「周防正行」について知りたいことや今話題の「周防正行」についての記事をチェック! (2/3)
歴史をテーマにした世界で唯一の国際映画祭「第11回京都ヒストリカ国際映画祭」の全上映作品が発表になった。本映画祭は今年で11回を迎える関西の映画ファンにはおなじみの存在。今年も京都文化博物館を会場に、京都だから可能な企画、京都で観たいプログラムが揃った。オープニングを飾るのは、周防正行監督最新作『カツベン!』。タイトルの通り、サイレント映画に合わせて巧みな話術で作品を伝える“活弁士”の姿を描いた作品で、当日は上映だけでなく、本作を手がけた桝井省志プロデューサーと活動弁士の片岡一郎氏がトークショーを行う。日本のアニメーションの歴史を紹介する特別企画では日本初の長編カラーアニメーション『白蛇伝』4Kデジタル復元版が上映され、小田部羊一氏、勝間田具治氏、清水慎治氏が来場するほか、人気作や映画史を語る上で欠かせない貴重な作品が上映される。また、先ごろ放送が終了した連続テレビ小説『なつぞら』で描かれた時代の傑作アニメーションが集結。『太陽の王子 ホルスの大冒険』や『長靴をはいた猫』などの作品をスクリーンで堪能できる。さらに日本だけでなく海外にも熱狂的なファンを多くもつ『子連れ狼』シリーズ4作品を上映。京都は海外からの観客も多く、盛り上がりが期待できる。他にも世界中から集めた最新歴史映画の日本初上映や、映画の可能性を探るVR上映など多岐に渡るプログラムが決定。会場になっている京都文化博物館は丁寧な映写で映画ファンから愛されている場所だけに、今年も映画を愛する、歴史を愛する人々が連日、足を運ぶことになりそうだ。第11回京都ヒストリカ国際映画祭10月26日(土)から11月4日(月・祝)まで京都文化博物館で開催チケット発売日:10月5日(土)
2019年10月02日東京・池袋パルコでは、開館50周年を記念し、屋上を利用した無料の映画上映イベント「PARCO ROOFTOP FILMS」を開催する。開催日は2019年10月25日(金)から27日(日)までの3日間。上映作品は、12月13日(金)に最新作『カツベン!』の公開を控える周防正行監督の代表作『Shall we ダンス?』、作品にまつわるコスプレをしての鑑賞も出来る『ハリー・ポッターと賢者の石』、野外映画イベントとしては初の上映となる『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の3作品。また、『Shall we ダンス?』の上映日となる10月25日(金)には、『カツベン!』でヒロインを務める女優・黒島結菜と監督の周防正行によるトークセッションも開催予定だ。【開催概要】「PARCO ROOFTOP FILMS」開催日:2019年10月25日(金)〜10月27日(日)時間:開場 18:00/開演 19:00会場:池袋パルコ 屋上入場料:無料上映作品:・10月25日(金)19:00〜 『Shall we ダンス?』・10月26日(土)19:00〜 『ハリー・ポッターと賢者の石』・10月27日(日)19:00〜 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』©1995 KADOKAWA 日本テレビ 博報堂DYメディアパートナーズ 日販© 2001 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights © J.K.Rowling. HARRY POTTER characters, names(C)カラー
2019年09月15日池袋パルコ50周年を記念して、新たなシアター体験を作り出すプロデュースチーム「Do it Theater」とのコラボレーション企画として、池袋パルコ屋上にて野外映画上映イベント「PARCO ROOFTOP FILMS」が10月25日(金)~27日(日)の3夜連続で開催されることが決定した。上映作品には、第32回東京国際映画祭にも出品される『カツベン!』の公開を控えた周防正行監督の代表作『Shall we ダンス?』、『ハリー・ポッターと賢者の石』のコスプレ上映、初の野外上映となる『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』と、3夜それぞれテーマを変えた話題作がラインアップ。さらに、初日には周防監督と『カツベン!』に出演する女優・黒島結菜によるトークイベントも開催。また、P’PARCOで営業中のエヴァンゲリオンストアも出張出店予定だ。■10月25日(金)『Shall we ダンス?』日本アカデミー賞の各賞を総なめにした1996年公開の映画『Shall we ダンス?』。役所広司や監督の妻でもある草刈民代をはじめ、原日出子、竹中直人、渡辺えり子、柄本明らが出演している。ストーリー平凡な家庭を持ち、単調な毎日を送るサラリーマン杉山。ある日電車の中から、ふと見えたビルの窓際にたたずむ美女に惹かれる。杉山は彼女に会いたくていても経ってもいられず、彼女がいた場所へ向かう。その場所にあったのは杉山にはまったく縁のない、社交ダンス教室。勇気を振り絞り、ダンス教室に足を踏み入れた杉山。そこで待っていたのは、あの美女と個性豊かなその生徒たちだった。職場や家族にも内緒にしながらレッスンに打ち込む杉山は、めきめきと上達していき、やがて、大会へ出場することに…。■10月26日(土)『ハリー・ポッターと賢者の石』原作本、映画とも、空前の世界的大ヒットとなった『ハリー・ポッター』シリーズ。『ハリー・ポッターと賢者の石』は、2001年公開のシリーズ記念すべき第1作目。ハロウィンも間近ということで、今回コスプレをしながら野外映画を体験できる。ストーリー「ホグワーツ魔法魔術学校への入学を許可します」。幼い頃に両親を亡くし孤独な日々を送っていたハリー・ポッターのもとに、驚くべき手紙が届く。ハリーの両親は名高い魔法使いで、彼もその血を受け継いでいたのだ。ホグワーツでの新たな生活に心躍らせるハリー。しかし、巨大な怪物トロールの出現をきっかけに、不気味な事件が立て続けに起こり始める。事件の核心に迫ったハリーを待ち受けていたのは、両親の死にも関わる宿命の対決だった…。■10月27日(日)『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』2020年6月に新作にして完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開が控える大人気作品『エヴァンゲリオン』。野外映画としては初上映となる『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は、『新劇場版』の3作目で2012年に公開された。ストーリーアスカのEVA改2号機とマリのEVA8号機は、成層圏での“US作戦”を実行していた。円盤状のEVA Mark.04と激戦の末、ネルフが封印していた初号機とその中に眠るシンジを奪還するミッションだ。ようやく目覚めたシンジの目の前には、思いがけない知人らの姿があった。そこは14年の歳月が経っており、ミサトやリツコら元ネルフの職員は新たなクルーを加え、反ネルフ組織“ヴィレ”を結成していた…。「PARCO ROOFTOP FILMS」は10月25日(金)~27日(日)池袋PARCO 本館屋上スペースにて開催。(cinemacafe.net)
2019年09月14日「生まれて初めて髪の毛をブリーチしました。撮影中は毎朝鏡を見るたび、髪の毛がピンクでびっくり(笑)。でもそれは、光役にスイッチが入る瞬間でもありました。振り返ると撮影中は心を解放して光のように、おなかすいた、眠い、しんどい、と、言いたいことを言っていたような気がします」そう話すのは、映画『スタートアップ・ガールズ』(9月6日公開)で自由奔放な大学生企業家・光役を務めた上白石萌音(21)。ピンクの髪の毛に、派手な服装。いつもとちょっと違う彼女。本作は、大学生企業家と、大企業OLがビジネスパートナーとしてぶつかりあいながらも成長する姿を描くストーリーだ。上白石といえば’11年にデビュー以降、女優のほかに、声優、歌手としても活躍している。意外にもデビュー当時は「5年は続かないだろうなと思っていました」という。しかし圧倒的な歌唱力で注目を浴びた映画初主演作『舞妓はレディ』との出会いが、ひとつの転機となったようだ。「周防正行監督に見つけていただいたからこそ、今がある気がしています。歌も踊りも方言もお着物も大好きで、自分の好きが詰まった作品でした」(上白石・以下同)『君の名。』ではヒロインの声で話題を呼び、今春は『L・DK(LとDの間はハートマーク) ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』でラブコメにも挑戦。「声優のお仕事もラブコメも、自分には絶対に無理だと思っていたんです。でも、無理だと思ったことも支えられながらなんとか乗り越えて、やってよかったという実感が残りました。今回の光役もそうで、その役に出合わなかったら知りえなかったことが知られるし、人生も豊かになる気がして、すごく楽しんでお仕事しています」終始笑顔でおっとりと話すが芯の強さも垣間見える。そんな彼女に挑戦してみたい役を聞いてみた。「『アリータ』という洋画で吹き替えをさせてもらったんですけど、本当に強くてどんな敵も倒しちゃう役で、すごく楽しかったんです。だから武道とかを訓練して、いつか自分で演じてみたいです」ちょっと意外。だからこそ、そんな彼女を見てみたい!
2019年09月09日今年10月28日(月)~11月5日(火)の10日間で開催される第32回東京国際映画祭。先日発表されたオープニング作品『男はつらいよ お帰り 寅さん』に続き、GALAスクリーニング作品に成田凌主演&周防正行監督の最新作『カツベン!』、クロージング作品にマーティン・スコセッシ監督のNetflixオリジナル映画『アイリッシュマン』が決定。同映画祭の顔となる3本が出そろった。昨年から始まった、東京国際映画祭期間中のハイライトとして、観客および世界に注目してほしい作品をセレクトするGALAスクリーニングは名匠・周防監督の最新作『カツベン!』。いまからおよそ100年前の日本、“活動弁士”を夢見る一人の若き青年を主人公に、日本映画の未来を夢見た人々の群像を描いた物語。“声”にまつわる壮絶なオーディションを勝ち抜いた成田さんが映画初主演に挑戦、ヒロインは若手最注目の黒島結菜がつとめる。また、フィナーレを飾るクロージング作品は、ハリウッドの巨匠・マーティン・スコセッシ監督初のNetflixオリジナル映画『アイリッシュマン』。第2次大戦後のアメリカ裏社会を舞台にしたロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシといったオスカー俳優たちの超豪華共演作で、昨年の『ROMA/ローマ』のように各国の国際映画祭や映画賞レースを席巻するのでは?と早くも世界中で話題沸騰となっている。なお、「寅さん」シリーズ22年ぶりの新作にして第50作となる山田洋次監督『男はつらいよ お帰り 寅さん』が映画祭オープニング作品。「一人の俳優が演じた最も長い映画シリーズ」としてギネス世界記録を現在も保持している、まさに日本が世界に誇る映画シリーズが奇跡の帰郷を果たす。第32回東京国際映画祭は10月28日(月)~11月5日(火)、六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場にて開催。『カツベン!』は12月13日(金)より全国にて公開。Netflixオリジナル映画『アイリッシュマン』は11月27日(水)よりNetflixにて全世界同時配信開始。『男はつらいよ お帰り 寅さん』は12月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:男はつらいよ お帰り 寅さん 2019年12月27日より全国にて公開©2019松竹株式会社カツベン! 2019年12月13日より全国にて公開©2019「カツベン!」製作委員会
