2人組テクノユニット・電気グルーヴの約25年に及ぶ活動を追った、初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(12月26日より2週間限定公開)の劇場限定グッズの詳細が16日、発表された。グッズは、劇場用パンフレット(800円)、Tシャツ(サイズはS、M、L、XLの4種/2,800円)、2016カレンダー(1,200円)、タオル(1,500円)、Cafe de 鬼 限定マグカップ(東京・新宿バルト9でのみ販売/1,600円)、巾着(1,000円)の6アイテム(価格はいずれも税込)。22ページからなるパンフレットには、メンバー2人のソロインタビューや渋谷直角氏の描き下ろし漫画が掲載される。さらに、メンバーが"野田兄"と慕う音楽ライター・野田努氏や磯部涼氏の全アルバムレビューも載せられている。さらに入場者には、ステッカーのプレゼントも決定。1週目は石野卓球を思わせる赤鬼、2週目はピエール瀧風の青鬼と異なるデザインの2タイプが用意されている。こちらは、無くなり次第終了となる。本作は、初ライブや数々の記録映像、当時を振り返るインタビュー、最新のライブシーンなどで構成。かつてのメンバーであった砂原良徳とCMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストの出演もしている。メガホンを取るのは、これが初のドキュメンタリー映画となる大根仁監督。映画『モテキ』(11年)やテレビ東京系ドラマ『まほろ駅前番外地』(13年)などを手がけたことで知られる一方、音楽シーンやサブカルチャーにも造詣が深いことから、メンバーたっての希望で監督に起用された。(C)2015 DENKI GROOVE THE MOVIE? PROJECT
2015年12月16日その唯一無二な圧倒的なパフォーマンスが支持され続けている「電気グルーヴ」にとって初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE?-石野卓球とピエール瀧-』。12月26日(土)の公開を前に、フジテレビ系にて14日(月)放送の「SMAP×SMAP」に「電気グルーヴ」が初出演を果たし、「N.O.2016」を初披露することが明らかとなった。2013年に通算13枚目のオリジナルアルバム「人間と動物」をリリースし、全国7か所、8公演のツアーでは約15,000人を動員、「FUJI ROCK FESTIVAL’14」と「RISING SUN ROCK FESTIVAL」のメインステージのヘッドライナーとして出演を果たした「電気グルーヴ」。そんな彼ら初となるドキュメンタリー映画では、『モテキ』『バクマン。』の大根仁監督がメガホンを握る。結成26年目にして「SMAP×SMAP」への初出演を果たす「電気グルーヴ」が登場するのは、「S・LIVE」のコーナー。「電気グルーヴ」が民法のテレビ番組で楽曲を披露するのは約13か月ぶりとなる。そして本放送で、映画の公開を記念して発売する音楽集「DENKI GROOVE THE MOVIE?-THE MUSIC SELECTION-」に収録の「N.O.2016」を初パフォーマンスすることも決定している。「電気グルーヴ」は、過去にピエール瀧は単独で「SMAP×SMAP」に出演したことがあり、石野卓球は楽曲提供をしたこともあるが、「SMAP」と「電気グルーヴ」の共演はこれが初。強烈な個性を放つパフォーマンスだけではなく、お互いのグルーブをどのように見てきたかなどのトークにも注目をしたい。「SMAP×SMAP」は12月14日(月)22時~フジテレビ系にて放送。『DENKI GROOVE THE MOVIE?~石野卓球とピエール瀧~』は2015年12月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月11日ドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(12月26日公開)の上映を控える2人組テクノユニット・電気グルーヴが、フジテレビ系のバラエティ番組『SMAP×SMAP』(毎週月曜22:00~22:54)に出演することがわかった。14日の放送回で、再録曲「N.O.2016」などを初披露する。同ユニットがパフォーマンスを行うのは、『SMAP×SMAP』内の「S・LIVE」のコーナー。ピエール瀧は単独で同番組に出演したことがあり、石野卓球は楽曲提供をした過去があるが、2015年で結成27年目のSMAPと26年目の電気グルーヴの共演は今回が初となる。民放のテレビ番組で楽曲を披露するのは約13カ月ぶりのことで、番組内では楽曲だけでなく、お互いのグループをどのように見てきたのかというトークも繰り広げられるという。披露される「N.O.2016」は、映画のメガホンを取った大根仁監督の選曲によるセレクトアルバム『DENKI GROOVE THE MOVIE? ―THE MUSIC SELECTION―』(12月23日発売)に収録される曲の一つで、結成初期からの代表曲「N.O.」の新たに録音されたバージョン。ユニットの約25年に及ぶ活動を追った映画内で、「N.O.」はその四半世紀の時間軸を貫く代表曲として位置づけられており、すでに公開されている
2015年12月11日人生でどのタイミングでやってくるかわからない予測不能な転機という存在。もし、引き寄せることができたなら?そんな人生の転機について、酸いも甘いも噛み分けた菊池亜希子さん、阿部七絵さん、大根仁さんに3人に、転機をつかむための思考法を聞きました。■“やりたいこと”と“できること”の違いを知る例えば目の前の仕事が希望どおりでなかったり、「本当は他にやりたいことがあるのに…」なんて思っている人もいるのでは。不満を抱く前に、まずは“やりたいこと”が“できること”なのか、よく考えてみて。「やりたいこと=できることとは限りません。理想にこだわるよりも、自分の能力が発揮できる目標を設定することが大事。実力が認められれば、やりがいも湧くはず」(阿部さん)■ルーティンな日常に埋没しない自分を変えたくても、変えられない理由を“忙しさ”のせいにしたり、一日が「家と会社の往復で終わってしまっている」と言う人は、ほんの少しだけ視点を変えてみることも必要。「例えば、通勤方法を毎日違うものにしてみたり、新しい店にランチに行くでもいい。決まりきったルーティンに埋没しないよう、自分の中で生活に変化をつけることが転機への足掛かりになることも」(大根さん)■自分の居場所を複数作る転機を迎えたいのに、自分の行くべき道に迷いがあったり、ふと方向性に行き詰まってしまった時。心のよりどころが複数あれば、意外なほど自分を客観的に見つめることができる。「やりたい仕事をいくつも持ったり、仕事以外に趣味の時間を作るのでもいいんです。自分の居場所が一つだけでは息苦しくなってしまうと思うけれど、複数あると見える景色は変わってくると思います」(菊池さん)※『anan』2015年12月16日号より。文・瀬尾麻美(C)leolintang
2015年12月09日人生を好転させてくれるきっかけをもたらす転機。そんな転機を引き寄せるには、どんな考え方をすればいいのでしょう?これまで数々の転機を迎え、また他人の転機を見守ってきた菊池亜希子さん、阿部七絵さん、大根仁さんに3人に、ターニングポイントをつかむための思考法を聞きました。■自分の魅力を決め込まないあなたの長所は何?と聞かれた時、即答できるのは素晴らしいけれど、実はその“思い込み”が転機を遠ざける原因かも。「『自分にはこの靴しか似合わない』『この服じゃないと嫌』というふうに、自分の魅力を決め込むことは、自分の限界をも設定しているということ。それは仕事に関しても同じ。変わりたいと思うなら、“自分は何でもいい”くらいの姿勢がちょうどいいんです」(阿部さん)■逆サイドへ行く勇気を持つ。「自分にしかできない何かを見つけたら、たとえそれがマイナーな世界であっても、飛び込むことを恐れてはいけない」と、大根さん。自分の意見が少数派だったり、やりたいことが人と違う…そんな時こそが、転機のつかみ時。「心の中に好きなものがあれば、みんなと違っても大丈夫。ズレた自分を認めて“逆サイドに行く勇気”を持つことも大切なんだと思います」(菊池さん)■他人の転機は自分の転機転職や結婚など、年齢を重ねるごとに女性の置かれている状況や環境は変化していく。たとえそれが自分に起こった転機でなくとも、まったく自分に影響がないとは言えない。「例えば親友が結婚した場合、それによって自分との関係性が変化するのは当たり前のこと。近しい人に起こった出来事を自分にとっての“転機”と捉えて、ポジティブに切り替えられるとよいですよね」(菊池さん)※『anan』2015年12月16日号より。文・瀬尾麻美(C)pixdeluxe
2015年12月09日テクノユニット・電気グルーヴの約25年に及ぶ活動を追った、初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(12月26日より2週間限定公開)の公開初日、東京・新宿バルト9 でメンバーの石野卓球とピエール瀧、大根仁監督が舞台あいさつを行うことがわかった。同ユニットの2人がそろって舞台あいさつに立つのは、今回が初となる。初日舞台あいさつは、26日の12時30分(映画上映後)と15時30分(上映前)に2回、実施する。チケット価格は2,100円(税込)。8日12時から16日23時59分まで先行販売が、20日12時から25日12時まで一般発売が、それぞれローソンチケットにて販売される(全国共通前売り券の使用は不可)。さらに26日午前0時、同じく新宿バルト9で、最速上映会も決定。本編を最も早く見られるほか、未公開ライブ映像を含む、イベントのために編集された特別映像も公開される。こちらの価格も2,100円(税込)で、先行発売は初日舞台あいさつと同様の日程で行われ、一般発売は20日12時から24日12時までローソンチケットで販売(全国共通前売り券の使用や18歳未満の入場は不可)。ゲストの登壇はない。なお、今回の舞台あいさつの実施に伴い、25日23時15分から予定されていた「世界最速!オールナイト・カウントダウン・プレミアム上映!」は中止に。これを受けて、映画配給および宣伝会社は、「イベント主催者側のあいまいな発表によりご期待いただいたお客さまには大変ご迷惑をおかけしましたことをおわび申し上げます」と謝罪。すでに申し込まれたチケットについては、落選処理を行うという。本作は、初ライブや数々の記録映像、当時を振り返るインタビュー、最新のライブシーンなどで構成。かつてのメンバーであった砂原良徳とCMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストの出演もしている。メガホンを取るのは、これが初のドキュメンタリー映画となる大根監督。映画『モテキ』(11年)やテレビ東京系ドラマ『まほろ駅前番外地』(13年)などを手がけたことで知られる一方、音楽シーンやサブカルチャーにも造詣が深いことから、メンバーたっての希望で監督に起用された。(C)2015 DENKI GROOVE THE MOVIE? PROJECT
