12月25日はクリスマス。日本では、恋人や友人たちと過ごす日として親しまれていますが、海外では家族と過ごすことを優先します。そんなクリスマスに、家族愛を描いたある動画がネット上で話題になっていました。クリスマスツリーを見て、家の倉庫からダンベルを探し、鍛えだすおじいさん。その目的とは…。おじいさんの突然の行動に戸惑う、隣人や娘たち。しだいに、ダンベルを高く持ち上げられるようになったおじいさんは、クリスマスに孫娘へプレゼントを渡しに行きます。プレゼントの中身はツリーの先端に飾る星。おじいさんが鍛えていた理由は、孫娘を高く持ち上げるためだったのです!これは、ドイツの製薬会社『DocMorris』が制作したクリスマスのCM。「今年は、元気で健康であることが何よりも美しい贈り物です。あなたとあなたの愛する人たちが、幸せで思い出深いホリデーシーズンを過ごせますように」とメッセージを出しています。動画は1500万回以上再生され、世界中からたくさんのコメントが寄せられていました。・温かい動画だった。言葉がなくても伝わる感動のCMですね。・目標を持つことで何ができるのかを教えてくれたような気がします。涙腺が崩壊しました。・64歳の男ですが、涙が止まりません。感動的な動画だった!動画を見てウルっとした人も多いでしょう。2020年は普段とは違うクリスマスですが、恋人、友人、家族など愛する人を思って過ごしてみてはいかがですか。[文・構成/grape編集部]
2020年12月25日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の流行で、帰省を控える人が多い2020年の冬。PCやスマホなどを使い、画面越しに対面する『オンライン帰省』をするのも1つの選択です。しかし祖父母や両親が高齢の場合、そもそもPCやスマホを持っていないことも…。ロボットを送って帰省してみよう!「相手の負担にならない方法で、気軽に連絡を取り合いたい」そんな思いを叶えてくれるのが、ユカイ工学株式会社とハウステンボス株式会社が共同開発した、コミュニケーションロボット『TELLBO(テルボ)』!TELLBO(テルボ) スクリーンショットロボットの企画・開発などをしてきたユカイ工学株式会社が、今まで蓄積してきた高齢者層への知見を生かした結果、誕生したロボットです。SIMカード対応でWi-Fi環境がなくても問題ないため、送られた側はぬいぐるみにTELLBO本体を入れ、コンセントを刺すだけでOK。ぬいぐるみに話しかけるとメッセージを送信でき、また受信した文章のほうは自動で読み上げてくれます。ロボットをプレゼントした側は、スマホに入れた専用アプリを介してメッセージを送受信するとのこと。実際、どれほど簡単なのでしょうか。ロボット帰省の準備を開始筆者の実家があるのは東京都。電車に乗って帰省をするのは、感染リスクを高める行為のため気が引けます。そこで、実家にTELLBOを送って帰省の代わりとすることにしました。まずは送る前に、箱の中身をチェック。フタを開けると、ぬいぐるみのかわいい姿が現れます!その下には、TELLBO本体と電源ケーブル、振動を検出する赤色の『ドアセンサ』、『簡単スタートガイド』などが同梱された小箱がありました。スマホに専用アプリ『TELLBO』を入れた後は、本体に記載されたナンバーと自分の名前を、指示に従って入力。これで、メッセージをTELLBOが送受信してくれます。準備が整ったため実家に送ると、受け取った母親が下の画像のようにTELLBO本体をぬいぐるみの下から入れ、コンセントを刺してセット完了。いよいよメッセージのやり取りがスタートします…!TELLBOの声に衝撃が走る!4種類の声から選べるまずは、TELLBOの声が聞き取りやすいかを確認。『男の子1・男の子2・女の子1・女の子2』の4種類から声を選べるため、メッセージを送ってどの声がいいかを母親に決めてもらいます。すると、『男の子2』の声が…。ぬいぐるみから発せられた、突然のイケメンボイス(通称:イケボ)に衝撃を受けた母親。イケボのぬいぐるみを介して娘のメッセージを聞く生活は、ちょっとギャップが大きかったのでしょう。ユカイ工学によると、「複数の高齢者の方にお使いいただき、そのフィードバックを元に、低めやゆったりめなど声の選択肢を入れている」とのこと。しかし、母親にとって『男の子2』の声は「聞き取りやすいけど落ち着かない!」ということで、若干中性的な『女の子2』に変更していました。さらに本体側で音量を調節して、より聞こえやすく設定します。筆者は声量がないため、電話だと声を張ったつもりでも「聞こえない」といわれがち。そのため、TELLBOを介すとメッセージが届きやすくなる利点を感じました。近況報告はもちろん、日常の何気ないメッセージも送りたくなるTELLBOは、ぬいぐるみのお腹を押してから話すとメッセージを送ることができます。お腹を短く押してから話すと、録音できるメッセージは6秒。ですが、お腹を押しながら話すと30秒のメッセージを送れるので、結構長めの会話もできました。音声データだけだと「声がきちんと録音されていなかったらどうしよう」という不安がある一方、テキストに直されて送信される場合でも「発音が不明瞭で変な文章が送られたら困る」という心配も。しかし、TELLBOは音声データとテキストの両方が送られるので安心でした!音声とテキストの両方を確認すれば、相手からのメッセージを間違うことはほぼなくなります。電話するまでもない日常の会話も、互いにチャット感覚で送れます。気が向いた時にぬいぐるみを揺すれば、聞きたい時に受信したメッセージを再生することも可能でした。ただ、筆者の母親はメッセージを吹き込もうとするたびに、ぬいぐるみを抱っこして愛でていたため困ったことが発生。揺れによって、『新たなメッセージを話す前に、ぬいぐるみが前に届いたメッセージを繰り返す状態』になっていたのです。「メッセージを送る時は、ぬいぐるみを持ち上げずにお腹を押してね」と事前に伝えていたほうがいいかもしれません。ぬいぐるみを愛でる母親できることいろいろ!便利なTELLBO家族の外出や部屋移動が分かる『ドアセンサ』のほか、別売りのセンサも豊富。部屋の温度や湿度などを検知する『部屋センサ』、人の接近を検知する『人感センサ』、鍵の開閉を検知する『鍵センサ』があるので、組み合わせて設定すればTELLBOから連絡が届いて安心です。また、災害発生時のお知らせも設定できるので、普段スマホを持たず、テレビもつけないような家族に注意をうながすこともできます。いざという時のためにも、家族にTELLBOを送っておきたくなりますね。高齢者だけでなく、まだスマホを使えない子供にもいいかもしれません。クマのデザインは茶色と黄色の2種類。長崎県にあるテーマパーク『ハウステンボス』の風車のお世話係である、兄の『フルック』と妹の『カーレル』から選べます。左側の茶色がフルック、右側の黄色がカーレルコロナウイルスの感染を避けたい人はもちろん、ほかの理由から帰省できていない人も、ロボットを送ることを考えてみたらいいかもしれません!きっと、家族とのコミュニケーションが増えますよ。【TELLBO(テルボ)】基本セットの価格:39,600円(税別)※1基本セットの内容:TELLBO本体1体、ぬいぐるみ1個(フルックとカーレルから選択)、ドアセンサ1個、電源ケーブル1個通信料:月々1,290円(税別)※2(※1)2年以内に解約した場合は、違約金として12,000円(税別)が発生。(※2)別途通信契約が必要。また通信契約時に事務手数料の3,000円(税別)が別途掛かります。2年間の通信料は特別割引が適用。3年目以降は通信料が1,740円(税別)になります。TELLBO基本セットと通信料を込みにした月々2,980円(2年間の分割払い)のプラン設定もあります。[文・構成/grape編集部]
2020年12月25日2020年は新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)が流行し、年末になっても感染者数は減少していません。同年12月現在、重症者数も増えており、医療体制がひっ迫している地域が出てきました。そんな中迎える、新年。東京消防庁によると、毎年12~1月にかけて餅などによる窒息事故が増加しているといいます。ロックバンド『打首獄門同好会』の大澤敦史さんは、Twitterである呼びかけをしたところ多くの人から共感の声が寄せられました。その投稿がこちらです。あと10日で新年だけど今年はこういう呼びかけをしておいた方が良い気がする pic.twitter.com/Vz7po3ePyd — 打首獄門同好会 (@uchikubigokumon) December 22, 2020 今年の正月はさ、お餅はやめとこっか!東京消防庁が公開しているデータによると、餅などによる窒息で救急搬送される約9割は、65歳以上の高齢者が占めているといいます。過去5年間で、救急搬送がもっとも多い時期は1月、次いで12月が多いのです。さらに2021年の新年は、コロナウイルスで医療はひっ迫しているでしょう。大澤さんは続けて、お餅を控えるよう呼びかけた理由を説明しました。毎年この時期だけで1,000人超の窒息死を誘発しているとも言われるお年寄りキラーそれは餅こわいぞ餅今年はリアルに医療期間も余裕無いだろうしじいちゃんばあちゃん気をつけた方がいいと思うぞ餅に— 打首獄門同好会 (@uchikubigokumon) December 22, 2020 まあ真面目に話を付け加えると実際3日で死者1,000人級の勢いで救急車出動増えたら今の医療機関には相当キツいだろうし担当もきっと呼吸器官診られる医師になるでしょコロナと負荷がかぶりそうだで結果、迅速な措置が難しくなると患者側もリスク増えるわけで「今年だけは」とは思うよ〜— 打首獄門同好会 (@uchikubigokumon) December 22, 2020 また、「せめて日程は妥協したほうがいいと思うのよな。三が日の飯時に同時多発、しかも1分1秒を争う『窒息』って、今の疲弊した医療機関には無理すぎると思う」と持論を展開。投稿には「確かにマジでやめてほしい」「ちょうど高齢者に忠告したところだった」「しっかりいい聞かせてくる」「本当にその通り」などの声が寄せられていました。自身の命を守るためにも「自分は大丈夫」と過信せずに、餅を食べるのを控えたり、細かく切ってノドに詰まらせないよう対策をしたりしてもらいたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年12月24日まだまだ新型コロウイルスについてはわかっていないことが多い。多くの人が訴える後遺症もその一つだ。コロナ流行直後から後遺症に注目してきた医師が語る最新情報ーー。「日常生活もままならないほど“コロナ後遺症”に苦しんでいるのに、病院では〈心の病いだ〉〈気の持ちようで治る〉などと言われ、死を考えるほど追い込まれている方がたくさんおられます。とくに女性は、男性に比べて約1.5倍、後遺症が出る人が多いことがわかってきました」そう話すのは、ヒラハタクリニック(東京都渋谷区)の院長・平畑光一さん。“新型コロナ後遺症外来”を設置し、これまで400人以上の患者を診てきた。“コロナ後遺症”という言葉は聞いたことはあっても、どのようなものかを知らない人は多いだろう。平畑院長は、こう続ける。「その症状は、動けないほどの倦怠感や、気分の落ち込み、胸痛・筋肉痛など体の痛み、頭痛、息苦しさ、食欲不振、嗅覚・味覚障害、脱毛など多岐にわたります」ヒラハタクリニックを訪れる患者が訴える症状のなかで、特に深刻なのが“倦怠感”や“食欲不振”だと平畑院長。「うちに来る患者さんで症状が特にひどい方は、『歯ブラシを持つのもつらい』とか、『歯を磨くために風呂の浮力を利用しています』なんておっしゃるほど。強い倦怠感で日常生活や仕事に支障をきたしている方が多いんです。先日も、小さな子どもが2人いる40代の女性がいらして、体がだるくて子どもの世話をまったくできなくなってしまった、と。ほかにも、ほとんどモノが食べられなくなったという30代の女性も来ました。痩せ細っていく妻を、旦那さんがオロオロ心配しておられて……」驚くべきは、こうした後遺症に悩まされているのはコロナ重症者だけではないということだ。「うちのクリニックに来られるのは、むしろ軽症や無症状だった方。とくに3~4月の第1波のとき、多少の熱や咳は出たがPCR検査の条件を満たしていなかったので受けられなかった方などですね。最近では、家族が感染したので自分も検査をしたら陽性だったが、無症状だった方。そういう人たちに後遺症が出るケースが多い」気になるのは、コロナ後遺症を訴えるのは、男性より女性のほうが多い点だ。コロナ後遺症の研究が進んでいるイギリスの大学、キングス・カレッジ・ロンドンの研究チームが約4,200人の患者を対象に行った調査でも、後遺症があったのは女性が約6割に対して男性が約4割と、女性のほうが1.5倍多いという結果だった。ヒラハタクリニックのデータでも、男性75人に対して、女性106人と、近い値が出ている。「なぜ女性が多いのか、はっきりしたことはわかっていません。いくつか仮説がありますが、女性のほうが自分の免疫で自分の体を攻撃してしまう“自己免疫疾患”が多いことも関係しているのではと言われています。つまり、人間の体はウイルスなどの異物が入ると、免疫で攻撃しますが、免疫暴走を起こすと、正常な細胞まで攻撃してしまう。コロナ後遺症も、そうした免疫暴走の一つかもしれません」もう一つの特徴は、高齢者より働き盛りの世代に多いこと。ヒラハタクリニックのデータでは、40代が60人(うち女性は34人)と最も多く、続いて30代の47人(同26人)、20代の30人(同16人)。50代の24人(同14人)と続く。さまざまな症状を有するコロナ後遺症だが、体に異変を感じたらどうすればいいのか。「早めに医師に相談することです。ただし問題なのは、コロナ後遺症に理解ある医師が少ないこと。うちに来た患者さんの中には、『運動すれば倦怠感は治る』と言われ、運動したらそのあと何日間も動けなくなってしまった方もいます。そうなると、ますます気分が落ち込んでいく。最近では、少しずつですが理解ある医師も出始めているので見極めが必要です」大事なのは、倦怠感が強い場合は無理して動かないことだ。「コロナ後遺症が疑われる人の中には、社会生活がまともにできないほど倦怠感の強い“慢性疲労症候群”に近い状態の方がいます。そういう方は、仕事はできるだけリモートワークにしてもらう。通勤する必要があるときには電車が混んでいる時間を避けて座れるよう時差通勤をする。重い荷物は持たない。必要であれば、会社にそうした配慮を求める診断書を、私は書いています」「女性自身」2020年12月22日号 掲載
