すっきり体質になりたい!2017年5月16日、株式会社プロバイオテックは「ビューティーエンザイムダイエット」を発売した。同社は企業理念に「腸から健康を科学する」を掲げている。そんな株式会社プロバイオテックが発売したこの商品はとことん「すっきりシアワセ」を目指した腸内をすっきりとさせるためのサプリメントだ。近年、腸内フローラに関する研究が盛んに行われており、腸内フローラのバランスや多様性が様々な疾患と関係しているということが明らかになった。腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌に分けられ、善玉菌を積極的に摂取する人が多い。しかし、善玉菌をたくさん摂取するよりも腸内細菌の種類を増やし、善玉菌が有意な状況へ導くほうがすっきり体質への近道だと同社は考えている。この特徴がすごい!今回発売のビューティーエンザイムダイエットには有胞子性乳酸菌を配合。この乳酸菌には殻があり、胃酸や消化酵素の影響を受けにくい。消化管を移動中に発芽および増殖し、腸内環境を正常化してくれる。また、下部消化管まで届くキシロオリゴ糖も配合されており、下部消化管に存在するビフィズス菌のところまできちんと届き、ビフィズス菌の栄養源となるのだ。善玉菌を応援する糖化菌や日和見菌も入っており、腸内細菌の多様化を期待することもできるこのサプリメントは体の中からキレイを目指す人に欠かせないサプリメントになるかもしれない。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社プロバイオテックプレスリリース(@Press)
2017年05月23日腸の奥からの健康を考える研究会このたび、帝京平成大学健康メディカル学部教授松井 輝明氏が座長を務める『腸の奥からの健康を考える研究会』は、“快腸生活プロジェクト”を発足、ウェブサイトを開設したと発表した。「快腸生活」とは「快腸生活」のテーマは、現代人の腸内環境を整え、健康を保つこと。“快腸生活プロジェクト”では、スーパー大麦「バリーマックス」を使い、腸内フローラを整え、全身を健康に保つための食生活を提案・浸透させていく活動をおこなう。ウェブサイトでは、大妻女子大学 青江 誠一郎教授の監修・協力を得て、スーパー大麦「バリーマックス」を使用した「快腸レシピ」を提案している。「バリーマックス」の特徴である、独特の甘みや、プチプチとした食感を最大限に生かしたもの。推奨摂取量1日12グラムを取り入れることができる家庭向けのレシピだ。バリーマックス昨今、日本人の食生活は欧米化が進んでおり、腸内劣化の傾向がみられる。これに対し、最近の研究で、腸内フローラが、腸内環境を改善し、健康を維持するために、有効であることがわかってきた。「バリーマックス」は、フルクタン、β-グルカン、レジスタントスターチなどを含んでおり、腸内の有用菌のエサとなる。腸内環境の改善に役立つ食材だ。(画像はプレスリリースより)【参考】※“快腸生活プロジェクト”発足 2017年4月25日(火)からWebサイトオープン! 大腸の奥の環境を整え、 全身の健康状態を高く保つための食習慣を提案
2017年05月06日女性ホルモンと似た働きをすることで注目されている「大豆イソフラボン」。女性の美容と健康に役立つと言われていますが、この効果には、実は個人差があるのをご存知ですか?腸内細菌「エクオール」、これを作れるか否かによってイソフラボンの効果を得られるか得られないか、大きな個人差が出ることが最近の研究で分かりました。そして日本人の若年層は作れていない人が増えているという結果も……。そこで、自分がエクオールを作れるかどうか手軽に検査できる「ソイチェック」をご紹介しましょう。開発担当のヘルスケアシステムズ細谷吉勝さんにお話をうかがいました。誰が、なぜ開発を始めたの?私どもは抗酸化食品について研究している名古屋大学名誉教授・大澤俊彦先生と2009年に始めたベンチャー企業です。大豆やごま、ウコンなど機能性食品が体に良いことは分かっているけれど、どう良いのか?どう反応するのか?また個人差がある場合はその差がどのぐらいあるのか?もっと明確に分かれば、それぞれにあった健康や美容に役立てられるはず。この思いからバイオマーカー(尿や血液、唾液による検査)で明らかにしていこう、と開発がスタートしました。それまでもエクオールも測定は可能だったのですが、高価な研究機器が必要だったので検査料も高額に。もっと一般の多くの人に手軽に検査してもらえるよう、4年前に商品化へ向けて動き出しました。エクオール検査に込められた思いとは?機能性食品が急速に進歩していく中、食品に対するエビデンスがどんどん求められ、個人個人にあった食品を選ぶ時代。特に若い世代は食生活の変化に伴いエクオールを作れる人が20〜30%と減少しています。女性は特に、将来更年期障害や骨粗しょう症の患者が増えるのではないか?と懸念されています。高齢化社会が進み「平均寿命」は長くても「健康寿命」となれば……話はまた別ですから。このイソフラボンのように、興味の入り口は肌や美容に関することでも、最終的に食生活への気づきや骨などの健康維持につながれば良いと考えています。また、これからお母さんになられる女性たちに、幼児期の食生活がとても重要だということを知ってもらいたいのです。と言うのも、腸内細菌は生まれた時は無菌状態で、腸の成長と共にどんどん増え「幼少期に大豆製品をたくさん食べているとエクオールも生成されやすい」と言う研究結果が出ています。これから子育てをする方には是非意識をしてもらいたいですね。ソイチェックの結果はどう分かる?送られてきた検査キットを使って尿を採取し、ポストに投函するだけでOK。2週間ほどで結果が届き、そこにはエクオールが測定数値によって5段階レベルに分けられます。自分がどのぐらい「作れているのか」「作れていないのか」が明確に分かるので、その結果から食生活プランを提案しています。ただし、エクオールは一定ではありません。体調によって増えたり減ったりするので、1年に1度ぐらいは、定期的に測る必要があります。もし作れていなかったらどうしたらいい?日本人の2人に1人はエクオールを作れますが、若者層は3〜4人に1人の割合。もし作れていなかったとしても悲観することはありません!エクオールは日々変化していきますので、食生活を見直してエクオールを作れる腸内環境作りを始めましょう。例えば、毎日少しずつでも大豆を摂るように心がけること。牛乳を豆乳に、白米を雑穀米に、もやしを豆もやしに置き換えるなど、効率よく毎日大豆を摂取しましょう。腸内細菌のエサとなる食物繊維豊富な根菜類や海藻類も摂取。食品で摂れない場合はサプリメントで摂ることも可能です。数値による明確なものさしがあることで、ご自身の中で健康意識への変化につながり、結果、生活習慣病の防止にもなるのです。今作れている人もそうでない人も、とにかく大豆のある食生活を送ることがポイントですよ!今まで何かの美容法や健康法を取り入れる際、動機づけとなったのが「〇〇は肌にいいらしい」「誰々が使って効果があった」など漠然としたものばかり。結果につながるまでは半信半疑なので、なかなか続かないし定着しない……。それがこの検査をすることによって、個人個人の体に合っているか、どのぐらい必要か、明確に数値として分かることで、その方法を継続させる強い動機づけになる!と思いました。私も早速ソイチェク、始めてみます!<お話しを伺った方>株式会社ヘルスケアシステムズ細谷吉勝さん
2017年03月30日みなさんは、「腸内フローラ」という言葉を耳にしたことがありますか?最近ではメディアなどでも取り上げられるようになったので、聞いたことがある、という人もいるのではないでしょうか。フローラというと花を連想する方も多いかと思いますが、それが腸の中に……?と、具体的にどんなものなのか想像もつかないこの腸内フローラですが、実は、美肌に関係する大切な要素なんです!美肌に影響大!腸内フローラっていったい何のこと?私たちの腸内には数百種類にも及ぶ、多種多様な細菌が住んでいます。それを顕微鏡で見ると、まるで「お花畑」のように見えることから、それらの細菌は「腸内フローラ」と呼ばれるようになったそうです。腸内のコンディションは腸内フローラのバランスによって決まるため、腸内フローラの状態がそのまま腸内環境を表している、といっても過言ではないのだそう。便秘で肌が荒れるってホント?腸内環境と聞くと、多くの女性が気にかけていそうなキーワードが「便秘」。中には「便秘になると肌荒れが起こる」という説から、便秘という言葉に対して敏感になっている人もいるかもしれませんね。ですが、便秘になると肌が荒れるというのは、果たして本当なのでしょうか?先日発売された、腸内細菌と乳酸菌について科学に基づく解説を行った書籍『乳酸菌、宇宙へ行く』(ヘルシスト編集部編、文藝春秋刊)によると、便秘で肌が荒れるという直接的なデータはないものの、便秘はすなわち腸内環境の乱れであり、その結果、肌も荒れやすくなるのは確かなのだとか。腸内環境が悪化しているとき、私たちの腸内にはフェノール類という腐敗産物がたくさん発生しています。このフェノール類は血液によって皮膚まで運ばれるのですが、血液中にフェノール類が多い人の皮膚は、肌の細胞が正常に分化していない傾向にあり、それが肌のコンディションの乱れに繋がっていると考えられているのです。腸内フローラが健康になると肌の保湿力もアップ?また『乳酸菌、宇宙へ行く』によると、乳酸菌飲料を摂取した人はフェノール類が減少しただけでなく、肌の保湿力もアップしたそうです。乳酸菌研究をしているヤクルト本社中央研究所では、39名の女性を2つのグループに分け、一方のグループは乳酸菌飲料を1日1本、4週間にわたって飲み続け、もう一方のグループは乳酸菌を含まない飲料を同じ期間、同じ量飲み続けるという実験を実施。その結果、乳酸菌飲料を飲まなかったグループは肌の水分量が低下したのに対して、乳酸菌飲料を飲んだグループは10月~12月という、肌の乾燥がピークを迎える時期にも関わらず、肌の水分量を維持できたというのです。やはり乳酸菌飲料の摂取、ひいては腸内環境の改善が美肌に欠かせない要素のようです。こうした興味深い実験の他にも、『乳酸菌、宇宙へ行く』にはダイエットや美肌、老化防止と腸内フローラの関係など、女性なら誰しも気になることが、数多く紹介されています。この書籍で乳酸菌や腸内環境についての正しい知識を身につけて、周囲に差をつける美肌を手に入れる、その一助にしてみてはいかがでしょうか?【参考文献】書籍『乳酸菌、宇宙へ行く』(ヘルシスト編集部編、文藝春秋刊)
2017年03月29日腸内環境が悪いと、肌荒れをおこしてしまい、お肌のツヤやハリがなくなってしまいます。腸内環境を整えるために、食生活を見直し、改善に有効なサプリメントを選んで、今年こそは身体の中からキレイになりましょう。 お肌は「腸」を写す鏡どんなに高価な化粧品を使っても、腸内環境が悪ければ効果を十分発揮してくれません。便秘などで腸内に老廃物が溜まっていると、腸内の有害なガスが全身に運ばれ、肌荒れなどをおこしやすいのです。いくら高級な化粧品を使っても、その効果は老廃物によってかなり打ち消されてしまいます。まず、スキンケアを始める前に腸内環境を整えて、選んだ化粧品による最大限の効果を引き出したいものです。腸内環境を左右する腸内細菌腸内細菌は3種類に大きく分類されます。善玉菌:健康に良い作用をする菌悪玉菌:健康に悪い作用をする菌日和見菌:健康に良くも悪くも作用する菌善玉菌は腸内環境を整える良い菌で、悪玉菌は悪い菌です。日和見菌は、善玉菌、悪玉菌の数が多い方の味方をする菌です。このため、腸内に善玉菌が増えれば、日和見菌は善玉菌の味方になります。悪玉菌の数が増えると日和見菌は悪玉菌の味方をしてしまいます。善玉菌の数を増やして日和見菌を味方に付けると、腸内環境が整ってお肌をいっそう美しくなることが期待できます。「腸内フローラ」とは?最近よく耳にする「腸内フローラ」というのは、人の腸の中に生息する、おびただしい数の腸内細菌群のことを指します。人間の腸の中には600兆にも及ぶ細菌が住んでいるといわれ、まるで花畑のようにさまざまな種類の細菌があることからこのようなネーミングが生まれたといわれています。「腸内フローラ」が乱れるとどうなるの?腸内細菌は、善玉菌2、悪玉菌1、日和見菌7の割合となるのが理想的だと言われています。腸内フローラは、善玉菌が悪玉菌を抑える形で存在しています。ですが、様々な原因により悪玉菌が優勢になることがあります。そうなると、日和見菌も悪玉菌の方に傾いてしまい、腸内細菌のバランスが崩れます。そういう状態になると、有害物質が肝臓や心臓などの身体の部位に負担を与えてしまうようになります。その結果、生活習慣病になったり、太りやすくなったり、老化が進んだりします。「腸内フローラ」を活性化させる食べ物1.ヨーグルトヨーグルトは善玉菌を増やして、悪玉菌を減らす効果があることがわかっています。またヨーグルトは、腸にいる乳酸菌を活性化してくれます。 2.バナナバナナは食物繊維を豊富に含むので、善玉菌にとって最適なエサになります。そして善玉菌を増やすオリゴ糖も含みます。その上バナナには、整腸作用のあるでんぷんも含まれています。バナナは胃への負担も少ないのでオススメです。3.たまねぎたまねぎは、腸内細菌の大好物であるオリゴ糖と食物繊維をバランスよく含んでいます。食物繊維が腸内に入ってくると、摂取した食物繊維は腸内細菌の働きによって発酵が進み、腸内環境を整える良い成分を作るようになります。4.ごぼうごぼうは食物繊維が豊富で、善玉菌のエサとなります。人の腸は、腸内細菌で食物繊維を発酵させ、健康増進に必要な成分を作り出します。 5.わかめわかめを含め、海藻類は毎日摂取しましょう。海藻類には、ヌメリ成分が豊富に含まれています。これらの海藻類は善玉菌のエサになる食物繊維だけではなく、全身の健康にも作用します。6.にんにくにんにくには、血圧低下作用や血流改善作用もあります。また、活性酸素を除去してくれます。活性酸素は老化の原因のひとつです。7.コンニャクコンニャクは食物繊維が豊富に含まれているので、善玉菌を増やすのに最適な食材のひとつです。カロリーも低いので、ダイエットにも最適です。8.納豆納豆菌は1種類の善玉菌だけでなく、たくさんの種類の善玉菌が含まれているので、腸内細菌を活性化させてくれます。毎日食べたほうがいい食品です。9.味噌味噌は大豆から作られた発酵食品であり、豊富な善玉菌を含みます。また、大豆は健康にいい物質を作る腸内細菌のエサになりやすいのです。腸内環境を整えるサプリメント1.乳酸菌サプリ乳酸菌サプリを利用すると、腸内に乳酸菌が増え、悪玉菌を減らす働きをします。乳酸菌が不足している方は、サプリメントによって乳酸菌を多くすることを心がけましょう。その結果として便秘を解消し、腸内のトラブルを軽減することができます。2.ビフィズス菌サプリビフィズス菌サプリは、乳酸菌サプリと同じような効果を持っていますが、乳酸菌には無い効果も持ち合わせています。乳酸菌の多くを占めるといわれているビフィズス菌を大量に増やすことが可能となり、腸内環境を正常化させます。腸内環境を整え、腸内フローラを増やすことで腸が健康になり、美肌効果が期待できます。また、便秘の改善にもつながります。便秘の改善はダイエット効果も伴います。今年こそは、身体の中からのキレイを目指しましょう!※筆者の個人的見解です。効果・効能を保証するものではありません。
