岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ライブの登場の仕方」です。ライブにおけるミュージシャンの登場の仕方について、みなさん注目したことはありますか?バンドの人とかって結構、トボトボと歩いて出てきて、みんながわーきゃー盛り上がっている中、淡々とアンプの上の水をちょっと飲んでみたり、タオルで顔をふいたり、機材のチェックしたりとかして、なんならちょっとだるそうにしてますよね。楽しいライブのはじまりが、なんでそんなだるそうなん!?と思いますが、でも、めっちゃクールに決めている系のバンドが袖から全力疾走してきて、「こんばんはーっ!」って言われても「なんで!?」と引いてしまいそうなので、まあ、だるそうにしながら出てくる感じもパフォーマンスのひとつなのだと解釈しています。登場シーンは、アーティストのあり方が色濃く出るもの。そこに注目してライブを観るのも楽しいと思います。ライブもライブハウスだと袖から出てくるのが普通ですが、規模が大きい会場になれば登場の仕方もいろいろとバリエーションを考えられます。先日開催された念願のさいたまスーパーアリーナでのライブは3部構成だったので、登場シーンが3回できたんですね。だから、楽しんでもらえるようにちょっと工夫を凝らした登場を3回演出させていただきました。基本、僕のライブは僕しかステージに立ちません。だから、やっぱり派手な登場演出は必須なんです。うっかりだるそうになんか出てきてしまうと、あれ?いま出てきた人が岡崎体育?と、お客さんも気持ちの切り替えができないと思うんですよね。よくあるんですが、フェスなどの客前リハでステージ上にぬるっと立つと、誰にも、まったく、気づかれないんです。普通のTシャツに短パンでオーラもないし当然といえば当然なんですけど。ひどいときには、客前リハの真っ最中にPAのスタッフさんに「では、本人さんに入ってもらってくださーい!」と言われて、「あ、僕が本人です…」と答えるという辱めを受けたこともあります。だから、僕は、基本的にステージにはいつもバーンッて出ますね。ステージの真ん中までグワーッて走っていって、バーンッて立って、「どうもーっ!岡崎体育でーす!」って、はっきりと見せつけてやります。それで「ここからが岡崎体育のライブですよ」とわかりやすく説明してあげるんです。わかりやすさ、伝わりやすさが第一。そんなアーティスト性でやっています。おかざき・たいいく6/9に念願のさいたまスーパーアリーナでの単独公演を成功させ、来年2/11(火)のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)でのワンマンコンサートの開催を発表した。※『anan』2019年7月10日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年07月06日距離も時間も虚実すら超えた世界を見せてくれる「本」。芥川賞作家の上田岳弘さんと、直木賞作家の島本理生さんが読んできた好きな海外文学作品と、その向こうに広がる世界を語り合います。海外文学を読み始めた頃。島本:小さい頃は海外の児童文学も読んでいましたが、大人向けの海外文学を読み始めたのは中学生の頃ですね。カポーティの『遠い声 遠い部屋』などが好きで、そこからジョン・アーヴィングやカート・ヴォネガットといったアメリカ文学を読むようになりました。日本とは違う土地の広さとか匂い、空気を感じさせるものや、乾いた文体が好きでした。上田:僕は中高生の頃に趣味で海外のファンタジーを読んでいましたが、大学生の時に村上春樹さんが訳したり影響を受けている海外小説を読み始めるというベタな人間で、僕もヴォネガットやカポーティ、フィッツジェラルドを読みましたね。そういえば、春樹さんの『風の歌を聴け』に、デレク・ハートフィールドって作家が出てくるじゃないですか。島本:出てきましたね。上田:彼の作品も読んでみたくて探したら、そんな作家は実在しないっていう(笑)。島本:私も、そういう作家が本当にいるんだって思っていました。上田:あれは、あの頃の文系少年少女がハマるトラップですね(笑)。僕はそれから大学生の時に作家になるために勉強しようと思って、体系的に200冊くらい読んだんです。その時にベーシックなものとしてシェイクスピアやドストエフスキー、ミラン・クンデラなどを読みました。島本:海外のものが多かったんですか?上田:そうですね。夏目漱石も読みましたが海外小説が多かったです。性格的に世界史と日本史だったら世界史を選ぶタイプですし。日本は世界の一部なので、グローバルスタンダードというか、読書も世界の基準に合わせたほうがいいんじゃないかなと思っていました。あまり文体の研究とか今の日本文学に何が起きているかは気にしなかった。今も読むのは海外文学が7割です。島本:上田さんの小説には海外文学の雰囲気があるなと思っていました。少し重力が違うというか、自由な感じがして私、スペインに行く飛行機の中で上田さんの『私の恋人』を読んだんです。それがもう、しっくりきて、それこそ作中の世界の果てまで一緒に行ったような気がしました。上田:ありがとうございます。島本:私自身は海外小説と国内小説の割合は半々くらい。でも文体を学ぶのは海外小説が多かったです。日本の近代文学は私小説が多いですが、私は個人の内面よりも情景描写を書きたくて。それこそ一時はカポーティのような潮騒とかの比喩を書きたくて「さざ波のように」って表現をかなり使いました(笑)。上田:サガンの『悲しみよ こんにちは』は読みました?島本:はい。でも私、サガンよりもマルグリット・デュラスのほうが好きなんですよね…。上田:僕、仕事の必要があって最近読み返したんです。あれって、アラフォーの恋愛を17歳の女の子の目線で描いているじゃないですか。19~20歳で読んだ時は少女の視点で読んだけれど、今読むと40歳のほうの目線になるので、大人たちが打算込みでいろいろやっているのがわかる。17歳からは今の僕もこんなふうに見られているのかな、って怖くなりました(笑)。島本:確かに私も昔、100%少女の視点で読んだので、今読むと感じ方が変わるかもしれない。上田:サガンよりもデュラスが好きというのは?島本:昔読んだ時はサガンの主人公はただ生意気だなと思って。デュラスは同じ恋愛を書くにしても、絶望して達観した中に情熱や官能を秘めている。基本的に恋愛ものは絶望があるものが好きです。上田:絶望のある恋愛もの…。自分好みの海外恋愛小説。島本:上田さんの『私の恋人』もそうですけれど、男の人が一方的に女の人を追いかける話も好きで、アンナ・カヴァンの『氷』は、氷の壁が迫ってくる世界で、超法規的な手段を使って地の果てまで好きな少女を捜しに行っては、フラれてすごすご帰る話。設定の大胆さとリアリティとのバランスが不思議な一冊です。グレアム・グリーンの『情事の終り』は嫉妬深い作家が、自分を振った女性に他の男ができたと思って調べ始める。信仰が絡んでくる話なんですが、キリスト教と恋愛小説の親和性って高いなと感じて、自分も宗教と恋愛というものを書いてみたくなりました。上田:フランスのミシェル・ウエルベックやイギリスのイアン・マキューアンは読みます?この二人は僕にとって、淀んだヨーロッパの2大巨頭なんです。西洋文化はこの500年くらいのトレンドですけれど、今はもう煮詰まっている。その問題を書いている二人ですね。ウエルベックのほうが露悪的で原始的で欲望に忠実。たとえば『服従』はヨーロッパがイスラムのマネーや文化に服従していく話なんですよ。島本:難しいけど面白そう。上田:マキューアンの『土曜日』なんかは、脳神経外科医が認知症の母親をシステマティックに面倒を見たりする様子や、テロの脅威が描かれていく。彼らの作品のように“現実ってこうですよね”と突きつけてくるものが僕は好きだし、影響を受けていると思います。『遠い声 遠い部屋』著:トルーマン・カポーティ訳:河野一郎590円(新潮文庫)『ティファニーで朝食を』などで知られる、戦後のアメリカ文学を代表する作家が、23歳の時に書いたデビュー作。父を捜すためにアメリカ南部を訪れた少年を主人公にして、繊細なその心の内や街の風景を、鮮烈な比喩を用いながら綴った半自伝的小説。『悲しみよ こんにちは』著:フランソワーズ・サガン訳:河野万里子490円(新潮文庫)フランスの女性作家、サガンが18歳の時に発表したデビュー作。17歳のセシルが父と彼の愛人と過ごすコート・ダジュールの別荘にやってきた亡き母の友人、アンヌ。はじめは彼女を慕うセシルだが、父を取られると感じて反発、やがてある計画を思いつく…。『氷』著:アンナ・カヴァン訳:山田和子900円(ちくま文庫)著者はイギリスの小説家で、SFや幻想文学の色の強い作品で知られる。異常気象で寒波が押し寄せるなか、一人の男が異様な執着心で一人の少女を捜し求める。冷たくも美しい氷のイメージの中で、幻想と現実を交錯させながら描き出すディストピア小説。『情事の終り』著:グレアム・グリーン訳:上岡伸雄670円(新潮文庫)第二次大戦直後のロンドン。小説家のモーリスは、知人のヘンリーから妻のサラが浮気をしているのではと相談される。実は以前、モーリスはサラと不倫関係にあり、彼は一方的に別れを告げられた身。サラの今の浮気相手を知ろうと調べ始めるのだが…。『服従』著:ミシェル・ウエルベック訳:大塚 桃920円(河出文庫)センセーショナルな作品を発表し続けるフランスの現代作家の長編。舞台は2022年、極右政党を倒して穏健派のムスリム政党が政権を握ったフランス。文学教授の「ぼく」は、パリを去ることにするが…。テロ、移民といった現実問題を盛り込んだ予言的な作品。うえだ・たかひろ作家。1979年、兵庫県生まれ。2013年「太陽」で新潮新人賞受賞。’15 年『私の恋人』で三島由紀夫賞、今年『ニムロッド』で芥川賞受賞。新作は世界文学的大作『キュー』。しまもと・りお作家。1983年、東京都生まれ。2001年に『シルエット』で群像新人文学賞優秀作に入選。’03年『リトル・バイ・リトル』で野間文芸新人賞、’18年『ファーストラヴ』で直木賞受賞。※『anan』2019年7月10日号より。写真・小笠原真紀取材、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年07月05日盲目だった少年・ホタルの目が7時間だけ見えるように。それと同時に、目が見えていた人々の視力が失われ、町には正体不明の敵が襲来。母親と乗り込んだ電車で、ホタルは緑色の少女・ビビと出会う。そんな奇想天外でポップでダークな絵本『ビビを見た!』が舞台になる。ダークな伝説的絵本が舞台に。「生々しく演じられたらと思います」「このお話をいただいてから本を読んだのですが、怖くてしばらく呆然としてしまいました。物語の中にいろんなメタファーが使われていて、時代を問わず、社会への警告を発している作品だなと思いました」石橋静河さんにとって、演出の松井周さんとはこれが初の顔合わせ。「何かを最初から決めつけられるのでなく、まずは感じて自由に考えていく余白をもらっている気がします。松井さんから言われているのは『生々しくいてほしい』ということ。この物語にはビビや、ワカオと呼ばれる巨人が登場します。そういう役って、現実からかけ離れた存在だからこそ“フリ”で演じてしまいがちですが、それはしないでくれという意味だと考えています。役の感覚を自分の深いところまでいったん落とし込んだところで、作品の持っているファンタジーの軽さも入れていこうとされているのかなと思うんです」松井さんは、世の中の歪みや人間の奇妙さを、様々な実験的手法を用いて舞台にする演出家だ。石橋さんはビビを演じることになるが、一筋縄ではいかない予感。それでも「演じられて、すっごく嬉しい」そう。「だって、人間じゃない緑色の、触角が生えた、羽の破れた5歳くらいの女の子、ですよ。こんな役ができるのは、なかなかない機会。ただ、ビビを生々しい気持ちでやろうとすればするほど、残酷な役だなって思うんです。彼女のその残酷さを、ちゃんと受け止めて演じられたら」飾ることも力むこともなく作品の中に佇む。そんな石橋さんの自然な演技に魅せられる人は多い。「私の場合、まだ自分の手札がそれしかないというだけです。もともと嘘が下手で、演じる時に何ができるかといったら、役の気持ちを理解して寄り添うことだけ。今回、共演にいろんなキャリアの方がいるので、稽古場で様々な演技のアプローチの仕方を盗めたらと思っています」いしばし・しずか1994年7月8日生まれ。東京都出身。ヒロインを務めた映画『いちごの唄』が7月5日公開。その後も、『楽園』『ばるぼら』『37Seconds』と出演映画の公開が相次ぐ。『ビビを見た!』 7時間だけ目が見えるようになった盲目の少年・ホタル(岡山)は、盲目になった母を連れ、正体不明の敵から逃れて乗り込んだ電車で、緑色の少女・ビビ(石橋)と出会う。7月4日(木)~15日(月)KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ原作/大海赫上演台本、演出/松井周出演/岡山天音、石橋静河、樹里咲穂、久ヶ沢徹、瑛蓮、師岡広明ほか前売り5300円、当日5800円(7/4、5、8、10は前売り4800円、当日5300円)ほか*すべて税込みチケットかながわ TEL:0570・015・415(10:00~18:00)※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年07月02日瑞々しい輝きを放つ、新世代の女優たち。