大友啓史監督最新作『影裏』に出演する松田龍平が、中国の海南島で行われた第2回海南島国際映画祭においてベストアクター(最優秀俳優賞)で初の海外映画賞を受賞したことが分かった。中国の4大国際映画祭のひとつ「海南島国際映画祭」(Hainan Island International Film Festival)は、中国最大のリゾート地・海南島にある三亜、海口、瓊海の3市をつなぐ「島全体での映画祭」を目指し、昨年初めて開催。2回目となる今年は、フランス人女優のソフィー・マルソーがアンバサダーを務め、マスタークラスには黒沢清監督が招待され特集上映も実施した。日本から唯一、今年から新たに創設されたコンペティション部門に選出された本作は、今回12月8日昼(現地時間)にワールドプレミア上映が行われ、キャストの綾野剛、松田さん、大友監督が登壇。綾野さんが中国語で「こんにちは、中国のみなさん、僕のことをガンズと呼んでください」と挨拶すると、会場からは驚きと喜びの声があがり、今回演じた今野役へのアプローチを問われると「まずは演じるというよりもその人物を生きるという感覚が強いです。映画の中でちゃんと生活するということを心掛けました。龍平君との時間が長かったので彼との時間をすごく大切にしました」と回答。一方、松田さんは「この作品は決してわかりやすいエンタテイメント映画ではないので、こうやってみなさんと触れ合える機会を作ってくれた海南島国際映画祭に感謝します」と述べ、大友監督も「映画を上映した後に皆さんの前に立つといろいろなものが伝わってくるものです。自分自身、完成した映画を再発見することにもなり、そういう意味では海南島国際映画祭で多くの人に見ていただけて、僕自身も思うところがあり、とても感謝しています」と挨拶した。そして閉会式前には、3人がオレンジカーペットイベントに参加。綾野さんは「第2回目でこれだけの規模の映画祭を僕は他に知らないです」と盛り上がりに驚きを隠せない様子。「映画は世界の共通言語、ノーボーダーだなと改めて思いましたし、ワールドワイドいろいろな国の方がいらっしゃって、わくわくするしすごく心地がいいです。参加できてよかったです」と喜んだ。続いて、閉幕式でコンペティション部門のベストアクター(最優秀男優賞)に松田さんの名がコールされると、松田さんは驚いた表情を浮かべながらステージへ。「信じられないです。胸がどきどきしています」と心境を明かしつつ、「賞をいただけると思ってなかったので言葉の準備をしていなくて何を言ったらよいか…ただ、海南島国際映画祭に本当にただただ感謝しています。賞をありがとう。それから、映画にかかわった監督をはじめスタッフのみんな、とても素晴らしい賞をいただきました」と感謝を述べていた。『影裏』は2020年2月14日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:影裏 2020年2月14日より全国にて公開©2020「影裏」製作委員会
2019年12月10日11月2日、3日の全国映画動員ランキングは、全世界で大ヒットを記録したスティーヴン・キング原作のホラー映画の完結編『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(全国351館)が初登場で首位を飾った。4週連続首位を走っていた『ジョーカー』(全国328館)は公開5週目で2位に。平野啓一郎の同名小説を、福山雅治、石田ゆり子、伊勢谷友介らの共演で映画化した『マチネの終わりに』(全国323館)は初登場3位になった。公開3週目の『マレフィセント2』(全国369館)は先週2位から4位へ。公開3週目の『世界から希望が消えたなら。』(全国215館)は先週3位から5位になった。そのほか新作では笑福亭鶴瓶が主演を務め、綾野剛、小松菜奈らと共演した『閉鎖病棟―それぞれの朝―』(全国280館)が初登場8位に。Sexy Zoneの佐藤勝利とKing & Princeの高橋海人が初共演した青春映画『ブラック校則』(全国155館)が初登場10位になった。次週は『永遠の門 ゴッホの見た未来』『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』『国家が破産する日』『ターミネーター:ニュー・フェイト』『ひとよ』『Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』2位『ジョーカー』3位『マチネの終わりに』4位『マレフィセント2』5位『世界から希望が消えたなら。』6位『冴えない彼女の育てかた Fine』7位『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』8位『閉鎖病棟―それぞれの朝―』9位『ジェミニマン』10位『ブラック校則』
2019年11月05日旅とグルメをテーマにしたバラエティ「火曜サプライズ」。その10月29日(火)今夜放送回に、映画『閉鎖病棟―それぞれの朝―』から綾野剛と小松菜奈、配信、映画で展開される『ブラック校則』から佐藤勝利がゲスト出演する。先日公開された『楽園』では容疑者扱いされ追い詰められていく孤独な青年を演じ、改めてその演技の幅の広さと深さを印象づけた綾野さん。『さよならくちびる』では複雑な恋愛関係に巻き込まれていくインディーズバンドの女性を演じ、同作の楽曲でCDデビューも果たした小松さん。映画『閉鎖病棟』で共演した2人は、東京の下町、江東区の大島で「アポなし旅」に参加。小松さんも驚いた予約困難になることもあるという衝撃あんパンや、綾野剛お墨付きの美人店員の登場など、大島の街を綾野さんと小松さんの食べ歩きロケをお楽しみに。橋本環奈とW主演した『ハルチカ』や「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」などで俳優としての活動にも注目が集まる佐藤さんは、ヒロミとともにドッキリお宅訪問。佐藤さんが人生初のうどん打ちに挑戦、歌い踊りながらうどんを踏む佐藤さんに目が釘付けになること間違いなし。今夜ゲスト出演した綾野さんと小松さんが共演する映画『閉鎖病棟―それぞれの朝―』は精神科医で作家の帚木蓬生の原作を笑福亭鶴瓶主演で映像化したもの。長野県のとある精神科病院を舞台に、母親や嫁を殺めた罪で死刑となりながら、死刑執行が失敗し生き永らえた梶木秀丸を鶴瓶さんが演じている。サラリーマンだったが幻聴が聴こえ暴れ出すようになり、妹夫婦から疎んじられているチュウ役に綾野さん、父親からDVを受け精神科病院に入院する女子高生・由紀役に小松さん。坂東龍汰、高橋和也、木野花、渋川清彦、小林聡美らが共演する。佐藤さんが高橋海人とW主演を務める『ブラック校則』は、厳しすぎる“ブラック校則”のもとで学生生活を送る2人の高校生が、気になる不登校気味の女子生徒への恋をきっかけにブラック校則との戦いを決意する…という展開。クラスの底辺で空気のような存在の小野田創楽を佐藤さんが、空気を読まず予測不能な小野田の親友・月岡中弥を高橋さんがそれぞれ演じている。『閉鎖病棟―それぞれの朝―』は11月1日(金)より全国にて公開。『ブラック校則』は11月1日(金)より全国にて公開。「火曜サプライズ」は10月29日(火)今夜19時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年10月29日「Takaさんは相変わらず店に来ていますが、一緒によく連れていた浅田さんは最近まったく見なくなりました」(Takaが行きつけの都内の会員制バーの常連客)いわゆる“文春砲”で昨春から交際が報じられていた浅田舞(31)とワンオクことONE OK ROCKのTaka(31)。今年2月にはワンオクの北米ツアーに舞が同行していた姿がキャッチされ、一部では結婚も近いと報じられていた。だが、2人の共通の知人は本誌にこう語る。「実は、3カ月前に2人は別れてしまったんです。舞ちゃんはTakaくんの友達からも評判がよかったんですけどね。気がきくし、彼のことを立てますし。私も“2人はこのまま結婚するのかなぁ”とまで思っていたんですが……」いったい2人に何があったのか。「Takaくんは音楽活動で忙しいうえに、男女問わず友人が多く、付き合いも非常にいい。オフの日も仲間たちと深夜まで飲み歩くことが多いんです。でも舞ちゃんは『2人きりで会いたい!』と言う日が増え、2人の間がギクシャクしたことが大きな原因のようです」(前出・知人)Takaの交友関係の広さは芸能界でも有名。hyde(50)や綾野剛(37)、市川海老蔵(41)らと楽しそうに宴を囲んでいる姿がインスタなどにアップされている。「舞ちゃんとすれば、交際も2年に近づき、2人の将来について真剣に考えるようになっていました。なかなか2人で今後について話し合える時間もなく、不安になっていったようです」(前出・知人)浅田は昨年4月、情報番組『ごごナマ』(NHK総合)で自身の結婚観を聞かれ、こう語っている。「35歳くらいまでには(結婚したいです)。やっぱり私が姉妹なので、自分がお母さんになったときには、兄弟、姉妹が欲しいな、作ってあげたいなと思います」前出の知人は嘆きながら言う。「舞さんは悩みに悩んだ結果、“彼の生き方に、もうこれ以上付き合えない”と涙ながらに別れを決めたと聞きました」破局から3カ月。実はTakaには新たな出会いが――。「Takaくんにはすでに親密な女性がいるそうです。モデルで、付き合ってまだ1カ月だと聞いています。友人の俳優やアーティストにはもう紹介ずみで、行きつけのバーにも連れて来たりしています」(前出・知人)10月24日、妹・浅田真央(29)は「第20回ベストフォーマリスト」を受賞。副賞に「クリスマスイブの横浜ワンナイトクルーズ」を贈呈され「姉と行きたい」と語った。傷心の姉を慰めるためなのか……。
2019年10月29日『悪人』『怒り』と映像化が続くベストセラー作家・吉田修一の「犯罪小説集」を、『64 -ロクヨン-』の瀬々敬久監督が映画化した衝撃のサスペンス『楽園』。この度、綾野剛、杉咲花、佐藤浩市の撮影風景を捉えた貴重な特別メイキング映像が解禁となった。綾野さん、杉咲さん、佐藤さんが、Y字路で起こった2つの事件の容疑者の青年、傷ついた少女、追い込まれる男をそれぞれ演じている本作。今回のメイキング映像では、緊張感漂うY字路での撮影風景からスタート。綾野さんが原作者の吉田氏との対談で、「役を生きるにあたって“土地”に覚悟させられる感覚があります。僕にしてみたら、その場所は最終共演者であり、なおかつ共犯者ですから。だから僕はロケーション探しに時間を費やす作品には信頼を置けるんです」と撮影地についての重要性を語っていたが、本作でも重要な“土地”だった様子。綾野さん演じる豪士が、このY字路で起こった少女失踪事件の渦中に物憂げな表情で遠くを見つめているシーンや、瀬々監督と演出・演技についてお互いの意見を話し合う、普段はなかなか見ることのできない監督と役者の生の姿を捉えている。そして、杉咲さんが演じる紡が緊迫した表情で駆け寄ってくるシーンも本作の中では重要な場面となっており、その撮影風景は本映像でしか見ることのできない貴重なもの。また、佐藤さん演じる善次郎が限界集落で追い詰められ、不遇を味わう中、ともに暮らす愛犬レオとの撮影シーンも含まれており、本作の世界観をより深く見つめることができる映像となっている。『楽園』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:楽園(2019) 2019年10月18日より全国にて公開© 2019「楽園」製作委員会
2019年10月27日松田翔太(34)が10月21日、Instagramに妻・秋元梢(32)と表紙を飾った雑誌「VOGUE」の写真をアップした。その親密な様子にネットが沸いている。同日、Instagramを更新した松田はベッドの上でシックな装いに身を包んだ自身と花柄の服を着て松田に寄り添う秋元の姿をアップ。それは雑誌「VOGUE」の表紙であり、《素敵な夫婦写真になりました。感謝します》と投稿した。アップされるとそのクールで仲睦まじい様子はすぐさま大評判に!綾野剛(37)は《美しい素晴らしい》とつづり、野田洋次郎(34)は拍手の絵文字を3つ並べて讃えた。またファンもその“おしどり夫婦”ぶりに感激の様子で、投稿3時間で12万もの“いいね”を記録。さらにネットではこんな声が上がっている。《VOGUE12月号の表紙が激エモい……松田翔太さんも秋元梢ちゃんも、どちらも好きすぎて買うしか選択肢がない……表紙はラミネートして飾る……この二人見てるだけで崇めたくなる本当に好き無理……》《強く手を握られてる姿に胸があつくなります》《松田翔太×秋元梢夫婦いまのところ日本最強カップルなのでは…》18年4月に結婚を発表した2人。1年経ってもその仲は変わらないどころか、むしろその絆は深まっていると松田の知人は語る。「彼は結婚したからといって、相変わらず仕事仲間と飲みに行くことも多いですね。梢さんも“彼の私生活を制限しても、仕事の幅が広がらない”とその生活スタイルを容認しています。ですから彼は奥さんの懐の深さにいつも感謝しているようです」松田が秋元に“頭が上がらない”理由は、それだけではない。「2人はオフの日でも、自宅で食事することが多いです。それは彼女の料理の腕前がプロ並みだから。ブリの塩焼きやじゃがいもの煮っころがしなど和食が得意なだけでなく、マフィンやチョコパイといったデザートもお手のもの。モデル仲間の間でも有名で、彼女が先生となってモデル仲間たちに料理教室を開催するほどです。翔太さんはがっちり胃袋もつかまれているんです」(ファッション関係者)そんな2人には、結婚時に決めた“2つの約束”があるという。「まず第一に、誕生日や結婚記念日などのメモリアルデーは一緒にお祝いするというもの。仕事でどうしても都合がつかない場合は代替日を決めてでも、ともに食事をするそうです。そして2つ目は、夫婦間で“嘘はつかない”ということ。これは秋元家の昔からの決まりだそうです。この2つを守ることこそ、おしどり夫婦の秘訣のようです」(前出・松田の知人)仲の良さが注目を集める2人。その幸せをこれからも振り撒いてほしい!
