渡辺えりと八嶋智人が出演する『喜劇 お染与太郎珍道中』が、2月1日に開幕。これに先立ち、初日前会見とゲネプロが行われた。「喜劇 お染与太郎珍道中」の公演情報はこちら作家の小野田勇が喜劇俳優・三木のり平とタッグを組み、1979年に『与太郎めおと旅』として初演された本作。tsumazuki no ishiの寺十吾が演出を手がける今回は、恋人を追って京へ旅立つことになった米問屋の箱入り娘・お染(渡辺)と、その付き人となるドジで間抜けな手代・与太郎(八嶋)の珍道中が描かれる。表向きは“夫婦”として江戸を出発した旅路に、騒ぎが起こらぬわけもなく──。会見で見どころを問われた渡辺は「初めて娘役をやること」とコメント。「小さい時から太っていて声も低く、学芸会デビューは同級生のお母さん役でした」と続き、1991年に上演された『楡家の人びと』を思い出しながら「母と同い年である八千草薫さんの“ばあや”を演じて老け役ばかりでしたけど、年を重ねてから娘役が来るとは」と言って、報道陣を笑わせた。そんな渡辺と喜劇初顔合わせとなる八嶋が「稽古の最後には、えりさんが二十歳のお嬢様に見えて……どんどんかわいく思えてきた」と話すと、渡辺は「かわいいんだよ!もともと」と毒づいて息ぴったりの様子を覗かせる。自身は「三木のり平さんが演じた与太郎をやるので恐縮していますが、(在りし日の彼を連想させる)丸いレンズのメガネをつくって臨みます」と意気込んだ。この掛け合いを「稽古場でも珍道中のままですよ」と紹介する西岡徳馬は、お染与太郎と出会う堅物の浪人役。実娘(優妃)と親子役で初共演とあって「つい観察しては自宅でダメ出ししちゃいますね」と父親の顔を見せる。二人の珍道中を見守る鳶役の太川陽介は、緊急事態宣言下で旅番組のロケ中止を話題に挙げ、「収録現場に居合わせた方と触れ合えない日々が続きますが、この作品でお客さんの前に出られる幸せを感じています」と感謝の気持ちを伝えた。ゲネプロは一幕のみ公開され、お染・与太郎の旅を中心とする人情喜劇が展開。渡辺は低音ボイスで老け役続きだった過去とは一転し、麗しい声色で若々しさを立ち上げる。一方で、京へ向かった恋人を慕う気持ちを情感たっぷりに歌い上げ、客席を魅了した。日ごろツッコミ気質を謳う八嶋のおとぼけ与太郎ぶり、そして悪役・お役者小僧との二役対比にも注目したい。公演は2月17日(水)まで、東京・新橋演舞場にて。その後、2月21日(日)~27日(土)に京都・南座と巡演する。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2021年02月02日2月に上演される『喜劇 お染与太郎珍道中』で“ワケあり夫婦”に扮する渡辺えり・八嶋智人。過去に共演経験はありながらも“喜劇初顔合わせ”となる二人に、稽古前の思いを語ってもらった。作家の小野田勇が喜劇俳優・三木のり平とタッグを組み、1979年に『与太郎めおと旅』として初演された本作。tsumazuki no ishiの寺十吾が演出を手がける今回は、恋人を追って京へ旅立つことになった米問屋の箱入り娘・お染(渡辺)と、その付き人となるドジで間抜けな手代・与太郎(八嶋)の珍道中が描かれる。表向きは“夫婦”として江戸を出発した旅路に、騒ぎが起こらぬわけもなく──。バラエティ番組での仲の良い姿が印象的な二人は、日ごろから出演作をチェックしあうなど役者として互いを尊敬しあっている。かつて、三木のり平とドラマで共演をしたことがあるという渡辺が「のり平さんは、ご自分が率先してバカやって周りを生かして笑わせる、とても面白い方でした。八嶋さんにとっては、かなりの挑戦となる役に巡り会えたのでは」と言うと、八嶋は「俳優として新たな何かを得られる予感にワクワクします」と述べた。お染を演じるにあたって、渡辺は『与太郎めおと旅』で同じ役を演じた故・京塚昌子について、「日舞など何をなさっても素晴らしい芸達者な女優さんでした。それらを全て封じて大らかな存在感で観客を魅了していらっしゃった」と思いを寄せる一方で、「私は体重を利用して人を踏み潰すようなシーンもあるので多分かなり動き回らなきゃ」といって八嶋と取材陣を笑わせた。江戸の香りが残る東京喜劇こと“のり平芝居”にどう向き合うか尋ねると、八嶋は「現代に生きる関西人の僕にとって、のり平さんが演じていらっしゃった当時の“粋”を体現することは大きなハードルになりそう」とコメント。「内包された怒りや悲しみまで昇華していく東京人の粋な笑いは一朝一夕に身につけられるものではない」と背筋を伸ばす。一方で「普段はツッコミ気質だから、与太郎みたいなおとぼけキャラを演じるのは難しいですが、とても楽しみ」とも。“コロナうつに笑いは良薬”とばかりに「とにかく笑わせたい」と語る渡辺。古代ギリシャの医師たちが演劇を医療として用いていたエピソードに触れながら「お客さまや私たち演劇人が受けた傷を喜劇の力で癒すことができれば」と意気込む。その話にうなずく八嶋も「コロナが流行し始めた頃は不謹慎だと思う方もいらっしゃったかもしれない“喜劇”も、今はお客さまに必要としていただいている」と続き、「スタッフの皆さんの努力で、万全な感染予防対策でお迎えする劇場で、安心して楽しい時間を過ごしてもらえたら」と語った。公演は、2021年2月1日(月)~17日(水)に東京・新橋演舞場で。その後、2月21日(日)~27日(土)に京都・南座と巡演する。12月26日(土)10:00からチケット発売。取材・文:岡山朋代
2020年12月25日文/RKRK美容系YouTuber・かじえりさんがプロデュースするブランド『Enamor』(エナモル)から、第一弾商品として熊野筆メイクブラシ7本&ブラシケースのセットが登場しました。おしゃれなデザインと、熊野筆の使いやすさに期待が高まる今回のアイテム!持っているだけで気分が上がりそうです。「私が、私を、好きになる。」毎日の綺麗を作るパートナーEnamorのコンセプトは『私が、私を、好きになる』。今回の熊野筆メイクブラシ7本&ブラシケースのセットは、手に取った人が、自分らしく輝き、日々忙しい日常の中で“自分に心を奪われる瞬間”に出会えるように、そんな思いが込められて作られました。『熊野筆メイクブラシ7本&ケースセット』¥9,800(税抜)かじえりさんは、メイクをする上で最も重要なのはメイクブラシだと考え、普段から、広島県熊野町で筆職人により1本ずつ手作りされる熊野筆を愛用しているそう。今回のプロデュースは、素材やサイズ感、形状、デザイン、細部まで、かじえりさんがこだわり抜いた渾身のメイクブラシセットになっています。チークやアイブロウ、アイシャドウ、シェーディングなどあらゆるメイクアップ場面で使用できる、とっても豪華なセット。ブラシごとに異なる毛質で、セルフメイクもプロ級に……!7本セットでも持ち運びやすいスマホサイズなので、旅行などにも重宝しますよ。【商品概要】『熊野筆メイクブラシ7本&ケースセット』販売価格:¥9,800(税抜)[セット内容]・肌をきれいにみせるチークブラシ…山羊毛(粗光峰)100%・立体感を演出できるファンブラシ…狸毛100%・誰でもプロ級アイシャドウブラシ(大)…馬毛100%・立体錯覚ノーズシャドウブラシ…灰リス毛+山羊毛(粗光峰)100%・誰でもプロ級アイシャドウブラシ(小)…馬毛100%・マルチアイラインブラシ…イタチ毛100%・垢抜け美眉アイブロウブラシ…馬毛100%・クロコダイル調ブラシケース…合皮かじえりさんのYouTubeチャンネルでは、詳しい使い方の説明動画もupされています。人気のあまり、公式Instagramなどでは続々と再販告知が……。気になる方は早めのチェックを!【参考】戸田恵梨香風メイクでお馴染みの美容系YouTuber「かじえり」が立ち上げたブランド「Enamor」第一弾「熊野筆メイクブラシセット」を2020年11月25日(水)発売 - PR TIMES©株式会社タウハウス
2020年12月02日「Enamor」第一段アイテムが発売メイクアップアーティスト「かじえり」がプロデュースするコスメブランド「Enamor(エナモル)」が2020年11月25日(水)にデビュー。第一弾アイテムとして「熊野筆メイクブラシセット」をオンライン限定で発売した。かじえりとは?かじえりは発信型メイクアップアーティストとしてYouTubeやテレビなどで活躍。自身の美容系YouTubeチャンネルは、登録者数が20万人を超えている。そんな彼女が「私が、私を、好きになる」をコンセプトに、オリジナルコスメブランド「Enamor」をプロデュース。ブランド第一弾アイテムとして、天然毛100%の熊野筆メイクブラシ7本とブラシケースのセットを発売した。品質と価格を両立かじえりはメイクをする上で一番のキーポイントは、メイクブラシだと考えている。そこで普段愛用している熊野筆をより多くの人に使ってもらいたいと、今回のアイテムを企画。熊野筆メーカーとダイレクトに取り引きをすることで、品質や素材、デザインには妥協せず、税抜9,800円という価格を実現させた。セット内容はチークブラシ、ファンブラシ、アイシャドウブラシ(大・小各一本)、ノーズシャドウブラシ、アイラインブラシ、アイブロウブラシの7本に、大人ピンクが可愛いクロコダイル調ブラシケース。持ち運びしやすいようサイズ感にもこだわり、スマホサイズに仕上げられている。(画像はプレスリリースより)【参考】※「Enamor」公式サイト