さらなる活躍が期待される若き才能の一人、桜田ひよりさんが演じることのやりがいや難しさ、目指す役者像を教えてくれました。幼少期から圧倒的な演技力で存在感を発揮!「幼稚園の時に女優を目指してから今まで、一度も辞めたいと思ったことはありません。自分以外の誰かになれるのはこのお仕事だけ。“大人のキッザニア”じゃないですけど、役を通して消防士にも警察官にもなれる。もともと性格も飽きっぽいので、このお仕事に向いてるなって思います(笑)」幼少期からモデルとして活動を始め、12歳の時に出演したドラマ『明日、ママがいない』で演技力が大絶賛された桜田ひよりさん。最近では公開中の劇場アニメ『薄暮』で声優に初挑戦するなど、新たな才能を開花させている。「昔からアニメが大好きでしたし、一つの経験として絶対にやったほうがいいなと思ったんです。自分ではない誰かになるのは女優と同じですけど、声だけで感情を伝えるということがとても難しくて。家で猛練習しました」これまで数多くの映画やドラマに出演してきたものの、桜田さんが女優としての未来を真剣に考えるようになったのはつい最近のこと。まもなく公開になる映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』がきっかけだった。「この作品には10代の女の子の悩みが詰まっています。10代って、人にどう見られているかが気になったり、自信をなくしたり、自分自身との葛藤が生まれる時。私もその一人で、今まではただいろんな役がやりたいという一心だったんですけど、この作品をきっかけに、本当に自分がやりたいことや人とは違う自分の魅力ってなんだろうって真剣に考えるようになったんです」そうして見えてきた、桜田さんが思い描く女優としての理想像とは?「これまで、心に闇を抱えている女の子の役をいただく機会がすごく多かったんです。やっぱりそういうクセのある役をやらせたいって思っていただけることが自分の長所なのかなって。これからも物語のスパイスになるような個性的な役を演じていきたいです」Q 特技は?ずっと特技がなかったんですけど、ついに見つけました!四つ葉のクローバーを探すのがめっちゃ早いです(笑)。Q 好きな作品は?アニメ『鬼滅の刃』。人を食べる鬼の話なんですけど、妹のために頑張るお兄ちゃんが素敵で、とにかく面白い!Q 休日の過ごし方は?自分から人を誘うのが苦手なので、誘われない限りはずっと家にいます(笑)。宿題をしたり、小説を読んだり。Q 今ハマっていることは?小さい頃からの念願が叶って、最近犬を飼い始めたんです。ふわふわのトイプードル!もうかわいくて仕方ありません。さくらだ・ひより2002年12月19日生まれ、千葉県出身。ヒロインの妹・成田茜を演じる映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』は6月28日公開。※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・福田亜由美(crepe)ヘア&メイク・池上 豪取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年07月01日ひらり、ひらりとギンガムチェックのワンピースが初夏の風に踊る。まもなく公開の映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』で、映画初出演ながらヒロインに抜擢された堀未央奈さんだ。乃木坂46きっての映画好き。その軽やかな身のこなしには、念願を叶えた彼女の高揚感があふれていた。――これまでのアンアンの取材でも「女優が目標」と語っていた堀さん、今はどんな気持ちですか。素直にうれしいです。山戸結希監督には乃木坂46のミュージックビデオでもお世話になったのですが、そこで私を見てオファーしてくださったそうなんです。日頃から目標を口に出すようにしてきたんですけど、それが実を結んだのかな。――初めての映画の現場はいかがでしたか。最初は緊張したけれど、日を追うごとに楽しくなって。やっぱりお芝居が好きだと実感しました。――劇中では、清水尋也さん演じるクールな秀才、板垣瑞生さん演じるキラキラ男子、間宮祥太朗さん演じるやさしいお兄ちゃんに同時に想われる羨ましい役で。ですよね。私もこんなシチュエーションはもちろん未体験なので、ヒロインの初(はつみ)ちゃんそのままに、どきどきしっぱなしでしたよ。――注目の若手俳優陣との共演で刺激になった部分はありますか。皆さんのプロフェッショナルな姿勢に圧倒されました。清水さんは普段はみんなを巻き込んでふざけているのに、本番になると瞬時に変わるんです。あの切り替え力は見習いたい!板垣さんは歌もお芝居もこなす同世代で、負けていられないぞと思ったり。間宮さんとは…家具やお店の情報交換とか、おもに主婦トーク仲間(笑)。――堀さん演じるヒロインの初は、自分に自信のない高校生。快活で行動的な堀さんとは…?真逆ですね(笑)。でも私も10代の頃は、お仕事がうまくいかなくて初ちゃんみたいに自信のない子でした。だから演じる上で一番参考になったのは、過去の私かも。山戸監督は乃木坂46の撮影を通して当時の私をよくご存じだったので、一緒にその時の感情を掘り起こしてくださって。だからこそリアルに演じられました。――一番思い出したのは、いつのことですか。「別れ際、もっと好きになる」という曲でアンダーのセンターをさせてもらった時のことですね。あの時は自分の“立ち位置”がわからなくて、このまま続けていいのか悩んで…。でも「続けると決めたなら、気を引き締めてやりなおす!」と覚悟を決めた時。あの経験は今回の演技にすごく生きたんじゃないかな。――そんなことが…。まさに「堀未央奈は一日にしてならず」?あはは。今の堀は、わりと最近できあがりました(笑)。――でもそういう青春の不安定さって誰しも通る道ですよね。だからこの作品は若い方だけでなく大人にも観てほしいと思っています。10代のあやふやな自分を受け入れて、初めて大人になれる。私は乃木坂46に入ったから、こんなに自分に対して悩めたし、その経験をこの作品に生かせた。それってありがたいことです。――なんと大人な…。ちなみに今回、作中に出てくる男子の中で、堀さんなら誰を選びますか?うーん、現在リアルの「堀さん」は、お兄ちゃんタイプ。私は今お仕事をすごく大事にしているし、やりたいこともたくさんある。それを制限せずにやさしく見守ってくれる包容力は必要です(笑)。ほり・みおな1996年10月15日生まれ、岐阜県出身。乃木坂46の2期生。黒髪ボブがトレードマークの清楚なルックスと、映画鑑賞や茶道など多趣味な内的魅力の両面で人気を集める、グループの中核メンバー。ファッションなど、トレンドへのアンテナの高さもグループ屈指で、女性誌のレギュラーモデルも務める。愛称ほりちゃん、みおな。伝説の人気少女漫画を原作とした映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』。2019年の東京らしい景色の中で、堀さん演じる奥手な女子高生・初と3人の男子の切ない恋が繰り広げられる。みずみずしい恋模様と同時に、大人になることの切なさに胸が締め付けられる作品。6月28日、東映系全国ロードショー。※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・菅野 悠ヘア&メイク・吉田真佐美インタビュー、文・大澤千穂(by anan編集部)
2019年06月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「締め切り」です。メジャーレーベルに所属するようになると、自分の楽しみだけでは音楽を作れなくなります。TVコマーシャルのようなタイアップ曲や様々な番組で使用するテーマ曲、他アーティストの楽曲制作などオファーをされて作る曲には必ず納期が発生します。発注から納品までのスケジュールはどんなものなのかというと、本当にいろいろです。2か月くらい猶予がある場合もあるし、2週間くらいで作ってほしいというなかなか無茶なお願いもあります。僕の場合は、ラジオやライブなど決まっている通常業務があるので、その隙間で制作をしないといけない。オフの日をまるまる制作にあてることもよくある話です。気づけば一年中、何かしらの納期に追われている僕ですが、基本的に締め切りを厳守する性格なので、レコード会社からの信頼も厚いほうだと思います(多分)。受験勉強や夏休みの宿題も早めにスタートしないと不安になるタイプだったので、それがそのまま今につながっている。周りの顔色を窺いながら他人と歩幅を揃えるように生きてきた人生なので、音楽家になったからといって急に破天荒にはなれないです。そもそも、僕なんてまだデビュー3年目のおもいっきり若手。締め切りを何週間や何か月もぶち破るなんてやんちゃなことをやったら、簡単に首を切られてしまいそうです。とは言いながらも、自分の作品となるとついルーズになりがちなところもあります。実際に、最新アルバムである『SAITAMA』は当初の予定では秋口にリリースするはずでした。喉の調子が悪いなど体調面の不備があったことに加え、曲へのこだわりや葛藤から発売は年明けの1月に。結局、2か月くらい延期してもらいました。「締め切りが作品を作る」とよく言われていますが、音楽は芸術作品なのでこだわろうと思えばいくらでも詰め込めるし、変えられる。サグラダファミリアと一緒で、いくらでも作っていられるんです。だから「ここまで」という締め切りはやはり設定しておかないと完成しない。それに締め切りを設定した以上、そこに向けて動いているのは自分だけではないですから。「多少、締め切り過ぎても大丈夫だよね」と、制作者があぐらをかいてしまうのは違うと思いますね。そこには、「大丈夫」にするためにしわ寄せを受けてもがんばってくれている方がいることを忘れてはいけないと思います。おかざき・たいいく総合酒類会社「眞露」とのコラボレーション企画“岡崎体育÷JINRO”第2弾楽曲「今宵よい酔い」ミュージックビデオ公開中。※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年06月29日10歳の時、雑誌のオーディションでグランプリを受賞し、華々しいデビューを飾った山田杏奈さん。人を惹きつけて離さない強烈な目力が武器。「オーディションに応募したのはグランプリの景品目当て(笑)。もともと引っ込み思案なので、人前に出て何かをすることも得意ではなかったんです。でも、少しずつお芝居の仕事をさせていただく中で、普段言いたくても言えないことがお芝居の中だと言える面白さに魅力を感じて。今はこのお仕事が天職だと思うくらい楽しいです!」残虐な描写が多く、トラウマ漫画として名高い漫画『ミスミソウ』の実写映画では、約1000人の中からオーディションで主役に大抜擢。その強烈な目力で復讐に狂う春花を演じきった。「もともと好きで読んでいた作品だったので、この役は絶対に私がやりたいと思いました。周りの人からも“よくこれを初主演でやったね”と言っていただくことが多くて。これだけインパクトが強いものを初主演でできたことは嬉しかったですし、普通だったら経験できない人生を生きられる楽しさを、改めて感じた作品でもありました」近日公開の映画『五億円のじんせい』では、1人2役という難役に挑戦。「撮影期間は2~3日しかなかったんですけど、とにかく2人の女性をまったく違う人間に見せたくて。自分なりにいろいろ考えた結果、主人公と違ってずっと出ているわけではないので、声のトーンとか喋り方とか、わかりやすい部分を意識して演じました」そんな山田さんが目指す女優像は?「この役はあなたにやってもらいたい、と思われるような役者になることです。私がやったからこそ、魅力的な役になったと思っていただきたいですし、オファーをいただけたら、監督が思い描くイメージをより濃いものにして返したい。それは助演でも同じ。どんな役であっても、作品の中で与えられた役割を100%果たしていきたいです」Q 特技は?裁縫。古着をよく着るんですけど、サイズ直しも自分でできます。ただ縫うことに没頭できるので、現実逃避したい時に。Q 好きな作品は?大きな影響を受けたのは行定勲監督の映画『GO』。これを観て「私もかっこよく生きたい!」と思うようになったんです。Q 休日の過ごし方は?Netflix三昧です。『ウォーキング・デッド』が好きだったんですけど、全部見終わって楽しみがなくなっちゃいました。Q 今ハマっていることは?散歩。運動として始めたんですけど、今日も一日外に出ないで終わっちゃった~という罪悪感がなくなりました(笑)。やまだ・あんな2001年1月8日生まれ、埼玉県出身。7月20日公開の映画『五億円のじんせい』では、物語のキーパーソンとなる橘明日香役で出演。