"コウノトリが赤ちゃんを運んでくる"という寓話を元に描かれるアニメーション映画『コウノトリ大作戦!』(11月3日公開)のダグ・スウィートランド監督が、本作におけるピクサーとワーナーの相乗効果に自信をのぞかせている。本作の製作は、ワーナー・ブラザースの新たなるアニメーション製作チーム、ワーナー・アニメーション・グループ(以下WAG)によって行われているが、共同監督の一人として、『ファインディング・ニモ』 『モンスターズ・インク』 『トイ・ストーリー』を成功に導き、初監督作となる短編がアカデミー賞にノミネートされた名アニメーターのダグ・スウィートランドが参加。本作の製作には、ピクサーの作品で用いられる"ストーリー・プロセス"という手法が生かされ、ストーリーを第一に考えるピクサーの映画作りが生かされていると明かしている。しかし、これだけでは終わらないのがWAGの魅力であるという。スウィートランドは「この作品には、他の大手スタジオでは不可能なジョークがかなり含まれているんだ。今までにない感動を生み出すために、斬新な笑いをつぎ込んでいる。これは『トムとジェリー』のような伝統を持つワーナーだからこそできることだと思うんだ」と語る。彼の言葉通り、特報や予告編でも見られるように、作中にはケレン味の効いたジョークや演出が詰め込まれており、鑑賞者に笑いを届けてくれる。ピクサーで"感動"を届けてきたアニメーターが、ワーナーの"ユーモア"を巧みに生かしながら作り出した作品となっている。劇中では、禁止されていたはずの赤ちゃんが手違いで生まれてしまい、エース配達員のジュニアが会社に内緒で赤ちゃんを人間の元へ届ける事を決意することから、壮大な旅が始まる。デキる男(コウノトリ)であるが傲慢なジュニアに赤ちゃんもなつかず、最初はお互いにいがみ合う2人。しかし、共に数々の危険を乗り越えるうちに、いち早くお別れしたかったはずの赤ちゃんとの間に"家族"とも言うべき絆を見いだしていく。(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2016年10月14日DCコミックスのヒーロー&悪役が勢ぞろいする海外ドラマ『レジェンド・オブ・トゥモロー』のリリース記念試写会が10月7日に都内で行われ、本作の日本語吹替え版で声優デビューを飾った「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の数原龍友をはじめ、同メンバーの小森隼、佐野玲於、関口メンディー、中務裕太が出席した。『ARROW アロー』に登場する天才科学者のレイ・パーマーや、『THE FLASH フラッシュ』のマーティン・シュタイン博士ら“レジェンド級”のヒーローが集結した即席の寄せ集めチームが、未来の地球に起こるピンチを阻止しようと奮闘する。数原は第6話に登場する宿敵・二代目デスストロークを演じており、イベント中に該当シーンが上映されると、「みなさんやメンバーと一緒なので恥ずかしい」と思わず照れ笑い。それでも「声優はたくさんある夢のうちのひとつなので、叶ってうれしいです。(パフォーマーとして)勉強になる部分もいっぱいあった」と初挑戦に手応えを示した。そんな数原の“悪役ぶり”に「鳥肌が立つ」(小森)、「めっちゃ悪い役。まあ普段通りですけど(笑)」(中務)、「龍友くん、あんな声出るんですね」(佐野)、「言わないとわからないほど馴染んている」(関口)とメンバーは思い思いのリアクション。また、11月に発売される新曲『PIERROT』 と『レジェンド・オブ・トゥモロー』がコラボしたスペシャルムービーを初披露されると、ファンは大歓声をあげた。映像はワーナー・ブラザース海外テレビドラマシリーズの公式Youtubeチャンネルで公開されている。『レジェンド・オブ・トゥモロー』ブルーレイ&DVD発売中、デジタルレンタル配信中取材・文・撮影:内田涼
2016年10月07日長編アニメーション映画『コウノトリ大作戦!』が、2016年11月3日(木・祝)より全国の劇場で公開される。「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる。」という世界的に有名な寓話を基にした本作。劇中に登場する「コウノトリ宅配便社」は、とある事件をきっかけに“赤ちゃんのお届け”を禁止し、小包の配達など売上重視の政策を採っていたが、会社No.1の配達員で主人公のコウノトリ・ジュニアは、思わぬ手違いから誕生した人間の赤ちゃんにメロメロに。そして彼は、会社に内緒で赤ちゃんを人間界に届けることを決心するーー。本作でニコラス・ストーラーと共に監督を務めるダグ・スウィートランドは、『ファインディング・ニモ』をはじめ、『モンスターズ・インク』『カーズ』『トイ・ストーリー』など、数々のディズニー/ピクサー作品を手掛けてきたアニメーター。今回は海やおもちゃの世界から抜け出し、コウノトリを主役に大空を駆け巡る大冒険をスリル満点に描き出す。製作は、『トムとジェリー』や『トゥイ―ティー』を生み出したワーナー・ブラザースのアニメーション制作チームであるワーナー・アニメーション・グループが担当。ニコラス監督は、「『トムとジェリー』のような表現が伝統になっているワーナーだからこそ、他の大手スタジオでは絶対に生き残れないアイデアをふんだんに盛り込むことができたんだ」とコメントしている。本作最大の魅力は、『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』で“ウッディとバズ”や“サリーとマイク”が見せたような、“ジュニアと赤ちゃん”がみせるバディ物語だ。到着した予告編の冒頭では、“赤ちゃんを配達したら焼き鳥”と社長にきつく言いつけられたジュニアが、その直後に手違いで生まれた赤ちゃんを、こっそり人間のもとへ届けてしまおうと奮闘する姿が描かれる。さらに今回の映像では、日本語吹替版の声優を務めることが決定して話題を集めたアンジャッシュの2人の演技もついに公開。仕事がデキて周りからの人望も厚い一方で、おっちょこちょいな一面を持つ、“人間味”溢れるジュニアを渡部が、次期社長の座を狙いジュニアの邪魔をするけれど“どこか憎めない”社長のスパイ、トーディ(緑色のハト)を児嶋が、それぞれのキャラクターを巧みに表現する。【作品情報】映画『コウノトリ大作戦!』公開日:2016年11月3日(木・祝)監督:ニコラス・ストーラー、ダグ・スウィートランド脚本:ニコラス・ストーラー製作:ブラッド・ルイス、ニコラス・ストーラー製作総指揮:フィル・ロード、クリストファー・ミラー、グレン・フィカーラ、ジョン・レクア、ジャレッド・スターン声の出演:アンディ・サムバーグ、ケルシー・グラマー、ケイティ・クラウン、キーガン=マイケル・キー、ジョーダン・ピール、ジェニファー・アニストン、タイ・バーレル、ダニー・トレホほか©2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2016年10月06日荒木飛呂彦による人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」が実写化。映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』が、2017年8月4日(金)に公開される。主人公・東方仗助役を山﨑賢人が担当。仗助の親友となる転校生・康一を神木隆之介、仗助のライバルとなる虹村形兆・億泰兄弟を岡田将生、新田真剣佑が、最凶犯・アンジェロを山田孝之が演じる。また、仗助の高校の同級生で、唯一のヒロインとなる山岸由花子役には小松菜奈。監督は、映画『テラフォーマーズ』『クローズZERO』の三池崇史だ。予告動画はじめに「ジョジョの奇妙な冒険」とは?コミックシリーズ累計売上1億円を突破した「ジョジョの奇妙な冒険」は、連載30周年をむかえた人気シリーズだ。ファンを魅力するのは、独創的な世界観と個性豊かなキャラクターたち。アニメーション化されるとその勢いは増し、ルーブル美術館への作品展示やグッチ(GUCCI)とのコラボレーションなど、国内外問わず人気が加速。現在も、その人気は留まることを知らない。実写映画化の決まった2017年は、生誕30周年を記念する”ジョジョ・イヤー"。多くのファンが待ち望んだ「ジョジョの奇妙な冒険」のキャラクターたちの実写映画化が、いま実現する。日本を舞台にした「ダイヤモンドは砕けない」が実写化の舞台「ジョジョの奇妙な冒険」の始まりは、19世紀末のイギリス、名門貴族の息子ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーという2人の少年の出会いから。その後、”ジョジョ”と呼ばれる主人公が代替わりしながら、ジョースター家とそれに関わる人々の数奇な運命、そしてジョースター家の血縁と因縁を描き続け、ストーリーは、現在第8部にまで発展している。実写化されるのは、ファンの中でも人気の高い第4部「ダイヤモンドは砕けない」。日本のM県S市を舞台とした同シリーズでは、日本で育つ高校生・仗助が主人公。仗助とその友人たちとの出会いや戦いを通じて、彼らの成長する姿を描いていくサスペンス・エンターテインメントだ。原作を知らなくても間に合う!鑑賞前のチェックポイント登場キャラクターは、形ある超能力<スタンド>が使える主人公の仗助をはじめ、彼の周りに現れるライバルたちは<スタンド>と呼ばれる形ある超能力が使える。所持者のそばに現れ立つため<スタンド>と呼ばれるこの能力は、持っている者にしか見えない。仗助の<スタンド>は、クレイジー・ダイヤモンドと呼ばれ、触れるだけで他人の怪我や壊れたものを直すことができる最も優しい<スタンド>。山田孝之演じる、凶悪な殺人犯・アンジェロの<スタンド>は、あらゆる水分に溶け込み、体内に侵入して内部から攻撃する力を持っている。この<スタンド>がどう表現されるかが、実写化にあたり原作ファンが注目しているポイントの一つ。ジョジョの独特なポージング&ジョジョ名セリフ「ジョジョの奇妙な冒険」では、度々登場キャラクターたちが独特のポーズで登場する。それはファンたちの間で”ジョジョ立ち”との愛称で呼ばれ、イタリアの彫刻芸術から影響を受けているという説もある。並んで特徴的な台詞まわしもポイント。原作&アニメファンの間では、セリフ集としてまとめられているほどで、本作では仗助の「グレートだぜッ! 」を山﨑賢人がどのように表現するか、期待が寄せられている。ヒロイン山岸由花子役・小松菜奈にインタビュー主人公・仗助の親友・広瀬康一に思いを寄せる、山岸由花子役を担当する小松菜奈。映画『沈黙―サイレンス―』でハリウッドデビュー、『溺れるナイフ』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』で漫画・小説の実写化作品に取り組んできた小松が、由花子とどのように向き合っていったのか。衣装・ヘアメイクのエピソードを交え、映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』について話を聞いた。Q.人気漫画”ジョジョ”に参加、オファーを受けた時の感想は?驚いたのは、キャスト発表があった時に「由花子役をやるの?」ってたくさん連絡が来たこと。周りにファンが多くて、みんな熱烈なのは知っていたんですけど、改めて本当に人気作品であることを実感しましたね。気合入れて頑張んなきゃなって思いました。Q.小松さんはいつから”ジョジョ”を読み始めたのでしょうか。私は、お仕事するって決まってから原作を知ることが多くて。原作ものの場合、そこから読ませてもらうことが多いんです。ただ、漫画は絵があるので、あまり深く読みすぎるとその通り動かなきゃって引っ張られてしまう。なので、深読みはせず撮影前に一度読ませていただきました。読み進めていく中で、どうやって演じようと思ったり、由花子がよくする癖って何なんだろうって考えていくので、由花子というキャラクターをどんどん好きになっていきましたね。Q.由花子のどんなところが好きですか。急に態度が変わったりする、ぶっ飛んでるところが好きです。見ていて、「こんな女の人いたらやばいな」って思うんですけど、「いつ来るかな、あっ来る来る」って、クセになっていくんです。康一くんに対しての愛が熱くて、本当に個性的で。「康一くん康一くん」とずっと言ってる姿は、純粋に考えたら一途だなって思いましたし、中身はピュアなのかな?とか、妄想しながら楽しく読んでいました。役者が演じることでキャラクターに血が入るQ.漫画の中の由花子を目指して役作りを進めていきましたか?もちろん原作は原作の良さがあるし、実写化は実写化で全然違うものだと捉えています。役者が演じることでキャラクターに血が入っていって、キャラクターとしての魅力に繋がる。それが、私はすごくいいなって思っていて。キャラクターがそこにいる、リアルに見える。こうすることで、実写版を観た人は、漫画が気になって読みたくなる。漫画を見ていた人は映画ってどうなっているんだろうなって観に来てくれる。観た後の感想は賛否両論あると思いますが、映画、漫画お互いにとって(実写化することは)プラスだなと思っているんです。Q.実写版・由花子はどんなキャラクターに仕上がっていますか。どれだけ山岸由花子を残せるかっていうことが、今回の課題でした。私の撮影は2日間、その中でどれだけインパクトを与えられるかを考えていました。この子くせ者だな、変だなっていういい違和感をどうしても残したくて。Q.気になる存在になるために、どんな演技を?康一くんをじっと見つめること。目をそらすことなく、ずっと見つめているのは、由花子っぽいなって思ったので意識していましたね。康一くんに対する執着心を出すために、話すときはすごく近づいたり。観た方に、気になる存在でいて欲しいなと思ってたんです。衣装を着てすっと役に入っていくQ.衣装やヘアメイクは、公開前ビジュアル解禁の時から話題になりましたね。今回は、特にヘアメイク・衣装に助けられた部分は大きくて、衣装を着てすっと役に入っていくような感覚がありました。メイクさんと髪の毛の長さはこれくらいの方が不気味じゃない?、肌色は今より白くした方がいいよねって話をして、作り上げていきましたね。ただ、衣装はお任せです。ワッペンがついていたり、制服の線は波打っていたり。