2024年6ー7月に調査実施大正製薬㈱が20歳以上69歳以下の生活者に行った調査では、ここ数年で夏の時期に風邪をひいた人は28%でしたが、0~12歳のお子さまがいるご家庭のパパさん・ママさんに限定すると、47%もの方々が風邪をひいたことが明らかとなりました。ここから、お子さまを介して、パパさん・ママさんが風邪をひいてしまっている可能性が考えられました。【調査概要】調査主体:大正製薬株式会社調査方法 : 株式会社ジャストシステム「Fastask(ファストアスク)」を用いたインターネットリサーチ調査期間 : 2024年6月24日~2024年7月1日調査対象 : 20歳以上69歳以下の生活者有効回答数 : 5,901人◆ポイント・3大夏風邪とは『手足口病』、『ヘルパンギーナ』、『プール熱』!・夏風邪は子どもに起こりやすく、パパさん・ママさんも要注意!!・特効薬はない!!感染対策や手洗いが有効!!!◆あなたに忍び寄る夏風邪ここ数年で夏の時期に風邪をひきましたか?お子さまが夏に風邪をひいて困ったことについて調査してみたところ、「看病している自分にもうつる」という声が44%もあり、お子さまの風邪が原因で、自分も風邪をひいてしまったパパさん・ママさんが実際に大勢いることが分かりました。その他の困りごととしては、「病院に連れて行かなければならない(45%)」や、「看病のために、仕事を休まなければいけない(29%)」という意見が見られました。お子さまが風邪をひいてしまうと、看病に多くの時間を取られてしまう現状があるようです。お子さまが夏に風邪をひいて困ったことは何ですか?◆3大夏風邪の発生時期夏風邪には流行しやすい3種の風邪があります。それは、『手足口病』・『ヘルパンギーナ』・『プール熱』です。過去10年間の3大夏風邪の発生時期を確認した結果、夏風邪は6~8月の夏の時期に特に感染者が増えていることが分かります。3大夏風邪の発生時期◆3大夏風邪の見分け方!! どうすれば対処・予防できる?!夏風邪の認知率について調査した結果、3大夏風邪の病名をご存じの方は全体のおよそ半分ほどでしたが、その症状や対処方法もご存じの方は全体の約1~2割ということが分かりました。夏風邪の認知率についての調査結果3大夏風邪の『手足口病』・『ヘルパンギーナ』・『プール熱』はとても見分けづらいです。これらの違いを下の表にまとめました。■手足口病口腔内や手掌、足などに水疱性の発疹などの症状が現れます。ヘルパンギーナと症状が似ていますが、手や足にも発疹がみられることが特徴です。■ヘルパンギーナ発熱に続いて咽頭痛や口腔内の発疹などの症状が現れます。手足口病とは異なり、主に口腔内に症状が現れます。■プール熱正式な呼び方は咽頭結膜熱です。プールでの感染の報告があったことから、プール熱といわれることもあります。結膜炎などの眼症状が現れることが特徴です。3大夏風邪の見分け方一覧◆大正製薬からのお知らせ風邪は冬のイメージが強いですが、今回の調査では多くの方々が夏風邪に悩んでいることが分かりました。今後も皆様が風邪で悩まない社会を実現するために、大正製薬は様々な研究を進めてまいります。無理をせず、しっかり体を休めましょう。脱水症状や夏バテになりやすい季節なので、水分・栄養補給に気をつけてくださいね。【引用】1). 国立感染症研究所ホームページIDWR速報データ( 2). 国立感染症研究所ホームページ「手足口病とは」( 3). 国立感染症研究所ホームページ「ヘルパンギーナとは」( 4). 国立感染症研究所ホームページ「咽頭結膜熱とは」( 【大正製薬】3大夏風邪本格化.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年07月19日料理研究家の桜井奈々が12日に自身のアメブロを更新。抗生剤の影響で手足に出ていた症状について明かした。この日、桜井は「前回の入院したあと、、手や足が脱皮したのですが」と明かし「どうやら抗生剤の影響らしく、全員の方がそうなるわけではないらしい」と説明。医師から「今回もするかも」と言われていたそうで「残念ながら始まった」と皮が剥けた手のひらの写真を公開した。続けて、前回剥けてから治って2週間ほどが経過していることを明かしつつ「皮膚が薄くなってからの、再び」「地味にヒリヒリ」とコメント。「あの爆裂な炎症を抑えるためにはそりゃ抗生剤でしょうから、、仕方ない」と述べ「手が痛いという大義名分も得たので明日帰宅以降もしばらく家事自粛します」とつづり、ブログを締めくくった。
2024年07月12日NPO法人 日本腎臓病協会(東京都文京区、理事長:柏原 直樹、以下「日本腎臓病協会」)と協和キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮本 昌志、以下「協和キリン」)は、2019年5月に締結した「腎臓病の疾患啓発活動に関する連携協定」に基づき、腎臓病に対する啓発活動の一環として、慢性腎臓病(CKD)の疾患認知に関するアンケート調査を継続的に実施しています。今回は2023年11月に実施した最新の調査結果についてお知らせします。慢性腎臓病(CKD)は脳卒中、心臓病、認知機能障害とも関係しており、国民の健康寿命を損なう要因となっています。日本では1,480万人の患者がいると推計されています※。※:一般社団法人 日本腎臓学会 編. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023より今回は、20歳から70歳代の一般市民1,624名を対象に、慢性腎臓病(CKD)に関する認知度について、インターネットによる全国アンケート調査を実施しました。その結果、慢性腎臓病(CKD)を「症状も含めてよく知っている」あるいは「病名だけは知っている」と回答したのは全体の44.6%でした。年代別にみると、若年層(20~40代)においては3割程度の認知度であるが、年齢層が上がるにつれて認知度が向上し、70代では72.0%でした。「症状を含めてよく知っている」は、全体で7.0%から7.5%に上昇していました。図:慢性腎臓病(CKD)の認知度慢性腎臓病(CKD)の予防策に関する設問に対して、「定期的に健康診断や人間ドックを受ける」と回答した割合が60.0%と最も多く、次いで「減塩・減量や禁煙等、生活・食習慣に気を付ける」回答は46.9%でした。また、健康診断や生活習慣病への治療にあたる「尿蛋白陽性やeGFR低下を指摘されたら、指示通りに医療機関を受診する」や「糖尿病や高血圧」等、「慢性腎臓病(CKD)の原因となる疾患の治療を継続する」の回答はそれぞれ37.7%、33.2%と確認できました。健康診断あるいは人間ドックを定期的に受けない理由として「費用がかかるから」が最多(37.4%)、特に30代(46.3%)と40代(43.0%)で多い結果でした。また40代では、健康診断や人間ドックを受けることに不安・抵抗があるからの回答も多くみられました(25.8%)。今回の調査結果について、日本腎臓病協会理事長、川崎医科大学 高齢者医療センター 病院長、特任教授の柏原 直樹先生は次のように述べています。「腎疾患対策検討会報告書において、通知後5年目の中間評価では、さらに推進すべき事項として、「勤労世代への啓発」が強調されています。2024年には日本腎臓病協会と協和キリン共催で世界腎臓デーにあわせた一般市民向けの啓発イベントを実施いたしました。慢性腎臓病(CKD)は自覚症状が乏しくても重症化すると健康上の影響が大きいことから、今後も健康診断における尿蛋白やeGFRの認知を高めることを含め、継続した啓発活動を行うことが重要です。その一方でCKDに罹患している方の重症化を防ぐためのサポート体制や早期の診断・適切な治療の体制を全国でさらに整備していくことも望まれます。」今回のアンケート調査については、第67回日本腎臓学会学術総会(2024年6月29日)で発表されました。詳細は をご覧ください。演題:一般市民における慢性腎臓病(CKD)の認知度に関するアンケート調査~2023年度~日本腎臓病協会と協和キリンは今後も「腎臓病の疾患啓発活動に関する連携協定」に基づき、慢性腎臓病に関する疾患認知度調査の実施をはじめ、腎臓病の疾患啓発と対策活動に協力して取り組みを進めていきます。eGFRとはEstimated glomerular filtration rate(推算糸球体ろ過量)の略。腎移植ドナーなど正確な腎機能評価が必要な場合にはGFR測定のgold standardであるイヌリンクリアランス法を実施しますが、日常臨床では血清クレアチニン値の測定結果を基に算出されるeGFRが用いられます。日本腎臓病協会について日本腎臓病協会は、医療者、市民、関連企業、行政等が連携し腎臓病を克服するために、立ち上げた組織です。腎臓病の普及啓発、診療連携体制の構築、腎臓病療養士制度の運営、患者会との連携、アカデミアと関連企業、行政等が連携するプラットフォームである「Kidney Research Initiative-Japan(KRI-J)」を運営します。日本全国どこにいても、良質な医療の恩恵を享受できる環境の実現に尽力します。「腎臓病の克服」が私共の願いです。詳細は をご覧ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年07月12日元『Popteen』モデルで元ヤマンバギャルのあぢゃが11日に自身のアメブロを更新。手足口病を疑った息子達の症状を明かした。この日、あぢゃは「金曜日の夜にビリケンが高熱」と長男が高熱を出したといい「夜だったので次の日に病院行こうと思い家にあった解熱剤を飲ませてベットへ」(原文ママ)と説明。夜中に再び薬を服用させて翌朝に熱を測るも38.7℃あったそうで「小児科に電話して熱がある事を伝えて予約」「ビリケンと小児科へ」と長男を連れて小児科を受診したことを明かした。続けて「膝の裏のブツブツがひどくなってきたのでそれもみてもらった」といい「夏風邪とアセモと診断され薬もらって帰宅」と報告。「その日はお家でゆっくり」「朝。出かけようかと思ったけどまだ本調子じゃないので家で爆遊び」と明かし、入浴前に寝てしまった次男について「身体拭いて寝かせようとしたら身体熱っ!」と述べ「うつった!兄弟あるある」とコメントした。また、次男も解熱剤を飲ませて寝かせたといい、翌朝には元気になっていたことを報告。一方で、長男に咳の症状が出ていたそうで「ちょっと心配だったので小児科へ」と説明。「テレビ見てたら手足口病の事やっててビリケンの膝の裏と同じような症状が流れてて」と述べ、次男を確認すると発疹があったといい、小児科で長男を診てもらった時に次男の症状を医師に伝えると「手足口病だねぇ」と言われたことを明かした。さらに、長男についても尋ねると「手足も出てなかったし喉にもでてなかったけどもしかしたらそーだったのかもしれない」と言われたそうで、息子達については「軽症らしい」と説明。処方箋をもらって帰宅するも「寝てる時、ビリケンの咳が凄くて」「嘔吐」とハプニングを告白し「その後も凄い咳してたけど吐く事はなかったので良かった」と安堵した様子でコメントした。最後に「なんやかんや家で充分遊んでた」と息子達の様子を明かし、自宅で過ごし始めてから3、4日が経過した頃に「お外出てオッケーになった」と説明。「私も少し風邪気味だったけど良くなってきた」といい「健康が1番だね!たくさん外で遊ぼうね」と呼びかけ、ブログを締めくくった。
2024年07月11日モデルの滝川ロランが28日に自身のアメブロを更新。手足口病に罹り38℃台の高熱を出した生後8か月の次男の様子を明かした。妻でモデルの美優は、26日のブログで次男が通う保育園の担任の先生から電話があったことを明かし「疑われる病名は手足口病。少し前から保育園でも流行ってるとは聞いていた」と説明。保育園から小児科に直行したといい「まだ症状は出ていないけど、恐らく手足口病だろうね」と診断されたことを報告し「初めてのお熱で呼吸も辛そうで可哀想」と心配そうにつづっていた。この日、滝川は手足口病に罹った次男について、初めて38℃台の高熱を出したことを明かし「気を紛らわせようとたくさんオモチャを置いてますが、可哀想」とコメント。「高熱でも笑ってくれるキミは本当に天使」と玩具で遊ぶ次男の姿を公開し「守りたいこの笑顔」とつづり、ブログを締めくくった。
