中国国内での感染者・死者が増え続けている新型ウイルス。どのようにすれば感染を防げるのか?感染症医たちが疑問に答える!「武漢市内の駅構内では、マスクをしたスタッフが消毒する姿を見かけるし、街中では薬局やコンビニなど、いたるところでマスクが売り切れ状態。異様な雰囲気です」(中国に詳しいジャーナリスト)中国・武漢市から感染が拡大している新型コロナウイルス。日本でも16日、武漢に滞在していた30代男性の感染が認められた。その後、タイ、韓国、台湾、そしてアメリカでも感染者が出たことが報じられている。20日に北京市と上海市で感染例が確認されてから、日を重ねるごとに数百人単位で感染症の数は増加し続けている。この現状について、国立国際医療研究センターの忽那賢志が解説する。「感染者の多くは武漢で発症しており、ほかの地域で発症した人でも、武漢に渡航歴がある人に限られていたのですが――。21日に北京市で発症した患者の1人は、武漢に滞在していませんでした。つまり、別人からの“二次感染”が強く疑われており、“人から人へ移るウイルス”であることがわかったため、さらなる警戒態勢に入っています」アメリカに住む内科医の大西睦子さんが、現地の対応を語る。「CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は、武漢からの飛行機の受け入れをロサンゼルスやニューヨーク、シカゴなど5カ所に絞り込みました。空港内では、症状や発熱のチェック、多くの感染者を出した生鮮市場への訪問の有無を問うアンケート調査も行われています」日本でも24日、外務省が武漢市含む湖北省全体への「渡航禁止」を勧告。各国が厳戒態勢を敷いているが、25日から中国圏は「春節」と呼ばれる大型連休に突入している。医療ガバナンス研究所理事長で内科医の上昌広さんは、こう警告する。「春節では、中国国民の富裕層の大多数が旅行へと繰り出します。人気旅行先である日本にも、多くの中国人が来るでしょう。日本で新たな感染者が出ることも想定しておくべきです」危惧される日本国内での流行の被害に遭わないために、私たちはどのように対策すべきなのか。前出の識者たちに、新型コロナウイルスについての疑問をぶつけてみた。【疑問1】ワクチンは完成するの?「SARSが流行したとき、中国政府が情報公開を控えたことで、世界で約800人の死者を出してしまいました。その過去があってか、今回中国政府は早々にウイルスのゲノム情報を公開。しかし、世界の医療機関が取り組んでも、完成は早くて1〜2年後になってしまうでしょう」(上さん)【疑問2】空港の検疫で感染者は止められる?「日本の空港では、発熱チェックなどで検疫体制をとっています。しかし、先日国内で発見された感染者は、解熱剤を飲んだことで、検疫をパスしてしまっている。空港ですべての感染者を止めるということは、非常に難しいのです。医療機関や高齢者施設は“日本国内にも感染者がいる”ということを前提に、重症患者は隔離するなど、院内感染を防ぐことが最重要課題となります」(上さん)【疑問3】では、予防に有効なのは?「現段階で、“これが新型ウイルス対策になる”という特別な対策はありません。ただ、飛沫感染ということもあり、インフルエンザが流行している季節でもあるので、人混みを避け、マスクをすることが大事です。また手洗い、うがい、アルコール消毒を丁寧にすることが、ウイルス対策になります」(忽那さん)感染者は日増しに増えているものの、感染ルートはたどれている状況だ。「広範囲で一気に流行する、という過度の心配は不要だと感じています。ですが、感染対策は入念に行うようにしてください」(忽那さん)「女性自身」2020年2月11日号 掲載
2020年01月30日東京ディズニーリゾートを運営する株式会社オリエンタルランドは29日(水)、公式サイト上に「新型コロナウイルスをはじめとする感染予防および拡散防止対策について」と題して来園するゲストにアナウンスした。公式サイトにはパークやホテルへ来園するゲストへ向け、「東京ディズニーリゾートでは、新型コロナウイルスをはじめとする感染予防および拡散防止のため、ゲストの皆さまには以下のご協力をお願いいたします。・パーク内のレストルームに消毒液をご用意しております。手洗いの際にご利用ください・体調が悪化したり、気分が優れなくなった場合は、お近くのキャストまでお申し出ください」として、中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大をはじめとした感染予防・拡散防止の注意喚起を、改めて行うとともに「なお、1月28日(火)よりキャストもマスクを着用しております」として従業員も予防に努めるとしている。現時点で営業時間への言及はない。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) Disney(text:cinemacafe.net)
2020年01月29日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。もうすぐクリスマスですね。我が家の子ども達もサンタさんにお手紙を書いて、クリスマスを心待ちにしています。しかし、昨年の我が家のクリスマスは大変な出来事が起こりました。今回はその時のお話を書きたいと思います。■クリスマス会から2日後に起きた異変娘の通っている幼稚園は仏教系なのでクリスマス会がありません。なので仲の良いお友達同士で毎年クリスマス会を開催しています。尋常じゃない吐き方だったのでこのまま死んでしまうんじゃないかと怖くなって、夜間診療所で診てもらいました。先生はウイルス性の胃腸炎だとおっしゃっていましたが、確定的な診断はされませんでした。 ■幼稚園のママ友から続々連絡が…クリスマス会に来ていた他の子ども達も嘔吐・下痢で苦しんでいることが判明!!ウイルスの感染力、凄まじいですね。でも、大人で体調が悪くなっている方は一人もいなかったので、大人には感染しづらいウイルスなのかなぁと、勝手に思っていたのですが…聖なる夜にウイルスもらっちゃいました。サンタさんそりゃないぜ。クリスマス当日は地獄の苦しみを味わいました。皆さん、手洗いうがいと消毒を忘れずに、楽しいクリスマスをお過ごしくださいね!!
2019年12月11日生後2ヶ月を迎えたばかりのひなちゃん「RSウイルス」で入院となってしまいました…。前週に鼻水ズルズルだった姉ことりちゃんからもらったようです。(その時ことりちゃんは症状もなく元気いっぱいの状態でした)。ひなちゃんは次第に鼻水が止まらなくなり、呼吸がフガフガと苦しそうになり、うまく眠れず苦しそうな夜を明け、吐き戻しもあったので病院に行きました。検査をすると「RSウイルス陽性」。病院の先生は「様子を見て、ひどくなるようだったら入院になるかもしれない」とのことでした。家に帰ってきてからのひなちゃんは、咳は出ないものの鼻づまりがすごく、なんだかだるそうに1日中寝てばかり。授乳するとまたすぐ寝てしまいます。これがぐったりしているということなのか、治そうとして眠りが深くなっているのか、私には判断がつきませんでした。そして…3日後、熱が出てそのまま入院が決まりました。入院が決まった日のこと入院が決まった日、私は入院になるだろうと思っていたので家を出る時にばたばたと入院準備まで済ませることにしました。洗面用具、タオル、着替え、充電器、オムツ、などなど…慌てて準備をする私を見て実母は「入院までいかないでしょ、落ち着きな…」とやや呆れ顔。「月齢が低いから入院になる」と騒ぐ私と「大丈夫だから」と落ち着かせようとする実母で言い合いになりました。結果、入院が決まり準備は無駄にはならなかったのですが…。いつもいろいろ心配ばかりして過ごしているため、家族らの「また始まった」という反応…やや狼少年のようになってしまっている自分にも気がつきました。付き添い入院ってこんな感じなのね…さて、はじめての付き添い入院です。原則子どものいる病室から離れないでくださいとのことなのですが、付き添いの親の食事の調達(院内コンビニ)とシャワー(予約制)を、いったいどうしろと…?保育士さんに頼めば15分区切りで代理の付き添いをしてもらえるとのことだったのですが、土日祝は不在とのことでした。さらに病棟は面会の子どもが入れない決まりになっているので、姉のことりを連れた状態での実母に頼るわけにもいきません。さて困った…どうしよう。もちろん子どものことが第一優先なので仕方ないのですが、自分の身の回りのこともほとんどできない状態でした。付き添い入院ってこんな感じなのね…。結局看護師さんに相談をし、「子どもが熟睡している状態」であればベッドの柵をあげ、用事を済ませてもよいと許可をいただくことになりました。熟睡具合を確認して急ぎ足でコンビニで買い込み、シャワーを(移動・着替え含め)15分で浴びる…。なかなかにハードでした。両親に預けた上の子も心配…さらに目の前のひなちゃんも心配だけど、実家の両親のところに預けてきた姉ことりのことも心配で心配で…。病院にいるのだからひなちゃんは大丈夫、と心を落ち着かせることができてもことりが心配。さみしい思いをしていないだろうか、ご飯を食べているだろうか…胸が締め付けられる思いでした。実母にお願いして、たくさん甘やかすようにお願いをしました。(後日談、ことりは多少は寂しがったようですが普段通り楽しく過ごしていたようです。実母に感謝です)入院は突然に…家族で話し合っておこう!ひなちゃんは入院して抗生剤を点滴し、定期的に鼻水を吸ってもらうことでぐんぐん良くなっていきました。2日目には熱も下がり、ぱっちりと目を開けてご機嫌に微笑むようになりました。元気に手足を動かす姿を見て当たり前のことがこんなに尊いのだと思わされました…子どもたちには元気でいてほしいものです。都度処置をしてもらえることと、何より病院にいるという安心感で私の心も休まりました。そして6日目に退院し、姉ことりとも無事再会することができました。みんな、頑張った!!ことりにごほうびのおやつを買って、たくさんたくさん一緒に遊びました。想像不足だったのですが、赤ちゃんは病気に感染しやすく、いつ入院してしまってもおかしくありません。入院のタイミングは突然訪れます。現在里帰り中だったので、不幸中の幸いにも姉のことりちゃんは両親に面倒を見てもらえるので助かりましたが、これが周りに頼れない状況だったら…と思うと肝が冷えます。東京に帰った後、万が一に子どもが入院となった場合、どうするのか家族で相談しておく必要があると思ったできごとでした。
2019年11月27日寒さが増してくると気になるのが風邪や感染症。手洗いうがい、予防接種、こまめな水分補給など様々な対策があります。今年はそれらに加えて、ウイルスに負けない身体づくりをしませんか? ウイルスに負けない身体で風邪しらずマヌカハニー高い抗菌力をもつマヌカハニー。今回紹介するのは2018年に日本に上陸したNZグレートバリア島発のエシカルライフスタイルブランド「AOTEA(アオテア)」のマヌカハニー。現在ニュージーランド政府が公認する3つのブランドマークの一つ「MGO」。これはマヌカハニーに含まれる抗菌成分メチルグリオキサールがマヌカハニー1kgの中に何mg含まれているかを示す指標。「AOTEA」からこれまでの125+MGO、300+MGOのマヌカハニーに加え、さらに抗菌力がたかいとされる500+MGOが発売!1日1さじのマヌカハニーで強い体つくりを目指しましょう!【製品名/容量/価格】・マヌカハニー125+MGO:80g ¥1,600(税別)・マヌカハニー300+MGO:80g ¥2,600(税別)・マヌカハニー500+MGO:80g ¥4,150(税別) 【商品問い合わせ先】Wholesum Japan 株式会社 (ホールサム・ジャパン株式会社)TEL:03-6202-2904HP::@aotea.jp (アロマ業界初となる《抗ウイルス・抗カビ・抗菌》※の機能を併せ持った水溶性アロマオイル「アロマホリック」(※第三者機関にて実証試験)。 純水(脱イオン水)にこの「アロマホリック」をブレンドしたファブリックミストを1日数回、カーテン、枕、衣類、マスクなどに直接スプレーすることで99.9%の《抗ウイルス・抗カビ・抗菌》効果が証明されています※。(※第三者機関にて実証試験)化学物質・アルコール不使用で、成分の99.5%が天然由来。【商品名】アロマホリックファブリックミストワイルドミント&マンダリン【香り】刺激的なミント調の中に、ふんわりとした甘さを感じさせる香り【容量/価格】50ml¥900(税抜)250ml¥1,800(税抜)【成分】水(脱イオン水)・精油・ニームリーフエキス・食品用乳化剤 【商品問い合わせ先】株式会社アミザージ東京都渋谷区恵比寿4-9-11TEL:03-6379-4883HP: マヌカハニーやアロマでナチュラルに風邪に負けない身体づくりをしましょう!
