40代後半のある日、突然、上半身だけかゆいという症状が起きました。もともと肌は強くてアレルギーなどの悩みはなく、食事によるもの、加齢による乾燥など、いろいろと原因を探ってみましたが、はっきりとしたことはわかりませんでした。じんましんや湿疹のような目に見えるものはなく、あちこちがかゆいだけなので、「一時的なものだろう」と楽観的に様子を見ることにしました。なるべくなら病院には行きたくない肌の状態を観察しても変化はなく、かゆみだけでした。そのため病院に行くという考えはなく、とにかく市販のかゆみ止め薬や保湿クリームを塗れば落ち着くだろうと思いました。しかし、一時的にかゆみが治まるだけで、2~3日たってもかゆみは治まりません。ただ、かゆみの範囲が広がっていくというわけではないので「自力で治したい」と思いました。正直なところ、「病院にいくのは面倒くさい」という気持ちも強く、かゆみで睡眠をじゃまされるというほどでもなかったので、自力で何とかしようと試行錯誤しているうちに1週間が過ぎていました。自力で原因を把握したいとりあえずかゆみの原因を突き止めなくてはと思った私。それまで使用する洗剤や素材によって肌トラブルが起きた経験はありませんでしたが、試しに敏感肌用のボディーソープとコットン100%の下着に替えてみました。するとボディーソープを変えた時点でかゆみが減り、その後下着を変えたらもっと効果が見られたのです。しかし下着を変えてからも日によってはかゆみがひどいこともあり、完治には至りませんでした。結局は病院に行くことに約1カ月は試行錯誤していたと思います。かゆみのない日もあったのですが、かゆみのひどい日が続いたことで再び悩み始めることに。そして、とうとう皮膚科の受診を決意。医師に「更年期症状の一つで、加齢や体質の変化、ストレスの影響でかゆみが出ることがある」と言われ、私の場合は「自律神経の乱れが大きいかもしれない」との診断で「加味逍遥散」(かみしょうようさん)という漢方薬を処方してもらいました。服用を始めると、少しずつ症状が軽減していきました。私は40代後半でしたが、それまでは特に更年期の自覚がありませんでした。ただ、今回「更年期症状の一つ」と言われたことで婦人科を受診すると、皮膚科と同じ診断をされました。まとめまさか突然のかゆみの原因が、更年期だとは思いませんでした。市販薬では完治に至らず、日によって症状が変わることも不可解だったので、受診によって原因がわかってよかったです。今後は、何かあったらもう少し早めに専門家に相談しようと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著者/mikeko(55歳)大学生の子ども2人が1人暮らしをして夫婦だけの生活になり4年。まだ寂しいけど趣味の刺繡を再開。50歳から美容も暮らしもナチュラル&シンプルを目指すインドア派主婦。
2023年09月16日45歳を過ぎたころから、朝早く目が覚める日が続きました。寝る時間は変わらないのになぜか起きてしまうのです。ついには目覚まし時計をかける必要がなくなりました。早く起きるようになった当初は体調でも悪いのかと不安になったものです。しかし、体の調子はそれほど悪くもなく……。若いころは7~8時間睡眠が必要だった私が20代、30代のころは1日に7〜8時間寝ないとその日はずっと頭がぼーとしていました。家事も仕事も本調子でできず、なるべく睡眠時間を確保できるように気を付ける日々でした。あまりにも眠いときは、昼寝をしてなるべく体と頭を休ませるようにもしていました。夜は23時には布団に入り、朝は6時か7時に起きるという生活です。このころの私はよく動き、子どもを追いかけて走っているような毎日で体力勝負のときでもありました。よく体を動かす毎日だったから、よく寝ないと体が休まらなかったのかもしれません。目覚ましよりも早く起きてしまう…よく眠ることが体に合っていると思っていた私は、45歳を過ぎたころから始まった早起きに戸惑ってしまいました。23時ごろに寝ても5時ごろには起きてしまうのです。ある日突然ではないのですが、なかなか寝つけない日が続いたことがあり、それから数週間は不規則な睡眠時間となったのです。これがきっかけかはわかりませんが、これまでとは異なる睡眠時間となりました。しばらくは昼間に眠くなったり夜早く寝てしまったりしました。このような日が続き、体の具合が悪いのではと何とか元の生活に戻そうと湯船にゆっくりつかったり、好きな音楽を聴いてリラックスしたりして過ごしましたが、気持ちばかり焦って心からリラックスできていなかったように思います。しかし、数週間このような生活が続き、朝早く起きることに慣れると、朝にまとめて家事をしたり仕事をしたりして過ごしています。朝早く起きたことでできた時間を有効活用し、少し生活にゆとりを持てるようになったと感じています。 朝早く起きる生活で昼間に眠くなることはたまにありますが、ふらふらになることはありません。睡眠時間が短い生活に慣れて、体も順応していったのだと思うようになったのです。友人のひと言で加齢による変化だと気付く友人と近況を話していたときのことです。私が「最近、早く起きるんだよね」と話すと、友人が「それってお年ごろかもね」と。思わず「え?」と心の中で驚きましたが、45歳という年齢なので「そうかもしれない」と納得したことを覚えています。 ネットで40代の睡眠について調べてみると、病院や製薬会社のサイトで40代はプレ更年期や更年期などにより、体質が変わるとありました。その記事を読むと、年齢と共に睡眠時間も減るとのことです。たしかに、昼間に眠くなることはあっても、朝起きたときにだるさは感じません。おそらく睡眠時間は足りているのでしょう。 やはり加齢による睡眠時間の変化なのだと思うようになりました。早く起きるようになったきっかけが、精神的にいろいろとあったから体調が優れないのかと不安に思う時期もあったことを友人に伝えると、「そんなこともあるよね」と話してくれて心が軽くなりました。 体の調子自体には問題がないため、早朝に目覚めることが気にならなくなりました。睡眠不足を感じて、体に影響があるとなれば話は別となりますが、そのようなこともありませんでした。まとめ45歳を過ぎたころから朝早くに起きるようになり、睡眠時間が足りない生活をしているのではと不安に感じました。特に初めのころは、昼間に眠くなったり夜早い時間に寝てしまったりと、これまでとは違う生活スタイルとなり戸惑いました。 しかし、友人から加齢が原因かもしれないといわれたことと、記事で加齢による睡眠時間が減ることが紹介されているのを見て、不安に思うことはなくなりました。朝早く起きたことで生まれた時間を今は楽しんでいます。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/Y.N.(44歳)大学生の子どもが2人。自宅で過ごすことが多くなり、パン作りやお菓子作りに励む。季節感を取り入れた生活が好きで、フルーツシロップ作りもしている。
2023年09月14日加齢や日々の疲れからさまざまな症状が出ることを耳にする機会が多々あります。「疲れているだけだから」と、つい辛い症状を放置してしまう方も……。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Dさんの場合……私の場合は、子宮筋腫でした。お腹の張り、頻尿、腹痛、貧血、経血量の多さ、頭痛の症状がありました。加齢と寝不足のせいだと思っていたので放置していたところ、健康診断のオプションの婦人科検診で子宮筋腫が原因だとわかりました。どんな治療を受けましたか?病院で子宮全摘する手術を受けました。子宮筋腫は良性腫瘍なので緊急性がなく、最初に行った病院では「1年半待ちになるため、手術までの間はホルモン注射を打って筋腫を小さくする」と言われました。しかし、ゆくゆくは子宮全摘をするとのことだったので、念のため他の病院でも診てもらい、その病院ですぐに手術する選択をしました。世の女性陣へ伝えたいことは?毎月の生理の症状が重い方、痛みが強い方は、我慢せずに婦人科に行って欲しいです。婦人科はハードルが高いと感じる方もいると思います。そんなときは、女性医師のいる病院を探して行くのもよいかもしれません。読者からの感想は『お腹の張りや頻尿など、確かに加齢のせいだと思いがちだと思います。しかし実際は子宮筋腫だったと、婦人科系は少しでも気になったら早めの受診が欠かせないと思いました。』『婦人科はハードルが高く感じるのでつい放置しがちになってしまうと思いますが、しっかりと専門医に診てもらうことが一番大切なんですよね。』『更年期と放置していますが、全く今の私と同じ症状でびっくりしております。怖い……婦人科に行きます。』など、さまざまなコメントが寄せられました。身体に異変を感じたときは早めに病院へDさんのお腹の張りや頻尿などの症状は、子宮筋腫が原因だったようです。身体に異変を感じたときは早めに病院で受診することをおすすめします。今回は「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年08月30日寝ても疲れが取れない、体が重いといった症状は、誰しも経験があるのではないでしょうか。さらに、40代を過ぎてその頻度が増すと「年のせい」「更年期だから」と老化や年齢が原因と考えがちです。けれど、その思い込みから意外な病気を見逃してしまうことも。更年期症状と思い込まれやすく、かつ、女性がかかりやすい病気について、産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:「私の疲れは何が原因?」見過ごされがちな副腎疲労。しんどさの理由は更年期症状だけではなかった!つらい症状=更年期とは限らない「40代、50代の女性は何かつらい症状があると更年期症状や加齢のせいにしがちです。しかし、そこには思わぬ病気が潜んでいることがあります。まずは病気の可能性をできる限り否定し、その上で更年期症状や加齢を疑ってほしい」と駒形先生は言います。この症状は何の病気?以下の症状は、ある病気のものです。生理不順冷え症、低体温暑がり、多汗うつっぽいイライラする動悸がする貧血むくみやすい体重が急に増える、または激減するやる気が湧かない物忘れしやすい疲れやすい、体が思うように動かない眠気を感じやすい皮膚がかさつく便秘がち頻便眠気を感じやすい皮膚がかさつく、かゆみがある声がかれる足がつりやすい「ここに挙げたのは甲状腺異常による症状の例です。どの症状が出るかは病気によって異なり、個人差があります」(駒形先生)上に挙がっている症状は、誰もがよく感じやすそうなものばかりに見えます。甲状腺とは何なのでしょうか?甲状腺とは?女性ホルモンと似た甲状腺ホルモンを分泌「甲状腺とは、甲状腺ホルモンを作り、分泌する臓器です。甲状腺ホルモンは主に体の代謝を調整する働きをし、女性ホルモンと似た働きをします」(駒形先生)。【甲状腺ホルモンの働き】筋肉の維持・強化心臓の働きを活性化思考や反応を活性化新陳代謝の促進、体温調整脂質代謝を上げ、コレステロールを下げる糖代謝を促進骨量を上げて骨を強化「脳において、甲状腺に指令を出す部分と卵巣に指令を出す部分は隣り合わせになっています。甲状腺が狂うと生理も狂い、生理が狂うと甲状腺も狂いやすくなる。2つのホルモンはとても関係が深いのです。生理不順や無月経、不妊の原因を調べる過程の血液検査で甲状腺ホルモンの異常が見つかることも多いです」(駒形先生)。自分でできる見分け方は?首の前をチェック血液検査で甲状腺の異常はわかるということですが、「だるい」「疲れやすい」だけで受診や検査を受けるのはハードルが高いことも。「甲状腺異常の代表的な症状は首の前の腫れやしこり。先に挙げた症状があり、首の前の喉あたりが腫れていたり、触れてみてしこりがあったりするときは更年期症状ではなく、甲状腺異常が原因の場合があります。内分泌内科や甲状腺外来など、専門外来を受診すると血液検査やエコーで詳しく調べてもらえます」(駒形先生)。まとめつらい症状があったら我慢でしないで、まずは医師に相談してみることが大切です。甲状腺異常の原因は今のところ解明されていないということですが、遺伝は一因とされています。親族に甲状腺の病気を持つ方がいる場合は、定期的に検査をしたほうが良いということです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年08月26日更年期症状といえば、まずよく聞く症状はのぼせ、ほてり、発汗ではないでしょうか。これは女性ホルモン(エストロゲン)欠乏で起こる代表的な症状です。ただ、どの程度の症状で受診を考えるのかは悩ましいところですね。そこで産婦人科医の粒来 拓先生に聞いてみました。★関連記事:更年期症状がつらいときは何科を受診するの? 受診の目安は?【更年期の基礎知識3】「この記事はこんな人におすすめ」・更年期症状について、受診のタイミングや検査内容を知りたい方・更年期症状の具体的な治療法が知りたい方・更年期症状の治療をおこなう上でのリスクが知りたい方のぼせ、ほてり、発汗の主な原因は?エストロゲンの分泌低下により自律神経が乱れるため閉経前後の更年期に入ると、卵巣機能の低下、つまりエストロゲンの分泌が低下します。脳は一生懸命に刺激を出すのですが、卵巣からのエストロゲンの分泌量には波があり、うまく調整されません。いわゆる“ゆらぎ期”という、ホルモンバランスが乱れた状態になります。のぼせ、ほてり、発汗はエストロゲン減少により、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経が乱れることで起こります。更年期の女性の6割程度が経験するといわれ、そのうち日常生活に支障を来すほど重症になるのは1割程度といわれています。医療機関への受診の目安は?日常生活に支障を来す場合は自分の気持ち最優先で症状としては突然2~4分間持続する熱感と発汗を自覚し、脈拍も早くなります。ほてりや発汗は顔をはじめ、頭部、首から胸に広がります。また、突然体がカッーと熱くなったり、急に顔が紅潮したり、涼しいのに汗が止まらないなどの症状なども見られます。初めは戸惑う症状ですが、許容できる範囲内なら様子を見ても構いません。ただ、それらの症状が日常生活に支障を来すようなら気軽に婦人科で相談をしましょう。