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女優の吉田羊と鈴木梨央が出演する、大塚製薬・ポカリスエットの新CM「ふたりで金魚すくい」編ほか2本が、4日より放送される。シリーズ第17弾となる新CMには、引き続き吉田と鈴木が母娘役で登場。庭の木陰に座りながら夏の海を思い描いたり、金魚柄のテーブルクロスで金魚すくいもどきを楽しんでみたりと想像力を働かせながら、2人だけの夏を満喫する姿を描いている。CM楽曲には荒井由実(松任谷由実)の「瞳を閉じて」(1974)が採用され、鈴木がシリーズ初となるソロ歌唱に挑戦。吉田もコーラスで参加し、しっとりとハーモニーを披露した。また、新CMにあわせて、2人が歌う「瞳を閉じて」のフルバージョン『ポカリ母娘の「瞳を閉じて」Long version』も公開される。インタビューでは、新CMについて吉田が「今回は梨央ちゃんがメインソロで、私がハモらせていただきました。そのスタイルも初めてだし、静かな夏のポカリっていうのが新しかったよね」とコメント。鈴木も「遠くを眺めて、たそがれる感じ」と、今までとはひと味違うCMになったと話した。夏について話が膨らむと、吉田から「海派? 山派?」と聞かれた鈴木は「海派!」と即答する。すると吉田が「そうか、だってね、会ったもんね、ロケの時にね」と、海でドラマ撮影をしているときに、家族旅行中の鈴木と遭遇したエピソードを披露。海での撮影はその日だけだったと知って「ほんと? すごー!運命」と驚きを隠せない鈴木に、吉田も「親子ですな」と嬉しそうな表情を浮かべていた。
2022年06月03日タナダユキ監督×永野芽郁のタッグで贈る映画『マイ・ブロークン・マリコ』に、奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田羊が出演していることが分かった。奈緒さんが演じるのは、主人公・シイノトモヨ(永野さん)の親友・イカガワマリコ。学生時代から父親の虐待を受け、ある日突然、命を絶ってしまう。幼馴染みのシイノは、マリコの魂を救うために、その遺骨を奪うことを決心。親友を亡くしたシイノの旅路と、共依存とも受け取られかねないふたりの関係が、過去と現在を行き来しながら紡がれていく。「読む手が止まらず読み終わった後は涙が止まりませんでした」と原作を読んだ感想を語った奈緒さんは、「盲目的な2人の友情と愛がどこまでも哀しく優しく、この作品はきっと誰かの救いになると感じました」とコメント。永野さんと奈緒さんは、連続テレビ小説「半分、青い。」に続き、今回2度目の親友役。撮影が始まる前から本作についてたくさん話し合っていたという2人。永野さんは「初めてマリコになった奈緒ちゃんを見て感動しました。マリコが奈緒ちゃんじゃなかったら私はシイノになれなかったと思います。最高で最強な相棒でした!」と熱い思いを語り、奈緒さんも「『いつかまた一緒に2人でお芝居をしよう』と約束をした、あの日の夢を叶えることができてとても幸せです」と喜びを語っている。また、シイノが旅先で出会うマキオを窪田さん。マリコの実父を尾美さん。その後妻・タムラキョウコを吉田さんが演じることも決定。窪田さんは「衝撃的な原作に心打たれました。脆くても仲睦まじい2人。簡単に壊れてしまう心と身体。周りになんて理解されなくたっていい。どこまでも2人で突き進む強さに応援してしまう感情が湧き上がってきました」と話し、尾美さんは「永野芽郁さんの新たな一面が観られます!とても良い気分になれると思います是非観てください」とアピール。吉田さんは「永野さんの"シィちゃん"は、原作の激しさに純粋さと可憐さが加わりなお愛おしく、奈緒さんの"マリコ"は諦めと背中合わせの渇望が色濃く、より哀しく見えました。タナダ監督の優しい世界に生きるシィちゃんとマリコの、愛と友情を超越した魂の結びつきが、この世界の誰かの希望となりますように」と祈りにも似た思いを綴った。『マイ・ブロークン・マリコ』は秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:マイ・ブロークン・マリコ 2022年秋、全国にて公開予定
2022年04月24日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。人は失くしたものばかり見てしまう。それは、失ってからその大事さに気づくからなのだろうか。しかし本当に見つめるべきものは、すぐそばにあるのだ。最終回前編となる第9話は、再び消えてしまった貴恵(石田ゆり子)と残された人々が選ぶこれからが描かれる。万理華を取り戻した千嘉その一方で…あの日から万理華(毎田暖乃)は、貴恵としての万理華のことをずっと見ていた。明るくて、元気で、皆に人気な万理華。夢の中で、そんな自分が『ママの理想』と思い込んで…。「誰も万理華のこと見えていない」とは、人格が浮遊して周りから見えないということであるが、生きていながらも誰も自分のことを見てくれる人がいないという意味もあると思う。「自分は必要ない」と思い詰めて、消えたいと願ってしまったのだ。でも、今は違う。ずっと素直になれなかった千嘉(吉田羊)だったが、真っ直ぐ、大切な万理華の目を見て謝る。そんな千嘉を見て、万理華はその小さな身体でそっと抱きしめた。一方、貴恵を失った圭介(堤真一)と麻衣(蒔田彩珠)。うちのママは10年前に死んだ。それからお父さんと私は、ゾンビになった。これは第1話で語られた麻衣のモノローグ。そこに、新たな言葉が加わった。10年後、ママは帰ってきた。小学生の姿で。止まったままの10年が再び動き出し、新しく色づき始めた生活。なのに、『ママはまた消えてしまった』。同じ家にいるだけの、心もバラバラのすれ違いの生活に逆戻りした。そんな二人を守屋(森田智望)や蓮司(杉野遥亮)は気にかける。連絡の取れない麻衣を心配し、蓮司は新島家を訪れるも、麻衣は一人になりたいと帰してしまう。友利(神木隆之介)も心にはぽっかりと穴が空いたままだ。遺してきた大切な人達に最後の別れをする貴恵一方の貴恵はまだ成仏できていなかった。声が届かないと分かっていながら、遺してきてしまった大切な人達に最後のお別れをしていた。ある日、貴恵は漫画を描き終えた友利のもとへ来ていた。友利が心配でこちらも成仏できていなかった吉原(かたまり/空気階段)と共に完成した漫画を読む。自信満々で、でもどこか不安気な友利の横で、貴恵は一人、確かな友利の成長を感じていた。自分の力で、逃げ続けた現実に一歩踏み出した、たった一人の大切な弟に、貴恵は別れを告げるのだった。貴恵は千嘉と万理華にも会いにきた。千嘉は、頼りにしていた貴恵に何もしてあげられなかったことを悔やんでいるようだった。しかし貴恵の表情は暖かい。貴恵の望みは見返りなんかではない。今、万理華とこうして向き合っていることが何よりの望みなのだと思う。貴恵の言葉はいつも周りを包んでくれる。周りをポンコツにするなんていわれてしまうのは、そんな貴恵のことをみんなが頼りにしているからなのだ。圭介は家で一人、貴恵の言葉を思い出す。俯いた時には顔をあげてと頬を包んでくれる大切な人の声。「失ったものを見つめて、死ぬまで過ごすの?」夢から覚めた時が一番怖い。どんなにいい夢を見て幸せに浸っていても、また失う。幸せはそう長くは続かないのだ。しかしそれで全てが元通りになるわけではない…。この奇跡がもたらしたもの、貴恵が帰ってきた意味を考える圭介。ここにはもう、貴恵はいない。しかし圭介は、一人で歩み出す。自分一人の力で、そしてほんの少しの貴恵が残してくれた大切な思い出に後押しされ、進んでいく。圭介の10年間分の言葉「10年前、あの時、私、ママと一緒に消えちゃえばよかったんだよ」ご飯も食べず、部屋に引きこもる麻衣に、圭介は10年分の、言葉を。「ママがいなくても、二人で一緒に生きていく道を探さなきゃいけなかったんだ」圭介は貴恵が亡くなってからというもの、麻衣と向き合うことすらずっと逃げ続けてきた。麻衣をゾンビにさせたのは圭介なのだ。時間を止めたのは死ではなく、生きながらにして『生きること』を諦めてしまった圭介だ。でもこれからは違う。「これからは、なくしたものじゃなく、ママがくれたものを見つめて、生きていかないか?」麻衣が大人になりきれなかったのは、ずっと甘えられず、泣きたくても泣けずに、10歳で時は止まっていたからなのだと思う。そして麻衣はドアを開ける。10年間、閉じ切ったままだった心が開く。圭介はやっと貴恵が帰ってきた意味に気づけたのだ。失ったものをいつまでも見つめるだけじゃなく、これから生きていく世界を…。そして周りの人に向き合い、前に進むことの方がずっと大事だということを。貴恵を救った、万理華の言葉貴恵は、あの公園でお迎えの時を待っていた。もう十分わがままして、皆とはお別れしたから、もう思い残すことはない。そんな貴恵の前に、万理華は現れた。「会いたいって思うのは、わがままなんかじゃないよ」真っ直ぐな万理華の言葉に、貴恵の本音が溢れる。「もう一度だけでいいから、会いたいよ。家族に会いたい」万理華の優しい手が、涙で濡れた貴恵の頬を包む。あの時、貴恵がひとりぼっちの万理華を優しく包んだように。もうこの世に未練はない、そう思って別れを告げたが、貴恵は本当のさよならをできていなかった。伝えたいことも言えずに、もう一度会いたいって思う気持ちを殺してまで。そんな貴恵を救うのは、万理華なのだ。この奇跡は万理華にも大きなものをもたらした。会いたいと思う気持ちを一歩踏み出す力を大切にすること…。誰よりも優しい貴恵と万理華が周りを救い、そしてお互いを助け合う。新島家の物語だけじゃない。白石家の物語でもあり、そして見ている私たちへ向けた物語。今話と来週の2回続いての最終章としたことは、この物語が紡がれる意味としても非常に大きかったと思う。次週、ついに『妻、小学生になる。』は注目の最終回を迎える。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年03月24日吉田羊・大原櫻子出演、シス・カンパニー公演『ザ・ウェルキン』の公演詳細が発表され、東京では7月にBunkamura シアターコクーン、大阪では8月に森ノ宮ピロティホールで上演されることが決定した。あわせて吉田・大原のビジュアルも公開された。本作は、『チャイメリカ』(2013年上演)でローレンス・オリヴィエ賞最優秀作品賞を受賞し、英国期待の若手劇作家として一躍メインストリームに躍り出たルーシー・カークウッドの新作として、コロナ禍直前の2020年1月下旬に、英国ナショナルシアターで開幕。ロックダウンで中止になるまでの限られた期間の上演だったが、若い観客層を中心に大喝采を浴びた人気作となった。出演は、吉田羊、大原櫻子、鷲尾真知子、梅沢昌代、那須佐代子、峯村リエ、明星真由美、那須凜、西尾まり、豊田エリー、土井ケイト、富山えり子、恒松祐里の13人のパワフルな女性たち。そこに土屋佑壱、田村健太郎と声で出演する段田安則が物語にスパイスを加える。演出は、気鋭の劇作家・演出家の加藤拓也。彼が初めて翻訳戯曲の演出に挑むことにも期待が高まっている。物語は1759年、英国の東部サフォークの田舎町。人々が75年に一度天空に舞い戻ってくるという彗星を待ちわびる中、一人の少女サリー(大原櫻子)が殺人罪で絞首刑を宣告される。しかし、彼女は妊娠を主張。妊娠している罪人は死刑だけは免れることができるのだ。その真偽を判定するため、妊娠経験のある12人の女性たちが陪審員として集められた。これまで21人の出産を経験した者、流産ばかりで子供がいない者、早く結論を出して家事に戻りたい者、生死を決める審議への参加に戸惑う者など、その顔ぶれはさまざま。その中に、なんとかサリーに公正な扱いを受けさせようと心を砕く助産婦エリザベス(吉田羊)の姿があった。果たして、サリーは本当に妊娠しているのか?それとも死刑から逃れようと嘘をついているのか?なぜエリザベスは、殺人犯サリーを助けようとしているのか……。法廷の外では、血に飢えた暴徒が処刑を求める雄叫びを上げ、そして……?タイトルの『THE WELKIN ザ・ウェルキン』は、英語の古語で「天空」を意味する。神の使いなのか、科学の予見なのか、75年ぶりに「天空」に舞い戻る大彗星(のちにハレー彗星と命名)を待つ18世紀半ばの英国辺境を舞台に、サスペンスフルに展開する物語が、現代にも残る女性たちが受けてきた苦難の歴史とともに、陪審員審議の会話の中でドラマチックに語られていく。なお、チケットの一般前売は5月29日(日)10:00より販売開始を予定している。【公演詳細】シス・カンパニー公演『ザ・ウェルキン』2022年7月7日(木)~31日(日)東京都 Bunkamura シアターコクーン2022年8月3日(水)~7日(日)大阪府 森ノ宮ピロティホール作:ルーシー・カークウッド翻訳:徐賀世子演出:加藤拓也出演:吉田羊、大原櫻子 / 鷲尾真知子、梅沢昌代、那須佐代子、峯村リエ、明星真由美、那須凜 / 西尾まり、豊田エリー、土井ケイト、富山えり子、恒松祐里、土屋佑壱、田村健太郎 ほか声の出演:段田安則一般前売 開始日 2022年5月29日(日)10:00~公演サイト
