さーk子(@sakestrong)さんが、Twitterに公開した1枚の写真が話題です。幼稚園児だった頃に、家族と離れて外泊する『お泊り保育』をしたという、投稿者さん。お泊り保育で行われた、肝試しのイベントがとても怖かったといいます。「怖すぎて、胸ぐらをつかんでしまった先生、元気かな」そんな1文とともに、ネット上に公開された、イベント中の写真がこちらです!お泊まり保育の肝試しで怖すぎて胸ぐら掴んでしまった先生元気かな。 pic.twitter.com/8ITj5P3wbu — さーk子 (@sakestrong) May 30, 2021 投稿者さんは悲鳴を上げながら、とっさに後ろにいた先生の胸ぐらをつかんでしまったのでしょう。一方、園児に胸ぐらをつかまれた先生は、口を開けて大笑いしているようにも見えます。投稿者さんの恐怖が、これでもかというほど伝わってくる1枚に、クスッとさせられますね。写真を見た人々からは「笑った!こういう写真、大好き」「隣の子もめっちゃビビってるのが伝わってくる」「先生はいい笑顔!素敵だなあ」といった声が上がっています。当時の状況はもちろん、写っている全員の心境が浮かび上がった1枚の写真は、多くの人を笑わせたようです。[文・構成/grape編集部]
2021年06月02日シミが顔にできると、一気に老け込んだ印象を与えるもの。シミを薄くして目立ちにくくするには、効果的なホームケアを行う必要があります。とはいえ、具体的にシミを薄くするホームケアとは何か知らない人も多くいます。本記事では、できてしまったシミを薄くするホームケア方法について紹介します。シミを薄くするには、「美白美容液」「ピールオフタイプのパック」「皮膚科処方のハイドロキノン」を使ったケアが有効です。シミについて出典:byBirthシミに有効なホームケアを知る前に、シミについての理解を深めておきましょう。ここでは「シミの種類」と「シミを薄くするホームケア方法」について説明します。シミの種類シミにはいくつか種類があり、対処法も異なります。自分にできたシミがどのタイプか判断することで、効率的に改善していきましょう。老人性色素斑老人性色素斑は、年齢を重ねると顔にできやすい円形のシミです。紫外線、ターンオーバーの乱れ、ストレスなどにより、慢性的に体にダメージが蓄積されることで起こります。炎症性色素沈着炎症性色素沈着は、傷、ニキビ跡、虫刺され後の色素沈着によって起こるシミで、老若男女問わずだれにでも発症します。傷の形や大きさによってシミの形が異なり、大きいものもあれば小さいものもあります。肝斑肝斑は、妊娠や出産など女性ホルモンのバランスが大きく変化したときにおこりやすいシミです。頬の高い位置に楕円型に現れ、左右対称にできるのが特徴です。そばかすそばかすは、小さい粒状のシミが、頬の高い位置、鼻筋あたりに複数表れている状態です。遺伝的な要素が強く、生まれつき顔に存在していることが多くあります。脂漏性角化症脂漏性角化症は、良性の皮ふ腫瘍で、イボまたは軟性繊維腫といわれます。老人性色素斑が紫外線を浴びることで、徐々に盛り上がることで起こります。花弁状色素斑花弁状色素斑は、紫外線に強く当たることで、肩や背中の広範囲に散らばったようにできるシミです。真皮部分まで深くダメージを負うため、シミの中でも治りにくいといわれています。ホームケアで薄くできるシミ上述の6つのシミの中で、ホームケアで薄くできるシミは次の通りです。老人性色素斑炎症性色素沈着肝斑老人性色素斑と炎症性色素沈着は、紫外線や傷など外からダメージを受けた結果、メラニンが分泌されて肌に蓄積している状態です。ホームケアにより、肌の生まれ変わりを促進し、メラニンをはがすことができれば薄くできます。また、肝斑は、女性ホルモンの急激な変化により一時的に起こるシミです。適切なホームケアを毎日行うことで、シミを薄くし、再発を予防できます。一方、遺伝性の強いそばかす、強いダメージを受けることで起こる脂漏性角化症や花弁状色素斑は、なかなか自宅でできるケアで改善することは難しいため、美容医療によるアプローチが必要です。シミを薄くするホームケア方法出典:byBirth自分のシミが、ホームケアで改善できるものと分かれば後は実践あるのみ。シミを薄くするホームケアは、次の3つです。美白美容液を使う毎日のスキンケアに、美白美容液をプラスしましょう。美白美容液には、メラニンの生成を抑えてシミを予防する効果や、肌を明るくしてシミを目立たせなくする効果があります。また、美容液はスキンケア化粧品の中でも有効成分の配合が多く、効果を実感しやすい特徴があります。シミを薄くするために効果的な美白有効成分は次の通りです。ビタミンC誘導体メラニンの還元を促し、シミの色を薄くする効果があります。コラーゲンを生成する働きもあり、水分量を高めて透明感のある肌を作ります。エナジーシグナルAMPターンオーバーを促す効果があり、メラニンの排出をサポートします。肌のくすみが取れてトーンアップ効果も期待できます。トラネキサム酸メラノサイトの活性化を抑えて、メラニンを肌表面に現れにくくします。女性ホルモンのプロスタグランジンの働きも抑制するため、肝斑の治療にも効果的です。ピールオフタイプのパックを使う出典:byBirthピールオフタイプのパックは、肌に蓄積したメラニンを吸着し除去する働きがあり、シミを薄くする効果に優れています。また、肌に残った汚れや古い角質も除去するため、顔全体のくすみが取れて明るくなります。その結果、シミがさらに目立ちにくくなるのです。シミを早く薄くするために、ピールオフタイプのパックを定期的にスキンケアに取り入れることをおすすめします。ただし、使用するときは頻度に注意が必要です。頻繁に行うと肌に負担をかけ、かえって肌の調子を悪くする場合があるため、指定された頻度を守って行いましょう。皮膚科処方のハイドロキノンを使うハイドロキノンは、シミの漂白剤と言われ、シミを薄くする効果に優れています。以前は、医師の監修のもとのみ使用ができましたが、現在は薬事法の緩和により一般化粧品にも配合され、気軽に手に入るようになりました。しかし一方で、用法容量を守らず使用することによる肌あれや、シミが濃くなるなどの肌トラブルも増えています。ハイドロキノンを試したい場合は、安全かつ効果を十分に実感するためにも、皮膚科医に処方してもらいましょう。まとめ出典:byBirthシミには6種類あり、ホームケアで薄くできるものは「老人性色素斑」「炎症性色素沈着」「肝斑」の3つです。シミを薄くするには「美白美容液」「ピールオフタイプのパック」「皮膚科処方のハイドロキノン」を使ったホームケアが有効です。シミに効果的なスキンケアで老け顔から卒業し、肌色一色の若々しい肌を取り戻しましょう!
2021年01月28日更年期にできやすい主なシミは老人性色素斑と肝斑の2つ。できたシミがどちらなのか見極め方のコツと、両方できているときのケアについて、皮膚科医の馬場直子先生教えてもらいました!老人性色素斑と肝斑は出現部位や色味に特徴が老人性色素斑(日光性黒子)…シミと普通の皮膚との境目がはっきりしています。色味は全体的に濃いめで均一。紫外線を浴びることでできるため、頬や目の下、鼻の周りなどにできやすいですが、形や大きさ、できる箇所はまちまち。肝斑…シミの中心は褐色ですが、輪郭がぼやけていて次第に色味が薄くなっています。頬や鼻の下などに左右対称でできやすいのが特徴。そばかす…直径1~2mm程度の小さな斑点数個~数十個が鼻の中心に沿ってできることが多いです。炎症性色素沈着…にきびや肌荒れ、けがなどが原因で皮膚が赤くなったりして炎症を起こしたあとに、メラニン色素の沈着で肌の色味がほかと比べて赤くなったり、褐色になったりします。基本は患部のみが変色。肝斑には主に5つのタイプがある肝斑は頬や頬骨あたりを中心に、額や口の周りに左右対称にでき、目の周りにはできにくいという特徴があります。どんなふうにできるのか5つのタイプに分けて紹介します。1.頬にもやっと広がるタイプ目の下の頬全体に薄くチークをはたいたように広がります。目の周囲にはできず、まるで蝶々の羽のような形でやや広範囲にできるために不健康に見えたり、顔全体が暗い印象を与えてしまいます。2.頬骨に沿ってできるタイプ頬や口の周りに筆で線を書いたような細いけれどやや長めに広がるタイプ。左右対称だったり真一文字にできているため、細くても目立つ印象になっています。3.目じりなどに小さくできるタイプ目じりの下やこめかみあたりに小さくできる肝斑。小さいけれども、左右対称で、褐色で出現していることが多いため、チークの塗り残しのように見えたりすることが。4.老人性色素斑×肝斑のミックスタイプ頬や頬骨、額などは肝斑だけでなく老人性色素斑ができやすい部位で、なかには肝斑と老人性色素斑が両方できていることも。色味が均一である場合は老人性色素斑、褐色で周りがもやっとしているのが肝斑の特徴ですが、シミの見極めとケアについては皮膚科医に相談すると良いでしょう。5.額や顎にできるタイプ肝斑の中には額や顎、鼻の下や鼻の頭にできることがあります。なかには左右対称でなく、片方が大きかったり、位置がずれて現れることもあります。老人性色素斑×肝斑の場合、肝斑治療を優先シミの色味や形、左右対称にできているといった特徴に当てはまる場合、肝斑の可能性が高いですが、一見するとわからない、もしくはシミの種類が重複していることがあります。