意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「指定感染症」です。過度に怖がらず、みんなで、変わらぬ日常を送る訓練を。昨年12月に中国の武漢から発生した、新型コロナウイルスによる感染症。日本政府は1月28日に政令を出し、「指定感染症」に定めました。感染症は、感染症法により、危険度によって5つに分類されています。風しんやインフルエンザは五類。マラリア、デング熱は四類、コレラ、細菌性赤痢は三類、SARS、MERS、結核が二類。深刻な被害をもたらすエボラ出血熱、ペストは一類です。新しい感染症に関しては、検証するまでに時間がかかります。そのため、国が患者に対して入院勧告などができるよう、暫定的に「指定感染症」に定めるのです。今回の新型肺炎は、最初にリスクはそれほど高くないといった情報が流れ、WHOも緊急事態宣言を一度見送ってしまい対応が遅れました。実際には、潜伏期間が予想以上に長く、保菌者でも症状が出ない場合があり、そこから感染が広がることがわかりました。感染者はいま(3月6日現在)南極を除く全大陸で見つかっています。中国は強硬策をとり、武漢を封じ込めました。僕は2月末に、元医療ジャーナリストの武漢市民に、ネットを通じて直接話を聞きました。武漢では隔離生活が続いており、粉ミルクなどのモノの調達が厳しくなってきているとのこと。その方の親戚は5人が感染。そのうちガンの持病があった50代の女性1人が死亡しましたが、健康だった30代のいとこ2人は、入院もせず、薬の投与もなく回復しているそうです。WHOと中国の専門家は、2月20日までに感染した患者5万5924人を対象に共同で調査を行いました。それによると、死亡した患者は2114人で致死率は3.8%。ただし、重症化するのは60代以上の持病のある人で、約8割の人の症状は比較的軽く、肺炎の症状が出ない場合もあると報告されました。手洗いをしっかり行い、よく食べよく寝て、免疫をつけておけば必要以上に怖がることはないと思います。今回、多くの企業がテレワークなどを実施しました。これを機に普段から、家にいながら仕事ができる訓練をしておくとよいと思います。日本は災害国ですから、何が起きても日常を過ごせる強い社会を作りましょう。ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)公開中。※『anan』2020年3月25日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年03月18日本誌連載「社会のじかん」でもお馴染み。NHKを退局後、フリージャーナリストとして、世界を飛び回りニュースを届けている堀潤さん。素顔は現場が大好きな生粋のテレビマンでした。朝の報道番組の放送直後に即刻成田に向かい、香港日帰り取材なんていうのもお手のもの。市民投稿型ニュースサイト「8bitNews」をベースに、あらゆるメディアを使い、独自のニュースを発信し続けているジャーナリストの堀潤さん。このたび、2本目の映画『わたしは分断を許さない』が公開された。シリア、パレスチナ、朝鮮半島、香港、福島、沖縄を5年かけて追ったドキュメンタリーである。――進行中の社会問題を映画にしようと思ったのはなぜですか?いま起きている社会課題の根本には「分断」があると気づいたんです。映画ならば、尺も潤沢に使えますし、刹那的なわかりやすさを追求しなくてもいい。また、映画をもとに観客のみなさんと対話をしたいと思ったんですね。――堀さんは、去年から全国のギャラリーで、取材してきた写真や映像を公開して、観客と積極的に交流の場を作っておられますね。みなさん、「本当のことが知りたい」と思っていらっしゃるようで、とくに若い方がたくさん来てくださいました。これまでのニュースは、誰がどういう意図で出しているのかわからないのが当たり前でした。でも、いまはどういう思考を持った人が切り取ったニュースなのか、そういうトレーサビリティ(追跡可能性)のあるものが求められているのではないか。誰もがどこでも発信できる時代だからこそ、ものすごく泥くさいリアルな現場を、目の前で握るお寿司のように直接手渡す方法に価値があるんじゃないかと思いました。――『わたしは分断を許さない』は、香港の民主化デモ、沖縄の基地問題、ガザ地区の難民、原発後の福島など、それぞれでも一本の映画が撮れるくらい濃い内容が、ランダムに構成されているのが斬新でした。たいていのドキュメンタリーはひとつの現場に迫りますが、そうでなければいけない理由はありませんよね?ニュースも、日本のものと海外ニュースを分けがちですが、どちらも同時代に起きている。個人にフォーカスしてみれば、異なる環境の出来事も共感できます。「別のもの」という思い込みが分断を生み、そこから差別や排斥が生まれて、自分には関係のない問題と放置されてしまいます。映画をきっかけに、そういうことに気づける場を作りたいと思いました。時間も場所もバラバラな事柄が並ぶSNSのタイムラインのような感覚で編集したんです。――堀さんはNHKの採用試験でも、これからはメディア発信のニュースと個人発信の双方向が大事になると提案なさったそうですね。20年前ですね(笑)。デジタル放送時代は、放送局と個人が双方向にやりとりすれば、プロパガンダに加担することなく、誠実な報道ができると主張しました。僕はいま、『モーニングCROSS』(TOKYO MX)や『JAM THE WORLD』(J‐WAVE)などの自分の番組では、スタジオに対して異を唱えるような意見がSNSに上がれば、積極的に紹介するようにしています。――否定されることに怖さはないのですか?ないですね。メディアのなかに個人の意見が流れたら楽しいじゃないですか。小さいころに漫画誌やラジオ番組に投稿した原体験もベースになっています。誰かに何か言われて心がざわつくのは、その意見に核心を突かれているからなんですよね(笑)。被害者側にいることには敏感でいられるけれど、加害者側にいる感覚は自分では気づくことが難しい。自分も誰かの脅威になっているかもしれないという目線がない限り、分断は生まれ続けるだろうと、世界各地を訪ね歩いて気づきました。何事も、両極端の意見を比べてみないと真実は認識できないと思います。――堀さんはジャーナリストとして活躍される一方で、ワークショップや著書を通して、発信者の育成も積極的になさっています。それは単純に、僕一人ですべての現場をカバーするのが無理だからです。仲間を増やしたいんです。災害取材などは顕著ですが、写真1枚、たった一言でもいいので、SOSの出し方を知っておけば、きっと誰かが助けに来てくれます。そういう信頼感を作ることが現代の報道の役割なんじゃないかと考えています。――堀さんは、「使命」を感じて、活動をなさっているのですか?使命感はないですね(笑)。ただ、受信料で育てていただいたので、世に還元したいという思いはあります。NHKは視聴率や営業利益を気にせず必要な現場に駆けつけることができました。いまでも自分のことを「フリーの公共放送人」と言っています。僕の取材スタンスは何も変わっていません。――災害や貧困、弾圧など、目を覆いたくなるような現場にたくさん行かれています。しかも、「(国や地域など)大きな主語ではなく、小さな主語で真実を捉えよう」と、堀さんは渦中の個人に迫った取材をしています。悲惨な現実にしんどくなることはないのでしょうか。もちろん、なりますよ。映画も泣きながら編集していました。辛いから、「もっと何かいい解決法があるんじゃないか」と、次の現場に出かけているのだと思います。でも、どこの現場でも、課題解決を模索し奮闘している人がいらっしゃいます。映画に出てくる、北朝鮮やパレスチナも地域に根ざしたNGOの方々と一緒だったから入ることができました。ジャーナリストでは入れてもらえなかったと思います。僕は「GARDEN」という会社でNGOの発信を支援する活動を行っているので、一緒に行くことができました。――なるほど!テレビマンとして、まだ誰も見たことのない、最前線の映像を見せたいという思いもあります。内戦の映像や、アフリカの開発途上国で起きていることなどは日本のニュース番組では、なかなか取り上げられません。でも、それは作り手がそこに価値を見出していないだけ。それならば僕が腕まくりして、みんなが関心ないと思われている映像をクローズアップしてやろう!と思いました。実際に訪ねて回ると、ニュースの宝庫なんですよ。――ニュースのネタを見つけたときが一番高揚しますか?はい。「オレの現場、キター!」と思いながらやっています(笑)。月~金曜は朝7時から『モーニングCROSS』のMCを務めながら、映画『わたしは分断を許さない』の編集直前まで、激化する香港の民主化デモの取材に日帰りで出かけていた。「日帰りで行けるとわかったら行かないわけにはいかないですよね。魚がいると知っているのに漁に出かけない漁師さんと同じですから」。映画はポレポレ東中野にて公開中。3月14日以降、全国順次公開。公開を支援するクラウドファンディングは3月25日まで受付中。最新刊『わたしは分断を許さない 香港、朝鮮半島、シリア、パレスチナ、福島、沖縄。「ファクトなき固定観念」は何を奪うのか?』(実業之日本社)では、映画に出てくる分断問題にも触れている。ほり・じゅん1977年生まれ、兵庫県出身。2001年にNHKに入局。’12年にドキュメンタリー映画『変身 Metamorphosis』を製作したのち、’13年に独立。自ら立ち上げた市民投稿型ニュースサイト「8bitNews」を拠点に報道活動を行う。’17年に株式会社「GARDEN」を設立。著書に『SNSで一目置かれる 堀潤の伝える人になろう講座』など。※『anan』2020年3月18日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年03月16日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ニュースとアンアン」。『anan』50周年を記念して、連載でイラストを担当してくださっている五月女ケイ子さんと一緒に国会議事堂見学へ行ってきました。国会議事堂見学に行ってきました!五月女:生きているうちに、国会議事堂に来られてよかったです(笑)。堀:ここで様々なことが決まります。でも、本当に物事が動くのは控室や廊下のほう(笑)。議場は、事前に提出した議案に対して用意していた答弁を読み上げる、いわば「セレモニー」のようなものですからね。五月女:そうなんですか!?それはちょっと悲しい。その場で思いついたことは話しちゃいけないんですか?堀:無責任な発言はできないので、仕方ないですよね。大臣の読む答弁書を作るために、各省庁の官僚は国会が始まると毎日深夜まで働いています。五月女:事前に用意しているはずなのに失言が出るのはなぜ?政治家ってよく失言するイメージがあります(笑)。堀:(笑)。失言は、国会よりも、オフレコの会見や、支持者向けの講演会場で起きることが多いですね。五月女:普段、国会で我慢をしているぶん、支持者の前では気が緩んじゃうんですかね(笑)。「社会のじかん」で毎号イラストを描くようになって、政治の世界って意外に人間的なんだなと思うようになりました。堀:そうですよ!五月女:最初はTPPかPPTかもわからないくらい、時事に興味なかったけれど、堀さんのおかげで面白いと思うようになりました。国同士のいざこざも、家族や身近な社会と同じ、人間関係の縮図なんだなって。喧嘩したり仲直りしたり。喧嘩しているように見えて、世界に向けたアピールだったり。堀:外交は交渉術ですからね。五月女:前は、ニュースを聞くたびに、いちいち怖がっていたけれど…。堀:何もわからない暗闇にいると不安になりますが、全体の構造がわかると、不安も軽減しますよね。僕は『anan』では、普段のニュースでは届かないところに言葉を届けられている感触があります。報道の狭い世界にいると、どうしてもニュース好きの人にだけ向けてしまうところもあるので。五月女:わかります。ニュース番組はよくわからない単語の羅列で、「私には向けられてないんだな」と寂しい気持ちになることも(笑)。堀さんは、どのテーマでも中立で、良い面/悪い面、賛成派/反対派の両方を教えてくださるのがすごくいいなと思います。社会の出来事って、批判的な意見ばかりが聞こえてきて、私はそういうところが好きじゃなかったんです。堀:敵味方に分かれて撃ち合い、それに飽きたら、内輪で叩き合って何も成し遂げられないということは多々ありますね。本気で解決しようとすると、どちらの言い分もあるので簡単にはいきません。でも、僕は両方の意見を知りたいというのが、取材のモチベーションになっています。時代の変化に柔軟に。楽しいをモットーに50年。堀:『anan』は50周年だそうですが、時代ごとに若者もカルチャーも次々入れ替わるのに、先を読み変化し続けているところがすごいですね。五月女:50年って相当な重みですよね。堀:雑誌も年数を重ねると、作り手も一緒に年を取るので、意識していないと若い読者とのギャップに気づけなくなると思います。「社会のじかん」も、上から目線ではなく、僕の経験から知ることを参考までにシェアします、くらいのスタンスでいたいですね。五月女:『anan』は「こうしなさい!」という、高圧的なところがない。そこが、私には居心地がいいです。堀:権威にならないようにしているのでしょうね。国際貢献などの記事をさらりと取り上げてみたり、ニュース解説も、「効率良く生きるための武器としての教養」ではなく、「役に立つかはわからないけど、考えてみると面白いんじゃない?」という軽やかな印象。五月女:根本に、「楽しいこと、面白いことをいちばん最初に見つけて伝えたい!」という姿勢がある気がします。私は、「たかが一票で社会なんか変わらない」と思っていたタイプなんですけど、この連載に関わるようになって、自分のできることをやってみたり、考えたりすることが、社会につながっていくんだなあと思うようになりました。堀:どんな問題も、たどっていくと自分の生活につながります。