本当に一つひとつこだわりのある衣装だったので、劇場でチェックして欲しいです。Q.<スタンド>がどう表現されているかが、みんな気になっている部分だと思うのですが。出来上がった作品を観ていかがでしたか。私もスタンドが入ったらどうなるんだろうって気になっていました。CGと人間が合体したらどうなるのかなって。作品を観たら違和感がなくて、純粋に面白いと思えたんですよ!2時間という時間の中で”ジョジョ”の世界観をぎゅっと押し込めてあって。音楽もそうですし、疾走感やスピード感っていうのが作品の中で表現されている。もちろん一人ひとりのキャラも立っています。原作を知らない人でも、女性でも楽しめる作品だなと思います。ビジュアルは激しいんですけど、内容は兄弟愛も描かれていてしっかりしていているので、すっと作品に入り込めるはず。原作ファンにも納得してもらえると願っています。同世代と演じると燃えるQ.原作は日本が舞台ですが、撮影はスペインで行われたんですよね。初めスペインで撮ると聞いて驚きました。確かに綺麗そうだけど、どうなるのかな?って思っていました。スペインに入ったときちょうど天気は曇り。曇っている空は怪しげな感じで、海も黒く波打っていて、何か出てきそうな感じ。その時確信しましたね、世界観にぴったりだなって。逆に日本で撮るならどこだったんだろう?って考えちゃうくらい、よく合っていたんです。Q.撮影現場での思い出はありますか?撮影現場では、山﨑さんと神木さんとご一緒させていただきましたが、同世代の人とやると燃えますね!楽しいです。エネルギーの感じも違いますし、”役者魂”みたいなものや演技の仕方も人によって違いますので。実際に近くで見ていると、自分も頑張んなきゃって気持ちを奮い立たせてもらいました。これまで映画を観に行くときは、暇だから行こう、この作品を観ようっていうのが多かったんですけど、この役者が気になるから観に行こうっていう気持ちが生まれてくるようになったので。単純に見ていて楽しいのもありますし、私も負けないってパワーがもらえるんです。現在は、女優としての活躍が目立つ小松だが、デビューはファッション誌『ニコ☆プチ』。現在もモデルとして、ファッション誌、TV、CMと多方面で活動している。以前、映画『溺れるナイフ』公開時のインタビューでは”シャツ”を集めていると話していた小松だが、彼女はいまどんなファッションに興味があるのだろうか。Q.いまハマっているファッションアイテムを教えてください。デニム!好きで集めちゃいますね。色や形がちょっと違うだけで見え方が違うので。似てるのあるじゃんって思うんですけど、シルエットが自分の中で違うなと思うとすぐ買っちゃって、今は50本くらい持っています。Q.どんな風にコーディネートを楽しんでいますか。バンドTと組み合わせたり、Tシャツを透かせてシャツを羽織ったり、ワンピースの下にデニムを合わせたり。シンプルに白Tにコンバース、そしてちょっと変わったカバンを持つっていうのもお気に入りです。あんまり頑張りすぎてない感じが、自分的に楽でいいなと思っていて。最近は、ピタッとしているデニムを買いました。新しいブーツに合わせようと思って買ったらサイズが本当にぴったりで。まだ履けていないのでいつ出そうかな?って考え中です。Q.ショッピングはいつもどこでしていますか。ほとんど古着屋さんですね。新品も買いますけど、古着屋さんの方が楽しくて。「これあった~!探してる感じ~」って探し出す喜びがあるので、自分にあってるなって思います。それに、古着屋さんは家族みんな好きなんですよ。家族で古着屋さんにいって、お店ではバラバラに行動して。洋服の貸し借りもよくしていて、お母さんが来ていた古着を受け取ったり、古いワンピースを自分で改造したり。メンズのものも好きなので全然お兄ちゃんのも借ります。ファッションが家族共通で好きなものなので、みんなで共有できるのがいいなって思っています。まだまだある!”ジョジョ”実写化のポイント”住んでみたい町”杜王町 を再現するためスペインロケへ『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』の舞台となる、杜王町 (もりおうちょう)は”住んでみたい国ランキング”上位の豊かな自然に囲まれた町。この平和な雰囲気を再現するため、ジョジョクルー一行は、スペインのシッチェスへ移動。バルセロナから南西約35kmに位置する、地中海沿いのサッシェスで映画ロケが行われた。現場で見えない<スタンド>を表現するために<スタンド>は、撮影現場では見えないが、スクリーン上でははっきりと存在している。このリアリティを出すため、三池監督はアクションスタッフを投入。彼らが<スタンド>になり代わり、役者に<スタンド>の動きを説明しながら、そばに立ったり、地べたに寝転んだり、体を張って演技始動をした。スタッフ・キャスト愛すべきキャラクターたちが、実力派キャストで蘇るのも実写版の醍醐味。『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』を盛り上げる豪華キャストをキャラクターたちの特徴と共に紹介する。東方仗助(山﨑賢人)山﨑賢人が演じる、主人公の東方仗助は、普段は温厚で人当たりの良い性格で女子生徒にモテているが、自慢の髪型をけなされると激昂する一面を持つ。不良っぽい喋り方だけでなく、個性的な髪型とファッションもポイント。ビジュアルでは、原作同様個性的な髪型に、胸元と襟元にアクセサリーをつけた学ランで登場。山﨑は、1994年東京都生まれ。『四月は君の嘘』『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』など、人気アニメの実写映画に多数出演。17年10月には、映画『斉木楠雄のΨ難』の公開を控えている。広瀬康一(神木隆之介)東方仗助の同級生であり、友達思いで平和を愛する広瀬康一役には神木隆之介。仗助と行動を共にし始めたことで、怪事件に巻き込まれていく。どことなく頼りなさげだが、由花子から一方的に熱い思いを寄せられるモテ男の一面も。映画『3月のライオン』『バクマン。』『桐島、部活やめるってよ』などのヒット作が続く神木は、初のおでこ出しスタイルで爽やかな好青年役にチャレンジする。山岸由花子(小松菜奈)仗助の同級生で、転校してきた康一の世話役に使命感を抱いている女子高生・山岸由花子は、小松菜奈が担当。ウェーブの長い髪が特徴で、成績優秀かつ料理や裁縫が上手いというハイスペック女子というキャラクターだ。ビジュアルで見せる小松のミステリアスな表情が、由花子の時折見せる極端な性格を表現している。小松は、マーティン・スコセッシ監督の映画『沈黙―サイレンス―』で隠れキリシタンという難役を見事に演じきり、ハリウッドデビュー。『溺れるナイフ』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』とラブストーリーにも、多数出演している。虹村形兆(岡田将生)岡田将生扮する虹村形兆は、杜王町で暗躍しているスタンド使い。冷静沈着で頭脳明晰、かつ冷酷無比な男。ジョジョ原作ファンを公言している岡田は、「冷酷な部分もあるけれど、信念のある役。衣装とヘアスタイルが本当に素敵。毎日準備しいく中で形兆になっていける。強味になっている」と語っている。映画『秘密 THE TOP SECRET』『何者』で見せた姿とは一変、劇中では金髪のロングヘアーという奇抜なビジュアルを披露している。虹村億泰(新田真剣佑)新田真剣佑は、虹村形兆の弟・億泰を熱演。兄とは対照的な直観型で、深く物事を考えずいつも形兆の足を引っ張ってしまう。右手につかんだあらゆるものを削り取る”サ・ハンド”と呼ばれる<スタンド>の持ち主。新田真剣佑は、「億泰は兄の形兆のことをものすごく愛している役。ちょっと抜けているところもあるので、憎めない億泰を演じたい」と意気込みを明かし、役作りのために、サイドの髪は銀色に染め上げ、剃り込みを入れて眉毛も剃って撮影に臨んだ。アンジェロ[片桐安十郎](山田孝之)血も涙もない最狂の凶悪犯、アンジェロ(片桐安十郎)を演じるのは、山田孝之。逃亡中の連続殺人犯で、犯行の邪魔をした仗助を破滅させようと狙う男。人の命を奪うことに躊躇はない。「『ジョジョ』という大きな作品は、東宝とワーナーが組んでの一大プロジェクトとなりますし、本当ならば気負いしそうなんですが、片桐安十郎は史上最低の殺人鬼で割と素に近いと思います。なので、リラックスしてやれると思います(笑)」とコメント。映画『テラフォーマーズ』や『新宿スワン』などの人気作では、”他とは違う”ユニークな役どころを担当。自身を題材にした『映画 山田孝之3D』も17年6月に公開。空条承太郎(伊勢谷友介)伊勢谷友介は、”ジョジョ”ジョセフ・ジョースターの孫・空条承太郎役を務める。承太郎は、 “ジョースター家”の人間で、山﨑賢人演じる東方仗助とは血縁上「甥」にあたるが、作品の中で仗助を導いていく存在となる。時間を止めることのできる最強の<スタンド>スタープラチナの持ち主。出演が決まる前から、原作のファンだった伊勢谷は「空条承太郎には、中学のころから恐ろしいほど憧れていました。また、承太郎と伊勢谷友介は全く別人格なのでそのギャップを埋めるのが難しかったです。」と語っている。作品紹介映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』公開日:2017年8月4日(金)監督:三池崇史キャスト:山﨑賢人(東方仗助)、神木隆之介(広瀬康一)、小松菜奈(山岸由花子)、岡田将生(虹村形兆)、新田真剣佑(虹村億泰)、山田孝之(片桐安十郎)、伊勢谷友介(空条承太郎)原作:荒木飛呂彦 (集英社ジャンプ コミックス刊)配給:東宝株式会社/ワーナー・ブラザース映画(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
2016年10月01日荒木飛呂彦による人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」が東宝とワーナー・ブラザース共同製作で『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第1章』として、三池崇史監督×主演・山崎賢人で映画化されることが発表された。9月28日(水)に発表会見が行われ、三池監督監督、山崎さんをはじめ、共演の神木隆之介、小松奈菜、岡田将生、真剣佑、山田孝之、伊勢谷友介が出席した。こちらの作品に関しては、報道陣に対して記者会見における発表まで完全に秘密にされており「東宝株式会社×ワーナー ブラザース ジャパン合同会社 超大型邦画企画発表」とだけ伝えられていたが、ここ数年、ネットなどでずっと実写映画化がうわさされていた超人気漫画の実写化が実現することになった。「ジョジョの奇妙な冒険」は1987年より週刊少年ジャンプにて連載が開始され、現在「第8部」が連載中で、単行本は117巻、累計発行部数は9,000万部を数える。不思議な能力を持ったジョースター家とその宿敵・ディオの血脈をめぐる何代にも及ぶ戦いが軸となっている。今回、映画化されるのは、原作の中でも高い人気を誇る「第4部」。原作では杜王町を舞台に、“スタンド(幽波紋)”と呼ばれる、守護霊のような特殊能力を持つ高校生の東方仗助、友人の広瀬康一らの戦いと日常が展開する。役柄は主人公の東方仗助を山崎さん、その友人の広瀬康一を神木さんが演じ、小松さんは山岸由花子、岡田さんは仗助らが出会う、冷酷無比な男・虹村形兆、その弟の億泰を真剣佑さんが演じる。また、杜王町に巣食う殺人鬼・アンジェロこと片桐安十郎を山田さん、シリーズきっての人気キャラクターで、最強のスタンド使いと言われ、主人公の仗助を導く空条承太郎を伊勢谷さんが演じる。このほか、仗助の母・朋子を観月ありさ、仗助の祖父・良平を國村隼が演じることも併せて発表された。原作は第4部だけでもかなり長く、今回の劇場版では「第1章」とタイトルについているが、今後、さらなる続編も見据えた作品作りになるという。撮影は、まもなく開始される予定。原作では杜王町のモデルは、荒木飛呂彦の出身地の仙台とされているが、今回、海を渡りスペインのシッチェスにて大部分の撮影が行われることになるという。『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第1章』は2017年夏公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月28日『Mr.インクレディブル』『 ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のブラッド・バード監督が1999年に手がけた傑作『アイアン・ジャイアント』がリマスターされ“シグニチャー・エディション”として10月に劇場公開されることが先ごろ発表になったが、本作のブルーレイが12月7日(水)にリリースされることが決定した。『アイアン・ジャイアント シグネチャー・エディション』/その他の画像本作は、自分が何者かを知らない鋼鉄の巨人アイアン・ジャイアントと、9歳の少年ホーガースの友情と冒険を描いた作品。のちにピクサーでオスカーを受賞し、実写映画でも活躍するバード監督の手腕は本作でもいかんなく発揮されており、キャラクターとストーリーの巧みさ、アクションシーンの迫力、感涙必至の結末は現在まで語り継がれている。新版では、約2分のシーンを追加し、全編をリマスターしたもので、12月7日(水)に発売されるブルーレイ スペシャル・セットには、本編だけでなく音声解説やメイキング、各種映像特典が収録され、40ページのオリジナル・ブックレット、5種類のアート・カード、バード監督からの手紙が封入される。『アイアン・ジャイアント シグネチャー・エディション』Blu-ray スペシャル・セット初回限定生産4990円+税12月7日(水)発売発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント(C)1999 THE IRON GIANT and all related characters and elements are trademarks of and Warner Bros. Entertainment Inc.