2019年10月21日10月18日から公開する映画『楽園』で、少女失踪事件の容疑者として追い詰められる青年を演じる綾野剛さん。今作への思いを聞きました。「感性を実力に変えてきた。改めて、“感性モンスター”で行く」「瀬々さんは、“繊細モンスター”だと思う。圧倒的にニュアンスやディテールのある映画を撮る。大好きな瀬々さんが作る世界を、豪士(たけし)を通して世の中に見てもらいたい」瀬々敬久監督と『64-ロクヨン-』以来、2度目のタッグを組んだ綾野剛さん。今作『楽園』は、そう話す綾野さん自身の繊細さにも息をのまされる。青田に囲まれたY字路で起きた少女失踪事件の容疑者として追い詰められていく、いつも怯えたような顔をした青年・中村豪士として、リアルに存在しているのだ。「デビューから『クローズZERO II』(‘09年)までは感覚でやっていたんです。でも、その感覚を実力に変えていかなければ、もたないと感じて、『ハゲタカ』(‘18年)までの5年はニュアンスよりも、ストレートに伝わるものを重視してキャラクターを構築してきた。その作業を経て、今、改めて“感覚モンスター”で行こうと思ってる。この作品も感覚だけでやっているので、正直、役作りはしていない。Y字路に初めて立った時に、台本には書かれていないすべてのディテールとニュアンスを、その場所から吸い上げることを徹底しました。役に自分を乗せるより、自分という箱に役を入れることが、具体になる」これは、撮影期間中、役を引きずり続けることとは違うそう。「僕にとって、“よーい、スタート”から“カット!”までの時間以外はオフなので。役に寄り添ってはいても、ずっと役が入ってるとかはありえない。宿泊先のホテルに温泉があって、毎日マネージャーと温泉入ったり、うまいイタリアンや鰻屋に行ってました(笑)」はたして豪士は罪を犯したのか。サスペンス的な興味を掻き立てていた物語は、失踪した少女と事件直前まで一緒にいた紡(つむぎ/杉咲花)との共感や、閉鎖的な村で孤立を深めていく善次郎(ぜんじろう/佐藤浩市)を通して、人間の孤独を見つめさせる。「『楽園』の登場人物すべてに言えることなんですけど、世の中にはもっと抱きしめられなきゃいけない人たちがたくさんいる。寄り添うってことも、抱きしめるってこと。なんでもないシーンだけど、杉咲さん(演じる紡)が豪士を見つめてくれたシーンは、すごく残ってる。それは、彼女が豪士に寄り添ってくれて抱きしめようとしてくれたからですよ。この作品にとっての“楽園”…希望は、杉咲花です」綾野さんにとっての楽園とは?「聞かれるだろうなとは思ってたんですけど(笑)…作っていくものですかね。現場が、僕にとっていちばんの楽園なので。自分が生きているうちに少しでも、ちゃんと自分の血が通ったものを作ることが大事。自分が目指す楽園を作っていける存在になっていれば、60歳になっても“この人、ぶっ飛んでるな”って感じでいられるのかな」『楽園』少女失踪事件が未解決のまま12年…。孤独な青年、心に深い傷を抱える少女、孤立を深める男の運命が繋がる。原作/吉田修一『犯罪小説集』監督・脚本/瀬々敬久出演/綾野剛、杉咲花、佐藤浩市、柄本明10月18日、全国ロードショー。2019「楽園」製作委員会あやの・ごう1982年1月26日生まれ、岐阜県出身。吉田修一作品の映画化への出演は『横道世之介』『怒り』に続き、本作が3作目。映画『閉鎖病棟 ―それぞれの朝―』が11月1日公開、『影裏』が2020年公開予定。トップス¥231,000(FENDI /フェンディ ジャパン TEL:03・3514・8272)※『anan』2019年10月23日号より。写真・田村昌裕(FREAKS)スタイリスト・荻野玲子取材、文・安井千恵(by anan編集部)池田エライザさんのヘルシービューティのヒミツ
2019年10月21日青田に囲まれたY字路で、ある日、少女がいなくなった。懸命な捜索も空しく、少女の行方は知れぬまま12年の時が経過。そして、またあのY字路で少女が姿を消したという。渦巻く疑念。噴き出す怒り。10月18日から公開の映画『楽園』は、孤独と喪失を抱えた人々の悲しみと一筋の光を描いたヒューマンサスペンスだ。少女失踪事件の容疑を向けられる青年・豪士〈たけし〉を、綾野剛が演じている。「豪士はずっと人の目を感じることなく生きてきたんだと思います。なぜなら、誰にも見つめられてこなかったから。人から見つめられないのは、存在しないのと同じ。だから、怒りも苦しみも何もなかったんだと思います」綾野が演じた豪士は、外国で生まれ育ち、母親と共に日本に渡ってきた移民だ。しかし、地域の生活に溶け込んではおらず、心許せる友達もいない。「村の人たちは誰も豪士のことなんて知らないし興味もない。豪士にとっては誰かと何かを比べることもできない状態です。比べる対象がいないから、愛とか不幸とか孤独を感じることもない。きっと自発的に“生きている”感覚はなかった。ただ“生かされている”という方が近いのかもしれません」そんな豪士を、見つめてくれる人がいた。「それが、少女失踪事件で消息を絶った愛華ちゃんと、その友人の紡〈つむぎ〉(杉咲花)です。見つめられることは、自分はここにいるんだという存在証明になる。12年前、誰にも見つめられたことのなかった豪士は、初めて愛華ちゃんに見つめられた。そして12年経って、今度は紡が見つめてくれた。ふたりに見つめられた瞬間だけ、ずっと“生かされている”だけだった豪士が“生きている”という気持ちになれたんだと思います」それは、ずっと暗がりを歩いてきた豪士にとって、一筋の光だった。「体温が上がってくる感じというか、自分の中にちゃんと血が流れているんだと体感できた。つまりそれは明日が来るということ。それこそが、豪士にとっての“楽園”だったんじゃないかという気がします」事件直前まで愛華と一緒にいた紡は、誰とも分かち合えない罪悪感を抱えたまま、12年の時を過ごしてきた。豪士は、愛華ちゃんがいなくなってからの12年を、どのように過ごしたのだろうか。そう尋ねると、綾野は間髪入れずに切り出した。「何も変わらないです。T字路で車から降りるシーンで、紡から『どこか行きたいですか?』と聞かれて、『どこへ行っても同じ』と答えるところがあります。あそこにすべてが込められていて。豪士も紡も、変化を選択していい人間じゃないと思って生きているんです。ふたりは圧倒的に底辺。だからこそ理解し合えた、愛華ちゃんという人物を通じて」私たちが生きる社会にも、豪士や紡のような人はいる。真面目に生きようとしているだけなのに、集団からはじき出されて、まるでいないものとして見なされている人が。そんな孤独の淵に立たされている人たちの存在に、私たちは気づいてあげなければならない、と綾野剛は声をあげる。「豪士だけじゃなく、紡も、佐藤浩市さんが演じた善次郎も、ただただ罵声を浴びせられて、それをひたすら受け止めているだけ。そういう人って身近にいると思うんです。だから僕は、まずそういう人たちの存在に気づいてあげたいし、抱きしめてあげたい。まっとうに生きている人たちが、誰からも見つめられていないと感じるなら、僕がその人を見つめてあげたい」抱きしめてあげたい。その言葉は、豪士を演じる上で重要なキーワードだった。劇中、一部、スタントを用いる危険なシーンが含まれているのだが、そのとき、綾野はスタントを務めるアクション部の俳優にこんなお願いをした。「手を広げて倒れるような、そういうお芝居はやめてください、とお願いしました。そうじゃなくて、自分のことを抱きしめてほしいと。ずっと誰からも抱きしめられなかった豪士だからこそ、あの瞬間だけはせめて自分で自分のことを抱きしめてあげてほしかったんです」そこまでひと息で明かしてから、自分で自分に注釈をつけるように、綾野はこう付け加えた。「とは言え、実際の僕は豪士の暮らしとは全然違う。それなりの生活をさせてもらっていますし、スポットライトも当ててもらっている。そんな自分が、彼らの代弁者になれるはずがないと。綺麗事なのだとも思います」俳優・綾野剛は、表舞台に立つ人間として、常に世の中から見つめられている存在だ。だから、見つめられたことのない人間の苦しみを、当事者として語ることはできない。その正直さに、綾野剛の思慮深い人柄が垣間見える。「自分が浴びている歓声が、ある日突然罵声に変わることがあるのもわかっている。想像するだけで身震いするほど怖い。でも、僕の場合は、それさえも全部エサだと思える。罵声も全部栄養。そう言い切れるだけ、僕は体質的に強いのかもしれません。欠落とも言える。同時に自分のように強くなれない人がたくさんいることはよくわかっています。だから強くない人がいたら、やっぱり僕は抱きしめたいです」本来の自分とはかけ離れた役だ。どう共感の接点を結び、役に近づいていくのか。その問いに、綾野は「僕は役に対して共感したことがない」と持論を述べた。「むしろ共感という感情は邪魔なんです。だって、それは綾野剛の主観でしかないから」では、綾野剛が役を生きるときに最も大切にしているものは何か。綾野の答えに、迷いはない。「自分がいちばんその役を愛してあげること。僕、これまでトータル3000人ぐらいは役で人を殺していますけど、それでも自分の演じる役を愛せなかったことはない。もちろん人を殺すこと自体は肯定できません。ちゃんといけないって否定する。その上で、愛する。それはもう共感を超えている」綾野剛は今や「この人が出ている作品は面白い」と映画ファンから信頼を寄せられる俳優のひとりだ。しかし、作品選びの基準は、基本的に「オファーが来た順」だという。それだけオープンな姿勢でいながら、刺激的な作品に次々と出演している理由はどこにあるのか。そこに見えるのは、綾野独特の感性だ。「台本を読んだときに、役に乗っかって生きた気持ちになれるものとなれないものがあります。僕は、生きた気持ちになれない台本に出演したいと思っています」読んでいて生きた気持ちになれる台本が、いい台本なんだと勝手に思い込んでいた。だからこそ、綾野の答えに意表を突かれた。「活字上で生きられたら、現場に行って何があるのよ、という話です。そうじゃなくて、台本を読んでも、これをどうやって生きたらいいのか見当もつかないぐらいの方が、いざ現場に行ったときに、ロケーションが共演者となって、いろんな発見をくれるんです」この映画もそうだった。