綾野剛と星野源がW主演、初動捜査のプロフェッショナルとしてバディを組む「MIU404」が6月26日からスタート。綾野さん演じる伊吹と星野さん演じる志摩、対照的な2人のキャラクターとその演技が多くの視聴者を魅了している。警視庁が働き方改革の一環で作ったという設定の、4番目となる機動捜査隊「警視庁刑事部・第4機動捜査隊」の刑事たちが、24時間というタイムリミットの中で事件解決を目指すという本作。主演は「コウノドリ」以来、2年半ぶりの共演となる綾野さんと星野さん。綾野さんが機動力と運動神経はピカイチだが機捜経験がなく刑事の常識にも欠ける伊吹藍を、星野さんが常に先回り思考で道理を見極める理性的な刑事の志摩一未をそれぞれ演じる。また女性初となる機捜の隊長に任官した桔梗ゆづるに麻生久美子。父親が警察庁刑事局長で自身もキャリアという新人九重世人に岡田健史。九重とバディを組むことになる“昔ながら”のベテラン機捜隊員・陣馬耕平に橋本じゅんといったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。1話では臨時部隊として新設された“第4機捜”の隊員として招集された志摩が、バディを組むはずだった陣馬が九重の面倒を見ることになったために、やむを得ず奥多摩の交番に勤務していた伊吹とバディを組むよう命じられる。伊吹の過去の勤務先に話を聞いても「とにかく足が速い」以外の評価が得られず、調べれば調べるほど不安になる志摩。そして第4機捜任務初日、後ろからあおられた伊吹は無理やりその車を止めるのだが、その巻き添えを食って1人の老女が転倒、その後行方不明に。さらに伊吹と志摩をあおった車の持ち主が殴られる事件も発生。調べるとさらに悪質なあおり運転の常習者が浮かび上がり…というストーリーが展開。ナンバーを付け替え悪質なあおりを繰り返す犯人の車両をエンジン音で突き止め、逃走する車を自らの“俊足”で追いかける…野生の勘と驚異の身体能力で犯人に挑む伊吹の姿に「このスピード感すげー。綾野剛惚れる」「綾野剛氏はああいう得体の知れない危うさのある役が似合う」など、演じる綾野さんを讃える声が。伊吹とは対極のキャラクターでありながら、犯人の車を止めるため体当たりもいとわない面も持つなど、今後さらにいろいろな顔を見せそうな志摩と、彼を演じる星野さんの演技にも「今まで見たことの無い星野源のを見せてくれてありがとう」「志摩の"役者星野源に新しい人格が宿った感"がたまらなくゾクゾクした」といった反応が多数。「綾野&星野両氏のバディっぷりが期待以上」「綾野剛と星野源がコウノドリの時とまっったく違うキャラクターを演じていて、めちゃくちゃ最高」「綾野剛と星野源のタッグ良きだったし、ドラマのテンポも良き」など、2人の“バディ”に多くの視聴者が絶賛の声を上げている。(笠緒)
2020年06月26日綾野剛&星野源が機捜バディでW主演する、野木亜紀子脚本ドラマ「MIU404」がもうすぐ放送スタート。この度、連続テレビ小説「スカーレット」への出演で注目を集めた松下洸平が、第2話のゲストとして参加することが分かった。本作は、警察内部で“何でも屋”と揶揄されながらも、犯人逮捕に全てを懸ける初動捜査のプロフェッショナルである「機動捜査隊」(通称:機捜)が、24時間というタイムリミットの中で事件解決を目指す、1話完結のノンストップ「機捜」エンターテインメント。そんな本作で松下さんが演じるのは、ハウスクリーニング会社で働く加々見崇。中学の同級生から紹介され入社したその会社で、遅刻や欠席は一度もしておらず、真面目で仲間思いな優しい性格の男性。彼がどんな事件に関わり、4機捜のメンバーとどのように絡んでいくのか、綾野さん&星野さんと対峙するシーンは必見だ。松下さんは、舞台やミュージカルを中心に多くの作品に出演し、その高い演技力が評価され第26回読売演劇大賞優秀男優賞と杉村春子賞をW受賞。その後出演した連続テレビ小説「スカーレット」では、戸田恵梨香演じる主人公の夫・八郎役を好演し話題に。今回の出演について松下さんは「このドラマは人間のいい面も悪い面も逃げずに描かれていて、出演者の皆さんがそこをぶれずに演じられていました。その本気度合いが画面を通して十分伝わると思います」と話し、「とにかくみんなが本気で演じている、その勢いをぜひ感じていただけたらと思います」とコメント。ほかにも第2話では、鶴見辰吾と池津祥子もゲスト出演。加々見と一風変わった関係で事件に関わり合っていく、心優しい夫婦を演じる。「MIU404」は6月26日より毎週金曜日22時~TBSにて放送。※初回15分拡大(cinemacafe.net)
2020年06月20日「愛の不時着」「梨泰院クラス」に続き、6月4日から配信がスタートしたばかりながら早くも“完走”“ロス”の声が聞こえているNetflixの韓流ドラマ「賢い医師生活」。20年来の親友である医師5人が、それぞれの専門分野で患者と向き合う姿と恋愛や家族などの“日常”も描いていくメディカル・ヒューマンドラマで、命を預かる現場で涙なしには見られないシーンもありつつ、『EXIT イグジット』チョ・ジョンソク、「応答せよ1994」ユ・ヨンソクら、5人のメインキャストたちの息の合った掛け合いやバンドシーンも見どころ。Netflixの韓国・アジアドラマ専用YouTubeチャンネル「The Swoon」では、本作の面白シーンばかりを集めた動画が公開され、話題を集めている。「応答せよ」シリーズのスタッフが贈る最新作「応答せよ」シリーズ3作や「刑務所のルールブック」(原題「賢い監房生活」)のイ・ウジョン脚本&シン・ウォンホ監督による新作ドラマ。これらの作品からのカメオ出演にも注目。ソウル大医学部に1999年に入学し、共に卒業した親友5人組は、“目を見るだけで互いの気持ちを分かり合える”ほどの仲。全員が40代に突入したいま、仲間のひとりアン・ジョンウォンが有する病院で共に働くことに。さらに、学生時代のようにバンドを再結成する。例えば、米の最長寿医療ドラマ「グレイズ・アナトミー」の研修医5人が(誰も亡くなったり、フェードアウトしたりすることなく…)それぞれの専門分野を見つけて活躍し、綾野剛主演「コウノドリ」の鴻鳥サクラのように産婦人科医とピアニストの2つの顔を持っているような感じ、といったところか。医師たちを演じるキャストはいずれも、ミュージカル界のスターに、舞台や歌の経験も豊富な人気俳優が集結。彼らのリアルな友情がうかがえるシーンの数々は爆笑が止まらない。バンド名は「ミドとパラソル」“医師たち”が実際に演奏も肝胆膵外科医イ・イクジュン(チョ・ジョンソク)毎日のようにクラブに通っていたが、筆記試験でも実技試験でもいつも一番の天才、ヒップでクールで陽気なお調子者イ・イクジュン。妻がドイツにいるため、5歳のひとり息子ウジュを1人で育てている。演じるのは、もともとミュージカル出身で『建築学概論』以降、映像作品で引っ張りだこのチョ・ジョンソク。バンドではギターとボーカルを担当。小児外科医アン・ジョンウォン(ユ・ヨンソク)ユルジェ病院の会長の息子で、親友たちを呼び寄せた。患者や後輩の前で声を荒げることはなく、あだ名は“仏様”…だがカトリック教徒のアン・ジョンウォン。家族や仲間の前では別人のようで、「医師をやめたい」はもはや口癖?「応答せよ1994」でブレイクし「浪漫ドクターキム・サブ」『ビューティ・インサイド』などに出演、ミュージカル出演経験もあるユ・ヨンソクが演じる。ドラム担当。胸部外科医キム・ジュンワン(チョン・ギョンホ)医学部でも変わり者だけが志願するという胸部外科を選び、優秀で後輩の指導にはとても厳しい。恋愛はなかなか上手くいかないが、イクジュンに隠れて彼の妹イクスンと交際!?演じるのは、「刑務所のルールブック」などで知られ、「愛の不時着」にもカメオ出演したチョン・ギョンホ。「悪魔が君の名前を呼ぶ時」ではOSTを担当したことも。ギター担当。産婦人科医ヤン・ソクヒョン(キム・デミョン)内向的な性格で孤独がち。40歳にしてマザコン、バツイチだが、腕は確かなヤン・ソクヒョン。「バンドを再結成したい」と言い出したのは彼。学生時代にはソンファに告白したことも…。演じるのは、ミュージカルや演劇界で活躍し、2015年の初出演ドラマ「ミセン~未生」のキム代理で注目を集め、『ゴールデンスランバー』などに出演してきたキム・デミョン。仲間内と同様、その繊細さでバンドを支えるキーボードを担当。脳神経外科医チェ・ソンファ(チョン・ミド)非の打ちどころのない、カリスマ的なチェ・ソンファ。あだ名は鬼神。バンドでベースを担当するように、ほかの4人の精神的支えにもなっている。ボーカル志望で“音痴”という設定だが、演じているのはミュージカル界のトップ女優で、ドラマ初出演のチョン・ミド。先日の百想芸術大賞では女性新人賞にノミネートされた。彼らは決してスーパードクターではない。ただ「最善を尽くします」と真摯に患者と向き合う、ひとりの医師であり、ひとりの人間。その不器用な人間関係や、仕事との向かい方などにスポットが当てられているところが人気の秘密。OSTもヒットチャートを賑わし、彼らの劇中バンド「ミドとパラソル」は本国でライブ配信も行われたほど。すでにシーズン2の製作も決定、2021年に放送予定という。「賢い医師生活」はNetflixにて独占配信中。(text:Reiko Uehara)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2020年06月13日綾野剛と星野源がW主演を務め、バディを組む新金曜ドラマ「MIU404」の初回放送日が6月26日(金)に決定した。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から撮影を休止、放送も延期となっていた本作だが、先日、ドラマ公式Twitterでは「2ヶ月ぶりに、撮影が再開できました」と撮影再開を報告しており、ついに今回、放送スタート日も決定した。本作は、警察内部で“何でも屋”と揶揄されながらも、犯人逮捕にすべてを懸ける初動捜査のプロフェッショナル「機動捜査隊」(機捜)が、24時間というタイムリミットの中で事件解決を目指す、1話完結のノンストップ機捜エンターテインメント。「コウノドリ」シリーズでは産婦人科医を演じた綾野さんと星野さんが、今回2年半ぶりの再共演で警視庁刑事部 第4機動捜査隊の隊員を演じる。そして2人のほかにも、岡田健史、橋本じゅん、麻生久美子、渡邊圭祐、金井勇太、生瀬勝久らが共演。脚本は「空飛ぶ広報室」「逃げるは恥だが役に立つ」の野木亜紀子の完全オリジナルとなっている。第1話あらすじ警視庁の働き方改革の一環で、刑事部 機動捜査隊の部隊が3部制から4部制に変更となった。臨時部隊として新設された“第4機捜”の隊員として招集された志摩一未(星野源)だったが、とある人事トラブルからバディとなる隊員が見つからないという事態に。やむを得ず、候補段階で落としていた奥多摩の交番勤務員・伊吹藍(綾野剛)を招集し、バディを組むよう命じられる。そして、ついに迎えた第4機捜任務初日。初対面の伊吹は意外にも礼儀正しく、好印象を抱く志摩だったが――。金曜ドラマ「MIU404」は6月26日より毎週金曜日22時~TBSにて放送(初回15分拡大)。(cinemacafe.net)
2020年06月06日『新聞記者』藤井道人監督の最新作『ヤクザと家族 The Family』の公開が決定。今回初共演となる綾野剛と舘ひろしを迎え、“ヤクザ”をテーマにした壮大な物語を作り出す。本作は、『あゝ、荒野』『新聞記者』『宮本から君へ』などの話題作を世に送り出しているスターサンズ・河村光庸プロデューサーが企画し、『新聞記者』で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した藤井監督のオリジナル脚本作品。1999年、2005年、2019年――3つの時代で見つめる、ひとりの男とその家族・ファミリーの壮大なヒューマンストーリーだ。男は自暴自棄になっていた少年期に、地元のヤクザの親分から手を差し伸べてもらったことで、心の救いを得て父子の契りを結ぶ。しかしときはうつり、彼にも愛する自分の家族ができる。一方、暴対法の施行はヤクザの有り様と男の環境を一変。男の選んだ生き方は様々な矛盾やハレーションをおこし始め、組の存続を巡る因縁の敵との戦いの中、ヤクザであることを貫くことは、かけがえのないものを失うという状況を突きつけられていく…。綾野さんが演じるのは、広域指定暴力団の3次団体・柴咲組の組員、山本賢治。今回がヤクザ役初挑戦となる。父親を覚せい剤で失い、その日暮しの生活を送っているときに柴咲組組長の危機を救ったことから、ヤクザの世界へ。移り変わる社会の中で「組織=ファミリー」と「愛する家族」の間で揺れ動く、時代を象徴する“最後のヤクザ”ともいえる男の半生を演じる。そして舘さんが演じるのは、少年・山本に手を差し伸べ、“家族”という居場所を与える柴咲組組長・柴咲博。43年ぶりのヤクザ役だ。キャスティング理由について藤井監督は「河村プロデューサーと話して、主人公の山本という役は綾野剛以外考えられない、という共通の認識でした」と言い、「20年の役を生きる山本という役は、その時代を象徴するかのように様々な繊細な感情を表現しなければならなかったからです。綾野さんのストイックな役への姿勢は、本作の脚本の世界を何倍にも広げてくれました」とコメント。一方、舘さんのキャスティングについては、監督のリクエストだったそうで「かっこよくて、でも愛嬌もある、優しい『父親像』を舘さんに託しました。舘さんには撮影時本当にたくさんのことを教えていただき、僕の監督人生の大きな財産の一つとなりました」とふり返っている。出演キャストコメント■綾野剛渾身の作品が生まれました。現場では今までに感じた事の無い鼓動の連続で、毎日が走馬灯のようでした。果てしなく目を背けたくなるような残酷さと、その体温を永遠と抱きしめ続けたくなるような心地よさ。これが"家族"なのかと。母、親父、兄弟、愛した女。過去から現在、人権と時代。そしてこれからの未来を生き抜く子供たち。私達、藤井組は、その全てをひとつの映画に込めました。幾度もの難関にも映画は私達を見放さず、見つめ続け、救ってくれた。映画は私達にとって最後の"家族"です。スタッフ、キャスト、家族のみんなで乗り越え導き出した愛の結晶。それが「ヤクザと家族 The Family」です。どうか、どうか。家族を大切に。■舘ひろし「ヤクザ」という題材で家族の愛を描いた作品(脚本)に、大変興味を持ちました。藤井監督は感情表現を繊細に演出し、俳優スタッフが一つとなり、丁寧に作品を作り上げていきます。その姿勢に感銘を受けました。綾野剛さんは、訴えかける目力が素晴らしい。いつも作品のこと、役柄を深く考えており、役の中をリアルに生きている、そんな俳優さんだと思います。とても刺激をもらいました。「ヤクザと家族 The Family」どうぞ、ご期待ください。『ヤクザと家族 The Family』は2021年公開予定。(cinemacafe.net)
