ニューヨーク映画祭は、今年も予定通り。全米最大規模のコロナ被害に遭う中でも、事務局は、そう考えていることがわかった。今後2、3週間のうちにも、映画祭についての「エキサイティングな情報」を発表するとのことである。ニューヨーク映画祭は、9月25日から10月11日まで。コロナの影響で、5月のカンヌ映画祭は、延期された日程でも難しくなり、キャンセルの可能性が濃厚だ。9月頭のヴェネチア映画祭は、現状、実施の方向だが、海外から記者が来られない状況を踏まえ、デジタルを取り入れることも検討しているという。ヴェネチア開始のすぐ後に、並行する形で始まるトロント映画祭も、様子見の段階ながら、デジタルの利用を視野に入れているようだ。ニューヨークが、コロナが本格化する前に行われたベルリン以来初めての「従来通り」の映画祭になるのか、注目される。文=猿渡由紀
2020年04月24日ニューヨーク近代美術館MoMAのミュージアムショップ、MoMADesignStore(運営本社:千代田区)は、2019年4月1日(水)より、春の新商品の発売を開始いたしました。新しい季節の空間を活気づける、遊び心のあるデザイン、鮮やかなカラー。気分を明るく、暮らしに彩りを添えるグッドデザインが揃いました。「AFreshStart」をテーマに、大胆な色使いのフルーツボウルや、小鳥のようにさえずるナイトスタンドなど、日常生活をより豊かにする新しいソリューションを提案する春のコレクションです。ぜひ、店頭やオンラインストアでご覧ください。・AFreshStart(2020春の新商品)販売詳細◆販売開始日:2020年4月1日(水)~◆販売店舗:-MoMADesignStore表参道東京都渋谷区神宮前5-10-1GYRE3F03-5468-5801-MoMADesignStore京都京都府京都市中京区河原町通三条下ル大黒町58番地ミーナ京都1階075-253-6450-MoMADesignStore心斎橋大阪市中央区心斎橋筋1-7-1大丸心斎橋店本館4階06-6282-6214-MoMADesignStoreatロフト※4/8(水)より順次発売・ショップインショップ:池袋、渋谷、銀座、札幌、仙台、神戸、なんばMoMA Design Store(オンラインストア)・販売商品一例※店舗により、取扱い商品が異なります。Chirpアラームクロック&LEDランプ23,800円+税伝統的なクラフト工法と優れた光と音の技術を融合させたユニークなLED照明&クロック。専用スマフォアプリで様々な鳥のさえずりをはじめとした自然音を選べ、日の出のようなウェイクアップライトで目覚めを促します。商品詳細スツールカラリンレッド/ターコイズ、グリーン/イエロー各48,000円+税MoMAコレクションに収められたアルヴァ・アアルトのアイコン的デザインが、建築家の長坂常が編み出した手法で新鮮に生まれ変わりました。日本古来から用いられる表面仕上げである「浮造(うづくり)」と漆塗りの技術である「津軽塗り」を掛け合わせた「カラリン」という独自の方法を応用しています。商品詳細デスクトップモビールマイアミ21,000円+税スペイン製の自立型モビールが、毎日のデスクワークに面白い気分転換をもたらします。スチールとアルミニウムから作られたパーツは、手作業で曲げ加工されています。高さ約51cm。商品詳細ディーベンコーン:OceanParkNo.24フレーム付ポスター32,000円+税MoMAコレクション収蔵アーティスト、リチャード・ディーベンコーンの作品OceanParkNo.24(1969)の複製画。ラミネート加工と額装を施してあり、木製フレームに収められています。商品詳細クラウドノラファクトリーアラームクロック4,200円+税オランダのデザイナーがノスタルジックなカラーパレットを採用したクラシックな目覚まし時計。スヌーズ、ライト機能付き。※オンラインストアでは、近日中に発売を開始する予定です。アーティストマグカップPabloPicasso、SalvadorDali、VincentvanGogh各3000円+税ピカソ、ダリ、ゴッホの顔の特徴が立体的に表現された、スペイン製の磁器製マグカップ。商品詳細ワイヤーバスケットLサイズ各7,500円+税、Sサイズ各6,500円+税バルセロナで作られた金属製フルーツボウル。通気性が良く、中に入れるフルーツを新鮮に保ちます。底部は瞳の虹彩のようにデザインされ、施された鮮やかなカラーは、地中海地方の色や雰囲気をイメージしています。商品詳細カイ・ボイスンソングバードRuth、Kay、Sunshine各10,000円+税デンマークで最も有名なデザイナーの一人、KayBojesen(カイ・ボイスン)のデザインを基に作られたハンドメイドの木製オブジェです。サイズは、7.5×15×16cm。商品詳細チャージャー&マウスパッド6,500円+税マウスパッドとQiワイヤレス充電ステーションの両方の役割を果たす、マルチタスキング技術革新プロダクト。マウスパッドをコンピュータに接続し、AppleまたはAndroidデバイスを置くだけで簡単に充電できます。※オンラインストアでは、近日中に発売を開始する予定です。オクタゴンポータブルデスクライトブラック、ウォルナット各8,400円+税タッチコントロールボタンとバッテリーを内蔵した美しい八角形のベースが人目を引くユニークなフォルムのワイヤレスライト。置く向きを変えることで、照らす角度を3段階に調整できます。商品詳細デザインストアはキュレーターが選定したアイテムをお客様にお届けし、日々の暮らしに高い品質性や創造性、そしてデザインの革新性をもたらします。お買い上げいただく収益が、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の独創的な展示や、幅広い教育プログラム、収蔵品の保全をサポートします。1932年、MoMAはアートの美術館として初めてキュレーターが常駐する建築・デザイン部門を創設、20世紀半ばには「グッドデザイン」を定義しその価値を広めるという先導的な役割を担うようになりました。今後もMoMAデザインストアは「グッドデザイン」を提言してまいります。オンラインストアmomastore.jp、表参道、京都、心斎橋の直営店のほか、一部ロフト店舗、そしてニューヨークでお買い物をお楽しみいただけます。===================MoMADesignStore表参道東京都渋谷区神宮前5-10-1GYRE3F03-5468-5801年中無休11:00-20:00(GYREに準ずる)オンラインストア京都京都府京都市中京区河原町通三条下ル大黒町58番地ミーナ京都1F075-253-6450MoMADesignStore心斎橋大阪市中央区心斎橋筋1-7-1大丸心斎橋店本館4階06-6282-6214MoMADesignStore渋谷ロフト東京都渋谷区宇田川町21-1渋谷ロフト103-3462-3807MoMADesignStore池袋ロフト東京都豊島区南池袋1-28-1西武池袋本店9F03-5960-6210MoMADesignStore銀座ロフト所在地:東京都中央区銀座2-4-6銀座ロフト3階03-3562-6210MoMADesignStore札幌ロフト北海道札幌市中央区北5条西2丁目エスタ6F札幌ロフト内011-207-6210MoMADesignStore仙台ロフト宮城県仙台市青葉区中央1-10-10仙台ロフト2F022-224-6210MoMADesignStoreなんばロフト大阪府大阪市中央区難波千日前12-22難波センタービル3F06-6631-6210MoMADesignStore神戸ロフト兵庫県神戸市中央区小野柄通8-1-8神戸阪急新館1F078-272-6210企業プレスリリース詳細へ TIMESトップへ
2020年04月22日いま気になる名美術館を、俳優・松下洸平さんとカメラマンの矢吹健巳さんと巡ります。今回は「東京都現代美術館」です。かっこいい空間でありながらポップな魅力もある建築。松下:この建築を設計した柳澤孝彦さんが大好きで、何度か来たことがあるんです。1年前にリニューアルしたばかりなんですね。矢吹:僕も、プライベートで一番よく訪れる美術館はここなんです。工藤(美術館広報):設備等を改修したのに加えて、館内外のサインをわかりやすくしました。当館は木場公園に面していて公園側からの出入り口も今回整備しました。その隣にあるオブジェは、英国の彫刻家アンソニー・カロの「発見の塔」(写真上)。時間帯によっては、松下さんのように登っていただくことも可能です。松下:思ったより高くて、上に立つと気持ちよかったです。工藤:中庭一面に広がる象徴的な壁ですが(写真下)、開館当時は人が近づくと音や光が反応する仕掛けがあったと聞いています。おすすめなのは、中庭の階段から下りたところにある「水と石のプロムナード」。知る人ぞ知るスペースなんです。公園からもアプローチできて、ここで読書している人もいますよ。松下:綺麗な空間に光がさしこんで、素敵ですね。なんだかずっといたくなるなぁ。矢吹:エントランスのベンチにずっと座っているだけでもいいし、ミュージアムショップで写真集を見たりするのもいいですよね。松下:天井が高くてかっこいい空間だから、圧倒されそうにもなるけれど、実際中に入ってみるとポップ。かわいらしさもありますね。矢吹:今回撮影した中庭は、今日はお一人で立ってもらいましたけれど、あそこに人が大勢いたとしてもすごく美しい景色になる。そういう空間って、いるだけでワクワクするし、創作意欲が湧く。今日はかっこいい人がいて、かっこいい空間があったらこう撮るしかないという素直な感覚に従って、撮影してみました。東京都現代美術館東京都美術館の戦後美術のコレクションを引き継ぎ、1995年に開館。改修のため3年の休館を経て2019年春リニューアル・オープン。国内外の現代美術、図書資料を体系的に収集する。「オラファー・エリアソンときに川は橋となる」ほか、展覧会を開催中。東京都江東区三好4-1-1まつした・こうへい1987年生まれ。東京都出身。高校時代は油絵を専攻。連続テレビ小説『スカーレット』の十代田八郎役で注目を集める。5月22日公開映画『燃えよ剣』に出演。4月、5月には3年ぶりにライブを開催。やぶき・たけみ1982年生まれ。福島県出身。日本大学藝術学部写真学科卒業。ファッション、広告の分野で活躍。写真集『gengetsu』(2015)は、面識のない50人の人物を30分のフォトセッションで撮り下ろした作品。※『anan』2020年4月15日号より。写真・矢吹健巳スタイリスト・渡邉圭祐ヘア&メイク・五十嵐将寿取材、文・松本あかね(by anan編集部)