ワンピース ¥37,000(ミュゼドランス/ランス TEL:03・6416・9714)靴¥38,000(セレナテラ/ホール TEL:03・6419・7732)バングル¥18,000(プティローブノアー TEL:03・6662・5436)2ストーンイヤリング¥26,000(シモン TEL:03・6455・3467)※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・武久真理江ヘア&メイク・安海督曜取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年06月29日「シネフィル(映画通)な母親の影響で幼い頃に映画が人に与える影響力を実感。将来は映画を作る人になりたいと夢見るようになりました」俳優と紹介されても納得する端正な顔でニッコリと微笑むのは、ルーカス・ドン監督。脚本・監督を手がけた『Girl/ガール』が昨年、カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を受賞。ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞候補にも選ばれ、一挙に注目度が上昇している。長編監督デビュー作である本作は、バレエダンサーを夢見るトランスジェンダーの少女ララと、彼女の葛藤に焦点を当てた青春ドラマだ。「LGBTQ映画というとセクシュアリティに悩む主人公と外界との軋轢を描く作品が多いけれど、僕は自身を受け入れたララという少女の人間性や葛藤に注目した。彼女を取り巻く人々が最初からララを応援している設定にすることで、なおさら、少女の内面で何が起きているのかが際立ったと思う」性転換手術前なので肉体的には男性であるララはトゥシューズに苦労し、クラスの女子による残酷ないじめにも遭う。“理想の自分”を目指すララの悩みはある意味、誰もが共感できるものだ。「女性の摂食障害なども同じで、『私はこうあるべき』と考えると精神的にも肉体的にも自分を傷つけてしまいがち。ありのままの自分でいるには強さが必要だから。ララの行為はそのメタファー。物議をかもすテーマだけど、僕はきっと、本当の自分で生きるという人間の側面を掘り下げていきたいんだと思う」監督が“個人的な作品”と呼ぶ本作は、実は学生時代に知り合ったダンサー、ノラ・モンセクールに着想したもの。ノラは企画段階から完成まで監督と密にコラボ。キャスティングにも深く関わった。「ララを演じたビクトールは現役のダンサーで、(身体的性と性自認が一致する)シス・ジェンダーだけど役柄に近い資質を持っていると感じた。柔和でエレガントで、自身のフェミニンさも自然に受け入れている。彼の演技を見ると、ジェンダーの考えにはパフォーマンスの側面があるとわかるんじゃないかな」『Girl/ガール』監督・脚本/ルーカス・ドン出演/ビクトール・ポルスター、アリエ・ワルトアルテ、オリバー・ボダル、ティヒメン・フーファールツほか7月5日より新宿武蔵野館ほか全国公開。©Menuet 20181991年、ベルギー生まれ。映画学校在学中に制作した短編がアカデミー賞短編部門選考対象となり、才能に注目が集まった。本作でカメラドールのほかクィア・パルムも受賞。※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・山縣みどり(by anan編集部)
2019年06月27日思わず息を呑む圧倒的な美しさで、若手女優の登竜門ともいわれる結婚情報誌『ゼクシィ』12代目CMガールにも大抜擢された白石聖さん。意外にも、もともとは声優志望だったそう。正統派ヒロインからモンスターまで幅広く熱演!「昔からアニメをよく見ていましたし、小さい頃から母が読み聞かせをしてくれたり、音読が好きだったこともあって、声を使ったお仕事がしたいと漠然と思っていました。そんな時、今の事務所にスカウトされたんです。最初は超怪しいと思ったんですけど(笑)、知っている声優さんも所属していることを知って興味を持ちました。声優も女優も演じるという意味では同じなので、やってみようと思ったんです」その後、’18年に放送されたドラマ『PRINCE OF LEGEND』や『I”s』で正統派のヒロインを好演。一方、翌年のドラマ『絶対正義』では、山口紗弥加さん扮する主人公・高槻範子の高校生時代とその娘・律子を見事なまでに怪演し、話題を集めた。「監督は目の芝居を重点的に見る方だったんですけど、本読みをした時に“君たちの感情が全然わからない”と言われてしまって…。大人たちが出てくるまでの大事な繋ぎの部分を自分たちだけで持たせなくちゃいけないという不安もあり、本当にこの解釈で合っているのか、今まで以上に何度も何度も台本を読むようになりました」これから先も「女優というお仕事をやらせていただける限り、さまざまな役にチャレンジしていきたい」と言う。「私、特にドラマが大好きなんですけど、映画と違ってドラマは、ありえない設定でも役でも、面白おかしく見られる。だからコメディとか、自分のイメージを裏切るような作品にもチャレンジしていきたいです。そして、賞をたくさんもらえるような女優さんになりたい。それから、いつかチャンスがあれば、昔からの夢だった声優のお仕事にも挑戦できたら嬉しいです」Q 特技は?イラスト。友達のインスタアイコン用の似顔絵を描いてあげたりしています。いつかLINEスタンプを作ってみたい!Q 好きな作品は?ドラマ『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』。当時、私もバスケをやっていたので、思い出が詰まっている作品です。Q 休日の過ごし方は?友達とごはん。場所はどこでもよくて、ただ喋れればいい。近況報告をし合ったり、友達の愚痴を聞いたりしてます。Q 今ハマっていることは?kemioさんの動画。見るだけで元気が出るんです。「ないたー」や「あげみざわ」も友達とのLINEでよく使います(笑)。しらいし・せい1998年8月10日生まれ、神奈川県出身。7月27日スタートのNHK総合よるドラ『だから私は推しました』(毎週土曜23:30~)に出演。衣装協力・コーエン※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・北川沙耶香ヘア&メイク・鷲塚明寿美取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年06月27日現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』で注目の福地桃子さん。オーディションの舞台裏や役作りについて話してくれました。連続テレビ小説『なつぞら』で注目の的に!「5人きょうだいの末っ子として育ち、私はいつも姉や兄から刺激を受ける存在で、自分から何かを発信することがあまりなかったんです。そんな自分を変えたくて、きっかけを探していました。そんな時、女優さんだったら人の言葉を借りて、自分を表現できるようになるんじゃないかと思ったんです」こうして女優の道を歩み始めた福地桃子さん。現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』では、ヒロインと姉妹のように育つ柴田夕見子を演じて、一気に脚光を浴びた。「朝ドラのオーディションに挑戦したのは、実はこれが3回目。初めてオーディションを受けた時、お芝居だけじゃなくて、その人の人間性まで見られている…というか、知ろうとしてくださるような作り手の熱量や、朝ドラ独特の緊張感を肌で感じて。その時に、私はこのハードルをクリアしたいと思うようになりました。『なつぞら』は、私自身の母方の祖母が北海道に住んでいることもあって、最初から少し運命的なものを感じていたんです」念願叶ってオーディションに合格。しかし、自分自身とまるで共通点のない夕見子というキャラクターを理解するのに、最初は時間がかかったそう。「でも、夕見子の本当の優しさに気がついた時、今までの自分とは違う考え方をもらえたような気がしたんです。台本を読んでいても、夕見子の言葉が自分に一番突き刺さって(笑)。昔の自分にも、夕見子みたいにもっと主張すればいいのにって言ってあげたいくらいお手本のような人です。自分にない要素をたくさん持っている役を演じることって、本当に刺激的…。この感覚を忘れてはいけないなと思いました。自分とかけ離れた役はまだ他にもいっぱいあると思うので、今後もこんなふうに自分の視野を広げてくれるような役に出会いたい。そして、常にその役に対して好奇心を持ち続けたいです」Q 特技は?肩もみ。ドラマ『チアダン』の撮影中、体育大卒で体に関して詳しい(土屋)太鳳ちゃんにも褒めてもらいました。Q 好きな作品は?映画『おおかみこどもの雨と雪』。子供ってかわいい、家族っていいなとピュアな気持ちで観られます。サントラも好き。Q 休日の過ごし方は?自分で車を運転して遠出をします。兄が住んでる葉山のほうまで行ったり、この間は友達と箱根に日帰り旅行をしました。Q 今ハマっていることは?料理が好きです。自分で真鯛を釣って、母に捌き方を教えてもらいながら、カルパッチョを作ったこともあります。ふくち・ももこ1997年10月26日生まれ、東京都出身。過去の出演作は映画『あの日のオルガン』など。現在は連続テレビ小説『なつぞら』に出演中。ワンピース¥57,000(プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ/イッセイ ミヤケ TEL:03・5454・1705)トップス¥20,000(ラインヴァンド/エムエイティティ)リング¥7,000(ノーカ TEL:03・5948・6841)ピアス¥82,500(ヤム)※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・武久真理江ヘア&メイク・ヒラガフミコ取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年06月25日あまたの女性に指名され、年上から信頼され、後輩から慕われる、それが現代ホスト界の帝王・ROLANDさん。そんな彼がモテ続ける理由は、そのオリジナルな仕事哲学にありました。ROLAND式、“職場で愛される人になるための5か条”です。その1後輩に好かれようと思いすぎない。いい先輩であろうと思うほど、好かれようとするあまり率直な意見を伝えられなくなってしまう。でも愛のあるアドバイスであれば正直に伝えるべし。それが後輩の成長につながる。その2上司のイエスマンにならない。目上の人に対しても、違うと感じることには「それは違うと思います」と言える人間になる。NOと言えることで初めて「YES」にも価値が生まれ、信頼されるのだから。その3一つ一つの発言を大切にする。名言の多いROLANDさんにとって「言葉は大事なツール」。自分の一言が相手の励みになることも、傷つけることもある。本当に今その一言を発するべきか?判断は慎重に。その4反省する時間を持つ。完璧超人「ROLAND様」を作るのは、毎日の地道な“軌道修正”。5分でも10分でも、毎晩寝る前に自分の行いを振り返る反省タイムを作って、さらなる高みを目指す!その5向上心あるナルシストになる!自分を好きでいればこそ、もっと良くなりたいという意欲が生まれ、誰からの指摘も素直に聞ける。「部下にも『俺が間違っていたら遠慮なく言ってくれ』と伝えています」ローランド歌舞伎町の帝王と呼ばれる伝説のホストで実業家。今春独立1号店『THE CLUB』を開店。著書に『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』(KADOKAWA)。ROLANDさんの珠玉の名言が詰まった一冊。※『anan』2019年6月26日号より。写真・小笠原真紀取材、文・大澤千穂撮影協力・アワビーズ(by anan編集部)
