■前回のあらすじ旦那の意識改革により、旦那と娘だけで公園に行けるまでになる。しかし、娘がパパに絶対負けたくない意識があることが発覚。理由を聞くと私が泣いてしまった出来事を挙げ、「パパは敵」と言うのでした。■ママがパパと仲良くしてって言うから…娘しぇーちゃんと旦那の言い分を書いたこのときのメモがあるのですが、当時は言語化があまり得意ではない娘との話し合いはこんな感じでした。それでも、パパ苦手→お母さんを泣かせる→敵→仲良く優しくと言われても無理! ってことかな~と推測しました。それを聞いてしまった旦那は?■ショックすぎて…!繰り返すケンカの仲で、ふたりは兄弟みたいな関係なのかな…と思ったりしました。私と父も何か食い違ったら不穏な空気になっていたので「父と娘はこんなもんなのかな…?」と。このときに旦那が編み出した「気持ちがパンクしそうになったら発狂する」というネタ? のおかげで、すぐ仲直りするようになりました。次回に続く「娘と旦那の仲が悪くて困っています」(全11話)は12時更新!
2022年11月02日■前回のあらすじ娘との関わりについて、意識改革すると宣言した旦那。早速作戦会議を開き、私は旦那に「(娘への)注意を減らし、やさしく接すること」「娘の許可なく娘を触らないこと」というふたつのお願いをするのでした。■こんな日が来るとは…!娘のしぇーちゃんは、どちらかと言うと約束事や決まり事に厳しい方なのに、旦那との約束は守らずトラブルに…。でもポケ●ン作戦は上手くいき、今でもポケ●ンバトル(おままごと的な)をしています。それでもルールや遊び方で言い合いになり、ふたりで私にチクリにくるループになるのでした。■パパには絶対負けたくない!?当時5歳の娘の言葉を分かりやすく書いている部分もありますが、とにかく普段なら「いけないこと」「相手のことを考える」ができる娘が、旦那にはまったく機能していないと感じていました。そしてそれは私たち親が、娘の前でケンカしたことも原因のひとつでした。旦那はひとりで5分クールダウンすれば切り替えられるのでクールダウンへ促しています。次回に続く「娘と旦那の仲が悪くて困っています」(全11話)は12時更新!
2022年11月01日児童精神科医として少年院に勤務、そこでの気づきとは今回は、困っている子どもたちを教育・医療・心理・福祉の観点で支援する「日本COG-TR学会」を主宰し、全国で支援者向けに研修を行っている児童精神科医・宮口幸治先生のコラムをまとめてご紹介します。宮口幸治先生は、2009年より児童精神科医として少年院に勤務したご経験から、認知能力の大切さに気づき、子どもたちが遊び感覚で認知機能を鍛えられるトレーニング『コグトレ』を考案。「勉強ができない」「黒板を写せない」「漢字が苦手」…そんな子どもの困りに向き合う先生の思いや保護者の方へのメッセージをご一読ください。発達障害の認知度が高まる今、宮口先生は保護者や支援者の方に見逃さないでほしいと思うポイントを2つ挙げています。それは、「知的障害の有無」と「認知機能の弱さ」です。特に「境界知能」に当てはまる子どもたちは、適切な支援を受けられていない可能性があるといいます。児童精神科医として10年以上、少年院に勤務し多くの子どもたちに出会ってきた宮口先生。今、「困っている」子どもたちの今後の人生が少しでも生きやすくなるように、「学力以前の力」を身に付ける必要性を強く感じたと言います。そのために必要な適切なサポートとはなんでしょうか。「ワーキングメモリ」という言葉をご存じでしょうか。宮口先生は、別名「心のメモ帳」といい、短い時間に心のなかで情報を保持し、同時に処理する能力のことを指すと解説します。このワーキングメモリには「見る」「聞く」の2種類があり、人は、聞いて覚えるよりも、見て覚えるほうが得意な人が多いものであると続けます。それでは、「聞く力」を身につけるトレーニングにはどのようなものがあるのでしょうか。「認知の力」とは、どのような力を指すのでしょうか。宮口先生は、学習はもちろん、相手の表情を読んだり、人の気持ちを想像したり、次に何をしたらいいのかを考えるには、すべて「認知の力」が土台になっていると言います。だからこそ、「数える」「覚える」「写す」「見つける」「想像する」力を伸ばす必要があり、「できないこと」をひたすらやらせるのではなく遊び感覚でできるトレーニング法を提唱しています。教育相談の場を通じて子どもの知能検査などを行った際、「見る・聞く」といった認知機能の弱さが見つかれば、それが学業不信につながっている可能性を保護者の方に説明してきた宮口先生は、「認知機能に弱さがあるのは、どうしたらいいですか?」という質問をよく受けてきたと言います。なかなかいいトレーニングを紹介できずにもどかしさを感じていた宮口先生が、生みだしたのは。
2022年10月31日■前回のあらすじ娘5歳の誕生日の夜。妻が泣いたたことで、旦那は猛反省。「本当に謝らなければならない相手は娘」と諭されると、翌朝娘に謝罪する旦那。許してくれた娘だったが、旦那とママが仲良くするのを嫌がるようになるのでした。■注意を減らしてほしい旦那は喜怒哀楽の幅が狭いので、とっても怒っていても1時間クールダウンすると平常に落ち着くし、物に当たるなんてありえないと思っている人なので(無視もない)そこは尊敬しています。娘のしぇーちゃんと言い合いしているときは、強い口調になることもあるけど汚い言葉は使いません。ただとにかく小さい注意が多く、待てません。「着替えてー」→(10秒後)「早く着替えてっ」→(さらに10秒後)「着替えないの!?」みたいな。なので、意識して注意を減らしてもらうようお願いしました。あと自分が癒されたいときの接触。遊びたくない旦那がくっつきたいというのは、疲れたときの癒しアイテム的な扱いです。ケンカしていないときは隣に座って本読んでたりします。仲の良いママパパ相手でも、「もー、やめてよー」となる子を見かけるお年頃…。口うるさいパパは、そりゃ娘もイヤだろうと。補足ですが、お義母さんはほぼ年子の男の子3人を育てていらっしゃいました(しかも兼業)。旦那には義母の話をして、やっと少しはお義母さんの大変さが理解できたそうです。■条件付き接触制限!ちょっと旦那には酷なお願いをしてしまいましたが、今までの対応で娘はそうなっていると噛み砕いて話しました。私は一緒にいる時間が長いのもありますが娘がくっついてきたら相手をして、集中してるときはそっとしておきます(その時間にやりたいことをやるチャンスだし)。娘も旦那と仲良くしてるときは膝の上に座ったりしているので、娘のタイミングに合わせることを意識してもらうことにしました。そして娘はちょうど空前のポケ●ンブーム中(ポケ●ンカードもその頃ハマり始めています)。私もあまり期待せずに様子を見ることにしました。次回に続く「娘と旦那の仲が悪くて困っています」(全11話)は12時更新!
2022年10月31日進級後初めての面談3年生に進級した1学期に、担任の先生との初めての面談がありました。2年生のときの担任の先生には、次女に場面緘黙の診断がついたことなどについてお話していましたが、新しい担任の先生は、場面緘黙については全く知りませんでした。なので、まずは場面緘黙について説明することにしました。Upload By まりまり私が次女の場面緘黙の症状についてお伝えしたとき、先生から以下のようなお話がありました。体育の授業の中でちょうど面談のあった日に体育の授業があり、マット運動をやったそうです。次女がなかなか取り組めずにいたらしいのですが、先生自身、次女の気持ちが分からず、どう声を掛けたら良いか迷ったとのことでした。Upload By まりまりあとで私が次女にこのときの次女自身の気持ちについて聞いたところ、「マット運動自体が嫌でやりたくない訳ではなくて、頑張って練習してできるようになりたい」という気持ちがあったそうです。でも、先生から見たときに、ほとんど話さず、表情の変化も乏しく、積極的に取り組むわけでもないので、次女がどう考えているか分からず、対応に困ってしまったのだそうです。次女がどう思っているか、先生も分からなかったここで初めて、「先生も次女の気持ちが分からなくて困っている」ということが分かりました。親として、次女自身の困り感には注意をしていましたが、同時に先生も次女が何を考えているか分からず、どう対応して良いか難しいと思っているんだということが見えてきました。学校生活の中では、場面緘黙の症状が前面に出てしまって、本来の次女自身を知る機会は少ないのかも…。Upload By まりまりでもこのとき先生が、次女自身について「理解したい」と思っていることが分かって、うれしい気持ちになりました。短い日記の交換Upload By まりまり次女の学年では、3・4年生の期間、全員が連絡ノートに日記を書くということを実施していました。ほんの数行に何でも書いて良くて、さらに書いても書かなくても良い、という緩いものでした。…が、次女は「何でも書いていい」と言われると、逆に何にも書けなくなってしまうので、最初は「学校であった楽しかった・うれしかったこと」にお題を設定して書き始めました。先生が次女自身の考えや気持ちを分かるようになったすると、日記を続けていく中で、Upload By まりまりと先生からお話がありました。日記の中身は「これがうれしかった」「これが大変だった」というような簡単なものでしたが、次女は日ごろから言葉だけでなく、感情が表情や行動にも出ない…というよりも出せないので、それだけでもコミュニケーションの手段としてとても役に立ってくれていたように思います。このやり取りから、先生が次女の「楽しい!」「やってみたい!」や「難しい」「嫌だ」という感情を拾って、クラスでの支援を工夫してくれていたように思い、親としてとてもうれしく、心強く感じたのでした。執筆/まりまり(監修:井上先生より)言葉ではなく、短い文章を書くという方法で先生とコミュニケーションが取れるようになったことは、とても良かったと思います。子どもさん自身が不安に思ったことやうれしかったことを先生が知ること、お子さんが先生の気持ちを知ることで、さりげない支援ややり取りが可能になると思いました。今の娘さんが当時を思い出してどんな感想を持つのか、ぜひ聞いてみてください。
2022年10月31日多動、後追い、クレーン…発達が遅れていた2歳娘の対応でヘトヘトの私に夫は…わが家の5歳の娘は4歳のときにASDと知的障害の診断がおりました。娘は2歳くらいのころ、かなり発達が遅れており、話しかけても一緒に遊ぼうとしても全く取り合わず、自分一人の世界にいました。多動もあり、ゆっくりと声かけもできなく、その割に私への執着は激しく、後追いをしながらクレーンであれこれと要求。そして要求が通らないと癇癪を起こしていたので私はどうしたら良いのかと疲れ果てていました。そんな娘を見て、夫は私にテレビや動画などに頼らず、たくさん話しかけ遊ぶようにと上から目線での叱責。もちろん、そうした関わりができたら娘にとっても良いことは分かっています。ですが、当時の私はそんな育児書通りの理想の育児ができる状況ではありませんでした。Upload By ユーザー体験談「母親失格だ!」夫に寝かしつけの様子を責められてある日、私が娘を寝かしつけているとき、なかなか寝ない子どものそばでスマホを触っていると、「子どものそばでスマホを触るなんて母親失格だ!何を考えているんだ!」「育児書のように子守唄や絵本を読み聞かせず、スマホを見てるなんてどういうことだ!」と夫は激昂。もちろん、このことが一般的に良くないと言われていることは分かっています。ですが娘は寝かしつけのときに歌ったり読み聞かせるとそれが刺激になってなかなか寝つかないのです。暗い部屋で寝落ちするまでそっとしておくのが一番良いんだと訴えるも、「ありえない!母親なのに怠けるな!」とまた激昂。Upload By ユーザー体験談翌日夫に寝かしつけを代わってもらうと…それなら…と翌日寝かしつけを夫に代わってもらい、夫の理想の寝かしつけを実践してもらいました。そうしたら案の定娘は興奮してしまいなかなか寝付かず…結局2時間以上寝かしつけにかかってしまいました。夫が寝かしつけている様子を時折見に行ってみると、最初は歌ったり読みきかせをしていたりしていたものの、最終的には夫も私と同じように部屋を暗くし、スマホを触りながら娘が自然に眠るのを静かに待っていました。Upload By ユーザー体験談療育、障害の診断で夫の心境にも変化がこのようなことに加えて、娘が本格的に療育に通うようになると夫も「わが家の場合、一般的な育児書通りの子育ては通用しない」ということを理解するようになりました。4歳になると知的障害とASDの診断もおり、障害のある子どもに合った接し方、育て方をしていかなければならないと分かってくれました。私に対する態度にも変化がありました。以前は子育てに関して「しんどい、つらい」と吐露しても、「母親なんだからそんな弱音吐いたらだめだ」と取り合いもしてくれなかったけれど、今はつらさを吐き出したときはそれを聞いてくれるようになりました。また、以前は動画やテレビに頼る子育てを嫌悪していたけれど、現在はそうせざるを得ないこともあると理解してくれたようで、それらを見ていることに対しても寛容になりました。育児が大変なことには変わりはないけれど、夫が変化したことで、私は精神的にすごく楽になりました。今後、娘は障害とともに暮らしていくことになります。たとえ育児書通りの子育ては難しく、定型発達の人のように生きることは難しくても、娘なりの、娘が笑っていられる人生を探していきたいと思っています。そのためにも、ときには夫婦でぶつかりあいながらも、子どものために協力していきたいと思っています。Upload By ユーザー体験談イラスト/keikoエピソード参考/manmaru(監修:三木先生より)結果的に良い方向に進んだみたいで何よりです。旦那さんもご自身が実際に取り組んでみることで、いろいろと気づきがあったのだと思います。お互いに分からないことは、話し合ってみたり体験しあったりしてみると良いかもしれませんね。これからもぜひコミュニケーションを深めていかれてください!
2022年10月30日■前回のあらすじ娘のしぇーちゃん5歳の誕生日。旦那に「笑顔で仲良くしてね」とお願いしたにも関わらず、旦那と娘は言い合いを始め、不機嫌に。不満をつのらせていた私はとうとう限界を迎え、涙が止まらなくなるのでした。■俺は用無しになったと思ってた!?■娘と向き合うことを約束私は泣いた後に、「家族仲良く」とかこの人に求めても無理なんだ、と少しヤケになっています。謝ってる旦那に私の反応が悪いのは、旦那はその日の夜にものすっごーく反省して、翌日たくさん謝ってきてまた同じことを(娘とトラブルを)していたので私も懐疑的に捉えていたからです。が、今回の旦那の意識改革は本気でした…!次回に続く「娘と旦那の仲が悪くて困っています」(全11話)は12時更新!
