おとな向け週末映画ガイド今週のオススメは『ゴールデン・リバー』と『Girl/ガール』。野村芳太郎監督回顧、伊藤雄之助&西村晃の名脇役対決などの特集上映も好企画が並びました。ぴあ編集部 坂口英明19/7/5(金)伊藤さとり(dpia-app://pilotDetail?pilotageId=93a38c60-dfa2-48cd-af06-83c2857e4101)真魚八重子(dpia-app://pilotDetail?pilotageId=3565dab2-1ca9-4d27-b5bf-0792183f25a7)高松啓二(dpia-app://pilotDetail?pilotageId=17c89031-2956-4e72-b8a8-45553e3c6697)春日太一(dpia-app://pilotDetail?pilotageId=564cc792-5c0d-4e1d-9a06-ffd654b8f928)『ゴールデン・リバー』は昨年のヴェネチア映画祭の銀獅子賞(監督賞)を受賞していますが、ベルギー映画の『Girl/ガール』は、今年のカンヌ映画祭カメラドール(新人監督賞)受賞とこちらも評価の高い作品です。15歳の主人公ララはトランスジェンダーで、バレリーナを目指しています。この映画はもちろん、その少女の物語なのですが、映画で重要な役どころは父親。少女を取り巻く医療スタッフなど、ベルギーは日本では考えられないほど、理解のある環境ではあるのですが、やはりいじめや、差別はある。その中で「女性になることを急ぐ必要はない。パパだって時間をかけて男になった。焦っちゃダメだ」と暖かく見守る父、そんな家族の映画でもあります。この作品も、渡辺祥子、伊藤さとり、水上賢治、杉本穂高の4人の水先案内人の方々がオススメです。この映画の水先案内渡辺祥子(dpia-app://pilotDetail?pilotageId=dbc05f7b-0538-4572-80f7-00b4eed0a036)伊藤さとり(dpia-app://pilotDetail?pilotageId=ba11039c-a3f7-4258-969b-a9a3d2762c37)水上賢治(dpia-app://pilotDetail?pilotageId=ced68815-35ad-4bf2-af22-977f8986b98b)杉本穂高(dpia-app://pilotDetail?pilotageId=3520c557-722b-4539-9ff1-f689c079b04b)今週は名画座の特集上映に注目すべき企画が3つもあります。「生誕100年記念 映画監督 野村芳太郎」(神保町シアター)7/6〜19 植草信和(dpia-app://pilotDetail?pilotageId=2dc649d8-0919-4888-9dce-b2976a9a7a55)「名脇役列伝IV 伊藤雄之助生誕百年記念 怪優対決 伊藤雄之助vs西村晃」(シネマヴェーラ渋谷) 7/6〜26お人好しか、はたまた曲者か、馬面の怪優伊藤雄之助と、のちに水戸黄門に変身したが、映画では気が弱そうで実は悪人とか、暗躍する敵役が多いこれまた怪優の西村晃という名脇役二人に注目した特集。伊藤雄之助は『現代インチキ物語 騙し屋』の詐欺師や、『にっぽん泥棒物語』などの刑事役、『一等女房と三等亭主』では風采のあがらないサラリーマン…、どの映画も実は強い印象を残す脇役だ。西村晃は『ある脅迫』『散歩する霊柩車』のこれぞ小心者、『北陸代理戦争』で雪の中に首だけだして埋められ、リンチされる伝説のシーンも見ものです。「キネマ旬報創刊100年記念 キネ旬ベストワンからたどる昭和・戦後映画史」(新文芸坐)7/7〜17キャプションの内容を記載映画雑誌『キネマ旬報』が今年、創刊100年を迎えるのを記念した特集。この雑誌の看板企画であるキネ旬ベストテンの、ベストワン作品を集めて、昭和・戦後日本映画史を振り返ろうという企画です。小津安二郎『晩春』『麦秋』の2本立てから、山田洋次『幸福の黄色いハンカチ』と深作欣二『蒲田行進曲』までの20本。組み合わせも興味深い、いかにも新・文芸坐らしいプログラムです。映画の上映ではありませんが、映画ファンにとって見逃せない展覧会が始まりました。「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」(東京国立近代美術館) 7/2〜10/6よくこんな資料が残っていたと驚きます。台本、絵コンテ、セル画、演出メモなど。デビュー作『太陽の王子 ホルスの大冒険』では、登場人物の出番とドラマの「テンションチャート」を組み合わせたグラフや、制作の遅延を恐れた会社とのやりとり、いわば「一筆を入れた」書類まで。入り口近くに「ぼくらのかぐや姫」企画ノート、という企画書が展示されています。東映動画時代、内田吐夢監督でかぐや姫を映画化する話があり、自分なりのプランをまとめたもの。遺作『かぐや姫の物語』とループで繋がる高畑勲の原点というわけです。高畑さんは自分で絵を描く訳ではない、アニメの演出のプロです。作品に込めた思いをスタッフに伝えるために使われた様々な表現物で、高畑さんの世界をうかがえるまたとない展覧会です。『アルプスの少女ハイジ』のコーナーでは、ハイジの住む家と大自然のジオラマも設置されています。背景美術用に描かれた風景画の素晴らしさも見もの。関係したスタッフのコメントも入った音声ガイドは借りた方が良いです。
2019年07月05日わが家には小学6年生、4年生、1年生の娘がいます。4年生の次女が小学校で1/2成人式を終えた2月のある週末、次女と二人きりで初めての2泊3日の旅にでかけました。子どもと1対1の時間、そこから親の私が学んだこととは…。母をひとり占め、特別な時間かなり前からこの旅を楽しみにしていた次女。出発の金曜日は学校を早退して帰ったので、特別感が5割増しです(笑)。そして三姉妹のわが家は、当然ですが母を独り占めする時間はゼロ。きょうだいの多い子どもたちにとって、この“自分だけの特別な時間”、“特別あつかい”はとても心に残るようです。ちょうど4年前、長女と2人旅をしたときに彼女が発した、「今の私は、一人っ子に見えているのかな~?」。このフレーズが今でも印象に残っています(笑)。いつも上と下に挟まれている次女、今回の旅では自分のペースを貫くことができました。見たいもの、食べたいもの、歩くスピードや食事のペースも、この旅の間は完全にマイペース。親の私も、次女のペースを改めて知るよい機会になりました。娘のリクエストに応えた旅プラン・観光「まだ行ったことのない、四国に行ってみたい」という次女のリクエストに応え、行き先は愛媛県松山市。山口県柳井市から愛媛県まで船の旅、娘は初めてのフェリーです。私も車の運転から解放され、2人でゆっくり話ができるので、この選択はナイスチョイスでした。宿は旅気分を味わうために、あえて道後温泉のど真ん中にとり、浴衣姿で商店街を歩いたり、温泉を楽しむことができました。・食「珍しいものを食べたい」、「おいしいスイーツを食べたい」と言っていた次女の旅のテーマは“グルメ”でした。愛媛といえば“みかん”。大好きな柑橘系の生ジュースやジェラートもはずしません。その他、ご当地グルメの三津浜焼き(お好み焼き)など、食べたいものをひとつずつ制覇しました。・カメラそしてもうひとつのお楽しみがカメラ。わが家は2人旅の際には、娘にもカメラを1台持たせるようにしています。今回は絞り、露出、被写界深度を手元で簡単に調整できるコンパクトデジタルカメラを持たせました。最初に必要最低限の操作方法を教え、その後は自由に撮りたいものを撮りました。道後温泉や松山城などを“観光”しながら、歩いては撮って、食べては撮って(笑)。親子の旅というよりは、“女子旅”。こうして一緒に楽しめるまで成長したんだなと、感慨深いものがありました。この旅で親の私が学んだことは…このような特別な旅には何らかの意味や、子ども自身にも変化を求めたくなるのが親心。私にも“娘と向き合う時間にしたい“という気持ちが、なかったわけではありません。東京から田舎へ引越し、いろいろなことがとあった1年だからこそ、聞きたいことや話したいことがたくさんありました。いつ話そうかとタイミングを見計らっていましたが、結局話を切りだしませんでした。というのも、次女が彼女のペースで旅を楽しんでいたから。日常の話をして、現実に引き戻すのはかわいそうだと思ったからです。「この際、私も純粋に旅を楽しもう!」 と、話したい気持ちを封印したのでした。今回の旅で母親の私が一番学んだのは、毎日見ているはずの娘なのに、知らない部分があるんだなということ。要するに、「親だから分かっている、知っているという思い込みがある」ということでした。子どもは常に成長し、変化しています。しかしその変化は、毎日見ているからこそ見逃してしまったり、気づかないことがあるのかもしれない…。私自身の視点を省みる機会にもつながりました。そして「最近の次女はパステルピンクが好き」「こんなテーマで写真を撮るなんて面白い!」と、彼女の趣味や趣向にフォーカスすることができたのも、新鮮な発見でした。松山城や道後温泉の商店街など、訪れたところで撮った2人のセルフィーには、次女らしい笑顔がたくさん。彼女が何を考え、何を感じていたかは分かりませんが、記憶に残ったことは間違いないでしょう。母の私が楽しかったので、きっと次女も楽しかったはず。それでよしです。“子育ては思い出作り”、どこかで聞いたこのフレーズを思い出しながら、現在、旅の写真と記録をまとめているところです。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2019年03月22日「あぁ、なんだか最近疲れが溜まっているなぁ」というあなたに。実は都内から気軽に行ける温泉地ってたくさんあるんです。そこで今回は、週末にサクッと行けるおすすめな旅館を4つご紹介します。たまには忙しい毎日を忘れて、足を伸ばしてみるのもいいのでは♪1泊2日で充実したい♡いざ旅行を企画するとなると「あれもしなきゃこれもしなきゃ」と、ちょっと面倒だったりしませんか。軽い旅行だったら、日程を空けられてもせいぜい1〜2日ですよね。そんな忙しい大人の旅行で重要なのは、遠すぎず近すぎないこと。少し離れた土地でなにもしないでただゆっくりする、ぜいたく旅もいいのでは♡都内から約2時間で行けて、リフレッシュできる旅館を4つご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。【伊豆】〔絶景の癒しの湯宿茄子のはな〕こちら〔絶景の癒しの湯宿茄子のはな〕では、全客室に海と伊豆七島を望むことのできる絶景温泉露天風呂が付いています。大自然に囲まれながら、24時間好きなタイミングで入ることができるのが魅力ですね♪湯舟でちょっと一杯という方には、湯あみ酒も持ってきていただけるそう。料理長自慢のご夕食は、伊豆を満喫するにふさわしい創作和会席です♪伊豆の三大味覚である伊勢海老や、金目鯛、静岡産あしたか牛などの地場食材にこだわったお料理を堪能でき、リピーターが続出するおいしさなのだとか。●施設名称:〔絶景の癒しの湯宿茄子のはな〕●アクセス:伊豆高原駅からタクシーで10分●住所:〒413-0234静岡県伊東市池635-135●TEL:0557-53-5100公式詳細情報〔絶景の癒しの湯宿茄子のはな〕【箱根】〔箱根湯の花プリンスホテル〕《和室》本間12畳と掘りごたつが付いた広縁4畳の落ち着いた雰囲気の和室です。最大4名まで利用できます。続いてご紹介する〔箱根湯の花プリンスホテル〕は、2017年の春に全客室のリニューアルを行なった、モダンな雰囲気の温泉宿。箱根の四季を感じる彩りを加えた、和むことのできる内装になっています。箱根十七湯の中で最も標高の高い場所にある〔箱根湯の花プリンスホテル〕では、源泉から引く乳白色の湯を湛える温泉露天風呂が自慢です。日中は緑の木立がすがすがしく、夜はここからだけの満天の星空とほのかな湯の香りを満喫できるのだとか。季節の花々と山々の大自然の中でゆったりと温泉に浸かる時間は至福以外の言葉では言い表せないですね♪湯の花会席 全12品お食事処では明るい庭園を見ながら、四季の味覚をあしらった和食を楽しむことができます。美しい器に季節の食材が彩りよく盛られていますね♪「泊まりたいけど忙しくて1日しか空いてない……」そんな方にも朗報です。こちらの宿では2018年3月1日~2019年3月31日の期間、日帰りプランがありプランによっては温泉とお部屋の両方を楽しむことができます♪●施設名称:〔箱根湯の花プリンスホテル〕●アクセス:小田原駅からタクシーで40分、伊豆箱根バスで45分箱根湯本駅からタクシーで25分、伊豆箱根バスで30分●住所:〒250-0523神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯93●TEL:0460-83-5111公式詳細情報〔箱根湯の花プリンスホテル〕【熱海】〔隠れ湯の宿月のあかり〕海沿いの高台に佇む〔隠れ湯の宿月のあかり〕は、全16室のこじんまりとした静かな宿です♪全客室には18歳以上が宿泊でき、日常を忘れてのんびりできる大人のための宿として人気なんです。すべてのお部屋に専用風呂が付いており、本館の海側のお部屋では露天風呂を楽しむことができます。圧巻のオーシャンビューが迎える露天風呂からは初島を望むことができるそう♪客室から見える相模湾は東に位置しているので、天気が良ければ、水平線から太陽が昇ってくる様子を眺めることができるんです。早起きしてあつ〜い露天風呂に浸かりながら朝日を望めることができるなんて、極上の時間ですね。旬の素材と地魚がふんだんに使われた「くずし懐石」を味わうことができます。新館では、夕・朝食ともに食事処で、本館では全室、夕食をお部屋でいただくことができるのも魅力の1つです。●施設名称:〔隠れ湯の宿月のあかり〕●アクセス:JR伊東線網代駅より車で7分●住所:〒413-0103静岡県熱海市網代627-1086●TEL:0557-67-7707公式詳細情報〔隠れ湯の宿月のあかり〕【熱海】〔鉄板ダイニングゆとりろ熱海〕露天風呂付き和洋室(一例)「美・彩・食」がテーマの〔鉄板ダイニングゆとりろ熱海〕では、日々を忙しくこなすオトナ女子のココロとカラダが喜ぶ、癒やしの滞在がプロデュースされています。和モダンなおしゃれなお部屋には、コンセプトの通り女性に大人気のナノスチーマーやナノケアドライヤー、紅茶も楽しむことができるコーヒーメーカーが完備されています。ロビーには、館内で着ることのできる色浴衣がたくさん用意されていて「どれを着ようかな〜♡」と旅を盛り上げてくれること間違いなしですね♪また、男性の浴衣も豊富に用意されているので、ご夫婦やカップルで宿泊する際も楽しむことができますよ。こちらは熱海の高台に建つ、自然に囲まれた露天風呂です。視界いっぱいに広がる大空の下で、開放感は抜群♪また大浴場では、三大美人の泉質として知られる硫酸塩泉を楽しむことができます。ゆったり、ひろびろとした大浴場とジャグジー風呂に加え、サウナと水風呂も完備しているそう。洗い場で使えるベビー用バスチェアのほか、脱衣所にベビーベッドも用意されているため、赤ちゃんとのご入浴をしっかりサポートされているのも魅力です。夕食は「レストラン響」で楽しむことができます。こちらでは、旬の食材をふんだんに使用した料理長こだわりの創作和食会席をいただくことができます。食材や量によって「極」「風」「彩」など、お料理で選べる宿泊プランが用意されているのも魅力の1つですね。それぞれのプランには、鉄板で調理されるステーキが付いてくるので、心もお腹もいっぱいに満たされること間違いなし♪●施設名称:〔鉄板ダイニングゆとりろ熱海〕●アクセス:JR東海道線『熱海駅』より車で約20分、バスで約25分、タクシーで約20分●住所:〒413-0103静岡県熱海市網代627-1086●TEL:0557-67-7707※掲載している情報は2019年2月中旬時点のものです。臨時休館、施設移転などが発生する場合がありますので、おでかけの前には各施設公式サイトにて、最新情報をご確認の上おでかけください。公式詳細情報〔鉄板ダイニングゆとりろ熱海〕非日常の空間で心も身体も癒やされましょう♡気軽に立ち寄れてくつろげる【箱根・熱海・伊豆エリア編】を4選ご紹介しました。お友だちとの女子旅にはもちろん、ご家族やカップルでも楽しむことのできる旅館でした♪たまには忙しい都心から少し離れて、あつ〜い温泉にゆっくりと浸かって、疲れを癒やしてくださいね。もちろん、一人旅にもおすすめですよ♡次のお休みは、箱根・熱海・伊豆エリアの温泉でリラックスしてみませんか。▼“おでかけ部おすすめ”全国の温泉をチェック!【大阪編】家族や友人と「湯ったり」♪気軽に行けちゃう日帰り温泉5選!【埼玉・千葉編】日帰りでプチ旅行気分♪家族や友人とおでかけしたい日帰り温泉6選登別温泉に行くならここ!おすすめの旅館とホテルを7選で紹介