2020年04月10日メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)のアイシャドウパレット「メイベリン シティミニパレット」から、夏の“ニューヨークの街並み”着想の新色が登場。2020年5月30日(土)より、店舗限定で発売される。夏の“ニューヨークの街並み”から着想「メイベリン シティミニパレット」は、マットやラメなど異なる質感と多彩なカラーをセットした6色入りアイシャドウパレット。今回は、夏の朝から夜まで、刻々と移り変わっていくニューヨークの風景からインスピレーションを得た新色が加わる。4種類のカラーパレットは、それぞれ異なる時刻とエリアをイメージして作りだされた。PK-2:ウエストサイドローズ(10:00 @アッパーウエストサイド)アッパーウエストサイドの花屋にあるローズの香りで目覚める夏の朝。春夏らしい爽やかさがありつつ、肌になじんでくれる、浮かないピンク。BR-1:ルーフトップブロンズ(13:00 @ロウワーイーストサイド)ロウワーイーストサイドへ散歩。夏の空に輝くブロンズの屋根。オールシーズン活躍できるブラウンのこだわりグラデーション。BR-2:5th アベニューサンセット(17:00 @5th アベニュー)夏の終わりを感じさせる夕暮れ時に赤くたたずむ5番街。ヌーディーカラーを合わせて肌なじみの良い赤みブラウンに。RD-1:ソーホーカッパー(22:00 @ソーホー)夏の夜はソーホーのお気に入りのジャズバーで。イエローをアクセントカラーにした夏でも重くなりすぎない暖色パレット。【詳細】メイベリン シティミニパレット 全4色 各1,500円+税(編集部調べ)<店舗限定品>発売日:2020年5月30日(土)【問い合わせ先】メイベリン ニューヨーク お客様相談室TEL:03-6911-8585
2020年04月04日NYに日系初のジャパニーズスパ「庵SPA NY」登場ホテルスパ事業を行う株式会社クレドインターナショナルは、ニューヨークのホテル「Castle Hotel & Spa」内に日系企業初のウェルネスビューティセンター「庵SPA NY(アンスパニューヨーク)」を2020年2月1日にオープンした。日本人が、ヨガやファスティングなどの本格的なウェルネスプログラムを堪能できる施設だ。NYの古城スパで、本格的なウェルネス体験を同社は、邦人の居住者・旅行者向けに、安心で安全な憩いの場となる「庵」を国内および世界各国で展開している。今回オープンした「庵SPA NY」で行われるヨガやファスティングをはじめとするプログラムは、国立大学法人琉球大学の荒川雅志教授が監修した。国外ながらも日本人向けの本格的なウェルネス体験ができるうえ、自然豊かな立地を活かしたサイクリング、ジョギング、トレッキングなどを楽しむことも可能だ。ホテルには有名な地産地消オーガニックレストランやワイナリーが隣接しており、そこでのプログラムも提供するほか、「Castle Hotel & Spa」でのウェディングのあとにウェルネスを体験するプランも展開している。120年前に建てられた古城ホテルで、非日常を味わう「Castle Hotel & Spa」は、約120年前にノルマン王朝時代の城を模して、元々は住居として建てられたものだ。マンハッタンから約40分離れた街・タリータウンで最も高い丘に位置し、美しい自然と静けさを堪能しながらも、部屋からはマンハッタンの摩天楼などを眺めることができるという贅沢な環境にある。「庵SPA NY」が入るスパ棟は2014年に新設された、ガラス張りの豪華な建物だ。緑に囲まれた落ち着いた空間で、素晴らしい景色を眺めながらのウェルネス体験は、日常を忘れ、優雅な時間を過ごすことができるだろう。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社クレドインターナショナルプレスリリース
2020年02月13日ニューヨーク発のステーキ専門店「ベンジャミン ステーキハウス」の新店「ベンジャミン グリル ニューヨーク」が、「ベンジャミン ステーキハウス 京都」の1階にオープン。「ベンジャミン ステーキハウス」は、ニューヨークにある老舗ステーキハウスで経験を積んだ3人が2006年にスタートしたステーキ専門店。来店する人を家族のようにもてなす接客が、「忘れられない至福の体験」として支持され、高い評価を得ている。日本へは、2017年に六本木に初上陸。2019年には、2店舗目を京都にオープンした。新店となる「ベンジャミン グリル ニューヨーク」は、日本2号店となる京都店の1階をリニューアルし、オープン。「ベンジャミン ステーキハウス」の雰囲気はそのままに、気軽に立ち寄れるよう1人でも食べやすい量に変更し、よりリーズナブルな価格で提供する。新メニューとして、独自の製法で長期熟成させたUSDA(アメリカ農務省)の最上グレード「プライム」ビーフのステーキを、一口サイズで楽しめる「カーヴィングステーキ」を用意。熟成肉のパティに、ししとうやモッツァレラチーズをサンドした「ゴッサムバーガー」、西洋わさびのテリヤキソースを絡めて食べる、数量限定の「自家製ローストビーフ」も、新たにラインナップする。また、熟成肉を100%使用した「ベンジャミンバーガー」、ボリュームのある「ベンジャミン チーズステーキ サンドイッチ」など、ランチのみ提供していたメニューをディナータイムでも展開する。【詳細】ベンジャミン グリル ニューヨークオープン日:2020年1月27日(月)住所:京都府京都市中京区東洞院通錦小路下阪東屋町660-11F営業時間:17:00〜23:00(L.O.22:00)座席数:40席TEL:050-5325-7323価格例:・カーヴィングステーキ 1,180円+税・ゴッサムバーガー 2,000円+税・自家製ローストビーフ 3,480円+税・ベンジャミンバーガー 1,800円+税・ベンジャミン チーズステーキ サンドイッチ 1,580円+税
2020年02月03日タレントの渡辺直美が29日、東京・新宿の伊勢丹新宿本店本館で行われたケイトスペード ニューヨーク「グローバルアンバサダー就任記念お披露目会」に出席した。パーソナルスタイルと人生を謳歌する女性を応援する「ケイトスペード ニューヨーク」は、日本人初となる2020年のグローバルアンバサダーとして渡辺直美を起用。2020年春シーズンから1年間、日本人女性としては初めてとなるグローバルの広告キャンペーンに登場する。そのお披露目会に登場した渡辺は「まさかグローバルなんて言う日がくるとは思いませんでした。今日はケイトスペード ニューヨークさんのお洋服とバッグ、靴を履いて登場しましたが、1番ビックリしたのは私の身体にお洋服が入るという(笑)。1番うれしかったですしこれを着ながらの撮影もすごく楽しかったです」と満足げで、「本当に可愛いですし、サイズも使いやすく、色んな機能があって最高です」と笑顔を見せた。同ブランドの日本人初となるグローバルアンバサダーに就任したことについては「すごくうれしかったですね。今回のケイトスペード ニューヨークさんの私が写っている写真(ポスターなど)がニューヨークの街に貼られているんですよ。こんなに早い段階で夢が叶っていいのかしらという思いでいっぱいです」と喜び、秋には発売も決定しているコラボバッグは「打ち合わせからガチガチにやりました。生地や金具もいっぱいあって、色々とご相談して全部受け入れてもらいました。先程サンプルを見させていただきましたが、すごいモノが出来た感じがします」と相当な自信作だという。昨年4月からニューヨークを住居に移して活動している渡辺。「本当にニューヨークは刺激だらけですね。東京とニューヨークはどちらもイケてる街ですが、それぞれ個性があって日々奮闘しています。ニューヨークは失敗しても誰もビビらないというか、前向きな気持ちになれます」と日々刺激を受けているといい、「茨城の田舎町から上京して東京でいっぱいワーっとなったところでニューヨークに行くと決めてから、こういう素敵なお仕事をいただいてすごくうれしいですね」と感激しきりだった。
2020年01月30日東京国立近代美術館の所蔵品ギャラリーの所蔵作品展 「MOMATコレクション」が、2020年6月4日(木)より日時指定制で再開。会期は10月25日(日)まで延長された。日本の近現代美術をたどる所蔵作品展20世紀初頭から今日にいたる日本の近現代美術の流れを、国際的な関連とともに紹介する「MOMATコレクション」。選りすぐりの名品を一挙に堪能できる「ハイライト」コーナーに始まる展示では、多彩なテーマと切り口のもと、約200点の作品を通して日本の美術の歩みをたどることができる。戦中〜戦後の前衛画家・北脇昇の小企画2階ギャラリー4では、コレクションによる小企画「北脇昇一粒の種に宇宙を視る」を開催。1930年代から40年代にかけて京都で活躍した北脇昇は、身近な植物などを発想源に、幻想的な絵画を手掛けた前衛画家だ。戦中・戦後の激動のさなか、混迷する世界の裏に潜む法則を求めた北脇は、シュルレアリスムに数学やゲーテの自然科学、古代中国の占い“易”などを織り交ぜた作品を生みだした。本小企画では、植物や図式的なモチーフが特徴的な《周易解理図(乾坤)》をはじめ、北脇の作品約40点を紹介する。バウハウス特集また、モダン・デザインの展開を先導したドイツの造形教育学校・バウハウスが、2019年に開校100周年を迎えたことを記念した特集展示も。パウル・クレーやワシリー・カンディンスキーの絵画、マルセル・ブロイヤーの手掛けた椅子《クラブ・チェア B3(ワシリー)》、さらにモホイ=ナジのフォトグラムなどを見ることができる。なお、6月12日(金)からは日時指定制で、企画展「ピーター・ドイグ展」も再開。会期は2020年10月11日(日)まで延長されている。