くことになったいきさつや、苦労話も掲載されていて、一大プロジェクトの裏ではさまざまなドラマがあるものだと感動しました。ガイドブックならではの読み物が充実しているところも、本家シリーズとは違う魅力でしょう。「展覧会には行けなかった」「興味がわいた」という方はぜひ「怖い絵」シリーズを!現在、シリーズ4作が出版されています。基本的に、絵画1枚につき1コラムで構成されているので、どの巻から&どのページから読んでも大丈夫。表紙買いするのも楽しそうです。読めばきっと、これまで感じたことのない「知的興奮」が味わえ、知らぬ間に教養も身についていることをお約束します!Information『怖い絵のひみつ。「怖い絵」スペシャルブック』(角川書店)¥1300+税(C)J33P3l2/Gettyimages(C)portishead1/Gettyimages
2017年12月28日「エミール・ガレ 自然の蒐集」が箱根・ポーラ美術館で開催。会期は、2018年3月17日(土)から7月16日(月・祝)まで。「森」と「海」をキーワードにエミール・ガレの作品を辿る"エミール・ガレ"は、植物学や生物学、鉱物学など博物学的な知識を駆使して作品を製作した、フランスのガラス工芸家。「エミール・ガレ 自然の蒐集」では、"エミール・ガレ"の芸術を初期から晩年まで辿りながら、「森」と「海」というふたつのキーワードを通して、彼の作品を展示する。会場では、日本全国の美術館から集めた約70点と、ポーラ美術館収蔵のコレクションから厳選した60点を合わせた約130点の作品を展示。さらにモネの《睡蓮》などの絵画も併せて展示し、分野を超えた芸術や時代背景も紹介する。中には、クラゲやヒトデ、タツノオトシゴなど、美術作品ではあまり目にすることのない海の生き物をモチーフにした作品も。また、博物学の視点から作品を見る、"エミール・ガレ"ならではの楽しみ方ができる展示やイベントも用意。東京大学総合研究博物館所蔵の標本資料の展示や、"さかなクン"らのトークイベントが実施され、普段の美術館とは一味違った体験をすることができる。限定メニューもレストラン「アレイ」では、「エミール・ガレ 自然の蒐集」展に連動して、「森」と「海」をイメージした限定メニュー「森と海のマリアージュ」を提供。「マスのスモーク サラダ仕立て」や「豚肩ロースのポワレ 赤キャベツのブレゼを添えて」など、自然の食材を生かした料理が登場する他、ガレの故郷であるロレーヌ地方の焼き菓子を、花モチーフのデザートとともに楽しめる。詳細「エミール・ガレ 自然の蒐集」会期:2018年3月17日(土)~7月16日(月・祝)会場:ポーラ美術館住所:神奈川県足柄下群箱根町仙石原小塚山1285入場料:大人 1,800(1,500)円、シニア(65歳以上) 1,600(1,500)円、大学・高校生 1,300(1,100)円、中・小学生 700(500)円※料金は全て税込。※()内は団体料金。※土曜日は中・小学生の入館無料。■限定メニュー「森と海のマリアージュ」 2,980円(税込)内容:マスのスモークサラダ仕立て(オードブル)、豚肩ロースのポワレ赤キャベツのブレゼを添えて(メインディッシュ)、ラム酒風味のババ(デザート)【問い合わせ先】ポーラ美術館TEL:0460-84-2111
2017年12月25日普段使いとして時間を選ばず、気軽にご利用いただけるカフェカフェ「The SUN」は、光をテーマにした現代アートのエッセンスが光るカフェ。アートやカルチャーなど語り場としても最適な空間となっています。「森美術館」や「東京シティビュー」、「森アーツセンターギャラリー」鑑賞後や普段使いなど、時間を選ばず気軽にお立ちよりいただけます。メニューは、カフェブラッスリーのようなお食事をご提供。洋食メニューをベースにサンドイッチやパスタなどもご用意。同フロアの森美術館・東京シティビュー・森アーツセンタギャラリーの企画に合わせたユニークなコラボレーションメニューも大人気!五感で味わうと、自然とインスピレーションが湧いてきます。思わず笑顔になるドラえもん展コラボメニュー「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」とコラボしたメニューは、どれもドラえもんのかわいさたっぷり!ドラえもんをイメージしたメニューで、食べるのがもったいないくらいキュート。目にした瞬間に笑顔があふれます。現在、第二弾<12/4(月)~1/8(月・祝)>が開催中です。