2019年09月06日毎週金曜フジテレビ系で放送されている「ダウンタウンなう」の人気企画「本音でハシゴ酒」に、女優の草刈民代と俳優の山田裕貴がゲスト出演。草刈さんはその“鬼嫁”ぶりが、山田さんはその“裏の顔”が暴露されていく。バレリーナとして数々の舞台に立ち、1996年『Shall we ダンス?』で映画初出演にして初主演を果たすと、同作の周防正行監督と結婚。また第20回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞やキネマ旬報新人女優賞を受賞するなど高く評価され、バレエ引退後は大河ドラマ「龍馬伝」や『舞妓はレディ』「やすらぎの郷」などに出演。昨年の「大恋愛~僕を忘れる君と」も好評だった草刈さん。今年で結婚23年目を迎える草刈さんに、周防監督とは「いつ手を繋いだのか」「キッスはいつしたのか」など2人の馴れ初めを詳しく聞いていくと「今だから言いますけど…」とプロポーズに至るまでを赤裸々告白。そんな夫の周防監督からは「結婚は修行だから」「幸せな毎日が送れると思ったら大間違い」など衝撃的なタレコミが。バレリーナだった頃の草刈さんがウィーンで「うどんが食べたい」と言い出し、周防氏が翻弄されてしまったエピソードや、“人の大事なものを勝手に捨てる” “「美味しい」を強要してくる”など草刈さんの“鬼嫁っぷり”が明かされるほか、一緒に暮らす甥・姪からも「圧倒的権力者」「ジャイアン」などと評されてしまう。「ダウンタウン」松本人志に「怖っ!」と言わしめた草刈さんの“恐ろしい本性”に注目。また昨年は『となりの怪物くん』、世界的評価を受けた『万引き家族』、『虹色デイズ』に『センセイ君主』『あの頃、君を追いかけた』と5本もの映画に出演したほか「ホリデイラブ」「特捜9」「健康で文化的な最低限度の生活」と3本もの連続ドラマもこなすなど精力的に活動。放送中の朝ドラ「なつぞら」も好評の山田さんは、彼をよく知る俳優仲間の菅田将暉、田中圭、志尊淳がその天然ぶりを暴露。菅田さんからは“映画で共演した際の変な行動”、田中さんからは“熱血で天然な悩みを相談されたこと”、志尊さんからは“電話での天然で変な言動”が暴露され、ダメ出しされるも、「人と距離を縮める為、笑ってくれたらいいなと思って、変なことをやっちゃうクセがある」と独自理論で反論。MCの坂上忍に「何それ、見てみたい!」と無茶ぶりされ全力で実践するのだが、果たして「ダウンタウン」と坂上さんとの距離は縮まるのか?山田さんの天然で支離滅裂なトークに振り回されるMC陣の様子は必見。女優として輝き続ける草刈さんは、この秋、世界的に著名なチリの劇作家アリエル・ドーフマンによる二人芝居の傑作「プルガトリオ-あなたと私のいる部屋-」に出演。10月4日(金)~10月14日(月・祝)、東京芸術劇場 シアターウエストで上演される。山田さんは2015年から続く「HiGH&LOW」シリーズの映画最新作となる『HiGH&LOW THE WORST』に出演。こちらは10月4日(金)より全国にて公開。「ダウンタウンなう」は8月9日(金)21時55分~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2019年08月09日周防正行監督が贈る活動弁士を夢見る青年を主人公にした極上エンターテインメント『カツベン!』から、成田凌、竹中直人、高良健吾ら豪華俳優陣が登場する予告編が到着した。いまからおよそ100年前、日本では映画が「活動写真」と言われ、日本独自の文化が華開いていた。当時、最先端だった映画はサイレントでモノクロ。日本人が映画の虜になったのは、楽士の奏でる音楽と共に、独自の“しゃべり”で観客を映画に引き込む「活動弁士」(通称:活弁)がいたからだった――。本作では、この活動弁士を夢見る青年を主人公に、完全オリジナル脚本で映画化。物語の主人公は、小さな町の映画館「青木館」に流れついた一流の活動弁士を夢見る青年・俊太郎。閑古鳥の鳴く青木館にいたのは、人使いの荒い館主夫婦や、傲慢で自信過剰な弁士など曲者揃い。そして、雑用ばかり任される俊太郎の前に、大金を狙う泥棒、泥棒とニセ活動弁士を追う警察、そして幼なじみの初恋相手が現れ…というストーリー。周防正行監督の4年ぶりとなるオリジナル最新作、そして成田凌が映画初主演を務めることでもすでに話題になっている本作だが、この度、第76回ヴェネチア国際映画祭公式イベント「ジャパン・フォーカス」に正式出品することも決定した。世界も注目する中、到着した予告編では、高良健吾扮するイケメン看板弁士が女性たちをメロメロにするシーンから始まり、成田さん演じる俊太郎が働くことになる映画館の館主(竹中直人)やその妻(渡辺えり)をはじめ、弁士で酒飲みオヤジ(永瀬正敏)、ヒロインの新人女優(黒島結菜)、ライバル映画館の親子(小日向文世、井上真央)と、一癖も二癖もありそうな面々が次々登場。さらに、俊太郎が持つ謎の大金を狙う泥棒(音尾琢真)や泥棒を追う熱血刑事(竹野内豊)の姿も!ドタバタ大騒ぎな映像となっている。なお、本予告編は本日より全国の劇場でも放映スタートする。『カツベン!』は12月13日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:カツベン! 2019年12月13日より全国にて公開©2019「カツベン!」製作委員会
2019年07月26日これが日本初演となる二人芝居に、草刈民代と高嶋政宏が挑む。『死と乙女』『谷間の女たち』などで世界的に知られるチリの劇作家アリエル・ドーフマンによる『プルガトリオ─あなたと私のいる部屋─』がそれである。殺風景な部屋で、男が女を、そして女が男を尋問するなか、やがて衝撃的なふたりの関係があぶり出される。草刈が自ら戯曲を選び、高嶋に声をかけたという渾身の企画。どう立ち上げようとしているのか、草刈と高嶋に聞いた。【チケット情報はこちら】発端は、イギリスのアーツ・カウンシル・ロンドンの総監督を10年、王立演劇アカデミーの校長を15年務めたニコラス・バーターと草刈が出会ったことだった。この2年、彼のワークショップを受けていた草刈が、「演劇のことを知り尽くしているバーター先生と一緒に作れたら、さらに新しいものを引出してくださるかもしれない」と戯曲探しを始めたのだ。そのなかで「成熟した俳優でなければ演ずることができない作品である」こと、「二人芝居なら志しを共有して創っていけるのではないかと思った」ことが、今作の決め手となった。そしてその相手にと思った高嶋とは、映画『舞妓はレディ』で共演。「挑戦的な仕事の取り組み方など、自分の姿勢に近いものを感じた」と草刈は言う。その草刈の誘いを即答で受けた高嶋。「僕は舞台の仕事は事前に調べずに感覚で決めるんですけど、調べてみたら、いやー面白い作品でした。プルガトリオは煉獄という意味ですけど、煉獄のようなところで、下手すると殺し合いになりそうな緊張感のなか、ずっとふたりで向き合って、自分が何をしてきたのか、どう思っているのかということを探っていく。また、人間の醜い部分もさらけ出しているので笑えるんですよ。しかも、周防正行監督が脚色されていますから、セリフが実に自然なんです」。草刈もそこには腐心していると語る。「いわゆる会話の応酬の舞台ですから、日本語のセリフとしても元の戯曲のその魅力がきちんと出せるように、まだここからさらに推敲を重ねていくつもりです」「作品を理解したうえで演劇という形に立ち上げていきたい」と稽古に入る前にワークショップも行う予定で、「そんなふうに丁寧に試行錯誤しながら取り組んだときに、自分がどう広がるかが楽しみなんです」と草刈。俳優自身が信念を持って手作りしていく舞台である。男と女のスリリングな心理劇の迫力は、かつてないほど実感を伴って客席に響くのではないだろうか。取材・文:大内弓子
2019年07月19日「映画の打ち上げは撮影終了から公開まで時間が空くこともあり、出席者が集まらないこともあります。しかし、そこはさすが“周防組”。驚異の出席率で、150人ほどが集まっていました。それだけ結束が固かったといえるでしょう」(映画関係者)来年12月公開にされる周防正行監督(62)の新作映画「カツベン!(仮)」。その打ち上げが、12月10日に都内のカフェで行われていた。カツベンとは、活動弁士の略称。映画がまだサイレントでモノクロだった大正時代。この活動弁士が独自の語り口で伝え、作品を盛り上げていた。そんなカツベンを夢見る主人公を演じるのは、映画初主演となる成田凌(25)。ヒロインを若手女優の黒島結菜(21)が務め、脇を固めるのは竹中直人(62)、永瀬正敏(52)、竹野内豊(47)、高良健吾(31)、井上真央(31)など。アクション、恋、笑いを織り交ぜた作品となっているという。そんなメンバーが集結した映画とあって、打ち上げも超豪華。永瀬は仕事で残念ながら欠席となったが、会場には主演級のメンバーがズラリ!「監督は『まだ撮り終えていないシーンもありますし、これから編集に入るところです。しかしひとまず本編は終了したということ、乾杯』と挨拶。その後は立食パーティとなりましたが、俳優さんたちはみんな監督のもとへ行って感謝の言葉を伝えていました」(出席者)出演者の挨拶も熱いものがあった。竹野内は「『shall we dance?』を見たときから、周防監督の映画に出ることが目標でした」と告白。「本当に幸せです」と続け、感動のあまり目を潤ませていたという。そんななか、主演の成田を慌てさせるできごとが起きていた。「高良さんが挨拶のなかで、成田さんの“ある発言”を暴露したんです。それは、成田さんが『井上真央さんとのラブシーンが超最高だった』と話していたというもの。突然の暴露に、成田さんは『言わないで!』と赤面。会場からも笑いが起きていました」(前出・出席者)思わぬハプニングがあったものの、成田は挨拶では作品への思いを熱弁。最後には男泣きする一幕もあったという。周防組での初主演映画は、彼にとって思い出深い作品となったようだ。
2018年12月21日女優の北川景子が10月8日(祝・月)、都内で行われた主演作『スマホを落としただけなのに』の完成披露試写会に出席。先日、生放送された「オールスター感謝祭’18秋」で大反響を呼んだ“4分間まばたきせず”伝説について言及した。■舞台挨拶のMCは、実況を担当したTBSアナ!北川さんは10月6日に放送された「オールスター感謝祭’18秋」に出演し、有村架純や戸田恵梨香、安田顕とともに「4人で4分間まばたきを我慢できるか?」というチャレンジ企画に参加。トップバッターを務めた北川さんは、開始からそのまま4分間まばたきを我慢し、たった1人で成功してしまうという偉業を成し遂げた。この日、舞台挨拶のMCを務めたのが、同コーナーで実況を担当したTBSの杉山真也アナウンサーだったこともあり、この話題に触れると、北川さんは「まあ、半開きでしたから」と余裕の表情。「応援されている気持ちになった」と杉山アナに感謝を伝え、来場者には「ぜひ、まばたきせずに映画を楽しんでもらえれば!」とアピールしていた。■千葉雄大×成田凌×田中圭、旬メンが揃い踏み!成田さんが明かす、“千葉愛”完成披露試写会には北川さんをはじめ、共演する共演する千葉雄大さん、成田凌さん、田中圭さん、中田秀夫監督が出席した。ドラマ「高嶺の花」も好評だった千葉さん、灰谷俊平を演じた『劇場版コード・ブルードクターヘリ緊急救命』など話題作への出演が相次ぎ、周防正行氏が4年ぶりにメガホンをとる話題作『カツベン!(仮)』で映画初主演を務める成田さん、そして、「おっさんずラブ」の“はるたん”役で大ブレイク中の田中さんが一堂に会する旬メン祭り状態に、女性ファンは大歓声をあげていた。撮影の舞台裏をふり返る成田さんは「一緒に倒れこんだシーンで、千葉さんによだれをたらしちゃって…」と告白。すぐさま、千葉さんが「濃密なラブシーンだったな」とフォローを入れた。また、成田さんは「高校時代に、千葉さんの写真をもって美容室に行った。髪質が悪すぎて、全然(同じに)ならなかった」と“千葉愛”と明かしていた。一方、田中さんは、恋人役の北川さんから「キスしたくないって言われた!」とふてくされる場面も。これには北川さんも「あのシーンは、そういう流れではないし、(物語の)前半だったので、ここは小出しがいいかなと思って…」とあわてて釈明していた。■スマホ社会の恐怖を描く『スマ落と』あらすじスマホ社会の恐怖を描いた志駕晃の人気小説を映画化。ヒロインの麻美(北川さん)が、結婚間近の恋人・誠(田中さん)がスマホを落としたせいで、身に覚えのないメールの送信や、SNSのなりすましなど、奇妙な出来事に巻き込まれてしまう。千葉さんは長い黒髪の女性が狙われた連続殺人事件を追いかける刑事・加賀谷学、成田さんは麻美が頼るセキュリティ会社勤務のSEの浦野善治を演じている。『スマホを落としただけなのに』は11月2日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スマホを落としただけなのに 2018年11月2日より全国にて公開Ⓒ2018映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会
