映画『億男』(10月19日公開)の完成披露試写会が20日に都内で行われ、佐藤健、高橋一生、黒木華、池田エライザ、沢尻エリカ、北村一輝、藤原竜也、大友啓史監督が登場した。同作は川村元気による同名小説を実写化。兄の借金を背負い妻や娘にも出て行かれた、図書館司書・一男(佐藤)に突然3億円の宝くじが当たる。大金に怖くなった一男は大学時代の親友であり、起業して億万長者となった九十九(高橋)にアドバイスを求め豪遊するが、目を覚ますと、3億円と共に九十九は姿を消していた。佐藤は「出来上がった映画を見てびっくりしたんですけど、いわゆる"怪演"をされてる人が多い」と苦笑。「普通、一つの映画で1人までだから。期待して藤原さんのショータイムを見てたところがあるんですけど、想像以上でしたね」「お金を払って舞台見に行ってるような気分になりました」と明かした。また高橋についても、佐藤は「ここも怪演をしてるんですよ。飄々とした顔でキャラクターを成立させてらっしゃったんで、衝撃と感動がありました」と絶賛。高橋は「健君にそんなこと言っていただけるなんて」といい声で喜ぶ。一方高橋は佐藤について「もう今回の健君は、本当に滑稽ですよ」とニヤリ。「ほんっとに素敵な、僕の大好きな一男君をやってくださってる。今まで見たことがない健君」と太鼓判を押し、「この華のある人があれだけちょっと可愛らしく、困っている感じ」と、魅力を語る。「ダサ面白いがテーマでした」という佐藤だが、妻役の黒木から「ダサ面白いでしょ。それにつきますよね」と同意されると、「妻に言われると、ちょっとはショックなの」と心境を明かした。作品にちなんで、「ラッキーなこと、あるいはアンラッキーなこと」を聞かれたキャスト陣。佐藤は「NHKの朝ドラ(『半分、青い』)とTBSのドラマ(『義母と娘のブルース』)を同じ時期にやっていて。何が起こるかというと、役柄が違うというだけで、謎の評価をもらえるんですよ」と語る。「僕らからすると、当たり前じゃないですか。たまたま同じ時期にやってるだけで、棚からぼた餅的な評価をされて、これはラッキーだなと思いました」と謙虚な様子で、MCからも「すごいことですよ」とつっこまれていた。
2018年09月20日NHK連続テレビ小説のヒロインバトンタッチ取材会が本日9月20日に行われ、現在放送中の「半分、青い。」から永野芽郁、10月放送スタートの「まんぷく」から安藤サクラが出席した。今回行われた引継ぎ式で“初対面”となった2人。安藤さんは、「半分、青い。」スタートと同時期に大阪に引っ越してきたそうで、今回の対面に「感動して泣きそうになりました」と言い、「自分も撮影が始まって、一緒に頑張っているような気持ちになりました。永野さんも、鈴愛ちゃんも頑張っているから頑張ろうって思っていつも見ていました。すごく励まされました」とコメント。そんな思いを知って永野さんも「すごく泣きそうです」と話し、「すごく大先輩として活躍されている方に、自分のお芝居やいろんなものを支えとして見ていただけたことがすごくうれしくて、それだけで『半分、青い。』やってよかったなって思いました」と感激。そして、「電報でもはがきでもなく、よろしければ後で連絡先を教えてください(笑)」と連絡先の交換を熱望し、最後には「私も最後まで見届けます。応援しています。頑張ってください」とエールを送っていた。北川悦吏子が脚本を務める現在放送中の「半分、青い。」は、北川氏の故郷である岐阜と東京を舞台に、永野さん演じるヒロイン・鈴愛が、一大発明を成し遂げるまでを描いた物語。一方、「まんぷく」はチキンラーメン、カップヌードルを開発した実業家・安藤百福とその妻・仁子の半生をモデルに描いたヒューマンドラマ。主人公・福子役を安藤さん、夫・萬平役を長谷川博己が務めるほか、松下奈緒、要潤、松坂慶子、菅田将暉ら豪華俳優陣が出演する。なお、現在「半分、青い。」は、第25週「君といたい!」が放送中だ。連続テレビ小説「半分、青い。」は毎週月曜日から土曜日、8時~NHK総合にて放送中(全156回放送予定)。連続テレビ小説「まんぷく」は10月1日(月)より毎週月曜日から土曜日、8時~NHK総合にて放送(全151回)。(cinemacafe.net)
2018年09月20日「anan」2119号9/19水曜日発売「彼との愛を深めるコスメ。」特集、今回の表紙に登場してくださった麻生久美子さんと中村倫也さんの撮影の様子を紹介します。anan編集部表紙の二人をつないだのは“つぶあん”だった!?今回表紙に登場してくれたのは、憧れのお姉さん的存在で人気の麻生久美子さんと、朝ドラ『半分、青い。』での演技が可愛すぎると話題の中村倫也さん。意外にも今回の撮影が初対面。それぞれの控室が1階と2階にわかれていたこともあり、どんなタイミングでどう引き合わせようか、悩んでいたところ、わたしたちスタッフが予期せぬタイミングで二人は初めて接触することに…。この日、麻生さんは愛犬「つぶあん」(トイプードルの雌)を連れてスタジオに登場。人懐っこいつぶあんにスタッフみんながメロメロになっているところに、中村さんが現れると、イケメン好きのつぶあんは中村さんめがけ駆け寄り、ちぎれんばかりに尻尾を振りだしました。アツいラブコールに中村さんも笑顔でこたえるものだから、つぶあんはますますヒートアップ! ひざに飛び乗ったり、すっかり中村さんのトリコ状態。そんなつぶあんを麻生さんは優しくたしなめ、中村さんに「ごめんなさいね」なんて言葉をかけているうちに、いつの間にかに二人はいい感じの雰囲気に。二人のやわらかい空気感が伝わってくるグラビアはぜひ本誌でご確認ください。ちなみに二人を恋人に見立てた撮影中、つぶあんは気が気じゃない様子でした…(すっかり彼女気取りなつぶあん!?)。(YN)
2018年09月18日「片方の耳が聞こえない女のコのお話です。雨の日に傘を差すと、右側にしか雨が降らないんですね、左側は聞こえないので。雨が上がって、傘を閉じたとき、そのヒロインが『半分、青い。』って言ったら、とても素敵ではないか、と」今年2月、NHKで開かれた共同インタビューで現在放送中の連続テレビ小説『半分、青い。』の脚本家北川悦吏子さん(56)は、ドラマの着想についてこう語った。壇上の北川さんの表情は、少し硬いようだった。公の場に立つのは、久しぶりのことだった。『素顔のままで』(’92年、フジテレビ系)で、脚本家デビューして以降、『愛していると言ってくれ』(TBS系)、『ロングバケーション』(フジテレビ系)など名作を次々に執筆。毎年のように大ヒットを飛ばし、“ラブストーリーの神様”とまで呼ばれた北川さん。’00年の『ビューティフルライフ〜ふたりでいた日々』(TBS系)は、最高視聴率41.3%という驚異的な数字を記録した。しかし、’00年代に入ってからは、映画など発表するも、ドラマの発表作品は減っていく。’16年にNHK初執筆である『運命に、似た恋』(全8回)を発表するが、『半分、青い。』は、北川さんにとって8年ぶりの“長いドラマ”だ。この間、北川さんは、次々と重病に襲われる日々を送っていた。’99年、潰瘍性大腸炎を発症。入退院を繰り返した末、大腸の全摘出手術を受けている。’12年には突然、左耳が聞こえなくなり、聴神経腫瘍が見つかった。翌年、’13年には直腸に穴が開いているのがわかる。『半分、青い。』の執筆中も、実は2度、入院している。プロデューサーの勝田夏子さんは、執筆中の北川さんを見て、「書くことが生きることなのか、生きることが書くことなのか」と、感じたという。「北川さんは、入院しても筆のペースが落ちない。むしろ、入院中のほうが研ぎ澄まされていました」4月の放送開始以来、視聴率も週平均で20%超と好調をキープしている。「漫画家編」では、北川作品の常連俳優・豊川悦司演じる漫画家・秋風羽織がブレーク。「漫画家編」が終了すると「秋風ロス」なる言葉がネットをにぎわせた。“神回”を予告するなど、自身のツイッターで吐露する北川さんのストレートな本音は、ときにネット上で物議を醸し、ニュースサイトで話題にもなった。見事に復活を遂げた北川さん。今月29日の最終回に向け、物語も加速する。脚本を7月30日に脱稿し、濃紺のシックなワンピース姿で応接室に現れた北川さんは、かなりテンションが高めだった。朝ドラに登場した漫画の単行本を持参すると、満面の笑みを浮かべ、少女のように声を弾ませる。「あっ、『あしたのジョー』だ!律くん(佐藤健)がドラマで音読しましたよね(笑)」耳の腫瘍は、現在、経過観察中。直腸の穴の問題は、2カ月に1度、免疫抑制の強烈な点滴治療で対処している。「医者としても手探りで、何年もつのか、このまま行けるのか、というところで治療していると思います。前例がほとんどないそうで」それでも元気なときは、ジムに行き、マシンやエアロビクスをするそうだ。勝田さんは、こう話す。「北川さんには、ドライな死生観がある。生きていても、死んでいても、それは薄皮1枚のこと。それを不謹慎と捉える人もいるでしょうが、救われる人もいる。その死生観が、ユニークに昇華したのが『半分、青い。』の世界観です」20年の闘病は、苦難であると同時に独自の死生観を形成し、作家としての強烈な個性になっていた。「ある種の暗さ、重さ、リアルさ。人生って、最後にホームランを打って、終わりじゃないから。でも、病気ではなく、元気だったら、よかったなあというのが、正直な本音ですけどね」ギリギリのところに追い詰められたとき、北川さんは人を頼る。「『もう死にたい』と言ったとき、『私のために生きて』と、言われたことがある。病気込みで、私と付き合ってくれる人がいる。そういうところで築いたリアルな人間関係は、病気があるからこそかもしれないですね。私の財産です」脚本家は、天職だ。「脚本の仕事は、1人では成立しない。スタッフがいて、キャストがいて、皆で作り上げるということが、私を助けたんじゃないかなって思っています」『半分、青い。』を書き終えて、「真っ白な灰になった」と、笑う北川さんだが、すでに書きたいものがあるという。次に目指すのは大河ドラマか?「ねぇ。大河、私は発注してもらいたいです。そして、断りたい(笑)。絶対断るから、安心して発注してみて、って勝田さんには言いましたけどね。旦那は、『とか言って、オファーされたら、やるって言うよ』って言って、笑ってました。お調子者ですからね、私。でも、実は、アニメに興味があるんです。ドラマとは全然違うノウハウみたいで、興味あります」