展覧会概要所蔵作品展 「MOMATコレクション」会期:2020年2月11日(火・祝)〜6月14日(日)、6月16日(火)~10月25日(日)〈日時指定制〉※2020年2月29日(土)より臨時休館していたが、6月4日(木)より再開※当初は6月14日(日)までの会期を予定していたが、延長会場:東京国立近代美術館 本館 4〜2階住所:東京都千代田区北の丸公園3-1開館時間:10:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)※当面のあいだ、金曜・土曜の夜間開館は実施しない休館日:月曜日(2月24日(月)、8月10日(月)、9月21日(月)は開館)、2月25日(火)、8月11日(火)、9月23日(水)観覧料:一般 500(400)円 大学生 250(200)円※( )内は20名以上の団体料金※高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」所持者、友の会、賛助会員、 MOMAT支援サークルパートナー企業(同伴者1名まで、シルバー会員は本人のみ)、キャンパスメンバーズ、障害者手帳の所持者とその付添者(1名)は無料※公式サイトより日時指定チケットを購入(6月3日(水)10:00から)※観覧無料対象の場合も、日時の予約が必要※来館に際しての注意事項に関しては、公式サイトを確認のこと※予定は変更となる場合あり■同時開催企画展「ピーター・ドイグ展」会期:2020年2月26日(水)〜10月11日(日)〈日時指定制〉会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー※2020年2月29日(土)から臨時休館していたが、6月12日(金)より再開【問い合わせ先】050-5541-8600(ハローダイヤル)
2020年01月25日ブリヂストン美術館を前身とする新美術館「アーティゾン美術館」が1月18日に開館。開館記念展として「見えてくる光景コレクションの現在地」が3月31日(火)まで開催されている。株式会社ブリヂストンの創業者、石橋正二郎が収集した美術品を展示するため、1952年に開館したブリヂストン美術館。2015年から建て替えのため約5年間の休館を経て、この度「アーティゾン美術館」という新たな館名でリニューアルオープンした。新美術館は、23階建ての高層ビル「ミュージアムタワー京橋」の低層階3フロアを展示室とし、その展示面積は旧ブリヂストン美術館の約2倍に。最新の照明や空調設備を備え、快適で明るく開放的な空間が広がる。アーティゾン美術館1階部分の吹き抜け開館に先駆けて行われたプレス内覧会では、館長の石橋寛氏が登壇。新美術館では「創造の体感」をコンセプトに、単に観賞の場を提供するだけでなく、見る、感じる、知ることにより作品の創造性を体感し、そのインスピレーションが新たな時代を切り拓くきっかけとなることを目指すという。アーティゾン美術館石橋寛館長同館では、利用者がより快適に「創造の体感」を味わえるような工夫が随所に施されている。例えば、チケットは日時指定予約制を導入。入館までの待ち時間の短縮や館内での混雑緩和が期待できるほか、一部の作品を除き作品の写真撮影もOK。美術館の情報を閲覧できるインフォルームやレクチャールームが併設され、鑑賞後に湧き出る探究心も満たしてくれる。そして今回、開館記念展として開催されているのが『見えてくる光景コレクションの現在地』だ。約2,800点の石橋財団コレクションの中から、選りすぐりの206点を紹介。第1部「アートをひろげる」で近現代美術を一望し、第2部「アートをさぐる」で古今東西の美術を7つのテーマで掘り下げていく。第1部「アートをひろげる」会場エドゥアール・マネ《自画像》1878〜79年ほか第1部「アートをひろげる」メアリー・カサット《日光浴(浴後)》1901年ほか第1部「アートをひろげる」ピエール=オーギュスト・ルノワール《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》1876年ほか第1部では、1870年代のマネの作品から2000年代のスーラージュまで、約140年間の東西の名品が並ぶ。印象派、ポスト印象派、象徴派、ナビ派、フォーヴィズム、キュビズム、抽象美術、ダダイズム、シュルレアリスム、抽象表現主義と、次々に展開したヨーロッパ美術の系譜を、ルノワール、セザンヌ、カサット、青木繁から、ピカソ、ブラック、カンディンスキー、マーク・ロスコ、猪熊弦一郎、草間彌生まで、石橋コレクションが誇る数々の名作で辿ることができる。第1部「アートをひろげる」左:青木繁《海の幸》1904年中央:ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》1904〜06年頃右:オーギュスト・ロダン《立てるフォーネス》1884年頃第1部「アートをひろげる」ヴァシリー・カンディンスキー《自らが輝く》1924年ほか展示がスタートする6階はフロア全体に柱がなく、それぞれの作品はゆるやかに空間を仕切る可動式の壁に展示されている。アーティゾン美術館の教育普及部長である貝塚健氏によると、その壁を利用することで、作品同士の響き合いを感じとってほしいと言う。「ある地点から見ると、セザンヌによる山の絵と、青木繁の《海の幸》を同時に眺めることができる。場所は違えど同時代に活躍したふたりの、異なる個性がぶつかり合う様を楽しんでほしいと思います」(教育普及部長貝塚健氏)また、注目したいのが休館中に新収蔵された作品。モリゾ、カサット、ボッチョーニ、カンディンスキー、ジャコメッティ、松本竣介など31点が今回初めてのお披露目となる。続く第2部「アートをさぐる」では、「装飾」「古典」「原始」「異界」「聖俗」「記録」「幸福」という7つの視点からアートを掘り下げていく。5階では、人が身の回りを飾りたいという欲望から生まれた「装飾」のアートに始まり、多様な造形を整理しスタンダードを確立した「古典」、人間の欲望や欲求の源となる「原始」、ふとした時に立ち現れる「異界」をテーマに持つ作品を紹介していく。第2部「アートをさぐる・装飾」イランテペ・シアルク《幾何文台付鉢》紀元前4千年紀ほか第2部「アートをさぐる・古典」小杉未醒(放庵、放菴)《山幸彦》1929年第2部「アートをさぐる・異界」古賀春江《素朴な月夜》1929年ほか続く4階フロアでは、聖なるものと俗なるものを併せ持つ「聖俗」、自画像や街の風景を描きとめた「記録」、そして、人と人との出会いによって生まれるアートの「幸福」をテーマに展示は締めくくられる。第2部「アートをさぐる・聖俗」《洛中洛外図屏風》江戸時代・17世紀第2部「アートをさぐる・記録」小出楢重《帽子をかぶった自画像》1924年ほか第2部「アートをさぐる・幸福」青木茂《わだつみのいろこの宮》1907年ほか今後のアーティゾン美術館では、鴻池朋子が石橋財団コレクションと“共演”するインスタレーションを発表するほか、ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館展示帰国展など、現代美術の紹介も積極的に行なっていく予定。この先どんな「創造の体感」をさせてくれるのか。新しいアートの発信拠点として、これからも目が離せない。【開催情報】『開館記念展「見えてくる光景コレクションの現在地」』
2020年01月23日東京国立近代美術館では、桜をはじめ“花”を描いた作品の特集展示などを楽しめる「美術館の春まつり」を開催。尚、東京国立近代美術館が当面の間臨時休館を行うため、開幕時期は未定。見どころは、所蔵作品展「MOMAT コレクション」の1室に集結する“花”の作品の数々。桜を描いた重要文化財・川合玉堂《行く春》を年に一度だけこの期間に公開するともに、奈良吉野の桜が咲き広がる菊池芳文《小雨ふる吉野》、しだれ桜をはじめ40種類を超える桜を描いた跡見玉枝《桜花図巻》、船田玉樹《花の夕》など、花を描いた8点を展示する。ほかにも「MOMAT コレクション」には、菱田春草などの日本画、安井曽太郎などの洋画、ポール・セザンヌやパウル・クレーなどの海外作品が並ぶ。3フロアにわたる約200点の作品から、花を描いた作品を探しつつ鑑賞するのも良いだろう。また、美術館前庭には床几台によるお休み処を用意。皇居・千鳥ヶ淵を彩る桜散策とともに、お花見弁当や甘酒しるこ、スパークリングワインなどを楽しめる。なお同期間には、企画展「ピーター・ドイグ展」やコレクションによる小企画「北脇昇 一粒の種に宇宙を視る」も開催される。こちらもあわせて訪れてみては。【詳細】美術館の春まつり期間:2020年3月17日(火)〜4月5日(日)※東京都国立近代美術館が、当面の間臨時休館を行うため会期は未定。再開予定は公式ウェブサイト等で告知。場所:東京国立近代美術館住所:東京都千代田区北の丸公園3-1開館時間:10:00〜17:00(金・土は20:00まで) ※いずれも入館は閉館30分前まで休館日:月曜日(ただし春まつり期間中の3月30日は開館)■展覧会概要・所蔵作品展「MOMAT コレクション」会期:2020年2月11日(火・祝)〜6月14日(日) ※3月1日(日)、4月5日(日)、5月3日(日)、6月7日(日)は無料観覧日※東京都国立近代美術館は、2020年2月29日(土)~当面の間、臨時休館。再開予定は公式ウェブサイト等で告知。会場:東京国立近代美術館 4〜2F 所蔵品ギャラリー観覧料:一般 500円、大学生 250円 / 金曜・土曜の17:00〜 一般 300円、大学生 150円※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳の所持者とその付添者1名は無料※所蔵作品展入館当日に限り、コレクションによる小企画「北脇昇 一粒の種に宇宙を視る」も観覧可※花の作品の特集は4月12日(日)まで・企画展「ピーター・ドイグ展」会期:2020年2月26日(水)〜6月14日(日)会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー・コレクションによる小企画「北脇昇 一粒の種に宇宙を視る」会期:2月11日(火・祝)〜6月14日(日)会場:東京国立近代美術館 2F ギャラリー4【問い合わせ先】東京国立近代美術館TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2020年01月18日企画展「はいからモダン袴スタイル展 ― 『女袴』の近代、そして現代 ―」が、東京・竹久夢二美術館にて、2020年1月7日(火)から3月29日(日)まで開催される。