不快さやつらさは本人の感覚ですし、仕事や環境によっても感じ方は変わります。我慢せずに自分の気持ちを最優先して受診を決めましょう。婦人科の受診でわかることは?検査結果次第では内科の受診を勧められることものぼせ、ほてり、発汗といえば更年期症状の代表ともいうべき症状ですが、甲状腺疾患のサインであることもあります。甲状腺機能異常は更年期世代の女性に多い疾患です。甲状腺の機能が亢進するとバセドウ病、低下すると橋本病といわれます。どちらも疲れやすい、だるいといった症状になりますが、バセドウ病は特に熱感、発汗を伴います。通常、婦人科では女性ホルモンの採血ともに甲状腺ホルモンの検査もおこないます。もし異常があれば内科の受診が勧められます。具体的な治療例2つとセルフケア1.ホルモン補充療法(HRT)2.漢方療法3.セルフケア「自立訓練法」【1】ホルモン補充療法治療法は、ホルモン補充療法(HRT)をはじめ、漢方薬や安定剤などさまざまです。医師はそれぞれの症状に合わせて治療をおこないます。ホルモン補充療法はエストロゲンを体に補充する治療法で、内服薬・貼り薬・ジェル状の塗り薬があります。更年期症状の中でも、のぼせ、ほてり、発汗といった症状には特に有効です。開始してから2週間ほどで効果が出始めます。5年以上使用する場合は乳がんのリスクが上がるといわれているため、通常2~5年くらい使用しますが、5年で必ずやめなければならないということではありません。そのリスクと治療効果を考慮しながら検討します。いきなりやめるとまた症状が出てしまうこともあるので、生活環境を整えたり、セルフケアなども取り入れながら、だんだんと減量し、ゆっくりやめる方向へ持っていきます。【2】漢方療法また、症状によっては漢方療法も有効です。代表的な漢方は、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)などがあります。漢方は2週間から1カ月使用して効果を確認し、ラクになった感じがなければ処方内容を変更して、本人に合った漢方薬を見つけていきます。【3】セルフケア「自立訓練法」セルフケアの一つとして、自立訓練法があります。薬物治療ほどの効果は期待できませんが、これをおこなうことで自己コントロール力が身につき、症状緩和につながることもあります。●静かに落ち着ける場所で椅子に座るか、あお向けで横になり目を閉じます。下の7項目を唱えながら、その状態になるように気持ちを向けます。①気持ちがとても落ち着いている。②手足が重い。③手足が温かい。④心臓が静かに打っている。⑤呼吸がラクになっている。⑥おなかが温かい。⑦額が涼しい。●終了のための消去動作をおこないます。①手足が軽い。②手足の温かさが引いてくる。③おなかの温かさが引いてくる。④額の涼しさが引いてくる。⑤気持ちがとても落ち着いている。●1回5分以内で、1日2~3回おこないます。治療をおこなう上でのリスクはホルモン補充療法は定期的な乳がん検診をホルモン補充療法は乳がんのリスクが高まるのではと、不安に思われる方も多いと思います。しかし、ホルモン補充療法による発がんリスクは、肥満や飲酒による発がんリスクと同程度か、それより低いことが最近の研究で明らかになっています。ホルモン補充療法は、ほてりや多汗、めまいやイライラなどに対し有効な治療法であることは間違いありません。過度に恐れる必要はありませんが、治療の際には必ず乳がん検診を受けましょう。・更年期症状の主な治療法は、ホルモン補充療法(HRT)と漢方療法の2つ・ホルモン補充療法は乳がんのリスクが高まるといわれているので、治療の際は定期的に乳がん検診を受けるまとめのぼせ、ほてり、発汗がひどいと、ずっと不快感を抱えて生活しなくてはならず、人前に出るような仕事や機会が多い場合はかなり気になりますよね。この程度で受診してもいいの?と考えてしまうかもしれませんが、我慢せずに受診して快適な生活を手に入れるほうが精神的にもラクになれます。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/アキモトスズ「年齢より若いね~」と言われたこともあったけど、今や白髪、老眼、集中力の低下に悩む私はまさに更年期ど真ん中。食事と運動とマッサージを中心に健康と若さのキープ法を日々考え中。著者/監修/粒来 拓 先生よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長。日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
2023年08月07日自覚症状がないと、検診を疎かにしてしまう方もいるのではないでしょうか?しかし、なかには症状がなくとも疾患が判明したケースもあるようです。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。主婦Aさんの場合……子宮筋腫と診断されたことがあります。自覚症状は全くなく、子宮がん検診を受けた時に「筋腫があるね」と言われて初めて気づきました。どんな治療を受けましたか?検診の時に紹介状を出され、1番大きい病院に行きました。現在は3ヶ月に1回診察を受けて経過観察しているところです。先生は女性の先生の方が受診しやすいですが、男性の先生でも良い先生もたくさんおり、相性が大事だと思います。世の女性陣へ伝えたいことは?自覚症状がなくても健診は必ず行った方が良いです。婦人科の診察は、内診、がん検査、超音波検査があります。会社の健診や人間ドックなどは内診とがん検査しか行わないことがほとんどです。子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫などは超音波検査を行わないと分かりません。私の場合、たまたま分かりましたが、自覚症状が全く無くても症状が進行している場合があります。血液検査で「貧血がある」「月経痛が強い」「月経量が多い」「腹部の違和感がある」ような場合はきちんと婦人科を受診することをお勧めします。読者の感想は……『自覚症状がなくても、健診には行った方が良い理由がわかりました。』『自覚症状がないというのが怖いです』『私自身も生理痛がひどくて、子宮内膜症と診断されたので何か違和感があったらすぐに病院に行くことが大事と改めて思った』『何かあってからでは遅いのだと実感します。』と、さまざまなコメントが寄せられました。定期的な検診を受けよう子宮がん検診で、子宮筋腫だと判明したAさん。忙しい生活を送っている方もいるかと思いますが、年に1度は定期検診を受けてみてください。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:ひなたクリニック院長、三橋 裕一※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年08月04日更年期症状は誰にでも起こるもので、症状の程度はさまざま。軽く済む人もいれば、日常生活もままならない状態に陥る人も。症状がつらく日常生活に支障を来すのなら、それは更年期障害です。我慢しないで医師の診察を受けましょう。ただ、更年期障害の症状はさまざまで、何科にかかれば良いのかわからないということも。受診の目安や何科を受診すれば良いのかを産婦人科医の粒来 拓先生に聞いてみました。教えてくれたのは…監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。★関連記事:「更年期障害」とはどんな症状? 症状が表れる仕組み、なりやすい人の特徴を解説【更年期の基礎知識2】「この記事はこんな人におすすめ」・更年期症状が出たらまず何科を受診すれば良いか知りたい方・更年期症状で受診する際の注意点が知りたい方更年期障害に我慢は無用。受診するのは何科?まずは婦人科で全体的な不安を相談更年期障害はさまざまなので、日常生活に支障が出るくらいひどいようなら我慢せずに医師の診察を考えましょう。まずは、更年期障害の全体的な不安を相談するという目的で、婦人科で相談してみてください。子宮がんや子宮筋腫、卵巣嚢腫など婦人科の病気の有無を確認し、月経の状態やホルモン値の結果などから更年期障害なのかを判断してもらいます。複数の科との連携も更年期には、実は更年期障害が原因ではなく、他の病気が隠れているケースもあるので、本当に更年期から来るものなのかをきちんと調べることも大切です。例えば、動悸・息切れは本当は心臓の病気かもしれません。めまいは耳鼻科疾患や脳梗塞のサインなんてことも。婦人科から症状に合った他の科での詳しい検査をするよう紹介される場合も多くあります。更年期障害は多岐にわたるので複数の科との連携で診察していくものなのです。更年期障害とうまく付き合うには自分と相性の良い医師を見つけることが大切更年期障害で複数の科を受診するようになったとしても、とりあえずなんでも相談しやすいホームドクターがいると心強いものです。それは婦人科に限らず、どんな科の医師でも自分との相性の良さを優先して決めましょう。つらい本音を話しやすく、何科で診てもらうべきか相談できるような医師を見つけられると良いですね。日本女性医学学会(旧日本更年期医学会)のホームページで、産婦人科の中でも特にホルモン関連に伴う不調を専門とした女性ヘルスケア認定医を検索できるので、それを利用してみるのもおすすめです。※日本女性医学学会・更年期症状と思われる症状が表れたら、まずは婦人科を受診・なんでも相談できるホームドクターがいると安心まとめ更年期障害は程度の差こそあれ何年か続くケースもあるので、我慢しないで早めに受診を考えることは大切です。自分と相性の良い医師を見つけ更年期障害とうまく付き合っていくことができれば、ひとりでつらい思いをしなくても済みますね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/アキモトスズ(52歳)「年齢より若いね~」と言われたこともあったけど、今や白髪、老眼、集中力の低下に悩む私はまさに更年期ど真ん中。食事と運動とマッサージを中心に健康と若さのキープ法を日々考え中。著者/監修/粒来 拓 先生よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長。日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
2023年07月23日ほてりやイライラなどの更年期症状がひどくなり、更年期障害となる原因はあるのでしょうか? 実は更年期障害は、環境の変化や加齢などさまざまな要因が重なって起こるものだといわれています。そこで今回は、更年期障害の原因について産婦人科医の粒来 拓先生に聞いてみました。更年期の症状や更年期障害についてお悩みがあるという方はぜひ参考にしてくださいね。★関連記事:更年期の症状ってどんなもの? いつから? 更年期症状と更年期障害の違いとは?【更年期の基礎知識1】『この記事はこんな人におすすめ』・更年期について知りたい方・更年期障害になる仕組みについて知りたい方・更年期症状や更年期障害にお悩みの方更年期症状が表れる仕組みエストロゲンの分泌量と自律神経の乱れが深く関わっている卵巣の寿命は50年前後といわれます。卵巣ホルモン(エストロゲン)の分泌は、脳にある視床下部と下垂体が卵巣を刺激するホルモンを使ってうまく調整されています。しかし、卵巣の機能が弱ってくると、エストロゲンの分泌量が不安定になり、脳からの刺激がうまく機能しません。そのゆらぎの結果、自律神経が乱れ体にさまざまな不調が表れるようになります。それが更年期症状です。更年期障害になりやすい人の特徴と対策ひとりで抱え込まずに周りの人に相談することが大切更年期症状は、程度の差や出る症状の違いはありますが、つらいと思わずにうまく付き合っていける人もいます。その症状がひどくなり更年期障害になってしまう場合、エストロゲンの分泌量の減少が第一の原因ではありますが、なりやすいタイプや社会的環境も影響しているといわれています。特に更年期障害になりやすいタイプは、“まじめ”“完璧主義”“神経質”な人が多いとされます。一方、なんでも「ま、いいか~」「なるようになる」などとおおらかに考えられる人は軽く済む傾向があるとされます。社会的環境の要因としては、育児、家事、仕事、親の介護など、自分の生活に大きな変化があり、それらのストレスが重なると症状をひどくする原因になります。症状を悪化させ更年期障害までいかないようにするためには、ひとりで問題を抱え込まず、できるだけ周りの人に相談したり、協力を得られるようにすることが大切です。『更年期障害になりやすい方の特徴』・まじめな方・完璧主義な方・神経質な方まとめ更年期症状を更年期障害へと悪化させないためには、周りの人に協力してもらいながら、自分の不調を受け入れ、つらいときはつらいと声に出し、いつかは安定すると信じて過ごすことです。ただ、気軽に話せる人がいないと思うなら、婦人科、心療内科、精神科、内科など更年期の専門家に頼るのが症状軽減の近道です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/アキモトスズ(52歳)「年齢より若いね~」と言われたこともあったけど、今や白髪、老眼、集中力の低下に悩む私はまさに更年期ど真ん中。食事と運動とマッサージを中心に健康と若さのキープ法を日々考え中。著者/監修/粒来 拓 先生よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長。日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