2019年11月24日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは! 8歳と4歳のやんちゃ兄弟を育児中のなーみんです。前回、次男がアデノウィルスに感染したお話を描きましたが、長男にも同じ症状が!▼前回のエピソード(次男がアデノウィルスに感染、同じ症状が長男にも) ■兄弟で感染、2人揃ってお休みに…長男の両目が真っ赤に充血、もうこれは間違いなく感染している…!! と思い、眼科を受診したところ、案の定アデノウィルスでした。みーと同じく感知するまでは登校禁止、これで兄弟揃ってお休みです…。みーが治るまであと1週間、なーもこれから2週間お休みするため、2人一緒に休む期間は1週間…!熱が出るなどの症状が2人ともなかったのでとにかく元気で…(笑)どこかにでかけるわけにもいかないので、元気な子どもたちと引きこもり生活となりました…!パートの仕事を自宅作業に変えてもらったんですが、2人からのママコールに日中は作業どころじゃなく…。病気はかわいそうだけど、元気いっぱいなため休ませてる期間はハゲるかと思いました(笑)そして、なーの感染から間もなく…、恐れていたことが再び!!■ついに、私の目にも違和感が!うつらないよう予防をがんばってきたけど、ついに私も目に違和感を感じるようになりました。鏡を見ると目が真っ赤!!予防は無理だったようです…。両目結膜炎になったのでゴロゴロするし、涙はずっと出るし、夜も何度も目が覚めてしまうほど…。両目が赤いモンスターのようになってしまい、私が一番重症でした。■次男みー、ついに完治そんな中、一番最初に感染した次男みーがついに完治!なーも充血が落ち着き、もしかしたら治った? と思って診てもらいましたがまだでした。1週間も学校を休むと、友達と遊べないしつまらないのか「学校に行きたい」と言い出す、なー。アデノウィルスにかかりたくて、みーに接近したことを後悔したかな?(笑)なーの結膜炎も完治までやはり2週間かかりました。旦那にはなんとかうつらずに済んだのでそこだけが救いかな? アデノウィルス、かかるとインフルエンザ並みに厄介だと実感した3週間でした。■私の症状だけ、一向に良くならない私も感染してから2週間が経ったのですが…、時間がたてば治ると思っていたのですが、この頃から常に視界がかすんでいたり光が眩しかったり、1日の終わりには目がすごく疲れていて頭痛がするほどに。結膜炎になっていたため、目が疲れやすくなってるのかな? と思っていたのですが一向に良くならない。おかしいなと思って眼科へ行くと、新たな病名が…!次回へ続きます。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。▼アデノウィルスとの戦い(1)
2019年11月14日こんにちは、はな@まるママです!季節が秋、冬へと移り変わるこの時期…風邪やウイルス等が流行する季節でもありますね。今回は、RSウイルスと診断されるまでの息子の様子について書いていきたいと思います。■真夜中に突然高熱をだした息子通常のRSウイルスだと強い咳や鼻水、高熱が主な症状として出てくるようなのですが、息子の症状は少し異なっていた様子もありました。あくまで一個人の体験談として、これからの季節に何か参考になればと思います。今回RSウイルスにかかったのは今年の6月頃でした。冬に多く流行するウイルスということで、少し時期外れの感染だったようです。最初に出た症状は夜中の高熱でした。真夜中に何やらうなされていて…熱を計ってみると39.9度。そして…取り急ぎ、冷蔵庫に保管していた坐薬を使い、氷枕で両脇と首を冷やして…そのあとは数十分程度で坐薬が効いて熱が下がってくると徐々にうとうとし始めて、そのまま寝直すことができました。嘔吐はもちろん慌ててしまうものですが、おかしな様子の発言が今までにはなくなんとも気がかりで、一体どうしたんだろう…と、とても心配になりました。調べたところ、こんな風に高熱がでた際にそこにはないものが見えると言って怖がったり、支離滅裂なことを言ったりするような事があるそうで…「熱せん妄」と呼ばれるものだそう。さて、そんな高熱で始まったRSウイルス。(この時はまだ、何のウイルスだか判明していません)次の日の様子はというと、朝起きるとほぼ平熱だし、元気そう…?その日は日曜日だったので無理に病院に連れて行かなくてもいいか…と家で様子を見ていたところ、夕方になるとまた徐々に熱が上がってきました。この時に目の充血と目やにが出てきて、軽い咳と鼻水の症状も出始めました。目の症状といえばアデノウイルス?と疑いを持ちつつ…その日は嘔吐や熱せん妄もなく眠れていたので、坐薬を使わずに脇と首を冷やして熱を抑えながら一晩越して、次の日に病院を受診することに。■診断結果はRSウイルスで確定さて翌朝、いざ受診です。(ちなみに検査方法はインフルエンザの検査でお馴染みの、鼻の奥に細い綿棒を入れるやつです…)ここで判明したのが…このときたまたまアデノウイルス単体の検査試薬の在庫がなかったらしく、アデノウイルスとRSウイルスの2種類を同時に検査するものを使ったところ、RSウイルス陽性が判明するという…ちょっと意外な結果だったのです。RSウイルスでも症状の出方には個人差もあるようで、息子のように目の症状が出たり咳がそれほど重症化しないという場合もあるんだとか…何はともあれ無事に原因が判明し、病院では目の症状を抑える目薬と、咳や鼻水の薬を処方してもらい、『咳や鼻水などの症状が無くなり熱などの身体の状態が落ち着いていれば登園可能』との指示をもらいました。その後は少しずつ回復していったので思い返せば1、2日目のあたりが症状としてはピークでした。まるがすっかり回復するまでに3日程、幼稚園をお休みすることになりました。(真夜中に高熱が出た日を1日目として、全部で6日間ほどで良くなりました)さて、こんな風に振り返ってみると、やはり健康は何よりも大切だと感じますね…。これからまた冬本番。わが家でも風邪予防、ウイルス予防をしっかりしなければ…と気が引き締まる今日この頃です。※本記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2019年11月12日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは!PUKUTY(プクティ)です!体調を崩しやすいプクティ家…今回はそんな私達の風邪や感染症などの病気対策についてです!■病気になる順番とは…うちの家族が病気にかかる時は、旦那が1番、息子が2番、そして最後に私に移るパターンがとても多いです…旦那は元気で、息子から始まった場合も必ず私には伝染るんです…■自分が体調不良時の子どもの相手はとてもツラい…そうなるともちろん休む事ができず、育児や家事をしなくてはいけないので非常に辛く…気を紛らわすために遠くに住んでる母親に電話をかけてみたり、旦那の帰宅をただ待つばかり。■風邪対策アレコレ風邪や感染症などの病気にかからないためにも外出時は色々と対策をしています!人混みではマスクを着用したり、除菌グッズを持ち歩いたり、お茶をこまめに飲んだり…帰宅時の手洗いうがいももちろん!それでもすぐに風邪や感染症などの病気になってしまうプクティ家…体調を崩さないためにも他にも何か良い対策があったら教えてください〜!
2019年11月10日こんにちは、はな@まるママです!今回はまるが幼稚園に通い始めてから約4ヶ月間、絶え間なく次々と襲ってくるあの問題について書きたいと思います。その問題といいますと…そう…■絶え間なくやってくる感染症感染症…!ウイルス、細菌による風邪、胃腸炎、結膜炎などなど…幼稚園に入る前までも、主に室内の遊び場(室内遊具やボールプールなどがあるような場所)などに行った後は割と風邪を引くことが多かったのですが…逆にそういった室内の遊び場所へ行かずに過ごしている分にはほとんど風邪を引かず、その内に『うちの子わりと体強いのかも…?』なんて思い込んでいたりしました。しかし幼稚園に通い始めると、本当に驚くほど絶え間なく、次々と風邪やウイルスをもらってくるように…そして二次感染…まるが入園してからというもの、私も絶え間なく風邪を引いてるような状態になっていました。まるの風邪症状に気が付けばすぐにマスクをしたり、こまめに手洗いうがいをしたり、適宜家の物を消毒したり…それなりに気を付けてるはずなのに、どうにもこうにもうつるのです。そんな感じでほとんど全ての風邪をまるからもらっていた私だったのですが…2ヶ月程前にインスタのフォロワーさんが感染対策について教えてくれたり、先輩ママさんからのアドバイスも聞いてみる中で家での感染対策に大きな穴が発覚しました…!それは…… ■息子の食べかけ・食べ残しを食べていたこと!もちろん、まるが風邪を引いてる間は飲食物からの感染にも気をつけ始めるのですが、まるが健康なときは油断して普通にこれをやっちゃっていたんですよね。そこに落とし穴が…症状が出ていない元気そうな時でも、何かしらの菌やウイルスが潜伏している可能性は大いにあるのですよね…!ようやくこのことに気付かされ、『まるが元気そうでも、まるが手を付けた物は食べない!』という感染対策を徹底し始めたのが、約2ヶ月前…この2ヶ月間でも3回ほど、まるが風邪や胃腸炎にかかって熱を出したりしていたのですが…そのうち2回はまるから二次感染することなく完全に回避しました! もしかしたら他の要因もあるのかもしれませんが、この間に追加した感染対策はこの飲食物への注意くらいなので、効果がありそうだと感じています…!そして『風邪症状が出始めたから、子どもが口を付けた物は食べないようにしよう』では、すでに時遅し、ということは大きな気付きでした。今は夏休み期間で全く風邪を引くことがなく過ごしているまるですが、きっと夏休みがあけたらまた色々ともらってくることでしょう…そんな風に少しずつ免疫をつけていくわが子を、(今度こそしっかり感染対策をしつつ!)見守っていければと思います。
2019年08月13日こんにちは、助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本です。夏は外のレジャーも増えて、虫に刺されてしまう機会も増えてくると思います。今回は、特に虫刺されで多い蚊に注目して、虫刺されの予防と対処法についてお話していきます。 蚊による虫刺されを予防しよう!赤ちゃんの皮膚はとてもデリケートです。虫刺されの腫れや痒みでかいてしまって悪化したり、痕が残ったりすることもあります。(また、コガタアカイエカという蚊が媒介になって日本脳炎ウィルスに感染することもあります)まずは予防が大切です。服装は、肌の露出を避けるようにしましょう。長袖・長ズボン、首回りも日よけ付きの帽子でガードするのが理想です。しかし、赤ちゃんは体温が高く暑くなってしまうと思いますので、木陰や蚊が多くいそうな場所では、薄手のカーディガンやケープでおおうようにして調整しましょう。汗の匂いで、蚊が寄ってくることもあるので、汗をかいたらウエットテッシュや濡れタオルなどでこまめに拭くようにしましょう。お部屋は、ベープやスプレー、吊り下げタイプの虫よけなどで対策をしましょう。 赤ちゃんの虫よけ対策虫よけスプレーは、赤ちゃん用を使用するようにしましょう。最も有効なのは「ディート」を含むものです。しかし、6カ月未満の乳児に使用しないことや年齢により使用回数が決まっているので、必ず添付されている注意書きに沿って使ってください。赤ちゃんへの虫よけには、「イカリジン」という成分を含むものが安全です。また、ハーブを使用したものもあります。ハーブは、シトロネラ、レモングラス、ローズマリー、ラベンダー、ティートゥリーなどが効果的といわれています。虫よけスプレーやジェルは、日焼け止めを塗ったあとにつけるようにしましょう。追加で、虫よけリングやシールを使用したり、衣服にも虫よけスプレーをふきかけたりしましょう。 虫に刺されてしまったら?まずは、刺されたところを水で流すか、ウエットティッシュで拭くようにしましょう。その後に冷やします。これだけでも、痒みや腫れを抑えることができます。そのあとは、かかないようにヒスタミン入りの市販のかゆみ止めを塗るか、虫刺され用の皮膚パッチで保護します。パッチは、はがして口に入れてしまうことがあるので、月齢が低いお子さんに使用するときは注意しましょう。掻いてしまうことで、水ぶくれになったり、かさぶたになるととびひになることもあります。赤くしこりになったり、水疱ができたりした場合には、皮膚科や小児科を受診するようにしましょう。 虫よけ対策を万全にしても、実際には、虫刺されを完全には防ぐことができないと思います。準備と早めの対応で悪化しないように心がけていきましょう。 ※引用・参考文献 金鳥HP 「イカリジンって何?」国立感染症研究所「日本脳炎とは」厚生労働省「ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について」独立行政法人 国民生活センター「虫よけ剤-子供への使用について-」 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。HP:「みき母乳相談室」