2022年10月30日感覚鈍麻があることから、学習に困難を感じている子どもは多くいる?ノートが上手く取れない、計算や漢字の書き取りが不得手、授業に集中できない…など、子どもの学習に関連する困りごとは、「限局性学習症(学習障害・LD)」が原因なのではないかと考える方も多いのではないでしょうか。しかし、限局性学習症がなくても、感覚の特性や、そのほかの発達障害の特性から学習に困難を感じている子どもも多くいると考えられています。特定の領域の学習ができない限局性学習症とは異なり、環境に左右される原因によって学習困難が起こることがあります。このコラムでは「感覚鈍麻がある子どもの学習の悩み」について、原因や解決方などを解説します。Upload By マンガで分かる発達障害のキホンUpload By マンガで分かる発達障害のキホンUpload By マンガで分かる発達障害のキホンUpload By マンガで分かる発達障害のキホン感覚鈍麻があることで起こる学習の悩み感覚が過敏なこととは反対に、感覚刺激に気づきにくい、いわゆる感覚鈍麻な特性をもつ子どももがいます。たとえば、暑い日なのに厚手のはおりものを着たままでぬぎ着して調節できない、熱いものに触れているのに気づかないでやけどする、あざができても気づかない、といったことがあります。感覚を求める傾向が強いために、授業中に体を揺らしたり動かしたり、じっとしていられない、離席が多いなど、集中して学習に取り組めない状態となることがあります(感覚を求める傾向を感覚探求といいます)。解決策:たとえば、かめるもの・握れるものといった道具を使ったり、人工芝のついた足置きを使ったり、椅子をバランスボールにしたり、といった感覚を取り込める環境をつくることも解決策となります。それでも難しい場合は、席を教室の後ろのほうにして、動くことを許容する環境をつくってあげても良いでしょう。・授業前に身体を動かしてから始める・小テストの答えを席の後ろや廊下に貼っておき、移動して答え合わせのプリントを見られるようにするなど、時間を決めて動ける機会を作るなども有効な場合があります。暑いのに長袖を着て熱中症になる、寒いのに半袖を着て体調不良を起こすなど、服装を適切に調節できずに体調を崩すことがあります。また、発熱しているのに元気に走り回ったり、怪我をしているのに気づかず、平気な様子で過ごしてることがあります。解決策: 「熱いから素手で持たないでね」「寒いから上着を着てね」など、感覚のフィードバックをしましょう。特に危ないものに対しては視覚的に危険だと示すことが効果的です(「さわらない」の看板の掲示など)。人からの声かけに気づきにくい子どももいます。先生が話していることに気づかず連絡事項が聞き取れないために忘れ物が多くなったり、お友達の声かけに気づかずに、トラブルになったりするケースがあります。解決策:たとえば、肩を叩く、目の前に立って目を合わせるなど、注意を向けてから話しかけることで気づいてもらいやすくなります。また、口頭だけではなく、紙に書くなど視覚情報も合わせて伝えるとより伝わりやすいです。鉛筆から指先に伝わってくる感覚をうまく処理できないなどが原因で、文字や絵などがうまく書けないことがあります。解決策:文字を書くときに、鉛筆が紙に触れている感覚が分かりやすくなるように表面がザラザラした下敷きや紙やすりなどを紙の下に敷くという方法があります。鉛筆がうまく持てない場合には、握りやすくするための補助具を使うことも検討してみましょう。自分の体の大きさや、感覚を捉えにくいために、歩いているときに机や棚などに体をぶつけやすい場合があります。解決策:体のイメージがうまく捉えられない場合、たとえば狭い隙間やトンネルをくぐるような、体の大きさを意識できるような遊びにチャレンジすることで、発達を促すことができます。また、身体をぶつけやすいことに気づいてもらうことも重要です。身体の状態や周囲のものに意識を向けてもらうために、ぶつかりやすい状況などについて話し合ってみることも一つの方法です。
2022年10月29日■前回のあらすじ娘のしぇーちゃんと信頼関係を築くべく約束を大切にしていた私。同じように接してほしいと旦那に話すが、娘が将来「言うことを聞かなくてもいい」と理解を得られず…。結果、ふたりの関わりが減ってしまったのでした。■旦那は娘の人生に興味がない!?愚痴愚痴してすみません…。私も性格が良いわけではないので、この頃の旦那には本当にムカムカして「その眼鏡割ってやりたいわ~」とか思っていました。勝負事は私も参加しますが、何せ日曜日以外はふたりで延々やっていたので「日曜日の少しくらいは、旦那遊んでやって」って感じでした。この頃は娘と外にふたりでお出かけできませんでした(トイトレ終わっても)。旦那は障がい児育児の1番大変な時期だったと言っていました(今聞いたら、今もずーっと大変らしい)。■娘の誕生日に限界が…!この頃、日曜日は家族皆ピリピリしていることが多かったです。申し訳ないけど旦那が出張でいない日の方が平和だった…。旦那はどれだけ言っても平気そうに思えたのか、私に対して娘と上手くいかない関係を当たってくるようになっていました。そして、ひとりベッドで寝る前に反省して、翌朝前日の態度を謝ってくる…。でも誕生日にそれはないよ。娘の一生に一度しかない誕生日なのに、毎年ケーキの文句言ったり、娘の誕生日嬉しいって気持ちも本当に感じなくて…。その日はこんなことで娘の誕生日に泣いてしまって反省しきりでした。でも旦那はこの出来事を「思い出すだけで動悸がする」と、トラウマになるくらいショックを受けたので(それによりかなり態度が軟化した)家庭を省みなくなっていた旦那に向けては意味があったのかもしれません。ただ娘へは…、誕生日に泣いてしまって本当に申し訳なかったです。次回に続く「娘と旦那の仲が悪くて困っています」(全11話)は12時更新!
2022年10月29日宮城県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報LEIF仙台上杉は2022年4月に開所したばかりの、サッカーを活用した発達支援を通して自立と成長を支援する放課後デイサービスです。サッカー指導と発達支援の豊富な経験を持つスタッフを中心に、集団行動やチームワークを学んだり、荷物の管理や着替えなどの自己管理を学びます。また、お子さんのカラダを動かしたいという欲求を、サッカーを通して発散できます。活動終了後には「グリーンカード」といって活動中のお子さんのさまざまな頑張りを褒めることで、お子さんの自信をつけることも大切にしています。宮城県の放課後等デイサービスをもっとみる神奈川県児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報てらぴぁぽけっと 相模大野教室は、相模大野駅から徒歩7分ほどの商店街の中ある、一人ひとりに合わせたマンツーマンの発達支援と小集団での発達支援を行っている児童発達支援事業所です。1回2時間の活動の中で、集団で音楽に合わせて円を描きながら歩く・走るなど基本動作を行い、体幹の筋緊張を高め、立ったとき、座ったときに体を安定させて姿勢変換による反射の抑制が目的のリズムウォークの【小集団での発達支援】や、ことば・社会性スキル・認知学習・生活スキルなど、お子さん一人ひとりに合わせた【個別での発達支援】を提供しています。神奈川県の児童発達支援事業所をもっとみる埼玉県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報こぱんはうすさくら北上尾教室は2022年12月1日に上尾市浅間台に新規オープン予定の放課後等デイサービスです。お子さんが生きていくために必要なスキルを学びながらも、得意なことを充分に伸ばしていくことを大切にしています。将来に向けて必要になる生活力や、遊びの仲間に入れてもらうにはどうすればいいのか・仲直りするには何と言えばいいのかなどの対人行動、ゲームや遊びを通してルール通りに進めることや、ほかの人と協力、学習や宿題の補助、体を動かす機能訓練、工場見学、料理などの支援を提供しています。埼玉県の放課後等デイサービスをもっとみる埼玉県児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報こぱんはうすさくら北上尾教室は2022年12月1日に上尾市浅間台に新規オープン予定の児童発達支援事業所です。同じ建物内別教室の放課後等デイサービスもあり、お子さんが生きていくために必要なスキルを学びながらも、得意なことを充分に伸ばしていくことを大切にしています。着替えやトイレトレーニングなど生活に必要なスキル、遊びの仲間に入れてもらう・仲直りするなどの対人行動、ゲームや遊びを通してルールがあることや順番を待つことの理解、ほかの人と協力、体を動かす機能訓練などの支援を提供しています。埼玉県の児童発達支援事業所をもっとみる茨城県児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報Chouchouつくばでは、「ダイナミック運動」や「微細トレーニング」「リトミック」など幅広いプログラムに取り組んでいます。「ダイナミック運動」ではマット運動やかけっこなどを通し、日常生活に必要な筋力や体の使い方を学び、「微細トレーニング」では持つ、握る、つまむなどの手先の器用さを養うことを目的としています。こちらの施設では、お子さんが第2の家として安心して楽しく過ごせるように、また、保護者にとってもお子さんが施設で過ごしている間は子育ての休み時間と思えるよう職員一同日々の発達支援に取り組んでいます。茨城県の児童発達支援事業所をもっとみる大阪府放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報2022年2月にオープンしたBEAR KIDSはお子さんの困りごとに向き合い取り除くことを目指した発達支援を提供する児童発達支援と放課後等デイサービスの多機能型事業所です。将来を見据え、お子さんの課題や興味関心にマッチした発達支援を提供しており、応用行動分析(ABA)をベースとした個別支援、集団支援、学習支援のほか、簡単に遊びながら指先や脳に良い刺激を得られる、レゴ社が提供している教材「SPIKE™」を使用したプログラミングを活用した支援を行っています。大阪府の放課後等デイサービスをもっとみる大阪府児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報Pitago Labはお子さん自身が本来持っている「柔軟で独創的な発想」をサポートし、育むことを目的としている児童発達支援と放課後等デイサービスを提供している多機能型事業所です。未就学のお子さんへの支援として、トイレトレーニング・片付け・荷物整理・衣服着脱などの生活面の支援や協調性や挨拶、ルールを守ること等、社会性を育む支援の他、運筆など遊びから机に向かう姿勢を身につけられるような学習支援を提供しています。土日祝はプログラミング・運動・料理・制作・外出支援などのイベントを行っています。大阪府の児童発達支援事業所をもっとみる福岡県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報療育支援エフ長住教室ではお子さんの将来の可能性を広げ、就労や自立した生活を見据えて、学齢期からの積み上げを目的とした発達支援をしています。お子さん一人ひとりが自身のペースで成長できるよう個別のカリキュラムを保育士や教員、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士、就労支援の経験者が作成し、テキストやタブレットを使って、将来の就労スキルのベースになるワーキングメモリー向上のトレーニングとソーシャルスキルトレーニングで学校生活での困りごとや将来の不安を解消していきます。Upload By 発達ナビ施設情報療育支援エフ田島教室は、お子さんの将来を見据え、学齢期からの積み上げを目的とした発達支援の重要性をもとにサービスを提供している放課後等デイサービスです。保育士や教育はもちろん就労支援経験者など就労・自立した生活に必要な能力とそのトレーニングを熟知したスタッフが個別のカリキュラムによる一人一人のペースに合わせテキストやタブレットを使い、脳機能向上のとレーニングとSSTを用いて発達支援をし、学校生活での困りごとや将来の不安、お子さんの成長と保護者の不安を解消していきます。Upload By 発達ナビ施設情報療育支援エフ野方教室はお子さんの将来を見据え、学齢期に合わせた発達支援をしている放課後等デイサービスです。保育士や教員免許をもつスタッフの他、将来お子さんがつまづきやすいポイントや苦労する場面、身に付きにくい能力について熟知した就労支援の経験のあるスタッフが多数在籍し、お子さんの将来の可能性を広げ、就労や自立した生活をイメージした学齢期からの積み上げを目的とした発達支援をしています。お子さんの個性や特性にかかわらず、一人ひとりが自身のペースで成長できるよう、個別のカリキュラム作成を行っています。福岡県の放課後等デイサービスをもっとみる福岡県児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報コペルプラス城野教室ではお子さんの100%の力を引き出すために「自分はすごい」と思えるような環境づくりを大切にしている児童発達支援事業所です。脳の配線を伸ばすため、お子さんの特性や課題に合わせたオリジナル教材やフラッシュカード等を使用した支援や、リトミックによる音楽教育や感覚統合を取り入れた遊びなど、楽しみながら学び、褒めて伸ばし、「学びたい、やってみたい」と思える工夫をしながら、1対1の発達支援を行っています。また、お子さんのペースに合わせたステップアップで集団での発達支援も行っています。Upload By 発達ナビ施設情報2022年7月にオープンした、療育ケアMARINE RAINBOW 久留米高校前は、作業療法士による専門的な発達支援をしている放課後等デイサービスと児童発達支援の多機能型事業所です。個別の発達支援では学習・認知面のサポートを行い、集団での発達支援では適切なコミュニケーションや集団生活面での必要なスキルなどのサポートを行っています。また、お子さんの特性に合わせて、身の回りの動作の訓練を行ったり、身体を動かす遊びや運動動作を通じて、身体の動きをスムーズにしたり、力の使い方を上手にできるようサポートを行っています。福岡県の児童発達支援事業所をもっとみる「もっと施設の情報を詳しく知りたい!」「見学をしてみたい!」と思ったら、WEBからもお問い合わせが可能です。施設情報ページでは、掲載されている施設の情報を地域ごとに検索して見ることができますよ。
2022年10月28日■前回のあらすじ娘と旦那は、娘が赤ちゃんの頃から関係がうまくいっていません。旦那は育児に積極的に参加していましたが、成長するにつれ娘の母へのこだわりや多動傾向が顕著になったことで旦那は拒否されるようになり…。■娘との関わりが減っていく…旦那は基本月1回しかお休みをとらない超仕事人間でした。なので出産後、土日にお休みを取ってくれてたのは嬉しかったです。でも職場も変わり、娘のしぇーちゃんの寝かしつけもなくなると段々仕事人間に戻っていきました。出張も月1~2回ありました。そしてびっくりするほど子どもとお出かけができない身体でした…(乗り物全般酔うので遊園地の遊具にも乗れない)。相談してからは、近所以外のお出かけは旦那にお留守番してもらっています。夫婦仲は私が都度言いたいことを言っているので(もちろん母や友だちに愚痴も聞いてもらって)いたって普通です。ただ私はそれで良かったのですが、関わりが減った娘との仲が不穏になってしまうのでした…。■言うことを聞かなくてもいい!?ABA療法(応用行動分析)とは、発達に課題がある子どもの問題行動を適正な行動に変えるためのアプローチ方法のことです。私も家庭療育の本などを読みながら勉強し、実践していきました。旦那は娘と関わってるときには、もうすでにキャパオーバーで私の話は聞こえないと言われてしまうので、理解されていないと感じてつらかった時期です。この頃は娘が多動、こだわり、プチ癇癪、切り替えできずにしょっちゅう泣くし、夜は夜泣きがあり私たち親は大変でした。次回に続く「娘と旦那の仲が悪くて困っています」(全11話)は12時更新!