2019年06月23日「俺は仕事と結婚したようなもの。ホストは俺の天職です」と麗しく微笑むのは現代ホスト界の帝王・ROLANDさん。“ROLAND式・職場でモテる仕事の流儀”を教えてもらいました。この春、自らの店を開き、社長となったことで仕事へのプロ意識も一層高く。「こと発言については前以上に責任を感じています。これまでも言葉には気を配ってきたつもりですけど、今は自分の一言が部下を傷つけることにも励ますことにもなる」それでも愛あればこそ、言うべき時は嫌われてでも言う。それがROLAND流・部下との接し方。「薄っぺらな間柄なら俺が言ってやる必要ないけど、部下には成長してほしいから。例えば髪切ったばかりでウキウキしてる部下にも『こいつ髪型似合ってねえな…』と思ったら言う(笑)。好かれる上司になろうと思いすぎないことが大事です」その姿勢は目上の人に対しても全くブレることがない。「これまで上司からも愛情を感じることは多かったけど、それというのもやっぱり俺がイエスマンにならなかったから。違うと思ったら違うと言う。NOと言えて初めて、その人のYESに価値が生まれるんです」上司にも部下にも愛され、成功の道をひた走ってきたROLANDさん。いつも指針にしてきたのは「常に自分らしく」という人生哲学。「どう思われるかより、どうありたいかが大事。プライドを捨てて自分らしくいられなかったら、生きている意味がないですよ!」そんなROLANDさんが「自分らしさ」と同じくらい大切にしていることがある。それは「反省」だ。「寝る前に必ず一日を振り返る時間を作ります。『今日の接客、もっとこうしたらよかったな』とかね。仕事の中で成長したいなら、反省は絶対に必要な作業ですよ」帝王と呼ばれてなお自分磨きを怠らない。そのやる気はどこから?「それは俺が向上心あるナルシストだから。自分を愛するからこそもっと成長したいし正直でありたい。そりゃできれば嫌われたくはないですよ。でもその観念を少しだけ壊して言うことは言う。それが信頼につながると俺は思います。アンアン読者に伝えたいのは『嫌われてもいい、正直に生きてごらん』ということ。それでも明日は来るんだから!」仕事にまつわる、ROLAND名言集俺は、仕事のやり方には三種類あると思っている。正しいやり方、間違ったやり方、そして、俺のやり方。他人の常識と照らし合わせて正しいかどうかではなく、自分が信じるやり方を貫く。それが「ROLAND流・仕事術」の神髄。宝くじで100億円当たっても、翌日も定時に行く。俺にとって、仕事は生きるすべてだから。お金に困らなくても続けたいと思えるか。それが天職の条件。今も店に出勤するのが「ハイパー楽しい!」そう。100人が100人ダメと言っても、その100人全員が間違えているかもしれないじゃないか。周囲の大反対を押し切り、ホストの道へ。それでも全力でがんばって自分の選択が正しいことを証明してみせた。著書『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』(KADOKAWAより)ローランド歌舞伎町の帝王と呼ばれる伝説のホストで実業家。今春独立1号店『THE CLUB』を開店。著書に『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』(KADOKAWA)。ROLANDさんの珠玉の名言が詰まった一冊。※『anan』2019年6月26日号より。写真・小笠原真紀取材、文・大澤千穂撮影協力・アワビーズ(by anan編集部)
2019年06月23日“会話でモテる”ためのレッスン。すぐに実践できて、印象アップ間違いなしの4項目で、会話術をブラッシュアップ!『news every.』キャスターの小西美穂さんが教えてくれました。Lesson1:人を励ます「マイナスの同調」を覚えよう!何気なく発しているフレーズも、言い方を変えるだけで、相手を思いやる優しさがアップ!「環境が変わって大変そうな人、見るからに元気のない人に、『大丈夫?』『元気でやってる?』と前向きに問いかけると、自分では励ましのつもりでも、その人は『大丈夫』『元気』としか答えにくくなってしまいます。本当に大変な人は『大変じゃない』と否定するのも辛いので、こちらの問いかけ自体を、否定形にしてあげましょう。“マイナスの同調”は、自分に寄り添ってくれてると感じられ、心の扉を開く力があります」下のフレーズをマイナスの同調の声掛けに言い換えてみましょう。A. どう?慣れた?B. 順調?大丈夫?C. 元気でやってる?【答え】A. どう?まだ慣れないよね?B. 忙しくて大変なんじゃない?C. そろそろ疲れが出てきたんじゃない?Lesson2:リスペクトしつつ指摘する魔法の言葉「もったいない」。後輩にアドバイスしたり、失敗した人に声を掛ける難しい場面。相手を不機嫌にさせないように、小西さんが多用するのは、「もったいない」というワード。「コミュニケーションは相手へのリスペクトが源泉です。注意や指摘をするときも、『こうすべき』とストレートに言うのではなく、『こういういいところがあるのに、もったいない』と組み立てると、注意したいところだけが惜しいというニュアンスに変わり、相手への敬意も込められます。言われた人も素直に注意や指摘を受け入れられる、魔法の言葉です!」Before:さん、さっきのプレゼン、ちょっと早口になっちゃってましたね。でも、良かったですよ。面白かったです!After:さん、さっきのプレゼン良かったですよ。面白かったです!でも、もったいないなぁ。ちょっと早口になっていたでしょう。Lesson3:相手を救う神対応の言葉「私もよ」。失敗してしまい、この場から消えてしまいたい…。そんなピンチな人を救う言葉が「私もよ」。「スカートのチャックが開いてて、友達から『開いてるよ』と指摘されると恥ずかしさでいっぱいになりますよね。もし『私もよくやっちゃう』と付け足されたらどうでしょう。『私だけじゃない』と思えてほっとしませんか。さりげないひと言なのに、一気に神対応になります。この言葉はビジネスでも使えます。メールの誤送信を指摘するとき『私もよくやるので気をつけます』とフォローする。それが、“デキる”人の気遣いです」例:メールの誤送信を指摘するとき「様宛てのメールが届きましたが、お間違いではないでしょうか?こちらで削除しておきますので、どうぞご安心ください。私もうっかりしちゃうことがあるので、気をつけます!」Lesson4:自分がいちばんきれいに見える「あご」の位置を見つける。美しい第一印象は、“モテ”にとって重要な要素。「見え方が、柔らかくなったり、横柄に見えたり、大きく変わるパーツが、あご。私も、人の話に夢中になるとついやってしまうんですが、あごが上がってしまうと偉そうに見えてしまいますし、引きすぎると今度は、二重あごという悲劇に襲われます(笑)。目指したいのは、あごから首、肩、鎖骨のラインにかけて水が流れるような女性らしいライン。カラダが覚え、意識せずともそのラインを再現できるようになるまで、繰り返し鏡を見てチェックしましょう」NG:上がりすぎると横柄に見える。NG:引きすぎると二重あごになる。こにし・みほ日本テレビ解説委員・キャスター。現在、夕方の報道番組『news every.』でニュースをわかりやすく解説中。著書に『3秒で心をつかみ10分で信頼させる聞き方・話し方』『小西美穂の七転び八起き』。※『anan』2019年6月26日号より。写真・小笠原真紀取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2019年06月22日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「バンドの解散」です。ロックバンド好きの方なら人生で一度は、自分が好きだったバンドが解散して悲しむという経験をしてしまうんじゃないでしょうか。バンドが解散するにはいろいろな理由がある。でも、いつも解散のニュースを目にするたびに、その理由の「ふわっ」とした感じにモヤッとなってしまいます。「音楽性の違い」とか言われてもファンの方は納得できないですよね。「ギターとベースで恋愛絡みのトラブルあって辞めます」とか「俺が全部曲作っているのにギャラ4等分とか割に合わないから辞めます」とか、ゴリゴリの理由をもっともっと聞かせてほしい…。でも、恋愛と一緒で原因は一つということではないから、結局はふんわりまとめて「音楽性の違い」になってしまうのでしょうね。ただ、不仲だからといっても、必ず解散するというわけではないのがバンドの面白いところです。以前、とあるバンドに「バンド仲はいいの?」と聞いたら、「ほとんど話さないし、めちゃくちゃ悪いよ!」とストレートにぶっちゃけられて思わず笑ったことがあります。バンドの在り方って、メンバーによって様々です。プライベートでも遊ぶほど仲の良い人たちもいれば、このように必要最低限の会話で十分という方たちもいる。長続きするには、お互いにとって最適の距離感をみつけることが肝心です。…って、みなさん、「それをお前が語るんかい!」と、いま思ってますよね?正直言うと僕はバンド、無理でしょう。大学生のころに組んでいたことはありますが、そのときも僕がワンマンで突っ走り、協調性がなく解散してしまいました。いまバンドをやることを想像しても、「なんで俺ばっか曲書いて、クレジットはバンド名義やねん」とかすぐに思ってしまいそうなので、やはり向いてないと思います。一度、仲良しのバンド、夜の本気ダンスのドラムの鈴鹿くんに「ボーカルが曲作っている間、君は何やってんの?」と聞いたことがあります。そのとき、鈴鹿くんは「ドラムの練習をしている」と言っていました。「ボーカルの作った曲を信頼しているから、彼がやりたいことを忠実に再現するのが俺の仕事だ」と。そうやって仲間の才能を信頼し、信じ続けることもバンドの長続きに必要なのかもしれません。結成当時の気持ちを忘れずに、リスペクトし合えるメンバーに巡り会うことはとても尊いし、難しいことなんです。おかざき・たいいく6/22に「『MUSiC』フェス~私立恵比寿中学開校10周年記念 in 赤レンガ倉庫~」出演。総合酒類会社「眞露」とのコラボ企画“岡崎体育÷JINRO”第2弾楽曲「今宵よい酔い」MV公開中。※『anan』2019年6月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年06月22日人間関係の根幹をなすコミュニケーション。相手の不安や緊張をほぐし、気持ちよく話せて、また会いたくなってしまう女性に、『news every.』キャスターの小西美穂さんが導きます!初対面の人を前に焦らず、相手の緊張をほぐす。一見、難しそうに思える会話テクも実はシンプル。ぐっとコミュ力が上がる方法を小西さんが伝授!“会話でモテる”人がやっている4つのテクとは?相手の話をしっかり受け止める姿勢・目線・あいづちを知る。小西さんがコミュニケーションで大切にしているのは、話すテクニックだけにあらず。「コミュ力には話し方と同じように聞き方も大切。まず相手と目線の高さを合わせ、話をしっかり受け止めて。スマホをいじりながら聞くのはもってのほか。『話がつまらない』というメッセージが伝わってしまいます。そして、『なるほど』『たしかに』などのクッションワードは、『あなたの話を聞いてますよ』という意思表示になるので、上手に使いましょう」OK:子供やお年寄りとは、目線の高さを合わせる。OK:「なるほど」「たしかに」「そうですね」。NG:立って話している人に対して座ったまま応対。NG:スマホを触りながらの受け答え。共感を伝える“へ・ほ・は”で、大きくリアクションする。コミュ力アップに欠かせないのが、共感力。相手の話を聞いて驚いたり、納得したり、気づきがあったら、「へぇ~」「ほぉ~」「はぁ~」を駆使して。「聞いている人のリアクションが薄いと、話している側は不安を覚えるものです。“へ・ほ・は”のあいづちを挟んで、感情を伝えましょう。トーンを変えれば、喜びや驚き、共感などさまざまな感情を表現できるのも、このあいづちの利点。できるだけ大げさに、表情豊かに言うのがポイントです」相手がもっと話したくなる“うながしフレーズ”を使いこなす。聞く力を高めるには、会話を弾ませる“うながしフレーズ”を挟むクセをつけたい。「『それで?』と話の続きをうながしてあげると、話している人は気分がよくなり、雰囲気もどんどんほんわかしていきます。同時に、聞いている側から“知りたいオーラ”を発することもできます。親しい間柄なら『で?』のひと言でも十分、効果はあります。うながしフレーズを上手く挟めなければ、相手の言葉の最後をなぞる“オウム返し”から始めてみて」答えやすい話題、同意しやすい話題で、会話を広げる。会話を展開させようと話をふるとき、気をつけたいのが話題選び。「人間関係が深まっていないうちは、相手が答えやすく、同意しやすい話題がベスト。無難なのはお天気の話題ですが、これからの季節なら、興味ある人が多そうなBBQネタもいいかもしれません」NGの筆頭は、政治や時事問題。「込み入った話題は、相手がどう答えていいのか戸惑ってしまいます。好きな芸能人など個人的な嗜好も避けて。相手がその人を知らなければまったく広がりません」例:昨日ニュースで見たんですが、最近BBQは、手ぶらでいいみたいですね!例:毎日暑いですね。週末まで、この暑さが続くそうですよ。こにし・みほ日本テレビ解説委員・キャスター。現在、夕方の報道番組『news every.』でニュースをわかりやすく解説中。著書に『3秒で心をつかみ10分で信頼させる聞き方・話し方』『小西美穂の七転び八起き』。※『anan』2019年6月26日号より。写真・小笠原真紀取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2019年06月22日報道記者兼キャスターとして、著名人から街の人々まで、数多くの人を取材してきた小西美穂さん。その豊富な経験から“ほんわか”した雰囲気作りこそが、究極の会話テクニックだと気づいたそう。「自分も相手もリラックスして、気持ちよくしゃべってもらう。それが、私が理想とする“ほんわかコミュニケーション”です。事前に雑談のネタを考えておけば、会話はスムーズに流れます。大げさなくらいの笑顔やリアクションは、相手の不安を吹き飛ばします。自分の話を興味津々で聞いてもらえれば、誰でも嬉しくなります。そうやって醸成されたほんわかした空気は、『この人とまた会って話がしたい』という思いを生みます。そうなれば大成功!『また会いたい』と好印象を残せることは、縁が続くということですから。キャリアアップや素敵な恋愛に結びつく可能性もありますよ」会話でいちばんやってはいけないのは、相手に「自分の話を聞いていない」と思わせてしまうこと。