2016年09月20日女優のマーゴット・ロビー(26)が、映画『スーサイド・スクワッド』のスピンオフ作品においてワーナー・ブラザースとファーストルック契約を交わした。同スピンオフ作は、『スーサイド・スクワッド』の中でマーゴットが演じたセクシーでクレイジーなヒロイン、ハーレイ・クインを中心に描くことになり、マーゴットは主役ハーレイ役として出演するだけでなく、ラッキーチャップス社とともにプロデュースも行う。そんなマーゴットは、DCコミックスの女性ヒーローたちが登場すると言われている同スピンオフ作品作りの起動力になったようだ。ハーレイ・クインの役をもらった時にマーゴットが自身の演じるキャラクターについて学んでいくその過程でDCコミックスの女性キャラクターたちに夢中になり、その後ライターに力を借りてスピンオフのための企画を立ち上げてワーナー・ブラザースに話を持ち込んだところ、その製作にゴーサインが出たのだそうだ。スピンオフ作にジャレッド・レト扮する残酷な悪のプリンス、ジョーカーや、ハーレイとジョーカーの犯罪計画を止めようとするベン・アフレック演じるバットマンが出演するかどうかはまだわかっていない。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で一躍その名をとどろかせたマーゴットは、現在新作『ターミナル』でプロデュースを行っているところだ。今後もサイコスリラー映画『バッド・モンキーズ』でヒロインとプロデューサーを担うことが決まったのに加え、不名誉なフィギュアスケート選手トーニャ・ハーディングを描く伝記映画『アイ、トーニャ』ではタイトルロールを演じる予定で、引っ張りだことなっている。(C)BANG Media International
2016年09月17日『ジャスティス・リーグ』の監督を務めるザック・スナイダーが、バットマンの新作スーツを初公開した。スナイダーは、同新作映画でバットマンを演じるベン・アフレックが新たなバットスーツを身に着け、改良版バットモービルとみられる物体の横に立った写真をツイッターに投稿し、「大詰め。戦闘バットスーツ姿のバットマンの撮影最終日」とコメント。その写真からは、ハイテクのゴーグルを装着し、スーツには装甲板が施されているのが見て取れる。同作には、バットマン役のベンのほか、フラッシュ役のエズラ・ミラー、アクアマン役のジェイソン・モモア、スーパーマン役のヘンリー・カヴィル、ワンダーウーマン役のガル・ガドット、サイボーグ役のレイ・フィッシャーらが出演している。DCエンターテイメント社のジェフ・ジョンズ社長は最近、『ジャスティス・リーグ』がそこまで重圧感のない作品になると明かしていた。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』が不評だったことを受け、ワーナー・ブラザース社とDCコミックスは『ジャスティス・リーグ』を「希望に満ちた気楽な」雰囲気の作品にすることに決めたそうで、ウォール・ストリート・ジャーナル紙のインタビューで新作のプロデューサーも務めているジョンズ氏は「過去にスタジオ側が『DCフィルムズはすごくいかつくてダークだから、一味違うんだ』って言ったように思い違ってしまったことがあったんです。それは大間違いなんですよね。希望と楽観さに満ちた人生の見方なんです。バットマンでさえそういうところがありますからね。より良い明日を自分で作れると思わなければ、こんなこと止めていますよ」と話していた。ベンも、この新作では「ダーク」なユーモアのセンスを見せていると明かしている。「もうちょっと嘲るような感じで、ユーモアがあって、もっと皮肉っぽいんだ。今回はもう少し使命感に満ちた男って雰囲気だね」「怒りに満ちたというよりは、このグループをまとめることに熱心なんだ。このリーグを形成することにね。でもブルース・ウェインらしいひねくれた皮肉っぽいユーモアがもっと出てくるんだよ」(C)BANG Media International
2016年09月16日「1980年代後半か90年代に、マーベルが『AKIRA』を出版したと思うんだけど、それが素晴らしかったんだ。僕がマーベルで『X-MEN』という本を手がけているとき、とても影響を受けたよ。それから、『アップルシード』(作:士郎正宗)『ガンスミスキャッツ』(作:園田健一)『ゴン』(作;田中政志)が大好きで、最近『デスノート』を読み始めたよ。僕の子どもたちは、『ナルト』や『るろうに剣心』にも夢中になっていたよ」。インタビューが始まると、日本からの取材陣である私たちに好きな漫画の話を始める。表情は終始笑顔、子どものような笑顔からは、漫画やコミックへのあふれんばかりの愛が感じられた。シネマカフェが実施した『スーサイド・スクワッド』現地取材。最終回の今回は、「DCエンターテインメント」の共同発行人であり、コミックスのペンシラー(作画家)としても活躍するジム・リーのインタビューをお届けする。韓国系アメリカ人であるジム・リーは、かつてはマーベル・コミックスにおいて「X-MEN」の新しい月刊シリーズを手掛けヒットを記録し、のちに自らのレーベルを立ち上げた経歴を持つ。その後、DCコミックスによるレーベルの買収を受け、同社にて数々のコミックスを担当。2010年には共同発行人として、スーパーマンやフラッシュ、ワンダーウーマンのコスチュームの刷新にも携わっている。第1回目のレポートで紹介したクリエイティブ・チーフ・オフィサーのジェフ・ジョンズが、映画やテレビ、ゲームなどといったメディア側のクリエイティブを手掛けている一方で、ジムはコミックスの出版ビジネス全体を担当しているという。「ダン・デディオと僕が共同発行人なんだけど、僕らはエディトリアル・チームと出版するすべての本の予定を考えることや、編集長やほかのグループ・エディターたちとの仕事を含む、出版ビジネス全体を見ているんだ。それから、プロダクションやデザイン、プライシング、セールス、マーケティングも管理してる。『DCエンターテインメント』にはクリエイティブとビジネスの2つの構成要素があって、この2つを組み合わせることで、僕らのコミックを読者に届けることができるんだよ」。ジェフ・ジョンズと共に2011年に「The New 52!」と呼ばれるDCユニバースの再編を行う新しいシリーズを開始したジムは、DCコミックスのスーパーヒーローチームである「ジャスティス・リーグ」のはじまりを描き、その際にキャラクターのコスチュームの刷新を行ったことでも知られている。映画『マン・オブ・スティール』においても、これまでのスーパーマンのイメージとは異なるコスチュームが話題を集めたが、ジムはコスチュームのリデザイン過程における“スクイント・テスト”(※squint 目を凝らして見るの意)について語る。「どんなコスチュームでも、デザインするときにガイドとなる指針として、僕はスクイント・テストのようなことをやるんだ。キャラクターのことをじっと目を凝らして見てみるんだよ。もちろん、もっとも重要な要素はキープしたい。それは一貫している。それはキャラクターたちの由来であり、歴史であり、コスチュームに反映されているからね。スーパーマンのようなキャラクターには、赤いケープがあって、ブルーのコスチュームじゃないといけない。でも、ほかの要素はもう少し重要じゃなかったりするんだ。例えば赤いパンツとかね。僕らが赤いパンツをやめたのには理由があったんだ。なぜなら、赤いパンツは1930年代後半の時代のことを示しているからだよ。サーカスのショーの強い男が、パンツをはいていたんだ。彼らは、彼らの胸の半分をカバーした布地と動物の皮のレザーのパンツをはいていて、それは当時をとても強く反映している。だから僕らは、赤いパンツは失ってもいい古いビジュアル要素だと感じたんだ。キャラクターの外見をアップデートするプロセスにおいて、そういった決断を下さないといけないことはたくさんあるんだ」。先日刊行された、様々な作家によるハーレイ・クインのコミックスを集めたアンソロジー「HARLEY QUINN’S GREATEST HITS」にも参加しているジムだが、表紙を飾るハーレイ・クインをはじめとする『スーサイド・スクワッド』のキャラクターのコスチュームを見ると、映画版の衣装から大きく影響を与えているのがわかる。映画作品とコミックスの関係性についてジムは語る。「常にキャラクターがどのようにコミックに描かれているかということと、メディアでどのように描かれているかということの間には、いつも関係がある。それは、双方向的なんだ。アーティストとして、もし何かがクールに見えれば、『あのルックを使いたい』と思う。素晴らしく見えるものに影響されずにはいられないんだ。もちろん、それはコスチュームだけに限らないよ。ハーレイ・クインについて言うと、もちろん、映画の中で彼女がどう描かれていたかは、すでにコミックブックに影響を与えているんだ。ポニーテイルの左右が違う色になっていることかね。僕らは以前彼女をポニーテイルで描いたことがある。でも、そのときの彼女はブロンドの髪じゃなかった。だから、今回の映画は大きな変化だったんだ」。ペンシラーとしてジムは、『スーサイド・スクワッド』の中ではハーレイ・クインとワニの皮膚を持つキラー・クロックを描くのが好きなようだが、彼にとっての『スーサイド・スクワッド』の魅力は、登場人物であるヴィランたちへの共感なのだという。「『スーサイド・スクワッド』で僕が好きなのは、ヴィランである彼らは多くの意味でとても欠点だらけで、真実や正義のお手本であるスーパーマンとかよりも、もっとたくさん欠点がある僕たちに似ているところなんだ。でも、彼らはスーパー・ヴィランだからね、必ずしも彼らのことを100%応援するわけじゃないけど、映画の中で彼らは、ヒーローにならないといけない状況に置かれてしまう。それはとても興味深いチャレンジだと思う。だって、多くの意味でそれは人生と同じだからだよ」。かつてはマーベルに所属した経歴も持つジムに、「マーベル・シネマティック・ユニバース」への印象を尋ねると、「彼らはシネマティック・ユニバースを持っているの?知らなかったよ」と、いたずらっぽく冗談を言いながら、現在の立場からはライバルとも言えるマーベルへの敬意を語った。「僕はマーベルの大ファンだし、マーベル映画が好きなんだ。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は特によく出来ていたと思う」。そして、「DCエクステンデット・ユニバース」におけるザック・スナイダーが手掛けた『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』へ賛辞を述べる。「僕は『バットマン vs スーパーマン』が大好きだった。スーパーマンとバットマンが一緒にいると世界はどういうふうに見えるものになるかということを、とてもクールなやり方でザック・スナイダーは見せてくれたと思う。ゴッサムとメトロポリスを、お互いとても大きなベイを挟んだところに置くというのは、とても大胆だと思ったよ。それは、コミックではされてなかった設定だからね」。「『スーサイド・スクワッド』のプレミアで、上映前にキャスト全員がステージに上がったんだ。そのときウィル・スミスが、『このチームは多分、大画面で映されたもっとも多様性のあるチームだ』と、とても雄弁に語っていたよ。それはとても興味深かった。誰もが共感出来るチームがいるというのはとてもクールだからね」。そうジム語るように、『スーサイド・スクワッド』では、人種やバックグランドを超えたキャラクターたちによるチームが描かれ、映画界における“ポリティカリー・コレクト”という言葉を超えた、自然で有機的な登場人物たちの結びつきが感じられる。それは、ジェフ・ジョンズも同じく語るように、DCコミックスが持つ“神話性”を表しているように思える。「僕にとってDCユニバースの魅力は、それが常に広がりをもって変化していることさ。DCコミックスの神話は、僕らみんなが熱望する理想や、善良であること、正義を表しているんだ。これらの理想のために立ち上がるヒーローたちがいて、正しいことのために喜んで闘う。僕はそれはとても重要なメッセージだと思う。特に、今日ではね」。「コミックブックを読んで育った12歳の子どもだった僕にとって、決して想像できなかった世界に住んでいるように感じるよ。当時は誰もコミックブックを読んでいなかったからね」。いまやアメコミ映画の公開作が相次ぐ現状について、ジムは笑いながら話す。しかしながら、子どもの頃から彼をとらえて離さないコミックスの魅力は、一過性のブームとはまた異なる、時代を超えた物語を、映画を通して観客である私たちに再び教えてくれる。「コミックスがいまではポップカルチャーの土台になったということは、子どもの頃ファンだった僕らがずっと知っていたことを証明しているんだよ。それは、コミックスのキャラクターがとてもとてもパワフルだということさ。彼らが単に強いということだけじゃなくて、彼らが表しているテーマやアイディアもね。彼らは“正義のクルセイダー(※改革者の意)”なんだ。彼らは、僕らが熱望するゴールを与えてくれる、僕ら自身の神話の土台でもあり、ポップカルチャーの神話なんだ」。2020年まで公開作が続く「DCエクステンデット・ユニバース」が、映画界に新たな神話をもたらすことを期待したい。『スーサイド・スクワッド』は全国にて公開中。協力:ワーナー・ブラザース(text:cinemacafe.net)
