42歳のときに生理不順で産婦人科を受診したところ、医師から生理が終わるまでまだ早いからということで、ホルモン補充療法をすすめられました。ホルモン補充治療を受けることは、考えていなかったのでとても驚きました。私が初めて受けたホルモン補充療法について紹介します。★関連記事:まだ40代前半なのに生理が来ない…まさかもう閉経なの?早発閉経って?ホルモン補充療法を受けるまで毎月、決まった周期で来ていた生理が、来る月があったりなかったりに……。そして、月経量も多くなり心配になりました。42歳という年齢もあり、更年期の影響かもしれないと思ったのです。ちょうど健康診断で婦人科を受診した際に、「近いうちに検査をしたほうがいい」と告げられ、健診前から気にしていたことでしたので、数日後に予約を取りました。一時期通っていた別の産婦人科は予約を取るのが大変でしたが、ここはスムーズに予約が取れ、通院しやすい印象を持ちました。そして、初診時に問診で生理や出産に関わることを記入し、診察となりました。とりあえず血液検査をして数日後に結果が出るのを待つことに。そしてその結果は、女性ホルモンが少なくなり始めているため、「早期閉経」になってしまうとのことでした。将来のためにも生理があったほうが良い年齢だからということで、ホルモン補充療法について教わりました。ホルモン補充療法の中でもパッチをおなかに貼るタイプのものをすすめられ、「どうしますか」と聞かれました。なるべく治療をしたほうが良いけれど、がん罹患リスクにもわずかだけど影響があるとのことで、定期的にがん検診を受けることが必須とも言われました。その言葉に少し戸惑いもありましたが、がん罹患率はそれほど高くないとのことなので、治療を受けることにしたのです。ちなみに、医師からは乳がんや子宮がんなどの特定のがん罹患リスクが上がるという説明はありませんでした。毎月通院しなければならず、また定期的にがん検診を受けることが必須。ですがやはり、通いやすい点が治療を受けることに前向きとなった理由でもありました。パッチ式ホルモン補充療法は効果があった検査の結果を聞きに行った日に、早速ホルモン補充療法の薬を処方されました。「メノエイドコンビパッチ」という貼り薬で、卵胞ホルモンと黄体ホルモンを合わせたものでした。更年期障害の症状を改善する薬ですが、早期閉経として処方されました。下腹部辺りに丸いパッチを貼り3日おきに貼り替えます。1回に10枚分を処方されるので、月に1回受診して薬をもらいに行くといった感じです。貼る場所を毎回変えれば肌への負担も少ないので、無理なく治療ができます。生理不順で生理が遅れていたのですが、貼り始めて1〜2週間後に生理が来ました。ただ、薬を使って生理を来させているからか、どうしてもその効果が強くあるように感じています。私の場合は生理前に強烈な眠気がありました。治療を始めて間もなくは体も慣れていないので、薬の影響を受けやすいようですが、徐々に慣れてくると初めて処方されたときに医師から説明があったことを思い出し、生理前の昼間に眠たいと感じたときは、無理して家事や仕事をするのではなく、30分でも休めるように調整することにしました。そうすることで罪悪感も減り、結果として家事や仕事もはかどるようになりました。なかなか通院できず起きた体調の変化最初に薬を処方されて3カ月ほどは通院したのですが、4カ月目以降からコロナ禍で少し通院を控えていました。半年ほどさぼっていたら、生理がまた不順となり、さらには精神的にも不安定になってきました。「これではまずい」と思い、急いで婦人科を予約して受診。そして、精神的に不安定となることがあると伝えると、「薬を貼ってなかったからかな?」「貼るとまた落ち着くと思うよ。あと、運動してね」と言われました。薬の効果は大きく、生理はもちろん精神的にも良い影響があったことに、自分でも驚いています。勝手にやめてはいけないと反省し、しっかりと治療を続けようと思いました。まとめホルモン補充療法は、おなかにパッチを貼るだけのとても簡単な方法ですが、きちんと生理不順を改善できたので、しばらく続けようと思っています。また、さぼっていたときに精神的な面にも影響がありましたが、再び貼り始めてからはそれも改善してきたので、こちらの効果もこれからも期待しています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。イラスト/サトウユカ著者/Y.N.(44歳)大学生の子どもが2人。自宅で過ごすことが多くなり、パン作りやお菓子作りに励む。季節感を取り入れた生活が好きで、フルーツシロップ作りもしている。
2022年08月24日■前回のあらすじ低気圧の日に、PMDDの症状が出現。夫は「休んで」と言ってくれたけど、“役立たず”のレッテルを貼られているように感じてしまったなおたろーは、何か役に立ちたいとコンビニにアイスを買いに行くことにして…。値段も見ずに買い物するとか、セレブかよ(笑)。ちょっとアイス買うだけのつもりだったのに、バグってる時い買い物したらいかんね…。精神状態が不安定な時に外を出歩くのはなかなか危険ですが、コンビニは家の目の前なのでなんとか歩いていけました。そして、頭も働かないし、呂律も回らないのでまともに喋ることができません。夫はもう慣れっこだから「はいはい」って普通に対応してくれるからいいけど、よそではこんな姿見せられない…。月経前不快気分障害(PMDD)とは、月経前症候群(PMS)の中でも特に精神症状が強いために、日常生活に大きな支障をきたすほどの状態を指します。出典: Medical Note この記事はあくまで筆者の体験談です。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。次回に続く「PMDDの症状でポンコツ化した私」(全4話)は12時更新!
2022年07月14日女性のココロとカラダや、ライフスタイルにまで大きく影響する”女性ホルモン”。しかし、その働きや整える方法をよく知らない人も多いでしょう。今回は女性ホルモンの不調やバイオリズム、心との関係、暮らしの中でできるセルフケアについてご紹介します。1.女性ホルモンってなに?そもそも女性ホルモンがどんなものなのか、働きや整え方をちゃんと理解している人は少ないかもしれません。女性ホルモンの基礎知識やバランス、それによって引き起こされる女性特有の様々な不調について解説します。女性ホルモンに関する正しい知識を身につけて、日常の当たり前を見直しましょう。ホルモンバランスの乱れは心身の不調に大きく関わる。女性ホルモンとは、卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンの2種類のホルモンの一般的な呼び名のこと。「生理や妊娠だけでなく、心身の不調にも深く関わっている女性ホルモン。後々、不妊で悩んだりしないように、女性ホルモンに関心を持ってほしいですね」そう話すのは、産婦人科専門医の角ゆかり先生です。「女性ホルモンの分泌は、脳の視床下部が司令塔となり、調整されています。視床下部は、神経系統のコントロールタワーのすぐ隣にあるので、強いストレスを受けると視床下部から指令を受ける女性ホルモンの分泌も乱れてしまうのです。ストレスには、過剰なダイエットによる身体的ストレスも含まれます。過剰なダイエットをすると、脳が『身体的危機の今は新しい生命を育てられない』と判断し、血液を体外に排出する生理を止めてしまいます。無月経は不妊になることもあるので注意を」生理の約1週間前から、イライラしたり、いつも以上に甘いものを食べたくなったり、PMS症状が表れるのも女性ホルモンの影響。「PMS症状対策で重要なのは、それがPMS症状なのだと自覚することです。あらかじめどんな症状が自分に出るのか知っておけば、周囲に『この時期は機嫌が悪くなるかもしれない』と伝えておくことで大きなトラブルを防げますし、食欲が増すケースも、脂肪分の多いスイーツを食べる前にカロリーが低く栄養価の高い野菜のスープなどでお腹を満たしておくといった対策がとれます」では、根本的に女性ホルモンを整えるには、どうしたらいいのでしょうか。「基本的なことですが、栄養バランスのとれた食事と十分な睡眠をとり、規則正しい生活を送ることが、女性ホルモンにとっては大切です。もちろん、生理に少しでも異常があったり、PMS症状が辛かったり、ホルモンの乱れを感じたらなるべく早く、婦人科を受診してください。その際、月経周期がわかっているとスムーズです。自覚症状がない方も、いつかの時のために、月経周期のチェックを」エストロゲン肌にハリが出て、髪もツルツルに自律神経や脳の働きをよくする内臓脂肪がつきにくくなる卵胞ホルモンとも呼ばれ、いわゆる女性らしい丸みを帯びた体型を作るホルモン。肌や髪の潤いを守る、代謝をアップするなど、女性にとってうれしい作用も。40歳を過ぎると分泌量が減ってホルモンバランスが急激に崩れ、更年期を過ぎるとほとんど分泌されなくなります。プロゲステロン体に水分を溜め込み、むくみやすくなる食欲が旺盛になり、代謝が鈍くなる疲れやすくなる排卵直後から分泌量が増え、子宮内膜を柔らかくして妊娠に備えるホルモンで、黄体ホルモンとも呼ばれます。プロゲステロンが優位な黄体期は、妊娠のために体が水分や栄養を溜め込もうとするため、むくみが出やすく、食欲が促進される場合も。精神的にも不安定になりやすい傾向があります。ホルモンバランスの入れ替わりで心身に変化が!女性の心と体は、エストロゲンとプロゲステロンの2種類の女性ホルモンの影響を受け、約1か月周期で変動。たとえば、エストロゲンが優位になる生理直後は、肌がきれいになりますが、プロゲステロンが優位になると、肌が脂っぽくなってニキビが増加。精神的に不安定になりやすくなることもあります。教えてくれたのは…角ゆかり先生産婦人科専門医、虎ノ門ウィメンズクリニック院長。東京女子医科大学卒業。2013年、メルボルン大学ウィメンズヘルスマスター取得。症状以外にも、患者の話に耳を傾ける診療方針で信頼されている。※ 取材、文・小泉咲子※ 2022年1月13日配信2.女性ホルモンとココロの関係生理前のイライラ&体調不良と女性ホルモン、自律神経…。何となくつながっていると知ってはいるものの、うやむやになりがちなこの関係を専門家が解説。心身を健やかに保つための基本のセルフケアもチェック!自律神経の不調も、女性ホルモン&心と密接な関係に。もうひとつ知っておきたいのが、ストレスと自律神経の関係。産婦人科医の宗田聡先生いわく、「自律神経には緊張した時に優位になる交感神経と、リラックス時に働く副交感神経の2種がある。相反する2つの働きで、意志に関係なく、心拍や呼吸などの体のさまざまな機能を、絶えず自動制御しています」2つがバランスよく働くことが理想的ですが、この自律神経も、ストレスによって乱れやすいシステムだといいます。「ストレスがかかって交感神経が活発な状態が続き、体が休まらないままだと、むくみや肩こり、慢性疲労など体の不調が現れてきます。体が辛ければ当然、メンタルにも悪影響です」(宗田先生)さらに、自律神経は女性ホルモンの変動とも密接な関係が。心療内科医の田中奏多先生は「それぞれの司令塔が脳の近い場所にあり、どちらかが不調になると片方も呼応しやすいという特徴があります。逆に言えば、体に働きかけることで、心にも良い影響を与えられる可能性があるということ。体からのサインも見逃さずに、メンタルマネジメントに役立てましょう」とのこと。下記の、自律神経が乱れた時に起きがちな症状例を参考にしてみましょう。自律神経バランスがピンチかも?寝足りない感じが続くマッサージをしても肩こりが良くならない下痢や便秘が続く手や足が冷える、下半身がむくむ原因の分からない頭痛がするめまいや耳鳴りがするようになった息苦しくなったり、急に動悸がしたりする顔や手足など、体の一部だけに汗をかく教えてくれたのは…宗田 聡先生産婦人科医、広尾レディース院長。長年の経験をもとに、女性たちの悩みに心と体の両面からアプローチ。著書に『31歳からの子宮の教科書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。田中奏多(かなた)先生心療内科医、産業医。東京TMSクリニック勤務。ハーバード大学TMSコース修了。著書に『眠る投資 ハーバードが教える世界最高の睡眠法』(アチーブメント出版)がある。※ 構成、文・新田草子※ 2021年12月22日配信3.女性ホルモンを整える暮らしとは?仕事で責任が重くなったり、ライフステージが変わったりと、体調を崩しがちなアンアン世代。まさにその一人だった女性ホルモンバランスプランナーの原由記さんは、健康を取り戻した実体験と知識から、日常的にできるホルモンバランスの整え方を伝授!起きたらカーテンを開けて、必ず朝日を浴びる。睡眠不足は女性ホルモンを乱すといわれています。そこで、良質な睡眠のためにやるべきは、朝一番に、カーテンを開けること。「体内の生体リズムを整えてくれる太陽の光は、睡眠と覚醒をうまく切り替えるカギ!朝起きたらすぐに1〜2分、深呼吸をしながら太陽の光を浴びると約16時間後にメラトニンという眠気を誘う脳内の神経伝達物質が分泌され、寝つきがよくなります。曇りや雨の日でも十分な明るさがあるので、毎日の習慣にするといいでしょう」スマホは、できるだけ遠い場所に置いてからベッドの中へ。生活のリズムを整えることが、すなわち女性ホルモンを整えること。そのベースになる睡眠にとって、脳を活性化させるパソコンやスマホのブルーライトは完全にNG。「寝ると決めたタイミングで、仕事のメールやSNSチェック、動画観賞もおしまい!寝室とは違う部屋に持っていき充電を。ワンルームの場合は、視覚に入らない、できるだけ自分から遠い場所へ。夜はマッサージなど、セルフケアの時間にして“スマホに囚われない自分”でいたいものです」寝る時には”五感”に心地よいものを意識して選ぶ。女性ホルモンの影響を強く受けるのが、心の状態。「肌に触れて心地よい、ふわふわして癒されるなど、気持ちをポジティブな方向に導いてくれるアイテムを選びたいもの。特に寝具やパジャマは、睡眠の質も左右します。肌触りがよく、五感が喜ぶ素材を選びましょう。チクチクする、毛玉でゴワゴワするといった小さなストレスも、蓄積されると眠りを妨げます。ピローミストやルームフレグランスの香りにもこだわって。生理不順には、セージやレモンバームを」4.女性ホルモンを整えるセルフケア術とは?朝ごはんには、植物性タンパク質を摂る。女性ホルモンにいい食生活は、栄養バランスのとれた食事。「不足しがちなのが、タンパク質。不足すると、体内に水分を溜め込むようになりますが、生理前はその傾向がより強くなります。生理前のむくみが辛い人は、朝にお味噌汁を飲み、タンパク質摂取を意識してみて」。大豆イソフラボンは、エストロゲンと似た作用があり、生理周期の乱れを整える働きや美肌にも期待大。「食事を改善することは、次の生理周期を整える準備になります」リモートワークでも、始業前に家の周りを歩く。リモートワークだと、通勤で駅まで歩いたり階段を上り下りすることさえもなくなり、意識しないとすぐ運動不足に陥ってしまいます。「体を動かして、血行をよくすることは、女性ホルモンにいい働きがあります。始業前に、できれば一駅分、難しければ家の周りだけでも歩くと。また、1時間に1回はストレッチをして、座りっぱなしで滞った血流を改善してあげましょう。冷たい椅子は腰まわりやお腹を冷やします。クッションやブランケットで冷え対策を」【CHECK!】生理中は内くるぶしマッサージで、卵巣をケア。床に座って、内側のくるぶしの上部を流れる血管の横をなでて、ゴリゴリしていたら、卵巣が疲れているサイン。「石みたいに硬い部分に老廃物が溜まっているので、そこをぐっと押して、しっかりと流してあげるといいでしょう」※『anan』2021年12月8日号より。教えてくれたのは…原 由記さん女性ホルモンバランスプランナー。大学を卒業後、化粧品会社に入社。会社員時代に体調を崩した経験から、資格を取得。デリケートゾーンケアアイテムを扱う「メリア」を立ち上げ、代表を務める。※ 取材、文・小泉咲子※ 2022年1月14日配信5.心と体を整えて、女性ホルモンのバランスをとろう忙しい日々の中で、ストレスなどによる女性ホルモンバランスの崩れに悩んでいる方も多いのでは?自律神経のセルフケアチェックなど、あなたのライフスタイルにあったものを取り入れてみましょう。心と体を整えて不調を緩和し、心地よく過ごせるように役立ててみてくださいね。©Atipati Netiniyom / EyeEm /Getty Images文・小泉咲子、新田草子 再編集・Nana — 2022.06.21