2022年03月22日吉田羊、大原櫻子らが出演する舞台『ザ・ウェルキン』のビジュアルと公演詳細が18日、明らかになった。同作は英国期待の若手劇作家ルーシー・カークウッドによる作品。1759年、英国の東部サフォークの田舎町を舞台に、人々が75年に一度天空に舞い戻ってくるという彗星を待ちわびる中、一人の少女サリー(大原櫻子)が殺人罪で絞首刑を宣告される。しかし、妊娠している罪人は死刑だけは免れることができるため、妊娠を主張するサリー。その真偽を判定するために、妊娠経験のある12人の女性たちが陪審員として集められた。なんとかサリーに公正な扱いを受けさせようと心を砕く助産婦エリザベス(吉田羊)が尽力する中、法廷の外では血に飢えた暴徒が処刑を求める雄叫びを上げていた。『チャイメリカ』(2013年上演)でローレンス・オリヴィエ賞最優秀作品賞を受賞し、英国期待の若手劇作家として一躍メインストリームに躍り出たルーシー・カークウッドの新作として、コロナ禍直前の2020年1月下旬に、英国ナショナルシアターで開幕した同作。ロックダウンで中止になるまでの限られた期間の上演だったが、若い観客層を中心に大喝采を浴びたという。タイトルの「THE WELKIN ザ・ウェルキン」は、英語の古語で「天空」を意味し、75年ぶりに「天空」に舞い戻る大彗星(のちにハレー彗星と命名)を待つ18世紀半ばの英国辺境を舞台にサスペンスフルに展開する物語では、現代にも残る女性たちが受けてきた苦難の歴史が、陪審員審議の会話の中でドラマチックに語られていく。出演は吉田羊、大原櫻子、鷲尾真知子、梅沢昌代、那須佐代子、峯村リエ、明星真由美、那須凜、西尾まり、豊田エリー、土井ケイト、富山えり子、恒松祐里と13人のパワフルな女性たちが登場。土屋佑壱、田村健太郎と、声で出演する段田安則が物語にスパイスを加える。気鋭の劇作家・演出家:加藤拓也が、初めて翻訳戯曲の演出に挑む。東京公演はBunkamura シアターコクーンにて7月7日〜7月31日、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて8月3日〜8月7日。
2022年03月18日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。会いたい人にもう一度会えるチャンスを与えてくれるファンタジーは夢物語だ。現実には、必ず終わりがくる。別れを経験するくらいなら、初めから始まらなきゃよかった。現実や真実と向き合いたくない…。そう思ってしまう。ついに妻の生まれ変わりの真実に向き合う家族に、別れの時が迫っていた。『万理華』が戻り、喜ぶ千嘉一方で…大晦日の夜に突然倒れた万理華(毎田暖乃)は貴恵(石田ゆり子)としての記憶を失くしてしまう。次の朝、圭介(堤真一)や麻衣(蒔田彩珠)、千嘉(吉田羊)に見守られながら目を覚ました万理華だったが、すでに人格は貴恵に戻っていた。貴恵が戻り安堵する圭介達を前にして、千嘉は複雑そうだ。また「ママ」と呼んでくれた。一瞬だけでも自分の元に帰ってきたことは千嘉にとって喜ばしいことだっただろう。しかし、すでにそこに『万理華』はいないのだ。万理華の身に起きた異変を聞いた友利(神木隆之介)は、生まれ変わりの小説『君と再び』を書いている出雲莉音(當真あみ)なら何かわかるかもしれないと考え、圭介達と共にサイン会に行ってみることに。そこで莉音の口から衝撃の事実を聞くこととなった。出雲莉音の中にいるのは、吉原康司(かたまり/空気階段)。教師をしていた吉原は、小説家になる夢を諦められずにいたが、そんな未練を残したまま5年前に不慮の事故で亡くなったという。一方の莉音は中学生。吉原が死んだの5年前…生まれ変わりの真実は『憑依』だったのだ。怪我で夢だったバスケを諦め、人生に絶望していた莉音の死にたいという気持ちと、吉原の生きたいという気持ちが偶然、リンクしたのだ。生まれ変わりではなかった。「借りたものはいつか返さなきゃいけない、本当の持ち主に」10年という偶然から生まれた、生まれ変わりという誤認。貴恵は今まで、万理華の体を借りて自分は生きていることに気づいていなかった。『万理華』の日常を取り戻すことが意味するのは…彼女の人生を奪っている…万理華に帰ってきて欲しいという千嘉の強い思いに貴恵は胸を痛めた。一方、千嘉は仕事先で倒れてしまう。大晦日の夜、万理華を抱きしめようとして、避けられてしまっていたのだ。万理華の記憶は、「消えてくんないかな」と言われた日のままだ。それでもやり直せると千嘉は変わろうとしている。そう気づかせてくれたのは、貴恵だろう。娘との日々を取り戻すということは、そんな大切な貴恵との別れを意味するのだ。そして圭介と麻衣には、この奇跡が永遠には続かないという現実を突きつけられていた。一度失った大切な存在が目の前にいる幸せの中にいる彼らには、再びの別れが来ることなんて考えてもみなかっただろう。「あなたは奥さんと、今世の縁をとっくに終えている」永遠の別れが、また近づいていく…。明らかになった、貴恵が万理華に憑依したきっかけ貴恵は、万理華の中に入った日のことを全て思い出した。貴恵は死んでからもずっと『ゾンビ』になった圭介達に会いに来ていた。そしてあの日、貴恵は、夜の公園で万理華に出会ったのだ。パジャマのまま、消えたいと泣く万理華の頬を包む、全てを包み込む貴恵の大きな優しさ…。「消えたい」と思う万理華と生きたいと願う貴恵はリンクしたのだ。「私、生まれ変わりなんかじゃない」吉原は、自分の小説が店舗に並んでいるところを見て、生きていた頃の毎日もそう悪くはなかったと、生きたいという気持ちが報われ、莉音の体から去っていった。そして貴恵も、同じように決心していた。守屋の圭介を想う純粋な気持ちを聞き、私がいなくなっても、愛する家族を、支えてくれる誰かがいると信じることができたのだろう。そして、万理華は本当は生きたいと願っていると知った。だから万理華は一度戻ってきたのだ。借りたものは、必ず返さなくてはならない。もう貴恵の決心は、揺らぐことはなかった。麻衣と娘として、友利は弟として、小さい子どものように「いなくならないで」とわがままを言う。圭介は第三の選択肢を諦めなかった。万理華も、貴恵も、共に生きていく方法を。でも、それは叶わない。この世は生きているか、死んでいるか、その二択だ。「私がいなくても、自分の力でしっかり生きるのよ。信じてるから」貴恵は、いなくなった。再び回り始めたはずだった風車は、また、止まってしまった。ファンタジーの裏に隠された残酷な現実誰かを失ったことがある人なら、一度失くした大切な人ともう一度…。そう願ってしまう。しかし、そんな『素敵なファンタジー』は夢物語。ファンタジーは非現実的ではあるが、現実との境界は実は曖昧なもので、現実の上に成り立つものとも言える。そしていつも、その裏には残酷な現実が隠されている。その時が幸せでも、現実逃避ができていても、一度大切なものを失った時よりも、もっと大きな絶望が待っているのだ。しかし、人はそんな夢物語の中で、絶対に出会えない人々や絶対に体験できない出来事と巡りあう。そしてきっと、その経験が、生きていく力を残していってくれる。再び最愛の貴恵に出会えた家族に残された選択肢、これは数え切れないほどある。また、ゾンビのように暮らすのか、それとも、「私がいない世界でも、笑っていてほしい」…そんな貴恵の願いを叶えるために、前を向いて生きていくのか。圭介達は、貴恵がいなくなった世界の絶望を乗り越え、生きている意味を見つけていけるのだろうか。そして貴恵が選ぶ、最期のチャンスとは…。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年03月17日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。人間は生涯の中で沢山の大切なものに出会い、そして失っていく。その絶望に生きる私たちが、大切な人のために今できることは、何なのだろうか。母親に会うのを拒む貴恵その理由は…圭介(堤真一)は、守屋(森田望智)から告白されたところを妻・貴恵(石田ゆり子)の生まれ変わりである万理華(毎田暖乃)に目撃され、行きつけのカフェで落ち込んでいた。すると、想い人の蓮司(杉野遥亮)に留学中の彼女がいると知り、落ち込む娘の麻衣(蒔田彩珠)と友利(神木隆之介)に偶然でくわす。そんな圭介と麻衣に、友利は一緒に実家に帰ってほしいと頼む。夫の入院で一人になってしまった母・礼子(由紀さおり)の面倒を見るためだ。圭介はそのことを貴恵にも伝えるが、母親に会いに行くのを拒んでしまう。そんな中、会話を聞いていた千嘉は、貴恵を夜のお供に誘い、自分の母親との過去を打ち明ける。こんな親にはならないと誓って生きてきたが、結局同じ姿になってしまった自分を悔いていた。貴恵は、そんな千嘉に優しく声をかける。「わかるよ、これまで千嘉さんが頑張ってきたこと」千嘉に必要だった、頼れる誰か。貴恵も千嘉も、お互いが大切な存在になったのだ。「悩むのは、会いたいからでしょ」長すぎる10年という『別れ』圭介、麻衣、友利は、万理華を親戚の子ということにして4人で実家に向かった。出迎えてくれた従姉妹・萌子が話す貴恵との思い出は全て『過去形』。自分の心は今確かにここにあるはずなのに、自分はもうこの世界にはいない存在。仏壇の前で「本当に私死んじゃったのね」とつぶやいた貴恵を思い出す。暫くするとデイサービスから礼子が帰ってくる。現れたのはあの頃とは別人のような母親の姿。礼子は認知症を患っていた。自分の死後の家族の現実。加えて、母親は自分のお葬式にも来なかったことを今初めて知ったのである。10年は、あまりにも長い別れなのだ。友利が抱えていた葛藤姉と弟の10年ぶりのケンカは…それは友利も同じだった。貴恵が亡くなってからというもの、一人息子の友利は圧をかけられ続けたのだろう。今日も、夢を追いかけ定職につかないことを責められる友利。「スマホでググる」とか「ババア!」なんていうコミカルな台詞や、神木さんのお芝居あって、重くならずに済んでいるのだろうが、この独特な親戚の雰囲気は正直鬱陶しくもある。「俺の味方なんて、この世に誰一人いないんだから!」友利は小学生のごとく家を飛び出していく。しかし貴恵には全てお見通し。秘密基地には背中を丸めた友利がいた。貴恵はまた友利に優しく声をかけると思ったのだが、始まる姉弟喧嘩。しかし、友利の中で確かに、目の前にいる小学生と、大好きな姉の記憶が重なっていくのだ。鼻を握られ叱られたあの日のことを、そして勝手にいなくなったあの日のことを…。「生きてる価値なんてない」そんな友利を貴恵はこう叱る。「死んじゃった私よりずっとマシよ!」涙を堪えるように友利が伝える。「なに勝手にいなくなってんだよ」「いなくなりたくなかったわよ…」「なんなんだよ……姉ちゃんじゃん」10年間、抜け殻だったのは友利も同じだった。貴恵は、友利にとって太陽で、そして生きる価値だったのだ。独りを感じたこの場所で、安心して涙を流せる大切な相手、それは貴恵だけなのだ。漫画家の夢と実家の世話…逃げ続けた現実に一歩踏み出すと決めた友利は、笑顔だ。あれほど暗かった実家が一気に明るくなる。貴恵が持っていたものは、確かに友利の中にもあるのだ。万理華として、そして貴恵としての「ごめんなさい」別れ際、万理華は萌子の息子とボール遊びをしていた。そしてそのボールはいたずらにも、万理華を礼子のもとへ導くのだった。「ごめんなさい」きっと万理華として、ボールを拾わせてしまったこと。そんな万理華の目を見つめ、礼子は穏やかに呟く。「元気が一番」「ごめんね」と、手を握る。この「ごめんね」はきっと貴恵として、娘として。「ごめんなさい…本当にごめんね、『お母さん…』」色々な思いが溢れる。先に死んでしまってごめん、一人にしてごめん。涙を流す万理華に、礼子は頭を撫でながら穏やかな顔で言う。「よくきたね、遠い所から」遠い所から会いにきてくれた親戚の万理華への言葉なのか、もう二度と会えない場所から来た『貴恵』への言葉なのか…それは誰にもわからない。でもそれで良い。二人の涙が、笑顔が、その答えだから。『妻、小学生になる。』第7話から伝わるメッセージ麻衣と蓮司の恋も動く。誰かを好きになること、それはとてつもないパワーが生まれるもの、それは奇跡…貴恵に背中を押された麻衣は、蓮司の元へ走り出す。麻衣と無事会えた蓮司は大切な存在について語る。実は、初恋相手の幼なじみが、海の事故で亡くなり遺体も見つからないままだという。