2019年08月04日ウーマンエキサイト読者のみなさま、こんにちは! まつざきしおりです。しんしんと冷えた、ある静かな冬の出来事。いつもと変わらない日常。そんな穏やかで平和な時が、娘のひと声(ひと吐き)を皮切りに、激しい嵐(下痢)を巻き起こし、戦場へと化したのだった…。前触れもなく突然やってきたノロウイルス!私はこの時まだ、ヤツに対する知識も浅く、ひたすら吐き続ける娘に慌てふためき、急いで娘の洋服を洗ったり掃除したり、病院に連絡を入れたりしたのですが、その無知と無防備さが仇となり、ものの数時間後にちゃっかり自分もノロに体をむしばまれるという失態をおかしました。ノロの感染力にあがらう術などなく、さらに、旦那と義実家にもそれは広まり…。当時の様子を表すならば、まさに「地獄」!!!!嘔吐下痢を繰り返す娘に、自らも嘔吐下痢をしながら対処するという惨劇。ノロからくる腹痛もすさまじいもので、冗談抜きで、人生の中で味わった痛みの中でトップ2に君臨するレベルのものでした。(ちなみに1番は陣痛です。)数日間のノロ戦線を必死に乗り越え、なんとか家族みな回復しましたが。ノロにかかってからというもの、完全なるノロ恐怖症にかかった私は、ちょっと娘の様子がおかしいと思ったら、除菌スプレーで家中を除菌しまくっていました。周りの友人に聞いても、「あいつ(ノロ)はヤバい…」「あいつを前にしたら、私たち人間なぞ無力な存在だ」と、わが家と同じように過去体験したであろう悲劇に胸を痛めながら、ぽつりとつぶやくばかり。なかなかノロとの初戦に打ち勝った体験をきくことはありませんが、まずはノロにかからないように手洗いうがいを徹底する。そして、何かしら不穏な空気を察知したら、マスクとゴム手袋を着用し、すぐさま除菌するということを徹底すれば、未然に防げるような気が!…しなくもないです……。(いや弱気!!)なにはともあれ、ノロはなめてかかったらどえらいことになるので、みなさん、ぜひ気を付けていきましょう!ちなみにこれからの時期は食中毒が心配なので、なるべく怪しい食べ物には手を出さないように、うちも気を付けたいと思います。
2019年07月12日長女が生後6カ月を過ぎたころ、RSウイルスにかかりました。わが子を看病するという初めての経験でバタバタと過ごし、しっかりとした予防をすることなく油断していたためか、夫婦そろって長女からウイルスをもらってしまったのです。どのような症状だったのか、そして体調を崩して大変だった体験談をお伝えします。 生後6カ月…初めての風邪!?長女が初めて体調を崩したのは、生後半年が過ぎた夏でした。いつもより明らかに多い鼻水に気付いたのは午後7時ごろ。夏なのに風邪を引かせてしまった! とかかりつけの小児科に電話したところ、「機嫌がよく、おっぱいも嫌がらずに飲んでいるなら、一晩様子を見て発熱などの症状が出てきたら翌朝受診してください」とのこと。 そして夜から朝にかけて鼻水の量は少しずつ増加し、鼻づまりや咳の症状も出始めたので、午前の診療時間に向かうことにしました。 RSウイルス感染症と診断されて診断はRSウイルス感染症でした。「夏なのに風邪を引かせてかわいそうなことをしてしまった」と思っていたのですが、小児科の先生に「もし発症があと1カ月早かったら、入院をすすめています」と言われ、事の重大さと重症化する可能性が少なくないことに気付かされました。 暑さのため外出もあまりしていなかったので、おそらくちょっと前に長女を連れて法事に出席したときに何らかの形で感染したのだろうと思いました。 長女に続いて大人も感染その後長女は重症化には至らず、自宅療養で無事に回復しました。しかし問題は私たち夫婦でした。RSウイルスのことをネットでいろいろ調べたところ、「大人はほとんど重症化しない」「大人は軽症で済む」という情報を見たせいか、看病するときも予防に対してはすっかり油断してしまったのです。 娘の体で増殖したウイルスはマスク程度では防げず、私も夫も2週間ほど長引く鼻風邪にかかってしまいました。もっとアルコール消毒などを積極的に取り入れていれば、大人への感染は防げたかもしれないなぁと反省しました。 今回は家族みんな軽い症状で済みましたが、感染症を防ぐことの重要性を改めて感じたできごとでした。また、RSウイルスは秋から冬にかけて流行すると言われていましたが、小児科の先生曰く近年は夏にも流行ることがあるそうです。当時0歳だった長女は今3歳で、幼稚園に通い始めました。集団生活が始まったので感染症対策により一層気を配ろうと思います。著者:柴崎諒子2016年2月長女、2019年2月次女を出産。元雑誌編集部勤務で、企画・編集・営業・ライターを経験。現在は仕事をセーブしつつ子育て優先。妊娠・出産・子育てに関する記事を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年07月06日6月に入り、保育園や幼稚園、学校ではプール開きや水遊びの季節ですね。親としては水着などの準備や洗濯物が増えることを気にしがちですが、これからの時期にこそ気を付けたいのが感染症です。夏にかかることの多い感染症の一つが「咽頭結膜熱」、いわゆる「プール熱」。症状や感染経路、予防法についてご紹介します。■プール熱、5月下旬の感染者数が今年最多に!プール熱とは、アデノウイルスによって引き起こされる、突然の高熱とのどのはれ、目の充血などが特徴の感染症。感染者のうち、5歳以下の子どもが全体の6割程度を占め、幼児から小学生が多くかかります。かつて、夏にプールを介して感染することが多かったため、「プール熱」と呼ばれるようになりましたが、現在はプールの塩素濃度管理が徹底されているため、プールの水から感染することは滅多にないようです。毎年6月から8月にかけて、プール遊びの時期に流行ることが多いとされます。現在、咽頭結膜熱(プール熱)はどの程度流行っているのでしょうか?国立感染症研究所によると、2019年5月20日から5月26日までの全国約3000の医療機関1定点あたりの報告数は0.64人で、今年に入って最多人数になっています。過去5年間の同時期と比較するとやや低い数字ですが、前週から急激に増えています。また例年、流行のピークを迎えるのはこれからのため、今後も感染者数が増えていく可能性があるといえそうです。都道府県別に見ると、鳥取県が1.42人、新潟県が1.30人、沖縄県が1.18人の順に多くなっています。咽頭結膜熱は夏の感染症と思われがちですが、近年では冬にも流行ることが多くあります。一年を通して注意したほうがよさそうですね。■プール熱の症状、潜伏期間、感染経路は? では、咽頭結膜熱(プール熱)の症状をくわしく見ていきましょう。また、咽頭結膜熱と流行性角結膜炎の違いはどこにあるのでしょうか?【症状】1日の間に39~40℃の高熱と、37~38℃の微熱の間を行き来する症状が4~5日続きます。 扁桃腺がはれて、のどが赤くなり、痛みをともないます。リンパ節がはれたり、頭痛や腹痛が起きることも。さらに、目が真っ赤に充血して、目やにや涙が多く出るなどの結膜炎症状が出ます。【潜伏期間】潜伏期間は2日から14日です。【感染経路】目をこすった後に手指をふいたタオルなどを介した接触感染、くしゃみやせきなどのしぶきによる飛まつ感染。【流行性角結膜炎との違い】咽頭結膜熱と流行性角膜炎、どちらもアデノウイルスによって引き起こされる感染症ですが、ウイルスの型が異なります。どちらも目に結膜炎の症状がありますが、高熱になりやすく、のどの痛みなどの症状がプラスされたものが咽頭性結膜炎といえるようです。■プール熱「予防、対処、登校(登園)基準は?」 咽頭結膜熱を防ぐ方法はあるのでしょうか? また、実際にかかってしまった場合はどのように対処すればいいのでしょうか? 登園・登校基準もあわせて見ていきます。【予防方法】接触感染、飛まつ感染を防ぐために、排便後やおむつ交換後の手洗いを徹底しましょう。プール前後のシャワーや、タオルを共用しないなど心がけましょう。【対処法】有効な治療薬はないため、症状に合わせて対症療法が行われます。【登校(登園)基準】発熱、咽頭炎、結膜炎などの主要症状がなくなった後、2日を経過するまで出席停止となっています。アデノウイルスはウイルスの型の種類が多いため、何度も似たような感染症にかかるケースもあるようです。毎日こまめに手洗いをしたり、家族の間でもタオルを共用しないなど気をつけて過ごしたいですね。参考サイト: ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・国立感染症研究所「感染症動向調査 週報」 ・国立感染症研究所「アデノウイルス」
2019年06月13日のどが痛み、ひどい場合はお茶を飲み込むことすらつらくなる溶連菌感染症(通称:溶連菌)。保育園や幼稚園などで「溶連菌がはやっている」という話やお便りをもらうこともあるかもしれません。症状や治療法、予防法などをくわしく解説します。■溶連菌感染症「4~6歳でかかる子がとくに多い!」溶連菌感染症は、A群溶結性連鎖球菌が原因となる感染症。のどの痛みや発熱が主な症状です。でも、名前を聞いたことはあっても、実際にわが子がかかったことがなければ、どんな感染症なのか、知らないママ・パパもいることでしょう。小さな赤ちゃんがかかることは少なく、年中・年長児や小学校低学年でかかる子が多いようです。実際に、 東京都感染症情報センター の患者報告数によると、2019年第10週(3月4日~3月10日)では5歳が99人ともっとも多く、続いて6歳が96人、4歳が88人となっています。一方で、大人でも免疫が落ちていると感染することがあるため、「子どもの感染症だから」と油断するのは危険といえます。一年中かかるおそれのある感染症ですが、冬から春にかけてと、5月~7月ごろに流行することが多いようです。■溶連菌感染症「例年より増加傾向」最新の患者報告数は?現在の流行状況をみてみましょう。 国立感染症研究所 によると、全国で指定された約3000カ所の医療機関(小児科定点)から受けた患者報告数は2019年第8週(2月18日~24日)で8457人、1医療機関あたりの平均報告数は2.67人でした。これは過去5年間の同時期と比べても多くなっています。都道府県別にみると、上位3県は石川県5.34人、鳥取県5.05人、岩手県4.95人でした。3月に入って流行が少しずつ落ち着いてくるころですが、今年は例年よりも報告数が多く、まだまだ油断できない状況といえそうです。■溶連菌感染症「どんな症状? 感染経路は?」 溶連菌の特徴といえばのどの痛みですが、ほかにはどんな症状があるのでしょうか? 感染期間や感染経路などもみていきます。【症状】のどの痛み(いん頭痛)と発熱が主な症状です。のどや、のどの入り口を取り囲む部分(へんとう・いん頭へんとう)が赤くはれることがあります。舌に赤いぶつぶつができる「いちご舌」になったり、全身に鮮やかな紅色の発疹が出たりする「猩紅熱(しょうこうねつ」を引き起こすことがあり、5~10歳に多くみられます。治療が不十分だと、リウマチ熱や腎炎などを併発したり、とびひ(伝染性膿痂疹)になることもあります。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は2~5日。抗菌薬を服用後、24時間以内に感染力はなくなります。【感染経路】せきやくしゃみのしぶきなどによる飛まつや、接触によって感染します。■溶連菌感染症「予防法、治療法は?」 溶連菌感染症の効果的な予防法はあるのでしょうか? また、「もしかして溶連菌かも?」と思った場合はどうすればいいのでしょうか?【予防方法】飛まつ感染や接触感染を予防するためには、手洗いやうがいなどの一般的な予防法が大切です。年齢に応じて、せきエチケットにも気を配りましょう。【診断法】迅速診断キットにより、10~15分程度で診断できます。【治療法】合併症を防ぐためにも、抗菌薬を決められた期間、きちんと服用することが大切です。薬を飲んですぐに熱が下がった、のどの痛みがなくなったからといって、自己判断で服用を途中でやめることは避けたほうがいいでしょう。困ったことがあれば医師や薬剤師に相談するようにしましょう。【登校(登園)基準】適切な抗菌薬による治療をはじめて24時間以内に感染力はなくなるため、それ以降は登校(登園)が可能です。3月現在もかかる可能があり、これから夏に向けて、さらに流行することが予測される溶連菌感染症。とくに年中や年長児、低学年の子どもはかかりやすいため、日頃から家庭でも手洗い・うがいを徹底して、気をつけておきたいですね。参考サイト: ・国立感染症研究所 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・東京都感染症情報センター「感染症発生動向調査」