2017年01月31日女子の悩みの種である、便秘と肌荒れ。そんな悩みを抱えている方におすすめなのが、腸内環境を整えてくれる長芋ともち麦を使ったレシピです。美腸になれば便通がよくなり、肌トラブルの解消だけでなく、ダイエットにも効果的!ぜひチャレンジしてみて。主役の食材の栄養素について【もち麦・長芋】レシピの前に、主に使うもち麦と長芋の栄養素についてご紹介します。もち麦もち麦とは大麦の一種で、粘りのある”もち性”の麦のこと。水溶性の食物繊維、なかでも「β(ベータ)-グルカン」が豊富に含まれているため、腸内環境を整えてくれる効果があるとされています。ふだんの食事に取り入れることで、糖質の消化吸収を抑えてくれるだけでなく、血糖値の上昇も緩やかにしてくれるため、ダイエットにも効果的なんです。長芋長芋は栄養価が高く、ミネラル成分やビタミンB・Cなどの栄養成分がバランス良く含まれ、食物繊維、消化酵素もたっぷり!またネバネバの成分である「ムチン」は、消化吸収を促進し、便秘解消に効果的。美腸に導いてくれるというわけです。更に注目なのは「アルギニン」という成分。この成分はコラーゲン生成の働きを助け、保水能力も高いことから乾燥を予防してくれるといわれています。腸がきれいになり、美肌にも効果があるのは嬉しいですよね。長芋のトロトロポタージュスープPhoto by Kohataもち麦と長芋をつかったポタージュのレシピをご紹介します。長芋のネバネバともち麦のプチプチの食感が楽しめ、コクのある味わいに仕上がりますよ。仕上げにピンクペッパーとパセリをふりかけ、クリスマスカラーにして、見た目もかわいくしましょう!【材料】(2人前)長芋・・・150g玉ねぎ・・・1/2玉豆乳・・・350ccオリーブオイル・・・大さじ1黒胡椒・・・少々ピンクペッパー・・・適宜パセリ・・・適宜Aゆでもち麦・・・30gAコンソメ顆粒・・・1/2A塩・・・少々【作り方】1.玉ねぎは皮をむき、約2mm幅で薄切りにし、長芋はピーラーで皮をむき1cm幅で輪切りにします。2.小鍋にオリーブオイルを入れ、玉ねぎから炒めます。しんなりしてきたら長芋をいれて、2分ほど軽く炒めます。3.ミキサー(もしくはブレンダー)に2と、豆乳をいれ、撹拌します。4.撹拌した3を先に使った小鍋に入れ、混ぜながら5分ほど弱火にかけます。5.Aを入れてよく混ぜ、コンソメ顆粒が溶けたら完成。お皿に盛ったら、お好みでオリーブオイル(分量外)、ピンクペッパー、パセリ、黒胡椒をかけて召し上がれ。今晩から作って、美腸を目指してくださいね!参考:大塚製薬、やませながいも、まほろばの里(レシピ画像・トップ画像/Kohata)
2016年12月15日普段から腸が健やかな人もそうでない人も、ぜひ毎日取り入れてほしいのが育菌メソッド。これまで、腸内環境を整えるために善玉菌を“加える”ことに注目してきたはず。でも、今力を入れたいのは菌を“育てる”こと。「腸内細菌は、まだ全ての種類と働きが解明されていないほど未知なる部分が多いんです。だから、たった1種類だけの善玉菌を加えて、腸内環境が整うことを期待するのには無理があります。また、腸内環境が整っていなければ、せっかく善玉菌を加えても、腸にとどまってくれず、体外に出ていってしまう可能性も大きいのです」と話すのは、医学博士・小林暁子さん。大人の腸内には、約1000種、数百兆個の細菌が共存し、集団を作りながら棲息している。その色やカタチが花畑に似ていることから、腸内フローラと呼ばれているけれど、この花畑をどう育てるかは、持ち主であるあなた自身の日々の暮らしにかかっている。「腸の研究を究めるほど、腸内環境を整えるには、日々の食生活がベースだと痛感しています」早速、小林さん直伝の育菌ルールを食生活に取り入れてみよう!(1)寝起きに1杯の水を飲む。150cc程度、しっかりした量の水を寝起きにゴクゴク飲む。「寝ている間に空っぽになった胃を目覚めさせ、活動スイッチを入れるためにも必要です」。冬場冷たい水が辛ければ、少し温めてもいい。(2)朝ごはんは、適度なボリュームの和食が最適。朝は、栄養を摂るため、また腸のぜん動運動を促すためにもしっかり食べる。「玄米やもち麦などの穀類で食物繊維を摂り、発酵食品の味噌汁や漬物をいただく。和食のお膳は理想的なバランスです」(3)菌が喜ぶエサ (食物繊維やオリゴ糖)を 多種多彩に取り入れる。腸内細菌の種類が豊富ということは、菌がそれぞれ好むエサも多彩ということ。「食物繊維やオリゴ糖なども、一つだけではなく、いろんな食材から取り入れてみるのがオススメです」(4)食物繊維は、1回に大量ではなく、1日に何度も食べる。便通を促したり、腸内細菌のエサになる食物繊維。「腸内環境を整えるのにマストですが、一度に大量に摂ると、逆に詰まって便秘の原因になることも。こまめに摂ることで、その良さを発揮してくれます」(5)乳酸菌サプリは夜寝る前に摂るのがベスト。「朝はなるべく、サプリより食事で栄養補給をしてもらいたい、という考えもありますし、腸内細菌は夜寝ている間に活発に活動するので、乳酸菌サプリメントは、夜寝る前に摂るとよいでしょう」◇こばやし・あきこ医学博士、「小林メディカルクリニック東京」院長。便秘外来を中心に、内科や皮膚科などと連動させ総合的なアンチエイジング治療を展開。商品開発も行う。※『anan』2016年11月23日号より。イラスト・といだあずさ取材、文・板倉ミキコ
2016年11月21日主婦の友社はこのほど、『たった3日で自律神経が整う Dr.小林流 健美腸ファスティング―誰でもすぐできる! 腸内環境が改善、人生が変わる! 』(1,200円・税別)を発売する。ファスティングとは、英語のfastという動詞(断食する・絶食する)の名詞系で、「断食」「絶食」を意味している。近年、健康増進や体質改善のひとつの方法として、医療や科学的な面から研究が進められている分野であるという。「健美腸ファスティング」とは、小林メディカルクリニック東京の小林暁子院長が推奨する、栄養バランスと腸内環境を考えてつくられたダイエットプログラムのこと。腸の負担を軽減して腸内環境を整え、腸が正しく働くように導く方法で、医師と薬剤師が監修している。24時間フル活動である腸は、体に必要な栄養を吸収するとともに、有害なものや不要なものを排出している。便秘になると、栄養素の消化吸収がうまくできないだけでなく、たまった有害物質が腸内からとり込まれ、血液とともに体全体に運ばれるという。その結果、冷え性、肩こり、生理不順、肌荒れ、倦怠(けんたい)感、アレルギーなどの不調を引き起こすほか、メンタル面でも大きな影響を及ぼす可能性もあるとのこと。これらの不調を防ぐには、腸を一度リセットする「健美腸ファスティング」が有効であるという。同書では、健美腸ファスティングの詳しいメカニズムを紹介。健美腸ファスティングにより、「腸内環境がよくなり、全身の機能がアップ」「免疫力アップ」「自律神経が整う」「減量効果」「むくみの解消」「肌がきれいになる」「メンタルが強くなる」「基礎代謝が上がり、太りにくくなる」といった効果があるとのこと。また、「週末2日間お試しコース」「中級者向けの4日間コース」「本格的にやりたい人の1週間コースのプログラム」を紹介。プログラムで使用する「ファスティング用ドリンク」(市販のプロテイン、甘酒、豆乳を使用)の作り方も紹介している。
2016年10月24日日本人が昔から食べてきた「大麦」には、からだの調子をととのえる栄養素がたっぷり。近年ではそのヘルシー効果が注目され、グラノーラやお菓子など、さまざまな食品に活用されています。そんな大麦がパワーアップし、より健康的なからだづくりに役立つ食材として進化したのが「スーパー大麦」です。スーパー大麦はいったいどんなところが「スーパー」で、からだにどんなプラスをもたらしてくれるのか、農学博士で大麦研究の第一人者でもある青江誠一郎先生に教えていただきました。お話をうかがったのは…青江誠一郎(あおえ・せいいちろう)先生農学博士。大妻女子大学家政学部教授、家政学部長。「腸の奥からの健康を考える研究会」委員。穀類をはじめとする食品研究の第一人者。機能性食品の検証などの研究もおこなう。■オーストラリアが健康のためにつくりあげた「スーパー大麦」―最近、女性を中心に大麦を使った食品が人気のようです。そもそも、大麦にはどんな健康効果があるのですか?(青江先生)大麦には、腸内にすむ細菌のエサになったり、余計な油の吸収を抑えたりする「水溶性食物繊維」が豊富に含まれています。私たちが主食としているお米や小麦にもわずかに含まれていますが、主に粒の外層にあるため、精米や精麦するときに削られて減少してしまうのです。同じ穀物でも、大麦は粒の中央部分にまで「β‐グルカン」と呼ばれる水溶性食物繊維がぎっしりとつまっているのが大きな特長です。食べるところにまんべんなく水溶性食物繊維がたっぷり含まれた穀物は、他にはありません。β‐グルカンには糖や脂肪の吸収を抑えて血糖値を上がりにくくしたり、内臓脂肪を減らす働きがあります。さらに、大腸までいくと腸内にすむ細菌のエサになります。また、大腸でも血糖値の急上昇を抑えたり、食べすぎを抑えたりするホルモンを増やす働きをします。―従来の大麦でも、からだにさまざまなメリットをもたらしてくれるのですね。その上を行くという「スーパー大麦」は、従来の大麦とどう違うのですか?(青江先生)スーパー大麦には、大麦の大きな特長であるβ‐グルカンに加え、「フルクタン」、「レジスタントスターチ」と呼ばれる2種の食物繊維が豊富に含まれています。フルクタンはごぼうやチコリなどにも含まれるさらっとした水溶性食物繊維の一種です。レジスタントスターチは「第3の食物繊維」とも呼ばれ、水に溶けにくくゆっくり発酵するため、大腸の奥のほうまで届いて腸内細菌のエサになる成分です。ご飯を冷やすことでもできる成分ですが、ほとんどの人がご飯は炊き立てのほうがおいしく感じるでしょうし、冷えたご飯を食べても多くは摂取できませんから、普段の食事でレジスタントスターチを意識して摂ることは、なかなか難しいのです。そんなレジスタントスターチに早くから着目し、研究を進めているのがオーストラリアです。オーストラリアでは、大腸がんの罹患率(りかんりつ)の増加が社会問題となっていました。この問題を解消するには食物繊維が豊富な食材を見つけることが大切と考え、もともと水溶性食物繊維が豊富な大麦の改良を重ね、10年以上もの年月をかけてレジスタントスターチが従来の大麦の4倍、フルクタンやβ‐グルカンといった水溶性食物繊維を2倍含むスーパー大麦を開発しました。 ■大腸の奥までケアする、3つの食物繊維の「3段ロケット」―国民の健康のために、国がおすすめしている食材と聞くと、説得力があります。では、スーパー大麦を食べると、大腸のなかではどんなことが起こるのですか?(青江先生)図を見ていただくと、わかりやすいと思います。食物繊維は種類によって、腸内細菌に食べられる速度が違います。まずフルクタンは、大腸の入り口付近にすむ細菌のエサになります。すると、エサを食べた細菌は専門的な言葉ですが「短鎖脂肪酸」(たんさしぼうさん)という酸を産生します。この酸は、大腸の細胞自体を強くしたり、からだによい働きをする菌(善玉菌)がすみやすい環境をととのえたりすることが、近年の研究で分かっています。大腸の中間まで届いたβ‐グルカンが腸内細菌のエサになり、ここでもフルクタンと同じように短鎖脂肪酸が産生されます。また、先にお伝えしたように、ここでも食べすぎや血糖値の急上昇を抑えるホルモンの分泌を促します。そして、水に溶けにくく発酵が遅いため大腸の遠位部まで届き、そこに多くすむ腸内細菌のエサになるのが、レジスタントスターチです。大腸の入り口、中間、奥とすみずみまで、3段ロケットのようにケアできるのが、スーパー大麦ならではの特長です。これまでは、3段階目にあたる「大腸の奥までエサを届かせる」ことが難しかったため、大腸の奥はからだにとってよくない菌(悪玉菌)が優位なケースがありました。そこに善玉菌のエサとなるレジスタントスターチが届き、短鎖脂肪酸が産生されると、善玉菌は過ごしやすく、悪玉菌は居心地が悪くなります。その結果、腸内細菌の勢力図が変化し、からだにとって好ましいバランスにととのうのです。■肌トラブルは悪玉菌がつくりだす腸内毒素が原因?―なるほど、3種の食物繊維が3段ロケットとなって大腸をケアしてくれるのですね。ちなみに、悪玉菌が優位な状態が続くと、からだにはどんなことが起こるのでしょう。(青江先生)悪玉菌は腸内毒素をつくります。その毒素が肌荒れや各器官に炎症を引き起こしたり、近年ではメタボリックシンドロームの原因にもなることがわかっています。便秘の方は、排出されるべき毒素が大腸にとどまっているわけですから、毒素がどんどんたまり、肌トラブルも起こりやすくなってしまうのです。また、腸内細菌がエサを食べると産生する短鎖脂肪酸のひとつ「酪酸」には、大腸自体を丈夫にする役割もあります。酪酸がつくられていないと大腸の壁がゆるんで隙間があき、そこから毒素が漏れてからだのあちこちに回ったり、外からよくないものが入ってきやすくなったりします。つまり、腸内毒素の発生自体を減らす意味でも、大腸を丈夫にしてからだに回るのを抑える意味でも、大腸でよい働きをする腸内細菌にきちんとエサを届かせて、短鎖脂肪酸をつくってもらうことがとても大切なのです。レジスタントスターチが大腸の奥に届き、悪玉菌がおとなしくなると、便秘はもちろん肌トラブルやさまざまな大腸疾患の予防、メタボ対策にもつながることが期待されます。 ■ダイエット効果も期待! 糖、脂質の吸収をセーブするサインとは?―大腸の壁がゆるくなる、というのは大変衝撃的です…。ところで、女性としては大麦に含まれるβ‐グルカンの作用でお話くださった、糖や脂質へのアプローチについても気になっています。(青江先生)β‐グルカンはネバネバとした水溶性食物繊維で、余計な糖や脂質をつつんで吸収しにくくする特性があります。これは、大麦やスーパー大麦を食べて、小腸に達しているときの働きです。さらに、食べてしばらく経ち、大腸に達すると腸内細菌のエサになることもお話しました。このとき産生される短鎖脂肪酸が、「次の食事も食べすぎないようにしよう」、「糖や脂質の吸収を抑えよう」といったからだのサインにもなるホルモンの分泌に影響を与えています。たとえば、朝スーパー大麦を食べれば、その直後には小腸で糖や脂質の吸収を抑え、さらに大腸では菌のエサになり、その後も昼食を食べる量や、糖、脂質の吸収をセーブすることが可能で、ほぼ1日中効果が持続します。腸のケアと同時に、自然と体重や脂肪も落ちやすくなるわけです。年齢が若い人の多くはすぐに体重の減少がみられますし、高齢の方でも2~3ヶ月スーパー大麦を摂取することで変化があらわれましたよ。―大腸をととのえれば、からだの内側の健やかさはもちろん、体型の変化など目に見えるビューティまで叶えられそうですね。貴重なお話を、ありがとうございました!■スーパー大麦を実際に試してみて大麦が本来持つβ‐グルカンに加え、フルクタンや日常の食事では摂りづらかったレジスタントスターチが豊富に含まれていて、大腸の奥まできちんとエサとして届くことが、スーパー大麦が「スーパー」たるゆえんです。そして、大腸がととのえばおなかやお肌のコンディションの向上はもちろん、病気の予防や、自然と脂肪がつきにくいからだにととのったりと、うれしいことがたくさんです。わたくしごとではありますが、長年便秘に悩まされていた筆者も、スーパー大麦を試している期間はうそのようにすっきり! を実感できたひとりです。次はあなたのからだで、スーパー大麦の実力をリアルに体感してみてください。 [PR]腸の奥からの健康を考える研究会