この連載が、少しでも何かを考えるきっかけになる、楽しい場でいられたらと思います。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。映画『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)が3/7公開に。五月女ケイ子イラストレーター。楽しいグッズが買える「五月女百貨店」が評判。エッセイ『親バカ本』、作品集『五月女ケイ子ランド』も発売中。LINEスタンプも好評!※『anan』2020年3月11日号より。写真・大澤千尋題字&イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年03月05日家事も美容も少しでも時短したい! そんな思いのなか、ダイソーで便利グッズに出合いました。実際に使ってみて、時短ができてとても便利だったグッズを3つご紹介します。わが家では家族にも使いやすくて好評でした。 髪の毛を早く乾かすのに便利な手袋 お風呂から上がったあとは子どもたちの寝かしつけの準備や次の日の朝の用意などでバタバタとしてしまい、自分の髪の毛を乾かす時間さえ惜しいと思っていました。そんなとき、インターネットの記事で知ったのがダイソーの「速乾! ヘアドライ手袋」です。実際に購入して使ってみると、本当に髪の毛が早く乾くことにびっくりしました。しかも使い方もとても簡単で、手袋をつけて髪を乾かすだけです!肩より少し長い私の髪は、普段乾かすのに7~8分ほどかかっていたのですが、ヘアドライ手袋を使うと半分の4~5分ほどで乾きました。たったの2~3分ですが、何だか時間の節約ができているような気がして、うれしく思っています。 泡立ちすごい! 「ほいっぷるん」 子育てに追われ、美容にかける時間が大幅に減ってしまった私。せめて洗顔だけは丁寧にしたい!と思ったときに出合ったのがダイソーの「ほいっぷるん」でした。泡だてネットよりもきめ細かい泡を、たった1分で作ることができる優れもの。ふわふわの泡で洗顔するのは至福です。2歳の長女のシャンプーや体を洗うのに使っても便利で、重宝しています。子どもも自分で泡を作るのが楽しいようで、喜んでお風呂に入ってくれるようになりました。 乾いた洗濯物を仕分けるだけの時短グッズ 畳む時間が取れず、乾いた洗濯物がすぐにたまってしまうわが家。洗濯物の山から欲しい服を探すのは大変で、畳むのにも時間がかかっていました。そこで思いついたのが、乾いた洗濯物をハンガーから外す際に、家族それぞれに分けてカゴに入れることでした。思いついた私は、ダイソーで販売している「ランドリーバスケット」を家族人数分購入し、試してみました。実際やってみると、家族それぞれに分けているため、洗濯物の中から必要なものを探すのもラクです。畳むときも今日は誰々の分だけ!と決めてやることで、洗濯物がたまらなくなりました。ランドリーバスケットは折りたためるので、使わないときの収納も場所を取らず重宝しています。 2~3分の時短は大した時間ではないかもしれませんが、それでも時間の節約ができてとてもうれしく感じました。忙しい日々の生活の中でも、「ここをもっとどうにかしたい!」と考えながら生活していくのが楽しいです。 ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。 ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。 著者:堀ちなつ0歳と2歳の姉妹のママ。歯科技工士・歯科助手として歯科関係の仕事を経験。現在は妊娠出産・子育てのジャンルを中心にライター活動をしている。
2020年03月01日妊娠直後から出産直前まで、体重の減増があまりに大きかった私。産院の先生から「自己管理ができていない」と注意されてしまったときの話です。どれだけ体重のふり幅が大きかったのかをご紹介します。 つわりで-5kgダウンしてしまった食べづわりと吐きづわりが同時進行だった私は食べては吐き、食べなくても吐きの繰り返しでした。つわり中はほとんど何も食べられず、つわりが落ち着いたときには体重が5kg減っていました。元の体重が42kgの私は37kgになってしまい、前回の健診よりもガリガリに。もともと貧血持ちだったこともあり、採血の最中に気絶して椅子から転げ落ちてしまうアクシデントがありました。そんなボロボロな状態の私を見た先生はとても心配し、やさしく気づかってくれました。 つわりが落ちつき、食べすぎて+15kg!妊娠5カ月になると、あれだけ苦しんだつわりが嘘のように治まった私。「5kgも減ったんだし、たくさん食べても大丈夫!」と、どんどん食べるようになりました。最初は先生も「つわりで体重が減ってるし、しっかり食べて体力つけましょうね」とやさしく言ってくれたのです。ところが、調子に乗って食べすぎたあまり、妊娠8カ月に入ると37kgまで落ちた体重が52kgまで増えてしまったのです。健診では尿に蛋白が出てしまい、先生からは「妊娠高血圧症候群になりたいのか」と注意されてしまいました。 出産予定日まで徹底した自己管理先生に注意され、反省した私は出産予定日まで食生活を徹底して管理することにしました。毎日の食事は、野菜スープやところてんなどのカロリーの低いものを中心に食べるようにし、今まで軽い気持ちで食べていた間食を徹底してやめました。その甲斐あって、8カ月から臨月までは+2kgで抑えることができました。つわりで37kgまで落ちた体重から17kg増え、出産直前には54kgに。妊娠高血圧症候群になることもなく、無事に出産することができました。何事もなく無事に出産できたことに先生も安堵してくださいました。 つわりで体重が減るのはどうしようもないことだけれど、つわりが終わった後、ひとりの体ではないのに自分に甘えて暴飲暴食をしてしまったことを深く反省しました。私の体と、おなかの赤ちゃんのことを心配し、きちんと注意してくださった先生にはとても感謝しています。次、妊娠することがあれば今回の経験を生かし、自己管理は徹底すると心に誓いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:(c)chicchimama著者:堀ちなつ0歳と2歳の姉妹のママ。歯科技工士・歯科助手として歯科関係の仕事を経験。現在は妊娠出産・子育てのジャンルを中心にライター活動をしている。
2020年01月31日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「民主主義の歪(ひず)み」です。歪みが生まれたもとにあるのは、果てなき欲望。香港をはじめ、世界中で政府に抗議をするデモが行われています。フランスの黄色いベスト運動は1年以上続いていますし、南米チリでは地下鉄の値上げを発端に、抗議運動が暴徒化しました。昨年、ベルリンの壁崩壊から30年がたちましたが、せっかく自由を得たというのに、旧東欧諸国には民主主義を否定する声も上がっています。なぜ、民主主義にこのような歪みが生じてしまったのか。理由のひとつには、グローバル化により、世界における経済の回る速度がものすごく速くなったことが挙げられるでしょう。ベルリンの壁崩壊のころに比べ、金融の仕組みも変わり、インターネットを使ったサービス、流通網が世界に広がりました。人も情報もお金もスピードを増して行き交います。そんななか、多くの民の意見をぶつけあいながら物事を地道に進めていく民主主義は、決定までに時間がかかる。それよりも強い決断力を持つ国家元首の存在が、国民生活の向上には必要だという空気を生み、アメリカンファーストのトランプ大統領や、EUからの離脱を目指す英国のボリス・ジョンソン首相が生まれ、中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領が盤石の体制を築きました。しかし、それはあくまで経済発展を基準にした価値観です。独裁的なトップのスピーディな決定により、開発のために個人の土地が強制的に奪われるようなことが、カンボジアやアフリカや南米で起きています。個人の尊厳に価値を置いて世界を見渡せば、個人が国家に弾圧されている状態。それは、民主主義が欲望に耐えられなかった結果なのだと思います。賃金格差が広がり、教育格差が固定されてしまうと、階層社会の下層に追いやられてしまった人は、這い上がることができなくなります。生活の安定を求めて共産主義的なものを求める貧困層と、資本を持ち、大きな力で帝国を築こうとする国家主義がぶつかりあう。これは、第一次世界大戦、第二次世界大戦の始まるころの構図とよく似ているのです。いま個人に最も必要なのは、自分の尊厳を維持できるかどうか。「仕方がない」と魂を売らずに、誇りを持って自分を大切にしてほしいなと思います。ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。映画『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)が3月7日公開。※『anan』2020年1月22日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月15日タレントの堀ちえみ(52)が1月7日、「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に登場した。昨年2月に舌がんの手術を受けた堀にとって、復帰後初となるテレビ出演。その奇跡の復活に司会・黒柳徹子(86)も思わず涙ぐんでいた。黒柳は冒頭で「お帰りなさい!」と堀を迎え入れると、涙を堪えながら「よかったね、元気でね」と口にした。「大変でしたけど、無事戻ってきました」と話した堀は、舌の6割以上を切除したため話し方がたどたどしくなっていた。しかし、黒柳は「これは堀さんの個性」と言葉をかけていた。また番組では闘病のさなか、黒柳から手紙をもらったという堀が涙を流しながら「素敵なお手紙を頂きまして、すごく心の支えになって……」と感謝するシーンも。さらに今後の目標について訊ねられると「2年後にデビュー40周年になるんで、そのときにはライブができるようになれば」と意気込んでいた。手術から1年も経たないうちに復帰し、「病気に負けないということをお伝えしたくて」とも話した堀。その姿は大きな話題となり、Twitterでは「堀ちえみ」「徹子の部屋」といった関連ワードがトレンド入りを果たした。さらに、過酷な試練を乗り越えた堀の姿に感動したという声が上がっている。《ステージ4のがんだからボロボロになると思ってたら、がんになる前と変わらない顔立ちで嬉しかった。堀さんも、医療の進歩は進んでるって言ってたし、完全復活してほしい》《舌がんから復帰した堀ちえみさんの肉声を聞いて涙が出た。ここまでくるのにどれだけの苦難があったろうか。想像を絶する。並大抵なことではないと思う》《また歌が歌いたいという強い決意。涙が止まりません》番組で「お聞き苦しい点もたくさんあったと思いますけれども……」と申し訳なさそうにしていた堀。しかし、30分弱の番組でトークできるようになるまでには大変な努力があったようだ。昨年3月、静岡県立静岡がんセンターリハビリテーション科の言語聴覚士・神田亨さんは本誌で堀のように舌を6割ほど切除し再建手術後も行った後の患者のリハビリについて「『食事』と『発音』の訓練が必要」とコメント。続けて、こう明かしていた。「『食事』は、食べること自体がリハビリです。たとえ歯が全部あっても、舌がないと咀嚼できません。まず、とろみのついた水やどろどろとしたミキサー食をのみ込む訓練を行います。そこから徐々に粒のあるものへと移行していきます。『発音』は、構音訓練というリハビリを行います。舌は再建しても自由に動かせないので、『た』や『か』などの音が発音しづらくなる場合があります。まずはそうした出にくい音が入った文章を音読したりすることになります」以前は普通にできていたことを、こうした訓練によって地道に取り戻していかなければならないという。そんな自身のことだけでも手一杯であるはずの堀だが手術の1ヵ月後から、82歳になる義母の介護に奔走する“病老介護”の日々も送っていた。「堀さんは“おおまま”と呼ぶほどお義母さんのことを慕っており、連日診察に付き添っていました。お義母さんは『1人で大丈夫だから』と断ったそうですが、『心配だから』と堀さんは自ら率先して介護を行なっていたようです。お義母さんの自宅の近くに住んでいるとはいえ、頻繁に行き来もしていました。お義母さんは堀さんの最も尊敬する女性であり、さらに堀さんが手術を受ける際にも付き添ってくれた。その感謝の気持ちが介護の原動力だったようです」(堀の知人)ときに共倒れにもなりかねない病老介護を経験しながらも、見事復活した堀。番組の終盤では「ガンは素晴らしいことを教えてくれた。生きててよかったって心から思います」と語り、その笑顔は輝いていた――。