例えば薄く広がる肝斑の上に色の濃いシミ(老人性色素斑)や点々のようなシミ(そばかす)が重なっていたり、濃いシミの下に実は茶褐色の肝斑が隠れていることもあります。自分でケアをしていても一向に良くならない場合は、できるシミの種類を特定すること、そのために受診するのがおすすめです。また、シミによっておこなわれる治療の順番が異なることがあります。良性腫瘍とも言える老人性色素斑はレーザーを照射するとシミを除去することができるため、最初にレーザー治療をすすめられることがあります。しかし、メラノサイトの過剰産出によってできる肝斑の場合は、一般的なレーザーを照射するとメラノサイトを活性化させ、レーザー治療が逆に症状をひどくしてしまうことがあります。肝斑の場合はトラネキサム酸の内服に効果が期待でき、最初の治療としてすすめられることが多いです。また、老人性色素斑と肝斑のミックスタイプの場合は、まずはトラネキサム酸を服用しながら肝斑を先に治療していきます。この場合はシミを見極めて治療することが大切になるので、病院で治療するのが望ましいです。まとめでき方によってシミが特定できることもありますが、自己判断せず、皮膚科医に見てもらうことが大切です。特に老人性色素斑と肝斑のミックスタイプは専門医に相談しながら治療を進めていきましょう。次回はシミを増やさない、濃くしないためにできる生活習慣について紹介します。取材・文/杉田リエ(51歳)大学生と高校生の母。第二子出産を機にフリーライターに。46歳のとき社会福祉士の資格を取り、ケースワーカーとして社会復帰。現在の悩みは教育資金と心&体の健康。愛猫の姿に癒やされます。
2021年01月21日妊娠や出産、更年期など女性ホルモンのバランスが乱れやすい年代にできやすくなる肝斑は顔の広範囲をくすませる厄介なシミです。どうしてできるのか? ケアの仕方や治療法について、皮膚科医の馬場直子先生に教えていただきました!女性ホルモンの変化によって起きる更年期特有のシミ肝斑はシミの一種で、両頬や額、鼻の下などに淡褐色で輪郭がぼんやりした感じで出現しやすく、形が肝臓に似ていることからその名がついたという説があります。さらに、肝斑は目の周辺にはできにくく、左右対称で現れるという特徴が。しかし、額や鼻の下に筆で一本線を描いたように見られることもあり、ほかのシミと比べて色味は薄いものの広範囲に渡って出現するため、メイクしても隠しにくいという難点があります。肝斑ができやすい年齢は30~40代の女性で、症状がみられるのは50代後半ごろまで。その後薄くなったり、消えたりする傾向にあります。そのため、肝斑は女性ホルモンの変化によって起きる可能性が指摘されています。肝斑は妊娠や経口避妊薬(ピル)の服用をきっかけにできることもあり、さらに更年期をピークに閉経を経て解消し、60代以降にはほとんど発症しません。また、肝斑ができる部位は紫外線が当たりやすいところであり、紫外線が当たることで色味が濃くなることもあるため、紫外線も原因の一つと考えられています。自分でできる肝斑予防&ケア広範囲に広がる肝斑を未然に防ぐため、そしてできてしまった肝斑を極力薄く目立たせなくするために、自分でできるケアはどんなものがあるでしょう。1.ホルモンバランスを整える女性ホルモンのバランスの乱れが肝斑を発症させたり、症状を深刻にする可能性があります。睡眠や食事などの生活習慣を見直し、ホルモンバランスを整えるように心がけましょう。過度のストレスはホルモンバランスを崩しやすくします。ため込みすぎずにじょうずに解消するテクニックを身につけておきましょう。2.紫外線対策を心がける肝斑は紫外線が当たりやすい部位にできやすいため、紫外線対策は念入りに。屋内でも紫外線を浴びることがあるので日焼け止めを塗っておくと良いでしょう。初夏や真夏など紫外線を浴びやすい時季には日焼け止めだけでなく、日傘や帽子などを使って紫外線を極力ブロック。3.サプリや市販薬の服用や美白化粧品を使用する肝斑のセルフケアとしてシミのもとになるメラニンの生成を抑えるビタミンCや女性ホルモンと似たような働きのある大豆イソフラボンなどをサプリメントで服用するもおすすめ。肝斑の改善をうたった市販薬もあるので、そちらの利用するのも良いでしょう。また、美白化粧品を使ってメラニンを抑制するのも手です。病院での肝斑の主な治療は服薬が一般的セルフケアで肝斑の改善が見られなかったら皮膚科か美容皮膚科を受診して、本格的な治療をするのも選択肢の1つ。病院でおこなわれる主な治療法は以下のとおりです。1.服薬肝斑の治療として最初に病院で処方されるのがトラネキサム酸の内服薬です。トラネキサム酸にメラニンの生成を促し、肌の炎症を引き起こすプラスミンという物質の働きを抑える効果があります。そのため、肝斑の予防改善が期待できます。症例によっては、ビタミンCやL-システインなどの内服薬の併用や、ハイドロキノンやトレチノイン、アゼライン酸、ビタミンCといった外用薬が追加で処方されることもあります。2.外科的治療肝斑では、光治療、ケミカルピーリング、イオン導入、液体窒素治療が必要に応じておこなわれます(各治療法の詳細は「顔のシミをなんとかしたい!病院のシミ治療ってどんな感じ?【医師回答】」を参照)。なお、肝斑は刺激によって炎症を起こすことで悪化するため、レーザー治療がおこなわれていませんでした。しかし、服薬やケミカルピーリングなどそのほかの施術で症状が改善されない場合などに、肌に炎症を起こす危険性が低いQスイッチヤグレーザーを使ってのレーザー治療が近年おこなわれるようになりました。患部にQスイッチヤグレーザーを照射すると、波長が長いため、真皮層までレーザーが届き、そこにできたメラニンを破壊し、コラーゲンの生成を促す効果が期待できます。まとめ更年期特有のシミである肝斑。ケアと治療の2本立てで少しでも薄く目立たなくしたいですよね。肝斑は薄褐色で輪郭がぼやけていて左右対称という特徴がありますが、中には非対称でできたり、色味が濃いシミがあることも。肝斑なのか老人性色素斑なのか区別がつかないとき、併存しているときのケアや治療について次回詳しく紹介します。取材・文/杉田リエ(51歳)大学生と高校生の母。第二子出産を機にフリーライターに。46歳のとき社会福祉士の資格を取り、ケースワーカーとして社会復帰。現在の悩みは教育資金と心&体の健康。愛猫の姿に癒やされます。
2021年01月04日老人性色素斑は、これまで浴び続けてきた紫外線によってできるシミで、年齢を重ねるにつれ出現しやすくなったり、濃くなったりします。どうしてできるのか、できたシミをリカバーするにはどうしたらいいのか、皮膚科医の馬場直子先生に詳しく教えてもらいました。紫外線によるシミで加齢とともに出現しやすく老人性色素斑は別の名を日光性黒子(にっこうせいこくし)とも言い、これまで浴び続けてきた紫外線によるダメージによってできるシミです。紫外線を浴び続けると、肌を守るためにメラニン色素が生成されます。通常、メラニンが作られても、ターンオーバーによってシミとして見える前にあかとして肌の外へと排出されていきますが、加齢とともにターンオーバーのサイクルが長くなると、シミとして目立つようになります。なぜなら、作られたメラニン色素がターンオーバーで剥がれ落ちる前に、表皮の一番下の基底層にあるメラノサイトによって新しいメラニン色素が作られるため、消えないでずっと残っているように見えるから。実際には新しいメラニン色素に入れ替わっているのですが、剥がれる前に新たなメラニン色素が押し出されるということが繰り返されるため、シミとして見え続けることになります(下図参照)。また、長年の外部刺激や光老化(太陽光を浴びることによって現れるシミ、シワ、たるみなどの老化現象)によって、もともと基底層にしかなかったメラニン色素が、表皮の下の真皮にも落ちて沈着するようになります。真皮はターンオーバーしていくわけではありません。そのため、メラニン色素が居座り続けます(下図参照)。真皮にあるメラニン色素はレーザー治療などで焼かない限り消えないのです。大きさは5mm~1cm程度で大小さまざま老人性色素斑の主な原因は紫外線であるため、日の光を浴びやすい顔や手の甲、腕、デコルテなどにできやすいです。10代のころから部活動や仕事、レジャーなどで外にいる機会が多かった場合は20代ごろから見られることもあるようですが、主に40代ごろから出現し、60代にはほとんどの人にできるといわれています。大きさは5mmから1cm程度の円形または楕円形をしていることが多く、大小さまざまで、次第に大きく広がったり、数が増えてきたりします。また、沈着しているメラニン色素の量によって薄い茶色から黒色のように見えます。ただし、老人性色素斑は肌の表面にある表皮細胞の老化現象にすぎないため、見た目を気にしなければ病気ではありませんので放っておいても構いません。しかし、シミの部分が周りの皮膚に比べて盛り上がっていて、かさかさしているようなら、いわゆる老人性イボの老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)の可能性があります。また、黒色のシミがいきなりできる、急に広がるようであれば、皮膚がんの初期症状、前がん状態であったり、基底細胞がんや悪性黒色腫の可能性がありますので、気になる症状があれば必ず皮膚科医を受診しましょう。老人性色素斑の予防と対策はどうする?1年中紫外線対策を万全に老人性色素斑の主な原因は紫外線です。