2016年10月18日健康はもちろん、美容とも深い関係があるといわれる腸。最近は「腸活」という言葉もよく耳にするようになりましたが、実際のOLたちの“腸事情”はどうなのでしょうか。今回は、普段聞きにくい「お通じ」についてズバリ聞いてみました。お通じの頻度、どれくらい…?1日1回38%2〜3日に1回26%1日数回19%4〜5日に1回9%週に1回程度4%「あなたのお通じは快調?」調査期間:2016年7月13日〜8月10日有効回答数:396件3カ月の便秘!?腸活で5キロ増!?お通じのエピソード続出!便秘の定義とは、「回数に関わらず、お腹が張って不快、便が固くてツラいなど、スッキリしない状態」といわれることが多いようですが、美容が気になる女性としてはやっぱり毎日のお通じ回数が気になるもの。アンケートでは、1位「1日1回…38%」、2位「2〜3日に1回…26%」、3位「1日数回…19%」となり、「快調」と答えた人は約4割。なんらかのトラブルを感じている人は6割近くおり、別のアンケートではお通じのために何らかの「腸活」をしている人も6割いることがわかりました。美容やダイエットのほか、脳科学の分野でも注目が集まる「腸」。それぞれの腸には、異なる腸内細菌がすんでいるそうなので、自分に1番あった「腸活」を見つけることがポイントだとか。腸活も諦めずに続けることが大切なようです。「毎日出ているから便秘ではないと思っていた私。健診で『便がたまっていますよ』と言われて、びっくり」(YM)「便秘で、貧血。『朝、食べてないんでしょ』と言われるけど、詰まっているだけです」(くぅ)「便秘気味だと思ったら、わざとお腹を出して冷えるのを待ちます」(まめやん)「通勤では、積極的に階段を使っている。そのおかげか、毎日つるん♪一方、休みに家でゴロゴロしていると、便秘に…」(にゃー子)「便秘中にも関わらず食物繊維を多く取り、便が固くなり出なくなってしまった。結局、指で掻き出した…。今は、食物繊維だけでなく、水分も取るように心がけています」(はぴ)「長電話のとき必ず行きたくなります。かけ直すこともあるけど、そのまま行くときも…。相手にはバレてると思います」(たぱ)「中学生から超ヘビー級の便秘。いろいろ試してきたけど、今のイチオシは、ねじれ腸マッサージ。毎日続ければ3日目ぐらいからジワジワと効果が!」(えこら)「食べたら出る! の繰り返しです。朝起きて1回目、朝食後に2回目、昼食後3回目、おやつを食べて4回目、夕食を食べて5回目…寝る前にも出ることも」(ティンカーベル)「小学生のころ、出したモノが大量で流れなかった(笑)。母を呼んだら、『…いいなぁ?私もこんなの出してみたい』と一言(笑)」(Sei)「詰まって出なくなって悲惨。コンクリートのように固まって下剤もきかない。結局、肛門科で、原始的に除去…。…泣いた」(らび)「かなり頑固な便秘で、最高記録は3カ月…。しかし、毎日ピスタチオを200g食べるようになってから、お通じが1日2〜3回に!でも、5キロ太りました」(ひしょくま3)編集部VOICE超美人は、腸美人!?「あなたのお通じは快調?」他のランキングもCHECKするあなたのお通じは快調?快調41%少し便秘ぎみ29%ガンコな便秘19%%どちらかといえばゆるめ8%よくお腹をこわす2%「お通じの頻度、どれくらい…?」に戻る他のランキングもCHECKする調査期間:2016年7月13日〜8月10日有効回答数:396件
2016年10月13日大切な打ち合わせがある日にかぎって吹き出物ができたり、秋冬はカサカサしてメイクののりがいまいちだったり…と、女性は日々変化するお肌のコンディションに振り回されがちです。一般的に「便秘がちの人は肌荒れしやすい」と聞くように、腸とお肌は密接な関係にあるとされていますが、本当に腸内環境がととのうと美肌に近づくのでしょうか。ここでは、最新の腸活フード「スーパー大麦」を4週間食べ、おなかとお肌にどんな変化があったかを追ったデータと合わせ、腸とお肌の関係を皮膚科医の平田雅子先生に教えていただきました。皮膚科医も驚きの結果に注目です!お話をうかがったのは… 平田雅子(ひらた・まさこ)先生 医学博士。皮膚科認定専門医。私のクリニック目白院長。「腸の奥からの健康を考える研究会」委員。「日本中の女性を元気にする」をコンセプトに、民間では日本初の女性専門外来を開設し、女性専門医療の第一線で活躍中。お肌は腸の健康のバロメーター?(平田先生)クリニックを訪れる多くの患者さんからは、忙しいときや生理前などにお肌の不調に悩まされるとの声をよく聞きます。これらの原因のひとつとして、「胃腸の状態に変化が起きていること」が考えられます。皮膚は、内臓を守るふくろのような役割を果たしています。そして、内臓と皮膚は別ものというわけではありません。内臓と皮膚はつながっていますので、とくに胃腸に変化が起こると、口の周りにニキビや吹き出物、乾燥といった皮膚トラブルがあらわれやすいのです。ご存知のように、腸には食べ物の栄養を吸収し、不要なものを排泄する働きがあります。腸内環境が乱れ、これらの働きがスムーズにおこなえないと、からだによくないものまで血液にのって運ばれ、代謝の妨げとなり、ひいては肌荒れなどのトラブルを招くと考えられています。逆にいえば、皮膚を見れば「胃腸が疲れていそうだな」など、その方のおなかの状態もある程度察しがつきます。いま、なんらかのお肌のトラブルを抱えているのであれば、もしかしたら腸の機能が弱まっているサインかもしれません。化粧品などでの外側からのケアも大切ではありますが、まずはからだの内側、腸のケアが、トラブル知らずのお肌づくりの近道なのです。 平田先生もびっくり! 「スーパー大麦」のトライアルから、2週間でお肌にどんな変化が…?(平田先生)腸とお肌の関係を知るうえで、とても興味深いデータが出ています。普段から便秘気味で、肌荒れしやすい傾向にある20~40代の女性30名に、スーパー大麦のシリアルバーを朝食に1本、4週間食べていただき、お肌とおなかの調子の変化を追う試験をおこないました。その結果、ほぼすべての女性が食べ始めて「お肌によい効果を感じられた」と報告しています。この肌試験は、2016年の2~3月におこなっています。ちょうど空気が乾燥し、花粉などの影響もあるためお肌のコンディションが揺らぎやすく、この時期に美容系の試験データをとってもあまりかんばしくないことが多いのですが、結果はグラフのとおり、うるおい感、ツヤ、ハリ・弾力といった項目において、右肩上がりになりました。スーパー大麦を食べ始めてから早い人で1~2週間後には、お肌にうれしい変化を感じられた女性が多くいらっしゃいました。体質や肌質はひとりひとり異なりますから、たとえば化粧品などのテストでは、よい変化があったりなかったりと、個人差があらわれるものなのです。それだけに、スーパー大麦のようにほぼすべての女性が効果を実感できるケースはとても珍しく、私も驚いています。また、今回の試験ではおなかの調子もヒアリングしています。スーパー大麦を食べ始める前は便秘気味でやや困っていた女性が、1週間を過ぎたあたりから「あまり困らなくなった」と回答しており、お肌のコンディションだけでなく、お通じも改善していることがわかりました。別に実施した整腸評価試験でも、便通が2週間目に改善したという結果がでています。被験者の方に食べていただいたスーパー大麦は、腸にすむ腸内細菌叢(腸内フローラ)のエサとなる食物繊維を豊富に含んだ食材です。腸内フローラは、とくに大腸の奥のほうに多く存在しているため、そこまでエサを届かせるのは難しいとされていました。ですが、今回の試験でほとんどの方にお通じの改善がみられたとの結果からも、スーパー大麦の食物繊維がきちんと大腸の奥まで届き、腸内フローラの活性化に一役買っていることがわかります。腸内フローラが元気になり、腸内環境に変化が起こった結果として、お肌にもよい影響があらわれたと考えてよいでしょう。 秋冬もカサカサ知らず! スーパー大麦被験者の方の声(平田先生)今回の試験で、私がとくに注目したいのは「お肌の乾燥の改善」です。被験者の方の声を聞くと、「乾燥がやわらぎ、お肌がモチモチしてきた」「手やひじのカサカサがよくなった」「目じりのしわが気にならなくなった」「クリームを塗るのを忘れるくらい、うでやふくらはぎがしっとりしてきた」「花粉の影響で感じていたかゆみが改善された」など、顔だけでなく手足のカサカサもやわらいだとの感想が挙がっていました。実際に、スーパー大麦のトライアル期間中、被験者の方のお肌の水分量を2週間おきに測ったデータでも、2週間後に水分量が増加しています。腸のケアでニキビや吹き出物が減ることはイメージしていましたが、ここまではっきりと個々が実感できるような乾燥へのアプローチまでは予想していませんでしたので、この結果にも驚きを隠せません。腸内環境をととのえると、おのずと美容面にもかえってくることをあらためて感じました。栄養の「受け入れ側」をととのえることが美肌づくりのスタートラインからだによいとされる食材やサプリメントは数多くありますが、「それらの栄養をきちんと吸収できるよう、受け入れ側である腸内環境をととのえておくことが大前提なんです」と平田先生はおっしゃいます。そして、腸内環境をととのえるには、大腸の奥にある大きな腸内フローラまできちんとエサとなる食物繊維を届け、元気にしてあげることが大切なのだそうです。腸の健康はからだの健康につながり、その副産物としてお肌のコンディションも向上。女性にとっていいことづくしです。腸の奥まで届く構造をもち腸内フローラの活性化に役立つ食材、スーパー大麦を日々の食生活に取り入れて、健やかで美しいからだづくりに役立ててみてはいかがでしょう。 [PR]腸の奥からの健康を考える研究会
2016年10月04日美腸生活はみんなの理想だけど、続けるのって難しい。そんな悩みを解消してくれるのが、自律神経と腸のスペシャリスト、順天堂大学医学部教授・小林弘幸先生監修のアプリ「腸イケメン」。9月にスタートしたばかりのアプリは、楽しくゲーム感覚で腸に良い生活“腸活”を続けられる仕組みが一杯。例えば、毎日のお通じの状態を選択するだけで、お通じの記録がグラフで一目瞭然になるので、自分の腸の状態をチェックできるコンテンツ。また、乳酸菌食品を食べるなど、腸が喜ぶ腸活を行った時に記録をつけると、そのたびにポイントを得られたり、ゲーム感覚で腸活を続けられるコンテンツが充実しています。ちなみに、あなたの腸活をずっとサポートしてくれるのが、医師や医大生のイケメン軍団。イケメンに褒めてもらうたびに、美腸力もアップする、女子向けの嬉しいアプリです。◇小林弘幸先生をイメージした、大人の魅力溢れる医師や、弟っぽい可愛さが魅力の医大生など、多彩なイケメンキャラがスタンバイ。◇イケメン先生のサポートで、腸活がスムーズに続く。見た目、ニオイ、お腹の張りや日時など、お通じにまつわる質問に答えるだけで、自分では記録しづらいお通じデータをしっかり管理。記録を見直すことで、効率よい腸活ダイエットが自分のものになる。※『anan』2016年9月28日号より。文・板倉ミキコ
