上野樹里が法医学者役で主演、時任三郎と父娘役を演じる新月9ドラマ「監察医 朝顔」が7月8日からスタート。主人公の朝顔と母・里子の“過去”を回想しながら涙する上野さんの演技にSNSには「1話から涙腺崩壊」「凄いものをみた」などの声が寄せられている。人気の同名コミックをドラマ化した本作、上野さんが興雲大学の法医学教室に勤める新米法医学者・万木朝顔(まき あさがお)を好演。時任さんが朝顔の父でベテラン刑事の万木平(まき たいら)を、風間俊介が朝顔の恋人で平とコンビを組むことになる刑事・桑原真也を演じる。そのほか興雲大学法医学教室の主任教授・夏目茶子に山口智子、朝顔の同僚で臨床検査技師・高橋涼介を中尾明慶、が平が異動してくる強行犯係の係長・山倉伸彦に戸次重幸、朝顔の祖父・嶋田浩之に柄本明、東日本大震災で行方不明になっている朝顔の母・里子に石田ひかり、「SixTONES」森本慎太郎、志田未来らも出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。第1話では野毛山署の強行犯係に平が異動、真也とコンビを組むことに。そこに倉庫で女性の遺体が発見されたとの報が入り、遺体の解剖を行うことに。法医学教室で平が朝顔の父だと知った真也が驚くなか、遺体の解剖を行うと女性は倉庫で亡くなっていたにも関わらず肺に水がたまっていたことがわかる。女性は娘とイベントに来ていたが娘と別れ百貨店で弁当箱を買った帰り道、ひったくりに遭い、それがきっかけで亡くなっていた。後半では朝顔が8年ぶりに祖父の実家を訪れようとするが、地元の駅に降りると震災の記憶が蘇ってしまう姿と、朝顔の母で妻・里子の手がかりを探し続ける平の姿が描かれた。母を亡くした少女と朝顔の交流の後に、実家に帰省した朝顔が震災に遭い里子が津波で行方不明になった過去を描く展開に「何だか切ない気持ちになった」「1話から涙腺崩壊」「切ない終わりかたすぎる 1話から凄いものをみた」などの声が殺到。母を思い出しながら静かに涙する上野さんの演技にも「上野樹里にはこれでもかってほどいつも感動」「最後の最後で号泣。凄いな上野樹里」「上野樹里の泣く表情。ドラマの全体像が深く、期待が持てる」などの感想が集まっている。数々のヒット作を生み出してきた法医学モノに、多くの人の心に影を落とす震災というテーマを織り交ぜて描かれる本作。今後の展開に期待する視聴者からの投稿が放送後も大量にタイムラインに流れている。(笠緒)
2019年07月09日2015年5月以来休館中であった東京・京橋にあるブリヂストン美術館が7月1日、館名を「アーティゾン美術館(ARTIZON MUSEUM)」へ変更。先駆けて旧ブリヂストン美術館が入居していたブリヂストンビルは、2016年6月から始まった建て替え工事を経て、7月5日に「ミュージアムタワー京橋」として完成。アーティゾン美術館の開館は、2020年1月の開館を予定している。1952年1月の開館以来、60年以上にわたり、東西の名画にふれあう機会を提供してきたブリヂストン美術館。新たな「アーティゾン美術館」のアーティゾンとは、「ART」と「HORIZON」からの造語。“創造の体感”という新コンセプトのもと、古美術、日本近代洋画、印象派、20世紀美術、現代美術まで楽しめる美術館として生まれ変わる。「アーティゾン美術館」は、2020年1月に開館を予定しており、「ミュージアムタワー京橋」の低層部に立地する。入口は、従来の八重洲通り沿いから、銀座中央通り沿いへと移動。また展示室を従来の展示面積の約2倍に拡張し、旧美術館では実現できなかった大規模な企画展と、コレクション展の同時開催を叶える。「京橋彩区」左)ミュージアムタワー京橋と、右)(仮称)新TODAビル 文化貢献施設東京駅八重洲口から歩いて5分、美術館、ギャラリー、古美術商などが集積するこの東京都中央区京橋一丁目7番地の街区は、“まちに開かれた芸術・文化拠点”を形成することを目指し、2024年に向けて新たに「京橋彩区」として、文化貢献施設の建設を推進中。先述の2020年1月開館予定の「ミュージアムタワー京橋」を含む「京橋彩区」は、大きく3つで構成される。あとの2つは2024年のグランドオープンに向けて、アーティストやクリエイターを支援するコワーキングスペース、イベントホール、ショップなどが入居する「(仮称)新TODAビル 文化貢献施設」と、多様な芸術・文化イベントを催す中央通り沿いの広場「(仮称)アートスクエア」を建設中。なお、「(仮称)アートスクエア」は先行して一部、2019年7月にオープンを予定している。
2019年07月05日展覧会「奇蹟の芸術都市バルセロナ展 ーガウディからピカソ、ミロ、ダリまでー」が、2019年9月14日(土)から11月4日(月)までの期間、札幌芸術の森美術館にて開催される。古代に遡る豊かな歴史と、19世紀に産業革命を経験したことによる経済的・文化的な先進性をあわせ持つスペイン、カタルーニャ自治州の州都バルセロナ。芸術、グルメ、スポーツなど、今もなお、あらゆる面で人々を魅了する世界有数の国際都市だ。「奇蹟の芸術都市バルセロナ展」では、そんなバルセロナという都市の近代化が進んだ19世紀後半、イルダフォンス・サルダーの都市計画から、1888年のバルセロナ万国博覧会開催、1936年から1939年にかけてのスペイン内戦に至るまでの約80年間にフォーカスを当てる。会場では、現在のバルセロナの景観を形作った建築家アントニ・ガウディをはじめ、パブロ・ピカソ、ジュアン・ミロ、サルバドール・ダリらによる絵画、彫刻、家具、宝飾品、図面、映像資料、写真などの作品約150点を展示。当時のカタルーニャに花開いた芸術の精華を紹介していく。また、チケットでは、2020年冬に札幌芸術の森美術館で開催される、アルフォンス・ミュシャの展覧会「みんなのミュシャ」とのセット券も用意。是非この貴重な機会に、世界的な芸術家たちの作品をまとめて楽しんでみてはいかがだろうか。【詳細】奇蹟の芸術都市バルセロナ展 ーガウディからピカソ、ミロ、ダリまでー会期:2019年9月14日(土)~11月4日(月)開館時間:9:45~17:00(最終入館16:30)会場:札幌芸術の森美術館住所:北海道札幌市南区芸術の森2-75<観覧料>・当日券一般 1,300円/高校・大学生 800円/小・中学生 500円・前売り券一般 1,200円/高校・大学生 700円/小・中学生 400円・図録付きチケット 4,440円販売期間:6月15日(土)10:00~8月20日(火)23:59販売場所:※ローソンチケットのみ(Lコード:92484)・「奇蹟の芸術都市バルセロナ展」×「みんなのミュシャ」セット券 2,200円販売期間:6月15日(土)10:00~9月13日(金)23:59販売場所:ローソンチケットのみ(Lコード:11514)※価格は全て税込み。※小学生未満無料。※前売り券はローソンチケット(Lコード:11514)、チケットぴあ(Pコード:769-797)、セブンチケット、道新プレイガイド、札幌市民交流プラザチケットセンター、教文プレイガイド、札幌芸術の森美術館で購入可能。※図録は9月1日(日)以降、ローソン購入店店頭にて受け取り可能。【問い合わせ先】札幌芸術の森美術館TEL:011-591-0090
2019年06月20日東京・上野の駅前に建つ国立西洋美術館が1959年に開館してから、今年で60年。日本を代表する公共美術館として知られる同館だが、その礎となったのが、実業家・松方幸次郎(1866-1950)による「松方コレクション」だ。明治の元勲・松方正義の三男として生まれた幸次郎は、エール大学などで学んだ後、神戸の川崎造船所の初代社長となる。財界で活躍する一方、日本に本格的な美術館がないことに気づいた幸次郎は、やがて美術館設立の構想を抱くように。さっそくロンドンやパリで自ら買い付けた美術品は、その数なんと3000点以上!絵画から彫刻、素描、版画など、大作から小品まで多岐にわたる作品群には、モネやゴーガン、ゴッホ、ロダンなど超一流の作品も多数。今回はその「松方コレクション」が流転の運命を経て再び西洋美術館の礎となるまでを、時代背景と共にたどる展覧会だ。6月10日、同美術館で行われた報道内覧会に足を運んだ。【チケット情報はこちら】内覧会ではまず主任研究員の陳岡めぐみ氏が、「『松方コレクション』のこれほど大規模な展覧会は初めての開催。松方幸次郎が収集を始めた1916年から現在まで約100年の中で、コレクションの形成から散逸、一部が国立西洋美術館に所蔵されるまでの歴史をたどる構成となっています」と解説。また「特にここ数年で調査研究が進み、行方の知れなかった美術品の発見など、新たな成果も展示。西洋美術館をよく知る方も、新しい楽しみ方ができるはず」と自信をのぞかせた。内覧会の後半では研究員の邊牟木尚美氏が、2016年にパリで発見され、同館に寄贈されたことで話題を集めたモネの大作『睡蓮、柳の反映』の前でレクチャー。幸次郎がモネから直接購入したことでも知られるが、発見時には上半分が失われ、残った部分も損傷が激しい状態。今回は1年をかけて細かい修復を繰り返し、現存部分が復元されたことが紹介された。実際に観てみると、たしかに欠けた上半分は痛々しいものの、修復された残りの部分はモネならではの美しさ。中ほどにちょこんと描かれたピンクの花が、まるで本物の花のように浮き上がって見えることに驚かされる。展示はルノワール『アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)』、ミレイ『あひるの子』、ロダン『考える人』など同館おなじみの作品に加え、戦前に散逸して以来、初めて「松方コレクション」として公開される作品も多数。今ではオルセー美術館に所蔵されているゴーガン『扇のある静物』やゴッホ『アルルの寝室』、バーゼル美術館所蔵のマティス『長椅子に座る女』などの作品が登場。貴重な“再会”を果たしているのも見どころとなっている。松方コレクション展は9月23日(月・祝)まで、東京・国立西洋美術館にて。取材・文/佐藤さくら
