ジュリエット・ビノシュを主演に迎え、本国フランスで初登場1位を記録した『5月の花嫁学校』。公開初日となる本日、強く印象に残るミュージカルシーンの本編映像が解禁された。アルザス地方にある、“完璧な主婦”を育成するためのヴァン・デル・ベック家政学校にも、パリで起きた社会運動“5月革命”の風は届いていた。ビノシュ扮する家政学校校長のポーレットは先生たち(ヨランド・モロー&ノエミ・ルヴォウスキー)と、新入生の少女たちは行動を起こす。「良き妻はもういない」「強くあれ!」「目を覚ませ 立ち向かえ」と女性の権利を叫びながら颯爽と田舎道を歩き、自由の象徴であるパリへと向かう貴重なミュージカルシーンとなっている。『5月の花嫁学校』はヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:5月の花嫁学校 2021年5月28日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2020 - LES FILMS DU KIOSQUE - FRANCE 3 CINÉMA - ORANGE STUDIO – UMEDIA
2021年05月28日近年のさまざまなムーブメントにより、社会における女性の立場は大きく変化しているものの、それでも職場や家庭で何かと問題に直面しているという人もいるのでは?そこで、そんな思いや悩みを抱えている女性にピッタリの1本を最新作のなかからご紹介します。『5月の花嫁学校』【映画、ときどき私】 vol. 3821967年、フランスの田舎アルザスにある家政学校に、18人の少女たちが入学。ピンクのスーツを着こなす校長のポーレットは、迷信を信じる修道女と少女のまま中年になったような無垢な義理の妹とともに理想の良妻賢母を育成するために力を注いでいた。ところがある日、経営者であるポーレットの夫が莫大な隠れ借金を残して急死。ポーレットは夫の事業を支え、夜のお勤めにも渋々付き合っていたのにひどい仕打ちが待ち受けていたことに呆然としてしまう。そんななか、死に別れたはずの恋人と再会し、心の奥にしまっていた情熱に火がつくポーレット。生徒たちとともに、自分らしい生き方に目覚めていくことに……。本国フランスでは初登場1位に輝き、大ヒットとなった本作。今回は、多くの女性たちの共感を呼んだ物語がどのように誕生したのかについて、こちらの方にお話をうかがってきました。マルタン・プロヴォ監督ananwebには前作『ルージュの手紙』以来、4年振り2度目の登場となるプロヴォ監督。今回は、初タッグを組んだフランスの大女優ジュリエット・ビノシュとの現場で感じたことや女性が生きやすい社会に必要なことなどについて語っていただきました。―監督が子どもの頃に家政学校の生徒たちがベビーシッターのアルバイトに来ていたことがあったそうですが、それがこの物語が誕生したきっかけでしょうか?だとしたら、いまの時代に作ろうと思った理由を教えてください。監督実は僕の子ども時代の思い出が始まりではなく、きっかけは3年前。バカンスに行った先で出会ったおばあさんが、自分が15歳くらいのときに家政学校に通っていた話をしてくれたんです。彼女が「家政学校」と言った瞬間、僕のなかで何かがひらめき、そして子どもの頃に若い女の子たちが家に来ていたことを思い出しました。そのあとすぐ、まずはインターネットで家政学校のことを調べてみることに。そうしたらフランスでさまざまなアーカイブ映像を保管している機関に、1950~60年代の家政学校に関するドキュメンタリーがあることがわかりました。おばあさんからも、学校を卒業するためにはウサギを自分で殺してさばかないといけないとか、「そんなことありえるの?」と思うような話をいくつか聞いてはいましたが、実際に映像を見てみるとほかにもおもしろいエピソードが盛りだくさん。そういったこともあり、これは映画になると思いました。脚本と世の中がリンクし始めておもしろかった―家政学校に通っていた女の子たちは、どのような子が多かったのでしょうか?彼女たちにとって、家政学校はどのような場所だったのかについても教えてください。監督60年代のフランスというのはどこも田舎で、いまのように都会とされるような地域はごくわずかでした。そういうなかで各地に多くの家政学校があったんですが、当時は貧しい家庭で生まれ育った女の子たちが数多く在籍していたようです。ただ、彼女たちにとって家政学校に通うことは「いい夫を見つけられるかもしれない」とか「何か資格を得られるかもしれない」という可能性にもつながっていたので、ある意味では“夢のある場所”でもあったかもしれません。そういった背景もあったからか、当時のドキュメンタリーに出てくる彼女たちはみんなとても幸せでいっぱいの表情を浮かべていました。―劇中では50年以上前の女性たちを描いているものの、現代に通じるところも多く感じられました。何か意識されたこともあったのでしょうか?監督僕が脚本家のセヴリーヌ・ヴェルバと一緒にシナリオを書き始めたときは、まだMe Too運動も始まっていませんでしたし、特に現代の女性の在り方から影響を受けた部分はありませんでした。ただ、ストーリーを書き進めていくなかで、女性に関するいろいろなムーブメントが起きるようになり、自分たちが書いているような内容に世の中の女性たちがリンクし始めたので、非常におもしろい体験ではありました。ジュリエットは監督にとって理想的な女優―なるほど。では、主演のジュリエット・ビノシュさんについてもおうかがいします。監督がこの作品で彼女をキャスティングから理由を教えてください。監督実は、以前ほかの作品で彼女と組もうという話があったのですが、その企画がなくなってっしまったことがありました。そんななか、今回の物語を思いついたときに、「この役はジュリエットしかいない」と感じたので、脚本自体も彼女をあてがきしているんです。とはいえ、彼女にはいままでとは違うところにいってほしいという気持ちもあったので、そこは意識したところでもあります。―ananwebでは2年前に来日された際に、直接取材をさせていただいたことがあり、とても聡明で美しいジュリエットさんに魅了されました。実際ご一緒されてみて監督から見たジュリエットさんの魅力について教えてください。監督ジュリエットは、出し惜しみをしない気前のいい女優だと感じました。役に入り込むなかで、ときには僕と意見が異なることもありましたが、だからこそとても美しい関係を築けたのではないかなと。それは撮影が終わったいまでも続いていて、時々電話をしてお互いのことを話したりすることもあるほどです。監督にとっては、本当に素晴らしい理想的な女優だと思います。現場では彼女をはじめ、みんなでとても楽しい雰囲気で進めることができましたが、実は撮影していたときはジュリエットのお父さんが危篤状態で、彼女にとっては非常につらい時期でもありました。その後、撮影中に訃報が届いたときは、何度もやり直しをしなければいけないほど難しいシーンを撮っていたときで、僕自身もいろんな葛藤がありましたが、彼女のほうから「大丈夫です」と。そうやって毅然とした態度で撮影に専念する姿勢をみんなに見せてくれて、本当に勇気と度胸のある器の大きな女性だと強く感じました。また別の作品でも、ぜひ一緒に仕事をしたいと考えているところです。自由への道を勇ましく歩く女性たちをイメージした―女優としての覚悟を感じさせるエピソードですね。劇中で非常に興味深かったのは、「何よりもまず夫に付き従うこと」「家事を完璧にこなし不平不満を言わない」から始まる“良き妻の鉄則の7か条”。新旧と2パターンが登場しますが、何かを参考にされて作ったのでしょうか?監督まず古いほうは、1950年代に出版された本のなかで「女性はこうあるべき」といった考えを項目別に説明されているものを読み、そこから良き妻の鉄則としてそのまま7つもらうことにしました。まるで迷信のような内容でしたが、実際に本に書かれていたものというのが驚きですよね。―そんな本があったんですね。では、新しいものはどのようにして作成しましたか?監督それは先ほどの古い7つの鉄則をそのまま裏返して作りました。女性たちが、自由になって解放されるためには、こういったことが必要なのではないかと考えたものばかりです。新しい鉄則を披露するラストシーンは、女性たちが心を開き、自由への道を勇ましく歩いていくイメージを出すために、あえてミュージカル風にしました。そのなかで、ジュリエットのアイディアをもらって変更したところが1か所あります。それは、女性解放のために貢献した実在の女性たちの名前を挙げていくシーンです。当初はここも歌う予定でしたが、ジュリエットが女性たちの名前を毅然と言うほうがいいということだったので、その意見に賛同して取り入れることにしました。男女の差や権力で対立しない未来を信じたい―そのあたりも注目ですね。フランスでは1968年から女性解放運動が始まりましたが、いまなお女性たちはいろいろな問題を抱えています。女性を主人公にした作品を多く手掛けている監督から見て、この状況を改善するために必要なことは何だと思いますか?監督いまはとても才能豊かで優秀な女性たちがたくさん活躍している姿を目にするので、僕が子どもの頃に比べるとたいぶ変わったなと感じます。1970年から2021年までの50年の間だけでも、本当にいろんなことがありましたよね。とはいえ、同じ仕事をしているのに女性のほうが男性よりも給与が少ないといった男女の不平等がまだ社会に残っているのも事実です。なので、まだ変化の途上だと僕は思っています。そう考えると、いま大事なことは教育。特に、育児を行っている人たちの意識を変えていかなければならないと感じています。そのほかにも伝えたいのは、男性のなかにも女性性があり、女性のなかにも男性性があるので、みなが自分のなかにある“異性”というものをもっと活用していくべきだということ。そうすれば、男女の差や権力で対立することはなくなっていくのではないかと考えているからです。もしかしたら、それは夢のような話かもしれませんが、そうなっていくことを信じたいですね。外面的な変化だけではなく、人間の内面的な意識改革が進んでいけば、50年後はもっといい方向へと変わっていけるのではないかと思っています。女性たちの意識に革命を起こしてくれる!フランスから届いたのは、爽やかな感動に包まれる人生賛歌。固定概念から解放され、自分の道を歩いていくことを決めた女性たちが変貌を遂げていく姿は、あなたの人生をよりカラフルでパワフルなものにしてくれるはず。社会が変化するのを待つのではなく、自分自身から変わっていきたいと前進する力をもらえる1本です。取材、文・志村昌美元気をもらえる予告編はこちら!作品情報『5月の花嫁学校』5月28日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開配給:アルバトロス・フィルム© 2020 - LES FILMS DU KIOSQUE - FRANCE 3 CINÉMA - ORANGE STUDIO - UMEDIA© 2020 Carole BETHUEL - LES FILMS DU KIOSQUE
2021年05月27日ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が、本日5月21日にTBS赤坂ACTシアターにて開幕。初日開幕に際して、潤色・演出の小池修一郎、ロミオを演じる黒羽麻璃央と甲斐翔真、ジュリエットを演じる伊原六花と天翔愛のコメント及び、舞台写真とゲネプロ公演のレポートが到着した。2001年パリ初演、2010年宝塚歌劇団による日本初演を経て、2011年に男女混合キャストによる“日本オリジナルバージョン”として誕生した、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』。その記念すべき10周年公演の開幕に当たり、初日前日の5月20日、Wキャスト2パターンによるゲネプロが行われた。かの有名なシェイクスピアの恋愛悲劇を軸に、ダンサーが表現する“死”の存在などオリジナルの要素も盛り込まれた物語、魅力的な楽曲群で人気を博す本作。上演の度にキャスティングが大きな注目を集めてきたが、今回は、主要キャストのロミオ、ジュリエット、ベンヴォーリオ、マーキューシオ、ティボルト、死が全て初役という(いずれもWキャスト)、まさに新生というべき公演となった。ロミオ役の黒羽麻璃央は、2019年公演でマーキューシオ役を務め、その繊細な演技で存在感を放った実力派。今回のロミオも、キラキラとした恋の幸福感を放つ一方で、どこか常に死の影をまとっているようでもある多面的な役作りで印象を残した。同じくロミオ役の甲斐翔真は、昨年からミュージカルに立て続けに出演している期待の新鋭。愛と平和を信じて突き進んだ若者の生き様を、等身大の演技で瑞々しく体現した。一方、ジュリエット役の伊原六花は、昨年マリア役に配されていた『WEST SIDE STORY Season3』が中止となり、本作が満を持しての初ミュージカルとなった注目株。可憐ながら芯の強さを感じさせる役作りで、確かな実力を示した。同じくジュリエット役の天翔愛は、これが女優デビューとなる現役音大生。無垢ゆえに強い信念を持つ少女を、体当たりの演技で愛らしく魅せた。ロミオの友人ベンヴォーリオ役の味方良介は大人への成長途上にある少年の分別と温かな友愛が、前田公輝は兄貴分としての優しさと若者らしい弱さが、マーキューシオ役の新里宏太は軽快さの中にある崩れ落ちそうな危うさが、大久保祥太郎は道化の顔に潜む哀しみと怒りが、それぞれ際立つ役作り。彼らと対立するティボルト役の立石俊樹は自由に生きられない苦しみを繊細に、吉田広大は自分を取り巻く世界への憤りを弾けるように表現し、各々個性を見せた。死は、同役の振付担当でもある小㞍健太の、演者としての初登板が大きな注目を集めたが、生気を感じさせない足取り、ロミオを翻弄する力強い動きなど、圧巻の一言。なおWキャストの堀内將平は25日からの出演となり、Kバレエ カンパニーの若きプリンシパルがどのようなパフォーマンスを見せるか、こちらも大いに注目だ。もちろん、周りを固める大人キャストたちも実力派ぞろい。2019年公演から同役続投となる3人、キャピュレット夫人役の春野寿美礼は望まぬ生き方をせざるを得なかった女性の悲哀を、モンタギュー卿役の宮川浩は一族の長としての威厳と達観を、モンタギュー夫人役の秋園美緒は争いを止められない絶望感を、それぞれ円熟の芝居で見せた。一方、前回と役を替わった2人、石井一孝は理性的かつ愛情深いロレンス神父役を熱のある芝居で、岡幸二郎は街を統べるヴェローナ大公役の威厳をパンチのある歌唱で示し、舞台を締めた。本作初参加の原田薫は元来ダンサー・振付家として名高いが、温かみのある演技と歌声で乳母役を魅力的に演じ、まさに新境地といったところ。パリス役の兼崎健太郎は金持ちのいやらしさを巧みに見せ、キャピレット卿役の松村雄基は娘への確かな愛を、叙情豊かな歌声に込めた。なお、演出の基本軸は2019年公演を踏襲しているが、衣裳、美術に若干の変更が加えられ、映像は全面リニューアルされている。