感染症・予防接種の専門サイト「感染症・予防接種ナビ」によると、2019年9月から11月中旬にかけて4週間連続で、インフルエンザの1週間当たりの推定患者数が増加しています。今後、患者数はさらに増加が予想され、動向に注意が必要です。 雪印ビーンスターク株式会社が0歳から保育園などの施設に赤ちゃんを預けている・預けたことがある女性・男性151名を対象に行った「お子さんの感染症」に関する調査結果をご紹介します。 0歳の時に、感染症にかかったことが「ある」7割以上にのぼることが判明 0歳の時に、感染症にかかったことが「ある」という回答が72.2%と多数の方が経験しているという結果に。 0歳から保育園に預けるにあたって心配だったこと、という別の設問では8割以上の方が「感染症などの病気」と回答しており、心配ごとの1位にランクインしています。その心配のとおりに、感染症にかかってしまっているという現状がうかがえます。 お子さんの体調不良によるお迎えは、6割以上が月に1度以上あったと回答保育園などに預けていて、子どもの体調不良や病気によりお迎えの連絡が入り、仕事との両立が大変だったと感じた経験はあるかを聞いたところ、実に9割以上が「ある」と回答しました。 また、「ある」と回答した138名に0歳で預けている期間中、どのくらいの頻度でお迎え連絡があったかを調査したところ、「月に二度以上」が30.4%、「月に一度ぐらい」が31.9%にのぼり、6割以上が月に一度以上お迎え連絡があったことが明らかに。 そんな中、次の設問では、どのような予防・対策を行っているのか確認しています。 秋冬の感染症対策1位「予防接種」、2位「清潔に保つ」。次いで、「水分補給」や「栄養バランスを考えた食事」が上位に 秋冬の感染症(インフル、胃腸炎など)の対策については、1位が「予防接種」で69.5%、2位が「清潔に保つ」という結果に。次いで「こまめな水分補給」や「栄養バランスを考えた食事」が上位に入っています。 ふだんお子さんが口にする粉ミルクや離乳食など、それに入っている栄養成分の観点から、感染症の予防を考えている方も多数見受けられます。実際に粉ミルクを選ぶ時に重視していることは?という設問では「入っている成分」との回答が最も多い結果でした。 12月をむかえ、さらにインフルエンザなど感染症に注意が必要な季節です。お子さんだけでなく家族みんなの体調管理、予防を心がけていただければと思います。 <調査概要>調査対象:雪印ビーンスターク株式会社が運営するメンバーズクラブ 「まめコミ」会員(0歳から保育園などの施設に赤ちゃんを預けている・預けたことがある20〜40代の女性・男性)調査期間:2019年9月20日(金)~2019年9月25日(水)調査件数:151件
2019年11月28日■次女の手足にブツブツと、のどの痛みが発生!先日、次女に熱が出ました。しばらくすると手足にブツブツと、のどの痛みが出て、ご飯が食べられない状態になってしまいました。急いで病院に行き検査をすると「溶連菌感染症」と診断されました。病院で処方された薬を飲ませると、のどの痛みもすぐにおさまり、ご飯も食べられる状態になったので、ほっと胸をなでおろしました。病院の先生から言われた娘の登園禁止期間もわずかだったので安心しました。薬はしばらく続けなければいけませんでしたが、それさえちゃんと飲ませれていれば、もう大丈夫だろうと思っていました。■幼稚園では溶連菌が流行中次女が幼稚園へ行けるようになって数日後、行事でよそのママさんと会って少し立ち話する機会がありました。そのとき「うちの娘、最近、溶連菌にかかってしまって」と話すと、そのママさんも「じつは、うちの子も…」というではありませんか。詳しく話を聞くと、どうやら娘のクラスで溶連菌が流行っているようでした。でも、とりあえず今あるこの薬を全部飲ませれば大丈夫だろう…、そう思っていました。しかし…■娘の「のどの痛み」が再発薬をすべて飲み終わり、その後の検査で完治と診断を受けた娘。先生にも「お薬、がんばりましたね」とほめられたのですが、それから少し経ったある日…。娘がまた「のどが痛い」というので、嫌な予感がしました。まさか…まさかね…、と思いつつすぐに娘と病院へと向かった私。検査をした後、先生に「また、溶連菌でちゃいましたね」と言われてしまいました。つい最近なったばかりなのに、「また!?」と思いました。先生に聞いてみると、溶連菌は何度でも感染するものだそうです。短期間にひとつの病気で何度も病院に通わないといけないこの状況、もはや修行のように感じてきました。2度目の感染も、薬を飲んだらのどの痛みはすぐにおさまったようです。しかし、これで治っても、またもらってきてしまう可能性はあります。手洗い・うがいを頻繁にさせたり、外に出るときはマスクをさせたりして気をつけていますが、またいつ感染するかはわかりません。幸いなことに、感染したら病院のお薬が良く効くとわかったので、もし万が一また同じような症状が出たら、早めに病院へ行きたいと思います。
2019年11月18日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは! 8歳と4歳のやんちゃ兄弟を育児中のなーみんです。前回、次男がアデノウィルスに感染したお話を描きましたが、長男にも同じ症状が!▼前回のエピソード(次男がアデノウィルスに感染、同じ症状が長男にも) ■兄弟で感染、2人揃ってお休みに…長男の両目が真っ赤に充血、もうこれは間違いなく感染している…!! と思い、眼科を受診したところ、案の定アデノウィルスでした。みーと同じく感知するまでは登校禁止、これで兄弟揃ってお休みです…。みーが治るまであと1週間、なーもこれから2週間お休みするため、2人一緒に休む期間は1週間…!熱が出るなどの症状が2人ともなかったのでとにかく元気で…(笑)どこかにでかけるわけにもいかないので、元気な子どもたちと引きこもり生活となりました…!パートの仕事を自宅作業に変えてもらったんですが、2人からのママコールに日中は作業どころじゃなく…。病気はかわいそうだけど、元気いっぱいなため休ませてる期間はハゲるかと思いました(笑)そして、なーの感染から間もなく…、恐れていたことが再び!!■ついに、私の目にも違和感が!うつらないよう予防をがんばってきたけど、ついに私も目に違和感を感じるようになりました。鏡を見ると目が真っ赤!!予防は無理だったようです…。両目結膜炎になったのでゴロゴロするし、涙はずっと出るし、夜も何度も目が覚めてしまうほど…。両目が赤いモンスターのようになってしまい、私が一番重症でした。■次男みー、ついに完治そんな中、一番最初に感染した次男みーがついに完治!なーも充血が落ち着き、もしかしたら治った? と思って診てもらいましたがまだでした。1週間も学校を休むと、友達と遊べないしつまらないのか「学校に行きたい」と言い出す、なー。アデノウィルスにかかりたくて、みーに接近したことを後悔したかな?(笑)なーの結膜炎も完治までやはり2週間かかりました。旦那にはなんとかうつらずに済んだのでそこだけが救いかな? アデノウィルス、かかるとインフルエンザ並みに厄介だと実感した3週間でした。■私の症状だけ、一向に良くならない私も感染してから2週間が経ったのですが…、時間がたてば治ると思っていたのですが、この頃から常に視界がかすんでいたり光が眩しかったり、1日の終わりには目がすごく疲れていて頭痛がするほどに。結膜炎になっていたため、目が疲れやすくなってるのかな? と思っていたのですが一向に良くならない。おかしいなと思って眼科へ行くと、新たな病名が…!次回へ続きます。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。▼アデノウィルスとの戦い(1)
2019年11月14日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは!PUKUTY(プクティ)です!体調を崩しやすいプクティ家…今回はそんな私達の風邪や感染症などの病気対策についてです!■病気になる順番とは…うちの家族が病気にかかる時は、旦那が1番、息子が2番、そして最後に私に移るパターンがとても多いです…旦那は元気で、息子から始まった場合も必ず私には伝染るんです…■自分が体調不良時の子どもの相手はとてもツラい…そうなるともちろん休む事ができず、育児や家事をしなくてはいけないので非常に辛く…気を紛らわすために遠くに住んでる母親に電話をかけてみたり、旦那の帰宅をただ待つばかり。■風邪対策アレコレ風邪や感染症などの病気にかからないためにも外出時は色々と対策をしています!人混みではマスクを着用したり、除菌グッズを持ち歩いたり、お茶をこまめに飲んだり…帰宅時の手洗いうがいももちろん!それでもすぐに風邪や感染症などの病気になってしまうプクティ家…体調を崩さないためにも他にも何か良い対策があったら教えてください〜!
2019年11月10日こんにちは!おにぎり2525です。寒くなってきて、風邪や色んな病気が流行り始めましたね。いつ息子が病気になるのか、今年もビクビクする時期になりました!5歳になる息子も今ではあまり病気をしませんが、保育園に入園したときは洗礼(病気の)を受け、病院に何度もお世話になりました。今日はその時の話をさせてください~■職場復帰したばかりのタイミングで…息子が保育園に入園してから職場復帰したわたし。話には聞いていましたが、こんなに病気をするとは…風邪にアデノウイルスに…あれ…この間も病院に行ったような。もちろんすぐに病院に連れて行くのですが…自分も息子の病気で行っているのですが、神経質になりすぎて周りの病気が気になります。完全に怪しい人…。かなりの不審者。なるべく周りに人がいない待合室の隅っこを選び、できる限り消毒をする。少しでも息子が他の病気にかからないように・・・ママはやれることをやりたかったんです。でも・・・今は息子がマスクを抵抗なくしてくれるようになったので、そこまで神経質にならずに済んでいます。でもやっぱり小児科に連れていって他の病気がうつるのが怖いので、風邪や流行の病気以外は専門科(皮膚科や耳鼻科など)を受診しています。いつになったら、病院受診から解放されるのか…この間、虫歯になりかけと診断されたので次は歯医者さんに行ってきます(泣)
2019年11月08日妊娠をしてから無性に氷を食べたくなる症状に悩んだことのある妊婦さんもいるのではないでしょうか。今回は、氷を食べずにいられない氷食症の原因や妊娠経過、赤ちゃんに影響があるのかについてお話しします。 妊婦さんが氷を食べずにいられない氷食症とは?氷食症とは、氷や凍らせたものを食べずにいられない異食症の1つです。異食症とは、栄養にならないものを毎日持続して1カ月以上食べる病気です。通常、異食症は子どもに多いですが、思春期以降の成人や妊娠中に見られることもあり、医学的に危険なほど栄養にならないものを摂取する場合にのみ異食症と診断します。 妊娠中の異食症として代表的なものが氷食症です。食べる氷の量に個人差はありますが、製氷皿1皿以上を毎日食べ続ける場合を氷食症と診断します。これは、暑い季節に毎日かき氷やアイスを食べている場合や、つわりで水分を摂れないために氷の欠片だけを食べているという場合には、妊娠経過が順調で医学的に危険でなければ氷食症と診断しません。 妊娠中に氷食症の起こる最も多い原因は、体内の鉄分が不足する鉄欠乏性貧血と関係しています。妊娠によって起こる主な貧血は鉄欠乏性貧血ですが、なぜ、鉄欠乏性貧血が氷食症を引き起こすのかは十分に解明されていません。脳神経細胞内の鉄含有酵素の鉄分不足が体温調節をコントロールできず、口の中の熱感を取り除くために氷を食べる説や、妊娠によって口腔粘膜や味蕾の変化が起こり氷を食べる説があります。 妊娠中や授乳期の鉄欠乏性貧血の起こりやすい女性に、一時的に食事や味覚のパターンの変化として氷食症は出現するため、まれなものではありませんが不明な部分も多い病気です。 妊娠中の貧血と氷食症 いつわかる?貧血とは、血液中の赤血球や赤血球中にあるヘモグロビンが正常値より少ない状態をいいます。急に立ち上がったり、立ち続けることでめまいや立ちくらみが起こるのは、一時的な起立性低血圧によるもので、貧血とは異なります。めまいや立ちくらみなど似た症状が起きるため一般的に間違えられやすいですが、貧血と起立性低血圧は全く違う病気です。貧血の有無は血液検査をすればわかります。 妊婦健診では、一般的に妊娠初期(目安:妊娠12週未満)、中期(目安:妊娠24~30週ごろ)、後期(目安:妊娠36週前後)の計3回、血液検査をおこないます。妊婦さんの場合、ヘモグロビン濃度11.0g/dl以下、ヘマトクリット値33.0%以下のときに貧血と診断し、食事療法や鉄剤の投与などの必要な治療をおこないます。 妊娠初期(妊娠16週ごろまで)は、つわりによって十分な食事を摂れないことで、鉄分が不足して貧血が起こりやすい時期です。妊娠前の月経時の血液量が多い(過多月経)ために日常的に鉄分不足があった女性が妊娠した場合は、妊娠初期から鉄欠乏性貧血が起こることがあります。 