こんにちは! 助産師のREIKOです。赤ちゃんが生まれるまでもう少し! といったとき、赤ちゃんあるいはママの状態が悪くなってしまったら……。そんなときは、急いで赤ちゃんを出産させてお産を終わらせなければなりません。でもどうやって? みなさんが一番に思いつくのは帝王切開なのではないでしょうか? お産の進行具合によっては、帝王切開ではなく「鉗子分娩」や「吸引分娩」が選択されることもあります。 そこで今回は、急いで赤ちゃんを出産させる方法の1つ、「鉗子分娩(かんしぶんべん)」について、私が働いていた病院を例にお話ししたいと思います。 鉗子分娩の「鉗子」って?日本産婦人科学会によると、鉗子分娩の歴史は古く、お産に取り入れられたのは1600年代とのこと。日本国内では、ネーゲル鉗子(ネーゲレ鉗子ということも)という鉗子が最も多く使われています。ほかにもシンプソン鉗子、キーラン鉗子などの種類があります。 これらの鉗子は、金属でできていて、だいたい40cm弱。手に取ると、ずっしりきます。鉗子分娩が可能な施設では、いつでも使えるように準備されていますよ。 鉗子分娩になるケースママの疲労などでお産が進まなくなってしまった、赤ちゃんが降りてくる向きが違っていてお産が進まない、赤ちゃんに苦しいサインが出ているなど、赤ちゃんを急いで出産させなければならないケースはいろいろあります。 鉗子分娩は、子宮口が全開大したあと、赤ちゃんを急いで出産させなければならない場合の選択肢の1つです。ただし、赤ちゃんが鉗子分娩が可能な位置まで下がってきていること、赤ちゃんが生存していることなどの条件があります。赤ちゃんが向いている方向によっては、鉗子分娩ができないこともあります。 鉗子分娩は、吸引分娩に比べて、より確実に赤ちゃんを出産させられるというメリットがありますが、技術的には難しいというデメリットも。そのため、一般的に吸引分娩が選択されることが多いようですが、私が働いていた病院では鉗子分娩も比較的多くおこなわれていました。 鉗子分娩だと、どのようにして生まれるの?▲本来なら、下を向いて生まれてくるはずなのですが…… 鉗子分娩は簡単にいうと、鉗子で赤ちゃんの頭を挟んで、赤ちゃんを引っ張り出すお産の方法です。鉗子は右側と左側に外せるようになっていて、それを1つずつ赤ちゃんの頭から頬にかかるように、ママの産道の中に入れていきます。両方の鉗子が入ったら、鉗子を合体させ、赤ちゃんをゆっくり引っ張り出していきます。 この一連の処置は、もちろん鉗子分娩の技術に長けた医師がおこないます。鉗子分娩の際には、産道が傷付いたり、会陰裂傷を起こしやすいので、助産師は医師と息を合わせて、しっかり会陰保護をおこないます。私が働いていた病院では、あらかじめ会陰切開をすることが多かったです。 鉗子分娩のリスクって?鉗子分娩では、鉗子という大きな器具を使うこともあって、ママの傷が大きくなる恐れがあります。そのため、出血が増えてしまったり、お産後の痛みが強くなったりすることもあります。 赤ちゃんも、鉗子で挟んだ痕が見られることもあります。これは日に日に薄くなって消えていきます。また、鉗子をかける位置がズレて、目にかかってしまったりする恐れも。そのため、赤ちゃんが生まれたら、赤ちゃんが元気かどうか確認するのと同時に、鉗子の痕や変な場所に鉗子がかかっていなかったかなど、医師や助産師が確認していました。 私もお産の担当のとき、医師から「鉗子出して!」といわれると、やはり緊張感が増しました。緊急を要するのでママも不安になってしまうかもしれませんが、その都度、きちんとお話をします。万が一、鉗子分娩になってしまったとしても、赤ちゃんに会えるのは、本当にあと少しですよ。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年04月25日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、誘発分娩の前におこなう処置で使用するラミナリアに関するご相談です。 Q.誘発剤だけを使うより経腟分娩できる可能性も高いのでしょうか?現在、妊娠39週3日です。子宮口が開いてないので明後日(妊娠39週5日)から入院し、ラミナリアを入れて陣痛誘発剤を投与することになりました。ラミナリアを入れると、誘発剤だけを使うより経腟分娩できる可能性も高いのでしょうか? 2日間頑張っても生まれない場合、翌日に帝王切開することになるそうなので、なるべく早く出てきてほしいなと思ってしまいました。 在本祐子助産師からの回答お産が近づいてきましたね。ラミナリアは子宮の出口を拡げる処置に用いられる海藻からできているスポンジのようなものです。子宮口がほとんど開いてないほうがラミナリアを入れることで子宮口を数cm開かせることができます。分娩誘発前によくおこなわれている処置の1つです。よいお産になりますように!※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください ラミナリアとは?ラミナリアは子宮頸管を広げる処置(子宮頚管拡張術)の際に使用する5cm前後の長さの硬い棒状の素材です。原料は天然の昆布の茎根部で、サイズによって長さや太さが異なります。ラミナリアを子宮頚管の中に挿入すると、体内の水分を吸収して12時間ほどで2~3倍の太さに膨らみ、子宮頸管を広げます。 子宮頸管を広げる処置には、金属性の拡張器を用いて速く広げる方法とラミナリアなどを用いてゆっくりと広げる方法があります。ゆっくりと広げる方法では、ここ最近ラミナリアより短い時間で子宮頚管を広げることができるダイラパンやラミセルというものが用いられるようになってきています。 ラミナリアを挿入するときの痛みと挿入後の痛み閉じている子宮頚管を広げるために、5cm前後の長さの堅い棒状の素材を子宮頚管に挿入すると聞くと、やはり痛みがあるのか気になってしまうかもしれません。 ラミナリアを挿入する処置の際に子宮の入り口を子宮腟部鉗子でつまむのですが、このとき、人によっては、「ちくっ」「ズキッ」と痛みを感じる場合もあります。 そして、ラミナリアの挿入はゆっくりおこないますが、やはり人によっては痛みを感じる場合があります。挿入後の痛みは、腟の中に何かが挟まっているという違和感を覚える程度の方から、チクチクやズーンとした痛みや、生理痛のような下腹部の痛み、痛み止め(※)が必要になる方まで、やはり人それぞれです。誘発分娩の方はラミナリアを挿入した刺激で、陣痛が来る場合もあります。※誘発分娩の方には使用しません。 ※参考:基礎知識(出産)「【医師監修】ラミナリアって何? 処置に伴う痛みや処置中の過ごし方について」 ベビーカレンダーは、妊娠や育児のお悩みを抱えたママさんの強い味方でありたいと思っています。自分だけではどうしても解決できなかったとき、不安で仕方がないときは本物の助産師や管理栄養士がリアルタイムでお悩みや質問にお答えする『助産師に相談』『管理栄養士に相談』の掲示板をぜひご活用ください! ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年04月20日夫と猫、2018年生まれの男の子を育てる、まるるさん。ブログ「よーさんと私と」の中から、無痛分娩の貴重なエピソードをお届けします! 最終回の今回は、無痛分娩による出産が無事に終わったまるるさんが「無痛分娩にして良かった」と思った理由とは? 無痛分娩、すごい陣痛が怖くてたまらなかった私。よく「陣痛を経験して二度と産みたくないと思った」という話を聞いていたのもあって無痛を選択したのですが、出産した直後に思ったのは「あ、無痛分娩ならもう1回余裕で出産できる」ということでした。陣痛のマックスが少し痛い生理痛ぐらいで、なんなら普段の生理通のほうがずっと痛かったし、この妊娠出産を通して一番痛かったのは確実に内診グリグリです。麻酔の力、すごい……。 高いだけの理由がある最初は高い高いと思っていた分娩費用(もろもろ込みで84万円)、いざ出産してみて思ったのは、もちろん高いんですけれど、そのぶん設備がすごいということ。想定外の事態が起きても対応できるだけの人と設備がそろっていて、それがこの金額に繋がっているんだなぁと思いました。細かい話、採血1つとっても全然違うんです。産後に町のお医者さんで採血されたときに、昔ながらの方法で血を吸い上げられてかなり痛かったのですが、そのとき初めて採血のときに使っている道具もおそらく病院によって違うんだなと思いました。今となってはあの金額、全然不満はないです。 おわりに無痛分娩は硬膜外腔に麻酔の管を入れるため、その部分を傷つけてしまうことで副作用がおきたり障害が出たり、やはりリスクがあり絶対安全とは言えません。が、それは無痛分娩に限らずすべてのお産に言えることじゃないかと私は思っています。大事なのはリスクを承知したうえで、妊婦さんが一番良いと思える方法で出産すること。 産後の体、無痛分娩であってもボロボロです。新生児の育児、やっぱりきついです。うちはおっぱいトラブルがすごくて、発熱したり痛かったりたくさん泣きました。そういうのはなかなかコントロールしようと思ってコントロールできるものではありません。それなら、出産くらいは少し苦しさを軽減してもいいんじゃないのかなぁと思います。いろいろな意見があるようですが、産むのは自分です。痛い思いをするのも、命の危機を迎えるかもしれないのも自分です。それなら出産方法も安全面を考慮したうえで、自分で決めていいんじゃないのかなと私は思います。 ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪著者:イラストレーター まるる夫、2匹の猫とともに、2018年3月生まれの息子を育てるママ会社員。息子の育児絵日記や夫との日常などをブログに綴っています。実はものすごい長文を書くのも好き。ブログ:「よーさんと私と」
2019年04月15日夫と猫、2018年生まれの男の子を育てる、まるるさん。ブログ「よーさんと私と」の中から、無痛分娩の貴重なエピソードをお届けします! 13話目の今回は、無事に生まれた息子さんを見たまるるさん、目から思わず涙がこぼれました。息子、誕生。息子が生まれた瞬間、姿は見えなかったのですが、背中を刺激されゲホゲホと羊水を吐き出す音、そして元気な泣き声が聞こえた瞬間、不思議と泣いていました。 まず妊娠できるかどうか、次に流産しないかどうか、順調に育っているか、異常はないかという胎児への不安、そして体調不良で通勤し続けるしんどさや、すれ違う自転車すら怖くなった日々が一瞬で思い出され、それらをついに乗り越えて息子が生まれてきてくれたんだな……。やった!!!! ついに生まれたんだ!!!! という気持ちだったように思います。 出産後、息子はすぐに隣の部屋に連れて行かれ、夫と母がなにやら楽しそうに写真を撮っているのを聞きながら、私は30分ほどかけて股間を縫われていました……。そして、息子と対面できたのはしばらく経ってから。産んだ直後、思っていたより孤独……。 ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪著者:イラストレーター まるる夫、2匹の猫とともに、2018年3月生まれの息子を育てるママ会社員。息子の育児絵日記や夫との日常などをブログに綴っています。実はものすごい長文を書くのも好き。ブログ:「よーさんと私と」
2019年04月14日2018年生まれの男の子を育てる、まるるさん。ブログ「よーさんと私と」のなかから、無痛分娩の貴重なエピソードをお届けします! 12話目の今回は、おなかをグイグイと押されて、ついに息子さんが誕生です!バッツン音の正体は会陰切開どこかのタイミングで会陰切開されるだろうなとは予想していたものの、あんなに勢いよく切られるとは……! 麻酔が効いているので痛みはまったくありませんでしたが、音がとにかくすごかったです。 頭が出たあとは助産師さんたち任せ出産って赤ちゃんの体を全部産み終わるまで、ずっと母親がいきむものかと思っていたのですが、頭が出たあとは、いきむことを止められました。 私は力を入れることなく、あとは医師や助産師さんたちがぐいぐいおなかを押して赤ちゃんの体が出てくる……という感じ。 体が出た瞬間、みるみるおなかがしぼんで「ああ、本当に赤ちゃん出て行ったのだな……!」と思ったのを覚えています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター まるる夫、2匹の猫とともに、2018年3月生まれの息子を育てるママ会社員。息子の育児絵日記や夫との日常などをブログに綴っています。実はものすごい長文を書くのも好き。