ロケ地のY字路に立ったとき、綾野は「覚悟を決めさせられた」と振り返る。「誰が読んでも同じ芝居になる書かれ方をしている台本は、演じていて恥ずかしいんです。どう生きればいいかわからないからこそ、何をやっても正解になる。もっと言うと、答えを見つけることなんて大事じゃないんです。それよりも、監督とキャストとスタッフと一緒になって答えを紡いでいくことが、映画をつくることなんじゃないかと思います」本作では、陰惨な村社会の歪みがありありと描かれているが、決してこの閉塞感は地方都市に限ったことではない。フォーカスを広げれば、日本そのものが大きな村社会だ。同調圧力や集団心理による過剰な攻撃が、今を生きるすべての人たちを生きにくくさせている。この息苦しさから解放され、もっと伸びやかに呼吸をしていくために、今、必要なものは何だろうか。「美しいものを見る、ってことじゃないですか。たとえばですけど、最近いつ空を見上げました?」映画について語る熱っぽい言葉がふっとやわらぎ、綾野の声に優しく穏やかな風が吹いた。「曇っていてもいいんです。綾野剛に言われたなと思って、10秒ぐらい、ちゃんと空を見てみてください。『やあ、久々』って気分になりますよ。そしたらきっと空も『やあ、久々』って返してくれる。空は誰のことも平等に見つめてくれているんです。強い人も、強くない人も、人以外の生き物であっても、平等に。どんなに孤独でも、空は見つめてくれていることを忘れないことが大事なんじゃないでしょうか」インタビューを終えると、切れ長の瞳をくしゃりと綻ばせ、「ありがとうございます。またお願いします」と丁寧にお辞儀をして部屋を出た。クールなマスクとは対照的に、誠実な人だ。銀幕の中に生きる役はあくまでつくりものでしかない。それでも、綾野が命を吹き込むと、まるで本当に生きている人のように心を吸い寄せられてしまうのは、どこまでもまっすぐ向き合うこの誠実さにあるのかもしれない。撮影/奥田耕平取材・文/横川良明
2019年10月21日10月18日(金)から公開の映画『楽園』で少女失踪事件の容疑を向けられる青年・豪士〈たけし〉を演じた綾野剛さんのサイン入りチェキを1名様に!応募はぴあ(アプリ)にて10月29日(火)まで受付中。ぜひご応募下さい!お申込みはこちら(dpia-app://marupi?isLocked=0&marupiId=f1c4a016-5d64-4f9f-aa9b-b42150d62f1c)
2019年10月21日10月19日、20日の全国映画動員ランキングは、トップ10に新作が4本ランクインするも、『ジョーカー』(全国327館)が公開3週目も首位を守った。アンジェリーナ・ジョリーが主演を務め、『眠れる森の美女』に登場するヴィランを主人公にした『マレフィセント2』(全国369館)は初登場2位に。シリーズ16作目を迎えた『プリキュア』シリーズの劇場版『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』(全国231館)は初登場3位になった。ドラマ『GTO』や『君のまなざし』を手がけた赤羽博監督による感動の人間ドラマ『世界から希望が消えたなら。』(全国214館)は初登場4位になった。公開2週目の『最高の人生の見つけ方』(全国348館)は先週2位から5位になった。そのほか瀬々敬久監督が綾野剛の主演で吉田修一の『犯罪小説集』を映画化した『楽園』(全国297館)が初登場10位に入った。公開14週目の『天気の子』(全国368館)は初めてベスト10から姿を消した。次週は『108~海馬五郎の復讐と冒険~』『キミだけにモテたいんだ。』『冴えない彼女の育てかた Fine』『ジェミニマン』『超・少年探偵団NEO -Beginning-』『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』『ロイヤルコーギー レックスの大冒険』『ロボット2.0』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『ジョーカー』2位『マレフィセント2』3位『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』4位『世界から希望が消えたなら。』5位『最高の人生の見つけ方』6位『記憶にございません!』7位『空の青さを知る人よ』8位『イエスタデイ』9位『HiGH&LOW THE WORST』10位『楽園』
2019年10月21日ドラマ『偽装不倫』で見せた大胆な愛情表現、切ない表情、甘い笑顔。世の中の女性たちの心をわしづかみにした宮沢氷魚さん、25歳。彼が、その深く澄んだ瞳で見つめる色気のかたちとは。クールな佇まいや憂いを帯びた眼差しから醸し出される宮沢氷魚さんの色気。「自分の中にあるとはまったく思ってこなかった」と言いつつも、年上女性との恋愛を描いたドラマ『偽装不倫』出演を経て「色気というものがぼんやりと見えてきた気もします」と話す。「モテるキャラクターである伴野丈に説得力を出すには色っぽさが大切だと思い、大人っぽい色気を持っている、モデル仲間の成田(凌)くんや柳(俊太郎)くんと、撮影前、ごはんを食べに行ったんです。直接的な質問をしたわけではないので、二人は色気を研究したかった僕の意図には気づいていないはずですが(笑)。会話しながら思ったのは、二人は自分の行動や考えに確固たる自信と責任を持っているということ。そこから生まれる余裕が、色気に繋がっているのだとヒントをもらえました。あのドラマでは、人気原作のイケメンキャラクターを演じる責任をいい意味でのプレッシャーに変えることができ、それを色気に繋げられたかなと感じます」実際、ドラマの放送中、たびたび「伴野丈の色気がすごい」という嬉しい感想を耳にしたそう。「もちろん、キャラクターを褒めてくれた言葉なんだってわかってます。でも、僕自身にまったく色気がなかったら画面には映らないと思うし、伴野丈への褒め言葉のうち、3割くらいは僕に向けられているはず…と捉えています(笑)。それに、ドラマの撮影が終わって久しぶりに雑誌の撮影をしたら、デビュー時から撮ってもらっている男性カメラマンに『惚れちゃいそう』って言われたんです。男性からもカッコいいと思ってもらえる空気が僕から出てきているんだとしたら、すごく嬉しいですね」落ち着いた声、長い指先。宮沢さんには色気に繋がる要素が溢れている。自覚があるものは?と尋ねると、答えは「清潔感かな」。「小さなことですが、爪を切るとか、身だしなみは意識してます。部屋もきれいにしていたくて、2日に一回は掃除機をかけます。ゴミが溜まる透明な部分に埃や髪の毛が吸い込まれていくのを見るのが好き。そして、そこをいっぱいにして捨てるのが気持ちいい!」逆に、自分にはまだ足りないと思う、色気の必要条件は「経験」。「たくさんの経験を積み、自分の弱さやカッコ悪い部分もすべてさらけ出せる人に、不思議と吸い込まれそうになるんです。自分を知るって一番難しいこと。知れたとしても、自分のすべてを表現することに、僕はまだ怖さがあります。もっと経験を積まないと」俳優として、経験を積み上げている真っ最中。そのスタートとなったドラマ『コウノドリ』で主演を務めた綾野剛さんは、宮沢さん曰く、「色気の塊」。「“綾野剛”という生き方に対する自信と潔さを行動から感じます。買い物ひとつとっても、男気がすごいんですよ。ドラマ初出演のお祝いに、表参道に連れていってくれて『好きなサングラスを選んでいいよ』と。僕が、一緒に買い物できるだけで十分ですと言っても、『選ぶまで帰らないよ』とさらっと仰る。その潔さに惚れました」幼稚園から高校までインターナショナルスクールに通い、大学2年間はアメリカへ。アメリカと日本で、色気に違いはある?「あちらの男性は、肉体によって色気を表す人が多いように感じました。シックスパックの筋肉質な体がひとつのステイタスになっていて、ファッションにしても、タイトな白Tシャツにピチピチのデニムで、ボディを強調するスタイル。僕は見ての通り細いので、『中学生か』とか『男じゃない』とか、めっちゃイジられましたよ。まったく気にしませんでしたけどね。筋トレが大嫌いで、ジムに行くというオプションすら僕の中にはなかったので(笑)。女性にしても、アメリカではスタイルがいいことが、色気があってセクシーと捉えられていたような気がする。僕自身は、女性の透明感やピュアさに色気や美しさを感じます」女性に対して惹かれるそうした気持ちを、初主演映画『his』でゲイ役を演じたときには、恋人役の男性俳優・藤原季節さんにも向けることができたそう。「僕自身の恋愛対象は女性だけれど、ちゃんと季節くんを恋愛対象として見られなければ演じられない役で、すごく悩みました。でも結局、LGBTQについて知ろうと熱心に研究し、真っすぐ向き合う季節くんの姿が人として美しくて、好きだなって思えたんです」育ってきた環境の中で、さまざまな国籍、人種、バックグラウンドを持つ人たちと出会ってきた。「そのおかげで、人それぞれ違うことを自然と受け入れられるようになりました。もちろん、人間なので先入観で判断しそうになることもあります。でも、僕と違うからと突き放さず、その人を理解する努力はしているつもりです」宮沢さんの透明感のある色気は、こうした柔軟な心の在りようから生まれているのかもしれない。みやざわ・ひお1994年4月24日生まれ、アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ出身。2015年、『MEN’S NON-NO』専属モデルとしてデビュー。’17年、連続ドラマ『コウノドリ』で俳優デビュー。初主演映画『his』は’20年1月24日公開ジャケット¥319,000パンツ¥144,000レザーベルト¥60,000シューズ¥101,000*すべて予定価格(以上プラダ/プラダ クライアントサービス TEL:0120・45・1913)※『anan』2019年10月23日号より。写真・畑中孝弘(UM)スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・スガ タクマ取材、文・小泉咲子撮影協力・AWABEES(by anan編集部)