2018年10月08日映画『カツベン!』が2019年12月13日(金)に全国で公開される。監督は周防正行、主演は成田凌。周防正行による4年ぶりのオリジナル映画周防正行監督による、『舞妓はレディ』以来4年ぶりとなるオリジナル映画『カツベン!』。物語は、今からおよそ100年前、映画=活動写真がまだサイレントでモノクロだった時代を描く。そのため、観客たちを映画の世界へと導く役割を担っていたのが、“活動弁士”、通称“活弁(カツベン)”。彼らは、楽士の奏でる音楽とともに独自の“しゃべり”で物語を進行し、日本の映画界を盛り上げていた。活動弁士と日本映画の始まりを描くノンストップエンターテインメント主人公は、そんな“活弁(カツベン)”を夢見る青年。とある小さな町の映画館に流れついたことからすべての物語が始まる。超満員の映画館、隣町のライバル映画館、再会を果たした初恋相手、大金を狙う泥棒、ニセ活動弁士を追う警察までもを巻き込み、やがて事態は誰もが予想もしなかった展開へ……。日本映画の始まりを題材に、アクション×恋×笑いの要素を織り交ぜたノンストップエンターテインメントが繰り広げられる。主演は成田凌、ヒロインは黒島結菜“活弁”を目指す主人公、俊太郎を演じるのは、雑誌『メンズノンノ』専属モデルとして活躍し、映画『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』にも出演している、若手俳優の成田凌。『カツベン!』で映画初主演を果たす。ヒロインは、映画『サクラダリセット』などにも出演している若手女優、黒島結菜が務める。永瀬正敏、高良健吾、井上真央など豪華キャストさらに、永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹野内豊といった実力派俳優や、竹中直人、渡辺えり、小日向文世をはじめとする周防作品おなじみのキャストが物語を盛り上げる。竹中直人は成田演じる俊太郎が働く町の小さな映画館館主を、渡辺えりはその妻を演じる。その他キャスト池松壮亮…映画黎明期を支えた実在の映画監督・二川文太郎役。成河…主人公の俊太郎が働くことになる町 の映画館、靑木館の映写技師。酒井美紀…ヒロイン梅子の母親役。山本耕史…日本映画の礎を築いた“映画の父”として知ら れる牧野省三役。無声映画を完全再現!当時の映画界をリアルに映し出した本作は、当時主流だった“無声映画”を忠実に再現したこだわりのシーンもみどころのひとつ。例えば、パリの社交界を舞台に、“椿姫”と呼ばれる高級娼婦と純情な青年の悲しくも美しい愛の物語を描いた名作『椿姫』は、草刈民代×城田優のタッグで実現。作品の象徴となる情熱的なキスシーンを、当時の映像をもとに忠実に再現している。そのほか当時一大ムーブメントを起こした『金色夜叉』をはじめ、今回の為に制作されたオリジナル無声映画『南方のロマンス』も、人気キャストが揃う豪華映像と共に楽しむことができる。エンディング曲に奥田民生エンディング曲を手掛けたのは、ロックバンド 「UNICORN」 の一員として活躍し続けている奥田民生。今回は大正7年に発表されたのち、“パイノパイノパイ”というコミカルな歌詞で瞬く間にブレイクした「東京節」を、脚本の片島章三が『カツベン!』用に書き換えた楽曲「カツベン節」を担当する。レコーディングで熱の入った歌声を披露した奥田は、「子供の頃、大人たちが歌っていた感じというか、ムードを思い出してやりました。自分が昭和の生まれなので、この歌がもっていた心は分かると思います。」とコメントを寄せている。ストーリー一流の活動弁士を夢見る青年・俊太郎は、小さな町の映画館「靑木館」に流れつく。隣町のライバル映画館に客も、人材も取られて閑古鳥の鳴く靑木館に残ったのは、「人使いの荒い館主夫婦」、「傲慢で自信過剰な弁士」、「酔っぱらってばかりの弁士」、「気難しい職人気質な映写技師」と曲者揃い。雑用ばかり任される俊太郎の前に突如現る大金を狙う泥棒、泥棒とニセ活動弁士を追う警察、そして幼なじみの初恋相手!俊太郎の夢、恋、青春の行方は・・・!俊太郎の活弁がうなるとき、世紀のエンターテイナーの物語がはじまる。詳細映画『カツベン!』公開日:2019年12月13(金)全国ロードショー監督:周防正行脚本・監督補:片島章三出演:成田凌、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹中直人、渡辺えり、小日向文世、竹野内豊エンディング曲:奥田民生
2018年10月01日俳優の成田凌(24)が周防正行監督(61)の新作映画「カツベン!(仮題)」(来年12月公開)で主演をつとめることになり、都内で会見を行ったことを各スポーツ紙が報じた。各紙によると、まだ日本映画が無声映画だった大正時代を舞台とした同映画。作品内容を語りで表現する「活弁士」に憧れる青年(成田)と、女優を夢見る少女(黒島結菜)。その恋を、アクションと笑いを織り交ぜてコミカルに描くという。主人公とヒロインは監督自らが3ヵ月をかけて約100人と面接。オーディションを行って成田と黒島を選んだという。「周防監督は『シコふんじゃった。』(92年)や『Shall we ダンス?』(96年)、『それでもボクはやってない』(07年)など話題作が多い。共演は竹中直人さん、渡辺えりさん、小日向文世さん、さらに永瀬正敏さん、井上真央さん、竹野内豊さんら豪華な面々。俳優としてはこれまで脇役が多かった成田さんですが、この作品で俳優として鍛えられれば大きくステップアップできそうです」(映画業界関係者)成田といえば昨年10月、戸田恵梨香(30)とのドライブデート中に写真誌「FRIDAY」(講談社)の張り込み車に接触。事故を起こしたことで、交際が発覚した。また8月には同誌が2人がフィリピン・セブ島旅行に出かけたことを報じ、順調な交際ぶりが明らかになった。「戸田さんといえばこれまで綾野剛さんや松山ケンイチさん、勝地涼さんらと交際が報じられました。彼らはことごとく売れっ子になっており、“戸田恵梨香の彼氏は出世する”とも言われています。成田さんは早くも“恩恵”を受けたようです。もともと才能のある方ですし、彼女超えを果たす日も遠くないかもしれません」(芸能記者)戸田も、成田が抜てきされたのを喜んでいるに違いない。
2018年09月30日人気若手俳優・成田凌が、周防正行監督の4年ぶりとなるオリジナル最新作『カツベン!(仮)』で映画初主演を務めることが分かった。併せて、ヒロインに黒島結菜、共演には永瀬正敏や高良健吾など豪華俳優陣が発表された。■周防監督4年ぶりの新作の舞台はおよそ100年前の映画界『カツベン!(仮)』と題される周防監督最新作は、いまからおよそ100年前、「映画(活動写真)」がまだサイレントでモノクロだった時代を描く。楽士の奏でる音楽とともに独自のしゃべりで物語をつくりあげ、観客たちを映画の世界に誘い、熱狂させる【活動弁士】通称“カツベン”を主人公にしたストーリー。ほかにはない日本独自の文化が花開き、映画を観に行くよりも活動弁士のしゃべりを聞きに行くほど注目を集めるカツベンにあこがれる青年が、とある小さな町の映画館に流れついたことから全てが始まる【アクション】×【恋】×【笑い】の要素を織り交ぜたノンストップエンターテインメントだ。周防監督は「日本映画の無声映画時代には“活動弁士”という存在がいて、映画を解説しながら上映していた時代があり、これは世界でも日本独自の文化でした。日本映画の始まりの物語をエンターテインメントとしてみなさんに知っていただき、日本映画の歴史というものを感じてもらいたかったという気持ちが一番強かった」と、作品に対する熱い思いをコメントしている。■主人公には映画初主演となる成田凌が抜擢!今回、主人公に抜擢され本作が映画初主演となるのは、モデルとしての活動のほか、大ヒットとなった『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』へ出演するなど、様々な分野で活躍する若手最注目俳優の成田凌。ヒロインには映画『サクラダリセット』に出演するなど若手実力派女優の黒島結菜。周防監督は、成田さん、黒島さんを抜擢した理由について「ふたりともオーディション(3カ月にわたり男女100名ずつ実施)で選びました。日本映画のはじまりの頃はまだみんなが初々しく、そのような初々しさを2人に感じました」と明かすと、「成田さんは会った時の素直な感じ、そして活動弁士として映画を解説している姿がオーディションを通じて想像できたので、その才能を信じてキャスティングさせてもらいました。黒島さんは役でも駆け出しの女優を演じる、その役柄にふさわしい初々しさと可愛らしさを感じました」と、それぞれの魅力についても語った。また、脇を固めるのは、永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹野内豊などの豪華俳優陣。また、竹中直人、渡辺えり、小日向文世をはじめとする周防作品お馴染みのキャストも登場する。■成田凌&黒島結菜のコメントも到着本作で映画初主演となる成田さんは「映画初主演を周防組で行えるということで、この世界にいる人間としては誰もが羨むようなことだと思っており、もちろんプレッシャーも感じておりますが、何より安心感と信頼があるので、何があっても、這いつくばってでも真ん中に立っていようと思っています」と、本作に対する熱い思いを語った。本作の役所については「活動弁士に憧れる青年で、真っ直ぐに、素直に、でもやんちゃな部分も持ちつつ、愛するものに突き進んでいく役です」とコメントした。黒島さんも「女優に憧れる女性で、非常に素直で純粋で、小さい頃に活動写真というものを見て、女優になりたいと思う一途な女の子です」と自身の役所を説明。さらに本作での豪華な共演陣に関して成田さんは「錚々たる方々がいる中で、主演という形で携わらせていただきますが、主演だからと変に気構えることなく、監督を信じ、共演者の方々を信じて一生懸命やっていきたいです」と、心の内を告白。黒島さんも「日本映画界の中でもオリジナルで、珍しい作品になると思っており、キャストの方々も素晴らし方々ばかりなので、みなさまの足を引っ張らないようにしがみついていきたいなと思っています」と意気込みを語った。周防作品史上、「一番映画愛に満ち溢れた、笑えて、泣けて、ハラハラドキドキする!」最高傑作が遂に動き始める。『カツベン!(仮)』は2019年12月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年09月28日俳優の成田凌が、周防正行監督の最新映画『カツベン!(仮)』(2019年12月公開)で初主演を飾ることが28日、明らかになった。同作は『シコふんじゃった。』『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』などで知られる周防監督4年ぶりのオリジナル新作。今からおよそ100年前、「映画(活動写真)」がまだサイレントでモノクロだった頃を舞台に、楽士の奏でる音楽とともに独自の“しゃべり”で物語をつくりあげる活動弁士、通称“活弁”(カツベン)を夢見る青年が主人公となる。さらに超満員の映画館、隣町のライバル映画館、再会を果たした初恋相手、大金を狙う泥棒、ニセ活動弁士を追う警察までもを巻き込み、事態は誰もが予想もしなかった展開に。ヒロインには若手実力派女優の黒島結菜を迎え、永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹野内豊と超実力派俳優が脇を固める。さらに竹中直人、渡辺えり、小日向文世をはじめとする周防作品おなじみのキャストも登場する。東映京都撮影所で取材に応じた出演者陣。作品について聞かれた周防監督は「日本映画の無声映画時代には“活動弁士”という存在がいて、映画を解説しながら上映していた時代があり、これは世界でも日本独自の文化でした。日本映画の始まりの物語をエンターテインメントとしてみなさんに知っていただき、日本映画の歴史というものを感じてもらいたかったという気持ちが一番強かった」と、熱い思いを語った。成田、黒島を抜擢した理由について「ふたりともオーディション(3カ月にわたり男女100名ずつ)で選びました。日本映画のはじまりの頃はまだみんなが初々しく、そのような初々しさを2人に感じました。また成田さんは会った時の素直な感じ、そして活動弁士として映画を解説している姿がオーディションを通じて想像できたので、その才能を信じてキャスティングさせてもらいました。黒島さんは役でも駆け出しの女優を演じる、その役柄にふさわしい初々しさと可愛らしさを感じました」と、理由を明かした。成田は「映画初主演を周防組で行えるということで、この世界にいる人間としては誰もが羨むようなことだと思っており、もちろんプレッシャーも感じておりますが、何より安心感と信頼があるので、何があっても、這いつくばってでも真ん中に立っていようと思っています」と、意気込む。実際に練習もしており「練習をしてから2カ月半程度経つのですが、堂々と自信を持ってやればいい! というアドバイスをしていただきました」という。周防監督から「撮影が始まる前に、他の語り芸を絶対に見た方がいいと思い、講談や浪曲を(成田さんと)一緒に観に行きました。あとは、活動弁士としての基本的なことを磨いて、この映画のあとはアルバイトとして活動弁士ができるようになってほしいなと思います(笑)」とさらなる希望を言われると、成田は「活動弁士という仕事の楽しさを分かってきた。今後機会があれば本当にやってみたいなと思っています」と答え、会場の笑いを誘った。ヒロインに抜擢された黒島は「女優に憧れる女性で、非常に素直で純粋で、小さい頃に活動写真というものを見て、女優になりたいと思う一途な女の子です」と述べ、「今回オーディションで選んでいただいて、なんで私なんだろうという不思議な気持ちがあったのですが、素直に嬉しいです。あまりオーディションで受かることが今までなかったので(笑)、みなさんと良い作品を作っていけるというのは、今後の私の女優人生の中でも非常に貴重な経験になると思うので、撮影を頑張りたいなと思っています」と、真摯に語る。また活弁の具体的な練習内容について聞かれた成田は「活動弁士の方に男、女、説明部分の声色を色々と作っていただいたり、独特な話し方を教えていただいて練習しています」と説明。さらに竹中、渡辺との共演について聞かれ「昔から見ていた方々で、絶対に共演したいと思っていたお二人でしたが、一緒にやってみるとやっぱりさすがだなと感じることばかりです。『Shall we ダンス?』が23年前の作品なので、私が1歳のときからすでに活躍をされていると思うと本当にすごいと」と、共演できることの喜びを表した。