2019年04月13日2018年生まれの男の子を育てる、まるるさん。ブログ「よーさんと私と」のなかから、無痛分娩の貴重なエピソードをお届けします! 11話目の今回は、「もうすぐ生まれる!」というところで、助産師さんがたくさんの人を連れてきて、まるるさんはビックリ!どこにそんなに人がいたんだ!……ってぐらい、一気にたくさんの人が入ってきました。主治医の先生、途中内診をしてくださった初対面の先生(研修医?とかだったのだろうか)、見たことない助産師さん多数……。 一気にワ~っと来て、ついでに部屋の電気もバッ!とついたので、「ついにその時が来たんだ!」という感じがすごかったです。 このころには産道の出口辺りに明らかな異物感がありました。今考えるとそこに赤ちゃんいたんですね……。なんかすごい。恐怖のおなかぐいぐい、実際は…ドラマ版「コウノドリ」のワンシーンで、赤ちゃんがなかなか生まれないから、助産師さんが妊婦さんのおなかに馬乗りになって力いっぱい押す、というシーンを妊娠中に見て戦慄していたのですが、まさか自分もそれを経験することになるとは。 そしていざ経験してみると、いきむのに必死でおなかを押されて苦しい感覚は一切なかったです。もう相当必死でしたね……。 そして無痛分娩だと麻酔の効きが良すぎて、いきむための力が足りなくなるという説明を事前に受けていたのですが、私ももれなくそれでした。産道にトンテンカンテン、金属製の器具が仕込まれているのを感じたときは「ヒ、ヒェェッ……」となりました(全然痛くはないです)。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター まるる夫、2匹の猫とともに、2018年3月生まれの息子を育てるママ会社員。息子の育児絵日記や夫との日常などをブログに綴っています。実はものすごい長文を書くのも好き。
2019年04月12日2018年生まれの男の子を育てる、まるるさん。ブログ「よーさんと私と」のなかから、無痛分娩の貴重なエピソードをお届けします! 10話目の今回は、子宮口が全開になったまるるさんが、いざ出産に立ち向かいます!いきみの練習子宮口全開になったら、すぐいきんで産むものかと思っていたのですが、無痛分娩だからか、まずはいきむ練習&赤ちゃんをゆっくり下ろすところから始まりました。 呼吸もよく聞く「ヒッヒッフー!」のラマーズ法じゃなく、単純に(?)いきむもので、「あっ、こういうものなんだ……」という感じ。 まだ赤ちゃんが下がってきていないせいか、巷で聞く「トイレ(大)したくなるような感覚」はこのときは全然ありませんでした。そこ、そんなに指入れていいんですか…?このあたりからさすがに私も必死です。というか、助産師さんがどんどん掛け声をかけるので、いきまざるをえなくなってくる感じです。 同時に私の大事なところ(産道)に指を入れられ、ぐーいぐいこじ開けられる感覚が……。もちろん赤ちゃん通りますし、子宮口10cmって実際ものさしとかで測ってみると「えっ!? こんなにあいてるの!?」ってぐらい大きいんですけど。 いや~……怖かったですね(笑)。私の花園どうなっちゃうの……みたいな。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター まるる夫、2匹の猫とともに、2018年3月生まれの息子を育てるママ会社員。息子の育児絵日記や夫との日常などをブログに綴っています。実はものすごい長文を書くのも好き。
2019年04月11日夫と猫、2018年生まれの男の子を育てる、まるるさん。ブログ「よーさんと私と」の中から、無痛分娩の貴重なエピソードをお届けします! 9話目の今回は、破水後なのがまるで嘘のように眠くなってしまったまるるさん、そしてついに○○が全開に!ひたすら寝ていた「破水とは一体何だったんだろう……」というくらいひたすら寝ていた。私も寝ていた。よーさんも寝ていた。母も寝ていた。無痛分娩だからこれで正しいのかもしれないけれど、想像していた陣痛とはまったく違う……。無痛分娩でももうちょっと痛いものなのかと思っていた……。無痛分娩なのに痛かったっていうレポートもよく見るし……、と思いながらずっと寝ていました。今思えば、この眠気も麻酔の影響だったんでしょうね。ようやく子宮口全開子宮口6cmから待つこと約9時間……。ついに、子宮口全開(10cm)が来ました!その間全然痛くなかったので、あんまり時が経ったのを感じなかったんですが、改めて数字(9時間)としてみるとけっこう経っていますね。無痛の効果、すごいです。そして先生の予言通り、これからきっかり2時間後に息子が誕生することに……、さすがです。 ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪著者:イラストレーター まるる夫、2匹の猫とともに、2018年3月生まれの息子を育てるママ会社員。息子の育児絵日記や夫との日常などをブログに綴っています。実はものすごい長文を書くのも好き。ブログ:「よーさんと私と」
2019年04月10日「最初は私も自然分娩で産みたいと思っていたんですが、アメリカの先輩ママに『こっちで自然分娩で産む人ってほとんどいないよ。とくに早く仕事復帰したいならやめた方がいい』とアドバイスされて。私はヘルニア狭窄症があり、産後に腰痛が悪化する可能性もありましたから」17年12月に韓国人男性と結婚し、18年7月に第1子となる長男を出産した、道端アンジェリカ(33)。昨年末、著書『アンジェリカ流無理をしない「ベビ活」』(光文社)を出版した彼女が、独自の育児法を赤裸々に語ってくれた。出産も育児も“無理をしない”ことが彼女のモットー。そのうちの1つが、麻酔を用いて痛みを緩和しながら分娩をする“無痛分娩”を選択したことだ。「結局当日まで悩んでいたんですが、一応麻酔を打ってもらうかもということは事前に伝えていて。陣痛がピークだったときに『麻酔科の先生が帰っちゃうけどどうする?』と言われて『無理無理、打って!』とお願いしました。麻酔を打ってから6時間後くらいに20分で出てくるという安産でしたね」欧米では普及している無痛分娩だが、日本では「お腹を痛めて産むべき」とまだまだ抵抗感を持つ人が多いのが現状だ。だが国際感覚の強い彼女は日本の常識に捉われず、海外の育児法も積極的に取り入れてきた。「日本では赤ちゃんと“添い寝”が一般的ですが、うちは別の部屋で寝かせています。でも、なんだかんだ心配で2~3分おきに様子を見に行っちゃう。そんなときは主人が『まだダメ、あと1分我慢』って抑えてくれるんです。泣いているときは手でトントンとしながら『大丈夫だよ~』とあやすだけ。それを3回くらい続けたら、意外と赤ちゃんも疲れてるから4回目くらいで寝てくれるように。いまはもう、一発ですやすや寝てくれます!」何でも包み隠さずストレートに表現できる彼女から学ぶことは多い。「いまは、行きたいときにネイルサロンや美容院に行けない。なので、なるべく自宅でパックやトリートメントをするようにしています。女性としていつまでも綺麗でいることは、ママになっても諦めなくていいと思うんです」取材後、彼女は「こんなときしか行けないから!」と夫に子どもを預け、近所の美容院へと向かって行った。
2019年02月01日分娩台で想定外のことが起こった…第二子の出産時のエピソードです。当時お世話になっていた産院の分娩台はこんな感じのものでした。2回目のお産、陣痛が始まり子宮口が8cmくらい開いたところで分娩室へ移動。そして分娩台へ乗るも、SSサイズの私、分娩台と母体とのサイズが全然合わなかった!!もう強い陣痛がきてるというのに捕まるところもなければ、踏ん張ることもできない。膝、足先を乗せる部分を看護師さん3人がかりで一番小さい人サイズまで縮めてくれたのですがそれでも届かず。どこか、どこかに捕まりたい!切羽詰まった私は思わず…はい、というわけで、希望していなかったにもかかわらず、急きょ立ち合い出産になった夫でした。血を見たりするのが苦手…と聞いてたので倒れられたら大変と思っ…いえあの時、そんなこと頭から吹っ飛んでいました(笑)結果、夫も出産に立ち会え産声も聞けて良い経験になったようです。 よく「出産はなにが起きるか分からない」と言われるけど本当にその通りだなと思った私たちでした。
2018年09月14日前回 、長男を無痛分娩で出産した記事を書きましたが、今日は次男を無痛分娩で出産した話になります。■無痛だけど激痛体験! 次男の場合@個人病院前処置はラミナリアという子宮口を広げる棒を入れました。このラミナリア、検索すると痛くなかったという人と痛かったという人がいて、私はどっちになるんだ!? とドキドキしていました。初めはググっと中に何かを詰められている感じで、全然痛くなかったのですが、「もう少しですよー」と言われグッと一押しされ、これがとんでもなく激痛!!その後も「もう少し」と言いながらぐりぐりと押し込まれ、あまりの痛さに悶絶…。結局ラミナリアを何本入れたのかは教えてもらえませんでしたが、入れるたびに激痛でした。とどめに止血のガーゼを押し込まれたのですが、これが一番痛かったです…!■麻酔の処置&ラミナリアを抜く処置へ…!ラミナリアを入れたということは、抜くということ…考えるだけでゾッとしました(笑)ひとまずは少し時間を置いて、麻酔の処置へ。長男のときは陣痛の痛みで全く痛みを感じなかった麻酔。今回は陣痛も来ていないし、絶対痛いはず…! まずは痛み止めの麻酔を打つのですが、痛くて体が反射でビクっとなってしまいました。次に管を通すのですが、ゴリッゴリっと入れられて、これも普通に痛かったです。管を通されてる部分がジンジンと熱く、麻酔の処置が終わりひと休みしているときも、背中が痛くて仰向けで寝られませんでした。おまけに、ひと休みできたのはほんのつかの間、看護師さんに「ラミナリアを入れ替えます」と言われ、死神にお迎えに来られたような気分になりました(笑)正直、抜くだけだからそんなに痛くないでしょ~なんて思って油断していたのですが…入れるときより数倍痛かった…!!!!!あまりの痛さに声が出てしまいました。すると看護師さんが手を握ってくれて励ましてくれて、痛いのは変わらないんですが救われました。やっとすべて抜き終わった後の先生の「バルーンとラミナリア…どっちにしようかなぁ」という発言にかなりビビりました。…が! 子宮口が広がったので両方なしになり、助かりました(笑)■いよいよ無痛分娩スタート! 出産直前、麻酔は 長男のときの経験 を生かし、早めに入れてもらうことにしました。麻酔をしていても陣痛が強くなってくると痛みを感じるので、ボタンを押して麻酔を追加しました(ボタンは15分に1回しか押せませんが)。少し痛いときもありましたが、最終的には強い陣痛のときも痛みはゼロに。そして、いよいよ出産!麻酔がいい感じに効いていて、産道を通っている感じや出た後のスッキリ感を感じることができました!長男のときはちょっと麻酔が効きすぎてしまってこの感覚がなかったので、次男のときに感じることができてうれしかったです。次男は3,600gで頭が大きめだったのですが、こんな大きい子を産んでも終始和やかな雰囲気で出産できたのはとても良かったです!■無痛分娩を2回経験してみて無痛分娩といえど、やはり全くの無痛は難しいなと、2回経験してみて思いました。とくに今回の前処置は、もし1人目のときに経験していたら2人目は無痛分娩にしていなかったかも…と思うくらいの痛みでした(笑)出産に痛みはつきものですね…!※前処置のタイミングや痛みの感じ方は医師や個人によって違いますので、あくまでも私の体験談として読んでいただけたらと思います。=========================================本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。=========================================
