今回、ご紹介するのは、劇場アニメ『カメの甲羅はあばら骨』。一度見たら忘れられない、体感型動物図鑑『カメの甲羅はあばら骨』を映画化した作品です。カメ田カメ郎役の清水尋也さんとカエル川エル隆役の磯村勇斗さんに、お話をうかがいました。「必ず心に響くメッセージが詰まっています」左・磯村勇斗さん、右・清水尋也さん【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 124動物たちの体のしくみが、人間の体を変形させることでよくわかる、川崎悟司氏による動物図鑑『カメの甲羅はあばら骨』。カメ人間、ワニ人間、フラミンゴ人間など、インパクト抜群な動物人間のイラストで話題を集めた動物図鑑が、意外にも普通の高校を舞台に映画化されました。主人公のカメ田カメ郎は、冴えない学園生活を送るごく普通の高校2年生。本音はあばら骨の中に隠して過ごしています。ある日、親友のカエル川エル隆が人助けをしたニュースが瞬く間に拡散し、生徒会長を目指す学園のスーパースター、ライオン寺ライ王たち上位グループの目に留まることに。突然、彼らの仲間入りをしたカエル川に対し、嫉妬と劣等感に苛まれるカメ田。彼は生徒会選挙の当日、誰もが予想だにしなかったある行動を起こします。見た目のインパクトからは想像できない青春ストーリーに共感必至。誰もが経験する、あの頃の記憶を呼び覚ます、青春群像劇です。ーーカメ田とカエル川をそれぞれどのように演じたいと思いましたか?清水さん一見、陰気で本音を言えず、目立っている子たちを斜に構えて観ている子ですが、素直なところもあります。初めて脚本を読んだとき、彼の本心を感じられたからこそ、かわいらしく思いましたし、寄り添ってあげたいなという気持ちになりました。磯村さんカエル川は、芯があるようでないようなキャラクターですが、正義感が強くて優しい子だろうと思い、演じました。ーー本作のどのようなところに共感しましたか?清水さん納得できないことにどうしようもなく屈しなければならないような、理不尽なことは誰にでもあると思います。カメ田が次第にフラストレーションを積もらせていく姿を見て、他人ごとじゃないなと。同じ性質の問題は世の中に転がっているものなので、刮目(かつもく/注意して見るという意味)しなければいけないなと思いました。磯村さん似たようなスクールカーストを経験しているため、カメ田の気持ちもカエル川の気持ちも理解できました。特に、カメ田が感じる親友がそばにいる心強さと離れていく寂しさは、みんなが共感できると思います。ーー磯村さんは、「清水さんとセッションを楽しめたらいいな」という気持ちで出演を決めたそうですね。磯村さんにそう思わせる、清水さんの俳優としての魅力とは?磯村さん尋也くんが出演するなら、僕も乗っかりたいと思いました。役を選ぶセンスが面白いですし、彼のお芝居を観ると、一瞬パッと画面にうつっただけでも表情に生々しさがあって、ずっと心に残るんです。彼のお芝居が好きですし、人柄もフランクで優しいんです。清水さん嬉しいです、ありがたいです(笑)。僕のほうが断然後輩で、背中を追っているという立場です。僕は映画『東京リベンジャーズ』で、初めて磯村くんと共演させていただいて。個人的に磯村くんのお芝居にぐっときたんです。いろんなところで言っていることではありますが、僕が映画のなかで一番好きなのは、磯村くんが演じたアッくんなんです。磯村さんどうもありがとう。清水さんどこかのタイミングで、また共演させていただきたいなと思っていた矢先に、このチャンスをいただきました。とても嬉しくて、精一杯演じさせていただこうと思いました。こういうことを言うのは、恥ずかしいですけれど(笑)。磯村さんこういうのって照れるよね(笑)。ーー映画『東京リベンジャーズ』続編制作のニュースがSNSでバズっているなか、『カメの甲羅はあばら骨』でおふたりが共演するという情報が報じられていました。磯村さん2作が一緒に盛り上がっていったら良いですね。清水さん『カメの甲羅はあばら骨』も大バズりするポテンシャルを持っていると思います!ーー確かにそうですね。声の出演者の方々もすごく豪華で。清水さん、磯村さんという実力派のイケメン俳優さんから、人気アニメ『SPY×FAMILY』でロイドを演じている江口拓也さんもご出演されていて。清水さん江口さんは超売れっ子の声優さんですからね。実は僕と共通点があるんです。江口さんはアニメ版の『東京リベンジャーズ』で、半間(※)を演じていらっしゃるんですよ。※映画版『東京リベンジャーズ』で、清水さんは半間修二を演じている。磯村さんうわっ、そうだったんだ。半間がふたり!?超爆弾だね。ーー最後に、本作の見どころや本作を楽しみにしているファンの方々へメッセージをお願いいたします。清水さんポップでシュールな見た目のキャラクターたちですが、心に響くメッセージが詰まっています。面白いシーンはとことん面白く、惜しみなく気持ちを込めて演じました。原作の図鑑が好きだから、見た目に興味を持ったからなど、どんなきっかけでも良いので、気軽に劇場へ足を運んでいただけたら嬉しいです。軽い気持ちで楽しめるところが、この映画の強みだと思います。磯村さん個性豊かな動物人間たちがたくさん登場し、自分自身、そして他人に対しても、個性を受け入れることの大切さを学べる作品です。ぜひ楽しんでいただきたいです。インタビューのこぼれ話サウナ通で知られる磯村さん。インタビュー中、清水さんもサウナが好きと分かり、「サウナ行きましょう。おススメを教えてください」(清水さん)、「ぜひぜひ!混まないところへ行きましょう」(磯村さん)というお話で盛り上がっていました!Information映画『カメの甲羅はあばら骨』10月28日(金)より全国公開声の出演:清水尋也、磯村勇斗、江口拓也、上國料萌衣(アンジュルム)ほか。©2022カメの甲羅はあばら骨製作委員会©川崎悟司 / SBクリエイティブ衣装協力:清水さんシャツ ¥22,000(ラッドミュージシャン/ラッドミュージシャン原宿03-3470-6760)、パンツ ¥24,200(ジエダ/ジエダ03-6427-8464)、そのほかのアイテムは、スタイリスト私物磯村さんブルゾン¥48,400、シャツ¥36,300、パンツ¥35,200(以上、すべてセモー/ビューローウエヤマ03-6451-0705)、カットソー¥18,700(アタッチメント/サカスピーアール03-6447-2762)、ベルト¥15,400(ネオンサイン/ネオンサイン03-6447-0709)、シューズは、スタイリスト私物写真・北尾渉文・田嶋真理 スタイリスト・Shohei Kashima(W/清水さん)、笠井時夢(磯村さん)ヘアメイク・須賀元子(清水さん)、佐藤友勝(磯村さん)写真・北尾渉 文・田嶋真理 スタイリスト・Shohei Kashima(W/清水さん)、笠井時夢(磯村さん) ヘアメイク・須賀元子(清水さん)、佐藤友勝(磯村さん)
2022年10月27日誰も見たことのない青春アニメが誕生した。10月28日(金) 公開の映画『カメの甲羅はあばら骨』は、イケてるグループを夢見る、イケてない男子高生の学園ドラマ。ただし、他の青春劇とはまったく違うところがある。それは、登場人物がみんな動物人間であること――。動物たちの体のしくみが、人間の体を変形させることでよくわかる動物図鑑『カメの甲羅はあばら骨』の世界を、ショートアニメ『貝社員』のモリ・マサが映画化。主人公・カメ田カメ郎役に清水尋也、その親友・カエル川エル隆役に磯村勇斗という同世代屈指の実力派を迎え、シュールでぶっ飛んでいるのに、なぜか共感してしまう普遍的な青春ストーリーに仕上げている。この奇妙奇天烈な世界にあなたはついていけるか。最高に「骨のある」青春映画が、いよいよ幕を上げる…!「骨琴」って!?と大爆笑しました(笑)――インパクトのある作品ですが、オファーを受けたときの率直な感想をお聞かせください。清水僕はこういうのが好きなのでテンション上がりましたね。なんだこれ!?「骨琴」って!?と大爆笑しました(笑)。磯村本当だよ(笑)。清水しかもいざ完成したのを観たら、「骨琴」がめっちゃいい音鳴ってるの。磯村ね。綺麗な音色で。清水最初にお話を聞いたときは「え?!」の連続でしたけど、実際に脚本を読んだら面白くて。期待に応えたい気持ちと、好奇心で飛び込んだ部分もありますね。磯村僕もシュールだなって思いました。ひと癖あるところがキャッチーでやってみたいと思ったのと、何よりカメ田を尋也くんがやると聞いたので。尋也くんがやるんだったら乗っかろうと(笑)。清水ありがとうございます。磯村尋也くんじゃなかったらやっていなかったです。それくらい俳優・清水尋也がこれをやるんだという面白さを感じました。清水僕も磯村くんがカエル川をやるって聞いて歓喜でした。『東京リベンジャーズ』のときからいつかちゃんと一緒にお芝居がしたいという話をしていたので、まさかそれがこんなに早く形になるとは、と。――いつもとは違う、声のみでの表現となりました。どんなことを意識して演じましたか。清水カメ田はあばら骨の中に本音を隠しているキャラクター。作品の中でも心の声とリアルな声が混在しているので、そのギャップは出したいなと思っていました。磯村僕は監督から「お馬鹿そうな喋り方をしてほしい」と言われていました。舌ったらずで、滑舌がうまく回らないことがあるところを、カエル川の愛せるポイントにできたらいいなと意識していました。カエル川のイメージは、喋りながらオナラをしている感じ――『東京リベンジャーズ』で共演経験はあるものの、お芝居でがっつり絡むのはこれが初めて。改めてお互いについていいなと思ったのはどんなところですか。清水いやいや。磯村勇斗はずっといいじゃないですか(笑)。磯村いやいや。清水尋也はずっといいじゃないですか(笑)。清水先輩ですからね。磯村やめてくださいよ(照)。清水僕はもうむしろありがとうございますって感じでした。磯村本当楽しかったね。最初から息が合ってたんですよ。カエル川が「跳躍力に嫉妬して♪」と繰り返し歌うところがあって、最後に尋也くんが合わせてくれるんですけど、それが一発で合ったんです。清水あそこ、気持ち良かったですね。磯村気持ち良かったね。何回やっても絶対合ってたもんね。清水カエル川が歌っている間、カメ田もグチグチ言ってて。あそこはアドリブなんですけど、いいところでお互いタイミングがハマるんですよね。磯村たぶん尋也くんは「聞く」ことに長けている俳優さんなんだと思います。ちゃんと相手の芝居を受けた上で、自分の台詞をすっと言う力がある。清水急になんですか(照)。磯村じゃないと、合わせられないと思います。自分本位じゃないから、あの場面も成立したんだろうなと。清水それで言うと、磯村くんは「言う」ことに長けてる役者さん。聞かせる力があるんですよ。発信する力があるから、すっと台詞が届くんだろうと。磯村そうそう。そういうことだね(笑)。清水収録のとき、磯村くんが先にブースに入ってて。カエル川の声が聞こえてきたんですよ。それが普段の磯村くんと全然違う声で。「え?」と思って窓覗いたらやっぱり磯村くんがやってるから、すごい…と思った。磯村カエル川のイメージは、喋りながらオナラをしている感じ。喋りながらずっとオナラが出ているような緩さというか抜け感というか。そこのバランスは、最初つかむまでは難しかったですね。清水絶妙にその感じが出てましたよね。僕なら、熊になってレスリング日本一になりたい――お2人がこの世界の住人になったら、どの動物になりたいですか。磯村どっちに行くかだよね。のびのびと生活するなら鹿とかヤギがいいけれど、アグレッシブに行くなら熊がいいな。熊でレスリング日本一になりたい。爪でカッて(笑)。――対する清水さんはどうしましょう。清水え~。熊超えられるのある?磯村あるでしょ?清水象とか?磯村このお話に出てくる象人間はおっとりした象だからそんなに強くないかもしれない(笑)。サイとかいいんじゃない?清水(思いついて)あ。鳥とかどう?空飛びたいって、本当ちっちゃい頃からの夢なんで。磯村確かにそれはわかる。清水飛行機とかじゃなくて、自分の力で。磯村人間には絶対無理だからね。清水無理無理。だから鳥になって、自分の羽根で飛びたい。磯村でもさ、何の鳥にする?ワシはもう映画に出てるからね。清水(即答で)カラス。磯村カラス?清水『クローズ』が好きなんで。カッけえよなって。磯村カラスか。でもご飯、ゴミとかなんじゃない?清水いいっすよ。俺なんかそんなんで十分っす(笑)。僕は骨しかないです。肉がないんで(笑)――監督はどんな方でしたか。清水監督は、真面目な変態です。磯村わかるわ。そうかもしれないです。清水真面目も変態ももちろん両方褒め言葉です。作品に真摯に向き合っているんだけど、アフレコの途中にすっごいくだらない台詞を足してくるんですよ。磯村カバ助くんという子どもがいて。その子が野球が好きで、ホームランを打ったとき普通なら「カバ助くん、カッコいい」で終わるのに、監督は「もう1個ほしいんだよね。バット、カッコいいって言ってくれる?」っていきなり言ってきたんです(笑)。清水そうそう(笑)。磯村そこバット関係はないやんみたいなところにフォーカスを当てるんです。食堂でご飯を食べてるシーンでも、「ラーメンうめえ」でいいのに、「もう1個ほしいんだよね。机うめえって言ってくれる?」と言われて。意味がわかんないじゃないですか(笑)。そういうことを求めてくる監督です。清水僕たちの想像の範疇の斜め上からボールを投げてくるんですよね。純粋にすごいなって思いました。――「骨のある男」というのは男性にとって褒め言葉の一つ。お互いに対して骨があると感じるのはどんなところですか。磯村流されないところですね。自分は自分だというものを持っている。芯のある俳優さんだなと思います。清水ありがとうございます。ガリガリですけど(笑)。磯村細いからね。清水骨しかないです。肉がないんで(笑)。磯村じゃあ肉つけよっか(笑)。――ぜひ磯村さんから肉をつけるためのアドバイスをお願いします。磯村ご飯じゃない?清水それが結構食べるんですよ。磯村食べてるのか。じゃあ、プロテイン飲もうか。清水飲んでるんです。磯村そうか…。じゃあわからない(笑)。清水代謝が良すぎるんです。 食べたものが全部落ちる(笑)。磯村直通なんだね、食べてから出るまでが(笑)。清水芯がある、というのは磯村くんも同じ。今日取材でずっとご一緒してたんですけど、ないものにはないってちゃんと言うし、思ったことを何の装飾もせず、まっすぐ言葉を置いていく方なんだなと。そういう磯村くんから褒めてもらえると、僕も素直に受け止められる。磯村くんみたいに正直な人間でありたいなと思いました。卒業式は、どこからこのお金出てるんだろうって考えていました(笑)――本作のような高校時代の友人とのエモい思い出といえば何が浮かびますか。磯村僕は毎日がエモかったですね。清水いいっすね。磯村カッコいいよね、今の。清水俺も次使います(笑)。磯村俺も今後使っていこ(笑)。清水いや、もう1回使ってるから遅いでしょ?磯村ダメか(笑)。でもエモい思い出ってなんだろう。友達と毎日遊んでたんです、高校時代は。本当、いつもふざけてたんです。お弁当を食べる時間がすごく好きで、購買室の前にテーブルが3つぐらいあるんですよ。でも、そこを使えるのは3年生だけっていう暗黙のルールみたいなものがあって。それを高1のときに無視して、テーブルを使っていたら、3年生が「おい、テメエら」ってやってきて。