2018年09月28日10月25日(木)より開催される「第31回東京国際映画祭」では、日本映画をより世界へ強く発信していく企画として、2つの大きな日本映画の特集を実施することが決定。「Japan Now部門」では俳優・役所広司を、「アニメーション特集」ではアニメーション監督の湯浅政明を特集する。■Japan Now部門:「映画俳優 役所広司」3年前に新設された「Japan Now部門」は近年の日本映画をふり返り、現在の日本を代表する作品の数々を、映画祭独自の視点でセレクション。いま一番海外へ紹介したい映画人として、これまでに原田眞人監督、岩井俊二監督の監督特集、さらに安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮崎あおいの女優特集を行ってきた。そして今回は、東京国際映画祭最優秀男優賞受賞作『CURE』(’97/黒沢清監督)、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞作『Shall we ダンス?』(’96/周防正行監督)、米アカデミー賞作品賞ノミネート作『バベル』(’06/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)など、多くの出演作が国際的に高く評価され、国内外で幅広く活躍する俳優・役所広司を特集。昭和の時代の貴重な作品から最新作までを紹介する初の大規模上映を実施し、これまでの軌跡を辿りつつ、常に新しい挑戦を続ける役所さんの魅力を世界に発信する。今回の決定に役所さんは、「芝居に興味を持って、今年で40年。子どもの頃から何一つ長続きしたものがない僕にとって、40年同じことを続けられるなんて奇跡です」と役者人生をふり返り、「今回の特集上映、とても光栄です。そして、今まで自分に影響を与えてくれた全ての人に感謝します」とコメントしている。■アニメーション特集:「アニメーション監督 湯浅政明の世界」続いて、これまで庵野秀明や細田守などを特集してきたアニメーション特集では、「ちびまる子ちゃん」「クレヨンしんちゃん」「ドラえもん」など、日本を代表するアニメシリーズにも数多く携わっているアニメーション監督の湯浅政明をフィーチャー。昨年公開されたオリジナル長編映画『夜明け告げるルーのうた』は、世界最大級のアニメーション映画祭・アヌシー国際アニメーション映画祭にて、長編部門グランプリにあたるクリスタル賞を受賞し、宮崎駿監督、高畑勲監督に次ぐ、日本人史上3人目となる快挙を果たした湯浅監督。『夜は短し歩けよ乙女』(’17)で第41回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞したほか、第41回オタワ国際アニメーションフェスティバルでは、日本人として初めて長編部門グランプリを受賞するなど国内外で多くの賞を受賞し、世界中から注目を集めている。湯浅監督は、「世界中から作品が集まる国際映画祭で、まさか自分の名前のついた特集上映が実施される日がくるとは思いもしませんでした。このような機会をいただき、大変光栄ですし、とてもびっくりしています」と心境を明かし、「ぜひこの機会に、未だご覧になった事のない多くの皆様に観ていただく事ができればとても嬉しく思います。私自身も作品をふり返る機会をいただいたと思い、楽しみたいと思います」と多くの人に作品を楽しんでもらいたいと語っている。「第31回東京国際映画祭」は10月25日(木)~11月3日(土・祝)の期間中、六本木ヒルズ(港区)、EXシアター六本木ほかにて開催。(cinemacafe.net)
2018年05月09日長年にわたり、日本を代表する映画館として親しまれた「日劇」の閉館に伴い開催される「さよなら日劇ラストショウ」。このたび、『STAND BY ME ドラえもん』や『踊る大捜査線THE MOVIE』『ウォーターボーイズ』などの追加上映作品とともに、縁あるゲストが登壇する上映作品が発表された。1月27日(土)より9日間実施する「日劇」のフィナーレイベント「さよなら日劇ラストショウ」。新たにラインナップに決まったのは、『ウォーターボーイズ』『ラヂオの時間』『踊る大捜査線THE MOVIE』『青春グラフィティ スニーカーぶる~す』『ドラえもん のび太の恐竜』など8作品。追加オールナイトイベントでは、『映画 ドラえもん』『映画 クレヨンしんちゃん』『踊る大捜査線 THE MOVIE』シリーズ、<日劇アニメナイト>として『AKIRA』『ファイブスター物語』『イノセンス』『ルパン三世 カリオストロの城』といった作品の上映が決定。「日劇」の歴史を彩った数々の名作を筆頭に、またスクリーンで観てみたい作品が揃った。さらに、『ゴジラ』(1954)の宝田明や『マルサの女』の宮本信子、『青春グラフィティ スニーカーぶる~す』で主演を務めたマッチこと近藤真彦ら、映画公開当時の想い出なども伺えるトークショー付きの登壇イベントも決定。また、記憶だけでなく、形に残せる記念品として、『ゴジラ』シリーズの各作品に「フィルムしおり」(有楽町マリオンにゴジラが激突するシーンが印象的な『ゴジラ(1984)』のフィルムから作ったしおり)など、一部作品には入場者プレゼントや、特別商品も用意される。「TOHOシネマズ 日劇」は2月4日(日)をもって閉館、新たに「TOHOシネマズ 日比谷」が3月29日(木)よりオープンする。ゲスト登壇上映作品は以下の通り1月27日13:00~の回(上映終了後)『用心棒』司葉子1月28日12:20~の回(上映終了後)『マルサの女』宮本信子1月28日16:20~の回(上映終了後)/19:00~の回(上映開始前)『青春グラフィティ スニーカーぶる~す』近藤真彦2月 3日12:20~の回(上映終了後)『Shall we ダンス?』周防正行監督2月 3日18:00~の回(上映開始前)『ゴジラVSメカゴジラ』高嶋政宏、大河原孝夫監督、富山省吾プロデューサー2月 3日21:00~の回(上映開始前)メカゴジラナイト大河原孝夫監督、手塚昌明監督、中野昭慶特技監督、富山省吾プロデューサー2月 4日15:20~の回(上映終了後)『ゴジラ』(1954)宝田明「さよなら日劇ラストショウ」は1月27日(土)~2月4日(日)まで開催(閉館日:2月4日)。(text:cinemacafe.net)
2018年01月16日10月15日から始まった役所広司(61)主演のドラマ「陸王」。初回視聴率は14.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好スタート。役所の脇を山崎賢人(23)や竹内涼真(24)ら人気の若手、光石研(56)やピエール瀧(50)ら演技派が固め話題を呼んでいる。 中でも役所の長女を演じる上白石萌音(19)が、若手女優の注目株として評されているという。 「音楽教師だった母の影響で幼少期からピアノやミュージカル、クラシックバレエなどを学んできました。11年に周囲の勧めで東宝『シンデレラ』オーディションを受けたところ絶賛され、審査員特別賞を受賞。グランプリを受賞した妹・萌歌(17)とともに鹿児島から上京すると、すぐさま頭角を現してきました」(芸能記者) 14年公開の映画『舞妓はレディ』では800名超のオーディション参加者から選ばれ、映画初主演。周防正行監督(60)から「平成のオードリー・ヘップバーン」と賞賛され新人賞も総なめにしたが、勢いはそれだけにとどまらない。今度は女優と歌手の“二刀流”を目指すこととなったのだ。 「昨年公開の大ヒットアニメ映画『君の名は。』でヒロインの声優をつとめ、劇中歌の『なんでもないや』などが入ったRADWIMPSのアルバムで昨年10月に歌手デビューを果たしました。穏やかそうに見えますがかなりの負けず嫌い。もともと妹に負けて悔しかったため、女優業も歌手業も高いレベルを目指し続けた。そんな人一倍努力した結果が、今の姿。芸能界からも『逸材』との呼び声が高まっています」(音楽業界関係者) その負けず嫌いが発揮され、見事なセッションが実現していたという。 「昨年9月、『君の名は。』の大ヒット御礼舞台あいさつにRADのメンバーが来場しました。その際に野田洋次郎(32)からセッションを即興で提案されましたが、断ることなく野田のギター伴奏に合わせて『なんでもないや』を熱唱。場内の客や関係者をうならせていました」(イベントを取材した記者) 「陸王」で役所らの演技を“吸収”し、女優としてもさらにレベルアップしそうだ。
2017年10月19日初音映莉子と高良健吾の共演で、直木賞作家・角田光代の同名小説を映画化する『月と雷』。このほど、本作で高良さん演じる智の母親で、根無し草のような暮らしを続ける直子を、草刈民代が“汚しメイク”で熱演していることが判明。さらに、村上淳、市川由衣らの豪華共演者も発表された。幼少のときに母が家出し、“普通”の家庭を知らぬまま大人になった泰子。仕事はスーパーのレジ打ちで、ほとんどは家と仕事場を往復する日々を過ごしている。刺激に満ちた生活を送っているわけではないが、婚約者もでき、亡くなった父が残してくれた持ち家で暮らし、生活の基盤はしっかりしている。そんなある日、父の愛人の息子・智が突然、泰子の前に現れたことによって、平板な泰子の生活は立ちどころに変わっていく――。本作は『blue』(‘03)、『海を感じる時』(‘14)と、揺れ動く女性の心情を真正面から描いてきた安藤尋監督の最新作。「親と子」「家族」「生活」の意味を根源から問いかける角田作品の真骨頂ともいえる小説の映画化で、“家族愛”を知らない主人公・泰子役を初音さん、人懐っこくてなんだか憎めない青年・智を高良さんが演じる。その本作で草刈さんが演じるのが、智の母で、不思議な魅力で男たちから絶えず愛情を注がれるも、継続的な深い関係を築けず、男から男へ、各地を渡り歩く女性・直子。草刈さんは、今回が夫・周防正行監督の作品以外の映画出演は初めてながら、難役を体当たりで演じ切っている。昼間から酒に煙草、自由奔放のようでいて深い孤独を漂わせ、虚無的なその姿は、観る者を圧倒するほどの新境地。すさんだ雰囲気を出すため、あえて汚しメイクを施し、並々ならぬ覚悟で挑んでいる。草刈さんは、まるで根無し草のような東原直子という役柄について「運命に抗わない人」と直感的に感じた印象を明かし、「いわゆるダメな人です。『この役、なぜ私に?』と思いました。でも安藤監督とお話させていただき、『できる?やってみよう、やってみたい!』と気持ちが動き出しました。いままでにお見せしたことのない私の姿が、直子として皆様の目に映れば幸いです」とコメント。泰子を演じる初音さんについては「率直な演技は、この作品を象徴しているもの」と語り、「葛藤を抱えながら健気に生きる泰子の姿から、いつも見落としている何かが掘り起こされるのではないでしょうか」と期待を寄せる。そして、息子役の高良さんにも「撮影初日から母と子として共鳴するものを感じました」と、その母子関係に自信を覗かせた。今回の意外ともいえるキャスティングについて、安藤監督は「風景を背負って、スクリーンの中を歩ける女優は草刈さんだけです!」と絶賛。