2015年12月08日2人組テクノユニット・電気グルーヴの約25年に及ぶ活動を追った、初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(12月26日より2週間限定公開)の公開前夜となる12月25日、東京・新宿バルト9でトーク&上映イベントを実施することがわかった。イベントのタイトルは、「世界最速!オールナイト・カウントダウン・プレミアム上映!」。その名の通り、12月25日の23時15分から25時55分まで新宿バルト9で、スペシャルゲストを招いたトークと映画本編を上映する。チケット価格は2,100円(税込)で、27日正午から、ローソンチケットにて先行販売スタート(全国共通前売り鑑賞券の使用や18歳未満の入場は不可)。登壇者は、後日発表とのこと。なお公開日当日は、メンバー・石野卓球の48歳の誕生日。12月25日から来年1月3日までは、同じ新宿バルト9でユニット結成初期の同名代表曲にちなんだカフェ企画「Cafe de 鬼」もオープンする。本作は、初ライブや数々の記録映像、当時を振り返るインタビュー、最新のライブシーンなどで構成。かつてのメンバーであった砂原良徳とCMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストの出演もしている。メガホンを取るのは、これが初のドキュメンタリー映画となる大根仁監督。映画『モテキ』(11年)やテレビ東京系ドラマ『まほろ駅前番外地』(13年)などを手がけたことで知られる一方、音楽シーンやサブカルチャーにも造詣が深いことから、メンバーたっての希望で監督に起用された。(C)2015 DENKI GROOVE THE MOVIE? PROJECT
2015年11月26日今年でデビュー25周年を迎えメモリアルな活動に注目が集まる中、結婚発表でさらに世間の話題を独り占めにした福山雅治。この度、福山さんの年末恒例のライブ「福山☆冬の大感謝祭」の最終日、大晦日の年越しライブの模様がライブビューイングされることが決定。日本全国各地、そして台湾・香港の映画館にて完全生中継されることが分かった。福山さんは、25周年を迎えたこの夏、「応援し続けてくれたファンの皆さんへの感謝の気持ちを、出来る限りたくさんの人にライブで伝えたい」との想いで「福山☆夏の大創業祭2015」を開催。自身最大規模のスタジアムライブを敢行し、6年ぶりに長崎・稲佐山公園野外ステージで凱旋ライブを実施。ライブ会場だけでなく故郷・長崎を福山一色に染め、大成功を収めた。この稲佐山のステージで発表されたのが、年末恒例のライヴ「福山☆冬の大感謝祭 其の十五」の開催。カウントダウンライヴを含む6公演に加え、昨年話題を呼んだ“男性限定LIVE”“女性限定LIVE”の開催も決定し、ファン歓喜のニュースとなった。今回ライブビューイングが決定したのは、「福山☆冬の大感謝祭 其の十五」最終日、12月31日(木)にパシフィコ横浜・展示ホールで開催される大晦日カウントダウンライブ。日本全国34県の映画館に加え、台湾、香港の映画館でも中継され、より観客がライブを楽しめるよう、日本語・中国語での歌詞字幕付きで上映されるという。また、12月23日(水・祝)にはデビュー25周年を記念したベストアルバム「福の音」のリリースも決定。本作について福山さんは「25周年の節目の年に、自分はどんなふうに音楽に向き合ってきたのか?その本質を再確認できる内容に仕上がっています。福山雅治の歌が、言葉が、感情が『音』となって詰まった作品が出来上がりました」と、仕上がりに自信をみせた。2016年には、『バクマン。』の大根仁監督と初タッグを組み、週刊誌のパパラッチ役を演じる主演最新作『SCOOP!』の公開を控えるなど、今後の活躍からも目が離せない福山さんと一緒に、2015年の締めくくりと、2016年の幕開けを全国の映画館で過ごしてみてはいかが?「福山☆冬の大感謝祭 其の十五」ライブ・ビューイングは12月31日(木)21時半より開演。(text:cinemacafe.net)
2015年11月18日2人組テクノユニット・電気グルーヴの初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(12月26日より2週間限定公開)のローソン・ミニストップ店頭端末Loppi限定受付の前売り券発売と大根仁監督がセレクトした同ユニットのTシャツ付きアルバムの予約が開始されることが13日、発表された。Loppiの前売り券の特典は、黒地に白い字で映画タイトルが大きく描かれている完全受注生産のオリジナルフェイスタオル。特典付きの前売り券は2,700円(Lコードは30428)、タオルなしのものは1,500円(Lコードは37970)で販売される。いずれも、価格は税込み。受付期間は、12月25日の23時30分までで、タオルは2016年2月8日に受け取ることができる。また、12月23日にリリースされるセレクトアルバム『DENKI GROOVE THE MOVIE? ―THE MUSIC SELECTION―』のLoppi限定特典は、白地に黒い字で映画タイトルがプリントされたTシャツ付き(サイズはMとL)が5,000円(受付期間は12月6日23:30までで、LコードはMサイズ093356、Lサイズ098910)、アルバムのみは2,700円(受付期間は12月13日23:30までで、Lコードは085377)となる。いずれも、価格は税込み。Tシャツの受け取りは12月23日から可能。こちらはHMV ONLINEでも発売される。セレクトアルバムは、結成初期からの代表曲「電気ビリビリ」や90年代にシングルヒットを記録した「Shangri-La」、そして新録の「N.O.」を含む15曲を収録。FUJI ROCK FESTIVAL ’14での「Hello! MR.MONKEY MAGIC ORCHESTRA」と「FLASHBACK DISCO」や、1997年の東京・赤阪BLITZでの"野球ディスコ"の「VOLCANIC DRUMBEATS」など貴重なライブ音源も収められている。映画は、初ライブや数々の記録映像、当時を振り返るメンバーのインタビュー、最新のライブシーンなどで構成。かつて電気グルーヴのメンバーであった砂原良徳とCMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストも出演している。(C)2015 DENKI GROOVE THE MOVIE? PROJECT
2015年11月14日俳優でシンガーソングライターの福山雅治(46)が、原田眞人監督および脚本の作品『盗写1/250秒』を原作とした映画『SCOOP!』(2016年秋公開)で主演を務めることが11日、発表された。本作は、芸能スキャンダルから社会事件までさまざまな"ネタ"を追いかける写真週刊誌カメラマンと記者の物語。46歳フリーカメラマンの福山演じる都城静(みやこのじょう・しずか)は、かつて数々の伝説的スクープをモノにしていたものの、現在は芸能スキャンダルを中心に追うパパラッチとなっている。週刊誌『SCOOP!』の新人記者とタッグを組むことになってスクープを獲得していくが、次第に大きな事件を追っていく様を描く。キャストには、2013年に公開され、第66回カンヌ国際映画祭審査員を受けた『そして父になる』以来の主演映画となる福山のほか、二階堂ふみ、吉田羊、滝藤賢一、リリー・フランキーらが集結。『モテキ』(13年)や『バクマン。』(15年)、そして12月26日に公開を控える『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』を手掛ける大根仁監督がメガホンを取る。福山と大根監督がタッグを組むのは本作が初となる。カメラの腕は確かだが、ギャンブル好きで借金に追われる中年パパラッチ・静を演じる福山は、「ずっと演じてみたかったタイプの役のオファーが、ある日舞い込んできました。しかも同世代クリエーターの星、大根監督から」と喜びながら回顧。「盛りだくさんのエンターテインメント作品になる手応えを感じながら撮影中ですが、すでに役から離れるのが寂しくなっている自分がいます。とても楽しく作品作りができている現場です」と語っている。一方の大根監督は「『SCOOP!』は、いつか絶対に撮りたいと、長年温めてきた企画」と告白。続けて、「『福山雅治主演で企画を出してほしい』と言われた時、真っ先に思い浮かんだのがこの作品でした」とも口にする。「撮る側と撮られる側の関係を、スリリングに、エロティックに、センシティブに描き、なおかつエンタテイメント映画として成立させることができるのは福山雅治以外にはありえない」と太鼓判を押し、「これまで見たことのない映画、そしてこれまで見たことのない福山雅治をどうかご期待ください!」とアピールした。福山のほか、二階堂は『SCOOP!』編集部の新人記者・行川野火役を、吉田は編集部の女性副編集長・横川定子役を、滝藤は男性副編集長・馬場役を、リリー・フランキーは静の旧友で情報屋のチャラ源役を、それぞれ担当。10月12日にクランクインを迎えており、撮影は順調に進んでいるようで、福山は髪とヒゲを伸ばし、衣装をクランクインから着込んでなじませるなど、徹底した役作りで挑んでいるという。
2015年11月11日今年でデビュー25周年を迎え、アーティストとして役者としてますますその活躍に注目が集まる中、結婚発表でさらに世の視線を独り占めにした福山雅治が、新作映画『SCOOP!』にて、2013年公開『そして父になる』以来の主演を務めることが決定。『バクマン。』が大ヒット公開中の大根仁監督と初タッグを組み、週刊誌のパパラッチ役を演じることが明らかとなった。フリーカメラマンの都城静(46)は、かつて数々の伝説的スクープをモノにしてきたが、現在は芸能スキャンダルを中心に追うパパラッチ。そんな彼が、写真週刊誌「SCOOP!」の新人記者とタッグを組む中で、スクープを獲得していき、次第に大きな事件を追う事になる…。1985年に劇場公開された原田眞人監督・脚本作品『盗写1/250秒』を原作映画として、大根監督が自ら脚本も務め、芸能スキャンダルから社会事件まで様々なネタを追いかける写真週刊誌カメラマンと記者の物語を描く本作。大根監督といえば、映画『モテキ』で第35回日本アカデミー賞話題賞・優秀作品部門を受賞し、現在公開中の『バクマン。』でも観客動員120,8万人、興行収入15,6億円と大ヒットを記録するなど、いま最も勢いのある注目株だ。大根監督と本作で初タッグを組む福山さん。本作では、カメラの腕は確かではあるが、ギャンブル好きで、借金に追われる中年パパラッチ・都城静役を演じる。写真週刊誌「SCOOP!」編集部に在籍時代は数々のスクープを飛ばしていたが、いまはフリーランスで黄昏モードの中年カメラマンという役どころに対し、髪と髭を伸ばし、衣装をクランクイン前から着込んでなじませるなど、徹底した役作りで臨んでいるという。今回の主演について福山さんは「ずっと演じてみたかったタイプの役のオファーが、ある日舞い込んできました。しかも同世代クリエーターの星、大根監督から。