2022年07月04日ホルモンとひと口に言ってもその種類は多種多様。閉経を考えるときに知っておきたいホルモンにはどんなものがあり、更年期にはどのように変化するのでしょうか。産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:【更年期】閉経までのつらい更年期症状には低用量ピル、ホルモン補充療法のどっちを使う?女性の体に関わるホルモンは主に4つ!女性の体内では脳下垂体ホルモン2つと女性ホルモン2つが連携しています。加齢で卵巣機能が低下し、女性ホルモンの分泌が減っても脳下垂体ホルモンは分泌され続けるアンバランスにより、さまざまな体調不良を引き起こします。【脳下垂体ホルモン】卵胞刺激ホルモン(FSH)脳下垂体から分泌され、卵巣に指令を送る性腺刺激ホルモン。卵巣内の卵胞を成熟させ、エストロゲンの分泌を促します。黄体形成ホルモン(LH)脳下垂体から分泌され、卵巣に指令を送る性腺刺激ホルモン。卵胞が十分に成熟して排卵期間になると、排卵分泌を促します。排卵後は、卵子を排出した卵胞を黄体に変化させ、卵巣からプロゲステロンを分泌させる働きがあります。【女性ホルモン】エストロゲン(卵胞ホルモン)女性らしい体形をつくるホルモンとして知られ、妊娠を促すさまざまな働きをしています。骨や血管、脳の働きのほか、自律神経や感情も整える働きがあります。プロゲステロン(黄体ホルモン)妊娠が成立しやすいよう子宮環境を整える働きがあります。妊娠しなかったときには、不要になった子宮内膜を剥がして血液とともに体外に排出できるよう、生理を起こす働きをしています。閉経前後に減るのは女性ホルモンの2つ閉経前後のそれぞれ5年、計10年間を更年期といいますが、この時期に減るのがエストロゲンとプロゲステロン、2つのホルモンです。これらが減ることでホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)、イライラ、うつ、肌の乾燥、コレステロール値が上がり代謝が落ちて太りやすい、頭痛、めまいといった症状が出ます。すべて出るというわけではなく、人によって症状はさまざまです。ただ、これらの症状が更年期症状とわかるには、閉経後のこと。閉経を迎えて「あの体調不良は更年期症状だったのね」とモヤモヤしていた気持ちがなくなり精神的にラクになったという人は多いです。閉経後も女性ホルモンがまったく出ないわけではない閉経は女性ホルモンがなくなることで起こるのではなく、原始卵胞がなくなることで起こります。女性ホルモンは閉経後も減り続けますが、まったく出ないというわけではなく、個人差がありますが60歳前後になくなるといわれています。女性ホルモンが減ると聞くと、女性としては少し寂しい気もしますが「体にとって必要がなくなってくるので減っていくもの」として前向きに受け入れるほうが良いですね。まとめいかがでしたか? 閉経前後に、女性ホルモンの分泌が劇的に変わることがわかりました。加齢とともに減っていくことは寂しいですが、すてきな50代、60代の女性はたくさんいます。自然の流れとして受け止める気持ちも必要なようです。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年06月23日肌のコラーゲンを呼び覚ます株式会社fearlessは2022年6月20日(月)、「成長ホルモン誘導ペプチド」配合の新シリーズ「アルフォンソ」をリリースし、化粧水、美容液、アイクリーム、クリームの4商品をラインナップした。「アルフォンソ」は「成長ホルモン」に着目した新スキンケアブランド。「成長ホルモン」をつくり出す「成長ホルモン誘導ペプチド」を3~5%配合し、肌の土台細胞が持つコラーゲンを呼び覚ます仕組みである。同商品に含まれる成長ホルモン誘導ペプチドは、線維芽細胞のコラーゲンやヒアルロン酸にアプローチし、肌のハリ・弾力をアップさせる成分である。肌の様々な部分のエイジングに「アルフォンソ」シリーズのラインナップは、肌の様々な部分のエイジングが気になる人や、土台からゆるがない肌作りを目指す人におすすめな基礎化粧品。中でも「アルフォンソアイクリーム」は、昨年、数量限定で発売され大好評につき完売した商品である。エイジングケアのためレチノール(ビタミンA)誘導体やビタミンC誘導体、ヒト型セラミドなど、複数の成分を配合した。商品は全国の取り扱いサロン及び公式オンラインショップにて購入できる。(画像はプレスリリースより)【参考】※フィアレス公式オンラインショップ
2022年06月21日体内の女性ホルモンの量を血液検査で調べることができることを知っていますか?「加齢とともに女性ホルモンの分泌が減少」と聞くものの、どれくらい減っているのか気になる人もいるでしょう。産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に女性ホルモン値の検査について聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:【40代の生理】閉経はいつごろ?閉経のサインってある?【医師監修】女性ホルモン検査ってどんなことをするの?婦人科のクリニックでは、血液検査で女性ホルモン値を調べられます。問診~診察までの所要時間は30分ほど。ホルモン検査単体なら4,000~7,000円程度で受けることができます。●一般的な検査の流れ1)医師の診察2)採血3)検査から約1週間で結果。医師より説明を受ける。調べられるホルモンは?主に調べられるホルモンは以下のとおり。●フェリチン=内臓が鉄をどのくらい持っているかということ。貧血検査に用いる●プロラクチン=脳下垂体から分泌されるホルモン。生殖・排卵・妊娠・授乳に関係する●LH=脳から卵巣に命令を出すホルモン。黄体形成ホルモン。プロゲステロンを卵巣に出すように促す●FSH=同じく脳から卵巣に命令を出すホルモン。卵胞刺激ホルモン。同じくエストロゲンを卵巣に出すように促す●エストラジオール=エストロゲンの物質の1つ。不妊症や更年期の数値の指標になる●テストステロン=男性ホルモン。女性ホルモンが減ると数値が高くなる特に注目したいのはFSH(卵胞刺激ホルモン)です。数値が高いと、更年期や閉経が近いサインと言えます。卵巣機能が低下してエストロゲンの分泌が減少することで、脳からホルモンをもっと出すよう指示を出すことでFSH(卵胞刺激ホルモン)が増えるからです。また、内臓が鉄をどのくらい持っているかがわかるフェリチンを調べるのは、ホルモンが細胞にしっかり届いているかを見るため。細胞に酸素や栄養を運ぶためには酸素と鉄、ヘモグロビンの3つが結合する必要があります。フェリチンが少ないとホルモンがうまく細胞に届きにくくなり、体調を崩す原因となります。女性ホルモン値で閉経の時期はわかる?閉経の時期はわかりませんが、女性ホルモン値によっては卵巣機能の低下やホルモンバランスの崩れなどは指摘ができます。ただ、「ホルモン値が知りたい」と思っている時点で卵巣機能の低下やホルモンバランスの崩れを感じているのでしょうから、それ以上の結果は得られないかもしれません。なお、貧血症状がある方なら、受診したときの血液検査でホルモン値を調べることができます。年に1回検査して欲しいのは、甲状腺ホルモンです。「のぼせ」「ほてり」「発汗」といった更年期症状にも似た症状が甲状腺異常によるものだったとわかることもあります。会社や自治体の健康診断でオプションとして付けられることもあるので、検査すると安心です。まとめいかがでしたか? ピルやホルモン補充療法(HRT)※を開始するときや貧血で受診する場合は女性ホルモン検査を受けるそうです。検討している人は、その機会を利用しても良いですね。※さまざまな更年期症状を緩和するために、女性ホルモンのエストロゲンを薬品で補充する治療のこと。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年06月19日生理前になるとニキビに悩むという女性は非常に多くいます。ニキビができてしまうのは、ホルモンバランスの変動が大きな原因です。生理前のニキビを予防するには、ホルモンバランスによる肌の変化を理解し、対策を講じることが重要です。本記事では、生理前のニキビの原因と対策について紹介します。生理前のニキビについて出典:byBirth生理前のニキビの原因と対策を知る前に、まずは生理前の肌状態について理解しておきましょう。ここでは「生理周期による肌の変化」と「生理前にニキビができる原因」について解説します。生理周期による肌の変化肌は、生理周期によって状態が変化します。ここでは、生理前、生理中、排卵前、排卵後の4期間の肌状態について解説します。生理前ニキビや肌荒れが起こりやすく、状態が不安定になります。むくみ、だるさ、イライラなど体にも不調が出る場合もあります。生理中生理前のニキビや肌荒れが少しずつ回復します。排卵前肌にツヤ・ハリが出て、調子のよい日が続きます。精神状態も安定し、心身ともに最もよい状態です。排卵後肌が脂っぽくなり、ニキビなどの肌トラブルが出始めます。普段使っていた化粧水がしみるなど、肌が敏感になる時期でもあります。生理前にニキビができる原因上述したように、肌は生理周期によって状態が大きく変化し、生理1週間前くらいから不安定になり、ニキビができやすくなります。生理前にニキビができる原因として考えられるのは、次の2つです。女性ホルモンの分泌量の変化生理前になると、プロゲステロンと言われる女性ホルモンが多く分泌されます。プロゲステロンは妊娠を助ける女性ホルモンで、体内に必要な栄養や水分を蓄積してくれる働きがある一方で、皮脂の分泌を増やす作用があるため、毛穴に汚れが詰まってニキビや炎症が起こりやすくなります。とくに、Tゾーン(額、鼻、あご先)は、普段から皮脂の分泌が多く、生理前になると過剰分泌となりニキビができやすいのが特徴です。ストレスによるターンオーバーの乱れ通常、肌は28日周期で細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)をしています。しかし、生理前は、ホルモンバランスの急激な変化によりストレスを感じやすく、ターンオーバーの周期が遅れがちになります。そのため、古い角質や汚れが残って毛穴を塞いでしまい、ニキビの原因となるのです。生理前のニキビ対策出典:byBirth生理前は、どうしても肌状態が不安定になりがちですが、丁寧にケアをしてニキビのできにくい肌づくりを目指すことはできます。ここでは、意識して行いたい生理前のニキビ対策を4つ紹介します。肌を清潔にしてうるおいを補給するスキンケアを行う出典:byBirth生理前は、皮脂分泌が多くなって肌に汚れが溜まりやすいので、しっかりと落として清潔に保つスキンケアを行いましょう。汚れを落とすには、クレンジングと洗顔が必要です。ただし、洗浄力が強すぎると、必要な皮脂や角質まで落としてしまい、肌が乾燥してさらに皮脂が分泌するといった悪循環になります。クレンジング料と洗顔料は、中程度の洗浄力と保湿力を兼ねそろえたものを選びましょう。例えば、クレンジング料では、洗浄力が強いオイルやバームタイプは避け、ジェルやクリームタイプを選ぶことをおすすめします。とはいえ、いくら保湿力のあるクレンジングや洗顔をしても、そのまま放置すると肌は乾燥してしまうため、化粧水、乳液、クリームを使った保湿ケアも忘れずに。セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなど高保湿成分配合のものを使うと、より保湿力が高まり、ニキビ、肌荒れといったトラブル予防に役立ちます。紫外線対策を行う生理前は、バリア機能が低下してデリケートになっているため、紫外線対策をしっかりと行いましょう。紫外線により肌がダメージを受けると、炎症が起こってニキビの悪化につながる恐れがあります。朝のスキンケアの最後に日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。もし、肌が敏感になっていて普段使用している日焼け止めに刺激を感じる場合は、紫外線吸収剤不使用のノンケミカル処方のものなど、低刺激なものに替えるなど工夫することが大切です。どうしても日焼け止めがつけられない場合は、帽子、日傘、サングラスなどを着用して、できる限り紫外線から肌を守る努力をしましょう。皮脂の過剰分泌を抑えるアイテムでケアをする出典:byBirth皮脂の分泌が気になる生理前は、皮脂分泌を抑制する成分配合の化粧品を使ったケアをプラスすることをおすすめします。皮脂分泌を抑える成分の例は、次の通りです。ビタミンC誘導体ドクダミエキスライスパワーNo.6ローヤルゼリーエキスクレンジングローションなどに配合されていれば、コットンに湿らせて顔をふき取ることで、皮脂を抑制しながら不要な角質、汚れを取り除くことができます。また、皮脂分泌抑制成分が配合された美容液を使うのもよいでしょう。美容液は有効成分の配合量が多いため、しっかりと皮脂分泌を抑えて、ニキビのできにくい肌に導いてくれます。サプリメントでニキビのできにくい肌をつくる生理前のホルモンバランスの乱れは、体の内側から整えることも大切です。ニキビを防ぐために必要な栄養素を、サプリメントで補いましょう。サプリメントは、1粒に栄養素が凝縮されており、体への吸収も早いことから、効率よく肌の調子を整えられます。活用するときは、ニキビ予防に効果のある成分が配合されているものを選んで飲みましょう。ニキビ予防に役立つ成分は次の通りです。ビタミンB群ビタミンCテアニンビタミンB群は、肌の代謝を促してターンオーバーを早め、汚れや古い角質を除去してニキビを防ぐ効果があります。ビタミンCは、皮脂分泌を抑制しニキビができにくい肌づくりに有効です。テアニンは、イライラやPMS症状を和らげてストレスを軽減する効果があり、ターンオーバーを整えニキビの悪化を防ぎます。まとめ出典:byBirth生理前は、ニキビや肌荒れが起こりやすく、状態が不安定になります。また、むくみ、だるさ、イライラなど体にも不調が出る場合もあります。原因は「女性ホルモンの分泌量の変化」と「ストレスによるターンオーバーの乱れ」の2つです。生理前のニキビ対策として、「肌を清潔にしてうるおいを補給するスキンケア」「紫外線対策」「皮脂の過剰分泌を抑えるアイテムの使用」「サプリメント補給」の4つがあります。生理前のニキビをホルモンバランスのせいだからと諦めず、肌の変化に適した対策法でニキビを予防しましょう!