だがそんな大切な存在に、「そばにいたい人を見つけた」と伝えに海に来たのだ。麻衣と蓮司は、無事、想いを伝え合った。突然、大切な存在を失う辛さ。失ってからその大切さに気づくこともある。でもその前に、想いを伝えたい相手が、そばにいるのなら今この時伝えたい。それは間違っても良い、失敗してもいい。貴恵も、友利も、麻衣も、蓮司も皆、遠回りしながら『思いを伝える』という答えに辿り着いたのだ。まだ何も始まってないのに、諦める必要はないのである。今この瞬間を、たった一度の奇跡で終わらせない。続く未来の、もっともっと新しい幸せのために、一歩踏み出す力…。『妻、小学生になる。』の第7話から感じたのは『大切な人を幸せにするきっかけを見逃さないこと』というメッセージ。これはこの物語が私たちに伝えてくれるテーマなのではないだろうか。最終回を目前に、物語が大きく動く圭介と麻衣、万理華と千嘉も加え4人で新年を迎える。皆が幸せを感じながらその時を待っていた。しかし新年が明けた瞬間、万理華は、突然意識を失った。すぐ、目を覚ましたものの、最初の一言目は衝撃的なものだった。「ママ?」母を見つめる目も、知らない人間を見つめる目も、貴恵ではない。確かにそこにいるのは『白石万理華』だった。次回はついに、貴恵が生まれ変わった理由がついに明かされる。貴恵はどこへ行ってしまったのか。万理華の記憶は…。物語のはじまりに迫る、重要な回に注目だ。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年03月10日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。失敗した時、激しく後悔する時、落ち込む自分に手を差し伸べてくれる存在は、いかに大切か。その存在は、きっと自分の人生に追い風をもたらしてくれる。今回の第6話は、圭介(堤真一)や貴恵(石田ゆり子)が周りに手を差し伸べ、彼らを中心として様々な思いや日常が動き出していく。ついに生まれ変わりを打ち明けた、万理華(貴恵)前話では、圭介と貴恵の二人は、千嘉(吉田羊)に娘の万理華(毎田暖乃)が貴恵の生まれ変わりであるということを伝え、千嘉は今まで万理華に対しての酷い態度を取っていたことに気づき、真実を受け入れたのであった。しかし、千嘉にとって一つ屋根の下で暮らす万理華は赤の他人。故に万理華にどう接して良いかがわからず、何ともよそよそしい千嘉が可愛く思えてくる。まだ千嘉の心の負担や疲れは解決していないが、ご飯も準備して、お互いの顔を見ながら食事して…以前とは大きく変わっている。それには『他所の人間』をもてなす理由もあるだろうが、本当の万理華がいつでも帰ってきていいように変わろうとしているのだと感じる。守屋にフォーカスがあたった『妻、小学生になる』のシーンも一方、圭介の会社では、課長の守屋好美(森田望智)が企画した新商品のPRイベントが開かれた。当日は成功を納めたものの、発売前の商品画像が投稿されたことが発見されてしまう。企画が白紙になると告げられた守屋はひどく落ち込む。そんな守屋を、圭介は寺カフェに呼び出し、マスター(柳家喬太郎)と常連の中村(飯塚悟志)は励まそうとするが、上手くいかず…。「いかにもしっかりしてそうな長女」と言われた守屋であるが、入院していた姉の代わりとして、甘える経験もないまま大人になってきたようだ。「自分はしっかりものではない、人の上に立つ人間じゃない」と話すのも、それが当たり前になってしまったからである。その中で唯一息抜きになる時間が、圭介と過ごすお昼だったと考えれば、守屋が圭介に好意を抱くようになっていったのもわかる。それゆえ、圭介を巻き込んだ責任をより一層感じているのではないか。そんな落ち込む守屋を励ましたい。マスター達も元気づけたい。千嘉とも仲良くなりたい。娘の麻衣(蒔田彩珠)の想い人も気になる…。頭を抱える圭介に、万理華はバーベキュー大会を開くことを提案する。色々問題が山積みになったとき、普通はショートしそうだが、問題を一気に解決しようと前向きになれるのも、圭介達の強みであり、これまでこうして様々な困難に二人で立ち向かってきたのだろう。千嘉に訪れた新しい『日常』ついにバーベキュー当日。最初は乗り気ではなかった千嘉や、貴恵の弟の友利(神木隆之介)、麻衣と蓮司(杉野遥亮)、遅れて守屋らも参加し大賑わい。その中で千嘉は自分の過去を話す。千嘉も自分の親から酷い扱いを受け、そして更に夫や交際相手に裏切られ、心中で何かがプツンと切れてしまったようだ。千嘉は人に頼ることができない性格と第4話で考察したが、頼っても裏切られる経験が幼少期から積み重なってきたのだろう。【妻、小学生になる。第4話感想】明かされた『万理華』としての生活・ネタバレあり万理華との帰り道、千嘉はつぶやく。「あったかいのね、あなたの家族」貴恵に向けた言葉。だが目の前にいるのは、誰よりも会いたい娘。貴恵は、千嘉が自分を見てそんな複雑な想いでいることや記憶を思い出せないことをずっと悩んでいたのだ。今回のバーベキューも、一番は自分が千嘉にしてあげたかったことなのだと思う。「万理華がいなくなっちゃったのは、私があんなこと言ったから…。『消えてくんないかな』」後悔の表情を浮かべる千嘉に、貴恵はそっと手を繋ぐ。万理華なら寂しそうな母の顔を見て、きっと手を握るだろうと考えたのだろうか。記憶が戻らないとしても、万理華として、今、自分にできることを。今作では、万理華から貴恵の姿に戻る演出がよく使われる。蓮司と話すときの麻衣の笑顔を母親として見ていたときはそれこそ貴恵の姿で圭介と微笑むシーンが印象的だった。しかし、対話する相手が貴恵であっても、その姿に戻らないのは、貴恵が千嘉の前では万理華でいようとしてるからだと思う。マシュマロを焼いて一緒に火を囲むときも、手を繋ぐ瞬間も、明らかに貴恵ではなく、万理華だった。千嘉が困惑しながらも、初めて知る家族の暖かさに向き合う様子は、新しい日常の風を感じさせてくれる。『妻、小学生になる。』圭介に対する守屋の恋心にも変化が今話から守屋の圭介に対する恋心もついに動き出した。守屋は、圭介が自ら頭を下げて部長に掛け合ったことを知り、想いが溢れる様子だ。圭介こそ、失礼な部分も沢山あるのだが、些細な一言をちゃんと憶え、こうして他人のことも自分事として一生懸命悩む…圭介は『THE無自覚モテ』の真骨頂なのだ。守屋はついに想いを伝え、別れ際に頬にキスする。おまけにその場面を妻に見られているという、何ともドラマらしい修羅場が訪れる。口では「誰かと一緒になってくれてもよかったのに…」と言ってる貴恵だが、嫉妬する表情も見せてきた。守屋の純粋な想いが二人の愛にどう絡んでいくのだろうか。一方、生まれ変わりの終着点の伏線が徐々につながってきた。友利は突然倒れた小説家の出雲莉音(當眞あみ)が目を覚ます瞬間に立ち会うも、友利のことを全く覚えていないことが判明。さらにラストでは、『みえる』マスターがパジャマ姿の万理華が彷徨っているところを目撃する…。生まれ変わりの真実、理由、新島家が迎える最後とは一体どのようなものなのか。物語は最終章へ向かう。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年03月03日第2弾がもうすぐ放送となる「松尾スズキと30分の女優」。この度、前作より吉田羊が出演した「吉田羊の乱」がYouTubeにて無料配信スタートした。松尾スズキが毎回ひとりの女優とがっぷり四つに組んで繰り広げる至極のWOWOWオリジナルオムニバスコントドラマ「松尾スズキと30分の女優」。第1弾には吉田さん 、多部未華子 、麻生久美子、黒木華が出演、観た人をやみつきにさせた。現在、WOWOWオンデマンドにて配信中の第1弾。全4話の中から今回、「吉田羊の乱」をYouTubeで期間限定配信。そして、3月放送の第2弾は、生田絵梨花、松本穂香、松雪泰子、天海祐希の4名が出演(放送順)。どんなコントを繰り広げるのか、注目だ。松尾スズキと30分の女優「吉田羊の乱」は4月4日(月)23時59分までWOWOWオフィシャルYouTubeチャンネルにて配信。「松尾スズキと30分の女優2」は3月13日(日)23時~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドにて放送&配信。※WOWOWオンデマンドでは全4話を一挙配信(cinemacafe.net)
2022年02月27日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。この平和がずっと続きますように。こう願うのは野暮なのだろうか。自分を取り巻く環境はずっと平和だと思い込んで、周りの現実に目を向けないでいると『平和ボケ』だなんて言われる。第5話では、妻にそんな平和ボケのハトと呼ばれてしまった新島圭介(堤真一)と、妻・貴恵(石田ゆり子)が、生まれ変わりの白石万理華(毎田暖乃)と、母親・千嘉(吉田羊)の壊れかけた家族の歯車を再び動かしていく。真実を打ち明けるべきなのか、揺れる貴恵交際相手に裏切られ、万理華が嘘をついて圭介と連絡をとっていたことを知り、千嘉は万理華に手を上げる。すんでのところで圭介が止めたが、さらに千嘉の怒りを買うことになり、万理華は家から追い出されてしまう。万理華は新島家に一晩泊まることになり、圭介と麻衣(蒔田彩珠)は、心配はしながらもママと一緒に過ごせることを純粋に喜ぶ。あの頃と同じようにゲームをして、一緒に寝て、怒られて、笑って。そこにあるのは、平和で、暖かい家族の姿だった。しかし、それに対比されるのは白石家の崩れかけた家族の姿。万理華を勢いのまま追い出した後、一人玄関で泣き崩れる千嘉を思うと苦しさが増す。「だったら出ていけば。この人のうちの子になりたいんでしょ。良かったじゃない、好きにしなよ…!」千嘉はどこまでも孤独である。言いたくもない言葉が口に出る。心のキャパシティはすでに限界を迎えていた。真実を打ち明けるべきなのか。母親としての立場や辛さを誰よりもわかっている貴恵自身と、万理華としての胸中を考えてしまうと、やるせない気持ちの残るお泊まりだった。そんな貴恵にきっかけを作ったのは圭介だった。本当のことを話すべきではないか。嘘はつき続けたくない…。これは、第2話の「嘘やごまかしで費やしたくないんだ、一分一秒も」という言葉からもわかるように、圭介なりの向き合い方が表れていた。【妻、小学生になる。第2話感想】日常の幸せをありのまま映した第2話・ネタバレありそして、万理華と圭介は生まれ変わりの真実を伝えることに。当然、千嘉は信じることはなく足早に帰ってしまう。最近の万理華を見て、変化を感じたことはないかと聞かれても、考えることもなしに…。千嘉に自身の母親の姿を重ねる貴恵千嘉は、貴恵と弟・友利(神木隆之介)の母親に似てるという。幸せにしてくれると相手に期待を抱くも、思うようにいかないと裏切られたと悲観的になる。そんな母親に、貴恵は好物のオムライスを作ってあげ、イライラしないようにうまく立ち回ってきた。しかし小学生の万理華には顔色を伺い、ただ黙るしかなかったのだ。大好きなお母さんに「消えてくんないかな」と言われた日、万理華はもう元には戻れないことを幼いながらに悟り、自分の思いを胸に締まったまま過ごしてきたのかもしれない。そして苛立った千嘉はついに、万理華に「邪魔なんだよ!」と声を荒げてしまう。貴恵はこう切り出す。「今までも、娘にそんな言葉をぶつけていたの?子供が黙って聞いてるからって何も感じてないわけじゃないのよ」そして貴恵は万理華としての記憶についての話をした。自分の母親に、伝えてきたように、優しく。「楽しかった気持ち、全然思い出せない」貴恵にとっては思い出せなくなった記憶の話。だがこれは、本当の万理華が抱くようになった気持ちを代弁しているように思えた。貴恵が千嘉に作ってあげたのは、『オムライス』。万理華には作れない。気付こうとしなかった。余裕がなくて。考えようともしなかった。「お母さん」じゃなくて、ずっと「ママ」って呼んでくれていたことも。いつも自分の顔色をうかがって、真っ直ぐ目を見てこなかったことも…。目の前にいるたった一人の娘は、『万理華じゃない』。千嘉が貴恵の姿に驚いたのも、『大切な万理華』とは違うということにやっと気づけたからだろう。圭介達は、生まれ変わりを信じたのは、愛する貴恵との記憶だったが、千嘉は万理華との記憶、そして万理華と過ごした平和で楽しかった日々があったから信じることができたのだ。2つの家族が教えてくれた、平和を願うということ『平和ボケのハト』呼ばわりされる圭介が、ここまで簡単に全てのきっかけを作ってしまうのが不思議でたまらない。確かに以前の圭介こそ、万理華の家族や事情は見ずに、ただ幸せに浸っていたいだけのように思えるし、大切な人が今はたった『一人』しか存在しないのに、白石家と新島家のどちらも幸せに暮らせる方法を見つけ出すのは難しい。