普段から紫外線を浴びないような工夫をしましょう。日焼け止めは1年中使用を。曇りの日や室内にいても紫外線が入ってきます。季節や天気、場所にかかわらず、日焼け止めを使うようにしましょう。使用する際はむらなく、こまめに塗り直すこと。化粧品と併用する場合は、まずは日焼け止めを塗ってからファンデーションを使うのがおすすめです。ファンデーションは顏半分にパール1個分、顏全体でパール2個分が適量。1度では塗りむらができるので、5分ほどおいてからに2度塗りをするとより安心です。塗ったファンデーションは、帰宅後できるだけ早く落としましょう。いつまでも皮膚に付いたままになっていると、正常なターンオーバーを乱したり、皮膚が乾燥するリスクが高まります。落としたあとは保湿剤をたっぷり塗りましょう。塗るだけでは時間がたつと取れてしまったり、頭皮、手・指など塗りにくく落ちやすい部位があったり、完全ではありません。1日中、外にいるような場合は、飲む日焼け止めの併用もより効果があるといわれています。ただし、飲み薬はどんなものでも長く続けるとアレルギー症状を引き起こしたり、なんらかの成分の過剰摂取になってしまったりする可能性が考えられます。長時間日に当たる日だけに限って飲むのがおすすめです。また、日焼け止めのほかに、日傘やサングラス、手袋、帽子、衣類などで極力肌の露出を防ぎ、紫外線を過度に浴びないようにすることも大切です。ただし、紫外線を全く浴びないでいると、ビタミンDが足りなくなり骨がもろくなる恐れがありますので、少しくらいは浴びても構いません。もしくはビタミンDが多く含まれる食品(魚類やきのこ類)をよく食べるように心がけるか、あるいはビタミンD入りのサプリメントを摂ると良いでしょう。肌の健康を保つようにする加齢によってターンオーバーサイクルが長くなることで、シミができやすくなります。肌のターンオーバーサイクルは一般的に、30代は40日、40代は55日、50代は75日程度になるとされています。正しいスキンケアによってターンオーバーの正常化を目指しましょう。また、肌が乾燥して角層が剥がれかかっていたり、薄くなっていたりすると角層のバリア機能が弱くなり、紫外線のダメージをより受けやすくなります。皮膚の乾燥は紫外線防御の点からも大敵。徹底した保湿スキンケアをおこないましょう。また、血行を促進することで、肌の新陳代謝が活発になります。手っ取り早く血行を促進できるのが入浴です。シャワーだけでなく湯船につかると、全身の血行が良くなります。適度な運動も血行を促進します。逆に血の巡りを悪くするのが睡眠不足や食生活の乱れ、便秘、ストレスなどです。血行を良くするため、肌の新陳代謝のためにも規則正しい生活習慣を心がけましょう。ターンオーバーを促進する成分としてL-システイン、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンAなどが挙げられます。これらを多く含む食べ物やサプリを利用するのもいいでしょう(L-システインは食べ物から摂取することはできません)。ビタミンB6を多く含む食べ物はレバー、豚肉、いわしなど、ビタミンCを多く含む食べ物は柑橘系の果物、小松菜、いちごなど、ビタミンAを多く含む食べ物はにんじん、うなぎ、かぼちゃなどがあります。まとめ長年浴び続けてきた紫外線によってできてしまうシミ。加齢によって出現、目立つようになるために老人性色素斑と呼ばれており、代表的なシミの1つです。少しでも紫外線を浴びない努力をする一方で、ターンオーバーを促進して健康な肌を取り戻すことが大切なんですね。次回は、皮膚科医によるシミ治療にはどんなものがあるのか、詳しく紹介します。取材・文/杉田リエ(51歳)大学生と高校生の母。第二子出産を機にフリーライターに。46歳のとき社会福祉士の資格を取り、ケースワーカーとして社会復帰。現在の悩みは教育資金と心&体の健康。愛猫の姿に癒やされます。
2020年11月23日シミは多くの女性が悩む肌トラブルです。シミがあると一気に老けた印象を感じさせ、鏡を見るのが辛いと感じるかたも多くいます。しかし、効果的なスキンケアを行えば、シミは改善でき若々しい肌を手に入れられます。本記事では、シミを予防するスキンケアについて説明します。シミを予防し悪化を防ぐために「美白有効成分配合の化粧品」「ピーリング」「UVカット率の高い日焼け止め」をつかったスキンケアが有効です。シミについて出典:byBirthシミは、肌の老化を感じさせるトラブルの1つです。ここでは、シミの種類について説明します。シミの種類シミには5種類あり、特徴が異なります。また、スキンケアで改善できるシミとできないシミがあります。ここでは、シミ別に特徴を詳しく説明していきます。老人性色素斑老人性色素斑は、紫外線によりメラニンが分泌されることで起こるシミを指します。とくに、外仕事をするかたや屋外でスポーツをするかたによく起こります。また、40~50代の中年期は肌の生まれ変わりが遅れるため、メラニンが蓄積しやすく老人性色素斑が目立つようになります。老人性色素斑は、適切なスキンケアで予防ができるタイプのシミです。炎症性色素沈着炎症性色素沈着は、ニキビ、虫刺され、やけどによる傷が色素沈着した状態です。傷が大きく状態がひどいほど、シミも大きく濃くなります。炎症性色素沈着を予防するには、スキンケアで肌の生まれ変わりを促進して、傷の回復を早めることが必要です。肝斑肝斑は、女性ホルモンの乱れによって起こるシミです。頬の高い位置に楕円型にぼんやりと浮かび上がり、左右対称に現れる特徴があります。また、女性ホルモンが変動しやすい妊娠中や出産後に起こりやすいといわれています。肝斑は一時的に現れるシミで、長期的に続くものではありません。また、スキンケアで改善を早められるシミです。そばかすそばかすは遺伝によって起こるため、生まれたときから肌に現れています。そして、紫外線に当たるとメラニンが分泌されて、さらに濃くなり目立つようになります。遺伝によるそばかすは、スキンケアで改善はできません。しかし、紫外線対策により目立ちにくくすることはできます。脂漏性角化症脂漏性角化症は、中年期以降に肌に現れる良性のイボです。老人性イボともいわれており、80歳になるとほぼ全員に見られます。加齢による肌老化の症状であり、スキンケアで悪化は防げるものの大きく改善はできません。効果的な治療方法は、美容クリニックによるレーザー治療です。シミを予防するスキンケア出典:byBirth上述の5種類のシミのなかで、老人性色素斑、炎症性色素沈着、肝斑の3種類はスキンケアで予防ができます。また、そばかすや脂漏性角化症も症状の悪化を防ぐという点で、スキンケアは必要です。ここでは、シミを予防するスキンケアについて紹介します。美白有効成分配合の化粧品を使ってケアをする出典:byBirthシミを予防するには、美白成分配合の化粧品を使ったスキンケアが有効です。化粧品を選ぶときは、パッケージの裏の成分表を見て美白成分が配合されているか確認しましょう。国から美白効果を認められた成分は次のとおりです。アルブチントラネキサム酸プラセンタエキスビタミンC誘導体4MSK上述の美白成分はそれぞれ効果が異なります。例えば、アルブチンとトラネキサム酸は、未来のシミを予防する効果があります。対して、プラセンタエキスは、今あるシミを薄くする効果があります。なかでも、ビタミンC誘導体と4MSKは、未来のシミ予防と今あるシミを薄くする2つの効果を持ち合わせているバランスのよい美白成分です。自分のシミ悩みに応じて適切な美白成分を選ぶことが重要ですが、どの成分がよいか迷う場合はビタミンC誘導体と4MSKを選ぶことをおすすめします。ピーリングをする出典:byBirth肌にメラニンや不要な角質が蓄積すると、シミが濃くなります。そこで、肌に吸着してしっかり汚れを落とすピーリングは非常に有効です。ピーリングをすると肌の新陳代謝が促進されて、シミの改善スピードが速くなる効果も期待できます。とはいえ、何度もピーリングを行うと肌に負担となり、かえってシミを悪化させることがあります。頻度は週1回程度にし、肌の調子がよいときのみに行いましょう。UVカット効果の高い日焼け止めを使う出典:byBirth紫外線はメラニンを分泌させてシミの原因になります。また、今あるシミに当たると色を濃くして目立たせます。シミを悪化させないために、UVカット効果の高い日焼け止めを使うことは大切です。日焼け止めのUVカット率はSPFとPAで示されます。SPFは紫外線のUV-B波のカット率で、最高値は50+と表記され数字が小さくなるほど弱くなります。対してPAは紫外線のUV-A波のカット率で、最高値は++++と表記され+が少なくなるほど弱まります。現在は、年中紫外線が強く降り注いでいるので、常にSPFとPAがともに最高値の日焼け止めを使用することをおすすめします。とはいえ、紫外線カット率が高い日焼け止めは成分によっては肌に刺激となる場合があるため、肌の状態が不安なときは弱めのものを使いましょう。まとめ出典:byBirthシミには「老人性色素斑」「炎症性色素沈着」「肝斑」「そばかす」「脂漏性角化症」の5種類あります。なかでも「老人性色素斑」「炎症性色素沈着」「肝斑」は、スキンケアによって改善できます。また、「そばかす」「脂漏性角化症」について、改善はできないものの悪化を防ぐためにスキンケアは必要です。シミを予防し悪化を防ぐために「美白有効成分配合の化粧品」「ピーリング」「UVカット率の高い日焼け止め」をつかったスキンケアを行いましょう。効果的なスキンケアでシミを予防し、透明感のある均一な肌色を保ちましょう。