2022年05月06日若かったころの自分の写真を見ると「年を取ったなあ」と実感する今日このごろ。できることなら若返りたい……と夢見てしまいますが、私たちの体内にあるホルモンのうち、「若返りホルモン」と呼ばれているものがあることをご存じですか。美容と健康に関わるホルモンに詳しい、美容専門医の黒田愛美先生に「若返りホルモン」について聞きました。教えてくれたのは…監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。「若返りホルモン」とは?「マザーホルモン」とも呼ばれるDHEA「若返りホルモン」とはなんとも魅力的な名前ですが、どんなホルモンなのでしょうか。「“若返りホルモン”と呼ばれるのは、DHEAというホルモンです。DHEAは“抗酸化ホルモン”とも呼ばれ、老化の原因となる活性酸素を減らす働きをします。代表的な働きは抗酸化作用ですが、以下のような働きもします。免疫力を高め、炎症や腫瘍を予防するインスリンの働きを助け、糖尿病を予防する筋力を維持し、代謝を高めて体脂肪を減らす動脈硬化を予防する脂質異常症を予防するストレスを緩和し、意欲を向上させるアルツハイマー病を予防、改善する性的欲求を高める元気に生きていくために必須のホルモンで、およそ50種類のホルモンに分化することから、“マザーホルモン”とも呼ばれています」(黒田先生)。DHEAは誰にでもある?生きていれば常に出ている「DHEAは生きるためには必須のホルモンなので、常に出ています。ただ、20代をピークに年々減少し、40代に入ると多くの人がピークの約半分に減少してしまいます。女性ホルモンのエストロゲンも、DHEAから分化して作られます。加齢により減少するDHEAとともに、女性ホルモンも減少していくのです。DHEAが不足していると、極端に疲れやすい、朝起きられないといった症状がよく見られます」(黒田先生)。元気な人は数値が高い加齢とともに減少するDHEAですが、数値が高い人もいて、そこには共通点があるそうです。「“頭と体がすっきりと働く”“健康で意欲的”という特徴です。例えば第一線で活躍するアスリートや経営者、政治家などはDHEAの数値が平均レベルより高いことがあります。また、数値が高い人ほど寿命が長いということもわかってきました」(黒田先生)。数値を高くするためには?まずは基本的な生活習慣の見直しからDHEAがあったら、もっといきいきと活動できそうです。増やすことは可能なのでしょうか。「まずは“規則正しい生活”“バランスの良い食事”“適度な運動”“良質の睡眠”“ストレス回避”を心がけましょう。特に過度なストレスは、DHEAを分泌する副腎に大きな負担をかけます。自分なりのリラックス法を持ち、ストレスをため込まないことが重要です。また、自然薯、納豆や黒豆、アボカドにはDHEAが多く含まれることが知られています。意識的にメニューに取り入れると良いでしょう」(黒田先生)。改善が見られない場合は専門医に相談を「DHEAにはサプリメントもあるのですが、基本的にはクリニックで処方します。しかし、単純にDHEAをサプリで飲めば、誰もが元気になるというわけでもありません。DHEAの摂取基準量は1日あたりおよそ25mgで、DHEAが多ければ多いほど良いというわけではありません。過剰摂取すると副腎の働きが鈍くなるという研究結果もあります。疲れやすい、やる気が出ないといった症状はDHEAが不足していることが原因のこともありますが、違う原因の場合もあります。気になる方はまずは栄養外来でDHEAの値を検査してみると良いでしょう」(黒田先生)。まとめ「若返りホルモン」と聞くと、つい飛びつきたくなってしまいますが、単純に増やせば良いというわけでないようです。となると、すぐできるのは基本的な生活習慣の見直しとストレス回避。ストレスを完全になくすことは難しいですが、ストレスを受けたときのかわし方ややり過ごし方を身に付けると良いのではないでしょうか。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/黒田愛美先生美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic副院長(東京都中央区銀座4丁⽬2-17銀座111レジャービル13階)。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。
2022年04月16日大人気マンガシリーズ、今回はのじ(@noji09noji)さんの投稿をご紹介! 「高校生で親の介護を体験した話」第38話です。母が余命を過ぎても、体調が良くて安心していたのじさん。そして、学校に内緒でバイトを始めましたが…?バイトを始めてから…出典:instagram数学の点数は?出典:instagram流石にヤバい出典:instagramついに先生から言われたのは…!?出典:instagram留年!?出典:instagramどんどん成績が落ちてしまう、のじさん。進級も危ないようですが…!?次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@noji09noji)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年02月24日閉経に向かうにつれ、女性ホルモンの分泌が少しずつ減る更年期。その一方で、男性ホルモンが増えるという話を聞いたことはありませんか。そもそも女性に男性ホルモンがあるのか、ある場合、更年期には増えてしまうのか、気になることについて産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。★ウーマンカレンダー更年期のお悩み記事をもっと読む女性にも男性ホルモンはある?そもそも、女性には男性ホルモンはあるのでしょうか。「女性は男性の約10分の1の量ではあるものの、男性ホルモンがあります。更年期になり、女性ホルモンが急激に減ったあとでも、男性ホルモンの減少は緩やかなので、元気な体を維持できているのです。よく、更年期は男性ホルモンが増えると誤解されるのですが、女性ホルモンが急激に減ることで男性ホルモンが優位になり相対的に増えて見えるだけで、増えるわけではありません」(駒形先生)。とはいえ、男性ホルモンも加齢とともに減り、80代にはほぼ分泌しなくなるそうです。男性ホルモンとは?ところで、男性ホルモンとはどんな特徴があるのでしょうか。「男性ホルモンは『テストステロン』と呼ばれ、体調の調整、決断力、判断力、意欲、性欲などを司ります。筋肉や骨の発達を促進するので例えば肩幅を広くしたり、胸板を厚くしたり、太ももを太くしたりと、いわゆる“たくましい肉体”の素になります。ひげが生えたり毛深かったりするのも、テストステロンの働きです」(駒形先生)。次の章では、男性ホルモンが髪にもたらす影響についてお伝えします。男性ホルモンの影響は髪に出やすい更年期になると男性ホルモンが優位になるということですが、それでは急に毛深くなったり、性欲が増したりするのでしょうか?「男性ホルモンが増えるわけではなく、また、もともと男性に比べれば少ない量なので急に毛深くなるということはありません。しかし、個人差はありますが男性ホルモンが優位になることで髪の毛に変化が出る女性は多いようです。髪の毛は、男性ホルモンが司る部分と、女性ホルモンが担当の部分があります。例えば、男性ホルモンが強く関わっているのが、生え際や頭頂部。男性の抜け毛や薄毛はこの部分が多いですね。女性ホルモンがあることで保たれていた生え際や頭頂部の髪が、急激に減ることで守れなくなり、かつ、男性ホルモンが優位になったことで抜け毛や薄毛が起こることがあります」(駒形先生)。毛深くなるほどの男性ホルモンの量はないものの、抜け毛や薄毛と関わってくるということです。性欲は強くなる?一方、性欲はどうなのでしょうか。むしろ、更年期には減退する女性が多いように感じます。「男性ホルモンの性欲と女性ホルモンの性欲はもともと違っていて、前者は発散するタイプ、後者は受容するタイプのもの。受け入れたいという気持ちは減るものの、発散したいという気持ちは残っているのではないでしょうか。更年期の女性は性欲がないかといえばそんなことはなくて、結局は相手次第なのだと思います」(駒形先生)。まとめ発散したいという性欲は残っている……ということは、そういう意味ではオス化しているのかもしれません。しかし、既婚女性の場合、パートナーと発散したいという気持ちがどれだけあるかは、本当に個人差があるのではないでしょうか。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。★関連記事:「驚き!」閉経後は総コレステロール値が2倍にも!?今すぐできる食生活改善とは【医師監修】★関連記事:更年期症状がつらいときは何科を受診するの? 受診の目安は?【更年期の基礎知識3】★関連記事:40代から肝機能低下の宣告。閉経後に増加する「脂肪肝」とは?【医師監修】著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年02月13日お酒の量が急激に増えたというわけでもないのに、40歳を過ぎてから健診や人間ドックで「肝機能低下」の指摘。「肝機能が低下するとどうなるのだろう」と不安に感じてしまいますよね。アンチエイジング専門医の黒田愛美先生は栄養療法の一環で検査をするなかで、肝機能低下が見られる患者は多いと言います。そのなかでも近年問題視されている脂肪肝についてまとめました。そもそも肝機能とは?主に精製、貯蔵、解毒の3つの働きがあります肝機能が低下すると、体はどうなるのでしょうか。「肝臓の働きは簡単に言うと主に3つあります。体に必要な物を作る(精製)体に必要な物を蓄える(貯蔵)体に不要なものを処分する(解毒)肝機能低下とは、これらの働きが落ちているということです。これらの機能低下が進行すると肝機能障害になります」(黒田先生)。そして、この肝機能障害のなかでも近年増えているのが脂肪肝だと言います。「肝機能障害のなかで特に、近年の飽食や運動不足の影響から、非飲酒者の脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患)が増えており、代表的な肝機能障害の一つとなっています。これらが慢性化すると、慢性肝炎、肝臓が硬くなって機能しなくなる肝硬変から肝臓がんに進行することもあります」(黒田先生)。脂肪肝とは?肝臓に中性脂肪がたまった状態アルコールを飲まない人でもなるという脂肪肝。どういう状態のことを指すのでしょうか。「脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪がたまった状態を指します。脂肪肝の最も多い原因は肥満です。 肥満や糖尿病の人は、インスリンの働きがにぶくなるため、肝臓に脂肪がたまりやすくなります。前述したように、肝臓の役割の一つに、使い切れなかった糖分や脂肪酸などを中性脂肪やグリコーゲンとして蓄える働きがあります。しかし、その後使わずにため込み続けると脂肪肝になってしまうのです」(黒田先生)。肥満以外にもある脂肪肝の原因脂肪肝の一番の原因は肥満。しかし、それだけではないと黒田先生は言います。「一つは女性ホルモンの低下です。女性ホルモンのエストロゲンはLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の上昇を抑える働きがありますが、分泌量の低下に伴い、LDLコレステロールが増えて、肝臓にたまってしまうことで脂肪肝を引き起こします。そのため、閉経後はエストロゲンが急激に低下するため、脂肪肝のリスクは高まると言えます。もう一つはコレステロールを使えない体である、ということです。コレステロールをため込まず、使える体にするためには腸内環境を整えて代謝を上げることが大切です」(黒田先生)。腸内環境を整えるためにはエストロゲンの低下は、補充しない限りは止められませんが、腸内環境はこれからでも整えられそうです。「腸内環境を整える方法はいくつかありますが、まず実践してほしいのが白砂糖を控えることです。白砂糖は人工的な精製した化学食品であり、体内で分解されにくい構造であることが知られています。腸内環境を整えるためには体に負担がなるべくかからない食品を選ぶことが大切です」(黒田先生)。まとめ脂肪肝と聞くと脂っぽい食品をまずは控えようと思いますが、まずは白砂糖だそうです。もちろん、揚げ物やスナック菓子などは肥満の原因になるので控えるべきですが、毎日食べるほどの元気はないですよね。ちょっとひと息の間食でとる白砂糖を使った食品をまずは控える。これならできそうです!取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/黒田愛美先生美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic副院長。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。
2022年02月07日玄米や全粒粉パンといった「全粒穀物」。全粒穀物はさまざまな効果が期待されており、血糖コントロールや糖尿病発症リスクの低下に役立つといわれています。今回は、知れば取り入れたくなる全粒穀物のメリットや、取り入れ方をご紹介します。全粒穀物とは?全粒穀物とは、外皮や胚芽といった部分を精製していない穀物を指します。具体的には、全粒粉の小麦、大麦、そば、ライ麦、玄米、アワやヒエ、キビなどがあります。穀類の外皮や胚芽といった部分に食物繊維やビタミン類が含まれていることが多いのですが、通常は精製されることで取り除かれてしまいます。これらを取りのぞかない全粒穀物は、外皮や胚芽に含まれる栄養素を丸ごと摂ることができる、というわけです。例えば普通の小麦粉と全粒粉の小麦粉を比べてみると、カリウムは3.7倍、鉄は3.4倍、ビタミンB1は3.8倍、食物繊維は4.1倍もの量になります。穀物は主食として毎日食べることが多いので、全粒穀物を取り入れることで不足しがちな栄養素の補給に役立ちます。全粒穀物だけが糖尿病リスクを低下させる!?全粒穀物などの食品に含まれる食物繊維には、食後の急激な血糖値の上昇を抑える働きがあるため、糖尿病予防や血糖コントロールのカギとなっています。健康な人を対象とした、食物繊維の摂取源と糖尿病の発症リスクについて調べた研究があります。(※1)この調査では、野菜や果物からの食物繊維の摂取では糖尿病リスクに関連が見られなかったのに比べ、穀物からの食物繊維の摂取では、摂取量が多いほど糖尿病発症リスクが低くなることがわかりました。全粒穀物は炭水化物と同時に食物繊維を摂れるので血糖コントロールに効果的、ということがわかる結果です。血糖コントロールに食物繊維は欠かせないため、野菜や果物からだけでなく、全粒穀物からも積極的に補うようにするといいでしょう。全粒穀物の取り入れ方全粒穀物を手軽に取り入れるなら、まずは1日1食からでも、全粒穀物を使った主食にチェンジしてみましょう。朝食にパンを食べる方なら、全粒粉やライ麦を使ったパンに変えてみるのもいいでしょう。スーパーやコンビニでも手軽に手に入るので、好みのものを探してみてくださいね。また夜の食事が遅くなると血糖値が上昇しやすいといわれているため、仕事などで夕食が遅くなりがちな方は、夕食の主食を玄米や雑穀入りご飯にするのもいいでしょう。玄米は炊く手間がかかるイメージがありますが、発芽玄米であれば白米と同じように炊飯器で炊くことができます。余れば冷凍保存もできるので、まとめて炊いておけば毎日取り入れやすいですね。全粒穀物は噛みごたえがあり、よく噛んで食べられるというメリットも。自分が取り入れやすい方法を見つけて、ぜひ実践してみてくださいね。 【参考・参照】(※1)Matthias B. Schulze, DrPH; Mandy Schulz, DrPH; Christin Heidemann, DrPH; et al,“Fiber and Magnesium Intake and Incidence of Type 2 Diabetes A Prospective Study and Meta-analysis”,Arch Intern Med 2007,167:956-65文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂) 【執筆者】広田千尋/管理栄養士これまでに500件以上の指導経験があり、ダイエットや生活習慣病対策はもちろん、妊婦から高齢者まで幅広い指導を経験。栄養指導、レシピ制作、栄養教室や料理教室開催などのスキルと知識を生かし、あすけんではコラム執筆やオンラインカウンセリングを担当。