2019年02月28日いま注目度を増している「旅育」とは、「旅を通じておこなう子ども教育」のことです。でも、ただ子どもと旅に出ればいいのでしょうか?旅育初心者のため、その第一人者である旅行ジャーナリスト・村田和子さんが具体的なアドバイスをしてくれました。旅育をするにあたってまず重要となるのは「子どもを子ども扱いしない」ことだそう。そして、「体感をもって学ぶ」ことの重要性に子ども自身に気づかせることだとも。構成/岩川悟(slipstream)取材・文/清家茂樹(ESS)写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)「子どもを子ども扱いしない」という姿勢旅育とは「旅を通じておこなう子ども教育」。つまり、旅によって「子どもが大人に向かって成長する」ことが目的です。であれば、まず重要となるのは「子どもを子ども扱いしない」ことではないでしょうか。大人の友人同士で旅行するというときに、行き先を告げないとか相手の希望を聞かないということはあり得ませんよね。でも、家族旅行となると、親はどうしてもそうしてしまいがちです。そこで、子どもを子ども扱いしないために、「旅の計画から子どもと一緒にする」のです。ただ、小学校に上がる前くらいの幼い子どもだと、現実的な旅行プランを出すことは難しいでしょう。それに、せっかく子どもが「あれをしたい」「これをしたい」と言ったのに、現実的に難しいからと却下してしまうと、教育という点から見れば逆効果。自己肯定力を下げることになってしまいます。そこで、夏休みに海に行くのか山に行くのかといった複数の案から選択させるのです。ただ選択するだけですが、それでも子どもにとっては自分が決めた旅になるので、旅に臨むモチベーションがまったくちがってきます。意欲的に旅に出るわけですから、旅がもたらしてくれるさまざまな効果(インタビュー第1回・第2回参照)も格段にアップするというわけです。旅の計画を立てることは頭を使うことだらけもう少し子どもが大きくなったら、計画を立てるときに家族会議をしてください。家族それぞれが行きたい場所を挙げてプレゼンをするのです。どうしてその場所に行きたいのかといった理由を各自が訴え、他の家族はそれをしっかり聞く。すると、子どもは、「パパの案もいいな」と思ったりもします。そして、自分の案とどう折り合いをつければいいのかと考えて答えを導こうとする。こうして、社会に出たときにも重要となるコミュニケーション力や他者理解の力が自然と養われるのです。小学校中学年になれば、旅の計画の一部を思い切って子どもにまかせてみてください。目的地への行き方もひとつではありません。車がいいのか、電車がいいのか、電車でも新幹線を使うほうがいいのかと考えさせてみるのです。旅の計画というのは、本当に頭を使うことが多いものです。宿はどうするのか、観光はどうするのか、さらに予算も絡んでくる。考える要素がたくさんあるうえに、正解もない。それこそ、「正解がない」といわれる時代に必要な「考える力」を育むことになるのです。これにはインターネットの普及が好影響を与えてくれています。インターネットがない時代に、時刻表とにらめっこして予定を組むのは子どもには難しかったことでしょう。しかも、目的地周辺の観光や宿の情報を得る手段も限られていました。でもいまなら検索をすれば複数の経路に宿や観光の情報がすぐに示されます。いまの時代だからこそできるようになった教育だともいえます。身をもって「百聞は一見にしかず」を知るただ、インターネットにはデメリットもある。幼いときからあたりまえのようにインターネットに触れてきたいまの若い世代は、頻繁に旅行をする人とまったくしない人というふうに二極化しています。以前ならなかなか得られなかった情報に触れたからこそ「実際に体験してみたい」と思う人と、「家にいて得られるものになぜ時間やお金をかけるのかわからない」と思う人にわかれているのです。後者には「情報=リアル」という価値観が根底にあるのだと思います。でも、実際に旅先で本物を見ると、思っていたものとちがうということはよくあることですよね。それは、「思っていたよりも良かった」でも「思っていたほど良くなかった」でもいいのです。重要なのは、「情報とリアルはちがう」と体感すること。つまり、身をもって「百聞は一見にしかず」を知ることなのです。わたしの息子が小さいときにはじめて海に行ったときのことです。息子もテレビなどを通じて海も波も知っていて、海が見えてきたときには「わー!海だ!」とはしゃいでいました。ところが、実際にビーチに立ったら、「波が怖い」と言って海に近寄ろうともしなかった。息子はまさに五感で海を体感し、息子なりに海というものを知ったわけです。幼いときから体感をもって学ぶことの大切さを知る。そういう経験があれば、どんな情報化社会になろうとも、本物の重要性を見失うことはないと思うのです。『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』村田和子 著/日本実業出版社(2018)■ 旅行ジャーナリスト・村田和子さん インタビュー一覧第1回:子どもの人生は“旅”で幸せになる。いまの時代こそ親子で旅に出るべき理由第2回:旅先での行動は“親子別々”に。“親の不在”が深める子どもの「自信」第3回:旅の計画には“正解がない”。子どもの「考える力」を育む旅行プランの立て方第4回:忘れてはいけない“旅の記録”。旅先での成功体験を思い出すたび「自己肯定力」が高まる(※近日公開)【プロフィール】村田和子(むらた・かずこ)1969年8月29日生まれ、神奈川県出身。旅行ジャーナリスト。2001年、生活情報サイト「All About」運営スタート時に旅行情報のガイドに就任したことを機に執筆活動を開始。モットーは「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」。現在は家族旅行を応援する旅行情報サイト「家族deたびいく」を運営しながら、消費者視点での旅の魅力や楽しみ方を年間100以上の媒体で紹介する他、旅行に関する講演、旅行サイトや宿泊施設のコンサルティングもおこなう。得意なテーマは旅育、家族旅行、ひとり旅、記念日旅行、ヘルスツーリズムなど。特に旅によって子どもの生きる力を育む旅育を村田式教育メソッドとして著書等を通じて啓蒙を進めている。一児の母。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年02月10日晴れた日のドライブは窯元のある街まで足を伸ばして。ラパンを手に入れてから、器選びが出会い重視派になった。持ち帰りの心配から解放されて、1点モノをためらわず買えるのが小さな幸せだ。今日はちょっと足を伸ばして、窯元がたくさんある郊外まで遠征。快適装備のラパンなら、どんな気候のドライブでも室内は爽やか! いつも室内を快適にしてくれる頼もしい「ナノイー」搭載設定した室温を自動でキープするフルオートエアコンには、「ナノイー」が搭載。運転席側のエアコン吹出口から微粒子イオンが放出し、爽やかな空気を保ってくれます。肌や髪にもやさしい弱酸性の「ナノイー」は、快適ドライブの頼もしい味方といえそう。 季節を問わず、なるべくカットしたい紫外線紫外線(UV)約99% カットと赤外線(IR)カットを実現した、フロントドアガラスに注目。ドライブ中の日焼けから守ってくれるばかりでなく、室内温度の上昇も抑えてくれるという嬉しい機能性。晴天でのドライブの強い味方です! 気になっていたフラワーマーケットへ!ついついハーブ類を箱買い。金曜の夜には自分のために切り花を買って、1週間ほど楽しむというのが習慣。でも、近ごろは本格的にベランダガーデニングしたい意欲がモクモク湧いてきて……。今日はとうとう、噂のフラワーマーケットへ荷物をたくさん積めるラパンとお出かけ。結果、ハーブや鉢物を箱買い…! 積み降ろしがしやすい低くて広いラゲッジルームが◎! コンパクトカーながらも、荷物がたくさん載せられるのは重要ポイント。なおかつ、重たいモノでも出し入れしやすい開口部の広さと低さは、もっと大事!積み降ろしを自力でできるかどうかで、お買い物の幅はグンと広がります。 長ーい荷物も大きな荷物もOKシートアレンジで使い方自在に ラゲッジルームに荷物が入りきらない時、シートアレンジのバリエーションが豊富かどうかが大事なポイントに。大きな荷物はもちろんのこと、ウォールペーパーや脚立といった長いモノも、多彩なシートアレンジでクリアできます。 部屋もクルマもインテリアは居心地の良さを大切にしたい。久しぶりの3 連休は雨スタート。紅茶を淹れながら、部屋のメンテでもしようかと室内を見まわしていたら、俄然、模様替え欲がフツフツと…! アンティークショップでユーズドの照明を見つけて、即お持ち帰りに。クルマも部屋も、居心地のいいインテリアにはこだわりたいのです。 バニティーミラーは意外なくらい活躍するルームミラーとは別にバニティーミラーが装備されているのが嬉しいポイント。メイク直しに限らず、コンタクトレンズがズレた時や前髪が気になる時も、ルームミラーじゃ代用できないシーンはさまざま。照明も付いているから、夜でも使えて便利です。 お部屋感覚で過ごせる車内はきめ細かな収納設計にあり車内というより、室内と呼びたくなる居心地のいい空間設計。助手席の前がデスクになっていたり、きめ細かな用途に対応した収納ボックスの数々など、自分の部屋として愛していけそうなインテリアです。 SUZUKI LAPIN撮影車:ラパン X 2WD オプション装着車メーカー希望小売価格¥1,476,360(税込) vol.10より photograph : Shohei Ishidastyling : Mina Takauehair & make-up : jiro for kilico.model : Kanoco
2018年11月21日「お天気のいい週末は、お弁当をもって近くの公園までピクニック♪」というのもいいですよね。大人から子どもまで、なんだかワクワクできるピクニック。そんなときに、あると便利・もっと楽しいアイテムたちを〔ダイソー〕で集めてみましたよ!あると便利な小物たち!今回は、ピクニックなどちょこっとおでかけのときに役立ちそうなアイテムを〔ダイソー〕で集めてみました♪さっそくご紹介していきましょう!2WAYで使えるハンディー水筒本体満水約400ml中棒装着時約350mlまず1つ目は、こちらの《冷んやり水筒》です。この水筒は、じつは2つの使い方ができちゃうんですよ!ひとつは、シンプルに水筒として使う使い方。でも、ただのボトルではないんです!ふたを開けると中には棒状のものが。取り出してみると写真のようになっています。じつはこれ、この中に水を入れて凍らせておけば、ドリンクを冷やす氷の役割をしてくれるんです!おでかけの前日にこの中棒に水を入れて冷凍させておきましょう♪おでかけのときにドリンクを注げば、外出先でもひんやりドリンクを楽しむことができますよ!氷が溶けてしまってもドリンクが薄まらないのもうれしいですね。さて、もうひとつの使い方というのは、先ほど紹介した中棒を取り外す使い方。するとシンプルで手頃なサイズのなふたつきボトルになるので、ドリンクに限らず、ナッツ類やアメ・グミなどのお菓子をいれて行けば、おでかけの道中でも少量ずつお菓子を楽しむことができちゃいますよ♪小さなお子さんにも、リュックにしまって持ち運ばせてあげることができそう♡見た目以上にマルチに活躍してくれる、必見アイテムです!見た目がかわいい!カトラリーセット次は、こちらの《カトラリーセット》です。スプーンとフォークが5本ずつとナイフが2本セットになっています。カラフルな見た目がピクニックにぴったりのかわいさですよね!ボトルサイズにピッタリ収まるから、持ち運びもらくらくです♪さらにこちらのボトル本体にも、100mlから500mlまでの目盛りが刻まれているので、コップ代わりとしても使用できそうです。スプーン・フォークは写真のような形をしていて、強度はあまり強くなさそうですが、すくって食べる、程度なら問題はなさそうですね。ちょっとしたアクセントに♪お弁当ピックスもかわいく♡最後にご紹介するのはこちらの2種類のお弁当ピックスです!見るからにかわいらしいデザインのピックスは、お弁当箱をとっても華やかに演出してくれる引き立て役。洗えば何度も使えるのもいいですよね!オリジナルのアレンジで、ピクニックのお食事もさらに楽しくしちゃいましょう♪まとめみなさんも〔ダイソー〕で、おでかけに役立つアイテムを探してみてください。隠れたすぐれものがまだまだあるかもしれませんよ♪見つけたときはぜひLIMIAで教えてくださいね!
2018年09月15日週末の旅先として人気のソウル。どのエリアのどのホテルに泊まるかで、旅の楽しみ方がぐっと違ってきますよね。今回私が訪れたのは、ソウルの中でもアーティスティックな街として注目を集めている弘大(ホンデ)に2018年4月にオープンした〔ライズオートグラフコレクション(RYSE,AutographCollection)〕。フォトジェニックなホテルとして人気が殺到しているのだとか!ホンデのカルチャーを体験できる、アートなホテルホテルに入るとまず目に入るのが、一面ピンクの床〔ライズオートグラフコレクション(以下、ライズ)〕は、マリオット・インターナショナルが展開するホテルブランド〔オートグラフコレクション〕のひとつ。個性的な独立系のホテルを展開しているカテゴリーで、そのホテルでしか体験できない特別な滞在を提案しています。ホンデは、有名な美術系大学の〔弘益大学(ホンイクダイガク)〕を中心に街が形成されているソウルのストリートカルチャーの発信地。感度の高い人が多く集まってくることから、ホンデが発祥の文化も多いそうです。〔ライズ〕も、そんなホンデの文化を大切にしながら、約7年の歳月をかけて作られました。お気に入りの部屋を見つけて!客室はスタンダードタイプの《クリエイタールーム(CreatorRoom)》から、プレジデンシャルスイートの《エグゼクティブプロデューサールーム(ExecutiveProducerRoom)》まで全6タイプ、272室。客室の名前も、かわいいですよね。アーティスティックな雰囲気の《エディタールーム》272室中169室のボリュームを占めるのが《エディタールーム(EditorRoom)》。置かれているグッズも色使いもおしゃれ。部屋に飾られているリソグラフの作品は、ホテルのデザインチームが制作したのだそう!気分まで上がる《アーティスト スイート》この部屋に泊まりたい!!と思ったのが、4室しかないという《アーティストスイート(ArtistSuite)》の中でもひときわカラフルなお部屋。部屋に帰ってくるだけで、元気な気分にしてくれます。この部屋は、彫刻家としても活躍中のパク・ヨジュ氏がデザインしたそうです。フォトグラファーのローラン・セグレティエ氏がデザインした《アーティストスイート》は、またガラリと違った雰囲気。木をふんだんにつかったナチュラルな空間は、ゆったりとリラックスできます。ソウルの街並みを写した作品もたくさん飾られています。どの部屋もまったく違った魅力があって個性的。アーティストがデザインした部屋に泊まれるなんて、とっても贅沢ですよね。そして217㎡もあるという《エグゼクティブスイート》がこちら。そのままここで会議やミーティングまでできそうな広さです。ベッドの隣には、プールみたいなヒノキ風呂までありました!客室に用意されているバスローブやアメニティキットのケース、ホテルスタッフのユニフォームは、韓国のブランド〔イセ(IISE)〕()が担当。「イセ」とは、韓国語で2世の意味だそうで、韓国系アメリカ人の兄弟のケビン・キムさんとテレンス・キムさんのルーツに由来しています。〔イセ〕デザイナーのケビンさんとテレンスさん兄弟素材に韓国のオーガニックコットンを使用するなど、韓国の伝統や文化を大切にしながらも、今を感じるスタイリッシュなデザイン。兄弟のバックボーンが感じられるブランドだと思いました。ソウルにショップもあるのですが、こちらは事前予約制ということで、今回は断念。次回はぜひ行ってみたいです。かわいいだけじゃなくて、サービスも文句なし!私が今回泊まったお部屋は、プレミアムカテゴリーの〔ディレクタールーム(DirectorRoom)〕。部屋は広くてセンス抜群!洗面台も2台あるし、バスタブも独立シャワーブースもあって、至れり尽くせり。インテリアもいちいちかわいくて、部屋の中にずっといてもまったく飽きません。アメニティにフェイスマスクが用意されているのも、なんだか韓国っぽい!そして便利だったのが、宿泊中に無料で使えるスマホの貸し出し。これで街なかでもWi-Fiの心配をしなくて大丈夫です。おしゃれ度MAXな施設がもりだくさん!個人的に驚いたのが、タイ料理の分野で初めてミシュランの星を獲得したオーストラリア人シェフ、デビッド・トムソン氏が手掛ける〔ロンチム(LongChim)〕が入っていること!タイの有名なストリートアーティスト、アレックス・フェイスの作品まで飾ってありました。ちょうどこの日は、デビッド・トムソン氏もいらっしゃるということで、せっかくの機会なので、タイ料理をいただくことに。どの料理も本場の味を出すために、調味料などをタイのキッチンから直接仕入れているそうで、現地で食べているようなおいしさ。食器類もタイのものを使用していて、トムソン氏の熱意が伝わってきました。ソウルでおいしいタイ料理が食べたいと思ったらぜひおすすめしたいお店です。ホテルの屋上は、ルーフトップバーとラウンジ〔サイドノートクラブ(SideNoteClub)〕になっていて、世界的に活躍するバーテンダーが作るオリジナルカクテルが人気です。中でもイチオシがこちらの《ストーンコールドラテ》。ほうじ茶と韓国の焼酎がベースになっていて、まろやかな味わい。そんなにお酒が強くない女子にも飲みやすいと思います。チェジュ島で取れる石を使って作ったという器も、スタイリッシュ。カクテルというよりも、アート作品のようです。ホテルの中にアートギャラリーまで発見!滞在中に見逃せないのが、ホテルの地下1階に入っている、アートギャラリー〔アラリオギャラリー(ArarioGallery)〕()です。近隣アジアのアーティストの発掘と支援をコンセプトに掲げている人気のギャラリーで、韓国と中国に数店舗運営しています。入場は無料なのですが、かなり広くて見応えたっぷり。ぜひ滞在中にチェックしてみてください。【RYSE,AutographCollection】住所:ソウル特別市麻浦区楊花路130電話:02-330-7700RYSE, Autograph Collection●ライター美濃羽佐智子