「僕の中で、直子は『パリ、テキサス』の(荒涼とした砂漠を放浪する主人公を演じた)ハリー・ディーン・スタントンです」と草刈さんに説明した際、「笑顔で頷いてくれた草刈さんが素敵でした。やっぱり直子はこの人しかいない」と確信したことを明かしている。また、さらなるキャストとして、泰子の異父妹にあたる佐伯亜里砂役に、『桐島、部活やめるってよ』『悪の教典』などの映画やCMなどで活躍する藤井武美が抜擢。泰子の婚約者で彼女の心配をするが束縛も強い山信太郎役を、『恋人たち』で繊細な演技を見せ、第30回高崎映画祭などで高い評価を受けた黒田大輔が存在感たっぷりに演じる。泰子の友人で、同じスーパーマーケットのレジで働く吉村役には『海を感じる時』での主演が光った市川さん。泰子の父親役を演じるのは、安藤作品には欠かせない存在といえる村上さん。泰子が幼いころ、直子と連れ子の智と一緒に暮らしていたが、亡くなった後も泰子を翻弄する存在となるという。そして、田舎町を流浪していた直子を拾い、一緒に暮らし始める初老の男性・岡本役を、多くの舞台出演で知られドラマ「小さな巨人」にも出演中の木場勝己が務めている。『月と雷』は10月7日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月25日歌手で俳優の星野源が17日、東京・六本木の国際文化会館で行われた「第9回伊丹十三賞」の贈呈式に出席し、受賞の喜びを語った。同賞は、デザイナー、俳優、エッセイスト、映画監督など、さまざまな分野で才能を発揮した伊丹十三氏の遺業を記念して創設。星野は今回、「音楽、エッセイ、演技のジャンルを横断し、どこか息の詰まる時代に、エンターテイナーとして驚くような風穴をあけてしまった星野的表現世界に」とジャンルを超えての活躍を評価されて受賞した。贈呈式で星野は、「心臓から胸の内から感動しています」と喜びを表現。20代半ばに伊丹十三氏の映画をDVD-BOXで見返して「『タンポポ』を見てなんておもしろいんだ」と感銘を受け、「伊丹さんブームが訪れた」という星野は、「てっきり監督だけだと思っていたのですが、本当にいろんな活動をされていることを知って、おもしろいなと思ったし、かっこいいなと思いました」と伊丹氏への尊敬の思いを語った。自身も俳優、歌手、文筆家として幅広く活躍している星野は、「芝居の現場に行くと『音楽の人でしょ?』と言われ、音楽の現場に行くと『芝居の人でしょ?』と言われ、どの現場に行ってもあぶれてしまう感覚。自分の居場所がないなと思っていました」とずっと抱えてきた苦悩を告白。そんなときに伊丹氏を知り、「おもしろいと思ったことは何をやってもいいんだ」と思うようになったという。そして、伊丹氏を追いかけようと思った時期もあったというが、「だんだんと伊丹さんの活動を見ていて、『君は君の場所を作れ』と言われている気がした」という星野。「とにかく好きなことをやろうという気持ちでやっていたら、こんな素敵な賞をいただくことができました。『それが君の場所だよ』と言われている気がしてすごくうれしかったです」と喜びを語った。伊丹氏に加え、植木仁氏からも影響を受けたと熱弁。「自分が受け取ったものは何らかの形でつながっていくと思っている。自分のフィルターを通した形で遺伝子をつなげていけたら」と決意を新たにし、「うれしすぎて今日はあまり眠れないと思う」と笑った。贈呈式には、伊丹氏の妻で伊丹十三記念館の館長を務める女優の宮本信子、伊丹十三賞選考委員会の周防正行、中村好文、南伸坊も出席。なお、同賞は過去に、糸井重里、タモリ、内田樹、森本千絵、池上彰、リリー・フランキー、新井敏記、是枝裕和が受賞している。
2017年04月17日社会現象にもなった大ヒット映画『君の名は。』で、ヒロインの声を演じ話題となった女優・上白石萌音が、4月4日(火)スタートの新番組「風景の足跡」で、レギュラー番組初のナレーションを担当することがこのほど分かった。周防正行監督作『舞妓はレディ』で映画初主演を飾り、『ちはやふる』や『溺れるナイフ』といった話題作に出演し、また先月まで放送されていた「ホクサイと飯さえあれば」では連続ドラマ初主演を務めた上白石さん。大ヒット映画『君の名は。』では、ヒロイン・三葉役で声優を務め、昨年は歌手デビューも果たすなど、今後の活躍が最も期待されている若手女優のひとりだ。4月からスタートする新番組「風景の足跡」は、誰もが懐かしさを感じる風景――時代を超え、その風景はなぜ失われることなく、今日まで残ってきたのか。少しだけ時計の針を戻して、その風景が生まれ変わったきっかけと、そこに隠された物語を紹介していく番組だ。今回の決定に上白石さんは、「ナレーションのお仕事が大好きなので、こうして毎週同じ時間に声を届けられることを、とても嬉しく思います」と喜び、「みなさんの毎週の楽しみになるよう、その場所に根付いている歴史や、そこに携わる人々の想いにわたしも寄り添い、心を込めてナレーションを読ませていただきます」と意気込みのコメントを寄せた。4日(火)の初回は、「万世橋篇」を放送。東京都千代田区、秋葉原にある万世橋のすぐ横に、ちょうど神田川に沿うように建つ赤レンガの高架橋。実はここ、かつて旧国鉄の終着駅「万世橋駅」として栄えたターミナル駅だった。やがて、時代の流れと共に活気を失っていった赤レンガの風景は、2013年に復活を遂げる…。一体そこに隠されたアナザーストーリーとは?上白石さんの澄んだ声音と共に、素敵な風景をお楽しみあれ。「風景の足跡」は 4月4日(火)より毎週火曜日22時54分~テレビ東京にて放送。(cinemacafe.net)
2017年04月04日歌手で俳優の星野源が、「第9回伊丹十三賞」を受賞したことが28日、伊丹十三記念館を運営するITM伊丹記念財団から発表された。デザイナー、イラストレーター、俳優、エッセイスト、テレビマン、雑誌編集長、映画監督など、さまざまな分野で才能を発揮し、時代を切り開く役割を果たした伊丹十三氏の遺業を記念して創設された同賞は、伊丹十三氏が「これはネ、たいしたもんだと唸りましたね」とつぶやきながら膝を叩いたであろう人と作品に贈られるもの。この受賞に星野は「本当に驚いています」とコメント。「自分にとって伊丹さんの存在は、はるか遠くに見える灯台のようでした。しかし、その灯りへはどうやっても辿り着けないようにできていて、その活動の姿勢や後ろ姿から、暗に『君は君の場所を作れ』と言われてるようにいつも感じていました」と打ち明け、「そしていま、こうして伊丹十三賞をいただけたことは、身に余る光栄であり、人生を丸ごと認めていただいたようにうれしいです。これからも手探りで活動を続けたいと思います。本当に、有り難うございます」と感激している。周防正行氏、中村好文氏、平松洋子氏、南伸坊氏からなる伊丹十三賞選考委員会は、星野源の受賞理由として「音楽、エッセイ、演技のジャンルを横断し、どこか息の詰まる時代に、エンターテイナーとして驚くような風穴をあけてしまった星野的表現世界に」とコメント。贈呈式は、4月17日に行われる。星野は、自身も出演したTBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の主題歌として注目された大ヒット曲「恋」が累計150万ダウンロードを突破、同曲が入場行進曲となっている「第89回選抜高等学校野球大会」も日々熱戦が繰り広げられている中、3月30日にはエッセイ『いのちの車窓から』が発売、4月7日には声優として出演する映画『夜は短し歩けよ乙女』が公開、さらには今夏、WOWOWで放送される『連続ドラマWプラージュ』の主演が発表されるなど、音楽家、文筆家、俳優として2017年も引き続き大きな話題が続いている。なお、同賞は過去に、糸井重里、タモリ、内田樹、森本千絵、池上彰、リリー・フランキー、新井敏記、是枝裕和が受賞した。
2017年03月28日タレントの徳光正行が、26日(19:00~21:48)に放送されるテレビ朝日系バラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(レギュラーは毎週月曜20:00~20:54)の3時間スペシャルに出演し、父・徳光和夫から毎年お年玉10万円をもらい続けていることを告白する。正行は、2010年6月に結婚したが、昨年1月に電撃離婚。その原因は、自身が親のすねをかじり続けて生きてきた"クズ男"だったため、愛想をつかされてしまったと打ち明ける。こうして正行は「親に甘えてしまう人が将来、一人ぼっちにならないための授業」を展開。40歳を過ぎた現在もなお、父・和夫から毎年、お年玉10万円をもらっていることを告白するほか、自身がやらかしてしまった数々のしくじり行動を例に、「徳光式ダメ夫チェック」を実施し、将来、ダメな夫になりそうな男を見分けるポイントを伝授していく。この日の放送では、浅草キッドの水道橋博士も「固定観念に縛られて不祥事連発しちゃった先生」として登壇し、運転免許証不正取得で書類送検された結果、無収入生活に陥ったことを明かす。
2016年09月16日女優の上白石萌音(18)が、名作映画の主題歌や挿入歌を集めたカバーミニアルバム『chouchou』(10月5日発売)で歌手デビューすることが11日、明らかになった。上白石は、沢口靖子や長澤まさみといった女優を輩出してきた第7回「東宝シンデレラオーディション」で審査員特別賞を受賞し、芸能界デビュー。周防正行監督がメガホンを取った映画『舞妓はレディ』(14年)で初主演を務め、その演技が評価されて第38回日本アカデミー賞の新人俳優賞に選ばれた。昨年8月に上演されたミュージカル『赤毛のアン』で主人公のアン・シャーリーを演じ切り、その歌唱力に注目が集まっていた。歌手デビューが決まり、「言葉を話し始めるのと同じように、ずっと歌が好きだったので、その頃の私に歌手デビューするらしいよと言いたいです(笑)。好きなものでしかなかった音楽を仕事にできる日が来るなんて」と感慨深げな上白石。「頑張らないと! 今までと同じではいけないなとも思っています」と自らに言い聞かせ、「上手じゃなくても言葉の深みや奥行、メロディをなぞるだけでなく、プラスアルファでもっと深いものを歌いたいと思います」「深みのある音楽を作っていきたいです」と意気込む。ちなみに、アルバムタイトルの"chouchou"は、上白石本人がつけたもの。フランス語で「お気に入り」を意味し、「今回、映画に関係する名曲の数々をカバーさせていただきました。その曲のどれもが、そして曲の中の一つ一つの言葉が大好きで、わたしにとっての『お気に入り』です。そして、そんな気持ちのこもったこの初めてのミニアルバムが、皆さんにとっても『お気に入り』の一枚となりますように、という願いも込めました」と思い入れの強い一枚に仕上がっているようだ。
2016年07月11日様々な人物に密着、その中から“深くてイイ話”を1分間のVTRで紹介する「人生が変わる1分間の深イイ話」の2時間スペシャルが28日(月)今夜放送される。今夜は「売れっ子は幸せなのかSP」と題して5人の芸能人・有名人に密着しその素顔に迫る。今年で結婚20周年を迎えるという元バレリーナで女優の草刈民代。番組では草刈さんの結婚記念日デートに密着。監督でもある夫・周防正行と共通の趣味である登山グッズのお店に向かいボルダリングにも挑戦する草刈さんの姿などを紹介する。クルーズディナーでは周防監督からサプライズプレゼントも。女優と監督という売れっ子夫婦が20年たったいまでも仲良しでいられるその秘訣とは?俳優の高畑裕太への密着ではその“全力ぶり”を紹介。収録前の楽屋挨拶ではどんな人にも明るく直球で挨拶するなど仕事でもプライベートでも常に全力な高畑さんには、2世俳優ならではの大きな目標があるという。人気企画のキラキラ企業訪問は第4弾として「Francfranc」を展開する「バルス」をタレントの大久保佳代子が取材する。女子力をアップさせるアイテムばかりが揃っているとして人気の「Francfranc」。そのアイテム同様バルスで働く社員もキラキラと輝いているが、そんなバルスにはほかの会社にはない独自のルールがあった…。そして話題の美少年、ゆうたろうが番組に登場。ショップ店員として働いているところをキャリーぱみゅぱみゅなどが所属する「アソビシステム」にスカウトされ芸能界デビューしたばかりの“ジェンダーレス男子”ゆうたろうさんに密着。古着屋「サントニブンノイチ」でショップ店員として働く姿やおしゃれな洋服でいっぱいの自宅を公開する。いつもの必須アイテムである帽子とメガネを外して人前では見せない素顔も初公開する。さらに脳外科医&スタイリストとして活躍するDr.まあやにも密着。スタイリストと脳外科医、一見つながりのない2つの職業だが、彼女は行動を起こすときに大切にしている基準があるという。その基準とは…?出演は草刈さん、高畑さん、大久保さん、ゆうたろうさん、Dr.まあやさんのほか、SPコメンテーターに今田耕司。進行は羽鳥慎一とチュートリアル。岡田将生、佐藤栞里、島崎和歌子、鈴木奈々、博多大吉(博多華丸・大吉)、松坂桃李。「人生が変わる1分間の深イイ話2時間スペシャル」は3月28日(月)21:00~日本テレビにて放送。(笠緒)
