1993年度のアカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞に輝いたイーストウッドの名作西部劇『許されざる者』が、日本の時代劇へと設定を移し、『フラガール』や『悪人』などで知られる李相日監督の下、渡辺謙を主演に迎えて映画化した『許されざる者』の特報映像が解禁された。柳楽優弥、忽那汐里、小池栄子、國村隼、佐藤浩市、柄本明などこれまでに発表された豪華な面々の参加でも話題を集めていた本作。1880年、幕府崩壊後の未開拓の地・北海道を舞台に、二度と刀を持たないと決めたかつての江戸幕府の残党・釜田十兵衛(渡辺さん)が、貧困の末、再び賞金稼ぎとして戦うことを余儀なくされ、自らを正義と見なす偽善者たちと対峙していく姿を描いた、新たなる時代劇だ。11月末にクランクアップを迎えた本作の撮影では、根室、阿寒、知床など北海道でのオールロケが敢行され、魂を込めた映画づくりが行われていたようだが、今回お披露目となった待望映像にもその魂が宿っているかのような気迫が!今回届いた映像に登場するのは、渡辺さん、佐藤さん、柄本さんの渋みの効いた男たち3人衆。雄大な北海道の自然を背景に、その3人の男たちがグイっとカメラに上げた視線はまさに鬼気迫るものを感じさせる。静かに綴られるナレーションと共に作品の重厚な世界観、この緊迫感を存分に体感できるはず!まずはこちらの映像から、アカデミー賞に輝くあの名作の“再生”への予感をしかと確かめてほしい。『許されざる者』は2013年9月13日(金)より全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:許されざる者 (2013) 2013年9月13日より全国にて公開© 2013 Warner Entertainment Japan Inc.
2012年12月10日早いものでもう年末。年が明ければ、映画界の一大イベントとも言えるアカデミー賞のノミネートが発表となり、2月には授賞式も開催される。まだまだ先のこと…と思うなかれ。本国アメリカでは5日(現地時間)、アカデミー賞前哨戦と言える「ナショナル・ボード・オブ・レヴュー賞」(以下、NBR)が発表された。今後の賞レースを占うこの賞で、今年最も湧かせたのはどの作品?今年のNBRで作品賞、監督賞、主演女優賞の最多3部門の受賞を果たしたのが、『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー監督作『ゼロ・ダーク・サーティ』だ。ビンラディン捜索から捕縛に至るまでの道のりを事実に基づき忠実に描くと共に、その追跡劇に関わった人々の苦悩を衝撃的かつ赤裸々に、そしてリアルに再現した本作。この作戦に加わったテロリストの追跡を専門に活動する若きCIA分析官・マヤをジェシカ・チャスティンが熱演。「N.Y.映画批評家協会賞」に続いての受賞とあって、続くゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞の大本命か!?そして今回、主演男優賞のほか脚色賞、作品トップ9選出を果たしたのがハリウッドでいま最も期待される2人、『ハングオーバー』シリーズで人気を博し、米「People」誌の「世界一セクシーな男」に輝いたブラッドリー・クーパーと『ウィンターズ・ボーン』で弱冠20歳にしてアカデミー賞にノミネートされ、『ハンガー・ゲーム』が全世界で大ヒットを記録したジェニファー・ローレンスの競演作『世界にひとつのプレイブック』。最愛の人を失くして心が壊れた男女が立ち直ろうとするシリアスな物語のはずが、観客席は笑顔&爆笑!常識を爽快に裏切る型破りの映画として早くも話題を集めている。さらに本作の脇を固めるのは名優ロバート・デ・ニーロ。続く賞レースでの本作のゆくえに目が離せない。ブルース・ウィリス×ジョセフ・ゴードンの新コンビ“レヴィット”の初競演で贈る、SFアクション・エンタテインメント『LOOPER/ルーパー』も大躍進!見事、脚本賞を受賞し、作品トップ9にも選出された本作だが、タイムトラベルSF映画が脚本賞を受賞するのは、極めて異例の快挙なんだとか。脚本を手がけたのは、『BRICKブリック』のライアン・ジョンソン監督。未来から転送される犯罪者を殺す職業“ルーパー”の男が、送られてきた30年後の自分と対峙し、誰も見たことがない“現代の自分VS未来の自分”の戦いを繰り広げるという斬新なプロットが評価されての受賞となった。さらに公開後の口コミとレビューでも高評価を得て、有名レビューサイト「Rotten Tomatoes」では、94点の高得点を記録するなど前例のない記録を着々と作り続けている。本年度アカデミー賞のダークホース的存在となるのか…?さらに、助演男優賞を『ジャンゴ繋がれざる者』のレオナルド・ディカプリオ、外国語映画賞をカンヌ映画祭でもパルム・ドールに輝いたヒャエル・ハネケ監督最新作『愛、アムール』、アニメーション賞をゲームの世界でヒーローになりたいと願う悪役たちの奮闘を描いた、ディズニー映画最新作『シュガー・ラッシュ』、ドキュメンタリー賞を『シュガーマン奇跡に愛された男 』、アンサンブル・キャスト賞を『レ・ミゼラブル』が受賞。映画界のもっとも栄えある賞、アカデミー賞をゴールに今後、次々と開催される映画賞レース。作品の明暗を分けるとも言える、この華やかな戦いのゆくえはどうなるのか?今年も大いに楽しませてくれることを期待したい。ナショナル・ボード・オブ・レヴュー受賞一覧作品賞:『ゼロ・ダーク・サーティ』外国語映画賞:『愛、アムール』ドキュメンタリー映画賞:『シュガーマン奇跡に愛された男 』アニメーション映画賞:『シュガー・ラッシュ』監督賞:キャスリン・ビグロー(『ゼロ・ダーク・サーティ』)新人監督賞:ベン・ザイトリン(『Beasts of the Southern Wild』)主演男優賞:ブラッドリー・クーパー(『世界にひとつのプレイブック』)主演女優賞:ジェシカ・チャスティン(『ゼロ・ダーク・サーティ』)助演男優賞:レオナルド・ディカプリオ(『ジャンゴ繋がれざる者』)助演女優賞:『Compliance』(原題)アンサンブル・キャスト賞:『レ・ミゼラブル』ブレイクスルー男優賞:トム・ホランド(『The Impossible』)ブレイクスルー女優賞:クヴェインゼイン・ワリス(『Beasts of the Southern Wild』)脚本賞:ライアン・ジョンソン(『世界にひとつのプレイブック』)特別映画製作業績賞:ベン・アフレック(『アルゴ』)スポットライト賞:ジョン・グッドマン(『アルゴ』、『FLIGHT』、『人生の特等席』、 『パラノーマン ブライス・ホローの謎』)■関連作品:ジャンゴ繋がれざる者 2013年3月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開ゼロ・ダ−ク・サーティ 2013年2月15日より全国にて公開Jonathan Olley © 2012 CTMG. All rights reserved世界にひとつのプレイブック 2013年2月22日よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2012 SLPTWC Films, LLC. All Rights Reserved.アルゴ 2012年10月26日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.パラノーマン ブライス・ホローの謎 2013年3月29日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開2012,アメリカ,東宝東和人生の特等席 2012年11月23日より丸の内ピカデリー3ほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.LOOPER/ルーパー 2013年1月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011, Looper, LLC愛、アムール 2013年3月9日よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田、伏見ミリオン座ほかにて公開© 2012 Les Films du Losange - X Filme Creative Pool - Wega Film - France 3 Cinéma - Ard Degeto - Bayerisher Rundfunk - Westdeutscher Rundfunkシュガーマン奇跡に愛された男 2013年3月16日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© Canfield Pictures / The Documentary Company 2012シュガー・ラッシュ 2013年3月、全国にて2D/3D公開
2012年12月07日今夏に全米公開され、アニメ界のアカデミー賞と言われる“アニー賞”で主要8部門にノミネートされた3Dストップモーション・アニメ『パラノーマン ブライス・ホローの謎』が、来年3月に日本公開されることが決定した。その他の情報本作は、300年前に“魔女狩り”の現場になったと言われている町ブライス・ホローを舞台に、死んだ人間と話せる能力のせいで、家族や友だちから孤立してしまった11歳の少年が、悪霊から街を救うために闘いに挑む姿を描いたアドベンチャームービー。第82回アカデミー賞の長編アニメーション部門にノミネートされた『コララインとボタンの魔女』を手がけたライカ・エンターテインメントが製作に加わり、独特の技法で不思議な世界観を表現する。本作で用いられたストップモーションは、被写体を一コマずつ動かして撮影することで粘土人形やぬいぐるみがあたかも動いているかのように見せかける昔ながらの手法。このほど解禁された、繊細なタッチでツヤ感と柔らかい感触を表現した少年の画像からもわかるように、ほかのアニメーションとはひと味変わった映像が楽しめそうだ。ちなみに本作は、『メリダとおそろしの森』や『モンスター・ホテル』『シュガー・ラッシュ』など3DCGを駆使した作品と並び“ア二ー賞”でアニメーション映画賞、監督賞をふくむ主要8部門にノミネートされており、日本の観客が本作にどのような評価を与えるのか気になるところだ。『パラノーマン ブライス・ホローの謎』2013年3月29日(金)TOHOシネマズ みゆき座ほか全国ロードショー
