藤田ニコル5月5日放送の『これが定番!世代別ベストソング ミュージックジェネレーション』(フジテレビ系)が物議を醸している。タイトルの通りに令和、平成、昭和の3世代の定番ソングをカテゴリー別に選出する番組なのだが、ここで選ばれた“昭和の名曲”に違和感を持たれたようだ。問題視されたのが、【ウェディングソング】として「46歳〜」世代が選出した8曲のうち、『関白宣言』が流れた時だった。これに「〜25歳」世代として出演した藤田ニコル、乃木坂46メンバー・林瑠奈と弓木奈於から「え!? 嫌、ムリムリ」とブーイングが起きたのだった。『関白宣言』といえば、1979年にリリースしたさだまさしの代表曲の1つで、各局の昭和の名曲特集などでも使われる定番だ。例外なく『世代別ベストソング』でも、《俺より先に寝てはいけない俺より後に起きてもいけないめしは上手く作れいつもきれいでいろ》お馴染みの歌詞が流れたのだが、この一見“亭主関白”を押し付けるような歌に令和世代がドン引き。ネット上でも是非をめぐる論争が起き、トレンド入りする勢いに。初めての人はモラハラに聴こえる「たしかに、途中まで聴くと“モラハラ”ソングですね」と、苦笑いするのは芸能ジャーナリストの佐々木博之氏。「歌の最後まで聴けば、奥さんとして迎える女性への深い愛情が汲み取れる曲ですが、よくテレビ番組で使われるのは最初のフレーズ。その部分だけを初めて聴いたら、若い女性でなくとも、現代社会においてモラルハラスメントとして受け止められるかも」実は、この『関白宣言』論争は何も令和だから起きたのではなく、リリースされた昭和でも指摘する声があったようだ。「当時も時代錯誤だった部分もあり、“亭主関白”はいい意味で捉えられることは少なく、むしろ“ウチの旦那は亭主関白だから”などと揶揄されるように。“恐妻家”という言葉が出てきたのもこの辺りだったと思います。もちろん、さださんもそれを承知の上での楽曲発表で、歌手としての矜持だったのでしょう。後にシャレを効かせた『関白失脚』(1994年)を出したのは、批判に対する“アンサーソング”ではないでしょうか」(佐々木氏)あんな若い子たちにあんな歌『世代別ベストソング』では、ニコルら若者世代をさらにドン引きさせた“名曲”も登場。同じく昭和世代が【女性アイドルソング】カテゴリーで選出した『セーラー服を脱がさないで』だ。《セーラー服を脱がさないで今はダメよ我慢なさってセーラー服を脱がさないで嫌よダメよこんなところじゃ》1985年から放送がスタートした、『夕やけニャンニャン』(フジテレビ系)内で歌われていた『おニャン子クラブ』を象徴する歌。秋元康が書いた過激な歌詞に対し、「なんかすごい歌なんですけど…」「あんな若い子にたちにあんな歌…」とショックを隠せないニコルら。『乃木坂46』『欅坂46』『AKB48』の歌を選出した令和世代にしてみれば、同じプロデューサーが手がけた歌とは思ってもみないだろう。ちなみに乃木坂46は、2020年9月放送の『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系)にて『セーラー服を脱がさないで』を披露したことがある。際どい歌詞の部分はコラボ参加した元おニャン子メンバー・新田恵利らが歌唱したものの、やはりネット上では歌そのものに“女性蔑視”などと指摘する声が上がったのだった。前出の佐々木氏も「これはさすがに、アウトと言わざるを得ない」と笑うしかない。「そもそも、当時は芸能人のベッド流出写真などを“ニャンニャン写真”とも称したわけで、今考えれば番組名からしてマズイ(苦笑)。ただ、おニャン子以前より性を連想させる歌は多くありましたし、番組も然り。それがウケていた時代でもありました」たしかに冷ややかな目でVTRを見るニコルらを尻目に、「懐かしいな〜、高校生に戻っちゃうよ」などと嬉々として食いついていた『さまぁ〜ず』らオジサン。彼らはなぜ、令和世代が引いていたのかすらわかってないかもしれない。たとえば新入社員歓迎会でカラオケに行ったとして、オジサン上司が若い女性社員に“これ歌ってよ”と他意なく要求して、セクハラを指摘されてもおかしくはない。そんな歌には“ミュージックジェネレーション”という名目だけでは到底受け入れられない、世代間ギャップが潜んでいる。昭和の名曲が放送できない特に放送内容において、近年は視聴者やネットユーザーからの“監視”の目が厳しく向けられがちなテレビ局。『関白宣言』や『セーラー服を脱がさないで』のような、モラハラ・セクハラとも捉えかねない、炎上しかねない歌を放送することは問題ないと言えるのだろうか。「各局にはリスク管理、コンプライアンス委員会などの機関も設置されていて、特に差別的な内容や表現の有無に関しては厳しくチェック、指導が入っているそうです。ただ、昔の歌の歌詞で炎上するとは思いもしないでしょうし、そこ(放送するの)は制作現場の判断になっていると思います。ただ、ネットの声に敏感になっている局も多く、たとえ少数でも批判の声に火がつけば大炎上する恐れもあり、大切なスポンサーに迷惑がかかることも。もしかしたら今後、取り残されたような昭和の名曲が放送できない時代が来るかもしれません」(佐々木氏)時代を超えて愛される名曲といえども、時代の流れには逆らえないのか。
2022年05月06日“トレンディードラマ”と呼ばれ視聴率20%超えは当たり前。人気の枠として注目が集まる月9枠でヒット作が続出した、2000年までの作品をアンケート調査。思い出が蘇るドラマ話を、さあ始めよう!人気の「月9」ドラマたちもう一度見たい月9ドラマは?「学生時代、いつも火曜日の朝は友達と“月9”の内容を話題にしていました。あんな恋愛したい、主人公のようなステキな人に出会いたい……。懐かしいです」(神奈川県53歳会社員)フジテレビ、月曜日の21時からのドラマ枠、通称“月9”─。現在も続くこのドラマ枠が確立したのは、’87年4月に放送が始まった『アナウンサーぷっつん物語』だった。冒頭のコメントのように、視聴者に数多くの話題を提供してきた。そこで今回、今年で35周年となる月9の、黄金期ともいわれる’00年までの57作品を対象にアンケートを実施。もう1度見たい月9ドラマは?と、40代以上の女性1000人に聞いた。ベスト15に輝いたドラマについて、さまざまなメディアでドラマ関連の執筆をしている田幸和歌子さんと振り返っていこう。あなたの思い出のドラマ、ランクインしてますか?◆◆◆「ベスト5に入った作品はすべて順当ですね。それぞれの登場人物や、名場面、名ゼリフが今も鮮やかに浮かんできます」(田幸さん)この言葉のとおり、ベスト5は放送当時、話題になった作品ばかり。第1位『やまとなでしこ』(’00年)1位に輝いた『やまとなでしこ』(’00年)は、主人公・神野桜子を演じた、松嶋菜々子の代表作といえるものだ。「桜子のファッションに目が釘付けでした。ブランドものを取っ替え引っ替え着ているのが羨ましかった」(東京都44歳専業主婦)「松嶋菜々子の名演技の数々。本当は貧乏なのに、必死にいい服やカバンなどを身につけている姿と、その裏では質素な生活をしている姿が愛らしかった」(沖縄県51歳公務員)このように桜子のファッションに魅せられた視聴者は多い。「今見ても桜子はすごく魅力的な女性です。あのドS感のある可愛さは最強(笑)。貧乏ゆえに“お金持ちが好き”と公言しているのも、視聴者の共感を得た部分なのでしょう。あと、彼女の相手、中原欧介を演じた堤真一さんがワンコみたいに可愛くて。ふたりの組み合わせがベストでしたね」(田幸さん)堤が演じた欧介については、こんなアンケートコメントも。「とにかく堤真一さんが可愛くて、何度見ても笑ってしまう」(京都府63歳専業主婦)「ラストの、欧介がアメリカに行って勉強している横で本を読む桜子の姿にキュンとしました」(大阪府54歳専業主婦)普段はクールな桜子が、欧介の前で見せる“素”とのギャップがよかった、という声も多かった。第2位『ロングバケーション』(’96年)そして2位にランクインしたのが『ロングバケーション』(’96年)。歴代の月9ドラマの中でも、平均視聴率29・6%という記録的な数字を残している。「白いタキシードとウエディングドレスで、ボストンの街を駆けるシーンがありえないと思ったし、印象に残っています」(北海道69歳無職)「“何をやってもうまくいかないときは神様がくれた休暇だと思って”みたいなセリフが心に響きました」(神奈川県50歳パート)田幸さんは主人公の瀬名秀俊を演じた木村拓哉について、「改めて見ると、この作品ではまだ完成された“ザ・キムタク”ではないんです。ナイーブ全開というか、気弱でちょっと情けなくて草食で……。キムタクは絶対的な頼もしさというイメージがあって、彼が登場すると、なんでもできてしまうような説得力というか。でもロンバケの彼はそんなイメージとは違う“ダメさ”が滲み出ています。それも大きな魅力になっているんです」また、作中で瀬名や山口智子演じるヒロイン、葉山南の何げない日常が視聴者の憧れにもなっていた。「いろいろなことがカッコよく見えるように作られていました。スーパーボールをマンションの3階から落としてキャッチする、ワインを箱買いする、屋上で花火とか。あと、山口さんの膝丈のオーバーオールもファッションとして注目されましたね。当時はこうしたことを“やってみた”という人が多かったです。ドラマの登場人物への憧れが、この時代はまだまだあったように思います」(田幸さん)第3位『東京ラブストーリー』(’91年)3位に入ったのは『東京ラブストーリー』(’91年)。小田和正が歌う主題歌『ラブストーリーは突然に』が印象的だった。ギターから始まる、あのイントロを聴くとドラマを思い出すという人も。「どんな場面よりも、いちばんはあの主題歌」(埼玉県69歳専業主婦)「1話目を見た翌日、すぐにCDを買いに行ったことを覚えています。原作の漫画も全部そろえて、どハマりしたドラマでした」(埼玉県45歳パート)田幸さんは、織田裕二が優柔不断な永尾完治を演じたのは似合っていたと語りつつ、このドラマで強烈な印象を残した人物が頭から離れないという。「ドラマをいろいろな意味で盛り上げたのは有森也実さんが演じた、“おでん女”こと関口さとみでしょう(笑)。“食べたいと言っていたから”と、完治の部屋におでんを持ってくるさとみ。いまだに人のカレを略奪する役がドラマに出てくるたびに、“おでん女”と呼ばれるくらいのインパクトがありました。昨年放送されたドラマ『リコカツ』でも手作りの筑前煮とおでんを差し入れする女の子が出てきて、ネットでは盛大に“おでん女”と騒がれていました」(田幸さん)ヒロイン・赤名リカ役の鈴木保奈美との対比も秀逸な“おでん女”。当時は完治とリカの恋路を邪魔する役として、視聴者からは演じた有森が恨まれ、事務所にカミソリ入りの手紙が届いたというエピソードも。第4位『101回目のプロポーズ』(’91年)4位にランクインした『101回目のプロポーズ』(’91年)。このドラマには、心に残っているセリフがある、というアンケートコメントが多数寄せられた。「トラックの前に飛び出して“僕は死にません!”と叫んだあのセリフが忘れられません」(大阪府72歳専業主婦)「“僕は死にましぇん!あなたが好きだから”という命懸けのプロポーズは衝撃的でした」(埼玉県44歳会社員)浅野温子の演じる矢吹薫が、結婚式当日に事故死してしまった恋人のことがトラウマになり、再び好きな人を失うことが怖いと星野達郎役の武田鉄矢に告白してからのこのシーン。キーワードとして印象に残るセリフがあるのは強い、と田幸さん。「セリフの認知度としては圧倒的でしょうね。これはドラマという枠を超えて度々パロディーもされています。みんながまねするようなセリフがあるドラマは、なかなかありません。こういう強い言葉を持っている作品は、視聴者の記憶に残りますね」第5位『ひとつ屋根の下』(’93年)5位は最高視聴率37・8%を記録した『ひとつ屋根の下』(’93年)。この記録は月9枠で、いまだ破られていない。「強い言葉としてみると、まさに“名言製造機”ともいえるドラマです」(田幸さん)という田幸さんの言葉のとおり、さまざまなセリフに対する思い入れのコメントが寄せられた。「血がつながっていないと言った小雪(酒井法子)に、輸血をしたあんちゃん(江口洋介)が“これで俺たちはきょうだい。俺の血がおまえに流れているんだから”と話したシーンは涙ボロボロでした」(愛媛県53歳専業主婦)「チイ兄ちゃんが大好きでした。“そこに愛はあんのかい?”というあんちゃんのセリフも大好きです」(神奈川県44歳専業主婦)「福山雅治が演じていたチイ兄ちゃんが、妹を助けるために彼女が働いていたキャバクラを“なんならこの店を買い占めるか”というセリフが印象に残っています」(愛知県53歳パート)あんちゃんこと柏木達也を演じた江口洋介とともに、弟の雅也役の福山雅治の人気も高い。「私は福山さんが主演を張る前の、脇役でいる時代が好きなんです。脇役だからこそ光ることもあります。この作品では役自体も魅力的でした。“なんなら~”のセリフ、私は今でもまねして使っています(笑)」(田幸さん)第6位『あすなろ白書』(’93年)田幸さんが指摘する魅力ある脇役となると、6位に入った『あすなろ白書』(’93年)の木村拓哉が挙げられる。「2番手、3番手がおいしいぞ、ということに気がついて、当時20歳のキムタクを脇役にキャスティングしたのは彼の売り方として先見の明があったのだと思います」(田幸さん)この言葉を裏付けるように、アンケートのコメントでは─。「木村拓哉が脇役なのに存在感がある。青春時代にあんな秘密基地のような部屋が欲しかった」(千葉県43歳専業主婦)「木村拓哉さんが演じた役で、ヒロインに“俺じゃダメなのか?”と聞いたシーンに心臓がバクバクになりました。あんなこと言われてみたい」(神奈川県48歳パート)このシーンについて田幸さんは、「“俺じゃ~”のセリフとともに後ろからのハグが“あすなろ抱き”と言われたくらいにインパクトがありました」『妹よ』『愛しあってるかい!』も月9代表作ランキングでは15位と、上位に食い込むことができなかったが、田幸さんは月9枠として記憶に残っている作品に『妹よ』(’94年)を挙げる。貧しい家庭と資産家、それぞれで育った2組の兄妹とカップルの行方を描いたラブストーリー。その魅力をこう語る。「このドラマが放送されたのは’94年でバブルは弾けていましたが、まだまだ世間的には浮かれていた時代でした。そんな世情の中、和久井映見さんが演じた松井ゆき子というヒロインは、ものすごく実直で純朴。そして素直だけれど、心の強い女性。そんなヒロインの、ベタでピュアな照れくさくなるくらいのシンデレラストーリーというのが新鮮でした」バブルで浮かれた時代から、その後の社会が停滞していく流れの中、20%超えの視聴率は当たり前というくらいの人気を誇った月9ドラマ。「今振り返ると、バカバカしいくらいの陽気なドラマが作られていました。『愛しあってるかい!』(’89年)や『教師びんびん物語』(’88年)といった、はっちゃけたコメディーは、浮かれた時代の空気が生んだ作品なのでしょう」(田幸さん)そんな枠もここ何年かは黄金期のような勢いはない。「難しいですよね……。でも、恋愛ものから脱却したことで復調はしていると思います。何が正解かはわかりませんが、正解のひとつとして『監察医 朝顔』の成功があるのでは。医療ものと刑事ものをミックスしながらも、家族の姿をしっかりと描いています。こんなホームドラマの枠にするのもありかなと。視聴率をとりにいくより、攻めて挑戦するのもいいと思います。フジテレビはせっかくシナリオ大賞ということをやっているのですから、そこで発掘した人を育てる。あとは、オリジナル脚本のドラマが見たいです。どこかの局がやっていたと思いますけど、同じテーマで複数の脚本家がリレー形式で作っていく。そんな作品が見られる枠だと楽しそうですね」取材・文/蒔田 稔
2022年05月02日メインMCを務める佐野瑞樹アナと山崎夕貴アナ8年間にわたって放送された坂上忍の『バイキング』(フジテレビ系)が今春終了。後番組としてスタートしたお昼の情報番組『ポップUP!』が、苦戦を強いられている。「『バイキング』から路線変更し、社会ネタや芸能ゴシップは扱わない“情報&ライフエンターテイメント番組”がコンセプト。旬な俳優の魅力を深掘りしたり、“こんなLINEのアイコン、あり?なし?”といった身近なテーマをレギュラーメンバーで議論するのですが……。メインMCである佐野瑞樹アナと山崎夕貴アナには、3時間の生放送を仕切るのは荷が重いのではと評判はイマイチです」(テレビ誌編集者)初回視聴率こそ3・2%とまずまずの発進だったものの、その後は1%台が続いている。「帯番組は習慣で見る視聴者が多いため、新番組は基本的に苦戦する傾向にあります。今でこそ若い世代を中心に支持されているTBS系『ラヴィット!』も開始直後は同じように叩かれていましたから」(広告代理店関係者)篠原涼子主演『金魚妻』とコラボほろ苦いスタートとなったが、番組側も次なる一手を考えているようだ。「フジテレビがNetflixとタッグを組んで制作した篠原涼子さん主演の配信ドラマ『金魚妻』のスピンオフ作品『昼上がりのオンナたち(仮)』を、5月中旬から毎週金曜日に放送することが決まりました。1話15分で計4話のオムニバスドラマとなり、篠原さんや長谷川京子さんらメインキャストは出演しないものの、脇を固めた俳優たちは登場するそうです。放送後には、フジが運営する動画配信サイト『FOD』でも配信を予定しています」(フジテレビ関係者)ドラマは4月中旬にクランクイン。4月末に撮り終わる強行スケジュールだ。「都内を中心に、千葉県などでも撮影が行われています」(制作会社関係者)放送が決定した背景には、局内からの「昼ドラ枠待望論があった」と前出のフジテレビ関係者は明かす。「’10年ごろから他局が昼の時間をぶち抜いて、ニュースや情報番組に変えて成功したのを受け、フジテレビも’16年に昼ドラ枠を廃止。情報番組を流すようになりました。しかし『バイキング』の終了が決定した後、局内では“フジの文化だった昼ドラ枠を復活させるべきでは?”という声が強くなった。すでに『ポップUP!』の放送が決まっていたため、まずは番組内でお試し的にドラマを放送して、視聴者の反応を見ようということになったんです」そこで白羽の矢が立ったのが、世界的ヒットとなった『金魚妻』だったという。「Netflixで配信された国内ドラマでは『全裸監督』シリーズ、『今際の国のアリス』に次いで3位に入る人気ぶりだったので、局の上層部も手応えを感じています。タワーマンションに住む主婦たちが不倫をする……という内容も、お昼の番組のメイン視聴者である主婦層にウケがいいですからね」(同・フジテレビ関係者)フジテレビに『金魚妻』のスピンオフドラマが放送されるのが事実か確認すると、「制作の詳細に関してはお答えしておりません」との回答にとどまった。「今回の評判次第では、『ポップUP!』内でドラマ放送をレギュラー化することも検討しているそうです」(前出・フジテレビ関係者)“昼ドラ”のフジテレビ復活となるか!?