2016年09月16日現在日本で公開中の『スーサイド・スクワッド』から、マーゴット・ロビー演じる悪カワヒロイン・ハーレイ・クインが主役のスピンオフ映画の誕生が決定したようだ。「The Hollywood Reporter」が伝えている。『ウルフ・オブ・ストリート』のナオミ役で一躍有名女優の仲間入りを果たしてからわずか3年。主演を張るだけでなく、マーゴットは「LuckyChap Entertainment」という制作会社でプロデュース業にも手を広げ、キャリアを順調に築いている。同制作会社は、現在進行中のマーゴットが主演するフィギュア・スケーターのトーニャ・ハーディングの自伝映画「I, Tonya」(原題)もプロデュース。マーゴットは『スーサイド・スクワッド』のスピンオフ映画で、主演と製作総指揮を兼任するということでワーナー・ブラザースと契約を結んだ。タイトルやストーリーは未定だという。ワーナーとは『ターザン:REBORN』に出演したときから良好な関係を築いており、スピンオフ映画以外にもう1つ進行中のプロジェクトがある。それはディーン・N・ジェンセン著の「Queen of the Air」を映画化するもので、マーゴットは1900年代に人気を博した実在の空中ブランコ曲芸師を演じると共に製作総指揮も務める。ワーナーは近頃、『Wonder Woman』(原題)や『Ocean’s Eight』(原題)などの女性が主役の映画に力を入れており、『スーサイド・スクワッド』のスピンオフもマーゴットがド派手に活躍する姿が期待できそうだ。(Hiromi Kaku)
2016年09月16日シネマカフェが実施した『スーサイド・スクワッド』現地取材。第3弾の今回は、「DCエンターテインメント」の本社に訪問。「DCコミックス」が誇る81年の歴史が日々継承される現場に、日本初取材として訪問することができた。ロサンゼルス郊外に居を構える「DCエンターテインメント」社は、スーパーマンやバットマンといったキャラクターを擁する「DCコミックス」をはじめ、『コンスタンティン』『V・フォー・ヴェンデッタ』などの映画化原作を発刊する「VERTIGO」、そして風刺雑誌として知られる「MAD」の3つのブランドを手がけている。取材当日は、日本からの本社へ取材陣を迎え入れた初の機会ということで、本社スタッフのガイドのもと、至る所に展示された様々な貴重なアーカイブ作品とともに、社内の様子を窺い知ることができた。まず案内されたエントランスで目を引いたのは、『マン・オブ・スティール』から続くヘンリー・カビル版のスーパーマン・コスチュームと、『ダークナイト』シリーズにおけるバットマン・スーツ、そして『ウォッチメン』に登場するロールシャッハの劇中衣装が収められた3つのガラスケースだ。さらに視線を右手に送ると、「バットマン:アーカム・ナイト」などのヒットゲームも手がける本社らしく、関連ゲーム作がプレイできるコーナーが広がり、さらに奥の窓際にはDCコミックスのキャラクターで構成されたチェス盤が配置されている。スーパーマンやワンダーウーマンたちスーパーヒーローチームと、ジョーカーたちヴィランチームでチェス盤が構成されているというもので、キャラクターへの愛とユーモア感じる展示が来場者を出迎えてくれる。同じフロア奥に進む廊下には、1935年の創刊時のコミックブックの表紙から、現在に至るまでのエピックとなるタイトルのビジュアルが1面に並べられ、来場者はDCコミックス辿ってきた81年の歴史を感じることができる。時の流れの中で、絵のタッチやキャラクターの描かれ方が変化してきた様が一目で分かり、その多様かつ豊穣な歴史の変遷に、思わず足を止めて眺めてしまう。ガイドに導かれ社内へと歩みを進めると、スタッフのパーソナルスペースの周辺にカラフルに彩られたDCコミックスのキャラクターグッズやパネル、ポスターの数々が目を楽しませてくれる。さすがアメリカ最大級の老舗コミックス社なだけあって、コミックやキャラクター愛溢れる雰囲気が社内に漂っていた。社内は、廊下や壁面、通路のちょっとしたスペースなど、至るところにコミックスや映画のビジュアル、フィギュア、アートピースなど、様々な展示物が並べられている。映画ファンとしては、1989年のティム・バートン版『バットマン』から『ダークナイト』シリーズ、そして『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』のポスタービジュアルがずらりと並んだスペースには、思わずシャッターを切ってしまった。ほかにも、「LIFE」誌の表紙を飾ったバットマンや、モハメド・アリとスーパーマンとの戦いを有名人が取り囲んで観戦しているという巨大なアート作品など、いかにDCコミックスがアメリカのカルチャーの歴史の一部として刻まれ続けているのかが感じられる展示ばかりだった。中でも、6階の来客フロアに展示された存在感たっぷりの等身大クラーク・ケント像にはインパクトがある。受話器を顎にはさみ、何やらメモを取っているデイリー・プラネット社の新聞記者としてのクラーク。手元にメモ帳に目をやると「Batman is…」の文字が綴られており、こういったユーモアと愛が来場者の頬を緩ませてくれるのだろう。そして、「DCコミックス」の歴史において、数え切れないほどの刊行物の全てが保管されているという地下一階のライブラリーに案内された。扉には、「FUN」という名前で発刊された創刊号の表紙が描かれている。案内してくれたのは、「DCエンターテインメント」社の中でも、ライブラリーの鍵を保管する権利を持つたった2人のうちのひとりであるベンジャミン氏。そのあまりに貴重な役割についてベンジャミン氏は「本当にラッキーだと思うよ。だから僕がしてることは誰にも言わないようにしてるんだ。じゃないと殺されて鍵を奪われちゃうかもしれないからね」と冗談めかして語る。長い年月の積み重ねを感じさせる古い紙の匂いでいっぱいのライブラリーの中、最初に披露されたのは、引き出しに保管された『スーサイド・スクワッド』の面々が初めて登場したコミック。その後の様々なバージョンリリースを経て、公開中の映画に登場するメンバーが描かれるようになったようだが、デッドショットやキャプテン・ブーメラン、そしてリック・フラッグ大佐の姿は、創刊号の表紙において既に確認することができる。続いて、ハーレイ・クインが初めて登場したコミックについても紹介。ハーレイはもともとコミックではなく、バットマンのアニメーションシリーズの中で登場したようで、のちにコミックでも登場し、彼女がはじめて登場したコミックには、子ども向けコミックとして発刊されたため数が少ないことからも、1,000ドル(約10万円)の値段が付くこともあるのだとか。ほかにも、アマンダ・ウォーラーや「フラッシュ」のシリーズに登場したキャプテン・ブーメラン、エンチャントレス、デッドショット、ディアブロ、スリップノット、キラークロック、そしてカタナなど、『スーサイド・スクワッド』で活躍するメンバーそれぞれが初めて登場したコミックが披露された。どれも映画で観ることができるルックとは大きく異なるものが多く、2016年に初めて彼/彼女たちを知ることになる観客からしたら、こんなにも歴史のあるキャラクターたちによるチームだということには驚いてしまうだろう。さらには、真珠湾攻撃の直前である1941年にリリースされたというワンダーウーマンが初登場するコミックや、ジョーカー、ロビンといったDCコミックスお馴染みのキャラクターが初登場されたコミックももちろん保管されている。これらのコミックは、刊行された号ごとにファイルされ、デジタル・データ化されるなど、後の創作におけるリファレンスのための貴重な資料として、「DCエンターテインメント」の地下に大切に保管されているのだ。さらに、世界で初めて作られた20冊ほどのコミックのうちのひとつが、最も貴重なコミックとしてガラスケースに保管されている。いまでは、スーパーマンやバットマンといった、キャラクターの名前を冠したコミックが当たり前になったが、それ以前はそういったかたちでキャラクターを前面に押し出したコミックスが作られていなかった。のちにスーパーマンの登場によって、スーパーヒーローというジャンルが生まれることになり、まさにDCコミックスは、スーパーヒーローという概念そのものを生み出したと言ってもいいだろう。ほかにも、ライブラリーにはミシェル・ファイファーが劇中キャットウーマンとして使用した鞭や、アーノルド・シュワルツェネッガーが「Mr.フリーズ」として使用した銃などの映画美術や、スーパーマン初のアニメーションのセル画など、様々な貴重なアートワークが保管されている。同じ種類のコミックスでも、異なるバージョンなどもアーカイブされているというこのライブラリーには、ベンジャミン氏の予想では8,000種類にものぼるコミックスが保管されているという。「僕はコミックが好きで、歴史も好きなんだ。その両方がここにはある。ここには1930年代、40年代、50年代の生活があって、その変遷を感じることができるんだよ」。そうベンジャミン氏が語るように、「DCエンターテインメント」社全体から、81年の伝統を確かに繋いできた同社の誇りと、アメリカのカルチャーを担う存在としての確かな自負を感じることができた。そして、同社が編んできた歴史は、映画『スーサイド・スクワッド』の中で新しい物語として語り直されている。ハーレイ・クインをはじめとするキャラクターたちの生き生きとした姿は、この歴史の地続きにある存在として考えると、また異なる感慨が生まれてくるかもしれない。『スーサイド・スクワッド』は全国にて公開中。協力:ワーナー・ブラザース(text:cinemacafe.net)
2016年09月15日宮藤官九郎作・演出のオリジナルロックオペラシリーズ“大パルコ人”。2009年のメカロックオペラ『R2C2 (アールツーシーツー)~サイボーグなのでバンド辞めます!~』、2013年のバカロックオペラバカ『高校中パニック!小激突!!』に続いてついに第3弾が上演される。大パルコ人③ステキロックオペラ『サンバイザー兄弟』と題して贈るのは、瑛太と、ロックバンド「怒髪天」の増子直純がヤクザの兄弟となって描かれる物語。歌に乗せて、今度はどんなバカバカしさが繰り広げられるのか!?【チケット情報はこちら】瑛太と増子のキャスティングの理由を宮藤は、「前回の『高校中パニック!小激突!!』を観に来てくれたなかで、感じのいい、接しやすいふたりを選びました(笑)」と冗談めかして打ち明ける。だが、何が飛び出すかわからないこのシリーズ。確かに、どんなことにも応えてくれるという信頼が必要そうだ。実際、応える側になるふたりも、柔軟な構えを見せる。まず、舞台で歌を披露するのはこれが初めてという瑛太は、「今年の2月に、原田芳雄さんの追悼ライブで歌わせてもらったんですけど、手が震えて仕方ありませんでした。だから、不安はありますけど。楽器も弾くのかなと思うと大変ですけど。でも、練習をいっぱいしたいと思います」と前向きだ。片や、芝居の経験が少なくこれが初舞台となる増子。「今年50歳になったんだけど、50にして新しいことをやれるのが楽しみだよね。音楽は自分がやることが全部正解だけど、芝居は自分の解釈が正しいわけじゃないというのも面白い。『それ違うよ』って叱られたい(笑)」このふたりを真ん中に据えることで宮藤のなかに浮かんだのは、『ブルース・ブラザース』の世界。「めちゃくちゃなことをやるんですけど、ふたりはそれが正解だと信じて突き進み、周りが巻き込まれていく。そんなバカ兄弟にしたいなと思ったんです」。そこで生まれたのが、かつて“池袋のサンバイザー兄弟”と恐れられた伝説のヤクザの兄弟が、衰退した組を立て直すためにバンドを始めるという突拍子もない筋立てだ。「思い切りバカになりたいですね。普段できないことができるから僕はお芝居が好きなんです。だから思い切りはじけたいと思います」と瑛太が言えば、「バカバカしいことにお金と労力をかけられるのはそれこそステキなこと。無駄なものこそ芸術だからね」と、増子もバカに徹する覚悟はできている。そして、「音楽とお芝居が合わさってバカみたいでっていうものが、とにかく大好きなんです!」と宮藤。作り手自身が楽しいと思うものを自由に純粋に追求していく。そうして生まれるものが楽しくないわけがない。東京公演は11月13日(日)から12月4日(日)サンシャイン劇場にて。その後大阪、仙台を巡演。なお、チケットぴあでは、東京・大阪公演は9月15日(木)午前11時まで、仙台公演は9月21日(水)午前11時までそれぞれ先行抽選プレリザーブを受付中。取材・文:大内弓子
2016年09月14日『ファインディング・ニモ』 や 『トイ・ストーリー』など、数々の名作を生みだしたアニメーターのダグ・スウィートランド監督が贈る『コウノトリ大作戦!』。この度、本作の主題歌をAIが担当することが決定した。本作は、コウノトリが赤ちゃんを運んでくるという寓話を基に描かれる、大空を舞台にした壮大な物語。作中の“コウノトリ宅配便社”は売り上げ重視のために小包の配達を仕事とし、昔起きた大事件が原因で赤ちゃんの配達を厳しく禁止していた。そんな中、手違いでかわいい赤ちゃんが生まれ、エース配達員のジュニアは会社に内緒で赤ちゃんを人間に届けようと決意するが…というストーリーだ。日本語吹き替え版には、「アンジャッシュ」の2人が声優を務めることがすでに発表されているが、今回新たに主題歌をAIさんが担当することが決定!楽曲は、昨年8月に母親になったAIさんに海外のプロデューサーがプレゼントしたという「HEIWA」。映画のラストシーンから劇中でも使用される予定となっており、出産後初のシングルとして11月2日(水)にリリースされることも決定している。AIさんは「この曲が『コウノトリ大作戦!』の主題歌になったことは運命だと思ってます。本当にぴったりすぎて嬉しい!!」と喜び、「この曲は私にとってすっごく大切な曲で自分の曲の中でも歌ってて一番泣けてくる曲かもしれません。本当に自分の赤ちゃんが生まれた時の感情をそのまんま歌ってます。子どもへの想いがいっぱい詰まった曲です。ぜひ、映画とともに想いを込めまくったこの曲も聴いてくださいね!!」とメッセージを寄せた。さらに本楽曲の起用理由に関して、ワーナー・ブラザース映画は「本作は子どもたちに楽しんでもらえるコミカルな要素が満載ですが、様々な“家族愛”の形を伝えてくれる映画でもあります。『HEIWA』には、その制作された背景を含め、この映画のために生まれた作品かと思うほど、運命的な出会いを感じました」と語り、「弊社としては異例の日本版主題歌で、映画本編のラストシーンからAIさんの歌声を乗せています。子どもたちへの想いがいっぱい詰まった『HEIWA』に、この作品の最後のストーリーを飾って頂けて、本当に光栄です」とコメントした。『コウノトリ大作戦!』