妊娠中期以降(特に妊娠20週以降~)は、お母さんの体の循環血液量が増加することにより血液が薄まった状態で、赤血球を作るために必要な鉄分や葉酸の必要量も増すために、生理的に貧血が起こりやすい時期となります。 妊婦健診へ定期的に通い血液検査を受けて、鉄欠乏性貧血と診断された場合に適切な治療を受けていれば、氷食症になることは防ぐことができますが、貧血の重症度と氷食症の程度は必ずしも関係しているわけではありません。 鉄欠乏性貧血が原因で氷食症となっている場合は、鉄剤を内服して1〜2カ月経過すると氷を食べずにいられない生活から抜け出せます。貧血の改善をしても氷を食べずにいられない生活が続く、あるいは鉄欠乏性貧血がないにも関わらず氷を食べずにいられないという場合は、家庭や職場などの日常生活に何らかの強いストレスを感じて、妊婦さん本人が自分の食事のコントロールができなくなっている可能性があります。 もし、毎日氷を食べずにいられない状況であれば、妊婦健診のときに医師や助産師に相談しましょう。血液検査の結果で貧血でなかったとしても「毎日氷を食べずにいられない」「自分で氷を食べるのを止められない」という症状に隠れた理由を見つけられるかもしれません。 氷食症は妊娠経過や赤ちゃんに影響する?氷食症そのものが、妊娠経過や赤ちゃんに直接影響するとはいえませんが、氷食症を起こすきっかけとなる貧血に対する治療は必要です。また、氷食症を長引かせることで起こるお母さんの体への影響に対しても治療は必要です。 妊娠中の貧血が赤ちゃんに与える影響として、胎児発育不全(胎児の発育が標準より遅いあるいは停止する状態)や低出生体重児(出生時の体重が2,500g未満)、早産(妊娠22週0日~36週6日までの出産)の頻度が高いと報告があるため、妊婦の貧血に対しては適切な対応と治療を受けましょう。 妊娠中の貧血は、お母さんの体の生理的な変化のため、鉄を多く含む食材をたくさん摂ることで予防できる十分な根拠は今のところありません。また、貧血のない妊婦さんが鉄分を含むサプリメントを摂取しても生理的な変化を打ち消すような予防にはなりません。サプリメントはお薬ではなく食品ですが、鉄分を摂りすぎることで胃腸の刺激となることもあります。鉄分を含むサプリメントを利用したい場合は、自己判断せずに担当医に相談しましょう。 妊娠中の食生活を豊かにすることや処方された鉄剤を内服することは、結果的に赤ちゃんの成長へとつながります。助産師や栄養士など専門職へ相談することで、貧血を改善することは可能ですので、まずは普段の食事内容を見直すことから始めましょう。 氷食症を長引かせることで、偏食や過食によって他の食品を摂る量が減り、さらに鉄分不足となることがあります。また、氷ばかり食べることで胃腸の機能が低下したり、体温の調節にエネルギーを使うあまり妊婦さん本人の体力を消耗する可能性もあります。 大量の氷を食べることによって、歯が欠けたり、顎関節症に悩むケースもあります。妊婦健診で貧血と診断されなくても、氷を食べずにいられないという状況であれば、妊婦健診のときに医師や助産師へ相談しましょう。 まとめ氷食症、異食症という聞き慣れない言葉に不安を感じるかもしれませんが、妊娠中に氷食症は起こる可能性のあるものです。妊婦さんが氷を食べずにいられない状況になってしまったら、妊婦健診のときに医師や助産師に相談しましょう。 ■参考文献・産婦人科診療ガイドライン産科編2017日本産婦人科学会/日本産婦人科医会・エビデンスに基づく助産ガイドライン妊娠・分娩期2016日本助産学会・精神疾患の分類と診断の手引き第5版(DSM-5)河上智美ら鉄欠乏と異食症の関係―第1報思春期の鉄欠乏性貧血における異食症の実態―.小児保健研究70:472―478,2011・氷食症に関する文献的考察 Pagophagia: The Literature Review・日本産婦人科・新生児血液学会 監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2019年08月31日1歳になったばかりの頃、息子が初めてウイルス性胃腸炎になったときのお話です。最初に異変に気付いたのは、オムツ替えのときでした。便がゆるいこと以外は特に何もなく元気だったので、最初は水分を取りすぎたかなくらいに思っていたのですが、下痢気味だなと思うことが続き、小児科へ行きました。すると、ウイルス性胃腸炎とのこと!!特にぐったりする様子もなく、嘔吐することもなかったので、驚きました。症状が軽いウイルス性胃腸炎ということもあるんですね。小児科でもらったお薬を飲むと、すぐにお腹の調子も戻り、すっかり良くなった息子。(元気なのはずっと元気でしたが…)とりあえず軽い症状で良かった…と胸をなでおろしていると、何故か胃に違和感が…。いやいやまさか…!しかし、息子の症状ばかり気にしていて、手洗いや消毒など、あまり気にかけていなかったかも…と不安になってきました。もしかしたらうつってしまったのかもしれません。とは言え、息子は軽めの胃腸炎だったので、もしもうつっていたとしても、軽い症状で終わるだろうと思っていました。が!!!夜中突然の気持ち悪さに襲われトイレに駆け込むと、いきなりの嘔吐!!お腹の調子も悪くなり、上からも下からも大変なことに!そして熱も上がり、ぐったりとして、何とか次の日病院へ行った頃にはボロボロの状態に…。点滴をすることになり、仕事も急遽お休みになりました。息子の胃腸炎が軽かったからと言って、うつった側の胃腸炎も軽いというわけではないのですね…。甘くみてしまったことから、大惨事になった我が家の胃腸炎でした…。みなさまもお気を付けを!!!
2019年08月22日こんにちは、こしいみほです。やってきましたフェスシーズン。乳幼児を持つご家庭の多くが参戦する「#体調不良フェス」の季節が、今年もやってきましたね!…おやおや、体調不良フェスをご存じない?体調不良フェスとは、さまざまな夏の感染症に連続で感染する子どもを看病するうちに「ヘルパンギーナからの~手足口病からの~プール熱~!!キャホー家事溜まる~仕事溜まる~!!△¥#☆〒♪〇◇※~!!」と狂ってしまった親が到達するハイな状態のことである!■長女1歳の夏、第1回目フェス開催ついさっきまで姉と音楽に合わせてぴょんぴょん踊っていた息子が、突然嘔吐・下痢。慌てて小児科に行くと胃腸炎でしょうとのこと。しかし数日後体に発疹があらわれ受診すると、手足口病という診断に。こんなパターンもあるのですね~。さて、体調フェスでキツイのがナイトステージ、つまり夜の看病…■一晩でさまざま繰り広げられるナイトステージ眠りたいのに何度も起こされるのは、辛い(当然子ども本人が一番辛いけども…)。私の場合、何日も真面目に看病していたら、悪化しないかという不安・家事が進まず仕事が溜まる焦り・外で遊べない子どものイライラを受け止める凹みで、「ワァーーーーーーーーーッ」と爆発しそうになってしまいます。爆発して子どもや家族にあたってしまうくらいなら、脳内で狂ってしまったほうが楽だと思った結果、「こりゃフェスだ、フェス、ウェーイ」と気分を上げることにしました。夏はまだ始まったばかり。今年のフェスがはどういうラインアップかな!? 今回の人生訓:【頭のネジをはずせば、イライラしない】。会場のみんな~~~~!最高の夏にしようぜ~~~~!ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
2019年08月14日こんにちは、はな@まるママです!今回はまるが幼稚園に通い始めてから約4ヶ月間、絶え間なく次々と襲ってくるあの問題について書きたいと思います。その問題といいますと…そう…■絶え間なくやってくる感染症感染症…!ウイルス、細菌による風邪、胃腸炎、結膜炎などなど…幼稚園に入る前までも、主に室内の遊び場(室内遊具やボールプールなどがあるような場所)などに行った後は割と風邪を引くことが多かったのですが…逆にそういった室内の遊び場所へ行かずに過ごしている分にはほとんど風邪を引かず、その内に『うちの子わりと体強いのかも…?』なんて思い込んでいたりしました。しかし幼稚園に通い始めると、本当に驚くほど絶え間なく、次々と風邪やウイルスをもらってくるように…そして二次感染…まるが入園してからというもの、私も絶え間なく風邪を引いてるような状態になっていました。まるの風邪症状に気が付けばすぐにマスクをしたり、こまめに手洗いうがいをしたり、適宜家の物を消毒したり…それなりに気を付けてるはずなのに、どうにもこうにもうつるのです。そんな感じでほとんど全ての風邪をまるからもらっていた私だったのですが…2ヶ月程前にインスタのフォロワーさんが感染対策について教えてくれたり、先輩ママさんからのアドバイスも聞いてみる中で家での感染対策に大きな穴が発覚しました…!それは…… ■息子の食べかけ・食べ残しを食べていたこと!もちろん、まるが風邪を引いてる間は飲食物からの感染にも気をつけ始めるのですが、まるが健康なときは油断して普通にこれをやっちゃっていたんですよね。そこに落とし穴が…症状が出ていない元気そうな時でも、何かしらの菌やウイルスが潜伏している可能性は大いにあるのですよね…!ようやくこのことに気付かされ、『まるが元気そうでも、まるが手を付けた物は食べない!』という感染対策を徹底し始めたのが、約2ヶ月前…この2ヶ月間でも3回ほど、まるが風邪や胃腸炎にかかって熱を出したりしていたのですが…そのうち2回はまるから二次感染することなく完全に回避しました! もしかしたら他の要因もあるのかもしれませんが、この間に追加した感染対策はこの飲食物への注意くらいなので、効果がありそうだと感じています…!そして『風邪症状が出始めたから、子どもが口を付けた物は食べないようにしよう』では、すでに時遅し、ということは大きな気付きでした。今は夏休み期間で全く風邪を引くことがなく過ごしているまるですが、きっと夏休みがあけたらまた色々ともらってくることでしょう…そんな風に少しずつ免疫をつけていくわが子を、(今度こそしっかり感染対策をしつつ!)見守っていければと思います。
2019年08月13日こんにちは。5歳の双子と2歳の末っ子、三姉妹育児をしている田仲ぱんだです。2歳の三女。幼稚園児の姉もいて、本人も保育園に行っているためか、よく病気をもらってきます。先日、こんなことがありました。保育園から帰ってきて、夕食を食べていたのですが、大好きなウィンナーを口に入れても、すぐペッと出してしまうんです。ウィンナーは三女の大好物。いつもほうっておくと、ウィンナーだけ食べてしまうぐらい。それなのに、食べない…これはおかしい!■末っ子が高熱! 溶連菌感染症に慌てて熱を測ると38.6度。夕飯もそこそこに病院に行くと、検査の結果「溶連菌感染症」と診断されました。病院からは、溶連菌感染症の抗菌薬として「ワイドシリン」を10日分処方されました。これを毎日飲んで、全部飲み切らなければなりません。お医者さんいわく「飲んだらすぐ、熱は下がるよ」と言われ帰宅後、すぐに薬を飲ませました。しかし…就寝後、どんどんあがる熱。「おかしいなぁ、いつもの溶連菌ならすぐ下がるのになぁ」と私も不思議に思っていました。■甘い薬も拒否! この症状はもしかして?そして、この薬は飲みやすいので、いつもおかわりしたがるぐらいなのに、まったく飲み込もうとせず、ぺっと吐き出してしまうように。なんかこれ、前にやった…。あれ、じゃあ…? と思い始めたら、手足にぷつぷつと湿疹が…!「これは…」と思い、再度小児科に行ったら…そうです。三女、なんと溶連菌感染症に合わせて手足口病にもなっていたのです。食欲旺盛な三女が、2日間も何も食べることなく牛乳だけで毎日を過ごしました。飲み物だけでも飲んでくれるのが幸いでした。でも地獄だったのは…ごはんが食べられないぐらい口が痛い状態なのに、溶連菌感染症の薬を10日分飲み切らなければいけないこと!■手足口病は薬を飲ませるのもひと苦労手足口病を経験したことがある人ならわかるはず…本当に何も食べたくないぐらい痛くなるんですよね。それなのに、薬は飲まなければいけなくて。アイスやゼリーにまぜたり、好きな牛乳にまぜたり、はちみつを混ぜたりしても飲んでくれなくて必死に抵抗するので、無理やり羽交い絞めにして飲ませるしかありませんでした。口の痛みは2~3日で消えたのですが、それ以降も痛みの記憶がトラウマになってしまったのか薬を飲むのを嫌がるので、10日間飲ませ続けるのは大変な苦労でした。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2019年08月12日夏のいや~な風物詩、それは……幽霊、ゴキブリ、感染症。幼稚園に小学校に公共のプール等々、色々なところにウイルスが潜んでいて、親は何かと慎重になりがちな季節です。■夏に流行る感染症「手足口病」でもウイルスが猛威をふるう相手は、子供だけではありません。大人がかかると一体どうなってしまうのか!?■涙が出るほどツライ!!せっかくの夏休み。親も子供もウィルスに負けず、楽しい夏にしたいですね!