過ちの先の赦し、破壊後の再構築というテーマは普遍的だが、全人類が先の見えない苦しみの中にある今だからこそ、より強く響くものとなりそうだ。(羽成奈穂子)また、この語り継がれる名作ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』を、自宅からリアルタイムで観劇できるライブ配信も決定。配信を視聴の方に限定で、初代ロミオ役の城田優と山崎育三郎からの“スペシャルメッセージ”が届くとのことなので、ぜひ会場に足を運べない方も本作を楽しんでほしい。■小池修一郎(宝塚歌劇団)ロミオとジュリエットは青春の物語で、そこに演技者自身が自己投影できるか、自分や身近な人と重ねることができるかというところが重要です。今回のロミオとジュリエットはとてもクリアでビビットに自分たちの青春と重ねる部分があるのではないかと受け取れますし、ほかの出演者たちも若返っていて、フレッシュなメンバーで新たな作品を作るという感覚で臨みました。黒羽君は、前回のマーキューシオでともかく繊細な演技が印象的な人だと思い、今回はロミオに挑戦してもらいました。ちょっと陰影のあるロミオがすごく魅力的です。甲斐君は対照的にとても屈託のない天真爛漫なロミオで、そんなロミオが悲劇に巻き込まれていくというところで逆に悲劇性が浮かび上がると思います。伊原さんは非常に安定した役作りでリアリティのあるジュリエット像です。踊りは周知されていますが、歌も非常によく頑張っていて、ミュージカル界の新星だと思います。そして天翔さんは本当の初舞台で、今はまだ未知数ですが、生まれたばかりという感じのピュアなところが素敵ですし、将来性を感じさせます。ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」の魅力は、ジェラール・プレスギュルヴィックの大変甘美な陶酔感を持たせる音楽を持つことと、シェイクスピアが今から約400年前に書いた戯曲であるにもかかわらず、今見ても感動する恋愛劇の古典で、現代に通じる永遠性がある物語である、というところです。愛を貫く若い2人の恋が、争いを止めない社会の犠牲者となり、結果その社会を変えるという在り方がとても感動的です。この音楽と物語の二つの要素の掛け算が、初演から10年経っても色褪せない魅力なのだと思います。恋人たちが死に彩られながらも、それを恐れず突き進んでいく。演技者達に、ほとばしる青春を自分と重ねさせることが、私の使命だと思っています。■黒羽麻璃央フレッシュな仲間たちと毎日楽しく充実した稽古期間を過ごし、この作品に打ち込んできました。やれる事は全部やりきりました!!このような状況なのでみんなでご飯!!という事はできなかったのですが、それでもとてもステキなチームが完成したと思います。空き時間にみんなで筋トレしたり(笑)あと、味方くんが日に日に痩せていった(健康的に)のが印象的でした!この仲間たちが集まったことで完成した、僕たちの『ロミオ&ジュリエット』を皆様にお届け出来ることに幸せを感じております。小池先生は、相変わらずエネルギッシュで誰よりも熱量を持って、細かなところまで演出してくださいます。そんな小池先生と、今回は演出家と主役という立場でタッグを組ませていただき、プレッシャーもありますが、とても嬉しいです。稽古中に小池先生から「計算してお芝居を作っている」と言われて、そのことには僕自身全く気付いておらず、意図してないところをご指摘いただき、改めて「役を演じる」ということを考えるきっかけも与えていただきました。場当たりからは今回2年ぶりにこのセットに立って、不思議な懐かしさと新鮮さがあり、ロミジュリの世界観にすごくワクワクしています。ご観劇くださった方々が明日への活力、希望を感じていただけるような作品になったと思います。どうか最後までよろしくお願いいたします。■甲斐翔真今回こんなに同世代の方が多い現場が初めてだったのですが、麻璃央くん含め、いろんな事を話し合いやすい柔らかい雰囲気だったので、本当にみんなで作ってきたんだなというのを、実感しています。自分の中の課題はまだまだ山積みですし、本番中にお客様から得ることもたくさんあると思います。より一層今まで作り上げたものを良いものにするために、探究心を忘れずにいたいです。稽古中は、食事に行ったりはできませんでしたが、それが逆に制限された中で、いい意味で熱を帯び、今まで以上に共演者の方やスタッフさんとコミュニケーションを取ろうという意識を持って稽古に臨めました。小池先生には、自分自身ミュージカルデビューしてからずっと課題だった、感情を歌に乗せるということを改めて指摘していただきました。またお客様から見られる事を意識した細かな演出やその理由など、改めてミュージカルの在り方を教えていただき、今回ご一緒できてとても勉強になりました。今この時代の中で演劇ができることは本当に奇跡です。そのことへの感謝は絶対に忘れたくない。その上で、この夢の世界を通して、普段フラストレーションを抱えている方たちの固まった気持ちを解きほぐすことが出来たらと思います。これまで全力で稽古してきたので、僕たちも後悔したくないし、お客様にも後悔してほしくない。皆様の心の拠り所や希望になれたら。ぜひ楽しみにしていてください。■伊原六花稽古場では、学びや発見がたくさんありました。そして劇場に入ると作品世界により入れて、ロミオやお母様、乳母との関係がより自分の中でしっくり感じています。まだまだ努力は必要ですが、ジュリエットを演じさせていただくことが、自分にとっても、すごく素敵な時間になるんじゃないかとワクワクしています。稽古中は、小池先生と二人でお話しできたときに、「毎回どのシーンも適切な芝居をしてるけど、もっと大げさに、もっと前に気持ちを増幅させて伝えることができたら、本当にいいと思う」「殻を破って」と言葉をいただいて。その言葉を持ちながら作品に向かっていると、動きや、相手から貰うエネルギーがすごく自分の中で大きくなっていく感覚があります。この作品は同年代の共演者が多く、切磋琢磨することができ、素晴らしい先輩キャストの皆様からも日々たくさんの刺激をいただいています。お客様の前でこの世界を表現するという感覚が全て掴めていないところはあるのですが、日々の公演をより良いものにしていきたいです。そして、明日どうなるかわからないという環境で劇場に足を運んでくださるお客様には本当に感謝してもしきれないです。私達にとっては、お客様がいらっしゃるからこその作品なので、だからこそ来て良かったと思ってもらえるよう努めたいです。劇場では何も考えずロミジュリの世界に浸かっていただけたらと思います。■天翔愛今回初舞台で真っ白の状態から始まった私に、素晴しい先輩方やスタッフの皆様がたくさんの励ましの言葉や手を差し伸べてくださいました。皆様がいたからこそここまで来れましたし、舞台は1人ではできないということを実感しました。相手役である黒羽さんや甲斐さんは、稽古場で緊張している私に、演技の方向性やアドバイスなど日々声をかけてくださり、すごく支えていただきました。スタッフの皆様からのあたたかい激励も本当に嬉しくて、カンパニー全体で初日開幕に向けて1つになっていこうというそんな雰囲気に溢れていて、感謝の気持ちでいっぱいです。劇場に入ってからは、空間の臨場感や衣裳やメイクを着けての動きなど、気持ちが稽古場とは全然違って作品により入り込めますし、新鮮な気持ちで挑めています。小池先生は、このお稽古の期間、本当にたくさんのお声をかけてくださいました。私が抜け落ちてしまうことも、先生ご自身が動いて指導して、愛情を込めて私が変わるための第一歩を授けてくださり、先生のお言葉一つ一つが自分の力になっていくので、心から感謝しています。開幕してからも、1回1回の公演に心を込めて、千秋楽まで感謝の気持ちを忘れずに成長し続けたいです。その日しか観劇できないお客様もたくさんいらっしゃると思うので、作品のテーマである“愛”を持って、今私にできる全てを注ぎたい。愛に生きるジュリエットの生き様を通して、”愛”の力の素晴らしさを思いおこすきっかけになれたら嬉しいです。【公演概要】ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』原作:ウィリアム・シェイクスピア / 作:ジェラール・プレスギュルヴィック潤色・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)出演:黒羽麻璃央 / 甲斐翔真(Wキャスト)、伊原六花 / 天翔愛(Wキャスト)、味方良介 / 前田公輝(Wキャスト)、新里宏太 / 大久保祥太郎(Wキャスト)、立石俊樹 / 吉田広大(Wキャスト)、春野寿美礼、原田薫、石井一孝、宮川浩、秋園美緒、兼崎健太郎、岡幸二郎、松村雄基小㞍健太 / 堀内將平<K-BALLET COMPANY>(Wキャスト)ほか公式サイト: www.rj-2021.com企画制作:TBS / ホリプロ / 梅田芸術劇場●東京公演公演期間:2021年5月21日(金)~6月13日(日) / TBS赤坂ACTシアターチケット料金:S席 13,500円、A席 9,000円、B席 5,500円お問合せ:梅田芸術劇場 0570-077-039(10:00~18:00)主催:TBS / ホリプロ / 東宝 / 梅田芸術劇場●大阪公演公演期間:2021年7月3日(土)~11日(日) / 梅田芸術劇場メインホールチケット料金:S席 13,500円、A席 9,000円、B席 5,500円お問合せ:梅田芸術劇場 06-6377-3800(10:00~18:00)主催:TBS / ホリプロ / 東宝 / ABCテレビ / 梅田芸術劇場協力:FM802 / FM COCOLO●名古屋公演公演期間:2021年7月17日(土)~18日(日) / 愛知県芸術劇場大ホールチケット料金:S席 14,000円、A席 9,500円お問合せ:中京テレビ事業 052-588-4477(平日11:00~17:00 / 土・日・祝日 休業)主催:中京テレビ放送<ライブ配信>配信日程:※アーカイブ配信はございません・6月5日(土) 17:30公演〈ロミオ:黒羽 / ジュリエット:伊原 / ベンヴォーリオ:味方 / マーキューシオ:大久保 / ティボルト:吉田 / 死:小㞍〉・6月6日(日) 12:30公演〈ロミオ:甲斐 / ジュリエット:天翔 / ベンヴォーリオ:前田 / マーキューシオ:新里 / ティボルト:立石 / 死:堀内〉チケット発売日:2021年5月22日(土)10:00より、各回の開演30分後まで購入可能ご購入・ご視聴サイト:PIA LIVE STREAM(ぴあ)
2021年05月21日ジュリエット・ビノシュが彼女史上最もキュートなコメディに挑戦、フランスの名優たちと共演し、本国で初登場1位を記録した『5月の花嫁学校』。この度、ビノシュ扮する校長が7つの“良き妻の鉄則”を説く本編映像が解禁された。セザール賞7部門を受賞した『セラフィーヌの庭』や、カトリーヌ・ドヌーブを起用した『ルージュの手紙』などで知られるマルタン・プロヴォ監督が描く本作。今回到着したのは、ビノシュ扮するヴァン・デル・ベック家政学校校長のポーレットが、新入生の18人の少女たちに7つの“良き妻の鉄則”を説くシーン。「何よりもまず夫に付き従うこと」「お酒は飲まない」から、男性にとっての“仕事”と同じだという「夫婦生活」に至るまで、あまりにも時代錯誤な驚きの条件の数々を、大真面目に少女たちに教え込んでいく。少女たちの初々しい学校生活の様子も垣間見え、どこか牧歌的でユーモラスなシーンとなっているが、その後、パリから届いた革命の“自由”の風がポーレットや生徒たちを変えていくことになる。『5月の花嫁学校』は5月28日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:5月の花嫁学校 2021年5月28日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2020 - LES FILMS DU KIOSQUE - FRANCE 3 CINÉMA - ORANGE STUDIO – UMEDIA
2021年05月20日宝塚星組のトップコンビ、礼真琴と舞空瞳の大劇場2作目となるミュージカル『ロミオとジュリエット』の東京公演が、4月16日(金)、東京宝塚劇場で開幕する。ジェラール・プレスギュルヴィック作詞・作曲、日本版潤色・演出を小池修一郎が手がけたこのフランス発のミュージカルは、2010年、星組が梅田芸術劇場メインホールと博多座で日本初演。好評を受けて、早くも翌11年には、雪組の大劇場公演として再演され、同年、TBS、ホリプロ、梅田芸術劇場の企画・制作によって、同じく小池の手で男女版も上演された。その後、宝塚では12年に月組、13年には再び星組と上演を重ね、外部公演も、キャストを変えて再演が繰り返されている。『ロミオとジュリエット』の大ヒット以降、宝塚だけでも、『太陽王~ル・ロワ・ソレイユ~』『1789-バスティーユの恋人たち-』『ドン・ジュアン』『アーサー王伝説』、そして『ロックオペラ モーツァルト』と、フランス発のミュージカルが次々と上演され、今や、ブロードウェイやウェストエンド、ウィーン発の作品と並んで、フレンチ・ミュージカルは、宝塚はもとより、日本で上演される海外ミュージカルの中でも、重要なジャンルのひとつを占めるようになった。このフレンチ・ミュージカル人気の火付け役となった『ロミオとジュリエット』は、星組トップスター礼真琴にとっても、出世作と言える作品だ。2010年の初演では、入団2年目で、宝塚版オリジナルの“愛”に抜擢されて注目を浴び、13年の星組再演では、歌唱力が問われるベンヴォーリオと、ダンス力が必要な“愛”を役替わりで演じて、実力の高さを証明。さらにその新人公演では主役のロミオを好演し、観客を唸らせた。そして3度目の出演となる今回は、待望の本公演で、瑞々しく繊細なロミオを演じている。相手役のジュリエットには、得意のダンスに加え、歌唱力にもさらに磨きがかかったトップ娘役の舞空瞳。以下、主要な9つの役では、A日程とB日程で役替わりがあり、ティボルトは愛月ひかると瀬央ゆりあ、ベンヴォーリオには瀬央と綺城ひか理、マーキューシオに極美慎と天華えま、パリス伯爵は綺城と極美、“死”を天華と愛月が演じ、それぞれ個性を発揮している。なお、5月23日(日)の千秋楽(A日程)は、各地の映画館でライブ中継を実施、同時にタカラヅカ・オン・デマンドでもライブ配信が行なわれる予定だ。文:原田順子宝塚歌劇星組ミュージカル『ロミオとジュリエット』原作:ウィリアム・シェイクスピア作:ジェラール・プレスギュルヴィック潤色・演出:小池修一郎演出:稲葉太地出演:礼真琴 / 舞空瞳 他【東京公演】2021年4月16日(金)~2021年5月23日(日)会場:東京宝塚劇場ライブ中継・ライブ配信詳細