盛り沢山のエンターテインメント作品になる手応えを感じながら撮影中ですが、すでに役から離れるのが寂しくなっている自分がいます」と、早くも手応えあるコメントを寄せた。また共演者にも実力派が集結。「SCOOP!」編集部の新人記者・行川野火役に、『蜜のあわれ』『オオカミ少女と黒王子』と来年も主演作が目白押しの若手実力派女優・二階堂ふみ。編集部の女性副編集長・横川定子役に、『ビリギャル』『HERO』『心が叫びたがってるんだ。』と大ヒット作に立ち続けて出演した吉田羊。編集部の男性副編集長・馬場役に、「半沢直樹」『るろうに剣心』などでみせた味のある演技が魅力の滝藤賢一。そして、静の旧友で情報屋のチャラ源に、福山さんと親交の深いリリー・フランキーが配役。豪華キャストの共演も本作の見所のひとつといえそうだ。大根監督にとって、本作は長年温めてきた企画だそうで、「撮る側と撮られる側の関係を、スリリングに、エロティックに、センシティブに描き、なおかつエンターテイメント映画として成立させることが出来るのは福山雅治以外にはありえない。これまで観たことのない映画、そしてこれまで観たことのない福山雅治をどうかご期待ください!!」と自信をみせた。『SCOOP!』は2016年、秋より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月11日福山雅治が大根仁監督の新作『SCOOP!』で主演を務めることが明らかになった。原田眞人監督の映画『盗写 1/250秒』を原作にした写真週刊誌カメラマンと記者の物語で、二階堂ふみ、吉田羊、滝藤賢一、リリー・フランキーらが共演する。公開は2016年秋。その他の情報福山の役どころは、カメラマンとしての腕は確かだが、ギャンブル好きで、借金に追われる中年パパラッチの都城静役。かつて数々の伝説的スクープをモノにしてきたが、現在は芸能スキャンダルを中心にフリーで活動している。そんな彼が、かつて在籍していた写真週刊誌SCOOP!の新人記者とタッグを組み、スクープを獲得していく中で、次第に大きな事件を追う事になる。二階堂はSCOOP!編集部の新人記者・行川野火役。吉田は、編集部の副編集長・横川定子役。滝藤は副編集長・馬場役。リリーは静(福山)の旧友で、情報屋のチャラ源を演じる。本作は、10月12日にクランクインを迎えており、11月まで関東近郊でロケを行う。福山は髪と髭を伸ばし、衣装をクランクイン前から着込んでなじませるなど、徹底した役作りで本作に挑んでいるという。福山は「ずっと演じてみたかったタイプの役のオファーが、ある日舞い込んできました。しかも同世代クリエーターの星、大根監督から。盛り沢山のエンターテインメント作品になる手応えを感じながら撮影中です」と報告しており、「すでに役から離れるのが寂しくなっている自分がいます。とても楽しく作品作りができている現場です。ご期待ください!」とコメント。大根監督は「『モテキ』『バクマン。』に続く、僕のメジャー映画3作目となる『SCOOP!』は、いつか絶対に撮りたいと、長年温めてきた企画です。『福山雅治主演で企画を出して欲しい』と言われた時、まっさきに思い浮かんだのがこの作品でした」と話し、「撮る側と撮られる側の関係を、スリリングに、エロティックに、センシティブに描き、なおかつエンタテイメント映画として成立させることが出来るのは福山雅治以外にはありえない。これまで観たことのない映画、そしてこれまで観たことのない福山雅治をどうかご期待ください!!」と語っている。『SCOOP!』2016年秋 全国東宝系ロードショー
2015年11月11日大根の煮物の魅力はズバリ「味がしみている」という点ではないでしょうか。だしが芯までしみている大根がつくれたら、すてきですよね。…というわけで、大根がしみるとはどういうことか考えてみましょう!1.大根に味がしみるというのは、大根の細胞のなかまで調味液が入りこむということです。しかし、細胞の壁が文字どおり“壁”になっている生のままでは、調味液は入りません。そこでまず、壁をこわすところからはじめます。細胞壁は、60度をこえるとこわれます。そのため、中心まで味をしみさせるためには、大根の中心の温度が少なくとも60度をこえる必要があります。さらにやわらかくするには、温度を高くして時間をかけてやる必要があります。ここまでが、下準備です。2.下準備ができたら味をしみさせます。味をしみさせるには、細胞壁をこわした大根を熱い調味液につけておくことがポイントです。つまり、「時間経過+温度」が必要ということになります。煮ものなどでは、よく「冷めていくときに味が染みていく」といわれますが、じつはちがうのです。たとえば、調理場では野菜を煮ながら、ほかの仕事をすることが多々あります。しばらくたって、なべのなかの野菜を見てみると、味が染みているということもあるはず。しかし、これは時間がたっただけのことで、冷めるときにグッと味が入るわけではありません。同じ時間なら温度の高い方がしみこみます。ちなみに、しみさせる温度が高すぎると、野菜がくずれることもあります。ある程度煮たら放置するのがちょうどいい調理法というわけですね。まとめ大根をしみさせるには、味つけ時間が大きく関係します。中心がやわらかくなるまで下ゆでしたあと、熱い調味液につけてそのまま長時間放置すると、味は確実に入ります。冷蔵庫に入れた場合も、時間をかければしみていきます。これをふまえたのが、今回のレシピです。今回は15分程度しか調理しないため、味がしみこまないことが確定しています。そのため、しみるのはあきらめて、しみた気にさせる方法をとります。まずは大根を薄い乱切りにしたあと、12分煮て中心に火をとおします。あとはしみるまで待たないで、調味液を煮つめてからめます。そうすると煮汁があまらないし、大根の中心がしっかりめなので皮の下のかための筋が目だちません。皮は厚むきしなくていい、おトク設計です。しかも、薄い乱切りのため、大根のやわらかさも楽しめる、おトクレシピなのです。■さわけんの大根豚(大根と豚の煮込み)<材料>大根…600g(皮をむいて薄い乱切り)豚肉(切り落とし) …150g青ネギ…3本(小口切り)ショウガ…10g(千切り)鶏ガラスープ…350ml(水350mlに、がらスープ小さじ1強)砂糖…大さじ2しょうゆ…大さじ2油…大さじ1■つくり方1.鍋に油としょうがを入れて、香りをだす。2.塩とこしょうをふった豚肉をいためたら大根をくわえ、スープと調味料を入れて沸とうさせる。3.沸とうした調味液の泡が、大根のうえまできたら12分煮て、大根のかたさを確かめる。4.大根がいいかたさになったら、煮つめた調味液とからめる。5.味を確認したら、仕あげにネギをふって完成!※26cmのフライパンでつくるとちょうどいい感じでできます。※だしが少なく感じますが、沸とうすると大根がうまくつかるようになります。どうしても足りないと感じる方は、落としぶたをしてください。いかがでしょうか。これで、大根名人になりましょう!
2015年11月06日プロの料理レシピサイト「E・レシピ」がご紹介する『今日の献立』は、旬の食材を使った栄養バランスのよい献立メニュー。今夜の夕食にオススメの献立はこちら。今日の献立は「豚大根の蒸し煮ユズコショウ風味」を含めた全4品。鍋や蒸し料理など、体温まる献立です。タラの漬け焼きはたくさん作るとお弁当にも便利です。 >>今日の献立はこちら 豚大根の蒸し煮ユズコショウ風味ユズコショウの爽やかな辛味が広がります。調理時間:25分カロリー:324Kcal主材料:大根 豚バラ肉 酒 白ネギ だし汁 酒 ネギ >>「豚大根の蒸し煮ユズコショウ風味」のレシピを見る タラの漬け焼き中火でしっとりと焼くことがポイントです。調理時間:45分カロリー:93Kcal主材料:タラ >>「タラの漬け焼き」のレシピを見る 里芋のゴマみそ和え甘辛いみそがホクホクの里芋とよく合います。調理時間:20分カロリー:139Kcal主材料:里芋 すり白ゴマ ネギ >>「里芋のゴマみそ和え」のレシピを見る ミルキー小豆汁粉体に優しい和風デザート。ボウルで混ぜるだけの簡単レシピです。調理時間:5分カロリー:189Kcal主材料:ゆで小豆 牛乳 天津甘栗 きな粉 >>「ミルキー小豆汁粉」のレシピを見る
2015年11月02日佐藤健×神木隆之介のW主演作『バクマン。』が、興行収入13億円、動員数100万人を突破する大ヒットを記録した。高い絵の才能を持つ、真城最高(サイコー)。巧みな物語を書く、高木秋人(シュージン)。クラスメイトの亜豆美保(アズキ)への恋心をきっかけに、二人はコンビを組み、週刊少年ジャンプの頂きを目指す。編集者・服部に見いだされた最高と秋人。次々と生み出されていく漫画。だがそこに立ちはだかるジャンプ編集部。新進気鋭のライバルたち。そして突如現れ、遥か先を走り始めた若き天才漫画家・新妻エイジ。果たして二人はジャンプの頂点に立つことができるのか――。「DEATH NOTE」を手がけた大場つぐみ×小畑健のコンビによる累計1,500万部のヒット漫画を映画化した本作。主演の佐藤さん、神木さんに加え、染谷将太、小松菜奈、桐谷健太、新井浩文、皆川猿時、宮藤官九郎、山田孝之、リリー・フランキーら豪華キャストの出演が大きな話題を集めている。そしてこのほど、10月3日(土)の公開から25日を経て興行収入が13億円を突破!動員数も100万人を超え、土日前週比80%以上を記録している。監督を務めた大根仁は、自身のTwitterにて「公開以来順調に?1~2~3~4位。でもほんとここからがしつこいんだ、オレの映画は」とツイート。他作品の公開が続く中、粘り強い興行でどこまで結果を伸ばすのか、大いに期待が高まる。『バクマン。』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バクマン。 2015年10月3日より全国東宝系にて公開(C) 2015映画「バクマン。」製作委員会