2016年09月26日近年、女性の間で注目されている「腸活」。腸をととのえて体の内側から健康、きれいを目指すために、あるいは家族の健康のために、日々の食事にヨーグルトや発酵食品を積極的に取り入れている女性は、少なくないかもしれません。そんな話題の「腸活」に、新展開。最新の研究で、驚きの事実が判明しました。ここでは 「腸の奥からの健康を考える研究会」 の座長をつとめる腸活のスペシャリスト、松井輝明教授に、妊活専門の栄養士として各方面で活躍する長有里子さんがインタビュー。腸活の新事実から、いますぐ食事に取り入れたいスーパーフードの秘密に迫ります。お話をうかがったのは、松井輝明(まつい・てるあき)教授医学博士。帝京平成大学 健康メディカル学部 健康栄養学科教授。 「腸の奥からの健康を考える研究会」 座長インタビュアー 長有里子(おさ・ゆりこ)さん管理栄養士。食生活で妊娠しやすいカラダをつくる 「授かるごはん」 講座主宰。ダイエットレシピ本、雑誌やサイトの栄養監修などを手掛ける。39歳で体外受精を経験、40歳で第1子を出産した経験を活かし、現在は妊活専門の栄養士として多方面で活動中。「大腸の奥のケア」が、腸活の新常識!―長さん(以下割愛)近年、腸をととのえて健康を目指す「腸活」がブームになっています。それに伴い、「腸内フローラ」という言葉をよく見聞きするようになりましたが、そもそも「腸内フローラ」とはなんですか?(松井教授)腸内には、約1,000兆個もの腸内細菌が群生しながらすんでいます。その様子が花畑のようにみえることから、腸内細菌の集まりを「腸内フローラ」と呼んでいます。菌の種類もさまざまで、現段階では体によってよいはたらきをする「善玉菌」、好ましくない「悪玉菌」、その時々でよいほうにも、悪いほうにも傾く「日和見菌」の大きく3つに分類されています。では、単純に悪玉菌を減らせば健康になるのかというとそうでもなく、最近では日和見菌でも体によいはたらきをするケースがあることも、わかってきました。さまざまな菌がバランスをとりあいながら元気にすんでいる、つまり腸内フローラが好バランスであることが、腸の健康、さらに全身の健康に大きくかかわっています。―「腸内フローラ」のバランスが、腸の健康のカギを握っているのですね。一般的に、整腸には食物繊維をたっぷり摂るとよいとされていますが、それは正しいですか?(松井教授)食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。そのうち、水溶性食物繊維は腸にすむ善玉菌のエサになり、善玉菌を元気にする大切な栄養素です。しかし、そのほとんどは腸の入り口にすむ菌に食べられ、腸の奥までは届きづらいことがわかってきました。―多くの水溶性食物繊維は腸の入り口で食べられてしまう、というのは新鮮な驚きです! では、腸の奥まで届かないと意味がないのでしょうか。(松井教授)じつは、腸内細菌は腸のなかでもとりわけ大腸の奥のほうにたくさんすんでいるのです。腸の健康を考えるうえで、腸の奥の腸内フローラのバランスを整えることが非常に大切です。そこで、大腸の奥にたくさんいる菌たち(腸内フローラ)まできちんとエサを届けて元気にし、よいバランスにととのえることが、より効率よく腸を健康にする手段というのが、最新の研究から導き出した考え方です。 ヨーグルトを食べてもすっきりしないのは、「大腸の奥」が乱れているから?―小腸も大腸も「腸内環境」とひとくくりにしていましたが、じつは大腸の奥のケアが大切なのですね。これまでの食事ではなかなか大腸の奥まで水溶性食物繊維を届けるのは難しかった、ということは、本当の意味で腸が健康な人は、少ないといえますか?(松井教授)そうですね。多くの人は、大腸の奥は悪玉菌が優位、つまり腸内フローラのバランスがととのっていないといえるでしょう。たとえば、ヨーグルトなど腸によいとされる食品を積極的に食べているのに、いまいち効果が感じられない方もいらっしゃると思います。それは、そもそも大腸の腸内フローラがアンバランスだったため、どんなに腸によい栄養や善玉菌を摂っても定着しなかったのが原因のひとつに考えられます。耕す前の荒れた土地に、いきなり種をまいても食物はよく育ちませんよね。腸もそれと同じで、まずは大腸の腸内フローラをととのえて土壌をつくり、そのうえで菌のエサとなる栄養を入れてあげることが、大切なのです。「腸活」の新定番の兆し。大腸の奥まで届く、スーパーフードとは―なるほど。とはいえ、水溶性食物繊維のほとんどは腸の入り口で食べられてしまうとの話でした。大腸の奥まで水溶性食物繊維が届く食材はあるのですか?(松井教授)食物繊維が豊富に含まれる食品のひとつに「大麦」があります。そのなかでも、品種改良を重ね、食物繊維が通常の大麦のおよそ2倍、さらに「レジスタントスターチ」が4倍含まれた「スーパー大麦」に着目しています。―「レジスタントスターチ」は一般的にはあまりなじみのない成分かもしれません。これは食物繊維の仲間のデンプンだと考えてよいですか?(松井教授)おっしゃるとおりです。レジスタントスターチは第3の食物繊維とも呼ばれていて、大腸の奥にいる善玉菌のエサになる成分です。スーパー大麦はレジスタントスターチの含有量の多さが大きな特徴で、またそれ以外の食物繊維と複雑に絡み合った構造をしているため、腸の入り口で発酵されにくく、大腸の奥のほうまで届く性質を持っています。―エサが大腸の奥まで届くと、具体的にどんな変化が起こるのでしょう。(松井教授)先ほどもお話したように、多くの人が、大腸の奥は悪玉菌が優位な状態です。そこに水溶性食物繊維やレジスタントスターチを届けると、善玉菌はそれらを食べて「短鎖脂肪酸」と呼ばれる成分をつくります。すると、腸内環境はアルカリ性から弱酸性に傾きます。その弱酸性の腸内環境こそ、善玉菌がすみやすい環境でもあります。つまり、大腸の奥までエサが届けば、善玉菌が元気になり、さらに自らすみやすい環境をつくり、腸内フローラのバランスがととのうのです。―スーパー大麦は、健やかな腸へと導くまさにスーパーなフードといえそうですね。実際に、松井教授も召しあがったそうですが、なにか変化はありましたか?(松井教授)スーパー大麦を食べ始めてしばらくは、なんとなくおなかがはるような感じがありました。そのうち、排便にかかる時間が短くなり、すっきり、スムーズにでるようになりました(笑)。もしかすると、スーパー大麦を食べ始めたことで、おなかがゆるくなったり、便秘になったりなど、多少体の変化を感じる人もでてくるでしょう。心配になるもしれませんが、これはごく普通の体の反応ですので、ご安心ください。これまでは大腸の奥まで到達しなかった成分が届いている証拠です。―効果を実感できるまでに、時間はかかるものなのでしょうか。(松井教授)腸内細菌叢は、がっちりとスクラムを組んでいるので、そのスクラムを解くのに2週間くらいかかります。4週間を過ぎると腸内フローラがバランスの良い状態になります。―では、スーパー大麦を食べ始めてからだいたい1ヵ月くらいはおなかの調子が変化する可能性があることを、頭に入れておきます。ちなみに、調子がよくなったらやめてもよいのでしょうか。(松井教授)残念ながら、もとの食生活に戻すと、1ヵ月くらいで腸内環境も元通りになってしまいます。できれば毎日、継続的に摂取するのが好ましいですね。 肌トラブル、花粉アレルギー対策にも? 大腸の奥のケアで、プチ不調にまるごとアプローチ!―私自身、お通じは良好なのですが、花粉やハウスダストのアレルギーがあるんです。腸は体の免疫と関係があると聞きますし、腸内フローラのバランスがととのえば、アレルギー症状の改善にも期待できますか?(松井教授)花粉によるアレルギーなども、腸内環境がととのい免疫力があがることで、改善する可能性は考えられます。また、便秘がちな人ほど、肌トラブルが起こりやすいとの話をよく聞くかと思いますが、スーパー大麦を試した方からは、しわや乾燥、ニキビといった肌のトラブルが緩和したとの声も寄せられています。―便秘といえば、不妊専門の管理栄養士としての経験上、不妊治療をされている方は便秘と冷えの両方に悩まれていることがとても多い印象です。これも腸内環境が関係していそうですね。(松井教授)女性に多い冷えなどのマイナートラブルは自律神経とかかわっています。腸と自律神経も密接な関係にありますから、腸のコンディションをよくすることが、冷えなどへの改善にもつながるといえるでしょう。これまではアレルギー、肌トラブル、冷えなどそれぞれ別に対策していたものが、大腸の奥をケアし、腸内環境をととのえることで、総合的にアプローチできる可能性があると考えています。―それは多くの女性にとって朗報ですね。(松井教授)ちなみに、母と子の腸内フローラは非常に似る傾向にあります。これから妊娠を希望している方は、いまのうちに腸内フローラをととのえておくことが、いずれ生まれてくるお子さんにとっても好ましいといえますね。近年、大人だけでなく子どもの便秘の相談がたいへん増えており、大きな課題だと感じています。スーパー大麦は子どもや高齢者の方でも安心ですから、日常的に、かんたんに食事に取り入れられるような仕組みを考えているところです。ご家庭でも、家族みんなのヘルスケアとして、ご飯やシリアルなどの主食や、ショートバー、ビスケットなど手軽な食品で取り入れられるとよいですね。―今回教えていただいたお話を、今後の生活に、仕事に活かしていきたいと思います。ありがとうございました。 [PR]腸の奥からの健康を考える研究会
2016年09月06日ポッコリおなかに悩まされている、特別太っていないのに下半身にメリハリがない・・・。そんな女性は多いのではないでしょうか?もしかしたらその原因、お腹(腸)にあるかもしれません。腸をすっきりときれいにケアして、健康的で美しい身体を手に入れましょう!■腸が不調だとさまざまな支障が・・・あなたは毎日しっかりとお通じがありますか?何日もお通じがない、もしくは下腹にすっきり感がない場合は要注意です。腸が汚れているのかもしれませんよ。腸の汚れは、ポッコリお腹や肥満、肌荒れなど、さまざまな不調の原因になります。お腹が重いと気分もユウウツになり、長期的に見ると大腸がんのリスクを上げるなど、良いことはひとつもないのです。■和食中心の食生活に変えよう!では、ここからは腸を健康的な状態に戻す方法を紹介していきます。まず1番大切なのが、食生活の改善です。便秘解消に良い食べ物といえば、海藻やヨーグルトなどをイメージする人が多いのではないでしょうか。これらを意識して食べるのも良いのですが、食べ方を間違えると効果を実感できない、最悪の場合は症状が悪化することもあります。そこでおすすめしたいのが、毎日の食事を和食中心に変える方法です。和食は栄養バランスが良く、便秘解消に効果がある食物繊維やオリゴ糖が豊富に含まれています。腸に負担をかけないので、ぜひ取り入れてみてください!■水分をしっかり摂取する食事にばかり気を取られがちですが、意外と大切なのが水分の摂取です。体内の水分が不足すると便が固くなり、余計に排出しづらくなります。普段からあまり水分を摂らない、アルコール類やジュースばかり飲んでいる、という人は特に注意が必要です。お茶やジュースではなく、水か白湯をこまめに飲むことをおすすめします。一気に大量の水を飲むのではなく、1日数回に分けて飲むのがポイントですよ。朝起きたときにコップ1杯の水を飲むことで、排便をうながしてくれます。■運動も大事!健康的な腸を手にいれるには、食事、水分だけでなく運動も必要です。女性に便秘が多いのは、男性に比べておなか周辺の筋力が弱いため。筋力が衰えていると、腸のぜん動運動がにぶり、便をスムーズに排出するのが難しくなります。おすすめなのはおなかの筋肉を鍛えられる腹筋運動、全身を無理なく動かせるウォーキングなどです。おなかを直接マッサージしてぜん動運動をうながすのも効果があります。この場合は強くおさえすぎず、気持ち良い程度の力加減を心がけましょう!■腸を整えておなかすっきりに!ポッコリおなかを解消して、美しいボディラインを目指すためには「腸」をきれいにすることが重要です。食事・水分摂取・運動に気を配り、腸内美人を目指していきましょう。(杉浦みなみ/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年09月05日おいしく食べてダイエットができたらうれしいですよね。ダイエット効果が期待できる食材のひとつに、ヨーグルトがあります。腸内環境をととのえて、健康的にダイエットできるヨーグルト。ヨーグルトがダイエットにもたらす影響と、その方法について解説します。■■「善玉菌」と「悪玉菌」腸内にはたくさんの腸内細菌がすんでいて、その数は100兆個から1000兆個といわれています。腸内細菌は体によい働きをする「善玉菌」と、体に害を及ぼす「悪玉菌」、環境によってどちらにもかたむく「日和見(ひよりみ)菌」の3種類。腸内に棲息できる細菌の数は決まっているため、善玉菌が増えると悪玉菌は減り、逆に悪玉菌が増えると善玉菌は減ってしまいます。■■腸内環境とダイエットの関係善玉菌が多く腸内環境がよくなると腸が活発になり、代謝が高まって便通もよくなります。その結果、エネルギーを燃焼しやすくなり、太りにくくやせやすい体を作ることができます。逆に腸内環境が悪化すると腸の活動が弱まり、栄養素の消化吸収が悪くなったり、便秘ぎみになったりしてしまいます。便秘になると血行が悪くなり、代謝も低下します。そのため脂肪が蓄積しやすくなり、太りやすくやせにくい体質になってしまうのです。また、肌荒れやアレルギーの原因になることも多く、美容にも悪影響を与えます。■■なぜヨーグルトなの?腸内の善玉菌には、「乳酸菌」、「ビフィズス菌」、「納豆菌」、「こうじ菌」などがあります。善玉菌は食事で増やすことができ、善玉菌を増やす代表的な食材のひとつがヨーグルトです。ヨーグルトにはたくさんの乳酸菌が含まれていて、乳酸菌が生きたまま腸に届くことで腸内の善玉菌を増やすことができます。また、ヨーグルトにはダイエットに欠かせないタンパク質やビタミンなどもバランスよく含まれています。ヨーグルトのタンパク質は乳酸菌によりアミノ酸に分解されているので、吸収がよいのが特徴です。■■毎日食べることが大切腸内の乳酸菌の寿命は短く、一般的には3日程度で、長くても1週間程度といわれています。そのため、腸内の乳酸菌をキープするにはヨーグルトを毎日食べることが大切です。また、ヨーグルトは乳酸菌が生きたまま腸まで届くことが大切。そのため、「プロバイオティクス」や「腸まで届く」といった表示のあるヨーグルトを選ぶことがおすすめです!■■ダイエットに効果的な食べ方腸内環境を整えるには、毎日最低でも100g、できれば150~200g程度のヨーグルトを食べるのがおすすめです。食べる時間に制限はありませんが、特におすすめなのは夜に食べること。腸の活動は寝ている間に活発になるので、夜ヨーグルトを食べることで、朝の快適なお通じが期待できます。夕食後のデザートとして取り入れてもOKです。カロリーが気になる場合は、ごはんなどの量を少し減らすとよいでしょう。また、腸内の乳酸菌のエサとなるのがオリゴ糖です。そのため、ヨーグルトはオリゴ糖といっしょに食べると効果が高まります。オリゴ糖が含まれる食品には、ハチミツやバナナなどがあります。■■おいしく手軽に実践できるのが魅力ヨーグルトは身近な食材の上、手軽に食べられるため、ダイエットに取り入れやすいのが魅力です。毎日の食事や間食に取り入れて、「ハツラツ腸」を手に入れましょう!(harunatsu/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年08月21日キャンディ1粒の中に乳酸菌などが10億個以上配合パイン株式会社は、腸内環境を改善する効果を持つキャンディ『乳酸菌10億個』を2016年9月5日から発売すると発表。キャンディ1粒の中に、乳酸菌(フェカリス菌EC-12株)10億個と、ビフィズス菌(BR-108株)1億個、オリゴ糖15mgが配合されている。善玉菌の働きで腸内環境を整える乳酸菌とビフィズス菌は、人間の腸内に存在する「善玉菌」。乳酸菌は主にビフィズス菌が生息しやすい環境を作る働きがあり、ビフィズス菌は強い殺菌力を持つ酢酸やビタミンB群、葉酸を作り出す働きがある。健康な腸内では、「善玉菌」が「悪玉菌」の増殖を抑えており、この二つの菌のバランスはストレスや食生活、加齢等により変化することから、日頃から「善玉菌」を摂取して腸内環境を整えることが必要だ。また、キャンディに配合されているオリゴ糖は、善玉菌を活性化させる作用がある。キャンディはサワーの香りが広がるパウダーでコーティングされた「ホワイトサワー味」で、飽きのこない爽やかな味わい。1袋70g入りで希望小売価格は200円(税抜)。全国で発売される予定だ。(画像はプレスリリースより)【参考】※パイン株式会社プレスリリース(ValuePress!)
