映画『キネマの神様』(8月6日公開)の完成報告会が29日に都内で行われ、菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子、山田洋次監督が登場した。本作は、小説家・原田マハの同名小説を原作に、「松竹映画100周年記念作品」として山田洋次監督がメガホンを握る。ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父だが、たった一つ「映画」を愛していた。 若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシンとともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品『キネマの神様』の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年、『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、沈みかけていたゴウとその家族は再び動き始める。新型コロナウイルスによる肺炎のため2020年に死去した故・志村けんさんが、菅田とともにW主演を務める予定だった同作は、志村さんの遺志を受け継いだ沢田が同じ役を務めるに至った。山田監督は「本読みをした後に主役(志村けん)がお亡くなりになってしまうという出来事は初めての経験で、その時のことを今でも思い出します。混乱してしまい、どうすればいいか不安にもなってしまいましたが、色々な考え方をして新たな魅力のある作品になったと思います」と振り返る。新たに主演となった沢田について、山田監督は「志村さんとの友情があったから、快く引き受けて下さいました。表には見せないけど、緊張していたと思います。菅田さんも沢田さんも二枚目だから共通点があって良かったと思いますし、彼(沢田研二)がダメな男・ゴウを鮮やかに演じてくれました」と感謝。同じ役を演じた菅田は「沢田さんのゴウは、僕の演じているゴウよりもたくさん動き回っていて、パワフルで、チャーミングな、ダメ父親だけど色気のある魅力的なゴウだと思いました」と表した。イベントでは今回初めての山田組に挑戦した永野が「毎日緊張と勉強の連続で、今までになかった経験ができました」と明かすと、山田監督は「本当に緊張していた?(笑)」とツッコミ。野田は「山田監督はアイデアが豊富で、その場でスタッフも瞬発的に演出作業をしていた」と裏の様子を明かし、劇中にあるギターを弾くシーンも「3日前くらいに言われたんです」と、監督による突然のアイデアだった事を暴露。現代の同じ役を演じた小林とは“そっくり”だと試写を観た関係者の中では話題となっているが、小林も「嬉しいですね。野田さん演じるテラシンの演技を見た時に、(演技に対する)気持ちは僕と一緒だと思いました」と野田の演技を絶賛した。また、寺島が「(山田組への出演は)待ち望んでいた出来事だったので、何が何でも出たいという思いを伝えましたね」という一方、宮本は50年ぶりの山田組に「50年は長いですよね。最初にお会いした当時はすごく怖かったのですが、本作で久しぶりお会いして長い年月が経ったのだと思いました」とそれぞれの思いがある様子。菅田は「まさか山田洋次監督作品の真ん中に立たせていただけるとは思ってもいなく、本来であれば……という出来事がたくさんありましたが、『今、完成しました』ということを一番に伝えたいです。思い出の詰まった作品になりましたし、たくさんのメッセージが込められている映画になっていますので、どうぞよろしくお願いいたします」と心境を吐露した。
2021年03月29日志村けんさん(享年70)がこの世を去ってから今日で1年。ドリフターズの最年少メンバーであった志村さんの死は日本中に大きな悲しみをもたらした。一周忌を迎えるということで、3月28日にはフジテレビが局の垣根を超えた異例の特別番組を放送。4月3日には志村さんがMCを務めた『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)が一夜限りの復活を果たす。その存在の大きさはますます際立つばかりだ。68年にいかりや長介さん(享年72)へ弟子入りする形で芸能生活をスタートさせた志村さん。74年に荒井注さん(享年71)がドリフを脱退すると、正式メンバーに昇格。「東村山音頭」で脚光を浴び、押しも押されぬドリフの人気メンバーとなる。ドリフ解散後も“バカ殿様”などであらゆる世代からも愛された志村さんの歩みを、貴重な秘蔵写真とともに改めて振り返りたい――。■中島みゆきとの幻の対談相葉雅紀(38)や千鳥の大悟(41)、優香(40)など数多くの芸能人から慕われていた志村さん。そんな志村さんには、憧れていた女性歌手がいる。中島みゆき(69)だ。11年、志村さんはブログで中島みゆきのコンサート「夜会」を訪れたことを明かしたうえで、こう綴っていた。《三十年前から中島みゆきさんのファンでコントでも曲使わせて貰って今日は楽屋にお邪魔して握手求められて ドキドキ》実は41年前、本誌で志村さんと中島みゆきが対談を行っていたのだ。食事をしながら対談を行うというもので、憧れの中島との対面ともあって取材は大盛りあがり。しかし、対談しながらの食事にはあまり集中できなかったようで、中島は当時のオールナイトニッポンで「対談の時って、物、食えるもんじゃないな。今度、タッパ持っていこうと思った」と述懐していた。■美女とデート&愛犬同伴の誕生日パーティ優しく紳士な人となりで知られる志村さん。しかし、時には“やんちゃ”な一面も。また生涯独身を貫いた志村さんだが、数多くの女性と浮名を流した。かつてはいしのようこ(53)との交際がたびたび報じられ、以降も恋の噂は後を立たなかった。本誌も数々の現場に遭遇。11年9月に高級飲食店に美女とデートする姿や、19年2月には都内のバーで仲間に囲まれて愛犬同伴で自身の誕生日パーティを楽しむ姿を目撃している。今年8月には、志村さんが出演予定だった映画『キネマの神様』が公開され、代役を盟友の沢田研二(72)が務める。志村さんの“遺志”は、これからも決して消えることはない――。
2021年03月29日沢田研二と菅田将暉がW主演を務める映画『キネマの神様』(8月6日公開)のビジュアルと追加出演者が17日、明らかになった。本作は、小説家・原田マハの同名小説を原作に「松竹映画100周年記念作品」として山田洋次監督がメガホンを握る。ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父だが、たった一つ「映画」を愛しており、若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシンとともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品『キネマの神様』の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年、『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、沈みかけていたゴウとその家族は再び動き始める。今回公開となったビジュアルには、主人公ゴウ(現在:沢田/過去:菅田)と彼の人生に欠かすことのできないメインキャラクターたちの柔らかな表情が映し出された。またVFX監修を山崎貴監督が担当していることも明らかに。併せて公開となった特別映像には現在と過去のゴウを繋ぐ重要な本編シーンと、その演出について熱心に話し合う山田監督と山崎監督のカメラテストの様子が映し出されている。山崎監督が本作で手掛けたのは、沢田演じる現在のゴウが過去に思いを馳せながら映画を観ていると、主演を務める昭和の銀幕スター・桂園子(北川景子)の瞳がクローズアップされ、菅田演じる若き日のゴウが働く撮影現場の様子が浮かび上がっていく、というシーン。山田監督の思い描く現在のゴウと若き日のゴウを繋ぐ大切なシーンが、山崎監督の圧巻の技術によって、エモーショナルな映像として具現化された。さらに追加キャストとして、片桐はいり、原田泰造の出演も決定。片桐は、テラシン(小林稔侍)が営む映画館“テアトル銀幕”の常連の女性客を演じ、原田は、ゴウのギャンブル依存に悩まされる妻・淑子(宮本)と娘・歩(寺島しのぶ)が訪れる相談会の主催者を演じる。共に山田組初参加となった。○山崎貴監督 コメント・山田作品にVFX監修として携わることが決定した際のお気持ちをお聞かせください。敬愛するレジェンドが僕の何かしらに期待してくれて、仕事を頼んでくれるなら、それは何を置いてもはせ参じなくてはと思いました。僕は邦画の歴史にも大変興味あるので、雑談する中でかつての巨匠達の生の姿を教えていただけることもとても楽しかったです。日本 映画の様々な歴史的瞬間を体験してきた方ですから。・本作におけるVFXに関して意識された点、こだわった点について具体的に教えてください。山田監督の世界観にあったVFXということにはこだわりました。いわば地に足が着いているもの。僕自身の作品のときは荒唐無稽なものをめざしますが、そこは品良くいきたいなと。・撮影現場における山田監督との対話の中でどのような意見交換をされていたのでしょうか?山田監督は新しい玩具を手にしたように楽しんでいらしたような気がします。僕はその玩具の可能性を出来るだけ広がりが持てるようにレクチャーしていく感じでした。目指すイメージはしっかりと出来上がっていましたね。
2021年03月17日原田マハの小説を山田洋次監督が映画化した『キネマの神様』の新公開日が8月6日(金)に決定し、本ビジュアルと特別映像が到着した。本ビジュアルには、沢田研二と菅田将暉が演じる主人公ゴウをはじめ、若きゴウが想いを寄せる永野芽郁扮する食堂の娘、年月が経ちゴウの妻となった宮本信子扮する淑子など、彼の人生に欠かすことのできないメインキャラクターたちの柔らかな表情が写し出されている。そして合わせて到着した特別映像は、撮影の様子を収めたメイキングシーンからスタート。今作ではVFX監修を山崎貴(『永遠の0』『STAND BY MEドラえもん』ほか)が担当していることが明らかになり、演出について熱心に話し合う山田監督と山崎監督のカメラテストの様子が映し出されている。続けて、現在と過去のゴウを繋ぐ重要な本編シーンも公開。山崎監督が本作で手掛けたのは、現在のゴウが過去に思いを馳せながら映画を観ていると、主演を務める桂園子(北川景子)の瞳がクローズアップされ、若き日のゴウが働く撮影現場の様子が浮かび上がっていくシーン。山崎監督の技術によって、エモーショナルな映像に仕上がった。山崎監督は「敬愛するレジェンドが僕の何かしらに期待してくれて、仕事を頼んでくれるなら、それは何を置いてもはせ参じなくてはと思いました」と今回の参加への思いを明かし、「山田監督は新しい玩具を手にしたように楽しんでいらしたような気がします。僕はその玩具の可能性を出来るだけ広がりが持てるようにレクチャーしていく感じでした」と撮影をふり返っている。またさらに追加キャストとして、片桐はいりと原田泰造の出演も明らかに。片桐さんは、ゴウとはかつての撮影所仲間のテラシン(小林稔侍)が営む映画館“テアトル銀幕”の常連の女性客役。原田さんは、ゴウのギャンブル依存に悩まされる淑子と娘・歩(寺島しのぶ)が訪れる相談会の主催者を演じる。『キネマの神様』は8月6日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:キネマの神様 2021年8月6日より全国にて公開©︎2021「キネマの神様」製作委員会