2018年08月09日いつもの旅に少しの工夫を加えることで子どもの成長をうながす「旅育」。 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 (日本実業出版社)の著者で旅行ジャーナリストの村田和子さんに、前回は、旅のプラン作りや準備のコツについてお聞きしました。今回のテーマは、旅先での旅育。持て余しがちな移動時間はどう過ごしたらいいのか、親はどう関わったら良いのか、旅の思い出を定着させるテクニックなどをうかがいました。お話をうかがったのは…村田和子さん旅行ジャーナリスト。1969年生まれ、1児の母。子どもが生後4カ月の時に家族旅行を開始し、9歳までに47都道府県を制覇。『All About』では2001年からガイドを務めているほか、『週刊文春』では子連れ旅行の連載、JALサイトの『初めての子連れ海外』ページを監修・執筆するなど、家族で旅をする魅力やヒントを多方面で伝え、2013年には子どもの生きる力を育む「家族で旅育メソッド」を発表。子どもが旅育を実践し中学入試で志望校に合格したことを機に『プレジテンドファミリー』『AERA with Kids』『日経DUAL』をはじめ雑誌・新聞・ウェブで注目を集める。 「家族deたびいく」 運営。旅行業務取扱管理者・クルーズコンサルタント。 ・公式ホームページ(トラベルナレッジ) ■話す・遊ぶで“退屈”を吹き飛ばす「移動時間」――子連れにとって、移動時間は大きな課題です。私自身、6歳息子と出かける時は、一緒に遊んであげなきゃと思いつつゲームやタブレットに頼ってしまうことがあります。村田和子さん(以下、村田さん):ゲームをやること自体は悪くないんですよ。大人がスマホをさわっているのに、子どもにだけ「ゲームをしちゃダメ」というのは説得力がないですしね(笑)。事前に「最初の30分は自由時間にしよう。ゲームをしてもいいし、ママもスマホを見るね。でもその後の30分はお話しようね」というように、時間を区切り、ちゃんとできたらほめれば、それも成功体験になります。最初、一緒にルールを決めると、子どもは案外守れるものですよ。一番避けたいのは、子どもが騒いだらゲームを渡す、というやり方。騒げばゲームができるんだとなり、負のスパイラルにはまってしまいます。そもそも、移動中は家族が一緒に過ごせる貴重なチャンスなんです。ふだんは聞けない学校や園での様子も、旅の楽しい雰囲気に押されて話してくれるかもしれません。会話だけではなく、小さなお子さんは簡単なクイズやしりとり、計算ができるお子さんなら車のナンバーで足し算クイズなどをすると、遊びながら自然と学びにつなげられます。■子どもの新しい一面を発見できる「旅の目標」――移動は大変というマイナスイメージを持つよりも、旅育に活用するといいんですね。旅先ではどう過ごすと、より効果的なのでしょうか村田さん:なにか目標を持たせるといいと思います。未就学児なら、「元気にあいさつをする」「自分の荷物は自分で持つ」といった約束をして、ちゃんとできたら具体的にほめてあげる。すると「できた」という成功体験が心に刻まれ、自己肯定力が養われていきます。旅先では親以外にも、仲居さんや施設のスタッフ、通りすがりの人など、いろいろな人がほめてくれる機会も多くあります。それまで気づかなかった子どもの長所をほめてもらえることもあり、親にとっても発見があります。小学校中学年以上なら、会計係を任せる、時刻表を調べてもらうなどの役割をお願いするのも良いでしょう。考える力がついて学習に役立つほか、頼られることで自主性と責任感が身につきます。――親として、何かやるべきことはあるのでしょうか。村田さん:子どもの「なぜ?」「なに?」にはとことん付き合うこと。今はスマホで一緒に調べればすぐにわかりますし、「どうしてだろうね?」と子どもが自ら考える時間を持つ方法もいいでしょう。旅行中は時間に余裕がある分、子どもの小さな疑問や好奇心を見逃さないようにしたいですね。帰宅後にも図鑑で調べたり、博物館に足を運んだりして、学びを深めるのも良いと思います親自身が興味を持って旅を楽しむことも大切です。例えば、めずらしい料理が出てきたら、スタッフの方に「これはなんですか? この土地のものですか?」と聞くのもいいでしょう。子どもは親をよく見ていて、親のマネをします。親のそういった姿に、子どももやる気になるものです。 ■旅の記憶を定着させる旅先からの「絵ハガキ」――旅行中はとても楽しそうだった子どもが、数日後にはすっかり忘れて日常に戻ってしまう。仕方がないのかもしれませんが、もったいなく感じてしまいます。村田さん:子どもの毎日は刺激の連続ですから、放っておくと忘れてしまい、がっかりということもありますよね。私が実践しているのは、旅先から1枚の絵ハガキを送ること。後日届いた絵ハガキを見ながら「これ見たね」「こんなことしたね」と会話をすることで、旅の記憶が定着していきます。絵ハガキは場所を取らないので、保存しやすいのもメリットです。最初はハガキからはみ出しそうな字でひらがなしか書けなかった息子が、だんだんと漢字を交えた長文を書けるようになり、思春期になると面倒がってひとことコメントだけになる(笑)。子どもの成長がダイレクトに残るので、後で見返すと面白いですよ。■中学受験直前まで続けた「週末旅行」――小さな頃から旅育を続けると、家族の思い出も増えていくわけですね。わが家は子どもが小学生になり、旅が難しくなったと感じてします。未就学児のうちに、もっと行っておけばよかったと後悔しています。村田さん:小学生になると、どうしても週末限定になってしまいますよね。わが家の場合、金曜の夕方に出発して日曜に戻ってくる、というパターンが定番でした。学校のスケジュールを見ながら、テストや行事に影響が出ない日程を選ぶので、旅行を決めるのはいつも直前でしたね。それでも、中学入試の直前まで毎月1回のペースで行き続けていました。――入試の直前まで! 試験前は勉強に集中させる家庭が多いなか、変わらずに旅を続けられたんですね。村田さん:私は「旅育からの中学受験」と呼んでいるのですが、息子は小学5年生までは塾に通わず、旅で得た経験をベースに学びを深めていました。小さい頃から地図を見ながら旅をしていたので、日本地図は学校で習う前から頭に入っていましたし、その土地の産業や気候といった知識も体験とひもづけて役立ったようです。小学校中学年からは、教科書に載っている史跡や絵画などを見に行く旅も、子どもの興味に応じてしていました。こうした体験は、単なる暗記ではなく、本質的な学びにつながります。――旅育で育った息子さんは現在17歳。息子さんご自身は、これまでの旅についてどう言っていますか?村田さん:人と出会い、いろいろな体験ができたことがためになったと言っています。特に、素晴らしく美しい料理を作るシェフ、知識豊富で話上手なバスガイドさん、カツオをさばいてタタキにする方法を教えてくれた漁師さんなど、その道のプロフェッショナルとの出会いが印象的だったようです。旅で身につけた力は、子どもにとって一生の財産となります。息子は17歳になり、旅育の経験を生かして、自ら人生を切り開く次のステージになりました。今までの経験から得た旅育の魅力やノウハウを、次世代の親御さんをはじめ多くの方に伝えたいと思い、 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 を執筆しました。多くの方が旅育を実践するきっかけになればうれしいです。また、私も旅育の環境整備など、今後もライフワークとして「旅育」に関わっていきたいと思います。親子で旅をできる時間は案外少ないもの。筆者も荷物運びを手伝ってくれたり、6時間のトレッキングを達成したりと、成長していく息子の姿に旅の力を実感しています。家族それぞれの形で、旅育に挑戦してみてはいかがでしょうか。参考図書: 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 (日本実業出版社)村田和子著 1,512円(税込) 旅を通じて子どもの脳を刺激し、自立心や感受性、行動力、考える力などを育む「旅育」。旅行ジャーナリストの村田和子氏が十数年の親子旅の経験をもとにした旅育の5つの基本メソッドと、実践するための25のヒントを紹介する。47都道府県の親子旅を経験した著者が選ぶおすすめスポットやモデルコースに加え、星野リゾート代表・星野佳路氏に聞いた「子どもにとっての旅の効果・効能」、茂木健一郎先生の旅×脳コラムなども掲載。取材・文/まちとこ出版社 渡辺裕希子
2018年08月02日旅行って計画や旅支度から楽しいもの。旅はこれまで何度も行っているのに荷物のパッキングの時に、何をどれだけ持っていくか、忘れ物はないか、などなど意外と手間取ってしまいませんか?ちょっとこだわりのトラベルグッズを揃えて、準備からスマートな夏旅をしませんか? 『HIGHTIDE』の衣類圧縮袋衣類圧縮袋って正直どこでも買えます。がしかし、HIGHTIDEの圧縮袋はとにかくオシャレ。注意書き等が英文で書いてあって、なんだかステキ。その上使い方もとっても簡単。折り曲げるだけであっという間に真空状態に。スーツケースを開けた時に衣類がこのオシャレな圧縮袋に入っているだけで、気持ちが高ぶること間違いなし。HIGHTIDEの衣類圧縮袋の記事はこちら 『BEST PACK』のポーチ コスメはこれ、下着はこれ、着替えはこれ・・・etc。旅行の度にいろいろなポーチや風呂敷、ジップ付き保存袋にあーでもない、こーでもないと詰め込んだ経験ありませんか?『BEST PACK』のポーチは旅行者視点で考えられた使いやすい工夫が詰まっています。例えば、スクエアタイプは、メインの収納スペースと、細かく仕分けできるポケットスペースがついた2部屋構造。ファスナーがぐるりとついているので、大きく開閉できて出し入れに便利。このようなちょっとした点が実は非常に使い勝手をよくしているのです。そのほかにも、指を引っ掛けやすいファスナーの引き手や、長く使える軽くて丈夫なナイロン素材など、気の利いた仕掛けがたくさんあります。『BEST PACK』のポーチの記事はこちら 『メルヴィータ』『インフィオレ』のプチサイズコスメ 旅行中だって、いや旅行中だからこそきれいでいたいですよね。だけど、毎日使っているコスメをそのまま持っていくと荷物がかさばってしまう。そんな時に役立つのがプチサイズコスメ。今回リコメンドするこちらのアイテムは保湿効果抜群!乾燥が気になる機内やホテルでの強い味方です。『メルヴィータ』『インフィオレ』のプチサイズコスメの記事はこちら 『プライベート・スプーンズ・クラブ』のトラベルソックス 旅の準備は万端!さあ出発!となったものの、行き先によっては乗り換えがあったり、時差ぼけ何てことも・・・。旅を早く楽しみたいのに、移動だけで疲れてしまった。そんな経験はありませんか?その疲れをすこしでもやわらげるのがこちらのソックス。むくみがちな足にほどよく圧力がかかるようにリブ編みで作られている。膝上まであるので、冷え対策もばっちりです。『プライベート・スプーンズ・クラブ』のトラベルソックスの記事はこちら いかがでしたか?これから夏旅にいく人はもちろん、すぐすぐの旅の予定がなくてもぜひともゲットしてくださいね!
2018年08月02日旅を通じて子どもの心と脳を育てる「旅育」。家族旅行はもちろん、帰省や日帰りのレジャーも、子どもを大きく成長させるチャンスです。特に、言葉を理解し始める3歳頃から基礎的な脳が出来上がる9歳頃までは、旅育のゴールデンエイジだといいます。現在、6歳の息子を持つ筆者も旅育を実践中。そこで、 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 (日本実業出版社)の著者で、旅行ジャーナリストの村田和子さんに旅育についてお話をうかがいました。お話をうかがったのは…村田和子さん旅行ジャーナリスト。1969年生まれ、1児の母。子どもが生後4カ月の時に家族旅行を開始し、9歳までに47都道府県を制覇。『All About』では2001年からガイドを務めているほか、『週刊文春』では子連れ旅行の連載、JALサイトの『初めての子連れ海外』ページを監修・執筆するなど、家族で旅をする魅力やヒントを多方面で伝え、2013年には子どもの生きる力を育む「家族で旅育メソッド」を発表。子どもが旅育を実践し中学入試で志望校に合格したことを機に『プレジテンドファミリー』『AERA with Kids』『日経DUAL』をはじめ雑誌・新聞・ウェブで注目を集める。 「家族deたびいく」 運営。旅行業務取扱管理者・クルーズコンサルタント。 ・公式ホームページ(トラベルナレッジ) ■3歳~9歳が「旅育」のゴールデンエイジ――村田さんは、現在17歳の息子さんが生後4カ月の頃から親子旅を始め、9歳までに47都道府県を制覇されたと聞きました。当初はまだ、子連れ旅行が一般的ではない時代ですよね。村田和子さん(以下、村田さん):「小さな子どもを連れて旅行なんてとんでもない」とよく言われましたし、施設側も子連れを受け入れる体制が整っていませんでした。その点、今は子ども向けの施設やプランが充実した宿がたくさんあり、新幹線や飛行機などのサービスも行き届いています。親子で旅に出るには、絶好の時代だと思いますよ。――確かにそうですね。私は5年前から親子旅を始めたのですが、おいしそうな離乳食やキッズミールがあったり、キッズルームや子ども向けのイベントが用意されていたりと、レベルの高さを感じます。村田さん:それに、子どもにとって旅に出ることの重要性は増していると感じます。昔に比べて、今の子どもたちの世界はかなり狭い。子どもたちがふだんふれあう大人は、親御さん、幼稚園や学校の先生、習い事の先生、友だちのお父さんお母さんくらいではないでしょうか。子どもは自分が知っている世界が社会のすべてだと考えがちなので、日常で自分の居場所が見つけられないと悩んだり、自暴自棄になったりする危険性があります。実際、私の息子も、男の先生にほめられて自信になっていた「朝の元気なあいさつ」を、小3になり先生が変わった途端「そんなに大きな声を出さなくて結構です」と言われたことで混乱。旅先でもあいさつができなくなってしまったことがあるんです。「これまでに、たくさんの人に元気なあいさつをしてきたけれどどうだった? そうだよね? 笑顔で返してくれた人やほめてくれた人が多かったよね? 担任の先生は価値観が違うかもしれないけれど、ママはすてきだと思うよ」と話し合って解決したんですが、子どもにとって学校や先生の影響がいかに大きいかを思い知らされました。