2016年08月16日「便通が悪い」「お腹の調子がよくない」「便秘が続いている」……。最近、女性の中にお腹事情の悩みを抱えている人が増えているようです。腸内環境が悪くなると、肌荒れやストレスなど、さまざまな悪影響を及ぼすと言われていますが、じつは睡眠も例外ではありません。腸内環境の悪化が原因で不眠症になってしまう人もいるのだとか。それは一体なぜなのでしょうか?不眠症のこと、知ってる?不眠症は“ただ眠れない状態”を指す言葉ではありません。厚生労働省のホームページでは「長期間にわたり夜間の不眠が続き、日中に精神や身体の不調を自覚して生活の質が低下する状態」と明確に定義されています。この定義を知らずに、1日でも眠れなかった夜があったら、すぐに「自分は不眠症になってしまった……」と嘆いている人も少なくないようです。もしも、まわりにこのような人がいたら「それは不眠症ではなくて、ただの不眠だよ」と教えてあげましょう。前置きが少し長くなりましたが、今回のポイントは「不眠症のことをもっとよく知ろう」ということです。適切な対処法は、適切な知識があってこそ理解でき、活かされるもの。今回は、不眠症の意外な側面をご紹介して、新たな知識を身に付けていただきたいと思います!不眠症はお腹の中から?不眠症と聞くと、“精神的なもの”による影響、というイメージがありませんか?それも一因ではあるのですが、じつは“お腹の中”も影響して起こると言われています。腸内環境に注目!お腹の中とはズバリ、腸内環境のことを指しています。現代を生きる私たち日本人は、昔と比べて腸内環境を崩しやすいと言われています。その理由の1つは食事の欧米化で、肉食中心になる→野菜の量が減る→悪玉菌が増える、という状態になりがちです。悪玉菌が増えると、セロトニンと呼ばれる腸内ホルモンの分泌量が減少します。それがどうして睡眠に影響を与えるかと言うと、セロトニンは“睡眠ホルモン”と呼ばれるメラトニンの材料になるからです。食事の欧米化で不眠症に?人間は夜になると自然に“睡眠ホルモン”であるメラトニンが生成、分泌されることで眠くなり、睡眠へと導かれます。当たり前の話ですが、眠くなるからこそ、私たちは規則正しい生活を送ることができるのです。ところが現在は、食事の欧米化などが原因で腸内環境が乱れがちになり、メラトニンの分泌量が減り、不眠、引いては不眠症になる人が増えていると考えられています。不眠症は精神的なものだけに起因すると思っていた人にとっては、意外な原因ではないでしょうか。野菜をたくさん食べようそれでは、不眠症の一因になる腸内環境の悪化を防ぐためには、どうすればよいのでしょうか。昔の日本人がとっていた食事に注目するのも、1つの方法です。食物繊維がたくさん含まれている野菜を積極的に摂取することで、善玉菌の数は増え、腸内環境のバランスが整うと言われています。ここのところお肉ばかり食べているな、という人は、ランチを野菜中心にするなど、日常生活に野菜を取り入れる工夫をしましょう。野菜だけではお腹がいっぱいにならないという人には、バナナもオススメです。バナナはたんぱく質を多く含むので、セロトニンの生成に役立つと考えられています。食事以外でセロトニンを増やす方法食事以外にもセロトニンを増やす方法はあります。朝起きたら、まずは日光を浴びるようにしましょう。光を浴びることでセロトニンの働きが活性化すると言われています。体内時計もリセットされて、快活に動けるようにもなると考えられており、一石二鳥です。また、運動も効果的です。エレベーターに動く歩道と、現代人は自分の足で歩く機会が減っています。楽できていいなと思ってしまいますが、その反面、セロトニンの分泌には悪影響を与えるそうです。会社ではなるべくエレベーターを使わない、帰りは一駅分だけ歩いてみる、週末はジョギングをするなど、積極的に運動を取り入れるようにしましょう。最近、眠れない日が続いているという人は、今回ご紹介したセロトニンを増やす方法の中で、できるものからはじめてみてはいかがでしょうか?photo by acworks
2016年08月14日新生活や高い気温、お仕事のストレスなどで私たちの腸は疲れています。きちんと消化されず腸内に溜まった食べ物が、肌荒れや肥満、大腸ガンの原因となってしまう場合も。腸内環境を整えるには腸のリセットが大切。ここでは初心者でも気軽に挑戦しやすい「1日プチ断食」をご紹介します。■断食前日の準備が大事主に腸は、消化と吸収、そして排泄の3つの仕事をしています。たった1日だけ固形物を食べない日をつくるだけで、腸は排泄の仕事に集中できます。他の機能を休ませリセットすることができるため、免疫機能が高まるといわれています。同時に新陳代謝がよくなったり便秘も改善されたりするので、健康や美容にもうれしい効果がたくさんです。断食前日は食事を軽めにして、夕食はスープくらいにしましょう。腸と気持ちを整えておくことが大切です。■断食日は水分補給をしっかり!さて断食当日です。でも安心してください。全く食べないわけではないのです。朝・昼・夜の三食を、バナナ1本を豆乳200ccでミキサーにかけ混ぜた飲み物「リセットジュース」に置きかえるだけ。このジュースは腸内環境を整えてくれる成分がたっぷりなのです。もちろん水分補給もOK!ただし水、白湯、お茶にしましょう。いつもよりたくさん水分をとり、リセットジュースをゆっくり噛むようにして飲むと案外満足感を得られますよ。■翌日からは腸の調整期間翌日から2〜5日間かけて腸の調整期間に入ります。断食後、急にたくさんの食べ物をとると腸がびっくりしてしまうので、朝食にはリセットジュースをとりいれ、昼食はおにぎりやおかゆ、夕食は食物繊維の多い野菜のキャベツ、セロリ、人参、レタス、大根、ブロッコリー、もやしなどのサラダを食べましょう。飲み物は、白湯、青汁、酵素ドリンク、すまし汁などをとり、徐々に腸をならします。紅茶やコーヒー、糖分が入った清涼飲料水は控えてください。■プチ断食の注意点断食中は空腹からイライラしたりだるくなったりする場合もあります。できるだけ仕事が休みの日を選んでゆっくり過ごすことが大事です。繰り返し行う場合も2週間は間をあけ、体が戻ってからがベスト。またプチ断食は健康に大きな影響を与えますから、自己流で行うことはやめましょう。断食明けは体が軽くなり心もスッキリします。少しずつ体に入ってくる食べ物が体内に染みわたり食べ物に感謝もできます。腸がリセットされると細胞も若返るのです。■さっそくトライしてみよう!1日プチ断食は、まったく食べ物をとらないわけではないので、初心者でも挑戦しやすいことがわかりましたね。腸内をリセットすると便秘も解消されますよ。ぜひ一度トライしてみてくださいね。(細野葵/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年08月11日女性の美容とハッピーな毎日にとって欠かせない腸の健康。今回は、自分の腸の「今」の状態を把握するために、一般社団法人「日本美腸協会」代表理事の小野咲さんに「汚腸度」をはかるチェック項目を教えていただきました。4つ以上当てはまれば汚腸!? 自分の腸の状態を把握しようまずは以下の10項目の中で、当てはまるものがいくつあるかチェックをしてみてください。【便について】□出る時間が毎日バラバラ□バナナ状で出ることはあまりない□水に沈む□色が黒っぽい□排泄後でも「出た!」という感じがしない【生活習慣について】□朝食は食べない派□野菜を食べるのは一日1〜2回□一日に飲む水の量が1.5リットル以下□外食(コンビニ食・ファーストフードなど)の回数が週に3回以上□運動は週に1回以下さて、いくつ当てはまりましたか?チェックがついた数によって、あなたの「汚腸度」が分かります。0・・・美腸おめでとうございます!あなたの腸は美しく健康な状態。今のままの生活習慣をキープして、美腸ライフをこれからも楽しんでください。2〜3つ・・・比較的美腸あなたの腸はまずまずの状態。少し気を抜けば汚腸となる可能性も高いので、1つでもチェック項目を減らせるように、日頃から美腸づくりの習慣を心がけて過ごしてください。4〜5つ・・・危険腸(汚腸予備軍)あなたの腸の状態は微妙なところ。信号でいうと黄色が点灯して赤になりかけている状態です。まだ汚腸と呼ぶには至りませんが、すぐにでも汚腸になりうる、危うい状況です。6〜7つ・・・汚腸残念ながらあなたの腸は汚腸です。腸の動きが弱まり、正常な消化吸収運動ができていない状態。今の状態が続くとストレスがどんどん溜まりやすくなり、体の疲れも蓄積されていく悪循環から抜けられなくなってしまいます。1つずつでも良いので、改善できそうな生活習慣から変えてみる努力を始めてください。8つ以上・・・超・汚腸8つ以上チェックがついたあなたの腸は「超・汚腸」。腸の動きはほぼなく、腸が腸として機能していない可能性が大です。すでに、毎日からだが重かったり、気分が優れないような毎日を送っていませんか?特に心当たりがない場合でも、あなたの腸は悲鳴をあげています。腸を労るために、一刻も早く生活習慣の見直しを行ってください。どんな汚腸でも自分で改善できる!「超・汚腸」の診断がついてしまったという人でも大丈夫。小野さんによると、汚腸は生活習慣を見直すことで美腸へと導くことができるそうです。「超・汚腸の人でも自分で改善することはできますが、一気に汚腸が美腸へと変わることはありません。段階を踏んで、少しずつ美腸へと改善していきます」【脱・汚腸!目指せ美腸!へのステップ】Step1:食物繊維と水分をたっぷり摂る生活を約1カ月半続けるまずは腸に溜まった汚れのお掃除からスタート!老廃物をかき集める働きをする食物繊維と、集まった老廃物を外に流し出すお水をたっぷり摂ることで、腸を汚している老廃物をどんどん体外へと排出していきましょう。「最初の内は便が黒っぽい状態で出てきますが、これは老廃物が排出されている証拠。便の色が黄色〜黄土色っぽい色に変化するまで、水と食物繊維を集中して摂る生活を続けてください。ステップ2に進むまでには、約1カ月半の期間を要します」Step2:発酵食品を積極的に摂取する便の色の変化は、腸の汚れが改善されているサイン!そのタイミングで発酵食品を積極的に摂る食生活へとチェンジし、腸内環境を整えてくれる善玉菌を増やしていきましょう。「腸が汚い状態で発酵食品を摂取しても、善玉菌が汚れに負けてしまい、腸内環境整備への効果はあまり見込めません。必ず、便の色が変化したタイミングでStep2へと移行してください」発酵食品は、納豆や味噌、醤油や大豆など、日本人が昔から食べてきた食品だとより効果的だそう。また食べるタイミングは寝ている間に腸が動く夜がおすすめとのことです!「汚腸から美腸に改善されるまで、最低でも半年はかかると思ってください。腸の粘膜は3カ月で入れ替わります。美腸と呼べるような状態になるためには、最低2回は粘膜の入れ替わりが必要です」ただし、今まで常習的に便秘薬や下剤を飲んでいたという人の場合は、美腸になるまで半年〜1年ほどかかることが多いようです。美腸までの道のりを短縮するために、専門医療に頼るのも手上で紹介した通り、汚腸は自力でも改善することができますが、専門医療に相談することでより早く美腸を手に入れることができるそうです。「専門医療に相談する際は“便秘外来”という内容で診察を行っている病院に行くのがおすすめ。安に薬で便秘を改善するのではなく、腸の本来の動きを取り戻すための処方を行う場合が多いです」専門医療に頼る最大のメリットは、自力よりも早く美腸を手に入れることができること。小野さんがトップセラピストとして所属している「腸もみサロン」では、約3カ月で汚腸が劇的に改善されるとのことです。今回の「汚腸度チェック項目」は、1カ月に1回など定期的な確認がおすすめ。自分の腸の状態をきちんと把握し、状態に応じてメンテナンスを繰り返しながら、日頃から意識して腸を労ってあげましょう!【小野 咲】一般社団法人「日本美腸協会」代表理事。「腸から始まる体質改善No.1美腸エステティックGENIE(ジニー)」トップセラピスト。大学を卒業後、看護師として小児科や便秘外来での経験を経て美腸のためのエステサロンを青山と恵比寿に立ち上げる。自身が長年便秘を煩っていた経験も生かしながら、腸を健康にして美しくなるための知識やケア方法を広めている。