2024年06月28日「保育園に通う息子(3歳)からうつりました。息子は手足に水疱がポツポツ出る程度で済みましたが、私は足裏、手のひら、口の中、そして熱が39度まで出て、フラフラに。とくに足裏は、歩くたびに突き刺すような激痛だったので、トイレに行くのも大変でした。症状は1週間ぐらいで治まりましたが、その後爪が?がれたり、足の皮がむけたり、もう二度と感染したくないですね」(東京都・30代主婦)本来、夏に流行する感染症「手足口病」の患者数が、いま全国的に急増している。国立感染症研究所の最新の週データ(5月27日~6月2日)によると、1つの医療機関で1週間の感染者数が5人を超えると警報レベルとされているなか、群馬県の8.67人を筆頭に、福井県の8.36人、鹿児島県の8.04人など、12府県で警報レベルを超える状態となっている。全国平均で見ても2.89人で去年の同時期の0.48人と比べ6倍の感染数で、すでに3万7千人以上が罹患している。■大人が感染すると合併症のリスクが「手足口病」とは、三大夏風邪の1つで、その名のとおり、手のひら、足の裏、口の中などに痛みを伴う2~3mmの水疱性の発疹が出るウイルス性の感染症である。「5歳以下の子どもが最も感染しやすい病気です。子どもが保育園や幼稚園といった集団生活の場で流行することが多く、感染すると水疱発疹のほか、発熱や倦怠感を伴います。子どもの場合、発熱するのは3分の1程度で、多くは数日間で症状が治まります。ただし、大人がかかると症状が重くなる可能性があり、髄膜炎、脳炎、心筋炎といった合併症のリスクも高まります。とくに妊婦や基礎疾患のある高齢者などは注意が必要です」このように警鐘を鳴らすのは、日本感染症学会専門医で、東京歯科大学市川総合病院呼吸器内科の寺嶋毅教授。発熱(38度前後)や倦怠感以外にも、喉の痛み、関節痛、頭痛、咽頭痛、下痢、嘔吐などの症状も出るというから、軽い風邪程度だと甘く考えないほうがいい。大人が「手足口病」に感染するほとんどのケースは、子どもからうつされる“家庭内感染”だ。そして感染した親が会社などに出勤し、職場にウイルスを持ち込むことで、感染をさらに拡大させる。「感染経路は“飛沫感染”、“接触感染”、“糞口感染”(便の中に排せつされたウイルスが口に入って感染)です。発症原因となるウイルスは、主にコクサッキーウイルスA6、A16やエンテロウイルス71(EV71)と呼ばれるもの。注意すべき点は、これらのウイルスは、ふだん、新型コロナの感染予防対策で使っているアルコール消毒液が効きにくいということです」(寺嶋教授、以下同)コクサッキーウイルスの場合、症状が治まったあと、手足の爪が剥がれたりすることもあるという。一方、EV71は、死に至るリスクもある髄膜炎や脳炎などを引き起こす可能性がある危ないウイルスなのだ。例年、真夏の7月末~8月に流行のピークを迎えるが、今年は5月ごろから感染者が急増。「考えられる理由は3つ。まず、コロナ禍の約3年のステイホーム期間で、免疫力を高めることができなかった。そしてコロナ禍が終わり、感染対策が緩み、マスクをする人、手洗いをする回数も減ったこと。さらに今年は、5月ごろから25度を超える暑い日が続いたことなどが要因として挙げられます」■治っても“感染症ドミノ”で次々と病気になることがでは、ウイルスに感染しないためにやるべき予防策は?「アルコール消毒が効きにくいので、せっけんを使って20~30秒ぐらい時間をかけ、流水でしっかりと手洗いすることが大事です。飛沫感染を防ぐためには、マスクの着用。家族が感染したら、家庭内でのタオルの共用はやめる。できればペーパータオルにして、使用するたびに捨てる。幼児が感染した場合の注意点は、オムツ替え。便にもウイルスが存在しているので、オムツ交換後は、とくにしっかり手洗いすることです」「手足口病」には特効薬がなく、特別な治療法もないという。そのため高熱が出た場合などは、解熱剤を服用するといった対症療法が中心となる。いずれにせよ、ちょっと意識がもうろうとしている、胸が痛い、呼吸が苦しいといった異変を感じたら、大人も子どもも、すぐに医療機関を受診することだ。そして治った後も注意する必要がある。それは、いま流行している感染症は「手足口病」だけでないということ。国立感染症研究所によると、手や足の壊死などを引き起こし、致死率の高いことで知られる「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者数が、今年に入ってから977人となり、昨年1年間の患者数を超え、過去最多を更新(6月2日時点)。「『感染性胃腸炎』などの感染症も流行しています。1週間程度で『手足口病』の症状が回復したといっても、免疫力や抵抗力が落ちています。そういうときに別の感染症に続けてかかる“感染症ドミノ”が起きる可能性もあります」猛暑が予想されるこの夏は、感染症にはとくに警戒が必要だ。
2024年06月21日口が回りにくくなった、なんだか口が渇く……。口内の不調に、マスクを外して気づいた人も多い。年齢とともに「むせる」「食べ物がうまく飲み込めず、食べこぼしが増えた」「滑舌が悪くなる」など、口腔機能の衰えが出てくる状態をオーラルフレイルと言う。「オーラルフレイルは口のフレイル(虚弱)という意味の造語で病気ではありません。口に“ささいな衰え”が出た状態を言います。高齢者特有の状態だと思うでしょうが、じつは患者さんを診ていると40代後半から50代ぐらいから口と口の周りにささいな衰えが現れている人が増えています。それを放置しておくと、衰えが積み重なり全身のフレイルに進み、筋肉が衰えるサルコペニアや低栄養を引き起こして心身機能の低下につながると考えられています。健康寿命を延ばすためにも、早くオーラルフレイルのサインに気づき対策を講じることが大切です」そう語るのは、幸町歯科口腔外科医院の宮本日出院長だ。オーラルフレイルはシグナルがあるが、そのなかでいちばんわかりやすい兆候が「むせる」頻度が高くなることと「口の渇き」という。「いちばん頻度が高いのは『むせる』回数が増えてくること。痰がからんで、食事のときに、何もしていなくても、など、さまざまな場面でむせるケースが増えてきますが、ここではお茶や汁物を飲んだときにむせることを指します。また、『口の中が乾燥する』といったケースも衰えのサインの一つ。コロナ禍でマスク生活が続き、今もマスクが外せないという人も多いでしょう。マスク生活が続くと口呼吸になり、唾液で口の中が潤わず乾燥することが頻発。元々女性は唾液が出にくい傾向があるのでドライマウスになりやすく、強い口臭や摂食障害、会話がしづらいといった症状が次々と現れてくるようになります」(宮本院長)このように“ささいな衰え”をほったらかしにしておくと、ドミノ倒しのようにさまざまな症状が体中に出てくる。「たとえば、虫歯や歯周病を放置したことで、自然とやわらかい食べ物を食べるようになります。?むための口の周りの筋肉を使わなくなり、口の機能が衰えます。高齢になると1年間で7%程度の筋力が落ちるといわれています。舌の筋肉が衰えると口の周りの筋肉も衰え、嚥下機能にも影響が。また、やわらかい食べ物ばかり選んで偏った食事を取りがちになると、栄養バランスが崩れて、心身機能の低下にもつながると考えられています」(宮本院長)オーラルフレイルの人はそうでない人と比べ、2年以内に身体的フレイルを発症する確率が2.4倍、4年以内に死亡するリスクが約2倍になるという。高齢者に多い誤嚥性肺炎も、オーラルフレイルに端を発することが多い。■オーラルフレイルかチェックリストで診断を今年4月、日本老年医学会、日本老年歯科医学会、日本サルコペニア・フレイル学会の3団体が会見を開き、自分がオーラルフレイルの状態かどうかを5項目でチェックできるリスト「Oral frailty 5-item Checklist(OF-5)」を公表。5項目のうち2つ以上に当てはまるとオーラルフレイルの状態と判断できる。「高齢者の約4割がオーラルフレイルに当てはまるという調査もあります。介護の現場や医療機関の待合室などで歯科医療従事者以外でも判断できるようにリストを簡便にしました。2つ以上当てはまったら放置しないで、歯科医にかかることをお勧めします」そうアドバイスするのは、チェックリストの作成に携わった東京都健康長寿医療センター歯科口腔外科の平野浩彦部長。「2018年には口腔機能低下症という疾病ができました。口腔内の環境や舌の力、咀嚼力、嚥下状態などをスコア化して判断するもの。『OF-5』チェックリストでオーラルフレイルと感じたら口腔機能低下症の検査を受けることが一般的になることを望んでいます。同時に、ふだんからできる口の体操で鍛えましょう」(平野部長)■オーラルフレイルを防ぐ「ぶくぶく体操」と「パタカラ体操」平野部長が患者に勧めているのは「ぶくぶく体操」。(1)左頬に空気を入れてふくらませ、ぶくぶくと4回動かす。(2)右頬、上唇、下唇も同様に4回動かす。(3)最後に口全体に空気を入れてふくらませ、ぶくぶくと4回動かす。これを2回繰り返す。唇や頬、呼吸の動きを高めるので、食べこぼしが改善され、口呼吸から鼻呼吸に改善されていくという。宮本院長が勧める「パタカラ体操」は、誤嚥を防ぐための代表的な訓練。口・舌を鍛えて、食べる・飲み込む機能の向上を目指す。「早口でパタカラ、パタカラと言うのではなく、一音ずつはっきりと発音するようにしましょう。『パ』は発音をするときに唇をはじくようにして、『タ』は舌先を上の前歯の裏につけるようにします。『カ』は舌の付け根を口蓋の奥につけるように、『ラ』はしっかりと舌を丸めるようにします。これを8回×2セット、3度の食事の前に行う習慣をつけて」(宮本院長)口の健康は全身の健康につながる。毎日行い健康をキープしよう。
2024年06月07日特に自覚がないのに、歯科の検診で、「歯周病になりかけています」と言われた経験がある人、多いのではないでしょうか。歯周病は痛みなく進行するため、気づいたときは歯を失う一歩手前という事態になる恐れも。ロッテが開催した、歯ぐきケアのタイミングについて学ぶ「歯と口の健康メディアセミナー」の様子をお伝えします。歯を失う一番の原因は歯周病大阪大学大学院 歯学研究科 予防歯科学講座の特任教授である天野敦雄先生によると、日本は長寿の国であるにもかかわらず、70歳になったときの歯の本数の平均が、スウェーデン21本に対し16.5本と少ないのだそう。日本人(特に中高年)は「歯科は歯が痛くなったら行くところ」と捉えているため、痛みなく進行する歯周病に気づきにくいという理由が考えられるのだとか。実際に歯周病になっている人の割合は年々増えていて、60代後半では半分以上の人が歯周病に罹患していることがわかっています。また、歯周病になると全身疾患が起こりやすいこともわかっています。健康に長生きするために、そして、高齢になったときの医療費を抑えるためにも、歯周病にならないよう、若いころから意識してケアをすることが大切です。定期的な検診でプロによるクリーニングを受ける歯周病対策で大切なのが、定期的に歯科医院に行って、衛生士(プロ)のクリーニングを受けること。歯周病になっていないか、悪化していないかをチェックし、プロの技術で歯石を取り除くことで、歯周病になりにくい口腔環境を作ります。定期的に歯科検診を受ける日本人が少ないのに対し、アメリカでは年に2回、スウェーデンでは年に1回、歯科検診を受けるのが「普通」だそう。私たちも、定期的な歯科検診を習慣にする必要がありそうです。また、プロのケアだけでなく、セルフケアを怠らないことも大切です。歯ブラシだけでは汚れの6割ほどしか落とせないため、歯間ブラシやフロスといった補助器具を使ったクリーニングは欠かせません。「40歳を過ぎたら歯間ブラシはマスト。また、ガムを噛むと唾液が出て口の中を清潔に保てるので、細菌の繁殖が抑えられます。歯ぐきを守る成分が入っているガムもありますよ」(天野先生)ユーカリ抽出物の成分が、歯周病菌の生育を抑える続いて登壇したのは、株式会社ロッテ中央研究所 噛むこと研究部部長補佐であり、薬学博士でもある大澤謙二さん。「歯周病は細菌の感染によって引き起こされる感染症で、人類史上最も感染者数が多い感染症としてギネスにも登録されています」と大澤さん。日常的に摂取できる食品を用いて、歯磨き以外に歯ぐきの健康のケアができないかと、ありとあらゆる天然素材を調べた結果、ユーカリに歯周病菌に対する強い抗菌効果があることがわかりました。ユーカリ抽出物を口に入れることで、歯周病菌がほとんど増殖しないことが研究から明らかになったのです。ユーカリには、歯周病菌の育成を抑える効果と、歯垢の生成を抑えるという歯周病対策となる効果があり、その効果はユーカリ抽出物の摂取を中断したあともしばらく継続することが判明しています。食べ物が歯に詰まりやすいのは、歯周病かも天野先生によると、「食べたものが歯に詰まる」のは歯周病が進行している可能性があります。「歯に詰まりやすい」「歯周病かも」と思ったら、歯科医院を訪れましょう。また、ガムや歯間ブラシといったセルフケアも有効です。寿命=健康寿命になるよう、今から歯ぐきケアに力を入れましょう。
2024年05月16日口の端が切れる口角炎になったことはありませんか?スピリチュアルの面から見ると、そこには何かしらのメッセージが隠れているかもしれません。この記事では、口の端が切れる時のスピリチュアルな意味と心掛けを紹介します。■口の端が切れるスピリチュアルな意味口の端が切れることは、スピリチュアル的にどんな意味を持つのでしょうか?◇(1)ストレスがたまっているサイン口の端が切れるのは、ストレスがたまっているサインかもしれません。消火不良の感情が行き場を失って、心の中にモヤモヤと蓄積しているのではないでしょうか?近頃、疲れやストレスがたまっていると感じるなら、しっかり休息を取りましょう。◇(2)言いたいことを我慢している口の端が切れるのは、本当は言いたいことを我慢しているというサインかもしれません。いろいろと意見や考えがあるのに、うまく伝えられていないと感じていませんか?浮かんだ言葉を飲み込んでいることが、口角炎として表れているのでしょう。まずは近しい人に対して、自分の気持ちを伝えるようにしてみてください。◇(3)内観が必要口の端が切れる時、内観が必要というメッセージかもしれません。自分が本当に望むことを、把握していますか?じっくり心と向き合って、本音に耳を傾けてみましょう。■口の端が切れた時に心掛けたいこと口の端が切れた時に、スピリチュアル観点でどのような心掛けしたら良いのでしょうか?◇(1)自分自身を大切にする口の端が切れた時は、心身共に疲れがたまっている可能性があります。疲れやストレスを感じるなら、無理せずにしっかり休息をとりましょう。また、自身の心の声に耳を傾けて、思いっきり好きなことをしてみるのもおすすめです。◇(2)心を柔軟にする口の端が切れる時は、自分のやり方や価値観に固執しすぎない方が良いでしょう。凝り固まった考えは、あなた自身を苦しめる可能性もあります。できるだけ気持ちを柔軟に保ち、軽やかな心を意識してみてください。そうすることで、運気の波に乗っていけるはずです。◇(3)積極的なコミュニケーションをとる口の端が切れるのは、あなたが言いたいことを我慢している可能性も。もしそう感じるなら、積極的にコミュニケーションをとっていくもの1つの手です。「自分の意見を言ったら嫌われるかも」と不安になる必要はありません。少しずつでも、心をオープンにしてみましょう。□口の端が切れる時のメッセージを受け取ろう!口の端が切れる時、ストレスがたまっていたり、言いたいことを我慢していたりなどのスピリチュアルメッセージが隠れているかもしれません。この記事をヒントに、ぜひメッセージをひも解いてみてくださいね。(LIB_zine)※画像はイメージです