2018年08月30日第1子を出産するとき、あまりの痛さに叫び続けてしまったというグラハム子さん。第2子の出産のときは「無痛分娩にしよう」と決めていたものの…? 人気インスタグラマーグラハム子さんの書下ろしコミックエッセイです。■お気楽にかまえていた初めての出産こんにちは! 4歳息子、3歳娘の母、グラハム子です。今回は出産の思い出について書きたいと思います。それは今からさかのぼること4年前。第1子出産時のこと。こんな感じで、出産をお気楽に考えていた私。何の備えもしていませんでした。そして、いざ陣痛が始まってみると…。 あまりの痛さに最初から最後まで叫び続けました。初産でしたが3時間のスピード産でした。でも、それでもとんでもなくつらかったです。例えるなら、最後は、もう1分間隔でおなかをトラックにひかれているんじゃないか、っていうくらい(トラックにひかれたことはありません。イメージです)。 なので「次は絶対に無痛分娩にする!!」と第1子出産直後から決め込んでおりました。■いざ、無痛分娩ができる病院へそしていざ迎えた第2子妊娠。事前に調べていた無痛分娩をやっている病院へ。うちから通える範囲で無痛をやっているのはその1軒だけでした。しかし。 先生いわく、無痛分娩にも「自然に陣痛が来てから麻酔を打つ方法」と「麻酔を打ってから薬で陣痛を誘発する方法」があり、この病院では基本的に前者しかおこなっていないとのこと。しかもこの病院は家から約45分。もし2人目も仮に3時間以内での出産とすると、麻酔がきく前に終わってしまって「ほとんど意味がないのでは」との見解も…。もうこの時点で早くも無痛分娩に暗雲が立ちこめ始めました。そして追い打ちをかけたのはこの病院のお値段。 出産も病院によって値段設定はさまざまですが、ここはこのあたりでも有名なセレブ院。「きかないかもしれない麻酔のために18万か…でも…」と、2週間悩みに悩んだ末、 そう決めたのでありました。■今度は出産に向けて入念に準備!さて、「普通分娩で産む!」と決めたからには、あの痛みにもう一度耐えなくてはなりません。この日から、いかに痛みを感じずに出産できるか、血眼になって情報を集めました。 するとたどり着いたのが呼吸法のひとつでもある「ソフロロジー式」。さっそくソフロロジー法の本をポチッと購入し、これを出産までのバイブルに。何度も読み、ソフロロジー式の呼吸法を猛練習して、来たる本番へと備えました。そしていざ迎えた本番。陣痛が始まると不思議なことに、怖さの中にも「やっと本番が来た!」と言うワクワク感があったのを覚えています。陣痛中はとにかく練習した通りに呼吸法をおこないました。 波が来たら、ひたすら大きく息をフーッと吐く。また波が来たらフーッと吐く。この繰り返しです。…すると なんと2人目は最後まで1回も叫ばずに終えることができました。痛みも、痛かったは痛かったけれど、1人目と比べると痛くなかったです。きっと呼吸法に集中していたおかげで、痛みに集中せずにすんだんじゃないかと思います。ちなみにかかった時間は1人目とほぼ同じで、2時間50分でした。もちろん、経産婦で1度経験していたからと言う理由もありますが、今回は事前にちゃんと出産に対しての心構えができていたのも落ち着いて産めた要因だったのかも。やることは同じでも、「心構えひとつで全然違うもんだなぁ」と思ったものであります。「これならあと1人くらい産めます! ねえ! トシさん、頑張ろうね!!」2人目出産直後にそう言い放ち、義母をドン引きさせた私なのでした。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年08月29日私は兄弟2人とも無痛分娩で出産しました。無痛を選んだ理由は昔から痛いのが苦手で、できるだけ痛みを軽減して産みたいと思ったからです。2人とも違う病院で出産し、同じ無痛分娩でもこんなに違った! というエピソードを、今回から2回に分けて書きたいと思います。■無痛だけど激痛体験! 長男の場合@大学病院長男の時は、計画日より前に破水してしまい子宮口もすでに数cm開いていたため、恐れていた前処置(ラミナリア、バルーン)なしでの出産となりました。しかし、無痛分娩をするためには麻酔をする必要があり、その麻酔が痛いと聞いていたので、ある程度強い陣痛がきてから麻酔を入れてもらおうと思っていました。ところが、その間に陣痛の強さが急加速し、とんでもない痛みに襲われることに!麻酔をしてほしいと頼んだところ、タイミング悪く順番待ちになってしまいしばらく待つ羽目になってしまいました。その間も繰り返される陣痛。それは腹痛の最上級クラスの痛みでした。規則正しく来る陣痛。波が来るたびにベッドで一人もがき苦しんでいました(笑)ようやく麻酔の順番がきて麻酔をしてもらったのですが、この時子宮口はすでに9cm! あと少しで全開のところまできていました。麻酔を入れる処置の痛みは陣痛の痛みにかき消され、全く痛くありませんでした。そして念願の麻酔を入れてもらったのですが、なかなか陣痛の痛みが引きませんでした。麻酔は強い陣痛が来ると効くのに時間がかかるそうで、無痛で産めないのではないかと不安でした。でもしばらくするとしっかりと麻酔が効きはじめ、赤ちゃんが降りてくるまで寝て待つことができました!そしてついに分娩室に移動することになったのですが、陣痛室からベッドでそのまま移動し、ベッドから分娩台に上がるのですが麻酔が効いてて足が全く動きませんでした。これだけしっかり麻酔が効いているのに妊娠中から悩まされていた恥骨痛には全く効かず、足は動かないわ恥骨は痛いわで、分娩台に上がるのも一苦労でした(笑)いよいよ出産! 麻酔が効いていたおかげて痛みを感じることなく産むことができました。出産のときに裂けてしまったのですが縫うときも痛みはありませんでした!しかし長男の時とはまた別の予想外の痛みに遭遇することになるのです…!(次回に続きます)※麻酔の効き方やタイミングなどは個人差や医師の判断が違うので、あくまでも私の体験談という事で読んでいただけたらと思います。=========================================本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。=========================================
2018年08月09日ベビーカレンダーはこのほど、無痛分娩に関する調査結果を明らかにした。同調査は2月20日~23日、全国の産院・クリニックでの出産経験を持つ女性1,254名を対象にインターネットで実施したもの。無痛分娩を経験したことがあるか尋ねたところ、84%が「いいえ」と回答した。無痛分娩の経験者は16%で、およそ6人に1人が無痛分娩を経験したという結果になっている。日本産婦人科医会の調査では、2016年時点での実施率は6.1%だが、その数値を比較すると2年で無痛分娩を行った人は約10%増えている。無痛分娩についてどう思うか聞くと、肯定的な「いいと思う、素晴らしい、やってみたいと思う、等」は51%、中立的な「分からない、人それぞれ、興味がない、等」は26%、否定的な「怖い、リスクがある、やりたくない、等」は23%だった。肯定的な意見の理由は「欧米では無痛が一般的とも言われているので、今後日本でも広がっていけばいい」「自然分娩は体力的にも精神的にもつらい。それに耐えられない身体的な事情などあるため」などだった。中立的な意見の人からは「メリット、デメリットをきちんと分かって取り入れるなら、個人の自由」「持病などの理由で出産のストレスに耐えられない人には必要だが、自分には必要ない」という声が寄せられた。否定派の意見は、「医療事故のニュースなども聞き、リスクが怖い」「通常分娩で、痛みを伴う出産を経験することで赤ちゃんにさらに愛着が湧くと思うから」などだった。無痛分娩を実際に行ってみてどうか尋ねたところ、64%が「満足した」、7%が「満足しなかった」と回答した。満足しなかった理由としては、「費用の高さ」「お産の進行具合によって(急な破水など)無痛分娩の処置ができなくなること」「子宮口がある程度開くまで結局痛みに耐えなければならない」などだった。次に出産するなら自然分娩と無痛分娩のどちらを選ぶか聞くと、「自然分娩」(55%)が最も多く、「無痛分娩」は38%だった。
2018年03月26日只今、第二子を妊娠中!第二子の出産に向けて、第一子の出産を振り返る日々です。出産は、様々なことを選択できる時代になりました。どこで産む?無痛分娩?自然分娩?計画分娩?選択することのひとつに、出産に家族が立ち会うかどうかも悩むところだと思います。夫や、兄姉のいる立会い出産って、どうなの?今回はわたしが第一子出産時に、夫立ち会いにして良かったこと・良くなかったことをレポートします。4時間半の出産劇、出産当日の流れ出産予定より5日早い夜中の2時に破水。パッと目が覚めたと思ったら破水していたので、夫を起こし助産院に電話。準備をして車で20分の程の助産院へ移動しました。この助産院では医療行為ができないため、24時間以内に陣痛が来なければ、提携している病院で出産とのこと。とりあえず陣痛がくるまで、自宅で待機をすることになりました。自宅に着くと、すぐに陣痛開始。夫におにぎりを作ってもらい、再び助産院へ向かうことに。その時、陣痛は10分おき位。破水から2時間くらいが経っていました。まさかのアレがない! 感動の瞬間が、ぼんやり…助産院に到着後は、ゆっくりと準備がはじまり、私は唸ったり一息ついたり。陣痛が来るのは早かったものの、うまくいきむことが出来ず、出産は難航。上半身にばかり力が入ってしまい、中々下半身に力が入らない…。体勢を5.6回くらい変えて、何度も挫折しそうになりながら、いきむこと3時間。急にいきむという感覚がわかり、掛け声に合わせ、いきむこと数回。もういいよー力抜いてー!と言われたときに、「ほんぎゃ〜」と、小さな泣き声が聞こえました。しかし!コンタクトも眼鏡もしていなかったため、出てきてくれた瞬間の映像もぼんやり。急いでメガネを探すも、胸の上で控えめにむにょむにょ動く娘。涙はなく、「こんにちはー」と声をかけた気が。時間にして4時間半程の出産劇で、時間にしては短いけれど、内容はハードなものとなりました。立ち会い出産でよかったこと&立ち会った夫の反応この出産劇の間、夫はただ黙って言うことを聞いてそばにいてくれました。感動のご対面も涙はなく、ニヤニヤ。へその緒を切るときは、「左利きなのにハサミが右利き用だったから中々切れなくて焦ったよー!」と呑気に一言。黙っていたことについては、「がんばれとかいろいろ言われるの嫌なタイプでしょ! 黙っていた方がいいと思って」とのこと。それを聞いて、あーやはりこの人は私のことをよく分かってくれているんだなぁと再確認できました。2人のベテラン助産師のほかに、研修生が2人いたのですが、彼女たちが良かれと思ってずっとかけてくれていた励ましの言葉は、正直私には苦痛なものでした。立ち会い出産を経験したパパさんからは、「こんな妻の姿は初めて見た」とか「こんなに大声出せるんだ!」などの驚きの声を聞きますが、うちはというと、「普段から力強いし、いつも大声で怒るから、いつもとそんなに変わらなかったよ!」とのとこ。夫にとって私の姿は、出産も日常となんら変わらない姿に映ったようです…!途中におにぎりを食べたりゼリーを食べたり水を飲んだり、あれ取ってこれ取ってこうしてああして!の欲求を、主人には気兼ねなくできたので、やはりそばにいてもらって良かった。お互いに、より信頼・理解が深まったと感じています。これから立ち会い出産を計画している夫婦は、何を持ってきて…あれをしてほしい…、などの最低限の要望や伝達事項のほかに、どんな風に声をかけてほしいか、どんな風にそばに寄り添っていてほしいか、をあらかじめ話し合っておくことができればいいと思います。立ち会って良くなかったこと…ある?そんなこんなでデメリットはさほど感じることのなかった私ですが、夫婦の関係性によってはデメリットが大きくなることもあると聞きます。はじめから立ち会わないことを選択した友人もいますし、立ち会って後悔したとの声も…。ママ側の一番の理由は「母ではなく、女としてみてほしい」とのこと。他には「イライラした」「集中できなかった」「まったく頼りにならなかった」など、今後の夫婦関係夫婦生活に響いてしまうかもしれない思いをすることがあるかもしれません。また、パパ側の意見で多いのが、「セックスレスになってしまった」というもの。パパにとっては感動的であるのと同時に衝撃的でもあります。受け取り方は人それぞれなので、一概に立ち会いが良い悪いとは言えないのではないかと思います。上の子の立ち会いはどうする?わたしとしては、次の子の出産には長女にも参加してほしいと思っています。出産予定日、長女は2歳と9か月。きちんと理解するにはまだ幼いかもしれませんが、今もおなかの子によく話しかけてたくさん遊んでくれています。「もうすぐ出てくる?」なんて聞いてきたり、長女なりに感じているようです。内気で場所見知り人見知りなところもあるので、どうなるかわかりませんが、主人長女の3人で我が子を迎え入れることが出来るように、準備をすすめていきたいです。一生に何度とない貴重な体験ができる出産、夫婦、家族、おなかの子とで、しっかりと話し合って決められるといいですね。