2020年10月12日顔にできやすいシミは主に4種類ありますが、プレ更年期、更年期によく見られるのは老人性色素斑と肝斑。できた時期や出現場所によってどんなシミなのかがわかることもあります。それぞれ治療法が異なり、間違えた治療方法では逆効果になることもあるので、まずは自分のシミの種類を知ることが大切です。皮膚科医の馬場直子先生に詳しく教えてもらいました。できた時期や部位によってシミをチェック!シミはいつごろからできたのか、顔のどこの部分に見られるのか、どんな色味なのかなどによって、顔のシミの種類がわかることが。まずは以下の項目に当てはまるものをチェック! 自分のシミがどんなタイプなのかを確認してみましょう。【シミのチェック項目】■シミができた年齢や時期①20~30代ごろからでき始めた・目立つようになった②妊娠中やピルの服用中、更年期に入ってからできた・目立つようになった③にきびや吹き出物、虫刺されなどの炎症後に目立つようになった④子どものころからできている・思春期ごろに最も目立った■シミの色①薄茶色もしくは黒っぽい茶色。年齢を経るにつれて色が濃くなってきた②初めは薄茶色で境界が目立たない感じだったが、年齢を経るにつれて色が濃くなり、境界がくっきりしてきた③最初は赤みがかっていたが、茶色くなった④普段は薄茶色だが、春~夏の紫外線が強い時期は濃くなる■シミの場所①頬を中心に、さまざまな大きさのシミがランダムにできている②頬骨に輪郭が薄くて目立たないシミが左右対称にできている、目の周りにはない③頬や口の周り、Tゾーンにできやすく、大きさや形がさまざま④鼻を中心に1~4mm大の斑点が頬に向かって散らばるように左右対称にできている■そのほか①若いころ、日焼けをしていた②妊娠や更年期の影響で女性ホルモンの崩れを感じたことがある③ゴシゴシ洗顔をすることが多い④家族にそばかすのある人がいる 各項目について、①~④の選んだ数字が多かったのはどれでしたか? その数字に該当するシミについて、次の章で解説します。顔にできて目立つシミは主に4タイプ!シミが顔にできて、目立つものは主に4つあります。前の章で①~④の選んだ数字が多かったものが該当する数字のシミの可能性があります。それぞれのシミの特徴や治療について説明するので、確認してみてください。①が多かった場合→老人性色素斑(日光性黒子)②が多かった場合→肝斑③が多かった場合→炎症性色素沈着④が多かった場合→そばかす老人性色素斑は太陽を浴びることでできるシミ老人性色素斑は太陽を浴びることでできるシミのため、別名日光性黒子(にっこうせいこくし)と呼ばれます。数mm~数cmと大きさがさまざまな褐色から黒色の色素斑が、太陽を浴びることが多い顔や腕、手などに出現します。年齢を経るにつれできる頻度が増え、60歳以降では、ほぼ必ずといっていいほど出現します。なかには20代ごろから見られる人もいます。治療には、トラネキサム酸を内服したり、ハイドロキノン配合の軟膏を塗布、レーザーでシミの部分を除去するなどの方法があります。肝斑は顔にできる左右対称の淡褐色のシミ両頬や額、下あご、上口唇(鼻の下)辺りにできる、左右対称の淡褐色のシミです。なぜか目の周りにはできません。主な原因の1つに女性ホルモンのバランスの崩れが考えられます。妊娠・出産を経験したり、更年期に差しかかる30代、40代の女性に多く見られ、50代後半で発症する人はほとんどおらず、60代からは症状が治まることが多いようです。治療には、ビタミンC、ビタミンE、トラネキサム酸の内服や美白剤の塗布、ケミカルピーリングなどがおこなわれます。レーザー治療では悪化することが多いので注意が必要です。炎症性色素沈着はにきびなど炎症によってできるシミ炎症性色素沈着はにきびや傷、虫刺され、かぶれ、湿疹、やけどなどの炎症によってシミ(色素沈着)ができることです。皮膚に炎症が起きると、表皮の構造や細胞が壊れて、表皮細胞の中のメラニンが、表皮の下の真皮に落っこちてしまい、そのまま真皮に沈着してしまうので、黒ずんで見えてシミとなります。炎症を起こしたあとがシミになるため、形や色はさまざま。衣類のこすれや強く洗うことでできることもあるので、できる部位は顔だけでなく、ひじ、ひざ、背中、デコルテなど多岐にわたります。炎症性色素沈着は時間の経過によって自然に消えることが多いですが、消えるまでに数年かかることも。日焼けをすることで色素沈着が目立つこともあるので、紫外線対策を心がけましょう。体や顔をゴシゴシ洗わないことも大切です。ビタミンCやトラネキサム酸の内服とハイドロキノンやビタミンCローションなどの美白剤の外用などをおこないます。炎症性色素沈着はにきびやアトピー性皮膚炎などが繰り返されてできることもあるので、その場合は皮膚科を受診してしっかり治療しましょう。そばかすは両頬~鼻にできる直径2~3mmのシミ鼻から両頬にかけてよく見られる、直径2~3mmの濃淡のある褐色で斑点のシミです。すずめの卵の模様に似たような色素斑であることから、別名雀卵斑(じゃくらんはん)とも呼ばれます。色白の人によく見られ、発現には遺伝の影響を受けていることが考えられます。早い場合は3歳ごろから見られ、思春期ごろに目立つようになります。大人でできる場合は、紫外線によるダメージが考えられます。顔だけでなく肩や腕、背中や胸元、手などにできることもあります。治療法には外用薬、内服薬、レーザー、光治療(IPL)などがありますが、最初はビタミンCなどの内服薬とハイドロキノンなどの美白剤、ビタミンCローションなどの美白剤(塗り薬)などを使用することが多いです。また、紫外線の影響を受けやすく、夏~秋は色が濃く、冬~春は薄い傾向にありますので、紫外線対策を万全にすることも必要です。まとめシミの原因や種類にはいろいろあるのですね。そのなかでもプレ更年期、更年期に目立つようになるのが、老人性色素斑と肝斑。どんなものなのか次回、老人性色素斑について詳しく紹介します。取材・文/杉田リエ(51歳)大学生と高校生の母。第二子出産を機にフリーライターに。46歳のとき社会福祉士の資格を取り、ケースワーカーとして社会復帰。現在の悩みは教育資金と心&体の健康。愛猫の姿に癒やされます。
2020年08月24日妊娠中・産後の悩みで多いのが、妊娠中にできたシミなどの肌トラブルです。産後にも影響する、妊娠中からのスキンケアやシミ予防についてお話ししていきます。 妊娠中の肌トラブル妊娠中は、シミやそばかすができやすい状態になります。原因は、妊娠中に増えるプロゲストロンというホルモンといわれています。 妊娠中にできたシミは出産後、ホルモンの分泌が収まっていくとともに薄くなってはいきますが、シミの原因となるメラニンには一度できたところに集まりやすい性質があるため、シミのできやすい肌になってしまうといいます。 特に、シミのひとつの「肝斑」は妊婦さんに多くみられ、妊娠中期に顔に出現してきます。目の下や頬の高い部分を中心に、他の部分より肌色が濃く見えるうっすらとしたくすみを見つけたら肝斑の可能性があります。出産後多くは数カ月で自然に薄くなり消えるといわれていますが、残る人もいます。摩擦や紫外線は増悪因子となりますので避けるようにしてください。 妊娠中のスキンケアで注意すること妊娠中は肌も敏感になり、体質が変化することもあります。妊娠前に使用していた化粧品や日焼け止めが肌に合わなくなってトラブルになることがあります。添加物の少ないものを選び、新しい化粧品使用時だけでなく、今まで使用したことがあったものも妊娠後初めて使うものなどはパッチテスト(腕の内側などに10円玉大につけて10〜15分おき、赤みや痒みが出ないか確認)をされることをおすすめします。特につわりのときは、ビタミンや水分が不足しがちになり、肌荒れやシミを助長させてしまいます。 また、肝斑は紫外線や摩擦が強く影響するので、注意が必要です。産後に外出することが増える子育て期に肝斑は悪化する傾向があるそうです。日焼け止めは水で落とせるタイプにして、肌への負担を減らして、落とすときもできるだけ摩擦が少ないように優しく洗うようにします。 妊娠中の肌トラブル・日焼け予防策妊娠中は、低刺激の日焼け止めクリームをつけることをおすすめしますが、それだけに頼るのではなく、日傘や帽子、アームカバー、低刺激のUVクリーム、長袖やUVカット素材の上着やアームカバーなどを使用して、いつもよりも紫外線対策に気を付けましょう。紫外線が強いお昼前後は外出を控えるのも一つの手です。室内にも紫外線は入ってきているのでUV対策は忘れずにしましょう。また、ビタミンCを積極的にとり保湿に気を付けましょう。産後は、内服薬や塗り薬などの治療もできるので、諦めずに気になる方は一度皮膚科受診して相談されてもいいかと思います。 産後は、子どもと外遊びする機会も多くなり、育児で忙しくなるとスキンケアも疎かになりがちのため、妊娠中にできたシミが増強しやすくなることもあります。できるだけ妊娠中にシミを増やさないように心がけることが大切ですね。 <参考>日本皮膚科学会ガイドライン「ケミカルピーリングガイドライン」 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2020年07月31日「あれ、私、ケンカなんかしたっけ?」。