2012年12月06日アニメ界の“アカデミー賞”と言われるアニー賞で、主要8部門ノミネートを果たし、すでに公開を迎えている全米では大ヒット記録を打ち立てた『パラノーマン ブライス・ホローの謎』が、2013年3月に日本に上陸することが決定し、このほどその最新ビジュアルがお披露目となった。舞台は、300年前に“魔女狩り”の現場になったと言われている町ブライス・ホロー。そこに住む、ホラー映画や悪霊伝説が大好きな11歳の少年・ノーマン。しかも彼は、死んだ人たちと会話することのできる変わった能力をもっていた。そんな誰にも理解されない能力のせいで、家族関係は悪化し、学校でも毎日イジメられて、すっかり変わり者扱いされてしまっていた。そんなある日、ノーマンは疎遠になっていた叔父さんに再会し、衝撃の事実を打ち明けられ…。アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされた『コララインとボタンの魔女 3D』を手がけたハリウッド最高峰のアニメーション製作会社ライカ・エンターテインメントが、構想10年、制作期間3年を費やして完成させた最新3Dストップモーション・アニメで描かれる本作。死者と話せる少年・ノーマンが、300年前に封印された町(ブライス・ホロー)の秘密を解き明かす奇妙な大冒険が繰り広げられる。全米公開時では、興行収入が55,867,900ドル(12月2日時点)と、ストップモーション・アニメの名手ティム・バートン監督が手がけた『ティム・バートンのコープス・ブライド』(’05年)を抜き、ストップモーション・アニメの歴史上トップ5に入る好成績を収めている。さらに、今回解禁されたビジュアルからもお分かりいただける通り、一コマ一コマ丁寧に描かれた本作は、アニメ界の“アカデミー賞”と称されるアニー賞で『フランケンウィニー』や『メリダとおそろしの森』、『シュガー・ラッシュ』と並び「アニメーション映画賞」にノミネート。さらに、そのほか「監督賞」を含む計8部門でノミネートを果たしており、アカデミー賞でのゆくえにも今後、注目が集まりそうだ。『パラノーマン ブライス・ホローの謎』は2013年3月29日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。■関連作品:パラノーマン ブライス・ホローの謎 2013年3月29日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開2012,アメリカ,東宝東和
2012年12月05日今年の第65回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールに輝いたミヒャエル・ハネケ監督の『愛、アムール』が、2012年ヨーロッパ映画賞の主要賞4つを総なめにした。来年の3月9日(土)にも日本公開予定の本作は、主役の2人ジャン=ルイ・トランティニャンとエマニュエル・リヴァがヨーロピアン・アクター賞とヨーロピアン・アクトレス賞を、ミヒャエル自身もヨーロピアン・ディレクター賞を受賞し、さらに作品がヨーロピアン・フィルム賞に選ばれた。ソニー・ピクチャーズ・クラシックスが北米配給権を獲得している本作は、秋の映画祭シーズンで賛否両論を巻き起こした話題作だ。さらに『愛、アムール』は、来年に開催されるアカデミー賞で外国語映画賞の最有力との呼び声も高い。■関連作品:愛、アムール 2013年3月9日よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田、伏見ミリオン座ほかにて公開© 2012 Les Films du Losange - X Filme Creative Pool - Wega Film - France 3 Cinéma - Ard Degeto - Bayerisher Rundfunk - Westdeutscher Rundfunk
2012年12月04日世界43か国で上演され、6千万人を超える動員数を記録した大ヒットミュージカルを映画化した『レ・ミゼラブル』の日本公開を記念し、主演のヒュー・ジャックマンをはじめ、共演するアン・ハサウェイとアマンダ・セイフライド、トム・フーパー監督、プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュ氏が来日。28日、東京国際フォーラムでファン2500人を前に公開記者会見が行なわれた。その他の写真本作は、ヴィクトル・ユゴーの小説を基にしたミュージカル『レ・ミゼラブル』を完全映画化した作品。パンを盗んだために19年もの間、牢獄生活を送ったジャン・バルジャンの波乱の人生を描く。フーパー監督によると「先週の木曜日に完成したばかりなんだ」といい、舞台版の生みの親であり、本作にプロデューサーとして名を連ねているキャメロン・マッキントッシュ氏も「以前から映画化のプランはあったが、ここにいる才能あふれる監督とキャストが揃った“今”でなければ実現はしなかった」と完成に感慨もひとしおの様子だった。親日家のジャックマンは、映画『ウルヴァリン:SAMURAI』の撮影のため8月にも日本を訪れており、今年2度目の来日。「日本に来れて、とてもうれしいです。素晴らしい」と日本語であいさつし、「僕にとっても特別な意味をもった作品。(スタジオではなく)現場で歌う撮影スタイルのおかげで、毎日初舞台に立つ気持ちになれ、自由で自然な演技ができた」と達成感。今年9月に結婚したハサウェイは、本作で早くもアカデミー賞助演女優賞候補の呼び声も高く「この作品に出演できた喜びは、今も心にしみこんでいる」と公私ともに幸せいっぱいに見えたが、フーパー監督が「世界で一番美しい女優」とセイフライドのことを絶賛すると「何ですって? もうあなたは他人よ(笑)。なんてね…、監督の言うことには同意するわ」と飾らない素顔で会場を大いに盛り上げた。一方、セイフライドは映画のプロモーションとしては初来日で「クールな日本に来ることができて最高。今が人生で一番エキサイティングな瞬間だわ」と満面の笑みを浮かべていた。なお、4月23日(火) から7月10日(水) には、日本版舞台の『レ・ミゼラブル』が帝国劇場で公演される。映画と舞台の方で『レ・ミゼラブル』の世界を堪能してみてはどうだろうか。『レ・ミゼラブル』12月21日(金)TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
2012年11月29日「日本雑誌広告賞」コスメ部門でファンケルが銀賞株式会社ファンケルは、第55回日本雑誌広告賞(主催:一般社団法人日本雑誌広告協会、後援:経済産業省)のコスメティック部門において、同社が販売している商品「新・無添加スキンケア」の雑誌広告が銀賞を受賞したことを発表した。「新・無添加スキンケア」は同社が2012年3月に、肌ストレスを与えないだけではなく、肌ダメージそのものを取り除くという新発想をコンセプトに販売を開始した商品だ。今回の雑誌広告はこの新・無添加スキンケアを広く消費者にアピールするすることを目的としてファンケルが制作・出稿したもので、ブランドを進化させるべく雑誌というターゲットメディアのビジュアルインパクト、メッセージ性に重点をおき、リブランディングの登場感と話題性の喚起を目指した点が高く評価され、受賞となった。ファンケルのホームページで受賞の挨拶今回受賞した雑誌広告の担当者である、清治桃子氏は「マイルドクレンジングオイル」、「無添加スキンケア」など、ファンケルが販売している化粧品全般の広告宣伝業務に従事している。同氏は受賞にあたり、ファンケルのホームページ上で、ファンケルが化粧品事業のリブランディングという大きな節目を迎えたことに伴い、コミュニケーションの刷新を行ったことや、今回の受賞を機に、より一層広告作りに取り組むつもりであることなど、自身の気持ちについて語っている。元の記事を読む
2012年11月20日『ハート・ロッカー』でアカデミー賞作品賞・監督賞を受賞したキャスリン・ビグロー監督の最新作『ゼロ・ダーク・サーティ』が2013年2月より日本公開されることが決定し、このたび11月の米大統領選まで作品の内容に箝口令が敷かれている本作の第一弾映像が遂に日本でも解禁となった。2011年5月2日に実行されたオサマ・ビンラディン捕縛作戦、そして暗殺。 2001年9月11日からその日まで、実際にはどんな計画が立てられ、何が行われてきたのか。さらに、その鍵を握っていたのは…。これまで明かされてこなかった真実が、ビグロー監督の手により遂に世界は知ることとなる。11月に行われるアメリカ大統領選への影響が懸念され、いまだ詳細には箝口令が敷かれている本作だが、ビグロー監督の『ハート・ロッカー』以来の作品ということもあり、賞レースへの期待も相まって高い注目を集めているのは事実。さらに、まだ出演者の全容は明らかされていないものの、『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたジェシカ・チャスティンが主演だということは発表され、ストーリーに深く関わってくる役どころを演じると話題になっている。今回、公開となった特報では、黒いマジックの線が街の地図に引かれていく映像と共に「最後にビンラディンを見たのはいつだ!?」という男の叫び声や、「これが私の望んだこと?」と思い悩む女性の声が確認できる。全米では12月19日(現地時間)の公開を予定している本作。その詳細はいまだベールに包まれたままだが、かなり衝撃的な内容となることは間違いなさそうだ。賞レースの行方にも大きく関わっていくであろう本作の続報に期待したい。『ゼロ・ダ−ク・サ−ティ』は2013年2月15日(金)より全国にて公開。※こちらの特報映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ゼロ・ダ−ク・サーティ 2013年2月15日より全国にて公開Jonathan Olley © 2012 CTMG. All rights reservedハート・ロッカー 2010年3月6日よりTOHOシネマズ みゆき座、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.