2016年08月05日女性の「きれい」の源は、腸でできている!?健康なこころとからだでいるために、重要な役割を担っていると言われている腸。今回は、特に「女性の美容」に腸がどのような影響を与えているのか、一般社団法人「日本美腸協会」代表理事の小野咲さんにお話をうかがいました。腸が不健康だと、本物の「美」は手に入らない!【腸が健康だとどうなるの?】1.顔色が明るくなり、肌にツヤが出る。髪の毛にハリ、コシが出る2.全身のあちこちに固まったコリが解消される3.姿勢が良くなる4.睡眠の質があがる5.栄養分がからだにしっかりと吸収される6.花粉症やアトピーも治ったりする腸の健康は、女性の美容にとって良いこと尽くし!まさに「美の好サイクル」を生み出す器官と言えそうです。「腸が健康だと、全身の血の巡りが良くなります。またしっかりと栄養を吸収することができるので、からだ中に良い栄養分を送り出すことができるようになります。その効果、顔色はワントーン以上明るくなり、肌は潤ってツヤが出てきます。また、女性の命とも言われる髪の毛にはハリやコシが出て、全体的に活き活きとした印象になります。さらに、健康な腸には弾力があり、あるべき場所に自ら収まることができるので、自然と背筋が伸びて姿勢も良くなります。また、腸が健康だと眠りを誘う睡眠ホルモンの「メラトニン」が生成されるので睡眠の質もあがるので疲れの残らないからだになり、毎日をハツラツと過ごすことができます。少し時間はかかりますが、花粉症が治ったり、アトピーを改善することもできるんですよ」メイクやファッションでどんなにきれいに着飾ったとしても、その美しさは一時的なもの。さらに歳を重ねるごとに、毛穴の開きや小ジワ、肌のくすみやたるみなど、隠したい「粗」のレベルはあがっていく一方。そんな粗隠しのために高価な化粧品や装飾品を購入するよりも、「からだの内側から輝く本物の美しさ」を引き出す腸の健康づくりに注力した方が、断然「美」の成果を得ることができそうです。腸が健康だと、幸せになれる!?さらに腸の健康は美容に良いだけでなく、精神的にも良い影響があるとか。「腸には、幸せホルモンと呼ばれる“セロトニン”を分泌する機能も備わっています。セロトニンがしっかりと分泌されている人は幸福感で満たされているので、ストレスによる暴飲暴食をしませんし、物事を常にポジティブに捉えることができるようになります。腸が健康な状態であれば、精神的にも安定した毎日を過ごすことができますよ」何と、体内で分泌されるセロトニンの90%以上が腸で生成されているとか!腸が汚れていたり元気がなくなると、このセロトニンが分泌されにくくなってしまい、落ち込みやすくなったりストレスが蓄積されていく原因にもつながるそうです。裏を返せば、腸が健康であれば、内側から輝く本物の美しさを手に入れ、ポジティブでハッピーな毎日を送れるということです!今日から美腸生活を始めよう美容にもこころの安定にも効く腸の健康。では一体どうすれば健康的な腸をつくることができるのでしょうか。腸の健康に良い食事を心がけよう1.1日1.2〜1.5リットル以上(夏場はプラス500ml)の水を飲む2.ネバネバ食材などで水溶性の食物繊維をたっぷり摂取する3.酸化した油や、加工品、スイーツは極力控える「身長160cm未満の場合は最低1日1.2リットル、160cm以上の場合は1.5リットル程度のお水を飲むことを推奨しています。夏場は代謝があがって汗もかくので、プラス500mlの水を飲むようにしてください。納豆やオクラ、めかぶなどの水溶性の食物繊維を含むネバネバ食材などを意識して食べることも大事。腸の中で、食物繊維が老廃物を集めるホウキのような役割、お水がその集めた老廃物を流す役割を担ってくれるので、食事とお水で腸を掃除するようなイメージです」また酸化した油や加工品、スイーツは腸にとって負担がかかり、腸の動きをにぶくしてしまう食材となるので、極力摂らないようにするのがおすすめだそうです。腸の動きを活発にする運動をしよう1.お腹を伸ばすようなストレッチや伸びをする。足をあげる運動で腸腰筋を鍛える2.股割りストレッチ3.お腹のツボ押し(朝晩各1回。詳しくは4本目にて)「元気がない腸は動きがにぶくなってしまっているので、まずは腸を動かすための刺激を加えることから始めてみてください。加えて腸腰筋を同時に鍛えることで、腸を正しい位置にキープすることができ、腸の正常運転をサポートすることにつながります」腸を刺激するときに大事なのは、リラックスした状態で行い、気持ち良いなと感じる程度の力加減で行うこと。また、ハードな運動は興奮のスイッチをONにしてしまい、腸の動きを止めてしまう原因になるのでNGとのこと。とにかく落ち着いた気持ちでゆったりと臨むことが、効果を得られる秘けつだそうです。女性に美にとって欠かせない「健康な腸」。本物の美しさとこころの平和を求めたいならば、まずは健康な腸づくりから始めてみてはいかがでしょうか。【小野 咲】一般社団法人「日本美腸協会」代表理事。「腸から始まる体質改善No.1美腸エステティックGENIE(ジニー)」トップセラピスト。大学を卒業後、看護師として小児科や便秘外来での経験を経て美腸のためのエステサロンを青山と恵比寿に立ち上げる。自身が長年便秘を煩っていた経験も生かしながら、腸を健康にして美しくなるための知識やケア方法を広めている。
2016年08月03日「腸がよろこぶ料理」と聞いて、どんなメニューを思い浮かべますか?じつはこの言葉、『食のギャラリー612』の代表、たなかれいこさんの新刊本のタイトルです。幼少時から病弱で、小児リウマチなどを患っていたたなかさんは高校生のとき、「薬をいくら飲んでも治らないのならやめてみよう」と思い、きっぱりとやめたのだそうです。すると意外にも少しずつ元気になり、食欲も出てきたとか。その後30年以上、自分の食欲にしたがって、伝統的製法の調味料を使い、季節の食材を手間ひまかけずに調理する暮らしを続けてこられた結果、ますます体調はよくなり、心身の健康を日々実感しているとか。そして、そんなご自身の経験から気づいたのは、心身ともに健やかで美しくいられるのは腸内細菌のおかげだということ。著書『腸がよろこぶ料理』(リトルモア)にも、たなかさんが実践している「腸に効く75のレシピと食への思い」が詰まっています。「腸をよろこばせるには、よいものを食べるより、腸内細菌が苦手なものを遠ざけるほうが近道」とたなかさんは語ります。そんな考え方を軸とした、「腸内細菌が苦手とする5つのもの」をご紹介しましょう。■1:腸内細菌は冷えが苦手おなかを冷やす食べ物をやめてみると、自然と体調がよくなってくるはず。内蔵のなかでも腸は、とくに冷えが苦手だそうです。ビタミンやホルモンの合成、コレステロールの代謝、免疫力の発揮などは、いずれも腸内の善玉菌の活躍によるもの。その善玉菌が好きな温度は約37℃。おなかを触ってホコホコ温かい状態が目安です。逆に、悪玉菌が好きな温度は約35℃。悪玉菌が優勢になると、有毒ガスのアンモニアなどが発生し、健康を害するというのです。そこで、生野菜サラダを食べるときも冷蔵庫から早めに出して常温に戻してから食べるとか、ジュースやお茶も常温で飲むとか、乾杯のビールも4~8℃で楽しむなど、冷たいものをとらないように工夫してみましょう。それでも冷えてしまったら、お湯を飲んだり、温かい食べ物を食べたりしておなかのなかから温めてみてください。■2:腸内細菌は食品添加物や農薬が苦手たなかさんが無農薬野菜や食品添加物を使わない食べ物を選び、食べてきたのは、おいしいという理由から。ちなみに人類が食べ物に化学物質を使うようになったのは、わずか戦後70年の話。とくにここ10~20年は、さらに加速していると感じるそうです。酸化防止剤、発色剤、保存料など食品添加物の種類は多く、ひとつの食品に目的別の添加物が20~30以上重ねて使われていることも珍しくないようです。日本で認められている食品添加物の数は、なんと千の単位にのぼるとか。善玉菌を優勢にして元気に暮らすには、食品添加物や農薬を減らす選択をすることが大切。ご飯を炊いて、味噌汁と漬け物だけの食事で、腸は十分喜んでくれます。無理のない範囲で、まずは市販のお惣菜や加工食品をできるだけ減らす生活を始めてみましょう。■3:腸内細菌は砂糖が苦手料理に砂糖を使わないというたなかさん。コンビニのスイーツなどが大好きな暮らしをしている身には、かなりハードルの高い話です。しかし砂糖の弊害を知れば、今日からの購買行動が少し変わってきそうです。人間の体に糖分は必要ですが、体に適した糖分は砂糖ではなく、炭水化物などの形で体内に入り、唾液などの消化酵素でゆっくりと糖化されたもの。砂糖は必要以上に血糖値を上げ、腸内の悪玉菌を増やす作用があるとか。その結果、慢性疲労、不眠症、自律神経失調症、アトピーなどの症状を引き起こすというのです。たなかさんは、砂糖の代わりにはちみつやメイプルシロップ、ココナッツシュガーを使用したり、塩やしょう油を上手に活用してサツマイモやリンゴなど素材の甘さをおいしく引き出したりしているそう。素材の力と智恵を生かしたレシピ、挑戦してみたくなりますね。■4:腸内細菌は抗生物質が苦手抗生物質と食品。病気でもないのに、「いったいなんの関係が?」と思われるかもしれません。でも現実には、牛、豚、鶏などの飼育に抗生物質は欠かせないようです。動物に与えられた抗生物質が、食品として私たちの体内に入ってくるとしたら、ちょっと怖いですよね。抗生物質は、悪い菌もよい菌も等しく抑えてしまうので、腸内はガタガタに。健康的に飼育された肉や卵、動物性の肥料を使っていない野菜など、どんなものを選んで食べているのか、意識するだけでも食生活は変わっていきそうですね。■5:腸内細菌は小麦食品が苦手パン、ケーキ、パスタ、うどん、そしてビールやウイスキー、しょう油など。私たちが口にする食べ物で、小麦を使っていないものを探すのは難しいかもしれません。それほど身近にある小麦が、腸に悪影響を及ぼすなんて、にわかには信じたくないのですが……。たなかさんによれば、品種改良を施していない小麦は、わずか2、3種。古代から続く小麦栽培は1960年代以降、急激な変化を遂げ、いまでは数え切れないほどの品種があるとか。その大半が、人工的に遺伝子操作されていると聞けば、ぞっとしますね。そうした現代の小麦は、アレルギーや糖尿病、高血圧など、いろんな病気に関係しているともいわれています。下痢をよく起こす人は、小麦で腸の粘膜が炎症しているからかもしれないのです。しかも、小麦は砂糖以上に急激に血糖値を上げるため、高血糖と低血糖の変化が急すぎて体は疲れやすくなるといいます。試しに1週間、小麦粉を断ってみて、体調の変化を感じてみませんか?できるだけ主食はご飯にし、おやつにはナッツやドライフルーツがおすすめ。同じ小麦でも少々お高いですが、古代小麦や国内産小麦の在来種を使用したものに代えるのもひとつの方法です。*この5つは、たなかさんが普段から口にしている「腸がよろこぶ食べ物」に共通しているお話です。ちょっと難しく感じるかもしれませんが、米、芋、野菜、味噌、しょう油、梅など、腸をいたわる食材を使ったかんたんレシピなども収録されているので、できることからはじめてみてはいかがでしょうか?腸がよろこぶ食べ物をおいしく食べれば、体調の変化に気づけるかもしれません。(文/山本裕美) 【参考】※たなかれいこ(2016)『腸がよろこぶ料理』リトルモア
2016年07月27日発酵食品は食べてますか?ジャンクフードやレトルト食品などが溢れる現代、味噌や納豆、漬け物などの発酵食品を食べる機会が少なくなってはいないだろうか?最近では、腸内環境と肥満、ガン、アレルギー、糖尿病などの病気との因果関係が研究されており、「腸の健康」に注目が集まっている。50種類の厳選された原材料を長期発酵したエキスオリーブ薬局竹の山店は、2016年7月20日(水)に植物発酵エキス「腸美人」を発売した。「腸美人」は、50種類以上の原料野菜を、有機黒糖を使用して長期間熟成した植物発酵エキス。この発酵エキスが腸内環境を整え、良好な腸内フローラを保つという。また、原材料は農薬・化学肥料不使用、旬の時期に露地栽培した植物のみ使用、免疫を高める効果のあるアブラナ科の野菜を多く使用するなどのこだわりが詰まっている。同店の薬剤師が自信を持って発売する「腸美人」、毎日の食事が不規則、健康的でないと感じる人たちにお勧めだ。販売は同店のインターネット支店「Net OLiVE」にて。<商品概要>商品名: 腸美人価格: 税抜 8,000円(税込 8,640円)内容量: 500ml(引用:プレスリリースより)(画像はプレスリリースより)【参考】※極上発酵エキス『腸美人』/Net OLiVE
2016年07月23日むくみといえば顔や足にでやすいですが、実は腸もむくんでしまうのです。腸がむくむことで、便秘の原因に・・・。特に女性に多い便秘で悩んでいる方は、むくみ腸を解消すればウエストも細くなってお通じもよくなりますよ♪むくみ腸とは??脚や顔がむくむように、腸に水分が溜まってむくんで腫れぼったくなってしまうことです。腸がむくむことで便秘解消の妨げに。便秘は、肌あれ、肩こり、腹痛など、様々なトラブルを引き起こします。更に、血流やリンパの流れが悪くなるので太りやすくなったり、全身のむくみ、冷えにも繋がります。むくみ腸の原因とは?むくみ腸になってしまう原因は食生活の乱れ、運動不足、下剤などの便秘薬の常用です。特に下剤は、腸の粘膜が刺激され血流障害を起こしてしまうのでむくみ腸になりやすくなります。普段から冷たい飲み物を好む方はお腹の冷えから腸がむくんだり、デスクワークなどでずっと座りっぱなしの方も腸が動かされないので、むくみ腸になりやすいです。むくみ腸の改善方法3つ出典:We Heart itより1.むくみ腸に効果的な食品を摂るむくみ腸を改善するためには、まず食生活を見直しましょう。むくみに効果的なカリウムと、腸の働きを助けてくれる乳酸菌、食物繊維の摂取を心掛けます。同時に摂取することで相乗効果があるのでオススメです。2.腸マッサージお腹を触って、固くなっていたり張っているような感覚があれば、腸のマッサージがオススメです。おへそを中心に、時計回りに優しく押してほぐします。ストレッチや適度な運動で腸を動かしてあげましょう。3.お腹を温めるお腹が冷えるとむくみやすくなってしまいます。普段から冷たい飲み物やアイスを好んでいる方は控えるようにしましょう。夏でもお腹が冷えてしまわないような服装にして、とにかくお腹を温めることが大切です。むくみ腸を放置すると、どんどん腸内環境が悪化してしまいます。改善することで、体調不良やぽっこりお腹が解消されてダイエット成功にも繋がります。早目の対策を行いましょう!出典:weheartitより