2020年01月07日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「日本人の英語力」です。国費を投じても、グローバルな人材を育成すべきです。2020年度から始まる大学入学共通テストで活用される予定だった、英語民間試験の導入が延期になりました。従来の試験では「読む・聞く」能力を問いますが、実践的な英語を身につけるには、「読む・聞く・話す・書く」が必須。この4技能を測るテストを一から作るには技術もコストもかかるため、7種類の民間試験の導入が提案されていました。しかし、受験生の家庭の経済力や、都市部と地方でも受験機会に差が出て、公平性に欠けると問題になり、延期が決まりました。スイスの国際語学教育機関の調べによると、日本の英語力は非英語圏の中では100か国中53位。中国や韓国を大きく下回り、‘18年より4位順位を下げています。日本の英語教育が遅れたのは、日本語だけで事足りる、非グローバル社会だったからだと思います。かつて日本が一流の消費国だった時代は、貿易が盛んでした。しかし、経済が下降し日本は世界から、商売相手として認められなくなりました。かつての日本は長い間、人件費の高い国でしたが、今は円安政策を行っており、人件費も物価も安くなっています。今後、世界の労働産業で、日本は使う側から、使われる側に回らざるを得なくなるでしょう。今、日本人にとって英語教育はとても重要なのに、英語民間試験の問題が起きました。国策にグローバル感覚がないことが明らかになったと思います。国力の低下を正面から受け止められず、格差の現状から目をそらし、一部の業界への利益誘導に終始した結果です。本来ならば、海外で勉強したい学生は、国費を投入してでもどんどん送り出していくべきなのだと思います。そうして、海外との競争力をつけ、日本市場以外でも生きていける日本人を育てることが、多くの問題を抱える日本の打開策でもあり、国の役割なんじゃないかと思います。英語はあくまでコミュニケーションツール。日本人は発音や文法の正確さにこだわりますが、移民の多いアメリカなどでは、訛りや誤りなど気にせず自由に話しています。語学力以上に問われるのが自分の意見です。考えを言語化して伝える習慣を、まずは日本語でつける教育改革が必要でしょう。堀潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。映画『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)が’20年3月7日公開。※『anan』2019年1月1日-8日合併号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月06日日々のニュースや暮らしのなかで、ふと気になることをジャーナリストの堀潤さんにあれこれ聞いてみました!Q. 「結婚=幸せ」とは限りませんが、未婚者が増えることで、社会はどのように変わっていくのでしょうか?(30歳・ライター)A. 基本的には変わらない。少子化対策のために制度変更は必要でしょう。未婚者の増加により社会が変わるということはないと思います。統計によると、結婚しない主な理由は、結婚に興味がないというより、経済面など、結婚後の生活不安からメリットが感じられないためのようですね。ただ、本気で少子化対策を打つのであれば、里親制度を充実させて、同性婚カップルや未婚であっても子供が育てられる社会にしたほうがいいのではないでしょうか。これだけ子供の虐待件数が減らないのは、既存の家族制度に何か無理があるのだと思います。「未(いま)(だ)」婚と書くくらい、結婚することを前提にした家族構成の社会づくりは少々寂しい気がします。Q. 東京五輪が始まっても、都内の交通網はパンクしないのでしょうか?いままで通り通勤できるか不安です。(28歳・会社員)A. 大混雑します。国は休暇取得かテレワークを推奨しています。2020年、国は五輪開会式の前後を4連休、閉会式の前後を3連休にしました。また、五輪期間中は会社を休みにするようにも推進しています。予想来訪者は、選手1万1000人、観客780万人、メディア関係者2万5000人。選手やメディア関係者が1日5万~6万台の車を利用。780万人(パラリンピックと合わせて、約1000万人)の観客が鉄道を利用すると予想されています。ラグビーW杯のときが180万人なので、桁違いですね。交通量を減らすために、企業には、休暇の取得と従業員の50%をテレワークにするよう推奨。普通の通勤はできなそうですし、物流にも影響が出そうです。Q. ネットで見かける情報について正しい情報なのか判断がつきません。堀さんはどういうふうにデータを読み解きますか?(32歳・主婦)A. 自分で見聞きしたもの以外の情報は、すべて疑ってかかりましょう。基本的に、すべての情報を「本当かな?」と疑ってかかったほうがよいと思います。どのような意図、仕掛けで発信しているかはわかりません。参考までに僕も読みますが、真実とは限らないと思っています。先日「若い世代でテレビ離れ進む約1割『見ていない』」という時事通信の世論調査の記事を読みました。テレビ離れが進むと言いつつ、9割は見ているんです。このようにタイトルのつけ方次第でバイアスがかかり、違う印象を受けます。アンケートなども、設問の仕方で結果は異なる。インターネットでは出どころ不明な情報がいくらでも仕掛けられますから、注意が必要です。Q. ふるさと納税をしたいのですが、こんなに災害が多いと自分の自治体に納税しないのは被災時に困りませんか?(29歳・PR)A. 災害で大被害を受けるのは地方。自分の住む地域と同じように考えたいですね。世田谷区や杉並区はふるさと納税の制度により、税収が減って困っていると声かけをしています。ただ、もともと東京に税収が集中しているのを分散させようと始まった制度なので、それは東京目線の意見かなと思います。災害が起きて、圧倒的な被害を被るのは地方です。地方は日本の生命線。農業にしても水源にしても、首都圏の暮らしは地方に支えられています。また、自治体同士で災害時応援協定を結んでいますから、災害被害に遭えば、遭わなかった地域が助けてくれます。困ったときにはお互いさま。自分の地域だけでなく、広い視野で考えていただけたらなと思います。堀 潤さんジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」主宰。シリア、朝鮮半島、香港、沖縄などを取材した映画『わたしは分断を許さない』が3月7日に全国公開。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月05日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回はスペシャル版として、堀潤さんが“異常気象”についてイラストレーター・五月女ケイ子さんにレクチャー!想定外の異常気象は今後も起こるでしょう。10年後の気象変動を抑える行動を。五月女:2019年は台風15号や19号があり、大きな被害も出て怖かったです。台風の進路が昔と変わったんですか?堀:そうなんです。気温や海水温の上昇で、最近の台風は勢いを失わないまま本州を直撃するようになりました。千葉など、被害を受けた地域の停電があれほど長引くとは想像していませんでしたよね。五月女:今後、住むところも考えないといけないなと思いました。あの時期、たまたま小学生の娘の学校の授業の一環で、1970年代に起きた多摩川の狛江水害のことを調べていたんです。また、私は2005年の集中豪雨で事務所のマンションの1階が浸水した経験もしていたので、少し覚悟ができていたのかな?と思います。堀:知識や経験を持っていると対処しやすいというのはありますね。どの災害現場に行っても、みなさん「まさか自分が被災者になるとは」とおっしゃいます。避難指示が出ていても、なかなか避難所に行こうとしない。それは災害を経験していないからなんです。正常性バイアスがかかり、大丈夫だと思い込んでしまう。強度のストレスから脳が情報をシャットダウンして、サイレンの音が聞こえなくなってしまうこともあるそうです。五月女:それは怖い…。堀:渦中にいると、正しい判断ができなくなる可能性があることは知っておいたほうがいいですね。五月女:警報も、あまり頻繁に鳴ると、慣れてしまいそうです。堀:今年は「数十年に一度」といわれる大雨警報が毎日のように出ました。気象庁にとっても想定外の出来事。今後も未体験の異常気象が起き得るでしょうから、お役所の言うことに従っていれば大丈夫、とは限らないと思います。五月女:100年単位くらい、長い目で対策を考えることもきっと必要なんでしょうね?堀:はい。都市に人が集中しすぎなのも問題だと思います。都市に人が集まるほど、地方が犠牲になってしまう。2019年の台風も、多摩川は氾濫しましたが、利根川や荒川はギリギリのところで止まりました。それだけ自治体が東京23区を守ろうと事前に投資していたからです。ところが、インフラ投資がなされていない東北や北関東は毎回水害被害が出てしまう。消費者の価値観が変われば、企業も環境対策を積極的に。堀:気候変動は、10~20年前といまを比較すると実感できます。異常気象の原因は諸説ありますが、地球温暖化も大きな要因の一つ。しかし、グレタ・トゥーンベリさんが国連で泣きながら温暖化対策を訴えても、トランプ大統領は冷ややかなコメントをするなど、産業の敵のように捉えています。でも、放置していたら、本当に手遅れになってしまいます。五月女:私たちはどうしたらいいんですか?堀:環境を破壊しているのは圧倒的に企業活動。ビジネスの世界では、環境や人権を脅かす企業には出資しないというESG投資が出てきています。個人では、フェアトレード商品や、生産から消費までの物流の流通経路が追跡できるものを選ぶといいでしょう。五月女:「さんが作った××」と顔写真入りで売られているお米や野菜みたいなものですか?堀:はい。すると自然と近くで生産されているものになり、配送にかかるCO2排出も減らせるかもしれません。いままでは環境よりも安さが優先されていました。でも、私たち消費者が、環境を考えた生産者のものを積極的に選ぶようになれば、企業も環境を考えざるを得なくなります。それと脱プラスチックですね。マイバッグやマイタンブラー、マイストローを持ち歩くとか。五月女:マイストロー?堀:シリコン製でハサミで切れるので、好きな長さに調節できます。洗うのが面倒くさいという意見はありますが、そもそも「面倒」という思いが、効率・合理主義を加速させるすべての元凶でしょう?五月女:そうだ!その通りです。堀:これからは「手間のかかることにこそ価値がある」と思えるようになるといいですね。その価値観が多数派になれば社会は一気に変わると思います。堀 潤さんジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」主宰。シリア、朝鮮半島、香港、沖縄などを取材した映画『わたしは分断を許さない』が3月7日に全国公開。五月女ケイ子さんイラストレーター。オンラインストア「五月女百貨店」では、新年にふさわしいおめでたいアイテムを多数とりそろえ。作品集『五月女ケイ子 ランド』が好評発売中。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月03日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。そのスペシャル版として今回は、堀潤さんが“多様化する社会”について解説!イラストレーター・五月女ケイ子さんの疑問に答えます!「みんな仲良く一緒に」というのは夢物語。違いを尊重し、分断しないあり方を。堀:多様性やダイバーシティという言葉が浸透して、いまは次の段階にきている気がします。当初は「国籍やジェンダーなど違う者同士、手を取り合おう」という、キラキラした共存体制を思い描いていたと思うんです。しかし、お互いの違いが明確になるにつれ、摩擦が積み重なり、「よくわからないから距離を置こう」「私とは違うから関わるのはやめておこう」と、表面的には秩序を保っていても、内実は分断が起き始めているように思います。五月女:え!そうなんですか。堀:SNSなどでも、「賛成」「反対」と二極化して、価値観の多様性は受け入れられにくいですよね。五月女:出来事に対して、みんな感情的になりすぎなのでは?とちょっと思いますね。堀:問題は、違う考えの人とどう付き合っていくか。五月女:距離感なのかな。ママ友は距離感が大事です!(笑)堀:そうなんですね(笑)。ただ、「理解できない人とは関わらない」というふうになってしまうと、多様性が進むにつれ無関心が増えてしまいます。五月女:身近な人だったら、関心を持って考えられるんですけど。堀:いいポイントです。大きな主語より、小さな主語を使うことが大事なんですよね。分断や排斥には必ず大きな主語がつきまとう。「日本人は~」「女性は~」と大きく括るから衝突します。実際にはいろんな人がいるので、一括りにはできません。五月女:相手を知る、というのも大事ですよね?先日近所で、パラリンピック関連のイベントがあって、スポーツ義足を装着する体験をさせてもらったんです。想像していたよりずっと重くて立ち上がれない。義足を操るのにすごい筋力が必要なのだとわかりました。パラアスリートの方ともお話ができて、娘にもいい体験でした。マジョリティというだけで脅威になるという自覚を。堀:一般に、新しいもの、知らないものに対しては恐怖が先立って、保守的な選択をしがちなのだそうです。違いを知るには勇気がいる。五月女:私はお酒があんまり飲めないのですが、飲む人たちからの「飲まないの?」という声にいつも圧を感じています(笑)。みんながビールを頼むなか、勇気を出してノンアルコールを頼みます。堀:マジョリティの意見は本人の気づかないところで脅威になりやすいんですよね。この数か月、僕は香港を取材していますが、これまでの香港区議会では民主派は2割と少数派でした。ところが11月の選挙で8割以上に。すると、それまでデモ隊を強く弾圧していた警官が、自分たちがマイノリティに変わったとわかった途端におびえ始めたんです。五月女:立場が逆転したんですね。堀:多様性といっても、何もせずに「対等」はありえない。そのことは自覚しておいたほうがいいでしょう。日本では、これまでは会社員がマジョリティでしたが、2020年以降、雇用の流動が進めば、フリーランスが多数派に変わるかもしれません。家族の形も変化して、いまは夫婦別姓に反対する保守派がマジョリティですが、選択的夫婦別姓の議案が再び持ち上がるかもしれません。五月女:フリーランスの私は、常にマイノリティの意識でいました。でも、マジョリティに変わったら威張ってしまうんでしょうか?堀:マジョリティがマイノリティにすり替わったとき、マジョリティだった人たちは防衛本能から「(立場を)奪われた」という意識になり、嫌悪や暴力につながることはよく起きます。欧米で移民政策に反対する人たちにもそういう意識があったと思いますね。五月女:複雑なんですね…。