清水うわ。エモいわ。磯村そこからしばらく3年生対1年生の日々が始まったんです。清水男らしいじゃないですか。エモいっす。磯村そういうことはありましたね。尋也くんは?清水僕は高2の途中で高校を辞めて、通信に転入したんですよ。その前に、みんなで花火しようって夏の公園に集まって。みんなは僕が辞めることは知らないんですけど、自分はもう辞めるって決めてたから、みんなと花火するのもこれが最後かなって思うと、ひとりで勝手にエモくなっちゃって。磯村それはエモいわ。清水そのときはまだ辞めたあとのことなんて全然想像つかなかったから、高校が変わったら会えなくなるのかなとか考えて寂しくなってたんですけど。意外とそのあとも普通にみんなと仲良くしたままで。あのときのエモい気持ちはなんだったんだっていう(笑)。磯村高校を辞める日とかどうだったの?清水最後の日、ロッカーを開けたら友達から手紙が入ってて。僕、本当に仲の良い子にしか言ってなかったんですよ、辞めるって。そしたら、その友達が他の子たちに伝えてくれたみたいで。仲良くしてくれた何人かが手紙を書いてくれたんです。磯村いいね。清水その手紙は今でも大事にとっています。――エモいです。磯村さんもそれだけ仲が良かったなら卒業式とか泣いたんじゃないですか。磯村僕は泣かなかったですね。めっちゃ冷めていたんです(笑)。清水これだけエモい話をしたのに、めっちゃ冷めてるとか言い放った(笑)。磯村楽しかった思い出とかはもちろんありますよ。清水感謝もあるしね。磯村でも学校行事だしなっていう思いがありました。式の間は、どこからこのお金が出てるんだろうって考えていました(笑)。取材・文:横川良明撮影:友野雄ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼントおふたりのサイン入りポラを1名様に!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<作品情報>「カメの甲羅はあばら骨」10月28日(金) より全国公開「カメの甲羅はあばら骨」メインビジュアル (C)2022 カメの甲羅はあばら骨製作委員会 (C)川崎悟司 / SB クリエイティブ公式サイト:ぴあのアプリをダウンロードすると、アプリ限定インタビューと写真が見られます。ダウンロードは こちら(dpia-app://contentAll?contentId=26fd672c-5dd5-477b-b989-76ce8d72f9ff&contentTypeId=2)
2022年10月24日10月28日(金)に公開される映画『カメの甲羅はあばら骨』の完成披露舞台挨拶が10月17日に都内劇場で行われ、声優を務めた清水尋也、磯村勇斗、上國料萌衣(アンジュルム)、でんでん、そモリ・マサ監督が登壇。この日は出演者でもある森本晋太郎(トンツカタン)が司会を担当した。原作は、動物たちの体のしくみが、人間の体を変形させることでよくわかる動物図鑑『カメの甲羅はあばら骨』(SB クリエイティブ刊)。インパクト抜群な動物人間たちが話題を集めた本作が、“ごくごく普通”の高校を舞台に劇場アニメ化となった。カメ田カメ郎役の清水は「お話をいただいたときは『何じゃこりゃ!?』と思ったけれど、カメ役なんて後にも先にもこれしかないはず。僕は挑戦的かつ実験的な作品が好きなので、躊躇なく二つ返事で飛び込みました」とオファー快諾。カエル川エル隆役の磯村は、清水との共演が出演の決め手だったと明かし「尋也君がこれをやるという意外性に心を奪われて、自分もやるしかないだろうと。でも二つ返事なんて……そんなに早かったのかとビックリです」と驚いていた。フラミンゴ塚フラ美役の上國料は「普段はアイドルとして活動しているので、どうして自分なのだろうかと思った」と声優業に不安があったという。完成した作品には「奇抜なビジュアルだけれど、それぞれのキャラクター性が強くて物語が成り立っているのが凄い。映画を観終わった後には登場人物に愛着が湧きました」と太鼓判。ウサギ林ウサ蔵役のでんでんは「教師役ということで、中学校の理科の先生をイメージして演じようと思った。たくさんいる俳優の中からわざわざ選んでもらえたからには、楽しんでやろうと思いました」と熱演を報告した。体感型動物図鑑を青春学園ストーリーにした理由についてモリ監督は「最初は図鑑をどうやって物語に落とし込んでいくべきか悩んだけれど、食物連鎖という動物のヒエラルキーを現代のスクールカーストに置き換えようと思った」と狙いを明かし、「それぞれのキャラクターの性格も骨格に紐づけているんです」とこだわりを紹介した。「骨」をテーマにした内容にちなんで、これまでの人生でこれだけは「コツコツがんばった!」ことをそれぞれが大発表。清水は「中学の受験勉強」といい「僕は基本的にコツコツと頑張れないタイプ。唯一人生で頑張ったことが受験勉強」と回想。無事に第一志望校には合格したそうだが「入ってからはダメダメでした。入学したらこっちのものだとなってしまって……」とあるあるに苦笑い。磯村は「鼻炎の改善」といい「かれこれ何十年か頑張ってきたけれど、コロナ禍で鼻うがいをするようになったら改善した。やはりその日の汚れはその日のうちにですね!」と実感。すると清水は「僕も鼻炎持ちなので今日からコツコツ始めます。やり方を後で教えてください!」と鼻炎改善トークに花が咲いていた。上國料は「小銭集め」といい「4、5年前からすべての年代の小銭を集めたいと地道に集めています。ギザ10は溜まりました。1円玉の平成1年から平成十何年がなかなか揃わないので欲しいです。あと500円札も欲しい。皆さん持っていませんか?」と観客に呼び掛けていた。でんでんは学生時代から「卓球」をコツコツ頑張っているそうで「自慢じゃないけれど、芸能人卓球大会では3年連続準優勝。その副賞でもらった腕時計を今日着けてきましたよ」としっかり自慢をしていた。モリ監督は「汁画」という謎の言葉を発し、「これはカレーうどんを食べる時の汁を利用して作品を作ること。YouTubeでも作品の動画をUPしているので見てほしい」と独特。カレーうどんを食べる際に紙を前掛け代わりにして、器用に汁を飛ばして絵を完成させる技法らしい。これに磯村は「検索したら出てきますか?絶対に動画見る!」と興味津々だった。最後に主演の清水は「映像になってみると、奇抜なビジュアルとは違って、まっとうな青春ストーリーです。ぜひ“#映画あばら骨刺さった”で感想をつぶやいてください。公開に向けてまた宜しくお願いします!今日は楽しかったです!」と全国公開に向けて気持ちを新たにしていた。『カメの甲羅はあばら骨』10月28日(金)公開
2022年10月18日ライスパワーNo.11を肌に密閉させるシートマスク勇心酒造株式会社(以下、勇心酒造)は、同社のスキンケアブランド「ライース」から、エステ帰りのような体験ができる特別なシートマスクを、11月11日のキャンペーンなどで特別限定非売品として提供する。同シートマスクは、「ライース トータルリペアマスク【医薬部外品】22mL/1枚(販売名は薬用モイスチュアマスクAN)」という商品名で、期間限定非売品として登場。たっぷりのライスパワーNo.11を肌に密閉させ、マスクをはがした瞬間からうるおいと透明感のある肌を生みだす。勇心酒造によれば、「本格的なエイジングケアに注力したい」や、「一気に肌を高いレベルまで引き上げたい」などといった人におすすめだとしている。「皮膚水分保持能の改善」効果を持つ有効成分を配合同シートマスクに配合されているライスパワーNo.11は、勇心酒造が独自開発した成分「ライスパワーエキス」の1つで、「皮膚水分保持能の改善」効果を持つ医薬部外品の有効成分となっている。同成分が本来持つ肌の力を呼び覚まし、自らのリズムで内側から整える効果で、深刻な乾燥肌を根本から改善していく。同トータルマスクは11月11日の「ライスパワーNo.11の日キャンペーン」や、12月1日から12月27日まで開催される企画「ライース クリスマスコフレ2022」で、特別限定非売品として届けられる予定だ。(画像はプレスリリースより)【参考】※ライース トータルリペアマスク
2022年10月14日「第14回TAMA映画賞」の受賞作品及び受賞者が決定した。2009年にスタートしたTAMA映画賞は、前年10月から当年9月に一般劇場で公開される作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員が選考、「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰する。最優秀作品賞を受賞したのは、矢野顕子の楽曲から着想を得た深田晃司監督の『LOVE LIFE』と、辻村深月によるアニメーション業界で奮闘する者たちを描いたお仕事ドラマの映画化『ハケンアニメ!』(吉野耕平監督)。実行委員会は2作品について「平和な日常が一転し、深い哀しみやばかばかしいほどの虚しさに覆われたヒロインが、深層にあった愛を選び、踏み出していくさまは人生の本質を映し出していた」(『LOVE LIFE』)、「好きを原動力に邁進する登場人物たちと映画製作に関わった人々の情熱がリンクし、大きな共感と明日への希望を見せてくれた」(『ハケンアニメ!』)と受賞理由を述べている。『ハケンアニメ!』また、最優秀男優賞・女優賞には、『さがす』『バイオレンスアクション』に出演した佐藤二朗、『流浪の月』の松坂桃李と広瀬すず、『PLAN 75』の倍賞千恵子が決定。『流浪の月』さらに、本年度最も飛躍した男優・女優、もしくは顕著な活躍をした新人男優・女優を表彰する最優秀新進男優賞・女優賞は、『異動辞令は音楽隊!』『さかなのこ』『前科者』など多くの作品に出演した磯村勇斗、『アキラとあきら』『嘘喰い』でまた新たな魅力を発揮した横浜流星、『ちょっと思い出しただけ』『女子高生に殺されたい』の河合優実や、『MIRRORLIAR FILMS Season4』の伊東蒼が受賞した。『流浪の月』第14回TAMA映画賞受賞作品及び受賞者▼最優秀作品賞『LOVE LIFE』『ハケンアニメ!』▼特別賞芦田愛菜・宮本信子、及びスタッフ・キャスト一同(『メタモルフォーゼの縁側』)小林啓一監督、及びスタッフ・キャスト一同(『恋は光』)▼最優秀男優賞佐藤二朗(『さがす』『truth 姦しき弔いの果て』『バイオレンスアクション』)松坂桃李(『流浪の月』)▼最優秀女優賞倍賞千恵子(『PLAN 75』)広瀬すず(『流浪の月』)▼最優秀新進監督賞片山慎三監督(『さがす』)森井勇佑監督(『こちらあみ子』)▼最優秀新進男優賞磯村勇斗(『ビリーバーズ』『PLAN 75』『異動辞令は音楽隊!』『さかなのこ』『前科者』『彼女が好きなものは』ほか)横浜流星(『流浪の月』『アキラとあきら』『嘘喰い』『あなたの番です 劇場版』『DIVOC-12』)▼最優秀新進女優賞河合優実(『PLAN 75』『愛なのに』『ちょっと思い出しただけ』『女子高生に殺されたい』『百花』『冬薔薇』ほか)伊東蒼(『さがす』『恋は光』『MIRRORLIAR FILMS Season4』)「第32回映画祭TAMA CINEMA FORUM」は11月26日 (土) TAMA映画賞授賞式パルテノン多摩大ホール、11月12日 (土) ~ 27日 (日) 各種上映プログラム東京都多摩市内3会場(※休映日あり)開催。(cinemacafe.net)■関連作品:ハケンアニメ! 2022年5月20日より全国にて公開©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会LOVE LIFE 2022年秋、全国にて公開予定©2022映画「LOVE LIFE」製作委員会&COMME DES CINEMAS
2022年10月06日映画『カメの甲羅はあばら骨』より、本作に声の出演をしている清水尋也と磯村勇斗のインタビュー映像と新ビジュアルが公開された。動物たちの体のしくみが、人間の体を変形させることでよく分かる動物図鑑「カメの甲羅はあばら骨」を、普通の高校を舞台に劇場アニメーション化。公開された映像では、主人公・カメ田カメ郎役の清水さんと、カエル川エル隆役の磯村さんが2人で挑んだアフレコ収録後、オファーが来たときの感想や役作りなどを語っている。また2人がそれぞれキャラクターとツーショットになった新ビジュアルも到着。グランドシネマサンシャイン 池袋のサイネージ広告にて、9月30日(金)~10月27日(木)まで掲載予定となっており、別カットも見られる。なお明日には、2人のアフレコ収録風景も公開。さらに、フラミンゴ塚フラ美役の「アンジュルム」上國料萌衣、ワニ渕ワニ平&ワシ崎ワシ也役の「OCTPATH」栗田航兵&四谷真佑、ウサギ林ウサ蔵役のでんでんのインタビューやアフレコ収録映像も順次公開される。『カメの甲羅はあばら骨』は10月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:カメの甲羅はあばら骨 2022年10月28日より全国にて公開©2022 カメの甲羅はあばら骨製作委員会 ©川崎悟司 / SB クリエイティブ
2022年09月26日俳優の磯村勇斗と女優の麻生久美子が出演する、クラシアンの新CM「トラブル時に突然クイズ」編が、10月1日より放送される。新CMには、長年同社CMに出演していた森末慎二からバトンを受け継ぎ、新たにCMキャラクターに選ばれた磯村が登場。夜中のトイレの水漏れに慌てる麻生に、司会者風の磯村が突然クイズを出題する。実はクラシアンの作業員だった磯村はヒーローのごとく作業着に変身し、速やかに修理を終えると颯爽と去って行く。撮影現場では、子役の中村羽叶くんを中心に、磯村と麻生が休憩中や撮影の合間に一緒に遊ぶ姿が何度も見られ、ほのぼのとした雰囲気で進行。また撮影終了後、CMで使用したトイレにサインを入れた磯村は、「童心に戻っていたずらをしている気分(笑)」と話し、笑いを誘った。■磯村勇斗インタビュー――CMでは麻生さんと初共演でしたが、共演した印象と撮影時の感想を教えて下さい。麻生さんとは、ドラマで共演した以来なので、今回クラシアンさんのCMでもご一緒できることを聞いてとても撮影が楽しみでした。当日は笑いのある現場で、麻生さんとの掛け合いも楽しみながら撮影していました。僕が決めポーズをしながら説明をするシーンでは、お互い笑いを我慢しながら撮影に臨んでいました。――磯村さんのトラブル体験を教えてください。過去に自分の家で何回かトイレを詰まらせた事がありました。その時は自力でなんとか解決しましたが、その労力が大変だったので、これからはクラシアンさんを呼びたいと思います。■麻生久美子インタビュー――CMでは磯村さんと初共演でしたが、共演した印象と撮影時の感想を教えて下さい。ドラマ『時効警察はじめました』で共演させていただいてから、久々にご一緒させていただきましたが、相変わらずの好青年という印象で、一緒にお芝居できて楽しかったです。子役の中村くんもすっかり磯村さんに懐いていましたね。――麻生さんのトラブル体験を教えてください。以前、息子が家のトイレで大量にトイレットペーパーを使ってしまい、トイレが詰まって困ったときがありましたが、クラシアンさんを呼んで直してもらったことがあります。本当にあのときは助かりました!