2015年10月29日2人組テクノユニット・電気グルーヴの約25年に及ぶ活動を追った、初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(12月26日より2週間限定公開)の多数の場面写真が新たに公開され、特典付き前売り鑑賞券の詳細が22日、発表された。本作は、初ライブや数々の記録映像、当時を振り返るメンバーのインタビュー、最新のライブシーンなどで構成。かつて電気グルーヴのメンバーであった砂原良徳とCMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストの出演も決定している。メガホンを取るのは、これが初のドキュメンタリー映画となる大根仁監督。映画『モテキ』(11年)やテレビ東京系ドラマ『まほろ駅前番外地』(13年)などを手がけたことで知られる一方、音楽シーンやサブカルチャーにも造詣が深いことから、メンバーたっての希望で監督に起用された。このたび公開された場面写真は、FUJI ROCK FESTIVALでのパフォーマンスを中心としたライブの映像やシュールなトークでカルト的な盛り上がりを見せた『電気グルーヴのオールナイトニッポン』(ニッポン放送/91~94年)の収録風景など、その長い歴史を感じさせるもの。特に目を引くのは、メジャー1stアルバム『FLASH PAPA』(91年)リリース後、CMJKの脱退に際してメディア向けに行われた「全裸会見」と呼ばれるカット。この記者会見は、全裸で登場した石野卓球とピエール瀧に向かって、CMJKが「もうこんな奴らとはやってられません!」と言い放ったパフォーマンスで大きな話題を呼んだ。これらのほか、砂原へのインタビュー写真なども披露された。また、23日にはオリジナル・チケットホルダー・クリアファイル付き前売り券を発売。この特典は、電気グルーヴがこれまでに発表してきたアルバムのジャケットをモチーフにしたデザインで、全国の上映劇場13都市の地名があしらわれたバージョンと映画メインビジュアルを施された全14種類が用意されている(在庫が無くなり次第終了)。上映劇場と通販にて一斉販売され、価格は1,500円(税込)。電気グルーヴは、前身バンド・人生(ZIN-SAY!)を経て、1989年に結成。幾度かのメンバーチェンジを重ねて、現在は、コンポーザーでありDJとしても国内外から高い評価を受けている石野とTVや映画などの俳優業でも知られる瀧の2人で活動している。結成時からテクノやニューウェーブを基調とした楽曲と奇想天外なパフォーマンスで話題を集め、90年代には「N.O.」(94年)や「Shangri-La」(97年)などでシングルヒットを記録した。その後、活動休止期間を設けながらも、コンスタントにアルバムをリリース。2014年のFUJI ROCK FESTIVALのGREEN STAGEでは、邦楽アーティスト唯一のヘッドライナークラスとして出演を果たした。○前売特典:ご当地オリジナル・チケットホルダー・クリアファイル(C)2015 DENKI GROOVE THE MOVIE? PROJECT
2015年10月22日2人組テクノユニット・電気グルーヴの約25年に及ぶ活動を追った、初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(12月26日より2週間限定公開)の予告映像が、このほど公開された。本作は、初ライブや数々の記録映像、インタビュー、最新のライブシーンなどで構成。かつて電気グルーヴのメンバーであった砂原良徳とCMJK、そしてケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストも出演している。メガホンを取るのは、これが初のドキュメンタリー映画となる大根仁監督。映画『モテキ』(11年)やドラマ『まほろ駅前番外地』(13年)などで知られる一方、音楽シーンやサブカルチャーにも造詣が深いことから、メンバーたっての希望で監督に起用された。250時間、5テラバイトに及ぶ膨大な映像素材のチェックと取捨選択を重ね、新撮のインタビューも加え、完成を迎えた本作。公開された予告映像では、新規カットの数々と出演陣のコメントが映されているほか、長年のファンでもある大根監督が"ベストアクト"と称したFUJI ROCK FESTIVAL’14でのGREEN STAGEのライブを収録。このシーンの音声は、砂原がミックスを担当している。映像の前半は、前身バンド・人生(ZIN-SAY!)や電気グルーヴ×スチャダラパー名義での楽曲のミュージックビデオ、主に90年代の激しくもコミカルなライブ映像を収録。本作のロゴが映し出されると、英語でのナレーションで映画の解説がなされる。続けて、CMJK「この人たちはスターになるだろうから!」、Bose(スチャダラパー)「あの勢いでいきゃ、そりゃいくかな」、山崎洋一郎氏(音楽誌『ROCKIN’ON JAPAN』編集長)「覚醒した」、砂原「キラキラ光ってるよ、手がっつって」、山口「誰も真似できないんだと」といった関係者らの意味深な証言が次から次へと流れる。そして終盤、ついに「N.O.」が披露される。同曲の初出は、インディーズ時代の1stアルバム『662 BPM BY DG』(90年)に収録された「無能の人」。普段はナンセンスやシュールといった"嗤(わら)い"をもった歌詞が電気グルーヴの特徴の一つだが、この楽曲は、人生(ZIN-SAY!)解散当時の石野卓球の心情をつづった感傷的な詞で、ユニットとしては異色の曲であった。長らくリメイクの希望がファンたちから集まっていたが、それは思わぬ形で実現する。90年代前半、石野はイギリスに渡航。そこで、触れたアシッド・ハウスやレイヴ文化、マッドチェスターなどに多大な影響を受け、それを日本に輸入するかのような『VITAMIN』(93年)の制作を決意する。この4thアルバムは、収録曲の半分がインストゥルメンタル曲で、その方向性に懐疑的だったレコード会社から難色を示されてしまう。そこで、アルバム最終曲として選ばれたのが、「無能の人」をリメイクした歌モノの「N.O.」だった。石野の独白のようなセンチメンタルな歌詞と英国のバンド、ポップ・ウィル・イート・イットセルフのシングル「Can U Dig It?」(98年)のイントロ部分からの大胆なサンプリングを取り入れた「N.O.」。ファンや批評家ともに高い評価を受けると同時に、1994年にアルバムからシングルカットもされ、電気グルーヴの代表曲の一つとなった。映画本編では同曲が、25年間の時間軸を貫く重要な要素を担っており、さまざまな時期のパフォーマンスを展開。このほか、キャリア最大のヒット曲「Shangri-La」(97年)の制作秘話を砂原が語る場面も映し出されている。(c)2015 DENKI GROOVE THE MOVIE? PROJECT
2015年10月20日ドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(12月26日公開)の上映を控える2人組テクノユニット・電気グルーヴが今月2日からスタートした新番組『伊集院光のてれび』(BS12 TwellV毎週金曜26:00~)のテーマソングとして、新曲「人間大統領」(リリース未定)を書き下ろしたことが15日、明らかになった。同曲は、企画、構成、演出、主演、編集、ロケハンに至るまで伊集院光がその全権を掌握する同バラエティ番組の16日放送分で初オンエア。電気グルーヴにとっては、2015年2月にリリースしたシングル「Fallin’ Down」以来、8カ月ぶりの新曲となる。かねてより、電気グルーヴと伊集院は親交が深いことはファンの間では知られていたが、楽曲を提供するのは今回が初。電気グルーヴのコンポーザーでありDJとしても国内外から高い評価を受けている石野卓球は、「番組の主題歌を作ってほしいと伊集院君から電話(ブッチフォン&無言電話)をもらい、もっとギャラのいい仕事を断ってでもやりたかったので、二つ返事でそっちを断ってやらしてもらいました」と制作の裏側を明かし、「いい機会を与えてくれてありがとう」と感謝。続けて、「楽しくできました!」と強調した。一方の伊集院は、「罵詈雑言を浴びせられた上に、携帯番号をネットにさらされるのを覚悟で卓球氏に制作を以来した所、(以下本音)快く受けていただき、柄にもなくグッときてしまいました」と安堵しながら感激。「出来上がった楽曲を聴いて、さらにこみ上げるものがあります」と心境を伝え、太鼓判を押している。2週間限定公開となるユニット初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』は、初ライブや数々の記録映像、インタビュー、最新のライブシーンなどで構成。かつて電気グルーヴのメンバーであった砂原良徳とCMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストの出演も決定している。メガホンを取ったのは、これが初のドキュメンタリー映画となる大根仁監督。音楽シーンやサブカルチャーにも造詣が深いことから、メンバーたっての希望で監督に起用された。
2015年10月15日人気ロックバンド「サカナクション」が、映画『バクマン。』の音楽と主題歌「新宝島」を手がけた。彼らが映画音楽の書き下ろし(劇伴)に挑むのは初めて。エンドロールに流れる疾走感たっぷりの主題歌は、バンドにとって新たな代表曲になること間違いなしの一曲だ。「主題歌のタイトルは、戦後日本マンガの出発点と言われる手塚治虫さんのマンガの題名から借りたもの。いまの日本の音楽シーンにとって、新宝島ってどんな存在になるのか…。漫画史の礎となるパイオニア的な存在と、音楽との接点を探りながら、生まれた楽曲です」と語るのはバンドの中心人物であり、主題歌の作詞作曲を担当する山口一郎。先鋭的な音楽スタイルを武器に、あくまで“王道”を突き進むJ-ROCK界のフロントランナーだ。映画は同名の人気コミックを原作に、高い作画才能を持つサイコーこと真城最高(佐藤健)と、巧みな物語を紡ぎだすシュージンこと高木秋人(神木隆之介)の高校生漫画家コンビが、日本一の発行部数を誇る週刊少年ジャンプ誌上で、個性あふれるライバルとしのぎを削る青春ストーリー。メガホンをとる大根仁監督(『モテキ』)は、「一緒に仕事をするタイミングをずっと探っていた」といい、今回、映画&音楽ファン注目のタッグが実現した。今回のインタビューでは2つのテーマに絞り、多忙を極める山口さんにじっくりと語ってもらった。1つは主人公の漫画家コンビが、王道のメジャー誌である週刊少年ジャンプで繰り広げるバトルと重ね合わせる形で、激変する音楽シーンで戦うサカナクション、そして山口さんが抱える“葛藤”について。もう1つは主題歌「新宝島」、そして映画『バクマン。』の劇伴という“挑戦”を経たいま、アーティストとしてどんな未来像を描いているかだ。■読者アンケートの順位を争う主人公の気持ちは、痛いほどわかる「僕にもサイコーやシュージンの時代があって。18歳でレコード会社と育成契約を交わしてから、8年くらい“寝かされて”、(笑)メジャーデビューしたんですよ。当時、音楽チャートを意識はしていなかったけど、青い夢や野望、そして『自分の作る音楽が一番だ』という思いがありました。いざデビューすると、音楽業界の仕組み、自分にできることとできないこと、リスナーが求めるものが見えてくるし、目標や視界もどんどん変わりましたね」フェスでの活躍を機にブレイク候補として注目を集めると、一気にセールスを伸ばし、大型会場での単独公演も次々と成功させた。楽曲がCMやドラマ、映画の主題歌に起用され、デビュー6年目にはアルバム「sakanaction」がオリコンチャートで初登場1位を獲得。2013年大晦日には、NHK紅白歌合戦にも初出演した。アイドル戦国時代にあって、ロックバンドにとって難しくなったお茶の間進出を成し遂げた稀有な存在、それがサカナクションだ。「映画のなかで、サイコーたちが読者アンケートの順位を争っていますよね。結果に一喜一憂し、ときには作風を変えたり…。ある程度の結果を残し、お茶の間にもチャレンジした僕らでも、日々葛藤しているから、彼らの気持ちが痛いほどわかりますよ。いまはフェス主体になっていて、いわゆる“フェス向き”じゃないアーティストが世に出づらい時代。