堀:だから、「みんな違うんだから仲良くしよう」という多様性の声かけは失敗します。そんな簡単じゃない。知らない者同士、恐る恐る近づいて、ストレスのかからない付き合い方を模索するしかない。いつも一緒でなくていいと思います。多様性のある社会とは、全員が手をにぎり合う状態ではなく、普段はそれぞれの世界があり、何かのときに協力し合うというのが理想じゃないでしょうか。堀 潤さんジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」主宰。シリア、朝鮮半島、香港、沖縄などを取材した映画『わたしは分断を許さない』が3月7日に全国公開。五月女ケイ子さんイラストレーター。オンラインストア「五月女百貨店」では、新年にふさわしいおめでたいアイテムを多数とりそろえ。作品集『五月女ケイ子 ランド』が好評発売中。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月01日家族全員の予定を把握するための必須アイテムともいえるカレンダーを、思い切って子どもと一緒に作ってみることにしました! 買うよりも安く、簡単にできるカレンダーの作り方をご紹介します。 作ろうと思ったきっかけ わが家では毎年、新年を迎える前にカレンダーを購入していました。今年も購入しようと見に行ってみたものの、値段を見てみると1,000円前後するものも。 少し高いと感じた私は、使いやすいものを自作すればいいのではないかと考え、ネットで調べたところ、無料でダウンロードできるカレンダー表を発見! そこで、新しいカレンダーは購入せずに、子どもと一緒にオリジナルカレンダーを作ることにしました。 オリジナルカレンダーの作り方①カレンダーの表を印刷します。カレンダーはネットで無料で配布されているものを使いました。私は「パソコンパソコンカレンダーサイト」というサイトを使用しました。 もともとフォーマットになっている表があるので、作るのはとても簡単。日付をクリックすれば予定を書き込めるので、すでに決まっている月の予定や誕生日などをあらかじめ記入して作りました。スタンプも用意されているので、簡単にかわいくデコレーションすることも可能。カレンダーのデザインが決まったあとは、好きなサイズで印刷します。 ②印刷したカレンダーの大きさより、少し大きめに画用紙(または段ボール)を切ります。 ③画用紙(または段ボール)に印刷したカレンダー表を両面テープまたはのりで貼り付けます。 ④画用紙(または段ボール)にパンチで穴を開け、穴に紐またはカードリングを通して画用紙を繋げたら本体は完成です。 途中の工程、仕上げは子どもと一緒に!今回は子どもと一緒に作りたかったので、2歳半の長女には、画用紙を切る作業と、印刷したカレンダーを画用紙にのりで貼る作業を手伝ってもらいました。長女は最近になってのりやハサミに興味を持ち始めていたので、練習も兼ねて一緒に作りました。そして仕上げに、できあがったカレンダーには子どもが好きなシールをたくさん貼ってもらいました。 シールはほとんど家にあるものを用いたので、材料費はほぼ0円で作ることができました。子どもものりを使ったり、シールを貼ったりととても楽しそうに作ってくれました。子どもと一緒に作った記念にもなるので、使い終わった後も保存しておこうと思います。 既製品を購入するよりは、切ったり貼ったりと手間がかかってしまいますが、子どもと一緒に作るのはとても楽しかったです。なにより、わが家オリジナルを作っているという感覚が、とてもうれしく感じました。 1年間使うものなので、毎月めくっていくのが楽しみです。もっと早く一緒に作ればよかったなとも思いました。これからわが家では、カレンダー作りを年末年始の恒例行事にしようと考えています。 ※シール・のり・ハサミはお子さまの手の届かない場所に保管し、誤飲やケガなどにご注意ください。著者:堀ちなつ0歳と2歳の姉妹のママ。歯科技工士・歯科助手として歯科関係の仕事を経験。現在は妊娠出産・子育てのジャンルを中心にライター活動をしている。
2020年01月01日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回はスペシャル版として、イラストレーター・五月女ケイ子さんが堀潤さんに“経済・お金”についてレクチャーを受けました!東京五輪景気に期待!その後の落ち込みに警戒を。堀:お金に関することでは、老後の資金問題が大きなニュースになりました。金融庁の報告書にあった、「年金だけでは約2000万円不足する」という話だけが先行してしまい、年金制度に批判が殺到してしまったのですが…。五月女:老後にどれくらいお金が必要かわからなかったので、そういう話が聞けて私はよかったなーと思っていました。堀:あの報告書は実はよくできていて、将来お金が必要になるから、若いときから投資をするなど、お金を賢く増やそう、そのために金融教育にも力を入れようという提言がなされていたんです。投資と貯金の違いなど、ちゃんと教えてほしかったですよね(笑)。五月女:教えてほしかったです!投資とか全くわからなくて。儲かるんですか?堀:投資は、例えば証券会社にお金を預け、彼らが今後成長しそうな企業や国に投資をして運用利益を得るシステムです。途中、多少の上がり下がりがあっても、長期的には世界経済は成長し続けますから、ある程度は増えていきます。五月女:ちょっと博打みたいなイメージもある気が…。堀:「投資」という、お金を投げるみたいな言葉が良くないのでは、という意見も(笑)。日本は資本主義の国。投資、運用するという仕組みのなかで私たちは生きているのに、そういうことを教えてもらえる機会がなかった。「お金儲けは悪いこと」という思い込みがまだ残っているので、意識を変える必要があると思います。五月女:投資について勉強するには、どこへ行けばいいんですか?堀:基本的には証券会社や銀行の窓口です。いまは少額で始められるNISAやiDeCoなどの制度もできています。大手証券会社やメガバンク系であれば、ポートフォリオといって、いっぺんに全額失うような損をしないように、様々な商品を組み合わせて運用しているので安心です。いまは株取引にも人工知能が入ってますから、素人がFXを始めようとしても太刀打ちできないと思います。消費するだけではなく、生産する側にもなってみる。五月女:投資以外にしておくべきことは何かありますか?堀:「自分の手で何かを生み出してみる」ことじゃないでしょうか。そうすれば、消費するだけの側ではなくなります。絵を描く、文章を書く、歌を歌う、雑貨を作る、何でも構いません。自分の趣味や得意なことをお金に換えてみる。いまはインターネットで個人のショッピングモールを開くことができますし、シェアリングエコノミーのインフラも整っています。五月女:私の若いときは、やりたいことがお金につながらなくて表現の世界から離れた人が大勢いました。でも、いまはいろんなところにチャンスがありそうですね。どこからがプロなのか、境界線がわからなくなったけど。堀:必ずしも生業にしなくていいと思います。月に1万でも、「ランチ代10日分、ちょっとしたアイデアで賄う」くらいの感覚でいいんじゃないでしょうか。市場に素人が増えるほど、プロの価値も高まり、再評価されています。五月女:2020年には東京五輪がありますが、オリンピックによって経済って変わるんですか?堀:オリンピックの経済効果は大きいですから、景気は良くなるでしょうね。ただ、五輪後は東京も人口減少が進みますし、景気には陰りが出てくると思います。五月女:わーそれは心配ですね。堀:でも、2025年には大阪・関西万博がありますし、2027年には東京(品川)―名古屋間のリニアモーターカーが開業。IR事業も積極的に計画を進めています。五月女:カジノですね!堀:いま大阪と横浜に開設の審議がなされています。ただ、いずれにせよ、「ハコ頼み」「イベント頼み」の景気刺激策にすぎません。自分の手でお金を作り出すことをしていかないと、いつか行き詰まると思います。例えばパラリンピックに向けて、各メーカーが選手の器具の技術開発を進めてきました。そういうものづくり精神を、2020年の東京オリパラから学んでいけたらいいですね。堀 潤さんジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」主宰。シリア、朝鮮半島、香港、沖縄などを取材した映画『わたしは分断を許さない』が3月7日に全国公開。五月女ケイ子さんイラストレーター。オンラインストア「五月女百貨店」では、新年にふさわしいおめでたいアイテムを多数とりそろえ。作品集『五月女ケイ子 ランド』が好評発売中。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年12月31日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「2019年を振り返る」です。グローバル化が進む一方で、分断は避けられず。今年、最も印象的だった出来事は令和への改元ではないでしょうか。生前退位により、これまでと違い、お祝いムードでしたし、これほど多くの式典に国民が参加できた改元はほかにありません。また、今年はラグビーのワールドカップや、野球の「WBSCプレミア12」など、国際的なスポーツイベントが日本で開催され、外国人サポーターの方が大勢訪れました。これまではグローバル化というと、日本人が海外に出て活躍することが主でしたが、日本にいながら様々な国の方々と交流が深まる「内なるグローバル化」がようやく進んだ印象です。これは、インバウンド政策により、ビザ要件を緩和し、外国人観光客を増やしたこと。そして、少子高齢化により労働者が不足し、コンビニでも居酒屋でも外国人の方が働くことが当たり前になってきたという背景があります。今年の4月には、改正出入国管理法が施行され、農業や建設、介護などの分野で、「特定技能」の在留資格を得ることもできるようになりました。外国人労働者の数はこれからますます増えていくでしょう。ただその一方で、台風や大雨が昨年に続いて多発し、外国人の方に災害報道が的確に伝わらないという問題も浮き彫りになりました。来年の東京オリンピックを控え、駅や電車などのアナウンス同様、報道でも多言語対応の必要性を強く感じます。政治に関することでは、安倍晋三総理の通算在任期間が、憲政史上最長になりました。しかし、豊かになったのはある特定の層のみで、不満や貧困、格差は広がりました。7月の参議院選挙で、「N国(NHKから国民を守る党)」や消費税廃止を謳った「れいわ新選組」のような、極論を主張する政党が想像以上に多くの支持を集めたのも、印象深い出来事でした。人々の不満が政治に直結していることが顕在化した一例だと思います。外交面では、北方領土や、北朝鮮問題は棚上げ状態。日韓関係は悪化したままで、日米貿易交渉も核心部分は先送りになっています。世界的に分断が進みつつあり、残念ながら、先行きは明るいとは言い難い状況なんですね。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。映画『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)が来年3月7日公開。※『anan』2019年12月25日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年12月20日0歳~4歳までの子どもが多い夫側の親戚。今まで甥っ子姪っ子にお年玉を渡すだけの立場でしたが、わが家にも子どもが生まれてからというもの、もらう側としても気になるようになりました。年末に帰省した際にどこまでお年玉をあげるかで悩んだ体験談です。 例年通り、全員にお年玉をあげることに夫には妹と弟がいて、2人ずつ子どもがいました。わが家は毎年当たり前のようにお年玉をあげていたので、うちも子どもが生まれた際にはお年玉をもらえるものだと思っていました。 そのため、わが家に長女が生まれたときも、もらえることを期待しつつ、妹・弟夫婦の子どもたちにお年玉をあげることに。弟夫婦はなかなか会うタイミングが合わないので、お年玉を夫の両親に預けて帰ることにしました。 あげたのにもらえない…ところが、わが家は妹・弟夫婦の子どもたちが0歳のときからあげていたのに、長女が0歳のときにはもらうことができませんでした。「こちらはあげていたのに、もらえないの?」と不服に思いましたが、夫側の親戚なので催促もできませんでした。 1歳になると妹夫婦はお年玉をくれるように。しかし、会えない弟夫婦に関しては、まったくお年玉をくれる気なしのようで……。 私たちは夫の両親に「弟夫婦の子に渡してね」と毎年お年玉を預けて帰っているのに、お礼のラインすらありませんでした。一言のお礼すらないことに、何だか渡し損のように感じてしまい、いい気がしませんでした。 ルールを決めてもらうことにお年玉のやりとりに気をつかいすぎて、実家に帰省するのが嫌になった私は、夫に「向こうには毎年渡しているのにこっちはもらえないので嫌な思いをしている」と正直に相談してみることにしました。すると、夫は会わない年はお年玉はあげない、会うときはお互いあげるようにしようと兄妹の間でルールを決めてくれました。 それから、ルールのなかでやりとりをするようになり、私自身もあげたのにもらえないと何だか嫌な思いをしなくなりましたし、妹・弟夫婦にもそこまで気をつかわなくなってよかったなと思いました。 夫の実家に帰ると、やはり気をつかってしまいます。特に夫の妹・弟にはお互いの子どもにも気をつかってしまい、子どもたちにとってはうれしいお年玉なのに、親にとってはちょっとしたトラブルの元となってしまいました。夫の親戚だからと気をつかいすぎず、気になったことは夫に相談してみることも大切だなと感じた体験でした。 イラスト:imasaku著者:堀ちなつ0歳と2歳の姉妹のママ。歯科技工士・歯科助手として歯科関係の仕事を経験。現在は妊娠出産・子育てのジャンルを中心にライター活動をしている。