――それは辛いですね。でも、息子さんがすぐに納得してくれたのは、やはり旅を通じて多くの人や価値観とふれあった経験が大きいんでしょうか。村田さん:そう思います。息子はいかにも社交的で目立つという感じではないんですが、さまざまな地域で暮らす年代も異なる多様な人々との交流を通じて、懐の深い人間に育っていると感じます。また、旅のトラブルを乗り越えた経験などから、何事にも「手をつくせば、なんとかなる」というタフさや、臨機応変に対応する力は身についたと思います。今の子どもたちが生きてくのは変化の時代ですから、旅育は大いに役立つと考えています。――受験勉強だけできればいい、という時代ではないですものね。子どもたちが成長する頃、「生きる力」がますます重要になっていると実感しています。村田さん:私が提案している「旅育メソッド」では、生きる力を「自己肯定力・コミュニケーション力・知恵を育む力」の3つと定義しています。旅育で一番大切なのは、親子のコミュニケーションです。親のちょっとした心がけや働きかけで、この3つの力はぐんと伸びていきますよ。特に、言葉を理解し始める3歳頃から、基礎的な脳が出来上がる9歳頃までは旅育のゴールデンエイジですから、積極的に旅に出ることをおすすめします。――そうなると、赤ちゃん時代に旅に出ることはあまり意味がないのでしょうか? 確かにうちの息子も、小さい頃の旅はまったく覚えていません。村田さん:旅にはリフレッシュ効果もあります。親御さんが旅でストレスを解消して、ゆとりを持って子育てをできるのは、子どもにとって大きなメリットだと思います。また、小さな頃の旅は忘れてしまうので意味がないのでは? と思いがちですが、本の中で脳科学者の茂木健一郎先生が解説してくださったように、記憶には残らなくても、子どもが成長した時、ものの見方や行動に影響を与えると考えられています。 ■「どこに行くか」より「何をするか」――周囲のママたちに旅育をすすめると、「楽しそうだけどお金がかかりそう」と言われることが多々あります。村田さん:旅というと、どうしてもぜいたくなイメージがあるのかもしれません。でも、近場の日帰りレジャーやイベントに出かけるだけも旅育はできるんですよ。ネットで検索すると、子連れ向けの施設やイベントはたくさん見つかります。肝心なのは「どこに行くか」ではなく「何をするか」。特にお子さんが小さいうちは、無理をして遠出をしなくても大丈夫。日常と違う経験をすることは、それだけで子どもの脳に刺激となります。――小さな子を連れた旅やおでかけでは、公共の乗り物や施設で迷惑をかけないか心配、という声もよく耳にします。村田さん:小さくても旅をする仲間ですから、「どうせわからないだろう」と子ども扱いしないことが大切だと考えます。私は写真や地図を見せて「これからこの場所に行くよ」「電車に◯時間乗るよ」「眠りたい人もいるから、静かにしていようね」などと説明していました。そして、上手にできたら「頑張れたね! えらいね!」と認めてあげると、子どもにとって成功体験となります。「電車に何分乗るから、その間は何をして遊ぼうか」と相談しながら、子ども自身が持ち物を用意するのもおすすめです。――自分で用意をさせると、自主性が身につきそうですね。でも息子が3歳の頃にリュックに入れるおもちゃを選ばせたら「全部持っていく!」と言い張り、荷物がパンパンになってしまった経験があります(笑)。村田さん:3歳くらいだとまだ自分では気がつかないことも多いので、「全部使って遊ぶ時間あるかな?「持てる? ちょっと背負ってみようか。自分でずっと持つんだよ?」と親が助言してあげたほうがいいでしょうね。ただ、可能な限り、最終的には本人の判断に任せるのが良いと思います。自分で言い出したことに責任を持つのも大事ですし、失敗から学ぶことも多いと感じます。■未就学児&低学年「旅育プラン」3つのアイデア旅育のモデルプランは無数にあり、どんなプランがいいのかは子どもの個性や発達によってさまざま。「小学校中学年以上の子どもなら話し合いで決めるのも旅育の一環となりますが、小さいうちは親がナビゲートする必要があります」と村田さん。そこで、プラン作りのヒントとなる3つのアイデアを教えていただきました。1.テーマを決めてとことん追求する!子どもが興味を持っていることをより深めていくことで、探究心や集中力が育ち、自信にもつながります。例えば、電車好きの子どもなら鉄道博物館に行く、ユニークな観光列車に乗ってみる、鉄道会社のスタンプラリーに参加するなどの選択肢があります。食べることが大好きなら、フルーツ狩りや食品メーカーの工場見学もいいでしょう。「これといって興味を持っていることが見当たらない、というお子さんは、親の趣味から子どもの成長に合ったものを選んで、お子さんに提案してもOKです。ただし無理強いは禁物。もし子どもが興味を持てないようなら、違うプランを試しましょう」(村田さん)2.親子でいっしょに「初めて」を体験!人生経験が豊富な親は、つい「上から目線」で子どもに接してしまいがち。「親も子もどちらにとっても初めての体験なら、同じスタート地点に立つことができ、親子の連帯感が育まれます。例えば、見たことがない花や動物を見に行ったり、専門家のもとで簡単なトレッキングやアクティビティに参加してみたりといったプランがおすすめですよ」(村田さん)子どもにとって、初めての体験は深く心に残るもの。小さいうちから親子で、たくさんの“初めて”に挑戦してみましょう。3.家族で別々に過ごす時間を作る!旅行中に親子別々の時間を作ってみましょう。子どもは、ホテルにあるキッズクラブや子ども向けの自然体験教室などに参加。親と離れて何かに挑戦することで子どもは一気に成長し、再会した際には「こんなことをしたんだよ」と家族の会話が広がります。「もし、旅先にキッズクラブや自然体験教室などがなく、子ども1人で参加できる環境が整わないなら、ふだんとは違う家族の組み合わせで行動するのもいいですね。例えば、ママと一緒に過ごすことが多い子どもは、パパやおばあちゃんと一緒、ママはひとりなど、いつもと違う組み合わせで行動すると、意外と発見もあり、うまくいって楽しめることが多いんですよ」(村田さん)自分の子どもはどんなことに興味があり、どんな力を身につけさせたいか。上記を参考に、ぜひプラン作りに挑戦してみましょう。次回は、旅育の実践編として、旅先での過ごし方をお教えします。参考図書: 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 (日本実業出版社)村田和子著 1,512円(税込) 旅を通じて子どもの脳を刺激し、自立心や感受性、行動力、考える力などを育む「旅育」。旅行ジャーナリストの村田和子氏が十数年の親子旅の経験をもとにした旅育の5つの基本メソッドと、実践するための25のヒントを紹介する。47都道府県の親子旅を経験した著者が選ぶおすすめスポットやモデルコースに加え、星野リゾート代表・星野佳路氏に聞いた「子どもにとっての旅の効果・効能」、茂木健一郎先生の旅×脳コラムなども掲載。取材・文/まちとこ出版社 渡辺裕希子
2018年07月26日夏休みに旅行に行く予定がある“旅女”にオススメの「便利グッズ」や、「マストアイテム」、「旅コスメ」などをご紹介します!旅を快適に過ごすために役立ててみてはいかがでしょうか?もうすぐ夏休み旅行。なに持っていこう?夏休みの予定はお決まりですか? 連休がとれたら時間がなければ行けないようなところまで遠出をして羽を伸ばしたいですよね。家族旅行や友人との旅行、ひとり旅など、旅先では非日常な空間で気分も開放的になり、普段よりもじっくり向き合うことができます。そんな特別な時間を過ごす旅先では、おもいっきりおしゃれを楽しみたいですよね。でも荷物は増やしたくない。そんな“旅女”の気持ちに寄り添った旅行の持ちものを提案いたします!1:普段は着られない大胆なファッションアイテムを一点投入!旅行に行く前に、旅を彩るファッションを新調したくなりますよね。そんなときは、ずっと着てみたかったけれどちょっと大胆すぎるかな、と着ることを避けてきたファッションに挑戦してみましょう。旅行では、自分の知らなかった新たな自分を知るチャンス。遊び心のあるファッションも、そのひとつです。ただし、旅先では見知らぬ道をたくさん歩くことになるので、シューズは歩きなれているものがおすすめ。個性的なファッションアイテムを投入して、自分らしい旅行を楽しみましょう。2:旅行にあると便利な「アイディアグッズ」旅先には、なるべく最小限の荷物で行きたいですよね。おきまりのルーティーンをコンパクトにする工夫をこらした、旅先に持っていきたいアイディアグッズをご紹介します。「圧縮ケース」でバッグの中を上手に収納お洋服を圧縮して収納できる圧縮ケースは、掃除機を使用しなくても手の圧迫によって簡単にできるものもあります。洋服やタオルなど、かさばりそうなものは圧縮ケースに入れていきましょう。ジャンルごとに収納できるのでどこに何があるか一目瞭然で、バッグの中もスッキリ。ワンピースは「ハンガーごと」持っていこうしわになりやすいワンピースは、圧縮ケースではなく、ハンガーごと持っていきましょう。ハンガーにかけた状態でキャリーバッグに一番始めに置きます。その上に荷物を収納していき、詰め終わったらスカートの部分をカバーのように荷物にかけて完成。ワンピースが型崩れしにくく、旅先で荷解きしたときに、そのままハンガーに掛けることができるのでおすすめ。「コンタクトのケース」にコスメをイン意外と場所を取るのが化粧ポーチ。なかでも一番場所を取るのがファンデーションや下地などのベースメイクコスメ。コンタクトのケースに下地とファンデーションを入れれば、滞在中に使用する分のベースメイクコスメをコンパクトに収納できます。アクティブに楽しみたい人に「防水スマホケース」旅先でプールや海、部屋についている温泉で音楽やムービーを楽しみたいという人におすすめなのが防水のスマホケース。突然の雨にも対応できます。水だけでなく、スマホを落としてしまったときや、砂や埃からもスマホを守ってくれます。観光名所でも活躍してくれますよ。3:旅行に連れていきたい「コスメ」旅先では、写真を撮る機会がたくさんあります。旅の思い出を美しく残すためにも、いつもよりもメイクに気合いが入りますよね。旅先の美しい景観にしっかりと映える「旅コスメ」をご紹介いたします。かしこく焼かない「UVカットコスメ」夏休みの旅行先は、どこに行っても照りつける日差しが予想されます。日焼けも旅行の思い出となりますが、肌のことを考えればできるだけUVカットしたいですよね。普通の日焼け止めにプラスアルファした、旅先で活躍するUV対策コスメが活躍の予感。チャコット/フィニッシングUVパウダー COOLCHACOTT チャコット フィニッシングUVパウダー COOL UVパウダー 15g パフ付)冷却成分+UV防止効果の、夏にダブルでうれしいフィニッシングパウダーです。汗や皮脂がでると、水分に冷却成分が反応して清涼感を発揮するという優れもの。ビタミンC誘導体が、日焼けで傷んだ肌をケアしてくれます。アジャステ/エアリータッチ UVスプレーアジャステ エアリータッチ UVスプレー [クリーンシャボン] 200g SPF50+ 青SPF50・PA++++のしっかり紫外線ケアできるUVスプレーです。顔、髪の毛、からだに使用できます。メイクやヘアセットのうえからシューッとひと吹きで簡単に紫外線ケアが叶います。汗や水に耐性があるので、旅行でプールや海の予定がある方も安心。爽やかなクリーンシャボンの香りが、涼やかな気分にさせてくれますよ。写真映え抜群の「カラーコスメ」プールサイドや海岸に映えるカラーメイクは、華やかな夏休みの旅行におすすめ。海や空の碧に合わせたブルーや、夏らしいビビッドなイエローやレッドのアイシャドウやアイライナーを使用したヘルシーなアイメイクにしてみましょう。コフレドール/6セレクションアイズコフレドール bijoux collection 6セレクションアイズ 01 サニーブラウン アイシャドウ発色のいいビビッドなイエローやオレンジ、ピンクが入った6色のアイシャドウパレット。アイシャドウのカラーに合わせたトップスやワンピースを着ると、コーディネート全体にまとまりと華やかさをプラスしてくれますよ。夏休みは輝く“旅女”を楽しもう!せっかくの長期休暇で旅行に行くなら、日々頑張っている自分を癒やしたり、高めたりする時間をつくりたいですよね。まだ見ぬ場所や人、自分との出会いを叶える旅行には、女性を輝かせてくれるアイテムを連れていきましょう!
2018年07月06日忙しくて、部屋を片付ける時間も余裕もない…。そうして散らかった部屋で過ごしていると、次第に心まで乱れてきませんか?そこで今回は、週末を利用して、部屋と心を整理する方法をご紹介します。「部屋の乱れは心の乱れ」出典:byBirth昔から「部屋の乱れは心の乱れ」といわれるように、部屋の状態が心の在り方を表していると考えられています。確かに、私自身心が落ち着いているときは部屋がきちんと片付けられていますし、反対に心に余裕がなくなっているときは部屋が散らかっているような気がします。それなら、部屋を片付けることによって、心を落ち着けることができるということ?そこで今回は、部屋と心を整理する週末の過ごし方をご紹介します。平日は忙しくて部屋の片付けに手が回らないという方は、週末を利用してリセットしましょう!洗濯物を外干しする出典:byBirth平日にお洗濯をすると、帰宅が遅くなるためどうしても部屋干しになってしまう方が多いのではないでしょうか?最近では、洗濯物は部屋干しでも構わないといわれてはいるものの、やっぱり外干しすると気持ちが良いものです。また、洗濯物をお日様の元で干そうと思ったら、朝からお洗濯をする必要がありますよね。早起きは、部屋と心の乱れを正すのに最適な習慣です。「週末ぐらいは、お昼まで眠りたい…」という気持ちは痛いほど分かりますが、目覚めたと思ったらすぐに夕方がきてしまう切なさを思うと、私は断然早起きすることをおすすめします!今週末は、お洗濯をしている間に朝食を摂り、お日様を浴びながら洗濯物を干しませんか?爽やかな朝は、心をリセットしてくれるはず!クローゼットを整理する出典:byBirth特に女性は、TPOに合わせてたくさんのお洋服を用意している方もいることでしょう。大量の服は部屋が散らかる原因になるため、週末にクローゼットの中を整理しませんか?本当に必要な服か、そうでないか…。何年も着ていない服があれば、思い切ってリメイクしてしまうのもひとつの手です。クローゼットを整理することによって「これ以上服が入らないから…」と、自分に言い訳をしてその辺に出したままにするのを防ぐことができるでしょう。パリジェンヌのように、クローゼットの中の服を10着以内に収めるのは至難の業です。しかし、部屋の収納に収まりきらないほど大量の服は、あなたの生活に本当に必要かどうか考えてみてください。不要な服を片付けることで、部屋も心もすっきりするはずだから。家計簿をつける出典:byBirth家計簿は毎日つけるものですが、忙しいと「明日でいいや…」と後回しにしがち。そのうちにレシートがなくなってしまい、家計簿をつけることを諦めた経験のある方もいるのではないでしょうか?毎日家計簿をつけるのが面倒なら、週末に1週間分のお金の出入りを確認するのもよいでしょう。お金の流れを把握しておくと、自然と乱れた生活を遠ざけることができます。また、本当に必要なものや欲しいものを見直すきっかけにもなるため、仕事に対するモチベーションを上げることもできるはずです。テーブルの上に置いている物を片付ける出典:byBirthテーブルやデスクの上が散らかっていると、それを見ているだけで疲れてきませんか?何でもポンとテーブルに置くのはやめて、専用の収納を作りましょう。例えば、本はテーブルではなく本棚に、化粧品はドレッサーに片付けるだけでも、不思議と部屋が広くなったような気がするはずです。テーブルの上を片付けることによって、食事をおいしく感じることもできますし、仕事や勉強にも集中することができるでしょう。週末の過ごし方を見直して、丁寧な暮らしを実現しましょう出典:byBirth「毎日忙しくて、部屋を片付ける暇がない」と散らかった部屋の中でイライラしながら過ごしていると、次第に心も乱れ、生活も荒んだものになってしまいます。それでは、いつまで経っても忙しさから抜け出すことはできませんし、資格取得や貯金も叶わないでしょう。丁寧な暮らしは、自身の心の在り方を変えてくれます。服は畳んで、出したら元の場所に戻して、ご飯はテーブルでいただいて…。そうした当たり前のことの繰り返しによって、人は形作られていくのではないでしょうか?週末は、乱れた部屋と心を整理して、1度リセットしてみませんか?
