’08年7月にスタートした、山下智久主演の医療ドラマ『コード・ブルー —ドクターヘリ緊急救命—』(フジテレビ系)は、最高視聴率21.2%とヒット。続く’09年1月にはスペシャル版が放送され、23.1%を記録。’10年の1月期には2ndシーズン、さらに7年後の’17年7月には、3rdシーズンが放送された。連続ドラマはどれも、同クール内で「視聴率1位」を獲得した大人気ドラマだ。若き4人のフライトドクター候補生の医師と、1人の看護師の成長を描き、実際にドクターヘリの全国普及にも一役買った。「根底にあるテーマは『人間愛』。リアルな姿を描くことで、若い世代に向けて、失敗しても前を向く人物たちを描きたかったんです」そう語るのは、同ドラマシリーズの制作を務めた増本淳プロデューサー。10年間の集大成として、7月27日に劇場版が公開の『コード・ブルー』(全国東宝系)。それに先駆け、増本さんがシリーズの誕生秘話を語ってくれた。【秘話1】山下智久の役名は当初「白鳥巧」だった「主人公を選ぶにあたって、若い世代に影響力のある人を考えたときに、当時新進気鋭のアイドルだった山下智久さんが浮かびました。それまでの出演作から、美しくナイーブな男の子のパブリックイメージがあったので、企画当初は“白鳥巧”という役名で、野心家のライバルから刺激を受けながら成長していくピュアな心を持った人物にしようと考えていました」(増本さん・以下同)ところが、山下に初めて会ったときのイメージはまったく違ったという。「男っぽい硬派で陰のある佇まい。強いまなざしにも惹かれて。それで彼をタフでクールに描こうと急きょ変更。ライバル役として考えていた藍沢をオファーしました」【秘話2】白石役を呼び寄せたガッキーの透明感「実は、藍沢以外でも、最初は僕が覚えやすいようにと白石恵(新垣結衣)、緋山美帆子(戸田恵梨香)、藤川一男(浅利陽介)と、ドクターたちにはそれぞれに色の名前をつけていました。白石は、よいものにも悪いものにも染まれる白のイメージ。そこで、透明感あふれる新垣さんにお願いしました。当時20歳で医師役はチャレンジだったと思うのですが、これから何者にでもなれる可能性を秘めた若手医師を、繊細に演じてくれました」情熱家でありながらクール、かつ野心を持つ緋山役は、戸田恵梨香に声をかけた。「かわいい野心を見せられる人がいいなと。シリーズ以前、戸田さんと仕事をしたときに『もっと難しい芝居をしたい』と、女優としての向上心が全身からみなぎっていたのを思い出したんです」【秘話3】藤川のイメージは『ふぞろいの林檎たち』「いちばん悩んだのは藤川でした。お調子者で明るい半面、臆病なのを隠す見えっ張りの中間色。失敗ばかりしても愛される人。たとえるなら、『ふぞろいの林檎たち』の柳沢慎吾さんのイメージでした。そんなとき、映画『ALWAYS続・三丁目の夕日』で、堀北真希さんに恋する見えっ張りの硬派な役を演じた浅利さんを見て、彼が失敗する姿はチャーミングに映るのではないかと思いました」【秘話4】冴島の名前の由来は“あの小説”から!「冴島はるか(比嘉愛未)は、井上靖さんの小説『あすなろ物語』の、主人公の少年にあすなろの木の説明をしてくれる憧れの女性“冴子”が名の由来です。『あすは檜になろう、あすは檜になろう』としても、でも絶対になれない。報われない努力から始まり、やがて未来に向かって懸命に生きるあすなろを体現しているのが冴島。比嘉さんは、NHK朝ドラ『どんど晴れ』のヒロインを演じていたときは、明るくかわいい雰囲気でしたが、意志の強さも感じた。だから、コンプレックスが強く、憤りを人にぶつけるという、違う一面を出してほしかった」5人のメンバーは、すべて増本さんの“第一希望”の人選がかなったという。
2018年07月27日何をやらかすかわからない危うさが魅力という人がいる。綾野剛もそのひとりだと思う。現在、“朝ドラ”ことNHKの連続テレビ小説『カーネーション』が夕方に再放送されている(ただし一旦休止中)。本放送は2011年で、綾野剛はこのドラマに出演したことで一躍人気俳優の仲間入りをした。彼が演じたのは、長崎から岸和田に活路を求めてやって来た周防という男。戦争で夫を亡くしたヒロイン・糸子(尾野真千子)は彼に惹かれて行くが、なにしろ妻子のいる身、周囲は大反対するし、本放送の時、視聴者からも批判の声が上がったため、それ以後、“朝ドラ”では既婚者が恋する描写には慎重になったとか。でも、綾野演じる”周防さん”の魅力には抗いがたいものがあり、糸子だけでなく視聴者の多くが彼に惹かれた。なんといっても、周防さんには危うい魅力があった。“朝ドラ”らしい清涼感あふれる青年のようでいて、その涼しそうな皮膚の奥に色気が閉じ込められていてドキリとさせられたものだ。綾野剛には炭酸飲料の蓋をうっかり勢いで開けて中身が溢れ出して焦る、みたいなサプライズ感がある。○ギャップを作り出す綾野剛俗に言う塩顔で、目鼻立ちがすっきりしており、こんな酷暑でも綾野剛の顔を見ていると夜風に当たりながらモヒートを飲んでいるような気持ちになる。現在の所属事務所トライストーンに入るきっかけであり、事務所に誘ってくれた小栗旬と知り合った映画『クローズZERO II』(09年)でも熱い高校生たちのバトルのなか、黒い傘を差して立っている綾野剛はひとり体温が低そうだった。それが数年後、『日本で一番悪い奴ら』(16)で下衆な警官役を演じたときには慄いた。痰を吐いたりゲップをしたり、清涼感のサンズイがひとつもなくなっていたからだ(演技です)。俳優にとってギャップを作り出すことは大事な技能である。綾野剛は、一見、色白でひょろりとして見えるが、アクションには重量感がある。象印、圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」のCMで火の燃え盛る棒をくるくる回して「私は何を表現しているのでしょう」とやっている姿などただごとではない。また、無口そうな顔立ちにもかかわらずインタビューすると熱心に長いこと自論を語る。代表作のひとつである連続ドラマ『コウノドリ』シリーズ(TBS)では穏やかな産婦人科医の顔と激しいピアニストの顔のふたつを持つ人物を好演していた。○サプライズの男・綾野剛華麗なる変化は、まるで真夏のソルト&レモンのように鮮烈な俳優・綾野剛にとって、『パンク侍、斬られて候』(石井岳龍監督)の主人公・掛十之進はハマり役といえるだろう。掛は剣の腕は一流だが浪人の身。彼が通りすがりの巡礼の父娘の父のほうを腹ふり党と勘違いして斬り殺してしまうところから物語ははじまる。その場に居合わせた黒和藩の者に、世にはびこる怪しい宗教団体・腹ふり党に詳しいから黒和藩に士官できれば対応策を教えると出まかせを言ってまんまと藩に入り込む。自分が得することしか考えておらず、適当なことを言ってその場をやり過ごす、倫理観のかけらもない汚い根性の持ち主で、おおよそ物語の主人公らしからぬ人物だ。でも、主人公以外の人物もたいがいろくでもなく、感情移入し辛い人のオンパレード。黒和藩の藩主(東出昌大)は世間知らず、家老(豊川悦司、國村隼)は出世を狙って牽制し合っている。腹ふり党の幹部(浅野忠信)はクレージーで何を考えているのか皆目わからない。若い武士(染谷将太)は任務のストレスから腹ふり党に傾倒して裸で踊りまくる。少しまともそうなのは……しゃべる大猿(永瀬正敏)というシュールなストーリーだ。罪のない人を殺して誤魔化すわ、おしりを丸出しにしたりして不謹慎だわ、腹ふり党の美女(北川景子)に心を奪われでれでれしていて役的にはあまり感心できないとはいえ、掛の派手なアクションシーンには目を瞠る。デニム素材か薄いブルーの着物の裾を見出しまくって走り回る綾野の勇姿は、役の人格を越えて問答無用にかっこいい。しつこいようだが、炊飯ジャーのCMの無駄にかっこいいアクションを成立させるだけはある。にもかかわらず、豊川悦司演じる家老にしょっぱなから掛の調子の良さが見抜かれてしまう底の浅さ。とても残念キャラを綾野剛は懸命に演じている。おそらくとても真剣にやっているのだろうが、顔立ちがクールなので真意がわからない。ちょっとはいいところを見せてくれるのではないかと最後の最後まで期待をして映画を見ると……。うっかり炭酸の缶を勢いよく開けてしまったように、わわわ! まさにサプライズの男・綾野剛の面目躍如である。ちなみに、撮影現場を見学したことを『キネマ旬報 7月上旬号』で書いていて、綾野について書いたことを一部引用してみよう。"飯屋・変粉の場面では、スタッフの手が足りないと気を利かせて「いま(2階の)照明直してます」と現場に自ら声出して伝えたり、別日、にわか雨でしばし撮影が止まってしまったとき「今日やばいんで(天気)、がんばりましょう」と腹ふり衆役のエキストラたちに呼びかけたりしていて、演技のパンクと実直そのものの素とのギャップが興味深かった。"やっぱりおもしろい人だと思う。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP 』 など。5月29日発売の蜷川幸雄『身体的物語論』を企画、構成した。