2020年05月27日オリンピック延期、初の緊急事態宣言など、コロナ禍によってかつてない激動の日々となった2020年上半期。そんななか、芸能界でも数々の“事件”が起こっていた。本誌が目撃した驚きのスクープから特に反響の大きかったものを今一度お届けする。今年公開予定のハリウッド超大作『ゴジラvsコング』(仮)への出演や2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』での主演が決定するなど絶好調な小栗旬。俳優たちからの信頼も厚い小栗は、次なるステップに向けて足を進めていた。所属事務所「トライストーン・エンタテイメント」の社長就任が内定しているというのだ。現社長が本誌に語った言葉とは――(以下、2020年2月4日号配信記事)「先日、’22年のNHK大河ドラマに主演することが発表された小栗旬ですが、実は11月公開予定の『ゴジラVSコング(邦題未定)』のほかに、もう1本、ハリウッドの大作映画に出演することが決まったそうです」そう語るのは、映画関係者。小栗旬(37)が主演する大河ドラマは『鎌倉殿の13人』。1月8日には脚本を手掛ける三谷幸喜(58)が記者会見を行ったが、主演の小栗旬は、家族といっしょにアメリカ・ロサンゼルスに滞在していたため、出席しなかった。前出の映画関係者が続ける。「俳優として大きな仕事を控えているだけでなく、今年は彼にとって大きな飛躍の年になりそうです。所属事務所である『トライストーン・エンタテイメント』(以下・トライストーン)の社長に就任するのです」トライストーンといえば小栗以外にも、田中圭(35)、綾野剛(37)、木村文乃(32)など、人気俳優を多数抱えている大手芸能プロダクション。「小栗は若いころから映画監督やプロデュースなどにも興味を抱いており、09年には同社の取締役に名を連ねています。またプロダクションの垣根を越えて、多くの俳優たちと交流を続けている彼は、同じころから“俳優の労働組合”の必要性を訴えるようになりました」(前出・映画関係者)’10年6月、初監督映画『シュアリー・サムデイ』の完成披露イベントで、小栗は次のように語っていた。「将来、日本の俳優のユニオン(組合)を作りたい。もっと、俳優が自由に意見できて、責任を持てる環境を作りたい」だが、“自分の手で日本の芸能界を変える”という夢は、彼の人脈をもってしても一朝一夕で実現できるものではなかった。4年後の、鈴木亮平(36)との対談では、こんな弱音ももらすようになっていたのだ。《(俳優労組結成については)ここのところはちょっとね、負け始めています。組織に。やっぱり組織ってとてつもなくでかいから、「自分は誰かに殺されるかもしれない」くらいの覚悟で戦わないと、日本の芸能界を変えるのは相当難しいっすね》(『クイック・ジャパン』’14年8月号)“組織”とは、日本の芸能界そのもののことなのだろうか?この対談で小栗は言及していない。「このころから彼は、俳優の労働組合を設立することよりも、まずは会社という組織のトップに立つことから、芸能界全体を変えていこうという考えを持つようになったようです。彼のそんな思いに理解を示しているのが、トライストーンの現社長・山本又一朗氏なのだそうです。山本氏は小栗に社長を任せ、自身は会長として後見していくことを考えていると聞いています」(前出・映画関係者)そこで本誌は、山本氏に電話取材を試みた。――小栗旬さんが今年、トライストーンの社長に就任すると伺っています。「そうですね、確かにそんな構想や予定があるのは間違いありません」山本氏は、時期こそ明言しなかったが、“小栗旬・社長就任構想”については認めた。また就任時期を明かせない理由について、山本氏は次のように語った。「本人は(会社の)経営なんてやったことがないわけですからね。それなりの準備も必要ですし、(社長を)引き継ぎするためには、それこそ(私と小栗で)並走しながら、マラソンのようにいっしょに何キロも走っていかなければいけません。でも(彼を社長にという)方向としては、そう考えていますし、彼にもそう認識してもらうようにしています」――『ゴジラVSコング』以外にも、ハリウッド作品への出演が決まっていると聞きました。大河ドラマもありますし、今後の俳優活動もかなり忙しいのではないでしょうか?「おっしゃるとおり、『ゴジラ~』のほかにも(ハリウッドで)決まっている作品はあります。まだ発表できる段階ではないのですが……。ただ “ハリウッド進出”というのは、少し誤解があるかもしれません。確かにいまは家族といっしょにロスで生活していますし、ハリウッドからオファーがあればそのつど検討すると思います。しかし米国滞在の目的は英語の勉強です。週5日間は毎日3時間半ずつ、英語のレッスンに取り組んでいます」――あくまでも軸足は日本に置くということですか?「そうです。小栗にはあくまでも“日本のスター”であってほしいと思います。とにかくいまも仕事が立て続けに入りますので、(社長就任準備に関する)時間が足りないというのが実情です。経営者になるというのは責任もありますし、簡単な話ではありません。でも彼は、その方向を目指して頑張っています」前出の映画関係者によれば、小栗は忙しい合間を縫って、所属俳優たちと連絡をとり、彼らのケアにも留意しているという。10年前から抱いていた“芸能界を変える”という夢の実現のために、彼は疾走を続けているのだ。
2020年05月19日UV・スキンケア・ベースメイクなど5月13日、女性向けのおしゃれなライフスタイル週刊誌『anan』の最新号が発売された。マガジンハウスの『anan』は毎週水曜日発売であり、最新号では、「守れ!夏の肌と髪」を特集。UV、スキンケア、ベースメイクなどに分けて解説している。また、表紙を務める綾野剛さんと星野源さんの「美しくあるための私的流儀。」なども掲載。価格は650円である。美容賢者たちは何を使ってる? 何をしてる?紫外線が強くなっていくこのシーズン、肌と髪の状態が気になるところ。ほかの人がどのようなケアを行っているのか、毎月、どれぐらいの費用を美容にかけているのかも気になる。最新号の特集ではインフルエンサーや美容賢者、読者の美容意識を調査し、そのリアルを公開している。口コミからわかるそれぞれが愛用しているもの、行っていることを掲載。「UV編」「スキンケア編」「ベースメイク編」「ヘアケア編」「汗・ニオイ・ムダ毛」について紹介している。また、中村倫也さんと「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」のグラビアとインタビューも見所である。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※守れ!夏の肌と髪。/綾野剛&星野源 - anan (アンアン) - すべての女性の好奇心に応えるウィークリーマガジン - マガジンハウス
2020年05月14日5/13(水)発売のanan2200号「守れ!夏の肌と髪。」特集の表紙にご登場いただいた、綾野剛さんと星野源さんの撮影エピソードを紹介します。綾野さんの“逆バックハグ”、星野さんの“ウィンク”奇跡カットが満載のシューティング!近日放送予定のドラマ『MIU404』でW主演を務める綾野剛さん、星野源さんが「肌と髪特集」に登場! 撮影前、今回のためにスタイリングやヘアメイクなど綾野さんが自らイメージを考えてくださったと聞き、スタッフ一同大感激。さらに衣装合わせの合間に星野さんにご挨拶をさせていただくと、癒し度満点の柔らかな表情で応えてくださり、現場に良い空気が流れます。いざ撮影が始まると、こちらがリクエストをださずとも、強い眼差しから麗しの笑顔まで次々とバリエーション豊かな表情やポージングを繰り出すお二人にただただ魅了されるばかり。研ぎ澄まされた感性を宿すそれぞれの肌と髪がカメラの前で揺れ動くだけで、ワンカット、ワンカットの中にストーリーを感じるような、至高のシューティングでした。綾野さんのソロカットでは、星野さんが控室に戻ることなく撮影の様子を見つめるシーンも。さらに、お互いの衣装にタッチし合ったり、手足の長い綾野さんだからこそキマる“逆バックハグ”、星野さんのキュートすぎる“ウィンク”など普段なかなか見ることができない!? ポーズも披露してくださいました!インタビューでは『MIU404』に関してはもちろん、役者としての肌と髪へのこだわり、好きな女性の香りやケアのシチュエーションまで、熱い信頼関係で結ばれたお二人ならではの男子トークが炸裂!星野さんの「前髪」のエピソードでは、綾野さんが思わずうるうるっとしてしまう場面も。見どころ満載の表紙+特集16P、ぜひ手にとってご覧ください。(KA)
2020年05月12日TBS系では現在、毎週金曜に綾野剛、星野源らの出演による医療ドラマ「コウノドリ 傑作選」を放送中。5月8日(金)は川栄李奈と「ゴールデンボンバー」喜矢武豊らがゲスト出演したシーズン2の第3話をお届けする。講談社「モーニング」連載の鈴ノ木ユウによる同名ヒューマン医療漫画を原作に2015年と2017年にドラマ化された本作。ペルソナ総合医療センターの産婦人科医と天才ピアニストの2つの顔を持つミステリアスな主人公・鴻鳥サクラに綾野さん。サクラとは同期の産婦人科医・四宮春樹に星野源。また松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、宮沢氷魚、大森南朋、佐々木蔵之介らも参加している。今回のエピソードでゲスト出演する川栄さんが演じる山崎麗子は妊娠39週の妊婦。素直な性格ゆえ親や友人に言われた迷信をすぐに聞いてしまうため、サクラを困らせているという役どころ。彼女は心臓病を抱えており、負担を考えたサクラは無痛分娩を提案するも、麗子は周りの意見に左右され受け入れず…。ペルソナの面々を困惑させる麗子の出産は果たしてどうなるのか?一方、無事出産を終えたキャリアウーマンの妊婦、佐野彩加(高橋メアリージュン)には大きな出来事が。生後2か月半を迎える赤ちゃん・みなみの心室中隔欠損の診察の際、みなみの顔を見ずに自分の仕事復帰の話をする彩加。その後も泣いているみなみをあやすことなく歩く彩加に、サクラたちが心配するなか、みなみを預ける保育園が見つからず思いつめた彩加は、赤ちゃんを病院の受付に残したまま姿を消す…というのが3話のストーリー。本作でも共演した綾野さんと星野さんのW主演による「MIU404」が本枠で近日放送予定。機動力と運動神経はピカイチだが機捜経験がなく刑事の常識にも欠ける伊吹藍を綾野さんが、常に先回り思考で道理を見極める理性的な刑事の志摩一未を星野さんが演じ、2人が警視庁の働き方改革の一環で作られたという“架空の設定の臨時部隊”「警視庁刑事部・第4機動捜査隊」で、24時間というタイムリミットのなか、事件解決を目指していくというストーリー。「コウノドリ 傑作選」は5月8日(金)22時~TBS系で放送。(笠緒)