2019年06月19日「綴プロジェクト ─高精細複製画で綴る─スミソニアン協会フリーア美術館の北斎展」が、2019年6月25日(火)から8月25日(日)までの期間、すみだ北斎美術館で開催される。日本美術の宝庫「フリーア美術館」とは?日本美術の宝庫として知られるアメリカの国立スミソニアン協会フリーア美術館。スミソニアン博物館群の一つで、実業家チャールズ・ラング・フリーアが収集した美術品が収蔵されている。館内には、隣接する施設の作品も含め約1万2,700点もの日本美術を収蔵。中でも葛飾北斎の肉筆画は世界屈指のコレクションを誇る。また、フリーアの遺言により所蔵品はすべて門外不出となっており、現在でもその方針が守られている。“門外不出”作品の高精細複製画が日本初公開「綴プロジェクト ─高精細複製画で綴る─スミソニアン協会フリーア美術館の北斎展」は、国立スミソニアン協会フリーア美術館の協力のもと開催される展覧会。同館が誇る世界最大級の北斎肉筆画コレクションの中から13点の高精細複製画を製作し、すみだ北斎美術館が所蔵する約130点の関連作品と共に日本で初公開される。版画「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」と肉筆画「波濤図」の“波”を比較展示見どころは、北斎が繰り返し描いた自然のモチーフに焦点を当てた比較展示だ。中でも、すみだ北斎美術館が所蔵する北斎の冨嶽三十六景において代表的な版画「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」と、フリーア美術館所蔵の肉筆画「波濤図」(展示は高精細複製画)に注目。版画「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の“鉤爪”のような波頭の描き方が、肉筆画「波濤図」からも見てとれる。六曲一双の大作「玉川六景図」の新たな発見また、六曲一双の屏風「玉川六景図」に関する詳細な研究結果にも注目。フリーア美術館収蔵の六曲一双の屏風「玉川六景図」は、右隻に人物、左隻に風景となっている。しかし、新たな研究により、後年にその配列が再構成されていた可能性が高いことが明らかになった。そんな「玉川六景図」だからこそ、元の配列での展示を実施。研究による新たな発見を間近で見ることができる。また、すみだ北斎美術館所蔵の「千鳥の玉川図」との比較も見どころだ。動植物作品や美人画もまた、類まれな観察眼と描写力によって描かれた「十二ヶ月花鳥図」(展示は高精細複製画)など、北斎の画業を語るうえで欠かすことのできない動植物作品や、「年始まわりの遊女図」(展示は高精細複製画)といった美人画も展示。フリーア美術館作品の数々を体感できる貴重な機会となっている。「綴プロジェクト」─高精細複製画で綴る─スミソニアン協会フリーア美術館の北斎展会期:2019年6月25日(火)~8月25日(日)・前期6月25日(火)~7月28日(日)・後期7月30日(火)~8月25日(日)※前後期で一部展示替えを実施場所:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)休館日:毎週月曜日(祝日または振替休日の場合は、翌平日)観覧料:一般1,000円(800円)、高校生・大学生700円(560円)、中学生300円(240円)、65歳以上700円(560円)、障がい者300円(240円)※()は団体料金。※団体は有料の人20人以上。※小学生以下は無料。※中学生・高校生・大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証を提示。※65歳以上の人は年齢を証明できるものを提示。※身体障がい者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などの持参者及びその付添の1名まで障がい者料金で観覧可能。(入館の際は、身体障がい者手帳などを提示)◎本展のチケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)も観覧可能。【問い合わせ先】すみだ北斎美術館TEL:03-6658-8936
2019年06月16日体感型展覧会「光と遊ぶ超体感型ミュージアム 帰ってきた!魔法の美術館」が、新潟市新津美術館にて2019年6月15日(土)から9月1日(日)まで開催される。「光と遊ぶ超体感型ミュージアム 帰ってきた!魔法の美術館」は、鑑賞者の動きに反応するインタラクティブなアート作品を楽しめる、体感型展覧会。色とりどりの光や音、映像を用いた作品が、鑑賞者の動きに合わせて様々に変化する。展示作品は全て実際に触ることができ、写真撮影やSNSへの投稿も可能だ。「魔法の美術館」は日本各地を巡回しており、新潟市新津美術館での開催は2015年以来2回目。新たなラインナップの作品を揃え、まるで魔法のような、光に溢れた世界観を演出する。例えば、藤本直明の《色のある夢》は、鑑賞者の影が7色に変化し、カラフルな光のショーを楽しめる作品。また、流れる五線譜に星のシルエットを並べると、きらきらと輝きながらメロディを奏でる宮本昌典/小岩原直志の《ensemble silhouette》、カードに描かれたロボットたちを、テーブルの上にかざすと動き出す緒方壽人(Takram)の《ON THE FLY PAPER》など、観客の動作と連動して変化していく、遊び心に溢れた作品が揃う。【詳細】光と遊ぶ超体感型ミュージアム 帰ってきた!魔法の美術館会期:2019年6月15日(土)~9月1日(日)休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館。ただし6月24日、7月29日、8月5日・19日は開館)開館時間:10:00~17:00(鑑賞券販売は16:30まで)会場:新潟市新津美術館展示室1・2・3住所:新潟市秋葉区蒲ケ沢109番地1(花と遺跡のふるさと公園内、新潟県立植物園のとなり)TEL:0250-25-1300観覧料:・当日券 一般 1,000円、大学・高校生 500円、中学生以下無料※有料20名以上は団体料金で2割引※新潟県立植物園および新潟市鉄道資料館の入館券、SLばんえつクーポンを持参の方は2割引※障がい者手帳・療育手帳持参者は無料(手帳の提示が必要)※チラシ持参で100円割引
2019年06月13日ファッションブランド「ハナエモリ(HANAE MORI)」を手掛けたデザイナー・森英恵のコレクション展「森英恵」が島根県立石見美術館で開催。会期は、2019年5月29日(水)から7月7日(日)まで。森英恵は、1950年代から2000年代の長きに渡り活動してきた、日本ファッション界のパイオニアとされるデザイナー。1950年代には数百本の日本映画の衣装をデザインし、その後、海外コレクションへの参加や東洋人初のオートクチュール組合のメンバーとして、世界を舞台に活躍してきた。そんな森英恵の出身地・島根県で開催される、コレクション展「森英恵」では石見美術館が所蔵するオートクチュールコレクションの中から、スーツとドレスをピックアップ。「ベージュにりんごの花のドレス」や「プリーツをあしらったウールのスーツ」をはじめとする計10点の作品が登場する。展示のポイントは、布の凹凸から生じる陰影が繊細な表情を持つ作品と、日本美術からインスパイアされた鮮やかで力強い表現の作品との2ジャンルで構成されている点。森英恵というアーティストの持つ“静と動”、2つの顔を比較しながら作品の魅力に触れることが可能だ。【詳細】コレクション展「森英恵」会期:2019年5月29日(水)~7月7日(日)開館時間:10:00~18:30会場:島根県立石見美術館 展示室C(グラントワ内)住所:島根県益田市有明町5-15観覧料:一般 300円、大学生 200円、小中高生 無料展示作品数:10点(予定)【問い合わせ先】島根県芸術センター「グラントワ」TEL:0856-31-1860
2019年06月01日展覧会「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」が、2019年8月10日(土)から12月1日(日)まで神奈川・ポーラ美術館にて開催される。開館初となる現代美術作家に焦点を当てた展覧会「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」は、ポーラ美術館の開館以来初となる現代美術の作家たちに焦点を当てた展覧会だ。タイトルにある「シンコペーション」とは、音楽において意図的にリズムをずらすことで楽曲に表情や緊張感を与える手法のこと。現代作家たちの多様で刺激的な作品が、ポーラ美術館の所蔵するピカソやモネ、セザンヌなどの作品と共鳴することで、違った角度から近代の巨匠の魅力を見つけることができる。セレスト・ブルシエ=ムジュノ《クリナメン v.2》美術館の中には、「セレスト・ブルシエ=ムジュノ」による多数の白いボウルが漂う円形プールが。ボウルがぶつかることで偶発的に奏でられる音色と水の流れによって常に移り変わる光景は、モネが絵画で表現した水面のきらめきを彷彿とさせる。スーザン・フィリップス《ロング・ゴーン》作品は、美術館の中だけでなく外にも展開される。サウンド・アートを牽引するアーティスト「スーザン・フィリップス」は、箱根での滞在を経て制作した「音」の新作インスタレーションを用意。箱根の自然に囲まれた森の遊歩道を散歩しながら、幻想的な音色に耳を澄ませてみて。展覧会オリジナルコースメニューやグッズも会期中、ポーラ美術館に併設するレストラン「アレイ」では、企画展特別コースメニュー「シンコペーション」を用意。出展作品「クリナメン v.7」をイメージしたオードブルや、香辛料入りのはちみつで焼き上げた鴨をオレンジ風味のソースで食べるメインディッシュなど、味だけでなく見た目にもこだわったメニューが提供される。さらに、ミュージアムショップでは、企画展オリジナルグッズを展開。アンリ・マティスの作品をデザインした眼鏡ふきやリングノートのほか、展覧会のロゴ入りTシャツやトートバッグなど、お土産や来場記念にぴったりなアイテムがラインナップする。【詳細】シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート会期:2019年8月10日(土)~12月1日(日) 会期中無休開館時間:9:00~17:00(最終入館は16:30)場所:ポーラ美術館住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1285出品点数:50点以上出展作家:オリヴァー・ビア、アブデルカデル・バンシャンマ、カンディダ・ヘーファー、石塚元太良、磯谷博史、アリシア・クワデ、セレスト・ブルシエ=ムジュノ、スーザン・フィリップス、プリンツ・ゴラム、ヴォルフガング・ティルマンス、渡辺豊、横溝静[ポーラ美術館コレクションより]ルノワール、モネ、ロダン、セザンヌ、マティス、ピカソ、ダリ 他入館料:・個人大人1,800円(税込)、シニア割引(65歳以上)1,600円(税込)、大学・高校生1,300円(税込)、中学・小学生)(土曜日無料)700円(税込)、障害者手帳持参者及び付添者(1名まで)1,000円(税込)・団体(15名以上)大人1,500円(税込)、シニア割引(65歳以上)1,500円(税込)、大学・高校生1,100円(税込)、中学・小学生)(土曜日無料)500円(税込)、障害者手帳持参者及び付添者(1名まで)1,000円(税込)※2019年8月10日(土)から中学生以下は無料。※シニア割引、障害者手帳持参割引は、他の割引との併用は不可。