2018年07月19日「嵐」櫻井翔と有吉弘行のMCでおくる「櫻井・有吉THE夜会」。7月12日(木)の放送に今週金曜からスタートするドラマ「チア☆ダン」で主演を務める女優の土屋太鳳が、共演者でタレント・エッセイストの阿川佐和子とゲスト出演。2人はMC陣とどんなトークを繰り広げるのか?土屋さんといえば2015年にNHK連続テレビ小説「まれ」のヒロインに抜擢されると『orange -オレンジ-』で第39回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。昨年は『PとJK』『兄に愛されすぎて困ってます』『トリガール!』『8年越しの花嫁奇跡の実話』と4作もの映画で主演またはヒロインに起用される人気女優となり、今年に入っても菅田将暉とW主演した『となりの怪物くん』が好評と、いま最も勢いのある女優の1人。今回はそんな土屋さんが一人暮らししたい家を探すほか、「酸っぱいものが好き」な阿川さんのために、撮影の合間にも感嘆に食べられるようにと自身で考案した「黒酢サラダ」と「お酢チャーハン」を紹介。あまりのお酢の量に「大丈夫かな」と心配する。また文化勲章受章作家・阿川弘之を父に持つエッセイストでありながら、朝ドラ「とと姉ちゃん」や「陸王」などで女優としての顔もみせる阿川さんは恥ずかしいプライベートを大暴露してくれるという。こちらも注目。今夜のゲスト、土屋さんが主演する新ドラマ「チア☆ダン」は、実話を基を映像化され大ヒットした広瀬すず主演の映画『チア☆ダン』の9年後を描いたオリジナルストーリー。幼い頃に強豪チアダンス部「JETS」が初の全米優勝を果たした演技を見て憧れを持った主人公の藤谷わかば(土屋さん)が、将来は同部に入って全米優勝したいという夢を抱くもJETSのある高校の受験に失敗。いつしかチアダンスさえ「自分には無理、できっこない」と考えるようになり、勉強も運動も中途ハンパな隣町の高校に入学。弱小チアリーダー部で運動部を応援するだけの高校生活を過ごすなかで、ある日東京から来た強引な転校生・汐里(石井杏奈)に「私とチアダンスをやろう!」という思いがけない言葉をかけられ、くすぶっていた思いに火がついて「打倒JETS!全米制覇!」に挑戦する王道の青春ストーリー。映画版で主演を務めた広瀬すずも特別出演する。「チア☆ダン」は7月13日(金)22時~TBS系でスタート。「櫻井・有吉THE夜会」は7月12日(木)22時~TBS系で放送。(笠緒)
2018年07月12日「博多華丸・大吉」の2人とNHKアナウンサー・近江友里恵が司会を務める朝の情報番組「あさイチ」。7月6日(金)はゲストに俳優の東出昌大が出演。『菊とギロチン』で共演した寛一郎との撮影秘話や意外なつながりなどをトークした。番組冒頭、緊張気味に挨拶した東出さん。番組では5年前に放送されブレイクのきっかけとなった連続テレビ小説「ごちそうさん」の映像などが流された。モデルから芸能活動を始めた東出さんだが「役者の仕事はモデルと違う。現場に入るたび前夜は怖い思いをする」と語り、「次の作品は前を向いていかないといけない」ため「ごちそうさん」はいまでもなかなか見返せないのだとか。東出さんのトークを見ていた視聴者からは「東出昌大の顔小さい」「受け答え見てるとマジメなんだなーと思う」「ナイスガイ感が溢れてる」「本当性格良さそう」などの声がSNSに相次いで投稿。その後話題は映画最新作『菊とギロチン』にまつわるエピソードへ。同作で東出さんは大正時代を生きたアナキストを演じ、この作品が演技初体験となった寛一郎さんがVTR出演。寛一郎さんは、映画の撮影時に楽屋に書道セットを置いていた東出さんが、深夜2時にいきなり「心」を書きだしたのだがどうしてもきれいに書けずにいたことをふり返り、「でも酔っていてベロンベロンだから書けるわけがない」と東出さんのちょっと“抜けてる”エピソードを披露。三國連太郎を祖父に持つ寛一郎さんだが、なんと東出さんの祖父が経営していたラーメン屋に三國さんが来店したことがあったとか。古いアルバムを見ていたら写真を発見したといい、孫だけでなく祖父の代にも“共演”していたという意外な縁を明かしてくれた。このエピソードには「ラーメン屋を営む祖父と寛一郎さんの祖父(三国蓮太郎)が写真に写ってるなんてね」などネットでも驚きの声が上がっていた。(笠緒)
2018年07月06日池井戸潤原作にハズレなしとばかりにヒットしている映画『空飛ぶタイヤ』。トラックの脱輪事故が整備不足によるものではないかと追い詰められた中小運送会社の社長・赤松がその判断に疑問を感じ、独自の調査を行うと意外な事実が浮かび上がってくる。それは大手企業の進退を揺るがすものだったため、様々な妨害を受けながらも、中小企業が歴然と力に差のある大手企業に真実を求めて敢然と立ち向かっていく。池井戸ものといえば、『半沢直樹』や『下町ロケット』『陸王』などに代表される、真面目に生きている人間が報われる勧善懲悪ストーリー。『空飛ぶタイヤ』も期待に違わず勇気がもらえる。その勇気を担う主人公・赤松を演じるのは長瀬智也だ。○外見はかっこよすぎるが、内面を近づけた長瀬だがしかし、原作を先に読むと勇気よりまず疑問が沸いてくる。赤松が登場するときの描写を引用してみよう。「(前略)ずんぐりした赤松の姿が浮かんでくる。若いつもりがいつのまにか四十を過ぎ、髪も薄くなって疲れきり、脂の浮いた額が光っていた。認めたくないが、どっから見てもオヤジだ。しかもいまの赤松は、控えめにいっても、かなりしょぼいオヤジだった(後略)。長瀬智也も今年40歳になるので年齢的にはちょうどいいが、風貌の描写のギャップに驚いた。驚き過ぎて、原作者インタビューの機会に恵まれた際、「赤松の風貌の描写と映画で赤松を演じている長瀬智也さんにはだいぶギャップがある気がしたのですが、いかがですか?」と質問したら、「確かに原作より長瀬さんは格段にかっこいいですが(笑)、ストレスが溜まっている感じの演技をされていて、赤松になりきっていると感じました」と回答された。映画の赤松はずんぐりしてないし髪も薄くないし脂も浮いてないししょぼくない。でも長瀬はまぎれもなく赤松だ。役にアプローチするとき見た目から寄せていく方法もあるが、『空飛ぶタイヤ』で長瀬は役の内面にアプローチしたのだろう。責任感や信念の強さで中小企業のヒーローとなり、こんな人の下で働きたいと思う赤松になっていた。○つながりを感じさせる演技そもそも長瀬智也はこのテの役が似合う。まっ先に思い浮かぶのは、彼の代表作のひとつ『池袋ウエストゲートパーク』(00年)。長瀬は池袋をホームグラウンドにして仲間と共にそこで起こる事件を解決していく青年マコトを演じた。地元や仲間を大事にして、大切なもののためならとことん体を張る。傷ついても傷ついてもくらいついていく、言葉は悪いが熱血馬鹿な感じが魅力的だった。その後『クローズZERO』シリーズ(07〜)や『HiGH&LOW』シリーズ(15〜)などヤンキー系エンタメが大ヒットしていくが、『IWGP』はその前身といってもいいだろう。また、2014年には「マイルドヤンキー」という用語が生まれ、ヤンキー系エンタメはガチからマイルドまで裾野が広がっていく。『IWGP』のあと長瀬が主演した医者もの『ハンドク!!!』(01)は、池袋のチーマーがブラック・ジャックに憧れて医者になるという話だった。その後、数々の作品を経て、マイルドヤンキーエンタメの可能性を拓いた長瀬が到達したのは、池井戸潤ものだった。池袋でチーマーだった男が、原作いわく“土臭い”運送会社の社長になって、古参の従業員から若手社員までその生活の面倒を親身に見ている。そんな履歴書の妄想をひとしきり楽しませてもらえるほど、本質(絆、仲間、真実、正義みたいなこと)は近いものがあるような気がする。○後輩にもキャラクターの系譜長瀬の面白いところは、TOKIOでは最年少の弟キャラにもかかわらず、俳優として出るときは後輩の面倒見のいいアニキキャラであるところだ。『ハンドク!!!』では同じジャニーズ事務所の二宮和也がチーマー時代の弟分として出演していた。『空飛ぶタイヤ』にはジャニーズ事務所の後輩・阿部顕嵐(Love-tune/ジャニーズJr.)が若手整備士・門田役で出演している。長瀬は、阿部扮する金髪のいまどきの若者・門田に手を焼きつつ、気にかける大人としての役割を担う。門田は大人から見たら理解に苦しむところもあって、当初は脱輪事故も彼の整備ミスなのでは? という疑惑も持ち上がる。出番はそれほど多いわけではないが重要な役だ。大人からはちょい悪に見える青少年の意外な面という点において、門田は長瀬が得意としてきたキャラクターの系譜でもある。阿部は、「若いつもりがいつのまにか四十を過ぎ」というネガティブな感じではなく、いい感じのおじさんになった先輩・長瀬の背中を、初めての映画出演で見る幸運に恵まれたといえるだろう。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP 』 など。5月29日発売の蜷川幸雄『身体的物語論』を企画、構成した。