2023年07月19日「目元や首を見れば年齢がわかる」ということを聞いたことはありますか? 目元や首だけではなく、加齢によってシワが増えたり肌のハリが失われて、年齢よりも老けて見えてしまうことも……。何歳になっても、実年齢より若く見られたいですよね。今回はそんな若見えしたい人におすすめの肌ケアグッズをご紹介します!★関連記事:【ダイソー】SNSで話題沸騰中! 100円で肌分析までできる神コスパ美容液シリーズは即買い必至!寝ている間に肌ケア!?画像提供:@kaoru0958さんスキンケアといえば、洗顔後やお風呂上がりにおこなうイメージが強いですよね。今ではスキンケア用品も多種多様となり、化粧水や乳液だけではなく、ブースターと呼ばれる化粧水の浸透を促進してくれる導入美容液なども販売されています。スキンケア用品が充実しているからこそ丁寧にスキンケアをしたい! と思うものの、家事や育児、仕事に追われる日々ではなかなか手が回らないという人も多いのではないでしょうか。そんな忙しい人におすすめなのが睡眠中のスキンケア!なんとあのダイソーから、寝たまま使える肌ケアグッズがリリースされています!とろ〜りジェルでモチ肌に♪画像提供:@kaoru0958さんアラフィフ100均マニアの@kaoru0958さんがダイソーで発見したのは「ジェルパック」。このジェルパックは「寝ている間のスリーピングパック」として販売されており、寝る前に塗ることが推奨されています。「ジェルパック」は全部で3種類! 3つとも保湿成分である「ナイアシンアミド」と「アテノシン」が配合されており、保湿効果がバッチリ◎画像提供:@kaoru0958さんしっとり潤いを与える「コラーゲン」。画像提供:@kaoru0958さん肌のキメを整えるツボクサエキスの「CICA」。画像提供:@kaoru0958さん乾燥を防いで、肌にハリを与える「ヒアルロン酸」。画像提供:@kaoru0958さんジェルというだけあって、とろんとしたテクスチャーで肌がしっかりと保湿されているのを実感できたのだそう。1パックの中にたっぷりとジェルが入っているので、顔や首筋から肩周りのデコルテ部分までしっかりと保湿ケアができちゃいます!気になる部分に一点集中!画像提供:@kaoru0958さんさらに@kaoru0958さんが発見したのがこの「ダーマ」! 美容大国である韓国で生まれた皮膚科学を基に作られたダーマコスメから生まれたパックです。画像提供:@kaoru0958さんパックは首元用と目の下・ほうれい線用の2種類があり、効能は「CICA」「コラーゲン」「ヒアルロン酸」の3つ。バナナのような形のシートパックが封入されています。「ジェルパック」と同じく、保湿成分のナイアシンアミドとアテノシンが配合されています。もちろん、「ダーマ」も寝たまま使ってOK!シートパックと聞くと、パックが美容液でひたひたになっている印象がありますがどうやら中に美容液はあまり入っていないのだそう。しかし、@kaoru0958さんは化粧水などで肌の状態を整えた後にこのパックを肌に乗せればしっかりと保湿されて、肌の状態が良くなったと感じたそうです。パックの密着力も抜群ということで、寝ている間に剥がれてしまうということがないのはうれしいですよね。まとめ年中乾燥は気になりますが、冷暖房を使う季節は特に乾燥が気になるという人もいますよね。肌が乾燥すると、弾力が失われてシワもできやすくなってしまいますからこの「ジェルパック」と「ダーマ」で寝ながらスキンケアをしてみてはいかがでしょうか?※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。画像提供・協力/@kaoru0958著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年07月15日湿度も温度も上がって、汗もだらだら。ニオイが気になる時期になってきました。満員電車やすれ違いざまなど、あらゆるタイミングで気になる人のニオイ。そこで今回は、anan Beauty+ clubに所属する女性たちに「ニオイ」に関するアンケートを実施。ニオイの予防や対策として行なっているルーティンについても聞いてみました。「体臭」に関するエピソードを教えて!anan Beauty+ clubのメンバーに体臭に関するエピソードを募集したところ、たくさんのエピソードが。みなさんどのような体験をされてきたのでしょうか。「マスクの着用が個人の判断に委ねられるようになったので、暑い日に電車の中でマスクを外してみたのですが、思ったより人の汗や体臭ってキツかったんだなと思い出しました…」(27歳・会社員)マスクを外すと、思っていた以上に人のニオイが気になるという意見が多くありました。特に電車は閉鎖された空間。ニオイがこもりやすいので、暑い季節は気になります…。「夏場の満員電車、汗ではりついたシャツを着たかたと密着せざるをえなくなり、そのうえニオイが気になるので涙目になりながら次の駅で降りました」(40歳・専門職)人の体臭が原因で電車を途中下車したというコメントも多数!筆者も辛くて違う車両に乗り換えたことがあります。満員電車は逃げ場がないので、特に辛いですよね。「好きな人の体臭が原因で、付き合えませんでした…」(31歳・会社員)好きという気持ちより、体臭が気になるという気持ちが勝ってしまったとのこと。付き合ったら一緒に過ごす機会が増えると思うと、ニオイの相性も大切ですね。「自転車で後ろから追い抜いて行った人の体臭がキツかった」(39歳・専門職)誰かとすれ違うタイミングは、意外とニオイが気になるもの。自分も気をつけたいものです…!※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。実際にしている体臭予防と対策人の体臭と違って、自分の体臭には気づきづらいもの。知らないところで自分も誰かに迷惑をかけているかも…!?そこで、そうならないように行なっている体臭対策について聞いてみました。「制汗シートで汗を拭く。家を出る前にワキに制汗スプレーをかける。足のニオイをおさえられるクリームを使う」(27歳・会社員)3コンボで徹底対策!ワキのニオイを気にされる方が多いのですが、足や頭など、他の部分からニオイのもとが発生していることも。気になる方は各パーツのケアを心がけてみて。「殺菌成分が入っている制汗剤を使う」(35歳・会社員)さまざまなタイプの制汗剤が発売されているので、どれを選ぶかは重要なポイント。ニオイ菌にアプローチしてくれる制汗剤は、ニオイを根本からケアしてくれそうです。「運動をする日などはミョウバン入りの制汗デオドラントを使用(デオナチュレ)。これが圧倒的に効きます!」(31歳・専門職)デオナチュレは、直に塗るタイプの制汗デオドラントシリーズ。有効成分であるミョウバンが、ニオイを元から防いでくれます。体臭ケアにおすすめのアイテムがたくさん発売されているので、要チェックです!「出かける前にAg+の『パウダースプレー(フローラルブーケ)』をシュッ。駅についたら汗をかいているので、マークスアンドウェブの『ボディ&フェイスクリアシート』でカラダを拭いて、シーブリーズの『デオ&ウォーター』を香り付けと清涼感のために塗ります」(40歳・専門職)具体的なアイテムを3つ挙げていただきました。出かける前のケアでニオイを予防しつつ、汗をかいた後のケアもしっかりとされているようです。持ち歩きできるコンパクトなアイテムを見つけておくと外出先でも安心ですね。「キャミソールのインナーではなく、ワキの汗も吸ってくれるTシャツタイプのエアリズムを着ている」(28歳・会社員)ワキ汗は見た目もニオイも気になりがち。ワキまでしっかり覆われているタイプのインナーを着用していると少し安心できそうです。エアリズムは汗をよく吸う素材なので、夏のインナーに最適ですね!「加齢臭」に関するエピソードを教えて!年齢を重ねると、加齢臭も気になるところ。そこで、人の加齢臭が気になったエピソードについて聞いてみました。「私の子どもが、母に会うたびに『ばあば、くさい!』と面白がって言ってしまうので、母がショックを受けてしまった」(33歳・主婦)子どもの発言って、たまにストレートで重いパンチを打ってくることがありますよね…。お母様へのフォローは、大人の出番です!「父のニオイが気になります。柿渋ボディーソープを買ったのですが、使ってくれません」(40歳・専門職)対策アイテムを贈っているところがお優しい!自分のニオイには気づきにくいため、お父様自身はまだ大丈夫だと思っているのかも…?「妊娠した時に夫の加齢臭が気になった。同じ枕を使って昼寝した時に気になった」(39歳・専門職)妊娠中はニオイに敏感になる方も多いよう。将来のためにも、これを機に加齢臭対策を始めてもらうのもありかも。実際にしている加齢臭予防と対策メンバーの中には、加齢臭について早めの予防や対策をしている方も。どのような対策をしているのか教えていただきました。「コットンで収れん化粧水を使う時に耳の後ろや首まで拭き取るようにしている」(39歳・専門職)耳の後ろは汚れが溜まりやすい部分。シャンプーの洗い残しなどもニオイの原因となるため、気にしてみてください。「食べ物に気をつける」(40歳・会社員)食べるものを変えることで、加齢臭予防になるのだとか。酸化を抑えてくれる食品がいいとされているので、意識的にビタミンCやビタミンEなどを摂取してみるといいかも。「ケミカルな香料のあるボディクリームとかはやめています」(46歳・自営業)香料が直接加齢臭につながるというよりも、いろいろな香りが混ざることで不快な香りになってしまうことはありそう。香りものをたくさん使っている方は相性に注意してみると良いかもしれませんね。周りへの配慮を忘れずに!人の体臭で嫌な思いをすると、「自分は大丈夫かな…」と不安になってしまう人も多いことでしょう。自分のニオイにはなかなか気づけないため、普段からある程度配慮しておくことが大切。ぜひ女性たちの予防や対策を参考に、ニオイ対策を始めてみてはいかがでしょうか。筆者情報比嘉桃子1992年生まれのフリーライター。化粧品検定1級を保有しており、美容ジャンルを中心に執筆中。いち消費者としてもコスメやスキンケアを愛する美容オタク。(C)Hiro Kamijo/Getty Images文・比嘉桃子
2023年07月12日40代になると、なかなか新しいことを覚えられなかったり、大事な物の置き場所やパスワードが思い出せないといった物忘れが増えるもの。「年を取ったな」と実感してしまいますが、人によって、記憶力や認知能力に差があるのはなぜなのでしょうか。少しでも予防できる方法はないのか、医師の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:「うれしい変化が!」45歳ごろから頻繁になった物忘れを改善するため始めたこと【体験談】40代ごろからなぜ物忘れは増える?老化に加え、更年期の影響も若いときと比べて記憶力や認知能力が衰えていくのは加齢変化とわかってはいるものの、40代、50代になるとひどくなった、と感じる人は多いようです。「閉経を境にした前後10年を更年期といいますが、このころは加齢変化を強く実感しやすい時期です。更年期に入る前までは、女性は女性ホルモンのエストロゲンにより病気や加齢変化から守られていました。しかし、卵巣の機能が低下してエストロゲンが減るにつれて、さまざまな加齢変化を感じやすくなるのです。認知機能の低下ということで圧倒的に多く見られるのが、言語記憶(新しい言葉を覚えたり暗記したりする能力)と発語流暢性(記憶から素早く言葉を取り出す能力)の低下です。ここで重要なのは、低下の度合いやスピードは個人差があることです。私は日々老人ホームで多くのお年寄りと接していますが、それを日々実感しています」(駒形先生)。認知機能の低下に個人差があるのはどうして?セロトニンなど神経伝達物質が出ているかどうかたしかに、同じ年齢でも老化の度合いは人それぞれに見えます。その差はどこにあるのでしょうか。「認知機能には、脳から出されるセロトニンなどの神経伝達物質が深く関わっています。この神経伝達物質は、エストロゲンにより作用が増強されることがわかっています。つまり、更年期に入りエストロゲンが減ると神経伝達物質が作用しにくくなるのです。しかし、セロトニンなどの神経伝達物質はエストロゲンとだけ関係があるわけでなく、他にもさまざまな影響を受けて作用しています。エストロゲンの作用以外に神経伝達物質を増やすような生活、行動をしているかが認知機能の差を生んでいるのでしょう」(駒形先生)。どうすればセロトニンを増やせる?効果的なのは「イライラ解消」セロトニンなどの神経伝達物質を増やす生活……。どんなことに気を付ければ良いのでしょうか。「セロトニンは自律神経が司っています。自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は行動的なとき、副交感神経は休息のときや緩んでいるとき優位になります。セロトニンは、副交感神経が優位になったときに作用します。つまり、休息の状態、リラックスした状態にすることが必要なのです。更年期症状の代表的なものにイライラがありますが、イライラすると交感神経が優位になりアドレナリンが作用してしまい、セロトニンが作用しにくくなります。つまり、認知機能を急速に低下させないためには、できるだけイライラを解消してゆったりと過ごすことが大切です。クリニックに受診される方でもイライラに悩まされている人は多いのですが、何にイライラしているのかが明確になっていない場合が多いようです。例えば夫にイライラするという場合も、夫の何にイライラするのかを突き詰めて考え、それを解消するためにはどうすれば良いのかしっかり考えてみてほしいと思います」(駒形先生)。まとめ私も先日、銀行口座の暗証番号がどうしても思い出せず、銀行の窓口に問い合わせをする羽目に。記憶力の低下にがく然とし、今後は大事な番号はメモが必須と思い知らされました。一方、イライラが記憶力や発語力と関係しているとはとても意外でした。イライラしていると何も良いことがないことに考えさせられました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/mido(50歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年07月05日44歳でランニングを始めたとき、足首と膝を痛めました。医師によると、痛みの原因はオーバーワークと加齢なので、注意するようにとのことでした。46歳となった現在では、運動時に足首や膝に痛みを感じるだけではなく、日常生活の中で他の関節が痛むことも多くなり、年齢を感じる機会が増えました。私が2年間続けている加齢や運動による関節痛への予防策についての体験談を紹介します。★関連記事:「関節が痛い」関節痛は加齢が原因? 更年期が影響? それとも病気? 