2022年10月28日どんな選択肢がある?幼児期の子どもの通園先Upload By べっこうあめアマミ私の息子は、幼稚園の入園を考える歳になっても発語が一つもなく、身辺の自立もまだまだできていない状態でした。息子は2歳から療育に通っていましたが、このまま就学まで療育だけ、というのも不安があり、幼稚園探しをすることにしました。当時、まだ息子には障害の診断も出ていなかったので、私には、就学後を見据えて息子に集団に慣れてもらいたいという思いがありました。療育には通い続けたいと思いましたが、そのころわが家が住んでいた地域では未就学児の療育である児童発達支援はいっぱいで、平日週5日通える保証はありませんでした。現実的に考えると、療育と幼稚園に並行して通うのが、最も理想的だと考えました。しかし、動き出してみて分かったのは、発達に課題がある子どもをとりまく、厳しい就園事情でした。そのとき、私立幼稚園、公立幼稚園、保育園の3つを比較検討して思ったことを、障害児の親の私目線でまとめてみたいと思います。※療育や幼稚園・保育園の状況はお住まいの地域によって異なります。このコラムでは、わが家が経験したことをもとに書いています。お住まいの地域の入園基準や園の保育内容、障害がある子どもの受け入れ状況などは、自治体の窓口にお問い合わせください。通園バスや給食、延長保育と親には助かるサービスも!でも発達ゆっくりさんには厳しいことも…私立幼稚園ってどう?Upload By べっこうあめアマミまずは私立幼稚園。私が住んでいた地域では私立幼稚園が最も多かった(※1)ため、息子の就園先として最初に思い浮かびました。自宅から通える範囲の幼稚園を調べたところ、その年に4歳になる学年、年少さんから3年間通えるという園が多かったです(2年保育や4年保育の園もあります)。私立幼稚園のありがたいところは、送迎バスや給食、保育時間のあとのクラブ活動のような活動、延長保育など、充実したサービスで親の負担が少なくなりやすいことかと思います(園によります)。しかし、どんな子どもを受け入れているかは園の方針に左右されるため、息子のように発達に課題があると、入園に難色を示されることが多くありました。私立幼稚園の場合、手厚い配慮が必要な子どもに対して加配の先生をつけることが予算上難しく、園側としても、安全に預かる自信を持てないことが多かったのかもしれません。私が入園を検討した私立幼稚園については、受け入れにシビアな印象を受けました。とはいえ、中にはどんな子どもも快く受け入れてくれる園もあるでしょうし、加配の先生をつけてくれる場合もあると思います。※1令和4年度学校基本調査(速報値)によると、令和4年5月1日現在、全国の幼稚園数は、公立2,920、私立6,152です。また、幼保連携型子ども園の普及も進んでおり、全国の幼保連携型子ども園は、公立913、私立5,742です。文部科学省令和4年度学校基本調査(速報値)公的な施設なので加配をつけてもらいやすい?ただ、数が少なくて…公立幼稚園ってどう?Upload By べっこうあめアマミ息子の入園について、私立幼稚園は難しそうだと感じた私は、次に公立幼稚園を検討しました(公立幼稚園は、自治体の教育委員会の指導の下に運営している幼稚園で、名称の頭に「○○市立」「○○区立」などとついています)。すると、驚くべき反応の違いがありました。これまで私は、私立も公立も、数えきれないほどたくさんの園に問い合わせをしてきましたが、公立幼稚園では一度も難色を示されなかったのです。最終的に私は、息子を公立幼稚園に入園させることに決めましたが、教育委員会の判断として、加配の先生もつけてもらえました。もちろん、これはあくまで息子の場合であり、障害の程度や地域によっては加配の先生はつかないこともあるでしょう。ただ、私の経験では、私立幼稚園よりも公立幼稚園のほうが、加配の先生はつけてもらいやすい傾向にあるように感じました。しかし、公立幼稚園の一番の問題は、数が少ないことです。わが家が当時住んでいた地域には公立幼稚園がなかったため、息子の就園のためには公立幼稚園がある地域に引っ越す必要がありました。そのほかにも、給食や延長保育もないことが多く、親の負担は多くなりがちかもしれません。年齢による「ここまでできないと」感は少ないかも?ただし、保活は必要で…保育園ってどう?Upload By べっこうあめアマミ次に、保育園について触れさせていただきます。保育園は、幼稚園とは入るための方法も入園の基準も対象年齢も、あらゆる面が違います。保育園には「認可保育園」と「認可外保育園」、「認証保育園」などがありますが、認可保育園の場合、入園させたいと思っても、直接園に申し込むことはしません。役所の保育課を通して申し込みます(※2)。入園できるかどうかも、園の裁量ではなく、保育を必要とする理由を数値化した点数で、役所に判断されます。つまり、どんなに入園させたい保育園があって、園側の受け入れ態勢も整っていたとしても、必ずその園に入れるとは限らないのです。保育園に入園するためには保護者側に、就労や病気、妊娠出産、親族の介護、就学など、何らかの保育を必要とする理由がなくてはなりません。でも、もし働きたいという気持ちがあるのなら、「求職中」という理由も期間限定で使えますし、検討してみてもいいのではないかと思います。実は、息子も短期間ですが、保育園に通っていました。一概には言えませんが、その時の感触として、保育園は幼稚園に比べて、子どもに求める発達のハードルが低いことが多いように感じました。保育園も、園によってさまざまだとは思います。ただ、息子が通った保育園は、息子の発達の状況を聞いても特に難色を示さず、受け入れてくれました。保育園では息子に加配の先生はつきませんでしたが、ちょうどいくつかの事情が重なり、手厚い配慮のもと、安心して過ごすことができました。1つは、できたばかりの新しい保育園だったので、園児が少なく、子どもの人数に対する先生の割合が多かったことです。だいたいいつも1人の先生が、息子の側についてくれていました。もう1つは、息子が1学年下のクラスの子どもたちと一緒に保育を受けていたことです。 息子の発達の遅れは大きかったですが、この2つの配慮を受けられたことにより、楽しく園生活を送ることができました。息子の周りの障害がある子どもたちも、幼稚園ではなく保育園に行くことが多かったです。子どもの発達とは別の面で難しい部分はありますが、保育園という選択肢を考えてみるのもいいかもしれません。※2窓口の名称は自治体によって異なりますどんな環境がいいかは子どもによって、家庭環境によってさまざま、園側とよく話し合ってベストな選択をここまで、私の経験や、幼稚園、保育園探しの中で得た知識をもとにお伝えしてきましたが、幼稚園、保育園事情は地域差が非常に大きいです。違う地域に行けば事情がガラリと変わることもありますし、家庭の事情によっても合う合わないはあります。そして、当然ながら通うのは子どもなので、子どもの性格や特性などによっても適した場所は変わってくると思います。幼稚園や保育園に関する地域の情報を集め、実際に見学に行き、話し合いを重ね、それぞれの家庭、お子さんにとってベストな選択をしていってくださいね。執筆/べっこうあめアマミ(監修:井上先生より)貴重な就園の体験談をありがとうございます。べっこうあめさんが書かれているように、幼稚園や保育園に関する実態は地域差が非常に大きいです。実際に見学に行き、園長や職員さんと話し合いを行い、できれば子どもさんも体験して、どこに就園するのか家族全体で考えていくのが理想です。地域の親の会に所属している先輩の親御さんや、ペアレントメンター(発達障害の子どもを育てた経験のある親)に相談してみるのも良いかもしれません。療育と通園の両立など、働いている親御さんにも無理のないプランが見つかると良いですね。
2022年10月28日入学前は特別支援学校との連携準備自閉スペクトラム症と知的障害のあるほぺろうは、今年の春から新一年生として特別支援学校に入学しました。今回は、進学先決定から現在に至るまでに知った、特別支援学校の活動内容をご紹介させていただきます。進路を決める教育委員会との面談後、12~1月ごろに子どもの進学先が正式に決定したことを通知する就学通知書が届きます。ホッとしたのも束の間、ここからが特別支援学校にお世話になるための準備本番です。Upload By ぼさ子通常学級への進学との違いは、提出書類の圧倒的な多さ。2月に入ったころ、わが家にもズッシリとした分厚い封筒が届きました。生徒の支援計画にまつわるフェイスシート・病院や投薬情報・損害保険の加入などなどなど…。わが子に妨害されながらこれらを記入するのは至難の業ですが、特別支援学校はそれだけ責任を持って支援してくださるということなので、学校側にお子さんのことが伝わるように頑張りましょう!(入学式のときに提出書類がほとんどですが、中には提出期限が早いものもあるので要注意)Upload By ぼさ子特別支援学校入学時の持ち物学用品準備リストを見てまず驚いたのが、教科書・えんぴつ等のいわゆる勉強道具が記載されていなかったことでした。文房具はハサミとクレヨンを用意した程度。ほぺろうが通う特別支援学校は通学カバンの指定はありません。ランドセルでもリュックでも教材が入る大きさであればOK。お子さんによっては、感覚過敏があるため新調するより使い慣れているカバンを選ぶというご家庭もあると思います。ほぺろうはすぐカバンを壊す可能性が高いので、高級なものはもう少し大きくなってから…と割り切って、入学時は背負いやすいリュックにしました。また、学用品購入に関しては就学奨励費(※)という制度があるので、領収証の保管は忘れずに!(※)認定については所得に基づく区分があるほか、自治体によって対象となる内容も異なりますUpload By ぼさ子特別支援学校の学習内容ほぺろうが通う特別支援学校のクラス編成はおおよそ3~4人程度の少人数制。先生は特別支援の知識を持ったスペシャリストです。特別支援学校低学年の学習の基本は身辺自立などの生活訓練。登校時は学校の玄関先で先生たちがお出迎えしてくれて、靴を下駄箱にしまう…というところからすでに授業は始まっています。教室に入ってからの課題は、一人ひとりに合わせたものを用意してくれています。手先の運動を促す課題をする子どももいれば、学習ドリルで勉強する子どもも。特別支援学校内では日常的に視覚支援があふれていて、絵カード・図示・手話などを用いて生徒に伝えてくれます。視覚以外の感覚が得意な子どもに向けても、個人に合った伝わりやすい方法を模索してくれます。年齢が上がると、異性との接し方を学んだり、高等部のある特別支援学校であれば職業訓練が実施されます。Upload By ぼさ子特別支援学校はどんな子どもたちがいる?私のパッと見の印象では本当にいろんな子どもがいると感じました。知的障害がなさそうな子どももいれば、身体不自由の子どももいるし、診断名もみんなさまざまです。ほぺろうの学校の一年生は、喋れる子ども・喋れない子どもの割合は半々くらい。ちなみにほぺろうは喋れない派です。特別支援学校の生徒さんは同じ年齢でも発達に個人差がありますし、この先、急に成長する可能性もあります。手続きは必要ですが、お子さんの成長度合いに合わせて特別支援学級などへ転校することも可能だそうです。Upload By ぼさ子就学準備にあたり心強かった存在特別支援学校は通常学級と比べて情報の少ない就学準備になるかと思います。ネット上にはさまざまな情報があふれていても、学校のことは地域それぞれの方針や相性が違ってくるので、実際に進路を選ぼうとしてもネット情報だけでは不安が拭えません。不安になっていた私を救ってくれたのが、地域の先輩ママさんの存在。私の場合、地元で同じ境遇の方にお会いしたことがなかったので、お世話になっている療育先に相談して紹介していただきました。学校の話だけでなく、送迎、放課後等デイサービス、病院など…地域の情報を共有させてもらえるのは本当にありがたい!こういう繋がりを、これから就学準備をする方に私も受け継いでいけたらいいなと思っています。Upload By ぼさ子執筆/ぼさ子(監修:初川先生より)就学先が決まってからの就学準備の詳細のレポートをありがとうございます。とても細やかなので私自身勉強になりましたし、特別支援学校に就学予定のお子さんを持つ保護者の方には大変参考になったのではと思います。ぼさ子さんが書かれているように、学校の方針や雰囲気、在籍されているお子さんの様子などは、その地域・学校の方でしか分からない面があります。そういう意味で、横のつながり・先輩ママさんとのつながりはとても心強いものですね。ぼさ子さんがそうした方々のご助言に助けられたように、ご自身がまた後輩ママさんを助けられたらというその循環、それもまた素敵だなと感じました。
2022年10月27日こんにちは、マミヤです。旦那と、自閉スペクトラム症の娘しぇーちゃんと暮らしている主婦です。今回は、娘と旦那の親子関係についてのお話。どうして父である旦那と娘の関係がこじれていったのか、関係修復のため夫婦で試行錯誤した記録です。■我が家はひとりっ子兄弟かひとりっ子のメリットは簡潔に書いてるだけで、もちろん兄弟がいたって仲が悪かったりひとりっ子で寂しいなど、いろいろなご意見があるのは承知しております。我が家は頼れる実家もなく車もなく、出産前からひとりっ子予定だったのが、娘を育てる大変さから「これ絶対ひとりしか私のキャパでは無理だ」となりました。■旦那は産後うつだったのかも!?まさかの赤ちゃん時代からです。旦那はかなり頑張ってくれていました。しかし娘は育てづらい子で、さらに母親に対しこだわりがあるので、旦那が面倒を見ているときは大体泣くか機嫌が悪かったのです。それでも寝かしつけを頑張っていてくれたのは、私を少しでも休ませてくれようとしていたからです、今でも感謝しています。最初は家族3人で寝ていたのですが、旦那は5時間以上トイレが我慢できない人で、産後その音で私が起きて寝れなくなってしまって…(ちなみに、出産前は大丈夫だった)。さらに娘は当時夜2~3回夜泣きで起きる日々…。寝かしつけは、段々交代制に落ち着きました。しかし、旦那が当番の日に号泣する娘。無意識にですが舌打ちしてるのを見かけ、これはもう限界なんだと悟りました。仕事もして、夜も子どもを見て、嫁から休日は公園へ行けと言われ、発達障がいの勉強しろ、子どもを理解しろ、そして子どもには泣かれ…今思えば旦那はキャパオーバーだったんだと思います。そしてこの日から旦那は娘の寝かしつけをしていません。正確には娘に拒否され続けてます。ちなみに生後2ヶ月まで実家にお世話になりましたが、実母は5kg痩せました…。次回に続く「娘と旦那の仲が悪くて困っています」(全11話)は12時更新!