2020年05月08日俳優の綾野剛と歌手・俳優の星野源が、13日発売の女性グラビア週刊誌『anan』2200号の表紙を2ショットで飾る。今号では、ダメージを受けやすい「夏の肌と髪」の守り方を大特集。その表紙とグラビアに、TBSで近日放送予定の新ドラマ『MIU404』(毎週金曜22:00~)でW主演を務める綾野と星野が登場する。最初のシューティングは星野のソロカットから。「ドラマのために変えました」という新しいヘアスタイルとともに、柔らかな表情でカメラの前に立った。その撮影の様子を笑顔で見守っていた綾野は、取材用のテーブルに置かれていたananを手に取り、「僕、いつもチェックしているんです」と明かした。2人そろっての撮影では、綾野による「逆バックハグ」や、星野の「かわいすぎるウィンク」など、スタッフ絶賛の声が止まらなくなるチャーミングなカットが炸裂。チャーミングな表情からはギャップがありすぎる2人のアウトロー、かつワイルドなグラビアも。インタビューでは2人の肌と髪や、理想の女性について語っている。anan No.2200(2020年5月13日発売) (C)マガジンハウス
2020年05月04日近日放送予定の新金曜ドラマ「MIU404」に出演する綾野剛と星野源が共演、産科医をテーマにした医療ドラマ「コウノドリ 傑作選」を連続放送中。3週目となる4月24日(金)今夜はシーズン2の第1話をふり返る。離島で成長したサクラが直面したのは…。「モーニング」(講談社)連載の鈴ノ木ユウによる同名コミックを原作に、綾野さんが産婦人科医でありながら情熱的で謎多き天才ピアニストでもある鴻鳥サクラを演じ、松岡茉優、大森南朋、坂口健太郎、吉田羊、佐々木蔵之介そして「MIU404」でW主演する星野さんらが共演した。シーズン1から時が経ち、産婦人科医としてベテランの域に入った鴻鳥サクラは、かつての恩師である荻島勝秀(佐々木さん)がいる離島の病院で、島の人たちと近い距離で向き合う荻島の姿を見ていた。一方、専門医となった下屋(松岡さん)と新生児科の白川(坂口さん)もいまはペルソナで精力的に働く日々を送る。離島から帰ってきたサクラは助産師の小松(吉田さん)と耳が聞こえない妊婦の早見マナ(志田未来)を診察。付き添いの夫・健治も耳が聞こえない。一方、産婦人科医・四宮(星野さん)は早期の仕事復帰を望む妊婦・佐野彩加(高橋メアリージュン)を診察。赤ちゃんが“心室中隔欠損”にかかっていることが分かり激しく動揺する彩加。さらにマナも出産を前に、サクラにある不安を打ち明ける…というのが今回のストーリー。当時は志田さんが初主演作となった「14才の母」以来、約10年ぶりにテレビドラマで妊婦役を演じたのも話題となった。耳が聞こえないなか、出産と向き合う妊婦を演じた志田さんの演技にも注目。本作で産婦人科医を演じた綾野さんと星野さんが、刑事として“バディ”を組むのが、近日放送予定の「MIU404」。こちらは警視庁の働き方改革の一環で作られたという“架空の設定の臨時部隊”「警視庁刑事部・第4機動捜査隊」を舞台に、機動力と運動神経はピカイチだが機捜経験がなく刑事の常識にも欠ける伊吹藍を綾野さんが、常に先回り思考で道理を見極める理性的な刑事の志摩一未を星野さんがそれぞれ演じ、初動捜査のプロフェッショナルである彼らが24時間のタイムリミットの中で事件解決を目指すさまを描いていく。こちらもお楽しみに。「コウノドリ 傑作選」第3夜は4月24日(金)今夜22時~TBS系で放送。(笠緒)
2020年04月24日TBS系では綾野剛主演の医療ドラマ「コウノドリ」の名エピソードをセレクトした「コウノドリ 傑作選」を現在放送中。4月17日(金)今夜はシーズン1の最終話をオンエアする。産婦人科医にして天才ピアニストという2つの顔を持つ主人公・鴻鳥サクラを綾野さんが演じる本作。人情派のサクラとまるっきり正反対の理論派なサクラと同期入局の産婦人科医師・四宮春樹に星野源。いつかサクラのような患者から信頼される存在になりたいと奮闘する新米産婦人科医の下屋加江に松岡茉優。人手不足のペルソナ総合医療センターの助産師長にヘッドハンティングされやってくる助産師長・小松留美子に吉田羊。NICU(新生児集中治療室)に入院する生まれて間もない赤ちゃんを診るため、精神的な負担も大きい新生児科の医師・白川領に坂口健太郎。責任感があり技術にも優れた優秀な新生児科の新任医師だが、責任感が強いゆえにがんばりすぎる新井恵美に山口紗弥加。小松の右腕として働く助産師の角田真弓に清野菜名。サクラの過去を知るペルソナ総合医療センターの院長・大澤政信に浅野和之。メディカルソーシャルワーカーの向井祥子に江口のりこ。新生児科の部長であり、周産期センターのセンター長を兼任する今橋貴之に大森南朋といったキャスト。また今回は小栗旬、木南晴夏らがゲスト出演。今夜のエピソードは、養護施設でサクラを育てた景子(綾戸智恵)から手紙がくる。そこには、サクラの亡き母について記されていた。そんな折、男手ひとつで芽依を育てるシングルファザーの永井浩之(小栗さん)は仕事と育児の両立に限界を感じ、芽依を田舎の母親に預け仕事を優先させるつもりだとサクラに打ち明けた。一方、先天性の疾患を持って生まれた我が子を受け入れられない母親・森口亮子(奥貫薫)に、今橋は赤ちゃんに会っていかないかと声をかける。次第に心を開く亮子だが、夫の武史(戸田昌宏)は頑なに会うことを拒否。そして出産直前で入院中の妊婦・飯塚律子(木南さん)に異変が起こり心肺停止。産科、新生児科、麻酔科、救命救急科が協力する緊急オペに。果たして、サクラたちは律子とお腹の赤ちゃんを救うことができるのか…というストーリー。「コウノドリ 傑作選」は4月17日(金)今夜22時~TBS系でオンエア。(笠緒)
2020年04月17日小栗旬、田中圭、綾野剛、木村文乃らが所属する株式会社トライストーン・エンタテイメントが、公式YouTubeチャンネルを開設。所属アーティストらのメッセージで紡ぐ映像もアップされた。「いつも応援してくださる皆様へ」と題した今回の映像では、音楽をシンガーソングライターのmiwaが担当、そして小栗さん、田中さん、綾野さん、木村さんをはじめ、間宮祥太朗、坂口健太郎、杉本哲太、大西礼芳ら所属アーティストたちが「手洗い、うがい、集わない」などと自身や大切な人を守るために、感染予防を呼びかけている。また、それぞれ個人のSNSでもコメントと共にこの映像を投稿しているアーティストも。綾野さんは「トライストーン所属のみんなで動画を作りました皆様にとって豊かなおうち時間のきっかけになりますように」と願い、木村さんは「楽しいチャンネルになりますよ!更新お楽しみに」と投稿している。(cinemacafe.net)
2020年04月10日シンガーソングライターの米津玄師(29)が4月スタートドラマ「MIU404」(TBS系)の主題歌を担当すると3月16日に発表された。綾野剛(38)と星野源(39)のダブル主演ドラマであり、脚本家の野木亜紀子氏を筆頭にドラマ「アンナチュラル」(同局系)チームが集結している「MIU404」。豪華タッグに驚きの声が上がっている。各メディアによると新曲「感電」を書き下ろした米津は「『アンナチュラル』の制作チームとまたご一緒させて頂けることがとても嬉しいです」と明かし、「自分が今暮らしている境遇と、ドラマの彼らが巻き込まれて行く物語に共通する部分をそのまま音楽にしました」とコメント。いっぽう野木氏は「多彩な音の広がりが、軽やかで痛快で、少し切なく、いつまでも聴いていたいと思わせる、そんな楽曲です」と語ったという。ともにミュージシャンである綾野と星野が主演を務めるため、「MIU404」の主題歌は「2人のユニット曲では?」との声も上がっていた。そんななか、米津の起用という思わぬサプライズ!Twitterではその豪華さに驚き、喜ぶ声が上がっている。《綾野剛×星野源のドラマに米津玄師の主題歌は豪華すぎます》《これは予想の斜め上をいく出来事ですよ!》《朝からビリビリ痺れました 主題歌でさらにドラマが盛り上がりそうですね。放送がますます待ち遠しくなりました》《こんな痺れる顔ぶれ、あるでしょうか?期待しかありません…!》「アンナチュラル」の主題歌「Lemon」でブレイクし、同曲で紅白歌合戦にも出場した米津。再降臨は彼なりの“恩返し”なのだろうか。再び旋風を巻き起こすかもしれない!
2020年03月16日最近の佐藤健はちょっと、いや、かなりヤバい。火曜ドラマ「恋はつづくよどこまでも」(恋つづ)で、「今後、お前と俺がどうこうなる可能性は0.0001%もない」と上白石萌音演じる“勇者”こと佐倉七瀬に、佐藤さん演じる“魔王”天堂先生が言い放ったのは確か第2話。それが、ギュッとして背中ポンポンからの「お前は…天堂担だろ?」に、「これは治療だ」キス、頭ポンでの「俺の彼女だから」宣言と来て、先日の第8話では“来るぞ来るぞ”と匂わせた末のまさかのバックハグ、「令和のあすなろ抱き」なるパワーワードも視聴者から引き出した。さらに3月10日放送の第9話では、七瀬は家族に天堂を紹介することになるという。「ドキドキさせられっぱなし」「心臓飛び出るかと思った」「不整脈起こしそう」といった強烈な胸キュンストーリーはもちろん、医療ドラマを通じて登場人物の成長もつぶさに描く「恋つづ」では、早くも“天堂ロス”の声が。そして、“魔王”天堂を好演する佐藤さんにも「佐藤健の沼にどっぷり」という人が世代を超えて増殖中だ。双方向アプリも話題!見逃し配信は「逃げ恥」超え円城寺マキによる同名漫画を、「中学聖日記」「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」や映画『orange-オレンジ-』などの金子ありさが脚本、「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」から「逃げるは恥だが役に立つ」(逃げ恥)などを名作を手がけてきた磯山晶がチーフプロデューサーを務めてドラマ化。主人公の佐倉七瀬が修学旅行先の東京で偶然出会った医師・天堂浬(かいり)にひと目ぼれし、彼に再会するため看護師の道へ。だが、ようやく再会した天堂は、循環器内科の医師としては非常に優秀だが、周囲から「魔王」と恐れられる超ドSなドクターだった!それでも、次第に七瀬の看護師としての真っ直ぐな仕事ぶりと明朗な人柄に惹かれていく天堂。ついには、“魔王”が“勇者”に陥落することに。思えばTBSの“火10”枠は、1年前に横浜流星を大ブレイクさせた「初めて恋をした日に読む話」をはじめ、「G線上のあなたと私」「花のち晴れ~花男 Next Season~」など、これまでも数々の名作胸キュンを生み出してきた。佐藤さんがドSな“魔王”の真逆ともいえるキャラ・麦田を演じた「義母と娘のブルース」も同枠だ。そんな中、それぞれにライバルが出現したこともあり、「俺の知らないところで泣くな」だの、「勝手にいなくなるな」だの、さらに名言を連発。放送中から終了後、週末になってもSNSは大盛り上がり。3月9日現在、公式Twitterは33.7万人、公式Instagramは79.5万人のフォロワー数を突破。さらに佐藤さん自身が投稿しており、抽選に選ばれたラッキーな人は直接会話もできる双方向ライブ配信アプリ「SUGAR」でのフォロワーは92万7,000人超え、LINE公式アカウントの友だち数はなんと300万人超えと“彼氏”風の佐藤さんとの会話ができると話題沸騰中となっている。第2話の顔ムニュウや、第5話の頭ポンなど、佐藤さん自身のアドリブも多いという本作。クライマックス直前の第9話では、鹿児島の小さな診療所で、看護師として新たな生活を始めていた七瀬(上白石さん)を迎えに来た天堂(佐藤さん)。七瀬はひょんなことから、家族に天堂を紹介することになるが、結婚の挨拶だと舞い上がる佐倉家をよそに、「先生に好きって言ってもらったことがない」と気づいた七瀬は不安な気持ちに…。果たして怒涛の胸キュンは、いったいどこまでつづくのだろうか!?どんな役でも、観る者の心を揺さぶる繊細な芝居容姿端麗で、クール、天才肌のイメージ。『るろうに剣心』でもお馴染みの身体能力の高さと瞬発力あるアクションも代名詞の佐藤さん。2007年、平成仮面ライダーシリーズ第8作目「仮面ライダー電王」でドラマ初主演を飾ると、そのキリッとしたルックスにそぐわない(?)ヘタレキャラや、個性豊かなイマジン(怪人)たちとの愉快なやりとりが人気に。その後、映画化もされた「ROOKIES」ではドレッドヘアでチームの一員に。「ブラッディ・マンデイ」「メイちゃんの執事」「Q10」や、大友啓史監督による大河ドラマ「龍馬伝」の岡田以蔵役などで、端正なルックスの若手俳優として広く認知されていった。そして2012年、大友監督のもと原作漫画、アニメと絶大な人気を博していた『るろうに剣心』の実写化に主演。 かつて “人斬り抜刀斎”として恐れられた主人公・緋村剣心役は、以蔵役でも片鱗を覗かせたアンニュイさと、ブレイクダンスの素養を生かした超高速剣術アクションがさらに進化、原作でおなじみのセリフ「おろ?」も飛び出して大ヒットに。20代前半にして、「一生の中で、出会えるか出会えないかの作品」と自ら語るほど確固たる代表作を手に入れ、人気を不動のものにする。2014年には『京都大火編』『伝説の最期編』が2作連続公開、そして今夏は『最終章 The Final/The Beginning』が連続公開される。その後もドラマや映画を中心に、次々と話題作に出演。2017年『8年越しの花嫁 奇跡の実話』では、結婚式目前に意識不明となった恋人(土屋太鳳)の回復を祈り続ける一途な青年役を演じ、第41回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。