2019年10月19日映画『楽園』(10月18日公開)の公開初日舞台挨拶が18日に都内で行われ、綾野剛、杉咲花、佐藤浩市、村上虹郎、ユップ・ベヴィン(劇伴作曲者)、瀬々敬久(監督)が登場した。同作は『悪人』『怒り』など映像化が続くベストセラー作家・吉田修一の『犯罪小説集』を、瀬々敬久監督が映画化。ある地方都市で起きた少女失踪事件をきっかけに知り合った孤独な青年・豪士(綾野剛)と、失踪した少女の親友だった紡(杉咲花)だが、事件から12年後に再び同じY字の分かれ道で少女が姿を消して、事態は急変する。金髪に胸元の開いた赤いスーツという格好で現れた綾野。村上は「このお三方がいつも黒い服を着て宣伝をしているので、僕は明るくする担当なのかな!? と思ってきたんですけど、そしたらなんか……あの、今日はライブですか?」とつっこむ。綾野は「虹郎! もうおれと虹郎にしかできない空気感よね」と苦笑しつつ、「記事になりそうだから言わないけど、大体金髪に赤いスーツと言ったらもう……。映画を観終わった方々が、僕たちのことも心配になる部分もあると思ったので、全く別人だな、違う人をいきてるんだなと思ってくれたらいいなという。今思いついたこじつけ」と説明した。イベントでは、劇伴作曲者のユップがピアノを生演奏する一幕も。杉咲は「今、ユップさんの曲聴きながらも感じたんですけど、撮影していた時は本当に苦しかったので、その日々が走馬灯の様に蘇ってきて。トラウマのような時間でも正直あったりして」と振り返る。綾野が「トラウマを作ってしまいました、我々」と受けると、杉崎は「映画を観て自分自身救われたので、一人でも多くの方々に観ていただけたらいいなという思いに改めてなりました」と思いを表した。また主題歌は野田洋次郎×上白石萌歌のタッグで作られたが、瀬々監督は「『一縷』というタイトルが素晴らしい。一筋の光、といったところにつながると思います」と感謝。ユップの劇伴曲も含め、「差別とか格差とかそういうことに対するおかしいんじゃないのということもあって作り始めた映画ですので、そういう共通の感覚を大切にしてできたということが素晴らしいと思います」と語った。
2019年10月18日衝撃のドラマデビューから、わずか1年。短期間で多くを吸収し、急速に俳優道を駆け上っていく岡田健史さん。少年から青年の顔つきへと変化する瞬間、二十歳の色香。岡田健史さんが『anan』本誌に初登場したのは、ドラマ『中学聖日記』の放送を目前に控えた約1年前。当時はまだどこかあどけなさが残る少年のような表情が印象的だった。その時の誌面を見せると、岡田さん自身も懐かしそうに微笑む。「確かこれが初めての雑誌の取材だったんです。懐かしいなぁ。あれから本当にいろんなことがありました。嬉しいことや楽しいこと、苦しいことも辛いことも。いろんな場所に呼んでいただいて、いろんなお仕事を経験させていただく中で、お芝居への向き合い方や心境も大きく変わったと思います」だからなのか、この1年で岡田さんの雰囲気もがらりと変貌。顔つきもより一層凛々しくなり、二十歳という年齢に似つかわしくない大人びた色気を纏っている。「当時の僕ってきっと、“ただ真面目”という印象じゃありませんでしたか?(笑)今まで“ちゃんとしなくちゃ”と思うあまり、どこか自分を取り繕っていたようなところがあったんです。当時はそれが正解だと思っていたんですけど、なんか違うなって。これは本当の自分じゃないなって。でも、いろいろなお芝居に挑戦させていただくうちに、人に迷惑をかけない範囲で自分の思ったことや感じたことをもっと表に出していかないと、面白くないなということに気がついたんです。例えば今日のような取材も、雑誌を読んでくださる方のためにするものだとは思うんですけど、僕はここにいるスタッフさんたちとの大事なコミュニケーションの時間でもあると思っていて。だから、事前にいただいた質問案も、ごめんなさい。見ていないんです。あらかじめ用意してきた言葉を話すのではなくて、今日この場で自分が思ったことを話したかったから。今はこの1年前の岡田健史に“よしよし”ってしてあげたい気分です(笑)」心の枷を外し、自分自身を解放することによって滲み出る“人間味”こそが、岡田さんが考える色気のキーワードのひとつ。「色気というと、もっと性的なものを思い浮かべるかもしれませんが、僕はそういうものより、人の欠点や短所を見た時のほうが愛おしく感じるんです。だから今日の撮影でも、人間味を意識して、苦しみや憤りみたいなものを表現しようと思いました。それが正解かどうかはわからないですけど」岡田さん自身が男として憧れるのも、人間味あふれる人。「正直、今はかっこよくなりたいとか、外見を磨くことに興味がないんです。それよりは、『人間味があって面白いよね』と言われるような人になりたい。イ・ビョンホンさん、ウォンビンさん、山田孝之さん、菅田将暉さんをはじめ、僕が目標としている俳優さんは、みんなそういう評価のされ方をしている人たちばかり。外見以上に内面から滲み出るものに魅力を感じるのは、女性も然りです」では、「女性の外見や仕草に色気を感じることはない?」と尋ねると、深く考え込んでしまった。「いや…。でもやっぱり自分も男なので、女性の体の曲線美とか柔らかさみたいなものには魅力を感じます。それって女性性の象徴ですし、そういう部分に惹かれるのは男として正常なことだとも思います。でもそれ以上に、もっと強く心惹かれるものがあって、それが色気というものだと思うんですけど……。その正体が何なのかうまく言葉にできないんです」そしてまたしばらく考え込んだのち、岡田さんがこれまで強く惹かれた女性について語ってくれた。「例えば、映画『そこのみにて光輝く』の中の池脇千鶴さん。主演の綾野剛さんと、しばらく抱き合っているシーンがあるんですけど、綾野さんを聖母のように包み込む池脇さんがたまらなく色っぽくて。あの母性はすごいなと思いました。あとは、漫画『シガレット&チェリー』の“先輩”。彼女はすごくきれいにタバコを吸う人なんです。その仕草もどこか色っぽいし、ミステリアスで自分の感情をあまり表に出さないところにも魅力を感じました。色気って、憂いや儚さのようなものでもあるのかなぁ…。でもやっぱり、僕のような二十歳の坊やに女性のことはよくわからないです(笑)」今はとにかく仕事一筋。お芝居をしている時が一番楽しいと言う。「お芝居は、苦しいから楽しい。この間初めて、いろんな俳優さんたちが口にする“自分を超える”という経験をしたんです。すごく苦しい思いをしても、それを乗り越えてしまうとまた新しい景色が見たくなる。これだけ自分に負荷をかけているのに、またやりたいと思うなんて、俺って変態だな、ドMだなと思います。ってことも、1年前は絶対に言えなかった(笑)。そう考えるとやっぱり、だいぶ成長したなと思います」おかだ・けんし1999年5月12日生まれ、福岡県出身。昨年放送された俳優デビュー作、ドラマ『中学聖日記』の黒岩くん役で大ブレイク。10月27日スタートのAbemaTVオリジナルドラマ『フォローされたら終わり』では、連ドラ初主演を務める。ジャケット¥63,000パンツ¥38,000(共にエトセンス/エトセンス オブ ホワイトソースTEL:03・6809・0470)シャツ¥25,000(アンバー/スタジオ ファブワークTEL:03・6438・9575)※『anan』2019年10月23日号より。写真・森山将人(TRIVAL)スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・KOHEY取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年10月18日「芸術の秋」で思い浮かべるものといえば、読書や映画鑑賞など。そこでご紹介するオススメの作品は、ベストセラー作家・吉田修一さんの「犯罪小説集」から2篇を組み合わせ、瀬々敬久監督によって映画化されたサスペンス大作『楽園』です。今回は、本作で重要なキャラクターを演じたこちらの方にお話をうかがってきました。写真・角戸菜摘(杉咲花)注目の若手女優・杉咲花さん!【映画、ときどき私】 vol. 270少女時代に経験したあるトラウマを抱えたまま大人に成長した紡(つむぎ)を演じた杉咲さん。映画やドラマなど、話題作への出演が続いている杉咲さんに、本作の現場で学んだことや共演者とのエピソードなどについて語っていただきました。―まずはオファーを受けたときのお気持ちから教えてください。杉咲さんこれまでに吉田修一さんの小説が実写化された作品はほとんど観ていたので、素直にすごくうれしかったです。もちろん、テーマは重いので、緊張感はありましたが、それに対する抵抗はありませんでした。むしろ重たい作品のときは、苦しいけれど、それ以上に終わったあとの達成感とかやりがいを感じることができるので、私にとっては喜びでもあります。―今回の紡は、繊細な演技が求められる役どころだったと思いますが、演じてみていかがでしたか?杉咲さん最初からすごく難しい役だと思ってはいましたが、実際に演じてみると、いままでで一番難しい役でした。というのも、どこにもぶつけられない紡の怒りや後悔など、頭では理解できているはずなのに、いざ演じようとするとわからなくなってしまったからです。そんなふうに、どんなに考えてもわからなくなってしまう瞬間が多かったのですが、ラストのほうで「わからなくたっていい」という紡のセリフがあったので、「私もわからないけど、このまま一度現場に行ってみよう」と思って、そうすることにしました。それまではちゃんと理解して、わかっている状態で現場にいかないとダメだと考えていましたが、わからないまま行くことに一回挑戦してみようと思って行ったら、自分では想像もしなかったところまで感情がたどりつきました。そこで、「わからないことは悪いことではないんだ」ということを知ることができて、すごく勉強になりました。この作品以降は、現場に行くのも少し気が楽になっています。感覚的に似ている人と共鳴し合いたい―そんな紡は闇を抱える青年の豪士(たけし)と出会うことによって、少しずつ心を開いていきますが、演じるうえで意識したことはありますか?