小山ゆうな演出、Sexy Zoneの佐藤勝利が主演を務める舞台、PARCO PRODUCE『ブライトン・ビーチ回顧録』の上演が決定した。1980年代に上演されたPARCO劇場の代表作ともいわれるアメリカ・ブロードウェイの大御所コメディ作家ニール・サイモンの三部作、『ブライトン・ビーチ回顧録』『ビロクシー・ブルース』『ブロードウェイ・バウンド』。B・B三部作と呼ばれるこれらの作品は、ニール・サイモン自身を思わせるユージンを中心に描かれる青春成長物語で、ニール・サイモンの新境地を開いたといわれる作品だ。その三部作の1作目となる『ブライトン・ビーチ回顧録』は、サイモンの少年時代を描いたとされ、貧しくもたくましく生きるユダヤ人一家と思春期のユージンの成長を描いた名作。ブロードウェイでの上演が実に1306回を数える大ヒット作で、83年の初演でユージンを演じたマシュー・ブロデリックはその年のトニー賞を受賞、85年にはPARCO劇場にて日本初演され、大好評を博した。磨かれたセンスあふれる台詞が躍動し、細やかな人物の動きがキッチリと織りなされていく本作の演出を務めるのは、ドイツ(ハンブルク)出身、2017年に『チック』にて小田島雄志・翻訳戯曲賞、2018年に読売演劇大賞 優秀演出家賞を受賞、劇団四季の『ロボット・イン・ザ・ガーデン』でも話題で今、乗りに乗っている演出家小山ゆうな。主演は、16-17年の『JOHNNYS` ALL STARS IsLAND』以来の舞台出演で、今作が舞台初単独主演となるSexy Zoneの佐藤勝利。ドラマや映画など多くの作品に出演し、コミカルな役からシリアスな役まで等身大に演じてきた佐藤が、本作の主人公であるユダヤ人一家の次男ユージンを演じる。そして、ユージンの母ケイトは、確かな演技力と柔らかな佇まいで映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍する松下由樹。ユージンの兄スタンリーには、ドラマや舞台のほか、声優としても活躍している入野自由、さらに父親のジャック役は、様々な役を硬軟自在に演じ分けるオールラウンダー、神保悟志が務めるなど、多彩な実力派が揃った。情報発表にあわせて、演出の小山、キャスト陣より、コメントが寄せられている。●小山ゆうな(演出)1983年のニューヨーク初演から2年後、パルコ劇場で早くも上演された『ブライトン・ビーチ回顧録』の話は諸先輩方より度々聞いていました。まさか、この伝説の作品を、日本初演を手掛けられた故青井陽治さんの翻訳で演出できるとは想像もしていなかったので、驚きと共にとても嬉しく思っています。青井さんが翻訳された言葉は生き生きと躍動していて、登場人物たちにあっという間に魅了されました。Sexy Zoneのメンバーとして大活躍されている佐藤勝利さんは、初めてのストレートプレイ出演とのことですが、先日お目にかかった際、すでに台本を深く読みこんでいらして戯曲についての話がたくさんできました。コメディでありながら深い人生の趣を感じさせる作品を担うユージンという役に佐藤さんがどのようにアプローチされるか、稽古が始まるのが楽しみです。ニール・サイモンと佐藤さんはじめ現代に生きる俳優たちの感性が出会う事により2021年の『ブライトン・ビーチ回顧録』が生まれる予感がしております。まだまだ大変な状況が続きますが、お客様に見てよかったと思って頂ける作品にすべく稽古していきたいと思います。●佐藤勝利(Sexy Zone)舞台はとても好きで、よく観に行きます。舞台に挑戦したい、とずっと思っていました。念願の初ストレートプレイ、とても嬉しいです!脚本を読ませていただいて、キラキラした魅力のある作品だと感じました。僕が演じるのは14歳の男の子の役ですが、ちょうど色々なことを覚えだす時期で、まだ何も知らない純粋な子供らしさを大事に演じられればと思います。僕自身も舞台に関してはまだ分からないことだらけですが、共感できるところもたくさんあって開放的な気持ちを味わっていただける作品なので、どうぞ楽しみにしていただけたらと思います。●松下由樹ニール・サイモンの作品は20代の時に「パパ、映画に出して!」に出演させていただきました。今回またニール・サイモンの作品に参加できてとても嬉しいです。ユーモア、登場人物の豊かさが溢れている家族愛を描いたこの作品を、今からキャストの皆さんと演じるのが楽しみです。劇場でお待ちしています。是非お越しください。●入野自由いつか挑戦してみたいと思っていた、ニール・サイモンの戯曲。遂に彼の作品の世界へ飛び込めることを、嬉しく思います。個人的な事で恐縮ですが、子役の時以来、約20年ぶりに東京芸術劇場の舞台に立てることもとても感慨深いです。佐藤勝利さんをはじめとした素敵なキャスト、スタッフと共に作品作りが出来ることを楽しみにしています。劇場でお待ちしています。●神保悟志舞台を経験する者にとって特別な存在であるニール・サイモン。その洗練されたセリフまわしと細密に描かれたキャラクター。計算し尽くされたストーリー展開。全てが完璧と言える脚本。そんな作品に参加させて頂くことは、役者冥利に尽きる、この上ない幸せです。そして最高の共演者と奏でるハーモニーをどの様に演出の小山ゆうなさんが指揮してくださるか、今からとても楽しみです。是非みなさま、その瞬間を劇場にてご体験くださいませ。ARCO PRODUCE『ブライトン・ビーチ回顧録』東京公演:9月18日(土)~10月3日(日)東京芸術劇場 プレイハウス京都公演:10月7日(木)~10月13日(水)京都劇場作:ニール・サイモン翻訳:青井陽治演出:小山ゆうな出演:佐藤勝利(Sexy Zone)、松下由樹、入野自由、神保悟志他企画製作:パルコ
2021年07月07日夫の両親は長男至上主義。そんな義両親から嫁としての務めや、生まれてくる孫に対する要望にプレッシャーを感じていたママ。ひたすら我慢し受け入れ続けた結果、ついに限界を超えてしまったそうです……。長男である夫とは職場恋愛で結婚しました。ごあいさつの段階から義両親は私に長男の嫁としての務め、そして跡継ぎとなる男児を早く産むようにプレッシャーをかけてきました。そんな義両親から妊娠中~産後にかけて嫌な気持ちにさせられ、我慢の限界を超えた出来事について紹介します。 結婚報告のごあいさつで夫の両親は令和の時代においても長男至上主義で、家督制度を重んじる人たちです。長男である夫との結婚が決まり、遠く離れた県外に住む義両親のところへごあいさつに伺った初対面の場で、長男の大切さ、私に長男の嫁としてお家のために尽くしてほしいこと、そして男児を産む義務について長時間に渡り話をされました。 このときは過剰だなと思いつつ、それでも義両親とはいい関係を築きたかったので頑張ろうと思っていました。 おなかの子が女の子なら必要ない?入籍後すぐに赤ちゃんを授かり、私も夫も、性別にかかわらずおなかにきてくれたわが子を愛おしく思っていました。しかしまだおなかが小さいうちから、義両親は「性別はどっちだ? 男か?」と何度も聞いてくるのです。 義実家には女の子の孫が3人いるのですが、義父からは「もう女の子の相手は飽きた。今度こそ男がいい」と言われ、義母からは「お家のためには絶対男の子が必要」だと言われました。まるで、おなかの子が女の子だったら望まないというような言い方に聞こえ、私はとても悲しくなりました。そして妊娠7カ月ごろに性別が男の子だとわかったときには、でかした!と大喜びされ、とても複雑な気持ちに……。 出産後の言葉と要求の多い義両親そしていよいよ出産の日を迎え、待望の男児が生まれました。義両親に電話で報告しましたが、言われたのは「跡継ぎを産んでくれてありがとう」だけで、お疲れさまなどの労いのひと言はありませんでした。その後のお宮参りやお食い初めも、息子が生後3カ月ごろに近場でおこないたいと思っていましたが、跡継ぎなので夫側が仕切るべきだと言う義両親には逆らえず、日程も場所もこちらが合わせることに。 まだ生まれて間もない息子を遠い県外まで連れて行くことになり、さらに跡継ぎなんだから頻繁に会わせにくるようにと何度も要求されました。 我慢の限界義実家を訪ねるたび、子育てに慣れていない私は息子をじょうずにあやす義母の姿を見て自信を失い、「この子はママよりおばあちゃんのほうが好きみたいね」と言う義母の言葉を聞くたびに泣きそうになりました。そして正月に義父が親戚一同が集まった場で、「義母は子育てが本当にうまい。跡継ぎも義母に育てさせたほうが安心だ」と言ったことで私の我慢はついに限界に。義実家からの帰り道で私は夫に泣きながら義両親とは付き合えないと訴えました。夫からその話を聞いた義両親はとても反省したらしく、その後、適度に距離を置いた付き合いをしてくれるようになりました。 今回の件は義両親の振る舞いにも問題はありましたが、私もいい顔ばかりして我慢していたのが良くなかったと思います。反省して態度も改めてくれたので、初めから自分の気持ちを伝えていれば、義両親の対応も違っていたかもしれません。 作画/うちここ著者:坂井まさみ製造業の事技職として働きながら、3歳男児を育てる母。現在、第2子を妊娠中。自身の妊娠、出産、子育て経験をもとに体験談を執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2021年04月29日cinema staffの東阪名ツアー「前衛懐古主義 part3」の開催が決定した。公演は、5月2日(日)大阪・梅田クラブクアトロ、5月5日(水・祝)愛知・名古屋クラブクアトロ、5月7日(金)東京・LIQUIDROOMにて開催される。cinema staff チケット情報チケットは一般発売に先駆け、4月1日(木)21:00から8日(木)23:59までオフィシャル抽選先行を受付中。■「前衛懐古主義 part3 大阪編」5月2日(日)梅田クラブクアトロ■「前衛懐古主義 part3 名古屋編」5月5日(水・祝)名古屋クラブクアトロ■「前衛懐古主義 part3 東京編」5月7日(金)LIQUIDROOM
2021年04月02日恋愛に対する感性はさまざま。恋愛至上主義の人、現実的な人、そして冷めている人などそれぞれです。時には、恋で人生が狂わされることもあるでしょう。あなたの恋に大切感性……とくに「ピュアさ」はどれくらいでしょうか?今回は「あなたの恋の純粋度が分かる心理テスト」をご紹介いたします。【質問】あなたが気になる雪の結晶は、次のA~Dのうちどれですか?A:もりもりB:線対称C:煌びやかD:スマートあなたはどれを選びましたか?さっそく結果を見てみましょう。【診断できること】「あなたの恋の純粋度」深層心理において「雪」は、はかなくて消えてしまいそうな美しいものの象徴。恋に対する憧れを反映するもの、とも言えます。そして、その結晶の形状は、あなたが恋愛にどんなスタンスで臨むのかを意味します。そのため、気になる雪の結晶によりあなたの恋の純粋度が分かるのです。■ Aを選んだあなた……恋の純粋度70%あなたは純粋で、まるで初恋のようなプラトニックな恋愛を好むタイプ。恋に対して理想を抱く傾向も強く、一目惚れで恋に落ちることも多いかもしれません。この人!と思える相手が見つかると、とにかく相手に気に入られるためにあの手この手を尽くすでしょう。一度関係を結ぶと他の人が見えなくなってしまうので、冷静さを忘れないように。■ Bを選んだあなた……恋の純粋度10%あなたは、まず恋にのめり込むことはないクールでサバサバしたタイプ。いつもどこか冷めていて、恋愛も客観的に見てしまいがちかもしれません。擦れているわけではないのですが、親しい相手でも「人は人、自分は自分」と距離を取り過ぎる傾向があるようですね。恋愛においては、どちらかというと、相手をのめり込ませるタイプでしょう。ある意味モテると言えなくもないですが、あまり相手を振り回すと、ストーカー化させてしまう恐れもあるのでほどほどに。■ Cを選んだあなた……恋の純粋度95%あなたは非常にロマンチスト。自分の理想の恋愛が、しっかり仕上がっているタイプのようです。恋へのピュアさは相当なもの。まさに恋に恋する乙女と言えるでしょう。いつも「白馬の王子様が迎えに来てくれること」を夢見ているため、経験豊富な相手から甘い言葉をささやかれると、コロッと落ちてしまうかも……。ハマり込むとズブズブなので、理想と現実の区別をつけるようにしましょう。甘え上手なところを活かせば、小悪魔になれる可能性も。■ Dを選んだあなた……恋の純粋度35%あなたは広く浅くの付き合いを好み、恋に溺れる前に引き上げる冷静なタイプ。誰に対しても愛想がよく、男友達も多いのではないでしょうか?ただ、陰で八方美人だと噂されている可能性も……。もしかしたら一人に深く愛されるより、数で勝負するところがあるのかもしれません。恋にそこまでのめり込むことはないかもしれませんが、気付いたらいい年齢なのに独り身……なんてことになる恐れも。■ あなたらしく恋をしようあなたがどんな純粋な恋愛観を持っているかというのは、あなた自身の人生観やライフスタイルに由来していると言えます。もちろん好みの問題もありますが、パートナーとなる相手はあなたに大きな影響を与える存在。ベタベタした関係を好まず、自立した二人として付き合うというスタイルもあって良いのです。あなたはあなたらしく恋をするのが一番なのです。(脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2021年01月16日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「2020年の民主主義」です。民主主義の危機が深まった2020年。国連の変革を求む。2020年は民主主義が問われた一年でした。香港の民主主義は失われ、一国二制度は実質、消えてしまいました。