「相手が話している最中に、次の質問のことばかり考えていたり、時間を気にしたり。注意力が散漫になっていると相手が気づいた瞬間、その人の心はぎゅっと閉じ、会話の温度は急速に下がってしまいます。そうなると、元に戻すのは本当に大変!つまり会話では、相手に興味を持ってもらうための話す力だけでなく、相手の話を聞く力がさらに重要になるんです。今、一生懸命、自分に話してくれていることをじっと聞く。それがコミュニケーションの鉄則です」話す力も聞く力も、小西さんがキャスターだから身についたのでは?そんな疑問が湧くけれど、「誰にでも磨くことはできます」と、きっぱり。「もちろんある程度の練習は必要ですが、テクニックを知り、一つ一つ習慣にしていけば、どんな方でもコミュ力はアップできます」メールやSNSでのやり取りがコミュニケーションの主流になった今、顔と顔をつき合わせて、言葉を交わす会話の時間がますます貴重になってきているとも。「SNS全盛時代だからこそ、実際に会って話さなければ感じられない、言葉の持つ温もりの価値が上がっています。せっかく時間を割いて話すのだから、互いにとっていい時間にしたい。そう思っていることが相手に伝われば、『また会いたい』という気持ちに自然となりますよね。会話そのものが減っている中、コミュ力が高い人は、ますます重宝され、“モテる”のではないでしょうか」“会話でモテる”人がやっている4つのテク3割増しの笑顔と感謝ワードで第一印象をポジティブに。普段よりオーバー気味の笑顔&感謝を伝える言葉で、初対面時に漂う緊張感をやわらげて。「初めて会うときは、多少なりともお互いに緊張しているもの。通常の3割増し、大げさに感じるくらいでちょうどいい笑顔になります。そして、『お会いできて光栄です』など、感謝を伝えましょう。お店で会うのなら『前から来てみたかったんです』もいいですね。わずか3秒で言えるフレーズですが効果は絶大!有意義な時間にしたい意思が伝わりますよ」共通点を見つけて心のドアを開ける。出身地や経歴、趣味などの共通点は、会話の糸口となり、互いの距離を縮める好材料!可能なら事前に調べておくのがベスト。「共通点があると、初めて会う人でもご縁を感じられるので、一気に打ち解けることができます」事前情報が得られない場合は、会社などの所在地もヒントに。持ち物のことに触れるのもアリ。「名刺入れやスマホケース、女性ならアクセサリー、男性ならネクタイなど、こだわりが感じられる持ち物を褒めるのも喜ばれます」“否定の王様”にならない。レストランの食事に「あまり美味しくない」。会議室に入って「狭いな」。何に対しても真っ先に否定的なことを言うタイプを小西さんは“否定の王様”と命名。「否定から入るコミュニケーションでは、人は心を閉ざしてしまいます。たとえ、料理がなかなか出てこず、接客も味もイマイチな店だったとしても、『天井が高くて開放的!』と、何かしらいいところを見つけ、場にいる全員をポジティブにしてくれる人のコミュ力には、唸らされます」話が弾む雑談ネタ、“旅行・食べ物・お酒”のマイベスト3を決めておく。雑談もコミュ力が試されることの一つ。あらかじめ、旅行、食べ物、お酒のマイベスト3を決めておくと、沈黙で気まずくならない。「単にベスト3を話すだけでは、『好きなのね。ふ~ん』で会話は終わってしまいます。もしお酒のベスト1がビールなら、すごく冷えたビールを美味しく注いでくれるお店まで落とし込んでおく。すると、雑談が相手にとって情報となり、あなたに会うことの価値が上がります。『一緒に行きましょう』と次の約束にも繋がります」こにし・みほ日本テレビ解説委員・キャスター。現在、夕方の報道番組『news every.』でニュースをわかりやすく解説中。著書に『3秒で心をつかみ10分で信頼させる聞き方・話し方』『小西美穂の七転び八起き』。※『anan』2019年6月26日号より。写真・小笠原真紀取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2019年06月21日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ナレーション」です。先日、NHK岡山放送局からオファーがあり、『@okayama』という番組で放送された「“eスポーツ”にかける青春」のナレーションを担当しました。僕はナレーションがけっこう好きなんです。もっとこういうお仕事をやっていきたいと実は思っています。そもそも、僕の母がMC業で結婚式やイベントの司会をしていました。その血が流れているので、滑舌よく、流れるように話すことにはとても憧れがあります。小学校のころ、国語の宿題で教科書を朗読してくるとかよくあったと思うんですけど、うちの母はそのころから指導が厳しかったです。抑揚がついてないとか、間のとり方が悪いとか。小学生の朗読ですよ?それなのにプロ並みの指導をまだ年端もいかない僕にしてくるので、いつも泣きながらやっていましたね。「本読みカード」というものがあって、そこに親が上手に読めていたかの評価をするんですけど、それもめちゃくちゃ辛辣で。担任の先生も事情をわかっていたので、「岡くんとこは仕方ないよね」と笑って同情してくれていました。まあそういう背景もあって、声優の人やナレーターの方、アナウンサーの方が美しくナレーションをしているとすごく尊敬してしまうんです。自分が滑舌が悪く、なかなかうまくできないからこそいいなと思うし、心地よく話せる人に少しでも近づきたい、自分もそうなりたいと思ってしまう。でも、きっと僕にナレーションをオファーくださるときって、そういうアナウンサー的なうまさを求めてないですよね。それよりも、僕の個性だったり、キャラクターだったりが反映されたナレーションがいいはず。そのあたりもうまくバランスをとってできるようになりたいなぁ。あとは『チコちゃんに叱られる!』のチコちゃんだったり、『ねほりんぱほりん』のモグラだったり、中の人の面白みや機転が求められるようなものとかが、僕には向いているかもしれないです。どちらにせよ、やるとなったら怖いのは母のダメ出しです。ナレーションにしろ、声優にしろ、言葉の仕事をするとめちゃくちゃ言われるんです。そもそものキャラクター設定からダメ出しされますから。「あの感じやったら、もうちょっと明るく高いキーで発声せんと」とか。キャラ設定とかよりも、僕はシンプルに滑舌をよくしたいだけなんですけどね…。おかざき・たいいく総合酒類会社「眞露」とのコラボレーション企画“岡崎体育÷JINRO”第2弾楽曲「今宵よい酔い」のミュージックビデオが公開中。※『anan』2019年6月19日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年06月14日恋愛観や結婚観、ジェンダー観が大きく変化する現代の感覚に合った恋のお話を。そんなコンセプトの〈恋の絵本〉シリーズが創刊。これがはじめての絵本制作となる著者のお二人、辻村深月さんと桜庭一樹さんにお話をうかがいました。辻村:最初お話をいただいた時、「私でいいのかな」と思ったんです。小説を書く才能と絵本や児童書を書く才能はまったく別物だと思ったので。ただ、同じ出版社から出ている、宮部みゆきさんや恩田陸さんの〈怪談えほん〉シリーズが大好きだったので、憧れはありました。桜庭:私は一回絵本を作ってみたかったんです。長いお話が一冊に入っている絵本が好きだったし、『GOSICK』というシリーズを挿絵付きで書いていた時、文と絵があってはじめて作品が完成する感覚があって、それは素晴らしい体験だったので、またやってみたかった。辻村:恋というテーマについては、自分が子どもの頃に抱いていた違和感と向き合うことになりました。桜庭:辻村さんの『すきって いわなきゃ だめ?』は、小学生のお話ですよね。違和感というのは?辻村:小学生の頃、女の子が集まると必ず恋の話になりませんでした?好きな人がいなくても誰が好きか言わなきゃいけない空気があって、言うと「協力する」とか言われて。桜庭:分かるー。辻村:いたとしても公にしたいわけじゃないし、つきあうことだけがゴールじゃなくてもいいのに、という気がしていて。当時言語化できなかったその気持ちを絵本にしました。桜庭:読んで、最後のところでびっくりした!さすがミステリ作家。辻村:嬉しい(笑)。「どんな恋でも大事にしていい」と分かっていても、人はいろんな思い込みの中で生きているから、最後まで読んだ時により広いところに届くようにと考えました。桜庭さんの『すきなひと』は、街角でもう一人の自分と出会うところから始まって、すごく大きなお話になっていくのがすごい。桜庭:生きることへの思いや、一人で過ごす時間、神様みたいなものへの思いも“恋”だなという気持ちがありました。きっかけは、体調が悪くて休んでいる時にLINEカメラでお絵描きをしていて…(笑)。辻村:えっ?(笑)桜庭:スタンプだと、人物がみんな同じ顔になるので「自分と自分がすれ違う」というイメージが浮かんで、「あ、絵本の話、このシーンから始められる」と気づいてラストまで一気に考えました。辻村:すごいなと思ったのは、「あさがきて」「よるになって」という文章で、絵ではとてつもない時間が流れているところ。桜庭:誰に絵を頼むか編集者たちと相談していた時、嶽まいこさんの絵を見て、この人は不思議な絵を描ける!とピンときて。今は、嶽さんに絵を描いてもらってゴールできたという爽快感があります。辻村:私は、自分の書いた感覚を的確に描ける人は今日マチ子さんしか考えられなくて。実際、心象風景が天気で表されていたり、いろんな奥行きがあったり、ランドセルの色に至るまでその子を正確に分かって描いていて、震えるほど感動しました。桜庭:水たまりに相手の子の顔が映る絵だけで、視点人物がうつむいているって伝わるところとかも巧い。辻村:思ったのは、2冊とも「同調圧力に従うことはないんだよ」っていう話だなと思って。桜庭:ああ、確かに。辻村:どちらも恋は自分の中で耕していい、その豊かな時間は自分だけのものだって言っている感じがして、それがすごく嬉しい。桜庭:うん。大人は「子どもには難しいのでは」と言うかもしれないけれど、自分が子どもの頃って、ちゃんと分かって読んでいましたよね。辻村:そう。子どもは、作り手が子どもを軽んじているかどうか分かる。桜庭:だから、私も子どもを信じて作りました。辻村:この2冊も、それぞれの心に何かが残るものになってくれたら嬉しい。このシリーズから今後どんな絵本が出てくるのかも楽しみです。さくらば・かずき(左)1999年に『AD2015 隔離都市ロンリネス・ガーディアン』でデビュー。’07年『赤朽葉家の伝説』で推協賞、’08年『私の男』で直木賞受賞。近著に『小説という毒を浴びる』。つじむら・みづき(右)2004年『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞しデビュー。’12年『鍵のない夢を見る』で直木賞、’18年『かがみの孤城』で本屋大賞受賞。近著に『傲慢と善良』。『恋の絵本(1)すきなひと』(左)桜庭一樹(作)、嶽まいこ(絵)、瀧井朝世(編)薄暗い街角で、もう一人の自分とすれ違った「わたし」。その子を追いかけ、捜して体験する夢のような時間とは。悠久の時と、深遠なテーマが濃縮された一冊。岩崎書店1500円『恋の絵本(2)すきって いわなきゃ だめ?』(右)辻村深月(作)、今日マチ子(絵)、瀧井朝世(編)学校で告白が流行中。「すきなひといないの?」って聞かれて、本当はこうくんが好きだけど、でも…。同調圧力を背景に、誰かに惹かれる思いを繊細に描く。岩崎書店1500円※『anan』2019年6月19日号より。写真・小笠原真紀中島慶子(本)取材、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年06月14日ラウドなサウンドに真摯なメッセージを託し、聴いているだけで力が漲ってくるミニアルバム『SICK(S)』をリリースしたBLUE ENCOUNT。今作は、あるきっかけから制作がスタートしたという。「僕らは結成15周年を迎えたんですけど、そんな中でも珍しく今年の初めに4人でお酒を飲む機会があって。そこでお互いのことを改めてさらけ出せたことが大きかったですね。その帰り際に『新しいBLUE ENCOUNTの代表作を作りたいね』って話になりました」(田邊駿一:Vo、Gt)「それもあって、今回の制作では、これまで以上にバンドが一致団結することができたんです」(高村佳秀:Dr)もともと予定になかったレコーディングだったが「今までにないほどBLUE ENCOUNTの全てを出せた最高傑作」(田邊)と言えるものができあがった。なかでも鋭いギターリフが鳴り響くアップナンバー「ワンダーラスト」では〈プライド捨てても夢は捨てるな〉というフレーズが印象的に突き刺さる。彼らのメッセージソングは中高生から、その親世代まで幅広く支持される。大人になった彼らが今もなお、若い世代にリアルなメッセージソングを届け続けられるのには理由がある。「僕らは高校生でバンドを結成して、音楽で食べていきたいと思った時に周りの人から反対されたり、その後も周りのバンドばかり売れていった不遇の時代があった。