2022年04月27日谷原章介フジテレビ『めざまし8』の視聴率が好調だ。「昨年春から始まった、谷原章介さんがメインキャスターの情報番組です。これまで朝8時台の情報番組は、テレビ朝日『羽鳥慎一モーニングショー』、日本テレビ『スッキリ』の2強時代が続いていましたが、3月の月間平均世帯視聴率は5・4%で、『スッキリ』に並ぶ民放2位タイに。1位は『モーニングショー』の10・6%でした」(スポーツ紙記者)4月に入っても、その勢いは続いている。「地区ごとに視聴率を見ていくと、名古屋では『モーニングショー』『スッキリ』を抑えて視聴率トップの日も。ほかの地区でも、『スッキリ』超えの日が多くあります」(同・スポーツ紙記者)躍進ぶりに、『スッキリ』で2位を争う日本テレビは戦々恐々としているようで……。「3月の月間視聴率を受け、4月から『スッキリ』の総合演出のスタッフを替えたんです。それほど『めざまし8』に強い危機感を抱いているのでしょう」(テレビ局関係者)快進撃の秘密は何か。「谷原さんと永島優美アナが“わかるまで解説”するというコンセプトでニュースに力を入れて扱っていることと、視聴者を包み込むような司会ぶりが評判の谷原さんの存在が大きいでしょう。日本テレビ藤井貴彦アナの『news every.』での優しく語りかける言葉がたびたび話題になりますが、ああいった雰囲気を谷原さんも持っています」(同・テレビ局関係者)そこで、『めざまし8』のチーフプロデューサー・渡邊貴さんに、谷原の魅力について話を聞いた。「谷原さんはいつも、番組と視聴者の間に立とうとするんです。番組の意向もあるけれど、“視聴者に伝えるのは自分だ”という思いを強く持っているので、打ち合わせでは“これだと浅いよね”とか“出口が見つからないよね”と言われることも。視聴者に伝えるからには、なにか1つでもプラスになるようにしたいという思いを感じます」(渡邊プロデューサー、以下同)ニュースにコメントをする立場として、こんな努力も。「何事も多面的に見るようにしているんです。“僕はこう思うんだけど、どう思う?”と、ご自身の考えがありながらも、周囲にも意見を求めています。若いスタッフにも“僕なんかもうおっさんなんだけどさ、これどう思う?”と声をかけているようです」また、谷原の行動は“働き方改革”にもなっている。「スタッフとの雑談では、ざっくばらんに“昨日本当に大変でさ~”などと家庭の話題になることも。お子さんの入学式があった日は、オンエアのあとにダッシュで帰って出席されていました。谷原さんが家庭を大事にしているおかげで、僕らスタッフも仕事を調整して子どもの学校行事に参加しやすくなりました(笑)」ワークライフバランスが充実して、さらによい番組づくりができるかも!
2022年04月22日大泉洋「撮影ぜっこうちょ!」銀世界を背景に声を張るのは、4月11日からスタートする月9ドラマ『元彼の遺言状』(フジテレビ系)で、綾瀬はるかとタッグを組む大泉洋。撮影期間中に誕生日を迎えた綾瀬をキャスト・スタッフ一同で祝うなど、現場からは和気あいあいとした様子が伝わってくる。しかし、その制作局であるフジテレビからは不穏な声が……。「フジテレビは昨年、満50歳以上、勤続10年以上の社員を対象にした早期退職者を募集しました。会社は応募者数を公表していませんが、予想以上の数字だったといいます」(フジテレビ関係者、以下同)『ネクストキャリア支援希望退職制度』と呼ばれるこの募集は、次のキャリアのための優遇措置があり、通常の退職金に加え“特別優遇加算金”が支給される。その額は50歳で1億円とも。「『めざましテレビ』などニュース番組を担当した野島卓さん、『スーパー競馬』のメイン司会で活躍した福原直英さんなど、会社を長年支えた方々も今回の制度に応募しました」3月31日。年度の最終日となったこの日、結果的に総勢100人超の社員が会社を去った。退職者リストにはある女性社員の名前も……。「大泉洋さんの妻である中島久美子さんも早期退職者制度で退職しました。中島さんは1992年入社で現在52歳。編成制作局に所属し、ドラマプロデューサーとして数多くのドラマを手がけてきましたが、大泉さんと結婚した影響なのかその後、ドラマ制作の現場を離れています」妻の退社で現実味帯びる“夫婦共演”中島氏は今後、どのようなビジョンを描いているのだろうか。’10年に彼女は母校の信州大学に寄せたインタビューで次のように語っている。《今後はメディアが多様化しますので、CSやBS、携帯の動画などで地上波で出来ないことをやってみたいと思います。マニアックで趣味性の高いものをやってみたい》大泉は、学生演劇からキャリアをスタート。ローカル局での放送ながら全国的に知られる番組となった『水曜どうでしょう』(北海道テレビ)のヒットを経て、世間に知られるトップ俳優となった。「2年連続となった紅白の司会に加え、今話題のNHK大河『鎌倉殿の13人』での源頼朝役など、大きな仕事を数多くこなしています。ただ、大泉さんはステップアップに貪欲な人。さらなる飛躍を狙って夫婦でコンテンツ作りに挑戦、なんてことも現実味を帯びてきそうです」(スポーツ紙記者)中島氏の早期退職についてフジテレビに問い合わせたところ、「個別の社員の去就についてはお答えしておりません」との回答だった。テレビ業界でキャリアを積んだ人物が、資金力のある配信業界で活躍するのは珍しいことではない。『ロス:タイム:ライフ』以来、14年ぶりの“夫婦共演”もありうる!?
2022年04月07日テラスハウスに出演する前の木村さん「世界中の同様の番組で40人以上が自死しています。その重さを考えると、こういった番組が必要だとは思えない。出演者を守ることなく、ただ、消費していくだけになっています。しっかりと軌道修正をしていかないといけない。一般の視聴者も、出演者が守られていないことを知るべきです」恋愛リアリティー番組『テラスハウス』の出演者で、自死した木村花さんの母・響子さんが警鐘を鳴らす。4月1日から大阪府では、ネット上の中傷防止の条例が施行された。政府も、刑法での侮辱罪に懲役刑を導入。法定刑の上限を引き上げた。国会議員に陳情に向かうなどして法案に尽力したのが響子さんを含め、花さんを愛する人たちだった。未編集動画は「提出義務はない」’20年5月23日未明、テラスハウスの出演者で女子プロレスラーの木村花さんが自室で亡くなった。当時、出演していた恋愛リアリティー番組内での行動で花さんのSNSは炎上、誹謗中傷が毎日のように送られてくるようになっていた。《お前が早くいなくなればみんな幸せなのにな。まじで早くきえてくれよ》。花さんの母親で元プロレスラーの木村響子さんは’22年中にフジテレビと番組制作会社を相手に提訴を開始することを昨年の12月に発表。未編集の動画などの証拠保全を東京地裁に申し立て、認められた。しかし、制作会社は未編集動画などの「提出義務はない」として、花さんに生前、何があったのかはひた隠しにされたままだ。問題となった『テラスハウスTOKYO2019-2020』は、男女6人の恋愛を含めた人間模様がベースとなっていて、Netflixで先行配信されたのち、フジテレビで放送されていた。ネット炎上のきっかけは番組内の出来事だ。コメディアン志望の男性が、花さんのコスチュームを間違って洗濯し、収縮させて着られなくなってしまった「コスチューム洗濯事件」だ。それにより男性との関係は悪化したうえ、花さんへのアンチコメントが増えていく。’19年9月花さんテラスハウス入居(20週)’20年3月《史上最強の修羅場回と称して炎上するきっかけの回(38週)放送》─花さんがインスタグラムで血だらけの包帯の画像をアップ4月─フジテレビで炎上回放送5月13日─『テラスハウス』公式ユーチューブアカウントが配信した未公開動画で再び炎上5月23日3時ごろ《愛してる、楽しく長生きしてね。ごめんね。さようなら》というメッセージをインスタグラムに投稿「インスタに花が(リストカットの)投稿したとき、心配でしたので連絡しました。大変な思いをしているのはわかりましたが、花は“大丈夫”としか言いませんでした」(響子さん、以下同)花さんのSNSが炎上し、悩んでいたことは母親の響子さんはもちろん、視聴者でさえも気づくほどだった。にもかかわらず、番組側はさらに炎上する放送を配信した。炎上を煽っていたと思われても仕方がない。テラハを“卒業させてもらえなかった”’19年の年末、花さんは番組を卒業しようとしたが、制作サイドに受け入れられなかったという。’19年の末といえば意中の男性メンバーと幸せなクリスマスを過ごし、花さんの恋の行方を微笑ましく見ていた視聴者が多かった。それでも、「炎上前からトラブルがありました。外を歩いていて追いかけられたり、知らない人に揶揄されることもありました。スケジュール的にもプロレスとの両立は難しかったようです。しかし、花はキャラが立っているから、“別のキャラが強い人が入ってくるまで待って”とスタッフから言われていて、なかなか卒業させてもらえませんでした」(響子さん)花さんが希望した’19年末で卒業できていたら、男性メンバーとのトラブルもなく、ここまで誹謗中傷されることもなかっただろう。花さんが亡くなったことにより、放送されずフジテレビが公開を隠すその先はどのような内容だったのだろうか。花さんは亡くなる直前、まだテラスハウスを卒業させてもらえず、コロナを理由に撮影は一時中断され、ひとり暮らしの自宅に帰っていたという。響子さんが知っている一部を教えてくれた。「花から突然、『ご飯を食べよう』と電話がかかってきて、私は『いいよ』と言い、電話を切ったんです。その後、また電話があり、『さっきの電話、撮影されていたんだけど大丈夫?ご飯もその撮影の人も一緒に来るんだけど』と言うんです」(響子さん)撮影交渉はすべて花さんを通じてだった。それでも、飲食費などは出演者の財布から出す。「ほかの出演者は知りませんが、花のギャランティは月に10万円でした。見合う金額とは思えません」続けて、「何を撮影するのかなど、スタッフと私のやりとりはありません。当時、私は猫バスのキッチンカーをしていたんですが、猫バスで迎えにいくプランだったようです。撮影は3月末の予定でしたが、緊急事態宣言が出されて、延期になりました」その撮影のプロセスに響子さんは違和感を抱くものの、「うるさいことを言って娘を困らせたくないので、何も言いませんでした。番組に協力してくれるよう、花本人に言われると断れません」花さんの死について、響子さんは出演者たちや制作スタッフに対しては、どのような思いでいるのだろうか。「出演者もスタッフもある意味、被害者だと思います。人間なので何も感じなかったわけではないと思います。生活がありますし、花がそうだったように、番組のことを口外しないという誓約書に縛られているので協力もしにくい状況だと思います。ただ、匿名でもいいので、真実にたどり着くために力を貸してほしい。また、スタジオメンバーのタレントへの誹謗中傷もあります。それに対しても何もしていないのは疑問を感じます」なぜ未放送部分を遺族に開示しないのか。フジテレビに見解を求めたが文書で「コメントを差し控えます」との回答のみ。花さんのような犠牲者を今後生まないためにも番組側は真摯に問題に向き合ってほしい。
2022年04月07日揺れるフジテレビ「昨年11月に希望退職者を募りました。会社は応募者数を非公表としていますが、社内ではもう“我先に”の状況で、予想よりもかなり多い応募があったようです。多すぎて一度“抽選”にするなどの話も出たようですが、それは無くなり、希望者全員の退職を認めることになりました」(フジテレビ関係者)フジテレビは昨年11月に取締役会において、『ネクストキャリア支援希望退職制度』を実施することが決議されたことを発表していた。概要は以下だ。●対象者…満50歳以上、かつ勤続10年以上の社員●募集期間…2022年1月5日~2月10日(後に1月31日に前倒し)●退職日…2022年3月31日●優遇措置…通常の退職金に加え特別優遇加算金を支給するとともに、希望者に対して再就職支援を実施今回の希望退職者に支払われる、退職金とは別の“特別優遇加算金”は、2022年3月期の決算において特別損失として計上されるという。その総額は約90億円。「今回の募集は“50歳以上”に限定されており、高給の社員を切り、若返りをしたいという狙いもあったと思いますが、退職金にプラスでさらにもらえるなら“自分も辞めたい”という声が、今回は対象ではない30代、40代からも上がっていますね。退職金とは別の特別優遇加算金は1億円らしいので……。ただそれでも辞めずに定年までしがみついたほうがいいと考える人もいますね」(前出・フジテレビ関係者、以下同)テレビよりYouTubeの方がおもしろい今回の希望退職に応募したのは、フジテレビをこれまで彩ってきた面々が名を連ねている。「『めちゃイケ』生みの親であるプロデューサーの片岡飛鳥さん、『めちゃイケ』の人気企画“ガリタ食堂”に出演していた明松功さん、今は総務局勤務で元アナウンサーの境鶴丸さん、また、昨年までアナウンス部長だった野島卓さんなどです」2021年3月期決算において、フジ・メディア・ホールディングスの連結売上高は5199億4100万円。前期比17.7%の減収となっている。1980〜1990年代、テレビ業界を牽引したフジテレビはなぜこのような状況になってしまっているのか。「在京キー局はコロナ禍で5局とも減収・減益ですが、特に減収率が大きいのがフジテレビです。ここ数年、制作費など経費はかなり抑えられるようになり、他の局と比べて“原価”は大きく削減していますが、焼け石に水というか……。キー局はどこもコンテンツ制作以外に都市開発や観光事業を行っていますが、コロナによってそちらの事業も売上高、利益が落ち込んだのも痛かったです。ネットの普及などにより、エンタメ界においてテレビが最大・最強のコンテンツだったのははるか遠い昔の話。“テレビの番組なんかよりYouTubeのほうが何倍も面白い”というような人が増え、ただでさえ苦戦していたなか、コロナでさらに追い込まれた状況ですね」辞めてほしい人は辞めず、残ってほしい人がどこの局も大変だが、フジテレビ関係者は今回の“希望退職”が、現状を打開する手段になると思えないと話す。「ひと言でいえば、“人材流出型”のリストラになってしまっている。希望したことが明らかになっている有名プロデューサー、有名アナウンサーを見るとわかると思いますが、“デキる人”が辞めている。これはフジテレビだからという話ではないと思いますが、希望退職制度はどの会社でも“会社にとって辞めてほしい人”は辞めず、“辞めてほしくない人”が辞める状況になることが多いと思います。デキない人イコール給与に見合った働きをしない人であり、そういう人はしがみつく。またこれはテレビ局あるあるの事情になりますが、“縁故”で入ってくる社員も少なくないですからね……。まぁ優秀な人もいますが。一方で、希望退職に応募した片岡さんはが映像制作会社を立ち上げるようにデキる人は、“他”でもやっていける。事実、今はYouTubeもあり、動画制作の仕事が増えている。それまでテレビをメインにしていた制作会社もどんどんネットでの動画制作に進出しています。ネットにおける動画コンテンツの制作は、質的にも量的にも人材難です。石橋貴明さんや江頭2:50さんのYouTubeチャンネルは、まさにプロのテレビマンが制作に関わっています。そのように“デキるテレビマン”は求められており、今回応募した人の中で、50代でもまだまだバリバリやりたいという人は、そちらに流れていくでしょうね」「楽しくなければテレビじゃない」を掲げ一時代を築いたフジテレビだが、非常に楽しくない現状にある――。