2019年03月24日「RSウイルス感染症」を知っていますか?名前を聞いたことはあっても、どんな感染症なのかわからないというママ・パパもいるでしょう。実は、2歳までにほとんどの子がかかる、身近な感染症です。症状はかぜと似ていますが、乳幼児は重症化する可能性もあり侮れません。症状や感染経路、予防法などくわしく見ていきます。■2歳までにほぼ全員が感染している!「RSウイルス感染症」は、いわゆる「かぜ」と似た症状が現れる、呼吸器感染症です。主に乳幼児がかかります。1歳までに50%以上の子が、2歳までにほぼ100%の子が感染するとされています。「かぜだと思っていたら、RSウイルス感染症だった!」ということもあるようです。一度かかっても免疫が十分にできないため、再び感染することもあります。 1歳未満の赤ちゃんがかかると、急性細気管支炎、肺炎などの重い呼吸器症状を引き起こすことがあるため注意が必要です。 国立感染症研究所 によると、乳幼児の肺炎の約50%、細気管支炎の50~90%がRSウイルス感染によるものとされています。これまでの流行時期をみると、2015年までは報告数が秋から増え始めて、年末にピークを迎えていましたが、2016年以降は報告数の増加が早まり、秋にピークを迎えています。2017年と2018年は、夏季の報告数も増えました。ここ数年は、流行の開始、ピークともに前倒しになっており、冬に流行する季節性インフルエンザよりも前に流行しているといえます。2017年を例にあげると、全体の患者数の88%が2歳以下でした。これ以前は0歳、1歳、2歳の順に報告数が多くなっていましたが、2017年では1歳、0歳、2歳の順に多くなっていました。いずれにせよ、赤ちゃんの時期に気をつけたい感染症の一つといえそうです。■RSウイルス感染症「症状、感染経路、潜伏・感染期間は?」 かぜと似ているRSウイルス感染症は、どういう症状があるのでしょうか?【症状】発熱、鼻水、激しいせき、ゼーゼーする苦しそうな呼吸などの症状が現れることがあります。年長児や大人がかかると、軽いかぜの症状ですむ場合がほとんどです。しかし、一番かかりやすい乳幼児、中でも低月齢の子が感染すると、急性細気管支炎や肺炎となり、呼吸困難から人工呼吸管理や入院が必要になることもあります。呼吸器や心臓に慢性の病気を持つ子どもは重症化しやすいため、とくに注意を要します。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は、主に4~6日です。感染期間は3~8日ですが、乳幼児では3~4週間続くことがあります。【感染経路】接触感染や、せき・くしゃみのしぶきなどによる飛まつ感染でもうつります。子ども同士での触れ合いなどでもうつるため、家族やきょうだい間でおもちゃやタオルの共用を避け、子どもの年齢に合わせて、手洗いやせきエチケットを心がけましょう。■RSウイルス感染症「予防法、治療法は?」 効果的な予防法はあるのでしょうか? また、「RSウイルス感染症かも?」と思った場合はどうすればいいのでしょうか?【予防方法】接触感染が多いので、日頃から手洗いを心がけましょう。重症化しやすい早産児、呼吸器や心臓に慢性の病気を持つ乳児、生後24カ月以下の免疫不全をともなう乳幼児やダウン症候群の乳幼児が対象になりますが、流行期に月1回、抗体を筋肉注射することで、発症の予防や軽症化が期待できます。また、RSウイルス感染症ワクチンの開発も進んでいるようです。【治療法】特効薬はないため、症状を抑える対症療法が行われます。赤ちゃんは重症化しやすいため、一度はかぜと診断されても経過を注意して見守り、せきがひどくて治らない場合などは再度受診したほうがいいようです。【登校(登園)基準】せきなどが落ち着いた後、全身状態がよければ登校(登園)可能です。手洗いは引き続き行いましょう。2歳までにほとんどの子がかかる、RSウイルス感染症。とくに月齢の低い赤ちゃんがせきこんでいたり、ゼーゼーしたりしていると心配になりますね。重症化を防ぐために、おかしいと思ったら早めに受診しましょう。参考サイト: ・国立感染症研究所「RSウイルス2014年1月~2018年9月」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・東京都感染症情報センター「RSウイルス」
2019年03月16日昨年の11月頃から首都圏や東北地方を中心に流行している伝染性紅斑、いわゆる「りんご病」。初期症状はかぜに似ており、発疹が出る頃には感染力がほぼなくなっていることを知っていましたか? そのため、もしかしたらわが子も知らないうちに感染しているかも!?そこで今回は、りんご病の症状や感染経路、登園(登校)基準などをくわしく見ていきましょう。■患者報告数は東京都が最多! 宮城県や新潟県で警報レベル超えりんご病は2015年以来の流行と話題になっているので、病名を耳にしたり、周りでかかった子の話を聞いたというママやパパも多いことでしょう。国立感染症研究所によると、2019年2月4日~10日の患者報告数(全国約3,000の小児科定点医療機関)は1,813人で、定点あたりの患者数は0.57人でした。都道府県別の定点あたりの患者数を見ると、宮城県で2.44人、新潟県で2.09人、山形県で1.73人と多くなっています。東京都は定点あたりでは0.87人ですが、患者報告数は223人と全国で最も多くなっています。東京都の速報値(2月11日~17日)では患者報告数が177人に下がり、定点あたりも0.68人と流行はおさまりつつあるようですが、地域別に見ていくと、千代田区では1.33人、世田谷区では1.19人と依然として高い数字が続いています。自分が住んでいる地域ではやっていないか、確認したほうがいいでしょう。東京都を例に年齢別に見ると、5歳が36人と最も多く、4歳が28人、3歳が24人、6歳が21人と続きます。りんご病は、幼児期や学童期にかかることが多いといえます。■りんご病「どんな症状? どうやってうつるの?」顔やほほに出現する紅斑が特徴で、その状態から「りんご病」と呼ばれる「伝染性紅斑」。ヒトパルボウイルスB19が病原体で、冬の終わりから春にかけて流行することが多いようですが、年間を通してかかる感染症です。幼児や小学生がかかることが多く、約5年周期で流行。前回は2015年で、全国的に流行しました。【症状】微熱やかぜのような症状が続いた後、顔に紅班が現れるのが特徴です。発疹は両ほほなどにレース状、網目状の紅班が現れ、一度消えても再び現れることがあります。合併症として、溶血性貧血の患者や免疫の低下している人などが重症の貧血を起こすことがあります。また、妊婦が感染すると、胎児が胎児水腫という全身にむくみをきたす場合や、最悪、流産や死産にいたる場合があります。28週未満の妊婦はとくに注意が必要です。大人もかかることがあり、半数以上は症状がはっきり現れないため、感染していることに気づいていない場合も多くあります。一度かかると免疫が得られるので、再びかかることはないとされています。【潜伏期間と感染期間】通常4~14日ですが、21日程度になる場合もあります。感染力があるのは、かぜのような症状が出てから、発疹が出現するまでです。発疹期にはほとんど感染力はありません。【感染経路】主にせきやくしゃみなどのしぶきによる飛まつ感染、母子感染(胎内感染)によって感染します。【予防法】ワクチンはなく、今のところ有効な予防法はありません。マスクや手洗いでウイルスを防ぎ、流行している場所には近づかないなどを心がけましょう。■りんご病「かかったらどうすれば? 登園(登校)基準は?」もし、わが子や自分がりんご病にかかってしまったらどうすればいいのでしょうか?有効なワクチン、治療薬はないため、対症療法がおこなわれます。発疹により皮膚がかゆくなりますが、通常は薬を使用することはないようです。ただし、かゆみが強い場合は、かゆみ止めを処方されるケースもあります。また、成人の場合、関節痛・頭痛が強く出ることもあり、鎮痛剤が処方される場合もあります。【登校(登園)基準】発疹が出る時期には感染力がほとんどなくなっているため、発疹のみであれば、登園や登校することは可能とされています。昨年秋から流行が続いている、りんご病。かぜに似た症状が続いていると思ったら、ほほが赤くはれて、実はりんご病だった! ということは少なくないようです。おかしいと思ったら、早めに小児科を受診しましょう。保育園や幼稚園ではやる場合が多いので、妊婦は送迎時などにもしっかり気をつけておきたいですね。参考サイト: ・国立感染症研究所 ・東京都感染症情報センター「東京都感染症週報」 ・東京都福祉保健局「東京都こども医療ガイド りんご病(伝染性紅班)-解説-」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」
2019年03月03日子どもが、突然吐いた! 服はどうやって洗えばいいの…? 消毒ってアルコール? 汚れた布団はどうすれば…?そんなパニックになったことのある方もいるかもしれません。嘔吐下痢はある日突然やってきます。そして、看病している間に、ふと気づいたら自分も気持ち悪い…。あっ、もしかしてうつったかも…■嘔吐下痢は突然やってくる嘔吐下痢を起こす病原体はたくさんあります。有名なノロウイルスやロタウイルスをはじめ、感染力が非常に強く、適当に処理をしてしまうと家族みんなが嘔吐下痢になってしまうこともあります。看病する側がダウンすると、吐きながら子どものお世話をする事に…。消毒や洗濯、じつは家にあるものでかなり対処できます。感染力が強いので、できる限りのことをやっても感染してしまうことももちろんありますが、看病と同時にやれる範囲のことをやって、家庭内感染を防ぎましょう!■ハイターを使って消毒薬を作ろう嘔吐下痢の場合、「次亜塩素酸ナトリウム」を使って消毒するのが確実です。アルコールでの消毒は残念ながらノロウイルスやロタウイルスなどをやっつけるには不十分です。※人体には次亜塩素酸ナトリウムは使えません。例えば手などを石鹸でよく洗った後に補助的にアルコール消毒するのはありです。次亜塩素酸ナトリウムなんて聞いたことがないと思うかもしれませんが、じつはハイター、キッチンハイター、ミルトンなどのことです。(ワイドハイターは成分が違いますので使えません。ラベルの成分表示をご確認ください)▼消毒薬の作り方作り方はイラストのとおり、原液を書いてある量入れ、水で薄めて、注意書きをして子どもの手が届かないところに保存します。イラストに書いてあるのは約200ppmの濃さの消毒液です。この濃さで作れば、衣服のつけおきや、汚染が比較的少ない場所の消毒に使えます。金属を腐食する作用がありますので、拭いた場所は10分後にしっかり水拭きしましょう。また、光に弱く日持ちしないので、1日1回作り直しましょう。※人体には使えません(触る時は手袋で)。そして誤飲が怖いので、絶対に子どもの手が届かないところへ!▼下痢や嘔吐で汚れた床やトイレを消毒する方法嘔吐したものや場所の消毒、下痢のついたオムツを処理するときには、1000ppmの濃い消毒液を作ります。作り方や注意事項は基本的に同じ。<1000ppmの消毒薬の作り方>●ハイターの場合:10ml(付属のキャップ1/2杯分、もしくはペットボトルキャップ2杯分)●ミルトンの場合:50ml(付属のキャップに2杯・もしくはペットボトルキャップ10杯)入れて、水で薄めて作りましょう。※どっちを使っていいか悩んだ時は1000ppmの方を使えば確実です。■嘔吐下痢で汚れた衣服の洗い方さて、汚れた服はどうやって処理するといいでしょうか?すぐ洗うのでなければ、ゴミ袋やバケツに入れておきましょう。乾燥すると病原体が舞い上がって、吸い込むと感染してしまいます。▼嘔吐下痢で汚れた衣服の洗い方次のイラストのとおりに準備し、できる限りの汚れをぬぐいとってから、まず予洗いします。●漂白しても大丈夫なものであれば、200ppmの消毒薬を使って消毒できます。30分〜1時間浸けおきしてから洗濯しましょう。●漂白できないものは煮沸消毒が確実です。ぐらぐら煮立って1分くらいで消毒できます(85℃1分が目安)ので、それから洗濯します。