2020年12月10日あなたの親は自力でゴミ出しできていますか?分別も、ゴミを運ぶのも高齢者にとっては大仕事。実家をゴミまみれにしないために、子どもの私たちにできることとはーー。年を重ね、身体機能や認知機能が衰えることにより、ゴミ出しができず、家にため込んでしまう。そんな“ゴミ出しができない高齢者”が問題になっている。環境省は’19年にゴミ出し支援に関する全国調査を実施。回答を得た1,648市区町村のうち、ゴミ出し支援を行っているのは23.5%だった。回答した自治体の87.1%が「高齢化でゴミ出し困難な住民が増える」と危機感を抱く。「高齢になると、誰もがこれまで普通にできていたことができなくなります。ゴミ出しもその1つ。特に、地域のゴミ置き場までゴミを出しに行く『ステーション回収』は、高齢者にとっては負担が大きい。何とか歩くことはできても、片手に重いゴミ袋を持って置き場まで歩くのは無理という高齢者も多いのです。また、ふだんはなんとか出せていても、雨や雪ではゴミを出せずため込んでしまう、というケースも。近所の人や子どもに頼めば、と思うかもしれませんが、ゴミ出しは買い物と違って頼みにくいと感じる人が多数です。さらに、認知機能が衰えてくるとゴミの分別が難しくなります。分別ができないことで隣人とトラブルになり、ゴミが出せなくなる人も。その状態が続けば、当然いつかはゴミ屋敷になります」そう話すのは、『ルポゴミ屋敷に棲む人々』(幻冬舎)の著者で、公衆衛生看護学の専門家・岸恵美子東邦大学大学院(看護学研究科)教授だ。本誌では、岸先生監修の下、ゴミ出し困難に陥る危険性のある世帯数を試算した。世帯主が75歳以上で、高齢者自らゴミ出しを行わなければならない、単身世帯、夫婦のみ世帯の数は、’25年には約858万世帯となる(国立社会保障・人口問題研究所’18年『日本の世帯数の将来推計』より)。75歳以上で、要支援の認定を受けた人、要介護認定を受けた人の合計割合は31.9%(令和2年版高齢社会白書より)。つまり、’25年には858万世帯の31.9%である約274万世帯でゴミ出し困難になると予想される。また、この数字を全世帯において換算すると、全国で19.6世帯に1世帯が、ゴミ出し困難に陥るリスクを抱えるという結果となった。私たちの親世代は、ゴミ出し困難な状態が周りに発覚しづらい世代だと岸先生は言う。「現在の高齢者は、プライドが高い人が多い。『子どもに迷惑をかけるのは恥』と、困っていても助けを求めない人が多いのです」そこで、子ども世代が気づける、親がゴミ出し困難になる兆候を、岸先生に教えてもらった。【ゴミ出し困難チェックリスト】1つでも該当したらゴミ出し困難かも〈帰省でチェック!〉□ 家の床や階段に物を直置きし始めた□ テーブルの上に物が散らかっていて食事スペースがない□ 親が服用している薬や診察券が見つからない□ 冷蔵庫に賞味期限が切れた食品がたまっている□ 「後で分別する」とゴミが放置されている□ 通販で同じものを何度も買っている様子がある□ 実家に「開かずの間」ができており入れてくれない□ 同じ服をずっと着ているようになった□ 料理や洗濯など1つのことをするのに時間がかかるようになっている〈電話でチェック!〉□ 「今度帰省するね」と言うと、拒まれる□ ふだんは電話越しに聞こえるテレビ・ラジオの音がしない□ 近所の人の話題を振ると「わからない」「最近会ってない」と言う□ 「買い物は○日置き?」「美容院行ってる?」と聞くと「最近行ってない」と言う□ 「見たいテレビがある」「忙しい」と、電話を早く切ろうとする「年末年始など、帰省の際には親の様子をしっかりチェックしてください。たとえば、これまで整理整頓し、きれい好きだった親が、物を床に直置きし始めるのは、動くのがつらくなっている兆候です。また、冷蔵庫の中身に賞味期限切れのものが多い、身だしなみに気を使わなくなっている、などは認知症の初期症状の可能性があり、それらのせいでゴミ出しが難しくなっている可能性があります。チェックリストの内容に該当する場合、親が暮らす自治体の『地域包括支援センター』に、『親の様子で気になる点があるのですが』と相談してみましょう。対応方法を教えてくれたり、内容によっては、さりげなく訪問して親の様子を確認してくれたりします。ただし、親の目の前で電話をするのは避けてください。プライドを傷つけてしまい、支援を断る可能性があるためです」しかし、コロナ禍の今年は帰省をためらう人も多いだろう。「電話でも気づけるポイントはあります。たとえば、子どもの帰省を拒むのは、家がゴミだらけの様子を見られたくないから。電話を早く切ろうとするのは、認知機能が衰え、話ができない状態を隠したいから、ということがあります。ふだんするテレビの音が聞こえないのも、認知症の可能性が。認知症が進むと、好きだったテレビを見なくなったり、買い物に行くのが億劫になったりと、生活に変化がでてくることが」年を取ると、普通にできていたことができなくなるのは当たり前。娘世代に必要なのは、できなくなっている親を“受け止め、気遣う”ことかもしれない。「女性自身」2020年12月15日号 掲載
2020年12月06日年を重ね、身体機能や認知機能が衰えることにより、ゴミ出しができず、家にため込んでしまう。そんな“ゴミ出しができない高齢者”が問題になっている。環境省は’19年にゴミ出し支援に関する全国調査を実施。回答を得た1648市区町村のうち、ゴミ出し支援を行っているのは23.5%だった。回答した自治体の87.1%が「高齢化でゴミ出し困難な住民が増える」と危機感を抱く。「高齢になると、誰もがこれまで普通にできていたことができなくなります。ゴミ出しもその1つ。特に、地域のゴミ置き場までゴミを出しに行く『ステーション回収』は、高齢者にとっては負担が大きい。何とか歩くことはできても、片手に重いゴミ袋を持って置き場まで歩くのは無理という高齢者も多いのです。また、ふだんはなんとか出せていても、雨や雪ではゴミを出せずため込んでしまう、というケースも。近所の人や子どもに頼めば、と思うかもしれませんが、ゴミ出しは買い物と違って頼みにくいと感じる人が多数です。さらに、認知機能が衰えてくるとゴミの分別が難しくなります。分別ができないことで隣人とトラブルになり、ゴミが出せなくなる人も。その状態が続けば、当然いつかはゴミ屋敷になります」そう話すのは、『ルポゴミ屋敷に棲む人々』(幻冬舎)の著者で、公衆衛生看護学の専門家・岸恵美子東邦大学大学院(看護学研究科)教授だ。本誌では、岸先生監修の下、ゴミ出し困難に陥る危険性のある世帯数を試算した。世帯主が75歳以上で、高齢者自らゴミ出しを行わなければならない、単身世帯、夫婦のみ世帯の数は、’25年には約858万世帯となる(国立社会保障・人口問題研究所’18年『日本の世帯数の将来推計』より)。75歳以上で、要支援の認定を受けた人、要介護認定を受けた人の合計割合は31.9%(令和2年版高齢社会白書より)。つまり、’25年には858万世帯の31.9%である約274万世帯でゴミ出し困難になると予想される。また、この数字を全世帯において換算すると、全国で19.6世帯に1世帯が、ゴミ出し困難に陥るリスクを抱えるという結果となった。このような状況の中、すでにゴミ出し支援に乗り出している自治体もある。’00年から「ひまわり収集」というゴミ出し支援サービスを実施しているのが神戸市。今年9月時点で1,389世帯が利用中だという。「ひまわり収集は、65歳以上の高齢者で一人暮らしの方など、ゴミをステーションまで運べない人を対象に、市の職員が家の玄関先までゴミ収集に伺うサービスです。収集日にゴミが出ていないときは、支援者の人に連絡するなどして安否確認を行っています」(神戸市環境局)ゴミ出し支援のサービスを受けるには、自治体への「申請手続き」が必要。支援の対象になるかどうかなどが判断される。「ひまわり収集を利用する場合、まずは高齢者本人を支援されているケアマネジャーや市の『あんしんすこやかセンター』に、ゴミ出し支援の相談を行っていただきます。支援対象となる高齢者の要件は、ゴミ出しが困難とされ、かつ、65歳以上の一人暮らしで、要介護1以上であることです」(前出・神戸市環境局)神奈川県横浜市が行うゴミ出し支援制度は、要介護・要支援の認定を受けていなくても、65歳以上でゴミ出しが困難であると求められれば支援対象になる。’17年度の利用者は6,947世帯だ(環境省「高齢者ごみ出し支援制度導入ガイダンス(案)」より)全国の自治体に広がりつつあるゴミ出し支援のサービスだが、こうした制度の存在を知らない人も多いのではないか。障害がある、要介護状態であるという場合にはゴミ出し支援制度をケアマネジャーが提案してくれることも多い。しかし、要介護まではいかないが少し体力が落ちてきた、けがをした、などの場合はゴミ出し困難な状態が見落とされてしまうことも。さらに、私たちの親世代は、ゴミ出し困難な状態が周りに発覚しづらい世代だという。「現在の高齢者は、プライドが高い人が多い。『子どもに迷惑をかけるのは恥』と、困っていても助けを求めない人が多いのです」(岸先生)「女性自身」2020年12月15日号 掲載
2020年12月06日俳優のスミマサノリ(@sumimachine)さんがTwitterに投稿した写真に反響が相次いでいます。2018年から、道端に捨てられたイスを見つけると座って写真を撮り、SNSに投稿しているスミマサノリさん。ある日、道端にイスが置いてあるのを見つけ、いつものように座ろうとしたら手書きのメモを見つけました。青学前にはイスがあります。二丁目にはないので、80歳の私に、バスを待つ間使わせてください。捨て椅子かと思って近づいたら、80才のお婆さんの切実な思いが綴られていた。 pic.twitter.com/PlYXSKUk7D — スミマサノリ (@sumimachine) November 28, 2020 道路に置かれたイスは届け出がないと、歩行者などの通行の妨げとなりかねません。視覚障害者がぶつかってケガをする可能性もあるでしょう。しかし、このイスを置いたとみられる高齢者はバスを待つ間だけでも使わせてほしいというのです。ほかのバス停にはあって、自分の使うバス停にはイスがないことから自ら持ってきたのかもしれません。この投稿は拡散され、多くの人が考えさせられました。・1つを容認したら、無法地帯にもなりかねないから難しいところ。・イスを置いて誰かがケガをしてしまうかもしれないし。なんとかならないかな。・切実さが伝わってくる。イスを設置してあげてほしいな。・こういうところにお金を使ってほしい。改善策があれば…。コメントにある通り、誰かがケガをした場合などを考えると、このイスに対して賛否があるのは当然でしょう。投稿には、「国土交通省に電話をしてお願いした」という声や渋谷区議会議員から「職員と話す」といった報告が寄せられていました。バス停にベンチがなくて待つことにつらさを感じている人は、ここの利用者だけではないはずです。誰もが使いやすいバス停が増えていくことを願います。[文・構成/grape編集部]