2018年06月30日音楽家の椎名林檎、演出振付家のMIKIKO、そして小説家の西加奈子というトップクリエイターの3人が、初めて旅番組に挑戦した「猫にまた旅 ~椎名林檎・MIKIKO・西加奈子 ロシアを行く~」が、6月30日(土)に放送されることが決定した。今年デビュー20周年を迎え、書き下ろしたドラマ「カルテット」の主題歌が話題になったことも記憶に新しい椎名林檎、「Perfume」「BABYMETAL」など様々なアーティストの振付を手掛けるMIKIKO、そして、「まく子」が実写映画化されることも決定している直木賞作家・西加奈子。プライベートでも親交を深める彼女たちが訪れたのは、帝政ロシアの都として栄えたサンクトペテルブルグ。歴史と芸術に彩られた美しい街で、“3人の猫娘たち”が“芸のこやし”をハンティング。クリエイターならではの視点で、古都の魅力を掘り下げていく。番組内では、ロシアの伝統楽器「バラライカ」のバンドアンサンブルを体感したり、世界5大バレエ団として名をはせる「マリインスキー・バレエ団」に潜入したり。またロシアの文豪ドストエフスキーの家の訪問など、3人の創作に通ずるシチュエーションが満載。ほかにも、世界の猫・ロシア編として、ロシアンブルーのブリーダーを訪ね、ロシアの一般家族の夕食に突撃も。もちろん、エルミタージュ美術館をはじめとする名所も周る。「猫にまた旅 ~椎名林檎・MIKIKO・西加奈子 ロシアを行く~」は6月30日(土)23時5分~NHK総合テレビにて放送。(cinemacafe.net)
2018年06月19日マドリードとバルセロナ、スペイン2都市の旅レポも今回で最終回。バルセロナの魅力はガウディ建築だけではありません。旧市街地から徒歩15分の場所にある「バルセロネータ」は、地中海のリゾート気分を満喫できるとっておきの場所。美しい景色をお届けしましょう!一年中賑やかなビーチバルセロネータガウディ建築をはじめ、中世の建物が今も残る旧市街地から徒歩で15分。目の前には世界で最も豊穣とされる地中海が広がります。真夏ともなるとヨーロッパ中の人々がやってきてバカンスを楽しんでいるのだとか。夏は海水浴、冬はジョギングにお散歩、日光浴をする人で賑わうバルセロネータ。ビーチを眺めながら食事やドリンクが楽しめるレストランやバー、ヨットハーバーなどもあり、手軽にリゾート気分を満喫することができますよ。地中海の恵みいっぱい!海を眺めながらパエリアを味わうバルセロネータはパエリアの激戦区として知られ、レストランやバーがその味を競い合っています。来たからにはぜひ食べてみたい!でも、ほとんどのお店は2人前からと、1人では食べきれないボリューム……。あきらめかけていると、同じようにお散歩を楽しむ1人の日本人女性が!思いきって話しかけてみると、遅い夏休みを1人で満喫中なのだとか。「よかったらランチをご一緒しませんか?」と誘ってみると、快諾してくださいました!彼女もパエリアを食べたいけれど、そのボリュームに諦めていたんですって(笑)。こういう出会いも旅の醍醐味。偶然の出会いに感謝!オーダーしたのは魚介のパエリア。魚介のだしがお米にしっかり染み渡った濃厚なお味!マグロのタルタルステーキとサングリアをいただきながら、おしゃべりを楽しみました。スペインが教えてくれた、人生を楽しむということマドリードとバルセロナ、2つの都市を旅して感じたのは、笑顔と活気に満ち溢れているということ。スペイン、とくに、マドリードはヨーロッパの中でも英語を話す人が少なく、意思の疎通に困ったこともあったけれど、どのお店でもジェスチャーで一生懸命伝えようとしてくれました。最後にはとびっきりの笑顔を添えて……。そして、私のモットー「食べることは生きること」を地でいく国民性は、本当においしいものを知っている。レストランも市場のバルも、そしてキッチンで作った料理も、どれも本当に素晴らしかった。人生を、旅をもっと楽しむことを気づかせてくれたスペイン一人旅。さぁ、日本に帰ったら、主婦業も仕事も、頑張るぞ!●文/写真ねこりょうこ雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。▽「ねこのふらり一人旅」スペイン編はこちら!▽【ねこのふらり一人旅 #20】やっぱりガウディはすごかった!サグラダ・ファミリア教会を効率よく見学する方法【ねこのふらり一人旅 #19】バルセロナで「サービスアパート」に泊まる【ねこのふらり一人旅 #18】ピカソやゴヤを無料で鑑賞!?マドリードのアートな1日▽パリ編の一覧はこちら♪▽目指すは憧れのパリ!海外旅行をお得&安全に楽しむ秘訣【ねこのふらり一人旅 #1】
2018年05月01日バルセロナの街のいたるところあるにガウディの作品。歩くだけで、ガウディの作品に出会うことができます。かわいい骸骨のような〔カサ・バトリョ〕や、住める世界遺産〔カサ・ミラ〕を訪ねてみました。外観はかわいい骸骨?な内部は海?〔カサ・バトリョ〕別名「骨の家」「あくびの家」とも呼ばれる、ユニークな外観の建物〔カサ・バトリョ〕は、2005年にカサ・ミラ、サグラダ・ファミリア、グエル邸などと共にガウディ作品群の一つとして世界遺産に登録されました。曲線的なデザインやタイル、ステンドグラスの装飾など、手すりから床までディティールがとにかく奇抜なんです!外観は骸骨、内部は海といったこの邸宅は、もともとは繊維業で財を成したバトリョさんの持ち物。ガウディがリフォームを手がけたことでなんとも不思議な家になったのだとか。巨大なサグラダ・ファミリに対し、街の中に佇む〔カサ・バトリョ〕は、こじんまりとしていてあまり目立つ建物ではありません。そのサイズ感がむしろかわいらしく、数あるガウディ作品の中でも女性に人気があるのも納得!〔カサ・バトリョ〕は当日、窓口でチケットを購入することもできますが、混雑時は待たされる可能性もあります。そのため、事前にチケットを購入しておくのがベター。チケットの種類は優先的に入場できるファストパスチケットと、有効期限内であれば好きな日程で入場できるオープンデイチケットがあります。当日、窓口で購入するよりお得ですよ。カサ・バトリョ公式予約サイトすべて曲線の〔カサ・ミラ〕は住める世界遺産!直線構造を一切持たない不思議な建物〔カサ・ミラ〕。すべてが曲線でできたこの邸宅は地中海やカタルーニャの雪山をテーマに造られています。なんと、今も4世帯が居住しているというのだから驚きです!世界遺産に住めるなんて、ステキですよね。今でこそ世界遺産に登録されているカサ・ミラですが、建築当初はバルセロナ市民にとってはとても醜悪な建物で「石切り場」と呼ばれていたのだとか。外観の曲線美を見るだけで満足してしまうほど素晴らしい〔カサ・ミラ〕ですが、屋上にも見所がいっぱい!象牙や大理石、陶器で覆った煙突や通気口はまるでダリの絵画のよう。兜を被った戦士をイメージした煙突や、バラのつぼみを模った巨大彫刻もありますよ。〔カサ・ミラ〕もカサ・バトリョ同様、事前にオンラインでチケットを購入しておきましょう。プレミアムチケットにはファストパスが付いており、優先的に入場することができます。通常の列には並ばずにファストパス専用の入り口から入れるので、効率的に観光をすることができるのでオススメです。カサ・ミラ公式予約サイト(英語)●文/写真ねこりょうこ雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。▽「ねこのふらり一人旅」スペイン編はこちら!▽【ねこのふらり一人旅 #20】やっぱりガウディはすごかった!サグラダ・ファミリア教会を効率よく見学する方法【ねこのふらり一人旅 #19】バルセロナで「サービスアパート」に泊まる【ねこのふらり一人旅 #18】ピカソやゴヤを無料で鑑賞!?マドリードのアートな1日▽パリ編の一覧はこちら♪▽目指すは憧れのパリ!海外旅行をお得&安全に楽しむ秘訣【ねこのふらり一人旅 #1】
2018年04月25日3日間滞在したマドリードに別れを告げ、第二の目的地「バルセロナ」に向かいます。移動手段は高速列車。約2時間30分の鉄道の旅を満喫しながら、ガウディ建築の街へ。バルセロナのお宿は、「サービスアパート」。ホテルより格安なのに、まるで高級マンションのような空間で、4日間を過ごしました。安くて快適!スペインの国内移動は高速鉄道AVEが便利マドリードから約600km離れたバルセロナへの移動。今回もスペイン国鉄〔RENFE〕が運行する高速列車AVEを利用します。約2時間半の鉄道の旅。車窓から景色を眺めながら、バルセロナへと思いを馳せます。車内の座席は足元が広く、とっても快適!車内販売もあるので早朝移動の場合は車内で朝食を取ることもできますよ。ただし、車内はかなり冷房がきいているので、夏にお出かけの際は、羽織るものを一枚持っていくことをおすすめします。キッチン付きホテルの利便性の良さを改めて実感!バルセロナのお宿は、「サービスアパート」。空き部屋を旅行者に貸し出すアパートタイプとは異なり、簡単に言えば家具付きマンションといった位置付け。日本ではウィークリーマンションにあたります。ホテルとは異なり、24時間のルームサービスなどはありませんが、レセプションがあり、何よりキッチン付き!市場で新鮮な食材を買って調理すれば、食費が抑えられる上に、暮らすように旅を楽しむことができます。ベッドルームも広々としていて、1人で使うのがもったいない!まるで高級マンションのような設えに感動!たった4日ではありますが、わが家のように暮らしながら、バウディ建築をとことん楽しむつもり!この日の夕飯は、スーパーで購入したムール貝とオリーブ。調理器具やカトラリー、食器類ももちろんそろっています。ワインを飲んでゆっくりくつろぎながら、明日からの計画を立てるとしましょうか!●文/写真ねこりょうこ雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。▽「ねこのふらり一人旅」スペイン編はこちら!▽【ねこのふらり一人旅 #13】スペイン2都市を巡る旅!乗り継ぎ便で賢くお得に旅する方法【ねこのふらり一人旅 #14】ドキドキのトランジット。カタールの首都ドーハに降り立つ!【ねこのふらり一人旅 #15】安くておいしいがいっぱい!マドリードで本場タパスを堪能【ねこのふらり一人旅 #16】スペインの世界遺産トレドの街で迷子を楽しんでみた!【ねこのふらり一人旅 #17】ちょっと奮発!世界最古のレストランでディナーを楽しむ【ねこのふらり一人旅 #18】ピカソやゴヤを無料で鑑賞!?マドリードのアートな1日▽パリ編の一覧はこちら♪▽【連載一覧・ねこのふらり一人旅】主婦が総額20万円でパリまで旅をしてみた!
2018年04月10日マドリードで有名なレストランのひとつに〔Botín(ボティン)〕というお店があります。「現存する世界最古のレストラン」として、ギネスにも認定されているのだとか。世界中からファンが訪れるそうです。せっかくなので旅のちょっとした贅沢に訪れてみました!ヘミグウェイも愛した世界最古のレストラン“世界最古”というだけにどれほど格式が高いのかしら……。と、ちょっとドキドキして出かけたに〔Botín(ボティン)〕。創業はなんと、1725年!長い歴史を持つ名店だけあり、さまざまな逸話が残されていました。例えば、スペイン絵画の巨匠であるフランシスコ・デ・ゴヤがマドリードへ上京した際に厨房で皿洗いをしていた、作家のアーネスト・ヘミングウェイも常連で彼の“指定席”が今も残っている……。そのヘミングウェイの代表作『日はまた昇る』の中にも記述があり、〔ボティン〕の知名度が一気に高まりました。名物《子豚の丸焼き》そのお味はいかに!?〔ボティン〕の名物は、何といっても、創業以来から変わらずに使われている薪のオーブンで焼いた《子豚の丸焼き》です。これを試さなければはじまりません!母乳のみで育った子豚を、薪オーブンで職人たちが丁寧に焼いたこちらの一品。“丸焼き”と言っても1人分に切り分けられて運ばれてくるのでご安心を。気になるのそのお味は、柔らく臭みの少ないミルキーな肉質とパリパリの皮の香ばしさと行ったら!結構なボリュームなのですが、ペロリと平らげてしまいました。メインの子豚の丸焼きに、スープ、デザート、パン、ドリンクがついたセットは44.35ユーロ。一人旅のお財布にはなかなかの出費でしたが、自炊やコスパ抜群のバルのタパスで食事を抑えられている分、ちょっとだけ贅沢というのも、たまには良いものです。さて、3日間滞在のマドリードの残りわずか。最終日はピカソのゲルニカやゴヤの名画を訪ね、美術館巡りに出かけます。●文/写真ねこりょうこ雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。▽「ねこのふらり一人旅」スペイン編はこちら!▽【ねこのふらり一人旅 #13】スペイン2都市を巡る旅!乗り継ぎ便で賢くお得に旅する方法【ねこのふらり一人旅 #14】ドキドキのトランジット。カタールの首都ドーハに降り立つ!【ねこのふらり一人旅 #15】安くておいしいがいっぱい!マドリードで本場タパスを堪能【ねこのふらり一人旅 #16】スペインの世界遺産トレドの街で迷子を楽しんでみた!▽パリ編の一覧はこちら♪▽【連載一覧・ねこのふらり一人旅】主婦が総額20万円でパリまで旅をしてみた!
2018年03月27日30代の後半に一時ハマったのは、タイで女子会をすることだった。女友達とそれぞれ自分の都合で休みを取り、たまたまばっちり日程があえば国内の空港で、もしも合わないようならば、現地で待ち合わせる。みなスマホを持っているし、ほんの少しであってもタイに土地勘があったり、もしくはなくても、これまで散々海外を旅行した経験のある女たちばかりだから心配はない。こうしてタイに着いたわたしたちが何をするかというと、ただひたすらタイ料理を食べつつ酒を飲み笑っておしゃべりをする。無表情で粛々とこなす日常から抜け出し、ねっとりとした南国の気候に浮かれて笑い、露天で日本では絶対に着れないような派手なワンピースをノリで買って着替えて笑い、パイナップルをくりぬいてグラス替わりにした、花火がパチパチとスパークしている普段は絶対に飲まないようなカクテルを飲んで笑う。あまりにタイが好きすぎて、やがてタイに行くことを「タイに戻る」とさえ言うようになっていた。それくらい、定期的に微笑みの国タイへと出向き、女友達と馬鹿笑いをしていたわたしだが、昨年に子どもを産んだことで生活がガラリと変わった。育児中心の生活となり、海外旅行にも挑戦したものの、さすがにフニャフニャの0歳児を亜熱帯の国へと連れていく勇気はなく、タイに焦がれる思いは募るばかりだ。せめて日本にいても、タイの気分を味わえないか……ということで、足を運んだのが新大久保駅にほど近い場所にある、タイ料理屋「ソムオー」だ。■「いま、何を食べているのかわからない。けど、美味い」というのがタイ料理「ソムオー」の素敵な点をまずあげると、その内装だ。日本のタイ料理屋にしては広めであり、天井が高く、かつウッディな作りで、まるでバンコクのカオサン通りにあるカフェのようなのだ。バンコクのカオサン通り(写真提供:大泉りか)バックパッカーの聖地としてよく知られたカオサン通りだが、場所の不便さもあって近頃は廃れぎみだという。けれども個人的には、あの浮かれまくった雰囲気が好きで、タイに行くと、ホテルはカオサンに取ることがいまだに多い。「ソムオー」を選ぶふたつ目の理由は、とにかくメニューが多いところ。なんと200種類近くもあるという。しかも、例えば代表的なタイのメニューである青パパイヤのサラダ「ソムタム」であれば、一般的な「ソムタム・タイ」だけでなく、沢蟹入りの「ソムタム・プー」、沢蟹と発酵魚入り「ソムタム・プーパラー」、渡り蟹入り「ソムタム・プーマ」に加えてベトナム風味の「ソムタム・ベトナム」まである。が、そこまでメニューが多いと、嬉しい悩みが生まれる。何を食べればいいのか、という問題だ。もちろんトムヤムクンやパッタイ、ヤムウンセンといった定番メニューば安心だけれども、せっかくこれだけメニューがあるのならば、挑戦したい……というわけで、今回はお店のオススメだという自家製ハム和え物の野菜包み(ネームクルック)、そしてタイでも見たことのないつけ麺タイプの「カオソーイ」をいただくことにした。まずはタイビールで喉を潤す。タイ気分を味わうために、あえて氷入りのグラスに注いでいただく。黄金色に輝く液体とキメ細やかな泡。薄めのあっさりとした味は食前酒としてピッタリだし、タイ料理にもとても合う。シンハービール600円(税込み)時刻は夕方の16時。ソムオーには、休憩時間がないのだが、それもいい。ランチとディナーのちょうど間の時間、ふらりと休憩で入ったカフェでビールを頼む贅沢さよ……なんてことを考えていたら一品目が登場した。自家製ハム和え物の野菜包み(ネームクルック)1728円(税込み)「ネームクルック」とは、タイのハム「ネーム」を使った和え物。香辛料で味付けされた豚肉の生ハム「ネーム」を、ピーナッツ、ココナッツ、生姜、葱、そして味つけてフライしたお米と和えてある。添えられているレタスに、スイートバジルやパクチーパラン、ミントなどを千切ったものを一緒に乗せていただく。一口食べた瞬間に、口の中が小さいパニックを起こした。しょっぱさ、甘さ、辛さ、各種香辛料の爽やかさとパンチの利いた風味、さまざまなハーブの鼻に抜けるような香り。フレッシュな野菜類に、香味野菜のアクセント、しっとりしたネームに、揚げた米のカリカリサクサクとした食感。「いま、何を食べているのかわからない。けど、美味い」というのがタイ料理の醍醐味ではないだろうか。カオソーイ1080円(税込み)「何を食べているのかわからない、けど、美味い」を繰り返しているうちに、二品目がやってきた。「カオソーイ」と呼ばれるタイのカレーラーメンだ。「カオソーイ」はチェンマイ地方の名物。ちょっと前にマッサマンカレーが流行ったけれども、実はカオソーイのほうが、美味しいのではないかと個人的には思っている。通常は茹でた卵麺がスープに浸かり、その上に揚げた麺がトッピングされた状態で提供される。必ずついてくるのがタイの高菜の漬け物パックドーンと赤玉ねぎ。それにレモンもしくはライム。「ソムオー」の場合はつけ麺スタイルで提供されるので、麺が伸びることを気にせず、慌てないでビールのつまみとして食べられるのが嬉しい。付けダレは、ココナッツ風味で甘辛いカレー味だが、あまりクセはなく日本人好みの味だ。ごろっとした鳥肉が入っていて食べ応えもある。スープを茹麺につければ主食になるし、揚げ麺ならばつまみとして楽しめる。同じ“麺”という食材なのに、手の加え方が違うだけで、こうも変わってくるのが面白い。四月の頭、タイではソンクランと呼ばれる旧正月の祭りがおこなわれる。街中は互いに水を掛け合って大盛り上がりだ。何年か前のこの祭りに、わたしも女友達たちと参加したことをふと思い出す。息子も1歳を過ぎて歩くようになり、ずいぶんとしっかりしてきたし、さて、今度はいつ、タイに戻ろうか。取材協力/「ソムオー」住所:東京都新宿区百人町1-11-24YSビル1F電話番号:050-5868-8433定休日:なし編集・Photo/小林航平\チーズが美味しい韓国料理はこちら!/\透明感あるベトナムビーフシチューはこちら!/