2020年11月30日かじえりがプロデュースする『Enamor』2020年10月13日、「かじえり」こと梶恵理子は、【2つ報告があります】というタイトルで自身のオフィシャルブログを更新。入籍したことと、自身がプロデュースするコスメブランド『Enamor(エナモル)』を立ち上げたことを発表した。『Enamor』のキャッチコピーは「私が、私を、好きになる」。メイクをすることで自分に自信がもてるようになったかじえりが、「もっと自分の虜になってほしい。もっと自分に夢中になってほしい。」との思いを込めて作った。第1弾となる熊野筆のメイクブラシは11月25日に発売。チークブラシ、ハイライトブラシ、アイシャドウ大、アイシャドウ小、アイブロウブラシ、ニュアンスノーズシャドウブラシ、マルチラインブラシ、スマホサイズのブラシポーチの8点セットで9,800円(税抜き)。インターネットで販売される予定だ。フリーランスで活躍中梶恵理子は東京モード学園ヘアメイク学科を卒業。美容国家資格、JMA日本メイク検定1級、JAAアロマコーディネーター、JMA認定メイク講師などの資格を保有し、発信型メイクアップアーティスト、YouTuber、メイク講師、SNSアドバイザーなどマルチに活躍している。インスタグラムのフォロワー数は11万人以上オフィシャルブログのフォロワー数は4万人を超えている。(画像は梶恵理子オフィシャルブログより)【参考】※梶恵理子オフィシャルブログ※梶恵理子オフィシャルインスタグラム
2020年10月18日唐田えりか(23)の再始動を10月5日、「NEWSポストセブン」が報じた。記事によると、現在の彼女はショートカット。所属事務所の用意した事務仕事に励んでいるという。「唐田さんは14年春にスカウトされ、有村架純さん(27)や広末涼子さん(40)らの所属する今の事務所に入りました。15年7月期の月9ドラマ『恋仲』で女優デビューをし、『ソニー損保』のCMにも出演。167センチの長身を活かし、ファッション誌『MORE』の専属モデルとしても活躍していました。さらに韓国の芸能事務所とも契約を結び、同地でスマートフォンのCMに出演していました」(スポーツ紙記者)着実に女優としてステップアップを重ねていた唐田。しかし、今年1月に事態が一転する。東出昌大(32)との不倫が「週刊文春」で報じられたのだ。2人は18年9月に公開され、第71回カンヌ映画祭のコンペティション部門に出品された映画「寝ても覚めても」で共演。その陰で、ひそかな愛を育んでいたという。この件がキッカケで、8月に東出と杏(34)は離婚を発表。そして、不倫騒動の余波は唐田の女優業にも影響を及ぼしている。「唐田さんは出演していた連続ドラマ『病室で念仏を唱えないでください』(TBS系)を降板し、『100文字アイデアをドラマにした!』(テレビ東京系)の主演回もお蔵入りに。『MORE』の専属モデルも解除となりました。韓国で再出発の計画もあったそうですが、日本以上に不倫への風当たりが強く却下になったと聞きました」(前出・スポーツ紙記者)これまで唐田の女優人生を支えてきたのは、家族だった。18年6月、「AERA dot.」のインタビューで唐田はこう話している。「初めてのCMが決まったとき、祖父もそのCMのサービスに登録してくれたんですけど、電話相手に私の話をずっとするんです!『孫が出ているから登録するよ』って。相手の方もびっくりしちゃいますよね(笑)」そんな彼女を可愛がってきた祖父は、不倫騒動に憔悴した様子だった。今年1月、本誌の取材に対し“ノーコメント”を貫いていた。また本誌は7月、唐田の姉に取材。「ご実家に帰ってくることもあるのでしょうか?」と質問したところ、「こちらには、ほとんど戻りません。ただLINEで連絡はできますから、本人が元気でいることは間違いないです」と姉は近況を明かしてくれた。さらに「女優復帰は厳しいのではないか、という声もあります」と聞くと、こう答えた。「このまま引退ということはないはずです。それでは本人はもちろん、家族も悔しすぎます。(仕事再開については)事務所さんにお任せしていますが、本人も仕事を続けるつもりですし、家族としても応援を続けていきます」家族の期待を背負う唐田。再び女優に戻ることはできるだろうか?
2020年10月05日尾上松也(35以下、松也)えりさんとは家族ぐるみで身内みたいなお付き合いをさせていただいて。渡辺えり(65・以下、渡辺)そうそう、お母さん(元新派女優の河合盛恵さん)とは“えりもりコンビ”で『ぴったんこカン・カン』(TBS系)に出ました(笑)。妹の(春本)由香ちゃんとも今春、舞台『有頂天作家』で共演する予定でしたし。コロナの影響で延期になってしまったけど。松也4年前、舞台『狸御殿』でえりさんと共演させていただいたときは、毎晩のように飲みに行ってましたよね。渡辺あのときは母子役で。新橋演舞場は(故・中村)勘三郎さんゆかりの劇場だったので、私が何度も泣いて演技できなくなる日もあって。そのたびに松也くんがカバーして慰めてくれたんだよね。松也えりさんは大先輩ですけど、本当にどんな新人の方よりも探求心と向上心が強くて、見習わなくてはと驚かされました。渡辺松也くんは明るくて、人を甘えさせてくれる、ドンと来いという大きな親分肌のところがあって、一緒にお芝居してると勘三郎さんのたたずまいを思い出して、すごくうれしいんです。2人は8月21日からの舞台『消えなさいローラ』でも共演する。松也は現在、ドラマ『半沢直樹』に瀬名洋介役で出演中。実は渡辺も大の『半沢』ファンであり、話題は収録秘話へと移っていった。渡辺見てますよ、『半沢直樹』!皆さんの顔芸、すごいよね(笑)。松也ありがとうございます。現場では直前までフェースシールドをつけているので、本番では皆さんのテンションが急にあがるんです(笑)。渡辺7年前の第1作のときから見てたの?松也見てはいましたが、続編への出演が決まってから改めて全部見直しました。やはり、惹かれましたね。香川(照之)さんも(片岡)愛之助さんも、あれだけ大胆な演技をしても『半沢直樹』の中では普通に感じられる。笑えるのに説得力があるじゃないですか。僕も頑張らないとなと心しましたね。今回は残念ながら香川さんと(市川)猿之助さんとは現場が一緒になることがなくて……。渡辺瀬名社長が着ている、あの白いVネックのインナー、すごく似合ってるわよ!松也あの白いインナーはジャイさん(福澤克雄監督)が決めてくださったんです。皆さんスーツが多いなか、瀬名だけがカジュアルなのですが、服装には無頓着、先輩肌ってイメージで選んだそうです。渡辺スティーブ・ジョブズ(アップル社の創業者)をモデルにしたとかあったの?松也いや、原作を読んだ僕のイメージと、ジャイさんの思い描く瀬名像で構築しました。瀬名は正義漢で熱い男ですからね。歌舞伎の諸先輩方の怒った表情を想像したり、どんな演技をされるのかを予想したりしながらつくっていきました。渡辺大和田役の香川さん、第4話ではほんとに泣いてましたよね。松也香川さんは変幻自在ですよね。あの演技力には頭が下がります。原作では大和田は登場していないので、ドラマの演技はオリジナルなんです。渡辺会社のシーンでも何十人もエキストラ使って、緊張しない?松也僕の役は重要な役だとジャイさんから伺っていたので、撮影初日は緊張しましたね。堺雅人さんとの最初のからみでは堺さんがすごい長ゼリフで、それが完璧だった。専門用語がたくさん入ってるのに、まったくかまずに。そんな堺さんに引っ張られ、僕も負けていられないという気持ちになりました。堺さんは緊張してた僕を見て、『歌舞伎、これから先どうなるの?』とかフランクに気さくに話しかけてくださって。渡辺堺さん、私が演出した舞台にも出てくれたことがあったんですが、打ち合わせに20分遅れてきたから思わず雷落としちゃって。もっとやさしくしとけばよかった(笑)。ほかに印象に残ってるシーンある?松也僕が郷田社長(戸次重幸)のオフィスに乗り込んで詰め寄るシーンです。瀬名社長は短気なのでいきなりぶち切れ、堺さんが体を張って止めに入る場面があったんです。そのとき堺さんが「全然遠慮しないで振り払っていいよ」っておっしゃってくださったので、思いきりできました。「これぞ『半沢直樹』!」って感じでした。渡辺半沢さんとの剣道のシーンも素敵だったわね。松也あのシーンは1日がかりで撮ってたんですよ。道場を去るシーンでは、これからいよいよ反撃開始だと。そう思ったら思わず「うおー!」と口から奇声が出ちゃって!渡辺アドリブでしょ?監督から怒られなかった?松也逆にジャイさんが喜んでくださって、褒められたんです。渡辺それは私も鼻が高い(笑)。『消えなさいローラ』は松也にとって7カ月ぶりの舞台になる。松也僕、えりさんが演出される舞台にまた出演したいと言っていたので、今回ようやく夢がかないました。渡辺松也くんは私が演出した歌舞伎『新版 舌切雀』にも出てくださって、あれが初対面。松也あのときは僕はまだ22歳。当初はセリフもないお役だったのが、勘九郎さんが早変わりで2役勤めるはずが間に合わない。それでもう一つのお役を(片岡)孝太郎さんが勤めることになって、そのお役が僕に回ってきた。稽古中はえりさん、僕のことをかなり我慢してくださってましたよね(笑)。渡辺勘三郎さんに「あの子、大丈夫?」なんて失礼なことを言ったら「いい役者んだから我慢して見てやれよ」と怒鳴られて。稽古終わるころには反省してました。松也2人芝居は僕の人生で3回目。最初に稽古場入ったとき、お芝居ができる喜びでグッときました。1月の新春浅草歌舞伎以降、舞台に立っていませんから。渡辺コロナだから握手もハグもできなかったですけど(笑)。松也今回の舞台はミステリアスで、コメディでもあり、深い話なのでぜひご覧いただきたいです。「女性自身」2020年9月1日号 掲載