2020年12月03日人生100年時代を迎えて、長い老後の生活費をどのようにやりくりしたらいいのか、悩んでいる人も多い。「60歳以上の人の、毎月の生活費として必要な平均額は14万〜15万円程度といわれています。年金が満額もらえるのは65歳からなので、それまでは定年を延長するなどしてなるべく働きに出て収入を得るしかありません。ところが、現役時代と比べて収入はガクンと減り、医療や介護の負担が重くのしかかってきます。しかし、日本にはすばらしい社会保障制度、“申請するともらえるお金”がたくさんあります。国や自治体が行う制度をおおいに活用して負担増に備えましょう」『60歳からの「届け出」だけでもらえるお金』(TJMOOK)の監修者で、特定社会保険労務士の小泉正典さんはそう語る。今年から年金、労働、医療、介護といった60歳以降のライフスタイルにかかわる公的な制度が少しずつ変わり、医療や介護の自己負担の額が増えてくる。そこで活用したいのが、国や自治体からの「もらえるお金」。これらは「申請」「届け出」が必要で、出しそびれるともらえなくなることもあるので注意が必要。「社会保障制度のほとんどは、自分から届け出たり、申請したりしないと受け取れません。届け出の時期がずれるだけで数十万円もの差が生じる制度もありますので、事前に知っておきましょう」(小泉さん・以下同)数ある制度、助成金のなかから、“60歳以上”のもらえるお金を教えてもらった。【介護】60代になるとそれまで病気とは無縁だった人でも、なにかと医療・介護費がかかってくる。60歳以上で要介護認定4〜5の人を介護している同居の家族は、自治体から慰労金としての「家族介護手当」が年10万〜12万円程度もらえる場合がある。一定期間、介護保険のサービスを使っていないなど、自治体によって条件は異なる。「介護が始まったら、限度額を超えた自己負担が戻ってくる『高額介護(介護予防)サービス費』、医療と介護両方の支払いが高額になるとお金が戻る『高額介護合算療養費制度』を必ず申請するようにしてください」高額介護(介護予防)サービス費は、所得によって限度額が異なり、現役並み所得相当の人は月額4万4,000円を超えた分、お金が戻ってくる。「2年以内に手続きを行わないと時効で返金されなくなるので、注意しましょう。自治体によっては一度申請をすると、以降は該当するたびに自動振込みになることもありますので、お住まいの自治体で確認しましょう」また、高額介護合算療養費制度は、1年間の医療費と介護費を合計した限度額を超えた部分が、申請で戻る。限度額は所得によって異なり、年金を含む収入が約156万〜370万円の70歳未満の人は60万円が限度額となる。該当者には、自治体から事前にお知らせが届き、サインをして返送するシステムなので、手続きを忘れずに行おう。【住まい】「家の階段の上り下りがしんどくなった」「手すりをつけたい」と思ったとき、要介護認定で要介護・要支援に該当しなかった人でも、自宅の段差の解消や和式から洋式への便器交換などバリアフリー改修工事に給付金が出る。「工事費20万円を上限にその7〜9割給付金がもらえるのが『住宅改修予防給付金』で、事前に市区町村の福祉課や地域包括支援センターで相談して、工事前に申請を行います。工事の後に申請しても支給されませんので、気をつけましょう。また、65歳以上で介護保険の要支援・要介護と認定された人には、『住宅設備改修給付金』が支給されます。たとえば、東京都江戸川区では、訪問調査で認定されますと、200万円を上限に、所得に応じて工事費用の8〜10割が助成されます。要件や給付金額は自治体によって異なりますので、ケアマネジャーや自治体の窓口に聞いてみることをお勧めします」また、民間事業者やUR都市機構などが運営している「高齢者向け優良賃貸住宅」は、バリアフリーであったり緊急通報装置がついているなど、シニアが安心できる住まいだ。これらの住居に住むと、たとえば横浜市の場合は60歳以上の単身者、または同居の配偶者がいる60歳以上の人は、収入が一定以下の場合、最大で月額4万円の家賃補助がもらえる。定年退職して収入が大幅ダウンしたら、家賃補助がもらえる住まいに引っ越すのも手。ほかにも、生活のあらゆる場面に支えてくれる補助金や助成金は意外とあるので、制度をフル活用して老後に備えよう!「女性自身」2020年12月1日・8日合併号 掲載
2020年12月02日2,000万円必要といわれる“老後のお金”問題を解決するために、資産の切り札である「持ち家」を活用する手段を紹介。“老後の理想の暮らし”を思い描きながら、持ち家の活用術について考えてみようーー。「年をとったら家をバリアフリーにリフォームしたい」「将来は高齢者住宅に住み替えたい」などと、セカンドライフの希望はたくさんあるが、ネックとなるのが“お金”。特にコロナ禍の今、収入が減少して老後の資金計画が狂ったという人も少なくない。「定年後、主な収入源は公的年金のみとなってしまいます。手元資金を使ってリフォームや建て替え、住み替えをするとその後の生活に支障をきたしてしまうことがあります。また、保有している資産は主にマイホームだけ、という人は意外と多く、“持ち家”を活用してセカンドライフの希望をかなえる方法に注目が集まっています」そう語るのは、ファイナンシャルプランナーの菱田雅生さん。自宅を売却する意思はなく、子どもに家を残したいという人は、賃貸で家を貸して、家賃収入を得る方法がある。【賃貸のしくみ】(1)利用者が不動産会社、移住・住みかえ支援機構などに自宅の賃料査定を依頼(2)不動産会社、移住・住みかえ支援機構などが入居者を募集する(3)入居者が、不動産会社、移住・住みかえ支援機構などに家賃を支払う。または入居者が利用者に直接家賃を支払う(4)不動産会社、移住・住みかえ支援機構などが、利用者に管理手数料を差し引いた賃料を支払う【賃貸が向いている人】・高齢者住宅に引っ越しても、自宅は手放したくない【賃貸のメリット】・持ち家を賃貸で貸すので、毎月賃料収入が得られる【賃貸のデメリット】・空き家になると賃料収入が得られなくなるリスクがある・固定資産税を払い続ける・メンテナンス費用がかかる持ち家を活用した、セカンドライフの夢のかなえ方を菱田さんに教えてもらった。【ケース】子どもに家を残したいC子さん(70代後半)一軒家に一人で暮らすC子さんは、高齢者施設に移り住みたいと考えていた。「家は子どもに残したいので、できれば売りたくないのですが、高齢者施設に入るお金がどうしても足りない。入居一時金がいらない『サービス付き高齢者向け住宅』でも、月々の費用が、あと5万円ぐらい足りないので、いい方法はないか考えています」(C子さん)自宅は子どもに残したい、でも自分は高齢者施設に移りたいという人には、自宅を賃貸で貸し出す方法を菱田さんはお勧めする。「C子さんの年金では、サービス付き高齢者向け住宅に毎月支払う費用が5〜10万円ほど足りません。自宅を賃貸として貸し出して、家賃収入をプラスすると、入居が可能になります。若い世代は不動産を持たない人が増えていますので、ファミリー向けに戸建てはニーズがあります」(菱田さん)賃貸住宅には空き家になったときに、家賃収入が得られなくなる「空き家リスク」があるが、一般社団法人移住・住みかえ支援機構の「マイホーム借上げ制度」は、空室が発生しても家賃が保証される。利用の対象となる住宅は、住宅ローンが完済して、かつ耐震基準を満たしているなどの条件があるのでチェックしてみよう。「女性自身」2020年11月17日号 掲載
2020年11月11日2,000万円必要といわれる“老後のお金”問題を解決するために、資産の切り札である「持ち家」を活用する手段を紹介。“老後の理想の暮らし”を思い描きながら、持ち家の活用術について考えてみようーー。「年をとったら家をバリアフリーにリフォームしたい」「将来は高齢者住宅に住み替えたい」などと、セカンドライフの希望はたくさんあるが、ネックとなるのが“お金”。特にコロナ禍の今、収入が減少して老後の資金計画が狂ったという人も少なくない。「定年後、主な収入源は公的年金のみとなってしまいます。手元資金を使ってリフォームや建て替え、住み替えをするとその後の生活に支障をきたしてしまうことがあります。また、保有している資産は主にマイホームだけ、という人は意外と多く、“持ち家”を活用してセカンドライフの希望をかなえる『リバースモーゲージ』という方法に注目が集まっています」そう語るのは、ファイナンシャルプランナーの菱田雅生さん。「リバースモーゲージ」とは、高齢者向けの貸付制度のひとつで、所有する自宅などを担保に金融機関などから融資を受けて、亡くなったときにその自宅を売却して一括返済する仕組み。【リバースモーゲージのしくみ】(1)金融機関・社会福祉協議会などに、利用者が自宅を担保として提供(2)金融機関・社会福祉協議会などから、利用者に融資(3)死亡後、担保を売却などで返済【リバースモーゲージが向いている人】・自宅をリフォームしたいが、資金がたりない・持ち家はあっても年金が少ない・高齢者住宅に引っ越したいが、資金が不足している・子どもがいない。または、家を継ぐ子どもがない【リバースモーゲージのメリット】・住宅や土地を担保にして、借り入れができる(ただし、資金用途は金融機関によって限定されていることが多い)・毎月の支払いは利息のみ。借入人が亡くなったら売却する・自宅を子どもに残す必要がない人は相続税対策になる【リバースモーゲージのデメリット】・相続人の同意が必要・建物、土地の価値が下落すると、融資限度額を見直されることがある・変動金利なので金利上昇リスクがある・長生きすると融資がたりなくなることがある持ち家を活用した、セカンドライフの夢のかなえ方を菱田さんに教えてもらった。【ケース】年金しか主な収入がないA子さん夫妻(60代後半)都内に住むA子さん夫妻(60代後半)は、子どもたちが巣立った後、夫と将来について考えていた。「収入は年金しかなく、貯金は介護が必要になったときのためにとっておきたい。問題なのは家で、子どもは独立したので継ぐ人がいない、バリアフリーにして住み続けるか、高齢者住宅に移り住むのかまだ決めていませんが、いずれにしても先立つもの“お金”が足りないので、どうしたらいいのか悩んでいます」(A子さん)リバースモーゲージはメガバンクなどの金融機関や社会福祉協議会といった公的機関でも融資を行っている。「金融機関のリバースモーゲージは銀行によって条件に差がありますが、年齢は主に55歳以上が融資の対象で、一括でまとまった金額を受け取れる一括融資方式、決められた金額内であればいつでも融資が受けられる随時融資方式などがあります。金利は変動金利で、毎月利息を返済する、融資する金額に利息を組み入れるコースがあります。また、お金の使い道は、趣味や旅行など自由に使えるものから、住み替えや家のバリアフリーの資金にも使えるものまで。一方、公的機関が扱うリバースモーゲージは65歳以上が対象で、毎月定額しか受け取ることができません。融資の対象となる不動産も一軒家に限定されることが多く、資金の使い道も生活費などに限られているので、セカンドライフを決めてから金融機関を比較することをおすすめします」(菱田さん)金融機関によっては、借入金の用途や担保となる不動産が、マンションは不可など、制限されていたり、保証人が必要となったりすることもある。さらに、いつまでも元気で長生きなのは喜ばしいが、借入額が融資限度額を上回ってしまい、追加融資を受けられないため、自宅を売却せざるをえないケースも出てくる。地価が下落して担保割れすると、途中で一括返済を求められるといったリスクもあるので、メリット・デメリットをよく確かめよう。「女性自身」2020年11月17日号 掲載
2020年11月11日「自らも娘の不登校を経験した母親として何か力になれることはないかと思い、不登校訪問専門員の資格を得て、さまざまな人たちと面談してきました。能力はじゅうぶんにあるのに、“自分はひきこもりなんだから、どうせ無理”と働くことをあきらめてしまうのはもったいない。じつは、ひきこもりの状態から適職を探し当て、成功している例はたくさんあるのです」そう語るのは生活経済ジャーナリストの柏木理佳さん。男女や年齢層を問わず、さまざまな世界で活躍する“元ひきこもり”の人たちへの取材をもとにした『ひきこもりは“金の卵”』(日経プレミアシリーズ)を出版した。ひきこもりは、けっして人ごとではない、と柏木さん。「内閣府が行った調査によると、半年以上ひきこもり生活を続けている人は15〜39歳で推計54万人、40〜64歳で推計61万人と報告されています。つまり、子ども世代だけでなく、親世代もひきこもりになる可能性がある。しかも、その半数以上が、7年以上ひきこもり生活を続けているといいます」柏木さん自身も、小学生の娘の不登校、ひきこもりと向き合ってきた。「4歳で吃音がはじまり、心療内科でもなかなか改善せず、学校も嫌いなまま。ひきこもりは母親の過干渉が指摘されているため、自分を責めたりもしました」柏木さんは学術書を読みあさり、一日中抱きしめたり、あえて外に出し、塾や体操教室に通わせたりするなど、さまざまな方法を試し、失敗も経験した。「コロナ禍ではありますが、娘は休みながらも通学できるようになりました。試行錯誤を重ねて感じたのは、答えは一つではないということ。大人のひきこもりについても同じことが言えると思います。その人に合った生きがいを見つけるには、さまざまな職種や働き方のヒントを得ることが大事なのです」自宅にいながら仕事を見つけ、年収500万円のサラリーマンと遜色ない収入を得ることも不可能ではない、と柏木さんは語る。それでは実際に、柏木さんが見てきた事例を見ていこう。【1】子育ての経験を生かし、オンライン上で講師をする子どもが独立し、そろそろ仕事をしたいと考えたEさん(57歳・女性)。「大卒で大企業に勤めた経験があるのだから、仕事はいくらでもある」と思っていたが、なかなか就職先は見つからない。次第に自信を失い、ひきこもりがちに。「何か生かせないかと考えたときに、Eさんが行き着いたのは、3人の子どもを受験させたという子育ての経験でした。そこで小学校の学習プリントの採点を在宅ワークで開始。進路に悩む学生には、受験についてのカウンセリングなどもするようになったんです」カウンセリングの仕事は30分5,000円ほどを相場にできるそう。生徒が増えれば増えるほど、収入は増えていく。【2】自分のペースで適職に。訪問サービスで1対1の接客「高卒でコンプレックスがあるが、医療専門学校で知識を学べばスタート地点に立てる」と考えたFさん(45歳・男性)。整骨院で働いていたが、複数の人とのコミュニケーションが苦手だった。「そこで、シンプルなやりとりで済む1対1の訪問マッサージという方法にシフトチェンジ。収入は30分の施術で3,000〜5,000円程度。固定客を取って、ストレスをため込まない働き方を見つけ、充実した生活を送っています」【1】と同様こちらの仕事も、固定客の数が増えるほど収入は増えていく。客1人あたり月数万円を稼ぐケースもあるそうだ。【3】NPOを頼り地方へ移住。収入は少額でもゆとりある生活大企業勤めだったが、上司とのあつれき、妻との離婚が重なり、ひきこもってしまったGさん(49歳・男性)。失意の中、偶然《若者移住者募集・移住手当、家賃補助あり》というチラシを目にする。「GさんはNPO法人が運営する、ひきこもりの若者が共同生活を送るシェアハウスに入居しました。高齢者地区のため、仕事はレンタカーで買い物代行をしたり、粗大ゴミを出したり、電球を交換するなどの“お年寄りのなんでも屋”。人助けを通して自分の存在意義を再確認し、仕事に復帰できたケースは多くあります」いわゆる“なんでも屋”の仕事は、時給900円ほどが相場。ツメツメで働くわけではないので大きな収入は見込めないが、都心で暮らしていたころより圧倒的に出費が少なく、時間的にもゆとりある生活が送れているそう。いずれのケースも、自分のペースで社会に参加し、収入を得ることができている。柏木さんは最後に、“ひきこもりは決して悪ではない”と語る。「ひきこもりを解決するゴールは、必ずしも外に出て働くことではありません。彼らが自分にできる仕事で、楽しく暮らせることがゴールなんです」ITが発達したいま、ひきこもりを救う活躍の場所はたくさんあるのだ。「女性自身」2020年11月10日号 掲載