それは35歳ごろのこと。鏡を見ると、いつの間にか目の周りにグーで殴られたようなシミがあることに気が付きました。縦1㎝、横3~4㎝ほどのそのシミは、目の周りに三日月状にできていて、まるでパンダ! いつか消えるだろうと楽観視していましたが、いつまで経っても居座ったまま。そのうち鏡を見るのが憂うつになってきて、半年経つころには「まさか一生このままなのでは……」と焦り、悲しい気持ちで過ごす日々に。 衝撃!そのシミは肝斑かもしれない!シミに悩み、自信をなくしていたあるとき、雑誌の記事で肝斑の存在を知ります。肝斑とは、両頬や目の下にできる、もやもやした薄茶色のシミのこと。女性ホルモンの乱れが主な原因で、30代後半から50歳ぐらいの女性にできやすいそうです。 「ピカーーン! これだーー!!」。まさに記事に書かれていた肝斑の特徴は、私のシミにピッタリ。原因がホルモンの乱れというのも、ストレスだったり生理不順だったりと、思い当たる節が満載です。「そうか、肝斑だったのか!」。原因がわかれば対処法もわかるはず。これで少し光明が差した気がしたことを覚えています。 UVケアやレーザーなど肝斑対策に20~30万円! 原因がわかってからは本や雑誌、ネットを調べ、肝斑に効くということをアレコレ実践してみました。摩擦が良くないと聞けば顔を触らないように。洗顔だってやさしくやさしく慎重に。紫外線が良くないと聞けば顔をがっちりガード。日焼け止めはもちろん化粧品はすべてUVカットに変え、帽子の似合わない私が渋々帽子もかぶりました。エステのレーザーを試してみたり、肝斑用のスキンケアを使ってみたり。だいたい20~30万は使ったかも。それに加えて、時間と手間のかかったことといったら! かなり頑張りました。 ですが、結局納得のいく結果にはならず……。最後の手段として、皮膚科で肝斑治療をすることにしました。シミで病院に行くなんて抵抗がありましたが仕方がありません。診察の結果、私のシミは肝斑と老人性色素班の合併ということが判明。内服薬と塗り薬が処方され、3カ月間、様子を見ることになりました。 肝斑治療にお金・手間・意欲をかけた結果真面目に薬を飲み、塗り続けて3カ月。さらにもう3カ月が経ち、最初に皮膚科を受診してから6カ月ほどが経ちました。果たして効果があったのかというと……大して変わらない!! 皮膚科の先生とのやり取りはこんな感じでした。先生「んー。ちょっとは薄くなったかなぁ?」私「そうでしょうか……(どこが!?)」先生「医療用レーザーなら消えるけど、また出てくる可能性もあるからなぁ」私「……はぁ」先生「閉経したら消えるよ」私「……(それまで待つの!?)」 という感じで病気などではなく見た目だけの問題ということもあってか、先生もお気楽診療です。期待したほどの効果もなく、お金も続かず、私も気にすることに疲れて治療は終了となってしまったのでした。 まとめ35歳ごろからの肝斑との闘い。43歳になった今はというと、肝斑と共に生きる道を選んでいます。シミはコンシーラーやファンデーションでごまかしていますよ! 隠し切れていませんが。もう見た目を気にしたって、合コンに行くわけでもこれから結婚相手を探すわけでもないし。しかし、だからといってガッツリおばさん化していくのも嫌なので、「この程度ならまだ許せる」という範囲を超えないように外見をキープする努力はしています。何もしなければ、老化の一途を辿ることは目に見えていますからね。加齢を嘆いても仕方がないので、目指すは小ぎれいなおばさんです。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!取材・文:hiroe介護福祉士のパート主婦。小6のひとり息子と夫の3人暮らし。持病のSAD(社会不安障害)とPMSに加齢も加わり悩みがつきない。
2020年04月03日砂肝のコリコリと、レンコンのシャクシャクほくほくとした食感が楽しい最高のおつまみ「砂肝とレンコンのアヒージョ」。11月から2月が旬のレンコンはビタミンC、タンニン、カリウム、食物繊維などが含まれていて栄養豊富です。特に、熱に弱いと言われているビタミンCですがレンコンのビタミンCはでんぷんで守られているため、加熱しても壊れにくいという特徴があります。レンコンに合わせる砂肝は低カロリーで高タンパク質。鉄分、亜鉛、ビタミンB12、ビタミンKなどが豊富に含まれ、筋肉なので脂質が少なく糖質はゼロ。砂肝に多く含まれる鉄分や亜鉛は、ビタミンCと一緒に摂ると吸収率がアップするので、おすすめの組み合わせです。■砂肝とレンコンのアヒージョ調理時間 15分 1人分 383kcalレシピ制作:近藤 瞳<材料 2人分>砂肝 80gレンコン 100gニンニク(薄切り) 1片分赤唐辛子 1/2本オリーブ油 大さじ3ハーブソルト 小さじ1/2バゲット 適量<作り方>1、砂肝は白い筋を削ぎ落し、2~3カ所深めに切り込みを入れる。レンコンは皮をむき、3mmの半月切りまたはイチョウ切りにして、水にさらしてザルに上げる。 2、小鍋にバゲット以外の材料を全て入れ、ひと混ぜして中火にかける。時々混ぜながら5分ほど煮る。3、レンコンに竹串が通ったら、器に盛る。バゲットを添える。ワインやパンのおともに最適ですね。
2019年12月04日「クリニックを訪れる40代、50代の女性は、ほぼ全員といっていいほどキメが荒れていて、肝斑なのか、くすみなのか、シミなのか……茶色の濃淡に赤みが合わさったような肌色で、ブルドッグのように皮膚が伸びてたるんでしまっている人が大勢。こじらせまくった、という感じです」そう話すのは、あいこ皮フ科クリニック院長の柴亜伊子先生。美容情報があふれている昨今、マッサージや美顔器のしすぎが逆効果、というのも一理あるようだが……。「なにより問題なのは、毎日の食事。肌をつくるタンパク質、特に動物性タンパク質である肉・魚・卵を食べずに、お菓子やパン、パスタの糖質ばかりという人が目立ちます。栄養状態が悪いため、皮膚がスカスカというか、フニャンフニャンというか。まったくもってハリがありません。10年前と比べると一見みなさん若い雰囲気ですが、肌年齢自体は老けている、という印象です」また、40代の肌というのは、20代のころと比べると、単純に倍の年月の紫外線を浴びてきている。「そのぶん、光老化が進んでいることになります。紫外線の害はある程度、体内の鉄分が防いでくれますが、やはりこれも食事から摂取できていない人が非常に多い。そればかりか、20~30年分の月経による鉄分の流出があるため、どんどん紫外線に負けやすくなっています。さらに、鉄分がないとコラーゲンをつくることができないため、ますますシワやたるみがひどくなって――まさに悪循環といえます」では具体的に、どんな食生活をめざせばよいのか。「ズバリ、美肌に必要なタンパク質や鉄分を含んだ『牛肉の赤身!』と言いたいところですが……日ごろ食べ慣れていない人は、体内で消化液がつくれないことも考えられます。いきなりステーキを食べるには、胃もたれなどの不調を招きがちなので、あまりおすすめできません。量も本来、食べられるならいくらでも食べていいのですが、最初は100グラムを超えないように、1回50~80グラムくらいから始めてみるのがいいでしょう。それも難しいときは、ひと口でもふた口でもかまいません。おいしいと思える程度にとどめましょう」動物性と植物性タンパク質はどう違うのか?「植物性タンパク質といえば、豆腐や納豆などの大豆製品が挙げられます。しかし、植物性のものには栄養素の外側にかたい“細胞壁”があり、よくかんでも消化されにくいため、卵、かつお節、いりこだしなど動物性のものを足すのが正解。また、カロリー不足になりがちなので、オリーブオイルやバターを使用した料理と一緒に食べるといいでしょう」美肌のためには魚や野菜も食べたうえで、赤身肉の摂取量を増やすのが肝だそう。そのうえで、糖質は過剰に摂取しないことが大事だという。「糖質そのものが悪いわけではないけれど、食べ方に問題のある人が目立ちます。パスタや丼ものの単品食いはもちろんのこと、『はちみつやてんさい糖を使っていればお菓子もいい』『果物はいくらでも食べてもいい』と思っているなど……。食事全体に対して糖質の占める割合が多すぎると血糖値が急激に上がり、これが肌の“黄ぐすみ”を引き起こします」柴先生がすすめる“タンパク質”生活は次のとおり。■肉と魚をローテーションさせる「牛、豚、鶏肉を日替わりで、基本は塩・こしょうして焼くだけ。同じ物を食べ続けるとアレルギーになりやすいので、肉をたくさん食べたら翌日は魚にするなど変化をこころがけて」(柴先生・以下同)■ボーンブロスが大活躍「時間があるときに、骨付き肉と野菜を煮込んでおきます。スープなら消化が楽だし、骨からもタンパク質やミネラルなどが溶け出て栄養満点。カレーやシチューにも応用しやすいですよ」■レバーペーストを自炊でも外食でも「月に1回は必ずレバーペーストを作ります。市販ならベビーフードが使いやすく、汁ものに加えたり、マッシュポテトに混ぜたり。また、焼き鳥屋さんでは必ずレバ刺しを、ビストロではパテを頼みます」■焼き肉店のメニューも上手に利用する「生食の栄養価が高いので、ユッケがあれば必ず食べるようにしています。カモ肉、ラム肉、鹿肉や馬肉などの“赤い肉”は鉄分が豊富なので、家ではなかなか食べられないぶん、なるべく注文したいですね」「肉食美肌」を提唱する柴先生の肌は、自力で潤い“保湿いらず”というから、試してみない手はありません!