2020年08月19日累計発行部数150万部突破の人気コミックを新川優愛主演でドラマ化。登場人物全員が裏切り者という“ドロキュン”ラブストーリー「ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~」の最終話が8月6日オンエア。視聴者からはキャスト陣の演技に賞賛の声が送られている。丘上あいによる漫画配信サイト「まんが王国」掲載の人気コミック「ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~」をドラマ化。新川さんのほか、ハイスペックな完璧夫に見えたが闇を抱えていた荻野一真に小池徹平。爽の高校時代の元恋人で、爽を追い詰めた瑠衣の兄でもある秋山慶一に町田啓太。爽に恨みを抱き追い詰めていく及川瑠衣に中村ゆりか。爽が働く編集部のバイトだったが裏で瑠衣とつながっていた寺嶋睦月に神尾楓珠。秋山の元ストーカーという過去を持ちながら妻となった美和子に徳永えりといったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。爽と秋山は別れ、秋山は瑠衣と生きることを選ぶが、2人が離れられないことを知っている瑠衣は、最後の復讐のため爽と秋山の目の前で死に、2人に罪悪感を背負わせようとする。しかし“瑠衣が死んでも秋山を諦めない”と言う爽の前に瑠衣の復讐は終わりを告げる。しかしそこに睦月が現れ瑠衣を刺し、瑠衣は意識不明となってしまう。秋山は瑠衣と向き合うため改めて爽に別れを告げるが、意識が戻った瑠衣は病院を抜け出し海外へ。1年後、爽と秋山は再会する…というラストだった。放送が終わるとSNSでは爽役の新川さんに「新川優愛かわいすぎだった」「新川優愛が最初から最後まで美しかった」、秋山役の町田さんに「どのシーンの町田くんも服装が100点満点」「町田啓太は最後までかっこよかった」、一真役の小池さんに「めちゃくちゃ演技良かったし最高だった」などの声が続々と投稿されていく。そして圧倒的な“狂気”で視聴者の恐怖をさらった瑠衣役の中村さんにも「中村ゆりかさんの顔ファンになってしまい、知らぬ間に瑠衣ちゃんの味方になってしまってました」「中村ゆりかさんを知れて大ファンになれた」「狂気じみた演技すごすぎて今後ドラマとかで見かけてもギルティの瑠衣が頭をよぎってしまう気がする」など、その演技を絶賛する声も多数。キャスト陣の奮闘に多くの視聴者が惜しみない賞賛の声を送っている。(笠緒)
2020年08月07日新川優愛主演、小池徹平、町田啓太、中村ゆりからが共演する“ドロキュン”ドラマ「ギルティ~この恋は罪ですか?~」の第9話が7月30日にオンエア。今回は桜田通演じる守屋の“紙芝居”に「かわいい」の声が殺到。矢田亜希子の演技にも注目が集まっている。新川さんが荻野爽を演じ、その元夫の一真役に小池さん、爽の高校時代の恋人・秋山慶一役に町田さん、爽を執拗に追い詰める秋山の義理の妹・及川瑠衣役に中村さん。一真の元妻の弟だった寺嶋睦月役に神尾楓珠。秋山のストーカーをしていたが今は妻となった美和子役に徳永えりといったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。同僚の守屋(桜田通)から秋山が離婚したらしいと聞かされて動揺する爽。守屋はそんな爽に遊園地のチケットを2枚渡し、爽のスマホで秋山を遊園地に誘うメッセージを送る。その遊園地は爽と秋山が付き合っていた頃の思い出の場所だった。一方、秋山は瑠衣を呼び出す。秋山は母・明奈(矢田亜希子)が末期ガンで余命いくばくもない状況だと聞かされており、明奈はどうしても瑠衣に会って謝りたいと言っているという。瑠衣は秋山も一緒に来てくれるなら明奈と会うと告げるが――というのが今回の物語。登場以来、敵か味方か謎を呼んでいた守屋だが、実は一真とつながっていて瑠衣の周辺を探っていた。守屋は瑠衣の過去を紙芝居形式で説明するのだが、その絵柄に「守屋の紙芝居可愛すぎるんだけど」「紙芝居wwwしかも絵のテイストちょっとかわいい」「紙芝居にいろいろ持っていかれた(笑)」「紙芝居作ってくるとか可愛いかよ」などのツッコミが殺到。“ドロキュン”なストーリーと絵柄の可愛らしさのギャップに多くの反応が集まる。同時に瑠衣の母・明奈の瑠衣を上回る“狂気”にも視聴者の反応が集中。「るいママが悪魔過ぎる」「諸悪の根源はママ」「瑠衣の母親怖すぎる」といった声も多数SNSに投稿されている。(笠緒)
2020年07月31日新川優愛主演、小池徹平、町田啓太、神尾楓珠ら共演の“ドロキュン”ドラマ「ギルティ~この恋は罪ですか?~」の5話が7月2日深夜オンエア。神尾さん演じるアルバイトの寺嶋…その“二面性”に衝撃を受ける視聴者が続出。神尾さんの演技にも注目が集まっている。人気コミックをドラマ化した本作。新川さん演じる出版社勤務の荻野爽は、小池さん演じる一真と幸せな結婚生活を送っていたが、取材先で町田さん演じる高校時代の元恋人の秋山慶一と再会する。そんななか、一真の不倫が発覚。その相手は友人の及川瑠衣(中村ゆりか)で、一真には子供がいたことも発覚する。さらに瑠衣は様々な手段で爽を追い詰めていく…という本作。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。一真の子を身ごもったのでは?と心が揺れる爽は、カフェで秋山の妻・美和子(徳永えり)に声をかけられる。美和子の幸せそうな姿をうらやむ爽だが、美和子も爽の発言から何かを感じ取っていた。爽に連絡を続ける秋山に、爽は“二人で会うのは、もう止めよう”とメッセージを送り、今の状況にけじめをつけようと、一真をレストランに呼び出し離婚届を突き付ける…というのが5話の展開。自らに子どもがいることを、爽が知っていることに衝撃を受けた一真は、過去の結婚を隠していたことを謝罪するが、爽は結婚のことはしらなかった…話すほど墓穴を掘っていく一真に「カズくん、墓穴掘るwww」「墓穴掘りすぎww」などといった反応が集まる。そんな爽は会社の飲み会で泥酔し、バイトの寺嶋(神尾さん)によってホテルに連れ込まれ、下着姿の写真を撮られ、会社でばらまかれてしまう。前回、爽の大切なUSBメモリを隠した結(結城モエ)だけでなく、寺嶋まで瑠衣と繋がっていた…!この衝撃の事実を突きつけられた視聴者からは「後輩くん…うそだろ」「寺嶋くん…うわああああああああ」など阿鼻叫喚のコメントが殺到。一方、表と裏、正反対の顔を持った寺嶋を演じた神尾さんには「神尾楓珠が本領発揮してきてワクワク」といった感想も多数寄せられている。(笠緒)
2020年07月03日安達祐実が“自分役”で主演を務める「捨ててよ、安達さん。」の8話が6月5日深夜放送。今回は夢の中の“謎の少女”の正体と、過去の恋愛を語る安達さんの演技に多くの視聴者が注目した模様だ。安達さんが女性誌から「手放して心地よく暮らすひと。」をテーマに、“毎号私物を一つ捨てる”という連載企画の相談を持ちかけられると、夢の中に謎の少女と“捨てられないモノ”たちが擬人化して次々に登場する…という本作。安達さんの他には、夢の中に出てくる謎の少女に川上凛子。西村マネージャーに西村晋弥。出演作の共演者役で梶原ひかりが本人役で出演。“捨てられないモノ”役のゲストには貫地谷しほり、臼田あさ美、加藤諒、片桐はいり、渡辺大知、松本まりか、徳永えりといった面々が登場してきた。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。夢の中で謎の少女の真相を探ろうとする安達さんのもとにまたまた来訪者が。それは安達さんがかつて交際していた男性に釣り合うようにと無理して買った靴(早織)だった。長年箱の中にいたため卑屈になってしまった彼女は「捨ててください」と安達さんに頼み込む。無理して大人っぽくなろうとしたがデート中、ショーウインドーに映った自分がみすぼらしく見えたという安達さん。「いっぱい泣いたなぁ」と当時の彼との思い出を振り返っていく。翌朝目覚めた安達さんは、その黒いハイヒールを久々に履いて別れを告げるとオークションに売りに出す…というストーリー。今回視聴者が注目したのが“謎の少女”の正体。これまでも様々な予測がなされてきたが、今回は安達さんの追求を「私が誰なのか詮索するのやめたほうがいいよ。どうなっても知らないよ」などとかわしつつも「必死に栄養運んでたのに」「生まれる前からりんご好き」などと発言。これに「え、少女、安達さんのお母さんなの?」「安達さんのお母さん!???「栄養運んでた」ってそゆことだよね?」などの声が次々とSNSに投稿されていく。靴を履いてデートした“当時の彼”との恋を思い出し涙する安達さんの姿に「リアルなのか演出なのか」「演技だろうに自然過ぎて素の安達祐実なんじゃないの?って思わせてくれる」といった反応が続出。リアルとフィクションを混同しそうになる視聴者が続出している模様だ。(笠緒)