ベラルーシでは独裁政権を倒そうとデモが続いていますし、タイでは’16年に即位した新国王がスキャンダルにまみれ、経済も悪化しており、若い世代を中心に憲法改正や王室改革を訴えて大規模なデモが始まりました。スーダンでは市民革命が成功し、新たな和平を生み出そうとしています。レバノンやパレスチナ、ヨルダンでも、強権的な政治に対して、市民の生活が立ちゆかなくなり、連日、反政府運動が行われています。これらは思想の運動ではなく、市民の「生きるための戦い」。やむにやまれぬ状況に追い込まれて声を上げています。新型コロナウイルスによって経済状況が悪化し、これらの動きは加速しました。この流れは、経済の仕組みが変わらない限りなくならないのだろうと思います。つまり、民主主義と資本主義の相性が悪いということがわかってきたんですね。資本主義で国の覇権を広げていこうとすると、民主的な手続きを踏まない独裁政権のほうがスピーディに進める。そうして中国は、コロナからもいち早く立ち直り、経済政策も着実に実施していきました。世界のなかで中国の存在はより大きくなり、アメリカに伍する経済大国になりました。中国との関係が深い国や企業は安定するけれども、搾取される市民にとっては自由と尊厳が奪われるような状況が鮮明に。先日もブータン領内に集落を建設して、実質的な移民政策を始めようとし、インドとの緊張が高まってきています。ただ、そうした覇権の先に本当の豊かさがあるのでしょうか?情報が公開される透明性のある政府と、市民が参加できる民主主義でないかぎりは、状況は改善されないでしょう。国連が機能不全に陥っているのも問題です。太平洋戦争が終わってから75年。国連は戦勝国によって作られた組織ですから、日本もドイツも常任理事国ではありません。インドやアフリカ、中東のリーダーも世界の秩序決定に参加したいと思っています。多様化するいまの世界に応じた、新しい時代の秩序を作ってほしいなと思います。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年12月30日‐2021年1月6日合併号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年01月02日バルマン(BALMAIN)は2021年春夏メンズコレクションを発表した。創始者ピエール・バルマンの“楽観主義”バルマンの創始者、ピエール・バルマンは楽観主義者だ。1940年代、第2次世界大戦時におけるフランス解放直後の不安定期、バルマンは明るい未来を信じた。彼は自身のクリエイティビティ、そして突き抜けたオプティミズムをエネルギーに換え、1945年にバルマンを設立。パリを再び世界におけるファッション界の中心地として復活させるため、服作りに全力を尽くした。今季のバルマンは、そんなピエール・バルマンの精神であり、ブランドの核となる信条“楽観主義”を表現したコレクションを創り上げた。バルマンがブランドを立ち上げた当時の、フランスにおけるネガティヴな情勢と現代を重ね合わせ、不穏な現状を打破する“力強さ”を感じさせるようなピースを展開する。色と形で“力強さ”をショーではファーストルックから、ハッと目が醒めるような鮮やかな蛍光色で彩ったスーツが2ルック続けて登場する。絶大なインパクトを与えるルックは、見る人々を一気にバルマンの世界へと引き込む。それらジャケットとスラックスのセットアップが、やや大ぶりなシルエットであるのにはじまり、コレクション全体を通してもオーバーなサイズ感のアイテムが散見される。特にアイキャッチなのが横に大きく張り出たパワーショルダーのジャケットやブルゾンたち。“力強さ”のイメージをダイレクトに伝達するデザインだ。そして、オーバーなサイズ感のトップスに合わせるのが、引き締まったラインを描くショーツやフレアのスラックス。タテ、ヨコ共にシルエットに緩急をつけて構築した特異なスタイリングによって、分かり易くバルマンの独創性を象徴した。ブランドの伝統に捧げるオマージュまた、ロゴを総柄で落とし込んだアイテムたちは、ブランドのヘリテージなデザインを強調する。バルマンの現アーティスティック・ディレクターであるオリヴィエ・ルスタンが、これまでのブランドの歴史や伝統にオマージュを捧げているようにも感じられる、本コレクションにおいてアイコニックな要素の一つであった。
2020年11月30日スマホゲームにハマった、ぐっちぃさん。「ゲーム無課金主義」な夫に自慢されたこととは…?■ 矛盾だらけの「無課金」説得力皆無。ガチャするためにお金を消費するだけが「課金」じゃないんだぞ!(笑)ちなみに、「そのタブレットに私のアプリも入れてよ」ってお願いしたけど、「●ドラ(ゲーム名)のためだけのタブレットだからダメ」って言われた。ゲーム専用機、あったほうがいいのかなぁ…?
2020年10月31日国語・算数・理科・社会――各教科の学習と、アート教育、どちらが大切か。そう聞かれたら、あなたはなんと答えますか?アート教育も大切だとは思いつつ、実際は教科の学習に重きを置いている。そんなご家庭も多いのではないでしょうか。教科の勉強と芸術教育はまったくの別物だと考えられがちですが、じつはそうではありません。相違点もあれば、共通点もあります。さらに、互いに活用できる要素も多く存在するのです。たとえば、アート教育の手法から各教科の学びに生かせることはたくさんあります。今回は、美術鑑賞教育法として生まれた「対話型鑑賞」を、算国理社4教科の学びに活かす方法をお教えします。学校がお休みになり、いつもより時間に余裕のある春休み。家庭での親子の対話で、従来の学習では習得が難しい大切な力を磨いてみませんか。成績至上主義では難しい、「対話」で得られる7つの力人間の知の基本フレームは、小学生の時期に形成されます。子どもの思考や感性が形成されるこの大切な時期に、あらかじめ定められた解答を単に繰り返すだけの作業や、一問一答式のテスト結果などの目先の成果を優先してしまったら、どうなるでしょう。子どもたちの、自ら学び創造する力、じっくりと考える力、多様な視点や解釈の可能性を受け入れ、自分とは異なる他者を受容して理解する力を削いでしまうのではないでしょうか。それを避けるためには、対話による学びが有効です。対話型鑑賞をとおして得られる7つの力は、これからの時代に必要不可欠な能力ばかり。どれも、生きる力につながる大切な能力です。観察力推論する力表現力再考する力共感力コミュニケーション能力主体的に学ぶ力そして、この7つの力は、特別なことをしなくても、親子の対話をとおして身につけることができるのです。「答えは?」「速く!」はNGワード。5つのコツと3つの問いかけ教科の学びでは、一定の時間内にひとつの正しい答えを求める局面が増えてきます。したがって、いかに「速く」「正解」を導くことができるかが問われるようになります。そんななか、解答に至るまでの思考のプロセスは、なかなか評価してもらえません。これは、テストの成績至上主義の弊害だといえるでしょう。そこで、家庭では、成績至上主義で見過ごされがちなことを、対話をつうじて積極的に補ってあげてください。親子で対話をするときに気をつけてほしいポイントは、以下の5つです。1. 子どもの思考のプロセスをたどる思考力・想像力・メタ認知能力などの大切な力は、思考のプロセスをたどることで培うことができます。ただし、子どもはふだん思考の過程を伝えるのに慣れていないので、最初は親御さんのサポートが必要です。お子さんの発言を丁寧に拾いながら、対話をとおしてひとつひとつ探っていきましょう。◆気づいたこと、考えたことは?◆どこでそう気づいたの?なんでそう考えたの?◆ほかに発見はある?この3つの問いかけで、子どもの思考のプロセスを引き出すことができます。2. 思考のプロセスを「見える化」する思考の過程を言葉にすることに慣れてきたら、お子さんの発言を図示したりメモに残したりして「見える化」することをお勧めします。過去と現在の子どもの思考をつなげたり、振り返って次の思考に役立てたりすることができるでしょう。手を動かすことが論理的思考を刺激し、表現力を高めることはよく知られています。最終的には、子ども自身でも思考のプロセスを残せるように仕向けられるといいですね。親が手を動かして思考の軌跡を記す姿を見ていると、子どもも自然にまねるようになるものです。3. 間違いを恐れないはじめにたどりついた答えが正解ではないことを、恐れないでください。何度つまずいてもいいのです。思考のプロセスに誤りはひとつもありません。つまずきは、新たな思考の飛躍につながる大きなステップ。キラキラ輝く宝物のような存在なのだととらえましょう。4. 解答スピードを気にしない一刻も早く正答を見つけなければならないという強迫観念を捨ててください。すぐに正解できなくてもいいのです。どれだけ時間がかかるかは問題ではありません。頭を使って考えた時間そのものが大切な財産となります。5. 大人が教えない親が教える立場に立ってはいけません。大人としての権威を示す場面はここではありません。子どもと一緒に試行錯誤しながら、ともに歩んでいく姿勢を保ちましょう。私たちにできるのは、ファシリテーターとして、対話をとおして子どもの考えを引き出すこと。あくまでも主人公は子どもです。親はサポート役に徹しましょう。【国語】対話をとおして俳句を味わう各教科の学習内容に「対話」のエッセンスを入れると、どんな学びになるのでしょう?まずは国語からお話します。定番の「俳句」を使って対話型鑑賞に挑戦してみましょう。閑さや岩にしみ入る蝉の声短い5・7・5のなかに、さまざまな意味が込められている俳句。そんな俳句は解釈の多様性にあふれています。言葉から喚起されるイメージを、子どもと対話しながらふくらませていってください。親御さんも見慣れた松尾芭蕉の名句なら、気軽に取り組むことができるはずです。対話のポイントは、定説を押しつけないこと。素朴な疑問からスタートしていいのです。たとえば、このような発問を交えると効果的です。蝉が鳴いているのになぜ静かなの?岩にしみ入るってどういうこと?蝉なのになんで「声」なの?蝉は何匹いるんだろう?どんな情景が思い浮かぶ?決して正解はひとつではありません。この俳句なら、「静けさとは心の静寂を表している」という解釈以外にも、「蝉は何万匹もいてその声は耳を圧するほどうるさいが、その一定の大音量のなかにいてフッと意識が遠のく感覚を静けさと表現した」と解釈をすることもできます。お子さんと一緒に、対話をとおして自由な鑑賞を楽しんでみてください。対話による韻文の鑑賞で培った力は、長文の読解にも役立ちます。さらに、対話を終えてから、感じたことや考えたことを自由に記述する機会を設けることで、論理的な思考力や表現力を高めることもできます(詳しくは『語彙力と読解力はアート鑑賞で伸びる!写真と俳句で「国語力」を高める5つのポイント』をご覧ください)。【算数】三角形の面積の出し方について話し合うこの三角形の面積を答えよ。なぜ「底辺×高さ÷2」の計算式で三角形の面積が出せるのか説明せよ。たとえば三角形の面積のように、算数では答えがひとつに定まることがほとんどですが、正解に至るまでのプロセスは幾通りもあります。大切にしたいのは、その思考のプロセス。子どもたちは正しい答えを導くまで、さまざまな試行錯誤を繰り返します。その過程でのつまずきを大切にしましょう。頭で考えるだけではなく、実際に手を動かして図に書いてもらうのも効果的です。子どもの行動の根拠を尋ねながら、一緒にどうすれば答えを導けるか、その足跡を残していきましょう。算数では、「直角は90°であるとする」というように、前提を元に考えられるということを、子どもが自然に気づけるようになるといいですね。【理科・社会】対話で図表の見方を深める理科では、アート作品の鑑賞と同じように、さまざまな写真や図表から、対話をつうじて有意義な学びを得ることができます。動植物、地質、星座や宇宙の仕組みなどについて、写真や図表を見ながら語り合うことで学べることはたくさんあります。また、目に見えない原理を現象から探る電気や力学などの物理学では、目に見えないものを伝達するために、言語化や数式化が必須です。因果関係を推論し、検証する際に、対話の学習が効果を発揮することでしょう。社会でも、国勢調査や歴史年表など、対話の素材として使える図表はたくさんあります。たとえば、日本・世界各地の写真や歴史資料を見ながら、それぞれの土地や時代の暮らしについて話し合ってもいいでしょう。小学校高学年の子どもであれば、何の資料なのか示さずに、対話をつうじて「この資料が指しているデータは何なのか」を探っていくのもおもしろいはずです。都道府県別の鉄鋼生産量のグラフなどを用意し、何についてのグラフなのか、親子で話し合ってみましょう。今まで習った知識を整理し、知っている情報をもとに推論する力を磨くのに役立ちます。社会や理科で行なわれる比較や分類は、さまざまな視点から比べ、分けられています。たとえば、地域や時代の比較、動植物の分類など、あげればキリがないほどです。対話の際は、今見ている図表やデータは、どのような視点で比較・分類されたものなのか、子ども自身で考えられるよう、促してあげてください。子どもの生きる力を育むためにテストの成績至上主義は、子どもの思考力、非認知能力、メタ認知能力、創造力、他者の立場に立って考えるための多様な視点、ひいては自ら学び判断するという生きる力を削ぐ結果になりかねません。それを避けるためにも、対話をとおして、子どもの思考のプロセスをたどっていきましょう。人生において、正解はひとつだけではありません。たとえ途中で失敗しても、決して無駄にはなりません。結果だけでなく、過程も大切にする親の姿勢は、必ず子どもにも伝わるはずです。それはきっと、お子さんが学びを深めるうえでも、人生を歩むうえでも、大きな糧になることでしょう。(参考)フィリップ ヤノウィン 著, 京都造形芸術大学アートコミュニケーション研究センター 訳(2015),『学力をのばす美術鑑賞』,淡交社.