「平和ボケのハトでいられるように…」と語る圭介は甘い幻想を抱いているように見える。しかし平和が当たり前にあるのものではないということを一番わかっているのは圭介なのである。幸せな日々は、別れの足音もないまま、突然奪われたのだ。平和が永くは続かないことを知っているからこそ、『信じる』ことをやめないのである。ボケているのではない。のほほんとしているのも、良くも悪くも、圭介は馬鹿がつくほど真っ直ぐなだけなのだ。平和を願うということは純粋に、大切な人の幸せを願い続けたいという気持ちなのではないだろうか。二つの家族が、私にそう教えてくれたような気がする。この生まれ変わりが乗り移りを予感させる描写も…再び動き出す二つの歯車は、どんな奇跡を生んでゆくのだろう。第5話では蓮司(杉野遥亮)と麻衣の関係が進展したり、最後にはこの生まれ変わりが乗り移りを予感させる描写があったり…。進む先に待ち受ける多くの選択肢にどのような答えを出していくのだろうか。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年02月24日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。人の性格は『記憶』に基づいて形作られるとも言われている。甘えられない環境、信じていた人に裏切られた経験が人に与える影響は、人が思うよりずっと、強く遺っていく。第4話では万理華(毎田暖乃)の母親・千嘉(吉田羊)の裏にある性格、そして過去が見えてきた。今話は万理華を家まで送る場面を千嘉に目撃されてしまうところから始まる。「この子を甘やかさないでもらえますか」圭介(堤真一)と娘・麻衣(蒔田彩珠)が千嘉に最初に抱いた印象は『怖い』。ママだった貴恵(石田ゆり子)の今の『ママ』。想像と違う様子に、万理華の生活が気にかかるようになる。圭介達は、来週に球技大会があることを知り、千嘉も応援に訪れると考え、万理華を応援しに行くことに。そして、球技大会当日に突然やって来た二人に驚いていたが、万理華は心から嬉しいようだった。しかし、そこに千嘉の姿はなかった。千嘉が抱えていたものママのママ、白石千嘉。夕方になって家を出て、夜は帰らず、朝に帰ってくるような生活。その原因はお弁当屋での夜勤の仕事だった。客からのクレームへの対応に追われる毎日。自分の食事を用意するのも、洗濯物を畳むのも、「ただいま」の一言をかけることもない。彼女には余裕がないのである。そんな中でも球技大会当日の朝、疲れ切って帰ってきた千嘉だったが、諦めて家を出ようとする万理華に「今日、お弁当何がいいの?」と声をかけたのだった。休日に出かけようと提案した時と同様に、万理華を気にかける姿が見えるのである。キッズケータイの裏に貼られた笑顔の親子の写真。関係が良かった日々もあったことがわかる。しかし、それは何かのきっかけで崩れたようだった。噂によれば、父親のDV、そして離婚。あの頃のように思う通りにできないもどかしさを抱えながらも、自分でどうにかしなくてはならないと力が入り過ぎている結果が現状なのではないか。千嘉が相手の男性と頻繁に連絡を取り会うのも、万理華の転校なんて「どうにでもなる」…そんな発言からも、自分の幸せしか頭にないように感じられるのだが、家庭を安定させたいという焦りがそうさせているようにも思える。そんな千嘉に足りないのは、万理華の今を大切にしてあげる心の余裕、そして頼れる誰かなのではないだろうか。千嘉は人に頼れない性格なのだと思う。それゆえ、ストレスを多く溜め込んでいることに本当は気づかず、無理をする。そして人に厳しく接しすぎる故に、周囲に簡単に助けを求めることができなくなっていく。一方、万理華はそんな母親の性格や状況を、一母親だからこそ敏感に感じ取り、圭介達には家のことは自分でどうにかすると隠してきていた。だが、「嬉しかったわ、あなたと麻衣が応援に来てくれて」という万理華の言葉。ただ応援しに来てほしかった。お弁当を作ってくれることを知ったあのとびきりの笑顔が、それを物語っているようにも思う。頑張ってる姿を認めてあげること、そんな小さな一歩を踏み出すことができれば…。追い打ちをかける『裏切り』しかし追い討ちをかけるように、千嘉に突きつけられる『裏切り』。相手の男性は妻子持ちだった。人に頼ることができない性格になってしまったのも、頼っても裏切られる経験が、人を信用できなくさせてきたのだろう。「母親に嘘をついて!」と万理華を必要以上に責めていたのも、ここに原因があるのだろう。そして千嘉は、万理華が圭介と電話をしているのを目撃してしまうのであった。「すごい剣幕で万理華ちゃんを叱る声を聞いたって」…頭によぎる万理華の母親への噂。そして既読のつかないメッセージ…。圭介は万理華の家へ急ぐが、嫌な予感が的中する。万理華に手をあげた千嘉を止めたのは圭介だった。「あなたが彼女を大事にしないなら、彼女は僕が引き取ります」以前の圭介ならば、「他人じゃない。夫です!」なんて言ってしまいかねなかっただろう。しかし、妻として接していく中で他人の家庭の娘としての現実が見え、少しずつ生まれ変わりへの見方が変わってきているように思えた。生き返った二人、そして貴恵が、千嘉と万理華の太陽になるしかないのだと思う。『妻、小学生になる。』は新島家の再生の物語だと思っていたが、それ以上の意味を持つことを感じさせてくれた。少しずつ明かされる『万理華』としての記憶そして今回、気になったのが『万理華』としての記憶である。最初、自分が『貴恵』だと気付いた時、自分に関する記憶は確かにあったように思えた。しかし、友達であるはずのヒマリ(飯田晴音)との記憶はなく、漫画の交換ノートをしていたことも今『知った』のである。貴恵として生きていく中で、万理華の記憶が薄れているのだろうか。さらに貴恵の弟・古賀友利(神木隆之介)は生まれ変わりを題材とした小説を書いた謎の中学生・出雲凛音(當真あみ)と出会うが、彼女は『再び出会った人達がどんな結末を迎えるのか』という意味深な言葉を残した。万理華の記憶が物語の結末を揺るがすのだろうか。生まれ変わりの本当の理由にも今後注目していきたい。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年02月17日堤真一主演「妻、小学生になる。」の4話が2月11日オンエア。吉田羊演じる千嘉の行動に「まじで意味不明」「これはだめだよ」など怒りの声が上がる一方、貴恵の記憶が蘇る前の万理華を思う声や、過去の記憶を失い始めている万理華を心配する声も上がっている。10年前に愛する妻を亡くした夫とその娘が、生まれ変わって小学生になった妻(母)と再会する…ちょっと変わったホームドラマが展開する本作。小学生になった妻の母と遭遇してしまう新島圭介を堤さんが演じ、小学4年生の白石万理華として生きている圭介の妻・貴恵に石田ゆり子。圭介と貴恵の一人娘で今は20歳の麻衣に蒔田彩珠。貴恵が生まれ変わった白石万理華には毎田暖乃。万理華に強い口調で接することもある母親の白石千嘉に吉田羊。圭介が気になり始めている年下上司の守屋好美に森田望智。麻衣の営業先で知り合って親しくなった愛川蓮司に杉野遥亮。生まれ変わりを描いた小説「君と再び」がベストセラーになった中学生の天才小説家・出雲凜音に當真あみといった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。圭介と麻衣は万理華をタクシーで送ったところ、千嘉と出くわす。彼女から問い詰められるが万理華が「友達の父」とその場を上手く取り繕う。千嘉の様子を見た圭介は、万理華の今の家族のことが気にかかる。翌日、圭介は万理華の小学校で球技大会があることを知る。千嘉も応援に行くと考えた圭介は、彼女と話すため自分も球技大会へ行こうとする。また千嘉も万理華に対し、球技大会に弁当を作っていくと話す。その言葉に嬉しそうな表情をみせる万理華だが、千嘉は男性に誘われデートへ。結局球技大会に顔は見せず、帰り道で立ち聞きした保護者たちの会話から圭介は、万理華がDVを受けているのではと危惧する…というのが今回のストーリー。ラストで万理華は圭介と通話しているところを千嘉に見つかってしまう。付き合っていた男性に妻子がいることが発覚、ショックを受け帰宅した千嘉は万理華に手を上げようとするが、そこに現れた圭介が千嘉を止め「あなたが彼女を大事にしないなら、僕が彼女を引き取ります!」と宣言する…というラストだった。「子供の用事をすっぽかして男と会うとかまじで意味不明・・・」「仕事もたいへんだったり、今彼が妻子持ちだったり、色々あるのかもしれないけどこれはだめだよ...」など身勝手で衝動的な千嘉の行動に視聴者からも怒りの声が上がるとともに、「吉田羊さんが毒親を物凄く生々しく演じてて魅入った」「最後感情が爆発するの怖くて凍りつきそうになった」「吉田羊さんは演技力あるから暗い役柄は半端なく暗くなる」など、前回に続き今回も吉田さんの演技力に多くの注目が集まる。一方、万理華はクラスメートから“交換マンガ”の続きを書いて欲しいと言われる。貴恵の記憶が蘇る前の万理華は彼女とマンガを描きあっていたらしいが、当時のことを思い出そうとしてもぼんやりとした記憶しか浮かばず…というシーンも。「生まれ変わりである万理華として生きてきた記憶を忘れかけている」「万理華ちゃんの記憶が抜けちゃてるのか…」「貴恵が乗っ取っていってる」など、“貴恵”となった万理華が、それまでの記憶を失いはじめていることに心配の声も。また「万理華ちゃん、貴恵の記憶が蘇るまではビクビク生きていたんだろうな」「つらくて、消えたかったから、前世の記憶が蘇って万理華ちゃんの人格がなくなってしまったのかな」など、貴恵の記憶が蘇る前の万理華のことを想像する声や、「段々白石万理華としての記憶がなくなっていったら母親と暮らすのシンドくなるな」と、今後の生活に思いを寄せたコメントも投稿されている。(笠緒)
2022年02月12日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。「何か悩んでいるなら、何でも話して」そんな台詞をよく耳にする。大切な人の悩み事を知って、何か力になりたい、純粋な気持ちから出る言葉である。しかし実際、どんなに大切な誰かだとしても、その人が抱える事情こそ一番わからないものだ。第三話では、圭介(堤真一)と麻衣(蒔田彩珠)には見えない、今の貴恵(石田ゆり子)の『白石万理華(毎田暖乃)』としての現実が描かれている。圭介が気付いた『現在』の妻の現実前回、万理華の母・千嘉(吉田羊)に嘘をついて出かけたことがバレてしまい、万理華は思う様に連絡を取ることができないでいた。一方、圭介は一向に返信が来ないため、メンヘラのごとくメッセージを送りまくる。大袈裟なのだが、圭介は貴恵がいなくなってしまうことがただ不安なだけなのである。この一件で、圭介は今の妻には、他人の子供としての生活や現実があることにようやく気がつくのであった。『万理華』としての家族環境万理華がかかえる現実。家に帰っても母親は家にいない、独りの生活。ご飯もご飯代が置いてあるだけ。一緒にご飯を食べる時も、お互いの顔が見えない離れた場所で言葉も交わすことはない。部屋には洗濯物だけが積み上げられ、部屋に入る光も少なく、暗く、重たい。綿飴を食べにいくという約束をした時には、母親としての愛情があることを感じたのだが、結局、千嘉が優先したのは電話の向こうの相手であった。今の万理華が抱える現実は、冷え切ってしまった家族環境。親の愛情を感じられないまま日々を送り、万理華はずっと孤独だった。白石家の現状を見ていると、貴恵が帰ってくる以前の『死んでしまった』ときの新島家の記憶が蘇ってくる。しかし、「ここにママがいてくれたら…」という願いが叶ったことで、新島家は生き返り、今では笑顔のあたたかさが感じられるようになった。同じように千嘉や万理華にも願いがあるのではないだろうか。それは良い母親として関わりたい、お母さんともっと一緒にいたい、そんな小さな願いかもしれない。しかし、お互いがそれを口に出せないまま時間だけが過ぎてしまったように思う。久々の『家族』での外出そんな中、圭介と麻衣は万理華を水族館に連れ出す。冒頭では、道に迷うわ、ショーも見れないわ、アイスは食べられないわ、おまけにシャチに大量の水をかけられるわ…と散々な結果に終わった回想から始まったが、圭介はそんな過去をやり直すように奮闘する。しかし、「やり直し成功!」と思った矢先、万理華が目の前からいなくなり、圭介達から笑顔が消えた。圭介は万理華に父親がいないことも知らなかった。おまけに親子関係が良好だと思い込んでいる。圭介が見ているのはあの頃のままの貴恵そのものであり、貴恵も、万理華自身が抱える現実を決して二人の前では口にしない。