2018年のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」ではヒロイン(永野芽郁)の幼なじみ、容姿端麗、成績優秀、クールな理論派というイメージにぴったりの萩尾律役でさらに注目を浴びる。劇中の人気漫画家・秋風羽織(豊川悦司)からは『ベニスに死す』の美青年を彷彿とさせると、「タジオ」と呼ばれるほどの美男ぶり。その“朝ドラ”の傍ら、7月期の「義母と娘のブルース」では、後半まで主人公・岩木亜希子(綾瀬はるか)と出会いそうで出会わない茶髪の風来坊・麦田章役を好演した。30歳を迎えて挑んだ念願の白石和彌監督とのタッグ『ひとよ』(’19)では、一家の次男・雄二を演じる無精ヒゲのやさぐれた姿が「新鮮」と話題を呼んだばかり。「こんなキレイな顔をしているのに、こんなに汚くなるか! っていうくらい」とは、妹役・松岡茉優の言葉だ。人を斬らない剣豪や新人類“亜人”といった常人離れした役柄から、律のような美青年、雄二のような影を抱えた役も巧みに演じ分け、どんな役であっても、観る者の心を揺さぶることのできる“器用さ”が持ち味の佐藤さん。もちろん「恋つづ」の天堂でも、ドSツンデレから一転、酔いつぶれた“勇者”七瀬が「私が先生を笑わせます」と告白した際、閉ざしていた心を射貫かれハッとする繊細な演技も披露している。語り継がれる野上良太郎「仮面ライダー電王」とことん不運なヘタレ男子の野上良太郎が、俺様系や人情系、キザ男系など、タイプの異なる4人のイマジン(怪人)に“憑依される”という設定の「仮面ライダー電王」(2007~2008)。佐藤さんは特技のブレイクダンスを披露する上、イマジンに憑依されるたび、人格やルックスがガラリと替わる良太郎を熱演した。つまり、実質1人5役。関俊彦や遊佐浩二、てらそままさき、鈴村健一といった人気声優やスーツアクターのクセまでも把握したその演技力は、“新人の登竜門”といわれる平成仮面ライダーシリーズの中でも突出しており、当時から“ただ者じゃない”と感じていたファンは多いはず。『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』では『劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』以来、10年ぶりに良太郎としてカムバックしたことも話題を呼んだ。振り幅を堪能すべし『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』(2010)仲間由紀恵×阿部寛の名コンビでお馴染み、人気ドラマシリーズの10周年記念となる劇場版第3弾。自称・売れっ子奇術師・山田奈緒子(仲間さん)と天才物理学者・上田次郎(阿部さん)の凸凹コンビが、100日以内に次代の“霊能者”カミハエーリを選ばなければ災いが訪れるといわれる栃木の山奥の村へ。彼らを招待する青年・中森翔平を演じるのが、毛糸の帽子がよく似合い、方言も素敵な佐藤さん。実は彼こそが“霊能者”!?恋人・美代ちゃん役は夏帆。恋のライバルが窪田正孝『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(2013)常に不機嫌、屈折した性格で虚無感を抱えた天才ミュージシャン・秋が、嘘のひと目ぼれをきっかけに運命が変わっていく…。そんな佐藤健を堪能できるのが本作。『BECK』ではギターに挑んだ佐藤さんがベースに挑戦。ヒロイン・理子役に約5,000人の中から大抜擢された大原櫻子、「MUSH&Co.」のベースは吉沢亮、「CRUDE PRAY」のボーカルは三浦翔平で、秋と因縁があり恋のライバルともなるベースは窪田正孝と、得だらけの1作。熱いハートを秘めた高校生漫画家『バクマン。』(2015)ただの漫画家じゃない、「週刊少年ジャンプ」で連載を持つ人気漫画家になることを目指す主人公の高校生・サイコーを佐藤さん、相棒となるシュージンを神木隆之介が演じた。当初は「逆じゃない?」と言われたキャスティングも、いまとなっては全く異論なし。クールに見えても内なる熱さを秘め、ともすればひとりで突っ走ってしまうサイコーは佐藤さんにぴったり。神木さんとの息の合ったバディ感も、まるで「恋つづ」来生先生(毎熊克哉)とのコンビみたい!?猪突猛進型の料理人に「天皇の料理番」(2015)医師・天堂浬の「ドSの“S”はストイックの“S ”」と説明されたという佐藤さん。今作のどこまでもストイックでありながら猪突猛進型、真心で料理と向き合い、人に恵まれ、ちょっぴり惚れっぽい料理人・秋山徳蔵役には頭をまるめて挑んだ。調理シーンは吹き替えなし、料理人さえ舌を巻く包丁捌きをマスターするなど、“らしさ”全開。『ひとよ』でも兄役だった鈴木亮平との兄弟愛は涙を誘い、黒木華や桐谷健太、柄本佑など共演陣も豪華。ひねくれた分析男子『何者』(2016)佐藤さんに菅田将暉、有村架純、二階堂ふみ、岡田将生、山田孝之という豪華俳優陣による就活映画。就活という、“自分らしさ”を強制的に可視化・具現化させていく作業の傍ら、Twitterの裏アカでは他人に言えない本音をつぶやき、一歩引いて仲間たちを見る主人公・拓人役に。懸命に何かにのめり込む人をカッコ悪い、イタいと断じながら、演劇への情熱を封じ込めようとする、少々ひねくれた役どころがハマっている。綾野剛との超絶アクションに注目『亜人』(2017)病気の妹(浜辺美波)を救うために医学の道を選んだ研修医・永井圭は、ある日事故で死亡するも、国内3例目の新人類「亜人」として生き返る。永井を演じる佐藤さんは、亜人としての葛藤を抱えながらも大切な人たちを絶対に失いたくない、という思いを胸に、亜人最凶のテロリスト・佐藤(綾野剛)と対決!時に冷静沈着に状況分析し、時に身体を極限まで駆使したアクションで魅せる。彼女の幸せを願う姿に涙『8年越しの花嫁奇跡の実話』(2017)普通に車好きな青年が、普通に好きな人に出会い、普通に結婚しようとしたら、その最愛の女性が「抗NMDA受容体脳炎」という300万人に1人の難病に侵されてしまう、実話を元にした物語。ここまで“普通の男性”役はおそらく初めて。意識不明の愛する人を献身的に看病し、彼女のために別れを決意する実直な青年ぶりに、改めて惚れ直す人も多いはず。土屋さんの熱演も必見。28歳で高校生&悪役に初挑戦『いぬやしき』(2018)一転、今作では28歳にして高校生役に。謎の事故に巻き込まれ、サイボーグ化した犬屋敷(木梨憲武)は人助けをするヒーローに、一方、同じ能力を手に入れた高校生・獅子神は大量殺人鬼へと変貌する。元仮面ライダーの俳優がここまで冷酷な悪役を演じることは珍しいが、最新VFX技術を駆使した撮影をこなせる演技力と身体能力が買われたゆえだろう。獅子神を止めようとする幼なじみ・“チョッコー”こと直行(本郷奏多)、空中バックハグ(?)する渡辺しおん(二階堂ふみ)との関係性にも注目。巴役は誰に!?『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(2020)シリーズの“終わり”と“始まり”を描く最終章。圧倒的な強敵・志々雄真実(藤原竜也)との死闘をへて神谷道場で平和に暮らす剣心たちが再び襲われ、大切な仲間の命に危険が及ぶことに。シリーズ史上最恐の敵・雪代縁(えにし)役に起用されたのは新田真剣佑で、期待値はますます上昇。さらに、これまで語られることのなかった剣心の十字傷の謎に迫る、いわゆる“追憶編”では、現在未発表の巴(ともえ)役のキャスティングも重要になってくる。また、ジャッキー・チェンやドニー・イェンとも仕事をしてきたアクション監督・谷垣健治が今回ももちろん続投、準備期間を入れると1年以上かけて取り組んだという佐藤さんのアクションは、第1作から8年を経てどのように進化しているのかも気になる。何かとうまくいかないことも多い人気原作・アニメの実写化としては異例の大成功を収めた本シリーズ。累計興行収入は125億円以上、観客動員数は980万人超え。日本だけでなく、北米、イギリス、香港、韓国、台湾、フィリピンなどヨーロッパ・アジア諸国を含む世界100か国以上で配給、世界50以上の映画祭に招待された国際的コンテンツとなったが、ついに今回で佐藤さんの剣心は見納め…。一抹の寂しさはあれど、天堂担&佐藤健・沼が激増したこの夏は本当に待ちきれないものとなりそうだ。(text:Reiko Uehara)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2020年7月3日より全国にて公開©和月伸宏/集英社 ©2020「るろうに剣心」最終章 製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2020年8月7日より全国にて公開©和月伸宏/集英社 ©2020映画「るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning」製作委員会
2020年03月10日綾野剛&星野源が機捜(機動捜査隊)バディでW主演する4月期の金曜ドラマ枠「MIU404」(ミュウ ヨンマルヨン)に、岡田健史、橋本じゅん、麻生久美子の出演が決定した。綾野さんと星野さんが「コウノドリ」(’17)以来約2年ぶりに共演し、脚本の野木亜紀子ら「アンナチュラル」のスタッフが再結集することでも話題沸騰中の本作。今回は、ドラマを彩る“4機捜”の個性豊かなキャラクターたちが明らかになった。警察庁幹部の父をもつキャリアの新米・九重世人(ここのえ・よひと)を演じるのは、岡田健史。いままで何事もうまくこなしてきたという自信から、どこか上から目線になりがちだが、意外に可愛いところもあるという役どころ。岡田さんのTBSドラマ出演は、自身が注目されるきっかけとなった「中学聖日記」以来約1年2か月ぶり。さらに、橋本じゅんが演じるのは、キャリアやエリートが大の苦手ながらも、面倒を見るために九重とバディを組む4機捜のベテラン班長・陣馬耕平(じんば・こうへい)。「劇団☆新感線」の主要メンバーで、多くのファンを魅了してきた橋本さん。存在感のある変幻自在な演技に注目だ。そして、麻生久美子は警視庁捜査一課から警察署長を経て、女性初となる機捜の隊長に任官した桔梗(ききょう)ゆづる役に。映画、ドラマ、舞台で様々な役を演じ、「時効警察」シリーズでは警察署交通課に所属するヒロインをコミカルに演じた麻生さんが、本作では機動捜査隊隊長という役をどのように演じるのかにも期待が高まる。また、本ドラマの劇中音楽を担当するのは得田真裕。ドラマをはじめ、映画、アニメ、ドキュメント番組など幅広いジャンルの作品の音楽を数多く手掛けている得田さんもまた、脚本・野木氏、プロデューサー・新井順子、演出・塚原あゆ子らと「アンナチュラル」以来の再タッグとなる。岡田健史「全身全霊、九重を生き抜きたい」この度、九重世人役を演じさせて頂きます岡田健史です。主役の綾野さん、星野さんをはじめとした錚々たるキャストの皆様のもとでお芝居ができること、大変嬉しく思います。TBSの刑事ドラマといえば「MIU404」と言われる未来が見えるようで、心躍る気持ちで撮影に挑んでいます。その中のパーツの一部としてしっかり機能できるように全身全霊、九重を生き抜きたいと思っています。これまで見たことのないようなドラマをお届けします。是非、ご覧ください!橋本じゅん「ワクワクしすぎ。俺、絶対得してます」クランクインしたばかりですが、ぶっちゃけ、超超楽しい!だいたい野木さんの脚本が面白い。塚原監督の世界観、新井プロデューサーの集めたスタッフの皆さん、的確で迅速で優しくて、チャーミング。現場があっという間にドライブします。そもそも主演の剛くんと源ちゃん。自分がうまい役者になったかのような気にさせてくれます。そして大好きな麻生さん! 岡田健史君とニコニコで過ごしてます。ワクワクしすぎ。俺、絶対得してます(笑)。皆様どうぞお楽しみに!麻生久美子「徐々に見えてくる人物背景なども見所」私が演じる桔梗ゆづるは、ひねくれたところがない正義感の強い人。私にそういう役のイメージはあまりないかもしれませんが、少しでも近づけるように頑張りたいです。刑事ドラマなので毎回起きる事件はもちろんですが、個性豊かなメンバーの集まった“4機捜”内の人間関係や徐々に見えてくる人物背景なども見所の一つだと思います。なにより脚本の野木さんと演出の塚原さんの作られる世界観を楽しんでもらえたらと思います。金曜ドラマ「MIU404」は4月、毎週金曜日22時~TBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2020年02月28日女優・北川景子とお笑いタレントの渡辺直美が、実写映画『約束のネバーランド』に出演決定。物語の大きなカギを握る“飼育監”を演じる。「家売るオンナ」シリーズや『スマホを落としただけなのに』などに出演し、先日、綾野剛主演『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』への出演も発表された北川さんが演じるのは、孤児院“グレイス=フィールド”の子どもたちの最愛のママであり、ママ界のトップオブトップであるイザベラ。慈愛と微笑みに満ちた理想的なママの姿と、鬼の手下として冷酷かつ無慈悲な態度でエマらを追い詰める、衝撃的な2面性を演じ分ける。