すばらしい才能に光があたる基盤が、いまの音楽シーンにあまりに少ない気がしています」■未来の音楽に嫉妬するため、いまは音楽シーンに爪痕を残したいサイコーやシュージンに一歩先んじて、確固たる地位と成功を手にしたいま、山口さんはどんな目標を掲げているのだろうか?「僕が思うのは10年後、20年後、30年後の音楽に嫉妬したいということ。もしも、嫉妬できない未来を迎えてしまったら、第一線で活動するミュージシャンとして責任を全うできなかったと感じてしまうはず。具体的には先ほど話した“光があたる基盤”を積極的に作ってあげたいなという気持ちが強いですね」そう語る山口さん=サカナクションは、この夏既存の音楽イベントの枠にとらわれず、さまざまなジャンルのクリエーターが集う複合イベント「NF」を始動。9月には所属するビクターエンタテインメント内にレーベル「NF Records」を発足した。「音楽がハブの役割を果たし、いろんなアートに触れる“空間”を楽しんでもらえれば。未来に嫉妬するためにも、いまは音楽シーンに爪痕を残し、もっと多感なリスナーを増やしたい」この言葉は、主題歌「新宝島」に登場する“このまま君を連れて行く”というフレーズと力強くシンクロしている。「例えば映画を見て、サカナクションを知ってくれたお客さんが、イベントに遊びに来てくれて、そこで写真家と出会い、衝撃を受けてカメラを始めるとか。僕らにとって主題歌も映画音楽も大きな挑戦でしたが、そうやって、別のカルチャーに触れてもらって、自分の新しい世界が切り開かれるのは、とても健全だと思いますね」■ジョージ・クルーニーの歌声がすばらしい映画が公開される10月3日(土)から1年半振りの全国ツアーに旅立つ山口さん。最後にお気に入りの映画監督や作品を聞いた。「『回路』をきっかけに、黒沢清監督の作品はすべて見ています。新作(『岸辺の旅』)も楽しみですね。それとコーエン兄弟も好きで、特に『オー・ブラザー!』は音楽が未来を切り開く物語で気に入っています。囚人役のジョージ・クルーニーが実際に歌っていて、歌声がすばらしい。いまでもサントラをよく聞きますよ」「新宝島」は9月30日(水)、豪華初回限定盤(映画『バクマン。』BOX)[2CD+DVD]、初回限定盤[CD+DVD]、通常盤[CD]が発売される。『バクマン。』は、10月3日(土)より全国東宝系にて公開。ヘアメイク:根本亜沙美スタイリスト:三田真一(KiKi inc.)(text:Ryo Uchida/photo:Naoki Kurozu)■関連作品:バクマン。 2015年10月3日より全国東宝系にて公開(C) 2015映画「バクマン。」製作委員会
2015年10月09日おなじみの大根仁監督作。しかも『モテキ』と同じ“編集者”という役柄である。「そうなんです。大根監督はそれ忘れたままオファーしたんじゃないかと…。まあ『ナタリー』と『ジャンプ』じゃ全然違うしね(笑)」。『モテキ』で演じたのはサブカルを中心にしたニュースサイト「ナタリー」のCEO。そして今回の『バクマン。』では、日本一の売り上げを誇る漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」の編集長を演じている。この男ほど「編集長」が似合う人間もいないかもしれない。近年、俳優としての一面にスポットライトが当たりがちだが、長年にわたりイラストレーター、エッセイストとしても活躍し、小説家としても「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」がベストセラーになったのは周知のこと。数多くの編集者に当事者として接してきた。リリーさんから見た“編集者”という人種はどういうタイプの人々なのか?「なかなか普通の感覚じゃできない仕事ですよね。体力も知性も必要だし、基本的に約束を守れない人たち(=作家、ライター、イラストレーターほか…)と仕事する人なわけですからね。いわゆる一般の社会通念でもって、編集者を務め上げようとするとうまくいかないでしょう。特に小説とか漫画とか、ある程度時間をかけて作るものを担当する編集者ってのは原稿の待ち方もなかなか堂に入ってます。『こいつをウチから帰すには原稿書くしかなさそうだ…』って思わせる迫力を持ったヤツもいますからね(笑)。あぁ、もちろん実体験ですが…」。一方で『バクマン。』におけるサイコー&シュージンが服部という編集者との出会いで実力を伸ばしていくように、編集者の存在が原稿の質を左右するのも事実!「作る側にとって、一番最初の読者が編集者。だから、編集者に対するリスペクトの気持ちの有無が作品の質に関わってくるんです。この編集者、何もわからず『やれ』と言われたことをやってるだけだなと思うと、原稿の質も落ちるし、自分より映画についてよく知っている編集者だったら、緊張感をもって映画について書くようになる。そこで一緒に仕事して作っているという感覚も出てくるんです」。その意味ではリリーさんが演じた佐々木編集長は冷徹な目で作品を判断する「緊張感を持たせる」タイプの編集者だが…。「うん、加えてひとつ、ジャンプ編集部が他と大きく違うのは、彼らには『経済を支えている』という自負があるとこじゃないかと思います。ひとつの雑誌編集部で動かしている金額で言えば、間違いなく世界最大級ですから。だから、歴代ジャンプ編集長っていろんな戦場でいろんなものを見てきてしまったという人たちなんでしょうね。簡単には感情の起伏が表に出ないし、一方で現場の最前線は熱い編集者が多いけど、そこを経て、ある意味で適度に血が冷たくなっていると言えるのかもしれない(笑)」。編集者ではなく、逆にイラストレーターの目から見て漫画家という存在をリリーさんはどう見たのか?「僕自身、子供の頃は漫画家に憧れてノートに描いてたし、実際に連載したこともありましたが、漫画って1ページずつのものでしょ?でもイラストレーターの感覚で言うと、あの一コマがワンカット(ひとつの仕事)なんですよ。そう考えるとコスパが悪いなと思うし、そう考えると、めんどくさがってはできない仕事なんだなと思いましたね」。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:バクマン。 2015年10月3日より全国東宝系にて公開(C) 2015映画「バクマン。」製作委員会
2015年10月08日2人組テクノユニット・電気グルーヴの約25年に及ぶ活動を追った、初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(12月26日公開)のキービジュアルが8日、公開された。本作は、初ライブや数々の記録映像、当時を振り返るメンバーのインタビュー、最新のライブシーンなどで構成。かつて電気グルーヴのメンバーであった砂原良徳とCMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストの出演も決定している。メガホンを取るのは、これが初のドキュメンタリー映画となる大根仁監督。映画『モテキ』(11年)やテレビ東京系ドラマ『まほろ駅前番外地』(13年)などを手がけたことで知られる一方、音楽シーンやサブカルチャーにも造詣が深いことから、メンバーたっての希望で監督に起用された。「男前な電気グルーヴの映画にしようと思った」と語った大根監督。それを表すかのように、公開されたキービジュアルは、2人のシリアスな表情が印象的な写真を基調としている。毎度おどけながらも凝ったアートワークでも注目を集めている電気グルーヴとしては珍しく、ストレートなデザインに仕上がった。映画タイトル下には、"電気グルーヴとは、果たして何者なのか?"という挑戦的なキャッチコピーが描かれている。電気グルーヴは、前身バンド・人生(ZIN-SAY!)を経て、1989年に結成。幾度かのメンバーチェンジを重ねて、現在は、コンポーザーでありDJとしても国内外から高い評価を受けている石野卓球とTVや映画などの俳優業でも知られるピエール瀧の2人で活動している。結成時からテクノやニューウェーブを基調とした楽曲と奇想天外なパフォーマンスで話題を集め、90年代には「N.O.」(94年)や「Shangri-La」(97年)などでシングルヒットを記録した。その後、活動休止期間を設けながらも、コンスタントにアルバムをリリース。2014年のFUJI ROCK FESTIVALのGREEN STAGEでは、邦楽アーティスト唯一のヘッドライナークラスとして出演を果たした。(c)2015 DENKI GROOVE THE MOVIE? PROJECT
2015年10月08日弱冠19歳にしてモデル歴7年、ここ最近、日本映画界をも賑わせている小松菜奈さん。昨年公開された映画『渇き。』では、長編映画デビュー作でありながら、日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ、数々の賞を獲得しました。そして、現在公開中の映画『バクマン。』では、主人公が思いを寄せる亜豆(あずき)美保役に大抜擢。そんな大忙しの彼女のプライベートや今後の夢について聞いてみました。* **――お休みの日はいつも何をしてるんですか?小松:友達とお喋りするのも好きなんですけど、最近はタイミングが合わないので、一人で過ごすことのほうが多いです。服が好きなので、一人で古着屋めぐりをしたり。最近自転車にもはまってるので、暇さえあれば自転車にのって古着屋さんを回ってます。あとは、カメラを持って散歩に出かけたり。――ちなみに、思わず「キュン」とくる男の子のタイプなんかも知りたいのですが…?小松:私、本を読んでる男の人が好きなんです(笑)。なんか知的な感じがしてよくないですか?それで、その横顔をずっと見ていたい(笑)。でもやっぱり、ときどきはかまってもらいたいかな(笑)。私すぐ、「ねぇねぇ聞いて?」って自分の話をしちゃうから、ちゃんと話を聞いてくれるような大人っぽい雰囲気の人が好きです。――大人といえば、小松さんもあと数か月で20歳!ついに大人の仲間入りですね。小松:もうあと1年もないなんて怖ーい!20代になったらきっと、「まだ10代だもんね」とか、「かわいいね?」って言ってくれる人、いなくなっちゃいますよね?――まだ全然大丈夫ですよ!!(笑)小松:でもこの先、もっと年下の子が現場に増えて、私はもうお姉さんなんだからしっかりしなきゃって思う日も近いだろうし。正直、まだちょっと周りに甘えていたいなって思うんですけど…(笑)。でも、20歳になったらお酒も飲めるし、楽しみでもあります。――小松さんて、東京ガールズコレクションやルミネの広告出演など、“夢”と公言していたことが、次々に叶っていますよね?小松:たしかに、口に出すと夢って叶うのかなって思うくらい、自分でも不思議な気持ちなんです…。――では、いま叶えたい夢は?小松:今はただ、演技がうまくなりたいです。自分の演技は本当に下手すぎて、恥ずかしくて、悔しくて、まともに見られない…。だから、もっともっといろんな作品に出て、先輩たちの演技を間近で見ながら勉強していきたいんです。そして、これはもっとずっと先の目標ですけど、やっぱりいつかは自分の演技力で女優としての賞を取りたい。それが自信にも繋がると思うので、無理かもしれないけど、それを目標にこれからも女優業を続けていきたいなって思ってます。◇こまつ・なな1996年2月16日生まれ、東京都出身。’08年、雑誌『ニコ☆プチ』でモデルデビュー後、数多くの雑誌や広告、CMなどで活躍。’14年公開の映画『渇き。』で女優デビューし、日本アカデミー賞新人俳優賞など、数々の新人賞を受賞。最新出演作の映画『バクマン。』が公開中。◇大根仁監督映画『バクマン。』は全国東宝系映画館にて大好評上映中。共演は佐藤健さん、神木隆之介さん、染谷将太さん、桐谷健太さん、山田孝之さんほか。小松さんは佐藤健さん扮する主人公が思いを寄せる美少女、亜豆美保役。来年には映画『ディストラクション・ベイビーズ』『黒崎くんの言いなりになんてならない』の公開も控える。※『anan』2015年10月14日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・michikoヘア&メイク・MICHIRU取材、文・菅野綾子