2018年09月15日猛暑も一息ついた9月上旬。有名人の子息が多数通う都内の有名私立小学校では始業式後、緊急時に備え、親が学校へ子供を迎えに行く「引き取り訓練」が行われた。お昼前、その一団のなかに、矢田亜希子(39)の姿が。5年生の長男と並んで歩きつつ、和やかにママ友たちと談笑。彼らの輪に紛れるようにして自宅へ帰って行った。「彼女は今年40歳になりますが、バラエティ番組に出演した際の“ぶっちゃけキャラ”がウケていて、オファーが絶えません」そう語るのはテレビ局関係者。「つい最近もバラエティ番組で自宅を公開し、広々したリビングやソファー、愛犬との写真など赤裸々な私生活を披露していました。また『少食な女性が苦手』とも語り、コース料理のある飲食店では『基本、コースを頼みたいので、少食な女性だと一緒に楽しめない』と吐露。そのぶっちゃけぶりに、共演者たちも驚いていました」番組制作関係者も言う。「同じ事務所の後輩でNHK朝ドラヒロインだった夏菜さんも、ダウンタウンさんと共演したり、同じくバラエティで頑張っています。矢田さんは連ドラで主演を務めたこともあり、女優としては連ドラ1本あたり70万円ほどの高額ギャラですが、バラエティだと20万円前後。そんなところも局側にとって“使い勝手がいい”んです」以前は口数の少ない優等生的な女優だった矢田に、どんな心境の変化が……。じつは3年前のインタビューで「小学生の息子の教育費が意外にかかることに驚き、お金への考え方が変わった」と、シングルマザーの苦労を明かしていた。「矢田さんは、息子さんのために“心を鬼にして”今は女優業にこだわるより、頻繁に声がかかるバラエティに積極的に出ているのでしょう」(親しい仕事関係者)母としての“鬼決断”が、意外な才能を開花させた!?
2018年09月12日俳優の佐藤健(29)が8日、東京・渋谷のHMV&BOOKS SHIBUYA内の「佐藤健写真展2019」の会場にて取材に応じ、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』の撮影が終了して「寂しい」と“朝ドラロス”を告白した。『佐藤健2019年カレンダー』と『佐藤健 in 半分、青い。』PHOTO BOOK(東京ニュース通信社刊)の発売を記念して、全国5大都市で写真展を開催。カレンダーに収まりきらなかったカットを含め約40点を展示し、超特大パネルやフォトスポットも設置する。また、『半分、青い。』写真展(無料)を併設し、ヒロインの幼なじみ・萩尾律を演じる佐藤にフォーカスした貴重なカットを公開する。佐藤は、写真展の感想を尋ねられると「自分の顔を見てもあまり何とも思わなくなりました」と笑い、「ありがたいですね。こうして写真として残してもらうのもありがたいですし、写真展を開いて1人でも喜んでくれる方がいるんだったらやってよかったなと思うし、そういうことがうれしいなと思います」と感謝した。お気に入りの写真は、空をバックに撮影した横顔の写真で、「『半分、青い。』のタイトルバックで鈴愛がリボン持って走っているのに似ているなと。それでお気に入りに選出しました」と説明。だが、撮影の状況は覚えていないそうで、「(カレンダーの)テーマが青だったので、青い壁があったら撮る、青い服があったら着る、という撮影で…。ノープランで撮り続けて、偶然の産物です」と語った。また、10カ月もの長期間にわたって撮影した『半分、青い。』について、「撮影期間が長ければ長いほど思い入れが強くなる。終わった時は寂しかったです。共演者との絆が深まりましたし、役に対する思い入れが強くなります」としみじみ。「共演者やスタッフとの別れも寂しいですけど、一番寂しいのは律との別れが寂しい」と心境を明かした。今月末で終了を迎えるが、「僕も出来上がったものは見ていないですが、この結末のために今までやってきたという結末になっていると思います。イラッとしたりもやっとしたり、フラストレーションをためながらも見てくださったみなさまの気持ちに応えられるような、ずっと見てきてよかったと思えるような結末になっていると思います」と結末に自信を見せた。さらに、20代最後の写真展というのを意識したか聞かれると「それはなかったです」と答え、「ただとにかく青い服を着る。今日も青い服。最近は青けりゃいいみたいな」と“青”への意識を告白。報道陣から「髪の毛は?」と言われると、「髪の毛も青くしてくればよかったですね」と笑った。最後に、今後やってみたいことについて「ファンの方と直接コミュニケーションとれる機会は最近ないので、ファンの方と直接何かできたらいいなと」と話し、「こんな素敵な写真を撮っていただいて、写真展を開催できることをとてもうれしく思います。もしお時間あったら足を運んでいただけるとうれしいです」と呼びかけた。■佐藤健写真展2019開催期間:9月8日(土)~10月3日(水)開催場所:hmv museum入場料金:500円※『佐藤健 in 半分、青い。』PHOTO BOOKスペースは無料■同時開催(渋谷展示内容と同様)hmv museum 心斎橋 :9月8日(土)~9月30日(日)予定hmv museum 栄 :9月8日(土)~10月3日(水)hmv museum 仙台 :9月15日(土)~10月10日(水)hmv museum 博多 :9月15日(土)~10月10日(水)
2018年09月08日女優の土屋太鳳と芳根京子が7日、都内で行われたW主演映画『累-かさね-』の初日舞台あいさつに、俳優の浅野忠信、メガホンをとった佐藤祐市監督とともに登壇した。同作は松浦だるまによる人気コミックを実写化したもので、天才的な演技力を持ちながらも、醜い容貌にコンプレックスを抱いて行きてきた淵累(芳根)と、美貌に恵まれながらも女優として花開かずにいた舞台女優・丹沢ニナ(土屋)が、キスすると顔が入れ替わる不思議な口紅を使うことで、運命が変わっていく様を描く。初日を迎えた感想を聞かれると、土屋は「本当に嬉しいです。今回はきょんちゃん(芳根)と一緒にかなりのキスをさせていただいて嬉しかったです」と照れ笑いを浮かべつつも、「きょんちゃんが相談とか受け入れてくれなかったら乗り切れなかったと思うので、本当に感謝しています」とニッコリ。これに芳根は「テストのときから実際にキスをして、100回くらいですかね。太鳳ちゃんとのキスはあいさつですね(笑)」と声を弾ませた。また土屋は、キスをしてニナに戻るときの演技が難しかったそうで、芳根も「変わるときはキスっていうスイッチがあるんですけど、元に戻るときは(スイッチが)ないんですよね」と説明すると、土屋は「よくきょんちゃんが言うんですけど、並行してバトンを渡すように(キスを)していました」と明かした。さらに、1人2役=2人1役という難役を演じるにあたり、浅野から「累とニナノートを作りなよ」とアドバイスをもらったという土屋は「すぐ大学ノートを買って作って、きょんちゃんも『ぜひ作りましょう』って言ってくれたので作りました」と打ち明け、芳根は「その場で話し合って、例えば姿勢や目線の高さはもちろんですし、そのときに累とニナはどういう感情だったかというのを、お互いが確認し合ってノートに書かせていただきました」と紹介。これに浅野から「ノート1冊びっしり?」と突っ込まれると、2人は「ページ2枚…(笑)」と打ち明けて笑わせた。また、同作を経験したことで得たものを聞かれると、芳根は「自信」と言い、「朝ドラが終わったときに、演出の方に『芳根ちゃんはもっと自信を持ったほうがいいよ』って言われて、悩んだ時期もあったんですけど、今まで自分の中で見つけることができなかった感情を、この作品でたくさん引き出してもらいました。この作品をやる前よりも少し自信をもらうことができました」と笑顔を見せ、「人生の中で大切な大きな鍵をいただいた」という土屋は「この作品が自分にとってどういう節目になるかは、これから先、自分がどう歩んでいくかにかかっていると思うので、今回、経験させていただいたことを生かせるように、その扉に向かってたどり着きたいと思います」と目を輝かせた。