2012年11月05日ノーベル賞に数学賞がないのをご存じでしょうか? ノーベル数学賞がない代わりに、数学のノーベル賞と言われているのが『フィールズ賞』です。天才が受賞するこのフィールズ賞の面白い話をまとめてみました。まずノーベル賞に数学賞がないのが不思議です。数学は数式で世界の森羅万象を表そうとするもので、最も美しい科学と言ってもいいでしょう。もし宇宙人と接触することがあったら、同じ宇宙に生きる者同士として、数式はきっと通じるに違いありません。では、なぜノーベル賞にこの重要な数学部門がないのでしょうか。これには諸説ありますが、ノーベルの個人的な恨みつらみがその原因とする説があります。■あいつに取らせたくない!スワェーデンにマグナス・グスタフ・ミッタク-レフラー(1846年~1927年)という数学者がいました。ノーベルさんは彼が嫌いで、彼にノーベル賞を取らせたくないのでノーベル賞に数学部門を設けなかったという説。■数学者に彼女をとられたノーベルは生涯独身を貫きましたが、ノーベルが好きだった女性を数学者に取られてしまったので、数学者に恨み骨髄。それでノーベル賞に数学部門を設けなかったという説。いずれにしてもあまりカッコのいい話ではありませんね(笑)。さてフィールズ賞です。これは1936年、カナダ人の数学者ジョン・チャールズ・フィールズ(1863年~1932年)が提唱して設立された数学賞です。4年に一度開催される世界数学者会議で選出されます。面白いのは年齢制限があることです。40歳までの素晴らしい業績を上げた数学者に贈られます。また人数制限もあって1回につき4人までとなっています。■日本人数学者は3人も受賞!日本人数学者もフィールズ賞を受賞しています。小平邦彦先生(1954年受賞)、広中平祐先生(1970年受賞)、森重文先生(1990年受賞)の3人です。小平邦彦先生(1915年~1997年)は『調和積分論、二次元代数多様体の分類』によって、広中平祐先生(1931年~)は『標数0の体上の代数多様体の特異点の解消、および解析多様体の特異点の解消』によって、森重文先生(1951年~)は『3次元代数多様体の極小モデルの存在定理』によって受賞されました。■14歳で独力で発見ノルウェーのアトル・セルバーグ(1917年~2007年)先生は1950年にフィールズ賞を受賞していますが、「栴檀は双葉より芳し」とはよく言ったもので、若い時から数学に素晴らしい才能を発揮していました。有名なエピソードですが、14歳の時にすでに独力でベルヌーイ(1700年~1782年)が考えた公式を独力で発見したというのです。第二次世界大戦時にはドイツがノルウェーに侵攻。先生も祖国のために戦いますが、投獄されてしまいます。しかし占領下のノルウェーでも研究を続け、戦後先生の業績が花開くことになったのでした。■隠居生活にフランスのアレクサンドル・グロタンディーク先生(1928年~)は1966年にフィールズ賞を受賞しています。1つの命題を突き詰めて考え続けるという数学の特性ゆえでしょうか、数学者には隠居生活に入る人が多いようです。グロタンディーク先生も変わった人で、今世紀最大の数学者と賞されながら1970年頃になると、自らが設立した『フランス高等科学研究所』も辞め、数学の世界と距離を置き、1991年には家族も振り捨てて隠居生活に入ってしまいました。現在も(生きているだろうけど)消息は不明とされています。■特別賞を出さなくちゃ!イギリスのアンドリュー・ワイルズ先生(1953年~)は年齢制限にひっかかりながらもフィールズ賞を受賞した唯一の学者です。というのは、360年もの長きに渡って幾多の天才たちの挑戦を阻んできた『フェルマーの最終定理』の証明をやってのけたからです。証明論文は1995年に発表されていますが、この時ワイルズ先生は42歳。フィールズ賞の規定に引っかかりますが、さすがにこの快挙に賞を出さないわけにはいかなかったのです。またこの歴史的証明には、岩澤健吉先生(1917年~1998年)の『岩崎理論』が決定的な役割を果たしました。日本人としても誇らしいことですね。■賞を根こそぎ辞退数学の面白いところは証明しなくてはならない点です。どんなに一見正しそうな命題、定理があったとしても、それが証明できなくては数学的な前進にならないのです。近年、数学界ではミレニアム懸賞問題の1つ『ポアンカレ予想』が解決されました。解いたのは、ロシアのグリゴリー・ヤコヴレヴィチ・ペレルマン先生(1966年~)です。ちなみにミレニアム懸賞問題とは、アメリカのクレイ研究所が2000年に発表した数学の7つの未解決問題のことで、それぞれに100万ドルの懸賞金がかけられています。ペレルマン先生は2002年、2003年に亘って論文を『arXiv』(アーカイブと読みます。数学、物理学などの論文が上げられるサーバ)に発表。約4年がかりでその証明が正しかったと認知されました(!)。結果、2006年にフィールズ賞に選出されましたが受賞を辞退。2010年には懸賞金をかけたクレイ研究所から、ポアンカレ予想の解決者として認定されましたが、それも辞退。ペレルマン先生の消息は不明で、新たなる問題に取り組んでいると言われます。フィールズ賞を受賞するような先生方は例外なく天才で、しかも天才ゆえに面白いエピソードに事欠きません。論文の方はとても理解できませんが、先生方の人間性には興味を引かれますね。さて、みなさんは数学は好きでしたか?(高橋モータース@dcp)
2012年10月31日『白いリボン』に続き、2作品連続でカンヌ国際映画祭でパルムドールに輝き、本年度アカデミー賞外国語映画賞最有力との呼び声高い、オーストリアの巨匠ミヒャエル・ハネケ監督作『愛、アムール』が2013年3月9日(土)より日本公開されることが決定した。パリの高級アパートで静かに暮らすジョルジュとアンヌは、80代の元ピアノ教師の老夫婦。教え子がピアニストで活躍する姿を誇らしげに感じ、お互いを思いやりながら日々を送る2人だったが、妻が病で突然倒れ、穏やかだった日常に少しずつ変化が訪れる…。これまでカンヌ国際映画祭でのパルムドールを始め、スペインのサンセバスチャン国際映画祭で国際批評家連盟大賞、ダーバン国際映画祭で最優秀賞を受賞、さらにアテネ国際映画祭でオープニング作品に選出されるなど各国の映画祭を席巻してきた本作。主人公となる老夫婦を『男と女』、『愛する者よ、列車に乗れ』などで知られる名優ジャン=ルイ・トランティニャン、日本とフランスの合作映画であるアラン・レネ監督作『二十四時間の情事』で知られるエマニュエル・リヴァが演じる。この先、12月にはヨーロピアンフィルムアワード、1月にはゴールデングローブ賞、2月にはセザール賞が控えており、アカデミー賞のノミネーションが1月10日(火)に、受賞結果が2月24日(日)発表となるが、本作が今回の賞レースにどのように絡んでいくのか、注目が集まる。『愛、アムール』は2013年3月9日(土)よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田、伏見ミリオン座ほかにて公開。■関連作品:愛、アムール 2013年3月9日よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田、伏見ミリオン座ほかにて公開© 2012 Les Films du Losange - X Filme Creative Pool - Wega Film - France 3 Cinéma - Ard Degeto - Bayerisher Rundfunk - Westdeutscher Rundfunk
2012年10月30日『トレーニング デイ』で主演男優賞、『グローリー』で助演男優賞と2度のアカデミー賞に輝き、近年ではライアン・レイノルズと共演した『デンジャラス・ラン』も大ヒットと、いまやハリウッドのトップ俳優となったデンゼル・ワシントンを主演に迎えたサスペンス超大作『フライト』。先日のN.Y.プレミアに続き、10月23日(現地時間)、L.A.にてプレミアイベントが開催され、デンゼルを始め、ケリー・ライリー、メリッサ・レオらキャスト陣に加え、ロバート・ゼメキス監督が登壇。デンゼルからの日本のファンに向けたメッセージも到着した。高度3万フィートで、ウィトカー機長(デンゼル・ワシントン)が操縦する飛行機が不慮のエンジントラブルを起こすが、機長の咄嗟の判断で緊急着陸に成功し大惨事を逃れ、多くの命を救った。人々はどんな一流パイロットにも不可能な“奇跡の着陸”を称え、彼は一躍国民的なヒーローとなる。しかし、その後の調査で彼の血液中からアルコールが検出されてしまい…。多くの人々の命を救い、一躍“時の人”としてもてはやされるも、血液中からアルコールが検出されたことをきっかけに、“疑惑のヒーロー”となったひとりの男の葛藤と高度3万フィートで起きた真実を描く本作。「日本のみなさんは、きっと映画に満足してくれると思う。『フライト』は本当に素晴らしい作品だよ。ぜひ、僕の演技を観に来て欲しい。映画館でお会いしましょう」と日本のファンに向けたコメント。さらに先日、映画業界紙「ハリウッドレポーター」で大絶賛されたこともあってか、早くもアカデミー賞最有力作品との呼び声も高く、詰めかけたマスコミ陣からはオスカーに関する質問が飛ぶも、「この作品で、そのようにうわさされるのはとても素晴らしいよ。でも、まだ結果は分からないからね」とかわしながらも自信のほどを伺わせていた。共演には、『ホテル・ルワンダ』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたドン・チードル、『ザ・ファイター』で同賞助演女優賞を獲得したメリッサ・レオ、『アーティスト』のジョン・グッドマン、『シャーロック・ホームズ』シリーズのケリー・ライリーら、実力派俳優が顔を揃える本作。ハリウッド最高峰のスタッフ・キャストたちが作り上げたこの感動は、どこまで世界を魅了することになるのか?