圭介には幸せな今しか見ることができないのである。家族としての毎日も大切にしたい一方、話されない限り知る由もない万理華の現実という高い壁が存在している。やり直しもできたし、新しい思い出も増えた。しかし、上手くいかなかった前の方が笑えていたのである。別れ際、お互い振り返っても目が合うことはなかった。そんな描写からも、また家族に戻るということがどれほど現実的に難しいことであることを思い知らされた。今の自分は社会的には小学生、そして自分がいることで大切な家族に余計な負担かけてしまうという不安。今の貴恵には二人の『自分』が存在するのだ。古賀友利(神木隆之介)には「周りをポンコツにする」と言われてしまう。二つの生活の狭間で貴恵は次第に自分は帰って来ない方がよかったのかと思うようになる。自分のことを愛してくれ続ける存在の心強さそんな時、やはり手を差し伸べてくれるのは圭介と麻衣だった。貴恵としての誕生日。慣れない料理を準備して待つ愛する家族。上手くいったとは思えないベルーガのケーキ。でも、そんな失敗も笑い飛ばせる、それが新島家の温かさなのである。自分のことをずっと愛してくれる誰かがいる。今も変わらずに家族と言ってくれる愛しい二人がいる。二人には見えない場所で初めて流す涙が、万理華にもこうした家族の温かさが必要だったということを映しているように思えた。万理華が貴恵の生まれ変わりである理由はここにあるのではないだろうか。そして同時に、家族の前では太陽のように微笑むお母さんでいたいという気持ちが現れたように思う。「日が暮れても一緒にいたい」「寂しくなったら、またここに来てもいい?たまに甘えてもいい?」そんな貴恵の言葉は、万理華が母親に伝えられずにいる、『小さな願い』なのではないだろうか。『妻、小学生になる。』第3話、衝撃のラストシーン「悩んでいることがあったら話して」そんな言葉をかける必要もなかった。二人の大切に想う気持ちこそが、『新島貴恵』と『白石万理華』の力になっていくことを感じさせる第三話だった。しかし、万理華を自宅まで送ったところを見られた千嘉がタクシーのガラスを叩くという衝撃の場面で終わる。圭介達は今の家族にどう向き合っていくのだろうか。また、今回から既に大人気を予感させる麻衣の仕事先の会社員・愛川蓮司(杉野遥亮)も登場し、麻衣の恋路からも目が離せない。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年02月10日神山羊のファーストアルバム『CLOSET』が、2022年4月27日(水)にリリース。神山羊の1stフルアルバム『CLOSET』神山羊は、2018年11月に初投稿した楽曲「YELLOW」が1億再生を突破し、瞬く間に人気となったサウンドクリエイター。神山羊のミュージックビデオ制作には、King Gnu(キングヌー)常田大希率いるクリエイティブチーム・PERIMETRON(ペリメトロン)が参加したこともあり、楽曲が持つ世界観にも注目が集まっている。アニメ主題歌「群青」や「色香水」など13曲そんな神山羊のファーストフルアルバム『CLOSET』に収録される楽曲は、TVアニメ『空挺ドラゴンズ』OPテーマ曲であるメジャーデビューシングル「群青」、TVアニメ「ホリミヤ」OPテーマとして世界中でバイラルヒットを記録した「色香水」など13曲。さらに、インディーズ期の代表曲「YELLOW」「青い棘」「CUT」の3曲を、再レコーディングしたアルバムver.として収録する。初回盤にはフォトブック付き販売形態は通常盤と初回盤の2タイプ。初回盤は、トールサイズのデジパックのCDと、36Pフォトブックを同梱した三方背BOXとなっている。アートワークは、グラフィックデザイナー/アートディレクターの金田遼平が手掛けた。新曲「セブンティーン」を先行配信3月9日(水)には、アルバム収録の新曲「セブンティーン」が先行配信。思春期特有のうずまく感情を、オルタナティブなバンドサウンドで表現したアップナンバーとなっている。レコーディングには、 ドラムにOKAMOTO’S(オカモトズ)のオカモトレイジ、 ベースに秋山黄色やアイナ・ジ・エンド等の作品でも活躍している なかむらしょーこが参加した。【詳細】■神山羊 ファーストアルバム『CLOSET』CD発売日:2022年4月27日(水)・初回盤 [CD+PHOTOBOOK] 4,000円 ※トールサイズデジパック+三方背特別BOX仕様・通常盤 [CD] 3,000円<収録曲>1.YELLOW -CLOSET ver.-2.セブンティーン3.色香水4.Girl.5.青い棘 -CLOSET ver.-6.煙7.O(until death)YOU8.群青9.仮面10.CUT -CLOSET ver.-11.SHELTER12.Laundry13.CLOSET■神山羊 新曲「セブンティーン」配信日:3月9日(水)
2022年02月05日「黒木さんは2年半ぶりに連ドラで主演を務めるにあたり、『主演ということを意識しないようにしていても、どうしても緊張しますね。まずは自分のやるべきことを着実にやっていけたら』と、語っていました」(芸能関係者)現在放送中のドラマ『ゴシップ #彼女が知りたい本当の○○』(フジテレビ系)で主演を務めている黒木華(31)。同作は大手出版社にあるネットニュースサイトの編集部が舞台で、黒木は編集部員としてニュースを追う。これまでにない設定の役を演じるにあたり黒木には相談した先輩がいるという。「黒木さんは今回、女優の吉田羊さんにアドバイスを求めたそうです。2人は’12年の朝ドラ『純と愛』で共演して以来仲がいいですからね。吉田さんは`16年に公開された映画『SCOOP!』で写真週刊誌の副編集長役を熱演していましたので、厳密には少し違う仕事ですが、参考になったみたいですよ」(映像制作関係者)“ニュースを追う役柄”の手ほどきに加えて、さらに黒木は吉田から「仕事への向き合いかたについてのアドバイスも受けた」と前出の映像制作関係者は続ける。「黒木さんはこれまで周りに埋もれないように、とにかく必死に仕事をしてきたようです。ですが最近、吉田さんから『ひたむきに頑張るのも大事だけど、肩の力を抜いて楽しむことも大事だからね』と助言をもらったらしく、できるだけ楽しみながら仕事をしていくスタンスに変えたみたいですよ。吉田さんの影響は黒木さんにとって大きいらしく『羊さんのような姉御になりたい』と憧れも明かしていました」吉田の背中を追う黒木。今後に期待が膨らむ――。
2022年01月27日吉田鋼太郎主演「おいハンサム!!」が1月8日から放送開始。SNSでは吉田さんの演技に「吉田鋼太郎さん劇場」「父の昭和感が絶妙」など絶賛の声が上がったほかキャスト陣を賞賛する声も多数。「テンポとリズムがすごい好き」など演出も高く評価されている。本作は東海テレビ×日本映画放送が共同製作する“家族”と“食”のラブ&ファミリードラマ。伊藤理佐による“食”と“恋”を描いた人気コミック「おいピータン!!」&「おいおいピータン!!」を中核原作に、「渡る世間はオヤジばかり」「チューネン娘。」「あさって朝子さん」など伊藤氏の数ある人気コミックのモチーフを加え実写化した。昭和頑固親父の生き残りのような伊藤源太郎を吉田さんが演じるほか、伊藤家の三姉妹のうち、ある程度の外見の良さを求め元カレを捨てた長女・由香に木南晴夏。今は結婚して大阪で暮らしている次女・里香に佐久間由衣。漫画家志望の彼をいて1人暮らしをはじめた三女の美香に武田玲奈。家族をのんびり支える母親の千鶴にはMEGUMI。由香に捨てられた元カレで、源太郎の取引相手でもある大森利夫に浜野謙太。里香の夫で銀行員のミキヒロに桐山漣。ちょっとだらしない漫画家志望で美香の彼氏・ユウジに須藤蓮。また合コンで美香と出会うエリートサラリーマン・大倉学に高杉真宙。由香の不倫相手の竜也に久保田悠来。物の例えが古風な美香の同僚・シイナに野波麻帆。大森の会社の新入社員・山下に京典和玖といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。美香は1人暮らしをはじめユウジと半同棲状態になるが、ユウジが全力を込めた漫画を読んだ美香は「別れてください」と土下座。しかし美香と別れたくないユウジは「僕と別れると後悔するよ」と部屋に居座る。また高学歴な銀行員の夫と大阪で暮らす次女の里香も離婚寸前。不倫中の長女の由香も食事をしていると元カレ・大森が現れ…というのが1話のストーリー。酔っ払って帰ってきて千鶴の周囲をぐるぐる回り、スーツのまま布団に倒れ込むが、千鶴がタイガーマスクのセリフを口にすると突然起き上がる…。ラストでは由香の元カレとは知らず、飲んで意気投合した大森を自宅に招いてしまう…。“昭和おやじ”全開な源太郎を演じる吉田さんに「説明しすぎず不思議なテンポなのに面白い!吉田鋼太郎さん劇場だった」「吉田鋼太郎演じる父の昭和感が絶妙 中々面白いドラマだった」「吉田鋼太郎を愛でるドラマ」といった声が続出。また「吉田鋼太郎さんとMEGUMIさんが夫婦の時点で一定の期待はしてましたが、やっぱいい味出してました」「MEGUMI母さんのキャラが笑いを増幅させてて面白すぎる」「木南晴夏とハマケンのコンビだけでも観る価値あり」「内容も細かく丁寧に作られてる感じして最高のキャスト」など、豪華キャスト陣への賞賛も。「テンポよくて面白かった。キャストも豪華。毎週見る事にしよう」「おいハンサムめっちゃ面白いな。ドラマのテンポとリズムがすごい好き」「テンポと絶妙なセリフと独特の雰囲気がめちゃくちゃ楽しい」「淡々と笑えるというのはなかなか珍しいので、このテンポと熱量を今後もキープしてもらいたい」といった演出の良さについて触れたコメントも多数投稿されている。(笠緒)
2022年01月09日羊文学が初の全国ライブツアー「羊文学 TOUR 2022 "OOPARTS"」を開催。2022年5月29日(日)の宮城・仙台PITを皮切りに、東京・大阪・愛知・福岡・北海道の全国6都市を回る。羊文学、初の全国ライブツアーを6都市で羊文学は、ボーカル・ギターの塩塚モエカ、ベースの河西ゆりか、ドラムのフクダヒロアからなるオルナティブロックバンド。2021年はアニメ映画『岬のマヨイガ』主題歌「マヨイガ」や、TVアニメ『平家物語』のオープニングテーマ曲「光るとき」を手掛け、2022年にはコニカミノルタプラネタリウムのドラマ作品主題歌に新曲「ワンダー」を提供するなど、話題が絶えない。そんな羊文学が、5大都市のZepp公演を含むバンド初の全国ライブツアー「羊文学 TOUR 2022 "OOPARTS"」を開催。活動の勢いをさらに増す羊文学が、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、期待が募る。東京で追加公演もまた、6月28日(火)に東京 Zepp DiverCity Tokyoで、追加公演も実施。最新アルバム『our hope』の全形態初回プレス分封入特典として、追加公演に最速で抽選申し込みができるシリアルコードが付属する。【詳細】羊文学 全国ライブツアー「TOUR 2022 "OOPARTS"」開催日程:・2022年5月29日(日)宮城・仙台PIT OPEN17:00/START18:00TEL:022-256-1000 ノースロードミュージック仙台・6月9日(木)福岡・Zepp Fukuoka OPEN18:00/START19:00TEL:0570-09-2424 キョード西日本・6月11日(土)大阪・Zepp Namba OPEN17:00/START18:00TEL:06-6357-3666 清水音泉・6月16日(木)愛知・Zepp Nagoya OPEN18:00/START19:00TEL:052-936-6041 JAIL HOUSE・6月24日(金)北海道・Zepp Sapporo OPEN18:00/START19:00TEL:011-261-5569 SMASH EAST・6月27日(月)東京・Zepp DiverCity Tokyo OPEN18:00/START19:00TEL:03-3444-6751 SMASH■追加公演・6月28日(火)東京 Zepp DiverCity TokyoOPEN18:00/START19:00TEL:03-3444-6751 SMASH<チケット情報>価格:券種全席指定 前売4,500円(ドリンク代別)・オフィシャルHP 4次先行受付:3月23日(水)12:00~3月27日(日)23:59・一般発売日:4月23日(土)10:00・追加公演抽選申し込み:4月20日(水)10:00 ~5月1日(日)23:59 ※アルバム『our hope』に付属のシリアルナンバーが必要。・追加公演一般発売日:5月14日(土)10:00※電子チケットのみ。※枚数制限:一人4枚まで。※小学生以上は有料。未就学児童は席が必要な場合は要チケット。【総合問い合わせ先】SMASHTEL:03-3444-6751