2021年04月16日ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』のイメージビジュアルが公開された。2011年に誕生した、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』<日本オリジナルバージョン>。以来、上演の度にキャスティングが大きな注目を集める本作が、2019年以来2年ぶりの上演となる今回、記念すべき10周年を迎える。本ミュージカルは“ティボルトの従妹ジュリエットへの密かな恋情”“ロミオに恋人の死をベンヴォーリオが伝える”といったオリジナルの設定を加え、登場人物の葛藤をより繊細に描き出した。特に全編を通じて登場する“死のダンサー”の存在感は強烈で、これによって愛と死、破壊と再創造といった哲学的テーマを表出させた点も、大きな特長となっている。ロミオ役に今回配されたのは、黒羽麻璃央と甲斐翔真という気鋭の若手たち。2019年の本作上演ではマーキューシオ役として、若さの危うさを瑞々しく表現した黒羽は、昨年ミュージカル『エリザベート』の暗殺者ルキーニ役、ミュージカル『るろうに剣心 京都編』の志々雄真実役と次々難役に抜擢され(いずれも公演中止)、次代を担うと期待される注目株だ。一方の甲斐は、昨年『デスノートTHE MUSICAL』で初舞台にして主人公・夜神月役を堂々務め、その後大役に挑み続けている新星。一方のジュリエット役には、伊原六花と天翔愛というフレッシュなふたりを抜擢。伊原は、2018年よりドラマ・CMで活躍するほか、昨年は『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3のマリア役(公演中止)にも配されている。一方の天翔は、現在は音楽大学で実力を磨きながら、夢であるミュージカル出演を叶えたシンデレラガール。そんな4人の、今だからこその若々しく爽やかな姿を切り取った、イメージビジュアルが完成。ロミオ役の黒羽、甲斐、ジュリエット役の伊原、天翔の4人が一堂に会し、フレッシュな今の瞬間が切り取られた1枚となっている。才能を開花させる慧眼演出を担うのは、『エリザベート』『モーツアルト!』など手掛けた日本初演作は軒並み大ヒットし、近年では『ポーの一族』など“名作の世界初のミュージカル化”も成功裏に収めている小池修一郎。本作でも、迫力の歌とダンスで、若者の疾走感と感受性を巧みに表現し、2017年の新演出からは“近未来を思わせる、破壊された世界で起こる物語”という設定を据え、この世の荒廃と、その中でなお煌めく愛の崇高さを、より鮮明に浮かび上がらている。ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』東京公演:2021年5月21日(金)~6月13日(日) TBS赤坂ACTシアター大阪公演:2021年7月3日(土)~7月11日(日) 梅田芸術劇場メインホール名古屋公演:2021年7月17日(土)~18日(日) 愛知県芸術劇場大ホール原作:ウィリアム・シェイクスピア作:ジェラール・プレスギュルヴィック潤色・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)出演:黒羽麻璃央 / 甲斐翔真(Wキャスト)、伊原六花 / 天翔愛(Wキャスト)、味方良介 / 前田公輝(Wキャスト)、新里宏太 / 大久保祥太郎(Wキャスト)、立石俊樹 / 吉田広大(Wキャスト)、春野寿美礼、原田薫、石井一孝、宮川浩、秋園美緒、兼崎健太郎、岡幸二郎、松村雄基小尻健太 / 堀内將平<K-BALLET COMPANY>(Wキャスト)ほか※小尻健太の「尻」の字は、正しくは旧字体です。
2021年04月14日アカデミー賞受賞のジュリエット・ビノシュをはじめ、ヨランド・モロー、ノエミ・ルヴォウスキーという3人のフランスの名優たちが共演する『5月の花嫁学校』から、彼女たちのコミカルなやりとりが楽しい予告編が公開された。舞台となるのは1967年、アルザス地方の花嫁学校。“良き妻”になるため、お掃除、お料理、お裁縫にティータイムのマナーまで、1日中忙しく学ぶ少女たちの初々しい姿と、先生たちによる厳しい指導の様子が次々と映し出されていく。ある日、ポーレット(ジュリエット・ビノシュ)は経営者である夫の突然の死をきっかけに、学校が破産寸前であることを知り、先生たちが一致団結。学校存続の危機という大問題を抱える中、“女性の自立”“自由”を求める生徒たちと、心配のあまり「自由の対価は高い、必ず痛い目に遭う」とポーレットとの対立が広がることに。パリで勃発した学生や労働者たちの“5月革命”の影響は、少女たちだけでなく、先生たちの心にも徐々に影響を与え「良妻の時代は終わった」「私たちも革命を」と自由に生きる権利を一緒になって求め旅立つ。映像のラストでは、ポーレット中心にミュージカル調のダンスと歌で自由を謳歌する晴れやかな姿も。“良き女性”がズボンを履くことは「はしたない」と思われていた時代に、勇気をだして着用してみたシーンなど、ビノシュのコミカルな演技も見どころとなっている。『5月の花嫁学校』は5月28日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:5月の花嫁学校 2021年5月28日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2020 - LES FILMS DU KIOSQUE - FRANCE 3 CINÉMA - ORANGE STUDIO – UMEDIA
2021年03月31日フランス初登場1位の大ヒット、セザール賞で5ノミネートを果たしたジュリエット・ビノシュ主演最新作『La bonne épouse』(英題:How to be a good wife)が、『5月の花嫁学校』として5月28日(金)より公開決定。ポスタービジュアルと場面写真が到着した。1967年、アルザス地方のヴァン・デル・ベック家政学校に、“完璧な主婦”を育成させるため今年も18人の少女たちが入学した。ある日、校長のポーレットは、経営者である夫の突然の死をきっかけに学校が破産寸前であることを知り、なんとか窮地から抜け出そうと奔走する。そんな中、パリで“5月革命”が勃発。フランス全土に抗議運動が広がっていくのを目の当たりにしたポーレットや生徒たちは、これまでの自分たちの考えに疑問を抱き始め、ある行動に出ることを決意。果たして、新生ヴァン・デル・ベック家政学校の運命やいかに!?アカデミー賞(助演女優賞)や世界3大映画祭で女優賞を制覇し、本日3月9日に誕生日を迎えたジュリエット・ビノシュが、花嫁学校の校長役でキュートなコメディに挑戦。『セラフィーヌの庭』でセザール賞主演女優賞を受賞したヨランド・モローと、同・主演女優&助演女優賞に6度もノミネートされているノエミ・ルヴォウスキーとともに繰り広げる名女優たちのパワフルな演技が話題を呼び、フランスで初登場1位を獲得した。監督には、『セラフィーヌの庭』や大女優カトリーヌ・ドヌーブを起用した『ルージュの手紙』で知られるマルタン・プロヴォ。今年度セザール賞では、助演女優賞(ヨランド・モロー、ノエミ・ルヴォウスキー)、助演男優賞(エドゥアール・ベール)、衣装、美術と合わせて5部門でノミネートされている。『5月の花嫁学校』は5月28日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:5月の花嫁学校 2021年5月28日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2020 - LES FILMS DU KIOSQUE - FRANCE 3 CINÉMA - ORANGE STUDIO – UMEDIA
2021年03月09日ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の上演が決定し、黒羽麻璃央と甲斐翔真がロミオ、伊原六花と天翔愛がジュリエット役を務めることが25日に明らかになった。シェイクスピアによる名作を、2001年にパリでミュージカル化した同作。全世界でのCD・DVD売上は700万枚にわたるヒットを記録、日本では2010年に宝塚歌劇団星組が初演を行った。その後2011年に日本オリジナルバージョンを上演して人気を博し、今回は2019年以来2年ぶり、10周年の上演となる。『エリザベート』『モーツァルト!』など手掛けた日本初演作は軒並み大ヒットし、近年では『ポーの一族』『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』といった"名作の世界初のミュージカル化"も成功させている小池修一郎が演出を手がけ、2017年の新演出からは「近未来を思わせる、破壊された世界で起こる物語」という設定を据えている。過去のロミオ役では城田優、山崎育三郎、柿澤勇人、古川雄大、大野拓朗、ジュリエット役には昆夏美、フランク莉奈、清水くるみ、生田絵梨花、木下晴香、葵わかなとミュージカルスターを生み出す演目となっている。今回ロミオ役には、黒羽麻璃央と甲斐翔真という気鋭の若手たちが決定。ジュリエット役には、伊原六花と天翔愛というフレッシュな2人が抜擢された。伊原は、高校時代にはダンス部のキャプテンとして“バブリーダンス”で一世を風靡、2018年よりドラマ・CMで活躍するほか、昨年は『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3のマリア役(公演中止)にも配された。天翔は、藤岡弘、の長女として幼い日から父の薫陶を受け、現在は音楽大学で実力を磨きながら、夢であるミュージカル出演を叶えたシンデレラガール。高校在学中に、自主制作映画の全国コンクール「高校生のためのeiga worldcup2019」で最優秀女子演技賞を受賞しており、その演技力に期待が高まっている。更にベンヴォーリオ役に味方良介と前田公輝、マーキューシオ役に新里宏太と大久保祥太郎、ティボルト役に立石俊樹と吉田広大、死のダンサーに小㞍健太とKバレエカンパニー所属の堀内將平と、いずれも魅力的なWキャストが集う。さらにキャピュレット夫人を春野寿美礼、乳母を原田薫、ロレンス神父を石井一孝、モンタギュー卿を宮川浩、モンタギュー夫人を秋園美緒、パリスを兼崎健太郎、ヴェローナ大公を岡幸二郎、キャピュレット卿を松村雄基が演じる。東京公演はTBS赤坂ACTシアターにて5月21日~6月13日、大阪会場は梅田芸術劇場メインホールにて7月3日~7月11日。○小池修一郎 コメント2011年に始まったミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は、3シーズン5度目の上演を迎える。私が手掛ける宝塚版との違いは、現実社会とのリアリティの持ち方であろう。ヴェローナを近未来都市と捉え『失われた世界の再生』をテーマに、愛の力を描いて行きたい。既にミュージカルで頭角を現している黒羽、甲斐のロミオに対し、初出演の伊原、天翔のジュリエットの体当たりの挑戦がどんなドラマを見せるか、大いに楽しみであり期待している。○黒羽麻璃央 コメント僕にとっての『ロミオ&ジュリエット』は、大きなテーマとして“愛”はもちろん“出会い”をもたらす作品です。前回は小池修一郎さん、出演者の皆さん、そして今回はロミオ役。前回出演した時にロミオを演じる2人に密かに嫉妬して、いつか演じたいと思っていたので、今回夢が叶いました。自分がこの先俳優という仕事を続けていくうえで、看板になる役であり、作品だと思っています。歴代のロミオ役は、いまやミュージカル界のトップにいる方々ばかりでプレッシャーはありますが、それこそも楽しめる自分なりのロミオを創っていきたいです。2021年版として新しく生まれ変わります。この時代にとてもピッタリな“愛”をテーマにした作品ですので、是非お越しください。○甲斐翔真 コメント世界中の人が知っている「ロミオ」という役を演じることへの責任、そして焦りを非常に感じております。ですが、関わるすべての方に感謝しながらしっかりと演じていきたいです。『ロミオ&ジュリエット』は、ロマンチックでありながら、“愛と犠牲”、“幸福と孤独”、“破壊と再生”など難しいテーマが織り交ざっていて、お客様がそれらを考えるきっかけになる作品でもあると思います。2021年のこの『ロミオ&ジュリエット』が今の時代にどのような関わりを作れるのか、しっかりと考えて作品に向かっていきたい。こんなご時世の中、劇場に来てくださった方には、必ず素敵な時間をお届けします。○伊原六花 コメント誰もが知っている、愛されている作品に出演することが決まって、本当に光栄で夢のようです。昨年残念ながら上演中止となってしまった 『ウエスト・サイド・ストーリー』(以下 WSS)が『ロミオ&ジュリエット』を元にした作品だったので、ジュリエットを演じる事にもご縁を感じます。『WSS』を上演できなかった悔しさや、培ってきた稽古での想いなどをプラスして今回に挑みたいです。ジュリエットは可憐で純粋なイメージがありますが、戯曲を読むと冷静さを持ちつつも16歳という年齢ならではの熱量や行動力がある女の子です。私自身も良いと思ったことには没頭してしまうタイプなので共感できます。歌もダンスも練習をしっかりし、作品に入り込んで作っていきたいです。最大限出せる力を全てぶつけて、ジュリエットと共に成長したいです。○天翔愛 コメントミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は、世界の名作でありますし、“純愛”を貫ぬくストーリーや楽曲の美しさが一番心に残っていた作品で、いつか演じてみたいとずっと願っていました。今回、オーディションを通過し、ジュリエットとして出演が決まった時は「夢が叶った!」と驚きと嬉しさで感謝の気持ちが溢れ、震えるほどでした。父に最初に報告したのですが、「選んでくれた方々に感謝を忘れずに作品に取り組むように」とアドバイスをもらいました。私はジュリエットと同じ十代なので、作品のテーマである“愛”に目覚めていくトキメキや愛の力の素晴らしさを、十代ならではの純粋さや感性、一途さで繊細に表現していきたいです。そして初舞台ということに甘えず、全身全霊を込めて歌・ダンス・演技に取り組み、「観に来てよかった」と皆様に心から思っていただけるように頑張ります。○出演者一覧ロミオ:黒羽麻璃央/甲斐翔真(Wキャスト)ジュリエット:伊原六花/天翔愛(Wキャスト)ベンヴォーリオ:味方良介/前田公輝(Wキャスト)マーキューシオ:新里宏太/大久保祥太郎(Wキャスト)ティボルト:立石俊樹/吉田広大(Wキャスト)キャピュレット夫人:春野寿美礼乳母:原田薫ロレンス神父:石井一孝モンタギュー卿:宮川浩モンタギュー夫人:秋園美緒パリス:兼崎健太郎ヴェローナ大公:岡幸二郎キャピュレット卿:松村雄基死 :小㞍健太/堀内將平(Wキャスト)