2016年03月28日地道にマジメに、やりがいを求めて仕事をしたい――このように考えている20代半ばの若者にとって、現代日本の労働環境は必ずしも適しているとは言いがたい。法令無視のブラック企業、常態化する長時間労働・サービス残業、低賃金、パワハラなどなど、現代の日本では労働を巡る問題が百出しており、本人がいくら地道にマジメに働こうと思っていても、環境がそれを許容してくれないことが多々ある。むしろマジメになればなるほど苦しくなっていくような気がして、未来が見えずに絶望的な気持ちになってしまう人もいるかもしれない。本書『ワーキングピュア白書 地道にマジメに働く25歳世代』(プロジェクト25実行委員会/日経BPコンサルティング/2015年10月/1500円+税)は、そんな「地道にマジメにやりがいを求めて働く若者世代」(本書では、彼らを「ワーキングピュア」と呼ぶ)のための本である。ワーキングピュアと本書で定義された若者たちは、その名が示す通り純粋な若者たちで、それゆえに傷つくこともある。そんな時にどのようにして立ち直り前に進めばよいのか、本書には多くの事例やアドバイスが載っている。「自分ではマジメに働きたいと思っているのに、どうもうまくいかない」という人は、ぜひ本書を手にとってみてほしい。自分のいま抱えている問題をストレートに解決できる答えはなかなか見つからないかもしれないが、解決のヒントはつかめるかもしれない。○先輩世代の体験に学ぶ本書は大きく3つのパートで構成されている。パート1では、様々な業種で実際に働く25歳世代の若者たちの仕事にまつわる生の声が紹介されている。彼らが働いている業界は人材開発会社、大手商社、介護福祉施設、美容室と非常に多岐に渡っているが、いずれの人たちも何らかの点で問題を抱えている。パート2では、若者世代よりもさらに上の世代(30代~50代)の体験談が紹介されている。過去にどのような壁にぶつかり、どうやってそれを乗り越えたかといった形式で、仕事との向き合い方や若者世代へのアドバイスが語られる。パート3は映画監督の周防正行氏、元プロ野球選手・監督の古田敦也氏、小説家の朝比奈あすか氏の鼎談である。多様な分野の第一線で活躍するプロ3人が自らの若者時代を振り返り、さらに現代の若者世代へのアドバイスやメッセージが語られる。パート2以降のアドバイスは、いま自分が抱えている問題に必ずしても合致するとは限らない。今の30代~50代と25歳世代では時代の違いもあるし、業種による違いもあり、アドバイスがすべてそのまま使えるというわけではないからだ。それでも「仕事との向き合い方」という面ではいずれも参考になる部分があるに違いない。○ベンチャー企業で体を壊し、会社の悪い面に気づく本書のパート1のエピソードで僕がもっとも興味深く感じたのは、休日出勤が常態化しているベンチャー企業で体を壊し、最終的には転職をした25歳の高山さん(仮名)の話だ。高山さんは大学在学中にアルバイトをしていたベンチャー企業にそのまま就職し社会人としてのキャリアをスタートさせるが、日々営業目標達成のプレッシャーに晒され、月100時間を越える残業を薄給で強いられた末、体を壊して異動することになる。異動した先でも人間関係で悩み、最終的には転職をすることになった。普通の感覚なら会社が月100時間を越える残業を強いてきた時点で「おかしい」と気づきそうなものだが、高山さんがそれを「おかしい」と気づくことができるようになったのは、体を壊して土日休める部署に異動して気持ちの余裕が出てきてからだという。休日返上でノルマに追われていたころは、特におかしいということに気が付かなかったそうだ。休日出勤も上司に命令されてやっていたわけではなく自主的に行っており、いま振り返ると「明るい宗教団体」のような会社だったと高山さんは回想する。この高山さんのエピソードから、僕は「あえて立ち止まり、一歩引いて自分の今の状況を客観視する」ことの重要性を強く感じずにはいられなかった。一生懸命に何かに打ち込むことは決して悪いことえではないが、あまりにもひとつのことに囚われすぎると視野はどんどん狭くなる。本書の想定読者である「ワーキングピュア」な人たちは地道でマジメなので、特にそのような傾向が強くなってしまうのではないだろうか。高山さんが自身の体験を通して気づいた「体を壊してまで働くことはない」という事実は、すべての若者世代が忘れずに覚えておかなければならないものなのだと僕は思う。○社会や制度のありかたを考えるきっかけにも本書は基本的にマジメに働く若者たちにエールを送るという趣旨の本なので、現代日本の抱える労働環境の問題をどう解決していくべきか、といった提言は含まれていない。それでも本書を読めば(特にパート1を読めば)、社会や制度がこのままでよいと思う人ほとんどいないはずだ。地道にマジメに働く若者が理不尽なことで苦しまないためには、どのような社会や制度が必要なのか、本書をきっかけに考えてみるというのもよいだろう。いろいろな読み方だできる一冊だと思う。日野瑛太郎ブロガー、ソフトウェアエンジニア。経営者と従業員の両方を経験したことで日本の労働の矛盾に気づき、「脱社畜ブログ」を開設。現在も日本人の働き方に関する意見を発信し続けている。著書に『脱社畜の働き方』(技術評論社)、『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』(東洋経済新報社)がある。
2015年11月27日●20年前からの構想日本の刑事裁判をリアルに描いた映画『それでもボクはやってない』(2007)、終末医療の現場で起こる生死を巡る問題の数々に切り込んだ『終の信託』(2012)など、近年、社会派のイメージを強めていた周防正行監督が、『Shall we ダンス?』(1996)以来、18年ぶりに挑んだ本格エンタテインメント大作『舞妓はレディ』がBlu-ray/DVDとなって2015年3月18日にリリースされる。800人のオーディションの中から勝ち上がった上白石萌音を中心に、長谷川博己、富司純子、田畑智子、髙嶋政宏、濱田岳、岸部一徳、妻夫木聡、松井珠理奈(SKE48)、大原櫻子ら、周防作品初参加というフレッシュな面々、そして草刈民代、渡辺えり、竹中直人、小日向文世、中村久美といった周防作品おなじみのキャストも勢ぞろい。華やかな花街を舞台に、独特な京都のお茶屋世界に飛び込んだ少女・春子が舞妓を目指して成長していく姿を、ミュージカルシーンを織り交ぜながら描き出していく。そこで今回は、Blu-ray/DVDの発売を前に、作品の魅力や注目ポイントについて、周防監督があらためて語ったメッセージを紹介しよう。○周防正行監督が語る『舞妓はレディ』――『舞妓はレディ』は、前作の『終の信託』とは対極ともいえるコメディ作品ですね周防正行監督「人が笑って楽しそうにしているのを見るのは気持ちいいですね。今でも覚えているんですけど、『シコふんじゃった。』のとき、有楽町のスバル座に観に行ったら、まだ立ち見があった頃なんですけど、後ろのドアが開いていて、その後ろからピョンピョン飛び跳ねながら笑って観ているお父さんがいて、すごく幸せでした(笑)」――監督冥利につきるという感じですね周防監督「もう最高でした。そういうことって、『それでもボクはやってない』とか『終の信託』ではありえないことですから。やはり笑いってすごいなって思います」――『舞妓はレディ』はおよそ20年前からの構想というお話ですが、そもそものきっかけは?周防監督「『ファンシイダンス』『シコふんじゃった。』の後に企画したんですけど、この2作は、日本の男の子が日本の伝統文化の中でどう生きていくかという話です。それなら、日本の女の子は日本の伝統文化の中でどう生きるのかって考えたとき、思いついたのが宝塚音楽学校。それとこれはテレビのニュースで見たのですが、京都の花街で舞妓さんのなり手がいなくて困っていると。京都のお茶屋さんで働く舞妓さんというのもまさに伝統文化の中で働く女の子。それで、宝塚とお茶屋さん、それぞれの取材を始めました。で、舞妓さんのほうは、『舞妓はレディ』というタイトルからも想像できように、方言を直して京言葉をマスターしていく。これって実際もそうなんですよ。かつては、京都生まれの京都育ちの女の子が舞妓さんになった。今は、地方から出てきた女の子が京言葉を身につけて成長していく。伝統としきたりの中で現代の女の子がどう生きていくのかというところで、これは面白いぞと。『ファンシイダンス』『シコふんじゃった。』、そして『舞妓はレディ』で若者を通して日本文化を見ることができる」――いわゆる三部作みたいな感じですね周防監督「そう。それがそもそものきっかけです」――ところが実際に制作に入ったのは『Shall we ダンス?』周防監督「なかなか『舞妓はレディ』の、"これでいける"というものが掴めなかった。なぜかというと、お茶屋遊びそのもの、京都そのものについて、いまいち掴めない。自分で取材しても、これって本当に楽しいの? って(笑)」――真髄がわからない周防監督「わからないんですよ、まったく。それはたぶん、1、2年取材したぐらいでわかるような世界じゃない。ちゃんと身銭を切って、20年、30年かけて、あの街に出入りして、それでようやくわかるものじゃないかと思いました。僕自身、お酒も飲まないし。もちろん、お酒を飲まなくてもお茶屋遊びをしている人はたくさんいます。でも、僕自身はどうしても掴めない。勘違いでも何でもいいから掴めればよかったんですけど。そうこうしているうちに、また別に考えていたサラリーマンが主人公の作品、社交ダンスに出会ってしまった。こちらはすぐに、これだっていうものが見つかって、一気に『Shall we ダンス?』に傾いちゃいました」●上白石萌音との出会い――監督の中では、それでいったん、舞妓さんの話は頭から外れてしまったわけですね周防監督「いったん外れていました。やはり、コレというものが掴めなかったので。で、『Shall we ダンス?』が終わった後、あらためて考え直したとき、初めてミュージカルという枠組みを思いついたのですが、それとは別に、僕を取材以外で祇園に誘ってくれる人が現れて、お茶屋さんの中に知り合いがいっぱいできたんですよ。今回の映画で、富司(純子)さんの役のモデルになった人がいるんですけど、彼女と出会えたことが一番大きいです。ムーンライトという、舞妓さんが仕事を終わってから、東京の映画スターに会いに行くエピソード。それも、その女将さんの思い出話なんですよ。そういう風に具体的なエピソードが出てきたとき、俄然それを見たいという気持ちが強くなった」――でも、それからまたしばらく時間が経ちます周防監督「それを具体化するタイミング、主役の女の子の問題、もろもろあって、結局進まなかった。やはり映画はそこが難しい。いくら気持ちがあってもなかなか具体化できない。そうこうしているうちに裁判に出会っちゃって(笑)。『Shall we ダンス?』と『それでもボクはやってない』の間に少し期間があるんですけど、その間にいくつかの企画が動いていたんですよ。でも、結局具体化できず、『それでもボクはやってない』のあと、『ダンシング・チャップリン』を撮って、『終の信託』を撮って。僕の中では、ミュージカルならいけるという思いはずっとあったのですが、なかなか映画化のタイミングが掴めなかった」――そこから、いよいよ撮ることになったきっかけは?周防監督「『終の信託』のとき、プロデューサーから、『もうそろそろやらないと、僕ら死んじゃいますよ』って言われて(笑)。それで、オーディションでヒロインを決めちゃいますからって言われたんですけど、まだシナリオもない状態。まあ、気に入った女の子がいなければ、また延期すればいいと思っていたら、上白石萌音さんに出会えた。この子だったらいける、と思えたのが大きかったです。シナリオもすべて、彼女の存在があって初めて具体化できるようになりました」――ミュージカル調にしようと思ったのは?周防監督「先ほども言ったように、お茶屋さんの世界を描くにあたって、僕自身、真髄を理解できていないと思うんですよ、今でも。20年、30年と遊んできたわけではないので。だけど、ミュージカルという枠組みを借りることで、僕が感じている京都のお茶屋さんの楽しさを、皆さんに伝えることができるのではないかと思いました。お茶屋さん自体がミュージカルみたいなものだと思ったので、これでいけると思いました」――ちなみに『マイ・フェア・レディ』という作品についてはどの程度意識していたのですか?