2024年05月13日恋を長続きさせる秘訣…?5月病との戦い方と回避する対策方法3選5月になり、ゴールデンウィークも終わる頃、多くのカップルが恋の5月病という試練に直面するようです。愛が消え去ってしまうのはどうにか避けたいもの。そこで今回は、恋愛が5月病で終わってしまわないための、3つの対策を紹介させていただきます。対策1:パートナーとの時間と1人時間のバランスゴールデンウィークという連休に、パートナーと朝から晩まですごしたり、いつも以上にデートを計画する人もいるかもしれません。ただ、長い時間パートナーとすごすと、一度離れたいと思ってしまうこともあり…これが恋の5月病の原因となるようなのです。連休中はパートナーとすごすだけでなく、1人の時間も予定に組み込むことが大切です。例えば、パートナーと旅行に行く場合、ショッピング中に自由時間を作るなどの工夫をするとよいでしょう。対策2:5月末にデート計画をゴールデンウィーク後にもパートナーと楽しむことのできる時間を作るのもよいでしょう。ゴールデンウイーク中の思い出を共有し、話したり見返したりという時間が持てると楽しめそうです。旅行のときに絵葉書などを購入して、お互いに送り合い後で読むなんて計画も素敵です。対策3:連休後すぐのデートは回避ゴールデンウィークが終わると、仕事や学業に戻るための心の切り替えが必要になります。そのため、そのときにデートの予定を入れても、気分が盛り上がらないかもしれません。しっかりと気持ちの切り替えをする時間を持つことも大切でしょう。連休後、新しい自分を見てもらうため、連休中に自分を磨くことも1つの楽しみにできるかもしれません。今回紹介した3つの対策を行うことで、恋の5月病を回避して、楽しい恋愛生活が続けられるよう願っています!(愛カツ編集部)
2024年05月04日息子を実両親に預けたときのこと。帰ってくると、手足にある症状が見られ……。反省した出来事です。 短い時間だったけれど…2人目を妊娠中のときのこと。息子を保育園へお迎えに行き、歩いて数分の実家へ散歩がてら行きました。私の父は畑が趣味で、夏の暑い時期は日が落ちてくる夕方に畑作業をしていました。 息子もときどき、「じいじの畑を手伝う!」と畑へ。その日もいつも通り、息子は畑に一直線でじいじの横で一緒に遊んでいました。畑には私の母もいたので、今のうちにちょっと家に帰って洗濯物だけ取り込んで戻ってこようと思い、両親に息子をお願いしました。 預けたのは15〜30分ほどだったと思います。畑にいた息子を連れて帰ってくると、息子の両腕・両足には無数の虫刺されの跡が……。気づいてほしかったという気持ちと、私が注意すべきだったという反省でモヤモヤ。このことがあってからは、事前に虫よけスプレーをかけたり、長袖の服に着替えたりして対策を行なってから出かけています。 ◇ ◇ ◇ 子どもには外で思いっきり遊んでほしいですが、春から秋にかけては虫刺されが心配ですよね。服装に気をつけたり、虫よけスプレーを持ち歩いたり。そのほか、汗をかいたらこまめに拭くなどして気をつけたいですね。 イラスト/シュー子著者:佐藤ゆい
2024年04月28日「食べたら、歯を磨きなさい」。毎日子どもたちにしつこく言ってきた言葉なのに、まさか自分が歯周病に!? 歯の定期健診で初めて「軽い歯周病です」との診断が下り、現在は定期的に通院しながら歯ブラシ指導や歯周ポケットの数値測定、クリーニングなどをしています。長年同じように口腔内のケアをしてきて問題なかったのに、急にどうしちゃったの? 原因を調べてみると、口腔内の変化と更年期が関係していることがわかりました。女性には3回訪れる歯周病の危機「丁寧に、抜かりなく」を心がけてきたプラークコントロール(歯垢を除去して歯に付着しないようにすること)。そのおかげか、これまで一度も指摘を受けたことはなかったのですが、先日半年ぶりの定期健診でかかりつけ医から「軽い歯周病です」との診断が下されました。そう言われてみると、このところ朝起きると口腔内のねばつきが気になることがありました。でも、どうして急に? ケア自体は長年変わっていないはずなのに。一体自分の体に何が起きているのかと気になってかかりつけ医に確認したところ、女性には歯周病の危機が3回訪れるそうです。それは「思春期」「妊娠中」「更年期」とのこと。更年期真っただ中の私は、歯周病の危機真っただ中なのだと、ドキリ。実は、これらのライフステージにおいては、女性ホルモンにゆらぎが生じやすいらしいのです。ホルモンバランスが崩れることで唾液の量が減少し、歯周病菌や虫歯菌が増殖するということでした。唾液の量と歯周病の関係とは同じ口腔ケアをしていても、女性ホルモンが変化することによって唾液の量が減少し、虫歯や歯周病のリスクが高まることがあるとわかり、歯周病になってしまった原因が見えてきました。そうなると気になってくるのが、唾液の量が減少することと虫歯や歯周病にはどのような関係があるのかという点です。かかりつけ医によると、唾液には、虫歯菌が作り出す乳酸を中和する働きがあるそうです。また唾液に含まれる成分の中にはカルシウムやリン酸などの無機質があり、これらは食べ物の酸によって溶け始める歯の表面を元の状態に修復する力があるとのこと。さらに、虫歯菌の栄養素となる食べかすを洗い流す洗浄作用まであって、口腔内を健康に保つために、唾液がいかに重要なのかがわかりました。更年期に入り、唾液の量が減るだけでなく、イライラや不安を感じたり緊張や不眠に悩まされるようになったりしていました。たしかに唾液の量は減少し、気が付くと口の中はカラカラ。女性ホルモンの減少やストレスにより、更年期真っただ中の今、歯周病になってしまったのだとわかりました。更年期とダイエットの組み合わせは歯周病の大敵?そして、40代後半から基礎代謝が低下し体重が落ちにくくなり、万年ダイエット中という現状も、実は口腔内にとってはあまり良くないことを聞きました。糖質をとりたくないので、朝食はコーヒーのみだったのですが、咀嚼することで唾液が出るため、朝に出るはずの唾液量が減っていて、そのことも歯周病リスクが高まる原因の1つになっていたようなのです。更年期とダイエットという組み合わせは、口腔内にとっては非常に良くないので、これからはこまめな水分補給と適度な運動、量を加減しつつ栄養バランスの良い食事を3食とるようにしようと決めました。まとめかかりつけ医によると、歯周病が進行すると歯周病菌が歯肉や骨の組織にまで感染が広がり、口臭も発生するそうです。最悪の場合、歯を抜かなければならなくなったりすることもあると知り、軽度の今が大事なんだと改めて思いました。更年期に入り、体に無理がきかなくなってきているのに今までと同じような生活をしていたので、こうやって思いがけない症状が出たのだと思います。よくかんで食べて、咀嚼回数を増やすこと。水分をこまめにとり、口腔内をカラカラの状態にしないこと。今まで以上に歯磨きに時間をかけて、磨きにくい奥歯の頬側を意識して磨くこと。ガムをかむこと。疲れをためず、無理はしないこと……。こうしたかかりつけ医のアドバイスを実践中です。定期健診も半年に1度から3カ月に1度にしてもらいました。歯周病のリスクを専門家にチェックしてもらって、健康な唾液を保てるようにしたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。イラスト/サトウユカ著者/みうママ(50歳)昨年閉経を迎えた更年期ママ。泣く、怒る、時々笑う。喜怒哀楽の激しさに拍車がかかる日々。思春期の娘VS更年期の母という戦いに明け暮れている。パパと息子の男性陣は戦々恐々。地雷があちこちに埋まっているファミリー。家族は夫、1男1女の4人家族。
2024年03月19日「糖尿病」は日本人にとって現代の国民病ともいわれていますが、どのようなイメージがありますか?乱れた生活をしている人がかかる病気? 自己責任? 糖尿病に対するそのような誤った認識から生まれたスティグマ(差別や偏見)が、糖尿病のある人を苦しめてしまうことがあります。大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区社長:上原 茂](以下、当社)が運用する健康情報サイト「大正健康ナビ( )」では、季節やトレンドに合わせて、あなたのお役に立つコラムを随時更新しています。2月28日に新着公開した「糖尿病スティグマ(差別や偏見)とは。糖尿病を正しく理解しよう」では、藤本 まどか先生監修のもと、糖尿病の要因や具体的なスティグマの事例などを解説しながら、社会に向けた取り組みについても紹介しています。◆新着情報コラム「糖尿病スティグマ(差別や偏見)とは。糖尿病を正しく理解しよう」 目次・糖尿病ってどんな病気?・糖尿病に対する誤った認識がスティグマに・糖尿病のある人自身も変わりましょう・糖尿病のある人に寄り添う社会に向けた取り組み糖尿病とはどんな病気かを知り、誤った認識を正して、糖尿病のある人が生き生きと暮らせる社会を一緒につくっていきましょう。大正健康ナビは、生活者の日常生活に寄り添い、「人生100年時代をサポートする健康情報発信基地」として、みなさまの健康の維持・増進にお役立ていただけるサイト運営を目指しております。当社は、これからも健康と美を願う生活者に納得していただける優れた医薬品・健康関連商品、情報及びサービスを、社会から支持される方法で創造・提供することにより、社会へ貢献してまいります。【監修者プロフィール】越谷レイクタウン内科 理事長藤本 まどか(ふじもと・まどか)先生日本糖尿病学会認定糖尿病専門医、日本内科学会認定内科医、日本医師会認定産業医。1997年東京医科歯科大学医学部医学科を卒業し、東京医科歯科大学第3内科に入局。地域基幹病院などで糖尿病を中心に内科入院・外来診療に従事し、2008年10月に越谷レイクタウン内科を開業。糖尿病、メタボリックシンドロームなどの適切な治療により「一病息災」、病気があってこそ元気で長生きを目指している。■ご参考●大正健康ナビ 大正健康ナビでは、お悩みの原因、症状、対策や治療・予防法などをご紹介しています。いろいろな疑問に専門家が分かりやすくお答えしています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月28日糖尿病は、体が血糖値を適切に管理できなくなる病気です。重症化するまでほとんど自覚症状がなく、気づいたときには合併症が進行しているケースも。また、妊娠出産時に女性が発症することのある妊娠糖尿病は、将来の糖尿病発症のリスクとなるほか、妊娠出産自体にも悪影響を与えることもあります。そこで今回は、女医の筆者が「糖尿病になりやすい人」の特徴や「糖尿病を防ぐための生活習慣」などを解説します。そもそも、糖尿病って?糖尿病は、体が血糖値を適切に管理できなくなる病気です(※1)。糖尿病の怖いところは、重症化するまでほとんど自覚症状がなく、気づいたときには合併症が進行していること。糖尿病は年齢とともに有病率が上がっていくことが知られていますが(※2)、若い女性でも罹患することはあります。また、糖尿病を発症するに至らなかったとしても、糖尿病になりやすい生活習慣を持続していたら、将来糖尿病を発症するリスクが高まります。糖尿病の分類:ほとんどの方は生活習慣病です糖尿病には大きくわけて1型糖尿病と2型糖尿病があります。このうち、2型糖尿病は体質や高カロリー食、高脂肪食、運動不足などが原因と考えられている生活習慣病です(※1)。2型糖尿病は最も一般的な糖尿病で、糖尿病患者さんの大多数はこのタイプとされています。一方、1型糖尿病は自己免疫疾患の一種で、発病と生活習慣にはあまり関係がないタイプ。今回の記事では、日本で予備軍も含め2,000万人以上の患者さんがいるといわれる(※4)、2型糖尿病の予防と対策について解説していきます。日本人はもともとインスリンの分泌量が少なく、糖尿病になりやすい体質だといわれていますので、注意が必要ですね。あなたはいくつあてはまる? 糖尿病のリスク要因そもそも糖尿病とはどういう状態かについて見てみましょう。まず、食事をして血糖値が上昇すると、それを低下させるためにすい臓からインスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンの分泌量が低下したり、あるいはインスリンの効き具合が低下したりすると、体内でインスリンの作用が不足する状態になります。これによって上昇してしまった血糖値のコントロールができなくなっている状態が糖尿病です。2型糖尿病のリスク要因として、以下のようなものが指摘されています(※3)。遺伝的要因(祖父母、父母、兄弟姉妹などが糖尿病)肥満不健康な食生活ストレス運動不足加齢ただ、適切な食事をとり、適度な運動をして肥満に気をつけていれば、2型糖尿病を防ぐ、あるいは発症を遅らせることができるとされています。要注意! 糖尿病の初期症状糖尿病の初期や軽度のうちは、実は症状がかなり乏しいため、なかなか自分では気づかないことが多いとされています。何かの症状を自覚する前に、健康診断などでたまたま指摘されるというケースが多いんですね。ただ、気づかないまま放置していると、のどが渇く、水をたくさん飲む、トイレに行く回数が増える、疲れやすくなるといった症状が出てくるといわれています。女性なら知っておきたい、妊娠糖尿病とは?妊娠糖尿病という病気を聞いたことがありますか?それまで異常がなかった女性でも、妊娠によって身体への負担がかかることで、糖代謝に異常が現れることがあります。それが、妊娠糖尿病です。妊娠糖尿病になると、巨大児のリスクが高まったり、最悪の場合は子宮内胎児死亡につながるなどの悪影響があるとされます。また、帝王切開率や妊娠高血圧症候群のリスクが上がるなど、妊娠や出産に関するトラブルにつながるともいわれています。妊娠糖尿病は、出産してしまえば改善することが多いとされますが、将来的に2型糖尿病を発症する人が多いと考えられています。それだけではなく、脳卒中や狭心症、心筋梗塞といった動脈硬化で起こる心血管病のリスクも高いことが知られています。健康に過ごすためだけでなく、大切な妊娠出産のためにも糖尿病予防が重要なんですね。