2016年07月17日いま大人気の「腸活」をご存知ですか?腸を元気に活動させることで、ガンや認知症、メタボを遠ざけるだけでなく、体の内外ともに若々しさを取り戻せる健康法のことです。そのために重要な役割を担っているのが、腸内細菌。私たちの腸には、3万種1000兆個もの共生菌がすみ、腸と協力して体と心によい働きをしてくれます。ただしそれは、腸内細菌を喜ばせる食事をし、彼らを元気にする生活をしているときだけに得られるパワーのようです。ならば、腸内細菌に働いてもらうにはどんな腸活を行えばよいのでしょうか?その点について知るためには、76歳のいまも現役で、腸研究の第一人者として活躍する藤田紘一郎さんの『50歳から若返るための1分間「腸」健康法 ―老化を防ぐ決め手は“腸活”です!』(ワニブックス)が役立ちます。ご本人が毎日実践し、若返りによいと実感しているという39項目の方法のなかから、簡単にできそうな6つの方法をご紹介いたしましょう。■1:1回につき1分間の深呼吸を繰り返す「若々しくあり続けるために、第一に必要なものはなんですか?」と問われたら、どう答えるでしょうか?答えは、なんと「性ホルモン」。ちょっとエッチな響きに感じるかもしれませんが、性的魅力を高める性ホルモンも、50歳を過ぎれば若々しく長生きする源泉となるというのです。そんな性ホルモンを枯渇させないためには、腸を鍛えることがいちばん。なぜなら性器は、腸からできているからです。意外な関係性にちょっとびっくりするかもしれませね。じつは、イソギンチャクやクラゲのような原始的な動物には、脳も心臓もなく、生殖活動もすべて腸が行っています。進化の過程で、腸がさまざまな臓器などに分化しました。私たち人類も例外ではありません。その分化の様子がわかるのが、お母さんのおなかのなかにいる胎児。胎内で最初に作られる臓器は腸であり、約8週間後に、腸だった組織にくびれができて性器へと発達します。命の神秘を感じますね。そこで、性ホルモンの分泌量を盛んにするには、リラックスして腸や性器が活発に活動できるようにすることが不可欠。それには深い呼吸が有効です。1回につき1分間、腸に新鮮な空気を送り込むつもりで深呼吸を繰り返しましょう。■2:夕食に「体がなにを欲しているか」1分間考える「若返るためになにを食べようか」「体がなにを欲しているか」、1分間でよいので、メニューにこだわることが大切。しかし1日3食ともにこだわるのは大変なので、夕食を大事にしましょう。なぜなら、腸の吸収力がいちばん高まるのは夜、眠っている時間帯だから。夕食に必ず摂りたい栄養素の第1位は、腸の働きを活性化する食物繊維。そして第2位は、性ホルモンの原料となるコレステロール。卵黄やレバー、ウナギ、魚卵、肉などに豊富に含まれています。しかも、人体を構成する37兆個の細胞の新陳代謝にも、コレステロールは欠かせない栄養素だといいます。■3:たんぱく質とネバネバ食品を一緒に食べる食事で摂った肉や魚、卵、大豆、乳製品などのたんぱく質は、腸で20種類のアミノ酸に分解されます。このうち、体内で十分な量を合成できないため、食事からとくに摂取する必要のある9種類を必須アミノ酸と呼びます。この必須アミノ酸をもとにつくり出されるのが、幸福感や満足感の源泉である「幸せホルモン(セロトニンやドーパミン)」です。そんな幸せホルモンの分泌量を増やすには、腸内で合成されるビタミンCや葉酸、ビタミンB6などのビタミン類の働きが欠かせません。腸内細菌の数と種類を増やし、豊かな腸内環境を築くことで、ビタミン類の合成力は高められます。そのためには、水溶性の食物繊維を積極的に摂ることが大事。ワカメなどの海藻類、オクラや長いも、納豆、メカブ、コンニャクなどに多く含まれます。こうしたネバネバ食品とたんぱく質を一緒に摂ることで、幸せホルモンの量も増えるというのです。■4:良質な油を1日に2~3杯程度摂取する亜麻仁油やエゴマ油、青背の魚の刺し身など、新鮮なオメガ3脂肪酸を毎日摂ると、腸の働きがよくなるそうです。さらに、オメガ9脂肪酸という栄養素を含むオリーブ油も腸の働きをよくします。オリーブ油の利点は2つ。1つは、酸化しにくいので、過熱調理にも向くこと。2つめは、腸内環境を改善する効果を期待できることです。保温効果があるので、温かい食べ物にオリーブ油を加えると、腸内をポカポカ温め続けてくれ、便秘改善効果もあります。とはいえ、摂りすぎは逆効果。著者は、1日2~3杯を目安に摂取することをおすすめしています。■5:食物繊維や発酵食品をたっぷり摂取する私たちの腸には3万種、1000兆個の腸内細菌がいますが、生まれながらに腸にすみついているわけではありません。赤ちゃんは、母親の体内にいるときは無菌。誕生とともに外界にいる細菌とふれあい、腸に取り込んでいきます。そうして生後1年かけて取り込んだ腸内細菌たちが、その人の健康状態を生涯にわたって左右する腸内細菌叢の組成を決めているのです。決まってしまった腸内細菌叢の組成は変えられませんが、諦めることはありません。食物繊維や発酵食品をたっぷり摂る食生活は、腸内細菌叢の善玉菌の数を増やし、免疫力を高めてくれるからです。■6:「ひと口ゆっくり30秒」をふた口だけ行う腸の健康のために、積極的に摂りたいのは、オリゴ糖。オリゴ糖は、ビフィズス菌など善玉菌の大好物だからです。オリゴ糖を毎日摂取すると、大便中のビフィズス菌が40%も増えるというデータもあります。ただし、オリゴ糖の摂取を怠ってしまえば、わずか1週間で元の状態に戻ってしまいます。続けることが大事です。そんなオリゴ糖を豊富に含むのが、玉ネギ、ゴボウ、ニンニク、アスパラガス、納豆などの大豆食品、バナナ、ハチミツなど。一方、避けたいのが、白い主食や白砂糖。白い主食とは、白米や白い小麦粉で作ったうどんやパスタなど。主食にはブドウ糖が豊富に含まれますが、脳の栄養源にはなっても腸の栄養源にはなりません。それどころか、ブドウ糖が大量に腸に運ばれると、小腸は真っ先にブドウ糖の消化に働かなければならず、疲れきってしまいます。ご飯を玄米や五穀米にするだけで、腸の調子は変わってくるはず。50歳を過ぎたら、ご飯はお茶碗に半分程度にし、ひと口をゆっくりと30秒くらいかけて噛んでよく味わいましょう。唾液もたっぷり出て消化もよくなりますよ。食事すべてにひと口30秒をかけるのは大変なので、ふた口だけ1分間かけてよく噛んでみませんか?*人間は加齢を避けることはできませんが、老化を遠ざけることはできます。老化とは、加齢の結果ではなく、衰えだからです。腸内細菌を元気にする生活を心がけて、老化のスピードを遅らせましょう。腸内環境の改善のためにできることから始めてみませんか?(文/山本裕美) 【参考】※藤田紘一郎(2016)『50歳から若返るための1分間「腸」健康法 ―老化を防ぐ決め手は“腸活”です!』ワニブックス
2016年07月15日「太りやすい、やせやすいは、生まれつきの体質ではありません。腸に棲む細菌を整えれば、いつでもやせやすい体質に変われます」と話すのは、腸の研究の第一人者である藤田紘一郎先生。実際に10年ほど前までは、いまより体重が10キロ以上も多く、糖尿病と診断され、血糖値をコントロールするインスリンの注射を受けていたのだとか。そんな藤田先生が、自分の健康を守るために実践したのが、「腸の仕組みに合わせた食生活の見なおし」でした。従来の「カロリー制限食」は、身体の仕組みに合っていないことに気づき、自己流で編み出したのが、いい働きをする腸内細菌に役立つ「酢タマネギ」や「ヨーグルト・ホエイ」などの食材を取り入れた食生活です。この方法でやせやすい体への体質改善を図ったところ、4か月後には血糖値などの異常値が正常値になり、インスリン注射も不要に。体重はなんと半年で10キロ以上減り、周囲からは若々しくなったといわれたそうです。腸内細菌を味方につけてラクにやせる方法が紹介された『1000兆匹の腸内細菌を使って10キロ楽にやせる方法』(KADOKAWA)をもとに、腸の奥深い働きを知ってみましょう。■「やせ菌」を増やしてくれる魔法の食べ物理論的には、「食べるエネルギー」よりも「体を動かして使うエネルギー」が多ければ脂肪が燃焼されてやせるはずですが、人間の体には、この理論を覆すような仕組みが備わっています。それに関係しているのが、腸内に存在する3万種以上、約1000兆個といわれる腸内細菌です。食事の量を減らしても体重は減らず、便秘や肌荒れになったことはありませんか?それは、腸内に「おデブ菌」がたくさんいるせいかもしれません。肥満と深い関わりのある「おデブ菌」は、少ない食事量でもエネルギーをたくさんつくり出し、余ったエネルギーを脂肪に変えてしまうというのです。すると、やせにくい体になってしまいます。そんな「おデブ菌」をおとなしくさせるのが「やせ菌」です。「やせ菌」を増やして活発にするには、スライスしたタマネギを酢に浸けた「酢タマネギ」が大活躍!毎回の食事メニューに取り入れれば、約2週間で効果を実感できるはずです。逆に「おデブ菌」の好物は、「ご飯などの炭水化物」と「スイーツなどに含まれる砂糖」。甘いものに含まれる砂糖は、たった10秒ほどでブドウ糖に分解されて脳へと届けられます。脳がおいしいと感じる快感のまま食べ続けると、「おデブ菌」は増殖し、腸内環境は悪くなってしまうのです。■理想の腸内環境になっているかを知る方法そんな腸内環境の状態を知る手がかりになるのが、「ウンチ」。理想の腸内細菌の構成は、善玉菌が20~30%、悪玉菌が10%、日和見菌が60~70%です。「おデブ菌」や「やせ菌」の正体は、じつはこの日和見菌で、善玉菌と悪玉菌のどちらにも属さない細菌。そして、悪玉菌が増えると「おデブ菌」となって応援し、善玉菌が増えると「やせ菌」となって応援するのです。とくに女性は便秘に悩まされる人が多く、厚生労働省の「平成25年国民生活基礎調査の概況」によれば、男性で便秘の人は全体の26%に対し、女性は49%と約2倍にもなります。便秘は、悪い働きをする腸内細菌が増えている証です。理想の腸内環境になっているかどうか、水で流す前に、自分の便をチェックしてみましょう。[大きさ]・・・バナナ2~3本程度の200~300g。400gあると理想的。[形]・・・バナナやサツマイモのような形。コロコロと丸い状態はよくない。[硬さ]・・・ねり歯磨きや紙粘土のような硬さが目安。いきまなければ出ないような硬いウンチや、水分が多くてベチャベチャしているのはよくない。[色]・・・黄土色や赤茶色が目安。黒っぽいのは悪玉菌が増えている証拠。血が混じっているような赤いウンチや白っぽいウンチは、大腸や肝臓などの病気が潜んでいるかも。[におい]・・・くさいとあまり感じない状態が理想。悪玉菌が増殖するとにおいのきついウンチに。■腸は体の約6割もの免疫機能を担っているウンチは、食物繊維などの食べカスと思われがちですが、食べカスは便の約5%にすぎず、60%以上が水分で、残りは腸の細胞の死骸や、腸内細菌とその死骸になります。ところで、人間の腸の長さをご存知ですか?小腸がおよそ6~7メートルで、大腸は約1.5メートルあります。そこに棲む腸内細胞は、口から入った食べ物を吸収し、一緒に入ってきた外部の細菌などを撃退しています。そして、1000兆個もの細胞がうまく働くには、定期的に新しい細胞に置き換える必要があります。また、1000兆個いる腸内細菌の多くが大腸にいるため、古くなった細胞の死骸とともに細菌もウンチにまぎれています。つまり、腸がよく働いていると、腸の細胞が新しい細胞に入れ替わるので、古くて不要になった細胞と細菌が便と一緒に排出されるため、立派なサイズのウンチになるというわけです。さらに、腸は体内でももっとも多くの免疫細胞が集まっている気管で、体のおよそ6割もの免疫機能を担います。ところが、腸の働きが悪く、悪玉菌が増えている便秘状態では、体の免疫機能もうまく働かなくなります。すると体調不良に陥りやすく、風邪などにもかかりやすくなり、腸の老化を加速させることに。さらに下剤で無理にウンチを出すと腸内細菌も押し出されて細菌の数が減り、腸内細菌のバランスを壊してしまうことになります。食物繊維がたっぷりの酢タマネギなどの野菜や果物、ヨーグルト、納豆、味噌などの発酵食品、魚、タンパク質などをバランスよく摂って腸内環境を整えましょう。*ちなみに日本人のウンチの量は、第二次世界大戦を境に、大きく変化しています。なんと戦後は、食の欧米化などに伴い食物繊維の摂取量が減り、戦前の量の半分にまで減り続けているそうです。食べ物でそれだけ変わるとは驚きです。食事だけでなく、ストレスや睡眠の仕方によっても腸内環境は大きく影響を受けています。言葉を発しない代わりに、ウンチが腸の代弁者。汚いと決めつけず、ウンチと仲良く上手につき合って、健康な腸をキープし、太らない体を維持しましょう。(文/山本裕美) 【参考】※藤田紘一郎(2016)『1000兆匹の腸内細菌を使って10キロ楽にやせる方法』KADOKAWA