2019年05月30日松坂屋上野店では、上野動物園のパンダの赤ちゃん"シャンシャン"の2歳を祝したイベント「ハッピーパンダフルデイズ」を開催。期間は、2019年5月29日(水)から6月18日(火)まで。“シャンシャン”2歳のバースデー、パンダメニュー&グッズでお祝い2017年6月12日に誕生したシャンシャンは、上野動物公園で29年ぶりに一般公開されたパンダの赤ちゃん。その愛くるしい姿を一目見ようと、公開直後は全国から多くの人々が殺到し、整理券が配られるほどの混雑となった。そんなシャンシャンも、すくすくと成長し今年の6月で早2歳を迎える。松坂屋上野店は、昨年に続き「ハッピーパンダフルデイズ」を開催して、シャンシャンのバースデーをお祝い。パンダをモチーフにしたメニューや雑貨など約250種類が、店内に集結する。“パンダオレオ”スイーツ注目は、人気菓子「オレオ」でパンダの姿を表現した“オレオパンダ”スイーツ。「PANDA CAFE by 茶寮 銀座清月堂」は、パンダが仲良く並ぶ特製パフェを提供。笹の葉やフルーツと合わせた“オレオパンダ”パフェも各店から登場する。パンダモチーフの食事メニューもまたパンダモチーフのご飯とハンバーグを合わせた「ポール・ボキューズ」のお弁当や、パンダの絵柄入りパッケージで提供する「肉の万世」のかつサンドなど、食事メニューもラインナップ。パンダの雑貨&アパレルそのほか、“笹の葉”型ファスナーがアクセントになるパンダのコインケースや、仲良しの親子パンダを描いたTシャツなどを揃える。【詳細】ハッピーパンダフルデイズ期間:2019年5月29日(水)~6月18日(火)場所:松坂屋上野店住所:東京都台東区上野3丁目29番5号商品例:・〈茶寮 銀座清月堂〉オレオパンダパフェ1,080円・〈喫茶 トリコロール〉オレオなパンダパフェ 680円・〈お好みダイニング カトレヤ〉パンダパフェ 700円・〈ポール・ボキューズ〉やわらかジューシーハンバーグ PANDA弁当 540円・〈肉の万世〉万かつサンド(パンダVer)700円※6月4日(火)まで・〈イビサ〉パンダコインケース 7,776円・〈OJICO〉パンダTシャツ 3,672~5,400円※6月12日(水)から
2019年05月27日印象派・ポスト印象派の殿堂として知られる、イギリス・ロンドンのコートールド美術館の名品約60点を紹介する「コートールド美術館展魅惑の印象派」が東京都美術館で9月10日(火)から12月15日(日)まで開催。同美術展の報道発表会が行われた。【チケット情報はこちら】コートールド美術館は、イギリスの実業家サミュエル・コートールドが収集したコレクションを核に、ロンドン大学付属のコートールド美術研究所の展示施設として1932年に開館。通常めったに貸し出されることのない数々の名品たちが、同館の改修工事(2018年9月~2021年)に伴い、約20年ぶりとなる来日が実現。今回の展覧会では、コートールド美術研究所が美術史や保存修復の世界有数の研究機関であることにも注目。展示は「画家の言葉から読み解く」「映された時代から読み解く」「素材・技法から読み解く」の3章で構成される。注目すべき作品は、メイン・ヴィジュアルにも使用されているエドゥアール・マネ(1832-1883)最晩年の傑作《フォリー=ベルジェールのバー》(1882)。「フォリー=ベルジェール」は当時のパリで、歌や踊り、曲芸など多彩な出し物で人気を博したミュージックホールだ。喧騒に包まれた同ホールを描いた本作は、表情が読み取りにくいバーメイドや画面の大半を占める鏡、その鏡に映る不自然に右に大きくずれた後ろ姿など、発表以来様々な議論を呼んでいる。報道発表会には特別ゲストとして、作家・ドイツ文学者の中野京子氏が登場。「フォリー=ベルジェールはあらゆる階層の人が楽しめた歓楽施設。食事やお酒、おしゃべりも楽しめる、一種の社交場でもあった」と言い、同作の構図については「すべてがイリュージョン。鏡を使ったたくらみに満ちた画面」と語った。《フォリー=ベルジェールのバー》のほかにもルノワールの《桟敷席》(1874)、ゴーガンの《ネヴァーモア》(1897)、モディリアーニの《裸婦》(1916頃)、セザンヌの油彩10点など選りすぐりの作品が展示される。同展は東京都美術館のほか、2020年1月3日(金)~3月15日(日)に愛知県美術館、3月28日(土)~6月21日(日)に神戸市立博物館に巡回。チケットぴあでは、大ベストセラーシリーズ「怖い絵」の著者でもある作家・ドイツ文学者、中野京子氏の特別講演会と、同展の公式図録と音声ガイドがセットになったチケットを独占販売中。
2019年05月27日プロ写真家としてスタートして今年60年目を迎える立木義浩の自身最大規模となる写真展が5月23日、上野の森美術館でスタートした。本館1、2階の展示室を使って展示された作品は720枚。「時代 − 立木義浩 写真展 1959-2019 −」というタイトルと偶然にも同じ12ヶ月×60年と同じ数となった。さらにギャラリースペースを使用して6×6(ロクロク)をもじり『デジ6』とネーミングされたデジタルカメラの1:1の機能を使用して撮影されたモノクローム作品70点も発表。計790点という個展としては、これまで類を見ない点数の作品は圧巻だ。200万部のベストセラーになった『蒼い時』を立木氏のスタジオで執筆していたというエピソードとともに、今回公開された山口百恵を撮った写真は8点が出展された。それ以外にも未発表を含む著名人のポートレートは勝新太郎、黒澤明、夏目雅子、大原麗子、寺山修司、ムッシュかまやつなど鬼籍に入った有名人から、武豊、貴花田光司などのスポーツ選手、開高健、柴田錬三郎など作家まで幅広い。また1971年に発表された加賀まりこの写真集「私生活」を含む、“良き時代”を切り取った日本のアーカイブは、初期の『anan』の写真などとともに、ファッション文化のクロニクルとなっている。「この(有名人の)コーナーはモデルのアプルーバルと、展示の並び順がすべて。瀬戸内寂聴さんの隣に誰の写真が並べられているか、それを見ただけでこの大変さが分かって頂けると思う。一般公開される明日には(クレームが怖いので)田舎に引っ込む」というジョークは、日本のコマーシャル創世記から生きたレジェンドならではのコメントだ。2階にはサウスブロンクスのギャングからアラバマのKKKまでが写る“裸の”アメリカやヨーロッパ、アフリカ、キューバ、日本の町や村のスナップが圧倒的な数で迫る。「玉石混淆(笑)。決して名作を並べたわけではなく、この写真を見た人が何かを感じ取ってくれて、面白がってくれれば良い」「写真に内面は写らない。カメラマンや見た人はたまに勘違いするけれど(笑)。だから外面を丁寧に撮る」「昭和から平成を経て令和、20世紀から21世紀、銀板からフィルム、そしてデジタルと変化しても“写真”という呼び方は変わらない」「いかに時代に潜り込めるか、それがスナップ。その面白さは筆舌に尽くしがたい」「これは集大成ではなく通過点」「上り坂も下り坂も一つの同じ坂」オープニング当日、プレスの記者たちを前に語る立木節は81歳を迎えた今もエネルギー全開。「有料の写真展自体が久々の開催」というそのエンターテイメント精神は、会場で販売されている限定写真集やTシャツなどのマーチャンダイズも魅力だ。Text by Tatsuya Noda【展覧会情報】時代 − 立木義浩 写真展 1959-2019 −会期:5月23日〜6月9日会場:上野の森美術館住所:東京都台東区上野公園1-2時間:10:00〜17:00(金曜日20:00まで開館)入場料:一般当日1,200円、大学・高校生800円、中学生以下無料会期中無休
2019年05月25日上野動物園のパンダ「シャンシャン」のバースデーを祝して、エキュート上野・JR上野駅店舗では、イベント「パンダフル パーティー(Pandaful Party)」を2019年6月3日(月)から6月30日(日)まで開催する。「シャンシャン」のスイーツ&グッズで誕生日をお祝いイベント「パンダフル パーティー」では、上野動物園のパンダ「シャンシャン」をモチーフにしたパンダスイーツやパンダグッズを多数取り揃える。東京土産の定番菓子をはじめ、洋菓子、和スイーツどれも「シャンシャン」のカワイイフェイスをイメージしたポップなデザインで登場する。「東京たまご」銀座たまや1番人気のスイーツ「ごまたまご」は、東京土産の定番。今回はボックスにパンダのイラストを配して特別仕様に。ボックスの中には「ごまたまご」と「チョコたまご」の2つのフレーバーを詰合せ。パンダ同様にブラック×ホワイトのカラーリングとなっている。「親子パンダのエクレール」ドルチェフェリーチェは、パンダの親子をモチーフにしたエクレア「親子パンダのエクレール」がエキュート上野限定で発売。仲睦まじい姿をサクサクのエクレア生地に描き、チョコカスタードをサンドした。「パンダつくよみ」宗家 源 吉兆庵は、可愛らしいパンダの焼印を押したどら焼き「パンダつくよみ」を展開。ふっくら焼き上げた優しい甘さのどら焼き生地で、きざみ栗入りの粒あんを挟んでいる。「パンダソルト」スイーツだけでなく、食料品もパンダ仕様に。上野ランドの「パンダソルト」は、イエローやオレンジのカラフルなソルトでパンダを表現。野菜やベリーなどで色をつけしているので、身体にも優しい。「パンダみくじ」買って楽しい開けて楽しい「パンダみくじ」は遊中川から。陶器でつくったパンダの中には、パンダのおみくじが入っている。おみくじを楽しんだ後は、インテリアとして自宅をデコレーションしてみて。【詳細】【詳細】「パンダフル パーティー(Pandaful Party)」開催期間:2019年6月3日(月)~6月30日(日)開催場所:・エキュート上野住所:東京都台東区上野7丁目1-1 JR東日本上野駅構内3階・JR上野駅<アイテム例>・「みやげ菓撰」東京たまご 2味詰合せ 1箱 1,230円(税込)・「ドルチェフェリーチェ」親子パンダのエクレール 1個 380円(税込)・「宗家 源 吉兆庵」パンダつくよみ 1個 194円(税込)・「上野ランド」パンダソルト 1個 1,080円(税込)・「遊中川」パンダみくじ 1個 432円(税込)