2019年05月22日「クリニックを訪れる40代、50代の女性は、ほぼ全員といっていいほどキメが荒れていて、肝斑なのか、くすみなのか、シミなのか……茶色の濃淡に赤みが合わさったような肌色で、ブルドッグのように皮膚が伸びてたるんでしまっている人が大勢。こじらせまくった、という感じです」そう話すのは、あいこ皮フ科クリニック院長の柴亜伊子先生。美容情報があふれている昨今、マッサージや美顔器のしすぎが逆効果、というのも一理あるようだが……。「なにより問題なのは、毎日の食事。肌をつくるタンパク質、特に動物性タンパク質である肉・魚・卵を食べずに、お菓子やパン、パスタの糖質ばかりという人が目立ちます。栄養状態が悪いため、皮膚がスカスカというか、フニャンフニャンというか。まったくもってハリがありません。10年前と比べると一見みなさん若い雰囲気ですが、肌年齢自体は老けている、という印象です」また、40代の肌というのは、20代のころと比べると、単純に倍の年月の紫外線を浴びてきている。「そのぶん、光老化が進んでいることになります。紫外線の害はある程度、体内の鉄分が防いでくれますが、やはりこれも食事から摂取できていない人が非常に多い。そればかりか、20~30年分の月経による鉄分の流出があるため、どんどん紫外線に負けやすくなっています。さらに、鉄分がないとコラーゲンをつくることができないため、ますますシワやたるみがひどくなって――まさに悪循環といえます」では具体的に、どんな食生活をめざせばよいのか。「ズバリ、美肌に必要なタンパク質や鉄分を含んだ『牛肉の赤身!』と言いたいところですが……日ごろ食べ慣れていない人は、体内で消化液がつくれないことも考えられます。いきなりステーキを食べるには、胃もたれなどの不調を招きがちなので、あまりおすすめできません。量も本来、食べられるならいくらでも食べていいのですが、最初は100グラムを超えないように、1回50~80グラムくらいから始めてみるのがいいでしょう。それも難しいときは、ひと口でもふた口でもかまいません。おいしいと思える程度にとどめましょう」だからといって、肉に偏った食生活もまた問題。「魚や野菜をまったく食べずに肉ばかり、というときに健康診断などで引っかかると(特にコレステロールや尿酸値、中性脂肪)、すべて肉のせいにされてしまい、医者からは『食べ控えるように』と言われることがあります。でも、これは肉が悪いのではなく、魚も野菜も食べないことが悪いわけで、最悪の場合、同じ食べ物ばかりをとり続けると、アレルギーを引き起こすことさえあって危険です」美肌のためには魚や野菜も食べたうえで、赤身肉の摂取量を増やすのが肝といえる。「子育てが済んだ40代、50代の女性は、朝は菓子パン、昼はお菓子、夜は家族の食事を作りながらつまみ食いをしてお酒を飲んで終わり、という人も少なくありません。自分1人のために作るのが面倒、というのもわかりますが、年齢とともに耐糖能(血糖値を正常値まで下げる力)も衰えているため、やせていても糖尿病やその予備群、脂肪肝が隠れている人も多いです。体、そして肌の不調をすべて更年期障害や年齢のせいにされてしまいがちですが、じつはそのほとんどが、糖質のとりすぎと栄養不足によるものだと心得てください」お菓子を食事にカウントするのはやめる。そのうえで、【1】赤身肉の量を徐々に増やす【2】肉ばかりでなく魚も食べる【3】緑黄色野菜を積極的にとるこれらのことを意識してみよう。「手の込んだものでなくていいので、どうか自分のために自炊をしてください。野菜を肉や魚と一緒に炒めるだけ、焼くだけ。その際、淡色野菜(キャベツ、レタス、きゅうりなど)だけでなく、栄養豊富な緑色の濃い野菜も加えてみましょう。また、消化・吸収のうえで“やわらかくする”というのはとても有効。肉と野菜を煮込んでスープにするのもおすすめです」肌トラブルの多くはスキンケア以前の問題。食生活を見直し、くすみのない弾力肌を取り戻そう。
2019年05月22日お酒のおつまみとして人気の砂肝。唐揚げにするとお弁当にぴったりなおかずになります。料理研究家・リュウジさん監修のレシピは、ナツメグが美味しさの秘密。秋の行楽には、冷めても美味しい簡単レシピの「砂肝の唐揚げ」をぜひ作ってみてはいかがでしょうか。「砂肝の唐揚げ」弁当で秋の行楽を楽しもう!秋の行楽に持っていきたい「砂肝の唐揚げ」紅葉狩りやフルーツ狩りなど、秋はお出かけが楽しくなる季節。お出かけに欠かせないのが手作りのお弁当。冷めても美味しい「砂肝の唐揚げ」は、お弁当のおかずにぴったりです。お弁当におすすめの簡単レシピ忙しいお出かけ前はできるだけ時間をかけずに、簡単にお弁当を作りたいですよね。手が込んでいるように見える簡単レシピ「砂肝のからあげ」は忙しい朝にもおすすめ。料理研究家・リュウジさん監修、中山優貴-SOLIDEMOさん動画出演バズりまくるリュウジさん監修TVやメディアに引っ張りだこ、Twitterフォロワー数20万人を突破している料理研究家のリュウジさん。やみつきバズレシピは、“お家で簡単に作れる料理”がコンセプトなので、料理が苦手な方も簡単に作れます。「砂肝の唐揚げ」は、唐揚げ専門店の唐揚げをきっかけにリュウジさんが考案したおすすめレシピです。中山優貴-SOLIDEMOさんが動画出演「砂肝の唐揚げ」のレシピ動画に出演しているのは、10頭身のJUNON BOYとして大人気の中山優貴-SOLIDEMOさん。「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 2 ~」にF6トド松役で出演し人気を博しています。中山優貴-SOLIDEMOさんが「砂肝の唐揚げ」を作ってくれる気分でレシピを楽しんでくださいね。冷めても美味しい「砂肝の唐揚げ」の作り方1. 砂肝をカット砂肝300gを食べやすい大きさに切りわけます。2. 砂肝に切り込みを入れる砂肝のぷっくりと盛り上がっている部分に、包丁で切り込みを入れましょう。砂肝の中まで味が染み込みやすく、短時間で火が通りやすくなります。この一手間をすることで冷めても美味しい「砂肝の唐揚げ」になるので、忘れずに切り込みを入れてくださいね。3. タレを作る醤油大さじ3杯強・みりん大さじ1杯・酒大さじ1杯・うま味調味料小さじ3分の1・ナツメグ小さじ3分の1を混ぜたタレを作ります。4.タレに砂肝をいれて漬け込むタレのなかに砂肝をいれて、常温で30分~1時間漬け込みます。このとき必ず常温で漬け込むのがポイント。砂肝が冷たいと、揚げるときに時間がかかってしまいます。冷蔵庫に入れてしまったときは、揚げる前に必ず常温に戻してくださいね。5. 片栗粉をまぶして揚げる漬け込んだら砂肝に片栗粉をまぶし、中温の油で2〜3分揚げます。片栗粉をまぶす前に砂肝の周りのタレをキッチンペーパーで拭くのがおすすめ。余分なタレがついたままだと、揚げるときに油がはねてしまう原因になります。6.火が通ったか確認する2~3分揚げたら砂肝の中まで火が通っているか確認しましょう。串(つまようじ)を砂肝の中心部分にさして数秒待ちます。そのあと串(つまようじ)を唇に当てて、熱さを感じたら火が通っている証拠です。油からあげたら、キッチンペーパーの上に2~3分置いて、余分な油を切りましょう。7. 粗挽きコショウとレモンをかけて完成!砂肝の中まで火が通っているか確認したら、お好みで粗挽きコショウとレモンをふりかけて完成です。材料・砂肝:300g・醤油:大さじ3杯強・みりん:大さじ1杯・酒:大さじ1杯・うま味調味料:小さじ3分の1・ナツメグ:小さじ3分の1・片栗粉:適量・揚げ油:適量・粗挽きコショウ:お好みの量・レモン:お好みの量冷めても美味しい隠し味は“ナツメグ”隠し味は“ナツメグ”冷めても美味しい「砂肝の唐揚げ」の隠し味はナツメグです。ハンバーグやお菓子作りに使われるナツメグは、肉の臭みを消す効果が高いのだそう。ほんのり甘いスパイシーな風味で肉料理を美味しく仕上げてくれます。唐揚げ専門店の味を求めてリュウジさんが唐揚げにナツメグを入れるようになったきっかけは、唐揚げ専門店の唐揚げ。美味しかった唐揚げにナツメグの香りを感じたのがきっかけで、唐揚げを作るときにナツメグを入れてみたら、お店の味に近づいたのだそう。「砂肝の唐揚げ」をお弁当の主役に低脂質で高タンパクな砂肝は、普通のモモ肉を使った唐揚げよりもヘルシー。時短レシピで冷めても美味しい「砂肝の唐揚げ」をお弁当の主役にしてくださいね。簡単なのに手が込んでいるように見えるので、友人や恋人とのピクニックにもおすすめです。
2018年09月02日質問:産婦人科の検診で脂質系と肝機能の値が妊娠前の倍以上になり、要経過観察・要治療になってしまいました。現在30歳で第一子を妊娠中です。産婦人科の検診で、中性脂肪値やコレステロールなどの脂質系と、肝機能の値が妊娠前の倍以上になり、要経過観察、要治療になってしまいました。父方の祖父が糖尿病の合併症で亡くなっており、父も糖尿病で毎日血糖値を測り、インスリン注射を行っています。祖父や父に似て、私もこの先糖尿病になってしまう可能性が高いのでしょうか?また、子どもにも発病する可能性が遺伝することもあるのでしょうか?愛知県:blifespさん(30)回答:妊娠中の脂質系、肝機能の値の増加についてお答えします。――肝機能の数値上昇が心配です現在ご妊娠中とのことですね。おめでとうございます。産婦人科の検診で、中性脂肪値やコレステロールなどの脂質系、および肝機能の値が妊娠前の倍以上になり、要経過観察、要治療になっているということですね。妊娠中、コレステロール値や中性脂肪値が妊娠していないときに比べて、急激に上昇することは、実はさほど珍しいことではありません。数値が上がる原因として、胎児が発育するためのエネルギーとしてほとんどブドウ糖を利用するのに対し、母体はブドウ糖のほかに脂質も利用できるため、胎児に優先的にブドウ糖を使わせるために、母体は脂質を使うことが多くなり、高脂血症になるとも考えられています。妊娠後期の妊婦さんでは中性脂肪は妊娠前の2~4倍、総コレステロール値は多い場合だと5割増しになることが知られています。低カロリーで食物繊維の多い食事をとること、適度に身体を動かすこと、体重を増やしすぎないことに留意されれば、さほど心配はないものと考えられます。一方、心配なのは肝機能の数値の上昇です。特に妊娠後期にはホルモンの働きにより胆汁の流れが悪くなる「胆汁うっ滞」をきたすことがあり、このために全身のかゆみが生じることがあります。また、ごくまれですが、やはり妊娠後期に、原因不明の脂肪肝を呈することも知られています。