2021年03月17日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代に夢中になったアイドルの話。同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「’82年、“ちょっとエッチな美新人娘(ミルキーっこ)”というキャッチフレーズでデビュー。ファーストシングル『スローモーション』(’82年)こそ、聖子ちゃんをほうふつさせる“かわいい路線”でしたが、セカンドシングル『少女A』(’82年)以降、『禁区』(’83年)『十戒(1984)』(’84年)などは、キャッチフレーズどおりの大人っぽいセクシーさとともに、不良っぽさも満載でした。それまでの『休日の予定はお菓子作りで、趣味はぬいぐるみ集め』といった、典型的なアイドル像をガラリと塗り替えたのです」そう語るのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(53)。明菜は’81年『スター誕生!』(’71〜’83年・日本テレビ系)で、山口百恵の『夢先案内人』を熱唱。11社からスカウトの声がかかり、’82年に『スローモーション』でデビュー。圧倒的人気を誇った松田聖子に『ザ・ベストテン』(’78〜’89年・TBS系)などのランキング争いで明菜が挑み、ついには追い抜くというバトル的要素も、ファンを熱くした。「どうしても聖子ちゃんのぶりっ子路線を受け入れられない女子が、“明菜派”となって応援しました。正統派の松田聖子さんと田原俊彦さん、不良っぽい明菜さんと近藤真彦さん、という対比が鮮明だったのです」しかし、明菜は不良っぽいだけではない。「アイドル番組ではコントに参加し、歌番組のトークコーナーでは、10代の少女らしく、かわいらしくしゃべる姿も見せました。ただ、ひとたびステージに上がり、前奏が始まると、別人のように表情が一変する。そのギャップも魅力となったのです」明菜自身の意見を取り入れた衣装、ヘアメークなどへのこだわりにも、牛窪さんは注目している。「男性ではジュリー(沢田研二)の存在が際立ちましたが、女性アイドルでこれほど自己プロデュース力を発揮したのは、明菜さんが初めてではないでしょうか。とくに『DESIRE−情熱−』(’86年)に、卓越したセンスを感じました」一方、近藤真彦宅での自殺未遂事件(’89年)では、芸能人生の危機が訪れたがーー。「歌手としてだけではなく、そうした人間的な弱さも含めた“中森明菜”という存在に、人々は心から声援を送りました」その後も、歌に対して真摯に向き合う明菜は、40代、50代となったファンの心を、いまもずっとつかみ続けている。「10代のときに気づかなかった明菜さんのプロ意識の高さに、社会に出てから『そうか!』と気づく人も多かったはず。いち人間として尊敬されているからこそ、女性だけでなく、根強い男性ファンも多いのではないでしょうか」「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年02月28日エアーバンド『ゴールデンボンバー』のメンバーである樽美酒研二さんが、2021年2月10日にInstagramを更新。樽美酒さんといえば、顔全体を真っ白に塗った上で、目の周りを黒で囲み、頬などに赤いポイントを施したメイクでおなじみです。しかし、この日の投稿では、顔の半分だけメイクを落とした姿を披露!半分だけ明かされた素顔がこちらです。 この投稿をInstagramで見る 玉出くん(@ketsu.no.kamisama)がシェアした投稿 白塗りメイクを施していない素顔を披露し話題となってきた樽美酒さん。金爆・樽美酒の素顔に驚愕する人が続出白塗りメイクをやめた結果…!?今回、半分だけ公開された素顔に多くの人から「イケメンすぎる」といった声が上がっています。・メイクをとってもイケメン…!印象がガラッと変わるけれど、どちらも大好きです。・半分の顔出し!珍しい!そしてやっぱりイケメンすぎる!・すっぴんの樽美酒さんは特別な感じがする。素敵すぎます!・半分だけでも真正面から素顔を見られて嬉しいな。メイクを施していない、素顔での樽美酒さんの活躍を待ち望んでいるファンは多いかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2021年02月11日「12月31日まで何が起きるか分からない。視聴者の皆さんの期待が高いアーティストに対しては、可能性は探っていきたい」12月9日、囲み取材でそう語ったのは「第71回 NHK紅白歌合戦」の制作統括・加藤英明チーフプロデューサーだ。今回の正式な出場歌手は紅白合わせて42組(紅組20組、白組21組)。14日にはさだまさし(68)が13年ぶりに特別企画「今こそ歌おう みんなでエール」コーナーで出演することが発表された。「実は『紅白』の制作側は今回、さだまさしさんだけではなく、大物国民的歌手にも出演依頼しています。それが、もし登場となれば94年以来となる、沢田研二さん(72)なのです」(NHK関係者)沢田といえば17回の『紅白』出場を誇る大ベテランだ。「78年には山口百恵さんが紅組のトリ、沢田さんが大トリを務めました。しかしながら、94年の出場を最後に、“曲を出場者全員で歌うことに違和感を感じるようになった”という理由もあって、『紅白』出場を辞退されるようになったのです。“ソロ歌手”としての矜持だったといいます」(音楽関係者)確かにアーティスト気質の強い沢田。18年10月17日にはさいたまスーパーアリーナでのコンサートを“ドタキャン”したことが記憶に新しい。翌日の会見では「事務所とイベント会社には9,000人の集客と聞いていたが、リハーサルでモニターを見たときに異変に気付き、実際には7,000人しか集まらないことを知った」と説明していた。そんな沢田だけに、一度決めた『紅白』不出場の決断を覆すことはなさそうだが…。「制作側も沢田さんの思いを知っているだけに、数年前から水面下で話し合いを続けてきました。実は今月4日に、その“交渉”の一環として、全80曲以上、約5時間にもおよぶNHK映像の集大成DVD『沢田研二BEST OF NHK』を発売したんです。もちろん、過去の『紅白』の出演映像も収録されています。特に今年はコロナ禍にあり、『今こそ歌おう みんなでエール』というコンセプトを丁寧に説明しているそうです」(NHK関係者)実際、コロナの影響で沢田の公式サイトは8月から休止状態。沢田のライブも1月の正月ライブ以降、開催されていない。「今年の『紅白』は感染対策を徹底し、初の無観客開催となります。沢田さん自身、現状では歌うことに積極的になれない面はあるようです。しかし、制作側は、朝ドラ『エール』に志村けんさんが出演していたこともあり、映画『キネマの神様』で志村さんの代役を務め上げた沢田さんに“天国の志村さんのためにも”と粘り強く交渉しているそうです」(前出・音楽関係者)沢田の事務所に今年の『紅白』出場について問い合わせたが、締切日までに返答はなかった。盟友・志村けんさんのために、四半世紀ぶりに沢田がサプライズ登場することはあるのかーー。
2020年12月15日山田洋次監督が手掛ける、松竹映画100周年の記念作品『キネマの神様』の公開日が2021年4月16日(金)に決定。これまで、主演に決定していた志村けんさんの逝去、新型コロナウイルスによる撮影中断などに直面しつつも、志村さんの代役として沢田研二を迎え再始動した本作から、初の本編映像となる特報映像が解禁となった。今回初めて解禁された映像は、若き日のゴウ(菅田さん)がカチンコを片手に映画製作に奮闘していた頃、北川景子演じる銀幕スター・桂園子が主演する作品を、現在、白髪姿になったゴウ(沢田さん)が懐かしさと寂しさ溢れるまなざしで鑑賞する、という2人の姿が重なるシーンから始まる。映画製作に全身全霊を傾け、夢を追い駆ける若きゴウ。その一方で、妻・淑子(宮本信子)から指摘されるまで思い出せなかったほど、現在のゴウはかつての情熱と輝きを失っていた。この対照的な2人を中心に、ゴウを支える若き日の淑子(永野芽郁)や映写技師のテラシン(野田洋次郎)ら家族・友人たちが映し出されていくエモーショナルな映像だ。かつての映画青年に何があったのか?そしてゴウの人生に起こった奇跡とは?“映画の神様”を信じ続けた男とその家族に起きる奇跡の物語であることが分かる特報に仕上がった。公開日決定に至るまで2020年1月に映画化を発表した山田監督最新作『キネマの神様』は3月1日にクランクイン、撮影を進めていたが、ちょうど半分を撮り終えた3月末にW主演である志村さんが新型コロナウイルスによる肺炎の悪化で逝去。突然の訃報に、山田監督をはじめとするキャスト、スタッフは動揺した。ほどなくして日本政府による緊急事態宣言が発出し、撮影は長期中断を余儀なくされた。この時点で「再開するのは無理だろう」といった声が世間では数多く上がっていたが、この作品を無事完成させることが、志村さんへの一番の供養になると信じた製作陣は、コロナ禍の終息が見えない中、撮影が再開できる日を想像し、志村さんが演じる予定だったゴウのキャスティングを開始。そして、かつて同じ事務所に所属し、先輩後輩同士で非常に仲が良く、「8時だョ!全員集合」や「ドリフ大爆笑」などの番組、共同のラジオ番組「ジュリけん」やコントなどで志村さんと多く共演した沢田さんが出演を決意。「志村さんのお気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です」と、志村さんから沢田さんに魂のバトンが渡り再始動した。撮影再開後もコロナ危機と常に隣り合わせで数々の困難があったが、それを一つずつ乗り越え、ようやく公開日が決定。コロナ禍の影響を大きく受けた映画として、コロナ禍に限らず、様々な苦境に立たされた全ての人と一緒に乗り越えたい、そして無事に公開を迎えることで、勇気と希望を与えたい。きっといる“映画の神様“を信じて――。そんな思いが本作には込められている。『キネマの神様』は2021年4月16日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キネマの神様 2021年4月16日より全国にて公開©︎2021「キネマの神様」製作委員会