2019年05月18日「ゴッホ展」が、上野の森美術館で2019年10月11日(金)から2020年1月13日(月・祝)まで、兵庫県立美術館で2020年1月25日(土)から2020年3月29日(日)まで開催される。ポスト印象派の代表画家、フィンセント・ファン・ゴッホ大胆な色彩と渦巻くような激しい筆遣いで描く独自の作風で、ポスト印象派の代表画家として知られるフィンセント・ファン・ゴッホ。今なお世界中で愛され、多くの人に知られる画家ではあるが、実は37年という短い生涯のうち、画家として活躍したのはわずか10年ほどだったという。そして、私たちが知る代表作は、そのほとんどが晩年のわずか数年間で描かれたものだ。ゴッホが画家を志したのは27歳の頃。当初はオランダで「ハーグ派」と交流しながら、暗い色彩で農村風景や静物などを描いていたという。目にした風景や事象をデッサンし、それをもとに抒情的な光景を描いた「ハーグ派」の作風に惹かれて、彼の画家としての礎は築かれた。その後、弟テオの勧めで移り住んだパリで「印象派」の鮮やかな色遣いに心奪われたゴッホは、色彩の魅力に出会い、さらに独自の作風を確立させていく。ゴッホの作風の裏にある「ハーグ派」と「印象派」との出会いに迫るゴッホの作風をつくった「ハーグ派」と「印象派」。「ゴッホ展」では、このふたつの出会いがキーワードとなる。「ハーグ派」のオランダと「印象派」のフランス、スイス、スコットランド、イスラエルといった世界中の国からゴッホの作品が集結し、初期から晩年まで約40点を紹介する。ゴッホ独自の作風ができるまで本展では、多くの芸術家や作品に影響を受けたゴッホの画風が確立されるまでを明らかにする。初期にオランダで交流した「ハーグ派」、そしてフランスで目にした「印象派」からどのように影響を受けたかを探る。晩年の代表作《糸杉》と《薔薇》が来日晩年の代表作として知られる作品も展示。特に、晩年のゴッホの作風の特徴である、うねるような筆使いが顕著に現れている傑作《糸杉》は必見。サン=レミ時代、サン=ポール療養院に入院していたゴッホは、死を象徴する木とも言われる糸杉をモチーフに多くの作品を描いている。今回来日するのは、そのうちのひとつである、メトロポリタン美術館に所蔵されている作品だ。また、《ひまわり》を描いたアルルからサン=レミに移る直前に描いたとされる《薔薇》も来日する。サン=レミ時代に顕著に表れた渦巻くようなタッチが少しずつ現れ始めた本作からは、ゴッホのささやかな心情の変化も読み取ることができる。ゴッホに影響を与えた画家の作品もゴッホの作品だけでなく、各派の有名画家たちの作品も展観できるのも嬉しいポイントだ。「ハーグ派」からは、マウフェやラッパルト、「印象派」からはモネ、ルノワール、ピサロなどの作品、計20点を展示する。ゴッホ展■東京会場会期:2019年10月11日(金)~2020年1月13日(月・祝) ※12月31日と1月1日は休館会場:上野の森美術館住所:東京都台東区上野公園1-2開館時間:9:30~17:00 ※金・土曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで入場料(当日):一般 1,800円、大高生 1,600円、中小生 1,000円■兵庫会場会期:2020年1月25日(土)~2020年3月29日(日) ※月曜休館(月曜が祝祭日の場合は翌火曜休館)会場:兵庫県立美術館住所:神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1開館時間:10:00~18:00 ※金・土曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで入場料:未定
2019年04月15日4月12日に開かれた東京大学・入学式での上野千鶴子氏(70)の祝辞が話題を呼んでいる。上野氏は日本を代表するフェミニストの1人であり、「女性学」や「ジェンダー研究」の第一人者だ。上野氏は祝辞の冒頭で、昨年発覚した東京医科大の医学部入試での女子差別に言及。“息子は大学まで、娘は短大まで”という親たちの考えにもふれ、「社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行しています」と指摘した。さらに「がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています」と話した上野氏。「がんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください」として、こう呼びかけた。「あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください」上野氏は「ようこそ、東京大学へ」と結んだ。努力が報われたことで得たものを、他者に還すよう新入生に語りかけた上野氏。Twitterでは「上野千鶴子」がトレンド入りするほどの反響を呼び、賛同する声が上がっている。《「努力が許された今までの環境は当たり前に得られるものでなく1つの特権だ」という示唆は新入生にとって意義深いと思う》《上位の大学に限らず入るには周囲の環境によるものがとても大きい。それを知らない人が多すぎる。そして大学では知る事自体ではなく考えられてその先に行く力をつける場だと思う》《大学新入生が何をどういった方向で学んで考えればよいのかよくわかる。もちろん東大以外の大学新入生にも役に立つ》自らの足元を見つめ直すのも、いいかもしれない。
2019年04月13日世界屈指の美の殿堂、ロンドン・ナショナル・ギャラリーの世界初となる大規模所蔵品展「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」が、東京・上野の国立西洋美術館で2020年3月3日から6月14日まで開催される。ロンドン中心部、トラファルガー広場に面して建つ世界屈指の美の殿堂、ロンドン・ナショナル・ギャラリー。西洋絵画に特化し、粒ぞろいの質の高いコレクションで多くの人々を魅了し続けている。しかし、同館はその多くを常設展示しているため作品の貸出に極めて厳しく、英国外で所蔵作品展が開かれたことは、200年近い歴史の中で一度もない。本展は、ロンドン・ナショナル・ギャラリーがこれまで世界のどの場所でも開催したことがない、大規模な所蔵作品展となる。イタリア・ルネサンスからポスト印象派にいたる、幅広い年代、地域とジャンルの西洋絵画の名品約60点を一挙公開。英国で築かれた、ヨーロッパ美術を網羅するコレクションの歴史を紐解く。また、フェルメール《ヴァージナルの前に座る若い女性》、レンブラント《34歳の肖像画》、ゴッホ《ひまわり》など、同館所蔵の世界的傑作が待望の初来日を果たす。全作が初来日となるこの機会は、まさに歴史的な展覧会となるだろう。【展覧会情報】ロンドン・ナショナル・ギャラリー展会期:2020年3月3日~6月14日会場:国立西洋美術館時間:9:30~17:30(金・土曜日は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(3月30日、5月4日は開館)※本展は2020年7月7日から10月18日まで国立国際美術館(大阪)にも巡回
2019年03月20日「これぞ黄金の国・日本金屏風展 ―狩野派・長谷川派・琳派など ―」が、箱根・岡田美術館にて2019年4月6日(土)から9月29日(日)まで開催される。狩野派や琳派などの金屏風約30点が集結「これぞ黄金の国・日本金屏風展 ―狩野派・長谷川派・琳派など ―」は、屏風絵に黄金の装飾を施した金屏風を約30点集めた展覧会。展示室を埋め尽くすかの如く、金屏風が隆盛し始めた桃山時代から昭和初期にいたるまで、狩野派・長谷川派・琳派の作品を紹介する。金屏風は、日常や儀礼の際の調度品として使われる一方で、幕府や有力大名から中国・朝鮮・ヨーロッパの国王に贈られるなど、外交上の重要な役割も果たしてきた。パネルを組み合わせ、全体を1画面として構成される迫力ある図像は、見応えのある仕上がりとなっている。力強くも繊細な表現中でも、狩野派の「春秋花鳥図屏風」は、力強さと繊細さの両方を兼ね備えた作品。金箔による金色が画面の多くを占め、厚みのある雲を表現する一方で、桜の花や孔雀などをきめ細やかなタッチで描いている。また、手前からモチーフを重ねるように描くことで奥行きのある空間を構成している点もポイント。狩野派ならではの、重層的かつ力強く、優美な表現が見て取れる。金箔や銀を駆使した幻想的な世界また、橋、柳、水車などを立体的に描き、京都・宇治の趣ある風景を描いたとされる「柳橋水車図屏風」も登場。黄金に輝く橋の下に、金箔を竹刀で細かく切った“切箔”で表現された金の雲、銀で表現された波と、華やかな金と銀の組み合わせで幻想的な世界観を構築している。“金屏風”チョコも岡田美術館のアートなチョコレートシリーズから、本展に連動した金屏風モチーフのチョコレートにも注目。尾形光琳の「菊図屏風」がテーマのチョコレート『光琳・菊』には松茸や安納芋といったユニークな風味のボンボンショコラが詰め合わせられており、神坂雪佳の「燕子花図屏風」がテーマの『雪佳・燕子花』には、桜×抹茶などはなやかな味わいを揃える。見た目にも美しく、鑑賞の記念にもぴったりなチョコレートだ。詳細これぞ黄金の国・日本金屏風展 ―狩野派・長谷川派・琳派など ―会期:2019年4月6日(土)~9月29日(日)休館日:会期中休館日なし場所:岡田美術館所在地:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1開館時間:9:00~17:00(入館は 16:30まで)入館料:一般・大学生 2,800円(2,550円)、小中高生 1,800円(1,550円)※( )内は前売り料金。前売券(JTB レジャーチケット、チケットぴあ)は、主要コンビニエンスストア並びにチケットぴあにて販売。■ギャラリートーク・館長によるギャラリートーク開催日時:2019年4月18日、5月16日、6月6日・20日、7月4日・18日、8月1日・15日、9月 5日・19日 いずれも木曜日 13:30~・学芸員によるギャラリートーク開催日時:2019年4月19日~9月20日の毎週金曜日 11:00~※申し込み不要/参加費無料(要入館料)
2019年02月18日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は歌手、女優の上野優華さんです。「泣ける声」と話題!リアルで切ない恋の歌に共感する人続出。20代になって初のアルバムとなる『好きな人はあなただった』をリリース。新たな自分に出会うきっかけになったそう。「デビュー以来ずっと長かった髪を30cm以上カット!新曲は、尊敬するアーティストの方々にそれぞれのラブソングを書き下ろしていただいて、一皮むけた大人な曲調に仕上がっています」。何事にも挑戦する性格が魅力的。「何がきっかけで才能が開花するかわからないから、とりあえずやってみる!プライベートでは、リアル謎解きゲームにハマって、友達とよく行っています」喉が潤う紅茶を持ち歩いています。軽い炎症を鎮静化する効果も。さらにマヌカハニーも入れています!洋服がシンプルな分、指輪をアクセントに。マイクを持つときに目立つのでよくつけています。大ぶりのものが好き!朝晩のシートマスクで肌荒れしにくい肌に。去年の春からリピートしています。しっかり保湿できて肌の調子が改善!うえの・ゆうか1998年生まれ。2012年、キングレコードと講談社主催のオーディションでグランプリを獲得。日本以外にも、ベトナム、中国、ミャンマーなどアジア圏で活躍している。※『anan』2019年1月30日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2019年01月23日東京国立近代美術館では、2019年3月19日(火)から4月7日(日)までの期間、東京国立近代美術館本館および工芸館にて「美術館の春まつり」が開催される。