2020年04月12日女性の生きづらさの要因のひとつである“ルッキズム=外見主義”。これに疑問を感じ、メッセージを発信しているイラストエッセイスト、コメンテーターの犬山紙子さんと美容ライターの長田杏奈さんのお二人がルッキズムについて伝えたいことを話します。ルッキズムは、自分にも社会にもいいことはない。――お二人が考える、ルッキズムの弊害とはなんでしょうか?犬山:そもそも、生まれ持った見た目で差別される、ということ自体が、あってはいけないことだと思います。外見のせいで扱いが違ったり、就職試験で差別をされたりとか…。長田:人間にとって目から入る情報ってすごく大きいし、それに左右されてしまうのもある意味当然だとは思う。私は花が好きなんだけど、花屋でどうやって選んでいるかっていうと、結局のところは見た目の好みなんだよね。花を見て“きれいだな”と感じることを否定する必要はないと思うのね。でも、人に置き換えた場合、人格や能力を見るべき場で差別的に扱ったり、見た目至上主義に陥ったり、ディスったりするのは、違うんじゃないかと。犬山:うんうん。長田:見た目なんていっときの印象にすぎないし、そこを入り口に、相手の内面を知ったり、関係を構築する中で、印象なんてどんどん変わるし、もっと好きになれたりするじゃない?見た目にとどまってああだこうだ言ってる人って、もったいないし、人間としての成熟度が足りないと思う…。犬山:あと、ルッキズムを自分に発動しちゃった場合の弊害としては、自分にダメ出しをし、外見を否定し続けていると、自らを大切に思えなくなってくるよね。長田:うん。自分の意思を尊重できなくなって、身動きがとれなくなる。例えば“この洋服は私が着たらイタいに違いない”とか、“この見た目ではそれをする資格はない”、あるいは“私なんて愛されるはずがない”と思ったり…。見た目の気後れが一歩踏み出すときのためらいに繋がる。犬山:自分が本当にやりたいと思うことや表現したいことが見えなくなるし、できなくなっちゃう。実際、コンプレックスにがんじがらめになっていたときの私は、そうだったから…。長田:犬山さん、全然そんなふうに見えなかったから、めっちゃ意外!犬山:そうかなぁ。長田:今は自分の見た目が好き?犬山:うん、好き。私の大切な顔だわって、慈しめるようになってきた(と、両手で顔をそっと包み込んで、にっこり)。長田:最高だね!どんなきっかけで、見た目と仲良くなれたの?犬山:いちばん大きいのは子どもが生まれたことかな。子どもが思春期になったときに、私みたいにコンプレックスを抱えたり、必要以上に悩んだりしてほしくないなって思って、ルッキズムに左右されていた自分を変えようと思ったの。まずは他者に対してルッキズムを発動するのをやめることから始めたかな。それによって、人のいいところが前より見つけ上手になって、好きな人たちのことがもっと好きになった。さらには道行く人がみんなきれいに見えるようになった(笑)。長田:みんなそれぞれ、きれいだもんね。私、“全員美人原理主義者”だし。犬山:そのあとかな、徐々に自分への外見主義が弱まって、自虐をしなくなった。そうしたらすごく心が楽になったよ。長田さんの本にも、その後押しをしてもらった感じがする。改めて聞くけれど、『美容は自尊心の筋トレ』を書いたのはどんなきっかけがあったの?長田:子ども時代に、美容部員として働いていた母が家に持ち帰った美容のセラピー効果の本を読んで、メイクやスキンケアが癒しや励ましになる、ということは知っていて。それで美容ライターになってから、自信なさげだったり、イライラした感じの人が、スキンケアで自分に手をかけたり、気分が上がる色のリップを塗ったりするだけで、表情や目の輝きだけじゃなく、人生に対して前向きに変わる現場に、何度も立ち会って。美容には、自尊心を育てる素晴らしい力があるんだって、ずっと信じてきたの。犬山:ホントそうだよね。長田:でも美容には、いまの姿を否定して“もっと美しく正しくなりましょう、もっと若くなりましょう、もっとモテましょう”みたいな面もある。自分を大切に扱って、見た目とリラックスして付き合うための美容の話がもっとあっていいはずだ!と思って、あの本を書いたの。――お二人は、本を書く以外にも、世の中にアクションを起こしていますね。例えば犬山さんはコメンテーターをされていたり…。犬山:依頼をいただいた当初は“なぜ?”と思いましたが、女性たちに取材を重ねてきた私だからこそ言えることがあるのかも…、と思い、自信がない中で始めました。いろいろな専門家の方の話を聞く経験を通し、徐々に私の知識も増えていくと、問題意識が高まってきて、もっと勉強し、そこで得た知識を自分でもアウトプットしていこうと、気持ちが変わってきたんですよね。長田:いまいちばん力を入れているのは、児童虐待防止?犬山:そう。チームを作って活動してる。自分が手に入れた知識を、誰かのために役に立てられれば本望です。長田さんは、イベントやったりしてるよね。長田:私、イベントでも、美容本でもやりたいことは一貫していて、ひたすら女の子の“自分を大切にする気持ち”を応援したい。リップのひと塗り、素敵さを自覚してもらうひとことで女の子が笑顔になる、それを見るのがうれしいし、謎の生きる力が湧いてくるの。もうね、それをライフワークにして生きていこうと思って(笑)。――最後に読者に、ルッキズムからの解脱、すなわち自尊心を上げるためのアドバイスをいただきたいのですが…。本来ならば、カウンセリングに行ったりすることがベストだと思いますが、まずすぐできる、簡単なものを教えてもらえるとうれしいです。犬山:寝る前に、自分を褒めてみてください。すごいことじゃなくていいの、「今日はちゃんとお風呂に入れた、私、偉い!」とか、ハードルはめっちゃ低めでOK(笑)。究極は「私今日生きてた、偉い!」でいいと思う。それを毎日やると、自己肯定するクセがついて、自尊心が上がりますよ。長田:ホメラニアンだね!私は、自分の中の小さい子の声を聞くことかな。例えばリップ一本選ぶときも、人からどう思われるかより、自分の中の無邪気な部分が「わーい!」ってなることを優先する。小さいことだけど、それを積み重ねると全然ちがうんだよね。ただ、そうやってウキウキ出かけていっても、社会に溢れるルッキズムにボコボコにされる日もあるわけですよ。そんなときは、信頼できる人に「今日は何も言わずに私の話を聞いて?」って、話を聞いてもらうといいと思います。犬山:あ~、私もまさにそうしてる。つらいことがあったら、長田さんとか、親友とのグループLINEに書き込んで、全力で甘やかしてもらう(笑)。長田:自分をさらけ出せる仲間は、自尊心を上げる重要なファクターだよね。犬山:ね!いぬやま・かみこイラストエッセイスト、コメンテーター弊誌の連載「SanPakuちゃんのわがまま気まま愛のRoom」も大好評。著書も多数。『スッキリ』(日本テレビ系)、『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)でレギュラーコメンテーターを務める。おさだ・あんな美容ライターメイクアップアーティストの吉川康雄さん、写真家の前康輔さんとコラボで制作した書籍『あなたは美しい。その証拠を今からぼくたちが見せよう。』(大和書房)が5月に発売予定。※『anan』2020年4月8日号より。写真・小笠原真紀(by anan編集部)
2020年04月07日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第54回アクマの辞典ラ行【ル】➤「ルッキズム」(るっきずむ)今回のテーマはラ行から「ルックス(ルッキズム)」だ。コンプラが重要視される現代。意識の高い国では、他人を容姿でからかったり、見た目で差別したりするなんて、もはや原始人のやることであり、ウケるどころか、そんな北京原人はわが社にいらないとさえ言われてしまう。しかし私は、その昔「ブスの本懐」という本を出したことがある。「ブス」なんて「1秒でも早く燃えたい」という自短炎上目的以外、言わないほうが良い言葉である。幸い拙作は、内容があまりにもなさ過ぎたため燃えるところにすら行けなかったのだが、今ならタイトルだけで「ジャケ燃え」できるかもしれない。確かに、全く良い言葉ではないので、見るだけで不快という人がいるのもわかる。そんな攻撃的な言葉を使わずとも「攻めたデザイン」「プロ向け」「時代が追いついていない顔」など、ポジティブな表現はいくらでもできる。しかし「見た目で判断するのは良くない」と頭でわかっていても、われわれ人間は他のお動物様より能力が劣っているため、基本的に判断を「視覚」に頼り切って生きざるを得ないのだ。他のお動物様方なら臭いや鳴き声、ブチャラティなら相手の頬を舐めるなどして、相手が嘘をついているかなどを判断できるが、人間は下等生物なのでそれができない。よって人間のこともとりあえず見た目で判断するしかないのである。だが、この「見た目で判断する」というのは、時に必要なことだ。子どもに「人間は見た目じゃない」と言いながら「怪しい人には近づくな」とも言っているだろう。この「怪しい」というのは明らかに見た目のことを言っている「見た目が何かヤバいヤツには近づくな」ということだ。もちろん、見た目は紳士、中身はゴリゴリのロリコン、という御仁も多くいるので、それで全て判断できるわけではないが、ヤバい見た目の人がマジでヤバいケースももちろんある。「見た目で判断することにより回避できる危機もある」ということだ。「人は見た目じゃない」と言って、全裸に青龍刀、という武器にだけ金をかけすぎたアバターみたいな人に積極的に声をかけていたら命がいくつあっても足りない。見た目で判断することも大事、つまり「見た目も大事」ということである。ただ、ここで大切にすべき「見た目」というのは「パンツを履いている」「洗った服を着ている」「3日以内に風呂に入った痕跡がある髪」などの社会的見た目のほうである。生まれつきの顔の設計やデザイン、耐震強度を見て「基準以下だから不採用」と容姿が関係ない場でビジュアル差別するのは、やはり「㈱北京原人」の人間がやることである。逆に言えば、風呂に入って洗濯された服を着るだけで避けられるマイナス査定があるということだ。見た目で判断するなんてバカらしいと思うなら、逆に「清潔感」という見た目にこだわったほうが良いということだ。ちなみに恋愛対象として「顔が良い人が好き」「ブサイクとは付き合いたくない」というのは差別ではない。これはただの個人の好みの問題であり「無職はちょっと」というのと同じである。つまり、大変遺憾ながら「顔がいい人間がモテる」という現象に不当性はない、ということである。■ラ行【ラ】➤「ランジェリー」(らんじぇりー)…キャラクターパンツは「元カノからのプレゼント」と決めつけられるので履かないほうがいい【リ】➤「リモートワーク」(りもーとわーく)…ただの仕事持ち帰りなら平時でもやっている【ル】➤「ルッキズム」(るっきずむ)…中身を見られたらもっと困るのでむしろ見た目で判断してほしい【レ】➤「令和婚」(れいわこん)…令和離婚のほうが再スタートという意味で正しい【ロ】➤「ロック画面」(ろっくがめん)…ここが無難なヤツほど中身がヤバい**************************プロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2020年03月21日2月7日、お笑いトリオ・四千頭身の後藤拓実(23)がツイッターを更新。SexyZoneの佐藤勝利(23)から、2月6日の誕生日にお祝いメッセージをもらったと明かした。《昨日の23時59分に勝利くんからメッセージがきて。お誕生日おめでとう。最後を彩ってやったよ。って。セクシーローズくらいくらった》後藤は、誕生日の最後の瞬間を“彩る”佐藤からのメッセージに感動した様子だった。1996年生まれの佐藤と1997年生まれの後藤は同学年。実はこれまでにも、2人の“意外な交友”が話題となっていた。2019年11月に佐藤はパーソナリティーをつとめるラジオ番組『VICTORY ROADS』(bayfm)で、後藤と食事に行ったことを告白。すると後藤も《そうなんだよ。ぼく勝利くんと2人でご飯行ったんだ》とツイッターに投稿し、親交があることを明かしていた。そして今回は“粋なバースデーメッセージ”を送っていた佐藤。ファンからは、喜びの声が上がっている。《23時59分になるのをずっと待ってた勝利くん可愛い!》《勝利くんのメッセージイケメンすぎる》《後藤さんと勝利くん仲良すぎてすごい好き…》分野は違えど、若くして才能を発揮する2人の交流。これからも、双方のファンから注目が集まりそうだ。