2019年12月15日お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーと安藤なつが5日、都内で行われた「耳と陶片ピアスのマッチング”おみみあい”オープニングイベント」に登場。“いい夫婦の日”の11月22日に介護職の年下男性と結婚した安藤は、「サイズがなさすぎて…」と指輪のない左手を見せて笑いを誘った。安藤は、司会者から「おめでとうございます」と祝福され、「ありがとうございます」と感謝。相方のカズレーザーは「“令和の奇跡”と言っても過言ではない。サッカー日本代表がブラジルを倒したときくらいの大逆転劇ですよ」と表現し、安藤は「そんなに!?」と驚きつつ、「そうですね」と納得した。出会いは「8月の終わりくらい」とのこと。「スピード婚させていただきまして、とんとん拍子にお付き合いさせていただいて、プロポーズもしていただいて、運命でしかないと思いました」と言い、「露天風呂に入りながら『一生一緒にいよう』って言われました」とプロポーズの言葉も明かした。結婚指輪は「サイズがなかった。物理的な問題ですから」とサイズの問題でまだないそうで、「こうやりたかったです」と“エア指輪”ポーズを披露。「サイズがなさすぎて、時間がかかっちゃうっていうことで、エアですいません。せっかくカシャカシャ(撮影)してもらっているのに申し訳ない」と謝り、「まだ実感がなくて。一緒に住んでいないので。指輪もないし。感覚がないです」と打ち明けた。佐賀県は、ひとりひとり異なる耳の形に合わせ、自分と相性の良い佐賀のやきもののかけら(陶片)のピアスをマッチングする、耳と陶片ピアスのマッチングイベント“おみみあい”を、12月5日~7日の3日間限定で東京・渋谷のOPENBASE SHIBUYAで開催する。オープニングイベントには、メイプル超合金とモデルのNikiが登場。安藤とNikiが“おみみあい” を体験し、自分にぴったりのピアスをつけた姿を披露した。
2019年12月05日お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーと安藤なつが5日、都内で行われた「耳と陶片ピアスのマッチング”おみみあい”オープニングイベント」に、モデルのNikiとともに登場。カズレーザーが、安藤の結婚について「“令和の奇跡”と言っても過言ではない」とコメントして笑いを誘った。「いい夫婦の日」の11月22日に、介護職の年下男性と結婚したことを発表した安藤。冒頭のトークで、司会者から「おめでとうございます」と祝福されると、「ありがとうございます」と感謝した。そして、司会者が「うれしいですよね? カズレーザーさんも」と振ると、カズレーザーは「そうですよね。“令和の奇跡”と言っても過言ではない。サッカー日本代表がブラジルを倒したときくらいの大逆転劇ですよ」とコメント。安藤は「そんなに!?」と驚きつつ、「そうですね」と納得していた。佐賀県は、ひとりひとり異なる耳の形に合わせ、自分と相性の良い佐賀のやきもののかけら(陶片)のピアスをマッチングする、耳と陶片ピアスのマッチングイベント“おみみあい”を、12月5日~7日の3日間限定で東京・渋谷のOPENBASE SHIBUYAで開催する。オープニングイベントでは、安藤とNikiが“おみみあい” を体験し、自分にぴったりのピアスをつけた姿を披露した。
2019年12月05日お笑いコンビ・メイプル超合金の安藤なつ(38)が“いい夫婦の日”の11月22日に結婚したことを、自身のブログとツイッターで発表した。お相手は年下で介護職をしている一般人男性。安藤なつは《いい夫婦の日ですね》と題したブログに《とても頼りがいのある、そして私の仕事を理解してくれる素敵な方です。互いに支えあっていけたら良いなと思っております》とコメント。ツイッターには1700件ものお祝いのリプライが集まった。そんなおめでたいニュースに、メイプル超合金の相方カズレーザー(35)はある意外なものを祝福。安藤の結婚報告ツイートの後に《そんなことよりセガ・サターン25周年》と、家庭用ゲーム機セガ・サターンについて祝いの言葉を寄せている。突飛な相方の言葉に、爆笑のコメントや微笑ましいといった感想が寄せられた。《めでたいな。でもおめでとうだけど、カズレーザーに本当笑わせてもらった》《セガが一番美味しい思いしてる説ある》《なっちゃんおめでとうございます!カズさんなりのお祝いの言葉だね(笑)》株式会社セガゲームスの公式アカウントも《メイプル超合金 安藤なつさん、ご結婚おめでとうございます!》とコメント。意外な祝福の連鎖が話題を呼んでいる。いい夫婦の日、まだまだお祝いムードは続きそうだ。
2019年11月22日お笑いコンビ・メイプル超合金の安藤なつが「いい夫婦の日」の22日、オフィシャルブログを通じ、一般男性との結婚を報告した。安藤は「いい夫婦の日ですね。」と題し、「この度、令和元年11月22日の本日、お付き合いさせていただいておりました一般男性の方と入籍しました事をここに御報告させていただきます」と発表。「年下の介護職をしている、とても頼りがいのある、そして私の仕事を理解してくれる素敵な方です」とお相手の魅力を伝え、「これから二人で新しい人生をスタートさせますが、互いに支えあっていけたらよいなと思っております」と抱負をつづった。安藤は今年6月3日に都内で開催された「HEAVEN Japan」のイベントにウェディングドレス姿で出席。「初めてのウェディングドレスです。結婚する前に着ると行き遅れると言いますが、もう行き遅れているので大丈夫かと。結婚させてください! 今年中にお願いします」とアピールし、「新しい元号で結婚したいというのがありました。本当にいなくて、どうすればいいんですか? 本当に今年中に結婚したいんです。公の場で募集って出来ないんですかね? 本当に焦ってます!」と話していた。
2019年11月22日■うんち観察+しっかり、いろいろな食材を食べる幼少期から25歳頃まで、ガンコな便秘体質だった、うんち栄養士の梅原しおりさん。今では、毎日バナナ状形のうんちが出るようになり、1日に2回以上出ることも珍しくありません。この記事では、体験談を含めた便秘解消方法についてお話しします。■朝ごはんを食べて、発酵食品は毎日摂る超がつくほどの便秘体質だった、ウンログ広報の長瀬みなみさん。自分の腸と向き合う腸活DAYSを過ごすようになってから、今ではすっかり快便を手に入れ、毎日トイレでバナナ状のうんちとこんにちは!と挨拶ができるようになったそう。さらに、毎日うんちが出るといいことも盛りだくさん。そんな長瀬さんの腸活とは。■腸内細菌を「ペット」だと思って行動する子どもの頃から便秘体質だった長谷川ろみさん。常に体重が乱高下し、太ったり痩せたりを繰り返していました。体重0.5キロの増減にイライラし、不安を覚え、他のことが考えられなくなるほど。今思えば、このイライラや異常なまでの不安は、腸内環境が悪化していたと振り返ります。今では1.腸内細菌を「ペット」だと思う2.ペットのエサは「シンバイオティクス」を意識する3.ペットの「生活環境」作りも腸内細菌まかせにしないの3つを大事にした生活を送ることで、便秘を改善しています。■体幹や腹筋を使う運動+体の声を聞いた食生活を送る快便だという江頭令子さん。溜めない方法は、一言で言うとストレスを発散することだといいます。ストレスを溜めないことが、老廃物を溜めないことにつながる、と考えていることから、ストレスを溜めないために運動と体のサインに耳を傾けた食生活を送っています。■発酵食品や胚芽精米を日常的に摂取する20代後半に、ストレスや生活の変化で、便秘と下痢を繰り返すようになった古山直美さん。納豆や味噌、塩麹、漬物などを積極的に食べるようにすると、腸の調子がどんどん良くなっていったそう。今も、納豆や味噌、ぬか漬けは週に3回は食べるようにしています。お米は胚芽精米をチョイス。そんな古山さんの腸活とは。※上記の方法は個人の感想であり、個人差があることをご了承ください。
2019年11月05日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「幼児教育・保育の無償化」です。無償化が先か全入化が先か。親が働ける環境を。10月より消費税が10%となり、増えた税収は、未来への投資として、「幼児教育・保育の無償化」が始まることになりました。対象になるのは、すべての3~5歳児と、住民税非課税世帯の0~2歳児。認可外の保育施設やベビーシッターもこれに含まれます。歓迎すべきことですが、いくつか問題もあります。まず、保育所などに入っていない子供たちは対象外。都市部ではまだ、待機児童問題が根強くあり、入園を諦めていた家庭が、無償になるのならと、新たに申請が増える可能性があります。そのため、無償化よりも、全員が入園できるように、待機児童問題を先に解決するべきではないかという声もあがっています。ただ、全入化のために保育所の数を増やす、というのも容易にはいきません。なぜなら、今後子供の数は減っていきます。保育所を新設したものの、利用者が減り、将来、保育所が余ってしまう心配もあるからです。保育所設置の規制を緩和して、会社のなかに保育所を置く、「企業主導型保育」を増やす案もあります。しかし、満員電車に小さな子供を連れて通勤できるものでしょうか?最も不安視されているのは保育の質です。保育士の数は慢性的に不足しており、待遇もよくありません。数が足りていないと、保育士1人当たりの面倒をみる子供の数が多くなり、安心して預けることができません。これだけ働き方改革、一億総活躍が謳われるのであれば、安心して子供を預けられるよう、保育士の待遇や保育環境の改善をしっかりやらないといけないのではと問題提起もされています。長期的な計画になりますが、雇用の流動性を高めて、在宅ワークやワークシェアリングをもっと進め、働きながら、家で子供も育てられるようにする、というのも一つの解決策になるのかもしれません。子育ては日本の将来に関わる問題です。自分に子供がいる、いないにかかわらず、社会全体で子供を育てるという姿勢は必要だと思います。無理して保育所などに預けなくても、必死に働かなくても、安心して子供を産める、子育てだけはできる、そんな国であってほしいと思います。堀潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げる。9月、3つ目の新会社「わたしをことばにする研究所」を設立。※『anan』2019年10月9日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年10月07日「なつを演じる広瀬すずさんはじめ、『なつぞら』では、さまざまな人物が生き生き描かれていて。日本のアニメーション黎明期の、当時の活気にあふれた現場を思い出しますね」そうほほ笑みながら語るのは、NHK連続テレビ小説『なつぞら』で、アニメーション時代考証を務める小田部羊一さん(83)だ。宮崎駿、高畑勲とともに『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』に参加し、キャラクターデザイン・作画監督を務めた小田部さん。アニメ界の“レジェンド”とも言える人物だ。小田部さんは’59年、東京藝術大学卒業後、なつが勤めていた「東洋動画」のモデルになった「東映動画(現・東映アニメーション・’55年発足)に入社。在学中、日本初の長編カラーアニメーション映画『白蛇伝』(’58年)を見たのがきっかけだった。’63年、すでに先輩として東映動画に在籍し、『白蛇伝』の製作にも参加していた奥山玲子さんと社内結婚。この奥山さんこそ、『なつぞら』のヒロイン・なつという人物設定のヒントとなった女性だ。ドラマで見た“おなじみのシーン”も、小田部さんは「もちろん社内で見た光景ですよ」とうれしそうに明かす。「なつの服装を見て、先輩アニメーターの下山さん(川島明)が彼女をスケッチしていましたよね。奥山も、毎日違った服で出勤するほどの“おしゃれ好き”でした。先輩の大塚康生さんが、こっそり奥山の絵を描いていましたよ」奥山さんとの結婚のきっかけは、社内のイベントでの社交ダンス。「ダンスしているときに、つい彼女の手を握っちゃったんだよね。それでいつの間にか付き合っていて……気が付いたら子どもができていた。宮崎駿も、高畑勲も、みんな社内結婚なんです。奥山の“元カレ”も同じ職場。結婚式にも来ました(笑)」劇中では、なつと坂場一久(中川大志)、三村茜(渡辺麻友)と下山の職場結婚と、子育ての様子が描かれている。奥山さんと小田部さん夫婦も、共働きで子育てに奮闘したという。「いちばん大変だったのは、僕が東映動画を退所した’74年ごろ。僕は『アルプスの少女ハイジ』、奥山は東映で『アンデルセン童話にんぎょ姫』の作画監督として製作に参加していました。僕は夜通し作業をして、朝に家に帰り、小学生の息子にごはんを食べさせて。奥山は朝から仕事に出かけるという、昼夜交代の子育て生活が続きましたね」’07年、おしどり夫婦に突然の別れが訪れる。「奥山は、故郷の仙台に暮らす母のお見舞いを懸命に行っていました。その疲れもあったのか、風邪をこじらせて肺炎になって。病院では『風邪』と言われたのですが、高熱が下がらず、みるみる弱ってしまい……入院から5日で逝ってしまったんです」それから10年後、’17年6月に小田部さんは大病を患い緊急入院。入院生活は5カ月にもおよんだ。「医師からは『もうダメだ』と言われて、息子は葬儀の準備をしていたほどだったんです。それでも、なんとか生き延びることはできましたが、リハビリをしないと歩くことができませんでした」退院から数日後、NHKの担当者が「アニメーション黎明期の世界を描きたいので、当時の話を教えてください」と訪ねてきた。「もちろん、そのときに奥山の話もしました。僕がいまでは自分の足で歩けるようになったのは、きっと『このドラマを、ちゃんと見届けるのよ』という奥山の導きだったのかもしれないね」