は11月3日(木・祝)全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年09月13日シネマカフェが実施した『スーサイド・スクワッド』現地取材レポート。第2弾の今回は、カリフォルニア州バーバンクのワーナー・ブラザース・スタジオに訪問。現在開催中の「DC COMICS:THE EXHIBIT」及び、歴代の「バットモービル」を展示した「THE PICTURE CAR VAULT」の様子を写真とともにお届けする。カリフォルニア州バーバンクの居を構えるワーナー・ブラザース・スタジオ。現在開催中の「DC COMICS:THE EXHIBIT」は、「DCエクステンデット・ユニバース」第3弾として公開中の『スーサイド・スクワッド』の劇中美術の数々が間近で鑑賞できる、ぜひとも注目したい展示だ。展示会場に入り、最初に目に飛び込んでくるのは「DCコミックス」のスーパーヒーローチーム「ジャスティス・リーグ」のメンバーが一堂に会す巨大ビジュアル。左からグリーンランタン、フラッシュ、バットマン、スーパーマン、ワンダーウーマン、サイボーグ、そしてアクアマンの6人のキャラクターが並び、各キャラクターたちそれぞれの登場するコミックブックがガラスケースで展示されている。今後展開されれる「DCエクステンデット・ユニバース」への大きな意気込みと、「DCコミックス」の伝統へのリスペクトを感じさせるスタイリッシュな会場装飾が印象的だ。先日のコミコンで公開された『ジャスティス・リーグ』のティーザー映像にて、はじめて映画でのジャスティス・リーグの面々のビジュアルが公開されたが、本展にてグリーンランタンがメンバーとして位置付けられていることからも、今後の「DCエクステンデット・ユニバース」作品のどこかで、グリーンランタンがジャスティス・リーグに参加することがおそらく確実なのではないかと思われる。2020年には単独映画の公開も予定されているが、誰がその役を演じ、どういったかたちでチームに加わるのか、今後の展開が楽しみでしょうがない。会場の奥に歩みを進めると、まずは『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』の展示が広がる。スーパーマン、バットマン、そしてワンダーウーマンのコスチュームはもちろん、幼少期のブルース・ウェインや、エイミー・アダムス演じるヒロインのロイス・レイン、ローレンス・フィッシュバーン演じるペリー・ホワイト、そしてジェシー・アイゼンバーグ演じるレックス・ルーサーといった登場人物たちの衣装が展示されている。さらには、劇中で登場するロビンのものと思しきスーツや(ジョーカーによるものと思われる“HAHAHA JOKE’S on YOU BATMAN”の文字も確認できる)、スーパーマンの弱点であるクリプトナイト、バットマンが使用するガジェットの数々もずらりと展示コーナーに並ぶ。また、バットマンが使用するコンピュータなどを再現したバットケイブのコーナーもあり、映画の中を生きるキャラクターたちの世界が、いかにリアリティと奥行きのあるものとして生み出されているのかを間近で目撃することができる。会場の奥へ歩みを進めれば、本展最大の目玉である『スーサイド・スクワッド』の展示空間が広がっている。その中央にどしんと構えているのは、彼らが収容されているベール・レイヴ刑務所の牢屋を模した記念撮影コーナー。そして、その周りを囲むように、本作のヴィランたちの巨大ビジュアルパネルと、それぞれのキャラクター衣装、小道具といった美術が展示されている、何より最初に目を引くのが、本作で最も鮮烈な存在感を放つヴィラン、ハーレイ・クインの衣装展示だ。赤と青のラメ入りのスタジアムジャンパーとショートパンツをはじめ、全身至るところに使用されたスタッズのアイテム、そしてヒール仕様にカスタムされたアディダスのシューズなど、ディティールに目を配ると、いかに登場人物の衣装がキャラクター性に結びついたものとしてデザインされているのかがわかる。これはほかのキャラクター衣装についても言えることだが、コミックスのキャラクターの映画化でありながら、現実の世界に存在するアイテムとのバランスがとても計算されているようで、本作のカラフルでエキセントリックな世界観の中でも、確かに生きた存在としての彼/彼女たちを感じることができるための演出が、衣装や美術においても十分に施されているのだということを強く印象付けられる展示内容だった。牢獄の周りをぐるりと回ると、ウィル・スミス演じるデッドショットやキャプテン・ブーメラン、キラー・クロック、エル・ディアブロ、スリップノットといったスーサイド・スクワッドの面々はもちろん、ジャレット・レト演じるジョーカーやエンチャントレス、スーサイド・スクワッドを招集する指揮官アマンダ・ウォーラーや、部隊を率いるジョエル・キナマン演じる軍人リック・フラッグ大佐、福原かれん演じるカタナなど、各キャラクターの衣装美術がずらりと並んでいる。各キャラクターの個性がぶつかりあい、独自のテンションが生まれている本作の通り、それぞれが徹底したキャラクター造形に基づいたデザインが施されている様はここでも圧巻の一言だった(ジョーカーの履く靴のつま先に、笑った顔が刻まれているのを見つけた時には、ため息が出る思いだった)。続いて訪れたのは、同じくワーナー・ブラザーズ・スタジオにて開催中の、歴代バットマン・ムービーに登場した“バットモービル”を一挙展示した「THE PICTURE CAR VAULT」。“バートモービル”とは、バットマンとして活動するブルース・ウェインが劇中で乗回す改造車だが、1989年公開のティム・バートン版『バットマン』からはじまり、クリストファー・ノーランによる『ダークナイト』トリロジー、そしてザック・スナイダーが手掛ける『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』に至るまで、数々のバットマン・ムービーで独自のデザインが施され、観るものに鮮烈なイメージを残してきた。それらが同じ空間に展示されているのも驚きだが、それぞれの監督の個性を見比べることができるのもとても興味深い。展示では、“バットモービル”のほかにも、バットマンのマークを象った「バットサイン」や、『バットマンリターンズ』にてミシェル・ファイファーが演じたキャットウーマンの衣装、『ダークナイト・ライジング』における中性子爆弾などなど、数々の展示が会場に広がっている。ファンはもちろんだが、映画という世界を作り上げる行程で、ここまでこだわり拔いた精緻なデザインが施された作品を間近で鑑賞できる体験は、何にも代えがたい驚きと感動を得ることができるだろう。また、これらの展示の他にも、ワーナー・ブラザーズ・スタジオの敷地内にずらりと並ぶ撮影スタジオの数々は一見の価値あり。巨大な箱が並べられているかのようなその景観は、まさにハリウッドが持つスケールの大きさを体現しているようで、中のスタジオを覗いてみても、あまりの天井の高さには思わず口が開いてしまう。それぞれのスタジオの入り口には、『カサブランカ』『東のエデン』といった名作から、『インセプション』『J.エドガー』などといった21世紀の作品まで、そこで実際に撮影が実施された作品の名前が刻まれており、映画が長い伝統が築きあげてきた道の上に成り立っているのだという確かな事実を感じることができる。ワーナー・ブラザーズ・スタジオでは、ガイドに導かれながらスタジオ全体を回ることができる「Studio Tour」が実施されており、ハリウッド屈指のスタジオをプロのナビゲーターの解説と共に見学することができる。価格は62ドル。『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』『スーサイド・スクワッド』の世界、そして「DCエクステンデット・ユニバース」の今後に大いに期待しているファンは、ぜひハリウッドまで足を運んでみてはいかがだろうか。『スーサイド・スクワッド』は、全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年09月13日歌手のAIが、『ファインディング・ニモ』(03)などのピクサーの名作を手がけてきたダグ・スウィートランド監督による映画『コウノトリ大作戦!』(11月3日公開)の日本語吹替版主題歌を担当することが12日、明らかになった。本作は、「コウノトリが赤ちゃんを運んでくる」という寓話(ぐうわ)を基に描かれる、大空を舞台にした物語。作中の"コウノトリ宅配便社"は売り上げ重視のために小包の配達を仕事とし、昔起きた大事件が原因で、赤ちゃんの配達を厳しく禁止していた。そんな中、手違いで赤ちゃんが生まれ、エース配達員・ジュニアは会社に内緒でその赤ん坊を人間に届けようと決意する。AIは2015年8月、平和ちゃんという女の子を出産。主題歌の「HEIWA」は、その平和ちゃんの誕生を祝って、海外のプロデューサーからAIへプレゼントされたもので、出産後初のシングルとして11月2日に発売することも決定している。「この曲が『コウノトリ大作戦!』の主題歌になったことは運命だと思ってます」と語るAI。「本当にぴったりすぎてうれしい!! この曲は私にとってすっごく大切な曲で自分の曲の中でも歌ってて一番泣けてくる曲かも」と喜びをにじませる。また「本当に自分の赤ちゃんが生まれた時の感情をそのまんま歌ってます」とも明かし、「子供への思いがいっぱい詰まった曲」とアピール。「ぜひ、映画とともに思いを込めまくったこの曲も聴いてくださいね!!」と呼びかけている。ワーナー・ブラザースの担当者は、本作を「家族愛を描く作品」と明言。その上で、主題歌の「制作された背景を含め、この映画のために生まれた作品かと思うほど、運命的な出会いを感じました」と語り、AIが同曲を歌うことへ大きな期待を寄せた。(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2016年09月13日映画 『ワンダーウーマン』が、2017年8月25日(金)より全国の劇場で公開される。“ワンダーウーマン”が誕生するまでの軌跡を描く『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』、『スーサイド・スクワッド』のDCが贈る実写映画第3弾となる本作では、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』にも登場した美女戦士ワンダーウーマンが主人公。圧倒的な美しさと強さを持つ彼女が、自分の真の姿や運命に気づき、ワンダーウーマンとして生きていくまで、そしてその活躍が描かれている。なぜ、プリンセスが最強美女戦士になったのかそもそもワンダーウーマンとはどんな人物か。彼女の本名はダイアナ。人間社会から孤立した、女性だけが住むパラダイス島を統治するヒッポリタ女王の娘=プリンセスとして生まれた。そんな地に不時着したパイロットとの出会いを通し、故郷を離れ人間社会で暮らし始め、やがて自身の持つ大きな力に気づき始める。そして、人を助けることに目覚め、ワンダーウーマンとして生きていくことを決意する。彼女の戦闘力は並外れたものだ。銃を撃たれてもブレスレットで弾き飛ばし、縄や剣を巧みに操って攻撃、車すらも持ち上げるほどのパワーでしなやかに美しくぶっ飛ばす。また、特殊な能力として、投げる輪にかかった者に真実を話させる“真実の投げ縄”などのパワーを備えている。こうして世界を救うため、生まれ育った島を飛び出したダイアナだが、新しい人たちと出会い、今まで知らなかった現実を知るうちに、彼女自身が成長していく。一見遠い存在であるワンダーウーマンだが、内面は誰もが持つ悩みや葛藤を抱えている。だからこど、その姿に誰もが共感できるのだろう。演じるのは、兵役経験のあるガル・ガドットワンダーウーマン役を演じるのは、ミス・イスラエルにも選ばれた美貌を持つ、モデルでハリウッド女優のガル・ガドット。実際の兵役経験による圧倒的なアクションセンスも持つ彼女が、DC史上最強と謳われる美女戦士役に挑戦する。ガルはワンダーウーマンの魅力に関して次のように話す。「この役は本当にすごいんです。あらゆる愛、思いやりや真実、正義、平和を表現している。彼女を好きにならない理由なんてどこにもありません。」「彼女がいかに大人になっていき、世界を違った目で見るようになるかという旅路を描いた成長物語」また、ワンダーウーマンが暮らす地に不時着し、彼女に助けられたパイロットのスティーブ・トレバー役を『スター・トレック BEYOND』のクリス・パインが務める。物語のキーを握る彼にも注目したい。監督は『モンスター』のパティ・ジェンキンス監督は『モンスター』で主演のシャーリーズ・セロンをアカデミー賞主演女優賞へ導いた実力派パティ・ジェンキンス。マーベル・スタジオからもオファーがあったと言われている注目の女性監督だ。アクションシーンはもちろんのこと、ワンダーウーマンの内面に迫るドラマチックなストーリー展開となっている。世界で旋風を巻き起こすアメリカではアメリカでは、ジョニー・デップ主演『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』、トム・クルーズ主演の『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』、X-MENシリーズ新作『ローガン』など並み居るアクション映画を抑えて興行収入で成功を収めた。初公開から4週間、全世界65ケ国で合計収入で約718億円を突破した。(1ドル110円計算)そのほか、『美女と野獣』『ラ・ラ・ランド』を超えて2017年1番ツイートされた映画に躍り出た。人類が待ち望んだスーパーヒーロー像が描かれた『ワンダーウーマン』が、全ての人が勇気をもらえる作品として時代に新しい風を吹き込む。既に『ワンダーウーマン』の続編の制作も決定アメリカ・サンディエゴで実施された世界最大級のポップカルチャーの祭典、コミコンで2017年7月22日、映画『ワンダーウーマン』続編決定を発表。強さに加えて、チャーミングな魅力も表現したガル・ガドットが続投する。アンバサダーに乃木坂46乃木坂46が本作の公式アンバサダーに就任。また、書き下ろしイメージソングを担当する。なお、本作とコラボ―レーションしたミュージックビデオの発表も予定しており、日本の美女アイドルグループと美女戦士ワンダーウーマンとのコラボレーションに期待が高まる。アンバサダーに乃木坂46 が抜擢されたのは、パティ・ジェンキンス監督からの直々のオファーから。「乃木坂46はワンダーウーマンが象徴しているものと同じものを持っていると思う。ワンダーウーマンの素晴らしさ、力強さ、美しさ、優しさ、愛情深さ、偉大さを伝えてほしい」とコメントを寄せている。日本のアーティストやキャラとのコラボ公開に先駆けて、日本のアーティストたちとのコラボレーションが続々発表されている。第1弾では「リカちゃん」×ワンダーウーマンが登場。リカちゃん史上最もパワフルなコスチュームに身を包んだ。リカちゃん以外にも足立慎吾、高田明美らとのコラボで様々なワンダーウーマンが描かれる。第2弾では、『夜は短し歩けよ乙女』などの書籍カバーを手掛けるイラストレーター中村佑介、『DC スーパーヒーローズ vs 鷹の爪団』の監督・脚本を務めるFROGMAN、『いつかティファニーで朝食を』の漫画家マキヒロチらの作品が発表された。なお、このコラボを紹介するワンダーウーマンアート展が、2017年7月28日(金)よりルミネエスト新宿店で開催される。”美女戦士”になりきり!コスプレ「ハローキティ」登場映画『ワンダーウーマン』公開を記念して、人気のサンリオキャラクター「ハローキティ」とのコラボレーションが実現。「ハローキティ」は、ブーツを履き、冠をあわせて、主人公のワンダーウーマンさながら”美女戦士”なりきっている。作品情報映画『ワンダーウーマン』公開日:2017年8月25日(金) 全国ロードショー監督:パティ・ジェンキンス出演:ガル・ガドット、クリス・パインほか配給:ワーナー・ブラザース映画© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