2017年11月18日こんにちは、佐原チハルです。みなさま、出産方法ってどのように選択しましたか?私は無痛分娩だったのですが、「痛いのが嫌だなんて、そんなんでちゃんと母親になれるの?」とお節介な心配をされたことがありました。無痛分娩と並んでアレコレと言われやすいのが“帝王切開”。帝王切開を経験したママたちも、さまざまなことを言われてしまうようなのです。そこで今回は、帝王切開を経験したママたちが言われてきた言葉たちと、それについての声を聞いてみました。●(1)「自然分娩が一番だよね」『少し前に妊娠した友人と会ったときの話です。出産時の感想を聞かれ、突然の帝王切開で大変だった話をしたところ、「やっぱり私は自然なのがいいな。自然分娩が一番だよね」と言われ、モヤっとしてしまいました』(30代/3歳の子のママ)もちろんお友達には悪気はなく 、ママさんの「大変だった」という話に共感したからこそ出てきた言葉だ、ということもわかってはいたそう。『私だって好きで帝王切開にしたわけじゃないのに。それにあらためて「自然が一番」て言われちゃうと、うっ、てなります。“不自然”な出産で悪かったですねーって思っちゃうんです。自然じゃない扱いって、そういうことでしょう?人の出産を不自然扱いするってひどくないですか?』“自然分娩”というのは単なる呼び名ですが、この言葉を使ってしまうと、確かに「その他の方法は自然ではない」と言ってしまっていることになりますね。当たり前のように使っている呼び方についても、「この言い方、大丈夫かな?」と考えるようにしたいですね。●(2)「普通に産む痛みを味わっていないと、愛情も生まれないって言うから」『無痛分娩をする予定だった姉が、出産するタイミングの関係で、結局は“自然分娩”をしたんです。それを知った父が姉に言った言葉です』(30代/3歳と1歳の子のママ)父親が、単に姉を労っているのだということはわかっていたそうですが、その言葉を聞いてしまい、血の気の引くような思いをしたそうです。『なんかもう、すごくショックで。“産む痛み”を味わってない私のこと、そんなふうに思ってたの?って。そういう考え方があるんだっていうのは知っていたけど、父親が言っているのを聞いてしまうというのは、格別なショックでした』なお、お父さんのこの言葉を聞いた瞬間、労われた側のお姉さんは「産み方は関係ないでしょ!」と大層お怒りになったそうです。元は無痛分娩を希望されていた方なのですから、それも当然ですね。お父さんは、その場で謝られたそうです。産み方は、確かに関係ありませんよね。それに帝王切開ですと、経膣分娩の痛みを経験することはありませんが、お腹の傷の痛みや産後の回復には“自然分娩”以上に苦労することも多い と聞きます。「帝王切開は痛くない、楽なはずだ」という思い込みを持っている人がいたら、情報のアップデートを促してあげたいですね。●(3)「次は頑張って普通に産んであげてね」『2人目の妊娠がわかったとき、母に言われた言葉です。「次の子も帝王切開で産むつもり?次は自然分娩がいいでしょう?」って』(30代/4歳と0歳の子のママ)「怠けて帝王切開になったわけじゃないのに、何言ってるの?」と、聞いてすぐは本当に意味がわからず、言葉も出てこなかったそうです。『帝王切開の後すごく大変だったし、できるなら自然分娩の方がいいよなって私自身も確かに思ってましたけど、あまりに無神経な言い方で』1人目が帝王切開でも2人目は自然分娩で産めることがある、と芸能人の例を見て知っていたためか、「あんたもそうした方がいいわよ」と強くオススメされてしまったそうです。『でも私が通っていた病院では、1人目が帝王切開の場合は2人目も帝王切開にするってルールだったんです。母がなかなか納得してくれなかったので、一度一緒に検診に来てもらって、お医者さんから説明してもらっちゃいました。子宮破裂のリスクがあるってお医者さんから聞いて、やっと納得してくれました』「私も何度も説明したじゃん!」と思ったそうですが、お医者さんがお母さんへの説明を快く引き受けてくれて、とても助かったそうです。やはり医療のプロである医者からの言葉となると、説得力が増しますね。説得の必要な場面があったら、プロにお願いしてみる という作戦は、有効な場面も多そうです。----------以上、いかがでしたでしょうか。出産方法って、産まれてくるまではとても大きな話ですし、私自身も「もし次産むなら絶対に無痛がいい!」というこだわりはありますが、それは妊娠のゴールではないのですよね。産まれてくれることがまず一番で、その後で大事なのは育てることです。愛情も、自覚も、責任も、きっと育てていく中で、保護者の中に育ってくるものですしね。帝王切開への偏見がなくなり、帝王切開で出産するママたちへのストレス・負担が減らせるようにしていきたいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/杉村智子(まさとくん)
2017年07月14日●メリットとデメリットを知ろう出産時の痛みを緩和できるという無痛分娩。選択肢の一つとして検討している女性は多いでしょう。しかし最近、無痛分娩で死亡事故が出ているという報道が相次ぎました。「無痛分娩は危険」という印象を受けた人もいるのではないでしょうか。この機会に、無痛分娩の基礎知識、メリットとデメリットを知っておきましょう。○そもそも無痛分娩とは?無痛分娩とは、麻酔薬を使って痛みを和らげながら出産する分娩方法のことで、麻酔医あるいは産科医が行います。痛みを和らげる方法にはいくつか種類がありますが、現在「硬膜外麻酔」が主流です。硬膜外麻酔による無痛分娩では、妊婦さんの背中から針を刺し、「硬膜外腔」という場所に柔らかい管を入れて、その管から麻酔薬を注入していきます。硬膜外腔の近くには、子宮や腟、会陰部などの痛みを脳に伝える神経が通っています。硬膜外麻酔をすると、注入された麻酔薬が神経を遮断するため、出産の痛みを抑えることができるのです。「無痛」といっても痛みがまったくないわけではなく、いきめる程度に痛みをコントロールしながら出産を進めていきます。○メリットは痛みが軽くなること、デメリットは?無痛分娩の最大のメリットは、出産時の痛みが軽くなることと言えるでしょう。そのためストレスや疲労が少なく、リラックスした状態で落ち着いて出産することができます。個人差もありますが、経験者から、出産後に体が早く回復したという声を聞くことも。高齢出産や心臓や肺に持病のある妊婦さんの場合、体への負担を軽減するため、医師から無痛分娩を勧められることもあります。ただし、無痛分娩を選んだからといって、必ず痛みが軽くなるわけではありません。体質によっては、麻酔がよくきかず、あまり痛みが抑えられないケースもあります。加えて、硬膜外麻酔による副作用やリスクについても、頭に入れておく必要があります。比較的起こりやすいのは、麻酔で運動神経がまひするために、分娩時間が長引き、医師が器具を使って赤ちゃんを引き出す鉗子分娩や吸引分娩が必要になるケースです。血圧低下や頭痛、かゆみ、下半身がしびれて足が動かしにくくなる、尿が出にくくなるなどの一時的な副作用が起こることもあります。また、まれに、注入する麻酔薬が多すぎた場合や硬膜外腔に入れるはずの麻酔薬が血管に入った場合などに、舌のしびれやけいれん、過呼吸や呼吸困難などの症状が出る局所麻酔中毒が起こることもあります。その他のまれなケースとして、硬膜外麻酔用の管を入れる際に硬膜を傷つけて頭痛を引き起こすことや、硬膜外腔や脊髄くも膜下腔に血の塊や膿がたまって神経を圧迫し、神経障害が残ることもあります。さらに、自然分娩に比べると費用が高いこともネックと言えます。金額は、施設や入院日数によって異なりますが、自然分娩での出産費より10~20万円くらい多めにかかると考えておきましょう。●死亡例のニュースをどう考えればいい?○厚生労働省が緊急提言2017年4月には、医療事故のニュースをはじめ、無痛分娩に関する報道が続きました。その一つが、厚生労働省の研究班が2016年4月までの7年間に報告された妊産婦の死亡例298人を分析したところ、うち13人は無痛分娩だったというものです。このデータに基づき、研究班は「緊急時に対応できるよう、十分な医療体制を整えるよう求める」と緊急提言を行っています。実際に死亡した人がいるというニュースを見聞きすると、「無痛分娩は危険だから出産するときは自然分娩にしよう」と思う女性も多いでしょう。しかし、上記のデータを細かく見てみると、13人の無痛分娩の死亡例は、死亡例全体の約4%。日本の無痛分娩の割合は、2008年の厚生労働省の調査では2.6%とされていますが、現在ではさらに増えていると言われています。これらの数字を見る限り、無痛分娩での死亡率が自然分娩に比べて明らかに高いとは言えません。それに、自然分娩であっても、出産中の事故やトラブルで死亡するリスクはあります。ただし、麻酔を使う以上、無痛分娩には自然分娩にはないリスクが伴うのも確かです。そのため無痛分娩には、高度な技術と専門知識が必要とされます。厚生労働省の研究班が提言している通り、トラブルがあったときに対応できるよう施設側が技術と体制を整えることは重要です。日本では無痛分娩がそれほど普及していないため、無痛分娩の経験が豊富な麻酔医や産科医は多くはありません。無痛分娩を考えている人は、そのメリットとデメリットをしっかり知った上で、無痛分娩に対する体制が十分に整った産科施設を選ぶようにしましょう。また、無痛分娩を行う場合には、担当の医師が妊婦さんの体の状態や既往歴を事前にしっかり把握し、安全に麻酔処置ができるよう準備する必要があります。できれば妊娠初期の検診の際など、早い段階で「無痛分娩を希望する」という意志を担当医師に伝えるようにしてください。※画像は本文と関係ありません○記事監修: 鈴木俊治医師葛飾赤十字産院 副院長日本産婦人科医会 副幹事長1988年長崎大学医学部卒業、日本医科大学付属病院産科婦人科学教室入局、葛飾赤十字産院産婦人科派遣をへて米国ロマリンダ大学胎児生理学教室へ研究留学。帰国後、日本医科大学産科婦人科学講師、学助教授、東京臨海病院産婦人科部長を経て、現在は葛飾赤十字産院にて副院長を務める。