2018年03月23日我が家には子どもがふたりいます。子どもが幼い頃は、私がハンドルを握ってクルマで出かけることが今よりも多かったです。我が家の「ドライブ時間」のこだわりは、テレビや動画を見ることなく、CDやラジオを楽しむこと。子どもが幼い頃から、童謡をかけて歌を歌っているうちに、お昼寝の時間になってくれたり、親子で歌を覚える時間になりました。今も変わらず、ドライブ時間には音楽やラジオが欠かせません。家にいるときに、ラジオを聴く時間がなかなかないので、ドライブの際にはご当地局のラジオを楽しんでいます。イントネーションの違いや方言がとても好きなんです。私自身も運転は気分転換になって、リフレッシュできる時間でもあります。運転は得意とは言えませんが、行き先を決めてそこに向かうまでのちょっとした緊張感が好きです。また、どこに行こうか?と、行き先を決める時間も楽しいのが週末旅ならでは。気になる場所をすべて提案しながらルートを決めます。今回は、近いようでなかなか行くことのなかった埼玉方面にドライブに行くことにしました!◼︎週末旅はデニム+スニーカーが定番ドライブの定番服は何といってもデニムスタイルです。シワにならない、着心地も良い、汚れても気にならない、この3つが決め手です。また、足元はスニーカーがお決まりです。運転する際、ヒールの靴だと気になってしまうので、ヒールの靴を履きたいときは、靴をクルマに入れて持ち運びます。少し休息したいな、という気分のときはトップスにTシャツ素材を選びます。身体に沿ってくれるTシャツ素材なら肩の力も抜けてホッとしますよ。春は薄着で出かけるのが一番楽しいですよね。トレンチコートではなく「ロングワンピース」のボタンを開けて、ロングシャツとして羽織っていきました。もし旅先で少しきちんとしたファッションをしたくなったときも、「ロングワンピース」になるのでとても便利です。◼︎週末旅は「リラックス」と「アクティブ」を欲張る入間の「ジョンソンタウン」で旅行気分を味わう毎日予定が埋まっている中で、なかなか一息つくことができなくて少し息抜きをしたいな、と感じることはありませんか?そんなときにこそ、入間の「ジョンソンタウン」は小さな外国という感じでワクワクしました!米軍関係者向けに、民間の借り上げ住宅として作られた「米軍ハウス」と「平成ハウス」と呼ばれる現代的低層新築住宅が入り混じっています。ジョンソンタウンはそれほど大きな街ではありませんが、オープンテラスのお店が多く、都心にはない雰囲気が楽しめます。春はオープンテラスが嬉しい季節!このオープンテラスはかなり贅沢な空間です。ジョンソンタウンに着いたのはお昼頃。まずはランチをいただきます。トレーラーハウスの「THESOUTH」にてフィッシュケーキサンドを食べました。サバの揚げ物とビスケットという、今までに食べたことがない組み合わせは、とても美味しかったです。アメリカ南部では「サーモンフライ」をサンドするのが主流だそうですが、「サーモンフライ」ではなくサバにしたのがこのお店のこだわりだそう。普段、サバの料理レパートリーに伸び悩んでいるわたしにはとても嬉しいメニューでした。そして、何よりトレーラーハウスの中という「非日常感」がたまらなく、ここでのんびりお茶をしたいなと思う空間でした。稲荷山公園の桜を楽しみにジョンソンタウンでランチをした後、カフェでもらった「稲荷山グランピング」のハガキを片手に、車で狭山稲荷山公園へ向かいました。クルマだからこそ、予定外の場所へもフラッと立ち寄れるのもドライブの魅力のひとつです。この公園では4月1日〜8日までグランピングができるそう。お花見の時期は意外と冷えることが多いので、グランピングで桜と団子を楽しむというのは、想像しただけでも幸せな時間。「おふろcafé bivouac」で新感覚の遊びと休息最後の目的地は熊谷市にある「おふろcafé bivouac」。電車だと2時間かかりますが、狭山市から熊谷市までクルマだと1時間で行けます。お風呂と遊び、さらにくつろぎを満喫できる新感覚の空間です。館内はボルタリング、キッズボルタリング、暖炉、ツリーハウス、たくさんの本、マッサージ機、泥パックも楽しめるお風呂etc.。館内はイースターの飾り付けでとてもかわいい空間でした。女友達と楽しく、ファミリーでアクティブに、カップルでまったり過ごす、誰でも楽しめる空間作りがいいなぁと思いました。わたしの楽しみのひとつは読書。休日にたくさんの本に囲まれて、いろいろな情報を自分のペースで吸収できることはとても幸せな時間です。ファッションはもちろん、料理本、仕事の効率をアップするノウハウを探ったり……そして「次はどこにドライブで出かけようか?」と妄想するのも休日の幸せなひととき。本を読み尽くした後は、お風呂を楽しみました。クルマという個人的な空間だからこそ、お風呂に入ってメイクを落として帰るのも気になりません。◼︎次のドライブはどこへ行こうか?車旅が好きな理由は「予定以外の場所」にもふらっと立ち寄れること。ガイドブックには載っていない、地元で永く愛されている名店や遊び場を見つけることができるのが魅力的です。2018年はシンガポールへの旅から始まり、アジアの国の魅力を改めて感じました。2月には長崎県へ。歴史を感じながら、世界遺産を間近で見られることにとても魅了されました。知らない場所はたくさんあって、その土地に行かないと感じることができないのは足を運んだ人だけの特権ですよね。さらに、おふろcafeのみならず、いろいろな土地の銭湯巡りもしたいなと、今年は少しずつ計画も立てています。どこか懐かしさを感じる銭湯は、大人になった今「おかえり」と言ってくれているような気がしてとても好きです。今回は約140キロの旅でしたが、春休み、ゴールデンウィークと春のドライブを楽しみたいです。トランクには、毛布とラグを用意して。まだ見ぬ日本の景色とグルメを堪能する予定です。
2018年03月23日始めて韓国を訪れたのは、今から20年ほど前のことだった。近場で安く行ける旅行先ということで、特に何も考えずに同じ女子大に通っている同級生ら10人くらいでツアーに申し込んだ。真冬で、とにかく寒かった。今ほど韓国料理はメジャーな存在ではなく、当然食べたこともなく、焼肉屋のサイドメニューにあるキムチやビビンバ、冷麺くらいしか、わたしたちは知らなかった。だから外は氷点下10度だというのに、わざわざランチで冷麺を食べて、身体の芯から冷えたことを印象深く今でも覚えている。これがわたしと韓国料理との最初の出会いだったと思う。大学を卒業後、最初に就職したのは、新宿の職安通りにある編集プロダクションだった。この頃、JR大久保、新大久保の駅にかけては、当時からコリアンタウンとして栄えていたし、多くの韓国料理の専門店が点在していたが、同時に危険な雰囲気の街でもあった。南米の女性が路上で客を引いている姿は日常だったし、新大久保に住んでいた友人は、住み始めてから引っ越すまでの半年の間に、2体もの死体を見たとも言っていた。嘘か本当かは知らないけれど、そういうことを言われても納得できる、治安の悪さがあった。そうはいっても、会社が近かったせいか、たまに近くの韓国料理店でご飯を食べることも。多くは韓国人のオモニ(お母さん)がやっている店で、丸鶏の中に糯米や朝鮮人参などの薬膳を詰め込んだサムゲタンや、インスタントラーメンを入れて食べるプデチゲといった「焼肉屋にはない韓国料理」を初めて知った。大久保がガラリと変わったのは、2000年代初頭の頃だったと思う。冬のソナタのヨン様ブームで中年女性たちがこぞって訪れるようになった。どんな薄暗い路地にも大声でしゃべりながら突っ込んでいく彼女たちのお陰……かどうかはわからないけれど、おそらくは街ぐるみの努力もあって、治安は一気に良くなった。その後、K-POPブームが起きて若者がどっと増え、そして今に至る。わずか20年の間で、驚くほど大久保の街は変わった。中でもここ数年で、驚くほど増えたのは、鉄板の上で溶けたモッツァレラとチェダーを、甘辛いタレで炒めた鳥肉(タッカルビ/ダッカルビ)にトッピングして食べる、「チーズタッカルビ」を出す店が増えたことだ。いま大久保の街を歩いていると、1メートルごとに赤いチキンに黄色いチーズの看板を見かける。女子中学生(JC)、女子高生(JK)のトレンドをランキング化した「JC・JK流行語大賞2017」も受賞し、まさにブーム絶好調のチーズタッカルビだけれど、実際にどこの店で食べればいいのかと考えると悩ましい。■トロリとしたチーズ、甘辛のダッカルビ。そしてマッコリの爽快感をどうぞ発祥とされている『市場タッカルビ』は安心だけれども、せっかくならば、もう少し通っぽいお店……ということで、今回訪れたのは、JR新大久保駅から徒歩2分のところにある『Oh!キッチンN (オーキッチンエン)』だ。『Oh!キッチンN』がオープンしたのは、チーズタッカルビが大久保で産声を上げた、2016年1月からおおよそ9カ月後の、同年10月16日。その頃から現在に至るまで店長を務めるキムさんは、以前は『市場タッカルビ』で働いていて、チーズタッカルビの開発にも携わったという。「うちのお母さんは韓国の春川(チュンチョン)でタッカルビ屋をやっていて、それでチーズをトッピングするメニューがあったんです。『市場タッカルビ』で新しいメニューを開発することになった時に、モッツァレラとチェダーを半分ずつ鉄板に乗せたチーズタッカルビを作るアイデアになりました。」けれども『Oh!キッチンN』名物のチーズダッカルビには、他店とは大きく違った点がある。通常のチーズタッカルビのチーズはチェダーとモッツァレラの2種が使われていることが多い。しかし『Oh!キッチンN』では、そこにラクレットチーズが加わる。ラクレットチーズは、『アルプスの少女ハイジ』の中で登場する、あの食欲を刺激する、とろとろのチーズとして知られている。最近は、ラクレットチーズの断面を温めて、溶けたところをナイフで削いで皿に盛ったじゃがいもソーセージなどに掛けたものが食べられるバーやバルが増えているが、チーズタッカルビに掛けるのは、おそらく『Oh!キッチンN』だけではないだろうか。ラクレットチーズハーフ&ハーフ(火を通す前)せっかくならば、2種類食べてみたいと思い、甘辛ダッカルビ、てりマヨダッカルビ、低温熟成サムギョプサルの中からふたつが選べる『ラクレットチーズハーフ&ハーフ(2人前2680円)』をオーダーした。すると間もなくして、甘辛ダッカルビとサムギョプサルが盛り合わさった鉄板がすぐに出てきた。ラクレットチーズハーフ&ハーフ(火を通してチーズが溶け始めた)すでに具材の肉類には火が通っているので、後はチーズを溶かすのみ。みるみるうちにトロリとしてくる。溶け切って川のようになったところで、キムさんが店内のカウンターの上で温めてあったラクレットチーズを持って登場。ナイフで削り、これでもかと滝のように流し込む。その様子は、とにかくドインパクトの一言だ(下画像参照)。写真奥のチーズがチェダー/写真手前のチーズがモッツァレラまずはチーズだけを味わう。塩気が最も控えめだというモッツァレラは優しいミルクの味がする。チェダーはコクがあり芳醇、ラクレットは匂いが強く、塩気のパンチがもっとも利いている。それぞれのチーズの個性を味わった後は、ダッカルビにディッピン。甘辛いソースにまろやかなチーズがものすごくマッチする。1種類もしくは数種類のチーズをブレンドして食べると、自分好みの配合を見つけ出す楽しさも味わえる。サムギョプサルは低温熟成させてあるせいか、しっとりと柔らか。ごま油に塩を入れたものや、スイートチリソース、サムジャンという甘辛い味噌で味つけて、好みで焼いたキムチやエリンギ、いんげん、プチトマトなどと一緒にサンチュで巻いて食べる。左:ざくろマッコリ/右:巨峰マッコリ韓国のお酒といえばマッコリ。米を主体とする日本でいうどぶろくだが、乳酸の味が強くて爽やかで飲みやすい。さまざまなフルーツフレーバーがここ近年多く発売されている。今回はオススメだという「ざくろマッコリ」(480円)と「巨峰マッコリ」(480円)、それに「クリームチーズマッコリ」(480円)をいただいた。クリームチーズマッコリ美肌に効果があるというざくろマッコリはさっぱり爽やか、巨峰マッコリは甘めで見た目にもグラデーションが美しい。クリームチーズマッコリは、チーズケーキのようなまったりとした風味と乳酸菌が特徴。どれも最初に「驚き」を感じられるのが楽しい。〆のチャーハンは、お店のスタッフが調理してくれる。チャーハンオムライスおおかた食べ終えた後は、そのままの鉄板で締めの「チャーハンオムライス(500円)」を作ってくれる。残ったチーズを甘辛ソース味付けた韓国海苔入りのご飯に混ぜ込んで、鉄板で炒めつつ、可愛らしいハート形に成形した後、周囲に卵液を流し込んで完成。ふと気づけば女性客で満席のテーブルのあちらこちらから、賑やかに盛り上がる声と写メのシャッター音が響いている。イケメン揃いの店員さんも慣れたもので、写真が撮りやすいように「カメラの用意はいいですか?」とフレンドリーに手助けまでしてくれる。女子中学生、女子高校生たちにブームだというのは本当らしく、制服姿の少女が入ってきて浮足立った様子でチーズタッカルビを注文し、目の前に現れた鉄板に黄色い声をあげる。変化しゆく新大久保の今を目にしっかりと焼き付けながら、チーズが混ぜ込まれたごはんを頬張った。取材協力/「Oh!キッチンN (オーキッチンエン)」住所:東京都新宿区百人町2-3-20 英泰ビル1F電話番号:03-6886-8706定休日:なし編集・Photo/小林航平
2018年03月20日開放的な陽気に、素朴で優しい人々、食べ物は美味しく、お酒も安い。東南アジアの国々は、最高の旅先だけれども、ひとつだけ悩ましいことがある。それは、飲食店で飲めるお酒の種類が少ないことだ。ほとんどの場合ビールくらいしか置いていない。もちろん、国産品輸入品ともに、ウイスキーや焼酎、ワインなども存在はしているのだが、街中の屋台や気軽な店には、メニューにないことが多い。「どうしても」という場合は、酒屋やスーパーで買ったものを持ち込むことが可能だったりもするが、土地勘のない場所でそれらのアルコール類を探すのも一苦労だ。だからといって、ビールばかりを飲み続けていると、お腹がダボダボになるし、飽きてしまう……という問題に、いつも頭を抱えていた。その問題に、あまり頭を悩ませずに済む国がある。ベトナムだ。なぜならばベトナムはフランスに植民地にされてきた過去がある。ゆえに屋台でビールとベトナム料理を楽しんだ後に、カジュアルなフレンチの店に河岸を変えてパテとワインを楽しんだりすることができるのだ。ベトナムのフレンチは概ねレベルが高い。ベトナム料理そのものにも、フランス料理の影響を受けた料理も多くある。その中でも、個人的にずっと気になっていたのが、ベトナム風ビーフシチュー(Bo Khoボー・コー)」。一度食べてみたいと思いつつも、日本では置いてある店が少ないこともあって、なかなかその機会に恵まれなかった。そのベトナム風ビーフシチューを、東京の大久保で食べることができるという。さっそく行ってきた。■大久保駅から徒歩1分、「ベトナムちゃん」JR大久保駅の北口を出てすぐに左折し、小径に入って突き進んでいくと、すぐに黄色い看板が見えてくる。その先にさらに数メートル進むと曲がり角にあるビルの一階が「ベトナムちゃん」だ。大久保駅から150メートルほど歩いたところにある。「ベトナムちゃん」が開店したのはおおよそ7年前。当時ベトナム在住だったオーナーの Le Thi Masami(レーティマサミ)さんが、一時帰国した際にたまたま観たテレビで「日本では居抜き物件を借りて、飲食店をオープンするのが流行っている」というニュースが紹介されていたという。その翌日にいい居抜きの物件を見つけたことで、ベトナム料理店をオープンすることを決意。友人とベトナム人のシェフの3人でスタートさせたのが始まりだという。「ベトナムちゃん」は大久保地区にある……いや、東京のベトナム料理店の中でも、指折りの人気店だ。以前、足を運んだ時はフォー(米粉の麺)や生春巻き、バインセオ(ベトナム風お好み焼き)といった定番の料理を食べたのだが、そのどれもが、これまで食べてきたどこのお店のベトナム料理よりも、美味しくてビックリした記憶がある。その店のベトナム風ビーフシチューならば、きっと大満足できるに違いない。ワクワクしながら雨の中、大久保の街へと向かった。店内は緑を基調としていて、可愛らしい壁画や飾りつけがされている。キッチュでありながらも、どことなく洗練されている上に、日本の飲食店にはないセンスだ。お揃いの緑のポロシャツ姿を身に着けた従業員も、全員が東南アジアの人たちで、一瞬、ここは日本ではないかのような錯覚を覚える。■ベトナムビールで乾杯。本場の絶品料理を味わいつくす左:サイゴンビール/右:333(バーバーバー)ビール各650円(税抜き)料理が来るのを待つ間、とりあえずのビールを。せっかくなのでベトナムのビールを頼んだ。333(バーバーバー)ビールと、サイゴンビール。両方とも、さっぱりとした軽い飲み口だが、どこか華やかさのある味わいだ。あわせてクラゲのサラダをオーダー。さくっと軽い米粉のせんべいの上に乗せていただくのだが、置いた瞬間にパチパチパチと小さく何かが弾けるような音が聞こえる。せんべいが水分を吸う音だろうか。ライブ感があって楽しい。クラゲのプルプルした触感に、胡瓜と大根のシャキシャキとした歯ごたえ、鳥肉の旨味を、甘みのある胡麻風味のドレッシングがまとめていて美味しい。ミントの葉を噛むと、スーッと爽やかな風味が広がる。クラゲはベトナムではメジャーな食材だそう。どこの地方でも食べられるが、海の近い地方では、特に名物であることが多いようだ。クラゲのサラダ950円(税抜き)地方といえば、ベトナムの代表的な街、サイゴンとハノイとでは、食べ物のメニューも味つけの傾向も違うらしい。一般的に北のサイゴンの味付けは甘く、バインセオやビーフシチューはこちらの名物。一方でハノイはしょっぱい味付けが特徴的だ。代表的な料理はフォー。その両方に共通するベトナム料理の特徴は、Le Thi Masamiさんいわく“透明感”だという。言われてみれば、クラゲはもちろん、和えてある胡瓜や大根、ドレッシングの胡麻ダレにも透明感がある。そして、ベトナム風ビーフシチューにさえも、透明感があった。ベトナム風ビーフシチュー(パン付き)1100円(税抜き)うっすらと透けたスープの中に角切り牛肉がゴロゴロとたっぷり、野菜は人参、そしてじゃがいもではなく大根が入っているのが特徴だ。スープを飲んでみると、さらっとしているものの、こっくりとした牛の濃厚な出汁にスパイスの香りがミックスされて味わい深い。シチューというから、てっきりデミグラスソースを想像していたが、まるで違う。もっと優しくそれでいてアジア風のスパイスがしっかりと利いていて、複雑な味わいがする。角切りにされた野菜や牛肉がゴロゴロと。食欲をそそる。一緒に出てきたフランスパンを浸して食べるのが一般的だが、Le Thi Masamiさんが言うには、ベトナムでは麺をつけて食べることもあるという。もちろんご飯と合わせてもいいそうだ。日本ではビーフシチューというとディナーで食べるイメージだが、朝ごはんやランチに食すことが多いという。朝からこれを食べれば活力を持って一日を始められそうだ。もう一品のメインに、ベトナム風土鍋ご飯もオーダーした。取っ手のついた土鍋の中に、たっぷりのタケノコ、椎茸、人参、鳥肉、しめじが炊き込んである。一口食べて驚いたのは、ガーリックの風味ががっつりと利いていること。そのおかげで、日本の炊き込みご飯とはまったく違う味わいになっている。日本米とは違う細長い種のお米を使っているせいか、しっとり旨味を吸っているものの、重さがなくていくらでも食べられる。底の部分はおこげになっていて、香ばしく、カリカリとした触感が楽しい。まさに絶品だ。ベトナム風土鍋ご飯1200円(税抜き)ベトナム料理が、とても繊細な味わいを持っていることを再確認しつつ、Le Thi Masamiさんに「ベトナム料理の特徴は?」と尋ねたところ、返ってきたのは「透明感」という言葉だった。「ベトナム料理って透明感がある料理が多いんです。フォーのスープは澄んでいるし、麺もうっすら透け感がある。代表的な調味料であるニョクマム(魚醤)も透明。そこに唐辛子と刻んだニンニクを入れると、とても綺麗なんですよね。それがベトナム料理の特徴だと思います」なるほど、言われてみれば、クラゲもビーフシチューも土鍋ご飯のお米もうっすらと半透明に透けて輝いている。見た目に美しく、素材の味をしっかりと活かして丁寧に作られたベトナムちゃんの料理は、食べるだけで身体の中から綺麗になった気分になる。疲れて濁った日々に嫌気がさしたら、ベトナムちゃんにエスケープしてみてはいかがだろうか。取材協力/「ベトナムちゃん」住所:東京都新宿区百人町1-19-17電話番号:03-3365-0107定休日:なし編集・Photo/小林航平