杉咲さん台本を読んだときに、紡が豪士に対して抱く感情がLOVEなのかLIKEなのか、気になったので、そこは監督に確認しました。そうしたら、「どっちだと思う?」と聞かれたので、「どっちもですかね」と言ったら、「じゃあ、それでいいよ」と。そのように、監督も私にゆだねてくださる方だったので、自分のなかにある豪士への特別な感情を大事にしながら演じました。私も感覚的に自分と似ている人と出会うと一緒にいたいほうですが、紡も同じように豪士と共鳴したい、慰め合いたいという気持ちがあったのだと思います。―その豪士を演じたのは綾野剛さんでしたが、共演されてみていかがでしたか?杉咲さん綾野さんとのシーンで感じたのは、とにかく安心感でした。内容が内容なので、現場にいるだけでも苦しくなってしまって、「早くホテルに帰りたい」と思うこともありましたが、綾野さんはカメラが回っていないところでもすごく優しく接してくださいました。そのおかげで安心できましたし、助けていただいたと思います。―では、オフのときの綾野さんとの印象的なエピソードなどがあれば教えてください。杉咲さん撮影中に綾野さんが2回ほどご飯に連れて行ってくださったのですが、ちょうど私の誕生日が重なったときがありました。そうしたら、サプライズでお祝いをしてくださるだけでなく、なんとプレゼントの箱を2つも用意してくださっていたんです!そこで「どっちか良い?」と聞かれたのですが、「どちらも素敵です」と答えたら、「じゃあ、両方あげるよ!」と言って2つともくださいました。よくよく聞いたら、「どっちも似合うと思って選べなかったから両方買ったんだけど、いきなり2つもプレゼントしたらびっくりされちゃうと思ったから2つ用意した」、とのことでした。杉咲さんにとっての楽園とは?―今回、原作となった短編小説集のタイトルは「犯罪小説集」ですが、映画では『楽園』というタイトルになりました。最初に聞いたときはどう感じましたか?杉咲さん漠然とではありますが、とてもいいタイトルだなと思いました。紡は自分の楽園をずっと探しているようなところがありましたし、それを探す気力があったからこそ、明日が来ることをちゃんと受け入れられているのかなと感じられたので。―演じ終えたいま、紡にとっての楽園は何だったと考えていますか?杉咲さんおそらく、「自分自身」ではないかなと思います。―ちなみに、杉咲さんにとっての楽園は?杉咲さんおいしいご飯がたくさん食べられるお店です(笑)。―それは最高の楽園ですね(笑)。「楽園」と聞いて最初に思い浮かぶ場所はありますか?杉咲さん私の好きな場所は、代々木上原。オシャレなお店もいっぱいありますし、すごくいい空気が流れている気がして、ステキなエリアだと思っています。―もし、長期のお休みが取れて遠出できるとしたら、行きたいのはどこですか?杉咲さんスペインに行ってみたいです。本場の生ハムとか白ワインとかパエリアを味わいたいです!仕事とプライベートを切り替えることを意識した―では、杉咲さんが幸せを感じる瞬間はどんなときですか?杉咲さんおいしいご飯を食べているときと、大好きな人たちと会っている時間です。―杉咲さんにとっては、「食」が大きなポイントなんですね。そんなふうに、プライベートも充実した日々を過ごされていると思いますが、撮影中は役を引きずってしまうことはありませんでしたか?杉咲さんいままではすごく引きずってしまうタイプだったので、自分自身が苦しくなることもよくありました。ただ、そういうことがあるからこそ、より役に近づけている気がしていましたし、切り替えないからこそ、現場に入ったときに楽だと思っていました。ただ、その代わり肉体的、精神的な負担が大きかったので、「これでいいのかな?」と考えてしまうことが最近増えていたんです。そんなときに、「仕事もプライベートも一生懸命がんばることが自分にとっての幸せなんだ」と思えるようになり、今回の作品ではあえて切り替えることを意識しようと心がけました。―実際、それはどのくらい実行することができたと感じていますか?杉咲さん仕事とプライベートを切り替えるために、友達と連絡を取ったり、会う時間を大事にしているので、今回も撮影がないときは、東京に戻って友達と遊ぶようにしていました。ただ、どうしても「こんなに苦しい役を演じているのに、私はこんなに楽しくていいのかな?」という気持ちになってしまうこともありました。そういうときは、「いや、これでいいんだ」と自分に言い聞かせるように意識していました。とはいえ、演じているだけでも自分自身の体を通して体験したことになるので、いまでも思い出すだけ苦しくなります。実際、トラウマになっていたのか、一時は撮影中の記憶が飛んだような状況に陥ってしまったこともありました。それが役に入り込んでいたということなのかもしれませんが、自分にとっては、嘘のない時間だったと思っています。ただ、今後も切り替えはできるようにしていきたいです。もう媚びるのはやめようと思った―瀬々監督とは初めてとなりましたが、監督の言葉から学んだことなどはありましたか?杉咲さん打ち上げのとき、「私、どうでしたか?」と監督に聞いたことがありました。そしたら、監督から「どうだったとかではなくて、もう撮ってしまったものはしょうがないんだよ」と言われました。そのときは、「ああ、ダメだったんだ」とちょっと落ち込みそうになったのですが、確かに撮影していたころには戻れないですし、それを聞くことで安心したいだけの自分や嫌われたくないという思いがあっただけだったことに気がつきました。これまでの作品でも監督に同じ質問をしてしまったことが何度かありましたが、それを聞いて「そんなふうに媚びるようなことはもうやめよう。嫌われてもいいから、現場でそのときそのときにちゃんとかけよう」という気持ちになったんです。恥ずかしさもなくなり、楽になれたので、これは瀬々監督のおかげだと思います。―とはいえ、本作の紡も含めて過去には戻れないとは知りつつも、「あの瞬間に戻れたら」と思ってしまうことは誰にでもあると思います。ちなみに、杉咲さんにも戻りたい時代はありますか?杉咲さんそれは、高校時代ですね。実は、当時はあまり学校を楽しもうという思いがなかったのですが、卒業間近になって友達の大切さや学校の楽しさがわかり、「もっと早くに気がつけばよかった!」と後悔しました。なので、戻れるなら高校のころに戻りたいです(笑)。―それでは最後に、これから作品を観る方に向けてのメッセージをお願いします。杉咲さんこの作品は観客にゆだねている部分が多いからこそ、私が言ったことに囚われてほしくないので、具体的なメッセージはあえて言わないことにしますが、私は最初にお話した「わからなくたっていい」という紡の言葉に救われました。なので、すべてをわかっていることが決して正解ではないですし、わからないからこそ見えてくるものや逆にそれが自信になることもあるというのを感じていただきたいです。インタビューを終えてみて……。ananwebではちょうど1年ほど前にもインタビューをさせていただきましたが、そのときと比べるとさらに大人っぽくなっている杉咲さん。これからは役の幅もどんどん広がると思いますし、この作品を通して女優としても得たものは多かったようなので、今後もますます楽しみです!実力派俳優陣の熱演にも揺さぶられる!現代が抱えるさまざまな問題を背景に、それぞれの人生が交錯していくさまを描いた衝撃のサスペンス。些細なことがきっかけで大きく運命が変わってしまう人々の姿に、あらゆる感情が心に湧き上がるのを感じるはずです。ストーリーとある地方都市のY字路で起きた少女失踪事件。事件は未解決のまま12年の時が過ぎ、少女と失踪直前まで一緒にいた紡は、罪悪感を抱えながら成長するのだった。そんななか、孤独を抱える青年の豪士と紡が出会い、同じ痛みを抱える者同士いつしか共感し合うようになる。ところが、事件の容疑者として疑われた豪士は追いつめられ、新たな悲劇が起きてしまう。その様子を見ていた男・善次郎もある出来事をきっかけに村で孤立してしまい、徐々に正気を失っていくのだった。そして、ついに想像を絶する事件へと発展してしまうことに……。衝撃の予告編はこちら!作品情報『楽園』10 月 18 日(金)全国公開出演:綾野 剛 / 杉咲 花村上虹郎片岡礼子黒沢あすか石橋静河根岸季衣柄本明佐藤浩市配給:KADOKAWA©2019「楽園」製作委員会
2019年10月17日ムロツヨシ(43)が10月12日放送の「嵐にしやがれ」(日本テレビ系)で、「松本潤のTHIS IS MJ」のコーナーに登場。松本潤(36)や綾野剛(37)と「ボトルキャップチャレンジ」「人間テーブルクロス引き」、ARを使った次世代スポーツ「HADO」で勝負した。3人は熱い勝負を繰り広げたものの、ムロが最下位という結果に。罰ゲームとして、松本が撮影したムロの写真を宣材写真として1週間限定で公式HPに掲載することとなった。だが、その写真はほとんど顔が見えないもの。にもかかわらず、ムロの公式HPは一時的にサーバーダウンするほどネットで話題となっている。《ムロツヨシさんの宣材写真…なんだこれ(笑)滲み出る陽気な人柄、MJナイス撮影です!》《ムロさんの宣材写真www 顔、分からんやんw》《ムロツヨシの新宣材写真が顔すらちゃんと見えないの、宣材の意味を成してなくて最高でしかない》ムロの宣材写真が変更されたのは今回が初めてではない。さかのぼると、松本がムロの宣材写真を「イケメンすぎる」と指摘したことが発端だった。まず16年5月、ムロが松本との勝負で負けた際に初めて写真を変更。また同年9月にも、ムロは松本に敗北。そして松本が撮影した写真を一週間限定で掲載した。その苦い経験から、ムロはリベンジすべく「2回負けてるけど3回目勝つ姿が見たいのよ、日本人は」と大きく意気込んでいた。だが、今回も結果は敗北。三度目の正直とはならなかったが、そんな彼に再び挑戦して欲しいという声も上がっている。《やっぱMJ対決はムロさんだよね! 最高だわ。毎週5分でいいからやってくれ!笑》《MJ対決には、やっぱムロさんが必要!いつか勝ってほしい!》ムロが松本に勝利する日はやってくるのだろうか!?