2020年06月06日“おうち時間”が増えたこの期間、みんなはどんな映画/ドラマ作品を見ているのか?“おうち時間”がもっと楽しくなるように、シネマカフェでは自宅での過ごし方や最近観た作品についてのアンケート取材を実施!今回は俳優の徳永えりさんに回答いただきました。――最近観た作品は何ですか?橋本愛さん主演の映画『リトル・フォレスト』を観ました。――おすすめポイントを教えてください。春夏秋冬と4つに分けられている作品で、日本の移りゆく景色、自然の息吹が映し出されているのも素晴らしいですが、主人公が己と向き合い、暮らしをみつめて丁寧に生きる姿は、今の私たちに大切なことを教えてくれた気がします。本編の台詞であった「中身のある言葉を話せる生きかた」を、私もしなくてはと改めて思いました。――これから観たいと思っている作品は?「梨泰院クラス」などの韓国ドラマが面白いと色々な人から聞くので、観てみたいなと思います。――徳永えりさんのおうちの過ごし方を教えてください。私にとって今はお家にいる=リラックスタイムではないので、メリハリをつけるために外に出なくても外出着に着替えて、メイクもして、自分のモチベーションを上げるためにオシャレをして過ごしています!でも毎日頑張りすぎると疲れてしまうので、あえて一日中ジャージで過ごす日をつくってバランスをとっています(笑)(text:cinemacafe.net)
2020年05月30日女優・安達祐実が“本人役”を演じる「捨ててよ、安達さん。」の第7話が5月29日放送。今回は安達さんの“愛読書”たちが夢の中で争うというストーリー。松本まりかと徳永えりの共演に視聴者たちから喜びの声が上がっている。女性向けのライフスタイル雑誌の編集者から“毎号私物を一つ整理してほしい”という企画の依頼を受けた安達さんの夢に、様々な“捨てられないモノ”たちが擬人化して現れる…という本作。安達さんが“安達さん”本人役に扮し、安達さんの夢の中に出てくる謎の少女には川上凛子。西村マネージャー役には西村晋弥。劇中の安達さんが出演しているドラマの共演者・梶原ひかり役で梶原さん本人が出演するほか、“捨てられないモノ”役で毎回豪華なゲストが続々登場。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は、連載ネタも尽きかけてきたころ、西村マネージャーから次に捨てるものについて「本とかどうですか?」と助言され、何かを思い出した様子の安達さん。その夜、夢で部屋を掃除していると訪ねてきたのは、“愛読書”のハードカバー版であるヨウコ(松本まりか)と、文庫本のミヤ(徳永えり)。「どちらかを捨てて欲しい」という2人。ヨウコが「ハードカバーは文庫とは格が違う」と言えばミヤも文庫の良さを力説し反論。安達さんは1年前、現場用に文庫を購入したことを思い出す。2話で登場した輪ゴム(臼田あさ美)とレジ袋(戸塚純貴)が文庫を包装した際のものだったことも判明。さらに“電子書籍版”のショウコが現れ…という展開。その後、撮影現場で梶原から「この本読みたかった」と言われた安達さんは、梶原に文庫をプレゼントするというラストだった。「単行本 vs 文庫本 電子書籍(笑)」「単行本vs文庫してて、面白いwww」と、ストーリーに惹かれた視聴者とともに、名バイプレーヤーとして様々な作品に出演する松本さんと徳永さんの共演に「信頼と実績の徳永えりさんと松本まりかちゃんの回」「松本まりかの演技合戦最高だな。30分じゃたりないよ」「良い女優回だな」などの声が視聴者から上がっている。(笠緒)
2020年05月30日Twiiterから生まれた“なんもしない”依頼を請け負う斬新なサービス、その実話を「NEWS」増田貴久主演でドラマ化した「レンタルなんもしない人」の6話が5月14日深夜放送。“なんもしない”はずのレンタルさんの優しさに今週も視聴者が癒されている。「なんもしない人(ぼく)を貸し出します。」「ごくかんたんなうけこたえ以外、なんもできかねます。」と謳い2018年に誕生した“レンタルなんもしない人”の実話をドラマ化した本作。会社務めで心が折れそうになっていたところを、妻の一言がきっかけでレンタルなんもしない人となった森山将太=レンタルさんを増田さんが演じる。そんな夫を受け入れ支える妻・沙紀を比嘉愛未が、レンタルさんのTwitterにムカつきを覚えてしまう意識高すぎ営業マンの神林勇作を葉山奨之が、路上で雑誌を売るホームレス・金田を古舘寛治といったキャスト。今回は徳永えりがゲスト出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回の依頼者は生後9か月の子どもを持つ主婦・佐々木麻衣(徳永さん)。麻衣が独身の頃から通っていたレストランが今日で閉店してしまうため、最後の思い出に店に同行してほしいとのこと。だが麻衣は子連れで出かけた時の周囲の目がトラウマになり母子だけの外出に不安を抱いていており、一児の父でもあるレンタルさんに育児の悩みを打ち明ける…というのが今回のストーリー。バスに乗るため慌ただしくベビーカーを畳み、荷物を持つも、車内は混雑…次のバスを待つことになる2人。だが次に来たバスも混雑していて、あきらめかける麻衣だが、その時先にバスに乗り込み、「すみません」と周囲に場所を空けてもらうようお願いするレンタルさん。その後も麻衣の子どもをあやしたり、ベビーカーを持ち上げるのを手伝ったり、突然泣き出した子どもを店の外であやす麻衣のため食事を待つなど、“なんもしない人”ではなく同じ小さな子どもを持つ父親としての顔をのぞかせるその姿に「レンタルなんもしなくない人」「子連れには優しいレンタルさん」「パパやから気持ちがわかってくれるんやね」「さりげなく優しいレンタルさんにほっこり」といった反応が続々。「食べるの中断してさりげなく待ってるのとかもう本当に愛しいな」「今までの放送回の中でいちばん心温まるお話」「今回はレンタルさんの優しさで溢れる回」と今週もレンタルさんの優しさに癒される視聴者からの声が寄せられ続けている。(笠緒)
2020年05月14日フリーアナウンサーの徳永有美が28日、自身のインスタグラムを更新し、メッセージを寄せたファンへの感謝をつづった。徳永は、メインキャスター(月~木曜担当)を務めるテレビ朝日系ニュース番組『報道ステーション』(毎週月~金曜21:54~)でともにメインキャスターを務める富川悠太アナウンサーの新型コロナウイルス感染を受け、13日から同番組への出演を見合わせていたが、27日にスタジオ外からの出演で復帰。インスタで「この2週間、皆さまには大変なご心配をおかけしました。そしてみなさんからの温かいメッセージにいつも励まされていました。心から感謝しています。お会いしたことのないみなさんの姿を想像し、癒され、励まされ、頑張ろうと思える言葉の持つ力を改めて感じる時間でもありました。ありがとうございます…家族も私も元気でおります」と報告した。また、「私たちは今、日々の暮らしの中でいくつもの決断を繰り返しています。大なり小なり、それらの判断には制限、辛抱、責任がともない、迷いながらも不安のなかを精一杯生きています。それでも現実は、私たちの心が追いつかないようなスピードで容赦なく襲いかかってきます」と注意喚起。その上で、「私たちができることは毎日の放送を丁寧に、誠実に積み重ねることだと思っています。みなさんの安心や、生活の中の判断材料に少しでも繋がるように。スタッフと共に頑張っていこうと思います。これからも宜しくお願いいたします。今夜もがんばります」と放送への意気込みをつづった。
2020年04月28日増田貴久演じるレンタルさんの“なんもしない”お仕事ぶりを描く「レンタルなんもしない人」に出演する第5話から第8話のゲストが発表された。第5話/ジャニーズJr.藤井直樹第5話のゲストは、ドラマ初出演の藤井直樹(美 少年/ジャニーズJr.)。神林勇作(葉山奨之)を慕う弟・颯太役で登場する。父と同じ医者の道を進む医大生の颯太。久しぶりの家族での外食に喜ぶ颯太とは反対に勇作はどこか浮かない顔で…?藤井さんは「初めてのドラマ撮影はとても緊張しました。最初、緊張で硬くなっちゃってましたが、兄である勇作役の葉山くんに撮影の合間に話しかけていただいたり、アドバイスをしていただいたりと緊張がほぐれました」と撮影をふり返り、「23歳の医大卒の役ということで、髪の毛を暗くして少し大人っぽく見えるようにと、落ち着いて喋るように心がけました。兄と父のどちらにも気を遣っている様子に注目していただけたら嬉しいです」と視聴者へメッセージを送っている。第6話/徳永えり第6話メインゲストには、徳永えりが決定。「子連れでレストランに行くのに同行してほしい」と依頼をする佐々木麻衣を演じる。思い出のレストランが閉店してしまうことを知り、行きたいが子どもと2人で出かけたときの周囲からの視線などにトラウマがあるため、レンタルさんに依頼する――。増田さんとは約14年ぶりの共演となった今回、徳永さんは「もともと持っていらっしゃる"優しく流れる空気"みたいなものがレンタルさんの雰囲気と合わさり、何もしなくとも居心地が良かったです」とレンタルさんの印象を明かし、「家事や育児に追われる日々の中で世間から孤立してしまったり、赤子を連れて外に出るのが億劫になる中で、レンタルさんの"なにもしない"けど、"そばにいてくれる"その力で、救われたような気がしました。周りから見るとそれほどのことでも、毎日子どもと向き合っている彼女にとっては大きな一歩だったのではないかと思います」と役柄について語っている。