2022年01月30日仕事で責任が重くなったり、ライフステージが変わったりと、体調を崩しがちなアンアン世代。まさにその一人だった女性ホルモンバランスプランナー®の原由記さんが、健康を取り戻した実体験と知識から、日常的にできるホルモンバランスの整え方を伝授!お話を伺った方:原 由記さん女性ホルモンバランスプランナー®。大学を卒業後、化粧品会社に入社。会社員時代に体調を崩した経験から、資格を取得。デリケートゾーンケアアイテムを扱う「メリア」を立ち上げ、代表を務める。起きたらカーテンを開けて、 必ず朝日を浴びる。睡眠不足は女性ホルモンを乱すといわれている。そこで、良質な睡眠のためにやるべきは、朝一番に、カーテンを開けること。「体内の生体リズムを整えてくれる太陽の光は、睡眠と覚醒をうまく切り替えるカギ!朝起きたらすぐに1〜2分、深呼吸をしながら太陽の光を浴びると約16時間後にメラトニンという眠気を誘う脳内の神経伝達物質が分泌され、寝つきがよくなります。曇りや雨の日でも十分な明るさがあるので、毎日の習慣にするといいでしょう」カーディガン¥28,600(ガリャルダガランテ/ガリャルダガランテ 表参道店03・5766・1855)タンクトップ¥9,449(ラヴィジュール/ラヴィジュール ルミネエスト新宿店03・3358・7790)パンツ¥16,500(ナイスナイス モーメント/MIC03・6432・9156)リモートワークでも、始業前に家の周りを歩く。リモートワークだと、通勤で駅まで歩いたり階段を上り下りすることさえもなくなり、意識しないとすぐ運動不足に陥ってしまう。「体を動かして、血行をよくすることは、女性ホルモンにいい働きがあります。始業前に、できれば一駅分、難しければ家の周りだけでも歩くと。また、1時間に1回はストレッチをして、座りっぱなしで滞った血流を改善してあげましょう。冷たい椅子は腰まわりやお腹を冷やします。クッションやブランケットで冷え対策を」朝ごはんには、植物性タンパク質を摂る。女性ホルモンにいい食生活とは、当たり前だが、栄養バランスのとれた食事。「不足しがちなのが、タンパク質。不足すると、体内に水分を溜め込むようになりますが、生理前はその傾向がより強くなります。生理前のむくみが辛い人は、朝にお味噌汁を飲み、タンパク質摂取を意識してみて」。大豆イソフラボンは、エストロゲンと似た作用があり、生理周期の乱れを整える働きや美肌にも期待大。「食事を改善することは、次の生理周期を整える準備になります」お風呂上がりのデリケートゾーンケアで、自分をいたわる時間を作る。デリケートゾーンのケアと女性ホルモンの分泌に、直接的な因果関係があるわけではない。しかし、デリケートゾーンケアを始めてから、生理周期が整った、肌ツヤがよくなったという人もいるそう。「VIOゾーンを優しく洗い、美容液で整え、保湿をする。そんなふうに自分自身をいたわり、愛することでハッピーになれれば、心が安定して、体にもいい結果が表れるのだと思います。睡眠、食事、運動に、心地よいデリケートゾーンケアも生活の一部にして」左・乳酸菌発酵エキスがふっくらした肌へ導く。デリケートボディクリーム 150g¥4,950右・メラニン生成を抑える成分配合。デリケートブライトニングセラム〈医薬部外品〉30ml ¥7,480(共にアイム ラフロリアsupport@mellia.co.jp)スマホは、できるだけ遠い場所に置いてからベッドの中へ。生活のリズムを整えることが、すなわち女性ホルモンを整えること。そのベースになる睡眠にとって、脳を活性化させるパソコンやスマホのブルーライトは完全にNG。「寝ると決めたタイミングで、仕事のメールやSNSチェック、動画観賞もおしまい!寝室とは違う部屋に持っていき充電を。ワンルームの場合は、視覚に入らない、できるだけ自分から遠い場所へ。夜はマッサージなど、セルフケアの時間にして“スマホに囚われない自分”でいたいものです」寝る時には“五感”に 心地よいものを意識して選ぶ。女性ホルモンの影響を強く受けるのが、心の状態。「肌に触れて心地よい、ふわふわして癒されるなど、気持ちをポジティブな方向に導いてくれるアイテムを選びたいもの。特に寝具やパジャマは、睡眠の質も左右します。肌触りがよく、五感が喜ぶ素材を選びましょう。チクチクする、毛玉でゴワゴワするといった小さなストレスも、蓄積されると眠りを妨げます。ピローミストやルームフレグランスの香りにもこだわって。生理不順には、セージやレモンバームを」キャミソール¥24.090(KEnTe/KEnTeカスタマーセンター03・6451・1688)肩に掛けたニット¥28,600(セカンドフィメール/ローズ バッド ルミネエスト新宿店03・5368・2767)メガネ¥46,530(オリバーピープルズ/ルックスオティカジャパン カスタマーサービス0120・990・307)パンツ¥30,800(ドローイング ナンバーズ/ドローイング ナンバーズ 新宿店03・3359・8517)【CHECK!】 生理中は内くるぶしマッサージで、卵巣をケア。床に座って、内側のくるぶしの上部を流れる血管の横をなでて、ゴリゴリしていたら、卵巣が疲れているサイン。「石みたいに硬い部分に老廃物が溜まっているので、そこをぐっと押して、しっかりと流してあげるといいでしょう」写真・小笠原真紀 スタイリスト・稲葉有理奈(KIND) ヘア&メイク・森川 誠(PEACE MONKEY) モデル・千國めぐみ 取材、文・小泉咲子
2022年01月14日今回はホルモンバランスの乱れと、それによって引き起こされる女性特有の様々な不調についてご紹介。女性ホルモンに関する正しい知識を身につけて、日常の当たり前を見直しましょう。そもそも、女性ホルモンってなに?女性のココロとカラダに、大きく影響する女性ホルモン。にもかかわらず、その働きや整える方法をよく知らない人も。そこで、産婦人科医が女性ホルモンの基本をレクチャー。正しい知識には、より快適な人生を送るヒントがたくさん!お話を伺った方:角ゆかり先生産婦人科専門医、虎ノ門ウィメンズクリニック院長。東京女子医科大学卒業。2013年、メルボルン大学ウィメンズヘルスマスター取得。症状以外にも、患者の話に耳を傾ける診療方針で信頼されている。ホルモンバランスの乱れは心身の不調に大きく関わる。女性ホルモンとは、卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンの2種類のホルモンの一般的な呼び名のこと。「生理や妊娠だけでなく、心身の不調にも深く関わっている女性ホルモン。後々、不妊で悩んだりしないように、女性ホルモンに関心を持ってほしいですね」そう話すのは、産婦人科専門医の角ゆかり先生。「女性ホルモンの分泌は、脳の視床下部が司令塔となり、調整されています。視床下部は、神経系統のコントロールタワーのすぐ隣にあるので、強いストレスを受けると視床下部から指令を受ける女性ホルモンの分泌も乱れてしまうのです。ストレスには、過剰なダイエットによる身体的ストレスも含まれます。過剰なダイエットをすると、脳が『身体的危機の今は新しい生命を育てられない』と判断し、血液を体外に排出する生理を止めてしまいます。無月経は不妊になることもあるので注意を」生理の約1週間前から、イライラしたり、いつも以上に甘いものを食べたくなったり、PMS症状が表れるのも女性ホルモンの影響。「PMS症状対策で重要なのは、それがPMS症状なのだと自覚することです。あらかじめどんな症状が自分に出るのか知っておけば、周囲に『この時期は機嫌が悪くなるかもしれない』と伝えておくことで大きなトラブルを防げますし、食欲が増すケースも、脂肪分の多いスイーツを食べる前にカロリーが低く栄養価の高い野菜のスープなどでお腹を満たしておくといった対策がとれます」では、根本的に女性ホルモンを整えるには、どうしたら?「基本的なことですが、栄養バランスのとれた食事と十分な睡眠をとり、規則正しい生活を送ることが、女性ホルモンにとっては大切です。もちろん、生理に少しでも異常があったり、PMS症状が辛かったり、ホルモンの乱れを感じたらなるべく早く、婦人科を受診してください。その際、月経周期がわかっているとスムーズです。自覚症状がない方も、いつかの時のために、月経周期のチェックを」エストロゲン肌にハリが出て、髪もツルツルに自律神経や脳の働きをよくする内臓脂肪がつきにくくなる卵胞ホルモンとも呼ばれ、いわゆる女性らしい丸みを帯びた体型を作るホルモン。肌や髪の潤いを守る、代謝をアップするなど、女性にとってうれしい作用も多い。40歳を過ぎると分泌量が減ってホルモンバランスが急激に崩れ、更年期を過ぎるとほとんど分泌されなくなる。プロゲステロン体に水分を溜め込み、むくみやすくなる食欲が旺盛になり、代謝が鈍くなる疲れやすくなる排卵直後から分泌量が増え、子宮内膜を柔らかくして妊娠に備えるホルモンで、黄体ホルモンとも呼ばれる。プロゲステロンが優位な黄体期は、妊娠のために体が水分や栄養を溜め込もうとするため、むくみが出やすく、食欲が促進される場合も。精神的にも不安定になりやすい。ホルモンバランスの入れ替わりで心身に変化が!女性の心と体は、エストロゲンとプロゲステロンの2種類の女性ホルモンの影響を受け、約1か月周期で変動。たとえば、エストロゲンが優位になる生理直後は、肌がきれいになるが、プロゲステロンが優位になると、肌が脂っぽくなってニキビが増える。精神的に不安定になりやすくなることも。女性ホルモンにまつわる年齢別トラブル20代生理による不調は大切なメッセージ。体からの大切なメッセージに目を背けないこと。20代に入ると生理が安定する人が大半だが、量や回数が多い、生理痛がひどいなど、生理そのものの悩みが大きくなる人も。「量や回数が多い方がなりやすい貧血は、早めに治療を。慢性化すると生活上で辛さを感じず、せっかく定期健診で貧血が判明しても、治療を後回しにしがち。体が重点的に血液を送るのは内臓で、髪の毛がパサパサする、爪が割れる、肌が荒れるなど、体の表面に症状が出てきた段階では、かなり対応が遅れてしまっています」30代多くの方のライフステージが変化する時期。出産などによって、大きくホルモンバランスが乱れることも。30代は、子宮内膜症や子宮筋腫に気をつけたい時期。「将来、出産を考えている方にとっては不妊の原因にもなるのが内膜症や筋腫。早い時期から治療していれば、進行を止めて、自然妊娠できたかもしれないと、後悔なさる方もいらっしゃいます。早くからの検査や治療が大切なのは、子宮頸がんも同じです。30代に入ったら、必ずがん検診を。また、生理不順からくる無排卵も不妊の可能性が高くなります。ご自身の将来のために、放置しないで」最近よく聞く、プレ更年期ってなに?30代後半から、体温調節がしにくくなるなど、更年期のような症状が出始めること。「プレ更年期は、子育てや仕事などのストレスで心身に不調が起こります」40代更年期を迎え、ホルモンの分泌が減少。それによって、体の不調が起こりやすい時期。更年期とは、閉経前後の10年間をさし、日本人女性の閉経の平均年齢は50.5歳なので、一般的には45歳から55歳が更年期にあたり、心身に不調が表れる。「ホルモンの分泌量が減り、今までのようには頑張れなくなります。生理も不順になり“閉経が近づいたのかも”という不安感が加わり、精神的な症状が強まる方も。更年期が始まるまでに夢中になれるものを見つけておくといいですね。更年期の辛さが大きく異なります」50代日本人女性は平均50.5歳で閉経その後の人生をどう生きるか? 早くから想像しておくことが大切。日本人女性の9割は、45歳から55歳までに閉経する。「閉経後は、子宮や卵巣が萎縮したり、陰部にかゆみや痛みが表れたり。セックスが辛くなる方もいます。更年期から閉経後の変化に悩んだら、婦人科医に相談を。今は我慢する時代ではありません。閉経してからも、人生は続いていきます。この長い時間をいかに健康に生きるかがとても大切。ホルモン治療に怖い印象を持っている方には漢方もありますし、前向きに考えてほしいですね」イラスト・室木おすし 取材、文・小泉咲子
2022年01月13日メンタルを健やかに保って女性ホルモンバランスも整える、マッサージ、睡眠の工夫、思考法をご紹介。【触れて整える・セルフタッチング】肌のセンサーを目覚めさせて、自分の心と体を慈しむ。「人の肌には、心地よさに対するセンサーが備わっています」と、臨床発達心理士の山口創さん。触れ方で反応が異なり、「ごくゆっくり触れると、愛情ホルモンと呼ばれる“オキシトシン”が分泌される。エストロゲンやセロトニンと連動して働き、リラックスをもたらします」月経後、エストロゲン分泌が増加している時期におすすめという。「月経前の眠気やイライラが気になる時は、肌を軽くはたくタッピングが気持ちがすっきりとして効果的。イヤなことが頭に浮かんでしまった時は、自分を抱きしめるようなバタフライハグを。セルフタッチは、自己肯定感を促すものでもあります。自分を慈しむ気持ちでゆっくりと行ってください」お話を伺った方・山口 創(はじめ)さん臨床発達心理士、桜美林大学リベラルアーツ学群教授。他者に触れられることが及ぼす心理的効果など、タッチングとオキシトシンに関する研究の第一人者。著書に『皮膚はいつもあなたを守ってる』(草思社)ほか。アームマッサージセンサーが多く集まるのが前腕。秒速5cm程度でゆっくり触れて。「心地よさを感じるセンサーが、体の中でも多く集まっているのが前腕です。ここを、手のひら全体で包みながら1秒に5cmほどの速度でゆっくりなでるとリラックスに効果的。顔にも同じくセンサーが多いので、肌の手入れのついでにこのタッチングをぜひ」How to片方の腕の肘関節あたりに手のひらを置き、包み込むようにして触れる。軽く圧をかけ、同じように触れながら、手首に向かってごくゆっくりと手を移動させていく。場所を少しずつ変えて、左右の前腕にまんべんなく触れる。バタフライハグトラウマ的な記憶を和らげる。ハグされているような感覚も。過去のことを思い出してイライラ。そんな時はこの方法を。「嫌な記憶にとらわれている時は、右脳が活発になりがち。体の中心線を軸に左右に交互に刺激を与えると、右脳と左脳のバランスが整って、セロトニンの分泌も増えることが分かっています」How to胸の前で手首を交差させ、鎖骨のあたりに指先がくるようにする。指先で、左右交互に、鎖骨のあたりを1秒間隔で軽く叩く。3分ほど続ける。フェイス&ボディタッピング軽くはたくタッチで、気持ちをしゃきっと。指先でリズミカルな刺激を肌に与えるこの方法は、「心身を快適な覚醒状態にする効果が。月経前、プロゲステロンの作用で眠気やむくみ、集中力の低下が気になる時に試すとよいでしょう」。肩からお腹へのタッピングは、緊張感を除く作用も。プレゼン前にどうぞ。How to両手の指の腹をおでこに当て、左右交互に、軽くはたくようにして顔に触れる(タッピングする)。顔全体にリズミカルに触れ、さらに肩からお腹にかけて、左右に場所をずらしながらタッピングする。【眠って整える・快眠アイテム】アウター&インナーケアで深い眠りを手に入れる。女性ホルモンもセロトニンも自律神経も、分泌や制御の司令塔である脳がしっかり休んでこそ働きが健やかに保たれるもの。脳が休めるのは眠っている間だけだから、深い睡眠で必要なエネルギーをきちんとチャージしよう。ここでは、下半身の血行を良くして心地よい眠りに導くゆるゆるインナーから、リラックス効果で注目されるCBDを使ったアロマやスイーツまで、体の中と外から眠りを助けるアイテムをご紹介。夜が長くなるこの季節だからこそ、グッズの力も借りつつ、朝までたっぷりと眠りたい。締め付けないふんどし風ショーツで快適に。