2018年09月08日もしも他人と顔を入れ替えれたとしたら…“美醜”をテーマにした人気コミック「累-かさね-」が実写映画化。キスを引き金にして“顔”が入れ替わる、衝撃の設定に挑んだスタッフ・キャスト、そして本作の魅力をまとめた。■ストーリー伝説の女優を母に持つ淵累は、天才的な演技力を持って生まれながらも、自らの醜い容貌を恨み続けて生きてきた。そんな彼女に母が遺した一本の口紅。その口紅は、キスした相手と<顔>を入れ変えることができる不思議な力を秘めていた――。一方、美貌を持ちながらも、花開かずにいる舞台女優・丹沢ニナ。彼女はとある理由から、女優として大成することに異常な執念を募らせながら日々を過ごしていた。“美貌”と“才能”、互いの足りない部分を埋めるように導かれ、出会った累とニナ。反発しながらも互いの目的の為、口紅の力を借りて、入れ替わることを受け入れる。ニナの“美しさ”と累の“演技力”、二つを兼ね備えた「女優・丹沢ニナ」は、一躍脚光を浴び始める。しかし、その成功はやがて2人の運命を大きく変えていく――。■原作は松浦だるまによる美醜をめぐるどろどろストーリー!原作は、現在14巻が発売され、2013年から2018年まで連載された、イブニング新人賞出身の新しき才能・松浦だるまが放つ衝撃作だ。美醜をめぐる人間の業という究極の命題を描き出し、その息もつかせない展開にファンが急増。それぞれが入れ替わり、成功を手にしようという、これまでのシンデレラストーリーとは一線を画す展開も大きな見どころの一つ。そして成功したかのように思えた矢先、彼女たちの意思と反して、転がるように堕ちていく人間模様に注目が集まっている。松浦氏は、本作の原作再現率について「映画に対して私は再現を求めていないので、“再構築”という言葉を使わてもらっています」と断った上で、「女優さんが役を演じる上で当たり前かもしれないけど、原作とは違う顔の作りをしていて、漫画のデザインとは違うけど、映画を見たときに累とニナだなって思った。『魂が同じ』と言うとクサいけど、『血液が同じ』というか、すごくいい再構築をしていただきました」と語っている。■朝ドラ主演女優がダークなストーリで共演!本作で初共演となる土屋さんと芳根さん。2人とも過去に朝ドラの主演経験者というだけあり、本作のようなダークなストーリーに出演することで、これまでとは違った顔を見ることができる。土屋太鳳/丹沢ニナ役土屋さんが演じるのは、演技の才能に悩む舞台女優・丹沢ニナと、ニナの顔をした累(かさね)。朝ドラ「まれ」のヒロインで脚光を浴び、『トリガール!』『8年越しの花嫁奇跡の実話』、『となりの怪物くん』など主演作が続く、いま最も旬な若手女優だ。映画以外にもCM、バラエティで溌剌としたキャラを見せているだけに、本作ではそのキャラを封印し、新たなヒロインへと変貌を遂げる姿に大きな注目が集まっている。共演の芳根さんについて、「芳根さんの瞳は近くで拝見すればするほど本当にキラキラと美しくて、多くの人に愛され守られているかたなのだなと実感します」と語っている。芳根京子/淵 累役芳根さんは、伝説の女優と呼ばれた淵透世の娘で自らの顔が醜いと恨み続ける累(かさね)と、累の顔をしたニナに挑戦。2016年の「べっぴんさん」でヒロインに抜擢され、『心が叫びたがってるんだ。』でも熱演を見せる。本作ではその愛らしい顔立ちからは想像もつかない累の容貌に近づくべく、インパクト大な特殊メイクを施す。まさに、イメージを覆す人生をかけた大舞台に挑んでいく姿は必見。初共演となった土屋さんについて「小柄でほんわかしているのに、ものすごくパワーのあふれる方で、とても心強いです。『頑張ろうね』と優しく手を握ってくださって嬉しかったです。たくさん頼ってしまうと思いますが、支え合いながら累とニナを創りあげれるよう私も頑張ります」と明かしている。脇を固めるキャストにも要注目!ほかにも、ニナと累の2人に愛され、2人の対立を生むきっかけとなる新進気鋭の演出家・烏合零太役を演じるのは、『破門 ふたりのヤクビョーガミ』で主演も務め、映画やドラマバラエティとマルチに活躍する「関ジャニ∞」の横山裕。累の母で「伝説の女優」の名をほしいままにしていた淵透世役を、『ママレード・ボーイ』では主人公の母親役を演じた檀れい。淵透世の過去と口紅の秘密を知る元演出家で、累とニナを引き合わせ、顔の交換を提案して2人の人生を大きく変えていく羽生田釿互役を、国内外で活躍し続ける浅野忠信が演じる。名実ともに日本の映画界を牽引する俳優たちが脇を固めている。■予告編ではAimerの主題歌も要チェック!予告編では、土屋さんと芳根さんが“キス”で顔を入れ替えるシーンをはじめ、2人が激しく罵り合い、揉み合う衝撃場面も。そして「関ジャニ∞」横山さん、檀さん、浅野さんら共演者の姿も確認することができる。ミステリアスかつシリアスな本作の内容に、本作のためにAimerさんが書き下ろした「Black Bird」のエモーショナルな歌声がマッチした映像に仕上がっている。「Black Bird」は、主人公の心の叫びを儚くも力強く表現した、映画の世界観に浸れる楽曲。Aimerさんは「たったひとつの口紅のもとに為す術なくもつれ合い折り重なってゆく2人の女性の運命を、一足先に目撃させていただきました。憎み、怯え、絶望し、ときに泣きじゃくり咆哮し狂気を渦巻かせながら、それぞれの孤独の中で2人がもがき争うさまに、息を飲み見入りました。本当の美しさとは、醜さとは?ついつい問いかけてしまいます」と本作の魅力を語った。■こんな土屋太鳳見たことない!妖艶に舞う本編ダンス映像公開本作最大の見どころでもある、女の劣等感や嫉妬心が渦巻く“欲望ドロドロバトル”を形容するかのようなダンスシーン。それは劇中劇「サロメ」で土屋さんが見せる「七つのヴェールの踊り」だ。これまで土屋さんはシーアのMVや、2016年の「NHK紅白歌合戦」、ドラマ版「チア☆ダン」など、様々な場面でダンスを披露してきた。しかし本作のダンスシーンは、これまでの土屋さんでは見ることがなかった、狂気と妖艶さをはらんだものとなっている。本作のダンスシーンの振付を担当したのは、2007年に日本人男性ダンサーとして初めてシルク・ドゥ・ソレイユに起用され、有名アーティストへのダンス指導や振付も行っているダンサー・辻本知彦。シーアのMV、紅白歌合戦に続き、土屋さんとのタッグは3度目となる。本編映像ではダンスシーンのほかに、モノクロ演出によるメイキングも収められている。■出演者が抱く優越感&劣等感とは?本作のテーマとして「優越感と劣等感」があるが、舞台あいさつではそれぞれが抱く優越感、劣等感を告白することに。土屋さんは「優越感については、私はお酒が好きなんですが、ある程度、強い方と(お酒を)お付き合いすることができる。それがうれしい。強いほうでよかったなと思います」と作品同様に意外な素顔を披露した。劣等感については「寝顔」とはにかみ、「笑いを誘う寝顔。半目が開いてたり。ひどいときは家族が写真を撮ったりしている」とお茶目な一面を見せてくれた。横山さんは「ライブをしていると、『関ジャニ∞すごいな』って優越感はすごいあります」とニヤリ。一方、コンプレックスでは「色の白さ。僕がカメラ前に立つと、照明さんが『照明変えなきゃ』とザワつく」そうで、これには登壇者陣も会場も大爆笑だった。■監督がこだわったシーンは土屋さんと横山さんのキスシーン?『ストロベリーナイト』などを手掛けた佐藤監督は、物語のカギとも言えるキスシーンの撮影にこだわったそう。横山さんが演じた舞台演出家の烏合と土屋さん演じる累のキスシーンについて「1回、本番やってみたら、意外とサラッとしてて『それはないでしょ! 横(=横山さん)、もうちょっと行くでしょ』と言いました」と横山さんにもっと熱烈なキスをするようを煽ったと告白。「(烏合が累を)求めるようなキスをやって!と言ったんですが、横山くんの中にも『俺、こういうキスするんだ?』という発見があったみたいです(笑)」とその場にいない横山さんの想いを代弁(?)して、客席からは笑いが起こっていた。土屋さんと芳根さんが1人2役=2人1役という難役に挑み、“朝ドラヒロイン”のイメージを見事に覆した本作に改めて注目したい。『累-かさね-』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:累-かさね- 2018年9月7日より全国東宝系にて公開ⓒ 2018映画「累」製作委員会 ⓒ 松浦だるま/講談社
2018年09月08日「五平餅もかき氷もおいしかった!」こう話すのは、連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK総合ほか・月〜土8時〜)で、楡野花野(かの)役を演じる山崎莉里那ちゃん(6歳)。明るく愛嬌いっぱいの“かんちゃん”は、いまやお茶の間のアイドルに。「和子(原田知世)おばあちゃんに子守歌を歌ってあげたところが大好き!」と、劇中披露した歌を歌ってくれる莉里那ちゃん。持ち前の人懐っこい性格で共演者との思い出もいっぱい。「いちばん遊んだのは律(佐藤健)さん。抱っこしてくれて『落ちちゃうよ〜』ってぶら〜んとするの。(永野)芽郁さんとはイスをぐるぐる回したりして遊んだ。中村雅俊さんは自分のカメラを私に貸してくれて、一緒に写真を撮りました」そんな莉里那ちゃんの夢は?「芽郁さんみたいな女優かモデルになりたいです。芽郁さんはキレイな涙をすぐ出せるから」
2018年09月08日芳根京子(21)がInstagramで公開した土屋太鳳(23)とのキスショットが話題を呼んでいる。9月3日にアップしたのは、芳根が土屋に“壁ドン”したままキス顔を近づけるというもの。コメント欄には《きゃぁ~壁ドン!!からの~チュ~》《この間に入れば!!!入れば!!!入りたい!》《何故か見てる方がドキがムネムネ》といった喜びのコメントが!実は8月20日にも2人のキスショットが土屋のInstagramで公開されている。土屋によると「しゃべくり007」(日本テレビ系)の出演前に“気合い入れ”のためにしたものだという。今月7日から公開される映画「累」でW主演を果たしている2人。同作はキスが物語の鍵を握っており、2人のキスはそれにちなんでいるようだ。しかしキス以外にも頬を合わせるなど、距離の近さを感じさせるショットが2人のInstagramではたびたび公開されている。「土屋さんと芳根さんは14年のNHK朝ドラ『花子とアン』で初めて共演。以来も土屋さんが年下の芳根さんを気にかけていたようで、芳根さんが16年にNHK朝ドラ『べっぴんさん』でヒロインをつとめるとわかった際は自分のことのように喜んだといいます。芳根さんも土屋さんとの共演をずっと望んでいたので、『累』は感慨深かったようです」(映画関係者)とはいえ、あまりに“急接近”すぎるように感じるが――。「『累』は女同士のドロドロとした欲望と嫉妬の渦巻く物語。罵り合いだけでなく取っ組み合いのシーンもあります。作品がシリアスな分、2人は演技面でもガチンコで切磋琢磨。それによって、ますます距離が近づいたようです」(前出・映画関係者)『累』の次は、2人の仲良し劇にも期待したい!