2016年09月11日「僕らはフィルムメーカーたちと、素晴らしくクリエイティブな関係を築いているよ」。「DCエンターテインメント」において“チーフ・クリエイティブ・オフィサー”という肩書きを持つジェフ・ジョンズは、笑顔を浮かべながらそう話す。『バットマンvs スーパーマンジャスティスの誕生』『スーサイド・スクワッド』において製作総指揮を務める彼は、若干43歳にして、80年にも渡る歴史を誇るDCコミックスのクリエイティブを司る、最重要人物の一人だ。シネマカフェでは、DCコミックス本社へ赴き現地取材を敢行。第1弾レポートでは、ジェフ・ジョンズのインタビューをお送りする。今後の「DCエクステンデットユニバース」の展開のキーを握る人物である彼に、『スーサイド・スクワッド』をはじめとする今後の公開作のヒントを伺った。スーパーマンやバットマンといったアメリカン・コミックスのヒーローを擁する「DCコミックス」は、アイアンマンやキャプテン・アメリカなどのヒーローが所属する「マーベル」コミックスと共に、アメリカにおける2大コミック出版社のひとつとして知られている。「マーベル」コミックスは、2008年の『アイアンマン』の実写映画化を皮切りに、様々なスーパーヒーローたちが共通の世界観の中で活躍する「マーベル・シネマティック・ユニバース」の展開をスタートさせ、のちに公開されたスーパーヒーローチームの活躍を描く『アベンジャーズ』では驚異的な興行収入を記録。多くの観客から高い満足度と支持を獲得し、アメコミ原作による映画の大きな可能性を世界に提示した。そして「DCコミックス」は2013年に公開された『マン・オブ・スティール』から、「DCエクステンデット・ユニバース」の展開をスタート。いよいよその第3弾となる『スーサイド・スクワッド』が公開され、来年には『ワンダーウーマン』、DCコミックスのスーパーヒーローチームが登場する『ジャスティス・リーグ』の公開が決定しており、2020年まで続々と公開作が控えている。今回、シネマカフェのインタビューに応じてくれたジェフ・ジョンズは、2010年よりDCコミックスにおけるチーフ・クリエイティブ・オフィサーとして、今後のDCエクステンデット・ユニバースの展開において、様々な立場でコミックの映画化におけるプロセスで重要な役割を担ってる。かつては『リーサル・ウェポン』シリーズや『グーニーズ』を手掛けた映画監督リチャード・ドナーに師事した経歴を持つジェフは、のちに「DCコミックス」「マーベル」のライターとしても活動を始め、これまでに数多くのコミックス作品を手掛け、アメリカン・コミックスの発展に大いに貢献してきた人物だ。「僕はリチャード・ドナーの下で働いていたんだけど、同時にコミックを書き始めたんだ。DCコミックスに書いたものを送ったら、彼らはその1本を買い取った。それで僕は、副業で書く仕事をしようと思ったわけだよ。小さな仕事をね。それが、どんどん大きくなっていって、彼らは僕にもっと書くようにと頼んできた。最終的には、フルタイムのライターになるために、リチャード・ドナーの会社を去ったんだ」。リチャード・ドナーといえば1978年に公開されたクリストファー・リーヴ主演の『スーパーマン』を手掛けた監督としても知られている。『スーパーマン』が大好きだったという彼は、リチャードと共に働いた4年半のことを回想する。「僕は毎日『スーパーマン』についての質問を彼に投げかけていた。どうやってやったの?どうやって彼を飛ばしたの?どうやって脚本をベストなかたちにしたの?とかね。彼と一緒に仕事が出来てとてもラッキーだったよ。子どもの頃、彼は僕の大好きな監督だったんだ。いまでも彼とは会っているよ。2週間ほど前も、僕の家に来たんだ。彼は僕のメンターであり、父親みたいな存在なんだ」。すると、控えめな笑みを浮かべながら少しだけ自慢げにジェフは付け足す。「ちなみに、幸運なことに僕はクリストファー・リーヴと一緒にランチをしたことがあるんだ。とてもクールでスペシャルな経験だよ」。バットマンやフラッシュなど、DCコミックスのスーパーヒーローたちによって逮捕されてしまった悪役=ヴィランが、政府の指揮官の提案によって寄せ集めのチームとして活躍する姿を描いた『スーサイド・スクワッド』。いよいよ日本公開を迎える本作では、ジェフは製作総指揮として作品に関わっている。映画ではウィル・スミス演じるキャラクター、“デッドショット”がお気に入りだという彼は、ヴィランたちを中心に添えた本作の“予測不可能”な魅力について語る。「僕はずっと80年代のオリジナルの『スーサイド・スクワッド』のコミックブックが大好きだった。キャラクターたちの何がとても素晴らしいかというと、彼らが予測不可能だということだよ。彼らは悪いこともするし、良いこともする。どんな状況においても、彼らのことは予測出来ないんだ。中でもデッドショットは本当に興味深いキャラクターだよ。彼は殺し屋だけど、家族への愛があって…ただの悪いやつじゃなかった。『スーサイド・スクワッド』は、すべての悪いやつらを集めて、彼らはただの犯罪者じゃないことを提示したんだ。映画の中でキャラクターたちはとてもうまく表現されているし、役者たちによって完璧に演じられているよ」。中でも、強力な個性を発揮するヴィランたちの“予測不可能性”の中心とも言えるのは、マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインだ。バットマンシリーズの中で圧倒的な存在感を誇るヴィラン、ジョーカーに心酔するキャラクターとして描かれる彼女を、鮮烈なビジュアルとセクシーな存在感で演じたマーゴットに、ジェフは惜しげない賛辞を送る。「マーゴット・ロビーは、完璧なハーレイ・クインだよ。彼女は、キャラクターへリスペクトを持って演じていて、まさにあのキャラクターそのものさ」。さらに、そんなハーレイ・クインの“予測不可能性”を象徴するかのように、もととなるコミック版「スーサイド・スクワッド」のメンバーとしてハーレイ・クインが抜擢された経緯について尋ねると、ジェフ自身も把握していないという意外な答えが返ってきた。「実は、誰がハーレイをスクワッドのメンバーに入れることを決めたのかはわからないんだ。なぜ、そして誰がハーレイ・クインを『スーサイド・スクワッド』に入れることにしたのか、真実は闇の中だよ。それにしても素晴らしいアイディアだ。誰が決めたにしても、そうしてくれてよかったよ」。映画版『スーサイド・スクワッド』は、『エンド・オブ・ウォッチ』『フューリー』などを手掛けたデヴィッド・エアーがメガホンをとっている。ロサンゼルス市警として働く警察官の日常や、戦場における兵士たちの現実など、これまでの作品における、目を背けたくなるほどのリアルな現実の中でタフに生きていかざるをえない人物を描いてきた彼の作風からすると、コミック原作の映画を手がけるのは少し意外な印象を受けるひとも多いかもしれない。彼の起用に至るまでの過程をジェフは語る。「ワーナー・ブラザース・ピクチャーズの社長のグレッグ・シルバーマンが、デヴィッドに会って、『君は『スーサイド・スクワッド』の監督にすごくいいと思う』と言ったんだ。彼らはそれについて大きなミーティングをして、デヴィッドはとても興味を持っていた。僕は彼に会って、オリジナルのコミックをたくさん渡して、それがどういうものか話し合ったんだ。彼はとても興奮していたよ。彼は軍隊にいた経歴があるから、すぐこの世界に入り込んでいったよ」。「彼はキャラクターたちのことがとても気に入っているんだ。彼がコミックを読んだときに反応したのは、キャラクターたちがとてもグレイな存在で、オルタナティブで、典型的なスーパーヒーローとは違うことだったんだ」。デヴィッド・エアーがこれまで描いてきた登場人物は、観客に対して不快感を抱かせるような行動をとりながらも、物語が進むにつれて、彼らの人間的側面や、優しさとも呼べる表情が示され、様々な現実を生きる登場人物たちのアンビバレンスな魅力をたたえているものが多かった。ジェフが指摘するデッドショットが見せる家族への愛など、『スーサイド・スクワッド』のヴィランたちが見せる人間的な一面やその描写の奥深さは、映画作家としてのデヴィッド・エアーに本作のメガホンを取らせる大きな要因だったのかもしれない。1999年にDCコミックスにてライターとして招かれたジェフは、これまでにも様々なコミックスの執筆に関わり、グリーンランタンやフラッシュ、アクアマン、スーパーマンなど、様々なキャラクターたちに新たな命を吹き込んできている。「DCエクステンデッド・ユニバース」において彼は、それぞれの作品における企画開発をはじめ、クリエイターたちが参考にするクラシックのコミックブックのセレクトや、キャラクター構築に関わるなど、コミックスの世界観を映画に変換する上で重要な役割を担っている。「もっとも大切なことは、キャラクターを正しいものにするということだ。なぜそのキャラクターがこれほど長く続いてきて、なぜそのキャラクターに人気があるのか。僕らは、クリエイターがアイコニックなキャラクターたちの伝説を見つける手助けをするんだよ」。『スーサイド・スクワッド』におけるデヴィッド・エアーの起用など、映画ファンとしては今後の公開タイトルの発表と同じく、どの監督がクレジットされるのかにも注目したいところだ。ジェフは、監督決定に至るまでの“有機的”なプロセスについて説明する。「『フラッシュ』のリック・ファイムーア(『ブラウン・シュガー』『DOPE/ドープ!!』など)は、多くの監督たちと会う中で出会ったんだよ。映画に対する彼のビジョンについて聞いて、とても説得力があったんだ。『アクアマン』のジェームズ・ワン(『ソウ』『死霊館』シリーズ)は、アクアマンの熱狂的なファンで、どれほどアクアマンのことが大好きかということをスタジオのトップと話していたんだ。そして、『バットマン』のベン(・アフレック)については、もちろん、彼はバットマンを演じているからね(笑)。僕らは、僕らと同じくらいキャラクターが大好きで、本当にそのキャラクターを描きたいと思っている人を見つけるんだよ」。「ジェームズ・ワンと僕は、いま『アクアマン』のストーリーに取りかかっていて、それを分析している段階だ。それと、ベン(・アフレック)と『バットマン』の映画の仕事をしている。ベンとは脚本を一緒に書いたんだ」。今後も続々と公開を控える「DCエクステンデッド・ユニバース」において、ますます忙しくなるであろう彼に、少しでも公開予定作についての情報をもらうべく尋ねてみると、幸いなことに、わずかではあるが『グリーン・ランタン』についてヒントを与えてくれた。「いま、企画開発をしているところだよ」と断りを入れながら、2020年に予定されているリブート作では、宇宙の平和維持軍である「グリーン・ランターン・コァ」が描かれる物語であるとコメント。「つまり、グリーンランタンが一人以上登場するということだよ。それ以上のことは言えないんだ」。「僕は、スーパーヒーローたちが希望に満ち溢れていて、楽観的なところが大好きなんだ。彼らが表わしているポジティブな理想や、それらを称賛する希望にあふれたストーリーは、DCユニバースの重要な要素だと思うよ」。DCコミックス、マーベルを台風の目として、少なくとも2020年まではスーパーヒーローの活躍を描いた映画がますます勢いを増していくことだろう。アメリカン・コミックスの伝統を引き継ぎ、革新を生み出し続けてきたジェフは、DCコミックスの魅力としての“神話性”について語る。「僕がいつもDCのスーパーヒーローが大好きだったのは、彼らがとてもアイコニックで、神話的で、僕らが努力して目指すべき理想を表しているからだ。僕らは彼らのことを尊敬し、彼らみたいになりたいと願う。彼らは、意思があり、人々に感動を与える、象徴的な存在なんだよ」。アメコミ映画黄金期のいま、DCコミックスが描き出す希望の物語が、私たちに多くの感動をもたらしてくれることを期待したい。協力:ワーナー・ブラザース(text:cinemacafe.net)