2021年02月25日ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が、東京・TBS赤坂ACTシアターにて、5月21日(金)から6月13日(日)まで、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて7月3日(土)~11日(日)まで上演することが決定した。2001年にフランスで生まれ、世界20カ国以上で600万人以上を動員。日本では2010年に宝塚歌劇団によって初演され、その大反響を追い風に、2011年に日本オリジナル版として新たに誕生したのが、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』<日本オリジナルバージョン>。2019年以来2年ぶりの上演となる今回、このメガヒット作が記念すべき10周年を迎える。仇同士の家に生まれながら運命的な恋に落ち、争いの終結を願いながら、ひたむきに互いを愛したロミオとジュリエット――。言わずと知れたシェイクスピアの名作を原作に、更に本ミュージカルは“ティボルトの従妹ジュリエットへの密かな恋情”“ロミオに恋人の死をベンヴォーリオが伝える”といったオリジナルの設定を加え、登場人物の葛藤をより繊細に描き出した。特に全編を通じて登場する“死のダンサー”の存在感は強烈で、これによって愛と死、破壊と再創造といった哲学的テーマを表出させた点も、大きな特長となっている。また、一度聴いたら忘れられない名曲が揃っており、幕開きに歌われる迫力満点の<ヴェローナ>、若者たちの躍動感溢れる<世界の王>、ロミオの心象風景を鋭く描き出した<僕は怖い>、婚礼の場面で歌われる甘く切ない<エメ>(フランス語で愛するの意味)などがある。潤色・演出を手掛けるのは、ヒットメーカー・小池修一郎。『エリザベート』『モーツァルト!』など手掛けた日本初演作は軒並み大ヒットし、近年では『ポーの一族』『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』といった“名作の世界初のミュージカル化”も成功裏に収めている。本作『ロミオ&ジュリエット』でも、迫力の歌とダンスで、若者の疾走感と感受性を巧みに表現し、2017年の新演出からは“近未来を思わせる、破壊された世界で起こる物語”という設定を据え、この世の荒廃と、その中でなお煌めく愛の崇高さを、より鮮明に浮かび上がらせた。ロミオ役に今回配されたのは、黒羽麻璃央と甲斐翔真という気鋭の若手たち。2019年の本作上演ではマーキューシオ役として、若さの危うさを瑞々しく表現した黒羽は、代表作であるミュージカル『刀剣乱舞』の三日月宗近役のほか、昨年ミュージカル『エリザベート』の暗殺者ルキーニ役、ミュージカル『るろうに剣心 京都編』の志々雄真実役と次々難役に抜擢され(いずれも公演中止)、次代を担うと期待されている。一方の甲斐は、昨年『デスノートTHE MUSICAL』で初舞台にして主人公・夜神月役を堂々務め、その後もミュージカル『RENT』でHIVポジティブのミュージシャン・ロジャー役、ミュージカル『マリー・アントワネット』で王妃の恋人フェルセン役と大役に挑み続けている。一方のジュリエット役には、伊原六花と天翔愛というフレッシュなふたりが大抜擢された。伊原は、高校時代にはダンス部のキャプテンとして“バブリーダンス”で一世を風靡。2018年よりドラマ・CMで活躍するほか、昨年は『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3のマリア役(公演中止)にも配されている。一方の天翔は、藤岡弘、の長女として幼い日から父の薫陶を受け、現在は音楽大学で実力を磨きながら、夢であるミュージカル出演を叶えたシンデレラガール。高校在学中に、自主制作映画の全国コンクール「高校生のためのeiga worldcup2019」で最優秀女子演技賞を受賞している。更に、ベンヴォーリオ役に味方良介と前田公輝、マーキューシオ役に新里宏太と大久保祥太郎、ティボルト役に立石俊樹と吉田広大、死のダンサーに小㞍健太とKバレエカンパニー所属の堀内將平と、いずれも魅力的なWキャストが名を連ねた。そして、キャピュレット夫人に春野寿美礼、乳母に原田薫、ロレンス神父に石井一孝、モンタギュー卿に宮川浩、モンタギュー夫人に秋園美緒、パリスに兼崎健太郎、ヴェローナ大公に岡幸二郎、キャピュレット卿を松村雄基が演じる。【小池修一郎コメント】2011年に始まったミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は、3シーズン5度目の上演を迎える。私が手掛ける宝塚版との違いは、現実社会とのリアリティの持ち方であろう。ヴェローナを近未来都市と捉え『失われた世界の再生』をテーマに、愛の力を描いて行きたい。既にミュージカルで頭角を現している黒羽、甲斐のロミオに対し、初出演の伊原、天翔のジュリエットの体当たりの挑戦がどんなドラマを見せるか、大いに楽しみであり期待している。【黒羽麻璃央コメント】僕にとっての『ロミオ&ジュリエット』は、大きなテーマとして“愛”はもちろん“出会い”をもたらす作品です。前回は小池修一郎さん、出演者の皆さん、そして今回はロミオ役。前回出演した時にロミオを演じる二人に密かに嫉妬して、いつか演じたいと思っていたので、今回夢が叶いました。自分がこの先俳優という仕事を続けていくうえで、看板になる役であり、作品だと思っています。歴代のロミオ役は、いまやミュージカル界のトップにいる方々ばかりでプレッシャーはありますが、それこそも楽しめる自分なりのロミオを創っていきたいです。2021年版として新しく生まれ変わります。この時代にとてもピッタリな“愛”をテーマにした作品ですので、是非お越しください。【甲斐翔真コメント】世界中の人が知っている「ロミオ」という役を演じることへの責任、そして焦りを非常に感じております。ですが、関わるすべての方に感謝しながらしっかりと演じていきたいです。『ロミオ&ジュリエット』は、ロマンチックでありながら、“愛と犠牲”、“幸福と孤独”、“破壊と再生”など難しいテーマが織り交ざっていて、お客様がそれらを考えるきっかけになる作品でもあると思います。2021年のこの『ロミオ&ジュリエット』が今の時代にどのような関わりを作れるのか、しっかりと考えて作品に向かっていきたい。こんなご時世の中、劇場に来てくださった方には、必ず素敵な時間をお届けします。【伊原六花コメント】誰もが知っている、愛されている作品に出演することが決まって、本当に光栄で夢のようです。昨年残念ながら上演中止となってしまった 『ウエスト・サイド・ストーリー』(以下 WSS)が「ロミオ&ジュリエット」を元にした作品だったので、ジュリエットを演じる事にもご縁を感じます。『WSS』を上演できなかった悔しさや、培ってきた稽古での想いなどをプラスして今回に挑みたいです。ジュリエットは可憐で純粋なイメージがありますが、戯曲を読むと冷静さを持ちつつも16歳という年齢ならではの熱量や行動力がある女の子です。私自身も良いと思ったことには没頭してしまうタイプなので共感できます。歌もダンスも練習をしっかりし、作品に入り込んで作っていきたいです。最大限出せる力を全てぶつけて、ジュリエットと共に成長したいです。【天翔愛コメント】ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は、世界の名作でありますし、“純愛”を貫ぬくストーリーや楽曲の美しさが一番心に残っていた作品で、いつか演じてみたいとずっと願っていました。今回、オーディションを通過し、ジュリエットとして出演が決まった時は「夢が叶った!」と驚きと嬉しさで感謝の気持ちが溢れ、震えるほどでした。父に最初に報告したのですが、「選んでくれた方々に感謝を忘れずに作品に取り組むように」とアドバイスをもらいました。私はジュリエットと同じ十代なので、作品のテーマである“愛”に目覚めていくトキメキや愛の力の素晴らしさを、十代ならではの純粋さや感性、一途さで繊細に表現していきたいです。そして初舞台ということに甘えず、全身全霊を込めて歌・ダンス・演技に取り組み、「観に来てよかった」と皆様に心から思っていただけるように頑張ります。■ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』原作:ウィリアム・シェイクスピア作:ジェラール・プレスギュルヴィック潤色・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)ロミオ:黒羽麻璃央 / 甲斐翔真(Wキャスト)ジュリエット:伊原六花 / 天翔愛(Wキャスト)ベンヴォーリオ:味方良介 / 前田公輝(Wキャスト)マーキューシオ:新里宏太 / 大久保祥太郎(Wキャスト)ティボルト:立石俊樹 / 吉田広大(Wキャスト)死のダンサー:小㞍健太 / 堀内將平(Wキャスト)ほか東京公演:5月21日(金)~6月13日(日)TBS赤坂ACTシアター大阪公演:7月3日(土)~7月11日(日)梅田芸術劇場メインホール
2021年02月25日宝塚歌劇団で再演を重ねるたびに注目を集めてきたミュージカル『ロミオとジュリエット』が、8年ぶりに星組により上演される。2013年の新人公演でロミオを演じた礼真琴が、星組トップスターとして再びロミオ役に挑む。公演に向けて稽古を重ねる礼に話を聞いた。宝塚歌劇星組 宝塚大劇場公演 三井住友VISAカード ミュージカル『ロミオとジュリエット』ぴあ貸切公演チケット情報本作は、ウィリアム・シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を、2001年にフランスの作詞家・作曲家・演出家のジェラール・プレスギュルヴィックがミュージカル化。2010年に潤色・演出を小池修一郎が手掛け、日本初演。本作へは2010年、2013年に続き、3度目の出演となる礼は、今回の出演について楽しみな反面、プレッシャーも感じているという。「初演ではダンスで心情を表現する“愛”を演じさせていただき、皆様に名前を知っていただくきっかけになりました。2013年の再演ではロミオの親友ベンヴォーリオと“愛”を役替わりで、また新人公演ではロミオを演じさせていただき、もし出会わなければ今の私はいないと思う大切な作品。今回演じるにあたり、これまでとどう変えていくのか、どうすれば超えていくことができるのか、全員でもがきながらお稽古しています。役替わりで演じる人たちが多い中、私がロミオとしてしっかり立って、みんなを支えたいです。また、演出の小池先生が、私と舞空(瞳)の演じるロミオとジュリエットとして、お芝居の中で新たに動きをつけてくださっていますので、自分の身体に入っている経験と感覚を大事にしつつ、新たなものも取り入れていけたらと思います」。恋に落ちる若いふたりの愛の物語を軸に、モンタギュー家とキャピュレット家の対立や仲間との絆など、さまざまな視点から楽しめる本作。印象に残る場面や楽曲も多い。「ロミオのモンタギュー家は仲間同士の仲がいいイメージがあるので、そこを唯一出せる『世界の王』のシーンで、しっかり表現したいです。また、争いや憎しみ合う場面が多い分、ジュリエットと一緒に歌う『Aimer(エメ)』は心が救われる感覚になります。お客様にとってもホッとしていただける場面だと思いますので、その温かい部分を大切に演じたいです」。昨年2月より宝塚大劇場で行われたトップお披露目公演から約1年。コロナ禍で公演や稽古ができない期間もあったが「今年は皆様に感謝の気持ちをお返しできれば」と思いを語る。「4か月の自粛期間を経て舞台に立ったとき、これまでに味わったことのないほど、心の底から幸せを感じました。このような状況になり、皆様がさまざまな思いで戦いながら過ごす中でも、宝塚歌劇に想いを寄せてくださったり、励ましてくださったり。皆様に支えていただきながら公演を再開できていることを、一人ひとりが感じながらお稽古しています。今年はその感謝の気持ちを目いっぱいお返ししていきたいですし、昨年以上に笑顔があふれる瞬間がたくさんある一年にできればと思います」。公演は2月14日(日)から3月29日(月)兵庫・宝塚大劇場、4月16日(金)から5月23日(日)東京宝塚劇場にて。取材・文:黒石悦子
2021年02月09日シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」のセリフをシャッフルし、ソネット詩なども加えながら大胆に再構成して老夫婦の愛の物語を描く『テンダーシング─ロミオとジュリエットより─』。ナショナル・シアター・ライブの『リーマン・トリロジー』が日本でも評判のベン・パワー脚本による、日本初演の二人芝居である。稽古を重ねる中でどんどん作品の深みにハマっているという土居裕子と大森博史が、その魅力を語った。シェイクスピア作品にはこれまで何度も触れてきた大森がまず面白く思っているのは、やはりセリフをバラして構成されていること。「そもそもシェイクスピア作品は、人間の奥底をつかんでいるような言葉が多いので演じるのも観るのも面白いと思っているんですけど、ロミオとジュリエットという若者の言葉を、違うシチュエーションで老夫婦に語らせることで、同じ言葉が違う意味を持ってさらに奥深くなっているんです」。一方、シェイクスピアの言葉をちゃんと口にするのはこれが初めてという土居。「最初は“なんで引き受けちゃったんだろう”と後悔するくらい(笑)、バラバラになったセリフに苦戦したんですけど、今では、もとの『ロミオとジュリエット』よりももっとピュアなラブ・ストーリーじゃないかなと、大好きになっています」と語る。“老ジュリエット”が語るのはジュリエットのセリフだけではない。「ロミオやマキューシオのセリフも言うことで、あの初々しくて可憐なジュリエットとは違うジュリエットが浮かび上がってくる。ロミオも自ずと違うロミオになります。だから長く一緒にいられる夫婦になったんだろうなとも思うんです」と土居。大森も“老ロミオ”に、「『いつまでもここにいよう。ここ以外に場所があることなど忘れたままで』というようないいセリフがあって愛を感じる」と話し、「観終わったあとに皆さんも、そばにいる人を大事にしようと思ってもらえたら」と付け加える。そもそもは昨年夏に公演日未定として上演が発表され、事前に稽古だけが行われていた今作。通常よりもたっぷりとあった稽古期間で、翻訳監修を担った松岡和子や気鋭の若手演出家・荒井遼と共に、「柔軟にいろいろな探り方をしていけた」と二人は声を揃える。シェイクスピアに詳しいベン・パワーが生み出した異彩を放つ戯曲は、この日本初演で、さらなる深淵を見せつけてくれるだろう。(取材・文:大内弓子)