2018年09月05日明石家さんまがMCを務め、強烈キャラクター評論家軍団とパネラーたちがサイエンスな爆笑トークを繰り広げる「ホンマでっか!?TV」。その9月5日(水)今夜放送回に土屋太鳳と芳根京子がゲスト出演する。朝ドラ「まれ」のヒロインとしてブレイクすると、『orange -オレンジ-』で日本アカデミー賞新人賞を受賞。『青空エール』『PとJK』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』などで主演、ヒロイン役に起用され、放送中のドラマ「チア☆ダン」も好調な土屋さん。一方、朝ドラ「べっぴんさん」でヒロインでブレイク。人気アニメの実写化作品『心が叫びたがってるんだ。』のヒロイン役やドラマ「小さな巨人」などへの出演を経て、今年に入りドラマ「海月姫」や放送中の「高嶺の花」などで一躍注目の存在となった芳根さん。2人を迎えた今夜の放送。「ホンマでっか!?密着人間性診断」コーナーでは土屋さんと芳根さんの1日に密着。百戦錬磨の個性派評論家軍団がその密着映像を徹底分析。「あなたのコンプレックス実は長所!?」コーナーでは「脚が短い女性は男性にモテる!?」というホンマでっか!?な情報について評論家軍団に話を聞く。「脚が長くなりたい」「脚が短いのがコンプレックス」だと思っている視聴者は必見!土屋さんと芳根さんのW主演で贈る『累-かさね-』は松浦だるまが放つ“美醜”をテーマにした同名コミックの実写化作品。土屋さんと芳根さんが「淵累/丹沢ニナ」を1人2役=2人1役という形で演じるほか、累とニナが共に思いを寄せる新進気鋭の舞台演出家・烏合に「関ジャニ∞」横山裕。累の母で伝説の大女優・透世に檀れい。累とニナを引き合わせる物語の鍵を握る謎の男・羽生田に浅野忠信といったキャスト。伝説の女優を母に持ち、天才的な演技力を持って生まれながらも自らの醜い容貌を恨み続けて生きてきた淵累と、美貌を持ちながら花開かずにいる舞台女優・丹沢ニナの2人が互いの足りない部分を埋めるように導かれ出逢う…という物語。映画『累-かさね-』は9月7日(金)より全国東宝系にて公開。「ホンマでっか!?TV」は9月5日(水)21時~フジテレビ系で放送。(笠緒)■関連作品:累-かさね- 2018年9月7日より全国東宝系にて公開ⓒ 2018映画「累」製作委員会 ⓒ 松浦だるま/講談社
2018年09月05日ジャンルにとらわれずに多方面で活躍する3人のゲストが、それぞれの立場から自由気ままに語り合うトークドキュメンタリー「ボクらの時代」。9月2日(日)放送回では映画『寝ても覚めても』で共演した東出昌大、渡辺大知、瀬戸康史の3人が語り合う。1988年生まれ、モデルとしてパリ・コレにも出演、世界の舞台で活躍した後映画『桐島、部活やめるってよ』で俳優デビュー、日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞すると『アオハライド』のような青春ラブストーリーはもちろん、「あなたのことはそれほど」では男の狂気を体現、「コンフィデンスマンJP」ではコメディセンスも花開かせるなどまだまだ可能性を広げている東出さん。1990年生まれ、ロックバンド・黒猫チェルシーのボーカルとしてメジャーデビュー。並行して俳優としても映画『色即ぜねれいしょん』に初主演、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、その演技力も評価され、2015年には『モーターズ』で映画監督デビューも果たすなどマルチな面もみせる渡辺さん。1988年生まれ、「仮面ライダーキバ」で主演に抜擢されると朝ドラ「あさが来た」や「HOPE~期待ゼロの新入社員~」「先に生まれただけの僕」などで着実に注目を集め、今年1月クールの「海月姫」では美しすぎる女装姿が大きな話題となった瀬戸さん。映画『寝ても覚めても』で共演したことをきっかけに今ではプライベートでも親交があるという同世代の3人が今回、カメラを意識せず自然体で語らう。今回本番組でトークを繰り広げた東出さん、渡辺さん、瀬戸さんの3人は公開中の映画『寝ても覚めても』で共演中。東出さんが顔は同じだがタイプの違う2人の男性を演じる本作。大阪に住む21歳の朝子は青年・麦(バク)と運命的な恋に落ちる。しかし彼はある日忽然と彼女の前から姿を消す。2年後、東京に引っ越した朝子は麦にそっくりな顔をした男・亮平と出会う。戸惑いながらも亮平に惹かれていく朝子だが……というストーリー。「ボクらの時代」は9月2日(日)7時~フジテレビで放送。(笠緒)
2018年09月01日「博多華丸・大吉」の2人とNHKアナウンサー・近江友里恵が司会を務める朝の情報番組「あさイチ」。8月31日は放送中の朝ドラ「半分、青い。」で主演を務める女優の永野芽郁が生出演。冒頭の挨拶で放送日の31日がブッチャー役・矢本悠馬の誕生日ということで「おめでとうございます」と祝福の言葉を送った永野さん。朝ドラの撮影を経験したことで「強くなった気がする」と語る永野さん。ほかの「現場でも怖くなくなった」そうで、「NHKのほうが家だった。いっそのこと前室で暮らしたかった」と10か月に及ぶ撮影をふり返った。続いて印象に残ってる場面として、鈴愛がマンガが描けなくなって追い詰められたところで律の結婚を知るシーンを挙げた永野さん。先週の本番組に出演した星野源も好きだというこのシーン、実は3回NGを出したそうで、泣きながらふり返るため涙の量などがつながらず大変だったとか。もう1つ、永野さんが“鈴愛として生きてるな”と思った場面で、離婚して実家に戻ってきた鈴愛が涙するシーン。監督から目を開けたタイミングで涙を流して欲しいと言われ「涙が出る気がしないです」と言いながらも、本番に臨んだら自然と涙が出て「あ、私は鈴愛として今生きてるんだ」と実感したと、当時をふり返った。そして鈴愛の両親役で共演した滝藤賢一、松雪泰子がVTRで登場。松雪さんは4月に本番組に出演した後、スタジオに顔を出すと、永野さんが「お母ちゃん」と言って涙を流したので何も言わず抱きしめたというエピソードを披露。また永野さんの実母も「半分、青い。」にハマっていつも見ながら泣いているそうで、MCの博多華丸も娘にスケートを習わせてたといい、「僕ら世代はリアルかファンタジーかわからなくなっちゃう」と鈴愛に感情移入してしまうと話していた。放送を見ていた視聴者からは「永野さんが松雪さんに「しんどいです。」と訴えた話は泣ける…」「松雪さんを見て…芽衣ちゃんポツリと「会いたいな…」って。素にそういうのが出るところ、ステキだ」など朝ドラ撮影のエピソードに共感した声や、「芽郁ちゃん可愛いやっぱり若いわー笑顔にパワーある。」「18歳って感じで現代っ子なめいちゃんかわいい」「清々しくて18歳ぽくてよかった。」など、鈴愛とも違う素の永野さんのフレッシュな魅力に熱いエールが続々と寄せられている。(笠緒)