関節痛を緩和するには【医師監修】運動しても故障しない体を作る筋トレ44歳のとき、ダイエット目的でランニングを始めました。ですが、しばらく走ると足首を痛めて、歩くのが苦痛なほどに悪化。足を引きずって整形外科に駆け込みました。医師からは急な運動によるオーバーワークと、加齢が原因との診断を受けました。1カ月半後に完治してランニングを再開すると、今度は膝が痛むように。やはり無理は禁物だと実感し、40代でも故障せずに運動する方法を考えるようになりました。調べてみると、膝痛は筋肉量の減少で30代から起こり始め、もともと筋肉量が少ない女性は男性よりなりやすいとのこと。筋トレで緩和や予防ができることがわかり、早速、運動しても故障しないためにトレーニングを始めました。膝痛の予防には、太ももの前面に位置する大腿四頭筋を鍛えると良いとのことでしたので、スクワット15回を1セットとして3セットを週に3回、椅子に座って片脚を伸ばし上げ下げする運動を毎日しています。また、普段から階段を使うのも効果的だそうです。私は運動前には、膝周りや足首を念入りにストレッチしています。地味なトレーニングでも積み重ねれば、筋力アップにつながると感じています。痛める前に着けるのが◎!サポーターは必需品筋トレ以外にも関節痛の予防策を何か講じたいと思い、運動時は必ずサポーターを着用するようにしています。最初に足首を痛めたときに両足首のサポーターを、その後は両膝用のサポーターを購入して活用しています。動きを妨げない薄手のものを選んだのでスポーツウエアの下にも着用しやすく、運動時の動きの補助となり重宝しています。うっかり着け忘れると、特に痛めやすい左膝と右足首は痛めてしまうことが多いです。やはりサポーターの役割は大きいのだなと実感しました。46歳になった現在は、足首や膝以外の関節についても、日常生活の中で過度に動かすと痛めることが増えました。例えば、庭の芝刈りでずっと同じ作業をしていたときには、家事ができないほど右手首を痛めてしまい、慌てて手首用のサポーターを購入。このときは治るまでに2週間かかり、やはり関節を痛めやすい年齢になったのだと痛感しました。これからは、手首用のサポーターを着けてから芝刈りの作業をしようと思いました。サポーターを着けることでけがの防止になり、関節の動きをサポートする役割も果たしてくれるので、私にとってサポーターは必需品です。サプリメントや普段の習慣で体の中から予防体の中からも関節痛を予防できないかと考え、バランスの良い食生活を心がけて、さらに効果が期待できる成分を含むサプリメントをとるようにしています。製薬会社のサイトによると、関節軟骨に含まれる成分のコンドロイチンやヒアルロン酸などが加齢によって減少することも、関節の痛みを引き起こす要因になっているとのこと。それらの成分をサプリメントで積極的にとり、少しでも関節痛予防につながればと思っています。効果は明確ではありませんが、運動しても膝や足首を痛めることが減ったので、これからも服用を続けてみようと思います。また、適度な運動習慣は体内のコラーゲン産生の促進や関節に栄養分が行き渡りやすくなるそうなので、無理なくできる運動を続けていこうと思います。その他、普段の生活でも関節や筋肉に負担をかけるような無理な動きはしないように心がけたり、寒い時期にはなるべく体を冷やさないようにしたりもしました。筋力トレーニング、適度な運動、バランス良い食事に加え、サプリメントや普段の習慣の3方向から関節痛の予防をするようになり、46歳の現在では大きな故障をすることはなくなりました。痛みの原因は個人差がありますが、私にはこの3つの予防策が合っていると感じています。まとめランニングがきっかけで足首や膝を故障してみて、体を痛めるから動かないのではなく、無理なく動いて筋力アップすることが関節痛予防になるのだと身をもって経験しました。適度に運動して筋力トレーニングを続けることで、運動しても故障しにくい体になれたと実感しています。年を取ってもそのときの体に合った運動をすることで、いつまでも足腰が丈夫で元気なおばあさんになれたら良いなと思います。もし故障しても、なるべく関節や筋肉に負担をかけない改善方法を考えて、これからも楽しみながら健康的に運動したいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長・医学博士)整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』(アスコム)。イラスト/sawawa著者/あめあがりのにじ (46歳)映画と音楽をこよなく愛する小学生女児の母。娘とお互いの推しを応援することが楽しみ。 心と体のアンチエイジングをゆるりと実践中。座右の銘は「雨垂れ石を穿つ」。
2023年06月24日「若いころに比べて抜け毛が増えて薄くなった……」と感じるように。元々細くて量も少ない髪でしたが30代後半からさらに髪が細くなり、40代になると目に見えて髪が薄くなってきました。「このままではまずい!」と危機感を覚えて、必死で対応策を調べて試すようになりました。そんな私が抜け毛を改善した方法を3つ紹介します。★関連記事:「抜け毛ごっそり、頭皮ベタベタ」更年期でも諦めない!頭皮ケアのためにおこなったこと【体験談】【方法1】シャンプーを自分に合うものに変更私が抜け毛を改善するために最初に変えたのはシャンプーです。それまでは口コミが良く、高級な成分がたくさん入っていそうなシャンプーなら間違いない!と信じて疑いもせずに使い続けていました。しかし、ある日ふと気付いたのです。「そういえば、このシャンプーを使い始めてから抜け毛が増えたような気がする」と。まさかと思いつつ、試しにネットで見つけたスカルプDボーテの「薬用スカルプシャンプー」に変えてみることにしました。すると、だんだん抜け毛の量が減っていったのです。薄毛に悩み出したころから、洗髪時に抜け毛が何本あるか数えるのが習慣になっていましたが、シャンプーを変えてから日に日に本数が減っていきました。疑惑が確信に変わり、お気に入りのシャンプーはそのままお蔵入りとなりました。そのシャンプーも良い商品なのでしょうが、どうやら私には合っていなかったようです。どんなに口コミが良くても高級な成分が入っていても、自分に合っていなければなんの意味もないのだと実感しました。自分に合う物を使う大切さを学べた良い機会でした。【方法2】白髪染めをノンアルカリカラーに加齢に伴い、抜け毛だけでなく白髪も増えてきたので30代後半から白髪染めをしています。最初のころはアルカリカラーの白髪染めをしていました。色持ちが良いし、明るめの白髪染めがしたかったからです。白髪が出てくると気になって染めたくなってしまい、私は2カ月ごとに根元の伸びてきた部分を染めていましたが、切れ毛が増え手触りが悪くなりました。白髪染めは頭皮に薬液を直接塗るので、髪にダメージがあるのなら頭皮にもかなりの負担になるのではないかと思いました。頭皮への刺激は当然抜け毛が増える要因の一つになるだろうと思い、アルカリカラーはやめてノンアルカリカラーのヘナに変更することにしたのです。ヘナに変えたことにより頭皮へのダメージが減り、3回目くらいから抜け毛が減ってきた気がします。ヘナは髪にハリやコシを与えてくれるので、細くて柔らかい髪質の私にぴったりでとても気に入っています。生え際がふんわり立ち上がり、トップがペッタンコになってしまう私にとっては一石二鳥でした。ヘナは髪色があまり明るくはなりませんが、私にとってはハリコシ抜け毛の改善のほうが重要なのでそれほど気になりませんでした。【方法3】薄毛治療をする皮膚科で薬を処方してもらう抜け毛と言えばまず思い浮かぶのが育毛剤でした。しかし、シャンプーと同じように育毛剤にもいろいろな種類があり、配合されている成分も商品によってまちまち。育毛剤を試してみましたが、種類が多すぎてどれが自分に合うのかよくわからず長続きしませんでした。あるとき、偶然近所の皮膚科で薄毛治療をおこなっていることを知り、「病院で薬を処方してもらうのが1番効くのでは?」と考えて、迷った末に思い切って受診してみることにしました。健康保険適用の診療で、頭皮に発毛を促す光を当てる処置をおこない、塗り薬と飲み薬(ホルモン剤)が処方されました。週2ペースで通っていますが、今のところ処置や薬のせいで体毛が濃くなるというようなことはありません。先生からは、抜け毛の原因は特定が難しいけれど、年齢的に更年期は要因の一つかもしれないと話がありました。何カ月か継続して通った現在、抜け毛は半分程度に減りました。薄毛で病院を受診するのは恥ずかしく、私にとってかなりハードルが高かったのですが、勇気を出してみてよかったと思います。病院で処方された薬は安心感がありますし、先生や看護師さんに相談できるのがとても良いです。まとめネットなどで抜け毛の改善策を調べると必ず出てきたのは、食事や生活習慣に気を付けることでした。もちろんそれらが大切だとわかってはいるのですが、私みたいなズボラタイプにはなかなか難しいもの。それに比べると、シャンプーやカラー剤を変えてみるのはそれほどハードルが高くなかったなと思います。薄毛治療も思い切っておこなってみてよかったです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著者/シタマチママ(43歳)3人の子ども(小学生&中学生)のママ。最近更年期症状に悩み、いろいろリサーチ中。モニター、美容、オーガニックに興味あり。K-POPガールズグループにはまっている。
2023年06月20日女性の身体はデリケートなものなので、加齢や日々の疲れからさまざまな症状が出ますよね。「疲れているだけだから……」とついつい辛い症状を放置してしまう方もいるでしょう。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Dさんの場合……私の場合は、子宮筋腫でした。お腹の張り、頻尿、腹痛、貧血、経血量の多さ、頭痛の症状がありました。加齢と寝不足のせいだと思っていたので放置していたところ、健康診断のオプションの婦人科検診で子宮筋腫が原因だとわかりました。どんな治療を受けましたか?病院で子宮全摘する手術を受けました。子宮筋腫は良性腫瘍なので緊急性がなく、最初に行った病院では「1年半待ちになるため、手術までの間はホルモン注射を打って筋腫を小さくする」と言われました。しかし、ゆくゆくは子宮全摘をするとのことだったので、念のため他の病院でも診てもらい、その病院ですぐに手術する選択をしました。世の女性陣へ伝えたいことは?毎月の生理の症状が重い方、痛みが強い方は、我慢せずに婦人科に行って欲しいです。婦人科はハードルが高いと感じる方もいると思います。そんなときは、女性医師のいる病院を探して行くのもよいかもしれません。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。身体に異変を感じたときは早めに病院へお腹の張りや頻尿などの症状は、子宮筋腫が原因だったというDさん。Dさんは健康診断の婦人科検診で疾患に気がつき、治療することができたようですね。皆さんも定期的な健康診断を心がけ、身体に異変を感じたときは早めに病院で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月20日夫がうたた寝に使うリビングのクッションから加齢臭がすると訴える子どもたちのために、「マイクッション制」を導入した私。夫を傷付けることなく、加齢臭問題を解決するはずだったわが家の新制度は、ある日夫の逆鱗(げきりん)に触れ大事件へと発展! 夫への気づかいが裏目に出た失敗談をご紹介します。★関連記事:「まさか加齢臭?」ピローケースの衝撃の臭いを撃退できたのは…【体験談】マイクッション制を導入したら…夫の枕が臭い!私と2歳年上の夫が40代に突入し、周りで加齢臭の話が聞こえるようになったころの話です。布団を干していたときに、私は夫の枕から加齢臭の独特なにおいがするのに気付きました。しかし、普段から人一倍においに気をつかっている夫。若いころに香水ショップで相性のいい香りを選んでもらって以来、愛用の香水を出掛ける前には必ず付けています。会社で若い女性社員に「いいにおいですね」と褒められたと、ほくほく顔で帰宅したこともありました。そんな夫に、加齢臭がするとあからさまに伝えるのをちゅうちょした私は、加齢臭がテーマのテレビ番組に便乗して「体臭って自分では気付かないし、他人の加齢臭を本人に伝える人もいないから、気を付けなくちゃね」とさりげなく言ってみました。ところが本人は、自分は例外と言わんばかり。「でも、この間あなたの布団を干していて、においが変わったと思ったよ」と踏み込んでみたものの、「でも俺、いいにおいだって言われたから」と現実を受け入れようとしませんでした。クッションが臭いと訴える子どもたちそんなある日、小学生だった息子がリビングのクッションをくんくんと嗅いだ後に眉間にシワを寄せているので訳を聞くと、「お父さんがうたた寝するときに枕にするクッションが臭いんだよ」とのこと。でも、父親に遠慮して面と向かっては言えないのだそうです。横で聞いていた幼稚園の娘まで、「私もお父さんが使ったクッションは嫌い」と息子に同意するのでした。私も子どもたちも、リラックスタイムにはクッションを抱えてテレビを見たり、枕にして寝転んだりする習慣があります。クッションから漂う夫の加齢臭問題をこのまま放ってはおけないと考えた私は、ちょうど家族の人数分あるクッションのカバーをデザイン違いで新調し、1人1個、自分専用のクッションを使うようにする「マイクッション制」を導入することにしました。子どもたちは大喜びでしたが、帰宅した夫に話しても興味がないのか生返事。そして事件は起こったのです!俺が使えないクッションは必要ない!その日も夕飯を食べ終えた夫が、リビングでうたた寝を始めました。片付けをしていると、娘が半泣きでやって来て「どうしよう! お父さんが私のクッションで寝てる……」と訴えてきたのです。可哀想だと思った私は、寝ている夫の頭を静かに持ち上げ、夫用と娘用のクッションをそっと交換しました。そのとき、夫が運悪く起きてしまい「何してるの?」と顔をしかめるので、「娘のクッションを枕にしていたから、取り替えただけだよ」と言うと、「何だそれ?」とみるみる不機嫌に。「みんな使い慣れた自分のクッションを使いたいんだよ」と説明しても、機嫌は直りません。そして翌朝、私がリビングのシャッターを開けたときです。ウッドデッキに見覚えのあるクッションが4つ、放り出されているではありませんか!起きてきた夫に「これ何?」と聞くと、「俺が使えないクッションなんて、この家に必要ないから捨ててやった!」と悪びれもせず言い放ったのでした。小学生のような自己中心的な発言に加え、日ごろから私や子どもたちに対する高圧的な言動が目に余ると感じていた私は、とうとう堪忍袋の緒が切れました。「クッションはあなた1人のものじゃない! 私も子どもたちも使ってるの! 大人が偉いとか男が偉いとかはナンセンス! それでも自分だけが特別だというなら、馬車馬のように働いてもっと稼いできなさいよっ!!」と逆切れしてしまったのです。その剣幕に夫は絶句。起きてきた子どもたちも、ウッドデッキに転がるクッションを見て、あっけにとられていました。それからしばらくの間、誰も加齢臭とクッションの話題には触れないまま、ぎこちない家族関係が続いたのは言うまでもありません。まとめその後、夫は加齢臭を予防する柿渋エキス配合のボディソープや、足専用の殺菌消臭ソープを次々と買ってきました。現実を受け入れ、老いにあらがおうとする夫のそんな姿はどこか痛々しくて、私もちょっと言い過ぎたかなと反省したのでした。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。マンガ/へそ著者/あらた 繭子(54歳)大学生と高校生の子をもつアラフィフのフリーライター。長年の無茶な仕事がたたり、満身創痍の身体にムチを打つ毎日。休日のガーデニングと深夜のK-POP動画視聴が趣味。