2020年02月07日『リトル・ダンサー』『ロケットマン』のジェイミー・ベル主演で、白人至上主義者として生きてきた若者の苦悩と贖罪を描く実話を元にした『SKIN/スキン』が5月9日(土)より公開されることが決まった。白人至上主義者に育てられ、憎悪と暴力に満ちた生活を送っていたブライオンは、シングルマザーのジュリーと出会い、これまでの自分の悪行を悔い、新たな人生を始めようと決意する。しかし、脱会を許さないかつての同志たちから執拗な脅迫、暴力を受けることとなり、その矛先はジュリーたちにも向き始める…。本作は、実際に2003年に米国で発足したスキンヘッド集団「ヴィンランダーズ」の共同創設者ブライオン・ワイドナーの実話を基につくられた社会派ドラマ。新鋭監督ガイ・ナティーヴは、憎悪の円環から脱け出そうとする元レイシストの男を主人公に、レイシズムの非道、人間の再生の軌跡、そして彼を支えようとする社会の寛容を鮮烈に描き出す。イスラエル出身でユダヤ人であるガイ・ナティーヴ監督は、このブライオン・ワイドナーを題材にMSNBCが制作したTVドキュメンタリー「Erasing Hate」(2011)から、この実話の長編映画製作に強い興味を抱いたという。アメリカで女優として活躍する妻のジェイミー・レイ・ニューマンの助言により、まずは長編のための出資を募ることを目的に人種差別を題材にした短編『SKIN』(原題)を製作。すると2019年、第91回アカデミー賞短編実写映画賞を受賞した。この短編を足がかりに、夫婦は物語や設定を一新した同タイトルの長編の製作に取りかかった。暴力と憎悪の渦から脱け出そうとするブライオン役を果敢に演じたのは、『ロケットマン』も記憶に新しいジェイミー・ベル。短編『SKIN』にも出演した『パティ・ケイク$』「アンビリーバブル たった1つの真実」のダニエル・マクドナルドが、ブライオンに新たな道を示す女性ジュリー役に。本作は、2018年のトロント映画祭で高い評価を受け、「A24」が北米で配給。ジェイミーの圧巻の演技を始め、現代社会に巣くう人種差別問題をテーマにしながらも未来への希望を込めて描ききった監督の手腕は、大きな称賛を集めた。日本でもヘイトスピーチが社会問題となり、世界各国でレイシズムの嵐が吹き荒れる昨今。レイシストとして育てられたひとりの若者と彼の周りの人々の交流を通して、どのようにこの問題を克服するのか、本作では重要なテーマを真正面から取り上げ、希望の光も映し出す。『SKIN/スキン』は5月9日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年02月03日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「民主主義の歪(ひず)み」です。歪みが生まれたもとにあるのは、果てなき欲望。香港をはじめ、世界中で政府に抗議をするデモが行われています。フランスの黄色いベスト運動は1年以上続いていますし、南米チリでは地下鉄の値上げを発端に、抗議運動が暴徒化しました。昨年、ベルリンの壁崩壊から30年がたちましたが、せっかく自由を得たというのに、旧東欧諸国には民主主義を否定する声も上がっています。なぜ、民主主義にこのような歪みが生じてしまったのか。理由のひとつには、グローバル化により、世界における経済の回る速度がものすごく速くなったことが挙げられるでしょう。ベルリンの壁崩壊のころに比べ、金融の仕組みも変わり、インターネットを使ったサービス、流通網が世界に広がりました。人も情報もお金もスピードを増して行き交います。そんななか、多くの民の意見をぶつけあいながら物事を地道に進めていく民主主義は、決定までに時間がかかる。それよりも強い決断力を持つ国家元首の存在が、国民生活の向上には必要だという空気を生み、アメリカンファーストのトランプ大統領や、EUからの離脱を目指す英国のボリス・ジョンソン首相が生まれ、中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領が盤石の体制を築きました。しかし、それはあくまで経済発展を基準にした価値観です。独裁的なトップのスピーディな決定により、開発のために個人の土地が強制的に奪われるようなことが、カンボジアやアフリカや南米で起きています。個人の尊厳に価値を置いて世界を見渡せば、個人が国家に弾圧されている状態。それは、民主主義が欲望に耐えられなかった結果なのだと思います。賃金格差が広がり、教育格差が固定されてしまうと、階層社会の下層に追いやられてしまった人は、這い上がることができなくなります。生活の安定を求めて共産主義的なものを求める貧困層と、資本を持ち、大きな力で帝国を築こうとする国家主義がぶつかりあう。これは、第一次世界大戦、第二次世界大戦の始まるころの構図とよく似ているのです。いま個人に最も必要なのは、自分の尊厳を維持できるかどうか。「仕方がない」と魂を売らずに、誇りを持って自分を大切にしてほしいなと思います。ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。映画『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)が3月7日公開。※『anan』2020年1月22日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月15日現在公開中の映画『ブラック校則』の公開記念舞台あいさつが10日、都内で行われ、佐藤勝利(Sexy Zone)、高橋海人(King & Prince)、田中樹(SixTONES/ジャニーズJr.)、葵揚、水沢林太郎が出席した。11月1日に公開初日を迎え、ぴあ初日満足度ランキングやYahoo!映画レビューで1位を獲得するなど、高評価を得て好調なスタートを切った本作。東京での初日舞台あいさつから始まり、千葉、福岡、大阪、名古屋、仙台、埼玉と、佐藤勝利、高橋海人が舞台あいさつを行って、全国で"ブラ校旋風"が巻き起こっている。そんな本作の公開を記念した舞台あいさつに佐藤らが登壇。理不尽な校則"ブラック校則"にちなみ、理不尽な時間内でミッションに挑戦する"ブラック高速"チャレンジ3本勝負を佐藤・高橋チームVS田中・葵・水沢(劇中では不良グループ)で行った。1回戦はスクリーンと中央モニターに次々と映し出される10個の数字を覚えてパネルに書き記す「数字記憶対決」、2回戦は"ぶ・ら・こ・う"の4文字から愛の告白アイウエオ作文を作る「アイウエオ作文対決」、そして最終戦は万歩計を身に着けて主題歌「麒麟の子」に合わせて身体を高速に動かす「万歩計カウント対決」を実施。冒頭で佐藤が「名前が名前なので勝ちたいと思います」と勝利宣言し、田中は「今日は勝利・海人チームに勝って、勝利という名前を奪いたいですね。"田中勝利"(笑)。舞台あいさつが終わったら"佐藤樹"になってもらいたいと思います」と宣戦布告した。第1回戦は田中・葵・水沢チームが、第2回戦は佐藤・高橋チームがそれぞれ勝利し、勝敗は最終戦へ。田中・葵・水沢チームは、田中が自分の身体を動かすよう葵と水沢に手伝わせたが、517歩対457歩で佐藤・高橋チームに敗退。その結果に田中は「ズルすると出るんですね。数は嘘をつかない…。今日から僕は"田中敗北"で行こうかなと」と悔しがった。「男女は1m以上離れる」、「下着は白のみ着用可」、「学校で歌謡曲を歌ってはならない」、「授業中のトイレは男子1分、女子3分以内」など、生徒を理不尽に縛り付ける“ブラック校則”。ある女子生徒との出会いをきっかけに、ブラックな校則と戦う高校生の姿を描く。
2019年11月11日公開中の映画『ブラック校則』で高校生役を演じている佐藤勝利も、10月30日に23歳の誕生日を迎えた。そんな彼が、いつもとは一味違った大人っぽいスタイルの撮影に挑戦。ベロアのジャケットとレザーの衣装は黒で統一し、“ブラック”が似合う大人の一面を見せてくれた。ふだんのアイドルらしい笑顔から一転、大人の色気を感じさせる佐藤。最近、大人になったと実感することがあったという。「ついに運転免許を取ったんですけど、車でご飯を食べに行って、『今日は運転してきたから』ってお酒を断ったとき、大人になったなって」(佐藤・以下同)ドラマにバラエティにと大忙しの彼だが、車の中で過ごす時間がリフレッシュになっているのだとか。「エンジンの音が好きなんですよね。だから自分で運転するのも、移動で乗ってるだけでもいい。休みができたら、愛犬のチャイと一緒に車でどこかへ出かけたいですね」初単独主演映画となる『ブラック校則』で佐藤が演じているのは、理不尽な校則に立ち向かう高校生。そこで、自身がいま立ち向かっていることを聞くと、こんな本音が返ってきた。「映画の公開に先がけて、ドラマもやってるんですけど、その撮影がけっこうタイトで……(笑)。スケジュールと闘ってます!」本作には、同じ事務所の高橋海人(20)と田中樹(24)も出演しているが、現場でのエピソードは?「樹くんは実際に高校の先輩だったので、制服を着て会うとなんだか懐かしい感じがしましたね。3人のなかでは海人がいちばん後輩なんですけど、僕も樹くんも『敬語じゃなくていいよ』って言っていたんです。だから海人は、僕にも樹くんにもタメ口で。だけど僕は、樹くんにいまさら敬語なしで話せないじゃないですか。だから、僕だけ樹くんに敬語使ってるっていう、複雑な関係になりました(笑)」
2019年11月10日サッカークラブや各種スポーツ団体を対象に「スポーツマンのこころ」と銘打つ講義で、一流アスリートになるための心得を伝え続ける岐阜協立大学経営学部教授の高橋正紀先生。ドイツ・ケルン体育大学留学時代から十数年かけ、独自のメソッドを構築してきました。聴講者はすでに5万人超。その多くが、成長するために必要なメンタルの本質を理解したと実感しています。高橋先生はまた、「スポーツマンのこころ」の効果を数値化し証明したスポーツ精神医学の論文で医学博士号を取得しています。いわば、医学の世界で証明された、世界と戦える「こころの育成法」なのです。日本では今、「サッカーを楽しませてと言われるが、それだけで強くなるのか」と不安を覚えたり、「サッカーは教えられるが、精神的な部分を育てるのが難しい」と悩む指導者は少なくありません。根性論が通用しなくなった時代、子どもたちの「こころの成長ベクトル」をどこへ、どのように伸ばすか。「こころを育てる」たくさんのヒントがここにあります。(監修/高橋正紀構成・文/「スポーツマンのこころ推進委員会」)<<前回|連載一覧>>(写真は少年サッカーのイメージです)■ただ号泣するのでなく、敗戦を未来に活かせる「泣き方」少年サッカーなどジュニアスポーツ関係者に向けた講演で、よく受ける質問があります。「最近の子どもは負けても悔しがらない。大敗しても泣きもしない。どうしたらいいか?」「子どもに楽しくサッカーをさせようという流れがあるが、子どもが負けて悔しがらないのはそのせいではないか」その人たちの半分以上は、過去に「負けたのに涙のひとつも出ないのか!」と子どもに言ったことがあるそうです。そんなコーチや保護者は、子どもたちが負けて号泣すると安心すると言います。サッカーに真剣に向き合っていると感じるからでしょうか?そこで私が「負けた時に泣くと失われてしまうものがあります」と伝えると、「ああ、男だから泣くなってことですか」と言われます。「いや、そういうことじゃなくて」と言って以下のことを説明します。負けて泣くことは、見る人にも、本人にもカタルシス(浄化)を与えます。負けたことを悲劇とし、「ああ、かわいそうに」や「なんて俺は、かわいそうなんだ」という憐れみの感情を呼び起こします。