2021年01月27日道枝駿佑(なにわ男子/ 関西ジャニーズJr.)が主演を務める舞台「Romeo and Juliet ーロミオとジュリエットー」のオールキャストと日程などの詳細が発表された。主人公ロミオ役に18歳の道枝、ジュリエット役にはこれが初舞台となる16歳の茅島みずきが抜擢された「Romeo and Juliet ーロミオとジュリエットー」。シェイクスピア戯曲の設定に近い、共に10代というフレッシュなキャストの周りを務めるのは、演劇界の様々な世代の実力派キャストたちだ。あらゆる役柄を演じ、実力派代表とも言われる宮崎秋人、ナイロン100℃所属の今勢いのある俳優・森田甘路、昨年の『飛竜伝2020』での熱演も光った小柳心、まつもと市民芸術館で上演された『モンスターと時計』以来の森新太郎出作品となる坂本慶介、NHK大河ドラマ『真田丸』での好演が光り、昨年の舞台『大地』でも物語のキーマンを演じた実力派の栗原英雄、19年の『Le Pere 父』『WILD』の迫真の演技が高い評価を得た太田緑ロランス、文学座を支えるベテラン俳優の高橋克明、森演出の『The Silver Tassie 銀杯』にも出演した扉座所属の鈴木崇乃。そしてR&B歌手としても活躍する冨永竜、青年座所属の久留飛雄己、劇団四季出身で先の『The Silver Tassie 銀杯』にも出演した天野勝仁、演劇集団円所属で若手注目株の和田慶史朗。さらに、サモ・アリナンズの中核メンバーで、映像から舞台作品まで幅広く活躍する個性派女優の平田敦子、劇団東京ヴォードヴィルショー結成メンバーであり、退団までの20年間劇団を引っ張り続けた大ベテランの花王おさむ。そして、数々のドラマ・映画に出演、『踊る大捜査線』でのスリーアミーゴスのひとりとしても大ブレークを果たし、約5年ぶりの舞台に期待が高まる斉藤暁と、気鋭・中堅・ベテランといった様々な世代の実力派キャストが集結した。森演出のもと、10代のフレッシュなふたりと、世代をまたいだ錚々たる豪華俳優陣たちが紡ぐ舞台「Romeo and Juliet ーロミオとジュリエットー」に期待してほしい。【公演概要】「Romeo and Juliet ーロミオとジュリエットー」原作:ウィリアム・シェイクスピア翻訳:松岡和子演出:森新太郎出演:道枝駿佑、茅島みずき宮崎秋人、森田甘路、小柳心、坂本慶介、栗原英雄、太田緑ロランス、高橋克明、鈴木崇乃冨永竜、久留飛雄己、天野勝仁、和田慶史朗、平田敦子、花王おさむ、斉藤暁主催・企画製作:東京グローブ座●東京公演期間:3月29日(月)〜 4月18日(日)会場:東京グローブ座●大阪公演期間:4月21日(水)〜 4月25日(日)会場:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
2021年01月26日なにわ男子/関西ジャニーズJr.の道枝駿佑が舞台単独初主演を務める『ロミオとジュリエット』のオールキャストと公演日程が26日、発表された。同作は世界中で愛され、上演されてきたシェイクスピアの名作で、中世イタリアの都・ヴェローナを舞台に長年にわたっていがみ合いを続けているモンタギュー家の息子・ロミオとキャピュレット家の娘・ジュリエットが出会って恋をしたことから、悲劇が起こる。女優・茅島みずきがジュリエット役を務め、演出は、19年に菊池風磨主演で上演した舞台『ハムレット』以来、同劇場でのシェイクスピア作品演出が2作目となる森新太郎氏が担当することが先日発表されていた。今回明らかになったキャストは、あらゆる役柄を演じてきた宮崎秋人、ナイロン100℃所属・森田甘路、昨年『飛竜伝2020』での熱演も光った小柳心、『モンスターと時計』以来の森演出作品となる坂本慶介、NHK大河ドラマ『真田丸』での好演が光った栗原英雄、19年の舞台『Le Pere 父』『WILD』での演技が高い評価を得た太田緑ロランス、文学座を支えるベテラン俳優・高橋克明、森演出の『The Silver Tassie 銀杯』にも出演した扉座所属の鈴木崇乃。そしてR&B歌手としても活躍する冨永竜、青年座所属の久留飛雄己、劇団四季出身で先の『〜銀杯』にも出演した天野勝仁、演劇集団円所属で若手注目株の和田慶史朗。さらに、サモ・アリナンズの中核メンバー平田敦子、劇団東京ヴォードヴィルショー結成メンバーであり、退団までの20年間劇団を引っ張り続けた花王おさむ。そして『踊る大捜査線』でのスリーアミーゴスの1人としても大ブレイクを果たし、約5年ぶりの舞台に立つ斉藤暁、と様々な世代の実力派キャストが集結。シェイクスピアの原作に近いフレッシュな10代の2人を、錚々たる豪華俳優陣たちが支える。公演は、東京グローブ座で3月29日から4月18日まで、大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで4月21日から25日まで開催されることが決定した。チケットは3月14日発売。
2021年01月26日なにわ男子/関西ジャニーズJr.の道枝駿佑が、舞台『ロミオとジュリエット』で初主演を務めることが7日に明らかになった。ジュリエット役は初舞台の茅島みずきが務める。同作は世界中で愛され、上演されてきたシェイクスピアの名作で、中世イタリアの都・ヴェローナを舞台に長年にわたっていがみ合いを続けているモンタギュー家の息子・ロミオとキャピュレット家の娘・ジュリエットが出会って恋をしたことから、悲劇が起こる。道枝と茅島は、なにわ男子主演ドラマ『メンズ校』でも共演。ロミオとジュリエットが出会い恋に落ちる、初々しく微笑ましい光景から、一転2人が引き離され、悲しい結末を迎えるラストまでを、原作に近い10代の2人が演じることになる。公演は東京グローブ座で今春を予定しており、演出は同劇場でのシェイクスピア作品演出が19年に菊池風磨主演で上演した舞台『ハムレット』以来2作目となる森新太郎が務める。ジャニーズ事務所では1月いっぱいのコンサート公演については無観客での実施を昨年内に決定しているが、「本作も含めた今後の舞台公演作品につきましても、引き続き新型コロナ感染症の状況を鑑みまして、公演実施、または観客の来場有無等を決定してまいる所存です」とコメントを寄せている。○演出・森新太郎 コメントご存知のように、ロミオとジュリエットは激しく愛し合った末、非業の死を遂げます。ロミオは毒薬をあおり、ジュリエットは短剣を胸に突き刺して。恋人たちの自死は敵対する親同士を和解へと導きますが、どちらもひとり息子・ひとり娘なので、時すでに遅く、やがては両家とも血が絶えることになります。悲劇と呼ぶにふさわしい苦々しい幕切れです。しかし、戯曲を読むたびに沸き上がる、この不思議な多幸感は何でしょう。非力な若者たちの純真さに揺さぶられて、ほんの少しだけ自分もまだ生まれ変われるような心持ちになるのです。まるで喜劇を堪能したかのように、再生への活力がもたらされるのです。コロナ禍だからこそ、私はこの作品の上演を切望しました。10代の道枝駿佑と茅島みずきが織り成す、人と人とが惹かれ合い、繋がり合う物語。どうぞご期待下さい。○道枝駿佑 コメント舞台ロミオとジュリエットで初単独主演をさせていただくことになりました。このお話を聞いた時すごく驚きました。本作はシェイクスピアの歴史ある作品で、今までいろんな俳優さんがやられていた作品でもあり、自分にもできるのかと不安でしかありません。今はDVDなどを見て勉強しています。この役をしっかりとやりきって自分なりに楽しみながら頑張っていき、次に繋げていきたいと思っています!皆さん、楽しみにしていてください!○茅島みずき コメントこの度、ジュリエット役を務めさせて頂きます、茅島みずきです。『ロミオとジュリエット』という歴史ある作品に参加することが出来、とても光栄です。初舞台、そしてジュリエットという大役に嬉しい気持ち反面不安な気持ちもありますが、演出家の森さんにご指導頂き、しっかり役と向き合いたいと思います。ロミオ役の道枝さんをはじめ、キャスト・スタッフの皆さんと一緒に、素敵な作品に出来るように精一杯頑張りますので、宜しくお願い致します。
2021年01月07日先日、日本初演が発表された『テンダーシング-ロミオとジュリエット-より』の公演日が決定。2021年2月24日(水)~28(日)の期間、東京・下北沢の東演パラータにて全9公演が上演される。本作は『リーマン・トリロジー』のベン・パワーがシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』の台詞を抜粋し、さらにソネット詩などの言葉を加えて大胆に再構築した2人芝居。年齢を重ねても変わらぬ愛を持ち共に生きる“ロミオとジュリエット”という名前の老夫婦が、原作とは異なる別れに対峙する切なく美しい物語を紡いでいる。2009年に名門ロイヤル・シェクスピア・カンパニーによって初演され、その後世界各地で上演されてきた本作。日本初演にあたり、シェイクスピア劇翻訳の第一人者で全訳の完結が間近の松岡和子を翻訳監修に迎え、演出家の荒井遼と共に既存訳の改変・調整を務めた。また、キャストは、圧倒的な歌唱力で数多くのミュージカル作品で存在感を放ってきた土居裕子と、映画・ドラマ・舞台と幅広いジャンルで確かな演技力を発揮する大森博史という最高の組み合わせが実現した。当初2020年9月の上演を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期。稽古だけを行っていた異例の公演がついに開幕する。チケットの一般発売は2021年1月17日(日)に開始。2月25日(木)13:00の上演後は映画監督・演出家の深作健太と荒井遼、2月26日(金)19:00の上演後は土居裕子と大森博史のアフタートークも開催される。『テンダーシング-ロミオとジュリエットより-』2021年2月24日(水)〜28(日)全9回公演作:ベン・パワー翻訳監修:松岡和子演出:荒井遼出演:土居裕子、大森博史劇場:東演パラータ
2020年12月18日パメオポーズ(PAMEO POSE)は、「ロミオとジュリエット」をモチーフにした、2020年冬の新作アクセサリーを2020年10月21日(水)よりパメオポーズ表参道本店・渋谷パルコ店ほかで発売する。「ロミオとジュリエット」がテーマの新アクセサリーパメオポーズ2020年冬は、「ロミオとジュリエット」がテーマ。劇中に登場するモチーフや、ロミオとジュリエットの愛をキーワードに、キラキラ輝くアクセサリーをデザインした。ロミオとジュリエットの指をモチーフにした“フィンガークロス”ロミオとジュリエットの指が重なり“十字”を象ったモチーフは、ロマンティックな仕上がり。ジュリエットの細長い指には、赤やピンクのマニキュアが塗られ、ビジュー付きのリングを纏っている。“十字”のモチーフは、愛の象徴であるハートのモチーフと組み合わせることで、よりドラマティックに。輝くカラーストーンと合わせたピアス、コーディネートの主役になるチェーンチョーカーがラインナップする。バラのスティックピアスロミオとジュリエットが愛を語る、バルコニーのシーンにインスパイアされたピアスも登場。バルコニーに咲いていたバラをモチーフにしたスティックピアスは、曲線を描く幹の部分が印象的だ。真っ赤なバラを想起させるレッドに加え、シルバー、ゴールドの3色を取り揃える。ジュリエットの「J」をモチーフにしたリボンピアスジュエリーの頭文字「J」を象った「ジュリエット J リボン ピアス」は、後ろからくるんと巻き上げた“J”のリボンモチーフと星のモチーフで耳たぶをサンドする、立体的なフォルムがポイントだ。表面には、エポを塗布することで、立体的なツヤ感を演出した。「サークレットハート」のピアス&チョーカーまた、ロミオとジュリエットにちなみ、宗教画の象徴としても知られる“聖なるハート”「サクレハート」モチーフのピアスとチョーカーも登場。ハートのビジューの周りには、六角星や後光を描く線をあしらい、遊び心あふれる仕上がりに。ダイヤモンド&シャンデリアモチーフもさらに、パメオポーズは新作として“ダイヤモンド”をモチーフにした「ビッグ ダイヤモンド ピアス」も発売。大きな透明樹脂のダイヤに、煌くラインストーンと上品な光沢感のパールをコンビネーションさせて、乙女心をくすぐるデザインに仕上げた。ダイヤカットとフェザーを合わせた「スウィング フェザー ピアス」、教会のキャンドルをイメージしたスティックピアス、シャンデリアをモチーフにしたピアスなども同時に展開される。【詳細】パメオポーズ 2020年冬新作アクセサリーパメオポーズ 2020年冬新作アクセサリー発売日:2020年10月21日(水)取扱い店舗:パメオポーズ表参道本店・渋谷パルコ店・公式オンラインストアほか<アイテム例>・R&J Cross Fingers ピアス 14,000円+税・Cross Fingers Heart Pierce ピアス 15,000円+税・Cross Fingers Heart Choker チョーカー 12,000円+税・Balcony Rose ピアス 13,500円+税・Juliet J Ribbon ピアス 14,500円+税・Sacred Heart ピアス 16,000円+税・Sacred Heart チョーカー 13,500円+税
2020年10月24日米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2020」(以下、SSFF & ASIA 2020)が、9月16日(水)~27日(日)をメイン日程に、オンライン会場での展開も拡充して開催することが決定した。当初予定していた6月の開催を延期していた同映画祭。今年は、世界112の国と地域から応募された作品の中から、厳選した約200作品を上映・配信していく。注目の「SSFF & ASIA特別上映作品」にはポン・ジュノ監督による、編集記者・検察官・大学教授という3人が、社会問題を討論する番組の出演者として集まり物語が展開する『支離滅裂』。日本初公開となるデビッド・リンチ、ジョニー・デップ出演ホラー『ブラックガイアンドラ』(監督:サム・ライミほか)。そして、『ジョジョ・ラビット』のタイカ・ワイティティ監督が、ある初恋の物語を描く『夜の車』。ジュリエット・ビノシュ主演、CGを駆使したコメディ『違反』などがラインアップ。映画祭代表の別所哲也は「コロナウイルスの世界的な感染拡大により延期を決定後、9月の開催決定に至るまで、私達はシネマの原点でもあるショートフィルムを通じて世界が繋がり、未来を一緒に築き上げる新たな方法を模索してきました。『(ニュー)ボーダレス』を映画祭としてどんな形で体現できるのか、ぜひ皆さんと一緒に新時代の映画祭を作っていけたらと考えています」とコメント。アンバサダーのLiLiCoは「普段触れ合えることのない国と地域の作品から文化や香りを感じ取ることが出来て、これはショートフィルムならでは!」と魅力を語り、「今年はどんな作品が観られるのか、1年で一番萌えるとき。みんな一緒にスパークしましょうね!」と呼びかけている。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2020」は9月16日(水)~9月27日(日)オンライン会場および表参道ヒルズ スペースオーなど都内複数の会場にて開催。※開催期間は各会場によって異なる(cinemacafe.net)