2017年06月09日無痛分娩のなかでも「和痛分娩」があるのはご存じですか? 産院によって多少のちがいはあるようですが、私の出産した産院では和痛分娩を行うことができるため、無痛希望だった私は迷わず選びました。今回は、この「和痛分娩」で快適な出産と産後ライフを過ごすことができた私の実体験をもとにレポートします。■私が「和痛分娩」を選んだ理由まわりに無痛分娩をした友人が多かったせいもあり、自然と自分も無痛分娩にしようと考えていました。また、ある友人のひとことも決め手となりました。「病気を患って手術するときに麻酔をしない人なんていないでしょ? それと同じだよ」。というわけで、里帰り出産を予定していた私は、実家から近く、無痛分娩をしている産院を選びました。そこが「和痛分娩」を行っている産院だったというわけです。■陣痛から産院に行くまでの流れは普通分娩と同じ和痛分娩を希望する場合は「バースプラン」をたてる際に選択します。「バースプラン」を提出したら、医師からの説明を受けてから同意書をもらえます。入院時に同意書を提出したら、手続きは完了です。事前入院などはなく、陣痛が開始されてから一般的な普通分娩と同じように産院に連絡。その後、入院セットを持って産院に入院します。陣痛の痛みの自制が効かなくなったころに、麻酔をうちます。予定日を決めて陣痛を誘発する「計画無痛」とちがって、陣痛を感じられる自然の分娩と出産の痛みを軽減する無痛分娩のどちらも経験できました。■多少の陣痛を味わいながらも、リラックスした状態で出産へ 私の出産した産院の「和痛分娩」は自然に陣痛がきてから麻酔をうちます。赤ちゃんのタイミングに合わせての出産となるため、ある程度の陣痛の痛みを伴います。陣痛の感覚が短くなった時点(まだ子宮口は開ききっていません)で、背中に「硬膜外麻酔」を注入。麻酔後はすっかりリラックスして、家族や主人に見守られるなか、普通に会話を楽しめました。子宮口が開いたらいざ、分娩室へ。分娩中は自分でも驚くほど冷静でいられ、いきみはじめてから1時間で出産しました。出産の感覚はありますが、震えるような生みの苦しみはありませんでした。■産後の回復が早く、すぐに子育てをスタートできる麻酔のおかげで体力の消耗が抑えられたことと、体への負担が少なかったことから、出産した翌日には産院を普通に歩くことができました。先輩ママから「産後はとにかくお尻が痛い」と聞いて病院に持参したドーナツクッションも、1回も使わなかったくらいです。出産は産んだらゴールではなく、すぐに子育てがスタートします。体の回復が早いのは本当にありがたいと心から実感しました。私が感じた「和痛分娩」の一番のメリットは痛みを和らげて出産できるという点です。「いつ会えるのだろう」とドキドキしながら待っていたかわいいわが子との対面のとき。人生最大の感動をしっかり味わうことができました。
2016年09月04日こんにちは。ママライターのamuです。喉元過ぎればなんとやらで、すっかり痛みを忘れてしまったけれど……。内臓がひっくり返る・鼻からスイカ・ハンマーで腰を殴られる・骨盤が砕ける・呼吸困難になる・生理痛の1,000倍・生きているのが不思議、 そんなふうにたとえられる陣痛!!痛みをランクで示した“マクギル疼痛質問表” のスコアによると、骨折を20とすると、初産陣痛は40で、指の切断を少し下回るくらいの痛みに位置づけられるとのこと……。そこで、気になる無痛分娩について、経験者のママ友数名に話を聞いてみることにしました。●無痛分娩のメリット4つ●(1)痛みの軽減『生理痛くらいの痛みで麻酔を入れてもらえたし、麻酔が効いてからは痛みがゼロだった』(22歳で出産したママ)『病院では、痛みは普通分娩が10だとしたら、2ぐらいの痛みになると説明された』(25歳で出産したママ)『朝イチでバルーンを入れ、痛くなったら麻酔を入れる形だった。陣痛が思ったより早くきて1時間くらいは痛い思いをしたけど、麻酔を入れてからは痛くなくなってテレビを見ながら雑談できた。1時間の陣痛もつらかったから、それ以上痛くなると思うと麻酔してよかったと思う 』(25歳で出産したママ)『1人目を出産時、長時間の陣痛で疲労困憊!2人目は絶対無痛分娩と決めていた。痛みやすいほうなのか、分娩中に徐々に痛みを感じ、最後はそれなりに痛かったのでやってよかった』(31歳で出産したママ)『硬膜外麻酔をし、陣痛促進剤を入れた。痛くなったらすぐに麻酔を追加してくれたから本当に痛まなかった』(26歳で出産したママ)『会陰切開は切られたときも産後の傷の痛みもたいしたことなかった』(29歳で出産したママ)『痛いと言われた麻酔の注射も、丸まって脊髄のすき間を開けて針を刺してもらったのであまり痛まなかった』(28歳で出産したママ)やっぱり痛みがやわらぐこと が大きなメリットですよね!痛みが出てから麻酔を開始することがほとんどなので、「この痛みが続いたり、さらに痛くなると思うとぞっとする」という声がありました。●(2)産む感覚はある『いきむときの感覚はあったから産みやすかった』(25歳で出産したママ)『陣痛の痛みはないけど、赤ちゃんが降りてきてるなとか、いきむときの感覚は残る。モニターで数値を見て陣痛の間隔もわかった」(32歳で出産したママ)『意識はある状態だから、出産直後の赤ちゃんを抱っこすることもできる のが良いと思った』(28歳で出産したママ)『足がジンジンして感覚がなくなったと思ったら、軽い生理痛ほどの痛みとお腹の張っている感覚があって陣痛がきているとわかった』(25歳で出産したママ)普通分娩のように産めるので、感動も味わえますよね。●(3)不安の軽減『パニック障害があったし、痛みに弱かったから無痛分娩にした。恐怖がなくなったから、気持ちが落ち着いていたのが一番良かったところ。心臓が悪い人、不正脈がある人、精神疾患がある人には本当におすすめ』(28歳で出産したママ)『日を決めて行う計画分娩だったから心の準備もでき、とってもリラックスした良いお産ができたと思う』(29歳で出産したママ)「いつ陣痛がくるんだろう」といつくるかわからない陣痛を待ってビクビクしていた私。予定日のころは不安で眠れなかったので、計画出産 という点も良いなと思いました。●(4)産後の回復が早い『産んだあと、スタスタ歩くことができた』(30歳で出産したママ)出産はフルマラソンと同程度の体力を要する と言いますが、これは本当です。痛みで呼吸は荒くなるし、全身が強ばり、脂汗や涙も止まらず……。痛みがないとリラックスできるので、無駄な体力を使わずにすみそう。●無痛分娩のデメリット7つ●(1)痛かった『子宮口が開くまでは陣痛を経験するので、なかなか子宮口が開かず1人目ほどではなかったけど痛かった』(29歳で出産したママ)『陣痛の痛みは取れても、腰からお尻に降りてくる痛みは取れなかった 』(26歳で出産したママ)『縫ったところが出産後痛かった』(29歳で出産したママ)子宮口がなかなか開かないと、陣痛を経験する時間も長くなり痛みを感じるとのこと。●(2)費用がかかる『通常の分娩費用に加えて5~10万円程度かかる。大学病院だと20万円くらいかかる場合もあるみたい』(26歳で出産したママ)保険適用外なので、それなりにかかります!陣痛中は「お金はいくらでも出す!だから痛みをとめて~」と思いますが、最低料金の5万円でも大金!5万円あれば、赤ちゃんグッズがいろいろ揃えられるんですよね……。●(3)硬膜外麻酔が痛かった『チクっとして薬が入り始めると、グーっと重たい感じがして、針が引かれる感覚のあと皮膚の表面に爪の先でつねられるような痛みを感じた』(27歳で出産したママ)『麻酔カテーテルは退院まで背中に入れたまま。針が神経に触れていたそうで麻酔が切れてから激痛だった』(29歳で出産したママ)『体がかたいから、お腹が出ている状態で丸まる体勢が痛かった』(32歳で出産したママ)注射って怖い!それが背中だなんて……。「怖い!」というストレスで余計痛く感じた というママが多かったです。●(4)お産の進みが遅くなる『フラフラしていきめず、助産師さんに馬乗りになられたけど出てこず、鉗子分娩になった。無痛分娩では吸引、鉗子分娩の確率が高くなる らしい』(29歳で出産したママ)『陣痛が弱くなり、促進剤を入れた』(31歳で出産したママ)鉗子で赤ちゃんの頭を傷つけてしまった例もあるそうです。●(5)水分、食事がとれない『ただでさえ暑い分娩室でつらかった。氷を舐めて頑張った 』(26歳で出産したママ)吐き気が出ることがあるためだそうで、点滴で水分補給するから大丈夫だそうですが、水を飲めないのはつらいですね。●(6)計画分娩になる『希望者は36週までに申し込みをしなければいけなかった』(31歳で出産したママ)『バルーンを入れるために、前日入院しなければいけなかった』(29歳で出産したママ)自然の摂理に反している気がして、気がとがめるママも多かったようです。●(7)麻酔が合わないことも『歯医者の麻酔があまり効かないほうだったからか、麻酔が効かなかった……』(25歳で出産したママ)『頭痛と立ちくらみでそのあと寝たきりになってしまった』(25歳で出産したママ)『分娩直後ぐっと血圧が下がり、気を失いそうになった。寝たらいけないと言われて、しばらく経過観察された』(29歳で出産したママ)これは、お産が軽い重いもそうですが、そのときになってみないとわからない ものですよね。でも、計画的なぶん、先生がすぐ対応してくれるから安心との声もありました。----------以上、経験者の声でした。やっぱり、出産といえば陣痛なので、痛みが軽減されることがどれだけ重大なことかよくわかります。「無痛分娩も多少痛かった」というママによると、「それでも普通分娩に比べたら全然痛くない」とのこと。産んでしまえば、嘘のように引いていく痛みですが、陣痛は一瞬ではなく長く続く痛み。出産を考えている人は、無痛分娩貯金をしてみるのも良いかもしれません。●ライター/amu(ママライター)
2016年06月12日高齢出産で仕事をしながらの妊娠生活、里帰りもできない。できることなら出産も産後もラクに乗り切りたい。そのためなら多少費用が掛かっても、やっぱり無痛分娩でしょ! そんなわたしの経験談をお話します。■無痛分娩を選んだ理由わたしが妊娠したのは36歳、出産時は37歳でした。勤務地は東京で、実家は関西です。フルタイムで働き、ウェブ制作のディレクターとして深夜におよぶ撮影や編集作業に追われる日々。零細企業の役員だったため、産前産後の休みはなるべく短く…という状況でした。高齢出産でハードな仕事をこなしながら、実家も遠い…そんな悪条件がそろったなかでの妊娠出産。「里帰りはどうしよう? 仕事はいつから休もう?」「痛いのイヤだー(超こわがり)」「産前産後の仕事に一番影響しない産み方は!?」そんなことをあれこれ考えた結果、里帰りはせずに無痛分娩で出産することを選択しました。決め手は以下のふたつ。・仕事からなるべく離れたくない里帰りのためには、余裕を見て予定日の1ヶ月半に産休に入らざるを得ない。産後も1ヶ月は自宅に戻れないので、合計2ヶ月半も戦列を離れてしまう…。そこで、産前ギリギリまで仕事をし、産後すぐ復帰するには自宅のある東京で産む方がいいと判断。・とにかく痛みに恐怖心があった子どものころから陣痛の痛みが恐怖で、妊娠中ずっとおびえてしまいそう。多少コスト高でも、快適なマタニティライフと出産時の体力消耗を少しでも軽く…(高齢出産なので必死!)と期待して無痛分娩に決定。■無痛分娩をする病院選び無痛分娩ができる病院は都内にいくつかあり、どこを選ぶかとても迷いました。当時は周りに無痛分娩経験者が少なく、「麻酔医が居ない時に陣痛が来て、普通分娩になった」というネットの書き込みを見ておののいたことが決定打となり、24時間365日無痛分娩できる病院を選びました。■通院妊娠初期は近所のレディースクリニックで診察を受け、途中から無痛分娩で有名な病院へ転院しました。待合室はいつも大混雑! 細かい検査の日などは半日近く待たされてグッタリすることも…。検診日は会社を半休したり、午後だけ自宅勤務したりしながら通っていました。ある日主治医に「高齢出産なので、いろいろ心配です…」と白状すると、「大丈夫。当院では、あなたは若い方です(キリッ)」との心強いお返事。たしかに待合室には同年代の女性が多く、年齢のことはほとんど気にならなくなりました。ちなみに診察自体は、無痛分娩でも通常分娩と大きく変わらないようでした。エコーや心音で元気な赤ちゃんの様子を確認し、検診のたびに大きくなっていく姿を見るのが楽しかったのを、いまでも覚えています。■予定日よりも2週間前倒しで出産することに予定日まで約1ヶ月…という時に、「赤ちゃんがすでに大きくなっていますね。このまま予定日まで待つと大きくなりすぎて、分娩自体が大変になります。計画分娩にして、早めに産んじゃいましょう。再来週なら空いてますが、どうですか?」と主治医から言われました。仕事はどうにか調整がつき、そろそろ産休に入れる状況ではありましたが、正直「早すぎる…」と思いました。出産前にベビーグッズをゆっくり準備したり、映画を見たり、レストランでおいしいものを食べたりしたかったのに…!後ろ髪を引かれる思いでしたが、実家の母にも上京準備を整えてもらい、2週間後に計画無痛分娩をすることが決定。ここでふと、「結局計画分娩にするなら、無痛分娩さえできれば24時間365日OKの病院じゃなくてもよかったんじゃ…」と気づいてしまったのですが、時すでに遅し。言われるがままに入院手続きへと進むのでした。