2019年09月27日いよいよ『なつぞら』も残すところあと2話。ヒロイン・なつの設定のヒントとなった女性は、その晩年をどう過ごしたのか。夫だけが知る、“もうひとつのなつぞら”。「なつを演じる広瀬すずさんはじめ、『なつぞら』では、さまざまな人物が生き生き描かれていて。日本のアニメーション黎明期の、当時の活気にあふれた現場を思い出しますね」そうほほ笑みながら語るのは、NHK連続テレビ小説『なつぞら』で、アニメーション時代考証を務める小田部羊一さん(83)だ。宮崎駿、高畑勲とともに『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』に参加し、キャラクターデザイン・作画監督を務めた小田部さん。アニメ界の “レジェンド” とも言える人物だ。小田部さんは’59年、東京藝術大学卒業後、なつが勤めていた「東洋動画」のモデルになった「東映動画(現・東映アニメーション・’55年発足)に入社。在学中、日本初の長編カラーアニメーション映画『白蛇伝』(’58年)を見たのがきっかけだった。’63年、すでに先輩として東映動画に在籍し、『白蛇伝』の製作にも参加していた奥山玲子さんと社内結婚。この奥山さんこそ、『なつぞら』のヒロイン・なつという人物設定のヒントとなった女性だ。劇中では、なつと坂場一久(中川大志)、三村茜(渡辺麻友)と下山の職場結婚と、子育ての様子が描かれている。奥山さんと小田部さん夫婦も、共働きで子育てに奮闘したという。「いちばん大変だったのは、僕が東映動画を退所した’74年ごろ。僕は『アルプスの少女ハイジ』、奥山は東映で『アンデルセン童話にんぎょ姫』の作画監督として製作に参加していました。僕は夜通し作業をして、朝に家に帰り、小学生の息子にごはんを食べさせて。奥山は朝から仕事に出かけるという、昼夜交代の子育て生活が続きましたね」なつと一久も、小学生の娘・優を育てながら、自身らが制作する子ども向けテレビアニメ『大草原の少女ソラ』を成功させるため走り続けた――。劇中で『ソラ』が放送されたのは’74~’75年のことであるが、奥山さんは、その後どのように過ごしていったのだろうか。「僕たち夫婦は、『あんていろーぷ』という名義で、映画『龍の子太郎』(’79年)にキャラクターデザイン・作画監督で参加しました」’85年からは、夫婦で東京デザイナー学院アニメーション科の講師を務めた。そして同年、東映動画時代の同期だった池田宏さんから、小田部さんに「任天堂に来ないか」とオファーが来る。「『アニメーションのノウハウをゲームに取り入れたい』と。僕はゲームをしないし、オファーに躊躇していましたが、奥山が『やってみれば?』と背中を押してくれました。妻がそう言ってくれなかったら、まったく違う人生になっていたかもしれない」そこから20年、小田部さんは週に1度、京都にある任天堂本社に足を運び、大人気ゲーム「スーパーマリオ」シリーズのキャラクターデザインや、「ポケットモンスター」シリーズのアニメーションを監修し続けた。奥山さんは、’90年代からは銅版画家としても活動した。「アニメーション以外にも、奥山はたくさんの表現の手段を持っていました。文章を書くのも好きで、デザイナー学院の講師としては、生徒に対して何か気づいたらすぐに手紙を書いていて。教え子たちにも慕われていたようですよ」だが、’07年、おしどり夫婦に突然の別れが訪れる。「奥山は、故郷の仙台に暮らす母のお見舞いを懸命に行っていました。その疲れもあったのか、風邪をこじらせて肺炎になって。病院では『風邪』と言われたのですが、高熱が下がらず、みるみる弱ってしまい……入院から5日で逝ってしまったんです」それから10年後、’17年6月に小田部さんは大病を患い緊急入院。入院生活は5カ月にもおよんだ。「医師からは『もうダメだ』と言われて、息子は葬儀の準備をしていたほどだったんです。それでも、なんとか生き延びることはできましたが、リハビリをしないと歩くことができませんでした」退院から数日後、NHKの担当者が「アニメーション黎明期の世界を描きたいので、当時の話を教えてください」と訪ねてきた。「もちろん、そのときに奥山の話もしました。僕がいまでは自分の足で歩けるようになったのは、きっと『このドラマを、ちゃんと見届けるのよ』という奥山の導きだったのかもしれないね」そして『なつぞら』がきっかけとなり、奥山さんの原画の画集をつくることにも。「資料を探していたら、作品をつくるため、彼女が構想を描いていた絵がいっぱい出てきたんです。奥山はいつも、アイデアが内側から湧きあがってくるような人だったことを思い出しました」『なつぞら』が終わっても、奥山さんと小田部さんの“共同作業”は、いつまでも続く――。
2019年09月27日ザ・なつやすみバンドが本日9月24日、ビルボードライブ東京で「『Terminal』リリース記念 夏のしおりツアー2019」を行う。ザ・なつやすみバンドは、MC.sirafu(スティールパン、トランペット)、村野瑞希(ドラム)、高木潤(ベース)によって「毎日が夏休みであれ!」という信念のもとに結成された。昨年10周年を迎えた彼らは、最新アルバム『Terminal』をリリースするなど精力的な活動を続けている。本日の公演はインディーズ作品としては異例の大ヒットを記録したデビューアルバム『TNB!』の再現と初期の楽曲で構成した1stステージと、は新作に収録されているものをはじめとした楽曲で構成される2ndステージの2部制。しかもビルボードライブ東京への出演も初、という特別なライブだ。全国でおこなわれるリリースツアーでも異色となる本公演、ライブハウスとはまた違ったステージをお見逃しなく。■公演情報「ザ・なつやすみバンド『Terminal』リリース記念夏のしおりツアー2019」会場:ビルボードライブ東京・1stステージ『TNB! 』再現プラスα開場17:30/開演18:30・2ndステージ 『Terminal』リリース記念ライブ開場20:30/開演21:30サービスエリア6,500円カジュアルエリア5,500円(1ドリンク付き)
2019年09月24日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「8050問題」です。100万人以上の人がひきこもりになっている時代。ひきこもり状態が長期化し、50代のひきこもりの子供を80代前後の親が養い続ける事態が起きています。子供だけでなく、高齢になり、精神的・経済的に限界を迎えた親も孤立。これを称したのが「8050問題」です。5月に起きた川崎市登戸通り魔事件や、元官僚がひきこもりの息子を刺殺した練馬の事件をきっかけに、世間で広く注目されるようになりました。ひきこもりの定義は「自宅にひきこもり、社会参加をしない状態が6か月以上持続し、精神障がいが、その第一の原因とは考えにくいもの」です。ひきこもりは、2000年代から継続的に調査されていたのですが、調査対象が15~34歳だったため、若年層の問題のように捉えられていました。しかし、近年の調査で、中高年層のひきこもりの実態が明るみになり、2019年3月時点で、40~64歳の中高年のひきこもり人口は61万3000人。若年層も合わせると日本には100万人以上のひきこもりがいる計算になります。親が健在なうちは、50代の子供も働かなくても、実家暮らしで生活は成り立ちますが、将来、親が他界したあとが問題です。ひきこもりの支援団体の中には、「精神の問題だ」と、恫喝して強制的に外に連れ出し、立ち直らせようとするところもあります。しかし、そのやり方は当人の尊厳を傷つけますし、間違った行為だと思います。いまの社会慣習の枠に無理やり当てはめることは正しい解決法とは思えません。もう一つ大きな問題は、5月の事件もそうですが、報道で「加害者はひきこもりでした」「8050問題です」と言われることで、ひきこもりが犯罪者の予備軍かのようなレッテルを貼られてしまうことです。そのことが余計に、ひきこもりやその家族を孤立化させ、問題を深刻化させてしまいます。家から出なくても、オンライン上で仕事をしたり、社会活動に参加できるかもしれません。また、定義からすれば、職場になじめず退職し、半年ほど実家で休養するうちに働く気力がなくなり家にこもった状態にある人も、「ひきこもり」になります。本人の自覚がなくても、多くの人がひきこもりになり得る時代になってきているんです。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年9月25日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年09月20日広瀬すず(21)がヒロインをつとめたNHK朝ドラ『なつぞら』。その打ち上げが8月27日、都内のホテルで行われた。開場時間の17時30分に姿を見せた広瀬は、全身黒のドレスで決めたシックないでたち。集まったスタッフらと笑顔で挨拶を交わしていた――。朝ドラといえば、これまで多くのヒロインたちがその重圧と闘ってきた。常に高視聴率であることを求められる精神的なプレッシャー、そして撮影が半年間に及び体力的にもハードなことで知られている。今回も例外ではなかった。「ラストシーンの撮影は7月初旬に行われる予定でしたが、ことごとく天候に恵まれず断念。ディレクターに雨男と呼ばれる人がいて『このまま撮影できなかったら……』と不安の声も上がっていました。結局、スケジュールが決まったのは8月中旬。そのシーンだけのために北海道へと渡り、なんとか事なきを得たんです。またクランクアップの日にはNHK放送センターが停電になり、2時間近くも撮影がストップ。撮影が終わったのは日付が変わってからでした。座長の広瀬さんも気が気ではなかったでしょうね」(NHK関係者)今作は歴代ヒロインたちが多数出演していたが、そうした豪華共演陣も姿を見せ始めた。『ひまわり』(96年度前期)の松嶋菜々子(45)に『純ちゃんの応援歌』(88年度後期)の山口智子(54)、『どんど晴れ』(07年度前期)の比嘉愛未(33)などの顔ぶれがズラリ。だがいっぽう、広瀬の父親役をつとめた内村光良(55)の姿は最後まで見られなかった。「内村さんは仕事のため、残念ながら欠席でした。ただ、代わりにサプライズのビデオメッセージを寄せてくれたんです。『翌日にお笑いライブがあって。そのゲネプロ真っ最中なので、打ち上げに参加できませんでした』と挨拶。続けて『打ち上げ、朝まで続けてよ!』と開会宣言すると、会場は一気に沸きました。内村さんは1次会の最後にもVTR出演。娘役の広瀬さんに『長い間、本当にお疲れ様でした』とねぎらうと、会場はしんみりムードに。父からの言葉に、広瀬さんは感極まっているようでした」(前出・NHK関係者)『なつぞら』といえば、内村の「なつよ、」というナレーションが有名だった。打ち上げで最後に届いた父からの言葉に、広瀬も感無量だっただろう。20時半ごろに会場から出演者たちが出てくると、そのまま近くのホテルで行われた2次会へと移った。「2次会では激辛シュークリームを当てる“ロシアンシュークリーム”や、『なつぞら』をお題とした“お絵描き対決”などのゲームが行われました。終盤になると、再び広瀬さんが登壇。彼女の指名で夫役の中川大志さん(21)や育ての母役の松嶋さんも壇上に上がると、会場が拍手に包まれていました」(前出・NHK関係者)そんな熱気に満ちた2次会も23時すぎに終了。だが内村の「朝まで続けて!」というメッセージどおり、宴はまだまだ終わらない。一行は3次会会場であるカラオケ店へ。「深夜にもかかわらず広瀬さんや山口さん、松嶋さんも顔を出していました。それだけ、ドラマに対する思い入れが強かったということでしょうね。カラオケでは、広瀬さんが『欅坂46』の曲を熱唱していました。驚いたのは、山口さんが歌に合わせてノリノリで踊っていたことです。ドラマのなかでもダンスを披露していた山口さんですが、キレのある踊りは健在!会場は最後まで活気にあふれていました」(前出・NHK関係者)ドラマでは、なつの兄の育ての親として関係の深い役柄を演じていた山口。彼女の“応援ダンス”を受けながら、広瀬たちの熱唱は続いた。夜も深まり続々と共演者たち帰宅するなか、広瀬は名残り惜しかったのだろうか。結局、午前3時過ぎまで会場に残っていた。