▼漂白、煮沸消毒ができない衣類の場合漂白しても困るし、鍋で煮るにも大きすぎて…と言った場合には、次善の策になりますが、次のような方法もあります。●熱湯を複数回かける●予洗いを何度も水を換えて行う●洗濯機を複数回回す●スチームアイロンをかける確実に消毒できるというわけではありませんが、リスクを抑えることができます。また、これはあくまで「消毒」であり、「嘔吐した後の汚れ」が落ちるわけではありません。嘔吐や下痢で染色してしまうと、洗っても落ちないこともあります。一番手軽で確実なのは「捨てられるものは捨てる」ことです…。最後の手段ではありますが、看病しながら消毒するのは思いの外大変です。できる範囲でやれることをやりましょう。■下痢や嘔吐で汚れた床やトイレを消毒する方法フローリングの床やトイレなど、拭き掃除が可能なところであれば消毒は比較的簡単です。やり方を一度覚えるとさっとできますので、ぜひ習得してください!▼床を消毒する方法イラストのように進めていきます。汚れた場所が乾かないよう、また間違えて踏んづけたりしないよう、まずキッチンペーパーなどをかぶせて近づけないようにします。窓を開けて換気しながら、捨てる準備と消毒の準備を整え、まずは外側から内側に向かってできる限り繰り返しふきとります。ふき残しがあると消毒の効果が下がるので、ここは念入りに。消毒する場所にキッチンペーパーをかぶせ、上からしっかりひたひたになるくらい1000ppmの消毒液をかけます。10分後に水拭きします。汚れたものは全部まとめて捨てます。一度閉じたゴミ袋はもう開けないこと! 開けると病原体が撒き散らかされてしまいます。■布団にはペットシーツが活躍します!一度汚れてしまうと、消毒するのも洗うのも大変です。とくにソファや絨毯、布団といった大物は汚れるともうどうしようもないことも…。そんなわけで活用して欲しいのがペットシーツ!▼ペットシーツの活用方法ペットを飼っていない人には馴染みがないかもしれません。ペットのトイレ用の使い捨てシーツなんですが、簡単にいうとシート状のオムツのようなものと思ってください。片面が吸水性があり、かつ、反対側は水が染み出ないよう防水加工がされています(オムツと一緒です)。布団などにかぶせておけば、その上で嘔吐したり下痢をもらしても、汚れた部分だけ丸ごと捨ててしまうことができ、処理が圧倒的に簡単です。とくに嘔吐の可能性がある小さいお子さんを布団で休ませるとき、バスタオルなどを下に敷いて布団の保護に使っていると、染み込んでしまって布団も汚れることがあります。また、汚れたバスタオルを消毒&洗濯しているときりがなくなります。ペットシーツを家に準備しておくと、ものすごく処理が楽になりますので、よかったら活用してみてください。ペット用がどうしても生理的に受け付けない方は、介護用の防水シーツというものもありますよ。■畳や絨毯などの消毒はスチームアイロンで!…間に合わず、汚れてしまった布団に関しては、内部に入り込んでしまうので、布団のクリーニング業者さんにお願いするのがベストです。家庭用の乾燥機では難しいのですが、業務用の乾燥機で高熱&乾燥の力で消毒が可能です(ただ、嘔吐なんかの汚れは嫌がる業者さんもあるかもしれません)。そして、ちょこっとの汚れならスチームアイロンでいけます!イラストのように「あて布」を湿らせて、スチームアイロンで2分、消毒できます。熱に弱い素材では変性してしまう可能性がありますので、十分注意して行ってください。あくまで消毒であり、汚れがきれいになるわけではありません。以上、家庭にあるものを活用した、嘔吐下痢の時の消毒方法でした。一度流し読みをしておくだけでも、急場の時に「あっ、そういえばこうすればよかったはず」と落ち着いて対処することができます。その他、詳しいゴミの捨て方やちょっとしたホームケアの話もブログに書いてあるので、困った時はご活用ください。 感染性胃腸炎・ノロウイルス・嘔吐下痢対策総合ブログ /HAL@女医
2019年01月31日毎日厳しい寒さが続くと、インフルエンザと同じくらい心配になるのがノロウイルスやロタウイルスなどの感染性胃腸炎。特に、保育園に子どもを通わせているママ・パパは、お迎え時に「本日、感染性胃腸炎でお休みしたお子さんが2名いました」などのお知らせを見て、「うちの子にも感染したら、仕事どうしよう」とヒヤヒヤした経験はありませんか?感染性胃腸炎の現在の流行状況や症状、実際にかかってしまったときの対処法、登園基準などをくわしく見ていきましょう。■感染性胃腸炎2019「局所的な流行に注意!」国立感染症研究所によると、12月に引き続き、1月に入っても、今シーズンのノロを含む感染性胃腸炎の全国推定患者数は、過去4シーズンと比べても低い傾向にあるようです。だからといって、「今年はそんなに流行っていなそうでよかった…」とホッとするのは早計。都道府県別の推定患者数がそこまで多くなくても、局所的に流行しているケースがあります。例えば、東京都の場合、2019年1月7日~13日の定点当たり患者数は9.12人で過去5年の平均よりやや上回っており、台東区では22.75人と突出して多くなっています。一方で、千代田区では2.0人とかなり少なくなっています。同じ都道府県内でも患者数にかなりばらつきがあるため、自分の住んでいる都道府県だけでなく、地域で流行っているかどうかにも注目してみるのが良さそうです。■ノロウイルス・ロタウイルス「症状や潜伏・感染期間、感染経路は?」 ノロウイルスとロタウイルスではどのような違いがあるのでしょうか? 流行時期や症状、見極め方について解説します。<ノロウイルス>流行のピークは12月~1月ごろが多い。子どもも大人も関係なくかかり、再感染することも。【症状】主な症状は、おう吐と下痢。急に激しいおう吐に見舞われることが多いようです。1日から3日で治るケースが多いですが、脱水症状を招くことがあるので注意が必要です。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は、12時間から48時間と短いのが特徴です。急性期にもっとも感染力が高まりますが、治った後も便の中にウイルスが3週間以上排出されることがあります。【感染経路】経口感染、接触感染、飛まつ感染によって広まります。二枚貝、氷、サラダ、パンなどの食品を介して感染することもあります。便の中に大量のウイルスが排出されています。また、吐しゃ物の感染力も強いのが特徴です。保育園などでの集団生活により、流行することが多くあります。<ロタウイルス>流行のピークは、ノロウイルスやインフルエンザの流行が落ち着く3月~4月にかけてが多い。乳幼児がかかりやすい。【症状】主な症状はノロウイルス同様に嘔吐と下痢です。下痢便が白くなるケースが多いのが特徴です。2日から7日で治りますが、脱水やまれにけいれんや脳症などの合併症を引き起こすことがあります。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は、1日から3日とノロウイルスよりはやや長いのが特徴です。急性期にもっとも感染力が強く、治った後も便の中にウイルスが3週間以上排出されることがあります。【感染経路】経口感染、接触感染、飛まつ感染。【検査方法】厚生労働省によると、ノロウイルス・ロタウイルスともに便の中のウイルスを検出できる検査キットを用いて、一般病院などで調べることができます。3歳未満、65歳以上には健康保険が適用されます。結果が早く出るのは良い点ですが、感染していても陽性とならない場合があります。調べたい場合は、かかりつけの小児科医などに相談してみましょう。検査をしていなくても、流行状況から臨床診断する場合もあるようです。ノロウイルス・ロタウイルス「予防方法は?」ノロウイルスやロタウイルスを防ぐためには、どうすればいいのでしょうか?【予防方法】ノロウイルス・ロタウイルスともに、手洗いやうがいなど一般的な予防法を行うことが大切です。アルコール消毒はノロウイルスには効かず、ロタウイルスにも効きにくいため、きちんと流水で石けんを使って手洗いをするようにしましょう。<ロタウイルス>ロタウイルスは、予防接種により防ぐことができます。2011年から経口ワクチンの接種(任意)が始まりました。 2回接種と3回接種の2種類のワクチンがあります。2回接種の場合、1回目の接種の推奨期間は生後2~4カ月。2回目の接種は生後24週までにすませます。3回接種の場合、1回目の接種は生後2~5カ月の間に、3回目の接種は生後32週までにすませます。生ワクチンのため、接種の間隔は27日以上あけます。ノロウイルス・ロタウイルス「かかってしまったらどうする?」手洗いやうがいなどに気をつけていても、子どもが感染性胃腸炎にかかってしまった場合、どうすればいいのでしょうか?【対処法】ノロウイルスやロタウイルスに効く抗ウイルス剤はないようです。病院を受診すると、症状に合わせた治療が行われるのが一般的です。ウイルスを体内から排出することで症状が改善するので、下痢を止める薬を使うのは避けたほうがいいでしょう。子どもが下痢やおう吐をしたときはどうすればいいのでしょうか? 下痢便やおう吐物には大量のウイルスが含まれていることがあります。下痢便のついたおむつやおう吐物で汚れた床をふき取ったペーパータオルなどは、ビニール袋に密閉して廃棄しましょう。その際、廃棄物がひたる量の次亜塩酸ナトリウム(家庭用漂白剤を薄めたものなど)につけるとなお良いようです。ノロウイルスは乾燥すると、空気中に漂い、口に入って感染することがあります。床等に飛び散った吐しゃ物は乾燥しないうちに、処理しましょう。ふき取った後は、次亜塩酸ナトリウムでひたすように消毒をして、水拭きをします。おう吐物や下痢便のついた衣服は破棄するか、0.1%次亜塩酸ナトリウムで消毒をします。おむつ替えや吐物を処理する時は、できればビニール手袋をし、廃棄物と一緒に処分するのがいいでしょう。もし、直接さわってしまったら、しっかり手洗いをしましょう。【登校(登園)基準】ノロウイルス・ロタウイルスともに、おう吐や下痢症状が良くなり、全身状態が良ければ登校(登園)はできます。園によっては登園許可書が必要となるところもあるので、事前に確認しておくと安心です。症状がおさまってからも、引き続き手洗いをしっかり行いましょう。一度でも感染を経験したママ・パパなら、その恐ろしさを忘れられないのがノロウイルス・ロタウイルス。乳幼児がかかると、脱水症状を起こしやすく、本当に心配になりますよね。手洗いやうがいは予防の基本。もしかかってしまった場合も、適切な処置をして、家族内感染を広げないように気をつけたいですね。参考サイト: ・国立感染症研究所「ノロウイルス等検出状況」 ・東京都感染症情報センター「東京都感染症週報」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」
2019年01月29日RSウイルス感染症は、冬に流行する(ときにほかの季節でも流行)、せきや発熱をおこす呼吸器感染症です。とくに生後3カ月未満の乳児は呼吸困難感が強くなって、入院が必要になることも多いのです。RSウイルス感染症とは、どのようなものでしょうか? 症状や診断、治療・ホームケア、感染予防のポイントなどを解説していきます。RSウイルス感染症、その症状は?最初は、せきや鼻水などの症状が数日続いたのち、発熱したり胸がゼロゼロして呼吸があらくなります。発熱は数日~1週間近く続く場合や、微熱程度の場合などさまざまです。鼻水が多いことが特徴で、のどの奥に垂れ込んできてせきこみ、夜眠れなくなってきて、さらにひどくなると細気管支炎というものをひき起こしてきます。細気管支とは、気管が左右に分かれ、さらに細かく枝分かれした部分。そこが炎症を起こすのが、細気管支炎です。細気管支がむくんだり、分泌物がたまったりしますと空気の通りが悪くなってしまい、笛のようにヒューヒューと音がなる(ぜん鳴)ようになります。空気の通りが悪いと呼吸困難感がでてきて、肩で息をしたり胸やおなかがペコペコ(=陥没呼吸。下のイラスト参照)するような症状が出てきたら酸素投与をしなければなりませんから救急受診してください。この陥没呼吸はとても重要な呼吸困難のサインで、鼻がひくひくしたり、首のところがペコペコしたりする場合も見られます。数日間の軽い風邪症状から次第に呼吸困難感が強まり、数日間の症状のピークがへて、せきや鼻水は徐々に改善に向かいます、全経過で1~2週間以上はかかるものと思ってください。RSウイルス感染症「診断・治療・ホームケア」診断症状や経過を確認し、鼻の綿棒検査で調べます。この検査は、入院患者さんと、外来では1歳未満の赤ちゃんの場合、保険適用にて調べることができます。治療・ホームケアRSウイルス感染症には、残念ながら特効薬はありません。