2019年07月26日手足口病が流行っている今日この頃。あまり感染症にかかった事のない娘が、2歳の頃39度弱の熱を出した時の事を思い出しました。引っ越したばかりでまだかかりつけも決めかねている状態だったので、とりあえず近くの小児科へ連れて行くと、風邪と診断され、喉の薬と解熱剤を処方してもらいました。しかし週末明けもまったく症状はよくならず…さすがに5日間熱が下がらない事、いつもと様子が違う事から不安に思い、別の小児科に連れて行くことにしました。別の小児科にて。まさかの溶連菌でした…見た目でわかるような症状が出ないという事があるのを知らずびっくりしましたが、抗生物質で治療しないと合併症を起こしたりするので、今回は病院を変えて正解でした。その後は2件目の小児科をかかりつけに決め、現在もお世話になっています。なんとなくいつもと様子が違うという親の勘は、意外と当たるものだなと思った一件でした。
2019年07月09日長女が生後6カ月を過ぎたころ、RSウイルスにかかりました。わが子を看病するという初めての経験でバタバタと過ごし、しっかりとした予防をすることなく油断していたためか、夫婦そろって長女からウイルスをもらってしまったのです。どのような症状だったのか、そして体調を崩して大変だった体験談をお伝えします。 生後6カ月…初めての風邪!?長女が初めて体調を崩したのは、生後半年が過ぎた夏でした。いつもより明らかに多い鼻水に気付いたのは午後7時ごろ。夏なのに風邪を引かせてしまった! とかかりつけの小児科に電話したところ、「機嫌がよく、おっぱいも嫌がらずに飲んでいるなら、一晩様子を見て発熱などの症状が出てきたら翌朝受診してください」とのこと。 そして夜から朝にかけて鼻水の量は少しずつ増加し、鼻づまりや咳の症状も出始めたので、午前の診療時間に向かうことにしました。 RSウイルス感染症と診断されて診断はRSウイルス感染症でした。「夏なのに風邪を引かせてかわいそうなことをしてしまった」と思っていたのですが、小児科の先生に「もし発症があと1カ月早かったら、入院をすすめています」と言われ、事の重大さと重症化する可能性が少なくないことに気付かされました。 暑さのため外出もあまりしていなかったので、おそらくちょっと前に長女を連れて法事に出席したときに何らかの形で感染したのだろうと思いました。 長女に続いて大人も感染その後長女は重症化には至らず、自宅療養で無事に回復しました。しかし問題は私たち夫婦でした。RSウイルスのことをネットでいろいろ調べたところ、「大人はほとんど重症化しない」「大人は軽症で済む」という情報を見たせいか、看病するときも予防に対してはすっかり油断してしまったのです。 娘の体で増殖したウイルスはマスク程度では防げず、私も夫も2週間ほど長引く鼻風邪にかかってしまいました。もっとアルコール消毒などを積極的に取り入れていれば、大人への感染は防げたかもしれないなぁと反省しました。 今回は家族みんな軽い症状で済みましたが、感染症を防ぐことの重要性を改めて感じたできごとでした。また、RSウイルスは秋から冬にかけて流行すると言われていましたが、小児科の先生曰く近年は夏にも流行ることがあるそうです。当時0歳だった長女は今3歳で、幼稚園に通い始めました。集団生活が始まったので感染症対策により一層気を配ろうと思います。著者:柴崎諒子2016年2月長女、2019年2月次女を出産。元雑誌編集部勤務で、企画・編集・営業・ライターを経験。現在は仕事をセーブしつつ子育て優先。妊娠・出産・子育てに関する記事を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年07月06日6月に入り、保育園や幼稚園、学校ではプール開きや水遊びの季節ですね。親としては水着などの準備や洗濯物が増えることを気にしがちですが、これからの時期にこそ気を付けたいのが感染症です。夏にかかることの多い感染症の一つが「咽頭結膜熱」、いわゆる「プール熱」。症状や感染経路、予防法についてご紹介します。■プール熱、5月下旬の感染者数が今年最多に!プール熱とは、アデノウイルスによって引き起こされる、突然の高熱とのどのはれ、目の充血などが特徴の感染症。感染者のうち、5歳以下の子どもが全体の6割程度を占め、幼児から小学生が多くかかります。かつて、夏にプールを介して感染することが多かったため、「プール熱」と呼ばれるようになりましたが、現在はプールの塩素濃度管理が徹底されているため、プールの水から感染することは滅多にないようです。毎年6月から8月にかけて、プール遊びの時期に流行ることが多いとされます。現在、咽頭結膜熱(プール熱)はどの程度流行っているのでしょうか?国立感染症研究所によると、2019年5月20日から5月26日までの全国約3000の医療機関1定点あたりの報告数は0.64人で、今年に入って最多人数になっています。過去5年間の同時期と比較するとやや低い数字ですが、前週から急激に増えています。また例年、流行のピークを迎えるのはこれからのため、今後も感染者数が増えていく可能性があるといえそうです。都道府県別に見ると、鳥取県が1.42人、新潟県が1.30人、沖縄県が1.18人の順に多くなっています。咽頭結膜熱は夏の感染症と思われがちですが、近年では冬にも流行ることが多くあります。一年を通して注意したほうがよさそうですね。■プール熱の症状、潜伏期間、感染経路は? では、咽頭結膜熱(プール熱)の症状をくわしく見ていきましょう。また、咽頭結膜熱と流行性角結膜炎の違いはどこにあるのでしょうか?【症状】1日の間に39~40℃の高熱と、37~38℃の微熱の間を行き来する症状が4~5日続きます。 扁桃腺がはれて、のどが赤くなり、痛みをともないます。リンパ節がはれたり、頭痛や腹痛が起きることも。さらに、目が真っ赤に充血して、目やにや涙が多く出るなどの結膜炎症状が出ます。【潜伏期間】潜伏期間は2日から14日です。【感染経路】目をこすった後に手指をふいたタオルなどを介した接触感染、くしゃみやせきなどのしぶきによる飛まつ感染。【流行性角結膜炎との違い】咽頭結膜熱と流行性角膜炎、どちらもアデノウイルスによって引き起こされる感染症ですが、ウイルスの型が異なります。どちらも目に結膜炎の症状がありますが、高熱になりやすく、のどの痛みなどの症状がプラスされたものが咽頭性結膜炎といえるようです。■プール熱「予防、対処、登校(登園)基準は?」 咽頭結膜熱を防ぐ方法はあるのでしょうか? また、実際にかかってしまった場合はどのように対処すればいいのでしょうか? 登園・登校基準もあわせて見ていきます。【予防方法】接触感染、飛まつ感染を防ぐために、排便後やおむつ交換後の手洗いを徹底しましょう。プール前後のシャワーや、タオルを共用しないなど心がけましょう。【対処法】有効な治療薬はないため、症状に合わせて対症療法が行われます。【登校(登園)基準】発熱、咽頭炎、結膜炎などの主要症状がなくなった後、2日を経過するまで出席停止となっています。アデノウイルスはウイルスの型の種類が多いため、何度も似たような感染症にかかるケースもあるようです。毎日こまめに手洗いをしたり、家族の間でもタオルを共用しないなど気をつけて過ごしたいですね。参考サイト: ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・国立感染症研究所「感染症動向調査 週報」 ・国立感染症研究所「アデノウイルス」
2019年06月13日もうすぐ保育園や幼稚園、小学校でプールが始まります。水遊びや水泳の授業が始まるこれからの時期、特に気をつけたい感染症の一つが、「流行性角結膜炎」です。「はやり目」と呼ばれることも多いこの感染症、赤ちゃんでもかかることがあり、白目が真っ赤に充血したり、目やにや涙が出たりします。今回は、流行性角結膜炎の症状や治療法など、具体的に見ていきましょう。■流行性角結膜炎「2018年は夏も冬も大流行!」そもそも、流行性角結膜炎とはどんな感染症なのでしょうか?結膜炎は、ウイルス性結膜炎と細菌性結膜炎に分かれます。そのうち、ウイルス性結膜炎には原因となるウイルスが4つあり、流行性角結膜炎、咽頭結膜炎(通称:プール熱)、急性出血性結膜炎、ヘルペス性結膜炎となります。その中で、流行性角結膜炎はアデノウイルスによって引き起こされる感染症で、一年を通してかかることがあります。角膜はいわゆる「黒目」をおおう透明な膜のことで、結膜は上下まぶたの裏側と白目の表面をおおう半透明の膜のこと。この両方がウイルスに感染し、伝染性の角膜炎と結膜炎が合併するのが、流行性角結膜炎です。現在の流行状況を見てみましょう。国立感染症研究所によると、2019年4月29日から5月5日までの全国3000の医療機関1定点あたりの報告数が、流行性角結膜炎では0.23人と低い数字になっています。ただし、昨年5月には感染者数が急増。過去10年間と比較してもっとも多かったときもあり、その後も断続的に冬ごろまで流行が続きました。これからプールや水遊びも始まり、夏に向けて再びはやりやすくなるため、注意が必要といえそうです。■流行性角結膜炎「症状、潜伏期間、感染経路」流行性角結膜炎の症状はどういうものなのでしょうか?【症状】結膜が充血し、目やにや涙が大量に出ます。目の痛みをともなうことがあります。まぶたがはれたり、異物感があることもあります。症状が強い場合、結膜の表面に白い炎症性の膜(偽膜)ができることも。特に乳幼児は症状が出やすいようです。また、最初は片目だけに症状が出ていても、数日中にもう片方の目に症状が現れることがあります。症状のピークは、発症してから約1週間で、徐々に回復していきます。炎症が強い場合は、角膜(黒目)の表面に小さな濁りが残るケースも。濁りが消えるまで数カ月かかることもあります。【潜伏期間】潜伏期間は2日から14日です。【感染経路】プールの水、手指、タオルなどを介した接触感染、くしゃみやせきなどのしぶきによる飛まつ感染となります。■流行性角結膜炎「予防方法、対処法、プール・水遊びは?」流行性角結膜炎を防ぐためにはどうすればいいのでしょうか? また、実際に流行性角結膜炎にかかった場合の対応はどうすればいいのでしょうか?予防法や対処法、プール・水遊び、保育園や学校の登園(登校)基準も見ていきましょう。【予防方法】手洗いや、プール前後のシャワーがすすめられています。家族内感染、学校や保育園などでの集団感染を防ぐためにもタオルの共用は避けましょう。プール以外でも接触感染によって広がる可能性があるので、日頃から意識しておきましょう。【対処法】特効薬はないため、通常は炎症を抑え、細菌による二次感染を防ぐための目薬が処方されることが多いようです。また、目やにはハンカチではなく、使い捨てできるティッシュでふくのがいいでしょう。感染している子どもだけでなく、家族全員がこまめに手洗いをするのも大切です。【プール・水遊び】症状が完全になくなるまで控えましょう。【登校(登園)基準】医師が周囲への感染の恐れがないと判断するまで登校(登園)できません。感染力が強く、一度かかると手ごわい流行性角結膜炎。日ごろから手洗いはもちろん、家族であってもタオルは一人ずつ分けて使うように習慣づけておきたいですね。参考サイト: ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・日本眼科学会「ウイルス性結膜炎」 ・国立感染症研究所「感染症動向調査 週報」
2019年05月23日ゴールデンウイークも明けて、初夏の気配も感じられるようになってきました。そろそろ水遊びの季節が始まります。感染症というと冬のイメージが強いですが、実は夏に向けて流行るものも多くあります。今回は、その一つである「水いぼ」についてくわしく解説します。■幼児や乾燥肌の子どもは特にかかりやすい!お風呂や着替えのとき、わが子の体をよく見ると、わきの下やおなか周りに小さなポツポツが。子どもに痛みやかゆみがある様子もないため、しばらくそのままにしておくと、腕や足にもどんどん広がっていき、大変なことに…! なんていう経験はありませんか?水いぼは、伝染性軟属腫ウイルスによって感染する皮膚の感染症。7歳以下、特に皮膚が薄くてバリア機能の未熟な幼児に多くみられるのが特徴です。水っぽく光沢を帯び、中心にくぼみがある1~5ミリの小さめのいぼが、わきの下や胸部などにできます。乾燥肌やアトピー性皮膚炎の傾向がある子は、特に注意が必要です。皮膚のバリア機能が低下しているため、かかりやすくなります。一般的に大人にはうつらないとされていますが、免疫力が低下していたり、アトピー性皮膚炎だったりすると、うつることがあるという意見もあるようです。 ■水いぼの症状は? とびひとの見分け方は?水いぼの症状は具体的にどういうものなのでしょうか? 同じく幼児期にかかりやすい「とびひ」との違いは?【症状】半球上に隆起し、ツヤのあるいぼがわきの下やおなか周り、腕や足などにできます。特にわきの下や胸部、上腕の内側など衣服と摩擦が起きやすい部分は多くできる傾向にあります。いぼの内容物が感染源になります。かゆみや痛みをともなうことは少ないのも特徴です。水いぼは、引っかいてつぶしたり、かかなくてもある程度すると自然にはがれ落ちます。しかし、それがほかの皮膚について感染してしまうため、どんどん広がります。【潜伏期間】潜伏期間は2~7週、まれに6カ月ということもあります。【感染経路】主に感染している人と接触することで、直接感染します。タオルの共有などにより間接感染することもあります。■水いぼにかかったらどうすればいい? プールはOK? では、実際に水いぼにかかってしまった場合はどうすればいいのでしょうか?皮膚の感染症となると、水遊びやプールが心配ですが、プールに入っても問題ないのでしょうか?【予防方法】皮膚の乾燥が天敵。保湿をしっかり行うようにしましょう。特にスイミングに通っている子どもはプールの塩素消毒で皮脂が奪われやすいため、プール後の保湿もお忘れなく。【治療法】6カ月から3年で自然治癒するといわれていますが、個人差が大きくあります。積極的に治療する場合、10個以内で数が少なければ、皮膚科などでいぼを専用の器具でつまみ取ってもらうのがもっとも確実に早く治せるとされています。多少の痛みはありますが、麻酔入りテープ剤を貼っておいてからつまみ取ると痛みはある程度軽減できます。テープ剤には保険が適用されます。ただし、いぼの数が多い場合、つまみ取る痛みに子どもががまんできないため、1回に取る数を決めて、何回か皮膚科へ通うことになるでしょう。そのほか、液体窒素で除去する方法などもあります。 【プールや水遊び】日本小児皮膚科学会によると、プールの水では感染しないため入ってもかまわないとされています。ただし、タオルやうき輪、ビート板などを介してうつる可能性があるため、共用は避けるようにしましょう。学校や保育園、幼稚園、スイミングクラブなどでは、水いぼが完治するまでは入れない場合が多いようです。プールや水遊び後は、シャワーで流し、肌を清潔に保つようにします。【登校(登園)基準】学校や保育園、幼稚園を休ませる必要はありませんが、浸出液がある場合は覆うなどしましょう。一度かかってしまうと、なかなか治りづらい水いぼ。「あれ?」と思ったら、感染が広がらないうちに、早めに手をうつのがよさそうですね。参考サイト: ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・日本小児皮膚科学会「お役立ちQ&A みずいぼ」