2023年06月17日加齢による髪のパサつきを自覚した、40歳目前に出産を経験。加齢と出産のダブルパンチで髪の衰えを感じているのに、子どもと一緒のバスタイムではとてもトリートメントをする時間なんてない。髪にかける時間を減らしつつもなんとかヘアケアするために、時短でできるヘアケアを模索している私の体験談です。★関連記事:髪のパサつき、頭皮の乾燥…40代の髪の悩みを救ってくれた椿油の3つのヘアケア法とは【体験談】使える時間は3分!全身シャンプーデビュー子どもと一緒に入浴をするようになって驚いたことの一つが、自分の体を洗う時間がほとんどないことでした。小さな子どもの様子を気にかけながら、自分の体を洗うのに使える時間は3分が限度。そこで、3分で全身を洗うにはどうすれば良いのかを考えました。最初に、ベビーソープのように大人も全身に使えるシャンプーがないのかを探し、髪、顔、体と全身に使っていました。シャンプー後の髪は指通りが良いとは言えませんでしたが、ドライヤーで乾かすとさらっとした仕上がりになりました。それでもやっぱりパサつきが気になるときは、タオルドライ後のドライヤー前にヘアエッセンスを使用することで髪のパサつきを抑え、適度なツヤも感じることができました。全身シャンプーなので体もこれで洗い、顔は基本的にはフェイスソープで洗って、「今日は無理! 」というときにだけ全身ソープで洗うという使い方をしていました。しかし1カ月ほど使用を続けると、頭のかゆみを感じたり、背中にごわつきを感じたりたりするように。そのため、残念ながら全身シャンプーの使用を断念しました。こまめに美容院へ。理想は1.5カ月おき全身シャンプーの使用をやめたものの、シャンプーしてリンスして……という時間は相変わらずありません。そのため、何か良い方法が見つかるまでのつなぎとして、全身用のベビーソープで髪と体を洗うことにしました。ところが、気付いたときには、愛用のヘアエッセンスではどうにもならないくらい髪がパサパサに……。悩んだ私は、なんとか時間をやりくりして美容院へと走りました。そして、ミディアムヘアだった髪をショートに。傷んだ髪は潔く切ってしまうことにし、同時にトリートメントもお願いしました。すると、久しぶりに自分だけの時間を過ごせたこともあるのか、見た目だけでなく心もスッキリ。その後、なかなか美容院に行くことが難しく、気付くと3カ月近くたってしまっていることもしばしば。しかし、私の周りのショートヘアの方はだいたい1.5カ月くらいのサイクルで美容院に行っているそうで、髪のボリュームが多い私は、1カ月だと早く、2カ月だと遅いという感覚で、気持ちとしては1.5カ月ごとの美容室でのヘアケアを心がけています。理想の1.5カ月サイクルで美容院に行けないときもありますが、潔くプロの手を借りることも必要だと思います。10年間愛用ヘアエッセンスへの信頼感とはいえ、毎日の入浴時に自分の体や髪にかける時間がないのは相変わらずでした。そんな私が次に目を付けたのが、リンスのいらないシャンプー。私が10代のころはリンスのいらないシャンプーは1種類しか知りませんでしたが、40代を迎える現在では、乾きが早いもの、しっとり仕上がるもの、サラサラの指通りになるものなど、さまざまな種類がありました。まだ5種類ほどしか試していませんが、個人的には、「洗い流し直後はキシキシしても、乾くと指通りが良いもの」、逆に「洗い流し直後は指通りが良いのに、乾くとパサつくもの」に分かれるなと思いました。ただ、どちらのタイプでもタオルドライ後のヘアエッセンスでどうにか髪のパサつきを抑えることができています。私が使用しているのは、「ラサーナ 海藻 ヘアエッセンス」。ヘアオイル、ヘアエッセンス、ヘアミルク、ヘアクリームなどの洗い流さないトリートメントはロングヘアだったころにずいぶん試しましたが、このヘアエッセンスは使用歴10年、絶対の信頼感です。加齢によるパサつきを抑え、適度なツヤを与え、さらに、軽い使用感で髪がペタッとならないところも年齢的にうれしいポイントです。まとめ子どもと一緒に入浴することが必要な今の私には、たとえ加齢と出産の影響で髪がひどくパサつくと感じていても、それを入浴中にゆっくりとケアする余裕はありません。そんな私ができる最良のヘアケアとして1番しっくりきているのは、今の時点では、リンスのいらないシャンプーを使うことです。子どもがもう少し大きくなるまでのあと数年、忙しないバスタイムでできるヘアケアを模索しつつも、バスタイム後に洗い流さないトリートメントを使ったり、時には美容院でプロの手を借りたりして、なんとか自分の髪も大切にしていきたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/えすたなか子供と2人暮らしの働くママです。季節の移りかわりを年中行事で子どもと楽しんでいます。
2023年06月17日誰にでも訪れる更年期。しかし、具体的に更年期の症状がどんなものかを把握しているという方は意外と少なく、どんな症状が訪れるのかと不安に感じているという方もいるのではないでしょうか? そこで今回は、産婦人科医の粒来 拓先生に更年期はいつから始まり、どんな症状が出るのかを聞いてみました。専門家のお話を参考にして、更年期についての正しい知識を身につけていきましょう。教えてくれたのは…監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。★関連記事:「なぜ更年期はイライラしやすくなるの?」今すぐできる改善策を医師がアドバイス!『この記事はこんな人におすすめ』更年期についての理解を深めたい方更年期の症状がどんなものか知りたい方更年期がいつから始まるのか知りたい方更年期症状ってどんなもの?のぼせやほてりなどさまざまな体の不調更年期症状とは、更年期の期間に表れるさまざまな症状のことをいいます。脳の視床下部は頑張って分泌させようと指令を出し続けますが、それまでのようにはエストロゲンを維持できません。エストロゲンは子宮だけでなく体のさまざまなところに作用しています。不足するとのぼせ、ほてりなどの症状や、発汗など自律神経失調症に似た症状をはじめ、さまざまな体の不調を引き起こします。これが更年期症状です。誰もが迎える更年期ですが、症状が軽く、生活に支障なく過ごせる人も多くいます。自分で心身の変化や状態を受け止めて、医療機関への受診を含め更年期症状とうまく付き合う方法を見つけていくことが大切です。よく表れる更年期症状とは?更年期によく表れる症状は、以下のものがあります。血管運動神経症状(のぼせ、ほてり、発汗)精神神経症状(イライラする、憂うつになる、不眠、不安感が強い)頭の症状(頭痛、頭が重い)末梢神経系(手足のしびれ、こわばり)運動器系(肩凝り、腰痛、関節痛)生殖・泌尿器系(頻尿、尿漏れ、性交痛)皮膚の症状(乾燥肌、かゆみ)消化器系(喉の違和感、おなかが張る、便秘)循環器系(動悸、息切れ)全身症状やそのほか(だるい、疲れやすい、冷え、めまい、ふらつき、ドライアイ、目の疲れ、においに敏感、物忘れが多い、指が太くなる、太りやすい)特によく表れる更年期症状は、「1.血管運動神経症状ののぼせ、ほてり、発汗」、次に多いのが「2.精神神経症状のイライラする、憂うつになる、不眠」などです。表れる症状は人によってさまざま。症状に強弱はあるものの、いろいろ重なって表れることが多いとされます。【主な更年期症状】・のぼせ・ほてり・発汗・イライラする・憂うつになる・不眠更年期っていつから?閉経前後の10年を「更年期」という卵巣には寿命があり、一般的には50歳前後だといわれています。その卵巣が弱ってきて、今まで規則的に分泌されていた女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の分泌が減少し、その結果、月経が止まることを閉経といいます。この閉経の前5年、後ろ5年の合わせて10年間を「更年期」と呼びます。月経は突然パタッと来なくなる人はまれで、周期が短くなったり、だんだん間隔が空いたり、不順になったと思ったらまた順調に来たり……と閉経までの過程は人によってさまざまです。最終的に、最後の月経から1年間出血がなければ閉経と診断されます。日本人の閉経年齢の平均は50.5歳とされますが、実際には45歳から55歳までと幅があり、その人にとっての閉経年齢から前後5年間が更年期となります。ですので、40代に入れば誰しもが更年期である可能性があります。更年期症状と更年期障害との違いとは?「更年期症状」と「更年期障害」は区別して考えよう!ここからは、「更年期症状」と「更年期障害」の違いについて説明しましょう。更年期症状は、エストロゲンの分泌低下に伴うもので誰しもが通る道です。かといって、過度に不安になる必要はありません。実際に、生活に大きく支障が出ると「更年期障害」といいます。「更年期症状」の範囲内で過ごせるか、「更年期障害」となってつらくなるかは、エストロゲンの分泌低下だけでなく、精神面、環境面の要素が大事であるとされています。一般的には、頑張り過ぎて、更年期に戸惑いを感じている方がなりやすい印象です。残念ながら20代・30代のバリバリ元気な世代とは体が異なります。エストロゲンの分泌量が不安定になり、そのゆらぎが体につらくこたえるのが更年期です。ひとりの社会人であり、妻であり、嫁であり、娘であり、母である。女性を称する言葉はたくさんあります。ひとりでいろいろな役割をこなして休みがない世代といえるでしょう。更年期とうまく付き合うためには、他の誰かのためではなく自分優先、自分のペースを探る必要があります。「更年期症状」誰しも多少は症状が出るもの。過度な心配は不要。「更年期障害」生活に大きく支障が出るつらさがあるもの。病院に受診するなどの対策が必要。まとめ更年期は“更新する”時期です。気張らずに自分のペースでうまく付き合う姿勢が良いですね。更年期のどの症状がどの程度強く表れるかは本当にさまざまです。そして、いつか終わりがあるものです。症状がさまざまであれば、治療もさまざま。サプリや漢方薬といった比較的取り組みやすいものから、ホルモン補充療法や安定剤といった治療まであります。「更年期かしら?」と悩んだら、気軽に婦人科で相談をしてくださいね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/アキモトスズ(52歳)「年齢より若いね~」と言われたこともあったけど、今や白髪、老眼、集中力の低下に悩む私はまさに更年期ど真ん中。食事と運動とマッサージを中心に健康と若さのキープ法を日々考え中。著者/監修/粒来 拓 先生よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長。日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
2023年06月16日加齢とともに食事量が減り素材や調味料、薄味であることにこだわって料理するようになりました。しかしあるときから、調理の手順や使用する調味料の量は変わらないのに、味が変わったように感じるようになったのです。私が経験した、更年期が原因の味覚障害についてお話しします。★関連記事:「年齢と共に味覚が…」人生の先輩方が言っていたことのわかりみが深いお年ごろ #五十路日和 78味がわからない!?同居している高齢の母や逆流性食道炎を持病に持つ娘のことを考え、わが家の料理は薄味が定番です。私は喫煙習慣もないのでだしを変えただけですぐに気が付くほど、味覚には自信がありました。しかし閉経を迎えて2年を過ぎたころに突然、甘味はあっても塩味が足りないと感じたのです。いつもと同じ手順で料理をしていたので、調味料の量が足りないわけではありませんでした。娘に味見してもらったところ、「いつもと同じ味だよ」と言われたものの、私には物足りずに調味料を加えて食べました。味覚障害も更年期の症状?目分量での料理では味見しても味が付いているのかよくわからないので、味覚がおかしいと感じ始めた後はレシピ通りに調味料の分量を守るよう意識していました。そして味覚障害について調べている過程で、更年期症状の一つに味覚障害があることがわかったのです。また若者であっても亜鉛不足だと味覚障害が起こると知り、それを解消するためにごまや煮干し、ナッツなどを意識して食べるようにしました。また更年期が原因の味覚障害では亜鉛だけでなく、不足している女性ホルモンを補うことも大切だと知りました。そのため女性ホルモンのエストロゲンと似たような働きを持つイソフラボンを含む大豆製品を多く食べるなど、食材選びも意識しています。唾液腺のマッサージを習慣に味覚障害の原因の一つに、口腔内の渇きがあるそうです。更年期を迎えると唾液の量も減少するため、味を感じるのに必要な水分が足りなくなることも味覚障害につながると知りました。そのため食事の前には舌下腺(ぜっかせん)や顎下腺(がっかせん)、耳下腺(じかせん)という唾液を分泌する部分を指で刺激するマッサージをおこなうことにしたのです。刺激によって唾液が分泌されると、以前よりも味が感じられるようになりました。まとめ毎日の食事をおいしく食べることは、生きる活力になります。更年期の私の身に起こった味覚障害は軽度でしたが、食べ物の味がわからなくなると生活がどれほど味気なくなるかを想像すると、背筋が凍る思いでした。食材選びや唾液腺のマッサージを続け、これからもおいしい食事を楽しみたいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/sawawa著者/サトウ ユカコ(54歳)広告制作プロダクションで、プランナーやディレクター、ライターを兼務。双子を含めた4人の子どもがいる。小学校教諭、幼稚園教諭の資格を持っている。