『フライト』は2013年3月1日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:フライト 2013年3月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2012年10月26日第24回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞、第35回日本アカデミー賞作品賞含む7部門受賞と、その年の数々の映画賞を受賞した映画『探偵はBARにいる』の続編『探偵はBARにいる2』が、来年5月に公開されることが決定!2013年、予測不能なコンビ・探偵と高田が再びスクリーンに戻ってくる。東直己の手による「ススキノ探偵」シリーズ2作目にあたる「バーにかかってきた電話」(ハヤカワ文庫刊)を原作に、大泉洋、松田龍平をキャストに迎えた前作は数々の映画賞を獲得し、DVDは5万6,000枚のヒットを記録。こと北海道では異例の4か月のロングランを記録した。そしてこのたび製作が決定した続編は、ススキの探偵シリーズ「探偵はひとりぼっち」(ハヤカワ文庫刊)を原作に、大泉さん演じる酒好きで美人に弱く、街と仲間を愛する主人公の探偵と、松田さん演じる喧嘩はめっぽう強いが、いつも探偵のピンチに遅れて来るマイペースな相棒・高田がススキノで発生した事件を追い、奔走する姿が描かれる。脚本は前作に続き、「リーガルハイ」でも脚本を担当した古沢良太とプロデューサーも勤める須藤泰司の2人。監督も同じく前作から続投、『臨場劇場版』に『相棒シリーズXDAY』と立て続けに話題作を手がける橋本一がメガホンを握る。先月末より札幌でクランクインを迎えた本作だが、主演の大泉さんは「気合入りましたね。久々に。ビシッとね!」と、久しぶりの探偵衣装に背筋がシャンと伸びたよう。どうやら前作よりも派手なアクションが盛り込まれているようで「今回はひどいですね!バカじゃないの?っていう。僕はジャッキー・チェンじゃないんですから…。車から車に飛び移るとか…どうするんでしょうね?」とパワーアップしたアクションシーンへの不安もポツリ。一方、久々に高田の衣装で大泉さんと並び、客観的に見ても好きなコンビだと話す松田さんは「大変そうですけど、面白くなりそうです」と期待を込めて語る。さらに「前作は探り探りな部分もあったし、今回はそれ踏まえて『2』ということで、もっと歩み寄ったところでやっていいのかなっていうのが、楽しみです。『探偵はBARにいる』の独特の雰囲気、少しだけアングラ感というか、華やかな世界とはちょっと違う世界観みたいなものは出るんじゃないかなと思っています」と作品に対する意欲を口にした。橋本監督からも「現場の意気込みは前作の2倍!興奮3倍、笑い4倍、感動5倍、面白さ10倍の仕上がりを目指して奮闘撮影中、お楽しみに!」と期待をせずにはいられないコメントが寄せられた。クランクアップは11月上旬を予定。果たして今回は、いったいどんな依頼が彼らの元に舞い込むのか?続報を楽しみに待ちたい。『探偵はBARにいる2』は2013年5月11日(土)より全国にて公開。■関連作品:探偵はBARにいる2 2013年5月11日より全国にて公開探偵はBARにいる 2011年9月10日より全国にて公開© 2011「探偵はBARにいる」製作委員会
2012年10月19日『トレーニング デイ』(’01)でアカデミー賞主演男優賞に輝いたオスカー俳優デンゼル・ワシントンを主演に、『フォレスト・ガンプ/一期一会』でアカデミー賞作品賞を含む計6部門を獲得したロバート・ゼメキス監督が贈る衝撃と感動のサスペンス大作『フライト』。このたび、本作の日本公開が来年の3月1日(金)に決定!それに先駆けて10月14日(現地時間)、歴史ある第50回ニューヨーク映画祭にてワールド・プレミアが行われ、デンゼルとゼメキス監督を始め、ケリー・ライリー、ジョン・グッドマンらがレッドカーペットイベントに登場した。高度3万フィートで、ウィトカー機長(デンゼル・ワシントン)が操縦する飛行機が不慮のエンジントラブルを起こすが、機長の咄嗟の判断で緊急着陸に成功し大惨事を逃れ、多くの命を救った。人々はどんな一流パイロットにも不可能な“奇跡の着陸”を称え、彼は一躍国民的なヒーローとなる。しかし、その後の調査で彼の血液中からアルコールが検出されてしまい…。“疑惑のヒーロー”となった男の栄光と影、そして高度3万フィートで起きた真実を描き出す本作。オスカー受賞経験を持つ、デンゼルとゼメキス監督の初タッグ作とあって、早くも現地では2013年度のオスカー最有力との呼び声も高く、この日のワールドプレミアには多くのファンと報道陣が駆けつけた。ニューヨークのアリス・タリー・ホールに颯爽と現れたのはデンゼル。ファンの大歓声に応えながら、記者から本作への出演理由を問われると「とてもいい脚本だった。役者として探究するのに面白い世界があった。それと『フライト』は、亡くなった僕のエージェントが、僕のテーブルに置いてくれた最後の脚本だったんだ。義務を感じたとは言わないけど、彼のためにもやりたいと思ったんだ。それにロバート・ゼメキスが加わった。『すごい!』って思ったよ」と明かした。ゼメキス監督も初タッグとなるデンゼルへの称賛を惜しまない。「デンゼルが主演だからこそ、可能になった作品だ。彼の演技の全ての瞬間に驚かされたよ。この映画を作る楽しみは、仕事に行ってデンゼルの演技を見ることだったよ。本当にワクワクしたんだ!」と熱っぽく撮影当時をふり返った。しかし、オスカーへの意気込み聞かれると「それは、どうかな(笑)」と交わしつつも、自信に満ちた笑みを浮かべていた。共演したキャストたちもその思いは同じようで、特に女優陣は「デンゼルにはアカデミー賞をとってもらいたい!彼は取るに値するから」(メリッサ・レオ)、「デンゼルとの撮影はかなりハードで強烈だったわ!」(ケリー・ライリー)と名優に手放しで称賛を送っていた。果たして、来年のアカデミー賞の台風の目となれるか?期待して2013年を待ちたい。『フライト』は2013年3月1日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:フライト 2013年3月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2012年10月18日TV界のアカデミー賞と呼ばれる“エミー賞”で3冠を達成した海外ドラマ『Downton Abbey(ダウントン・アビー)』シーズン2の日本初放送が決定。ラルフ・ローレンの2012年秋コレクションにインスピレーションを与えたこだわった衣装と、パワーアップしたスケールで、2012年10月28日(日)より放送が開始される。ダウントン・アビーとは、英国貴族の邸宅を舞台に繰り広げられるメロドラマ。複雑な人間関係や忠実な時代設定で書かれたストーリーは、「第64回エミー賞」で3冠を達成した。細部までこだわった衣装や家具など、シーズン1より世界観やスケールがアップして描かれている。ダウントン・アビーの衣装はラルフ・ローレンの2012年秋コレクションにも大きな影響を与えている。コスチューム・デザイナー、スザンナ・バクストンは、「ラルフ・ローレンの2012秋コレクションはこのドラマに大きな影響を受けている。2012年秋の最も有力なステージトレンドの1つである、エクストリアン(乗馬)テイストは、乗馬シーンが多いこのドラマに登場する伝統的なコスチュームに手を加え、洗練させたデザインである。」とコメントしている。衣装デザインは、実在する人物からインスピレーションを受けており、エリザベス女王をイメージして作成された伯爵夫人のドレスも必見だ。『ダウントン・アビー シーズン2』© Carnival Film & Television Limited 2010. All Rights Reserved.【ダウントン・アビー】[シーズン1]10月14日(日)午後3:50~全話無料放送[シーズン2]スター・チャンネル310月28日(日) 夜10:00より二ヵ国語版スター・チャンネル110月29日(月) 夜10:00より字幕版第1話無料放送10月28日(日)夜10時スター3[二]10月29日(月)夜10時スター1[字]ダウントン・アビー公式サイト:元の記事を読む
2012年10月04日米人気TVアニメ「ファミリー・ガイ」のクリエイターであるセスが、来年2月24日(現地時間)に開催が予定されている第85回アカデミー賞の司会に抜擢された。同アワードではこれまでも、ビリー・クリスタルやスティーヴ・マーティン、ウーピー・ゴールドバーグなどコメディー色の強い人選があった経緯がある。今回、大抜擢されたセスは声明で「アカデミー賞授賞式の司会に抜擢されるなんて非常に名誉なことです。オファーを受けたとき、まずこれまでの司会者たちが築いてきた高い水準を全力で超えなければと思いました」と抱負を語っている。また、アカデミー賞の総合プロデューサーを務めるクレイグ・ゼイダンとニール・メロンも「私たちはセス・マクファーレンをアカデミー賞の司会に迎えることができてとても嬉しいです。セスのパフォーマンス能力は、楽しくてフレッシュなショーを作りたいと考えている私たちのアイデアにぴったり合うと思います。セスは完璧な司会者になるでしょうね!」とセスの起用に期待感を示した。セスはこれまで、エミー賞に13回、さらにグラミー賞では2回のノミネート経験を持ち、「ファミリー・ガイ」のほかにも「THE CLEAVELAND SHOW」(原題)、「American Dad!」(原題)などのヒット作を多く手がけるだけでなく、今年公開されたマーク・ウォールバーグ主演の最新コメディー作品『Ted』(原題)では映画監督デビューも果たしている。またセスは、米バラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」のシーズン38で司会も務めるなどエンタメ界で幅広く活躍している。