「女袴」の歴史をたどる今や女子大学生の卒業式の定番スタイルとして定着している、女性の袴姿。もとは宮中の装束であった袴は、明治から昭和初期に「女袴」へと形を変えて、当時の女学生を象徴する風俗として注目を集めた。同時に、明治初期に開業した富岡製糸場の工女が袴を身につけるなど、「働く女性」の装いでもあった。「はいからモダン袴スタイル展 ― 『女袴』の近代、そして現代 ―」は、そうした「女袴」の歴史に光を当てる展覧会だ。日本画や挿絵原画、雑誌など約200点から、和装から洋装へ移りゆく短い期間に花開き、今もなお人びとを捉える「女袴」の魅力へと迫る。竹久夢二や高畠華宵の作品多数本展では、明治30年代以降に描かれた女学生の袴姿を多数展示。梶田半古による『魔風恋風 前編』口絵や大正時代に活躍した画家・竹久夢二の挿絵のほか、高畠華宵によるモダンでファッショナブルな挿絵を楽しむことができる。袴や着物の実物展示もまた会場には、当時の女学生が着用していた袴や着物、徽章の実物などの資料も。さらに、大正時代から続く宝塚の「緑の袴」や、『はいからさんが通る』や『ちはやふる』といった漫画作品の複製原画も併せて展示し、現代でも色褪せぬ女袴の魅力を紹介する。展覧会概要はいからモダン袴スタイル展 ― 「女袴」の近代、そして現代 ―会期:2020年1月7日(火)~3月29日(日)会場: 竹久夢二美術館住所:東京都文京区弥生2-4-2時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜(ただし1月13日(月・祝)、2月24日(月・祝)は開館)、1月14日(火)、2月25日(火)入館料:一般 900円、大・高生 800円、中・小生 400円※弥生美術館と2館併せて観覧可※20名以上の団体は100円割引【問い合わせ先】竹久夢二美術館TEL:03-5689-0462
2019年12月26日埼玉県立近代美術館では、『ニューヨーク・アートシーン —ロスコ、ウォーホルから草間彌生、バスキアまで—滋賀県立近代美術館コレクションを中心に』展が、2020年1月19日(日)まで開催されている。第二次世界大戦後、画期的な表現を次々と生み出して注目を集めたニューヨークのアートシーン。大戦中、戦火を逃れてヨーロッパから移り住んだ多くの美術家たちによって伝えられた近代美術がアメリカの若者たちを刺激し、新しい意欲的な表現が次々と生み出された。同展は、そんなニューヨークという都市で繰り広げられたアメリカ美術の半世紀を紹介するもの。改修のため休館している滋賀県立近代美術館が所蔵する日本屈指の戦後アメリカ美術のコレクションを中心に、国内の美術館に所蔵される優品を加えた約100点の作品が並ぶ。展示は全6章で構成。「新しいアメリカ絵画—抽象表現主義」「デュシャンとその末裔—ネオ・ダダとフルクサス」「パクス・アメリカーナの夢—ポップ・アートとスーパー・リアリズム」「最後の絵画—ポスト・ぺインタリーアブストラクション」「限界における美術—ミニマル・アートとコンセプチュアル・アート」「ポスト・モダン以後の表現—ニュー・ぺインティングとアプロプリエーション・ アート」と、年代やジャンルごとに区切りながら、世界のアート・シーンを席巻した戦後ニューヨーク美術が総覧できる。マーク・ロスコ、ジャスパー・ジョーンズ、フランク・ステラ、アンディ・ウォーホル、ジャン=ミシェル・バスキアなど、時代を彩ったアーティストたちの数々の名品を、この機会に堪能したい。【開催情報】『ニューヨーク・アートシーン —ロスコ、ウォーホルから草間彌生、バスキアまで— 滋賀県立近代美術館コレクションを中心に』2020年1月19日(日)まで埼玉県立近代美術館にて開催【関連リンク】 埼玉県立近代美術館()アーシル・ゴーキー 《無題(バージニア風景)》 1943-44 年頃 油彩、カンヴァス 滋賀県立近代美術館蔵モーリス・ルイス 《ダレット・ペー》 1959年 アクリル、カンヴァス 滋賀県立近代美術館蔵
2019年12月22日バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEWYORK)より映画『スター・ウォーズ』の限定アイテムが、2019年12月13日(金)よりバーニーズ ニューヨーク各店にて販売。12月6日(金)より六本木店・オンラインストアにて先行販売される。限定アイテムは、2020年12月に公開を控える『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の公開を記念したもの。バーニーズ ニューヨークが様々なブランドとタッグを組み、キャラクターやロゴをデザインしたアパレル、アクセサリーなどを展開する。「バーニーズ ニューヨーク」のオリジナルとして登場するTシャツやフーディなどのユニセックスウェアには、アーティスト「シータ(SHETA)」によるアニメ調のキャラクターやフォントを取り入れた。アパレルのほか、トートバッグやバンダナも用意する。「ロスターソックス(ROSTER SOX)」からは、『スター・ウォーズ』のロゴや、ダース・ベイダー、ミレニアム・ファルコンなどのモチーフを刺繍したソックス5種類をラインナップ。ダース・ベイダー、ストームトルーパー、C-3POのワッペンを施したキャップブランド「ヨシノリ コタケ デザイン(YOSHINORI KOTAKE DESIGN)」のキャップも見逃せない。また、メタル製カードケースで知られる「ザ リッジ(THE RIDGE)」は、ロゴやキャラクターを大胆に落とし込んだカードケースをリリース。その他にも、名シーンを精巧に再現した「ロイヤルセランゴール(ROYAL SELANGOR)」のジオラマや世界限定リミテッドエディションのフィギュリン、キーリングなど、貴重なアイテムも展開される。なお、2019年12月6日(金)から20日(金)までの期間、バーニーズ ニューヨーク 六本木店では期間限定ストアがオープン。限定グッズを販売するほか、3面モニターを設置しミレニアム・ファルコン号に搭乗したような体験ができるコーナーや、ダース・ベイダーの精巧なフィギュアの展示などが行われる予定だ。【詳細】バーニーズ ニューヨーク限定アイテム発売日:2019年12月13日(金)先行発売日:12月6日(金) ※六本木店・オンラインストアのみ販売店舗:バーニーズ ニューヨーク(六本木店・銀座本店・新宿店・横浜店・神戸店・福岡店)、オンラインストア■アイテム価格例・バーニーズ ニューヨークロングスリーブTシャツ 9,000円、ショートスリーブTシャツ 7,000円・ロスターソックスソックス 1,400円~・ザ リッジカードケース 19,000円~・ヨシノリ コタケ デザインキャップ 11,000円※12月6日(金)〜20日(金)まで、六本木店とオンラインストアでのみ先行受注。商品は、2020年1月上旬以降に受け取り予定。※商品代金は注文時に清算。※2020年1月上旬以降各店店頭にて展開予定。・ロイヤルセランゴールヴィークル ミレニアム・ファルコン 95,000円、キャニスターBB-8 25,000円、フィギュリン ヨーダ 20,000円※12月6日(金)〜12月20日(金)まで、六本木店のみの取扱い。【問い合わせ先】バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンターTEL:0120-137-007(受付時間 11:00~20:00) ※2020年1月1日(水)を除く
2019年12月06日箱根・彫刻の森美術館は、箱根の山々を眺める広大な庭園に、近・現代を代表する彫刻家の名品約120点が点在する野外美術館。四季折々の豊かな自然とともにダイナミックな彫刻を楽しめるのが一番の魅力だろう。そんな彫刻の森美術館でクリスマス時期に開催されるのが、ライトアップにより彫刻が鮮やかに浮かび上がる『箱根ナイトミュージアム』だ。3回目となる今年はライトアップのエリアを拡大。さらに今回初めて、ステンドグラスの塔《幸せをよぶシンフォニー彫刻》がライトアップされる。ライトアップを手がけたのは、光のアーティストとして知られる高橋匡太。広大なエリアの中で3つの場面転換を設定し、彫刻たちを登場人物に見立てたドラマチックな第1部から、暗闇の中で彫刻たちが静かに佇む第2部へ、そして音と光楽のコラボレーションにより塔がシンボリックに浮かび上がる第3部のフィナーレを演出する。彫刻の森美術館()