2022年10月27日2歳10ヶ月のとき、知的障害を伴う自閉スペクトラム症と診断された娘Upload By にれはじめまして、にれです。娘のまゆみは、2歳10ヶ月のときに「知的障害を伴う自閉スペクトラム症」と診断されました。「何かほかの子どもと違うかも?」と思い始めた1歳ごろ以降、こちらの働きかけに応じる様子がなかなか見られないまゆみに対し、私は娘が何を感じているのか、考えているのか全く分からないと悩んでいました。母親である私の生きている世界とは全く別のところに意識がいっているように思える子どもだったのです。Upload By にれ2歳半になっても、まゆみの口から出るのは喃語ばかり。でも行動はかなり激しく、テンションが上がると弾かれたピンボールのようにあちこちにぶつかりながら部屋中を走り回っていました。親の制止はもちろん通じません。「私がこの子にルールを教えてあげないと…」と試行錯誤するものの、成果がみられない日々にいっそう悩みは深まっていきました。そんなまゆみでしたが、療育のおかげもあってか3歳ごろから少しずつ言語や社会性の面に成長が見られるようになっていきます。Upload By にれ4歳半となった現在、ようやく社会性がでてきたような気がします。未だ意思疎通の難しいところはあるものの、少しずつ言葉も出てきて簡単な指示なら聞いてくれるようになってきました。現在のまゆみの発達は以下のような状態です。発語:ほぼエコラリア(オウム返し)と何か分からない言葉。ごくたまに自分の感じた一言も。識字:ひらがな、アルファベット大文字、数字の1~30。行動:一時よりは多動も落ち着いた傾向。でも油断すると壁に激突するので要注意。トイレ:絶賛トイトレ中!自分の便で遊んでしまうことがあるので、発見が遅れると悲惨。社会性:挨拶のやりとりや、「かして」「どうぞ」を練習中。困りごと:偏食、こだわり、多動傾向。現在まゆみは単独通所型の療育を2ヶ所利用していて、合わせると週5~6のペースで通っています。最大の課題はやはり集団生活に向けた社会性。来年4月の保育園入所に向けて頑張る毎日です。特性のある子どもを育てていて思うことまゆみが1歳半~3歳くらいのころ、「わが子と気持ちの通じ合う日は来るんだろうか」「まゆみは将来どうなるんだろう」と考えてはよく涙していました。発達に良いとされることを片っ端から試してみたり、まゆみの興味のありそうなものを見つけては飛びついたり、とにかく「まゆみを救ってくれるもの」が何かあるんじゃないかと期待しては失望することの繰り返しで、私はだんだんと疲弊していきました。神経発達症(発達障害)のメカニズムは未だ完全に解明されておらず、ネットで得られる情報も玉石混交です。何かないかと検索しては不確かな情報に踊らされまくった私は、確かな情報を得るために知識をつけようと、大学の通信学部で臨床発達心理学を学び、発達支援などに関する民間資格を取得しました。わが子のためになることなら何でもやってやろうと、鼻息も荒く意気込んでいたのです。けれどそのうち、もっと大事なことに気づきました。知識をつけることはもちろん大事なのですが、一番大事なのは、目の前のわが子をよく観察してたっぷりの愛情を注ぐことだと思うようになりました。当たり前のことなのですが、その当たり前のことに気づけなくなるくらい、「何かしなくちゃ」とかつての私は焦っていたのです。Upload By にれ障害児育児は孤独や焦燥感との戦いでもあると思います。そんな中で、自分も子どもも笑顔でいられる道があるなら、きっとそれが正解なんだと感じています。結果として、真剣に学んだことはまゆみにとっても私自身にとっても正解でした。もし目の前に当時の私と同じように悩んでいる人がいたら、「自分が納得するまでとことん何でもやってみたらいいよ!」と背中を押すでしょう。それは、子どものためというのもありますが、大きくは親としての自分の気持ちを救ってあげることにつながるから、という理由です。最初に通っていた母子通所の療育で、「こんなにやってるけど、まゆみには通じなくて空回りばかりです」とこぼした私に園長先生が言った言葉は、今も私の心の指針になっています。「自分が納得するまでやってみたらいいよ。やりきったら、もし子どもの発達に打ちのめされることがあっても『こんなにやったのに』じゃなくて『ここまでやったから』と思えるようになる」。同じ境遇で悩んでいる方の力になれたらおこがましいかもしれませんが、同じような境遇で悩んでいる親御さんに「あなただけじゃないよ」と伝えたい気持ちで漫画を描き始めました。百人いたら百通りの自閉スペクトラム症があるといわれるくらい、特性の出方に幅があるのが自閉症育児。どこまで私とまゆみの経験がお役に立てるかは分かりませんが、もし少しでも読んだ方の気持ちが軽くなる瞬間があることを願って、コラムを書かせていただこうと思います。まだまだ勉強中の身ではありますが、育児も漫画も「ここまでやった」と思えるように頑張りたいです。これからどうぞよろしくお願いいたします!執筆/にれ(監修:初川先生より)にれさん、最初のコラム(自己紹介とまゆみちゃん・にれさんのこれまでの経緯)をありがとうございます。コラムを拝読して、「分かる、分かる」と共感的に読まれた読者の方も多いのではと感じました。「わが子と気持ちが通じ合う日は来るのだろうか」、その不安と焦りから、さまざま学ばれ、資格まで取得され、にれさんご自身がさまざまな知見・知識を得られたこと。その日々の中で、大事なのは知識ではなく、目の前の子に愛情をいっぱい注ぐことだ、と気づかれたこと。「当たり前のことなのですが」と書かれていますが、しかしながらその境地は、それまでのプロセスあってのことだと思います。お子さんに障害があるとなれば、不安になるのは自然なことです。その障害について知らないことが多いと思いますので、まずは知るところから始めるというのもよかったと思います。発達障害、知的障害については、理解と手立てに関する知見・研究がかなり蓄積されています。知識として知っているだけで、育児というものは手探り感はぬぐえないですが、そうした手探りの育児に少し安心感が伴えるかもしれません。私がにれさんのスタンス・心持ちが素敵だなと思ったのは、その末に「よく観察して愛情をいっぱい注ぐ」に至っていらっしゃること。まゆみちゃんの育ちやつまずきを、すべて「自閉スペクトラム症だから」など、障害という文脈だけで捉えてしまうと、「知的障害のある自閉スペクトラム症の子を育てている」ことに集約されてしまい、お子さんからすると「家に療育の先生がいる」になってしまうこともあるだろうなと予想されます。にれさんが育てているのは、まぎれもなく「にれさんのお子さんのまゆみちゃん」であり、それは障害といった文脈だけですべてが説明できる存在というわけではありません。もちろん障害という文脈も大切ですが、それだけではない家族の営み(親子関係)やまゆみちゃんの日々の生活・育ちがあって、そうしたものすべてを「障害」で回収してしまわずにそのままに受け取っていっていただけたらと思います。これからのコラムも楽しみにしています。
2022年10月27日発達障害のある人への対応で重視したい2つのことこれまで私は児童精神科医として少年院に勤めながら、自治体の教育相談、学校コンサルテーションなども行ってきました。最近では「発達障害」への認知度が高まり、発達障害があることの生きづらさについても理解が深まりつつあります。今回は保護者や支援者の方が発達障害のある人に対応するときに、見逃さないでほしい2つのポイントについて、お話ししていきます。それは、「知的障害の有無」と「認知機能の弱さ」です。1つ目は、知的障害の有無です。社会生活を送る上での困りごとは、実は、知的な障害から生じるケースがほとんどです。逆にいえば、発達障害のある人でもIQ(知能指数)が高ければ、今の社会を生き抜いていく方法はあるでしょう。例えば、自閉傾向が強くても勉強ができたら、好きな分野での研究職に就くといった選択肢が考えられます。知的障害の認定基準は「IQ70未満」知的障害の認定基準は、都道府県によって多少の違いはありますが、おおむね「IQ70未満」です(一部では「IQ75未満」のところもあります)。さらに日常生活での援助が必要だと認められると「知的障害」と判断されます。そのうち、「IQ50~70」が「軽度知的障害」です。ただし、「IQ70未満」という知的障害の定義は1970年代以降のもので、それ以前には「IQ85未満」とされていた時期もあります。みなさん、「境界知能」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。IQ70と85の境となる「IQ70~84」が境界知能です。意外に思うかもしれませんが、境界知能は日本人の7人に1人が該当(IQ100を平均とした場合、境界知能には約14%が該当)します。勉強が苦手な子どもの中には、知的障害には該当しないものの、この境界知能に当たる子どもたちがいます。また、はっきりと発達障害と診断はされないものの、何かしらの課題を抱える「グレーゾーン」の子どもたちもいます。こうした子どもたちにも、本当はなんらかの支援があってしかるべきだと思うのですが、家庭や学校で見過ごされてしまうことが多々あります。むしろ、「軽度知的障害」と診断を受けていたほうが特別支援学級に在籍するなど、支援の手が届きやすくなります。でも、障害の診断はされていないのに、「授業についていけない」「周囲の子となじめない」という子どもの場合は、「本人のがんばりが足りない」「努力不足」「やる気がない」などととらえられてしまいがちです。先にお伝えしたように、境界知能とはIQ70~84です。IQ80あればIQ100の8割なので、同じ年齢の子と比べて8割程度の知能ということです。平均の8割あれば、そんなに心配する必要はないように思いますか?でも、考えてみてください。8割の知能ということは、10歳の子どもたちの中に8歳の子どもが混ざっているイメージです。小2の子どもが小4のクラスの授業についていくのは、しんどいことだと想像できるのではないでしょうか。認知機能の弱さが学習のつまずきにさらに、境界知能の子どもたちがしんどいのには、もう1つ理由があります。「認知機能」の弱さです。発達障害に対応するときに、重視してほしい2つ目のポイントです。認知機能とは、注意、記憶、言語理解、知覚、推論・判断といった「知的機能」を指します。見る、覚える、写すといった社会生活を営むのに必要な能力で、「学習の土台」でもあります。境界知能の子どもたちの多くは、この認知機能に弱さを抱えていることが多いといわれています(知的障害や発達障害のある子どもにも、その弱さは見られます)。例えば、「見る力」が弱いと文章を目で追いづらかったり読み飛ばしてしまったり、「覚える力」が弱いと九九や漢字を覚えられなかったり、「写す力」が弱いと板書が書き写せなかったり…学習面でのつまずきにつながります。このような認知機能の弱さを抱えながら、教科学習の知識を積み上げていくのは大変なことです。学年が上がるにつれて、学習内容は複雑になり、抽象度も増していきます。学習の土台がしっかりしていないところに、知識を積み上げても、子どもたちのつまずきが増すばかりです。子どものつまずきに気づき、手を貸してあげられる大人といえば、親御さんや学校の先生方です。とくに親御さんは、子どもが「自立」するまで、共に寄り添っていく存在です。いわば、子どもの「伴走者」です。子どもが自発的に何かをやり始めて、つまずきながらも、目的に近づいていく。それでもくじけそうになったときに、「大丈夫だよ。いつでも手伝うよ」と安心させるのが、伴走者の役割です。ポイントは、つかず離れずの距離感です。子どもにくっつきすぎて、やることを先回りして手伝ってばかりいると、自立を妨げかねません。一方で、親の子どもへの関心が薄かったり、困っているときに手伝えなかったりすると、子どもは不安になってしまいます。最後に、学習面でのつまずきを解消するには、学習の土台である認知機能をトレーニングすることが大切です。『コグトレ・パズル』は、親御さんに専門的な知識がなくても、パズルやゲーム感覚で楽しみながら、お子さんの認知機能の向上が期待できるトレーニングです。子どもの学習の「伴走者」として、保護者の方も一緒に取り組んでみてはいかがでしょうか。
2022年10月26日LITALICO発達ナビを「ホーム画面に追加」すると便利!LITALICO発達ナビは、発達障害の基礎知識に関する情報や体験コラムを発信しています。会員向けのダイアリー(ブログ)機能やQ&Aコーナーもあり、毎日チェックしたいコンテンツが充実しています。お手持ちのモバイル端末で発達ナビを「ホーム画面に追加」するとアクセスが簡単!このコラムでは「ホーム画面に追加」の方法をご紹介いたします。iOSで「ホーム画面に追加」する手順お手持ちの端末がiPhoneの場合はこちらの手順に沿って「ホーム画面に追加」してみてください。1. ブラウザ(Safari)で発達ナビを開いた状態で下部のマークをタップUpload By 発達ナビニュース2.上にスクロールUpload By 発達ナビニュース3.「ホーム画面に追加」をタップUpload By 発達ナビニュース4.右上の「追加」をタップUpload By 発達ナビニュース5.ホーム画面に発達ナビのアイコンが追加されますUpload By 発達ナビニュースAndroid™で「ホーム画面に追加」する手順お手持ちの端末がAndroid搭載機種の場合はこちらの手順に沿って「ホーム画面に追加」してみてください。※機種やAndroidのバージョンが異なると、画面や操作手順が多少異なる場合があります。1.ブラウザ(Google Chrome™)で発達ナビを開き右上の「三点リーダー(︙)」ボタンをタップUpload By 発達ナビニュース2.メニュー画面の「ホーム画面に追加」をタップUpload By 発達ナビニュース3.「追加」をタップUpload By 発達ナビニュース4.「作成する」をタップUpload By 発達ナビニュース5.ホーム画面に発達ナビのアイコンが追加されますUpload By 発達ナビニュース「ホーム画面に追加」して最新の情報にすぐアクセスしてみよう!発達ナビでは、今後も発達障害に関する情報の発信だけでなく、会員のみなさまの毎日を応援するコンテンツを制作していきます。発達ナビをお手持ちの端末のホーム画面に追加してぜひチェックしてください!※ iPhone、Safariは、米国およびそのほかの国で登録されたApple Inc.の商標です。※ iOS は、Apple Inc.のOS名称です。※ Android、Google Chromeは、Google Inc.の登録商標です。