重症化に注意して症状を緩和する治療をしながら、改善するのを待ちます。鼻水や鼻づまりがひどい場合、赤ちゃんは哺乳しながらだと息がしんどくなるかもしれませんから、休みながらこまめに与えてください。脱水にもなりやすいので、水分補給はとても重要です。鼻やせきの症状に対して内服薬の効果は乏しい一方、鼻水吸引は効果的です。鼻水をとることで、のどへの垂れ込みを減らせば、せきを減らすことができますし、鼻づまりが改善すると哺乳もしやすくなります。ちなみに気管支喘息で用いるような気管支拡張薬(吸入、貼り薬、飲み薬)の効果はあまり期待できません。空気の通り道を狭くしている分泌物は気管支拡張薬ではなかなか引かないので、改善には時間がかかるものと思ってください。発熱は1週間くらい続くこともありますし、せきも長引いて数週間におよぶ場合があります。経過中に肺炎や中耳炎を合併してくる場合、抗菌薬を使う必要も出てきます。RSウイルスと診断をうけたら、こまめに受診して小児科医に状態を確認してもらってください。とくに生後3カ月未満の乳児は呼吸困難感やときに無呼吸発作が起こる場合があり、入院治療をするケースが多いです。かわいた空気は気道に刺激が加わり、せきも出やすくなります。加湿器などで適度な湿度をキープしてください。お風呂の中は加湿されていますから、ぐったりした様子などがなければ、入浴することはむしろ良い効果があるかもしれません(注:医師により判断は異なります)。RSウイルス感染症「予防、登園・登校基準」3~5日の潜伏期間があり、発症から7~10日くらいはウイルスを出しています。インフルエンザのように登園停止基準があるわけではありませんが、せきやくしゃみ、接触により感染するため、せきこみがひどいうちは登園・登校はさけたほうが無難です。RSウイルス感染症「よくあるQ&A」最後に、RSウイルス感染症について、よくある質問をまとめました。Q. 大人も感染する?A. 大人も感染します。ただし重症化することはなく通常のせきや鼻の症状です。先に大人が風邪症状を認め、のちに子どもがRSウイルス感染症になることがよくありますので、とくに小さい赤ちゃんがいるご家庭では注意してください。Q. 繰り返しかかるの?A. 年齢があがれば重症化のリスクは下がりますが、残念ながら繰り返しかかってしまいます。Q. 予防法はある?A. 今のところワクチンは開発中ですので、予防は一般的な手洗いや、感染している人との接触を避けることです。ワクチンとは異なりますが、早産児や先天性心疾患を持つお子さんなどリスクの高いお子さんは、重症化や入院を防ぐ目的で、 米MedImmue社のシナジスに代表されるパリビズマブという抗体薬を、あらかじめうつことができます。一部の方にこのお薬の適応があるので、流行期には医師から説明があるかと思います。RSウイルスは毎年多くの人が感染して1歳までにほぼ半数が、2歳までにほぼ100%の人が感染するもので、誰もが通る道です。熱やせきも長引きなかなかしんどい感染症ですが、呼吸困難やとくに小さい赤ちゃんの重症化には注意しながらなんとか乗り切ってくださいね。参考資料※ 「シナジス投与ガイド」(提供 アッヴィ合同会社/制作 リノ・メディカル株式会社)
2019年01月28日これから空気が乾燥して寒くなるこの時期、小さな子どもをもつ親が一番恐れているのはズバリ「感染症」ですよね!!実は私は小さい頃から病気に強くて滅多に病院へ行くことはなかったし、感染症で一家全員がダウンすることも記憶の限りではありませんでした。インフルエンザもノロウィルスも、いまだに未経験です。旦那も同じく丈夫な体の持ち主で、感染症に関してはあまり知識がありません。だからこそ怖い!!知らない分めっっちゃ怖い!!私達が病気に強いからってほぺこが感染症にかからないとは限らないし、私自身歳のせいかどんどん抵抗力がなくなって、最近では子どもからの病気は大抵うつされています…。汗ほぺこが感染症にかからないように今わが家で気をつけていることは…1.なるべく外で遊ぶ人が集まる場所…子ども同士で遊ぶ場所などは、どうしてもウィルスが蔓延しやすい気がするので、冬の時期はなるべく避けるようにしています。その代わり、公園などの外遊びが中心です。しかし、親は寒くて逆に風邪をひきそうです。ただでさえ冷え性には辛い季節なのに……冬なんか大嫌いだーっ!!泣それでも親から子どもへ感染するパターンは今までないので、まだ自分だけが犠牲になった方がマシかと。笑2.部屋を暖かくする私は昔から冷え性のくせに暖房をケチる癖がありました。だって冬の電気代ってすごく高いんだもん…。特に1人の時は限界ギリギリまでエアコンをつけずに厚着でしのいでました。しかし体が冷え、免疫力が低下していたタイミングで急性胃腸炎に感染し、慌ただしい年末に救急車で運ばれた事があります…。結局点滴や薬代でエアコンつけるより高くついたという…残念な過去を持つ私。汗今はほぺこもいるので暖房はしっかりとしています。そしてエアコンをつけると部屋が乾燥するので、加湿器代わりに洗濯物を部屋干ししています。加湿もできて服も乾いて一石二鳥!!どうにかして得した気分に浸りたいセコい主婦なのでした。笑3.手洗いの徹底結局一番の感染予防ってこれしかないんじゃないかって思います。外遊びからの帰りとトイレの後は、特に徹底して手洗いさせます。ほぺこにも小さい頃から手洗いの方法を事細かく指導したので、今では「こちらがもういいよ」って思うくらい念入りに洗ってくれます。笑ちなみに手洗いと同じくらい大切と言われているうがいについては、最近「先に口の中をよくゆすいでから、喉でガラガラする」といううがいの方法を知り、ほぺこにも口の中のすすぎから重点的に教えています。こんな感じでわが家なりの感染症予防を心がけています。幸いほぺこはまだ大きな感染症にかかることなく過ごしていますが、来年から毎日幼稚園へ通う予定。色々な病気をもらって帰ることでしょう。汗その時に家族総崩れにならないよう、まずは自分の免疫力をもっと上げる努力をしたいと思います!!
2019年01月04日冬になるとノロウイルス胃腸炎が流行して、下痢やおう吐で小児科を受診する子が増えます。今回は、下痢やおう吐の対策、ノロウイルス胃腸炎を中心に解説していきます。ノロウイルス胃腸炎の症状は? 診断、治療は??ノロウイルス胃腸炎とは、どんな病気なのでしょうか? その症状や合併症、診断のポイント、治療についてご紹介します。ノロウイルス胃腸炎、その症状は?ノロウイルスはおう吐を主な症状として下痢、腹痛、発熱を認め、冬に流行しやすい胃腸炎です。子どもが感染すると、そこから大人にも感染することが多く、家族内で流行することも珍しくありません。数日間の症状ですが激しいおう吐などから脱水になってぐったりしてきたり、おしっこが出なくなったりします。この合併症に注意ノロウイルス胃腸炎の合併症として、けいれんを起こす「胃腸炎関連けいれん」があげられます。これは、ノロウイルス以外の胃腸炎でも起きるものですが、熱性けいれんとは異なり、熱がなくても起こる症状で、数秒~数分の短いけいれんを反復するという特徴があります。熱性けいれんとは治療薬が異なるので、けいれんが見られた時には医師に胃腸炎症状があるかないかを伝えることはとても重要です。ノロ、それとも? 医師の診断ポイントおう吐にはじまり、下痢症状をともない、数日の胃腸症状ののち改善し、周囲でも流行しているようならノロウイルス胃腸炎の可能性が高いと医師は診断します。ノロウイルス胃腸炎の場合、おう吐から始まることが多いですが、おう吐=ノロとは限りません。実は、おう吐=ノロと考えるとほかの疾患を見逃すことになり、思わぬ落とし穴があります。例えば、髄膜炎や心筋炎などでもおう吐の症状があります。ノロウイルス胃腸炎かどうかの診断については、便の検査はあるものの必須ではなく、保険診療での検査も3歳以下や65歳以上の高齢者のみと制限があります(子どもと高齢者は悪化しやすいため)。そのため、便の検査は補助的に用いて、基本的には診察や経過で総合的に医師が判断します。特効薬はなし! ノロウイルス胃腸炎の治療特効薬はありません。下痢としてウイルスが体内から出ていけばだんだんと改善しますので、症状のある数日間、脱水にならないようにしのぐことが最も重要です。薬としては、症状を緩和させるために整腸剤や、漢方薬の五苓散などが使用されます。オーエスワン/OS-1(大塚製薬)など経口補水液による脱水対策が大切ですが、飲めない場合は点滴を考慮します。これらはノロウイルスに特別な治療ではなくて、ほかの胃腸炎でも同じ対症療法です。つまり検査でノロウイルスを確認しなくても治療は可能で、おおまかに胃腸炎ということがわかればそのあとの治療は一緒です。そのため、ノロウイルス胃腸炎かどうか検査するためだけの受診は必要ないといえます。どちらかというと、そのおう吐がほかの病気ではないこと、胃腸炎であることを確認することを一番の目的としたほうがいいでしょう。受診するか、しないか…その目安は?受診するかしないか迷った時は、脱水傾向があるかどうかが目安になります。つまり、水分がとれずぐったりしている、尿が少ない、口がかわいている、などの症状です。脱水の症状があれば、点滴が必要になる可能性があるからです。逆に言えば、脱水の心配がなく水分がとれているようであれば、無理をして受診をしなくても家でしばらく様子をみてもかまわないでしょう(注:医師により判断は異なります)。もちろん不安だったり、ほかの病気の心配があれば受診したほうがベター。ただ、ある程度元気で、脱水の症状が出ていなければ、ホームケアで自然と治っていく病気であるといえます。一番こわい脱水症状を防ぐ「吐き気がある時の水分摂取」ポイントは症状が強い数日間、ここをいかに経口補水でしのぐかです。よく、おう吐するから飲ませないと考える場合があるかもしれませんが、おう吐して水分が少ない状態でさらに経口摂取を絞れば、すぐに脱水になってしまいます。飲ませ方には、ちょっとしたコツがあるので、以下の手順ですすめてみてください。脱水症状を防ぐ水分の取り方1.おう吐直後はすぐまたもどしてしまうので、水分は飲ませないほうがいいでしょう。30分くらい時間をあけます。2.吐き気がおさまったタイミングで、水分を一度口に含ませてみてください。スプーン1さじでかまいません。3.1さじ飲めたら、2さじ、3さじと段階的に様子をみながら水分量を増やしていきます。吐かない程度に少量づつ体に水分をいれていけば、脱水を予防できます。※もし、1さじも受けつけない、数さじでもおう吐するようであれば、病院での点滴を考えたほうがいいでしょう。飲ませる水分は、アクアライト(アサヒグループ食品)など乳児用イオン飲料や、オーエスワン/OS-1などの経口補水液がいいでしょう。ナトリウム(電解質)や糖分が入っていないと、血液中のナトリウムが少なくなったり、低血糖によって倦怠感(けんたいかん)を感じたり、時にけいれんを起こす可能性があります。飲み物はできる限り、電解質や糖分を含むものにしてください。経口補水液が飲みにくいという場合、軽症であればりんごジュースなどと半々で割って飲みやすくしてから与える方法もあります(※)。家族への感染を食い止める! 予防法とホームケア親が感染すると看病を含め2倍、3倍のしんどさになります。下痢、おう吐の処理は手袋をして、可能であればビニールエプロンを使って感染対策をしてください。寝具におう吐すると後片付けが大変なので、ペットシーツなどをしいておくのも一つの方法です(我が家も一度ひどい目にあいました…泣)。子どもがおう吐しそうになったときすぐに受けることができるよう、洗面器やボウルにビニールをかぶせておくと便利です。もし出かける場合はおう吐に備えて、紙袋+ビニール袋や、着替え(親の分も)、手をふくウェットティッシュなど用意しておくことをおすすめします。予防には、手洗いが基本です。できるだけ流水でウイルスを洗い流しましょう。ノロウイルスは飛びやすいので、いろいろなところに付着しているため、ほかの人がさわる可能性のあるところは極力さわらず、どこかさわったあとは手を洗うようにしてください。アルコール消毒は効果が乏しいので、ハイター(花王)といった次亜塩素酸ナトリウム配合の商品で除菌するのがおすすめです。ドラッグストアにはノロウイルス対策と書いていても、成分がアルコールという場合があります。買う時の参考にしてくださいね。参考資料※ Effect of Dilute Apple Juice and Preferred Fluids vs Electrolyte Maintenance Solution on Treatment Failure Among Children With Mild Gastroenteritis: A Randomized Clinical Trial.