「どこでもドアパフェ」は、プルプルの青いドラえもんがこちらを見つめる大満足スイーツ。ドラえもんの四次元ポケットから「どこでもドア」が登場する様子を立体的に表現していて、フルーツ、パンナコッタなどを四次元ポケットのように詰め込んでいます。「タイムマシンのフルーツタルト」 は粉糖で描いたカラフルな時空間が絵画のよう。タイムマシンに乗ったドラえもんをフルーツタルト、パンケーキ、ロールケーキが華やかに飾ります。「ドラタコライス」はタコライスをドラえもんの顔のように盛り付け、まわりを彩り豊かな野菜でリースのように囲んでいます。少し辛めのサルサソースがくせになります!こちらは第一弾メニュー(~12/4)。文/萩原かおりスポット情報スポット名:Cafe THE SUN住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ 森タワー 52F電話番号:03-3470-5235
2017年12月25日《カフェ》 1949年ポンピドゥー・センター蔵 Photo © Musée La Piscine (Roubaix), Dist. RMN-Grand Palais / Arnaud Loubry / distributed by AMF © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833東京・上野の東京都美術館にて、2018年7月31日から10月8日まで「没後50年 藤田嗣治展」を開催することが決定した。1886年に日本で生まれ、80年を超える人生の半分以上をフランスで暮らし、晩年にはフランス国籍を取得して欧州の土となったエコール・ド・パリを代表する画家・藤田嗣治(レオナール・フジタ 1886-1968)。2018年は彼が世を去って50年の節目に当たることから、日本はもとよりフランスを中心とした欧米の美術館の協力を得て、画業の全貌を展観する大回顧展が開催される。《エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像》 1922年シカゴ美術館蔵© The Art Institute of Chicago / Art Resource, NY © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833本展は、制作年順に各時代を代表する「風景画」「肖像画」「裸婦」「宗教画」などのテーマを設け、新たな視点も加えながら藤田芸術をとらえようとする試み。藤田嗣治の代名詞でもある「乳白色の裸婦」を始め、代表作が10点以上一堂に展示される他、初来日となる作品「エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像」や、これまで紹介される機会の少なかった作品など、見どころが満載の展覧会。また、京都にある京都国立近代美術館でも、2018年10月19日から12月16日まで開催される。【展覧会情報】没後50年 藤田嗣治展会期:2018年7月31日~10月8日会場:東京都美術館住所:東京都台東区上野公園8-36
2017年12月23日上野風月堂から、上野動物園で生まれたジャイアントパンダ「シャンシャン(香香)」の公開を記念し、オリジナルパッケージの『パンダプティゴーフル』が登場。2017年12月19日(火)より、上野風月堂本店などで発売する。プティゴーフルは、“はさみ焼き”技法で焼きあげた丸いウエハースに、クリームをサンドした、上野風月堂の代表菓子。今回発売される『パンダプティゴーフル』は、プティゴーフルのなかでも一番人気のあるバニラ味に、上野風月堂の扇を持ったかわいらしい親子パンダのイラストが描かれた、特別パッケージとなっている。さらに、個包装のイラストは全4種類あり、1箱の中にランダムで入っている。お気に入りの絵柄を見つけたり、お土産として1袋ずつ配ったりと、様々なシーンで楽しむことができる。【詳細】パンダプティゴーフル発売日:2017年12月19日(火)価格:850円+税内容:2枚入×10袋(20枚入)発売場所:上野風月堂本店/全国百貨店/量販店※商品の取扱いがない店舗あり。