桜の開花シーズンに開催される「美術館の春まつり」では、桜をはじめとする花を描いた作品の特集展示や、お花見弁当など飲食販売など、様々な催しが行われる。中でも注目は、本館にて開催される所蔵作品展「MOMAT コレクション」だ。会場内の1室には、花を描いた作品が集結する。年に一度、この時期のみ公開される桜を描いた川合玉堂の重要文化財作品「行く春」の他、しだれ桜やおおしま桜といった40種類を超える希少な桜が描かれた跡見玉枝の「桜花図巻」も展示。また、加山又造の「春秋波濤」、船田玉樹「花の夕」など、花を描いた名画全16点が並べられる。会場全体では、初の試みとして初代宮川香山の「鳩桜花図高浮彫花瓶」、木村雨山の「縮緬地友禅あおい文振袖」といった工芸作品も展示される。本館では、その他「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」「イメージコレクター・杉浦非水展」や、ガイドスタッフと参加者が対話しながら、まるで作品の謎解きをするような「所蔵品ガイド」を開催。さらに、2019年4月7日(日)の無料観覧日(所蔵作品展、杉浦非水展のみ)には、「春まつりトークラリー」も開催される。また、本館前庭には床几台によるお休み処を用意し、特製お花見弁当や桜色のスパークリングワイン、甘酒といったフードやドリンクの販売も行われる。桜の名所エリアに位置する東京国立近代美術館の花の名画と共に、春の訪れを感じてみてはいかが。【詳細】東京国立近代美術館「美術館の春まつり」期間:2019年3月19日(火)~4月7日(日)会場:東京国立近代美術館住所:本館 東京都千代田区北の丸公園3-1、工芸館 東京都千代田区北の丸公園1-1休館日:月曜日 ※ただし、3月25日(月)、4月1日(月)は開館開館時間:10:00~17:00(本館のみ金曜・土曜は20:00まで) ※入館は閉館30分前まで■本館・所蔵作品展「MOMATコレクション」会期:2019年3月19日(火)~5月26日(日)観覧料:一般 500円/大学生 250円(金曜・土曜の17:00以降は一般 300円/大学生150円)※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳を持参の方とその付添者(1人)は無料※当日に限り、本展観覧料で「イメージコレクター・杉浦非水展」も観覧可能・「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」期間:2019年3月12日(火)~5月26日(日)(1F)・「イメージコレクター・杉浦非水展」(2F ギャラリー4)期間:前期/2019年2月9日(土)~4月7日(日)、後期/4月10日(水)~5月26日(日)■工芸館・「The 備前 -土と炎から生まれる造形美-」期間:2019年2月22日(金)~5月6日(月)【問い合わせ】東京国立近代美術館 ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2019年01月20日日本でも子どもが楽しめるイベントを企画する美術館が増え、最近は “親子で美術館” の敷居も低くなってきました。その先駆けとも言えるのが「横浜美術館」です。オープン当時からの取り組みは、来年でなんと30年を迎えます。そのため、アートを体験した子どもが、そのときの楽しさを留めたまま成長して親になり、今度は自分の子どもと再訪しているというケースも!長く続く横浜美術館の魅力的な取り組みについてご紹介します。“子どものための施設” を意識した設計横浜美術館は、1989年11月に横浜・みなとみらいにオープンしました。石造りの堂々たる建物は、日本を代表する建築家・丹下健三氏の設計です。国内有数の規模の広さで、左右180メートルの悠々たるファサード、約20メートルの高さの吹き抜けを持つエントランスなど、内部もゆったりと贅沢に作られており、建築そのものも見応えがあります。約1万2千点の所蔵品を有する横浜美術館の理念は、「みる」「つくる」「まなぶ」。そのために、7つの展示室のほかに、2つのアトリエ、美術情報センター、レクチャーホールも併設されています。その中の「子どものアトリエ」となるスペースは設計当初から確保されており、“子どものための施設” を意識した設計は美術館としては珍しいことなのだそう。子どものアート教育への熱意を感じますね。自分の目で見て、自分の手で触れ、自分でする「子どものアトリエ」は、小学校6年生(12歳)までの子どもが対象の、様々な遊びを通した造形体験を提供する場です。その運営は次のような理念のもとに行われています。日本では、明治初頭より、子どもの美術教育は学校で指導するという長い歴史が続いていますが、その目的は、義務教育全体の目的である「自立に必要な基礎的な能力の育成」にあります。子どものアトリエが行う描きつくり鑑賞する活動も、「芸術家の育成」ではなく、「自分の目で見て、自分の手で触れ、自分でする」という自意識の獲得に目的があり、それを楽しい活動として提供するのが私たちの仕事です。ゆえに子どものアトリエでは、美術的な教養として、子どもたちにいろいろな作品の作り方や作家を知ることを性急に求めることはしていません。むしろ、子どもたちの意志的な問題として、見たくなるような、知りたくなるような、コンデションづくりが大切であると考えています。 生涯を通した中で美術館との関わりを考えると、子どもたちはその入り口に立ったばかりです。子どものアトリエはその入り口の案内役として、子どもたちにとって美術館が楽しくかつ親しみのある場になるように、事業運営を心掛けなければならないと考えています。(引用元:横浜美術館|子どものアトリエ 運営理念)※太字は編集部で施したアートを通した人としての成長を促す場として実績を積み重ねた約30年。一貫した活動は本当に素晴らしいものですね。「子どものアトリエ」の活動アトリエだけで約631㎡の広大なスペースの中に、プレイルーム、クラフトルーム、光と音のスタジオ、中庭を有しています。この贅沢な空間の中で毎週行われている様々な活動をご紹介しましょう。【親子のフリーゾーン】毎月3回程度の日曜日に行われている大人気プログラムです。事前申し込みが必要で、先着500名(子どもと家族含む)が定員。小学生以下の子どもは無料、保護者と中学生以上の子どもは一人100円の参加費が必要です。特に決められたプログラムはなく、「ねんどコーナー」「えのぐコーナー」「かみコーナー」があり、用意されたもので自由にどこででも好きなだけ遊ぶことができます。これだけ大人数の親子が一斉に “アートする” 光景は圧巻です!家では汚れが気になってここまで自由には遊べませんから、この開放感はきっと病みつきになるに違いありません。服装はもちろん汚れてもいい格好で。大人になっても忘れられない楽しい思い出だからでしょう、子ども時代に体験した親が自分の子どもを連れてやってくる姿も見られるそう。長年続くのも納得のイベントです。開催日程などの詳細はこちらでチェックしてみてくださいね。■子どものアトリエプログラム 親子のフリーゾーンガイド【ワークショップ】造形プログラムの一環として、年間を通して定期的に講座が開催されています。「幼稚園・保育園の年長児」「小学1・2・3年」「小学4・5・6年」の3つのグループごとに、「わくわく1日造形講座」「わくわく日曜造形講座(3回)」「わくわく1日鑑賞講座」「わくわく日曜鑑賞講座」「夏休み造形講座」「長期日曜造形講座(6回・高学年のみ)」が企画されています。各講座は事前申し込み制の有料で、複数回講座の場合は全日程の出席が必要となります。2018年度の申し込み可能な講座のみ以下にご紹介します。<幼稚園・保育園の年長児>■わくわく日曜造形講座(各3回)2019年2月3、10、17日(親子講座・親子アートクラブ)※申込締切 2019年1月8日<小学生>■わくわく1日造形講座2019年1月19日 親子講座 「音をつなげる、音をひっかく」※申込締切 2018年12月20日■わくわく日曜造形講座(各3回)2019年3月3、10、17日(紙粘土で見て作ろう)※申込締切2019年2月5日各講座定員がありますので、年間スケジュールが出たときにチェックしておいて、興味があるものは忘れないように申し込みましょう。以前の幼稚園年長児対象 “わくわく造形講座”「クリスマス飾りをつくろう」の様子を美術館のサイトで見ると、説明を熱心に聞く姿、集中して作品を作る子どもたちの姿などがアップされています。発泡スチロールでツリー本体部分を作るところまで作り方を指導し、その後の色付けや飾り付けは自由。ツリーだから緑でなければならないという概念や決まりは何もなしです。子どもたちは「サンタさんが見つけやすいようにカラフルにしたよ」「雪だるまが住むツリーだよ」など、自分の思い描くストーリーでオリジナルのツリーを作り上げました。公開されている作品はバラエティ豊か!几帳面に飾りを配置している子、レインボーカラーで彩った子、モールをぐるぐる巻きにしてなんともアートなツリーを作り上げた子などなど、見るのも楽しい作品たちです。学校の授業ではないからこそより自由に感性を発揮できる場として、何より遊びの延長でアートを身近に体験できる場として、とても魅力的な講座となっているのがわかります。【学校のためのプログラム】横浜市内の学校向けの教育プログラムにも力を入れています。個人向けの講座との大きな違いは、“教育現場で活かされる造形活動の試み” を念頭にプログラムが組まれているところです。学校と事前に打ち合わせを行ったテーマで「造形」と「鑑賞」の2つのプログラムが組まれますが、どちらも “アート作品を作る、理解する” というよりは、「造形の仕組みや素材を知ること」を通じて、アートを身近に感じ、実感を持って捉えてもらうための教育なのだそうです。子どもとアートを「親子」「子ども個人」「学校」と、それぞれ違うアプローチから捉え、実際に活動に活かされているところが素晴らしいですね。***3年一度開催される現代アートの国際展「横浜トリエンナーレ」(次回開催は2020年7月)など、芸術文化活動に熱心な横浜市の中心を担う横浜美術館。約30年もの長きにわたり、途絶えることなく子どもとアートをつなぐ架け橋となってきたことに感銘を受けます。横浜美術館の企画展との連携で、参加アーティストとコラボしたプログラムが組まれ、本物に触れるチャンスがあることも魅力のひとつ。親子で感性を解放しに訪れてみてはいかがでしょうか。(参考)横浜美術館|子どものアトリエ創造都市横浜|子どもと芸術文化〜Vol.1 横浜美術館の取り組み横浜トリエンナーレ公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団