2015年10月07日計20巻、約4年にわたり連載された「バクマン。」の面白さの秘密はいくつもあるが、そのひとつは魅力的な脇役たちの存在!主人公のサイコー&シュージン、ヒロイン・亜豆や宿敵・エイジのみならず、多彩な登場人物たちがドラマを織りなし物語を盛り上げてきた。中でも個性的なキャラで高い人気を誇っていたのがサイコー&シュージンにとって、仲間であり、互いを刺激するライバルでもある漫画家たち。実写映画『バクマン。』では幾人かの登場人物たちは泣く泣くカットされたが、そんな中でもジャンプ連載さながらサバイバルを勝ち抜き、映画の中で原作に負けない個性をのぞかせているのが福田、平丸、中井の3人!彼らを魅力的に体現した桐谷健太、新井浩文、皆川猿時が語り合う!!――新井さんは、大根仁監督作には必ず出演すると決めていて、平丸役も“逆指名”で手にしたと聞いてますが…?新井:正確には最初「モテキ」の頃に大根さんが『バクマン。』をやると聞いて「平丸がやりたい」と伝えたんですよ。原作の中で一番好きなキャラだったので。でも「平丸は新井くんじゃないよ」と言われて「じゃあ台本を読んで決めさせてください」ってお願いしたんです。で、台本を読んだら川口たろう(※サイコーの亡くなった叔父で漫画家)が一番おいしかったので「これがいい!」と伝えたんです。でも2~3か月後に「宮藤官九郎さんになった」って(苦笑)。「は?じゃあ何?」って聞いたら結局、平丸だったんです(笑)。――桐谷さんは最初、福田役が決まった時の印象はいかがでした?桐谷:僕は原作を読んだことがなくて、読んでみたら台本と原作でやや福田の印象が違ったんですよね。だから原作を真似るのではなく、台本をベースに自分なりの福田を作れたらと思ってました。――皆川さんの演じた中井はアシスタントでの下積みを経て連載を勝ち獲る苦労人ですが、あの性格を含め、実は原作者の小畑健先生が最も感情移入した登場人物だったそうです。皆川:僕も出演が決まってから原作を読んだんですが、ヒドい男ですよね(笑)。まあ、ある意味、一番人間味があるというか…。――ただ映画ではそういった部分ではなく、苦労人の漫画家としての側面が描かれています。パンツ一丁でないとペン入れができないというのも映画オリジナルの設定ですね。かわいらしい裸を見せていますね!皆川:ありがとうございます(笑)。脱ぐのは抵抗ないんですけど、鏡で見える自分の裸の範囲って限られてるでしょ。完成した映画を見たら、普段は見ることがない背中とかも、普通に映ってて「気持ち悪い」って思いました。こんな裸で家の中をウロウロしてたのかと…。家族に謝りたいですね(笑)。――読者アンケートの順位が悪いと容赦なく連載が打ち切られる様子も描かれますが、ある意味で俳優の世界も同じシビアさがあり、共感したり重なる部分もあったのでは?新井:俳優も人気商売なのは事実ですが、自分がリアルに「いま何位」ってのは分かんないですからね。その意味ではジャンプのアンケート主義の方がずっとシビアですよ。桐谷:視聴率だって作品に対するもので、みんなで作ってるわけですからね。歌手のようにランキング何位とか何枚売れたとか、ライヴに何人来たってのもないしね。新井:「大人計画」ではないんですか?「いま、劇団内で何位くらいだな」とか?桐谷:明らかにセリフが多くなったり?皆川:うーん…まあ舞台はダイレクトにお客さんの反応が返ってくるからね。順位かあ…。今回はオレ、特にウケてるなとか思ったりすることもあるけど。ま、でも、全然ウケない時もあるし(笑)。ただ、卑屈になったらダメだから「オレは今、たぶんモテてるはずだ!」って気持ちは常に持ってるね(笑)。どこかで自分を誤魔化さないとやってられないというか。桐谷:でも俳優やってて、結果がリアルな数字で出てきたら…新井&皆川:キツイ(苦笑)!桐谷:そうすると今度はそっちに芝居を寄せるようになって、つまんなくなりそう。――同世代の俳優に対してライバル心はありますか?新井:うちは瑛太と(松田)龍平にはあるよ。まあ同世代ではないかもしれないけど、デビューが一緒だったから(『青い春』)。あの2人が出てる作品は刺激になるしね。桐谷:いい映画見たら、そこに出たかったという気持ちは生まれるけど、ライバル心は持たんようにしてるかな、おれは。さっきの話と同じで、意識したら面白くなくなると思うんですよ。だから漫画家さんの「今週、順位が一つ下がった…」みたいな生活はキツイ!そればかり気にする生活になりそうで…。この映画を見て、果たして漫画家に憧れる人がいるのか…(苦笑)?――サイコーとシュージンが編集部に漫画を持ち込んだりするのは、俳優の世界で言うならオーディションみたいなものですか?お三方とも若い頃はオーディションを受けたことも多かったのでは?新井:うちはかなり特殊だと思います。デビュー前にオーディションの途中で2回くらい帰ったことあるし。桐谷:え?オーディションの最中に?新井:●×監督の作品だったんだけど、これから一緒に作品を作るかもしれない俳優たちに対してあまりに態度がひどいんですよ。だから「なんか質問あるヤツいるか?」と聞かれて「はい」って手を挙げて「んー?新井?何だ?」、「なんで監督、さっきからそんなにエラそうなんですか?」って。「あ?文句あるなら帰れ」と言われて「失礼します」と帰った(笑)。うちもデビュー前で何も知らなかったけど、この態度はあまりにもないなって思ったから。皆川:これぜひ記事にしましょう(笑)。桐谷:名前だけ「●×監督」にして(笑)。おれはそんな感じの人に会ったことなかったなぁ。でも若い時は空回りしてましたよ。特技をやれと言われて、みんながバック宙とかダンスやってるのに、おれだけ「セブン」のブラピのマネしてシーンとしたり…(苦笑)。それこそ100以上受けたけど、最初は本当に受かんなかったな。新井:大人計画も入団はオーディションですか?皆川:そう。自己PRしたり。結構、面白い人がいましたよ。ずっと泣いてる情緒不安定な人とか、高熱を出してフラフラのSMの女王様とかいろいろ…まあ、その中でわりと普通っぽい人が残った感じなのかな?新井:いやいや、受かってる人も相当みなさん、変わってるでしょ(笑)!――今回、漫画家役をやってみて、改めて感じた漫画家のすごさや面白さなどはありましたか?新井:薄々感じてたけど、漫画家の印税ってすごいですよね。皆川:これ、平丸役(※金が大好き)は完全に大根さん、新井くんにあて書きでしょ(笑)!桐谷:まだ役作りが抜けてないんちゃう(笑)?新井:いやこれね、すごいんですよ。ミュージシャンとは%が違うらしいですから。アニメ化とかされてグッズにもなったりしたら凄まじいですよ。桐谷:でも週刊連載だとお金を遣う時間もあるのかなって感じですよね。小さい頃から漫画読んでても、作ってる側の世界を想像したことなかったから、今回、そっちの世界をのぞき見てハンパないなって思いましたね。自分がジャンプとか買って読んでる時に「今週の『○○』は休載です」とか出てると「おい、またかよ」とか怒ってたけど、いやいや、毎週の連載なんてすごいことなんだなと。皆川:漫画家役ということで漫画描く練習までさせられて(笑)、改めて自分には向いてないって思ったし、選ばれた才能を持つ人が描いてるんだなと思うと、それくらいの大金を手にするのも当然なのかなって気がしてきますね。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:バクマン。 2015年10月3日より全国東宝系にて公開(C) 2015映画「バクマン。」製作委員会
2015年10月06日累計1500万部を誇る人気コミックを映画化した『バクマン。』(大根仁監督)が10月3日に、全国325スクリーンで封切られ、興行収入30億円を見込める好スタートを切った。東宝によると同日午前11時の時点で、2011年9月に公開された大根監督の『モテキ』(興収22.2億円)の138%を記録しているという。同日、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇で初日舞台あいさつが行われ、大根監督、主人公の高校生漫画家コンビを演じる佐藤健と神木隆之介をはじめ、染谷将太、小松菜奈、桐谷健太、皆川猿時、山田孝之、リリー・フランキーが登壇。佐藤が「挑戦している日本映画に参加できて光栄」と喜びを語ると、大根監督は「ぜひ『ヒロイン失格』に勝ちたい」と現在興行ランキングの首位に立つ同作に、ライバル心を燃やしていた。『DEATH NOTE』の大場つぐみ×小畑健のコンビが漫画制作の裏側を描いた同名コミックを実写映画化。高い画力を持ったサイコーこと真城最高(佐藤)と、巧みな物語を書くシュージンこと高木秋人(神木)が高校生漫画家コンビとしてデビューし、週刊少年ジャンプ誌上で、天才漫画家・エイジら個性豊かなライバルたちとしのぎを削る姿を描く。舞台あいさつでは、漫画家を演じた佐藤と神木による直筆のイラストが披露され、大根監督を描いた佐藤は「100点でしょ?監督は現場でいつもエプロンをしているんですよ」と自画自賛。当の大根監督は「裸エプロンみたい…」と苦笑いを浮かべた。神木はサイコー&シュージンの似顔絵を描いたが、「普通じゃない?」(佐藤)、「情緒不安定さが出ている」(リリー)と散々な評価だった。『バクマン。』公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年10月03日映画『バクマン。』が10月3日(土)に公開を迎え、主演の佐藤健、神木隆之介をはじめ、染谷将太、小松奈菜、桐谷健太、皆川猿時、山田孝之、リリー・フランキー、大根仁監督が揃って舞台挨拶に登壇した。「DEATH NOTE」で知られる大場つぐみ×小畑健のコンビによる人気漫画を原作に、高校生の漫画家コンビが週刊少年ジャンプNo.1の漫画家を目指して奮闘するさまを描く。大歓声に迎えられた佐藤さんは「毎回、初日の前日は眠れないです。しかもついさっきまで自分たちが出ていた映画を見ていた人と対面するということでドキドキです」と緊張を口にしつつも観客の満足そうな表情や拍手にホッとした様子。「ここまでやってこれたのは支えてくださったみなさんのおかげです」と感謝を口にする。