2017年12月21日ベストセラー『怖い絵』シリーズの初版刊行10周年を記念した「怖い絵」展(東京・上野の森美術館で12月17日まで開催中)は、兵庫県立美術館の27万人に続き、上野でもすでに35万人を動員。最長3時間待ちの行列もでき、今年最大の美術界の“事件”となっている。これを特別監修したのが、『怖い絵』の著者でドイツ文学者の中野京子さん。 「(ギュスターヴ・)モローの《ソドムの天使》は、町に火の雨を降らせたのが実は天使だったと知って、日本人の“天使はやさしくて人間の味方”という先入観を覆されるようです」(中野さん・以下同) 約80点の絵はもちろん、隣に掲げられた中野さんの解説パネルを見て、2度ゾクッとできるのも人気の秘密。チャーミングな語り口で取材に応じてくれた中野さんだが、年齢非公開も含め、ファンからは「中野さんこそ謎」という声も。その疑問をぶつけると、「あまりプライベートなことは公開したくないのですが……」と、いいながら“謎すぎる素顔”の一端を明かしてくれた。 「北海道のごく普通のサラリーマン家庭に育ちました」とほほ笑みながら、小学生時代の『怖い絵』のルーツについて語り始めた。 「祖父宅の仏間には、ご先祖の遺影がズラリと飾られていて、あるとき叔母がその1枚を指し『この女の人は駆け落ちしたんだよ』と言いました。それまではどれも似た顔をした親族の写真だったのが、以降、そのおばあさんの写真だけ、私には特別な物語をもつ1枚となったんです」 早稲田大学大学院修士課程を終え、母校で西洋文化史などを教えていたころには、小説家を目指したことも。 「ミステリー作家になりたくてカルチャーセンターにも通い、江戸川乱歩賞の最終候補作に残ったこともありました」 その後、オペラに関する著作などを発表していたとき、ある絵画との運命の出合いが。 「(ジャック=ルイ・)ダヴィッドの《処刑台に連行されるマリー・アントワネット》でした。一見、単なるスケッチで、かつて“ロココの薔薇”と呼ばれたアントワネットが荷車で連行される様子を描いているのですが、その線のタッチに画家の悪意を感じ取ったんです。絵の背景の物語を調べるうちに、恐怖と美とは相性がいいことにも気付きました。これがきっかけで、『怖い絵』を書き始めました。最初は教科書を扱う出版社で3000部からのスタートで、まさか続編が出るなんて」 いまや累計70万部の『怖い絵』に加え、『名画で読み解く』などシリーズ作品も多い中野さんは、携帯は持たない、テレビも見ない主義。目下、執筆や講演が忙しくて、映画館に行けないのが悩みのタネとか。 「電車のなかで本を読んでいたいタイプだから、携帯は必要ないんです(笑)。テレビは、もっぱらDVDでの映画鑑賞用。好きなジャンルはスパイや脱走モノ。ちょっと男性っぽいかな(笑)」 取り上げたい怖い絵は、まだまだたくさんあるという。 「昨今、SNSの映像の世界になじみの深い若い人たちが『怖い絵』を通じて、モッサやシムズなど、日本では無名の画家の絵に興味をもってくれるのがうれしいし、もっと歴史好きが増えればと思うの!」
2017年12月13日ジェイアール東日本スポーツは2018年1月3日、レズミルズ専用バイクスタジオ「Studio CHAIN」を「ジェクサー・フィットネス&スパ上野」施設内にオープンさせる。「Studio CHAIN」とは「VRシステム」を搭載し、音と光による演出効果、暗闇空間など、普段とは異なるシチュエーションでレッスンができるバイクレッスン専用スタジオ。バイク専用プログラムには「THE TRIP」「LES MILLS SPRINT」「RPM」「RPM VIRTUAL」がある。「THE TRIP」は、40分のサイクリングをしながら、バーチャルの世界の旅を楽しむワークアウト。大きなスクリーンとサウンドシステムの没入感を得られる中で、サイクリングワークアウトができるという。「LES MILLS SPRINT」はインドアバイクで行うハイインテンシティ・インターバルトレーニング。短時間にハードなワークアウトを行うことで、最大限の結果を出すことができるという。ワークアウト後も、何時間もカロリーが燃焼し続けるとのこと。「RPM」は関節への負担を抑えつつ、最大限の効果を引き出すサイクリングワークアウト。音楽が流れる中、インストラクターがヒルクライム、スプリント、フラットライディングへと導くという。フィットネスレベルに合わせ負荷と速度をコントロールしていくが、徐々にフィットネスレベルを向上することもできるとのこと。「RPM VIRTUAL」は、RPMのレッスンをインストラクターではなく、バーチャルの映像のみで実施をするプログラム。いずれもジェクサー上野の会員は追加料金なしで参加できる。