2016年05月05日高齢出産で仕事をしながらの妊娠生活、里帰りもできない。できることなら出産も産後もラクに乗り切りたい。そのためなら多少費用が掛かっても、やっぱり無痛分娩でしょ! そんなわたしの経験談をお話します。■いざ出産! 想像以上に壮絶だった無痛分娩言われるがままに計画分娩となったわたし。午後に入院、夕方にはウワサの痛くて太い注射を打たれ、子宮口を広げるラミナリアという処置をしてもらいました。これがすでにとっても痛い…。この時点でギブアップしそうになるなんて、やっぱり無痛分娩にしてよかった…と心から思いました。その後、陣痛促進剤を入れて「子宮口が5センチになったら、麻酔を入れますよ~」と言われ、しばらくベッドで安静にしていました。当初は余裕で、スマホで実況中継動画を撮ったり、家族と冗談を言いあうぐらいだったのですが、徐々に子宮口が開いてくると、鈍い痛みが襲ってくるように…。そして、ついに生理痛の比ではないほどの痛みが、数分おきにやって来るようになったのです!■子宮口が4センチから開かない!!その病院では、子宮口が5センチになると麻酔を入れることになっていました。しかしなぜか私は4センチから開いてくれず、そこから数時間信じられない痛みを耐えることに…。その間、何度も「ま、麻酔を入れてくれ~!」と叫ぶほどの状態でした。何のために無痛分娩を選んだのかわからないぐらいの痛みだったので、もう耐えられない! と鬼の形相で直訴、ちょっぴりフライング気味に麻酔を入れてもらいました。するとウソのように痛みがすぅっと消えて、無痛状態になりました。■いよいよ分娩台へ!その後もなかなか赤ちゃんは降りてこず、14時間後ついにその状態のまま分娩台へ移動することに。人生初のストレッチャーに乗せられても「痛くない」という安心感のおかげで冷静でいられました。初めての分娩台はドラマで見るような空間。助産師さんから呼吸のリズムやタイミングを教わりながら、あとはひたすら指示通り「エアいきみ」!さすが無痛なだけあって痛みはまったく感じないものの、この「一応いきむ」というのが不思議な感覚でした。おなかに力を入れて、女優気分で何度もいきむ。頭が出てきていることは教えてもらったものの、どこかが引っかかっていたらしく、最終的には吸引分娩になりました。力士級の巨体先生が応援に駆けつけ、わたしのおなかをぎゅうぎゅう押す。同時に主治医が吸引。わたしはひたすら「エアいきみ」。そんな壮絶な状況なのに、全然痛くないという不思議…。間もなく出てきたわが子は、明らかにむすっとした顔をしていました。もっとおなかにいたかったとでも言いたげに…。すべての光景が本当にシュールでしたが、無事に産まれたわが子を見て、安心した気持ちで満たされました。■ナメていた…大変だった産後ヘビーな分娩を終えた夜9時。個室にもどり、ベッドで大仕事を終えた余韻にひたっていました。ところが家族を見送った直後から麻酔が切れはじめ、股に激痛が…。吸引分娩で縫合した痛みか、子宮が収縮してもどっていく痛みか、とにかく信じられない痛みが襲来!あまりに痛みが激しすぎて眠ることもできず、個室でひとり「おかあさ~ん…」と子どものように泣きながら朝を迎えたのでした。■同じ無痛分娩でもこんなにも差が!個人的には「意外と痛い思いをした無痛分娩」でしたが、友人は無痛分娩で産んだ直後に笑顔でエアロバイクをし、お祝い膳をたらふく食べていたので、こればかりは個人差があるようです。また別の友人は、ラミナリアの処置をしても子宮口が開かず、一度ラミナリアを抜いて翌日に再処置をしたにもかかわらず、結局帝王切開となりました。無痛の予定がカイザー…そんな展開もあるようです。お産って本当にわからないものですね。■まとめると…わたしの結論では、高齢出産×ハードワーク×里帰りナシでも、なんとかなりました!里帰りナシについては、産前産後の仕事がスムーズだったこと以上に、パパのスタートダッシュ効果が大きかったです。最初から育児に対して積極的に、主体的に動いてくれると後々とても助かります。無痛分娩でも、確実に計画分娩をするならば、24時間365日OKの病院にこだわる必要はないかもしれません。(もちろん想定外の早産など、いろんなケースを考える必要はありますが)むしろ“どんな状態になったら、麻酔を入れてくれるのか”を確認すべきかも…。無痛分娩だからといって、必ずしもまったく痛みがないとは言えません。正直私はナメていました。友人のように痛みなく余裕だった人もいれば、わたしのように産む前後で想定外の痛みを感じることも。これから検討される方は、いろんな人の体験談を聞いてじっくりリサーチされることをおすすめします!
2016年05月05日今夜16日(水)の放送で最終回を迎える西島秀俊主演のドラマ「無痛~診える眼~」が、先週末ですべての撮影を終了。主演の為頼英介役の西島さんと、刑事・早瀬役の伊藤淳史の両名がそろってクランクアップを迎え、3か月にわたる撮影を振り返りコメントを寄せた。最終回となる第10話では、早瀬順一郎(伊藤淳史)によるイバラ(中村蒼)銃撃の後、イバラを探すも見つからず、診療所に戻った為頼英介(西島秀俊)は、早瀬がイバラに発砲したことを高島菜見子(石橋杏奈)、井上和枝(浅田美代子)に話す。イバラは川に転落したまま行方が分からない。和枝は発砲を焦った早瀬の方が危険ではないかと危惧。寝ていたはずの南サトミ(浜辺美波)が話を聞いてしまい、玄関から飛び出そうとするのを和枝が必死に抑えた。翌日も警察はイバラの捜索を続ける。一方、信用を失った「白神メディカルクリニック」は患者の転院などの整理が進められていた。秘書の横井清美(宮本真希)は今後の相談をしようと院長室へ行くが、白神陽児(伊藤英明)姿はなく、携帯電話も繋がらない。為頼の診療所には早瀬が姿を現す。イバラを撃ったことを責める為頼に、早瀬は彼を殺害するしかないと口走る。その発言を聞き、為頼は早瀬に白神から言われたのではないかと問う。為頼は、白神が早瀬にイバラを殺すようそそのかしたのでは、と思ったのだ。為頼はイバラの治験データを早瀬に見せる。そのデータは、イバラが白神に処方された薬の影響で一家殺害時の記憶の喪失していたこと、薬による強暴性の増加を物語っていた。早瀬は一家殺害に白神の関与があるのでは、と気づかされる…。最後に撮影されたのは、伊藤さん演じる早瀬が、中村蒼演じるイバラを追い詰め、橋の上で銃撃するという9話の衝撃のラストシーンに続く、10話冒頭のシーン。横浜の夜景も美しい橋の上で、遠くに船の汽笛が聞こえる中、撮影を終えた西島さんは「こんなに楽しい連ドラの撮影はいままでにもあまりなくて、毎日現場に来るのが楽しみで、3か月間やってきた中で、本当に一日もストレスがありませんでした。それは本当にすごいことで、スタッフの皆さんの実力に驚きました」とスタッフを労い、「また皆さんとご一緒できるように、今後も、もっともっと努力していきたいと思います。ありがとうございました!」と満面の笑みで撮影の終了を喜んだという。また、伊藤さんは、「早瀬という役は犯因症が出たり、怒りを抱えて、熱い正義感を持った刑事で、僕がいままで演じてきた役の中では、似た役もない、初めての役柄でした。新しいことばっかりで、監督にもたくさん演出をかけてもらって、みんなにも助けられて、僕なりにちゃんと最後まで早瀬を演じきることができたかな、と思っています。本当に感謝しています」と述べ、さらに「プライベートなことですが、(『無痛』の撮影期間中に)はじめてパパになることもできまして、犯因症なんて全く出ないような、幸せな日々を送っております。皆さん、本当に3か月ありがとうございました」と、作中の役柄とは打って変わって幸せなプライベートの一面を覗かせるコメントを寄せた。川縁での挨拶を終えた西島さんと伊藤さんは、熱い抱擁を交わしたかと思うと、西島さんが伊藤さんを川に落とそうとじゃれ合う場面も!「本当に泳げないから!」と必死の抵抗を見せる伊藤さんに、現場は終始和やかな雰囲気で3か月以上にもわたる撮影は幕を閉じた。最終回「無痛~診える眼~」は今夜16日(水)22時よりフジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年12月16日西島秀俊主演のドラマ「無痛~診える眼~」に、フリー・アナウンサーの宮根誠司がゲスト出演することがこのほど明らかとなった。12月9日(水)放送の第9話では、為頼英介(西島秀俊)、早瀬順一郎(伊藤淳史)、高島菜見子(石橋杏奈)、白神陽児(伊藤英明)らが院長室に会す。警察から逃走中のイバラ(中村蒼)が、一度白神を訪ね、再び姿を消していた。また、南サトミ(浜辺美波)も病室に血の付いた携帯電話を残していなくなっている。早瀬は、イバラがサトミを誘拐したものと判断し、付近の緊急封鎖を要請。為頼と菜見子は、もう一度病院を探すが、2人の姿はない。その夜、1人院長室に残った白神は、デスクに付着したイバラの血液に気づく。デスクの引き出しを開けると、保存していたUSBメモリーが消えていた。イバラは一家殺害現場で自分を見たというサトミに何を見たのか教えて欲しかった。イバラ自身に記憶がないからだ。2人はトラックの荷台に身を隠し、逃走して行く――。第9話に登場する宮根さんは、西島さん演じる為頼英介の宿命のライバル・白神陽児(伊藤英明)の研修医時代の指導教官を演じる。謎多きキャラクターである白神の過去を知る人物という、重要な役どころだ。今回の出演は、毎週楽しみに見ていたという宮根さんが、西島さんとの2度の番組共演の際に、「できたら出してほしいな~」とプッシュしたことから実現。過去に「最高の離婚」などにも出演している宮根さんだが、今回の撮影を終えて「情報番組とは違う感じで疲れちゃいました(笑)。自分で演じていて、(カットがかかって)監督さんが向こうから走ってくる時の恐怖感。“あ~俺の一言のNGのために、もう一回この人たちが動くんだ~”っていう気分は何とも言えないですね」と、撮影の苦労を語る一方で、「西島さんが撮影の合間に『いや~うまいですね。びっくりしましたよ』と、どんどん褒めて下さるので、僕も楽になりました。本当に褒め上手ですね」と西島さんへの感謝を述べていた。また、自身の演じる役のセリフから物語の展開を知ってしまったことに対して宮根さんは、「結果的に僕のセリフが白神先生の衝撃的な過去を読み解くきっかけになったわけで。そこは、僕が視聴者としてすごく楽しみにしてたとこなんです。一視聴者としては、非常に残念な結果になってしまいましたね(笑)」とユーモアを交えながら残念がっていた。宮根さん演じる役柄が今後ドラマにどのような展開を見せるのか。放送を楽しみに待ちたい。「無痛~診える眼~」は、毎週水曜22時よりフジテレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年12月02日注目のイットガールが登場する連載。今回のゲストは、独特の存在感と演技力を武器に活躍中の浜辺美波さん。放映中のドラマ『無痛~診える眼~』(フジテレビ)で演じるのは、全話を通しての重要人物でもある、精神障害を抱える少女。「自分とかけ離れた役だからこそ思い切り演じられ、やりがいを感じます。医療現場が舞台ですが、サスペンス要素も強い。私も展開にハラハラしています」。丁寧に話す姿は大人びているけれど、オフの話になると途端に15歳らしい顔に。「休日はひたすら漫画とアニメ。あとは寝ます。寝落ちする瞬間が、一番の幸せ!」◇はまべ・みなみ 2000年生まれ。’11年に「東宝シンデレラオーディション」でニュージェネレーション賞を受賞しデビュー。1st写真集『瞬間』、『2016年浜辺美波カレンダー』が発売中。◇役のために金髪にしました…!「ということで、カツラを作りました。これは普段用。