神木さんも1年以上前の撮影の日々を懐かしみつつ「(クランクアップした当時は)まだ1年以上先なんだ…と思っていた、今年に入ってもまだ半年以上先なんだと思ってましたが(主題歌のサカナクションの)『SHINTAKARAJIMA』を聴くにつれて、『ついに来たか』という感じで感動しています」と初日を迎えた感慨を口にする。この日は、撮影現場でキャスト陣やスタッフが書き込みをした「落書きボード」にあった佐藤さんと神木さんが描いた絵が公開されたが、神木さんは自身が演じたシュージン、佐藤さんが演じたサイコーを描いており、客席からは「かわいい!」と歓声が飛ぶ。劇中で担当編集者を演じた山田さんは意見を求められると「このヘッドフォンのサイズだと(頭に)入らないでしょ」とツッコミが入り、ジャンプの編集長役で、自身もイラストレーターであるリリーさんからは「情緒不安定」との診断(?)が…。一方、佐藤さんがボードに描いた大根監督の似顔絵も公表されたが佐藤さんは「渾身の作!点数つけるなら100点」と自信満々。再び意見を求められた山田さんは「指が折れてます」と細かいツッコミを入れ、会場は笑いに包まれた。また、ジャンプの「努力・友情・勝利」というコンセプトに合わせて「いま勝利したいこと」というお題に一同が回答したが、染谷さんは「ここ最近の低気圧。頭がクラクラしてダメなんです」とローテンション。リリーさんは「意志が弱い自分に勝ちたい」と立派な目標を掲げるも「やらなきゃいけないことやらないし、次の日早く起きなくちゃけないのにAV見ちゃうし、やっちゃいけないのに麻薬に手を出すし…」と例として爆弾発言を連発!前列に座る記者たちがペンを走らせるのを見て「マジで書かないでくださいね。最近のネットは冗談が通じないから…」と苦笑交じりに語っていた。山田さんは、勝ちたい相手として「来週の土曜には本がいっぱいあるところの映画が公開されるけど…」と来週公開の『図書館戦争 THE LAST MISSION』をライバル視!大根監督も「巨人が人を食べる映画(=『進撃の巨人』)にも負けたくないし、“高校生漫画対決”と言われているけど『ヒロイン失格』に勝ちたい!」と堂々と宣言する。ただし、『ヒロイン失格』主演の桐谷美玲について聞かれると「大好き!」と即答し、会場は再び笑いに包まれた。最後に再びマイクを握った佐藤さんは改めて本作について「挑戦している映画。いままでの日本映画にない作品になっていると思います」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。『バクマン。』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バクマン。 2015年10月3日より全国東宝系にて公開(C) 2015映画「バクマン。」製作委員会
2015年10月03日原作ファンが最も意外に感じたキャスティングだったかもしれない。映画『バクマン。』における主人公の漫画家コンビを担当する編集者・服部。大根仁監督は脚本執筆段階で山田孝之にあて書きした。正直、原作を読んで、この役を山田孝之にとはなかなか思いつかない。大根監督は「直感的に決めました。あの世代で飛び抜けてうまいと思ってましたから、特にここ数年。仕事せにゃいかんなと。『クローズ ZERO』や『闇金ウシジマくん』のようなアウトローでマッチョなタイプとは違う形でやりたかった。その意味でこの服部という役は面白いなって思いました」と語っている。服部というキャラクターに関しても大根監督は「原作より少し若く、サイコー(真城最高)とシュージン(高木秋人)と一緒に悩み、成長していく存在にしたかった」とあえて原作から改変した。脚本執筆のために週刊少年ジャンプ編集部に取材に赴き、出会ったのが「バクマン。」の2代目担当編集者だった門司健吾氏である。門司さんに独特の面白さを感じた大根監督は、彼をモデルに服部を書き、山田さん自身も直接、門司さんから話を聞いて服部を作り上げていった。映画公開を前に改めて編集者・服部を演じた山田さん、そのモデルとなった門司さんの対談が実現した!――いま、門司さんが着ているドムTシャツは、映画の中で山田さんも着られていますね。門司:編集部にいる時に着てた僕の私服なんですけど、衣裳さんが「いいですね、そのTシャツ。(使用しても)いいですか?」って(笑)。山田:衣裳の伊賀(大介)さんもガシガシ来るし、さらに強引な男(=大根監督)もいますからね(笑)。門司:それで、代わりに編集部に転がってた「DEATH NOTE」Tシャツを着たんですけど、そうしたら「それもいいですね」と(笑)。山田さんに着ていただけるならシャツも本望でしょうけど。山田:いまだから言えますけど、撮影で使うにはちょっとキレイ過ぎるからって、首のところをちょっと引っ張ってヨレヨレ感を出そうとしたりも…(笑)。――原作の服部ではなく、門司さんをモデルにした服部であるということについて大根さんから説明は?山田:まず最初に「あて書きだから原作は意識し過ぎないでいい」とは言われました。外見も、原作を読んで髪も短くしようかと思ったんですが、ボサボサした感じの方が編集者っぽいし、ジャンプ編集部の雑多な感じにも合っているからそのままでいいと。――門司さんに実際にお会いした時はどんなことを聞いたんですか?山田:直接聞いたこともありますが、こちらで見ていたのは喋る時の目線の置き方。そこは参考にして実際に取り入れさせていただきました。門司:直接、聞かれたのが漫画の原稿の読み方ですね。そこは人それぞれではあるんですが、ページのめくり方や読むスピードについてお話ししました。山田:テンションやスピードに関して、うかがったことを元にして、門司さんをイメージして読んでますね。――サイコーとシュージンが原稿を持ち込んでくるシーンですね。ややテンション低めな感じで、何を考えているか分からないので、サイコーとシュージンの視点で見ていると、かなりドキドキさせられます。山田:持ち込みや毎月の新人賞の応募作ってものすごい数だから、決して1回1回、すごいテンションでワクワクしながら読むわけではないだろうと…門司さん:そうですね。持ち込みに関してはまあ15分とか20分くらいは掛けられますけど、これが新人賞の応募で100本とか200本読むとなると、かなりサラッと読んで…という風にはなりますね。そこから「これは」と思ったものをもう一度じっくり読み直す感じです。――実際に持ち込み原稿に関しては映画で描かれているような感じですか?門司:そうですね。持ち込みは、たいていまず電話が掛かってきて、それを取ったやつが自動的に“担当”になります。だからどちらかというとまだ連載を持っていない若い編集者や新人の方が電話は取りますよね。僕くらいの年次だと少し減りますけど、それでも時々はありますよ。山田:実際に、勉強のために送られてきた原稿を見せてもらったんですけど、すごくいっぱいあるので、すごくつまんないのとかも多いんですよ(笑)。「この人、何でこれを送ろうと思えたんだ?」というものも!そのひとつひとつに全て目を通すってすごい仕事だなって思いましたね。――完成した映画をご覧になって、これはそのまま「ジャンプ」の世界だ!とか編集者“あるある”だなと感じた部分はどんなところですか?門司:まず、編集部のセットの再現率が半端じゃなくて、あれは度肝を抜かれましたね。山田:あれは、そのまんまですよね。デスクが散らかってて汚い会社ってのは、まあわりとあるのかもしれないですけど、ジャンプがダーッと積んであって、棚にも歴代のジャンプが並んでて、デスクには原稿があってこれはジャンプ編集部だなと。門司:あと、服部が酔っ払って叫ぶところは、ジャンプ編集部っぽいなと思いましたね。ジャンプ編集部ってみんな、酒好きだけど弱いんですよ。酔うとデカいことや変なことを口走る人が多い(笑)。僕も前に、酔って役員に絡んだことがあったらしいんですよね、全然覚えてないんですけど(苦笑)。――漫画家と接する姿などで自身と重なる部分などはありましたか?門司:「あぁ、これだよなぁ…」と思ったのは、サイコーとシュージンが新連載の載ったジャンプを編集部に取りに来るところですかね。2人がハイテンションで喜んでいるのを見ている服部の表情を見て、そこだよなぁ、ああいう瞬間が最高に気持ちいい仕事なんだなぁって改めて感じましたね。山田:あそこのシーンは神木くん(シュージン)のアドリブが素晴らしかった。彼も元々ジャンプが好きで根がオタクっぽいところがあるんだけど、(雑誌を)受け取って「ジャンプのニオイがする!」と言ったのは本当に素晴らしい。――その新連載作品や打ち切りとなる作品を決める連載会議の模様も描かれますが、あれはフィクションだそうですね?原作の描写もフィクションで、原作者の大場つぐみ先生もそこだけは取材をさせてもらえなかったトップシークレットだと…。門司:かなり興味は惹かれるんですけど、僕自身も実情は知りません。班長以上でないと出席できないので、連載中も「バクマン。」を担当して連載会議のシーンも出てきましたけど、実際にはよくわかんないんです。――映画を見て、漫画家の先生が凄いのはもちろんですが、編集者という仕事も一筋縄ではないなと感じました。山田:ただ、ある程度は置き換えて考えることができましたね。例えば僕の俳優という仕事が漫画家だとすると、マネージャーは編集者ですよね。プレイヤーの近くでその人のやりたいことや特性を見極めて、気持ちを汲みつつサポートしていく。危ない時は軌道修正する。そういう部分は重なるところはあったので、演じやすくはありました。――ただ、漫画家と編集者が一緒に作品を作るとはいえ、ダメならもう連載できないかも…と人生を賭ける漫画家と、社員という立場の編集者ではどうしても立場が違う部分もあるのでは?編集者として葛藤を感じることは?門司:正直、ないわけではないです。原作でもそういう描写は出てきますよね。原作の終盤、平丸一也が結婚するしないってところで、編集者の吉田が平丸の幸せについて悩むというところがあるんですが、あの2人はまさに二人三脚で歩んできた漫画家と編集者であり、あれくらい密な関係の人たちも実際にいると思います。そんな彼らですら(漫画家と編集者の間にある距離に)悩むんです。あのシーンについては打ち合わせで僕の方から大場先生に「吉田ならきっと悩むと思います」とお伝えして、先生がそれを汲んでくださってああいう描写になりました。「漫画家の人生」というと大げさかもしれないけど、僕も時々考えますね。ジャンプは「二人三脚です」と言いたいし、そうありたいけど、でも命を賭けているのはやはり漫画家の先生で、こちらがそれを言うのはおこがましいことだとも思いますしね。山田:やっぱり、あの人気投票システムというのがすごいですね。どうにもならない部分もあるでしょうし…(結果が)読めないでしょ?人間を対象にして、人数もものすごくて、世代だって広い。「磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~」(※仲間りょうによるジャンプ連載中のギャグ漫画)もそうだったとうかがいましたが、何が人気作品になるのかなんてわかんない!人気がいつまで続くのかも未知だし、新しい作品が入ってバランスが崩れたら一気に順位が落ちるかもしれない…。精神的には漫画家の先生も編集者も相当、しんどいだろうなと思いますね。門司:新連載の時や担当した読み切りが掲載された時の順位を聞くときは胃がキリキリしますね(苦笑)。その場にいたくなくなります。集計しているところにいると、なんとなくわかっちゃうんですよ、(アンケートは面白かった作品が)番号で書いてあるので。「あぁ、3番読まれてないな」とか(笑)。どこか行ってて、結果が出たら見るようにしてます。――ちなみにいままで編集者として仕事をしてきて、一番肝を冷やした経験は?門司:うーん、原稿が遅れてギリギリのスケジュールで…というのは常にありますけどね。そこは週刊連載なのでね。ただそれ以外のエピソードは…言えないことが多すぎますね(笑)。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:バクマン。 2015年10月3日より全国東宝系にて公開(C) 2015映画「バクマン。」製作委員会