2018年06月24日山田孝之は大いなる矛盾を孕んだ俳優である。俳優を評価する言葉はかなりざっくり分けてふたつある。「何を演じても本人でしかない」という批判と、「役によって全然違った人物になる」という褒め言葉だ。山田は当然賞賛される俳優で、役によって全然違った人物になるのだが、それだけでないところが山田であって、勇者ヨシヒコをやっても、闇金ウシジマくんをやっても、『荒川アンダーザブリッジ』の星(かぶりもので)をやっても、『凶悪』で犯人を追っていくジャーナリストをやっても、『銀魂』のエリザベスの声(のみ)をやっても、『山田孝之のカンヌ映画祭』の本人をやっても、どれもまったく違うのだが、そこに歴然と“山田孝之”の印が彫刻刀で深く刻まれている印象で、何を演じても山田孝之にもかかわらず、多彩な表情をもっているというトリッキーな俳優だ。○仕事を選ばずにやる脚本家・古沢良太が月9『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ 4〜6月)で「あんたは仕事を選んだほうがいい」という台詞を5話にゲスト出演した山田孝之に向けて書いていた(台詞を発したのは東出昌大)が、それが言い得て妙で、仕事を選ばずなんでもやるうえ、それがすべて違うのだからすごいということだ。『コンフィデンスマンJP』では後半数分に出るだけではあるが、その回のオチを担うような重要な役だった。ざっと説明すると、嘘の手術を行うために雇ったハリウッドの腕利き特殊造型作家の役。山田は、いかにも技術屋という感じのぶっきらぼうな素振りでその役を演じていて、観察力と再現力の確かさをわずか数分で示してみせた。でもやっぱりこれ誰? とはおそらくほぼ誰も思わず、おお、さすが山田孝之! と誰もが嘆息してしまうのである。台本に書かれたことを丁寧に読み解き、自分の体に染み込ませ、脚本家や監督のイメージに確実に沿うことのできる優秀な俳優だから、その能力を思う存分駆使できる大作に、それも主役クラスで出るだけで十分ではないかと思うが、まさに仕事を選ばないかのように『コンフィデンスマンJP』のようにちょっとだけ出る仕事も楽しそうにやっているように見える。いやむしろ、そういうほうが楽しそうな気がしないでもない。『コンフィデンスマンJP』も本人の希望らしく、映画『50回目のファーストキス』で共演した長澤まさみが主演している縁で、“「どこかでちょっと出たい」ということになったらしく”と古沢は自身のウェブコラムで書いている。山田孝之自身の虚実皮膜のドキュメンタリー(モキュメンタリー)をやることといい、何にでもなる俳優という存在の可能性を拡大して遊んでいるようで、まさに“player”という言葉がピッタリだ。○物語にあらゆる面をもたらす山田孝之さてその『50回目のファーストキス』は、コメディ作家・福田雄一が珍しくピュアなラブストーリーを描いたことで注目されている作品。洋画のリメイクで、舞台はハワイ。ハワイで旅行添乗員をやっている山田演じる男が一目惚れした相手(長澤)は事故で短期記憶が一日しか保たない病を抱えていた。そのため、せっかくいい感じになっても翌日にはその記憶がなくなっていて毎日ゼロからのスタート。それでも男は毎日毎日熱心にアプローチを続ける。ラブストーリーだけに、ところどころキュンキュンするところがあり、クライマックスは胸いっぱいになる。てっきり福田雄一作品だけに、ラブストーリーを笑う話と思って見たら、泣かされるというサプライズに満ち溢れた映画だ。福田雄一は山田の演技に泣かされたと言うが、山田はほんとうに達者だ。最初に登場したとき、ピュアなラブストーリーにもかかわらず、少し顔つきが濁って見えて、ああ、この人もどんなに名優といえども、もうドラマ『世界の中心で、愛を叫ぶ』(04年)のようなピュアさを出すことはできないのかとややがっかりしていたら、とんでもない、そこにはワケがあった。添乗員をやりながら旅行客をナンパしているちょい悪だったのだ。そんな主人公には実は別の顔もあって、さらに長澤まさみ演じる女性に恋することで一途な面が現れてきて……と徐々に濁った顔が変わっていくところが今回の山田孝之の演技の見せどころなのである。彼の演じる、混じりっけない善人もしくは悪人ではなくいろいろ混じった人間は、まるでモネの睡蓮のように比類ない。『50回目のファーストキス』に、単なるラブストーリーでなく、喜劇と悲劇と祝祭劇……とあらゆる面をもたらした山田孝之。彼の俳優としての成熟を見せつけられる映画である。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP 』 など。5月29日発売の蜷川幸雄『身体的物語論』を企画、構成した。
2018年06月21日女優・広瀬すずがヒロインを務める2019年度前期 連続テレビ小説「なつぞら」の十勝ロケ取材会が行われ、広瀬さんをはじめ、松嶋菜々子、藤木直人、吉沢亮、山田裕貴らが参加した。連続テレビ小説100作目にあたる本作は、脚本家・大森寿美男によるオリジナル作品。戦後、北海道の大自然、そして日本アニメの草創期を舞台にした、まっすぐに生きたヒロイン・なつの夢と冒険、愛と感動の物語。今回行われた撮影シーンは、第4週放送予定となる、十勝農業高校・演劇部員のなつ(広瀬さん)が、演劇コンクールを十勝全体で盛りあげようと、なつの養母・富士子(松嶋さん)に相談する場面。ヒロイン・奥原なつを演じる広瀬さんは、「こんなに広い世界で、自然に囲まれながら撮影できるのは、なかなかない機会なので、のびのびとなつを演じたいです」と今回の十勝ロケでの意気込みを述べ、「共演者のみなさんとも、なつとして言葉を交わすことができて、台本だけではなかなか想像がつかなかった距離感や温度などをちゃんと感じられたので、甘えさせていただこうと思っています」とコメント。母としてなつを育てる富士子を演じる松嶋さんは、「十勝で育った富士子という役をやらせていただきますが、その大地のように広い心で、すずちゃん、そしてすずちゃん演じるなっちゃんを大きく受け止めていきたいと思います」と話し、その夫・剛男を演じる藤木さんは、昨日初めて広瀬さんと共演したそうで、「『父さん』と呼ばれて、僕の父性が目覚めました」と笑う場面も。ほかにも、柴田牧場の従業員を演じる音尾琢真は「北海道出身の者として、こんなにうれしいことはない」と喜び、吉沢さんは「動物とふれあいながらの撮影をしています。この広い大地に足をしっかり着けて精一杯生きられたら」とコメント。そして、なつの幼なじみ役の山田さんは「この北海道の森や木々たちに力があるように感じました」と言い、草刈正雄も「北海道の地が、柴田家となつを一瞬にして家族にしてくれました」と、北海道という大自然の中での撮影を楽しんでいる様子。なお、今回の十勝ロケはキャスト・スタッフのほか、地元エキストラのべ約50人、牛のべ約80頭、馬のべ約15頭が期間中参加し、今月末ごろまで行われる予定だ。2019年度前期 連続テレビ小説「なつぞら」は2019年4月1日(月)~9月28日(土)NHKにて放送(全156回予定)。(cinemacafe.net)
2018年06月19日(写真:東京の母と慕うおでん屋さんのママと。) 優しいお母さん役からコミカルな役柄まで、幅広い演技で舞台、ドラマ、映画に活躍中の渡辺えり(63)。23歳のとき旗揚げした劇団「3〇〇」が今年40年を迎えて絶好調のえりさんに、かつてアルバイトとして働き、45年通い続けているというおでん屋さんのカウンターで、演劇人生を振り返ってもらった。 「2歳のとき、こたつの上で『荒城の月』を歌うと周りの大人たちから『えりちゃん上手ね』って煽てられて、歌手になろうと思いました。でも、バレリーナにも憧れましたね。森下洋子さんみたいなプリマに。でも、私の生まれたところはバレエ教室までバスで40分。車酔いが酷くて諦めました。その後、オペラ歌手に憧れて高校の声楽クラブに入って……と、やりたいことがたくさんあったんです。それを全部叶えられるのが演劇でした」 その後さまざまな経験を経て、劇団を旗揚げするという夢を抱くようになる。 「あこがれのジュリー(沢田研二)と結婚、貧富の差をなくして社会改革、という2つの野望を胸に、18歳で山形から上京しました。トイレは共同で家賃9,500円の池袋のアパートに住みながら、舞台芸術学院で演劇を学びました。ここでのバイトは当時、平均時給が400円のところ600円もらっていました。家にテレビがなかったので、ジュリーのドラマや『紅白歌合戦』はママのマンションに行って見せてもらって、日曜日にはカレーライスと餃子を食べさせてもらい、洋服もいただいたりね。ママは私にとって東京の母。山形の実の母とも仲よくしてもらっています」 23歳のとき、念願の劇団「2○○」を旗揚げ。数々の名作を生みだしてきた。同時に、お酒の場での豪快なエピソードを重ねていくことに。 「演劇をやってると、先輩の誘いは断れないし、お酒は飲まざるをえないんですよね。演出助手をやってたころは、舞台監督と朝の4時まで飲みに行ってました。映画を撮っているとき、カメラマンがお酒大好きな人だったんです。そのカメラマンと朝の8時まで飲みに行って、先にカメラマンが潰れて私は平気だった。それで信用を得ることができて、仕事もスムーズにできました。いま、あの時の量を飲んだら……、3日は調子が悪くなっちゃうでしょうね(笑)」 当時、女性の劇作家はまだまだ少数。女性が演劇界で活躍することも多くはなかった。そんななか、えりさんは’83年、舞台『ゲゲゲのげ』で第27回岸田國士戯曲賞を最年少で受賞。同年、朝ドラ『おしん』にも出演し、戯曲家、演出家、女優として大きく羽ばたき始めた。 最新の舞台『肉の海』(6月7~17日、下北沢・本多劇場)では土居裕子、久世星佳と3姉妹の役を演じる。節目の舞台でも、伸びのある歌声を響かせる!