糖尿病にならないための生活習慣のポイント健康的な食生活、定期的な運動、十分な睡眠、ストレス管理と適正体重の維持は、2型糖尿病の予防につながると考えられています。特に血糖値を上げない食生活を送ることが大切です。健康的な食事野菜は一日350g以上の摂取が推奨されています(※5)。食事のはじめに野菜をしっかり摂ると、血糖値の上昇がゆるやかになり、すい臓への負担も減少して、糖尿病予防につながります。また、糖分を多く含んだ甘いジュースやお菓子の摂取は血糖値の急上昇を起こして糖尿病のリスクになるため、なるべく控えましょう。ご飯やパン、麺類などの主食類はおいしいですが、でんぷん質を多く含む主食類の摂りすぎは血糖値を上昇させ、すい臓の疲弊や肥満を招きやすいとされるので注意が必要です。主食がないとおなかが減るという方は、食物繊維の含有量が多いものを選ぶようにしましょう。全粒粉パンや全粒粉小麦を使ったパスタなどは血糖値の上昇がゆるやかであるとされています。間食したい場合は、チーズなどの乳製品やナッツ類のように糖質の含有量が少ないものをチョイスするようにしましょう。定期的な運動週に数回、30分以上の運動を心がけるとよいでしょう。運動は、筋力を鍛えるレジスタンス運動と、有酸素運動を組み合わせて行うのがおすすめです。運動それ自体でのカロリー燃焼効果は実は少ないのですが、運動によって代謝が活性化することや、適度な疲労感で夜によく眠れること、ストレスホルモンによる身体への悪影響を緩和する効果など様々な作用が期待でき、糖尿病予防だけでなく総合的な身体への好影響があるとされています。ストレス管理上記のように、運動は効果的なストレス対策になります。また、十分な睡眠をとることも、ストレス解消とともにメンタルヘルスを保つためにもとても大切です。睡眠不足だとストレスホルモンが高まり、食べすぎや肥満につながりやすくなるので注意しましょう。自分でできる対策を2型糖尿病は、生活習慣の影響を大きく受ける病気です。日々の小さな行動が、長期的な健康に大きな影響を与えることを忘れずに、健康的な生活を心がけましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 糖尿病※2 厚生労働省.図表1-2-8糖尿病患者数の状況※3 厚生労働省.糖尿病※4 厚生労働省.平成28年 国民健康・栄養調査結果の概要※5 厚生労働省.e-ヘルスネット 野菜、食べていますか?筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは4人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は15万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2024年01月18日20代から、私にとって冬はつらい季節でした。手足が冷え、ヒーターやお風呂で温めてもすぐに冷え、肩凝りや頭痛もありました。45歳からは、手足は冷たいのに時々顔がのぼせる「冷えのぼせ」を自覚。健康診断では、高血圧(最高血圧160/最低血圧86)と指摘されました。また、肩凝り、頭痛も悪化したため、漢方内科を受診。約2カ月かけて「冷えのぼせ」をじわりと改善できた体験をお伝えします。冷えのぼせ改善のため漢方内科を受診体の不調が気になりネットで調べたところ、手足は冷えているのに、顔や頭が熱いのは、いわゆる「冷えのぼせ」という症状とのことでした。「冷えのぼせ」と思われる症状と高血圧が心配になり、漢方薬を試してみようと思ったのは、ホットフラッシュや不眠などの更年期症状で悩んでいた友人から漢方薬で症状を改善できたという話を聞いたことがきっかけです。46歳のとき、漢方診療をおこなっている内科を受診しました。受付を済ませ、問診票を記入後、血圧を測りました。しばらく待っていると、名前を呼ばれ診察室へ。先生から体調についていくつか質問がありました。その後、脈、舌、目、心音などの診察の後、ベッドの上に横たわるよう言われ、おなかや足や肩、腰を診察しながら、痛むところや違和感のあるところを尋ねられました。先生によれば私の場合、血の巡りが悪く、気が上半身にたまりがちになるため、手足が冷えて、血圧が高くなり、肩凝りや頭痛、のぼせが起きるとのことでした。先生の診察が丁寧で私の話をよく聞いてくれたこと、不調の原因がわかったことで、不安が解消され、ホッとした気持ちで帰宅しました。漢方薬で徐々に冷えが気にならないように処方されたのは、「桂枝茯苓丸」(けいしぶくりょうがん)でした。血の巡りを良くして、肩凝り、頭痛、のぼせなどの症状を和らげる働きがある漢方薬だそうです。その日の夜から1日3回「桂枝茯苓丸」を食前に服用しました。顆粒状のエキス剤で、シナモンを苦くしたような味でしたが、私は抵抗なく飲めました。飲み始めて数日は変化がなく、「効かないのかな?」と内心思っていましたが、友人も数カ月続けて飲んで改善したと言っていたので、服用を続けました。効果が出てきたと感じたのは、10日ほどたったころでした。朝、冷たい水で洗い物をした後、いつもなら冷たいままの手がじんわりと内側から温かいのです。そのころから、日に日に手足の冷えが気にならなくなってきました。私は、寝るときに足が冷えて寝付けないため、布団を電気毛布で温めておき、靴下をはいて寝ていました。漢方薬を飲み始めて3週間ほどたったとき、靴下をはいたまま寝たところ、足が暑くて途中で目が覚めました。翌日からは、素足で布団に入っても足が冷えなくなりました。また冷えが改善されるにつれて、肩凝りや頭痛の回数も減ってきました。生活習慣の見直しで、のぼせと便秘が改善!漢方薬服用と同時に生活習慣を見直すことにしました。私が一番のぼせを感じるのは、寒い日の朝、寝室からキッチンに行きエアコンをつけた際、温風が顔に当たるときです。そこでエアコンの風向きを変えて、風量を小さくしました。そのままでは寒いので、マット式のキッチン用ヒーターを使うことに。すると、足の裏だけでなく体全体が温まり、顔がのぼせにくくなりました。また、便秘になるとのぼせがちになるため、食物繊維の多い野菜やきのこ、いも類を多く食べるように。今年の冬は、おやつに焼きいもや干しいも、夕食にバランス良くいろいろな食材を食べ、しょうがや柚子こしょうなどの薬味で体も温まる鍋物を多くしたため、おいしく冷えと便秘が改善できました。それでも寒い日は便秘になることも。そこで漢方内科を再受診した際に先生に便秘について相談したところ、酸化マグネシウムを処方されました。なるべく自然なお通じを心掛けていましたが、どうしても便秘になるときは服用しました。漢方薬の服用と新たな生活習慣を約2カ月間続けた結果、手足の冷え、のぼせは少なくなり、血圧も最高血圧130/最低血圧80になりました。まとめ漢方薬の服用と生活習慣を見直すことで、「冷えのぼせ」がじわりと改善できました。受診するたびに、先生から「だいぶ良くなったね」と言われます。また、のぼせているときはイライラするので、そっとしておいてほしいと家族に伝えて協力してもらったため、気分が安定しました。血圧がまだ少し高く、とても寒い日やパソコン作業を長時間おこなったときなどには肩凝りや頭痛がするので、今度、受診する際に先生に相談してみようと考えています。これからも焦らず、頑張り過ぎず、周りの人たちに助けてもらいながら、うまく更年期を過ごしていけたら良いなと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/サトウユカ著者/とらね子 (47歳)更年期の悩み解決のため、いろいろ試しているところ。手づくり、猫、昭和レトロが好きな初心者ライター。
2023年12月09日2023年11月14日、お笑いコンビ『フォーリンラブ』のバービーさんがパーソナリティを務める、『バービーとおしんり研究所』(TBSラジオ)に、お笑いタレントの、いとうあさこさんが出演。そこで語られた、いとうさんの『隠れ病』について、驚きの声が上がっています。いとうあさこ、『隠れ病』を告白同日、合間に食べたシュークリームの話や、健康の話などで盛り上がった、バービーさんといとうさん。いとうさんは放送の中で、体力維持のためのアミノ酸を摂取していることを明かしました。芸能界でも大の酒好きで知られるいとうさんは、お酒についても「たらふく飲んでいる」と話しながらも、自分の身体の状況を把握するため、年に一度、健康ドックを受けているそうです。一応、1年に1回人間ドックに行ってんの。(身体の)各所、よくないだろうと思って。だけど、お酒にまつわるところ、肝臓とか、糖とか出るじゃん。ものすごい標準値なの。Amazon Music Presents バービーとおしんり研究所ーより引用酒で異常が出やすい、肝臓や糖の数値は正常だという、いとうさん。これにはバービーさんも「それすごいですね」と称賛した後、「でも肝臓が強すぎる人って、脳にくるっていうじゃないですか」と、脳の異常がないかを心配したのです。バービーさんのひと言に対し、「脳ドックもしょっちゅうやっている」と答えた、いとうさん。脳ドックを受けるのは、明確な理由があってのことでした。テレビでさ、やるじゃん、健康診断みたいな(企画)。あの(テレビ番組で健康診断を受けた)時に、結構普通にあることらしいんだけど、みなさんにね。「隠れ脳梗塞が4個ある」っていわれて。まあ、意外に(多くの人に)あると。正直、そんなに重く考えなくていいけど、できたものは一生なくならないんだって。だから、そのままキープか、おっきくなるかしかないから、確認してる。そしたら全然おっきくなってない。だからどうやら、もうちょっと、元気そう。Amazon Music Presents バービーとおしんり研究所ーより引用いとうさんは、とあるテレビ番組に出演した際、隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)が4つあることを告げられたのです。無症候性脳梗塞とは、脳卒中発作の経験がない状態にも関わらず、脳ドックでMRIを撮った時に発見される、軽度の脳梗塞のこと。無症状ではあるものの、将来的な脳疾患のリスクが上がったり、大きくなったりするといわれていることから、いとうさんは無症候性脳梗塞の状況を把握するために脳ドックを受けているといいます。結果、同日現在は悪化していないとのこと。「もうちょっと元気そう」と、笑って明るく話していました。【ネットの声】・健康診断、全然行っていない。私もいかなきゃって思いました。・人間ドックや脳ドックを定期的に受けているなんて、えらい!・同世代の話なので、他人事じゃないと感じました。表面上は健康で、問題なく日常を過ごしていても、隠れている病気に気付けないことはあります。手遅れにならないよう、年に一度は健康診断を受け、自分の身体の状況を知ることは大切です。いとうさんが毎日元気に過ごせるよう、多くの人が願ったことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年11月16日恋愛したいけど、結婚したいけど、特定の人が頭に浮かばないという方も少なくないでしょう。実は、素敵な人と出会っても気付かずスルーしちゃっている「恋愛できない病」が原因かもしれません。今回はその原因と克服法を紹介します。現状の暮らしに満足している仕事や趣味に没頭すると、恋愛をしたいという気持ちが自然に薄れてしまいます。充実した一人の時間が心地よく、恋がうまくいかなかったときにはすぐに諦めてしまうという習慣がついていませんか?とはいえ、心が満たされているときほど、素直に人を好きになれるもの。必要以上に「恋しなきゃ!」と焦るより、魅力的な人との出会いを待つことで解決するかもしれません。忙しさに追われている「仕事が忙しい」「もう寝る時間…」という生活をしている人は、そもそも恋愛に対する余裕がないかもしれません。恋愛をするにはエネルギーと時間が必要です。恋愛をしたいなら、仕事とプライベートのバランスをとることが重要。時間に余裕がない場合、スケジュールを埋め尽くさず、恋愛する余裕を作ることが大切です。たとえば、彼からデートの誘いを受けたとしても、1ヶ月先にしか空きがなければ恋愛を進めることは難しくなってしまうでしょう。自己愛が足りない自分を好きになれないと、他人を心から愛するのは難しいものです。また、自己評価が低いと「自分のことを好きになってもらえるはずがない」という思考に陥りがち。彼と一緒になっても、自己肯定感が低いせいでうまくいかなかったりします。長らく好きな人ができていないという人は、まず自分自身と向き合うことをオススメします。不安定な生活安定的な収入や仕事が見つからず、恋をする余裕がないという人もいるでしょう。日々の生活が不安定だと、恋愛が後回しになるのは当然。そんなときは、焦らずに生活を安定させることから始めましょう。心と生活環境を見直す好きな人ができないのは、出会いがないからだけではありません。恋ができないのは、自分自分または自分の生活に原因がある場合もあるのです。恋がしたくなったとき、まず恋を始められる環境作りから始めてみましょう。(Grapps編集部)