2016年09月10日『スタア誕生』のリメイク映画で映画デビューを飾るレディー・ガガと、同映画に主演、長編監督デビューを果たすブラッドリー・クーパーが親交を深めている。ワーナー・ブラザースが『スタア誕生』のリメイク映画を製作することを発表してから約2週間。カリフォルニア州マリブでブラッドリーと共に食料品を買っているガガの姿がキャッチされた。「People」誌によればガガがフォードの車を運転し、助手席にブラッドリー、後部座席に2人の男性を乗せて現れたという。この日の2人の装いは、ガガは白のキャミソールにデニムのショートパンツ、足元はスニーカー。ブラッドリーは赤のシンプルなTシャツにブラックデニム、キャップを後ろ向きにかぶって両者とも実にカジュアル。2人が一緒にいる姿を目撃されたのはこれで2回目である。4月にはブラッドリーが運転するドゥカティのバイクの後ろにガガが乗ってイタリアンレストランに来店。「なぜガガとブラッドリーが2人で…」とその不思議な組み合わせと、さらにファッションまでライダース・ジャケットでペアルックのようだったので、さまざまな憶測を呼んでいた。しかし、蓋を開けてみれば映画で共演が決まっていた2人。ガガは先月、『スタア誕生』の製作が発表された後、「ブラッドリーが監督・共演のこのプロジェクトに大喜びよ。彼は素晴らしい、ヴィジョンを持ったアーティストなの」とツイートしてブラッドリーを褒めたたえている。(Hiromi Kaku)
2016年09月05日日本公開が今月に迫った映画『スーサイド・スクワッド』。この度、本作のイメージソングを「EXILE THE SECOND」が担当することが決定。併せてイメージソングが使用された映像も解禁となった。世界崩壊を前に集められたのは、バットマンやスーパーマンらヒーローによって投獄された史上最凶の悪党たち。世界中で早くも話題のマーゴット・ロビー演じる“悪カワ”ヒロイン、ハーレイ・クインを始め、ハリウッド・スターのウィル・スミスが悪役に挑戦した子煩悩な伝説の暗殺者デッドショット、本作でハリウッドデビューとなった注目新人女優・福原かれん演じる冷酷な女サムライ・カタナなど、個性豊かな悪党たちが見せるポップでクレイジーな活躍は必見。正義感ゼロ、やる気ゼロ、チームワークゼロの寄せ集めの悪党による特殊部隊“スーサイド・スクワッド”は、果たして世界を救えるのか――?この夏、全米で公開されると、8月の歴代全米オープニング興行収入を塗り替え、さらに3週連続ナンバーワンを記録するなど人気を博している本作。映画は「バットマン」や「スーパーマン」を手掛けるDCコミックスの最新作で、史上最強の悪カワヒロイン、ハーレイ・クインと10人の悪党集団が大暴れする爽快アクションエンターテイメントだ。そして今回、日本版イメージソングを担当することが決定したのは、2016年本格始動し、現在初の単独アリーナツアーに向けたシングル3部作をリリース中の「EXILE THE SECOND」。この度、第3弾となる「WILD WILD WILD」がイメージソングとして本作のテレビCMに起用される。併せて到着した映像では、人気のハーレイ・クインやデッドショットら悪党たちのクレイジーで爽快なアクションと、「EXILE THE SECOND」のセクシーかつワイルドな楽曲が見事にマッチし、観る人のテンションを盛り上げてくれるそんな仕上がりとなっている。今回のコラボレーションについて「EXILE THE SECOND」は、「ミュージックビデオやライブにいますぐ使いたくなるようなかっこいいアイデアが満載の映画でした。今回の『WILD WILD WILD』は、EXILE THE SECONDなりのEXILE魂を歌っていて、メンバーそれぞれ決してエリートじゃない、ストリート魂を表現しています。『スーサイド・スクワッド』とは出会うべくして出会いました」と熱い思いを語った。一方、ワーナー・ブラザース映画は「刺激的な悪党が主人公の『スーサイド・スクワッド』の魅力を、その存在感で伝えられるアーティストとのコラボを望んでおりました」と前置きし、「荒々しくてセクシーなEXILE THE SECONDとの出会いは、まさに我々の念願そのものでした。ポップで疾走感のある名曲『WILD WILD WILD』は、この愛嬌ある悪党たちの戦いのイメージにぴったりです」と絶賛した。『スーサイド・スクワッド』は9月10日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年09月03日5人組ダンスボーカルグループ・EXILE THE SECONDの新曲「WILD WILD WILD」(9月21日発売)が、映画『スーサイド・スクワッド』(9月10日公開)の日本版イメージソングに決定し、楽曲を使用した映像が3日、公開された。本作は、バットマンやスーパーマンらヒーローによって投獄された史上最凶の悪党たちの悪の力が爆発するアクションエンターテインメント。このたび、EXILE THE SECONDが初の単独アリーナツアーに向けてリリース中のシングル三部作の第3弾「WILD WILD WILD」が日本版イメージソングに抜てきされた。テレビCMに起用される。楽曲を使用した本作の映像も公開。ハーレイ・クインやデッドショットら悪党たちのクレイジーで爽快なアクションと、EXILE THE SECONDのセクシーかつワイルドな楽曲がマッチした内容となっている。EXILE THE SECONDは、「ミュージックビデオやライブに今すぐ使いたくなるようなかっこいいアイデアが満載の映画でした」と映画の感想をコメント。「『WILD WILD WILD』は、EXILE THE SECONDなりのEXILE魂を歌っていて、メンバーそれぞれ決してエリートじゃない、ストリート魂を表現しています。『スーサイド・スクワッド』とは出会うべくして出会いました」と楽曲に込めた思いも明かした。ワーナー・ブラザース映画は、「刺激的な悪党が主人公の『スーサイド・スクワッド』の魅力を、その存在感で伝えられるアーティストとのコラボを望んでおりました。荒々しくてセクシーなEXILE THE SECONDとの出会いは、まさに我々の念願そのものでした」と起用理由を説明。「ポップで疾走感のある『WILD WILD WILD』は、この愛嬌ある悪党たちの戦いのイメージにぴったりです」と太鼓判を押している。(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2016年09月03日ワーナー・ブラザースとDCエンタテインメントが製作する『Dark Universe』を、ダグ・リーマンが監督することになった。この映画は『Justice League Dark』としても知られている。その他の情報映画は、ジョン・コンスタンティン、ザターナ、怪人スワンプ・シングなどを含むダークなジャスティス・リーグを描くアンサンブル物。ギレルモ・デル・トロが監督する予定で製作準備が進められていたが、デル・トロはほかにも多数のプロジェクトを抱えており、降板した。リーマンはチャニング・テイタム主演の『Gambit』を監督するはずだったが、降板したところだった。リーマンの次回作は、トム・クルーズ主演の『American Made』。北米公開は来年9月29日。そのほかにアマゾン・スタジオの『The Wall』も撮り終えている。主演はアーロン・テイラー=ジョンソン。文:猿渡由紀
2016年08月25日週刊少年ジャンプで連載中の人気コミック『BLEACH』が、福士蒼汰主演、佐藤信介監督(『アイアムアヒーロー』『デスノート Light up the NEW world』)で実写映画化されることが発表になった。原作者の久保帯人は「映画化です。ボンヤリ浮かんでは、なんやかんやで(主に俺のイチャモンにより)立ち消えてた実写映画が遂に実現することになりました」と報告。福士は「まず『BLEACH』が実写になると聞いて自分も驚きでした。自分が一護となり死神の代行として、責任を持って演じたいと思います」とコメントを寄せた。その他の画像『BLEACH』は、霊が見えること以外は普通の高校生・黒崎一護が、ある日突然現れた死神・朽木ルキアから、死神の力を与えられ、家族や仲間たちのために虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊たちと戦う物語。既刊73巻で累計発行部数8700万部を突破する人気コミックだが、74巻で連載を終了することが決定している。実写化は根強い人気を誇る1~8巻にあたる“死神代行編”の物語が中心になるといい、作者の久保は「幸運にも連載完結のタイミングと重なったので、原作者としてできる限り協力して、BLEACHを知らない人にも楽しんで貰え、BLEACHの読者にも満足して貰えるものに近づける一助になればと思っています」とコメント。「唯一心配なのは一護の髪の色かなー! あの色実写だとヘンだけどどうすんだろなー!」と期待を寄せている。福士は「15年連載が続いた大人気作品が終わりを迎えたことも感慨深いです。読者としては一護や死神たちの雄姿をまだ見ていたい気もしますが、実写でもその雄姿を感じていただければと思います。そして佐藤監督とは映画『図書館戦争』シリーズ以来のタッグです。緊張もしますが、監督を信頼して頑張りたいと思います」と意気込みを語る。佐藤監督は「『BLEACH』この壮大な物語を、映画化します。想像力の限りが尽くされたこの世界を、映像の力の限りを尽くして描きます。尸魂界(ソウルソサエティ)、虚(ホロウ)、斬魄刀(ざんぱくとう)、そして福士蒼汰が一護として暴れまくる姿、お楽しみに」と話している。本作は、ワーナー・ブラザース映画の配給で2018年に公開される。『BLEACH』2018年 全国ロードショー
2016年08月19日俳優・福士蒼汰が、人気漫画を実写化する映画『BLEACH』(2018年公開)で主演を務めることが19日、発表された。原作は、久保帯人氏が2001年より漫画誌『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載してきた同名コミック。既刊73巻で、累計発行部数8,700万部のヒットを記録している。主人公は、霊が見えること以外は普通の高校生・黒崎一護。彼は、突然現れた死神・朽木ルキアから死神の力を与えられ、家族や仲間たちのために虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊たちと戦っていく。映画では、原作の中でもファンから根強い人気を獲得している"死神代行編"の物語を中心に描く。福士が演じるのは、ぶっきらぼうながらも心優しい死神代行の一護。『GANTZ』シリーズや『アイアムアヒーロー』(16年)、10月に公開を控える『デスノート Light up the NEW world』を手掛ける佐藤信介監督がメガホンを取り、『るろうに剣心』シリーズのワーナー・ブラザース映画が製作する。「まず『BLEACH』が実写になると聞いて自分も驚き」と漏らす福士。「自分が一護となり死神の代行として、責任を持って演じたい」と意気込みを見せる。また、原作の完結が発表されていることについては、「15年連載が続いた大人気作品が終わりを迎えたことも感慨深い」とし、「読者としては一護や死神たちの雄姿をまだ見ていたい気もしますが、実写でもその雄姿を感じていただければ」と呼びかけている。一方の佐藤監督は、「想像力の限りが尽くされたこの世界を、映像の力の限りを尽くして描きます」とアピール。原作の久保氏は、「ボンヤリ浮かんでは、なんやかんやで(主に俺のイチャモンにより)立ち消えてた実写映画がついに実現することになりました」と背景をかいま見せつつ、「幸運にも連載完結のタイミングと重なったので、原作者としてできる限り協力して、『BLEACH』を知らない人にも楽しんでもらえ、『BLEACH』の読者にも満足してもらえるものに近づける一助になれば」と語る。加えて、「唯一心配なのは一護の髪の色かなー! あの色実写だとヘンだけどどうすんだろなー!」とおどけても見せた。
2016年08月19日柔道家の篠原信一、お笑い芸人の永野が10日、都内で行われたDVD&ブルーレイセット『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(発売中 3,990円税抜き 発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント)の発売記念イベントに出席した。世界的人気を誇る2大スーパーヒーロー、バットマンとスーパーマンの激突を描いた今年最大の話題作が、早くもDVD&ブルーレイ化、デジタル配信もスタート。それを記念して行われたイベントに、篠原信一と永野が登場し、バットマン好きの篠原とスーパーマン好きの永野により、どちらが最強かというアピール合戦が繰り広げられた。最初に永野のお馴染みのネタでもある「ピカソより普通にラッセンが好き」の歌詞を替えてそれぞれがスーパーマンとバットマン好きをアピールするも、有効打にならず。続けて「スーパーマンは自己犠牲の精神」(永野)、スーパーマンに対抗しようと身体を鍛える努力なところ」(篠原)と猛アピールするも決着がつかず、永野がいきなり「スーパーマンとバットマンが強いなんてどうでもいいじゃないですか!ロイス・レーン(スーパーマンの恋人)がめちゃくちゃキレイ。だから止めません? ロイス・レーンを中心に見て欲しいぐらい」と提案すると、篠原も「ロイス・レーン最強!」と同意しながら「バットマンとスーパーマンという憧れのヒーローが夢の対決をします。その辺が見どころです」とアピールしてイベントを終えた。オリンピック開催前に柔道の解説の仕事がないと嘆いていた篠原だが、いざオリンピックが始まるとテレビ出演が増えたことに「僕に仕事がないとマスコミさんが広めてくれたお陰でオファーが来だしました。ラッキーと思ったら、日本の選手が活躍してくれるし、頑張れば頑張るほど仕事がきますよ」と感謝の言葉。そんな篠原について永野は「クソみたいな奴ですよね。スポーツマンシップのかけらもない」と一蹴しながら、自身の今後のビジョンを問われて「僕はゆっくりと文化人の枠をいこうかな。2発目を狙うから1発屋になるんですよ。昼の情報番組とかでコメンテーターとして悪戯に喧嘩を売っていきたいですね。社会派のような。あとはブロガーとか」と話していた。