そうなると、その感情は泣いた時点で浄化されてしまうのです。簡単に言えば、泣いて(泣くことを見て)気分がスッキリします。泣いてしまうと、「負けた自分たち」を忘れ去る方向に向かうのです。それでは、その敗戦を未来に活かせません。無論、悔しくて熱いものが込み上げてくるのが人として自然な感情です。私は負けて泣くことを否定するわけではありません。ただ「泣き方」によると思っています。小学生でも高学年であれば、人前で号泣したり泣くじゃくるのではなく、そこでは悔しさをグッとこらえ、一人きりで自分と向き合った時に一筋の涙を流す、という感じであれば、意味がないともいえません。■負けたのが悔しくて閉会式に出ずに帰ってしまうコーチ欧州の選手たちも、悔し涙が目にたまることはあります。でも、彼らはおいおいと泣いたりしません。欧州のプレーヤーで私が最も印象に残っているのは、2002年日韓ワールドカップ決勝ドイツ対ブラジル戦終了後のシーンです。ドイツ代表のGKオリバー・カーンは終了のホイッスルが鳴ってしばらくしたら、ゴールポストにもたれて座りこみました。目にはうっすら涙がにじんでいたかもしれません。が、自分のミスを責めるような、試合なのか、その日までの道のりかを振り返るように、ポストにもたれたままひとり静かに歓喜に沸くブラジル代表の選手たちを見つめていました。彼のように、悔しさと共に勝者の姿をしっかり目に焼き付けることは、子どもにとっても必要です。そうやって負けたことを受け入れることは、弱い自分を受容し明日からの自分を叱咤するための糧になります。つまり、どこが弱いのか、相手に及ばなかったのかを考える機会です。その大きなチャンスが悔しい敗戦にはあるのだと子どもに伝えてほしい。それなのに、大人のほうが悔しがってしまい、それを隠そうともせず閉会式にも出ずに帰ってしまう。そんな稚拙な行動を「うちのコーチは悔しがりだから」と保護者が同情していた、という話もあります。サッカーは子どもを大人にするスポーツですが、子どものような大人がいては教育効果を阻害します。まずは、大人が「いまどんな態度をとるべきか」をきちんと理解してほしいのです。したがって、子どもが悔しがらないと残念がる人たちには「みなさんが勝て、勝て、と、言いすぎるからじゃないですか?」と答えます。大人が言いすぎるから、勝つことが「命令」になります。試合で負けようと思う子なんていないのに、言われすぎると「勝つぞ」という気持ちが薄れてしまのではないでしょうか?例えば、自分からやろうと思った時に、それを親から先に言われてしまったような感じです。私は、自己決定できなくなった選手ほど脆い(もろい)ものはないと思っています。パスも、ドリブルも、シュートも、教えられた通りにしかできません。もしくはベンチから「シュート!」というコーチの声を待ってからしか、打てません。だから「勝つぞ」という気持ちはあくまでも選手の中から生まれなければなりません。少年サッカークラブや少年団のチームサイトをみると大抵「自主自立」とか「全員一丸」「チームワーク」と書かれているのに、自主的に、みんなでボールをつないで全員でゴールを奪うのがサッカーだときちんと伝えていないようです。ラグビーの日本代表のような「ワンチーム」のマインドを育てていません。子どもが自分の意志で「このチームで絶対勝ちたい!」と思って臨むことが重要なのに、指導者がそうさせていないのです。■子どもだって、誰かのために戦うほうが力を出せる(写真は少年サッカーのイメージです)自分のためだけではなく、誰かのために体を張って戦うほうが、アスリートは力を出せます。少年サッカーでも、チームに特段目立つ子がおらず全員でカバーし合って頑張るチームにワンチームのマインドは育ちやすい。逆に、ドリブルの上手い子がひとりで突破してゴールするチームではそれを育てるのは難しいようです。したがって、飛び抜けたエース級の子がいたとしても、あくまでもチームの一員として扱うことが重要なのです。ところが、そんな工夫をしている指導者はあまりいません。「A君(エースの選手)のおかげだな!」と子どもたちと喜んで終わらせています。そうではなく、A君に「一流選手はドリブルとパスを、いつでも使いわけることができる。だから、自分も生きるし、周りの選手も生かせるんだよね」と伝える。練習の段階で、「全員でゴールする」というルール設定のトレーニングなどをするのもいいかもしれません。そういった工夫をしているか、していないかで、チームの空気感や、子どもたちのサッカー観はまったく違うものになり、一生サッカーを続けていく原因にもなるのです。敗戦の後に、そのチームのありようがわかります。上手い下手に関わらず、とことん真剣に勝利を目指すことを習慣化させてください。そうすれば、負けたときには悔しさが湧き上がるでしょう。そして、子どもたちには、勝って喜ぶ相手の姿をしっかり見させてください。自分より強い相手がいなければ、自分の成長は終わってしまうのです。<<前回|連載一覧>>高橋正紀(たかはし・まさのり)1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜協立大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。
2019年11月02日映画『ブラック校則』が11月1日に公開を迎え、主演の佐藤勝利(Sexy Zone)、高橋海人(King&Prince)、モトーラ世理奈、菅原伸太郎監督らが舞台挨拶に登壇した。生徒たちを過剰に縛る理不尽な“ブラック校則”からの解放を求めて戦う生徒たちを描く本作。佐藤は映画を見終えたばかりの観客に「本気で面白かったと思う人だけ拍手してもらっていいですか?」と忖度なしのガチ評価を求め、大きな拍手がわき起こるとホッと安堵の表情を見せた。佐藤は生前のジャニー喜多川さんに、主演作品が決まるたびにいつも撮影前に報告していたそうだが「信じてもらえずに『You、ホントにやるの?』とずっと言われてた……」と苦笑まじりに明かす。そうやって撮影前にジャニーさんに報告をすることができた作品は本作が最後ということで「だからこそ、大事な作品」と特別な思い入れも口にし「この作品が生きづらい世の中に生きているみなさんの後押しになれば」と呼びかけた。高橋は本作で映画初出演を果たしたが「街を歩いてて、映画館の前を通ったら、『ブラック校則』がやるというのが出てて『俺、本当に映画に出るんだ』と思ってすごく嬉しかった」と語り「どう感じてもらえるか不安でしたけど、みなさんがパチパチしてくれて、安心できました」と笑顔を見せる。トーク中、ブラック校則を押し付ける教師・手代木を演じた“ほっしゃん”こと星田英利に話が及ぶと佐藤は「撮影ではめっちゃブラックなことを言ってくるんですけど、裏では気さくで、場を盛り上げてくださって」と語り、モトーラは「(撮影中は)本当に怖かったです」と振り返ったが、そこへ「おいこら! なに勝手なこと言ってんだ?」という怒鳴り声と共に星田がサプライズで登場! 派手なジャケット姿の髙橋を「なんて服を着てんだ!」と叱りつけ、モトーラには「化粧してんな?」と因縁をつけるなど劇中さながらの迫力で会場を笑いに包んだ。また、星田は佐藤との撮影中の思い出として、ドアを強く締めるシーンでガラスが割れてしまうハプニングがあったことを明かし「(佐藤が)『全然、大丈夫です。血だらけですけどね』と言った時は『芸能生活終わった』と思った」と明かし、高橋については「夜の学校ロケで、ひとりでトイレに行かれへんで『誰か、トイレ行きたくない?』ってずっと聞いてた」と暴露し、会場は爆笑に包まれていた。取材・文・写真=黒豆直樹『ブラック校則』本日より公開※高橋海人の「高」の正式な表記は「はしごだか」
2019年11月01日映画『ブラック校則』(11月1日公開)の公開初日舞台挨拶が1日に都内で行われ、佐藤勝利(Sexy Zone)、高橋海人(King & Prince)、モトーラ世理奈、星田英利、菅原伸太郎監督が登場した。同作は、漫画『セトウツミ』で知られ今作で脚本デビューする此元和津也によるオリジナル作。髪形、服装、行動に至るまで厳しすぎる“ブラック校則”のもとで、最低の青春を送る高校2年生の小野田創楽(佐藤)と、正反対の親友・月岡中弥(高橋)は、気になる女子生徒・希央(モトーラ世理奈)のためにブラック校則を潰すことを決意する。11月1日の劇場公開に先がけ、現在日本テレビにて連続ドラマ、Huluでもオリジナルドラマが放送・配信されている。「この映画を観てもらって、少しでも、この国の生きづらい世の中に生きているみなさんの後押しになればと思っています」と同作について熱く語った佐藤。「海人もそうだと思うんですけど、ジャニーさんの生前、この映画を撮るという報告はできていて。ただ僕が『映画とドラマに主演する』と言った後、全然信じてもらえなかったと。『You、ほんとにやるの?』と、ずーっと言われていて」と故・ジャニー喜多川さんの反応を明かす。「完成する前に亡くなってしまったけど、報告はできてたので、そういう作品は僕にとっては最後。だから大事な作品でもあるし、世の中に響けばいいなと思っています」と心境を吐露した。一方、街中で公開ポスターを見るたびに「『本当に映画に出るんだ』と思ってすごい嬉しかった」という高橋。「初心者みたいですいません」と謝りながら、「みんなにどう感じてもらえるのか不安だったんですけど、みんながパチパチしてくれてよかった」と観客の拍手に感謝する。またモトーラは「本当にあっという間で、もう公開かという感じで、ついこないだまで撮影をしていたので……。来年になっても……」と独特の間で話し、「遅送り機能で(スローに)聞いてるのか、くらい」(佐藤)、「『モトーラの間』と、僕の中では(呼んでいる)。これに圧倒されちゃうんですよ。皆さん気をつけてください。気づいたらやられちゃいますから!」(高橋)とつっこまれつつ、「忘れないでほしいってこと、言いたかった」と主張した。イベントには、ブラックな先生役の星田がサプライズ登場し、星田の声が聞こえた瞬間、佐藤と高橋はキョロキョロして驚く。「なんだお前ら!!」と悪態をつきながら登場した星田だが、「思いの外反応がなくて、動揺してる」と胸を押さえ、佐藤は「びっくりしすぎて」とフォロー。星田は、佐藤について「俺がおにぎりを食べてるときに、楽屋が図書館みたいなとこだったから、本を1冊持ってきて、ずっと卑弥呼の話するの。卑弥呼は食すすまん!」、高橋について「夜の学校でトイレ行けないねん! ずっと『誰か行きたくね? 行きたくね?』と言ってて、葵(揚)くんが『なんだ、行けないの?』って一緒に行ってくれてた」と続々とエピソードを披露した。さらに、脚本を担当した此元が3人を描いた漫画が披露され、その場で実際に演技することに。佐藤は「役作りでちょっと時間ください。いつも1日くらい考えるからな……」と戸惑い、高橋はマイクなしで始めてしまうなど動揺を見せる。無事に演じ切ったものの、高橋は「(ファンが)うちわとか持ってきてくれて、ホームな環境でこんだけアウェイ感じたの初めてだわ……」と苦笑していた。