2019年10月13日「博多華丸・大吉」とNHKアナウンサー・近江友里恵が司会を務める「あさイチ」の10月11日放送回に、俳優の綾野剛がゲスト出演。元陸上部だったという綾野さんの“陸上愛”に「ガチ過ぎる」「印象良い意味で変わった」など好感を覚える視聴者が続出している。中学、高校と陸上部で中学時代には岐阜県大会で優勝、高校時代にも準優勝するほどの実力の持ち主だったという綾野さん。番組では「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)」の映像を用意。綾野さんが映像を見ながら“解説”するという企画を実施すると、「こういったことをさせていただけるだけで感謝」と喜びの笑顔をみせる。映像に登場した各選手についての豊富な情報と「足を残す」などの専門用語も交え、まるでスポーツ解説者のような口ぶりで説明していく綾野さんに「すっかり解説者になってる綾野剛さん、ステキ」「陸上大好き、箱根駅伝大好きとかめっちゃ綾野剛推せる」「陸上の解説者並み!!」「陸上競技自己記録が800m1’57で5000mが15’41なのガチ過ぎる」などの声が上がる。その後は最新作『楽園』にまつわるトークに。同作の瀬々敬久監督から「インディーズ魂を持っていて音楽の人に似ている。グルーブ感とかそういうものを大切にしている感じ」と演技について評された綾野さんが「台本はあくまで設計図に近く現場に行ってみないとわからない。ほぼニュートラルな状態で現場に行く」と語ると、「ロケーションが最後の共演者…綾野剛名言録に収録決定」「言葉選びがいちいち文学的でロマンチック」などの反応が。国会中継のため短縮版となった今回、ラストぎりぎりで視聴者から寄せられた「箱根駅伝走るとしたらどの区間を走りたいですか?」に再び“陸上愛”が爆発。「良い質問ですね~」と悩みながら「往路で2区か4区」と解答。その理由を「4区が要、そこをちゃんと行けたら5区の選手に限りなく負担がない」とした綾野さんに、視聴者からも「箱根駅伝の4区推しはかなりマニア!!意外な一面がみられて一気に親近感」「本物のマニアだな綾野剛!好きになったぞ!」「ガチ勢w綾野剛の印象良い意味で変わったw」「綾野剛が語る箱根駅伝…もっと聞きたかった」など好反応が続出している。(笠緒)
2019年10月11日10月18日公開の映画『楽園』の公開記念イベントが8日、東京・新宿の紀伊國屋書店新宿本店で行われ、綾野剛、佐藤浩市、原作の吉田修一、瀬々敬久監督が出席した。国内外で多数の映画賞を受賞した『悪人』(2010年公開)や『怒り』(2016年公開)などの映像化が続くベストセラー作家・吉田修一の「犯罪小説集」を、『64 -ロクヨン-』(2016年公開)の瀬々敬久監督が映画化した映画『楽園』。青田に囲まれたY字路で2つの事件を発生し、容疑者の青年・中村豪士(綾野剛)、傷ついた少女・湯川紡(杉咲花)、追い込まれる男・田中善次郎(佐藤浩市)の運命が繋がる時、物語は衝撃のラストへと導かれる。公開まで残り10日となったこの日は、新宿の紀伊國屋書店新宿本店をジャックしてイベントを開催。書店とのコラボイベントに綾野は「とてもうれしいですね。映画と書店さんが連動して盛り上げていくのは本当に良いことだと思います。こういう形でどんどん盛り上げていきたいですね」と笑顔を見せ、佐藤も「こういう書店でのイベントは僕自身初めてです。日本映画界も大変な時期がありましたが、書籍の方も大変な時代。お互い力を寄せ合って一つのものになればいいなと思います」と相乗効果に期待を寄せた。イベントが行われた新宿についても言及。綾野が「僕は『新宿スワン』の撮影中、通行者に髪の毛を掴まれた記憶しかありません。なかなか激しい街だと思います」と苦笑いを浮かべ、佐藤も「夜の歌舞伎町で撮影すると色々と大変なんですよ。ここではお話できないエピソードがたくさんあります。そっちの方が印象深いかな(笑)」と新宿に対してあまり良い印象はなさそうだった。同作は、第76回ヴェネチア国際映画祭で正式出品作品として上映、さらには先日行われた第24回釜山国際映画祭でも上映され、釜山で行われたレッドカーペットイベントには杉咲花、瀬々監督とともに綾野剛も出席した。綾野は「パワーに圧倒されましたね。レッドカーペットも長くて、2万人ものファンがいらしゃったんです。ものすごく広い空間でやったんですけど、とても興奮しましたし映画は国境を越えるんだなと実感しました。僕たちのことを分からない人も全力で拍手していて、その姿に感激しました」と振り返った。綾野らとともに出席した瀬々監督も「日韓は政治的に問題を抱えている状況ですが、来てくれたお客さんは若い女性の方が多くて印象的でした。映画をすごく温かく迎えてくれて、映画は国境を越えると思いましたし、映画で手と手を結びつけると革新できました。映画って素晴らしいなと思い直しました」と話していた。映画『楽園』は、10月18日より全国公開。
2019年10月09日第24回釜山国際映画祭「アジア映画の窓」部門に正式出品された『楽園』。この度、綾野剛と杉咲花、そして瀬々敬久監督が、そのオープニングレッドカーペットイベントに参加。綾野さんは初めて、アジア最大規模の本国際映画祭参加となった。今回初めて釜山国際映画祭のレッドカーペットを歩いた綾野さんは「非常に興奮しています。初めての釜山ということもあるんですけど、映画は国境や国などを超える力を持っていると思います。その中で日本の映画を世界に届けられるということは心から素晴らしいことだと思います」とコメント、2016年のモントリオール国際映画祭以来となる国際映画祭の舞台に立つ喜びを表現した。そして、前回に続いて2度目の参加となる杉咲さんは、「昨年に来たときも感じましたが、会場の熱気が凄く、映画を愛している方が沢山いらっしゃって、本当に素敵な映画祭だなと感じていたので、またこうして来ることができて光栄です」と同じく喜びを語った。また、国際的な場で一般の観客へは初お披露目となることについて、「この作品は非常に慈愛と希望に満ちていますが、本当に苦しい貧困についても描いています。その中で皆さんに何を感じていただけるのかを釜山国際映画祭を通して多くの方に託したいと思います」と綾野さんが期待を語ると、続けて杉咲さんも「観て下さったお客様がこの映画をどのように感じるのかが気になりますね。とにかくみなさんの感想が楽しみです」とコメントした。そんな綾野さんと杉咲さん、瀬々監督が会場に姿を現すと大きな拍手と歓声が巻き起こり、レッドカーペットを歩く3人を捉えるために多くのフラッシュがたかれ、本作の期待値の高さを伺わせた。そしてレッドカーペットを歩き終えた感想を聞かれた杉咲さんは「凄く空気感が優しくて、歓迎してくれているのを感じることが出来て嬉しかったです」と嬉しそう。瀬々監督は「私にとってのスター、イ・ジャンホ監督、ぺ・チャンホ監督と一緒に歩くことが出来て感動しました」と自身の憧れの監督とレッドカーペットを歩けたことに喜びのコメント。最後に綾野さんが「これだけ日本の作品を歓迎していただけて、心から感謝の気持ちですし、今回釜山国際映画祭に参加できて本当に良かったです」と改めて感謝を述べていた。第24回釜山国際映画祭において本作は、2017年カンヌで急逝したキム・ジソク釜山国際映画祭副執行委員長を偲び、新たに設けられたキム・ジソク賞にノミネートされており、10月4日に行われる本作の公式上映後には瀬々監督がQ&Aに参加する予定となっている。『楽園』は10月18日(金)より全国にて公開。第24回釜山国際映画祭は10月12日(土)まで開催中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:楽園(2019) 2019年10月18日より全国にて公開© 2019「楽園」製作委員会
2019年10月04日映画『楽園』(瀬々敬久監督)の主題歌、上白石萌音が歌う「一縷」(いちる)が、10月14日(月)に配信シングルとしてリリースが決定。映画とのコラボミュージックビデオも公開された。主題歌「一縷」は、上白石さんにとって初めて「RADWIMPS」野田洋次郎が作詞・作曲・プロデュースを手掛けた楽曲。『君の名は。』公開当時、主題歌のひとつであった「なんでもないや」をカバーしたことはあったが、上白石さんに野田さんが楽曲を書き下ろしたのはこれが初めてだ。今回公開されたMVは、瀬々敬久監修、『楽園』助監督・海野敦がディレクターを務め、映画の製作チームによって制作。実際の映画の映像と新たに撮影したシーンで構成されており、上白石さんが見つめる先に綾野剛と杉咲花の映画のシーンを使用するなど、随所に映画とのコラボが見られる。7月に行われた撮影は、野田さんが映画を観てから楽曲を書き下ろしたことを聞いた瀬々監督が、“上白石萌音を、映画の原風景にの中に立たせたい“と願い、映画のロケ地を中心に敢行。劇中でも最も象徴的なシーンとして描かれるY字路などで行われている。上白石さんは「映画の中でとても印象的だった場所を訪れることが出来て、とてもメモリアルで、光栄で、一生私の中に残る経験でもありました」と撮影の感想を明かし、「ミュージックビデオを撮影しながら何度も『一縷』を聴きましたが、初めて聴いた時の心が震える感じや、初めて声に出して歌った時の感動が変わらないんですよね。(野田)洋次郎さんが『この映画の最後の小さな光になれるような、そんな曲に出来たらいいね』そう願って書かれた言葉が持つ力や、音を聴いて琴線に触れる感じを、ずっと感じることが出来ました」とコメント。また「辛いことや理不尽なことがあっても、そよ風みたいに心を浄化してくれる曲だと思うので、ぜひ繰り返し聞いてそのメッセージを受け取ってください」と言い、「そして大切大切に撮影しましたので、楽しんで観ていただけたら嬉しいです」とメッセージを寄せている。上白石萌音「一縷」は10月14日(月)配信シングルとしてリリース。『楽園』は10月18日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:楽園(2019) 2019年10月18日より全国にて公開© 2019「楽園」製作委員会
2019年09月30日映画『楽園』(10月18日公開)の完成披露舞台挨拶が5日に都内で行われ、綾野剛、杉咲花、佐藤浩市、片岡礼子、瀬々敬久監督が登場した。同作は『悪人』『怒り』など映像化が続くベストセラー作家・吉田修一の『犯罪小説集』を、瀬々敬久監督が映画化。ある地方都市で起きた少女失踪事件をきっかけに知り合った孤独な青年・豪士(綾野剛)と、失踪した少女の親友だった紡(杉咲花)だが、事件から12年後に再び同じY字の分かれ道で少女が姿を消して、事態は急変する。同じシーンが多かったという綾野と杉咲。綾野は「ご一緒したかった。過去にワンシーンだけ一緒になったことがありまして、ちゃんとお芝居を感情を通して向き合うって初めてだったので」と喜ぶ。「この映画の中に、2人が介した機微みたいなことが写ってると思うんですよ。ともにベクトルに向かっていけたのはいい経験でしたし、またすぐ共演したいですね」とラブコールを送った。綾野について「役柄に入り込まれる方なのかなって思っていた」という杉咲は、「撮影の合間に休まれていて、近づかない方がいいかなと思ってふらふら歩いていたら『花、おいでよ。横に坐りなよ』と言ってくださって、映画とは関係ないたのしい会話をして」と振り返る。「撮休の日には、長野でおいしいごはんに連れて行ってくださったり、誕生日プレゼントを2つもくださって、本当に優しくしてくださった」と感謝する。驚く客席に、綾野は「選べなかったんです。どっちもいいなと思って」と照れた様子で、「『どっちか悩みます』と言ってたので、じゃあどっちも、って」と理由を説明。「こういう作品だからこそ、ちゃんと心を豊かにしておくというのはとても大事なことだと思った」と心境を明かし、撮影で初めて話した時も「『花のち晴れ』(花のち晴れ〜花男 Next Season〜)最高だねと、そこから入っちゃったので」と会話の内容を語った。最後に綾野は作品について「今まで映画に関わってきて、何かを伝えたいという思いで作品を作ってまいりました。でもこの『楽園』を初号で見た時、新しい感情が初めて芽生えました。みなさんに託すということです。みなさんの中でこの作品が通って初めて完成されると思いました」と熱い想いを表す。また瀬々監督は「国と国が敵対するようなムードが蔓延している状況で、この映画を作った時よりもかなり悪い状況になっている気もします。そんな中で、隣の人と手を取り合って背景をぶち破れないかと思いながら作ったところもあります。ぜひ映画を見て自分の心の中の楽園を感じてもらえればいいと思います。そういうものが新たな力になっていくのではないかと思います」とメッセージを送った。