2019年12月05日展覧会「日本・ポーランド国交樹立100周年記念 ポーランドの映画ポスター」が、京都国立近代美術館にて、2020年5月26日(火)から7月12日(日)まで開催される。映画とグラフィックの交錯第二次世界大戦の終結以後、共産主義の道を歩むこととなったポーランド。そのなかにあって、政治体制を賞賛する公式美術から脱した自由な表現がもっとも推し進められたのが、映画とグラフィック・デザインであった。とくに映画ポスターにおいてはロマン・チェシレヴィチやヤン・ムウォドジェニェツといったデザイナーが活躍し、映画の世界観を斬新な解釈で表現した。「ポーランドの映画ポスター」では、1950年代後半から1990年代前半にかけてポーランドで制作された、96点の映画ポスターを展示。ポーランド映画はもちろん、ヨーロッパ各国やアメリカの映画、さらに日本映画にも光をあて、“映画”と“グラフィック”双方の文脈から選んだ個性あふれるポスターを紹介する。ポスターでたどるポーランド戦後映画史ポーランドでは1950年代後半以降、アンジェイ・ワイダやイェジ・カヴァレロヴィチをはじめとする新世代の監督が活躍し、数多くの映画を生み出した。本展では、『ダントン』や『イルミネーション』といったポーランド映画のポスターを展示し、その独創的なデザインを楽しむのみならず、戦後ポーランド映画史を俯瞰できる。日本映画と“怪獣”の表現日本映画はポーランドでも盛んに公開され、とくに黒澤明監督の作品や怪獣映画、そして社会派の主題を持つ映画が取り上げられた。そうした映画のポスターのなかから、マチェイ・ヒブネルによる『美しさと哀しみと』などを展示。さらに、ポーランドのアーティストによる怪獣の個性的な表現方法にも迫る。ヨーロッパやアメリカ映画も冷戦のさなかにあっても、ポーランドは西ヨーロッパの映画を数多く輸入し、1980年代からはアメリカ映画の公開も増加した。そうした背景のもと作られた、『めまい』やベルトルッチ監督作『暗殺の森』などのポスターを豊富に展示し、チェシレヴィチをはじめとする一線級ポスター作家による斬新な表現に浸ることができる。展覧会概要展覧会「日本・ポーランド国交樹立100周年記念 ポーランドの映画ポスター」会期:2020年3月17日(火)〜7月12日(日) ※会期中に一部展示替えあり[前期 5月26日(火)~6月14日(日) / 後期 6月16日(火)~7月12日(日)]※3月17日(火)~ 5月25日(月)は臨時休館、 5月26日(火)より再開※当初は2020年3月17日(火)~5月10日(日)の会期を予定していたが、延期しての開催会場:京都国立近代美術館住所:京都市左京区岡崎円勝寺町休室日:月曜日開室時間:9:30〜17:00(入館は閉室30分前まで)料金:一般 430円、大学生 130円※高校生以下、18歳未満および65歳以上、心身に障がいのある方とその付添者1名は無料(要証明)※本料金でコレクション展も観覧可※夜間開館は休止※開館時間は変更となる場合あり■東京展〈終了〉会期:2019年12月13日(金)〜2020年3月8日(日) ※会期中に一部展示替えあり会場:国立映画アーカイブ 展示室(7階)住所:東京都中央区京橋3-7-6TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年11月30日「ストラスブール美術館展 印象派からモダンアートへの眺望」が、兵庫・姫路市立美術館 企画展示室にて2019年11月12日(火)から2020年1月26日(日)まで開催される。フランス最大規模のコレクションを誇るストラスブール近現代美術館フランス北東部アルザス地域圏の中心都市ストラスブールは、ドイツ国境に近く、仏・独の文化が融合した独自の文化が発展してきた地域。その街並みはユネスコの世界遺産に認定されている。ストラスブール近現代美術館はフランスでも最大規模のコレクションを誇り、約18,000点の近現代美術作品を所蔵。「ストラスブール美術館展 印象派からモダンアートへの眺望」では、その中から絵画作品を中心に近現代の名品約100点を紹介する。モネやシスレーなど印象派からピカソのキュビスムまで会場には、モネ、シスレーといった印象派の画家が描いた風景画から、20世紀のモダンアートを代表するピカソのキュビスム、カンディンスキーの抽象絵画、マルグリットのシュルレアリスムまで、印象派から現代美術に至るまでの潮流を感じられる多彩な作品が集結。さらに、アルザス出身でダダイストとして名を馳せたジャン・アルプやマルセル・カーン、アルザスの写実主義の画家たちなど、ストラスブールゆかりの画家の作品も展示される。姫路市立美術館所蔵のルノワールやマティスもまた、姫路市立美術館では、國富奎三コレクション寄贈25周年を記念し、印象派の巨匠・ルノワールの《母性》や、モダンアートの旗手・マティスの連作版画本『ジャズ』の全点を公開するコーナーを特別に設置。関西で唯一の開催会場となる、姫路市立美術館ならではのラインナップを楽しめる。【詳細】ストラスブール美術館展 印象派からモダンアートへの眺望会期:2019年11月12日(火)~2020年1月26日(日) ※年末年始も月曜日以外は休まず開館開館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜日(ただし1月13日は開館)、1月14日(火)※年末年始も月曜日以外は休まず開館。会場:姫路市立美術館 企画展示室住所:兵庫県姫路市本町 68-25TEL:079-222-2288料金:一般 1,200(900)円、大学・高校生 600(400)円、中・小学生 200(100)円※( )内は20名以上の団体・前売料金※未就学児は無料※インターネット割引:それぞれの料金から100円引き(11月12日より割引券を姫路市立美術館公式ホームページに掲載)■前売券 ※販売期間 ~2019年11月11日(水)取扱い場所:姫路市立美術館友の会、兵庫県立歴史博物館、中井三成堂※前売券および当日券は、会場窓口以外ではABC ぴあ、チケットぴあ(P コード 769-951 0570-02-9999)、ローソンチケット(L コード 52732 0570-084-005)、CN プレイガイド(0570-08-9999)、イープラス、セブンチケット、阪神プレイガイド梅田店
2019年11月03日18世紀の京都で新しく興った円山・四条派。その江戸中期から昭和初期までの系譜を一挙に見ることができる『円山応挙から近代京都画壇へ』展が、京都国立近代美術館で11月2日(土)から12月15日(日)まで開催されている。円山応挙の写生による生き生きとした描写に、当時の京都の人々は魅了された。応挙が確立した円山派は、息子の応瑞をはじめ、多くの画家たちが続き、中でも呉春は四条派と呼ばれる一派を生んだ。この二派を合わせた円山・四条派は、京都画壇の主流となり、近代日本画へ継承されていった。展覧会では、自然、人物、動物といったテーマを設定し、それぞれの表現や特徴を追うことができる。例えば、保津川や嵐山という画題は、たんに名所を描いたのではなく、画家が好んだ場所であり、その場の臨場感までも写し出していることが作品を見ると分かるだろう。さらに人物画では、他派とは異なり、温和で品格のある女性像や伝統を超えた画風を試みている。また、孔雀や虎、犬といった鳥や動物も、よく観察して写生し、毛の一本、動きひとつまでも描こうとしている。それは応挙だけでなく、弟子たちにも引き継がれたことが分かる展示構成である。なかでも一番の見どころとなるのが、重要文化財、大乗寺障壁画の特別展示だ。京都では約24年ぶりとなる、円山応挙の最晩年の作品「松に孔雀図」全16面のうち4面が体感できる。大乗寺客殿各室の雰囲気をそのままに再現した会場はまさに圧巻。これまでにない規模と会場構成で、京都画壇を展望できる展覧会だ。なお、展覧会は前期後期で大幅な展示替えがあるので注意して出かけて欲しい。【関連リンク】 展覧会公式サイト( )重要文化財「写生図巻」甲巻(部分)円山応挙、明和8年~安永元年(1771~72)、株式会社 千總蔵、後期展示重要文化財「写生図巻」乙巻(部分)円山応挙、明和7年~安永元年(1770~72)、株式会社 千總蔵、前期展示「楚蓮香之図」上村松園、大正13年(1924)頃、京都国立近代美術館蔵、後期展示「山中採薬図」呉春、 公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館蔵、後期展示重要文化財「牡丹孔雀図」円山応挙、明和8年(1771)、京都・相国寺蔵、後期展示重要文化財「郭子儀図」(全8面のうち4面)円山応挙、天明8年(1788)、兵庫・大乗寺蔵、通期展示目《アクリルガス》 制作:2018年
2019年11月03日展覧会「西洋近代美術にみる 神話の世界 ―生き続ける古典古代―」が、群馬県立近代美術館にて、2020年2月8日(土)から3月22日(日)まで開催される。ルネサンス以降、宮廷人や君主の宮殿や邸宅を飾る美術の主題として人気を博したギリシャ・ローマ神話。市民階級が主役となる近代においても、各時代に合わせて多彩な作品を生みだす土壌を育み続けてきた。「西洋近代美術にみる 神話の世界 ―生き続ける古典古代―」では、18世紀半ばから20世紀にかけての作家に焦点をあて、ギリシャ・ローマ神話や古典古代を主題とする絵画や彫刻、版画を紹介する。古代遺跡の発掘が進んだ18世紀において、ヨーロッパ文明のルーツとしての古代ギリシャ・ローマの重要性が再認識される。その後19世紀の美術制度では、神話は歴史・聖書とともにもっとも正統な主題の1つとなる。本展では、日本初公開となるレイトンの《月桂冠を編む》をはじめ、アングルの《ユピテルとテティス》などを展示し、甘美な古典の世界を紹介する。20世紀に入るとヨーロッパの人びとは、失われた自然への郷愁、そして2つの世界大戦による分断を経験する。会場ではデュフィの《アンフィトリテ(海の女神)》やピカソ、ルノワール、シャガールらの作品を通し、神話や古代の理想郷へと馳せた人びとの思いを垣間見られるだろう。【詳細】展覧会「西洋近代美術にみる 神話の世界 ―生き続ける古典古代―」会期:2020年2月8日(土)~3月22日(日)休館日:毎週月曜日(ただし2月24日(月)は開館)、2月25日(火)開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館30分前まで会場:群馬県立近代美術館住所:群馬県高崎市綿貫町 992-1入場料:一般 820円(650円)、大高生 410円(320円)、中学生以下 無料※( )内は20名以上の団体料金※障害者手帳を提示の本人と同伴者1名は無料【問い合わせ先】群馬県立近代美術館TEL:027-346-5560