一枚の布を巻くだけのふんどしは、体を締め付けず、実はとってもヘルスコンシャスな下着。そのふんどしのメリットを、使いやすい形に落とし込んだ商品がこちら。そけい部を締め付けない解放感にぐっすり眠れて、一度試すとやみつきに。上質なリネンを使い、デザインもキュートです。右・もっこふんどし(リボンタイプ)リネン(ピンク)¥4,400左・もっこふんどし(パンツタイプ)ストライプ(ネイビー)¥3,850(共にsharefun/プラスチャーミング)ふんわり柔らかなパジャマに包まれて熟睡。生地に使っているのは、繊維にストレスをかけず、綿の油分や不純物を取り除く「和晒製法」で作られたガーゼ。それを職人が縫製して完成するのが、こちらのパジャマ。生地を重ねることでできる空気層が通気性と保温性を高め、さらりとした肌触りをキープ。3シーズン使えるこの2重合わせのほか、さらに暖かな3重合わせもあり。全5色。写真の〈白〉はSS〜LLの5サイズ展開(男女兼用)。京和晒綿紗 ガーゼパジャマ 2重合わせ¥14,300(大東寝具工業0120・557・017)体に優しく染み込む、ハーバルドリンク。眠る前にほっとする飲み物を…という時に選びたいのがこんなアイテムたち。『コスメキッチン エルボリステリア』のパッションフラワーのタンチュメール(ハーブ浸出液)は、夜中に目が覚めたり、朝起きにくい、という人におすすめ。台湾発の漢方ライフスタイルブランド『デイリリー』の暖活薑棗飲は、体を温める黒棗などのほか、眠りを誘う竜眼入り。いずれも、お湯で割ってどうぞ。右・アップリフト ハーバル シロップ 暖活薑棗飲 24g╳7包¥2,980(デイリリー)左・コスメキッチン エルボリステリア タンチュメール パッションフラワー 100g¥2,808(コスメキッチン03・5774・5565)話題のCBDの、眠りに特化したアイテム。CBDとはカンナビジオールという、大麻草から抽出された成分のこと。とはいえハイになるような成分は含まれず、むしろリラックス効果があるとして世界中で人気に。こちらは睡眠にフォーカスした2アイテム。パッケージもおしゃれな「PEAQ」は、熱で蒸気にしたCBDを吸い込む新しいスタイル。また、眠りサポートに良いCBN(カンナビノール)がCBDに加わったフルーツグミは、お休み前の小腹すきタイムにも。右・PEAQ アロマ〈スリープ〉本体キット(本体+アロマカートリッジ2個)¥7,960(amateras)左・SnoozeタルトチェリーCBD+CBNグミ 5粒入り¥2,786(grön japan)【言葉で整える・デトックス思考法】悪いほうに向きがちな思考を、流れを変えて取り除く。自律神経や女性ホルモンに悪影響を及ぼす大きな原因が、精神的ストレスであることは前述の通り。「ストレス過多の人は、頭の中に常に不安や心配事、グチが渦巻いていることが多いのです」とは、自律神経に特化した整体院院長の原田賢さん。このぐるぐる思考を生み出すもとが、「物事をネガティブな方向に捉える、心理学で“認知の歪み”といわれる10の思考パターン。それに気づき、凝り固まった考え方を取り除いていくことが、心を整える助けになります」10の思考デトックス技を、典型的なネガティブ思考例とともにレクチャーしてもらった。お話を伺った方・原田 賢さん自律神経専門整体「元気になる整体院」院長。オーバーワークで自律神経失調に陥った自身の体験を生かし、心身の両方を整えるアドバイスを施術を通じて行う。著書に『自律神経が整う考え方』(朝日新聞出版)ほか。デトックス技 1世の中は「ゼロか100か」じゃない例)仕事で任されたプロジェクト、完璧に成功させたい。うまくいかないならやる意味なんてない!世の中のたいていの物事はゼロか100のどちらかに収まることはないと考えよう。完璧ではなく90点でいいんだ、と思って挑むと気持ちもすっと楽に。デトックス技 2ひとつの良くないことを「いつも」だと思わない例)友達グループのひとりとLINEでケンカ。以来、みんなが私のことを遠巻きにしているみたい…。たったひとりとそうなっただけで、「みんなが」と一般化しないで。実はたいていみんなはそう思っていないし、ひとりに対してなら挽回の余地はあるはず。デトックス技 3悪いことだけを見ず、良いことにも目を向ける例)チームの仲間が評価してくれた企画書に、ひとりの先輩が厳しくダメ出し。自信がなくなってしまった。仲間たちも本当はダメだと思っているのかな。大多数が賛成してくれることのほうがすごい。ネガティブな心のフィルターを外し、良い面に注目を。デトックス技 4自分の成功をまぐれだと思わない例)新規の営業先に上司と一緒に出向いてプレゼン。契約は取れたけれど、上司がいたからだよね…。良いことを悪いことにすり替えてしまう思考例。でも、契約が取れたのは自分のプレゼンが良かったから。成功をまぐれと考えず、ちゃんと喜ぼう。デトックス技 5根拠のない心配はしない例)クライアントがずっと黙っている。私、嫌われているのかも。契約が取れなかったらどうしよう…。「嫌われている」かどうか根拠はないのだから、反対に「自分は好かれている」と思い込んでみよう。「ネガティブな先読み」をやめると、心も穏やかに。デトックス技 6小さなミスを大きなミスと捉えない例)寝坊して打ち合わせに遅刻。今までこんなことなかったのに。もうこれですべて台無し…(涙)。ささいなミスを自分で大きく解釈してしまい、苦しくなってしまう例。でも、小さなミスは小さなミス。必要以上に大げさに考えないようにして。デトックス技 7不安な感情にだまされない例)仕事で失敗してブルーな気分。今日の夜はヨガのレッスンだけど、行っても楽しくないに違いない…。気分は一過性のもの。その時の気分で悪い結果を予測しないこと。楽しいことやリラックスできることを考え続けて、気持ちを明るいほうに切り替えよう。デトックス技 8「〜べき」をやめる例)会っても電話でも自慢話ばかりの旧友。こちらの行動にもケチをつけ、マウントばかりで本当に憂鬱。「友達なんだから話を聞くべき」という「〜べき」思考が、ストレスに。実は、世の中に「しなければならない」ことはない。嫌な時は相手にしなくてOK。デトックス技 9自分にレッテルを貼らない例)遊び仲間の女の子たちにはみんな彼氏がいるのに、私だけひとり。恋愛もできない私は負け組だ…。自分に負のレッテルを貼ってしまっている例。でもよく考えればそれは、他の誰かの価値観では?自分自身が本当はどうありたいかを見極めて。デトックス技 10他人の失敗を自分のせいにしない例)同僚が仕事で大失敗してしまった。私がもっと助けていたら、こんなことにはならなかったのに。他人に100%の影響を与えるのは無理だし、それができると思うのはむしろ間違い。他人がやってしまったことに対して、必要以上に気に病まないで。写真・小笠原真紀 イラスト・牛久保雅美 取材、文・新田草子
2021年12月24日生理前のイライラ&体調不良と女性ホルモン、自律神経…。何となくつながっていると知ってはいるものの、うやむやになりがちなこの関係を専門家が解説。心身を健やかに保つための基本のセルフケアもチェック!お話を伺った方々田中奏多(かなた)先生心療内科医、産業医。東京TMSクリニック勤務。ハーバード大学TMSコース修了。著書に『眠る投資 ハーバードが教える世界最高の睡眠法』(アチーブメント出版)がある。宗田 聡先生産婦人科医、広尾レディース院長。長年の経験をもとに、女性たちの悩みに心と体の両面からアプローチ。著書に『31歳からの子宮の教科書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。女性ホルモンの変動が、“幸せホルモン”にも影響を与えている。「女性の体内ではエストロゲンとプロゲステロンの2つの女性ホルモンが分泌され、常に変動しています。その波が体調や、時として気持ちに影響を及ぼすことがある。特に生理前はPMS(月経前症候群)のひとつとして、イライラや不安などのメンタルトラブルが現れることも少なくありません」(産婦人科医・宗田聡先生)女性ホルモンが心に作用する、その仕組みとは?「エストロゲンが減ると、幸せホルモンと呼ばれる“セロトニン”も減り、それが憂鬱な気分やイライラを招くとされています。ただ、それだけで大きな不調が出るわけではなく、そこに精神的・身体的ストレスが加わることで症状が強くなる場合がほとんどです」(心療内科医・田中奏多先生)つまり、憂うべきはホルモン変動ではなく、ストレスの放置。「健康な女性にとって、女性ホルモンが変動するのは自然なこと。気持ちが揺らぎやすい時期があることを心に留めて、上手に付き合っていきましょう」(宗田先生)PMSの症状の多くは、排卵後から現れる。腰痛や頭痛、胸の張りなど体の症状のほか、イライラや落ち込み、眠気が取れない、などの精神的症状を訴える人も。ストレスがもとで、女性ホルモンの分泌自体が乱れることがある。ストレスは、女性ホルモンの変動に乗じて気分に影響を与えるだけでなく、女性ホルモンの分泌自体を乱す存在でもある。「強いストレス環境に置かれると体は自衛機能を働かせ、生殖のためのシステムをストップしてしまう。エストロゲン分泌の低下が起こり、結果として無月経や月経不順などが生じます」(宗田先生)エストロゲンが減ると、前述のようにセロトニンが減少し、これもイライラ気分の原因に。「また、無排卵が長く続くと排卵障害につながったり、骨密度が下がるなどの心配もあります。無月経や月経不順が3か月以上続く場合は、心身にストレスがかかっている可能性大。甘く見ずに、早めの対策が必要です」(宗田先生)自律神経の不調も、女性ホルモン&心と密接な関係に。もうひとつ知っておきたいのが、ストレスと自律神経の関係。「自律神経には緊張した時に優位になる交感神経と、リラックス時に働く副交感神経の2種がある。相反する2つの働きで、意志に関係なく、心拍や呼吸などの体のさまざまな機能を、絶えず自動制御しています」(宗田先生)2つがバランスよく働くことが理想的だけれど、この自律神経も、ストレスによって乱れやすいシステムだという。「ストレスがかかって交感神経が活発な状態が続き、体が休まらないままだと、むくみや肩こり、慢性疲労など体の不調が現れてきます。体が辛ければ当然、メンタルにも悪影響です」(宗田先生)さらに、自律神経は女性ホルモンの変動とも密接な関係が。「それぞれの司令塔が脳の近い場所にあり、どちらかが不調になると片方も呼応しやすいという特徴があります。逆に言えば、体に働きかけることで、心にも良い影響を与えられる可能性があるということ。体からのサインも見逃さずに、メンタルマネジメントに役立てましょう」(田中先生)下記の、自律神経が乱れた時に起きがちな症状例を参考にして。自律神経バランスがピンチかも?寝足りない感じが続くマッサージをしても肩こりが良くならない下痢や便秘が続く手や足が冷える、下半身がむくむ原因の分からない頭痛がするめまいや耳鳴りがするようになった息苦しくなったり、急に動悸がしたりする顔や手足など、体の一部だけに汗をかく心と女性ホルモンのバランスを整えるには、日々のケアが肝要。ホルモンの変動、自律神経…とさまざまな要因が絡むのが、女性のメンタルウェルネス。「PMSの辛い症状には低用量ピルを用いるなど、治療すべきことはしつつ、セルフケアを必ず。不調を根本的に絶つには、心や体調を崩す大もとの原因を取り除くことが大切です」(宗田先生)今は不調がなかったとしても、「女性ホルモンは、女性の一生に大きく関わるもの。大きなアップダウンを迎える時期もやってきます。今から女性ホルモンを意識したストレスケアを身につけることは、将来のメンタルを守ることにつながります」(田中先生)セルフケアの3つの柱【食事】セロトニンを作るアミノ酸と、 貧血を防ぐ鉄分をしっかりと。「セロトニンの原料であるトリプトファンは、アミノ酸の一種。肉や魚、大豆製品などに含まれます。セロトニンの合成に必要な、ビタミンB6とともに摂りましょう。いずれも体内に溜めておけないので、こまめに摂取を」(田中先生)忙しい朝におすすめなのは、味噌汁やバナナ。「どちらも、トリプトファンが豊富です。バナナはおやつにもぴったり。また、鉄分もセロトニンの代謝に必要。不足すると貧血気味になり、それもメンタル不調の一因に。代謝に関わるビタミンCも一緒に摂るようにしましょう」【睡眠】眠りが浅い月経前は早寝を。長さで睡眠の質をカバー。良質な睡眠も、心身を健やかに保つために欠かせない要素。まず肝心なのが、朝の過ごし方。「起きたらすぐに太陽光を浴びる習慣を。セロトニンの分泌が始まり、体内時計がリセットされて、体調や気分が安定します」(田中先生)セロトニンは、起床から約15時間後に眠りを誘う物質「メラトニン」に変わる。夜の熟睡のために、朝のうちにセロトニンを分泌させよう。「また、ホルモン変動の影響で眠りが浅くなりがちな月経前は、いつもより15分早めにベッドへ。睡眠の質を長さでカバーしましょう」(田中先生)【運動】脳へのリズミカルな刺激でセロトニンの分泌を促す。「リラックスに導き、セロトニンの分泌を促すのに有効なのが一定のリズムで行う運動です。一番身近な方法は歩くこと。15分ほどでいいので、散歩に出かける習慣を。朝行えば、体内時計のリセットにもなって一石二鳥。少し速めの歩調でリズムよく、がコツです」(田中先生)携帯は家に置いておき、軽快に。「運動が難しければ、ガムを噛むなどの咀嚼運動でも。また、マッサージなどによるスキンシップも有効。心と体に働きかける触れ合いがセロトニンアップに役立ちます」(田中先生)イラスト・牛久保雅美 構成、文・新田草子
2021年12月22日■前回のあらすじ医師から陣痛が来たらスクワットをするように言われて絶句。そして次の陣痛がきたその瞬間、目に入ってきたのは…。■赤ちゃんの心拍が一気に低下…!■夫に連絡するも、赤ちゃんの命の危険に手が震える…病院のスタッフの方々が、いままでそこまで危機的な状況ではないという認識だったのか、あるいはこうなることを予測していたけれど、私に悟られないように配慮していてくれたのか、そこまでは分かりません。ただ、心拍の低下が思い切り見えたのと、場の空気が一気に騒然としたので、すごく怖くなりました。次回に続く「緊急帝王切開出産レポ」(全17話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年12月20日長引く巣ごもり生活でテレビやスマホばかり見ていませんか?じつはそれ、目の機能を低下させるだけでなく「認知症」を引き起こす原因にも。3つの簡単ストレッチで“脳の老化”を予防しよう。「スマホやパソコン、テレビなどの画面を見ている状態では、目は狭い範囲でしか動いていません。部屋などの狭い空間にいて、眼球運動がゼロに近い生活を続けていると、目を動かす領域が狭くなり、転倒リスクや視機能の低下につながります」こう話すのは、アンチエイジング医学に詳しいスクエアクリニック院長の本間良子先生。「眼球の運動量が減ると、ピントの調節能力が下がり、外出時に障害物との距離感や、段差が認識しづらくなります。体の筋肉が衰えるのと同じで、目の焦点の調節能力の衰えも、転倒などの事故のリスクにつながるのです。また、外出時に限らず、読書をしても文字を縦や横にうまく追っていけず、行を間違えて読み飛ばしたりしやすくなってしまいます。すると、外出がおっくうになって、運動不足を招いたり、読書する機会が減るなど、ますます目を動かす量が減ってしまうのです」(本間先生・以下同)こうした“目の運動不足”が、視力の低下以外の不調の原因にもなっているのだ。【“目の運動不足”チェックリスト】□ コロナ禍で外出機会が減った□ 文字を書かない日がある□ 人や自転車にぶつかりそうになるときがある□ スマホを1日30分以上使用する□ 最近、本を読まなくなったさらに眼球運動の減少は、なんと認知症のリスクにもなると本間先生は警鐘を鳴らす。「眼球を動かすことは脳に刺激を与えます。焦点を一点に合わせるときには脳の司令塔である前頭前野に刺激がいき、活性化するのです。逆に、眼球をあまり動かさない生活をしていると、脳への刺激が減り、脳の老化を引き起こして認知症リスクを高めてしまいます」では眼球を動かし、認知症を予防するには、いったいどんな対策を行えばよいのだろうか……?