2020年10月29日みのもんた(76)が10月25日放送の『朝からみのもんた』(読売テレビ)で、運転免許証を自主返納したと明かした。’19年に高齢者講習を受けた際、「運動神経ももうここまでだな、事故を起こしちゃいけないな」と衰えを実感。またアクセルとブレーキを踏み分ける試験では、「足が無茶苦茶になった」ともコメントした。警視庁によると、’19年の免許返納(65歳以上)は前年より42.7%増の約60万件と過去最多。75歳以上の返納は、35万件にのぼった。’19年4月に母子が亡くなった池袋暴走事故をきっかけに、免許証を自主返納する高齢者が増加している。いっぽう、免許証を返納できない環境に置かれている高齢者も多いようだ。みのと同年代の高橋英樹(76)は26日、ブログで免許更新したことを報告。《なるべくなら高齢者は 免許返納が望ましいが》とためらいながらも、《私のように運転場面があったり蓼科の山の中に行くのにはどうしても免許が必要なのです》と綴った。「高齢者が返納をためらう理由として、“日常生活に支障をきたす”が7割にのぼります。交通機関が充実していない地方では、電車やバスが1時間に1~2本しか走らないところも。なかには運転歴が長いことで“腕”を過信する人もいますが、年齢とともに身体機能は低下します。家族から説得されても、自主返納に踏み切れない高齢者もいるようです」(社会部記者)’25年には、「団塊世代」と呼ばれる最も人口の多い世代が75歳以上の後期高齢者となる。75歳以上のドライバーによる交通事故は、ブレーキとアクセルの踏み間違いがおよそ4割にのぼるという。国際医療福祉大学大学院教授の武藤正樹さんは、昨年6月に本誌で「現在、高速道路で逆走する運転手の約7割が65歳以上、そして4割に認知症の疑いがあるという調査結果もあります。’25年における認知症ドライバーの想定人数は、現在より1.3倍ほど増加した1万3,000人ほど。そのぶん事故件数も増えてしまう可能性はおおいにあります」と警鐘を鳴らしていた。今後予想される事故多発を防止するため、企業や政府も取り組みを前進させている。「自動車メーカーは、『自動ブレーキ』や『ペダル踏み間違い急発進抑制装置』を搭載したセーフティ・サポートカーの製造・販売に注力しています。政府も65歳以上のドライバーに資金面をサポートする『サポカー補助金』を創設。’18年の日本自動車工業会によると、『衝突被害軽減ブレーキ(低速度域含む)』は84.6%、『ペダル踏み間違い急発進抑制装置』は77.1%の車両に装着されています。“2025年問題”に向けて、将来的に全面義務化とされるでしょう」(全国紙記者)
2020年10月27日身体機能が衰えながらも運転を続け、交通事故を起こしてしまう高齢ドライバー問題。2020年10月25日に放送されたバラエティ番組『朝からみのもんた』(読売テレビ)では、タレントでキャスターのみのもんたさんが、75歳で運転免許の自主返納をしたことについて語りました。みのもんたが運転免許の自主返納を決めたワケ2019年に、高齢ドライバー向けの講習会に参加したという、みのさん。そこで、「ああ、ぼくの運動神経はもうここまでだな。事故を起こしちゃいけないな」と思う出来事があったそうです。信号の色によって足をアクセルやブレーキに移動させる反射神経の検査では、順番に追い付かず混乱。また、セットを使ったシミュレーションでは、店に突っ込む前にブレーキが間に合わず…。スーパーマーケット、コンビニのセットが作ってある。入口の前が歩道になってて段差があるわけ、153くらい。「わざと乗り上げてくれ」と。「乗り上げたらすぐブレーキを踏まないとツッコんじゃいますよ」(ともいわれた)。ヴーン、ヴーン、ドン、ガチャン!(と突っ込んでしまった)。「あ、私はやめるべきだ」(そう思って)あっさり(自主返納して)…いい勉強でした。朝からみのもんたーより引用講習を受けたみのさんは、身体機能や反射神経などの衰えを自覚。何台も所有するほど車が好きでしたが、事故を起こす前に免許を返納したのでした。人によっては、「自分はまだ大丈夫」と思っている高齢ドライバーもいることでしょう。そんな人に向けて、みのさんは次のように述べています。歳をね、意識するってのは難しいことです。車がある、乗る、ブレーキ、アクセル…きちっとそれが対処できるかどうか自分でチェックして、自分で気付かないと。それができないと単なる、野暮な人間になっちゃいます。朝からみのもんたーより引用また、車が必要な地域に住んでいる高齢ドライバーに向けても、次のようなメッセージを発しました。とっても不便な所に住んでる方、いらっしゃいますからね。便利ですよ、車。だけどやっぱりよく考えていただきたい。悲惨な事故がいかに多いか。いつ自分がそこに巻き込まれるかどうか。朝からみのもんたーより引用みのさんの判断に、ネット上ではさまざまな声が上がっています。・ほかの高齢ドライバーのいい見本になると思います!・自分の生活を変える判断は勇気がいりますよね。ありがとうございます!・こんなふうに判断してくれる人ばっかりだったら、交通事故は減るんだろうな。・講習会は、高齢ドライバーに自覚をうながすために必要だと心底思いました。私も高齢になったら気を付けたいです。自主返納後は、運転はしないものの愛車を磨いたり、運転席に座ってハンドルを握ったり、思い出を噛み締めたりしているというみのさん。車を愛でながら穏やかな日々を送れるのは、事故を起こさなかったからこそ。多くの高齢ドライバーが『事故を起こすかもしれない危険』について考え、自主返納を選択できる社会になるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年10月25日「有料老人ホームなどの高齢者施設でも、入居者同士の恋愛はあります。入居者の約8割が女性なので、男性の奪い合いに発展することも。みなさんとてもお元気です」こう語るのは、シニアライフコンサルタントの武谷美奈子さん。高齢者の恋愛には、プラスの側面も多いという。「『一緒に旅行をしよう』など目標を持つことで、リハビリへの意欲が向上する方は多いです。また、ドキドキワクワクすることで、脳も見た目も若返る。恋愛は生きる力につながります」日本性科学会セクシュアリティ研究会代表で、田園調布学園大学名誉教授の荒木乳根子さんも、同様の考えだ。「高齢者の恋愛に『いい年して』『汚らしい』と嫌悪感を抱く人はいます。しかし、人を好きになる感情は、何歳になっても持ち続けるものではないでしょうか。一方的な感情の押し付け、セクハラ行為は問題ですが、お互いに気持ちが通じ合うのならば、肯定的に受け止めたいものです」こうした高齢者施設での恋愛は今後、より増えていくと見ているのは、夫婦問題コンサルタントでファイナンシャルプランナーの寺門美和子さん。「7月に発表された厚生労働省の簡易生命表によると、女性が亡くなる年齢でもっとも多いのは92歳。仮に80歳で老人ホームに入居しても、残りの人生は10年以上。“長い余生”を、ただ生きるのではなく、人間らしく過ごすためにも、高齢者施設での恋愛は、重要なテーマとなります」たしかに、今回取材した複数の介護施設職員らからも、続々とアツい話が聞こえてくる。次のエピソードでは、そんな老人ホームの恋愛事情を紹介。なお、プライバシーに配慮するため、一部脚色を行っている。■ベランダをつたって決死の夜這い!田舎で一人暮らしのT子さんは、認知症が進行。心配した家族が、半ば無理やり老人ホームに入居させた。しかし、知り合いもおらず、方言も通じない、孤独感から毎日のように「帰る、帰る」と脱走を繰り返す。そんな彼女を見て「すこし話しませんか」と声をかけたのがK男さんだった。K男さんも地方出身者で、故郷の思い出話をするうちに、一緒に過ごす時間が増えていった。“健全な交際”のうちは周囲も応援したが、個室で逢瀬を重ねるようになると「風紀が乱れる」と、施設にクレームが……。施設の職員は、個室に入らないように廊下を見張ったが、夜の巡回をすると、なぜかT子さんのベッドにK男さんが寝ている。聞けば、K男さんが決死の覚悟で、ベランダをつたってきたのだ、と。「夜、不安なときも、信頼するK男さんの肌の温もりを感じると落ち着く」とT子さんはうっとり。気持ちを受け止めたホームは、お互いの家族に了解を得て、夫婦部屋を用意。2人は余生を共にしたのだった。■ほかの男性入居者に嫉妬する夫への愛再燃長年住んだ家を売却し、夫婦で老人ホームへ入居したS太さんとM枝さん。評判のおしどり夫婦だったが、入居を機に亀裂がーー。もともと社交的なS太さんは、ほかの女性利用者によく話しかけ、車いすの女性がいれば食堂にエスコートしてあげる。そんな姿を見て、M枝さんは介護スタッフに「夫がほかの女にばかり優しくする」とぼやく。ところがM枝さんにも、親しげに話しかける男性が出現。毎日M枝さんにようかんをプレゼントしている。すると、S太さんが、「俺の女に何すんだ」と、男性の頭をポカリ。ちょっとした騒ぎになったものの、嫉妬する夫を見て、M枝さんは愛を再確認したのだった。■キツ〜い資産家女性が一転、恋する純情乙女に!資産家の令嬢で、何一つ不自由なく生きてきたE子さん。調度品から着るものに至るまで、“超”がつくほどの高級品。だが、性格がキツく、スタッフがコミュニケーションのつもりで「このお着物、お高かったんでしょうね」と聞くだけで「なんて低俗な!」とピシャリ。そんなE子さんの性格がI郎さんと出会い、大きく変わった。I郎さんは、満州やヨーロッパなど海外経験が豊富。認知症があるものの、ウイットに富んだ会話からは、時折、フランス語もこぼれる。すっかり心を奪われたE子さんは、I郎さんが食堂にいると、チラチラと中の様子をうかがいながら入口で待機。彼が出てくると、偶然を装って話しかけ、共通の趣味である洋画やクラシックの話題で盛り上がる。また、友人や介護スタッフに、I郎さんから「私のカワイイ嫁でねえ」と紹介されると、顔を真っ赤にして照れてしまう。その結果、“扱いづらい”とスタッフに思われていたのが嘘のように、E子さんは穏やかに。失恋したら大変だと、スタッフ全員で、2人の恋を応援する毎日だ。■職員へのかなわぬ恋。嫉妬のあまり刃傷沙汰に口数も少なく、人を寄せつけないオーラを発していたM子さんだが、唯一の例外が、石原裕次郎似の男性スタッフK助さん。ナースコールで呼び出し、カステラやまんじゅう、1,000円札が入ったポチ袋などプレゼント攻撃をしかけた。せっかくの好意だからと、K助さんはお金を受け取り、後で家族に返していた。しかし、M子さんは自分の恋心を受けとめてくれたと勘違い。けれどもそんな気のないK助さんは、当然のことながらほかの女性入居者にも親切に接する。その結果、M子さんは嫉妬のあまり、大泣きしたり、その女性を仲間外れにしたり、「このあばずれ!」と暴言を吐くように。そしてついに“浮気”するK助さんにも怒りの矛先が向く。「浮気しないで!」と包丁を振り回したのだ。ほかの職員になだめられ、その場は収まったものの、K助さんは別の施設に異動。以後、二度と会うことはなかったそう。ほほ笑ましい恋愛エピソードだが、前出・寺門さんは、留意点もあるという。「高齢者の真剣交際や結婚は、財産問題ばかりでなく、一方が先立った場合の残された側の介護、お墓問題も出てきます。恋愛は応援しつつ、事前に両家で諸問題をクリアにすることも、必要になってくるでしょう」今のうちから、老親の“交際宣言”への心構えが、必要なのだ。「女性自身」2020年10月20日号 掲載