2022年03月02日久慈暁子アナ、田中みな実「フリー転身といえば、NHKのアナウンサーが民放に降りて帯番組のキャスターを務めるように、かつてはスキルを高めた30代、40代が満を辞して、というのが主流だったように思います。先日、日本テレビ退社を発表した桝太一アナも40歳ですからね。それだけに、27歳にしてフリーになる決断を下した彼女には余程のことが起きたのでは、と勘ぐってしまいますよ」(スポーツ紙芸能デスク)1月23日、自身のインスタグラムにて《今春でフジテレビを退社することになりました》と報告した久慈暁子アナ。フジの看板アナの1人に数えられた彼女は、入社から5年、27歳と若くして同局を去り、今後はフリーアナとしてタレント活動にも力を入れていくようだ。2017年4月の入社から3か月後には、同局の歴代“エースアナ”の代名詞になっている“○○パン”を戴冠した久慈アナ。7月に『クジパン』がスタートすると、10月には『めざましテレビ』に抜擢されるスピード出世。新人にして将来が確約されたと言ってもいいほどのエリートコースを歩む逸材だった。それもそのはずーー、「青山学院時代にスカウトされて芸能界入りした彼女は、ファッション誌の専属モデルなどのタレント活動を経験した元芸能人。20歳の頃には、同じ奥州市出身で同学年の大谷翔平選手との対談が組まれるなど、そのタレント性は折り紙付きでした。“大型ルーキー”として迎えられたわけですが、それでも研修から間もない新人アナが抜擢されるのは異例のこと。フジはアナウンス力というよりは、彼女のルックスと知名度、人気にも期待したのは確か」(前出・スポーツ紙芸能デスク)期待に応えるように『めざまし』の他にも『めざましどようび』メインキャスターを務め、一方でバラエティー番組でも存在感を放っては着実にステップアップを重ねた久慈アナ。ところが、順風満帆にきていた彼女に“スキャンダル”が降りかかる。■ステマ疑惑と後輩アナの台頭昨年4月に『週刊文春』が、久慈アナを含む同局アナ7人がとある美容室と、その系列店から無料サービスを受ける代わりにSNSで“広告塔”の役割を担っていたという“ステマ(ステルスマーケティング)疑惑を報じた。これを受けて、彼女もインスタで騒動を謝罪して《気を引き締めていきたい》と前向きな姿勢を見せていたのだが、「上層部から厳重注意を受けたという彼女ですが、どうやら納得がいかなかったみたいですね。というのも、数十回も投稿を繰り返していた同僚もいたのに対して、久慈さんは1、2回ほど載せただけ。おそらくは頼まれて紹介しただけで、本人はステマの意識がなかったのかもしれません」(テレビ局編成スタッフ)そして“ライバル”アナの存在も退社を決断した理由になり得たとも。「同じくステマ騒動を謝罪した井上清華です。昨年3月に『めざましテレビ』のメインキャスターに就任した井上アナは、同じ青学出身のタレント出身アナ。そんな後輩に先を越されたとあっては、久慈さんのプライドに傷がついたとしても無理はない。アナに限らす、出世争いに敗れて転職する局員は多いですよ」(同・編成スタッフ)数千人、数万人とも言われるアナウンサー志望者から選ばれた、しかも“エース”候補として迎え入れられた久慈アナ。そんな彼女が5年で退社とあっては余程の理由だったのだろうが、この決断は「若手アナのトレンドになるかも」とは大手広告代理店営業スタッフ。「元TBSの田中みな実さんの成功例があってのこそだと思います。2009年に同局に入社した田中さんも、人気アナとして活躍していた5年目の27歳でフリーに転身した身。しかも久慈アナと同じ青学出身で、学生時代からモデル経験ある“タレントアナ”でした。彼女たちには常日頃、芸能事務所からお誘いがかかりますから」同様にエース候補としてTBSに入社し、“あざといキャラ”を確立すると同局のバラエティー番組に欠かせない存在となった田中。ところが2014年9月に自身のブログで突然の退社を発表。当時は理由を《広い視野で、環境で、挑戦していきたい》としていたのだが、昨年5月の『伊集院光とらじおと』(TBSラジオ)で真相を語っていた。■余力があるうちに外に出た方がいい在籍時には常々「帯番組をやりたい」と上司に掛け合っていたという田中だが、待てども番組改編時のキャスティングに一切名前が挙がらなかったとして、《私は“このままずっと今の感じでぶりっ子を30歳までやって、需要がなくなってしまったらどうしよう”と思って。だったら、まだ余力があるうちに外に出て、もしかしたら外の方が帯番組をやれるチャンスがあるかもしれない》30歳を迎える前に、若いうちにフリーになる方がメリットがあると判断。「女子アナにはかねてより、“30歳定年”なる業界の都市伝説のようなものがありました」とは芸能ジャーナリストの佐々木博之氏。「毎年入社してくる若手アナや、人気フリーアナに押し出されるように、30歳を過ぎるとナレーションや番組合間のニュースなどの“裏側”に回されて、画面から消えていくというものです。それを機にフリーに活路を見出すことは少なくはありません。ただ、引く手数多の売れっ子アナならいざ知らず、ベテランになったフリーアナに開かれた道は狭いもの。ですから30歳になる前に、できるだけ若いうちにフリーになった方が、アナウンサー以外にも活動の選択肢が多いのだと思います」確かに、27歳にしてフリーに転身した田中の活躍ぶりはご存知の通り。念願の帯番組のメインキャスターを任される一方で、アナウンサー業の他にも大胆なショットを収めた写真集は60万部を突破。努力する姿を隠さずに見せることで、女性からの支持を集める“美のカリスマ”として君臨。さらに勢いは止まらず、女優業にも進出。ドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系・2020年)での怪演が話題になると、昨年には映画『ずっと独身でいるつもり?』で主演を務めるなど、局アナ時代よりも充実した芸能生活を送っているように見える。■女子アナは通過点に過ぎないそんな先輩に続けとばかりに、入社から5年経った2019年3月に同じくTBSを退社した宇垣美里。以後はタレント活動をメインにコスプレ姿を披露したり、CMやドラマにも多数出演。さらにフォトエッセイやコスメ本などを出版するなど、活躍の場を多岐に広げている。「特に宇垣さんはそれが明確に見えましたが、もとより“アナウンサーとしてずっとやっていきたい”のではなく、入社時より腰かけと言いますか、“とりあえずアナウンサーになって知名度を上げてからタレントになりたい、女優になりたい”という目的の女子アナも少なくはないと思います」(佐々木氏)では、彼女たちに共通する、テレビ局を退社してフリーになる決断をする「5年」の期間にはどんな意味があるのだろうか。「一般企業においても“3年”は、これはまだ早い気がします。個人差はあれどもテレビに5年間出ていれば世間からの認知度があり、知識や経験も重ねて人脈も広げていると思います。そもそもがアナウンサーになれる優秀な人材ですからね。それでいて27歳、28歳と若さもありますから、彼女たちが転職をする一番いい時期なのでしょう。才色兼備のイメージが強くブランド力が高い“女性アナ”ですが、今の若い女性にとっては“なりたい職業”ではなく、“なりたい自分になるための職業”に変化しているのかもしれません。テレビ局にとっては、優秀な“人材流出”はたまったものではありませんが(苦笑)」(佐々木氏)テレビを見ないという世代だけに、若手アナの意識もまた変化しているのかも。
2022年01月28日“満員電車”論争を繰り広げた『めざまし8』(上)、『グッド!モーニング』(公式HPより)《正直、思い当たる節がないんですけど、通勤時の満員電車ですかね。特に年明けから満員電車になっていますので、そこで感染したのかな…》1月18日、テレビ朝日系『グッド!モーニング』内で、全国で猛威を振るう新型コロナウイルス・オミクロン株に関する特集が放送された。その中で登場した、陽性判定を受けたという30代男性のインタビューが大きな反響を呼んでいる。“会食もしなかった”という男性が自身で疑った感染経路というのが「週2回の通勤時の満員電車」。つまりは混み合う電車の中でコロナに感染した“かも”と話したのだ。番組ではさらに、別の電車利用客に取材して《周りで、せきする人がいたら少し敏感になります》《(電車通勤は)怖いけど、やらなきゃダメかな》といった声も紹介。あくまで男性による“推測”ではあるものの、あらためて「満員電車」も感染経路になりうると思わせるような内容を放送したのだ。するとーー、「瞬く間にSNSでは“満員電車”がトレンド入り。ネット上では放送を見てか、“やっぱり電車でも感染する”“オミクロンが空気感染するなら”などと不安の声が広がっています。一方で、“2年も経って、やっと満員電車”“これは世紀の大発見”と、内容に呆れる声の両方が見受けられます。東京都内外を通学・通勤する人は毎日1000万人いるとされます。仮に満員電車で感染するとなれば利用者が不安がるのは当然ですし、反響が大きくなったのも至極当然と言えます」(全国紙記者)国土交通省では《鉄道を安心してご利用いただくためのお客様への3つのお願い》として、《1.マスクを着用し、会話は控えめにしていただく、2.車内換気へのご理解・ご協力をいただく、3.混雑を避けた時間帯・車両をご利用いただく》を各鉄道事業者と協力して対策に取り組んでいる。そして乗客の自粛と協力もあってか、コロナの感染拡大から2年経とうとしているが、電車内で集団感染やクラスターが起きたという事例は聞こえてこない。そんな中で打たれた、テレ朝の《感染経路は「満員電車かも」》報道だった。■満員電車で感染は起こらない?すると1月20日、「人流抑制ではなく人数制限だ」と訴える、基本対処方針分科会の尾身茂会長による見解を元にオミクロン株の特集を組んだフジテレビ系『めざまし8』。すると同局の永島優美アナが「私も満員電車で、これ本当に大丈夫かな、怖いなって思いをしながら帰ることも多い。どうなんでしょうか?」と、あえて“満員電車”というキーワードを用いたような場面も。この質問に対して、番組に出演した感染制御学などが専門の東邦大学の小林いんてつ教授は、《要するに人が動いたら感染するのか、いや、人が動いても人が集まっても感染しない場所では感染が起こらない。例えば満員電車とか、そういう所でもみなさんがマスクをして静かにしている分には感染は起こらない》と、決して人が密集する満員電車だからといって感染が起きるわけではない、と感染制御学の観点から分析。永島アナの、いや、視聴者の不安に答えたのだった。前出の全国紙記者は、「テレ朝の“満員電車かも”がバズったからこそ、フジも注目して重ねたように見えましたね。感染力が高いとされるオミクロン株だけに、みなが不安と疑念を抱えながら生活を送り、私も満員電車に乗っています。近くに咳をしていたり体調が悪そうな乗客がいたら、距離をとりたくもなりますよね。ただ、“満員電車かも”という不確定なインタビューで番組を作っては、人によっては“煽り”と捉えられても仕方がないのかなと(苦笑)」■状況によっては電車でも感染するでは、改めて満員電車は本当に感染経路となり得るのか。感染症に精通する、『とうきょうスカイツリー駅前内科』院長で医学博士の金子俊之先生に話を聞くと、「結論から申しますと、満員電車で感染しないということは絶対にあり得ません」と、やはり感染リスクはあるとのこと。「そもそも“満員電車で感染しない”という論調がおかしかったわけですが、ただ実際に車内で感染が起きた、起きてないを否定したり証明することは難しいのです。オミクロン株に限らず、デルタ株であっても満員電車で感染するケースはおそらくあったのではないかと思います。オミクロン株が空気感染を引き起こすとは申し上げませんが、それに近いくらいの感染力はあるとみられていることから、人と人との距離が近い満員電車では“状況によって”は十分に感染しうると思います」金子先生が言う“状況によって”とは、例えば朝の満員電車でマスクをせずに大声で話をしている乗客はいないだろう。この場合は感染リスクは低いのだが、帰宅時の車内では同僚や友人同士とのお喋り、さらにお酒を飲んだ後は大声になっているかもしれない。時にマスクがずれている乗客もよく見る光景だ。「その状況では、(満員電車に限らず)通常と変わらない感染リスクはあると思います。それにマスクは飛沫やウイルスの排出を100%抑えるわけではありません。感染者がマスクをしていてもお喋りをしていれば、咳をしたとすれば満員電車という空間内で感染する場合も十分に考えられます。私たちがすべきことは真新しいことではなく、これまでと同じでしっかりとマスクをして近くに人がいる時は会話を控える、また咳エチケットで飛沫を抑えることが大事だと思います」(金子先生)満員電車であろうとなかろうと、各々が意識して感染対策をとらなければリスクは同じということか。
2022年01月21日愛犬を散歩中の坂上忍「本当にわがままがきくならば、僕だけ卒業させていただいて、番組は存続して、僕の代わりは野々村真がいますからって言ったんですけど」春の改編期をもって番組終了が発表された『バイキングMORE』(フジテレビ系)。MCを務める坂上忍はその翌日となる12月13日の放送終わりに、上記のようなジョーク混じりのコメントを残した。かねてからのライフワークである動物愛護にもっと時間をかけたいという意向があるのだという。「番組からの発表より先に“打ち切り報道”が出ていましたね。一部週刊誌ではその原因が坂上の番組内での“物言い”であると報じられたりと、週刊誌界隈がざわつきました。その後、スポーツ紙を通じて、“坂上さん自身から降板の申し立てがあった”との番組の公式見解を明らかにしています」(スポーツ紙記者)■小籔千豊は“降板”を選んでお昼の大看板である『笑っていいとも!』の後を継ぐかたちで2014年にスタート。当初、坂上は日替わりMCのひとりだったが、次第に辛口のキャラが推されるようになり、翌年からは全曜日の司会に就任。“徹底討論”の番組カラーを打ち出すように。しかし、かねてからその番組姿勢は賛否を呼んでおり、「昼間からキレている人を見たくはない」「出演者の言動が明らかに坂上に忖度しているのが嫌」といった声も少なくなかった。「確かにそのような要素もあった」と語るのは同番組の元スタッフ。「坂上さんはよく、キャストの人選について文句を言うことが多かった。小籔千豊さんのコメント内容がご自身の進行したい方向と違うほうにいくと、現場で不機嫌な態度をみせていましたね。次第に番組内でもその雰囲気が隠せなくなり、小藪さんは降板を選びました。急なニュースが入ってきたときには放送内容を差し替えるのですが、そのときのスタッフの“対応力”に関してもよく不満を漏らしていました。そういった坂上さんの要求には我々スタッフも度々悩まされてきましたよ」■上層部だけが知る“番組終了”昨年9月にも『週刊文春』が坂上のパワハラ疑惑を報じるなど、かねてから『バイキング』には、良からぬ噂とともに、“坂上の降板”や“番組の打ち切り”といった話が出ていた。しかし、意外にもここ1年ほどは、坂上とスタッフとの関係は良好だったという。「昨年秋から番組枠を3時間に拡大、『バイキングMORE』とリニューアルされた際にスタッフも大きく入れ替わりました。放送時間拡大とともに番組終了となったワイドショー『グッディ!』のスタッフがそのままスライドで加入。最初はギクシャクしていたのですが、次第に“突発的に起こった出来事に対応できる”報道チームだったこともあり、現場の雰囲気は大きく変わったんだそうです。坂上さんも以前のようにカッとなることもだいぶ少なくなったとか」(前出・元番組スタッフ)そんな雰囲気のなかでの番組終了。坂上は2年ほど前から進退を考えていたと報道されているが、「現場のスタッフはディレクターを含めほとんど今回の番組終了について知らされていなかったそうで、知っていたのは一握りの上層部のみ。みな、番組終了が発表されるまでは半信半疑だったそうです。結局、報道のあとに説明を受けたんだとか。それでも、ショックを受けている制作スタッフは少ない。というのも、次に始まるのも似たような情報番組が検討されているため、“食いっぱぐれない”から。そのまま同じスタッフが登用されるんだそう。坂上さんのときほど“ストイックにならなくて済む”と安堵の雰囲気さえ流れているみたいですね」(別の番組関係者)平日の昼を切り開いてきた海賊たちはそれぞれの航海に出る。