2018年03月19日カタール航空で乗り継ぎ先のドーハから約7時間。やっとマドリードに到着!スペインといえば、サグラダファミリアを代表するガウディ建築があるバルセロナ、フラメンコが有名なグラナダが有名ですが、首都は「マドリード」。旧市街地のロマンチックな街並みと、安くておいしいタパスの魅力をたっぷりご紹介しましょう!スペイン帝国黄金時代の名残を残す、首都マドリードの街並み前回のパリ旅行同様、アパートタイプの宿を予約。ホテルよりも安く泊まることができ、市場や地元のスーパーで買ってきた食材で料理をしながら、今回も一人旅を満喫!荷物を置き、早速マドリードの街へ。マドリードには政治と経済の中心地である「新市街」と、歴史と芸術を担う「旧市街」の2つの地区があります。お借りしたアパートがあるのは旧市街地。スペイン帝国時代黄金世紀である17世紀以降に建てられた建造物が今でも残されており、当時のヨーロッパを感じられるベストスポットとなっています。アパートは石畳の坂道を登った先。3日ほど滞在したマドリードでは毎日この道を通り、市場や観光に出かけました。写真はアパートのオーナーさんに撮っていただいたもの。旧市街の見どころと言えば「マヨール広場」。対称長方形・正方形が美しい4階建ての建物に囲まれた広大な敷地で、観光客や地元の人でいつも賑わっています。マヨール広場は創設以来、祝祭や闘牛、王室の戴冠式などを行うマドリードの中心地として活躍してきました。広場の中心にはイタリアの彫刻家が手がけたフィリップス3世の銅像が。サンミゲル市場でスペインの"おいしい"に出会う!旧市街地の街並みを眺めながら、今日の夕食を調達するため、「サンミゲル市場」を目指します。マドリードの中央市場のこちらは2009年に大規模な改修工事が行われ、現在は大きなバルが集結し、地元の人や観光客で毎日賑わっています。スペイン産の高級生ハムもその場で切って味わえちゃう!食べ歩き価格なのも嬉しいポイント。パエリアも一人分から取り分けてくれますよ。フードコートのように各店でタパスや飲み物を購入したら、フリースペースのテーブル席でいただきます。少しずついろいろなものが楽しめるタパスとバルの雰囲気はひとり旅の強い味方!女性が1人で食事をする習慣がないヨーロッパでも、これなら気兼ねなく食事を楽しむことができますね。いろいろなお店が趣向を凝らしたタパスを提供しているので、毎日通ってもまったく飽きないのもポイントです。おなかも満たされ、旧市街地のロマンチックな町並みを眺めながらアパートへ帰ります。明日は世界遺産の街、トレドへ!●文/写真ねこりょうこ雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。▽「ねこのふらり一人旅」スペイン編はこちら!▽【ねこのふらり一人旅 #13】スペイン2都市を巡る旅!乗り継ぎ便で賢くお得に旅する方法【ねこのふらり一人旅 #14】ドキドキのトランジット。カタールの首都ドーハに降り立つ!▽パリ編の一覧はこちら♪▽【連載一覧・ねこのふらり一人旅】主婦が総額20万円でパリまで旅をしてみた!
2018年03月13日深夜に羽田を発つ便でいざ、スペインへ!とは言ってもまず目指すのは乗り継ぎ先のドーハハマド国際空港です。カタール航空の搭乗レポートとともに、イスラム教徒の国ならではの空港の様子をご紹介しましょう。「ファイブスター・エアライン」カタール航空のラグジュアリーな乗り心地今回、スペイン旅行に利用した「カタール航空」は、カタールの首都ドーハを拠点に国際線を運航する中東を代表するエアラインです。実はこのカタール空港、世界のエアラインの中でも質の高いサービスを提供しているとされ、「ファイブスター・エアライン」に認定されているんです!エコノミークラスでもシートピッチが広く、アメニティキットも無料で用意してくれます。機材も新しく、エンターティメントも充実!日本路線の機内食は和食と洋食から選ぶことがき、エコノミーでありながらゆっくりくつろぐことができました。とにかく巨大で豪華!ハマド国際空港がスゴイ約11時間のフライトを経て降り立ったハマド国際空港。2014年5月にオープンしたハマド国際空港は巨大なハブ空港です。イスラム教徒・ムスリムの服装をしている人をみると、中東に来たという実感が!その中にさまざまな人種が行き交うのは、ハマド国際空港を利用する大半の人はカタールに入国ではなく、ドーハでトランジットにて各地のデストネーションを目指すからです。入国審査と手荷物検査を終えたら、次に乗るマドリード行きの便のゲートを電光掲示板でチェックします。イスラム教徒の国らしく、空港のいたるところに「PrayerRoom(祈祷室)」が。空港内はとにかく広くて迷ってしまいそうですが、ゲートさえ間違えなければさほど不安はありません。どう過ごす?乗り継ぎまでの時間出発まで約2時間。ただ座って待っているのももったいない!空港内を散策することにしました。空港内には中東らしいお土産が揃う免税店や、おいしそうなお菓子が並ぶカウンター式のカフェもあり、退屈することなくあっという間に時間は過ぎて行きました。このほか、無料で使えるパソコンブースやクワイエットルーム(仮眠室)もあるので、長いトランジットの場合は利用してみてはいかが?短時間ではあるものの、中東の雰囲気を十分に満喫できたハマド国際空港。トランジットは案ずるより生むが易し!オリエンタルな雰囲気に後ろ髪を引かれつつ、スペイン・マドリードを目指します!●文/写真ねこりょうこ雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。▽連載一覧▽【ねこのふらり一人旅 #13】スペイン2都市を巡る旅!乗り継ぎ便で賢くお得に旅する方法▽パリ編はこちら!▽【連載一覧・ねこのふらり一人旅】主婦が総額20万円でパリまで旅をしてみた!
2018年03月06日2017年秋。航空券が高騰するシルバーウィークを避けて出かけたのがスペインです。マドリードとバルセロナ、ふたつの都市をめぐる旅は「2都市周遊(オープンジョー)」という旅のスタイルに挑戦!飛行機も鉄道も自分で手配すとなると難易度が一気に上がりそうですが、コツさえ抑えれば意外と簡単なんですよ!お得に旅ができる「オープンジョー」とは?オープンジョーとは、複数都市をまわる旅行形態のこと。ヨーロッパは鉄道が発達しているため、一度の旅行で二カ国をまわったり、複数の都市をめぐることができちゃうんです。この、途中の都市間の移動に飛行機以外の交通手段を利用する、出発地と最終目的地が異なるなど、出発地から最終目的地までの旅程がひと続きになっていない場合を「オープンジョー」と言います。今回、わたしが実際に旅した工程を見てみましょう。【2都市周遊(オープンジョー)】日本出国↓(飛行機)ドーハ到着(乗り継ぎ)↓(飛行機)マドリード到着↓(鉄道)バルセロナ↓(飛行機)日本帰国つまり、航空券の現地到着地と出発地が異なるものは「オープンジョー」と覚えておくと良いでしょう。せっかくの海外旅行ですもの!オープンジョーの仕組みを賢く利用して、いろいろな国や都市を訪れてみましょう。価格重視なら乗り継ぎ便を賢く使おう!前回の【連載一覧・ねこのふらり一人旅】主婦が総額20万円でパリまで旅をしてみた!と同様、わたしの旅のセオリーは「20万円以内で旅をする」ということ。まずは予算の多くを占める航空券探しからはじめます。【連載一覧・ねこのふらり一人旅】主婦が総額20万円でパリまで旅をしてみた!意外かもしれませんが、2016年にイベリア航空の直行便が18年ぶりに再開するまで、日本とスペインの直行便は長く就航されていませんでした。この朗報に一気に沸き立ったのですが、直行便だけあって価格が高い!オフシーズンでも往復15万円以上はくだらないので、乗り継ぎ(トランジット)便を選ぶことにしました。往復10万円を目処に見つけたのが「カタール航空」です。行き帰りともカタールの首都・ドーハでトランジットをします。この時、価格を抑えるコツは、同じ航空会社でチケットを手配すること。その方が割安になるし、ロストバゲージのリスクも軽減されるからです。個人旅行のトランジットって乗り遅れたらどうしよう、空港で迷ったらどうしようなど不安が付きまといますよね。でも、どの国の空港も乗り継ぎを意味する「Transfer」または「ConnectingFlights」と英語で表記されているのでそれほど難しいことはありません。電光掲示板で次に乗る便がどのゲートから出るかを確認し、余裕を持ってゲート付近に待機していれば大丈夫!ただし、ここで気をつけたいのが「乗り継ぎまでの時間」です。最低でも1時間は余裕を持つようにしましょう。便利な直行便ですが、その分、どうしても価格は高くなりがち。時間はかかりますが、乗り継ぎ便は価格が抑えられることが多く、少しの時間ではありますが、異国の雰囲気を味わうこともできます。次回は乗り継ぎ先での過ごし方とともに、中東の豪華巨大空港「ドーハハマッドインターナショナル空港」の様子をご紹介します!●文/写真ねこりょうこ雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。
2018年02月27日(c)Amos Bar-Zeevおひとり旅に限りませんが、旅を楽しむためのコツがあるので、少しまとめてみますね。旅の最中はどうしても移動が多くなります。マイカー旅行ならいいけれど、電車やバス、特にLCCは持ち込める荷物に制限があるので、省エネならぬ“省荷物運動”は必須です。1.着るものを少なくなにしろ服が一番かさばるので、これを省エネする方法が大切!途中で洗濯すること前提で、3~4日以上なら日数分の衣類は持って行きません。ホテルは乾燥していることが多いので、夕方手洗いしてタオルで水を吸い取って干しておくと、朝には乾いてるなんてことはままあります。湿度対策にもよいのでホテルでのお洗濯は一石二鳥。それから、海外では現地でのお買い物も楽しいので、やっぱり衣類は少なめにします。現地で民族衣装を買うこともあるし、その国で流行っているスタイルのものを買うことも。現地に馴染む格好をすると目立ちにくくなることもメリットです。2.ジャージ素材のドレス自分に似合うデザインのものを見つけたら、同じものの柄違いを何着か買っちゃいましょう。シワにならないし、そこそこドレッシーだし、かさばらないしで、旅にもってこいの服なんです。和久井は「FIFILLES」というフランスのブランドがお気に入りです。というわけで、以前は旅というとジーンズとかパンツスタイルが多かったんですが、最近はエレガントなスタイルも楽しめるようになりました。海外なら、カジノとかちょっとしたパーティにも行けるので、重宝します。もはやジャージドレスは旅の必需品です。3.大判ストールは万能衣料旅行には必ずストールを持って行きます。寒ければ体に撒いて防寒具に、外歩きをするときは頭からかぶってUV対策に。今回は冬の日本から真夏のオーストラリアへの旅行だったのですが、日本ではマフラーとして、こちらではストールとして使えるシルクのものを持ってきました。旅先ではとにかく汎用性の高い衣服が便利です。例えばセーターよりもトレーナーだし、かぶり物よりカーディガンです。4.小さなハンガー(洗濯ばさみ付き)洗濯したはいいものの、意外と困るのが干す場所です。長い旅行にはハンガーを持って行きます。100円ショップに洗濯ばさみが6~8コついている小さなハンガーが売ってます。これが本当に重宝するのですよね、吊すのと吊さないのでは乾き具合もぜんぜん違うし。3日程度の短い旅行でも、洗濯ばさみをいくつか持参します。5.手ぬぐい安宿にはタオルの提供がないところもあります。でもバスタオルを持って行くとかなりかさばるので、和久井は何はともあれ手ぬぐいを持って行きます。タオルよりもかさばらないし、なにより速乾性なので使い回しが利くんですよね。お風呂に入ってびしょびしょになっても、ハンガーに掛けておくだけで朝にはカラッカラです。真冬のお風呂には向かないけど(私はそれでも済ましちゃいますが)、ハンカチより大きいし、とにかく使い勝手がいいんです。首に巻けば防寒・UV対策にもなるし!以上が、和久井が旅に持っていくものです。胃薬とビオフェルミン以外は現地で!行きのカバンは、半分くらい空きがある状態にしておきます。もしくは向こうで捨ててもいい下着や古くなったシャツを持って行って、捨てて帰ってきちゃいます。旅には紙パンツを持って行くという強者もいましたよ(が、まだ和久井にその勇気はない)。とにかく持ち物を減らすことに命をかけていた時期があって、なんならコスメも持って行かないことがあったけど、さすがにそれは不便だったので最低限のものは持っていくようになりました。海外旅行には胃薬とビオフェルミンがあれば、あとは現地で調達。海外旅行にポケットティッシュは必需品と言われているけど、和久井はそれほど気にしません。ホテルでトイレットペーパーを畳んでいくつか持っていれば事足りるので、ポケットティッシュは、あれば持って行く程度です。どうせ本格的にトイレに行こうと思ったらポケットティッシュじゃ足りないし。荷物をコンパクトにすると移動が楽だし、現地に忘れ物もしにくくなります。そのコンパクト加減が旅の楽しさを倍増させてくれるんですね。というわけでみなさん、よいおひとり旅を!Text/和久井香菜子<おひとりさまが海外ホームステイで泊まるべき2つの条件>もチェック!おひとりさまの海外旅行にはホームステイがおすすめ。はずれないステイ先選びのコツとは?
2018年01月31日一人旅、しかも海外なんて無理!と思っていたけれど、予算20万円と決めて過ごしたパリでの1週間。孤独どころか自由を満喫した素晴らしい体験となりました。最終回となる今回は、パリジェンヌになりきるポイントをご紹介しましょう!必要最低限のフランス語はマスターしておこう!フランス人は気位が高く、フランス語以外話さない!なんて言われていますが、実際、そんなことはなく、ほとんどの人が日常会話程度の英語を話します。でも、たとえ片言であっても、その国の言葉で話すことはマナーだとわたしは思います。カフェやレストランで「ボンジュール」と言うだけでその後の対応が確実に変わってくるので、スマートフォンのアプリなどを使って簡単なフレーズは覚えてからお出かけを!女性の一人旅の外食はランチタイムの利用を一人旅で悩ましいのが「食事」です。女性が1人で食事をする習慣がないヨーロッパでは外国人ということも合間ってどうしても目立ってしまいます。とはいえ、いつも自炊やスーパーのお惣菜で済ますのはちょっと寂しいですよね。そんな時はランチタイムを利用しましょう!フランスのカフェやレストランでは「ムニュ」と呼ばれる定食がお手頃価格で提供されているので、オーダーもそれほど難しくありません。名物「タルタルステーキ」もランチにおいしくいただきましたよ♪お気に入りのブランジュリーを見つける!パリ市内には至る所にパン屋さん「ブランジュリー」があります。朝、焼きたてのバゲットを買って朝食にいただく至福のひと時。バゲットを抱えて歩けば気分はもうパリジェンヌ!お店によって風味が全く違うので、食べ比べをしてみるのもおすすめです。バゲットのほか、クロワッサンやカンパーニュなど、パリには本当においしいパンがたくさん!食事付きのホテルでは難しいけれど、自炊ができるアパートなら、食事からパリ気分を味わうことができますよ。おしゃれはほどほどに。街に溶け込むことを意識しよう!ファッションの街・パリというだけあり、街ゆく人はどれだけおしゃれなんだろうとワクワクして出かけたのですが、パリジェンヌの普段着はいたってシンプルです。一目でわかるブランド品を身につけている人は少なく、ちょっとした小物使いやヘアスタイルなどでおしゃれを楽しんでいる人がたくさん。逆を言えば、全身ブランド品に身を包んでいるのは観光客とすぐにわかるということ。スリや置き引きなどの犯罪を避けるには、いかにその街に溶け込むかがポイント。旅先だからと無理に背伸びをせず、普段のおしゃれを楽しむことが大切です。旅を終え、得たのは自由と自信!家族を置いて1週間も家を空けられるだろうか……。わたしも最初の旅にはそんな不安がつきまといました。ところが、いつも頼っていた主婦がいないとなると、家族はそれなりになんとかするもの。1年に1度、1週間の休暇は、家族がそれぞれの存在を再認識する時間になってくれたようです。難しいと敬遠されがちな個人旅行も、コツさえ覚えれば以外と簡単。ぜひ、一人旅で自由と自信を手に入れてくださいね!【ねこりょうこ】雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。【連載一覧・ねこのふらり一人旅】主婦が総額20万円でパリまで旅をしてみた!