2018年12月18日国際的な活躍が目覚ましい日本人アーティスト、塩田千春の20年の活動の全容に迫る、キャリア最大規模の個展「塩田千春展:魂がふるえる」が、東京・六本木の森美術館にて2019年6月20日から10月27日まで開催される。塩田千春 《不確かな旅》 2016年 鉄枠、赤毛糸展示風景:「不確かな旅」ブレイン|サザン(ベルリン)2016年撮影: Christian Glaeserベルリンを拠点にグローバルな活躍をする塩田千春は、記憶、不安、夢、沈黙など、かたちの無いものを表現したパフォーマンスやインスタレーションで知られている。しばしば個人的な体験を出発点にしながらも、その作品はアイデンティティ、境界、存在といった普遍的な概念を問うことで世界の幅広い人々を惹きつけてきた。なかでも黒や赤の糸を空間全体に張り巡らせた圧倒的なインスタレーションは、彼女の代表的なシリーズとなっている。塩田の過去最大規模の個展となる同展は、大規模なインスタレーション6点を中心に、立体作品、パフォーマンス映像、写真、ドローイング、舞台美術の関連資料などを加え、20年にわたる活動を網羅的に体験できる初めての機会となる。副題の「魂がふるえる」には、言葉にならない感情によって震えている心の動きを、他者にも伝えたいという作家の思いが込められている。「不在のなかの存在感」を一貫して追究してきた塩田の集大成となる同展を通して、生きることの意味や人生の旅路、魂の機微を実感できるだろう。【展覧会情報】塩田千春展:魂がふるえる会期:2019年6月20日~10月27日会場:森美術館住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階時間:10:00〜22:00(火曜日は17:00まで)※入館は閉館時間の30分前まで料金:一般1,800円 高校・大学生1,200円 子供(4歳〜中学生)600円 シニア(65歳以上)1,500円
2018年12月17日今度の休みは、美術館というアートな空間で非日常なデートを楽しみませんか。普段とは違った彼の一面が見られるかもしれませんよ。知的でスマート、でもそれだけではない美術館デートのメリットをお伝えします。全天候型であること急な雨でデートプランの変更を迫られると焦りますね!一般的に室内での展示、鑑賞を前提としている美術館ならそんな心配は無用です。作品保護の観点からも一年を通して、気温や湿度が管理されているケースが多いので、快適な時間を過ごすことが出来ますよ。真夏は屋外との気温差で少々肌寒く感じられることもあるので、ストールやカーディガンなど一枚羽織るものを持っていると安心です。楽しみ方いろいろ美術館での過ごし方に正解はありません。基本的なマナーを守ることは大前提ですが、あまり堅苦しく考えず、目の前の作品や空間に親しんでみましょう。作品の背景を深く知りたいと思ったら、「音声ガイド」を利用するのも有効です。多くの施設で利用できるサービスなのでチェックしてみてください。デートですから、お互いの鑑賞ペースも気になるところですが、両者が納得していれば二人でまわるという事に固執する必要もありません。スマホの使用は控えるべき場面があることも想定されるので、別行動をとる場合は待ち合わせ場所を決めておくとスムーズに合流できそうですね。鑑賞タイムの後は是非ミュージアムショップものぞいてみましょう。素敵なデザイングッズや展示に合わせた限定商品が見つかるかも。お土産選びも楽しんでくださいね。彼の価値観を知るチャンスゆったりアートと向き合った後は、併設のカフェなどに移動して、感想を話し合うのもいいですね。映画や本などにも言えることですが、同じ作品をみても感じ方は人それぞれ。興味を持った点や好きだと感じた事について、逆に良いと思えなかったという意見でもいいので話題にしてみてください。好みが合えば盛り上がること間違いなし!次のデートの指針にもなりますし、彼の知的でアカデミックな一面を発見して、惚れ直すなんてこともあるかもしれません。そうでなくとも、例えば彼は自分とは違う意見に対してどんな反応を示すのか。相手を否定せず、違う価値観を認めるだけの度量の持ち主か。そんなことも分かりますよ。美術館デートはお互いの「価値観」、「感性」を知り合う良い機会となるでしょう。
2018年11月23日世界中で大人気のオランダ画家、ヨハネス・フェルメールの展覧会が、東京・上野の森美術館で開催されています。入場券は日時指定入場制。連日さぞかし混雑しているのでは…と思いきや、夕方の時間帯が比較的空いているとの情報を聞きつけ、早速行ってみました!入場時刻の17時を30分ほど過ぎた頃、どれほど長い行列があるのかと恐る恐る会場前を確認すると…なんと待ち時間は0分!全く並ぶことなくスムーズに入場することができました。入り口では、フェルメールブルーの衣装をまとったスタッフたちが、来場者全員に音声ガイドを配ってくれています。通常は有料での貸し出しとなる音声ガイドですが、この展覧会では無料!さらに、展示作品の解説が書かれた小冊子もプレゼントしてもらい、いざ展示室へ。日時指定入場制のこの展覧会では、1度中に入ってしまえば、閉館まで自由に鑑賞することができます。夕方は中も比較的空いていてラッキー!石原さとみさんの穏やかなナレーションを聞きながら、まずはフェルメールと同時代を生きたオランダ画家たちによる作品を堪能。肖像画・神話画と宗教画・風景画・静物画・風俗画と、年代ではなくテーマごとに区切られているため、どの順番で見ても楽しめるようになっています。空いているスポットを狙って、スムーズに鑑賞できました。オランダ画家たちの傑作に酔いしれた後、いよいよ最後に待ち受けるのが、フェルメール作品のみを集めた「フェルメール・ルーム」です。奥へと続く光の廊下を、期待に胸を膨らませてゆっくりと進んでいきます。その先には…!今回のどの部屋よりも広く、天井の高い空間。大小さまざまな8点のフェルメール作品が、人々を囲むようにして闇に浮かび上がっています。意外にも、全く混雑はしていません。何気ない日常を柔らかな光で捉え、人と周囲の環境とを見事に調和させた彼の名作を、ひとつひとつ、心ゆくまでゆっくり楽しむことができました。グッと近づいて細部に注目するもよし、部屋の奥のベンチに腰掛けて、すべての作品を視界に閉じ込め、自分と作品との間に流れる空気を堪能するもよし。なんて贅沢なひとときでしょう!こんなにも優雅に8点ものフェルメール作品を愛でることのできる機会は、この展覧会でしかないといえそうです。帰り際のグッズ売り場では、図録やトートバッグ、文房具、お菓子などの品々が並び、会場を出る最後の瞬間まで、フェルメールワールドの余韻に浸ることができました。何気ない日常が最高に美しいことを思い出させてくれるフェルメール。彼の作品をゆっくりと楽しめるまたとないチャンスを得るためには、やはり夕方の時間帯が穴場です。学校や仕事終わりなど、頑張った自分にぜひご褒美を!【開催概要】「フェルメール展」東京展会期:開催中~2019年2月3日(日)会場:上野の森美術館取材・文:飯塚さき
2018年10月30日月刊少女まんが誌「なかよし」で連載中、CLAMP先生の大人気作『カードキャプターさくら』。長年にわたって愛され続けている『カードキャプターさくら』の世界観を体験できる展覧会が2018年10月26日に開幕します。さくらファン必見の展覧会の内容をご紹介します。「カードキャプターさくら展 ー魔法にかけられた美術館ー」開幕『カードキャプターさくら』の世界観を体験できる展覧会が、六本木ヒルズ森タワー52階の森アーツセンターギャラリーにて2018年10月26日(金)~2019年1月3日(木)にかけて開催されます。会期2018年10月26日(金)~2019年1月3日(木)前期:10月26日(金)~11月30日(金)後期:12月1日(土)~1月3日(木)会期中無休※前期・後期で展示内容が一部入れ替わります。キャラクターボイスによる音声ガイド展覧会はキャラクターボイスによる音声ガイドと一緒に楽しむのがおすすめ。音声ガイドは会場内の音声ガイド貸出カウンターで借りられます。今回借りたのは「ケロちゃんガイド」。主人公の木之本桜(CV.丹下桜)と、李小狼(CV.くまいもとこ)そしてケロちゃん(CV.久川綾)に展覧会を案内してもらいました。期間によって異なるキャラクターボイスを楽しめる「ケロちゃんガイド」は前期(2018年10月26日(金)~2018年11月30日(金))まで、後期(2018年12月1日(土)~2019年1月3日(木))はさくらとケロちゃん、そして月/雪兎(CV.緒方恵美)が案内してくれる「月(ユエ)ガイド」になります。また通期で貸し出される「キッズ謎解き音声ガイド」ではさくら、そして詩之本秋穂(CV.鈴木みのり)、ユナ・D・海渡(CV.花江夏樹)とともに、会場内の各所にある謎解き問題を一緒に解いていきます。大人も楽しめる内容になっているので、是非こちらも試してみてくださいね。包囲(シージュ)された知世のアトリエ作品内に登場する等身大のバトルコスチューム作品の見所の一つが、親友の大道寺知世が桜のために作る、毎回デザインの違う素敵なバトルコスチュームですよね。そんな知世のアトリエをイメージして、作品内に登場する等身大のバトルコスチュームが4着が展示されています。CLAMP もこな先生手作りのドールサイズ・ドレスさらに本展示会が初公開となる、CLAMP・もこな先生手作りの繊細な装飾が施されたドールサイズ・ドレスも展示されています。細部までこだわり抜いて丁寧に作られた繊細なデザインに、もこな先生の強いこだわりが感じることでしょう。CLAMP・もこな先生による手作りのコスチュームは前期・後期は入れかわりで、後期は新たに3着展示されます。謎(メイズ)な原画ゾーン作品史上最大の前後期合わせて200点の原画を展示。前期はキャラクターごと、後期はテーマごとに展示されます。作中の名シーンが楽しめる今回訪れた前期の展示では、さくらと小狼や、さくらと知世など、作中で印象深いふたりでキャラクターを取り上げ、それぞれの思い出深い場面の原画を紹介しています。どのペアも、それぞれの深い思いや愛が感じられる感動的な場面ばかりです。さくらの世界に入り込める参加型の展示「記録(レコード)の間」ここでは来場者が好きなシーンを、展示している単行本から選んで撮影し、公式LINEアカウントにコメントをつけて投稿すると会場内モニターに映し出されます。他のファンの人たちと、さくらの思い出を共有しましょう。ケロちゃんと一緒に記念撮影大(ビッグ)の魔法で大きくなったケロちゃんと一緒に、さくらのモチーフの衣装を着て、夢の杖をかりて、記念撮影ができる「ケロちゃんと特別フォト体験」は、10/29(火)~12/21(金)の平日限定開催します。是非さくらになった気分でケロちゃんと記念撮影しましょう。SAKURA Cafe&Parlor会場と同じフロアにある「Cafe THE SUN」が、会期中限定で展覧会のコラボカフェ「SAKURA Cafe&Parlor(さくらカフェ&パーラー)」となり、キャラクターや魔法のカードをモチーフとした、フォトジェニックで可愛いメニューを提供します。さくらといえば、先ずはさくら色のバトルコスチュームの姿を思い浮かべますよね。そんなさくらのイメージがそのまま形になったような、おしゃれで可愛いパフェです。桜と小狼のスイーツ紅茶セットジャスミン茶付きさくらと小狼のふたりがモチーフの紅茶セット。小さなお饅頭が小狼の故郷の香港を感じさせます。注目は重なる二つのハートのお皿。心通わせるさくらと小狼の絆に思いを馳せながら、大切な人とティータイムを楽しむのも良いかもしれません。オリジナルグッズも豊富ミュージアムショップでは、展覧会でしか手に入らない素敵なオリジナルグッズが150点も用意されています。どれも素敵なものばかりですよ。日常の封印を解いて“さくらの魔法の世界”へ『カードキャプターさくら』の魔法の世界に入っていけるこの展覧会は、ファンにとっては堪らない場所。さくらのことをよく知らない方にとっても、CLAMP先生が描く少女の可愛らしい夢と幻想的な美しさに満ちた世界観を十分に楽しむことができます。この冬は少し日常から離れて「カードキャプターさくら展 ー魔法にかけられた美術館ー」へ行ってみましょう。さくらがきっと、あなたの心の封印を解いて魔法の世界に連れて行ってくれるはず。イベント情報イベント名:カードキャプターさくら展ー魔法にかけられた美術館ー催行期間:2018年10月26日 〜 2019年01月03日住所:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー52階森アーツセンターギャラリー電話番号:ハローダイヤル 03-5777-8600(全日8:00-22:00)