2021年12月15日インタビュー取材に応える小原ブラス忖度しない外国人目線で語られる強烈なコメントが支持され、『めざまし8』(フジテレビ系)などに出演中の小原(こばら)ブラス。表舞台に出るきっかけは、兵庫県姫路市在住だった高校生時代に始めたニコニコ生放送だった。「視聴者と配信者がリアルタイムでやりとりができることにカルチャーショックを受け、一気にハマりました。でも見始めていくうちに、僕ならもっと面白くできるかもと思い、配信を始めるように。当時は顔出しをして配信をする人が珍しい時代。加えて外国人ということで面白がられて、すぐにファンが増えましたね。それでニコニコ生放送を運営するドワンゴのラジオから声をかけられ、パーソナリティをするようになりました」トントン拍子で人気を獲得したものの、2年ほどでニコ生から引退。一般企業に就職し、表舞台から離れることに。「当時、視聴者のコメントが画面の横からバーッと流れていたのですが、2~3個悪いコメントが目に入るだけで傷ついてしまって……。最初は外国人ということで興味を持ってもらえたけど、飽きられて収益も下がっていったので、上京してサラリーマンをすることにしました」■SNS経由でスカウトされた就職後もSNSで意見を発信し続けていたところ、2018年に外国人に特化した前事務所のマネージャーからSNS経由でスカウトをされる。「それまでもいくつか声はかけられていたのですが、面倒くさいから断っていたんです。でもその方のSNSのアイコンがピノキオのコスプレをした写真で。誘いもしつこいし、素顔はどんな人なのか見てみたい好奇心もあり1度会ってみることに」居酒屋で会って話を聞くも、最初は断ったという小原。店を出た後にSNS経由で届いたメッセージがきっかけで仕事をすることに。「前のマネージャーから“僕を見て興奮していたでしょ”とセクハラメッセージが届いて。なんて失礼な人なんだろうと居酒屋に戻って感情をぶつけたところ、気づけば仲よくなっていました(笑)。今思えば僕をスカウトするための手口だったんでしょうね」執筆したコラムは1回目から反響があり、次第に注目を集めるように。そして2018年9月、TOKYOMX『5時に夢中!』の“代打黒船特派員”のオファーが届く。「僕が番組のファンだと話したところ、マネージャーが売り込みに行ってくれていたようで声をかけていただきました。上京したころは、世の中がいろいろなものに配慮するようになっていた時期で。でも『5時に夢中!』はクレームが届かないのか?と思うほどのびのびやっている感じが好きだったので、出演が決まったときは気合いが入りました」しかしいざ出演してみると、思っていたものとは違っていたという。「好き勝手言っているように見えた出演者の方も、番組でのディスカッションが盛り上がるようにあえて反対意見を言ったり、嫌われ役を買って出ていたというのがわかったんです。むしろ世の中的に好感度の高い方のほうが空気を読まず正論を言うだけなので、そっちのほうが性格が悪いなと思いました(笑)」代打出演が好評だったことから翌年の4月からレギュラー出演をするように。活躍の幅を広げ、現在はキー局の情報番組でも活躍中だ。「『5時に夢中!』は出演歴が長いこともあり、ロシア人であることや僕がゲイであることを視聴者が知っているという体で発言をしています。一方、キー局はより幅広い層が見ていると思うので、“僕もゲイですが~”と説明を入れて発言をするように心がけているのが大きな違いですね。でも多様性が認められている今、ゲイは売りにすることでもないと思うので、話題が出たり話を振られない限りは言わないことにしています」心配性な性格ゆえ、一時は同じトークをしないよう、披露した内容をエクセルでまとめていた。「見ている方に“また同じ話をしている”と思われるのが怖くて、テレビで話したことをすべてパソコンで管理していました。その話を『5時に夢中!』の司会を務めるふかわりょうさんに話したところ、同じエピソードでも番組や話し方によって反応は変わる。だから表でまとめるのはやめたほうがいいと言われ、そこからはトークの内容がかぶることも怖くなくなりました」■谷原や永島アナの努力を目の当たりにとはいえ、まだまだ心配性な部分は残っていて……。「番組で話すネタがなくなるのはイヤなので、今は寝る前にその日の出来事や感じたことをボイスメモで残しています。『めざまし8』の谷原章介さんは本番の何時間も前に入って打ち合わせをしている。永島優美アナはアクセント辞書を持ち歩いていてボロボロになるまで読み込んでいるんですよね。そんな共演者の努力を見ているので、自分だけ何の努力もせずに出演するのは申し訳ないですね」本来は芸能ゴシップなどには興味がないそうだが、現在は暇さえあれば目を通す。「そういう日々のチェックが番組で役立つんですよね。渡部建さんの不倫を番組で取り上げた際、夫に不倫をされた経験のあるタレントさんが出演していて、不倫を許して離婚しない妻のほうが寛大でいい……みたいな雰囲気になったんです。でも僕は不倫を許さずに離婚をすることも立派な選択で、許した人だけが正しいみたいなのも違うなと感じたんです。そんな意見を言ったところ、多くの共感の声が届いて驚きました」そのときに、コメンテーターとしての自分の在り方を強く感じたという。「大多数の共感を得られるであろう当たり障りのない意見より、少なくても強い共感を得られるほうがこの仕事をしていてうれしいと感じましたね。僕の意見で救われる人がいるなら、仕事をした甲斐があるなと思います」■“グレーゾーン”をもっと作ればいい“ロシア人でゲイ”という日本ではマイノリティーな存在の彼だからこそ、感じることも。「セクハラなど女性に配慮する時代になってきているのはいいことだけど、女性=腫れものになりつつある感じがします。“女性は話が長い”と政治家が言ったり、決めつけるのはよくないけど、そんな古い価値観の人がいることも認めてこそ、真の多様性なんじゃないかなと思います」また日本人は“白黒はっきりさせたがる”と続ける。「白黒つけたがる国民性なのに多様性を認めるべき……という時代の流れがきたことで、いびつな状況になっているように感じます。女性でも下ネタを楽しめる人もいるし、男性でも下ネタが不快だと感じる人もいる。だけど今は“女性に下ネタを言うのはセクハラ”と一方的に決めつけ、多くの人が何がダメで何がいいのかを考えることをやめている気がするんですよね。グレーゾーンやグラデーションを作れば、もっと生きやすい世の中になると思います」コメンテーターの仕事を通じ、その世間の空気感を変えていきたいと続ける。「番組でも“こっちが絶対に正しい”とは言わないようにしています。それによって許される幅が広がり、世の中のグレーゾーンの部分を広げていければいいですね」
2021年11月22日写真左から滝菜月アナ、三谷紬アナ(ともに本人インスタグラムより)「最近、女子アナの交際報道がよく見られますよね」ワイドショーのスタッフからこんな質問を受けた。今年に入って、岡田将生と鈴木唯アナ(フジテレビ)に続き、テレビ朝日の三谷紬アナと山本雪乃アナが一般男性との交際が報じられた。また同局の斎藤ちはるアナはTBSの小林廣輝アナとの交際が話題になったばかり。そしてつい先日は『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)でお馴染みの滝菜月アナとイケメン会社員の交際がキャッチされている。たしかに女子アナの交際報道が例年より多い。その一因に「新型コロナウイルスの蔓延があるのは間違いない」と関係者はみな、口々に言う。「『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』が発令され、芸能人が外を出歩くことは少なくなりました。たとえ交際情報を入手しても、ふたりで外出することがないので、現場を押さえることは困難を極めます。また、最近のトレンドでもある“同じマンションの別部屋住む”といったことをされれば交際の確証も掴みにくい。そんな“撮れない芸能人”に代わり、ターゲットになったのが“女子アナ”というわけです」(写真週刊誌記者)■“自分が狙われている”という自覚に欠けるテレビやラジオといった放送に関わり、タレントと同じような役割を担い、場合によってはそれ以上に人気者になることもある。“準芸能人”といった扱いを受けて、世間の注目を浴びる存在だ。芸能人に比べて彼女たちは日々の仕事場とスケジュールがわかりやすく、マネージャーや送迎車が付いているわけでもないので移動も電車が多い。事務所が身元を守ってくれるわけでもない。「芸能人が撮れないなら、誰でもいいから女子アナを捜(さが)せ!」と編集長が記者にハッパをかけている週刊誌もあるという。彼女たちは“自分が有名人である”という自覚はあれど、“自分がマスコミに狙われる”存在だという自覚に欠けてるようで、警戒心も弱い。看板アナや人気アナでないキャリアの浅いアナならなおさら。週刊誌も狙いやすいわけだ。前述の鈴木唯アナのように、交際相手が芸能人なら口も堅くなるだろうが、一般人との交際であれば、さほど警戒はしないだろう。特にヘアメイクやスタイリストなど同僚ではない女性スタッフには気を許しがちで、「彼氏はいるの?」と聞かれたら躊躇せず「はい」と答えてしまうという。人によっては恋愛相談までしてしまうケースも。過去にもあったが、女子アナの交際情報はそのあたりから流れてくることが多いと聞く。■記者が本人から「交際相手のプロフィールを聞き出す」このように情報は簡単に手に入ったとしても、「お相手が一般人」の場合、その人物の特定が難しくなるという問題が浮上する。職業やプロフィール、ふたりの出会いなどの詳細について。何者かわからないまま記事にしてしまっては記者の沽券に関わってくるわけだが、どうにもならず詳細が分からないまま“一般人”とだけ記して記事にすることもあるし、取材に時間がかかりすぎて、ようやく記事にできるとなった時点ではすでに破局していたなんてこともあるほど。しかし、こちらの問題もコロナの影響で“特定が可能”なのだという。その手法はなかなか大胆で驚きのものであった。前出の写真誌記者が語る。「このご時世に打ち上げなど飲み会を開いていたテレビ局のスタッフが非難を浴び、処分されたことからわかるように、テレビ局としては社員・スタッフに不要不急の外出を厳しく禁じています。女子アナも例外ではありません。こんな時期に彼氏と外でデートしていたことがバレたら大目玉を食らうのは間違いないでしょう。しかし、我々はその様子を撮っている。本人に交際について直撃する際に、記事の詳細をボカしたり、おおっぴらなデートをしていると感じられない写真を使うといったかたちで『最大限の配慮をする』と申し出るんです。それを交換条件にして、交際相手の年齢や職業、馴れ初めなどの最低限の情報をこっそり教えてもらうときもありますね」コロナの陽性者数はようやく減少傾向にあるが、第6波の到来が懸念されている。女子アナの受難はまだまだ続きそうだ。<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。
2021年10月27日映画『踊る大捜査線THEMOVIE』(1998年、上)映画『LIMITOFLOVE海猿』(2006年)この秋、フジテレビから25年続いた火曜夜のドラマ枠が消えた。エリートと残念女子のすれ違いラブストーリーを描いた、中島健人&小芝風花ダブル主演の連続ドラマ『彼女はキレイだった』(火曜夜9時)が最後の作品となり、9月14日に最終回が放送された。系列局の関西テレビ制作のドラマ枠“火9”は、月曜夜10時に移行。綾野剛主演の『アバランチ』が10月18日からスタートする。月曜夜9時(通称・月9)は、窪田正孝主演の『ラジエーションハウスll~放射線科の診断レポート~』が10月4日にスタート。月曜の夜はドラマが2段積みになる。「火曜日の夜はTBSのドラマが話題になることが多く、フジは視聴率で苦戦していました。月曜日の夜はドラマ枠の裏かぶりがありません。一昨年に放送された『ラジエーションハウス』は、放射線技師たちの人間ドラマを描いた感動作。最高視聴率13.3%と“月9”復調の作品になり、2年ぶりの続編も期待されています。“2時間続けてドラマを見るのはしんどい”という声もありますが、月曜日はほかの曜日より在宅率が高いことや、月9の勢いそのまま月10に視聴者を呼び込める可能性はあると思います」(スポーツ紙記者、以下同)■トレンディー“月9”と一線を画す“火9”フジは1990年代から2000年代に“月9”ドラマで『101回目のプロポーズ』『東京ラブストーリー』『ラブジェネレーション』『ロングバケーション』など視聴率20%を越えるヒット作を連発した。「F1と言われる20代、30代前半の女性の視聴者層をターゲットにした月9は恋愛ドラマが主流でトレンディードラマの象徴でした。それとは一線を画して始まったのが“火9”です」その第一弾が1996年放送の『みにくいアヒルの子』。岸谷五朗主演で小学校教師“ガースケ”の成長物語を描いた。いじめによる子どもの自殺という今日的なテーマを盛り込んだヒューマン作品は好評で連ドラ放送後に、続編としてスペシャル版3作が放送された。以降『踊る大捜査線』、『救命病棟』シリーズ、『海猿』、『WATER BOYS』、『花ざかりの君たちへ~イケメン・パラダイス~』、『フリーター、家を買う』、『リーガル・ハイ』など数多くの話題作を輩出した。「1997年放送の“踊る”は、いまでは珍しいことではありませんがドラマを映画化する先駆けとなった作品で、100億円を越える興行収入を記録しました。海難救助の潜水士たちを描いた『海猿』は劇場版も製作されヒット。海上保安庁に入庁を希望する若者が増えたと言われた作品です」■“逃げ恥”の大ヒットで撤退1996年は『SMAP×SMAP』(月曜夜10時)がスタートした。「月曜夜10時は関テレ制作で単発ドラマを中心に放送していましたが、スマスマの編成に伴い火曜夜10時に関テレドラマ枠が移りました。初期の人気作は草なぎ剛主演の『いいひと。』(1997年)。草なぎの初主演ドラマでスポーツ用品メーカーに勤務する青年を好演“いいひと”ぶりがはまり役でした。その後、草なぎは同枠で『僕の生きる道』など“僕シリーズ”作品に主演しました」それ以外では『GTO』、『アンフェア』、『結婚できない男』、『チーム・バチスタ』シリーズ、『僕のヤバイ妻』など人気ドラマが放送された。そうしたなか2014年にTBSが“火10”に『火曜ドラマ』を新設した。同時間帯にはNHKが『ドラマ10』を放送し三つ巴に。「TBSは当初、苦戦していましたが『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年)のヒットで女性主人公の恋愛ドラマ枠として定着しました。『初めて恋をした日に読む話』『恋はつづくよどこまでも』『私の家政夫ナギサさん』といったラブコメがSNSで反響もあり、視聴率も右肩上がりしました。視聴率で苦戦していたフジは“逃げ恥”をきっかけに撤退。バラエティー枠になっていた“火9”に同年、関テレ制作のドラマが移行することになりましたが、今回の改編で月曜日になりました」25年間にわたって火曜日夜を楽しませてくれたドラマの功績は消えない。
2021年09月24日フジテレビのHPには『鬼滅の刃』第2期のキービジュアルフジテレビが鬼滅に“全集中”している。「10月から放送を予定している『鬼滅の刃』の2期 “遊郭編”に向けて、フジテレビ系列では、9月25日に『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』を、直前には1期の“特別編集版”を5日間にわたって放送します」(スポーツ紙記者)国民的マンガとなった『鬼滅の刃』が始まったのは、今から5年ほど前のこと。「原作は週刊少年ジャンプに連載していた、吾峠呼世晴さんのマンガ作品。大正時代を舞台に主人公の竈門炭治郎が、鬼になってしまった妹・禰豆子を人間に戻すため、戦いに身を投じるというストーリーです」(漫画雑誌編集者)クオリティーの高さに定評があるアニメ制作会社『ufotable』が映像化を担当したことで、人気が加速する。「2019年の4月からTOKYO MXなどで放送されましたが、迫力のある映像で原作が再現されたことで幅広い層のファンを獲得。昨年10月に公開された映画は、国内外を含む興行収入が500億円を超える大ヒットになりました」(同・漫画雑誌編集者)■放送時間が決定するも空前の鬼滅ブームからまもなく1年。2期から放映権を獲得したフジテレビは、第1回の放送日に向けて局をあげて盛り上げているが、予定している放送時間帯は意外なものだった。「日曜日の夜11時15分からの放送で調整しています。前番組は宮根誠司さんが司会を務める情報番組『Mr.サンデー』。後番組のスポーツニュース番組『S-PARK』が現在の11時15分スタートから45分スタートに繰り下げられて、その間に放送されるそうです」(制作会社関係者)人気作なのにゴールデンではなく深夜帯の放送とは、いささか“微妙”な気もしてしまうが、テレビ解説者の木村隆志氏は、今回の放送時間について、よい落としどころではないかと見ている。「フジとしては、高視聴率が期待できるゴールデン帯に放送したいという気持ちもあったでしょう。今の時代にこれだけ確実に視聴率を稼げるコンテンツはないので。ただ、遊郭編の内容、作り手とファン心理を踏まえると、深夜帯以降のほうがよさそうです」■ゴールデンには向かない内容やはり、タイトルにもある“遊郭”が関係しているようだ。「遊郭とは売春が行われていた場所ですからね。原作では残酷な描写もこれまで以上に増えますし、ゴールデン帯の放送には向かないでしょう。高視聴率が確実な作品を深夜に回すのは、苦渋の決断だったと思います」(前出・制作会社関係者)しかし、この決断からフジテレビの“意思表示”もくみ取ることができる。「一部のファンからは“フジが関わることで、原作が改変されるのでは”という懸念の声も上がっていますが、深夜帯に落ち着いたのは、フジが目先の視聴率より作品、作り手、ファンを尊重したからこそです。新作アニメも1期同様のクオリティーが期待できますよ」(木村氏)放送時間について、フジテレビに問い合わせると、「編成上の詳細に関しては、お答えしておりません」と、否定はしなかった。深夜帯であろうとも、『遊郭編』がフジの “柱”になるのは間違いない!