オファー後、漫画を読んだという北川さんは「とても面白くて漫画の世界観に引き込まれていきました。特に私は年齢も近いイザベラにとても惹かれましたし、こんな面白い漫画は初めてだ!と大興奮で一気に読みました」と感想を明かす。「ただ、この役のオファーをお受けするかどうかはなかなか決断することができずギリギリまで考えました。原作ファンの方々も大変多くいらっしゃいますし、オファーをいただいた時は、私には難しいのではないかなという気持ちの方が大きかったです」とオファーを受けるかすごく悩んだそうだが、「最終的には以前一度ご一緒した平川監督とまた現場を踏んでみたいという思いと、イザベラの年齢設定やキャラクター含め原作の設定を一つも変えないという確約をいただけましたので、思い切ってお受けしようと決めました」とコメントしている。そして、イザベラの手下のシスターながらに下克上を狙うクローネを渡辺さんが演じることも明らかに。表情豊かかつ過剰なほどの動作で原作でも異色キャラとして注目のクローネ。「あの表情や感情が豊かなクローネを実写でしっかり表現出来る様に、監督と相談しながら全力でチャレンジしました!」と撮影をふり返った渡辺さんは、「そんな激しいクローネに現場の小さな子供たちは軽く引いてましたが…笑」と明かしている。そんな2人の出演に関して、天真爛漫で誰よりもまっすぐな主人公・エマを演じている浜辺美波は「原作を読んでいてイザベラとクローネには、何度もゾッとさせられましたし、泣かされもしました。北川さんと渡辺さんが決まったとお聞きした時、エマ、レイ、ノーマンに立ちはだかる存在としては、これ以上ない二人だと思いました」とコメント。また「北川さんとのお芝居はいつも刺激的でドキドキしていましたし、渡辺さんのシーンは現場で笑いを抑えるのが大変な時もありました。エマとしても、読者としても、お二人がぴったりすぎて幸せです。映画の完成が早くも待ち遠しいです!」と2人との共演をふり返りながら映画完成に期待を寄せている。『約束のネバーランド』は12月18日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:約束のネバーランド 2020年12月18日より全国にて公開©白井カイウ・出水ぽすか/集英社©2020 映画「約束のネバーランド」製作委員会
2020年02月26日映画ってまだ全然可能性があると再確認した突然いなくなった親友。その足跡を辿るうちに浮かび上がる、知らなかった別の顔。誰もが心の裏側に持つ影の部分を覗き見る、静謐で、緻密な映画が誕生した。それが、2月14日公開の『影裏』だ。原作は、第157回芥川賞に輝いた沼田真佑による短編小説。それを『ハゲタカ』、『るろうに剣心』シリーズ、『3月のライオン』で知られる大友啓史監督のメガホンで映画化。主人公・今野秋一に綾野剛。その親友・日浅典博に松田龍平という、考えうる限り最高の組み合わせが実現した。「今、日本映画から失われているディティールやニュアンスというものをしっかりと紡がないと、この作品は映画にはならない。そこに難しさと魅力を感じました」(綾野)日本映画から失われているディティールやニュアンス――その言葉には、映画を愛する綾野らしい危惧がある。「今、瞬発力のある映画はいっぱいあって。そういう映画は僕も好きだし、面白くて観ているんですけど、その数が近年あまりに多すぎるのかなと。ダイレクトに味付けがわかる料理の方が、お客さんも楽です。だけど、世界一とも言われるデンマークのレストラン・noma(ノーマ)では一見すると土のような料理が出ます。見た目だけで言えば、どんな味かまったくわからない。でも世界一のレストランに美味しいですよと出されたら食べてみようかという気持ちになる。そこですよね、今の日本映画に必要なものは。今、日本映画はそこから始め直さなきゃいけない気がしています」(綾野)笑って泣ける映画ももちろん素晴らしい。だけど、エンドロールが終わるまで自分がどんな感情にさらされるのかわからない、そんな映画ももっと世に出てしかるべきだ。「僕はこの『影裏』を本当に面白い作品だと思っているし、観たことのない映画ができた、少なくとも僕の人生にはなかった映画ができたという自信がある。『影裏』をやって、映画ってまだ全然可能性があると再確認しました」(綾野)冷静に、だけどその皮膚から熱が迸るような口調で、綾野は想いを込める。ふと我に返ったように、横にいる大友監督に「頭おかしいんですよ、大友さんは」と冗談めかしてボールを振ると、大友監督も「お互い様ですからね、頭おかしいのは」と投げ返す。その短いやりとりに、信頼の二文字が浮かぶ。「僕はそんなに大それたことは考えていないんですよ。もともとはテレビドラマをつくっていて、映画界に来て10年。このあたりで僕のつくるこういった作品が、映画界に少しでも刺激を与えられればという想いはあったし、自分のキャリアを紐解くと大作エンターテイメントが多かったので、自分自身違う可能性を探りたいという気持ちもあった。でも、いちばんは何かと言うと、自分が今観たい映画、大人の映画をつくりたかった、ただそれだけです。勧善懲悪とか簡単なものじゃなくてね。人間って簡単に割り切れない複雑な感情の生き物ですから、その複雑さをあまりコントロールせずに、じっくり描きたいなと。日本では今、こういう文学的な映画をつくるのは難しいんだけど、あえてそこに挑戦してみたかったんです」(大友)綾野くんは、静かに怒っている俳優だと思う綾野剛と松田龍平というキャスティングは、大友監督たっての希望だった。監督は本作を「静かに怒っている映画」だと表現する。「今野はセクシャルマイノリティで、きっと腹の中では社会に対する怒りを色々溜め込んでいるけれど、理性でそれを封じ込めようとして生きている人。そう易々と発散しないわけです。これを、狂気を持たない俳優が演じるとすごくフラットな役になる。脚本の表面上だけをなぞるんじゃなくて、その奥にある怒りを当たり前のようにたたえてくれている人かどうかが、キャスティングでは重要でした。それは、社会に対する目線と言葉を持っているということでもある。そういう意味でも、綾野くんは静かに怒っている俳優だし、理性と狂気の両方を成立させる技術を持っている。決して表には出さない、今野が奥底に秘めた怒りや狂気を、直接的に僕が何か説明しなくても、ちゃんと捉えられていることが、綾野くんにお願いした一番の理由です」(大友)「僕は大友さんがやるって言ったんで、やりますと。台本を読む前に、出演を決めました。でも、そういうふうに決まっていく方が映画はいいですよね。プロダクションはシーン数や、番手なども気にするところだと思います。もちろんそれも大事だと思うけど、俳優にとっては単純にワクワクできるかどうか。本来は、監督と共演者で選ぶのが一番自然。この作品をこのメンツでやらなきゃいけないという使命感にかられることが一番いい仕事の仕方だと思っています」(綾野)この映画は、綾野剛と松田龍平のドキュメンタリー撮影は、物語の舞台であり、大友監督の故郷である盛岡で、地元の多大な協力を得ながら行われた。現場での綾野の集中力は、大友監督の目から見ても畏敬の念を抱くほどだった。「綾野くんは、ずっと今野であることに集中していましたね。普通の役者ならオフショットは素の自分に戻っている。でも綾野くんは違った。ずっと今野なんです。役を生きるって簡単に言葉にするけど、他人の人生を生きるのはまったくもって簡単なことではない。それを非常に高いレベルで綾野くんはやっていた。きっとこの何年かの間でやってきた仕事が、綾野くんを俳優として相当鍛え上げたんだろうなと思いました」(大友)そんな大友監督の証言を裏付けるのが、そのあとに続いた綾野の話だ。劇中、今野と日浅は夜釣りに出かける。しかし、日浅は今野の服装から車の停め方まで些細なことにケチをつけ、ふたりは険悪な雰囲気になる。撮影当時のことを尋ねると、綾野はすかさず「イラっとしましたね」と切り出した。「『そんな言い方する?』って普通に思いました。確かにはしゃいだ俺も悪かったよと。彼の思っていたパフォーマンス以上のことを、彼の心も考えずにしちゃったものだから置いてけぼりのような気持ちになって出た台詞なんだということはわかるし、悪かったとも思う。でも、人のニットキャップを見て『ゴムみたいで気持ち悪いんだわ』とか言わなくても良くない?って。悲しくて怒りました」(綾野)それは俳優が役の気持ちを代弁するというよりも、自分自身が今野となって感じたことをそのまま語っているような言葉だった。綾野が使った「俺」という一人称は、何の垣根も違和感もなく、今野秋一そのものだった。「もちろんすごく考えてやっているし、僕は俳優のことを圧倒的な努力と経験を積んで、鍛錬を重ねたアスリートだと思っているけど、いざ芝居が始まれば特別難しいことは何もしていない。今野でいようという感覚さえなかったです」(綾野)綾野の言葉は、ひとつひとつの語彙に彼の人間性が表れる。磨き抜かれた言葉の数々は、彼がいかに日々演じるということに厳然と向き合っているか、その証拠でもある。「芝居って言葉を饒舌に紡げば紡ぐほど難しく捉えられるけど。実は『渇望に潤いを与えて〜』みたいな小難しいものじゃなく、演じているときはもっと“ひらがな”みたいな感覚です。同じ「いたい」でも、胸が「痛い」のか、ここに「居たい」のか、漢字ならわかるけど、ひらがなだとわからない。そういう感じなんです。僕はただ、台本と、共犯者となってくれたロケーションと共に、今野と真剣に向き合った。その綾野剛のドキュメンタリーを撮ってもらったと言っても過言ではないです」(綾野)「言われてみれば本当その通りですね。僕のキャリアはドキュメンタリーから始まっているんですけど、今回はその頃の感覚に戻りたくて取り組んだ作品でもある。台本があって、今野と日浅という役がいるから、フィクションのような気がするけど、僕が意識していたことは、そこで起きたことをそのまま切り取って記録するということで。何が決定的な方向違いがない限り、できるだけ、そのまま、生のままで切り取っている。でもそれは若いカメラマンではできないことで。数多のドキュメンタリーやフィクションを撮影してきた(撮影の)芦澤(明子)さんだから、そこに流れてくる見逃してはいけない瞬間や感情を、僕の思いともしっかり同期しながら、つかまえてくれた。そして僕はそれに満足して、毎晩ひとりでおいしいお酒を飲んでいたっていう(笑)。そんな日々でした」(大友)いつだって僕は裸足で歩いている昨年公開の『楽園』、『閉鎖病棟 ―それぞれの朝―』、そして今回の『影裏』。立て続けに公開された一連の作品を、綾野は「三部作」と位置付けて、その背景にあるものを説明した。「撮影は、『影裏』、『楽園』、『閉鎖病棟』の順番だったんですけど、この三部作では表層的な瞬発力をあてにしないでやってみようと考えていました。わかりやすく言うと、この三部作では髪型も変えていないし、見た目も体重も変えていない。状況や、環境や、置かれている立場が変われば、いかようにでも変容できることを表現すべきだと思って、あえてそうさせてもらいました」(綾野)近年、役づくりを語る上で、体重の増減など外見上の話題が先行することが多い。実際、それも役に近づく重要な手立てではある。綾野自身、2017年に公開した『亜人』では、4ヶ月に及ぶ肉体改造で「亜人」という特殊な設定に説得力をもたらした。その経験を踏まえた上で、今はまたまったく別のアプローチから「役を生きること」に向き合おうとしていた。「髪型を染めたり変えたり、体を大きくしたり痩せることで、役者は役づくりをした気分になれるんですけど、それって作品づくりにはならないんですよね。どれも頑張れば役者じゃなくてもできることだから。そうではなくて、役者だからできることは何か考えたとき、もっと心の変異に目を向けてみようと思ったんです」(綾野)その成果は、スクリーンに焼きつけられている。きっと多くの観客が、そこに今野がいるとしか思えない綾野の姿にため息をこぼすはずだ。そして、そんな実験を経て、綾野はもうすでに次のステージへと向かっている。「この『影裏』をやったことで確実に大きく変わっているはずなんですけど、それが何なのかは現場に行かないとわからないし、『影裏』でやったことが他の現場で活かせるかと言ったら、そうでもない。役者は、現場に行ったら毎回ゼロスタート。知恵とか見識は増えて、楽する方法も覚えて、どんどん芝居が上手くなっているかと思いきや、毎回ゼロからやり直し。大変な仕事だなと思います」(綾野)途方もない道だ。まだ誰にも切り開かれていない荒野を、地図も磁石もなしに、歩いていく。それが、役者として生きていくということ。「歩き方ぐらいはずいぶん成長したのかなと思います」と付け加えて、最後にこう結んだ。「まあいつだって裸足で歩いているので。そういうものなのかと思います」(綾野)そう世界一幸せそうな苦笑いを、綾野は浮かべた。丈夫なトレッキングシューズなどいらない。足の裏にいくつもの傷をつくりながら、これからも綾野剛は荒野を歩き続ける。『影裏』公開中(撮影/杉映貴子、取材・文/横川良明)