2017年12月13日中に小さいおじさんでも入っているのかもしれない。と思ってしまうほどファニーでキュート!早朝に入園可能だからアクティブな様子が見られるシャンシャンがいよいよお目見え!だけど…上野動物園で今年6月に生まれたジャイアントパンダのシャンシャン。ここ半年、シャンシャンブームを巻き起こしていましたが、とうとう12月19日(火)からの一般公開が決まり、この冬は上野動物園へGO!と沸いた家庭も多いのでは。満を持しての登場ではありますが、大変な混雑が予想されるため観覧時間は30分ごとに区切られ、立ち止まって見ることは不可、そればかりかパンダ舎への入場も事前抽選ということに。これまでのフィーバーぶりを振り返ってみれば当然の人気ぶりですが、赤ちゃんのうちに果たして見られるのかしら?なんて不安にもなってしまいます。ならば本場へ見に行くのはいかがですか?パンダの本場へは直行便でどこへ行ってもパンダ推しパンダは生息域が限られており、特に知られているのが中国・四川省の主都、成都です。四川省には野生のパンダが生息していますが、年々数が減っていることもあり、成都には4か所のパンダ保護センターが設置されています。ここでは野生に近い状態でのパンダの様子が見られるとあって、成都きっての人気アクティビティ。日本からも成田、関空、セントレアから直行便で5時間程度と、意外と気軽に行くことができます。空港に降り立つと、すでにあちこちにパンダが。四川といえば食の都でもあるはずなのですが、とにかくいきなりパンダ推しです。パンダを目的に訪れた人ならば、ここで一気にテンションがあがるはず。今回拠点としたお宿、「ウォルドルフ・アストリア成都」でもウェルカムスイーツにパンダが鎮座!ニューヨーク発の老舗高級ホテルでもやっぱりパンダ推し。さすがです。空港に降り立った瞬間にパンダに歓迎され、すでにウキウキ感が上がりまくりホテルのウェルカムスイーツまでもパンダ!?砂糖でできていますが、食べられません(食べてもいいけど食べる人はいないかも)。下の段にマカロンやチョコレートなどが入っていました創業100年以上のニューヨークの老舗ホテルが2017年7月に成都にもオープン。新市街にあり、ショッピングモールにも隣接していて便利なロケーションも魅力赤ちゃんパンダが32頭も!制限なしで見放題さて、訪れた「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地 Research Base of Giant Panda Breeding」は、その仰々しい名前が示す通り研究機関です。247エーカーという広い敷地内ではパンダが飼育されおり、2017年10月時点は146頭が実際の生息地に近い環境で暮らしています。そのうち、今年生まれた赤ちゃんパンダはなんと32頭。一般公開されてていて、時間帯によって食事をしているところやゴロゴロしているところが見られます。ちょうど繁殖期の7月から9月には生まれたばかりの赤ちゃんパンダが保育器に入っている様子も見られるのだとか。特に抽選も時間制限もありませんから、赤ちゃんパンダの様子を心行くまでじっくり眺めることができるのです。パンダが活発に動くのは午前中とのことで、施設も7時30分から開園。朝イチで行くのがおすすめです。赤ちゃんパンダのお世話係、うらやましい!子パンダだけの”保育園”もあるので、赤ちゃんパンダは見放題いきいきしたパンダの様子が見られて新鮮敷地内は公園のようになっており、竹林や池などが配置されお散歩にもぴったり。園内を移動するシャトルバスはかなり混雑しているので、のんびり歩いて散策を楽しみましょう。ベビーカーでも移動は可能ですが、園内は地形を利用したつくりになっているため、坂や階段もあります。パンダは数頭ずつ、囲いや小屋に入っていて、中には1本の木の上で5頭ものパンダがぐぅぐぅ昼寝をしているところもありました。また、小走りに走り回るパンダや、まるで中におっさんが入っているのかと思われるようなしぐさでバリバリと笹を食べるパンダなど、活動的な様子は日本ではなかなか見られないのでは。それもこれだけ広い敷地があるからこそ、なのでしょう。パンダが見える位置には人だかりができていますが、あちこちで見られるため混雑はそれほどでもありません。パンダが鈴なり…。かなり高いところにも登っていてびっくり。よく数えてみたら5頭もいて、木が折れないかと心配によりディープなパンダ体験ができる施設も園内にはレストランやカフェのほか、お土産やさんもあります。その隣には郵便局があり、ここではパンダの写真やイラストの絵ハガキや文房具がいっぱい。特にパンダのマスキングテープはかわいいデザインのものが多く、大人でもちょっと興奮してしまいます。また、ここでは絵ハガキを投函することもでき、それもまたひとつのアクティビティに。自宅に送れば、帰国したあともウキウキが続きますね。この施設はダウンタウンから車で40分ほどと近いのですが、もっと山奥にある施設ではパンダのお世話体験や赤ちゃん抱っこができるところもあります。どちらも事前予約が必要ですので、ホテルのコンシェルジュやガイドさんに手配をお願いしてみてください。きっと、さすが本場!な体験ができるはずです。ひとつが300円もしないくらいのお値段で、思わず購入したパンダのヘアアクセサリー。パンダフィーバーの今なら流行りそう?<文・写真:フリーランス記者岩佐 史絵>