2021年09月06日相葉雅紀「勝った選手にも、負けた選手にもたくさんのドラマがありました」8月8日に行われた東京オリンピックの閉会式で、大会の“顔”を務めた相葉雅紀は、感慨深い表情を見せた。現在、相葉は3本のレギュラー番組を抱えているが、特に『VS魂』(フジテレビ系)には強い思いを持っている。「嵐が2008年から昨年末までメインを務めた『VS嵐』の後続番組。レギュラーメンバーがスタジオでゲストとさまざまなゲームで対決する形式を引き継いでいました。相葉さんのほか、風間俊介さん、Sexy Zоneの佐藤勝利さん、ジャニーズWESTの藤井流星さん、King & Princeの岸優太さん、ジャニーズJr.『美 少年』の浮所飛貴さんが出演しています」(スポーツ紙記者)番組名は変わっても、“伝統”を守り続けてきたが、最近“ある変化”が……。「7月15日の放送回から、レギュラーメンバーがゲストと野外でスポーツや料理をする企画にリニューアルしたんです。でも、今までのスタジオで、相葉クンたちがワイワイする空気感が好きだったので、ガラッと内容が変わってしまって、ちょっと戸惑っています」(嵐ファンの女性)■総合演出担当者が外された大幅に番組内容が変わったのには、こんな事情が。「『VS嵐』の放送開始当初から総合演出を担当していた古巣のスタッフのAさんが、担当からはずれたんです。6月から別のスタッフが演出を担当するようになり、内容を一新したようです」(制作会社関係者)Aさんは、特に相葉とのつながりが深かった。「ゲームやアトラクションで対決する方式は、相葉さんがAさんに提案したことで生まれたんです。今年から番組を引き継ぐことに不安をにじませていた相葉さんにとって、一緒に番組を作ってきたAさんの存在は支えになったはず。彼が担当からはずれることにショックを受けていましたよ」(同・制作会社関係者)Aさんが“降板”したことについて、フジテレビに問い合わせると、「番組制作の詳細についてはお答えしておりません。これからも視聴者のみなさまに楽しんでいただけるような番組を放送してまいります」リニューアルの背景には、視聴率の問題があったようだ。「番組開始当初から、平均視聴率は5~6%と苦戦していました。テレビ局としては、なんらかのテコ入れをしたかったのでしょう」(芸能プロ関係者)番組内容が変わったことで戸惑うファンもいるようだが、こんな声も。「身体を張ったロケに挑む姿を、楽しみにしている人も多いんですよ。10年以上続いた番組の内容を大きく変えたら、慣れるまでに時間がかかるのは当然。これから、歓迎する声も増えると思いますよ」(同・芸能プロ関係者)たくさんの人を“カンゲキ”させる番組になることを期待したい!
2021年08月19日宮司愛海アナ「感動で手が震えています……!!」7月26日、東京五輪から卓球の新種目となった混合ダブルスで、水谷隼と伊藤美誠組が金メダルを獲得。その会場で現地リポートしていたフジテレビ・宮司愛海アナは感極まり、そうコメントした。「入社7年目の宮司アナは、早稲田大学在学中に『ミスサークルコンテスト』と『早稲田コレクション』という2つのミスコンでグランプリを受賞した美貌の持ち主。男性ファンも多く、フジテレビのエースアナ。昨年1月に発行されたフォトブックは、発売からわずか4日で重版されたほどなんです」(フジテレビ関係者)■五輪キャスター抜擢は予想外だった’18年の春からは週末のスポーツ番組『S-PARK』のメインMCを務め、同年の平昌冬季五輪でも現地取材を経験している。東京五輪のメインキャスターへの抜擢も、当然のように思えるが……。「正直、宮司アナが五輪キャスターになるとは思っていなかったので驚きましたよ。本命は夕方の帯番組『Live News イット!』のメインキャスターを務め、フジテレビ出身の加藤綾子アナでしたし、本人もヤル気満々でしたから」(同・前)実績や知名度などのハンデを乗り越えて宮司アナが大抜擢されたのは、日々の努力の賜物だという。「彼女の勉強家ぶりは、局内でも評判です。宮司さんは『S-PARK』を担当するまで、スポーツに触れてこなかったと話していました。しかし、それからというもの、毎回、取材する競技のことを猛勉強し、びっしりと書き込まれた取材ノートを活用しています。わからないことがあると、すぐに周囲に聞くようなまじめな性格。今ではフジテレビのアナウンサーの中で、いちばんスポーツに詳しいのは彼女で間違いありません」(制作会社関係者)努力の積み重ねで五輪の顔に抜擢された宮司だが、彼女を語るうえで欠かせないのが、“家族愛”なんだとか。■アナを目指すキッカケは母親のひと言「福岡県出身の彼女は、3人きょうだいの長女で、弟と妹がいます。中学校を卒業するまで家族5人で雑魚寝していたほど仲がいい。アナウンサーを目指したキッカケも、小学生のころに母親が“アナウンサーって素敵よね”というひと言で意識するようになったからだそうです。“ここまで育ててくれた母には感謝しかない”と、常々話しています」(同・前)そんな家族を愛する宮司アナは弟のためにも奮闘していて──。「弟さんが大学に在学中、学費を仕送りしていたそうです。アナウンサーといっても若手の会社員ですし、そこまでお給料に余裕があるわけではなかったと思います。ですので、自身の洋服はブランドものなどではなく、比較的安価な通販サイトで購入したり、食事も簡素なもので済ませて倹約して仕送り分を捻出していたみたい。華やかなイメージがありましたが、意外にも慎ましやかな生活を送っており、今でも家族をサポートしているんですよ」(宮司アナの知人)仕事への熱心な姿勢だけではなく、家族愛にあふれた宮司アナにも金メダルをあげたい!
2021年07月30日江口のりこ米倉涼子や小栗旬など、豪華俳優が顔をそろえる秋ドラマ。そんな中、フジテレビの大胆なキャスティングが業界で話題を呼んでいる。「10月期の『木10』の主演を江口のりこさんが務めることになったそうです。社会現象を巻き起こしたTBS系の『半沢直樹』で演じた国土交通大臣役が話題になり、売れっ子女優の仲間入りを果たしたとはいえ、テレ東深夜の『ソロ活女子のススメ』で民放ドラマ初主演を務めたばかり。ゴールデン帯の主演とは驚きました」(芸能プロ関係者)江口が主演に起用された背景には、フジテレビの切実な事情が関係しているという。「当初、名前が挙がっていた俳優たちに軒並み断られてしまったそうで……。江口さんに決まったのはかなりギリギリのタイミングで、すでに今月からクランクインしています」(フジテレビ関係者)現在、同枠で放送されている『推しの王子様』も主演を務める予定だった深田恭子が適応障害により、急きょ降板したことが報じられた。「2クール続けて主演をめぐってのドタバタ劇があり、制作陣はかなり焦っていましたね。江口さんが快諾してくれたときは、“フジの救世主だ!”とみんな感謝していましたよ」(制作会社関係者)■つかみどころのない個性が花開くときフジテレビに主演が江口なのかを確認したが、「制作の詳細についてはお答えしておりません」とのこと。ドラマに詳しいフリーライターの田幸和歌子さんは、江口のブレイクをこう分析する。「’16年に放送された日テレ系の『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』以降、立て続けに話題作に出演。エネルギーがたまりまくった状態で『半沢直樹』で火がついた印象です。登場した瞬間にその場の空気を変えるような瞬発力だけでなく、繊細な表現のできる方です」高校には進学せず、地元の兵庫県でアルバイト生活を送っていた江口。演技未経験ながら19歳で上京し、柄本明やベンガルなどが所属する劇団東京乾電池に入団。女優人生をスタートさせた。「上京後1年は新聞販売店に住み込みで勤務。その後はいつでもオーディションを受けられるよう日雇いバイト以外はせず、風呂なしアパートに住み、キッチンのシンクで身体を洗うなど貧乏生活を送っていました」(演劇関係者)映画『いぬむこいり』や『戦争と一人の女』で江口を起用した、映画監督の片嶋一貴氏は彼女の魅力をこのように語る。「とぼけたボヤきキャラが世に出回っていますが、素顔はいたってまじめ。頭脳明晰で頭の回転が速くズバッと厳しい批評を投げかける印象です。事務所のボスの柄本(明)さんは、“江口は怖いからなぁ”と話していましたね。つかみどころのない個性が女優として花開いたのは、心から喜ばしいことです」前出の田幸さんも主演ドラマに期待を寄せる。「一見、淡々としているからこそ、ふとしたときにこぼれる笑顔がすごく愛らしく、同性も好感を持つと思います」秋ドラマの“ダークホース”として、ヒットとなるか!?
2021年07月29日フジテレビのHPには早速『鬼滅の刃』第2期のキービジュアルが 『週刊女性PRIME』が5月18日に報じた通り、アニメ『鬼滅の刃』の第2期にあたる〈遊郭編〉をフジテレビ系列で放送することが発表された。2020年10月に公開、歴代興行収入1位となる400億円超えを記録した「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の続編だけに、高視聴率が望める“キラーコンテンツ”はどの局も手にしたかったことだろう。もともとアニメの第1期は、2019年4月から9月にかけて首都圏を放送地域とする「TOKYO MX」の深夜枠で放送されていた。第2期も「TOKYO MX」での放送は継続されるとのことだが、突然入ってきたキー局のフジが“横取り”してるようにも……。「それは違いますね。近年のアニメは“製作委員会”を立ち上げて、そこにスポンサーが出資するという形がメインとなっていますが、『鬼滅』はアニメ会社のアニプレックス、原作の著作権を保有する集英社、そして制作会社のufotableの3社による合同製作です。よってMXさんが製作委員会に名を連ねたり、出資していたわけではありません。今回の2期も同様にMXさんが、そしてキー局のなかでフジテレビさんがめでたく放映権を獲得した、という極めて正当な流れなんですよ」(アニメ専門誌編集者)■原作を改変してオリジナルに 『鬼滅』ブームが大きくなるにつれて、いち早く第1期の放映権を獲得して“再放送”をしていたフジだけに、そのツテから無事に2期もゲットできたというわけか。ところが、この“フジと人気アニメ”の組み合わせを不安視するファンもいるという。どういうことか。「どうも同局で放送された『約束のネバーランド』での“やらかし”がいまだに引っかかっているようです」とはアニメ事情に詳しいライター。フジの深夜アニメ枠『ノイタミナ』にて2021年1月、『鬼滅の刃』と同じ『週刊少年ジャンプ』で掲載されていた人気漫画『約束のネバーランド』の第2期アニメが放送された。しかし、フジはアニメファンにとって耐えがたい“タブー”を犯したのだ。「思ったよりも視聴率が伸びなかったからか、それとも当初より第2期での終了が決まっていたのか。原作を大幅にカット、改変してオリジナルストーリーに仕立て上げて放送したのです。ファンにとって重要とされるエピソードもごっそり削がれていたことから、ネット上では不満の声があふれました。そんな“前科”があるフジだけに、『鬼滅』ファンは“頼むから余計なことはしないで”と原作が忠実に再現されることを願っているんですよ」(アニメライター)また、さらに危惧されているのが“過剰演出”だ。9月25日には放送に先駆けて『土曜プレミアム』にて、劇場版を地上波初放送することも決定しているのだが、思い出されるのが2017年3月4日に同枠で放送されたアニメーー、「同じく“地上波初放送”を謳った『アナと雪の女王』です。社会現象にもなったキラーコンテンツを放送できるとあって力が入り過ぎたのでしょう(苦笑)。開始前から“いよいよ放送”などと過剰な煽りも見受けられたのですが、問題は本編終了後のエンドロールでした」(前出・アニメライター) 『アナ雪』といえば『レット・イット・ゴー~ありのままで~』が大きく知られ、映画館では観客全員で合唱する企画も生まれたほど。これに便乗したフジは、本来ならばMay J.が歌うエンディングテーマが流れるところを“改変”。「ディズニー推しの芸能人や自局のアナウンサー、視聴者の投稿映像を織り交ぜたオリジナルのエンディング映像を流してしまった。映画の余韻を消したことに加えて、他の映画の番宣までブチ込んだことで“アナ雪が台無し”と炎上騒ぎに。“尺”の関係でエンディングをカットするのは他局でもあれど、わざわざ作り直して、それが批判されるのは異例。その後の定例会見で当時の亀山千広社長が“唐突感はあった”と、行き過ぎた演出を反省するハメになった(苦笑)」(前出・アニメライター)■「楽しくなければ〜」の体質この教訓を生かしてか、2019年1月3日にテレビ朝日に“鞍替え”して放送された『アナ雪』は無事に通常エンディングが流れた模様。視聴者はようやく地上波で“完全版”を見ることができたのだ。「う〜ん、フジテレビさんの“体質”ですね」とは広告代理店営業マン。「“楽しくなければテレビじゃない”とは同局の標語のようなもので、そんなテレビマンの“性”か、よかれとの思いから一部で“悪ノリ”にも見える過剰演出の傾向があるのも事実。今回、『鬼滅』放映権をとったことで早速、花江夏樹ら出演声優陣の同局番組への番宣行脚や、特集企画なども練られ始めていると言います。でも、ファンが純粋に見たいのは丁寧に作られた作品そのもの。浮かれずに“ありのままの”『鬼滅の刃』を放送するだけで、自ずと視聴率は稼げると思いますよ」原作ストーリー同様に、演出面でもハラハラドキドキさせられそうだ。
2021年07月14日綾野剛「世界一有名な局にします」7月1日付でネットワーク局へ異動したフジテレビ元アナウンサーの久代萌美。異動が報じられた日、SNSのストーリー機能で冒頭のような投稿をし、話題を集めた。「今回、久代さんを含めて6人のアナウンサーが他部署へと異動することになりました。ここまで大胆な人事は記憶にないですね」(フジテレビ関係者)スポーツ実況に定評のあった小穴浩司アナは広報局。29歳の若手・大村晟アナはスポーツ局へ。注目すべきは、女性アナたちの異動先だろう。「アナウンス室長を務めていた佐藤里佳さんは、各局が力を入れるCSR(企業の社会的責任)・SDGs(持続可能な開発目標)推進室。また森本さやかさんは出世コースともいえる人事部です。局内でも話題になっているのは、報道局FNNプロデュース部に異動した藤村さおりさん。報道局への異動は栄転といわれているうえ、部長待遇へと昇進しているので、上層部からの期待が伝わってきます」(広告代理店関係者)■アナ職からの異動は左遷ではないテレビ局内の事情にも詳しい、テレビ解説者の木村隆志さんもこう語る。「これまでは宣伝や営業など、知名度を活かした部署に行く機会が多かったのですが、今回の人事を見ると、異動先が広がった印象を受けました。フジテレビは特に女性役員の割合が少ないといわれている中で、女性の役職者を増やしたり、アナウンサーの知名度やスキルの高さを活用していこうという動きがあります」局の花形とも見られるアナウンサーから裏方に回るのは、視聴者からすると左遷のようにも感じるが、近年は事情が異なるようだ。「会社員にもかかわらず私生活までマスコミなどに追われるアナウンサーを志望する学生は年々減っていて、優秀な学生ほど報道部やコンテンツ事業部などの部署を希望する傾向があります。またコロナ禍の影響で広告収入が減っているテレビ局は、放送事業以外でいかに利益を出せるかが課題になっている。人材を見極めて採用する人事部やSDGs推進室などのような新部署に、実力派のアナウンサーを投入したところから見ても、フジテレビの本気度が伝わってきます」(前出・広告代理店関係者)フジテレビの改革は、番組編成にも表れ始めている。「火曜日の夜9時から放送されているカンテレ制作のドラマ枠が、今秋から月曜の夜10時に移動することに。第1弾の作品は綾野剛さん主演の刑事モノだと聞いています。TBS系『MIU404』での刑事役も好評だっただけに、ヒットが期待できるのでは」(芸能プロ関係者)現在、月曜夜10時から放送されている所ジョージの冠番組『新説!所JAPAN』もカンテレが制作。一部報道によると、同番組の終了も噂されているが……。「所さんの番組も好評なだけに、放送枠だけを入れ替える方向で調整しているそうです」(関西テレビ関係者)カンテレにドラマ枠の移動について聞くも、「編成に関してはお答えできません」とのことだった。フジの看板ドラマ枠“月9”もあるだけに、放送枠を移動すれば2時間続けてドラマ……ということになるが、それこそがフジテレビの狙いだという。■コロナ禍で動画配信サービスが好調「新型コロナの影響でおうち時間が増えたこともあり、各局動画配信サービスが好調なんです。その中でもドル箱なのがドラマ。テレビはリアルタイムで視聴する若者が減っているため、視聴率こそ苦戦する作品が多いものの、サブスクリプション(定額サービス)が定着したこともあり、面白い作品であればお金を払うことに抵抗がない人も増えています。カンテレのドラマは全体的に評価が高いわりに、視聴率はそれほどよくない。そこで枠を移動させることで、数字のいい月9の流れに乗ろうと考えたようですね」(テレビ誌編集者)どうやら、他局の編成も関係しているようだ。「月曜の夜10時は、これまでテレビ東京の『ドラマBiz』が放送されていたのですが、昨年6月に終了。ドラマ枠を1時間ズラし、『ドラマプレミア23』として再出発しました。民放でドラマがかぶらないことも大きいみたいですね」(同・テレビ誌編集者)しかしこの移動で割を食ってしまいそうな局も。「NHKはこれまで土曜の夜11時30分から放送していた『よるドラ』を、今春から月曜日の夜10時45分に移動させたばかりなんです。フジの『月10』、テレ東の『プレミア23』ともに放送時間帯がかぶってしまうため、NHKドラマへの影響は避けられないのでは」(NHK関係者)■リスクを回避したカンテレ今春は『大豆田とわ子と三人の元夫』、夏ドラマは『彼女はキレイだった』とラブコメが続くカンテレ制作ドラマ。移動第1弾が刑事モノになる理由を、前出の木村さんはこう分析する。「最初は『月10』というドラマ枠を知ってもらわないといけないので、カンテレとしても『月9』からの流れで見てもらいやすいよう、手堅い刑事モノにしたのでは。ドラマを見る視聴者層がいないところで始めるのはリスクが高いので、カンテレにしては無難だなという印象はありますが、しかたないでしょう」今年に入り、月9では職業ドラマが続いているだけに、同じ路線で始めるのは確かに手堅いかも!?人事や編成など、フジテレビが大胆な改革を行った理由はほかにも。「かつて視聴率トップを争っていたフジですが、2015年には民放最下位に転落。以降、最下位争いが定位置に。2021年度のフジテレビ単体の売上高は前年度比14・9%減と、キー局で最も落ち込みが激しいこともあり、そうとう危機感を持っているようですね」(前出・広告代理店関係者)木村さんはフジテレビの動きにこう期待を寄せる。「20代のディレクターが積極的に企画を出して活躍するなど、若い世代を活用するために管理職の人たちも人事を考え直したのでしょう。フジテレビの大幅な動きはプラスになると思いますし、その象徴という意味でも、アナウンサーに今後、ほかの他部署で活躍してほしいという期待を感じます」フジの改革は吉と出るか!?