2018年06月05日モデルの松川菜々花が3日、東京・新宿の紀伊國屋書店 新宿本店でデジタル書籍『FLASH デジタル写真集 シンモグラストーリー』(発売中 通常版:1,200円税抜き 光文社)の発売記念イベントを行った。『FLASH デジタル写真集 シンモグラストーリー』の発売記念イベントを行った松川菜々花ファッション誌『non-no』(集英社)の現役モデルで、次世代のモグラ女子として人気を博している松川菜々花。モデルやグラビア活動と並行しながら、現在はフジテレビ系『めざましテレビ』にも出演してお茶の間を沸かせている。そんな彼女のデジタル写真集は、今年2月に都内で撮影。インスタグラムとコラボレーションしたもので、インスタ映えを意識した写真はもちろん、水着姿を見せるなど、今の松川が凝縮された内容となっている。この日のために新調したという白のワンピース姿で初めての囲み取材に応じた松川は「すっごい緊張してます! 芸能人の囲み取材はテレビでずっと見ていましたが、実現したっていう感じですね(笑)」と思わず笑みをこぼした松川。「インスタグラムで1万イイね! が実現したら写真集を発売」という公約を見事に達成して同写真集が制作されたが、「こんなに『イイね』がいただけるとは思っていなかったので正直ビックリしました」と写真集発売に驚いた表情だったが、「普段の私もそうですが、身体にペイントを塗ったのが印象的で、絵画みたいな写真が収録されています。セクシーなのは水に濡れた写真。床に座ったまま水をかけらたんですが、室内で水をかけられるなんて普段はないことですから新鮮でしたね」とアピールした。元々はアイドルから芸能活動をスタートし、現在はモデルやグラビア、テレビの情報番組にと活躍中。「元々はファッションモデルとして活躍したくて夢を追いかけていました。『non-no』のモデルとなって、さらに上に目指したいので、テレビにいっぱい出たいです」とさらなる活躍に意欲を見せて、「今後は女優を目指したいですね。目標は石原さとみさんや同じ事務所の菜々緒さんのように幅広く活躍したいです」と今後の目標を。出演したいドラマとして「朝ドラは?」と報道陣が問い掛けると「出たいですね。でも朝ドラはレベルが高いですよ」と否定的だったが、気を取り直して「最終的にはそこで(笑)」と宣言した。
2018年06月03日俳優・佐藤健が、7月スタートの綾瀬はるか主演ドラマ「義母と娘のブルース」に出演することが5月30日(水)に発表され、SNSを中心に話題を集めているようだ。ドラマは、桜沢鈴による義母と娘の愛と成長を描いた4コマ漫画の実写化作品。綾瀬さん演じる主人公・岩木亜希子が、竹野内豊演じる子持ちの宮本良一からプロポーズされ結婚。母親になろうと畑違いの家事や育児に一生懸命に奔走する…というあらすじ。そんな本作で佐藤さんが演じるのは、亜希子と良一家族に長きにわたり大きな影響と被害を与える物語の“台風の目”麦田章役。今回出演が発表されると、ネットでは「7月からは半分、青いで週に6回佐藤健を見れて プラス週1でも見れるってこと?幸せすぎる」「7月からの楽しみ増えた」「なんか良さそうな佐藤健キター」「茶髪、だめ男、待ってました!」「ダメ男!!嬉しいwww!!」と喜びの声が。これまで、『るろうに剣心』シリーズでは最強の剣士を、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』では病の婚約者を長い間待ち続ける役を、そして新人類“亜人”を演じた『亜人』など、様々な役柄を演じて来た佐藤さん。また現在、朝ドラ「半分、青い。」にて主人公の幼なじみ・萩尾律役を好演中で、こちらでは真面目な好青年といった役柄だが、今回のドラマでは“ダメ男”役ということで、どうやら正反対の役柄のよう。出演発表と同時に公開された、役柄に扮した茶髪の佐藤さんのビジュアルを見たファンは、「このタイプの佐藤健 大好き」「律くんとはまた違う。どんな感じかな?」「なんかデビュー当時を思い出す雰囲気だな 楽しそう!」「髪型が違うだけで別人のように 違って見える。楽しみ」とそのビジュアルに本作での活躍も期待している様子。加えて、朝ドラとの両立に「嬉しいけど… タケルさん…体に気をつけてね…」「律くん最後まで生きてるよね…???」と心配の声もちらほら寄せられている。火曜ドラマ「義母と娘のブルース」は7月より毎週火曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2018年05月30日連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK総合)に登場している郷土料理「五平餅」が、東濃(岐阜県南東部)周辺で爆発的な売上を記録しているということが5月10日にわかった。 スポーツニッポンによると、五平餅を常時販売している同地区のサービスエリア等に調査。同作の放送開始となる4月からゴールデンウイーク(GW)の間の売上を集計したところ、期間全体では3月の2倍を記録。さらにGW期間中には、普段の9倍超えを記録した店舗もあったという。 五平餅は神道において神に捧げる「御幣」が由来の餅。炊いたうるち米をつぶし、タレをつけて串焼きにしたもの。形も様々で、タレも多岐に渡る。岐阜県美濃加茂市出身の作者・北川悦吏子(56)が今作の脚本に盛り込み、ドラマの重要なキーアイテムとしてたびたび登場している。 その人気に一気に火が点いたのは、先月28日放送の回で豊川悦司(56)演じる秋風羽織が思わず「うんま!(うまい)」と口にしたシーン。Twitterのトレンドにもなり、さらに注目を浴びた。 中日本高速道路は「改めて朝ドラのパワーを感じております」と驚きの様子であり、ロケ地である恵那市の観光交流課も「これで全国に広がる」と朝ドラの影響力に手応えを感じている。ネットでも五平餅を絶賛する声が上がっている。 《半分、青い見たらね。今日はこれ食べるしかないよね 五平餅》《五平餅が食べたくて、朝ドラロケ地に来ました!美味しかった》《今回の連ドラ甘酸っぱくて良いです 五平餅も素朴でなお良し。》 また《故郷の味が注目され嬉しい限り》《朝ドラ効果で食べる人が増えて嬉しいです》という喜びの声のいっぽうで、《巨大なわらじ形の奴は上手に食べないと顔がタレまみれになるし、途中でボタッと落とすしで案外テクニックを要します》《髪縛るかなにかしないとタレがつくぞ!髭にもつくぞ!》とのアドバイスも。 NHK関係者は五平餅について「今後も節目節目に登場し、終盤まで続く。鈴愛の人生を動かす重要な食べ物」と明かしている。ドラマの内容はもちろん、五平餅の登場シーンにも注目したい!
2018年05月10日現在放送中のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』(毎週月~土曜8:00~)でヒロインを務める女優の永野芽郁が6日、都内で行われた『永野芽郁 in 半分、青い。』PHOTO BOOK(4月2日発売)の発売記念イベントに登場した。失敗を恐れないヒロイン・楡野鈴愛(にれの・すずめ)が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまでを描く同ドラマで、鈴愛を熱演している永野。イベントには抽選で選ばれた300人のファンが駆けつけ、永野は「すごーい!」と大勢のファンに感激した。そして、岐阜ことばの指導を担当し、永野が通う高校の担任・山田先生役も務める尾関伸次の進行で、同フォトブックの編集部オススメカットや未公開カットを公開。その中で、プライベートでドラムにハマっているという話になり、永野は「ハマってます。一番のストレス発散がドラム。朝ドラの撮影が早く終わるなっていうときにスタジオ入ってやっている。週1はやっている」と明かした。ファンから募集した質問に答えるQ&Aコーナーでは、永野の運命を変えた出会いを聞かれ、「小学校3年生のときに今の事務所にスカウトしてくれたスカウトマンの人」と返答。「その人がいなかったらここにいないし、朝ドラもやってないし、そこから生活が変わった。そこからいろんな頼れる先輩だったり、可愛らしい後輩だったり、いろんな人との出会いがあるから、そこやね」と語った。サプライズで、鈴愛が弟子入りする漫画家・秋風羽織役の豊川悦司からの「佐藤健とトヨエツ、どちらがかっこいいと思いますか?」という質問も披露され、永野はびっくり。「トヨエツって言ったほうがいいのかな?」と笑い、「豊川さん本当にかっこよくて、秋風先生は鈴愛が成長していく過程にいなきゃいけない、一番の師匠みたいな人。今現場にいないのが寂しい。元気かな、豊川さん」とすでに共演シーンを撮り終えてしまったようで懐かしんでいた。朝ドラ史上初となる同フォトブックでは、クランクインから永野に密着し、ドラマの舞台となる岐阜県と都内ハウススタジオにてグラビア撮影も敢行。また、キュートな素顔に迫る"半分"をテーマにしたクエスチョン企画やパンケーキのデコレーションに挑戦した特別企画、さらに、脚本を手掛ける北川悦吏子氏をはじめとするスタッフにも総力取材している。
2018年05月06日「永野さんは、岐阜でのクランクイン当初、監督から細かい指示を受けて悩む姿も見られました。そんなときは、撮影後に地元スイーツの五平餅や栗きんとんを食べて、リフレッシュしていましたね。いまでは持ち前の天真爛漫さで、初の座長でも気負うことなく休憩中は共演者と談笑したりと現場は和気あいあいです」(NHK関係者) 4月2日からスタートした、NHK朝ドラ『半分、青い。』。初回視聴率21.8%を記録し、その後も20%超えと絶好調を続けている。 ヒロイン・楡野鈴愛役を演じるのは、2千366人からオーディションで選ばれた永野芽郁(18)。撮影が始まったころは、初めての大役、しかもハンディキャップを持った主人公という“難役”に苦労していたという。 小学生のときに左耳に異変を感じながらも、元気いっぱいだった鈴愛。だが、心配した両親に病院へ連れていかれ、“左耳が聴こえなくなる”という診断がくだされる――。 「永野さんはクランクイン前に、鈴愛と同じ、左耳が聴こえない方に直接会って、聴こえ方や話し方のレクチャーを受けてきたんです。そして、左耳が聴こえないというのはどんな感覚なのか、疑似体験もして撮影に入りました。ところが、実際に演じてみると演技は非常に難しいものだったそう。リハーサル中に左側から声をかけられて、ついそちらに振り向いてしまうこともあったそうです。そこで監督と相談した永野さんは、役に慣れるまで左耳だけ耳栓をして繰り返し練習し、ついに役を自分のものにしました」(前出・NHK関係者) 涙ぐましい努力が実り、いまや自然体で鈴愛になりきっている彼女。だが彼女を悩ませていることが、もうひとつあるという。 「永野さんはもちろん、共演者もみんな苦戦しているのが、ドラマの舞台となる岐阜の方言です。岐阜弁は抑揚が少なく、セリフが棒読みのようになりがち。なので、休憩中は母親役の松雪泰子さんら楡野家のみんなで“禁標準語しばり”で雑談して、岐阜弁の言い回しに慣れたそうです」(前出・NHK関係者)