2016年07月05日腸専門の予約制サロンが白金高輪でスタート今、メディアなどで話題沸騰中の腸内環境を整える健康法に一役買おうと、完全予約制の「BEAUTY PLUS」サロンで腸専門の整体サービスを開始することが、5月24日、ビューティプラスから発表された。食事だけではなく、腸を直接刺激することが効果的今の医学では、免疫力を高めるためには腸内環境を整えることが非常に大切だということが言われている。そのためには食事で改善する方法が良いとされているが、しかし、食事にどれだけ気を付けても、それを受け入れる身体の方が、つまり内臓の働きが良くなければ、免疫力を上げることはできないのだという。具体的には、加齢による筋力低下などで内臓全体が下に下がってしまうと、子宮や卵巣を圧迫することにより生理不順や便秘、また冷え性などを引き起こし、様々な症状が出てくることで免疫力が下がってしまうきっかけとなるため、サロンで行う施術によって、下がってしまった腸を含めた内臓を元の位置に戻すものだ。免疫力アップが美容力アップにもお解りいただけるだろうが、免疫力をアップさせれば身体的に健康になるため、当然ながら、美容面にも影響が及んでくる。冷えがなくなるだけで血流が良くなっている証拠だし、顔の浮腫みが改善されれば、それだけで引き締まって見える。つまり、いいとこ尽くめなのだという。(画像はプレスリリースより)【参考】※ビューティプラス
2016年06月02日便秘などの腸トラブルを抱える女性は少なくないはず。女性にとって、腸内環境を整えることは大きなテーマです。この腸内環境の観点からやせる身体づくりについて書かれているのが、『ヤセ菌が増えて太らない食べ方』(岩田麻奈未著、自由国民社)。“ヤセ菌”とは気になるワードです。早速その中身を見てみましょう。■ヤセ菌を腸内に増やしてヤセ体質に!1千兆個、重さにして1kg以上――なんと、これが1人の人間の腸内に住む細菌の数です。腸内細菌は、食べたものの消化や吸収を促したり免疫力を高めたり、大切な役割をいくつも果たしています。その理想的な内訳は、善玉菌が2~3割、有毒物質を発生する悪玉菌が1割。残りの約6割は日和見菌という多勢につく菌ですが、そのうち善玉菌に加勢しやすいものがヤセ菌、悪玉菌に加勢しやすいものがデブ菌と呼ばれています。そして、やせている人の腸内はヤセ菌優位、太っている人の腸内はデブ菌が優位になっていると考えられているのです。実際、やせている人と太っている人の腸内細菌をそれぞれマウスに移植した実験では、やせている人の菌を移したマウスはやせ、太った人の菌を移したマウスは太ったそう。日和見菌をヤセ菌に変えることができれば腸トラブルが解消し、自然とヤセ体質になる、というのが本書の主張。ヤセ菌を増やす習慣や、デブ菌に変えないための心得が詳しく説明されています。では、どんなものを口にするとヤセ菌を増やすことができるのでしょうか?気になる“ヤセ菌を増やすエサ”には、こんなものがありました。■ヤセ菌が増える6つの食べ物&飲み物(1)食物繊維「第6の栄養素」ともいわれ、注目されている食物繊維。なかでも水溶性食物繊維は糖や脂肪の吸収を穏やかにしたり、毒素や有害物質を吸い取ってくれたり、便を柔らかく保ちます。善玉菌のエサになり、腸内細菌の住む“腸内フローラ”を改善する役割も担っています。水溶性食物繊維を多く含む食べ物の代表は、大麦と海藻。とくに大麦に含まれる水溶性食物繊維は、白米の20倍。白いごはんを麦ごはんに切り替えるだけで、飛躍的に摂取量を増やすことができます。(2)オリゴ糖糖類のなかでも吸収されにくい組成のオリゴ糖は、大腸まで届いて善玉菌であるビフィズス菌を増やしたり、老廃物や有害物質を自ら吸着して排出したりしてくれます。シロップなどでダイレクトにとるのもいいですが、身近なところではタマネギやバナナ、大豆、ゴボウ、アスパラガスなどに含まれます。豆腐や豆乳、納豆などの加工食品にも含まれる大豆オリゴ糖はとくに腸内フローラを改善する働きが強いのも、うれしい話。(3)有用菌善玉菌やヤセ菌のエサになるだけでなく、腸内で善玉菌と一緒になって働いてくれる有用菌。代表的なものが乳酸菌、麹菌、納豆菌などで、ヨーグルトや納豆、漬け物といった発酵食品からとることができます。とくに納豆や漬け物など植物性の発酵食品は、ヨーグルトやチーズなど動物性のものよりも日本人の腸内フローラとの相性がいいといわれています。(4)油「油=高カロリー」だからと敬遠してはいけません。たとえばオリーブオイルの主成分であるオレイン酸は、大腸のぜん動運動を刺激して排泄を促したり、腸壁を滑りやすくしたりして便の流れをスムーズにする働きがあり、便秘に悩む女性の強い味方。パンにつけたり味噌汁にスプーン1杯回しかけて飲んだり、そのままの形でとれると効果大です。ただし、1gあたり9kcalとカロリーが高くなりやすいのも事実。サラダ油など調理に普段使う油を控える工夫も忘れずに。(5)ミネラルミネラルの一種であるマグネシウムとカリウムは、腸内をよい状態に保ために欠かせない存在。マグネシウムは水分をため込み、便を柔らかくしますし、カリウムは腸の筋肉を正常に働かせるために必要です。身近な食べ物でミネラルを多く含むのは、やはり海藻。海藻に含まれるミネラルのうち80%が身体に吸収されるといわれ、効率よく栄養素を摂取することができます。バナナやリンゴ、ナッツ類もミネラルが豊富です。(6)水分腸内細菌の直接的なエサではありませんが、便秘解消に欠かせないのが水分。また、意外なことにむくみ防止にも水は大切。むくみは、体中を巡って老廃物をとかしこんだ水分が細胞内で滞ることから起きます。水分をたっぷりとって、血液の流れをスムーズにすることが、むくみ解消につながるのです。コーヒー、紅茶、緑茶などカフェイン入りの飲み物は利尿作用があり、逆に水分を奪ってしまうので注意が必要です。*ヤセ菌を増やして腸内環境を整えると、いいことがたくさん。免疫力がアップし、腸トラブルが解消して代謝がよくなり、むくみや冷えも解消。肌荒れも解消します。さらに、お通じがスムーズになればやせやすい身体を手に入れることができるのです。腸内細菌を味方につけて、リバウンドなしの快腸ダイエットが実践できる1冊です。(文/よりみちこ) 【参考】※岩田麻奈未(2016)『ヤセ菌が増えて太らない食べ方』自由国民社
2016年05月05日天然の美容食と言われるアーモンドやクルミなどのナッツ。ダイエットやアンチエイジングに効果が高いことが知られていますが、最近は腸内フローラ(腸内の善玉菌と悪玉菌などのバランス)を整える「育腸」食品としても脚光を浴びています。食物繊維たっぷりのナッツを、オリゴ糖の含まれたハチミツでマリネ。ヨーグルトにかけて食べれば、パーフェクトな「育腸」レシピに!ナッツのハチミツ漬け調理時間15分+漬ける時間 1人305Kcalレシピ制作:家庭料理研究家 近藤瞳<材料 2人分>ナッツ(クルミ、カシューナッツなどお好みのもの) 60gハチミツ 80~100g<作り方>1、ナッツは大きければ食べやすい大きさに割り、160℃のオーブンで8~10分焼く。2、ナッツを瓶に入れて、浸る量のハチミツを加える。一晩~3日程度置く。コツ・ポイント ここではガスオーブンを使用しています。オーブンにより、温度や焼き時間には違いがあるので、ふだんからおうちのオーブンの癖を知っておくようにしましょう。漬け込んだナッツは、ヨーグルトはもちろん、パンケーキと合わせたり、ドライフルーツやチーズと組み合わせてオードブルやワインのおつまみにも!
2016年04月13日□自分は、太りやすい体質だと思う□肌荒れが治らない□恋愛がめんどくさい……これらが一つでも当てはまる人は腸内バランスが乱れている可能性が大!じつは腸は、美ボディ・美肌・モテ度アップのカギを握っている器官なんです。腸内バランスを整えると起こるいいこと5つ腸内を善玉菌優勢に保ってあげると、腸内バランスが整ってこんなにいいことが起こります。1脂肪を増やす悪玉菌が減少し、やせやすい体質ゲット!2幸せホルモンが生成され、いつもニコニコ愛され体質に!3ドーパミンがドバーっとでて、ヤル気と恋愛力アップ!4ビタミンB、C、K、さらに酵素が生成され、内側から輝く発光肌に!5免疫細胞が増加し、アレルギーや病気に負けない身体に!日々の食事や生活習慣を見直せば、腸内バランスは整えることができます。それではさっそく具体的な方法をご紹介しましょう。起床後コップ1杯の水!お通じ習慣を手に入れる寝ている間、腸は乾燥しています。起床後は、コップ一杯の水を飲むようにしましょう。腸が潤い、重みで刺激されるので毎朝のお通じの習慣づけに効果的です。スプーン1、2杯のオイル!美肌&スル〜ッと排便効果オイルには、排便をスムーズにする効果があります。おすすめは、抗酸化作用が高くアンチエイジングにも効果的なオリーブオイルとアレルギー抑制や美肌に効果的なエゴマオイルです。おやつは高カカオチョコレート!便秘&腸内環境改善株式会社明治と帝京大学が行った研究で、高カカオチョコレートに含まれるカカオプロテインには、便通改善&腸内環境の改善効果があることが判明。おやつには、カカオ成分72%以上のチョコレートを食べるようにして!善玉菌の大好物「おなかはすきやよ」善玉菌の栄養素を直接食事で取り入れて腸内環境を改善!キーワードは「おなかはすきやよ」です。おオリゴ糖(バナナ、タマネギ、はちみつなど)な納豆か海藻類は発酵食品(チーズ、漬け物、キムチ、味噌など)す酢ききのこ類や野菜よヨーグルト口角を上げて深呼吸!腸の動きと恋愛力がアップリラックスをすると副交感神経が高まり腸の動きが活発に。おすすめは、深呼吸と口角上げです。どんなに辛いときでも、口角を上げるだけで副交感神経が高まることがわかっているんです。また、深呼吸は助骨を動かすように行うと腸の活動量がよりアップ。恋愛でも、彼にイライラしたときに行えば、冷静モードに切り替わって優しい気持ちでいられますよ。みなさんも腸内バランスを整えて、美ボディで美肌☆モテモテのバイタリティ美人になってくださいね。
2016年04月02日大阪大学(阪大)、日本医療研究開発機構(AMED)、科学技術振興機構(JST)は3月31日、腸管上皮細胞に発現するタンパク質が、腸内細菌の大腸組織侵入を防いで腸管炎症を抑えるメカニズムを解明したと解明した。同成果は、大阪大学大学院医学系研究科 感染症・免疫学講座(免疫制御学)/免疫学フロンティア研究センター 奥村龍特任研究員、竹田潔教授らの研究グループによるもので、3月30日付の英国科学誌「Nature」オンライン版に掲載された。潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の原因のひとつとして、主に腸管上皮によって形成される腸管粘膜バリアの破綻が知られており、実際に腸管粘膜のバリア機能が低下しているマウスにおいては粘膜への腸内細菌への侵入が観察され、腸管炎症が起こるまたは起こりやすくなっていることがわかっている。大量の腸内細菌が存在する大腸は、粘膜バリアのひとつである粘液層に厚く覆われており、腸内細菌は容易に大腸組織に侵入できないことがわかっているが、どのように細菌の侵入が抑えられているのかはこれまで明らかになっていなかった。今回、同研究グループは、大腸上皮細胞に特異的に高く発現するタンパク質「Lypd8」に着目。Lypd8は、ヒトおよびマウスにおいて大腸上皮に発現し、大腸管腔内に恒常的に分泌されているが、潰瘍性大腸炎の患者では発現の著しい低下が観察された。そこでLypd8欠損マウスを作製したところ、同マウスの大腸では、正常であれば無菌に保たれているはずの内粘液層に腸内細菌が侵入しており、特に大腸菌やプロテウス菌などの有鞭毛細菌が侵入していたことがわかった。またLypd8欠損マウスに腸炎を引き起こすと、野生型マウスと比較して有意に腸炎が重症化した。有鞭毛細菌の多くは悪玉菌として知られ、腸管炎症との関連を指摘されている。同研究グループは、有鞭毛細菌のひとつであるプロテウス菌を使って、Lypd8分子の細菌への作用を調べた。この結果、電子顕微鏡を用いた観察では、Lypd8はプロテウス菌の鞭毛に結合することがわかり、さらに寒天培地を用いた実験で、Lypd8はプロテウス菌の運動性を抑制することが明らかになった。以上により、大腸上皮に高く発現するLypd8は、大腸管腔内に分泌され、特に有鞭毛細菌の鞭毛に結合し、運動性を抑制することで細菌の粘膜への侵入を防止し、腸管炎症を抑制していることが今回明らかになったといえる。同研究グループは、今後、Lypd8タンパク質の補充療法などの粘膜バリア増強による潰瘍性大腸炎への新たな治療法の開発が期待されるとしている。
2016年03月31日