2019年05月13日妊娠をすると、便秘に悩まされる方も多いのですが、逆に下痢に悩む方もいます。今回は、妊娠中に起こりやすい生理的な変化に伴って起こる下痢と、細菌やウィルスなどの感染によって起こる感染性の下痢について解説します。 生理的な妊娠中の下痢について妊娠中は、生理的な変化に伴い下痢が起こることがあります。主な原因は次のものになります。 プロゲステロン(黄体ホルモン)の作用妊娠すると、妊娠を維持する作用をもつプロゲステロン(黄体ホルモン)というホルモンが母体の中で増加します。このプロゲステロンは、消化器系の内面の平滑筋を緩めさせて、腸の動き(蠕動運動:ぜんどううんどう)を抑制する作用もあります。これは、食べ物を胃や腸内をゆっくりと時間をかけて移動させることで、効率よく栄養の吸収をするためです。プロゲステロンによる腸の動きが鈍くなることで、便が腸内に長く留やすくなります。その後、ようやく体外へ硬い便が排泄されたことをきっかけに、溜まっていた便が次々と排泄される際に、軟便~下痢便になることがあります。 慢性的な便秘の影響妊娠前から慢性的に便秘があると、プロゲステロンの作用が、さらに腸の動きを鈍くさせることになります。直腸内に便が溜まって自力で容易に排便できない便塞栓が生じた場合、直腸の粘膜と便のわずかな隙間から液状の便が漏れ出てきて、下痢と間違えるケースもあります。 食生活の変化妊娠前から慢性的に便秘があると、プロゲステロンの作用が、さらに腸の動きを鈍くさせることになります。直腸内に便が溜まって自力で容易に排便できない便塞栓が生じた場合、直腸の粘膜と便のわずかな隙間から液状の便が漏れ出てきて、下痢と間違えるケースもあります。 鉄剤の内服による副作用妊娠中は貧血になりやすいですが、鉄剤を内服し始めたばかりの時期に、下痢や便秘などの副作用が起こる場合もあります。併せて処方された鉄分の吸収を促すビタミンCを含むビタミン剤を内服することで、下痢や便秘などの消化器症状が助長されるケースもあります。鉄剤を内服し始めてから下痢が起こった場合は、早めに医師や助産師へ相談しましょう。 精神的なストレス妊娠に伴う緊張感や生活環境から受けるストレスによって自律神経が乱れて、腸の動きが活発になりすぎて、下痢を起こすことがあります。 感染性の妊娠中の下痢について妊娠中は抵抗力が弱まり、妊娠していない状態よりも細菌やウィルスなどに感染しやすいため、食中毒や胃腸炎によって下痢になることがあります。感染性の下痢が必ずしも流産や早産、胎児へ悪影響を起こすわけではありませんが、もし感染源に心当たりがあれば、早めに受診して治療を受けましょう。ここでは原因となる代表的な菌やウィルスについて説明します。 カンピロバクター感染源:加熱が不十分な肉料理。菌が付着した調理器具や手指が更なる感染を起こすこともある。特徴:加熱に弱い菌であるが、低温に強いため冷凍庫や冷蔵庫のなかでも死滅しない。潜伏期:2~5日症状:腹痛、下痢、発熱など予防:肉類は十分に加熱する。調理後の調理器具や手指は、しっかり洗浄・消毒する。 サルモネラ感染源:卵特徴:食中毒を起こす代表的な菌。食品を低温で保存し十分に加熱調理することで死滅する。潜伏期:潜伏期8~48時間症状:吐き気や嘔吐から始まり、腹痛や下痢を起こす急性胃腸炎が起こることが多い。予防:妊娠中は生卵を避ける。卵は必ず冷蔵庫に保管して、短期間に消費する。調理する際は、卵黄も卵白も固くなるまで十分に加熱して菌を死滅させる。 ウェルシュ菌感染源:菌が付着した肉や魚の入ったカレーやシチュー、スープなどの煮込み料理。特徴:熱に強く、空気を嫌う。潜伏期:6~18時間症状:腹痛や下痢対策:加熱調理したものを常温で放置しない。一晩以上、常温で放置した煮込み料理は食べない。 ノロウィルス感染源:主に加熱調理が十分でない二枚貝(牡蠣、ホタテ、ムール貝など)。ウィルスに感染した人が調理した食品。特徴:冬場に流行する食中毒や胃腸炎の原因となる。潜伏期:1~2日症状:嘔吐や下痢などの急性胃腸炎を起こす。予防:貝類は十分に加熱する。調理後の調理器具や手指は、しっかり洗浄・消毒する。 妊娠中に注意が必要な食中毒食中毒を起こす一部の菌や寄生虫の種類によっては、妊婦が感染すると、胎盤や胎児へ移行して、流産や早産、死産、あるいは産まれた赤ちゃんへ影響を及ぼすことがあります。下記の2つは、特に妊娠中に感染しないように注意が必要ですが、妊婦さん本人は感染しても必ず下痢をともなうわけではなく、無症状なことがあります。 リステリア菌食中毒の原因となる菌。発育する温度の幅が広く、塩分に強く、冷蔵庫の中でも増殖する菌です。感染してもなにも症状が起こらないケースもありますが、妊婦が感染すると倦怠感や発熱などインフルエンザのような症状を起こし、時に吐き気や下痢を起こすことがあります。 【リステリア菌による食中毒を起こす危険性のある食品】・生肉レアステーキ、ローストビーフ、生レバー、馬刺し、鳥刺し、ジビエ(野生鳥獣の肉)、ユッケ・加熱殺菌されていない食品生ハム、生ベーコン、生サラミ、スモークサーモン、肉や魚のパテ、未殺菌の牛乳、コールスローサラダ、コーンサラダ、カニカマ・加熱処理されていないナチュラルチーズブルーチーズ、カマンベールチーズ、チェダチーズ、モッツァレラチーズ※日本製のものは加熱処理されている製品もありますが、製品によって異なるため食品表示を確認しましょう。輸入品は加熱処理していない製品が多いので、食べないほうが安心です。 トキソプラズマ加熱が不十分な肉や感染したばかりのネコの糞や土の中にいる寄生虫で、妊婦が初めて感染した場合は、流産や死産、赤ちゃんの脳や視力に障害(先天性トキソプラズマ症)が生じることがあります。 妊娠中に下痢になったときに心がけること■まずは自己判断せずに、医師や助産師へ相談する妊娠中に下痢が起こることは珍しいことではありませんが、妊娠にともなう生理的な変化によるものか、それともなんらかの感染によるものなのか、自分で判断することは難しいです。下痢が続く場合は、次の妊婦健診を待たずに早めにかかりつけの産婦人科を受診して相談しましょう。診察の結果に応じて、妊娠中に内服可能な整腸剤などが処方されますので、下痢止めや整腸剤、吐き気止めの効果のある市販薬や常備薬、過去に処方されたお薬を自己判断で飲むことはしないほうが良いです。 ■水分をこまめに補給する脱水を予防するために、こまめに水分を摂りましょう。水分補給には、胃腸の刺激になりにくい温度(冷たすぎず、熱すぎない)で糖分を含まない水や麦茶などが適しています。水分を飲みこみづらい場合は、胃腸へ刺激にならない程度に、氷の欠片をなめたり、砕いた氷を食べて水分を補ってもかまいません。食事もとれず、水分を飲みこむことさえ難しい場合は、入院治療が必要な可能性がありますので、速やかに産婦人科へ受診しましょう。 ■腸に刺激を与えるものは避ける下痢が続いて、食欲がないときは、できるだけ食物繊維や脂肪の少ない食品をやわらかく調理した食事を摂るように心がけ、酸味や辛味の強い料理、水分の多い食品、乳製品などの腸の動きを刺激するものは控えましょう。食事が摂りづらい状況が続くと、清涼飲料水、飴やガムなどで空腹を満たす方もいますが、清涼飲料水や菓子類に含まれる人工甘味料は、腸内で消化吸収されにくい性質をもち、時に急激に腸の動きを活発にして下痢の原因となることもありますので、下痢が続く間の摂取はなるべく控えましょう。 ■イオン飲料の飲みすぎに注意する下痢が起きた際に、水分補給としてイオン飲料(スポーツドリンク、経口補水液など)を飲む方もいると思いますが、イオン飲料は、糖やミネラルなどを含むものの、糖をエネルギーに変換するビタミンB1を含まないため、多量に飲んだり、水分補給をイオン飲料だけに限定してしまうと、ビタミンB1欠乏による脚気(かっけ:末梢神経障害や心不全)、ウェルニッケ脳症(眼球運動の異常、歩行困難、意識障害)を引き起こす危険性があります。水分補給として、イオン飲料しか飲めない場合は、速やかに産婦人科へ受診しましょう。 ■適度な安静と保温を心がける腹部への圧迫を避けて、ゆっくりと休みましょう。下痢が続く場合は、ブランケットを掛けたり腹巻きなどによる腹部の保温をすることで、おなかの中の臓器の循環血液量を増加させ、消化吸収を助けたり、腸内の炎症の回復をはかることができます。また、保温することは、痛みを和らげたり、精神的なリラックスをもたらします。 まとめ下痢が流産や早産の直接的な原因にはなりませんが、下痢が続けば、十分に食事を摂れず、母体の体力を消耗することになります。妊娠中の下痢が生理的な変化にともなって起きたものなのか、感染によるものなのかは自分で判断することは難しいです。妊娠中に下痢が続いたり、腹痛や嘔吐など他の症状をともなう場合は、早めにかかりつけの産婦人科を受診しましょう。 監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。
2019年04月13日子どもが熱を出す原因の多くは「かぜ」であり、数日間で自然に熱が下がるため、抗生剤(抗菌薬)が必要な場面は限られます。では、抗生剤が必要となるのは、どんな病気なのでしょうか? 今回は、抗生剤がよく効く病気の一つである溶連菌感染症について解説します。■溶連菌感染症「診断、治療、家での過ごし方」溶連菌(=A群溶血性連鎖球菌)は細菌の一種で、主に4歳以上に発熱やのどの痛み、頭痛などの症状を認め、ときにおう吐や腹痛をともなうこともあります。扁桃腺がはれて赤くなり、首のリンパ節がはれたり、舌がイチゴのように赤くなるイチゴ舌や、体に発疹を認めることもあります。せきや鼻水などのいわゆるかぜのような症状は乏しいことも特徴です。主に咽頭炎や扁桃炎を起こしますが、とびひなどの皮膚感染症を起こすこともあります。診断溶連菌を疑う症状があり、のどを綿棒でこする迅速検査で陽性が出たら、溶連菌による咽頭炎と診断されます(時間はかかりますが、培養検査をするとより正確です)。このとき発熱などの症状はなくても、検査で陽性が出てしまう健康保菌者という場合があり(約15%)、解釈には注意が必要です(※1)。治療ペニシリン系といわれる抗菌薬が第一選択薬で10日間内服が必要です。溶連菌によく効くお薬ですので、内服して1~2日もすれば熱は落ち着くでしょう。その他の抗菌薬が使用される場合もありますが、ペニシリンアレルギーなどの限られたケースに限られます。家での過ごし方溶連菌は抗菌薬がよく効く感染症ですので、1~2日ほどで熱は下がるでしょう。学校の登校停止基準も「抗生剤治療開始後24時間をへて、全身状態がよければ登校可能」となっています(※2)。治療を開始して24時間経過していたら感染力はないので、学校にいったりお友だちと遊んだりしてもOKです。ただし10日間の内服をしっかりと続けていることが条件です。■溶連菌感染症「実は怖い合併症」治療のメリット4つこの溶連菌、実は無治療でも3~5日で自然に熱が下がります。自然によくなる病気になぜ抗菌薬が必要なのでしょうか? 主に、次の4つのメリットがあります。1. 発熱期間を短縮することができる。2. 感染拡大を防ぐことができる。3. 化のう性合併症を予防できる。4. リウマチ熱の予防ができる。発熱期間を短縮できることは大きなメリットですし、唾液などを介したきょうだいやお友だちへの感染拡大も防止できます。化のう性合併症とは、扁桃腺やリンパ節などにうみができるもので、ときに点滴や外科的治療が必要なことがあり予防は重要です。リウマチ熱とは、溶連菌に感染して2~4週間後に関節炎や心炎、発疹や舞踏病(体の一部が意図せず勝手に動く)などさまざまな症状を認める合併症です。とくに心炎では、後遺症として心臓の機能障害が残る場合があり、予防はとても重要です。日本ではまれですが、治療を十分に受けられない国ではリウマチ熱に苦しむ子どもが大勢います。発症から9日以内に抗菌薬を投与すれば予防可能とされ、溶連菌の治療の最も重要な目的です。そのほかの合併症として、発症から2~3週間後に起こる急性糸球体腎炎もあります。これは腎炎を起こして、たん白尿や血尿が出現し、尿が少なくなり、体がむくんで高血圧を起こしたりします。このような症状が出たら必ず受診が必要です。ただし、腎炎については、抗菌薬をしっかり飲んでいたとしても予防することはできないので、早く見つけるために2~3週間の期間は体のむくみや尿の状態などを注意して見ておくことが大切です。■抗菌薬が効かない! 別の病気が潜んでいるかも…抗菌薬を服用しても熱が下がらない場合は、どうすればいいのでしょうか?原因のひとつに、化のう性合併症が考えられます。うみをつくっている場合、飲み薬では十分治療できないので、必ず病院で相談してください。もしくは、別の病気にかかっている可能性もあります。溶連菌陽性の結果が、前述の「健康保菌者」を示しているだけで、実は発熱の原因がほかにあるのかもしれません。例えば、インフルエンザ+溶連菌の健康保菌者だった場合、抗菌薬を飲んでもメインのインフルエンザが改善しない限り熱は下がりません。また、溶連菌は川崎病に症状が似ているところがあります( 【医師監修】高熱が5日以上…「カゼではないかも?」子どもがかかる川崎病とは?<パパ小児科医の子ども健康事典 第14話> 参照)。発熱、リンパ節腫脹、発疹、イチゴ舌など共通する症状があるので、川崎病+溶連菌の健康保菌者という場合もありうるのです。この場合、溶連菌治療の抗菌薬内服を続けていても改善はせず、川崎病の適切な治療時期を逃してしまう危険性があります。溶連菌の診断で抗菌薬を内服しても改善しない場合は、見直す必要があるので必ず受診してください。発熱の原因が溶連菌と確定できれば、抗生剤がよく効くすっきりとした病気です。しかし、大事なのは、溶連菌と診断されているのに、抗生剤を飲んでも熱が下がらないときです。何か合併症はないか、実はほかの病気ではないのか? さまざまなことが考えられますので、再度受診して診察をうけてください。参考資料※1: 「小児感染症マニュアル2012」(東京医学社) ※2:学校保健安全法「登校停止基準」