2018年04月28日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の奈緒さんです。朝ドラでも抜群の存在感!眩い透明感を放つ新進の女優。4月からNHK朝ドラに出演中の奈緒さん。ヒロインの親友役に大抜擢!「オーディション合格の連絡をいただいたときは胸がいっぱいになりました。そのとき食べていた大好物のカレーを残してしまうくらい(笑)」。偶然にも役名も同じ“なお(菜生)”とは運命的。「菜生という役は自分の妹のような存在。まっすぐで素直になれない性格に共感します」。新潟の日本酒の広告に出演しているほど、実は大のお酒好き。「お酒には強いけど、酔うと泣き上戸に。幸せそうなカップルを見るだけで泣いちゃいます」水彩画を描いていると癒されるんです。朝出かける前や移動などの合間に。観た映画のイラストを描いてます。インスタントカメラにハマっています。撮るのは人がメイン。休日に女子会をしたとき、友達を撮ったりします♪毎日カレーを食べても飽きないくらい大好き。家でも外食でもカレー。2週間食べなかったときは体調を崩しました(笑)。なお1995年生まれ。地元・福岡でスカウトされてデビュー。上京し、女優活動を本格始動。NHK連続テレビ小説『半分、青い。』に出演中。※『anan』2018年5月2・9日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2018年04月28日土曜ナイトドラマ枠で現在放送中の「おっさんずラブ」。男性同士のピュアな恋がコメディタッチに描かれる、新感覚恋愛ドラマである。そんな話題沸騰中の「おっさんずラブ」第5話に、「乃木坂46」の生駒里奈がゲスト出演することが分かった。2016年の年末深夜に単発ドラマとして放送された「おっさんずラブ」は、今年4月から連続ドラマ化として放送開始。女好きだけどモテない33歳のおっさんが突如、乙女心を隠し持つ“おっさん上司”と、同居している“イケメンでドSな後輩”から告白されることから物語はスタートする。今回生駒さんが演じるのは、清純派の朝ドラ女優・室川檸檬。第5話では、マンション探しのため主人公たちが務める不動産会社に訪れたことがきっかけで、彼女の秘密の恋がバレてしまう。芸能人のリアルな恋愛事情がテーマの回ということで、「檸檬が直面する問題は、きっといまの芸能人の皆さんが抱える問題。葛藤の中で揺れる今回の役を演じることで、私の印象もよくなればいいなって思います。プライベートでは今後も、檸檬みたいな形で恋愛がバレる…なんて経験はしたくないです(笑)」と生駒さんはコメントしている。卒業コンサートを終え、5月6日をもって「乃木坂46」を卒業することが決定している生駒さん。「おっさんずラブ」は卒業後初のドラマ出演となる。生駒さんは「ドラマ出演の経験自体が少ないこともあって、緊張してます」とドキドキな心境を明かした。また、「今回は卒業後初のお仕事だからこそ、いい気分になれる結果を残して、いい再スタートを切りたい!私が出た回も『ちゃんと面白かった』と、視聴者の皆さんに思ってもらうために、撮影もしっかりと頑張っていきたいです」と気合いも十分。春田(田中圭)、黒澤(吉田鋼太郎)、牧(林遣都)“おっさん同士”の恋愛模様に目が離せないところだが、生駒さん演じる室川檸檬は、この三角関係にどう関わってくるのか?「おっさんずラブ」のさらなる盛り上がりに期待が高まる。土曜ナイトドラマ「おっさんずラブ」第5話は5月19日(土)23時15分~テレビ朝日にて放送。(text:cinemacafe.net)
2018年04月27日映画『恋は雨上がりのように』(5月25日公開)の完成披露試写会が26日に都内で行われ、小松菜奈、大泉洋、清野菜名、磯村勇斗、葉山奨之、松本穂香、山本舞香、永井聡監督が登場した。同作は眉月じゅんによる人気同名コミックを実写化。「このマンガがすごい!」「マンガ大賞」「全国書店員が選んだおすすめコミック」など各賞にランクインしている。陸上の夢を怪我で断たれた女子高生のあきら(小松)が、冴えないファミレスの店長・近藤(大泉)の優しさに触れ、28歳差の片思いをする。2018年1月からはフジテレビの「ノイタミナ」枠ほかにてアニメ化もされる。大泉と初共演となった小松が「テレビで見るまんま、明るくて陽気で気さくで、足も長くて」と褒めると、大泉はジャケットを開けてパンツを上げ、"足長"アピール。大泉は逆に小松について「ちょっと怖いのかなというイメージがございましたね」と明かし、「下手したら踏みつけられるんじゃないか、『くそモジャモジャ野郎』みたいな事言われるくらいの覚悟はしてきた」と振り返る。実際に共演した後は、「本当にすごい正しい方なんですよ。間違ったこと言わない、常にジャスティス」と小松の印象が変わったという大泉。「優しいし、いてすごく楽な方。1日いると、自分の汚れが取れるような、ヒーリング効果がある。ヒーラーでした」と語った。大泉について、磯村が「現場の大泉さんの立ち姿、本当に店長にしか見えなかった。芯から店長になっている感じ」と言うと、大泉は「現場で僕のオーラがなかったみたいじゃない!」とツッコミ。以前大泉の息子役を経験した葉山は「朝ドラぶりで、今日髪の毛クルックルできたんですけど、髪の毛を切っちゃって、親子感がなくなった」と残念がる。さらに松本が「テレビで見てた印象といいい意味で全く変わらなくて。正直あんまりお話ししてないんですけど……」と明かすと、大泉は「なかなか手ごわかったんです。相当厚い壁があって。結構、大泉さんは家に帰って泣いてたよ」と訴えていた。山本が小松を壁ドンするシーンについて話が及ぶと、大泉は「ちょっと、エッチですよね。チューしちゃうのかな? みたいな」とどぎまぎした様子。作中では小松から大泉への告白シーンが5回もあるが、「全部雰囲気が違いましたね。どれもグッと来る」と振り返った。告白シーンがありすぎて、大泉のことが好きになってしまうのでは? と聞かれた小松は「大泉洋さんは好きですよ。でも、そういう好きじゃないです!」ときっぱり否定する。しかし「大泉洋さんという人がすごい好きです。大泉洋さんが好きです」と言っていくうちに「ん!?」と混乱。大泉は「ちょっとドキッとしましたよ。役得です」と気持ちを表しつつも、小松から再度「そういう好きじゃないですよ。人として好き」と説明され、「当たり前でしょそんなの!」とつっこんでいた。
2018年04月26日6月8日公開の映画『万引き家族』の完成披露試写会舞台あいさつが25日、東京・TOHOシネマズ 日比谷で行われ、リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林、城桧吏、佐々木みゆ、是枝裕和監督が出席した。家族を描き続けてきた是枝裕和監督が、家族を超えた絆を描いた本作。東京の下町を舞台を舞台に、家族ぐるみで軽犯罪を重ねていくある家族がある事件をきっかけに衝撃の展開を迎える、というストーリーとなっている。息子と協力して万引きを重ねる父の治をリリー・フランキー、その妻・信代を安藤サクラ、彼女の妹・亜紀を松岡茉優、家族の定収入として年金を当てにされる祖母・初枝を樹木希林が演じ、その家族の子どもとしてオーディションで抜てきされた城桧吏と佐々木みゆが瑞々しい表情を披露している。是枝組常連のリリー・フランキーは、軽犯罪を犯す頼りない父親役。「こんなに長く撮影に参加させていただいたのは初めてでした。いつもは撮影が早く終わって欲しいと思っていましたが、今回は終わらないで欲しいと思いましたね。家に帰ってポツンとするより、この家族といる方が心地良かったです」と振り返った。是枝組初参加となる安藤は「ついに私も本物の是枝組を見られるんだと思って楽しみでした。出産後最初の作品ですし、そのタイミングでこの作品に参加できて本当に良かったです。この作品がなかったらどうしてたかなという感じで特に先を考えていませんでしたから」と笑顔を見せた。安藤は、10月1日からスタートするNHK連続テレビ小説『まんぷく』でヒロインを務める。樹木から「NHKがあるじゃない」と指摘された安藤は「これで1回どうにか挑戦できたから(朝ドラに)チャレンジするかということになりました。その先はまだ考えてないですよ」と説明。するとリリー・フランキーから「朝ドラの主役だとCM決まるんでしょうね」と言われたり樹木から2013年放送の『あまちゃん』出演後に数々のCMに出演した松岡を例えて「松岡さんには負けるよね」と言われ放題で、安藤は苦笑いを浮かべていた。なお、本作は5月8日から開幕する「第71回カンヌ国際映画祭」のコンペティション部門に正式出品することも決定。コンペティション部門は『海街 diary』以来3年ぶり5回目の出品となる是枝監督は「とても素晴らしい流れになっていると思いますが、今はバタバタしています。飛行機どうするんだとか喜びあうまで行かない感じですね」と慌ただしい日々で喜ぶ暇もないようだが、主演のリリー・フランキーは「情けない男の役でしたが、情けないぶりを世界の人に見ていただこうと思います」とカンヌでの上映が待ち遠しい様子だった。映画『万引き家族』は、6月8日より全国公開。
2018年04月26日松坂桃李の主演映画『娼年』(三浦大輔監督)は、女性に体を売る青年を描き直木賞を受賞した石田衣良の小説の映画化で、その設定が世間をざわつかせた。経済的な理由により女性が体を売る商売を行うことが問題視されたり、映画などで女性が衣服を脱ぎ身体をさらすことを女優として文字通り一皮むけたと注目されたり、ヌード写真集を出すことが芸術か否かと物議を醸したりしているなかで、男性である松坂桃李が、体を売る商売を行う青年役を演じ、裸体をさらしまくることで話題になることは、なんてフェアな行為であることか。世の中には、女性にお金を出してもらうホストという仕事や、裸になったりセクシャルな表現を売りものにしたりする男性もいるにもかかわらず、女性のことばかりが取りざたされるのもおかしな話だからだ。○女性たちに寄り添っていくリョウ松坂桃李演じる主人公リョウは、女性とのつきあいに何の価値も見いだせずにいたが、あるときから、女性に体を売る仕事をすることになる。ここで出会った女性はお金持ちだが、ワケありの人が多く、リョウはそれぞれの独特の性癖に向き合い、彼女たちを満足させることに勤しむうちに、表面的でなく心から、ひとりひとりの女性の心に寄り添っていく潜在能力に目覚めていく。……と書くと、ものすごくロマンティックで美しいお話のようにも思えてしまうが、出て来る女性たちの求めるものは、どれもどこか滑稽で、だからこそ、誰にでも、裸以上にさらけ出せるものではなく、この人と思った人にしか見せられない。松坂桃李演じるリョウは、“この人”と白羽の矢が立つ存在で、みごとにその要望を叶え、売れっ子になっていく。○一皮むけた松坂桃李この映画で、松坂桃李は世の女性と同じく、俳優として一皮むけたと思う。その根拠となる部分は、ふたつある。まず、イメージの刷新だ。近年の松坂は、女性の敵のような役がハマっていた。嘘つきの遊び人のエリート医師を演じた『エイプリルフールズ』(15年)にはじまり、エリート医師ならともかく、中身もないのに受け売りの情報で女を騙すクズ男を演じた『彼女がその名を知らない鳥たち』(17年)など、松坂は知的な二枚目という雰囲気を生かして、見る者を鮮やかに裏切ってきた。『娼年』では、女性に体を売るという一見、背徳的に見えながら、じつは最も女性の味方になるという役を演じって小気味よかった。