2020年02月17日「中学聖日記」で注目を集めた岡田健史が、綾野剛主演映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』に出演していることが明らかに。刑事役に初挑戦している。本作は、中山七里のクライム・サスペンス小説「ドクター・デスの遺産」の映画化。綾野さん演じる犬養と、北川景子演じる高千穂が、終末期の患者ばかりを襲う連続不審死事件の犯人を追う物語が描かれる。そして今回、2人と一緒に連続殺人犯ドクター・デスを追い詰める若手刑事・沢田役として、岡田さんが出演していることが明らかに。ドラマ「中学聖日記」にて主人公の相手役・黒岩晶を演じデビューした岡田さんは、「博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?」、「フォローされたら終わり」で主演を務め、今後も『弥生、三月-君を愛した30年-』や「いとしのニーナ」などが公開・配信を控え、これからの活躍が注目される若手俳優。今作で演じる沢田は、実直な性格で真面目に捜査に当たるが、まだ経験が少ないため、犬養の捜査方法に疑問を抱く。しかし、高千穂のフォローもあり、犬養と共に謎の連続殺人犯を若さ溢れる方法で追い詰めていく。今回初の刑事役ということでプレッシャーがあったものの「皆様に助けて頂き何とかクランクアップを迎えることができました」と安堵した様子の岡田さん。「綾野さん、北川さんとのシーンでは、僕は安心してお二人に身を委ねながら沢田のキャラを作りあげました。お芝居を通じてたくさん学ばせて頂き、新たな自分の一面を発見できました」と撮影をふり返り、「初めての刑事役、是非、御覧ください!」と呼びかけている。そんな岡田さんを抜擢した深川栄洋監督は「彼は少し懐かしい、清涼感のある青年。素質があると感じる若い俳優は、なかなか出会うことが出来ないのですが、久しぶりに蛹のなかにいるスターを見た気がしました」とコメントしている。『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』は11月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:ドクター・デスの遺産-BLACK FILE- 2020年11月、全国にて公開予定©2020「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会
2020年02月17日俳優・綾野剛にとって、肉体、心、持ちうるものすべてを投じて作品に臨むことは「当たり前」なのだろう。アスリートのごとく、堅実に役に打ち込む姿を現場で目にする機会が観客にはなくとも、物語内の一挙手一投足で「綾野剛」ではなく「その人物」がさも存在しているかのように受け止められる。ゆえに、役を生きるための途方もない努力も想像に難くない。多くの俳優賞を受賞してきた綾野剛「こういうときこそ自分を褒めなきゃいけない」綾野さんが役者を始めたのは21歳の頃。2013年、『横道世之介』、『夏の終り』で、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞したのを皮切りに、翌年から続けざまに様々な映画賞、ドラマ賞において、その名が散見されるようになった。まもなく行われる第43回日本アカデミー賞においても、『閉鎖病棟 ―それぞれの朝―』で優秀助演男優賞を受賞し、最優秀賞受賞の期待もかかる。綾野さんにとって、賞はうれしい?取るに足らない?それとも――。「賞は、どこまでも他力で決まるんです。だから、アスリートみたいに自力で勝ち取る一等賞ではない。どれほど自分じゃない誰かに、その人物が焼きつき共鳴したか、でしかないのかなと思っています。評価をされることは素直に喜ぶべきことだし、つべこべ言って自分を過小評価するのではなく、ちゃんと、こういうときこそ自分を褒めなきゃいけないし、肯定しなきゃいけないですよね。今日までやってきたことは、ある一片では正しかったし、その姿勢が現場を越えてたくさんの人に届いたんだ、と。言い方を変えれば“日本映画を盛り上げてください”というエールだと思っているので」。「日本映画を盛り上げ」という言葉をひときわはっきりと発した綾野さんは、一言、一言、言葉を置くように丁寧に続ける。「あくまで僕の主観ですけれど、世の中、自分自身を肯定するということさえも潔癖になっていないかな、と。もっともっと自分を褒めてあげようよ。そして、自分で自分を褒められなくても、周りがあなたのことをちゃんと評価してくれている、褒めてくれていることも素直に受け止めようよ、って」。自分に向けていた言葉が、いつしかいまを生きる人たちへの優しいメッセージに変わっていた。「もっと自分たちを称えていいと思うんです。もっと自分に優しく。そうじゃないと、自分じゃない誰かを優しくすることなんて…」と綾野さんは話し、ふと目線を上げ「そうですよね」と穏健に反芻した。“綾野剛”が自分を甘やかしてあげるときはある?40代に向けて…綾野さんにとって演じることは、「生活をするためのものではなく、生活なんです。呼吸するのと変わらないんです」と定義する。そして、過去を見つめ、「自分を救ってくれたのは、唯一、映画、役者であることだった気がします」と希望を見出したことを吐露。「救ってもらったから何かをするわけではなく、応えたいという気持ちは、とっくに超えちゃっている感覚があります。救ってもらうために、最早、映画をやっていないんです」と。1月に38歳を迎えたばかりだが、40代に向けて、綾野さんはどんな進化をしていくのか。意外なリアクションが返ってきた。「…どんどん腰が重くなっていくじゃないですか(苦笑)。人並みに重さはあるんですよね。いまは芝居は40(歳)と、自分の中でなんとなく見据えています。のらりくらりやっていたらバレるから、絶対にやりたくないんです。バレたときには、作品にひどいダメージを自分は与えてしまう。それこそ、本末転倒だから」。「だから、まずは40までに何ができるか。ずっと役者を続けていくためには、鮮度がいい状態でいたい。鮮度を高めるためには、自分の鍛錬ももっと必要だし、新しいもの、美しいものをもっと見て、知らない世界に飛び込む勇気も持たなきゃいけない。40になったときに“役者を続けよう”と思える自分が、21で役者を始めたときのように、もう1回始め直したいんです。30になったときも始め直した。厳しいかもしれないですけど、そう向き合っていますね」。演じることへの強い責任とこだわり、最上の作品を届けるために惜しみなく捧げてきた覚悟が、いくつもの高いハードルを超えてきた。おしなべてストイックな綾野さんだからこそ、ふと疑問が浮かぶ。「自分を甘やかしてあげるときは、あるんですか?」。綾野さんは小さく「おっ」と口をすぼめた後、予想もつかないチャーミングな返答を。「ありますよ!昨日は、ジャイアントカプリコ、ふたつ食べました。甘やかしたね~(笑)。ずいぶん食べていなかったんですけど、イチゴ味がダントツに好きなんですよ。もはや1個で収まらないところが甘やかしですよね。大人は、そこで止まりますからね。2個いっちゃった、っていう。最後は、惰性で押し込みました(笑)」。真面目なトーンのインタビューが続く中、サービス精神にあふれた綾野さんによる究極の「甘やかし」回答で、一気に取材場のムードもほどけていった。子どものように無邪気にはしゃげる姿も、綾野剛の魅力の一片、と記したい。渾身作『影裏』を2020年に投下するのは「とても意義のあること」綾野さんの最新主演作は、松田龍平さんと初共演を果たした映画『影裏』。『ハゲタカ』や『3月のライオン』で知られる大友啓史監督が、熱いラブコールを寄せ、『るろうに剣心』以来のタッグが実現した。第157回芥川賞を受賞した沼田真佑氏の小説をもとに映画化された本作では、綾野さん演じる主人公・今野秋一が、転勤で移り住んだ盛岡にて、日浅(松田さん)と出会い、心を通わせ、やがて彼の光と影に直面する日常が描かれる。松田さんとの共演について、「僕が役者を始めた頃には、龍平はとっくに始めていて、ずっと観てきていました。理屈のない安心感があったというか。彼とだったら、むしろ今(の共演)で本当によかったと思います」と、振り返った綾野さん。松田さんの存在は「稀人だなと思う」と、つぶやいた。「彼の表情には情報過多が一切なく、サービスもなく、どんなことを考えているのかを、こちらがどんどん知りたくなる。その先を何も推測できない果てしなさが、やっぱりある。表情で訴えかけてくるというより、こう…佇まいや機微みたいなものが僕たちの琴線に触れてくるわけで。日本でも本当に、そういった表現をできる数少ない役者のひとりだと思います」。物語では日浅にリードされるよう、今野が少しずつ心をほどいていく。職場でのたわいもないやり取り、何度も酌み交わす家での酒、ときに川釣りへ、喫茶店へ、薄暗い映画館へと繰り出しては、ふたりの蜜月が紡がれる。観客は、今野が日浅に対して募らせる想いに気づかされ、他方で日浅の瞳の奥が捉えられないほど深いことにヒヤリとする。やがて、ある一夜が訪れる。「日浅に踏み込んで、今野のマイノリティーな部分がグッと出るシーン、ありますよね。今野は、心のひだの数がすごく多かった。そのひだを楯に日浅に飛び込んだ姿勢は、もちろん求めたい思いもあるけども、彼の存在が確かであることを証明したかったように思えるんです。今までにない圧倒的な距離の近さに、瞬間的に心を奪われてしまう感覚っていうか。彼は、確かにそこに存在しているんだという自負を持ちたかった。龍平が持つムードや資質が、あの急な行動を成立させたのかなと思っています」。『影裏』とともに、2019年に出演した『楽園』、『閉鎖病棟 ―それぞれの朝―』の3作品を、それまでの5年間で取り組んできた方法論を全て捨てて、大変化を遂げた「3部作」であると、綾野さん自身が表現している。『影裏』については、格別、「渾身の一作」と言い切った。「僕は『影裏』を国際映画だと思って向き合っていました。フィクションではありますが、起こっていることはノンフィクションなわけで、現実にあったことも描いています。だからこそ、…その何百万、何千万というたくさんの人たちのひだの一片に過ぎないけど、その一片の人が感じたあの事実を、世界に届けなきゃいけない、という思いでした。今、龍平と渾身の『影裏』を、大友啓史監督という圧倒的な強者と共に投下する。それが2020年、オリンピックイヤーであることは、とても意義のあることだと思います」。「我々はいつだって裸足で走っている」とも綾野さんは言った。痛みを伴いながら、ボロボロになりながら、素足で走った果てに完成した作品が、輝かないわけがない。気づけば、私たちはスクリーンの彼にくぎ付けになり、その魅力に何度だって心地よく堕ちていくのだ。(text:赤山恭子/photo:You Ishii)■関連作品:影裏 2020年2月14日より全国にて公開©2020「影裏」製作委員会
2020年02月14日綾野剛と松田龍平、そして『るろうに剣心』シリーズや『億男』などの大友啓史監督のタッグが実現した『影裏』が本日より公開。本作は、第157回芥川賞受賞作である沼田真佑による同名小説を映画化した、心震わす感動のヒューマンミステリーだ。主人公の今野(綾野)は、会社の転勤で移り住んだ岩手で、同僚の日浅(松田)と出会う。ふたりで酒を酌み交わし、ふたりで釣りをし、他愛もないことで笑い合う、まるで遅れてやってきたかのような青春の日々に、今野は日浅に対して心を許していく。しかしある日、日浅は突然、今野に一言も告げずに会社を辞めてしまう。ところがしばらくして日浅は、何ごともなかったかのように今野の前に現れ、以前と同じように釣りに誘うが、一度生まれた距離は埋まらず、ふたりは会わないまま時が過ぎていく……。やがて今野は、日銭の影の顔、裏の顔を知っていくことになる。本作で主人公・今野を演じるのは、これまで数々の映画賞に輝き、本年の日本アカデミー賞でも『閉鎖病棟―それぞれの朝―』で優秀助演男優賞を受賞している綾野。そして、今野と強い絆で結ばれながらも突然姿を消す謎の男・日浅には、昨年12月に開催された第2回海南島国際映画祭において、本作で“ベストアクター賞”を受賞した松田が扮している。その他、この原作に惚れ込んだ大友監督が自ら映画化へと動いたその情熱に応え、國村隼、筒井真理子、中村倫也、永島暎子、安田顕など、日本映画界を代表するキャストが集結。ひとりひとりがこの感動のミステリーの強度を上げている。大河ドラマ『龍馬伝』や『ハゲタカ』をはじめ、本年夏には『るろうに剣心』シリーズ新作2作の公開も控え、幅広いジャンルの作品を世に放つ大友監督。そんな彼による最新作であり、日本映画の傑作との呼び声も高い『影裏』は、ぜひ劇場でこそ味わって欲しい作品だ。『影裏』本日より全国公開