2020年12月01日女優の北川景子が、映画『キネマの神様』(2021年公開予定)に出演することが19日、明らかになった。本作は、小説家・原田マハの同名小説を原作に、「松竹映画100周年記念作品」として山田洋次監督がメガホンを握る。ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父だが、たった一つ「映画」を愛していた。 若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシンとともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品『キネマの神様』の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年、『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、沈みかけていたゴウとその家族は再び動き始める。北川が演じるのは、昭和の銀幕スター・桂園子。ゴウ(菅田)とともに映画の黄金時代を生きた園子は、昭和の大女優としての華やかさと気品を兼ね備えながらも、ゴウや淑子を実の弟妹のように気にかけ、撮影所の誰からも慕われる人情深い一面も見せる。また、映画の中で青春の日々を共に過ごした菅田、永野、野田洋次郎とは本作が初共演となる。公開されたキャラクタービジュアルには、銀幕”スクリーン”の中で芝居をする園子の姿が映し出され、物悲し気な表情と眼差し印象的な1枚に。一方、同作の実際の撮影シーンとしては初公開となった場面写真は、女優・桂園子の日常の姿を捉えたもの。ストールを頭に巻き付けたスタイルは「真知子巻き」と呼ばれ、当時大ヒットした映画がきっかけで若い女性の間で大流行したスタイルで、スクリーンの中に生きる役の姿とはまた異なる、華やかで魅力的な姿が写し出された。○北川景子 コメント私は、”映画の黄金時代”(1950~60年代)と言われた時代に活躍した、銀幕女優の桂園子という役を演じました。華やかですが非常に人懐こく、親しみやすいキャラクターの女優です。演じる上で、当時の撮影所時代を経験された山田監督に、銀幕女優ならではの立ち振る舞いや雰囲気をお伺いしました。当時のスタッフと女優は一日中撮影所で共に時間を過ごし、まるで家族のように親しい関係だったように、菅田さん演じるゴウちゃんとも「可愛い弟をからかうみたいな感じでやるといい」とよくご指導いただきました。山田監督は私が小さい頃から巨匠として存在されていて、まさか監督の作品に参加させていただけるなんて最初は驚きでした。監督が現場で生み出す演出にはいつも説得力があり、撮影の空気が一気に変わっていく様は、非常に印象的でした。○プロデューサー コメント1950〜60年代、映画は娯楽の王様と呼ばれていました。この頃の日本映画は、最も活気に溢れていて、数々の名作、多くのスター女優が銀幕を彩り、世界中の映画ファンを魅了してきました。当時のスター女優というのは誰しもが憧れる存在でありながら、撮影所で共に働くスタッフたちにとっては家族のように愛される存在でありました。北川景子さんに演じて頂いたスター女優・桂園子は山田監督自身が撮影所に入って間もない助監督時代に触れあった名女優たちとの経験を基に作り上げられていきました。昭和の映画を彩った、類い稀な美貌を持ち、誰からも愛されるスター女優を今の時代で演じてくれるのは誰だろうかと山田監督と話し合いを重ね、今回、北川さんにお願いさせて頂くこととなりました。劇中、北川さんの瞳に向かって一気にクローズアップするシーンがあるのですが、山田監督も「このアップで魅力的にいられる女優は彼女しかいない」と太鼓判を押しておりました。北川さんは、銀幕におけるスター女優としての美しさを、見事に体現して下さいました。
2020年11月19日沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、宮本信子らが出演する、松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』が、2021年に全国ロードショーされる。この度、新たなキャストとして北川景子の出演が決定した。そして北川が演じる昭和の銀幕スター園子のキャラクタービジュアルと、実際の撮影シーンとしては初公開となる場面写真が発表された。原作はこれまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハによる同名小説。日本映画界を代表する山田洋次が監督を務める。数々の人気作に出演し続けてきた北川は、今回が山田監督作品初参加。ゴウ(菅田)とともに映画の黄金時代を生きた、誰もが憧れる銀幕スター・桂園子を演じる。また、映画の中で青春の日々を共に過ごした菅田、永野、野田とは本作が初共演となる。北川演じる園子は、昭和の大女優としての華やかさと気品を兼ね備えながらも、ゴウや淑子を実の弟妹のように気にかけ、撮影所の誰からも慕われる人情深い一面も見せる。公開されたキャラクタービジュアルでは、銀幕の中で芝居をする園子の姿が映し出されている。一方、場面写真は、女優・桂園子の日常の姿を捉えたもの。このストールを頭に巻き付けたスタイルは“真知子巻き”と呼ばれ、当時大ヒットした映画がきっかけで若い女性の間で大流行したスタイルで、スクリーンの中に生きる役の姿とはまた異なる雰囲気を醸し出している。今回の発表における、北川、プロデューサーのコメントは、以下の通り。■北川景子コメント私は、”映画の黄金時代”(1950~60年代)と言われた時代に活躍した、銀幕女優の桂園子という役を演じました。華やかですが非常に人懐こく、親しみやすいキャラクターの女優です。演じる上で、当時の撮影所時代を経験された山田監督に、銀幕女優ならではの立ち振る舞いや雰囲気をお伺いしました。当時のスタッフと女優は一日中撮影所で共に時間を過ごし、まるで家族のように親しい関係だったように、菅田さん演じるゴウちゃんとも「可愛い弟をからかうみたいな感じでやるといい」とよくご指導いただきました。山田監督は私が小さい頃から巨匠として存在されていて、まさか監督の作品に参加させていただけるなんて最初は驚きでした。監督が現場で生み出す演出にはいつも説得力があり、撮影の空気が一気に変わっていく様は、非常に印象的でした。■プロデューサー コメント1950〜60年代、映画は娯楽の王様と呼ばれていました。この頃の日本映画は、最も活気に溢れていて、数々の名作、多くのスター女優が銀幕を彩り、世界中の映画ファンを魅了してきました。当時のスター女優というのは誰しもが憧れる存在でありながら、撮影所でともに働くスタッフたちにとっては家族のように愛される存在でありました。北川景子さんに演じて頂いたスター女優・桂園子は山田監督自身が撮影所に入って間もない助監督時代に触れあった名女優たちとの経験を基に作り上げられていきました。昭和の映画を彩った、類い稀な美貌を持ち、誰からも愛されるスター女優を今の時代で演じてくれるのは誰だろうかと山田監督と話し合いを重ね、今回、北川さんにお願いさせて頂くこととなりました。劇中、北川さんの瞳に向かって一気にクローズアップするシーンがあるのですが、山田監督も「このアップで魅力的にいられる女優は彼女しかいない」と太鼓判を押しておりました。北川さんは、銀幕におけるスター女優としての美しさを、見事に体現してくださいました。『キネマの神様』2021年全国ロードショー
2020年11月19日ロックバンド・RADWIMPSの野田洋次郎が、映画『キネマの神様』(2021年公開予定)に出演することが22日、明らかになった。本作は小説家・原田マハの同名小説を原作に、「松竹映画100周年記念作品」として山田洋次監督がメガホンを握る。ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父だが、たった一つ「映画」を愛していた。 若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシンとともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品『キネマの神様』の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年、『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、沈みかけていたゴウとその家族は再び動き始める。野田は、ゴウ (菅田)とともに撮影所で青春を駆け抜け、映画に夢を見た盟友・テラシンを演じる。RADWIMPSとして活動し、独特の世界観で特に若い世代から熱狂的支持を集めているほか、illionとしてのソロ活動をはじめ、大物アーティストへの楽曲提供や、映画『君の名は。』(2016)の主題歌・劇中歌を手掛けている野田。一方、2015年に公開した『トイレのピエタ』で初主演を務め、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、その後も数々のドラマや映画に出演、今年はNHK 連続テレビ小説『エール』に出演するなど俳優としても活躍している。菅田とは、ドラマ 『dele』(18年)の第4話にゲスト出演して以来、約2年半ぶり2度目の共演となった。○野田洋次郎 コメントこの度『キネマの神様』に参加させて頂きました。物心ついた時からずっと山田監督の映画の世界に触れていた者として、今回頂いたお話はどこか絵空事のようでした。山田監督の演出は明確で、緻密で、何より映画への愛が溢れ出していました。もっともっと触れていたいと、監督の話を聞いてみたいと終盤に向かうに連れ名残惜しくなりました。きっとご覧になった誰しもが映画の持つ魔法に心を強く打たれることと思います。『キネマの神様』をどうぞお楽しみに。