2018年12月31日だんだん寒くなってきました。そろそろお子さんがいるおうちでは、鼻がずるずるいいはじめたり、幼稚園、保育園などで「インフルエンザの子がでました」なんてお知らせが出ているところもあるのではないでしょうか。冬にはさまざまな感染症が流行ります。今回は、特に流行りやすく注意してほしい子ども(と大人)の感染症の話をしたいと思います。この記事の著者■相川晴(HAL)内科医。研修中にうつ病を発症し、数年間の療養生活を経て復帰。病気の間支えてくれた医師の男性と結婚。某地方都市で夫、4歳の娘と暮らす。自身の出産・育児の日々をもとに、医学的なエビデンスを交えて女性の健康・育児情報などをブログやTwitter、連載コラムで発信中 インフルエンザインフルエンザは大人も子どももかかりたくない冬の感染症の代表格ですね。インフルエンザウイルスに感染してから1~3日程度の潜伏期間があったのち、38度を超える発熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛や関節痛といった症状が突然現れるのが典型的なインフルエンザです。それから上気道炎の症状(咳や鼻水など)が出て、大体1週間程度で治ります。普通の風邪とわけて考えたいのは「重症化しやすい」ということ。特に幼い子どもや高齢者、妊婦さん、基礎疾患がある人は重症化しやすいことで知られています。二次感染を起こしたり、中耳炎や急性脳症といった合併症を引き起こすこともありますので、乳幼児をはじめとしたハイリスクの方々には特に「予防」に気をつけてほしい感染症ということになります。感染性胃腸炎(嘔吐下痢症/ウイルス性胃腸炎)いわゆる「嘔吐下痢」です。それまで元気にしていた子供が突然げろっと吐いて、びっくりした親御さんも多いのではないでしょうか。娘も1歳の時に、突然テレビ台の前で吐いて、てんやわんやになりました…。冬場に流行する感染性胃腸炎の原因としてはノロウイルスが有名ですが、他にも様々な病原体によって引き起こされます。ウイルスが原因の事が多いので「ウイルス性胃腸炎」ということもあります。年が明けて春にさしかかるとロタウイルスによる感染性胃腸炎が増えてきます。症状は病原体の種類によって差があります。ノロウイルスの場合、1~2日程度の潜伏期間があったのち、吐き気、嘔吐、下痢、発熱、腹痛などの症状が出現します。体力のある大人はあまり大ごとにならないのですが(いえ、もちろん発症すると数日はかなりきついですが)、乳幼児や高齢者、基礎疾患のある方は脱水に注意が必要です。特にロタウイルスは乳幼児に脅威。ひどい下痢から脱水を起こし、場合によっては死にいたることもあります。特に3ヶ月未満の赤ちゃん、吐いたものの色が赤・緑・黒色、激しい腹痛、右下腹部痛(とくにみぞおちから移動したものは注意)、便の色が赤・黒色……といった場合には、単純な嘔吐下痢ではない可能性があり、受診が必要です。脱水がひどい場合も点滴の治療が必要になりますので受診をしてください。RSウイルス感染症もう一つ、お子さんをお持ちの方に気をつけてほしいのがRSウイルス感染症です。感染して4~6日程度の潜伏期間ののち、鼻水や発熱、咳が出てきます。大人や少し大きくなった子は、大体このちょっとした風邪で回復するのですが、乳幼児は注意が必要です。大体7割程度が1歳までに一度は感染しますが、初めて感染した際、1/3は肺炎や細気管支炎といった気道の奥の方(下気道)まで感染が広がり、ひどい咳や喘鳴、呼吸困難を起こし入院が必要になることもあります。中耳炎を合併する事も多いです。近年、RSウイルスは少し流行のピークが前倒しになる傾向があり、今年(2018年)も12月現在、もうすでに流行のピークは過ぎています。しかしまだ報告はありますので、小さいお子さんをお持ちの方は引き続きご注意ください。基本的な予防法これらの感染症は、「飛沫感染」「接触感染」で感染します。ですので、基本的な予防法としては●手洗い、マスク●人混みを避ける●風邪の症状がある人にはできるだけ近づかないといったことになります。「接触感染」に関していうと、特にトイレは要注意。前に使った人が感染性胃腸炎にかかっていた場合、あちこちにウイルスが付着している可能性があります。トイレの後の手洗いは念入りに。食品を扱う前にも必ず手洗いをしましょう!ただ、小さいお子さんにはマスクの付け外しは難しいですし、可能な範囲で手洗いをしてあげる&教えてあげる事が重要かなと思います。また、家族から感染する事も多いので、ご自身やご家族がかからないように予防を頑張るというのも大切な事です。栄養があるものを食べる、睡眠をとる…などをこの時期は普段以上に心がけるのがいいと思います。大人にとっては軽い風邪の症状でも、実は上記の感染症である事があります。特に乳幼児のいるご家庭では、風邪っぽい時にはマスク&手洗いをしっかりし、可能な限りお子さんのお世話を他のご家族などに任せるようにして(実際にはそれが難しいのですが……)、家庭内でお子さんにうつさないようご注意ください。幸いにしてインフルエンザにはワクチンがあります!もうすでにインフルエンザの患者さんがどんどん出ていますが、ワクチン、まだ遅くありませんよ! 流行の本番はこれからです。ワクチンは発症自体を予防する効果もありますが、重症化を防ぐ効果もあります。我が家も娘が1歳の時にインフルエンザをもらってしまったのですが、ワクチンをうっていたからか、発熱もひどくならず、数日で元気になりました。ワクチン大事です。生後6ヶ月から接種可能です。我が家も家族全員、毎年しっかり接種しています。妊婦さんもインフルエンザワクチン、接種できます。ワクチンを接種することで生まれてくる赤ちゃんにも、胎盤を通してインフルエンザの抗体をプレゼントしてあげることができます。妊婦さんは重症化しやすいので、ぜひご検討ください。(赤ちゃんへの移行抗体の話は、手前味噌ですがこちらを参考に) 妊娠中のインフルエンザワクチン接種は生後6か月までの赤ちゃんにも効果があります。 生後2ヶ月のワクチンデビューにロタウイルスワクチンをまた、感染性胃腸炎を起こす原因の一つ、ロタウイルスについてもワクチンがあります。ロタウイルスは感染力が非常に強く、ワクチン以外の予防は困難です。重症化すると、ひどい脱水から死にいたることもあります。ロタウイルスのワクチン(口で飲む甘いシロップです)は生後2ヶ月から使う事ができます。まだ定期接種になっておらず、高価ですが、ぜひおすすめしたいワクチンの一つになります。助成のある自治体もありますのでご検討ください。大変駆け足になりましたが、冬に気をつけたい子ども(と大人)の感染症の話でした。流行するタイプの感染症は感染力が強く、また小さいお子さんは手洗いなども上手にできませんし、手でもなんでも口にいれますので、どうしてもどこかで病気をもらって来がちです。周囲でインフルエンザなどが大流行している時期は、人が多い空間を避けるというのも一つの予防法になります。どうか今年の冬、みなさんがいろいろな病気をもらわずに、そしてもらっても軽く済むことをお祈りしています。頑張りましょう!◆参考サイト インフルエンザとは 国立感染症研究所 Neuzil KM, Reed GW, Mitchel EF, Simonsen L, Griffin MR. Impact of influenza on acute cardiopulmonary hospitalizations in pregnant women. Am J Epidemiol 1998;148:1094–102. RSウイルス感染症とは 国立感染症研究所 感染症発生動向調査週報 (IDWR) 国立感染症研究所
2018年12月10日こんにちは。山本みつ湖です。今回は、感染症をテーマに書かせていただきました。1月下旬のある朝…。長男が「なんだか熱がある」と自己申告してきました。体温計を見たら37度ちょっと。そんなに高い熱ではありません。本人も「そんなにしんどくないんよ」と言う。しかし、学校でインフルエンザが流行していたこともあり、すぐに小児科を受診しました。お医者さまの見立ては、「まだわからないけどインフルエンザではなさそう。検査をしますか、どうしますか?」でした。私としては是非とも検査をして欲しかったのですが、選択権があると知った長男は「しません!」と即答。翌日も病院は診療日だったため、もし熱が上がればまた受診すれば良いかと考え、この日は検査をしないまま帰宅しました。ところが…。翌朝、見事にものすごい高熱が出た長男! 朝一番に受診し、「インフルエンザA型」と診断されました。この時はまだ元気があった長男、「お母さん、近づくとうつるよ!」「あ~しまったな~。インフルエンザになっちゃったらしばらく学校行けないな~。ねっ母さん!」などやたらと饒舌になっていましたが、どんどんなくなってゆく元気…。そして夫は、家族からインフルエンザが出たと知ると「俺は絶対にインフルエンザにかかるわけにはいかない! 他の者にも絶対感染させないぞ」と外に飛び出していき、新しい加湿器とインフルエンザ感染予防に役立ちそうなありとあらゆるグッズを山ほど抱えて帰宅。素早くあちこちに設置しました。もしかしたらもう誰かにうつってしまっているかも…と思いながらも、感染予防のために、長男を一人の部屋に隔離。何が功を奏したのか、ただ単に運が良かったのか、誰にもうつることなく長男も無事回復。よかったよかったと喜んで日常に戻ったのもつかの間…2週間後にまた長男が発熱。受診したら今度はインフルエンザB型に罹っていました。家族で一人だけ、しかもA型とB型両方に罹ってしまった長男がとてもとても可哀想でしたが、また一人別の部屋に隔離したおかげか、他の家族にはやはりうつりませんでした。昨年の冬はボヤボヤしていて、気づいた時にはインフルエンザの予防接種はすでに売り切れ。家族は誰も予防接種を受けられませんでした。その反省を生かして今年こそはと思っていたのですが、9月下旬にはもう予約終了…。ものすごく早くなくなるなぁと毎年思っているのに、毎年忘れる私…。でも11月に病院を受診したら「予防接種再開」のお知らせを発見。無事(子どもの分だけですが)予約することができました。諦めてはダメですね。家族の誰かが発症した時には、もうすでに他の誰かに感染しているかもしれないインフルエンザ。罹ったのは長男だけで誰にもうつらなかったものの、予防が一番大事なんだなと痛感しました。基本的な予防である、うがい手洗いと部屋の湿度に気をつけ、元気に過ごしたいですね!
2018年12月01日わが家では大体最初に、幼稚園や習い事に行っている長男が風邪や水いぼなどをもらってきて、そこから家族感染が始まります。帰宅時に手洗い&うがいはしているのですが、やはり親子や兄弟間での密着度合いが高めのせいか、感染をとどめることは今のところほぼ一度もできていません。家庭内でマスクをつけていようにも、次男にはぎとられてしまうので無意味で…。(子どもがかかった風邪は大体私もかかる。夫もかかることもしばしば)風邪の場合、なぜか大人のほうが症状が強くなるんですよね、なぜなんだろう…。今のところ軽い風邪ぐらいしか蔓延したことがないので良いのですが、これがノロやもっと重大な感染症だったらと思うとゾッとします。そうなったときは、かかったほうの子を隔離して、もう一方の子をなるべく近づけさせないようにしようと思うのですが、うまくいくのかどうか…。今からちょっと心配です。
2018年11月23日今回は冬の感染症としてノロウイルスの思い出を描かせていただきます。■長女がノロウイルス発症!まだ次女が小さなころ、長女がノロウイルスに感染しました。マスクをしても、除菌をしても、念入りに感染予防をしても、わが家ではほぼ必ず二次感染を引き起こす、憎き感染病です。洗濯も冬場だとなかなか乾かないので本当に困ります。思い出深いのは小さな次女を抱えながらの長女の看病はとても大変だったこと。家の中はぐちゃぐちゃに散らかり、つらそうな長女の看病に、泣いている次女のお世話と、まさに地獄絵図のような光景でした。主人に「早く帰ってきてほしい」とメールをしたのを覚えています。■ノロウイルスが重症化したことも…毎年のように感染するノロウイルスですが、点滴を打つまでひどくなったことがあります。水分も受け付けない状態で、顔色も悪くぐったりしていました。点滴も嫌がり大変だったのですが、顔色も良くなり心から安堵(あんど)したのを覚えています。二次感染で感染しやすく、重症化することもあるノロウイルス。なるべく感染しないように手洗いうがいを徹底して、今年こそは予防していきたいと思います!
2018年11月21日こんにちは、Arareです。今回は、長男が2歳のときに体験した感染症について描かせていただきます。このころの長男は、高熱が出ても2日以上続いたことはなくだいたい1日で下がっていたのですが、病院でもらった薬を飲んでいてもなかなか下がらずにいました。早く熱が下がって元気になってほしいなーと思っていたのですが…熱が出て3日目の朝。なんと! 両目がボクサーの試合の後か!! というくらいにパンッパンに腫れあがっていたのです!!しかもすごい目ヤニの量で、タオルで何度も吹かないと目を開けられないほど…これはただごとではないと、この日は休日だったので、休日でもやっているこども救急センターへ!!そこで言われたのが…まさかのプール熱(アデノウイルス)との診断。プール熱は職場の保育園でもたまに聞く病名で、夏に流行る、高い熱か何日か続く、喉が痛くなる、ということは知っていましたが、まさか目も腫れることがあるとは知らなかったので驚きました!このプール熱のウイルスに効く薬はないらしく、目の腫れが引くのを待つしかないとのこと…この日は救急だったため、また後日、眼科の方でも見てもらってくださいと言われました…そしてここからながーーいプール熱との戦いが続くことに…■さっそく眼科を受診すると…次の日眼科に行って言われたことは、「潜伏期間は2週間ほどあるので、ご家族の方はうつらないようにするためにタオルや洗濯物は分けた方がいいですよ!」うそーーん!!タオルは分けて使ってはいましたが、洗濯物はそこまで細かく分けておらず…もぉ自分たちの免疫力を信じるしかない… そう思っていましたが、なんと1週間ずつずれて、私たち夫婦にも症状が現れてきたのです…・長男は熱と喉の痛みに目の腫れと充血・旦那は喉の痛みに目の腫れと充血・私は目の充血に少しの腫れと、症状は発症した順に弱まってはいましたが…そして残るは生後2ヶ月だった次男のみとなりましたが… こうして一家全員感染してしまったのでした…幸いなことに次男は一番症状が軽くすみ、目の充血だけで終われました。■まだまだ続く感染症の試練長男の目の腫れ・充血が落ち着くまでには2週間以上かかり、家族みんなの症状が落ち着くのに1ヶ月かかり、さらに長男は保育園に通っていたのですが、目の腫れが引くまでは登園できず外出も控えていたため、2週間以上引きこもり状態。初めは粘土遊びやクッキー作りなど家でできる遊びをいろいろ考えてやっていましたが…いつもはそんなこと言わない長男が次男に当たってしまうほどイライラしていました。長男にはさらに試練が…それは、目薬!!目薬をするのが怖い気持ちは私もよく分かります…私も子どものとき目薬が怖くてなかなか目を開けていられなかったのを覚えています。2歳だった長男は目薬は初体験、案の定大泣きで…暴れる長男を旦那と2人がかりでなんとかあの手この手を使ってなだめ、目薬をさしていましたが、大粒の涙を流していたので薬の効き目があったかどうかは微妙なところです…笑こうして家族全員もれなく感染してしまい、1ヶ月以上プール熱とつき合うことになったのでした…おそるべしプール熱!!!!!