2023年06月07日婦人科系の疾患の中には、自覚症状のないまま疾患が進行していってしまうこともあります。自覚症状がないと婦人科に行く機会がないという方もいるでしょう。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)に輝きました。新見正則の生き方論は以下の最新刊も参考にしてください。「しあわせの見つけ方予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」Jさんの場合……結婚前にブライダルチェックのつもりで産婦人科で検査を受けた際に、多発性子宮筋腫が見つかりました。生理のときに出血がひどいということはなく、まったく気がつきませんでした。筋腫が大きくなるにつれ、徐々にお腹が圧迫されていると感じるように……。どんな治療を受けましたか?筋腫を取り除くため、手術をして10日ほど入院しました。術式が腹腔鏡手術か開腹手術のどちらかで、傷跡があまり残らない腹腔鏡手術ができる病院を選択しました。また、手術件数の実績が多い病院を選択しました。世の女性陣へ伝えたいことは?我慢せず早めに病院で受診し、必要な際は早めに手術を受けて下さい。定期的に婦人科で受診してみて結婚前のブライダルチェックのつもりで受けた検査で、多発性子宮筋腫が見つかったJさん。Jさんは手術により無事に筋腫は取り除かれましたが、早期に治療したことで貧血などの辛い症状は免れたようです。何か違和感を覚えたときは、早めに婦人科で受診すると早期発見につながるでしょう。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:新見正則医院院長、新見正則※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月04日同じ疾患だとしても出てくる症状には、個人差があります。症状がない場合でも、定期的に検査を受けることで早期発見につながるかもしれません。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。33歳/栄養士Aさんの場合……32歳に受けた子宮頸がん検診で、自覚症状は全くありませんでしたが「要精密検査」と結果が出ました。かかりつけの婦人科で触診やHPV検査を受け、HPVは陽性、その後のコルポスコピー検査の結果と合わせ子宮頚部高度異形成の可能性があると医師から伝えられました。今後手術が必要となる可能性が高いとのことで総合病院への転院を指示され、そちらで再度触診、コルポスコピー検査を受けた結果、正式に子宮頚部高度異形成と診断され手術を受けることになりました。どんな治療を受けましたか?2泊3日の入院で子宮頚部円錐切除術を受けました。入院前に血液検査をはじめとした術前検査を一通り受けてから入院する流れでした。1日目はとくに行動制限はなく、2日目は朝食と昼食のみ絶食で午前中に手術しましたが、静脈麻酔で1時間もかかりませんでした。術後は出血と生理痛程度の下腹部の痛みのみで、食事は夕食から再開。翌日に異常はなかったため退院しましたが、大事をとって2週間程度仕事は休み、自宅でゆっくり過ごしました。世の女性陣へ伝えたいことは?私が受けた手術では、切除した細胞を検査し異形成部分を切除しきれているか、どこまで進行していたかを診るのがセットでした。手術を無事終えても最後的な結果を聞くまで気が気じゃなかったです。将来子どもを持つ意思がなくても選択肢を断たれるとなると、やはり辛いものがあります。多くの方は2年に1度子宮頸がん検診を受けていると思いますが、毎年受けて損はないと思います。定期的に自分の体と向き合おう自覚症状がないまま、子宮頚部高度異形成だと診断されたAさん。自覚症状が出た時点で症状が進んでしまっている場合があるので、定期的に検診を受けて自分の体と向き合ってみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。不安なときは必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)公式Instagram公式TikTok
2023年05月31日私は香水、柔軟剤、芳香剤などの良い香りが大好きです。すれ違ったときに、ふと香るシャンプーの香り。気分が上がります。ところがある日、気が付いてしまったのです。私の頭からから変な臭いが漂っていることを! 一定の年齢になると男女問わず加齢臭が発生するという事実に気が付き、臭い消しに格闘した私の体験談です。★関連記事:「まさか加齢臭?」ピローケースの衝撃の臭いを撃退できたのは…【体験談】なぜだ? 毎日シャンプーしても頭が臭い香りを身にまとうことが大好きな私は、若いころから香水や柔軟剤、シャンプーの香りを楽しんできました。ところが、40代半ばに差し掛かったある日、お風呂上がりの髪の毛にドライヤーをかけているとなんだか変な臭いが。「あれ? ちゃんと洗えてなかったかな?」と思ったものの洗い直すのも面倒だったため、その日はそのまま乾かして、翌日念入りに洗うことにしました。翌日は前日よりさらに念入りに洗いましたが、ドライヤーをかけるとやはり変な臭いがします。なぜだか理由がわからないまま、なぜ頭が臭うのだろうと思いながらモヤモヤとして過ごしていました。シャンプーのときには指先で丁寧に地肌を洗うことはもちろん、シャンプー前後のすすぎをしっかりおこなう、シャンプー後のリンスやトリートメントが地肌に付いて臭いの発生源とならないように毛先を中心に付ける、髪と地肌をしっかり乾かすといった対策をおこないました。でも、毎日変な臭いがするのです。美容院へ行ったとき、プロに聞いてみたら解決できるかもしれないと思い、いつも担当してくれている美容師さんに頭を洗っても変な臭いがすることを伝えました。しかし、 返ってきたのは「どうしてでしょうね~」という返事だけでした。女性にも加齢臭が発生するという事実を知ったシャンプーの方法を試行錯誤しても一向に臭いが消えないため、ネットで調べてみることに。すると信じられないことが書いてありました。それは、加齢臭は女性にも発生するという内容。加齢臭と言えば代謝の悪くなった中高年の男性の脂が酸化した臭いだと思っていました。加齢臭は男性特有の悩みで、女性である私には一切関係ないはずだと……!ところが女性も更年期を迎えると、皮脂を抑える女性ホルモンが減ることにより、脂の分泌が増加し加齢臭が発生しやすくなるらしいのです。その臭いの原因物質名は「ノネナール」。そのころの私はちょうどホルモンバランスが崩れ始める40代半ば。そして、体の中でも頭皮は一番皮脂腺が多く、臭いが発生しやすいということも書かれていました。多くのサイトで書かれている内容と私の状態を照らし合わせると、私の頭から加齢臭が発生していることは間違いなさそうです。ショックなんて言葉では言い表せない、受け入れがたい事実でした。ふと、美容院へ行ったときのことを思い出しました。そうか。美容師さんは「それ、加齢臭ですよ」とは言えなかったんだ! 自分で気が付かなくて、申し訳ない気持ちになりました。加齢臭を消したい! シャンプー迷子を乗り越えて私はまず、臭いの原因となる脂をしっかり洗い流すことにしました。そして、今使っているシャンプーの変更を検討することに。薬用、加齢臭用、頭皮ケアのシャンプーなど、探してみるといろいろな種類がありました。手始めに薬用シャンプーを使ってみました。使ってみるとドライヤーで髪を乾かしたときに臭いがしません! さすが薬用!と効果を実感。しかし、髪がきしみ頭皮にかゆみが出たため使用を中止しました。次に加齢臭用のシャンプーを使ってみたところ臭いを取り除く効果があり、髪もサラサラ、頭皮もかゆくなりません。数カ月使い続けましたが、唯一の難点は値段が高いことでした。経済的に使い続けることが難しいと考え、もう少し安くて私の髪と地肌に合うシャンプーを探しました。薬局へ頻繁に通い、膨大なネット情報の荒波と闘いながらあれこれ試しました。探し続けておよそ3年ほどでしょうか。継続して使い続けられる値段、髪もまとまり頭皮もかゆくならない、私の頭皮臭い問題を解決してくれるシャンプーにようやく出合うことができたのです! それは、サニープレイス「ザクロ精炭酸ハイグレード自然派シャンプー」。私は詰め替え用を購入し、800mlで税込み2,199円でした。現在1年ほど使い続けていますが、ドライヤーのときに嫌な臭いがすることはありません。まとめ私は肌や髪質、体形など目に見える表面上の変化や体力の衰えは認識していましたが、体の内側も年を重ねることで変化をするということを見逃していました。しかも、臭いは男性特有のものという思い込みもあり、自分自身から加齢臭が発生していることに大きな衝撃を受けました。特に他人の臭いというものは指摘しづらく、自分で自覚して対策をすることがとても重要であるということも学びの一つです。楽しく美しく年を重ねていけるように、これからも体の内側外側の両面からセルフケアをしていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。イラスト/やましたともこ著者/トラノコ(48歳)23歳と5歳の子を持つバツ2のシングルマザー。子宝に恵まれたが、結婚生活が上手にこなせない。お姑さん達とは今でも仲良し。現在、子どもたちと気楽に暮らしている。
2023年05月28日婦人科疾患となると、何らかの症状が出るとイメージされている方は多いでしょう。一方、症状がない状態で疾患が判明する場合もあります。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修医:新見正則新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』はAmazonでベストセラーに。Eさんの場合……子宮筋腫と判明しました。妊活のため排卵のタイミングを診てもらいたいと思い婦人科を訪れたのがきっかけです。自覚症状は全くありませんでした。確かに生理は周期が長く、不順気味ではありましたが、鎮痛剤を飲むほどの生理痛はここ何年なかったのでびっくりしました。どんな治療を受けましたか?私の場合、できたのは豆つぶ程度の小さな子宮筋腫でした。これくらいならすぐ摘出する必要はないとのことで、特別な治療はしていないです。痛みや出血などの症状もないので、今も普通に過ごしています。世の女性陣へ伝えたいことは?人によって、摘出する必要がある場合とそうでない場合があると思います。どちらにせよ、定期的に検診を受ける必要があると改めて実感しました。自分の体の変化に気づこう自覚症状のない段階で子宮筋腫だと判明したEさん。Eさんは妊活がきっかけで早期発見できましたが、病に早く気づくためにも検診は欠かせないと言えるでしょう。ぜひ定期的に検診を受け、自分の体と向き合う時間を作ってみては。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:新見正則医院院長、新見正則※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。不安なときは必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年05月25日快調だった50代前半の私を不意に襲った膝の痛み。最初は、趣味のテニスをちょっと頑張り過ぎた故障だと思っていました。しかし、医師から出たのは「加齢による変形性膝関節症」という言葉。それって高齢者がよく抱える病気なのでは?膝を痛めたことで加齢を一気に自覚し、膝の治療とメンテナンスを試みた半年を振り返ります。★関連記事:良かれと思ったストレッチが実はNGだった!?40代前半で膝が痛くなってしまった理由とは加齢による変形性膝関節症って私が?アラフィフとはいえ、趣味のテニスなど充実の毎日を過ごしていたある朝。突然、足裏につるような痛みが走り、膝がかなり痛むようになりました。「テニスで無理したかな」と思い、足を引きずりながら整形外科を受診。すると医師から「変形性膝関節症の始まりですね。骨と骨の間のクッション部分の軟骨がすり減って痛むんですよ。加齢で徐々に進行するんです。とりあえず膝の水を抜きましょう」と告げられました。加齢症状、それも進行するのみで元には戻らないとのことで正直ショックでした。ヒアルロン酸注射や温熱治療をしたけれど1カ月後、痛みは治まらず再び整形外科を訪れると、「ではヒアルロンを打ちましょう。良くなりますよ」という医師の提案で、すぐに注射を受けることになりました。処置後すぐ「ほら、良くなったでしょう? 膝の動きがスムーズでしょう?」と尋ねられて膝関節を確かめると、たしかに何かに包まれたような感覚が。しかし、普通に歩くのに痛むことはなくなりましたが、段差の上り下りなどではすぐ痛みに襲われるありさま。医師に相談すると血行促進のため温熱治療なるものを勧められ、週2回続けてみましたが、テニスに復帰できるレベルまでは回復しませんでした。アプローチを変えたら改善を実感膝をいたわり続けて数カ月、通院・温熱治療では思ったような回復が見られない上に、反対の脚への負担や脚全体の筋力の衰えも感じるようになりました。これは脚全体のケアをしなくてはと思い、両脚全体のストレッチと軽い筋力トレーニングを開始。また、台所で膝への体重のかけ方の試行錯誤中、毎日履いているスリッパの甲部分が緩んでブカブカになっていることに気付きました。甲の締め具合をしっかりと調整できるスリッパへと変えたところ、足元に安定感が生まれ膝の痛みの緩和を感じました。脚全体のケアに取り組んで半年、徐々に膝の痛みは減り、今は多少の違和感は残るもののテニスにも復帰しています。まとめ加齢という言葉にびっくりして医者通い、ピンポイントで膝の治療を試みましたが、治療だけでは回復には至りませんでした。しかし、加齢症状の完治は難しいとしても軽減はできると知りました。効果が実感できた日常的な脚全体へのケアは、加齢症状予防のためにも続けています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長・医学博士)整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』(アスコム)。イラスト/おんたま著者/あさみ(55歳)平日はお勤め、週末は農業。夫、子ども、義父母と暮らしている。多忙でも趣味やスポーツの時間はなるべくキープ。育児、介護、町の行く末までいろいろ気になる。