2020年02月14日綾野剛(38)と星野源(39)がドラマ「MIU404」(TBS系)でW主演を務めると、2月13日に発表された。脚本は16年の「逃げるは恥だが役に立つ」や18年の「アンナチュラル」(共にTBS系)をてがけた野木亜紀子氏。ドラマは4月からスタートするが、早くも期待が高まっている。各メディアによると、「MIU404」で綾野と星野は架空の臨時部隊「警視庁刑事部・第4機動捜査隊」の一員としてバディを組む。星野は同作について「人間ドラマであり、コミカルなドラマであり、サスペンス溢れる機捜エンターテインメント」と評し、綾野は「やばいよ、攻めてますよ、ワクワクが止まらないぜ!」とコメントしているという。17年のドラマ「コウノドリ」(同局系)以来、約2年ぶりの共演となる2人。さらにヒットメイカーである野木の脚本にも期待が高まり、Twitterでは「絶対面白い!」と同作を喜ぶ声がこう上がっている。《綾野剛×星野源×野木亜紀子の組み合わせはめっちゃ面白そう!観たい!!》《TBS×綾野剛×星野源×野木亜紀子 こんな最高のチームあります!?しかもオリジナル脚本!またこのコンビが最高の制作陣のもと今度は機捜のバディで見れるなんて嬉しすぎる~!!》《これはもう、信頼しかない》さらに綾野も星野も共にミュージシャンであるため、ネットでは主題歌に注目するこんな声も上がっている。《源ちゃんなのか、剛くんなのか、2人のフュージョンなのか…はたまた、別人なのか》《剛源のユニット曲だったら、どうしよう…w》《主題歌は星野源になるだろうけど、綾野剛と二人で歌っても大歓迎ですぞ》
2020年02月13日TBS春の金曜ドラマは、綾野剛&星野源W主演で「MIU404」を放送することが決定。脚本家・野木亜紀子が、警視庁“機動捜査隊”(通称:機捜)を舞台に1話完結の物語を描く。タイムリミットは24時間、架空の設定の臨時部隊が舞台本作は、警察内部で“何でも屋”と揶揄されながらも、犯人逮捕に全てを懸ける初動捜査のプロフェッショナル「機動捜査隊」が、24時間というタイムリミットの中で事件解決を目指す物語。警視庁には現在、3つの機動捜査隊が存在するが、本作では警視庁の働き方改革の一環で作られたという“架空の設定の臨時部隊”「警視庁刑事部・第4機動捜査隊」を舞台に描く。「コウノドリ」コンビがガチンコバトル!? 会話劇が見どころ「コウノドリ」以来、2年半ぶりの共演となる綾野さんと星野さん。正反対な性格ながら、心から信頼し合う産婦人科医役をしっとりと優しく演じた2人だが、本作では一転、破天荒な“機捜バディ”としてガチンコバトルを繰り広げる。綾野さんが演じるのは、機動力と運動神経はピカイチだが機捜経験がなく、刑事の常識にも欠ける伊吹藍。考える前に身体が動いてしまう“野生のバカ”。一方、星野さんは、常に先回り思考で道理を見極める志摩一未を演じる。観察眼と社交力に長けているものの、自分も他人も信用しない理性的な刑事という役どころ。2人はその第4機捜に所属し、第1~3機捜のヘルプだけでなく、捜査1課などの各部署のヘルプも行う。普段は覆面パトカーで地域をパトロールし、110番通報があれば事件現場に急行、迅速に初動捜査を行う。また、勤務は24時間制で、次の当番勤務は4日後。継続捜査は行わず、街中で勃発する各事案に対し、24時間でできうる限り対処するのが彼らの仕事となっている。タイトルの“MIU”とは、「Mobile Investigative Unit(機動捜査隊)」の頭文字であり、“404”は綾野さんと星野さんが演じる機動捜査隊員の2人を指すコールサインだ。隊長から伊吹とバディを組むことを命じられた志摩は、隙あらば暴走する伊吹に振り回されながら、犯人を追う羽目に。また、2人が車内で繰り広げる軽快な会話劇も大きな見どころのひとつとなっている。綾野剛「ワクワクが止まらないぜ!」&星野源「今までにない自分を出せそう」今回の出演に関して綾野さんは「ブレーキ無しのトップギアでお届けします。乞うご期待! やばいよ、攻めてますよ、ワクワクが止まらないぜ!」と高めなテンションでコメント。星野さんも「僕が演じる志摩 一未は、刑事としてとても優秀なのに他人や正義というものを全く信じていない。野木さんと打ち合わせした時、『いい人じゃない星野源が見たい!』と言われ、自分もそう思っていたのですごくうれしくて。今までにない自分を出せそうで、ワクワクしています」と撮影を楽しみにしている様子。さらに「剛くんとの共演は、『コウノドリ』で培ったものをまた別の形で表現できそうだと感じ、うれしく思います。人間ドラマであり、コミカルなドラマであり、サスペンス溢れる機捜エンターテインメント。ぜひ楽しんでください」と話している。「逃げ恥」野木亜紀子のオリジナル脚本この1話完結のオリジナルドラマの脚本担当するのは、「逃げるは恥だが役に立つ」が大ヒットとなった野木亜紀子。また、プロデュースは「中学聖日記」「わたし、定時で帰ります。」の新井順子、監督は「中学聖日記」「グランメゾン東京」の塚原あゆ子。野木さん、新井さん、塚原監督は、「アンナチュラル」以来の再タッグとなる。野木亜紀子コメント刑事モノが乱立するドラマ界にこれ以上刑事ドラマを増やしてどうするんだ。しかし新井Pがどうしてもやりたいのだという。幸いこのチームには塚原あゆ子という名演出家がいて、素晴らしい二人の役者が参戦してくれた。私にできることは、みなが安心して打ち込める、脚本という名の設計図を用意することだけだ。56年ぶりの東京オリンピックを前に、活気あふれるどころか、解決しない憂鬱な事象がミルクレープのように重なって、今にも崩れ落ちそうな2020年の日本。事件が起こるところには必ず、人がいて、社会がある。その中で「機捜」の二人は何を目撃し、どう対処するのか。なんて小難しいことはさておき、本作は機捜エンターテインメント。しょうもないやりとりに笑いながら、少しの切なさと、少しの希望を持ち帰っていただければと思います。ストーリー警視庁の働き方改革の一環で、刑事部・機動捜査隊(通称:機捜)の部隊が3部制から4部制に変更となった。臨時部隊として新設された“第4機捜”の隊員として招集された志摩一未(星野源)だったが、とある人事トラブルからバディとなる隊員が見つからないという事態に。やむを得ず、候補段階で落としていた奥多摩の交番勤務員・伊吹藍(綾野剛)を招集し、バディを組むよう命じられる。伊吹がどんな人物なのか、不安になった志摩は情報を集めるが、「とにかく足が速い」というだけで、短期間で次々と部署を異動していたり、かつての同僚刑事たちが「彼については話したくない」「二度と顔を見たくない」といい、調べれば調べるほど不安になる。そして、ついに迎えた第4機捜任務初日。初対面の伊吹は意外にも礼儀正しく、好印象を抱く志摩だったが――!?金曜ドラマ「MIU404」は4月、毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年02月13日お笑いタレントの渡辺直美(32)が2月2日にインスタグラムを更新。《この度、ケイトスペードニューヨークのグローバルアンバサダーに就任しました初日本人》と、世界的な人気を誇るブランド「ケイト・スペードニューヨーク」の“顔”になったと報告した。続けて《まさかのNYの街に私の広告を見る日が来るなんて人生展開早過ぎ何が起こるか分からない》と驚きを見せていた渡辺。これに対して綾野剛(38)や大島優子(31)といった著名人をはじめ、多くのフォロワーから祝福が寄せられている。VOGUE JAPANによると、渡辺が起用された理由は「すべての女性の一番いい所を表現しています。自信をもって、喜びにあふれ、自分らしく人生を謳歌している」という。そんな渡辺は19年8月、キングコング・梶原雄太(39)の動画『カジサックの部屋』に出演。海外進出についての思いを明かしていた。渡辺は過去にレギュラー出演していた『笑っていいとも!』と『ピカルの定理』(どちらもフジテレビ系)が終了するタイミングで、「持っている全てを出し切ってしまった」と落胆。そのとき「一度立ち止まって何か吸収したい」という思いから環境を変え、ニューヨークへと留学することを決意したというのだ。その選択が“吉”と出た渡辺。今や、日本を代表するファッションアイコンとしても活動している。「ふくよかな体形がチャームポイントの渡辺さんは、アメリカやイギリスでも『固定観念を変える存在』として大きく取り上げられました。『VOGUE JAPAN Women of the Year 2016』に選ばれたことを皮切りに、発信力の強いファッション誌やハイブランドからモデルのオファーが増加。さらに渡辺さん自身もプロデュースブランド『PUNYUS』を立ち上げました。インスタグラムのフォロワー数は、900万人越えの“無双”状態。2位のローラさん(29)を大きく引き離し、国内女性有名人の中でフォロワー数1位を誇っています」(ファッション関係者)6月からはミュージカル『ヘアスプレー』の主演に挑戦する渡辺。まだまだ注目が集まりそうだ。
2020年02月03日綾野剛、松田龍平、中村倫也、安田顕ら豪華俳優を迎えた大友啓史監督最新作『影裏』。公開を間近に控えた本作から、本編の魅力がぎゅっと詰まったロング予告映像が到着した。今回到着した映像では、綾野さん演じる主人公・今野が転勤先の岩手・盛岡で同い年の同僚・日浅(松田さん)と出会い、酒を酌み交わし、釣りをするなど心を許していく様子が映し出される。しかしその日々の中には、後に見えてくる日浅の裏の顔を思わせるシーンも。そして夜釣りに出かけた2人は、些細なことで雰囲気が悪くなってしまい、「知った気になるな。お前が見ているのはほんの一瞬光が当たった所だってこと」と意味深な言葉を放つ日浅。その日を最後に日浅は失踪。父親に縁を切られていたことや、同僚に借金していたことなど、彼の全く違う顔を知ることになる。また、一足先に本作を鑑賞した著名人から多くのコメントが到着。石川慶監督(『愚行録』)は「真っ黒な影のその奥を、そうやっていつまでも覗き込んでいると、ふいに生々しい“真実”が顔を出す。映画がなすべき仕事だ、と強く思った」と述べ、瀬々敬久監督(『64-ロクヨン-』『友罪』)も「人間が立ち向かえない自然という怪物。人はずっと昔からそこを経験してきたし、これからも抗い続ける。実は3・11以降も以前もない。そして人も謎であるということ。この映画が指し示してくれたことは途轍もなく大きい。破壊の跡からは、小さな芽が生まれ、育つ。この映画には生きていくことが充満している」と絶賛。俳優・江口洋介は「『るろうに剣心』の撮影中、『影裏』の撮影を終えた大友監督が、地方は孤立する。という言葉を何度も口にしていたのを覚えている。盛岡は監督が生まれ、育った場所だ。光の当たらない人間の影に強く踏み込んだ、見応えのある作品だ」と語っている。『影裏』は2月14日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:影裏 2020年2月14日より全国にて公開©2020「影裏」製作委員会
2020年02月01日2月14日公開の映画『影裏』の完成披露試写会が30日、都内で行われ、綾野剛、松田龍平、大友啓史監督が出席した。第157回芥川賞受賞作である沼田真佑の同名小説を、NHKの大河ドラマ『龍馬伝』やドラマ『ハゲタカ』、映画『るろうに剣心』シリーズなどの話題作を手掛ける大友啓史監督が映画化した本作。大友監督の故郷でもある岩手・盛岡を舞台に、失踪して初めて知った親友の光と影に向き合う男の姿を描く。大友監督の作品は綾野が『るろうに剣心』以来、松田が『ハゲタカ』以来の出演に。綾野は「オファーは素直にうれしかったですね。大友さんが大切にしている原作を映画化するということですごく光栄でしたし、龍平くんともしっかりした共演は初めてだったので、楽しみが溢れていたことを覚えています」とオファー時の心境を明かし、松田も「(『ハゲタカ』から)すごく空きましたね。俺はずっと大友さんとやりたいなと思っていたんですが、このタイミングでご一緒できたことに意味があると思ったし、実りある豊かな撮影でした」と満足げ。そんな2人について大友監督は「2人と仕事がしたかったというのがありましたし、(原作を)読んでいる最中に2人の顔が浮かんできたんです。それ以外考えられなかったですね。2人じゃなかったらやってなかったかもしれないです」と明かしつつ、「とにかく2人が無事現場に来てくれさえすればと。この2人のやり取りを逃さず記憶すれば、何かが生まれると思ったので、特にオーダーしたことはありません」と全幅の信頼を寄せているようだった。映画のタイトルにちなんだ「実際にやってみて違っていたものは?」という質問に、松田は「本当にくだらないことしかないんですよ」と断りを入れつつ、「最近スーパーで美味しそうなイチゴをパックで買ったんです。家に帰ってお皿に盛って食べようと思ったら裏側が小さい野いちごみたいなのがいっぱい生えていてショックを受けました。そうだよな、安かったしと思って」と答えると綾野や大友監督はもちろん、会場も大爆笑。続けて松田は「その話には続きがあって、小さいイチゴの方が美味しかったんです。くだらない話ですみません(笑)」と苦笑い。そんな松田を綾野は「一見朴訥で掴みどころがない印象ですが、チャーミングな人なんですよ」とフォローしていた。映画『影裏』は、2月14日より全国公開。