芸能を聖職のように美化することなく、人の欲望を一身に背負う仕事であることを達観して淡々とやっている俳優のひとりに斎藤工がいるが、松坂桃李が彼と並ぶ2大俳優であると思う。2人の共通点は、唇である。彼らの肉感的で、少しだけ暗い血の色をして、その奥に何か深遠なものを湛えているかのような唇は、人間の欲望は気高さと堕落を行き来していることを示しているように見える。○影法師のようにふたつめは、身体表現の技術だ。女性を喜ばせるときの彼の所作もまた、黙って立ったり横たわったりしていれば、鍛え上げられた身体に素敵な照明で陰影がつき、じつに素敵だが、一生懸命になればなるほど滑稽に見えていく。とりわけ、大殿筋の震えはすばらしかった。身体を意識的に操りエンターテインメントに昇華するという、パフォーマーとしての才能を開花させたといえるだろう。言葉数少なく、演技しています! という気負いも見せず、にもかかわらず、圧倒的に、なかなか手が出せない意義深い役を演じていく松坂桃李。なんとも不思議な俳優だ。俳優デビューは戦隊もので、“イケメン俳優”と呼ばれる若い俳優たちの登竜門であり、世間の認識は自ずと“イケメン俳優”のひとりとなった。だが、自身でも語っているように、インタビューなどでキャッチーな発言もしないし、どこか冷めているようなところがあって、“イケメン俳優”枠に収まらない空気を漂わせてきた。そんな彼だからこそ、ふつうはファンがショックを受けそうな、女性の敵のような役もやってのけるのだろう。爽やかさや健全さが売りのひとつである朝ドラの『わろてんか』(17年)で、主人公(葵わかな)の相手役をやっている最中も、映画『不能犯』で悪役をやり、さらに、朝ドラが終わった直後に『娼年』をやって、イメージを固定化することをひらりひらりと交わしていった。そもそも、朝ドラ『わろてんか』では、途中で亡くなったにもかかわらず、毎週土曜日に幽霊として登場し、主人公を励まし、最終回も、幽霊なのに生きている主人公との2ショットで終わったという前代未聞のファンタジー朝ドラの立役者となったのだ。松坂桃李は、まるで影法師のようだ。常に人間に寄り添い、人間の光に照らされている面とは違う、環境によって形も変えていくような面を演じ続ける俳優。いつまでもミステリアスに蠢き続けてほしい。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。)
2018年04月25日俳優の長谷川博己が、2020年放送のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」に主演し、明智光秀を演じることがわかった。NHKが4月19日(木)、東京・渋谷の同局放送センターで行った制作会見では発表した。会見には長谷川さん、脚本を手がける池端俊策氏が出席した。■長谷川さん「感動しています」挨拶全文!「いまの気持ちですか?はい、感動しています。まだ実感が湧かなかったんですが、こうやってたくさんの方に写真を撮っていただいて(笑)。すごいことを引き受けたんだなと、いま実感しています」。「このお話をいただいたのは、朝ドラ(平成30年度後期『まんぷく』)の発表の後でした。それで(放送が)2020年ということで、いわゆる連投という形になるので、朝ドラの後に、そのまま大河の撮影に入るということなので、『これは難しいかな』と一瞬立ち止まったんですけど、『夏目漱石の妻』で池端先生とご一緒させていただき、本当にすごく楽しかったですし、役者としていい経験ができました」。「また、池端先生の作品に出たいと思っていたので、こんなに早くご一緒できること。加えて池端先生が描く明智光秀像が鮮烈に伝わってきまして、『これはやらなければならないな』と思いました」。「これから、本当に長旅になりますけど、これを乗り越えた後、誰も見られない景色が見られるんじゃないかと思いまして、しっかりやりたいと思っております。役者にとっては大河で主演を務めるのは、確実に大きな目標。とにかくきちんと大河の主演らしく、やり遂げたいなと思っています」。「まだ、朝ドラも始まっていませんが(笑)。明智光秀は三日天下ですけど、僕は大河をやり遂げた後、1年くらいは天下が欲しいなと(笑)思っております。よろしくお願いします!」。■「麒麟がくる」とは?大河ドラマとしては初めて智将・明智光秀を主役とし、そのミステリアスな半生に光があてるNHK大河ドラマ第59作。戦国初期の1540年代、群雄割拠の戦乱のなか、若き明智光秀、織田信長、斎藤道三、今川義元、そして、秀吉や家康ら各地の英傑たちが、天下を狙って戦う姿を、戦国時代を描く大河としては初めて4Kでフル撮影する。「本当の光秀はもっと魅力的で、神秘的な人物だったのではないか。その人物像を探っていきたいという思いが私の中で生まれてきました。これを長谷川さんと一緒にできるのは、幸せだと思っています」(池端氏)2020年大河ドラマ(第59作)「麒麟きりんが来る」は、2020年1月~より放送予定。2019年6月クランクイン予定。(text:cinemacafe.net)
2018年04月19日NHK連続テレビ小説「半分、青い。」の第3週・第14話に、若手注目女優の古畑星夏が初出演。凛々しい弓道着姿が「美しすぎる」と、視聴者から反響が相次いでいる。「半分、青い。」は、「ロング・バケーション」や「あすなろ白書」などで知られる脚本家・北川悦吏子によるオリジナル作品。自身の故郷である岐阜県と東京を舞台に、左耳だけ聴力を失ったヒロインが、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまでを描く。また、古畑さんは、人気女性ファッション誌「ViVi」の専属モデルとしても活躍中の注目女優。『東京喰種』や『銀魂』、『一週間フレンズ。』など数々の人気作へ出演を果たし、「ラブホの上野さん season2」では連ドラ初ヒロインを経験。以後も「コウノドリ」「春がきた」と出演作が続く中、本作で朝ドラ初出演を果たした。■佐藤健が運命のひとめぼれ!他校の弓道部の少女に子役からメインキャストに変わった第3週のテーマは「初恋」。高校3年生になった主人公・鈴愛(永野芽郁)と律(佐藤健)、それぞれの初恋が描かれるという。そこで古畑さんが演じたのが、鈴愛の通う高校に弓道部の交流試合で訪れ、律と電撃的な出会いをする少女・伊藤清(さや)。律は彼女にひとめぼれをしてしまうのだ。4月18日放送の第15話を終えた時点で、「めっちゃ美少女」「凛としてかっこいい。やっぱり好き」「思わず心を射抜かれた。やばい」「弓道着姿の星夏ちゃん、凛としてて美しすぎる」「精悍な眼差しで素敵でした」「正統派美少女って感じで、いつもと雰囲気が違うのがまたいい」など、Twitter上では反響が続々。律が「運命感じた」と鈴愛たちに打ち明けていただけに、「星夏ちゃん可愛すぎた。続きが気になる」「こんな美少女と目が合ったら俺も運命感じちゃうわ」といった声も聞かれるほど。また、番組の公式Instagramには、古畑さんが弓道着姿で弓を引く動画もアップされており、こちらも話題に。「私自身、昨日からもう何回射抜かれたことか…」「ヒロインに負けてない存在感」「運命のひと!って感じに眩しかった」「透明感あるー!」「初登場からこのインパクト」と、"美しすぎる"弓道着姿に絶賛コメントが相次いでいる。古畑さんが演じる清は、律が上京後に大学のキャンパスで再会。その後、鈴愛と律の絆に大きな影を落としていくという。「東京・胸騒ぎ編」での清の再登場がますます楽しみになってきた。連続テレビ小説「半分、青い。」はNHK総合で月~土曜午前8時~8時15分、午後0時45分~1時の放送。BSプレミアムでは月~土曜午前7時30分~7時45分と午後11時30分~11時45分の放送。土曜の午前9時30分~11時には1週間分をまとめてオンエア。(text:cinemacafe.net)
2018年04月19日放送中のNHKの大河ドラマ「西郷どん」で俳優の鈴木亮平(35)が大河初主演をつとめている。 また今月スタートしたNHKの連続テレビ小説「半分、青い」では、女優の永野芽郁(18)が朝ドラ初ヒロインをつとめている。 そして今月スタートのフジテレビ系連続ドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班」では、俳優の坂口健太郎(26)が連続ドラマ初主演をつとめている。 いずれも18年に入ってから大役をつとめているブレーク中の3人だが、実は“ある作品”で共演。年齢差があるにもかかわらず、同じ学年の高校生役を演じていたのだ。 「3人が共演したのは15年公開の映画『俺物語!!』です。人気コミックを実写化。永野さんと坂口さんは原作のキャラクターのイメージそのままでしたが、大変だったのは鈴木さん。身長推定2m・体重推定120kgで人間離れした運動神経の主人公を演じるべく、撮影に向け筋トレと食事で体重を40キロ増量。もみあげまでしっかり主人公に寄せ、完璧に役になりきりました」(映画関係者) 同作は鈴木演じる主人公と永野演じるヒロインのラブストーリーが軸。そして、終盤での意外な“キスシーン”も見どころとなっている。 「とはいえ、あの時点で3人がまさかここまで“出世”するとは思いませんでした。『俺物語!!』は“出世映画”だと囁かれていますよ」(前出・映画関係者)
2018年04月18日女優の永野芽郁がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『半分、青い。』(毎週月~土曜8:00~)の第12回が、あす14日に放送される。9日より第2週「聞きたい!」を放送中。鈴愛(矢崎由紗)の片耳失聴が宣告されて以来、日に日に落ち込み、弱っていく晴(松雪泰子)。和子(原田知世)をはじめ周りの人たちはそんな晴を気遣うが、一向に元気になる気配はなかった。鈴愛は律(高村佳偉人)と共同制作したあるものを、晴や家族に披露する。それは、聞こえなくなった左耳の中で広がる楽しい世界を表現したものだった。時はたち、1989年。鈴愛(永野芽郁)と律(佐藤健)は高校3年生になった……。ついに永野と佐藤が登場する第12回。鈴愛(永野)が絵を描くシーンと律(佐藤)がバスケをしているシーンの写真が公開された。4月2日から9月29日まで全156回を放送する同ドラマは、人気脚本家・北川悦吏子氏のオリジナル作品。失敗を恐れないヒロイン・楡野鈴愛(にれの・すずめ)が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまでを描く。(C)NHK