お気に入りです」◇撮影でメガネをかけて、ハマりました♪「これは撮影の時にいただいたもの。雰囲気を変えられるのが楽しい」◇漫画は大好きな友達みたいな存在。「どこへ行くにも漫画を持ち歩いて、暇さえあれば読んでいます」※『anan』2015年10月28日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2015年10月27日西島秀俊、伊藤淳史、伊藤英明ら豪華俳優陣の共演や、清純派・浜辺美波の金髪初挑戦に、中村蒼の“てい髪”姿など話題に事欠かない注目ドラマ「無痛~診える眼~」。本作に、モデル・女優として活躍する若手注目株の飯豊まりえの出演が決定した。主人公は、一見うだつの上がらない中年の開業医・為頼英介。彼は人間を外側から見て、医学的徴候の診断だけで、その人間の健康状態や病気の進行状況を読み取ることができる能力を持つ。さらに、犯罪者に現れる「犯因症」(エネルギー過多の一種で、犯罪を起こす者に現れる徴候)までを見通し、ある事件を未然に防ぐ。その事件をきっかけに、刑事の早瀬順一郎から頼られるようになり、気乗りしないながらも、頼まれると断り切れない元来の優しさから、事件解決を手伝うことになる…。飯豊さんは、「めざましテレビ」の“イマドキガール”担当や雑誌「Seventeen」で専属モデルを務めるなどモデルとして目覚まし活躍を見せながら、NHK朝の連続テレビ小説「まれ」や「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(鶴見知利子役)など話題作に次々と出演し、女優業も積極的にこなす若手女優。本作に出演している浜辺さんとは、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」で共演しており、“超平和バスターズ”のうちの2人が、別の作品、別の役柄で再集結することとなった。今回、飯豊さんが演じるのは、浜辺さん演じる南サトミもカウンセリングを受けている高島菜見子(石橋杏奈)のクライアント、瀬野愛莉役。2年前、高島が臨床心理士として働き始めて最初に受け持ったクライアントで、その後の高島の臨床心理士としての転換点ともなる出来事にかかわる重要な役どころだ。飯豊さん演じる愛莉が登場する第4話では、為頼(西島秀俊)に犯因症が浮き出ていると宣告された早瀬(伊藤淳史)が、石で頭部を何度も殴られた野々村涼の殺害事件を担当するところから始まる。ニュースで事件を知った高島菜見子(石橋杏奈)は、野々村がよく行くコンビニの店員で、しかも昨夜も仕事帰りに立ち寄っていたので驚く。すると、菜見子の携帯に佐田要造からメールが。そこには、コンビニでの菜見子と野々村の写真が添付され、“天罰が下った”と文字が。佐田は、菜見子が瀬野愛莉(飯豊まりえ)という少女のカウンセリングを担当していた頃に交際していた男だった。菜見子とのカウンセリングを経て愛莉は快方に向かったが、佐田は次第に菜見子への独占欲をあらわにし始める。ついに暴力までふるわれようになった菜見子は佐田のもとを去ったのだったが…。物語の重要な鍵を握る愛莉を飯豊さんがどのように演じるのか、気になる物語の展開とともに注目したい。「無痛~診える眼~」は毎週水曜日22時よりフジテレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年10月27日フジテレビにて10月より放送開始のドラマ「無痛~診える眼~」の主題歌が、Superflyの新曲「黒い雫」にこのほど決定した。為頼英介(ためより・えいすけ)は、一見うだつの上がらない中年の開業医だが、実は医師として驚くべき能力を持っていた。人間を外側から見て、医学的徴候(ちょうこう)の診断だけで、その人間の健康状態や病気の進行状況、ひいては犯罪を犯す徴候を読み取ることができるのだ。ある事件をきっかけに警察に協力するようになった為頼は、天才的な観察眼と経験の蓄積によって事件を解決に導いていく――。久坂部羊の原作をもとに、ドラマオリジナルのストーリーを加えた1話完結で事件の解決を描く本ドラマ。主人公を西島秀俊が演じ、為頼の宿命のライバル役を伊藤英明、タッグを組んで事件解決に臨む刑事役を伊藤淳史、ヒロイン役を石橋杏奈が務める。さらに、先日放送されたスペシャルドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の「めんま」役など、清純派のイメージの強い浜辺美波が金髪姿を披露し、中村蒼がスキンヘッドで役に挑んでいる。このほど主題歌に抜擢されたSuperfly「黒い雫」は、「無痛」というタイトルから受けるインスピレーション、そして原作から受ける印象から、人間の奥深い感情や、最後に一点の光を見つけられるような、あるいは楽曲を聞くことで救われるような、希望を見いだせる楽曲にしたいというイメージから制作されたそう。サウンドは、Superflyの得意とする「渋さ」と「濃さ」を合わせ持ったロック色が強く出され、静かに始まるイントロの中に「強さ」が秘められている。歌詞については、「一滴の黒」という言葉のインスピレーションから、「一滴の黒」の存在があることで生み出されるさらに美しい「白」や、「毒」「闇」といったネガティブな言葉をそのまま受け取るのではなく、自分の中にあるネガティブな要素を肯定してからこそ美しいものが見えてくる、というッセージが込められている。レコーディングは順調に進み、制作は「シンプルな中にも力強いサウンド」作りを意識して取り組まれたようだ。ドラマはもちろん、Superflyの奏でるロックサウンドにも期待をしたい。「無痛」は10月7日(水)よりスタート。(text:cinemacafe.net)
2015年09月25日今年5月に第2子となるシャーロット王女を出産したイギリス王室のキャサリン妃は、産後約9時間半の早さで退院したと報道されました。日本では産後1週間程度の入院が一般的であることを考えると、異例の早さに感じられますね。ただし欧米では、産後すぐに退院をして自宅でゆっくり休むことが主流の国も多いようです。キャサリン妃が無痛分娩(ぶんべん)かどうかの公式発表はありませんが、一般に無痛分娩の場合は、産後の回復が早いので入院期間も短くて済むとされています。そこで今回は、無痛分娩にまつわる出産事情についてお話ししたいと思います。○日本では大正時代から無痛分娩が行われていた!?無痛分娩は、1853年にイギリスのヴィクトリア女王がクロロホルム麻酔を用いて出産したことをきっかけに、ヨーロッパに広まったといわれています。その後、1940年代のアメリカでは、現代の主流である硬膜外麻酔(背中から脊髄に注射する麻酔法)による無痛分娩が行われていたようです。日本はというと、1916年(大正5年)に歌人の与謝野晶子さんが五男を無痛分娩で産んだという記録があり、これが日本で最初の無痛分娩と考えられています。○日本と海外の普及率の違いでは現代の日本における無痛分娩は、どのくらい広まっているのでしょうか。厚生労働科学研究の一環として行ったアンケート調査(2008年)の結果によって推計される無痛分娩を受けた割合は、2.6%でした。欧米の調査によると、フランスでは経腟(ちつ)分娩(膣を経由する分娩)をした女性の約80%(2010年)、アメリカでは経腟分娩をした女性の約61%(2008年)と高い割合で実施されています。また、ノルウェーでは全分娩の26%(2005年)、イギリスでは全分娩の23%(2006年)、ドイツでは全分娩の18%(2002~2003年)と国によって異なる傾向になっています。一方、アジアの調査では、シンガポールで全分娩の16%(1997~1999年)、香港と台湾で全分娩の9%(1997~1999年)というデータが報告されています。○日本での普及を妨げる3つの理由特に欧米に比べて無痛分娩を受ける割合が低い日本ですが、これには次のような理由があると考えられます。その1.分娩にかかる費用現在もっとも無痛分娩が普及している国といわれるのが、フランス。フランスでは、公立病院で出産する場合、妊娠・出産にかかる費用を保険でカバーでき、全額無料となります。これには、無痛分娩や不妊治療(一定の条件のもと)なども含まれます。一方、日本では妊娠・出産は保険が適応されず、自己負担が基本となります(妊婦健診費用の一部を助成する制度はあり)。さらに無痛分娩をする際は、通常の分娩費用に加えて、個人施設で0~5万円程度、一般総合病院で3~10万円程度かかり、病院によっては15万円以上加算されることも。ちなみに、シンガポールや香港は日本より高い普及率のようですが、富裕層が無痛分娩を選ぶ傾向にあるといいます。これらのことから、費用の問題が無痛分娩の普及を妨げている一因といえそうです。その2.分娩施設&麻酔科医の状況分娩する病院というと、テレビで、きれいでアメニティーが充実していて食事がおいしい施設が紹介されていて、そういったところを想像する人もいるかもしれません。日本では、そのように環境が整った施設はベッド数が19床以下の小規模であることがほとんど。そして、日本の分娩の約半数がそのような施設で行われていますが、小規模ですので1施設あたりの医師の数が少ないことも多いです。一方、総合病院の場合は合併症のある患者さんが多いので、無痛分娩までなかなか手が回らないのも現状でしょう。突出して無痛分娩の普及率が高いのはフランスとアメリカですが、いずれも麻酔科医の数が日本より多い国です。人口あたりの麻酔科医の数を比較すると、ともに日本の約2.5倍もの数の麻酔科医がいるといわれるほど。そのため、日本より無痛分娩に携わる麻酔科医の確保がしやすいといえます。その3. 分娩に対する考え方日本には、我慢を美徳とする風潮があります。"お腹を痛めて出産してこそ母性が生まれる"といった偏った意見もあります。そのため、無痛分娩や帝王切開を恥ずかしいとする方もいるのです。妊婦健診の時に、付き添いで来た母親から「無痛分娩を選択するのはわがまま」「ぜいたく」という声を聞くことがあります。以前に比べると、"分娩の痛みを我慢する必要はない"という意見が出てくるようになったとはいえ、まだまだ無痛分娩に対する消極的なイメージもあるようです。○無痛分娩について無痛分娩は全く痛みがないのかと尋ねられることがあります。「無痛」といっても、陣痛と呼ばれる子宮収縮がないと分娩に至りません。麻酔薬のおかげで痛みをほとんど感じない方もいれば、子宮収縮時の圧迫感を痛いと感じる方もいらっしゃいます。ほかに通常のお産と違うのは、麻酔投与中は麻酔のために動くことができないことや、分娩進行がゆっくりになるために吸引分娩が通常の出産より多くなるという報告があります。一方で痛みの緩和以外のメリットとしては、陣痛の痛みがやわらぐことによって体力が温存できる点があげられます。また、痛みによるパニックや血圧上昇がないため、ストレスなく分娩に至りやすいといえます。無痛分娩にはさまざまな意見があると思いますが、元気に赤ちゃんに会えるように産婦人科医はいつも気を配りながらお手伝いをします。無痛分娩だから危険が増すというイメージがなくなればいいと思います。※無痛分娩の普及率は日本産科麻酔学会ホームページのデータを参考にしています※画像は本文と関係ありません○記事監修: 疋田裕美(ひきだ・ひろみ)日本産婦人科学会認定医、母体保護法指定医九州大学医学部卒業後、九州大学付属病院、板橋中央総合病院での勤務を経て水口病院産婦人科に勤務。150名以上の女性医師(医科・歯科)が参加するEn女医会の会長も務め、ボランティア活動などを通じて、女性として医師としての社会貢献を目指した活動に従事する。