2020年07月29日毎週日曜にWOWOWシネマにて放送中の「W座からの招待状」。この度、7&8月放送の作品ラインアップが発表された。注目は、昨年公開されたシム・ウンギョン&松坂桃李主演『新聞記者』。“報道メディアは権力にどう対峙するのか”を問いかけ、公開序盤から各地で満席が続いた話題作。第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ6部門を受賞し、凱旋上映もされた本作が7月19日(日)、ついにTV初放送される。また、8月23日(日)には、同じく昨年公開された『真実』をTV初放送。是枝裕和監督の長編14作目となる本作は、構想8年の渾身作にして初の国際共同製作映画。全編フランスにて撮影された本作には、カトリーヌ・ドヌーヴが主人公の国民的大女優役を演じ、娘役でジュリエット・ビノシュが出演、母と娘の愛憎渦巻くドラマが描かれた。ほかにも、水谷豊が監督し、出演もしている『轢き逃げ 最高の最悪な日』、『淵に立つ』の深田晃司監督と筒井真理子が再びタッグを組んだ『よこがお』、スティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンが共演した脱獄映画の金字塔を、チャーリー・ハナムとラミ・マレックのコンビでリメイクした『パピヨン』などTV初放送作品がずらり。いま観るべき作品がラインアップされている。「W座からの招待状」は毎週日曜日21時~WOWOWシネマにて放送中。(cinemacafe.net)■関連作品:パピヨン(2018) 2019年6月21日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2017 Papillon Movie Finance LLC. ALL RIGHTS RESERVED.ウィーアーリトルゾンビーズ 2019年6月14日より全国にて公開予定©2019“WE ARE LITTLE ZOMBIES”FILM PARTNERS新聞記者 2019年6月28日より全国にて公開©2019『新聞記者』フィルムパートナーズよこがお 2019年7月26日より角川シネマ有楽町、テアトル新宿ほか全国にて公開© 2019 YOKOGAO FILM PARTNERS & COMME DES CINEMAS轢き逃げ 最高の最悪な日 2019年5月10日より全国にて公開Ⓒ2019映画「轢き逃げ」製作委員会さらば愛しきアウトロー 2019年7月12日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved世界の涯ての鼓動 2019年8月2日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて順次公開©2017 BACKUP STUDIO NEUE ROAD MOVIES MORENA FILMS SUBMERGENCE AIE真実 2019年10月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA
2020年06月30日フジテレビ系「土曜プレミアム」では“2週連続巨獣SP”をお届け。6月20日(土)今夜は、日本が世界に誇る“怪獣”をハリウッドの手で映像化、渡辺謙らが出演しモンスターバースシリーズ第1弾作品として公開された『GODZILLA ゴジラ』を放送する。1954年に第1作が日本で製作され、そのヒットを受けシリーズ化。モスラ、キングギドラなどのライバル怪獣との対決を描き一時代を築いたゴジラは、その後1984年にリメイクされ再びシリーズ化。“平成ゴジラ”シリーズとして愛されると、2010年代に入り庵野秀明総監督による『シン・ゴジラ』の大ヒットと、Netflixで世界配信されたアニメーション版も大きな話題を呼び、50年以上の歴史を経たいまもなお、日本のみならず世界中から愛される存在となっている。そんな“モンスター・オブ・モンスター”であるゴジラを、ワーナー・ブラザースとレジェンダリー・ピクチャーズがハリウッドで映画化した本作。キャストには主人公の空軍所属のフォード・ブロディ役のアーロン・テイラー=ジョンソン、謎の研究機関・モナークの研究者、芹沢猪四郎博士役の渡辺さんをはじめ、エリザベス・オルセン、ジュリエット・ビノシュ、サリー・ホーキンスら豪華なメンバーが集結した。ストーリーは芹沢博士がフィリピンの鉱山崩落事故現場で、太古の昔から存在する驚がくの物体を発見。同年、日本の原子力発電所で働くジョー・ブロディは、妻のサンドラ、息子のフォードに誕生日を祝ってもらうため帰途につくも、発電所で原子炉崩壊の大事故が発生。サンドラが事故の犠牲となる。15年後の2014年、空軍兵器係となった息子のフォードのもとに、父のジョーがいまもなお立ち入り禁止区域となっている原子力発電所跡地に不法侵入し逮捕されたという連絡が入る。身柄引取りのため日本に向かい、ジョーと15年ぶりの再会を果たしたフォード。「あの発電所には秘密がある」というジョーとともに改めて発電所跡地に侵入した2人は、そこで芹沢博士を中心に研究されている恐るべきプロジェクトを目にする…というもの。本作はモンスターバースシリーズとして、次週6月27日(土)本枠で放送される『キングコング:髑髏島の巨神』を経て、昨年公開された『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』へと続き、最新作『ゴジラVSコング』の公開も控えている。土曜プレミアム『GODZILLA ゴジラ』は6月20日(土)今夜21時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2020年06月20日舞台『泣くロミオと怒るジュリエット』の書籍(税抜2,000円 リトルモア刊)が12日に緊急出版されることが明らかになった。同作は、2008年に上演した『焼肉ドラゴン』で演劇賞を総なめにし、2018年には自身が監督を務め同作を映画化した、鄭義信のBunkamuraシアターコクーン初進出作。シェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』を下敷きにしながら、物語の舞台を自身のルーツである関西の戦後の港町に設定し、せりふは全編関西弁、キャストは全員男性で、初めての恋に突っ走る若い2人と、それを取り巻く不器用に生きる人々の純愛群像劇を繰り広げる。ジャニーズWESTの桐山照史がロミオ役で主演を務め、ジュリエット役として柄本時生が出演、大好評を博すも、コロナ禍で一部公演中止(東京公演:2月8日〜2月26日のみ実施、大阪公演:全て中止)となった。再演希望の声が高まる中、リトルモアより出版されることとなった。○鄭義信 コメントロミオは泣き濡れている。ジュリエットは怒りまくっている。時代は嵐に向かっている。僕たちは嵐に向かって叫ぶことはできるのだろうか。「演劇は不要、不急の代物なんかじゃない!」今こそ、今だからこそ、もっと生きることの喜びを! もっと愛を、希望を、勇気を! そして、もっと演劇を!○担当編集者 コメント東京公演の中止が決定した3月下旬、すぐ出版を決めました。鄭版ロミ・ジュリが埋もれてしまうことはあまりにも惜しかったからです。その後、演劇界はどんどんと苦しい状況に陥りました。鄭さんはこの出版が、被害の警鐘とファンドの立ち上げなど再起に動き出す人たちの一助になればとも、あとがきに書いています。
2020年06月09日ハリウッドスターのジョニー・デップが、2020年4月20日にInstagramのアカウントを開設。またたく間に400万人以上のフォロワーを獲得しました。長年SNSから距離を置いてきたスターの登場に、ファンは沸いているようです。そんなジョニーには、2人だけフォローしている日本人がいます。1人は故ジョン・レノンの妻であるオノ・ヨーコさん。もう1人はモデルで俳優の美波さんです。日本を飛び出し、世界で躍進の兆しを見せている女優・美波さんのキャリアを振り返ります。映画、CM、舞台、そしてハリウッド…世界へ羽ばたく名女優へフランス人の父親と日本人の母親を持つ美波さんは、1986年生まれ。落ち着いていて、相手を見透かしてしまうような魅惑の目力を持つ美女です。女優・モデルを中心に多彩な活躍を見せる美波さんのデビュー作は、2000年公開、名匠・深作欣二監督のバイオレンス群像劇『バトル・ロワイアル』です。同作で美波さんは、山本太郎さんが演じる、重要な役どころのキャラクター・川田章吾役の恋人役として出演しました。劇中では回想シーンでの登場と、決して劇中での出番は多くないのですが、印象的なたたずまいでインパクトを残しました。深作監督とはその後、ゲーム『クロックタワー3』のイベント用CGムービーの製作で再共演。主人公のCGモデルを演じるという経験をしたようです。2003年には、資生堂の『マジョリカ・マジョルカ』のCMモデルに大抜擢されブレイクを果たしました。まだまだその名が知られていなかった頃の出演ということもあり、お茶の間では「この美女は誰?」と大きな関心を寄せられ、その存在は一躍有名に。『マジョリカ・マジョルカ』のどこかおとぎ話めいたブランドイメージと、美波さんの日本人離れした雰囲気はベストマッチだったようで、なんと2010年までの約7年間、CMモデルを勤め続けていました。2007年になると、美波さんは故・蜷川幸雄さんが演出した舞台『エレンディラ』に出演し、話題を呼ぶことになります。ノーベル賞作家ガルシア・マルケスの短編小説が原作の本舞台は、孫娘に売春を強いる祖母との奇妙な放浪生活を描いた作品。美波さんは主役である娼婦エレンディラ役を熱演し、濃厚なベッドシーンを体当たりで演じました。 View this post on Instagram A post shared by Minami / 美波 (@minamimanim) on Feb 12, 2016 at 1:22pm PST制作発表時に「娼婦の役をやるからには脱がさせていただきます」と意気込んでいた美波さんは、驚くことに役を強烈に演じきるため、共演の中川晃教さんとベッドシーンの『自主練』に励んだそうですよ。そんな美波さんですが、現在は活動の拠点をフランスに移しています。そのきっかけとなったのが、2015年に美波さんが文化庁新進芸術家の海外研修メンバーに抜擢され、1年間のフランス留学を果たしたことです。 View this post on Instagram The historical brand “ALBION” celebrate the 45th anniversary for “SKIN CONDITIONER ESSENTIAL”. They made a beautiful short movie to explain this gladness. (Dir. Nobuhiro Suwa / start. Pauline Étienne, Minami, Aoi Teshima) Every scenes was shot in Paris... It’s a honor to participe in this project ! I played a painter who try to find herself (my real paintings witch I painted in Paris is also in this movie).... Suwa-director put a magic to make an amazing images on this film. Please check from the link on the top of the instagram !! 美しい歴史を辿ったアルビオンの薬用スキンコンディショナーエッセンシャルが45周年を迎えました! そのお祝いショートムービーに出演させていただきました。 全編パリ撮影、3人の女性が現実と戦いながらも美しく生きていくお話です。 私は画家の役を演じ、実際にパリで描いた絵も飾ってあります。 諏訪敦彦監督のマジックによって大変素敵な映画になっています。 インスタグラムのトップのリンクから動画が観れるので是非チェックしてください! #albion #skinconditioner #45th #anniversary #nobuhirosuwa #paulineetienne #minami #aoiteshima #アルビオン #スキコン #45周年 #諏訪敦彦 #ポリーヌエティエーヌ #美波 #手嶌葵 「時よ、止まるな。あなたは美しい。アルビオン 薬用スキンコンディショナー エッセンシャル “スキコン”が生まれて45周年。いくつになっても、輝ける場所を求める女性たちの人生に、これからも寄り添い続けてゆきます。」 A post shared by Minami / 美波 (@minamimanim) on Apr 2, 2019 at 12:35am PDT『新進芸術家海外研修制度』とは、日本の文化芸術を担う人材育成のため、音楽、美術、演劇等、映画などの各分野で活動する若手アーティストなどに、海外での実践的な研修の機会を提供し、その渡航費や滞在費を支援するものです。 View this post on Instagram Bye bye #hanedaairport また来るね日本 A post shared by Minami / 美波 (@minamimanim) on Jan 13, 2017 at 4:46pm PSTもともと、日本のフランス人学校で育ち語学は堪能、精神性もフランスにあった様子の美波さん。作家の辻仁成さんが編集長を務めるウェブメディアに寄稿した際には渡仏への切実な思いをつづっていました。それからの10年間、フランスへの強い想いと舞台に対する強い気持ちが入り混じり混沌としていた。そんな日々を過ごしながら、エゴだけが膨れていき、自尊心が腐っていくように思えた。”今行かなければ全てが幻になってしまう”私はこれ以上自分自身に嘘をつきたくない。幻が消える前に飛び込むしかなかった。Design Storiesーより引用その後はフランスの芸能事務所に所属し活動するようになります。フランスでの活動が知られ、2018年には河瀬直美監督の映画『Vision』でフランスの名女優ジュリエット・ビノシュと共演まで果たしています。美波さん「ジャンヌと共にアキの家を訪ねるシーン。監督とジャンヌが芝居に対するアプローチの話をされていて。それがビリビリと電気が走るようなシーンに繋がって…あれはなんだったんだろう?と不思議な感覚になるくらい。すごいなと」 #vision_movie pic.twitter.com/nZeXRJtUUK — 映画『Vision』公式 (@vision_movie_) June 9, 2018 ワールドワイドな活躍を続ける美波さんですが、2020年はすでにすごいことになっています。それが冒頭でお話ししたジョニー・デップとの1件。なんと、2020年のベルリン国際映画祭で公開されたアンドリュー・レヴィタス監督の新作『MINAMATA(原題)』で、ジョニーと初共演を果たしたのです。 View this post on Instagram #redcarpet #wordpremiere #minamata #movie #berlinale2020 #festival #specialgala #lettruthbetheprejudice #eugenesmith #aileensmith #andrewlevitas #johnnydepp #hiroyukisanada #minami #tadanobuasano #ryokase #junkunimura #billnighy #映画 #水俣 #ベルリン映画祭 #ユージンスミス #アイリーンスミス A post shared by Minami / 美波 (@minamimanim) on Feb 22, 2020 at 9:25am PST四大公害病の1つである水俣病を追いかけた世界的フォトジャーナリストのユージーン・スミスが主役の本作。美波さんはなんとユージーン役のジョニーの妻という注目度抜群の役どころ。日本公開は未定ですが、間違いなく大きな話題となるはずです!見る者を圧倒するその確かな演技力と鋭い感性は、間違いなくハリウッドでも通用することでしょう。さらなる活躍に期待大ですね![文・構成/grape編集部]