2017年12月11日女優・上野樹里が、初めてのラジオレギュラー番組「Juri’s Favorite Note」を12月20日(水)より、ジャパンエフエムネットワーク(JFN)のアプリ「JFN PARK」でにてスタートすることが分かった。上野さん本人からコメントも到着した。初主演映画『スウィングガールズ』で第28回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、ドラマから劇場版へと発展した人気作品「のだめカンタービレ」、そして大河ドラマ初主演を果たした「江~姫たちの戦国~」など様々な作品で多彩に役を演じてきた上野さん。そんな彼女の新たな一面を“音声”で表現するのが、「Juri’s Favorite Note」。12月20日(水)より隔週水曜日にストリーミング配信される本Webラジオでは、上野さん自身が書いた短編物語や世界の童話の朗読、ときにはスペシャルゲストを招いたり、またフリートークでは日々の出来事をリスナーのメッセージを読みながら話していくという。今回の番組スタートにあたって上野さんは、「皆さん、こんにちは。是非移動中など気分転換に楽しんで下さい。インスタグラム(@_juri_art_)でフリートーク用のメッセージを募集しているので、皆さんのメッセージをお待ちしております!ぜひ遊びにきてくださいね!」とメッセージを寄せている。また、メディアコマースサイト「アスマート」とも連動し、様々なコラボレーション企画も予定している。JFN PARK「上野樹里Juri’s Favorite Note」は12月20日(水)より隔週水曜日、スマホ用アプリJFN PARKx内の音声コンテンツにてストリーミング配信。(cinemacafe.net)
2017年12月08日サクソフォンの上野耕平、ピアノの阪田知樹という注目の若手が、平日午後のアフタヌーンコンサートで初共演を果たす。上野耕平(sax)/阪田知樹(P) チケット情報「大学時代、友人に誰かすごいピアニストはいないか聞いたとき、阪田君の名前があがったことがありました。以来、面識はないながら気になっていたんです。共演できることになって、ワクワクですよ!」と上野。阪田のほうは、「すばらしい活躍をされていますから、もちろんお名前は知っていました。あと、大学で一度だけ、僕の友人と一緒にいる上野さんとすれ違ったことがあるんです(笑)」と話す。ふたりは東京藝大出身だが、学年が違うので接点もなかった。そんな中、今回の共演は、主催者からの提案で実現したものだ。しかしそうとは思えないくらい、両者はすでに意気投合している。冒頭はそれぞれソロでバッハを演奏するが、これも細かい相談なしに自然と決まったそう。『フルートのためのパルティータ』を演奏する上野は、「神秘的で、天から降るようなソプラノ・サクソフォンの音が、この曲に驚くほど合う。当時まだ存在しなかったサクソフォンによるバッハを聴いてほしい」と考え、選曲した。阪田が弾くのは、ブゾーニ編曲の『シャコンヌ』。原曲の魅力を保ちながら、ピアノならではの表現の幅を生かしているということで、同じタイプの作品といえるだろう。阪田がこれを、「バッハの中のロマンティックな感情が現れた名曲」というと、すかさず上野が「そう、バッハはロマンティックだと僕も思う!」と同意。ふたりで別の角度から見たバッハを届けたいという。その他、ドビュッシーやシュルホフなど楽しみな曲は多いが、注目したいのは、阪田が書き下ろすサクソフォンとピアノのための作品(世界初演)。阪田は作曲にあたり、「技巧が生かされるモダンなテクニック、サクソフォンから切り離すことのできないジャズの要素も取り入れています。また、実際彼の演奏を聴き、サクソフォンでこんな風に歌える方がいるのかと思ったので、そこを存分に聴かせられる曲にしたい」と話す。