この脂肪肝は急速に悪化して肝不全を起こすこともある怖い脂肪肝ですので、もしみられたら集中的な管理・治療が必要になります。もちろん、これ以外に、ホルモンの関係による一過性の軽微な肝機能異常を呈することもあります。<「糖尿病」の遺伝について>また、ご質問にあった糖尿病に関しては、今回の妊娠中の血中脂質や肝機能の数値の上昇とは直接関連はないものと思われます。糖尿病は確かに、遺伝的素因と生活習慣の組み合わせで起こるといわれる疾患ですが、遺伝も、たくさんの遺伝子が複雑に組み合わさって糖尿病になりやすさの強弱を決めている、といったもので、適正カロリーでバランスのよい食生活および運動習慣によって、糖尿病の発症は予防できるものと考えられています。お子さまへの遺伝に関しても同様で、過度に心配することはありません。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:肥満から肝疾患の病気になることがあると聞きましたが、肝疾患を治すには専門の食事療法で治療した方が良いのでしょうか?肝疾患の原因で最初に思い浮かぶのはやはりアルコールですが、お酒や暴飲暴食で不規則な生活を続けてしまうと肝疾患の病気になりやすいのかなと思います。お酒を全く飲まない人でも肥満から肝疾患の病気になることがあると聞きましたが、肝疾患を治すには専門の食事療法で治療した方が回復が早いのでしょうか?また、自宅での食事などで気をつけなくてはいけないことなどがあったら知りたいです。新潟県:夏のひまわりさん(40)回答:「脂肪肝」についてお答えします。――「脂肪肝」とは暴飲暴食による肥満や、お酒の飲み過ぎが原因となる肝臓の病気としては、脂肪肝が挙げられますね。脂肪肝は、よく聞く病名ですが、なかなか具体的にイメージすることは難しい病気なのではないでしょうか。まず、簡単に脂肪肝になるメカニズムからご説明したいと思います。食べ物として摂取された脂肪は、口から取り込まれ、食道、胃を通って小腸まで運ばれます。小腸では脂肪を分解する酵素であるリパーゼの働きによって脂肪は脂肪酸とモノグリセリドに分解されます。この分解された形で脂肪酸となった脂肪は肝臓に送られます。このため脂肪や糖分をとり過ぎると肝臓に負担がかかり、脂肪酸から肝臓で作られる中性脂肪の形でためこまれることになります。これが脂肪肝です。アルコールの飲み過ぎによっても、やはり同様に肝臓に脂肪がたまってしまいます。また、糖尿病をお持ちの方も、代謝の異常により、脂肪肝になりやすい傾向があります。このように脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪やコレステロールがたまった、いわば肝臓の肥満のような状態です。そのため、脂肪肝は動脈硬化など、さまざまな病気の引き金になることが知られています。ご質問にあったように、脂肪や糖分の多い食事が続けば、全くお酒を飲まない方でも脂肪肝になることがあります。<「脂肪肝」の治療法>脂肪肝は幸い、可逆性、つまり適切な治療により健康な肝臓に戻れる状態です。そして、脂肪肝を治すには、やはり食事療法、運動療法が有効です。もちろん、高度な脂肪肝の場合や、自己流でなかなか改善がみられない場合は専門知識を持った医師や栄養士の指導を受けて治療を行った方がよいかと思いますが、ご自宅での食事や運動、例えば暴飲暴食を避け、食事はカロリーの低いもの、脂質の少ないものを心がける、アルコールは量・回数を減らして週2回は休肝日を作る、週に4時間程度を目標に生活に運動を取り入れる、といったやり方でも十分に改善は期待できます。まずは試してみてはいかがでしょうか。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日シミ・そばかす・肝斑で悩む女性はいっぱいいると思います。これらの厄介な点は、メイクでも隠しずらく、さらにレーザー治療等を行っても完全に消ええなかったり、消えたと思ったらまた現れたり・・・ダウンタイムも長いし・・・というところ。そんな悩める部分を薄くしたり、、これからできるモノを予防するのに効果的な方法があるんです!真っ白なお肌が素敵な韓国の女優さんも取り入れているという話題の新美容「美白点滴」ってご存知ですか?そのメリット・デメリットをご紹介します。美白点滴とはその名の通り「美白」に効果があるとされる成分を血液に入れる点滴治療のことです。高濃度のピタミンやプラセンタを直接血管に注入するため、サプリメントと違い、消化管が大事な成分を吸収してしまうことなく、ダイレクトに取り入れることが可能なため、効果を感じやすく、人気が高まっています。※成分の配合は、クリニックによる。期待できる効果・シミ・そばかす・肝斑を薄くする。・メラニンの育成を抑える。現在できているシミ・そばかす・肝斑はもちろん、これからできる可能性のあるものの予防にも効果があるため、海外旅行やレジャーの前後に点滴をする方も多いようです。受診する場所美白点滴は医療行為のため、皮膚科や美容クリニックなどで受診します。通常、お医者さんからカウンセリングを受けた後、看護師さんにより施術が行われます。メリット・短時間(20分程度)で終了する。・顔のみでなく全身に効果が期待できる。・レザー治療と違い、直後からシールを貼る必要も、紫外線を過度に避ける必要もない。デメリット・効果を実感するためには、週一回(厳密には病院の指導による)の継続が望ましい。・献血ができない。注射に苦手意識のない方や、デコルテ等にまでシミやそばかすがでてきており、1つ1つレーザー治療をするイメージがわかない方は、美白点滴を取り入れるのも選択肢の1つではないでしょうか。自らのライフスタルに合う方は、レジャーシーズンを迎える前にカウンセリングに行ってみるのもオススメです。
2016年07月08日テスタジャパンが運営する「うどんダイニング するり」ではこのほど、冬の新メニュー「白子肝坦々鍋」の提供を開始した。提供店舗は「うどんダイニング するり 新宿本店」「同 吉祥寺店」と、1月20日オープン予定の「同 渋谷駅前店」。同商品は、「たら白子」「ふぐ白子」「ふぐ身」「あん肝」「牡蠣」といった主役級の海鮮食材をメインにした鍋。アンチエイジング効果があると言われている食材をてんこ盛りにし、野菜は水菜だけで、あくまで色味のバランスを整えるために添えただけだという。身体に良いことは分かっているが、何だかもの足りないという人を対象に、アンチエイジングを超越した"ノンアンチエイジング"メニューとして開発した。鍋に火を入れると、スープに白子やふぐ、あん肝、牡蠣の具材からうまみがあふれ出る。ひとつだけでも滋味豊かな素材が、数種類合わさることで複雑に混ざりあい、うまみの相乗効果を生みだすという。あん肝は加熱処理をした固いあん肝ではなく、「生あん肝」を使用する。生のまま鍋で煮ることで、固く締まらずふわふわとした食感が楽しめるという。たらの白子は舌の上でとろけるような、クリーミーな舌触りが特徴とのこと。ふぐの白子は、たらよりも濃厚な味わいだという。ぷりぷりの牡蠣と淡泊ながら弾力のあるふぐ身の味わいも楽しめる。鍋は「雲丹(うに)いくらポン酢」をつけて食べると、味の変化が楽しめるという。〆には雑炊がおすすめとのこと。価格は1人前3,500円(税込)。4人前から注文を受け付ける。
2016年01月08日岡山大学は11月25日、脂肪肝や肝の線維化を抑制するタンパク質を同定したと発表した。同成果は同大大学院医歯薬学総合研究科(医)腎・免疫・内分泌代謝内科学分野の和田淳 教授、片山晶博氏らの研究グループによるもので、11月19日に英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。同研究グループは、肥満ラットの内臓脂肪組織に増加するタンパク質「Gpnmb」を発見。同タンパク質を内臓脂肪細胞、マクロファージに過剰発現させたマウスを高脂肪高蔗糖食で飼育し、野生型マウスと比較した結果、脂肪肝や肝の線維化が抑制されることがわかった。さらに解析を進めた結果、過剰発現させたGpnmbは肝臓内のマクロファージや星細胞に存在し、カルネキシンという物質と結合することで酸化ストレス、脂肪沈着、線維化を抑制することも明らかにした。また、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者の中でも特に非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に進行した患者で血清Gpnmb値が高値であることも見い出した。近年、NAFLDが進行したNASHでは確定診断のために侵襲的な肝生検が必要となるが、今回の研究で同定したGpnmbがNASHの新たなバイオマーカーとして診断を容易にする可能性がある。
2015年11月26日大阪市立大学(大阪市大)は9月24日、肥満小児は脂肪肝の頻度が高く、肝臓の硬さの数値が高い傾向にあるとの研究結果を発表した。同成果は、同大大学院医学研究科 発達小児医学の徳原大介 講師と趙有季 医師らの研究グループによるもの。詳細は、米国の科学誌「PLOS ONE」に掲載された。近年、日本における肥満小児が増加しており、脂肪肝や高脂血症、糖尿病などの合併症の早期発見と治療介入が課題となっている。中でも肥満による脂肪肝は、肝細胞への脂肪沈着のみが認められる単純性脂肪肝と、脂肪化のみならず線維化・炎症性変化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の2種類に分類され、NASHは肝硬変に進展する可能性が高いことが知られている。脂肪肝評価として近年、体表からプローベを当てるだけで、痛みや出血を伴わずに非侵襲的に短時間で肝硬度と脂肪蓄積量を定量化することができる肝硬度測定機器「フィブロスキャン」の有用性が成人では報告されていたが、国内の小児に対する検討は皆無であったという。そこで今回、研究グループでは、小児、中でも肥満小児における同機器の有効性と実効性の評価を目的に研究を行ったという。具体的には、1~18歳の小児214名を対象に、肝臓の線維化の程度(肝硬度:LSM)と脂肪の蓄積の程度(肝脂肪蓄積度:CAP)の同時測定を行い、肥満群、肥満を伴わない肝障害群、肥満と肝障害を伴う対照群に分けて比較を実施。その結果、同機器は94%の小児で実施可能であり、肥満小児は対照群と比較してCAP・LSMともに有意に高い傾向にあることが判明したという。また、その他の比較からも、同機器は小児において非侵襲的に実施可能な信頼性の高い検査であり、肥満小児は脂肪肝の頻度が高く、NASHを判定する指標となる肝硬度が高い傾向にあることが明らかになったとする。今回の結果について研究グループは、同機器は非侵襲性が求められる小児科領域での有用性が高く、肥満小児の脂肪肝・NASHの効果的なスクリーニングを介した早期治療介入につなげることが期待されるとコメント。今後、肥満小児に対してどのような食事や運動指導を行っていけば、脂肪肝の改善に結びつくかといった検討を同機器を用いて進めていくとするほか、学校検診への導入によるスクリーニング、および早期の食事・運動指導介入につなげ、子供の健康福祉につなげていければ、としている。