2022年01月08日女優の吉田羊、鈴木梨央が出演する、大塚製薬「ポカリスエット」の新CM「ジェスチャーいきます」編、「あったかいね。おいしいね。」編、ポカリ母娘 with 矢野顕子の「ひとつだけ」ロングバージョンが、8日より放送される。「ポカリ、のまなきゃ。」シリーズの第16弾となる今作。母娘役を演じる吉田と鈴木が矢野の楽曲「ひとつだけ」をカバーし、矢野本人もニューヨークからコーラスで参加している。撮影を振り返り、吉田は「歌詞がほんとに素敵だったね」とコメント。同曲の歌詞を引用しながら「離れていてもわたしのこと忘れないでね、忘れないでね、梨央ちゃん!」と呼びかけると、鈴木もすかさず「ふふふ、忘れないです。忘れない」と返すなど、息の合ったやり取りを見せた。また、「悲しい気分の時もわたしのことすぐに呼びだしてほしいの」という歌詞にちなみ、鈴木が「最近悲しくなったことありますか?」と尋ねると、吉田は「最近私、人の匂いを嗅いでないなぁと思った。恋人とかがいたりすると、その好きな人の匂いを感じたりするじゃん」と返答。そして「だから、吉田羊的には2022年は久しぶりに好きな人とか作ろうかなと思いました」と2022年の抱負を発表した。続けて、「梨央ちゃんは、好きになった時、ここを気にするっていうポイントはある?」と尋ねると、鈴木は「几帳面な人が好きです。清潔感がある人がいいかなって」と回答。最後は吉田が「2022年もお互いに、良き相手を見つけるということでね。違うか」と茶目っ気たっぷりに締めくくった。
2022年01月07日羊文学が、5月から6月にかけて初の全国ツアー『羊文学 TOUR 2022 "OOPARTS"』を開催することが決定した。今回のツアーで羊文学は、5月29日の宮城・仙台PITを皮切りに5大都市のZepp会場を含む全国6カ所を回る予定で、チケットは1月10日までオフィシャルHP1次先行受付が行われている。また新曲「光るとき」が1月12日に配信リリースされることが発表された。「光るとき」は、フジテレビ「+Ultra」ほかにて放送がスタートするTVアニメ『平家物語』のオープニングテーマとしてボーカルの塩塚モエカが書き下ろした楽曲。なおフジテレビでは、本日1月5日深夜に同アニメの放送直前特番がオンエアされる予定だ。<リリース情報>羊文学「光るとき」2022年1月12日(水) 配信リリース羊文学「光るとき」ジャケット<ツアー情報>羊文学 TOUR 2022 "OOPARTS"5月29日(日) 宮城・仙台PITOPEN 17:00 / START 18:00お問い合わせ:ノースロードミュージック仙台TEL:022-256-1000HP:月9日(木) 福岡・Zepp FukuokaOPEN 18:00 / START 19:00お問い合わせ:キョード西日本TEL:0570-09-2424HP:月11日(土) 大阪・Zepp NambaOPEN 17:00 / START 18:00お問い合わせ:清水音泉TEL:06-6357-3666HP:www.shimizuonsen.com6月16日(木) 愛知・Zepp NagoyaOPEN 18:00 / START 19:00お問い合わせ:JAIL HOUSETEL:052-936-6041HP:月24日(金) 北海道・Zepp SapporoOPEN 18:00 / START 19:00お問い合わせ:SMASH EASTTEL:011-261-5569月27日(月) 東京・Zepp DiverCity TokyoOPEN 18:00 / START 19:00お問い合わせ:SMASHTEL:03-3444-6751HP:【チケット料金】前売4,500円(税込)※全席指定※ドリンク代別途必要※電子チケットのみ※枚数制限:お一人様4枚まで※小学生以上は有料。未就学児童は席が必要な場合は要チケット【オフィシャルHPチケット先行受付日程】1次先行:1月5日(水) 12:00~1月10一律(月・祝) 23:592次先行:1月12日(水) 12:00~1月16日(日) 23:59※3次先行以降は決定次第発表■オフィシャルHP先行受付URL:チケット一般発売日:4月23日(土) 10:00<番組情報>TVアニメ『平家物語』【放送直前特番】フジテレビ:1月5日(水) 24:50関西テレビ:1月6日(木) 26:10東海テレビ:1月8日(土) 25:45北海道文化放送:1月9日(日) 25:20テレビ西日本:1月5日(水) 27:10BSフジ:1月12日(水) 24:00【初回放送】フジテレビ:1月12日(水) 25:05関西テレビ:1月13日(木) 25:55東海テレビ:1月15日(土) 26:15北海道文化放送:1月16日(日) 25:20テレビ西日本:1月12日(水) 26:25BSフジ:1月19日(水) 24:00【スタッフ】原作:古川日出男訳『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集09 平家物語』河出書房新社刊監督:山田尚子脚本:吉田玲子キャラクター原案:高野文子音楽:牛尾憲輔アニメーション制作:サイエンスSARUキャラクターデザイン:小島崇史オープニング・テーマ:羊文学「光るとき」エンディング・テーマ:agraph feat. ANI(スチャダラパー)「unified perspective 」【キャスト】びわ:悠木碧平 重盛:櫻井孝宏平 徳子:早見沙織平 清盛:玄田哲章後白河法皇:千葉繁平 時子:井上喜久子平 維盛:入野自由平 資盛(幼少期):小林由美子平 資盛:岡本信彦平 清経:花江夏樹平 敦盛:村瀬歩高倉天皇:西山宏太朗平 宗盛:檜山修之平 知盛:木村昴平 重衡:宮崎遊静御前:水瀬いのり源 頼朝:杉田智和源 義経:梶裕貴アニメ公式サイト:アニメ公式Twitter:関連リンク羊文学 オフィシャルWEBサイト羊文学 Instagram羊文学 Twitter羊文学 TikTok
2022年01月05日羊文学が、新曲「ワンダー」を発表。2022年1月28日(金)より上映されるコニカミノルタプラネタリウムのドラマ作品「流れ星を待つ夜に」の主題歌となる。羊文学の新曲「ワンダー」プラネタリウム作品の主題歌に羊文学は、ボーカル・ギターの塩塚モエカ、ベースの河西ゆりか、ドラムのフクダヒロアからなるオルナティブロックバンド。2021年はアニメ映画『岬のマヨイガ』主題歌「マヨイガ」や、TVアニメ『平家物語』のオープニングテーマ曲「光るとき」を手掛けるなど、ホットなニュースが絶えない。そんな羊文学の新曲「ワンダー」は、有楽町のプラネタリア TOKYO、池袋のプラネタリウム満天、押上のプラネタリウム天空で上映されるドラマ×プラネタリウム作品「流れ星を待つ夜に」の主題歌として提供するもの。美しい都会の夜景や流星群、オーロラなどを楽しむことができるプラネタリウム作品に、「ワンダー」が彩りを添える。なお、「流れ星を待つ夜に」には、キャストとして『ウルトラマンジード』『記憶にございません!』『ハニーレモンソーダ』の濱田龍臣、『いとみち』の駒井蓮が出演。劇中のギリシャ神話は、人気イラストレーターの吉田誠治が担当している。【詳細】羊文学 新曲「ワンダー」※配信日・CD発売日等、リリース情報未定。■コニカミノルタプラネタリウム上映作品『流れ星を待つ夜に』期間:2022年1月28日(金)~上映館:プラネタリア TOKYO(有楽町)/プラネタリウム満天(池袋)/プラネタリウム天空(押上)※上映日程詳細は公式サイト(を確認。出演:濱田龍臣、駒井蓮、藤崎卓也主題歌:羊文学「ワンダー」(F.C.L.S.)脚本・監督:井内雅倫<「流れ星を待つ夜に」あらすじ>大切な人に見せたい景色を探して、主人公(タツオミ)は世界を旅する。赤道直下の夜空、南十字星をはじめとする日本では見ることの難しい星座たち。極寒の大地・アラスカで出会う神秘のオーロラ。本当はたくさんあるはずなのに見ることができない、都会の流れ星。そして、ギリシャ神話に導かれ、長い旅路の末に主人公が見つけたものは……。きっとまた、めぐり逢う。流れ星がつなぐ、切なくも温かい物語。
2021年12月23日羊文学が人気曲「1999」の英語バージョンを、2021年11月24日(水)に配信リリース。羊文学がクリスマスソング「1999」英語ver.をリリース羊文学は、ボーカル・ギターの塩塚モエカ、ベースの河西ゆりか、ドラムのフクダヒロアからなるオルナティブロックバンド。2021年はアニメ映画『岬のマヨイガ』主題歌「マヨイガ」を含むCD『you love』をリリースし、TVアニメ『平家物語』のオープニング主題歌「光るとき」も手掛けるなど、話題が絶えない。そんな羊文学が、2018年にリリースしたバンドを象徴するクリスマスソング「1999」の英語バージョン「1999(English ver.)」を配信。今回3年ぶりに再録し、クリスマスシーズンに合わせて配信する。また、「1999(English ver.)」のジャケットはオリジナルバージョンをオマージュしたもので、メンバーの塩塚モエカ自らがデザインした。【詳細】羊文学 新曲「1999(English ver.)」配信日:2021年11月24日(水)
2021年11月18日俳優の西島秀俊と女優の吉田羊が出演する、花王・メリットの新CM「泡で洗おう」編が、8日より放送される。夫婦役で登場する西島と吉田。とある休日、買い物袋を肩にかけた西島は足早に家へと向かい、帰宅するとすぐに吉田に話しかけながら買い物先で仕入れた知識を披露する。西島と吉田のテンポの良い会話劇で、ほっこりする家族の休日を描いている。■西島秀俊・吉田羊インタビュー――CMに出演した感想を教えてください。西島:撮影スタートからすぐに、とてもやさしい雰囲気で撮影ができました。自然に家族の空気感もできて、居心地が良かったです。昨今の状況から、家の中で過ごす時間や家で仕事をする時間が増えていると思います。今回のCMでは、家でお仕事しているお母さんがいて、お料理を作っているお父さんがいて、家族みんなで助け合って生活する現在の家族像が描かれているので、そういったシーンも楽しんでいただきたいなと思います。吉田:メリットのCMはいつもほのぼのとされている印象で、撮影を楽しみにしていました。西島さんを中心とした家族のほっこりする感じをぜひ楽しんでいただけたらなと思います。
2021年10月05日女優の吉田羊、俳優の奥平大兼が出演する、アフラック生命保険「しっかり頼れる介護保険」の新CM「おじいちゃん子」編と「お金の負担」編が、17日より放送される。今回の新CMのテーマは、「家族への思い」。同居する父が脳梗塞で倒れたことをきっかけに、突然初めての介護生活が始まった主人公・厚子(吉田)と、息子・真司(奥平)による親子の物語を描く。昨年10月クールに放送されたTBS系金曜ドラマ『恋する母たち』以来、親子役で2度目の共演となった吉田と奥平。CM撮影前には、「おはようございます。お久しぶりです」と爽やかに挨拶した奥平に対して、吉田が親しみのこもった笑顔で「なんか精悍になったね」と応じるなど、久々の再会を喜び合った。また以前は役の設定上、前髪が長かった奥平だが、今回は目元が見える髪型になっていたため、吉田が「そんな目をしていたんだ」と嬉しそうに話しかけていた。
2021年09月15日羊文学の新曲「光るとき」が、2022年1月12日(水)より配信リリース。TVアニメ『平家物語』のオープニング主題歌となる。羊文学の新曲がアニメ『平家物語』主題歌に羊文学は、ボーカル・ギターの塩塚モエカ、ベースの河西ゆりか、ドラムのフクダヒロアからなるオルナティブロックバンド。2021年8月には、芦田愛菜主演のアニメ映画『岬のマヨイガ』主題歌「マヨイガ」を含む最新CD『you love』を発売したことでも話題となった。そんな羊文学の新曲「光るとき」は、TVアニメ『平家物語』オープニング主題歌として、ボーカルの塩塚モエカが書き下ろした楽曲。TVアニメの主題歌書き下ろしは、羊文学にとって初めての試みとなる。『平家物語』は、数々の名作アニメを世に送りだしてきたサイエンスSARUがアニメーション制作を担当、山田尚子が監督、吉田玲子が脚本を務めるTVアニメ。塩塚モエカはオープニング主題歌を担当することについて、下記の通りコメントを寄せた。羊文学・塩塚モエカ コメントこの作品は、原作で描き出される平家の魂に対して、並々ならぬ思いをもって作られています。台本を読むたびに、傲慢なイメージで語られがちな平家の人々の、人間らしく美しい側面を知りました。そんな姿を、私たちなりに讃え、照らし出す曲を作ることができたと思います。今までに抱いたことのないような、複雑で尊い感情を教えてくれる物語に出会えたこと、そしてその一部を担わせていただけたことを心から光栄に思い、感謝しています。【詳細】羊文学 新曲「光るとき」配信日:2022年1月12日(水)■TVアニメ『平家物語』放送開始時期:2022年1月12日(水)より順次放送局:フジテレビ「+Ultra」ほか※2021年9月15日(水)24:00よりFODにて先行独占配信。※放送、配信日時は都合により変更となる可能性がある。©「平家物語」製作委員会