2019年04月10日花粉症の人にとって、春の季節は外でのデートがとても辛いものです。ここでは、花粉症の彼が喜んでくれるモテ気遣いについて具体的に紹介していきます。なるべく室内でのデートを提案する花粉症の場合、大量の花粉を吸いこんでしまうことで鼻水やくしゃみが止まらなくなってしまいます。そのため、花粉があまり飛んでいない室内でのデートを提案すると喜ばれますよ。例えば、お互いの家、映画館やデパート、プラネタリウムなどでデートをするといいでしょう。室内ならば、彼も花粉に神経を使わずに思う存分にデートを楽しめます。気遣いができる彼女だと認識されて、二人の仲がより深まりやすくなりますよ。マスクをつけることを勧めるデートの際は、お洒落を優先させるために花粉症でもマスクをつけない方は多いものです。しかし、花粉症の人がマスクを我慢していると、いつ鼻水やくしゃみが出るかわからないのでデートが楽しめなくなります。そこで、彼女の方から「辛かったらマスクをつけていいよ」と一声かけてあげるといいです。すると、男性がマスクをつけやすくなります。もしもマスクを用意していないなら、薬局などに一緒に買いに行ってあげるといいでしょう。優しさがより相手に伝わることは間違いありません。鼻をかむことを勧めてあげよう花粉症の方は、デート中に鼻水が止まらなくなってしまうことも少なくありません。ただ彼女の前で鼻をかむのは恥ずかしいために我慢してしまう方は多いものです。鼻をかめないのはかなりのストレスなので、そんな時は「どんどん鼻かんだらいいよ」と冗談っぽく言ってあげるといいでしょう。このように鼻をかみやすい雰囲気を率先して作ることで、彼は女性の気遣いに感謝してくれます。ティッシュを用意してあげる花粉症の彼がいる場合、デートの時にあらかじめティッシュを用意しておく気遣いもおすすめです。近年では、鼻が赤くならないように柔らかいタイプのティッシュが販売されていますよね。なので、普通のティッシュではなく、柔らかいものをたくさん用意しておくと相手に気遣いが伝わりますよ。すぐに使えるようにポケットサイズのものを用意しておくといいでしょう。
2019年03月25日のどが痛み、ひどい場合はお茶を飲み込むことすらつらくなる溶連菌感染症(通称:溶連菌)。保育園や幼稚園などで「溶連菌がはやっている」という話やお便りをもらうこともあるかもしれません。症状や治療法、予防法などをくわしく解説します。■溶連菌感染症「4~6歳でかかる子がとくに多い!」溶連菌感染症は、A群溶結性連鎖球菌が原因となる感染症。のどの痛みや発熱が主な症状です。でも、名前を聞いたことはあっても、実際にわが子がかかったことがなければ、どんな感染症なのか、知らないママ・パパもいることでしょう。小さな赤ちゃんがかかることは少なく、年中・年長児や小学校低学年でかかる子が多いようです。実際に、 東京都感染症情報センター の患者報告数によると、2019年第10週(3月4日~3月10日)では5歳が99人ともっとも多く、続いて6歳が96人、4歳が88人となっています。一方で、大人でも免疫が落ちていると感染することがあるため、「子どもの感染症だから」と油断するのは危険といえます。一年中かかるおそれのある感染症ですが、冬から春にかけてと、5月~7月ごろに流行することが多いようです。■溶連菌感染症「例年より増加傾向」最新の患者報告数は?現在の流行状況をみてみましょう。 国立感染症研究所 によると、全国で指定された約3000カ所の医療機関(小児科定点)から受けた患者報告数は2019年第8週(2月18日~24日)で8457人、1医療機関あたりの平均報告数は2.67人でした。これは過去5年間の同時期と比べても多くなっています。都道府県別にみると、上位3県は石川県5.34人、鳥取県5.05人、岩手県4.95人でした。3月に入って流行が少しずつ落ち着いてくるころですが、今年は例年よりも報告数が多く、まだまだ油断できない状況といえそうです。■溶連菌感染症「どんな症状? 感染経路は?」 溶連菌の特徴といえばのどの痛みですが、ほかにはどんな症状があるのでしょうか? 感染期間や感染経路などもみていきます。【症状】のどの痛み(いん頭痛)と発熱が主な症状です。のどや、のどの入り口を取り囲む部分(へんとう・いん頭へんとう)が赤くはれることがあります。舌に赤いぶつぶつができる「いちご舌」になったり、全身に鮮やかな紅色の発疹が出たりする「猩紅熱(しょうこうねつ」を引き起こすことがあり、5~10歳に多くみられます。治療が不十分だと、リウマチ熱や腎炎などを併発したり、とびひ(伝染性膿痂疹)になることもあります。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は2~5日。抗菌薬を服用後、24時間以内に感染力はなくなります。【感染経路】せきやくしゃみのしぶきなどによる飛まつや、接触によって感染します。■溶連菌感染症「予防法、治療法は?」 溶連菌感染症の効果的な予防法はあるのでしょうか? また、「もしかして溶連菌かも?」と思った場合はどうすればいいのでしょうか?【予防方法】飛まつ感染や接触感染を予防するためには、手洗いやうがいなどの一般的な予防法が大切です。年齢に応じて、せきエチケットにも気を配りましょう。【診断法】迅速診断キットにより、10~15分程度で診断できます。【治療法】合併症を防ぐためにも、抗菌薬を決められた期間、きちんと服用することが大切です。薬を飲んですぐに熱が下がった、のどの痛みがなくなったからといって、自己判断で服用を途中でやめることは避けたほうがいいでしょう。困ったことがあれば医師や薬剤師に相談するようにしましょう。【登校(登園)基準】適切な抗菌薬による治療をはじめて24時間以内に感染力はなくなるため、それ以降は登校(登園)が可能です。3月現在もかかる可能があり、これから夏に向けて、さらに流行することが予測される溶連菌感染症。とくに年中や年長児、低学年の子どもはかかりやすいため、日頃から家庭でも手洗い・うがいを徹底して、気をつけておきたいですね。参考サイト: ・国立感染症研究所 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・東京都感染症情報センター「感染症発生動向調査」
2019年03月24日鼻がグズグズ、涙が止まらない人をよく見かけるようになりました。花粉症。DJ KAORI風に言うとケフン症。キツい薬を飲んでむくみや眠気の副作用に苦しんだり、粘膜をレーザーで焼いてみたり。涙ぐましい努力を毎年続けている方、アーユルヴェーダのセルフケアで体質改善してみませんか?なぜ花粉症が起きるのかまずはそこから考えてみましょう。アーユルヴェーダの視点から見ると、春はカパ(水のエネルギー)の季節。前回のドーシャでお勉強した、カパの特徴を振り返ってみましょう。カパの特徴は温和で色白で落ち着きのある性格。冷え性傾向があり肌や髪はしっとりと艶やか。まるで美しい湖のよう。でも一転、そのカパが強まってしまうと……よどんで濁った水たまりを思い浮かべてみてください。ドロドロと粘着性を持ち、流れるのを嫌い、動けずにその場に留まっている。鼻水ズルズル、憂鬱な気分、むくんで冷えて活動的になんてなれやしない。まさにこれらは春に起きがちな日常の不調ではないですか?そんな濁ったヘドロ状態のみなさんへ捧ぐ、アーユルヴェーダ的解決法とは刺激!刺激!!ひたすら刺激!!!よどんでしまわぬよう、留まってしまわぬよう、カラダとこころ、両方に刺激を与えて活性化。溜め込まないのがカギなのです。では具体的に、6つの方向からお伝えしますね。1. オイルで撃退!花粉症ぜひ試してほしいのがこの「アヌタイラ」。アヌ=細かいタイラ=油数えきれない薬草をオイルで煮出した点鼻オイルです。細く、奥まで入り込む効果があるためにアヌタイラと呼ばれているそう。カラダが温まった状態がベストなので、お風呂で使ってみましょう。片鼻に3滴ずつ入れてみると、ツーンと脳にしみる感覚、そして喉の奥底がイガイガ……それをカー!とタンを吐き出すように出していきます。大した量は出ないですが、お風呂でどんどん流してください。これをしている間は結構辛いけど、翌日はスッカ〜〜〜〜!!この世の匂い独り占め気分を味わえます。鼻炎、花粉症だけでなく偏頭痛を持っている人にもおすすめ。私は祐天寺にあるアーユルヴェーダ部門がある最古の病院、ハタイクリニックで購入しましたが色々なサイトでも売ってますよ。2. スパイスで撃退!花粉症これ。トリカトゥというミックススパイスです。トリ=3つカトゥ=辛い文字通り、3つの辛いスパイスが同量に入っています。ブラックペッパー、ジンジャーパウダー、そしてピッパリー。ピッパリーはヒハツ、ヒバーチ、長胡椒とも呼ばれ、日本では沖縄で採れるスパイス。ピリピリと刺激があり、チリとは違う辛みがあって、私は大好きな味。これをお茶にしたり、蜂蜜と混ぜて舐めたり、料理に使ったり。そうそう、私がプロデュースしている“整えごはん”でも取り扱っています。「体質別便秘解消スープ」の号で、ヴァータ体質向けのキットに入っていますよ。カラダを温め、消化力を上げ、脂肪を押し流してくれる働きもあります。風邪のひきはじめにもおすすめ。ピッタ体質の方や妊婦さんは控えめに摂りましょう。3. 春の野菜で撃退!花粉症蕾菜をお出汁と岩塩だけで、さっと煮浸しにしてみました。春に旬を迎える野菜はなんでしょう。セリ、ウド、ふきのとう、キャベツ、セロリ……どれもほろ苦い味を持っていますよね。このほろ苦さと新芽のパワーが、最高のデトックス効果をもたらせてくれるのです。そもそもカパのトラブルは、冬に旬を迎えた脂をたっぷりと蓄えた食べ物を取りすぎて起こるもの。それを春の旬がしっかりと流してくれるのです。自然のサイクルは本当にすごい。いつだって私たち人間が必要なものを、最高な方法で差し出してくれています。季節のものをどんどん摂りましょう!4. 香りで撃退!花粉症アロマオイルで花粉症のぼーっとした頭をスッキリさせましょう。ユーカリやティーツリー、ペパーミントにラベンダー。痒みの原因である炎症を抑えて免疫力を上げる香りを選びましょう。無色透明の太白ごま油に混ぜて、頭と耳、ひざ下から足裏にかけての3点をオイルマッサージするのもおすすめです。5. ガルシャナで撃退!花粉症そして肌に優しく刺激を与える、ガルシャナもぜひはじめてみてください。ガルシャナとはサンスクリットで「摩擦」を意味し、日本の乾布摩擦のルーツでもあります。ただおすすめしたいのは、木綿でゴシゴシとこするのではなく、この絹の手袋。手袋をはめて、優しくリズミカルにカラダをドライマッサージしていきます。すると肌の表面がしっとり、光を帯びてくるのがわかります。体内からのデトックス効果もあり、カラダはもちろん、気分もスッキリ!重い気分が吹き飛び、アクティブになれますよ。6. 鼻うがいで撃退!花粉症鼻うがい、やってみたけど痛くて断念したよ……という方多いのではないでしょうか。そんな時はこのアーユルヴェーダの”ネティポット”を使ってみてください。そして痛くないコツは●頭を傾けすぎない●鼻で吸わない(片方から片方へ、水を流すだけ)●水温は37度くらい、人肌に●真水は痛い!岩塩をひとつまみを試してみたらほら!笑顔で鼻うがい。(怖い)ネティポットで検索すれば、amazonなどですぐに手に入りますよ。どれもお家で試せることばかり。でもどれかひとつだけでは、もしかしたら治らないかもしれません。地道に、上記のことを試してみてください。(あと乳製品、チョコレートはやめてみましょう。そして朝6時以前の起床がおすすめです!)薬の即効性はありませんが、アーユルヴェーダは「根治」を目指します。カラダは思っている以上に単純で正直。気づけば花粉が怖くなくなっていた、という方はたくさんいます。今日から試せることからはじめてみましょう!PROFILEARYURVIST ライフスタイルアドバイザー三野村なつめコピーライターとして数々のCM企画・制作に携わる一方でアーユルヴェーダと出会う。その奥深さと実践するとどんどん体調が良くなるところ(ここが大事)にハマり、南インドやスリランカを数度訪れた後アーユルヴェーダ・ライフスタイルアドバイザーの資格を取得。コスメブランド「AYURIVST」やレシピとスパイスがセットになった「整えごはん」を立ち上げる。