2019年10月12日MoMAデザインストア ジャイル表参道・京都・心斎橋にて、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のリニューアルオープンを記念した限定コラボレーションアイテムが2019年10月21日(月)より発売される。イッセイ ミヤケのバッグ&アクセサリーMoMAの長年のパートナーであるプリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ(PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE)およびBAO BAO ISSEY MIYAKE(バオ バオ イッセイ ミヤケ)からは、幾何学的なMoMAのアイコンからインスパイアされた限定バッグやアクセサリーが登場。カタカナの「モマ」を大胆に配置した、ユーモア溢れるデザインとなっている。ユニクロのアーティストTシャツユニクロ(UNIQLO)のアーティストTシャツの新作として展開するのは、ラテンアメリカ美術を収集・展示するMoMAの継続的な取り組みに敬意を表したコレクションだ。MoMAのリニューアルオープンとともに開催される、南米における抽象・具象芸術の展覧会に取り上げられるアーティストの作品をモチーフとした。ハッピーソックスのパッチワークソックスハッピーソックス(Happy Socks)からは、ポップなパッチワークソックスのセットが2019年11月初旬より発売予定だ。ブロック状のデザインにさりげなくMoMAのロゴをあしらった。そのほか、フランスのアイウェアブランド・イジピジ(IZIPIZI)による限定のカラーブロックサングラスや、MoMAコレクション収蔵アーティストであるアラン・マッカラム(Allan McCollum)による“THANKS”の文字をあしらったオブジェなどがラインナップする。詳細「A New MoMA」コレクション発売日:2019年10月21日(月)取扱店舗:MoMAデザインストア ジャイル表参道・京都・心斎橋展開アイテム例:・プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ / BAO BAO ISSEY MIYAKE for MoMA バッグ、アクセサリー 各13,000円〜46,000円+税※2019年9月中旬より発売・ユニクロ カラー & リズム UT コレクション Tシャツ 1,500円+税〈全3柄、S〜XLサイズ展開〉・ハッピーソックス for MoMA ボックスセット 5,000円+税〈3ペアセット、2サイズ展開〉・イジピジ for MoMA 各5,500円+税〈イエロー / ブルー / ピンク〉※2019年9月より発売・ビジブル・マーカー by アラン・マッカラム 各4,000円〈レッド / イエロー / ブルー〉
2019年10月05日展覧会「ニューヨークが生んだ伝説の写真家永遠のソール・ライター」が、京都の美術館「えき」KYOTOにて、2021年2月13日(土)から3月28日(日)まで開催される。制作現場のアーカイヴから1950年代からニューヨークでファッション・フォトグラファーとして華々しい活躍を見せたのち、晩年は"カラー写真のパイオニア"と呼ばれた写真家、ソール・ライター。2017年にはBunkamura ザ・ミュージアムにて日本初の回顧展が開催されており、大きな話題を呼んだ。展覧会「ニューヨークが生んだ伝説の写真家永遠のソール・ライター」では、2017年の回顧展以降に発掘された未発表作品群を紹介するとともに、ソール・ライターの生涯にわたるアーカイヴ資料を通して、創作の秘密をひもとく。未発表カラー写真を含む作品約170点を公開ニューヨークにあったソール・ライターのアトリエには、膨大な作品群が残された。2部構成のうち第1部では、そこから発掘された未発表カラー作品を世界初公開する。さらに、前回の回顧展では紹介されなかったモノクロームの代表作や未発表作品も展示。約170点の作品を通して、ソール・ライターの業績に迫る。加えて、2000年以降にデジタルカメラで撮影されたカラー作品も展示。ほとんど紹介される機会のなかったこれらの作品からは、写真技術が絶えず革新される中にあっても一貫していた、ソール・ライターの創作の世界を窺うことができるだろう。仕事場から迫る写真家の実像第2部では、アトリエに残された膨大なアーカイブ資料を展示。長年放置されたカラースライドから起こした未発表作品、家族や親しい人びとを捉えた写真の断片群、セルフポートレートやスケッチブックといった創作資料から、ソール・ライターの実像に光をあてる。また、ファッション誌等の撮影で知り合って以来、絵画への共通の関心ゆえ親密な関係を結んだ女性、ソームズ・バントリーも取り上げる。ソール・ライターが撮影したソームズのポートレートとともに、アーカイブに残されたソームズの絵画作品から数点を世界ではじめて公開する。展覧会概要展覧会「ニューヨークが生んだ伝説の写真家永遠のソール・ライター」会期:2021年2月13日(土)~3月28日(日) 会期中無休※当初は2020年4月11日(土)~5月10日(日)の会期を予定していたが変更会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接開館時間:10:00~19:30(入館締切 19:00)入館料:一般 1,000円(800円)、 高・大学生 800円(600円)、 小・中学生 600円(400円)※価格はいずれも税込※( )内は前売料金※内容は変更となる場合あり(最新情報は美術館ホームページを確認)【問い合わせ先】ジェイアール京都伊勢丹TEL:075-352-1111 (大代表)■終了した会場東京展「アンコール開催ニューヨークが生んだ伝説の写真家永遠のソール・ライター」会期:2020年7月22日(水)〜9月28日(月)※1月9日(木)から2月27日(木)まで(当初は3月8日(日)までの予定であったが変更)開催された展覧会のアンコール開催(一部展示構成は変更)会場:Bunkamura ザ・ミュージアム住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F
2019年09月30日横浜美術館開館30周年を記念して、オランジュリー美術館所蔵品による『オランジュリー美術館コレクションルノワールとパリに恋した12人の画家たち』 が開幕。2020年1月13日(月・祝)まで開催されている。フランス・パリのセーヌ川岸に建つオランジュリー美術館。その印象派とエコール・ド・パリの作品群は、ヨーロッパ屈指のコレクションのひとつに数えられる。そんなオランジュリー美術館が所蔵する146点の絵画群のうち、ルノワールの傑作《ピアノを弾く少女たち》をはじめ、セザンヌ、マティス、ピカソ、モディリアーニなど、13人の画家による約70点が来日。コレクションに秘められた物語とともに、世界中の人々に愛され続ける名品の数々がお目見えする。19世紀後半、急速に近代化が進んだパリでは、それまでの伝統的なアカデミスム絵画に対抗し、光の一瞬の美しさを素早い筆致で捉えようと試みた印象派が誕生。20世紀に入ると、若い画家たちはさらなる革新性を求め、フォービスムやキュビズムなどの動きが生まれ、さらに、第一次世界大戦後には多くの外国人芸術家が集まり、哀愁を帯びたパリの街並みやそこで生きる人々の姿を個性豊かな表現で描き、エコール・ド・パリと呼ばれた。同展では、そんなフランス近代美術が最も輝いていた時代のパリに生きた13人の画家たちーーシスレー、モネ、ルノワール、セザンヌ、ルソー、マティス、ピカソ、モディリアーニ、ヴァン・ドンゲン、ドラン、ローランサン、ユトリロ、スーティンに焦点を当てる。さらに、これらのコレクションの基礎を築いた画商、ポール・ギヨームについての資料も展示。新しい画家を発掘し、援助し、作品を収集し、美術館で多くの人に享受されることを目指した希代のコレクターの、美術館設立への夢や、画家たちとの友情の物語にも注目する。オランジュリー美術館の所蔵作品のほとんどは常設展示されていて、館外にまとめて貸し出されることは極めて稀だという。日本では21年ぶりとなる珠玉のコレクションを、見逃すわけにはいかない。【開催情報】『オランジュリー美術館コレクションルノワールとパリに恋した12人の画家たち』2020年1月13日(月・祝)まで横浜美術館にて開催【関連リンク】ルノワールとパリに恋した12人の画家たち( )アルフレッド・シスレー《モンビュイソンからルヴシエンヌへの道》1875年クロード・モネ《アルジャントゥイユ》1875年ポール・セザンヌ《りんごとビスケット》1879-80年頃アンリ・ルソー《婚礼》1905年頃アメデオ・モディリアーニ《アントニア》1915年頃キース・ヴァン・ドンゲン《ポール・ギヨームの肖像》1930年頃アンドレ・ドラン《アルルカンとピエロ》1924年頃マリー・ローランサン《マドモアゼル・シャネルの肖像》1923年モーリス・ユトリロ《サン=ピエール教会》1914年
2019年09月26日高野山金剛峯寺 襖絵完成記念「千住博展」が、2019年9月14日(土)から11月4日(月・振休)まで、神戸ゆかりの美術館、神戸ファッション美術館で同時開催される。高野山金剛峯寺 襖絵完成記念「千住博展」は、千住博が手掛けてきたこれまでの主要作品や初期作品など約30点を一堂に集めた展覧会。神戸ゆかりの美術館、神戸ファッション美術館による初の合同展となる。展示のメインとなるのは、世界遺産・高野山金剛峯寺の依頼を受けて、千住博が描き上げた新作の障壁画「断崖図」と「瀧図」。奉納に先駆けて公開される「断崖図」と「瀧図」は、2作品を合わせると襖約40面、総延長は40メートル以上にも及ぶ大作だ。千住博自身も、画業40余年の集大成と位置付けている。また、ブラックライトの光によって表情を変える「龍神Ⅰ・Ⅱ」など、ユニークな演出を加えた作品にも注目したい。高野山金剛峯寺 襖絵完成記念「千住博展」の開催を記念したプレイベントとして、ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO)のデザイナーであり、神戸ファッション美術館名誉館長でもあるコシノヒロコと、千住博による対談イベントを、9月13日(金)に実施。対談終了後は、開幕に先駆けて展示を観賞することもできる。【詳細】高野山金剛峯寺 襖絵完成記念「千住博展」会期:2019年9月14日(土)~11月4日(月・振休)開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館日:月曜日(ただし9月16日、9月23日、10月14日、11月4日は開館)、9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)会場:・第1会場 神戸ゆかりの美術館・第2会場 神戸ファッション美術館住所:いずれも神戸市東灘区向洋町中2-9-1入館料:第1会場、第2会場の共通券一般1,300円(1,100円)、大学生650円(500円)、高校生以下無料※( )内は20名以上の団体料金 ※65歳以上の方は当日一般料金の半額※小磯記念美術館の当日入館券(半券)を持参者は割引を受けられる。■イベント(事前申し込みが必要)1.千住博氏×コシノヒロコ氏 スペシャル対談(開幕プレイベント)日時:9月13日(金)14:00~15:30会場:神戸ファッション美術館 オルビスホール(建物5階)定員:250人参加料:2000円2.千住博氏スペシャルトーク日時:9月14日(土)14:00~15:30会場:神戸ファッション美術館 オルビスホール(建物5階)定員:250人参加料:無料 ※展覧会入館券(入館済半券も可)が必要申込方法:1.イベント名 2.参加者全員の名前(ふりがな) 3.年齢 4.住所 5.電話番号 を記入し、往復はがき、または神戸ファッション美術館メールアドレスに送付宛先:〒658-0032 神戸市東灘区向洋町中2-9-1 神戸ファッション美術館メールアドレス:workshop@fashionmuseum.or.jp申込締切:先着順。定員に達し次第、締め切り。【問い合わせ先】神戸ゆかりの美術館TEL:078-858-1520神戸ファッション美術館TEL:078-858-0050