周防監督「構造的に似ている作品ですから、絶えず意識していましたし、シナリオを書いているときもずっと考えていました。でもそう思っていたからこそ、決定的に違うところに気づいた。『マイ・フェア・レディ』はヒギンズ教授が田舎娘をレディに仕立て上げる話です。でも、日本の京都の花街というのは、街の人みんなが寄ってたかって女の子を育て上げるんですよ。なおかつ、基本になるのは女系の擬似家族。これは極めて日本的ですよね。だから、そこを描けばいいんだって思いました。まったく『マイ・フェア・レディ』と重なるんだったらつまらない。だけど、明らかに違うものが出て来たからこそ、同じミュージカル仕立てにしてもまったく違うテイストにできるだろうと思いました。もちろん『マイ・フェア・レディ』と構造が似ているから、『京都盆地に雨が降る』みたいに、『スペインの雨』にオマージュを捧げるような歌もあえて作っています。でも、パロディを作るつもりはありませんでした。同じ構造であったとしても、ひとりの女の子が育っていく過程がまったく違うのですから、そこをきちんと描くことで、日本的なものを作れるのではないかと思いました」――監督を動かした上白石さんとの出会いですが、最初から光っていましたか?周防監督「実は全然目立ってなかったんですよ。彼女が最初どんな風に座っていたか、まったく印象がなかったので、かなり地味な子だったんだと思います。先日、オーディションのときにキャスティングプロデューサーが用意してくれた資料をあらためて見る機会があったのですが、やっぱりそんなに目立つ子じゃなかった。ただ、歌った瞬間に表情が変わった。その変わり方がすごく新鮮で。本当に歌が好きというのが伝わってきて、この子の歌をいつまでも聴いていたいと思いました。ただ歌が上手というのではなく、ちゃんと人の心に届くように歌えるというのがすごく印象的で、普段の姿と歌っているときの輝き方のギャップが、地方から出て来た垢抜けない女の子が可愛く変身して舞妓になるという主人公の姿と重なった」――歌う姿が印象的だったわけですね周防監督「やはり彼女は歌が決め手でした。歌うときにガラッと変わるのが特に良かった。日本映画で、アイドル物と呼ばれるものは大抵最初から可愛いんですよ。でも僕は、映画を観ながら、だんだん可愛く見えてくるという、ヒロインが徐々に輝いていくものを作りたかった。最後に、『あ、この子、すごく可愛かったじゃん』、みたいな(笑)。それができる子だと思いました」――映画では、最初かなり野暮ったい感じですよね周防監督「本人には申し訳ないのですが、ちょっと野暮ったさを強調しました。でも、最初から彼女の中に愛すべき野暮ったさがあって、それが魅力だったんですよ。やはり鹿児島で育ったことが大きかったと思います。そして、映画にあわせて上京してきて、いろいろな大人と出会うことで、洗練されていったんだと思いますし、それが映画と上手くマッチしたんだと思います」――実際の撮影に入ってからの印象がいかがでしたか?周防監督「歌はある程度イメージにあったし、それがあるから大丈夫だと思っていたんですけど、芝居は予想以上でした。賢い子で、僕が余計なことを言わなくても、全部自分で理解して演技ができる子だったので、本当に楽でした。さすがに芝居は苦労するだろうと思っていたのに、拍子抜けするくらい、こちらのイメージを体現し、尚且つ超えてくれた。それも高いレベルで。すごく助かりました」●Blu-ray/DVDでの注目ポイント――さて、今回の作品で舞台を「下八軒」にしたのは、監督がお茶屋遊びをしたのが「上七軒」だったからですか?周防監督「いや、そういうわけではなくて、いろいろな街の名前があるんですけど、一番聞いた瞬間に笑えるじゃないですか。『祇園』を『きおん』とか『おんぎ』とかにしてもね (笑)。『下八軒』は、明らかに『上七軒』をもじったものだってわかるじゃないですか。『上七軒』は花街の中では一番歴史のある街ですが、撮影や取材にも理解がありました。街として盛り上げたい、お茶屋文化を大事にしたいという想いが強かったのもありますね」――映画での描写は上七軒あたりではないですよね周防監督「そうですね。祇園新橋と呼ばれる、よくニュース映像などでも出てくるところがモデルです。川があって、橋があって、ちょっとお参りできるところがある。単なる街並みというだけでなく、絵的なポイントがある。あそこに行くと『祇園に来たぜ』って感じがする。ただ、実際の祇園だともう少し賑やかなので、街のたたずまい自体は上七軒がイメージかな。まあ混ざっていますね。ただ知り合いは祇園に多かったので、祇園ネタも多いです」――映画公開後、お茶屋さんなどの関係者から何か言われたりしましたか?周防監督「面白くて、泣けたって。今年の『お化け』に行ったら、出し物で『舞妓はレディ』を歌う芸妓さんがいて(笑)。僕がお座敷にいてびっくりしてました。親しくしている芸妓さんは、映画を観たその日に電話をくれて、『まるー』って。その芸妓さんは、舞妓さんを6人くらい連れて映画館に行ってくれて、映画館の前で記念撮影をしたのを送ってくれました。何でも、芸妓さんや舞妓さんがご贔屓のお客さんと一緒に『舞妓はレディ』を観に行って食事をする『ごはんたべ』が流行ったそうで、一度に3組が映画館で一緒になったみたいな話も聞いたんですけど、とにかく、京都の人、あの場所で生活している人たちに褒められたのはやっぱりうれしかったです」――それでは最後に、Blu-ray/DVDで観てほしいポイントがあれば教えてください周防監督「やはり役者さんの歌ですね。僕なりの仕掛けで作ってあるので、通して観るのもいいですし、単独でも楽しんでほしいです。もし贔屓の役者さんがいるのであれば、その役者さんの歌を繰り返し楽しんでもらうのもいいと思います。普段は聴けないような役者さんの歌も入っていますから、そこに注目してみてください。あと、どうしても編集の都合でカットせざるをえなかった渡辺えりさんの歌と松井珠理奈さんたちのラップのシーンは必見です。本当に断腸の思いで切ったのですが、Blu-rayのおかげで復活できたので、ぜひ特典映像で楽しんでください。僕のこれまでに作った映画とは違って、通しで観なくても楽しめる作品になっていますので、Blu-ray/DVDならではの楽しみ方を見つけてください。よろしくお願いします」――ありがとうございました『舞妓はレディ』のBlu-ray/DVDは2015年3月18日発売。Blu-ray2枚組の「スペシャル・エディション」には、映像特典としてメイキング「舞妓はレディができるまで。」【完全版】や劇場未公開ミュージカル・シーンなどが収録され、価格は6,700円(税別)。DVD1枚組のスタンダード・エディションは3,800円(税別)。発売元はフジテレビジョンで、販売元は東宝。
2015年03月18日●800人のオーディションから選ばれて日本の刑事裁判をリアルに描いた映画『それでもボクはやってない』(2007)、終末医療の現場で起こる生死を巡る問題の数々に切り込んだ『終の信託』(2012)など、近年、社会派のイメージを強めていた周防正行監督が、『Shall we ダンス?』(1996)以来、18年ぶりに挑んだ本格エンタテインメント大作『舞妓はレディ』がBlu-ray/DVDとなって2015年3月18日にリリースされる。800人のオーディションの中から勝ち上がった上白石萌音を中心に、長谷川博己、富司純子、田畑智子、髙嶋政宏、濱田岳、岸部一徳、妻夫木聡、松井珠理奈(SKE48)、大原櫻子ら、周防作品初参加というフレッシュな面々、そして草刈民代、渡辺えり、竹中直人、小日向文世、中村久美といった周防作品おなじみのキャストも勢ぞろい。華やかな花街を舞台に、独特な京都のお茶屋世界に飛び込んだ少女・春子が舞妓を目指して成長していく姿を、ミュージカルシーンを織り交ぜながら描き出していく。そこで今回は、Blu-ray/DVDの発売を前に、作品の魅力や注目ポイントについて、現在17歳のフレッシュな魅力あふれる主演・上白石萌音が語ったメッセージを紹介しよう。○上白石萌音が語る『舞妓はレディ』――映画の公開当初はまだ混乱しているようなことをおっしゃっていましたが、落ち着きましたか?上白石萌音「公開されてからは、あまり考えないようにしていたので、あまり状況処理みたいなものは成長していなくて……。まだ何か不思議な気持ちがしています」――舞台挨拶などで実際にお客さんの反応をみて、どのように感じましたか?上白石「直接の反応を体感したり、いろいろな意見をいただいたりしていくうちに、撮影中はあまり意識していなかったんですけど、一生懸命に作ったものが届くというのはすごく素敵なことなんだなって思いました」――実際にステージで歌ったり踊ったりもしましたが上白石「すごく緊張しました(笑)。カメラの前と同じくらい、もしかしたらそれ以上に緊張したかもしれません。でも一緒になってノッてくださったり、手拍子してくださったりしたので、すごく楽しかったです。皆さんと一体化できたような感じがしました」――もっと歌ってみたかったですか?上白石「もっと上手になってから、頑張りたいです(笑)」――最初に『舞妓はレディ』のオーディションの話を聞いたときはいかがでしたか?上白石「事務所の方に、『書類が受かったから行っておいで』って言われたんですけど、周防(正行)監督のオーディションという話だけで、他のことは何も聞いていない状態でした(笑)」――オーディションはどんな感じでしたか?上白石「最初は自己PRとか、台本を見ながらお芝居をしたりしたんですけど、最終審査は、2週間、ダンスと歌のレッスンを受けて、それを発表するというものでした。オーディション用でしたが、実際にプロの方からレッスンを受けられたので、すごく幸せでした」――役得ですね上白石「そうですね(笑)。オーディションだけでもいろいろなことを学ぶことができたと思います」――ダンスと歌については以前から経験があったのですか?上白石「小さいころから歌が大好きで、音楽が流れたら踊りだすような子どもでした。それを見て、母がミュージカルの教室にいれてくれたので、そこでずっと歌ったり踊ったりしていました。あと、バレエも習っていました」●鹿児島弁、津軽弁、京都弁――それならオーディションもけっこう余裕があったのでは?上白石「そんなことは全然なくて、すごく大変でした。今までは、自分が楽しければそれでいい、みたいな歌や踊りだったんですけど、オーディションですから、ちゃんと人に見せるものにしないといけない。でも、実際にオーディションが始まると、すごく楽しんで歌ったり、踊ったりすることができました。それは、監督が温かく見守ってくださっていたからじゃないかと思います。なので、あまり手応えというものはなかったのですが、悔いもなかったです」――合格の話を聞いたときはいかがでしたか?上白石「もうビックリですよ。本当に手応えというものがなかったので、まさか自分に決まるとは思ってもいませんでした。だからマネージャーさんから話を聞いたときは、本当に驚いちゃって……こんなにビックリしたのは久しぶりだと思うくらいビックリしました」――オーディションに合格してから撮影までの期間は?上白石「撮影が始まるまで半年くらいあったのですが、合格してからすぐに日舞や三味線を始めて、しばらくしてからダンスレッスンやボイストレーニングが入ってきました。それと同時に、京都に行って、実際にお茶屋さんで話を聞いたり、舞妓さんの一日の生活を見せていただいたりして勉強しました。ただ、あまり知りすぎると、初めて出会った驚きや感動みたいなものが薄れてしまうので、日記のように最初の印象や驚きをノートに書き記して、いつでも思い出せるようにしていました」――やはり驚くことは多かったですか?上白石「本当に大変だと思うことばかりで、もう驚きの連続でした。例えば舞妓さんは、髪の毛を毎日結うわけにはいかないので、一週間くらいお風呂で髪を洗えないんですよ。あと、着物があんなに重いとは思わなかったし、帯を締めるとまともにご飯が食べられなくなっちゃう(笑)。本当に毎日驚くことばかりで、すごく楽しかったです」――『舞妓はレディ』で一番のポイントになるのは"方言"だと思うのですが、方言もその期間に練習したのですか?上白石「方言は台本をいただいてからですね。台本と一緒に、方言指導の先生が吹き込んでくれたCDをいただいて、それを繰り返し何度も聴いて勉強しました。でも、やはり一人で勉強するのは怖いですね。間違えて覚えたら大変だし、実際、現場に行くと全然違うこともあったので、その都度修正しながら撮影していった感じです。私は鹿児島出身で、普段から方言を喋っていたんですけど、方言というものはこんなに難しかったんだ、奥が深いなってあらためて感じました」――作中でも鹿児島弁を話すシーンがありますが、普段はあんな話し方はしないですよね?上白石「全然違います。