そう言われた上野は「歌うところが好きだと言ってもらえると、うれしい」と喜ぶ。「サクソフォンの歩んだ歴史を取り入れながら生まれた、新しいクラシック作品は大好きです。それにしても、何も伝えなくても楽器の良さをわかってくれていて驚きます……」。両者とも高い演奏技術を持つうえ、クリエイティビティにあふれていて、これがお互いを刺激しているようだ。「本番を迎えたとき、例えばこちらが攻めたら上野君がどんな反応をするか、とにかく楽しみです」(阪田)「濃い内容になると思うので、聴き終わったらぐったりされるかもしれません(笑)。普通のコンサートではありませんから、絶対聴きにきてほしいです」(上野)公演は東京オペラシティコンサートホールにて2018年1月11日(木) 13:30より開演。チケット発売中。取材:高坂はる香
2017年12月01日東京・六本木の森美術館で、「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」が2018年4月25日(〜9月17日まで)にスタートした。前日に行われた内覧会より本展の見どころをレポートしよう。建築家・建築史家の藤本照信が監修する本展では、日本の建築を読み解く鍵と考えられる「可能性としての木造」「超越する美学」「安らかなる屋根」「建築としての工芸」「連なる空間」「開かれた折衷」「集まって生きる形」「発見された日本」「共生する自然」と9つの特質で章を編成し、機能主義の近代建築では見過ごされながらも、古代から現代までその底流に脈々と潜む日本建築の遺伝子を考察する。レポートする上で特筆すべきはなんといっても圧倒的な展示ボリューム。100のプロジェクトに400を超える点数で、古くは縄文時代の住居から、現在進行中の建築物や未来の計画案など現代建築までを一挙に紐解いている。紹介されている建築家の名を挙げれば、フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)や丹下健三、黒川紀章、安藤忠雄、磯崎新、隈研吾、杉本博司、SANAA......建築プロジェクトには、平等院鳳凰堂(1053年)、厳島神社(1241年)といった世界文化遺産から古代出雲大社本殿や伊勢神宮正殿、東京オリンピック国立屋内総合競技場(1964年)、日本武道館(1964年)から、現代に建てられた豊島美術館(2010年)や、東京スカイスリー(2012年)、ラ コリーナ近江八幡 草屋根(2014年)、台中国家歌劇院(2016年)などの建築まで......といった網羅具合だ。中でも、「建築としての工芸」のセクションで紹介されている、千利休作と伝えられる現存する茶室建築として日本最古の国宝・待庵は必見だ。京都で実物の待庵を見たことがある人も多くいらっしゃるだろうが、ここでは、ものつくり大学が原寸スケールで再現した模型を、間近で見るだけでなく中に入ることができる。本展の監修者である藤本氏の「千利休は、炉の位置、床の間、腰壁に貼られた紙、障子とそこから入る光、たった2畳のスペースにどこをとっても直しどころのない、完璧かつ芸術的な場を作り出した」という語りにもあるように、用の美を秘めた日本建築の遺伝子を実感すれば、普段は無意識的な日本人としての遺伝子が目覚めてくるだろう。「連なる空間」セクションで紹介されている丹下健三自邸(1953年)は、1/3スケールの巨大模型で再現されている。丹下健三は、広島平和記念公園(1954年)、大阪万博記念公園(1970年)など、戦後の国家的プロジェクトを牽引した建築家。1/3とはいえど、宮大工の技術により実物と変わらない高精度で作り上げられた模型はさらに、タブレットPCを通じて当時の様子が伺える写真とともに鑑賞することもできる。デジタル技術とのコラボレーションといえば欠くことのできない、ライゾマティクス・アーキテクチャーが作り上げた日本建築の原寸スケールを3Dで体験できる空間だ。「Power of Scale」と名付けられたこのインスタレーションでは、レーザーファイバーと映像により、桂離宮や中銀カプセルタワーなど日本建築の空間概念が大小様々なスケールで原寸再現され、鑑賞者はその空間の中に入り込んでダイナミズムを体感することができる。あまりにも見応えがあるので、小休憩を兼ねて展示の中間に設けられたブックラウンジにもぜひ注目していただきたい。ここは、戦後のモダニズム建築時代を牽引してきたデザイナーたちの名作家具で構成されており、丹下健三研究室が設計したマガジンラック付ベンチを囲むように、剣持勇や長大作、大江宏のデザインした椅子が並び、それらに腰掛け書籍を閲覧したりして過ごすことができる。