2021年09月13日羊文学が、9月24日にUSEN STUDIO COASTで開催するツアー『羊文学 Tour 2021“Hidden Place”』東京公演の模様を生配信することが決定した。配信チケットは本日9月11日10時より販売がスタートしており、アーカイブ配信は9月27日まで。また、アニメ映画『岬のマヨイガ』の本編映像を使った主題歌「マヨイガ」のフルサイズMusic Videoが公開された。「マヨイガ」は、羊文学が同映画のために書き下ろされた楽曲で、今回の新MVは映画の魅力が凝縮された内容となっている。羊文学「マヨイガ」MV フルVer.<配信ライブ情報>『羊文学 Tour 2021“Hidden Place”』東京公演配信日程:9月24日(金) OPEN 18:00 / START 19:00アーカイブ配信:9月27日(月) 23:59予定配信視聴チケット:3,000円(税込)販売期間:9月11日(土) 10:00~9月27日(月) 21:00まで購入URL: Overseas Customers:スマッシュ:03-3444-6751www.smash-jpn.com<リリース情報>羊文学 EP『you love』発売中価格:2,100円(税抜)羊文学 EP『you love』ジャケット【収録曲】1. マヨイガ2. あの街に風吹けば3. なつのせいです4. 白河夜船5. 夜を越えて6. マヨイガ with 蓮沼執太フィル羊文学 EP『you love』ティザー映像羊文学「マヨイガ」official audio羊文学「マヨイガ」MV 映画『岬のマヨイガ』Ver.「マヨイガ」配信リンク:「夜を越えて」配信リンク:『you love』予約URL:羊文学 ライブDVD『羊文学 Tour 2021 “Hidden Place” online live 2021.3.14』発売中価格:2,727円(税抜)『羊文学 Tour 2021 “Hidden Place” online live 2021.3.14』ジャケット【収録内容】01. Opening02. mother03. Girls04. 変身05. コーリング06. -MC1-07. ハロー、ムーン08. ロックスター09. おまじない10. 花びら11. サイレン12. 砂漠の君へ13. powers14. -MC2-15. 人間だった16. 199917. あいまいでいいよ18. ghost『羊文学 Tour 2021 “Hidden Place” online live 2021.3.14』ハイライト映像【購入者特典】Amazon.co.jp:ビジュアルシート羊文学応援店:オリジナルライブフォト応援店一覧:購入URL:<映画情報>『岬のマヨイガ』8月27日(金) 公開映画『岬のマヨイガ』本予告映像公式Twitter: 公式サイト: 関連リンク羊文学 オフィシャルWEBサイト羊文学 Instagram羊文学 Twitter羊文学 TikTok
2021年09月11日羊文学が8月25日にリリースする新作EP『you love』のティザー映像を公開した。今作には「自分の安心できる場所、帰る場所を探している人たちへ届ける、"you love"=あなたは元来、人を愛し人に愛される生物だ」というメッセージが込められており、アニメ映画『岬のマヨイガ』の主題歌である「マヨイガ」を含む遊び心に溢れた新曲全6曲が収録されている。公開されたティザー映像では、CDのアートワークの世界観に合わせてその全収録曲を楽しむことができる。羊文学は、8月24日に行われる『岬のマヨイガ』公開直前YouTube生配信番組に出演することが決定しており、番組では主題歌「マヨイガ」のスタジオパフォーマンスが予定されている。羊文学 EP『you love』ティザー映像<リリース情報>羊文学 EP『you love』2021年8月25日(水) リリース価格:2,100円(税抜)羊文学 EP『you love』ジャケット【収録曲】1. マヨイガ2. あの街に風吹けば3. なつのせいです4. 白河夜船5. 夜を越えて6. マヨイガ with 蓮沼執太フィル羊文学「マヨイガ」official audio「マヨイガ」配信リンク:「夜を越えて」配信リンク:『you love』予約URL:羊文学 ライブDVD『羊文学 Tour 2021 “Hidden Place” online live 2021.3.14』2021年7月21日(水) リリース価格:2,727円(税抜)『羊文学 Tour 2021 “Hidden Place” online live 2021.3.14』ジャケット【収録内容】01. Opening02. mother03. Girls04. 変身05. コーリング06. -MC1-07. ハロー、ムーン08. ロックスター09. おまじない10. 花びら11. サイレン12. 砂漠の君へ13. powers14. -MC2-15. 人間だった16. 199917. あいまいでいいよ18. ghost『羊文学 Tour 2021 “Hidden Place” online live 2021.3.14』ハイライト映像【購入者特典】Amazon.co.jp:ビジュアルシート羊文学応援店:オリジナルライブフォト応援店一覧:購入URL:<映画情報>『岬のマヨイガ』8月27日(金) 公開映画『岬のマヨイガ』本予告映像アニメーション映画『岬のマヨイガ』公開直前記念YouTube生配信※8月24日(火) 20:00〜公開予定公式Twitter: 公式サイト: 関連リンク羊文学 オフィシャルWEBサイト羊文学 Instagram羊文学 Twitter羊文学 TikTok
2021年08月20日羊文学が8月25日にリリースする新EP『you love』の収録詳細とジャケット写真を公開した。『you love』には長編アニメーション映画『岬のマヨイガ』の主題歌で、すでに先行配信されている「マヨイガ」や、蓮沼執太フィルが参加した「マヨイガ with 蓮沼執太フィル」など遊び心溢れる全6曲が収録される。また、今作には「自分の安心できる場所、帰る場所を探している人たちへ届ける、"you love"=あなたは元来、人を愛し人に愛される生物だ」というメッセージが込められ、アートワークにはメンバー3人の幼少期の写真が使われるなど、作品を通して”家”、“帰る場所”がテーマとなっている。<リリース情報>羊文学 EP『you love』2021年8月25日(水) リリース価格:2,100円(税抜)羊文学 EP『you love』ジャケット【収録曲】1. マヨイガ2. あの街に風吹けば3. なつのせいです4. 白河夜船5. 夜を越えて6. マヨイガ with 蓮沼執太フィル羊文学「マヨイガ」official audio「マヨイガ」先行配信URL:『you love』予約URL:羊文学 ライブDVD『羊文学 Tour 2021 “Hidden Place” online live 2021.3.14』2021年7月21日(水) リリース価格:2,727円(税抜)『羊文学 Tour 2021 “Hidden Place” online live 2021.3.14』ジャケット【収録内容】01. Opening02. mother03. Girls04. 変身05. コーリング06. -MC1-07. ハロー、ムーン08. ロックスター09. おまじない10. 花びら11. サイレン12. 砂漠の君へ13. powers14. -MC2-15. 人間だった16. 199917. あいまいでいいよ18. ghost『羊文学 Tour 2021 “Hidden Place” online live 2021.3.14』ハイライト映像【購入者特典】Amazon.co.jp:ビジュアルシート羊文学応援店:オリジナルライブフォト応援店一覧:購入URL:<映画情報>『岬のマヨイガ』8月27日(金) 公開映画『岬のマヨイガ』本予告映像公式Twitter: 公式サイト: 関連リンク羊文学 オフィシャルWEBサイト羊文学 Instagram羊文学 Twitter羊文学 TikTok
2021年07月22日シェイクスピアの有名な「ローマ劇」のひとつで、男たちの陰謀と策略の渦巻く古代ローマの政治闘争を描く『ジュリアス・シーザー』を、ブルータス役の吉田羊をはじめ女性キャストのみで演じる舞台が、10月10日(日)~10月31日(日)PARCO劇場で、さらに大阪など各地で上演されることが決定した。あわせて、キャストのコメントが発表された。『ジュリアス・シーザー』は、ローマ史に基づいて描かれた、『コリオレイナス』『アントニーとクレオパトラ』と並ぶシェイクスピアの舞台作品。演出するのは、『Romeo and Juliet ―ロミオとジュリエットー』に続いて、今年2作目のシェイクスピア劇に挑む森新太郎だ。舞台となるのは共和制末期のローマ。宿敵を破ったシーザーが民衆の歓呼を浴びながら堂々とローマへ凱旋するが、護民官や貴族のなかには、いまや対抗勢力のなくなったシーザーに危険な野心を感じる者がいた。そのひとりキャシアスは、市民から厚い信望を得ていたブルータスを仲間に引き入れ、シーザーの暗殺を決行する。主人公・ブルータス役には、『国民の映画』以来、7年ぶりのPARCO劇場出演となる吉田。また、松井玲奈がシーザーの腹心の部下アントニー役を務め、松本紀保がキャシアス役を演じる。さらにシルビア・グラブが、ブルータスらに暗殺を謀られる古代ローマ王政の独裁官、ジュリアス・シーザー役で参加することが分かった。さらに藤野涼子や久保田磨希、中別府葵ほか、映像、舞台で活躍するベテランから若手までがキャスティングされた。キャストのコメントは、以下の通り。■吉田羊コメント初めてシェイクスピア作品に挑戦させて頂くことになりました。凛として端正な台詞の応酬にクラクラしながらも、ひとたび口にすればありありと人物が浮かび上がるシェイクスピアの表現力に感動もし、演者として携われることに心から感謝する思いです。今作は、古代ローマの史実を軸に英雄たちの「人間らしい顔」が描かれています。彼らは苦悩し歓喜し、それぞれの守るべきもののために闘っていて、その姿は、現代の私たちとなんら変わりないように見えます。さらには、男性の戯曲とされるこの物語を、ジェンダーの定義が多様化しているこの時代に女性だけで演じる試みに、大きな意義を感じてもいます。最初は違和感があるかもしれません。けれど固定概念を取り払ったその先には、時代や性別を超えた、「人間」の業や情が見えてくるはずと信じております。演出の森新太郎さんとは初めてご一緒します。数多くのシェイクスピア作品を手掛けられた方ですので、その胸をお借りしながらアイデアを持ち寄って高め合い、素晴らしい共演者の皆様と力を合わせて、新しいジュリアス・シーザーをお届けできるよう頑張りますので、何卒、応援よろしくお願いいたします。■松井玲奈コメントこの度『ジュリアス・シーザー』に出演させていただくことになりました。はじめてのシェイクスピア、憧れのシェイクスピア。とても好きなこの演目に出演できるということを大変嬉しく感じています。共和制末期のローマ。時代がガラリと音を立てて変わる時。セリフの一言一言からほとばしるそれぞれの熱い信念を真っ直ぐにお伝えするべく、たっぷりのエネルギーでキャスト一同演じきりたいと思います。■松本紀保コメント今回新生パルコ劇場にて、このような素晴らしい作品、キャストの皆様と作品を創っていくことができ、本当に嬉しく、そして本当に楽しみです。森新太郎さんとは2度目になりますが、そのしつこく熱い演劇魂に喰らいついていきたいと思います」■シルビア・グラブコメントまさか私が……。一生で絶対に関わることがあるとは思っていなかったシェイクスピア。しかも、本来ならオール男性でやっていたものをオール女性キャストで上演する。色んな意味で痺れます。恐ろしくもあり、エキサイティングでもあり。私はすでに震えが止まらない!久しぶりにPARCOで吉田羊さんとの共演、そしてまた新たな共演者との出会いもとても楽しみです。森新太郎さんの熱い指導の元また新たな自分を発掘したいと思います。『ジュリアス・シーザー』【作】ウィリアム・シェイクスピア【訳】福田恆存【演出】森新太郎【出演】吉田羊松井玲奈松本紀保シルビア・グラブ/藤野涼子久保田磨希智順中別府葵小山萌子安澤千草高丸えみり岡崎さつき 鈴木崇乃水野あや清瀬ひかり原口侑季西岡未央/三田和代【東京公演】 2021年10月10日(日)~10月31日(日)PARCO劇場【大阪公演】2021年11月3日(水・祝)森ノ宮ピロティホール【山形公演】2021年11月7日(日)やまぎん県民ホール 大ホール【福島公演】2021年11月14日(日)いわき芸術文化交流館アリオス大ホール【宮城公演】2021年11月17日(水)仙台銀行ホールイズミティ21 大ホール【富山公演】2021年11月20日(土)、21日(日)富山県民会館ホール【愛知公演】2021年11月27日(土)、28日(日)東海市芸術劇場大ホール