2016年08月11日『マン・オブ・スティール』の続編が製作されることになった。今年3月に公開された『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』が酷評を受けたものの、ワーナー・ブラザースはヘンリー・カヴィルがスーパーマンを演じる『マン・オブ・スティール』続編の製作に向けて動き出したと、関係者らがザ・ラップに明かしている。2014年にワーナー・ブラザースのケヴィン・ツジハラCEOが今後のDCコミックキャラクターが登場する9つの映画について発表した時には、ザ・フラッシュ、アクアマン、ワンダーウーマンらの単独映画が含まれていたもののスーパーマンの単体映画が含まれていなかったため、このニュースはDCコミックファンたちにとって良い知らせとなっているだろう。『ワンダーウーマン』が2017年6月2日、ヘンリーとバットマン演じるベン・アフレックが出演する『ジャスティスリーグPart 1』が2017年11月17日の公開を予定しているのに続き、現在のところ2018年7月27日に『アクアマン』が公開予定となっている。そして、関係者の1人はバットマンの単独映画がスーパーマン単体映画続編の前に公開される可能性が高いとしている。現在ワーナーブラザースは、2018年10月5日と2019年11月1日に新作を公開するとしているが、どの作品が公開されるかについては明らかになっていない。(C)BANG Media International
2016年08月11日『ハリー・ポッター』の新シリーズ、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の続編の公開日が2018年11月に決定した。エディ・レッドメインが主役のニュート・スキャマンダーを演じるJ・K・ローリング原作による同作は、今年の11月23日から日本でも公開予定となっているが、すでに続編の公開日が決定したという。Variety.comにワーナー・ブラザース社から出された声明文では「この映画では魔法使いの世界のさらに暗い時期へと入り込み、ニュートをはじめとする他のヒーローたちが忠誠関係を築きます。そのほかにもたくさんのことが待ち構えています」と説明されている。デヴィッド・イェーツが引き続き監督を務めることになっており、出演者についてはまだ発表されていないものの、主演のエディをはじめ、エズラ・ミラー、ダン・フォグラー、キャサリン・ウォーターストーンらはメインキャラクターを続投するとみられている。エディは先日、この映画の撮影の面白いところは、グリーンのスクリーンの前で演技をしてその後に特殊効果が加えられたバージョンを目にすることだと語っていた。「(魔法をかけている時)魔法の杖から出てくるものすごい力は後から付けられるから、まさに何もない状態で演技をしているんだ。それがすごく劇的で深く心を動かされたね。状況的にとても満足感を得たんだ」そして製作側も、演じるキャラクターに気持ちと情熱を取り込めるエディの能力を見込んでニュート役に指名したそうで、プロデューサーのデヴィッド・ハイマンは「エディは僕たちにとって1番の候補だったんだ。彼は周りと調和していないキャラクターを演じるのがとても得意だし、そこに気持ちと情熱をもたらせる。全ての瞬間に真実をもたらそうとする強い想いがあるんだよ。それにとてもチャーミングで男女を問わず惹きつける魅力を持ち合わせているからね。また、時代を感じさせない俳優だから、1920年代のニューヨークにもピッタリなんだ」と説明した。(C)BANG Media International
2016年08月09日余白を埋めてあげたくなる、未完成な姿。そんな年下男性の魅力が詰まった映画をご紹介。選んでくれたのは、映画ライターの細谷美香さんです。■『天国の口、終りの楽園。』「若い男子特有の、みなぎっている生命力やリビドーを存分に味わえる、“女子のための官能映画・決定版”という作品。人妻が若い男2人のお相手をして、そのエキスを浴びて活気づいていく様子が、とても色っぽい。ファンタジー全開の内容ですが、魅力的な男性とまぐわう姿は、羨ましいと思うこと間違いなし。主人公たちの形のいいお尻や、水をはじくツヤのある肌も見ていて“いいなぁ”としみじみしますね」■『人のセックスを笑うな』「設定はファンタジーなのですが、みるめ(松山ケンイチ)とユリ(永作博美)の関係性がリアル。二人がじゃれ合うシーンでは、キャピキャピしたところも気だるいところもすべてが生々しく描かれていて照れるし、どこか退廃的な雰囲気が漂います。見ているうちに、年下男子と疑似恋愛をしている気分になれるはず。みるめがよく着ているパーカは、年下男子が着るとかわいらしくてぐっとくるアイテムですよね」■『理想の彼氏』「年下男性の魅力のひとつが、背伸びをせず、等身大の自分で付き合えるところだと思うのですが、バツイチの主人公・サンディが恋に落ちるアラムは、まさにそんなタイプ。セクシーというよりも草食男子的です。ピュアな魅力と素直なアプローチで、夫の浮気に疲れていたり、気を張って生活している彼女の心を解きほぐしていきます。“こういう彼氏がいればいい!”と誰もが思ってしまう、まさに理想の彼氏」「若い男性特有の、限られた瞬間にしか存在しない、きらめき、生命力、性欲がスクリーンから伝わってくると、それだけでありがたい気持ちになりますよね。彼らは完ぺきじゃない分、余白がある。そこを埋めてあげたくなるのが、大人の女性の性なのかもしれません。今は年をとった俳優さんの、若い頃の瑞々しい姿が刻まれている作品もたくさんあるので、ぜひ、楽しんで観てください」◇ほそや・みか映画ライター。女性誌を中心に、ハリウッドからアジア、日本まで、幅広く映画紹介や俳優、監督のインタビューを担当している。◇幼なじみのフリオとテノッチは17 歳の高校生。ある日、親戚の結婚式で年上の人妻・ルイサと知り合った2人は、彼女を連れて当てのない旅に出発する。全国のレンタルDVDやAmazonビデオで視聴可能。◇美術学生のみるめは、非常勤講師のユリに絵のモデルを頼まれて彼女のアトリエに行く。すると、当たり前のように服を脱がされ、関係を持ってしまう。(C)2008「人のセックスを笑うな」製作委員会発売、販売元:ハピネットDVD¥4,700◇夫と別れNYにやってきたサンディ。引っ越し先のアパートの下にあるカフェで働くアラムと知り合い、ひょんなことからベビーシッターを頼むことになる。ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントブルーレイ¥2,381/DVD特別版¥1,429※『anan』2016年8月10日号より。写真・中島慶子文・重信 綾
2016年08月04日11月の公開が待ち遠しいエディ・レッドメイン主演の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』。1作目の公開がまだ3か月以上も先ではあるが、ワーナー・ブラザースが続編の公開日を2018年11月16日(現地時間)に決定したと発表した。製作陣は『ハリー・ポッター』シリーズの後半4作と『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』を監督しているデヴィッド・イェーツが続投、本作で脚本家デビューを果たした原作者のJ.K.ローリングも引き続き脚本を担当する。プロデューサーらもほぼ変わりなく、キャストに関しては言及されていないが、エディをはじめエズラ・ミラーやキャサリン・ウォーターストンなど主要キャラクターを演じる俳優は引き続き出演が予想される。『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの冒険』は、『ハリー・ポッター』シリーズのホグワーツ魔法魔術学校で使用されている教科書「幻の動物とその生息地」の著者で魔法使いのニュート・スキャマンダーが、ニューヨークを舞台に繰り広げる冒険物語。2作目は「ますます暗い時代が訪れる魔法界」が舞台で、エディ演じるニュートと仲間たちの忠誠心が試されることになるそうだ。『ファンタスティック・ビースト』シリーズは全3部作構成を予定しており、最終作は2020年11月に公開されるという。(Hiromi Kaku)
2016年08月04日若さのなかで不意に見せる大人びた表情にドキッ。タレント、映画コメンテーターとして活躍するLiLiCoさんが、年下男性の魅力を味わえる映画を紹介します。■『きっと、星のせいじゃない。』「実は、映画の冒頭ではアンセル・エルゴート演じるガスに、さほど魅力を感じませんでした。モッサイなぁという印象。それが、ヘイゼルとの出会いを経て彼女を喜ばせるために試行錯誤して成長するにつれ、表情が変わり、イケメンへと変身!キュートな笑顔に魅せられ、男らしさに萌え、最後はすっかり虜になっていました。また、この絶妙な変化を演じた、当時、弱冠20歳のアンセルの演技力にも注目です」■『闇金ウシジマくん Part2』「柳楽優弥さん演じる蝦沼は思い込みの激しいストーカーみたいな男で、現実の世界ではあってはならない存在。ですが、彼が醸し出しているフェロモンは、ほかの男からは味わえない、独特で色っぽいもの。自然体でありながらも男臭があふれ出ていて、その様は、もはや“男”ではなく“雄”です!(笑)ちなみに柳楽さんのことは若いときから知っていますが、こんなに色っぽい雄に成長するとは驚きです」■『セブンティーン・アゲイン』「夢を追いかける主人公のマイクはもちろん素敵なのですが、彼を演じている、当時21歳のザック・エフロンの魅力が全部つまった作品ともいえます。彼は素晴らしいルックスを持つアイドルだけど、実は演技が信じられないほど上手い。一歩ずつ確実にステップを踏みしめていて、カッコいいのは当然ながら、コメディセンスも抜群!今作を見ていると、その器用さと努力ぶりに、気持ちが燃えあがってしまいます」「年下はやはり、どこか守りたくなります。“お姉さんが、いろいろ教えてあげるよ”なんて、自分好みに染められるのも魅力のひとつじゃないでしょうか。ただ、年下とはいえ、“未熟”ということではなく、突然、大人びたところを見せられることも。するとまた、新しい表情に、ドキッとさせられてしまうんです。スクリーンでも、若い男性が不意に見せる大人びた表情に注目してほしいですね」◇リリコタレント、映画コメンテーターとして活躍中。『王様のブランチ』(TBS)、『ノンストップ!』(フジテレビ)など、出演レギュラー番組多数。◇骨肉腫を克服したガスは、ガン患者の集会で末期ガンのヘイゼルと出会い、心惹かれる。振り向いてもらう努力を重ねるうち、二人の距離は近づいていく。(C)Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.発売、販売元:20世紀フォックス ホームエンターテイメント ジャパンDVD¥3,800◇丑嶋馨が経営する闇金融「カウカウファイナンス」は、10日5割という違法な金利で貸し付ける。そこを訪れる客と関係者の人間模様、社会の闇を描く。(C)2014真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん2」製作委員会発売元:小学館/SDP販売元:SDPDVD¥3,800◇負け組としての人生を受け入れていた30代のマイク・オドネルが、バスケットボールのスター選手だった17 歳の頃の姿に戻って、人生をやり直そうとする。(C)2009 New Line Productions, Inc. Distributed by Warner Home Video. All rights reserved.ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントブルーレイ¥2,381/DVD特別版¥1,429※『anan』2016年8月10日号より。文・重信 綾
2016年08月03日歌手でタレントのDAIGOが、映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(11月23日公開)の宣伝大使に就任することが決定。3日、都内で行われた任命式に出席した。『ハリー・ポッター』の新シリーズとなる本作の宣伝大使に抜てきされたDAIGOは、主人公ニュート・スキャマンダーのトレードマークである青いコートを身にまとって登場。「DAIGOスキャマンダーとしてしっかり宣伝したいと思います」と意気込みを語った。ワーナー・ブラザースのミラード・オークス社長より宣伝大使任命の印として、任命状と杖が渡されると、「まさか杖まで手にできるとは。まさに"SH"としか言いようがない。スーパーハッピー!」とDAI語で喜びを表現し、「本当に光栄。僕も映画も絶対に見たいですし、この映画のすばらしさを1人でも多くの人に伝えられるように宣伝していきたい」と誓った。さらに、本作のデイビッド・ヘイマンプロデューサーよりサプライズ映像が到着。「日本で君が宣伝大使になってくれたと聞き、とてもうれしいです。きっとこの映画を盛り上げて日本中に魔法をかけてくれると信じています!」とメッセージが送られ、「FBY! ファンタスティック・ビースト、よろしく!」「WISH!」とDAI語とおなじみのウィッシュポーズまで披露した。このメッセージにDAIGOは「すごいですね」と感激し、DAI語についても「僕も言おうと思ってたんですけど、先に言われるという…うれしいです。光栄です」と大喜び。そして、「FBM! ファンタスティック・ビースト、見てね!」と本家のDAI語で映画をアピールした。『ハリー・ポッター』の原作者J.K.ローリングが映画の脚本を書くためにペンをとった本作は、ハリー・ポッターたちが通っていたホグワーツ魔法魔術学校で学んだ魔法使いニュート・スキャマンダーを主人公とする物語。魔法動物をこよなく愛するニュートが、魔法動物を求めて旅してたどり着いたニューヨークを舞台に、逃がしてしまった魔法動物の追跡をめぐる大冒険が描かれる。
2016年08月03日