2020年01月31日サスペンス映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』が、2020年11月13日(金)に全国ロードショー。綾野剛×北川景子が刑事役を務める。「安楽死」を題材にするクライム・サスペンス小説が実写化!原作は、デビュー作『さよならドビュッシー』で、“このミステリーがすごい!大賞”を受賞した、中山七里のクライム・サスペンス小説『ドクター・デスの遺産』だ。2人の刑事が謎の連続不審死事件を追うストーリーのテーマは、「安楽死」。“どんでん返しの帝王”の異名を持つ中山ならではの、予測不可能な展開でも話題をさらった作品だ。<ストーリー>終末期の患者ばかりを襲う連続不審死事件が発生。捜査に乗り出す犬養と高千穂は、依頼を受けて患者を安楽死させるドクター・デスと呼ばれる医者の存在に辿りつく。そんななか、重度の腎臓病に苦しんでいる犬養の一人娘・沙耶香が、ドクター・デスに安楽死の依頼をしてしまう──。“安楽死”という手口で、被害者を苦しませることなく安らかな死を処方するドクター・デスの目的と正体とは?犬養と高千穂はこの連続殺人犯にどう挑むのか!?驚きの結末が待つ、犯罪史に刻まれる禁断のクライム・サスペンス!綾野剛×北川景子が刑事役に!犬養隼人(綾野剛)主人公の警視庁捜査一課の敏腕刑事・犬養隼人には、綾野剛が抜擢。『新宿スワン』『楽園』といった話題作に出演する綾野だが、本作では、犯人に心を惑わされつつも連続猟奇殺人犯に挑む。高千穂明日香(北川景子)犬養のバディである、冷静沈着な刑事・高千穂明日香役には、『ファーストラヴ』の公開を控える北川景子。部下でありながらも、綾野が演じる犬養を冷静に、ある時は呆れながら、ある時には乱暴に扱いながら見守る。沢田(岡田健史)綾野・北側演じる2人の刑事とともに捜査に加わる生真面目な若手刑事・沢田を演じるのは、ドラマ「中学聖日記」で一躍注目を集めた岡田健史。綾野演じる犬養の捜査方法に疑問を抱きつつも、北川演じる高千穂のフォローもあり、謎の連続殺人犯<ドクター・デス>を若さあふれる方法で追い詰めていく。さらに、前野朋哉、青山美郷、石黒賢ら実力派俳優陣も、警視庁敏腕捜査チームとして脇を固める。監督は『神様のカルテ』の深川栄洋なお監督を務めるのは、『神様のカルテ』「チェイス」など、人間ドラマからサスペンスまで幅広い作品を手掛けてきた深川栄洋。本作では、安楽死を手口とする連続殺人犯と刑事の、息もつかせぬ攻防戦をスリリングに描き出す。詳細映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』公開日:2020年11月13日(金)原作:中山七里『ドクター・デスの遺産』KADOKAWA/角川文庫、2017年監督:深川栄洋出演:綾野剛、北川景子、岡田健史、前野朋哉、青山美郷、石黒賢
2020年01月30日主演に綾野剛、北川景子を共演に迎え、中山七里のクライム・サスペンス小説「ドクター・デスの遺産」が実写映画化されることが決定。今回2人は、刑事役で初バディを組む。終末期の患者ばかりを襲う連続不審死事件が発生。捜査に乗り出す犬養と高千穂は、依頼を受けて患者を安楽死させるドクター・デスと呼ばれる医者の存在に辿り着く。そんな中、重度の腎臓病に苦しんでいる犬養の一人娘・沙耶香が、ドクター・デスに安楽死の依頼をしてしまう――。主演の綾野さんが演じるのは、主人公で警視庁捜査一課の敏腕刑事・犬養隼人。共演の北川さんが、犬養のバディである冷静沈着な女性刑事・高千穂明日香を演じる。「禁断の題材にとうとう触れてしまった思いでなりません」と本作への出演を語った綾野さんは、「撮影中もこの作品の強度に耐えうる表現ができているのか?と自問自答の日々でした。しかし、そこで大きな支えとなり現場を包み込んでくれたのが初バディである北川景子さん。2度目の共演ですが、本当に頼もしく、常にブレない芯の強さと清らかさがあります。深川監督、各部署スタッフ、キャストと共に、新境地に立つ事ができました」と撮影をふり返っている。一方、「『お父さんが悪いお医者さんに殺された』という男の子からの通報をきっかけに、二人の捜査一課コンビが連続殺人犯を追いかけることとなります」と物語について明かした北川さんは、「綾野さんとは2度目の共演ですが、2人1組でずっと動く役は初めてです。綾野さんは常に役と向き合っておられる熱い方です。犬養が一つのことに集中した時に醸し出す殺気や、こうと決めたら一直線に突き進んでいく勢いは綾野さんなのか犬養さんなのか、分からないほどでした」と綾野さんを称賛。「私は部下でありながら、そんな綾野さん演じられる犬養を冷静に、時々呆れながら、時々乱暴に扱いながら見守る役です。手のひらで転がしていると言っても過言ではありません」と役柄について説明しつつ、「現場でも気がつけば綾野さんをずっと観察していました。綾野さんは思いつきでいろんなことをお芝居に取り入れたり、好奇心旺盛な子どものような一面があると今回初めて気がつきました。そんな綾野さんを後輩ながら微笑ましく見守ってきた夏でした」と撮影中、綾野さんの新たな一面を発見したようだ。今回監督を務めたのは、『洋菓子店コアンドル』『神様のカルテ』の深川栄洋。「心掛けたのは最後まで振り落とされないように舵を握り続けること。プロデューサーと目指したのはエンターテインメントとして、ある社会問題と向き合うこと。ともすれば深く入り込みすぎて、自分の立っている場所が分からなくなるような作品です」と本作への思いを明かし、「二人はいいコンビです。綾野さんは北川さんのことを、北川さんは綾野さんのことを僕に教えてくれました。二人は全く違う考え方を持った役者ですが、二人とも強烈な役者バカだと思います。もちろんそういう僕も映画バカですが……、子役オーディションに参加して子役の為に熱演していた綾野さんと、アクションで綾野さんに本気の蹴りを見舞う北川さんの熱を感じに劇場に来てください」と呼びかけている。『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』は11月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2020年01月27日『るろうに剣心』シリーズや『3月のライオン』の大友啓史監督が綾野剛と松田龍平を迎えて贈るヒューマンミステリー『影裏』。今回、1月26日の綾野さんの誕生日に合わせ、『楽園』『閉鎖病棟』に続いて繊細な心を持つ主人公を演じた彼の新場面写真が到着した。主人公・今野秋一を演じる綾野さんは、NHK連続テレビ小説「カーネーション」(’11)でヒロインの恋の相手役を演じて脚光を浴び、『そこのみにて光輝く』(’14)で第88回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞、『日本で一番悪い奴ら』(’16)で第40回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞するなど、出演作が途切れることなく、数多くの賞を獲得し俳優としての地位を築き続けてきた。本作では、会社の転勤で盛岡に移り住み、慣れない地でただひとり心を許すことができた同僚・日浅典博(松田龍平)に不思議な魅力を感じ、次第に特別な感情を抱いていく複雑な役柄を熱演。今回解禁された場面写真にも、日浅と幸せな日々を過ごし、愛おしそうに彼を見つめる今野の姿が収められている。そんな今野役を綾野さんは、「大友監督とその都度ディスカッションして作っていく、セッションしている感じでした。僕が役を通してやるべきことは、ちゃんと今野が存在しているということを証明する、それだけです」と、撮影時は特に具体的な準備をすることなく作り上げたと語る。しかし、いつも共に過ごしていた親友が突如として姿を消してしまう。いなくなって初めて知った日浅の光と影を見つめながら、今野が再生していく姿を描く本作。綾野さんは、「本作で大事にしたのは、”佇む”というのを忘れないこと。この物語は、今野の目線で紡がれていかなきゃいけないと思っています。時間の流れに逆らわず、置いていかれずに今野という役のタイムをしっかりと持つ。それがこの作品にとって、血や肉となって本当の意味で今野の主観の映画になると思います」と語る。綾野さんは、2019年に出演した『楽園』、第43回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した『閉鎖病棟 ―それぞれの朝―』、そして2020年公開作1本目となる『影裏』を含めた3作品を、それまでの5年間で取り組んできた方法論を全て捨てて、大変化を遂げた3部作と自ら語っている。すでにマスコミ試写で本作を鑑賞した関係者からは「綾野の最高の演技を観た!」「綾野だからこそできる役」と最高傑作との声が上がっており、複雑な心情を繊細に表現し、観る者の心に訴えかける綾野さんの演技を劇場で確かめてみてほしい。『影裏』は2月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:影裏 2020年2月14日より全国にて公開©2020「影裏」製作委員会
2020年01月26日「先日、’22年のNHK大河ドラマに主演することが発表された小栗旬ですが、実は11月公開予定の『ゴジラVSコング(邦題未定)』のほかに、もう1本、ハリウッドの大作映画に出演することが決まったそうです」そう語るのは、映画関係者。小栗旬(37)が主演する大河ドラマは『鎌倉殿の13人』。1月8日には脚本を手掛ける三谷幸喜が記者会見を行ったが、主演の小栗旬は、家族といっしょにアメリカ・ロサンゼルスに滞在していたため、出席しなかった。前出の映画関係者が続ける。「俳優として大きな仕事を控えているだけでなく、今年は彼にとって大きな飛躍の年になりそうです。所属事務所である『トライストーン・エンタテイメント』(以下・トライストーン)の社長に就任するのです」トライストーンといえば小栗以外にも、田中圭(35)、綾野剛(37)、木村文乃(32)など、人気俳優を多数抱えている大手芸能プロダクション。「小栗は若いころから映画監督やプロデュースなどにも興味を抱いており、09年には同社の取締役に名を連ねています。またプロダクションの垣根を越えて、多くの俳優たちと交流を続けている彼は、同じころから“俳優の労働組合”の必要性を訴えるようになりました」(前出・映画関係者)’10年6月、初監督映画『シュアリー・サムデイ』の完成披露イベントで、小栗は次のように語っていた。「将来、日本の俳優のユニオン(組合)を作りたい。もっと、俳優が自由に意見できて、責任を持てる環境を作りたい」だが、“自分の手で日本の芸能界を変える”という夢は、彼の人脈をもってしても一朝一夕で実現できるものではなかった。4年後の、鈴木亮平(36)との対談では、こんな弱音ももらすようになっていたのだ。《(俳優労組結成については)ここのところはちょっとね、負け始めています。組織に。やっぱり組織ってとてつもなくでかいから、「自分は誰かに殺されるかもしれない」くらいの覚悟で戦わないと、日本の芸能界を変えるのは相当難しいっすね》(『クイック・ジャパン』’14年8月号)“組織”とは、日本の芸能界そのもののことなのだろうか?この対談で小栗は言及していない。「このころから彼は、俳優の労働組合を設立することよりも、まずは会社という組織のトップに立つことから、芸能界全体を変えていこうという考えを持つようになったようです。彼のそんな思いに理解を示しているのが、トライストーンの現社長・山本又一朗氏なのだそうです。山本氏は小栗に社長を任せ、自身は会長として後見していくことを考えていると聞いています」(前出・映画関係者)そこで本誌は、山本氏に電話取材を試みた。――小栗旬さんが今年、トライストーンの社長に就任すると伺っています。「そうですね、確かにそんな構想や予定があるのは間違いありません」山本氏は、時期こそ明言しなかったが、“小栗旬・社長就任構想”については認めた。また就任時期を明かせない理由について、山本氏は次のように語った。「本人は(会社の)経営なんてやったことがないわけですからね。それなりの準備も必要ですし、(社長を)引き継ぎするためには、それこそ(私と小栗で)並走しながら、マラソンのようにいっしょに何キロも走っていかなければいけません。でも(彼を社長にという)方向としては、そう考えていますし、彼にもそう認識してもらうようにしています」――『ゴジラVSコング』以外にも、ハリウッド作品への出演が決まっていると聞きました。大河ドラマもありますし、今後の俳優活動もかなり忙しいのではないでしょうか?「おっしゃるとおり、『ゴジラ~』のほかにも(ハリウッドで)決まっている作品はあります。まだ発表できる段階ではないのですが……。ただ “ハリウッド進出”というのは、少し誤解があるかもしれません。確かにいまは家族といっしょにロスで生活していますし、ハリウッドからオファーがあればそのつど検討すると思います。しかし米国滞在の目的は英語の勉強です。週5日間は毎日3時間半ずつ、英語のレッスンに取り組んでいます」――あくまでも軸足は日本に置くということですか?「そうです。小栗にはあくまでも“日本のスター”であってほしいと思います。とにかくいまも仕事が立て続けに入りますので、(社長就任準備に関する)時間が足りないというのが実情です。経営者になるというのは責任もありますし、簡単な話ではありません。でも彼は、その方向を目指して頑張っています」前出の映画関係者によれば、小栗は忙しい合間を縫って、所属俳優たちと連絡をとり、彼らのケアにも留意しているという。10年前から抱いていた“芸能界を変える”という夢の実現のために、彼は疾走を続けているのだ。「女性自身」2020年2月4日号 掲載
2020年01月21日