2021年07月08日フジテレビ・久代萌美アナウンサー「次の人事を知って驚きましたよ。久代アナが『アナウンス室』から異動することが内々で出回ったそうですから」そう語るのはあるスポーツ紙記者。フジテレビの久代萌美アナウンサーが“卒業”に向けて動き出しているという。2012年に入社の31歳、『ワイドナショー』『ノンストップ!』など情報番組や、『さんまのお笑い向上委員会』で6年間もアシスタントを務めあげるなどバラエティー番組でも活躍した彼女。「アナウンス室を離れたあとは、あまり表にでない部署に異動になるのだそうですが、本人にとっては青天の霹靂だったそうです。相当ショックだったようで、そのまま“寿退社”してしまうほどの落ち込みぶりだとか。今年の3月いっぱいで『向上委員会』を卒業になったのもその布石でしょう」(同前)■深夜に“事情聴取”プライベートでは2020年6月にYouTuber「北の打ち師たち」はるくんとの婚約が報じられ、その年の12月に結婚を発表。彼は“オタ芸動画”でブレイクした2人組グループで、現在も登録者数は120万人近くの人気者だ。ディズニーランドでデートしていたと報じられるなど、当時から交際はオープンだった。「『向上委員会』でさんまさんらに祝福された久代アナは、“もとから結婚するつもりで付き合っていたので時期はいつでもよかった。交際期間は1年ちょっと”と話していました。はるくんですが、大手YouTuber事務所の『UUUM』にも所属しており、広告料が多く入る“企業案件”も受けやすい。比較的クリーンな立場にあります」(ウェブメディア編集者)つい先日も緊急事態宣言下に人気ユーチューバー31人が“泥酔パーティー”をしていたという話題が世間を大きく賑わせたばかりだが、6月27日に放送された『ワイドナショー』に出演した久代アナは、意見を求められるとはるくんについて、「私は常日ごろから、口を酸っぱくして注意しているので。絶対こういう会には参加しないように、って。毎回どこに誰が何人くらいで、何時から何時までか聞きます」とコメントをしていたばかり。しかし、今回の“異動内示”についてはふたりの素行が多少なりとも影響しているようで、「昨年6月半ばに彼女の自宅ではるくんと口論になった際、久代さんのあまりの剣幕に圧倒されたはるくんが、友人に『ヤバい』とラインを送ったところ、警察に通報されてしまい深夜に事情聴取されることになったことがありました。そのことは本人も『向上委員会』で認めていますが、フジの上層部はそういった脇の甘さについて厳しい目を注いできました。同社は先日も女子アナの“美容室ステマ”が取りざたされたばかり。今回の異動にはそういった“私生活”の事情もあるではないでしょうか」■独身時代は“お金が貯まらなかった”久代アナそんなふたりの現在の暮らしぶりはというと、「入籍と同時に都内の超一等地にタワーマンションの一室を購入しています。価格は1億円以上の高級物件です。とにかく“ブランド志向”の久代さんは、独身時代は散財癖がありましたね。洋服をたくさん買うので“とにかくお金が貯まらない”と嘆いていました。ほとんど貯金はなかったそうです。このセレブな暮らしぶりについても、財布の紐は久代さんが握っている感じなのではないでしょうか。フジテレビを退社しても生活はやっていけるなんて、YouTuberはやはり稼ぐんだなと」(フジテレビ社員)フジテレビに今回の“人事異動”についてコメント求めると、《社員の異動の予定に関するお問い合わせにはお答えしておりません》と回答した。テレビであの笑顔が見れないのはちょと寂しいかも……!
2021年06月28日「ゆきぽよ」こと木村有希《少し休んで、また頑張ろうかな朝倉未来は最強でないといけない》6月13日に行われた総合格闘技大会『RIZIN.28』のメインマッチで、ブラジルのクレベル・コイケに敗れた朝倉未来。試合直後には引退も示唆していたのだが、翌日には一転して自身のインスタグラムで現役続行への意欲を綴った。朝倉選手はチャンネル登録者180万人を誇るユーチューバーでもある。「挑発的な言動からアンチも多く、また元グラビアモデルの小倉ゆうかと交際したりと、話題に事欠かない格闘家です。集客力ある存在だけに、運営側も辞められたら困るでしょう。スポンサーを名乗り出る企業も多いですからね。とりあえずは彼の前向きな姿勢に一安心でなないでしょうか」(スポーツ紙記者)そんな注目の一戦を放送したのがフジテレビなのだが、試合終了後、リング上で片目を腫らした朝倉選手と、喜びを爆発させるクレベル選手らが映る後方に、やたらと目立つギャルが。黒いTシャツにホットパンツ姿で脚を露出させ、髪の毛を盛りまくったゆきぽよだ。リング中央でクレベル選手がラウンドガールらと記念撮影を行っている間も、その背後のコーナーで拍手を送り続けていたゆきぽよ。気づかなかった視聴者も多かったことだろう。かろうじて存在に気づいた視聴者からは《あれ?RIZINにゆきぽよいる!?》《ゆきぽよがなぜだかしれっとリング上》《ゆきぽよは何役?》と、ネット上に困惑の声が。ところが、その後も全く触れられることはなく、ゆきぽよがリングの上にいた理由はわからないまま放送を終えたのだった。■朝倉海選手の試合にも“出ていた”「彼女は、メインマッチの勝利者賞を出していた『喧嘩道』の“プレゼンター”だったんですよ」とは、格闘技専門誌の編集者。『喧嘩道』とはスマホ向けのゲームアプリで、以前より大会スポンサーとして名を連ねているとのこと。「未来選手の弟である海選手と一緒に、朝倉兄弟として『喧嘩道』のCMに起用し、また実際にゲームのキャラクターとしても登場しています。ファイトパンツにもスポンサーロゴが入っていますし、本来ならば未来選手が勝利してゆきぽよさんとも記念撮影、という流れを描いていたのだと思います。実はゆきぽよさん。昨年末にも海選手の試合でもプレゼンターを務めていました、が……」2020年12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN.26』。こちらもフジテレビ系で大晦日の目玉番組として放送されたのだが、海選手と堀口恭司選手の試合後のリングに上がったのが、『喧嘩道』のゲームイメージに合わせてド派手なピンクの特攻服に身を包んだゆきぽよだった。が、結果は海選手のTKO負け。彼女は勝者の堀口選手の横で、気合の入った笑顔で記念写真に収まったのだった。前出の専門誌編集者は苦笑いする。「スポンサー関係者はリング上の光景に苦笑いしていたそうですよ。特攻服をきたゆきぽよさんと海選手が並んでこそ出資の意味があるわけですからね。とはいえ、この時は堀口選手が勝っただけの話で、彼女も流れ上でそうしただけで誰にも責められることではありません」この試合の翌日、1月1日に配信されたニュースサイト『モデルプレス』のインタビュー記事に、特攻服姿で登場したゆきぽよはリングに上がった試合をこう振り返っていた。《「これは特別な試合なんだ」と素人目線でもよくわかりました。結構早い段階で堀口さんが勝利して、よくわかんないけど「すごい」ということはわかったので、わーってなっていつの間にか立ち上がってました》その後も一般的な女性客の立場から、“イケメンが多い”“筋肉見放題”などと素直な感想を語っていたゆきぽよ。もしかしたら、海選手や『喧嘩道』のことをイマイチ理解していなかったのかもしれない。そして今回、2回目の“リングイン”となったわけだ。「結局、プレゼンターを務めた2試合とも朝倉兄弟は負けてしまい、“勝利の女神”になることはできませんでした。でも、フジテレビさんでは放送されませんでしたが、実際の会場ではクレベル選手と撮影をして、『喧嘩道』さんとともに“ゆきぽよ様です”とプレゼンター紹介をされているんですよ。たしかにメインマッチはライブで(放送時間の)尺の関係もあったのでしょうが、騒動続きの彼女だけに意図的にカットされたのであればかわいそうですね(笑)」(前出・専門誌編集者)■今度は事務所トラブルも報じられた今年1月に『週刊文春』が、自宅に出入りしていた“知人男性”がコカイン使用で2019年に逮捕され、彼女自身も家宅捜索と尿検査を受けていたことを報じた。その後、涙ながらに謝罪と弁解をするもイメージは失墜。各局が起用に二の足を踏む状態が続いている。そして追い討ちをかけるように6月10日、またもや『文春オンライン』が、事務所社長が所属タレントを相手に損害賠償7000万円を請求する“退所トラブル”を報じたのだった。記事によると、契約違反をめぐる双方の主張は大きく食い違い、今後は法廷で争われる見込みだ。「ゆきぽよには関係のないスキャンダルですが、フジとしては朝倉選手も負けた上に、さらに彼女を“出演”させて事を荒立てる必要はないと放送を切ったとも考えられます。彼女は彼女で、せっかくの大きなネタなのに自身のSNSで全く触れていないのもこれまた不自然。こちらもまた、今なお起用してくれているスポンサーに気を使ったのではないでしょうか」(テレビ局関係者)次こそは勝利の女神になってほしい。
2021年06月15日女性の役員がゼロという、日本テレビ(左)とフジテレビ(右)女性進出が遅れている日本企業を批判気味に報じてきたテレビ局が、この体たらくである。民放の女性役員はわずか2.2%。民放労連女性協議会が先ごろ発表した調査結果で、テレビ局が男性社会そのものということが明白になった。■女性の能力を判断するのがほぼ男性在京キー局はさらに最悪で、報道、制作、情報政策部門の局長に女性が登用されているケースはゼロ。日本テレビとフジテレビに至っては、女性役員がゼロ!というありさまだ。一般紙放送担当記者は、「能力本位の起用、というのが企業側の論理ですが、女性の能力を判断するのがほぼ男性、というのがまずいびつ」とバッサリ。そのうえで、「こういう場合、能力がなくても数合わせで女性を起用するのはいかがなものか、という指摘が必ずといっていいほど出ますが、局長クラスにもゼロというのは、揃いも揃って異常事態。会社の教育システムに問題があるのか、人事システムに問題にあるのか、と疑念を抱かれても仕方ない。キー局は言い逃れできないと思いますよ」ほとんどキー局のニュースサイトはこの問題を取り上げていない。たいした問題ではないと判断したのだろうが、「都合の悪い問題には触れない」と指摘されても無理はない。唯一テレビ朝日だけが、民放労連の調査結果を報じていた。女性の進出を数だけで見れば、テレビ局内は女性が多い、と言える。実際、局内を歩けば一目瞭然だ。「確かにそのとおりですが、ほとんどが制作会社からの派遣スタッフで、言ってみれば下請け。チーフディレクターやプロデューサーは、ほぼほぼ男性で、しかも局員が多く、このご時世でも平気で女性スタッフに対して『オマエなぁ』という呼び掛けが日常的に行われていますよ。パワハラギリギリです」テレビ局のズレきった現実をそう証言するのは、情報番組スタッフだ。さらに、「実はもっとひどい状態を目撃できますよ」と、次のように明かす。「最近、どこのテレビ局も持続可能な開発目標に着眼し、SDGs関連の番組を作ったりしています。しかしテレビ局ほど、エネルギー問題に無頓着な場所はありませんよ。スタッフルームなんて、その部屋に誰一人いなくても、朝まで一晩中電気がついているんです。そればかりか、そこにはNHKやキー局を映すテレビが10台近く置いてありますが、全部つけっぱなしです。あり得ますか?電気を消すという習慣というか責任がないのです」女性登用の遅れにエネルギーの無駄遣いだけを取ってみても、テレビ局の前近代的な姿勢は明らかだ。テレビはオワコン、と視聴者に見捨てられず、これからも持続可能なメディアであり続けるためには、現状に甘えて胡坐をかいていてはダメだろう。〈取材・文/薮入うらら〉
2021年05月25日10月に放送スタートか。アニメ『鬼滅の刃遊郭編』公式HPよりジャパニメーションが世界を圧巻している! 4月23日からアメリカで公開された『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』が、初週末の興行成績が約22億円と好調。外国語映画の1週目の興行成績としては、これまでの歴代1位を塗り替える快挙となった。「アメリカ以外の中国や韓国でもすでに公開されていて、好反応。日本国内でも、昨年10月の公開以来ロングランが続き、400億円という興行収入の大記録が目前に迫っています」(映画ライター)今や、誰もが認める巨大コンテンツとなっているため、気になるのは今後の展開だ。「マンガの連載は2020年5月に終了。コミックスは23巻まで発売されていますが、アニメ化されているのは8巻までですから、まだまだ先は長い。今年2月に、年内の新作放送スタートが発表されましたが、それ以上の続報はまだ出ていません」(出版関係者)いつになったら続きが見られるのか、やきもきしているファンも多いはずだが、ようやく放送時期がまとまったようだ。「『無限列車編』の続編にあたる『遊廓編』は、今年10月からフジテレビで放送されることが内定したそうです」(アニメ制作会社関係者)■第1期の放送は「TOKYOMX」以前から、フジテレビが『鬼滅の刃』のアニメ放映権を獲得するのではないかと言われていた。「第1期のアニメを最初に放送したのは、ローカル局のTOKYOMXでした。映画の大ヒットに湧いていた昨年10月に、フジテレビが夜9時台の『土曜プレミアム』などで、これまでの作品を“特別編集版”として放送。これが15%近い視聴率を叩き出したことで、鬼滅=フジテレビのイメージが視聴者に定着しました」(テレビ局関係者)近年、フジテレビは視聴率の低迷が続き、在京キー局5社の中でも存在感が弱まりつつある。注目度の高い『鬼滅の刃』がコンテンツに加わることは渡りに船だろう。キー局に放映権が移ることで“大きな力が働いて、原作が忠実に再現されないのではないか?”という懸念もファンの中ではあるようだが、コンテンツビジネスに詳しいフリーライターの杉本穂高氏は、こう語る。「次回作は『遊廓編』という表記になっていますが、“遊廓”という売春を想起させるワードはコンプライアンスに触れる恐れもありますから、それを避けるために『鬼滅の刃 シーズン2』といった表記でもよかったはずです。それでも原作通りの『遊廓編』を冠したということは、従来どおり原作の再現を貫くという意思表示なのではないでしょうか」続編の開始時期が10月に内定したことについて、フジテレビに問い合わせてみると、「編成に関してはお答えしておりません」と、否定はしなかった。ここから新たなヒットの“型”を作れるか。