2019年03月20日「RSウイルス感染症」を知っていますか?名前を聞いたことはあっても、どんな感染症なのかわからないというママ・パパもいるでしょう。実は、2歳までにほとんどの子がかかる、身近な感染症です。症状はかぜと似ていますが、乳幼児は重症化する可能性もあり侮れません。症状や感染経路、予防法などくわしく見ていきます。■2歳までにほぼ全員が感染している!「RSウイルス感染症」は、いわゆる「かぜ」と似た症状が現れる、呼吸器感染症です。主に乳幼児がかかります。1歳までに50%以上の子が、2歳までにほぼ100%の子が感染するとされています。「かぜだと思っていたら、RSウイルス感染症だった!」ということもあるようです。一度かかっても免疫が十分にできないため、再び感染することもあります。 1歳未満の赤ちゃんがかかると、急性細気管支炎、肺炎などの重い呼吸器症状を引き起こすことがあるため注意が必要です。 国立感染症研究所 によると、乳幼児の肺炎の約50%、細気管支炎の50~90%がRSウイルス感染によるものとされています。これまでの流行時期をみると、2015年までは報告数が秋から増え始めて、年末にピークを迎えていましたが、2016年以降は報告数の増加が早まり、秋にピークを迎えています。2017年と2018年は、夏季の報告数も増えました。ここ数年は、流行の開始、ピークともに前倒しになっており、冬に流行する季節性インフルエンザよりも前に流行しているといえます。2017年を例にあげると、全体の患者数の88%が2歳以下でした。これ以前は0歳、1歳、2歳の順に報告数が多くなっていましたが、2017年では1歳、0歳、2歳の順に多くなっていました。いずれにせよ、赤ちゃんの時期に気をつけたい感染症の一つといえそうです。■RSウイルス感染症「症状、感染経路、潜伏・感染期間は?」 かぜと似ているRSウイルス感染症は、どういう症状があるのでしょうか?【症状】発熱、鼻水、激しいせき、ゼーゼーする苦しそうな呼吸などの症状が現れることがあります。年長児や大人がかかると、軽いかぜの症状ですむ場合がほとんどです。しかし、一番かかりやすい乳幼児、中でも低月齢の子が感染すると、急性細気管支炎や肺炎となり、呼吸困難から人工呼吸管理や入院が必要になることもあります。呼吸器や心臓に慢性の病気を持つ子どもは重症化しやすいため、とくに注意を要します。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は、主に4~6日です。感染期間は3~8日ですが、乳幼児では3~4週間続くことがあります。【感染経路】接触感染や、せき・くしゃみのしぶきなどによる飛まつ感染でもうつります。子ども同士での触れ合いなどでもうつるため、家族やきょうだい間でおもちゃやタオルの共用を避け、子どもの年齢に合わせて、手洗いやせきエチケットを心がけましょう。■RSウイルス感染症「予防法、治療法は?」 効果的な予防法はあるのでしょうか? また、「RSウイルス感染症かも?」と思った場合はどうすればいいのでしょうか?【予防方法】接触感染が多いので、日頃から手洗いを心がけましょう。重症化しやすい早産児、呼吸器や心臓に慢性の病気を持つ乳児、生後24カ月以下の免疫不全をともなう乳幼児やダウン症候群の乳幼児が対象になりますが、流行期に月1回、抗体を筋肉注射することで、発症の予防や軽症化が期待できます。また、RSウイルス感染症ワクチンの開発も進んでいるようです。【治療法】特効薬はないため、症状を抑える対症療法が行われます。赤ちゃんは重症化しやすいため、一度はかぜと診断されても経過を注意して見守り、せきがひどくて治らない場合などは再度受診したほうがいいようです。【登校(登園)基準】せきなどが落ち着いた後、全身状態がよければ登校(登園)可能です。手洗いは引き続き行いましょう。2歳までにほとんどの子がかかる、RSウイルス感染症。とくに月齢の低い赤ちゃんがせきこんでいたり、ゼーゼーしたりしていると心配になりますね。重症化を防ぐために、おかしいと思ったら早めに受診しましょう。参考サイト: ・国立感染症研究所「RSウイルス2014年1月~2018年9月」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・東京都感染症情報センター「RSウイルス」
2019年03月16日暖かくなるにつれ、花粉が飛散し始めて、不調を感じている方もいらっしゃると思います。花粉症が増えた原因の一つとして生活習慣や環境の変化と共に動物性タンパク質や脂肪過多の食事(欧米化)と食品添加物の摂りすぎがあるとされています。今の食事にプラスαして花粉症の不快感を減らしていきましょう。腸の働きを良くして免疫力を高める腸は全身の約60%もの免疫システムを担っているので、腸の環境を整えて免疫システムを強化しましょう。腸内環境をよくするには、食物繊維と乳酸菌を摂取する事が大切です。花粉でお肌にダメージを感じている方もいるかと思います。花粉が肌に付かない様にして花粉症症状をやわらげましょう。● 食物繊維を多く含む食材ヨーグルト、乳製品、納豆、味噌、醤油、漬物● 乳酸菌を多く含む食材ごぼう、イモ類(特にさつま芋)、豆類ビタミンB6で免疫強化のサポートビタミンB6は、免疫を正常化させるタンパク質の合成を助けます。肉、魚介、卵、大豆類、乳製品の他穀類にも含まれるタンパク質と組み合わせて摂取すると効率が良くなります。● ビタミンB6を多く含む食材玄米、胚芽米、はちみつ、豆類、クルミ*熱処理されていない生はちみつを花粉症症状が出始める2ヶ月前から食べると、花粉症の症状が緩和されると言われています。生で舐めても良いですし、ヨーグルトにかけて食べるのも良いでしょう。1歳未満の子への使用は避けましょう。不飽和脂肪酸のバランスをとって花粉症症状を軽減現代の食生活は、リノール酸(オメガ6系)が過多の傾向があります。リノール酸は、紅花油や大豆油、コーン油に含まれており、摂り過ぎるとアレルギー症状を招きやすくなります。不足しがちなオメガ3系は、血液の浄化作用があるので、花粉症やアトピー性皮膚炎や喘息、婦人科系の疾患にも有効なので、意識的に取り入れましょう。● オメガ3系を多く含む食材青魚、亜麻仁油、エゴマ油、クルミ、チアシードオメガ3系は酸化しやすいので、油は日の当たらない所で保管し、早めに使い切り、非加熱で使用しましょう。ストレスへの抵抗力や免疫力を高めるビタミンCビタミンCは、ストレスやウイルスへの抵抗力を高めて、風邪からガンまで様々な病気を予防します。粘膜の炎症や鼻づまりを解消し、花粉症症状を軽減させます。● ビタミンCを多く含む食材果物、緑黄食野菜、イモ類*酸化しやすく、水や熱に溶けやすいので新鮮なものを手早く調理しましょう。ハーブティー で花粉症の不快感を緩和● エルダーフラワー マスカットの様な甘い風味で坑アレルギー作用があり、カタル症状を抑える為、欧米ではインフルエンザの特効薬と言われ、風邪のひき始めや花粉症にも効くとハーブと言われています。 ● アイブライト 古くからあらゆる目のトラブルに効果があるとされているハーブです。パソコンなどによる疲れ目を防ぎ、目の充血を改善する他、鼻や喉の粘膜に働きかけるので、花粉症の症状を落ち着かせる為にもおすすめです。飲むだけでなく、ティーを薄めて目を洗うと、疲れ目や目のトラブルに良いでしょう。 ● ネトル ドイツでは現在でも「春季療法」と言って、春先のアレルギー予防にネトルなどのハーブを積極的に摂る療法が続けられています。 フラボノイドやクロロフィル、ビタミンやミネラルを豊富に含む緑茶の様な風味のハーブです。ヒスタミンを含む為、ぜんそくなどアレルギー症状や花粉症症状の緩和にも役立ちます。飲み続ける事でアレルギー体質の改善に働きかけるハーブですが、妊娠中や小児には、使用量の注意が必要です。● ハーブティーの飲み方乾燥ハーブを単体か複数ブレンドし、小さじ1~2杯をポットかカップに入れ、3~5分置き飲みます。1日3回ぐらい飲むと良いでしょう。湯気をたっぷり吸い込む様にして飲むとさらに効果的です。 監修・文章/宮本そのみ(管理栄養士)
2019年03月09日昨年の11月頃から首都圏や東北地方を中心に流行している伝染性紅斑、いわゆる「りんご病」。初期症状はかぜに似ており、発疹が出る頃には感染力がほぼなくなっていることを知っていましたか? そのため、もしかしたらわが子も知らないうちに感染しているかも!?そこで今回は、りんご病の症状や感染経路、登園(登校)基準などをくわしく見ていきましょう。■患者報告数は東京都が最多! 宮城県や新潟県で警報レベル超えりんご病は2015年以来の流行と話題になっているので、病名を耳にしたり、周りでかかった子の話を聞いたというママやパパも多いことでしょう。国立感染症研究所によると、2019年2月4日~10日の患者報告数(全国約3,000の小児科定点医療機関)は1,813人で、定点あたりの患者数は0.57人でした。都道府県別の定点あたりの患者数を見ると、宮城県で2.44人、新潟県で2.09人、山形県で1.73人と多くなっています。東京都は定点あたりでは0.87人ですが、患者報告数は223人と全国で最も多くなっています。東京都の速報値(2月11日~17日)では患者報告数が177人に下がり、定点あたりも0.68人と流行はおさまりつつあるようですが、地域別に見ていくと、千代田区では1.33人、世田谷区では1.19人と依然として高い数字が続いています。自分が住んでいる地域ではやっていないか、確認したほうがいいでしょう。東京都を例に年齢別に見ると、5歳が36人と最も多く、4歳が28人、3歳が24人、6歳が21人と続きます。りんご病は、幼児期や学童期にかかることが多いといえます。■りんご病「どんな症状? どうやってうつるの?」顔やほほに出現する紅斑が特徴で、その状態から「りんご病」と呼ばれる「伝染性紅斑」。ヒトパルボウイルスB19が病原体で、冬の終わりから春にかけて流行することが多いようですが、年間を通してかかる感染症です。幼児や小学生がかかることが多く、約5年周期で流行。前回は2015年で、全国的に流行しました。【症状】微熱やかぜのような症状が続いた後、顔に紅班が現れるのが特徴です。発疹は両ほほなどにレース状、網目状の紅班が現れ、一度消えても再び現れることがあります。合併症として、溶血性貧血の患者や免疫の低下している人などが重症の貧血を起こすことがあります。また、妊婦が感染すると、胎児が胎児水腫という全身にむくみをきたす場合や、最悪、流産や死産にいたる場合があります。28週未満の妊婦はとくに注意が必要です。大人もかかることがあり、半数以上は症状がはっきり現れないため、感染していることに気づいていない場合も多くあります。一度かかると免疫が得られるので、再びかかることはないとされています。【潜伏期間と感染期間】通常4~14日ですが、21日程度になる場合もあります。感染力があるのは、かぜのような症状が出てから、発疹が出現するまでです。発疹期にはほとんど感染力はありません。【感染経路】主にせきやくしゃみなどのしぶきによる飛まつ感染、母子感染(胎内感染)によって感染します。【予防法】ワクチンはなく、今のところ有効な予防法はありません。マスクや手洗いでウイルスを防ぎ、流行している場所には近づかないなどを心がけましょう。■りんご病「かかったらどうすれば? 登園(登校)基準は?」もし、わが子や自分がりんご病にかかってしまったらどうすればいいのでしょうか?有効なワクチン、治療薬はないため、対症療法がおこなわれます。発疹により皮膚がかゆくなりますが、通常は薬を使用することはないようです。ただし、かゆみが強い場合は、かゆみ止めを処方されるケースもあります。また、成人の場合、関節痛・頭痛が強く出ることもあり、鎮痛剤が処方される場合もあります。【登校(登園)基準】発疹が出る時期には感染力がほとんどなくなっているため、発疹のみであれば、登園や登校することは可能とされています。昨年秋から流行が続いている、りんご病。かぜに似た症状が続いていると思ったら、ほほが赤くはれて、実はりんご病だった! ということは少なくないようです。おかしいと思ったら、早めに小児科を受診しましょう。保育園や幼稚園ではやる場合が多いので、妊婦は送迎時などにもしっかり気をつけておきたいですね。参考サイト: ・国立感染症研究所 ・東京都感染症情報センター「東京都感染症週報」 ・東京都福祉保健局「東京都こども医療ガイド りんご病(伝染性紅班)-解説-」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」