2019年11月01日Sexy Zoneの佐藤勝利が映画単独初主演し、King & Princeの高橋海人が映画初出演する『ブラック校則』が本日より公開。「“ブラックな校則”に黙ってなんかいられない!」と立ち上がる高校生の姿を描いた、恋と友情の青春ストーリーだ。数年前、大阪のある高校で起きた“髪染め強要問題”。生まれつきの髪色を、黒く染めるよう強要されたことが裁判にまで発展したこの出来事をきっかけに、若者たちを縛り付ける理不尽な校則・“ブラック校則”が数多く存在することが知られるようになった。“男女は1メートル以上離れる”、“下着は白のみ着用可”、“寒くてもマフラー、タイツは使用禁止”、“ペットボトルの持ち込み禁止”、“授業中のトイレは男子1分、女子3分以内”……など。10年ほど前に高校生だった筆者も、非常に苦しめられた記憶があるが、これが現在も存在するというのだから恐ろしい。生徒たちを必要以上に縛り付けるこれらの校則は、本当に必要なのだろうか?物語は、ある朝の高校の登校風景から始まる。登校する生徒たちは皆、同じような髪形、同じ制服、同じカバン、同じ靴で、個性のカケラもない。彼らは髪形、服装、行動に至るまで、厳しすぎる規律を重んじる“ブラック校則”のもとで学生生活を送っているのだ。そんな無個性集団の中で一際存在が空気のような高校2年生の小野田創楽は、クラスの最底辺で、最低の青春を生きていた。一方、同じクラスの親友・月岡中弥は、教室の空気を読まず、いつも予測不能な行動で周囲を驚かせ、創楽とは正反対の男子だ。そんなふたりには気になる女子生徒がいた。彼女は学校に馴染めず、髪を黒く染めることに反発し不登校気味なのだ。生まれ持った美しい栗色の髪の彼女に恋心を抱く創楽……。そして、“ブラック校則”と戦おうと、創楽と中弥は決意する。主人公の創楽役には、ドラマや舞台、バラエティなど幅広いフィールドで活躍している佐藤が、そして、創楽の親友・中弥役には、昨年CDデビューも果たし、人気急上昇中のKing & Princeのメンバーの高橋海人が扮する。今最も注目を浴びるふたりがどんな化学反応を見せるのか、目が離せない共演作が誕生することになりそうだ。創楽と中弥が“ブラック校則”に立ち向かうきっかけとなる女子生徒役を、『少女邂逅』や『おいしい家族』、そして『風の電話』などの公開作が控えるモトーラ世理奈が演じる。そのほか、『少年たち』の田中樹、『HiGH&LOW THE WORST』などの箭内夢菜、『超・少年探偵団NEO Beginning』『108 海馬五郎の復讐と冒険』など引っ張りだこの存在の堀田真由が出演。光石研、でんでん、薬師丸ひろ子らベテラン俳優陣が脇を固めている。本作のメガホンを取るのは、数々のテレビドラマの演出を手がけ、『いちごの唄』で映画監督デビューした新鋭・菅原伸太郎。また本作のオリジナル脚本を手がけるのは、漫画『セトウツミ』などで若者の日常を抜群のセンスで描きながらも、緻密に練られたストーリーがエンタテインメントとしても楽しめると定評のある此元和津也だ。プロデューサーは、TVドラマ『野ブタ。をプロデュース』など、多数のドラマを世に送り出してきた河野英裕が務める。亀梨和也と山下智久が共演し話題を呼んだ『野ブタ。をプロデュース』といえば、平成を代表する伝説の青春ドラマと言えそうだが、今作『ブラック校則』は“令和版『野ブタ。をプロデュース』”となるのか。ぜひとも劇場で確認したい。『ブラック校則』本日より公開※高橋海人の「高」の正式な表記は「はしごだか」
2019年11月01日本日、10月30日に23歳の誕生日を迎えた佐藤勝利。Sexy Zoneとして見せるアイドルの姿とはまた異なる、俳優としても着実にステップアップしてきた。そんな佐藤の2年振りの主演作、かつ初の映画単独主演となった映画『ブラック校則』から、誕生日を記念して新場面写真が公開された。『ブラック校則』は、映画、ドラマ、Huluも並行して放送・配信される一大プロジェクト。この3メディアすべての撮影を約2カ月で敢行したという。「(佐藤が演じる)創楽は内向的で自信がなく、枠からは見出すことができないキャラクター。クライマックスのシーンまで“じっと我慢する芝居”をしてね、と伝えていた」と河野英裕プロデューサーは撮影時の様子について語る。一方、高橋海人(King & Prince)扮する親友・中弥は、自由なキャラクターであることから「高橋がアドリブをしても、佐藤はじっと我慢する芝居をしなければならなかった」とも。本人の口からも「大変です……」という言葉が溢れることもあったという。そんなじっと我慢していた思いを一気に爆発させるクライマックスシーンが、本作の見どころ。公開前のマスコミ向け試写会でも絶賛の声が相次いでいる。また、先日行なわれた完成披露試写会では「(初単独主演の作品が)『ブラック校則』でよかったなと思う。学校のことだけじゃなく、社会の理不尽なことも描かれているので、高校生だけじゃなく大人も楽しめる作品になっている。余白がある映画だと思う」と熱く語った佐藤。公開された新場面写真からもうかがえる強い眼差しに、今後の躍進への期待が高まる。また、11月1日(金)の映画公開に先駆けて、すでにドラマ、Huluで展開中の本作。反響に応えて無料配信サービス『TVer』『日テレTADA』では、ドラマ『ブラック校則』第1話~第3話を特別に配信。11月4日(月)まで視聴可能となっている。※高橋海人の「高」は「はしごだか」が正式表記。『ブラック校則』11月1日(金)より全国公開
2019年10月30日本日10月30日、23歳の誕生日を迎えた「Sexy Zone」佐藤勝利。この度、誕生日を記念して、主演作『ブラック校則』から新場面写真が初解禁された。「Sexy Zone」のメンバーとして活躍する中、事故で亡くなった父親の魂が入った高校生役を演じた「49」、橋本環奈とW主演を務めスクリーンデビューとなった『ハルチカ』など、俳優としても活躍の幅を広げる佐藤さん。『ハルチカ』以降は高校生役だけでなく、「99.9 -刑事専門弁護士-」では窃盗事件の容疑をかけられ心を閉ざしてしまった青年を、「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」では懸命に上司とのバトルを繰り広げる新入社員をと、また別の顔を見せた。そんな佐藤さん2年ぶりとなる主演作で、初の映画単独主演作『ブラック校則』では、ブラックな校則に立ち向かう主人公・創楽を演じている。映画だけでなく、ドラマ、「Hulu」も並行して放送・配信される本作だが、撮影は約2か月で全ての撮影を敢行した。クランクインでは「久しぶりの学園ものでお芝居が楽しみ」と語っていたが、実際の撮影での様子について河野英裕プロデューサーは「創楽は内向的で自分に自信がなくて、枠からはみ出すことができないキャラクター。クライマックスのシーンまでキャラクターに忠実に『じっと我慢する芝居』をしてね、と伝えていた。反対に中弥(高橋海人)は、自由なキャラクターなので、自由にやってと伝えていたこともあったため、彼(高橋さん)がアドリブをやってきても(佐藤さんは)じっと我慢する芝居をしなければならなかった」と明かし、「佐藤に『大変でしょ?』と聞くと、やっぱり『大変です……』と返ってくるぐらい大変だったと思う」と証言している。そんな中でも、本作のクライマックスシーンでは、決意を固めた力強い眼差しとともに、じっと我慢していた想いを一気に溢れさせる場面が見どころだ。先日の完成披露試写会で佐藤さんは「(初単独主演の作品が)『ブラック校則』でよかったなと思う」と語り、「学校のことだけじゃなく、社会の理不尽なことも描かれているので、高校生だけじゃなく大人も楽しめる作品になっている。余白がある映画だと思うので、じっくりと感じ取って色々な想像をしながら観てほしい」とアピールしていた。アイドル、役者として、常に進歩を続ける佐藤さん。本作では、佐藤さんのまた新たな一面が覗けそうだ。『ブラック校則』は11月1日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ブラック校則 2019年11月1日より全国にて公開©2019日本テレビ/ジェイ・ストーム
2019年10月30日アイドルグループ・Sexy Zoneの佐藤勝利主演の映画『ブラック校則』(11月1日公開)場面写真が30日、公開された。同作は、漫画『セトウツミ』で知られ今作で脚本デビューする此元和津也によるオリジナル作。髪形、服装、行動に至るまで厳しすぎる“ブラック校則”のもとで、最低の青春を送る高校2年生の小野田創楽(佐藤)と、正反対の親友・月岡中弥(高橋海人)は、気になる女子生徒・希央(モトーラ世理奈)のためにブラック校則を潰すことを決意する。11月1日の劇場公開に先がけ、現在日本テレビにて連続ドラマ、Huluでもオリジナルドラマが放送・配信されている。10月30日で23歳の誕生日を迎えた佐藤。公開されたのは、決意の表情をたたえる新場面写真となった。2年振りの主演作、かつ初の映画単独主演となった同作はドラマ、Huluも並行して放送・配信され、約2カ月で3メディアすべての撮影を敢行した。クランクインでは「久しぶりの学園ものでお芝居が楽しみ」と語っていた佐藤について、河野英裕プロデューサーは、「(佐藤が演じる)創楽は内向的で自分に自信がなくて、枠からはみ出すことができないキャラクター。クライマックスのシーンまでキャラクターに忠実に『じっと我慢する芝居』をしてね、と伝えていた。反対に(髙橋が演じる)中弥は、自由なキャラクターなので、自由にやってと伝えていたこともあったため、彼(髙橋)がアドリブをやってきても(佐藤は)じっと我慢する芝居をしなければならなかった。佐藤に『大変でしょ?』と聞くと、やっぱり『大変です……』と返ってくるぐらい大変だったと思う」と語る。クライマックスシーンでは、決意を固めた力強い眼差しとともにじっと我慢していた想いを一気に溢れさせる場面が見どころとなっている。
2019年10月30日Sexy Zoneの佐藤勝利が主演を務め、King & Princeの高橋海人(※高ははしごだか)とタッグを組んで高校の校則に立ち向かう作品『ブラック校則』が、映画(11月1日公開)、ドラマ(日本テレビ系列 毎週月曜24:59〜)、Hulu(毎週月曜深夜配信)で展開される。漫画『セトウツミ』で知られ今作で脚本デビューする此元和津也によるオリジナル作で、形、服装、行動に至るまで厳しすぎる“ブラック校則”のもとで、さえない青春を生きてきた高校2年生の小野田創楽(佐藤)と、正反対の親友・月岡中弥(高橋)が、気になる女子生徒・希央(モトーラ世理奈)のために、ブラック校則を潰すことを決意する。TVドラマ『野ブタ。をプロデュース』など多数のドラマを世に送り出してきた河野英裕プロデューサーのもと新たなコンビ誕生となった、佐藤勝利と高橋海人にインタビュー。作品のテーマへの思いや、タッグを組んで互いに知った新たな一面などについて話を聞いた。○■率先してやっていかないといけない――理不尽と戦うという2人の姿が社会人としても胸にくる作品だと思ったのですが、作品を通して考えたことや、理不尽な状況にいる方へのエールをいただけると嬉しいです。佐藤:理不尽に抗う物語なので、きっと観てくれた方にとって、少しでも心の後押しというか……ふつふつとした思いに、拍車をかけられると思っているんです。どうしても声を上げづらい世の中だとは思うけど、思いを持つことが大事なんじゃないかな。難しいことだし、簡単にできることじゃないし、もしかしたらできる人は限られてるかもしれないから、僕らみたいな声の大きい人間が率先してやっていかないといけないと思います。周りから否定されたりすることもあるかもしれないけど、自分を信じて、たとえ声を上げられなくても思いを保つことが大事なんじゃないかなと、思いました。――非常に社会人にも刺さる言葉で…。佐藤:(マイナビニュースの)「テレビ屋の声」という連載が好きなんです。だから、かっこいいことを言わないといけないと思って(笑)――ありがとうございます! 高橋さんはいかがですか?高橋:この後、言いづらい……(笑)。なんだろう、作品を観ていただいたらわかると思うんですけど、2人ともめちゃめちゃバカなんです。でもまっすぐに何かを変えたいという気持ちがある。どれだけバカでまっすぐでいられるかということを、"コミカルだけどメッセージ性がある"という絶妙なラインで伝えられる作品なんじゃないかなと思うので、観てくださった方の心に動くものがあればいいなと思っています。佐藤:いいこと言ったよ。――作品について、プレッシャーはありましたか?佐藤:大きなプロジェクトですし、映画・ドラマ・Huluという3つの媒体で展開することは初めてなので、プレッシャーはもちろんあります。でもプレッシャーって、限られた人にしか味わえない貴重なものだと思っているので、大変だけど、僕は好きです。高橋:(見てる)……またかっこいいパターンか。ずっとこの感じか。順番が逆かな?(笑)佐藤:(笑)高橋:最初に脚本を読んだ時は、「初めて出る映画でこんなにいっぱいセリフをもらって、大丈夫なのかな」というプレッシャーがありました。