2023年05月15日同じ疾患でも、症状には個人差があります。なかには、自覚症状のないまま進行してしまう場合も。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。主婦Aさんの場合……子宮筋腫と診断されたことがあります。自覚症状は全くなく、子宮がん検診を受けた時に「筋腫があるね」と言われて初めて気づきました。どんな治療を受けましたか?検診の時に紹介状を出され、1番大きい病院に行きました。現在は3ヶ月に1回診察を受けて経過観察しているところです。先生は女性の先生の方が受診しやすいですが、男性の先生でも良い先生もたくさんおり、相性が大事だと思います。世の女性陣へ伝えたいことは?自覚症状がなくても健診は必ず行った方が良いです。婦人科の診察は、内診、がん検査、超音波検査があります。会社の健診や人間ドックなどは内診とがん検査しか行わないことがほとんどです。子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫などは超音波検査を行わないと分かりません。私の場合、たまたま分かりましたが、自覚症状が全く無くても症状が進行している場合があります。血液検査で「貧血がある」「月経痛が強い」「月経量が多い」「腹部の違和感がある」ような場合はきちんと婦人科を受診することをお勧めします。定期的な検診を受けよう子宮がん検診で、子宮筋腫だと判明したAさん。Aさんは自覚症状がないまま発見されましたが、自分の体を定期的にチェックする機会を持つことは大切かもしれません。忙しい生活を送っている方も多いでしょうが、年に1度は定期検診を受けてみてください。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:ひなたクリニック院長、三橋 裕一※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年05月10日2歳の息子さんがいる、アラフォーイラストレーターの村澤綾香さん。最近、いろいろなことをすぐに忘れてしまうことが増えて困っている村澤さん。実家で母親にそのことを話したところ……。★前の話こんにちは、アラフォーイラストレーターの村澤綾香です。最近いろいろなことを、した途端に忘れてしまうことが多くて悩んでいます。先日、実家で母が愛犬に2回ごはんをあげているのを見て、「これは老化現象で上には上がいて、どんどんエスカレーター式にこれからひどくなっていくんだろうな」「私もそのエスカレーターにもう乗り始めたんだ……」と気付きました。できるだけあらがえるよう、頑張りたいと思います……。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/村澤綾香(38歳)少しずつ老化を感じ始めたアラフォーのイラストレーター。いろいろな雑誌、webにて挿絵を描いてます。2歳の息子がいる。
2023年05月07日年を重ねると、筋力や体力の低下を感じるようになりますよね。実は気付いていないだけで、内臓も加齢とともに機能が低下していくもの。特に「腎臓」の機能低下はさまざまな病気のきっかけになるのだとか。今回は年とともに衰えるという腎臓について、内科医の窪田徹矢先生にお伺いしました。教えてくれたのは…監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医★関連記事:「疲れの原因は副腎!?」しんどさの理由は更年期症状だけではなかった【チェックリスト付き】そもそも腎臓って何?体の水分量を調節する器官腎臓と聞いたとき、皆さんはどんなことを思い浮かべますか? きっと多くの方は「尿を作る場所」と思うのではないでしょうか。その考えに間違いはありません。しかし、腎臓にはもっとたくさんの役割があるのだとか。「腎臓の一番大きな役割は、尿を作るということです。血液が糸球体(しきゅうたい)という毛細血管の塊になったところに流れ込み、糸球体でろ過されることで原尿という尿の元になる液体が生成されます。この原尿は1日に150L作られますが、その内の99%は体に再吸収されるようになっています。再吸収されなかったもの、つまり老廃物が尿として排出されます。また、尿を作ることによって体内の水分量を調整しているので、体の中に水分がたまっていれば排尿量は増えます。それ以外にも血圧を調整する役割を担っています。腎臓のろ過機能を安定させるために、血液の流れを一定に保つ必要があります。血流の流れが悪くなると、レニンという酵素が分泌されますので、レニンの分泌量を増減させて血流を一定にしています」(窪田先生)他にはどのような働きがあるのでしょうか?「尿や酵素だけではなく、腎臓ではホルモンも生産されています。腎臓で作られるのはエリスロポエチンというホルモンなのですが、これは赤血球の働きを促進するホルモンです。なので、腎機能の低下によってエリスロポエチンが十分に生産されなくなると、貧血症状が出ることがあります。あとはビタミンDの活性化ですかね。ビタミンDは肝臓に蓄積されるのですが、それが腎臓に移動すると活性型ビタミンDというものに変化します。この活性型ビタミンDは、小腸からのカルシウムの吸収力を高めて骨を丈夫にしてくれる働きを持っています」(窪田先生)腎臓の主な役割はこの4つ!・尿を作る・血圧を調整する・ホルモンの生成・ビタミンDの活性化腎機能が低下すると…骨が弱くなったり肌がかゆくなったりする!?では腎機能が低下した場合、一体どのような症状が現れるのでしょうか。「一番自覚しやすいのは、やはりむくみだと思います。体がむくんでしまう状態は、不要な水分や塩分を十分に排出できていないということです。つまり、腎臓の機能が衰えて尿の生成がうまくいっていないことを示しているのです。尿の生成がうまくいかないということは、尿量の変化にもつながります。尿量が少なくなっていると、水分の排出ができていない証拠。腎機能の低下によって尿の濃縮力が弱まってしまい、多尿になることもあります。更年期世代に多く見られる夜間頻尿などの頻尿症状の多くは過活動膀胱という膀胱の病気が原因ですが、中には腎臓に原因があるという人もいます。また、尿によって老廃物が排出できていないということは、血液中に老廃物が残ってしまっている状態です。尿毒症という尿に毒素がたまってしまう状態になると、全身にだるさを感じることもあります。この病気になった場合、腎臓はかなり悪い状態になってしまっています」(窪田先生)なるほど、体内の水分調節がうまくできなくなってしまうんですね。「水分の循環が悪くなることで、肌が乾燥することもあります。乾燥だけではなく、排出できなかった老廃物がたまってしてしまい、肌がかゆくなってしまう人は多く見られます。あとはビタミンDが活性化しなくなることで、カルシウムが吸収できず、骨粗しょう症になります。閉経を迎えた女性は女性ホルモンが減ることで骨粗しょう症のリスクが高まっていますから、腎臓の状態には気を付けたほうが良いでしょう」(窪田先生)腎機能が低下するとこんな症状が!・むくみ・全身の倦怠感・肌の乾燥やかゆみ・骨粗しょう症腎臓を健康的にしておくには食生活が大切!腎臓は加齢とともに衰えていく臓器。30代ごろから徐々に衰え始めますが、特に50代を過ぎると腎臓が悪くなったと感じることが増えるのだそう。さらになんと80代になると、30代のときの約半分近くしか腎臓は機能しないのだとか! 腎臓の健康を保つためにはどうすれば良いのでしょうか?「食生活が何よりも大切です。コレステロールの多い乳製品や脂身、塩分の多い食事は避け、プロテインなどでたんぱく質を過剰摂取しないようにしたほうが良いです。里いもやさつまいもなどのいも類や白菜などカリウムが多く含まれたものは、塩分排出を助けてくれるのでおすすめですよ。1日20〜30分の有酸素運動や、筋トレでスクワット10回を3セットするなど体を動かすことも大切です。まったく運動しないことは良くないですが、運動が苦手なら湯船に浸かって血流を促進させることが有効です。あとは十分な睡眠を取る、喫煙はしないなど。アルコールは日本酒1合程度にとどめて、週2日は休肝日を設けてください。生活習慣を整えることで腎臓を守ることができます」(窪田先生)水分は1日にどのくらい摂取すべきでしょうか?「人によって違いますし、水分制限がある人もいますので一概にこの量がいい! というものはありません。ですが腎臓が悪くないという人は、1日に1L程度は摂取したほうが良いです。一気に飲むのではなく、コップ1杯を5〜6回にわけてこまめに摂取すると良いでしょう」(窪田先生)腎臓の健康をキープするポイント!・バランスの良い食事・体を動かして血流を良くする・十分な睡眠を取る・喫煙や過度なアルコール摂取はしない・こまめに水を飲むまとめ腎臓は生活習慣と深く関わっています。若いころに暴飲暴食をしていたら要注意なのだとか。腎臓の機能低下は日常生活にも影響してくるので、今からでも正しい生活習慣を身に付けたいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者/監修/窪田 徹矢 先生くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。
2023年04月30日47歳の私は更年期に片足を突っ込んだくらいと思っていました。加齢による記憶力の低下は感じても、更年期の症状と思われるものはまったくなく無縁だと思っていたからです。ところが最近次々と不調に見舞われ、更年期を疑うことに。でも、更年期の症状かと思ったら、そうではない病気が見つかり……。★関連記事:更年期症状はさまざま、種類は数百とも! 女性ホルモンの影響は? 病気との見分け方は?【医師監修】始まりは生理不順わが家はひとり親家庭のため、仕事・家事・犬の介護・副業と忙しい毎日。娘が家事や犬の介護を手伝ってくれていましたが、昼夜問わずの寝たきりの犬の介護はとても大変でした。2022年10月に愛犬を看取った後、ふと生理が来ていないことに気付きました。もともと生理痛は軽かったものの、出血量が多く大変だったこともあり「生理が来なくてラッキー。早く閉経してほしい」くらいに思っていました。しかし、体調の変化は生理不順にとどまらなかったのです。肩凝りや頭痛、吹き出す汗。もしかして…私は普段あまり頭痛はしないのですが、ちょうど生理が来ていないことに気付いたすぐ後くらいから頭が痛い日が数日続き、同時にひどい肩凝りに襲われました。鎮痛剤を使わないと耐えられないほどの頭痛と、今まで感じたことのない肩の重さや痛みが1週間ほど続き、とてもつらかったです。そして、肩凝りや頭痛がなんとなく治まった11月の寒い夜。推しのライブの帰り、乗り換えのため電車を待つ間のホームで急に汗が吹き出し、ちっとも止まらず自分でもビックリ! 「これはちょっとおかしい。これがうわさに聞くホットフラッシュ?」と更年期を疑い始めました。毎年秋に子宮筋腫の経過観察と子宮がん検診を一緒に受けているのですが、この年はまだ受診していなかったので、産婦人科に行ってみることにしました。診察がひと通り終わった後、生理が来ていないこと、頭痛や肩凝り、汗がひどいことを先生に話すと、「子宮筋腫が小さくなってきているから、女性ホルモンが減少しているかも。更年期かもしれないね」とのことでした。不調もあることから、まずは生理不順や更年期症状を改善する「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」という漢方薬を試してみることになりました。急な胸の痛み! 更年期? 狭心症?ある日、お風呂上がりに胸の真ん中が急にキューッと痛くなると同時に背中も痛くなり、さらに喉が締まる感じになりました。更年期のことを調べているとき、更年期に胸の痛みが起こることがあるとあったので「これも更年期のせいか……」と思いましたが、胸の痛みは一向に治まらず、治まるまで10分ほどかかりました。「この胸の痛みは更年期のせいじゃないかも」と思い、後日循環器内科を受診しました。先生の話では「疑わしいのは狭心症。でも食道や胃が悪くても胸が痛くなることがある」とのことで、まずは心電図と胸部X線検査を受けましが結果は異状なし。ただ狭心症の可能性も否定できないということで、念のため後日24時間ホルター心電図検査を受けましたが、こちらの検査でも心臓に異常はありませんでした。実は胸が痛くなる1週間ほど前に会社の健康診断がありました。最初に循環器内科に行ったときにはまだ結果が出ていなかったのですが、ホルター心電図検査の前日に結果が届き、食道裂孔(しょくどうれっこう)ヘルニアと診断されていたことが判明。検査の後、先生に健康診断の結果を見せたところ「胸の痛みは食道裂孔ヘルニアが原因かもしれないね」ということでした。まとめ半年ほどの間に私が経験した症状は、すべて目にしたことのある更年期の症状だったので「とうとう更年期が来たのだな」と思いました。また、胸の痛みは更年期によるものではありませんでしたが、胸の痛みの原因と思われる食道裂孔ヘルニアは加齢が原因だそうで、紛れもなく自分が老化しているという事実を突きつけられる出来事でした。現在、産婦人科で処方してもらった漢方のおかげか、153日ぶりに生理が再開。周期は不安定ですが今も生理が来ています。頭痛や肩凝り、ホットフラッシュも落ち着いているので、このまま漢方薬を飲み続けてみようと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/村澤綾香著者/谷 海(47歳)おもしろおかしく生きるのがモットーのシングルマザー。