2012年10月03日アカデミー賞を左右すると言われるトロント国際映画祭も閉幕し、いよいよ来年のアカデミー賞に向けて賞レースシーズンへの突入を控えるこの季節。その前に、2012年度のオスカーを沸かせた傑作の数々を見逃してしまった方は、ぜひ芸術の秋におさらいしてほしいところ。そんな中、最多5部門を制し、フランス映画として史上初の快挙を成し遂げた『アーティスト』が10月17日(水)よりブルーレイ&DVDで登場!シネマカフェではこれに先駆けて、特別試写会を実施した。白黒&サイレント映画を初めて体験した読者の反応は?さらに、古き良き時代にオマージュを捧げたラブストーリーへの反応は?ある意外なポイントに、女性の共感の声が寄せられた。1920年代末期、サイレントからトーキーへの移行期を迎えたハリウッド映画界。サイレント映画のスター、ジョージ・ヴァレンティンは新人女優のぺピーを見初め、2人は強く惹かれ合うが、時代の流れに逆らいサイレントに固執するジョージは没落の一途へ。一方、ぺピーは新時代のスターとして人気を誇るようになり…。今回、試写会に参加した読者のうち、白黒&サイレント映画をスクリーンで観るのは初めてという人が約8割にも及んだ。3DCGや様々な特殊効果が進化していく映画業界とは逆行するように、色と台詞を排し、登場人物の表情や動きからストーリーを読み取るという古くも新しいスタイルを本作では提示しているが、全体の7割の人が「新鮮で面白かった」と回答。「古い映画は退屈なイメージを持つことが多かったのですが、最初から最後まで目が離せず何度もホロリときてしまいました」(10代・女性)、「音楽と仕草だけでこんなに深く感動できるなんて!表情と仕草の美しさについて参考にしたいと思ってしまいました」(30代・女性)、「言葉がなくとも表現力があり、よく伝わってきました」(60代・女性)と世代を問わず、新鮮な感覚で受け入れられたようだ。映画愛に満ちた白黒&サイレントというスタイルに加えて、読者たちの心をとらえていたのは、本作で描かれる“愛”にほかならない。過去の栄光にすがる“アーティスト”のジョージと、彼に取って代わってスターの座に上り詰めながらもジョージを陰で献身的に支えるぺピーの恋愛に対して、「すごく共感できる」、「共感できる」という声が全体の約85%を占めた。2人の愛を一言で表すなら?という質問には「一途な愛」と答える人が多く、「無償の愛」「無垢な愛」「真実の愛」とぺピー目線で共感する女性が多かったようだ。では、女性たちがぺピーを支持するワケとは?かつてはスターであったジョージの男のプライドを傷つけながらも、彼への愛を形で表現しようとする彼女の男前なところは一見、同性からも引かれてしまいそうだが、逆にここに多くの共感が寄せられた様子。「“肉食女子”などと言われるいまと親しみがあって、カッコイイし共感できました」(20代・女性)、「ペピーの“おきゃん”な感じがとても可愛い」(20代・女性)と、陰ながらも“攻め”の姿勢を崩さない彼女は、働く現代女性にこそ理解できる部分が多いのかも?秋の夜長にぜひオススメしたい珠玉のラブストーリー、劇場で見逃した方はぜひお家で。『アーティスト』ブルーレイ&DVDは10月17日(水)よりリリース。『アーティスト』特別試写会レポート「アーティストコレクターズ・エディション」 [Blu-ray]価格:4,935円(税込)「アーティストコレクターズ・エディション」 [DVD]価格:4,935円(税込)発売日:10月17日(水)発売元:ギャガ/販売元:ポニーキャニオン© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm■関連作品:アーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm
2012年10月02日アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた『ハート・ロッカー』を始め、同賞助演男優賞候補に挙がった『ザ・タウン』、日本での大ヒットが記憶に新しい『アベンジャーズ』など、その熱演と目覚ましい躍進で、いま“最もホットな俳優”となったジェレミー・レナー。そんな彼の最新作『ボーン・レガシー』は彼の魅力と映画を愛する想いが存分に感じられる作品であり、撮影の裏側について語る姿には旬の男のオーラが漂っていた。来日早々の舞台挨拶で「カラオケに行きたいな…」と呟いていたものの、「まだ行けていないんだ…」と冗談交じりに嘆くジェレミー。終日の取材攻勢に見舞われているそうだが、それも旬な男の宿命として受け入れる他ない。それも、主演最新作として引っ提げてきた作品は、あの『ボーン』シリーズの最新作なのだから。「僕自身も『ボーン』シリーズの大ファンだしね。前3部作を観て感じたのは、僕が映画の世界に夢中になったきっかけでもある70年代の作品、特に『フレンチ・コネクション』を彷彿とさせること。映画というものはそもそもファンタジーだけど、エイリアンが出てくるファンタジーもあれば、その世界が実在しているかのようなファンタジーもある。後者にあたる『ボーン』シリーズの中には、匂い立つようなリアリティが存在するんだ」。「そのリアルな世界に身を置きたいと思った」と語り、俳優としてのポリシーにも言及。ただし、彼がこれまでに身を置いてきた「リアルな世界」は、肉体的にも精神的にも、あまりにシビアなものが目を引く。『ハート・ロッカー』で死と隣り合わせの戦場を生き、『ザ・タウン』で犯罪の世界を疾走。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』にも、『アベンジャーズ』にも尋常ではないスリルが伴っていた。「肉体を駆使したり、精神的に追い詰められたりする役が好きなのかって?もちろん!好きじゃなかったらやっていないさ(笑)。『ボーン・レガシー』のアーロン・クロスは、その最たるものと言えるかもしれないね。肉体面の演技も過酷だし、内面的にもすごく複雑な役。でも、そういった役にこそ僕は惹かれるんだ。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』や『アベンジャーズ』といった最近の4本はたまたま連続してアクションが多かったけど、体を鍛えることやアクションを学ぶことは嫌いじゃない。運動神経にも自信はあるしね。一方、キャラクターの複雑な心情を表現することにも相当なやりがいを感じるんだ」。ジェレミー自ら「最たるもの」と認める通り、アーロン・クロスは肉体的にも精神的にも徹底的に追い詰められる。CIAの極秘計画によって暗殺者へと育成された彼は、計画を抹消したい国家から命を狙われる事態に陥るのだ。「アーロンは自ら志願して暗殺者となった男。演じる上での入り口は、まさにそこだった。自分の人生に何か目標を持ちたい、もしくは何かの一員になりたいという意識は僕自身にもあるし、そこが役との共通点。ただし、彼の場合は道徳的なジレンマや葛藤が生じてくるんだ。目標を持ち、一員になったものの、果たしてこれは正しいことなのか?とね」。「そこからドラマが生まれるのだけど、まだ語られていない彼の過去にも関係してくるし…。この先は複雑過ぎて上手く説明できないな」と苦悶。その表情からもキャラクターの複雑さが伝わってくるが、「もちろん役ごとに演技のアプローチは変わるけれど、脚本に書かれていること以外の背景はあまり考えない」とも明かす。「1ページから120ページまで脚本自体がしっかり書かれていれば、それだけで十分な情報になる。4歳のときにどうやってパンツを履いていたか(笑)、どこの学校に通っていたか、そんな背景は必要ない。あくまでも指標にすべきは“真実”かどうか。アクション面においても心情面においても、現実的かどうかを推し量っていくんだ。興味深かったのは、ターミネーターとして造り上げられているにもかかわらず彼には感情があり、感情があるからこそ弱点があるということ。アーロン・クロスという男を成立させるのに十分な情報はそこにあったし、それこそが僕の求めていた必要な情報でもあった」。大人になったヘンゼルとグレーテルのその後を描く『Hansel and Gretel:Witch Hunters』(原題)、ホアキン・フェニックスらと共演する『Nightingale』(原題)など、今後も出演作が目白押し。益々セレブ度がアップする中、ジェレミー自身は現状にどう向き合っているのか。「周りの期待だとか、人が僕のことをどう思っているかなんて考え出したら気が狂ってしまうよ(笑)。だから、なるべく考えないようにしているね。そういった雑音は遮断するようにしているんだ。僕の役目は、俳優としての仕事をしっかり成し遂げること。そして、どんなチャンスが巡ってくるかを待つこと。人が僕を愛しているか憎んでいるか、そんなことを考え出したらきりがないからね」。雑音を遮断しようと努めている中、大変申し訳ないが“雑音”めいた質問を。ジェレミーのカッコよさに心ときめかせている女性も急増中だが…と投げかけると、「ああ、何てこった(笑)!カッコよさなんて分からないし…」と照れて戸惑いながらも、自身の考える“カッコいい男性像”を語ってくれた。「自分に自信を持っている人ほどカッコよく見えると思う。自分が何者であるかをきちんと把握できている人は、男女問わず素敵だよね。そんな相手がガールフレンドだとしたら、どんな問題でもすぐに解決できるだろう?あとはユーモアのセンスも大事なんじゃないかな。いままで付き合ってきた友達や家族など、僕の周りにもユーモアの分かる人が多いんだ。自信があって、ユーモアのセンスを持っている人。これが最強だね。アクションが格好よく見えるかどうかは問題じゃない。アクションを披露している僕がカッコよく見えるとしたら、それは相手のスタントマンが殴られた演技や倒された演技をしてくれるから。全て彼ら次第なんだ(笑)」。(text:Hikaru Watanabe)■関連作品:ボーン・レガシー 2012年9月28日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2012 Universal Studios. All Rights Reserved. アベンジャーズ 2012年8月14日より全国にて公開TM&© 2012 Marvel & Subs.ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 2011年12月16日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.