2018年08月31日18時の開宴と同時に笑顔で駆けつけたのは、ヒロインの永野芽郁(18)だった――。8月20日、都内のホテルでNHK連続テレビ小説『半分、青い。』の打ち上げが行われた。永野は胸元に刺繍がある黒のノースリーブのワンピ姿。そんなヒロインに合わせたように、佐藤健(29)も全身黒のスーツ姿でさっそうと登場!会場には中村倫也(31)や志尊淳(23)など、話題となったイケメンたちの姿も。永野の母役である松雪泰子(45)や佐藤の母役である原田知世(50)も訪れるなか、宴はスタートした。「1次会には総勢200人が参加しており、永野さんはあいさつ回りに奔走。『この作品のおかげで今の私があります!』『また共演したいです!』とスタッフや共演者に伝えるなど、最後まで18歳とは思えないほどの“座長ぶり”を見せていました」(テレビ局関係者)永野がそう語るのには、理由があったようだ。朝ドラといえば、その過酷な撮影が有名。高視聴率を維持しなければならない重圧とともに、撮影も長期に及ぶ。多くのヒロインがその洗礼を前に打ちのめされてきたという。「これまでのヒロインは終盤になると疲れ切ってしまい、楽屋にひきこもったり喋らなくなったりしていました。たとえばこれまでのヒロインは折り返しにさしかかっても『あと半分もあるのか』と顔を青くしたり……。しかし彼女は『あと半分しかないんですね』と寂しそうに言っていました。そんなふうに言わると、現場の士気は上がりますよね。NHKのスタッフも『こんなに元気な女優さんは初めてだ』と驚いていました」(ドラマ関係者)愚痴を漏らすこともなく、常に明るかった永野。それは彼女にとって、朝ドラの現場が学びにあふれていたからのようだ。「今回の作品には母親役の松雪さんをはじめ、父親役の滝藤賢一(41)さんや余貴美子(62)さん、キムラ緑子(56)さんなどの大御所が勢ぞろい。彼らのほとんどは舞台を経験していることもあって、『舞台は怖い。でもその怖さがいい経験になる』という話になったんです。それを聞いた永野さんは『ぜひ挑戦したいです』と即答していました」(前出・ドラマ関係者)そんな大御所たちのアドバイスに触発された永野は、彼らを驚かせるような“ある野望”を打ち明けていたという。「永野さんは『舞台で経験を積んで、その後にまた朝ドラヒロインをやりたいです!』と言ったんです。これにはみんな仰天でした。今までそんなことを言った女優さんはひとりもいませんでしたからね。松雪さんも『こんなに大変なのに、またやりたいの!?』と言って唖然としていました(笑)。でも、たしかに今の彼女は伸びしろだらけ。『ひょっとすると、数年後に再登板もあり得るんじゃない?』と言われていました」(前出・ドラマ関係者)“野望”を抱く永野は冒頭のように、会場でもスタッフたちと大盛り上がり。約3時間の宴を終えた後はカラオケ店で2次会が行われたが、そこにもしっかりと顔を出していた。そして深夜0時が回ったころ、ようやく永野はスタッフに連れられ店から出てくる。最後は見送りに出てきた大勢のスタッフにお辞儀すると、名残惜しそうに帰路についた。
2018年08月30日俳優、アーティスト、文筆家…とマルチな才能を発揮している星野源が、8月24日放送の情報番組「あさイチ」に出演。放送中は「朝から癒されるありがとう」「ワイプの源さんが もぅ、げきかわいい」「今日の朝イチは永久保存版」「いい話いっぱい聞けて嬉しいな~」など歓喜の声が上がっていた。冒頭、本番組前に放送されていた連続テレビ小説「半分、青い。」の話題からスタート。星野さんが手掛けた本作の主題歌「アイデア」は、先日、配信限定シングルとしてリリースされたばかり。早速主題歌について聞かれると、「一番有名なドラマ枠で毎日自分の曲が流れるなんて、夢のような時間」と改めて喜びを語った。また「半分、青い。」に出演する佐藤健からの映像も流れ、「元気になれる」「“おはよう 世の中”は理屈じゃなくしみました」と楽曲の印象を明かし、星野さんが本作に出演すると思っていたという佐藤さんは、「早くお会いしたい」と熱望。さらに、星野さん自身による楽曲の解説も行われ、「いままでの僕の作った曲のタイトルとか歌詞の一部がちょっとずつはいっている」という秘密や、「いろんな方が見る番組なので、自分の“名刺”みたいな曲にしたいなと」「誰が聴いても『これ星野源じゃない?』ってなるような曲」「1番は“いままでの僕”、2番は“これからやりたい音楽”、弾き語りは“原点”」という、楽曲に込めた思いも明かされた。番組では、再生数がすでに320万回を超えている、先日公開されたばかりの「アイデア」のMVをはじめ、これまでの星野さんのヒット曲の一部も放送。ネットでは、「星野源-アイデア、良すぎる」「この歌詞を見て鳥肌立ったの思い出した」「やっぱりそうだったんだ~聴いた時源さんの歌で聞いたことある言葉がいっぱい入ってると思った!すてき!!」「テレビでMV見れるの嬉しい」と反響が。また夏休みということで、子どもたちの質問に答えるコーナーも。“チョココロネをどこから食べるか?”という問いには「わー悩む~」と笑顔をみせたり、恋愛相談に乗ったり。“歌が上手くなりたい”というキッズには、「僕も歌うまくなりたい」と星野さんも日々練習中だと言い、「一緒に練習しよう!」とエール。Twitterでは「あ、変態ちょっと出た」「いっその事 コロネになりたい」「子供の質問カワイイ」「質問状をちゃんと両手で渡す源くんがラブリーすぎる」「癒しでしかない…」といった声が寄せられていた。さらに番組中突然、「おげんさんよ~」と一瞬“おげんさん”が出てくる場面も。“おげんさん”とは、先日第2弾も放送された新感覚音楽&トーク番組「おげんさんといっしょ」に登場する、星野さんが扮するキャラクター。「おげんさんといっしょ」について番組では大きく触れられなかったものの、この一言に「おげんさーん♪」「おげんさん降臨」「おげんさんよ~って 眠いから余計に可愛い」「あさイチ、おげんさん出とうw」「おげんさんなのか、 星野源さんなのか、 朝からほっこりした」と“おげんさん”というワードでタイムラインがにぎわっていた。(cinemacafe.net)
2018年08月24日芳根京子(21)が、出演中の日本テレビ系連続ドラマ『高嶺の花』で新たな一面を見せている。本作で芳根は石原さとみ演じる姉・ももとのお家元争いに巻き込まれ、次第に狂気を帯びていく妹・ななを演じている。8月22日に放送された第7話では酷い裏切りを受けたななが、茫然自失とした様子で血まみれになっている姿がネット上でも話題だ。≪京子ちゃんのイメージがいい意味でどんどん崩れていくのが毎回楽しみ≫≪こんな役も演じられる振れ幅の広い人だったなんて≫また9月7日に公開される映画『累』でも、天才的な演技の才能がありながらも醜い容姿に劣等感を抱く難しい役どころへ挑戦する芳根。立て続けに新境地を開拓しているが、それを支えているのが彼女の“意外な素顔”だという。「朝ドラ『べっぴんさん』でのブレークとその後演じてきた役柄から、芳根さんはおしとやかな清純派とみられがち。しかし、意外にも素顔は勝気な面があるんです。先日もテレビ番組で『(所属事務所が)辞めたら困るくらい大きくなって辞めてやる!』と若手時代に思っていたことを明かすなど、強いハングリー精神を持っています。難役に挑戦し経験値を積むことで、もっと飛躍したいという思いがあるのでしょう」(芸能記者)ドラマで回を追うごとに演技の広がりを見せていく芳根。大女優の仲間入りもすぐそこ!?