2020年10月14日40歳前半のころは、老眼=高齢者というイメージを持っていました。だから当時45歳の自分とは無関係で、まだまだ先の話だと……。老眼という言葉すら、頭の中にはなかったのですが、ある日突然、自覚することになるのです。印刷会社に「文字ぶれ、写真ぶれが多い」と指摘私の仕事は編集&ライター。ある雑誌の最終記事をチェックしているときのことです。「何これ~! ひどいな、この印刷。半ズレが多過ぎるよ!」とイラッ。半ズレというのは印刷用語で、簡単に言うと、写真や文字がぶれているように見えること。その半ズレがすべてのページにおいてあり、最終チェックでそうなるのは大変困ります。なので、印刷会社に「版ズレ正す! 全てのページ!」と書いて戻したのです。ところが、次の日、印刷会社から連絡がありました。半ズレではないとのこと。編集部の別の者がその記事を確認したのですが、半ズレではない! でも、私が見ると半ズレ。なんでなんで? すごく不思議でした。文字のぶれは老眼だった…なんと半ズレの原因は、自分自身の目にありました。そう、老眼だったのです。老眼というのはご存じのとおり、近くの物が見えにくくなるのですが、徐々になっていくため、自分では気付きにくいもの。よくある老眼チェック法は、小さい字が読みにくくなったり、本やスマホを目を細めて見るようになったりしたときと言いますが、私の場合は文字の二重見えでした。45歳のときの話です。こんなことから老眼が判明するなんてびっくり! 私にとっては衝撃でした。老眼=高齢者=わたしぃ~!!! ショック、ショック、大ショック! 老眼と知って切なくなりましたが、今となっては笑い話にできるので、まあ年を取るのも悪くないかな(笑)、とおのれに言い聞かせています。友人は眉間のシワと疲れ目から老眼判明!ちなみに友人の場合は、47歳のときに老眼が判明。目の疲れが頻繁になったことと、眉間のシワが濃くなったことでわかったのです。なんでもピント調節のため、目にギュッと力を入れて目を細めて文字を見ていたらしく(自然にしていたので、自分では気付かなかったとか)、それが原因で眉間にシワができたそうです。そして、その目の動きで疲れ目がひどくなり、原因を探ろうと眼科に行ったら老眼と判明したのだそう。まとめ老眼のチェック法といえば、文字が小さく見えるようになることや、本やスマホを見るときに手元から離すようになるなどがありますが、実際に自分で気付いたのはそれ以外のことでした。文字がかすれる、二重に見える、目が疲れやすい、眉間のシワが濃くなるなど人それぞれ多様なのだと実感しました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2020年10月02日小松(@koma2ta3n)さんは、子育てや日常の出来事をTwitterに投稿しています。ある日、祖母と会話をしていた時のこと。「もういつ死んでもおかしくない」と弱々しく話す祖母を見て、小松さんはしんみりしますが…。うちのおばあちゃんが強すぎて勝てる気がしない件について(ラノベタイトル) #漫画が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/s1aOWN6u5V — 小松 (@koma2ta3n) July 27, 2020 油性のペンで机を汚してしまった小松さん。すると、祖母はハイターを持ち出し、原液を素手につけて机をふきました…!祖母のワイルドすぎる行動を見て、小松さんはツッコミの嵐。「おばあちゃんは絶対まだまだ大丈夫」と確信するのでした。ネット上では読者から「素手は強すぎる」「めっちゃ笑った」などの声が寄せられました。昔の人のたくましさには、時々驚かされるものがありますね。当たり前ですが、ハイターの原液をそのまま触るのは危険です。使用する際は注意事項をよく読んで安全に気を付けましょう。[文・構成/grape編集部]
2020年09月30日長寿大国の日本。平均寿命は女性が87歳、男性が81歳といわれています。厚生労働省の発表によると、2020年現在、65歳以上の高齢者のうち6人に1人は認知症を患っているのだとか。ファンキー母ちゃん(@nme61432677)さんは、そんな認知症の高齢者との接し方についてTwitterに投稿。ある注意喚起に反響が上がりました。オシャレをして出かける高齢女性、しかし…ある日、投稿者さんが子供たちを保育園に送った時のこと。ヒールサンダルを履いて赤いチューリップハットを被ったおばあさんが、雨の中傘をささずに歩いていたといいます。洋服を見ると、なんとパジャマ姿でいたのです。しかし、本人は凛としており、急いだ様子も見られませんでした。おばあさんの様子に違和感のあった投稿者さんは、試しにこう声をかけてみます。「お久しぶりです」すると、おばあさんはこのように返答してきました。「あら、こんにちは」朝の8時半にもかかわらず、「こんにちは」と返事したおばあさんを投稿者さんは認知症ではないかと疑いました。「もしかして何かお困りですか?」と投稿者さんが聞くと、「駅の方向が分からない」というのです。投稿者さんは、おばあさんが認知症で家を出てきてしまったのだと確信し、雨の当たらないところに避難して警察署に連絡。その後の対応を任せたといいます。ちょっとごめん、今日あった事だけチビたちを朝送ってる時にベージュのポシェットにヒールサンダル履いて、赤いチューリップハット被ったマダムが歩いてたんよね。雨降ってたのに傘なしで。横を通ろうとした時に見たら服、パジャマだったんね。凛として歩いてて何かあって急いで家を出た感じでもなく— ファンキー母ちゃん (@nme61432677) September 16, 2020 違和感のある高齢者を見かけたら?幸い、投稿者さんには高齢者との接し方について専門的な知識があったようで、「このまま自分の車で警察署に送ったらパニックになるかもしれない」といった機転を利かすことができました。投稿者さんは、次のような高齢者を見かけたら声をかけてほしいと呼びかけています。もしサンダルを片っぽずつ履いてたり、服が裏返しだったり、夏に冬物を着ていたり、違和感があったら勇気を出して声をかけてみてほしいです。認知症にもいろいろあり憤慨するお年寄りに暴力を振るわれる可能性や、『物取られ妄想』といってあとから「財布をさっきの奴に盗まれた」と訴えるなどの問題に発展しかねないということもあるので、周りに頼れそうな人がいれば「お手伝い願えますか」と声をかけてもいいかもしれません。投稿者さんは、今回の出来事を「女性が電車に乗る前でよかった」と振り返っていました。ネット上には「勉強になる」といった声が寄せられています。・行方不明になる前でよかった…。勉強になります!・以前、身内が遠くへ行ってしまったので、声かけは大切だと思います。・声をかける勇気が素晴らしいと思います!知らない人に声をかけるのは、とても勇気のいることでしょう。投稿者さんも震えながら声をかけたといいます。ですが、その勇気で1人の命を救うことに繋がったのかもしれません。もし、違和感のある行動や服装をしている高齢者を見かけたら助け合いたいですね。投稿全文はこちらちょっとごめん、今日あった事だけチビたちを朝送ってる時にベージュのポシェットにヒールサンダル履いて、赤いチューリップハット被ったマダムが歩いてたんよね。雨降ってたのに傘なしで。横を通ろうとした時に見たら服、パジャマだったんね。凛として歩いてて何かあって急いで家を出た感じでもなく— ファンキー母ちゃん (@nme61432677) September 16, 2020 とりあえず追いかけてカマかけようと思って「お久しぶりです」って声かけたら「あら、こんにちは」って返ってきたのね。朝よ。8時半。とりあえずでも返すならか「おはよう」。確信して、「もしかして何かお困りですか?」って聞いたら駅が分からなくなったと。ビンゴなんよ、認知症だったっぽい。— ファンキー母ちゃん (@nme61432677) September 16, 2020 とりあえず雨の当たらない所に座って貰って、車にスマホ取りに戻って警察署に連絡してすぐ来て貰ってバトンタッチしてサヨナラした。それが限界だった。もし寝起きでせん妄(要するに寝ぼけのような感じ)なら車でパニックするかもしれないからそうした。— ファンキー母ちゃん (@nme61432677) September 16, 2020 もしサンダルを片っぽちゃんずつ履いてたり、服が裏返しだったり、夏に冬物来てたり、違和感感じたらみんなも勇気出して声かけてみて欲しい。この女性、電車乗る前で良かったと思った。(娘たちはずっと止まっててぐずってた)(しかも母ちゃんも震えながら声掛けた)(高齢と障がい方面専門のくせに←)— ファンキー母ちゃん (@nme61432677) September 16, 2020 ばーちゃんに話そうと思ってたのに忘れてたから誰かに聞いて欲しかった— ファンキー母ちゃん (@nme61432677) September 16, 2020 [文・構成/grape編集部]
2020年09月18日2020年9月に、綺月陣(@jin_kizuki)さんがTwitterに投稿した、母親のエピソードをご紹介します。ある日、離れて暮らす80代の母親から、夕方に電話を受けたという投稿者さん。何ごとかと思い尋ねてみると、「宅配で頼んでいる弁当がおいしい」と話し始めたといいます。投稿者さんいわく、母親はずっと「ご飯は手作りしなきゃいけない」という信念を守り続けてきた女性。しかし、暑さと新型コロナウイルス感染症の流行により、夜の時間帯のみ弁当の宅配サービスを利用することにしました。※ 写真はイメージ実際に宅配サービスを利用して、母親の価値観はガラリと変化。母親は、投稿者さんに対し「弁当が届くたびに、今まで見たこともないおかずが入っているのが、楽しみで仕方がない」と語りました。さらに、食材が不要になったことで冷蔵庫の中がスッキリと片付いただけでなく、夜に料理をしなくなって「ガス台の火の消し忘れがなくなった」と嬉しそうにしていたといいます。老いた母が妙な時間に電話してきたから何事かと思ったら、「宅配弁当が美味しい!」とのこと。ガンとして「ご飯は手作り」と譲らなかった昭和10年生まれ。でも暑さとコロナに負け、夜だけ試しに頼んでみたら、いいことづくめだったそう。なにより、いままで食べたこともないおかずが入ってる→— 綺月陣*8月発売ラルーナ文庫沼の竜宮城で、海皇様がお待ちかね (@jin_kizuki) September 9, 2020 それが楽しみで仕方ないとのこと。そして食材を買わなくなったから、冷蔵庫内がスッキリしてきたそう。賞味期限切れのものでパンパンになっていたのに、「余計なものが増えなくなった」と嬉しそう。なにより、「ガス台の火の消し忘れがなくなった」そうで、声が明るい✨→— 綺月陣*8月発売ラルーナ文庫沼の竜宮城で、海皇様がお待ちかね (@jin_kizuki) September 9, 2020 宅配の車が家の前に止まるたび、近所の人になんて思われるか不安……と、周りの目を気にしていた母。でも、それを上回る快適を実感したようで、「頼んで良かった✨」と興奮しての電話でした☺️良かった。周りの目なんて、気にしなくていい。「楽ちんだよー」と胸張って宅配してちょうだい☺️— 綺月陣*8月発売ラルーナ文庫沼の竜宮城で、海皇様がお待ちかね (@jin_kizuki) September 9, 2020 宅配サービスの車が自宅の前にとまるたびに「近所の人になんていわれるか不安…」と、周りの目を気にしていたという母親。その不安を上回る快適な暮らしを手に入れたことで、「頼んでよかった」と興奮し、投稿者さんに電話をかけてきたのでした。投稿に対し、ネット上ではさまざまなコメントが寄せられています。・分かる。昭和生まれのうちの母も同じ価値観で、なかなか宅配サービスを利用しようとしない。・親の健康面や食生活が気になるので、参考になった。今度私の親にもすすめてみたいな。・お母さん本人が喜びを見い出せたなら、それが一番だと思う!便利なものはどんどん取り入れていかないとね。「料理は女性の仕事」「家事は手を抜くべきではない」という風潮が根強かった時代を生きてきた人にとって、快適さを優先するのは、ハードルが高いことかもしれません。しかし、投稿者さんの母親のように、一歩踏み出せば新しい価値観に出会えて、生活がさらに豊かなものに変わる場合もあるでしょう。固定観念にとらわれず、新しいものを積極的に取り入れる姿勢の大切さに気付かされますね。[文・構成/grape編集部]