2020年05月22日フランス映画といえば、ひとクセあるユーモアや会話劇など、ハリウッド映画とはまた違った魅力があるもの。2010年代以降では『最強のふたり』や『アデル、ブルーは熱い色』や、アニメーションの『ディリリとパリの時間旅行』『失くした体』など、映画ファンの中で大きな話題になる作品もしばしば。そんなフランス映画の中でも、2020年に特に注目すべき意欲作4本をピックアップした。アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート!ミュージカルじゃない『レ・ミゼラブル』名匠スパイク・リーをはじめ各界著名人がこぞって絶賛し、第72回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞、第92回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートなど、世界中で高い評価を受ける『レ・ミゼラブル』(公開中)。長編映画初監督のフランス映画界の新鋭ラジ・リの才能に、世界が熱狂している。フランスでは『アナと雪の女王2』に続く大ヒットスタートを記録し、大きな波紋を呼んだ。舞台となるのは、ヴィクトル・ユゴーの同名小説の舞台として知られ、日本人の思い描くフランスのイメージとはまるでかけ離れた、危険地帯と化したパリ郊外の街・モンフェルメイユ。警察の犯罪防止班に加わったステファンが、些細な事件をきっかけに、取り返しのつかない大きな渦へと巻き込まれていく様を、まさに“ミゼラブル“(=悲惨)でリアルな差別や抑圧の問題として、緊張感あふれる描写で克明に描き出した。グリム童話の名作をモチーフに過激リメイク!?『白雪姫~あなたが知らないグリム童話~』グリム童話の名作として知られ、ディズニー・アニメーションやハリウッド映画など、様々なアプローチで映画化されてきた「白雪姫」。その名作をモチーフとしつつ、エロティックスリラーとして過激に映画化した『白雪姫~あなたが知らないグリム童話~』(4月24日公開)が物議を醸している。主演を務めるのは、『夜明けの祈り』に主演したフランス映画界の新たなミューズ、ルー・ドゥ・ラージュ。その透明感と妖しさの入り混じった不思議な魅力で、隠れながら生活しつつも次々に男を翻弄していく娘・クレアを演じる。義理の娘であるクレアに恋人を奪われ、嫉妬に狂う義母・モードを演じるのは、フランス映画界の至宝イザベル・ユペール。モードはクレアに復讐を誓う一方、クレアは周りの男たちとの奇妙な共同生活をするうち、自身の中にもある感情が芽生えていくことに気づく…。果たして、名作をどのように新解釈するのか、注目が集まる。撮りためたホームビデオをふり返る斬新アイディアが話題『PLAY 25年分のラストシーン』1993年のパリから始まり、25年にわたって撮りためたホームビデオを繋ぐという、斬新な手法で話題の『PLAY 25年分のラストシーン』(6月5日公開)。リチャード・リンクレイターがメガホンを取り、世界中で高い評価を受けた『6才のボクが、大人になるまで。』を彷彿とさせながらも、同作の倍以上となる年数の経過を表現し、10代・20代・30代をそれぞれ演じるキャストを分けながら当時を再現するなど、新たな表現のアイディアに称賛と注目の声が集まっている。1990年代当時の出来事や、時代の移り変わりを知る世代、同年代にとっては共感を抱かせ、それぞれの過去に想いを馳せてしまうこと間違いなし!主人公たちの成長から、自分を改めて見つめ直してみては?仏ラブコメ映画ランキングで『アバウト・タイム』越えのNo.1!『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』フランスで大ヒットした『あしたは最高のはじまり』のユーゴ・ジェラン監督と、『エール!』の製作陣が再タッグを組んだ最新作。海外では昨年公開された本作は大ヒットを記録し、フランスの権威ある映画サイト「ALLOCINE」での2010年代のラブコメ映画ランキングで『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』や『シング・ストリート 未来へのうた』といった名作を押さえ、堂々の1位を獲得した。主演は、第72回カンヌ国際映画祭で前途有望な若手俳優に贈られる「ショパール・トロフィー」を受賞したフランソワ・シビル。今年1月には、大女優ジュリエット・ビノシュとの共演作『私の知らないわたしの素顔』も公開された、いま大注目のイケメン実力派俳優だ。ヒロインのオリヴィア役は、キュートなルックスと名門大学を卒業した経歴を持つ才女ジョセフィーヌ・ジャピ。フランス中を魅了したその屈託のない弾ける笑顔は、日本でも注目を集めそう。本作で描かれるのは、恋しか知らなかった主人公ラファエルが、ひと目惚れから結婚した妻・オリヴィアと大喧嘩した翌朝、彼女と立場が逆転してしまった“もう一つの世界”で目覚めるというストーリー。オリヴィアとの運命的な出会いも全てなかったことになっている世界で、ラファエルは彼女の大切さに気づき、自分の行いをふり返る。ラファエルが最後に下す、人生最大の決断とは…?世知辛いご時世だからこそ沁みる、“愛“を知りたい全ての人に贈る今年一番のファンタジック・ラブストーリーだ。『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』は5月1日(金)より新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:レ・ミゼラブル(2020) 2020年2月28日より新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© SRAB FILMS LYLY FILMS RECTANGLE PRODUCTIONSラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから 2020年5月1日より新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開© 2018 / ZAZI FILMS – MARS CINEMA – MARS FILMS – CHAPKA FILMS - FRANCE 3 CINEMA – C8 FILMS白雪姫~あなたが知らないグリム童話 2020年4⽉24⽇よりヒューマントラストシネマ渋⾕にて公開© 2019 Mandarin Production – Gaumont
2020年03月29日テレビ東京「サタ☆シネ」枠では3月7日(土)深夜に、ユアン・マクレガー、エミリー・ブラントらが出演したロマンチック・コメディ『砂漠でサーモン・フィッシング』を放送する。イギリスのベストセラー「イエメンで鮭釣りを」を原作に映画化、2011年に公開された本作。ジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオが共演した『ギルバート・グレイプ』やジュリエット・ビノシュ主演の『ショコラ』、『ハチ公物語』をアメリカを舞台にリメイクした『HACHI 約束の犬』、アカデミー賞脚色賞に輝いた『サイダーハウス・ルール』などで知られるラッセ・ハルストレム監督がメガホンを取り、第81回アカデミー賞で脚色賞を受賞した『スラムドック$ミリオネア』などのサイモン・ボーファイが脚本を担当。主人公の水産学者・ジョーンズ博士には『トレインスポッティング』が世界的な話題となり、99年から公開された『スター・ウォーズ』シリーズのオビ=ワン・ケノービや『プーと大人になった僕』『ドクター・スリープ』などのユアン・マクレガー。ジョーンズに荒唐無稽な計画を持ち掛けるハリエットには『プラダを着た悪魔』でゴールデングローブ賞や英国アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたほか、『ヴィクトリア女王 世紀の愛』でもゴールデングローブ賞はじめ数々の賞にノミネートされ高評価を受けたエミリー・ブラントを迎える。英国の環境・食糧・農村地域省で働くジョーンズ博士は、投資会社勤務のハリエットから砂漠の国イエメンでサケ釣り可能にするというプロジェクトの相談を受ける。この荒唐無稽な計画の依頼者はイエメンの大富豪シャイフ・ムハンマド(アムール・ワケド)。あまりにも無謀な話にジョーンズは実現不可能とメールで断るが、中東情勢が悪化するなか、アラブとの良好な関係アピールの好機と政府広報から圧力が掛かり、やむなく引き受ける。スコットランドのシャイフの城で彼に接したジョーンズはその人柄に共感と尊敬を抱くが、計画が進む中、ハリエットの恋人で軍人のロバート(トム・マイソン)が戦闘中に行方不明という報が入る。失意のハリエットとともにジョーンズはイエメンに向かう…という物語。サタ☆シネ『砂漠でサーモン・フィッシング』は3月7日(土)深夜27時15分~テレビ東京で放送。(笠緒)
2020年03月07日ふたりの女性が創り上げ、世界中を騙した架空作家“J・T・リロイ”以外にも、SNSで架空の人物に成りすます大学教授や、未亡人の遺産を狙うベテラン詐欺師、ウォール街の金融マンから大金を奪おうとするストリッパーたちなど、その理由も、方法も様々に相手をダマし、観る者も翻弄する“ダマしダマされ映画”が続々と公開中。豪華キャスト陣の共演で楽しめる4作品をご紹介!一大スキャンダルが紐解かれる『ふたりのJ・T・リロイベストセラー作家の裏の裏』アメリカ文壇に彗星のごとく登場し、時代の寵児となった美少年作家J・T・リロイ。映画『サラ、いつわりの祈り』(2004)の原作者としても知られる彼は、ふたりの女性が創り上げた架空の人物だった!2000年代に一大スキャンダルとして報じられたこの驚くべき事件について、初めてJ・Tの分身を担ったサヴァンナの視点から映画化。彼女はなぜ、ローラに言われるがまま数年間もJ・Tを演じ続けたのかが紐解かれる。クリステン・スチュワートとローラ・ダーンが共演。自らを偽り理性を超える『私の知らないわたしの素顔』50歳の大学教授クレールは年下の恋人に振られてしまったのをきっかけに、SNSの世界へと足を踏み入れる。ほんの出来心からFacebookで「24歳のクララ」という架空の人物に成りすますが、アレックスという若い男がクララに恋してしまい事態は思わぬ方向に展開していく…。バーチャル恋愛にはまってしまう大学教授のクレール役をジュリエット・ビノシュが演じ、『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』のフランソワ・シビルらが共演。これぞ大人のだまし合い『グッドライアー偽りのゲーム』ベテラン詐欺師のロイは、出会い系サイトで知り合った夫を亡くしたばかりの資産家の未亡人ベティから全財産をだまし取ろうと企てる。世間知らずなベティは徐々にロイのことを信用するようになるが、単純な詐欺だったはずの計画は思わぬ方向へと進んでいき…。『クィーン』のヘレン・ミレンと『ロード・オブ・ザ・リング』などのイアン・マッケランという、イギリスを代表する2人の名優が共演している。ウォール街の男たちをだます女たち『ハスラーズ』祖母に育てられたディスティニー(コンスタンス・ウー)は、年老いた祖母を養うためストリップクラブで働き始める。先輩ストリッパー、ラモーナから仕事のノウハウを教わり、徐々に安定した生活を送れるようになるが、やがてリーマンショックの煽りを受けることに。それでも裕福な生活を送り続けるウォール街の金融マンから、彼女たちは金をだまし取る計画を企て…。驚愕の実話を映画化、ジェニファー・ロペスの熱演にも注目。(text:cinemacafe.net)■関連作品:私の知らないわたしの素顔 2020年1月17日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開©2018 DIAPHANA FILMS-FRANCE 3 CINÉMA-SCOPE PICTURESハスラーズ 2020年2月7日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2019 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.ふたりのJ・T・リロイベストセラー作家の裏の裏 2020年2月14日よりシネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国にて公開© 2018 Mars Town Film Limitedグッドライアー偽りのゲーム 2020年2月7日より全国にて公開© 2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND BRON CREATIVE USA, CORP./© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2020年02月15日出演者が全員男優しかも関西弁、という斬新な『ロミオとジュリエット』がお目見え。のちに映画化もされた『焼肉ドラゴン』(2008年)で演劇賞を総なめにし、脚本家としても『月はどっちに出ている』『愛を乞うひと』を手がけるなど、密度の濃い人間ドラマを得意とする劇作家・演出家、鄭義信のシアターコクーン初進出作で、『泣くロミオと怒るジュリエット』と題し、2月8日(土)に開幕する。許されない恋に落ちた若い男女の疾走を描くシェイクスピアの「ロミジュリ」。今回は、ストーリーはそのままに、物語の舞台を戦後の関西の港町に移して描かれる。ロミオを演じるのは、ドラマ、演劇、バラエティと、ジャンルを超えた活躍を見せるジャニーズWESTの桐山照史。一方、ジュリエットを演じるのは、個性的な風貌と異彩を放つ存在感で強烈なインパクトを残す柄本時生。また、段田安則や八嶋智人、福田転球にみのすけら、演劇界のベテラン勢が脇を固める。戦争が終わって5年後の、関西の港町。敵対する愚連隊“モンタギュー”と“キャピレット”が睨み合う町だ。元“モンタギュー”メンバーで、今はカストリ屋台で真面目に働く青年ロミオは、あるダンスパーティーで、心根がまっすぐで優しい少女・ジュリエットと恋に落ちる。しかし彼女は、“キャピレット”のリーダー・ティボルトの妹なのだった……。鄭義信はこの公演に向けて、「差別や不寛容、定かな理由もなく憎悪を募らせ、互いに憎しみ合う人々。最近の、この国に蔓延する空気にも似た“イヤな感じ”」を描きたいとコメントしている。公演はシアターコクーンにて2月8日から3月4日(水)まで、大阪・森ノ宮ピロティホールにて3月8日(日)から15日(日)まで行われる。文:小川志津子