2018年08月24日タクシーから降り立った、長身男性と若い女性2人。車内から盛り上がっていたのか、閑静な住宅街に3人の笑い声が響く。8月中旬の午後7時過ぎ、都内のイタリア料理店にやって来たのは芸人の小籔千豊(44)、元NMB48の矢倉楓子(21)、そして葵わかな(20)だった。「3人は一昨年に放送された小籔さんの初主演ドラマ『マネーの天使』で共演以来、仲が良くいまも定期的に食事会をしています。特に葵さんは毒舌家・小籔さんを芸能界の“師匠”として尊敬し、仕事の悩みをたびたび相談しているそうです。ユーモアを交えた彼の率直な回答に信頼を寄せているのだとか」(テレビ局関係者)葵は今年3月まで放送されたNHKの連続テレビ小説『わろてんか』でヒロインを務めた。そんな葵が抱える悩みとは……。「一般的に朝ドラのヒロインは次回作以降の仕事選びが非常に難しいんです。朝ドラの知名度を生かしたドラマや映画の出演依頼は殺到しますが、数字が取れなければ、オファーは格段に減っていきます。葵さんの朝ドラ後の一作目はTBSの連ドラ『ブラックペアン』でしたが、水谷豊さんの娘・趣里さんや女優業初挑戦の加藤綾子アナに良くも悪くも話題が集中。葵さんの印象はあまり強く残りませんでした」(民放ディレクター)オファーされる役柄も、本人の思いとはギャップがあるようだ。「葵さんは慶応大学の現役学生でもあるのですが、現在公開中の映画『青夏』では女子高生役。童顔ゆえ、実年齢より若い役のオファーが多いんです。朝ドラでは母親役も好演していただけに、将来を見据え、大人の女性の役や社会派作品への出演にも強い意欲を示しています」(前出のディレクター)この夜、師匠からの愛ある“毒舌指南”を受け、葵は“朝ドラヒロイン”の殻を破れるのだろうか。
2018年08月23日9月7日公開の映画『累-かさね-』の完成披露試写会が22日、都内で行われ、土屋太鳳、芳根京子、横山裕、檀れい、浅野忠信、佐藤祐市監督が出席した。累計発行部数230万部を突破した松浦だるまの人気コミック『累』を『ストロベリーナイト』や『キサラギ』の佐藤祐市監督が実写化した本作。朝ドラ女優の土屋太鳳と芳根京子が初共演にしてダブル主演を務め、キスした相手の顔を奪える不思議な口紅を使って顔を入れ替える主人公の醜い累(かさね)と美しきニナを、鬼気迫る演技で1人2役=2人1役を熱演している。絶世の美女・丹沢ニナを演じた土屋は「役の持つ威力がすごすぎて押しつぶされました。丹沢ニナちゃんは絶世の美人で唇を重ねて入れ替わったら演技の天才。これはハードルが高くて恐ろしいと思いましたね」と撮影前は恐怖心に駆られたようだが、「京ちゃんをはじめ、共演者の素晴らしい皆さんに支えられてパワーをいただきました。それで乗り越えられたと思います」と芳根を始めとする共演者に感謝。対する芳根は「自分ができることを全力でやりたいなと、それだけを思って撮影期間を過ごしました。太鳳ちゃんと手をつなぎ合って話し合い、本当に身を削って苦しみながらも助け合いながら、本当に命を賭けて撮影しました」と感極まって大粒の涙を流して土屋と抱擁する場面も。そんな芳根と土屋に対して横山は「おふたりの熱量がすごく爆発していて圧巻でした。早く皆さんに見ていただきたいですね」と絶賛した。優越感や劣等感をテーマにした本作。それにちなんで「自身の優越感や劣等感を感じる瞬間は?」という質問に土屋は「劣等感は寝顔です。結構笑いを誘う寝顔みたいで、半目が開いたり、ひどい時は家族が写真撮ったりします。よく漫画とかでヒロインの子に男の子がドキっみたいなのがありますが、そういうのを私には期待できないと感じています」と赤裸々に告白。そんな土屋のコメントに対抗したのか、浅野は「おじさんになると劣等感ばかり。寝起きはシュウマイみたいと言われたことがあって、そんな顔して起きてくる人いる? と思いましたよ」と笑いを誘っていた。映画『累-かさね-』は、9月7日より全国ロードショー。
2018年08月23日連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK総合・月〜土8時)で、登場するやいなや視聴者をざわつかせた律(佐藤健)の妻・より子。「反響がすごかったです(笑)」そう話すのは、より子を演じる石橋静河(24)。彼女は、石橋凌&原田美枝子夫妻の娘。15歳のときアメリカとカナダにバレエ留学し、帰国後はコンテンポラリーダンサーとして活動していた彼女が、両親と同じ役者の道を志したきっかけは何だったのか?「留学先で初めてちゃんと芝居を見たとき、そのおもしろさに気がつきました。日本では、映画や舞台からなるべく遠くにいたくて、全然見てこなかったので。帰国後、アルバイトをしながらダンスを続けていたんですが、もっとおもしろいことがしたいと悶々としている自分がいて。ちょうど邦画を見始めたこともあって、少しずつ役者をやってみたいと思うようになったんです」(石橋・以下同)両親も「やりたいなら頑張りなさい」と背中を押してくれたという。「芝居はダンスと通じるところもあるけど、まだまだ勉強が足りません」と言うものの、昨年、初主演作『映画夜空はいつでも最高密度の青色だ』で第60回ブルーリボン賞新人賞をはじめ数々の新人賞を受賞。最新作の映画『きみの鳥はうたえる』(9月1日公開)でもその才能を存分に発揮している。「踊ったり歌ったりして、1人ミュージカルです(笑)。映画の世界観にどっぷりつかって、のびのびと演技することができました」最後に、彼女は今後の目標をこう語る。「両親から得られるものがあれば参考にして。あとは、目の前の役と地道に向き合っていくだけです」
2018年08月15日今年の夏も、各所で活躍を見せる朝ドラヒロインたち。シャーロット・ケイト・フォックス(32)にも、“朝ドラ特需”は続いている。14年下半期の『マッサン』で視聴者にインパクトを残したことで、舞台となった北海道を中心にイベント出演オファーが絶えないという。「先日は北海ソーラン祭りのパレードにゲスト出演し、盛大な歓声を集めていました。エリー役を熱演した彼女の人気は、北海道では絶大。特にお年寄りたちが大喜びするため、イベントのキャスティング会議では頻繁に名前が挙がっています」(地元関係者)朝ドラ後は日本での活動に心配の声も上がっていたが、19年の大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺』出演も決定しているシャーロット。その好調の陰には、チーム・マッサンの絆があった。「当時のスタッフたちが『こんなオーディションがあるよ』と情報を教えてくれるそうです。彼らは横のつながりも多いため、各方面で彼女を推しているとも聞きました。またシャーロット自身、仕事へのモチベーションは高い。16年に離婚して昨年にはカナダ人ユーチューバーのクリスチャン・モンセン氏(37)と熱愛が報じられましたが、『今は恋より仕事』と意気込んでいます」(別の芸能関係者)仲間たちの協力を胸に、異国の地で活躍を続ける――。
2018年08月13日“朝ドラ特需”で多忙な送るヒロインは、多い。17年上半期の『ひよっこ』でヒロインとなった有村架純(25)も、10月放送のドラマ『中学聖日記』(TBS系)の主演に抜擢された。「有名になった今も、有村さんは昔と変わりません。食事会の後にタクシーを拾おうとしたのですが、彼女は『歩くので大丈夫です』と言い出したんです。スタッフが心配するなか、そのまま約5kmの道のりを歩いて帰っていきました。ただそこには理由があって、有村さんはひとりで歩く時間が好きなんです。道すがら物思いにふけったり、街並みの移り変わりを楽しんだり。そうした瞬間が、想像力をかきたてるようです」(芸能プロダクション関係者)多忙だからこそ、私生活はマイペース。さらに別の形でも、気分転換を行っているという。「最近、有村さんは“自撮り”にハマっているそうです。納得がいくまで、何度も撮り直すほど。写真加工アプリを知ってからは、さらに没頭するようになっています。不自然にならないくらいの補正がポイントだそうです(笑)。有名女優とはいえ、年ごろの女の子。そうした何気ない趣味がストレス解消法となっているようです」(前出・芸能プロダクション関係者)そんな等身大の生活が、ナチュラルな魅力を支えているようだ。
2018年08月13日現在放送中のNHK朝ドラ『半分、青い。』ヒロインの永野芽郁(18)。その裏で、かつてのヒロインたちも今期のドラマで活躍している。15年上半期に『まれ』でヒロインとなった土屋太鳳(23)も、その一人だ。現在は『チアダン』(TBS系)で主演をつとめているが、熱演を支えるのは3歳年上の姉だという。「土屋さんが演じるのはチアダンス部を立ち上げる高校生役で、お姉さんに役作りの相談をしています。というのも彼女のお姉さんは、チアリーディング経験者。大学時代から有名で、社会人になった今も有名企業で活動を続けているそうです」(芸能関係者)インタビューで『ヒーローのような存在』と語るほど、姉を慕っている土屋。妹のため、姉もまた一肌脱いでいるようだ。「最近、お父さんやお姉さんといっしょにいる姿が目撃されています。お姉さんは、普段はとても優しい人。ただ今回はあえて心を鬼にして、“ガチ特訓”をしているそうです」(前出・芸能関係者)好演の陰には、姉妹の乱れぬ二人三脚があった!