2015年09月04日医療の舞台裏を描き出し、新世紀版「白い巨塔」と評される「破裂」の作者にして現役医師の久坂部羊が描く医療サスペンスミステリーの名作「無痛」。この度、西島秀俊、伊藤淳史、石橋杏奈、伊藤英明ら豪華俳優陣を迎え、フジテレビにて10月クールにドラマ化されることが分かった。原作は、現代の医療制度の矛盾を突きながら、責任能力の有無によって心神喪失者・心神耗弱者の罪を、罰しない、あるいは軽減することを定めた刑法39条の是非をも問う社会派ミステリー小説。今回の連続ドラマ化にあたっては、原作の魅力はそのままにドラマオリジナルのストーリーが1話完結の事件解決物語として描かれるそう。主人公は、一見うだつの上がらない中年の開業医・為頼英介。彼は人間を外側から見て、医学的徴候の診断だけで、その人間の健康状態や病気の進行状況を読み取ることができる能力を持つ。さらに、犯罪者に現れる「犯因症」(エネルギー過多の一種で、犯罪を起こす者に現れる徴候)までを見通し、ある事件を未然に防ぐ。その事件をきっかけに、刑事の早瀬順一郎から頼られるようになり、気乗りしないながらも、頼まれると断り切れない元来の優しさから、事件解決を手伝うことになる…。主人公・為頼英介を演じるのは、唯一無二の存在感を放つ西島さん。フジテレビ系連続ドラマでは過去に「あすなろ白書」や「大奥」「ストロベリーナイト」に出演しており、どの作品も高視聴率を記録。今年は『劇場版 MOZU』、来年には『クリーピー』の公開も控えており、実力派俳優としての地位を不動のものとしている。西島さんとタッグを組み事件を解決する刑事の早瀬順一郎役には、『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』で西島さんと共演した伊藤さんが配役。ドラマ「電車男」や『海猿』などの少し頼りなさげな役を演じる印象が強い伊藤さんだが、本作では柔道の黒帯を持ち武術に長けた熱血巡査部長を演じる。物語の軸となる凄惨な事件の犯人として名乗り出た少女のカウンセリングを担当する本作のヒロイン・高島菜見子を演じるのは、綾瀬はるかや石原さとみを輩出したホリプロスカウトキャラバンでグランプリを獲得した石橋さん。初出演にして初主演の映画『きみの友だち』で最優秀新人賞を受賞した石橋さんは、本作がゴールデンタイム連続ドラマ初ヒロイン。ある事件に巻き込まれて夫を亡くし、その時の加害者との経緯から犯罪に対して特別な思い入れを持っているという、難しい役どころを演じる。そして、為頼のライバルで、為頼と同じように外見だけで人の健康状態や病気を見抜く「神の診察眼」を持っており、予後不良の患者をすぐさま転院させ自分の病院の治癒率を向上させることで、“医療界の革命児”への成り上がった医師・白神陽児を演じるのは、伊藤さん。実写版『テラフォーマーズ』主演など話題作に次々と出演する伊藤さんだが、意外にも西島さんとは本作が初共演となる。以下、出演者コメント■西島秀俊(為頼英介役)刑事役の伊藤淳史君とのコンビや、初共演の石橋杏奈さん、そして伊藤英明さん演じるもうひとりの天才医師との火花を散らす関係など、ドラマでは「ストロベリーナイト」以来になる敬愛する佐藤監督の元、想像もつかない化学変化が起きる予感がしています。是非ご期待下さい。■伊藤淳史(早瀬順一郎役)病気や犯罪を見抜く医師が活躍する、そんな今回のドラマの設定をとても興味深く思いました。交番のお巡りさんは最近も演→やらせてもらいましたが、刑事役は映画の“踊る大捜査線”以来です。西島さん演じる為頼医師をどんどん事件に捲き込んで、いままでにない新しいコンビを作り上げていきたいと思います。■石橋杏奈(高島菜見子役)今回演じるのは、臨床心理士役ということで、心理的なサポートをする職業だと思いますが、菜見子自身過去に複雑な出来事があるので、とても精神力のある人だな、という役柄の印象です。西島さんとは初めて共演させていただくのですが、原作を読んでイメージした為頼先生が西島さんと強く重なり、現場でお会いし一緒にお芝居させていただくのがいまからとても楽しみです。■伊藤英明(白神陽児役)西島さんとの初共演、とても楽しみです。お互い天才医師同士ということもさらに楽しみが倍になります。佐藤監督も初めてですが、楽しみです。伊藤淳史くんは“海猿”以来ですから、またまた楽しみです。石橋杏奈ちゃんも初めてですから、すべて楽しみです。是非みなさんもお楽しみに。連続ドラマ「無痛~診える眼~」は10月より毎週水曜日22時からフジテレビ系全国ネットにて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2015年08月05日お産は女性にとってとても大切な一大行事。できるだけ、楽しく幸せなものにしたいですよね。医療の進歩で安全なお産ができるようになってきた一方で、計画分娩、麻酔(無痛)分娩のような管理されたお産が増え、救命措置としての帝王切開も増加しています。分娩の方針は施設によって違いがあり、大まかには「自然分娩を推進しているのか」「計画分娩・麻酔(無痛)分娩を推進しているのか」で分かれます。そのほか、よく聞くワードについて解説します。○自然分娩自然の陣痛が発来するのを待って分娩すること。子宮口が全開になり、赤ちゃんが誕生するまで(分娩第1期~2期)の陣痛が来ている間の医療サポートは施設によってさまざまです。出張助産師による自宅分娩や自然分娩推進のクリニックなどでは、陣痛時間はストレッチやウォーキングなどの運動をしたり、湯船につかったりしたりしながらリラックスできるように過ごします。フリースタイル分娩自然分娩において、陣痛の時間から分娩まで産婦さんが好きな体勢で過ごすこと。横を向いたままの側臥(そくが)位分娩やすわる格好の座産など、産婦さんの産みやすい体勢を探しながら分娩する方法です。水中出産自然分娩において、産婦さんがプールのような設備で、お湯につかった状態で赤ちゃんを産むこと。産婦さんの身体が緩んで産みやすいと言われていますが、衛生管理などが難しく、最近では行う施設が少なくなっています。ソフロロジー法やラマーズ法自然分娩において、以前は陣痛を乗り越えるための方法として流行していました。しかし、本質的には「リラックス」するための呼吸と精神的心構えを身につけることなので、現在では総じてリラックス法などと言われています。大切なのは深い呼吸をすることと、赤ちゃんの出てくる道である子宮と産道を広げてあげようとイメージする心構えです。最近、「ヒプノバーシング(催眠出産)」という方法も聞くことがありますが、これも、本質的には同じです。○計画分娩入院日を決めて陣痛促進剤を使って陣痛を誘発する分娩。麻酔(無痛)分娩は、計画分娩で行うことが多いです。○麻酔(無痛)分娩麻酔を使って痛みを緩和する分娩方法です。ほとんどが硬膜外という背骨の奥の場所に針を刺してチューブを入れ、麻酔薬を注入します。意識もあり、痛みが完全になくなるわけではありません。○LDR自然分娩・計画分娩に関係なく、陣痛(Labor)・分娩(Delivery)・産後の回復(Recovery)を、ひとつの部屋で行うお産のスタイル。一般的な分娩は分娩時に分娩室に移動しますが、LDRなら移動の必要がなく、比較的ストレスなく過ごせます。ただしこの設備を備えた病院は少ないのが現状です。過去の回でも解説してきたように、産婦さんには「産むチカラ」が備わっています。ホルモンで守られていることを理解し、お産が楽しかったと思えるようにしたいですね。産院の分娩方法を知っておき、よいイメージを持ってお産に臨みましょう。ただ命の誕生の場面では思いがけない事態が起こることも多く、医療介入が必要になって希望の分娩方法ができないこともあります。出産で大切なのは、母子ともに安全で、赤ちゃんが無事生まれてくること。理想のイメージにこだわりすぎず、それ以外の可能性に対しても柔軟に心の準備をしておくことが必要です。※画像は本文と関係ありません○善方裕美医師日本産婦人科学会専門医、日本女性医学会専門医1993年高知医科大学を卒業。神奈川県横浜市港北区小机にて「よしかた産婦人科・副院長」を務める。また、横浜市立大学産婦人科にて、女性健康外来、成人病予防外来も担当。自身も3人の子どもを持つ現役のワーキング・ママでもある。主な著書・監修書籍『マタニティ&ベビーピラティス―ママになってもエクササイズ!(小学館)』『だって更年期なんだもーん―なんだ、そうだったの?この不調(主婦の友社)』『0~6歳 はじめての女の子の育児(ナツメ社)』など
2014年12月26日歯科医院のホームページで「無痛治療を行っています」という文言をよく見かけます。あのギンギン削られてガンガン痛むことから解放される?と期待してしまいますが、無痛治療とは具体的にどのように行われるのでしょうか。本当に無痛なのでしょうか。歯学博士で歯科・口腔衛生外科の江上歯科(大阪市北区)院長・江上一郎先生にお話を伺いました。■麻酔、レーザー、薬、そして早期治療「無痛治療とは、文字通り、痛みを感じないように治療する方法です。一般的に、次の方法がとられています」と江上先生。1)麻酔による治療どこの歯科でも行っている無痛治療法ですが、麻酔薬や麻酔の方法、技術は歯科医によります。まず、歯ぐきにジェル状の「表面麻酔剤」を塗ってから、そこに注射針で「局所麻酔」を施します。注射の針は極細です。かつては、刺すときにちくっと感じていましたがが、今はそれもまずありません。注射の方法も進化しています。麻酔液を、電動で少しずつゆっくり注入していく場合は、歯ぐきへの圧迫を最小限に抑え、少量で効率よい麻酔が可能です。費用は、保険適用です。注射による麻酔がつらい、高血圧などで一般の麻酔では持病が悪化するなどという方には、「笑気吸入鎮静法」を行います。鼻から笑気ガス(医療用ガス)を吸い込むと、リラックス気分になって痛みへの恐怖心が緩和され、鎮痛効果もあります。数分で元の意識に戻ります。自費で、2,000円~3,000円です。ほかに、麻酔医が静脈に少量の精神安定剤を投与する「静脈内鎮静法」や、全身麻酔という方法もあります。自費で、かつ、どこの歯科医院でも取り扱っているわけではありませんので、相談が必要です。2)レーザーによる治療患部にレーザーを照射して歯をはじく感覚で削ります。殺菌効果、止血効果もあり、化膿(かのう)している歯ぐきの切開など小外科処置を行うこともあります。ただし、深い虫歯の治療は難しい、機械で削るよりもかなり時間を要するなど、デメリットもあります。どこの歯科医院にでもあるわけではなく、費用は自費のことが多いでしょう。3)エアーアブレーションによる治療「細かい粉末を、圧縮した空気で噴射して歯を削る装置」で治療します。進行したむし歯には適しません。どこの歯科医院にでもあるわけではなく、費用は自費のことが多いでしょう。4)抗菌剤による治療一時、薬を詰めるだけで歯を削る必要がない、という治療法が話題になりました。これは、3種の抗菌剤(細菌を死滅させる薬)を混ぜて詰める「3Mix(スリーミックス)法」と呼ばれる方法です。歯を削らない、神経を抜かなくてよい可能性がありますが、取り扱っている歯科医院が少数であること、その安全性、有効性について証明したデータに乏しい、日本歯科保存学会は2009年3月時点では「現状では、保存領域の治療技術として容認することは難しい」という見解を発表しているという側面もあります。費用は保険適用外で、医院によって変動があるようです。江上先生は、こうアドバイスを加えます。「以上の方法が主ですが、一番の無痛治療は、むし歯の早期発見早期治療です。むし歯は、歯の表面のエナメル質が変色することから始まります。それに気付いた時点ですぐに治療をしておくと、エナメル質には神経が通っていませんから、削ったとしても痛みはありません。また、削る必要がないこともあり、時間も費用も最小限ですみます。それに、痛みというのは心理面に大きく影響されます。信頼できる医師から、どのような治療をするのか、痛みはどの時点でどう感じそうなのかの説明を受けておくと、いきなり削られるよりも随分と心の負担が軽くなり、痛みも軽減するものです。そのためには、医師に気を遣わずに、『自分は痛みに弱い』、『過去に痛い経験をした』など、あらかじめ相談するようにしてください。こういう心理面が重要になってきます」「水がしみるようになれば、歯の神経がむし歯で浸食されていますから、治療に際して痛みが出てきます」と江上先生。どうやら、無痛治療のお世話になる前に歯科医へ急ぐことこそが無痛治療になるようです。監修:江上一郎氏。歯学博士。専門は口腔(こうくう)衛生。歯科・口腔外科の江上歯科院長。江上歯科大阪市北区中津3-6-6阪急中津駅から徒歩1分、御堂筋線中津駅から徒歩4分TEL:06-6371-8902藤井空/ユンブル)
2012年09月29日