2019年09月13日ニューヨーク近代美術館MoMAのミュージアムショップ「MoMAデザインストア 心斎橋(MoMA Design Store 心斎橋)」が、大丸心斎橋店 本館4階に、2019年9月20日(金)にオープンする。「MoMAデザインストア 心斎橋」は、MoMAデザインストア表参道、京都に次ぐ、国内3店舗目となる直営店舗。大丸心斎橋店の86年ぶりの本館建て替えによるグランドオープンに合わせ、大阪エリア初、百貨店内初の店舗として登場する。店舗デザインは、NYミッドタウン店や京都店を手掛けたラムズデン・デザインが担当した。心斎橋ストアでは、"毎日を楽しく豊かに変えていく"革新的な品質やデザインのアイテムとともに、人気ブランドとのコラボレーションアイテムや、他店に先駆けて先行販売品も揃える。アイテムは、草間彌生の有名作品"パンプキン"がモチーフのスノードームや、アメリカ人アーティスト・ジャン=ミシェル・バスキアとコークシクルの限定コラボレーションボトルなど、約500点を販売。先行販売アイテムには、本物のヒマワリを使った「ゴッホのひまわりオブジェ」や、IPX7の耐久性を備えたBluetoothのスピーカーなどを用意している。また、オープニングキャンペーンとして、「MoMAデザインストア 心斎橋」で税抜3,000円以上買い物をしたゲスト先着1,000名に、非売品のMoMAオリジナル トートバッグをプレゼントする。【詳細】「MoMAデザインストア 心斎橋」オープン日時:2019年9月20日(金) 13:00~場所:大丸心斎橋店 本館4階住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1営業時間:10:00~20:30アイテム価格例:・草間彌生 スノードーム 各10,000円+税・MoMA エナメルピン 各1,200円+税・コークシクル ボトル バスキア 各7,000円+税<先行販売アイテム例>・Story クロック 98,000円+税・ゴッホのひまわりオブジェ 59,800円+税・LEXON MINO X 4,300円+税・Nendo カッコーコレクション ブックエンド 50,000円+税
2019年09月12日東京都美術館にて開催中の『コートールド美術館展魅惑の印象派』では、イギリス・ロンドンにあるコートールド美術館のコレクションを中心に、印象派・ポスト印象派の絵画・彫刻約60点を紹介。12月15日(日)まで開催されている。ロンドンの中心部を流れるテムズ川のほとり、サマセット・ハウスの一角にあるコートールド美術館は、イギリスが世界に誇る印象派・ポスト印象派の殿堂だ。フランスで花開いた印象派・ポスト印象派の作品に魅了された実業家のサミュエル・コートールドが、母国イギリスの人々にその魅力を紹介するために収集したコレクションを中核として1932年に設立。マネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ、ゴーガンら、巨匠たちの傑作がずらりと並ぶ。コートールド美術館展魅惑の印象派()クロード・モネ《アンティーブ》 1888年 コートールド美術館 (c)Courtauld Gallery(The Samuel Courtauld Trust)ポール・セザンヌ《大きな松のあるサント=ビクトワール山》 1887年頃 コートールド美術館 (c)Courtauld Gallery(The Samuel Courtauld Trust)エドゥアール・マネ《草上の昼食》 1863年コートールド美術館 (c)Courtauld Gallery(The Samuel Courtauld Trust)右:アメデオ・モディリアーニ《裸婦》 1916年頃 コートールド美術館 (c)Courtauld Gallery(The Samuel Courtauld Trust)中央:オーギュスト・ロダン《ムーヴマンA(拡大策)》 1911年頃 コートールド美術館 (c)Courtauld Gallery(The Samuel Courtauld Trust)
2019年09月10日東京国立近代美術館の展覧会「ピーター・ドイグ展」が、2020年6月12日(金)より日時指定制で再開。会期は10月11日(日)まで延長された。ピーター・ドイグ、日本初個展「ピーター・ドイグ展」は、イギリスの現代アーティスト、ピーター・ドイグの初期作から最新作まで、約70点の作品を紹介しながら、その制作手法に迫る展覧会。日本では初の個展となる。ピーター・ドイグは、ロマンティックかつミステリアスな風景を描く画家として知られ、ロンドンのテート、パリ市立近代美術館、エジンバラのスコットランド国立美術館、ウィーンの分離派会館といった世界有数の美術館で個展を開催してきた。同世代、後続世代のアーティストに多大な影響を与えていることから、過去の巨匠になぞらえて、しばしば「画家の中の画家」と評されている。本展にも出品予定の代表作《のまれる》は、オークションにて、2015年当時の約30億円相当で落札された。想像力や記憶を刺激する絵画ピーター・ドイグは、ゴッホやゴーギャンなどの近代画家の作品の構図やモチーフ、映画のワンシーン、写真、自らが暮らしたカナダやトリニダード・トバゴの風景、記憶といったさまざまな要素から作品を構築。多様なイメージから成るピーター・ドイグの作品は見る者の想像力や記憶を刺激し、いつかどこかで見たことがあるように感じられるのが特徴だ。会場には、日本のニセコのスキー場を描いた《スキージャケット》や小津安二郎の映画『東京物語』を念頭に置いて描かれた《ラペイルーズの壁》、幅3メートルを超える大型作品などの、貴重な作品が集結。映画『13日の金曜日』のワンシーンから発想した「カヌー」モチーフの絵画も登場する。一連の作品からは、人々の想像力をかきたてる、豊かな世界観を体感することができる。映画上映会「スタジオフィルムクラブ」の直筆ポスターまた、ピーター・ドイグがトリニダード・トバゴ出身の友人のアーティスト、チェ・ラブレスと2003年から始めた映画の上映会「スタジオフィルムクラブ」も紹介。近隣住人に上映会を周知するために掲出された、ポスターのドローイングが展示される。「スタジオフィルムクラブ」では、名画座やミニシアターから着想を得た、過去の名作映画などを上映。上映が終わると作品について話し合ったり、音楽ライブへと展開したりと、ある種の文化サロンのようなコミュニティが形成されていく。【詳細】展覧会「ピーター・ドイグ展」会期:2020年2月26日(水)~10月11日(日)〈日時指定制〉※2020年2月29日(土)から臨時休館していたが、6月12日(金)より再開※当初は2020年2月26日(水)~6月14日(日)の会期を予定していたが、変更しての開催開館時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)※当面のあいだ、金曜・土曜の夜間開館は実施しない休館日:月曜日(8月10日(月)、9月21日(月)は開館)、8月11日(火)、9月23日(水)会場:東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー住所:東京都千代田区北の丸公園3-1観覧料:一般 1,700円、大学生 1,100円、高校生 600円※価格はいずれも税込※中学生以下および障がい者手帳持参者とその付添者1名は無料※公式サイトより日時指定チケットを購入(6月10日(水)10:00から)※すでにチケットを購入している場合、あるいは観覧料無料対象の場合、開館時間中に原則いつでも入場可能だが、混雑状況に応じて待つ場合あり※チケットの払い戻しおよび来館に際しての注意事項は、公式サイトを確認のこと※本展の観覧料で入館当日に限り、「MOMATコレクション」(4F~2F、所蔵品ギャラリー)、およびコレクションによる小企画「北脇昇:一粒の種に宇宙を視る」(2F、ギャラリー4)も観覧可※予定は変更となる場合あり【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年08月31日日本美術史を語る上で重要な位置を占める「円山・四条派」。この流派が近代に至るまで、いかに画壇に大きな影響を与えたかをたどる展覧会『円山応挙から近代京都画壇へ』が、東京藝術大学大学美術館(東京・上野)で9月29日(日)まで開催されている。【チケット情報はこちら】18世紀の江戸時代、京都では、近年大人気の伊藤若冲や曾我蕭白をはじめ、伝統的な流派である狩野派、土佐派、池大雅や与謝蕪村らの文人画など、様々な画家や流派が群雄割拠していた。そんな中、円山派の祖である円山応挙が現れたことで、京都画壇の様相は一変。特に応挙が得意とした緻密な写生画は、自然や動物などをありのままに生き生きとした姿を描き、京都の人々を虜にした。