2020年10月22日山田洋次監督がメガホンがとる、松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』に、沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、宮本信子に続いて「RADWIMPS」の野田洋次郎が出演することが決定した。野田さんが演じるのは、ゴウ(菅田さん)とともに撮影所で青春を駆け抜け、映画に夢を見た盟友・テラシン。野田さんといえば、言わずと知れた4人組ロックバンド「RADWIMPS」として活動し、独特の世界観で特に若い世代から熱狂的支持を集めている。illionとしてのソロ活動をはじめ、大物アーティストへの楽曲提供や、映画『君の名は。』『天気の子』の主題歌・劇中歌を手掛け空前の大ヒットを生み出すなど、まさに日本を代表するアーティスト。その一方、“俳優”野田洋次郎は2015年公開『トイレのピエタ』で初主演を務め、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。今年はNHK連続テレビ小説「エール」に出演し、その飄々とした佇まいと存在感に世間が注目した。そんな彼がついに、巨匠・山田洋次監督作品に初出演。菅田さんとは、2018年のドラマ「dele」の第4話にゲスト出演して以来、約2年半ぶり二度目の共演となる。若き日のテラシンは、主人公のゴウと共に撮影所で映写技師として働き、「将来は自分の名画座を持ちたい」と熱く夢を語る真面目で誠実な男だが、女性に対してはめっきり不器用という役どころ。芯があって愛情深く、それでいて哀愁漂う、深みのある役を見事に演じ切り、俳優・野田洋次郎の新境地を見せている。今回新たに公開されたビジュアルには、その誠実でひたむきな、心優しいテラシンの姿が映し出されている。今回解禁されたビジュアルは、先日公開された4名のビジュアルとともに虹の架け橋で繋がるデザインとなっており、野田さんが物語に新しい風を吹き込んでいる。今後新たに発表されるキャストも、一人一人のビジュアルが徐々に繋がっていく予定という、野田洋次郎 コメントこの度『キネマの神様』に参加させて頂きました。物心ついた時からずっと山田監督の映画の世界に触れていた者として、今回頂いたお話はどこか絵空事のようでした。山田監督の演出は明確で、緻密で、何より映画への愛が溢れ出していました。もっともっと触れていたいと、監督の話を聞いてみたいと終盤に向かうに連れ名残惜しくなりました。きっとご覧になった誰しもが映画の持つ魔法に心を強く打たれることと思います。『キネマの神様』をどうぞお楽しみに。『キネマの神様』は2021年、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キネマの神様 2021年公開予定©︎2021「キネマの神様」製作委員会
2020年10月22日沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、宮本信子らが出演する、松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』が、2021年に全国ロードショーされる。この度、新たなキャストとして、RADWIMPSの野田洋次郎が出演することが分かった。原作はこれまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハによる『キネマの神様』。日本映画界を代表する山田洋次が監督を務める。野田は、菅田演じるゴウとともに、撮影所で青春を駆け抜け、映画に夢を見た盟友・テラシンを演じる。野田といえば、言わ4人組ロックバンド・RADWIMPS として活動し、独特の世界観で若い世代の人気を集めている。さらに、illionとしてのソロ活動をはじめ、大物アーティストへの楽曲提供や、映画『君の名は。』などの主題歌・劇中歌を手がけている。一方、野田は2015年に公開した『トイレのピエタ』で初主演を務め、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞している。その後も数々のドラマや映画に出演し、今年はNHK連続テレビ小説『エール』に出演し、朝ドラ初出演を果たした。また、菅田とはドラマ『dele』第4話にゲスト出演して以来、約2年半ぶり2度目の共演となる。野田演じる若き日のテラシンは、主人公のゴウとともに撮影所で映写技師として働き、「将来は自分の名画座を持ちたい」と熱く夢を語る真面目で誠実な男。だが女性に対してはめっきり不器用という役どころで新境地を見せる。今回新たに公開されたビジュアルには、その誠実でひたむきな、心優しいテラシンの姿が映し出されている。さらに、このビジュアルは、先日公開された出演者4名のビジュアルとともに、虹の架け橋で繋がるデザインともなっている。今後新たに発表されるキャストも、一人ひとりのビジュアルが徐々に繋がっていく予定となっている。野田は、「この度『キネマの神様』に参加させていただきました。物心ついた時からずっと山田監督の映画の世界に触れていた者として、今回頂いたお話はどこか絵空事のようでした。山田監督の演出は明確で、緻密で、何より映画への愛が溢れ出していました。もっともっと触れていたいと、監督の話を聞いてみたいと終盤に向かうに連れ名残惜しくなりました。きっとご覧になった誰しもが映画の持つ魔法に心を強く打たれることと思います。『キネマの神様』をどうぞお楽しみに」とコメントした。『キネマの神様』2021年全国ロードショー
2020年10月22日作家・原田マハの小説を山田洋次監督が映画化する『キネマの神様』より、主要キャラクター4名のビジュアルが公開された。ビジュアルには、今回W主演を務める沢田研二と菅田将暉が扮するゴウをはじめ、宮本信子扮するゴウの妻・淑子、そして永野芽郁扮する若き日の淑子が写し出されている。無類のギャンブル好きで家族にも見放されたゴウ。そんな彼の賭け事以外の趣味、それは映画。大好きな映画を語るときは活き活きとしており、ビジュアルの中のゴウも穏やかで、かつて自分が辿った“銀幕の旅路”に思いを馳せているようにも思える。一方で若き日のゴウの眼差しは熱く、映画製作に全身全霊を傾ける姿が切り取られた。そんなゴウの人生を語る上で、欠かすことのできないのが、妻・淑子。家庭を顧みない夫に業を煮やしながらも支えてきた淑子。ビジュアルからも愛情あふれる笑顔を見せ、彼女の懐の深さを物語っているようだ。若き日の淑子もまた笑顔をみせており、ゴウが通う食堂で働いていた彼女の存在は、撮影所仲間のテラシンと共に映画漬けの生活を送っていたゴウに、ほんのりと淡い恋の風を届ける。また注目なのは、それぞれのビジュアルに写り込む鮮やかな感光と背景。登場人物たちの記憶の断片を、フィルムに写し出しているかのようだ。『キネマの神様』は2021年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:キネマの神様 2021年公開予定©︎2021「キネマの神様」製作委員会
2020年10月09日沢田研二と菅田将暉がW主演を務める、映画『キネマの神様』(2021年公開予定)のキャラクターポスターが9日、公開された。本作は、小説家・原田マハの同名小説を原作に、「松竹映画100周年記念作品」として山田洋次監督がメガホンを握る。ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父だが、たった一つ「映画」を愛していた。 若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシンとともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品『キネマの神様』の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年、『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、沈みかけていたゴウとその家族は再び動き始める。新たに公開されたビジュアルでは、故・志村けんさんの遺志を継いだ沢田が演じるゴウ、菅田が演じる若き日のゴウ、宮本信子演じるゴウの妻・淑子、永野芽郁演じる若き日の淑子の姿が映し出された。穏やかなまなざしを見せる主人公のゴウと、カチンコを片手に映画制作に全身全霊を傾ける若き日のゴウが対比されており、ゴウの妻・淑子の愛情あふれる笑顔が印象的となっている。
2020年10月09日タレントで俳優の岸部四郎さんが亡くなっていたと9月15日に発表された。71歳だった。各メディアによると、死因は拡張型心筋症による急性心不全だという。岸部さんは沢田研二(72)がボーカルを務めるバンド「ザ・タイガース」にギタリストとして参加。78年のドラマ「西遊記」(日本テレビ系)での沙悟浄役など俳優としても活躍し、84年からは朝のワイドショー「ルックルックこんにちは」(同局系)の司会になった。しかし活躍が続くなか、一転する。「『ルックルック』に出演していたころの岸部さんは日本で一番高い家賃として話題になった高層マンションに住み、愛車はベンツ。年収2億円ともいわれていました。しかし、98年に借金が膨らんで自己破産。負債額は4億2000万。一時は電気やガス、水道も止められたそうです」(スポーツ紙記者)13年も続いた「ルックルック」を降板し、所属事務所も解雇された岸部さん。のちに仕事面では挽回し始めたが、その矢先の03年に脳溢血に。そして後遺症の残る身体となった。そんな岸部さんのことを支えたのは、94年に結婚した14歳年下の妻・小緒理さんだった。岸部さんのマネジメントも引き受け、まさに公私ともにパートナーだった小緒理さん。しかし07年4月、43回目の誕生日を目前に心不全で急死した。07年6月、本誌で13年間の夫婦生活を回想した岸部さん。小緒理さんはマネージャーでありスタイリスト、運転手でもあったと告白。その苦労についてこう語っている。「食事の管理から栄養、糖尿にならないようにとか、彼女は熱心でしたね。特別のおにぎりを作って楽屋弁当とかいっさい食べさせない」「本番中は、ずっとスタジオのかたわらで僕の様子を見ているんです。僕が、具合が悪くなったら、ちょっと手を挙げることになっていたんです」「彼女はずっと休まらない。『あなたに付くというのは大変なのよ。普通の人ではできない』って、言ってました」そのため「僕が幸せにできなかったというのは、ものすごく悪い気がしてきてね。そういう思いばっかりなんですよ。嫌な思いをさんざんさせて……」と悔やんだ。08年2月にも再び本誌に登場した岸部さんだったが、傷心のさなかだった。小緒理さんの笑っている写真に話しかける日々だといい、「情けない話だけど、いまのぼくには仏壇を買うお金がないんですよ」と話してくれた。そして、こんな懺悔の言葉を口にしていた。「(「ルックルック」の司会を務めていたころに)きちんと蓄えとけば、こんなことにはならなかった。女房に苦労をかけることもなかったと、いまさら後悔しても遅いんだけど……」08年4月、小緒理さんの一周忌を迎えた。当時の岸部さんは仕事の激減ぶりをつづるなど、その自虐的なブログが話題に。そうしてバラエティ番組を中心に声がかかるようになっていた。その1カ月後。岸部さんは本誌インタビューで仕事が忙しくなってきた半面、小緒理さんの遺影に向かって「逝くのが早すぎたよ」と“文句”を言っていると語った。さらに、こんな展望も明かしていた。「僕がやらなきゃいけないのは、女房のお墓を建てることですよ。岸部家のお墓の敷地内に、僕が死んだら、女房と並んで入れてもらえるようなお墓をなんとか今年中に建てたいと思っています。早くお墓を建ててあげないと、女房がかわいそうやからね」13年12月に行われたザ・タイガースの再結成ライブが最後の公の場となった岸部さん。15年8月には「週刊女性」で、老人ホーム生活を送りリハビリに励んでいるとも報じていた。71年にわたる波乱万丈な生涯を終えたいま、天国で小緒理さんとの再会を喜んでいることだろう。