2018年11月21日冬が近づくと心配になるのが、ノロウイルスやロタウイルスなどの感染性胃腸炎。保育園などで次々と感染したり、一家全員かかって散々な目にあったり……。インフルエンザ同様にママたちを震え上がらせる怖い感染症です。ノロウイルスとロタウイルス。どちらも感染性胃腸炎で、その症状から俗に“おなかにくる風邪”“胃腸風邪”と呼ばれて一緒くたにされることが多い感染症ですが、違いはあるのでしょうか? 感染するとどのような症状? 感染を防ぐためにはどうすれば? くわしく見ていきましょう。■ノロウイルス・ロタウイルス「流行時期は?」ノロウイルスとロタウイルス、どちらも感染性胃腸炎の一つですが、何が違うのでしょうか? 流行時期から見ていきます。国立感染症研究所の近年の患者報告数によると、年によって異なりますが、ノロウイルスは晩秋から流行り始め、12月から1月ごろにピークを迎えることが多いようです。子どもも大人も関係なくかかり、再感染することもあります。一方で、ロタウイルスはノロウイルスやインフルエンザの流行が落ち着いてくる冬の終わりごろから流行り始め、3月から4月にかけてピークを迎えることが多いようです。乳幼児がかかりやすいのが特徴です。ちなみに、感染性胃腸炎は一年中かかることがあります。■ノロウイルス・ロタウイルス「症状、潜伏期間、感染経路は?」ノロウイルスとロタウイルスでは症状にどのような違いがあるのでしょうか? また、見極め方や検査方法はあるのでしょうか?【ノロウイルス】【症状】主な症状は嘔吐と下痢。急に激しい嘔吐に見舞われることが多いようです。1日から3日で治るケースが多いですが、脱水症状を招くことがあるので注意が必要です。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は12時間から48時間と短いのが特徴です。急性期にもっとも感染力が高まりますが、治った後も便の中にウイルスが3週間以上排出されることがあります。【感染経路】経口感染、接触感染、飛まつ感染によって広まります。二枚貝、氷、サラダ、パンなどの食品を介して感染することもあります。便の中に大量のウイルスが排出されています。また、吐しゃ物の感染力も強いのが特徴です。保育園などでの集団生活により、流行することが多くあります。【ロタウイルス】【症状】主な症状はノロウイルス同様に嘔吐と下痢です。下痢便が白くなるケースが多いのが特徴です。2日から7日で治りますが、脱水やまれにけいれんや脳症などの合併症を引き起こすことがあります。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は1日から3日とノロウイルスよりはやや長いのが特徴です。急性期にもっとも感染力が強く、治った後も便の中にウイルスが3週間以上排出されることがあります。【感染経路】経口感染、接触感染、飛まつ感染。【ノロウイルス・ロタウイルスの検査方法】厚生労働省によると、ノロウイルス・ロタウイルスともに便の中のウイルスを検出できる検査キットを用いて、一般病院などで調べることができます。3歳未満、65歳以上には健康保険が適用されます。結果が早く出るのはいい点ですが、感染していても陽性とならない場合があります。調べたい場合は、かかりつけの小児科医などに相談してみましょう。検査をしていなくても、流行状況から臨床診断する場合もあるようです。■ノロウイルス・ロタウイルス「ワクチン接種で予防できる?」ノロウイルスやロタウイルスを防ぐためにはどうすればいいのでしょうか?共通していえるのは、手洗いやうがいなど一般的な予防法を行うことが大切です。アルコール消毒はノロウイルスには効かず、ロタウイルスにも効きにくいため、きちんと流水で石けんを使って手洗いをするようにしましょう。ウイルスは、付着した水や食べ物、手を介したり、周辺に飛び散って感染します。そのため、感染した子どものおむつ替え後もしっかり手洗いをしましょう。嘔吐物や下痢便のついた衣服は破棄するか、0.1%次亜塩酸ナトリウム(家庭用漂白剤を薄めたものなど)で消毒をします。【ノロウイルスの予防法】殺菌には、食品の場合、85℃から90℃で90秒以上の加熱。食器類は85℃で1分以上の加熱が有効です。【ロタウイルスの予防法】予防接種により、防ぐことができます。2011年から経口ワクチンの接種(任意)が始まりました。2回接種と3回接種、2種類のワクチンがあります。2回接種の場合、1回目の接種の推奨期間は生後2~4カ月。2回目の接種は生後24週までにすませます。3回接種の場合、1回目の接種は生後2~5カ月の間に、3回目の接種は生後32週までにすませます。生ワクチンのため、接種の間隔は27日以上あけます。【ノロウイルス・ロタウイルスの登校(登園)基準】ノロウイルス・ロタウイルスともに嘔吐や下痢症状が良くなり、全身状態がよければ登校(登園)していいことになっています。保育園によっては登園許可書が必要となるところもあるので、事前に確認しておくと安心です。症状がおさまってからも、引き続き手洗いをしっかり行いましょう。大人がかかってもつらいノロウイルス。一日に何度も嘔吐や下痢になってしまっては、小さい子どもにとってはかなりつらい感染症といえそうです。ロタウイルスは予防接種により防ぐことができます。任意接種のため、費用の負担はありますが、わが子をつらい目にあわせないためにも、また周囲に感染を広げないためにも、決められた期間のワクチン接種をぜひ検討しましょう。また、日頃から親子で手洗いやうがいをしっかり習慣づけておきたいですね。参考サイト: ・国立感染症研究所「ノロウイルス等検出状況」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・日本小児科学会「知っておきたいわくちん情報」 ・厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」
2018年11月20日のどは空気中のウイルスや細菌に常にさらされており、病原体に感染しやすい部位です。つまり風邪対策は、のどを大事にすることから始まるといえます。のどの痛みの原因免疫力の低下によるもののどは空気中の細菌やウイルスと闘うためにいつも小さな炎症が起きていますが、普段は免疫の力によって自覚症状もないまま自然に治ります。ですが、免疫力が低下した時や強い細菌やウイルスが侵入すると炎症がひどくなり、扁桃やリンパ節が赤く腫れて痛みが強くなります。声帯への負担によるもの大きな声で歌ったり大声を出し過ぎた時、またタバコの吸い過ぎやお酒の飲み過ぎなど声帯に負担をかけたことによる痛みは急性声帯炎と呼ばれ、声帯部分が炎症を起こします。のどが痛くなったときの対処法それぞれの症状により対処法は異なりますが、風邪やインフルエンザの時は、ビタミンAやビタミンC・ビタミンB2・B6などを積極的にとることが大切です。 ・ビタミンA…粘膜の新陳代謝を良くする・ビタミンC…免疫機能・粘膜の形成と関わりがあり、荒れた粘膜を回復させるのに効果的・ビタミンB2・B6…粘膜を回復させるのに効果的・パントテン酸・カルシウム・亜鉛…免疫機能を正常に保つのどの痛み対策として効果が期待できる食材大根のおろし汁大根のおろし汁にはビタミンCがたくさん含まれており、粘膜の炎症などに効果があります。カップ1杯のおろし汁に、はちみつを大さじ1杯加えてよく混ぜて飲む方法や、大根をすり下ろし、お湯で倍に薄めて飲む方法もおすすめめです。1回に湯のみ茶碗1杯・1日3回が目安です。キンカンキンカンはビタミンA・ビタミンC・カルシウムが豊富な果実で、のどの痛みに効果的です。はちみつはちみつにはブドウ糖や果糖の糖分、またカルシウム・鉄・ナトリウム・カリウムなどのミネラルやビタミンが豊富です。抗菌作用があり、のどの痛みや炎症をやわらげる効果があります。 風邪やウイルス対策にはもちろん、うがい・手洗い・十分な水分の補給・休息などの基本的な予防も忘れずに。事前の対策が肝心ですよ。 【執筆者】衞藤敬子/管理栄養士コントラクトフードサービス大手(株)グリーンハウスに入社、社員食堂のメニュー提案や栄養指導業務を経て、2009年「あすけん」に参加。アドバイス作成やサービス開発に携わる傍ら、年間150件以上の栄養指導やプロアスリート選手の食事サポート、セミナーなどを実施。現在はフリーランスに転向し、幅広く活躍。
2018年11月11日長男がまだ1歳の時のことです。“それ”は突然やってきました。■長男をおそった嘔吐と下痢夜なかなか寝ない長男を抱っこしていたら急に嘔吐したのです。私も長男も汚れてしまったのでシャワーで洗い流してまた寝かしつけました。次の日、再び嘔吐。そして下痢。胃腸の風邪かな? と思って小児科へ行くと「ノロウイルス」と診断されました。まだ保育園にも行っていないころだったし、寒い時期だったので比較的自宅にいたのでまさかノロウイルスだとは思いませんでした。感染力の強さは耳にしていましたが、昨日嘔吐したとき私にかかったということは、もうこれアウトじゃん!!…と覚悟を決めました。でも私の前に旦那のほうに症状が出ていました。ノロウイルスで家族全滅という話は聞いたことありますが、本当にあっという間に感染してしまうんですね。長男の繰り返す嘔吐に下痢。服ももちろん何着も汚れてしまったし、掃除に消毒にトイレにと私は大忙しでした…!■わが家のノロウイルス消毒法消毒方法は熱湯消毒やハイターつけ置き、使い捨てのビニール手袋を徹底しました。オムツはビニールに二重にしてベランダにゴミ箱を用意して捨てました。ネットで見ると消毒液をかけるなど書いてありましたがそこまでできませんでした…やることも多かったし完全にダウンしていたら…と思うとゾッとします。■感染症シーズンを乗りきるためにこれから寒くなり感染力の強い病気が増えてくる季節ですね。感染してしまうと同じ屋根の下にいる以上、完全隔離は難しいと思います。なので手洗いうがいなどでしっかり予防したいですね!わが家は帰宅したら手洗いうがいを! と子どもたちに言ってますが、なかなか習慣化されません(涙)【お知らせ】第8話 「火にかけていたフライパンがない! おんぶで料理中に何が起こった!?」 の記事下アンケート「Q1. 子どもの思いがけない行動でヒヤッとしたことはありますか?」のアンケート結果はこちら↓≫ 「まさか! 子どもが包丁を握っている。98%の家庭で起こるヒヤッと行動」 =========================================本記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。=========================================
2018年11月08日突然ですが私は冬が苦手です。寒い、洗濯物が乾かない、日照時間が少ない、寒い、寒い…。まぁ寒さは私が着込めばなんとかなりますが、襲い来るさまざまな感染症については、私一人の問題ではありません。そこで今回は、娘の初めての休日診療の思い出と、その後の私なりの感染症予防について書きたいと思います。■休日診療での体験が母の意識改革に…休日に発熱し、謎の湿疹が出てしまった娘。週明けまで待ってかかりつけ医にかかるか、休日診療に行くか? 迷った末、休日診療に行くことにしました。きれいな待合室でおじいちゃん先生が丁寧に診てくれるかかりつけの小児科と比べると、利用した休日診療所は快適とは言いづらい…。家から遠いこともあり、願わくばなるべくお世話にならずに過ごしたい!そう思った私は、「連休、特に年末年始は子どもを感染症から守る!!!」という強い決意を抱きました。■ちょっぴり孤独な(?)我が家の感染症対策感染症対策として、基本中の基本であるうがい手洗いは家族全員で徹底。人ごみを避けるために、実家に相談し年末年始の帰省はせず気候の良い春秋にして、ショッピングモールでの買い物は人が少ないオープン直後に行くようにしました。子どもの遊びは、家に飽きたら晴れた日は公園へ。しかし私が住む関東平野のど真ん中、遮るもののないのどかな田園地帯には北風がビュンビュン吹きすさぶのです。そんな日は屋内の遊び場を利用することになりますが…新しくできた遊具が多い児童館はいつも利用者が多いのですが、小さくて年季の入った児童館はほぼガラガラ。ホールにポツンと私たち親子だけがいる図は寂しくはありますが、そこは私がしゃべり倒して盛り上げればOK!■しかし! 話はここで終わらない…こんなふうに、日ごろの習慣やお出かけ先に注意して過ごし、一家で元気に冬を乗り切るゾ~☆――と対策をしていましたが、昨年は5人家族で私だけインフルエンザにかかってしまいました…。息子を妊娠中で、免疫力が普段より弱っていたからかもしれません。というわけで、この経験から得られた人生訓は【自分も労わろう】です!!!わかっちゃいるけど、後回しになるんだよな~。ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
2018年11月07日