2020年09月12日2020年5~8月にかけて、ウェブメディア『grape』では、エッセイコンテスト『grape Award 2020』を開催。『心に響く』と『心に響いた接客』という2つのテーマから作品を募集しました。『grape Award 2020』心に響くエッセイを募集!今年は2つのテーマから選べる今回は、応募作品の中から『小学生達の席譲り』をご紹介します。朝の通勤電車で混雑している時は皆座りたがる。私も電車で通勤しているが、荷物の多い時は正直座りたい。しかし座れても、高齢者とか妊婦さん等がいれば席を譲っている。優先座席もあるが、残念ながら優先座席にも誰でも座っているので、優先座席としての機能は果たしていない。先日は、おそらく二日酔いであろうが、横になって席を大幅に占め寝ている若者もいた。残念な事である。席を譲るというマナーはなかなか見られない。ある日、満員でつり革を持って乗車していると、座席の端の方に小学生の女の子が座っていた。高齢者男性が乗車してきた。するとその女の子は、「ここの席、どうぞ。」と声をかけて、立ち上がった。高齢者の男性の方は、小学生に声をかけられて驚いたようだが、まだ元気で足腰もしっかりしているので、丁重に断った。小学生に席を譲られるとは思ってもいなかったかもしれない。断られても、その女の子は笑顔でうなずいた。その方はやがて降りていった。しばらくすると、荷物を持った50代くらいの女性が乗ってきた。すると、その小学生の女の子は、また「ここの席、どうぞ。」と席を譲ろうとして声をかけた。その女性も席を譲ろうとする小学生の女の子に驚いていたが、まだまだ若く元気そうで、遠慮してか断った。それからもその小学生の女の子は、次々と席を譲ろうとした。しかし声をかけた方々には皆、丁重に断わられた。何故、その女の子は熱心に席を譲ろうとするのであろうか。不思議であったが、心に残った。やがて私の降りる駅が来て私は降りた。何か、素晴らしいものに出会って心に響いた。それからしばらくして、またその小学生の女の子を電車で見た。電車は満員である。今回は、同じ制服を着ている女の子達が並んで座席に座っている。その女の子は真ん中あたりに座っていた。男の子達もいたが、おそらく同じ小学校であろう。ある駅で杖をついた高齢者の男性が乗ってきた。するとドアに一番近い女の子がさっと立ち上がって、「ここの席、どうぞ。」と言ってその方の手を引いて座らせた。その方は丁寧にお礼を言って座った。座れて本当にうれしかったという感じである。次の駅では、別のドアから荷物をいっぱい抱えた60代くらいの女性が乗ってきた。するとそのドアに一番近い所に座っていた男の子がさっと立ち上がり、その方の手を引いて、「ここの席、どうぞ。」と席を譲った。その女性も丁重にお礼を言って座った。私は納得がいった。席を譲るというマナーを小学校で教えているのであろう。マナーの教え方がよいのであろうが、それを素直に聞く小学生も立派である。どの小学校校かはわからないが、大変立派な教育をしている小学校と思った。私はかなり早い電車で通勤している。その小学生達はいつも坐ってくるので、おそらく始発の駅かその近くの駅から乗るのであろう。するとかなり早い時間に起きて登校していることになる。本人たちはもちろん、親達も大変であろう。しかし寝ている子は一人もいないし、座り方のマナーもいいし、電車の中で騒がない。読書をしている子もいる。それでも席を譲る人が乗ってきたら、すばやく席を譲るマナーが身についている。一方で若者や大人がだらしなく寝ていて隣の方に寄りかかったり、ゲームに夢中になって雑音を立てていることもある。小学生がマナー良く座り読書をしているのに、大人は座るマナーも悪く、ゲームで遊んでいる。その意味で、この子達の乗車態度はお手本にしたい、大人も見習わないといけないマナーと思った。素晴らしいものを見せてもらって、こういう小学校もあるのだと、心が癒された。grape Award 2020 応募作品テーマ:『心に響くエッセイ』タイトル:『小学生達の席譲り』作者名:笑う希望エッセイコンテスト『grape Award 2020』の審査員が決定!2017年から続く、一般公募による記事コンテスト『grape Award』。第4回目となる2020年の審査員には、grapeでも人気の漫画『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』シリーズでおなじみの漫画家・松本ひで吉さんが決定しました。さらに『Jupiter』などの作詞を手がけた作詞家でエッセイストの吉元由美さんや、映画化もされた『スマホを落としただけなのに』などで人気を博する小説家の志駕晃さんも審査員として作品を読みます。心に響く作品として選ばれるのは、どのエピソードでしょうか。結果発表をお楽しみに!『grape Award 2020』詳細はこちら[構成/grape編集部]
2020年09月08日尿漏れというと「高齢者」というイメージがあったので、自分にはまだ遠いことだと思っていましたが、ある日突然くしゃみをしたときにそれは起こったのです。実際にまだ自分がその立場になるとは思ってもいなかったのでショックでいっぱいでした。その後、更年期に尿漏れが起こることもあると知り、これはなんとか治す努力をしなければと考えたのです。そこで漢方薬や体操など尿漏れに良いと言われている情報を探し出し実践しました。幸いなことに思ったより早く努力の成果が出たようで、あれから2年たった現在は尿漏れは起こらなくなりました。そんな必死に頑張った体験談をご紹介したいと思います。47歳、震えが来るほどショックだった最近は生理用パッドだけでなく尿漏れパッドもたくさん売られていたり、テレビのCМでも見るようになったので、年齢とともに尿漏れに悩む女性は多いのだろうとは思っていたのです。しかし、47歳の自分の身に尿漏れが起こるとは夢にも思っていませんでした。それは前ぶれもなく、立った姿勢でくしゃみをしたときに起こりました。そのときはとてもショックでしたが、数十分後にまたもや同じことが連続して起こったのです。どちらもちょっとだけの漏れでしたが、私にとっては嫌悪感を伴うショックなできごとでした。それからはトイレを我慢すると便器に座る直前でほんの少し尿漏れを起こすなど、2~3日に1回はそんなことが起こるようになったので、思わず尿漏れパッドも買ったほどです。それでも更年期だから仕方ないと簡単にあきらめる気にはなれず、必死で原因や改善法を調べました。すぐにできる対策法を調べ、とにかくいろいろ実践し始めました。できることはとにかく実践!私の尿漏れ対策尿漏れの対策として、もちろん泌尿器科での治療も頭にありましたが、やはり自分のなかでどこか認めたくないところがあったのだと思います。泌尿器科での治療は、自力で努力をしても効果が出なかったときの最後の手段と決めていました。そこでまず薬やサプリを飲もうと思い、ドラッグストアの話しやすい女性の薬剤師さんに相談したところ、「八味地黄丸(はちみじおうがん)」という漢方薬をすすめられました。どこかで聞いたことのある漢方薬でしたが、とにかく更年期などの尿漏れに良いと言われたので飲むことにしたのです。「40代の女性の3人に1人はおなかに力が入ったときに尿漏れしてしまう腹圧性尿失禁を経験しているのよ」と薬剤師さんから聞き、ちょっぴり救われた気分でした。次にネットで調べた骨盤底筋を鍛えるストレッチも毎日おこないました。ほかにも例えばトイレのあとに便器に座ったまま肛門を締めたり緩めたり、座ったときにおしりから椅子の座面を吸い込むようにおしりを締めて数分そのままの状態にしているなど、できるだけ日常でも意識的に骨盤底筋を鍛えるようにしました。尿漏れがなくなった今でも努力は継続中!いろいろ努力したなかで何がよかったのかわかりませんが、毎日漢方薬の服用と骨盤底筋を鍛えることを続けていた結果、大体3カ月ぐらいたつと尿漏れのない日が増えてきました。そしてそれから1年後ぐらいには、ほとんど尿漏れはなくなったのです。腹圧性尿失禁は年齢とともにだんだん起こることが多いらしいので、今は改善されたと思ってもまたいずれ起こる可能性はあると思います。でも、少しでもそのときを遅らせたいので、これからもずっど努力は続けたいと思っているのです。本当はもうあんなに情けない思いは一生したくないと思っていますが、やはり老化はどのような形でやってくるか今の私には想像つかないことなので、少しでも予防をするしかないと考えています。しかし、今でも外出するときには、あのときの不安から尿漏れパットを使用していますし、尿意を感じたら昔のようにギリギリまで我慢することなく、できるだけ早めにトイレに行くようになりました。まとめ尿漏れを体験したときはショックで打ちひしがれましたが、いかに尿漏れを起こさないようにするか努力することが大切だと実感しています。そして、それでも尿漏れが起こるようになったときには、きちんと泌尿器科に相談することも考えたいと思っています。とにかく今回は自力の努力で良い結果が出たのでホッとしています。骨盤底筋を鍛えることや漢方薬を飲むなど、どれもすぐに効果が出るものではないと思いますが、意識的に毎日毎日きちんと継続することで大きな結果を生むのではないかと思っています。40代になり、いろいろなことが努力の継続だと気付き始めた日々です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2020年09月07日・オチが素敵。・最後まで読んで、涙が出た。・高齢者『あるある』かと思ったら…。旧のお盆の初日だった、2020年8月13日。根田啓史(@dorori_k)さんがTwitterに投稿した創作漫画に、そんなコメントが寄せられました。漫画に登場するのは、テレビ電話のように離れた相手と連絡がとれる『ZOOM』を覚えようと奮闘するおじいさんと、そんな彼を見守るおばあさん。慣れない『ZOOM』に愚痴をこぼすおじいさんを、画面越しの家族は心配しますが…。『お盆にZOOMを覚えようと頑張るおじいちゃんの話』お盆にZOOMを覚えようと頑張るおじいちゃんの話 pic.twitter.com/9qElUMHHsv — 根田啓史@異世界妹。 (@dorori_k) August 13, 2020 実は、すでにこの世を去っていたおばあさん。ほかの人には見えなくても、おじいさんにはその姿がちゃんと見えていたのでした。そう考えると、家族がいっていた「微妙にボケ始めた」という発言も、おじいさんがなぜ多めにチケットを買っていたのかも理解ができます。亡くなった先祖の霊が帰ってくるお盆。もしかしたら目に見えないだけで、あなたの隣にも大切な人が帰ってきているのかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2020年08月17日2020年8月4日、レバノンの首都ベイルートで大規模な爆発が起きました。死傷者は5千人以上とみられています。爆風の影響で、多くの住宅や施設が破損。市民は片付けに追われています。荒れ果てた部屋で演奏する高齢女性の姿に涙…79歳になるメイ・アブード・メルキさんは、当時、家を留守にしていたため無事でしたが家は爆風で大きく破壊されてしまいました。家の中に窓ガラスや家具が散乱する中、宝物であるピアノの無事を確認したメイさん。静かにスコットランド民謡『オールド・ラング・サイン(通称、蛍の光)』を弾く様子を、孫のメイリー・メルキさんがFacebookに投稿したところ反響が上がりました。メイさんのさまざまな思いが伝わってくる演奏をお聴きください。May-Lee Melkiさんの投稿 2020年8月5日水曜日これまでの暮らしが一変した悲しさや、絶望、その中でもまた希望を持って新たに生活をしようという新たに生活をしようという前向きな意思が伝わってくる演奏。CNNによると、メイさんはこの家に60年住んでおり、ピアノは結婚の日に父親からもらったものだといいます。投稿には世界中からコメントが寄せられていました。・言葉にならない。ピアノとともにガラスを集める音がして、心が痛い。・大切な家がこんな形になって、悲しかっただろうな。・演奏を聴いて涙がこぼれた。レバノンに幸あれ…。「希望を持ち続けたい」というメイさん。ピアノ演奏は多くの人の心に響いたことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年08月09日廣瀬慶二(@faunaplusdesign)さんがTwitterに投稿したエピソードが、話題になっています。廣瀬さんは有料駐車場から車を出庫する際、お金を精算機に入れようとしました。すると、白のスーツを身にまとった強面な高齢の男性が「待て待て待て!金を入れるのは待て!」といいながら近付いてきたそうです。廣瀬さんが「絡まれるな…」と身構えていると、男性はあるカードを持ちながらこういいました。「今日で紙くずになるんや!使わせろ!」今日、タイムズの駐車場から出ようとしたら、知らない爺さんに「待て待て待てーい」って言われて「なんやねん?」って返したら「金入れるの待てーい!」って近づいてきて、絡まれてるわ…って思ったら、「今日で紙屑になるんや使わせろ!」って割引き券みたいなカードを勝手に入れ始めた。只になった。— 廣瀬慶二 / Hirose,Cage (@faunaplusdesign) August 5, 2020 男性が持っていたカード…それは、廣瀬さんが利用していた有料駐車場の割引券だったのです!男性が入れた割引券のおかげで、駐車場の支払いが0円になったという廣瀬さん。男性は顔をニヤつかせて「因縁をつけられたと思うたんか?アホいえ!」といい、「紙屑や」とつぶやきながら去っていったそうです。投稿にはさまざまなコメントが寄せられました。・親切な男性だったのですね。人は見かけによらない!・私も自分では使わないドーナツ店の割引券を、子供連れの人に渡したことがあります。喜んでもらえて嬉しかったな。・デパートの福引に並んでいたら、突然女性から声を掛けられ、福引券を数枚もらいました。それで旅行券を当てたことがあります。本当に感謝しています。廣瀬さんと同様の経験をしている人は多いようです。ただし、割引券やポイントカードなどの中には人に譲渡してはいけない物もあるので、もらう側も渡す側も注意が必要です。気さくな男性の粋な計らいは、多くの人の心を温めてくれました。[文・構成/grape編集部]