2022年10月25日療育での進路面談Upload By まる息子は現在、週に1回集団療育に通っている。年度末も近づいてきた3月、進路面談を行うこととなった。息子の成長したところなどの話をしつつ、最近個別療育も気になっていることを先生に相談したところ、「リュウちゃんできることも増えてきたし、うちとは違うタイプの施設に通ってみてもいいかも…」と先生に言われた。今通っている集団療育は毎回動きが決まっていて、登園→朝の支度→自由遊びと設定遊び(その日によって平均台が出ていたり、鉄棒が出ていたりと変わる)→リトミック→椅子に座っての作業(お絵描きや工作)→園庭遊び→お弁当→帰宅といった感じだ。1年以上通っている息子はこの流れを熟知し動けるようになっている。リトミックが嫌いだとか、椅子に座っていられない、集中力が続かないなど問題もあるが、去年より息子本人の理解能力も上がっているため、そのあたりを個別療育で強化したほうがいいのではないかとのことだった。漠然と未就学のうちはここに通うものだと思っていたので私はハッとさせられた。確かに成長に合わせて施設を変えた方がいいかもしれない、集団での動きは保育園に通っているのでそこで学ぶこともできる。今の息子なら先生と一対一でやりとりをする環境の方が伸びるのではないか?ただ、ちょうど今まで通っていた保育園が2歳児までの園だったため、翌月から転園することが決まっていた。保育園も療育も一気に変更となると息子が疲れてしまうので、とりあえず療育はこのまま通わせてもらい、夏ごろに個別療育に移ることを先生と話した。個別療育の見学へUpload By まる新しい保育園に慣れてきた6月ごろから、個別療育を行っている施設の見学に行くことにした。1件目は、息子の友人も通っている施設。見学に行きたいと思い、予約の電話をかけた。すると、現状教室の空きがなく、このまま予約して順番が回って来たら見学に行ける、しかしいつになるかは分からないとのこと。ちなみに放課後等デイもやっているが、そちらは今5年待ちと言われて衝撃を受けた。ここで嫌な予感がし始める。…もしかして…動くの遅すぎた…?現在通っている集団療育の見学へ行ったのは、夏~秋くらいだった。4ヶ所ほど見学に行ったが、どの施設も曜日さえ選ばなければ入ることはできそうだったから油断していた。集団と個別はこんなに違うのか。2件目は、施設の見学予約が取れたので訪問し、息子を交えていろいろお話を聞けた。とてもいい雰囲気だったのでぜひ入れたら…!と思ったのだが、体験授業を受けてからの申し込みとなり、その体験授業が今予約待ちでいっぱいらしく、順番が来たら連絡を入れますと言われ帰ってきた。ちなみにいまだに連絡は来ないので、常に満員の状態のようだ。3件目は、見学予約も体験授業もすんなりいけ、どの曜日でも空きがあり、通わせることが可能だった。しかし気になったのがそちらの療育、個室での授業ではなく一室をパーテーションで区切って4組くらい同時に授業を受けている。話を聞くと未就学児から高校生まで幅広い層が通う場所のようだ。集中が途切れやすい息子にとってこの空間はあまり良くない気がする…。そして体験授業を見ていると、今行っている集団療育とあまり変わらないことをしている気がして、せっかくだがやめておくことにした。個別療育の体験授業Upload By まる普段仕事もしつつの毎日なので、家から通いやすい施設…となると数も限られてくる。ここがダメなら4月まで待つしかないな…と思い電話をかけた4件目の施設は、いきなり体験授業を受けさせてもらえた。個室で先生と一対一、その様子を親はマジックミラー越しに外から見る。すぐに飽きる息子に先生も次々と教材を変えて対応してくれ、約30分間ほぼ座ってやりとりをしている姿が見れて、環境によってこんなに違うんだと驚いた。普段の集団療育では30秒座っているのが限界なのに…!ぜひ通わせてもらいたいと思い話を聞くと、ある曜日の1時間1枠しか現在空きがないとのこと。ちょうど今通っている集団療育と同じ曜日と同じ時間だった。同じ時間なため、仕事には支障はない。今乗り換えるでもいいかな…と思ったのだが、息子が現在通っている集団療育へ行くのをとても楽しんでいるのでためらってしまった。空きが出るのを待つことにUpload By まる新しく通い出した保育園へは行きしぶりをするのに、今通っている集団療育へはウキウキで行くのだ。息子が毎週楽しそうに通うので、私の仕事との兼ね合いが大変だが、今年度は週一集団療育、週一個別療育へ通えたらいいなと思っていたところだったのだ。私も慣れた先生、お友達がいて悩み相談ができる環境を急に手放したくなくて、「他の曜日に空きが出たら連絡をください。」と苦渋の決断をしてきた。療育は一度入ったら卒園まで辞める人はほぼいないだろう。実際に個別療育に入れるのは次の4月かなと思っている。個別療育でこんなに入れないなら、小学生になったときにひとり親でできればフルタイムで働きたい私は、放課後等デイなんてどうなってしまうんだ!? 今から見学予約をした方がいいのか!? と頭を抱えている。執筆/まる(監修:鈴木先生より)療育先を変えることでお子さんの環境が変わります。本来は療育先を変えるのではなく、それぞれのお子さんの成長に合わせて療育の仕方を変えてあげるのが理想です。療育の中にも特別支援学級があればいいのです。療育とは少し違いますが、学校の特別支援学級も同じです。初めはサポートするために特別支援学級を利用していたお子さんも、学年が進むにつれてADHDの治療などで落ち着きを取り戻して通常学級でも可能になった場合には特別支援学級をやめてもいいのです。逆に、通常学級で途中から授業についていけなくなったり、感覚過敏などで集中できなかったりする場合には、特別支援学級の利用もありなのです。小学校からは各市町村の教育委員会が主導となるので就学前とは状況が異なります。そのギャップで小1問題が浮上するわけです。お子さんの成長に合わせて学校を変えることはほとんどありません。療育の規模や内容と先生との相性(知識と経験)の問題もありますが、まるさんが検討されているように、集団と個別と併用するのもありかと思います。事務手続きの煩雑さや分かりにくさ、施設側のキャパシティの問題などさまざまな要因により、子どもに必要な療育や教育がなかなか受けづらいことも多くありますが、こどもファーストの考えで、その子に合った療育や教育ができるようにしていかなくてはいけないと思っています。
2022年10月25日二人目の子どもにも障害が!?わが家の長女、いっちゃんは2007年生まれ。発達障害(ASD)のあるお兄ちゃんのタケルとは6歳違いになります。いっちゃんは、赤ちゃんのころから眠りが浅く、幼児期に入っても夜中に何度も目を覚まして泣いていたりとか、ほとんど言葉が出なかったりとか、とても体の動かし方が下手で走ると2~3歩で転んでしまうとか、気になる様子が多々見られていました。何らかの障害があるんじゃないかと思った私は、いっちゃんが3歳のときに県の療育センターで診察を受けました。Upload By 寺島ヒロいくつかの検査を受け、やはり発達障害の傾向があること、そして特に発話と粗大運動に遅れがありそうだということが分かりました。支援プログラムもすぐに作っていただき、同じ療育センターで感覚統合訓練なども受けることになりました。療育センターで訓練を受けるいっちゃん、しかし...療育センターには未診断のまま2年半ほど通いました。体の動かし方はずいぶんサマになってきて、走っても転ばなくなっていましたし、言葉のほうも、5歳ごろには流暢に喋れるようになっていました。ただ、言葉も滑らかに発音できるようになってきたというだけで、指示を聞いての受け応えや、なにか共通の話題について会話ができるというレベルではありませんでした。ほかに子どもがいても関心を持たず、絵を描いたり歌ったりしながら常にうろうろしています。また、睡眠が安定しないことは相変わらずで、幼稚園にも月の半分ぐらいは遅刻です。小学校は通常学級在籍で通級指導教室を利用?それとも特別支援学級?2月生まれという事もあり、同級生の子どもたちと比べるとあまりに幼く見えるいっちゃん。小学校進学を前に、大丈夫だろうか?と心配になりました。療育センターでは月に1回程度、担当医師とOTさんによる診察と面談を受けていました。折に触れ、就学についての話はしていて、医師からは「通常学級に通うのは無理かもしれないですね」と言われてはいました。しかし、当時は今より情報が少なかったこともあり、自分で進学先を選ぶという考えがなく、振り分けられたところに通うしかないものと思っていました。そのため、事前に小学校の見学に行ったり、教育相談に行ったりして、さまざまな選択肢を検討する機会もなかったのです。Upload By 寺島ヒロまさかの判定!?通常学級に通うことになったいっちゃん就学時健康診断の面談では、療育センターに通っていることや、決まった時間に起きられないことを伝え、5歳のときに療育センターで検査をしてもらったWISCの結果(スコア)も持って行って、何らかのご支援をいただけないかと訴えてはみたのですが、約10年前の当時は、できることはないとの返答でした。私たちが住んでいた地域での当時の基準では、IQや発話があるかどうかが重要視されており、いっちゃんの場合は支援対象の「障害」に当たらないという判断になったようです。4月から学区内の公立小学校の通常学級に通うことになりました。やはりみんなと一緒には通えない...とはいえ、月の半分は遅刻してしまうので、いっちゃんの「特性」は、小学校でもすぐに問題になりました。毎日のように先生方から「明日は遅刻するなよ!」と声を掛けられ、いっちゃん本人も「どうして私夜眠れないの?どうして昼間起きていられないの?」と悩むようになりました。寝よう寝ようと一生懸命になればなるほど、頭が冴えて眠れなくなって、また遅刻してしまうのです。Upload By 寺島ヒロ結局、小学校の高学年に差し掛かるころ、いっちゃんは不登校となり、中学校は通常学級に在籍しながら通級指導教室に通うこととなりました。今当時を振り返って思うこと今思えば、いっちゃんが就学時健康診断を受けた2012年ごろは、まだ発達障害の専門以外の医師も、学校の先生方も、発達障害についてあまり詳しくはご存知ではなかったのかもしれません。また、当時は私も「通常学級が無理だから特別支援学級?」と単純に考えていたのですが、もし特別支援学級に入れてもらっていたとして、いっちゃんの特性に合った指導が受けられていたのかと考えると、大変ぼんやりとした考え方だったな、もっといろいろな選択肢をしっかり調べておけたらよかったなと反省しています。中学校の間もほとんど登校せず卒業したいっちゃん、今は通信制の高校生です。「遅刻するなよ!」と誰かに言われることもなくなり、今は自分のペースで寝起きしています。執筆/寺島ヒロ(監修:井上先生より)親にとって、子どもの就学先に関する悩みは、10年前も今も変わらないと思います。今では、医師や就学担当の先生方も発達障害に対する理解が進んできているので、通常学級に在籍していても個別の教育支援計画を作ることができ、さまざまな合理的配慮も申請することができるようになりました。高校は、選択肢が多く、悩まれたと思いますが、お子さんに合った学校を選ぶことができて良かったですね。
2022年10月24日年長春放課後等デイサービスを調べ始めた市の就学相談を受け、特別支援学級を希望していた自閉スペクトラム症のあるけんとは、こども園に通いながら週に4日、園が終ったあとに通うタイプの発達支援施設に通っていました。集団行動、体を動かすことなど、苦手なことがたくさんあったので、小学生になったら放課後等デイサービスに通わせたいと思い、年長の春ころからどこに通うか調べ始めました。Upload By ゆきみ専門職の先生方がたくさんいらっしゃる人気の施設に問い合わせると、2年待ちくらいとのこと。待機の予約をさせていただくことにしました。ほかの施設にも問い合わせてみると、状況や予約の方法がそれぞれ違うようで「新1年生の予約は受け付けないので2~3月ごろに電話をしてください」というところもありました。運動特化型、お勉強特化型、集団行動を通していろいろな体験をする…などたくさんの施設がありましたが、送迎サービスを行っていないところでは弟の迎えの時間と照らし合わせたりする必要もあり悩みました。そして、いくつか見学に行くことに。環境の変化が苦手なことを考慮し決めたことUpload By ゆきみ夏ごろから、いくつかの放課後等デイサービスに見学に行きました。療育内容、時間帯、送迎の有無などを聞かせていただき、悩む日々。そんなとき、家のポストに入っていた地元のフリーペーパーで「新規オープン」の施設を発見!見学に行くと、けんとの課題である指先を使った制作、粗大運動、ビジョントレーニング、などの課題を行いながらSST(ソーシャルスキルトレーニング)を学んでいけそうで、送迎もあるとのこと。ココだ!と思い、週に4日通うことにしました。体を動かすのが苦手なので、本当は運動特化型の放課後等デイサービスにも通いたかったのですが、小学校生活が始まるだけでも環境の変化で大変そうな気がしたので、まずは1ヶ所の施設にすることに。小学生になり、そこに実際に通ってみて、毎日とても楽しそうにしています。夏休みには公園、消防署、展望室、工場や科学館などへ社会科見学にたくさん連れて行ってくださり、経験を重ねることができました。受け皿がない?構音障害リハビリ探しUpload By ゆきみけんとは構音障害があり、何を言っているのか聞き取るのが難しい子どもです。病院で言語訓練(ST)、作業療法(OT)を月に1回ずつ受けていましたが、小学生からは年齢制限で対象外。年長の春ころから、小学生になってからも受けられるところを探し始めました。インターネットで調べたり、発達支援センター、病院の先生方、発達支援施設の先生方、担当の相談員さんなど、心当たりがないか、とにかく聞いてまわりました。しかし、住んでいる地域には、言語聴覚士さんがいらっしゃって、空きのある放課後等デイサービスも、自費で受けられるところもありません。小学校で受けられるという「ことばの教室」は通級指導教室の子どもだけということで対象外。地域によって制度は異なるかもしれませんが、うちの地域では特別支援学級に通う子どもは、受け皿がないという状況に絶望しました。それでもあきらめずに支援者の方々に何度もお聞きしていたら「そういえば…あそこならいけるかも」と思い出した方が話を通してくださり、ついに見つかりました。家から離れた病院ではあったのですが、とてもありがたく、現在通わせていただいています。保育所等訪問支援を利用して思ったこと児童発達支援事業に通っていたころ、そこに通うほかのお子さんが「保育所等訪問支援」を利用していました。日中多くの時間を過ごしている園や小学校などに、支援員さんが訪問し、担任の先生と直接お話をしてくださったり、子どもの困りごとを見つけてくださったりするということで気になっていました。小学生から利用したいと思い、お世話になっていた児童発達支援事業の方にお願いさせていただき契約。Upload By ゆきみ小学校に通い始めてからのお話ですが…正直、もっと早くこの制度を利用していればよかったと後悔しています。専門の知識をお持ちの支援員さんが対応してくれるので説得力があり、親の立場からお願いしづらい部分もフォローしてくださっているように感じます。私自身も、支援員さんの見解をお聞きして、とても勉強になることや新発見も多いです。子どもが年長になってから、普段の生活に加え、就学に向けての準備が本当にたくさんありました。考えることも多く、頭が混乱してしまうことも正直ありました。そんなときは大好物のお菓子を少し食べてリフレッシュ。とにかくあっという間の1年間でした。執筆/ゆきみ(監修:井上先生より)就学に際して学級選択以外に、お子さんに合った放課後等デイサービスの情報集めや見学など、さまざまな選択を一度にしなければいけないというのは大変だったと思います。ゆきみさんのように、お子さんの特性やニーズに合わせた事業所を地域で探されることは、場合によっては難しいこともありますが、相談支援専門員さんなどに相談していくことで保育所等訪問など、現時点で使えるサービスを発見できることもあります。先輩の親御さんから地域の情報を聞くのも良いかと思います。