2023年11月11日ヘルパンギーナは、手足口病、咽頭結膜熱(プール熱)と並んで「子どもの三大夏かぜ」とも呼ばれる、子どもにとって身近な感染症です。症状は、突然の高熱、のどや口の中にできる小さな水疱と潰瘍による痛みが特徴です。ヘルパンギーナは感染力が強く、子どもの看病をする際に大人が罹患してしまうこともあるので、大人のヘルパンギーナにも注意しましょう。大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区社長:上原 茂](以下、当社)が運用する健康情報サイト「大正健康ナビ( )」では、専門医によるヘルスケアアドバイス疾患ナビを公開しています。11月1日に新着公開した「ヘルパンギーナ」では、黒木 春郎先生にヘルパンギーナの原因、症状、対処法や予防法について詳しくお伺いしました。◆新着情報 専門医によるヘルスケアアドバイス 疾患ナビ「ヘルパンギーナ」 <目次>ヘルパンギーナについて知る・ヘルパンギーナの原因・ヘルパンギーナの症状・ヘルパンギーナの対処法・ヘルパンギーナの予防法ヘルパンギーナには、ワクチンや抗ウイルス薬はなく、1週間ほどで自然に治りますが、症状を緩和する薬での対症療法とホームケアが大切です。いざというときに備えて注意したいポイントを知っておきましょう。大正健康ナビは、生活者の日常生活に寄り添い、「人生100年時代をサポートする健康情報発信基地」として、みなさまの健康の維持・増進にお役立ていただけるサイト運営を目指しております。当社は、これからも健康と美を願う生活者に納得していただける優れた医薬品・健康関連商品、情報及びサービスを、社会から支持される方法で創造・提供することにより、社会へ貢献してまいります。【監修者プロフィール】こどもとおとなのクリニックパウルーム 院長黒木 春郎(くろき・はるお)先生千葉大学医学部卒業。医学博士。千葉大学医学部臨床教授。公認心理師。千葉大学医学部小児科医局に所属し、関連病院勤務を経て、1998年千葉大学医学研究院小児病態学教官。2005年外房こどもクリニック開業(千葉県いすみ市)を経て、08年医療法人社団嗣業の会理事長、23年より「図書室のなかのクリニック」をコンセプトにした、こどもとおとなのクリニック パウルームを東京都港区に開業。日本小児科学会専門医・指導医。日本感染症学会専門医・指導医・評議員。日本遠隔医療学会理事。著書に『駆け抜けた17年』(幻冬舎)、『プライマリケアで診る小児感染症 7講』(中外医学社)、共著『最新感染症ガイドR-Book 2018-2021』(日本小児医事出版社)ほか多数。■ご参考●大正健康ナビ 大正健康ナビでは、お悩みの原因、症状、対策や予防法などをご紹介しています。また、気になる症状をすぐにチェックできるコンテンツもご用意。いろいろな疑問に専門家が分かりやすくお答えしています。【大正健康ナビ】ヘルパンギーナ.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月01日大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区社長:上原 茂](以下、当社)が運用する健康情報サイト「大正健康ナビ( )」では、専門医監修による設問に「はい・いいえ」などで回答すると、気になる症状や健康状態をチェックできるドクターズチェックを公開しています。10月25日に新着更新した「手足口病注意度チェック」では、黒木 春郎先生監修のもと手足口病注意度をセルフチェックすることができます。◆新着情報人気コンテンツ・ドクターズチェック「手足口病注意度チェック」 手足口病は、子どもの代表的な「夏かぜ」の1つです。夏かぜとはいうものの、近年では春や秋、まれに冬にも発生することがあります。ほとんどの場合、手足口病は自然に治るので心配はいりませんが、感染力が強く、保育園や学校であっという間に広がります。お子さんの様子を観察しながら、この手足口病注意度チェックを受診やケアに役立ててみてください。大正健康ナビは、生活者の日常生活に寄り添い、「人生100年時代をサポートする健康情報発信基地」として、みなさまの健康の維持・増進にお役立ていただけるサイト運営を目指しております。当社は、これからも健康と美を願う生活者に納得していただける優れた医薬品・健康関連商品、情報及びサービスを、社会から支持される方法で創造・提供することにより、社会へ貢献してまいります。【監修者プロフィール】こどもとおとなのクリニックパウルーム 院長黒木 春郎(くろき・はるお)先生千葉大学医学部卒業。医学博士。千葉大学医学部臨床教授。公認心理師。千葉大学医学部小児科医局に所属し、関連病院勤務を経て、1998年千葉大学医学研究院小児病態学教官。2005年外房こどもクリニック開業(千葉県いすみ市)を経て、08年医療法人社団嗣業の会理事長、23年より「図書室のなかのクリニック」をコンセプトにした、こどもとおとなのクリニック パウルームを東京都港区に開業。日本小児科学会専門医・指導医。日本感染症学会専門医・指導医・評議員。日本遠隔医療学会理事。著書に『駆け抜けた17年』(幻冬舎)、『プライマリケアで診る小児感染症 7講』(中外医学社)、共著『最新感染症ガイドR-Book 2018-2021』(日本小児医事出版社)ほか多数。■ご参考●大正健康ナビ 大正健康ナビでは、お悩みの原因、症状、対策や予防法などをご紹介しています。いろいろな疑問に専門家が分かりやすくお答えしています。【大正健康ナビ】手足口病注意度チェック.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月25日私は52歳で 医師から甲状腺疾患である「橋本病」の診断を受けました。医師のアドバイス通りに、仕事も私生活も無理し過ぎずに続けたまま適切な治療をすること4カ月。なんと血液検査の数値がすべて正常値になり、橋本病から回復したのです。私が橋本病をなぜ改善することができたのかをお話しします。むくみで動かすことができない体私は2023年の春、顔や体のむくみ、手足のしびれ、ろれつが回りにくくなるなどの症状を自覚しました。昨年、私は母親を亡くしてストレスを抱えていましたし、仕事や育児の疲れが出ているのかもしれないと経過を見ていました。しかし、なかなか体調が改善せず、思うように体を動かすこともできませんでした。不安を感じた私は、かかりつけの皮膚科医に相談し、その後、内科を受診。「橋本病(甲状腺機能低下症)」を発症していることが判明しました。そのときに受けた詳細な血液検査の結果では、「悪玉コレステロール(LDLコレステロール)」値が基準値をはるかに超え、「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」の値が振り切れている状態でした。また、他にも複数指摘をされた数値があったのを覚えています。昨年9月の健康診断時の体重と比べて体重は8kgほど急激に増え 、抜け毛も気になっていました。疲労感が強く、休日はなかなか起床することができませんでした。周りからは「ハアハア息が切れてときつそうだ」とか「耳の聞こえが悪くなっていないか?」と言われることもありました。「橋本病」の診断を受けたことで、原因と症状のすべてが糸でつながっていくようでした。服薬治療と生活習慣の見直し最初は、本当にごくわずかの薬の投薬治療から始まりました。使ったのは「チラーヂンS(甲状腺ホルモン剤)」という薬です。医師からは「この薬の量じゃ全然足りないけれど、体がビックリするといけないから、少しずつ薬の量を増やして、様子を見ていきますね」と言われました。2週間ごとに通院し、問診と薬の処方を受けました。医師から「仕事も無理をしないようにね」と言われていました。橋本病の症状を自覚するまでは、外で動き回ることも夜遅くまで起きて仕事をすることも多々ありました。しかし、「健康なくして、仕事はおろか何もできない」と一念発起。まずは体調を回復させることを優先し、自宅で過ごす時間を多くしました。仕事も思い切って早い時間で切り上げ、睡眠時間を十分に確保することを心掛けました。私は数年前、仕事と家事・育児の合間に勉強をして、国家資格である「衛生管理者」の資格を取りました。衛生管理者とは、労働環境における衛生全般の管理をする者であり、その資格です。仕事の効率化・生産性向上、そして、「健康管理と仕事復帰への道のりを自身で管理できてこそ衛生管理者だ」と自分を奮い立たせました。食事も、栄養バランスを考えたメニューを決まった時間にとるようにしました。また生活面においても、アクセルとブレーキをうまく使い分け、安全な運転を心掛けました。血液検査の結果、すべてが正常値へ7月に入ったころ、体が動きやすくなってきたなと実感し始めていました。薬の量は、最初4月に受けた検査結果の数値から考えるとまだまだ足りていない量だったのですが、6月以降、増えていませんでした。そして、通院の間隔は3週間に1度へと間隔が長くなっていきました。定期的に甲状腺の数値のみの検査も受けていましたが、その結果と私の状態を見て、医師が「また詳細に血液検査をしてみましょう。薬の量は増やさずこのままで」とのこと。私は「ん? この薬の量で様子を見るの?」と疑問に思いながら、血液検査の結果が良くなっていることを願っていました。お盆前に検査結果の説明と薬をもらいに病院を受診しました。そのときに医師から「コレステロール値が正常値になっているよ。甲状腺刺激ホルモンの値も正常値! すべてが正常値になっているよ!」と、検査結果の用紙を見せてもらいました。言われた私も、うれしさ8割、信じられない驚き2割の状態でした。次回の受診は2カ月後となり、定期的に検査をしてこの調子で良好な結果だと、3カ月後、半年後、もっと長い間隔での受診となるそうです。医師いわく薬を1週間ほど飲み忘れると体に不具合が出てくるだろうとのことなので、薬との付き合いは今後も続くと思いますが、適切な診断と治療、そして生活習慣の見直しで、ここまで回復できたことをうれしく思いました。まとめ私は「橋本病」を発症して、心身ともにきつい体験をしました。しかし、適切な診断を受け、生活習慣を見直し、適切な療養をすることで、「橋本病」から回復することができました。今回の経験で、「何事も、健康あってこそできること」だと実感。生活や仕事においてもつい無理をし過ぎる傾向があるので、体からの警告だったのではないかと思っています。当たり前に規則正しい生活をすることの大切さを身をもって実感することとなりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/ちびむす(52歳)マスコミで働いていた両親に似て、仕事に真っ黒になるきらいがある。衛生管理者の資格所持者。仕事と健康の両立を図ろうと奮闘する一児の母。
2023年10月07日高齢化が進むなかで、患者数が年々増加してると言われているパーキンソン病。現在、日本には20万人以上の患者がいるとされています。そんななか、パーキンソン病の当事者が主演を務める日本初の劇映画『いまダンスをするのは誰だ?』がまもなく公開。そこで、病と闘いながら活動しているこちらの方にお話をうかがってきました。樋口了一さん【映画、ときどき私】 vol. 602人気番組「水曜どうでしょう」シリーズのテーマソングである「1/6の夢旅人2002」や日本レコード大賞優秀作品賞を受賞した「手紙〜親愛なる子供たちへ〜」などで知られ、数多くの有名歌手たちにも楽曲を提供してきた樋口さん。パーキンソン病を17年間も患いながらシンガーソングライターとして積極的に活動を続けていますが、本作では俳優初挑戦にして初主演という大役を務めています。今回は、役作りの苦労や病気との向き合い方、そして諦めそうになった自分を変えてくれた音楽との出会いなどについて語っていただきました。―まずは、どういった経緯で、主演のお話が来たのでしょうか。樋口さん最初は主題歌を頼まれたので、二つ返事で受けました。ところがしばらくして、「主役をお願いしたい」という手紙が突然届いたんです。そのときは本当に寝耳に水で、どうやって断ろうかということしか考えていませんでした(笑)。―そこから引き受けようと気持ちが変わったのはなぜですか?樋口さん一晩寝たあと、「辞退させていただきます」と連絡をして電話を切ったときの自分を想像してみたんです。そしたら、やったことがないという理由だけで断るのは、表現に携わる人間としてもったいないなと。それに、これから先の人生で「映画の主役をやってほしい」なんて言われることはまずないだろうと思ったんです。そう考えているうちに、だんだんやってみたいなと考えるようになりました。将来を考えて落ち込んでしまうときもある―初めての演技でわからないことも多かったと思いますが、俳優の知人に相談したことはありませんでしたか?樋口さん周りにいっぱいいるので、それも考えたんですよ。でも、下手に技術を植え付けられると、逆に余計なことをしちゃうんじゃないかなと思ってやめました。そこで、セリフを覚えたうえで、どうしたらそれを普段話しているように言えるかということにまずは重きを置くことにしました。とはいえ、自分で編み出した方法だったのでいまでも不安はありますが、一番長くやってきた音楽を生かして歌を歌うようにセリフを言えた部分もあったかなと思っています。―演じるうえで、同じ病を抱える主人公に共感する部分もあったのではないでしょうか。樋口さんそれはありましたね。ただ、病気を宣告されて怒りに任せていろんなものを壊していく彼のような反応は僕にはなくて、自分はわりと淡々と受け止めることができたので、そこは違ったかなと。でも、治療法のない難病なので、将来のことを考えて落ち込むことは僕にもあるのでわかる部分はありました。―ということは、役づくりに関しては技術的な難しさはあっても、感情的にはすんなりとは入れたと。樋口さんそうですね。劇中に何もかも失ってビルの屋上で泣くシーンがありましたが、そこも気持ちがわかるので、家族も友達も全部奪われた子どものような感じで演じました。病気に蓋をせず、個性として扱ってほしい―今回はセリフ以外にもダンスを覚えるのが大変だったと思いますが、これまでにダンスのご経験は?樋口さん小学校のときに踊ったフォークダンスの「オクラホマ・ミクサー」以来ですよ(笑)。今回は、撮影の約2か月前から先生に振りを教えてもらいながらロックダンスを練習しました。覚えるのが大変なのはもちろんですが、全然かっこよくならなくて…。でも、娘のために一生懸命なんだけど、イマイチなところがこの映画では大事だと思ったので、真剣だけどイケてない感じをそのまま出しています。―本作では、パーキンソン病の方に対してきつく当たったり、心ない言葉をかけたりする不寛容な社会の様子も描かれていますが、ご自身もそういった経験はありますか?樋口さんいまのところ、僕はそういう場面に遭遇したことはありませんね。でも、コンスタントに薬を飲んでいないと、突然動きが取れなくなってしまうので、日常生活のさまざまな場面で自分が周りに気を遣ってしまうことはよくあります。薬が効いているときは普通に動けているので、周りも病気であることを忘れていろいろ誘ってくれるのでそれはうれしいんですけど、相手に迷惑をかけるのが嫌だなと思って自分が断ってしまうことが多いですね。