第7話/喜矢武豊第7話のショートストーリー「人気ホストの誕生日を盛り上げるため、一日ホストをしてほしい」と依頼をするホストの龍也役は、「ゴールデンボンバー」の喜矢武豊。ホストの依頼を受けたレンタルさんに注目だ。台本を読み、喜矢武さんは「お酒を飲む時に盛り上げるコールをするシーンがあって、ホストの方のコールを見たこともなかったしどうやっていいのか分からなくて」と言い、そして現場に行くと「現役のホストの方がいらして、その場で見本のコールを見せてもらったら、台本と言ってること全く違うし、めちゃくちゃ長くて、撮影直前で『こんな感じでお願いします』って言われた時に『えー!!!!むりーーー!!!!』ってなりました(笑)。もちろんやるしかなかったんで必死にやったんですが、ドラマであんなに追い込まれて汗かいたのは初めてでしたね(笑)。でも意外にすぐ出来ちゃったんでもしかしたらホストの才能があるのかもしれません(笑)」と自身も納得の出来だったようだ。第8話/ヒャダイン第8話では雑誌取材を受けるレンタルさん。その雑誌は謎の男・金田(古舘寛治)から毎回購入させられてしまうベターライフ。そのベターライフの編集部に所属し、レンタルさんを取材する河野をヒャダインが演じる。増田さんと仲良しだというヒャダインさんは「まっすーは誕生日が同じでご飯も一緒に行くくらいの仲なので、誰とでも仲良く朗らかで太陽のような人だとわかっているのですが、演じているレンタルさんのボソボソっとした内向きなキャラクターがまるで別人で、お芝居している時は別人だと思ってしまいました!」と友達視点で語っている。「レンタルなんもしない人」は毎週水曜日深夜0時12分~テレビ東京にて放送中。(※第5話は5月6日深夜0時42分~)Paravi&ひかりTVにて配信予定。(cinemacafe.net)
2020年04月27日女優・安達祐実が芸歴36年目にして最初で最後の“自身役”で主演を務めるテレビ東京「ドラマ25」枠の新番組「捨ててよ、安達さん。」が4月17日深夜から放送開始。シュールな世界観と自身を演じる安達さんの美しさにSNSは驚嘆と絶賛の声であふれている。なんと主人公の「安達さん」を安達さん本人が演じ、安達さんが女性誌の連載企画の依頼を受けたことをきっかけに自身の代表作がダビングされた“完パケDVD”など、様々な“捨てられないモノ”を捨てていくという本作。捨てられない“モノ”たちが擬人化されて安達さんの夢の中に現れ、自分を捨ててほしいと名乗り出るシュールな世界観が繰り広げられるのだが、“モノ”役で臼田あさ美、梶原ひかり、片桐はいり、加藤諒、貫地谷しほり、北村匠海、早織、「シソンヌ」じろう、徳永えり、戸塚純貴、松本まりか、YOU、渡辺大知といった豪華な顔ぶれが登場するのも注目のポイントだ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。ある日、女性向けのライフスタイル雑誌の編集者から“毎号私物を一つ整理してほしい”という企画の相談を持ちかけられた安達さん。あまり乗り気ではなかったが自宅に帰って「捨てるもの」を探そうと本棚や辺りを物色してみると古いDVDを発見。その夜、眠りについた安達さんの夢の中に謎の少女(川上凛子)が現れ、不思議な夢の中、とあるオンナ(貫地谷しほり)が訪ねてくる。貫地谷さん演じる“安達さんの代表作”と安達さんの夢の中での対決。全然自分を見返してくれない安達さんに「同情するなら見ておくれ」と叫ぶ“代表作”(貫地谷さん)に、安達さんは“あの役柄”に縛られていた過去を振り返り本音(?)をつぶやく…というのが1話のストーリー。視聴者からは「安達祐実役の安達祐実設定シュールすぎ」「すんごい安達祐実というひとに切り込んでいく」「内面も安達祐実設定で結構ディープ」など驚嘆の声が相次いだ。(笠緒)
2020年04月18日新川優愛主演、小池徹平、町田啓太らが共演する「ギルティ~この恋は罪ですか?~」の3話が4月16日深夜オンエア。町田さん演じる“元カレ”のヒロインへの優しい気遣いに視聴者がときめいている。丘上あいによる累計発行部数150万部を突破した漫画配信サイト「まんが王国」掲載の人気コミック「ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~」をドラマ化する本作。新川さんが出版社で働き仕事に恵まれ優しい夫との幸せな結婚生活を送っていたが、その夫の不倫を知り荻野爽役で主演。広告代理店勤務で高給取りというハイスペックさと、多忙な妻の仕事への理解を併せ持つ完璧な夫に見えるが“裏の顔”を持つ爽の夫・荻野一真役に小池さん。爽が取材先で再会する高校時代の元恋人で、現在はレストランの店主。妻を愛しているものの爽への秘めた思いも抱える秋山慶一役に町田さん。爽とはバーで出会い意気投合、よく懐いているが、裏では一真と不倫している及川瑠衣に中村ゆりか。爽が働く女性誌編集部の大学生バイトで、爽のことを慕い何かと気遣ってくれる好青年の寺嶋睦月に神尾楓珠。また、爽の高校時代からの親友で今はシングルマザーの西村若菜に筧美和子。秋山の妻・美和子に徳永えりといったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。一真と瑠衣のキスを目撃、ショックのあまり仕事も手につかなくなった爽は、会社を早退して若菜の家を訪ねる。爽が一真の浮気を打ち明けると若菜は「仕返しに浮気しちゃえば?」と言い出し、爽は、秋山のことを思い出して動揺する。その後爽が一真にメールを送ろうとしたとき、瑠衣から声をかけられる。何食わぬ顔の瑠衣に爽は怒りを露わにする。その後、爽は一真に瑠衣との関係を問い詰め、一真も瑠衣が自分に近づいた理由を知る…というのが3話のストーリー。見本誌を届けにきた爽の心の内を見抜いて、優しい言葉をかける慶一。その姿に「あんなセリフや、こんなセリフ、言われたい」「秋山さんの優しさは罪=ギルティですね!」などの声が上がる。ラストでは一真に子どもがいることも明かされ、加速する“ドロキュン”に「あーまじドロドロキュンキュンやべぇー」「ドロキュンって言葉、めっちゃピッタリなドラマ」といった感想も多数寄せられている。(笠緒)
2020年04月17日エンリケこと小川えりさんの新刊2月14日、元キャバクラ嬢でタレント、YouTuberの小川えりさんによるスタイルブック『※エンリケ空間』が発売された(※は記号のシャープ)。同書では今注目の小川えりさんがメイクやファッションを初公開しており、A5判で160ページ、宝島社より1,500円(税別)の価格で発売中である。引退したからこそ語れるマル秘情報も岐阜県出身の小川えりさんは、名古屋・錦の老舗高級キャバクラ「アールズカフェ」にてNo.1キャバ嬢となり、エンリケのニックネームで知られている。2018年のバースデー・イベントでは、3日で2億5000万円以上の売り上げを達成したという伝説がある。小川さんは昨年11月にキャバクラ嬢を引退。今一番マネしたい女性として、テレビでも人気で、昨年10月に開設されたYouTubeのチャンネルでは、ヘアメイクやコーディネートなどの動画を公開。開設から約4か月で17万人以上が登録し、Instagramでは46万人以上のフォロワーを集めている。発売された新刊では、次のステージへと進んだ小川さんがメイクやファッションを初公開。SNSなどでは公開していない情報も掲載され、男性だけでなく女性にもモテる秘密がわかるスタイルブックとなっている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※エンリケ空間 - 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル
2020年02月24日是枝裕和や今泉力哉など、いま話題のクリエイターが“国民的女優・有村架純”にふいに訪れた休日を描くWOWOWオリジナルドラマ「有村架純の撮休」。この度、各話の場面写真が解禁となった。“8人の有村架純”のドラマをトップバッターで監督するのは、世界を舞台に活躍するWOWOW初参加の是枝裕和。有村さんとタッグを組むのは本作が初となり、第1話は拡大版となる。さらに2話以降も、星野源のMVなどで知られるディレクター・山岸聖太や、恋愛映画の旗手・今泉力哉、俊英・横浜聡子ら個性派映画監督が揃い、 脚本にはWOWOW「WOWOWに入りましょう」CMを手掛けるクリエーティブディレクター・篠原誠や、演劇ユニッ ト「ブス会*」を主宰するペヤンヌマキなど豪華な面々が参加する。毎週出演者が異なる1話完結のオムニバスドラマ各界のクリエイターたちが描く8つの世界には、有村さんの異なるキャラクターが見てとれ、それぞれ個性溢れるシーンの様子が明らかに。様々な表情を見せる有村さんと、パラレルでおくる8つのストーリーからはお気に入りの1作も見つかりそうだ。第1話「ただいまの後に」監督:是枝裕和脚本:比嘉さくら久々に帰省した有村架純。実家の母(風吹ジュン)のもとへ見知らぬ男・ 誠(満島真之介)が訪ねてくる。3人はぎこちない雰囲気の中、食卓を囲む。第2話「女ともだち」監督:今泉力哉脚本:ペヤンヌマキ架純が出演するドラマを観ながら、親友・優子(伊藤沙莉)が作った朝ごはんを食べ る。優子は架純に同僚の田中(若葉竜也)と会ってほしいと懇願する。第3話「人間ドック」監督:是枝裕和脚本:砂田麻美人間ドックに訪れた架純。