2022年10月24日子ども病院の先生に言われた言葉に傷ついて今は大学生になった息子。未就学時代は多動気味で通院となるとその傾向が顕著になりました。息子は軽い食物アレルギーがあり、子ども病院のアレルギー科にかかっていました。息子が3歳くらいのころでしょうか。年度替わりだったのかもしれません、今までの先生とは違う先生が担当医になりました。その日も落ち着かない様子の息子は、診察室の中を歩き回ったり、出て行ってしまったり…。その様子を見て、先生は「こういうお子さんは日本の恥です」と言いました。「こういう子どもが海外に行ったときに、マナーを守らなくてはいけないレストランとかで走り回るんだよ。日本の印象を悪くするんだよね」と。落ち着かせられず焦っていた私は、驚きと悲しさで「申し訳ありません」としか言えませんでした。そしてなぜ、ここで海外のレストランの話が出てくるの…と混乱もしました。ママ友たちにその出来事を相談をすると「無理して通うことないよ。転院したらいいよ」とすすめられました。それ以降、アレルギーは地元のクリニックで診てもらうことにしました。「どんなに名の知られた大きな病院であっても、担当の先生との相性が悪ければ、無理していく必要はない」と思えたからです。Upload By ユーザー体験談地元の小児歯科では治療を断られいつも走り回っていた息子は、よくけがをしていました。家の屋内階段はもちろん、商業施設のコンクリートの外階段を何十段も落ちて、救急車で運ばれたこともあります。激しく転ぶので、とうとう前歯4本が折れてしまい、仮の歯をつくらなくてはいけなくなりました。そこで地元の小児歯科に行ったのですが、治療中じっとしていられず、親や歯科助手さん数人がかりでおさえつけても暴れてしまい「うちでは診られません。大学病院にかかってください」と言われてしまいました。Upload By ユーザー体験談身体拘束はしません、彼ならきちんとできるはずですそこで紹介された大学病院の小児歯科にかかることにしました。そこでも、初診時に暴れそうになったのですが、一番最初に担当してくださったベテランの先生はとても厳しく、暴れる息子を治療台からおろし、廊下で待っている私のところまで一緒に戻ってきて、「うちの病院は、どんなお子さんに対しても治療中身体拘束はしない方針です。4歳なら、言って分かるはずです。治療中に暴れたらけがをして危険なんです。分かりますね?」と、はっきりと言いました。その有無を言わさぬ様子に息子も何かを感じ取ったのか、先生と二人で診察室に戻ったあとは、母子分離で身体拘束もなく、驚くほどきちんと治療を受けることができたのです。正直なところ、あまりに厳しい様子に、母である私も委縮してしまったほどだったのですが…。Upload By ユーザー体験談その後、息子は初診時の大暴れが嘘のように、2回目以降は歯科治療への拒否感はなくなり、きちんと受診できるようになりました。初診時にきちんとできたことが自信になっていたのかもしれません。大学病院の小児歯科では担当医が2回ほど変わり、数年後には大学病院から独立して開業された先生のところで治療を受けるようになりました。もちろんその先生も、身体拘束はしない方針の先生です。クリニックのホームページには「歯医者につれてくる時に噓をつかないでください(買い物に行くなど嘘をついてつれてこず、治療に来ることを話しておいてください)」「日常生活の中で歯医者にかかることを脅しの材料にしないでください」と記載されています。治療方針を明快に説明し、子どもも納得の上で治療してくれる先生です。息子はそのクリニックで習った通りに歯磨きに精を出し、親以上に丁寧に磨き、今も虫歯はありません。Upload By ユーザー体験談成長した息子を見て15年以上たった今も、子ども病院のアレルギー科の先生に言われた言葉は忘れることはできず、時折思い出されます。そしてまた、息子が通院に不安を感じていた未就学時代、どうしたら通院時の不安な気持ちを軽減させることができるのかが分からず、適切に対応してやれなかった自分の力不足もふがいなく思います。一方で、大学生活を謳歌し、毎日さぼることなく勉強に励み、きっと日本を支える立派な技術者になるだろう息子を見ながら「息子は、今も昔も恥なんかじゃないぞ」とも思うのです。そしてまた、たとえ厳しくても、患者のことを思う芯のある厳しさであれば、子どもも何かを感じ取って治療を受けられるのだということも、心に刻まれています。そんな、息子が幼いころの通院の思い出です。イラスト/taekoエピソード参考/あっきー(監修:三木先生より)とても良い歯科の先生に出会われましたね。「嘘をつかない」「子どもを脅迫しない」は、子どもに対峙するときにとても重要なことなのですが、日常生活に追われているとついついやってしまうこともあります。子どもにとって都合が悪いときほど、こういうことを意識してみると良いかもしれません。
2022年10月23日触覚の過敏さから、学校生活や学習に困難を感じている子どもは多くいる?ノートが上手く取れない、計算や漢字の書き取りが不得手、授業に集中できない…など、子どもの学習に関連する困りごとは、「限局性学習症(学習障害・LD)」が原因なのではないかと考える方も多いのではないでしょうか。しかし、限局性学習症がなくても、触覚の過敏さなどの感覚過敏の特性やそのほかの発達障害の特性から学習に困難を感じている子どもも多くいると考えられています。特定の領域の学習ができない限局性学習症とは異なり、環境に左右される原因によって学習困難が起こることがあります。このコラムでは「触覚過敏がある子どもの学習の悩み」について、原因や解決方などを解説します。Upload By マンガで分かる発達障害のキホンUpload By マンガで分かる発達障害のキホンUpload By マンガで分かる発達障害のキホンUpload By マンガで分かる発達障害のキホン触覚の過敏さがあることで起こる学習の悩み触覚刺激に敏感な子どもの場合、苦手な触感のものを触れずに授業に参加できなかったり、肌に触れている服の着心地などが気になって授業に集中ができなかったりすることがあります。理科の実験や図工の授業など、学校生活にはさまざまなものを触る機会がたくさんあります。触覚が過敏な場合は粘土やのりなどのベタベタしたものが手に触れることがいやで、授業にうまく参加できなかったり、苦手な刺激に気を取られて先生の話に集中できなかったりする場合もあります。解決策:苦手なものを無理やり触らせようとせず、触る場合には、少しずつ試してみましょう。それでも触れない場合にはゴム手袋の使用など、直接触れなくてすむ工夫をすることで授業に参加できるように相談してみてください。着ている衣類の素材が合わないと、肌への刺激が気になることがあります。タグや縫い目、あるいは靴に入った細かい砂などが気になると、学習に集中しにくくなります。解決策:服を選ぶときに、材質、タグの位置、縫い目の具合など、本人と一緒によく確認して快適なものを選びましょう。タグが気になる場合には、根元からタグをしっかり切ると、気にならずに着られるようになることもあります。
2022年10月22日30年以上、発達障害のある子どもたちをみてきた精神科医の言葉今回は、信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授を務める本田秀夫先生のコラムをまとめてご紹介します。これまで執筆いただいたコラムでは、発達が気になるお子さんの進路選びや、発達障害子育てのポイント、インクルーシブ教育の実現に向けた考えなど、保護者の方に向けた力強い言葉をつづっていただいています。30年以上の臨床経験がある本田先生の言葉は、私たちの心に深く届くものばかりです。ぜひ、この機会にまとめてご一読ください。障害のある子どもと障害のない子どもに別々の教育を行うのではなく、全員が共に学べるような形で教育を行うことを意味する、インクルーシブ教育。本田先生は、合理的な考え方であり、そのような環境設定をすることに対して全面的に同意しているものの、現在の学校教育にはまだ課題を感じると言います。共生社会をつくるために必要な姿勢とは…。本田先生は、発達に特性のあるお子さんの進路について話していると「通常学級で大勢の中に入ったほうが、いい刺激を受けるんじゃないですか」と言われることがあるそうです。この記事では、保護者の方に向けて通常学級に在籍することで受けるプラスとマイナスの刺激について解説いただいています。発達に特性のあるお子さんの就学や進路選びでは、通常学級、通級指導教室、特別支援学級、特別支援学校など、さまざまな選択肢の中から検討されるかもしれません。特に、小学校入学前に受ける就学相談で「通級指導教室や特別支援学級が適当」という判断が出た場合に悩む保護者の方が多いと本田先生は言います。発達障害子育てで感じる、さまざまなお悩み。どのように対応すればいいのか迷われている保護者の方に向けて、子育てを考えるきっかけになるクイズを本田先生にご用意いただきました。ぜひ、お子さんをイメージしながら答えを選んでみてください。発達障害のあるお子さんには、さまざまな特性があります。本田先生は、「得意なこと」「苦手なこと」「好きなこと」「嫌いなこと」などを一般常識にあてはめないで、ありのままに理解していくことが大切だと言います。この記事では、発達障害のある子どもの育て方のポイントを解説いただいています。発達が気になるお子さんの子育てをする中で、「できないこと」に目が行きがちだと感じている保護者の方も多いかもしれません。本田先生は、「平均値に届く・届かない能力が必ず存在する」「苦手の克服を最優先課題にするのは、発達障害のある人たちにとってはしばしば逆効果となり、特訓すればするほど嫌いになってしまうことがある」と言います。発達障害の当事者やそのご家族の方から、「発達障害と個性はどう違うの?」と質問をよく受けてきた本田先生は、「発達障害の特性と個性の間に境界線はない」「発達障害の人が向き合う困難はマイノリティ問題と共通している」と考えているそうです。それはなぜでしょうか。本田先生は30年以上の臨床経験から、発達障害と診断された人たちのなかで、割合が大きいけれど十分に理解されず困っている人がいると感じているそうです。それは、発達障害が「重複」するタイプの人であり、発達障害のある人の悩みを理解し支援するためには、その人たちのことをぜひ知っておいてほしいと言います。
2022年10月21日声かけが最高潮に面倒だったときのことUpload By 丸山さとこ神経発達症(発達障害)の有無に関わらず、子どもの保護者をしていると『子どもへの声かけ』をすることはたくさんあるのではないかと思います。「手は洗った?」「宿題やった?」「トイレに行って」「座って」「前を見て」「しまって」「確認して」などなど…同じセリフが何度も繰り返されているご家庭も多いのではないでしょうか。私も毎日同じセリフを何度も繰り返し言い続けています。私とコウの日常風景を見た親族や友人が「これは凄いね…大変だね…」とみな驚いていたので、客観的に見てもかなり声かけは多い方なのかもしれません。そんな風に日々を過ごしている中で、心底「何度も同じことを言い続けるの、もうイヤだな~!」と思ったこともありました。コウが小学5年生だったころだと思います。あまりに毎日同じことを言い続けているため、「実際のところ1日あたり何回同じセリフを繰り返しているのだろう?」と、ふと素朴な疑問が沸いてきました。「確実に毎日10回以上は促してるな…」と思うセリフをピックアップしてみたところ、大雑把にまとめても20個はあることが分かりました。単純に考えると20×10で1日あたり最低200回は声かけをしていることになります。「これは言う方も言われる方も大変だな」と思いました。同じことを言い続けるのだから、もう録音でいいんじゃない?文字通り「飽きるほど繰り返したセリフ」の数々が嫌になってきた私は、「同じことを言い続けるんだから、もう録音でいいんじゃない?」と思うようになりました。Upload By 丸山さとこということで、スマートフォンの録音機能を使い実際にやってみることにしました。使いやすさを考えて、10個程度のバリエーションだったと思います。それらの音声データはスマートフォンの買い替えにより現在は手元に残っていませんが、大体以下のような内容でした。・出かける時間です・片付けてください・支度してください・宿題してください・お風呂に入ってください・時計を見てください・タイマーは使っていますか?・確認してください・寝る時間ですこれらのセリフを状況に合わせて再生するようにしたところ、声かけの負担が激減するのを感じました。録音した音声を再生することで「何度も言っては無視される」「最後の1回以外聞き流されるセリフを言い続ける」などの精神的な負担が減るのは予想していましたが、声を出すことそのものの負担が減るのは意外な成果でした。Upload By 丸山さとこそれまでの私は、声かけによる疲れといえば「言っても言ってもやらない!」という徒労感からくる疲れがほとんどだと思っていました。スマートフォンの力を借りることで『声を出すのって結構負担がある行為なんだな~』ということをハッキリと認識し、「疲れの内訳にはいろいろな要素があるのだな」と改めて実感しました。その後どうなったかというと…私としては結構気に入っていた声かけ録音再生システムでしたが、コウから「ちょっと不気味」「お母さんに声をかけてほしい」「人からの声じゃないと響かない」との物言いがあったため、数日であえなく終了となりました。短い『声かけ休業期間』でした。とはいえ、仮にコウからの要望がなかったとしても、ほどほどのところで直接の声かけに戻そうとは思っていました。人からの指示を聞き流さないことは、コミュニケーションとして大切なことだろうと考えていたからです。Upload By 丸山さとこ私は、『人からの声かけを耳に入れた上で自分のレスポンスを決める』ことが『聞き流さない』ということなのではないか…と思っています。そういう意味では、指示に沿った行動だけでなく、反発することや無視することもまた『聞き流さないこと』であるのだろうと思います。コウは、今まで癇癪はあっても「うるさいな~分かってるよ!」という反抗をしたことがありません。声かけを『自分に対する、人からの働きかけ』であると感じているかどうかも分からないところがあります。そんなわけで、「お母さんに声かけをされたい」コウと「言うの面倒だな~」な私の2者の要望の間をとって、コウのための『やることリスト』を作成することにしました。リストを声かけに活用すると、たとえコウが声かけを無視したとしても、物理的に目に入る「リスト」が声かけのあとも残ります。そのため、私は「リスト使った?」「リストでチェックした?」と声をかけるだけでよくなりました。音声の再生ボタンを押すよりは手間ですが、「いろいろな声かけ」をたくさんしていたときよりグッと楽になりました。Upload By 丸山さとこ例えば、帰宅時など「手を洗う・水筒を流しに出す・連絡帳と宿題のチェック・かばんを片づける・プリントを渡す」のように複数の促しや確認が必要になるシーンは生活の中でたくさんあります。今までであれば一つずつ順番に声かけしていたであろうそのような状況でも、やることリストがあれば「リスト見た?」だけで終わります。言う私も楽ですし、言われるコウも多分楽なのではないかな?と思います。今までにもリストを活用しようとしたことはあったものの効果がなく、ここ数年は全く試したこともありませんでした。今でも自発的に使うことは少ないですが、促されてチェックすることはできるようになったので、この数年の間にコウも少しずつ変化しているのかもしれないな?と感じました。Upload By 丸山さとこくどくどガミガミ「あれやった?これは?」と聞けば緊張感が走るであろうコウと私の関係を、『やることリスト』が和らげてくれているのではないかと思います。執筆/丸山さとこ(監修:井上先生より)毎日の声かけは多くの親御さんにとって大きなストレスだと思います。声をかけてもやらないことではなく、声をかけること自体のストレスの大きさに気づかれたのですね。あらためて声かけの大変さについて考えさせられます。コウ君もいったん録音音声になったことで、お母さんの声かけのありがたさや重要性に気づかれたのではないでしょうか。また、やることリストをお母さんと一緒に使っていくことで、改めて自分のすべきことも意識できたかと思います。将来的には、カレンダーアプリで必要なお知らせが時間になったら届くように設定し、使えるようになると良いと思います。