2020年09月16日俳優やタレントとして活躍していた岸部四郎さんが、2020年8月28日に亡くなっていたことが明らかになりました。71歳でした。グループサウンズ「ザ・タイガース」のメンバーで、テレビの司会者や俳優としても親しまれたタレントの岸部四郎(きしべ・しろう)さんが8月28日午前4時33分、拡張型心筋症による急性心不全のため千葉県内の病院で死去したことが15日分かった。サンケイスポーツーより引用また、葬儀は近親者のみで行ったとのことです。岸部四郎さんは、ボーカルを沢田研二さん、ベースを兄の岸田一徳さんが務めるバンド『ザ・タイガース』でギターを担当。また、1971年に『ザ・タイガース』解散した後には、俳優としてテレビドラマ『西遊記』(日本テレビ系)で沙悟浄役を熱演し、ワイドショー『ルックルックこんにちは』(日本テレビ系)では司会を担当するなど、幅広く活躍していました。岸部さんの訃報に、ネットではさまざまな声が上がっています。・味のある役者さんがまた1人、この世を去られた。とても残念です。・え、ウソでしょ。信じられない…。大好きでした。・役柄も素敵だったし、『ザ・タイガース』も好きでした。本当に悲しい。長年にわたり、芸能界で唯一無二の存在感を放ってきた岸部四郎さん。ご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2020年09月15日宮本浩次が、NHKの音楽番組「SONGS」にソロとして2回目の出演することが決定した。今回のSONGSでは番組責任者・大泉洋とのスペシャル対談が実現し、宮本の音楽ルーツの一つである「歌謡曲」について2人でたっぷり語り合うことで、宮本の音楽を紐解いていく。少年時代に夢中になった歌謡曲の話題では、曲にまつわる思い出やエピソードが次々飛び出す怒濤の展開に。さらに、宮本浩次による小坂明子「あなた」・沢田研二「時の過ぎゆくままに」といった名曲カバーも披露される。目の前で繰り広げられる宮本の熱い弾き語りに、大泉洋のスタンディングオベーションが止まらなかったという。さらに、大泉洋が大好きだという、エレファントカシマシの「俺たちの明日」も弾き語りで披露。今だからこそ、勇気をもらえる言葉がたくさん詰まった名曲を、縦横無尽のパフォーマンスでお届けする。スタジオパフォーマンスでは、NHKドラマの主題歌で話題の「P.S. I love you」、今胸を打つ珠玉のバラード「夜明けのうた」をテレビ初歌唱する。是非楽しみにしてもらいたい。「SONGS 宮本浩次」NHK総合チャンネルにて9月19日(土) 午後11:00~11:30 / 9月26日(土)午前1:30~2:00※金曜深夜 に放送予定番組HP宮本浩次 リリース情報「P.S. I love you」NHK ドラマ10「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」主題歌2020年9月16日(水)発売初回限定盤(CD+DVD): UMCK-7072 税抜2,900円通常盤(CD) :UMCK-5693 税抜1,100円【CD】※初回限定盤・通常盤共通1. P.S. I love you2. 木綿のハンカチーフ3. P.S. I love you(Instrumental)4. 木綿のハンカチーフ(Instrumental)【初回限定盤DVD 収録内容】自身の誕生日である2020/6/12 に行われた『2020 612 宮本浩次バースデイコンサートat 作業場「宮本、独歩。」ひきがたり』を完全収録1. 夜明けのうた2. 冬の花3. 孤独な旅人4. 悲しみの果て5. 解き放て、我らが新時代6. going my way7. きみに会いたい-Dance with you-8. 獣ゆく細道9. 俺たちの明日10. 赤いスイートピー11. 珍奇男12. デーデ13. 明日以外すべて燃やせ14. 旅に出ようぜbaby15. 昇る太陽16. ハレルヤ17. 月夜の散歩18. Fight! Fight! Fight!19. 赤い薔薇20. 今宵の月のように21. Do you remember?宮本浩次 関連リンクofficial web site()Instagram()Twitter()YouTube()
2020年09月08日「ジュリーはもともとコントなんかやってなかったわけです。でも『全員集合』で、志村さんと面白いことをやろうということで、意気投合したんでしょう。そこは当人同士の阿吽の呼吸ということでしょうね。志村さんが考えたことを2人で打ち合わせして、生(放送)の感覚で面白いことをしたということです。それぞれ歌とお笑いで天下を取ったスーパースター同士が、認め合っていた。そんな関係だったと思いますよ」ジュリーこと歌手の沢田研二(71)の元マネージャーだった森本精人氏は、こう語った。志村けんさん(享年70)の“幻の遺作”となった松竹映画『キネマの神様』。その主演に沢田が務めることを発表された。3月に新型コロナウイルスによる肺炎で急逝した志村さんにとっても、かつて同じ事務所の先輩後輩であり、同時期に“スーパースター”として過ごしたジュリーは最高の人選だろう。「志村さんはザ・ドリフターズとしてお化け番組『8時だョ!全員集合』(TBS系)で活躍。かたやジュリーは『勝手にしやがれ』や『TOKIO』などの大ヒットによる国民的歌手として君臨。その2人による『全員集合』での野球コントや鏡を使ったコントは、番組の名物の一つでした」(テレビ誌記者)そんな2人は『全員集合』終了後も強い絆で結ばれていた。’01年にはラジオ番組『ジュリけん』、’03年には舞台『さぁ、殺せ!』で共演していたのだ。志村さんの仕事関係者が当時の2人の交流を述懐する。「志村さんが’06年から舞台『志村魂』を始めたのは、沢田さんとの共演舞台『さぁ、殺せ』がきっかけだったんです。沢田さんはとにかく一生懸命やる人で、あれだけの人気歌手なのにコントも器用だった。そんな沢田さんが、舞台での志村さんのことも褒めてくれたんです。2人ともお酒好きだから、舞台終わりにはよくバーで朝方まで飲んでいました。酔っ払ってくると志村さんも当時の人間関係の愚痴を言ったりもしていたんですが(笑)、そんな話も沢田さんは嫌がらず『うん、うん』と、一晩中聞いてくれていましたね」当時のインタビュー(『Hanako』’03年7月23日号)でも2人は息のあったところを見せていた。志村さん「アルコールで全身消毒していますからね、僕らは。元気ですよ」沢田研二「生(の舞台)はいいですよ。失敗したら、明日頑張ろうって飲むでしょ。よかったらよかったで飲むから」スーパースター同士がかつて育んだ縁は、時を経てまた繋がることになった。沢田が代役となる『キネマの神様』は、前出の元マネージャー・森本氏の娘婿がプロデューサーを務めているのだ。「今回の映画出演の件で(ジュリーと)連絡は取っているわけではありませんけど、彼の一ファンとしていい作品になってもらいたいし、頑張ってほしいという気持ちです。昔、ジュリーに『(フランスの名優の)ジャン・ギャバンみたいな渋い俳優になってよ』と言ったら、『映画をやるなら、かっこ悪い不器用な老人をやるよ』なんて答えてくれました。そういう役のほうが楽しく演技ができるという意味だったと思います。『キネマの神様』では、まさに不器用な老人の役ですが、志村さんとのご縁のことも考えると、ジュリーにとってもいいお話だったと思いますね」(前出・森本氏)天国の志村さんも公開を楽しみにしていることだろう。
2020年05月25日沢田研二(71)が志村けんさん(享年70)の代わりに映画「キネマの神様」で主演を務めると発表された。ネットでは「最高の代役」と喜ぶ声が上がっている。山田洋次監督(88)が「家族」をテーマに制作する同作だが、志村さんが亡くなったことや緊急事態宣言の影響で撮影が中断している。各メディアによると、そんななかで制作陣は「作品を完成させることが志村さんへの供養になる」と考え沢田にオファー。沢田はこうコメントしているという。「志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です」もともと同じ事務所の先輩後輩という間柄だった沢田と志村さん。テレビやラジオ、そして舞台で何度も共演してきた。「ブレイクの時期が重なる2人は当時、風貌も似ていると話題でした。それを活かし、沢田さんが志村さんの鏡に写された姿を演じるというコントもありました。沢田さんはアイドルにもかかわらず、志村さんの無茶振りにきちんと対応。そのことが、沢田さん人気をさらに押し上げたのです。何より志村さんも晩年に『すごかった』と沢田さんのコントスキルを讃えていました。2人は01年から1年半ほどラジオ番組『ジュリけん』(文化放送)でレギュラーを共にしていましたが、そこでも仲睦まじい様子でした」(芸能関係者)そのため今回の代役にもネットでは《志村さんからジュリーへ! このバトンの引き継ぎはグッとくるものがあるな!》《二人のこれまでの縁、信頼があってこその配役で、志村さんもきっと安心しているんじゃないかなぁ》《志村からジュリーへ!こんな最高な代役ないだろ。。。ジュリーは男だなあ》と喜ぶ声が上がっている。沢田にとって14年ぶりの映画出演となる今作。さらに特別なものとなりそうだ。
2020年05月17日2020年5月16日、山田洋次監督の映画『キネマの神様』のTwitterアカウントが代役のお知らせを投稿し、反響が上がっています。志村けんの代役を発表『キネマの神様』は、志村けんさんが主人公・ゴウの役、菅田将暉さんが若き日のゴウの役を演じる予定だったW主演映画。若き日のゴウの撮影は終了しており、4月上旬から現代のゴウの部分を撮影するはずでした。しかし、志村さんが出演辞退後に新型コロナウイルス感染症による肺炎で逝去。またキャストやスタッフの感染防止の観点から、撮影を見合わせる事態になっていたのです。そんな映画のゴウの役を、歌手の沢田研二さんが務めることが発表されました!新しい出演者と公開に関して、「キネマの神様」よりお知らせです。公式サイトをご確認ください。公式サイトURL pic.twitter.com/74cqTpAiSq — 映画『キネマの神様』公式 (@kinema_kamisama) May 15, 2020 同日は、志村さんの四十九日。志村さんへの追悼の想いを込めて、この日に発表となったのでしょう。沢田さんと志村さんは、かつて同じ事務所の先輩後輩の関係。産経新聞によると、沢田さんは次のようにコメントを寄せているとのことです。沢田さんは「志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です」とコメントを寄せた。産経新聞ーより引用また、『キネマの神様』の原作者である作家の原田マハさんもTwitterでこのように投稿し、新たなキャスティングを称賛しています。撮影中止を余儀なくされた山田洋次監督が電話で言っていた。「コロナの後、人々はどんな映画を観たいだろうか。そんなことばかり考えて過ごしています」熟考と、直観と。最高のキャスティングに心からのエールを。 #キネマの神様 #志村けん代役 #沢田研二 pic.twitter.com/tGZT1IGiaI — 原田マハ (@haradamaha) May 15, 2020 沢田研二のキャスティングに対する人々の反応ネット上では、志村さんに代わり沢田さんがゴウ役を務めることに「この上ないほどの適役」「コントでも共演した仲だから納得」「なんか泣ける配役。