検査室で待っていたのは、架純の記憶に刻まれた検査技師・近藤(笠松将)だった。第4話「死ぬほど寝てやろう」監督:山岸聖太脚本:篠原誠夢の中で出会った理想の男性・ケビン(柳楽優弥)との遊園地デートを満喫する架純。第5話「ふた」監督:横浜聡子脚本:ふじきみつ彦撮休の日、なかなか開かないふたを手に誰かにふたを開けてもらおうと変装して外出する架純。中学生2人組(蒼井旬/水野哲志)に出会い、ふたを開けてほしいと頼む。第6話「好きだから不安」監督・脚本:今泉力哉同棲中の彼氏(渡辺大知)への不安が募り、元カノ(徳永えり)のお見舞いに同行してしまう架純。第7話「母になる(仮)」監督・脚本:津野愛次作の役作りに悩む架純のもとに突然現れた少女・心(福島星蘭)。2人は1日限りの交流を深める。第8話「バッティングセンターで待ちわびるのは」監督:山岸聖太脚本:三浦直之急な撮休に手持ち無沙汰な架純はバッティングセンターへ。一度もバットを振ったことのない男・二郎(前野健太)にいつの間にか指導をはじめる架純。さらに、WOWOWでは“「有村架純の撮休」放送記念!女優 有村架純” と題して、3月15日(日)と19日(木)に『ストロボ・エッジ』『映画 ビリギャル』『フォルトゥナの瞳』『劇場版 そして、生きる』『ナラタージュ』の5作品を特集放送する。WOWOWオリジナルドラマ「有村架純の撮休」は3月20日(金・祝)より毎週金曜深夜0時~WOWOWプライムにて放送(全8話、第1話無料放送 初回15分拡大)。※WOWOWメンバーズオンデマンドでは各話終了後見逃し配信、TSUTAYAプレミアムでは各話終了後配信スタート(text:cinemacafe.net)
2020年02月06日女優・有村架純の架空の休日を、是枝裕和、今泉力哉ら気鋭監督・脚本家たちが描くオムニバスドラマ「有村架純の撮休」。毎週出演者が異なる本作から、各話に登場する豪華キャストたちを発表。物語を一足先に覗ける映像も公開された。有村架純の休日彩るキャストたち第1話「ただいまの後に」(是枝監督)では、突然の撮休で帰省する有村さんの様子を描き、母役で風吹ジュン、母と3人で食事をともにすることになる男・誠役で満島真之介が出演。親友と過ごす休日を描く第2話「女ともだち」(今泉監督)では、親友・優子役で伊藤沙莉、優子の狙う同僚・田中役で若葉竜也。撮休を利用して人間ドックに行く第3話「人間ドック」(是枝監督)では、そこで遭遇するベテラン映画監督役でリリー・フランキー、検査技師役で笠松将が登場。さらに、第4話「死ぬほど寝てやろう」 (山岸聖太監督)では、WOWOWのCMで有村さんと共演する柳楽優弥が出演。夢の中の古書店で出会うケビンに扮する。そのほか、中学生役で蒼井旬と水野哲志(第5話「ふた」)。彼氏・澤本精一役として渡辺大知、元カノ・星育子役で徳永えり(第6話「好きだから不安」)。ある日目の前に現れる見知らぬ女の子・心役で福島星蘭(第7話「母になる(仮)」)。バッティングセンターで勝手に指導してくる男役で前野健太、従業員役で田村健太郎(第8話「バッティングセンターで待ちわびるのは」)が出演する。“撮休”の理由とは―― 野間口徹&黒田大輔がオープニングで明かす今作のオープニングでは、有村さんのマネージャー役で野間口徹、ドラマのプロデューサー役で黒田大輔が毎回出演し、“有村さんがなぜ撮休を得るのか”、2人のやりとりからその理由が明らかに。そんな本作の導入部分を手掛けるのが、本編の第4話と8話を担当する山岸聖太監督。全話を通してこのオープニングを担当している。今回放送を前に、1話分のオープニング映像が到着。現場であるものが発見されたという、撮休理由が明らかになっている。またこれ以降も、共演者がインフルエンザになったり、台本に直しが入ったりと、全話異なる演出で展開する。どんな休日を過ごす?予告編オープニング映像と併せて、各話の模様がほんの少し覗ける予告編も到着した。なお、本作の劇伴はシンガーソングライターの七尾旅人が担当する。WOWOWオリジナルドラマ「有村架純の撮休」は3月20日(金・祝)より毎週金曜深夜0時~WOWOWプライムにて放送<第1話無料放送(全8話)初回15分拡大>。※WOWOWメンバーズオンデマンドでは各話終了後見逃し配信、TSUTAYAプレミアムでは各話終了後配信スタート(cinemacafe.net)
2020年01月28日監督の中川龍太郎さんが松本穂香さんの透明な存在感に惚れ込んでオファーしたという映画『わたしは光をにぎっている』。自分の出演作を観て、こんなに泣いたのは初めてでした。「中川監督とは3年前に一度お会いする機会があって、その時からずっと“松本さんで作品を撮りたい”とおっしゃっていただいていたんです。でもこれまで、なかなかタイミングが合わなかったので、“やっとできますね”という思いでした」松本さんが演じるのは、育ての親である祖母の入院を機に上京することになった20歳の宮川澪。都会の中で戸惑いながらも自分の居場所を見つけ、前へ進もうとする澪の姿が丁寧に描かれている。「台本を読んだ時から、きっと澪は監督が思う私のイメージに近い人なんだろうなと思ったんです。監督からお話があったのも、“ただ風景の中にいる人を撮りたい”ということだけ。なので今回は、あえて役を作り込まないよう意識していました」それは松本さん自身、澪に共感できる部分も多かったから。「澪はなかなかやりたいことが見つからなくて、バイトもすぐに辞めてしまうような女の子。でも私自身もこの女優という仕事に出合うまで、イヤだなと思うことをすぐに放り出して、自分は本当にダメな人間だなと落ち込んでしまう時期があったんです。そんなふうに澪は、確実に私の中にもあった時間なので、演じるにあたって役の解釈に対する不安はありませんでした。最初から澪という人の芯のようなものを持って現場に入れていたと思います」失敗を経験しながらもさまざまな出会いを通し、確実に成長していく澪。しかし、ある日突然、澪がやっと見つけた自分の居場所までもが区画整理でなくなることを聞かされる。「そんな時に澪が思い出す“形があるものはいつか消えてしまうけど、言葉はずっと残るから”というおばあちゃんのセリフがとても印象的で。街がなくなっても、思い出や過ごした時間が消えるわけじゃないし、そこからまた始まるものがあるということを私自身も教えられました」完成した作品を初めて観た時は、涙が止まらなかったそう。「自分が出ている作品を観て、ここまで泣いたのは初めての経験。それくらい温かかったし、全てを受け入れていく強さのようなものを感じました。単純に“あぁ、好きだなぁ”と思えた映画でもあって、そんな作品に自分が携われたことが嬉しくて。音楽も景色も素敵で、本当にずっと泣いていたかもしれません(笑)。とにかく、いろんな人に観てもらいたいという気持ちでいっぱいです」なかでも、「澪と同世代の女性に観てもらいたい」と松本さんは言う。「この映画は大きな事件が起こるような波のある作品ではありません。でも、自分の居場所や、やりたいことが見つからないのは、決してダメな人間だからではなくて、ただ見つかっていないだけ。誰にでも居場所はあるし、そこで生き抜いていく強さや大切なものを守りたいという思いは誰にでも備わっている、ということを教えてくれる映画だと思います。澪のようにくすぶっている人にこそ、ぜひ観ていただけたら」『わたしは光をにぎっている』都会に馴染めないでいた澪(松本)は、祖母の「目の前のできることから、ひとつずつ」という言葉を機に、東京での暮らしに喜びを見出し始める。監督・脚本/中川龍太郎出演/松本穂香、渡辺大知、徳永えりほか11月15日(金)より全国公開。©2019 WIT STUDIO / Tokyo New Cinemaまつもと・ほのか1997年2月5日生まれ、大阪府出身。女優。さまざまな映画やドラマで活躍。’20年の公開待機作に『酔うと化け物になる父がつらい』『his』『みをつくし料理帖』などがある。※『anan』2019年11月20日号より。写真・岡本 俊(まきうらオフィス)スタイリスト・尾口佳奈(コール)ヘア&メイク・李 靖華インタビュー、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年11月14日グラビアアイドルの北見えりが4日、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD&ブルーレイ『Bizarre fruit 奇妙な果実』(発売中 DVD:4,180円税込 ブルーレイ:5,280円税込 発売元:M.B.Dメディアブランド)の発売記念イベントを行った。フェティッシュ分野で精力的な活動を行っている北見えりは、上からB88・W55・H89というスレンダーボディーにFカップバストが魅力の19歳。グラビア以外では、海外でもモデルとして活動している。そんな彼女のグラビア3作目となる同DVDは、今年7月に都内で撮影。ソリッドなシチュエーションとしてラバー、全身タイツ、マイクロビキニ、バキュームベッドの4つのフェティシズムを表現するなど、これまでのグラビアDVDとは異なった世界観を演出している。DVDでも着用したというラバー系の衣装姿で登場した北見は「今回のDVDは設定やストーリーは特になく、全編イメージ映像で構成されています。シーン的にはマイクロビキニを来て全身に光を浴びたり全身タイツを着てシュールな動きをしました。それに黒のキャットスーツも着ました」と解説。苦労したシーンは「特にないですね。恥ずかしかったシーンも全然なかったです。バキュームベッドのシーンは半分寝てました(笑)」と冗談交じりに笑みをこぼし、セクシーなシーンについては「ラバーの光のテカリがオススメですよ。光を当ててラバーの良さを表現しました。ラバーマニアの方は見て欲しいですね。それに今回の衣装はすべてオーダーですよ」と話すなど、衣装のこだわりがオススメだという。グラビア以外ではラバーの衣装を着て活動しているという北見。「DVDに限らずラバーを着て活動しています。ドイツやオーストリアとかでモデルとして活動しています。12月には大きな個展を原宿でやるんですよ」とちゃっかりアピールし、「今後の目標は救急車を買うこと! なぜかって、撮影のために買うんですよ~」と天然ぶりも発揮していた。