2019年03月03日毎日厳しい寒さが続くと、インフルエンザと同じくらい心配になるのがノロウイルスやロタウイルスなどの感染性胃腸炎。特に、保育園に子どもを通わせているママ・パパは、お迎え時に「本日、感染性胃腸炎でお休みしたお子さんが2名いました」などのお知らせを見て、「うちの子にも感染したら、仕事どうしよう」とヒヤヒヤした経験はありませんか?感染性胃腸炎の現在の流行状況や症状、実際にかかってしまったときの対処法、登園基準などをくわしく見ていきましょう。■感染性胃腸炎2019「局所的な流行に注意!」国立感染症研究所によると、12月に引き続き、1月に入っても、今シーズンのノロを含む感染性胃腸炎の全国推定患者数は、過去4シーズンと比べても低い傾向にあるようです。だからといって、「今年はそんなに流行っていなそうでよかった…」とホッとするのは早計。都道府県別の推定患者数がそこまで多くなくても、局所的に流行しているケースがあります。例えば、東京都の場合、2019年1月7日~13日の定点当たり患者数は9.12人で過去5年の平均よりやや上回っており、台東区では22.75人と突出して多くなっています。一方で、千代田区では2.0人とかなり少なくなっています。同じ都道府県内でも患者数にかなりばらつきがあるため、自分の住んでいる都道府県だけでなく、地域で流行っているかどうかにも注目してみるのが良さそうです。■ノロウイルス・ロタウイルス「症状や潜伏・感染期間、感染経路は?」 ノロウイルスとロタウイルスではどのような違いがあるのでしょうか? 流行時期や症状、見極め方について解説します。<ノロウイルス>流行のピークは12月~1月ごろが多い。子どもも大人も関係なくかかり、再感染することも。【症状】主な症状は、おう吐と下痢。急に激しいおう吐に見舞われることが多いようです。1日から3日で治るケースが多いですが、脱水症状を招くことがあるので注意が必要です。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は、12時間から48時間と短いのが特徴です。急性期にもっとも感染力が高まりますが、治った後も便の中にウイルスが3週間以上排出されることがあります。【感染経路】経口感染、接触感染、飛まつ感染によって広まります。二枚貝、氷、サラダ、パンなどの食品を介して感染することもあります。便の中に大量のウイルスが排出されています。また、吐しゃ物の感染力も強いのが特徴です。保育園などでの集団生活により、流行することが多くあります。<ロタウイルス>流行のピークは、ノロウイルスやインフルエンザの流行が落ち着く3月~4月にかけてが多い。乳幼児がかかりやすい。【症状】主な症状はノロウイルス同様に嘔吐と下痢です。下痢便が白くなるケースが多いのが特徴です。2日から7日で治りますが、脱水やまれにけいれんや脳症などの合併症を引き起こすことがあります。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は、1日から3日とノロウイルスよりはやや長いのが特徴です。急性期にもっとも感染力が強く、治った後も便の中にウイルスが3週間以上排出されることがあります。【感染経路】経口感染、接触感染、飛まつ感染。【検査方法】厚生労働省によると、ノロウイルス・ロタウイルスともに便の中のウイルスを検出できる検査キットを用いて、一般病院などで調べることができます。3歳未満、65歳以上には健康保険が適用されます。結果が早く出るのは良い点ですが、感染していても陽性とならない場合があります。調べたい場合は、かかりつけの小児科医などに相談してみましょう。検査をしていなくても、流行状況から臨床診断する場合もあるようです。ノロウイルス・ロタウイルス「予防方法は?」ノロウイルスやロタウイルスを防ぐためには、どうすればいいのでしょうか?【予防方法】ノロウイルス・ロタウイルスともに、手洗いやうがいなど一般的な予防法を行うことが大切です。アルコール消毒はノロウイルスには効かず、ロタウイルスにも効きにくいため、きちんと流水で石けんを使って手洗いをするようにしましょう。<ロタウイルス>ロタウイルスは、予防接種により防ぐことができます。2011年から経口ワクチンの接種(任意)が始まりました。 2回接種と3回接種の2種類のワクチンがあります。2回接種の場合、1回目の接種の推奨期間は生後2~4カ月。2回目の接種は生後24週までにすませます。3回接種の場合、1回目の接種は生後2~5カ月の間に、3回目の接種は生後32週までにすませます。生ワクチンのため、接種の間隔は27日以上あけます。ノロウイルス・ロタウイルス「かかってしまったらどうする?」手洗いやうがいなどに気をつけていても、子どもが感染性胃腸炎にかかってしまった場合、どうすればいいのでしょうか?【対処法】ノロウイルスやロタウイルスに効く抗ウイルス剤はないようです。病院を受診すると、症状に合わせた治療が行われるのが一般的です。ウイルスを体内から排出することで症状が改善するので、下痢を止める薬を使うのは避けたほうがいいでしょう。子どもが下痢やおう吐をしたときはどうすればいいのでしょうか? 下痢便やおう吐物には大量のウイルスが含まれていることがあります。下痢便のついたおむつやおう吐物で汚れた床をふき取ったペーパータオルなどは、ビニール袋に密閉して廃棄しましょう。その際、廃棄物がひたる量の次亜塩酸ナトリウム(家庭用漂白剤を薄めたものなど)につけるとなお良いようです。ノロウイルスは乾燥すると、空気中に漂い、口に入って感染することがあります。床等に飛び散った吐しゃ物は乾燥しないうちに、処理しましょう。ふき取った後は、次亜塩酸ナトリウムでひたすように消毒をして、水拭きをします。おう吐物や下痢便のついた衣服は破棄するか、0.1%次亜塩酸ナトリウムで消毒をします。おむつ替えや吐物を処理する時は、できればビニール手袋をし、廃棄物と一緒に処分するのがいいでしょう。もし、直接さわってしまったら、しっかり手洗いをしましょう。【登校(登園)基準】ノロウイルス・ロタウイルスともに、おう吐や下痢症状が良くなり、全身状態が良ければ登校(登園)はできます。園によっては登園許可書が必要となるところもあるので、事前に確認しておくと安心です。症状がおさまってからも、引き続き手洗いをしっかり行いましょう。一度でも感染を経験したママ・パパなら、その恐ろしさを忘れられないのがノロウイルス・ロタウイルス。乳幼児がかかると、脱水症状を起こしやすく、本当に心配になりますよね。手洗いやうがいは予防の基本。もしかかってしまった場合も、適切な処置をして、家族内感染を広げないように気をつけたいですね。参考サイト: ・国立感染症研究所「ノロウイルス等検出状況」 ・東京都感染症情報センター「東京都感染症週報」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」
2019年01月29日RSウイルス感染症は、冬に流行する(ときにほかの季節でも流行)、せきや発熱をおこす呼吸器感染症です。とくに生後3カ月未満の乳児は呼吸困難感が強くなって、入院が必要になることも多いのです。RSウイルス感染症とは、どのようなものでしょうか? 症状や診断、治療・ホームケア、感染予防のポイントなどを解説していきます。RSウイルス感染症、その症状は?最初は、せきや鼻水などの症状が数日続いたのち、発熱したり胸がゼロゼロして呼吸があらくなります。発熱は数日~1週間近く続く場合や、微熱程度の場合などさまざまです。鼻水が多いことが特徴で、のどの奥に垂れ込んできてせきこみ、夜眠れなくなってきて、さらにひどくなると細気管支炎というものをひき起こしてきます。細気管支とは、気管が左右に分かれ、さらに細かく枝分かれした部分。そこが炎症を起こすのが、細気管支炎です。細気管支がむくんだり、分泌物がたまったりしますと空気の通りが悪くなってしまい、笛のようにヒューヒューと音がなる(ぜん鳴)ようになります。空気の通りが悪いと呼吸困難感がでてきて、肩で息をしたり胸やおなかがペコペコ(=陥没呼吸。下のイラスト参照)するような症状が出てきたら酸素投与をしなければなりませんから救急受診してください。この陥没呼吸はとても重要な呼吸困難のサインで、鼻がひくひくしたり、首のところがペコペコしたりする場合も見られます。数日間の軽い風邪症状から次第に呼吸困難感が強まり、数日間の症状のピークがへて、せきや鼻水は徐々に改善に向かいます、全経過で1~2週間以上はかかるものと思ってください。RSウイルス感染症「診断・治療・ホームケア」診断症状や経過を確認し、鼻の綿棒検査で調べます。この検査は、入院患者さんと、外来では1歳未満の赤ちゃんの場合、保険適用にて調べることができます。治療・ホームケアRSウイルス感染症には、残念ながら特効薬はありません。重症化に注意して症状を緩和する治療をしながら、改善するのを待ちます。鼻水や鼻づまりがひどい場合、赤ちゃんは哺乳しながらだと息がしんどくなるかもしれませんから、休みながらこまめに与えてください。脱水にもなりやすいので、水分補給はとても重要です。鼻やせきの症状に対して内服薬の効果は乏しい一方、鼻水吸引は効果的です。鼻水をとることで、のどへの垂れ込みを減らせば、せきを減らすことができますし、鼻づまりが改善すると哺乳もしやすくなります。ちなみに気管支喘息で用いるような気管支拡張薬(吸入、貼り薬、飲み薬)の効果はあまり期待できません。空気の通り道を狭くしている分泌物は気管支拡張薬ではなかなか引かないので、改善には時間がかかるものと思ってください。発熱は1週間くらい続くこともありますし、せきも長引いて数週間におよぶ場合があります。経過中に肺炎や中耳炎を合併してくる場合、抗菌薬を使う必要も出てきます。RSウイルスと診断をうけたら、こまめに受診して小児科医に状態を確認してもらってください。とくに生後3カ月未満の乳児は呼吸困難感やときに無呼吸発作が起こる場合があり、入院治療をするケースが多いです。かわいた空気は気道に刺激が加わり、せきも出やすくなります。加湿器などで適度な湿度をキープしてください。お風呂の中は加湿されていますから、ぐったりした様子などがなければ、入浴することはむしろ良い効果があるかもしれません(注:医師により判断は異なります)。RSウイルス感染症「予防、登園・登校基準」3~5日の潜伏期間があり、発症から7~10日くらいはウイルスを出しています。インフルエンザのように登園停止基準があるわけではありませんが、せきやくしゃみ、接触により感染するため、せきこみがひどいうちは登園・登校はさけたほうが無難です。RSウイルス感染症「よくあるQ&A」最後に、RSウイルス感染症について、よくある質問をまとめました。Q. 大人も感染する?A. 大人も感染します。ただし重症化することはなく通常のせきや鼻の症状です。先に大人が風邪症状を認め、のちに子どもがRSウイルス感染症になることがよくありますので、とくに小さい赤ちゃんがいるご家庭では注意してください。Q. 繰り返しかかるの?A. 年齢があがれば重症化のリスクは下がりますが、残念ながら繰り返しかかってしまいます。Q. 予防法はある?A. 今のところワクチンは開発中ですので、予防は一般的な手洗いや、感染している人との接触を避けることです。ワクチンとは異なりますが、早産児や先天性心疾患を持つお子さんなどリスクの高いお子さんは、重症化や入院を防ぐ目的で、 米MedImmue社のシナジスに代表されるパリビズマブという抗体薬を、あらかじめうつことができます。一部の方にこのお薬の適応があるので、流行期には医師から説明があるかと思います。RSウイルスは毎年多くの人が感染して1歳までにほぼ半数が、2歳までにほぼ100%の人が感染するもので、誰もが通る道です。熱やせきも長引きなかなかしんどい感染症ですが、呼吸困難やとくに小さい赤ちゃんの重症化には注意しながらなんとか乗り切ってくださいね。参考資料※ 「シナジス投与ガイド」(提供 アッヴィ合同会社/制作 リノ・メディカル株式会社)
2019年01月28日これから空気が乾燥して寒くなるこの時期、小さな子どもをもつ親が一番恐れているのはズバリ「感染症」ですよね!!実は私は小さい頃から病気に強くて滅多に病院へ行くことはなかったし、感染症で一家全員がダウンすることも記憶の限りではありませんでした。インフルエンザもノロウィルスも、いまだに未経験です。旦那も同じく丈夫な体の持ち主で、感染症に関してはあまり知識がありません。だからこそ怖い!!知らない分めっっちゃ怖い!!私達が病気に強いからってほぺこが感染症にかからないとは限らないし、私自身歳のせいかどんどん抵抗力がなくなって、最近では子どもからの病気は大抵うつされています…。汗ほぺこが感染症にかからないように今わが家で気をつけていることは…1.なるべく外で遊ぶ人が集まる場所…子ども同士で遊ぶ場所などは、どうしてもウィルスが蔓延しやすい気がするので、冬の時期はなるべく避けるようにしています。その代わり、公園などの外遊びが中心です。しかし、親は寒くて逆に風邪をひきそうです。ただでさえ冷え性には辛い季節なのに……冬なんか大嫌いだーっ!!泣それでも親から子どもへ感染するパターンは今までないので、まだ自分だけが犠牲になった方がマシかと。笑2.部屋を暖かくする私は昔から冷え性のくせに暖房をケチる癖がありました。だって冬の電気代ってすごく高いんだもん…。特に1人の時は限界ギリギリまでエアコンをつけずに厚着でしのいでました。しかし体が冷え、免疫力が低下していたタイミングで急性胃腸炎に感染し、慌ただしい年末に救急車で運ばれた事があります…。結局点滴や薬代でエアコンつけるより高くついたという…残念な過去を持つ私。汗今はほぺこもいるので暖房はしっかりとしています。そしてエアコンをつけると部屋が乾燥するので、加湿器代わりに洗濯物を部屋干ししています。加湿もできて服も乾いて一石二鳥!!どうにかして得した気分に浸りたいセコい主婦なのでした。笑3.手洗いの徹底結局一番の感染予防ってこれしかないんじゃないかって思います。外遊びからの帰りとトイレの後は、特に徹底して手洗いさせます。ほぺこにも小さい頃から手洗いの方法を事細かく指導したので、今では「こちらがもういいよ」って思うくらい念入りに洗ってくれます。笑ちなみに手洗いと同じくらい大切と言われているうがいについては、最近「先に口の中をよくゆすいでから、喉でガラガラする」といううがいの方法を知り、ほぺこにも口の中のすすぎから重点的に教えています。こんな感じでわが家なりの感染症予防を心がけています。幸いほぺこはまだ大きな感染症にかかることなく過ごしていますが、来年から毎日幼稚園へ通う予定。色々な病気をもらって帰ることでしょう。汗その時に家族総崩れにならないよう、まずは自分の免疫力をもっと上げる努力をしたいと思います!!