2021年07月14日●主演&主題歌オファー「応えたい気持ちが大きかった」映画監督の吉田大八氏と歌手・俳優の錦戸亮が、『羊の木』(2018)以来3年ぶりにタッグ。Amazon Musicの新プロジェクト「Music4Cinema」で、吉田監督がメガホンを取り、錦戸が主演と主題歌を務めたショートフィルム『No Return』が7月14日より公開される。2019年9月に個人事務所を立ち上げ、 ソロアーティストとして精力的に活動している錦戸にとっては、独立後初の演技の仕事。このたび吉田監督と錦戸にインタビューし、制作の経緯や再タッグの感想などについて聞いた。同プロジェクトは、監督がオリジナル脚本を執筆、これにアーティストがオリジナル楽曲を書き下ろし、音楽×短編映画という組み合わせでオリジナル作品を制作する企画。4人の監督と4人のアーティストによる、「現代ユースの視点」をテーマにした4つの作品が公開される。吉田監督と錦戸がタッグを組んだ『No Return』は、「自分はまだ若者だ!」と胸を張れないけれども、「おじさん」と呼ばれる覚悟もまだできていない、ごくありふれた日常を送る30代前半の男(錦戸)の物語。彼がふと思い出した昨夜の夢を語り始める時、過去と現在が歪み始め……現実と夢が交錯したストーリーとなっている。――吉田監督は、最初にこの企画を聞いたときにどう感じましたか? また、錦戸さんを指名された理由を教えてください。吉田監督:最初は、長めのプロモーションビデオと何が違うのか理解が追い付かなかったのですが、僕らが普段映画を撮っているときに主題歌を探すという流れだと理解しました。15分という尺の純度をどうやって高めるか考えているうち、主演・作曲・歌、全部1人でやれる人がいることを思い出して(笑)、すぐ彼に声をかけました。――錦戸さんは、監督からの指名という形でオファーを受けたとき、どう思いましたか?錦戸:僕自身、ここ数年で環境がガラッと変わり、台詞というものを全然言ってなかったので、純粋にうれしかったです。すぐ「やりたいです」と返事をし、頑張ろうと思いました。――吉田監督の錦戸さんへのエール、1人で歩き始めた男へのエールも込められているのかなと思いましたが、吉田監督はどういう思いで脚本を書かれたのでしょうか。吉田監督:錦戸くんに頼むと決めてから脚本を書き始めたので、彼が見せてくれそうな表情の数々を楽しく想像しながら、あっという間に書き上げました。そういう意味では、完全に当て書きです。例えば関西弁で喧嘩する錦戸くんを見たい、演奏する錦戸くんが見たい、などと思いつくまま、夢なので何でもありで、すごく自由でしたね。――本作で監督が伝えたいメッセージとは?吉田監督:メッセージというほど大げさなものは特にないんですけど、彼も含め自分より下の世代に対して常々思っていることや、彼自身が環境の変化に感じているだろう期待や不安を想像することも当然あったので、そんな気持ちが自然ににじんだところがあるのかもしれません。――錦戸さんは、久しぶりに演技をされて、演技する楽しさを改めて感じましたか?錦戸:演技していて楽しいと思いながらセリフを言ったことはないです。もちろん、セリフを言える環境に置いていただけたというのはすごく幸せなことですし、うれしいなと思いますが。――主題歌「ジンクス」はどのような思いで制作されましたか?錦戸:作品に向けて楽曲制作したことがなかったので、自分がどこまでできるのか正直わからなくて。いつも自分が言いたいことや、そのとき思いついたことを羅列している感じでしたが、作品の中に溶け込めるようにするにはどうしたらいいんだろうと考えて、行ったり来たり、逆に何も考えずに書いてみようと思って書いたものが、ほぼほぼ形になりました。なので、どういう思いというのはありませんが、応えたいという気持ちが一番大きかったです。――監督とはどういうやりとりがありましたか?錦戸:曲作りにおいて、書いたものを送り、「ここ違う言い回しできないかな」とか、そういうやりとりはけっこうありました。歌詞だけではなく、演奏面に関しても。――精力的に音楽活動を続けられていますが、今回の作品に関わって改めて音楽活動のやりがいなど感じましたか?錦戸:今回の曲は、完成するまでに3カ月くらい、めちゃめちゃ時間がかかりました。試行錯誤して、回り道して。全部作り終わったときに自分の曲を作ったら1日でできました(笑)。今回の経験があったから1日でできたのだと。意見を仰ぎながらやることはなかったので、すごくいい経験になりました。――今回の経験によってアーティスト活動に変化はありそうですか?錦戸:あればいいなという希望ですかね(笑)。もっと時間が経った時に、「あれがもしかしたらきっかけだったのかな」と思えるようなこれからを作っていけたらいいなと思います。●求められていることを的確につかみ最大限の力を発揮――吉田監督は、3年ぶりにタッグ組んで錦戸さんの魅力をどのように感じましたか?吉田監督:演技そのものに楽しみがあるわけではなく、仕上がりを基準にしている感覚が、僕にとってはありがたい。現場では監督の僕を100%信頼して委ねてくれているということだから。また、音楽制作のやりとりを通じて思ったのですが、すごくプロデュース目線がある。自分のやりたいことはいったん脇に置いて、僕が求めているものにまず応えたうえで、あらためて自分の表現として探っていく。僕も、自分から人に持ち掛ける企画と、人から誘われる企画と両方あって、それぞれに力の出しようがありますし。彼とそういう機会を共有できて、一つそういう楽しみ方を見つけてもらえたのであればうれしいです。――プロデュース目線は、独立されてソロで活動されている中で培われてきたのかなと思ったのですが、ご自身の中ではどのように培われてきたと思いますか?錦戸:僕自身は、プロデュースしているという意識は全くないですが、結局作っていたらプロデュースになっているのかなと。でもそれは、1人になってからというわけでもなく、遊びだってプロデュースの一環だと思うんです。サーフィン始めてみようとか、全部自分で選んでいく。自分のやりたいことが形になった時に、プロデュースと言われることがあり、好きなことを追い求めていったらそういう風になっただけだと思う。ただ、どうやったら成立させられるかというのは考えます。今の僕にできる最大限、こちらが提示できるものという意味での自分の見極めはしています。――それはここ数年ではなく?錦戸:昔からです。――監督は、『羊の木』の頃から錦戸さんのプロデューサー目線を感じていましたか?吉田監督:映画が求めることを的確につかんで、その場で自分ができる最大のパフォーマンスにたどり着くのがすごく早い。もちろん信頼感がベースになるとは思いますが、見極めの早さはきっと彼のキャリアの早い時期から、いろいろな習慣や訓練の中で身についたものなのかなと想像しています。この何年かで責任が増した分、よりシリアスになったとは思いますが。――錦戸さんにとって吉田監督はどういう存在ですか?錦戸:『羊の木』の撮影をしていたのが2016年。ご飯を食べに行ったり、曲ができたら送ってみたり、「こういう曲どう?」と教えてくれるときもあったり。でも、一緒に仕事をして出来上がりを見て、それがすべてではないかなと。普段どうであろうが、そこで大丈夫って信用しきっているので、今回またご一緒できたのはほんまにうれしかったです。――今回の撮影で印象的だったシーンと、実際に出来上がって好きなシーンを教えてください。錦戸:両方まとめて1つになりますが、画面を通して初めて見たときに「え! 何これ」と思ったのが、喫茶店で「続けて、歌」と言われたシーン。大八さんが言ってるみたいと思って、「うわ~」と思いました。書いているのは大八さんやから(笑)吉田監督:歌は続けるに決まってるんですけどね(笑)。彼の音楽活動をこの何年か追っかけていたから、そういう言葉が自然と出ちゃったのかもしれないです。――松浦祐也さんをはじめとする共演者の方たちとのエピソードを教えてください。吉田監督:松浦さんとは以前から仕事するチャンスを狙っていて、やっと実現しました。頭をいきなりガラスにぶつけたのは、僕の指示じゃありませんが、やっぱりかましてくるなと(笑)。びっくりしたでしょ?錦戸:びっくりしました(笑)吉田監督:ああいう瞬間がこの仕事の醍醐味の一つ。映画を壊さないギリギリで何か仕掛けてくる俳優と、錦戸くんがどう向き合うのか。あそこの錦戸くんの表情も好きですね。――錦戸さんは共演者のみなさんといかがでしたか?錦戸:みなさん初めてでしたが、優しかったです。でも、いざ本番となれば怖いところもあって、大八さん好きそうだなと思いました(笑)。植田紗々さんや樋井明日香さんは撮影が押してとても待たせてしまいましたが、すごく優しくて、ほんまに優しい人たちやなって。吉田監督:優しくされると弱いんだね(笑)錦戸:グッときません?(笑)――今回、「現代ユースの視点」がテーマとなってしますが、若者に戻れるとしたらいつ頃に戻ってどんなことをしたいですか?吉田監督:もうあんな面倒くさいところへ戻りたくないなと。10年くらい前だったら、もう1回あの頃を経験してみたいという気力があったかもしれません。やっとここまで来たのに、戻りたくないです (笑)。錦戸:僕もないですね。今、僕は36歳ですが、36歳の今の考え方を持ったまま16歳とかに戻れるとなっても、それって面白いのかわからないし、16歳の頃の考え方に戻ったところで、きっと同じことを繰り返すだろうし、戻りたいと思ったことは1回もないです。――今、生きている瞬間が一番だと。錦戸:そう言っておきたいですね(笑)。戻りたいとは言いたくないです。ショートフィルム『No Return』は、Amazon MusicとAmazon Prime Video、AmazonMusic公式YouTubeアカウントで、7月14日より配信。
2021年07月14日羊文学が、7月21日にリリースする映像作品『羊文学 Tour 2021 “Hidden Place” online live 2021.3.14』のジャケット写真と特典情報詳細を公開した。今作は羊文学が今年3月に開催したオンラインライブ『羊文学 Tour 2021 “Hidden Place”』をノーカットで収録した作品となっており、昨年リリースしたメジャーデビューアルバム『POWERS』の収録曲を中心にパフォーマンス。本日そのハイライト映像も公開されている。『羊文学 Tour 2021 “Hidden Place” online live 2021.3.14』ハイライト映像羊文学は7月7日に初のアニメ映画タイアップ曲「マヨイガ」を配信リリース。8月25日には同曲を含むEP『you love』をリリースする。<リリース情報>ライブDVD『羊文学 Tour 2021 “Hidden Place” online live 2021.3.14』7月21日リリース価格:2,727円(税抜)『羊文学 Tour 2021 “Hidden Place” online live 2021.3.14』ジャケット【収録内容】01. Opening02. mother03. Girls04. 変身05. コーリング06. -MC1-07. ハロー、ムーン08. ロックスター09. おまじない10. 花びら11. サイレン12. 砂漠の君へ13. powers14. -MC2-15. 人間だった16. 199917. あいまいでいいよ18. ghost【購入者特典】Amazon.co.jp:ビジュアルシート羊文学応援店:オリジナルライブフォト応援店一覧:予約はこちら:『you love』8月25日リリース2,100円(税込)※詳細は後日発表<先行配信>「マヨイガ」配信中「マヨイガ」配信ジャケット配信リンク:羊文学「マヨイガ」official audio関連リンク羊文学 オフィシャルWEBサイト羊文学 Instagram羊文学 Twitter羊文学 TikTok
2021年07月12日