2020年02月07日おとな向け映画ガイド今週のオススメはこの3作品。ぴあ編集部 坂口英明20/1/13(月)イラストレーション:高松啓二今週公開される作品は21本(ライブビューイング、映画祭を除く)。全国のシネコンで拡大上映されるのは『記憶屋 あなたを忘れない』『ラストレター』『リチャード・ジュエル』『ジョジョ・ラビット』の4本。ミニシアターや一部シネコンなどで上映される作品が17本です。この中から、おとなの映画ファンにオススメしたい3作品をご紹介します。『リチャード・ジュエル』衰え知らずの巨匠、クリント・イーストウッドの新作。今回も実話に隠れた真実を描いています。1996年アトランタ五輪開催時におきた爆破事件で一時犯人に疑われ、社会的に糾弾された男をとりあげ、彼の名誉を映画で回復しようという、いかにもイーストウッドらしい男気あふれる映画作りです。しかもこれが見事なエンタテインメントになっています。主人公リチャード・ジュエルは、33歳。ごく普通の警備員です。警察官にあこがれている、正義感にあふれた、いささか空気がよめない人。ちょっとした不正にも一言口をはさむし、武器コレクターです。小太りで、およそモテそうにない風体。善良なのに、ややアブナイ感じに見えてしまいます。野外で開かれた五輪関連イベント会場で、彼はベンチの下におかれた爆発物を発見、必死になって避難を誘導し、爆発の被害を最小にとどめた功績者でした。新聞やテレビでも話題となり、ヒーローに祭り上げられます。ところが、数日後、FBIが彼を容疑者に擬しているという地元紙のスクープ記事がでて、そこから彼はメディアと国民からバッシングを受けることになるのです。FBIの執拗な捜査や尋問も続きます。まさか、彼にとって正義で憧れるFBIが、犯人でない自分を疑うはずがない、という思い込み、勘違いが事態をどんどん悪くしてゆき……。もはや彼の無実を信じてくれるのは、知り合いの、権威を嫌うブライアント弁護士と母のふたりだけという窮地に立たされます。ジュエルを演じたポール・ウォルター・ハウザーがいかにもイノセントで、らしい雰囲気です。彼の弁護士ブライアント役に『スリー・ビルボード』でアカデミー賞を受賞したサム・ロックウェル。母親役のキャシー・ベイツはこの作品で各映画賞にノミネートされています。善良な普通のひとに突然飛びかかってくる、いまのことばでいえば炎上リンチ。SNS時代の今、これをつきつけてくるイーストウッドにうなります。『ジョジョ・ラビット』ヒトラーとナチスをユーモアで風刺した、ポップなコメディにして、ヒューマンドラマの傑作。ゴールデングローブ賞は逸しましたが、米アカデミー賞有力候補といわれる一本です。ナチスが青少年教育、というか、洗脳のために作ったヒトラーユーゲント。そこに所属する男の子ジョジョの日常を描いています。彼は、母とふたり暮らし、10歳です。自分に自信がなく、例えば、ユーゲントキャンプで自己紹介がちゃんとできるか、悩みます。そんなときに、力強く励ましてくれるのが、彼の空想上の友達、ヒトラー君です。キャンプで、うさぎを殺すという課題を実行できず「うさぎのジョジョ」とあだ名をつけられたときも、どこからともなく現れ、「うさぎは勇敢でずる賢く強いんだ」と激励してくれます。そんな彼の日常に、大事件が巻き起こります。ある日、家の天井裏で、ユダヤ人の少女を発見してしまうのです。どうやら、奔放な母が、かくまっていたらしいのですが……。ヒトラーの時代を描いて、ここまで翔んだ映画は少ないと思います。監督は、『マイティ・ソー バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティ。母はユダヤ系、父はマオリ系(ポリネシア)のニュージーランド人ですが、劇中、ヒトラーを演じているのは彼です。ジョジョ役のローマン・グリフィン・デイビスが無垢で一途、茶目っ気もたっぷりあってかわいいんです。ゴールデン・グローブ賞では主演男優賞候補でした。アカデミー賞もいけるかも。大人の役者では、なんと、サム・ロックウェルがユーゲントの教官役で出演しています。母親役にスカーレット・ヨハンソン。タイトルバックに流れるのが、ビートルズの『抱きしめたい』(ドイツ語版)です。これがぴったり合って、一気にジョジョの世界にひきこまれてしまいます。『私の知らないわたしの素顔』知的で美人、大学教授というキャリア、でも50歳を越え、若さと美貌を失いつつあるひとりの女性が、Facebookで仮想恋愛に夢中になっていくという異色のサスペンスロマンスです。主演は『真実』で是枝裕和作品にも出演したジュリエット・ビノシュ。現代フランスを代表する女優です。ビノシュ扮するクレールは、長く連れ添った夫の不倫が原因で子供とも別れ、いまやパリの高層マンションでひとり暮らし。そんなある日、若い恋人につれなくされ、Facebookの友達申請まで拒否されます。腹を立てた彼女は、彼の友達アレックスに目をつけ、24歳のセクシーな女性になりすまして、SNSフレンドになることに成功します。だてに文学教授をやってきたわけではありません。巧みな彼女のコメントにアレックスが惹かれていきます、そしてクレールも夢中になって、電話で声を交わし、テレフォン・セックスをするところまで発展するのですが……。恋の行方は? バーチャルの恋が「リアル」にどう影響をあたえる? ふたりは会うのか会わないのか? 興味津々です。そして、クライマックスには、彼女の心の真実を見ることになります。恋するクレールがどんどんキレイに見えてきます。ジュリエット・ビノシュ、さすがです。首都圏は、1/17(金)からBunkamura ル・シネマで公開。中部は、2/14(金)から伏見ミリオン座で公開。関西は、2/21(金)からシネ・リーブル梅田で公開。
2020年01月13日英国ロイヤル・バレエ団が誇る不朽の名作、ケネス・マクミラン振付のバレエ「ROMEO AND JULIET(原題)」が、映画『ロミオとジュリエット』として2020年3月6日(金)に日本公開される。20世紀バレエの最高傑作『ロミオとジュリエット』がスクリーンへケネス・マクミラン振付の『ロミオとジュリエット』は、イギリスの劇作家シェイクスピアによる『ロミオとジュリエット』をベースとした作品。官能的かつ感情的な作品を得意とするケネス・マクミランは、シェイクスピアの戯曲とは異なり、悲劇の物語における2人の心理的側面を強調することで、リアリティや登場人物たちの感情を存分に表現するバレエ作品を作り上げた。1965年、マクミランの『ロミオとジュリエット』は、コヴェント・ガーデンで初演され、実に40分間も拍手が鳴りやまず、43回ものカーテンコールが行われるという大成功を収めた。ロイヤル・バレエにおいて上演された回数は400回以上。20世紀バレエの最高傑作と言っても過言ではない。16世紀ヴェローナの街を再現初演から50年以上の時を経て、2020年、短い生を情熱的に駆け抜けたロミオとジュリエットの恋の物語は、名曲プロコフィエフの音楽に乗せた現代的な演出と、劇場用映画ならではのカメラワークによって、これまでになくドラマティックに表現される。映画『ロミオとジュリエット』は、16世紀のヴェローナの街を再現したオールロケで撮影された。ストーリー物語の舞台はイタリア・ヴェローナの街。そこでは、敵対し争いを繰り広げる2つの名家、モンターギュ家とキャピュレット家があった。モンターギュ家の1人息子ロミオは、親友ベンヴォーリオ、マキューシオと、キャピュレット家の仮面舞踏会に忍び込む。そこで出会ったキャピュレット家の1人娘ジュリエット。運命に導かれるように2人は惹かれ合った――。英国ロイヤル・バレエ団を代表するダンサーたちが集結キャストには、主役から脇役に至るまで英国ロイヤル・バレエ団を代表するダンサーたちが集結。映画『キャッツ』で白猫ヴィクトリア役を演じたプリンシパル・ダンサー、フランチェスカ・ヘイワード、そして期待の若手ファースト・ソリストのウィリアム・ブレイスウェルが、運命に翻弄された恋人たちを演じる。また、敵役のティボルト役は、マシュー・ボーン版の『白鳥の湖』で男性の白鳥として主演を務め、今やバレエ界で最も熱い視線を浴びるプリンシパル、マシュー・ボールに決定。さらに本作では、原作の登場人物の実年齢に近い、若いダンサーたちが主要なキャストとして選ばれており、演技と共にバレエの超絶技巧も披露する。作品詳細『ロミオとジュリエット』公開時期:2020年3月6日(金) TOHOシネマズシャンテ 他 全国ロードショー監督:マイケル・ナン撮影監督:ウィリアム・トレヴィット振付:ケネス・マクミラン音楽:セルゲイ・プロコフィエフ美術:ニコラス・ジョージディアスキャスト:フランチェスカ・ヘイワード、ウィリアム・ブレイスウェル、マシュー・ボール、マルセリ-ノ・サンベ、ジェームズ・ヘイ、トーマス・ムック、クリストファー・サウンダース、クリスティン・マクナリ-、ベネット・ガートサイド、金子扶生 ほか
2019年12月30日ジュリエット・ビノシュ主演で、知性あふれる女性がSNSの罠にはまっていく顛末を描いた『私の知らないわたしの素顔』。この度、ビノシュが憑依型の熱演を見せる場面写真が解禁となった。この度解禁となったのは、50代のリアルな“私”と24歳のSONS上の“アバター”の間で自身を失っていくクレールを熱演するビノシュの場面写真。その装いに加え、まとう雰囲気も全く異なる姿を見せている。まず、大学で文学を教えているクレールの講義スタイルは、上質な紺のVネックセーターにこげ茶のタイトスカート。透け感のあるタイツを合わせ、大人の落ち着きと知性を感じさせるスタイル。社会的にも成功した女性のイメージを演出している。そして、息子のバスケットボール観戦に訪れたクレールは、前髪をピンで留めリラックスしたヘアスタイルでありながら、イエローのセーターに同じ発色の強さを持つブルーのスカーフをまとい、エネルギーあふれる母親像を作り出している。さらに、元夫に2人の子どもの世話について相談をするため、待ち合わせに訪れたクレール。エンジのジップアップセーターの上にテーラードコートを重ね、セーターと同色のマフラーを巻く、防寒第一のスタイル。すでにSNSで恋が始まりつつあるクレールは、自信あふれるはつらつとした笑顔で、元夫に対し臆することなく要望を突きつける。そして最後は、セーヌ川の川べりを若き恋人との会話を思い出しながら歩くクレール。少女のような曇りのない純真な表情に、メイクも心なしか艶っぽく、ヘアスタイルも女性らしさが前面に出た“恋するスタイル”。本作では、ビノシュが“24歳のクララ”と偽って知り合った若い男との擬似恋愛に溺れていくクレールを見事に演じている。それぞれの立場では一見充実し、幸せそうに見えるクレールだが、なぜ自らを偽って、理性を超えて擬似恋愛にはまり込んだのか。その世界をジェットコースターのように二転三転しながら加速してゆく終着点に、何があるのか。SNS時代を漂う人間の心の孤独を演じきったビノシュの4変化に注目だ。『私の知らないわたしの素顔』は2020年1月17日(金)よりBunkamura ル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:私の知らないわたしの素顔 2020年1月17日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開©2018 DIAPHANA FILMS-FRANCE 3 CINÉMA-SCOPE PICTURES
2019年12月28日第一線で活躍する声優たちがリーディング形式で披露するリーディングシェイクスピア「ロミオとジュリエット」。12月17日に開幕した本作は、回替わりでキャストが異なる、日毎の組み合わせでの化学反応も魅力だ。12月18日公演がメディア向けに公開。構成・演出を手がける深作健太が作り出す新しい「ロミジュリ」を観劇した。【チケット情報はこちら】18日公演は、汐谷文康、帆世雄一、岸尾だいすけ、大海将一郎、夏川椎菜、下田麻美が出演。ロミオ役は汐谷、ジュリエット役は夏川と、活躍の場を広げる若手声優のふたりが演じたことで、出会いのときめきや、愛し合った5日間を瑞々しく表現。純粋だからこそ際立つ悲劇を演じきった。ロミオの盟友・ベンヴォーリオ役には帆世。ふたりを出会わせたどこか気の良いベンヴォーリオ、そしてふたりを引き裂くキャピュレット家・ジュリエットの父も兼任し、年代の違うふたりの男を演じ分けた。キャピュレット側に立つ血気盛んな青年・ティボルト、ジュリエットを思うも不幸な最後を遂げるパリス伯爵を演じたのは舞台出演も多い大海。動と静、相反する役をより演劇的に表現した。ロミオとジュリエットの恋を手助けしてくれる神父、そしてヴェローナを治める大公は、数多くの作品で存在感ある演技を魅せるベテラン声優の岸尾が兼任。ラスト近く、神父と大公をひとり演じわけながらストーリーを展開するシーンは、目の前で声優が演じる朗読劇ならではの魅力をたっぷり味わうことができる。そして同公演回で誰よりも目を引いたのは、マーキューシオ、乳母、そしてストーリーテラーも兼任した下田。乳母とマーキューシオが同じ声優?と思うかもしれないが、下ネタを交えながらジュリエットを慈しむ乳母、そしてやんちゃで向こう見ずなトラブルメーカー・マーキューシオを演じる姿は同一人物か?と思わせるほど。開幕の口上、ナレーション的な役割もこなし、確かな存在感を見せ付けてくれた。公演は12月22日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて。チケットぴあでは各公演前日23:59まで購入できる当日引換券を発売中。公演回ごとの出演者は下記。12月21日(土)13時公演:白井悠介、田丸篤志、岸尾だいすけ、市川太一、西明日香、西村ちなみ12月21日(土)19時公演:中澤まさとも、帆世雄一、笠間淳、市川太一、工藤晴香、福島潤12月22日(日)12時30分公演:駒田航、神尾晋一郎、松田健一郎、安田陸矢、吉岡茉祐、福島潤12月22日(日)18時公演:中島ヨシキ、古畑恵介、松田健一郎、安田陸矢、田中美海、井上麻里奈
2019年12月20日