2019年09月04日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第4回目に登場するのは、NHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』や『凪のお暇』などのドラマでも活躍している女優・歌手の水谷果穂さん!写真・大内香織葛藤を乗り越えた歌手活動【音楽通信】vol.4現在放送中のNHK連続テレビ小説『なつぞら』で夢見る女の子・三橋佐知子役、そして『凪のお暇』でクラブ通いをするパフォーマー・エリィ役を演じている水谷果穂さん。女優としてだけでなく、8月28日に1stアルバム『深呼吸』をリリースし、歌手としてもフレッシュな風を吹かせてくれています。歌手活動から趣味の“紙集め”のことまで、お話をうかがいました。ーー『ananweb』初登場なので、デビューの頃から振り返らせてください。水谷さんは2013年にテレビCMでデビューされていますが、女優を目指しているなかで、歌うことも好きだったのでしょうか。もともと歌うことは好きでした。小さい時はアニメやアイドルが好きだったので、まねっこして歌っていました。ーーアイドルというと?幼稚園ぐらいのときはミニモニ。が流行っていて、教室でミニモニ。の曲を歌ったり踊ったり、楽しかったです。ーーではいま、好きな女優や歌手のかたはいますか。女優さんだと、綾瀬はるかさんがすごく好きです。どんな役柄でも演技がすばらしくて、あこがれています。ーー透明感のある雰囲気は、綾瀬さんも水谷さんも同じ感じがします。いえいえ。昨年、綾瀬さんとドラマで共演することができて(TBS系『義母と娘のブルース』)、またすごく好きになりました。ーーそうなのですね。歌手でいいなと思う人はいますか。歌を始めたときに、ZARDさんの歌がわたしの声にも合うんじゃないかというアドバイスがあって、練習曲として歌っていました。ZARDの坂井泉水さんが好きですね。ーー現在21歳ということで、20歳を過ぎて心境の変化はありましたか。以前と比べると、少しずつ余裕が出てきました。歌を始めたころは、まず声が出るのか、ステージに立つときは人前でちゃんと歌えるのかという、自分との葛藤があって。そこを乗り越えての歌手活動だったので、いまよりもうワンステップ多かったんです。やっていくうちに、だんだんと葛藤がなくなってきて、いまはダイレクトに歌いたいものにチャレンジできるようになりました。歌いながら歌詞が入ってくる感覚がわかるようになったのが、変わったところかなと思います。ーー歌いながら歌詞が自然と体に入ってくるというのは、うまく葛藤を乗り越えたのですね。不安が少しずつなくなってきているので、それがこれからもっとなくなってくると、よりいっそう人前で歌うのも楽しくなってくる感じがしています。1stアルバムはもっと聴きたい大好きな1枚ーー今回、1stアルバム『深呼吸』をリリースされますが、歌ってみての手応えはいかがでしたか。本当にとても納得のいく感じで、自分自身でももっと聴きたいなと思うくらい、大好きな1枚です。ーー自信作ということですね。はい。——きれいな声で、表現力豊かに歌われていますが、ご自身のなかで歌いやすかった曲や難しかった曲はありましたか。歌いやすくて、曲調や歌詞も好きで、レコーディングも楽しかったのは「あしあと」「明日への扉」ですね。すごく好きな曲です。その逆に、難しかった曲は「気まぐれ王子様」。アルバムの収録曲のなかでは、雰囲気の異なる曲でした。ーー「気まぐれ王子様」は少し変わったメロディラインの面白い曲ですよね。そうですね。ずんちゃかちゃん という感じで(笑)。これまでもライブでは披露していて、楽に歌っていた曲なんですけど、いざレコーディングになると「どうやって歌おう」「この歌い方だと幼くなりすぎるかな」と考えて、いろいろ試しながら歌いました。ーーそれぞれの曲でストーリーが違いますが、歌詞の世界に入り込んで歌うのでしょうか。はい。そのまま等身大で歌うときもあるし、過去の思い出や記憶を頼りに歌うときもあるし、ほんとにもう、それぞれですね。ーーリードトラックの「朝が来るまで」が主題歌となっているドラマ(テレビ東京系 ドラマBiz『リーガル・ハート〜いのちの再建弁護士〜』)も拝見しましたが、こうしたタイアップの曲は、ドラマを意識して歌うのでしょうか。そうですね。主題歌になるということで、どこか迫力というか、優しさと力強い部分をうまく出せたらいいなと。ドラマの温かさや強く生きていく感じと合うようにイメージして歌いました。ーーさらにこの「朝が来るまで」は、ピアニストの清塚信也さんが弾くピアノバージョンも収録されていますね。ピアノバージョンのほうは、清塚さんのピアノの横で、同時にわたしが歌うというレコーディング方法でした。「自由に歌って大丈夫」と言ってくださったので、アイコンタクトで歌い始めました。1発録りだったので、より気持ちがのってきてのびのびと歌わせていただき、すごく楽しかったです。ーーちょっとライブ感があったんでしょうか。はい。ライブ感もスタジオの空気感もそのまま収録されています。ーー同じ曲ですが、どちらも全然違うアレンジで楽しめますね。ピアノバージョンは曲の世界に浸ることができるので、すごく好きです。「紙」を集めるのが趣味ーー歌手としてもご活躍中ですが、女優としても現在NHK連続テレビ小説『なつぞら』と『凪のお暇』の2本のドラマにご出演中ですね。両方ともまったく違うタイプの女性を演じていらっしゃいます。けっこうそのふたつの役が対照的で、『なつぞら』は監督から「(役作りをしすぎずに)なるべくそのままのほうがいい」とアドバイスをもらいました。その逆に『凪のお暇』のほうは、普段しゃべっているスピードとは違うスパッとした強さを求められるので、どちらも違いを出しながらがんばっています。ーー女優としての声の出し方と、歌手としての声の出し方では、違うところがありますか。実は、歌うときもお芝居のときも、発生練習は同じなので、共通してやっています。声出しするのとしないのとでは、全然違いますね。ドラマの前は家で発声練習をやっていたり、歌のときも事前にやっていたりします。お休みの日にずっとひとりでいるとしゃべらなくなるので、発声練習をしておいて、声をならすようにしています。ーー休みの日はしゃべらないということですが、どのように過ごしていますか。家にいることが多いですね。もともとそんなに遊びに行ったりしないので、どちらかというと、インドアなタイプです。ーーでは自宅にいるときにする趣味があったら教えてください。趣味としては、紙をずっと集めてるんです。この間は、「紙博」というたくさんの紙が集まるイベントに行きました。定期的に行く雑貨屋さんがあって、紙を見に行くことも。ーーなぜ紙を好きになったのですか。うすっぺらいものをとっておくのが昔から好きなんです。小さいときは便箋の最後の1枚をずっと取って置いていて、そいういうことの延長線上ですね。封筒なども好きで、とくに銀行の封筒が好きです。それを公言していたら、地方に行かれたファンの方が珍しい封筒を送ってくれることもあります。ーーファンの方の間ではメジャーな話なんですね。(笑)はい(笑)。「紙博」に行くと、同じように紙好きな方がすごくいっぱいいます。私が知らないような専門用語というのかな……紙の名前を言いながら、「これいいよね」「廃番になってるよ」とか話しているのを見ていて、楽しい!ーー紙が好きというのはいいですね。では紙以外のことで、普段されている美容法などはありますか。毎日、お風呂上がりにスキンケアをしています。化粧水系のパックをしてから、ボディクリームをぬって、パックをはずしてからもう一度化粧水をぬっています。効率もよくて気に入ってやっていますね。共感してもらえる曲を歌っていきたいーーでは今後、アルバムを出されてからは、ライブの予定は?11月3日に東京のライブハウス「月見ル君想フ」でワンマン・ライブがあるんです。アルバム・リリースのイベントはちょくちょくあるんですけど、11月のライブはしっかりとワンマンで歌うものになります。ーー直接ファンの方と触れ合う機会は、なかなかないですよね。そうですよね。歌をやっていないときは、写真集のイベントがファンの方にお会いできる貴重な機会でしたが、いまは歌のイベントなど、会える場が増えました。ーー歌手としての今後の目標があれば教えてください。今回、ドラマの主題歌も歌わせてもらえて光栄でした。今後もそういうチャンスがあればどんどんやっていきたいですし、これからもいろいろな新しい曲にチャレンジしていって、共感してもらえる曲を歌っていきたいです。取材後記きらきらとした瞳を輝かせながら、まっすぐにこちらを見つめながらインタビューに応えてくれた水谷果穂さん。女優としての表現力が、歌手としても豊かな歌声として発揮されている1stアルバムには、21歳の水谷さんの魅力がぎっしりと詰まっています。まずは1stアルバムをチェックしてみてくださいね。「朝が来るまで」Music Video水谷果穂 PROFILE1997年11月3日、静岡県生まれ。2013年4月にTVCMで芸能界デビューし、7月にテレビドラマ『リアル脱出ゲーム 密室美少女』(テレビ東京系)でドラマデビュー。2017年7月に主演短編映画『明日、アリゼの浜辺で』の主題歌である1stシングル「青い涙」で歌手デビューし、新人としては異例のチャート初登場6位を記録する。女優としては『ブラックペアン』(TBS系)ほか数々の作品に出演。2018年3月から1年間、『Going! Sports&News』(日本テレビ系)でお天気キャスターにも挑戦。2019年現在、NHK連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合 月〜土午前8:00)、『凪のお暇』(TBS系 金曜午後10時)に出演中。「1stアルバム『深呼吸』発売記念イベント」を8月28日・31日、9月 1日に東京と大阪で実施。22歳の誕生日となる11月3日(日)には、東京のライブハウス「月見ル君想フ」でワンマン・ライブを開催する。InformationNew Release『深呼吸』1.朝が来るまで2.君のステージへ3.あしあと4.恋のレシピ5.いつだって6.ナナイロ7.青い涙8.スプラウト9.気まぐれ王子様10.タカラモノ11.空想トレイン12.明日への扉13.朝が来るまで(Piano Session version)(通常盤)8月28日発売WPCL-13081¥3,000(税別)
2019年08月30日ちふれってどんなブランド?ちふれ化粧品(以下、ちふれ) は、埼玉県川越市で産声を上げた日本の化粧品ブランドです。「ちふれ」という名前は、地婦連(全国地域婦人団体連絡協議会)が由来とされています。日本大手の女性団体と当時駆け出しの化粧品会社が手を取り合ってできました。1962年に訪問販売からスタートしたちふれは、肌トラブルを回避する無香料・無着色をベースとしたスキンケア製品の生産やパッケージのシンプル化、広告活動の削減などの工夫により、お手頃価格で品質に優れた化粧品開発を目指してきました。近年ではドラッグストアやスーパー、百貨店などの店舗で全国展開され、多くの人が知る化粧品ブランドとして幅広い年齢層から親しまれています。ちふれのスキンケア、特徴は?ちふれのスキンケア製品はすべて無香料・無着色で製造され、全成分の分量を0.01%単位まで表示するなど、安全性の高い品質にこだわるだけでなく、消費者が手に取りやすいリーズナブルな価格設定が特徴的です。加えて、お肌に優しい低刺激な成分が主体として配合されているのも魅力のひとつ。ちふれのスキンケア、選び方は?ちふれのスキンケア製品は、乾燥肌や年齢肌、オイリー肌など、多様な肌質に応じたラインナップが充実しています。自分のお肌に合ったタイプのものを選んでみてください。肌の乾燥が気になる乾燥肌や年齢肌の方はしっとりタイプの「化粧水とてもしっとりタイプ」、皮脂が多くべたつきやすいオイリー肌の方はさっぱりタイプの「化粧水さっぱりタイプ」、肌が荒れやすい敏感肌の方はノンアルコールの「化粧水ノンアルコールタイプ」もしくはしっとりタイプの「化粧水とてもしっとりタイプ」を選ぶようにしましょう。ここからは、ちふれのスキンケアアイテムの中から、コスメコンシェルジュで化粧品検定1級を持つ私がおすすめしたい10の商品をご紹介します。【ちふれのスキンケアおすすめ1】化粧水ノンアルコールタイプ「化粧水ノンアルコールタイプ」(648円)は、4種の保湿成分(BG、ラウロイルグルタミン酸ジ、トレハロース、ヒアルロン酸)が配合されたちふれの数ある化粧水の中でも、特に乾燥が気になる方におすすめしたい化粧水です。肌への刺激が強く乾燥を招きやすいエタノールなどのアルコールも配合されていないので、肌に優しい低刺激なスキンケア製品であるのも魅力のひとつ。さらっとしたテクスチャーですが、お肌につけるとさっと馴染み、しっとりとした肌へ導いてくれます。【ちふれのスキンケアおすすめ2】美容液ノンアルコールタイプ「美容液ノンアルコールタイプ」(648円)は、5種の保湿成分(BG、グリセリン、トレハロース、ヒアルロン酸、オウゴン根エキス)配合、ノンアルコールタイプと低刺激で保湿に優れた美容液です。無色透明でとろっとしたテクスチャーが、化粧水をつけた後の肌の潤いをさらに アップしてくれるお守りアイテム。20代後半からお肌の機能が徐々に低下し、肌が乾燥しやすくなっていくので、とくにアラサー以上の方には、保湿成分が数種類配合された美容液の使用をおすすめします。【ちふれのスキンケアおすすめ3】濃厚乳液「濃厚乳液」(864円)は、5種の保湿成分(グリセリン、BG、ジグリセリン、ヒアルロン酸、シャクヤク根エキス)配合、ノンアルコールタイプと、低刺激で保湿力の高い乳液です。とろみのある白濁としたテクスチャーで、とても伸びがいいのでつけた後はべたつかないうれしい使い心地に。油分が多く配合されている乳液には、肌から水分が蒸発するのを防ぐ働きがあるので、スキンケアの最後に使用するようにしてください。【ちふれのスキンケアおすすめ4】オールインワン・ジェル うるおい ジェル「オールインワン・ジェル うるおい ジェル」(864円)は、ひとつで化粧水・美容液・乳液・クリームと全スキンケアの役割を果たしてくれ、時短とコスパの両方を叶えてくれるお助けコスメです。洗顔後オールインワンひとつでスキンケアが完了するので、時間がない朝や疲れて早く眠りたい夜などにもおすすめのスキンケア製品です。ぷるぷるっとしたみずみずしいテクスチャーをしているので、伸びが良くなめらかなつけ心地が◎。6種の保湿成分(グリセリン、BG、トレハロース、2種のヒアルロン酸、オウゴン根エキス)が配合されているので、これひとつでしっとりとした潤い美肌に導いてくれます。ノンアルコールなのでお肌に優しいところもうれしいですよね。【ちふれのスキンケアおすすめ5】ウォッシャブル コールド クリーム「ウォッシャブル コールド クリーム」(702円)は、ひとつでクレンジングとマッサージクリームのふたつ役割を果たしてくれる一石二鳥のアイテム。使い方は簡単です。濡れていない手を使い、優しい力でウォッシャブルコールドクリームをメイクに馴染ませます。その後、少し水を足すことによって乳化状態になり伸びも良くなるので、内側から外側へ下から上へ動かすことを意識して、マッサージするように摩擦してください。マッサージのコツ1.額は、中心から外側に向かって小さな円を描くように両指を動かします。2.目のまわりは、中指を中心に両指をあて内側から外側へ動かします。3.小鼻のまわりは、両指をあて上下に動かします。4.口のまわりは、下唇の中心に両指をあて上唇の中心まで動かします。メイクの落ちが良く洗い上がりもしっとりするので、肌が乾燥しやすい乾燥肌や年齢肌の方におすすめしたいクレンジングです。