2019年11月06日女優の松本穂香が23日、都内で行われた主演映画『わたしは光をにぎっている』(11月15日公開)の完成披露舞台挨拶に出席した。同作は、平凡ながらも都内で居場所を見つけ、必死に生きる若者を描いた物語。主人公の澪を演じた松本に、中川龍太郎監督から「この映画は、翔べない時代の『魔女の宅急便』。松本さんはジブリのヒロイン系」と絶賛されると、松本は「すごくいい表現ですね」とご満悦な様子でにっこり。松本は「私もあまり器用ではないので、脚本を読んでいても刺さってくるものがあったりした。監督はそういうところもあって澪を演じさせてくれたのかな」と役について振り返ると、中川監督は「根っこにある気の強さみたいなものは、松本さんにも、澪にもあるように感じますね。僕は、松本さんに『澪は私だから』って怒られましたから」と現場での暴露話を交えながら語り始めると、松本は「そんな言い方はしてないです。捏造です」と苦笑いを浮かべていた。同作では、慣れない環境の中でも、人との交流を通じて奮闘していく主人公を演じた松本は「生きづらい世の中になってしまっているかなと思いますが、だれにでも居場所はあると思います。それが見つかるのはいつになるのかはわからないですけど、この映画の中に素敵な光が散りばめられているので、ぜひ最後まで楽しんでください」とメッセージを送っていた。イベントにはそのほか、渡辺大知、徳永えり、光石研が出席した。
2019年10月24日8月7日に東大和市で開幕し、関西や九州、東北を巡って好評を博してきた舞台が、いよいよ東京・下北沢の本多劇場で本日8月28日に幕を開ける。渡辺えり率いるオフィス3○○(さんじゅうまる)の『私の恋人』。小説家・上田岳弘による三島由紀夫賞受賞作を、脚本・演出を手がける渡辺と、新進気鋭の作曲家・三枝伸太郎が音楽劇へと紡ぎあげた。主な出演者は、のん、渡辺、そして小日向文世の3人。30もの役柄を、たった3人きりで演じきるという試みに注目だ。つまり、3人とも何らかの形で、舞台上に出づっぱりということ。さっきまでいたいけな少女を演じていた俳優が、突然オジサンになって再登場なんていうことが、演劇的表現の中では実に軽々と行われる。そしてもうひとつの見どころは、今回が初舞台となるのんの初々しさと、百戦錬磨の渡辺と小日向の円熟味のコラボレーション。「甘じょっぱい」とか「酸っぱ辛い」とか、複雑な旨味に満ちているはずに違いない。描かれる物語も、そんな表現手法にぴったりの世界観である。時空を超えて生まれ変わり続ける「私」の物語だ。遥か10万年前、クロマニョン人だった頃の「私」の想い。第2次世界大戦前、ベルリンで暮らすユダヤ人だった頃の「私」の想い。そして現代、日本に生を受けた「私」の想い……。演劇は、時空を超え、あらゆる境界線を超えることのできる自由な表現の場。そこで躍動する俳優たちの底力を、存分に楽しめる舞台である。9月8日(日)まで。文:小川志津子
2019年08月28日渡辺えりが脚本・演出、出演する「私の恋人」。8月7日に東京・東大和市民会館ハミングホールでのプレビュー公演からスタートし、兵庫、鹿児島、山口、福岡にて上演。 8月22日(木)岩手・久慈市文化会館 アンバーホール 大ホールにて、8月25日(日) 山形・やまぎんホールにて、そして8月28日(水)~9月8日(日)東京・本多劇場と、渡辺えり、小日向文世、のんが、新作を携えて全国を周る。【チケット情報はこちら】本作は、今年、第160回芥川賞を受賞するなど注目を集める作家・上田岳弘が2015年に発表し、三島由紀夫賞を受賞した同名小説を原作にした音楽劇。恐るべき正確さで世界の未来図を洞窟の壁に刻んだクロマニョン人、第二次大戦中に収容所で絶命したユダヤ人、そしてそのふたりの生まれ変わりとして平成日本を生きる「私」井上由祐が、理想の女性を胸に10万年の時空を超えてつづる恋物語を、渡辺ならではの時空を自在に行き来する、まるでパッチワークのようなファンタジーに包み込んだ。そして原作とともに舞台が、衣装の早替えやコミカルな展開の影に浮き彫りにするのは今も昔も変わらぬ戦争という愚行であり、強者が弱者を苦しめるといった構造に対する心の痛みだ。今作ではかねてより渡辺作品への出演を熱望していた小日向文世、のんを迎え、3人の役者が時空や30もの役を演じるという趣向で上演される。小日向の硬軟自在な演技、初舞台にも関わらず伸び伸びと立っているのん、そしてユーモラスな演技と深みのある歌で惹きつける渡辺、それぞれが魅力的に舞台を作り上げている。初日を終え、今回が初舞台となるのんは「すごく緊張しましたし、早替えも初めての事でセリフが飛んだらどうしようと不安もありましたが、その大変さも含めて、緊張を楽しむことができたと思います」とコメント。「稽古と違って実際に観客の皆さんの前に出るのは緊張するしアドレナリンが出る。その中で、NG出たらもう1回ができない緊張感を味わえるのは役者としてかなり重要な事ですよね。そして、小日向さんとえりさんの舞台上での演技を間近で体感できるのはしびれます。こんな最高の初舞台は他になかったと思う。その分、私自身ももっともっと深めていかないとつまんない演技で終わっちゃうという危機感はありますが、本当に役者として嬉しい時間をかけている。そういう充実感がすごいです。ワンステージごとにブラッシュアップして、舞台の上で自由に生きられるように頑張ります」と意気込んだ。またこのたび、本多劇場9月4日(水)19時が追加公演として決定。8月20日(火)10時よりチケットぴあにて販売。この機会をぜひお見逃しなく。
2019年08月19日松本穂香が主演する、海外からも注目を集める新鋭・中川龍太郎監督の最新作『わたしは光をにぎっている』。その公開日が11月15日(金)に決定し、ポスターと予告編が解禁となった。監督は、デビュー作からこれまで海外の映画祭で数々の賞を受賞し、前作『四月の永い夢』(’17)が第39回モスクワ国際映画祭で2冠に輝いた中川龍太郎。そして主人公の宮川澪を演じるのは、「この世界の片隅に」の情感あふれる演技で存在感を放ち、声優として『きみと、波にのれたら』ほか、『酔うと化け物になる父がつらい』『おいしい家族』など出演作が絶えない松本穂香。出来上がった本編を観て「自分が出ている作品なのに、こんな風に泣いたのは初めてのことでした。この映画に出会えてよかったです」と語る、まるで分身のような役で、風景に溶け込む透明感溢れる松本さんの姿は、岩井俊二監督の名作『四月物語』(’98)のヒロインだった女優・松たか子を彷彿とさせるという絶賛の声が早くもマスコミから寄せられている。共演は渡辺大知、徳永えりら若手実力派と、光石研、樫山文枝ら日本映画のオーソリティーたち。主題歌は、伸びやかな歌声が心に波紋を広げるカネコアヤノの「光の方へ」。中川監督が「翔べない時代の魔女の宅急便」と語る本作では、都会の中で居場所を見つけ、現代を生きる若者の姿を丁寧に描いていく。予告編では、亡き両親に代わって育ててくれた祖母・久仁子の入院を機に東京へ出てくることになった澪が、「目の前のできることから、ひとつずつ」という久仁子の言葉をきっかけに、居候先の銭湯を手伝うようになる様子が…。昔ながらの商店街の人たちとの交流も生まれ、都会の暮らしの中に喜びを見出し始めたある日、その場所が区画整理によってなくなることを聞かされた澪は「しゃんと終わらせる」決意をする。「どう終わるかって、たぶん大事だから」と語る澪の、序盤とは別人のような心境の変化にも注目してほしい。『わたしは光をにぎっている』は11月15日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:わたしは光をにぎっている 2019年全国にて公開予定©2019 WIT STUDIO / Tokyo New Cinema