30代になって責任や守るものが増えた今だからこそ書けることがある一方で、大人になった今でも様々なことを気にしながら生きていかなきゃいけないのは変わらないから、メッセージソングを作り続けているんです」(田邊)「インディーズ時代には10数時間かけて車で全国をまわってライブをしていたことも。ライブでどう伝えてたらいいのかわからなくて迷っていた頃に4人でいろんなことを考えました。いまだに辛いことがあると、その原点を思い出します」(辻村勇太:Ba)もがいていた過去を共有しているからこそ、今も変わらない想いを歌にして鳴らすことができる。ラストを飾る「アンコール」はブルエンのバンドストーリーを物語るようにドラマティックに今作を締めくくる。「『アンコール』はブルエン史上最速でありつつ言葉がちゃんと武器として飛んでいく一曲。〈巨大な砂漠の中で/一つの花を探すような毎日だけど〉という歌詞は僕が上京する時に反対した父親に言われた言葉。大事なことに気づけた今の僕から父へのアンサーソングです」(田邊)ちなみにタイトルの『SICK(S)』には“病みつきになる”という意味も。4人が音楽以外で病みつきになっている意外なものとは?「実は最近、メンバー全員でハマってるのはタピオカです(笑)」(田邊)「そう、あの鹿のマークのお店、美味しいよね」(高村)「そんな話、アンアン読者の方はとっくに知ってるよ!(笑)」(江口雄也:Gt)まさに“病みつき=SICK”になる“6曲=SIX”入り。モバイルゲーム『実況パワフルプロ野球』タイアップ曲も収録。『SICK(S)』【完全生産限定盤CD+Tシャツ】¥4,167【通常盤CD】¥1,667(Ki/oon Music)ブルーエンカウント左から、江口雄也(Gt)、辻村勇太(Ba)、田邊駿一(Vo、Gt)、高村佳秀(Dr)。熊本発、都内在住の4人組ロックバンド。’14年にメジャーデビューし、今や大型フェスやイベントでも欠かせない存在に。江口さん・コート¥55,000Tシャツ¥25,000(共にタクタク)パンツ¥27,000(エンハーモニック タヴァーン)以上スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575サンダル¥37,000(シャリーフ/シアン PR TEL:03・6662・5525)辻村さん・トップス¥17,000(マイン/マインバイアイデア TEL:070・6660・0692)カットソー¥10,000(ディーヒル/ティーニー ランチ TEL:03・6812・9341)パンツ¥22,000(イロコイ/イロコイ ヘッドショップ TEL:03・3791・5033)田邊さん・シャツ¥26,000(キート/ティーニー ランチ)パンツ¥28,000(リベルム/エスティーム プレス TEL:03・5428・0928)高村さん・Tシャツ¥16,000(エンハーモニック タヴァーン/スタジオ ファブワーク)ブレスレット¥18,000(アイブイエックスエルシーディーエム/IVXLCDM 六本木ヒルズ TEL:03・6455・5965)その他は本人またはスタイリスト私物※『anan』2019年6月19日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・笠井時夢ヘア&メイク・五十嵐将寿(Astar)取材、文・上野三樹(by anan編集部)
2019年06月13日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「耳がいい」です。「耳がいい」は、いろんな解釈ができると思います。単純に、遠くの音や小さな音までよく聴きとれるとか、何Hzまで聞こえるというような聴力が優れている「耳がいい」や、1度聴いたメロディを再現できたり、人の歌い方や喋り方などのモノマネがすぐにできるのも「耳がいい」と言います。僕はどうなのかというと、実は前者のほうで言うと、めちゃくちゃ耳、悪いんです。大学のときに音楽解析のゼミをとっていたので自分の聴力を調べる機会があったんですが、60代の聴力と言われました。なんか生まれつき高音がとても聴きとりにくいそう。モスキート音なんて絶対に聞こえません。これは音楽家として本当にディスアドバンテージやなと思っています。だって僕がわからないところで妙な高音が鳴り響いているかもしれない。だから音源のミックスのときなどは気をつけていますね。一方で後者の意味での「耳がいい」については、けっこう自信があります。1回聴いたものを再現したり、真似る能力は高いはず。英語っぽく聞こえる曲「Natural Lips」や、先日も取り上げたMONKEY MAJIKとのコラボ曲「留学生」なんかは普段、英語で映画を観たり、洋楽を聴いたりして耳に馴染んでいる音の表現を形にしたもの。そういう意味での耳の良さを伸ばすにはどうしたらいいかというと、注意深く聴くことです。曲を1曲聴くとしてぼんやり全体で聴かずに、いつもどこかに着目して聴いてみる。今日はシンセの上物だけに注目してみようとかベースの音の流れだけ聴こうとか。そうするといろんな発見があるんです。なんかこのAメロめっちゃ気持ちええな、なんでやろと思ったときに、一つ一つの音に注目しながら聴くと「あ、この木琴のリズムがめっちゃおしゃれなんや!この音の動きでグッときたんやな」と理解できる。そういう分析ができるとより深く音楽を楽しめるし、アーティストの意図も理解できてちょっと感動します。ときには作り手の遊びに気づくこともあります。裏にこっそり違うメロディを忍ばせていたりだとか。実は、僕も最近、エビ中に提供した「Family Complex」という曲のAメロに、以前作った「サドンデス」のメロディをうっすらと入れてみたんです。聴いた人が、「あれ?これもしかして!?」と気づいてくれると、こっちもうれしいものです。おかざき・たいいく6/9(日)、さいたまスーパーアリーナにて単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。※『anan』2019年6月12日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年06月10日いつ見てもヘルシーな美女に接近。内側からあふれるみずみずしいツヤ感は、何をどう食べたらゲットできる?モデル・有村実樹さんに普段の食生活を教えてもらいました。プロ級の美容知識がインスタで話題!もともと食べるのが大好き!20代の頃は、コーラやジャンクフードも含め、腹十二分目までよく食べていました(笑)。そんな食生活に変化が生まれたのは、30歳になってすぐの頃。太りやすくなったり、ぐっすり眠ったはずなのに朝から疲れていたり、代謝の低下を感じ始めたのがきっかけです。当初は“加齢や忙しさのせいかな?”と思っていましたが、太らないための対策として腹八分目を心がけるように。すると、あごの周りにできやすかった白ニキビがほとんど消え、子供の頃から弱くて壊しやすかったお腹の調子が良くなり、さらには疲れにくくなったり…etc。20代よりも体が軽くて元気に過ごせるようになったんです!そんな経験から私のプチ不調の主な原因は“内臓負担”ということがわかり、体に負担をかけない食生活へ自然とシフトチェンジ。具体的には、炭水化物や揚げ物を控えめにし、野菜や肉、魚からビタミンやタンパク質を意識的に摂るようにしています。胃腸とよく相談し、お腹がすいていなければ1食抜くこともあります。「ツラくない…?」と聞かれることもありますが、私の場合はそのほうが、体がラクに過ごせるので好んで続けています。あと、効果テキメンで簡単に続けられるのが、1日1.5lを目安に常温の水を毎日飲むこと。始めてから私は、むくみやだるさを感じにくくなり、肌のツヤや透明感が高まりました。ポイントは、お茶やジュースではなく“常温の水”を“少しずつ飲む”こと。冷えた飲み物を一度にたくさん摂ると、内臓に負担がかかり、体の中で水分がスムーズに巡りにくくなります。“喉が渇いたな”と思った時は、すでに体は脱水状態。これからの季節は特に危険なので、健康のためにも常温の水をこまめに飲むようにしてくださいね。美味しくてマルチなしょうがペーストを常備。『ヴェーダヴィ』のジンジャーペーストは、しょうがたっぷりで冷え対策に。ドリンクやヨーグルトに混ぜるほか、お料理の隠し味としてもよく使っています。食事や入浴のお供はこだわりの天然炭酸水。おすすめは、ミネラルはもちろん、天然の重炭酸イオンが豊富な「ナベグラヴィ」。硬水なのに常温で飲んでもクセがなく、どんなお食事とも好相性です。ノンシュガーのドライフルーツが好き。お気に入りは、砂糖でコーティングされていないドライパイナップル。硬いのできちんと咀嚼するうちに少量でも口さみしさがなくなり、食べすぎを防げます。ありむら・みき1986年2月26日生まれ、栃木県出身。つるピカ肌と抜群のスタイルで活躍。NHKカルチャーにて美容講座「幸せ美人になる方法」の講師も担当する。ノースリーブカットソー¥11,000サイドプリーツストライプスカート¥19,000(共にドロワット・ロートレアモン TEL:03・5360・2231)イヤリング¥3,750バングル¥18,473(共にアビステ TEL:03・3401・7124)※『anan』2019年6月5日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・北橋野枝ヘア&メイク・冬樹真一(Sui)取材、文・北川真澄(by anan編集部)
2019年06月02日美しいあの人は、食べ方も美人でした。モデル・宮田聡子さんに普段の食生活を教えてもらいました。9頭身スタイルで様々な雑誌のカバーに!私の中で決めている食事のルールは、どんなに遅くても19時には夜ごはんを食べ終えて、胃袋に何も入っていない状態で寝ること。人の体は寝ている間に胃での消化から始めて、残った時間で細胞の修復に入るという話を聞いたことがあるんですけど、空腹の状態で寝ると修復にすべての時間を使えるせいか、肌の調子が良かったり、体が軽かったり、いいことずくめ。20代半ばまでは好きなものを好きなだけ食べ、太ってしまったら3日間断食をして元に戻すという生活を繰り返していたのに、空腹の状態で寝る習慣をつけてからは、自分でも驚くほど太らなくなったんです。やっぱり太ってから痩せるより、太らない体づくりをしたほうが断然ラクだなと改めて思いました。でも、どんな方法でも、人によって合う、合わないがありますよね。というのも、この間、遺伝子検査をして、私は炭水化物は消化できるけれど、脂がうまく消化できず、タンパク質を吸収しにくい体だということがわかったんです。それからタンパク質を意識した食事に切り替えて、それでも足りない分は、プロテインで補給するようになりました。体質は人それぞれ違うから、自分に合った方法を探すことも大事だと思います。あとは、胃袋が大きくならないように、1日分の食事を4~5回に分けて摂ることも心がけていることのひとつ。小分けにすれば1回で食べすぎてしまうこともないし、胃袋の大きさを一定に保てるような気がします。不足しがちな野菜は毎日しっかり食べられるよう、時間がある時におひたしや煮物にして冷蔵庫にストック。調味料も岩塩を使ったり、砂糖を蜂蜜に置き換えたり、極力体にいいものを。外食をする時も、上質なスパイスや食材を使ったものを選んで食べるようにしています。作り置きおかずで野菜をたっぷりと。家ではたくさんの品目を食べたいので、野菜たっぷりのおかずを作り置き。これを数種小鉢に盛って、ご飯、お味噌汁を用意して夜ごはんに。とってもラク。足りないタンパク質はプロテインで補給。気になっていた「KETO PROTEIN」、バナナ、牛乳をミキサーにかけたものを朝食代わりに。腹持ちも抜群です。始めたばかりですが、早く爪が強くなるといいな。スパイスたっぷりのカレーがお気に入り。世田谷区代田にある『BonnaBonna』というお店のカレーは、上質なスパイスが使われていてとっても美味しい。食欲がない時もこれを食べれば元気が出ます!みやた・さとこ1988年9月12日生まれ、福岡県出身。『With』『andGIRL』『ar』などの女性誌をはじめ、広告やカタログ、バラエティ番組などでも活躍。オフショルトップス¥11,000(エムエルエム レーベル/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム TEL:03・3401・5001)ピアス¥2,900(アネモネ/サンポークリエイト TEL:082・248・6226)※『anan』2019年6月5日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・松島 茜(io)ヘア&メイク・青山理恵(nude.)取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年06月02日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「SE」です。ライブが始まる前にかかっている音楽のことをSE(Sound Effect)と言います。ライブ前の場の雰囲気を作るのに欠かせないもので、基本的にその日にライブをする演者が決めていることが多いですね。