2012年09月26日「ぴあ」調査による9月21日、22日公開の映画・満足度ランキングは、ナチスによるホロコーストの悲劇を描き、本年度アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『ソハの地下水道』がトップに輝いた。2位にヒーローたちの活躍を描いた人気TVシリーズを映画化した『劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-』が、3位にトム・クルーズ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズらが出演するミュージカル映画『ロック・オブ・エイジズ』が入った。その他の写真1位の『ソハの地下水道』は、ナチス政権下のポーランドでユダヤ人をかくまったひとりの男性の運命を描いた作品。出口調査では「作品を通して戦争の悲惨さや、なぜしてはいけないのかを具体的に感じることができた」「理解し合うことを教えられた。歴史の真相に関心を持つことは大事だと思う」「世界のどこかで戦争が行なわれている今、このようなことを二度と起こさせないという力強さを感じる作品だった」「地下で過ごしたユダヤ人たちの生活は壮絶なものであり、平和へのメッセージを伝えている」などのコメントが寄せられ、40代以上の観客から支持された。2位の『劇場版 TIGER & BUNNY…』は、企業と契約を結び“NEXT”と呼ばれる能力を使って街の平和を守るヒーローたちの姿を描いたアニメーション。観客からは「テレビ版よりも迫力があって興奮した」「テレビ版では出てこない新キャラやヒーロー全員の変身シーンが見どころ」「キャラそれぞれが背負っているものがあり、その裏側を描いているところがいい」「笑いや涙など感情に訴えるものがあり、テレビ版を観ていない人でも楽しめるように出来ている」など、10代、20代の女性を中心に好評だった。(本ランキングは、2012年9月21日(金)、22日(土)に公開された新作映画5本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年09月24日テレビ界のアカデミー賞とも言われる米国エミー賞の結果が23日(日本時間24日)に発表され、注目のドラマ・シリーズ作品賞は『HOMELAND』が受賞した。その他の写真エミー賞は、世界の放送業界において顕著な実績のあった番組や俳優、プロデューサー、制作技術者に贈られる賞で、1949年にハリウッドで行われた第1回の授賞式以来、今年で64回目を迎える。授賞式の模様はアカデミー賞と同じく全米で放送される。今年の作品賞ではABC、CBS、NBCの3大ネットワーク局のドラマが1作品もノミネートされず、HBO、AMCなどのケーブル局作品が名を連ねた。中でも、5年連続で作品賞を受賞するかで注目を集めていた『MAD MEN』は、惜しくも逃し『HOMELAND』が受賞した。『HOMELAND』は、作品賞のほか脚本賞と、ダミアン・ルイスが主演男優賞を、クレア・デインズが主演女優賞をそれぞれ受賞し、ドラマ・シリーズの主要部門4冠を獲得した。コメディ・シリーズでは、『モダン・ファミリー』が3年連続で作品賞を受賞したほか、監督賞など4賞を受賞する結果となった。『HOMELAND』は、日本ではFOXCRIMEで10月よりリピート放送予定(10/18開始、毎週月~金曜17:00~18:00)、『モダン・ファミリー』はFOXチャンネルでシーズン2が現在放送中(毎週日曜23:30~24:00)。またエミー賞授賞式の模様は、日本ではAXNチャンネルで9月29日(土)20時よりノーカット完全版で放送される。第64回エミー賞(2012)主な受賞結果●ドラマ・シリーズ部門【作品賞】『HOMELAND』【主演男優賞】ダミアン・ルイス『HOMELAND』【主演女優賞】クレア・デインズ『HOMELAND』【監督賞】ティモシー・ヴァン・パタン『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』【脚本賞】アレックス・ガンサほか『HOMELAND』【助演男優賞】アーロン・ポール『ブレイキング・バッド』【助演女優賞】マギー・スミス『ダウントン・アビー』●コメディ・シリーズ部門【作品賞】『モダン・ファミリー』【主演男優賞】ジョン・クライヤー『Two And A Half Men』【主演女優賞】ジュリア・ルイス=ドレイファス『Veep』【監督賞】スティーヴン・レヴィタン『モダン・ファミリー』【脚本賞】ルイス・C・K『Louie』【助演男優賞】エリック・ストーンストリート『モダン・ファミリー』【助演女優賞】ジュリー・ボーウェン『モダン・ファミリー』●ミニシリーズ/テレビムービー部門【作品賞】『ゲーム・チェンジ大統領選を駆け抜けた女』
2012年09月24日フランス映画ながら、日本での観客動員数が36万人を突破する大ヒットを記録している『最強のふたり』。先日、本作の監督を務めたオリヴィエ・ナカシュとエリック・トレダノが自身のtwitterを通して、2013年度のアカデミー賞外国語映画賞のフランス代表として本作が選出されたことを明らかにした。事故で車いす生活になった大富豪と彼の世話をすることになった黒人青年。生まれも育ちも全く異なる2人が衝突しながらも互いを受け入れ、友情を築いていく姿を描く。本国・フランスでは3人に1人が観たと言われ、各国の大統領なども関心を寄せる社会現象を巻き起こした本作。昨年の東京国際映画祭でサクラグランプリを受賞するなど、公開を前に日本でも大きな注目を集めていたが、公開を迎えてからもその勢いは衰えることなく、公開3週目に入っても全国興行収入ランキングでに3週連続TOP10入りを果たすなど、口コミでその良作ぶりは広まり続けている。さらに、北米でも本年度外国語映画No.1の動員数を誇り、世界各国で開催される映画祭ではすでに数多くの賞を総なめにしてきた『最強のふたり』。今年のアカデミー賞で作品賞ほか5部門を制したフランス映画『アーティスト』の再来を予感させる本作の快進撃に、再び世界が注目している。オスカーのノミネート作品発表は2013年1月10日(現地時間)、昨年に続くフランス映画旋風からまだまだ目が離せない。『最強のふたり』はTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開中。■関連作品:最強のふたり 2012年9月1日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORPアーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm
2012年09月21日在日コリアン2世であるヤン・ヨンヒ監督が自身の実体験を基にオリジナル脚本で手がけた初のフィクション映画『かぞくのくに』が、来年開催される第85回米国アカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表作品に決定した。病気治療のために25年ぶりに北朝鮮から一時帰国することを許された兄・ソンホと、彼を日本で迎える妹・リエや家族たち、日本に残った友人らの再会を通して、価値観の違う社会に生きるもどかしさと、それでも変わらぬ家族の絆を浮き彫りにしていく。帰国事業に翻弄される在日コリアンの家族という難しい題材を扱いながら、あくまでも「私は私の家族の話をしているだけ」(ヤン監督)というシンプルな物語と安藤サクラ、井浦新、ヤン・イクチュンら出演陣による好演が観客の圧倒的な支持を集め、国内では着々と公開スクリーン数を伸ばしている本作。同賞における外国語映画賞部門の日本代表作品としては今回、女性監督初の快挙を果たしたヤン監督は、「怖じ気づく心を押さえ込んで闘った昨年の夏を思い出します。スタッフを信じ、俳優陣を信じ、観客を信じ、自分を信じようともがきました。家族に会うという当たり前のことを手放してまでも世に出した作品です。『かぞくのくに』が人々の中で、世界中の様々な家族について思いを馳せる触媒となることを祈ります。これからも魂を込めて作品を作り続けていこうと思います。大きな叱咤激励をありがとうございました」と喜びと共に、本作に込めた熱い想いを明かす。今年2月に開催されたベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品され、見事C.I.C.A.E<国際アートシアター連盟>賞を受賞。さらに、モントリオール世界映画祭、釜山国際映画祭など12の海外映画祭への正式出品も決定するなど、海外でも高い評価を得ている本作。これまでアカデミー賞外国語映画賞の日本代表作品に選出されたのは、2009年に見事受賞を果たした『おくりびと』、2011年の『告白』、2012年の『一枚のハガキ』とそれぞれ異なる個性の光る作品が並ぶが、国家や政治が個人の人生を否応なしに翻弄する悲劇を背景に描いた『かぞくのくに』は、人権問題により敏感な欧米社会でどのように受け入れられるのか?『おくりびと』以来の本選参加、ノミネートにも大いなる期待が寄せられる。『かぞくのくに』は全国にて公開中。■関連作品:かぞくのくに 2012年8月4日より東京・テアトル新宿、大阪・テアトル梅田ほか全国にて公開© 2011 Star Sands, Inc.おくりびと 2008年9月13日より丸の内プラゼ−ルほか全国にて公開© 2008 映画「おくりびと」製作委員会告白 2010年6月5日より全国東宝系にて公開© 映画「告白」フィルムパートナーズ一枚のハガキ 2011年8月6日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2011「一枚のハガキ」近代映画協会/渡辺商事/プランダス