でも、僕は極力自然に接してほしい気持ちもあるので、もしみなさんの周りにパーキンソン病の方がいたら、病気に蓋をしてしまうのではなく、その人の個性として扱ってもらえたらいいなと思います。公表したことで、エネルギーを活動に使えるようになった―ご自身がパーキンソン病の診断を受けたのは2009年ですが、不調を感じてから病名がわかるまで3年もかかったそうですね。樋口さん当時は何だかわからなかったので、まず正体を現してほしいとつねに思っていました。僕の場合は、典型的な症状である手の震えが出なかったので、それが病気の診断が遅れる理由だったのかもしれません。そんななかで、「もしかしてパーキンソン病なんじゃないか?」と自分で思うようになり、そのことを医師に告げて調べてもらったら、パーキンソン病であることがわかりました。難病であることは知っていましたが、病名がわかったことでホッとした部分はあったと思います。―とはいえ、公表するまでには葛藤もあったのではないでしょうか。樋口さん最初は「言わないのが当然」というか、自分の弱みは伏せておくのが普通の対応だと思っていました。でも、何かを隠すというのはエネルギーを使いますからね。公表したことによって、そこに使うエネルギーを自分の活動に向けられるようになったので、以前よりも負担は軽くなりました。ただ、実際は会社や同僚にも隠しながら闘っている人は多いとは思います。会社勤めしている方は、「組織のなかで正常な役割を果たせなくなった」と自分で言うようなものですからね…。そこは、僕とは違うプレッシャーがあって大変だろうなと感じています。―ご自身は歌手をやめようと思ったことはなかったですか?樋口さん僕が熊本に移住したのは、いまから12年ほど前ですが、一番声が出なくなってしまったときでもあったので、実は「やめるしかないのかな」と考えたこともありました。ライブをしてもお客さんに対してうまく表現できなかったのが、本当に情けなかったんですよね。「何があってもバッドエンドはない」と考えている―そこからどうやってまたモチベーションを上げて、活動を続けられたのでしょうか。樋口さんその瞬間についてはいまでもはっきりと覚えていますが、中島みゆきさんが吉田拓郎さんに向けて書いた「永遠の嘘をついてくれ」という曲をお二人が歌っている音源を聴いたときのこと。自分に言われている気がして、涙が止まらなくなってしまったんです。そのあとに、諦めることを1回諦めてみようかなと。音楽は世界を変える力があるかどうかはわからないですが、人の気持ちを変えることができるんだなと自分で実感しました。そういった感覚は、ザ・ビートルズを初めて聞いたとき以来だったと思います。―病気と向き合うなかで、考え方が大きく変わったこともありましたか?樋口さん僕は「自分=パーキンソン病」ではなくて、パーキンソン病という“荷物”が1つ増えたなという感覚です。でも、「何でこんな荷物を持たなければいけないんだろう」というよりも、「この荷物を抱えた人生にはきっと何か理由があるんだろう」と思っています。その理由は死ぬまでわからないかもしれませんが、「必ず知ることができるときが来る」と信じていて、いまはそれを楽しみに待っているような感じです。―そういう気持ちは、創作活動にも影響を与えているのではないかなと。樋口さんそれはありますね。特に自分が書く詩には変化があって、「何があってもバッドエンドはない。すべての終わりはハッピーエンドなんだ」というようなものを作ることが増えました。以前からそういうところはあったのかもしれないですが、この病気になってからは、「ネガティブなことが起きても、それはハッピーエンドのための障害物であり通過点」みたいな内容が多くなってきたなと自分でも感じているところです。いまは、ギターを弾きながら歌えなくなったとか、できないこともいろいろと増えています。でも、ファンの方々も見守るように受け入れて、やれることを精一杯しているところを見てくださっているのでありがたいです。30代をすぎても、子どもように楽しんでほしい―いつでもポジティブな樋口さんの姿に、救われている方も多いと思いますが、実際に反響を感じたことはありますか?樋口さん最近、「水曜どうでしょう」のキャラバンで各地を回っていたのですが、そのときに「1/6の夢旅人」という楽曲がいかにたくさんの方の人生に関わっているのかを知ることができました。結婚式で使ってくださった方や「泣きました」という方など、あの曲のなかにはみなさんのいろんな感情が入っているんだなと。多くの人の背中を押す役割も担っているようなので、いまでは自分の手を離れて大きなものになっているんだと感じています。―それでは最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。樋口さん20代からすると、30代というのは年を取ってしまったなと一番感じるときかもしれません。でも、いま自分が59歳になって思うのは、30代って全然子どもだなということ。なので、みなさんには“ガキ感”みたいなものを発揮してもらって、もっと楽しんでほしいなと思います。僕でさえ、自分もまだまだガキだなと感じているので(笑)。30歳すぎたからと悲観することなく、突き抜けてもらいたいです。インタビューを終えてみて…。音楽を深く愛し、どこまでも前向きな樋口さん。病気であることを感じさせない力強い言葉には、背中を押されるような感覚がありました。「音楽をやることが自分の役割だったと言われたい」とも語っていた樋口さんの活動をこれからも楽しみにしたいと思います。次にダンスをするのはあなた!実話を基にパーキンソン病を抱えながら生きる人たちのリアルを描きながら、家族や周囲の人たちとしっかりと向き合うことの大切さも描いている本作。自分らしい生き方を見失いがちな現代に生きる人たちにとっては、「自分だけではない」と新たな一歩を踏み出す勇気をもらえるはずです。写真・園山友基(樋口了一)取材、文・志村昌美ストーリー家庭を顧みることなく、仕事一筋で生きてきた功一。妻とはすれ違いが続き、娘とも仲が悪くなってしまう。そんなある日、若年性パーキンソン病だと診断されるも、それを受け入れることができず、一人で孤独を抱えていた。職場でも仲間が離れていくなか、パーキンソン病のコミュニティに通い始める。本音を話せる友人ができたことで、人とのふれあいの大切さと痛感するのだった。そして、不仲だった娘ともダンスを通じて、お互いの関係を改善しようと試みることに…。まっすぐな思いが詰まった予告編はこちら!作品情報『いまダンスをするのは誰だ?』10月7日(土)より新宿K’scinemaほか全国順次公開配給:アークエンタテインメント(C)2022いまダンフィルムパートナーズ写真・園山友基(樋口了一)
2023年10月05日脳梗塞で車椅子生活になった義母が、動かない左側の手足の冷えに悩まされるようになりました。デイサービス施設の作業療法士さんに教えていただいた自宅でできる足のマッサージと足湯のおかげで、少しですが冷えが改善し良く眠れるようになりました。その詳細をお伝えします。左半身のまひのせいで手足の冷えが脳梗塞を発症した義母が退院して自宅介護となってから、早1年がたちます。最初は左半身にまひがあるせいでまったく動けなかった義母。ですが、毎日デイサービスに送り出してリハビリを受けていたところ、1年たった今では動かなかった左側の手足が少しだけ動くようになってきました。それでも左側の手足の血流が悪くなっているのか、手足を触ってみるとすごく冷たいのです。冬場は特に足の冷えがひどく、夏場でも冷房のせいでやはり冷えているなと感じます。冷えていると余計に動きが悪いように思い、デイサービス施設の作業療法士さんに相談したところ、自宅でもできる足のマッサージを教えていただきました。足が少しずつホカホカにまず椅子に座って膝を曲げた状態の義母の足首を包むように持ち、足裏を伸ばすように足先を軽く押します。ゆっくり戻したら、次は足の甲が伸びるように、足先を下に向かって20~30秒くらい押します。次にふくらはぎをやさしくもんでマッサージしてから、今度は、椅子に座ったまま膝を曲げずに脚を真っすぐ前に伸ばした状態の義母の足首を持ち、20~30秒間足首を上下左右に動く範囲で回します。最後に椅子に座った状態で膝の裏側に手を当てて、膝を伸ばしたり曲げたりを20~30秒間おこないます。これを右足と左足で合わせて2セットおこなうのだそうです。早速試したところ、マッサージ後は血流が良くなったのか、触ってみると足が少しホカホカしていました。足湯でリラックス効果も!義母の足の冷えについてケアマネージャーさんにも相談したところ、「足湯が良いですよ。温まった血液が全身を巡り血行が良くなるし、心臓などへの負担も少ないので高齢者にも安心です」とのこと。そして早速、足湯用フットバスを注文してくださいました。電気で温めるタイプのフットバスや、泡の出るタイプのフットバスなどいろいろありましたが、私はバケツ型のフットバスを選びました。商品が届いた日、早速試してみようと、お風呂のお湯を入れたときに足湯用のフットバスにもお湯を入れました。少したつと冷めてしまうので、冷めたら別に沸かしておいたお湯を足しました。お湯の量はくるぶしの少し上くらいまで浸かる程度にして、そこに義母の両足を入れて15~20分くらいそのままにしました。すると義母の顔が穏やかになり、気持ちが良いかを尋ねると「気持ちが良いよ」とのこと。足だけでなく体全体が温まり、気分も落ち着いてきたようです。そのあとベットに入ったのですが、いつもならなかなか寝付けない義母が、その日はすぐに寝付き、気落ち良さそうに眠っていました。まとめ脳梗塞の後、足の冷えに悩まされていた義母でしたが、マッサージと足湯のおかげで血流が良くなり、冷えが改善。義母の顔も穏やかになり、リラックスした様子で寝つきも良くなりました。さらに足の動きが良くなるように、足のマッサージは毎日できるだけ続けていきたいと思っています。足湯を毎日おこなうのは大変なので、足が冷えているなと感じたときはできるだけしてあげたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。介護カレンダー/ウーマンカレンダー編集室著者/ラベンダーミント(57歳)子育てを終え、今は義母の介護と仕事に忙しい毎日を送る主婦。日々の楽しみは、おいしいものや体に良いものを見つけてお取り寄せしたり、趣味の手芸でかわいいものを手作りすることにはまっている。
2023年10月04日なんとなくだるい、疲れやすい、頭が痛いという症状が起こった場合、その原因は、いわゆる「気象病」の可能性があります。気象病とは、気象や天候の変化によって発症したり、悪化したりする体調不良の総称です。医学的な診断名ではないですが、みなさんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。今回は秋に見られやすい気象病の特徴と対策について解説していきます。気象病が起こる原因気象病になる原因として「自律神経の乱れ」が挙げられるでしょう。自律神経は、呼吸・血液循環・消化・体温調整をはじめとする、体に備わる様々な機能をコントロールしています。気温や気圧などの変化によって自律神経が乱れると、様々な症状につながる恐れも。実は要注意! 秋の始まりの気象病夏の暑さで体力を消耗したあとにやってくる秋。実は気象病が起こりやすい時期でもあります。夏から急激に肌寒さが増してくる時期でもあるため、自律神経のひとつである交感神経が優位な状態が続きます。特に夜から朝方にぐっと気温が下がるようなとき、寝冷えしやすくなってしまうでしょう。その結果、疲れが残ってしまったり、肩こりや頭痛、免疫力の低下といった症状がおこりがちです。また、台風がやってくることで気圧の変動も起こりやすいのですが、この気圧変動も自律神経に影響する可能性も考えられます。気象病の対策1.規則正しい生活をする毎日体内時計を整えるために、朝起きたらまず太陽の光を浴びるようにしましょう。秋は徐々に日照時間が短くなっていくため、日光浴がよりいっそう大切になってきます。特にうつ病傾向のある人は意識してみてください。秋の長雨ですっきりしない日が続くこともありますが、決まった時間に起床し、決まった時間に就寝するリズムを守ることが体調を保つのに有効です。2.気温の変化を意識する秋に差し掛かると、残暑を感じる日があったと思えば秋雨とともに冷え込んだりと、日によって寒暖の差が大きくなります。天気予報などもチェックしながら、体が冷えないように服装を変えましょう。調節しやすいように、一枚羽織れるようなものを持ち歩いておくのもいいですね。また、就寝中に冷えてしまわないように、最低気温の予報をチェックして厚手のパジャマをチョイスしたり、布団の上に毛布を一枚多く被せてみるなど準備しておくのが大切です。3.入浴後の湯冷めに気をつける暑かった夏が終わって秋になると、気温も下がって過ごしやすい季節になります。そこで意外にやりがちなのが、湯冷めです。特に、長風呂をして体がぽかぽかにあったまった後などは要注意。夏場ならなかなか体が冷えることはないですが、秋になってくると、いつの間にか体が冷えてしまっていることも。油断せずに、すぐに着替えて体の熱を逃さないようにしたいですね。4.冷たいものを食べすぎないように気をつける徐々に涼しくなってくる秋。夏と同じ気分で冷たいものを摂っていると、体の冷えを誘発してしまっているかも。また、トマトやなす、きゅうりやキャベツといった野菜やパイナップル、バナナなどの果物は体を冷やすとされており、摂りすぎには注意したいですね。5.体力をつけ、体を温める食材を摂る秋は、冬の寒さに負けない体を作るために大切な時期でもあります。冷え性の改善にも、タンパク質を多く含む魚や鶏肉をしっかり摂って、筋肉を維持し、基礎体力を保つことが大切です。さらに、しょうがやキムチ、にんにくといった体を温める食材を日々の食生活に盛り込むことで、冷え知らずの体を作っていきましょう。さいごに寒暖の差が大きくなるこの時期、気象病を避けるためには、自律神経の働きを正常に保つことが大切です。