2015年10月02日大洋図書は10月26日、ポッチャリ系男性のためのファッション&ライフスタイル誌『Mr.Babe』(ミスターベイブ/税込680円)を創刊する。ターゲット読者層は、30代~50代のポッチャリ系既婚・未婚男性。ここでいうポッチャリ系男性とは、厚生労働省調査によるBMI25以上の肥満体形の男性を指すとのこと。日本男性の30%以上が"肥満"となり30代・40代を中心に男性肥満率は増加中(厚生労働省調べ)。その一方で、同社の独自調査によると「結婚するならポッチャリメンズがいい!」という大人女子が50%を超えているという。「まさにポッチャリ系男性のための時代が来ているのです」と同社。内容は、30代~40代のポッチャリ系男性をターゲットにしたファッション企画「ワガママなボディーにジャストフィットするファッションアイテムショップBEST10」や、美容や健康に意識の高いポチャメンのための企画「ガッツリ食べてきっちり健康! 不健康なポチャメンでは『婚活』『恋活』ははじまらない」、「『ポッチャリメンズが大好きな! 大人女子プロジェクト』~大人女子がポッチャリメンズとつき合う&結婚したい理由とは~」といったモテ企画まである。さらに、元プロレスラーの佐々木健介さん、お笑い界からは島田洋七さん・TKO木下さん・豊満乃風さん、さらには映画監督の大根仁さんや、爆笑ツイートでおなじみの意識の高いデブといった人たちのコラム・インタビュー記事も掲載される。また創刊を記念して、クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING by T-SITE」と協力し、読者参加型企画「デブのための写真展」を開催するプロジェクトも開始したという。
2015年10月02日宮藤官九郎と大根仁。21世紀を迎えてからこの十数年の日本のドラマおよび映画カルチャーを語る上で外すことができない2人のクリエイター。ついにと言うべきか…彼らのコラボレーションが映画『バクマン。』において俳優と監督という関係で実現した。サイコー(佐藤健)&シュージン(神木隆之介)の高校生コンビが、「週刊少年ジャンプ」のNo.1の漫画家を目指し奮闘する本作において、宮藤さんはサイコーの亡くなった叔父で、ジャンプの漫画家でもあった川口たろうを演じており、回想シーンのみでの出演ながらも、サイコーの心の師として、何とも言えない不思議な存在感を放っている。大根監督は本作で、川口たろうが江口寿史とゆでたまごのファンであるという映画オリジナルの設定を加えているが、これは大根監督自身、江口先生の「ストップ!ひばりくん」、ゆでたまご先生の「キン肉マン」などが連載されていた時期のジャンプに最も熱中していたため。いわば、自らを投影したとも言える役柄を同世代のクリエイターである宮藤さんに託した。宮藤さんにとっては映画版『ゲゲゲの女房』に続く漫画家役。2度目だからというだけでなく「漫画家という仕事を遠いものとは感じなかった」という。「昔読んでた『まんが道』(※藤子不二雄の自伝漫画)にGペンとかケント紙とか漫画を描くための道具が出てくるんですけど、元々、うちの実家は文房具屋でそういうものが全部あったんです。漫画を描きたいという憧れはすごくありました。実際、僕も一時期、漫画を描こうとしてて、でもわりと早い時期に自分より才能がある人間がいることに気づいてやめたんだけど(笑)、そういう意味で漫画家とか絵が上手い人間にコンプレックスも持ってますねぇ。『まんが道』で、藤子不二雄が上京したと思ったらすぐに手塚治虫の手伝いに呼ばれたり、編集者たちが順番に原稿を待っていたりというのを読んでいて、演じる上で全くわからない世界という感じでもなかったですね」。自らも脚本家で、監督を務めることもある宮藤さんだが「僕らの仕事で言うと、脚本を書くというのは漫画で言うネームであり、実際の撮影はペン入れに近いのかな…?」とも。そして宮藤さん自身、「モテキ」などを通じて、大根監督のことは気になる存在として見ていたという。“役者”の顔を持つことについて「いろんな方の撮影現場を見られるというのは僕の特権」と語る宮藤さん。偶然だが、宮藤さん自身、先に紹介した「ストップ!ひばりくん」を思い出の一冊に挙げている。大根組の現場は宮藤さんの目にどのように映ったのか?「どうやったらこういう映像を撮れるのか?というのは気になっていたし、現場を見てみたいという気持ちはありました。実際に参加してみて、“リアリティ”の人なんだと感じましたね。一般的には“エッジの効いた”監督とか、ブッ飛んだ感覚の持ち主と見られがちですけど、実際現場における動きやその根拠になっているのはリアリティなんだなと。作品を見てそうではないかと思ってはいたんですが、実際に拝見して改めてそう感じ、興味深かったです」。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:バクマン。 2015年10月3日より全国東宝系にて公開(C) 2015映画「バクマン。」製作委員会
2015年10月01日佐藤健&神木隆之介をW主演に迎え、累計1,500万部を超える大ヒットコミックを実写映画化する『バクマン。』の公開を記念し、本編冒頭映像を映画公開に先駆けて解禁する特番生放送「GYAO!ライブトーク特別編『バクマン。』公開前夜祭!一夜限りのプレミアトーク!」が、公開日前日10月2日(金)に無料映像配信サービス「GYAO!」にて放送されることが分かった。高い画力の才能を持つ、真城最高(サイコ―)は、巧みな物語を書く秀才のクラスメイト、高木秋人(シュージン)。声優を目指している片想いのクラスメイト亜豆美保(アズキ)と、「漫画家として、声優として、お互いの夢が実現したら結婚する」と約束したことから、漫画家への道を志すことになる。最高と秋人はコンビを組み、夢の週刊少年ジャンプの連載を目指して日々漫画づくりに明け暮れる。2人に立ちはだかるジャンプ編集部。新進気鋭のライバルたち。そして突如現れ、遥か先を走り始めた若き天才新妻エイジ。はたして二人はジャンプ連載を勝ち取ることができるのか――。サイコーこと真城最高役に佐藤さん、コンビを組むシュージンこと高木秋人役に神木さん、そして最高が恋心を抱くヒロイン亜豆役を小松菜奈、そのほか染谷将太、山田孝之、リリー・フランキーと豪華実力派俳優陣たちのキャスティングで話題を呼ぶ本作。配役以外にも、予告編のナレーションに「週刊少年ジャンプ」作品に縁深いジャンプアニメ声優たちを起用したことや、革新的な映像表現に定評のある『モテキ』の大根仁監督ならではの新たな映像描写として、漫画執筆のシーンでプロジェクションマッピングを使用したことなどで多方面から注目を集めている。今回の特番生放送「GYAO!ライブトーク特別編『バクマン。』公開前夜祭!一夜限りのプレミアトーク!」では、そんな注目を集める本作の魅力に迫る内容を放送。W主演を務める佐藤さんと神木さんの豪華出演も決定し、作品への思いや本作への出演について、またパーソナリティについてなど、ファン必聴のトークを繰り広げる。そして注目すべきは、全世界初、劇場公開前に映画本編冒頭映像の独占配信を実施!さらにミニコーナーでは、LINEユーザーによる質問募集や、生電話で出演者キャストが回答する“生電話企画”など、超貴重なコンテンツが満載とのこと。「GYAO!ライブトーク特別編『バクマン。』公開前夜祭!一夜限りのプレミアトーク!」は、「GYAO!」ほか「LINE LIVE CAST」にて10月2日(金)21時より放送予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バクマン。 2015年10月3日より全国東宝系にて公開(C) 2015映画「バクマン。」製作委員会
2015年09月29日おそらく、実写版『バクマン。』プロジェクトにおいて“最難関”と言えるキャラクターである。原作漫画連載中のキャラクター人気投票では主人公を抑え堂々の1位を獲得した新妻エイジ。原作においても最も漫画的と言えるキャラであり、主人公のサイコー&シュージンの前に立ちはだかる最強のライバルを実写の世界で成り立たせるというミッション。染谷将太に白羽の矢が立った。サイコー(佐藤健)&シュージン(神木隆之介)の配役を巡り、2人が逆では?と論争が起こったのは周知のとおりだが、一方、エイジを染谷さんが演じるということに対しては、多くのファンが驚くほどあっさりと納得した。「僕自身、元々、原作は読んでいて、エイジの存在も知っていたので、面白いというか、やりようがたくさんある役柄であり、チャレンジしがいのあるお仕事をいただけたなという喜びがありました」。若き天才漫画家というのが一般的なエイジのイメージだが、染谷さんはそんなエイジの中に「孤独と純粋性」を見た。「漫画こそが人生であり、そこにただ楽しさを覚えて常にハイになっている印象で、傍から見ると孤独でもあるんだけど、本人はその孤独に気づいてもいない。すごくピュアな少年だなと思いました」。演じるにあたって、衣裳合わせの席で染谷さんが大根仁監督に放ったのが「“L”にならないようにします」というひと言。Lとは、言わずと知れた、『バクマン。』と同じ大場つぐみ×小畑健のコンビによる名作『DEATH NOTE』に登場する探偵である。エキセントリックな一面を持つという意味で確かに類似点のある2人だが、この発言の真意は?「半分冗談で言ったようなものなんですけどね(笑)。やはり『DEATH NOTE』を読んでいて、僕自身、勝手ながらLとエイジは近い存在だなと思う部分はあったので、だからこそ『似ないように』という思いもあったし、エイジはダウナーな役にはしたくなかった。もっとアッパーでテンションが高いという思いがありました。でも単にはっちゃけているだけのハイな男ではサイコーとシュージンに対して何の脅威にもならない。いま振り返ると、ちょっとずれた、醒めた感じのテンションを現場でずっと探っていたんだなと思いますね。撮影の時も、徹夜でやっているみなさんの前に時々、現れては現場を荒らして帰るような感じでした(笑)。作品の中で“異物感”を感じてもらえたらと思います」。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バクマン。 2015年10月3日より全国東宝系にて公開(C) 2015映画「バクマン。」製作委員会
2015年09月28日