「目の運動不足を解消するにはスマホやテレビの見すぎを避ける、毎日散歩に出かけて遠くを見るといった、目を動かす範囲を広げることが大切です。また、眼球のストレッチで意識的に目を動かすことも効果的です」そこで今回、本間先生に、眼球を動かして認知症を予防する3種類の簡単ストレッチを紹介してもらった。【たて・よこストレッチ】※顔は動かさず、目だけを動かすこと(1)片手でペンを持ち、ペンを顔の左から右、右から左にゆっくり動かして、ペン先を目で追う。5往復行う。(2)片手でペンを持ち、ペンを顔の下から上、上から下にゆっくり動かして、ペン先を目で追う。5往復行う。(3)左右の手に1本ずつペンを持って、顔の両側で肩幅程度に固定し、ペン先を左右交互 に見る。5往復行う。(4)左右の手に1本ずつペンを持って、顔の上と胸元で固定し、ペン先を上下交互に見る。5往復行う。【遠近ストレッチ】(1)目の前約10センチのところで親指を立て、ピントが合いにくくてもよいので、親指の爪を1秒凝視する。(2)立てた親指の爪を見つめながら腕を前方に伸ばし、伸ばし切ったところで親指の爪を1秒凝視する。(3)(2)の視線の延長線上で、いちばん遠くのものにピントを合わせて1秒凝視する。(1)〜(3)を10回繰り返す。■最後は「顔傾けストレッチ」【顔傾けストレッチ】腕をほどよく伸ばした状態で顔を指に対して(1)斜め45度右上から、(2)斜め45度左上から、(3)斜め45度右下から、(4)斜め45度左下から、と顔を傾けながら、それぞれの視点で指を1秒凝視する。各1回ずつでOK。※3つの眼球ストレッチはメガネやコンタクトレンズを装着したまま行ってもよい。もしも、めまいや気分が悪くなるなどしたら、すぐに中止すること。■ピントが合わないときはまばたきをしよう3つのストレッチは、毎朝、「歯磨きついで」に行うくらいがちょうどよいと本間先生はいう。「朝行うことで1日スッキリとした視野で生活できます」また、各ストレッチは「10回繰り返すのが理想」だそうだが、「『10回では大変だ』、という方は、5回ずつでも構いません。無理なく、継続することのほうが重要です。ただし、やりすぎには注意してください」「遠近ストレッチ」でなかなかピントが合いにくい人でも、心配はいらないという。「必ずしもピントは合わなくても構いませんので、親指の爪を1秒間、凝視しましょう。ピントが合いにくい場合は、まばたきをすると焦点が合いやすくなりますので、何度かまばたきしながら行ってみましょう」毎朝1分でできる3種類の眼球ストレッチを取り入れて、認知症を予防しよう。
2021年09月29日アラフィフの友だちと更年期症状について話すと、それぞれ出ている程度が違うことに驚きます。同じ年齢、同じ女性でなぜ重い、軽いという違いが生じるのでしょうか。産婦人科医の駒形依子先生に教えてもらいました。更年期症状の根本要因は女性ホルモン低下最初に、更年期症状とはなんなのか、なぜ起きるのかを知ることから始めましょう。「生理が終わる閉経の平均年齢は50.5歳とされていますが、この閉経の前5年、後5年を合わせた10年間を更年期と呼んでいます。更年期にはさまざまな体調不良が現れますが、それを更年期症状と呼びます。更年期にさまざまな症状が現れるのは、加齢により卵巣の機能が弱り、女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の分泌が減少することが原因です。特にエストロゲンの減少は著しく、不足するとホットフラッシュ(のぼせ、ほてり、発汗など)をはじめ、イライラや落ち込みといった精神症状などさまざまな体の不調を引き起こします」(駒形先生)更年期症状が起こる原因は女性ホルモンの低下。しかし、症状の程度に個人差があるのはどうしてなのでしょうか。まずは生活環境、次に性格更年期症状の程度の違いの原因として、まずは生活環境、次に性格の違いにあると駒形先生は言います。「40代女性は家事、仕事、育児、時には介護と一番忙しい世代であると同時に生活環境の違いが大きい世代でもあります。結婚か独身か、仕事があるかないか、子どもがいるかいないか、親と同居か別居など、それぞれ違うライフスタイルがあります。環境によるストレスと女性ホルモンは密接に関わっています」(駒形先生)しかし、似たような環境でも、ストレスに弱い人のほうが更年期症状を感じやすいそうです。「つらい症状があっても、気付くか気付かないかという性格の差があります。一般的にはまじめでこだわりが強く、几帳面、神経質、完全主義といった傾向にある女性が更年期症状に敏感に反応するようです」(駒形先生)また、パートナーとコミュニケーションが取れている、周囲に相談できる人がいるといった環境にある人は更年期症状を乗り越えやすいということです。太っていると更年期症状がつらい?更年期症状のなかでも代表的なホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)。痩せている人より太っている人のほうが汗をかきやすいイメージですが、太っていると更年期症状は強く出るのでしょうか。「更年期症状には倦怠感もありますが、太っている人は痩せている人よりも脂肪を抱えている分、より疲れを感じやすいと言えます。ただ、一方太っている人は普段から汗をよくかくので、ホットフラッシュが起きても気付かない場合も多いようです。 ただ、痩せているから良いということはありません。エストロゲンが低下することで閉経以降は骨粗しょう症になりやすくなりますが、 痩せていると骨への負担が少ないぶん骨折のリスクが高まります。 骨は負荷がかかればかかるほど強くなる性質があるからです。また、エストロゲンが低下すると細胞のターンオーバーも低下するので、骨を支える筋肉の質も落ちてしまいます。体質的に太れないという人もいますが、体重を増やせなくても筋トレなどで筋肉の質を上げることが骨粗しょう症予防につながります」(駒形先生)太っていても、痩せていても、更年期世代は筋トレが必要な世代と言えそうです。まとめ生活環境を変えるのはなかなか難しくても、考え方や捉え方を前向きにするだけで症状が軽くできると知って、少し安心しました。そして、更年期世代こそ筋トレが必要という話は運動嫌いの私にとって耳が痛いですが、なんとか楽しくできる方法を見つけていきたいです。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2021年06月16日40代になり太りやすくなったと感じ、ハードな食事制限や激しい運動をしたことがある人もいるでしょう。しかし、特に40代、50代は過度なダイエットは危険だそう。そこで、この年代に適したダイエット術のポイントを美容・アンチエイジング専門医の黒田愛美先生に聞きました。急激な体重減少はホルモンバランスに悪影響短期間での結果を求めてやりがちな過度なダイエット。でも、急激な体重減少は女性ホルモン分泌にも影響があると黒田先生は言います。「女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)は、脳の下垂体から指令が出て卵巣から分泌されます。ホルモンが足りなければ出すように指令が出て新たに作るというシステムがあるのですが、若くても過度なダイエットをおこなうと脳からの指令がうまく出なくなり、ホルモン生成がついていけなくなってしまうのです。私も20代のころ短期間での過度なダイエットをおこなったことで長期の体調不良に悩まされました。症状は個人差がありますが、私の場合は生理不順で、10年以上たった今でも引きずっています」(黒田先生)若い時期でも影響が出るなら、女性ホルモンが低下する40代、50代はなおさら。過度なダイエットで女性ホルモンの低下を加速させる恐れがあるとのことです。一番怖いのは骨粗しょう症のリスク過度なダイエットで女性ホルモンがさらに低下すると、どうなってしまうのでしょうか。「40代、50代の女性ホルモン低下で一番怖いのが骨粗しょう症のリスクを高めること。エストロゲンが減少すると、骨密度を低下させてしまうのです。また、骨は負荷がかかることで強くなるのですが、体重が極端に減ると骨が強くなる仕組みに影響が出ることも考えられます。骨粗しょう症は閉経後に急増し、骨折して初めて気付く人が多い病気。少しでも骨粗しょう症のリスクを抑えることが大切です」(黒田先生)人生最後のダイエットと張り切り過ぎるのは良くないということです。40代・50代のダイエット食事術4つのポイントダイエットは急激におこなうのではなく、時間をかけておこなうことが重要。そこで気を付けたいのがやはり食事のとり方。ポイントは大きく4つあると黒田先生は言います。保存料を含む食品を控える加工食品には保存料が含まれているものが多いですが、保存料は腸にある善玉菌を殺してしまいます。善玉菌がなくなると腸内環境が悪化し、代謝が悪くなって痩せにくく太りやすくなってしまいます。空腹時には食物繊維を空腹時に糖質が高いものを食べてしまうと血糖値が上がりやすくなり、太りやすくなってしまいます。食事をとるときはまず、サラダなど食物繊維が多い食品からとるようにしましょう。血糖値の上昇を抑えてくれます。また、間食する場合も先にナッツやにぼしなどを食べてからにするのがおすすめです。たんぱく質を積極的にとる40代、50代はエストロゲンが低下し、筋肉の質が落ちる時期。筋トレをしてほしいのですが、たんぱく質が足りないと筋肉の質を高められません。肉や魚、大豆製品などのたんぱく質を積極的にとるようにしましょう。良質のオイルをとる私が日々とっているのはMCTオイルやココナツオイル。代謝を上げる効果があるので、適度な運動をすることで効率よく痩せられます。好きなドリンクに混ぜるだけなので手軽にできます。以上、黒田先生が教えてくれた食事術です。どれも、すぐに試せそうなものばかりですよね。まとめいかがでしたか? 私も10代のとき、夕食をおにぎりに置き換えるダイエットをしていたら、しばらく生理がきませんでした。40代、50代はなおさら、ダイエットの方法に気を付けなくてはいけませんね!取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2021年06月14日47歳のときに体調不良により病院で検査をしたところ、子宮筋腫が見つかり、手術かホルモン治療のどちらかを選ぶことに。医師と相談の末に決めたホルモン治療は思ったよりきつい副作用がありましたが手術を免れることができ、今は病気と仲良く付き合っているという体験談です。検査結果を聞くだけで倒れそうに40歳を過ぎたころから生理中の腹痛や大量の経血など不調を感じるようになりましたが、ついに47歳のときに生理前後以外の下腹部の痛みや不正出血、下半身の異常なむくみなどが起こるように。病院嫌いの私でしたがとうとう不安になり婦人科を訪れました。医師から子宮がんの可能性も考えて検査をしましょうと言われ、子宮がんという言葉に異常に反応した私は立ちくらみを起こしそうに。その日のうちに超音波検査や内視鏡検査、血液検査などの検査をしましたが、実際はその日にどんな検査をしたかも覚えていないほど、私の精神は落ち込みと疲れでヘロヘロになっていました。夫には心配をかけるので、結果が出るまでは何も伝えていませんでした。そして1週間後、検査結果を聞くために来院したときの待合室での私は、子宮がんだったらどうしようというあまりの不安で心臓が高鳴るばかり。結局、検査結果は子宮がんではなく子宮筋腫だったと伝えられ、ホッとして力が抜ける思いでした。しかし、今度はあまりの安堵感にその後の話は上の空でしたが、実はこのとき医師に話された今後の治療についての話こそ、私にとってとても重要なことだったのです。ホッとしたのもつかの間不調の原因が子宮筋腫と判明し、現在直径2cm程度の大きさになっているとのこと。そして、今後も放っておけばまだまだ大きくなる可能性が高く子宮摘出ということにもなるので、今のうちに治療をすることが必要だと言われました。医師の意見は閉経の年齢も遠くないのでホルモン治療で筋腫を小さくし、なんとか時間稼ぎをしてみてはどうかということでした。私は言われるがままにホルモン治療をすることを決めました。ホルモン治療は1カ月に1回のホルモン注射を半年間続けて終了するとのこと。料金的にもそれほど負担の大きなものではありませんでした。副作用について医師に聞きはしましたが、更年期の症状が出るもののそんなに心配することはありませんと簡単な説明がありました。もう少し詳しく聞きたいと思いましたが、大きな病院だったこともあり患者さんがとても多く、医師はあまり診察時間をかけたくないという雰囲気。私も迷惑をかけてはいけないとあまり深く聞かずに決めてしまいましたが、このときはこのあと想像以上にきつい副作用に苦しむとは思ってもいませんでした。つらい日々から今は感謝の日々に月1回のホルモン注射がスタートしてからは、いわゆるホットフラッシュのひどい状態が1日に何度も起こるようになりました。さらに、どうしていいかわからないような体の中から起こるムズムズ感やだるさ。また、イライラしたり落ち込んだりと精神面もボロボロになるなど、想像もしなかったような副作用を乗り越える必要がありました。そんなつらい副作用でしたが、6回の注射を打ち終わってから2カ月程度たつと副作用も消えていき、生理痛、下半身のむくみ、経血異常なども正常に。それでも小さくなった筋腫の状態をチェックするため、今でも1年に1回病院に訪れていますが特に異常はありません。また薬は処方されていませんがストレスと冷えには注意するようにと医師に言われたので、疲れをためないように睡眠を十分とり、体を冷やさないために冷たい飲食を避けるなど心がけています。しかし、手術もせずに体調が改善されたことは感謝の気持ちでいっぱいです。これからも筋腫とじょうずに付き合いながら閉経を待ちたいと思っています。まとめ今回の治療を受けて考えたことは、不調があれば早めに病院に相談することが大切だということです。治療方法の説明を受けたときに、このまま放っておくと子宮がんになることも十分考えられると医師に言われましたが、やはり早期発見、早期治療はとても大切だと感じました。子宮がんになることなく治療することができましたが、もう少し放っておけば悪い状況になっていたかもしれないと考えるとちゃんと受診してよかったと思います。今まで病院嫌いだった私ですが、年齢的にもそろそろそんなことを言っていてはダメだと強く反省。そして、せっかく治療して小さくなった筋腫を少しでも維持するように医師の指導に従っていきたいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2021年06月10日コンセプトは「ホルモン×ガストロノミー」シックでおしゃれな店内はデート向きホルモン料理の常識を覆す、おしゃれな料理の数々極上の国産黒毛和牛のホルモン創作ガストロノミーに昇華させた、「ホルモン×ガストロノミー」黒塗りの壁に、かわいいフォントで店名が記されたおしゃれな外観が目印京浜東北線「大井町」駅から商店街を抜けて徒歩5分に誕生したのが【ザ・ホルモンクラブ・トウキョウ】。ホルモンのお店にありがちな派手な看板もなく、目印になるものは外壁に小さく刻まれてる店名のロゴのみ。外観はオールブラックで、一見何の店か分からないようなシックなつくりになっています。デートにも最適なテーブル席は、まるで古民家カフェのようなくつろげる空間築85年の一軒家をリノベーションした店内は、木のぬくもりを感じられるよう落ち着いた空間になっています。1階にはキッチンの臨場感も楽しめるカウンター席、そして2階にはゆったりと食事が楽しめるテーブル席を用意。梁などはそのまま残し、アンティークのイスを配置した空間はまるでおしゃれなカフェのようです。「極上ハラミ」コンセプトは“ホルモン×ガストロノミー”。 ホルモンの中でも希少な国産黒毛和牛のハラミ 、ハツ、レバー、ホホ肉などを、多彩な調理法で味わえます。自慢の和牛ホルモンは芝浦市場から厳選して直接仕入れ。銀座や六本木の高級焼肉店で出されるものと同等の最高品質のホルモンを提供しています。前菜『冷製赤身ホルモン5点盛り』1,500円※内容は仕入れによって変わりますこの極上ハラミが真価を発揮するスペシャリテ『極上赤身ホルモンの冷製5点盛り』は、絶対に食べていただきたい一皿です!『ハツ』『ハラミ』『レバー』など、その日のオススメを最も新鮮な状態でいただけます。部位別に、ワサビ醤油やカラシなど、最適な調味料が添えられているのもうれしい限り。『極上ハラミの塊グリル』150g 4,000円極上ハラミは、シンプルなグリル焼きもオススメ。かたまりをあえてレア気味に焼くことで、口いっぱいに芳醇な脂が広がり、上質な和牛の香りに身も心も満たされます。食感も、しっかりとした歯ごたえがありながら、噛めば口の中ですっと溶けていきます。『ハツのロースト』150g 1,500円使用するホルモンは、内臓自体の質がきわめて高く、また鮮度の高さが段違いのため、臭みがほぼありません。この点に着目したシェフがつくったのが、ハツを香ばしく焼き上げたロースト。ほかにも牛ホホ肉で作ったコンビーフを挟んだハンバーガーなど、バリエーション豊かなメニューを展開しています。神谷桂吾シェフこれらのバラエティ豊かなメニューを生み出すのが神谷桂吾シェフ。フレンチとイタリアンを中心に10年以上のキャリアを積み、豪快な肉料理から、季節の旬を活かした繊細な一皿まで、あらゆる味覚を操るオールラウンダーです。おしゃれな店内で、ホルモンの旨さに惚れ込んだシェフがお届けする料理は絶品!ぜひ、ホルモン好きを誘ってお店に足を運んでみてください!ザ・ホルモンクラブ・トウキョウ【エリア】大井町【ジャンル】焼肉【ランチ平均予算】~【ディナー平均予算】6000円 ~ 7999円ディナーコースは、「ザ・ホルモンクラブ・東京スペシャルコース」5,500円(税込)※別途席料&お通し代として1名につき300円