主役に1番近い存在で、創楽に影響を与えないといけないから、いろいろ考えてやることが、プレッシャーでありつつも楽しくて。自分の役を吸収してどれだけ楽しくできるかなということは、考えました。「初めて」ということを大事にしてて、完璧であることよりも、楽しくやることを心がけました。○■互いの印象は変わった?――存在感の薄い創楽、空気を読まない中弥というキャラクターでしたが、お二人ともご自身との共通点や違いは感じていたんですか?高橋:中弥は考えてやってるわけじゃなくて、根っからのバカなんです。僕も最初はちょっとクールっぽいところもあるのかなと思ったけど、監督とお話した時に「そのままの海人くんでいてくれたらいいから」と言われて、「そういうことなのか」と思いました。創楽が面白くて興味津々だと思うし、物事を変えることのイニシアチブは創楽にあるから、中弥はエッセンスだけをあげる役なのかなと思って演じていました。佐藤:僕は最初暗いキャラクターのイメージをもってたんですけど、監督から「そうじゃない」と言っていただいたんです。それで、創楽という役を勝手にせばめちゃっていたのかなと気づきました。暗い、空気、というキャラじゃなくて、素のまま気取らなければ目立たないのかな、と思って演じました。自分はあんなに性格が弱いわけじゃないけど、海人と同じように素の感じを意識して役作りに臨みました。――高橋さんは、先輩である佐藤さんに遠慮などはあったんですか?高橋:1回、つっこむシーンがあって、「やっていのかな」と……。佐藤:悩んでたの?高橋:悩んでた、悩んでた。「先輩だもんな……でも同級生だからな」って(笑)。佐藤:関係ないよ(笑)高橋:考えた上で、パチンといった!佐藤:正解だね!――2人では何か交流を深められたんですか?佐藤:いっしょに焼肉に行きました。高橋:ずっと話すんですよ! 勝利くんは真面目な感じだと思ってたら、すごいボケるしふざけてるし、ギャップがあってびっくりしました。佐藤:やばいやつじゃん!(笑)高橋:意外でした。佐藤:一緒にごはんに行ったことがなかったし、海人が間を開けないようにずっと質問をしてきてくれたから、心苦しくなって、ボケちゃったんだと思います。高橋:お気遣いのボケだったんだ!佐藤:僕と海人が、自然とごはんに行くような関係性になれば、創楽と中弥の自然な空気にも近くなるかなと思いました。だから、「この作品、どうしよう」と話すより、役としての空気感を作るという意味合いを込めて、ごはんに行きました。――ガッツリ組んで、印象が変わったところを教えてください。高橋:それこそ、「面白い人だな」と思いました。僕の中で、勝利くんは「ザ・真面目系アイドル」という感じのジャンル分けをしていたので、「こんなにフランクでユーモアがある人なんだ」と驚きました。バチバチにムードメーカー側の人だなと。ね?佐藤:ね(笑)。人見知りは人見知りなんですけど、盛り上げる時は盛り上げます。でも、ムードメーカーではないかな。高橋:人見知りという割に、話したら止まらないのはびっくりした。――グループにいる時とはまた違う役割なんでしょうか?佐藤:Sexy Zoneは……ボケしかいないので(笑)。だから僕の中にもボケたい欲みたいなものがたまって、焼肉屋という何もボケられない空間でボケ出してしまう。同じ人とは思えない行為ですよね(笑)。でも、人が集まった時に、組み合わせで勝手に役割が変わるのかなと思います。高橋:僕はあまり変わらない気がします。ふだんのままだと思います!○■校則に対しては真逆のタイプ――もしブラック校則がある高校にいるとしたら、どんなタイプだったと思いますか?佐藤:僕らは同じ高校で、実際に校則は厳しかったけど、僕はことね(堀田真由)タイプ。放課後に弾けていたわけではないけど、うまくやろうとしてました。最初に校則を守るキャラを見せると、やりやすいという作戦がありました。高橋:ワル知恵!!佐藤:ちょろいもんです(笑)。というのは冗談ですけど、樹羅凛(箭内夢菜)とも似ているかもしれません。樹羅凛がもし校則をちょっと破っても、周囲に気づかれない。僕も、しゃべってても、自分じゃなくて友達の方がより怒られたりして。日頃の行いで得するというのはありました。高橋:……真逆ですね。僕はもう、先生に怒られすぎて、先生が怒り飽きる。ずっとヘラヘラしてたので、「もうこいつは……」と呆れられていました。――校則は?高橋:守ってはいたけど、守りきれてなかった(笑)。素行はよろしかったですし、めちゃめちゃ頭良かったです!佐藤:絶対良くないよ!(笑)高橋:本当に良かったんだよ!(笑) やることはやってたんで、お願い! みたいな感じでした。■佐藤勝利1996年10月30日生まれ、東京都出身。2011年にSexy ZoneのメンバーとしてCDデビューする。主な出演作に、ドラマ『SUMMER NUDE』『49』(13年)、『99.9 -刑事専門弁護士- SEASON II』『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(18年)、映画『ハルチカ』(17年)など。■高橋海人1999年4月3日生まれ、神奈川県出身。2018年、King & PrinceのメンバーとしてCDデビュー。主な出演作に、ドラマ『部活、好きじゃなきゃダメですか?』(18年)、舞台『DREAM BOYS』(13年、14年、16年)、『JOHNNYS’ King & Prince IsLAND』(18年)など。
2019年10月29日映画『ブラック校則』(11月1日公開)の完成披露試写会舞台挨拶が22日に都内で行われ、佐藤勝利(Sexy Zone)、高橋海人(King & Prince)、モトーラ世理奈、田中樹(SixTONES/ジャニーズJr.)、箭内夢菜、堀田真由、菅原伸太郎監督が登場した。司会は日本テレビ 青木源太アナウンサーが努めた。同作は、漫画『セトウツミ』で知られ今作で脚本デビューする此元和津也によるオリジナル作。髪形、服装、行動に至るまで厳しすぎる“ブラック校則”のもとで、最低の青春を送る高校2年生の小野田創楽(佐藤)と、正反対の親友・月岡中弥(高橋)は、気になる女子生徒・希央(モトーラ世理奈)のためにブラック校則を潰すことを決意する。11月1日の劇場公開に先がけ、現在日本テレビにて連続ドラマ、Huluでもオリジナルドラマが放送・配信されている。撮影のエピソードを聞かれた佐藤は、「キャストの生徒でみんなで軽い打ち上げでごはんに行ったんですよ。10数人くらいで行ったんですけど、舞台中だったので先に樹くんが帰ったんです。『ありがとうございました』と言ったら、『もう払ってるから』って言ったんですよ」と田中のかっこいいエピソードを披露。「樹くん、これで満足ですか?」という佐藤に、田中は「ありがとう。気持ちいい」と満足げにする。佐藤から「次にしゃべる人は僕のかっこいいエピソード待ってる」とプレッシャーをかけられた高橋は、「この作品に入る前に勝利くんからお声をいただいて、2人で決起集会をしたんです。その中で一番心に残ったことがあって、発表していいですか?」となぜか田中に向かって話しかけ、「俺の方見ないで」とつっこまれる。高橋は「勝利くんが『海人はこの作品楽しんでくれたらいいから。主演は俺だから、俺が現場づくりとかするから。作品を楽しんで』と言われて。本当に頼りになる方で、とりあえず楽しもうと思って作品に入ったら、勝利くんが楽屋の端っこでちんまり台本を読んでるんですよ。それを見て『めちゃめちゃかわいいじゃん』と思った」と意外な着地。佐藤は「全然仕切れてないじゃん」と自分で苦笑しつつ、高橋は「わんちゃんみたいで、飼いたいなって思いました。言ってくれたことが嬉しくて、撮影中に楽しもうという気持ちで頑張れたのは勝利くんのおかげだなと、ありがたく思いました」と改めて感謝の気持ちを表した。また、身近にあるブラックなルールについてきかれると、高校時代に校則で恋愛禁止だったという高橋は、King & Princeでも「メンバー内恋愛禁止」というルールを明かし、佐藤から「ずっと恋愛禁止なんだな」と驚かれる。高橋は「これから何十年、何百年って一緒にいるわけでしょ? 来世でも一緒にいるかもしれないけど、この先歩んでいくとメンバー内で何が起きるか分からないから、『恋愛禁止というルールを作っとこう』って、リーダー(岸優太)が」と説明し、佐藤は「岸くんが!? 岸くんって、ルール作れるほど頭いいの?」と懐疑的な様子に。高橋は「実は。意外と頼れるリーダーで」と岸のフォローをしていた。
2019年10月22日映画『ブラック校則』(11月1日公開)の完成披露試写会舞台挨拶が22日に都内で行われ、佐藤勝利(Sexy Zone)、高橋海人(King & Prince)、モトーラ世理奈、田中樹(SixTONES/ジャニーズJr.)、箭内夢菜、堀田真由、菅原伸太郎監督が登場した。同作は、漫画『セトウツミ』で知られ今作で脚本デビューする此元和津也によるオリジナル作。髪形、服装、行動に至るまで厳しすぎる“ブラック校則”のもとで、最低の青春を送る高校2年生の小野田創楽(佐藤)と、正反対の親友・月岡中弥(高橋)は、気になる女子生徒・希央(モトーラ世理奈)のためにブラック校則を潰すことを決意する。11月1日の劇場公開に先がけ、現在日本テレビにて連続ドラマ、Huluでもオリジナルドラマが放送・配信されている。初の映画単独主演となった佐藤は「この映画の見所はと聞かれても、難しくて。感じたまま受け取ってもらえたらそれでいい。余白のある映画なので、いろいろ想像をしてほしい」と真摯に語る。真剣な空気になった会場に「緊張させてますよね。僕の悪いクセなんですよ。人を緊張させるという能力がある。出る前に、樹くんから『Yahoo! ニュースに載るようなことを言えよ』と言われて、ハードルが高い」と苦笑していた。現在ドラマも放映中だが、メンバーの反応を聞かれた佐藤は「ケンティー(中島健人)はエンドロールの画像を送ってきてくれて、『どうだった?』と聞くと、グーサインの絵文字だけ返ってきて。あのケンティーが!」と驚いた様子。「いつも言葉巧みに俺を翻弄する、あのケンティーでも言葉にならない。すごく響いてくれたんだと思うので、うれしかったです」と喜びを表した。昨年の11月からメンバーの松島聡がパニック障害で活動を休止しており、11カ月ぶりのシングル「麒麟の子」が同作の主題歌にもなっている。「色々、あったんですよ……」としみじみする佐藤は、「泣かないですよ?」と客席に宣言しつつ、「Sexy Zoneは5人のものなので、主題歌をやらせてもらったのは嬉しいです。色々あったんですよね。応援してくれてる人がいるから、ここまでやってこれたので、『ブラック校則』で、『麒麟の子』も含めて勢いをつけていけたら」と意気込んだ。
2019年10月22日アイドルグループ・Sexy Zoneの佐藤勝利とKing & Princeの高橋海人が、10月30日発売の女性グラビア週刊誌『anan』(マガジンハウス)2174号の表紙を飾る。ドラマ版とHulu版が放送中で、11月1日に映画版の公開を控える話題作『ブラック校則』で共演を果たした2人が、いまどき男子を体現したキュートなグラビアに登場する。特集は、シェア好きだったり、チル好きだったり、クリーンに気を使ったり…2019年の今を楽しんでいる令和男子の生態を紹介する「いまどき男子、実況中継!」。この特集テーマに合わせ、佐藤と高橋が、いまどき男子のルームシェアや、いまどき男子の着こなしを体現した。末っ子で弟っぽい2人でありながら、生真面目な佐藤と、自由な空気をまとった高橋。そんな2人のコラボグラビアは、おしゃれでポップな仕上がりに。ルームシェアをイメージしたグラビアでは、自由な性格の高橋に翻弄される佐藤を表現。パジャマルックでの布団の奪い合いなど、むちゃぶりな演出にも真摯に臨んだ。真逆なタイプのようでいて、犬が好きだったり、ギターにハマっていたり…共通点も多く、撮影の合間は仲良く、お互いを気遣う様子も。インタビューでは、人生観や幸福観、それぞれのグループにおける自身の立場についての話も。令和という時代を生きる、2人ならではの話になっている。