2020年08月07日高齢者施設の団体ツアー・介護付き個人旅行を企画販売している株式会社ハンディネットワーク インターナショナル(本社:大阪府箕面市)は、コロナ禍の中、感染リスクが高く出かけられない高齢者の方に向け、春の『桜』に続き『夏の蛍・天の川・花火』の映像を公開(2020年7月7日)しました。「4 SEASONS Delivery Project(4SDP)」として、引き続き、秋、冬と今年の四季を4K高画質映像で撮影・編集し、YouTubeで無料配信します。さらに、映像を見ながら旅行気分を味わえる「バーチャルツアー」へと発展させていきます。 4 SEASONS Delivery Project【映像提供の背景】今春、新型コロナウイルス流行により、多くのメディアで「今年の桜はあきらめよう」と叫ばれました。現在、緊急事態宣言は全国的に解除されましたが、高齢者の感染リスク、重篤化リスク、施設内でのクラスター発生の危険性から、高齢者施設での外出や面会の制限はまだ続きそうです。「来年がある」と待てない高齢の方にとっては、「最後の桜」が見れないばかりか、今年一年の四季が楽しめなくなる辛い状況です。私たちは、今年の春に桜の映像提供(バーチャル花見)を行い、ご好評をいただきましたので、夏、秋、冬と今年の四季を映像で無料配信することにしました。【サービスの今後の展開】秋・冬の企画から「バーチャルツアー」という新しい旅行の価値づくりにチャレンジしていきます。これまで、高齢者施設のご入居者、あるいは要介護度の高い高齢者は「交通弱者」というジャンルにくくられ自由に旅行することが出来ませんでした。一つのエンターテイメントが奪われていたのです。しかし、春と夏の映像は「出かけられなくても、花見ができた」「夏のにおいを感じられた」と感想をいただきました。映像から旅行気分を味わってもらえれば新たなエンターテイメントを創ることができると確信しています。「バーチャルツアー」としての価値を高めるため、具体的には下記にチャレンジしていきます。(1)ご当地のお食事提供旅の楽しみの一つはご当地のお食事だと思います。現地の食事を食事提供事業者と連携しオーダー&デリバリーできる仕組みを作ります。(2)名産品のお土産購入スキーム上記(1)と同様に観光地の名産品(お土産)を映像内で紹介、オーダーから配送をシステム化したいと考えています。(3)ZOOMでの体験型観光への参加観光地で体験型イベントへ参加するのも、旅の人気コンテンツの一つです。数種ご用意する体験型イベントにご予約いただいた方には、事前に体験に必要な素材(陶芸教室やクラフト教室の体験キット)をお送りし、当日はZOOM機能を使い現地の先生が直接指導するというような内容を考えています。【クラウドファンディングに挑戦中!】私たちの考えにご賛同いただいた方々とともに新しい旅行の価値を創っていきたいと考え、クラウドファンディングに挑戦しています。・応援・共感のお声多数!ファーストゴール達成済!7月30日まで『憧れのハワイツアー』『日本三大名湯めぐり』を目指しNEXT GOALに挑戦中です! 現在、多くの方にこのプロジェクトを広め、日本と海外の観光各所と連携を図っていっております。報道関係の皆様にはこの取り組みを広く取り上げていただけますようお願い申し上げます。■会社概要商号 : 株式会社ハンディネットワーク インターナショナル代表者 : 代表取締役 春山 哲朗所在地 : 大阪府箕面市萱野4-3-10 箕面野口ビル3F設立 : 1987年7月事業内容: ヘルスケア機器の開発・製造・卸/介護関連のコンサルティング/外国人介護士への教育研修事業/オリジナル旅行の企画・販売資本金 : 1,000万円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2020年07月17日時間がたつほど死亡率が高くなる、認知症による“徘徊”。そんな緊急事態に出動し、これまでに高齢行方不明者を3度も早期発見した警察犬がいると聞き、現地に向かったーー。「県内で1日に平均4〜5件、多いときには10件ほど、警察犬の出動要請があります。昨年、実際に出動した回数は721回で、年々増えている状況となっており、その大半は高齢行方不明者の捜索です」こう語るのは、’19年、認知症による行方不明者が全国で3番目に多かった兵庫県の警察本部刑事部鑑識課・川崎廣貴警部(46)だ。7月2日、警察庁は’19年における認知症の行方不明者が全国で1万7,479人(前年比552人増)だったことを発表。統計を取り始めた’12年以降、7年連続で最多を更新し、その数は約2倍に膨れ上がっている。“徘徊”で行方不明となる高齢者は日に日に増加し続けているのだ。そんな行方不明者の捜索活動で、今や警察官とともに欠かすことのできない存在が警察犬である。“鼻の捜査官”とも呼ばれる警察犬。今年の上半期だけでも、全国各地で警察犬が高齢行方不明者を発見したという報道が相次いでいる。■全国各地で!高齢行方不明者を見つける警察犬【1月15日・岡山県】名前:オリンピックエリナ号(ゴールデン・リトリーバー)詳細:出勤要請から1時間以内に、行方不明となっていた70代女性を見つけた(山陽新聞社)【1月22日・秋田県】名前:フレア号(シェパード)詳細:雪の上に残った足跡から行方不明の80代男性がいる方向を特定。発見の大きな手がかりに(秋田魁新報社)【2月7日・長崎県】名前:ローズ(シェパード)詳細:においを頼りに山中を捜索。翌日、ローズがたどりついた場所の近くで警察官が80代女性を発見した(朝日新聞社)【3月26日・岩手県】名前:コンラート・フォム・ハウス・モモイシ号(シェパード)詳細:捜索開始から5分、河川敷近くのやぶのなかで70代女性を見つけた。発見が遅ければ命の危険があったという(岩手日日新聞社)【4月14日・和歌山県】名前:ヨハン・フォン・マインリーベ号(シェパード)詳細:スリッパのにおいをもとに捜査を開始した直後、前日から行方がわからなかった60代男性を見つけた(朝日新聞社)【4月22日・滋賀県】名前:レイダンス JP クームス(ゴールデン・リトリーバー)詳細:80代男性が行方不明になったとの届け出があり出動、2時間後に住宅街で男性を発見した(毎日新聞社)【5月4日・長崎県】名前:ボル オブ キューホク号(シェパード)詳細:高齢男性が行方不明となってから2日後、捜索に参加。男性のバイクを見つけ、近くで男性本人も見つけた(長崎新聞社)【5月18日・兵庫県】名前:ムック・オブ・ハウス・サン・ボア号(シェパード)詳細:捜索から1時間後、80代男性を発見。ムック号は過去に2回、行方不明となった高齢者を発見している(神戸新聞社)【5月22日・愛知県】名前:ヴィロー号(シェパード)詳細:靴のにおいをもとに捜索開始。20分で、行方がわからなかった80代男性を見つけた(中日新聞社)警察犬とは、一般に犯罪捜査等の警察活動を行えるように飼育・訓練された犬のことで、日本警察犬協会が公認しているのは、シェパード、ドーベルマン、コリー、エアデール、テリア、ボクサー、ラブラドール・リトリーバー、ゴールデン・リトリーバーの7犬種。警察が直接飼育・訓練する「直轄警察犬」と、一般の人が飼育し、訓練する「嘱託警察犬」の2種類があり、行方不明者捜索の現場ではどちらも活躍しているという。なかでも、この1年間で高齢行方不明者を3回も発見して、表彰された優秀な犬が兵庫県警察直轄警察犬の「ムック・オブ・ハウス・サン・ボア号」(以下、ムック号)だ。ムック号は、’19年6月、明石署管内で高齢女性を捜索開始から10分で発見。同年11月にも東灘署管内で、高齢男性を捜索開始から30分で発見し、’20年5月には神戸西署管内で、高齢男性を捜索開始から約1時間で発見した。「ほかの警察犬も優秀ですが、ムック号がとくに秀でているのは“においを捉えろ”と言った瞬間に、力を入れて元気よく捜索に向かう姿勢です。その勢いはアグレッシブで、私がリードを持っていかれるぐらい引っ張ります。そしてどんな現場、どんな捜索でも、とにかく一生懸命なところ。そこがすごいところだと思います」こう話すのは、ムック号とコンビを組む、刑事部鑑識課の門脇正真警部補(38)だ。現在、兵庫県警には直轄警察犬11頭、嘱託警察犬31頭が在籍する。県内の警察署から出動要請を受けると、まずは直轄警察犬が出動。要請件数が多く、どうしても重複してしまう場合には、嘱託警察犬に出動を依頼するという形をとっている。勤務は24時間体制。通常2人2頭のグループ3組が交代で回し、そこに日勤のもう1グループを加えて、計8人8頭態勢で、県内全域をカバーする。「出動していないときは基本的に訓練を行っています。われわれはよく“人犬一体”と言っていますが、人間と犬が一体となることで、初めて犬は存分に力を発揮できるようになる。『座れ』『立て』『伏せ』などの号令をかける基本的な服従訓練から、遺留品などのにおいをもとに人物を特定する臭気選別訓練、足跡のにおいからその人物や証拠品等を発見する足跡追及訓練などをつねに行い、お互いの信頼関係を作り上げています」(前出の川崎警部)では実際、高齢行方不明者の捜索はどのように行われているのか。ムック号とコンビを組む門脇警部補が解説する。「まず、行方不明者のご家族から行動の癖などをしっかり聞きます。たとえば、どういうところに行きそうな人か?足腰が丈夫で長時間歩くことができる高齢者なのか?など。警察犬の訓練では、しゃがみ込んだ人を見つけ出す訓練もしており、行方不明者の行動の癖は捜索の手がかりになります。その特徴を知ったうえで、つえをついているのであれば、どれくらいのスピードで歩いているかを推測。いなくなってからの時間を逆算して捜索エリアを絞り込み、その周辺を素早く捜します」現場へは、行方不明者の衣類や身につけていたもの、枕カバー、スリッパなど、においの残っているものを1つだけ家族から預かり、ほかのにおいと混ざらないようにビニール袋に入れて向かう。「捜索中、犬も集中力が切れるので、20分に1回、休憩をはさんで水を飲ませます。そのあとビニール袋に入れたもののにおいをもう一度嗅がせて、捜索を再開します」警察犬の捜索は、すべてにおいだけを追求しているわけではない。犬は聴覚も優れており、音にも敏感に反応する。ただ、犬がどんなに反応してもパートナーである人間が、それに気づけなければ捜索はうまくいかない。まさに人犬一体のコンビネーションが行方不明者の捜索には必要なのだ。「出勤すれば“必ず見つける”という気持ちはつねにあります。行方不明者を生きている状態で発見するということをいちばん大事にして、これからもすべての現場に向かっていきます」(門脇警部補)「女性自身」2020年7月21日号 掲載
2020年07月09日小池百合子東京都知事(67)が7月2日に会見を開き、「“夜の街”要注意」というボードで警鐘を鳴らした。その言動が波紋を呼んでいる。会見で小池知事は「医療提供体制は十分確保されているものの、今後、高齢者層など急速に感染者数が増加する可能性も否定できない」と語った。そして夜の繁華街で感染が増えているとし、「ガイドラインを順守している店を除き、新宿、池袋などの夜の街、夜の繁華街への外出を控えてほしい」と述べた。これまでも小池知事は夜の街への警告を発してきた。3月30日の会見で夜間・早朝のバーや接客を伴う飲食店などについて「こうした場への出入りを控えていただくようにお願いしたい」といい、以降の会見でも「夜の街関係者らの感染が目立っている」とたびたび言及している。事あるごとに夜の街を槍玉に挙げる小池知事だが、昼の街に問題はないのだろうか?例えば先月29日、NHKは「6月22日から28日までの1週間で、東京都の感染者のうちおよそ40%が夜の繁華街関係者だった」と報道しているが、当時「6割は昼の街では?」と疑問視する声が上がっていた。今回の「“夜の街”要注意」にネットでは《夜の街要注意ってひでぇな。夜の街に行くのは昼働いてる人だろうが》《昼の仕事を終えて、帰りに寄った夜の街の店で「お疲れ様」と迎えてくれる人がいるから世の中が回ってるんじゃね?》《ウィルスに夜も昼も関係ない》と夜の街を擁護する声が上がっている。さらに都知事の言動は「夜の街へのスティグマ(差別や偏見に伴う負のイメージ)を助長するのでは」とし、異を唱える声も上がっている。《夜の街、新宿、池袋等の言葉はスティグマ/烙印作り。行政としては決してこの様な烙印を刻んではいけない》《夜の街クラスターってスティグマのWikipediaに載りそうなレベルだな》《本質から目を逸らすだけのスティグマなんて百害あって一利なし》また夜の街を構成する性風俗事業者の中には、持続化給付金の対象外となっている人たちもいる。そのため、こんな声も上がっている。《持続化給付金対象外の「夜の街」で働く方々を槍玉にあげて、まるでそこだけが問題であるかのように言い続けるのって本当に何なの?》《彼らが働かなきゃならないのは休んでたら生きていけないから、休業補償がないからなんですからね?》《どうでもいいボード作らなくていいから、その夜の街で働いてる人達に休業補償と給付金をさ…休めるようにさ…》3日にも会見を開いた小池知事。「全てのお店で、夜の街危ないと言っているわけではございません」といい、ガイドラインを遵守していない店を利用する際には「注意をお願いしたい」などと話した。