2022年10月21日集団行動をとりたくない次男。学校生活でトラブル続き…わが家の発達に凸凹のある次男は現在小6で、通常学級に在籍し、週1日特別支援教室に通っています。次男が学校に行きたがらないということはあまりなかったのですが、「こだわり」「衝動性」「不注意」「感覚過敏」などの理由から、情緒不安定になることが多く、学校での集団行動は非常に難しいものでした。就学してからの6年間で、数えきれないほどヒヤヒヤする場面がありました。Upload By スガカズまた、次男は、自分が納得できないことはやりたがりません。みんなで同じことをするという場面で、それに共感できずトラブルに発展してしまったり、気もちの切り替えが苦手なことが原因でトラブルになることもありました。嫌な気もちをうまく言語化できず、相手の心を傷つけることも…Upload By スガカズ例えば小1のころに、このようなことがありました。次男が通っている小学校では、別の学年の児童と縦割りで班をつくり、活動を通してお互いにソーシャルスキルを学ぶという授業があります。当時小1の次男は小2の男の子と2人組になり、手をつないで近くの公園に遠足に行くことになりました。遠足の当日、次男は「学校を出発して長い時間(十数分間)歩き続けること」にやる気を見いだせずにいました。加えて「ほかの学年のあまりよく知らない男の子と一緒に行動しないといけない」「手をつながないといけない」のがどうしても嫌だったようです。ですが、次男は嫌な理由をうまく言語化できず、その場に座り込んでしまい、機嫌も悪くなっていました。次男と一緒に行動する予定の男の子は困っていたのですが、「行こう」と手をつなごうとしたところ、次男はその男の子の心を傷つける言葉を放ってしまいました。Upload By スガカズ次男の感覚過敏は強くはないものの、集団生活を送る上で嗅覚や聴覚の過敏さが強く出る場面があります。例えば柔軟剤の香りが苦手で、もしかすると男の子の衣服から、その苦手な香りがしたのかもしれません。次男がそのとき男の子に言ってしまった言葉は、非常にセンシティブで人を深く傷つけてしまう言葉でした。実際に、言われてしまった相手の男の子は深く傷ついてしまったようでした。後日学校からの連絡帳には、その日にあった出来事が書かれていました。相手の親御さんからの連絡帳で、その日の出来事が発覚したのです。私は遠足の日、所用がありどうしても見守りができなかったのですが、所用を調整してでも見守りをできなかったことを後悔しました。すぐさま学校に電話をして、次男の担任の先生に「相手のご家庭に謝罪をさせていただきたいのですが」と申し出ました。すると、担任の先生からこのように言われました。「相手のお母さまは連絡帳で、『謝罪は必要ない。ただ、本人が深く傷ついているので、もうあの子(次男)と同じグループにしないで欲しい』とおっしゃっています」私は相手のお母さまの意向に沿い直接の謝罪をしないようにしました。自分の子どもの心を誰かが傷つけたのなら、傷つけた相手を遠ざけたい気もちは十分理解できます。相手のお子さんにも、お母さまにも申し訳ない気もちでいっぱいになりました。次男は性格上、「人を傷つけたい」と悪意をもって言っているわけではありません。さまざまな特性からくる困難に対してクールダウンができていないことが課題だと思いました。次男には、私から「その人の体に関係することを悪く言うと、言われた人はとっても悲しくなるから絶対に言っちゃダメ」と伝えました。また、イヤな理由をうまく言語化できないことに対しては、すぐに解決する課題ではないと思ったので、「授業に参加したくない理由があるなら、無理に参加しなくてもいいよ」「イヤな気もちになりそうな時点でその場を離れていいよ」「先生に気もちを伝えよう」と、普段から言っている言葉を繰り返し伝えました。この一件があってから先生は、縦割り班活動での次男のグループは、2人ではなく3人になるように配慮してくださいました。また活動に参加することを無理強いせず、「気が向くならおいで」と言ってくださいました。次男も気が向かない場合は保健室や空き教室で過ごしていたようでした。配慮していただいたお陰で、次男のペースで参加できるようになりました。小6になった次男。心の変化を感じるようにUpload By スガカズ現在、次男は小6で、最高学年になりました。今も集団行動は好きではありませんが、私は本人の中に変化を感じています。次男の通う小学校では、登校班編成を取り入れています。朝は同じエリアに住む児童で集まって決まった時間に登校するのですが、現在6年生の次男は副班長になり、決まった時間に集団登校しています。初めのうち次男は、副班長という役割はイヤだと言っていました。自分が納得できないことは基本やりたがりませんし、みんなと同じことをする良さをあまり感じていないところがあるので、そう思うのは無理もありません。ですが、特別支援教室での小集団活動や、学校全体での縦割り班活動など、たくさんの経験をもとに、「上級生は下級生のお手本となる」ことに少しずつ適応してきたようです。集団登校班では、班長が基本的に先頭に立ち、人数確認をしたのち学校まで下級生たちを先導していきます。副班長(次男)は一番後ろに立ち、列の乱れがないか、確認しながら後をついていったり、班長がいない場合は副班長が先頭に立ちます。本人に、なぜ副班長を今も続けられているのか理由を聞いてみると、「面倒だから、本当はやりたくないんだけどね」と一言。前向きでなくとも、自分の中で折り合いをつけて、不満を言わず継続できていることが私は偉いと思います。次男には悪意はないものの、そのときの言動で相手の心を傷つけてしまうことがあったり、相手の親御さんにも申し訳ない気持ちでいっぱいになることがさまざまありました。ですが、何年も同じ学校で過ごすうちに、親御さん方から「理由なく行動を起こす子ではない」という言葉をいただいたり、「弱い立場の子を守ろうとする優しい子ども」と理解してくださる先生にも関わっていただけました。学校での集団生活は、本人にとって大変なことの連続でしたが、さまざまなことを経験しながらも「成長したな」と感じずにはいられません。執筆/スガカズ(監修:三木先生より)頑張って適応されたんですね。「縦割り班」という集団行動の中で、自分になりに「下級生のお手本になる」という理由や目的を見つけて行動が取れるようになっているのはたいしたものです。このように同じ行動であってもその子が納得できる切り口を見つけて適応的な行動が取れるようになると良いですね。
2022年10月20日場所見知り・人見知りのある娘Upload By 古都 コト子(koto)発達障害のある娘は、療育に行き始めたばかりの幼児期に場所見知り&人見知りがあり、1年近く行き渋りをすることがありました。療育園だったので、娘にとって過ごしやすく楽しい場所になるようにたくさんの配慮がなされていたのですが、それでもこの世の終わりのように泣き叫び、そんな娘を無理矢理連れて行くことに疑問を感じる日も多々ありました。これが学校のように義務とされている場所だったら、行き渋りはとても悩ましい問題だったと思います。通っていた療育園では、行き渋る子どもはパジャマのまま登園しても許され、活動に参加できないときも寄り添ってくれる先生がいました。そのうちに、娘も安心して心を開けるようになったのか、3年目からはむしろ喜んで行くようになりました。家族以外の人に心が開けるようになったのは良かったですが、時間が必要でした。行き渋りから登園拒否へ娘はどの療育園でも大好きな先生やお友達と楽しく過ごせるようになりましたが、年齢が上がるにつれ、合理的配慮や手厚い支援の少ない場所で過ごすことに対し、不安感や拒否反応を示すようになりました。療育園での過ごしやすさと比べてしまい、娘にとって居心地の悪さを強く感じる場所だったようです。みんなと同じように過ごすため、最初はかなり頑張っていましたが、徐々に「行きたくない」とこぼすようになりました。そして、それは行き渋りから登園拒否へとつながっていきました。コロナ禍ならではの不安もUpload By 古都 コト子(koto)朝起きると「行きたくない」と言い、朝ごはんを食べさせたり着替えをさせることが困難でした。それでも園に行けば楽しいこともあるので、必死に説得しながら身支度をしていました。また、ご褒美を用意しておくことが有効だったので、毎朝、行き渋る娘に「今日は帰りに〇〇(娘の好きなおやつ)を買って帰ろう」「次のお休みは〇〇(娘の好きな場所)に連れて行ってあげる」と声を掛け、やる気を引き出していました。コロナ禍では、「健康な児童であっても休めるときはなるべく休ませてください」といった休園要請が出たためお休みする子どもが多くなり、娘もその影響で休園要請が終わっても休みたがる日がグッと増えました。今日は休めるのか休めないのか、クラスメイトは誰が来ているのか、当日になるまで分からないコロナ禍での日々は、ルーティーンを大事にする娘にとって、とても不安な毎日です。行き渋る理由が深刻で解決が難しい場合はUpload By 古都 コト子(koto)行き渋りや登園拒否があっても、未就学児の場合は休ませたり、まだ体が小さいので抱っこをしたりして行かせることができる場合もありますが、小学生以上になってくると、体も大きくなってきて精神面でも成長しているので、無理に学校に行かせようとしても難しくなってきます。先生やクラスメイトとの人間関係が原因だったりすると、簡単に解決できる問題でもなくなります。行きたくない理由を正直に話せる子どももいますが、本心を話せない子どももいます。現在はフリースクールや通信教育を受けられる機会も増えているので、行き渋る理由が深刻で解決が難しい場合は、それらを検討してみようと思っています。また、日ごろより意識して、先生から話を聞ける関係性をつくっておくと、対策が考えやすくなるのではないでしょうか。友達だと言っていた子どもと実は仲が悪かったり、トイレに行くのが苦手だったり、意外な理由のこともあるようです。行き渋り、不登校は親子で追い詰められる場合が多いので、同じ悩みを抱えている人たちと情報交換をしたり、感情を共有することも大事にしたいです。家と学校以外に居場所があることは、保護者にも子どもにも良い影響があるのではないでしょうか。執筆/古都 コト子(koto)(監修:初川先生より)娘さんの行き渋りについての思いをありがとうございます。古都さんの思いを読んで、なるほど、保護者の方がお子さんの行き渋りに対してできることは、どのように行かせるか(朝説得をするなど)、帰ってきたときにどんな対応をするか(ご褒美を用意する、それを朝から予告しておくなど)がまずは取り掛かりやすい部分なのですね、ということでした。古都さんは、お子さんの園での行き渋りについて書いてくださいましたが、私が現在小学校でスクールカウンセラーをしており、就学後のお子さん・ご家族の登校渋りに際してのご相談を受けることが多くあります。そこで、就学後の対応についてもご紹介したいと思います。スクールカウンセラーとして多くの登校渋りや不登校のお子さんや保護者の方と関わっていますが、お子さんにとって学校が過ごしやすくする環境調整がとても大切だなと感じます。教育機関では学校と保護者との協働作業なのだと考えると分かりやすいでしょうか。たとえば、お子さんについての「こういうときにはこうなる」という情報を学校に伝えます。そのうえで、例えば学校での1日の流れや各授業での内容を細やかに予告する、難しい単元については家庭とも連携して予習してもらう、トイレ休憩や休み時間の過ごし方の打ち合わせをしておくなどの手立てを取ることができます。担任の先生や特別支援コーディネーターの先生などとの密な打ち合わせが初期には必要です。その中で、学校という環境の中でお子さんがどんな苦手さを持っているのか、どんな場面なら楽しく過ごせるかについて、学校側も理解を深めていくことができます。あまりに渋りが激しい、あるいは、お子さんが登校するととても疲弊してしまうなどの場合には遅刻・早退や別室対応が可能かどうかなども検討するかなと思います。そうした中で、大事なのは、お子さんが学校で楽しかった・勉強が分かってよかったなど、何かしらの「よかった」経験をすることです。集団生活なので、すべてがよかったとなることは難しいです(これは発達特性の強めなお子さんだけでなく、誰しもそうだと思います。万事うまく過ごせてよかったと思う日はそうそうあるものではありません)。だからこそ、少しの戸惑いや嫌なことがあろうとも、総じて、今日もそれなりであったと思えるようにするための土台として、お子さんがつらくない環境をベースとしてつくっておくこと、そこに学校と一緒に取り組んでいただけたらと思います。まずは、担任や特別支援コーディネーター、あるいは養護教諭、管理職の先生、またはスクールカウンセラーなど、お子さんの様子も見ることができ、環境そのものに働きかけることができるポジションの方と一緒にそうした環境調整やトライアンドエラーによるうまくいく・いかないことの積み重ねを進めていただけたらと思います。