2012年09月04日ディズニー/ピクサーの5作目として公開され、アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞し、日本でも洋画アニメーション史上最高となる興行収入110億円を記録した大人気アニメーション『ファインディング・ニモ』。この秋、3Dとなってスクリーンに蘇る本作と同時上映される『トイ・ストーリー』シリーズの短編最新作『レックスはお風呂の王様』の本編の一部が到着した!本編はもちろん、ファンの心をとらえて離さない『トイ・ストーリー』のスピンオフ作品の数々。今回、その最新作の主人公として抜擢されたのは、仲間のおもちゃたちからいつも場をシラケさせるヤツとして厄介者扱いされている恐竜のおもちゃ、レックス。ある日、ご主人様のボニーに誘われて初めてのお風呂を体験した彼は、たちまちパーティ・アニマルならぬ“パーティザウルス”に大変身!レックスが繰り出す泡と楽しさてんこ盛りのバブルバス・パーティは大喝采を浴び、それを聞きつけたバズとウッディを始めとするおなじみの仲間たちも大興奮。レックスがバブルバス・パーティを通して、一躍人気者になる様子が描かれる。今回、解禁となったのはレックスがお風呂場でパーティを始めるシーン。いつも弱腰なレックスだが、彼が「よし行くぞ!」と蛇口をひねり、お風呂場に水を貯めてノリノリの音楽をかけると、浴槽のオモチャたちが大盛り上がり!バブルバスの中で楽しげにダンスするおもちゃたちのキュートな姿が映し出される。みんなからの称賛を受け、まるでバイキングの王様のようなスタイルになったレックスに、おもちゃのアヒルが「バブルをもういっちょ追加だ!」とリクエスト。見ているこちらも一緒に踊り出したくなるようなオモチャたちの楽しげな様子が十二分に伝わってくる映像に仕上がっている。おもちゃのアヒルを始め、ここだけでしか見られない新キャラクターも多数登場するのもスピンオフ作品の醍醐味。近作では、『メリダとおそろしの森』の劇場公開時に“ニセものバズ”を主人公にした『ニセものバズがやって来た』が公開されたばかりだが、それから間もない新作の上映とあって、『トイストーリー』ファンからは嬉しい悲鳴が聞こえてきそう。果たしてレックスはお風呂場のスターとして新たに生まれ変わることができるのか…?今回もまた、かわいらしいオモチャたちがスクリーン上で大暴れしてくれそうだ。『ファインディング・ニモ 3D』は9月15日(土)より3D劇場限定にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ファインディング・ニモ 3D 2012年9月15日より劇場限定公開© Disney/Pixar
2012年08月31日名優にして巨匠クリント・イーストウッドが西部劇にオマージュを捧げ、1993年にアカデミー賞9部門ノミネート、最優秀作品賞ほか4部門に輝いた名作『許されざる者』が日本映画として生まれ変わる!『フラガール』、『悪人』の李相日監督が自ら持ち込んだ企画を実現、国際派俳優・渡辺謙を主演に迎えて同名映画にて日本時代劇を制作することが決定した。『荒野の用心棒』に代表されるマカロニ・ウエスタンで一時代を築いたイーストウッドが自らの師にオマージュを捧げるために作り上げた“最後の西部劇”『許されざる者』。銃を捨て、幼い子供たちと密かに暮らしていた老ガンマンが、賞金稼ぎのために再び銃を取る姿を描き、当時無冠であった彼は4冠を獲得した。本作に感銘を受けた李監督は、昨年配給元であるワーナー・ブラザーズに日本版の企画を持ち込み、半年後に本国後より許可が下りてすぐに執筆を開始。今年6月に製作の最終決定が下りた。自身初の時代劇として挑む本作では、幕府崩壊後の明治時代初期、北海道を舞台に、江戸幕府側の残党・釜田十兵衛が再び刀を取り戦いに身を投じる姿を描く。黒澤明監督の名作『用心棒』を西部劇に変えた『荒野の用心棒』、さらにそれにオマージュを捧げた三池崇史監督の『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』と、相思相愛の関係にある時代劇と西部劇。その決定打となる今回の一大プロジェクトにふさわしい主演キャストに抜擢されたのが、『硫黄島からの手紙』でイーストウッド監督とタッグを組んだ経験のある渡辺さん。オリジナル版でイーストウッドが演じた役を渡辺さんが演じるほか、相棒モーガン・フリーマンの役に柄本明、そしてジーン・ハックマンの役に佐藤浩市という日本映画界を代表する演技派3人が揃った。この映画化決定に、当のイーストウッド監督からは「『硫黄島からの手紙』で濃密な仕事をした私の良き友人である渡辺謙氏と李相日監督が、このたび、日本の『許されざる者』製作にあたり、タッグを組むと聞いて大変光栄に思います」と喜びのコメント。巨匠から背中を押される形となった李監督は、「自分は正しいと疑いなく胸を張る人間よりも、迷いや贖罪を抱え、正しくありたいと葛藤する人間に寄り添えるもの…、そんな映画を目指していければ、と考えています。西部劇の傑作と言われるオリジナル作品。そして何よりも、尊敬してやまないクリント・イーストウッドという類まれな映画人に立ち向かえる機会を得られたことに、興奮と喜びはもちろん、怖れすら抱かざるを得ません」と並々ならぬ喜びを表す。そして、大役に抜擢された渡辺さんは「映画界での父とも思っているクリントの代表作をリメイクするのは、大きな挑戦になります。李監督と共に北海道の大地と格闘しながら、僕たちなりの『許されざる者』を積み上げていきたいと思っています」と力強い意気込みを寄せている。本作の撮影は、9月中旬より11月下旬まで全編北海道ロケで行われ、2013年秋に公開予定。ウエスタンにインスパイアされた映画魂を、どのように日本映画として蘇らせるのか?続報を待ちたい。『許されざる者』は2013年秋、全国にて公開。「許されざる者」Blu−ray価格:2,500円(税込)「許されざる者」DVD価格:1,500円(税込)発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ発売中■関連作品:許されざる者 (2013) 2013年秋、全国にて公開
2012年08月20日2009年度のアカデミー賞外国語映画賞を受賞した『おくりびと』の滝田洋二郎監督最新作『天地明察』が、日本全国の夜空の写真を募集するプロジェクトを映画公式サイトで実施している。その他の写真今年は金環日食、金星の太陽面通過、金星食など、天文現象で沸いた年。本作では人々が空を見上げるきっかけ作りを目指し、日本全国から夜空の写真を集める“夜空を作ろう!プロジェクト”を実施。公式サイト内の特設ページにて、夜空の写真と、写真を撮ったときのシチュエーション等を募集しており、投稿された写真とコメントも見られる。また、本プロジェクトには、本作のキャスト・スタッフも参加しており、投稿された日本全国の夜空は、9月某日にひとつの夜空となって東京に出現するという。全国からはすでに夜空や月など様々な写真が投稿されており、どんな形で現れるのか、詳細は後日発表される予定だ。写真の応募は8月31日(金)まで受け付けている。本作は、冲方丁(うぶかた・とう)の同名小説が原作。江戸時代前期を舞台に、それまで800年にわたり使用されてきた暦の誤りを見抜き、日本独自の暦“大和暦”を作り上げた安井算哲(後の渋川春海)の青春物語だ。主演は岡田准一、妻・えん役に宮崎あおい、そのほか松本幸四郎、中井貴一などが出演する。『天地明察』9月15日(土)全国ロードショー
2012年07月20日アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミーが、176人に新会員への誘いをかけた。今年の新会員候補に従来よりも若手やマイノリティが多いのは、幅を広げようとするアカデミーの努力の反映と思われる。今年招待状をもらったのは、オスカーを受賞したジャン・デュジャルダン、オクタビア・スペンサー、またオスカー候補に挙がったジェシカ・チャステイン、ジョナ・ヒル、デミアン・ビチルなど。ほかにマシュー・マコノヒー、ミッシェル・ヨー、映画監督ウォン・カーウァイ、テレンス・マリック、作家スティーヴン・キングらにも送られた。日本人では作曲家の坂本龍一、撮影監督の栗田豊道が受け取っている。今年初め、ロサンゼルス・タイムズ紙は、アカデミー会員の94%が白人(黒人は2%、中南米系は2%未満)、77%は男性という実態を明かし、その偏り具合が大きな話題を集めた。また、一度会員になると一生会員でいられるため、必然的に年配の会員が多い。その実態レポートをアカデミーも意識したらしく、今年招待された人々のうち白人以外の人種は14%、また女性は30%と、通常よりも多い。また28歳のヒル、35歳のチャステインも含めるなど、若返りへの努力も感じられる。アカデミー会員は全部で約5800人。死亡したり、引退の意志を表明した会員の欠員を埋めるべく、毎年新会員の候補が決められ、招待状が送られる。招待状を受け取った人はたいてい承諾するが、過去に宮崎駿は招待を受けながら断っている。文:猿渡由紀