2019年08月17日女優の渡辺えりが、脚本・演出を務める新作舞台『私の恋人』を上演する。今年芥川賞を受賞した上田岳弘の三島由紀夫賞受賞作『私の恋人』を下敷きに、独自の恋物語を描き出す。共演に小日向文世、本作が初舞台となるのんを迎え、3人で30もの役を演じ分ける。約15曲の楽曲で綴るユニークな音楽劇だ。オフィス3○○「私の恋人」チケット情報主人公の“私”は、博愛の精神に満ちた「理想の恋人」に出会うまで、輪廻転生を繰り返し、10万年もの時空を生き続ける。クロマニヨン人からユダヤ人、そしてフリーターとして現世に生きる井上由祐に至るまで。恋人探しの一方で、浮き彫りになるのは無くならない戦争の歴史だ。SF的世界観から本質を炙り出す手法は、渡辺戯曲とも共通する。渡辺は、上田が描くテーマにも共感するという。「大きく言えば人類愛ですよね。なぜ人間は同じ過ちを繰り返すのか。いま断捨離が流行っていますが、忘れてはいけないような過去まで全部捨てるような時代になっている。合理化や分業化が進み、誰もが自分の保身に走ったり、日本人の良さである思いやりや情の部分が消えつつあるなと。そこを今回はお節介おばさんのように問い直したい。原作からは一部だけをお借りして、残りの9割は私の創作です(笑)」。原作通りにやれば「5時間は必要」な10万年の恋物語も歌やダンス、ユーモアを盛り込み、約1時間40分に凝縮する。情報量満載の展開だが「わけの分からなさを楽しんで」と渡辺。「だって、のんちゃんが主人公や彼が飼っている猫になったり、今お母さん役だった小日向さんが、次はお父さん役で出てくるわけですから。そこは笑って楽しんで。ピカソやマグリットも、パッと見は何の絵かは分からないけど、惹かれるから見るでしょ。それの演劇版です(笑)」。30年来の付き合いになる小日向は「段取りで芝居をしない信頼のおける役者」。一方、のんは天才肌の女優として一目置く。「一緒に映画や舞台を見に行っても視点が面白く、表現する言葉の選び方も天才的。センスだと思うんですけど。シュールでグロテスク、少しはみ出したものに惹かれる嗜好も似ていて、年齢差を感じさせない魅力がある」。のんは初舞台を目標に、以前から歌や踊り、英会話の特訓に勤しんでいるという。「猫背気味だった姿勢も直しましたから、努力家です。今は映像で流した方が楽だし儲かる時代だけど、一回しかない公演に命懸けてやる人もいる。色々と選択肢がないとつまらない。役者が目の前で汗を流しながら演じる、こんな贅沢は演劇だけですから。面白いと思いますよ」。公演は8月9日(金)、10日(土)兵庫県立芸術文化センター、8月28日(水)から9月8日(日)まで本多劇場にて上演。その他、地方公演あり。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2019年07月29日渡辺えりが主宰するオフィス3○○の新作『私の恋人』で、女優・のんが初舞台を踏む。かねてより渡辺作品への出演を熱望していたという小日向文世とともに、のん、渡辺のたった3人で30役を演じきるという異色の音楽劇。渡辺とのんに話を聞いた。チケット情報はこちらのんの魅力を「あざとさがない。でも演技に狂気がある、奥底に何か闇みたいなものが見えるところが『あまちゃん』で共演したときから好きなんですよ」と語り、今回の出演は「やっと」だと喜ぶ渡辺。のんの方も同じ気持ちのようで「ドラマで共演した後も、お食事に誘っていただいたり、お話させていただいたりしていて。そのたびに「出てよ!」と言ってくださっていました。私も「出たいです」と答えていたのですが、今回本当に声をかけていただけました!」と嬉しそうに話す。そのやってみたい、という前向きな気持ちは、初舞台の不安を大きく上回ったようで「えりさんの舞台は本当に素敵なんですよ。哲学的な言葉遊びと、ぐねぐねっと時空を飛び越えていくあの感じに、胸が高鳴ります。人を混乱させる、悪夢のようなファンタジーを作る方。えりさんご本人は、乙女の心があって、一方で破天荒でもある。“乙女と破天荒がせめぎあっている”ところが素敵です。もちろんえりさんと小日向さんとご一緒するというのは、重ねてきたものの差が大きすぎて、こりゃ大変だぞ!と思いました。でも勉強になるし、なによりも楽しそう!と思ってしまったんです。これはもう、やるしかないなと」と力強く話す。原作は芥川賞作家、上田岳弘の同名小説。渡辺は昨年、同じく上田作品『塔と重力』をベースにした『肉の海』を上演した。「もともと『私の恋人』が、私の戯曲『ガーデン』とテーマと構成が似ているなということがきっかけで交流が始まりました。『肉の海』では30人の出演者で上田さんの小説をベースにした物語をやったのですが、今度は3人で上田作品の登場人物全役をやったら面白いのではとパっとひらめいちゃったんですよ(笑)」と渡辺。物語はクロマニョン人、大戦中のユダヤ人、平成日本を生きる青年……と、10万年の時を超え3つの人生を生きた“私”を中心に描かれる壮大なドラマ。「悲惨な戦争が繰り返され、人類の滅亡が繰り返されていく。それをなんとか止められないか……という、深い人類愛の話だと思っていますし、そこを目指していきたいです」。渡辺に見どころを尋ねると「とにかく今まで見たことがないような、面白くて破天荒で、だけど心がキュッとなるようなものになります。あと、のんちゃんの歌も見どころ。5曲くらい歌ってもらいますし、ギターも弾いてもらいます!」とのこと。のんも「演技の中で歌ったり踊ったりするのは初めて。でも実はミュージカルに出たいなとずっと憧れていて、数年前からバレエも始めたんです。……あと、えりさんには「男の子をやってもらうよ、低い声出してね!」とも言われています。男装するの、大好きなのでそれも楽しみ」と期待を話した。国民的朝ドラ女優と、小劇場界の重鎮のタッグは一体どうなるのか。公演は8月28日(水)から9月8日(日)に東京・本多劇場にて。ほか各地公演あり。
2019年06月18日「今年から初めて本気で」終活を始めた渡辺えり(64)。地元・山形で暮らす認知症の両親の影響だという。今後の人生設計を語る――。「今、64歳なのですが、今年から初めて本気で終活を考え始めました。きっかけは、やはり両親です。父が93歳、母が89歳で体は健康なのですが、2人とも認知症を患っています。症状は父が軽く、母が重いため、今、地元・山形で別々の老人ホームに入っています。山形新幹線で片道3時間で往復できるようになりましたから、毎月、日帰りでも時間をつくって帰るようにしています」そう話す渡辺。昨年創立40周年を迎えたオフィス3○○(さんじゅうまる)を主宰、日本劇作家協会会長も務める彼女は『ぴったんこカンカン』(TBS系)などテレビ出演に加え、現在も大阪松竹座の『三婆』に出演するなど精力的に活動。私生活では4月に23年間連れ添った俳優・土屋良太(52)と離婚したばかりだ。「心機一転、引っ越しをしたばかりなんです。広いところから狭いところに移ったので、荷物が入り切らなくて。本や資料だけでも手元に置いておくものと大学に寄付するもの、田舎に送るものと、選別できていない段ボールがまだ50箱もあって。新居では開くところもないありさまなんです。元劇団員たちが土日に来てくれますが、この分では1年以上かかりそうです」「私は太ってるからため込むタイプなんです(笑)」と語る渡辺。「今回の引っ越しで、ずいぶんスリムになりました。服とかいらないものは手伝いに来てくれた人にあげました。姪っ子にもずいぶん送りました。だけど、やっぱり舞台衣装などはまた使うと思うから、それは山形に送ろうと思ってます。実は60歳を過ぎたら地元で演劇塾を開こうと以前から思っていて、故郷に稽古場にできる古家を買ってあったんです。父の入居しているホームはそこから歩いて30分ぐらいのところにあります。まだ実際に始めていないのは、60歳になっても自分がまだまだ元気だったから。今は仕事があるから東京に住んでいますが、70歳過ぎたら山形に移り住もうと。月謝2,000円で10人ぐらい、子どもたちに芝居を教えようかなと思って……」いったん劇団を解散したとき、早稲田大学の演劇博物館に衣装や小道具は全部寄付したという。「今回もあげるところは決まっているのですが、全部送ったら地元の演劇塾はどうなるんだと思って。だから一部は山形に持ってきます。主宰するオフィス3○○公演も、来年までは東京・本多劇場でやりますが、再来年からは小劇場に戻って、自主制作でコツコツやろうと思っています」数年後に向け、今はさまざまなものの整理と今後のお金の算段を考えていて心身ともにフル回転で、慌ただしい日々を送っている。「でも、私は恵まれているんです。田舎で少女のころから思い描いていた夢は、みんなかなっています。大ファンのジュリー(沢田研二)とは舞台『フィガロの結婚』で共演しました。劇作家の唐十郎さんとも舞台『少女仮面』でご一緒できました。美輪明宏さんとも、縁があって改名するきっかけまでいただきました」唯一かなっていないのが『世界平和』。今夏、渡辺が主宰するオフィス3○○の舞台『私の恋人』は、渡辺自身も足を運び、ガス室や焼却炉などを見てきた、ドイツのミュンヘンにナチスがユダヤ人を隔離するため造ったダッハウ収容所がモチーフだ。「簡単ではないことはもちろんわかっていますけどね。私は5歳のとき山形市内に引っ越して小学校に入った途端、いじめに遭っています。あまりのショックに2年間もひきこもり状態になりました。夢と現実のギャップを知り、不平等な世界や矛盾を知り、だからこそ、演劇の夢を追うようになりました。世間にはすごく貧しくていじめられてる人と、金持ちがいることが許せませんでした」演劇を志し、18歳で上京したとき、是が非でもこの“格差”をなくしたいと思ったそう。「両親は私が山形大学に進学し、音楽教師になってほしかったそうです。母は合格発表を一緒に上野まで見に来てくれたのですが、帰りの列車の中で『娘を手放さなければならないのはバチが当たったからだ』と号泣したことを後で打ち明けられました。私が演劇をやめられないのは、まだ『世界平和』の夢を達成できていないから。これからもやり続けて、ジワジワ効く漢方薬のように、若い人たちにも“平和”への思いを感じてほしいと強く願っています」
2019年06月09日