感動した」などの声が上がっています。また、「下の名前が『けん』と『けんじ』で似ているし、若い頃のお2人の雰囲気も似ていた」という声も。実際に見比べてみると、確かに似た雰囲気が感じられます。『グループサウンズ、ザ・タイガース』のボーカル、沢田研二『ザ・ドリフターズ』の志村けん代役が決まった映画の撮影を、志村さんは温かく見守ってくれることでしょう。なお、映画の公開は当初2020年12月を予定していたものの、来年となる見通しだとのこと。完成した映画を劇場で観られる日が待ち遠しいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月16日新型コロナウイルスによる肺炎のため3月29日に亡くなった志村けんさんが、菅田将暉とW主演を務める予定だった山田洋次監督の最新作『キネマの神様』。この度、かつては同じ事務所の先輩・後輩でもあった沢田研二が、その遺志を継いで代役を務めることになった。今年1月に映画化を発表、3月1日にクランクインし撮影を進めていた本作。物語は過去パートと現在パートにわかれており、3月末に過去パートは撮影終了し、4月から現在パートの撮影に入ろうとしていた矢先に志村さんの突然の訃報が届いた。また、程なくして日本政府による緊急事態宣言により、撮影は長期中断となっていた。山田監督たちは本作の撮影を無事に終わらせ、作品を完成させることが、志村さんへの一番の供養になると信じ、コロナ禍の終息がいまだ見えない中、撮影が再開できる日を想像して、志村さんが演じる予定だった主人公ゴウのキャスティングを開始。そして、沢田研二がゴウ役に決定した。かつては同じ事務所の先輩・後輩関係で仲が良く、「8時だョ!全員集合」「ドリフ大爆笑」などの番組、共同のラジオ番組「ジュリけん」やコントなどで志村さんと多く共演していた沢田さんが、志村さんの遺志を継ぎ、14年ぶりに映画出演。山田監督作品への参加は、1982年の『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』以来38年ぶりとなる。沢田さんからは「志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です」と決意のコメントが到着。志村さんが所属していたイザワオフィス代表取締役社長・井澤健氏は「志村けんも大変喜んでいると思います。作品の完成を心待ちにしております」とコメントを寄せた。房俊介プロデューサーは、「兼ねてから志村さんと縁が深い沢田研二さんは、誰よりも志村さんの想いを抱きしめ、取り組んでいただけると思います。かつて『男はつらいよ』でご一緒した山田監督は『志村さんとは違うゴウちゃん。沢田研二さんならば、別なゴウちゃんの魅力を引き出してくれると確信しています』と仰っております」と監督の言葉を伝えている。なお、引き続き撮影再開については調整中で、公開に関しては当初予定の2020年12月を見送り、2021年で調整をしている。また、山田組では、志村さんへの思いを胸に前を向いていく思いを込めたメッセージビジュアルを作成。本日5月16日の読売新聞朝刊全国版にも掲載される。『キネマの神様』は2021年公開予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キネマの神様 2020年12月、全国にて公開予定©︎2020「キネマの神様」製作委員会
2020年05月16日歌手・俳優の沢田研二が、映画『キネマの神様』(2021年公開予定)の主演を務めることが16日、明らかになった。新型コロナウイルスによる肺炎のため3月に死去した故・志村けんさんの役を引き継ぐこととなる。本作は、小説家・原田マハ氏の同名小説を原作に、「松竹映画100周年記念作品」として山田洋次監督がメガホンを握る。志村さんは、W主演となる菅田将暉と初共演し、世代を超えた二人一役の主人公を演じる予定だった。3月1日にクランクインし撮影を進めていた同作。物語は過去パートと現在パートにわかれており、3月末に過去パートは撮影終了、4月から現在パートの撮影に入ろうとしていた矢先、新型コロナウイルスによる肺炎が悪化し、W主演の1人である志村さんの訃報が届いたという。同作スタッフは「この作品の撮影を無事に終わらせ、作品を完成させることが、志村さんへの一番の供養になると信じ、このコロナ禍の終息が見えない中、撮影が再開できる日を想像し、志村さんが演じる予定だったゴウのキャスティングを行いました」とコメントを寄せている。志村さんと沢田は、かつては同じ事務所の先輩後輩関係で非常に仲が良く、『8時だョ! 全員集合』『ドリフ大爆笑』などの番組、共同のラジオ番組『ジュリけん』やコントなどで多く共演していた。沢田は志村さんの遺志を継ぎ、14年振りの映画出演、山田監督作品への参加は1982年の『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』以来38年振りとなる。撮影再開については調整中であり、公開に関しては当初予定の2020年12月を見送り、2021年で調整をしていくという。また、山田組一同が、志村さんへの思いを胸に、前を向いていく思いを込めたメッセージビジュアルを作成した。○沢田研二 コメント志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です。○イザワオフィス 代表取締役社長 井澤健 コメント長年親交のあった沢田研二さんがご出演されると聞き、志村けんも大変喜んでいると思います。作品の完成を心待ちにしております。○房俊介プロデューサー コメント人生のおかしさや哀しみ、夢や挫折を背負い、繊細な狂気をまとった主人公のゴウ。志村さんは、この役を演じる事をとても楽しみにしておられました。残念でなりません。心からご冥福をお祈り致します。兼ねてから志村さんと縁が深い沢田研二さんは、誰よりも志村さんの想いを抱きしめ、取り組んでいただけると思います。かつて『男はつらいよ』でご一緒した山田監督は「志村さんとは違うゴウちゃん。沢田研二さんならば、別なゴウちゃんの魅力を引き出してくれると確信しています」と仰っております。周りを包み込む暖かい色気、唯一無二の感性を持ち合わせた沢田研二さんと、新たな『キネマの神様』を描いていきたいと思います。
2020年05月16日2月28日(金)今夜の「A-Studio」は、俳優の宮沢氷魚を迎えてオンエア。本番組初登場となる宮沢さんが、幼少期からデビューにいたる日々やプライベートなどをトーク。舞台「ピサロ」で共演する渡辺謙と大鶴佐助が語った宮沢さんの姿とは!?アメリカ・カリフォルニア州に生まれ、東京で育った宮沢さんは2015年、第30回メンズノンノ専属モデルオーディションでグランプリを獲得しモデルデビュー。2017年にはドラマ「コウノドリ」で俳優デビューを飾ると、翌年放送の「R134/湘南の約束」でドラマ初主演。「僕の初恋をキミに捧ぐ」や『賭ケグルイ』シリーズなどを経て、昨年夏に放送された「偽装不倫」では脳腫瘍に侵されたカメラマン役で鮮烈な印象を残した。また先日公開された主演映画『his』も話題を振りまいたのも記憶に新しい。そんな宮沢さんだが幼少期は照明スタッフに憧れていたという。父がミュージシャンをしていたこともあり、芸能界入りするもオーディションに落ち続けたというデビュー当初の苦悩などを語ってくれるほか、最近ひき肉のカレーにハマり中だという“料理男子”ぶりや、大学の卒論テーマが「東京都の川の環境変化について」だったという“川好き”な一面も明かされる。番組お馴染みの家族や親友への取材では、幼稚園から高校まで通ったインターナショナルスクールの同級生と野球部の先輩に極秘取材。仲間内で使う“インター語”とは!?カラオケでは沢田研二のモノマネも…!?さらに3月に開演する舞台「ピサロ」で共演する渡辺さんと大鶴さんへの取材では、渡辺さんの案内のもと鶴瓶さんと上白石さんがこっそり稽古場にも潜入する。舞台「ピサロ」は1985年にPARCO劇場で上演された伝説の舞台を復活させるもので、インカ帝国征服を主軸にした物語。85年当時インカの王アタワルパを演じた渡辺さんが今回ピサロを、当時渡辺さんが演じていたアタワルパを宮沢さんが演じるほか、栗原英雄、和田正人、大鶴佐助、首藤康之、長谷川初範ほか総勢約30名の出演者が壮大な歴史絵巻を描き出す。公演は3月13日(金)~4月20日(月)まで、PARCO劇場にて。宮沢氷魚のナチュラルな魅力がたっぷり詰まった「A-Studio」は2月28日(金)今夜23時~TBS系でオンエア。(笠緒)
2020年02月28日2019年にデビュー45周年を迎えた歌手の太田裕美さん(65)。大ヒット曲『木綿のハンカチーフ』の初セルフカバーなど、今までにない挑戦をした45周年記念アルバムをリリースした。そんな太田さんが胸に異変を感じたのは、レコーディングを終えた昨年3月末。2ヶ月後に検査をすると、乳がんはもう初期ではなかったーー。内視鏡手術後、休養せず抗がん剤治療をしながら、ライブを続けることを決断。ステージを乗り切れたのは、自分から切り離せないという、歌に「元気」をもらえたからだった。しかし、太田さんにも活動が重荷になっていた過去があったという。歌とともに歩んできた太田さんの半生をたどった。小さい頃から歌うことが大好きだったという太田さん。小学3年生の時からピアノを習い始め、すでに作曲もしていたという。最初の転機は、中学3年生で訪れた。「ある日、クラスメートの1人が、“スクールメイツ募集”のはがきを持ってきたんです。当時、私は座・タイガースのジュリー(沢田研二)の大ファンだったから、同じ事務所のスクールメイツに入れば会えるかな、と(笑)」軽い気持ちで受けた太田さんだったが、見事合格。歌唱力と音楽センスが認められ、74年に『雨だれ』でソロデビュー。19歳だった。アイドルのような容貌の太田さんが、ピアノを弾きながら透明感ある声で歌う姿は新鮮で、人気を集めた。「私の場合は、フォーク系の歌手のように音づくりにもこだわりながら、テレビやバラエティにも出てアイドルの仕事も…。そのおかげで2倍忙しかったけど、様々なジャンルの方と仕事ができたことは、いい経験でした」75年発売の4枚目シングル『木綿のハンカチーフ』が大ヒット。しかし、やがてこのヒットが太田さんの重荷となっていく。「いまでこそ代表曲があるのは歌手としてすごく幸せなことだと思うけど、当時は、新曲を出しても『“木綿”はいい曲でしたね』と言われてしまう。生意気にも、『もういいかげん、“木綿”は卒業したい』と思うこともありましたね」デビュー当時から、「いずれ音楽に対する思いを見つめ直す時期が来る」と感じていた太田さん。「休んだらファンに忘れられてしまうよ」と反対する事務所の社長を押し切って、82年、27歳で単身ニューヨークに渡る。「忘れられてしまうなら、私はそれだけの存在だったってこと。仕方ないと思いました」ニューヨークは刺激的だった。「いまでもそうですけど、マンハッタンのど真ん中に立っているだけでエネルギーを感じるんです。東京とは、生きている人の“本気度”が違う気がして」髪もバッサリ切った。語学学校に通い、休みの日には本場のミュージカルやライブに通う日々。「すごく楽しくて。でも、『楽しみ尽くしたらまた歌いたい』と思うように。自分の人生と歌は切り離せない存在だと気づいたんです」8ヶ月間のニューヨーク生活を終え日本に帰国。歌手活動を再開する。30歳で結婚し、のちに長男と次男を出産した。「育児に手がかかるうちは、子供に聞かせる童謡アルバムを制作したり、ほかの歌手に楽曲を提供したりして、自分のペースで音楽活動を続けていました。次男が幼稚園に入って、自分の時間が持てるようになり、『ライブがしたい』と思うようになったんです」41歳の時、ライブ活動を再開し、本格的に歌手活動に復帰した。「ピアノ一本での弾き語りライブだったので、お客さんが来てくれるか心配でした。でも、すごくたくさんの方が来てくれて。あぁ、待ってくださっていたんだなぁと」45周年の大きな節目、そして乳がんの発覚を乗り越え、昔を振り返った太田さんは言う。「先のことより、この一年を生きるのに必死というのが正直な気持ち。積み重ねた分だけ、深みのある歌を歌える歌手になりたいと思っています」これからも、歌とともに歩んでいくーー。「女性自身」2020年2月18日号 掲載