現在では美術館に所蔵されているものも多く、普段手に触れることさえできない名作たちだが、今なお現役で使用されている希少な家具を集め、本来の機能のまま使用ができる大変貴重な機会である。過去に類を見ないこの大掛かりな建築をテーマとした展示により、日本の過去と現在だけでなく、未来像が今ここで照らし出される。【展覧会情報】建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの会期:2018年4月25日〜9月17日会場:森美術館住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階時間:10:00〜22:00(火曜10:00〜17:00、いずれも入館は閉館時間の30分前まで)入館料:一般1,800円 学生(高校・大学生)1,200円 子供(4歳〜中学生)600円 シニア(65歳以上)1,500円最終更新: 5月2日
2017年11月25日今月の「映画ではじめるデートプラン」は“上野エリア”をテーマに、11月4日(土)より開業する最新スポット「上野フロンティアタワー」をフィーチャー!テナント内にて、新たに生まれ変わりオープンする「松坂屋上野店」、そして同じくフロンティアタワー内にて誕生する、大人のための新施設「PARCO_ya(パルコヤ)」の注目スポットを紹介し、レトロ&フレッシュさを感じられる秋のデートプランをご提案!◆恋愛モードを盛り上げる、純愛ラブストーリー2006年版「この恋愛小説がすごい!」第1位にも輝いた島本理生の恋愛小説を原作に、主演・松本潤、ヒロイン・有村架純で贈るラブストーリー。高校教師と生徒として出会った2人の、切なくもピュアな純愛物語が、ちょっぴり切ない秋のムードにもぴったり。◆上野の新ランドマーク「上野フロンティアタワー」アメ横をはじめ、飲食や雑貨店、工房など小さな商店が軒を連ね、下町文化が息づく上野・御徒町の新たなランドマークとなる「上野フロンティアタワー」。本館と地下1階に「松坂屋上野店」、1~6階に全68テナントから成る「PARCO_ya(パルコヤ)」、7~10階に「TOHOシネマズ 上野」がそれぞれオープンし、新しいシタマチ文化を発信していく。カップルはもちろん、ファミリーや友人同士と訪れても楽しめる複合型施設。JR御徒町駅の目の前にあり、アクセスも便利!◆大人のための「ちょっとおしゃれ」なパルコ「PARCO(パルコ)」が、今回44年ぶりに東京都23区内で新店舗出店するのが「PARCO_ya(パルコヤ)」だ。ビルのシンボルショップとなるのが1階の「DEAN & DELUCA CAFE(ディーン&デルーカ カフェ)」と「廚 otona くろぎ」。食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」が展開する「ディーン&デルーカ カフェ」は、NY風の開放的な空間でカジュアルにティータイムを楽しめる。デートの合間の休憩タイムの利用におすすめ。「廚 otona くろぎ」は、東京で最も予約を取るのが困難といわれる懐石「くろぎ」の主人、黒木純氏による新業態で、朝の珈琲に始まり、昼の「くろぎ」本家のお弁当、夜は日本のお酒と和のおつまみと利用シーンの幅が広い。建築家・隈研吾が設計した洗練された店舗内装にも注目!◆上野ならではのお土産をゲット!リニューアルオープンした「松坂屋上野店」地下1階には「上野が、すき。ステーション」をローンチ。上野の情報や魅力を発信する観光案内所になっている。ここでは、上野エリア(御徒町、湯島、谷中、根津、蔵前など)の老舗・名店の中から選りすぐりのアイテムを揃え、上野ならではのミュージアムグッズや地元の伝統工芸、気鋭のクリエイターによる雑貨など、上野の古今を感じるギフトを販売する。上野観光と併せて、2人で記念のお土産を選んでみて!『ナラタージュ』は全国にて公開中。■上野フロンティアタワー概要開業日:2017年11月4日(土)フロア構成:地下1階「大丸松坂屋百貨店」上野店1階~6階「PARCO_ya」(6階はレストランフロア)7階~10階「TOHOシネマズ上野」営業時間:物販・サービス10時~20時、飲食11時~23時(※一部店舗により異なる)、映画館9:00~24:30(text:Miwa Ogata)