2015年09月25日東京大学は9月11日、ヒトiPS細胞から肝細胞および胆管上皮細胞を簡便かつ効率的に作製する方法を開発したと発表した。同成果は同大学分子細胞生物学研究所の木戸丈友助教と宮島篤教授らの研究グループによるもので、9月10日に米科学誌「Stem Cell Reports」オンライン版に掲載された。近年、ヒトiPS細胞から肝細胞を誘導する試みが活発に行われているが、iPS細胞から肝細胞を誘導するには、さまざまなサイトカインによる多段階かつ長期間の分化誘導を必要とすること、また、全てのiPS細胞を均一な成熟肝細胞に分化させることが困難であるといった問題があった。今回の研究では、新たに肝前駆細胞のマーカーとしてCarboxypeptidase M(CPM)とうい物質を同定し、ヒトiPS細胞から肝細胞への分化誘導系からCPMの発現を指標にして自動磁気分離装置によって、簡便に効率よくヒトiPS細胞由来の肝前駆細胞を分取することに成功した。この肝前駆細胞は、肝細胞と胆管上皮細胞への分化能を維持したまま増幅することが可能だという。また、成熟肝細胞の性質を長期に渡って維持することから、薬物の毒性試験、新規薬物の探索、細胞治療などへの利用が期待できる。同研究グループが開発したヒトiPS細胞由来成熟肝細胞調製法は、迅速かつ低コストで肝細胞の大量調製を可能にするだけでなく、B型およびC型肝炎ウイルスやマラリアが感染する可能性もあるため、感染機構研究のツールとしての可能性もあるとしている。
2015年09月11日バイエル薬品はこのほど、メディア向けのセミナー「加齢黄斑変性の最新情報 ~子・孫世代(20代~40代)の親や祖父母の目の健康に関する意識調査結果とともに~」を開催。東京女子医科大学 眼科学教室の教授・飯田知弘氏が、50代以上で年々増加している目の病気「加齢黄斑変性」に関する最新情報について講演した。○加齢黄斑変性とは「黄斑」とは、眼球の視力・色覚の機能において一番よい場所のことで、視界の中心部分はこの場所で見ている。「加齢黄斑変性」は、この黄斑と呼ばれる部分が加齢によって異常をきたし、視界がゆがんたり、視界の中心が見えなくなったりしてしまう疾患のことで、近年、50代以上の世代で年々増加傾向にある。最新の学会報告によれば、50代以上の約60人に1人の割合で疾患が見られるという。発症の要因としては加齢や酸化ストレス、喫煙、虚血、動脈硬化、高血圧、遺伝的な要因など複数挙げられる。飯田教授は「遺伝だけなど、ひとつの要因で発症するものではない。これらの要因が複数重なった場合に発症すると考えられています」と、複合的な要因で発症につながると話す。発症の自己チェック方法として、「アムスラーチャート」がある。格子状の表を目から30センチ離して、片目ずつ中央の黒い点を見つめるという方法で、老眼鏡やコンタクトレンズをしたままでチェックする。「格子がゆがむ」「中心が見えない」「真ん中が欠ける」といった形に見える場合は、加齢黄斑変性が疑われる。○加齢黄斑変性の最新治療法は?加齢黄斑変性にはいくつかのタイプがあるが、日本人に多いのは「滲出(しんしゅつ)型」で、全体の90%を占める。網膜に浮腫(ふしゅ)や出血を起こして急激に視力が低下してしまい、失明してしまう人の大半がこのタイプだという。この滲出型の中でもアジア人の男性に多いといわれるのは、「ポリープ状脈絡膜血管症」(PCV)という特殊型の疾患タイプ。このPCVはいわば「目の動脈瘤(りゅう)」で、初期は視力が保たれているため発症に気付きにくいが、出血リスクが高い。診断にはインドシアニングリーン蛍光造影法が有用だが、この診断ができる施設でしか確定診断ができず、医療機関でもまだ十分に知られていないケースがあるとされている。だが近年、加齢黄斑変性は治療法が大きく進歩してきており、「抗VEGF薬」の投与で視力の改善・維持が可能となっている。デンマークでは、この抗VEGF薬の登場で人口10万人あたりの失明者が52.2人から25.7人に減少している。この抗VEGF薬には、計画的な治療法「プロアクティブ投与」という投与方法が採用されている。病態の悪化があった場合に事後的に投与するのではなく、病態の悪化を避けるために事前に計画した適切な間隔で投与する方法だ。それをさらに、患者の状態に合わせて投薬のタイミングを変える個別化治療「トリート&エクステンド」という方法が効果的とされている。飯田教授は、「加齢黄斑変性の治療は悪くなってからではなく、わずかでも疾患が認められれば治療を開始でき、進行を抑えられる」と解説。継続的な治療を続けることで滲出の再発を予防し、視力の低下を防げるのだ。○目の違和感を「老化」で片付けない加齢黄斑変性は近年になって患者数が増えており、昨年の調査では日本における視覚障害原因の第4位(10.2%)となっている。しかし、9割前後が認知している白内障や緑内障などに比べ、加齢黄斑変性の認知率は約5割と低い。見えづらさが、疾病から由来すると考える人も少ないようだ。例えば、自分の親が新聞を広げて「最近文字が見えづらくて……」などと話した際、「まぁ、もう年だからしょうがないよ」という具合に返答した経験はないだろうか。実際に意識調査でも、親や祖父母が目が悪くなった場合に「病気を疑う」と回答したのは13.4%にすぎなかったという。だが、加齢黄斑変性は進行すると日常生活への影響が大きい。文字が読めず、見えないので調理や外出も危険が伴い、家族のサポートが必要になる可能性も高い。もし、親や祖父母が目の違和感を訴えた場合には、「老化だから」と片付けずにきちんと病院で診断を受けさせることが最善だ。加齢黄斑変性は、早期に治療を開始すれば進行の悪化を防ぐことのできる病気。「病気についての認知を高めることで、病気に早く気付き視力を保つことができる。今後も多くの人に加齢黄斑変性を知ってほしい」と、飯田教授は話す。発病のコア世代である50代だけでなく、子や孫世代も病気に関する認知を高め、目の健康を長く維持できるように心がけたい。
2015年07月30日東京都福祉保健局は6月25日、東京都内で「リンゴ病」とも呼ばれる伝染性紅斑が都の警報基準を超えて流行していることを明らかにし、小児を持つ家庭などに向けて注意喚起をした。同局によると、「ヒトパルボウイルスB19」を原因とする感染症の伝染性紅斑は、患者の約7割が6歳以下の小児だが、成人での発症例もあるという。症状は両ほほに赤い発疹が、体や手足に網目状の発疹が生じる。発疹が出現する7~10日前には微熱など軽度の風邪のような症状が見られることもあり、この時期にウイルスの排出量が最多となる。発疹ができるころには自然と抗体ができ始めていて、1週間程度で消失するケースが多いとされている。福祉保健局によると、伝染性紅斑は年ごとにその発生頻度に差がある疾患だが、昨秋より過去5年間の平均を大きく上回る状況が続いているという。6月15日から6月21日(第25週)の期間中は、都内264カ所の小児科定点医療機関から報告された定点当たり患者報告数(都内全体)が、1.27人/週となった。また、保健所別の患者報告数が「警報レベル」(伝染性紅斑の場合、保健所単位で定点あたり2.0人/週を超えた警報開始から、1.0人/週を下回った警報終息までの間の状態)となったのは31保健所中8保健所まで増加。警報レベル状態にある保健所の管内人口の合計が東京都全体の人口の30%を超えた(33.3%)ため、東京都として警報を出した。伝染性紅斑は飛沫(ひまつ)・接触感染で、患者のせきやくしゃみなどを介して感染する。そのため、手洗いやうがいなどの予防対策が重要となり、同局は「家庭での手洗いの習慣づけや保育所、幼稚園、学校などでの感染予防の指導にご協力をお願いします」と協力を呼びかけている。今回の東京都の警報発令を受けて、インターネット上では「今度は上のお姉ちゃんがりんご病」「保育園でりんご病流行ってきてた」「友達の子もなってた」など、流行を不安視する声があがっている(コメントは原文)。
2015年06月26日森下仁丹は6月9日、同社独自素材「ザクロエキス」に、長寿遺伝子活性化作用に基づく皮膚老化抑制および脂肪肝特性作用があることを発見したほか、その生体内での抗糖化作用を実証したと発表した。同成果は同社ならびに九州大学の片倉喜範 准教授、城西大学の和田政裕 教授らによるもの。詳細は「第14回 日本抗加齢医学会総会」にて発表された。具体的には、長寿遺伝子として知られるサーチュイン遺伝子「SIRT1」の活性化作用が認められているザクロエキスのポリフェノール成分について、皮膚細胞(HaCaT細胞)を用いて検討を行った結果、4種類のザクロ由来ポリフェノールがSIRT1の発現を増強させることを確認。皮膚の抗老化に有用である可能性がしたという。また、ヒトの肝臓由来の細胞「HepG2」にパルミチン酸を作用させると、人工的な脂肪肝状態が再現できることが知られているが、前もってザクロ由来ポリフェノールで処理したところ、パルミチン酸による細胞内の脂肪の蓄積を抑えることも確認。ザクロ由来ポリフェノールが、サーチェインを活性化させることで細胞の老化を抑え、その結果、脂肪酸の合成が抑えられた、というメカニズムが推定されたとする。さらに、これまでの研究から、試験管内で強い抗糖化作用を示したザクロエキスが、生体内でも同様の作用を発揮できるのかどうかを、糖尿病モデルマウスを用いて調べたところ、血糖値は変化しなかった一方、血液中の糖とタンパク質が反応(糖化)して生成される最終糖化産物(AGEs)の濃度が減少することが確認されたという。なお同社では、これまでの生薬研究のノウハウを活用すした健康に役立つ素材の研究開発を今後も確かなエビデンスのもと提供することを目指し、研究を進めていく方針としている。
2014年06月12日