2023年04月25日加齢とともに肌のターンオーバー(皮膚が生まれ変わるサイクル)が乱れているのか、化粧水などを付けているときの肌のごわつきが気になっていました。そんな折、ドラッグストアでこんにゃくでできたタオルを見つけました。説明書きに肌がツルツルになると書いてあるのを見て、私の肌のごわつきや調子も変わるかもしれないと思い、使ってみることに。その結果をお伝えします。★関連記事:美肌・エイジングケアの専門家「むき卵肌ドクター」が毎日リアルに食べているものとは?天然のこんにゃく100%のタオル!?近所のドラックストアでたまたまおしゃれなパッケージに目が留まりました。気になって手に取ったのが、「日本製ボディタオル『BATHLIER』こんにゃくタオル」(税込み1,100円)との出合いでした。私はこんにゃくタオルというものをまったく知らなかったので、スマホで検索してみると、説明を見つけました。天然のこんにゃく100%のボディタオルで、乾燥肌や敏感肌、アトピー肌、ニキビ肌など肌の弱い人も使えて赤ちゃんのにも使えると書いていました。さらに、ネットで見つけた記事に「130年の販売でこんにゃくタオルを使って肌がツルツルになったというお客様が多い」と書いてあるのを見て、最近私は肌のごわつきが気になっていたので効果があるのではないかと思いました。加齢による肌の衰えを感じており、今までの洗顔料でのピーリングとは違う方法を試してみたかった私は、迷わず購入しました。プルンとしたこんにゃくタオルで癒やしの洗顔パッケージに同梱されていたこんにゃくタオルの使い方によると「お湯だけ」でマッサージするようにやさしく洗うとありました。私がこんにゃくタオルを使い始めたのは肌寒くなってきてからだったため、毎朝、顔を洗うときにぬるま湯でこんにゃくタオルを濡らし、やさしく顔を包み込むように使用しました。においは特になく肌触りがこんにゃくだけにぷるんとしていて、ちょっと不思議な感覚です。その後、化粧水を使うのですが肌を触ったときにまず肌のゴワゴワ感がなくなり肌がもっちりしていて、化粧水が浸透していくのがわかりました。私は1回使っただけでも肌の変化を感じることができたので使い続けてみることにしました。使い続けてみて肌の調子に変化がホームページにある商品説明のQ&Aでどのくらいの期間使えるか載っていたのですが、それによると3週間を目安に新しい商品に交換するのが理想だそうですが、私は1カ月ほどでちょうど破れてくるのでそのくらいで交換しています。保管方法は、乾かすか冷蔵庫で保管とあったので、私の場合は、ジップの付いた袋に入れて冷蔵庫で保管していました。今までは肌がゴワゴワしたら洗顔料でピーリングをしていましたが、こんにゃくタオルを使い始めてからはゴワゴワ感がなくなったので、ピーリングをおこなわずに過ごせています。また、こんにゃくタオルを使い始めてから今までずっと化粧水がスッと肌になじんでいく感じをキープできているので、肌にとって良い状態を保てているのではないかと思っています。まとめこんにゃくタオルを使い続けて3カ月が過ぎようとしています。使い始めてからは、たまたまかもしれませんが吹き出物ができていません。気になっていた肌のごわつきも気にならなくなりました。化粧水の浸透が良くなったことも関係しているのかもしれません。肌の調子が良くなった上に、使い心地も良いので、これからも使い続けたいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/このは(41歳)気になることは納得するまで調べる、中身だけ1回り成長したい40歳。マイペースな子どもたちの子育て中。
2023年04月18日40代のころから、家事に育児、役員活動とフル回転で頑張ってきました。最近疲れが取れない、動悸がすると思っても、加齢のせいだろうと特に気にもせず軽く考えていました。動悸も疲れやすさも、更年期にありがちな症状だからと、ついつい見過ごしてしまっていたのです。しかし、更年期の症状だと思っていたのに実は怖い病気の症状だったという私の体験を紹介します。★関連記事:閉経後はリスクが高まる「心臓病」。胸だけではなく、顎やおなか、歯にまで痛みが出るって本当?最近、体調が悪いけど加齢のせい?40代前半、子どもは小学校低学年で私は育児の真っただ中。しなければならないことも多くPTA活動や町内会活動、育児に家事と、自分の時間がほとんど持てないのが悩みの種でした。ほんの少しでも時間ができれば、親しい友人とランチしたり、趣味の読書や音楽鑑賞を楽しんだりしてリフレッシュ。そんな生活の中、なんとなく体調がおかしいなと感じる場面がありました。でもそれは、最近疲れやすくて寝てもなかなか疲れが取れない程度のこと。「私ももう40代。いい年だし、加齢のせいかな」なんて軽く考えて毎日をやり過ごしていました。ところがある日、明らかにおかしなことが起きました。すべきことを終えていつものように床に就いたのですが、突然、動悸で目が覚めたのです。動悸は、寝ているのにまるで走ったあとのような速さでした。 また、2年ほど前から異常に空腹感を覚え、以前の2倍以上は食べているにもかかわらず太らないどころか痩せていくという症状もありました。今思うと明らかにおかしい症状なのに、疲れているから動悸もするし、忙しいからおなかがすく、疲れやすいのは加齢が原因、年齢的にも更年期だと決めつけていたのです。突然倒れて救急搬送、意外な病気が判明一連の体調不良は加齢によるものだろうといつものように忙しく過ごしていたある日、なんと、私は突然倒れて救急病院に搬送されました。そのときの症状は激しい回転性のめまい。前の晩はいつもの動悸は感じたものの、普段と変わりなく就寝。しかし翌朝トイレに起きようとすると、自分の周囲が回っているのです。少しでも動いたり目を開けたりすると気持ちが悪い状態でした。ひとときも立っていられず、目をつぶったままその場に倒れ込んでしまいました。異変に気付いた家族が、ただごとではないと救急車を呼んでくれました。病院では、脳の病気を疑われCT検査などをしたものの異常はなし。やっぱり過労かとひと安心したのですが、担当医は私の問診内容から血液検査を受けるようにすすめてきたのです。どういうこと? 心配な病気だったらどうしようと結果が出るまでそれはそれは不安でした。そして血液検査の結果、バセドウ病の疑いがあることが判明。しかも検査値がかなり高いということで、すぐにでも治療が必要だと専門病院を紹介されました。定期的な通院、検査、服薬の日々から完治へ専門病院では詳しい血液検査がおこなわれました。検査の結果、重度のバセドウ病と診断されました。バセドウ病とは、甲状腺という臓器から出る甲状腺ホルモンがなんらかの理由で過剰に分泌される病気で、症状としては疲れやすさ、動悸、めまいなどがあります。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、体は休みなく働き続けることになるのだそうです。安静時に動悸がしたのも、空腹で食べても太らず痩せていったのも同じ原因だとわかりました。放っておけば血栓ができて死ぬこともあると言われ、単なる加齢による疲れだと考えていた私は、目が覚めた思いでその日から真剣に治療をスタート。治療は主に投薬治療。メルカゾールという薬を処方され服用して3日後、全身に副作用の薬疹が。すぐに別の薬に切り替えてもらい、数年間検査をしながら服用を続けました。通院も1週間に1回と頻繁で、携わっていた役員活動はとても続けられません。役員仲間には事情を話し、お休みすることに。 迷惑をかけていることが悩みでしたが、自分のためにも家族のためにも治療に専念することを決意したのです。結果、徐々に検査値も改善。体調も良くなり、治療から5年後には完治し、10年後の現在は元気に過ごしています。まとめ40代から50代にかけての体調不良は、加齢によるものと軽視しがちでした。私は家事や育児、役員活動、大忙しな毎日。そのため、体調がおかしいと思っても、更年期の症状だろうと、ついつい自分の健康は後回しにしてしまいました。しかし今回の件で、私は命に関わる病気が潜んでいる可能性もあると思い知りました。少しでもおかしいと思ったら、ためらわずに早いうちに適切な治療を受けることで、その後は悩みなく健康な生活を送ることができるのだと実感。今後は、大事な家族を悲しませないためにも自分のためにもくれぐれも安易に考えず、どこか少しでもおかしいと思ったら病院を受診するようにしたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/catholic (55歳)ネコが大好きな50代の主婦。仕事が休みのときには副業ライターとして活動。完全オフのときにはかわいいネコ動画鑑賞で癒され、読書や音楽鑑賞を楽しんでいる。
2023年04月18日ここ数年の自分の写真を見て、なんだか目が小さく目じりがたるんでいることに気が付きました。人生100年時代。その折り返し地点に来たこともあり、メンテナンスの必要性を感じた私は、目にかぶさるたるんだ皮膚を取り除くために、眉毛の下の皮膚を切り取る治療を検討することにしました。ところが美容外科へ相談に行ったところ、自分が思っていたのとは違う診断をされたのです。★関連記事:何げないあの行動が原因に…まぶたがぼてっと下がってしまう「眼瞼下垂」って?【医師監修】まぶたが重くて目が開かない私はもともと腫れぼったい二重まぶたの持ち主です。しかしここ数年は、以前にも増してまぶたがとても重く目が開きにくいと感じていました。そして明らかに30代のときよりまぶたの皮膚がたるんでいる!! そのことに気付いたとき、大変ショックを受けました。目を開けるときにまぶたがじょうずに持ち上がらず、眉毛を上げるのが癖になっています。そのせいで、おでこに横ジワもできてしまいました。頑張って生きてきたな~。そろそろメンテナンスのお年ごろだな。そう感じた私は、まぶたのたるみ治療について調べることにしました。形成外科、美容外科、美容皮膚科などのホームページを見てみたところ、私が希望するまぶたのたるみ治療方法は大きく分けて2つありました。・レーザー治療・眉下切開たるみを取る効果が大きいのは、後者のたるんだ皮膚を切り取る眉下切開だそう。顔にメスを入れるには覚悟が必要で、なかなか決断できなかった私は、まずは眉下切開の詳細を知るために美容外科でカウンセリングを受けることにしました。美容外科で想定外の診断が!2つの美容外科でカウンセリングの予約をしました。数ある中からその2つの病院を選んだ理由は・眉下切開を得意とすることが明記されている・デメリットもしっかり伝えている・手術を担当する医師が明確になっている・料金体系などです。ネットから予約を取り、いざ1つ目の病院へ。その医師は私の質問に答えるのが少し面倒くさそうで、かつ事前に記載した問診表の内容に目も通していないようでした。そして、手術費用の見積もりはホームページに記載してあった金額の2倍以上の約78万円!! あれ? ホームページの料金表では33万円くらいだったよね? 私は、満面の笑顔で「検討します」と言って退散しました。数日後、気を取り直して2つ目の病院へ。その医師は、私の要望にひと通り耳を傾けて聞いてくれました。その後、医師は私のまぶたを何度も触って眉やまぶたの動きをiPadで撮影してからこう言ったのです。「これ、眼瞼下垂(がんけんかすい)だね」眼瞼下垂? それは、眉下切開を調べていたときにかなりの頻度で目にした言葉。ただ、私には関係ないと思って、まったくノーマークでした。私は、素人判断の恐ろしさを知りました。手術するならどの病院? 悩んだ末に決意2つ目の病院の医師によると、・眉下切開は眼瞼下垂を治療して、それでもたるみが気になるならおこなうということで良いのでは?・自費診療だと治療だけでなく自分の好みのデザインにすることができる(保険診療は治療のみ)とのこと。ちなみにホームページに記載の金額は40万円でしたが、私の場合の見積金額は約60万円でした。眼瞼下垂なら一般の眼科でも治療できるのでは?と思い、今度は眼科を調べることに。ただ、保険内の治療だからといっておかしな見た目になっては困ります。そこで、審美的な要素も大切にしている眼科を探して、診察を受けました。その眼科でも眼瞼下垂と診断され、保険適用で手術が可能となりました。手術費用は、両目で5万円ちょっと! しかし、加齢によるたるみは保険では調整ができないとのことでした。60万か5万か、どうする?一旦検討することにして、2日ほど考えました。結果、最後に行った眼科で手術することを決意。理由は、・治療と審美に対する医師の熱意とこだわりが感じられた・予約しても2時間待ちという混雑の中でも丁寧に診察・看護師さんたちも素晴らしく丁寧今回は保険診療で眼瞼下垂を治療し、その後もたるみが気になるようであれば、また検討しようと思いました。手術はまだ数カ月先の予定ですが、自分が選んだ医師を信頼して治療を受けていきます。まとめ最初は加齢によるまぶたのたるみだと思っていたものが、実際には眼瞼下垂という病気だとわかりました。素人判断は本当にあてにならないと実感した経験です。また、今回いろいろな形成外科、美容外科、美容皮膚科を調べてみて、美容に関しての悩みを解決するさまざまな病院があること、またホームページだけでは正しい情報は得られないということがわかりました。あふれかえる情報の中から、有益な情報を自分で選び取っていく大切さも学んだ出来事でした。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。イラスト/村澤綾香著者/トラノコ(48歳)23歳と5歳の子を持つバツ2のシングルマザー。子宝に恵まれたが、結婚生活が上手にこなせない。お姑さん達とは今でも仲良し。現在、子どもたちと気楽に暮らしている。
2023年04月16日