2021年06月08日ホルモンバランスとは?出典:byBirthまずホルモンとは、私たちの身体の様々な働きをコントロールする物質です。その中でも女性ホルモンは、環境の変化や日々のストレス、生活習慣でも簡単にバランスが崩れてしまいます。女性ホルモンは、肌や髪のハリ・ツヤを保ったり女性らしい身体をつくる「エストロゲン」と、基礎体温を上げる役割や子宮内膜、乳腺を整えたりと女性に欠かせないホルモンの「プロゲステロン」の2種類で成り立っています。これらの分泌量が減ってしまったり、バランスが乱れることで、女性の体や心にも影響が出てきてしまいます。不安やイライラを引き起こしてしまったり、肌荒れ、便秘、むくみの原因になることも。ホルモンバランスの崩れによる不調は、日々の食事と生活習慣を見直すことで、改善することが出来ます。まずは出来ることから始めていきましょう!生活にリズムで基盤作りまずは、基盤となる生活のリズムや食事の改善で、内側から整える習慣を身につけていきましょう。生活リズムが不規則になると、重い生理痛や肌荒れ、便秘などを引き起こす悪循環へとつながります。毎日の生活リズムが整うと、体内時計も整い、セロトニンの分泌量も増え、重い生理痛の改善にも。様々な体の不調も整えてくれるので、健康や美容にとっても大切な基本になってきます。出来るだけ毎日同じ時間に起きて朝日を浴びるのもオススメです。温める習慣を女性の体の大敵「冷え」は、血流やホルモンバランスが乱れることにも繋がります。冷えを解消すると、経血の排出がスムーズになります。生理中は下腹部を温めてあげることで生理痛も和らぎ、血の循環も良くなります。生理中以外にも、女性は体が冷えてしまうと、むくみや疲れを感じやすくなったり、免疫力も低下してしまいます。病気を引き起こすだけではなく、肌の乾燥やむくみにも繋がるので、体を温める習慣は身につけていきたいですね。生理中以外でも、腹巻きやおへそを温めるアイテムで、じっくり身体を温めていきましょう。出典:byBirth食事を見直す普段の食事を少し気をつけるだけでも、女性ホルモンを整えケアする事に繋がります。特に「大豆」に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」と似た働きをしてくれます。中でも「納豆」は「大豆イソフラボン」を最も多く含む食品のひとつ。ですが、摂りすぎは逆にホルモンバランスを崩してしまうので、1日1パックでOK!適量を心がけ取り入れてみてください。大豆イソフラボンと同様に、小魚や乳製品などは腸内環境を整えてくれるので、積極的に取り入れていきましょう。幸せホルモンを増やす幸せホルモンを増やす事により、生理前のPMSやストレスに強く生きましょう!幸せホルモンといわれている「セロトニン」。この材料でもある「トリプトファン」は体内で勝手につくることができないので、毎日食事から取り入れることが大切です。日々の食事を気をつけて、セロトニンを増やす意識をしていきましょう。タンパク質(大豆、乳製品など)ビタミンB6(鶏肉、カツオ、バナナなど)大豆などに含まれる幸せホルモンを作り出す成分とビタミンB6を合わせる事によって、トリプトファンの合成が促進されます。バランスよく取り入れることが大切ですね。頻繁な間食やお酒の飲み過ぎも要注意です。出典:byBirth睡眠ホルモンバランスを整える為には、睡眠をしっかりとることも大切です。6~8時間は睡眠をとり、朝は朝日を浴びて体内時計を整えることも、自律神経が整い、心身ともに健康に導きます。睡眠1時間前には出来るだけブルーライトなどの光はシャットダウン。寝る前はカフェインを摂らず、湯船につかりリラックスすることも質の良い睡眠に導きます。睡眠前に適度なストレッチをすることも、血行が促進されホルモンバランスが整います。ストレッチをする際は、ゆっくりと身体を動かし深い呼吸も心がてみてください。「スキンケア」ホルモンバランスが崩れると、肌は敏感な状態になり、バリア機能が低下してしまいます。乾燥しやすかったり、いつもよりなんだか敏感になってるなと思うこともあるかもしれません。そんな時はまず「保湿」を重視したお手入れを。基礎化粧品を見直し、保湿力の高い、「アミノ酸」「セラミド」「ヒアルロン酸」が含まれているものを使ってみてください。いつも使っている化粧水などがあれば、特に優しくしっかりと保湿を心がけてみてください。手のひらでプレスする以外にも、コットンにたっぷり浸してパックのように使ったりするのもオススメです。その後は、水分が蒸発しないように、クリームや乳液でフタをするのもお忘れなく。ホルモンバランスの乱れは、女性の身体や心の様々な不調に繋がり、どうしようもない気持ちで辛くなることもありますよね。ですが、日々の生活習慣や食事や毎日のスキンケアを見直すことで、女性としての人生をもっと楽しく前向きに過ごせるきっかけになれば嬉しいです。
2021年06月02日更年期に女性ホルモンの分泌が減ると、さまざまな不調があらわれがちになります。年を重ねても女性ホルモンを保つことはできないのか……、そんなとき、ときめくと女性ホルモンの分泌が増えるというニュースが。産婦人科医の駒形依子先生に真相を聞きました。女性ホルモンの分泌は30歳をピークに減る一方ときめきホルモンについて紹介する前に、まず、更年期の女性ホルモンの変化をおさらいしましょう。「卵巣から分泌される女性ホルモンは2種類あります。加齢により卵巣機能が低下することで、これら2つのホルモンの分泌は減少していきます。エストロゲン(卵胞ホルモン)女性らしい体型をつくるホルモンとして知られ、妊娠を促すさまざまな働きをしています。骨や血管、脳の働きのほか、自律神経や感情も整える働きがあります。プロゲステロン(黄体ホルモン)妊娠が成立しやすいよう子宮環境を整える働きがあります。妊娠しなかったときには、不要になった子宮内膜を剥がして血液とともに体外に排出できるよう、生理を起こす働きをしています。閉経の平均年齢は50.5歳。更年期は閉経前後10年間(45~55歳)と定義されていますが、この時期女性ホルモンに劇的な変化があらわれるのです。30歳をピークに女性ホルモン(エストロゲン)の量は年々減少していきます」(駒形先生)ときめくと、女性ホルモンは増える?ときめきホルモンとは、どんなものなのでしょうか。また、本当に女性ホルモンの分泌は増えるのでしょうか。「ときめきホルモンと呼ばれるのは、PEA(フェニルエチルアミン)というホルモンです。PEAは恋愛の初期段階で活性化し、濃度が上がるとドーパミン(快感ホルモン)、セロトニン(幸せホルモン)、エンドルフィン(陶酔感を感じるホルモン)といった、高揚感をもたらすホルモンが活性化されます。これらのホルモンで満たされると、いきいきと若々しく幸せな気持ちになりますが、女性ホルモンが分泌されるかは検査してみないとわかりません。しかし、女性ホルモンと同じ働きをすると十分に考えられます。ときめきホルモンは、女性ホルモンの代わりになると言えるでしょう」(駒形先生)あえて自分のコンプレックスにアプローチをときめきホルモンが女性ホルモンの代わりになる……更年期の女性にはうれしい話です。でも、ときめくものがないという場合はどうすれば良いのでしょう。「ときめく対象はなんでもいいのです。アイドルや俳優、映画やドラマ、小説、まんがやアニメでもいい。人でもモノでもなんでもOKです。でも、それでも思い付かないという場合は自分にときめいてみてはいかがでしょうか。ちゃんと自分の体や顔を鏡で見ていますか? ときめくためには、あえて顔、肌、髪、体型など自分のコンプレックスを見つめてみてください。そして、そのコンプレックス解消のために自分に手をかけてみてください。ときめきホルモンは、相手やモノに好意を持ったとき出されます。自分が自分のことを好きになれるように努力してみましょう」(駒形先生)まとめ70歳、80歳になってもキラキラ輝いている女性を見ると、美しさは女性ホルモンだけではないのだなと実感します。家事や育児、仕事などで忙しくてもときめけるものが何か1つでもあれば、これからの毎日が楽しく過ごせそうです。取材・文/mido(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2021年04月23日コロナ禍で視力の低下を訴える人が増えている。情報を得るためにスマホの使用頻度が増加し、整っていない環境でのパソコン操作が必要になり、ほかにも、動画配信チャンネルの視聴が慢性化するなど、目の酷使が主たる原因だと思われがちだが……。「根本的な問題は、頭がい骨のゆがみ。それを正せば改善します」そう提唱するのは、骨格矯正の第一人者にしてゴッドハンドの、清水ろっかん先生だ。「最初に気づいたのは10年以上も前、もともとは、小顔矯正のために頭がい骨や眼窩(眼球のおさまった骨のくぼみ)を正しい位置に戻す施術がきっかけでした。矯正をした多くの方から『視界が広がってクリアになった』『視力が上がった』という声が届き、頭がい骨と視力の関係に着目するようになったのです。研究を重ねるうち、頭がい骨のゆがみから眼窩が押しつぶされ、眼球に負荷がかかり、この状態が視力にまつわる不調を引き起こしている、という推測に至りました」実際、施術に通う女優のなかには、視力が両目あわせて0.7も回復したという人も。また、近年はテレビ番組などで“若年性近視”が取り上げられるようになり、その原因として前述のようなメカニズムが解明されつつある。その際、キーワードとなるのが「眼軸長」だ。眼軸長とは、角膜から網膜までの長さのこと。正常な長さなら網膜で焦点が合うが、眼窩によって押しつぶされた眼球が前に飛び出て眼軸長が伸びると、焦点が網膜より手前で合ってしまうため、遠くが見えづらくなる。なお、眼球に負荷がかかった状態が引き起こすのは、視力の低下だけではない。ろっかん先生は著書『手のひらマッサージで目の不調がスッキリ整う眼圧リセット』(飛鳥新社)のなかで、ドライアイや緑内障といった病気の引き金にもなる、と解説している。また、ろっかん先生によれば、頭がい骨がゆがむ根本原因は、姿勢の乱れ。ステイホームで座っている時間が増えたことで、猫背になり→前頭骨が垂れ下がり→眼窩がせばまり→眼球が押しつぶされて焦点が合いにくくなる。座り方は特に大事で、よい姿勢を身につけるいちばん簡単な方法は、クッションや丸めたタオルを置き、座骨が当たるようにお尻の半分を乗せて座ること。これはお坊さんが座禅を組むときと同じ方法で、強制的に骨盤が立って姿勢がよくなり、しかも疲れにくい。おうち時間の新習慣として取り入れよう。「女性自身」2021年3月2日号 掲載
2021年03月10日ホルモンとひと口に言ってもその種類は多種多様。閉経を考えるときに知っておきたいホルモンにはどんなものがあり、更年期にはどのように変化するのでしょうか。産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。女性の体にかかわるホルモンは主に4つ!女性の体内では脳下垂体ホルモン2つと女性ホルモン2つが連携しています。加齢で卵巣機能が低下し、女性ホルモンの分泌が減っても脳下垂体ホルモンは分泌され続けるアンバランスにより、さまざまな体調不良を引き起こします。【脳下垂体ホルモン】卵胞刺激ホルモン(FSH)脳下垂体から分泌され、卵巣に指令を送る性腺刺激ホルモン。卵巣内の卵胞を成熟させ、エストロゲンの分泌を促します。黄体形成ホルモン(LH)脳下垂体から分泌され、卵巣に指令を送る性腺刺激ホルモン。卵胞が十分に成熟して排卵期間になると、排卵分泌を促します。排卵後は、卵子を排出した卵胞を黄体に変化させ、卵巣からプロゲステロンを分泌させる働きがあります。【女性ホルモン】エストロゲン(卵胞ホルモン)女性らしい体型をつくるホルモンとして知られ、妊娠を促すさまざまな働きをしています。骨や血管、脳の働きのほか、自律神経や感情も整える働きがあります。プロゲステロン(黄体ホルモン)妊娠が成立しやすいよう子宮環境を整える働きがあります。妊娠しなかったときには、不要になった子宮内膜を剥がして血液とともに体外に排出できるよう、生理を起こす働きをしています。閉経前後に減るのは女性ホルモンの2つ閉経前後のそれぞれ5年、計10年間を更年期と言いますが、この時期に減るのがエストロゲンとプロゲステロン、2つのホルモンです。これらが減ることでホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)、イライラ、うつ、肌の乾燥、コレステロール値が上がり代謝が落ちて太りやすい、頭痛、めまいといった症状が出ます。すべて出るというわけではなく、人によって症状はさまざまです。ただ、これらの症状が更年期症状とわかるには、閉経後のこと。閉経を迎えて「あの体調不良は更年期症状だったのね」とモヤモヤしていた気持ちがなくなり精神的にラクになったという人は多いです。閉経後も女性ホルモンがまったく出ないわけではない閉経は女性ホルモンがなくなることで起こるのではなく、原始卵胞がなくなることで起こります。女性ホルモンは閉経後も減り続けますが、まったく出ないというわけではなく、個人差がありますが60歳前後になくなると言われています。女性ホルモンが減ると聞くと、女性としては少し寂しい気もしますが「体にとって必要がなくなってくるので減っていくもの」として前向きに受け入れるほうが良いですね。まとめいかがでしたか? 閉経前後に、女性ホルモンの分泌が劇的に変わることがわかりました。加齢とともに減っていくことは寂しいですが、すてきな50代、60代の女性はたくさんいます。自然の流れとして受け止める気持ちも必要なようです。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2020年12月30日体内の女性ホルモンの量を血液検査で調べることができることを知っていますか?「加齢とともに女性ホルモンの分泌が減少」と聞くものの、どれくらい減っているのか気になる人もいるでしょう。産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に女性ホルモン値の検査について聞きました。女性ホルモン検査ってどんなことをするの?婦人科のクリニックでは、血液検査で女性ホルモン値を調べられます。問診~診察までの所要時間は30分ほど。ホルモン検査単体なら4,000~7,000円程度で受けることができます。●一般的な検査の流れ1)医師の診察2)採血3)検査から約1週間で結果。医師より説明を受ける。調べられるホルモンは?