2020年02月08日原田マハ原作の小説『キネマの神様』が、監督・山田洋次で実写化。2021年8月6日(金)に公開される。原田マハ原作小説を映画化 - “映画の神様"を信じた男とその家族に起きる奇跡原田マハの小説『キネマの神様』は、原田自身の家族や経験を元に書いたハートウォーミングな作品。映画を撮るという夢を諦めた男、半世紀が過ぎた後に動き出すその夢。それは「過去」と「現在」、二つの時代が映画の中で繋がる、“映画の神様"を信じ続けた男とその家族に起きる奇跡、愛と友情の物語。なお『キネマの神様』は松竹映画100周年のメモリアル作品であり、オールスターキャストが集結。二つの時代で繰り広げられる。沢田研二・菅田将暉が主演『キネマの神様』は、過去パートと現在パートに分かれており、過去パートの主演は、映画『糸』『花束みたいな恋をした』などで主演を務めた人気俳優・菅田将暉。また、現在パートの主演は、1982年の『男はつらいよ花も嵐も寅次郎』以来38年ぶりの山田監督作品出演となる沢田研二が務める。なお、沢田研二は3月末に逝去した志村けんの代役として出演。3月末に過去パートの撮影が終了し、現在パートの撮影に入ろうとしていた矢先の訃報だったという。沢田と志村は、かつて同じ事務所の先輩後輩関係で非常に仲が良く、「8時だョ!全員集合」「ドリフ大爆笑」などの番組で何度も共演していた。志村の遺志を継ぎ、14年振りに映画出演を果たす。現在のゴウ(沢田研二)主人公のゴウは無類のギャンブル好き。妻・淑子(宮本信子)や家族に見放されたダメ親父。ただ、映画が大好きで、かつて映画の撮影所で働いていた。若き日のゴウ(菅田将暉)映画の撮影所で働く。時代を代表する名監督やスター俳優に囲まれながら夢を追い求めていた。食堂の娘(永野芽郁)へ恋心を抱き、運命の歯車は狂い始める…。菅田将暉コメント:このような素敵な座組に呼んで頂けたこと心から感謝しています。山田洋次監督のもと、キネマの神様が微笑んでくれるよう丁寧に紡いでいきたいと思います。脚本を読みながら、体が熱くなりました。この世界に入って良かった。そんな風に思いました。撮影所と映画と映画館とそこにいる人たち。この優しい情熱がどうか届きますように。北川景子や永野芽郁ら豪華キャストが出演主演を取り巻く登場人物は以下の通り。『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』主人公の北川景子や『仮面病棟』でヒロインを演じた永野芽郁のほか、RADWIMPS野田洋次郎、日本を代表する名女優・寺島しのぶが出演するなど、その豪華キャストの顔ぶれにも注目だ。食堂の娘・淑子(永野芽郁):若き日のゴウから好かれる。ゴウの妻・淑子(宮本信子):ギャンブル好きな現在のゴウにあきれ見放す。桂園子(北川景子):映画黄金期と言われた1950年代から60年代に活躍した昭和の銀幕スター。大女優としての華やかさと気品を兼ね備えながらも、ゴウや淑子を実の弟妹のように気にかけ、撮影所の誰からも慕われる人情深い一面も持つ。テラシン(小林稔侍):東京で小さな映画館“テアトル銀幕”を営業している。家族に見放され映画館に入り浸るゴウ(沢田)をいつも温かく出迎えてくれる。若き日のテラシン(RADWIMPS野田洋次郎):若き日のテラシンは撮影所の映写技師。ゴウ(菅田)とともに撮影所で青春時代を過ごしていた。「名画座を持つ」という夢を見る。真面目で愛情深いのだが、女性に対しては不器用。ゴウの娘・歩(寺島しのぶ):自身も失業などの問題を抱えつつも、ギャンブル好きの父親・ゴウを更生させようと奮闘。母親の淑子や息子の勇太を気丈に支えながら、沈みかけた一家を引っ張りあげていく存在。映画監督・出水宏(リリー・フランキー)1950~60年代の日本映画黄金期に活躍した映画監督。助監督のゴウ(菅田)の師匠であり、監督としての在り方を背中で教える存在。口数は少ないが、撮影においては強いこだわりと特異な存在感をを持つ。水川(志尊淳)テラシン(小林)が経営する映画館「テアトル銀幕」でアルバイトをするお調子者の青年。温かい一面も。勇太(前田旺志郎)ゴウ(沢田)の孫で歩の息子。落ちぶれたゴウを一人の人間として見つめ、眠っていた才能を再び見出す。さらに、テラシン(小林)が営む映画館「テアトル銀幕」の常連の女性客を片桐はいりが、ゴウのギャンブル依存に悩まされる妻・淑子(宮本)と娘・歩(寺島)が訪れる相談会の主催者を原田泰造が演じる。山田洋次が監督『キネマの神様』の監督には山田洋次を迎え、松竹映画らしい“家族”をテーマにした映画作品へと昇華させる。山崎貴がVFX監修VFX監修は、『ALWAYS 三丁目の夕日』『永遠の0』『STAND BY MEドラえもん』などで監督を務め、高度なVFXで定評を集める山崎貴が担当。本作では、現在のゴウ(沢田)が過去に思いを馳せながら映画を観ていると、昭和の銀幕スター・桂園子(北川)の瞳がクローズアップされ、若き日のゴウ(菅田)が働く撮影現場の様子が浮かび上がっていくシーンを手掛ける。山田洋次の思い描く現在のゴウと若き日のゴウを繋ぐ大切なシーンが、山崎貴の圧巻の技術によって、エモーショナルな映像として具現化された。『キネマの神様』あらすじ無類のギャンブル好きなゴウは、妻・淑子や家族に見放されたダメ親父。そんな彼にも、たった一つだけ愛してやまないものがあった。それは「映画」。行きつけの名画座の館主・テラシンとゴウは、かつて映画の撮影所で働く仲間だった。若き日のゴウたちは、時代を代表する名監督やスター俳優に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。しかしゴウとテラシンがともに食堂の娘へ恋心を抱き、運命の歯車は狂い始める。ゴウは初監督作品「キネマの神様」の撮影初日に転落事故で大怪我をし、幻の作品となってしまう。そして、時は半世紀が過ぎた2020 年。あの日の「キネマの神様」の脚本が出てきたことで、ゴウの中で止まっていた夢が再び動き始める。作品情報映画『キネマの神様』公開時期:2021年8月6日(金)原作:原田マハ「キネマの神様」(文春文庫)監督:山田洋次VFX監修:山崎貴出演:沢田研二、菅田将暉、北川景子、永野芽郁、宮本信子、野田洋次郎、小林稔侍、寺島しのぶ、リリー・フランキー、志尊淳、前田旺志郎、片桐はいり、原田泰造
2020年01月30日ガッツダイナマイトキャバレーズ(GUT’S DYNAMITE CABARETS)が、2019年10月19日(土)に2020年春夏コレクションを発表した。2013-14年秋冬シーズン以来の東京コレクションカムバックとなった、ガッツダイナマイトキャバレーズ。今回は、4つストーリーを空想してコレクションを展開した。ブランドのコア部分であるロックの精神まず、ひとつ目にインスピレーションの元となったのは、アメリカのシンガーでありフリートウッド・マックのボーカルであるスティービー・ニックス。彼女の音楽を聴いているときにこういうものを作れたら、という考えからロック&ポップなスタイルを提案したという。また、自身の憧れでもあるジュリーこと沢田研二の要素も交えてパンキッシュなムードも取り入れた。春夏らしさ溢れるハッピーオーラ2つ目に考えたのは、春夏らしさ溢れるハッピーなムード。そのために用いたのは、シースルーのガウンやフラワーモチーフのワンピースだ。デニムのスキニーやティアードスカードなど、着飾らないフェミニンなデイリーワードローブを繰り出した。武藤敬司らも登場、新スポーツライン「GCGX」3つ目にはデザイナーAKIも今季の肝だと話す、新たなスポーツライン「GCGX(ジーシージーエックス)」。ブランド名は「GAIN CHAMPION WITH GOODESS’S XX」の略。今後は、オンラインで老若男女問わず着られる、フーディーやTシャツ、ハーフパンツなどスポーティを提案していくという。今季は、ブランドロゴをカラフル、あるいはモノトーンでコラージュしてテキスタイルを採用している。スポーティな服ともあり、ショーにはプロレスラーの武藤敬司のほか、神取忍、清宮海斗が登場した。終盤はエレガントなスタイルで終盤にかけては、女優の美保純が、ドラァグクイーンの枝豆順子ら“SM嬢”を想わせる様相で登場。そして4つ目のストーリーであるエレガントなドレスルックへと繋がる。しかしテキスタイルは、今季のストーリーを交えたグラフィカルなものだ。最後はあえてシンプルなロングドレスを連ねて、ランウェイの幕を閉じた。