2022年10月19日保育園の参観日で…夏の初めごろ、保育園で久しぶりに参観日がありました。その参観日で、しのくんは私の方に駆け寄って来てしまい…。クラスの活動に参加することができず、私は落ち込みました。Upload By keikoほかにも「順番が守れない」「座っていられない」などと保育園から指摘があり…。「ただでさえ発達がゆっくりなのに、このまま小学校へ入ったらどうなっちゃうんだろう?」という不安が私を襲います。Upload By keiko「勉強についていけなくて、つらい思いをするのはしのくんなんだ…」と思った私は…お家で通信教育や市販のワークをする!『お勉強』をすることを決意しました!じっと座れない元々、興味のないことはしない子しのくん。そのため最初はワークをやろうと誘っても5分も経てば逃げ出そうとしました。Upload By keikoそこで私は、夫と連携して、しのくんが逃げないようにし、しのくんの好きなサメや魚を使って声掛けを工夫しました。Upload By keikoそれが良かったようで、次第にワークに取り組めるようになりました。また、ワークも、しのくんの好きな海の生き物のイラストがたくさん描かれているものをチョイスし、イラストを見せて→何がいた?何匹いた?など質問を繰り返すことを行いました。そうすると、質問した内容に答えを返す、というやりとりができるようになってきました!しのくんがついに…!ワークを始めたころはすぐに逃げ出していたしのくんでしたが、だんだん椅子に座っていられる時間も長くなり、一対一で向き合って、提案したものに取り組めるようになってきました。そのうち、「おべんきょうのじかんよ〜!」としのくんのほうから言ってくれるようにまでなりました。そして、ついに自分の名前が書けるようになったのです!Upload By keiko保育園での様子にも変化が…ワークを始めてからちょうど2ヶ月ほど経ったころ、療育センターのかたに来てもらい、保育園での様子を見てもらう機会がありました。様子を見てもらった当日…療育センターの先生がしのくんの変化に「驚いていた」と、担任の先生に教えていただきました。なんと、しのくんは、順番を守ったり、絵本の時間もきちんと座れていたそうです。私はその話を聞いてホッとしました。「もしかして、ワークを始めてからの変化なのかな?」と思いました。最後に好きなことを入り口にすると、今まで興味が持てなかったことや、嫌がっていたことにもチャレンジできることが分かりました!それに、保育園での生活にもよい影響が出てきている様子なので、しのくんが楽しんで取り組めるように工夫しつつ、これからもワークを続けていこうと思います。これからのしのくんの成長が楽しみです!執筆/keiko(監修:初川先生より)就学を見据えて、ワークを始めたというエピソードをありがとうございます。幼児期は発達のペースも早いのと(単に右肩上がりに育つというより、印象としては、ぐんとできるようになる時期が来る感じがあるのではと思います)、その度合いも個人差が大きいので、変化の大きな時期です。ワークに取り組ませるにあたって、しのくんの好きなサメや魚を使って工夫されたのですね。初めてのこと、そして難しそうなことに取り組む際にはそうした工夫はとても良いと思います。ワークの内容そのものが(単独で)、集中力を伸ばし、順番を待てるように作用したかどうかは分かりません。ですが、保育園という集団場面ではなく、家庭での個別場面で、しのくんにとって取り組みやすい課題(量、難易度)であり、取り組むための工夫(サメくんが応援してくれる)があり、さらに、できたらめいっぱい褒めてもらえる。そういった構造が良い作用をもたらしたことを感じました。好きなことを入り口として、自分に合った課題を、取り組みやすい環境設定で行い、そして取り組む間も終わってからも褒めてもらえるという構造は、お子さん自身にとっては、とても達成感を得やすく、「自分はできるぞ!」と感じやすくなるものです。自分はできる、大丈夫と思っていると、多少苦手な場面でも心に余裕を持つことができ、うまく立ち振る舞えることが出てきます。学習(ワーク)そのものを1つの「ツール」として、そうした「良い循環」を生む関わりを始めるということは、大人側からしても取り組みやすい面がありますね。お子さんに合ったものを楽しく取り組んで、いっぱい認められ、「できるぞ!」を積み重ねてゆく関わり、ぜひ継続していただければと思います。
2022年10月18日小5で障害の診断。「どうしてそんなに発覚が遅かったの?」という言葉が心に刺さり…わが子に軽度知的障害、ASD、場面緘黙などがあり、その診断を受けたのが小学5年生だと他人に伝えるとよく言われるのが「どうしてそんなに発覚が遅かったの?」という言葉です。親戚にも、見学に行った中学校の先生にも言われました。その人は純粋な疑問で聞いているのかもしれないのですが、私の心にはチクリと刺さります。子どもがこの年齢になるまで障害に気づかないなんて保護者失格じゃないかと言われている気持ちになるのです。でも実際のところ、小学4年生のころに担任の先生から勧められるまでわが子に発達検査が必要だと感じたことがなかったのです。ゆいが人と話すことが苦手なのも、勉強が苦手なのも個性の範囲だと本気で思っていました。この特性は家庭で過ごしている分には問題を感じないので、私の交友関係が狭く、同い年の子どもたちと比べる機会が少なかったのも影響があるかもしれません。Upload By 吉田いらここのようにとてつもなくずぼらな私ですが、ゆいが生まれたころは育児雑誌をよく読み発達のことを気にしていました。やはり第一子ということで少し神経質になっていたと思います。ですが、当時ゆいには特に心配になる遅れはありませんでした。母子手帳の年齢別ページの「できること」を確認しても、特に引っかかる項目はなく安心していました。このように最初は私なりに気を配っていましたが、ゆいが3歳くらいになると気が緩んで「健康ならそれでいいか」と思うようになっていました。発達に関して全く気を配ることをしなくなっていったのです。そのころから感じ始めたゆいの人見知りの強さも「恥ずかしがり屋さんなのね」といった程度にしか感じていませんでした。ここでピンときていたら、療育につなげることができて何か変わっていたのかもしれません。Upload By 吉田いらこ勉強の遅れが目立ち始めるゆいは小学2年生の終わりころからテストの点が取れず、勉強が苦手な子なのだなと感じるようになりました。もしかしたらこのタイミングで子どもに何かあるのかもしれないと気づく方も多いのかもしれません。けれども私はお勉強系の習い事をさせたり励ましたりするだけで、ゆいを発達検査に連れて行こうとは思いつきませんでした。ある人に言われた「小学校低学年の子がテストで80点以下を取ることはめったにない。そこでなぜ知的発達に何かあると気づかないの」という言葉は、今でもナイフのように私の胸に刺さって抜けません(もちろん80点以下を取っていたとしても障害のない子どももいると思います)。Upload By 吉田いらここれからのことこのように私が子どもの発達の遅れに気がつくのが遅れたことで、幼いころに療育につなげることができず、結果ゆいにはつらい思いをさせてしまいました。勉強はどんどん難易度が上がっていき、通常のクラスで勉強していくことはとても気疲れしたと思います。反省点はたくさんありますが、過去に戻ることはできないので、これからは先のことを考えていきたいと思います。少しでもゆいが快適に生きていけるように、周りの人の手を借り相談しながら進んでいこうと思います。執筆/吉田いらこ(監修:初川先生より)いらこさんご自身の、ゆいちゃんの発達の遅れに気づくことが遅くなってしまった経緯と思いをシェアいただきありがとうございます。周りを巻き込むような行動面の大きな課題(例えば、授業中どこかへ行ってしまう、トラブルになりやすくお友達に手が出てしまうなど)がなく、学校や日常生活の枠組みに入り、それなりに過ごせていて、学習面やコミュニケーションで苦手さやおとなしさがあるという場合、たしかに発達の遅れに気づきにくい面はあります。おとなしく、そして静かに困っているお子さんはなかなかそのつまずきが見えにくいです。周りの大人が「どうしてもっと早く気づかなかったの?」と素朴な疑問を何の気なしに口にされると、「(今となっては)もっと早く気づいてあげたかった」と思っているいらこさんにとっては刺さりますね…。小学校低学年の学習の単元確認テスト(いわゆるカラーテスト)は、たしかに満点や高得点を取るお子さんがかなりの数います。なので、そこで点数がふるわない場合、「おや…?」と思うきっかけになる面はあります(とはいえ、学習のつまずき、テスト場面での集中が難しかった、興味関心のムラが大きいなどさまざまな可能性が考えられるので、あくまでも、「何らかのつまずきがあるかも、そのあたりよく見ていくと良さそうだ」というサインだと捉えるとよさそうです)。お子さんの学習に対して、その到達度や定着をどのくらい求めるかは、保護者の方によってさまざまであると相談場面を通して感じるところです。学習が苦手なのは個性の範疇だと捉える方もいらっしゃれば、少し間違えるだけでもお子さんに厳しく指導されたり、とても心配されたりする方もいらっしゃいます。一般的に、学習の遅れを見つけたらかなりの量の勉強をさせたり、厳しい声掛けをされたりすることが多く、厳しく教えたら誰でも勉強ができるようになるわけではないですが、結果的にお子さんになかなかの負荷がかかってしまうことが懸念されます。まずはお子さんの知的発達の特性を知って(検査に限らず、どういうときにどう間違えやすいかについて情報を集めて傾向を見ることから始めましょう)、お子さんに合う学習方略を検討できると望ましいですね。いらこさんの大らかな眼差しによって、おそらくゆいちゃんは救われてきた面もあると思います。ただ、いらこさんも感じているように、ゆいちゃんは静かに困っている場面があり、そこに早く手立てを取ることができなかった面もあるのかもしれません。子育ては、自分とは別の人(子ども)をどう健やかに育てるかという課題で、どれだけ考えても理解が及ばない(気づくことができない)領域はあります。そういう意味で、お子さんへのまなざしを固定することなく、学校の先生などお子さんに関わる方に、その方から見るとお子さんがどう見えているかについて聞いてみる(多角的にお子さんを見る)、そして、お子さん自身に折々に困ったことがあるかを聞いてみることは、自分が気づけていない視点に気づくための方法として持っておくとよいかもしれません。いらこさんは「もっと早く私が気づいていたら」と後悔される気持ちも強いようですが、これまでのゆいちゃんの育ちにはうまくいっているところ、ちょっとつらいところどちらもあるはずです。誰しも満点の子育てはできるものではありません。「いつ気づくか」よりも「気づいてからどう理解してどう手立てを取るか」のほうがよほど大事です。ゆいちゃん本人の思い、先生方の視点、家庭での様子やこれまでの育ちを誰よりも知っている保護者ご自身の視点を活かしながら、ゆいちゃんの充実した学校生活のためにできることをしていきましょう。
2022年10月18日小学生で支援級在籍、発達障害グレーの長男・タロくんと、甘えん坊の次男・ジロくんとのあたたかい日常を描いた、星河ばよさんの育児絵日記。ある日ばよさんは、ジロくんにタロくんの発達障害について伝えることにしました。あ、あのさ…お兄ちゃんのことだけどさ…発達障害グレーの長男タロくんのこと。 たくさん悩んで考えて、ばよさんは次男ジロくんに伝えることにしました。 「落ちつけ……。堂々と言えば大丈夫」と緊張しながらも、ジロくんに伝わる用に言葉を選びながら話したばよさん。 その言葉を聞いたジロくんは、「ボクも苦手なことあるよ」と笑顔! 弟ジロくんにとって、生まれたときからそばにいてくれているタロくん。タロくんの個性について、それが自然だと思っているのかもしれません。 SNSにも、共感・応援・体験談など、さまざまなコメントが寄せられていました。 「なかなか難しいですよね! いつも記事を拝見しながらわかるわかるーと頷いてます」 「ジロくん、説明されなくても自然な形でタロくんのことを受け入れているんだと思います」「ジロ君の返答に私もホッとしたよ……。きっと分かった上でのやさしい返答だよ!」 「案外きょうだいってそれが普通で育ってるから、親が心配するよりももっと自然な形で受け入れてたりするのかもね……と、ジロくんの反応を見て思った」 「ボクも苦手なことあるよ」と、自分も一緒の部分があると感じているジロくん。私たち大人が思っている以上に、全てを受け入れているような気もしますよね。 タロくんが苦手なことがあるのは特別じゃなくて、ボクも一緒。という考え、心やさしい……!ばよさんが2人のことを分け隔てなく愛していることが、ジロくんに伝わっている証拠だと感じます。 子育てに正解はないので悩みも尽きませんが、ばよさん一家なら、その都度話し合ってより良い答えを見つけ出せるはず! これから子どもたち2人の成長が楽しみですね! 著者:マンガ家・イラストレーター 星河ばよ
2022年10月17日発達障害の長男は、赤ちゃんのときから「寝ない子」でした。長男を産む前の私は、子どもは一度寝たらぐっすり寝るものだと思っていましたし、寝付くときも30分ぐらいで寝るものだと思っていました。しかし、いざ育児が始まると現実はあまりにも違っていたので、もしかしたら長男は「寝ない子」ではないかと感じるようになりました。そのときの私の思いや、長男が寝なかった理由などについてご紹介します。とにかく寝なくて大変だった乳児期長男は生後6カ月から保育園に入ったのですが、30分ぐらいしか昼寝をしないので保育園の先生がとても心配するほどでした。家でも授乳中には寝るものの布団に寝かせるとすぐに起きてしまうのです。1歳を過ぎても昼も夜もなかなか寝付かず、2時間近くゴロゴロ転がってばかりで全然寝ないので、私のほうがだんだんイライラ……。長男が寝ないことへのストレスと、成長への影響の不安がどんどん募っていきました。 寝なくてもいいやと発想を変えた結果1歳を過ぎてもあまりに寝ないので、疲れ果てた私は発想をガラリと変えてみました。保育園に行くために夜8時半には寝かせたかったのですが、寝る時間にこだわることをやめました。 それまでの私は、長男を寝かしつけたあとに、家事を済ませたり自分の時間を過ごしたりしていたのですが、それをすべて夕食後にすることにしたのです。そして夜10時になったら長男と一緒に寝てしまうスタイルに変えてみました。お互いに好きな時間を過ごせるようになったので、私のストレスも減っていきました。 長男が寝たくない理由とはその後しばらく経って、長男が年長のときに寝なかった理由を聞いたことがあります。理由は2つありました。1つ目は、「音とか光が気になって眠れない」、もう1つは、「起きていれば、もっとおもしろいことがありそうだから」でした。なるほどと思いました。長男は感覚過敏があり、蛍光灯が苦手です。そして音にもとても敏感なのです。起きている間は自分の興味のあることに熱中しています。私が起きていれば、長男も「何かおもしろいことを見つけて遊べる」と思っていたのでしょう。 小学5年生になった今でも、睡眠時間は少ないほうだと思います。「子どもは早く寝るもの」という大人の理想に当てはめず、長男のペースに合わせることで、私の気持ちが「寝られないものは寝られないんだ」と割り切ることができました。感覚過敏がある、発達障害という特性があることで、当時は不安を感じてしまっていたのです。寝る時間が少ないということは、理想の生活習慣を身につけるには本当は良くないのかもしれません。しかし、長男の成長を信じてやっていこうと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:川本 千華発達障害の長男、兄が大好きな次男を育てる2児の母。元ピアノ講師。自身の経験を活かし音楽・発達障害に関するライターとして活動中。
2022年10月17日