2018年10月26日岐阜県恵那市「恵那 銀の森」には、かわいらしいリスの料理長・チェスと副料理長・ナッツが作り上げる、森の恵みを使った洋菓子店「PATISSERIE GIN NO MORI(パティスリーギンノモリ)」があります。 森の恵みのおすそわけをいただきに出かけませんか。森の洋菓子店「パティスリーギンノモリ」「PATISSERIE GIN NO MORI」は、森の恵みを感じる素材を使ったクッキーやパイ、ジャムを扱う洋菓子店です。 森の料理人・チェスとナッツが、森の食材をひとつずつ丁寧に美味しいお菓子に仕上げます。森の恵みを使ったお菓子を通じて「森」のカケラを自宅に持ち帰り、忙しい日常をひと休みしませんか。 パティスリーギンノモリは、このような思いから誕生しました。まるで絵本の世界のような店内店内はシルバーを基調とした森をイメージしており、フォトジェニックな雰囲気。 深く静かな風を感じる森を彷彿とさせるようなお店です。「PATISSERIE GIN NO MORI」は、2018年7月10日「恵那 銀の森」のなかにオープンしました。 敷地内にはほかにもレストランやお土産ショップなどが立ち並びます。 園内の遊歩道を散策しながらのんびりとした時間を楽しめますよ。「Gin no Mori Peti Bais」リス料理長の好物?「Gin no Mori Peti Bais(ギンノモリ プティボワ)」は、国産のどんぐり粉を使い、森で採れる食材にこだわり作り上げたクッキーを、オリジナルの缶に詰め合わせた商品です。自分用にはもちろん、お土産やプレゼントとして贈っても喜ばれること間違いなしです。価格150サイズ:3,240円180サイズ:5,940円自慢の味「森の恵みのパイ」レーズン、ブランデーに漬けたドレインチェリー、じっくりと時間をかけたドライフルーツなどを贅沢に使用した、ブランデーが香る大人のパイです。 森の空気を感じるテラスでいただきましょう。「森の恵みのパイ」以外にも、「くるみとキャラメルのパイ」「ラムレーズンのパイ」「松の実のパイ」「赤い果実のパイ」「イチジクのパイ」「栗のパイ」も必見です。「5種のドライフルーツと香辛料」白イチジク、チェリー、白ぶどう、レーズン、アプリコットと、4種類のスパイスを白ワインで炊き上げた濃厚なコンフィチュール。 瓶に書かれた「GIN NO MORI」がおしゃれでかわいらしい一品です。ほかにも、「グリーンルバーブとグリーンレーズン」「グリオットと赤ワイン」「カラメルノア」「木苺とダークチョコレート」「ラベンダーとブルーベリー 赤ワイン」「2種の苺とバルサミコ」など、絶品コンフィチュールが並びます。「パティスリーギンノモリ」で森の恵みをいただこうかわいらしいリスが料理長を務める「PATISSERIE GIN NO MORI」で、森の恵みを感じるちょっと贅沢なおすそわけをいただきませんか。スポット情報スポット名:PATISSERIE GIN NO MORI住所:岐阜県恵那市大井町2711-2電話番号:0800-200-5095
2018年10月20日17世紀を代表する画家、ペーテル・パウル・ルーベンスの展覧会が、上野の国立西洋美術館で開催される。日本初公開作品を含む約40点が、10か国より集結。日本では、過去最大規模のルーベンス展となる。【そのほかの画像はこちら】本展覧会の見どころは、なんといっても大作たちの迫力だ。ルーベンスの圧倒的な画力をもって描かれた、3メートル級の作品がずらりと並ぶ部屋に足を踏み入れた瞬間、はっと息をのむ。古代彫刻やルネサンス美術を吸収して描かれた宗教画・祭壇画たちには、男性の力強い肉体美や、女性の美しく滑らかな肌が生き生きと表現されており、当時から画家の神様と崇められていたルーベンスの自信がみなぎっている。開催前日となる本日は、会場で開会式が行われた。4Kビジョンに映し出された、ほぼ原寸大のアントワープ聖母大聖堂の祭壇画をバックに、国立西洋美術館館長らが登壇。今回は特に、ルーベンスがイタリアに滞在していた時期の作品が多く展示されており、彼がイタリアから何を得、イタリアに何をもたらしたのかがテーマになっているという。芸術家のみならず、外交官や人文学者としても活躍し、ヨーロッパ文化の形成に大きく貢献したルーベンスの人柄や幅広い活動にまで言及し、ルネサンス最後の偉大な画家による同展覧会をアピールした。開催は10月16日(火)から。ルーベンスが残した圧巻の作品たちを目の当たりにすれば、きっと時の流れさえ忘れてしまうに違いない。■「ルーベンス展―バロックの誕生」会期:10月16日(火)~2019年1月20日(日)会場:国立西洋美術館(東京都)取材・文:飯塚さき
2018年10月15日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は、東京・上野の森美術館で2019年2月3日まで開催中の「フェルメール展」に際し、アムステルダム国立美術館のために、世界的に有名なヨハネス・フェルメールの傑作絵画『牛乳を注ぐ女』の特製トランクを製作。10月10日にリニューアルオープンしたルイ・ヴィトン 三越日本橋店にて展示する。『牛乳を注ぐ女』は、オランダ人画家、ヨハネス・フェルメールの油彩画であり、アムステルダム国立美術館が所蔵する絵画の中でも最重要作品の一つと考えられている。女性が牛乳を注ぐのに没頭している様子が描かれ、注がれる牛乳を除いて、時が止まったかのようにすべてが静寂に包まれている。ルイ・ヴィトンは今回、アムステルダム国立美術館から、フェルメールの傑作『牛乳を注ぐ女』をアムステルダムから日本まで安全に運ぶためのトランク製作を依頼された。特製トランクは、フランス・アニエールにあるルイ・ヴィトンの歴史あるアトリエで、熟練した職人により細部に至るまでこだわり、製作された。アイコニックなモノグラム・キャンバスに、メゾンを代表する真鍮のコーナー金具と錠前が光を放つ。トランクの外装には手作業によるストライプのペインティングが施され、ライニングには鮮やかなイエローを使用し、作品に登場するカラーを彷彿とさせる。Malle Rijks Museum 2018 ©Louis Vuitton Malletier - Gregoire Vieilleルイ・ヴィトンはこれまでに世界で貴重なアイテムを収める専用ケースを数多く手掛けてきた。1924年にはフランス人アートディーラーのルネ・ジャンペル(René Gimpel)からオーダーを受け、彼が世界各地に旅して名作を顧客に紹介することができるよう、専用トランクを製作。以来、世界中の顧客から依頼を受け、美術品や画材を最適な状態で保護し、運搬するためのケースを製作している。ルイ・ヴィトン会長兼CEOを務めるマイケル・バーク氏は、「ルイ・ヴィトンは常に、新たな分野を切り開く偉大な先駆者や芸術家たちの旅をサポートしてきました。創造への情熱を持ち続けるルイ・ヴィトンは、いつの時代も芸術と文化的遺産を支援しています。このたび、誰もが知る最高傑作とも称される作品を安全に保護し、運ぶための特製ケースを製作できたことを大変光栄に思います」と語っている。
2018年10月12日食欲の秋! スウェーデンには豊かで美しい森があります。私が住んでいる首都ストックホルムも、セントラルから電車で15〜20分ほど離れれば、所々に豊かで美しい森があります。今回は、そんな北欧の森でとれる食べ物をご紹介します。 甘酸っぱくて爽やかなベリーたち。 まずは初夏から盛夏にかけて実をつける、甘酸っぱいラズベリー。夏に森を散歩していると、時たま見かけます。虫が内側に隠れていることも多いのですが、注意しつつ、摘んでその場でパクパク食べています。お次は、リンゴンベリー(和名コケモモ)。そのままではとても食べられない味ですが、ジャムやシロップにすると美味しく食べられます。スウェーデンの定番料理、ミートボールに添えて食べられることが多いです。お肉とベリーの組み合わせは意外ですが、実際食べてみると、相性ぴったり! この他、夏はさくらんぼも実をつけます。 ブルーベリーは私のお気に入りです。夏の終わり頃に実をつけます。今年は異例の猛暑だった為、残念ながら不作でしたが...。低い茂みに実をつけるのですが、専用のカゴのようなスコップで、すくうように収穫します。 食べ方はさまざま。そのまま摘みたてを食べても良いし、ジャムにしたり、タルトにしたり、チーズケーキに入れたり、ヨーグルトに混ぜたり...。意外な食べ方かもしれませんが、牛乳と砂糖をかけて食べるのも一般的のようです。昨年は大量に収穫し、冷凍保存し、少しずつ少しずつ大切に頂きました。 秋になれば、キノコ狩り。 秋になると、そこら中にポコポコとキノコが生えだします。 その中で特に美味しいと言われるのが、Kantarell。和名はアンズタケ。きれいな黄色の高級キノコで、お店で買うと、結構良いお値段するんです。森でとればタダ!キノコ狩りに使う風通しの良いカゴも、シンプルだけどこれまた可愛い。 今年はブルーベリーが不作になってしまいましたが、代わりにりんごが豊作のよう。郊外には、なんと収穫したりんごをジュースにしてくれる施設もあるそうです。 東京で育った私にとって、森でとった食べ物を頂くというのはとても新鮮な体験でした。森を歩いていると、リスやウサギに出会うことも…!今も昔も、スウェーデンの人達にとって身近な、森からの食べ物。世界各国の食べ物をいつでも楽しめるという東京のような贅沢さはありませんが、素朴な豊かさが、森にはありました。 YukaBlog ... ...