2017年10月30日『ラブホの上野さん』でもおなじみ!Twitterで20万人以上のフォロワー数を誇るラブホスタッフ上野さんが、アニメや漫画、文学作品から学び取れる、現実世界でも通用する"モテの極意"を解説します。参考になる点も、反面教師にしたい部分も、上野さんならではの冷静な目線でズバズバ切り取ります。オタクにモテるだけじゃない、普遍的なモテの真髄がそこにあるはず…!?■中二病の成れの果てラスコーリニコフせっかくなので、ここで少し『罪と罰』の本質についてお話をさせて頂きましょう。『罪と罰』の主人公であるラスコーリニコフを物凄くシンプルに表現すると「中二病」で御座います。もちろん彼の苦悩は中二病とは一線を画すものですが、その本質は中二病とあまり変わりません。突き詰めれば、彼は世界で生きている凡人と自分は違う生き物であることを証明したかっただけなのです。割に合わない労働をし、資本家に搾取されているバカな労働者と自分は違う。神を信じる愚かな民とも違う。自分は選ばれた存在だと思いたかったのです。しかし、現実的には彼は平凡な一般人でした。夜神月と違い1人や2人を殺した程度で苦悩してしまうところがその証拠でしょう。善悪はともかくとして何万人も殺して平然な顔をしていた夜神月とは人としての器が違うのです。ですが、彼はただただ「自分が選ばれた存在」であると思いたかった。だからこそ「凡人」がしない行動を続けて「自分は特別である」と思いたかったのでしょう。普通は大学生くらいで「あ、俺、凡人だわ」と気がつくのですが、そのことに気がついても信じたくなかった中二病の成れの果て、それがラスコーリニコフで御座います。個人的な見解としては、こういう実際には何も手を動かさないくせに人を見下して、自分は特別だ、と思い続けているタイプの男は恋愛相手として非常に問題があるので決してオススメできません。が、残念ながらそういう男性にハマってしまう女性が多いのは残念です。おそらくこんなことを書くと「どうやってそういう男を見分けるのですか?」と質問を頂くことと思いますが、そんな方法は不要でしょう。そういう男性のことを好きになる女性は「きちんと見分けた上で」彼らを選んでいるのです。ダメンズばかりと付き合ってしまう女性は「正確にダメンズを見分けて付き合っている」のですから、眼を養うのではなく、好みを変える必要があるでしょう。ですがもし、どうしても好みを変えられないのならば、そんなダメンズを非ダメンズに成長させる必要があるのです。というわけで、3人目の女性にして、本作のメインヒロインである「ソーニャ」のお話をさせて頂きます。■あなたが悪い、だけど私はあなたの味方だ。まず彼女は先ほどの説明にもあった通り、自分の家族を養うために売春婦として働いております。この点からも妹キャラのドゥーニャと同じように、いざとなったら身を削るという覚悟があると言えるでしょう。ただこれだけでは単なるダメンズ製造マシーンでしかありません。実際、彼の父親であるマルメラードフは罪と罰の中でも1位2位を争うクズ男。しかし、ソーニャが歴史に名だたる名著のヒロインである理由は、その上であることが出来るからだと私は思います。男女問わず、恋人にこのスタンスを貫ける人は本当に少ない。そしてこれさえ出来れば、恐らくは恋愛において怖いことは何も御座いません。「あなたが悪い。だけどあなたの味方だ」という立ち振る舞い。ダメンズを「いいよいいよ、あなたは悪くないの」と甘やかす女性はいくらでもおりますし、女性に対して「姫は何にも悪くないよ」と甘やかす男性もいくらでもおります。逆に相手が悪いとわかった瞬間に、一瞬で敵対する人もこの世には溢れかえっています。もちろん私はいついかなる時もこの態度をしろと言うつもりは御座いません。ですが、男女問わず人間が配偶者に求めるのは基本的にはこれだけではないかと私は思っています。「あなたが悪い。だけどあなたの味方だ」この2つが両立した時、人は人を「叱る」ことが出来るのです。だからこそ、人は自分のことを叱ってくれる人を求める。甘いだけの男や、丁寧なだけの女を嫌うのです。それは男女どちらにも言えることでしょう。ドフトエフスキー女、女こそ男を完成させる唯一のものである。罪と罰の作者ドフトエフスキーの言葉は、おそらく逆もまた真なのでしょう。プロフィールラブホスタッフ上野さん豊かな知見と人間観察眼をもとにした悩み相談への深みある回答が人気を集め、Twitterのフォロワー数は20万以上を誇る。漫画『ラブホの上野さん』(漫画:博士/原案:上野)の原案もつとめ、書籍は現在4巻まで発売されている。同漫画は2017年1月よりフジテレビ系にて本郷奏多主演で連ドラ化。
2017年10月11日