2022年09月22日植物好きの俳優・磯村勇斗さんがいま情熱を傾けている、観葉植物。個性豊かな私物の写真を見せていただきながら、植物との暮らしについて伺いました。磯村勇斗とインドアグリーンの関係性。僕が、本格的に観葉植物を育てるようになったのは昨年から。知人のおすすめのお店を紹介してもらったりして、自然と買い集めるようになりました。普段、仕事で外に出ていることが多いので、家は落ち着けて癒される空間にしたい、と思ったのもきっかけです。実際にお店に行って、見た目でピンときたものを買うことが多いのですが、最初に手に入れたのは、モンステラ。その後、少しずつ数が増えて、ヤシや高さ2mのドラセナ・パラオなど、今はたくさんの種類の観葉植物があります。もともと、人工物よりも自然のものが好きなので、なるべく自然から得るエネルギーで自分の力を高めていきたい、という気持ちが強くて。日常生活の中に緑があるだけで、リラックスできるし、普段いろんな役柄を演じていても、精神状態はフラットに保てているような気がしています。土の乾き具合や葉っぱの変化を見て、水をどのぐらいあげるかなど、手をかけて育てているという感覚もとても楽しいんですよね。実は一人暮らしを始めたばかりの頃も、植物を置いていたのですが、ある時一気に枯れてしまって。たぶん、当時はあまり植物の状態を見ていなかったんだと思います。そんな経験もあり、いま僕の朝は植物との会話から始まります。「ご機嫌どう?」「How are you?」みたいな感じ(笑)。今はまだ、集めている程度で「趣味です」とまでは言えないですが、植物は調べるほど奥が深いし、レアなものもあって、コレクション性もあると思います。例えば、いま狙っている斑(ふ)入りのモンステラは、希少性も値段も高いのでなかなか手を出せないのですが、本当にカッコいい。ある時、植物農家で出合ったビカクシダは、天井から吊り下げて愛でる大きなサイズで、神秘的なオーラを放っていて。ロマンがあるなぁと思いました。僕は、好きなことは極めたくなってしまうタイプなので、いずれは、グリーンだらけの部屋にしたいんです。でもその前に、植物が快適に暮らせる家にしないと。植物と一緒に内見をして、彼らの許可が下りたところに引っ越すぐらいの覚悟です(笑)。リゾート気分を味わえる植物で、気分をリセット。いま僕が育てている植物の一部。気がつけば南国系が多くなりました。リゾート気分が味わえて、ちょっと男らしさも感じるものが好きなのかな。マネージャーさんにヤシをプレゼントしたこともあるんですが、その人の性格や雰囲気、インテリアを想像して選ぶのも楽しいんです。いそむら・はやと1992年9月11日生まれ、静岡県出身。今年公開の映画『ビリーバーズ』で、映画初主演を果たす。現在公開中の映画『異動辞令は音楽隊!』『さかなのこ』に出演。シャツ¥46,200パンツ¥30,800(共にKIMMY TEL:090・5529・7647)※『anan』2022年9月14日号より。写真・小川久志スタイリスト・笠井時夢ヘア&メイク・佐藤友勝取材、文・若山あや撮影協力・SOLSO PARK(by anan編集部)
2022年09月07日映画『さかなのこ』(9月1日公開)の公開記念舞台挨拶が3日に都内で行われ、のん、井川遥、磯村勇斗、岡山天音、さかなクン、沖田修一監督が登壇した。同作はさかなクン初の自叙伝『さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜』を映画化した沖田修一監督の最新作。お魚が大好きな“ミー坊”(のん)が一つの道にまっすぐに飛び込んで行く姿と、それを見守る周囲の人たちを描く。|photo_ right|I@002.jpgお魚大好きな主人公・ミー坊を演じ、鮮やかなイエローの衣装で登壇したのんは「皆さんお越しくださりありがとうございます。今日はお魚を意識した衣装を着て来ました! 今日はよろしくお願いします」と挨拶。「このお話をいただいた時に、さかなクンって老若男女のヒーローだし、ミー坊もめちゃくちゃヒーローでかっこいいと思いました。好きを追い求めて、好きを原動力に動くという部分にシンパシーを感じました。一方的に同志のような気持ちです」と話し、ミー坊の役柄は自身ともリンクする部分があったそう。また、海へ飛び込むシーンなどはスタントなしで自力で飛び込んでいたことも明かすと、観客からは驚きの声も上がった。自身の人生が映画になったさかなクンは周りの反応について聞かれると「映画にも出てくる母やヒヨ、鈴木先生も試写へ呼ばせていただきまして、みんなめちゃくちゃ感動していました。すギョいね~映画になるってすギョいことだね~って言ってくれまして、これは夢か!? 幻か!?(頬を叩きながら)いや本物だ!となりました」と驚きと喜びを表した。イベントでは、さかなクンからのんへプレゼントも。運ばれてきたワゴンに乗せられた銀の蓋を開けると、なんとさかなクンの代名詞でありチャームポイントのハコフグ帽が現れる。さかなクンのハコフグは角ばっているものの、今回のんへプレゼントされたハコフグは丸みを帯びたかわいらしいスタイルをチョイスしたそうで、その場で実際にのんが被ると、拍手が起こる。のんも「かわいい~~! うれしい!ありがとうございます! ギョギョー!」と大喜びする。さらに、さかなクンからは本日の登壇者全員へもうひとつサプライズということで、驚く一同の前に登場したのは、それぞれイメージして描かれたさかなクン直筆のおさかなイラスト。のん演じるミー坊は目がとってもキラキラしているという理由でイットウダイ、井川演じる母・ミチコは海の中でも色んなお魚を治す力を持つ大らかなマンボウ、磯村演じる総長はギョじゅっキロ(50kg)という巨大な身体を持つ“磯”の王者クエ、岡山演じるカミソリ籾は大きいお魚を誘導するというブリモドキ、沖田監督は見た目が似ているとずっと思っていたというコロコロして可愛いショウキハゼ、と、一人ひとりにぴったりなイラストが贈られた。最後に作品を代表してのんが「この映画は見た人全員が多幸感(タコう感)を感じる幸せな映画だと思います。みんなが自分の好きを持っていると思うので、ミー坊を見て自分の好きを大事にしてください。あなたの映画になりますように!ギョギョギョー!」と力強いメッセージを語った。
2022年09月03日主演に倍賞千恵子、共演に磯村勇斗、河合優実らを迎え、早川千絵監督が第75回カンヌ国際映画祭・カメラドール特別表彰を授与された映画『PLAN 75』が、第95回米国アカデミー賞国際長編映画賞部門の日本代表に決定。日本映画製作者連盟からの発表を受け、早川監督から喜びのコメントが到着した。本作は、近い将来の架空の日本を舞台に、超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度<プラン75>が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描いた衝撃作。主人公の角谷ミチを演じる倍賞さんをはじめ、磯村さん、河合さん、さらにたかお鷹やステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美らが顔を揃えた。脚本・監督は、本作が長編初監督作品で、カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門への正式出品、カメラドール特別表彰授与という快挙を成し遂げた早川監督。「『PLAN 75』という映画はどんどん一人歩きしていくなあと、不思議な気持ちでいます。もはや自分が監督した映画だという気がしないくらい、見てくださった方の映画になっていると感じています。このような評価をいただき光栄です」と喜びの声を寄せた。公開週にはメイン館の新宿ピカデリーの週末動員数で『トップガン マーヴェリック』の動員を抑え、1位を記録。シネスイッチ銀座では、金曜日の初回からチケットを求めて観客が長蛇の列をなし、土日も満席の回が続出した。6月17日(金)から8月11日(水)までの56日間で興行収入3億円を突破。公開から2か月経った現在もロングラン上映中を続けている。また、9月8~18日に開催される第47回トロント国際映画祭のコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門や国際映画祭へ出品が相次ぎ、現在、フランス、シンガポール、タイ、台湾など30か国以上の国と地域で配給が決定。世界中から大きな注目を集めている。今後、アカデミー賞国際長編映画賞部門は各国の代表作品から候補作が絞られ、2023年3月の授賞式にて受賞作品が決定する。『PLAN 75』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:PLAN75 2022年6月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2022『PLAN75』製作委員会 / Urban Factory / Fusee
2022年09月03日俳優のムロツヨシ、磯村勇斗が出演する、Mizkan「味ぽん」の新CM「チンしてぽん!」編、「力説」編、「ジュワジュワ』編が3日より、放送される。気の置けない仲間が集うムロツヨシの部屋を舞台に、ムロ自ら「味ぽん」を使った絶品メニューと楽しいおしゃべりで来客をもてなし、食卓を囲むしあわせなひと時を描いた新CMシリーズ。最新作の第2弾では、磯村をゲストに迎える。今作は、言葉遊びを楽しむ中で、おいしい「豚もやし」が手軽に作れることを伝える「チンしてぽん!」編をはじめ、豚肉ともやしの相性についてムロがうんちくを傾けるも、おいしさの余り、自分の世界に浸る磯村に戸惑う「力説」編、ムロ自慢の「ぽん餃子(=味ぽんで食べる餃子)」を食べた瞬間、二人のリアクションが被ってしまう「ジュワジュワ」編の3編になっている。お互いの相性を「100点満点(ムロ)」「120点(磯村)」と評した二人が、味ぽんを使った「ぽん餃子」や「豚もやし」のおいしさと手軽さを、それぞれ独特の表現でコミカルにアピールしていく、和気あいあいとした掛け合いに注目だ。
2022年09月01日9月1日(木)より公開される映画『さかなのこ』の本編&メイキング映像が公開された。本作は、さかなクン初の自叙伝『さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜』(講談社刊)をのん主演で映画化した人間ドラマ。劇作家や映画監督でもある前田司郎と沖田修一監督が『横道世之介』以来のタッグで、フィクションも織り交ぜながらシナリオとしてアレンジを施した。キャストには、主演のんのほか、柳楽優弥、夏帆、磯村勇斗、岡山天音、三宅弘城、井川遥らが参加している。この度公開されたのは、あまりにもキャラが濃すぎる、地元の“クセつよ”なヤンキーたちが港で喧嘩をはじめる本編シーンの映像。子供の頃からお魚が大好きなミー坊(のん)や、総長(磯村勇斗)率いるツッパリ集団を挑発するため、ミー坊がシメたばかりのお魚の頭を、眩しいほどに真っ赤な革靴のかかとで無残にも(?)思い切り踏みつぶす他校の不良・カミソリ籾(岡山天音)。「ここらの魚はうちらのモノなんだよ」とドヤ顔で謎理論をかまされたミー坊は怒り心頭で「お魚さんが可哀そうだと思わないの!?君には心がないの!?」と詰め寄ると総長も「こんなの死への冒涜だ!」と続き、「お前らが殺したくせに」「殺したんじゃない、シメたんだよ!」と着地点が気になるラリーを経ながら「お魚さんへ謝れ!土下座しろ不細工!!」とヒートアップ。コミカルでどこか平和な雰囲気が漂う喧嘩シーンに仕上がっている。また、あわせてヤンキーたちのわちゃわちゃな抗争シーンを収めたメイキング映像も公開。ミー坊が天然記念物のカブトガニを盾に果敢にヤンキーへ立ち向かっていく様子や、磯村率いる“総長チーム”と岡山率いる“カミソリ籾チーム”がカチンコ片手にカメラ前に集結する、舞台裏の仲睦まじい姿も伝わってくる貴重な映像となっている。先日行われた完成報告上映会で、磯村が「今回は“かわいいおバカさんたち”という言葉が似合うような不良たちで、沖田さんの作品なので不良たちにもどこかクスっと笑えるところがあります。どうにか沖田さんに気に入られようと皆あれやこれやと自分の武器で勝負しているんですが、だんだん尽きてくると、お互いに裏で、次はアレするか……これ沖田さんにハマるかな……とめちゃくちゃ話して大喜利大会のようなものがはじまっていました(笑)。いいシーンにしたいプレッシャーもあったんですが、実はけっこう壮絶な現場になっていました」と明かしたように、実力派俳優陣があの手この手で奮闘していたそうで、その結晶のひとつがまさにこのシーン。のんも「普通のヤンキーにはしない演出を沖田監督がかけていて、わたしも頑張らなきゃ!と思った(笑)」と撮影を振り返っている。『さかなのこ』9月1日(木)より公開(c)2022「さかなのこ」製作委員会