2018年10月09日三鷹の森ジブリ美術館では、新企画展示「映画を塗る仕事」展を2018年11月17日(土)から2019年11月(予定) まで開催する。入場は日時指定の完全予約制。「食べるを描く。」に続く新企画展示は、スタジオジブリ作品の“彩色”にスポットライトを当てた企画展だ。スタジオジブリ作品における“彩色”の秘密に迫る企画展「映画を塗る仕事」展は、故・高畑勲と宮崎駿が目指した豊かな画面づくりを“彩色”の面から紐解く展覧会。どのような工夫を用いたのか、また、アニメーションにおいて“色”とは何なのかを、展示パネル37枚、セル画196点を用いて紹介する。人気作品の"セル画"を実例に紹介展示内容は、『となりのトトロ』『もののけ姫』『紅の豚』など、スタジオジブリの人気作品を実例にあげながら、テーマごとに分けたパネルを使って解説するというもの。『もののけ姫』の制作まで採用されていた、実際の"セル画"を用いながら、両監督を支えた色彩設計の故・保田道世らスタッフたちの手腕を紹介していく。時刻や天候によって変わる色たとえば展示パネル「時刻によって変わる色」では、『となりのトトロ』のネコバスを例にとり、黄昏時、夕方、街灯に明かりが灯る夜と、時刻によってキャラクターを繊細に塗り分ける手法を解説。特にネコバスが街灯に照らされた図からは、透明感を出すために、画面全体を暗くするのではなく、茶系のグリーンを使って影を表現するというスタジオジブリのこだわりが見て取れる。「天候によって変わる色」パネルでは、『魔女の宅急便』のキキの塗り分け方を紹介。このように、時刻や天候、モノの質感など、現実を写し取ったかのようにリアルな表現を生み出すため、きめ細やかな彩色が重要な役割を果たしていることがよく分かる。リアリティのある「光」や「水」「光」や「水」の表現は、両監督が特にこだわった表現の1つ。展示パネル「光を塗る・5」では、登場人物たちが漆黒の闇の中で飛行石が放つ青い光に照らされている『天空の城ラピュタ』のセル画を紹介。纏っている洋服の色味を消し、青い光に染めることで、光を表現している。展示パネル『水中と空中の色を塗る』では、『もののけ姫』『紅の豚』のセル画を用いて、揺らいだ映り込みを水面に描くことで、リアリティのある水の動きを表現するテクニックを紹介する。彩色の着想源となった絵本これらのテクニックの着想源となった、イワン・ヤコヴレーヴィッチ・ビリービンの絵本を紹介している点も面白い。高畑・宮崎両監督が、『長くつ下のピッピ』の制作準備中に出会い、感銘を受けたロシア絵本の挿絵が、その後のアニメーション制作において大きな影響を与えているのだ。ショートムービーや絵の具の展示も展示物はパネルやセル画のみならず、キャラクターの色を決め、セルを完成させるまでを解説したショートムービーや、実際に使用されたセル絵具580色の瓶なども用意。今でこそ、デジタルによる着彩やCGによる画面作りが主流ではあるが、その手段がなくとも、セル絵の具による限られた色数の中で、監督からの要求に最大限に答える努力を惜しまなかった、スタッフの知恵と工夫を間近に感じることができる。多数の人気作を紹介展示に使用されたスタジオジブリ作品は、前述のほかにも『魔女の宅急便』『耳を澄ませば』『崖の上のポニョ』など14作品以上。『風の谷のナウシカ』の頃には263色だった使用色が、デジタルによる着彩により無限の色遣いとなった『千と千尋の神隠し』や『ハウルの動く城』のきめ細やかな塗り分けにも注目したい。開催概要「映画を塗る仕事」展開催期間:2018年11月17日(土)~2019年11月(予定)場所:三鷹の森ジブリ美術館住所:東京都三鷹市下連雀1-1-83※入場は日時指定の完全予約制。■チケット情報毎月10日午前10時から翌月入場分のチケットを販売。発売場所:全国のローソン公式URL:【問い合わせ先】TEL:0570-055777(ご案内ダイヤル/9:00~18:00/休館日の火曜日をのぞく)
2018年10月06日17世紀のオランダを代表する伝説のオランダ画家、ヨハネス・フェルメールの展覧会が、いよいよ明日から東京・上野の森美術館で開催される運びとなった。外観を見上げると、10年ぶりの来日となったアムステルダム国立美術館の至宝「牛乳を注ぐ女」の大きな写真が出迎えてくれる。【チケット情報はこちら】会場に一歩足を踏み入れると、ハブリエル・メツーやピーテル・デ・ホーホ、ヤン・ステーンといった、フェルメールと同時代を生きた画家たちによる傑作が並ぶ。肖像画・宗教画・風景画・静物画・風俗画と、テーマごとに部屋が区切られており、当時のオランダ絵画の広がりがうかがえる。作品のいくつかには、フェルメールの影響を受けたと思われる跡があり、今回のメインに胸を高鳴らせながらひとつひとつの作品を楽しむことができるのも、同展覧会の醍醐味だ。そして、最後に待ち受ける部屋が、フェルメール作品のみを集めた『フェルメール・ルーム』。この空間は圧巻だ。自然の光と影を、優しく美しく、かつ的確に描いた彼の作品同様、部屋全体も美しい光と闇のコントラストに包まれている。大小さまざまな作品たちに囲まれ、部屋の中心に佇んだ瞬間。それが、この上なく贅沢な、至福のひとときになることは間違いないだろう。来場者全員に無料で配布される今回の音声ガイドを担当するのは、女優の石原さとみ。当時のオランダの人々の様子や、ひとつひとつの作品解説に加え、自身が作品に抱く思いも、心地よいナレーションに乗せている。開催は10月5日(金)より。数々のフェルメール作品に囲まれる絶好の機会を、ぜひお見逃しなく。絵画はやはり、本物を見るのが一番だ。取材・文:飯塚さき■「フェルメール展」東京展会期:10月5日(金)~2019年2月3日(日)会場:上野の森美術館(東京都)
2018年10月04日「三鷹の森ジブリ美術館」では、11月17日(土)より新企画展示「映画を塗る仕事」展を開催することが決定。期間は、来年11月までの1年間を予定している。現在、同美術館では日常を丹念に描くジブリ作品に残る数々の“食事シーン”を取り上げた「食べるを描く。」の企画展示が開催中。11月4日で終了する本展示に続く「映画を塗る仕事」展では、アニメーション制作(主にジブリ作品)における“色”に関する展示が行われる。映画の中での色の役割は、その架空の世界にリアリティを持たせることと大きな関係があり、特に動く絵に塗られた色は、限られた色数でも工夫によってキャラクターに生き生きとした実在感を与え、その心情をも伝えることが可能になる。スタジオジブリのアニメーションの礎を築いた故・高畑勲監督や宮崎駿監督は、商業アニメーションの黎明期から「登場人物とその日常を丁寧に描き、実写とは違ったリアリティをもたせることで、観客の心に訴えることができる作品」を目指してきた。本展示では、両監督が表現してきたもの、そのこだわりを「彩色」の面から解き明かしていく。特に、両監督を支えた色彩設計の故・保田道世さんの手腕を、当時のセルを用いて紹介。デジタルによる着彩やCGによる画面作りが主流になった昨今、セル絵の具による限られた色数の中で、監督からの要求に最大限に答える努力を惜しまなかったスタッフの知恵と工夫を間近に見ることで、色で何が表現されたのかを感じ取ることができるようだ。なお、三鷹の森ジブリ美術館の入場は日時指定の予約制。11月入場分のチケットは、10月10日(水)より全国のローソンにて発売開始。三鷹の森ジブリ美術館企画展示「映画を塗る仕事」展は2018年11月17日(土)~2019年11月(予定)。(cinemacafe.net)
2018年10月03日