友達のライブに行って、開演前に流れている曲で、「あ、この曲、絶対ボーカルの子が選んでるわ」とか思うことあります。こだわっている方だと、ライブ後にSNSなどでその日のSEのプレイリストまで公開する人もいますしね。僕も自分のツアーでは、そのときに気にいっている曲を流すことが多いです。またはコンセプティブなツアーをするときは、雰囲気作りにSEを利用することもあります。「シマウマの中でも比較的凶暴なほう」ツアーのときには、サバンナの雰囲気を作りたくて、ずっと『ライオンキング』のサントラをかけてみたり、「キミイロハートII」ツアーは、恋愛シミュレーションゲームがテーマだったのでファミコンの音源を流してみたり。好きなアーティストのライブに行ったら、開演前に会場で流れている曲をちょっと気にしてみるといいと思います。アーティストの考えが詰まっていることは間違いないと思います。僕が苦手なのは、開演前やバンドとバンドのセットチェンジの間に音源を流すのではなくDJが入るパターンのやつ。僕は開演前とか転換の間はゆっくりしたり、友達と見たライブの感想などをしゃべったりしたいんです。でもDJたちは、踊らそうとしたり、ちょっと盛り上げようとしてくるから、休む暇がない。そんなことされるならヒーリング音楽の「イマージュ」とか流して、ライブに備えて心穏やかに待ち時間を過ごさせてくれるほうがずっといい、と僕は思ってしまいます。でも、まあこれも個人の意見です。DJ入れるのも、アーティストの方がよかれと思ってしていること。そのほうが盛り上がりが持続していいという人も多いでしょう。もうすぐ、僕のさいたまスーパーアリーナの単独公演です。そのときのSEはどうしようかな…。実はまだ何も考えてないんです。…必ずしも音楽である必要はないかもしれないですよね。思い切って語りとか?僕が夢を叶える場所で、「夢を叶える方法」をライブの前に1時間にわたって語り続けるとかどうでしょうか。大きい会場だとモニターもあるだろうし、映像を使ってみるというのも面白いかも。おかざき・たいいく6/9(日)、さいたまスーパーアリーナにて単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。※『anan』2019年6月5日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年06月01日ビューティ誌の美容ページに、CM、SNS…。いつ見てもヘルシーな美女に接近。内側からあふれるみずみずしいツヤ感は、何をどう食べたらゲットできる?モデル・林田岬優さんに普段の食生活を教えてもらいました。自然体の美しさで女優としても活躍!美容や健康のために心がけていることといえば、野菜をたくさん食べることくらい。といっても、無理して食べているわけではなくて、もともと野菜が大好きなんです。撮影でおにぎりやお弁当が続くと、自然と体が野菜を欲するようになるので、そんな日の夜は自分の好きな野菜を買ってきて、家でサラダを作ります。味付けはオリーブオイル、バルサミコ酢、塩、こしょうなどでシンプルに。野菜を食べていると、やっぱり腸の調子がすごくいいんです。いっぱい食べても体が重くならないから、食後にジムで筋トレをする時も安心。サラダに加えて、大好きなお肉を蒸したり、焼いたりすることも。脂が多いものはあまり好きではないので、鶏肉や豚肉を食べることが多いです。朝食は撮影現場で出るおにぎりを食べることもあるけれど、食べすぎてしまった翌日は、フルーツとナッツだけにしたり、プロテインバーだけにしたり。前日の食事量に合わせて調整するようにしているんです。お腹がすいてしまった時、間食は我慢しません。ただ、なんでもいいというわけではなくて、オーガニックバーやナッツ、デーツなど、ヘルシーなものを日頃から持ち歩くようにしているんです。でも美容のために食べているというより、ただ好きだから食べているだけ。どんなにヘルシーでも、酸味が強すぎるチョコレートは苦手だし(笑)、口に合わないものは無理して食べないようにしています。家にいる時はポテトチップスを自分で作ることも。良質なオリーブオイルで揚げるので、市販のものよりヘルシーだし、どんなものも自分で作るとやっぱりより美味しい!美味しいと思えるものを、きちんと選んで食べる。それが結果的に、美容や健康に繋がっていたらラッキーですよね。小腹がすいた時はオーガニックバーを。いつも買っているのは、ナッツやデーツなど、オーガニックの原料で作られている「RAW・BITE」。常に持ち歩いているので、現場で小腹がすいた時も安心。朝食にフルーツで天然の糖を摂取。夜は炭水化物を抜いているぶん、朝食にフルーツで天然の糖を摂取。朝食べればエネルギー源になるので、元気が出ます。最近はイチゴとバナナがお気に入り。ポテトチップスも手作りなら安心。ジャガイモを薄くスライスして、オリーブオイルで揚げた手作りポテトチップス。お肉も家で揚げれば油の量などを調整できるので、自分の中でよしとしています。はやしだ・みゆ1993年11月23日生まれ、愛知県出身。ファッション誌『Oggi』などのレギュラーモデルを務めるほか、女優として映画『猫は抱くもの』(‘18)にも出演。ブラウス¥26,000(エンリカ)パンプス¥23,000(カルツァイウオーリ・フィオレンティーニ) 共にフラッパーズ TEL:03・5456・6866キャミソール¥7,500(フィル ザ ビル/4K TEL:03・5464・9321)パンツ¥32,000(ティッカ TEL:076・221・5355)※『anan』2019年6月5日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・武政ヘア&メイク・草場妙子取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年06月01日「男女間のすれ違いから起こるトラブルって、永遠のテーマですよね。しかもその舞台が結婚式ということで話題が尽きない作品です」快活な口調でそう話すのは、ミュージカル『刀剣乱舞』やドラマ『崖っぷちホテル!』などで注目を集める佐伯大地さん。映画『女の機嫌の直し方』で演じたのは、新婦や母親の機嫌を損ね右往左往する新郎・悠。披露宴では、ほかにも男女間のさまざまなトラブルが多数発生。それを男性脳と女性脳の違いを分析した脳科学の見地から解決していく物語。「悠が、新婦に『全部君の好きにしていいよ』って言う場面があって、僕も同じ状況になったらきっと言いそうなんです。でも、女性側からすると“全然わかってない”んだそう。こっちは相手を思いやって言っているのに。こうやって男と女はすれ違うんだなって(笑)。でも、この映画を観たら、異性への向き合い方が変わってくる気がするんです。たとえ何か問題が起こったとしても、男性って、あるいは女性って、こういう考え方をしちゃうもんなんだって思えたら、少し大目にみられたりとか」今作は、沖縄国際映画祭で最優秀作品に贈られる観客賞も受賞。「男と女は、なかなかわかり合えずに揉めるけれど、違うからこそ惹かれ合う。ラストに早見(あかり)さんが言うセリフがあるんですが、それがすごく好きなんです。なるほどなって思わされましたし」現在28歳。結婚願望はと尋ねると「あります!」と前向きな言葉が。「うちの父が、マウンテンバイクとかスノボとか、小さい頃から連れていってくれる人だったんで、僕も若く動けるうちに、父みたいになりたいなって思うんです。そのためにも、まずはこの仕事で家族を支えられるだけのものを確立しないと、ですけれど」活動の場が増えるに従い、あらためて演技の奥深さに気づき、ワークショップなどに積極的に通っている。「俳優って、脚本を具現化する仕事で、どんな状況でも、あるかもしれない、と思わせるのが役割。例えば殺人犯の役だとして、そこに何でもない日常があれば、観る人が自分を役に重ね合わせるかもしれない。でも、そういうシーンって繊細な表現が必要で難しい。そこをリアルに見せられるようになりたいですね」『女の機嫌の直し方』原案/黒川伊保子監督/有田駿介脚本/蛭田直美脚本協力/横澤夏子出演/早見あかり、平岡祐太、松井玲奈、佐伯大地ほか6月15日(土)より全国順次公開。©2019「女の機嫌の直し方」製作委員会さえき・だいち1990年7月19日生まれ。東京都出身。ミュージカル『刀剣乱舞』岩融役で注目を集める。近作にドラマ『約束のステージ~時を駆けるふたりの歌~』など。シャツ¥22,000(エンハーモニック タヴァーン/スタジオ・ファブワーク TEL:03・6438・9575)パンツ¥32,000(ウィーウィル/ウィーウィル ギンザ TEL:03・6264・4447)シューズ¥65,000(パラブーツ/パラブーツ青山店 TEL:03・5766・6688)※『anan』2019年5月29日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・石川尋美インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年05月28日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「アーティスト写真」です。プロフィールを掲載するときなどに使う宣材写真。アー写といわれ、ミュージシャンの場合は、自身のホームページで使用したり、フェスに出るときなどの参加アーティスト一覧になったり、テレビやウェブのニュースに載るときに出たりします。自分の宣伝のために使うものなので、新しいシングルやアルバムをリリースするたびに写真も変えるっていう方が多いです。そんな中、僕はデビューしてから2年くらいアー写を変えなかったんです。なんか、そこに労力とお金をかけるのがもったいないと思ってしまうんですよね。でも、2年目に入ってからマネージャーに「体育さん、体型変わっているし、このままだと詐欺と言われるから撮り直してほしい」と懇願されて、重い腰をあげました。それで1年くらい前に撮ったのが今のアー写です。気に入っているので、しばらくはまたこのままでしょうね。その写真は、僕があらかわ遊園のイモムシ型のジェットコースターに乗っているもの。撮るときのこだわりとしては、きちんと顔が写っていることでしょうか。やはり顔は、ちゃんとわかるようにしたいものです。これ、ミュージシャンの悪いとこが出がちなんですけど、芸術性に重きをおきすぎて顔が煙で隠れているとか、そもそも顔が写ってないとか、そういうアー写も多いじゃないですか。おしゃれやし、かっこいいと思うんですけど、初見の人にとっては何のこっちゃわからない。すごい不親切ですよね。まあ、尖った活動をしているミュージシャンならそれはそれでいいと思うんですが、僕みたいな感じのスタンスのミュージシャンがそれやっても、何を急にイキっとんねん?と思われてしまう。だから、岡崎体育は親切第一でやっていきたいと思っています。個人的に注目しているのは、インディーズバンドのアー写です。ここに面白いアイデアが潜んでいることが多いんです。お金がないからプロのカメラマンに頼むことなんてまずできない。でも、個性的で目を引く一枚にしないといけないからみんな工夫して、いろんなアイデアを練るんです。僕もその当時は、自撮り写真を加工して真四角に引き伸ばして、下駄みたいになった顔を使っていました。今思えば、なんでそんなことしてたんやろ?と。もしかしたら、その下駄時代が岡崎体育の歴史の中でもっとも尖っていたアーティスト写真だったかもしれません。おかざき・たいいく6/9(日)、さいたまスーパーアリーナにて単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。※『anan』2019年5月29日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年05月27日パスピエは、音楽大学でピアノを学んでいた成田ハネダを中心に卓越したスキルを持つメンバーが集まり、ハイトーンボイスで個性を光らせる大胡田なつきの存在感が加わって、独自のポップミュージックを生み出してきた。彼らも今年で結成10周年。その節目にニューアルバム『more humor』が完成した。人間味溢れる切なさや美しさ、その中にユーモアを光らせて。「やっぱり10周年というタイミングで何を見せるかとなった時に、今までの総決算みたいな作品を出すのは何か違うなというのがあって。僕らの次の挑戦が伝わればいいなと思って作ったアルバムです」(成田ハネダ)「常に新しいことをしようと思っていたんですけど、それでも今まではリミッターみたいなものが付いていたのかも。今回はそれも外れた感じで“やっちゃいましょう!”というムードがありました」(大胡田なつき)聴き手にしっかりと新しいパスピエが伝わるよう、今回は70もの候補曲を作った。海外のヒップホップ、オルタナR&Bの要素も取り入れたサウンドと、大胡田が中音域ボーカルをアンニュイに聴かせるリード曲「ONE」などは特徴的だ。「この曲はサンプリングやトラックっぽい要素を含む音楽の中で、アコギをかき鳴らすという発想も新しいかなと思います」(三澤勝洸)「パスピエというバンド像は明確になってきているんですけど、一般的なバンドのセオリーから外れたとしても、パスピエなりのバンドっぽさになればこだわりはない。その柔軟性も僕らの強みです」(露崎義邦)ライブが楽しみなラストの「始まりはいつも」まで全10曲。人間味溢れる切なさや美しさを繊細に描きながら、その中にハッとするようなユーモアやアイデアをちりばめる今作。パスピエが考えるユーモアとは?「メンバーで一番ユーモアがあるのは大胡田ですよね、普通こんな髪型にしないでしょ(笑)。でも本人は特に面白いとか思わずにやってるんです。だから『これってユーモアでしょ?』って思ってやることってユーモアじゃない。誰かが面白いと思ったものが、その人にとってのユーモアなんです」(成田)「私は自分が楽しく楽に生きられるように毎日を過ごしているだけなので(笑)、これからもそれをどんどん外側に向けて、みんなを良い気分にできたらいいなと思います」(大胡田)結成10周年の節目にリリースした5thフルアルバム『more humor』。さらに進化したサウンドに溢れた全10曲収録。【通常盤CD】¥2,500【初回限定盤CD+DVD】¥3,241(ワーナーミュージック)パスピエ露崎義邦(B)、大胡田なつき(Vo)、成田ハネダ(Key)、三澤勝洸(G)。2009年結成、’11年にミニアルバム『わたし開花したわ』をリリース。多様なジャンルを咀嚼してポップミュージックにする個性派バンド。ライブにも定評があり、今年も6月より全国ツアーがスタートする。※『anan』2019年5月29日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・KOMAKI取材、文・上野三樹(by anan編集部)