2018年08月10日大規模災害に見舞われた人命を救うために空翔けるスケールの大きな映画『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の冒頭に流れるテレビシリーズを振り返る映像を見て、白石恵を演じるガッキーこと新垣結衣の10年間の変遷がまぶしくなった。2008年の1st seasonではセンターパーツの姫カット風、2010年の2nd seasonはボブスタイル、そして久々に復活した2017年の3rd seasonでは横分け。徐々に成長していく様子が髪型でもわかる。ガッキー演じる白石恵はフライトドクター候補生からはじまって(1)、晴れてフライトドクターになり(2)、翔北救命センターのスタッフリーダーにまで成長(3)、映画では堂々たる貫禄をふりまいている。貫禄といっても、透明感、清涼感は残したまま、落ち着きが加わったという印象で、むしろピュアな感じを10年キープし続けているところがすごいと思う。雪肌精を使ったらそうなれるかと思わず購入を検討しそうになった(なれません)。映画では、10年という長い間、苦楽を共にしてきた仲間たちがそれぞれの新たな目標の地に旅立つ直前に、未曾有の大事故が起きる。成田空港への航空機緊急着陸事故と東京湾での海ほたると巨大フェリーの衝突事故が連続発生、主人公・藍沢耕作(山下智久)、白石ほか、救命センターのメンバーたちが奔走する。○なぜかどこか抜けている役が似合う運び込まれてきた患者がガンを患っていて事故での負傷が治るまでにガンも進行してしまうという悩ましい問題や、藍沢が事故に巻き込まれて大変なことになるなど、次々起こるアクシデントの数々……救命センターは休む間もなく常に緊張状態、その一方で、冴島はるか(比嘉愛未)と藤川一男(浅利陽介)の結婚式も近づいている。白石は結婚式用のメッセージ映像を撮ることになるが、みんなひとくせもふたくせもあるものだからなかなか撮れず……とりわけ緋山美帆子(戸田恵梨香)はなんだかんだと理屈をつけて逃げて白石を困らせる……というほのぼのエピソードもある。藍沢と並んで処置に当たるときの冷静沈着な感じも素敵だが、緋山に手を焼くところなど真面目過ぎる白石は微笑ましい。この役をはじめとして、新垣結衣は、理知的で努力家で誠実にもかかわらず、なぜかどこか抜けていたり報われない目にあったりする役がよく似合う。例えば、『コード・ブルー 2nd season』のあとに出演し、代表作のひとつになった『リーガル・ハイ』(12)シリーズの黛。賞賛ではなくからかいの意味で「朝ドラのヒロインのよう」と言われてしまうキャラクターだ。この場合の「朝ドラのヒロイン」とは生真面目で融通が利かない感じと解釈できる。不正を許さず真実を求めて懸命に弁護を続ける。まだ新米で慣れないことが多いながら真摯な態度がドラマの救いになっていた。また、社会的ブームになった『逃げるは恥だが役に立つ』(16)の森山みくりは、真面目で頑張り屋。就職浪人したので大学院まで出たが、結局派遣労働を余儀なくされるようなついてない人物。何かと気が回って優秀に見えるが「小賢しい」ところをコンプレックスに思っている。一見なんの問題もなく見えるにもかかわらず、何かちょっとだけ残念な感じのキャラクターだ(でもかわいい)。映画『ミックス。』(17)の富田多満子は、子どものときは天才卓球少女、辞めてふつうのOLをやっていたが卓球の才能のある女性に恋人を奪われてしまい、どん底の状況から再び卓球をはじめる。どん底から這い上がるがむしゃら感が良かった。○能あるガッキーは額を隠すこんなふうに、新垣結衣にはちょっとだけ残念な役が似合う。用心に用心を重ねながら落とし穴にはまったり、黒板消しを頭に落とされたりするような、罠にはまってしまうような、でも、絶対にへこたれない。汚れない。すぐに立ち上がり、走り出す。だからこそ愛される、みたいなところがある。映画『コード・ブルー』でドクターヘリに乗るため、リュックを肩にかけて走るカットが2回ほど出てくるが、走る姿もひたすら真摯。腰の位置が高くて足が長くてスタイルがものすごくよく、下手したら上目線キャラになりかねないのに、決してそうならず、逆になぜか上目遣いな(下から目線)印象すらある。背の高い女の子が気にして少し猫背になってしまうことがあるが(ガッキーは猫背ではないすらっとしている)、そういう感じなくていい、はにかみみたいなものがガッキーを魅力的にみせているように思う。あの声もいいのだと思う。くちぶえを吹くような柔らかな声。すべてにおいてやり過ぎない。映画『コード・ブルー』の白石の前髪からちらっと聡明そうなつるっと白い額がのぞいているが、その絶妙な空きが深窓のお姫様が御簾を全開でなく、ちらっと一瞬空けて顔を見せてくれたような喜びに通じる。それはまるで、天岩戸を女神が開けた瞬間のありがたさみたいな感じにも似て、すっかりガッキーについていく! と思ってしまうのだ。能ある鷹は爪を隠す。能あるガッキーは額を隠す。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP 』 など。5月29日発売の蜷川幸雄『身体的物語論』を企画、構成した。
2018年08月09日現在放送中のNHK朝ドラ『半分、青い。』が絶好調だ。まもなく終盤に差し掛かるが、平均視聴率は20%台をキープ。その人気をけん引しているのはもちろん、ヒロインの永野芽郁(18)だろう。実は彼女、「台本を読むときは洋楽を聞きながら」と明かしているほどの音楽好きだという。「永野さんの気分転換は、自宅でギターやウクレレを演奏すること。最近は、ドラムにもハマっているそうです。撮影中に時間が空くと、わざわざ都内のスタジオまでドラムを叩きに行っていると聞きました」(NHK関係者)そんな永野の“原動力”となっている存在がいた。安室奈美恵(40)だ。永野は5月に行われたライブにも駆けつけており、その感動をインスタグラムで『ずっとずっと楽しみにしてた日』と投稿。根っからの安室ファンなのだ。「楽屋ではいつも安室さんの曲を聞いて、テンションを上げています。いちばん好きなのは、『NEVER END』。酷暑の撮影も、“安室効果”で乗り切っています。また『半分、青い。』の最終回が9月末で、安室さんの引退時期と重なります。彼女はそうした偶然に運命を感じているようで、喜んでいました」(別のNHK関係者)“安室効果”で、最高のラストを迎えることができるのだろうか。
2018年08月08日いよいよ佳境を迎えるNHK朝ドラ「半分、青い。」。永野芽郁(18)の好演もあり、連日20%超えの高視聴率を記録している。その裏側には、ヒロインの涙ぐましい努力があるという。「視聴率が20%取れないと、誰も褒めてくれない」8月3日放送の「ダウンタウンなう」(フジテレビ系)でそう語ったのは夏菜(29)。12年に「純と愛」でヒロインを演じた際、高視聴率で当然というプレッシャーに苦しんでいたというのだ。「夏菜さんだけじゃなく、過去にも多くのヒロインが重圧に苦しんできました。たとえば95年の『春よ、来い』では安田成美さん(51)が突然の降板を発表し、波紋を呼びました。現在、民放ドラマで視聴率20%を取れば大絶賛されます。しかし朝ドラでは、そこが最低合格ラインのようになっている。座長の精神的負担は相当なものでしょう」(テレビ局関係者)だがヒロインに待ち受けるのは、精神的な重圧だけではない。体力的にも、かなりの負担がかかってくるようだ。「朝ドラの撮影は拘束時間が長いことで知られています。撮影期間は半年に及び、台本も長編大作。覚えるのが大変です。リハーサルは1日がかりで行われますし、撮影も朝から晩まであります。15年に『あさが来た』でヒロインを演じた波瑠さん(27)は睡眠時間3時間の生活が続き、体調が悪化。声が出なくなってしまったこともあったそうです」(前出・テレビ局関係者)一筋縄ではいかない、朝ドラの現場。ヒロインたちはその洗礼を乗り越え、お茶の間に感動を届けている――。
2018年08月07日「私は芸能界のことは詳しくないのですが、彼女はAKB48で活躍していたそうですね。実際にあった印象?とても可愛らしいお嬢さんでした」と微笑みながら語るのは、俳優・勝地涼(31)の母。7月31日に、女優・前田敦子(27)との結婚を発表した勝地。交際スタートから数カ月での“スピード婚”には、2人の知人たちも驚いたという。スポーツ紙によれば勝地の実家近くにあるスーパーでは勝地と前田の姿がたびたび目撃されており、前田が勝地の母のことを“ママ”と呼んでいたという証言もあるという。勝地の母に取材を申し込むと「あまりお話ししないように言われているのですが、まぁ、おめでたいことですからね、少しだけなら……」と、応じてくれた。――“スピード婚”ということで話題になっていますが?「息子と彼女は、けっこう前から知り合いだったそうです。ですから結婚も、急に決めたわけではなくて、2人でじっくり話し合った結果だと思いますよ」テレビ局関係者らの間では、前田が最近、出演予定だったドラマを降板したという情報が流れているという。そのため“妊娠説”も報じられているのだ。――前田さんが妊娠されているという報道もあります。「子供については2人で決めていくことですから私は何も聞いていません。孫は何人くらい?そうですね、私は3人の子供を産みましたから、(2人の間に)3人くらい孫ができたら、にぎやかになるでしょうね」――そういえば涼さんは、お母さんの経営する生花店でスカウトされたそうですね?「そうですね。テレビ局がロケをおこなったのですが、たまたま息子が見に来ていて、その後、芸能界に入ることになったんです。まだ小学生か中学生ぐらいのころだったと思います」――将来、前田さんが生花店を継いだりすることもあるのでしょうか?「それはないと思いますよ。2人とも、これからも仕事は続けていくようです。生花店は私が植物好きで始めたものですし、夫もまだ仕事をしています。息子の結婚により、特に家族に変化があるということはないと思います」勝地の父は不動産業を営んでおり、母が経営する生花店が入っている5階建てビルやその土地も父の名義になっている。「ビルは坪単価300万円という一等地に建っており、土地・建物あわせておよそ3億円ほどの価値があります」(付近の不動産関係者)勝地家はほかにも5階建てオフィスビル、閑静な住宅街にある実家、現在は勝地の兄が生活しているという一戸建てなど、本誌が確認できただけでも、東京都内に4件の不動産を所有していた。いずれも名だたる一等地にあり、前出の不動産関係者によれば「しめて7億円はくだらないと思います」とのこと。インターネット上でも“実はお金持ちなのでは”と噂されていた勝地家だが、たしかに前田は“玉の輿”に乗っていたのだ。勝地の知人は言う。「NHK朝ドラ『あまちゃん』では、前髪クネ男というチャラチャラしたキャラクターを演じて話題になりましたが、実際の勝地は友情に厚い、男らしい性格です。その彼がいちばん尊敬しているのがお父さんなのです。お父さんからは“こびるな、でも可愛がられろ”と、ずっと教えられていたそうです。いわば勝地家の家訓なのでしょうね」“こびないアイドル”として人気だった前田は、勝地家の家訓にもピッタリの嫁だったのだろう。