2022年08月29日主演・のん、監督・沖田修一のタッグで、“さかなクン”の半生を、ユーモアたっぷりに描く映画『さかなのこ』。この度、お魚さんをめぐって“クセつよ”な不良たちが抗争!?コミカルで何だか楽しそうな喧嘩シーンの本編とメイキング映像が解禁となった。解禁となったのは、地元の“クセつよ”なヤンキーたちが港で喧嘩をはじめる本編シーンの映像。子どもの頃からお魚が大好きなミー坊(のん)や総長(磯村勇斗)率いるツッパリ集団を挑発する、他校の不良・カミソリ籾もみ(岡山天音)。「ここらの魚はうちらのモノなんだよ」とドヤ顔で謎理論をかまされたミー坊は怒り心頭で、「お魚さんが可哀そうだと思わないの!?君には心がないの!?」と詰め寄り、次第にヒートアップ。沖田監督の演出と俳優陣の演技とが融合し、コミカルでどこか平和な雰囲気が漂う喧嘩シーンに仕上がった。また、併せてヤンキーたちのわちゃわちゃな抗争シーンを収めたメイキング映像も解禁。ミー坊が天然記念物のカブトガニを盾に果敢にヤンキーへ立ち向かっていく様子や、磯村さん率いる“総長チーム”と岡山さん率いる“カミソリ籾チーム”がカチンコ片手にカメラ前に集結する、舞台裏の仲睦まじい姿も伝わってくる貴重な映像だ。先日行われた完成報告上映会でも、磯村さんが「今回は“かわいいおバカさんたち”という言葉が似合うような不良たちで、沖田さんの作品なので不良たちにもどこかクスっと笑えるところがあります」と言及。「これ沖田さんにハマるかな…とめちゃくちゃ話して大喜利大会のようなものがはじまっていました(笑)。いいシーンにしたいプレッシャーもあったんですが、実はけっこう壮絶な現場になっていました」と明かしたように、実力派俳優陣があの手この手で奮闘していたそうで、その結晶の1つがまさにこのシーン。のんさんも「普通のヤンキーにはしない演出を沖田監督がかけていて、わたしも頑張らなきゃ!と思った(笑)」と刺激を受けたことを明かしている。『さかなのこ』は9月1日(木)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:さかなのこ 2022年9月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開(C)2022「さかなのこ」製作委員会
2022年08月29日阿部寛が主演を務める映画『異動辞令は音楽隊!』初日舞台挨拶が、8月26日(金)、都内劇場にて行われ、阿部さんのほか共演の清野菜名、磯村勇斗、高杉真宙、モトーラ世理奈、内田英治監督が登壇した。清野さんらキャスト勢は阿部さんとの共演エピソードをそれぞれ思い出深く披露し、阿部さんから大きなリアクションを取られていた。『異動辞令は音楽隊!』は、『ミッドナイトスワン』を手掛けた内田監督の最新作。犯罪捜査一筋30年の鬼刑事・成瀬司(阿部さん)は部下に厳しく、昭和さながら犯人逮捕のためなら法律すれすれの捜査も辞さない。数々のコンプライアンスを無視した成瀬の行動が仇となり、突然上司から異動を命ぜられる。刑事部内での異動だろうと高をくくっていた成瀬だったが、異動先はまさかの警察音楽隊だった。楽器のイメージがない阿部さんだが、「何で俺にドラム」とオファー時に思ったという。阿部さんは「楽器を苦手としていて、ドラムが一番(苦手意識が)強かったんです。映画で観ていても“自分にきてほしくないな…”と。何で俺がというのは最初ありましたけど、内田監督自体も音楽映画が初めてなので、挑むなら一緒に挑んでいけたら楽しいなと思いました」と振り返った。しかし撮影が終わった今では「一瞬買おうかなと思った」くらい大好きになったそうで、「けど、音を出せないし、家に置けないし…でも、いまだに悩んでいます。本当に好きになったので」とドラム愛をのぞかせた。以前、役でドラムをたたいた磯村さんは、「役で一度やって、僕は買わなかったです(笑)。けど、阿部さんのドラムシーンを見ていて、格好よくて鳥肌が立ちました!」と絶賛した。阿部さんのドラムへの向き合いには、清野さんも感銘を受けたようで「本当に、撮影のどの合間にもずっとドラムのスティックを持って、ずっと練習していたんです。その姿にとても勇気をもらえましたし、すごく格好いいなと思いました。私ももっとトランペットを頑張ろうと前向きになりました」と、自身の役にもいい影響を及ぼしたという。一方、阿部さんと共演しての感想を「…背が高い!」と笑顔で表現したのは高杉さん。「僕は斜に構えた役だったので、阿部さんに突っかかることが多かったんです。でも阿部さんが近づいたとき“…ハッ、きたっ!”となる(笑)。ちょっと緊張が走る感じは、僕含めあったと思います」と高杉さんが阿部さんに伝えると、阿部さんも「あのシーン、好きですねえ。(役で)反抗してくるじゃないですか、それがすごい好きなんです。“よくきてくれた、若いのに!!”みたいな(笑)」と阿部さんにとっても素敵な共演だったと明かしていた。『異動辞令は音楽隊!』は全国にて公開中。(cinamacafe.net)■関連作品:異動辞令は音楽隊! 2022年8月26日より全国にて公開©2022 『異動辞令は音楽隊!』製作委員会
2022年08月26日2度目の内田作品で感じた「ちゃんと階段を上ってきた」手応え「実は内田(英治)監督とは数年前にドラマでご一緒しているんです。監督覚えてくれているかな?という感覚で撮影に入って、聞こう聞こうと思っていたんですけど、タイミングがなくて。結局その話は直接できないままでしたが、スタッフさんに聞いたらどうやら覚えてくださっていたみたいで。それもあってか、お互いどこか通じるところがあり、すごくやりやすかったです」そう磯村勇斗は振り返った。そのドラマとは2014年に放送された『なぜ東堂院聖也16歳は彼女が出来ないのか?』。まだ『仮面ライダーゴースト』に出演する前。世間に“見つかる”以前の話だ。「当時は僕もまだデビューしたてで、役も小さくて、役名もあるかないかくらいの感じだったので。今回こうしてまたご一緒できて、今度はちゃんと名前のある役で。そう考えると、少しずつ階段を上ってきたのかなという気持ちになりましたね」内田英治監督と2度目のタッグとなったのが、8月26日(金) 公開の映画『異動辞令は音楽隊!』。阿部寛演じる現場一筋の鬼刑事・成瀬司が、警察音楽隊に異動になったことから始まる、人と人のハーモニーを描いたハートフルドラマだ。「俳優と監督の関係性は“夫婦”だと思っていて。どれだけ信頼できるか、どれだけ本音を言い合えるかが大事。内田さんは役者の芝居に対して、気持ち悪い部分や成立してない部分をちゃんとストレートに演出してくださる。だから、僕としては心を読まれている感じというか、嘘をつけない感じで。ちゃんと心から出てくる芝居じゃなきゃ内田さんとは戦えないなと思った。監督のことを信頼し、安心して一緒に歩めた時間でしたね」磯村が演じるのは、成瀬の刑事課時代の後輩・坂本祥太。現代的な常識の持ち主である坂本は、コンプライアンス無視の成瀬の捜査方針に振り回されていた。「昭和気質の成瀬と、今時の坂本。2人が対照的な存在に見えたらいいなと思っていたので、そのコントラストは意識しながら演じていました。成瀬の昔ながらのやり方に坂本はストレスを抱えている。そこから成瀬が変わっていくことによって、坂本の心も変化していく。台本でも『……』が多かったので、そこで坂本は何を感じていたのか。成瀬を見ながら、どんなことを考えていたのか。その微妙な変化を表現することが、坂本を演じる上ではすごく大切でした」成瀬の粗暴さに辟易とする一方、成瀬を見つめる視線にはどこか憧憬の念が入り混じっているようにも見える。「殴られるのは嫌ですけど、成瀬の刑事としての嗅覚だったり行動力については憧れの気持ちがあったと思う。だからこそ、葛藤していくんだろうなというのはありましたね」見せ場は、クライマックスの成瀬とのシーン。あることを打ち明ける坂本の表情には、体の奥底から噴き出す感情がそのまま溢れ出ていた。「あのシーンは、阿部さんの目に救われました。僕が話している間、ずっと阿部さんが見てくださっていたんです。坂本が何かを言おうとしてためらっているときも、絶対に外さず、優しい眼差しで見てくれていた。あの目を見たとき、きっと成瀬は全部わかっていたんじゃないかなって気がしたんですよね。阿部さんの優しい目に助けられた場面でした」常に態度は高圧的。何かあるとすぐに手が出る。そんな成瀬が、音楽隊でのふれ合いを通じて変わっていく。50歳を過ぎて、自分の過ちを認め、価値観をアップデートしていく成瀬を見ていると、心に新しい風が吹き込んでくる。「本当にそうだと思います。僕ももうすぐ30歳。やっぱり年を重ねるにつれ、守りがちになるところはどこかにあって。成瀬なんて僕よりずっと長く生きていて、しかも刑事という職を人生にしてきた人だから、それがある日突然まったく違う世界に飛び込むことになるなんて、本当に怖いと思うんですよ。でも成瀬は勇気を出して変わっていった。成瀬を見ていると、もう一度頑張ってみようという気持ちになるし、人は何度だってやり直せるんだという勇気をもらえる。いろんな企業の偉い人たちに、ぜひこの映画を見てもらいたいと思いました(笑)」外の世界を見たくて、大学を辞めようと決めたと言っても、成瀬も最初から新しい環境に馴染めたわけではない。突然音楽隊に配属された成瀬は、ここは自分の居場所じゃないと心荒むときもあった。磯村自身もそんな葛藤を経験した時期はあっただろうか。「大学を辞めたときは、ここは自分の居場所じゃないという気持ちはありましたね」そう切り出して、磯村は当時の心境に想いを馳せた。「演技の勉強をするために大学に入って。でも、大学にいると芝居の相手は学内の人たちだけ。あのときの自分はそこにとどまるより、もっと外の世界を見てみたかった。もっといろんな経験がしたくて中退することを決めました」今の日本の教育・就職システムにおいて、大学に行くことはある種の“保険”でもある。その保険を捨てるには、相当な勇気が必要だ。「大学を辞めることはまったく怖くなかったです。高校までは義務的なところがあると思うんですけど、大学に行くのは完全に自分の意思。だから辞めるのも自分の意思だろうと。自己責任だと思えば、気持ちは楽でしたね」そう言えるのは、自分は俳優になるという強い意志があったから。磯村勇斗はやっぱり根っからの俳優なのだ。「大学を辞めたことで、もっといろんなことに挑戦できるようになった。結果論になりますけど、僕にとってはプラスの選択でした」俳優をやっているからこそ、いろんな職業に興味がある10代の頃に芽生えた俳優になりたいという夢を原動力に、ここまで突き進んできた。そんな磯村勇斗がもし「異動辞令」を下されるとしたら、どんな職業を選ぶだろうか。「興味のある職業は結構いろいろありますよ。自分にできる/できないを関係なしに挙げるなら、医者になってみたいし、弁護士とか政治家もやってみたい。この業界以外の仕事に全部興味があります」その理由が、いかにも磯村勇斗らしい。「たぶん俳優をやっているからだと思います。俳優をやっているといろんな職業に興味があるんですよ。それは今後演じる可能性があるからというのもありますし、1回演じてみて興味が湧くということも。特殊清掃員とかラブホの清掃員とか、普段なかなかスポットが当たらないお仕事の現場で何が起きているのかとか知りたいじゃないですか。だから、チャンスがあるならやってみたいですね」そんな好奇心のすべてが、磯村の演技につながっている。「演じるにあたって、そのお仕事に就いている方のお話を聞くこともあるんですけど、それがまた面白いんですよ。一度、火葬場の作業員の方のお話を聞きましたが、絶対見ることのない世界ですし、直接お会いすることもなかなかないので興味深かったですね。本職の刑事さんにお話を聞いたこともあります。その方は、新人の頃は遺体を見るのが嫌だったけど、慣れると何も思わなくなるという話をされていて、その境地は想像できないものだし、実際に聞いてみないとわからないことなので、すごく参考になりました」ちなみに刑事を演じるときに気を付けていることと言えば。「私生活に気をつける。なるべく撮られないようにしないと(笑)」そう冗談を言って場を和ませる横顔に、29歳の青年らしい茶目っ気が覗く。「刑事って真面目でお堅いイメージがあると思うんですけど、実際には家庭があって友達がいて、普通に飲みに行くし恋愛もする。刑事というイメージの裏側にある人間味みたいなものはどこかに持ちたいなといつも意識しながら演じています。今回の坂本もそうですね。まっすぐな坂本の裏側にある人っぽさがどこかで伝わったら」うわべだけではない、人肌感を大切にするから、磯村勇斗が演じる人物は生っぽさが残る。きっとどんな職業に「異動辞令」が下されても、戻ってくる場所はここだろう。やっぱり磯村勇斗は根っからの俳優なのだ。取材・文:横川良明撮影:奥田耕平ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント磯村勇斗さんのサイン入りポラを1名様に!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!ぴあアプリでは磯村勇斗さんのアプリ限定カットをご覧いただけます。ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=26fd672c-5dd5-477b-b989-76ce8d72f9ff&contentTypeId=2) すると、この記事内に掲載されています。