2019年05月25日恋愛上手になるメンタリティと鉄則を自ら実践して幸せな恋と結婚を手にした、恋愛マスターに、彼が必ず恋に落ちる鉄則を教えてもらいました。教えてくれたのは、恋愛心理カウンセラーの鶴岡りささんです。マッチングアプリやSNSが普及し、いつでもどこでも出会いが作れるだけでなく、男性の気質も変わってきた時代。「今の男性は他に楽しいことがたくさんあるので恋愛の優先度が低く、男性は女性を追いかけるものという恋愛観も古くなってきています。さらに、アプリなどでの出会いがスタンダードになったことで、男女が出会えるチャンスは増えましたが、その分、ライバルの女性も多いし、最初のデートでちょっとでも合わないなと思われたら、フェードアウトも簡単にされてしまう。スピード感も重視される現代では、面倒な駆け引きなど、今までの恋愛ノウハウは通用しなくなってきているんです」と、恋愛心理カウンセラーの鶴岡りささん。結婚や長いお付き合いを望むなら、時代に合わせたアップデートが不可欠だ。「今の恋愛に効果的なのは“彼の妄想を操る”こと。彼の頭の中で『彼女といると幸せな未来になりそう』と妄想させてあげるのです。とはいえ男性は結婚など将来のことを深く考えていない人が多いので、まず自分自身が彼とどういう未来になったら幸せかをイメージすることが大切。そして彼の価値観やパートナーシップがどういうものかをリサーチしてお互いにすり合わせをし、彼にあなたとの未来の設計図を妄想させることができれば、短期間で結婚前提の告白も夢ではありません」では具体的に、どうすれば彼の妄想を操れるのか?「ポイントは3つ。彼を受け入れる、心の距離を縮める、少しのあざとさを出すことです。例えば、彼の持ち物ではなく彼自身を褒めたり、彼の弱さを引き出してあげたり、何度でもありがとうと伝えたり…。あざとさというと、ネガティブなイメージかもしれませんが、媚びを売ることではありません。わかりやすいリアクションで喜んだりすると、男性はあなたを愛おしく思うはずです」これらを実践することで、彼の妄想スイッチがオンに。「彼はあなたにとって一番の存在であると自覚し、自分の可能性を信じてくれているかけがえのない存在だと妄想するように。男性にポジティブなイメージをインプットすると、彼はあなたに好意を持ち、あなたとの幸せな未来を妄想し始めますよ」彼に幸せな未来を妄想させるには…【1】彼の全てを受け入れる。彼に“私にとってあなたが一番大切”ということを伝えることが肝心。「自分に好意があるんじゃないかなと妄想させるには、受け入れられていることをわかりやすく伝えましょう。デートも女性から誘っていいし、どんどん彼を褒めて。そのとき、モノではなく主語をYOUにして褒めると効果的。『その時計、すごく似合ってて素敵!〇〇さんってセンスいいね』と、彼自身を褒めてください」【2】弱みをさらして心の距離を縮める。男性は女性に自分の弱さを受け入れてもらいたい。そんな女性に出会えたら、結婚相手や本命彼女として妄想し始める。「そのためにはまず自分から弱さを晒して。ヘビーなことではなくちょっと情けないエピソードぐらいが。そうすることで彼も心を開いて弱音を吐きやすくなり、安心感を覚えます。気をつけたいのは、同情やアドバイスはしないこと。大変だったねと、受け止めるだけで大丈夫」【3】少しのあざとさで男性をもてなす。少しのあざとさは、男性に“俺が彼女を一番幸せにできるんだ”という、幸せな未来を妄想させるエッセンス。「男性は女性の役に立っている、喜ばせていると感じることで、自分の存在価値を見出して嬉しくなります。デート中の料理の注文や取り分けは全部彼に任せて、何度でも心から“ありがとう”を伝えて。そのとき、『〇〇くんにしてもらうとおいしく感じる~』と大げさなくらい喜んで」つるおか・りさCheri me代表。自身の恋愛ノウハウをレクチャーするスクールを主宰。驚異的な実績を上げている。セミナーも好評。『「妄想」を操る女は100%愛される気になる彼が一生夢中になる“秘密の16時間”』(大和出版)※『anan』2019年5月22日号より。写真・小笠原真紀イラスト・林田秀一取材、文・岡井美絹子(by anan編集部)
2019年05月20日彼からの返信が遅い、電話がないことに落ち込み、勝手にイラついては彼にウザがられる…。今度こそ、そんな不安ばかりの恋から卒業したい!恋愛コンサルタントの高橋あいさんがそんな恋の悩みをもつ人へのアドバイスをくれました。自分は愛されていると思えば、恋の不安は“0%”になる!「大切なのは、自分自身に自信を持つこと。健全な恋愛というのは、“自分の意見を言える”関係です。彼に本音が言えないのは、自信のなさが原因です」と、恋愛コンサルタントの高橋さん。とはいえ、急に自信を持つのは難しいもの。「まずはありのままの自分のいいところに気づくこと。そのためには、友達や自分のことを好きになってくれた男性に、あなたのチャームポイントを聞いてみて。自分ではコンプレックスに感じていた部分が、他人から見ると魅力的だったりするもの。それがわかれば自分のことが好きになり自信もついてきます」ありのままの自分を認めることができるようになると、不安とは無縁の恋を楽しめるように。「私も過去には、本来のキャラとは正反対のゆるふわ系女子を演出していたんですが、全然うまくいかなくて…。でも欠点だと思っていたことが実は魅力なんだと気づいたら、自分を好きになれたし、このままの私を愛してくれる男性と出会えました。自分を否定するのをやめれば、自分を偽って好きになった人を追うのではなく、自分のことを愛してくれる男性を受け入れられるようになりますよ」それでも、愛されるより愛したい、ムリめな彼を追いかけたい女子はどうすべき?「将来結婚したいのか、恋愛だけしたいのか、目的を決めましょう。幸せな結婚をしたいなら、追いかける恋愛から卒業を」そして、結婚を見据えた長いお付き合いを望むなら、気をつけたいのが彼との距離感。「人が人に惹かれるのは、距離があるから。だから、毎日会っていると会いたいと思わなくなるし、『ありがとう』や『ごめんね』もないがしろになって、言わなくてもわかってほしいみたいな甘えも出てくる。長続きの秘訣は、相手は“他人”だと思って思いやりを忘れずに接し、彼から大事にされる距離感を見極めることです」また、彼のウソが発覚したら追及したくなるのが女心だが、戦闘態勢に入るのはNG。「愛情からくる小さなウソなら許してあげるのも、大人の女性の優しさですよ」恋の不安を0%にするには…【1】ありのままの自分のいいところを知る。自分に自信がないと、男ウケしそうな女性像に自分を寄せがち。でも仮面をつけた状態は息苦しいし、そんな受け身の恋愛では長続きしないのも当然。「自分自身を知るには、自分は何が好きか、どんなことで怒るのかなどをノートに書き出してみるのも効果的。自分を知れば、自分の選択を信頼でき、彼にも要望が伝えやすくなります。男性はきちんと意思表示をしてくれる女性が好きですよ」【2】恋? それとも結婚?どうしたいのか決める。幸せな結婚をしたいのなら、今どうしたいのかではなく、将来どうありたいのか、目的をはっきり定めることが大切。「20代のうちは背伸びして追いかける恋愛をするのもいいかもしれませんし、安定ではなく恋の刺激を求め続けるのも本人の自由です。でも結婚したい、不安にならない恋をしたいなら、自分を愛してくれる人に目を向けてみてください。愛される幸せを実感しましょう」【3】彼との距離感を大切にする。付き合い始めてから愛を長続きさせるスパイスは、二人の距離感。近すぎると雑な扱いになるし、遠すぎると溝ができてしまうので、常に彼とはほどよい距離感を保つことが大事。「恋愛に悩んでいる人の多くは、一緒にいすぎて距離が近すぎることが問題。だから個人的には、結婚前の同棲はオススメしません。結婚した後も、ずっと仲の良い夫婦は“他人であること”を忘れていないですね」【4】愛のあるウソを許す。彼が他の女性と食事に行ったことを内緒にしていた…。仕事関係だし余計な心配をかけたくなかったからという彼に対し、勝手な妄想をして自爆してしまう女性は多い。「男性は、女性を怒らせたくないからウソをつくのであって、傷つけようとしたり、別れたいから言っているのではありません。なぜウソをついたのか男性の意図を理解し、不安にとらわれている自分をやめるのが円満のコツです」たかはし・あい泣いてばかりの恋愛から脱するために独自の恋愛メソッドを確立、シングルマザー生活を経て再婚。その実体験を綴ったブログが支持される。『彼からの「大好き!」が止まらなくなる“不安0%の恋”をはじめる方法』(大和出版)※『anan』2019年5月22日号より。写真・小笠原真紀イラスト・林田秀一取材、文・岡井美絹子(by anan編集部)
2019年05月19日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「オマージュ」です。今年1月にオリジナルサードアルバム『SAITAMA』をリリースしました。たくさんの方に聴いていただき本当に感謝しています。で、いろいろレビューなどもしていただいたのですが、その中で気になる言葉があり、それを今回の議題にしたいと思います。その言葉とは「オマージュ」です。僕はいろんなタイプの楽曲を作るので、曲ごとに“これはクラブミュージックのオマージュ”“これはラウドロックのオマージュ”と、1曲ごとにっぽいと言われがち。でも、オマージュってなんなん?と思います。確かに以前、星野源さんにも「岡崎体育は、いろんな音楽ジャンルのおいしいとこ取りをするのが上手」と褒めていただいたことがあるし、浅く広くですがいろんなジャンルの音楽を好きで聴いてきたから、その影響を受けていることは間違いないです。でも、楽曲を作るときに「よし、今回はこの感じをオマージュしたるぞ!」と作るわけではないです。現代のミュージシャンで、聴いてきた音楽に影響を受けていない人などいないと思うので、すべてのミュージシャンはオマージュの塊であると言えると思うんです。パンク一筋のパンクバンドも過去にいたパンクバンドのオマージュをしているはずです。でも、ことさらに「それはオマージュだ!」とは言われない。そんな中で、僕が「オリジナル」と言われずに「オマージュばっかり」と言われてしまうのは、やはり手広くいろんなジャンルの音楽をやっているからなのでしょうか。だって、パンクバンドの方はアルバムの中にわざわざ1曲ヒーリングミュージックを挟んだりしませんから。僕のそういうメタ的な制作スタイルが、批評をする多くの方たちに、岡崎体育は常に他者を強く意識して音楽を作っていると勘違いさせているのかもしれない。でも、実はそんなことはないんです。“こういうの、ちょっとやってみよ”くらいのテンションです。以前、ある音楽評論家の方に「岡崎体育は新しいパンク精神を持ったアーティストだ」と言っていただいて腹にすっと落ちたことがありました。そうなんです。僕は過去をトレースしたいんじゃない。ネタ元があるならもっと自由に裏切りたいし、ジャンルにだって縛られたくない。オマージュと言われるより、これ、岡崎体育らしいねと言われるものをもっと確立したいんです。…で、オマージュってどういう意味?おかざき・たいいく6/9(日)、さいたまスーパーアリーナにて単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。5/27には、マイナビBLITZ赤坂で公開リハーサルも開催!※『anan』2019年5月22日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年05月17日