2018年04月13日俳優の鈴木亮平が9日、オフィシャルブログを更新し、2015年公開の映画『俺物語!!』で共演した永野芽郁と坂口健太郎とのプリクラを初公開した。鈴木亮平がブログで初公開したプリクラ(手前に永野芽郁、後列左から鈴木亮平、坂口健太郎)NHK大河ドラマ『西郷どん』放送から一夜明け、「昨日の『西郷どん』の余韻も冷めやらぬ中、今日は嬉しいお知らせです」と鈴木。同作が12日から韓国で公開されることを報告し、韓国版のポスターをアップした。「暖かくて切なくて、誰も悪い人が出てこない、『俺物語!!』の世界観を表した素敵なポスターだと思っております。これを見たときに、韓国の配給チームの、この作品への大きな愛を感じました」と感謝の思いを伝え、「Neutral(鈴木のブログ名)を韓国から読んでくださっている皆さん、もしくは近いうちに韓国に遊びに行く予定のある方々、もし機会がありましたら、是非劇場で『俺物語!!』を観ていただけたら嬉しいなぁと思います」と呼びかけた。さらに、「では最後に、韓国公開記念ということで」「仙台で映画の撮影中に三人で撮ったプリクラを初出ししておきますね」に続いてプリクラをアップ。「加工がすごいね(笑)」と笑いを誘われたようで、永野のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』と坂口のカンテレ・フジテレビ系『シグナル長期未解決事件捜査班』の2作についても「こちらも、是非観てくださいねー!」とアピールしている。奇しくも同じタイミングに、主演という立場でドラマを背負っている3人。コメント欄には、「朝ドラ主人公 大河主人公 民放初主人公 同時期にって凄い」「俺物語!!の三人が今大河に朝ドラにそして連ドラ主演と大活躍」「三人の共演見たい」など飛躍し続ける3人をたたえる声があふれた。この投稿前夜、『西郷どん』13話「変わらない友」では吉之助(鈴木)と正助(瑛太)の熱い友情が話題に。コメント欄には、「友の番宣までしちゃう亮平どんも優しい」など鈴木の思いやりについても感動の声が書き込まれている。
2018年04月10日笑福亭鶴瓶がゲストとステキな家族を求めて日本中を巡る“ぶっつけ本番”の旅番組「鶴瓶の家族に乾杯」。その4月9日(月)放送回に、この4月から放送が開始された連続テレビ小説「半分、青い。」に出演中の俳優、佐藤健がゲスト出演する。2007年「仮面ライダー電王」で注目を集めると、インパクトのあるドレッドヘアで体当たりした「ROOKIES」や「ブラッディ・マンデイ」、榮倉奈々、向井理、鈴木亮平といったいま第一線で活躍するメンバーが集結した「メイちゃんの執事」などのドラマに立て続けに出演。2010年には「龍馬伝」で大河ドラマ出演を果たし、映画『BECK』が大ヒット。「Q10」の主演などで一気にその知名度を高めた佐藤さん。その後も『るろうに剣心』シリーズに『バクマン。』『8年越しの花嫁』など幅広い役柄に挑み、「天皇の料理番」では代役なしで料理シーンをこなすなど演技派としても評価されるように。木梨憲武と共演した『いぬやしき』の公開も控えるなかでの朝ドラ出演ということで、ここに来て改めて各方面から熱い視線が注がれている。今回は鶴瓶さんと佐藤さんが「半分、青い。」の舞台になっている岐阜県の恵那市で“ぶっつけ本番旅”。旅の開始早々、地元にとても詳しい男性と出会った2人は街に「電信柱が1本もない」と聞き、それを確かめるべく歩き始める。一人旅となった佐藤は「半分、青い。」の撮影地となった商店街を訪問。お世話になった人々と再会、熱烈な歓迎を受けることに。その頃鶴瓶さんは岩村駅近くの料理店で出会った家族と話したあと、酒蔵へ向かう…。今夜はどんな旅が繰り広げられるのか!?お楽しみに。4月から放送が開始された連続テレビ小説第98作「半分、青い。」は脚本家・北川悦吏子のオリジナル作品。永野芽郁演じるヒロイン・鈴愛(すずめ)が、故郷である岐阜と東京を舞台に、高度経済成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるまでを描いた物語。佐藤さんは鈴愛の幼なじみ萩尾律を演じている。今週は放送2週目となり、1980年、小学3年生になった鈴愛の左耳に異変が起き始める…というストーリーが展開する。連続テレビ小説「半分、青い。」はNHK総合で月~土曜午前8時~8時15分、午後0時45分~1時の放送。BSプレミアムでは月~土曜午前7時30分~7時45分と午後11時30分~11時45分の放送。土曜の午前9時30分~11時には1週間分をまとめてオンエア。「鶴瓶の家族に乾杯」は4月9日(月)19時30分~NHK総合で放送。(笠緒)
2018年04月09日2017年3月30日にオープンした、日本初の特殊機構をもった劇場・IHI ステージアラウンド東京は、当初2016年11月に豊洲市場が開場するに先駆けて、華々しくオープンする予定であった。ところが、市場のオープンが延期となったため、何もない豊洲市場前という荒野を、この1年間、たった一館で支え続けることに。こけら落としとして上演された演目、劇団☆新感線の『髑髏城の七人』は、奇しくも、戦国時代の終わり、江戸城が建つ前の、まさに荒野のような関東平野が舞台。織田信長亡き後の覇権争いに端を発する壮絶な人間たちの生のぶつかりあいを描いた『髑髏城の七人』Season花、鳥、風、月の4作(は上弦、下弦とWチーム)と、その締めくくりのような「Season極」と銘打った『修羅天魔~髑髏城の七人 Season極~』によって、市場前駅を訪れる人たちは1年間、あとを絶たなかった。5月31日まで上演される『修羅天魔』は、『髑髏城の七人』のパラレルワールド作のようなもので、ストーリーの概要は『髑髏城~』に倣いつつ、主人公が極楽太夫(天海祐希)という女性に変更された。『髑髏城~』にも極楽太夫は出てくるが、関東平野にある色里「無界の里」の一番人気の遊女という役割で、今回の彼女はちょっと違う。そして、その色里には『髑髏城~』には出てこない若衆太夫・夢三郎がいる。ここでは、男性ながら艶やかな女装をして客をとる異端の人物・夢三郎を演じている竜星涼について書きたいと思う。○描かれていない部分を想像させる竜星竜星涼といえば、1~3月期に放送され人気を博したドラマ『アンナチュラル』(TBS)での活躍が記憶に新しい。彼が演じた葬儀屋・木林南雲は、出番こそ少ないながら、あやしい魅力を漂わせていて、目が離せなかった。商売柄、死体に関する情報に通じているため、ある目的である特徴をもつ死体を探している法医解剖医の中堂(井浦新)に、バイト感覚で情報を提供している。死に対する感覚が常人離れして乾いていて、使い魔的雰囲気があることから、もしかしてラスボス的な役割を担うのではないかというミスリードにも寄与した。あやしい役を演じても、陰に寄り過ぎず、明るさがあるのがいい。デビューは2010年、戦隊モノ(『獣電戦隊キョウリュウジャー』)でブレイクし、スタイルのよさを生かしてモデルなどもやっている、いまどきの若い男性俳優の王道を歩む竜星涼がさらに広く認知されたのは、17年の朝ドラ『ひよっこ』であろう。これまた出番こそ少ないながら、主人公(有村架純)と同郷の境遇ゆえ、東京に出てきた彼女に親身になって世話を焼く警察官・綿引正義を演じて、好感度を上げた。東京に出稼ぎに来て行方不明になった主人公のお父さん(沢村一樹)を探したり主人公にクリームソーダをおごったり、素敵なお兄ちゃんだった。もうひとつ忘れられないのは、17年10月~12月期に放送された深夜のコメディドラマ『オトナ高校』の先生役。若者が草食系になって少子化が進む日本で、エネルギーに満ちた子沢山の人物・翔馬(ペガサス)先生をユーモラスに演じていた。善人過ぎる善人、ちょっとおもしろい人、死の香りを漂わすミステリアスな人物と、竜星は器用に様々な役を演じてきた。残念なのは、常に、話の骨子には関わってないことだ。役名は、常にものすごい存在感があるにもかかわらず、あくまでテーマを背負う人物の補助的な存在でしかない惜しさ。ただ、求められる役割を完璧に演じきっていることは素晴らしく、彼の奮闘によりドラマの密度を濃くしていることは確かだと思う。たとえば、漫画原作のキャラをそっくりに演じることがうまい俳優はいるけれど、オリジナルのドラマのキャラクターで、絵になりそうなほど立ったキャラをつくりあげることができる竜星には可能性がある。『アンナチュラル』の木林はかなり絵心をくすぐる役に育っていた。竜星涼には、演じた役の、描かれていない前後の道まで想像させる力がある。○いい意味で印象を裏切ったさて、無界の里の若衆太夫として、美しい女性の姿で参加する『修羅天魔』は、役割的に、『髑髏城の七人』の主要人物のひとり・蘭兵衛的なところを担うのかなという想像もあって、だとしたら見せ場はある。動ける(アクションができる)俳優だし、身体能力をいかしてほしい。でも、女装している役だし、どうなんだろう……。舞台経験がそんなにないから、お試し出演として、主人公の天海祐希と古田新太が大暴れするのを福士誠治などと共にしっかりサポートする役割になるのだろうか、などといろいろ気になりながら観た。詳細はネタバレになるので触れないでおくが(ああ書きたい、でも書けない)、この1年ほどの竜星涼への、あともう少し、あともう少し見たいと思わせる寸止め俳優という印象を、いい意味で裏切られたことは確かであることは、文字を大にして書きたい。無界の里はあらゆる境界がなくなる場所という設定。そこで男とか女とかの境界をなくした存在である夢三郎を演じる竜星涼は、これまでの、目立つのに本筋ではない、そのどっちにもいけそうな謎めいた感じを、いい方向に使ってみせたと思う。8等身以上あるので舞台映えしないのではないかと心配(舞台は客席の後ろからでもよく見えるので顔が大きいほうが良いとかつては考えられていた)も不要で、じつに華やかに、躍動する。ある場面では、私は思わず、エヴァンゲリオンのサキエルを思い浮かべた(大きな身体に小さな顔がちょっとついている使徒です)。それだけの凄みがあったのだ。木林ラインか、綿引ラインか、翔馬先生ラインの3人のどれに近いかといったら、どちらかといえば、木林ラインであろうか(あくまでどちらといえばという話です)。少なくとも、竜星涼への期待値は『修羅天魔』でさらにあがった。もっと舞台に出てほしいし、『アンナチュラル』のスピンオフ、葬儀屋・木林編も見たい。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。
2018年04月09日4月2日にスタートするNHK連続テレビ小説『半分、青い。』(毎週月~土曜8:00~)に出演する女優の永野芽郁と志尊淳が31日、横浜アリーナで開催中の「マイナビ presents 第26回 東京ガールズコレクション 2018 SPRING/SUMMER」(以下TGC)に出演した。シークレットゲストとして、ヒロイン・楡野鈴愛を演じる永野が登場。そして、鈴愛の師となる少女漫画家のアシスタント仲間で、ゲイの美青年・藤堂誠を演じる志尊淳も登場した。2人は「NHK SPECIAL STAGE」と題した、NHKの新番組『チコちゃんに叱られる』と連続テレビ小説『半分、青い。』のコラボステージに登場。『チコちゃんに叱られる』の番組キャラクターの女の子、5歳のチコちゃんと共にランウェイを笑顔で歩いた。永野は「初めてここにお邪魔して、こんなにキラキラしてるんだなと。スターになった気持ちで楽しかったです」と感想を語り、「鈴愛が岐阜から東京に出て成長していく物語ですが、家族や友達だったり、いろんなものが詰まっている作品になっています。あと2日で始まりますので、みなさんぜひ見てほしいです」と作品の魅力をアピール。志尊は、初めての朝ドラ出演について「たくさんの方々に見ていただけるのでうれしいです」と喜びを語り、「僕は東京編で出てくる。後に芽郁ちゃん演じる鈴愛と戦友という形になっていくので、少しでもサポートできたらなと思っています」と意気込みを伝えた。同ドラマは、人気脚本家・北川悦吏子氏のオリジナル作品。故郷の岐阜県と東京を舞台に、失敗を恐れないヒロイン・鈴愛が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまでを描く。