2018年08月07日中村倫也(31)の写真集「童詩(わらべうた)」が、累計発行部数3万部で8月1日に発売された。当初の初版は1万8,000部。さらに重版として1万2,000部が追加されていたと複数のメディアで伝えられるなど、その人気の高さが伺える。中村は発売日当日にブログを更新。“童歌”をもじったタイトルについて「生き様の宣言になるような言葉を選んでつけました」と説明。「いくつになっても童心を忘れず、楽しみながら詩を歌いたい。それをみんなに届け、手渡し、記憶の中で旋律が続くように、歌い継がれるように。心踊る瞬間に出会えるように。そんな人間に、役者に、僕はなりたい」とし、役者としての決意をつづっている。いまやカメレオン俳優の代表格である中村。本誌17年2月21日号のインタビューでは、出会いにあふれた役者人生についてこう語っている。「生きていると当然、課題や壁はありますよね。ここ10年は出会うべくタイミングに壁があった気がしますし、それを乗り越えるときに支えてくれる人がいたことに感謝ですし、その出会い運みたいなものだけは自慢が出来るんです」そんな中村にとって、特に蜷川幸雄さん(享年80)との出会いは大きかったようだ。「演技もままならないころに蜷川さんの舞台出演することになった中村さんは、その厳しい指導に役者の根本を叩き込まれたといいます。そのため亡くなってから2年経ちますが、彼は今も折に触れて蜷川さんの教えを思い出すそうです」(舞台関係者)数々の大物クリエイターからの寵愛を受ける中村。NHK朝ドラ「半分、青い。」で脚本を務める北川悦吏子(56)もその1人だ。北川は今年5月、Twitterで中村について《無敵状態》と表現している。また5月公開の映画「孤狼の血」や今秋公開予定の「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」と、大作への出演が続く中村。Twitterのフォロワー数は30万近くに及んでいる。このまま一気にスターダムへと駆け上がりそうだ。
2018年08月03日「来春、中学3年生になる長女の進路が、最近のご夫妻の最大の関心事だそうです。松嶋さんは将来を見据え海外留学に積極的な姿勢なのですが、反町さんは系列高校への進学をまず第一に考えているそうです」(テレビ局関係者)7月に発表された『イマドキのパパ・ママのくらしと子育てに関する調査2018』(メディケア生命調べ)の「理想の芸能人ママランキング」で1位に輝いた松嶋菜々子(44)。夫・反町隆史(44)も同じく「パパランキング」4位に!“理想の有名人夫婦”のリアルな悩みは都内の有名私立中学に通う長女(14)の進学問題だった。「系列高校には、1年間の米国や英国への留学制度もあります。松嶋さんは特に、英国に留学させたいと考えているようです。長女はバレエをはじめアートに興味があり、松嶋さんはその感性を伸ばしてあげたい。さらに“親元を離れることで大きく成長できる”と。そのため長女の中学進学当時から1年間の留学制度だけにとどまらず、英国の留学情報を幅広く集めて検討してきたそうです」(テレビ局関係者)反町はかつて本誌の取材で「これからは女の子でも自分で決断していかないといけない時代。だから娘たちにはやりたいことをやらせてあげる。転倒時も手を差し伸べたくなるところをぐっと我慢」と語っていたが、中学卒業時での留学には消極的だという。「基本的に反町さんは、奥さんや娘2人の意見を尊重しています。とはいえ、長女には日本の高校生活でしか味わえない学校行事やクラブ活動を満喫してほしいとも。ドラマ『相棒』で共演する水谷豊さんからも、15歳で留学する大変さを聞かされたとか。水谷さんの娘・趣里さんは中学卒業後に英国へバレエ留学しましたが、本人がコミュニケーションで苦労したそうなんです。近年、欧州にテロが多発していることも心配の種で、まだ時期尚早なのではと慎重になっているようです」(反町家の知人)現在、松嶋は来春スタートするNHK朝ドラ『なつぞら』の収録に参加。反町もドラマ『相棒』(テレビ朝日系)のロケが始まる。「松嶋さんは子育てを最優先して、反町さんと仕事が重ならないようセーブしてきました。ただ、最近は親しい人に『ようやく子供の手が離れてきたので、将来に向け家の中を少しずつ断捨離していきたい』と語っています」(前出の知人)どんな仲良し夫婦でも必ず生じる教育方針の違い。“理想の夫婦”はこの溝をどう埋めるのだろうか。
2018年08月02日「実は僕、絵を描くのが苦手なんです(苦笑)。撮影の合間にもユーコを演じる清野菜名ちゃんと、漫画のかけあみという作業を一緒に練習して。永野芽郁ちゃん、菜名ちゃんと3人でしゃべり倒したり笑ったりと、役と同じような関係性をつくることができました。ときには2人だけの“女子トーク”も繰り広げられていて、ボクテとしては交ざれるかもしれないけど、そこは男・志尊淳として口をはさまずにいます(笑)」そうほほ笑むのは、北川悦吏子さんの脚本によるNHK連続テレビ小説『半分、青い。』で、ヒロイン楡野鈴愛(永野芽郁)の漫画家時代の仲間“ボクテ”こと藤堂誠を演じる志尊淳(23)。志尊は鈴愛を見守る性的マイノリティの美青年を演じ、「女のコよりかわいい!」「品もいいし、何より美しすぎる……」と多くのファンを獲得している。その適役ぶりは、北川さんに初対面で「すでに声がボクテくんだね」と言わせたほどだ。「ボクテは純粋な性格だけど、人生経験が豊富。物事を俯瞰することで、人に寄り添うことができる人物です。漫画家を目指す貪欲さから、鈴愛のアイデアを突発的に“盗作”してしまいますが、その失敗からはい上がった芯の強さもある。僕としては、姿勢と所作は美しくしたいと気をつけています」(志尊・以下同)朝ドラの撮影現場は、毎日朝から夜まで撮り続ける過酷なスケジュールもしばしば。主演の永野芽郁には、その天真爛漫さに魅了されたという。「芽郁ちゃんは、以前にも映画『帝一の國』などで共演したことがありますが、感情の振れ幅もしっかり表現できることが素晴らしいな、といつも感じています。まだ18歳ですが、女優として現場に意見をしっかり伝える姿勢も見えたりして。僕が18歳のときは、そんなことはできなかったから、すごい女優さんだ、と思いましたね」
2018年08月01日この夏、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の特報が発表され、本編の公開は2020年とわかった。エヴァンゲリオンシリーズの主人公・碇シンジがもしも実写化されたら最も絵に近い人物大賞は羽生結弦が金メダル間違いないと思う。それじゃあ、銀、銅は誰? と考えたところ、高杉真宙が思い浮かんだ。根拠としては身長が高すぎず低すぎず、なにより華奢なこと。あと、顎がきゅっと細いが面長ではなくて顔が丸くて小さいこと。制服の白いシャツが似合うこと。ただちょっと高杉はシンジくんにしては瞳が大きすぎるかもしれない。漫画やアニメの独特のラインに近い人間はなかなかいないが、平成生まれはだんだんと漫画やアニメのラインに近づいてきているような気がする。平成8年生まれの高杉真宙はまさにそんな漫画やアニメと現実の境界が淡くなってきた時代の申し子のような存在だ(申し子って言ってももう22歳だけれど)。○個性が発揮された『虹色デイズ』佐野玲於、中川大志、高杉、横浜流星の4人主役で、高校生男子の青春群像を描いた映画『虹色デイズ』(飯塚健監督)はそんな高杉の個性が存分に出た作品だった。なっちゃんこと羽柴夏樹を佐野が、まっつんこと松永智也を中川が、恵ちゃんこと片倉恵一を横浜が、そして、つよぽんこと直江剛を高杉が演じている。彼らは、高校2年の春から高校3年の春までの四季のめぐりの中で恋、友情、進路などの問題を乗り越えいく。男子視点のティーン向けラブストーリーは珍しい。甘さもやや控えめでコメディ色が強く、でも清々しい、夏休みに見るのにふさわしい作品だ。冒頭、プールに浮いている男子4人の姿はインパクトがあった。顎がきゅっとして顔が小さくしゅっと痩せている高杉は、コスプレが趣味というキャラ設定も映える。コスプレを披露する場面も楽しませてもらった。アニメや漫画が好きでちょっとオタクなところもあるが成績は優秀で、コスプレの趣味が合うかわいい彼女もいて、だからつよぽんは4人の中で最もリア充だ。なっちゃん、まっつん、恵ちゃんは成績が悪く夏休みの補習を強いられているし、決まった彼女もいないでフラフラしている。なっちゃんは好きになった女の子とようやくうまくいきそうな感じで、まっつんと恵ちゃんはモテ過ぎてたったひとりに決められない。いろいろ定まっているという面において、つよぽんは4人の中では抜きん出て大人だ。ちょっとネタバレになるが、ある人物の誕生パーティーで事件が起きてみんなが部屋から出ていく時、ひとりだけ引き返してきてろうそくのケーキを消していくような冷静なところにも心くすぐられる。○漫画キャラのような透明感つよぽんはなぜこのガヤガヤした男子4人とつるんでいるのだろうかと思うほど、他の3人とはちょっと違った空気を醸す。そこは、『散歩する侵略者』(17年 黒沢清監督)で侵略者役を演じた時、いい意味で、地球人たちとの違和感を出してハマっていた高杉。ベタな生活感を払拭できる雰囲気を持っている。どこか浮世離れしている感じがあるのだ高杉は。それを感じて注目したのは、大河ドラマ『平清盛』(12年)。瀬戸内の海賊の棟梁の息子・小兎丸。少年ながら只者ではない感じを醸していた。その後、『仮面ライダー鎧武/ガイム』(13年)で人気を博す。浮世離れしながらも『虹色デイズ』の3人の中にほどよく溶け込んでいるところが、高杉真宙のポテンシャルだろう。顔が小さ過ぎるのと、3人がヤンチャキャラなので、ともすれば4人並ぶと目立たなくなってしまいそうだが、いい塩梅に存在感を残している。とにかく漫画キャラのごとく透明感ハンパないように思って見ていて、京都で撮った『逆光の頃』(17年 小林啓一監督)の主人公なんかもまさに半袖白シャツが似合う、理想の高校生を演じていたが、『虹色デイズ』では大きなスクリーンでは髭の剃り跡がうっすら見えてドキリとなった。やがて生々しい役もできそう。公開中の『君が君で君だ』(松居大悟監督)の目がどんよりしているクズ彼氏もなかなか良かった。残業で疲れた無精髭すら爽やかな(『シン・ゴジラ』の長谷川博己みたいな)、素敵な大人キャラに育ってほしい。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP 』 など。5月29日発売の蜷川幸雄『身体的物語論』を企画、構成した。
2018年07月31日