2021年05月18日"ステマ疑惑”で直撃取材を受ける海老原優香アナ4月に『週刊文春』で報じられた、フジテレビ女子アナの“ステマ疑惑”。問題となったのは、三田友梨佳アナや井上清華アナなど、7名のフジテレビ女子アナが美容室やネイルサロンで無料のサービスを受けていたことだった。「宣伝と気づかれないよう商品に関する口コミを発信するのをステルスマーケティング、略してステマと言います。影響力のある人が企業から利益供与を受け、宣伝行為をするというもの。フジの女子アナ7名は、総計数百万円に及ぶサービスを受けていたとされています」(スポーツ紙記者)この7名の1人、海老原優香アナは、’17年の入社1年目から『とくダネ!』に起用されるなど期待の星だった。しかし彼女の怪しい噂は、件の報道だけでなく……。「『週刊文春』で指摘された美容室のほか、都内の一等地にある美容サロンでもサービスを受けていました。1回の施術で数万円もするコースを、無料で提供されていたそうです」(美容ライター)■ステマ疑惑が報じられると「写真を削除して」’19年の年末から、知人の紹介でサロンに通うようになったという。「サロンの公式SNSに写真をアップすることを条件に、無料でサービスを受けていたんです。今年の3月まで、10回ほど通っていたみたいですよ」(同・美容ライター)実質的に、広告塔の役割を担っていたことになる。「いわゆる“ウィンウィン”の関係だったわけですが、海老原さんが施術後に写真の撮影を拒んだことがあったそうです。お店の方が抗議したところ、“次からはちゃんと撮影に応じます”と答え、その場は収まったようなんですが……」(同・美容ライター)3月下旬にフジテレビ内でステマ疑惑の調査が始まると、事態は急展開を迎える。「サロンに対して突然“これまでの写真を削除してほしい”と連絡。サロン側は“投稿ができていないぶんの施術に関しては、料金を払ってほしい”とやんわり伝えたそうです」(同・美容ライター)彼女が通っていたサロンの経営者の知人もこう重い口を開いた。「本来、投稿はモデル側のSNSにもシェアしてもらうんですが、海老原さんはPRはいっさいできないとのことだったみたいです。でも店側がアップしたものなら大丈夫だと。一度、肌のコンディションを理由に撮影を拒否。ラフな格好にすっぴんだったみたいで、そもそも撮影させる気がなかったんでしょうね」サロンでは、海老原が写った投稿を今も削除していない。「写真をアップできない理由がモデルさん都合の場合は、施術の料金をもらっていたそうです。このことも連絡しましたが、支払う気はないようで……現状、削除は断っているみたい」■お友達付き合いの延長線上事実を確認するため、5月中旬に自宅マンションから出てきた海老原を直撃。初めのうちは「広報を通してください」と口を閉ざしていたが、質問を重ねると経緯を語ってくれた。「写真掲載を条件に無料でっていう話ではなくて。知り合いの方から紹介されてオープン時に行ったら、“写真撮らせてもらえませんか?”っていう話に。SNSに載せる際はこちらがチェックするという話だったんですけど、確認の連絡が最初の一度しか来なくて……。こちらとしては、書面とかで正式に“いいですよ”というふうにはお伝えしていなかったんです」サロン側とは異なる見解のようだ。会社には、すでに報告してあるという。「“SNSに掲載する際に確認の連絡がないので、消してくださいとお願いしてますが、こういう(消してもらえない)状況です”という説明をしています。サロンには、消してもらえるのならお代もお支払いさせていただくんですけど、SNSがブロックされていて連絡が取れないんです……」海老原自身は、ステマという認識はなかったと話す。「特にSNSを確認もしなかったので……どういう感じなのか見てなくて。知り合いなので、“写真撮っていい?”“いいですよ”っていう、お友達付き合いの延長線上みたいな感じなのかなって」約30万円ものサービスが、アナウンサーだからこその特別な扱いだとは考えなかったのだろうか。「“無料でやってもらうこと自体、世間知らずなんじゃないか”っていうことに関しては、そのとおりだなと思います……今後は、より気をつけていこうと思っています」無料でサービスを受けていたことについてフジテレビに問い合わせると、「ご指摘の件は、弁護士などの専門家にも確認のうえ、いわゆるステルスマーケティングには該当しないと考えております」グレーな“ステマ”の境界線。内面の美しさを磨くには、美容サロンに通うより真摯な反省が大切かも。
2021年05月17日ステマ疑惑が報道された、フジテレビの女子アナ集団(左上から時計回りに、三田友梨佳、久慈暁子、井上清華、堤礼実、海老原優香、杉原千尋、三上真奈、宮澤智)フジテレビの女性アナウンサーがやっていた“美容室ステマ”疑惑。週刊文春が報道し、フジテレビは『バイキングMORE』など自社番組で取り上げ、「ステルスマーケティングに該当する行為はないと考えております」と、局としての見解を示した。■フジテレビの対応は不快女性アナウンサーが人気美容室で無料サービスを受け、店のSNSに登場したり自らのSNSに投稿し、宣伝にひと役買っていたのではないかという疑惑。美容室側は「お互い“ウィンウィン”でやらせていただいてんで」と週刊文春に答えている。「フジテレビは女性アナウンサーに事情聴取をし、それを法務で検討した結果、ステマには該当しない、法的には問題ないという見解を示しましたが、問題はそういうところじゃないんですよね。特権をかざしている人間って今の時代、上から目線と同じくらい嫌われる。そこをわかっていないところがテレビ局としては致命的。せめて、視聴者に不快な思いをさせてしまって申し訳ない、というような低姿勢を示さないと、反発を買うだけ」そう指摘するのはスポーツ紙放送担当記者だ。一時期、よく使われた“ウィンウィン”という言葉。すっかり手垢にまみれた言葉で、最近では使う人が減ってきている。「それは、言葉に潜む嫌らしさに気付いているからですよね。今回のケースで言えば、美容室と女性アナは確かに“ウィンウィン”でしょう。美容室は宣伝に使える、女性アナは通常なら2~3万円はするヘアスタイリングを特別価格でやってもらえる。両者が“ウィンウィン”になりますが、第三者が“ウィンウィン”の仲間入りすることはない。そこに一般の視聴者はズルさを感じるわけです」(前出・スポーツ紙放送担当記者)法的に問題があるかないかの前に、「こんなことをしたことが知られたら、視聴者はどう思うのだろうか」という世間の目。フジテレビの女性アナがそれを意識できていたら、週刊誌ネタになることもなかった。〈取材・文/薮入うらら〉
2021年04月21日小倉智昭きれいごとの言葉が、スポーツ紙を飾る年度替わり。「いつごろからでしょうかね、番組降板を“卒業”と言い換えるようになったのは」とスポーツ紙記者は自戒気味に首をひねる。「局アナが番組を降りる際は、それこそ“卒業”でいいと思います。社員であれば次の番組があり、食いっぱぐれはないわけですから。芸能人の場合はそんなお気楽なことではない。稼ぎが減るわけですから。にもかかわらず、番組終了を一緒くたに“卒業”なんてあいまいな言葉にしてしまう。芸能メディアの表現が硬直していますよねぇ」■別番組で漏らした小倉智昭の本音今年度で番組が終了するフジテレビ『情報プレゼンター とくダネ!』の小倉智昭キャスター(73)が先日出演した『ボクらの時代』(フジテレビ系)での本音発言に対し、同局内で、「よくオンエアーした、えらい」という声が上がっているという。「今年1月『とくダネ!』が終了するというスポーツ紙の報道を受ける形で番組で説明した小倉さんは、『次の世代の人にキャスターのポジションを譲って』『新たな人に始めてもらうのがいい』などと、“公式見解”を伝えていたんです。ところが、『ボクらの時代』では本音が出たんです」(前出・スポーツ紙記者)そこで小倉は、「後進に道を譲った、みたいなきれいごとになっているけど、本音で言うとそうじゃないよね」と本音をぶち上げたのである。さらに「スタジオで死んでやろうかくらいに思っていたくらいだからさ」と、この先も続けたいことを匂わせていた。きれいごとの元を作ったのは自分の発言である、ということは棚に上げて、だが、そこは不問にして本題に戻る。番組としてはその発言をなかったことに編集することはできたが、「発言は小倉さんのメッセージ。それをなかったことにはできなかったそうです」と情報番組スタッフが伝える。その真意は、「もともと『ボクらの時代』は、MCも台本もなく、芸能人が本音をしゃべるという点が魅力。せっかく小倉さんが本音を漏らしてくれたのに、カットはできないわけです。万が一、カットした内容が週刊誌に漏れれば、フジテレビの情報統制などと騒がれてしまいますからね」かくして表面化した小倉の“公式見解”と“本音”の違い。前出・スポーツ紙記者は、「その発言には、スポーツ紙の見出しに対するちょっとした皮肉が込められていると同時に、自身が当初発した“公式見解”が局側の意向を忖度したものだと自己告発したものなんです。そう読み解くと腑に落ちると言いますか」独特の視線がウリだった小倉の、自分自身の進退にまつわる毒を含んだコメント。スポーツ紙をかつて席巻した「できちゃった婚」は今やすっかり影を潜め「おめでた婚」などときれいごとに変わった。それとは逆のベクトルで、“卒業”なるきれいごとの言葉がしっかりと、出演者の意向を反映した“降板”になることがあれば、小倉の発言も面目躍如の一矢にになる。〈取材・文/薮入うらら〉
2021年03月24日『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』のポスター1月27日、『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』が韓国で封切られ、好調な滑り出しを見せた。日本国内でのフィーバーぶりは誰もが知るところだが、海を越えた異国の地にも、ブームの波は広がっている。■『鬼滅の刃』アニメ続編はあるのか?「これまで、日本国内の興行収入がトップだった『千と千尋の神隠し』を追い抜いたのが昨年末。あれから1か月以上がたっても観客動員数は伸び続け、現在では365億円を突破しました。韓国でもどこまで興収を稼ぎ出すのか、注目が集まっています」(スポーツ紙記者)記録づくめの“ドル箱”作品なのに、アニメ化されているのはまだ全体の3分の1ほど。それだけに、続編製作についてはファンからも大きな期待が寄せられている。すでにプロジェクトが進行しているのかと思いきや、一筋縄ではいかないようで……。「これからどのような形で作っていくのか、制作チームの中で争っていて、しっかりまとまっていないそうなんです」(映画配給会社関係者)いちばんの争点は、テレビと映画のどちらで放送するかだという。「地上波の放映権を持っているフジテレビとしては、映画の続きを地上波でゴールデン帯に放送したいんです。しかし、映画の題材となった”無限列車編”の次は”吉原遊廓編”という、主人公の竈門炭治郎たちが風俗街に潜入するという話のため、放送倫理に触れる恐れがあるんです。ただでさえ血しぶきや残酷な描写も多い作品なので、難色をしめすスポンサーもいるんですよ」(同・映画配給会社関係者)課題はこれだけではない。「“吉原遊廓編”の次は“刀鍛冶の里編”という炭治郎が所属する“鬼殺隊”の武器を作る土地を舞台にした物語。ストーリー的には問題ないのですが、この話には人気キャラクターの我妻善逸や嘴平伊之助が、まったく登場しないんです」(漫画雑誌編集者)昨年秋に『週刊少年ジャンプ』で発表されたキャラクターの人気投票では、善逸は1位、伊之助も6位と多くのファンから支持を集めていることが証明された。彼らを1シーンでも多く登場させたいという思いは、わからなくもない。「フジテレビを含め制作側はストーリーの変更や、彼らの追加エピソードが作れないかを原作者側といろいろ調整しているそうです。映画が公開して半年もたっているのに続編の情報が出せないのは、こういった事情があるからなんです」(前出・映画配給会社関係者)この件に関して、地上波の放映権を持つフジテレビに問い合わせたところ、「そのような事実はございません」と否定したが、フジテレビには一歩も引けない切実な事情がある。「近年、視聴率の低迷が続くフジですが、昨年10月に2週にわたってゴールデン帯で『鬼滅の刃』を放送したところ、世帯視聴率はどちらも15%超え。12月10日には『M-1グランプリ』と同時間帯の放送だったにも関わらず『鬼滅の刃 柱合会議・蝶屋敷編』が、14%という高視聴率を記録しました。ここまで数字を稼げるコンテンツですから、フジとしてはなんとか地上波のアニメで続けていきたいんですよ」(アニメ制作会社関係者)なかなか結論が出なそうだが、幸いまだ時間の猶予はある。「今はまだ“無限列車編”が映画館でも上映してますし、コラボ商品の影響もあり、話題が途切れていません。しかし、続編企画がまとまらず長い時間がかかってしまうと機を逃してファンを失ってしまう恐れがあります。なるべく早く結論を出さなくてはいけないでしょうね」(同・アニメ制作会社関係者)問題は山積みだが、制作スタッフたちは 解決に向けて“全集中”してほしい!