2018年03月31日女優の広瀬すずが27日、TOKYO FM『SCHOOL OF LOCK!』(月曜~金曜 22:00~)内で永野芽郁がパーソナリティをつとめるコーナー『永野芽郁のGIRLS LOCKS!』に出演した。きょう28日にも同コーナーに出演予定だ。今週29日の放送で『GIRLS LOCKS!』を卒業する永野にエールを送る形で、自身も17年3月まで『GIRLS LOCKS!』パーソナリティを担当していた広瀬が登場。ともに雑誌『Seventeen』(集英社)の専属モデル、NHK連続テレビ小説への出演を予定しているなど、なにかと共通点の多い2人によるトークは大いに盛り上がった。番組冒頭、映画『ちはやふる -結び-』の話題に及ぶと、以前に作中のセリフをものまねしていたことを指摘された永野。「本人前にするとやばい」と言いつつ、永野は「一緒にかるたしよ!」とものまねを披露。広瀬は爆笑しながらも、過去にも永野が披露してきた自身のものまねついて、「どこに行っても『永野芽郁ちゃんがモノマネしてたよ』と言われる」と、反響の大きさを明かしていた。そして永野によると、2人の初対面は焼肉屋で、「その時に、すずちゃんもうテレビとかいっぱい出てて、それこそ『ちはやふる』の撮影中だったんだ! 私は『俺物語』の撮影してたからお互い実写化同士だねって(笑)。『本物の広瀬すずちゃんが目の前にいる』って思った記憶がある」と語った。一方の広瀬は永野の透明感に驚いたらしく、「なんか手をグッて伸ばしても、奥まですって通るんじゃないかと思うくらい透明感がすごかったの」と明かした。また放送では、NHK連続テレビ小説の"先輩"である永野が、広瀬からの「台本はすぐ覚えるの?」という質問に「朝ドラは月曜日がリハだから、日曜日の夜に1週間分覚えて、(その)1週間は台本ほとんど開かないです」と回答。「本当に? どゆこと、どゆこと?」と動揺する広瀬に「月曜に1週間分のリハがあるから、そこで全部入れる」と説明していた。
2018年03月28日女優の広瀬アリスが28日、都内で行われたアルバイト求人情報サービス「LINEバイト」新CM発表会に出席し、CMで関西弁に苦労したことを明かした。広瀬アリス3月30日より広瀬アリスと柳楽優弥を新CMキャラクターに起用したテレビCM「LINEバイト 沸騰ガール」編と「LINEバイト 沸騰ボーイ」編が全国で放送開始される。広瀬は"沸騰ガール"に扮し、LINEでバイトを探せることを知らなかったことに「くぅ~~!!」と悔しがる演技を見せる。発表会では、広瀬はレトロポップなワンピース姿で登場し、「CMがポップだったので衣装も派手にきめてみました」と説明。同CMについて「ずっと1カットで撮ることってなかなかなかったので、とても楽しかったです」と撮影を振り返った。CMでは「あかんで~ゆるさへんで~」と関西弁も披露。今月31日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説『わろてんか』に出演し関西弁でリリコを好演しているが、「10カ月関西弁をやってきたんですけど、2週間あくとこれまでダメになるかっていうくらい全然できなくて、ちょっと悔しくて。何テイクも重ねてしまいました」と2週間で関西弁を忘れてしまったと話した。また、演じている"沸騰ガール"のように怒ることはあるか聞かれると、「映画やドラマの中で怒ったりはするんですけど、普段はないかもしれないですね」と返答。妹の広瀬すずとも「最近はお互い忙しくて会うことがなかったりするので、あんまりけんかもないですね」と当分兄弟げんかをしていないようで、撮影では「エンジンをかけて気持ちを作りました」と語った。
2018年03月28日競技かるた、百人一首……とクラシカルなアイテムがこんなにもワクワクするエンターテインメントになるなんて! と驚かされた『ちはやふる』の完結編は、その名もずばり『ちはやふる -結び-』だ。きっとこの“結”には、「完“結”」だけでなく、いろいろな“結”の意味がこめられているに違いないが、とりあえず、映画で主人公・千早(広瀬すず)たちは、高校3年生になり、高校生活最後の大会に挑むことになる。メインの登場人物は3人。かるたの天才・千早と、彼女の幼馴染で、こどもの頃からかるた仲間だった太一(野村周平)と新(新田真剣佑)。新は幼い頃に引っ越してしまい、千早は、いつかまた新とかるたをやることをモチベーションにして懸命にかるたに邁進。その姿を、太一はひたすら見つめ、支えてきた。やがて新と再会して……というのが前作『ちはやふる 上の句/下の句』だった。『-結び-』では、かるたを再びはじめた新と、大会で対戦するために、がんばる千早に対して、残された太一は、受験勉強も重なって、大きく心を揺らす。主人公は千早だが、<上の句><下の句>も含め、かるたを通してたくさんの登場人物が交錯し、その誰もがみんな魅力的な群像劇になっている。そんななかで、今回は、悩める太一の話も手厚く描かれている。新の千早への想いを知った太一は、かるたにも受験にも身が入らず、悩んだ末、かるた部を辞めてしまう。千早に次ぐ戦力が不在となり、苦戦を強いられる瑞沢高校かるた部だったが、問題児の新入部員たちと新たなチームワークを結びはじめる。一方、太一は、なんだかワケありな周防名人(賀来賢人)の生き方に触れながら、自分の道を模索していく。登場人物たちが、それぞれ自分の未来を切り開いていくキラキラした姿に、勇気づけられるうえ、かるたの試合の緊張感と躍動感も最高だ。○"見つめる"役割を好演する野村そんななかで、太一はつねに、千早といい周防といい、ちょっと突出したヘンな人物(要するに奇才)を見つめていく役割で、野村周平はその役割を完璧に遂行している。ただただじっと対象に目を凝らし、何か頭のなかで咀嚼しているような賢げな雰囲気を漂わせながら。基本は澄んだ瞳。でもいざというとき、感情をたっぷり黒目に湛えて。観客のガイドでもあるこの役、存外、難しい役だ。観客の視点・代表なので、出しゃばり過ぎず、地味過ぎず、誰もに平等に好意と共感をもってもらわなければならない。言ってみたら、白米。もしくは、水。嫌いな人はあまりいないし、ないと困る。美味しい白米や水はありそうでなかなかないものだが、野村周平にはその素養がある。ドラマ『電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-』でも、ビデオから飛び出してきたヒロインに振り回されながらも彼女をひたすら愛し、見つめる役を好演している。見つめるキャラってほかに誰がいる? と聞かれれば、代表格はまず、事務所の先輩の佐藤健であろう。大ヒットした『8年越しの花嫁 奇跡の実話』もその系譜。次の朝ドラ『半分、青い。』もおそらくその役割を託されているように思う。ほかに今一番、需要があるのは、高橋一生。大河ドラマ『おんな城主 直虎』や朝ドラ『わろてんか』などで、主人公をじっと瞳でお支えした。それから、小栗旬。彼がブレイクしたドラマ『花より男子』(05年)は、ヒロインをまぶしそうに見つめるあの眼差しが魅力のひとつだった。あの絶対主人公的な木村拓哉すら、二番手ながら熱狂的なファンがついた、ドラマ『あすなろ白書』(93年)では見つめるキャラで、メガネ越しの愛情深い瞳が女性ファンの心を鷲掴みしたものである。彼らのように、瞳のちからで女の子を支える、騎士(ナイト)系の役ができる俳優は、伸び代があると私は思っているので、野村周平もこれからもっともっといろいろな役をやっていくことになるのではないかと思う。○動いてよし、動かなくてもよしさて、期待値の高い野村周平の『ちはやふる』の好演に目を見張るものがもうひとつあった。うつむき顔である。もともと『ちはやふる』は“かるた”という競技の性格上、登場人物がうつむいている場面がやたらと多い。うつむいた顔は、重力がかかるので、若くないと対応が厳しく、お肌の下り坂を順調に下降中の私なんかは、千早や太一たちのどんなに頭を低くしても決してたるまないお肌がうらやましくて仕方ない(若くてピンとこない方も何年もしたらわかるときが来ると思います)。野村周平演じる太一は、かるた部を辞めてしまうので、その重力の刑から解放されるのだが、代わりに別の試練(?)が用意されている。スマホである。最近の映画やドラマは、コミュニケーションの手段がSNSになっていて、しゃべることなく、SNS でのやりとりのシーンが増えた。そうなると、やっぱりうつむいた顔が多くなり(スマホのせいでストレートネックになる人が増えているとか)、今度は、手元が映ることが増える。むしろ手元が大事になる。となると、演技のしようがなく、かるたで身体能力を見せつけたほうがいいのではないか、という状況でも野村周平は泰然と画面を保たせていた。今後ますます、スマホによるやりとりが映画やドラマに登場せざるを得なくなるとしたら、野村周平のような、動いてよし、動かなくてもよしの俳優が求められていくだろう。(C)2018映画「ちはやふる」製作委員会 (C)末次由紀/講談社■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。
2018年03月27日安藤サクラ(32)がヒロインをつとめる、10月1日スタートのNHK連続テレビ小説「まんぷく」。その主要キャストが発表された。 高度成長期の大阪を舞台に、日清食品創業者でインスタントラーメンなどを開発した安藤百福(長谷川博己)・仁子(安藤)夫妻がモデルの同作。 新たに発表されたのは福子の姉・克子を松下奈緒(33)、克子の姉で三姉妹の長女・咲を内田有紀(42)が演じるというものだ。 今回、内田は朝ドラ初出演。近年は出演作「ドクターX」シリーズ(テレビ朝日系)や「偽装の夫婦」(日本テレビ系)、「ナオミとカナコ」(日本テレビ系)などでことごとくその演技が高く評価されている。 だが脇役での活躍が目立つようになったのは、ここ最近のことだった。 「92年にデビュー後、そのボーイッシュな美貌で男性のみならず女性にも人気になりました。当時それほど売れているアイドルがいたわけではなかったので、歌手活動もしていた内田さんはアイドル顔負けの人気者に。続々と主演・ヒロインのドラマのオファーが舞い込む売れっ子になりました。しかし現状に満足せずに“修業”で自身を追い込み、演技をとことん追及。今や女優陣では貴重なバイプレイヤーに成長したのです」(テレビ局関係者) 内田が“修業”に選んだのは、すでに天国に旅だったあの大物演出家の劇団だった。 「00年の年明けに『演技の勉強をやり直したい』とつかこうへいさんが主宰する『北区つかこうへい劇団』の門をたたき、歌手業を休業。活動の場をテレビドラマ・映画から舞台へと移しました。そこでつかさんに演技を鍛えられたことで、女優として大きく成長。つかさんから学んだものを“武器”に、息の長い女優になりそうです」(芸能記者) つかさんは10年7月に永眠したが、天国で内田の活躍ぶりを喜んでいることだろう。
2018年03月26日