2019年09月05日『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督が綾野剛、松田龍平とタッグを組み、濃密な“人間ドラマ”に回帰する映画『影裏』。その公開日が2020年2月14日(金)に決定し、國村隼、筒井真理子、中村倫也、永島暎子、安田顕、平埜生成といった豪華キャストの出演も決まった。失踪した親友・日浅(松田さん)の足跡を追いながら、今野(綾野さん)が人生の影に在る真実に迫っていく本作。昨年夏の撮影を経て、本年7月末に完成。来年2月の公開を前に、大友監督からは「タイトル通り、この映画は誰もが持つ影の部分、裏の部分に踏み込みでいく作品です。本音では言えないところに、人それぞれの真実、社会との葛藤が潜んでいる。その『影裏』を、深く刻み込むかのように体現してくれる役者たちが揃いました。役者たちの見事なアンサンブルと共に、自分の魂を作品の奥底に深くしのばせたつもりです。大人の皆様に楽しんでいただける作品になったと思います。是非ご覧ください」とのコメントが到着。さらに、本作を彩る実力派ぞろいの豪華キャストも明らかとなった。日浅の行方を捜し訪ねてきた今野に、隠された真実を告げる物語のキーマン、日浅の父・征吾役には、『哭声/コクソン』で青龍映画賞の男優助演賞と人気スター賞を外国人俳優として初受賞するなど、近年海外での活躍も目覚ましい名優・國村隼。今野と日浅の同僚で、自らも必死で日浅を探し求めている謎めいた女性・西山には、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞受賞作『淵に立つ』で数多くの賞に輝き、近作『よこがお』での鮮烈な演技も記憶に新しい筒井真理子。今野を深く理解する昔の友人・副島和哉には、NHK連続テレビ小説「半分、青い」でブレイク後も、カメレオン俳優と呼ばれる変幻自在の演技力と独特の存在感で「凪のお暇」『アラジン』『台風家族』など次々と話題作に出演が続く中村倫也。今野と同じアパートに住み、些細なことで今野を悩ませる口うるさい隣人・鈴村早苗には、ブルーリボン賞助演女優賞受賞の『竜二』、「ハゲタカ」など、数々の日本映画・ドラマで唯一無二の演技を見せる永島暎子。疎遠になってしまった弟に複雑な感情を抱く、日浅の兄・馨には、演劇ユニット「TEAM NACS」での活動を始め、「なつぞら」『ザ・ファブル』など数々の話題作に出演、社会派作品からコメディまで幅広い顔を見せる安田顕。今野の年下の友人・清人には、数々の舞台で演技力を磨き、近年では大河ドラマ「おんな城主 直虎」での信康役や映画『斉木楠雄のΨ難』『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』など、映像作品への進出が著しい期待の若手実力派・平埜生成が抜擢された。國村隼コメント大友監督とご一緒するのは初めてなのですが、登場人物のそれぞれの心象風景を静かに描きながら、そこにはダイナミックな背景がかくされている、違う側面のものがひょいと立ち現れる面白い世界観だと感じました。今までの監督の作品イメージとはまた少し違った新たな大友監督の世界なのだと。私の演じた日浅征吾という人物の元に、主人公の今野が息子の事を聞きたいと訪ねてきて、二人が話すうち、だんだんと会話の中から親子の微妙な人物像と関係性がほの見えてくるという、とても濃密なシーンとなりました。緊張感を目一杯楽しんで、そこから解放されての盛岡駅でした。筒井真理子コメント震災のような理不尽な事が起きると社会は無意識のうちに“見えにくい人たち”について触れなくなる。そこに切り込んだ物語に命を吹き込んだ大友監督をリスペクトすると共に、今野と日浅をリアルに生きた綾野剛さんと松田龍平さんをぜひ劇場に観に来てください。中村倫也コメント今回も非常に難易度の高い役でした。綾野さんの呼吸を感じながら、大友監督の眼差しを頼りに、人間関係の生暖かい歪みが垣間見えるように慎重に演じました。伸び伸びとした切なさを、作品の中に残せていたら嬉しいです。ぜひご期待ください。安田顕コメント脚本を拝読し、静かに流れる時間の中、登場人物の心のチラチラとした灯火が随所に垣間見えるような作品に感じました。撮影で岩手に向かう道中、原作の『影裏』を読んでましたら、自分が演じる役が出てこなくて、ちょっとだけびっくりした思い出があります。大友監督の映画として登場の場を作っていただき、心より感謝申し上げます。平埜生成コメント平埜生成と申します。大友啓史監督に宝物を頂きました。綾野剛さん、松田龍平さんとともに過ごした時間は大きな財産になりました。岩手の空気を吸い、お祭り見物をし、宮沢賢治に触れ、美味しい食事、そして、山の中で美しい自然と肉体を調和させる時間。短い時間でしたが、全てが心地よく撮影に臨む事ができました。ナマの生命が鼓動をうつ瞬間まで映っている映画だと思いました。是非、劇場で体感していただきたいです。『影裏』は2020年2月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:影裏 2020年2月14日より全国にて公開
2019年09月03日主演・綾野剛、共演に杉咲花、佐藤浩市、柄本明、村上虹郎で贈る映画『楽園』。本作の本予告と本ポスターとともに、「RADWIMPS」の野田洋次郎の作詞・作曲・プロデュースのもと、女優としても歌手としても人気と実力を誇る上白石萌音が歌唱を担当する主題歌「一縷(いちる)」が明らかになった。世界三大映画祭の一つ、第76回ヴェネチア国際映画祭公式イベント「ジャパン・フォーカス」の正式出品も決定し、10月の日本公開を前に海外からも熱い注目を集めている本作。この度、解禁された本予告映像では、殺人の容疑をかけられ罵声を浴びる豪士(綾野剛)、「どうしてお前が生きてる」と心ない言葉をかけられる紡(杉咲花)、そして集落の人間から村八分にされる善次郎(佐藤浩市)、運命に翻弄された3人がもがき苦しみ、涙し、感情をむき出しにする姿が描き出される。そして、新たに発生してしまった事件。信じた人は殺人犯なのか、ひとすじの光を求める彼らの運命が交錯していく。解禁された本ポスターでも、“楽園”を求める者たちの運命、物語の結末が気になる仕上がりとなっている。さらに、これまでの特報映像でも起用されていた主題歌が明らかに。『君の名は。』(‘16)公開当時、主人公・三葉の声を演じた上白石さんが、主題歌のひとつであり空前のヒットを記録した「RADWIMPS」の「なんでもないや」をカバーし大きな話題となった。以来、約3年ぶりとなる本作では、野田さんが初めて上白石さんに楽曲を書き下ろした。「一縷」というタイトルのとおり、登場人物たちが探し求めたひとすじの光のように響き渡る美しい旋律と上白石さんの透明感溢れる歌声が本作の人間ドラマをさらに盛り上げる。上白石萌音「なんという名曲を歌うことになってしまったんだろう」初めてこの楽曲をいただいた時、部屋にこもって正座して聴いたのですが、気づいたら泣いていました。まさに、小さい光が差したような気がしたんです。洋次郎さんが、映画を観終わった人の小さな“救い”や“光”になればという気持ちが、もう最初に私の“光”になっていて「なんという名曲を歌うことになってしまったんだろう」と思ったのを覚えていますし、洋次郎さんに曲を書いていただくことが、私の夢のひとつだったので、今回それが叶ってとても幸せです。「初めて歌うように、この曲を歌って欲しい」とアドバイスをいただいて、洋次郎さんの前で一度全部捨てて、まっさらな気持ちでレコーディングに臨みました。映画をご覧になる方にとっても、日常に寄り添う曲という意味でも、大切にしていただける曲になったら嬉しいです。野田洋次郎「自分の声を知り尽くしていて緻密さ、大胆さも、縦横無尽に表現できる」楽曲提供のお話しをいただいて、映画の脚本を読ませてもらい、映画も観させていただきました。悲しみの中にいたり、もがき苦しんで生きている人たちがたくさん出てくる映画で、その一人一人が必死に、一生懸命生きていている。その先に“救い”や“光”があって欲しい、その人たちがどうか幸せであって欲しいという想いが、まず一番にありました。萌音さんには、今回初めて楽曲を書かせていただきましたが、声優もされていて、もちろん女優としての表現力もあるからこそ、自分の声を知り尽くしていて緻密さ、大胆さも、縦横無尽に表現できる。僕も学ぶことが多いレコーディングでした。『楽園』という映画によって、萌音さんとまたこうして引き合わせてもらえたことがうれしいし、この曲が制作できたことが幸せです。僕にとっても大事な曲になると、この手応えを感じながら制作していました。聴いてくれる方々の人生と、一緒に育っていってくれたらうれしいです。『楽園』は10月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:楽園(2019) 2019年10月18日より全国にて公開© 2019「楽園」製作委員会
2019年08月28日女優・歌手の上白石萌音が、RADWIMPSの野田洋次郎の作詞・作曲・プロデュースにより、映画『楽園』(10月18日公開)の主題歌「一縷」を手がけることが28日、明らかになった。同作は『悪人』『怒り』など映像化が続くベストセラー作家・吉田修一の『犯罪小説集』を、瀬々敬久監督が映画化。ある地方都市で起きた少女失踪事件をきっかけに知り合った孤独な青年・豪士(綾野剛)と、失踪した少女の親友だった紡(杉咲花)だが、事件から12年後に再び同じY字の分かれ道で少女が姿を消して、事態は急変する。今回は同作の本予告と本ポスターが公開され、本予告映像には上白石による主題歌が使用されている。殺人の容疑をかけられ罵声を浴びる豪士(綾野)、「どうしてお前が生きてる」と心無い言葉をかけられる紡(杉咲)、そして集落の人間から村八分にされる善次郎(佐藤)。運命に翻弄された3人がもがき苦しみ、感情をむき出しにする姿が描き出される。主題歌「一縷」は、映画『君の名は。』(16‘)公開当時、主人公三葉の声を演じた上白石が、同作の主題歌のひとつであるRADWIMPSの「なんでもないや」をカバーして以来、約3年振りとなるタッグに。野田が初めて上白石に楽曲を書き下ろし、登場人物たちが探し求めたひとすじの光のように響き渡る美しい旋律で映画を盛り上げる。○上白石萌音 コメント初めてこの楽曲をいただいた時、部屋にこもって正座して聴いたのですが、気づいたら泣いていました。まさに、小さい光が差したような気がしたんです。洋次郎さんが、映画を観終わった人の小さな“救い”や“光”になればという気持ちが、もう最初に私の“光”になっていて「なんという名曲を歌うことになってしまったんだろう」と思ったのを覚えていますし、洋次郎さんに曲を書いていただくことが、私の夢のひとつだったので、今回それが叶ってとても幸せです。「初めて歌うように、この曲を歌って欲しい」とアドバイスをいただいて、洋次郎さんの前で一度全部捨てて、まっさらな気持ちでレコーディングに臨みました。映画をご覧になる方にとっても、日常に寄り添う曲という意味でも、大切にしていただける曲になったら嬉しいです。○野田洋次郎 コメント楽曲提供のお話しをいただいて、映画の脚本を読ませてもらい、映画も観させていただきました。悲しみの中にいたり、もがき苦しんで生きている人たちがたくさん出てくる映画で、その一人一人が必死に、一生懸命生きていている。その先に“救い”や“光”があって欲しい、その人たちがどうか幸せであって欲しいという想いが、まず一番にありました。萌音さんには、今回初めて楽曲を書かせていただきましたが、声優もされていて、もちろん女優としての表現力もあるからこそ、自分の声を知り尽くしていて緻密さ、大胆さも、縦横無尽に表現できる。僕も学ぶことが多いレコーディングでした。『楽園』という映画によって、萌音さんとまたこうして引き合わせてもらえたことがうれしいし、この曲が制作できたことが幸せです。僕にとっても大事な曲になると、この手応えを感じながら制作していました。聴いてくれる方々の人生と、一緒に育っていってくれたらうれしいです。