特に冷たい食べ物や飲み物など、身体を冷やしやすい食生活をしている場合は、体の不調につながりやすいです。季節の変わり目は今回ご紹介したようなポイントに注意してみましょう。©buritora/Adobe Stock©golubovy/Adobe Stock©japolia/Adobe Stock著者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年09月14日動物保護施設に預けられる動物の中には、長い間、路上で生活していたと思われる動物がいます。人の手による世話をされていない犬や猫は、不衛生な環境にいたことから健康上の問題を抱えているケースが多いそうです。皮膚病で目が開けられなかった保護猫アメリカのフロリダ州に住むアンドレア・クリスチャン(turtlecatfoster)さんは猫が大好き。アンドレアさんは地元の動物保護シェルターにいる猫たちの仮里親として、これまでに多くの保護猫の世話をしてきました。2023年4月、彼女はシェルターに連れて来られたオスの野良猫を一時的に引き取ることにします。人懐っこいその猫は去勢済みでしたが、マイクロチップは付いていませんでした。猫は体の大部分がダニによる皮膚感染症の疥癬(かいせん)を患っていて、見るからに痛々しい状態。疥癬が顔にも広がっていたため、猫は目を開けるのもつらそうでした。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る Andrea Christian(@turtlecatfoster)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る Andrea Christian(@turtlecatfoster)がシェアした投稿 猫はミスティックと名付けられます。アンドレアさんは疥癬の治療のために、ミスティックくんの体を洗ったり、皮膚にできたかさぶたを取り除いたりと、懸命な世話を続けました。その甲斐あって、ミスティックくんの皮膚の状態は少しずつ改善していきます。そして、ミスティックくんが目を開けた時、アンドレアさんはあることに気付きました。ミスティックくんの目はとても美しいオッドアイだったのです。 この投稿をInstagramで見る Andrea Christian(@turtlecatfoster)がシェアした投稿 左右の目の色が異なるオッドアイは白猫に多いといわれます。右目が青色で、左目が緑色だというミスティックくんの写真には、多くの人が驚きの声を上げました。・なんてゴージャスなオッドアイ!・保護された時と同じ猫とは思えないほど美しいね。・こんなにハンサムな猫を見たことがないよ。 この投稿をInstagramで見る Andrea Christian(@turtlecatfoster)がシェアした投稿 ミスティックくんはアンドレアさんの家族にはとても懐いていますが、譲渡会へ行くとシャイになってしまい、毛布の中などに隠れてしまうのだそうです。そのため、同年8月13日時点では、まだ里親が決まっていないとのこと。アンドレアさんはミスティックくんの愛らしさが分かるような動画を投稿するなど、早く家族ができることを願っています。人とペットにも縁があるので、ミスティックくんはきっと最適なタイミングで最高の里親に出会えるでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年08月22日夏の季節、冷房の効いた屋内と暑い屋外を頻繁に行き来することが多い人は、「冷房病」に注意が必要です。女医の筆者が、女性が気を付けるべき「冷房病の特徴と対策」について詳しく解説します。冷房病とは医学的に病名があるわけではないのですが、冷房によって冷やされた空間に長時間いたり、暑い屋外と冷やされた屋内の気温差を頻繁に感じたりした場合に起こる不調が「冷房病」とされます。一般的に自律神経の乱れによって起こると言われています。私たちの身体は自律神経の働きによって体温調整をしています。気温が高いときには副交感神経が優位になり、汗をかいたり血管を拡張したりすることで体温を下げるように働きます。逆に気温が低いときには、交感神経が優位になって血管を収縮させることで、体温の低下を防いでいます。冷房環境によってこの自律神経が乱れると、様々な症状が現れます。冷房病の症状冷房病の症状には、次のようなものが挙げられるでしょう。・頭痛やめまい・不安やイライラ・疲れやだるさ・手足の冷え・食欲不振・下痢もしくは便秘・睡眠障害・足のむくみ糖質が大好きな人は要注意!?糖質を摂りすぎると、体を冷やしてしまう可能性が。糖質を摂取すると、まずは血糖値が上昇します。これに対して体は、インスリンという血糖値を下げるためのホルモンを分泌します(※1)。インスリンの作用により、交感神経が活性化して体温が上昇しやすい状態に。ところが、食べたものの消化が進んでくると、インスリンの分泌が減るとともに、体温が下がりやすくなります。このときに冷房の影響が合わさると、いわゆる冷房病の症状が強く出やすいと考えられています。冷房と糖質摂取のダブルパンチで体温の調整がうまくいかなくなると、体調を崩しやすくなってしまうでしょう。冷房病の対策冷房病は、自律神経の乱れにより多様な症状を引き起こします。さらに、糖質の多い食事は食後しばらくすると体温を下げてしまい、その症状を悪化させる可能性があります。このような事態を防ぐためには、冷房の適切な使用と食事の見直しが有効です。冷房の適切な使用冷房の設定温度は28度程度に設定しましょう。外部との温度差が大きすぎると、体調を崩しやすくなります。オフィスや喫茶店などで空調設定を自由にコントロールできないときのために、ひざ掛けや羽織などの体温調整ができるアイテムを常備して、冷えすぎないように気をつけましょう。自然の風を取り入れて、定期的にしっかりと換気を行いましょう。食事の見直し糖質を多く含む食品の摂取は控えましょう。お菓子やジュースなどの糖質を多く含む飲料は、血糖値の急上昇を起こしやすいので注意しましょう。仕事など、毎日冷房がしっかり効いた場所で過ごす場合は、体を温める食品を摂取するのもおすすめです(例:生姜や唐辛子など)。血糖値の急激な上下を防ぐために、サラダや小鉢などから食べ始め、ご飯などの糖質の摂取はそのあとにすると良いでしょう。早食いも避けてください。適切な対策で冷えない体づくりを!暑さを我慢して熱中症になってしまうのは避けたいものの、冷房の使いすぎによって夏バテを引き起こしてしまうこともあります。暑さ対策として適切に冷房を使うのは大切なことですが、使用方法や食生活に気をつけることも重要です。適切な対策を行って、暑い夏を健康的に過ごしましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネットインスリン©izzetugutmen/Westend61/yuruphoto/eternalcreative/Aja Koska/gettyimages筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年07月17日梅雨になると、なんとなくだるい、疲れやすい、頭が痛いなどの症状を感じやすい人が増えるでしょう。その原因は、いわゆる「気象病」の可能性が。気象病とは、気象や天候の変化によって発症したり、悪化したりする体調不良の総称です。医学的な診断名ではないですが、最近話題になることが増えているトピックです。そんな気象病の特徴と対策について、女医の筆者が解説します。気象病が起こる原因気象病になる原因は、ひと言で言うと「自律神経の乱れ」が考えられます。自律神経は、呼吸・血液循環・消化・体温調整をはじめとする、体に備わるさまざまな機能をコントロールしています。例えば、酸素を取り込むために呼吸をし、全身に血液を送るために心臓が拍動するといった変化が、意識しなくてもできるようになっているのです。気温や気圧などの変化によって自律神経が乱れると、様々な症状を引き起こすことにつながります。梅雨は特に、体内の水分バランスが乱れやすい時期。東洋医学では、季節の変化など、体に悪影響を及ぼす外的要因のことを「外邪(がいじゃ)」と言います。東洋医学には「湿」という概念があり、梅雨時期には「湿」という外邪(=湿邪)が問題に。湿邪は慢性的な疲労感やだるさ、頭痛、関節の痛みなどを引き起こすとされているのです。コーヒー好きの人は要注意湿邪による気象病を改善するためには、水分や塩分を適切に摂取するのがおすすめです。基本的に湿邪は、体に湿がたまった状態とされており、体内の水分の循環を良くすることが改善のポイントになります。カフェインを含む飲料や食品は、利尿効果があるので効果的だと思いがちですが、控えた方がベター。カフェインには血管を収縮させる性質があり、気象病の症状として起こりやすい頭痛や偏頭痛を悪化させる可能性があります。そのため、コーヒー、紅茶、エナジードリンク、チョコレートなどの過剰摂取は避けた方が無難です(※1)。また塩分が高い食品も、体内の水分バランスを乱すことがあります。特に加工食品や外食は、塩分が高い傾向があるので控えるようにしましょう。食事以外の対策方法食事面以外でおすすめしたい、気象病の対策を3つご紹介します。【適度な運動】まずは、適度な運動を心がけ、余計な水分をためない体作りをしましょう。軽い運動を習慣にして、汗をかけるように体を整えるのがおすすめです。その他、しっかりストレッチをしたり、早歩きをしたりして、水分をためにくく血行が良い状態にしましょう。【十分な睡眠】疲れがたまると、自律神経の乱れを引き起こしてしまいます。十分な睡眠をとり、体力の回復に努めましょう。【ストレスケア】慢性的にストレスがたまると、自律神経が乱れて体調を崩しやすくなります。自分に合ったリラクゼーション方法を見つけ、適切にストレス管理をしましょう。もし、むくみや頭痛といった不調が続く場合は、医師に相談して適切な漢方を処方してもらいましょう。まとめコーヒーなどのカフェイン好きな方は特に、梅雨の時期の気象病に気をつけましょう。適切な対策を行えば、体調不良を防ぐことができます。適度な運動とバランスの良い食事、適切な休息、ストレス管理を心掛けてください。もし、体調を崩してしまった場合は、セルフケアに取り組んでみましょう。健康維持は自己管理から始まるもの。少し意識するだけで、気象病から身を守ることはできますよ。いよいよ梅雨が到来しましたが、皆さんの健康をお祈りしています。【参考】※1 農林水産省 カフェインの過剰摂取について©︎Jamie Grill/DimaSobko/Tom Dunkley/gettyimages筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年06月16日娘が2歳半を過ぎたころ、39度を超える熱が出たため小児科へ。そこで手足口病の診断が出ました。医師から「あまりに熱が高いときは解熱剤を入れてください」と指示があったので、帰宅後に坐薬を入れることになったのですが……。 坐薬の投与をしようとしたら娘が豹変! これまで坐薬を入れたことは何度かあるものの、嫌がったことはない娘。今回も坐薬のみを処方してもらいました。しかし、2歳半を過ぎた娘は想像以上に成長しており、これまでの経験をしっかりと覚えていたようです。高熱でいつもより元気がない娘に、私は坐薬のことは口にせず「ごろんしておむつ替えようか」と娘をあお向けに寝かせ、おむつを脱がせました。娘はお気に入りのぬいぐるみを抱っこしたままボーッと寝転んだものの、突然「嫌!」と起きあがろうとしました。「なんでごろん?」と聞いてきたので「お薬するからよ」と伝えます。そして、娘の両足を持ち上げおしりにベビーワセリンを塗り、坐薬を出した途端に娘が豹変。 ※坐薬挿入の際は、坐薬の先端にベビーオイルやワセリンを付けたり、坐薬の先端を指で温めて挿入するとスムーズにできます。 「お薬いやー!」と泣き始めた娘は、おしりを両手でおさえて隠し、全力で足をバタバタさせています。私は、あまりに拒絶する娘に圧倒されていました。「すぐ終わるから大丈夫!」とごまかしながら両足を固定。坐薬を挿入しましたが、娘はやめてと泣いています。無事に坐薬を入れ終わったあと、呆然とする娘が「お薬イヤなの……」とぽつり。2歳児とは思えないほど絶望した姿に、私は少し申し訳なさを感じました。 ついこの間までは坐薬を抵抗しはなかったので、意思をもって嫌がる姿に成長を感じ、驚きました。おしりにワセリンを塗っていましたが、それでも滑りが悪くて痛かったのかもしれません。そのため次回は、粉の解熱剤を処方してもらおうと思います。嫌なことをうまく表現することができない点をちゃんと理解できていなかったことに反省した出来事でした。 監修/助産師 松田玲子作画/mosu著者:渡辺莉子