2012年07月03日2003年、ディズニー/ピクサーの5作目として公開され、アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞、日本でも洋画アニメーション史上最高となる興行収入110億円を記録した大人気アニメーション『ファインディング・ニモ』。本作が3D映画としてこの秋、スクリーンに甦る!舞台は、美しいサンゴ礁が広がるオーストラリアのグレートバリアリーフ。ある日、ダイバーにさらわれてしまったカクレクマノミの子供・ニモを捜し出すため、父・マーリンが広大な海の冒険へ出る――。先日、最新作『メリダとおそろしの森』の全米1位スタートを受け、『トイ・ストーリー』以降の全13作品連続で初登場No.1という偉業を達成したことでも証明された通り、子供から大人まで、絶大なる支持をもって愛されるディズニー/ピクサー映画だが、その中でも1、2位を争う人気を誇る『ファインディング・ニモ』。日本では、そのブームは映画を超えて、主人公の父子マーリン&ニモの人気からカクレクマノミの人気にも火をつけ、いまもなお、カクレクマノミ=“ニモ”という愛称で愛され続けている。美しい海の中に広がるファンタジックな世界、マーリンや相棒のドリーが出会う陽気でキュートな海のキャラクターたちが、3Dではどのような迫力と臨場感をもって観る者を楽しませてくれるのか?新たなる感動の世界に期待!『ファインディング・ニモ 3D』は9月15日(土)より劇場限定公開。■関連作品:ファインディング・ニモ 3D 2012年9月15日より劇場限定公開© Disney/Pixar
2012年06月27日16日から24日まで行われた第15回上海国際映画祭で、9月15日(土)より公開される内田けんじ監督の新作『鍵泥棒のメソッド』が、日本で初めて脚本賞を受賞した。その他の写真同映画祭では、過去には岩井俊二監督が『リリイ・シュシュのすべて』で審査員特別賞と最優秀音楽賞を、山田洋次監督が『武士の一分』で最優秀音楽賞(富田勲)を受賞しているが、脚本賞に輝いたのは本作が初めて。今年のコンペティション部門は、106の国と1643の地域の応募作から17作品が選ばれ、日本からは本作が唯一選出された作品だった。内田監督といえば、自身が手がけるその脚本力がアジア圏で高い評価を得ており、デビュー作『運命じゃない人』が『COUPLES』というタイトルで昨年韓国で公開、さらに現在は、中国の映画会社によって前作『アフタースクール』のリメイク版が製作されているという。本受賞に対して内田監督は、「映画の脚本は、映画が完成した時に完成するものだと思っています。この映画に参加してくれたスタッフ、キャストすべての人に感謝しています」と喜びを語っている。また、16日に行われたレッドカーペッドには、主演の堺雅人、共演の広末涼子、内田監督が参加。ジャッキー・チェンやトニー・レオンらアジア各国のトップスターに引けをとらないほどの大歓声が巻き起こり、17日の舞台挨拶では、堺、広末らの姿を見ようと200人以上のファンが詰めかけ、海外の映画祭であるにも関わらず熱烈な歓迎を受けたようだ。もともと人気俳優陣が出演していることから着目されていた作品だが、本受賞の効果でさらに注目が集まることが予想される。本作は、売れない貧乏役者・桜井(堺)が、銭湯で転倒して記憶を失った伝説の殺し屋・コンドウ(香川照之)のロッカーの鍵をすり替えてなりすましたことで、ヤクザ絡みの事件に巻き込まれていく姿を描いた物語。『鍵泥棒のメソッド』9月15日(土)よりシネクイント他 全国ロードショー
2012年06月25日米国アカデミー賞公認の、日本発・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2012」(以下:SSFF&ASIA)のオープニングイベントが、6月14日(木)、表参道ヒルズ スペース オーにて行われ、代表を務める別所哲也、「話題賞」を授賞した木村祐一らが出席した。スマートフォン向けアプリ「お笑いLIFE」のショートフィルム・チャンネルを監修し、ショートフィルムの普及に貢献したとして「話題賞」を授賞した木村さん。若手芸人たちが監督、出演を務めたショートフィルムをまとめあげる作業をふり返り、「それぞれの色が出た多彩な作品が集まったと思ってます。その世界をいかに修正することなく反映させていくか。こういう世界もあるんだなと、視野が広がった感じがしました。来年からもどしどし力を入れていきたいですね」と、決意を新たにした。しかし、別所代表から「過去には、いま話題になっている松田聖子さんも話題賞を授賞しています」と紹介されると、「これって、結婚回数は関係ないですよね?」と確認。木村さん自身も5月に再婚したばかりとあって、「(奥さんは)『思う通りにやりなさい』と言ってくれている」とのろける場面も。また、ショートフィルムを通じてメディア・映像業界に貢献した人に贈られる「特別賞」は、漢陽大学演劇映画学科在学中に、監督・脚本・編集・主演の4役をこなしたショートフィルムを製作したことが認められ、チャン・グンソクが授賞。「ショートフィルムに必要なのは、お金よりアイデアと世界観。すごく小さな部屋でひとり、13時間ぐらいかけて編集したのは大変だったし疲れたけど、いまとなっては幸せな思い出。授賞できてすごく嬉しい。将来はミュージックビデオの監督もしてみたい」とのビデオメッセージを寄せた。これに対し、別所代表は「来年は呼びたいですね」と意欲を見せ、「今年も新たな挑戦をしております。チャン・グンソクさんの挑戦に負けないように、私たちも頑張りますのでよろしくお願いします」と、開幕に向けての意気込みを語った。14回目を迎える今年は世界112か国と地域から4,543本のショートフィルムが集まり、新たに世界的シャンパン・ブランド「モエ・エ・シャンドン」とのコラボレーションによって「モエ スター アワード」が設立され、CG部門が加わるなど、さらなる発展を見せている「SSFF&ASIA」。早くも来年に向けて、20周年を迎えるJリーグとのタイアップによって、ショートフィルムを製作することも発表され、大東和美チェアマン、元日本代表の武田修宏さんが「映像の力でサッカーの魅力を世界に発信していきたい」と力強く宣言したほか、大川五月監督、熊本県のゆるキャラ“くまもん”なども登場し、存分に映画祭をアピールしていた。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2012」は6月15日(金)から19日(火)までラフォーレミュージアム原宿で、6月22日(金)から24日(日)まで表参道ヒルズ スペース オーほかにて開催。公式サイト:特集「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2012」特集「シネカフェくんのふらっと映画祭」■関連作品:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2012 [映画祭] 2012年6月15日から19日までラフォーレミュージアム原宿で、6月22日から24日まで表参道ヒルズ スペース オーほかにて開催
2012年06月14日2012年度「渡邉暁雄音楽基金」音楽賞・特別賞の発表記者会見が、6月7日に都内にて行われた。音楽賞は山田和樹(指揮者)、特別賞は中藤泰雄(株式会社ジャパン・アーツ代表取締役会長)が受賞した。「山田和樹」の公演情報本基金は、日本フィルハーモニー交響楽団の創設者で、戦後の音楽界の発展に大きく貢献した指揮者・渡邉暁雄の業績を後世に引き継ぐため、1992年6月に誕生。毎年、次代の音楽界を担う優秀な指揮者、およびオーケストラ界に貢献した関係者の顕彰を行っている。今回5年ぶりとなる音楽賞受賞となった山田和樹は、いま最も目覚しい活躍を続ける若手指揮者のひとり。現在NHK交響楽団副指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢ミュージック・パートナーなどを兼任するほか、今年9月にはスイス・ロマンド管弦楽団首席客演指揮者、日本フィル正指揮者に就任する。現代の音楽シーンの潮流とは一線を画す個性、オーケストラを豊かに“ドライブする”才能などが評価された。特別賞を受賞した中藤泰雄は、1976年に株式会社ジャパン・アーツを設立。文化事業を通じ、世界一流の舞台芸術を日本に紹介するほか、日本人演奏家の海外への紹介も行うなど、クラシック音楽の普及、演奏家の育成、文化事業の活性化と団結を図り、国際発信力を強化したことなどが評価された。記者会見で受賞者のふたりは、「僕の師である松尾葉子、小林研一郎両先生の師匠だった渡邉先生のお名前を冠した賞ですから、本当に嬉しいです。指揮者のある種のDNAのようなものを受け継げたのかなと。この賞を励みに今後も頑張っていきたいと思います」(山田和樹)、「これからも日本と外国の文化交流に貢献できるよう、良い仕事を続けてきたいです」(中藤泰雄)と、喜びと今後の抱負を語った。
2012年06月08日米アカデミー賞で5部門を受賞したマーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』のブルーレイとDVDが8月24日(金)にリリースされることが決定した。その他の写真・動画『ヒューゴの不思議な発明』は、1930年代のパリを舞台に、父を失い、時計台に隠れ住んでいる少年ヒューゴが、父が遺した機械人形に隠された秘密と、自らの人生を大きく変えてしまう“秘密のメッセージ”をめぐって壮大な冒険を繰り広げる様を描いた作品。このほど発売されるアイテムは“3D スーパーセット”、“ブルーレイ+DVDセット”、DVD単品の全3種類。ブルーレイにはスコセッシ監督が3D映画への想いを語ったインタビューも入った “メイキング・オブ・ヒューゴの不思議な発明”や、物語のカギを握る機械人形の秘密に迫る“魅惑の機械人形”など約58分の映像特典が収録される予定。『ヒューゴの不思議な発明』・3D スーパーセット(Blu-ray3D+Blu-ray+DVD)※デジタルコピーつき5985円(税込)・ブルーレイ+DVDセット※デジタルコピーつき4935円(税込)・DVD4179円(税込)ともに8月24日(金)リリース発売・販売元:パラマウント ジャパン
2012年06月08日