主に調べられるホルモンは以下のとおり。●フェリチン=内臓が鉄をどのくらい持っているかということ。貧血検査に用いる●プロラクチン=脳下垂体から分泌されるホルモン。生殖・排卵・妊娠・授乳に関係する●LH=脳から卵巣に命令を出すホルモン。黄体形成ホルモン。プロゲステロンを卵巣に出すように促す●FSH=同じく脳から卵巣に命令を出すホルモン。卵胞刺激ホルモン。同じくエストロゲンを卵巣に出すように促す●エストラジオール=エストロゲンの物質の1つ。不妊症や更年期の数値の指標になる●テストステロン=男性ホルモン。女性ホルモンが減ると数値が高くなる特に注目したいのはFSH(卵胞刺激ホルモン)です。数値が高いと、更年期や閉経が近いサインと言えます。卵巣機能が低下してエストロゲンの分泌が減少することで、脳からホルモンをもっと出すよう指示を出すことでFSH(卵胞刺激ホルモン)が増えるからです。また、内臓が鉄をどのくらい持っているかがわかるフェリチンを調べるのは、ホルモンが細胞にしっかり届いているかを見るため。細胞に酸素や栄養を運ぶためには酸素と鉄、ヘモグロビンの3つが結合する必要があります。フェリチンが少ないとホルモンがうまく細胞に届きにくくなり、体調を崩す原因となります。女性ホルモン値で閉経の時期はわかる?閉経の時期はわかりませんが、女性ホルモン値によっては卵巣機能の低下やホルモンバランスの崩れなどは指摘ができます。ただ、「ホルモン値が知りたい」と思っている時点で卵巣機能の低下やホルモンバランスの崩れを感じているのでしょうから、それ以上の結果は得られないかもしれません。なお、貧血症状がある方なら、受診したときの血液検査でホルモン値を調べることができます。年に1回検査して欲しいのは、甲状腺ホルモンです。「のぼせ」「ほてり」「発汗」といった更年期症状にも似た症状が甲状腺異常によるものだったとわかることもあります。会社や自治体の健康診断でオプションとして付けられることもあるので、検査すると安心です。まとめいかがでしたか? ピルやホルモン補充療法(HRT)※を開始するときや貧血で受診する場合は女性ホルモン検査を受けるそうです。検討している人は、その機会を利用しても良いですね。※さまざまな更年期症状を緩和するために、女性ホルモンのエストロゲンを薬品で補充する治療のこと。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2020年12月23日日ごろよく耳にするわりに、その正体についてはいまいちよく理解されていないホルモン。そんなホルモンの驚きの実力を、最新の研究結果と併せて紹介ーー。「たいして食べていないのに体重増加が止まらない、気が重くてやる気が出ない、集中力が落ちて本の内容が頭に入ってこない……加齢につきものと思われがちなこうした悩みには、じつはホルモンが関係しています。裏を返せば、ホルモンさえコントロールできれば、悩みは解消できるのです」そう話すのは、これまで減量外来で多くの人のダイエットを成功に導いてきた工藤内科医院副院長の工藤孝文先生。「ホルモンという概念は20世紀初頭に確立されたものですが、あらゆる臓器から分泌され、体全体に影響を及ぼしていると考えられています。ですから、太るも痩せるも、体調や気分の良しあしも、すべてはホルモン次第。さらには、人間関係や仕事の成否など、ホルモンは人生のすべてに影響を与えていると言ってもいいでしょう」ホルモンは、これまでに100種類以上が確認されているが、まだまだその働きの全貌は明らかにされていないだけに、近年、これまでの常識を覆す発見も相次いでいるという。そこで今回、最新の研究をもとにした「若返り」のためのホルモンコントロール術を工藤先生に指南してもらった!ホルモンのコントロール術を学ぶ前に、まずはその基礎知識を確認しておこう。「ホルモンは、日常生活のさまざまな場面で神経細胞から分泌され、血液にのって各細胞に情報を伝達しています。わかりやすい例を挙げると、睡眠ホルモンのメラトニンは、暗くなると脳から分泌され、脳の興奮を鎮めて体温を下げ、眠気を誘います。『夜が来たぞ!』と体に教えて、眠る準備を整えてくれるのです。眠気のようにコントロールが難しい欲求は、まさにホルモンのしわざ。抑えきれない食欲や、生理前のイライラ感も同様です」つまり、ホルモンさえコントロールできれば、一見、制御不能に思える欲求に手綱をつけることも可能となるのだ。「ホルモンの分泌には体内時計のほかに、食事、ストレス、月経周期、加齢などが影響しています。このうち体内時計、食事、ストレスは自分でコントロール可能。生活習慣や食事にひと工夫加えたり、軽い運動を取り入れるだけで、見た目や体調、気分が変わってくるのを感じられますよ」さて、ホルモンに関する基礎知識を習得したところで、若返りとの関係について見ていこう。「ほとんどのホルモンは加齢によって分泌が低下し、それが老化につながります。たとえば、女性ホルモンであるエストロゲンが低下すると閉経につながるだけでなく、コレステロール値が上がって動脈が硬くなるので血管年齢が上がり、老化が進みます。おなかまわりに脂肪がつき、頻尿や骨粗しょう症などの疾患が一気にやってくるので、いやでも身体的な老化を感じるようになるでしょう。しかし、こうしたホルモンの分泌をうまくコントロールできれば、年を重ねても若々しくいられるのです」数あるホルモンの中でも、今、若さを生み出すホルモンとして熱い注目を浴びるのが、骨ホルモンと呼ばれる「オステオポンチン」。近年の研究で、脳や内臓だけでなく骨からもホルモンが放出されることがわかってきたという。【骨ホルモン「オステオポンチン」】〈分泌する場所〉骨芽細胞、母乳中の細胞など〈はたらく場所〉全身〈分泌されるタイミング〉骨が代謝されるとき。骨に刺激を与えることで骨芽細胞が働き、オステオポンチンも増えると考えられる〈主な役割〉カルシウムとコラーゲンを結合し骨を形成する/造血細胞の機能を保つ/傷を治すために免疫を活性化する/免疫に働きかけ、ウイルスや感染症から体を守る「オステオポンチンは骨芽細胞という骨を作る細胞から分泌され、全身の免疫力を活性化する役割があります。逆にいえば、骨量が落ちると免疫力が下がり、肌や脳、内臓など、全身が衰えてしまうのです。また、代謝にも関わっているので、太りやすくなる可能性もあります。とくに女性は更年期以降、エストロゲンの減少から骨量が急激に落ちるので要注意。閉経後、急に肌が老けたり、風邪をひきやすくなったりするのは、オステオポンチンの減少が一因と考えていいでしょう」その分泌を増やすには、骨を鍛える“骨活”の習慣を日常に取り入れるとよいという。骨は衝撃により代謝を促され、その際にオステオポンチンを放出するので、小さくてもいいのでジャンプをする習慣などが主な対策となる。「手っ取り早いのは、かかと落とし。背伸びをしながら全身で大きく伸びをし、一気にかかとを落とします。1日30回を目標に行うといいでしょう。体力に不安のある人は、座ったまま行っても大丈夫です。日常生活の中では階段の下りがとくに効果的。外出先でもなるべく階段を使うように意識してみて」工藤先生がオステオポンチンに続く「若返りホルモン」として挙げるのは、美人ホルモンの「エストロゲン」、筋肉ホルモンの「マイオカイン」、睡眠ホルモンの「メラトニン」、男性ホルモンの「テストステロン」の4つ。最初の2つは若返りと関係していると想像がつくが、最後の2つを選んだ理由は?「メラトニンは冒頭でも説明したとおり、睡眠を促すホルモンとして知られていますが、最近の研究で老化の原因となる活性酸素を取り除く役割があるとわかってきました。質のいい睡眠自体も若返りには欠かせませんが、活性酸素除去が加わり、ダブルでアンチエイジング効果を発揮してくれます。そして、男性ホルモンのテストステロンは、じつは女性の若返りにとっても欠かせないホルモン。骨や筋肉の発達を促進することで、若々しい体づくりに貢献してくれるのです」ホルモンで若返るのは、体だけではない。幸せホルモンのセロトニンは心のバランスを整え気持ちの若返りに、戦闘ホルモンのアドレナリンは集中力を上げて頭の若返りに役立ってくれる。「女性自身」2020年11月24日号 掲載
2020年11月22日生理前や生理中のイライラ、体調不良に悩む女性は少なくありません。なかには自分ではコントロールできないほどの絶不調に振り回される人も。その原因、実は女性ホルモンが関係しています。この記事では医師監修による、女性ホルモンと生理の関係について詳しく解説します。 答えてくれたのは…こまがた医院院長駒形依子(こまがたよりこ)先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。 女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」生理周期のサイクルを調整している主な女性ホルモンは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)。この2種類のホルモンがバランスよく働くことによって、その人の体に合った生理周期を作ります。 また、このホルモンは体だけではなく、心にも働きかけるので、女性は1回の生理周期のなかで、さまざまな体調変化や気持ちの変化が起きます。 エストロゲンは女性らしさを引き出すホルモンと呼ばれ、肌や髪の調子や心を安定させる作用があります。生理周期のうち「排卵期」と呼ばれる時期に子宮内膜が厚くなるのはこのホルモンのおかげです。プロゲステロンは体温を上昇させる働きのほか、子宮内膜が受精卵を着床しやすいよう厚くなった内膜を維持したり(黄体期)、乳腺の発育や食欲増進を促したりする作用があります。また、心を不安定にさせてしまう作用もあります。 女性ホルモンは、生理中にどんな作用をするの?卵胞期の初めのころ、つまり生理が始まって数日は、エストロゲンもプロゲステロンもどちらも分泌量が低下します。このとき感じる体調の変化は、体の冷えやその冷えによる生理痛、出血による貧血などさまざまで、心も不安定な状態です。生理の終わりごろになるとエストロゲンが増えはじめ、心の安定を促します。 エストロゲンは排卵に向けて分泌量が増加し、排卵と同時に減少します。エストロゲンの減少とともに、プロゲステロンの分泌は高まり、黄体期が始まります。 そのため、生理が終わったあとから1週間ほどは肌や髪の調子が良くなり、心もいきいきとして過ごせることが多いです。しかし、排卵後、つまり生理の約1週間ほど前くらいからは、プロゲステロンの分泌が高まることで、だんだんと心身の不調を感じる人も。この生理前の不調がPMS(月経前症候群)です。 プロゲステロンは黄体期の間にピークを越え、生理開始に向けて減少するので、黄体期の中ごろが、1回の生理周期のなかでも心身ともに一番デリケートな時期といえます。 このように、「エストロゲン」「プロゲステロン」という2つの女性ホルモンの分泌量によって、女性は1週間ごとに体にも心にも変化が起きます。自分の生理周期を知ることで、今の体や心がどんな状態なのかを理解できるようになるので、体調管理の一環として習慣づけることをおすすめします。 監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』。
2020年11月21日そもそも「成長ホルモン」とは…まず初めに「成長ホルモン」について説明しておきましょう。成長ホルモンとは脳下垂体前葉というところから分泌されるホルモンで、「成長作用」と「代謝作用」という2つの作用があります。成長作用として、筋肉や骨の成長を促す作用があります。一方、代謝作用には、糖質や脂質、タンパク質の代謝を促進する作用があります。また、脂肪分解を促す作用もあります。なぜ「美のカギは成長ホルモンにある」と言えるのか?このように成長作用と代謝作用を持つ成長ホルモンですが、それではなぜ「美のカギは成長ホルモンにある」と言えるのでしょうか。その理由は、成長ホルモンによって「ダイエット効果」と「美肌効果」が期待できるからです。ダイエット効果成長ホルモンが分泌されることで、基礎代謝アップにつながる効率良く脂肪を燃焼させることができるという2つの効果が期待できることから、ダイエット効果につながると言えます。1.基礎代謝アップにつながる成長ホルモンが分泌されると、筋肉や骨の成長が促進されます。その結果除脂肪体重がアップします。除脂肪体重が1kg増えると、基礎代謝は1日あたり50kcal程度アップすると言われています。2.効率良く脂肪を燃焼させることができるまた、成長ホルモンには、前述したように脂肪分解を促す作用があります。脂肪細胞にある中性脂肪を分解し、血中への遊離脂肪酸の動員を促進させようとします。そのため、ただ有酸素運動を行うよりは、成長ホルモンを分泌させた上で行ったほうが、分解された脂肪がエネルギーとして使われるようになり、より効率良く脂肪を燃焼させることができると言えます。出典:byBirth美肌効果成長ホルモンによる美肌効果として、ターンオーバー(肌代謝)の正常化お肌の潤いを保つお肌の老化防止という3つの効果が期待できます。1.肌代謝の正常化ターンオーバーは約28日の周期で繰り返されます。しかし加齢と共にこの周期が長くなってしまいます。するとお肌の張りを失う他、シミやシワの原因にもなります。成長ホルモンが分泌されることで、ターンオーバー開始にスイッチが入り、ターンオーバーが正常に行われるようになります。2.お肌の潤いを保つお肌の潤いを保つ成分であるヒアルロン酸は、線維芽細胞によって作り出されています。成長ホルモンには線維芽細胞を活性化させる働きがあり、それによってお肌の潤いを保つことが可能になります。3.お肌の老化防止お肌の老化は、紫外線からのダメージや水分量の低下によってもたらされると言われています。成長ホルモンには紫外線からのダメージを回復させたり、水分量の低下を防いだりする働きがあるので、お肌の老化防止効果も期待できます。出典:byBirth成長ホルモンの分泌を促進させる「2つの方法」ダイエット効果と美肌効果をもたらす成長ホルモンですが、成長ホルモンの分泌を促進させるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法として、「筋トレ」と「睡眠」の2つが挙げられます。方法1:筋トレ成長ホルモンを分泌させるには筋トレが有効です。しかし、ただ闇雲に筋トレを行っても、成長ホルモンは分泌されません!成長ホルモンは乳酸が蓄積されることで分泌されます。乳酸は筋肉内が低酸素状態にあると発生します。そのため、筋肉に中程度の負荷をかけてセット数を多めにし、酸素の供給が回復しないようにセット間の休憩を短めに設定するようにします。具体的には、筋トレを10回反復可能な強度で、1分間の休憩を入れながら3~5セット行うようにします。出典:byBirth方法2:十分な睡眠また、成長ホルモンを分泌させるには、十分な睡眠も必要となります。成長ホルモンは、眠り始めの「ノンレム睡眠」のときに多く分泌されると言われています。ノンレム睡眠とは、体も脳も休んでいる、深い眠りの状態のことを言います。十分な睡眠をとるには、就寝前のスマホチェックを避けるようにしましょう。なぜならブルーライトは、睡眠を促すホルモンであるメラトニンの分泌を阻害すると言われているからです。出典:byBirth「美しさ」は努力次第でものにすることができる!出典:byBirth今回は、美のカギは成長ホルモンにあると言える理由と、その分泌を促す方法についてお伝えしました。成長ホルモンが分泌されることで「ダイエット効果」と「美肌効果」という2つの効果が期待できることから、「美のカギは成長ホルモンにある」と言えます。成長ホルモンの分泌を促進させるには、「筋トレ」と「十分な睡眠」が必要です。そのため筋トレを中心とした運動と十分な睡眠を取るように心がけることで、お肌や体を美しいものに変えることができます。努力次第で、誰でも「美しさ」をものにすることができるのです!「自分にはムリ…」と諦めていませんか?最初から諦めてしまうと、できるものもできなくなってしまいます。諦めずに自分の可能性を信じましょう!今回の内容をヒントに、是非「美しい体作り」に取り組んでみてくださいね。
2020年10月06日