2022年08月23日『ミッドナイトスワン』の内田英治監督が、阿部寛とタッグを組んだ映画『異動辞令は音楽隊!』(8月26日公開)。阿部演じる主人公・成瀬の部下役として、音楽隊とはまた別の柱となる物語をけん引していく若手刑事の坂本を、磯村勇斗が演じている。犯人逮捕のために手段を選ばぬ捜査を続けてきた成瀬は、その強引さがたたり、捜査一課から広報課の「音楽隊」への異動を命じられる。成瀬に“昭和のオヤジ”感が充満する一方、“令和の若者”らしい姿勢の坂本。世代間のギャップが覗く本作には、時代の鏡でもある、ハラスメントなどの問題も浮かぶ。今回は、映画初主演となった『ビリーバーズ』を含め、すでに今年6作目の映画公開となる磯村に、本作の裏話や阿部との共演の感想とともに、映画界における変化といった難しい問題についても思いを聞いた。○■“昭和と令和”といった見え方が面白いオリジナル作品――時代感を多く含んだ作品です。阿部さん演じる成瀬と、自分の演じる坂本のいわゆる“昭和と令和”みたいな見え方が面白いと思いました。いま、ハラスメントの話などがすごくシビアになってきているなかで、こういったテーマ性が出てくるのはすごく共感できましたし、強引な捜査によって一課を追放された成瀬が、新たに音楽隊に入って、あの年齢で違うことを始めるというポジティブさにも惹かれました。内田監督のオリジナルならではだと感じましたね。――本作で内田監督は、坂本役に目で語れる人を求めていたそうです。それは嬉しいですね。特に「目で何かを」と現場で指示があった訳ではありませんが、言われてみると、確かに目で表現しているようなシーンは多かった気がします。――成瀬と対峙しての、最後の泣きの芝居は、テイクを重ねられたとか。自分のイメージしていたものより、監督はもっと感情を露わにすることを求めていました。「スクリーンサイズで見せて欲しい」と。そこに持っていくために、阿部さんにもずっとお付き合いいただきました。○■3人がかりでも阿部の体は抑えられなかった――阿部さんとは、2019年のドラマ『まだ結婚できない男』に、磯村さんがゲスト出演された時以来ですね。今回の共演はいかがでしたか?現場でドシっと立っていらして、それを見て僕らも身が引き締まりましたし、阿部さんの熱量に僕たちも一緒に乗っかっていかなければと士気が高まりました。すごくたくましかったですし、すごく楽しかったです。――たくましかったといえば、阿部さんは体自体が大きいですし、強引な捜査シーンも迫力がありました。すごかったですね。阿部さんの体を抑えるシーンがあったんですけど、正直「オレ、刑事は向いてないわ」と思っちゃいました。――というと?阿部さんがすごい勢いで会議室に入ってきたのを、止めて追い返さないといけないシーンがあったのですが、止められなくて。監督も僕1人じゃ無理だと思ったのか、柔道をやっている方2人がカバーしてくださって、結局3人で阿部さんを抑える形になったんですけれど、それでも監督に言われていたラインより阿部さんが入ってきてしまったんです。本気で止めたんですけど、勢いがすごかったです。――磯村さんは30歳目前ですが、58歳の阿部さんくらいの年齢になるころには、どうなっていたいですか?阿部さんたち先輩方のように、何歳になっても決して揺るがず、作品づくりに隙を作らないストイックさを大事にしたいと思います。ちょっと楽をしようとか、手を抜こうとかでなく、何歳になっても若い子たちと同じ熱量でお芝居を作っていたいですね。――今回、磯村さんは音楽隊には入っていませんが、自分も入りたかったなとは?それはないです(笑)。音楽隊の練習風景を見ていて尊敬しました。だからこそ、自分には無理かなと。周りの動きを見ながら演奏したり列を揃えたり。何か演奏するなら、僕はたぶん自分1人で自由に演奏したくなっちゃう気がします。もし、どうしてもやるなら指揮者ですかね。――指揮者いいですね!僕、学生の頃の合唱コンクールで指揮者をやったんです。思い出しました。かっこいいし、1番目立てると思ったので、自分で「指揮者やります!」と手を挙げたんです。でも蓋を開けてみたら、指揮者はずっとお客さんに背中を向けているという。――あはは。でも一番大事な役どころですよね。自分の作るリズムにみんなを乗せていく、僕の思うようにみんなが動くわけですから、楽しかったです。当時はそういうポジションが好きだったんでしょうね。当時は、ですよ(笑)○■もっとクリーンな業界に――本作ではハラスメントなどについても描かれます。磯村さんご自身も考えることはありますか?僕たちの業界って、ハラスメントに関してまだまだ疎いと思うんです。だからこそ、是枝裕和監督たちが立ち上がった動き(「映画監督有志の会」による提言書)などはすごく素晴らしいと思っています。もっとクリーンになっていくと思いますし、自分自身の発言も、自分が意図していなかったとしても、相手を傷つける可能性があるということも考えていかなければいけないと思っています。――映画人として、磯村さんは昭和の映画界を知らないわけですが、イメージとして、こうしたところは残していけたらと思うことはありますか?あくまでも僕個人の意見ですが、昭和には映画スターがいましたよね。たとえば石原裕次郎さんとか。でも今、いわゆる大スターと言われる人がいるかと考えると難しい。もちろんそれぞれに好きな俳優はいると思いますが、日本中が認めるような映画スターがいない気がします。それって俳優が、お客さんやファンと近い存在になったからなのかなとも思うんです。それもいいかもしれませんが、近すぎてもダメな気がして。どこかミステリアスだったり、距離があったり、会えない存在でいる方が、俳優としては面白いんじゃないかと思うことはあります。――その方が夢を与える存在であり続けられますね。別に僕自身がスターになりたいとかではないですよ。でもSNSなどが発達して、距離が近くなってきた分、面白みがなくなってもいるんじゃないかなと思うことはあります。あとは現場のイメージで言うと、昔はカメラマンや照明技師さんたちがもっと上の立場だったと思うんです。今は俳優が1番上のように立ってしまっている気がして。現場では技術部もスタッフさんも俳優も、みんなが同じ立場で戦えるのが理想かなと。たとえば海外だと照明さんが普通にポルシェに乗ってたりするんです。それって夢がありますよね。今後、映画に携わる全員が、幸せに作品を作れる環境になっていけばいいなと思います。■磯村勇斗1992年9月11日生まれ、静岡県出身。学生時代から舞台に立ち、2014年より事務所に所属。翌年、『仮面ライダーゴースト』にレギュラー出演し、スピンオフオリジナルドラマ『仮面ライダーゴースト アラン英雄伝』で初主演を務めた。2017年には連続テレビ小説『ひよっこ』でヒロインの相手役を務めた。映画『東京リベンジャーズ』『PLAN 75』、ドラマ『今日から俺は!!』『恋する母たち』大河ドラマ『青天を衝け』など多くの作品に出演し、印象を残している。第45回日本アカデミー賞では『ヤクザと家族 The Family』と『劇場版 きのう何食べた?』で新人俳優賞を受賞。『ビリーバーズ』で映画初主演を果たした。 ヘアメイク:佐藤友勝、スタイリスト:笠井時夢(ジャケット・パンツ/ともにアナーキスト テイラー、カットソー/マイン、ブーツ/ヨーク、その他/スタイリスト私物)
2022年08月21日女優ののんが10日、都内で行われた映画『さかなのこ』(9月1日公開)の完成報告上映会に、共演の夏帆、磯村勇斗、さかなクン、鈴木拓(ドランクドラゴン)、メガホンをとった沖田修一監督とともに登壇した。子どもの頃からお魚が大好きだったさかなクンが、たくさんの出会いの中でやがて“さかなクン”になるまでを描いた原作『さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜』(講談社)を、劇作家や映画監督でもある前田司郎がフィクションも織り交ぜながら沖田監督とともにシナリオとして大胆にアレンジした本作。主人公でさかなクンの分身でもあるミー坊役を演じたのんは、オファーがあった際の心境を尋ねられると「びっくりしました。最初は“私がさかなクンをやっていいの?”って驚いたんですけど、腑に落ちたというか、“もしかしてのんなのかも”って。“のんがいいのかも”ってすごく腑に落ちて、めちゃくちゃ嬉しかったですね」と吐露。さかなクンと共演しての感想については「さかなクンがいるとその場が幸せになるっていうか、そのときは撮影も後半で、みんなで“頑張りどきだぞ”って感じだったんですけど、さかなクンが現場にいるとみんなの目がピカピカするというか、そういうエネルギーを持った方だなと思っていました」と打ち明けた。また、ミー坊役を演じて感じたことを聞かれたのんは「好きなものに真っ直ぐ突き進んで、自分がうまくっていないなと思うときでも、お魚が好きということが揺るがなくて、突き通すから人生がいい方向に向かっていくという希望に満ち溢れたストーリーだし役柄だから、とっても楽しかったです」と声を弾ませ、「キャストのみなさんが素晴らしかったので、夏帆さんとも磯村さんともご一緒できて幸せでしたね。めっちゃ楽しかったです」と目を輝かせた。さらに、原作者で“ギョギョおじさん”として映画初出演を果たしたさかなクンは、自身の原作が映画化されると聞いた際の心境を聞かれ「これは夢か幻か本物かって。沖田監督さまに初めてお会いさせていただいて、『一魚一会』の本を映画にしてくださるって知ったのがぎょ年(4年)前なんですよね。ぎょ年の月日が早く巡って……でした。長いようで早くて、早いようで長くて……」と感慨深げに語り、自身の役をのんが演じることについては「ギョギョギョッ!!! こんなに嬉しいことはないです。超憧れていますので、元気をいただきました」と飛び跳ねて喜んだ。イベントでは、ミー坊の恩師役を演じ、実生活でもさかなクンと中学高校の同級生であった鈴木がサプライズゲストとして登場し、最近、誕生日を迎えたさかなクンをお祝いする一幕も。登壇者からの直筆メッセージ入り横断幕を受け取ったさかなクンは「こんな嬉しいサプライズがあったとは」と大喜びして倒れ込み、鈴木から「なんで倒れたのかわからないよ」とツッコミが飛ぶと、さかなクンは「失神しそうになって」と感無量。全員のメッセージを音読したさかなクンは「感激です。さかなクンをやってきてよかったー!!」としみじみと語り、鈴木から「さかなクンをやっているって感覚なの?」と手厳しいツッコミが飛ぶと、さかなクンは「突っ込まないでくれ、拓くん」と嬉しそうに返すなど、仲睦まじいやりとりで会場を和ませた。
2022年08月10日町田啓太が主演する「テッパチ!」第5話が8月3日放送。佐野勇斗演じる馬場の優しさに「全米が馬場くんに感謝してる」など感動の声があふれる一方、その後の“スローモーション”に「フラグに見えてしまう」と不安を感じる視聴者からの投稿も寄せられている。防衛省全面協力のもと、陸上自衛隊員を志す若者たちの悩みながらも奮闘していく姿を描いていく青春ドラマとなる本作。その日暮らしの生活を送っていたところを八女にスカウトされた国生宙役で町田さんが主演する。そんな宙のバディとなる馬場良成に佐野さん。宙に対抗心むき出しだったが友情が生まれてきた荒井竜次に佐藤寛太。パワハラされたトラウマを克服した丸山栄一に時任勇気。父親に虐待された恐怖を乗り越えた武藤一哉に一ノ瀬颯。お笑い芸人を目指していた渡辺淳史には坂口涼太郎。小説家志望でネタ探しのため入隊した小倉靖男に池田永吉。自衛官一家に育ち自分も入隊した西健太に藤岡真威人。自衛官候補生らの教官を務める桜間冬美に白石麻衣。宙たちを育て上げて以前の所属部隊に戻ろうとする教官の八女純一に北村一輝といった面々も共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。宙や馬場たち自衛官候補生とWAC(Women's Army Corps)と呼ばれる女性自衛官(候補生)との特別合同訓練が始まることになり、森下瑠理香(山本千尋)と石崎奈央(坂東希)ら8名の女性自衛官候補生が北東京駐屯地にやってくる。そこで出会った奈央のことが気になる小倉。しかし訓練中に奈央の体調が悪化、医務室で奈央は理香に「自分が妊娠している」と告白する。それを隣のベッドで休んでいた小倉が聞いてしまう。奈央は自分の妊娠を隠すよう小倉に頼むが、医務室での会話は冬美にも聞こえており、冬美は自衛隊の様々な制度を説明し、奈央に助言を送る…というのが今回のストーリー。しかし奈央は結局、訓練も子育ても中途半端になってしまうと考え自衛官を辞めることに。一方、休みに宙は馬場の家に誘われる。馬場の家族の幸せそうな様子を見て、自分の母親を思い出した宙は、母親に自衛隊のキーホルダーを渡そうと母の再婚先に向かう。しかし結局渡すことができず途方に暮れ夜道を歩いていると、馬場が現れ「一緒に帰ろう。1人で帰るのなんか寂しくてさ」と笑顔をみせる…。宙の想いを察したかのような馬場の行動に「馬場くん、宙くんのこと待っててくれたのね、、優しい」「全米が馬場くんに感謝してるよ宙くんを迎えに来てくれてありがとう」「馬場ちゃん優しくて気配りの出来る子だね 馬場ちゃんが宙くんのバディで良かった」「一緒に帰ってあげるじゃなくて一緒に帰ってほしいなのが良いね」などSNSに感動があふれる。そんな馬場の拳に自分の拳を合わせ笑顔を見せる宙だが、スローモーションで描かれたこのシーンには「スローモーションになるのだけはやめて…」「こういうドラマって、訓練時の仲間大抵一人欠けちゃうじゃん」「馬場くんとのシーン、いいシーンなんだろうけどこれもフラグに見えてしまう」など、馬場の“今後”を心配する声が上がっている。【第6話あらすじ】宙らの教育終了まで残すところわずか。そんな折、実際の戦場を想定した戦闘訓練と徒歩行進訓練を柱にした2日間の総合訓練が行われる。八女は「この3ヵ月間に鍛え上げてきたものをすべて出し切れ!」と宙たちに発破をかける。果たして彼らは無事に最終訓練を乗り越え、卒業することができるのか…!?「テッパチ!」は毎週水曜22:00~フジテレビ系にて放送中。(笠緒)