2023年06月14日フォレスト出版株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役:太田 宏)は、『糖尿病専門医だから知っているアルツハイマー病にならない習慣』(牧田 善二・著)を2023年6月12日に発売いたしました。『糖尿病専門医だから知っているアルツハイマー病にならない習慣』(牧田善二・著)詳細URL: 高齢者の5人に1人が認知症になる時代、そのうちのおよそ7割が「アルツハイマー型認知症」に苦しめられている現状にあります。これまで、一般人に向けたアルツハイマー病に関する本は、星の数ほど出版されてきました。しかし、そこには発症のメカニズムや症状について詳しく書かれていても、その予防法と進行の食い止め方に対する答えはありませんでした。「そもそもグレーゾーンとはどういうものなのか」「そこで何をすれば良いのか」「日頃の生活でどんなことに気をつけるべきなのか」「何かサインが出ているとしたら、どうキャッチしたらいいのか」本書は、そんな「認知症になりたくない」という読者の切なる願いに答える唯一の本です。実は、アルツハイマー病は「糖尿病」と深くリンクしており、専門家の間では、アルツハイマー病は「3型糖尿病」という認識が広まりつつあります。つまり、アルツハイマー病を予防する上では、糖尿病に関する深い知見が必要になるということです。著者は、糖尿病専門医として、これまでに20万人以上の患者にアドバイスを行ない、実際にアルツハイマー病の進行を食い止めてきた実績があります。年齢も、置かれている状況も問わず、アルツハイマー病に不安を抱く人なら誰でも活用できる「一生アルツハイマー病とは無縁の生活」を送るための1冊です。■著者プロフィール牧田 善二(まきた・ぜんじ)1979年、北海道大学医学部卒業。地域医療に従事した後、ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されているAGEの研究を約5年間行なう。この間、血中AGEの測定法を世界で初めて開発し、「The New England Journal of Medicine」「Science」「THE LANCET」等のトップジャーナルにAGEに関する論文を筆頭著者として発表。1996年より北海道大学医学部講師、2000年より久留米大学医学部教授を歴任。2003年より、糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業。世界アンチエイジング学会に所属し、エイジングケアやダイエットの分野でも活躍、これまでに延べ20万人以上の患者を診ている。著書に『医者が教える食事術 最強の教科書』(ダイヤモンド社)、『糖質オフのやせる作りおき』(新星出版社)、『糖尿病専門医にまかせなさい』(文春文庫)、『日本人の9割が誤解している糖質制限』(ベスト新書)、『人間ドックの9割は間違い』(幻冬舎新書)、『20万人を診た老化物質「AGE」の専門医が教える 老化をとめる本』(フォレスト出版)ほか、多数。■主要目次はじめに がんより怖い不治の病に勝つ方法第1章 アルツハイマー病が治るという真っ赤な嘘第2章 アルツハイマー病は「脳の糖尿病」第3章 脳を萎縮させる12の原因第4章 今からでも間に合うアルツハイマー病予防対策第5章 事例多数! アルツハイマー病予防治療の劇的効果おわりに 夢を持って楽しくアルツハイマー病を予防する■書籍概要書名 : 糖尿病専門医だから知っているアルツハイマー病にならない習慣著者 : 牧田 善二ページ数: 192ページ価格 : 1,760円(税込)出版社 : フォレスト出版株式会社ISBN : 978-4-86680-231-2発売日 : 2023年6月12日URL : ■会社概要商号 : フォレスト出版株式会社所在地 : 〒162-0824 東京都新宿区揚場町2-18 白宝ビル7F設立年月日: 1996年4月1日代表取締役: 太田 宏業務内容 : 出版物の企画・制作及び販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月12日最近、お風呂の排水口の掃除はしていますか? 水回りの中でも、特に面倒なお風呂の排水口掃除は、つい後回しにしている人も多いのではないでしょうか。美容や健康に関心が高い女性が集まるanan Beauty+ clubのメンバー約100人に、お風呂の排水口掃除についてリサーチしました!キレイを保つための習慣※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。まずは、お風呂の排水口をキレイに保つためにしている習慣を教えてもらいました。「排水口にたまっている髪の毛を定期的にとる」(35歳・会社員)「入浴した日の翌朝など、排水口が乾燥している状態で排水口に溜まっている髪の毛を取る」(33歳・自営業)排水口の汚れと言えば、石鹼カスやシャンプーなどもありますが、みなさんもっとも気になるのは「髪の毛」のよう。女性は髪の長い人も多いので、特に目立ちやすいですよね。とにかく髪の毛をこまめに取り除くことを習慣にしている人が多いです。そのほかの習慣も見てみましょう。「『パイプユニッシュ』や漂白剤を使う」(34歳・会社員)「週1ペースでお風呂上がりに『カビキラー』」(39歳・無職)お風呂場はほかの水回りに比べても、ぬめりやヘドロができやすいためか、カビ用や漂白系の洗剤を使っている人が多くいました。また、がっつり掃除するとまではいかなくても、お湯を溜める前に必ず軽く水を流す習慣があるという人も。私も、洗い流したシャンプーなどが排水口にとどまらないように、浴室を出る前は排水口にシャワーの水をかけています。掃除のペースは?続いて、お風呂の排水口の掃除ペースを教えてもらいました。もっとも多かったのが、「週に3回」、「週に1回」と回答した人で、それぞれ25%でした。次いで多かったのは、「毎日」、「月に2回程度」、「汚れたなと感じた時だけ」がそれぞれ15%という結果に。週に1回以上掃除する人は、全体の65%を占めました。私は、汚れたなと感じた時に掃除する派なのですが、「最近水の流れが悪いな」と感じた時は、だいたい大量の髪の毛が詰まっていて、ぬめりも発生しています。結果的にとても時間をかけて掃除する羽目になっていて、もう少しマメに掃除した方がいいとは思うのですが、排水に影響が出るまでつい掃除を先延ばしにしてしまいます。排水口がフタで覆われているのも、汚れに気づきにくい原因でしょうか。排水口掃除の必需品次に、お風呂の排水口を掃除する時に、何を使うか聞いてみました。「お風呂用洗剤と『カビキラー』」(39歳・無職)「『カビキラー』、『オキシクリーン』」(33歳・主婦)水回りの掃除には重曹やクエン酸がいいというのも聞いたことがありますが、お風呂掃除にはほとんどの人が「洗剤」を使っているようです。中でも、浴槽などを洗うお風呂用洗剤派と、洗浄力の強い洗剤派と2パターンに分かれました。私は、カビやヘドロなどにも対応できる洗剤を必ず使うので、お風呂用洗剤を使っている人が多くいるのに驚きました。日頃からこまめに掃除していれば、お風呂用洗剤でも十分なのでしょうか。洗剤のほかに使っている道具についても見てみましょう。「ブラシ、手袋、スポンジ」(25歳・会社員)「使わなくなった歯ブラシ、使い捨て手袋」(33歳・主婦)ブラシやスポンジの代わりに、使い古した歯ブラシを使うという人も多くいました。排水口掃除に使ったブラシやスポンジは、そのまま捨てたくなるので、古い歯ブラシは最適ですね。また、ビニール手袋を使うという回答も目立ちました。排水口を素手で触るのに抵抗があったり、肌荒れが気になったりする人も多いようです。私も、排水口掃除には塩素系洗剤を使うことが多いので、ビニール手袋は欠かせません。掃除がラクになるコツ毎日、排水口の掃除をするという人もいますが、少しでも手間や頻度が減ったら嬉しいですよね。これをしたらお風呂の排水口掃除が楽になった、掃除の回数が減ったというエピソードやテクニックを教えてもらいました。「水流で髪の毛を塊にして捨てやすくするというグッズ。多少の取りこぼしはあるがかなり優秀。髪の毛を取り除くだけで汚れの大半はマシになる気がする」(29歳・主婦)「100均の髪の毛キャッチャー」(36歳・会社員)汚れやぬめりの要因になる髪の毛を、しっかり取り除くことをみなさん意識していますね。便利グッズとしては、簡単に髪の毛を回収できるものを活用している人が目立ちました。ほかには、お風呂上がりの換気をしたり、ハイターで漬け置きをしたりするという人もいました。一方で、こんな意見も。「毎日掃除をやっていれば汚くなったり、ぬめったりすることは皆無です」(35歳・専門職)「毎日髪を取ってマジックリンをするだけで、ラクになりました」(32歳・無職)意外に多かったのが、毎日こまめに掃除するというコメント。日々の積み重ねが何より大事ということでしょうか。掃除の手間が増えたバスグッズ最後に、お風呂の排水口掃除の失敗談と、そこから得た教訓を教えてもらいました。「排水口が詰まって業者を呼んだら1万円かかりました。その時掃除の仕方を教わったので、その通りにしています」(32歳・会社員)「海藻が入った入浴剤を使って家族に掃除が大変と怒られた。それ以来、入浴剤は洗濯ネットに入れて使っています」(33歳・主婦)コロナ禍で入浴剤の需要が高まったのか、最近はドラッグストアなどでもいろいろな入浴剤が売られていますよね。ただ、ちょっとユニークなものの中には、掃除が大変になってしまうケースもあるようです。私も花びら入りのバスソルトを使ったことがありますが、花びらは溶けずに残るので、お湯を流す前にネットですくって捨てました。結構な手間だったので、せっかくの優雅なバスタイムから、急に現実に引き戻された気がしてしまいました。洗濯ネットを活用する方法、試してみます。排水口をキレイにして気持ちもスッキリお風呂の排水口掃除リサーチいかがでしたか? なかなか億劫な排水口掃除ですが、その分掃除を終えた時の達成感やスッキリ度も大きいですよね。みなさんのアイデアを参考に排水口掃除で気持ちのいいバスタイムを過ごしてください。(C)maruco/Getty Images文・高橋あやか
2023年03月23日子どもが発熱したり病気になったりすると、親も同じ病気になってしまうこともしばしば。子ども以上に大人のほうが重症化してしまうケースもあります。私も子どもの病気をもらってしまい、その後さまざまな症状に悩まされることになりました。子どもが病気になったら、大人も無理せず一緒にしっかりと休息することが必要だと痛感した出来事をお話しします。★関連記事:「なぜ早く受診しなかったのですか?」突然、激痛が走り帯状疱疹に!実は怖い病気、受診が遅れて…子どもが発熱! 治ったと思ったらある日、子どもが発熱したため病院を受診したところ、医師の診断は季節的な風邪症状とのことでした。子どもの熱は1日たつとすぐ下がったので安心していましたが、その直後に私の体調が悪くなり始め、嫌な予感が……。慌てて熱を測ってみるとなんと38.5度! 子どもの風邪をもらってしまったようでした。自分は子どもの病気をもらわないようにいつも気を付けていたのですが、そのかいもむなしく病気にかかってしまいました。その後念のため病院を受診しましたが、子どもの風邪をもらったのだろうとのことで診察は終了。処方された薬を飲んで休んでいると、子どもと同じように1日で解熱し、すっきり治ったので安心していました。鏡を見ると顔中に発疹が…子どもからもらった風邪も落ち着いて、安心したのもつかの間。翌朝起きると、顔中に発疹が出ていました。最初は「ニキビかな?」と思っていましたが、ニキビよりも明らかに大きな発疹。そして時間を追うごとに徐々に発疹は増え始め、ただのニキビではない……と確信しました。最終的には顔全体を覆いつくすように発疹が出現。そして、さらに足の裏や手のひら、手指、膝、おなか、おしりなど体の至るところに発疹が現れ、何の病気なのか不安でいっぱいになりました。他人の目につく顔は、発疹を隠すように化粧をしたりマスクを着用したりして隠していました。しかし、何よりもつらかったのは、足の裏にできた発疹の影響で歩くと痛みが走ったことと、手指の発疹の痛みで瓶が開けられず生活に支障が出たことでした。そんなひどい状況だったため、すぐに病院へ駆け込みました。病院での診断結果は「手足口病」とのこと。手足口病というと、手足や口の中に発疹ができるイメージがありますが、おしりや膝、おなかなどにも出ることがあるそうです。おそらく子どもが発熱したのも手足口病だった可能性が高いものの、子どもには発疹が見られなかったため、手足口病の診断に至らなかったとのことでした。たしかに子どもの手足には発疹が見られなかったので、私自身も手足口病を疑うことはまったくありませんでした。今思い返すと、おしりに少し発疹が出ていたような気もしますが、肌荒れかな? という程度に思っていました。発熱後、全身に発疹が出たことについて原因が思い当たらず不安でしたが、はっきりとした原因がわかりひとまず胸を撫で下ろしました。発疹が落ち着いてきたかと思ったら…手足口病の発疹は、特に治療法もなく落ち着くのを待つのみということだったため、時間経過とともに良くなるのを待つしかありませんでした。しばらく安静に過ごしたことで徐々に発疹も落ち着き始めたので安心していると、今後は爪に異変が! 手の爪の一部が浮き、剥がれ始めたのです。それも1本や2本ではなく6本も……。人生で初めての体験でした。痛みはなかったのですが、日に日に爪の剥がれ方がひどくなるため、恐怖すら感じていました。このときは発疹も落ち着いてきていたので、手足口病とは関係はないと思い込んでしまい、次は皮膚科へ! 皮膚科に行くと、「最近、病気になったりしてないですか?」と近況を聞かれました。そこで、最近まで手足口病にかかっていた経緯を説明したところ、「手足口病の後遺症で爪が剥がれている状態」とのことでした。正直、手足口病で爪が剥がれてしまうことがあるという知識がなかったので、かなり衝撃的でした。発疹と同様、爪の症状も特に治療方法はなく、爪が再生するのを待つしかないとのこと。皮膚科の受診から数カ月たった今も爪は完全には再生しておらず、気長に様子を見ながら待っています。しかし、手元は人の目につきやすいところなので、早く元通りになることを願うばかりです。まとめ子どもにはひどく現れなかった手足口病の症状。しかし、大人がもらってしまうと子どもよりも症状がひどくなってしまうこともあるのだと、身をもって体験した出来事でした。子どもが体調不良になると、どうしても看病などで親の抵抗力や体力も落ちてしまうこともあると思います。ですが、そんなときほど、親も子どもと一緒にしっかり休むことが必要なんだなと実感しました。今回の手足口病のように、数カ月たった今でも後遺症に悩まされているケースもあるので、今後は今まで以上に自分の体調管理にも気を付けようと思っています。取材・文/かしいまゆこ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。著者/かしいまゆこ(35歳)冷え性や肩こり、便秘などの身体の不調に悩む日々。食生活を見直しながら体質改善を励んでいます。ご自身や家族の健康に興味を持ってもらえるような体験談を執筆していきます。
2023年03月05日