2019年08月28日KinKi Kidsの堂本剛が、24日に放送されたラジオ番組『堂本剛とFashion & Music Book』(bayfm/毎週土曜22:00~22:30)に出演し、“笑い”について持論を展開した。「笑うツボやタイミングが一緒の人とだったら暮らしていけそう」というリスナーからのお便りに、剛は、「これは理想じゃない?こんな人いたらいいやん」と賛同。「しんどいときこそ、笑いでポジティブに持っていけるみたいな」「笑いで空気をバーッと変えるということが、僕の人生の中でいっぱいあるといいな」と、自身が思う“笑い”について語った。さらに、剛は、7月に亡くなったジャニーズ事務所代表取締役社長・ジャニー喜多川さんについても言及。亡くなる前の病室で、お笑い好きだったジャニーさんに“笑い”を提供していたそうで、「『ちょっと、あの人うるさいな~』って思われてへんかな?というときもありましたけど(笑)。重たい空気を明るくしたいなと思って、いろいろボケ倒してたんですけどね」と当時の様子を振り返る場面も。また、「そういうことを言える間柄だった」というほど、ジャニーさんと親交の深かった剛。亡くなってからも、「ちょくちょく夢に出てくる」そうで、「この間は、なんか知らんけど、ご飯を一緒に食べました」と笑いながら打ち明けていた。
2019年08月26日KinKi Kidsの堂本剛が、24日に放送されたラジオ番組『堂本剛とFashion & Music Book』(bayfm/毎週土曜22:00~22:30)に出演。男性が持つ“女子力”の話題になり、「着眼点が女子っぽいなと思うことがすごくある。どうやら女性っぽい」と自身の性格について打ち明けた。「男っぽい女の人の方が話していて楽」だと語った剛。「世の中では、男っぽいイメージがあるかもしれない。やんちゃな感じとか、よく言われたので。でも、そんなに男、男してないねんけどなって思いながら生きてきた」と話し、続けて、「『剛くんに強く抱きしめてほしい』とかあるじゃないですか。そんなことしいひんな~って思ったりしてて。どっちかというと、逆がいいなって思ってたんでね」と正直な気持ちを告白した。さらに、剛は、カバンの中をポーチで小分けにしたり、スタッフにも分けてあげられる量の風邪薬を持ち歩くなど、”女子力”エピソードも披露。「女子っぽいところが多いなと思うよね。男の人はそこまでしないような気がする」「心配しいなんでしょうね。ちょっと神経質なんかな……」と自身の性格を分析しつつ、「荷物なんていらないよっていう自分になってみたいんですけど。雑に生きてみたいんですけどね」と内なる理想を語る場面も。そんな剛の様子に、番組スタッフは、「お母さんみたいな役割をしていますよ」とコメント。剛は、「自分が母性的なものを持っているのか分からないけど、現場でみんなが笑っててほしい。楽しくしててほしい。みんなが楽しかったり、平和だったりするために、自分が引き算の役割をしているというか。みんなが優しい気持ちになれる愛ある場所で、自分らしく、生きてて良かったと思える時間を過ごせたらいいなと思って生きてるだけやから」と返して、話題を締めくくっていた。
2019年08月26日KinKi Kids・堂本剛と俳優・ムロツヨシのラジオ特番『剛とツヨシ 漢字とカタカナ。』(文化放送/8月29日20:00~21:30)に女優の水川あさみがゲスト出演し、このほど収録が行われた。昨年10月に放送され、大反響を呼んだ『剛とツヨシ 漢字とカタカナ。』の第二弾。水川は共演経験のある堂本、ムロと仲が良く、堂本は自身のラジオ番組『KinKi Kids どんなもんヤ!』で、「はぁ~、怖いわ……」「もうバチクソにやられますよ」と戦々恐々としつつ、「とんでもないオモロイ回になりそう」と待ち望んでいた。収録では、水川がゲストとして登場した直後に、堂本が「ラジオをお聴きの方には伝わらなかったですけど、僕が拍手をしなかったら(水川に)人差し指で『おい、やれよ』みたいな感じで強制的に拍手をさせられました」と冗談を飛ばすと、水川も「ここ(スタジオ)に入って来たときに(堂本が)挨拶もせえへんのよ。仕事するんやから『おはようございます』とか言おうや」と応酬。その後、ムロを含めたそれぞれの共演作の舞台裏で見せ合ってきた「素」の部分についてたっぷりと語り合った。また、水川は第1弾でも好評だったコーナー「漢字とカタカナの組み合わせについてアカデミックに考えていこう」にも参加。「水川あさみ」という名前にカタカナのミドルネームを付け足すなら何がいいかという話題では、「インパクトのある名前がいい。『ダレノガレ』とか『トリンドル』とか」と要望を出し、その後も「歌手デビューすることになったとき用の名前」「大阪のローカル番組に出演するとき用の名前」などのテーマで、堂本とムロからの提案に戸惑いを見せつつも、収録を楽しんでいる様子だったという。
2019年08月26日KinKi Kidsの堂本剛が、17日に放送されたラジオ番組『堂本剛とFashion & Music Book』(bayfm/毎週土曜22:00~22:30)で、ジャニーズ事務所代表取締役社長・ジャニー喜多川さんが亡くなった日のエピソードを語った。番組内では、お盆の話になり、剛はジャニーさんが亡くなった日の夜を回顧。「ジャニーさんは、『普通にしててよ。僕は魂になっただけだよ』って絶対言うから、普通に過ごそうと思って。ライブもあったので、『ライブちゃんとやれよ』って絶対に言われるから、普通に寝ました」とその日の様子を明かしつつも、「でも、やっぱり眠れなかった……」としんみり語った。眠ることができなかったため、曲作りをしようと鍵盤を弾き始めたところ、「右肩の方から、右手が伸びてきたような感じがあって。『あれ? なんか手が出て来てるやん』みたいな。あくまで僕の感じなんだけど」という不思議な体験を告白。「普段は選ばないような音階をちょっとずつ選びながら、曲を軽くデッサンして終わったんですが。なんとなくですけど、『ジャニーさん、来たな』みたいな感じはありましたね」と振り返って、話題を締めくくっていた。
2019年08月18日吉田修一の最高傑作「犯罪小説集」を瀬々敬久監督が映画化した『楽園』から、豪華俳優陣の熱演垣間見える新たな場面写真が到着した。「悪人」「怒り」で知られる吉田氏の5編からなる「犯罪小説集」から、「青田Y字路」「万屋善次郎」の2編を組み合せて脚色した本作。今回到着した新場面写真には、綾野剛演じる“容疑者の青年”豪士がひどく怯えるカットや、村の人には言えない秘密を抱えながらも村の行事に参加する紡(杉咲花)、不遇の中でも安らぎのひと時を愛犬・レオと過ごす善次郎(佐藤浩市)の姿が。さらに、村上虹郎演じる紡に思いを寄せる幼なじみ・野上広呂や、事件の渦中に巻き込まれマスコミに囲まれる黒塚久子(片岡礼子)。善次郎に押さえられながら何かを叫ぶ豪士の母・中村洋子(黒沢あすか)のシーンも。ほかにも、透明感溢れる善次郎の亡き妻・田中紀子(石橋静河)や、激昂の表情をみせる藤木五郎(柄本明)、どこか曇った表情の五郎の妻・朝子(根岸季衣)と、日本映画界を支える錚々たる顔ぶれが揃う。そんな豪華俳優陣が見せる魂の熱演にも注目だ。『楽園』は10月18日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:楽園(2019) 2019年10月18日より全国にて公開© 2019「楽園」製作委員会
2019年08月14日KinKi Kidsの堂本剛が、10日に放送されたラジオ番組『堂本剛とFashion & Music Book』(bayfm/毎週土曜22:00~22:30)で、先月9日に亡くなったジャニーズ事務所代表取締役社長・ジャニー喜多川さんから受けた教えや思いを語った。番組内で、ソロプロジェクト「ENDRECHERI」の最新アルバム『NARALIEN』(8月14日発売)について紹介した剛。5月から7月にかけて開催したツアーでも、多数の新曲を披露しており、「まだアルバムができてないけど、僕がやりたいからセットリストに入れた。みんなが困惑していてもそれはそれ。俺が格好いいと思ってて、やりたいと思ってる表現をステージでやる」とその真意を明かした。以前は、自身の意見が反映されないステージもあったそうで、それを見たジャニーさんに、「君は、君が思っていることをステージで表現すればいいだけ。とても最高のファンを持っていることに自信を持つべき。君が悩み、その中で何を考えているのか、どうしたいのかを、追い求めて楽しめるレベルの高いファンなんだよ。だから、人から言われたからじゃなくて、君がやりたい世界をステージでぶつけて表現することが正解なんだ」と言われたそう。また、剛は、ジャニーさんが誕生日に自宅で一人過ごしていたところ、「一人の誕生日は寂しすぎじゃない? 今から行くよ」と電話をかけて、自宅訪問したエピソードも披露。そのときも、ジャニーさんに、「僕の考えてることを形にしてくれた人はいない。僕はこう思ってるのに、誰も分からないんだよ」という話をされたそうで、「『めっちゃグチるやん!』と思いながら聞いてたけど、もしかしたら、『僕も考えてることがすべて表現できてないけど、表現し続けなさい』って言ってくれたのかな」としみじみ振り返った。そして、「そういうちょっとしたことが教えとしてある」と、敬愛するジャニーさんの言葉を改めてかみしめた剛。ツアー中にジャニーさんが亡くなり、「すごく強烈なツアーでしたね。でも、泣かないって決めたので、ずっと泣いてませんけど」としながらも、7月の最終日は感極まったようで、「気が抜けちゃったのか、思うようにギターが弾けなくて悔しかった。最後、オーディエンスに『ありがとうございました』って言ったときは、『危ない!泣いてまう……』と思ったけど、グッとこらえてステージを後にしました」としんみり告白していた。
2019年08月12日深夜に“人殺し”の場所として貸し出される銭湯を舞台にした映画『メランコリック』が、8月3日(土)より公開され、初日2日目から満席が続出する大ヒットスタートを切ったことが分かった。都内のミニシアター、アップリンク渋谷とアップリンク吉祥寺では、初日2日目の合計18回の上映の内、16回が満席となる好調ぶり。渋谷ではモーニングからレイトまで2日間全回満席。吉祥寺では通常、集客が少ないレイトショー枠でも7割を超える動員を記録した。長編デビューとなる新人監督・田中征爾が監督・脚本・編集をつとめた本作。低予算のインディーズ映画ながら、国内外の映画祭での受賞が相次ぎ、SNSでは音楽プロデューサーの藤原ヒロシから「僕が映画に求めるもの全て詰まっている」と絶賛を受け、俳優の綾野剛はInstagramのストーリーで「監督、脚本、編集を全て兼任した確信犯的意欲作は、狂感でしかない。必ず映画館で受け止めたい」と反応。昨年、映画界に一大旋風を巻き起こした『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督も、Twitterで「映画の旨味がギュッと詰まった逸品!」とツイート。さらに、満席続出のツイートに対して「こここ、この光景は…!? 去年の夏がフラッシュバック。いけいけメランコリック!日本の憂鬱をぶっとばせ!」と応援コメントを寄せている。SNSでは「登場キャラ全員が愛おしい!」「スルメ映画」の声男女比は7:3。年齢層は20~50代が中心となり、鑑賞者からは「緊張感がありながら、笑えて泣ける」「観れば観るほど味がでるスルメ映画」「登場キャラ全員が愛おしい!」といった感想が続々。特に、『カメラを止めるな!』の大ヒットを彷彿とさせる口コミやSNSでの拡散やリピーターも続出中で、今夏の注目映画として話題となることは必至。初日から2日間(全国4スクリーン)の動員数は1,211人、興行収入は185万600円となっている。『メランコリック』はアップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺、イオンシネマ港北ニュータウンほかにて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メランコリック 2019年8月3日よりアップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺、イオンシネマ港北ニュータウンほか全国にて順次公開
2019年08月05日