2022年08月04日2022年7月28日、俳優の阿部寛さんが、主演を務めた映画『異動辞令は音楽隊!』の舞台挨拶に登場。明かした撮影中の裏話に、ファンが和んでいます。阿部さんが演じた成瀬司は、犯罪撲滅を一心にキャリアを積んできた刑事。しかし、違法すれすれの捜査などが上司からの評価に響き、警察音楽隊に異動になったという物語です。舞台挨拶に同じく登場していた、成瀬の部下である坂本翔太を演じた、俳優の磯村勇斗さんは撮影現場で、カブトムシを見つけてポケットに入れた阿部さんの目撃談を聞いたといいます。磯村さんが、阿部さんに詳細を聞いてみると…。確かに。夏場の撮影で肩にクワガタが飛んできました。小さかったので、これはポケットに入れておこうと。それを見ていた照明のスタッフさんが「もっと飛んできていますよ」といって、カブトムシを3匹くれたんです。阿部さんのエピソードに、磯村さんは笑みがこぼれたようです。撮影現場の裏話が多くのファンの耳に届くと、「ほほ笑ましい」といったコメントが上がりました。・阿部さん、かわいすぎだろ…。キュンとしちゃったわ。・心が穏やかになる、こういうニュースだけを知りたい!・また一段と、好感度が上がりました!子供の頃、夏にクワガタやカブトムシを見つけては、嬉しさのあまり虫かごに入れていた人もいるでしょう。阿部さんは、子供の頃に抱いていた純粋な心を、大人になった今でも持ち続けているといえますね![文・構成/grape編集部]
2022年07月29日俳優の阿部寛が28日、都内で行われた映画『異動辞令は音楽隊!』(8月26日公開)の完成披露試写会に、共演の清野菜名、磯村勇斗、高杉真宙、見上愛、メガホンをとった内田英治監督とともに出席した。同作は内田監督によるオリジナルのヒューマンドラマ。コンプライアンスを問われるこの時代で犯人検挙には手段を択ばない警部補・成瀬司(阿部寛)が、行き過ぎた捜査の結果、最前線の刑事から広報課に属す「音楽隊」への異動辞令を受ける、人生大転換エンターテインメント。初めて本作を見る観客に向けてコメントを求められた阿部は「いい意味でみなさんの想像と少し違うかも知れないんですけど、僕はこの映画で台本を読んで泣けないだろうと思えたところで泣けたり、些細なことが涙のポイントになるところが何箇所かあったので、この映画のパブリックイメージとは違うかも知れないんですけど、楽しんでいただければと思います」とあいさつ。楽器未経験の阿部だが、劇中でのドラム演奏が素晴らしかったと絶賛の声が飛ぶと「そうですよね」とまんざらでもない表情で答え、「3カ月くらい練習したんですけど、最初は数の多さでどれを叩いていいのかわからないくらいで、足もあってバラバラでした」と苦労を告白。ゴム製のドラムセットを購入し、家などでも練習を重ねたそうで「1か月半くらいそれで練習をして、ドラムに戻ったときに“すごく叩きやすいな”と思って、そこから一気に火がつきました。それまではずっと遠目で生きていた感じでした」と語り、オファーがあった際に断ることも考えたそうだが「内田さんが次何やるんだろうって。そこにこれを持ってきて僕にオファーくださったということで、成瀬も挑戦だから、そこと一緒に挑戦できればいいなと思ってやることにしました」と当時の心境を明かした。また、阿部に聞きたいことがあると切り出した磯村が「阿部さんが現場でカブトムシを見つけて、それをポケットに入れていたという噂話をスタッフさんからお聞きしまして(笑)、その真相をお聞きしたいんですけど……」と声をかけると、阿部は「確かに!」と認めて会場の笑いを誘い、「撮影は夏場でしたよね。肩に飛んできたんです、クワガタが。小さかったので、“これは入れておこう”と思って」と告白。続けて、阿部は「それを見た照明のスタッフさんが、『もっと飛んできていますよ』ってカブトムシを3匹くれました」と打ち明けると、磯村は「本当だったんですね」と笑った。さらに、阿部が演じる成瀬司の娘・成瀬法子を演じた見上は、阿部とのエピソードを聞かれると「本当に暑かったんですけど、阿部さんが1番涼しい場所を譲ってくださって、『ここ涼しいよ』って言ってくださった優しさはすごく覚えています」と回顧すると、阿部は「優しいね、俺ね」と照れ笑い。見上は劇中でギターを演奏し、阿部とセッションしているそうで「普通、始めたばかりのときはドラムを見るのに一生懸命になっちゃうと思うんですけど、そのシーンでアイコンタクトをとりながらリズムをキープされていて、私も心が動きながら撮影することができて素晴らしいなと思いました」と阿部を絶賛すると、阿部は「あそこはすごくよかったですよ」と自画自賛し、「カメラワークもバッチリ決まったシーンだったので、すごく嬉しかったです」とにっこり。「娘に反抗されるシーンがあるんですけど、その日1日は暗かったです。悲しくて、悲しくて…」と父の顔を覗かせた。なお、22日(現地時間)に、現在開催中のニューヨーク・アジアン映画祭(NYAFF)に本作のワールドプレミアで参加していた阿部は、アジアでもっとも活躍する俳優に贈られる“スター・アジア賞”を日本人で初受賞したが、映画祭の様子について「ほとんどの人がマスクをしていなくて、みんなキャラクターが濃いなと。僕から見ても濃すぎるだろって」と語り、「逆にいうと、日本ではマスクが定着してるけど、向こうはマスクを取っていて、感染者数も少ないんですね。早く日本もこうなるといいなと思って、みなさんの笑顔や表情が見たいなって思います。きっとこの映画、みなさんのマスクの下かも知れないけど、笑顔や涙だったり、いろんなストーリーをみなさんが感じてくれると思うので、ぜひ楽しんでください」とアピールした。
2022年07月28日映画『異動辞令は音楽隊!』の完成披露試写会が7月28日、都内で行われ、主演を務める阿部寛をはじめ、共演の清野菜名、磯村勇斗、高杉真宙、見上愛、内田英治監督が出席した。阿部さん演じる現場一筋30年のベテラン刑事が、“コンプラ”無視の捜査を強行した結果、不本意ながら音楽隊に配属され奮闘する。日本アカデミー賞受賞『ミッドナイトスワン』の内田監督がYouTubeで偶然目にした警察音楽隊のフラッシュモブ演奏の映像から着想を得て原案・脚本・監督を手掛けたヒューマンドラマ。本作でドラム演奏に初挑戦した阿部さんは「この役は、なかなか大変でした。楽器と聞いただけで、最初は(オファーを)断ろうと思った」と回想。およそ3カ月の猛特訓を経て、見事なスティックさばきを披露しており「(演じる)成瀬が挑戦するように、自分自身も一緒に挑戦しようと思った」と熱い思いを明かしていた。一方、後輩刑事を演じた磯村さんは「演奏会のシーンを団結して練習する姿に感動しちゃって。『おれ、何やってるんだろう?』って」と阿部さん、清野さんや高杉さんら音楽隊メンバーの奮闘に恐縮しきり。「刑事をやっている自分が申し訳なくなってしまって(笑)。役としても、本人としても感動しました」と話していた。音楽隊のトランペット奏者を演じた清野さんは「練習から拝見して、どんどんアップデートしていく阿部さんを見ていてプロ根性を感じた。こんな簡単な言葉で片付けちゃいけないんですが、カッコ良かったです!」と尊敬の念。高杉さんはサックス奏者を演じ「衣装合わせの段階から、内田監督には『もっとダサくダサく』と言われて。『二枚目より三枚目が似合うね』とも言われて、その言葉を『ゴチ』に活かしています」と会場を笑いに包んでいた。なお、本作は現地時間の7月22日にニューヨーク・アジアン映画祭(NYAFF)にてワールドプレミア上映され、阿部さんと内田監督が現地入り。阿部さんはアジアで最も活躍する俳優に与えられる“スター・アジア賞”を日本人として初めて受賞した。この日の舞台挨拶では、現地の様子が写真で紹介されたほか、阿部さんが「反響がとても良かったと聞いています」と報告していた。『異動辞令は音楽隊!』は8月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:異動辞令は音楽隊! 2022年8月26日より全国にて公開©2022 『異動辞令は音楽隊!』製作委員会
2022年07月28日映画『異動辞令は音楽隊!』の完成披露試写会が7月28日、都内で行われ、主演を務める阿部寛、共演する清野菜名、磯村勇斗、高杉真宙、見上愛、内田英治監督(『ミッドナイトスワン』)が登壇した。阿部は本作でドラム演奏に初挑戦し「この役は大変でした。実は楽器と聞いただけで、断ろうかと思っていた」と振り返った。内田監督が、YouTubeで偶然目にした警察音楽隊のフラッシュモブ演奏の映像から着想を得たオリジナル脚本で描くヒューマンドラマ。違法すれすれの捜査が仇となり、現場の最前線から突然、警察音楽隊に異動させられた仕事一筋の鬼刑事・成瀬司(阿部)の奮闘を描く。Official髭男dismによるの書き下ろし曲「Choral A」(コラール・エー)が主題歌に起用されている。まったく経験がない楽器演奏に当初、オファーを断ろうとしたと明かした阿部だが「内田さんが(『ミッドナイトスワン』の)次に何をやるんだろうと興味があったし、僕にオファーをくださったので、挑戦する成瀬と一緒に、自分自身も挑戦しようかなと思った」と告白。内田監督は「特に(楽器演奏の)吹替無しにこだわったわけではなかった」と明かす一方、「皆さんが努力されている姿に、正直驚かされましたし、申し訳ないお願いをしてしまったなと思った」と阿部ら音楽隊メンバーの奮闘に感謝を示していた。また、本作は現地時間22日にニューヨーク・アジアン映画祭(NYAFF)にてワールドプレミア上映され、阿部と内田監督が現地入り。阿部はアジアで最も活躍する俳優に与えられるスター・アジア賞を日本人として初めて受賞した。取材対応に追われ、上映には立ち会えなかった阿部だが「監督から、観客の反応が良かったと聞いて。ビックリしたんですが、あちらではみんなマスクをしていなくて。日本も早くこうなるといいなと思いますし、皆さんの笑顔を見たいです」と駆けつけたファンにメッセージを送っていた。清野と高杉は、同じ音楽隊に所属するメンバーを演じ「どんどんアップデートしていく阿部さんの姿を拝見し、プロ根性が本当にかっこいいなと思いました」(清野)、「阿部さんが演奏する姿を生で見られただけで、撮影に参加できて本当に良かった」(高杉)とリスペクトの念。当の阿部は「もう何も言えない」と照れ笑いを浮かべた。一方、後輩刑事を演じた磯村は「刑事役をやっている自分が申し訳なく思って、『おれ、何やってるんだろう』って(笑)」と役柄上、楽器演奏をしなかったことに恐縮しきり。「演奏の練習をしながら、皆さんが団結する姿を見て、役としても、本人としても感動した」と振り返っていた。取材・文・写真=内田涼『異動辞令は音楽隊!』8月26日(金)公開