2021年02月05日明石家さんまと土田晃之「この番組のレギュラーは、さんまさんだけなのに、(僕が)ずーっと出てるのもどうなのかな、と……」12月5日にオンエアされた人気番組『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)で突然、番組から卒業したい、と申し出たのはお笑い芸人・土田晃之だ。今田耕司、ネプチューン・堀内健、陣内智則といったベテラン勢からEXIT、ぺこぱ、ミルクボーイら“第7世代”の若手まで、人気芸人たちが毎週入れ替わり立ち替わり出演するこの番組で、番組開始から5年8か月もの間、唯一レギュラー出演を続けていた。「番組MCの明石家さんまさんが、土田さんのお笑いの腕をすごく買っているんです」(制作会社関係者)土田の口から自主降板が発表されると、さんまは「これからも出ててくれ」と嘆いたが、どうやらその裏ではひと悶着あったらしい。「表向きは土田さんから“辞めたい”という話があって……ということになっていますが、本当は番組サイドから肩を叩かれたんですよ」(前出・制作会社関係者)■「笑わない芸風」がアダに放送1回目から毎週休まず出続けた功労者をクビに?何か理由があったのか。「視聴者からの土田さんの評判がすこぶる悪かったんです。あまりにも“笑わなすぎる”って。“やる気ない置物”“ひとりだけ浮いてる”なんて毎回のように指摘されていて。収録中に1度もリアクションをとらないことも普通にあって、正直、スタッフも苦労していたんです」(前出・制作会社関係者)もともと、ほかの芸人たちとは一線を画す冷ややかな……冷静なコメントで笑いをとるのが、土田のお笑いスタイルだったはず。だが、「いくらそういう芸風だといっても、最近は度が過ぎていて。みんなで収録を盛り上げている中、ひとりふてくされた顔でソッポを向いているのは“さすがにどうなのか?”という声が局内でも出ていたんです」(フジテレビ関係者)新型コロナの影響で、局全体の広告収入が激減したことも影響したという。「制作費削減の締めつけが厳しくて。『向上委員会』は、さんまさんはじめ出演者のギャラにかなり金がかかっているんです。コストカットをせざるをえない中で“誰を切るか”という話になったときに土田さんの名前が挙がった、と。理解者のさんまさんもしぶしぶ受け入れたそうです」(前出・フジテレビ関係者)土田の所属事務所に降板の真相について尋ねた。「降板理由は、土田本人が語った言葉以上でも以下でもないんです。何かあったとか、ギャラで揉めたとか全然ありません」では、なぜ改編期でも満6周年でもない中途半端なタイミングでの卒業だったのか?「……それは、フジテレビさんに聞いてください」あれ!?“自ら降板”だったんじゃ─。
2020年12月22日渡部建“地獄の100分会見”から2週間近く─それでもまだおさまる気配のないアンジャッシュ渡部建の復帰騒動。今年6月に発覚した“多目的不倫”から半年で、大みそか恒例の大人気特番『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!』(日本テレビ系)にサプライズ出演すると報じられた渡部。収録もすませていた事実がわかり「謝罪もせずに仕事が先とは!」と非難が殺到。急きょ会見を開くまでに追い込まれたのは、ご存じのとおり。渡部に容赦ない質問を浴びせ続けた芸能レポーター陣にも非難は飛び火。マスコミ全体を巻き込んでの大炎上状態になった会見の翌日、渡部の所属事務所社長は、週刊女性にこう語っていた。「渡部の奥さん……佐々木希さんはあれ以来、すごく頑張っているでしょ。渡部はその陰に隠れて“腫れ物”のような状態で、ただ家にいるような感じで。このままでいいわけはないんですよ……」■「やっぱり許せない」夫の不貞行為を許しただけでなく、心中穏やかなはずがない中で、慣れないバラエティー番組にも笑顔で出演する妻になんとか報いたい─。そうした焦りの中で、渡部が復帰、そして会見を強行したのは想像に難くない。結果的には大失敗に終わってしまったわけではあるが。ただ、その地獄会見のおかげで、世間からは「さすがにかわいそう」といった同情の声もあがっている。となれば「禊はすんだ」という流れになりそうなものだが、どうもそう簡単ではないらしい。「『笑ってはいけない』を収録した日テレは、今回の一件で“知らんぷり”を決め込んで、渡部さんを助けなかった。ハシゴをはずされた格好の渡部さんサイドとは、だいぶギクシャクしているみたいです。渡部さんが日テレでレギュラー出演していた『ヒルナンデス!』を“9月に降板していた”と今になって公表したのもその表れ。長年出演している『行列のできる法律相談所』のレギュラー枠も、このままなくなるでしょうね」(スポーツ紙記者)さらに別のところでも、渡部への怒りがこもった火の手が上がりだしている、という。あるTBS関係者は、渡部への憤りを隠さない。「あの会見で、渡部さんと仕事をしてきた人たちみんな“やっぱり許せない”って言っていますからねぇ……」どういうことか?「そもそも渡部さんが日テレの番組で復帰を計画して、あろうことか収録まですませちゃったこと自体アウトなんです。だって渡部さんはウチで『王様のブランチ』のMCをやっていたわけでしょ。『王様のブランチ』はウチの生放送の看板番組ですから」(同・TBS関係者)■“今は児嶋さんだけで”レギュラーとはいえ、大勢の中のイチ出演者だった日本テレビと、人気長寿番組のMCに突然、姿を消されたTBSとでは衝撃の度合いが違うのだろう。「今回の件ではウチがいちばん、割を食っている。それならTBSの番組で復帰するのが業界の筋ですよ。『ブランチ』はこれまでずっと渡部さんを“お休み”扱いにしていました。“いつか戻ってこられるように”と配慮していたから。それなのに……渡部さんたちはウチに事前の相談もなく、日テレの収録に参加した。筋が通っていませんよ」(同・TBS関係者)TBSの怒りは本物だった。“渡部、緊急会見へ”という報道が一斉に流れた12月2日、渡部の『王様のブランチ』降板を発表したのだ。「発表後に放送された『ブランチ』では、“降板した”ことすら触れられませんでした。このまま“TBS出禁”かも……」(別のTBS関係者)だが、渡部の“不義理”はこれだけではなかった。’04年から続く“アンジャッシュ初の冠番組”チバテレビの『白黒アンジャッシュ』番組制作スタッフもあきれ果てる。「会見では“謝罪行脚した”なんて言っていましたけど、渡部さん本人は1度も謝りに来てないですから。事務所から菓子折りが1個、送られてきただけ(苦笑)」渡部が“グルメ王”としてブレイクする前から、アンジャッシュを支え育ててきた番組である。それにもかかわらず“恩を仇で返す”ような誠意のなさに、局内では打ち切りも検討されたという。それを踏みとどまらせたのが、渡部の相方・児嶋一哉だった。「発覚後すぐの収録で、児嶋さんがたったひとりで“申し訳ありません”とスタッフひとりひとりに頭を下げてくれて。“俺が何でもするから、この番組を続けさせてください!”って。スタッフも児嶋さんを支えようという気持ちになって、逆に現場の雰囲気はよくなっています」(同・番組制作スタッフ)チバテレビの番組担当者も、週刊女性の問い合わせに語気荒く、こう断言した。「現段階では、渡部さんの出演予定はありません。どこかのタイミングでそういう機会もあるかもしれません。が、復帰されたとしても“今は児嶋さんだけで”ということ」ほかのレギュラー番組にも問い合わせたが、いずれも「復帰予定はありません」と、判を押したような回答が。■妻・佐々木希の正念場まさに四面楚歌、八方塞がりの渡部。これまでの自粛生活と同じように、一家の大黒柱となった佐々木を支える主夫を続けるしかなさそうだ。しかし、佐々木がリードする生活も、決して楽な道ではないよう。「希さんも、イメージ的には今回の件でそうとうにダメージを受けましたからね。日用品を扱う企業のCMで“渡部さんの件を思い出す”という理由で起用が見送られたことも」(広告代理店関係者)年明け早々には、人気ドラマシリーズ『バイプレイヤーズ』(テレビ東京系)にも出演するが、「女優業も正直そこまでの……例えば、同じくモデル出身の米倉涼子さんのようなレベルの演技力、存在感がある女優ではないんで。“幸せ年の差夫婦”というイメージで商売してきたわけですけど、それが使えなくなって、これからが希さんも正念場です」(同・広告代理店関係者)となると、こうした状況を打開してくれるのは、番組打ち切りのピンチも陰で救った“あの男”しかいない。「一縷の望みがあるとしたら、やっぱり児嶋さん。相方思いですし、今も解散はいっさい考えていないって」(前出・番組制作スタッフ)そういえば“闇営業”問題で活動自粛に追い込まれたロンドンブーツ1号2号・田村亮を救い出したのは、やはり相方の田村淳だった。「淳さんのように児嶋さんが渡部さんを引っ張り上げない限り、芸能界は実質“引退”状態でしょうね。ロンブーのふたりとは違って、活動自粛後、渡部さんが児嶋さんと実際に会ったのは、たった1回。それでちゃんと向き合う気あるのかな」(同・番組制作会社スタッフ)相方にちょっと不義理なんじゃないの─。
2020年12月16日クイズ!脳ベルSHOW「テレビがつまらなくなった」「若者のテレビ離れ」だのといわれている昨今。どっこい、世間から熱い支持を受けているお化け番組があるんです!それがBSフジの『クイズ!脳ベルSHOW』。松本人志、徳光和夫、伊集院光、有田哲平など、番組ファンを公言する芸能人たちも多く、出演志願も多数届くとか!そんなテレビの可能性を掘り起こし続けている当番組の魅力を伝えます!昭和の底力を持つもの同士による奇跡のコラボ連載。読み逃しなく!■“頭を使うこと”の楽しさを思い出させてくれる“今、いちばん面白いBS番組”と言われている『クイズ!脳ベルSHOW』(BSフジ)。2015年からスタートし、今や本家フジテレビの地上波でも、早朝4時から帯で再放送されるほどのお化けクイズ番組に!といっても、知識を競い合う地上波のクイズ番組とはひと味もふた味も違うんです。誰でも楽しめる脳トレ的なクイズを出題し、“頭を使うこと”の楽しさを思い出させてくれるのが、この番組の人気の秘訣。そして、40~90代の多彩なゲスト(総ゲスト数はのべ2000人以上!)が登場する様子は「この番組でしか見ることができない奇跡のコラボレーション」と呼ばれる番組の醍醐味になっているほど。今回は、そんな脳ベルSHOWでおなじみのゲストの方々に、“脳ベル愛”について語っていただきました!●大木凡人出演者が生き生きとする“昭和の同窓会”のような番組かつて共演した方や、ステージで司会をさせていただいた歌手の方に会って、「元気だった~!?」って声をかけ合う、われわれにとっては同窓会のような番組です。出演者が生き生きとしているのが、この番組のすごいところ。「私たちが集まるためにこういう番組ができたのかな」って感謝しかないですね。「脳ベル、見たよ」と声をかけてくれる人たちも、みんなにこやかに話しかけてきてくれるんです。演者も視聴者も一緒になって楽しんでいるんだなってうれしくなっちゃうよね。クイズだけじゃなくて、「脳ベルヒットスタジオ」では口上を述べさせていただいたり、この番組に出ると脳みそが柔らかくなりますね。口上って、詩心がないとできません。「ネオンの影の路地裏の、恋物語を五線の譜にたどるは~♪」とかね。自分が勉強した詩集を引っ張り出して、何を言おうかなと考える。11月21日にサンシャイン劇場で行われる「脳ベルヒットライブ」も楽しみ。JAGUARさんや森口博子さんに対して、“大木凡人がどんな口上を言うのか”楽しみにしていてください。MCは、マスターオブセレモニーの略です。私も数々のMCをしてきましたが、岡田圭右さんのMCは、まさにマスターですよ。雰囲気と一体化する彼がいると、安心するしホッとする(笑)。脳ベルSHOWは、本当に楽しい現場です。それを、みなさんと分かち合えるのが待ち遠しい!おおき・ぼんど1945年、愛媛県生まれ。日本の司会者・タレント・レポーターとして、数々のテレビ番組、ラジオ番組、ステージなどで活躍する。日本司会芸能協会会長。10月下旬より、YouTubeに『大木凡人の凡チャンネル』を開設。■回答者の素のキャラを引き出す魔法は……●大沢逸美『あきたこまち』は美しい輝かしい“コメ”です!最初のころは、それこそ脳みそフル回転!で疲れ果てましたが、今では岡田さんや共演者の方々とのトークを楽しませていただいています。スタッフさんたちも温かい雰囲気で迎えてくださるので「ただいまー。“コメ”もらいにきたよー!」と、リラックスして挑める番組です。’18年の出演時に週間チャンピオンとなり、あきたこまち15kg(5kg×3袋)をいただきました。お米の美味しさに加えて、優勝賞品というご褒美は、何とも美しい輝かしい“コメ”なのです!番組を通して「今回も、コメをゲットしてください!」と、応援してくださる方々もいらっしゃいます。クイズの解答には必死になりますが(“コメ”がかかっていますし!)、ジャンルの異なる先輩方とご一緒させていただける番組です。また、「脳ベルヒットスタジオ」のコーナーが大好きで、出番がなくても必ずスタジオの隅で観賞しています。川野良子アナは歌がうまいうえに、本当に楽しそうに歌うお姿が魅力的。出題のヒントではついポロリ!してしまう、とってもチャーミングな方。回答者の素のキャラを引き出す魔法は、岡田さんと川野さんの絶妙な距離感によってなせる技だと思います。おおさわ・いつみ1966年、北海道生まれ。第7回ホリプロタレントスカウトキャラバンのグランプリとしてデビュー。母親を11年にわたり介護した体験をもとに講演活動も行っている。●谷 隼人“悔しい” “悲しい” “キツイ”の3Kに翻弄されています懐かしい人たちが次々と出るから、僕も見ていて楽しいんだけど、答えられないと悔しくてたまらない!「なんて俺はバカなんだ!」と落ち込んでしまう(苦笑)。でも、ちょっと自慢したいんだけど、特番の『11時間テレビ』で都道府県対抗クイズ合戦があるんだけど、その第1回で僕らの「九州沖縄代表」が優勝したんだよね!すごいでしょ?仲間のおかげなんだけど、お米をもらってうれしかったなぁ。あと、やっぱり岡田君と川野さんの進行力、持っていき方がすごい。まさに“オカダ・ワールド”ですよね!みんなを楽しませる力が素晴らしい。毎回、感心しています。この番組、けっこう見ている人がいるんだよね。だから「谷さん、見ましたよ!」「次いつ出るの?」なんてよく聞かれます。見てくれるのはうれしいんだけど、僕にとっては問題がわからなくて“悔しい”、答えられなくて“悲しい”、次々にわかんない問題が出てくるから“キツイ”の3Kなんですよ!そんな困っている谷隼人を応援してください!たに・はやと1946年、鹿児島県生まれ。1961年、子役としてデビュー。その後、日活のニューフェイスを経て、東映に入社。『キイハンター』『風雲!たけし城』などテレビでも活躍。女優・松岡きっことのおしどり夫婦としても有名。■脳ベルSHOWは着目点がわかってる!●マッハ文朱『脳ベルSHOW』は「人間死ぬまでが現役」を教えてくれます何ごともダイナミックで面白い時代“昭和”を知っている世代の人たちは、懐かしく誇らしく思え、また、知らない世代の人たちは刺激を受け、これから先の大きなヒントにつながる──、そんな昭和をありとあらゆるジャンルで取り上げ、きちっと脳も活性化させてくれる構成内容になっており、うなっております。番組中でもお互いに安心してツッコめる!ツッコまれる!!そんな昭和リズム&ギャグでやりとりができるのも楽しい。岡田さんは、ちんぷんかんぷんな答えや言動に対しても私たちを嫌な気分にさせずに、いつもちゃんと私たちが立つようにしてくださる。川野さんのゆるキャラにも似たキャラクターも最高です。私は「どうやってその商品が生まれ、それをヒットさせたのか?」のコーナーが大好き。マッチ棒はとにかく苦手。お金の合計は3問中1問は必ず、おっちょこちょいで見落として不正解……性格を直したいです(笑)。「シニアだから」とか、「昭和の時代の方々だから」なんて、世の中では“古い”“昔”と一括りにしたがりますが、「人間死ぬまでが現役」でよいのでは?脳ベルSHOWは着目点がわかっていらっしゃる!私自身、大大ファンの番組です。まっは・ふみあけ1959年、熊本県生まれ。15歳で全日本女子プロレスに入門。長身のルックスとスター性で人気スター選手となるも、2年8か月で引退し、タレントに転向。2013年、20年ぶりに芸能活動を再開し、多岐にわたって活躍中。●杉浦 幸すごろくに行きたい!脳ベルSHOW愛は誰にも負けません老若男女関係なく答えられるクイズ番組なので、知識を問わず見ている方も参加できるところが、この番組の魅力だと思います。放送されないところでも、とても楽しいMCのおふたりなので、出演者みんながリラックスできて楽しいです。子どものころから勝負事は1番を目指してたので(笑)、「クイズ!すごろく大逆転」は最終決戦の場!何度も「奇跡のアイディアクイズ!その時どうした?」で逆転をされ、すごろくに行けなかったのは本当に悔しくて……。特番のときチーム戦で初めてすごろくに進んで優勝したときはとてもうれしかったです!年齢を重ねると頭が固くなったり、何かにとらわれて思い込みなどで柔軟性がなくなり、答えにたどり着くまで時間がかかります。でも自分の中で難しく考えたり簡単と感じたりするのは、柔軟性の問題。それによって難易度が変わるのでみなさんも頭を柔らかくして参加してみてください。私は脳ベルSHOW愛は誰にも負けません!今度は個人戦ですごろくまで行って優勝、1番を目指します!すぎうら・みゆき1969年、東京都生まれ。1985年、主演ドラマ『ヤヌスの鏡』でデビュー。清純派アイドルとして人気を博す。翌年にはシングル『悲しいな』で歌手活動を開始。自身が厳選した犬グッズを扱うセレクトショップ「mauMina」(マウミーナ)を展開中。◆『クイズ!脳ベルSHOW』はこうして作られている!(11月9日~OA分)この週の前半の回答者は、川柳作家のやすみりえ、歌手の浜博也、マッハ文朱、俳優でジャズ歌手の寺泉憲の4名。このごった煮感、まさに『クイズ!脳ベルSHOW』の神髄!後半の回答者は、格闘家の菊田早苗、元タカラジェンヌの姿月あさと、おネエタレントで最近は落語もこなす日出郎、女優の神保美喜。この4人が登場する夢って吉兆なの?悪夢なの!?出題者としてトランプマンが登場。回答者はもちろん、出題者まで盛り上げる岡田のプロ司会者ぶり!(取材・文/我妻アヅ子)◆『クイズ!脳ベルSHOW』どんな番組?「なぞなぞ」、「過去のヒット商品を思い出す」といった、誰でも楽しめる絶妙な脳トレクイズに、昭和のスター、スポーツ選手、俳優、文化人など多彩なゲストが挑戦。白紙回答、カンニングまがい(!?)の言動など自由すぎる内容&喜怒哀楽をあらわにしてクイズに熱狂するゲスト陣の姿が、「地上波のクイズ番組よりも面白い!」と話題に。1日15分、毎日の脳トレ習慣が身につく、番組と連動したドリルも大好評発売中!放送時間:BSフジ月~金22:00ー22:55再放送:フジテレビ月~金4:00ー4:55◆待望の公開収録が決定!「脳ベルヒットライブ」『クイズ!脳ベルSHOW』に登場した有名人の中から、選りすぐりの総勢15名に今なお愛される昭和のヒット曲を歌っていただきます!11月21日(土) 会場:サンシャイン劇場 全席指定:5500円(税込み)司会:岡田圭右、川野良子口上:大木凡人ゲスト:氏神一番、JAGUAR、森口博子ほか問い合わせ先:BSフジイベント event@bsfuji.co.jp
2020年11月13日