2019年10月21日サッカークラブや各種スポーツ団体を対象に「スポーツマンのこころ」と銘打つ講義で、一流アスリートになるための心得を伝え続ける岐阜協立大学経営学部教授の高橋正紀先生。ドイツ・ケルン体育大学留学時代から十数年かけ、独自のメソッドを構築してきました。聴講者はすでに5万人超。その多くが、成長するために必要なメンタルの本質を理解したと実感しています。高橋先生はまた、「スポーツマンのこころ」の効果を数値化し証明したスポーツ精神医学の論文で医学博士号を取得しています。いわば、医学の世界で証明された、世界と戦える「こころの育成法」なのです。日本では今、「サッカーを楽しませてと言われるが、それだけで強くなるのか」と不安を覚えたり、「サッカーは教えられるが、精神的な部分を育てるのが難しい」と悩む指導者は少なくありません。根性論が通用しなくなった時代、子どもたちの「こころの成長ベクトル」をどこへ、どのように伸ばすか。「こころを育てる」たくさんのヒントがここにあります。(監修/高橋正紀構成・文/「スポーツマンのこころ推進委員会」)<<前回|連載一覧>>(写真は少年サッカーのイメージです)■抑圧、支配された環境下でクリエイティブなプレーができるのか先ごろ、鹿児島県出水市の私立高校サッカー部で、監督が部員に殴る蹴るの暴行を加えている動画がインターネット上で公開され問題になりました。動画は練習風景を映したもので、監督が生徒を呼びつけるといきなり足を蹴り、さらに顔を殴ると生徒がその場に崩れ落ちていました。監督は学校側に対し「素直に話を聞かないので、いけないのはわかっていたが手を出してしまった」と暴力に至った経緯を説明しました。ただし、暴行後も生徒への謝罪の言葉はなく「厳しい練習も今後に生きる」という趣旨の発言をしたと報道されています。読者のみなさんも感じていると思いますが、サッカーに限らず日本のスポーツ界では小中高の育成期の選手に対する暴力や暴言を用いたパワハラ指導は一向になくなりません。少年サッカーにおいても、現場のコーチたちに尋ねると「どのチームも怒鳴りがすごい」「指導を変えようというような態度は見受けられない」と言います。なぜこのような指導をしてしまうのか。それは、コーチ自身が「勝ちたい」「勝たせたい」ということを何よりも優先させているからです。そして、そういった勝利至上主義の指導者たちは、「選手たちの正しい日常生活」を競技力向上と絡めることを好みます。例えば、彼らは選手に口酸っぱく言います。「挨拶をちゃんとしなさい」「服装をきちんとしなさい」「時間を守りなさい」礼儀や作法みたいなものです。それをやらせていれば、良い人間をつくると考えています。冒頭の鹿児島県の高校で生徒を殴ったり蹴ったりした監督が「厳しさが必要」と言ったのは、恐らくそういうことでしょう。高校の顧問の先生に聞くと「怒鳴ったり怒るのは、プレーの良しあしではなく日常生活や練習態度なんです」と言いますから。でも、本当にそうでしょうか?暴力や暴言を指導に用いる人は、それらを抑圧的な態度をとり続ける言い訳にしてないでしょうか?自分が選手を支配するための道具にしていないでしょうか?怒鳴る監督は怖い。怖いから言うことを聞く。そんなふうに抑圧され、委縮し、支配されている人間に、果たしてクリエイティブなプレーができるのでしょうか?良い人間をつくるためと言うのは、支配するための理由なのではないかと思えるのです。■一流選手が持つ「自己決定」能力もちろん、日常生活の質を高めることはアスリートにとって重要です。一理あります。気持ちよく挨拶する。人の話を聞く。服装も時間管理も人として正しく過ごす。そうすることで、その選手の日常は「気力が充実する」という大きなメリットがあります。日常で気力が充実していれば、非日常のスポーツも心置きなく熱中できます。とはいえ、順番が違うような気がします。いい選手になるために挨拶するのではなく、意識の高いいい選手が気持ちよく挨拶をする。そういったことをやれる子が一流のアスリートになります。「自分から主体的に」やるべきです。指導者が人としてあるべき姿を言葉で伝えるだけでなく、自らの態度で示し続ける中で、スポーツの楽しさやチームで戦うことの素晴らしさを経験させていけば、選手たちの「日常」は間違いなく質の高いものになるはずです。なぜなら、自分たちがそういったことが必要だと気づき、自己決定するからです。「勝つチームはかばんを揃えているよな」「勝つチームは挨拶もして雰囲気がいいよな」自らそう気づいて、ひとつひとつ自分たちのものにしていくのです。過去の指導を振り返ると、それとはまったく違うものでした。例えば、軍隊で上の者が下の者を意のままに動かすために暴力をふるうような文化。日本のスポーツ界は、それをそのままひきずってきました。支配するための暴力がいつの間にか「人間教育」という耳障りの良いものに変容してしまいました。それが令和になった今でも踏襲されています。鹿児島県の高校の監督が「いけないとはわかってたが......」と前置きしたのは、もしかしたら「いけないけれど、やらなければならないときもある」と解釈しているのもかもしれません。「精神的に追い詰められる場面がないと強くなれない」という指導者もいっぱいいます。が、そういう選手は他人に追い詰められなければ立ち上がれない人間になります。もっともつくるべきは、自分で高い目標を掲げ、そこに自分を追い詰めて努力していける人間です。■方法論や順番を間違えると、ブラックな指導になる(写真は少年サッカーのイメージです)これを知る者はこれを好むに如(し)かず。これを好むものはこれを楽しむものに如かず。「論語」に出てくる有名な言葉です。知ることよりも、好きなことが、好きなことよりも、楽しむことが上達につながるという意味です。育成期の子どもたちには、ここを懸命に伝えなくてはいけない。それなのに、目の前できれいに整列する「出来栄え」を追求してばかりいる。それが今最も多い指導者の姿ではないでしょうか。思えば、私がおよそ20年前にドイツから帰国し「スポーツマンシップ教育を取り入れましょう。このままでは日本のスポーツは廃れてしまいますよ」と訴えたとき、学校関係者の方々の多くから「人間教育なら、もうやっているよ」と言われました。その当時はわかりませんでしたが、その方々が考えていた人間教育は、実は方法論や順番を間違えると、ブラックな指導になる危ういものだったのです。私たちは、もうそろそろ過去の常識を疑わなくてはいけません。<<前回|連載一覧>>高橋正紀(たかはし・まさのり)1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜協立大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。
2019年10月17日Sexy Zoneの佐藤勝利(22)が10月14日、「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)に生出演した。「にこるん隊長のファッションレスキュー!」のコーナーで、佐藤が披露した江頭2:50(54)のモノマネがTwitterで話題になっている。同コーナーではモノマネ芸人・みはる(49)の「結婚1周年記念!おしゃれなレストランで大人なデートをしたい」という願いを叶えるために、藤田ニコル(21)がみはるのデート服を選ぶVTRが紹介された。デート服を着たみはると夫で芸人のMr.シャチホコ(26)の対面シーンを紹介する前に、南原清隆(54)が佐藤に「どうですか、エガちゃん」と振ったのだ。このコーナーの内容とは全く関係のない突然の振りに、佐藤は全身全霊で江頭のモノマネをして応えた。スタジオは大爆笑。共演したKing&Princeの高橋海人(20)は予期しない事態に唖然としつつも、佐藤の背中を優しく叩きながらフォローした。佐藤といえば、整った顔立ちから“顔面人間国宝”との呼び名も。そんな“イケメン”佐藤のギャップにファンからは歓喜の声が上がった。《銀河最強の顔面を持ち、不動のセンターなのに雑な江頭フリに秒で答えた佐藤勝利くん、普通に天才だし仕事人だから最高……………………》《江頭しょりたん…しゅごい… 全世界の皆さまSexyZoneのセンターにして顔面国宝様はこんなことも出来ちゃうんです!!》実は佐藤が見せた江頭のモノマネは、18年7月に放送された「Sexy Zoneのたった3日間で人生は変わるのか!?」(日本テレビ系)で初披露された。佐藤はタレントのコロッケ(59)に3日間弟子入りしてモノマネを修行。その成果として、X JAPANのToshl(54)や出川哲朗(55)、江頭などをモノマネメドレーとして披露した。そんな佐藤は、番組の終わりに「まさかモノマネするとは思わなかった」と本音を明かした。にもかかわらず、すぐさま南原に「出川哲朗くん」と振られると「やばいよやばいよ」と“出川モード”に。素早い反射神経を見せた。いっぽうで、佐藤がモノマネを披露するきっかけを作った南原に感謝する声も上がった。《去年勝利くんが一生懸命頑張ったことが今に繋がってて嬉しいなぁ。 ほんとに南原さんに感謝》《最後まで南原さん勝利くんにいっぱい振ってくれてありがたかった》このギャップが、Sexy!!
2019年10月14日映画、ドラマ、「Hulu」で展開される「Sexy Zone」佐藤勝利と「King & Prince」高橋海人共演作『ブラック校則』。この度、本作の本予告編と、9月30日に撮影を終えたばかりという撮れたてのクランクアップ写真が到着した。今回到着した予告編では、クラスでは空気のような存在の佐藤さん演じる創楽が、大勢の生徒たちの前で「一個だけ言いたいことがあります」と話し始めるシーンからスタートし、創楽の抑圧された思いが全校生徒や教師たち、それぞれの戦いに呼応しながら爆発していく様をイメージさせる映像となっている。「ルールや権力なんて関係ないし」と必死に語る創楽の言葉と共に、生徒たちが悩み苦しむ姿やブラック校則に耐えかねた生徒たちのフラストレーションが溢れ出した落書きが映し出され、そして「結局、町田希央が好きなんだ。ただそれだけなんだ!」と思いをさらけ出すシーンも登場。創楽と親友・中弥(高橋さん)がどのようにブラック校則と戦うのかますます気になるようだ。さらに、本作主題歌「Sexy Zone」の「麒麟の子」が本予告編にも使用され、力強いサウンドで物語をより盛り上げている。なお、映画に先駆け、今月から連続ドラマと「Hulu」それぞれでオリジナルストーリーもスタートする。映画『ブラック校則』は11月1日(金)より全国にて公開。ドラマ「ブラック校則」は10月14日(月)深夜24時59分~日本テレビにて放送。同日よりHuluにてオリジナルストーリー配信。(cinemacafe.net)
2019年10月03日Sexy Zone佐藤勝利とKing & Prince高橋海人が共演する『ブラック校則』の本予告編と、クランクアップ写真が到着した。『ブラック校則』は、クラスで1番存在感のない創楽(佐藤)と、その村有の中弥(高橋)が、ブラックな校則に苦しめられるヒロイン・希央(モトーラ世理奈)との出会いをきっかけに、抑圧された思いを爆発させていく、笑って泣ける青春ストーリー。今回到着した本予告では、全校生徒や教師の前で、創楽が「ルールや権力なんて関係ない」「結局、町田希央が好きなんだ。ただそれだけなんだ!」と必死に語り、恋するあの子を救うため、自由を手に入れるために戦う姿が映し出される。主題歌にはSexy Zoneの『麒麟の子』が決定。力強いサウンドで、本予告編の疾走感あふれる映像にもマッチしている。11月1日(金)の劇場公開に先駆け、10月14日(月)からは日本テレビにて連続ドラマ、Huluよりオリジナルストーリー配信がスタート。映画、ドラマ、ネット動画と、メディアミックスさせた一大プロジェクトは9月30日にすべての撮影が終了し、公開されたクランクアップ写真では、およそ1カ月間にも及ぶ撮影という戦いを終えた、清々しい表情の佐藤と高橋の笑顔が確認できる。その充実感たっぷりの笑みに、本編への期待は高まる一方だ。※高橋海人の「高」は「はしごだか」が正式表記。『ブラック校則』11月1日(金)より全国公開
2019年10月03日