2022年07月28日陸上自衛隊を舞台に青年たちの成長を描くドラマ『テッパチ!』に出演する佐野勇斗さんが役作りのため、徹底的にボディメイク!ハードなカラダ作りの裏側に迫ります。『ドラゴン桜』『TOKYO MER~走る緊急救命室~』など、話題のドラマに立て続けに出演する佐野勇斗さん。最新出演作『テッパチ!』では、自衛官候補生を演じるため肉体改造に取り組み、精悍な印象に。「ananさんでは、事務所の先輩の横浜流星くんが腹筋を見せていてカッコいいと思っていたので、僕の写真もいい感じに選んでいただけたら(笑)」そう冗談めかすが、腹筋はキレイに割れ、上半身は全体的に厚みを増した。そんな一目瞭然の美しい肉体を、1か月半という短期間で作り上げたというから驚き!「筋トレって本当は筋肉を回復させるために、数日あけてからやったほうがいいんですけど、今回は急ピッチでやらないといけなかったので、ほぼ毎日ジムに行ってパーソナルトレーニングを受けていました。重点的にやったのは胸と肩まわり。1日1部位に集中して、とにかく追い込みましたね。自信があるのは、お尻!というのは冗談で腹筋です」トレーニングで大事にしていたのは、限界までやり切ること。「筋トレは『これ以上はもう絶対に上げられない!』となる直前の“もう1回”が、本当に大事です。その1回をやったからといって、いきなり筋肉がボンッとつくわけではないし、言ってしまえば気持ちの問題なんですけど、ボディメイクは、その一回一回、一日一日の積み重ねだと実感しましたね」2年前からつけているという日記に、トレーニングについて書き留めた日もあったと振り返る。「自分は未熟だなって日々思うんですけど、日記に書く内容も『もっと深くお芝居を考えなきゃ』とか『(一緒に活動するM!LKの)メンバーにちょっと強く言ってしまった』とか、8割が反省で…。でも、筋トレに関しては『最後まで踏ん張れてよかった』とか、結構自分を褒められたんです。ムキムキでカッコいい韓国の役者さんのようなカラダを目指して、筋トレは続けていくつもりです」筋トレ自体より大変だったのは、筋肉をつける前の増量だったそう。「だいたい4時間おきに1日5食食べて、60kgから70kgに増やしました。とにかく太るために、朝起きたらまず炭水化物食べなきゃみたいな(笑)。春まで放送していた『真犯人フラグ』が精神的に追い込まれる役だったので、断食とかで体重を落としたんですけど、増量と減量の両方をやってみて、増量のほうが大変でしたね。よくデリバリーして食べていたのは、五穀米に鶏ももと野菜のセット。逆に、食べないようにしていたのは、ハンバーガーとポテト。大好きなんですけど、トレーナーさんにあまりよくないと言われて、ドラマがクランクアップするまではなるべく我慢!」ボディメイクのモチベーションを高めてくれたのは、ドラマの主演を務め、佐野さんとバディを組む町田啓太さんの存在だった。「クランクイン前、町田さんが相当仕上げてらっしゃると聞いたので、僕もバディとして頑張らなきゃって、やる気にさせてもらいました。現場でも、実際の駐屯地を撮影に使わせていただいているんですが、そこの武道場に置いてあるダンベルやバーベルを見た町田さんが『やろうよ!』って声を掛けてくれたり、座長として引っ張ってくださっています。もちろんお芝居の面でも、自然なバディ感を出すためにアドリブをたくさんしてくれるんです。僕は家で台詞をガチガチに固めるタイプなので、内心ドキドキなんですけど(笑)」町田さん演じる国生は、工事現場の仕事をクビになり、やけっぱちになって陸上自衛隊の候補生に。佐野さんは、学生時代に熱中したトランペットを自衛隊音楽隊で吹く夢を叶えるために入隊する馬場良成を演じる。「年齢を重ねていくと『人生、こんなものか』って諦めてしまいがちですけど人生は一度きり。まだまだ自分にも何かできると勇気をもらえる物語です。鍛えたカラダを披露するシーンもいっぱいあるので(笑)、注目してください!」『テッパチ!』陸上自衛官を目指す若者たちの苦悩と奮闘を描く熱血青春ドラマ。実際の車両やヘリコプターを使ったシーンは臨場感たっぷり。タイトルは、自衛官の身を守る鉄帽を意味する。毎週水曜22時~フジテレビ系にて放送中。さの・はやと1998年3月23日生まれ、愛知県出身。2015年、俳優デビュー。『TOKYO MER~走る緊急救命室~』『真犯人フラグ』と話題作に出演。『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~』が来年公開。シャツ¥145,200パンツ¥129,800ブーツ¥148,500(以上ボッテガ・ヴェネタ/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン TEL:0120・60・1966)※『anan』2022年7月20日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・伊藤省吾(sitor)ヘア&メイク・望月 光取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2022年07月18日阿部寛が、捜査一課から警察音楽隊に突然異動させられる刑事を演じる『異動辞令は音楽隊!』。この度、“鬼刑事”役の阿部さんに振り回される部下を演じた、磯村勇斗の新たな場面写真が解禁となった。磯村さんが演じる坂本祥太は捜査一課の巡査部長で、阿部さん演じる成瀬司の部下。犯罪捜査一筋30年で、違法すれすれの捜査もいとわない成瀬に対して敬意も持ちつつも、その対応に苦慮している、という役どころ。解禁された場面写真では、成瀬に強張った表情で対峙する姿や、成瀬と共に捜査へ向かう様子、重苦しい雰囲気の捜査会議のなか、ひとり新聞を広げ横柄な態度をとる成瀬の隣で、真剣な表情を浮かべている姿などが捉えられている。動きの大きな成瀬を、一歩離れたところからじっと見つめる坂本の目線は、観客の目線とも重なる。そんな坂本役に、凛とした立ち姿が美しく、強い眼差しが観る者の心に刺さる磯村さんが選ばれた。その存在感を絶賛するプロデューサーは、「磯村さんの真摯に役に向き合う姿勢が、悩める優秀な後輩刑事像にマッチすると考えてオファーしました。そして内田(英治)監督の演出による彼を、映画ファンなら誰もが見たいだろうと思いました」と語る。内田監督作品への初参加を果たし、阿部さんとはドラマ「まだ結婚できない男」以来、二度目の共演となった磯村さんは、「妥協を許さない内田監督と、それに優しく寄り添ってくださった阿部寛さんに感謝しかありません」と撮影をふり返っている。『異動辞令は音楽隊!』は8月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:異動辞令は音楽隊! 2022年8月26日より全国にて公開©2022 『異動辞令は音楽隊!』製作委員会
2022年07月13日俳優の阿部寛が主演を務める映画『異動辞令は音楽隊!』(8月26日公開)の場面写真が13日、公開された。同作は内田英治監督によるオリジナルのヒューマンドラマ。コンプライアンスを問われるこの時代で犯人検挙には手段を択ばない警部補・成瀬司(阿部寛)が、行き過ぎた捜査の結果、最前線の刑事から広報課に属す「音楽隊」への異動辞令を受ける。今回公開されたはの、磯村勇斗が演じる坂本祥太の場面写真。坂本は捜査一課の巡査部長・成瀬司(阿部寛)の部下で、犯罪捜査一筋30年で違法すれすれの捜査もいとわない成瀬に対して敬意も持ちつつも、その対応に苦慮している。解禁された場面写真では、成瀬に強張った表情で対峙する姿や、成瀬と共に捜査へ向かう様子、重苦しい雰囲気の捜査会議のなか、ひとり新聞を広げ横柄な態度をとる成瀬の隣で真剣な表情を浮かべている姿などが捉えられている。動きの大きな成瀬を、一歩離れたところからじっと見つめる坂本の目線は、観客の目線とも重なることになるため、凛とした立ち姿が美しく、強い眼差しが観る者の心に刺さる磯村勇斗が選ばれたという。磯村の存在感を絶賛するプロデューサーは「磯村さんの真摯に役に向き合う姿勢が、悩める優秀な後輩刑事像にマッチすると考えてオファーしました。そして内田監督の演出による彼を、映画ファンなら誰もが見たいだろうと思いました」と語っている。磯村は念願だったと語る内田英治監督作品への初参加を果たし、阿部とはドラマ『まだ結婚できない男』以来、2度目の共演となった。「妥協を許さない内田監督と、それに優しく寄り添ってくださった阿部寛さんに感謝しかありません」とコメントしている。(C)2022 『異動辞令は音楽隊!』製作委員会
2022年07月13日阿部寛主演、内田英治監督『異動辞令は音楽隊!』が8月26日(金)に公開となる。この度、磯村勇斗演じる坂本祥太を捉えた新たな場面写真が公開された。本作は第44回日本アカデミー賞で最優秀作品賞ほか数々の賞に輝いた『ミッドナイトスワン』を手掛けた内田英治監督が、YouTubeで偶然目にした警察音楽隊のフラッシュモブ演奏の映像から着想を得たオリジナル脚本で描くヒューマンドラマ。犯罪捜査一筋30年の鬼刑事で、突然警察音楽隊へ異動辞令を命じられる成瀬司を演じるのは日本映画界・ドラマ界を牽引し、どんな役をもモノにする圧倒的演技力とお茶の間の抜群の好感度、そして唯一無二の存在感を持つ阿部寛。そして清野菜名、磯村勇斗、高杉真宙ら若手と、光石研、倍賞美津子ら日本映画界の重鎮たちが脇を固める。主題歌は、ブラックミュージックをはじめ、様々なジャンルをルーツとした音楽で全世代から支持を集め続けているOfficial髭男dismが本作の為に書き下ろした「Choral A」。メンバー・楢﨑誠がかつて島根県警察音楽隊でサックスを演奏していたことが強く後押しとなり主題歌に抜擢された。誰もが覚えのある「人生こんなはずじゃなかった」という想いを抱く者たちの奮闘が、「IN THE MOOD」、「アメイジング・グレイス」、「聖者の行進」などの名曲とともに心に鳴り響く。坂本(磯村)は捜査一課の巡査部長で、成瀬司(阿部)の部下。犯罪捜査一筋30年で、違法すれすれの捜査もいとわない成瀬に対して敬意も持ちつつも、その対応に苦慮している。公開された場面写真は、成瀬に強張った表情で対峙する姿や、成瀬と共に捜査へ向かう様子、重苦しい雰囲気の捜査会議のなか、ひとり新聞を広げ横柄な態度の成瀬の隣で真剣な表情を浮かべている姿などが切り取られたもの。動きの大きな成瀬を、一歩離れたところからじっと見つめる坂本の目線は、観客の目線とも重なる。凛とした立ち姿が美しく、強い眼差しが観る者の心に刺さる磯村。彼の存在感をプロデューサーも「真摯に役に向き合う姿勢が、悩める優秀な後輩刑事像にマッチすると考えてオファーしました。そして内田監督の演出による彼を、映画ファンなら誰もが見たいだろうと思いました」と絶賛した。念願だった内田英治監督作品への初参加を果たし、阿部とはドラマ『まだ結婚できない男』以来、2度目の共演となる磯村は「妥協を許さない内田監督と、それに優しく寄り添ってくださった阿部寛さんに感謝しかありません」とコメントを寄せている。『異動辞令は音楽隊!』8月26日(金)公開
2022年07月13日孤島に生活しながら、俗世の汚れを浄化し、“安住の地”へ出発するための修行を行っている、2人の男と1人の女。純粋な信仰心を貫いていたはずの3人は、ある日を境に次第に欲望を抑えきれなくなり、性への解放に目覚め、暴走していく…。映画『ビリーバーズ』の原作は、山本直樹氏の同名漫画で、1999年に週刊漫画雑誌に連載された当時から“問題作”といわれてきた。実写化したのは、学生時代より山本作品のファンであるという城定秀夫監督だ。主演を務めたのは、磯村勇斗さん。意外にも映画初主演だという。「原作を読んだ時に、これをどう実写映画化するんだろう…とは思いましたが、それ以上に好奇心が上回りました。俳優をやっていて、人間の本能がこんなにもむき出しになっていく役柄に出合う機会は、そうそうないんです。本能の中でもエロスの要素が強い作品ですが、僕が演じた“オペレーター”と“副議長”(北村優衣)、“議長”(宇野祥平)の3人の純粋な信仰心とエロスとのバランスや、せめぎ合いみたいなところにすごく惹かれて、この世界を生きてみるのも面白そうだな、という直感がありました」体を絞り、髭を蓄えて挑んだ磯村さん。クランクイン前日は嵐の中、撮影地に置かれた何もないコンテナに泊まり込んだという。「作品によって、役作りのアプローチは毎回違いますが、いろいろ試しながら、必要であれば自分に刺激を与えたりもします。今回、3人で事前に本読みをしたのは1度だけでしたが、撮影初日から役にすんなりと入っていたので、それぞれがしっかり作り込んできたんだと思います。テーマ性が強いだけに、この3人の俳優が好相性だったというのもよかったのではないでしょうか。そのうち現場での生活にも慣れ、虫や日焼けが気にならなくなったし、裸で立っていても違和感がなくなりました。争いが絶えず、未知のウイルスが蔓延しているような“常識”の世界が実は“異常”で、純粋な僕たちが正しい、と思える気持ちもわかるようにもなって。そういうふうに、生きる世界によって考え方が真逆になるというのも面白かったし、3人の心情がどんどん壊れていきながら、欲望の解放に向かっているところが、この作品の面白さだと思いました。問題作とはいわれていますが、全然問題じゃないと思います(笑)。構えずに、ラフに観ていただきたいです」今年公開の出演映画は7本にも及ぶ売れっ子は、「何でもやること」が俳優としての信念だと話す。「僕たち俳優がしっかり役に向き合って演じることで、社会に届けられるものがきっとあるだろうと思っています。観てくださる人がいるから、僕はお芝居ができる。その意味や役割を大事にしながら、刺激を受ける作品に挑戦し続け、みなさんを驚かせ続けたい。内に秘めたものを、ポンと発散させるのが好きなので、振り切ることにも昔から壁みたいなものはないんです。だから今作のオペレーター役も、もう一人の僕が上から俯瞰で見ていて…って、この作品でこれを言うと、ヤバさが増してしまいますが(笑)。でも、エンターテインメントを届ける立場として、観てくださる人のためというのはもちろん、日々闘志を燃やしている作り手の人たちのためにも、頑張りたいと思うんです」いそむら・はやと1992年9月11日生まれ、静岡県出身。『前科者』『ホリック xxxHOLiC』ほか出演作多数。出演映画『PLAN 75』が現在公開中。『異動辞令は音楽隊!』は8月26日、『さかなのこ』は9月1日公開予定。シャツ¥24,000(kenichi/サカスPR TEL:03・6447・2762)ニットベスト¥39,600(DISCOVERED TEL:03・3463・3082)ブレスレット¥53,900(All Blues/エドストローム オフィス TEL:03・6427・5901)その他はスタイリスト私物映画『ビリーバーズ』“ニコニコ人生センター”という宗教的な団体に所属する3人は、“孤島のプログラム”を遂行するために、無人島で共同生活を送っていた。純粋な信仰心のもと、飢えに耐え、煩悩を抑え込む限界ギリギリの日々を過ごすうち、3人の間に、愛と欲と猜疑心が交錯し始める…。7月8日(金)より全国公開。※『anan』2022年7月13日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・齋藤良介ヘア&メイク・佐藤友勝取材、文・若山あや(by anan編集部)