2020年07月03日健康や美容にいいとされ、メディアでも頻繁に取りあげられる「納豆」。毎日のように食べている人も多いかと思いますが、納豆を食べることで、健康や美容にどんな効果があるのかご存知ですか?今回は、パウダータイプの『こな納豆』などを販売している『そのもの株式会社』が医師1,032人を対象におこなった「納豆」に関する調査をもとに、納豆が持つパワーについて紹介します!納豆を食べることで期待できる効果PR TIMESまず、医師たちに「納豆を食べることで期待できる効果のうち、評価するものはどれですか?」と聞いたところ、最も多かった回答は「整腸作用」(50.3%)、次いで多かったのが「免疫力アップ」(46.1%)でした。代表的な発酵食品の1つである納豆の「整腸作用」を評価している医師は多いようです。また、感染症の拡大によって「免疫力」にも注目が集まるようになった今、納豆菌が免疫機能向上に力を発揮してくれそうなのも見逃せません。そのほか、ナットウキナーゼによる血栓の予防など、納豆がさまざまな面で体をサポートしてくれることがわかりました。納豆を食べる「時間」も意識してみて!PR TIMES普段、納豆を食べるタイミングについて意識していますか?今回の調査では、「納豆を毎日食べた方がいいと思いますか?」という質問に、約9割もの医師が「はい」と回答。続いて「納豆を食べるなら朝と夜どちらがおすすめですか?」という質問では、「朝」と答えた石が約7割にのぼりました。「朝」と「夜」、それぞれをおすすめする理由を見てみましょう。「朝」がおすすめな理由・腸が動くから(20代/女性/神奈川県)・消化吸収がいいタイミングのため(40代/女性/東京都)・1日を始めるのに適した豊富な栄養素を含有しているから(50代/男性/愛知県)「夜」がおすすめな理由・ナットウキナーゼは就寝時に吸収しやすい(50代/男性/千葉県)・睡眠中に血液がドロドロになりやすいのて、血栓予防には夜食べるほうが効果的(50代/女性/東京都)・体内消化がゆっくりだから(50代/男性/広島県)食べるタイミングによって、それぞれ異なるメリットが期待できることがわかりました。腸活をするためなら朝に食べるなど、自分の体調や目的に合わせて食べるタイミングを決めるのもよさそうですね!医師が納豆をすすめる理由とは?PR TIMES「納豆を患者さんにすすめる理由は何ですか?」という質問で最も多かった回答は、「栄養価が高いため(赤ちゃんや食が細くなったシニアに)」(60.1%)でした。たんぱく質をはじめ、大豆イソフラボンや大豆レシチンなどが含まれる納豆。その栄養価を高く評価している医師が多いようです。そのほかの理由としては、「腸内環境を整えるため(免疫力アップ・便通改善)」(40.2%)、「骨粗しょう症予防のため」(34.4%)という回答が続いています。これほど健康への働きが評価されていると考えると、「ご自身も健康のために納豆を食べていますか?」と質問に約9割の医師が「はい」と回答した結果にも納得ですね!医師に聞いた、納豆におすすめの「食べ合わせ」調査では、栄養をたくさん摂れるおすすめの食べ方も聞いています。『納豆+●●』というおすすめの食べ方については、次のようなコメントが寄せられました。・キムチ等の発酵食品と併せて食べるとよい(20代/女性/千葉県)・卵ご飯に納豆を入れる。 栄養のバランスがよい(30代/男性/神奈川県)・お酢をかけて食べると高血圧の予防になる(30代/男性/島根県)・オリーブオイルを入れると便秘解消によい(40代/男性/茨城県)栄養バランスを高める、便秘解消が期待できるなどのメリットに加え、どれも美味しそうな食べ合わせなのが嬉しいですね!このような簡単アレンジなら、飽きることなく毎日の食事に取り入れられそうです。家族みんなの食事に「納豆」をプラス!「どんな方に納豆を食べてもらいたいですか?」という質問に対しては、幅広い回答が集まりました。・成長過程にある子ども達(40代/女性/東京都)・高齢者(50代/男性/岐阜県)・食べ物に気を遣っていない人(40代/男性/埼玉県)このように、食事にあまり気を遣えていない若年層をはじめ、育ち盛りのお子さん、栄養バランスが気になるご高齢の方まで、家族みんなの健康を支える強い味方となってくれる「納豆」。これからは、毎日の食卓のプラス1品に、納豆を加えてみてはいかがでしょうか?その際は、ぜひ「納豆+●●」のアレンジも意識してみてくださいね!参考:PR TIMES
2020年06月25日新型コロナウイルスへの不安が消えないなか、公共交通機関を避け、移動にマイカーを使う人も多い。そうなると、心配なのが事故。特に高齢者の運転だ。’19年4月、東京都池袋で高齢ドライバーが11人を死傷させた事故は記憶に新しい。そうした事故に衝撃を受け、免許を自主返納する人が増えた。’19年の免許返納は、前年より42.7%増の約60万件で、過去最多だ(’20年3月・警察庁)。とはいえ、車が生活の足という地域も多く、一概に「○歳過ぎたら返納」とは言えない事情も。そこで、自動車メーカーはより安全な車の製造・販売に注力している。国もこれを後押しし、65歳以上の運転者に「サポカー補助金」を創設した。今年3月から受付が始まっている「サポカー補助金」とはどんな制度なのか。経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれたーー。■命を守る「サポカー」でお得に安心安全をサポカーとはセーフティ・サポートカーの略で、安全運転をサポートし事故軽減を目指す車です。サポカー補助金は、こうしたサポカーへの買い換えを促す購入補助と、安全性を高める装置の後付け補助の2本柱になっています。実はサポカーには、サポカーとサポカーSという2種類があり、それぞれに購入補助を行います。補助対象となるサポカーは、歩行者を検知し、衝突しそうなときに警告音などを鳴らし、それでもブレーキ操作がないときに自動でブレーキをかける「衝突被害軽減ブレーキ」がついた車です。「自動ブレーキ」ともいわれます。サポカーSは、衝突被害軽減ブレーキとともに、アクセルとブレーキを踏み間違えても急加速しないようにする「ペダル踏み間違い急発進抑制装置」もついた車です。補助金は、65歳以上の方がこうした機能がついた車を購入したときに出ます。その額は、サポカーSの場合は新車の普通車に10万円、軽自動車に7万円、中古車には4万円。サポカーの場合は新車の普通車に6万円、軽自動車に3万円、中古車には2万円です。該当する車種や購入時期、年齢など、詳しくは販売店にお問い合わせを。すでに、衝突被害軽減ブレーキは新車の約78%に、ベダル踏み間違い急発進抑制装置は約65%に搭載されています(’17年・日本自動車工業会)。また国は、衝突被害軽減ブレーキ搭載の義務化を、’21年11月以降の新車から段階的に進める方針です。近い将来、全面義務化になるでしょう。買い換えを検討中なら、補助金が使えるうちがお得では。補助金は今年度から約2年間の予定です。サポカー補助金の第2の柱は、ペダル踏み間違い急発進抑制装置の後付けに補助金が出ることです。お持ちの車に、工賃込みで6万円前後から取り付け可能なものもあり、最大4万円の補助金が出ます。買い換えと比べるとハードルが低いので、親御さんにプレゼントしてもいいと思います。コロナ禍が落ち着いたらドライブがしたいと思う方も、多いでしょう。今のうちに、マイカーの安全性について考えてみませんか。「女性自身」2020年6月23・30日合併号 掲載
2020年06月19日飲食業や観光業の窮状、あるいは医療関係者の奮闘はあらゆる媒体で日夜報じられているが、それに比して、見落とされがちなのが介護事業者だ。いま、現場は非常に厳しい闘いを強いられている。「おそらく4月初旬の入所者が感染されていたのだと思います。4月22日ごろから10人の入所者が発熱し、PCR検査をしたところ、9人が陽性反応。残念ながら、最初に感染した入居者は亡くなってしまいました」そう話すのは、特別養護老人ホーム「北砂ホーム」(東京都)の回診担当医をつとめる「あそか病院」の白石廣照さんだ。北砂ホームの対応は早かった。提携する医療法人の協力を得て、4月27日には、残り入居者と職員にPCR検査を実施する。入居者81人中21人、職員18人中6人が陽性という結果。クラスターが発生したことが判明する。「しかし、保健所に相談しても、『受け入れ先の病院がない』という回答でした。感染症指定病院ではないうちの病院で、症状が重い患者を受け入れるしかありませんでした」職員から感染者が出た北砂ホームは、介護崩壊の危機に陥った。「陰性だった職員も、念のために2週間の出勤停止にする必要がある。入居者をケアするスタッフがいなくなってしまったんです」3フロアに117床ある北砂ホーム。2階には経過観察が必要な症状の軽いPCR陽性者に入居してもらい、3階を休棟にして、陰性者は4階に入居することになった。同じグループに所属する他施設から職員を派遣してもらったが……。「それでも、人員はギリギリ。一時は、日中は約30人の入居者を3人の介護士で、夜はたった1人でケアしないといけませんでした。それも、防護服とマスク、ゴーグル着用の完全防備姿で。まるでサウナスーツを着て介護するような過酷な状況だったんです」経過観察中の入居者の呼吸状態が、悪化するケースもあった。「多いときで1日3人。ホームから系列の病院に救急搬送するのですが、消防署から『よほど重篤でない限り、救急車を使わないでくれ』と。感染者を一般搬送したら、消毒に6〜7時間かかるので、その間、使えなくなるからという理由でした」北砂ホームの感染者は、5月14日時点で合計51人(特養40人、ショートステイ4人、職員7人)。ほとんどが初期に出た患者で、感染拡大は最小限に抑えられた。「母体グループが大きかったのは助かった」と白石さんは振り返る。北砂ホームとあそか病院が所属するのは伯鳳会グループ。傘下には多数の病院や医療施設がある。「規模が小さい多くの施設では、介護崩壊が起きていたはず。それを表に出せず、新型肺炎で亡くなっても、死因を老衰ということにして、内々に処理している可能性を懸念しています。実際に風評被害がありますからね。北砂ホームでも職員のお子さんが保育園の利用を断られたり、近隣住民からのクレーム電話もあったりしました」感染者を出した施設の実態をある介護関係者はこう語る。「感染が起きれば嫌がらせの電話がかかってきたり、感染を恐れた職員がボイコットをするケースも聞きました。風評被害は数年単位で続く可能性があるので、地域で最初のクラスター発生場所にだけはなりたくないと、皆さん考えています」今回のコロナ禍によって、難しい選択を迫られた介護施設もある。「4月上旬、うちの施設への入居が決まっていた方が、新型コロナの疑いでPCR検査を受けていたことがわかりました。受け入れていいのかどうか、相当悩みました」そう語るのは、有料老人ホーム「ホームピア」(東京都)代表の佐藤明子さんだ。「入居者は18人。がん闘病中や、人工透析が必要な方が多いので、クラスターが発生したら多くの死者が出るかもしれない。風評被害で入居者もスタッフも集まらなくなったら、どうしたらいいのか」検査結果は陰性だったが、偽陰性の不安はぬぐいきれない。「でも、行き場のない入居者さんを拒否することはできません。ビニール袋を何袋も買ってきて、お手製の防護服を何十着も作り、その方の対応にあたりました。薄氷を踏む思い。恐怖で眠れない日がありましたが、幸いにも現在のところ感染者は出ていません」高齢者は抵抗力が弱いために、新型コロナウイルスで重症化するリスクが高い。そんな高齢者が集団で生活する介護施設でクラスターが起きると、甚大な被害につながる恐れがある。WHOによると、新型コロナウイルスによる欧州の死者の半数近くが介護施設の入居者だという。米国では、5月21日時点で、介護施設での死者数は約3万5,000人で、米国全体の死者数のおよそ4割を占めている。「女性自身」2020年6月16日号 掲載
2020年06月10日Twitterユーザーの吉田智士(@yoshida0117)さんの投稿に反響が上がっています。偶然、コンビニのコピー機の近くにいたという、吉田さん。すると、来店した高齢女性から「給付金申請用に保険証をコピーしたいけどやり方が分からない」と声をかけられたといいます。吉田さんは、高齢女性の代わりにコピーをしてあげることにしました。そこに、また別の高齢女性がやってきて同じく「コピーをしてほしい」というのです。吉田さんはその後、コピーを代行し続け、結果的にはこのようになったといいます。「行列のできるコピー代行店として、計12人をさばきました」いや、いい人すぎる!若干、列は途切れたというもののコピーの代行にエンジンが点火してしまったという吉田さん。「もはやコピー機の扱いに不得手な人が来るのを、自ら待ってる状態になっていた」といいます。セブンイレブンのコピー機の近くにいたら、初老のご婦人から給付金申請用に保険証をコピーしたいけどやり方がわからないと声をかけられ、代わりにコピーをしてる最中に同じ目的で来店したご婦人たちが続々と列をなし、行列のできるコピー代行屋として計12人さばきました。なんかいいことあればいいな。— 吉田智士 (@yoshida0117) 2020年5月21日 コピーの代行をしてもらった人たちは、もしかしたら吉田さんがコピー機の前で待機してくれている親切な店員と思ったのかもしれません。投稿には、吉田さんを称賛する声がたくさん寄せられていました。・素敵なボランティア。その12人は助かったことでしょう。・素晴らしい。何かいいことがあるといいですね。・私の祖父も知らない人に助けてもらったようで、とても感謝しています。・コンビニ店員ですが、忙しいと対応できないのでとてもありがたかったと思います。『情けは人の為ならず』というように、多くの困っている人を助けた吉田さんにはきっと、12人分ほどのいいことが返ってくるでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年05月24日