鹿児島でももっと別の地方だとわからないのですが、少なくとも私は、ああいった話し方はしていないです。聞くとある程度は分かるんですけど、まったく初めての言葉もあって、うれしかったり、ちょっと切なかったり……」――切ないというと?上白石「こうやって段々と言葉がなくなっていくんだと思うと……。自分の地方のことなのに何にも知らないんだって思うと切なくなっちゃいます。だから、大事にしていかないといけないなってすごく思いました」――地元の言葉でさえ難しいとなると、ほかの言葉はもっと大変ですよね上白石「大変だったのは津軽弁。セリフは一番少ないんですけどね(笑)。台本にはひらがなで書かれているんですけど、それだけ読んでもまったく意味が分からなくて……。説明の括弧書きを読んで、やっと理解できるという感じでした。方言指導の人が話す津軽弁と、それを真似する私の言葉がまったく違うというのは、自分でもわかるんですけど、どうすれば近づくのかがまったくわからなくて、ただただ真似を繰り返していました。本当に難しかったです」――京都弁はいかがでしたか?上白石「案外覚えやすかったです。やはり関西弁は、普段テレビで聞いたりするので、馴染みがあったからかもしれません。ふんわりした雰囲気や相手を気遣う優しい言葉、そして話している自分までもが温かくなれるような言葉だったので、京都弁いいな、ずっと喋りたいなって思いました」――そのほか撮影中に大変だったのはどんなことですか?上白石「一番慣れなかったのは正座です。これまであまり正座をする機会がなかったので、すぐに痺れちゃうんですよ。でも、着物で一番楽な姿勢は正座なので、地味に厳しかったです(笑)。ただ、撮影が終わる頃には、けっこう長い時間座れるようになっていました」――着物もこれまであまり着たことはないですよね?上白石「七五三のときくらいですね。着物の着方や、名称とかが全然分からなくて……しかも舞妓さんの着物は特殊じゃないですか。かんざしとかも、毎月種類が変わったりする。でも、おしゃれで、綺麗なので、撮影を通して着物がすごく好きになりました」●Blu-ray/DVDの観どころ――ラスト、着物を着て踊り回るシーンはいかがでしたか?上白石「すごく楽しかったです! 実際に踊るまでは大変だろうと思っていたんですけど、帯や袖が広がる感じとか、ちょっとクセになっちゃうような楽しさがありました。監督に『疲れた?』って聞かれたんですけど、『まだ何回でも行けます!』って(笑)。本当にずっと踊っていたいと思いました」――舞妓さんの姿だと足元も大変ですね上白石「これも慣れるまでは大変でした。前が斜めになっているので、なかなか真っ直ぐに立てず、最初はすごく怖かったです。でも、私は身長が低いので、おこぼを履くと世界が変わってうれしかったです(笑)」――実際に着物を着て、おしろいを塗った自分を見たときの感想は?上白石「自分であって、自分でない。何かお面をつけているような感じがして、一番最初に見たときは『白っ!』て思いました(笑)。間近で舞妓さんを見たことはなかったし、もちろん自分がなったこともなかったので、あんなに時間がかかるとは思わなかったです。ひとつひとつが丁寧で、細かくて、それぞれが交わっている。そうやって舞妓さんが出来上がるんだって思うと、変身の時間がすごく楽しかったです」――撮影中の周防監督はいかがでしたか?上白石「すごく優しかったです。一回も、声を荒げたり、怒ったりしている姿を見たことがなく、いつもニコニコしていらっしゃって、みんなが何でも言いやすい雰囲気を作ってくださっていました。だから現場全体もほんわかした、はんなりした温かい雰囲気で、毎日が楽しくて仕方ないという感じで、すごく居心地が良かったです」――Blu-ray/DVDに特典として収録されている「はんなり京都旅」はどういった映像でしょうか?上白石「撮影でお世話になった舞妓さんを訪ねるといった映像なんですけど、かんざし職人さんが実際に作っているところをみたり、京都の街をいろいろと案内してもらったりしながら、舞妓さんの素顔に迫る、みたいな内容です」――本編ではカットされたミュージカルシーンも収録されていますね上白石「ラップをやっているんですけど、脱力系ダンスみたいな感じですごく楽しかったです。あと、渡辺えりさんのシーンは大好きだったので、カットされたって聞いたときはすごく哀しかったのですが、今回のBlu-ray/DVD収録されているのでとてもうれしいです」――あらためてBlu-ray/DVDを観てもらうときに、注目してほしいポイントはありますか?上白石「細かいところまで監督がこだわり抜いていらっしゃる作品で、例えばオープンセットにもいろいろな仕掛けが施されたりしています。あと、気づかないところにすごい方が出ていたりするので、映画館で観たときには気づかなかった新しい発見があると思います。2回、3回と繰り返して観ていただくと、そのたびに違った見方ができると思いますので、ぜひ細かいところまで見逃さないで観てほしいです」――それでは最後に読者の方へのメッセージをお願いします上白石「映画館で観てくださった方も、初めてBlu-ray/DVDで観てくださる方も、それぞれいろいろな楽しみ方のできる作品だと思います。観る方によって、感じ方や感情移入する対象が違ったりすると思いますので、家族やお友達と集まって、ワイワイと楽しみながら観ていただきたいですね。あと、この作品を観て、日本のことや京都のことを知り、いろいろな文化を大事にしようと思ったり、何事にも恐れずに挑戦していったるするきっかけになったらうれしいです。皆様にとって、大切な一本になるといいなって思っています。よろしくお願いします」――ありがとうございましたヘアメイク:スズキミナコ/スタイリスト:兼子潤子ワンピース(Sally Scott/ニューヨーカー)/45,000円(税別)
2015年03月04日ワタベウェディングはこのほど、周防正行監督新作映画『舞妓はレディ』(全国東宝系で公開中)の公開を記念し、首都圏を中心とした働く女性507人(既婚221人、未婚286人)を対象に実施した、働く女性の「仕事感や花嫁修業」に対するアンケート調査の結果を発表した。調査期間は7月24日~8月17日。○女性の9割が「結婚後も働きたい」と回答同調査は、映画『舞妓はレディ』の主人公が、舞妓になるために日夜修業に励む女性であることにちなんで実施されたという。調査ではまず、「結婚しても働きたいですか?」と質問した結果、89.2%の女性が「はい」と回答。また、既婚で働いている女性の91.9%が、結婚する前から「結婚しても働きたい」と考えていたことがわかった。働く理由について尋ねたところ、1位は「自分や家族の生活のため(40.8%)」だった。次いで2位は「仕事を通じてやりがいや達成感を得るため(29.2%)」、3位は「楽しいから(7.1%)と続いたが、未婚女性だけで見ると「働くのが当たり前」という理由が3位となり、同じ働く女性でも未婚と既婚では就業観に違いがあることが浮き彫りとなった。さらに、仕事を頑張った後のご褒美を教えてもらったところ、「映画やコンサートなどを見る」、「旅行に行く」、「おいしいものを食べる」といった内容がTOP3となった。年代別では20代、40代は「旅行に行く」、30代は「おいしいものを食べる」、50代は「映画やコンサートなどを見る」がそれぞれトップに。また、「欲しいものを買う」という人の割合は、20代の16.4%が最大で、以下年代が上がるに連れて低下する傾向にあることが明らかとなった。○必要な花嫁修業は「料理」!次に、「必要だと思う(だったと思う)花嫁修業は?」と尋ねたところ、77.7%と「料理」が断トツ1位だった。未婚女性に「花嫁修業でしていることは?」と質問したところ、こちらも「料理」が45.1%でトップとなったものの、「必要だと思う花嫁修業」に料理をあげた未婚女性81.1%と36ポイントものギャップがあり、実情が伴っていないことがわかった。○憧れの働く女性に「篠原涼子」「天海祐希」最後に、憧れの働く女性芸能人を聞いた結果、1位「篠原涼子」、2位「天海祐希」、3位「黒木瞳」、4位「松嶋菜々子」、5位「井川遙」がTOP5に選ばれた。未婚既婚別では、未婚女性が選ぶ憧れの働く女性1位に「天海祐希」が選ばれ、次いで「篠原涼子」、「井川遙」と続いた。そのほか、「安室奈美恵」「竹内結子」「草刈民代」も支持された。一方既婚女性が選ぶ憧れの働く女性1位には「篠原涼子」が選ばれ、2位は「天海祐希」、3位は「黒木瞳」だった。そのほか、「アンジェリーナ・ジョリー」が5位にランクインした。
2014年10月02日ワタベウェディングは1日、「働く女性の『仕事&花嫁修業』意識調査」の結果を発表した。同調査は周防正行監督の映画「舞妓はレディ」の公開を記念し、7月24日~8月17日の期間に実施されたもの。働く女性507人(うち既婚221人、未婚286人)より回答を得た。○仕事後のご褒美は「映画やコンサート」が最多に「結婚しても働きたいか?」という問いに対し、89.2%の女性が「はい」と回答。また、既婚で働いている女性の91.9%が、結婚する前から「結婚しても働きたい」と考えていたことがわかった。「働く理由」については、「自分や家族の生活のため」が40.8%で最多に。続いて「仕事を通じてやりがいや達成感を得るため」(29.2%)、「楽しいから」(7.1%)などがあげられた。「仕事を頑張った後のご褒美」は、「映画やコンサートを見る」「旅行に行く」「おいしいものを食べる」が上位になった。年代別に見ると、20代と40代は「旅行に行く」、30代は「おいしいものを食べる」、50代では「映画やコンサートを見る」がトップになった。また、 「欲しいものを買う」は、20代の16.4%が最大で、30代は14.4%、40代は10.5%、50代は8.7%と年代を経るごとに低下している。○憧れの働く女性は「憧れの働く女性といえば?」という問いについて、総合1位は「篠原涼子さん」、次いで「天海祐希さん」「黒木瞳さん」「松嶋菜々子さん」「井川遥さん」という順位であった。未婚女性では「天海祐希さん」、既婚女性では「篠原涼子さん」が1位となった。(画像は本文とは関係ありません)
2014年10月02日俳優の長谷川博己が8月21日(木)、出演作『舞妓はレディ』の完成披露試写会に出席。劇中で歌とダンスを披露しており「不安でいっぱい。早くそのシーンは終わってほしい」と弱気を見せたが、「渾身のおもてなしを込めた作品で、実は自信あります」とドヤ顔も披露した。また、役作りのため“御茶屋遊び”も初体験したそうで、「緊張しっぱなしで、ずっと正座していました。雑誌でしか見たことない超高級シャンパンも置いてあって、『それ、すごく高級ですよね』と話したら、舞妓さんが『そうどす』ってポーンと開けちゃって(笑)。きっと、お会計が大変なことになっていたはず」とふり返っていた。都内で行われた完成披露試写会には、長谷川さんを始め、ヒロインに大抜擢された主演の上白石萌音、共演する富司純子、田畑智子、草刈民代、周防正行監督が駆けつけた。長谷川さん同様、「これからの事が想像できず、混乱しています」(上白石さん)、「歌が本当にダメなので、どんな感想をいただくか怖い」(富司さん)、「地元京都のみなさんに笑われないか不安だった」(田畑さん)とキャスト陣が、緊張の面持ちで不安を明かすと、周防監督は「明日の見出しは『出演者が不安』で決まりですね」と苦笑しきり。自身は「満足といえる喜びを感じている」と胸を張った。本作は、『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』の周防正行監督が、20年もの間温めていたひとりの少女の成長物語。舞妓不足に悩む歴史ある花街・下八軒に舞妓志願の少女・春子(上白石さん)がやってきたが、鹿児島弁と津軽弁を話し、花街のしきたりもわからず、唄や舞踊の経験もない春子にはさまざまな困難が待ち受けていて…。800人のオーディションを勝ち抜いた上白石さんは、冒頭の挨拶でこそ不安を口にしていたが、「私自身、撮影を楽しんだ。その楽しさがみなさんに伝われば。おもてなしを心ゆくまで堪能してもらえれば」とアピール。上白石さんに白羽の矢を立てた周防監督は、「魅力はやっぱり素直な気持ち」と起用理由を明かしていた。周防作品の常連である草刈さんは、「日本舞踊やパパイヤ鈴木さん振付のダンスといった、いままでにない経験をさせてもらった」。夫・周防監督が手がけた本作を「観る人をおもてなしする、心温まる作品」だと語った。『舞妓はレディ』は9月13日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:舞妓はレディ 2014年9月13日より全国にて公開(C) 2014 フジテレビジョン東宝関西テレビ放送電通京都新聞KBS京都アルタミラピクチャーズ
2014年08月22日