2022年07月08日「小原綾斗とフランチャイズオーナー」がワンマンライブ「那覇にて。」を、2022年8月4日(木)に沖縄・Outputにて開催する。「小原綾斗とフランチャイズオーナー」初ワンマンライブを沖縄で「小原綾斗とフランチャイズオーナー」は、Tempalay(テンパレイ)のギター・ボーカルを務める小原綾斗を中心とするハードコアパンクバンド。メンバーは小原綾斗のほか、常田大希率いるPERIMETRON(ペリメトロン)やミレニアムパレード(millennium parade)のメンバーとしても活躍する佐々木集、She Her Her Hers(シーハーハーハーズ)のドラマー松浦大樹、BREIMEN(ブレイメン)のボーカル高木祥太などで構成。ライブやレコーディングのたびにメンバーが入れ替わるのが特徴だ。そんな「小原綾斗とフランチャイズオーナー」が、初のワンマンライブ「那覇にて。」を沖縄で開催。そのユニークなメンバー構成や“100円”デビューシングル「犬と猫」のリリースで注目を集める彼らが、初のライブで一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみにしたい。【詳細】「小原綾斗とフランチャイズオーナー」 ワンマンライブ「那覇にて。」開催日:2022年8月4日(木)会場:沖縄・Output住所:沖縄県那覇市牧志2-3-22 高良産業ビル 2F時間:OPEN 18:30/START 19:00■チケット情報オフィシャルHP先行受付期間:7月5日(火)17:00~7月11日(月)23:59一般発売日:7月16日(土)10:00チケット料金:前売り 4,000円 ※ドリンク代別問い合わせTEL:098-943-7031
2022年07月08日動物図鑑『カメの甲羅はあばら骨』がアニメ映画化され、2022年10月28日(金)に公開。清水尋也、磯村勇斗が声優として出演する。動物図鑑『カメの甲羅はあばら骨』がアニメ映画化書籍『カメの甲羅はあばら骨』は、動物たちの体のしくみが、人間の体を変形させることでよくわかる、というユニークな発想から生まれた動物図鑑。インパクト抜群でシュールな動物人間たちが話題を集め、図鑑ジャンルで異例のヒットを飛ばしている。そんな『カメの甲羅はあばら骨』が、遂にアニメ映画化。監督は、映画館でおなじみのショートアニメ「貝社員」を手掛けるモリ・マサが、脚本は「チーム・バチスタ」シリーズ、「時効警察はじめました」の田中眞一が、モリ・マサと共同で務める。動物人間たちの青春“あばら骨”ムービー映画化の舞台となるのは、動物園でもアマゾンでもなく、 “ごくごく普通”の高校。とある高校生たちと“あばら骨”の、葛藤と成⻑の物語を描く。清水尋也&磯村勇斗が声優として参加■主⼈公・カメ田カメ郎...清水尋也世間を斜めに見ているが、本音をあばら骨にしまい、冴えない学校生活を送っている。気まずくなると首を引っ込める癖がある。唯一カエル川には心を開いている。声優は、NHK 朝ドラ「おかえりモネ」に出演し、劇場アニメ『映画大好きポンポさん』で声優初挑戦ながら主演を務めた清水尋也が担当。<清水尋也コメント>お話を頂いた際は、「カメ役!?」と思わず聞き返しましたが、役者としてまた1つ貴重な経験をさせて頂けました。斬新な切り⼝で描かれた原作図鑑と、アニメの融合がまた違う⾯⽩さを生み出しています。⼀風変わった⻘春ストーリー、是非劇場でご覧頂きたいです。■カエル川エル隆役...磯村勇斗クラスメイトのカメ田と仲良し。強靭なスネと軽い体で高くジャンプできる。カメ田とは対照的に性格は明るく、体のように喋る内容もふわふわと軽い。映画『東京リベンジャーズ』『劇場版 きのう何⾷べた︖』など、話題作への出演が絶えない磯村勇斗が、声優に初挑戦する。<磯村勇斗コメント>マネージャーさんから「シュールな作品のオファーが来ました」と言われて、読んでみたら本当にシュールで(笑)。発想が⾯⽩く、台本には学校生活のあるあるが詰まっていたり、心に響く台詞があったり。声優は初めてでしたが、演じてみたいと思いました。尋也くんと⼀緒にセッションを楽しめたらいいなと思って収録に臨みました。クセになってしまう作品なので、楽しんで頂けたらと思います。■ライオン寺ライ王...江口拓也ライオン寺グループの御曹司。運動神経・ビジュアル抜群のスクールカースト上位で生徒会長候補。発達した肩甲骨を生かして姿勢が低く、生徒からの好感度が高い。■フラミンゴ塚フラ美,,,上國料萌衣(アンジュルム)恵まれた足を武器に読者モデルをしており、SNSフォロワーは8万人。学校のマドンナで、ライオン寺の恋人。高飛車な性格でスクールカースト上位に執着している。■ワニ渕ワニ平,,,栗田航兵(OCTPATH)大きな口を開閉させて、声量で場を制圧する。声の大きさと勢いで人気者然とする『ヤンチャなのに笑いのセンスもあるぜ?』系カースト上位。ワシ崎といつも一緒。■ワシ崎ワシ也...四谷真佑(OCTPATH)常に胸を張っている、自信家のナルシスト。流行を常に取り入れる、紋切型ファッションカースト上位。ワニ渕と「ワニワシチャンネル」を動画投稿している。■ウマ渡ウマ龍馬...森本晋太郎(トンツカタン)カースト上位でも下位でもない生徒。足が速い。学内の噂の大体を握っている。■キリン沢リン太郎...野津山幸宏カメ田とカエル川の旧友。一直線に伸びる首のようにまっすぐな性格で、曲がったことが嫌い。とある事件をきっかけに高校を中退し、首も曲がりグレてしまう。■ウサギ林ウサ蔵...でんでんカメ田たちの担任教師。情熱なく業務をそれなりにこなしている。大きな耳が特徴的で、人一倍音を良く拾う。主題歌はOCTPATHの新曲「Like」主題歌は、ボーイズグループOCTPATH(オクトパス)の新曲「Like」。“STEP UP”をテーマに、『カメの甲羅はあばら骨』のために書き下ろされた、アップテンポでダンサブルな一曲だ。「カメの甲羅はあばら骨」展が池袋パルコで映画『カメの甲羅はあばら骨』の公開を記念して、池袋パルコにて2022年8月5日(金)から8月29日(月)まで「『カメの甲羅はあばら骨』展」を開催。原作の動物図鑑『カメの甲羅はあばら骨』に登場する動物⼈間たちや、映画に登場するキャラクターを紹介していく他、フィギュア展示や、海洋堂制作の実物大カメ⼈間も登場。加えて“動物⼈間になれる!?”モーションキャプチャー体験、“甲羅を背負える!?”巨大ガラパゴスゾウガメの甲羅模型フォトスポット、“カメ⼈間と喋れる!?”タートル⼈間トークなど、動物を学びながら楽しめる体験型のインタラクティブ展示が行われる。映画『カメの甲羅はあばら骨』あらすじカメ⽥カメ郎は、冴えない学園生活を送るごく普通の高校2年生。本音はあばら骨の中に隠して過ごしている。ある日、親友のカエル川エル隆が⼈助けをしたニュースが瞬く間に拡散し、生徒会⻑を目指す学園のスーパースター、ライオン寺ライ王たち上位グループの目に留まる。突然彼らの仲間⼊りをしたカエル川、嫉妬と劣等感に苛まれるカメ⽥。2⼈の友情の⾏⽅は︖そして生徒会選挙当日、“骨と骨がぶつかる”セッションが始まる―︕︖骨が変われば世界が変わる。これは、とある⾼校生たちとあばら骨の、葛藤と成⻑の物語。【詳細】映画『カメの甲羅はあばら骨』公開日:2022年10月28日(金)声の出演:清水尋也、磯村勇斗、江⼝拓也、上國料萌⾐(アンジュルム)、野津山幸宏、栗⽥航兵(OCTPATH)、四⾕真佑(OCTPATH)、森本晋太郎(トンツカタン)、坂本慶介、でんでん原作:川崎悟司「カメの甲羅はあばら骨」(SB クリエイティブ刊)監督:モリ・マサ脚本:田中眞一、モリ・マサ企画:Studio Outriggerアニメーション制作:タイプゼロ製作:カメの甲羅はあばら骨製作委員会■「カメの甲羅はあばら骨」展開催日時:2022年8月5日(⾦)〜8月29日(月) 11:00〜21:00場所:PARCO FACTORY(池袋パルコ 本館 7F)住所:東京都豊島区南池袋1-28-2※最終⼊場は閉場の30分前 ※最終日18:00閉場※⼊場者数の制限、営業時間の変更及び休業となる場合あり。詳細は池袋パルコ 公式サイトにて告知。⼊場料:700円※サンシャイン水族館の⼊場半券を持ってくると200円引き(モバイル画⾯表示可、利⽤日当日のみ対応、特別展は対象外)。※「カメ」割。名前の中にかめが⼊っていると200円引き。
2022年07月03日映画『カメの甲羅はあばら骨』が10月に公開となる。この度、本作に清水尋也と磯村勇斗が決定し、特報とティザービジュアルも初公開された。動物たちの体のしくみが、人間の体を変形させることでよくわかる動物図鑑『カメの甲羅はあばら骨』。インパクト抜群な動物人間たちは話題を呼び、図鑑ジャンルで異色のヒットとなった本作が、動物園でもアマゾンでもなく“ごくごく普通”の高校を舞台に映画化した。監督は、映画館でおなじみのショートアニメ『貝社員』を生み出したモリ・マサ。脚本には『チーム・バチスタ』シリーズ、『時効警察はじめました』の田中眞一。気鋭のクリエイターの化学反応で、唯一無二の劇場アニメが誕生する。本作の主人公・カメ田カメ郎役はNHK朝ドラ『おかえりモネ』、劇場アニメ『映画大好きポンポさん』では声優初挑戦ながら主演を務めた清水。クラスメイトのカエル川エル隆役を『東京リベンジャーズ』や『劇場版 きのう何食べた?』など話題作へ出演が続く磯村勇斗が務める。特報では、主人公で自称・スクールカースト6軍のカメ田カメ郎(CV:清水尋也)とクラスメイトのカエル川エル隆(CV:磯村勇斗)が登場。女子にはモテないし、取り立てて何もない学校生活に事件発生?そしてカメ田が“限界突破”して、転がりついた先には。ティザービジュアルは、河川敷の芝生に寝そべるカメ田とカエル川の青春の1ページを切り取ったような爽やかなデザイン。「無駄骨は青春だ」というキャッチコピーが印象的に仕上がっている。また映画の公開を記念して、池袋PARCOで「『カメの甲羅はあばら骨』展」の開催が決定。原作図鑑『カメの甲羅はあばら骨』に登場する動物人間たち(新作あり)を紹介していくほか、映画に登場するキャラクター達のフィギュアなどが展示される。<清水尋也・コメント>お話を頂いた際は、「カメ役!?」と思わず聞き返しましたが、役者としてまた1つ貴重な経験をさせて頂けました。斬新な切り口で描かれた原作図鑑と、アニメの融合がまた違う面白さを生み出しています。一風変わった⻘春ストーリー、是非劇場でご覧頂きたいです。好きな骨:「頭蓋骨」理由:動物によって形に個性があり興味深いから。<磯村勇斗・コメント>マネージャーさんから「シュールな作品のオファーが来ました」と言われて、読んでみたら本当にシュールで(笑)。発想が面白く、台本には学校生活のあるあるが詰まっていたり、心に響く台詞があったり。声優は初めてでしたが、演じてみたいと思いました。尋也くんと一緒にセッションを楽しめたらいいなと思って収録に臨みました。クセになってしまう作品なので、楽しんで頂けたらと思います。好きな骨:「大腿骨」理由:太くてたくましい骨が魅力的!自分の身体に埋まっていると思うと格好いいから。<モリ・マサ(監督・脚本)コメント>あばら骨を打たれました。原作にて「骨の偉大さ」を知った時です。骨が変われば、世界が変わる、そんな王道青春あばら骨ムービーとなっております。「最近あばら骨叩いてないな…」という方は、是非劇場にあばら骨を運んで頂けますと幸いです。好きな骨:「人差し指の骨」理由:1番使っている気がします。ここで労っておきたいです。<田中眞一(脚本):コメント>もし人間が動物の骨格を持っていたらという奇想天外なコンセプトに驚いた。原作を読んだ。実に面白い。動物の特徴がとてもよくわかる。でも映画化するってどうやって?散々悩んだ結果が高校生の⻘春物語。骨格の違いは個性の違い。僕はカメで、君はカエルかも。あばら骨ワールドを楽しんでください。好きな骨:「あばら骨」理由:焼肉でもフライドチキンでもリブが好きです。『カメの甲羅はあばら骨』10月公開■展示情報「カメの甲羅はあばら骨」展8月5日(金)〜8月29日(月)会場:PARCO FACTORY
2022年06月30日