2019年01月04日だんだん寒くなってきました。そろそろお子さんがいるおうちでは、鼻がずるずるいいはじめたり、幼稚園、保育園などで「インフルエンザの子がでました」なんてお知らせが出ているところもあるのではないでしょうか。冬にはさまざまな感染症が流行ります。今回は、特に流行りやすく注意してほしい子ども(と大人)の感染症の話をしたいと思います。この記事の著者■相川晴(HAL)内科医。研修中にうつ病を発症し、数年間の療養生活を経て復帰。病気の間支えてくれた医師の男性と結婚。某地方都市で夫、4歳の娘と暮らす。自身の出産・育児の日々をもとに、医学的なエビデンスを交えて女性の健康・育児情報などをブログやTwitter、連載コラムで発信中 インフルエンザインフルエンザは大人も子どももかかりたくない冬の感染症の代表格ですね。インフルエンザウイルスに感染してから1~3日程度の潜伏期間があったのち、38度を超える発熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛や関節痛といった症状が突然現れるのが典型的なインフルエンザです。それから上気道炎の症状(咳や鼻水など)が出て、大体1週間程度で治ります。普通の風邪とわけて考えたいのは「重症化しやすい」ということ。特に幼い子どもや高齢者、妊婦さん、基礎疾患がある人は重症化しやすいことで知られています。二次感染を起こしたり、中耳炎や急性脳症といった合併症を引き起こすこともありますので、乳幼児をはじめとしたハイリスクの方々には特に「予防」に気をつけてほしい感染症ということになります。感染性胃腸炎(嘔吐下痢症/ウイルス性胃腸炎)いわゆる「嘔吐下痢」です。それまで元気にしていた子供が突然げろっと吐いて、びっくりした親御さんも多いのではないでしょうか。娘も1歳の時に、突然テレビ台の前で吐いて、てんやわんやになりました…。冬場に流行する感染性胃腸炎の原因としてはノロウイルスが有名ですが、他にも様々な病原体によって引き起こされます。ウイルスが原因の事が多いので「ウイルス性胃腸炎」ということもあります。年が明けて春にさしかかるとロタウイルスによる感染性胃腸炎が増えてきます。症状は病原体の種類によって差があります。ノロウイルスの場合、1~2日程度の潜伏期間があったのち、吐き気、嘔吐、下痢、発熱、腹痛などの症状が出現します。体力のある大人はあまり大ごとにならないのですが(いえ、もちろん発症すると数日はかなりきついですが)、乳幼児や高齢者、基礎疾患のある方は脱水に注意が必要です。特にロタウイルスは乳幼児に脅威。ひどい下痢から脱水を起こし、場合によっては死にいたることもあります。特に3ヶ月未満の赤ちゃん、吐いたものの色が赤・緑・黒色、激しい腹痛、右下腹部痛(とくにみぞおちから移動したものは注意)、便の色が赤・黒色……といった場合には、単純な嘔吐下痢ではない可能性があり、受診が必要です。脱水がひどい場合も点滴の治療が必要になりますので受診をしてください。RSウイルス感染症もう一つ、お子さんをお持ちの方に気をつけてほしいのがRSウイルス感染症です。感染して4~6日程度の潜伏期間ののち、鼻水や発熱、咳が出てきます。大人や少し大きくなった子は、大体このちょっとした風邪で回復するのですが、乳幼児は注意が必要です。大体7割程度が1歳までに一度は感染しますが、初めて感染した際、1/3は肺炎や細気管支炎といった気道の奥の方(下気道)まで感染が広がり、ひどい咳や喘鳴、呼吸困難を起こし入院が必要になることもあります。中耳炎を合併する事も多いです。近年、RSウイルスは少し流行のピークが前倒しになる傾向があり、今年(2018年)も12月現在、もうすでに流行のピークは過ぎています。しかしまだ報告はありますので、小さいお子さんをお持ちの方は引き続きご注意ください。基本的な予防法これらの感染症は、「飛沫感染」「接触感染」で感染します。ですので、基本的な予防法としては●手洗い、マスク●人混みを避ける●風邪の症状がある人にはできるだけ近づかないといったことになります。「接触感染」に関していうと、特にトイレは要注意。前に使った人が感染性胃腸炎にかかっていた場合、あちこちにウイルスが付着している可能性があります。トイレの後の手洗いは念入りに。食品を扱う前にも必ず手洗いをしましょう!ただ、小さいお子さんにはマスクの付け外しは難しいですし、可能な範囲で手洗いをしてあげる&教えてあげる事が重要かなと思います。また、家族から感染する事も多いので、ご自身やご家族がかからないように予防を頑張るというのも大切な事です。栄養があるものを食べる、睡眠をとる…などをこの時期は普段以上に心がけるのがいいと思います。大人にとっては軽い風邪の症状でも、実は上記の感染症である事があります。特に乳幼児のいるご家庭では、風邪っぽい時にはマスク&手洗いをしっかりし、可能な限りお子さんのお世話を他のご家族などに任せるようにして(実際にはそれが難しいのですが……)、家庭内でお子さんにうつさないようご注意ください。幸いにしてインフルエンザにはワクチンがあります!もうすでにインフルエンザの患者さんがどんどん出ていますが、ワクチン、まだ遅くありませんよ! 流行の本番はこれからです。ワクチンは発症自体を予防する効果もありますが、重症化を防ぐ効果もあります。我が家も娘が1歳の時にインフルエンザをもらってしまったのですが、ワクチンをうっていたからか、発熱もひどくならず、数日で元気になりました。ワクチン大事です。生後6ヶ月から接種可能です。我が家も家族全員、毎年しっかり接種しています。妊婦さんもインフルエンザワクチン、接種できます。ワクチンを接種することで生まれてくる赤ちゃんにも、胎盤を通してインフルエンザの抗体をプレゼントしてあげることができます。妊婦さんは重症化しやすいので、ぜひご検討ください。(赤ちゃんへの移行抗体の話は、手前味噌ですがこちらを参考に) 妊娠中のインフルエンザワクチン接種は生後6か月までの赤ちゃんにも効果があります。 生後2ヶ月のワクチンデビューにロタウイルスワクチンをまた、感染性胃腸炎を起こす原因の一つ、ロタウイルスについてもワクチンがあります。ロタウイルスは感染力が非常に強く、ワクチン以外の予防は困難です。重症化すると、ひどい脱水から死にいたることもあります。ロタウイルスのワクチン(口で飲む甘いシロップです)は生後2ヶ月から使う事ができます。まだ定期接種になっておらず、高価ですが、ぜひおすすめしたいワクチンの一つになります。助成のある自治体もありますのでご検討ください。大変駆け足になりましたが、冬に気をつけたい子ども(と大人)の感染症の話でした。流行するタイプの感染症は感染力が強く、また小さいお子さんは手洗いなども上手にできませんし、手でもなんでも口にいれますので、どうしてもどこかで病気をもらって来がちです。周囲でインフルエンザなどが大流行している時期は、人が多い空間を避けるというのも一つの予防法になります。どうか今年の冬、みなさんがいろいろな病気をもらわずに、そしてもらっても軽く済むことをお祈りしています。頑張りましょう!◆参考サイト インフルエンザとは 国立感染症研究所 Neuzil KM, Reed GW, Mitchel EF, Simonsen L, Griffin MR. Impact of influenza on acute cardiopulmonary hospitalizations in pregnant women. Am J Epidemiol 1998;148:1094–102. RSウイルス感染症とは 国立感染症研究所 感染症発生動向調査週報 (IDWR) 国立感染症研究所
2018年12月10日前回は、我が家の風邪対策について描きましたが、今回はいよいよ本題。実際に子どもたちが体験した“ある”感染症のエピソードについてご紹介します。■目が開かないと訴える娘…一体何が!?最近娘の目やにが多いなと思ってはいましたが、特に気にかけることなく過ごしているとある朝…大量の目やにが上下のまつげにからまっていたので、ぬるま湯で浸したタオルで目やにを優しくこすり取り、なんとか目が開くようになった娘。目やにがなくなればいつもと変わらぬ娘だったのですが、幼稚園に通園してもいいのかがわからず、ネットで検索してみました。眼科のサイトと症状を照らし合わせると、どうやら「結膜炎」のようなのですが、素人目では判断できず、その日は念のため休園し、眼科が開院すると同時に駆け込みました。先生に診てもらうと、娘の症状は「細菌性結膜炎」とのことでした。先生いわく、「結膜炎」には「ウイルス性結膜炎」「細菌性結膜炎」「アレルギー性結膜炎」といった種類に分かれ、感染力の高い「ウイルス性結膜炎」は登園不可ですが、それ以外は登園可能とのこと。ただ、園によって方針が異なるので、「一度園に確認してください」と告げられました。「細菌性結膜炎」の治療として、2種類の点眼薬を1日3回点眼。さらに、感染力は弱いものの感染する恐れがあるため、家族内でのタオルの共有や、過度な接触は避けるほうがよいと指導を受けました。そして、診察内容を園に報告し、その日は午後から通園しました。■やっぱり息子も…デジャブな光景姉弟の接触も最小限にし、これで治っていくかと思っていると…潜伏期間が2、3日あると先生がおっしゃっていたので、すでに息子にも感染していたようでした。いくら感染力が弱い細菌性結膜炎とはいえ、密に生活している家族内では感染してしまうんだなぁと思いました。また、抵抗力のない乳幼児は感染りやすいそうなので、ご注意くださいませ~!再度眼科を受診すると、息子も「細菌性結膜炎」とのことで、娘と同じ点眼薬を新たに2ついただき、目薬にはそれぞれの名前を書いてどちらのものかわかるようにしました。(点眼薬の共有は厳禁なため)そこから1週間ほど続く、目薬地獄が始まりました。■苦戦する子どもへの点眼…コツは!?大人になった私からすると、目薬は慣れたものですが、これまでほとんど目薬をさしたことのない子どもたちからすると、目に異物を入れる目薬はなかなかハードルの高いもののようでした。大人のように目を開いたまま点眼するのはどうしても怖くてできないということだったので、先輩ママさんがお医者さんに教わったというやり方「目を閉じた状態で目頭あたりに点眼し、その後、薄目をあけて目に入れる」を私もためしてみました。目薬の経験が2度目の娘はすぐ慣れたのですが、まったく初めての息子は毎回大暴れしていました。しみる目薬にもだえつつも、大きな目と口をあいて頑張る息子を見ているのはちょっとつらかったです。でも、数日続けると、いつの間にか目やにはすっかりなくなりました。1週間がすぎるころ、眼科に行くと、なんと治っているとの診断を受けました。抵抗力がまだまだ弱い子どもたちは日々いろんな病気にかかります。はじめての病気にはびくびくしてしまいますが、ひとつひとつ乗り越えていくと、なんだか親子ともに強くなったように感じます。1度なると勝手がわかる分、焦らなくなりますからね。これからもいろんな病気にかかるのでしょうが、一歩一歩クリアしていこうと思います。 ※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年12月07日こんにちは。山本みつ湖です。今回は、感染症をテーマに書かせていただきました。1月下旬のある朝…。長男が「なんだか熱がある」と自己申告してきました。体温計を見たら37度ちょっと。そんなに高い熱ではありません。本人も「そんなにしんどくないんよ」と言う。しかし、学校でインフルエンザが流行していたこともあり、すぐに小児科を受診しました。お医者さまの見立ては、「まだわからないけどインフルエンザではなさそう。検査をしますか、どうしますか?」でした。私としては是非とも検査をして欲しかったのですが、選択権があると知った長男は「しません!」と即答。翌日も病院は診療日だったため、もし熱が上がればまた受診すれば良いかと考え、この日は検査をしないまま帰宅しました。ところが…。翌朝、見事にものすごい高熱が出た長男! 朝一番に受診し、「インフルエンザA型」と診断されました。この時はまだ元気があった長男、「お母さん、近づくとうつるよ!」「あ~しまったな~。インフルエンザになっちゃったらしばらく学校行けないな~。ねっ母さん!」などやたらと饒舌になっていましたが、どんどんなくなってゆく元気…。そして夫は、家族からインフルエンザが出たと知ると「俺は絶対にインフルエンザにかかるわけにはいかない! 他の者にも絶対感染させないぞ」と外に飛び出していき、新しい加湿器とインフルエンザ感染予防に役立ちそうなありとあらゆるグッズを山ほど抱えて帰宅。素早くあちこちに設置しました。もしかしたらもう誰かにうつってしまっているかも…と思いながらも、感染予防のために、長男を一人の部屋に隔離。何が功を奏したのか、ただ単に運が良かったのか、誰にもうつることなく長男も無事回復。よかったよかったと喜んで日常に戻ったのもつかの間…2週間後にまた長男が発熱。受診したら今度はインフルエンザB型に罹っていました。家族で一人だけ、しかもA型とB型両方に罹ってしまった長男がとてもとても可哀想でしたが、また一人別の部屋に隔離したおかげか、他の家族にはやはりうつりませんでした。昨年の冬はボヤボヤしていて、気づいた時にはインフルエンザの予防接種はすでに売り切れ。家族は誰も予防接種を受けられませんでした。その反省を生かして今年こそはと思っていたのですが、9月下旬にはもう予約終了…。ものすごく早くなくなるなぁと毎年思っているのに、毎年忘れる私…。でも11月に病院を受診したら「予防接種再開」のお知らせを発見。無事(子どもの分だけですが)予約することができました。諦めてはダメですね。家族の誰かが発症した時には、もうすでに他の誰かに感染しているかもしれないインフルエンザ。罹ったのは長男だけで誰にもうつらなかったものの、予防が一番大事なんだなと痛感しました。基本的な予防である、うがい手洗いと部屋の湿度に気をつけ、元気に過ごしたいですね!
2018年12月01日