その結果、京都の画家たちはこぞって写生画を描くようになり、応挙のもとには多くの門下生が集まり、円山派という一大流派が形成された。一方、四条派の祖である呉春は、初め与謝蕪村に学び、師匠没後に応挙の画風を学んだことで、応挙の写生画に瀟洒な情趣をプラスした画風を育み、四条派を確立。呉春が住居を構えた場所が四条であったために四条派と名付けられたこの流派は、呉春の弟の松村景文や岡本豊彦などの弟子たちに受け継がれ、京都の主流派となる。そしてふたつを合わせて「円山・四条派」と呼ばれるようになり、明治維新後も「円山・四条派」は京都画壇のメインストリームとなっていった。本展は、なぜこの流派がメインストリームとなったのか、その全貌を、応挙、呉春から、竹内栖鳳、上村松園など戦前までの系譜を丁寧にしっかりと追うことで、解き明かしていこうとするのが狙い。会場は「すべては応挙にはじまる。」「孔雀、虎、犬。命を描く。」「山、川、滝。自然を写す。」「美人、仙人。物語を紡ぐ。」という4つのテーマで構成される。本展の目玉作品は、兵庫・大乗寺の応挙の最晩年にして最高傑作と言われている《松に孔雀図》(重要文化財)を含む障壁画。通称「応挙寺」と呼ばれる大乗寺には、応挙とその一門が描いた障壁画が収蔵されている。今回はその貴重な障壁画を、大乗寺の雰囲気をそのままに体感できる贅沢な立体的展示で紹介。ライトの色や当て方にも工夫が施され、細部までしっかりと応挙の筆致や色遣いを確認することができる。なお、《松に孔雀図》は東京展は全体の半分のみの出品となり、残りの半分は京都展での展示となる。そのほかにも、近年大人気の長沢芦雪の作品や、上村松園の美人画、岸駒のリアルな虎などの作品が会場に並び、モチーフは同じであっても、時代や画家によって、その表現の違いを見比べることができる構成となっている。取材・文:糸瀬ふみ同展は、京都国立近代美術館に巡回。※前期、後期、会場ごとに大幅な展示替えあり・東京展前期:8月3日~9月1日(日)後期:9月3日(火)~9月29日(日)・京都展前期:11月2日(土)~11月24日(日)後期:11月26日(火)~12月15日(日)
2019年08月14日東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館が移転・リニューアルし、SOMPO美術館として東京・新宿に開館。なお、当初2020年5月28日(木)の開館を予定していたが、未定となった。1976年に開館し、アジアで唯一ゴッホの《ひまわり》を見ることができる美術館として親しまれてきた東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館。館内には、ゴッホのほか、ゴーギャンやセザンヌ、アメリカ素朴派画家グランマ・モーゼスの作品などを常設で展示している。新たに誕生するSOMPO美術館では、西洋絵画や、所蔵する東郷青児などの作品と同時代の近代・現代の美術作品を紹介。オープン時には、常設展示としてゴッホの《ひまわり》を紹介するほか、開館記念展を2期に分けて開催する。開館記念展I:珠玉のコレクション一いのちの輝き・つくる喜び“ 珠玉のコレクション一いのちの輝き・つくる喜び ”と題した「開館記念展I」では、見る人に非日常的な感性への気づきを促す約70点の作品を展示する。中でも注目は、約10年振りの公開となる自然を愛した日本画の大家・山口華楊の初期の大作《葉桜》。絵画表面の古い腰を除去する洗浄作業など、作品の修復過程を紹介する。また、 画面の表面に塗布されていた古いニスを除去する洗浄作業を行ったルノワールの《浴女》《帽子の娘》も公開する。開館記念展II:秘蔵の東郷青児-多才な画家の創作活動に迫る「開館記念展II」では、SOMPO美術館が収蔵する「東郷青児コレクション」の中から、東郷の代表的な絵画や彫刻などの作品約50点、関連作家の作品約50点、そして絵筆やイーゼル等の画材や出版印刷物など、未公開品を含む資料約100点を紹介する。会場では、優美な女性を描いた東郷の絵画群「青児美人」の代表作が3年ぶりの大規模展示として公開。また、縦2メートルを超える油彩画の大作《リオ・デ・ジャネイロ》を、 大小の下絵、実物大の下絵を転写したキャンバスと並べて展示。その中から、変更や修正などの制作過程を間近で体感できる。【詳細】SOMPO美術館オープン日:未定※2020年5月28日(木)を予定していたが延期となった。住所:東京都新宿区西新宿1丁目26-1階数:地上6階地下1階■開館記念展I、II期間:・開館記念展I 会期未定・開館記念展II 2020年7月18日(土)~9月4日(金)休館日:月曜日(8月10日(月)は開館、 7月6日(月)~7月17日(金)は展示替期間)料金:一般1,000円、大学生700円、高校生以下無料
2019年08月02日資生堂トップヘアメイクアップアーティスト・計良宏文氏による展覧会「MAY I START?計良宏文の越境するヘアメイク」が埼玉県立近代美術館にて開催されます。ヘアメイクアップアーティストによる、日本初の公立美術館での展覧会。ヘアメイク。一見、裏方仕事のようにも思えるけど、タレントやモデルを輝かせるには絶対に欠かせない、クリエイティブの最前線だ。そんな重要な役割を担う、資生堂トップヘアメイクアップアーティスト・計良宏文氏による展覧会がスタート。“ヘアメイクアップアーティスト”の展覧会が公立美術館で開催されるのは、日本では初めて。宣伝広告の過去作品から、ファッションデザイナー・坂部三樹郎氏とのインスタレーションまで、幅広く展示。ファッション好きなら見逃せない。美容専門誌『IZANAGI』で発表された作品。『IZANAGI』 2015年4月号。華道家であり写真家の勅使河原城一氏とのコラボレーション作品。計良宏文×勅使河原城一≪Flowers≫ 2019年。MIKIO SAKABEのコレクションのヘアメイクを担当。MIKIO SAKABE 2018年春夏コレクション。「MAY I START?計良宏文の越境するヘアメイク」埼玉県立近代美術館埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1開催中~9月1日(日)10 時~17時30分(入室は17時まで)月曜休館(8/12は開館)一般1100円ほかTEL:048・824・0111(代表)けら・ひろふみ1971 年生まれ。資生堂トップヘアメイクアップアーティスト。ヘアケアブランド『TSUBAKI』の宣伝広告のほか、パリコレクションなどで幅広く活躍。現代美術とのコラボレーションも多数発表。※『anan』2019年8月7日号より。(by anan編集部)
2019年07月31日展覧会「ボストン美術館展 芸術×力」が、2020年4月16日(木)から7月5日(日)まで、東京都美術館にて開催される。「ボストン美術館展 芸術×力」は、古代エジプトからアジア・ヨーロッパ・アメリカの美術をはじめ、古代から現代までを収集し、百科事典的な幅の広さと質の高さで知られるアメリカ・ボストン美術館の収蔵作品が並ぶ展覧会。会場には、古今東西の権力者たちが自らの力の大きさを示すために利用したとされる威厳に満ちた肖像画や、宮廷を彩った美しい工芸品など、エジプトやヨーロッパ・インド・中国・日本といったさまざまな地域の作品が約60点並ぶ。また、日本にあれば国宝とも言われる「吉備大臣入唐絵巻」「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」が揃って出展。さらに、江戸時代 伊勢・長島藩の藩主だった増山雪斎の作品を本展のために修復し展示。貴重な作品を通して、力とともにあった芸術の歴史を振り返ってみてはいかがだろうか。【詳細】「ボストン美術館展 芸術×力」会期:2020年4月16日(木)~7月5日(日)場所:東京都美術館住所:東京都台東区上野公園8−36※開室時間、休室日、チケットの発売等詳細については、決まり次第公式サイトに掲載。【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年07月19日2015年5月以来休館中であった東京・京橋にあるブリヂストン美術館が7月1日、館名を「アーティゾン美術館(ARTIZON MUSEUM)」へ変更。先駆けて旧ブリヂストン美術館が入居していたブリヂストンビルは、2016年6月から始まった建て替え工事を経て、7月5日に「ミュージアムタワー京橋」として完成。アーティゾン美術館の開館は、2020年1月の開館を予定している。1952年1月の開館以来、60年以上にわたり、東西の名画にふれあう機会を提供してきたブリヂストン美術館。新たな「アーティゾン美術館」のアーティゾンとは、「ART」と「HORIZON」からの造語。“創造の体感”という新コンセプトのもと、古美術、日本近代洋画、印象派、20世紀美術、現代美術まで楽しめる美術館として生まれ変わる。「アーティゾン美術館」は、2020年1月に開館を予定しており、「ミュージアムタワー京橋」の低層部に立地する。入口は、従来の八重洲通り沿いから、銀座中央通り沿いへと移動。また展示室を従来の展示面積の約2倍に拡張し、旧美術館では実現できなかった大規模な企画展と、コレクション展の同時開催を叶える。「京橋彩区」左)ミュージアムタワー京橋と、右)(仮称)新TODAビル 文化貢献施設東京駅八重洲口から歩いて5分、美術館、ギャラリー、古美術商などが集積するこの東京都中央区京橋一丁目7番地の街区は、“まちに開かれた芸術・文化拠点”を形成することを目指し、2024年に向けて新たに「京橋彩区」として、文化貢献施設の建設を推進中。先述の2020年1月開館予定の「ミュージアムタワー京橋」を含む「京橋彩区」は、大きく3つで構成される。あとの2つは2024年のグランドオープンに向けて、アーティストやクリエイターを支援するコワーキングスペース、イベントホール、ショップなどが入居する「(仮称)新TODAビル 文化貢献施設」と、多様な芸術・文化イベントを催す中央通り沿いの広場「(仮称)アートスクエア」を建設中。なお、「(仮称)アートスクエア」は先行して一部、2019年7月にオープンを予定している。
2019年07月05日