2019年10月22日「『SHOCK』が始まったとき、舞台はジャニーさんの道楽とかいう人もいました。当時は、CDが売れなかったら、舞台に客が入ってくれない。だから、CDを一生懸命売っていた。でも、だんだんと逆になっていった。いまは舞台を楽しむためにCDを買う。CDが売れない時代になっても、(堂本)光一くんの舞台は即完売ですよ。本当にジャニー(喜多川)さんの先を見通す目はすごい」そう語るのは編曲家の船山基紀さん(68)だ。中島みゆき(67)や沢田研二(71)、C-C-BやWinkなど、時代を彩ってきた多くのアーティストの楽曲の編曲を手掛けてきた。編曲した曲は2,700曲以上を数え、編曲家部門のシングルの総売上げは小室哲哉(60)に次いで日本2位。今も、ヒットメーカーとして、トップを走り続ける船山さんは、10月10日にこれまでの編曲家人生を振り返って、『ヒット曲の料理人 編曲家・船山基紀の時代』(リットーミュージック)を出版したばかり。そんな日本を代表する編曲家の船山さんは、’00年、堂本光一(40)主演の舞台『SHOCK』が始まったときから、編曲に加えて、作曲でも同舞台に関わってきた。『SHOCK』は故・ジャニー喜多川さん(享年87歳)の肝いりで始まった舞台だ。込めた思いは、「Show must go on(何があってもショーは続けなければいけない)」。「もちろん、そういうコンセプトはあります。でも、それ以上に、ジャニーさんは、ラスベガスやブロードウェイのショーのようなマーケットを日本に作りたかった、ということだと思うんですよ。それが、ジャニーさんのいちばん好きなものでしたから」自分自身だけではなく、ときには所属タレントも渡米させて、本場ラスベガスやニューヨークのブロードウェイの最新のショーを見学させていたというジャニーさん。それだけに、舞台に対するこだわりは並々ならぬものだった。「もうね、ジャニーさんが『こういうのやりたい』というのは伝わっていて。しびれるくらい曲の書き直しさせられてね。最初の時すごかった…。いやぁ…何回くらいやったんだろう。10回くらいやり取りしたんじゃないかな」KinKi Kidsの『ジェットコースター・ロマンス』や『フラワー』などを含む、およそ265曲ものジャニーズの楽曲の編曲を手掛けてきた船山さん。それでも、「あれほど書き直させられたことは最初で最後だ」と笑う。本場ラスベガスやブロードウェイのような華やかさに、和太鼓や殺陣など、日本固有の演出を取り入れたジャニーさんの夢が詰まった舞台『SHOCK』は、ジャニーズファンのみならず、多くの人から熱狂と共に受け入れられた。「YOU、最悪だよ!」。9月に行われたお別れの会で、堂本光一はジャニーさんに事あるごとにそう言われたと振り返ったが、半世紀近く年の離れたこの愛弟子の才能を、誰よりも買っていたのもまたジャニーさんだった。’05年にジャニーさんは『SHOCK』の演出を光一に任せるという決断する。名前と内容を一新した『Endless SHOCK』が始まった。「『Endless SHOCK』は光一くんのものですよ。ここでこうしたいとか、ここで階段落ちをみせるとかを、全部光一くんが決めている。もちろん、ジャニーさんが作り上げたいちばん最初の『SHOCK』があってのことですけど、’05年以降の舞台を作り上げているのは、完全に堂本光一です」もちろん、光一のこだわりは船山さんが手がける楽曲にも及ぶ。「『Endless SHOCK』になってから、光一くんから直接注文がきますよ。彼は自分で作曲もして、すごく良い曲を書く。コンピューターで作ったメロディに、自分の歌を入れたデモテープを作ってくる。編曲に関してのリクエストは『こういう場面で使いたいから、こういうアレンジをしてください』みたいな形で具体的なイメージを伝えてくる。本当に素晴らしい才能です。ジャニーさんとは指示の出し方が違いますね。ジャニーさんは『ここは派手に』とかもっと直観的。でも、それがことごとく的を射ているのが、すごいところなんだけどね(笑)」ジャニーさんの舞台は、「3分に1回観客を驚かす」というのが信条だった。「それはもう、叩き込まれていますね。舞台を観てもらえばわかります。“何もなかったら嫌だ”、“絶対驚かしてやる”、“ビックリしてもらう”、“喜んでもらう”。ジュニア時代から何十年、エンターテイナーとしての心得がジャニーさんから叩き込まれている。だから、これほど、愛される舞台ができるのだと思います」ジャニーさんは晩年も、劇場に足を運び、愛弟子が作り上げた舞台を嬉しそうに眺めていたという。’19年3月、『SHOCK』は1700回公演を達成。国内のミュージカルとしては単独主演の最多記録を更新中だ。さらに、光一は、King&Princeの岸優太(24)が主演を務め、ジャニーズの若手が中心となった舞台『DREAM BOYS』(9月3日~27、日帝国劇場)での演技指導も担当。すでに、ジャニーさんの遺志を後輩たちに伝える仕事に取り組んでいる。「ラスベガスやブロードウェイ以上のショーを日本で作りたい」。そんなジャニーさんの夢は堂本光一を通じて、多くのタレントに引き継がれていこうとしている。――Show will go on.(取材:岡野誠)
2019年10月17日「これまで多くのアーティストと仕事をしてきましたが、TOKIOの長瀬智也とKinKi Kidsの堂本光一の実力には、驚かされました」そう語るのは編曲家の船山基紀さん(68)だ。中島みゆき(67)の『時代』や沢田研二(71)の『勝手にしやがれ』、五輪真弓(61)の『恋人よ』やC-C-Bの『Romanticが止まらない』、Winkの『淋しい熱帯魚』など、時代を彩ってきた多くの曲のアレンジを行い、堂本光一(40)主演の舞台『Endless SHOCK』などの舞台音楽も手掛けてきた船山さん。これまで編曲した曲は2,700曲以上を数え、編曲家部門のシングルの総売上げは小室哲哉(60)に次いで日本2位だ。10月10日にこれまでの編曲家人生を振り返って、『ヒット曲の料理人 編曲家・船山基紀の時代』(リットーミュージック)を出版したばかり。そんな船山さんは、『Endless SHOCK』で製作総指揮を執る堂本光一と、一緒に楽曲を作り上げる過程で、その才能に触れてきた。一方、長瀬智也(40)にもTOKIOの楽曲の編曲を通じて、才能に驚かされてきたという。船山さんはTOKIOの『AMBITIOUS JAPAN!』や『宙船』などの編曲を手掛けている。’03年の『AMBITIOUS JAPAN!』はなかにし礼さん(81)作詞で、筒美京平さん(79)作曲。JR東海とのタイアップ曲で、ヒットが至上命題とされていた。レコーディングはなかにしさんと筒美さんが見守る中で行われた。「メンバーたちからは緊張感がありありと伝わってきました。でも、TOKIOはさすがですね。満足できるレコーディングになりました」結果、曲は大ヒット。今もJR東海を象徴する曲として、多くの人に愛されている。「製作者」としての長瀬の実力の高さに船山さんが驚いたのは、’06年の『宙船』のときだ。中島みゆきがTOKIOに提供したこの曲の「編曲」は船山さんの名前がクレジットされているが、長瀬も大きく関わっていたという。「TOKIOの曲を中島みゆきがやるというので驚いて。どうなるんだろうと思っていた。みゆきからは『あまり私のイメージじゃなくて、TOKIOのイメージでやってほしいんです』、というリクエストがありました」いったいどういう編曲にしようか、と考えていたら……。「長瀬くんが自分でデモテープを作って持って来た。自分でギターを弾いて、(コンピューターの)打ち込みでドラムを入れ、歌も歌って。ちゃんと、TOKIOの色になっていた。“おお、そっか!”と思って。衝撃的でしたね。こんなことまでできるんだと。それまでも、TOKIOの曲をアレンジしていたので、だいたいのことはわかっているとは思っていたんだけど、裏切られましたね。中島みゆきの曲をこんな風に表現するなんて、すごいなぁと思って」「このまま発表しても何の問題ないくらいの完成度だと思った」と船山さんは笑うが、レコード会社や事務所の意向もあって、より派手な曲になるようにアレンジを施した。「といっても、長瀬くんが作ってきたものを元にして、僕はそれをいろいろと膨らませる作業をしただけだよ」レコーディングは、ほとんど長瀬に任せきりの状況だった。「僕は寝ていたようなもん(笑)。この編曲なら、声を張って歌ったほうがいいとか、勘がすごい。単純な8ビートでも、重いとか軽いとか、ドラムで立たせたい音のポイントとか、強いこだわりを持っている。長瀬智也は生粋のバンド小僧なんです」その後も、中島みゆき提供の『本日、未熟者』や長渕剛(63)提供の『青春 SEISYuN』などのTOKIOの曲の編曲を船山さんは担当したが、いずれも長瀬が楽曲のイメージの指針となるデモテープを作った。「長瀬くんからは、自分の作品を作っていきたいという強い思いを感じていました。彼自身も、当時から曲を常に作り続けていたみたいです。もう好きでしょうがないわけ。本人も『ものすごい量の曲のストックがあるんです』とか言っていたなあ」その言葉を証明するかのように、長瀬は「製作者」としての才能を発揮していく。かつてTOKIOのシングル曲は、プロの作詞家、作曲家によるものや、アーティストの提供のものが多かった。しかし、近年のシングル曲はすべて、長瀬の作詞・作曲によるものだ。長瀬に引っ張られるように、ほかのメンバーも勉強し、研究する。「長瀬くんはいちばん年下じゃない?だけど、すごくTOKIOの方向性にすごく影響力が強いんだと思う。長瀬がやるから、他のメンバーたちもものすごく勉強する。TOKIOのこだわりは、ライブハウスを経てデビューしたバンドと変わらない」しかし、現在、TOKIOは音楽活動を休止中。’17年、長瀬作詞作曲のシングル『クモ』を最期に楽曲の発表はされていない。「あれほどの才能を発揮できないのは、本当に悲しいことだよ」日本を代表する編曲家が惜しむ長瀬の才能。いつの日かまた、TOKIOの新曲を聴くことができる日がくることを、ファンのみならず、多くの人が待ち望んでいる。(取材:岡野誠)
2019年10月17日派手なアロハシャツにサーモンピンクのパンツ姿の沢田研二(71)を本誌が目撃したのは6月25日。そして隣にピッタリと寄り添っていたのは、茶色のジャケットにジーンズ姿の田中裕子(64)だった。この日は、沢田の71回目の誕生日。横浜市内に住む2人は電車に乗って都心に移動中だった。車内ではガラケーをいじっていたが、有名人夫妻に気づく乗客はいなかった。芸能関係者は言う。「昨年古希を迎えてから、この1年間はジュリーにとって多難の年だったといえます。昨年10月には、さいたまスーパーアリーナで、“ドタキャン騒動”も起こしています。観客の数が、事前に聞かされていたよりも少なかったことに激怒し帰ってしまったのです。大騒動になり、翌日には謝罪会見を行わざるをえませんでした」また今年3月にはショーケンこと、萩原健一さんが死去。「かつてPYGというバンドを組んでいた2人は、解散後もお互いを意識しあっていたのです。萩原さんも著書でジュリーの天才性を褒めたたえていましたが、5月のコンサートではジュリーも『さすがにショーケンが死んだときはこたえた』などと、悲しみを吐露したそうです」この多難な1年を支えていたのが、妻・田中だった。’89年11月に出雲大社で挙式をした2人は、今年11月に結婚30周年を迎えるが、その仲睦まじさは、新婚当時と変わらない。2人は相手が出かけるときは、玄関まで出てきちんと見送るという夫婦のルールもずっと守り続けているのだ。本誌は昨年7月に、田中が乗る車に手を振り続けている沢田の姿を目撃している。それから約1年、田中は最近話題の“グレーヘア”に変身していた。沢田夫妻を知る舞台関係者は言う。「沢田さんは、コンサートで『俺はジュリーじゃない、ジジーと呼んでくれ』と、観客に呼びかけたりもしているように、年を取ることに抗おうとはしません。白髪になったヘアも染めようとはせず、ふだんはあごひげも伸ばしっぱなし。ファンたちも、そんな沢田さんに共感し、応援しているのです。また田中さんは沢田さんの最大の理解者でもあります。ジュリーとおそろいのグレーヘアで、自然体のデートを楽しんでいるのも実に田中さんらしいと思いました」
2019年07月05日