【ちふれのスキンケアおすすめ6】エッセンシャルクリーム「エッセンシャルクリーム」(1080円)は、BG、トレハロース、ヒアルロン酸などの保湿成分に加えて、コエンザイムQ10、α-リポ酸などの抗酸化成分も配合されているので、年齢を重ねた肌にダブルで潤いを与えてくれます。美容成分がたっぷり配合されたクリームで、乾燥による小じわを目立たなくさせる効果があり、乾燥肌や年齢肌の方に特におすすめです。クリームタイプのスキンケア製品は、乳液同様油分が多く配合されているので、化粧水や美容液をつけた後に使用するようにしてください。【ちふれのスキンケアおすすめ7】化粧水とてもしっとりタイプ「化粧水とてもしっとりタイプ」(604円)は、グリセリン、BG、トレハロース、ヒアルロン酸などの保湿成分がたくさん配合され、肌の乾燥が気になる方にとくにおすすめしたい化粧水です。最初に紹介した「ノンアルコールタイプ」より少しさっぱりとしていますが、とろみのあるなめらかなテクスチャーがお肌に潤いを与え、しっとりとした健やかな肌へ整えてくれます。しかし、肌が乾燥しやすく肌トラブルが起きやすい敏感肌の方は、低刺激な「化粧水ノンアルコールタイプ」の使用をおすすめします。【ちふれのスキンケアおすすめ8】ポラージ クリーム「ポラージ クリーム」(1080円)は、BG、濃グリセリン、ヒアルロン酸、チョウジエキス、シソエキスなどの保湿成分や皮膚を保護する成分ポラージオイル、抗炎症成分グリチルレチン酸ステアリルが配合されています。肌に潤いを与え、労わりながら保護してくれる薬用保湿クリームです。ポラージクリームは、ワセリンやスクワランなど油分が多く配合されているクリームなので、顔につけるときは、スキンケアの最後に使用するようにしてください。【ちふれのスキンケアおすすめ9】日焼け止めミルクUV紫外線は肌の老化を進行させる原因のひとつだということはご存知かと思います。健やかな肌を保ちたいなら、できるだけ早い時期からUVケア化粧品を使って紫外線カット対策をすることは必須。「日焼け止めミルクUV」(864円)はSPF50、PA++++と紫外線防止力が高く、皮脂や汗に強いウォータープルーフタイプなので、化粧下地にも最適。テクスチャーは水のようにさらっとしていますが、BG、トレハロース、ヒアルロン酸などの保湿成分が配合されているので、お肌につけた後しっとりとするつけ心地に。お肌にツヤがプラスされて、ファンデーションのノリがとても良くなるのでおすすめです。【ちふれのスキンケアおすすめ10】クレンジングオイルマスカラや濃いアイメイクもしっかり落とすことができ、かつ洗い上がりは肌へのつっぱり感が一切感じられないちふれの「クレンジングオイル」(756円)。手からすべるぐらいサラサラとしたテクスチャーなので、すばやくメイクに馴染み優しい摩擦でメイクを落とすことができます。ちふれのスキンケアで健やかな肌にちふれは安全性の高い品質やお財布に優しいお手頃価格で購入できる点で人気のスキンケアブランドです。私も化粧水ノンアルコールタイプ・美容液ノンアルコールタイプ・濃厚乳液とライン使いをしてみましたが、お肌がしっとりとして乾燥肌でも満足する使い心地でした。その後、日焼け止めミルクUVを化粧下地に使用したところ、ファンデーションのノリも良く、化粧した後もお肌のしっとり感が持続。ちふれのスキンケアは本当におすすめできると実感しました。自分に合うスキンケアアイテムを探している方は、ちふれのスキンケアアイテムを試してみてはいかがですか。※価格はすべて税込
2019年08月30日東京の中央線西荻窪駅から徒歩3分。信用金庫のビルの4階に「ササユリカフェ」はある。店内のテーブルには、放送中のNHK連続テレビ小説『なつぞら』(月〜土)の台本がうずたかく積まれている。この店のオーナー・舘野仁美さん(58)は、『なつぞら』のアニメーション監修だ。朝ドラ100本目の本作は、戦災孤児の奥原なつ(広瀬すず)が、北海道の酪農一家に愛情深く育てられ、やがてアニメーターを目指して上京。日本アニメの黎明期を支える女性に成長していく物語。オープニングのタイトルバックは、朝ドラ史上初の全編アニメーション。その肝となる監督・原画・作画監督を担当した刈谷仁美さん(22)を発掘し、抜擢したのも、舘野さんだった。「刈谷さんは、もともとカフェのお客さんだったんですよ」と、舘野さんは目を細めた。「卒業制作もここで構想を練っていました。ヒロイン・なつもドラマ劇中でよくやっていたように、刈谷さんもこのカフェで、身ぶり手ぶりで手足の動きを確認しながら、絵コンテを描いていたんです」舘野さん自身、宮崎駿監督率いる「スタジオジブリ」で27年間働いた、ベテランアニメーターだ。ジブリを退職した年に、貯金と退職金を注ぎ込んでオープンしたこのカフェを、訪ねて来たのがNHKの制作統括・磯智明さんだった。’17年10月のことだと磯さんは振り返る。「アニメの歴史に沿ったさまざまなタイプのアニメーションを、柔軟に作り分けられる人がいないと、このドラマは成立しません。ところが、大手の制作会社を当たってみると、どこも2〜3年先まで予定が埋まっていたんです」そこで、舘野さんの著書『エンピツ戦記誰も知らなかったスタジオジブリ』(中央公論新社)を読んでいた磯さんは、舘野さんに白羽の矢を立てたのだ。「舘野さんなら、日本のアニメ制作の歴史を肌で知っている。アニメ業界にも顔もきく。『うん』と、引き受けてもらうまでは帰らないという決意でした」舘野さんは’60年12月13日、福島県南相馬市生まれ。高校卒業後、上京しデザイン専門学校のアニメーション科に。卒業後は小さなスタジオに入り、仕事の初歩を教わった。1年ほどでフリーになり、個人外注の仕事をもらって自宅で動画を描き始めた。「動画1枚160〜180円でしたね(苦笑)。30分で1枚描けるものもあれば、群衆シーンなどが来ると何時間もかかる。家から仕送りしてもらっていた時期もあります。下井草のアパートも、友人とのルームシェアでした」アニメーターの作画担当には、基本となる絵を描く原画マンと原画と原画をつなぐ絵を指定された枚数で描き、動いているようにみせる“中割り”の作業をする動画マンがいる。個人外注は動画の仕事だったが、続けるうちに欲も出てきた。「もっと勉強しないとダメだ」と、つてをたどって、大塚康生さんに会い、テレコム・アニメーションフィルムの入社試験を受けた。大塚さんは東映動画時代、宮崎さんを育てた人だ。入社試験の面接官は大塚さん、高畑勲さん、宮崎さんと、そうそうたるメンバーだ。テレコムには入社できたが、そこで自分の限界を感じてしまう。「私には、原画は難しいかなと。テレコムには、絵のうまい人ばかりいます。私は動画をきちんとやることだけで精いっぱいだな、とひしひし感じていました」舘野さんは23歳になっていた。次の目標は“一流の動画マン”。動画マンの先輩から、叱られ、直されたりしながら、辛抱強く動画の腕を磨くうち、先輩女性アニメーターから声がかかった。「今度、私、『となりのトトロ』という作品の動画チェックをやるんだけど、補佐やらない?」’87年、動画をチェックする動画チェッカーとして、スタジオジブリの『トトロ』班に参加。これは線の美しさや動き方をチェックして、よくないところは描き直し、作品のクオリティを高める仕事だ。以後、数々のジブリ名作アニメに携わり、宮崎さん、高畑さんという巨匠の作品づくりを目のあたりにすることになった。「宮崎さんは、誰よりも仕事をする。有言実行で、怒ると怖いけど、自分の家の周りのゴミは拾うし、ぜいたくしない。深酒もしない。本当に人として尊敬できます」宮崎さんは仕事に対して非常に厳しかった。「アニメーターの勘は、ものの観察から生まれる」「自分の目で見たもので描け」宮崎さんの言葉は簡潔に本質をついたものだったが、聞く人にとって理解が及ばないことも多々あったという。たとえば『魔女の宅急便』のとき。動物の絵が上手な原画マンの絵を見て、宮崎さんが怒りだした。「俺が言ったのと違うだろう!」何がどう違うのか、舘野さんにはさっぱりわからない。ところが、その数年後、奈良に社員旅行に行ったときのこと。猿沢池のほとりで、降りてくる鳥を見ていた宮崎さんが、こうつぶやいた。「おまえ、下手だねぇ。飛び方、間違ってるよ」そのとき、舘野さんはハタと気づいた。「本物の鳥に『飛び方下手』って言っていて、ただのリアルじゃダメなんだ。リアルのなかにもうまい、下手があったんだ、と」“ジブリのこころ”は、そんなふうに体験を通して、ゆっくりと舘野さんのなかに染み込んでいった。30代になると、動画チェックだけでなく、「カット出し」も任された。複数の動画マンに、担当するカットを振り分ける仕事だ。舘野さんは効率よく仕事を回すために、スタッフの技術力を考慮して、適任者に振り分けた。「それがうまくいっていないと、動画チェックの段階で、修正箇所が増えてしまうんです」チェックした動画は仕上げに回り、そこで彩色をして、背景と一緒に撮影。編集、音響を入れると、アニメーションが完成する。動画チェックの仕事が遅れると、後に続く作業が滞る。完璧主義の舘野さんは、ささいなミスも直したいが、時間は限られている。そのうえ、動画スタッフのリーダー的な役割を担っていた彼女は、多方面からせっつかれ、いつもピリピリしがちだった。「遅れると、最終的な部署の人に『動画のせいでスケジュールが遅れた』って言われたこともあって。原画の方の中にものんびり仕事をしている人がいるんですよね」思い余って、その原画マンに注意すると、「生意気な女」「感じ悪い」という視線が飛んでくる。「遅れがちな原画の人には、制作が注意してくれたらいいのに、気を使ってハッキリ言えないんですよ。中間管理職の悲哀です(苦笑)」’88年の『トトロ』以降、数年ごとに新作を公開していたジブリ。公開する年の正月が明けると、舘野さんはフル回転。食事はおにぎりなどでササッと済ませ、トイレ以外はずっと仕事。そんな日々が公開直前まで続いた。’98年、父親が余命宣告を受け、夏休みに帰省した舘野さんはそのまま看病に当たった。舘野さんは『ホーホケキョとなりの山田くん』(’99年)の動画チェックを辞退して、帰省していたが、父親を看取って、10月半ばに仕事に復帰した途端、鈴木敏夫プロデューサーに呼び出された。「『山田くん』の動画チェックをお願いします。そしてこの作品を終わらせてください」制作は、遅れに遅れていた。「絶対に、公開予定に間に合わない」と、誰もが思っていた。舘野さんは自分を奮い立たせた。「間に合わせることができたら、私の勝ちだ」遅い人のカットを取り上げ、別の人を指名するなど、徹底的に仕事の手順を見直した。クビを覚悟で、言いにくい人にも厳しいことを言いまくった。風当たりはそれまで以上に強かった。「『また、あの生意気な女が』と思った人もいたでしょう。きつかった。苦しくて、独りぼっちだと思っていたら、父がヘリコプターで助けにきてくれる夢を見ました」過酷だった『山田くん』の仕事から解放されたとき、舘野さんは、「お話ししたいことがあります」と、宮崎さんにお願いした。制作期間中にため込んでいたうっぷんについて話しているうちに、抑えていた感情があふれ出し、涙が止まらなくなってしまった。すると、宮崎さんは、ズボンのポケットからハンカチを出し、そっと差し出してくれたのだった。その後も、宮崎さんは『風立ちぬ』(’13年)まで、動画チェックを舘野さんに依頼し続けた。舘野さんは、ジブリの制作部門解散を機に、’14年12月、退職。『エンピツ戦記』は、退職後の彼女がジブリの広報誌に寄せた、ジブリでの27年間の回顧録をまとめた著書。連載のきっかけをくれた鈴木プロデューサーからは、「『私は宮崎駿のせいで結婚できませんでした』という書き出しではじめてください」と依頼された。その連載がはじまることについて、宮崎さんはこんなことを言っていたという。「舘野さんはずっと下級管理職として耐えてきた人です。涙あり、歯ぎしりあり。舘野さんのなかには恨み節が渦巻いているんです」面と向かって褒めなくても、宮崎さんにはわかっていた。舘野さんの頑張りを。アニメーションに対する真っすぐな愛情を——。カフェをオープンしたときも、「4階で飲食業は厳しいし、家賃も高いから、やめなさい」と、言いながらも、お祝いにオリーブの木を1鉢、贈ってくれた。「宮崎さんが『たくさん実りますように。元気に育ちますように』と、念を込めてくださって。そうしたら、ほかの方から頂いた2つの鉢より元気なんですよ」
2019年08月16日NHK連続テレビ小説「なつぞら」に出演中の山田裕貴が8月13日、アメーバオフィシャルブログと自身のInstagramに中川大志との“#新郎ショット”を公開、ファンからは「美しすぎ」「ヤバ過ぎるツーショット」「さいっっこう!!!」といった声が相次いでいる。朝ドラ通算100作目となる本作では、ヒロインの奥原なつ(広瀬すず)の北海道の親友・小畑雪次郎を山田さんが、なつの職場・東洋動画で出会った演出家・坂場一久を中川さんが演じている。8月10日(土)放送の第19週・第114回には、なつと坂場、なつと姉妹のように育ってきた夕見子(福地桃子)と雪次郎の合同披露宴が北海道・十勝で行われ、話題となった。そして、13日に更新したSNSで山田さんは、「『 #なつぞら 』#新郎ショット」と綴り、タキシード姿の中川さんと紋付羽織袴姿の自身の2ショットを初公開。2枚目の写真では、「#カッコつけたらぶれました」「ぼくは二枚目になれなかった(笑)。だじゃれ。」と茶目っ気たっぷりなコメント。確かに、2枚目の写真では山田さんのキメ顔がぶれ気味…。この投稿にファンは「かっこいいー」「男前なお二人様」「美しすぎ」「シンプルにかっこいい」「イケメンボーイズ!!」「さいっっこう!!!」「ヤバ過ぎるツーショット」「ぶれてもかっこいい」などの声が殺到。さらに、山田さんのお茶目なだじゃれに、「だじゃれかわいい」「ダジャレ~(笑)いつも笑わせてくれてありがとうございます!」「上手いこと言うねぇ 座布団3枚!!」といったコメントも寄せられている。連続テレビ小説「なつぞら」は毎週月~土曜日8時よりNHK総合ほかにて放送中。※全156回(text:cinemacafe.net)
2019年08月14日