2018年01月29日(c)Amos Bar-Zeevおひとり旅に限りませんが、旅を楽しむためのコツがあるので、少しまとめてみますね。旅の最中はどうしても移動が多くなります。マイカー旅行ならいいけれど、電車やバス、特にLCCは持ち込める荷物に制限があるので、省エネならぬ“省荷物運動”は必須です。1.着るものを少なくなにしろ服が一番かさばるので、これを省エネする方法が大切!途中で洗濯すること前提で、3~4日分以上なら日数分の衣類は持って行きません。ホテルは乾燥していることが多いので、夕方手洗いしてタオルで水を吸い取って干しておくと、朝には乾いてるなんてことはままあります。湿度対策にもよいのでホテルでのお洗濯は一石二鳥。それから、海外では現地でのお買い物も楽しいので、やっぱり衣類は少なめにします。現地で民族衣装を買うこともあるし、その国で流行っているスタイルのものを買うことも。現地に馴染む格好をすると目立ちにくくなることもメリットです。2.ジャージ素材のドレス自分に似合うデザインのものを見つけたら、同じものの柄違いを何着か買っちゃいましょう。シワにならないし、そこそこドレッシーだし、かさばらないしで、旅にもってこいの服なんです。というわけで、以前は旅というとジーンズとかパンツスタイルが多かったんですが、最近はエレガントなスタイルも楽しめるようになりました。海外なら、カジノとかちょっとしたパーティにも行けるので、重宝します。もはやジャージドレスは旅の必需品です。3.ストールは万能衣料旅行には必ずストールを持って行きます。寒ければ体に撒いて防寒具に、外歩きをするときは頭からかぶってUV対策に。今回は冬の日本から真夏のオーストラリアへの旅行だったのですが、日本ではマフラーとして、こちらではストールとして使えるシルクのものを持ってきました。旅先ではとにかく汎用性の高い衣服が便利です。例えばセーターよりもトレーナーだし、かぶり物よりカーディガンです。4.小さなハンガー(洗濯ばさみ付き)洗濯したはいいものの、意外と困るのが干す場所です。長い旅行にはハンガーを持って行きます。100円ショップに洗濯ばさみが6~8コついている小さなハンガーが売ってます。これが本当に重宝するのですよね、吊すのと吊さないのでは乾き具合もぜんぜん違うし。3日程度の短い旅行でも、洗濯ばさみをいくつか持参します。5.手ぬぐい安宿にはタオルの提供がないところもあります。でもバスタオルを持って行くとかなりかさばるので、和久井は何はともあれ手ぬぐいを持って行きます。タオルよりもかさばらないし、なにより速乾性なので使い回しが利くんですよね。真冬のお風呂には向かないけど、ハンカチより大きいし、とにかく使い勝手がいいんです。首に巻けば防寒・UV対策にもなるし!以上が、和久井が旅に持っていくものです。胃薬とビオフェルミン以外は現地で!行きのカバンは、半分くらい空きがある状態にしておきます。もしくは向こうで捨ててもいい下着や古くなったシャツを持って行って、捨てて帰ってきちゃいます。旅には紙パンツを持って行くという強者もいましたよ(が、まだ和久井にその勇気はない)。とにかく持ち物を減らすことに命をかけていた時期があって、なんならコスメも持って行かないことがあったけど、さすがにそれは不便だったので最低限のものは持っていくようになりました。海外旅行には胃薬とビオフェルミンがあれば、あとは現地で調達。海外旅行にポケットティッシュは必需品と言われているけど、和久井はそれほど気にしません。ホテルでトイレットペーパーを畳んでいくつか持っていれば事足りるので、ポケットティッシュは、あれば持って行く程度です。どうせ本格的にトイレに行こうと思ったらポケットティッシュじゃ足りないし。荷物をコンパクトにすると移動が楽だし、現地に忘れ物もしにくくなります。というわけでみなさん、よいおひとり旅を!Text/和久井香菜子前回記事<おひとりさまが海外ホームステイで泊まるべき2つの条件>もチェック!おひとりさまの海外旅行にはホームステイがおすすめ。はずれないステイ先選びのコツとは?
2018年01月27日(c)Amos Bar-Zeevおひとり旅に限りませんが、旅を楽しむためのコツがあるので、少しまとめてみますね。旅の最中はどうしても移動が多くなります。マイカー旅行ならいいけれど、電車やバス、特にLCCは持ち込める荷物に制限があるので、省エネならぬ“省荷物運動”は必須です。1.着るものを少なくなにしろ服が一番かさばるので、これを省エネする方法が大切!途中で洗濯すること前提で、3~4日分以上なら日数分の衣類は持って行きません。ホテルは乾燥していることが多いので、夕方手洗いしてタオルで水を吸い取って干しておくと、朝には乾いてるなんてことはままあります。湿度対策にもよいのでホテルでのお洗濯は一石二鳥。それから、海外では現地でのお買い物も楽しいので、やっぱり衣類は少なめにします。現地で民族衣装を買うこともあるし、その国で流行っているスタイルのものを買うことも。現地に馴染む格好をすると目立ちにくくなることもメリットです。2.ジャージ素材のドレス自分に似合うデザインのものを見つけたら、同じものの柄違いを何着か買っちゃいましょう。シワにならないし、そこそこドレッシーだし、かさばらないしで、旅にもってこいの服なんです。というわけで、以前は旅というとジーンズとかパンツスタイルが多かったんですが、最近はエレガントなスタイルも楽しめるようになりました。海外なら、カジノとかちょっとしたパーティにも行けるので、重宝します。もはやジャージドレスは旅の必需品です。3.ストールは万能衣料旅行には必ずストールを持って行きます。寒ければ体に撒いて防寒具に、外歩きをするときは頭からかぶってUV対策に。今回は冬の日本から真夏のオーストラリアへの旅行だったのですが、日本ではマフラーとして、こちらではストールとして使えるシルクのものを持ってきました。旅先ではとにかく汎用性の高い衣服が便利です。例えばセーターよりもトレーナーだし、かぶり物よりカーディガンです。4.小さなハンガー(洗濯ばさみ付き)洗濯したはいいものの、意外と困るのが干す場所です。長い旅行にはハンガーを持って行きます。100円ショップに洗濯ばさみが6~8コついている小さなハンガーが売ってます。これが本当に重宝するのですよね、吊すのと吊さないのでは乾き具合もぜんぜん違うし。3日程度の短い旅行でも、洗濯ばさみをいくつか持参します。5.手ぬぐい安宿にはタオルの提供がないところもあります。でもバスタオルを持って行くとかなりかさばるので、和久井は何はともあれ手ぬぐいを持って行きます。タオルよりもかさばらないし、なにより速乾性なので使い回しが利くんですよね。真冬のお風呂には向かないけど、ハンカチより大きいし、とにかく使い勝手がいいんです。首に巻けば防寒・UV対策にもなるし!以上が、和久井が旅に持っていくものです。胃薬とビオフェルミン以外は現地で!行きのカバンは、半分くらい空きがある状態にしておきます。もしくは向こうで捨ててもいい下着や古くなったシャツを持って行って、捨てて帰ってきちゃいます。旅には紙パンツを持って行くという強者もいましたよ(が、まだ和久井にその勇気はない)。とにかく持ち物を減らすことに命をかけていた時期があって、なんならコスメも持って行かないことがあったけど、さすがにそれは不便だったので最低限のものは持っていくようになりました。海外旅行には胃薬とビオフェルミンがあれば、あとは現地で調達。海外旅行にポケットティッシュは必需品と言われているけど、和久井はそれほど気にしません。ホテルでトイレットペーパーを畳んでいくつか持っていれば事足りるので、ポケットティッシュは、あれば持って行く程度です。どうせ本格的にトイレに行こうと思ったらポケットティッシュじゃ足りないし。荷物をコンパクトにすると移動が楽だし、現地に忘れ物もしにくくなります。というわけでみなさん、よいおひとり旅を!Text/和久井香菜子前回記事<おひとりさまが海外ホームステイで泊まるべき2つの条件>もチェック!おひとりさまの海外旅行にはホームステイがおすすめ。はずれないステイ先選びのコツとは?
2018年01月27日「旅は非日常を楽しむとか、五感が高まるなどと言われますね。それを最も感じやすいのが冬の雪見旅です。壮大な自然の中で、視・聴・嗅・味・触の感覚が刺激され、感動が倍増するんです!」 そう話すのは、年の多くを旅先で過ごす旅ジャーナリスト・のかたあきこさん。 「雪化粧の世界に気持ちがリセットされ、心穏やかな時間が過ごせます。自分や家族を思う余裕もできて。寒くなるほど際立つ風景があり、うまさが増す食材があります」(のかたさん・以下同) たとえば、滝の凍った姿である氷瀑。止まった時間を目の前に差し出されたかのようにも思える、まさに自然の芸術だ。日常から離れて“きれいなものを見たい欲”を満たすのに、雪旅はまさに最高の時間ともいえるのだ。行かないなんてもったいない! とはいえ、「やっぱり寒いのはイヤ!」という人は、最近の防寒インナーの実力を知らないのかも。 「厚手のものを重ね着すると着ぶくれしますし、室内では特に汗冷えのもとになります。暖かい格好でも着ヤセを狙うなら、機能性インナーが◎。軽量で荷造りも楽です。肌着、レギンス、靴下は、吸湿速乾性や発熱素材などがおススメ。乾燥する季節ですから肌心地良好の素材もポイントです」 防寒のキモはインナー。「アウターは雪中でも街中でもOKなデザインを」とのかたさん。 また、旅先を決めるには、見たい景色、冬の味覚、雪見温泉など、自分がいちばん気になるものを優先しよう。最近の傾向をのかたさんはこう語る。 「気軽さが受け、直行バスで行く雪見旅が人気。宿泊と往復バスがセットになったお得なプランが出ているので、宿や観光協会のサイト、旅会社のツアー情報をチェックしてみて。近年、増加中の母娘旅では、少しリッチに露天風呂付き客室に泊まるプランが人気なんですよ」 あなたも“雪旅先”を見つけて、旅に出よう!
2018年01月20日マルシェで食材を買って、アパートで料理をして過ごすことが中心だったパリひとり旅。でも、せっかくグルメの国に来たんですもの!カフェやレストランで食事を楽しみたい!女性1人で食事をするなら、ランチやブランチがおすすめ。そこで今回は町歩きや観光の合間に立ち寄ったお店をご紹介します。予約必須!朝食専門店〔クラウス〕でボリューミーなブランチお借りしたアパートのオーナーさんに教えてもらって出かけた、オペラ地区にある〔Claus(クラウス)〕。ヨーロッパ中から美味しい食材を集めて朝食を専門に提供してくれるお店ということで、朝食やブランチを楽しむパリっ子でいつも満席なのだとか。味にうるさいパリジェンヌたちが認めただけあり、そのお味は格別!わたしがオーダーしたのは《Laflance》(€15)という一番シンプルなセットにアラカルトからオーガニック卵で作るスクランブルエッグとベーコンを追加(プラス€13くらい)。卵の調理法は選ぶことができます。パンはクロワッサンとヴィエノワーズリーの盛り合わせ。エシレバター付きです!スクランブルエッグはふわふわとやわらかく、ベーコンは少し塩辛く感じましたが、その分、卵料理は薄味。個人的にイチオシなのが、フレッシュジュースから選ぶことができる《デトックスジュース》。これが本当においしい!体が目覚める感覚に旅の疲れも吹き飛ぶよう。白を基調としたさわやかな空間とおいしい食事は、1日を気持ちよくスタートさせるのにぴったり。ちょっとお高いのですが、行く価値ありです!【Claus】●14rueJean-JacquesRousseau,75001※メトロ7番線ParisRoyalMuseeduLouvre駅から徒歩5分※予約が望ましいようです人気モデル御用達。プティ・ヴァンドームの《カスクルート》を堪能!街のいたるところに公園があるパリ市内。テイクアウトのお惣菜やコーヒーでランチタイムを取っているビジネスマンたちの姿をよく見かけます。パリっ子を気取って公園でのんびりランチというのも素敵ですよね。そんなパリっ子に人気なのが、《カスクルート》という、バゲットに具を挟んだサンドイッチです。こちらもアパートのオーナさんのご紹介で、高級宝飾店が集まるヴァンドーム広場近くに構える老舗のビストロ〔ル・プティ・ヴァンドーム(LePetitVendôme)〕でいただくことができました!こちら、フランス中部のオーヴェルニュ地方料理を出す地元で人気のビストロなのですが、テイクアウトコーナーで持ち帰れるバゲットサンド《カスクルート》も大人気。パンはパリのバゲットコンクール常連の〔ジュリアン〕のものが使われていて、これに生ハムやチーズなど、厳選されたフランスの地方の食材が挟んでいただきます。おすすめは、生ハム、シェーブルチーズにフレッシュなオリーブオイルがかかった《スペシャル》(6ユーロ)。モデルのケイト・モスも常連なんですって!ルーブル美術館に程近く、観光の合間にも立ち寄りやすい立地。お昼を過ぎるとたちまち長蛇の列ができるので、時間に余裕を持ってお出かけを。【LePetitVendôme(ル・プティ・ヴァンドーム)】●8ruedesCapucines75002Paris※メトロ:3・7・8番線Opéra/8・12・14番線Madeleineブルターニュ地方のソウルフード・ガレットは〔プティ・ジョスラン〕で決まりガレットの本場はブルターニュですが、モンパルナス地区でも本場さながらのおいしいガレットをいただくことができました。この界隈はちょっとしたクレープ激戦区になっているそうな。その理由は、モンパルナス駅にはブルターニュ地方への電車が発着するから。数あるクレープリーの中からわたしが選んだのは〔プティ・ジョスラン〕です。ジョスランに到着したのは12時ちょうど。パリのランチのピークは13時頃なので、ランチでレストランやカフェを訪れるなら、まだ空いているこの時間帯が狙い目です。わたしがオーダーしたのは、お店の名前がついた《ジョスラン》(€14)と言うガレット。かなりボリューミーなので、お腹をすかせてからおでかけを。外はカリカリ、なかはモチモチのガレットは家で作るものとは格段に違うおいしさ!ハム、マッシュルーム、チーズなど具もた〜ぷり。シードルと一緒に味わってくださいね。【CrêperieLePetitJosselin】●59,rueduMontparnasse75014Paris※メトロ6号線Edgar-Quinetから徒歩約5分おしゃれなマレ地区にある〔グル〕でタルタルステーキに舌鼓最後にご紹介するのが、スタイリッシュな人たちで賑わうパリのおしゃれエリア・マレ地区にあるビストロ〔Glou(グル)〕です。全体的にシンプルながらもモダンな雰囲気に店内は、テーブル席のほか、カウター席もあるので1人でも気軽に食事を楽しむことができますよ。こちらでいただいたのは、パリのレストランではおなじみの《タルタルステーキ(steakstartars)》です。みじん切りにした生の牛肉にたまねぎ、にんにく、ケッパー、ピクルスなどを同じくみじん切りにして混ぜ、オリーブオイル、塩、胡椒で味付けした料理。韓国料理のユッケより味つけがシンプルな分、牛肉の新鮮さが際立ちます。臭みはまったくなく、さっぱりとしているのが特徴。シャンパンやワインとの相性も抜群!グルはカフェとしても利用することができ、夜はお酒を楽しむことも。おしゃれなマレ地区にお出かけの際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。【Glou(グル)】●101rueVieilleduTemple75003Paris※メトロ1番線StPaul、または8番線StSebastienFroissartご紹介したお店は女性1人でも安心して利用できるお店ばかり。お値段も目が飛び出るようなものはなく、スタッフも旅行客にとても親切でした。パリ市内は基本的に英語を話す人が多く、お店によっては英語のメニューを用意してくれることも。パリ旅行のお店選びに迷ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。【ねこりょうこ】雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。主婦が総額20万円でパリまで旅をしてみた!【連載・ねこのふらり一人旅】
2017年12月21日